小松菜奈、松田龍平ダブル主演の『わたくしどもは。』より場面写真が解禁された。また本作は「UDCast」方式によるバリアフリー音声ガイド、バリアフリー日本語字幕に5月31日(金)より対応する。オール佐渡島ロケで、あの世とこの世の狭間で彷徨う魂たちの行方を描く本作。この度、解禁となった場面写真では、記憶も名前もないミドリ(小松菜奈)がキイ(大竹しのぶ)によって助けられ、キイと同じ清掃員としての職を与えられ、佐渡島を案内されている様子を、また優しく見守るキイの温かい表情が印象的に収められている。さらに同じく記憶を失い警備員として働くアオ(松田龍平)の前に突然、謎の女性ムラサキ(石橋静河)が現れるシーンも。動揺しているアオはムラサキに何者かを問うが「あなたのこと昔から知ってるような気がするの。あなたもそう思ってるんじゃない?」と意味深な発言をする。ムラサキとアオの関係は一体?本作で唯一名前のある向田透(片岡千之助)はろう者の母(内田也哉子)を持つコーダ。ジェンダーの悩みを抱える透は母に心配をされるも打ち明けられず一人で抱え込んでいる。そのほか、あの世とこの世の狭間の番人である館長(田中泯)が神妙な面持ちで、キイに何かを告げている重要なシーンなども解禁。彷徨える魂たちは一体、何処から来て、何処へ行くのか…。主な舞台となる「佐渡島の金山」は2024年世界遺産登録を目指している。さらにミドリが目覚める場所として使われた旧相川拘置支所、ミドリとアオの待ち合わせ場所となる新穂大野の古寺など象徴的に佐渡島の名所が登場する。豊かな自然の恵みの中で生み出された本作に、期待が高まる場面写真となっている。『わたくしどもは。』は5月31日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:わたくしどもは。 2024年5月31日より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開©2023 テツヤトミナフィルム
2024年05月10日シネマコンプレックス「OSシネマズ」を経営するオーエス株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役:高橋秀一郎(※1))は、阪急阪神ホールディングスグループの社会貢献活動「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」の一環として、知的障がいや発達障がいを持つお子様とそのご家族を対象とした映画上映会を、6月15日(土)にOSシネマズ神戸ハーバーランドで実施いたします。当社では、誰もが映画を楽しみ、感動を分かち合える社会の実現を目指し、2009年からこの取り組みを実施しており、これまで計38回を開催、累計4,900人以上の方にご参加いただいています。通常興行よりも音量を下げたりシアター内の照明を明るめにしたりと上映環境を整備することで、これまで映画館で映画を観たことがなかった方への鑑賞体験を提供しています。今回は「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を日本語字幕付き吹替版で上映いたします。ご家族やご友人も一緒にご鑑賞いただけますので、次頁の要項をご参照のうえ、是非ご応募ください。■オーエス株式会社 会社概要本社 大阪市北区小松原町3番3号 OSビル12階設立 1946年12月代表者 代表取締役 高橋 秀一郎(※1)拠点 大阪(本社)・兵庫・東京事業内容 エンタメ・サービス事業/不動産事業URL (※1)高ははしごだか知的障がいや発達障がいのあるこども向け 映画上映会 抽選応募フォーム 参考資料: オーエス株式会社 リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年05月10日ウィル・スミスとマーティン・ローレンスが出演する映画『バッドボーイズ RIDE OR DIE』(6月21日公開)が、期間中いつでも1,100円で鑑賞できるauスマートパスプレミアム会員限定キャンペーンの対象作品になった。マイケル・ベイ監督の映画監督デビュー作として1995年に公開された『バッドボーイズ』。その後シリーズ化され、『バッドボーイズ RIDE OR DIE』は『バッドボーイズ フォー・ライフ』(2020)の続編でシリーズ4作目となる。マイアミを舞台に、ウィル・スミス、マーティン・ローレンスが挑んだ作品は、カーアクションと銃撃戦をたっぷりと盛り込み、身体をフルに使った体当たりの映像でバディ・アクション映画の真髄を伝え、“ジェリー・ブラッカイマー&マイケル・ベイ”コンビの金字塔を打ち立てた。同時に、ウィル・スミスを一躍ハリウッドのスターダムに押し上げ、2003年公開の『バッドボーイズ 2バッド』で再びブラッカイマー&ベイがタッグ。2020年に公開された第3弾の『バッドボーイズ フォーライフ』はアディル・エル・アルビ、ビラル・ファラーという若手監督コンビにバトンが渡され、それまでのシリーズ累計4億ドルの記録を1作品でたたき出すという大ヒット作になった。最新作『バッドボーイズ RIDE OR DIE』では、マイアミ市警のバッドボーイズことマイク(ウィル・スミス)とマーカス(マーティン・ローレンス)の上司、故ハワード警部(ジョー・パントリアーノ)に麻薬カルテルと関係があったという汚職疑惑がかけられる。無実の罪を着せられた彼のために、独自に捜査を始めた2人は、容疑者として警察からも敵組織からも追われる身に。上司が残した最後のメッセージ「内部に黒幕がいる。誰も信じるな」という言葉を胸に、命がけの戦いがマイアミを離れて繰り広げられる。複数の作品で展開中の同キャンペーン。auスマートパスプレミアム会員(同伴者1名まで)を対象に全国のTOHOシネマズ、ユナイテッド・シネマ、シネプレックス、コロナシネマワールドなどで実施し、期間中であれば、何度でも一般・大学生1,100円、高校生以下は900円で鑑賞することができる。
2024年05月10日ペドロ・アルモドバル監督作『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』が7月12日(金)より公開されることが決定。ポスターと予告編が解禁された。舞台は1910年。若き日に共に雇われガンマンとして働いていた旧友の保安官ジェイクを訪ねるため、シルバは馬に乗って砂漠を横断する。メキシコ出身のシルバはしっかり者で感情的、つかみどころがないが温かい心の持ち主だ。一方アメリカ出身のジェイクは厳格な性格の持ち主で、冷淡で不可解、シルバとは正反対だった。出会ってから25年が経つ2人は酒を酌み交わし、再会を祝い愛し合うが、翌朝ジェイクは豹変する。彼はシルバがここへ来た、本来の目的を探ろうとしていた…。スペインの巨匠ペドロ・アルモドバルと映画製作に本格的に参入した初のメゾンであるイヴ・サンローランの子会社サンローラン・プロダクションズとがタッグを組み製作した本作は、アルモドバルにとって短編2作目となる。男性社会で生きるクイア保安官たちのせつない愛を濃密に描き、西部劇では見ることができなかった新たなジャンルを生み出した。主人公2人を演じるのは『ビフォア・サンセット』『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホークと、「マンダロリアン」「THE LAST OF US」と立て続けにヒット作に出演しているペドロ・パスカル。サンローランのクリエイティブ・ディレクター、アンソニー・ヴァカレロが担当した色鮮やかな美しい衣装、そしてセットの隅々にまでアルモドバルの美意識を惜しみなく打ち出している。解禁されたポスターと予告編からもそのこだわりを随所に感じることができる。第76回カンヌ国際映画祭でもプレミア上映され大きな話題となった本作に注目が集まる。『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』は7月12日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年05月10日シネマコンプレックス「OSシネマズ」を経営するオーエス株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役:髙橋秀一郎)は、阪急阪神ホールディングスグループの社会貢献活動「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」の一環として、知的障がいや発達障がいを持つお子様とそのご家族を対象とした映画上映会を、6月15日(土)にOSシネマズ神戸ハーバーランドで実施いたします。〔共催:阪急阪神ホールディングス㈱〕© 2022 Nintendo and Universal Studios当社では、誰もが映画を楽しみ、感動を分かち合える社会の実現を目指し、2009年からこの取り組みを実施しており、これまで計38回を開催、累計4,900人以上の方にご参加いただいています。通常興行よりも音量を下げたりシアター内の照明を明るめにしたりと上映環境を整備することで、これまで映画館で映画を観たことがなかった方への鑑賞体験を提供しています。今回は「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を日本語字幕付き吹替版で上映いたします。ご家族やご友人も一緒にご鑑賞いただけますので、以下の要項をご参照のうえ、是非ご応募ください。募集要項ご応募はこちら : ご応募はこちら : オーエス株式会社会社概要■本社大阪市北区小松原町3番3号 OSビル12階■設立1946年12月■代表者代表取締役髙橋 秀一郎■拠点大阪(本社)・兵庫・東京■事業内容エンタメ・サービス事業/不動産事業■URL 本件に関するお問い合わせ先オーエス株式会社人事総務部担当:中井、篠原、阿部TEL:06-6361-3554MAIL: csr@osgroup.jp HP: 20240510_【参加者募集】阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト「知的障がいや発達障がいのあるこども向け映画上映会」6月15日(土)OSシネマズ神戸ハーバーランドで開催!.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年05月10日ナタリー・ポートマン、ジュリアン・ムーアが豪華共演を果たした、『キャロル』のトッド・ヘインズ監督最新作『メイ・ディセンバー ゆれる真実』から、当事者たちとそれを追う女優、それぞれの疑念と憶測が交錯する場面写真が解禁となった。本作は、全米にかつてないほどの衝撃を与えた、90年代に実際に起きた“メイ・ディセンバー事件”の真相を、様々な角度から見つめる心理ドラマ。昨年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品、プレミア上映され話題をさらった。23年前に起きた36歳の女性と13歳の少年の不倫騒動“メイ・ディセンバー事件”の映画化にあたり、女優のエリザベス(ナタリー・ポートマン)が、モデルとなった当事者のグレイシー(ジュリアン・ムーア)とその夫・ジョー(チャールズ・メルトン)のもとを訪ね、役作りのためにふたりをリサーチすることから物語が動きだす。今回解禁となった場面写真は、仲睦まじく寄り添う現在のグレイシーとジョー、そんな2人を執拗に追うエリザベス、そしてグレイシーになりきるためにさらに深みに入ろうとジョーに近づくエリザベスの姿が切り取られる。それぞれの本心、思惑を思わず推察したくなる場面写真ばかり。事件から23年の月日が経ち、夫・ジョーの腕に抱かれる妻・グレイシーは果たして幸せなのか。後悔や後ろめたさといった“隠れた芽”は存在するのか。また、事件当時のグレイシーと同じ36歳になった“元少年”のジョーは、彼女との家族を持ち、いま何を想うのか。あのときの判断は、本当に正しかったのか…。少しずつ浮き彫りとなる真実と、それぞれの人物が秘めていた感情を前に、いつしか“演技のための取材”の範疇を超えていくエリザベス。彼女の瞳に当事者の2人はどう映るのか。グレイシーとジョーの中にある“歪み”はやがてエリザベスをも変えていく…。エリザベスの憶測と、当事者であるグレイシーとジョーの本心、そして新たな証言もあり、視点の数だけ見え方も変わる、3人の深層心理が交錯する場面写真となっている。『メイ・ディセンバー ゆれる真実』は7月12日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:メイ・ディセンバー ゆれる真実 2024年7月12日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2023. May December 2022 Investors LLC, ALL Rights Reserved.
2024年05月09日シネマサンシャインおよびディノスシネマズが、6月1日(土)より鑑賞料金を改定することを発表した。今回の改定では、一般料金が2,000円に。グランドシネマサンシャイン池袋、ディノスシネマズ苫小牧をはじめ、18の全劇場が対象となっている。2024年6月1日(土)より料金変更一般料金:¥1,900→¥2,000公式サイトでは、「水道光熱費・人件費等諸経費の値上がり、為替変動による仕入れコスト上昇などの運営コストの増加が長期化している現状では現行の価格体系の維持が困難」と、今回の改定に至った経緯を説明している。(シネマカフェ編集部)
2024年05月09日中国発のスカイアクション『ボーン・トゥ・フライ』より、本ポスタービジュアルが解禁。さらに、ムビチケ第2弾と映画前売券付きブロマイドが発売されることが分かった。中国公開時、わずか3日間で興収40億円を突破し、初週の興収ランキングで第1位を記録した本作は、世界興収177億円を打ち立てる快挙を成し遂げた話題作。ワン・イーボーが、主人公である若きパイロット、レイ・ユー役を務め、挑戦、挫折、成長していく主人公の心の動きを繊細に演じている。ワン・イーボーは、現在日本で絶賛公開中の『無名』、『熱烈』(9月日本公開)、そして本作を含む3本の主演作が中国では昨年公開されており、その全てが国内年間興収トップ20入りを果たすなど、圧倒的な人気と本格的なアクションもこなす演技力の高さも評価されている注目俳優だ。レイのライバルにあたるドン・ファンに扮するのは本作で映画デビューを果たした期待の新人ユー・シー(『封神~嵐のキングダム~』)。教官役には『レッドクリフ』シリーズ、『1950 鋼の第7中隊』等で知られるベテラン俳優フー・ジュン。軍医役に『少年の君』のチョウ・ドンユィが出演する。この度解禁となった本ポスタービジュアルは、朝日が差し込む飛行場にて、強い眼差しでこちらを見据えるワン・イーボーら物語の核となる3人の姿を中心に大きく捉えたデザイン。空には、彼らが乗る戦闘機とともに“飛ぶために、生まれてきた。”というキャッチコピーが添えられている。併せて、一人前のテストパイロットとして活躍できるよう、頭も体も鍛えていく若き訓練生たちの姿を捉えた3枚の場面写真も解禁。仲間らと過ごすことで、自信家だったレイの心に変化が起き、少しずつ成長していく姿は観客の心をも揺さぶるはずだ。ムビチケ第2弾ポストカードまた、5月17日(金)からは現在発売中のポストカード付ムビチケの好評を受け、急遽第2弾の発売が決定。今回はワン・イーボーがひとり、訓練場と思われる場所にて真剣な表情でどこか一点を見る凛々しい姿を捉えたポストカードが数量限定で付いてくる。さらに、映画前売券付きブロマイドの発売も決定。こちらは5月17日(金)12時(正午)より販売開始。購入者を対象に抽選で出演俳優のサイン入りブロマイド(ワン・イーボー、ユー・シー、チョウ・ドンユィ、フー・ジュン)が8名に当たるプレゼントキャンペーンも実施される。『ボーン・トゥ・フライ』は6月28日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。【5月10日更新】 映画前売券付きブロマイド発売時間を修正いたしました。誤:5月17日(金)0時より販売開始正:5月17日(金)12時(正午)より販売開始(シネマカフェ編集部)■関連作品:ボーン・トゥ・フライ 2024年6月28日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2023 Shanghai PMF Pictures Co., Ltd. & Mr. Liu Xiaoshi
2024年05月09日エリザベス・モス主演『Shirley シャーリイ』より本予告とポスタービジュアルが解禁された。サンダンス映画祭、ベルリン国際映画祭、フロリダ映画批評家協会賞ほか世界中の映画祭で絶賛された本作は、ゴシック作家シャーリイ・ジャクスンの伝記をマーティン・スコセッシ製作総指揮で映画化した心理サスペンス。この度解禁された本予告は、「シャーリイ、執筆中の小説は?」「『あんたには関係ない』ってタイトルよ」と、思うように執筆活動が捗らないシャーリイの心中穏やかでない状況、そして世間とのシニカルな関係性を象徴するようなシーンから始まる。そんな中、大学教授である夫スタンリーの手はずにより、平凡な1人の女性・ローズがやってくる。初めは突然の来訪者を忌々しく思っていたシャーリイ。しかし、世間の多くが不気味がっている自身の短編小説「くじ」について、「引き込まれて鳥肌が立ったわ」と真っ直ぐな瞳で語るローズに次第に興味を抱き、2人の<奇妙な絆>が始まっていく…。「女学生失踪の話か 低俗だが書いてもいい」「狂気の淵に立つ夫人 これから何が起こるのか?」とスランプ中のシャーリイを煽るような態度で接するスタンリー。夫との溝が深まっていく一方、それに比例して親密さを増していくシャーリイとローズの関係はどういう結末を迎えるのか?創作するシャーリイの頭の中を垣間見るような美しく幻想的なカットも印象的だ。併せて解禁となったポスターは、鬱蒼とツタの生い茂る家の窓から外を見つめるシャーリイの姿を捉えたもの。その虚ろでありながら強い眼差しは、自分の頭に浮かんだ物語のビジョンを追いかけているのか、それともこれから家を訪れる無垢な生贄を見つめているのか…。遥か昔から棲み着いている幽霊のように窓辺に佇むシャーリイの姿、そして「魔女の毒であなたは目覚める」と添えられたコピーが見る者の想像を掻き立てる、不穏な予感に満ちたビジュアルとなっている。『Shirley シャーリイ』は7月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:Shirley シャーリイ 2024年7月5日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2018 LAMF Shirley Inc. All Rights Reserved
2024年05月09日コロナ禍に掲載された新聞記事を基に描くヒューマンドラマ『あんのこと』の完成披露試写会が5月8日(水)、都内で行われ、主演の河合優実、共演する佐藤二朗と稲垣吾郎、脚本も手がけた入江悠監督(『SR サイタマノラッパー』『AI崩壊』)が出席した。母親から虐待の末に、売春を強いられ、ドラッグに溺れる少女・杏(河合さん)は、人情味あふれる型破りな刑事・多々羅(佐藤さん)に補導されたことがきっかけで、少しずつ更生の道を歩み出していく。そこに、多々羅の友人でジャーナリストの桐野(稲垣吾郎)も加わり、杏は彼らの助けも借りながら、新たな仕事や住居を探し始めるが、突然のコロナ禍で、杏は再び救いようのない孤独と不安に直面せざるを得なくなる。壮絶な人生を歩む主人公を演じた河合さんは、「実在する方のお話しなので、とても強い気持ちで、大切に触れないといけないと思った。どこまでも真剣に、誠実に演じることに徹していました」と述懐。それだけに、役への思いは強く「私にとっては、これまでも、これからも特別な役。この作品を経験できたことは大きいですし、糧になって、支えになるだろうと思う」としみじみ語った。河合優実杏を救おうとする型破りな刑事・多々羅を演じた佐藤さんからは、河合さんとの共演シーンに隠された“ふたりだけが知る”エピソードが披露されたが、当の河合さんは「あまり言ってしまうと、お客様もそう見てしまうので…」と思わず苦笑い。すかさず、稲垣さんが「ゴメン、僕らが“不適切”だったよ!」と、河合さんが出演したドラマ「不適切にもほどがある!」を引き合いにフォローし、会場を笑いに包む場面もあった。その稲垣さんは、正義感と友情に揺れるジャーナリスト・桐野を演じ、「撮影中は、杏ちゃんの心の叫びを皆さんに届けたいという思いで演じていた。誰しも絶望に落ちることがあるが、それを救ってあげられる、安心できる社会、声を聞いてあげられる世の中を作っていかなければいけないとつくづく思った」と真摯に語っていた。佐藤二朗劇中で描かれる“運命の出会い”にちなんだ質問には、佐藤さんが「運命の出会い?妻です」と即答。また、稲垣さんは、「30年近く一緒にやってきたメンバーですね」と回答し、「グループは解散しましたけど、いまは『新しい地図』として、草彅(剛)さん、香取(慎吾)さんと一緒にファンミーティングをやっていて、親子2代3代で来てくださるファンの方も。ありがたいですし、すごいこと」と感謝していた。稲垣吾郎『あんのこと』は6月7日(金)より新宿武蔵野館、丸の内TOEI、池袋シネマ・ロサほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:あんのこと 2024年6月7日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2023『あんのこと』製作委員会
2024年05月08日短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS Season5』が5月31日(金)からの劇場公開に先駆け、5月24日(金)~26日(日)デンマークで開催される「デンマーク日本映画祭」にてプレミア上映決定。合わせて、全6作のうち横浜流星主演『MIMI』のポスタービジュアル、友情と恋愛のはざまを描いた儚い恋物語『駆け抜けたら、海。』の予告映像&ポスタービジュアルが解禁となった。プレミア上映が決まった日本デンマーク映画祭(JDFF)は、デンマークの映画監督ケネス・トゥルエルセンによって、日本映画・文化への関心を高め、日本とデンマークの映画協力のプラットフォームを作ることを目的に設立された。海外で初めて上映される、才能ある日本映画の紹介にも力を入れており、今後、「MIRRORLIAR FILMS」との協働による、両国の映画人財交流・育成をサポートしていく予定という。今回のSeason5に集まったのは個性豊かな全6作品。元理学療法士という特異な経歴で得た感覚と感性で劇映画・ドキュメンタリーを創作する榊原有佑監督作は、数々の映画やドラマに出演し、俳優として第一線で活躍し続ける横浜流星を主演に、プロジェクトのプロデューサーでもある阿部進之介、山田孝之、森永悠希らを共演に迎え、山下幸輝がカメオ出演する『MIMI』。俳優をはじめ、コメディアン、画家、ミュージシャンなど多彩な分野で活躍する竹中直人監督作は、演技力とコンビネーションが話題のお笑いコンビ「スクールゾーン」の橋本稜、俵山峻を主演に迎え、ちいさな喫茶店の一角で起こる壮大な群像劇を描いた『たてこもり』。『たてこもり』漫画家・大橋裕之監督作は、お笑い芸人として、作家として独自のクリエイティビティを表現する又吉直樹を主演に、山田さんや伊藤沙莉という豪華キャストを共演に迎え、ふと嗅いだ“におい”をめぐる物語『変哲の竜』。『変哲の竜』上記3本に加えて、一般公募の中から選出された、22歳のリトアニア人ピウス・マチュルスキス監督が競争社会で生きる若者の葛藤、そして垣間見える暴力性と残酷さを描き、2023年夕張国際映画祭短編部門にてグランプリを獲得した『NAIKU』。巖川虎太郎監督が、ちょっと変わった3人のとある1日を描き、池袋みらい国際映画祭にて特別審査員賞を受賞した『さようなら、あおいの赤いメガネンティティ』、下北沢映画祭にノミネーションされた十川雅司監督が友情と恋愛のはざまを描いた儚い恋物語『駆け抜けたら、海。』というラインアップとなっている。この度解禁となった『MIMI』ポスタービジュアルは、列車で横浜さんと猫が見つめ合っているもの。“精神の迷宮の奥深くへ誘われる「架空」の世界”という意味深なコピーが興味を引くが、いま目に見えているものは現実なのか?架空の世界なのか?そもそも自分は誰なのか…。『MIMI』「俳優は鏡をも騙す」という意味の本プロジェクト名「MIRRORLIAR」を探求し「鏡の奥を探る」がテーマとなっている本作。現実と架空の狭間で揺さぶられる作品となっている。また、『駆け抜けたら、海。』からは予告映像も解禁。女子大生の綾瀬みつき(松原怜香)は、親友の星野うみ(嶺結)に片想いをしている。銭湯でお風呂上がりに恋バナをする2人だが、彼氏への愚痴を聞かされ、うみへの感情が溢れ出てしまうみつき。一歩踏み出したら壊れてしまいそうな危うさ、それでも想いを伝えたいというみつきの葛藤や衝動が伝わる本映像。あわせて、うみとの距離感に、みつきのドキドキがこちらまで伝わってくるようなポスタービジュアルも解禁。友情と恋愛のはざまを描いた、儚い恋物語に期待が高まる。『駆け抜けたら、海。』全ての予告編とビジュアルが解禁され、いよいよ公開を今月に控えた本作。劇場公開のほか、映像配信サービス「Lemino」内の『MIRRORLIAR FILMS』チャンネルや、JOYSOUNDの対象機種を導入の全国のカラオケルームで利用できるサービス「みるハコ」にて順次配信予定となっている。『MIRRORLIAR FILMS Season5』は5月31日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて2週間限定公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:MIRRORLIAR FILMS Season1 2021年9月17日より全国にて公開©2021 MIRRORLIAR FILMS PROJECT
2024年05月08日杏主演のヒューマン・ミステリー『かくしごと』の完成披露舞台挨拶が行われ、杏さん、中須翔真、佐津川愛美、安藤政信、奥田瑛二、そして関根光才監督が登壇。息子役・中須さんが「母の日」の花束をサプライズプレゼントした。先日実施された最速試写会後には、「涙が止まらなかった」「かりそめの親子の尊い姿が美しかった」「ラストが良すぎて余韻が凄い」といった声がSNSでいくつも寄せられた本作。今回の舞台挨拶では、主人公・里谷千紗子を演じた杏さんはさわやかなブルーグレーのドレスで登場。千紗子と疑似家族として過ごす記憶喪失の少年・犬養洋一/里谷拓未を演じた中須さんは「今日は雨の中来ていただきありがとうございます」と観客への気遣いを見せた。関根監督は「たくさんの方に集まっていただきうれしいなと思います。今日はしっとりとした天気ですが、この映画もしっとりとしているので、天気と合わせて馴染んでいただけるのではないかと思います」とあいさつした。杏、“息子”中須翔真に「こんなに無垢な存在が画面の中にいるんだ」虐待の痕がある少年を守るために母親だと嘘を吐く千紗子。強烈な母性が印象的な役どころだが、杏さんにオファーがきた際のことを尋ねると、「子供から大人になって、大人になっても年月を重ねた今だからこそできる役だと思いました。年月を重ねることで涙もろくなったり、悲しいニュースや子供が巻き込まれるような事件に対してどうしようもない怒りや悲しみを覚えるようになって、それを思い切り体現できるのがこの役だと思いました」と役柄への思いを吐露。杏中須さんは杏さん、奥田さんとの共演シーンが多かった現場について、「お二人とも優しくて、いろいろ教えてもらったりしました。杏さんは撮影以外のところでも、山奥の撮影でコンビニもスーパーもないときに、食べ物を差し入れしてくれたりしてすごく助かりました」と当時をふり返る。そして奥田さんについて「どんなシーンかは言えないんですが…、あるシーンで演技を教えてもらって、そういう面ですごくおせわになりました」と明かした。そんな中須さんについて、杏さんは「(撮影当時)2年前はもう一回り小さかったので、大きくなったなと思います。映画のなかだとこんなに無垢な存在が画面の中にいるんだと驚くと思うので、楽しみにしていただきたいと思います」とその魅力を語った。また、千紗子と確執がある認知症の父・里谷孝蔵を演じた奥田さんに役について聞くと、「それは申し上げられません。ネタバレになりますし」とコメント。「ただ、綺麗な格好の僕は今日しか見られません。今日のためにスリーピースを着てきましたから」と舞台上の俳優・奥田瑛二の姿とはかけ離れた姿であることをにおわせた。奥田瑛二千紗子の友人でシングルマザーでもある野々村久江は、千紗子の嘘を唯一知る人物。彼女を演じた佐津川さんに、もし自分が千紗子や久江の立場だったら共感できるか尋ねると、「シングルマザーということで、自分が子供を守らなければ、自分しかいないという気持ちがあって。母親になったことはないんですが、その感情はわかるなと、そこを最初に掴んで役に入りました。(この作品は)誰が悪いとかでもなく、それぞれの大切にすべきものを想って行動していくということが描かれていて、そこがすごく共感できたポイントでした」と応じた。佐津川愛美少年の父親・犬養安雄を演じたのは安藤さん。脚本を読んだとき、何度泣いたか数え切れなかったという。最も惹かれた部分を尋ねると、「年齢を重ねると視野も広がって、父親とか兄弟とか祖父とか、いろんな関係性がもっと見えていきますが、そのすべての経験や感情が台本の中に詰まっているような気がしました。今でも台本を読んでいるときの気持ちはこうやって喋っていると湧き出てきます」と打ち明ける。「脚本が素晴らしかったし、この主人公を自分で演じてみたいと思うくらい魅力的な主人公でした。衣装合わせの時に『自分が演じたいっす!』と言ったくらい。杏さんはすごくいい役を勝ち取ったなと思いました。本気でこれをやりたい、演じたいと思いました」と熱量高く語った。安藤政信本作が長編第2作目となった関根監督。なぜこの作品を選んだのかという質問に、「中高生のころ、祖父が認知症になってしまったんですが、原作の『嘘』を読んで、あのときこうしていれば、と思うことがたくさんありました」ときっかけを明かす。「児童虐待というテーマも、いまたくさんの悲惨な報道がされていて、目にするたびに驚きすぎてドキドキしてしまいます。父になってから、ほかの報道とは違う体の反応があると思っていて、じゃあ父としてこういった問題に対してなにができるかと考えたときに、仕事としてなにか伝えられたらと思いました。その二つが融合した作品だったので、ぜひやらせてくださいとお話しました」と原作の魅力を語った。関根光才監督杏「あなたはなにができますか、というところにグサッとくる」先日の最速試写会で号泣者が続出した本作。登壇者にもどのような感情を得たか質問を投げかけると、奥田さんは「確執のある親子がなぜねじれざるを得なかったかということと、修復の困難、そして一人の少年という授かりものが訪れることによる、トルネードのような力と静けさが全面的に出ていて、いろいろな方向で観ていただけると思います」と回答。安藤さんは、「素敵なシーンがたくさんあるけど、観る人の世界観をブチ壊したくないので何も言えないです」とキッパリ。「ただ、息子役の中須さんがすごいいい芝居をしてました。試写会でがっちり握手したくらいです」と中須さんの演技を称賛。佐津川さんは、「撮影しているときから、ロケーションひとつにしても撮り方にしても、映画を撮っているなと思う作品でした。仕事の関係で試写に行けずタブレットで観たんですが、その小さい画面でもすごい泣いてしまって、これを大きいスクリーンで観たらどれだけのパワーなんだろうと思いました。それだけのパワーと、グッとくるものがあります。私もスクリーンで観るのを楽しみにしています」と作品の力を語る。そして中須さんは「そうですね…」と熟考。奥田さんが「せっかくこれから観客の皆さんが玉手箱を開けられるから、あまり言いたくない。だから決して役者が口下手なわけではないんですよ!」と助け船を出すと、中須さんは「これが僕のかくしごとです!」と言い、会場からは感心したような拍手が送られた。中須翔真杏さんは「中須さんの演技もそうですし、観たあとに、自分がそれぞれの立場だったらどうするか考えます。人の倫理観は時代や国によってひっくり返りますし、必ずしも今の自分が正しいとは限らない。目の前にか弱き存在がいたとき、あなたはなにができますか、というところにグサッとくると思います」と本作の魅力を語った。また、この日は、もうすぐ「母の日」ということで、“息子”中須さんから“母”杏さんへサプライズプレゼント。カーネーションの花束を持って現れた中須さんの姿に、驚いた様子の杏さん。「僕のお母さんになってくれて、ありがとう」と感謝を伝えながら中須さんが花束を手渡すと、杏さんは満面の笑みでハグ。「このセリフは、映画を観るとWで泣けてきますね。あとでしっかりかみしめたいです…!ありがとうございます」と感激していた。『かくしごと』は6月7日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷、テアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:かくしごと 2024年6月7日よりTOHOシネマズ 日比谷、テアトル新宿ほか全国にて公開©2024「かくしごと」製作委員会
2024年05月08日第77回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品される奥山大史監督作『ぼくのお日さま』のワールドプレミア上映となる公式上映が、現地時間5月19日14時に開際されることが決定。併せてカンヌ版ポスターも解禁された。デビュー作『僕はイエス様が嫌い』(19)で、第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞した新鋭・奥山大史監督の最新作となる本作。田舎町のスケートリンクを舞台に、吃音のあるアイスホッケーが苦手な少年タクヤと、選手の夢を諦めたスケートのコーチ荒川、コーチに憧れるスケート少女さくらの3人の視点で紡がれ、雪が降りはじめてから雪がとけるまでの、淡くて切ない小さな恋の物語を描く。奥山監督が、撮影、脚本、編集も手掛けた。今年の第77回カンヌ国際映画祭は、是枝裕和監督がコンペティション部門の審査員として参加することでも話題になっており、また、オフィシャルセレクションへの選出は、今年は本作が日本作品で唯一となっている。そして、本作のワールドプレミアとなる公式上映は、カンヌ現地日程5月19日14時に開催されることも明らかに。本作は、「ある視点」部門の〈最優秀作品賞〉、〈審査員賞〉、〈監督賞〉などの賞の対象となり、これまで同部門では、黒沢清監督が2008年に『トウキョウソナタ』で〈審査員賞〉を、2015年に『岸辺の旅』で〈監督賞〉を、2016年には深田晃司監督が『渕に立つ』で〈審査員賞〉を受賞しているが、同部門で〈最優秀作品賞〉を受賞すると日本史上初の快挙となる。この度解禁となった「カンヌ版ポスター」は、共同製作のフランスで作られたもの。一面、氷がはった湖の上で、スケート靴を履いたタクヤ(越山敬達)、さくら(中西希亜良)、そして荒川(池松壮亮)の3人が、同じ方向にある「お日さま」を見つめる表情が切り取られている。本作の英題「MY SUNSHINE」のタイトルが記され、柔らかで美しい空気感が3人を包み込むビジュアルになっている。第77回カンヌ国際映画祭は、フランス現地日程5月14日(火)~5月25日(土)まで開催され、「ある視点」部門の授賞式はカンヌ現地日時の5月24日(金)に行われる。『ぼくのお日さま』は9月、テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ぼくのお日さま 2024年9月、テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開予定(C)2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2024年05月08日映画『マッドマックス:フュリオサ』に登場する、白塗りの武装集団ウォーボーイズのひと言声優を、タレントのMatt、お笑い芸人の「錦鯉」長谷川雅紀、「バイきんぐ」小峠英二の3人がそれぞれ務めることが発表された。白塗りスキンヘッド姿のウォーボーイズといえば、『マッドマックス』シリーズに登場し、鉄壁の要塞を牛耳るイモータン・ジョーを崇拝、両腕を高く掲げながら指を交差させる“V8ポーズ”で世界中の映画ファンに知られるキャラクターたち。前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』大ファンを公言する3人は並々ならぬ意気込みで、ひと言吹き替えに臨んだという。今回のたったひと言声優への挑戦についてMattさんは、「アフレコ自体初めての経験で、普段自分のことを“Matt、僕、自分”としか言ったことがなくて、初めて自分の口から“俺”って言ったのが新鮮でした」とコメント。「自分が言ったことがない言葉がたくさんあり、“俺”とか“いいかー!”とか、僕の中で解放された部分がありました」と、『マッドマックス』シリーズの世界観とはかけ離れた温厚な性格ながら、本作のテーマそのものMAD(“怒り”)を解放しながら熱演したことを明かした。そして、お笑いコンビ「錦鯉」の長谷川雅紀、「バイきんぐ」の小峠英二というスキンヘッド芸人の2人はそれぞれ、即席の“ウォーボーイズ風”白塗りメイクでアフレコ現場に意気揚々と登場。お互いライバルとして闘志を燃やしつつ、長谷川さん「(小峠は)普段から怒って歩いていますから。そこがちょっと、僕より上かも知れないですね。悔しいですけど。でも、好きなんでマッドマックスが。負けたくないです。ウォーボーイズは、俺のものだ!」と熱烈アピール。小峠さんは「スタイル的には僕のほうが合っているんじゃないですかね。でまぁ(長谷川さんは)根が優しいですからね。大分無理してると感じましたね」とお互い一歩も譲らない。また、長谷川さんは、「(前作を)観終わった一番の感想が“あっという間だったね!”でした。とにかくスピード感がたまらなくて。“面白い!面白い!”と言っていたので、本当にこのウォーボーイズのたったひと言声優が来たのが嬉しかったです」と喜びを語った。洋画吹き替え初挑戦となった長谷川さんだが、「バッチリでした。この格好だったからこそ湧き出てくるもの。“俺はウォーボーイズ”と言う気持ちで行けたので(白塗り)やって良かったです。ほとんど一発OKみたいなものでしたが、“君は、マッドマックスの申し子だ”という目をしていましたね、監督が。言ったわけではないですが」とその出来栄えには自信たっぷり。同じく白塗り姿で登場した小峠さんは「俺を見ろ!」というひと言の吹き替えとなったが、「“なんて日だ!”と同じくらいのパワーでやらせていただきました」と自身の決めセリフに通ずるシャウト系のセリフだったので自然と上手くできたと明かし、「まさか『マッドマックス』の本編に出れるなんて、“なんて日だ!”」と自身の名セリフとともに披露した。◆「アニャちゃんが凄く可愛い!」「ワクワクドキドキして欲しい!」「僕の好きなものが全部詰まっている!」最新作を熱烈PRまた、本作の宣伝部隊長となったMattさんは、「(主人公の)メイクが気になっているのでモノマネメイクでもしてみようかなと思っています。アニャちゃんが凄く可愛いなと思ったので、アイメイクとか、おでこの方もしっかり塗ってあるのが面白いですし、色々宣伝していきたいと思います」と、卓越した美的センスを持つMattさんだからこその宣伝方針をアピール。「映画を見た後にスッキリした気持ちになるのかな。見ている人も楽しんでもらえるといいなと思います」と新作への期待を寄せた。そして前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』をファンの聖地としても知られる立川シネマシティで鑑賞したほどの作品ファンだという長谷川さんは、「やはりスピード感というのは期待したいと思います。(前作)『マッドマックス』の場合はそんなことを考えさせる暇がないくらいだった、という印象があります。それくらいワクワクドキドキして欲しいですね」と新作へコメント。同じく作品の大ファンの小峠さんは、「この唯一無二の感覚は素晴らしいですよね。ロックとかパンクとか曲を映像化しているような。疾走感とか。もう何も考えないじゃないですか。無茶苦茶じゃないですか。破滅的というか、破壊的と言うか。僕の好きなものが全部詰まっている気がします。嬉しいですね。観てみたいですね」と大絶賛し、作品に携われた喜びを語った。さらに、長谷川さん、小峠さんの白塗りスキンヘッド芸人2人を今後プロデュース予定のMattさんは、「少し肩幅が足りないのかな?でも顔とスキンヘッドの感じはいいですね。もう少し首とか、胸の辺りをちゃんとメイクしてあげたいですね。タトゥーみたいなのや、ただの白塗りじゃなくて、黒とか茶色でぼかした感じがあるともっとリアルな感じになりそうなので、やってあげたいです」と宣言していた。『マッドマックス:フュリオサ』は5月31日(金)より全国にて公開(IMAX/4D/Dolby Cinema/ScreenX)。© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.(シネマカフェ編集部)■関連作品:マッドマックス:フュリオサ 2024年5月31日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. IMAXR is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.
2024年05月08日河合優実が主演を務め、「少女の壮絶な人生を綴った新聞記事」を基に描く衝撃の人間ドラマ『あんのこと』から、河合さん演じる少女・杏を捉えた新規場面写真9点が解禁された。本作は、機能不全の家庭に生まれ、虐待の末に薬物に溺れる少女が、人情味あふれる型破りな刑事をはじめとした人々に出会い、生きる希望を見いだしていく。しかし、微かな希望をつかみかけた矢先、どうしようもない現実が彼女の運命を残酷に襲う――。主演を務める河合さんは、TBSドラマ「不適切にもほどがある!」、テレビ東京ドラマ「RoOT / ルート」で脚光を浴び、さらには映画『ナミビアの砂漠』(2024年公開予定)が、5月14日から開催する第77回カンヌ国際映画祭の監督週間へ出品されることが決定するなど、次世代の日本映画を担う若き才能として躍進を続ける俳優。本作ではドラマの印象から一転、新たな役柄に挑戦。入江悠監督が「この人なら杏という主人公を託しても大丈夫だ」と語る演技力で、少女・杏の苦しみと喜びを体現している。解禁となった新場面写真は、薬物から更生する前のまだ荒々しい印象を残す金髪姿を活写した1枚をはじめ、夜間学校に通うワンシーン、介護施設で働き始めた杏のあどけない笑顔を捉えたカットなどを含む計9点。薬物から更生し、自分の人生を始めようと誓った矢先。どうしようもない現実に行く手を阻まれた1人の少女の姿が焼きついている。本作のシナリオと出会い「彼女の人生を、自分が生き直す」と決意したという河合さんの鬼気迫る演技と、環境によって次々と変化していく杏の表情に注目の場面写真となっている。『あんのこと』は6月7日(金)より新宿武蔵野館、丸の内TOEI、池袋シネマ・ロサほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:あんのこと 2024年6月7日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2023『あんのこと』製作委員会
2024年05月07日アイルランド映画祭2024が、5月31日(金)~6月13日(木)にYEBISU GARDEN CINEMAにて開催されることが決定。メインビジュアルの解禁と併せて、全上映8作品が発表となった。この度上映されるのは、不条理劇「ゴドーを待ちながら」などで知られるアイルランドの作家サミュエル・ベケットの栄光と波乱に満ちた人生を描いた『まずは踊れ』。アイルランドのケリー県の田舎町を舞台にしたボート競技に全てを賭ける女性たちの青春ストーリー『あのボートに乗って』。アイルランド人の心の故郷アイリッシュパブについてのドキュメンタリー『アイリッシュパブ』の日本初公開作品3作品。『アイリッシュパブ』そして、アイルランドのアニメーションスタジオ“カートゥーン・サルーン”25周年を記念して上映する短編感動アニメ『レイト・アフタヌーン』、アイルランドを代表する作家ジェイムズ・ジョイスの原作を名匠ジョン・ヒューストンが映画化した『ザ・デッド「ダブリン市民」より デジタルリマスター版』、アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた9歳の少女が経験したひと夏の成長物語『コット、はじまりの夏』。『コット、はじまりの夏』(原題:An Cailín Ciúin/英題:The Quiet Girl)© Inscéal 2022また昨年日本でも大ヒットを記録した北アイルランドのベルファスト男子小学校で哲学的思考によって解決を目指す校長先生と子どもたちを追ったドキュメンタリー『ぼくたちの哲学教室』、昨年惜しくも亡くなったアイリッシュバンド「ザ・ポーグス」フロントマンのシェイン・マガウアンを追ったドキュメンタリー『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』。『シェイン世界が愛する厄介者のうた』(原題:Crock of Gold: A Few Rounds with Shane MacGowan)©The Gift Film Limited 2020映画祭期間中はトークイベント等の予定もあるという。詳しい情報は公式HPにて確認を。アイルランド映画祭2024は5月31日(金)~6月13日(木)、YEBISU GARDEN CINEMAにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:コット、はじまりの夏 2024年1月26日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国にて公開© Inscéal 2022
2024年05月07日イーサン・コーエン監督の最新作、予測不能なノンストップ・ロードムービー『ドライブアウェイ・ドールズ』から、映画の魅力についてイーサン監督と脚本・製作のトリシア・クック夫妻が1分で映画の魅力を解説する特別映像が解禁された。本作は、ガールフレンドと破局したことを嘆く自由奔放なジェイミー(マーガレット・クアリー)と、堅物で自分の殻を破れずにいる友人のマリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)が、日々の生活に行き詰まりを感じ、気分転換に行き当たりばったりのドライブ旅行に出かけることになるというストーリー。これまで、兄のジョエルと組み“コーエン兄弟”として数々の独特な作品を生み出し、高い評価と人気を獲得してきたイーサン。トリシアとタッグを組んだ作品には、ドキュメンタリー『JERRY LEE LEWIS:TROUBLE IN MIND』(原題)がある。お互いにアイディアを言い合いながら製作したという今回の『ドライブアウェイ・ドールズ』は、クリエイターとして、人生のパートナーとして長年築いた関係の賜物だ。「この映画がポップでハチャメチャな映画になることはわかっていた。それがこの映画の本質なんだ」と語るイーサン。2人の執筆過程は、アウトラインや世界観づくりにこだわらない自由なスタイルで、それはイーサンがこれまでずっと採用してきたやり方だと言う。トリシアは、「書いていて楽しいと思えるアイディアを考えた。この映画を観た人が“こんな映画観たことない”と思ってくれることを願っている」と言い、楽しまないと何事も上手くいかないというポジティブ精神が、観る者をワクワクさせる作品づくりに繋がると話す。トリシアとの関係についてイーサンは、「自分と兄(ジョエル・コーエン)のようだ」と言う。2人の繊細な感覚が融合し、コーエン兄弟のこれまでの作品を彷彿させつつも新鮮な側面を感じさせる、オフビートで楽しい作品となった。さらに、「楽しい映画に出会うと何でも手に入れたような感じがする。その気持ちが映画を持続させるんだ。前進し続けることはいいこと」と、映画製作の秘訣を明かす場面も明かしている。『ドライブアウェイ・ドールズ』は6月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ドライブアウェイ・ドールズ 2024年6月7日よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開©2023 Focus Features. LLC.
2024年05月07日『余命10年』の藤井道人監督初の国際プロジェクトとなる日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』。いま、映画界を牽引する監督として最も注目される藤井監督の演出方法について、初タッグを組んだシュー・グァンハンと黒木瞳が語った。世界最速で公開した台湾では、今年公開された台湾映画(合作含む)でナンバー1大ヒットを記録。ベトナムでも、先行上映を含む10日間ですでに30万人動員を突破し歴代日本映画実写第1位を記録するなど、先んじて公開を迎えているアジア各地でロケットスタートを切っている本作。今後も韓国、カンボジアなど10以上のアジア各国・各地、中国大陸で劇場公開が決まっている。そんな本作でアミ(清原果耶)の母親を演じた黒木さんは、「藤井監督の作品はとても好きで全て拝見しています。いつかご一緒できたらいいなと思っていたので遂に夢が叶い、大変興奮しました」と藤井作品への参加は夢であったと語る。さらに「今までは藤井監督の作品を観ると、どんな風に演出をされているんだろうと一視聴者として気になっていました。初めて撮られる側になって、登場人物の細やかな心情を優しい言葉で伝える監督の的確かつ繊細な演出を受けてとても刺激的でした」と語る。また、世界中を賑わしているアジア俳優のシュー・グァンハンも「本作で監督から『このシーンは深夜の雰囲気が必要』や『ここで目を開けた時は生まれたばかりの赤ちゃんのようであって欲しい』など抽象的な演出を受けることがありました」と打ち明ける。「このような演出方法は私も初めてでしたが、とても心地よいものでした。俳優に想像する空間を与え、自分が撮りたいものを伝えつつも俳優に力を発揮する機会を与えてくださいました。こだわりと想像力のある監督です」と藤井監督の独特な演出方法に感銘を受けた様子だ。そんな藤井監督のこだわりの演出が詰まった本作が描くのは、1人の男の人生の物語。グァンハン演じる台湾の青年ジミーと、清原果耶演じる日本人バックパッカーのアミは18年前の台湾を舞台に初恋に落ちる。しかし、アミはジミーに伝えていない“ある秘密”を抱えていた。アミの帰国により突如として幕を閉じることになった青春のひと時。別れ際に2人は“ある約束”を交わし離れ離れに。それから18年の時を経た現在。ジミーはあの日結んだアミとの約束を果たすために、アミの故郷を目指す旅に出る。彼女とのかけがえのない日々の記憶を拾い集める道中で、松重豊演じる中里や、黒木さん演じる裕子と出会うことでジミーはアミが隠していた“ある想い”を知ることになる――。数々のヒット作品を手掛けてきた藤井監督が、日台の実力派俳優たちと共に送り出す〈意欲作〉。日本と台湾の壮大で美しい風景と、18年前と現在という時代を鮮やかに映し出した切なくも美しいラブストーリーが完成した。『青春18×2 君へと続く道』は5月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:青春18×2 君へと続く道 2024年5月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©️ 2024「青春 18×2」film partners
2024年05月07日パリ郊外に存在する、再開発を目前に控えた移民居住棟エリア=通称「バティモン5」を舞台に、行政と住人たちがある事件をきっかけに衝突する『バティモン5 望まれざるもの』。この度、前作『レ・ミゼラブル』でその名を世界に轟かせたフランスの新進気鋭監督ラジ・リが、「を可視化したかった」と想いを明かすインタビューがシネマカフェに到着した。ラジ・リ監督ラジ・リ監督自身が生まれ育った、パリの犯罪多発地区モンフェルメイユ。彼が実際に見聞きしてきた出来事を基に生まれたのが、第92回アカデミー賞にもノミネートされ、世界に衝撃を与えた『レ・ミゼラブル』だが、新作『バティモン5 望まれざるもの』も「実体験が出発点」と明かす。その例として、バティモン5エリアに住む団地の住民たちが行政から突然理不尽な退去を迫られるシーンを挙げる。「劇中、住民に起きたことを、私や家族も経験してきました。私の両親はこの物語の人々と同じように高金利でマンションを購入しましたが、20年かけて支払い終えた矢先に『建物が劣化しすぎている』と言われて家を追い出されてしまったのです」という。「都市再生計画によって同じような目に遭った人は私の周囲にも大勢いますし、似たような出来事はモンフェルメイユのみならず、他の都市や国々でも起こっています。残念なことに、ジェントリフィケーション(都市再開発)は東京を含む世界中の大都市すべてに関係する、普遍的な問題なのだと思います」と案じる。また、前作では実在の街モンフェルメイユが物語の主軸となったが、今作では架空の街<モンヴィリエ>が舞台に。その理由についても「架空の街を舞台にしたのは、作品に普遍性をもたらし、誰しもが共感できるようにするため」と言う。「今回は、群像劇を選択したのも同じ理由ですね。市長から活動家、その友人、副市長と(様々な立場で)それぞれの足跡を辿り、重層的に物語を探求していきました」と語る。怒りに満ちた「バティモン5」の住民たちを先導する女性アビーを演じるフランスの新進俳優アンタ・ディアウにも「ぜひ注目して欲しい」とアピールする監督。アビーはもともと住民のために区役所で働く、ごくありふれたスタッフだったが、あまりの政府の横暴と理不尽さに怒り、声を上げることを選ぶ。アンタはその心情の変化と溢れる気迫を演じ切った。郊外出身の新人俳優を起用「新たな才能に光を当てたい」「アンタ・ディアウとは、私が共同脚本・製作に加わったキム・シャピロン監督作『Le Jeune Imam』(23年/日本未公開)で出会いました」と監督。「私はベテラン俳優と新人俳優、その両者と仕事をすることを好みます。それは演技経験を積んでいない人の発するリアリティや自然な振る舞いが、私の作品に符号するためです。また私と同じく郊外出身の新人俳優をメインキャストに据えることで、新たな才能に光を当てたいという思いがあります」とコメント、「フランス映画界というのは閉鎖的な世界でもあるので、それを変えていくためにも、埋もれている才能を積極的に見つけ、育てていきたいと考えています」と打ち明ける。実際、本作にはアビーをはじめ力強く、積極的に主張する女性たちが多く登場する。その意図について「バティモン5のような地区に暮らす女性は、劇中で描かれているのと同じくらいに力強く、熱心に政治活動や市民運動に参加している人々が大勢います。本作はそんな女性たちへオマージュを捧げたいと考えていました」と監督。「残念ながら そういった女性たちが声を上げようとしても、第三者が勝手に主張を代弁したりして、彼女たちに直接主張をさせない傾向にあります。だから 私は彼女たちに敬意を表すると共に、彼女たちが本当に存在し、社会にとって重要な役割を担っているということを、映画を通じて可視化したかったのです」とその想いを明かしている。移民たちの居住団地群の一画=バティモン5の一掃を目論む「行政」とそれに反発する「住人」による、“排除” vs “怒り”の衝突。本作では、恐れと不満の積み重ねが徐々に両者間の溝を深くし、憎しみのボルテージが加速していく様が息もつかせぬ緊迫感で描かれる。コミュニティ内にある「権力」「革新」「暴力」の3つの視点を交錯させることで炙り出されるバンリュー地区の実態、ひいてはパリの実態は見逃せない。『バティモン5 望まれざるもの』は5月24日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:バティモン5 望まれざる者 2024年5月24日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© SRAB FILMS - LYLY FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE – 2023
2024年05月06日6月15日(土)~21(金)の期間中、下高井戸シネマで実施される【わたしたちの政治】特集上映にて、『NO 選挙,NO LIFE』と『映画 ◯月◯日、区長になる女。』のコラボトークイベント(コラボ舞台挨拶)の開催が決定した。この度のトークイベントでは、選挙取材歴25年のライターを追ったドキュメンタリー『NO 選挙,NO LIFE』の前田亜紀監督と、2022年の杉並区長選挙を住民目線で捉えた『映画 ◯月◯日、区長になる女。』のぺヤンヌマキ監督が登壇。選挙を自分ごととして捉えた両ドキュメンタリーの監督2人が、お互いの作品について、そして「わたしたちの選挙」「わたしたちの政治」を語り合う、有意義なトークイベントとなりそうだ。【イベント概要】場所:下高井戸シネマ日時:6月16日(日)1回目:『NO 選挙,NO LIFE』9:30回終了後2回目:『映画 ◯月◯日、区長になる女。』11:45回上映前ゲスト(敬称略):前田亜紀(NO 選挙 NO LIFE監督)ぺヤンヌマキ(映画 ◯月◯日、区長になる女。 監督)『NO 選挙, NO LIFE』『映画 ◯月◯日、区長になる女。』は6月15日(土)~21日(金)、下高井戸シネマにて上映。(シネマカフェ編集部)■関連作品:NO 選挙,NO LIFE 2023年11月18日よりポレポレ東中野ほか全国にて順次公開(C)ネツゲン映画 ◯月◯日、区長になる女。 2024年1月2日よりポレポレ東中野にて上映©️2024 映画 ◯月◯日、区長になる女。製作委員会
2024年05月06日2020年、フランス中を震撼させたベストセラー・ノンフィクションを完全映画化、3月に行われた横浜フランス映画祭2024でも大きな反響を呼んだ『コンセント/同意』が8月2日(金)より公開決定。併せて、日本版ビジュアルと予告編が解禁された。2020年1月に出版された「同意」と題されたその著書は、芸術文化勲章まで受賞した有名作家ガブリエル・マツネフと14歳のときに性的関係を持っていた女性編集者ヴァネッサ・スプリンゴラからの告発だった。そこに記されていたのは、マツネフが彼女を含む多数の少女たちとの関係を作品の題材として利用した小児性愛者にも関わらず、その歪んだ行為さえ文学として消費され礼賛すらされてきたという驚くべき実態…。その反響は凄まじく、マツネフの著書を出版してきた老舗のガリマール社をはじめ多くの出版社が彼の書籍の販売を中止、国からマツネフへ支払われていた文学者手当も打ち切りが決定されるなど、文字通り国中を揺るがす事態に発展した。本作は、その衝撃の実話を基にスプリンゴラ自身の脚本協力により映画化され、公開されるやいなや大きな話題を呼んだ。特に若者たちの間では「いま見るべき、知るべき作品」としてSNSでトレンド入りするなど日に日に観客を増やし、公開2週目から前週を上回る観客数を動員、異例のヒットを記録している。この度解禁された本ビジュアルは、少女の顔の上半分が男の大きな手で隠された意味深なイメージが用いられている。彼女が現実から目を逸らすように男が仕向けているように見え、緊張感あるビジュアルに仕上がった。また、予告編では、孤独で大人びた少女ヴァネッサが50歳の著名作家マツネフと出会い、周囲の反対に反発して惹かれ合う様子が描かれているが、「彼女の信じたその愛は絶望に変わる」というコピーが示す通り、それは少女が小児性愛者のグルーミングの罠にハマっていく過程であることが垣間見える予告編となっている。『コンセント/同意』は8月2日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。© 2023 MOANA FILMS - WINDY PRODUCTION - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINEMATOGRAPHIQUE - FRANCE 2 CINEMA - LES FILMS DU MONSIEUR(シネマカフェ編集部)■関連作品:コンセント/同意 2024年8月2日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2023 MOANA FILMS – WINDY PRODUCTION - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINEMATOGRAPHIQUE - FRANCE 2 CINEMA - LES FILMS DU MONSIEUR
2024年05月06日杉咲花主演映画『朽ちないサクラ』より、萩原利久演じる警察官の場面写真が到着した。本作は、柚月裕子の同名小説の映画化。「サクラ」シリーズの始まりとなる本作は、県警の広報職員という、本来は捜査する立場にないヒロインが、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる公安警察の存在に迫っていく警察小説だ。萩原さんが演じているのは、主人公・泉(杉咲さん)の警察学校の同期で、警察署の署員・磯川俊一。勤務する警察署は、ストーカー被害を訴える女子大生の被害届の受理を先延ばしにし、慰安旅行に行っている間に、女子大生がストーカーに殺されてしまったことを、警察の不祥事として地元紙にスクープされる。磯川は、好意を寄せる泉に慰安旅行のお土産を渡したことで、彼女をこの事件に巻き込んでしまうことに。そして、真相解明に動き出した泉のバディとなり、共に警察内部の大きな闇に対峙し、窮地に追い込まれていく。献身的に捜査をサポートする好青年をフレッシュに瑞々しく演じている萩原さん。場面写真では、磯川が驚きと動揺の表情を浮かべ、警察署で聞き込みのために噂話に耳を傾ける、事件の真相解明に向けて動き出す様子が切り取られた。一方、優しく真っ直ぐ前を見つめる姿も公開された。『朽ちないサクラ』は6月21日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:朽ちないサクラ 2024年6月21日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会
2024年05月06日藤原季節初主演作『東京ランドマーク』より新ビジュアルと予告編が解禁された。2008年に柾賢志、毎熊克哉、佐藤考哲、林知亜季の4人で結成した「Engawa Films Project」の第1回長編作品となる本作。この度、解禁された新ビジュアルには、藤原季節演じる稔のどこか物憂げで、まどろむような眼差しでこちらを見据えている姿が写し出されている。さらに作中で描かれる、東京で暮らしながら、自らの居場所=“東京のランドマーク”を見つけようとする登場人物たちの心情をくみ取った「ここに居場所はあるのだろうか」というコピーが添えられた。併せて解禁となった予告編には、音楽は一切なく、放課後だろうか、無邪気に遊ぶ子どもたちの喜々とした声をバックに、稔、タケ、桜子の日常の断片が映し出されている。『東京ランドマーク』は5月18日(土)より新宿K’s cinemaほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:東京ランドマーク 2024年5月18日より新宿K‘sシネマにて公開© Engawa Films Project 2024
2024年05月06日『オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター』より予告映像とシーン写真が解禁された。日本で大ヒットを記録した不朽の名作を、映画公開から20周年のアニバーサリーイヤーに、「4Kデジタルリマスター」として鮮やかに蘇らせた本作。この度解禁された予告映像は、モノクロからカラーに映像が切り替わる中、スワロフスキーの巨大なシャンデリアがオペラ座に落下する、最も象徴的なシーンから始まる。バックに流れるのは、有名なタイトルロール曲<オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)>。そこに続くのは、華やかなパリ・オペラ座での舞踏会と忍び寄る不穏な事件、そして、本作の世界的ヒットで大ブレイクしたジェラルド・バトラーが演じる“ファントム”の登場と歌声だ。「4Kデジタルリマスターであのファントムが還ってくる」と、その魅力を余すことなく切り取った予告となっている。併せて解禁されたシーン写真は13点。ポスターにも採用されている、ファントムとクリスティーヌが寄り添うメイン写真のほか、舞台となる豪華絢爛な<パリ・オペラ座>を映し出したカット、ファントムの恋敵・ラウルとクリスティーヌが仲睦まじく舞踏会に参加する様子や、ファントムが自身が隠れて暮らす地下へと、クリスティーヌを優しく、彼の手を添えながら案内する姿など、いずれも<悲しくも美しい愛の物語>があふれ出てくるようなカットとなっている。『オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター』は6月14日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年05月05日アメリカで社会現象化、全世界興行収入“2億ドルの大台突破”という快挙を達成した大ヒットラブコメ『恋するプリテンダー』が5月10日(金)より全国公開。本作の主演であるシドニー・スウィーニーを一躍スターダムに押し上げた海外ドラマが「ユーフォリア/EUPHORIA」。いま、このドラマに出演したスターたちがこぞってブレイク中だ。HBOとA24が組んだ「ユーフォリア/EUPHORIA」は、ティーンムーブメントの代表格を役どころに合わせて主要キャストに大抜擢し、ドラマは大ヒット。シーズン2も大成功を収めシーズン3の制作も決定、彼らを一躍スターダムへと押し上げた。ゼンデイヤ演じる主人公の幼なじみの姉キャシー・ハワード役を演じたシドニーをはじめ、活躍目覚ましい同ドラマ出演スターたちの現在に迫った。シドニー・スウィーニー(キャシー役)『恋するプリテンダー』の主演&プロデューサーを務め、映画にドラマにとにかくオファーが絶えないZ世代のニューヒロイン。シドニー・スウィーニー Photo by Amy Sussman/Getty Imagesデビュー当初は「クリミナル・マインド」「グレイズ・アナトミー」などの人気ドラマに脇役で出演を重ね、2019年クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に出演したことをきっかけに注目度が上昇。SNS時代の若者を描いたゼンデイヤ主演「ユーフォリア/EUPHORIA」で数々の衝撃的な演技を披露し、2022年のエミー賞にノミネート。同年「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」シーズン1でも同賞にダブルノミネートされるなど演技力も高く評価されている実力派。「ユーフォリア/EUPHORIA」出演後は、映画『リアリティ』で主演、『マダム・ウェブ』やホラー映画『Immaculate』(原題)でも主演を果たすなど着実にその存在感を印象付けている。SNSでも2000万人以上の総フォロワーを抱えており、ハリウッドで“一番バズってる”1人といっても過言ではない。なお、『恋するプリテンダー』共演には俳優のグレン・パウエル。彼も、トム・クルーズ主演のメガヒット作『トップガン マーヴェリック』でトム演じるマーヴェリックが教官を務めるエリート・パイロットチームのメンバー、ハングマン役を演じて一躍大ブレイク。チームメイトや教官に反発するクセ者ながらも、最後には最高にカッコイイ見せ場をかっさらった。面白くて優しい人柄からか、トーク番組やSNSでは親しみやすい一面を見せるなど、誰もが認めるハリウッド随一の愛され若手俳優。シドニーとの相性抜群なラブ・ケミストリーに要注目となっている。ゼンデイヤ(ルー役)エミー賞で史上最年少で主演女優賞を獲得した。ディズニーチャンネル出身で、本作ではこれまでのイメージを一新する難しい役どころに挑戦し、演技派として開花したことでも注目を集めていた。ゼンデイヤ Photo by Gilbert Flores/Variety via Getty Images『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』をはじめとする『スパイダーマン』シリーズ、『グレイテスト・ショーマン』などで知られており、前作から続投している『デューン 砂の惑星PART2』、そして6月7日から日本公開が控えているルカ・グァダニーノ監督の『チャレンジャーズ』では主演を務めている。ハンター・シェーファー(ジュールズ役)トランスジェンダーのファッションモデルであり、LGBTQを支援するアクティビストとしても熱い注目を集めているハンター・シェーファー。ハンター・シェイファー Photo by Dia Dipasupil/Getty Images同作でトランスジェンダーの少女ジュールズ・ヴォーン役でドラマデビューと同時にブレイクを果たした。同作のスペシャルエピソード「シーブロブじゃない人なんて**くらえ」で、クリエイターのサム・レヴィンソンとともに共同脚本を担当。さらに『ハンガー・ゲーム0』(2023)では主人公の従姉タイガレス・スノーを演じ、年内に初主演映画『Cuckoo』(原題)の全米公開、『哀れなるものたち』のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再タッグを組んだ最新作『哀れみの3章』が日本での公開を控えるなど、話題作に続々と出演している。ジェイコブ・エロルディ(ネイト役)2018年Netflixの『キスから始まるものがたり』で主人公と恋に落ちるノア役を務め人気を博し、「ユーフォリア/EUPHORIA」ではアメフト部のスター選手でサイコパスな一面を持つネイト役を演じた。ジェイコブ・エロルディ Photo by Frazer Harrison/Getty Imagesエメラルド・フェネル監督のAmazonオリジナル映画『Saltburn』では、貴族の青年フェリックス役、先日公開したソフィア・コッポラ監督の『プリシラ』ではエルヴィス・プレスリー役に大抜擢されるなど、話題作で重要な役柄を演じ、その評価も鰻登り。1作品ごとに役者としての評価を着実に積み重ね、「ユーフォリア/EUPHORIA」後も「彼の未来は明るい」「オスカーに値する」など絶賛レビューが寄せられている。今年1月にはアメリカの長寿コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」で初めてのホストに挑戦し、コメディの才能も発揮。待機作としては、ギレルモ・デル・トロ監督が15年以上前から着手している『Frankenstein』(原題)で怪物役を務めることが決まっている。ミア・ゴス、オスカー・アイザック、クリストフ・ヴァルツらの出演が発表されており、また新しいジェイコブがみられそうだ。バービー・フェレイラ(キャット役)キャット・ヘルナンデス役を勝ち取り、一躍有名セレブの仲間入りを果たしたバービー・フェレイラ。視聴者の心を奪ったアイコニックなキャラクターで、勇敢さや正直さ、そして共感しやすいリアリティも兼ね備え、若者たちが自己需要や自己愛の問題にどのように向き合うかを示す象徴的なキャラクターとして人気を集めた。バービー・フェレイラ Photo by Emma McIntyre/Getty Images for MTV数々の有名ブランドのモデルとして活動していたこともあり、彼女が発信する独自のボディポジティブ論に共感するファンも多い。「ユーフォリア/EUPHORIA」でブレイクした後には、映画『Unpregnant』(原題)でベイリー役を熱演。ドラマ「The Afterparty」(原題)や映画『NOPE/ノープ』にも参加、そして『Bob Trevino Like It』(原題)では主演を務めるなど、役者としての活動の幅を広げている。●「ユーフォリア/EUPHORIA」とは「ゲーム・オブ・スローンズ」など数々の大ヒットドラマを生み出してきた「HBO」と、映画『ムーンライト』『ミッドサマー』など日本でもスマッシュヒットを記録したオリジナリティあふれる映画の数々を世に送り出すスタジオ「A24」が最強タッグを組んだドラマ。ドラッグ中毒と不安障害を抱える高校生を主人公に、ドラッグ、セックス、バイオレンスなどに溺れるティーンネイジャーがソーシャルメディア社会で生きる難しさや葛藤、その中で幸せやアイデンティティをつかもうともがく姿を、本作でスターダムに登り詰めたセレブリティたちが刺激的に描き出した作品。U-NEXTほかにて配信中。『恋するプリテンダー』は5月10日(金)より全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ハンガー・ゲーム0 2023年12月22 日より、TOHO シネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2023 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.プリシラ 2024年4月12日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© The Apartment S.r.l All Rights Reserved 2023チャレンジャーズ 2024年6月7日より全国にて公開© 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.© 2024 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. All Rights Reserved.恋するプリテンダー 2024年5月10日より全国にて公開
2024年05月05日シュー・グァンハンと清原果耶が主演する藤井道人監督最新作『青春18×2 君へと続く道』より、キャストインタビューを交えたスペシャルメイキング映像が到着した。18歳の主人公ジミー(シュー・グァンハン)が夢中になっていた「SLUM DUNK」の聖地・湘南や、台湾でアミ(清原さん)との最後のデートで訪れたランタン祭を思い起こさせる「にいがたランタン祭」、雪景色が一面に広がる長野県、アミの生まれ故郷・福島県を訪れるジミーの旅路と同じように、日本の各所を巡りながら撮影が進められていく様子が映し出される。シュー・グァンハンは「更に一人旅をしたいと思いました。自分と対話することの大切さを学びました」と言い、清原さんは「(藤井監督と)考え方や向いている方向が同じだなと思える部分があったので嬉しかった」とコメント。ジミーの旅にとってキーポイントとなる、幸次との出会いを映し出すワンシーンは、監督やキャストにとっても特別印象に残っているシーンだそう。幸次役の道枝駿佑は「電車に乗っている間に、駅間で撮れるシーンは撮っていく、ホームに停まっている間に撮れるカットは撮っていくという撮影で初めて挑戦する撮り方でした」と撮影秘話を語る。ジミーの旅路をなるべくリアルに映しとりたいという藤井監督のこだわりにより、ジミーと幸次が名残惜しそうに手を振り合い、別れを告げるシーンが、シュー・グァンハンと道枝さんにとっても実際の別れになったそう。また、松重豊演じる中里と、黒木瞳演じる裕子の登場シーンは、銀世界に包まれた福島県で撮影。あえて、雪のカットを多めに入れることで、雪の降らない台湾の人にとって印象に残る画にしたいという藤井監督の思いが込められた。映像では、本番前にキャストと念入りに打ち合わせする様子も見られる。『青春18×2 君へと続く道』はTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:青春18×2 君へと続く道 2024年5月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©️ 2024「青春 18×2」film partners
2024年05月05日未公開映画の上映を行う「グッチーズ・フリースクール」監修の「女性たちの映画史」をめぐる1冊「ウィメンズ・ムービー・ブレックファスト女性たちと映画をめぐるガイドブック」がフィルムアート社より4月26日に発売された。本書は、「USムービー・ホットサンド 2010年代アメリカ映画ガイド」を刊行したグッチーズ・フリースクールによる、「女性たちの映画史」をめぐる第2弾書籍企画。映画史における「女性」、スクリーン上に存在する女性たち、あるいはそのイメージを紡ぎ上げる作り手、映画表現における女性存在をめぐる思考、あるいはその先で映画を広げようとする方々まで、「女性たちの映画史」に向き合うための方法に迫る1冊。グッチーズ・フリースクールの降矢聡氏と様々な形で映画に携わる吉田夏生氏による、女性たちの映画史へのアプローチを考える新しいガイドブックとなっている。なお、下高井戸シネマにて本書の出版記念上映イベントが開催されている。「ウィメンズ・ムービー・ブレックファスト」は発売中。価格:2,300円+税判型:B5変形・並製頁数:224頁「ウィメンズ・ムービー・ブレックファスト」出版記念上映イベント日程:~5月3日(金・祝)、6月15日(土)~21日(金)場所:下高井戸シネマ上映作品:『エンジェル・アット・マイ・テーブル 2Kレストア版』『ラブレス』『青春がいっぱい』『ガールフレンド』『天使の復讐』(シネマカフェ編集部)
2024年05月04日ロックバンド、ザ・ビートルズのドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズの軌跡 リヴァプールから世界へ』が2024年7月5日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほかにて公開される。知る人ぞ知る初期ザ・ビートルズの姿を映すドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズの軌跡 リヴァプールから世界へ』は、知る人ぞ知る初期ザ・ビートルズの姿を回想するドキュメンタリー作品だ。小さなコピーバンドとしてスタートしたザ・ビートルズのハンブルク巡業から、リヴァプールの席巻、当時英国最大のレコード会社であったデッカ・レコードのオーディションの失敗、メンバー交代劇といった紆余曲折の末、1962年「ラヴ・ミー・ドゥ」でメジャーデビューを果たし、成功するまでの過程を検証する。“デビュー直前に解雇”された元ドラマーらの証言、当時のパフォーマンス映像も映画は、ザ・ビートルズが活動初期に出演していたリヴァプールのクラブ「ジャカランダ」のオーナーであるアラン・ウィリアムズが、美大生だったジョンとスチュアート・サトクリフに女子トイレの修繕の仕事を頼んだ時の回想からスタート。アラン・ウィリアムズは、1960年、61年にザ・ビートルズのハンブルク巡業を手掛けた興行主でもあり、初代マネージャーでもある。また、劇中にはザ・ビートルズの元ドラマーで、メジャーデビュー直前に突然解雇されたピート・ベストも出演。ビートルズを追い出された日やその過程などについて自ら詳細に語っている。さらに、ビートルズ全作品をプロデュースしたジョージ・マーティンからの依頼で、デビュー曲「ラヴ・ミー・ドゥ」のレコーディングにてリンゴ・スターの代わりに参加したアンディ・ホワイトや、初期から『ラバー・ソウル』までのチーフ・エンジニアを務めたノーマン・スミスら、初期のビートルズをよく知る人々の証言も登場。当時のTV番組でのパフォーマンス映像やコンサートの模様などを交えつつ、ザ・ビートルズの創造性や、彼らがスターダムを駆け上がっていく姿を辿っていく。監督は、ドキュメンタリー番組「恐竜の神話と現実(Dinosaurs Myths & Reality)」をプロデュースしエミー賞を受賞した経歴を持つ、ボブ・カラザーズが務める。【作品詳細】ドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズの軌跡 リヴァプールから世界へ』公開日:2024年7⽉5⽇(⾦)監督・脚本:ボブ・カラザーズ製作:ボブ・カラザーズ出演:アラン・ウィリアムズ、ピート・ベスト、アンディ・ホワイト、トニー・ブラムウェル、ノーマン・スミス、アラン・クレイン原題:“The Beatles: Up Close and Personal”
2024年05月04日中国若手スターの筆頭ワン・イーボー(王一博)が、中華圏が誇る世界的スターのトニー・レオンと共演した映画『無名』が5月3日に日本公開を迎えた。ポストカード付きムビチケカードの累計販売数が公開の約10週前に1万枚を突破、さらに売り上げを伸ばしているほか、イーボーの一部物販が予約販売を開始するや即完売するなど、異例の盛り上がりを見せているという。近年、あまり日本で話題にならない中国の実写映画。「興業収入が○億円を突破!」「世界最大の映画市場になるか?」など、数字の話は聞こえてくるが、現地で大ヒットした作品も、日本では映画祭や単館上映でひっそり紹介されて終わりという状況が続いている。昨年は『さらば、わが愛/覇王別姫』4Kがリバイバル上映されて好評を博し、ロングラン上映しているが、こちらは日本初公開からすでに30年経っており、製作国で分類すれば香港映画。「中国のスターといえば?」と聞かれても、ピンとくる人は少ないのではないだろうか?もちろん、中国にもスターはいる。というか、日本のエンターテインメント界を基準に見ると、ケタ違いの規模のファンをアジア中に持つスターが。その1人が、ワン・イーボーだ。近年ファンを増やしている中国時代劇ドラマ等への出演で、日本にもすでに熱狂的なファンがいることは、先に述べた『無名』の公開前の盛り上がりからも分かる。中韓アイドルグループから俳優へ、「陳情令」で大ブレイク少年時代からダンスが得意だったワン・イーボー。17歳の時、中国&韓国混合ボーイズグループ「UNIQ」のメンバーとしてデビュー。2018年にオーディション番組「創造101」(PRODUCE101の中国版)でアイドルグループ結成を目指す女性たちのダンス講師を務めて人気を博す。(c) 2019 Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited大ブレイクのきっかけは、19年に配信されたファンタジー時代劇「陳情令」だ。中国の古代神話的な世界観を背景に、対照的な性格の青年2人が協力しながら奇妙な事件の真相を追究し、自分たちの運命に対峙していく物語。もともとは人気のBL小説を映像化したもので、配信されるや大ヒット。イーボーと、こちらも本作でイーボーと双璧を成す大人気俳優となったシャオ・ジャン(肖戦)がW主演を務め、この2人のケミストリーに多くの視聴者が熱狂。そのブームはアジア中に伝播した。ブレイクから数年経った今も、イーボーの人気は安定。2023年だけで『無名』『ボーン・トゥ・フライ』『熱烈』と主演映画3本が公開された売れっ子ぶりで、その3作品すべてが今年日本で公開される。スーツ姿がもはや芸術。たたずまいの美しさが光る『無名』画像を検索すると、人気者なのに笑顔を安売りしないムスッと顔(ファンの方ごめんなさい)、言い換えればクールな表情で納まっていることが多いのだが、それが彼の魅力であると力説したい。無表情に見えて、瞳でちゃんと語れる人。その真価は、ドラマより大きなスクリーンのほうが存分に発揮されるのではないかと思わせてくれたのが、映画『無名』だ。舞台は1940年代、第二次世界大戦下の上海。国民党、中国共産党、日本軍の間で名もなきスパイたちが熾烈な情報戦を繰り広げていた。イーボーが演じるのは、(中華民国)汪兆銘政権下で諜報活動を行っているフー(トニー・レオン)の部下イエ。しかし、それぞれの正体は互いに知らない。誰が敵で、誰が味方なのか。誰もが疑心暗鬼になる中で、スパイたちの攻防戦がスリリングに展開する。常に微笑みをたたえて相手に真意をつかませないトニーと、終始読めないポーカーフェイスを貫くイーボー。タイプの異なるスパイ2人を軸に物語が進む。イーボーの大きな魅力は、たたずまいの美しさだ。抜群のプロポーションで着こなすクラシカルな装いが完璧にきまっている。シャープなデザインのスーツに身を包み、何も言わずにそこにいるだけで、表面張力で水分をたたえたような瞳が多くを物語る。落ち着き払っているが、幼さを残した丸い頬が、戦争に翻弄された若者の苦難を感じさせて悲しい。その美しい衣装のまま、激しいアクションシーンも流れるようにこなしている。対するトニーは、アクションに関しても大ベテランだ。『シャンチー』での年齢を感じさせない動きも記憶に新しいが、場数で圧倒的にまさり、見せ方も心得えたスター。そんなトニー相手に、イーボーも引けを取らない頑張りを見せている。トニーのコスチュームデザインは、『花様年華』『ラスト、コーション』などを担当し、トニーの魅力を知り尽くしたウィリアム・チャン。その他キャストの衣装は、チャンについて「鳳凰の飛翔」(Netflix配信)などで衣装を手がけているリュー・フォンシャンが担当している。とにかく、イーボーとトニーのスーツ姿を拝むだけでもおつりがくる。筆書の好みを言えば、チョン・アル監督の演出はキメすぎというか(それが気持ちいいという意見も分かる)、ややトゥーマッチに感じる部分もあるのだが、「こういうトニーとイーボーが見たいんでしょ?」とファンが願う絵を全力で見せてくれているのは間違いない。そこは「ごちそうさまです」と素直に楽しむのが正解だろう。俳優、歌手、レーサー…身体能力の高さでマルチに活躍もう1つ、付け加えたいのは、俳優にとって大きな財産とも言える身体能力の高さ。ダンスが得意だというのは最初に紹介したが、イーボーはプロレーサーとしての顔も持つ。『無名』では日本語のセリフも多いが、おそらく耳からたたきこんだのであろう、クリアに聞き取れる発音の正確さに、歌手としても活躍する彼の音感の良さも感じられる。ちなみに本作のエンディング曲はイーボーが歌っているので、ぜひエンドロールまで鑑賞してほしい。©Hangzhou Ruyi Film Co., Ltd.そして9月6日日本公開の『熱烈』ではダンスの実力を披露。ブレイキンに情熱を傾ける青年がチームの仲間たちと全国大会優勝を目指す青春映画で、イーボーのひたむきな表情とダンスシーンをたっぷり堪能できる。レーサーの経験が生きた?『ボーン・トゥ・フライ』の戦闘機パイロット役主演映画3本のうち、最後に紹介するのが6月28日に日本公開される『ボーン・トゥ・フライ』だ。イーボーが演じるのは、空軍パイロットのレイ・ユー。その才能を見込んだ戦闘機のテストパイロットチーム隊長の勧誘を受け、厳しい選考の末、テストパイロットに選ばれる。選ばれた若手パイロットたちは、新世代ステルス戦闘機のテスト飛行という危険な任務に就くことに…。イーボー演じるテストパイロットたちの使命は、機体の極限に挑み、問題点などを探し出すことで、パイロットが安全に乗れる戦闘機を前線に送り出すこと。自国のステルス戦闘機を開発するという目標に向けて、試験飛行を重ねるパイロットと開発者たちの挑戦を追う。『トップガン』のような華やかな戦闘機乗りのお話ではなく、熱血漢ヒーローでもなく、この映画が描くのは、機械に対する探求者として職人的な仕事ぶりを見せる新世代のパイロット像。そんな役柄に、レーサーでもあるイーボーの個性がはまっており、トレードマークのポーカーフェイスも、肝の据わった落ち着きを感じさせて絶妙だ。日本人としては、中国領域が外国機の脅威にさらされているという背景設定や、自国の自信を取り戻すという愛国映画としてのメッセージに複雑な思いはあるものの、パイロット同士の競争、若さゆえの失敗など、青春映画、成長物語としての面白さがあり、イーボーのさまざまな顔を楽しめる作品になっている。監督・脚本の劉暁世は劇映画の経験は少ないものの、北京電影学院の監督科を出たあと、航空業界で研究用映像を撮るなど15年働いた経験があるそうで、本作のために100人以上のテストパイロットに取材したとか。戦闘機の機能の説明や訓練の裏側などは、どこまで真にリアルなのか素人には判断しがたいが、あまり見たことのない内容で見応えがある。中国では、今年も3月から配信されたスパイドラマ「追風者(原題)」が高く評価され、5月1日から労働節(メーデー)に伴う大型連休に合わせて主演のアクション映画『維和防暴隊(原題)』が公開されるなど、快進撃が続くワン・イーボー。ドラマ出演も多く、日本で視聴できる出演ドラマに「 有翡(ゆうひ)-Legend of Love-」(20)、「風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~」(21)、「冰雨火(ひょううか)~BEING A HERO~」(22)などがある。映画で彼に射貫かれた人は、ぜひこちらもチェックしてみてほしい。(新田理恵)■関連作品:無名 2024年5月3日よりヒューマントラストシネマ有楽町、 シネマート新宿ほか全国順次公開Copyright 2023© Bona Film Group Company Limited All Rights Reserved
2024年05月04日2023年ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門で上映され審査員特別賞を受賞、大きな喝采を浴びるとともに物議を醸した『人間の境界』。中心となるシリア人難民家族に加え、国境の森に関わる支援活動家、国境警備隊の青年など複数の視点から描き出していく本作から、地元住民の女性が“不条理”に直面する本編映像が解禁となった。2021年、ベラルーシ政府の策略により大勢の難民がポーランド国境へと送り込まれるが、ポーランドの国境警備隊は非人道的な仕打ちのすえ彼らをベラルーシへと押し戻し、ベラルーシも再びポーランドへと戻す…と両国が難民を押しつけ合う事態となっていた。今回の本編映像は、地元住民がある不条理を目の当たりにするシーン。森のすぐそばに暮らす精神科医のユリア(マヤ・オスタシェフスカ)は、難民支援グループのメンバーの車で病院に向かう。すると、病院で治療を受けていたアフガニスタンからの難民レイラ(ベヒ・ジャナティ・アタイ)がポーランド警察によって強制連行されようとしていた。支援グループのメンバーはレイナのメガネやコートだけでも渡そうとするがそれすら叶わず、彼女はどこかに連れ去られてしまう。ユリアは警察の横暴と支援グループによる必死の抵抗を呆然と見つめることしかできない。ユリアがこの場に居合わせることになったのは、前日、彼女が偶然森の中でレイラと余りに悲劇的な出会いを果たし、病院でその悲しみを分かち合ったことがきっかけだった。この一連の出来事をきっかけに、彼女はこの支援グループに参加することを決意するが…。アグニエシュカ・ホランド監督は政府により立ち入りを禁じられた国境の森で、実際に難民たちと関わっていたアクティビストらを共同脚本家に迎え、情報源への入念な調査を重ね脚本を作り上げた。そんな“不都合な真実”の告発を試みた本作に対して、当時のポーランド政府は映画を激しく非難。現役の大臣が非難声明を発表し、公開劇場に対して上映前に「この映画は事実と異なる」という政府作成のPR動画を流すよう命じるなど異例の攻撃を仕掛ける事態へと発展した。ホランド監督は「私は裁判官や検察官のように他人を裁いたりすることがアーティストとしての使命だと感じたことはありません。私はストーリーを語り、様々な人々が直面する様々な選択肢と選択を描きます。私にとって最も重要なことは、私たちは誰もがコミュニティの一員であるというのを表現することなのです」と、自身の考える映画の役割について説明。こうした想いから、本作に複数の全く異なる視点を登場させたという。その上で、「基本的には、恐れていません。以前も恐れていませんでしたから、今も恐れる理由はありません。物議をかもすようなテーマについて明確な立場を示したり発言したりすることは、大きなリスクを伴います。ですが私は、痛みを伴うような難しい選択が強いられる重要な問題や、時には解決不可能な問題に取り組むために闘わないのであれば、芸術を作ることに意味はないと感じるのです」と、一貫して変わらぬ制作スタイルを語っている。『人間の境界』は5月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。©2023 Metro Lato Sp. z o.o., Blick Productions SAS, Marlene Film Production s.r.o., Beluga Tree SA, Canal+ Polska S.A., dFlights Sp. z o.o., Česká televize, Mazovia Institute of Culture(シネマカフェ編集部)■関連作品:人間の境界 2024年5月3日TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開©2023 Metro Lato Sp. z o.o., Blick Productions SAS, Marlene Film Production s.r.o., Beluga Tree SA, Canal+ Polska S.A., dFlights Sp. z o.o., Česká televize, Mazovia Institute of Culture
2024年05月03日