ホラー映画では、窓などにぼんやりと人影が浮かび上がる場面がよくあるものです。入浴中のシーンも定番で、シャワーカーテンや風呂場の扉ごしに影が映れば、観客はこれからどんな恐ろしいことが起こるのかと身構えるでしょう。風呂場の扉に浮かんでいるのは?2匹の愛犬と暮らす、飼い主(latte_092)さんのInstagramに投稿された動画にも、風呂場の扉越しに謎の影が映し出されていました。しかし、扉に浮かび上がっているのは、恐ろしい人影などではなくて…。 この投稿をInstagramで見る ラテまる&嵐(@latte_092)がシェアした投稿 風呂場の扉に浮かんでいたのは、柴犬の嵐くんの肉球でした!嵐くんは飼い主さんが風呂掃除をしている時にやってきて、扉に前脚をつけて中を覗いていたようです。扉にピタッとくっ付くと、肉球や鼻先がくっきり映し出されています。ホラー映画の恐ろしい人影とは違い、嵐くんの影はとてもかわいらしいですね。飼い主さんが扉越しにシャワーで水をかけると、嵐くんは水の動きに合わせてパンチしたり、カリカリ引っかいたりと、じゃれて遊んでいます。飼い主さんいわく、嵐くんが吠えるのは珍しいとのこと。大興奮しながら水を相手に戦っており、ほほ笑ましい光景ですね。飼い主さんのInstagramには嵐くんのかわいい姿がたくさん投稿されているので、気になる人は覗いてみてください。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2023年10月11日観る人に刺激と恐怖感を与えてくれる、ホラー映画。家族や友人、パートナーなどと映画館や自宅で鑑賞し、物語の中で繰り広げられる恐ろしい出来事に、思わず目を背けた経験がある人はいるでしょう。ホラー映画から目をそらすと?ある日、自宅でホラー映画を鑑賞していた、ネコランド(@NEKOLAND13)さん。内容に恐怖し、思わず画面から目をそらしてしまったそうです。…しかし!ネコランドさんが目を向けた先にも、驚きの光景が広がっていました。「ホラー映画が怖くて目を逸らした先に、ソレは震えるわ」ネコランドさんが見たものが、コチラ。ドアの上に、『猫の生首』が浮かんでいるではありませんか…。ですが、写真をよく見ると、キャットウォークの上から、ネコランドさんの愛猫であるノーマンくんが覗き込んでいるだけ!ホラー映画を直前まで鑑賞し、緊迫状態だったネコランドさんにとって、ノーマンくんがただ覗き込んでいるだけでも怖いものだったに違いありません。「どうしたの?」といわんばかりに、飼い主さんをジッと見つめるノーマンくんの表情に、ジワジワと笑いが込み上げます!【ネットの声】・本当の恐怖はこれからって感じ?かわいいし、怖い…!・きゃあああ!この状況はビックリします!・私だったら悲鳴を上げている。監視されていますね。顔だけしか写っていないノーマンくんをもっと知りたい人は、こちらの動画をご覧ください。おもちゃを持ってきてドヤ顔をしたり、一緒に暮らす猫のエマちゃんに『かまって攻撃』をしたりする、愛らしい姿が見られますよ。自宅でも神出鬼没な猫。ホラー映画を観た後は、突然現れる猫に注意が必要…かもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2023年10月09日ホラー映画『サンクスギビング』が、2023年12月29日(金)に全国公開される。イーライ・ロスによる幻のフェイク予告が長編映画化映画『サンクスギビング』は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などアカデミー賞を受賞している監督クエンティン・タランティーノと、『シン・シティ』などを手掛けたロバート・ロドリゲスが共同で監督を務めた作品『グラインドハウス』にて上映されたイーライ・ロスによるフェイク予告編『感謝祭(Thanksgiving)』を長編映画化したもの。イーライ・ロスが自らの手により、16年の時を経て“感謝祭”の一夜を恐怖に陥れる。映画『サンクスギビング』の舞台となるのは、“感謝祭”発祥の地とされるアメリカ・マサチューセッツの田舎町。感謝祭は、家族や愛する人々と共に、収穫や恩恵に感謝し祝福する一年で最も盛大な祝祭のひとつだ。作中で描かれる不可解で凄惨な殺人事件の始まりは、町一番の大型量販店のブラックフライデー・セールでの暴動事件にて、ダイナーで働く女性が突如襲われ体を無残にも切断されたこと。しかし犯人は町の伝説の人物ジョン・カーヴァーの仮面を被っているせいで手がかりが掴めない。こうして、町は恐怖のどん底に突き落とされ、恐怖の感謝祭当日を迎えるのである。監督はイーライ・ロス映画『サンクスギビング』の監督を務めるのは、クエンティン・タランティーノが製作総指揮を務めたホラー映画『ホステル』の監督として大ブレイクを果たしたイーライ・ロス。そのほか、アマゾン奥地で食人族に捕らわれた若者たちを壮絶に描き、あまりの残虐性に物議をかもした『グリーン・インフェルノ』などを手掛けた。本作では、ホラー映画の鬼才とも称されるイーライ・ロスにより、感謝祭という饗宴の場が狂宴と化し、一夜が永遠のトラウマとなるような物語を描き出す。2025年には続編も公開なおイーライ・ロスは、映画について「これ以上の映画は撮れない。思い残すことはない」と断言。殺人シーンにかんしても最高の仕上がりを目指したと言い、「殺人シーンこそ名誉の印」と出来栄えに自信を見せている。そんなホラー映画をこよなく愛するイーライ・ロスが本気で作り上げた作品が、早くも続編公開が決定。シリーズ続編として、2025年に公開予定だ。映画『サンクスギビング』あらすじ感謝祭(=サンクスギビング)発祥の地マサチューセッツ州プリマス。一年に一度の祝祭に沸き立つ人々だったが、突如、ダイナーで働く女性が何者かに惨殺される事件が起こる。その後も一人、また一人と消えてゆく住民たち。彼らは皆、調理器具を凶器に、感謝祭の食卓に並ぶご馳走に模した残酷なやり方で殺害されていた。街中が恐怖のどん底に突き落とされるなか、地元の高校の仲良しグループのジェシカたちは、メイフラワー号でアメリカに渡った清教徒「ピルグリム・ファーザーズ」の指導者ジョン・カーヴァーを名乗る、謎のインスタグラムの投稿にタグ付けされたことに気づく。そこには豪華な食卓が用意され、自分たちの名札が意味深に配されていた。【作品詳細】映画『サンクスギビング』公開日:2023年12月29日(金)監督:イーライ・ロス脚本:イーライ・ロス、ジェフ・レンデル製作:イーライ・ロス、ロジャー・バーンボーム、ジェフ・レンデル出演:パトリック・デンプシー、アディソン・レイ、マイロ・マンハイム、ジェイレン・トーマス・ブルックス、ネル・ヴェルラーク、リック・ホフマン、ジーナ・ガーション配給:ソニー・ピクチャーズ エンターテインメント
2023年10月08日ディーン・フジオカとイギリス人俳優カラム・ウッドハウスが、ホラー映画『Orang Ikan(原題)』に主演することが分かった。「Variety」誌が報じた。舞台は1942年、第二次世界大戦中の太平洋。占領地にイギリス人捕虜を運ぶ日本船が連合戦の魚雷攻撃を受け、日本兵とイギリス人捕虜は無人島に取り残された。そこで彼らは魚と人間のハイブリッドのような、謎の獰猛な生物オラン・イカンに追われていることに気づく。互いの言葉が通じ合わない敵同士ではあるが、未知なる脅威から生き延びるために彼らは団結を余儀なくされる…という物語。監督・脚本はインドネシアとシンガポールを拠点に活動している『バッファロー・ボーイズ』のマイク・ウィルアン。製作は10月より、インドネシアのバタム島にあるウィルアンの製作スタジオ「Infinite Studios」でスタートする。その後、ジャワ島のジャングルへと場所を移して撮影するという。ウィルアン監督は「この信じられないような冒険を始めるために、素晴らしいキャスト、才能豊かなアーティスト、最高のスタッフを集めました。どの作品の製作においてもそれぞれに挑戦がありますが、この作品は私にとって創造的にも肉体的にも究極的な挑戦であり、取り組むのを楽しみにしています」と語っている。(賀来比呂美)
2023年09月24日映画『ミンナのウタ』でGENERATIONSのメンバーを恐怖に陥れたJホラーのニューヒロイン・さなと、『呪怨』シリーズでおなじみのホラークイーン・佐伯伽椰子の夢の対談が都内某所で行われた。本対談は、8月11日(金) に公開された映画『ミンナのウタ』と8月12日(土) より開幕した舞台『呪怨 THE LIVE』のコラボ企画として実現。ともにJホラーの担い手である清水崇監督が生み出したキャラクターという共通点があるだけに、和やかな雰囲気での初対面になるのかと思いきや、お互いの中にある「私が最恐!」というプライドが激突した。まずは椅子に座っての対談からスタート。しかし、うつむき加減でトボトボと会場に現れたさなに対して、伽椰子は体をくねらせた四つん這いの伽椰子ウォークでゆっくり参上。それをさなが無表情で見下ろしながら待ち受けるという不穏な構図となり、対談は開始早々ピリついたムードに包まれた。対談では「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……」としか唸れない伽椰子に対して、さなが会話のイニシアチブを握る形となったが、そこは清水監督に「生粋のヤバい奴!」と評されるさな。ハリウッド映画界をも席巻したホラーヒロインの大先輩である伽椰子に対するリスペクトは皆無で「初めまして……あの、『呪怨』でしたっけ?ごめんなさい、映画観てません……知ってはいるんですが、怖そうで……」と容赦なし。伽椰子はこの世に強い恨みの念を持つ怨霊。一方のさなは自分の夢が怨念と化した化物。お互いの呪いパワーについて聞かれたさなは「パワーって、そんな……私は自分の歌をミンナに届けたいだけなんで……」と謙遜しながら、「あ、良かったら伽椰子さんも唄ってもらえますか?」とリクエストした。これに伽椰子は「……ぁ゛ぁ゛ぁ゛……あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……あ゛あ゛あ゛……」と必死に喉を鳴らしてメロディーを口ずさむが、間髪入れずにさなからは「え……そんなんじゃないし……」と悲しきツッコミが。伽椰子は「……ぁ゛ぁ゛ぁ゛……あ゛」としょげて力無く歌をやめて、恨めしそうにさなを睨みつけるしかなかった。また「ホラーヒロインとして優っている点」を聞かれたさなは「同じ清水監督でもわたしの映画『ミンナのウタ』の方が新しいというか……これから公開の新作だし……だって『呪怨』って観てないけど、もう20年以上昔の映画でしょ?わたし、まだ生まれてもいないし……」とジェネレーション攻撃。だが唸るように抗議する伽椰子の姿にハッとしながら「えっ?わたし死んでるの?30年前?あ、そっか……じゃあ……いや、でも30年前に15歳だから……今まだ生きてたら……伽椰子さんとそんなに歳変わらないですね……そっか」と急に親近感。これに伽椰子は「……あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……」と嬉しくなってさなの肩を抱こうとするも、さなはボソッと「マウント取ってくるな、このオバハン……」とツンデレ感を崩さなかった。ホラーヒロイン同士相容れない2人。しかし、せっかく実現した夢の対談企画。そこで仲良くなるためにゲームをすることに。果たして2人は親幽(友)になれるのか?まずはジェンガ。ブロックを的確に移動させるさなに対して、物理的に腕や指を器用に動かすことのできない伽椰子は体ごとジェンガにアタック。一瞬でさなの勝利となった。続いてはだるま落とし。先攻のさなは木槌と的との距離を微調整しながら挑んだものの、粗暴な性格が仇となりすべてを崩すという結果に終わった。最後はポカポンゲーム。ボタンを押し合うシンプルな動作ゆえにゲーム展開は唯一白熱。伽椰子が相手の首を飛ばし軍配は彼女に上がったかに思われたが、さなが勝手に試合を仕切り直し相手の首を飛ばした。ゲームを通して仲が深まったようで、親幽(友)までの階段はあと少し。親睦の証としてプレゼント交換をすることに。さなは呪いのカセットテープ、伽椰子は息子・俊雄の描いた猫の絵を贈呈した。そしてさなは「映画『ミンナのウタ』良かったら観てください」とアピールし、伽椰子も「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……」と好反応。だがここでまたさなが「オバさ……伽椰子さん、舞台版の『呪怨 THE LIVE』頑張ってください!……わたしも観に行きます。まぁ行けたら……」と失礼な物言いで、伽椰子はついに「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……!!!!!!」と激怒。最後に握手を促されたさなと伽椰子。一応はお互いの手を握り合って写真撮影に応じたものの、うつむきがちのさなと物理的に首が曲がっている伽椰子の目は、残念ながら合うことはなかった。今回の対談では親幽(友)にはなれなかった様子の2人。映画『ミンナのウタ』、舞台『呪怨 THE LIVE』とそれぞれのフィールドでの活躍(?)次第では、再び相まみえることもありそうだ。映画『ミンナのウタ』さな×『呪怨』佐伯伽椰子 夢の対談動画
2023年08月15日重岡大毅(ジャニーズWEST)主演映画『禁じられた遊び』と、西畑大吾(なにわ男子)主演映画『忌怪島/きかいじま』がコラボした映像第2弾が公開された。今回の映像は、6月に公開された第1弾からMCとゲストを入れ替え、西畑さんがMC、重岡さんがゲストとなり、『禁じられた遊び』について語り尽くす「西畑大吾の“映画島/えいがじま”」。劇中で最もアイコニックに描かれる美雪については、演じたファーストサマーウイカの体当たり演技や普段目にするバラエティ番組とのギャップなどその凄さが語られる。祓えない、倒せない、そして何度でも蘇る美雪だが、伊原直人(重岡さん)にとっては何があっても“奥さん”であるというのが、役作りの心情にも影響したと語る重岡さんに、西畑さんも共感。また重岡さんは、本作の監督・中田秀夫監督から、仕上げで音楽や効果音、CGなどがのってくるので“怖がる時は自分が思っているよりさらにオーバーに演じても大丈夫”とアドバイスを受けたと言い、ホラー映画初主演の現場において、印象的なメッセージだったと語る。映画のテーマのひとつでもある“嫉妬”に話が及ぶ場面では、重岡さんが嫉妬(?)している対象が明らかに。愛する人を蘇らせる魔法の呪文“エロイムエッサイム”にちなみ、「唱えて蘇らせたいものは?」という質問では、2人の青春時代が垣間見える様子も。ホラー映画を語る場とは思えないほど、笑いの絶えない映像になっている。『禁じられた遊び』は9月8日(金)より全国にて公開。『忌怪島/きかいじま』は公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:禁じられた遊び(2023) 2023年9月8日より全国にて公開©2023映画『禁じられた遊び』製作委員会忌怪島/きかいじま 2023年6月16日より全国にて公開©2023「忌怪島/きかいじま」製作委員会
2023年08月15日ホラー映画の金字塔『エクソシスト』の新作映画『エクソシスト 信じる者』が、2023年12月1日(金)に公開される。伝説的ホラー映画『エクソシスト』とは『エクソシスト』は、1974年に日本でも公開された“史上最恐”の伝説的ホラー映画。1人の少女とその母親が体験する恐怖を圧倒的なリアリズムで描いたことで、それまでのホラーの常識を覆し、全世界にムーブメントを巻き起こした作品だ。戦慄のメインテーマ「Tubular Bells」も広く知られている。さらに、第46回アカデミー賞において、ホラー映画としては異例の作品賞を含む10部門にノミネートされ、その内、脚色賞と音響賞の2部門で受賞を果たした。また、日本では、公開年である1974年の年間映画配給収入1位を記録している。悪魔の憑依、比類なき恐怖が“2人の少女”にそんな『エクソシスト』から50年もの時を経て、新たな物語『エクソシスト 信じる者』が公開へ。『エクソシスト 信じる者』では、“2人の少女”に悪魔が憑依し、比類なき新たな恐怖が襲い掛かる。劇中には、旧約聖書のページを破り口に運ぶ少女や、壁に血で書かれた「MOTHER」の文字、教会で不敵な笑みを浮かべながら暴れる少女の様子などが登場。さらに、顔に逆さ十字の切り傷がある悪魔に憑依された少女が「怖がらないで ママ」と笑みを浮かべ叫ぶシーンなど、未だかつてない恐怖を予感させるシーンも描かれる。監督はデヴィッド・ゴードン・グリーン、製作はジェイソン・ブラム『エクソシスト 信じる者』の監督を務めるのは、2018年公開『ハロウィン』シリーズのデヴィッド・ゴードン・グリーン。また、製作には、『ハロウィン』や『透明人間』、『M3GAN/ミーガン』などを世に送り出してきた、ブラムハウス・プロダクションズの”恐怖の工場長”ことジェイソン・ブラムが名を連ねている。“母親役”オリジナルキャストのエレン・バースティンが再演キャストには、『オリエント急行殺人事件』『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』のレスリー・オドム・Jr、A24製作のホラー映画『ヘレディタリー/継承』にも出演しているアン・ダウド、ボン・ジョヴィとも共演歴を持つカントリーシンガーソングライターのジェニファー・ネトルズらが名を連ねている。さらには1974年公開の『エクソシスト』オリジナルキャストであるエレン・バースティンが、同役クリス・マクニールを再演。愛する娘リーガンが悪魔に憑りつかれ、想像を絶する恐怖を味わったクリスが、新たな恐怖を再び目の当たりにすることとなりそうだ。アンジェラ…リディア・ジュエットヴィクターの1人娘。親友・キャサリンと森に出かけたきり行方不明に。3日後に2人は無事保護されるも、突然暴れ出したり、叫んだり、自傷行為をしたりと常軌を逸した行動を繰り返す。キャサリン…オリヴィア・オニールアンジェラの親友。アンジェラとともに失踪した後、2人とも悪魔に憑依されてしまう。壮絶な悪魔祓いの儀式では、「地獄に堕ちたくない!」と泣き叫ぶ一方で、悪魔の仕業により「一人が生き残り 一人が死ぬ…」と満足気な笑いを浮かべる場面も。クリス・マクニール…エレン・バースティンかつて憑依を目撃した経験者。50年前に同じような悪魔の憑依を目の当たりにするも、愛する娘を守り抜いた。ヴィクター…レスリー・オドム・Jr13年前に妻を亡くして以来、1人で娘のアンジェラを育てている。キャサリンの家族とともに娘たちを助けるべく立ち上がり、クリス・マクニールに助けを求める。日本語吹替版キャストに諏訪部順一、佐倉綾音、鬼頭明里ら映画『エクソシスト 信じる者』が、日本語吹替版でも上映されることに。ヴィクター役は、「テニスの王子様」跡部景吾などで人気を博す諏訪部順一、悪魔に憑りつかれてしまう少女・アンジェラ役は佐倉綾音、アンジェラとともに悪魔に憑依される少女・キャサリン役は鬼頭明里が吹替を担当する。〈映画『エクソシスト 信じる者』日本語版吹替キャスト〉・ヴィクター…諏訪部順一・アンジェラ…佐倉綾音・キャサリン…鬼頭明里・クリス…竹村叔子・悪魔…小林ゆう・キャサリンの父トニー…仲野裕・リサ・カディ…仲村かおり・ドン・レヴァンス牧師…三木眞一郎映画『エクソシスト 信じる者』あらすじヴィクターの1人娘、アンジェラはある日、親友のキャサリンとともに森へ出かけたきり行方不明に。3日後に無事保護されたが、その日から彼女たちの様子がどこかおかしく常軌を逸した行動を繰り返す。ヴィクターはかつて憑依を目撃した経験者クリス・マクニールに助けを求め、悪魔祓いの儀式を始めるが、それは想像を絶する危険な試みだった。懸命に見守る両親を嘲笑い悪魔は問いかける。1人は生き残り、1人は死ぬ。どちらかを選べと。【詳細】映画『エクソシスト 信じる者』公開日:2023年12月1日(金)監督・脚本:デヴィッド・ゴードン・グリーン製作:ジェイソン・ブラム製作総指揮:ダニー・マクブライド出演:レスリー・オドム・Jr、アン・ダウド、ジェニファー・ネトルズ、ノーバート・レオ・バッツ、リディア・ジュエット、オリヴィア・マーカム、エレン・バースティン原題:The Exorcist: Believer
2023年08月14日ホラー映画『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』が2023年12月22日(金)より公開される。人気YouTuber監督が贈る“リアル”ホラー映画『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』の監督を務めるのは、今作が初監督作品となる双子のYouTuberダニー&マイケル・フィリッポウ。2人のYouTubeチャンネル「Racka Racka」では、ブラックで尖ったコメディや日本アニメの自家製実写版など、個性的でエッジの効いた動画を公開し、高評価を獲得。今や670万人以上のフォロワーを誇る人気YouTuberだ。2015年の第6回ストリーミー・アワードでは国際YouTubeチャンネル賞受賞、2016年にはバラエティ誌が選んだ期待の新人に選ばれた。女子高校生が降霊会に参加そんな新進気鋭のYouTuberダニー&マイケル・フィリッポウが贈るのは、SNSで流行りの降霊会に参加した女子高生ミアが主人公の“リアル”ホラーだ。劇中では、ミアに霊が“憑依”している不気味なシーンも登場するという。「A24」が北米配給権を獲得映画『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』は、2023年のサンダンス映画祭で上映されるや否や大きな話題を呼び、アリ・アスター、ジョーダン・ピール、サム・ライミ、スティーブン・スピルバーグ、スティーブン・キングらが絶賛。そしてサンダンス上映後、こぞって手を挙げた世界中の配給会社の中から、アカデミー作品賞受賞作『ムーンライト』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を世に送り出してきた映画製作・配給スタジオ「A24」が北米配給権を勝ち取り、『ミッドサマー』や『ヘレディタリー/継承』を超える“A24ホラー史上最高興行収入”を記録。さらに、監督続投でA24製作による続編『Talk 2 Me(原題)』も決定しているという。そんな話題作『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』をぜひ、劇場でチェックしてみてほしい。映画『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』あらすじ母を亡くした高校生のミアは、気晴らしに仲間とSNSで話題の「#90秒憑依チャレンジ」に参加してみる。ルールは簡単。呪物の「手」を握り、「トーク・トゥ・ミー」と唱えると、霊が憑依する……というものだ。ただし、必ず90秒以内に「手」を離すこと。その非日常的なスリルと快感にのめり込み、憑依チャレンジを繰り返してハイになっていくミアたち。仲間の1人にミアの母の霊が憑依し、かつてない事態に発展していく。【作品詳細】映画『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』公開日:2023年12月22日(金)監督:ダニー・フィリッポウ&マイケル・フィリッポウ出演:ソフィー・ワイルド、アレクサンドラ・ジェンセン、ジョー・バード配給:ギャガ原題:Talk to Me© 2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia
2023年08月12日Jホラー界の巨匠・清水崇監督の最新作として発表された映画『ミンナのウタ』。長らく内容・キャストが解禁されず多くの謎に包まれていたが、先日、ダンス&ボーカルグループ・GENERATIONSが本人役で主演を務めることが明らかになり、大きな話題を集めている。○■映画『ミンナのウタ』撮影現場を取材同作は、現実とフィクションが曖昧になった世界で、カセットテープから流れる“とあるメロディー”を聴いた人々が自らも口ずさむようになり、GENERATIONSも次第に“呪いのメロディー”の恐怖に巻き込まれていくサスペンスホラー映画となっている。ラジオ局の倉庫で30年前に届いたまま放置されていた、「ミンナノウタ」と書かれた一本のカセットテープ。同局でパーソナリティを務める小森隼は、カセットテープが見つかった直後の収録中に不穏なノイズと共に「カセットテープ、届き……ま……した……?」という声を耳にし、ライブを控える中、突然姿を消してしまう。マネージャーの凛(早見あかり)は、事態を早急かつ秘密裏に解決するため、元刑事の探偵・権田(マキタスポーツ)に捜査を依頼。聞き取り調査を進めると、失踪した小森がラジオ収録の際に聞いた「女性の鼻歌のような、妙なメロディー」が「頭から離れない」と言っていたことが判明し、他のメンバーもリハーサル中に“少女の霊”を見たと話す。そして、次々にメンバーが姿を消していく中、リーダーの白濱亜嵐、凛、権田は、少女の霊が“さな”という女子中学生だということにたどり着き、“呪いのメロディー”が生まれた原因解明に乗り出す。2023年3月某日、白濱亜嵐、マネージャー・凛、探偵・権田が、生前の“さな”が住んでいた家を訪れるカットを撮影。現場には、すでに廃墟となった家の玄関、2階にある“さな”の部屋、2階へとつながる階段のセットが建て込まれた。落ち葉や土埃など汚しの加工で劣化した家を再現し、セット内には重苦しい空気が漂う。しかし、セット脇でスタンバイをしている白濱、早見、マキタの3人は、このセットを前にしても和気あいあいとした雰囲気で談笑。また、撮影が始まろうとした矢先に「監督のトイレ待ちです!」とのアナウンスで笑いが起こるなど、作風に反して常に明るい雰囲気で撮影は進んだ。本編では残念ながらカットされてしまったが、廃墟に足を踏み入れた3人が、“さな”の鼻歌にいつの間にか同調して“呪いのメロディー”を口ずさんでしまうシーンでは、耳に残る“呪いのメロディー”が静かな廃墟セット内に響き渡る。しかし、マキタの鼻歌のテンポが白濱・早見と合わず、カットがかかると、現場からは笑いが。その後、映像をチェックしている間に、マキタが白濱と早見から“呪いのメロディー”の鼻歌指導を受ける姿も見られた。そして、“さな”の過去が現実として目の前で起こり、早見演じる凛が階段を勢いよく駆け上がるシーンでは、清水監督とキャスト3人で入念なリハーサルが行われる。本番では早見が勢い余って階段を踏み外してしまうこともあり、白濱とマキタが心配そうに声をかけるなど、チームワークの良さもうかがわせた。○■清水崇監督が新たなホラークイーン・さなに込めた思い清水監督に同作について話を聞くと、GENERATIONSとホラー映画を撮ることになった当初は「GENERATIONSのことをあまり知らなかった!」と告白。しかし、「僕はいつも入口はそういうのが多いんですよ(笑)。3Dとか4DXも興味ないとか言いながら、やってみると楽しい(笑)。できあがってみると新しいことが勉強できたなと思うので、今回も楽しんでやらせてもらっています」と笑顔を見せる。GENERATIONSが本人役で出演するアイデアは「誇張している部分もありますが、本人たちに伝えたところ、楽しんでくれそうだった」といい、「メンバー同士がなんと呼び合っているか、一人称の聞き取りから始めました。本人たちと話しながら、作り上げていった作品です」と映画を観るファンが違和感を持たないようにリアリティを追求しながら撮影していったという。また、今作のホラークイーン“さな”についても、「“さな”の善悪は社会的に受け入れられないだけであって、彼女の中の善悪、純粋な気持ちで生きているという部分を描きたい」と話す。当初は高校生の設定だったが、“さな”の純粋な危うさをより表現するために中学生に変更したそう。「危うい年頃は、やっぱり13~15歳くらいだろうと。そこは観てくれた方が当時を振り返ったり、今の自分と照らし合わせたりして“この子の気持ちわかるなぁ”と思ってくれたら嬉しいです」と貞子に続く新たなホラークイーン・さなに込めた思いを語ってくれた。
2023年08月12日伝説的ホラー映画『エクソシスト』の新たな恐怖を描いた『エクソシスト 信じる者』(原題:The Exorcist: Believer)が12月1日(金)より公開されることが決定した。12年前にハイチの地震で身重の妻を亡くして以来、ヴィクターは一人娘のアンジェラを育ててきた。だがある日、アンジェラとその友人キャサリンが森の中で姿を消す…。3日後、2人は戻ってくるが、何が起こったのかまったく覚えてない状態。やがて2人の少女に異変が起き、家族はかつてない恐怖と対峙することになる…。史上最恐のホラー映画として、その名を知らぬものはいないであろう金字塔『エクソシスト』(1974年日本公開)。一人の少女とその母親が体験する戦慄の恐怖を圧倒的なリアリズムで描き、全世界に一大ムーブメントを巻き起こした。伝説の誕生から50年、悪魔に憑りつかれた2人の少女が呼び覚ます新たな恐怖を描いたのが本作だ。監督は、2018年公開『ハロウィン』シリーズのデヴィッド・ゴードン・グリーン、製作には『ハロウィン』や『透明人間』、さらに今年6月に公開され大きな話題となった『M3GAN/ミーガン』を手掛けたブラムハウス・プロダクションズのジェイソン・ブラムが務める。戦慄の物語を紡ぐキャストには、『オリエント急行殺人事件』『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』のレスリー・オドム・Jr、2017年に『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』にてエミー賞助演女優賞(ドラマシリーズ部門)を受賞し、A24製作のホラー映画『ヘレディタリー/継承』にも出演しているアン・ダウド、ボン・ジョヴィとも共演歴を持つカントリーシンガーソングライターのジェニファー・ネトルズ、さらには1974年公開『エクソシスト』のオリジナルキャストでもあるエレン・バースティンが同役クリス・マクニールを再演する。この度解禁となった特報映像には、誰しもが一度は耳にしたことがあろうメインテーマが流れる。『エクソシスト』といえば、この有名なメインテーマ「Tubular Bells」だ。映像はこの曲が冒頭から流れる中、教会でほほ笑む2人の少女が映るが、まさにこの2人の少女に圧倒的な恐怖が襲い掛かる。『エクソシスト』で愛する娘リーガンが悪魔に憑りつかれ、想像を絶する恐怖を味わったクリス(エレン・バースティン)が見つめる先で旧約聖書のページを破り口に運ぶ少女や、壁に血で書かれた「MOTHER」の文字、さらには教会で不敵な笑みを浮かべながら暴れる少女など、未だかつてない恐怖を予感させるシーンも垣間見える。顔に逆さ十字の切り傷がある悪魔に憑依された少女が「怖がらないで ママ」と笑みを浮かべ、叫ぶ描写には思わず身が竦む。「比類なき 新たな恐怖が 幕を開ける」というコピー通り、2人の少女を襲う予想と常識を遥かに超えた恐怖とは…?続報に期待が膨らむ特報映像となっている。『エクソシスト 信じる者』12月1日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月11日A24が北米配給を担当したオーストラリア発のホラー映画『Talk to Me(原題)』に、続編が作られることがわかった。『ミッドサマー』『X エックス』といった、A24の名作ホラーコレクションに加わった『Talk to Me』は、北米で7月28日に公開。インディ映画としてはサプライズヒットとなる興行収入2,200万ドルを稼ぎ出した。続編はすでに『Talk 2 Me(原題)』と決定しているようで、A24はツイッター(現・X)で「続編を召喚しましょう」と前作の印象的な「手」の動画と共に発表。映画ファンから「今年ナンバーワンのホラー映画の続編ができるよ!」「A24、才能豊かな映画製作者にチャンスを与えてくれてありがとう」「もちろん前作の監督コンビだよね?」「一作目の公開直後にもう続編製作?間髪入れずに?さすがYouTuberだよ」などの声が寄せられている。続編の監督は、前作から引き続き、ダニー&マイケル・フィリッポウの双子兄弟がメガホンを取る。2人は670万人以上の登録者がいるYouTubeチャンネル「RackaRacka」を共に運営しており、特に地元オーストラリアにファンを多数抱えている。『Talk to Me(原題)』は、日本では12月22日(金)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(賀来比呂美)
2023年08月09日Game Source Entertainment(香港、以下 GSE)は、Team17 Digitalが開発した一人称ブラックコメディホラーアドベンチャーゲーム《Killer Frequency》の日本語パッケージ版をPlayStation(R)5、Nintendo Switch(TM)で2023年8月24日に発売いたします。《Killer Frequency》はどのようなゲームなのでしょうか。今回は、ゲームデザイナーのKev Carthew氏、声優のNikki Piazza氏をはじめとする開発・制作チームのメンバーが、本作の見どころや制作裏話を公開いたします。《Killer Frequency》日本語版トレーラー(60s): 画像180年代の音楽を堪能しながら、手がかりを収集すべく通話をしよう!ゲームの基本的な流れは、リスナーから電話を受けて、パズルを解くための手がかりを入手し、レコードを再生して音楽を堪能しながらパズルを解く方法を考え、最終的にパズルを解いてリスナーを救出する、というものです。基本的にレコード再生中は、ラジオ局の外の世界の時間が止まっているような状態になるので、レコードをかけて自由に探索し、マイクに戻ってリスナーの質問に答えることができます。画像2このゲームを開発するにあたって、ゲームデザイナーのKev氏は、頭の中でパズルの全体像を考え、口頭で話し合い、わずか1週間ですべてのスクリプトとパズルを書き上げ、ボイスを収録し、オーディオをデザインし、ゲームに落とし込んだそうです。画像3音と想像力だけで背筋をゾクゾクさせる没入型ホラーパズル!《Killer Frequency》の特徴は、ラジオ局というユニークな設定と、ゲームプレイです。ゲームデザイナーのKev氏は、“プレイヤーはリスナーから手がかりを得たり、外の世界の様子を想像したりしなければならないため、デザイナーにとっては非常に難しいパズルデザインとなりました。しかし、このようなゲームは市場に類似例があまりないため、ユニークなパズル体験をプレイヤーに提供できるだろう。”と語っています。画像4ゲームの中で「ラジオプロデューサー」のボイスを担当する声優のNikki氏は、“《Killer Frequency》は他のジャンルのゲームとは異なり、プレイヤーが追われるリスナー側ではなく、脱出を手助けする側という設定がユニークだと思います。プレイヤーの役割は、ホラーゲームでは珍しい、指揮官のようなものです。しかし、だからといって没入感が低いかというとそうではなく、リスナーと会話するだけで、ラジオ局内にいながらも、追われるような絶望感や恐怖を感じることができるのです!それに、突然、電話の向こうの全く知らない人の命を預かることになるのです。相手の出方や会話の仕方などで、相手に対して急に関心を持つようになる。それは非常に興味深い行動だと思います。”と語っています。予約はこちら: 画像5画像6■タイトル :Killer Frequency■プラットフォーム:PlayStation(R)5/Nintendo Switch(TM)■発売日 :2023年8月24日■価格 :5,480円(税込6,028円)■ジャンル :ブラックコメディホラーアドベンチャー■プレイ人数 :1人■対応言語 :日本語/英語/中国語(簡体字、繁体字)/韓国語■発売元 :Game Source Entertainment■開発元 :Team17 Digital■CERO :C■権利表記 :KILLER FREQUENCY (C) 2023 TEAM17 DIGITAL LIMITED, PUBLISHED UNDER LICENCE BY TEAM17 DIGITAL LIMITED. TEAM17 IS A REGISTERED TRADEMARK OF TEAM17 DIGITAL LIMITED. ALL OTHER TRADEMARKS, COPYRIGHTS AND LOGOS ARE PROPERTY OF THEIR RESPECTIVE OWNERS.Licensed to and published by Game Source Entertainment in Japan, Korea and Asia.■Game Source EntertainmentについてGame Source Entertainmentは、香港を拠点にしたアジア圏の発売元と流通商社です。これまでPlayStation(R)4、Nintendo Switch(TM)、Xbox One及び前世代のコンソールプラットフォームで100タイトル以上、中国語に翻訳したパッケージソフトの流通を行ってきました。■Game Source Entertainment及び商品の詳しい情報は、こちらGSE公式 HP : Twitter : YouTube GSE チャンネル: GSE ユーザーサポート : support@gamesource-ent.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月03日映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」の8月に配信開始される全作品ラインアップが発表。現在劇場公開中のラーム・チャランが主演するインド映画『ランガスタラム』をはじめ、タイで記録的ヒットとなった『ラッダーランド/呪われたマイホーム』などの日本初独占初配信が決定した。JAIHO2023年8月のラインアップ★『フォーエヴァー・ヤング』日本初独占配信配信開始:8月2日(水)0時~クレール・ドゥニの『ネネットとボニ』(1996)やフランソワ・オゾンの『Summer of 85』(2021)など、数々の名匠の作品に出演が続く女優のヴァレリア・ブルーニ・テデスキが監督を務めた『フォーエヴァー・ヤング』。舞台は、1980年代後半のパリ。パトリス・シェローが率いるアマンディエ劇団の演劇学校でオーディションが行われ、俳優の卵たちが熱い演技をみせていた。裕福な家で育ったものの「若さを無駄にしている」「人生が無駄に過ぎている」と感じ、このオーディションにやってきたステラは、自由奔放なアデルや優しい青年ビクトル、薬物中毒のエティエンヌなど個性豊かな面々とともにオーディションに合格する。演劇仲間たちとの愛や友情、時には大切な仲間の死を経験しながら、チェーホフの「プラトーノフ」の上演にむけ練習に励む日々が始まる――。監督のヴァレリアが女優を目指していた自らの若かりし時代の体験を基に演技の道に生きる若者たちの姿を瑞々しく描いた本作は、2022年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品、第48回セザール賞では主演ナディア・テレスキウィッツが有望若手女優賞を受賞。劇中、影響を受けた教師役を2012年まで実際に彼女のパートナーであったルイ・ガレルが演じていることも話題になった。★『メクトーブ,マイ・ラブ』日本初独占配信配信開始:8月12日(土)0時~『アデル、ブルーは熱い色』のアブデラティフ・ケシシュ監督による幻の日本未公開作品。1994年の夏、医大を中退してパリで映画の脚本家の卵として暮らす青年アミンは、故郷であるフランス南部エロー県にある町セットにバカンスで戻ってきた。その矢先、アミンは幼なじみオフェリエに婚約者がいながら、アミンのいとこのトニと秘密の関係を持っていることを知る。アミンはこの秘密を抱えたままトニと再会し、ビーチでニースからバカンスでやって来た美しい女性2人組、シャルロットとセリーヌに出会う。トニは早々にシャルロットと情熱的なキスを交わす一方、内気なアミンはセリーヌに好意を持ちながらも笑顔でぎこちない会話を続けることしかできない。アミンとトニの家族や親族も加わり、美しい海辺沿いの町セットでの日々が流れていく。カンヌ国際映画祭パルム・ドール作『パリ20区、僕たちのクラス』の原作・脚本・主演で日本でも知られるフランソワ・ベゴドー著「LaBlessure, lavraie」から自由にインスピレーションを得て、南フランスの美しい海岸沿いの町を舞台に、若者たちのひと夏の日々を瑞々しい感性と叙情溢れる映像で描いた青春ロマンス・ムービーの傑作。★『ラッダーランド/呪われたマイホーム』日本初独占配信配信開始:8月26日(土)0時~タイのアカデミー賞と呼ばれる2012年のスパンナホン賞で14部門にノミネート、作品賞ほか6部門受賞の快挙を成し遂げ、記録的大ヒットとなった“家系”ホラーの日本独占初配信も決定。チェンマイにある高級住宅地“ラッダーランド”に念願のマイホームを購入し、バンコクから妻のパーンと14歳の娘ナン、5歳の息子ナットを呼びよせ、家族4人で一緒に暮らす夢を実現させたティー。だが、おばあちゃんに育てられた多感な年頃のナンは事あるごとにティーに反発してばかり。そんな矢先、ラッダーランドでミャンマー人女性が殺害される事件が発生。さらにティーは転職した会社を解雇され、ローンの支払いのためコンビニでバイトを始め、家族の貯金にも手を付ける始末。そして、一家はラッダーランドで起こる奇怪な事件に次々と見舞われていく…。監督は『カミングスーン』【JAIHOで8月8日から常時配信】、『心霊写真』や『フェート/双生児【JAIHOで常時配信中】などの共同脚本を手掛けたソーポップ・サクダービシット。出演は「エアホステス~天使のラブウォーズ~」のサハラット・サンカプリーチャ、『セブン・サムシング』【JAIHO で近日配信予定】やNETFLIXシリーズ「真実の穴」のスタッター・ウドムシン、『オンリー・ゴッド』などで国際的に活躍するサハジャック・ブーンタナキットら注目株が続々。さらに、8月5日(土)からは『ランガスタラム』の日本初独占初配信が決定。『ランガスタラム』そのほか日本の映画会社としては初、近代芸術の殿堂ともいわれるニューヨーク近代美術館MoMA(TheMuseum ofModernArt)にて2022年6月に開催された「松竹映画特集上映」「BeyondOzu:Hidden Gemsof Shochiku Studios(小津の先、知られざる珠玉の松竹作品)」で上映されたラインアップより、選りすぐりの17作品をお届けする<松竹MoMAセレクション>の配信も決定。全17作品のうち、9月9日(土)配信の『魚影の群れ』を除く全16作品がJAIHOで独占配信、8月は『夜の片鱗』(4日~)、『土砂降り』(10日~)、『夜叉ケ池4Kデジタルリマスター』(15日~)、『朧夜の女』(22日~)の4作品が予定されている。(シネマカフェ編集部)
2023年07月28日“ホラー映画を観てみたいけど怖すぎるのは自信がない…”と悩める人におすすめの6作品をホラー映画取締役さんがガイド。血や音などで驚かせるジャンプスケアは控えめに、程よい怖さとストーリーを堪能できる近年の洋画が出揃いました!またホラーが観たくなるストーリー性の高い作品たち。ショック描写が多くないこと、そして、ストーリー性とエンターテインメント性が高く、“またホラーを観たい”と思ってもらえるような作品を選びました。ただ、ジャンプスケアや血のシーンなど怖い描写がまったくないわけではないのでご注意ください。まずは『透明人間』です。包帯グルグル巻きのイメージが現代版にアップデートされ、お化けより心理的な恐怖描写が強い作品です。主人公の女性はDVを受けて精神的に不安定だということで、誰に話しても信じてもらえない中、透明人間に立ち向かう強さが描かれている。逃げ惑うヒロインではなく女性が戦うところも今の時代らしいです。『ハッピー・デス・デイ』も、殺人鬼に立ち向かうポジティブな女子大生が主人公。誕生日に殺されて以降、“目を覚ます殺される”とタイムループしますが、何とか殺されずに一日を終えようと、経験値をためてレベルアップする姿に元気がもらえます。ドタバタ感も含めて面白いです。また、『ラストナイト・イン・ソーホー』も女性の生き方を問うような内容に。デザイナーを目指すエロイーズが夢の中で’60年代にタイムスリップ、そこで出会った歌手を目指すサンディを殺した真犯人を突き止めるために現在と過去を行き来するサスペンスホラーですが、’60年代のファッションとカルチャーが満載で、怖いけど目と耳から華やかな情報が入ってくる点も魅力です。『イット・フォローズ』は、性交渉によってうつる「それ」に捕まると必ず死んでしまうという物語で、「それ」は決して走らず遠くからじわじわとやって来るところが新鮮で怖い。『オールド』は、時が加速し、一日で一生が終わるビーチが舞台。“時間”と“老い”という恐怖から逃れることがテーマになっており、どちらも設定が斬新なユニークなホラー作品です。また、名優イーサン・ホークが殺人鬼を熱演している『ブラック・フォン』は、誘拐された子どもたちが、過去に殺された幽霊の子どもたちと協力して大きな恐怖に立ち向かうというジュブナイル感がポイントに。観終わった後に爽快感が味わえるはずです。おすすめの入門ホラー作品『透明人間』“何かがいる”気配とサスペンス要素にドキドキ。DV彼氏の監禁から逃げたセシリアは、彼が自殺し自分に遺産を残したと聞かされる。その日を境に目に見えない気配を感じ始め…。「手の跡など、主人公は気づかずとも観客が“いるいる!”とハラハラできる描写が満載。透明人間はいるのか、誰なのかを巡るサスペンス要素も楽しい」。Blu‐ray¥2,075販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント※首をシュパッと切るシーンあり。©2020 Universal Studios. All Rights Reserved『ハッピー・デス・デイ』殺人鬼に何度も立ち向かう主人公に励まされる!誕生日の朝、知らない男のベッドで目を覚ました女子大生のツリー。その夜、パーティへ向かう道すがら、マスクをかぶった殺人鬼に殺されてしまう。しかし目を覚ますとまた、誕生日の朝のベッドにいて…。「自暴自棄になり自分から死にに行くといったコメディ要素や、家族愛が描かれる場面も。SF感の強い2も一緒にぜひ」。Blu‐ray¥2,075販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント©2017 Universal Studios. All Rights Reserved.Everett Collection/アフロ『ラストナイト・イン・ソーホー』アナログな手法で撮られたシンクロシーンにも注目。デザイナーを目指しロンドンに上京したエロイーズは夢の中で’60年代へ。出会った歌手のサンディを殺した犯人が現代にいると察知、真相を突き止めようとする。「エドガー・ライト監督による映像がスタイリッシュ。亡霊やゴーストなども出てきてちゃんと怖い面も」。Blu‐ray¥2,075販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント※一部、性加害を想起させるシーンがあるので注意。©2021 Focus Features LLC. All Rights Reserved.『イット・フォローズ』ゆっくり、でも確実に来る「それ」との戦い。一夜を共にした男から、「『それ』に捕まったら死ぬ」「誰かにうつせ」と言われた女子大生のジェイ。確実に近づいてくる「それ」から逃げ続けるが…。「自分にしか見えない『それ』との対峙が見どころに。’70~’80年代のホラー映画を彷彿させる映像や音楽もいい」。Blu‐ray¥5,170デジタル配信中発売・販売元:ポニーキャニオン※人が突然現れるシーン、死体が映るシーンあり。©2014 It Will Follow. Inc『オールド』時が加速するビーチで時や老いの恐怖と対峙!一家でやってきたビーチで6歳の息子が一瞬、行方不明に。次に姿を表した時、なんと彼は青年になっていた。監督はM・ナイト・シャマラン。「108分の中に人のライフイベントが凝縮されていて、人生ってこんな感じなんだと感動する瞬間も。最後に衝撃のカラクリが明かされます」。Blu‐ray¥2,075販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント※バキバキになった死体の登場シーンあり。©2021 Universal Studios. All Rights Reserved.『ブラック・フォン』グラバーを倒そうとする子どもたちの奮闘に感動!アメリカの田舎町で子どもの連続失踪事件が発生。少年フィニーも犯人のグラバーに誘拐、監禁される。部屋には黒電話があり、過去の被害者から逃げるアドバイスが伝えられる。「フィニーを助ける子どもたちのキャラクターが光っています。妹が予知夢能力で兄を捜す姿も胸を打ちます」。Blu‐ray¥2,075販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント※子どもの幽霊描写が少し怖いので注意。©2021 Univaersal Studios. All Rights Reserved.ほらーえいがとりしまりやくホラー映画を片っ端から取り締まる会社の代表取締役。Twitter(@torishimaru)でホラーをメインに国内外の映画情報を発信。ホラー映画の原体験は、観賞翌日に牛乳が飲めなくなったSFホラー『エイリアン』。※『anan』2023年7月26日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年07月24日映画はもちろんYouTubeなどの動画配信作品も話題になっているホラージャンルの一つ、モキュメンタリー。心を掴む理由から新しい動きまで、人間食べ食べカエルさんが解説します!恐怖の疑似体験ができるところが大きな魅力です。モキュメンタリーとは何かを考える時に、まず、POV(Point of View)ホラーという括りがあります。登場人物の視点が画面そのものになった映像、たとえばテレビ画面に映ったものや携帯のカメラで切り取った映像が全編にわたって使われているというものです。そしてモキュメンタリーは、モック(模造品)とドキュメンタリーを組み合わせた言葉ですが、POVのカメラ視点に加え、監視カメラなど他の視点を取り入れることで、まるで本当にあったかのように見せているものを指し、フェイクドキュメンタリーとも呼ばれます。また、ファウンドフッテージと呼ぶこともありますが、これは撮影済みの編集されていない素材(フッテージ)が見つかるところから始まる物語をいうことが多い。ただ、広義的に言うと今挙げたどの言葉でも通じます。たとえば『ノロイ』は、いろいろな角度の映像媒体から物語の輪郭が浮き上がってくる作りになっていますが、ここまで作り込まれた作品はなかなかなく、色褪せません。ホラーの魅力の一つは安全圏にいながら怖い体験をできるところですが、モキュメンタリーは観る人にリアリティを与えるのに適しているジャンル、“本当にあった”と思わせて恐怖の疑似体験をさせやすいジャンルだと思います。自分自身が登場人物の一人として映像が進み、話が動いていくため、観賞より体験に近いところが面白さに。また、粗い映像など見てはいけないものを見た気持ちになり、好奇心や恐怖心を刺激されるところも魅力です。このジャンルは、爆発的な人気の作品が一つ出てくると、波にのって同様の作品がたくさん作られ、定期的に盛り上がることが特徴。たとえば『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が登場した時がそうで、本作がなければこのジャンルはここまで流行っていないし歴史を変えたレベルの作品です。基本カメラ1台で作れ、登場人物の数を絞ることができる、化け物みたいな存在を5分くらい写せば成立するなど、低予算で作れることが理由にあります。いま日本で盛り上がってきている要因としては、YouTubeなどの動画配信が台頭したことで個人が作品を発表しやすくなり、また動画が広まりやすくなったことがあると思います。TikTokでもホラージャンルの映像が広まりやすい土壌ができてきています。特にジャンルを引っ張っているのが、『ホラードキュメンタリー「Q」』というYouTubeシリーズです。出来が良く飛び抜けて怖いこともそうですが、適度に謎がちりばめられ、考察したくなる点でも話題になっています。徹底的に説明を削ぎ落とし、見る方の想像力を信頼して任せるというのは、テレビなどではなくYouTubeという媒体だからこそ成立するのでは。モキュメンタリー作品というジャンルが、映画から動画配信の土壌へ広がりつつあることを感じています。まずは、この作品をCHECK!『ノロイ』リアリティを追求して作り出す生々しさの塊のようなところが魅力。呪いがテーマのドキュメンタリーを完成させた後、失踪した怪奇作家。彼の残した作品を検証、完成させた作品。「森の中にやばいものが映るシーンの見せ方が上手い。暗がりにぼんやり浮かび上がる様子は明らかに異常。ズームアップしてぼやけた時など、ぞわっとする」。DVD¥1,222販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメントフェイクドキュメンタリー「Q」『フィルムインフェルノ』作り物くささや冷める瞬間がない圧倒的なリアリティで恐怖を描く。海岸で突如として行方不明になった一組の男女。事件から9年後、遺留品のテープを再生すると洞窟を彷徨う姿があった。「シリーズの中で特に好きな作品です。日常から突如、地獄に接続し、しかも終わりがない状況が怖い。それを作り込まれた、とんでもないリアリティを持った映像で描かれるため本当に怖いです」。『テイキング・オブ・デボラ・ローガン』狂気じみたおばあちゃんの演技が映像に説得力を持たせています。アルツハイマーを患う老女のデボラを取材する学生たちが、超自然現象と恐怖を目の当たりにする。「おばあちゃんの奇妙な行動が次第にエスカレートし、病気か超常現象的なものかわからなくなる。病気や老いを怪異につなげるアイデアが面白いです」。DVD¥3,978発売元:アット エンタテインメント 販売元:アメイジングD.C.©2014 Taking Film Production, LLC. All Rights Reserved『THE 4TH KIND フォース・カインド』有名俳優の使い方も画期的。チャレンジングな作品です。行方不明者が続出するアラスカ州ノームでの超常現象に迫る。ミラ・ジョヴォヴィッチ主演。「記録映像風部分と再現VTR両方をフェイクで作ったところが新しい。記録映像風部分のリアリティが際立ちます」。Blu‐ray¥2,619発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント 販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』モキュメンタリージャンルを世界に定着させた歴史的作品。ドキュメンタリー制作のため魔女伝説が残る森に入るも道に迷い、失踪した大学生3人。残されたビデオに映っていたものとは。「“何か”がほとんど何も直接映らないところがいまだ革新的。インターネット掲示板に書き込んでマジっぽさを演出する、リアリティの追求の仕方も初めてだったのでは」。Prime Videoほかにて配信中©Hulton Archive / HandoutにんげんたべたべかえるTwitter(@TABECHAUYO)でホラーやパニック系作品の魅力を中心につぶやく。ホラー専門配信サービス「OSOREZONE」でコラムを連載。ウェブや雑誌などのメディアに寄稿も行う。※『anan』2023年7月26日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年07月24日今夏以降、劇場で公開される世界のホラー映画から、話題の7本をピックアップ。世界的な監督の新作や、いま人気のモキュメンタリー。バイオレンスなアルプスの少女ハイジが暴れる衝撃のB級作品に、日韓がタッグを組んで作り上げたものまで、バリエーション豊かな恐怖が味わえる見逃せない作品がずらり。気になるものをぜひ、劇場で堪能して!新作ホラーの注目作をチェック!『オクス駅お化け』(10/6公開)韓国と日本のホラー映画が融合!原作は大人気ウェブトゥーン。ウェブニュース記者のナヨンは、アクセス数を稼ごうと地下鉄オクス駅での人身事故を取材する。「線路に子どもがいた」という目撃情報を耳にし、さらに周囲でおぞましい変死事件が起こり始める。『リング』の高橋洋が脚本、『貞子vs伽椰子』の白石晃士が脚本協力に携わったことでも話題の日韓合作ホラー。10/6~全国ロードショー。©2023, MYSTERY PICTURES & ZOA FILMS, ALL RIGHTS RESERVED『キングダム エクソダス〈脱出〉』(7/28公開)ラース・フォン・トリアー監督のドラマシリーズ最終章が劇場公開。夢遊病者のカレンは助けを呼ぶ謎の声に導かれ巨大病院へ。事件の解決に奮闘するが悪魔に反撃されてしまう。一方、病院へ赴任してきた医師のヘルマーは、亡き父の秘密を探り始める。’90年代に熱狂的なファンを生んだドラマ『キングダム』の続編。7/28~ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国ロードショー。©2022 VIAPLAY GROUP, DR & ZENTROPA ENTERTAINMENTS2 APS『ブギーマン』(8/18公開)心がバラバラになった家族に正体不明の何かが襲いかかる!母の死に打ちひしがれる姉妹と、同じく立ち直れずにいる父親のウィル。妹のソーヤーは部屋の隅に存在しない何かを目撃。ウィルは謎の男から「闇にまぎれてヤツは来る」と聞かされ、異変に気付き始める。スティーヴン・キングの原作を、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の製作陣が新たに映像化。8/18~全国ロードショー。©2023 20th Century Studios.『ヴァチカンのエクソシスト』(公開中)実在するエクソシストである神父の回顧録を映画化。1987年、ローマ教皇から悪魔祓いを頼まれたアモルト神父は悪魔の仕業だと確信。相棒であるトマース神父と一緒に調査をするうち、中世ヨーロッパでカトリック教会が異端者の摘発と処罰のために行っていた宗教裁判記録と、修道院の地下に存在する邪悪な魂を知る。ラッセル・クロウのホラー映画初主演作。『イビルアイ』(7/28公開)人間ではない“何か”である祖母と村の秘密を少女が解き明かす。13歳の少女ナラは奇病にかかった妹の療養のため、祖母が一人で暮らすラスアニマスという村へやって来る。生活を共にするうち、祖母の奇妙な行動に気付いて人間ではないと疑い始める。さらに妹の病状は悪化、家政婦の死など不穏な出来事が続き…。7/28~、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。©FILM TANK, CINEPOLIS, CINEMA MAQUINA All Rights Reserved『DASHCAM ダッシュカム』(公開中)迷惑系動画配信者の底知れぬ恐怖を画面越しの視聴者目線で描く。女性ラッパーであり迷惑系ライブ配信者のアニーは、自分を追い返した昔の音楽仲間への腹いせに、スマホと車を盗んで彼のフードデリバリーの仕事を勝手にやり始め、その様子を動画配信する。そして、とあるレストランから大金と引き換えに“女性を運ぶ”という奇妙な依頼を受けるが、想像を絶する恐怖が待ち受けていた…!©2022 TOWNVIEW PRODUCTIONS. LLC. ALL RIGHT RISERVED『マッド・ハイジ』(公開中)あの『アルプスの少女ハイジ』をB級バイオレンスにアレンジ。チーズ製造会社のワンマン社長でありスイス大統領のマイリは自社製品以外のチーズの販売を禁じる法律を制定する。アルプスに暮らすハイジは、チーズを闇で売りさばいて見せしめに処刑されてしまったペーター、爆死させられたおじいさんのために血塗られた戦士へと変貌。復讐と祖国の解放を目指す。©SWISSPLOITATION FILMS/MADHEIDI.COM※『anan』2023年7月26日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年07月23日キム・カーダシアンがエマ・ロバーツと共演することで話題の、「アメリカン・ホラー・ストーリー」シーズン12「American Horror Story: Delicate(原題)」の新ティザー動画が解禁となった。わずか30秒のミステリアスな雰囲気の映像の中で、エマ、カーラ・デルヴィーニュ、キムの3人がそれぞれのキャラクターに扮した姿がお披露目に。BGMは英語圏でお馴染みの子守歌「Rock-a-Bye Baby」だが、その歌も不穏な雰囲気を醸し出している。真っ白なロングヘア、バサバサのまつげ、黒のホルターネックドレス&グローブという姿で、白いブランケットに包まれた赤子を抱いているキム。演じるキャラクターの詳細はいまだに謎のまま。人気アンソロジーシリーズのメインキャラクターに起用されたキムは、今年5月、役作りのため演技レッスンに通っていると明かしていた。ティザー動画を観たファンからは、「エマが戻ってきてくれて本当にうれしい」「キムのことはセレブリティとしては好きだけど…。どんな風に役を演じるのか気になる」などの感想が寄せられている。今作は、8月1日に発売されるダニエル・ヴァレンタイン著「Delicate Condition」を原作としている。小説の主人公は妊娠を切望するアンナ・オルコットで、自分の妊娠を「ある不吉な人物が絶対に実現させまいと画策している」と思い込んでいる女性。(賀来比呂美)■関連作品:アメリカン・ホラー・ストーリー [海外TVドラマ]© 2011-2012 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
2023年07月21日ホラー映画『死霊館のシスター 呪いの秘密』が2023年10月13日(金)に公開される。ホラー映画「死霊館」「アナベル」シリーズ新作2013年に公開された『死霊館』は、実際にあった心霊現象を映画化した作品。全世界で460億円以上の興行収入のヒットを記録し、その後『アナベル 死霊館の人形』をはじめ、その世界観はシリーズ化された。近年では『アナベル 死霊博物館』や『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』などを公開。累計3000億円を超える人気ホラーシリーズとなっている。“シスター ヴァラク”の最恐の真相に迫るそんな『死霊館』に登場する、すべての呪いとポルターガイストの元凶となった“シスター ヴァラク”の真相に迫る映画『死霊館のシスター 呪いの秘密』が公開へ。主演のアイリーン役は『死霊館のシスター』に続きタイッサ・ファーミガが担当。製作は『死霊館』の生みの親であるジェームズ・ワン、監督は『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』など数々のホラー作品を手掛けてきたマイケル・チャベスが務める。主人公アイリーン…タイッサ・ファーミガ“シスター ヴァラク”と対峙するシスター。「この学校、何か嫌な感じがする」と語り、邪悪な存在を感じ取って怯える少女ソフィに「何を見た?」と問いかける。IMAXやドルビーシネマなどでも上映尚、映画『死霊館のシスター 呪いの秘密』は、前シリーズから引き続き、IMAX、4D、ドルビーシネマ、スクリーンXといったラージフォーマットでも上映される。ハイクオリティな映像や音響によって、味わう恐怖も最大化。臨場感あふれる鑑賞体験を楽しめる。映画『死霊館のシスター 呪いの秘密』あらすじ舞台はフランスの寄宿学校。子供たちが楽しそうに走り回る中、少女ソフィは「この学校、何か嫌な感じがする」と言う。その視線の先で、突如悶え苦しみ始めるフレンチ。ソフィはアイリーンに怯えながら「シスター」を見たという。アイリーンは再び“シスター ヴァラク”の邪悪な呪いを感じ始め、その元凶を突き止めるため、行動に出る。「あの悪魔はかつて天使だった」「神に拒まれ力を失った」と語られ、徐々にその正体に近づくアイリーン。その最恐の真相とはいったい…!?【作品詳細】映画『死霊館のシスター 呪いの秘密』公開日:2023年10月13日(金)監督:マイケル・チャベス製作:ジェームズ・ワン出演:タイッサ・ファーミガ配給:ワーナー・ブラザース映画
2023年07月10日『スパイの妻』の黒沢清監督が描く、ホラーでもSF でもない、全く新しいジャンルの映画『チャイム』の制作が決定。今作は、Web3時代のメディア配信プラットフォーム・Roadsteadにて2024年の独占販売を予定している。ある料理スクールで、男性生徒の田代を教える松岡。田代が突然、何かの声が聞こえると言い出す。料理教室でも、田代は少し変だと言われているが、松岡は気にしない。しかし翌日、田代は「僕の脳の半分は入れ替えられて、機械なんです」と言い出し…。『CURE キュア』(1997)で世界的な注目を集めて以降、『トウキョウソナタ』(2008)で第61回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞、『岸辺の旅』(2015)で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞、『スパイの妻』(2019)で第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞した黒沢監督。最新作について、「これは見た人があ然となり、見終わった後に恐怖が強く残ることを狙った作品です。通常の物語で必要とされていることは一切説明されません。また、ホラーとかサスペンスといったジャンルにも当てはまりません。狂った映画、世にも異様な映画、それが今回の作品の狙いなのです」と、気にならずにはいられないコメントを寄せている。(シネマカフェ編集部)
2023年07月10日高羽彩が脚本・演出・主宰を務めるプロデュースユニット「タカハ劇団」。最新作『おわたり』では主演に早織を迎え、ホラーに挑む。この作品を、早織は「ホラーって、例えば悲しさだとか、人間の感情により向き合うことができるような気がします。この作品にある愛はピュア、でも無垢ではなく危険なにおいを孕んでいる」と語る。それに対し、主人公・四方田稔梨に早織を起用した理由を、高羽は「良い意味で、早織さんはホラーが似合う佇まい。華奢だけど意思は強そうで、そのアンバランスさが、恐怖体験の中に放り込まれた時にどうなるのか。ただ怖くて震えているだけではなく、物語を引っ張っていってくれる」とする。ふたりのお気に入りのシーンを尋ねてみると、高羽は「どこも好きですが、稽古していてすごく楽しいのは途中で登場人物が全員出てくるシーン。俳優の個性も役柄の個性も出ていて、しかもそれがぶつかり合っている。ホラーだけどこんなに楽しいシーンが描けてよかったと思うし、お客様にも注目していただきたい」、早織は「⻄尾友樹さんが演じる蝦草紅雄が、民俗学者である自分の仕事について語る場面がとても好きです。民俗学の存在意義が、そのまま文化の存在意義と重なっていて。お芝居を創る我々の仕事にもつながっているし、この作品のテーマの一つでもある。すごく心に響きました」とのこと。高羽も重ねて「人文学系の営みと演劇には抱えているジレンマや恐怖も含めて通じ合うものがあると思います。そのシーンを書いて、紅雄がこの作品に存在している意味が腑に落ちた」という。また、高羽は “かわいそう萌え”があり、「今回はかわいそうな人がいっぱいなのでずっと萌えてます(笑)」。特に紅雄は、ある意味で稔梨とダブルヒロインだとか。怖さに、愛、萌えも含めてさまざまな要素を楽しめそうだ。早織が「かわいそうな人たちの話なのに、どこかカラッとしていて湿っぽくない。絶妙な塩梅を楽しんでいただきたい」と話せば、高羽も「映像は使わず、古式ゆかしい演劇の技術によってホラーを成立させることが今回のひとつの目標。それがどこまでできているか、見に来ていただければすごく嬉しいです。それに “人の死”に触れるホラーだからこそ描ける人間ドラマがあるし、そこに演劇の可能性を感じていただければ」と上演へ意欲を語る。新宿シアタートップスでの怖くて面白い夏は、7月1日(土)から。取材・文:金井まゆみ
2023年06月30日すれ違う友情が切ない余韻を残す、息もつかせぬホラー×ミステリー。新名智さんの『きみはサイコロを振らない』をご紹介します。〈呪われたゲームがあるんだって。遊ぶと死ぬ、とか〉。同級生でガールフレンドの霧江莉久(きりえ・りく)に、都市伝説めいたゲームを探そうと誘われた高校生の志崎晴(しざき・はる)。実際に3人の男性がプレイした後で亡くなっており、噂のゲームが混入したソフトの山は、ある因縁があって、雨森葉月(あめもり・はづき)の住まいに運び込まれていた。葉月は莉久が心を許している無二の存在で、呪いについて研究している大学院生。半信半疑だった3人だが、あるときから晴は〈黒い影〉を見るように。かくて、晴、莉久、葉月は問題のゲームを探さなくてはいけなくなる。死を招くゲームはどれなのか。その呪いは解けるのか。新名智さんの『きみはサイコロを振らない』はそんなぞくぞくする設定で描かれる。「ゲームをテーマにしたいと前から考えていました」呪いのゲームを特定しようと始まった推理は、呪いが発動するには条件があるのではないか、実はいくつもあるのではないか…等々、一種のロールプレイングゲームのよう。晴たちが向き合わなくてはいけない課題が変遷していき、それがゲームというものの本質にも迫っていく。「ゲームをテーマに書くなら、単に、主人公たちがゲームを遊ぶとかゲームの中に入り込む話ではなく、“ゲームとは何か”を分析的に解き明かす話にしようと思っていました。そのときには、ちょっとアドベンチャー的な要素も入れて、主人公たちががんばって新しい道を開いていくみたいな感じを出したいなというのもありました」実は晴には、心にのしかかっている出来事がある。中学時代の友人・雪広(ゆきひろ)が死ぬ前に会ったのが自分だったからだ。ゲームに疎かった晴を誘い、その楽しさを教え、〈人生なんて、しょせんはゲームだ〉とうそぶいていた雪広。彼の死の真相が呪いのゲーム探しのパラレルなストーリーとして走り、読者を揺さぶる。「晴がゲームを追いかける理由が必要だなと考えていて、雪広という存在が出てきました。ふたりの関わりを見ても、現実社会でのゲームの盛り上がりを見ても、ゲームって人と人とをつなぐものというか、人の間にあって初めて意味が出るものなのだなとあらためて感じましたね」晴だけではなく、莉久も葉月も癒えない傷を抱えている。少しずつ変わる彼らを見届けてほしい。『きみはサイコロを振らない』ゲームは現代のものと思われがちだが実は神話にも通じる世界。古典とのつながりを葉月が語る、新名さんらしい考察部分も興味深い。KADOKAWA1815円にいな・さとし1992年生まれ、長野県出身。大学時代はワセダミステリクラブに所属。2021年「虚魚」が横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉を受賞し、デビュー。他の著作に『あさとほ』。撮影・鈴木慶子※『anan』2023年6月28日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2023年06月25日大ヒットホラー映画『呪怨』シリーズを手がけた清水崇監督のVR新感覚ホラーをはじめ、狂気を振りまくAI人形など、2023年夏に劇場公開されるホラー映画の中から、映画館で観てほしい6作品を紹介する。『ミンナのウタ』8月11日(金) 公開清水監督がメガホンをとった本作は、ダンス&ボーカルグループのGENERATIONS from EXILE TRIBE(白濱亜嵐、片寄涼太、小森隼、佐野玲於、関口メンディー、中務裕太、数原龍友)全員が本人役が主演を務める。人気ラジオ番組のパーソナリティを務める、GENERATIONSの小森は、収録前にラジオ局の倉庫で30年前に届いたまま、放置されていた「ミンナノウタ」と書かれた一本のカセットテープを発見する。その後、収録中に不穏なノイズとともに「カセットテープ、届き……ま……した……?」という声を耳にした彼は、数日後にライブを控える中、突然姿を消してしまう。マネージャーの凛(早見あかり)は、事態を早急且つ秘密裏に解決するため、元刑事の探偵・権田(マキタスポーツ)に捜査を依頼。メンバー全員に聞き取り調査を進めるが、失踪した小森が「女性の鼻歌のような、妙なメロディーが頭から離れない」と言っていたことが分かる。そして、リハーサル中に他のメンバーたちも“少女の霊”を見たと証言。ライブ本番までのタイムリミットが迫る中、リーダーの白濱亜嵐、凛、権田は捜索に乗り出す。やがて、少女の霊の正体は、“さな”という女子中学生だということが判明するが、彼女が奏でる“呪いのメロディー”による恐怖の連鎖が始まり……。公式サイト:『忌怪島/きかいじま』6月16日(金) 公開(C)2023「忌怪島/きかいじま」製作委員会なにわ男子の西畑大吾がホラー映画初主演を務める本作は、『ミンナのウタ』と同じく清水が監督を担当。島という閉鎖空間を舞台に今話題のVRの世界を表現している。未だシャーマン(地元ゆかりの霊媒師のこと。住民は何か困り事があると彼女を頼っていた。医者よりも信じられている)が棲む島でVR研究を行う片岡友彦(西畑)と「VR」研究チーム“シンセカイ”に次々と降りかかる不可解な死と謎、解き放たれた「赤い女」の怨念、真っ赤に染まる島。現実と仮想という2つの空間で今までにない恐怖が待ち受ける。公式サイト:『M3GAN/ミーガン』6月9日(金) 公開(C)2022 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.『ソウ』『死霊館』や『アナベル』シリーズで知られる巨匠ジェームズ・ワンと、『ハロウィン』『透明人間』のジェイソン・ブラム率いるブラムハウスが待望の再タッグを組み、心に傷を負った少女の親友になるようプログラムされたAI人形「M3GAN」の行き過ぎた愛情と狂気を描く、制御不能サイコ・スリラー。おもちゃ会社の優れた研究者であるジェマは、子どもにとって最高の友だちであり、親にとって最大の協力者となるようにプログラムした、まるで人間のようなAI人形M3GAN(ミーガン)を開発。ある日、両親を亡くし孤児となった姪のケイディを引き取ることになったジェマは、ミーガンに「あらゆる出来事からケイディを守るように」と指示するが、その決断は想像を絶する事態を招くこととなる――。公式サイト:『プー あくまのくまさん』6月23日(金) 公開(C)2023 ITN DISTRIBUTION, INC. ALL RIGHTS RESERVED.原作『Winnie-the-Pooh』(1926年発表)の著作権保護期間が各国で相次いで終了し、パブリックドメイン化したことによってホラー実写化が実現。楽しい冒険に満ち溢れていたかつての日々は終わりを迎え、青年になったクリストファー・ロビンは、大学進学のためプーとピグレットを森に残し旅立ってしまう。時が経ち、婚約者のメアリーとともに100エーカーの森に戻ってきたロビンだったが、そこで目にしたのは血に飢え野生化してしまったプーとピグレットの異様な姿だった……。公式サイト:『ホーンテッドマンション』9月1日(金) 公開(C)2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.ディズニーの人気アトラクションである「ホーンテッドマンション」が実写映画化。ある親子が破格の条件で手に入れた、豪華すぎるマイホーム。だがそこは、999人のゴーストが住むという“呪われた館”だった。ふたりを救うため、かなりクセが強い4人の心霊エキスパート(超常現象専門家、歴史学者、霊媒師、神父)が集結。だが、館に住む風変わりなゴーストたちと仕掛けられた数々のトリック、不気味な体験を通して、彼らは館に隠された悲劇的な真実に気づき始める……。公式サイト:『禁じられた遊び』9月8日(金) 公開(C)2023映画『禁じられた遊び』製作委員会橋本環奈と重岡大毅(ジャニーズWEST)がダブル主演を務める本作。映像ディレクター・倉沢比呂子(橋本)は、かつての同僚である伊原直人(重岡)の家で、庭の盛り土に向かい、不可解なおまじないを唱え続ける直人の息子・春翔を目撃する。謎の呪文、トカゲの尻尾、指、白い影、蠢く盛り土、封印された家……そして彼女の身に異常な現象が起こりはじめる。それは、子どもの純粋な願いによって解き放たれた災いだった――。監督は、『リング』『スマホを落としただけなのに』『事故物件怖い間取り』など、ホラー、サスペンスのあらゆる怖さを追求し、世に送り出してきた中田秀夫が務める。公式サイト:
2023年06月16日ラッセル・クロウがホラー映画初主演を務める『ヴァチカンのエクソシスト』の本編映像が公開された。『ヴァチカンのエクソシスト』は、生涯で“数万回の悪魔祓い”を行った実在のエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父の実体験を記録した回顧録より誕生した作品。カトリック教会の総本山ヴァチカンのローマ教皇に仕えるチーフ・エクソシストであり、「ヴァチカンのエクソシスト」として知られた彼がリアルに経験した壮絶な悪魔祓いの一部始終が描かれる。このたび公開されたのは、アモルト神父が目撃した史上最悪の悪魔(サタン)の登場を予感させる本編のワンシーン。収められているのは、豹変していく少年ヘンリーの姿だ。突如、ベッドで激しい痙攣を起こしたヘンリー。家族が駆け寄ると一瞬は落ち着きを取り戻したように見えたが、すぐに恐ろしい形相に変わり、周囲を睨みつけながら「みんな 死ぬ」と衝撃的な言葉を口にする――。ヘンリーを支配しようと目論むこの悪魔こそが、アモルトがエクソシスト人生で対峙することとなる最も狂暴な悪魔のひとりで、彼の存在により、この後アモルトらは幾度となく恐ろしい光景を目にすることとなる。アモルト役を演じたラッセルは、「エクソシストはものすごくダークな仕事です。ひどく苦しんでいる人たちが相手ですから。ほとんどの人は心理学的見地からの助けが必要だったので、アモルトは相談に来る人の98%を医療の専門家に紹介しました。実際に悪魔に憑依された事例はほとんどない、と彼は考えていました。でもだからこそ、説明がつかない事例に遭遇すると、それに気づくことができたんです」と語っている。映画『ヴァチカンのエクソシスト』本編映像<作品情報>『ヴァチカンのエクソシスト』7月14日(金) 公開『ヴァチカンのエクソシスト』ポスタービジュアル公式サイト:
2023年06月15日映画『忌怪島/きかいじま』(6月16日公開)でホラー映画初主演を務める、なにわ男子の西畑大吾がインタビューに応じた。『忌怪島』は、『呪怨』シリーズや『犬鳴村』などの清水崇監督が手掛ける新作。とある島を舞台に、VR研究チームに次々と降りかかる不可解な死と謎、「赤い女」の怨念が描かれ、VRとメタバースを扱う最先端科学と、“怨念”という超自然的な2つの相反する世界がぶつかることで生まれる新感覚ホラーだ。西畑が演じるのは島を訪れた天才脳科学者・片岡友彦。人と接するのが苦手で、自分が理想とする仮想空間を作り上げたいと願っている青年である。怖がりでホラーは苦手だったという西畑が、アクション映画の“アクション監督”ならぬ、ホラー映画の“ホラー担当”がいる清水監督ならではのこだわりの現場に挑んだ感想や、「素直なところ」と「人に対する苦手意識があるところ」が自分と似ているという友彦について振り返った。また、本編に登場する、他人の意識を覗ける“ブレインシンクロニシティ”との技術にちなみ、「誰の頭の中を覗いてみたいか」聞いてみると、「菊池風磨」との答えが。そのワケとは?○■もともと怖がりでホラーが苦手も大興奮――ホラー映画初主演ですが、西畑さんは怖がりだとか。ホラーは苦手なので、お話を聞いてびっくりしました。ビビっちゃうし、立ち位置は主演だし、驚きましたね。「めっちゃ怖いんちゃうかな」という気持ちと、「どう作っていくんやろう」という気持ちと。実際の現場では、清水監督のこだわりが強くて、僕が出ていない恐怖シーンも見ていたのですが、「うわー、こういう風に撮るんや!」と感心しちゃいました。ほんまに繊細で、数センチ単位で「右に」とか指示されていて、すごいなと。――清水監督のこだわりはもちろんですが、たとえばアクション映画ではアクション監督がいますけど、本作には「ホラー担当」と専門の方がクレジットされています。初めて見ました。そうなんです! 助監督さんなんですけど、その方がイマジョ(赤い女)の動きをしてくださったり、リハーサルのときに「ここはCGでこういう風に髪の毛が動きます」と教えてくださったり、恐怖シーンに特化してついてくださって。ほんとアクションみたいに作っていくんです。作り込みもすごいですし。たとえばイマジョは特殊メイクなんですけど、それも本物みたいなキレイさにプラス禍々しさがあって、「うわあ、すっげー。ホラーってこうなんや!」と感動しながらやっていました。――演じた役に関してはいかがでしたか? 天才脳科学者の片岡友彦役です。似ているところ、似てないところなどは。素直なところが似ていると思います。成果を褒められたときにちょっと照れが漏れたり。僕も西畑を褒められるとちょっと照れます。――それは、気恥ずかしくて、ですか? そうなると、見ないで! となる?褒められて照れてるところって、あまり人に見られたくないじゃないですか。でも漏れるんです。シンプルにうれしいから。褒められたらニヤニヤしちゃうんです。あと友彦くんとは、人付き合いや人に対する苦手意識があるのも似てると思います。僕は「人のいない完璧な世界を作りたい」とかまでは思わないですけど、彼にはしっかりと自分の意思があって、そういう空間を作り出したいんだという強い気持ちはわからなくもないです。――水中のシーンもありました。撮影は大変だったのでは?水中のシーンは、実際の海の中とスタジオの両方で撮ったんですけど、やっぱり海中は怖かったです。海水が鼻の中に入って「あ、死んだ」と思ったくらい大変でした(苦笑)。「10秒間沈んどいてください」みたいな感じで。本当に大変でしたけど、だからこそやりきった感はありましたね。あそこの苦しそうな表情はほぼ素です(笑)○■他人の意識に入れるなら、あのときの菊池風磨の気持ちを知りたい――本作にはVRやメタバースといった最新技術が登場しますが、西畑さん自身はそういったものに詳しいですか?全然詳しくないです。でもほんまに最近よく聞くようになりましたよね。僕、都市伝説とかが好きなんですけど、都市伝説の「未来はこうなっていく」みたいなのを見てると、「これから意識は全部メタバース空間に行くようになる」みたいなのがあって、この作品をやってさらに、肉体を捨てて脳だけでメタバース空間に行って生きるというのも、都市伝説じゃなく、あながち間違いじゃないかもしれんぞ、可能性あるよなと思いましたね。2040年までに急激にこういう分野は成長するらしいんで、バコーンと行くと思いますよ。そしたらこのお話みたいに、怨念がバグとして入り込んで……ということもあるかもしれませんから、そうなったときには、「あ、2023年の映画でやってたぞ!」と思うかもしれませんよね。――ちなみに劇中のブレインシンクロニシティでは、他人の意識に入っていきます。西畑さんが誰かの頭の中を覗けるなら誰を選びますか?菊池風磨くんかな。――それはなぜ?どっきりの番組で裸にさせられた時、どう思ってるのやろって。――(笑)ほんまに風磨くんって、すごいなと思うんですよ。かっこいいもできるし、バラエティもできるし、しゃべりも上手。でも僕が1番知りたいのは、カメラの前で裸になったときの風磨くんの頭の中なんです。風磨くんのあのときの気持ちを覗いてみたいです(笑)――最後に。西畑さんは、俳優デビューから10年目ですが、俳優としてのお仕事の感覚で変わってきていることを教えてください。『ごちそうさん』の頃とは明確に違います。『ごちそうさん』のときは、右も左も分からなかったので、ありのままやってました。でもいろんな経験を積ませていただく中で、自分の中での役の構築式というものが少しずつ分かってきたなというのがあって、そこの変化はあります。――そのうえで、大切にしていきたいことはありますか?たとえば、今回の友彦くんという役も、僕以外の方が演じればまた全然違うキャラクターになったと思うんです。演じるって人をひとり作る作業なので、僕が思っている友彦くんと、1番この作品を知っている清水監督が思っている友彦くんを掛け合わせていったものが、僕と監督の友彦くんになる。だから、これからも僕だからこその、パズルを作っていくような感覚を大切にしていきたいです。■西畑大吾1997年1月9日生まれ、大阪府出身。アイドルグループ・なにわ男子のメンバー。2014年1月に連続テレビ小説『ごちそうさん』で杏演じるヒロインの次男役でテレビドラマに初出演。2016年には『あさが来た』に出演し、2度目の連続テレビ小説への出演を果たした。2021年11月12日になにわ男子としてCDデビュー。俳優としての出演作に映画『PとJK』『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』(17年)、『KAPPEI カッペイ』(22年)、ドラマ『年下彼氏』『メンズ校』(20年)、『コタローは1人暮らし』(21年)など。また松村北斗(SixTONES)とW主演を務める7月期ドラマ『ノッキンオン・ロックドドア』の放送を控える。
2023年06月13日映画製作・配給会社のA24より、オーストラリア発のホラー映画『Talk to Me(原題)』の新予告編が公開された。『ミッドサマー』『X エックス』といった、身も凍るようなA24の名作ホラーコレクションにまもなく加わることになる今作。4月に公開された初予告編も大好評だったが、第2弾となる今回の予告編は「恐ろしさがさらにパワーアップした」と話題を呼んでいる。映画の中心人物となるのは、最近母親を亡くし、その死を引きずっている少女ミア(ソフィー・ワイルド)。「Talk to Me(私に話しかけて)」と呼び掛けて握ると死者と交信できる防腐処置が施された「手」の存在を知り、パーティーでその手を握ることに。新しいスリルに夢中になるが、それが恐ろしい超自然的な力を解放してしまう…。今回の予告編は「手」を握った者の恐怖体験がより鮮明に描かれており、解放してしまった「なにか」に怯え、逃げるというシーンが増えている。映画ファンからは「今年一番楽しみな映画!」「鳥肌が立った」「実にシンプルなこと。A24の映画だから観ます」などの感想が寄せられている。また、予告編には犬が登場するのだが、「どうか犬が助かりますように」「犬を死なせないで」といった犬を心配する声が多数上がっているのも目を引く。(賀来比呂美)
2023年06月07日ランド バイ ミルクボーイ(LAND by MILKBOY)の2023年夏コレクションから、『ユニバーサル・モンスターズ』、ホラー映画『チャッキー』とのコラボレーションアイテムが登場。2023年6月上旬よりランド バイ ミルクボーイラフォーレ原宿、札幌などで発売される。『ユニバーサル・モンスターズ』とコラボランド バイ ミルクボーイが今回タッグを組むのは、ユニバーサル・ピクチャーズがこれまで手掛けてきたホラー映画やスリラー映画である『ユニバーサル・モンスターズ』。日本で初となる『ユニバーサル・モンスターズ』とのコラボレーションでは、シャツ・ブラウス・Tシャツを展開する。総柄シャツ&ブラウスシャツとブラウスには、「ドラキュラ」「透明人間」「フランケンシュタインの花嫁」など『ユニバーサル・モンスターズ』のキャラクターが総出演。個性豊かなキャラクターを総柄で表現した。フランケンシュタインに扮した“ランドベア―”Tシャツ一方Tシャツは、フランケンシュタインに扮した“ランドベア―”を主役に。カラーは赤いロゴが映えるホワイト、色鮮やかなブルー、ダークなムードが漂うブラックの3色が揃う。映画『チャッキー』とのコラボもさらに、映画『チャッキー』とコラボレーションした、ちょっぴりホラーなアイテムも登場。血まみれのチャッキーとパートナー・ティファニーのフォトTシャツや、アーティスト・ナオヤ カワカミ(Naoya Kawakami)が描き起こしたグラフィックTシャツ、物語に登場するオリジナルチャッキーの製造元“GOOD GUYS”の立体ロゴ刺繍入りキャップなどがラインナップする。【詳細】ランド バイ ミルクボーイ 2023年夏コレクション新作発売時期:2023年6月上旬※ランド バイ ミルクボーイ原宿では6月2日(金)~一部先行発売。取扱店舗:ランド バイ ミルクボーイ原宿・札幌、Fathom(台場・広島パルコ)、仙台BPM、Deity`s watchdog・Schroding’s Closet、公式オンラインストア、ミルク ZOZOTOWNアイテム:『ユニバーサル・モンスターズ』・「MONSTER」SHIRTS(ユニセックス)17,600円・「MONSTER」 BLOUSE(レディース)14,300円・FRANKEN BEAR TEE(ユニセックス)8,250円『チャッキー』・「CHUCKY」PHOTO TEE(ユニセックス)10,450円・「SEED OF CHUCKY」TEE(ユニセックス)9,460円・「CHILD PLAY TEE」(ユニセックス)9,460円・「GOOD GUYS CAP」(ユニセックス)6,600円【問い合わせ先】ミルクTEL 03-3407-9192Universal Studios Licensing LLC (ユニバーサル・スタジオ・ライセンシング LLC)との商品化契約に基づき、株式会社MILK が企画・制作した商品。
2023年06月04日すごく面白いホラー映画に出会ってしまった。ホラーだが、突然わっと脅すショッカー系ではない。血みどろですさまじい惨劇がウリでもない。綺麗だけど恐ろしいAI人形が出てくる。その頭の良さに驚き、豹変ぶりには背筋が凍る──。タイトルは『M3GAN/ミーガン』。6月9日(金) 公開のアメリカ映画だ。ChatGPTとか最近身近に感じられるAIテクノロジーがもう少しだけ進化すれば、あり得るかもしれないと、ふと思う、いかにも現代的なホラー。絶叫ものや心霊ものは苦手という方でも、きっと楽しめる。『M3GAN/ミーガン』ジェームズ・ワン率いる「アトミック・モンスター」とジェイソン・ブラムの「ブラムハウス」。21世紀を代表するホラー映画の“神”のような2大プロダクションが手を組んだ。ワンは『ソウ』シリーズ、『死霊館』シリーズで知られるヒットメイカー。ブラムハウスは低予算ホラーで当て、最近では、古典的作品の『透明人間』を新感覚でリメイクしたり、『ゲット・アウト』というスリラーがアカデミー作品賞にノミネートされた。「僕たちは全員映画オタク」という彼らが考えついたのは、「(ジェームズ・ワンが創り出した)アナベルと、あのターミネーターを融合させた殺人人形の映画」。人形を動かすのは、超常現象や心霊ではない。あくまでもテクノロジー。それが暴走する、というコンセプトだ。内容は、こんな感じ。おもちゃメーカーでAI玩具の開発をしている独身のジェマ(アリソン・ウィリアムズ)は、姉夫婦を交通事故で亡くし、9歳の姪、ケイディを引き取ることになった。子育ての経験もない多忙な彼女は、面倒をみきれず、研究中だったAI搭載のお人形、通称「M3GAN(ミーガン)」を実験も兼ねてケイディに与える。画期的な学習能力を持つこのお友達ロボットで元気を取り戻していくケイディ。たまたまその様子を目にした会社のトップは、このロボットを次期主力商品にすることを決める。ジェマがリーダーとなり、商用化に向けたプロジェクトが全社をあげて動き出すのだが……。脚本にしたのは、アケラ・クーパー。ホラーも書ける女性脚本家だ。自身の、姪や甥の子守をした経験をもとに、神経質できれい好きな理系オタクのジェマに突然訪れた子育てという気詰まりな状況を巧みに表現した。彼女は、ミーガンの優秀さを目の当たりにして自分の開発成果を誇りながらも、ケイディがミーガンに依存しすぎることに恐れを感じ、自戒の念にとらわれる。それぐらいミーガンはよくできたロボットなのだ。正式には、Model 3 Generative ANdroid。外見は、どこか『サンダーバード』のペネロープにも似た美少女。ともに過ごせば過ごすほど持ち主のことを理解するようになるし、思い出を記憶し、なんと気持ちをよみこんだ歌まで作ってしまう。が、あくまで試作品。「頭がよすぎる」のだ。人間しか持たないであろう「執着心」まで持つようになる。人形なのに、思い詰めているように見えてくるからおかしい。このミーガン、CGではない。VFX、アニマトロニクス、パペットそして俳優、異なる技能集団が力を結集して製作した。それが最も効果的にでてくるのは、微笑みながら人間を襲う、「くねくねダンス」のシーンだ。1月の全米公開前に、TikTokなどでこの映像を公開したところ、そのキモかわいいコワさがバズって、再生回数は15億回を超えたという。『M3GAN/ミーガン』本編映像【衝撃のミーガンダンス編】映画はあってはならない未来を警鐘のようにうつしだしたりする。だから逆にその予言通りには世の中は進まない。AIロボットが子育ての支援をするようになる日がきっと来るけれど、開発者はこの映画を観るだろうし。「過保護な子守ロボットは作ってはいけない」という教訓は、生きるだろう。全米をはじめ大当たりとなったこの作品、すでに続編の制作が発表されている。文=坂口英明(ぴあ編集部)(C)2022 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2023年05月29日ロン・パールマンが『Succubus』に主演することになった。ホラースリラー映画で、監督、脚本はR・J・ダニエル・ハナ。妻と別居した男性がマッチングアプリで若い美女に出会い、そこから恐ろしいことに巻き込まれていくというストーリーらしい。共演はロザンナ・アークエット。パールマンの最近作は、声の出演をした『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』。次回公開作は、やはり声の出演をする『トランスフォーマー/ビースト覚醒』。文=猿渡由紀
2023年05月23日『SILENT HILL』や『SIREN』など美学を感じるホラーゲームで、世界中のファンを魅了してきた外山圭一郎さん。外山圭一郎:世界の誰もが怖いと感じる暗闇をゲームのコアに。――ゲームを作り始めたきっかけを教えてください。外山圭一郎(以下、外山):僕は1970年生まれで、幼い頃にゲームセンターやテレビゲームが登場し、衝撃を受けた最初の世代。ゲームは大好きでしたが、作り手の世界は雲の上という感じでした。それが、美術系の大学に進学した時、ちょうど日本のゲーム業界が拡大期に入る時期で、大学に大手企業が説明会に来て。ゲーム業界に入る接点があったことを知り、コナミデジタルエンタテインメントに入社しました。そして初めてマッキントッシュを触り、その時にやっと“自分にも何かできるかも”と感じて。実際にやってみるとゲーム作りは自分に向いていることもわかりました。――『SILENT HILL』を作り始めたのが26歳の時です。外山:当時、『バイオハザード』が大ヒットしたこともあり、ホラー系のアクションアドベンチャーを作ることに。これまでとは違うジャンルなので新しい人にやらせようという方針なのか、入社3年目でディレクターになり、同期か1~2つ下の後輩が集められました。――若手ばかりだったからこそ生まれた作品だと思いますか?外山:本当に良くも悪くも考えすぎてないというか(笑)。“こうしてみたいね”というところから始まり、行き詰まると、“いったん『バイオハザード』みたいにしておいて後で考えよう”とかやってました。――具体的に、どのようにして作っていったのでしょう。外山:ゲームのコアになるところとしては、なるべくシンプルなエモーションに注力します。『SIREN』にも共通していますが、単純に暗いところが怖いみたいな幼少期の記憶をもとにしようという発想が最初にありました。海外で売らなければいけないことも考えると、たとえば幽霊などは文化が違うと通用しない場合もありますし。今作では3Dの街の中をライト一つを持って歩きますが、テストで見た時に他では見たことがないものになっていていいなと思ったものの、プレイステーション2(PS2)の処理負荷が重すぎて、リッチな街を作ることができなかったんです。そこで、極端な闇にして中遠景を描かないことに。色に関しても、メモリ消費を減らすために色の数を減らさないといけなくて、すると絵がガビガビになるんですね。そのノイズをあえて整えないのがホラーと相性が良かったんです。ノイズインダストリアルという音楽ジャンルに影響されてまして、実際に音楽でも容量が足りなかったことでミニマルループを作ることに。制約を逆手に取って生まれたアイデアがホラーと相性のいい要素となっています。――ビジュアルでいうと『SIREN』に登場する人の顔の怖さも話題になりました。外山:リアルな顔を描くほどのパワーはPS2にもなく、そこで『パーフェクトダーク』というゲームのモブ敵の気持ち悪さを思い出しました。実際の人の顔写真をテクスチャーにして、表情変化をブレンドしたらリアルになるかと思ったら、すごく不気味に(笑)。『SIREN2』のキャラになるとだいぶ整っているのですが、少し歪なほうがお客さんの心に残っていて、ゲームの面白さであり難しさでもあると思っています。――それぞれの作品の世界観は、どのように構築していきましたか。外山:まずホラーでいうと、子どもの頃に見ていた横溝正史シリーズの、フィルムの質感とテレビのおぼつかない感じが合わさった恐ろしさとか、心霊やUFO特番を見て感じた変なところにつながっていくような怖さの影響はあると思います。『SILENT HILL』に関しては、何かとそっくりでもなく、誰も知らないものでもない、みんなが見落としているようなものがないかと考え、思い出したのがスティーヴン・キングです。学生時代、ビデオ屋でバイトをしていた時、彼の原作コーナーにある『キャリー』や『シャイニング』が、地味だけど人気があるという印象が残っていて、ゲームであんな感じのものはないかもなと。何者でもない普通のおじさんが主人公とか、影響がモロに出ています。『SIREN』は、ラヴクラフトの小説を日本を舞台に翻案した『インスマスを覆う影』を起点に、『屍鬼』『バトル・ロワイアル』などの群像劇の影響で生まれました。『GRAVITY DAZE』の場合は、少し違って。ホラーを手がける前に憧れていたバンド・デシネ(フランス語圏独自の漫画)の作家メビウスのような作品を作りたいという思いがありました。――なかでも『SIREN』はシナリオが複雑ですが、どのように物語を構築したのですか?外山:まずはキャラクターで、当時の2ちゃんねるの怖い話で話題になっていたマウンテンバイクというハンドルネームの少年などをモデルに。そして、年表というかタイムテーブルを書きました。劇中以前のことも含め、“この人は何年に何をしているか”と遡って書き出していくと、“この二人はすでに出会ってるかもしれない”“こういう決定的な出来事があったのかも”など、発見があるんですね。エクセルで作っていて、少しいじると矛盾が出てきたりと難しく、すごく時間がかかる作業でしたが、面白かったです。今作に関しては、一人で家でやっていても全く解けない、2ちゃんねるなどで“俺はこれを見つけたぞ”とわいわい言い合う、集合知的なもので解けるゲームが面白いんじゃないかと思って作りました。発売当時は、難易度設定がおかしいとかボロクソ言われましたね(笑)。でもシリーズが一度終わった後に、一見理不尽な部分が実況文化との相性が良く、実況を含めてのエンタメになったんです。作り手側から仕掛けるのではなく、ユーザーベースで盛り上がり、毎年「異界入り」という言葉がトレンドに入るようにもなって(ゲーム内で8月3日0時に舞台となる村が外界から隔離されることから、毎年この日を「異界入り」記念日として実況が行われる)。本当に嬉しいです。『SILENT HILL』主人公のハリーは娘のシェリルとドライブ中、誤って崖下に転落。姿の見えないシェリルの消息を追って濃い霧が立ち込めるサイレントヒルと呼ばれる街へ。視界の悪さや不気味なクリーチャーが恐怖を煽るサイコロジカルホラーゲーム。数々の続編や映画も作られた伝説のタイトル。PlayStation(R)用ソフトウェア。1999年発売。©Konami Digital Entertainmentとやま・けいいちろうBokeh Game Studio代表。『SILENT HILL』、『SIREN』シリーズ、『GRAVITY DAZE』シリーズなどのタイトルで高い評価を得る。2021年に発表された新作『野狗子: Slitterhead』に、ゲームファンからの熱い視線が集まっている。※『anan』2023年5月17日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年05月15日ホラー映画『ヴァチカンのエクソシスト』が、2023年7月14日(金)より公開される。主演はラッセル・クロウ。実在したチーフ・エクソシストの“邪悪な悪魔”との壮絶な戦い映画『ヴァチカンのエクソシスト』で描かれるガブリエーレ・アモルト神父は、カトリック教会の総本山ヴァチカンのローマ教皇に仕えた実在のチーフ・エクソシストがモデル。彼がその生涯で行った“悪魔祓い”は数万回に及ぶ。本作は、そんなアモルト神父が、人間に取り憑いた“邪悪な悪魔”との壮絶な戦いを記した著書『エクソシストは語る』を基にした映画となっている。得体の知れない強力な悪魔と対峙映画『ヴァチカンのエクソシスト』では、悪魔に取り憑かれた少年をきっかけに、ヴァチカンの命運を握る凄惨なエクソシズムを描く。少年が血に染まった赤い鳥を口から吐き出したり、四肢が勝手に変な方向に曲がったりと、得体の知れない強力な悪魔の存在が感じられる描写に注目だ。なお、アモルト神父が何万回も行った悪魔祓いの体験を記録した2冊の回顧録、『エクソシストは語る』とその続編は、あわせてベストセラーになっている。回顧録の映画化権を得ようとしたプロデューサーは神父の説得に走るも、誰ひとりとして了承は得られなかった。しかし、神父がこの世を去った2016年より前、『ヴァチカンのエクソシスト』のプロデューサー、マイケル・パトリック・カツマレクが映画化権取得に成功し、映画化に至ったのである。主演はラッセル・クロウ主演を務めるのは、映画『グラディエーター』でアカデミー主演男優賞を受賞し、『ビューティフル・マインド』ではゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞したラッセル・クロウ。実在したエクソシストを演じるチャンスに魅力を感じたというクロウは、ホラー作品の主演を務めるのは 『ヴァチカンのエクソシスト』が初となる。映画『ヴァチカンのエクソシスト』あらすじ舞台は1987年7月、サン・セバスチャン修道院。ローマ教皇から直接依頼を受けたアモルト神父は、憑依されたある少年の“悪魔祓い=エクソシズム”に向かう。そこにいたのは、変わり果てた少年の姿。絶対に知りえないアモルト自身の過去を話す少年を見て、病気ではなく“悪魔”の仕業だと確信する。若き相棒のトマース神父と共に本格的な調査に乗り出したアモルトは、ある古い記録に辿り着く。それは中世ヨーロッパでカトリック教会が異端者の摘発と処罰のために行っていた宗教裁判や、その修道院の地下に眠る邪悪な魂の存在だった。全てが一つに繋がった時、ヴァチカンの命運を握る、凄惨なエクソシズムが始まる。【作品詳細】映画『ヴァチカンのエクソシスト』公開日:2023年7月14日(金)監督:ジュリアス・エイヴァリー原作:ガブリエーレ・アモルト著「An Exorcist Tells His Story 」 および 「 An Exorcist: More Stories 」出演:ラッセル・クロウ、ダニエル・ソヴァット、アレックス・エッソー、フランコ・ネロ配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント原題:The Pope’s Exorcist
2023年05月15日