Fendi Couture Spring/Summer 2021“空虚なつまらないものに思えても衣服は身を温かく保つよりも大切な役目を果たすようだ。それは、世界に対する私たちの見方そして私たちに対する世界の見方を変えるのだ”― ヴァージニア・ウルフ 『オーランドー』よりブルームズベリーからボルゲーゼへ超越的なロマンスと時代を超える創造性に思いを巡らせながら、キム・ジョーンズ(Kim Jones)は、フェンディ(FENDI)のデビューコレクションにおいてブルームズベリー・グループ(Bloomsbury Group)の型破りな英国的感性から着想を得ると同時に、ローマ(Rome)に本拠を置くメゾンの名高い歴史にも敬意を示しています。フェンディ2021年春夏クチュールコレクションでは、多様なインスピレーションが共通点を見出し、織り合わされ、ヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)とヴァネッサ・ベル(Vanessa Bell)姉妹の、伝統から解放されたクリエイティビティの永続的な魅力を、イタリア彫刻とフェンディの根本を成すコードが語る不朽の言語とともに探究しています。ヴァージニア・ウルフが「オーランドー(原題:Orlando)」に綴ったように、「記憶は気まぐれなお針子」なのです。時を旅し、両性の境界をぼやけさせる小説を、本コレクションの主テーマとし時間の性質は歪められ、精妙な両性具有が生来の実体ではなく、流動的な選択として現れます。フェンディの創立から僅か3年後の1928年にヴァージニア・ウルフからヴィタ・サックヴィル=ウェスト(Vita Sakville-West)に宛てて書かれたラブレターともいえる『オーランドー』の文学的要素がコレクション全体に散りばめられています。ある時は金属を結合させた手帳型クラッチとして、またある時はマザーオブパールのミノディエール、あるいはレザーブーツに記された文字列として登場します。作曲家マックス・リヒター(Max Richter)の音楽が流れるなか、ヴァージニアとヴィタの数十年におよぶ交際期間に交わされた手紙の抜粋が、フェンディ家の人々と友人たちによって朗読されます。ブルームズベリー・グループがサセックス(Sussex)州の拠点とした「チャールストン・ファームハウス(Charleston Farmhouse)」は、実際にキム・ジョーンズが子ども時代の大半を過ごした場所から近く、ここで見つかったモチーフをビーズで飾ったブーツや、手描きのヒールとして蘇らせました。壁を飾るヴァネッサ・ベルと画家ダンカン・グラント(Duncan Grant)のフレスコ画はガウンの刺しゅうとして施されました。「この一家、特に先駆的な2人の姉妹の生き方、自ら切り開いた自由、世界に残したアートに憧れます」とキムは語ります。ヴァージニアとレナード・ウルフ(Leonard Woolf)夫妻がホガース・プレス(Hogarth Press)社から刊行した、手作業で印刷したマーブル紙装の本はショー会場に展示され、そこからクラシカルなイタリア美学の世界へと導きます。ローマのボルゲーゼ美術館(Galleria Borghese)の大理石の色合いを再現しベルニーニ(Bernini)の彫刻作品さながらのドラマティックなデザビエのドレープをコレクションに取り入れて、2つの要素の調和を示しています(ヴァネッサ・ベルはイタリアの古典主義に魅せられるあまり、ボルゲーゼ公園で絵を描き、巨匠の作品を再現して、チャールストンの壁に掛けたものでした)。ジャカードやシルクのガウン、そしてファーのインレーや手作業でビーズを施した仕立てから見て取れるように、大理石はコレクションの視覚言語の主要な要素となっています。キムの現代的な視点を通して、フェンディの歴史も重要な要素として登場します。造形的スケッチや装飾を求めてアーカイブを発掘するために、キャストを務めるモデルたちのバイオグラフィーに姿を変えています。ヴィンテージバッグのヴェルベットリボンは新たなデザインに代わり、故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の最後のコレクションに登場したカーリグラフィ(Karligraphy)がビーズのデザインとしてブーツに飾られます。コレクションでモデルを務めるキャストを通じて、実際の、または選ばれた「家族」の大切さが賞賛され、モデルがひとりずつガラスのショーケースに身を置くと、それぞれの個室へと変貌します。キム・ジョーンズは、次のように述べています。「フェンディは最高レベルのクラフツマンシップを体現しています。何よりも、フェンディにとって『家族』はかけがえのない存在。フェンディ家の3代目が指揮をとり、私は4代目を参加させながらゲスト出演しています。自分が愛し尊敬するたくましくてパワフルな女性たちに囲まれ、彼女たちのエネルギーを自分の仕事に取り込みたいと思っています」企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年01月29日東京・JR立川駅の北側に誕生した、広場と商業・文化施設から成るGREEN SPRINGS。その一角にある「PLAY!」は、1つの建物の中にミュージアム、プレイパーク、ショップ、カフェが集まる。英語のPLAYに「する」「遊ぶ」などの意味があるように、ここへ来ると、目や耳、体を使って、普段とは違う物の見方を発見したり、新しいワクワクと出合えたり。名前が予感させる通り、大人も子どもも楽しめるユニークな場所だ。絵本の世界を体で感じて遊べる、新しい美術館。ミュージアムのオープニングを飾るのは、「tupera tuperaのかおてん.」。人気のクリエイティブ・ユニット、tupera tuperaが手がける遊び心満載の展示では、まず入り口で「かおシール」が手渡される。来場者たちは眉毛やホクロのシールを自分の顔にペタペタ。「皆さん自身が作品になって、一緒に展覧会をつくりましょうという作家からのメッセージですね」と教えてくれたのはプロデューサーの草刈大介さん。ほかにも食材、楽器、洗濯物(!)などを使って制作した直径2mの顔と撮影できる「かお10」、床に設置された大きな顔のフレームの中で、自分自身もパーツになって遊べる「床田愉男(ゆかだゆかお)」など、観客を巻き込む仕掛けがあちこちに。「ミュージアムのテーマは“絵とことば”。よく海外の人に驚かれるのですが、日本には大人も絵本や漫画を楽しむ文化がありますよね。僕らが心を揺さぶられる、絵本の表現の奥に何があるのか。それを目に見える形にすることに挑戦しています」もう一つのスペースは、一年を通じて鑑賞できる常設展。「絵本界の大御所ともいえる作家の原画、バイオグラフィー、創作の秘密に迫る展示を展開していく予定です」第1回は世界的ベストセラー『はらぺこあおむし』などの仕掛け絵本で知られるエリック・カール。穴をのぞいたり、壁をくぐったり、まるで絵本の中に入り込んだような展示設計も楽しい。ミュージアムショップでは、展示ごとにオリジナルグッズを販売。カフェでは展示にちなんだメニューが楽しめる。すぐ隣は、緑あふれる昭和記念公園。今度の休日、併せて訪れてみては?企画展「tupera tuperaのかおてん.」常設展「エリック・カール 遊ぶための本」PLAY! MUSEUM東京都立川市緑町3-1GREEN SPRINGS W3企画展「tupera tuperaのかおてん.」開催中~12月29日(火)常設展「エリック・カール遊ぶための本」開催中~2021年3月28日(日)10時~18時(入場は17時30分まで)原則無休一般1500円ほか(企画展、常設展共通) TEL:042・518・9625くさかり・だいすけPLAY!プロデューサー。ブルーシープ株式会社代表。本の出版、展覧会の企画、美術館の運営を手がける。「僕自身、親しみやすいアートが好き」。代表的な仕事に、スヌーピーミュージアムなど。※『anan』2020年7月22日号より。写真・北尾 渉文・松本あかね(by anan編集部)
2020年07月17日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)がニューヨークを拠点に活動する現代アーティスト、ジェフ・クーンズとのコラボレーション第2弾となる「MASTERS コレクション」の新作を10月27日に発売する。西洋絵画の巨匠たちの傑作をインスピレーションソースに手がけられる同コレクション。第1弾では、ダ・ヴィンチ(Da Vinci)、ティツィアーノ(Fragonnard)、ルーベンス(Rubens)、フラゴナール(Titian)、ヴァン・ゴッホ(Van Gogh)の油絵がモチーフとなった。今回発売される第2弾では、ジョゼフ・ウィリアム・ターナー(Joseph William Turner)の「古代ローマ:ゲルマニクスの遺灰を持って上陸するアグリッピナ」、ニコラ・プッサン(Nicolas Poussin)の「パンの勝利」、エドゥアール・マネ(Édouard Manet)の「草上の昼食」の他、国立西洋美術館の松方コレクションからクロード・モネ(Claude Monet)の「睡蓮」、フランソワ・ブーシェ(François Boucher)の「ソファーに横たわる裸婦」(※パリ・ヴァンドーム広場の「メゾン ルイ・ヴィトン ヴァンドーム」限定品)、ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)の「かぐわしき大地」など、日本と縁のある作品も選ばれている。第1弾に続く第2弾でも、ルイ・ヴィトンのモノグラフ・モチーフにクーンズのイニシャルを加えてアレンジ。それぞれのバッグにはクーンズ40余年に渡るキャリアを通じて使われ続けてきたバルーン・アートのラビットをかたどったタグが添えられており、内装には絵画オリジナル作品の作者のバイオグラフィーとポートレートが描かれている。なお、同コレクションの取り扱いは、丸井今井札幌店、仙台藤崎店、銀座並木通り店、松屋銀座店、表参道店、六本木ヒルズ店、DOVER STREET MARKET GINZA 店、新宿店、西武渋谷店、新宿髙島屋店、西武池袋店、横浜髙島屋店、三越日本橋店、そごう横浜店、名古屋栄店、ナゴヤ ミッドランド スクエア店、ジェイアール名古屋タカシマヤ店、松坂屋名古屋店、福屋八丁堀店、大阪ヒルトンプラザ店、大阪心斎橋店、阪急梅田店、神戸 メゾン、大阪髙島屋店、大丸京都店、福岡店、博多阪急店にて。
2017年10月17日ネイルサロンは不思議な空間。手を握り合っているからなのか、リラックスした密室空間がそうさせるのか、秘密の内緒話しを打ち明けて下さる方がとても多い場所でもあります。そんなネイルサロンで繰り広げられるみんなのリアルな恋のお話をお送り致します。※許可を頂いたものだけ掲載しています。※個人を特定できる情報が含まれないよう職業等にフィクションも織り交ぜています。ご了承ください。■◇なんだか噛み合わないつい1ヶ月前まで仲良しだったのに、ここのところなんだか彼とうまく噛み合わない。そんなことを感じる日ってありませんか?何をしても何を話しても彼に響いてない。うまくキャッチボールできてない感。「何が?て言われると難しいんですけどなんかおかしいんです。」一葉さん(仮名)の言葉にたくさんの不安が垣間見える。「浮気とかですかね・・・」うーん。浮気と決めつけるには時期尚早なような。少し視点を変えてみるのはいかがでしょう?■◇恋愛はキャッチボールで成り立つ人の気持ちってバイオグラフィーがあるものです。自分もそうだと思いますが、彼からの電話にすぐ折り返しする日もあれば「アレとコレやってから電話しよう」なんて後回しになる日があるように。恋愛って二人のバイオグラフィーがぴったり揃う時期もあれば、ズレる時期もあるわけで、ズレを感じるからって「優しくない」「連絡減った」「なんか浮気してる?」なんて彼にどんどん想いをぶつけてもバイオグラフィーはズレていくばかり。恋愛といえども「親しき中にも礼儀あり」で相手が「気分じゃない」ときもあるから、ボールをただ投げ続ければいいわけじゃなく。時には「相手のボールを待つ」ことも大切なんですよね。「話し合えばなんでも解決できる」と思いがちですが、想いを言葉にできる能力は人それぞれ違うので、その場では「そうだよね、ごめん」なんて話しても行動が伴わないことだってたくさんあるわけです。本当は「ごめん」の後にもう少し言葉を繋ぎたかったけどうまく言えなかった・・・それを「こう言ったじゃん!」「約束したじゃん!」なんて更にボールを投げつけて責めても、上手なキャッチボールにはならなかったりするのは当然の結果。■◇変化を受け入れるキャッチボールも恋愛の最初は相手に気を使ってできていたのに、段々相手のペースに疲れてくる場合だってあります。「彼女に合わせてたら電話が毎日になっちゃった・・・でも、ちょっと疲れるなぁ。でも、言えないなぁ」なんてこともあるわけで、でもそれは「気持ちが冷めた」とは全く次元の違うお話。長く付き合いたいから無理をしない。これ、とっても大切なことです。恋愛の最初は、お互いがお互いの投げるボールを上手に受けて優しく返してあげようと思えるけれど、無理は続かないからこそ少しづつ自分のペースに戻ってしまうもの。その現実をついつい「変わった」「最初と違う」と思いがちだけれど、長く付き合っていきたいからこそ受け入れなければいけないのが「変化」だったりします。■◇おわりに「彼のペースが違ったのかなぁ?でも、こっちばっかり相手に合わせるのもなんか嫌かも」という一葉さんの意見もすごくわかる私。でも「人に優しく」するのは自分のためでもあるんですよね。あとで「もっと優しくしてあげれば良かったな。」なんて後悔しないためにも。「しばらく彼に合わせてみて、あまりにも辛いようなら彼に伝えてみるといいかもですよ。それで、彼から”優しさ”が返ってこないようなら、そのときは色々考えるべきタイミングかもしれないですね。付き合いのペースが合わないわけだし」という私の提案に、真剣な顔になった一葉さん。不安や不満があるときって、どうしても相手に解消して欲しかったり、不安で怖くて怒りも湧いたりしていろいろとぶつげがちになるけれど「ボールを投げる」ばかりだと相手は「キャッチする」ばかりになりがち。相手からなんらかのボールを投げてもらいたいときは「待つ」のも大事です。「女は忍耐ってやつですかね?」ちょっと違う気もしますが、彼のことを思いやれる一葉さんならきっと大丈夫な気がします。女の勘です。(川上あいこ/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年08月17日ネイルサロンは不思議な空間。手を握り合っているからなのか、リラックスした密室空間がそうさせるのか、秘密の内緒話しを打ち明けて下さる方がとても多い場所でもあります。そんなネイルサロンで繰り広げられるみんなのリアルな恋のお話をお送り致します。※許可を頂いたものだけ掲載しています。※個人を特定できる情報が含まれないよう職業等にフィクションも織り交ぜています。ご了承ください。■◇なんだか噛み合わないつい1ヶ月前まで仲良しだったのに、ここのところなんだか彼とうまく噛み合わない。そんなことを感じる日ってありませんか?何をしても何を話しても彼に響いてない。うまくキャッチボールできてない感。「何が?て言われると難しいんですけどなんかおかしいんです。」一葉さん(仮名)の言葉にたくさんの不安が垣間見える。「浮気とかですかね・・・」うーん。浮気と決めつけるには時期尚早なような。少し視点を変えてみるのはいかがでしょう?■◇恋愛はキャッチボールで成り立つ人の気持ちってバイオグラフィーがあるものです。自分もそうだと思いますが、彼からの電話にすぐ折り返しする日もあれば「アレとコレやってから電話しよう」なんて後回しになる日があるように。恋愛って二人のバイオグラフィーがぴったり揃う時期もあれば、ズレる時期もあるわけで、ズレを感じるからって「優しくない」「連絡減った」「なんか浮気してる?」なんて彼にどんどん想いをぶつけてもバイオグラフィーはズレていくばかり。恋愛といえども「親しき中にも礼儀あり」で相手が「気分じゃない」ときもあるから、ボールをただ投げ続ければいいわけじゃなく。時には「相手のボールを待つ」ことも大切なんですよね。「話し合えばなんでも解決できる」と思いがちですが、想いを言葉にできる能力は人それぞれ違うので、その場では「そうだよね、ごめん」なんて話しても行動が伴わないことだってたくさんあるわけです。本当は「ごめん」の後にもう少し言葉を繋ぎたかったけどうまく言えなかった・・・それを「こう言ったじゃん!」「約束したじゃん!」なんて更にボールを投げつけて責めても、上手なキャッチボールにはならなかったりするのは当然の結果。■◇変化を受け入れるキャッチボールも恋愛の最初は相手に気を使ってできていたのに、段々相手のペースに疲れてくる場合だってあります。「彼女に合わせてたら電話が毎日になっちゃった・・・でも、ちょっと疲れるなぁ。でも、言えないなぁ」なんてこともあるわけで、でもそれは「気持ちが冷めた」とは全く次元の違うお話。長く付き合いたいから無理をしない。これ、とっても大切なことです。恋愛の最初は、お互いがお互いの投げるボールを上手に受けて優しく返してあげようと思えるけれど、無理は続かないからこそ少しづつ自分のペースに戻ってしまうもの。その現実をついつい「変わった」「最初と違う」と思いがちだけれど、長く付き合っていきたいからこそ受け入れなければいけないのが「変化」だったりします。■◇おわりに「彼のペースが違ったのかなぁ?でも、こっちばっかり相手に合わせるのもなんか嫌かも」という一葉さんの意見もすごくわかる私。でも「人に優しく」するのは自分のためでもあるんですよね。あとで「もっと優しくしてあげれば良かったな。」なんて後悔しないためにも。「しばらく彼に合わせてみて、あまりにも辛いようなら彼に伝えてみるといいかもですよ。それで、彼から”優しさ”が返ってこないようなら、そのときは色々考えるべきタイミングかもしれないですね。付き合いのペースが合わないわけだし」という私の提案に、真剣な顔になった一葉さん。不安や不満があるときって、どうしても相手に解消して欲しかったり、不安で怖くて怒りも湧いたりしていろいろとぶつげがちになるけれど「ボールを投げる」ばかりだと相手は「キャッチする」ばかりになりがち。相手からなんらかのボールを投げてもらいたいときは「待つ」のも大事です。「女は忍耐ってやつですかね?」ちょっと違う気もしますが、彼のことを思いやれる一葉さんならきっと大丈夫な気がします。女の勘です。(川上あいこ/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年08月09日ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)がジェフ・クーンズ(Jeff Koons)とのバッグとアクセサリーのコラボレーションラインを発表。第一弾の発売は2017年4月28日(金)。草間彌生・村上隆他、トップアーティストとのコラボレーションをおこなってきたルイ・ヴィトン。今回発表されるのは、現代アート界で最も広く知られるアーティストの1人、ジェフ・クーンズとコラボレートしたアイテムだ。第一弾としてはベースに「スピーディ」「キーポル」「ネヴァーフル」のバッグを用いたものが発売される。歴史的・世界的にマスターピースとよばれる、ダ・ヴィンチ、フラゴナール、ルーベンス、ティツィアーノ、ゴッホら5種類の油絵をキャンバス地に再現。バッグの外側には、巨匠の画家たちの名前およびモノグラム・フラワーがクーンズの象徴ともいえるメタルで埋め込まれ、内側にはオリジナル作品の作者のバイオグラフィーとポートレートが描かれる。さらに、クーンズのアイコニックなモチーフであるレザー製のラビットをかたどったタグも付属する。特徴的なのはルイ・ヴィトンが初めて自らのモノグラム・モチーフの形を変えたことだ。クーンズが再解釈したモノグラムにはクーンズ自身のイニシャルが加えられ、バッグの外側にディテールとしてあしらわれる。クーンズは、空気を入れて膨らませたビニール製のウサギをモチーフにしたスチール彫刻「ラビット(Rabbit)」やマイケル・ジャクソンとペットのチンパンジーの巨大な陶器の彫刻を金箔で装飾した「マイケル・ジャクソン・アンド・バブルス(Michal Jakson And Bubbles)」などで名声を得た。キッチュだと評される世俗的で親しみやすいモチーフの使用は、専門的なアートギャラリーの域を超え、大衆に訴えかけることを意図しているという。なお、本コレクションのお披露目を祝して、パリ・ルーヴル美術館館では館長ジャン=リュック・マルティネズ主催の特別ディナーが開催された。アーティスト、ジェフ・クーンズも出席し、アート界の多数のゲストのほか、ケイト・ブランシェットやミランダ・カー、ミシェル・ウィリアムズ、レア・セドゥなど、多くの豪華セレブリティが出席した。【詳細】発売日:2017年4月28日(金)
2017年04月14日歌手のレディー・ガガが、ディオンヌ・ワーウィックの人生を描く自伝映画の中でシラ・ブラック役を演じることが決まったようだ。ディオンヌとシラがライバル同士であった1962年から1968年にかけての活動初期を描く本作で、昨年72歳で脳梗塞によりこの世を去ったシラをガガが演じるという。13日にカンヌ国際映画祭で同作品の製作を発表したディオンヌは、シラのことを自身のために作られた曲を盗んだ女性だったと語った。もともとはディオンヌのために執筆された『エニワン・フー・ハド・ア・ハート』を含む2曲でヒットチャート1位に輝いた経歴を持つシラについて、ディオンヌは「彼女は私の音楽を盗んだの。私はそのことについてよく思っていなかったわ。それから年月が経ち、私たちは大人になって、お互いのことを理解し合ったわ。すべて解決したのよ」と話した。実際にディオンヌとシラはライバル同士ではあったものの、『ディオンヌ』というタイトルの同映画作品の中でシラを悪者として描いているわけではないそうで、ディオンヌの自伝本『マイ・ライフ、アズ・アイ・シー・イット:アン・オートバイオグラフィー』に基づいた同作のシラ役にガガを起用することをは難しい選択ではなかったと続けている。ちなみに、ディオンヌ役にはデスティニーズ・チャイルドの元メンバーであるラトーヤ・ラケットが決定しており、「リーサル・ウエポン」シリーズのダニー・グローヴァーがディオンヌの父親役を演じる。さらに、ディオンヌの愛する師匠であったマレーネ・ディートリヒにはアカデミー賞受賞経験を持つオリンピア・デュカキスがキャスティングされている。(C)BANG Media International
2016年05月17日東京都・神宮前のBA-TSU ART GALLERYは、「つくり、 とばせ」をスローガンとした「原宿サン・アド 創立40周年記念展覧会」を開催する。開催日時は9月29日11:00~16:00、9月30日11:00~20:00、10月1日11:00~18:00。入場無料。同展は、今年創立40周年を迎える、クリエイティブエージェンシー原宿サン・アドが開催する記念展覧会。サン・アドのHonda部門が分離、独立して誕生した同社は、Hondaをはじめ様々なクライアントを担当してきており、同社によるプロモーションやブランディングの数々が展示される。会場では、Hondaとともに歩んだ40年の歴史を、グラフィック・映像で振り返るバイオグラフィーを展示。懐かしく、かつ貴重な作品を多数見ることができる。また、特別展示としてコーポレートカラーの「青」をテーマにしたエンジンのオブジェも展示される。また、多くの種目で同社がブランディング、プロモーションを担当するミズノからは、独自のグラフィックデザインを施したプロトタイプのシューズを展示。体から出る水分を熱に変換する独自のテクノロジー「ブレスサーモ」を、アーティスティックなビジュアルで可視化した体感型プロモーションも展示される。東北の震災復興支援の取り組みとしての出会い以来、ブランディングを担当してきた日本酒「宮寒梅」では、原宿サン・アド40周年を記念してオリジナルの日本酒を開発。展示とともに、試飲できるスペースも用意されているということだ。また、サン・アドのOBで、NHK「ハッチポッチステーション」などのキャラクターデザインでも知られる藤枝リュウジによる、原宿サン・アドのイメージキャラクター「ハラノラサン」も登場。会場では絵本、Tシャツなど、オリジナルグッズが展示される。そのほか、帝京大学のブランディングをイメージした羽の造形インスタレーションの展示や、フラワーアーティスト東信とのコラボレーションポスターの展示、オリジナルプロダクトライン「コクハク」のプロトタイプ展示なども行われるということだ。
2015年09月28日WWDC15で発表された際、提供予定の100カ国の中に、果たして日本は入っているのか?とやきもきしていたApple Musicだが、足並み揃える形で1日に国内でもサービスがスタートした。対応デバイスはiPhone/iPad、Mac、Windows PCなどで、Android端末も秋には使えるようになる。サービスのローンチにあわせて、アップルはiOS 8.4とiTunes 12.2をリリース。iOSデバイス、MacのユーザーはそれらをインストールすることでApple Musicを利用できるようになる。Apple Musicは、ストリーミングを中心とした定額制の音楽サービスだ。グローバルで3,000万曲を超える楽曲を揃えているという。早速、プランを選択しサービスを利用してみたのだが、これは衝撃だ。初めてセックス・ピストルズを聴いて1,000枚持ってるレコードを10枚に整理し再出発を決意したくなるくらいのインパクトがあった。新しい「ミュージック」アプリでは、画面下に5つのタブが並ぶ。このうち「My Music」は、従来の「ミュージック」アプリを統合したもので、ライブラリやこれまでに作成したプレイリストが表示されるようになっている。アプリを起動すると、サービスの紹介に続いて初期設定画面が表示される。登録を行うと「あなたのお気に入りをおしえてください」「あなたのお気に入りを選択してください」と、好きなジャンルにミュージシャンやバンドをチョイスするよう促される。気になったらバブルを1回、大好きだったら2回タップし、興味のないものは長押しで消していく。この過程がもう楽しく、自分が好きなミュージシャン/グループが提示されるまで延々とアーティスト探しの旅を続けてしまう。挙がって来る候補も「これ好きでしょ?」とか「やっぱり、これはないよね」と、実際に対話しているかのような感じで進んでいくのだ。このあたりは、クラブDJに、さっきかけてた曲って何?と訊いて、レコードバッグ覗かせてもらってるような感覚でもある。それで、好みが反映された(と思われる)プレイリストを「For You」のタブで見てみると……。驚くべきほど完璧な提案がなされているのだ。自分はデヴィッド・ボウイとブライアン・イーノを「大好き」でエントリーし、セルジオ・メンデスを「お気に入り」でセレクトしてみたのだが、お勧めの候補になんとトーキング・ヘッズが入っていた。イーノが初期ヘッズのプロデューサーであり、ボウイのバックでエイドリアン・ブリューがギターを弾き、デヴィッド・バーンがリオやバイーヤの音楽から影響を受けているといったことを知らなければまず、リストアップできないはずなのに。Apple Musicのウリのひとつである「人の手によるキュレーション」の精度を、早くも見せつけられた格好だ。脳をスキャンされたような気分と言ったら良いのか。機械的にはじき出されたプレイリストとは明らかに異なるテイストで、これは間違いなく「選曲家」の仕業である。クラブ/ラジオのDJや批評家だけでなく、日本で90年代に影響力があった、レコードショップのポップ職人たちを思い起こさずにはいられない出来なのだ。アルゴリズムを使ったレコメンドなら、ボウイとイーノで、共同制作/共演者のロバート・フリップを抽出するのがせいぜい、といったところだろう。だが、人の手が入っているApple Musicなら、ロバート・フリップとエイドリアン・ブリューをセットにして年末の来日公演が決定したキング・クリムゾンを推してくるに違いない(実際のところ、フリップもクリムゾンも日本では配信を行っていないので、そうはならないが)。ちなみにヘッズに関して言うと「My Music」の中には入っていない。単にライブラリを参照した結果が候補に挙がるということでもなさそうだジャンルごとに用意されているプレイリストは音楽に精通した担当者(「APPLE MUSIC EDITOR」)に依るものであるらしいのだが、一体、どんな人々がこの作業に携わっているのだろうか? 選曲はもちろんのことだが、曲順にも拘っており、例えば「エクササイズ/フィットネス」のプレイリストでは、運動量が増えるの見越して、段々とテンポの速い曲になっていくといった具合だ。ライトユーザーにもヘビーユーザーにも受け入れられるよう、様々なニーズに応じたセットリストが用意されているのも特徴だ。これで新しい職業が生まれるのではないかと妄想させるレベルの仕事ぶりである。「New」のタブでもAPPLE MUSIC EDITORが選曲を手がけている模様だが、ここでは"Rolling Stone"や"NME"といった老舗の雑誌に加え、"Pitchfork"といったエッジの効いたメディアのキュレーターによるプレイリストも楽しめる。この媒体の並びを見るだけでもAppleの注力度というか本気度が伺える。「注目のCONNECT:ビデオ」など動画もピックアップされており、現在、ファレル・ウィリアムスの特別なコンテンツが視聴できる。続いて「Radio」をチェックしてみよう。ここの目玉は何と言っても「Beats 1」だ。ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドンの3カ所に、このインターネットラジオサービスのために作られたスタジオから24時間番組が配信されている。BBCのラジオ局「Radio 1」の人気DJ、ゼイン・ロウが中心となって組まれたプログラムは、流しっぱなしで聴くには丁度いい塩梅だ。Beats 1以外では「洋楽ヒットチャート」「2000年代ヒッツ」といった番組があり、こちらは好みでない曲が流れた場合はスキップできる仕様になっている。Beats 1を半日ほど流しっぱなしにしてみて、これはリスニングの環境も変化するだろうなと考えるようになってきた。これまではiPhoneやiPod、時々、iPadを使い、ヘッドフォンやイヤフォンで聴くことが多かったのだが、掃除してるときも音楽かけたくなるし、食事のときも音楽が流れていてほしくなる。iOSデバイスからBluetoothで、Beats by Dr.Dre Pill 2.0 スピーカーを鳴らしたり、Apple TVを使ってAirPlay経由でメインのAV機器に送るということが増えるような気がしている。3つ目の柱である「Connect」では、ミュージシャンとファンを結びつける場所を提供する。言ってみれば、ある種のSNSであるが、バックステージで撮ったスナップや、作りかけの歌詞、MVのラフカットにアウトテイクなど、ミュージシャンが見せたいもの聴かせたいものを置いておける。投稿に対してコメントをつけたり、それをメッセージ、Facebook、Twitter、Eメールで共有するといったことも可能だ。Connectは、ミュージシャンが自身で登録を行い、完全なディスコグラフィーやバイオグラフィーを作成したり、プロモーションに必要なキットを公開しておくこともできる。ミュージシャンのイメージ管理を徹底しておきたいという日本の芸能界にはピッタリの機能ではないだろうか。業界の慣習である、不満のあるカットを外す写真チェックやインタビューでの不都合な発言を削除するための原稿チェックも、事務所の思い通りになり、マイナスイメージとなる要因を100%排除できるようになる。Apple Musicの利用料は「個人メンバーシップ」で月額980円、「ファミリーメンバーシップ」は1,480円となっている。サービスの発表時、前者は9.99ドル、後者は14.99ドルとアナウンスされ、為替レートから、それぞれ1,000円越え、1,500円越えとなるのではないかという噂もあったが、ここは素晴らしく良い意味で予想を裏切ってくれた。素晴らしいと言えば、本当は筆頭に挙げなければならないのが、その「ファミリーメンバーシップ」だ。家族が最大6人まで、各々が使っているデバイス上でApple Musicに好きなだけアクセスして楽しめる。家族全員の買い物を一枚のクレジットカードで支払うことも、子供達が買った曲を保護者のデバイス上で承認することもできる。このファミリーメンバーシップがアナウンスされた瞬間、これでティーンエイジャーがお金を払って音楽を聴くようになる、カルチャーの中に音楽を取り戻す、まさにそのチャンスが訪れたのだと感じた。いや、カルチャーの中に音楽を取り戻すは言い過ぎかもしれない。若年層のCDの購入量は減っているものの、音楽を聴く時間は反対に増えているという調査報告もあることだし。だが、音楽に対してお金を払うという文化は明らかに衰退している。合法/違法に関係なく、YouTubeなどのサービスを利用し、「タダで」音楽を聴くのが習慣化しており、コンテンツに対してお金を払うという意識が意識が薄れている。そういった文脈が存在している上で、Apple Musicが広告表示を前提にした無料プランを用意しなかったのは英断であったと評価する。昨年米国でサービスがスタートしたiTunes Radioは結局、日本で提供されずにいる。無料プランがあって、聴き放題なんてとんでもない、という音楽業界からの反発があったのは想像に難くないが、今回のApple Musicではそういった抵抗に対して、ちゃんとロイヤリティあるから安心してくれというモデルを提示してきたのだ。上記のファミリーメンバーシップであらゆる世代の音楽を聴きたいという欲求に応え、きちっとその対価も支払わせる、これが機能すれば、人々はまた音楽にお金を払うだけの価値があることを再発見するだろうし、次の世代にもそれを引き継いでいくことになるはずだ。先を見越した全方位システムになっていることに、未だ渋い顔をしている業界関係者は気づくべきである。MTVが台頭した頃、ビデオがラジオスターを殺す、と歌われたこともあったが、Apple Musicは音楽を愛する人々を誰も殺さない(もし駆逐されるとしたら、音楽を利用して不当な利益を得ている連中だ)。iTunes Storeがオープンしたことで、アップルは結局、レコード業界の救世主となった。恐らく今回も、業界をピンチから救うこととなるのであろう。
2015年07月02日マノロ・ブラニク(MANOLO BLAHNIK)が3月26日、ドイツで1895年創業の老舗ソックスメーカー「ファルケ(FALKE)」によるカプセルコレクションを限定発売した。今回のアイテムは家族とのテニスの思い出など、マノロ・ブラニク自身のバイオグラフィーにインスピレーションを得たもの。そこには、ハイヒールにソックスを合わせて履くスタイルに対する、マノロの情熱も込められた。コレクションは三つのユニセックスなソックスで構成される。ピンクのポンポンがついたヘザーグレーのリブ編みソックスは、母国スペインの家庭にあるデコラティブなカーテンに着想を得たもの。かつてマノロの母が着ていたポルカドットのドレスをイメージしたソックスには、フューシャのポイントを施した。一方、スポーティーなソックスには、ピンクの文字で“Keep Going”と刺繍。これは、人生のモットーを聞かれた時にマノロがよく答える、お気に入りのフレーズだ。マノロは今回のコラボについて「ソックスは、足と着ている洋服とを繋ぐこともできれば、時にアクセントともなります。様々なカラーとマテリアルの沢山のソックスを持っていますが、パターンとテクスチャーを掛け合わせることで色々なスタイルを楽しむことができます」と語っている。これらのアイテムは3月26日より、キャロライン・イッサ(Caroline Issa)が手掛けるマガジン『because』のオンラインショップで限定販売されている。『because』は6年前にウェブマガジンとしてスタートし、現在では最新のファッションニュースやトレンド、ビューティー、カルチャーなどの情報を発信。また、自社開発したアプリ“Fashion Scan”を通し、雑誌のページとウェブマガジンのデジタルコンテンツを繋ぐ革新的な取り組みを行なっている。なお、マノロ・ブラニクと『because』はコラボレーションの一貫として、ショートビデオを制作。ブランドの15年オータムコレクションのメンズ、ウィメンズのシューズを、ファルケのソックスと合わせて紹介している。
2015年03月31日ジャガー・ランドローバー・ジャパンはこのほど、「レンジローバー・スポーツ」の2013年モデルを発売開始した。上位グレードにレッドブレーキキャリパーが標準装備されるなど装備を充実させている。「レンジローバー・スポーツ」は5リットルのV型8気筒エンジンを搭載するSUV。エンジンブレーキだけでは減速できない急勾配の坂道や雪道を下る際に、車速を時速4kmに自動制御するヒル・ディセント・コントロールを搭載するなど、オフロード・ドライビングのノウハウを知り尽くしたランドローバーならではのモデルだ。2013年モデルでは、「5.0 V8 SUPERCHARGED」と「AUTOBIOGRAPHY SPORT(オートバイオグラフィー・スポーツ)」にレッドブレーキキャリパーが標準装備された。また、インテリアカラーに新しい2種類が追加されたほか、全グレードのボディカラーに5色が追加され、新デザインのオプションホイールも登場。追加された新色はボーンヴィル、ハバナ、バローロ ブラック、バロッサ、マリアナブラック、コーズウェイグレイ。価格は「レンジローバー スポーツ 5.0 V8」が760万円、「レンジローバー スポーツ 5.0 V8 SUPERCHARGED」が1,114万円、「レンジローバー スポーツ AUTOBIOGRAPHY SPORT」が1,172万円となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月14日先日行われたイギリス最大の音楽賞「ブリット・アワード2012」にて、ポール・マッカートニー、クイーンなど真のトップ・アーティストのみに与えられる名誉ある賞、特別功労賞を受賞し、式典でブリット・アワード史上最長となる歴史的パフォーマンスを果たしたばかりのブラー。そのブラーのリード・ギタリスト、グレアム・コクソンの8枚目となるスタジオ・アルバム『A+E』の発売が4月11日(水)に決定した。新作のジャケットを見るグレアム・コクソンと言えば、ポール・ウェラーやノエル・ギャラガー、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドらが絶賛するイギリスを代表するギタリスト/アーティスト。2004年に発表した4作目『ハピネス・イン・マガジンズ』でイギリスのロック界きっての賞「NMEアワード」でベスト・ソロ・アーティストを受賞するなど、そのソロ活動も多くのロックファンの関心を集めてきた。ニュー・アルバムのタイトル『A+E』とは“Accident & Emergency”、すなわち救急外来(ERと同じ意味)の意味。この新作は前作『ザ・スピニング・トップ』のアコースティック路線とは正反対のグレアム至上最高に“ダンスミュージック”に近い内容で、理屈抜きのガレージ・パンク・ポップから、クラウト・ロックやポストパンク時代の影響色濃いエレクトロニックなトラックまで、グレアム・コクソンの新たな挑戦作になっているとのこと。音楽の方向性がガラリと変わったことに対して最新バイオグラフィーの中でグレアムは「(『A+E』を聴いたら)大丈夫かなあって思われちゃうかもね」と笑って答えている。そして「僕世代で他に誰もこういうサウンドの音楽を作ってる人間がいないってことに、どうしても頭がいくんだよね」とコメント。アルバム全体に対しては「即興、ビートの実験、リズム。あまのじゃくに悲しくてダンサブルで可笑しくて落胆した歌を、誰にも止められず作るチャンス」と語っている。この新作からの先行シングル「What’ll It Take」がPC配信先行されたので、気になる方はぜひチェックを。また『A+E』の初回生産限定盤には最新ライブ映像などの貴重映像が約60分収録されたボーナスDVDが付いている。国内盤のDVDは世界で唯一NTSCフォーマットで、グレアムによる各曲解説なども日本語による字幕付。なお、日本盤には限定盤・通常盤ともに、グレアムのチョイスによる絵柄のボーナス・ポスターが封入される予定。■グレアム・コクソン/『A+E』4月11日(水)発売限定盤:CD+DVD3800円通常盤:CDのみ2500円
2012年02月28日