エスティ ローダー グループは、活動26年目を迎える今年も、乳がんのない世界を創ることを目的とした「乳がんキャンペーン」を実施。2018年の乳がんキャンペーンのテーマは、「Time To End Breast Cancer #乳がんのない世界へ ~伝えたいメッセージを花に託して~」。アーティストのニコライ バーグマン氏率いるニコライバーグマン フラワーズ & デザインとコラボレーション!提供:エスティ ローダーコラボが実現したアーティストのニコライ バーグマン氏率いるニコライバーグマン フラワーズ & デザインとのキャンペーンには、美しい花をきっかけに、大切な人と乳がんについて会話してほしいという思いが込められているんです。ピンクのフラワーデザインが魅力の期間限定カフェ「ピンクリボン フラワー カフェ」2018年10月2日(火)から8日(月・祝)まで、「Nicolai Bergmann Flowers & Design Flagship Store(ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン フラッグシップ ストア)」内をピンク色の花でディスプレイ。また、期間限定カフェ「ピンクリボン フラワー カフェ」がオープンします。提供:エスティ ローダーキービジュアルのピンクのフラワーデザインでディスプレイされたカフェやフラワーショップは、存在感を出しながらもお洒落でつい足を踏み入れたくなる空間。提供:エスティ ローダーこのカフェだけで楽しめるオリジナル ドリンク「Juice of Hope」もあります。そしてキャンペーン期間中、ストアでは、「ピンクリボン限定 オリジナル フラワーボックス」が数量限定で販売されます。売上の一部は JBCRG(Japan Breast Cancer Research Group)へ寄付されるそうですよ。フレッシュフラワーボックス提供:エスティ ローダープリザーブドフラワーボックス提供:エスティ ローダー発売期間2018年10月2日(火)~なくなり次第終了価格:フレッシュフラワーボックス Sサイズ 4,000 円(税抜)、プリザーブドフラワーボックス Sサイズ 9,000 円(税抜)住所:東京都港区南青山5-7-2ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン コラボレーション詳細<ピンクリボン フラワー カフェ>実施時期:2018年10月2日(火)~8日(月・祝)住所:東京都港区南青山5-7-2営業時間:10:00-20:00 ※10月2日(火)は13:00から営業予定※最新情報は特設サイトをご確認ください。特設サイト概要:オリジナル ドリンク「Juice of Hope」発売(価格:750 円(税抜)<1日15杯限定 オリジナルフラワーシール付>)オリジナルフォトスポット乳がんの知識を深めていただけるコンテンツオープン当日の2日は、プレス向けパーティが実施予定。ニコライ バーグマン氏も登壇し、コラボレーションに込めた思いを聞くことができます。Instagram ハッシュタグ投稿キャンペーン「大切な人に伝えたいメッセージを花に託して」キャンペーンの一環として、Instagram ハッシュタグ投稿キャンペーンも実施。ピンク色の花の写真にハッシュタグ「#乳がんのない世界へ」を付けて投稿すると、抽選で5名様にピンクリボン限定 オリジナル フラワーボックスのプレゼントが!Instagram ハッシュタグ投稿キャンペーン概要期間:9月18日(火)~10月31日(水)応募方法:「ピンク色の花の写真」に「#乳がんのない世界へ」をつけてInstagramにご投稿ください。賞品:ニコライ バーグマン ピンクリボン限定 フラワーボックス(抽選で5名様)※詳細は特設サイトをご確認ください。※当選の場合は、Instagramキャンペーンアカウント(ELGC BCC 事務局:@ELGCBCC_CP2018)より当選者へ直接ご連絡いたします。特設サイト京都 清水寺、東京スカイツリーがピンク色になる!?提供:エスティ ローダーエスティ ローダーは、「乳がんキャンペーン」の認知度向上を目的として、毎年10月に世界の主要建造物をピンク色にライトアップする「グローバル ランドマーク イルミネーション」を実施しています。今年は京都 清水寺<仁王門、西門、三重塔、観音慈光>(京都府京都市)や、東京スカイツリー(東京都墨田区)といった各地のランドマークがピンク色にライトアップ。グローバル ランドマーク イルミネーション 詳細京都 清水寺 <仁王門、西門、三重塔、観音慈光>実施時期:2018年9月28日(金)~10月28日(日) ※10月20日(土)は通常ライト色住所:京都府京都市東山区清水1丁目294点灯時間:19:00-22:00※9月29日(土)は18:30~21:00(受付終了/21:30 閉門)、夜間特別拝観無料(通常大人 400円)<東京スカイツリー>実施時期:2018年10月1日(月)住所:東京都墨田区押上1丁目1-2点灯時間:18:30-22:00提供:エスティ ローダーまた、10月1日(月)よりキャンペーン支援製品が数量限定で発売。その収益の一部は、乳がん撲滅への研究資金へ。「乳がんキャンペーン」を実施しているエスティ ローダー グループはこのような活動を26年続けているんです。普段、乳がんについて考える機会がないという方も、見つめ直すいい機会になるのではないでしょうか?今回のコラボレーションでもある、美しい花をきっかけに、ぜひ大切な人と乳がんについて話してみてくださいね。
2018年09月14日エスティローダーグループは、活動26年目を迎える今年も、乳がんのない世界を創ることを目的とした乳がんキャンペーン「Time To End Breast Cancer #乳がんのない世界へ」を展開。合わせて、フラワーアーティストとの期間限定コラボカフェや、Instagramハッシュタグ投稿キャンペーン、イルミネーションイベント等を実施する。テーマは「伝えたいメッセージを花に託して」エスティローダーグループが実施する「Time To End Breast Cancer #乳がんのない世界へ ~伝えたいメッセージを花に託して~」では、フラワーアーティストのニコライ バーグマン氏率いる「ニコライ バーグマン フラワーズ&デザイン」とコラボレーション。美しい花をきっかけに、大切な人と乳がんについて会話してほしいという思いを込めたキャンペーンを実施する。コラボレーションの一環として、2018年10月2日(火)から8 日(月・祝)まで、「Nicolai Bergmann Flowers & Design Flagship Store(ニコライ バーグマン フラワーズ&デザイン フラッグシップストア)」(東京都港区南青山)の店内をピンク色の花でディスプレイ。期間限定カフェ「ピンクリボン フラワーカフェ」をオープンする。Instagramハッシュタグ投稿キャンペーンで「ピンクリボン限定フラワーボックス」をプレゼントまた、9月18日(火)~10月31日(水)の期間限定で、Instagramハッシュタグ投稿キャンペーンも実施。ピンク色の花の写真にハッシュタグ「#乳がんのない世界へ」を付けて投稿すると、抽選で5名様にピンクリボン限定オリジナルフラワーボックスをプレゼント!◆Instagramハッシュタグ投稿キャンペーン概要期間:9月18日(火)~10月31日(水)応募方法:「ピンク色の花の写真」に「#乳がんのない世界へ」をつけてInstagramにご投稿ください。賞品:ニコライ バーグマン ピンクリボン限定フラワーボックス(抽選で5名様)※詳細は特設URLからご確認ください。※当選の場合は、Instagramキャンペーンアカウント(ELGC BC事務局:@ELGCBCC_CP2018)より当選者へ直接ご連絡いたします。今回のキャンペーンではこのほか、世界の主要建造物をピンク色にライトアップする「グローバル ランドマーク イルミネーション」も実施。京都の清水寺や、東京スカイツリー®が美しいピンク色にライトアップされる光景は圧巻だ。自分だけでなく大切な人の乳がんへの意識を高めるためにも、家族やパートナーと一緒に足を運んでみてはいかがだろうか。【参考】※「Time To End Breast Cancer #乳がんのない世界へ」
2018年09月13日「48歳のときに脳梗塞、50歳目前で今度は乳がんが見つかって。思いもしない大病を患ったことが、生き方を見つめ直すきっかけでした」 こう語るのは、タレントの麻木久仁子(55)。乳がんの手術を受けたのは’12年のこと。それから5年がたった昨年10月、治療に一区切りついたことを発表した。がん罹患の2年前には、脳梗塞を発症していたことも明かしている。 麻木といえば、知性派のイメージと親しみやすいキャラクターを兼ね備え、これまでクイズやバラエティ番組で活躍してきた。加えて近年は、講演会を中心に、自身の闘病経験や検診の大切さを伝える活動を行い、予後について語る機会も多い。初の料理エッセイ本『ゆらいだら、薬膳』(光文社)では、毎日作りやすい薬膳レシピのほか、導き出した“生きやすい生き方”についても紹介している。 「もともと血圧は低い、コレステロール値も低い。健康にはそこそこ自信があったんです。特別、気をつかうこともなかった。それが大病を重ねたことで、食生活だけでも見直そうと思い始めて」(麻木・以下同) とりあえず料理教室にでも通うか、と考えているときに、偶然目に留まったのが「薬膳」の文字だった。 「薬膳って、薬という文字が入っているせいか、苦い、味は二の次、と思われがちだけれど、漢方薬とは違うわけで。むしろ折々で、本当に自分にふさわしい、本当においしい料理があるんだと知りました。私の薬膳の先生は、『おいしくなきゃ滋養にならないわよ』とおっしゃるくらい」 とはいえ、食材の入手が難しそう、細かいルールがありそう、専門の料理人が調理するもの、というイメージがまだまだ一般的に思える。 「それは、たとえるなら“F1ドライバーの薬膳”ですよね。一方で、普通免許証の薬膳もあるわけです。そもそも薬膳というのは食養生なので、ご飯を食べて体を健康にすることが目的でしょう?それが、高いお金を払って年に1回しか食べられないんだったら、体をつくれないじゃないですか。毎日食べなきゃ、身にならないもの」 がん治療を続けながら薬膳の世界にのめり込み、’16年には、国際薬膳師の資格を取得するまでに。現在はタレント活動のかたわら、クッキングセミナーにて薬膳講座の講師も務めている。 「私の乳がんの原因が何だったのか、本当のところは誰もわからない。遺伝子かもしれないし、それまで褒められた食生活じゃなかったから、食事の問題かもしれない。運動も嫌いだしね。でも、世の中には、たばこを吸わないのに肺がんになる人もいれば、健康の秘訣は喫煙だと話すご長寿さんもいる。だから、しょせん理不尽なんですよ。こういうものを食べていれば治るよ、と言う気はさらさらないけれど、でも、よりよく生きていこう、自分の人生を大事に生きていきたいという気持ちがあるなら、おいしいものをおいしく食べる、という選択肢は、誰にでも等しくあると思うんです。一回一回のご飯がおいしかったって思えることが、すごく大事なんじゃないのかなって」 薬膳には、食べてはいけない食材がないという。そして、〝体にいいもの〟は季節や体調によって変わる。 「『今日は寒かったかな』という日に、おかゆの中にしょうがを刻んで入れれば、それだけで薬膳。いつもの紅茶に、体を温めるみかんの皮を加えてみれば、それも薬膳。食材1個。ちょい足しでいいんです。つねに自分の体の状態を意識して、必要な食材をおいしくいただくことで、心身ともに調子のいい日が増えました。腹も立たなくなったし、くよくよしなくなったし、55代の今がいちばん健やかです」
2018年02月25日KDDIはこのほど、「女性の将来への備えに関する調査」の結果を明らかにした。同調査は2017年11月15日~19日、全国の30歳~59歳の女性1,000名を対象にインターネットで実施したもの。最近1年以内の健康診断の受診状況を尋ねたところ、63.6%が「受診した」、36.4%が「受診しなかった」と回答した。年代別や就業状況別にみると、50代では受診した割合は72.1%と他の年代より高いが、30代では53.5%となっている。非就業者の場合、受診した割合は52.3%で、就業者(72.3%)に比べ低かった。最近1年以内に乳がん検診の必要性を感じたか聞くと、56.1%が「感じた」、43.9%が「感じなかった」と答えた。年代別にみると、「感じた」と答えた人は30代で54.4%、40代で56.6%、50代で57.4%となっている。最近1年以内の乳がん検診の受診状況を尋ねると、「受診した」は38.0%、「受診しなかった」は62.0%だった。年代別にみると、受診した割合は30代で27.0%、40代は39.5%、50代は47.4%となっており、未受診は30代で7割強、40代で6割、50代でも半数を超えた。「乳がん検診の経験がある」と回答した人に対し、初めて乳がん検診を受けた年齢を聞くと、「40歳未満」という回答は59.2%だった。平均年齢は35.9歳となっている。乳がん検診を受診しなかった人に受診しなかった理由を尋ねると、最も多い回答は「金銭的な負担が気になるため」(36.1%)だった。次いで「面倒だと感じるため」(30.6%)、3位は「自分のことは何となく後回しになっているため」(24.2%) となっている。「自覚症状がない」「検査で痛みを感じることは避けたい」という回答もあった。乳がん検診に自己負担で費用を支払ってもよいと考える人に対し、支払ってもよいと考える金額を尋ねたところ、平均は3,904円だった。最近1年以内に乳がん発見のために行う乳房のセルフチェックをしたか聞いたところ、「した」と回答した割合は45.5%だった。実施した人を年代別にみると、30代は42.3%、40代で44.9%、50代で49.2%だった。40歳未満で初めてのセルフチェックを経験した割合は64.6%で、平均は34.6歳だった。がんに罹患する日本人は何人に1人くらいだと思うか尋ねると、全体で最も多い回答は「5人に1人~3人に1人」(44.1%)だった。日本人が生涯でがんに罹患する確率は、男性で62%、女性で46%で、「約2人に1人」であるが、正しく回答した人は13.2%に留まっている。86.8%が現実の罹患率よりも低く予想していることがわかった。「がん保険」に加入しているか聞いたところ、「加入している」は41.8%、「加入していない」は58.2%だった。加入の理由は、「万が一や、いざという時の備えとして」が最も多く、次いで「家族などのすすめ」「身近な人の罹患」が続いている。加入していない理由は「金銭的な理由」が最も多かった。
2018年01月15日温泉利用型健康増進施設「神戸みなと温泉 蓮」(兵庫県神戸市)は12月7日、乳がんリハビリヨガインストラクターを講師に迎えて行う「乳がんリハビリヨガ ~乳がん経験者のためのヨガ~」を開催する。同イベントは、乳がんを経験した人を対象として行う1日限定のヨガレッスン。講師は、長年の看護師経験とその専門知識を生かし、乳がんリハビリヨガインストラクターとして活躍する天井紀代美氏が務める。60分のレッスン時間中、天井氏は乳がんを経験した人の心と体をゆっくりとていねいにサポートするという。レッスン後は、同施設の展望大浴場で入浴できる。この展望大浴場は通常宿泊者限定で利用できるものだが、今回は参加者限定で特別に貸し切りになるとのこと。時間は10時~12時15分(10時~11時がスタジオヨガ、11時15分~12時15分が展望大浴場での入浴)。料金は3,000円(税別)。定員は8名で、先着順に受け付ける。
2017年11月22日●乳がん検診を受けるための3パターン日本人女性に多くみられる乳がんを予防するため、日本では40歳以上の女性に対して2年に1度の乳がん検診が推奨されている。だが、毎日の仕事や家事・育児に追われて行く機会を逸したり、「痛そう」などの不安から検診を自粛したりする女性も少なくないだろう。それでも、定期的な検査によってリスクの芽を早めに摘み取れるのは自明の理。他の誰でもない自分の命に直結しかねない検診なので、その内容やメリット・デメリットをきちんと把握しておきたいところだ。今回は胸部・乳腺外科の法村尚子医師に「乳がん検診のいろは」についてうかがった。――一般的な乳がん検診ではどのような検査をするのでしょうか。乳がん検診を受けるには、主に「住民健診」「職場検診」「個人検診」の3通りの方法があります。住民健診は各自治体が住民を対象に実施する検診、職場検診は勤務先の健康保険組合または事業所(会社など)で行っている健康診断、個人検診は自分で自由に施設や検診内容を選んで受ける検診です。最も一般的である住民健診では、基本的に40歳以上の方に2年に1度のマンモグラフィによる検診を行っているところが多いです。マンモグラフィは乳房のレントゲン検査で、板で乳房をはさみ圧迫して撮影します。マンモグラフィ検査では、しこりとして触れることができる前の早期乳がんを発見できる可能性があります。以前は必須であった視触診ですが、早期の乳がんを発見できる可能性は低く、現在は任意となっています。基本的に乳がん検診ではマンモグラフィを行うことが多いですが、自治体や職場によってはエコー検査を追加しているところもあります。また検診内容を自由に決められる個人検診では、マンモグラフィとエコー検査の両方、またはどちらかを選べます。――若年での乳がん発病もリスクとして考えられますが、検診は希望すれば10代や20代でも検査可能なのでしょうか。個人検診であれば、年齢に関わらずどなたでも検査を受けられます。住民健診、職場検診では費用の補助があるのに対し全額自己負担ですが、検診内容や受けたい施設を自由に選ぶことができます。――マンモグラフィのメリット・デメリットを教えてください。メリットは「がんの疑いがある小さな石灰化も検出できるため、乳がんの早期発見につながる」という点ですね。逆にデメリットは「乳腺濃度の高いデンスブレストでは、しこりを見つけにくい」「微量ながら被爆がある」「乳房を圧迫するため、痛いこともある」などです。●日本人女性はマンモグラフィでは乳がんを見つけにくい!?――日本人女性にはデンスブレストの女性が多いと聞いたことがあります。デンスブレストについて詳しく教えてください。一般的に女性の乳房は、年齢が若い頃には乳腺が発達しており、年齢を重ねるととともに乳腺が脂肪に置き換わっていきます。マンモグラフィで撮影した乳房の構成は「脂肪性」「乳腺散在」「不均一高濃度」「高濃度」の4つに分類されます。乳腺が発達しているほどマンモグラフィでは白く写り、脂肪が多くなると黒く写ります。デンスブレストとは、乳腺が発達して白く写る高濃度乳腺のことです。マンモグラフィ撮影では乳腺も乳がんも白く写ります。脂肪性乳房で黒っぽく写っている中に白く写る乳がんを探すのは見つけやすいですが、デンスブレストでは全体が白く写っている乳房の中に白く写る乳がんを探すため、見つけにくいケースがあります。若い人の方が乳腺が発達している場合が多いですが、乳腺の量には個人差があります。また、アジア人にはデンスブレストが多いと言われています。――ではデンスブレストの場合、エコー検査をする重要性が増してくるということでしょうか。そうですね。エコー検査では乳腺は白く、大半の乳がんは黒く写ります。白い中に黒いものを見つけるので比較的発見しやすく、デンスブレストの方はマンモグラフィにエコー検査も加えると、より乳がんを見つけやすくなります。エコー検査には、乳腺濃度の高いデンスブレストでも乳がんを見つけやすいというメリットがある一方で、「小さな石灰化は見えない」「技師の技量で検査の精度が左右される」というデメリットもあります。このようにマンモグラフィとエコーには、どちらもメリット・デメリットがあるため、どちらの検査が優れているということはありません。「どちらも受けることで、より乳がんを見つけやすくなる」という認識を持ってもらえればと思います。※写真と本文は関係ありません○取材協力: 法村尚子(ノリムラ・ショウコ)胸部・乳腺外科2005年香川大学医学部医学科卒。現在、高松赤十字病院胸部・乳腺外科副部長。乳腺外科を中心に女性が安心して受けられる医療を提供。また、En女医会に所属し、ボランティア活動や各種メディアにて医療情報を発信している。資格乳腺専門医、外科専門医、がん治療認定医などEn女医会とは150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。
2017年10月26日●月経の期間が長い人は注意毎年10月は、乳がんの早期発見・早期治療を世界規模で啓発する「ピンクリボン月間」として広く知られている。国立がん研究センター がん対策情報センター がん情報サービス の最新がん統計「がんに罹患する確率~累積罹患リスク」(2013年データに基づく)によると、女性の11人に1人は乳がんに罹患するリスクがあるという。この数値は看過できるものではない。今回は乳がんの基本の「き」について学ぶべく、胸部・乳腺外科の法村尚子医師に乳がんの自覚症状や罹患しやすい人の特徴、治療法などについてうかがった。――まずは乳がん発病の仕組みと自覚症状を教えてもらえますか。乳房は主に「乳腺」と呼ばれる腺組織と脂肪組織から成り立っています。乳腺は乳汁を分泌する器官で周囲を脂肪が包んでいます。乳腺は乳房全体に張りめぐらされており、乳がんはこの乳腺に発生します。乳がんの自覚できる症状としては「乳房やわきの下に『しこり』を感じる」「乳房に『えくぼ』『ひきつれ』がある」「乳首からの赤い液(血液)がでる」「乳首がただれている」「乳房全体が赤く腫れたり、乳房に潰瘍ができたりして治らない」などがあります。ただし初期には自覚できる症状が乏しく、触れてわかるくらいの大きさになると、すでに進行している場合もあります。また、乳がんは痛みがないケースが多く、「しこりはあるけど痛くないから」などと放置しているとだんだんと進行してしまいます。症状がなくても検診を受けて、初期の乳がんを発見することが大切です。――国立がん研究センター がん対策情報センターによると、女性の生涯乳がん罹患率は9%と非常に高い数値になっていますが、乳がんになりやすい人の特徴はあるのでしょうか。多くの乳がんは、エストロゲンという女性ホルモンの影響で増殖します。そのため、長い間このエストロゲンの影響を受けている人は乳がんになりやすいと考えられます。月経時はエストロゲンにさらされるため、月経が長い期間におよぶと女性ホルモンの影響を受ける時間も増えることになります。■早い初経(特に11歳以下)■遅い閉経(特に55歳以上)■出産、授乳経験がない■閉経後に肥満になった■経口避妊薬を常用しているこれらの特徴を持つ人は乳がんになりやすいと言われており、女性の社会進出に伴い、出産の高齢化、少子化が進んだことも罹患率に影響しています。閉経後は、卵巣で作られるエストロゲンが減少し、代わりに体の脂肪組織でエストロゲンが作られるようになるため、閉経後の肥満はエストロゲンを増やすことになります。また、経口避妊薬にはエストロゲンと、同じく女性ホルモンのプロゲステロンが入っているため、長期間の服用は乳がんのリスクを高めます。一方で女性ホルモン以外の乳がん罹患リスクを高める危険因子や特徴は、以下の通りです。■遺伝(母、姉妹などの血のつながった家族に複数名乳がんになった人がいる、若くして乳がんになった人がいる)■糖尿病を患っている■アルコールを定期的に摂取している■喫煙しているアルコールやたばこを控え、運動して体重管理することが乳がん予防につながります。●乳がん治療の種類――危険因子のたばこや飲酒を控え、定期的な運動をすれば罹患リスクを低減させられそうですね。それでも罹患してしまった場合、どのような治療をするのでしょうか。治療方針を決めるためには、どんなタイプの乳がんかを診断することが重要です。「非浸潤がんなのか、浸潤がんなのか」「ホルモン受容体やHER2(細胞の増殖に関与するとされるたんぱく)の状況、がんの悪性度はどうなのか」「わきのリンパ節転移はあるのか」「ステージはどの段階なのか」などを診断します。さらに年齢などからみた全身状態や患者さん自身の治療に関する希望なども考慮して以下の治療を組み合わせ、方針を決めていきます。○手術療法乳がん治療の基本は手術です。標準術式は乳房温存術(乳房を部分的に切除する方法)と胸筋温存乳房切除術(乳房をすべて切除する方法)です。わきのリンパ節に転移がある場合は、リンパ節を一緒に取る必要があります。乳房再建術は患者さんの体の一部(腹部、背中)を移植する方法や、シリコン製の人工乳房を挿入する方法があり、保険適応にもなっています。○内分泌療法(ホルモン療法)乳がんの細胞内に「ホルモンを取り入れる受け皿」であるホルモン受容体(エストロゲン受容体)を持っている場合はホルモン剤を投与します。ホルモン剤によってエストロゲンをさえぎり、取り入れられないようにしてがんの増殖を抑えます。主に飲み薬による治療です。○化学療法(抗がん剤治療)手術の前に腫瘍を小さくしたり、手術の後に再発率・死亡率を低下させたりするために行います。薬をいくつか組み合わせて使用し、点滴で行うことが多いです。また、転移のある乳がんでは、進行を抑えることで延命効果を得たり、症状を緩和させたりします。○分子標的治療抗がん剤はがん細胞も正常細胞も無差別に攻撃しますが、 分子標的薬はがん細胞に的を絞って攻撃します。そのため、抗がん剤に比べ副作用が少ないです。近年の分子標的治療薬の進歩はめざましく、予後が悪いとされていたタイプの乳がんも予後の改善が期待できるようになりました。○放射線療法手術後の乳房に放射線を照射して、がん細胞をたたきます。乳房温存術の方は基本的に全員、乳房切除術の方も一部の方は必要です。――治療にも非常に多くの選択肢があるのですね。治療をするにあたり、がんの転移や再発、生存率は患者にとって非常に気になる要素だと思いますが、乳がんのケースではどのようになっているのでしょうか。最初に言葉の意味をきちんと把握しておきましょう。転移とは、がん細胞がリンパ液や血液の流れにのって別の臓器に移動して骨や肺、肝臓、脳などの乳房から離れた場所に発生することです。再発とは、乳がんの治療を始めた際、すでに目に見えないくらい小さな転移という形で潜んでいたものが、再発を予防するための術後の治療もすり抜けて(生き延びて)、何年か後にそれが目にみえるぐらいに大きくなってみつかることを意味します。乳がんの再発は手術後2~3年以内に起こることが多いですが、10年後や20年後に現れるケースもあります。再発の時期は最初の乳がんの進行度のみでなく、乳がんのタイプによっても大きく異なります。転移再発乳がんは「完全な治癒」が困難であり、抗がん剤などの治療を行っても10年生存率は5%程度です。治療の目的は、がんと共存し生活の質(QOL)を改善して長生きすることとなります。腫瘍の特性(ER,PgR,HER2など)やどこの臓器に転移しているか、再発までの期間、今までの治療歴、症状、患者さんの希望などをもとに治療法を決定します。最後になりましたが、乳がんは定期的に自分の胸を鏡でチェックしたり、触ったりすることで早期発見につなげられる可能性があります。少しでも違和感を覚えたら、病院を訪れるようにしてみてください。※写真と本文は関係ありません○取材協力: 法村尚子(ノリムラ・ショウコ)胸部・乳腺外科2005年香川大学医学部医学科卒。現在、高松赤十字病院胸部・乳腺外科副部長。乳腺外科を中心に女性が安心して受けられる医療を提供。また、En女医会に所属し、ボランティア活動や各種メディアにて医療情報を発信している。資格乳腺専門医、外科専門医、がん治療認定医などEn女医会とは150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。
2017年10月24日ライフネット生命保険はこのほど、「乳がん経験者へのアンケート調査」の結果を明らかにした。同調査は2017年6月、がん罹患時に就労していた乳がん経験者325人を対象にインターネットで実施したもの。乳がん罹患時に感じた不安について尋ねたところ、最も多い回答は「再発や転移」(82%)だった。次いで「仕事」(58%)、「家族への負担」(56%)、「治療費」(49%)と続いている。未婚・子どもなしの女性の場合、59%が「恋愛や結婚への影響」、42%が「がん治療による妊よう性(妊娠する力)の低下」と答えている。乳がん罹患後の生活での困りごとについて聞くと、48%が「外見のケア」と回答した。次いで「治療や体調の相談」(42%)、「買い物」(38%)、「通院」(37%)となっている。具体的なエピソードとして、「術後の患部の痛みにより、家事全般に苦労があった」(30代)、「脱毛が始まってから、どのように頭皮を隠したらよいか困った」(30代)などが挙げられた。家事や育児その他生活全般において、どのようなサービスがあったら利用したいか尋ねたところ、「診察日に子どもを預けられる施設」「脱毛時の自宅への出張型美容サービス」「栄養バランスのとれた食事の宅配」などへのニーズが高いことがわかった。各種サポートサービスについて、利用の壁(ハードル)となるものについて聞くと、最も多い回答は「費用面」(60%)だった。自由回答でも「子どもの保育サービスが高額で困っている」(30代)といったコメントが寄せられている。2位は「手続きが簡単か」(39%)、3位は「サービスの利便性」(37%)だった。乳がん罹患前と罹患後のおおよその年収を尋ねたところ、乳がん経験者全体平均では、罹患後は収入が20%減少していることがわかった。罹患前の平均収入は358万円であったのに対し、罹患後は平均288万円となっている。さらに収入が減少した人に絞って見ると、罹患前の平均収入は363万円であったのに対し、罹患後の平均年収は43%減少の205万円だった。収入減少に至った理由について聞くと、最も多い回答は「休職」(33%)だった。次いで「業務量のセーブ」「退職」(各29%)となっている。収入が減って経済面で困ったことを尋ねると、56%が「医療費(入院費・手術費・薬代など)」と回答した。次いで「本人や家族の生活費(食費・水道光熱費・日用雑貨など)」(49%)となっている。自由回答では「教育費に困り、子どもの塾や通信教育をやめた」(40代)というコメントもあった。収入が減り、どのように生活を工面したか尋ねたところ、「貯蓄の切り崩し」(59%)という回答が最も多かった。次いで「本人・家族の生活費節約」(54%)となっている。中には「自宅売却や転居」(4%)という回答もあった。給付面の工面について聞くと、49%が「公的制度の利用(高額医療費制度・傷病手当金・雇用保険・障害年金など)の利用」、45%が「民間保険からの給付」と回答した。
2017年10月10日スキンケア・メイクアップ製品を扱う『エイボン』主催の乳がん検査適齢期である40代女性の受診促進を目的としたイベント「Kiss Goodbye to Breast Cancer #YouAreMy・・・」が、東京ミッドタウン・ガレリアアトリウムにて10月3日(火)に開催されました。イベントには、元横綱・貴乃花の長男で、靴職人として活躍をなさる花田優一さんが、ピンクリボンスペシャルアンバサダーとして登場。乳がん検診について、男性目線の素敵なお話を聞かせてくださったのでレポートします。スペシャルアンバサダーは家族思いの靴職人「花田優一」さんイベントテーマ「大切な人に検診を促していく」乳がん検査を促すイベント「Kiss Goodbye to Breast Cancer #YouAreMy・・・」のスペシャルアンバサダーは、靴職人として活躍をしている花田優一さん。元横綱・貴乃花と元フジテレビアナウンサー河野景子さんの長男であり、普段から家族思いの一面を覗かせている花田さんは、「大切な人に検診を促していく」という、本イベントの目的にぴったりのゲストです。「靴も毎日の健康を知るツール。乳がんも、当たり前のように気をつけるものにしたい」と語ります。ちなみに本日の靴は、10代の頃に作ったものなのだとか。「ピンクリボン活動」について知ってる?『エイボン』は15年前から活動を開始花田さんは、「ピンクリボン活動のことは名前だけ知っていて、今回改めて認識するきっかけになった」と話します。「ピンクリボン活動」とは、乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進すること、などを目的として行われる世界規模の啓発キャンペーンのこと。1980年代に、アメリカで始まった活動です。現在では、化粧品・下着メーカーなど女性を応援する企業が多数参加をしていますが、『エイボン』は、日本にこの活動が広まる前の2002年より、「口紅1本でできるボランティア」を開始し、それから15年に渡り、乳がんの早期発見・早期治療の大切さを呼びかけています。日本は乳がんへの意識が低い国?!乳がんで死亡する女性の数は、1980年に約4000人だったのに対し、2016年で約14,000人と年々増加傾向にあります。日本人女性のうち、なんと11人に1人が乳がんを発症する可能性があるのだそう。だけどその一方で、検診を受けている40歳~69歳の女性は、36.9%(2016年)と半数以下。これは、アメリカ・フランス・韓国・イギリス・ドイツ等の国と比較しても、非常に低い数字です。乳がんは正しい知識と早期発見・早期治療で長く生きられる病気15歳のときに、ピンクリボン活動発祥の地であるアメリカに留学経験のある花田さんは、「寮があったアメリカの田舎町でもピンクをまとったイベントをしていた」と当時の様子を教えてくださいました。アメリカ留学後、靴職人として学んだイタリアについては、「アメリカほどイベント色はないが、家族の絆が強いため、家族同士で自然と気をつけている」とのこと。現在は、治療薬や手術の技術もアップしているため、乳がんは、正しい知識を持って早期発見・早期治療をすることで、永く生きられる病気です。そのためにも、検診を促す会話を、家族間で自然にできるところは、我々日本人も見習わないといけませんよね。乳がんリスクが高まる年齢=女性が最も忙しいとき花田「男性側から『検査行っておいで』と声をかけるべき」乳がんの危険性は、30代から増加しはじめ、40代後半~50代前半ピークを迎えます。発祥リスクの高い40代の方は、特に積極的に検査を受けて欲しい世代です。だけど、それくらいの年齢って、ちょうど子育てや仕事が忙しいときですよね。検診は時間もかかるし、病気の治療ではない検診段階では、仕事を休みにくいもの。お母さんも、家事や子育てをお休みして、検診に行くというのは、家族にもなかなか言いだせないのではないでしょうか。本イベントに参加するにあたり花田さんは、お母さんである景子さん(52歳)に検査について尋ねたのだとか。すると、「40代のときに1回受けたきり」との返答があったそう。実際、景子さん以外にも、そのような女性って多いように感じます。忙しいと、つい自分をおろそかにしてしまいがちですが、絶対に検査は受けるべき。そのためには、周りの人の協力も欠かせません。花田さんは、「乳がんの検診に行くというのは、男性である旦那さんや息子に言うのが恥ずかしいと感じる女性もいるはず。だから、男性側から『検査にいっておいで』と声をかけてあげるべき。家族や親しい人に対し、『有難う』と言うのと同じ感覚で、『体調は大丈夫?』、『検査に行っておいで』と声をかけることが必要」と、力強くおっしゃいます。女性は自ら検診を受けることが、そして、男性はそれを促すことが、1人1人を救うと言えるでしょう。“Kiss Photo Space”人から人へ伝えていくイベント会場には、『エイボン』のピンクリボン活動の原点である「口紅1本でできるボランティア(寄付金付きの口紅を発売)」をイメージし、リップをモチーフにした“Kiss Photo Space”を設置。来場者は、キスマークのステッカーを貼り撮影可能。SNSに「#YouAreMy」をつけて投することで、自身の大切な人に検診を促すことを目的としています。ステッカーを貼った人には、メッセージカードをプレゼント。これには、“大切な人にメッセージを送り、乳がん検診を考えるきっかけになれば”、との思いが込められています。花田さんがメッセージカードに込めた思いとは一般来場者に先駆け、花田さんが50代の母・景子さんに向けて書いたメッセージは、「Dear お母さんたくさんの大切な家族のために・・・」です。3人のお子さんとたくさんのお弟子さんを抱える景子さん。「若い人たちの指標になるよう、健康でいて欲しい。50代の母が検査を当たり前にすると、みんなのためになる」との思いで、お母さんへメッセージを書いたそう。キスマーク1号のシールをオン!最後は、“Kiss Photo Space”に、最初のキスマークを花田さんが貼って終了です。「家族や友人など身近な人がいなくなるのはとても大きなこと。このイベントをきっかけに、少しでも周りの人にお声がけをすることで、助かる命がある。ぜひ乳がん検診を受けて下さい」と非常に心に響くコメントを下さいました。「ピンクリボン」は1人1人の意識1人でも多くの女性がん乳がん検診受けること。そして、性別を問わず全ての人が、家族や友人、職場の人など周りの人たちが検診を受しやすい環境を作ることで、変わることがたくさんあります。「ピンクリボン」を通し、自らの行動と意識変化を起こしませんか。
2017年10月05日エムティーアイはこのほど、「経験者の声から知る乳がん」の結果を明らかにした。同調査は9月11日~13日、20代~50代以上の1万1,418人を対象にインターネットで実施したもの。乳がんを経験したことがあるか尋ねたところ、91人が「ある」と回答した。乳がん経験者に乳がん発覚のきっかけを尋ねたところ、「セルフチェックで違和感を覚えて自ら行った検診」(46.0%)が最も多かった。次いで「人間ドックなど自ら行っている定期検診」(15.0%)、「職場での定期検診」(11.5%)となっている。乳がんがわかったときに最も不安・心配だったことを聞くと、「自分の余命」(57.0%)、「家族や周囲にかかる負担」(44.2%)、「仕事もしくは学業と治療の両立」(41.9%)が上位を占めた。身近に乳がん経験者がいるか尋ねたところ、35.2%が「いる」と回答した。自身との関係は「友人・知人」(51.4%)が最も多く、「親せき」(37.0%)、「親・兄弟姉妹」(21.0%)となっている。乳がん検診の受診状況について聞いてみたところ、「受診したことがない」と回答した人のうち、身近に経験者が「いる」と答えた人は37.7%だった。一方、「いない」と答えた人は53.1%と半数以上の人が未受診という結果となっている。身近に経験者が「いる」「いない」によって病気に対する危機感の違いがあることがわかった。検診を受けたことがない理由を尋ねると、最も多い理由は「行きたいとは思うが、なんとなく行きそびれている」(54.6%)だった。30代から40代においては6割以上が理由としてあげている。次いで「検診自体に抵抗がある(痛そう・身体を見られたくないなど)」(33.7%)、「費用への不安」(27.2%)だった。乳がんについての知識や情報はどのくらい知っているのか尋ねたところ、最も認知率の高い項目は「セルフチェックで見つけることもできる病気」(78.9%)だった。「早期であれば、9割が治癒する病気」(46.4%)も多い。しかし、「出産経験がある人は病気になるリスクが低下する」「遺伝性の乳がんは全体の5~10%」は、あまり知られていないことがわかった。同サイトでは、乳がんについて「現段階で異常を感じていなくても、セルフチェックを習慣化していればいち早く病気に気づけるきっかけになる」とセルフチェックの重要性を呼び掛けている。セルフチェックは、月経が終わって4~5日経った頃が実施のいいタイミングとのこと。閉経後の人は毎月、日を決めて行うとよいという。まずは両腕の力を抜いて自然に下げ、鏡で左右の乳房の大きさや形に違いがないか、へこみやひきつれがないか、乳首がへこんだりただれたりしていないかチェックする。両腕を上げた状態でも同様に調べることも大切だとしている。次にあおむけになり、折ったタオルか枕を背中の下に入れ、左手を上にあげて頭の下に置く体勢を取る。そして右手の指を伸ばしてそろえ、左の乳房の乳首から胸の中央部に向かい、すべらせるようにしてしこりの有無をチェック。上から下までまんべんなく行うとよい。続いて、あおむけになったまま、左腕を自然な位置に下げて、乳房の外側の部分をわき側から内側に向かって指をすべらせて調べ、右乳房も同様に行う。最後は、起き上がって右手の指を伸ばしてそろえ、左のわきの下にいれてしこり(リンパ節の腫れ)の有無を調べる。右のわきの下も同様に行い、最後に左右の乳首を軽くつまんで、血液の混じった分泌物が出ないかどうかを見ることも大切とのこと。
2017年10月01日ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)は今年も10月の乳がん意識向上月間に向けて、女性たちに健康維持と定期的な検診を呼びかるキャンペーンを展開する。 今年で4回目となる本キャンペーン。今回のイニシアティブにはグラミー賞受賞の経歴をもつ、アリシア・キーズ(Alicia Keys)が参加している。キャンペーンに向け2017年秋冬ランジェリーコレクションの一部として、ポピーピンクのランジェリーセット「オフィーリア ウィスリング(口笛を吹くオフィーリア)」シリーズを特別にデザイン。売り上げの一部は乳がん早期発見プログラムや、乳がん患者向けの治療を提供する活動に役立てていく。 このランジェリーシリーズは、ステラ マッカートニー 青山とステラ マッカートニー 六本木ヒルズ、公式オンラインストア()にて10月1日より発売予定。本シリーズの価格帯はソフトカップブラが2万円、ビキニブリーフが1万円。さらに、両乳房切除術を受けた方に向けた「耳を澄ませるルイーズ(Louise Listening)」が2017年秋冬にも新色で登場。また、今年は同圧迫機能を備えた圧迫スイムウェアもステラのアイコニックなフローラルプリントでデザイン。売り上げのすべてはジェーン ハッチソン氏によって設立された、ロンドンを拠点とする慈善団体Hello Beautiful Foundationに寄付される(展開はオンラインストアのみ)。本キャンぺーンに向けたステラ マッカートニーとアリシア・キーズのメッセージムービー
2017年09月30日ドコモ・ヘルスケアはこのほど、乳がん罹患者を対象にした「乳がん」に関するアンケートの結果を明らかにした。同調査は8月21日~9月4日、乳がん患者160人を対象にインターネットで実施したもの。乳がんに気づいたきっかけを尋ねたところ、40%が「セルフチェック」、37%が医療機関での「マンモグラフィ検査」と回答した。次いで「超音波検査」(19%)、「視触診」(14%)となっている。「その他」と回答した人の中には「たまたましこりに触れて気づいた」というコメントも見られた。乳がんのステージが0もしくは1の早期発見者に乳がんと診断される前の検診受診頻度を聞いたところ、37%が「年1回」、16%が「2年に1回」、3%が「年に2回以上」と回答した。合わせると56%で、早期発見者の半数以上が乳がん発見前に2年に1回以上の頻度で検診を受けていたことがわかった。乳がん発見後、病気に関する情報をどこから収集したか尋ねると、63%が「インターネット」と回答した。「主治医」(78%)の次に多くなっている。「同じ病気の患者のブログ」(31%)が「看護師など主治医以外の医療者」(25%)を5ポイント上回っており、インターネット上の情報を頼りにしていることが明らかとなった。乳がん発見前に何らかの仕事をしていた人に乳がん発見後の就労状況について聞くと、46%が「休職せず仕事を続けた」と回答した。休職後復職した人や仕事をやめた後に再就職した人を合わせると、79%が罹患中の現在も何らかの仕事に就いていると答えている。乳がんを経験した立場から、他の女性たちに勧めたいことについて聞いたところ、「仕事は続けた方が良い」というアドバイスが多く集まった。乳がん発見後、治療と仕事の両立について誰に相談したか尋ねると、36%が「会社の上司・同僚」と回答した。2位は「主治医」(30%)、3位は「家族」(28%)となっている。18%は「誰にも相談していない」と答えており、「友人・知人」(12%)よりも上回った。湘南記念病院乳がんセンター長の土井卓子先生は、セルフチェックのタイミングは「月経後が適切」と語っている。しかし、セルフチェックで発見できるのは、ある程度大きくなってからのがんであるとのこと。セルフチェックだけで安心するのではなく、マンモグラフィ検診も定期的に受診することを推奨している。
2017年09月22日ELGCは9月29日・30日、 ピンクリボン〈乳がん知識啓発〉キャンペーンの25周年の節目として、有楽町をピンクに染める体験型イベント「Time to End ~乳がんのない世界へ~」を有楽町 爽 HAPPY SQUARE(有楽町駅前広場)で開催する。期間中、会場にはキャンペーンのテーマカラーである「ピンク」のリボンで作られた巨大迷路が登場。この迷路は、乳がんに立ち向かう困難さや複雑さを表現しているという。迷路の途中にはクイズが設置されており、進むごとに乳がんの知識も深めることができるとのこと。迷路を抜けた先には、乳がんのない明るい未来を表現したプレゼント型の巨大フォトジェニックBOXが設置されている。「#SnSnapのSwingSnap」で、ここでしか撮れない立体的でかわいいショートムービーが撮影可能なブースも用意するという。そのほか、ピンクを基調としたスペシャルキッチンカーも登場。大きな綿あめが乗った「コットンキャンディードリンク」やトッピングができるオリジナルアイスデザートなど、ピンクで統一したかわいいフードやドリンクも提供する。フードやドリンクの購入で、1品につき100円がピンクリボン キャンペーンの活動に寄付されるという。会場の中央には、ピンクリボン キャンペーンのシンボルであるリボンの形をした大きなフラワーオブジェが登場する。オブジェは「乳がんのない世界を築くために私ができるワンアクション」を書いて、貼り付けることができるメッセージボードになっているとのこと。このイベントのほか、エスティ ローダー グループでは、「ピンクリボン キャンペーン」の認知度向上を目的として、毎年10月に世界の主要建造物をピンク色にライトアップする「グローバル ランドマーク イルミネーション」を実施している。日本では10月1日の18時30分に東京スカイツリー、清水寺(仁王門、三重塔、観音慈光)、姫路城、東急プラザ銀座の4つのランドマークがピンク色に点灯されるという。
2017年09月22日『更年期をハッピーに生きる 幸年期メソッド』の著者、宇江佐りえさんに聞く、30代の体の変化と向き合って一生ハッピーに生きる方法とは? 前回 、 前々回 に続き、30代だからこそしておくべきセルフケアについて、今回は気になる「子宮・卵巣・乳がん健診」を中心にエイジングスタイリスト・メノポーズナビゲーターの宇江佐さんに聞いてみました。宇江佐りえ Rie Uezaエイジングスタイリスト・メノポーズナビゲーター。1959年生まれ。 1981年にデビューし、お天気お姉さんとして活躍。その後、CX「なるほど!ザ・ワールド」など数々のレギュラー番組を持つキャスター・レポーターとして20年活動。2000年、オリジナルインナーブランド『Re:essence(リエッセンス)』立ち上げ、アトピーアレルギーに悩む女性を中心に、皮膚科・婦人科医にも支持されるブランドに。 2011年『NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア認定 メノポーズカウンセラー』の資格を取得。更年期とウェルネスエイジング啓発につとめ、ただいまアンチエイジングのチョコレート開発中。著書に『更年期をハッピーに生きる幸年期メソッド』(自由国民社)。 ■子宮や卵巣の病気を見逃さないために「今は、女性が集まれば乳がんの話題が出るほど、乳がんに注目が集まっています。以前に比べて30代で乳がんにかかる人が増えていますが、実はその他の婦人科の病気が増える年齢も30代なんですよ。病気そのものは話題になりますが、予防や検診に目が向かない女性が多いのが気になります」宇江佐さんがそう語るように、がんをはじめ、私たちは今、病気から身を守るためにすべきことを、もう一度確認しておきたいもの。30代の働くママであれば、会社で年に1回の健康検診を受けていると思います。でも、その検診の中身にはバラツキがある様子。30代で必ず検診項目に入っていてほしいのは、まずは子宮頸(けい)がん検診です。子宮がんには、大きく分けて「頚(けい)がん」と「体がん」の2種類があり、20代30代でもリスクが高いのは子宮頸がんのほう。感染によって発病するため、年齢にかかわらず、必ず検診を受けておきたいものです。子宮体がんは主に閉経後に増えるとされていますが、月経回数の増加により、発症年齢が若年化の傾向にあるといわれます。30代では、婦人科内診と経膣超音波検診をぜひ受けて。これは子宮内や卵巣のようすを至近距離から映像で診てもらい、卵巣がん、卵巣嚢腫、子宮筋腫、子宮内膜症などの発見につながる検査です。■懸案の乳がん検診、30代ですべきはどれ?「乳がん検診については、日本ではいろいろな説が飛び交い、いつ何を受けるべきなのかわからないという声をよく聞きます。日本の自治体が行う乳がん検診のガイドラインでは『対象者は40歳以上の女性、頻度は2年に1度、医師による問診と視触診+マンモグラフィ』となっています。でも、ずばり、言いましょう。20代、30代から、乳がん検診は受けるべきです! でも、まずは超音波検査(=エコーとも言います)をぜひ受けてください。その際ドクターに、マンモグラフィー検査について相談してみるのもいいと思います」(宇江佐さん)宇江佐さんがそう言う理由はちゃんとあります。本来、初期の乳がんはマンモグラフィのほうが見つけやすいと言われます。が、日本人は高濃度乳腺の女性が約8割と多く、この状態の乳房はマンモグラフィ検査では画像が白っぽく写り、小さな異常を見つけにくいのです。「本当を言えば、30代の罹患率が上がってきているので、個人的にはこの世代には2年に一度、超音波検診を、と思っています。ただ、乳がん検診は超音波もマンモグラフィもセットになっていることが多いので、例えば、今年は乳がん検診、来年は婦人科検診と決めてもいいと思います。2年に1回、両方一緒にやってもいいですけれど。そして、マンモグラフィを撮ったなら『私は高濃度乳腺ですか?』と医師や技師に確認しましょう。いずれにせよ大事なことはまず一回は検診に行くこと。それをしないで年を取ってはいけません。という私は30代で検診に行ったことがなかった。言い訳ですが、私の時代、20数年前は今ほど乳がんが若い世代には多くなかったんですよ。でも時代は変わり、乳がん罹患率は右肩上がりで増えているんです」(宇江佐さん)■30代こそ「かかりつけ医」を見つけるチャンス!婦人科検診は婦人科、乳がん検診は乳腺外科なので、併設されていなければ別々のクリニックに行くことになります。それがまた敷居が高く、気軽に検診に行かれないイメージがあります。「そこで、ぜひおすすめしたいのが、婦人科のかかりつけ医を持つために、検診に行くこと。30歳を超えたらぜひ、探す努力をしてください。赤ちゃんを産んで、その産婦人科とのお付き合いが続いていて信頼関係があるなら、そこでいいと思います。そうでなければ「婦人科」や「女性外来」のドクターが理想です。自分の職場か、自宅に近いところで見つけましょう。クリニックはできるだけ動線のいい通いやすいところにするのがベストですからね。もちろん最初に行ったクリニックに通わなければいけないわけではありません。相性のいいドクターと出会えるまで3~4軒行こうかな、というような軽い気持ちでまず検診を受けに行く。これが大事です。「女性外来」と銘打っているところは、お医者さんの共感率というか、女性の健康に対する理解が深い場合があるのでおすすめです。また、婦人科でエイジングケア、高濃度ビタミンC点滴や栄養療法、漢方薬、AMH検査、経腟測定などを取り入れているクリニックは、女性の生涯の健康づくりや生活の質という視点を持っていると考えてもいいと思います。産婦人科とは明らかに違い、女性の健康に対する意識が広い、と言ってもいいかもしれません。なにせこれからの時代は、婦人科医を味方にするのが賢い女性の生き方だと思っています」(宇江佐さん)働くママは、自分のためにそんなに時間やお金をかけられない、という人もいるでしょう。でも、ママが乳がんなどの病気になったとき、子どもがどれだけストレスを受けるか、そういう想像もしてみる必要があります。検診は自分のためだけじゃなく、家族のため、それから自分の職場で一緒に働いている人たちのためにも大切なこと。『子どもやご主人の誕生日、結婚記念日などに検診へ行く』と決めておくのもいいでしょう。「嵐のような毎日を送っているからこそ、自分の中の声に耳を傾けるヒントやフックになるものを見つけて、それをクセにしてほしいんです。いい習慣はかならず力を発揮してくれますから。将来更年期に入って、もし不調が出ても婦人科で治療できます。すべての女性が通る人生の時期と上手に付き合うために、30代から『あなたのメソッド』を見つけて、ぜひ習慣化してくださいね。これが30代のみなさんへ、無防備に30代を過ごし、歳をとったと反省している私からのメッセージです」(宇江佐さん)<参考書籍> 『更年期をハッピーに生きる 幸年期メソッド』 (自由国民社/1300円+税)
2017年07月21日昨年11月、ハリウッド・クリスマス・パレードで歌うオリビア・ニュートン=ジョン(写真:ロイター/アフロ) シンガーのオリビア・ニュートン=ジョン(68)に乳がんが見つかったことがわかった。30日に本人がソーシャルメディアを通じて公表した。 最近、背中に痛みを覚えており、検査してみると乳がんが仙骨に転移していることがわかったという。 ニュートン=ジョンは1992年に乳がんが見つかり、乳房切除術と化学療法を受けている。快復後は乳がんの啓蒙・撲滅運動に尽力。2013年にはオーストラリアのメルボルンに「オリビア・ニュートン=ジョンがんセンター(Olivia Newton-John Cancer Wellness and Research Centre)」を設立した。 今回再発した乳がん治療の拠点はこの「オリビア・ニュートン=ジョンがんセンター」だ。センターの医師と協議を行い、ヨガや瞑想などの健康療法と光子線治療を併用していく計画を採用したという。 まだがんと診断されていなかった3週間前、ニュートン=ジョンは座骨神経痛を理由に5月のコンサートを延期していた。今回のがん再発を受け、6月に予定されていた米国とカナダを回るツアーも延期することが決定。チケットは払い戻されるが、「年内にはより元気になって戻ってきます」とファンに向けてメッセージを送っている。
2017年05月31日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が22日、「朝日」というタイトルで更新し、朝の日光浴の習慣を明かした。麻央は「おはようございます。今回の病室は、窓からの景色が、緑しか見えず、それが、とても贅沢です。森林浴の気分になれます」と窓から見える景色の写真を公開。「入院した当初は外を見る余裕がありませんでしたが、ここ最近は、朝の4時~5時に、お薬を飲むために起きるのを活用し、その時、カーテンを開けてからまた眠ります」とつづった。そして、「乳がんと朝日はとても関係が深く、朝日を浴びることがとても大切だそうです。明け方カーテンを開け、眠り、朝日を浴びながら再び起きるのが 今できる私流です」と麻央。「が、正しいかは分からないので、目が覚めたとき心地よいだけです。退院したらこの緑の景色はないから味わっておこう!」と記した。さらに、「(本では、毎日早起きし、外で軽くウォーキングをしながら朝日を浴びることで睡眠の質が変わる と読みました。)」とカッコを付けて説明。「注 私が読んだり聞いたりした情報なので、必要な情報、大事な情報は必ず御自身で確認して下さいネ」と慎重に補足した。
2017年05月22日たびたび報道される芸能人の乳がんなどの病気の公表。その記者会見などでは必ずと言っていいほど、本人やその家族が検診の重要性を訴えています。そんななか、会社勤めしていない主婦たちの健診への意識はどれくらいあるのか調査してみました。Q.定期的に健康診断、受けてる?1.受けている(年に1回以上) 53.3%2.受けている(2〜3年に1回程度) 9.9%3.定期的には受けていない 24.6%4.受けたことがない 12.2%約半数以上の人が年に1回以上受けているということがわかりました。その一方で受けたことがない人も12.2%いるようです。子育て世代のママこそ、健康に気をつけ健診などの予防医学に関心を持ったほうがいいという意見も。■自治体の健康診断をうまく利用会社勤めではない主婦の人はどうしてもおろそかになりがち。しかもタダではないのでなかなか重い腰があがらないことも。でも、一部の自治体では健康診断を無料で行なっていますので、まずはお住いの自治体のHPなどをチェックしてみましょう。「パートで勤めているので、職場では簡単な健診です。なので、個人的に市の健診を受けています」(山口県 40代女性)「会社勤めをしていたころの名残りで、健康診断をしないと心配で。まだ、子どもが小さいのでいつまでもそばにいたいし」(鳥取県 40代女性)「会社勤めではないので、市の無料がん検診はなるべく受けるようにしています。その他、主人の健保を使って、日帰りの人間ドックを受けていました。去年、いくつかのグレー判定があったので、これを機に毎年主人と一緒に人間ドックを受けることにしました」(埼玉県 40代女性)■芸能人の記者会見を見て焦る人も最近では、病気になった芸能人やその家族が「検診を受けてほしい」と記者会見などで訴えているのを見ることも。その度に明日は我が身と焦る人も多いようです。「会社勤めじゃないとなかなかね〜。どうしても二の次になったうかな。でも最近芸能人の方々の報道を見て、乳がんや人間ドックなどは昨年受けました。定期的に受けることを目標にしたいです」(東京都 40代女性)「勤めていたころは年に一回受けていましたが、今は後回しにしがちです。早期発見が大切だとわかっていますが、なかなか行動にうつせません」(東京都 30代女性)「海老蔵さんの記者会見を見て、今度人間ドックをしようかと考えました」(神奈川県 40代女性)■検診のおかげで早期発見に!実際に健診で病気が見つかったという人は、その重要性を感じて年に1回は健診を受けるようにしているようです。病気はいつ誰がなってもおかしくないもの、子育て世代のママやパパこそ定期的に受けてほしいですね。「市の健診を受けています。昨年初めて乳がん検診を受け、癌が見つかりました。早期発見で速やかな治療が受けられました。あのとき健診をしなかったらと思うと、やっぱり受けるべきですね!」(茨城県 40代女性)「年に一度、バリウムまで飲んでます。子宮の検診と乳房の超音波検査も受けています。乳房は良性腫瘍の摘出手術を受け、反対側にも良性腫瘍があるためです。両方とも年に一度の検診のときに見つかったものです。忙しいし大変だと思いますが、ぜひ検診を受けてほしいと思います」(三重県 40代女性)Q.定期的に健康診断、受けてる?アンケート回答数:12113件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年03月03日エムティーアイ運営の健康情報サービス「ルナルナ」はこのほど、シンクパールと共同で実施した「職場での婦人科検診制度について」の調査結果を発表した。同調査は2月18・19日、20~50代以上の女性1万1,676名を対象にインターネットで実施したもの。初めて婦人科検診を受けたきっかけについて聞くと、「自治体からのお知らせ・クーポン」(34.7%)が最も多く、次いで「自分の職場の健康診断」(24.1%)となった。最近では著名人の乳がんや子宮頸がんなどの婦人科疾患発症が話題になっているが、そういった報道によって自身の意識や行動に変化はあったか尋ねたところ、41.2%が「自分の健康について考えるようになった」と回答した。33.5%は「実際に検診に行った」と答えている。次に、20~50代以上の働く女性を対象に、自身の職場に婦人科検診を受けられる制度はあるか聞くと、「ない」が45.4%で、「自分の職場にある」(39.7%)を上回った。職業別でみると、「自分の職場にある」が半数を超えたのは正社員(51.4%)のみで、その他は検診制度がない人が多いことがわかった。「自分の職場」もしくは「家族の職場」に婦人科検診を受診できる制度があると回答した人に、実際に受けている検診の種類について尋ねたところ、乳がん検診は自己負担あり・なしに関わらず約30%が受けていることがわかった。子宮頸がん検診も、自己負担なし35.8%・自己負担あり30.2%で受診率は3割を超えている。職場に婦人科検診を受けられる制度がないと回答した人に、もし職場に受けられる制度があった場合に活用したいか尋ねると、58.2%が「自己負担がないなら受けたい」、33.1%が「自己負担があっても受けたい」と答えた。合わせると、9割以上の人が受診したいと回答している。
2017年03月02日乳がん検診では、視・触診、超音波検査のほかに、乳房をX線で撮影する「マンモグラフィー」という検査が行われる。このマンモグラフィーについて、先日、歌手の宇多田ヒカルさんがツイートして話題となった。宇多田さんがマンモグラフィーを受けるにあたり豊胸手術の経験有無を聞かれたことから、「豊胸してるとマンモ出来ないらしい(原文ママ)」とつぶやいたものだ。"胸は大きくできても、乳がん検診はできなくなる"という内容が拡散され、豊胸手術を含めた美容整形について、漠然とした不安を抱いた人も少なくないだろう。そこで今回は、胸部・乳腺外科の法村尚子医師に、マンモグラフィーの注意点についてお聞きした。――「豊胸手術をした人はマンモグラフィーができない」というのは本当ですか?マンモグラフィーは、2枚の板で乳房を挟んで圧迫する必要があります。シリコンバッグを使って豊胸をしている人は、バッグの破裂や破損が起こる可能性があり、マンモグラフィーを断られる場合があります。――断られない場合があるのはどうしてですか?「プッシュバッグ法」と言って、シリコンバッグを避けて表面の乳腺だけを検査する方法もあります。ですが、実施していない施設も多く、シリコンバッグを使って豊胸をしている人はマンモグラフィーを断られることが多いと思われます。――シリコンバッグによる豊胸手術をした人以外で、マンモグラフィーを受けるのが難しい条件はありますか?妊娠中の人や妊娠の可能性がある人、ペースメーカーや静脈ポートを装着している人は、マンモグラフィーを受けられません。前述のとおり、シリコンバッグによる豊胸手術をしている人はマンモグラフィーを断られることもありますが、脂肪やヒアルロン酸を注入する豊胸法の場合は可能です。ただし、注入した脂肪やヒアルロン酸が石灰化やしこりとして写り、診断しづらくなることがあります。誤診やトラブルを避けるため、どんな豊胸法であっても、事前に豊胸手術をしたこと(わかる場合はどのような豊胸法か)を伝える必要があります。※写真と本文は関係ありません○取材協力: 法村尚子(ノリムラ・ショウコ)胸部・乳腺外科2005年香川大学医学部医学科卒。現在、高松赤十字病院胸部・乳腺外科副部長。乳腺外科を中心に女性が安心して受けられる医療を提供。また、En女医会に所属し、ボランティア活動や各種メディアにて医療情報を発信している。資格乳腺専門医、外科専門医、がん治療認定医などEn女医会とは150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。
2017年03月01日質問:子宮頸がん検診で「異形成」との診断。3カ月ごとの定期検診で経過観察と言われました。28歳の女性です。先日、子宮頸がんの検診に行ったところ、「異形成」だと診断されました。私にはパートナーがおり、1~2年後には結婚・出産を考えています。3カ月ごとに定期的に検診をして経過を追っていくように言われましたが、経過を追っていくうちに異形成が消失することもあるのでしょうか?また、もしがん化した場合にはどのような治療が必要になるのでしょうか?その後、赤ちゃんを産むことはできるのでしょうか?海外在住:neneanoneさん(28)回答:子宮頸部の「異形成」についてお答えします。――「異形成」と「がん」の違い子宮頸がん検診で異形成を指摘されたとのこと、ご心配ですね。ご相談者さまの人生において大きな問題ですし、異形成の程度など個々のケースにより、扱いが異なることがありますので、詳しいことは実際に診察をされている主治医の先生にお尋ねになることをおすすめしますが、私の方からは一般的なことについてのみお話しさせていただきますね。子宮頸部の異形成についてですが、これはがんとは異なるので、すぐに治療を行うことは少ないと思います。経過の中で異形成がどうなっていくか、あるいはどのタイプのヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しているかなどによって、全体を見て判断されます。子宮頸部の異形成が軽度であれば、9割以上が自然治癒するとされています。ご相談者さまが主治医に指示されたように、数カ月おきに細胞診(あるいは組織診やコルポ診と呼ばれるもの)を行って経過を見る方法が一般的です。多くは自身の免疫力によってHPVを自然に排除していくと考えられますので、異形成が軽度であれば、必要以上に心配せず、規則正しい生活や栄養バランス、適度な運動や休息を心がけて、定期的な受診を続けられるのがよいと思います。異形成が中等度と判断された場合、中等度の中でも異形成の程度や、HPVのタイプなどによって対応が異なりますが、多くは軽度異形成と同様に経過を見てから、必要に応じて治療を考慮することになります。高度異形成の場合、子宮頸がんの上皮内がんと呼ばれる、0期のがんを含むこともあるので、予防的に手術を行い、病理診断などを行うこともあります。<「異形成」と診断された後の妊娠・出産>子宮がん検診で認められたほとんどの異形成、および子宮頸がんの0期では子宮摘出の必要はなく、将来的な妊娠・出産は可能です。高度異形成および上皮内がんでは、円錐切除術といって、異常部分を円錐型に切り取る方法が広く行われていますが、その他にもレーザーを用いたり、電気伝導性のワイヤーを用いたりする治療も行われます。がん化した場合でも、1a期までであれば、大抵は将来の妊娠・出産に備えて子宮を残すことは可能ですが、医師の判断により残せないこともあるようです。今回は、きちんと検診を受けておられたということで、異形成の段階で見つかって本当に良かったと思います。このまましっかり経過を見ていけば、今後の妊娠・出産に影響が出る可能性は低いと思います。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日ステラ マッカートニー(Stella McCartney)が昨年に続き10月5日より、乳がん意識向上キャンペーン「No Less a Woman(#nolessawoman)」をスタートした。今年のキャンペーンにはコメディアンのチェルシー・ハンドラー(Chelsea Handler)を起用。また、10月1日にはステラ マッカートニー2016秋冬ランジェリーコレクションより新しく誕生したシグネチャーライン「ステラ レース」のランジェリーセットが発売された。セットのバルコネットブラ(7,000円)とビキニブリーフ(4,000円)は、スイートピンク×レースのあしらいでセクシーかつ、サポート力のあるスポーティーなシルエットが特徴。取り扱いは、世界各国のステラ マッカートニー直営店、公式オンラインストア、ボン マルシェ、サックス フィフス アベニュー、オンラインのNET-A-PORTER.COMで、売上の一部は、最も進んだ早期発見プログラムと乳がん患者向けの治療を提供する活動のサポートとして、アメリカのBreast Cancer ResearchFoundationとイギリス・リバプールのLinda McCartney Centreに寄付される。また今年は、ステラ マッカートニーによって新たにデザインされた、両乳房切除後用ブラ「耳を澄ませるルイーズ(Louise Listening)」(1万5,000円)も同時に発売。売上のすべてはジェーン ハッチソンによって設立されたロンドンを拠点とする慈善団体Hello Beautiful Foundationに寄付され、乳がん患者本人とその家族を対象としたロンドンの新しい施設へ資金援助を行う。「耳を澄ませるルイーズ」についてステラ マッカートニーは、「両方の乳房を切除するという悲劇的な現実には様々な感情が伴います。そこで手術を受けた女性が誇れるものを持てるよう、また恥じることのないようにしたいと考えました。手術をしても変わらずフェミニンで 官能的であること、女性であること、そして内面と共に外見も美しさを保っていると感じられることを知って欲しいと思いました」と語っている。
2016年10月22日●乳がん検診の「落とし穴」とも言える「デンスブレスト」今年も、「ピンクリボン月間」である10月は各地で乳がん啓発活動が行われるだろう。乳がんは日本人女性では30代から急増し、働き盛りの40代・50代に罹患率のピークを迎えるというのが特徴だ。だが、「若い世代がなるがん」ではなく、70代や80代などのようにどの年代でも発症する。国立がん研究センターがん対策情報センターによると、乳がんは「日本人女性の12人に1人が生涯において患う」とされており、10年間で倍に増えている。乳がんは早期発見ができれば9割近くが治るとされており、新薬もどんどん開発されている。たとえ再発しても打つ手がある病気にはなっているが、それでも亡くなる人が増えているのが現実だ。○乳がん検診は完ぺきではない乳がんに確実な予防法はないため、大事に至らないように早期発見することが自分にできる対策となる。そのために乳がん検診があるのだ。ただ、残念ながら乳がん検診は完ぺきではない。現在、乳がん検診で推奨されているのは、X線を用いた「マンモグラフィ」。マンモグラフィは唯一、科学的根拠がある検診として、日本でも40歳以降は2年に一度、マンモグラフィ検診を受けるように推奨されている。ところが、日本乳癌学会のガイドラインは2015年、50代のマンモグラフィ検診の推奨グレードを「A」(確実)から「B」(ほぼ確実)に引き下げた(ちなみに40代はもともとB)。ガイドラインのグレードがAからBへ引き下げられることは滅多にないようだが、これが世界的な潮流になっているという。引き下げられた大きな要因として、マンモグラフィで見落とされる乳がんが少なくないことが挙げられる。乳房は主に脂肪と乳腺組織でできているが、乳腺組織の濃度が高い乳房「デンスブレスト(高濃度乳腺)」の女性にとっては、マンモグラフィが本来の役割を果たせないケースがあるとのこと。マンモグラフィはしこり(腫瘍)を白く映し出すが、乳腺組織も同様に白く映す。そのため、乳腺組織が密集している乳房では、しこりが乳腺に隠れて見えないことが多い。40代未満は乳腺濃度が比較的高いこともありマンモグラフィは推奨されていないが、実は50代でも70代でもデンスブレストの女性は多い。具体的には脂肪が多いアメリカ人でさえ4割。日本人は、8割近くがデンスブレストということがわかってきているという。●超音波検査も活用して乳がんを予防しよう乳がんへの意識が高く、毎年きちんとマンモグラフィを受けていて「異常なし」と診断されていたのに、自分でしこりを見つけて病院へ行ったら、早期ではない乳がんが見つかったとしたら……。泣くに泣けないだろう。だが、実際にそのようなケースが起こりうる可能性はある。女性にとっては、恐怖以外の何物でもないだろう。○確実な検診にするためにやるべきことマンモグラフィを受けると、診断画像から「脂肪性」「乳腺散在」「不均一高濃度」「高濃度」の4段階に分けられる。このうち、「不均一高濃度」と「高濃度」がデンスブレストで、しこりが見えにくいタイプとなる。デンスブレストの場合、「異常なし」は「マンモグラフィには映っていなかった」という意味で、「しこりがない」とは言い切れない。超音波検査も併用した方がいいのだが、自治体や企業検診、自由検診でも、デンスブレストか否かが女性に知らされることはあまりなかった。ではどうすればいいのか。マンモグラフィ検診の結果が異常なしでも、「私の乳房はデンスブレストではありませんか? 」と、病院や自治体の検査機関に問い合わせよう。診断のときすでに4段階に分類されているので、調べればすぐにわかる。たとえ面倒くさがられても、自分を守るためであり、検診した自分の乳腺情報を教えてくれないこと自体、おかしな話でもある。そして、もしデンスブレストならば、実費でも超音波を追加してほしい。デンスブレストの問題は、アメリカではすでに「Are You Dens? 」という運動として広がっていて、マンモグラフィでデンスブレストと診断された人には、そのことを伝えて超音波検診の追加推奨を義務づける法整備をしている州が増えている。日本にはそのような法律はないが、2016年に大手一般紙の1面にデンスブレストの問題提起がなされたことをきっかけに、施設や自治体が少しずつ動き出している。ただ、もしもデンスブレストだった場合、マンモグラフィはしなくていいのかというと、そうではない。マンモグラフィは、しこりにならず微細石灰化として見えるがんを見つけ出すのが得意だからだ。真実を知らなければ、せっかくの乳がん検診も中途半端なものになってしまう。デンスブレストの事実を周りの人にも教え、もしもデンスブレストとわかったら、マンモグラフィと超音波を併用するか、両方を交代で受けるとよい。そして乳がん検診で「異常なし」と言われても、何か乳房に変化があったら、迷わず病院へ行き、「検診」ではなく「検査」をするようにしよう。最後に、デンスブレストについて詳しく知りたい人は、NPO法人乳がん画像診断ネットワーク(BCIN)のサイトをチェックするように。からだエイジング
2016年10月09日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が7日、自身のブログを更新し、遺伝性の乳がんではないことを明かした。「遺伝子検査」というタイトルで更新した麻央は、「私が遺伝性の乳癌だと断定したようなことが一部で言われていたようなのですが」と書き出し、「私は、乳がん 卵巣がん症候群の遺伝子検査をした結果、BRCA1 BRCA2の変異はともに陰性で、遺伝性の乳癌ではありませんでした」と報告した。そして、「乳がんを経験していた母は、ずっと胸のうちで『私のせいではないか』と自分を責めていました。そして、妹も乳がんとなると、姉は、相当不安があったと思います」と家族の気持ちを察し、「私は、娘のことも、とても心配で、私のせいで将来もし、、、と苦しい気持ちになりました」と長女の麗禾ちゃんを心配する思いを明かした。さらに、「ここまで、不安や心配があっても、遺伝子検査の説明を聞き、実際、検査を受けると決め、採血をしたまでは、それほどまでの怖さを想像していませんでした」と伝え、「けれど、結果を待つまでの間にどんどん現実を知ることの怖さがつのっていきました」と告白。「遺伝子検査は想像以上にセンシティブなことだと分かりました」とつづった。
2016年10月07日毎日の生活に追われてしまって、セルフケアがなおざりになっていませんか?セルフケアといっても、美容に関することだけではありません。自身の体の健康について、どれだけ目を向けているでしょうか。女性特有の疾患で、忘れてはいけないのが「乳がん」。授乳中のママも必見、知っておきたい乳がん検診のアレコレをお伝えします。乳がんについて、どれだけ知っていますか?最近特に耳にする機会が多い「乳がん」。近年では、成人女性の実に14人に1人の割合で罹患するという調査結果が出ています。乳がんとは、乳房の中にある乳腺にできるがんです。子宮から分泌される女性ホルモンの一種「エストロゲン」が影響して、乳腺に発生するといわれています。しかもその罹患率は、平均初産年齢の30歳を期にぐっと上昇。「がんは更年期以降にかかる病気」ととらえられがちですが、働き盛り・子育て真っ最中の女性がまさに気をつけるべき疾患なのです。「授乳中は乳がんにならないから大丈夫」はウソ「授乳中は乳がんにならない」という話、聞いたことがありませんか?その噂の根拠を探ると、「妊娠・授乳中はエストロゲンの分泌が低くなるため、乳がんが発生しにくい」といわれていることに起因しているようです。ですが、それは「発生」の話。妊娠前に乳がんが発生していた場合、妊娠・授乳中は母乳を作るために体内の血流やリンパの流れがよくなるため、がん細胞も活性化され、急激に進行してしまうおそれがあるのです。妊娠前から、月に1回のセルフチェックと年に1回の定期健診を行って、その危険がないことを確認することが大切です。「妊娠中・授乳中は乳がん検診を受けられない」は本当?厚生省の検診率を上げる動きのおかげで、自治体から乳がん検診のチケットやクーポンが配布される地域が増えてきました。ところが、『妊娠中または妊娠の可能性のある方、授乳中の方は受診できません』と記述されていることが大半のようです。それは、妊娠・授乳中は、マンモグラフィーによる胎児の被ばくの可能性や、授乳のために乳腺が太く複雑に発達してがんが発見しづらいから。とはいえ、マンモグラフィーをエコーに切り替えたり、視触診だったりと、検査自体が受けられないわけではないのです。「母乳や乳首の分泌物に血が混ざっている」「しこりがあるような……」など、もし違和感を覚えたら、速やかに医療機関に受診しましょう。気になる検査とそのお値段は受けるのが大事!と言われても、二の足を踏む原因となるのが、その場所と診察料。まず、どこで受けたらいいのでしょうか。方法はおおまかに分けて3種。「市区町村が行う住民検診」か「健康保険組合で行う職場検診」、「自分ら行く個人検診」です。「住民検診」や「職場検診」では、指定の専門医に赴いたり、健康診断の一環になっていたりするうえ、お知らせも来るので行きやすいですよね。自発的に検査を受ける「個人検診」の場合、基本的に自分で医療機関を探して行くことになります。認定NPO乳房健康研究会の HPや、認定NPO法人J.POSH日本乳がんピンクリボン運動の HPで、検査のできる最寄りの医療機関を検索できます。そして気になる、お値段。個人検診の場合、自由診療になるため、基本的には保険が適応されません。問診、マンモグラフィーとエコー、その後のケアというコースで、大体1万2000円~2万円が相場だそうです。ただ、なんらかの自覚症状によって検査を受けることになった場合には保険が適応されたり、お住まいの自治体や健康保険によっては補助が受けられる場合もあるので、自己負担は上記より低くなることも。それと、知っておきたいのが、マンモグラフィーに関しては、30代以降に受けることが推奨されている点。というのも、血縁者にがん経験者がいない20代の場合、早い段階で繰り返し検査を受けることで、将来的にX線被ばくによるがんの発生のリスクの方が高まってしまうからなのです。その場合、前述のとおり、ほかの検査方法にシフトして受けることができるのでご安心を。これを1年に1回、毎回同じ医療機関で受診することが勧められています。早期発見が生存率を上げる若いほど進行が早い「がん」。乳がんも例外ではありません。しかも授乳中は特に注意が必要です。授乳中はおっぱいが柔らかくなるうえ、毎日こまめに触るもの。「あれ?」と思うことがあったら、乳腺炎かもと自己判断したり、億劫がって放置したりせず、産婦人科や母乳外来、乳腺外来等を受診しましょう。私も授乳中だった頃、左胸の脇の近くにしこりができ、乳がんを気にしてかかりつけの産婦人科に行ったことがありました。行くまでは食欲が落ちるほど不安でしたが、結果、先生の診察と助産師さんのチェックを経て、乳腺炎の一歩手前であることがわかり、ほっと肩を撫で下ろしたものです。不安解消のためにも、医療機関の受診は一番の近道となります。ママは何かと自分のことはなおざりになりがちですが、大切な家族のためにも、自分の体もしっかりケアしてあげてくださいね。
2016年10月01日現在、日本人女性の12人に1人がかかると言われている乳がん。乳がんによる死亡者数も年々増加しており、2015年の死亡者数は13,584人にのぼっています。フリーアナウンサーの小林麻央さんが乳がんを患っていることを公表しましたが、 不安を持ちながらもなかなか検診に行くことができていないという人も多いのではないでしょうか。そこで、パピマミ読者のみなさまに「乳がん検診に行く頻度は?」 というアンケートを実施しましたので、その結果を見てみたいと思います。●乳がん検診に行く頻度は?・1位:1年に1回……46%(144人)・2位:行ったことがない……30%(93人)・3位:2年に1回……15%(47人)・4位:3年に1回以下……6%(20人)・5位:半年に1回……2%(7人)・6位:3か月に1回……1%(3人)※有効回答者数:314人/集計期間:2016年9月27日〜2016年9月28日(パピマミ調べ)●1年に1回受けるという人が半数近く『2年もあいちゃうといざというとき手遅れになる気がして、1年に1回は受けるようにしています』(40代女性/主婦)『2年に1回だと受けたかどうか忘れそうだから、毎年決まった時期に受けるようにしているんです』(50代女性/編集者)一般的には2年に1回の検診でいい とされている乳がん検診。検診で“乳がんの疑いあり”とされた人でも、結果的にがんではなかった“偽陽性”ということがあり、これは若い人ほど多いと言われています。疑いありとされれば、不安をかかえたり体に負担をかける生体検査が必要になったりすることがあるため、必要以上に検診を受けることはむしろデメリットであるとされることもあります。しかし、早期に発見するほど治癒する可能性は高まる ため、年に1回は受けておきたいとする人が多いのではないでしょうか。●検診を受けたことがない人は約3割『基本的には40代ぐらいから受けるものみたいだし、まだいいかなと思ってますね』(20代女性/大学生)『そろそろ受けないといけないと思いつつ、後回しになってしまって……。がんが見つかるのが怖くて逃げている気もします』(40代女性/パート)厚生労働省の定める指針では、乳がん検診は40歳以上の人を対象に2年に1回の受診が推進されています。そのため、20〜30代の女性であればまだ一度も受けたことがない という人が大半を占めるかもしれません。しかし、小林麻央さんは34歳の若さで乳がんを患い、闘病生活を強いられています。乳がんは自分で触れて異変に気づくこともあるため、まだ若いとしても、症状の知識を持ちセルフチェックを行う習慣 を身につけておくのがいいのではないでしょうか。●3か月〜半年に1回のペースで受ける人も『うちは母親が若くして乳がんになったから、用心のために受けるようにしています』(30代女性/事務職)35歳未満で乳がんにかかることを若年性乳がんと言いますが、この場合、検診を受ける機会のないまま発覚するため、進行した状態であることも少なくありません。これは遺伝的な要因 もあり、家族をはじめ親族に乳がん患者がいる場合、若くして発症する可能性が高いと言われています。若年性乳がんは進行度が早いこともあり、不安を感じる場合は検診を受ける意識を高めることも有用と言えるでしょう。また、若いことから乳房の全摘出を避ける傾向 にあり、再発の可能性も高くなっています。----------いかがでしたか?若いときの検診についてはその有効性が疑問視されることもありますが、検査のデメリットと乳がんの発症を見逃すことを比べれば、受けておきたいものと言えるはず。日本において、多くの命を奪っている病気には違いありません。自治体の補助 を受けることもできるため、うまく活用して油断することのないようにしたいものですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜6位)】乳がん検診に行く頻度は?()●文/パピマミ編集部
2016年09月30日小林麻央さんが乳がんにより闘病中であることが報じられ、世間に大きなショックを与えました。命の危険にさらされることはもちろん、場合によっては治療で乳房を失ってしまうこともあり、乳がんは女性にとって無視することのできない病気です。早期発見できれば治癒率は高いと言われる乳がん。検診を受けた方がいいと分かっていても、つい後回しにしてしまったり、いざ検査となると怖くなってしまったりすることもありますよね。そこで、パピマミ読者のみなさまに「乳がん検診を初めて受けたのはいつですか?」 というアンケートを実施しましたので、みなさんの回答を見ていきたいと思います。●乳がん検診を初めて受けたのはいつですか?・1位:30〜34歳……30%(145人)・2位:25〜29歳……19%(93人)・3位:35〜39歳……16%(75人)・4位:40〜44歳……15%(73人)・5位:20〜24歳……12%(59人)・6位:45〜49歳……3%(14人)・7位:10代……2%(8人)・8位:50〜54歳……1%(7人)・9位:60歳〜……1%(4人)・10位:54〜59歳……1%(3人)※有効回答者数:481人/集計期間:2016年9月23日〜2016年9月26日(パピマミ調べ)●半数近くの人が30歳前後で初めて受診『若いとがんの進行も早いと聞いて、若いからこそやらなければいけないと思い受診しました』(30代女性/主婦)『「あのときやっておけば良かった」と後悔しないように、できるだけ早く受けた方がいいと思います』(20代女性/事務職)もともと乳がんは40代後半から50代にかけて発症することが多い病気とされていましたが、近年、20代から30代の若い女性の発症率も高まっており、若いからといって安心できるものではありません。乳がんで闘病中の小林麻央さんも現在34歳ということで、同年代の女性にとっては決して他人事とは言えないはずです。芸能人が乳がんにかかったという報道を目にすることも増え、今回の結果からも、若いころから危機感を持っている女性が増えている ことが伺えます。●40歳前後での初受診が3割『検査と聞くとどうしても腰が重くなってしまって、後回しにしてしまいますね』(40代女性/主婦)『40過ぎるとまわりの人もみんな受け出して、私もそろそろかなと思って受けました。補助があるので、金銭的な負担もなくなるというのが大きいですね』(40代女性/パート)国の指針では、40歳以上の女性を対象に2年に1回の受診 が勧められており、40代を目安に積極的に受診する人が多いようです。40歳をすぎると自治体による費用負担があり、安価に検診を受けることができるため、それがきっかけとなるのでしょう。もし全額自己負担となると、マンモグラフィ検査と超音波検査で1万円を超える費用 が必要となるため、40歳未満での検診に気後れする人もいるはずです。●10代から20代前半で受けたという人も『私の母親が若くして乳がんになったので、自分もその可能性があると思って受けました』(20代女性/大学生)家族に若くして乳がんになった人がいるなどの場合、遺伝性乳がんの可能性があり、発症リスクが高くなる と言われています。そのため、かなり早期から乳がん検診を受けることもムダとは言えないでしょう。しかし、若い人の場合、乳腺密度が高いこともあり、マンモグラフィ検診では病変を見つけにくい といったこともあります。早期の検診が自分に必要かどうかは、医師によく相談するようにしましょう。----------いかがでしたか?早期発見が自分の命を助けることになると頭では分かっていても、検査に痛みがあることや乳房という場所柄、あまり積極的に受けたいものとは言えない乳がん検診。本格的な検診ではなくても、セルフチェックでしこりやへこみがないか確認することはできます。小さな変化があったときにすぐに気づけるよう、危機感を持ち日頃から観察することが、結果として自分の命を守ることにつながる のではないでしょうか。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜10位)】乳がん検診を初めて受けたのはいつですか?()●文/パピマミ編集部●モデル/神山みき(れんくん)
2016年09月28日エムティーアイが運営する健康情報サイト「ルナルナ」はこのほど、「乳がんと検診について」の調査結果を発表した。同調査は8月、10~50代以上の会員3万9,153名を対象にインターネットで実施したもの。乳がんのセルフチェックをしたことがあるか尋ねたところ、35.3%が「ある」と回答。64.7%は「ない」「やり方がわからない」と答えている。乳がん検診についてどのような方法を知っているか聞くと、74.1%が「マンモグラフィー」と回答した。自由回答にも「名前はわからないが胸を機械で挟むもの」といった回答が目立ち、マンモグラフィーのイメージが強いことがわかった。次いで「触診」(66.9%)、「エコー」(49.3%)となっている。実際に乳がん検診を行ったことがあるか尋ねると、30代前半までは受けたことがないと回答した人が大半だった。20~24歳に至っては、94.1%が「受けたことがない」と回答している。30代後半になると、その割合はほぼ半々になり、40代以降は受けたことがあると回答した人が圧倒的に多いという結果になった。50歳以上は83.6%が「受けている」と答えている。検診に行ったきっかけで最も多いのは、「自治体からのお知らせ」(40.5%)で、次いで「年齢と共になんとなく」(36.3%)となった。検診を受けたことがないと回答した人に、その理由を聞くと、最も多かった理由は「面倒・忙しい」(36.2%)だった。以後、「痛そう」(36.1%)、「費用への不安」(35.8%)と続いている。検診を受けてどうだったか尋ねたところ、72.9%が「受けてよかった・安心できた」と回答した。次いで多かったのは、「定期的に受診しようと思った」(38.3%)、「思ったよりも簡単な検診だった」(34.8%)となっている。ルナルナベーシックコース監修医・松村圭子医師によると、乳がんは自分で見つけることのできる数少ないがんであるという。定期的に自己検診する人ほど、小さい段階でがんを発見することができるとのこと。ルナルナファミリーコース監修医・竹内正人医師も、「乳がんは一般的に進行速度が遅いがん。まずは検診を受けてほしい」と自己チェックを含む定期検診を呼び掛けている。
2016年09月27日最近、芸能界では立て続けに“乳がん”を患う女性が出てきていますね。とくに小林麻央さんは30代前半でステージ4(他の臓器へがんが転移し、末期の状態)まで進行していたことが分かり、世間に大きな衝撃を与えました。これまで、なんとなく「乳がんは40歳から」というイメージがありましたが、小林麻央さんの件で早いうちから検診を受けようと思った人も少なくないはず。そこで今回は、パピマミ読者の皆さんに“乳がん検診を受けたきっかけ”について聞いてみました!●乳がん検診を受けたきっかけは?・1位:自発的に受けた……34%(50人)・2位:受けたことがない……28%(41人)・3位:人間ドックの項目に入っていた……13%(19人)・4位:芸能人が乳がんになったという報道を見て……8%(12人)・5位:身内や知人が乳がんになったのを見て……7%(11人)・6位:胸に違和感を感じたため……7%(10人)・7位:家族から勧められて……3%(5人)※有効回答者数:148人/集計期間:2016年9月22日〜2016年9月23日(パピマミ調べ)●「自発的に受けた」という人が最多『私が住んでいる自治体では、40歳から乳がん検診の通知があった のでそれで自発的に受けました。これからも毎年受けようと思っています』(42歳女性/2児のママ)『乳がんの怖さはテレビとかで見て知っていたので、ちょうど発症が多くなる40代に入ったのを機に受けました』(41歳女性/1児のママ)乳がん検診を受けたきっかけとして最多だったのは、『自発的に受けた』で34%(50人)という結果になりました。自発的に乳がん検診を受けた人の多くは40代以上のようです。乳がんは40代から50代前半に発症率がピークになると言われているため、やはり意識する人は多いみたいですね。自治体によっては40代以上の女性を対象に検診の通知を送るところもあり、それで受けるという人もいるようです。●「受けたことがない」という人は約3割『正直まだ受けたことはありません。40代からでいいかなって思ってるんですけど、小林麻央さんの件を見て焦ってはいます』(35歳女性/1児のママ)『なんとなく億劫だから検診を受けたことはありません。うちは親戚とかにがんになった人がいない ので、大丈夫だと思います』(45歳女性/3児のママ)乳がん検診を受けたことがないという人は約3割という結果に。概ね若い年代の人に多いようですが、中には40代に突入している人でも受けたことがないという人はいるようです。20代〜30代の女性に関しては、乳がん検診を受けるかどうかが任意のため、子育てや仕事に忙しい中で自発的に受けに行くということはなかなか難しいようです。しかし、乳がんはとにかく早期発見が大切なので、1日だけでもなんとか予定を空けて検診を受けてほしいものです。また、「がんは遺伝でなるもの」という認識の人もいますが、身内に発症者がいなくても罹患することはあります。40歳以上であれば必ず受けましょう。●周囲に影響されて受けたという人は約2割『小林麻央さんのニュースを見てから受けました。30代前半でも深刻な事態に陥る可能性があることを知ったので、不安になって受けに行ったという感じです』(35歳女性/子なし)『私は母が乳がんを患っていた ので、比較的若いうちから検診を受けてきました。1年に1回は必ず受けるようにしています』(36歳女性/2児のママ)芸能人が発症したというニュースや、身内に影響されて検診を受けたという人は約2割という結果になりました。小林麻央さんが若くしてステージ4まで乳がんが進行していたことは、やはり同じ年代の女性には大きな衝撃だったようです。実際、小林麻央さんが乳がんを公表してから、検診を受ける人が2〜3割ほど増えたとも言われています。また、身内に乳がんを患っていた人がいたことから、検診の重要性を感じて受けるようになったという人もいるようです。----------いかがでしたか?乳がんの発症率は年々増加傾向にあり、現在では12人に1人が罹患すると言われています。乳がんは進行ステージが進めば進むほど、生存確率が低くなります。治療には早期発見がカギとなりますので、まだ受けたことがないという方は手遅れになる前に一度検診を受けてみてはいかがでしょうか。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜7位)】乳がん検診を受けたきっかけは?()●文/パピマミ編集部
2016年09月27日乳がん。現在、日本女性がかかるがんの中でも一番高いといわれる疾病です。最近では小林麻央さんのニュースが記憶に新しく、乳がんについて気になっているママも多いのではないでしょうか。子育て真っ最中、ましてや赤ちゃんを産んだばかりとなると、目の前の育児が最優先で、自分の病気は別世界の話だと思われる方も少なくないのでは?ですが、子育て中だからこそ、今一度自分の体と向き合ってほしい。その想いが込められたある一人の“ママ”からのメッセージをご紹介します。33歳働き盛り、1児のママこれからご紹介する文は、私の友人の手記。彼女は33歳の時、乳がんを宣告されます。結婚後も仕事をバリバリとこなし、ついこの間に待望の男の子の赤ちゃんにも恵まれて、育児の楽しさを語っていた矢先の出来事でした。乳がん患者の手記から家族のために本当に大切なこと—————————–私は乳がん罹患者です。乳がんが発覚したのは2012年12月で病状はステージⅣ、リンパ節と骨への転移があり治癒は困難。という事で延命のための治療をするしかできない状態でした。そもそも、何故発見が遅れたのか…。自分の体を大事に出来ていなかったからだと思っています。当時息子は1歳8か月を迎える所で、減らしてはいましたがまだまだ授乳中でした。そのため私自身はがん検診をする気が全くありませんでした。がん検診の受診表に書いてある「妊娠中、授乳中の方は検診を受けられません」という言葉の意味を考えたこともないのに「受ける必要がない」と勝手に思いこんでいたのです。なので、自覚症状としてあった胸の張りは乳腺炎、腰痛は当時していた仕事のせいだと思っていました。それだけでなく、そのどちらの症状も異常と言える状態だったのに、ちっとも改善しない治療をずっと続けていました。小さい息子の育児に追われ、なかなか先生に言われた通りの通院ができなかったのですが、もっと自分の体を思いやっていれば病院でも「やっぱりおかしいからもっときちんと調べて!」と言えて、もう少し早い段階で発見出来たのではないかと思います。その後私は仕事を辞め、息子には突然の断乳を強いる事になりました。また、骨への転移のせいで抱っこも満足にできなくなりました。幼稚園で運動会の親子競技のような物も一緒に出られません。何よりいつまで一緒にいてあげられるのか…。子どもを持つお母さんや仕事をする女性は少し体調が悪くても無理をして頑張ってしまい、自分より家族や仕事を優先してしまう事が多いように感じます。けれど、それは本当に家族のためになっているでしょうか?私のように手遅れになる前に、がん検診を受けて欲しいです。早期発見できれば治療法も選べます。家族のために本当に大切なこと…。そこを今一度考えてみて下さい。子どもを抱きしめられない切なさそれから2年後、彼女は3歳の息子くんと最愛のご主人、彼女を見守り続けたご家族を残して、35歳という若さで逝ってしまいました。あっという間の2年です。晩年、彼女は自身の体験を元に、乳がん検診の大切さを訴え、がんと闘病する女性のためにとネイリストを目指してもいました。育児の傍ら、自身の治療、がん検診の啓蒙活動、夢の実現のための勉強、会いたい人に会い、行きたいところへ行く……体の動くかぎり全力を尽くそうとする様子は、母であり、女性であることの素晴らしさを体現しているかのようでした。今でも強く思い出されるのが、彼女が病気をカミングアウトした後に私が妊娠・出産し、産院から退院直後に一家で娘を見に来てくれたときのことです。私が生まれたてでフニャフニャの娘を抱っこして揺らしていると、当時2歳くらいの息子くんがママに抱っこを求めてきました。ですが、手記の通り、骨に転移してもろくなってしまったため、骨折を回避するためにも抱っこができないとのこと。「ごめんね」と小さくこぼして、悲しそうに笑みを浮かべていた彼女の姿……。読者のみなさん、今、お子さんの体重は何キロですか?「スキンシップは最高の愛情表現」とよく言われます。抱っこという形でスキンシップを求める最愛の子。しかしそれに応えてあげられない……彼女の切なさを想うと、今同じ年齢の子を持つ母として、私も胸が張り裂けそうになります。大切な人たちを想うように、早めの検診を彼女が自身の体験を通じていつも言っていたのは、「乳がんは発見が早ければ助かる」という事実。早期に見つけることができれば、対処法や治療法も選択肢があるため、生存率もかなり高くなるのです。「授乳中は乳がんになりにくい」なんて話も時折耳にしますが、彼女のように授乳中でもがんに侵される事例は確実にあり、また授乳中であるがゆえに発見が遅れる場合もあります。子育てにおいて「ママの直感が一番大切」とよく言われますが、それは自身の体についても同じこと。自分の体の機微にも目を向けてみてください。そして、ちょっとでも違和感を覚えたら、すぐに婦人科や乳腺外来などの医療機関へ!ママの笑顔が、子どもと家族の笑顔を作るのですから。
2016年09月21日こんにちは。夏休みが終わってホッと一息ついている、フリーママライターの横山かおりです。ここ数年、テレビでよく見かける有名人の『乳がん』報道。乳がんになる人口は増加傾向にあり、とても人ごとだとは思えません。もしも自分の胸にしこりを見つけた場合、「乳がんかも!」と多くの人が考えるはず。でも、まずは落ち着いてくださいね。乳がん以外にも胸にしこりができる原因はある のです。今回は、都内乳腺外科に勤める40代の女性医師にお話を伺ってきましたのでご紹介します。目次1 (1)線維腺腫2 (2)脂肪腫3 (3)葉状腫瘍●(1)線維腺腫筆者自身、20代前半のころに胸にしこりを見つけて、『線維腺腫(せんいせんしゅ) 』という診断をされました。それ以降は定期的に検診を受けています。では、線維腺腫とはどのようなものなのでしょうか?医師に聞いてみました。『10代〜20代の若い女性に多く見られる線維腺腫。腫瘍ではなく、炎症に近い“過形成”と考えられています。線維腺腫は原因がハッキリとは分かっていませんが、若い女性に多く見られることから女性ホルモンのエストロゲンが関係しているのではないかと考えられています。しこりは弾力性があり、触るとコロコロとよく動く のが特徴。エコーで見てみると境界がハッキリしています。乳がんの場合は固く動かないしこりに、ギザギザとした境界です。はっきり診断するためには細胞診といってしこりに針を刺して悪性でないかどうかを調べます』線維腺腫は大きくても3センチほどで成長が止まるので、そのまま放置していても大丈夫です。でも「動くから大丈夫」と自己判断せず、しこりを見つけた場合はまず病院で診てもらいましょう。●(2)脂肪腫女性よりも男性にできることのほうが多いようですが、『脂肪腫(しぼうしゅ) 』というものの可能性があります。医師によると、『30代〜50代にできやすいものに脂肪腫があります。これは良性の腫瘍なので特に処置をする必要はありませんが、どんどん大きくなったり5センチをこえたりするものなどは手術で切除する場合があります。脂肪腫ができる原因はハッキリとは分かっていませんが、ストレスや遺伝が関係しているとも言われています』とのこと。なんとストレスでしこりができてしまうこともあるとは驚きです。脂肪腫は首や背中、肩まわりにできることが多いそうですよ。●(3)葉状腫瘍線維腺腫と見分けがつきにくいものに『葉状腫瘍(ようじょうしゅよう) 』というものがあります。医師によると、『30代〜50代の女性に多い葉状腫瘍。初期の段階では線維腺腫と区別がつきにくいこともあります。検査は線維腺腫と同様、エコーや細胞診をします。葉状腫瘍は急速に大きくなる ことが特徴で、“数か月で10cm以上”なんてこともあり得ます。葉状腫瘍の場合は基本的に切除することになりますが、再発しやすいので取り残しのないようにしなければなりません』とのことです。どんどん大きくなっていく腫瘍、乳がんとは違いますが恐ろしいですね。しこりに気づいてどんどん大きくなるようでしたら、すぐに専門医に相談しましょう。----------必ずしも“胸のしこり=乳がん”ではないので、しこりを見つけたとしても焦らず落ち着いて病院を受診しましょう。とにかく早期発見が大切。生理終了4〜5日目 くらいが、自分で触診するのに一番適している日にあたります。自分の胸に異常はないか、毎月きちんと触って調べるクセをつけたいですね。●ライター/横山かおり(ママライター、元モデル)
2016年09月17日