有限会社IDT(大阪市浪速区)は、ミセスコンテストの世界大会であるミセスグローブの45歳以上の部、ミセスクラシックに日本代表として出場する鎌田 真紀子の挑戦を応援するプロジェクトをクラウドファンディングCAMPFIREにて開始いたしました。夢と希望があれば、年や病気に負けず、明るい未来をつかむことができるを皆様にお伝えしていきたいと考えております。61歳、世界への挑戦表紙「61歳世界への挑戦 夢と希望があれば未来は開ける」クラウドファンディングサイト ■背景還暦を過ぎて、老いていくことや、度重なる病気に見舞われ、後ろ向きな生活を送っていましたが、そんな自分を変える決心をして、人生初めてのミセスコンテスト(ミセスクイーン)にエントリー。そして、世界大会であるミセスグローブの45歳以上の部ミセスクラシックに選んでいただき、日本代表として、2022年5月に渡米することになりました。■特徴*挑戦を楽しむ新しいことを始める時に、「失敗したらどうしよう?」という不安も。たとえ失敗しても、その経験は、財産となり、次に進むことができます。「人生は一度キリ」どんなことも楽しんで生きていける心をもつことが大事。*「キレイ」は作られる背も高くないし、顔も、スタイルもごく普通、見られることも恥ずかしいと思っていたけれど、ウォーキングやメーキャップの練習、努力することで、「キレイ」は作ることができます。*夢があればいくつになっても未来は明るい今や女性の人口の半分以上は50歳を超えています。いくつになっても自分のやりたいことにブレーキをかけなくていい。■リターンについて5,000円 :世界大会での出場記念写真データをお送りします。10,000円:世界大会の映像や写真を見ながらのオンラインミーティングの参加券20,000円:世界大会のイブニングガウンコンペティションで使用するピアスと同じもの(新品)をお送りします。※その他、多くのリターンをご用意しています。■プロジェクト概要プロジェクト名: 61歳、日本代表として世界に挑戦!病気や苦手を克服し、世界に羽ばたきたい期間 : 2022年2月22日~3月26日23:59URL : ■会社概要商号 : 有限会社IDT所在地 : 〒556-0011 大阪市浪速区難波中2-8-75設立 : 2003年8月事業内容: スポーツウェア企画販売資本金 : 300万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月04日ウォーリー木下が演出をけがける舞台『僕はまだ死んでない』が2月17日(木)〜28日(月)に、博品館劇場で上演される。この度、初日17日、そして18日に主人公視点で体験できる、VR映像での生配信を行うことが決定した。本作はノンバーバル、ストレートプレイ、ミュージカル、2.5次元舞台とジャンルレスに演出を手がけ、さらには東京2020パラリンピック開会式の演出で、国内外から大きな注目を集める演出家・ウォーリー木下が挑む渾身の意欲作。病に倒れ、“ロックドインシンドローム(閉じ込め症候群)”と呼ばれる、意識はあるのに身体が動かせず、意思疎通ができない状態になってしまった主人公・直人。ベッドに横たわる彼を、幼馴染、妻、父親、担当医が囲み、状況はシリアスながらも絶妙にコメディやファンタジックな描写も掛け合わされた、濃密な人間ドラマが展開される。主人公・直人役とその幼馴染・碧役を、矢田悠祐と上口耕平が回替わりで交互に演じ、直人の妻・朱音役に中村静香、そして父・慎一郎役に松澤一之、さらに担当医・青山役に彩吹真央が出演する。病に倒れた主人公とその幼馴染の配役を回替わりでスイッチするという試みは、病気や事故や災害がいつどこで誰に降りかかるか分からない世界に生きている、ということを思い起こさせる。もしもある日突然、大切な人が、もしくは自分自身が、直人のようになったら?碧のようになったら?それぞれに湧き起こる想いを、リアルに感じ取れる作品となっている。2021年には、VR版として製作・配信された本作。今回、劇場での上演の“VR生配信“が行われる。VRゴーグル・スマートフォン・PCブラウザで視聴することができるこの配信では、主人公・直人の視点を“体験”できる舞台上に設置されたVRカメラ、最前列の視界が楽しめる“かぶりつき”VRカメラ、最後列から舞台全体を観ることができる2Dカメラの計3台のカメラを自由に切り替えて、舞台を楽しむことができる。なお、2月5日(土)10時よりチケットの一般発売もスタートする。【公演概要】『僕はまだ死んでない』日程:2月17日(木)~28日(月)会場:銀座・博品館劇場原案・演出:ウォーリー木下脚本:広田淳一出演:矢田悠祐上口耕平中村静香 / 松澤一之・彩吹真央チケット料金:7,500円(全席指定・税込)※未就学児の入場はご遠慮ください一般発売日:2月5日(土)10:00●配信日時2月17日(木)18:30公演◇直人役(ベッドに横たわる男・僕):矢田悠祐碧役(直人の幼馴染):上口耕平2月18日(金)18:30公演◆直人役(ベッドに横たわる男・僕):上口耕平碧役(直人の幼馴染):矢田悠祐チケット料金3,500円(税込)お問合せCATチケットBOX03-5485-5999(平日 11:00〜18:00)HP: チケット取扱いBlinkyWEB:2月17日(木)公演: 月18日(金)公演: ぴあ:
2022年02月04日株式会社ディアステージ(東京都新宿区、代表:岩﨑拓矢)主催による『世界は僕のCUBEで造られる』が2022年3月31日 (木) ~4月10日 (日)にあうるすぽっと(東京都豊島区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて1月11日(火)より発売開始です。カンフェティにて1月11日(火)22:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 【Side-A】メインビジュアル【Side-B】メインビジュアル2016年サンモールスタジオ最優秀団体賞を受賞した、「世界は僕のCUBEで造られる」が遂に再演!劇場も「あうるすぽっと」とパワーアップ!主人公「僕」に五十嵐啓輔、そしてツンデレなヒロイン「彼女」役に星守紗凪が決定!また、ASSH小栗諒が「彼」、西葉瑞希が「蜘蛛女」と敵役を務め、「僕」に立ちはだかります。劇団☆ディアステージ雛形羽衣は「ピエロ」、劇団Patch星璃は「シド」、また声優の倉知玲鳳が「ムーンチャイルド」と、それぞれ心の中の住人を演じます。「僕」を心の世界にいざなう「キューブマスター」を黒木文貴、「キューブレディ」を佐武宇綺、そして大林素子が「ミスブレイン」と重要な役で舞台を彩ります。さあ、さらなる進化を遂げる「CUBEの世界へようこそ」!【ストーリー】『自分の心の中に、会ったこともないもう一人の僕がいる…』『CUBE』というドラッグを飲んだ主人公「僕」は、自分の心の中に潜ってしまう。そこには、様々な四角い部屋があり、部屋ごとに「CUBEの住人」という「もう一人の僕」がいた。愛と平和のCUBE「ラブ&ピース」、堕落のCUBE「怠慢」、孤独のCUBE「ムーンチャイルド」・・・彼らは、心の中の「僕」のもうひとつの姿だったのだ。「僕」は心の中を旅して行き、新たな自分に出会い、自分を発見して行く。しかし、「CUBE」の住人の中には「僕」を削除し、現実の「僕」自身を乗っ取ろうとしているものがいた・・・!心の世界で出会う擬人化された感情達。主人公の選択で結末が変わる【Side-A】 【Side-B】のダブルエンディングで送るサイケデリックアドベンチャー!!演出家コメント「世界は僕のCUBEで造られる」は2004年の初演以来、2010、2012、2016年と再演され、2022年の本年、5回目の再演となります。初演から18年も経ちます。その度に改稿し、仕上がりも変わりつつも、本質的なテーマは変わっていません。「自分探し」の物語はそのまま私自身の物語でもあるように思います。環境は変わっても、『僕』であることは変わらないと証明するように、思い立ったら「世界は僕のCUBEで造られる」を上演してきました。そして今、あのウイルスとともに、人々の心が内側に向いているように感じます。この「CUBE」を上演するタイミングのように感じられました。誰かにとって、この作品が必要なものになるように、祈るように届けたい。多くの人の目に触れる作品となりますように。松多壱岱公演概要『世界は僕のCUBEで造られる・2022』公演期間:2022年3月31日 (木) ~4月10日 (日)会場:あうるすぽっと(東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル2F)■出演者僕 ・・・五十嵐啓輔チカ・・・星守紗凪彼 ・・・ 小栗諒(ASSH)蜘蛛女 ・・・ 西葉瑞希シド・・・ 星璃(劇団Patch)ムーンチャイルド・・・ 倉知玲鳳ピエロ・・・ 雛形羽衣(劇団☆ディアステージ)ベイビー・・・ 花岡芽佳(ASSH)ヒーロー・・・ 門野翔(@emotion)ラブ&ピース ・・・ 丸山正吾(bobjack theater/ドガドガプラス)ライフツリー・・・ 図師光博シヴァ・・・ 桜町たろ(Cu.) (劇団☆ディアステージ)シヴァ・・・ 宮ノ尾美友(Be.) (ASSH)怠慢・・・ 飯原優(Cu.) (ASSH)怠慢・・・ 小田峻平(Be.) (ASSH)フローレンス・・・ 柏木椎名(劇団☆ディアステージ)ナイチンゲール・・・ 長月明日香(劇団☆ディアステージ)ライドン・・・ 梅田祥平(ASSH)◇Cube pieces高見彩己子 加納義広渡井瑠耶角田 ・・・黒木文貴角川・・・ 佐武 宇綺トリックスター・・・ インコさん(実弾生活)ミスブレイン・・・ 大林素子■スタッフ脚本・演出 松多壱岱殺陣振付 小栗諒(ASSH)演出助手 高島紀彦舞台監督 田中聡舞台美術 照井旅詩照明 村山寛和(マーキュリー)映像 曾根久光(co:jin projects)音響 田中慎也殺陣効果音 山本美智子ヘアメイク 青山亜耶衣裳 壺阪英理佳(ASSH)WEB制作 ツカモトタダシ宣伝美術 新屋敷 翠制作 梅田祥平(ASSH)制作協力 島崎翼プロデューサー 松多壱岱(ASSH/劇団☆ディアステージ)エグゼクティブ・プロデューサー 岩崎 拓矢(ILCA)■公演スケジュール03月31日(木) 18:30【Cu.】【Side-A】04月01日(金) 18:30【Be.】【Side-B】04月02日(土) 13:30【Cu.】【Side-A】 / 18:30【Cu.】【Side-B】04月03日(日) 13:30【Be.】【Side-A】 / 18:30【Be.】【Side-B】04月04日(月) 18:30【Be.】【Side-A】04月05日(火) 18:30【Cu.】【Side-B】04月06日(水) 13:30【Cu.】【Side-A】 / 18:30【Cu.】【Side-B】04月07日(木) 18:30【Be.】【Side-A】04月08日(金) 18:30【Be.】【Side-B】04月09日(土) 13:30【Cu.】【Side-A】 / 18:30【Cu.】【Side-B】04月10日(日) 12:00【Be.】【Side-A】 / 16:30【Be.】【Side-B】※【Side-A】 【Side-B】のダブルエンディングにストーリーが分岐します!※【Cu.】 【Be.】はダブルキャストです。【Cu.】=桜町たろ(劇団☆ディアステージ)、飯原優(ASSH)【Be.】=宮ノ尾美友(ASSH)、小田峻平(ASSH)※公演内容、出演キャストは公演ごとに異なります。公演スケジュールを必ずご確認の上お申し込みください。■チケット料金【S席】特典付き:11,000円特典なし:9,500円【A席】特典付き:9,000円特典なし:7,500円(全席指定・税込)※S席は非売品ブロマイド(L版)付き※特典は非売品フォトブック■リピーター特典◆3回非売品ブロマイド①(KG版)◆5回非売品ブロマイド②(KG版)◆7回サイン入り非売品ブロマイド(2L版)◆10回希望キャストサイン入りパンフレット 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年01月12日「23歳でがん!?」第17話。23歳のときに不正出血があったえみこさん。婦人科を受診すると異常が見つかり、大病院を紹介されます。すると、なんと子宮頸がんの疑いがあることが判明! 5年間の闘病体験をつづったマンガです。23歳でがん!? 第17話※このマンガは実話に基づいた体験談です。必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 とにかく痛かった。(あくまでも私は) 痛いけど、せっかくの手術。しっかり病変部は焼いてもらわないと、再発の心配もあるし……。 必死に我慢していたけど、麻酔追加してくれたのねwでも追加しても、痛みは特に変化はありませんでした^^;なんでだ~!! ※このマンガは実話に基づいた体験談です。必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター えみこクリスマス生まれ。3人の子どもを育てる、ポンコツワーママ。夫のしでかしをキッカケに、エッセイ漫画を描き始める。温泉と食と読書が好き。お菓子は大好き。
2021年12月27日2022年7月に満80歳の誕生日を迎える作曲家の三枝成彰。節目を記念する「三枝成彰80歳コンサート」が1月17日(月) サントリーホールで開かれる。曲目はもちろん自作で「いま最も気に入っている」という自信の2作品。ひとつはピアニスト・辻井伸行の委嘱による新作のピアノ協奏曲の世界初演。そして混声合唱とオーケストラのための大作《最後の手紙~The Last Message》(混声合唱版初演)だ。大友直人指揮・東京フィルハーモニー交響楽団の共演。この公演について、三枝に話を聞いた。「すごく難しいんですよ。僕はいつも、演奏者が弾きやすいかどうかなんて考えないで作曲するから嫌われる(笑)。でもこのピアノ協奏曲は、その僕が本当に大丈夫かなと思うぐらい難しいです」三枝成彰それはもちろん初演者の力を信頼しているゆえだろう。絶大な人気を誇るピアニスト辻井伸行(33)。彼が10歳の時、コンサート・デビューの機会を提供したのがじつは三枝だった。1998年9月、神戸で行われた「三枝成彰スペシャルコンサート」で、辻井は間宮芳生作曲の愛らしい小コンチェルト《村人たちの協奏曲》を弾いて演奏家としての第一歩を踏み出した(共演:本名徹次指揮・大阪センチュリー交響楽団)。「とても素晴らしかったですよ。でもね、『世界には君と同じぐらい弾ける子供も必ずいっぱいいる。これから頑張ろうね』という話もしました。そして彼のリサイタルを毎年開くことにしたんです」小学校6年生から3年連続で行われた三枝プロデュースによるソロ・リサイタルは、オーケストラとの共演による協奏曲公演も含む堂々たるラインナップ。辻井少年にとってプロの演奏家としての経験を積む貴重な場だったはず。三枝は「ピアニスト辻井伸行」の生みの親なのだ。4年前、三枝が音楽監督を務める「トヨタコミュニティコンサート」に出演した辻井がステージ上から呼びかけた。「三枝先生、僕にピアノ協奏曲を書いてください!」いわば公開委嘱。それが今回初演されるピアノ協奏曲だ。じっくり3年をかけて2020年に完成したという作品を、シーケンスソフトの出力音源で聴かせてもらった。咆哮するオーケストラ。激しく疾走する超絶技巧のピアノ。緊張感が張り詰める。現代音楽にアンチを唱え、40代からはあえてメロディとハーモニーの復権を掲げてきた三枝だが、新作は、いわゆる現代音楽と言える作風だ。「僕は30代で現代音楽にすごく疑問を持って、そこから15年ぐらいは劇伴などの商業音楽の仕事だけして、自分の作品を書けない時期もあったぐらいなんです。でもこの歳になって、辻井くんに書く協奏曲は現代音楽でいこうと思った。なぜかというと、彼が作品を外国へ持って行く時に、メロディやハーモニーのある曲は通用しないんですね。かつてヘーゲルが、芸術というのは時代の精神を反映していなければならないと言ったように、西欧では、今さらモーツァルトやベートーヴェン風の曲を書いても芸術的価値がないと切り捨てられる。徹底しているんですね。ただ、現代音楽でも面白くしようとした。これ、僕はすごく面白いと思っているんですよ。しかも12~13分で終わる。聴く人が我慢ができるのがそのぐらい。これを40分も1時間もやられたらツラいだろうとわかってますから(笑)。そして激しく駆け抜けた最後にトイピアノが美しいメロディを奏でる。母へ、ありがとう。と」辻井がまだ乳児の頃に、我が子の才能に気づいた母いつ子さんがおもちゃのピアノを買い与え、以来、世界的ピアニストへと成長する道のりを二人三脚で歩んできた親子の物語はよく知られている。そのきっかけのトイピアノが母の愛への感謝を奏でるという仕掛けだ。一方の混声合唱版《最後の手紙》は2010年に男声合唱曲として初演された全14曲・1時間45分の大作(混声合唱版捕作:岩井美貴)。コンサートにあわせて楽譜も出版される(ピアノ・リダクション版/全音楽譜出版社)。テキストに用いられているのは、第二次世界大戦で没した兵士たちが家族へ宛てた最後の手紙や手記を集めた書籍『人間の声』(ハンス・ヴァルター・ベーア編集、高橋健二訳編/河出書房新社)。「僕がこの本に出会ったのは芸大の1年生ですから19歳ぐらいの時。いずれ音にしたいと思っていたのですが、結局書くまでに50年。半世紀かかって作曲したんですね。カントは『判断力批判』で、文学や哲学と違って音楽にはメッセージがないと言っています。やはりメッセージのないものはダメなんですよ。そのメッセージがこの《最後の手紙》です」戦死した兵士だけでなく、捕らえられ処刑されたレジスタンスや市民たち。愛する人に残した彼らの心の叫びが、厳しい音楽をまとって痛切に胸を打つ。合唱は特別編成の80人のプロ合唱団「三枝成彰傘寿記念混声合唱団」(合唱指揮:初谷敬史)。曲ごとにナレーション(露木茂)がそれぞれの手紙の背景をフォローする。「これもほとんど現代音楽に近い作品です。近いんですが、わかりやすい現代音楽なんですよ。調性のある曲もあるし、無調の曲もあって。現代音楽に対する僕のひとつの答えがこれなんです。僕たち20世紀の作曲家の人生は苦難の道です。音楽評論家は現代音楽しかダメなんですよ。そこで評価されるためには聴衆に喜ばれないものを書かなきゃならない。悲劇ですね。僕はそれに反抗して、美しいメロディの復活ということを始めたんだけど……。うーん、それも違うなとか、いろいろ悩むんですよねえ……。僕の人生はそんな葛藤の連続です」前衛的な現代音楽を最前線で受け止めた世代だ。三枝自身、高校生の頃から、入野義朗や柴田南雄ら二十世紀音楽研究所の軽井沢の現代音楽祭に通った。この音楽祭はやがて、米国から帰った一柳慧がジョン・ケージを紹介して、いわゆる「ケージ・ショック」で日本の前衛音楽の幕を開けることになる。「高校から大学の頃は、前衛こそが作曲家の本業だと思っていましたから。ケージの偶然性の音楽も、発想としてはすごいと思います。人間が書くということを捨てたわけですから。でも、切り口としては新しいけれど、それを毎回やれるわけじゃない。できることなら100年前のヨーロッパに生まれたかったですね。そうしたら新しいことだけをやっていられた。1913年の《春の祭典》以降、無調の音楽が出てきて、多くの聴衆はクラシック音楽を見放したんですね。それとは違う切り口でなにか新しいことができるのか。僕はそれを解決できないうちに死ぬんだなと思ってるけど、次の時代には、新しい切り口でわかりやすい音楽が出てくるんじゃないでしょうか」《最後の手紙》の終曲は美しいレクイエムだ。ラテン語の典礼文〈Dona Nobis Pacem(私たちに平和をお与えください)〉が、手紙を書いたさまざまな国の人々の母語で歌われる。ピアノ協奏曲の母への感謝、そして戦争で命を絶たれた人々への鎮魂と平和の祈り。2作品とも最後は静かに昇華していく。もちろん作曲上の演出ではあるだろうけれど、そこに三枝成彰という音楽家の本質がにじみ出ていると思う。取材から帰宅後、ふと思い出して聴いた、三枝の初期作品の《弦楽四重奏のためのノヴェレッテ》(1965)。当時「難解」と敬遠され、理解されなかったという峻厳な音楽の終楽章に、始めはおぼろげに、そして徐々にはっきりと、J.S.バッハの《マタイ受難曲》の有名な受難コラール〈おお、血と傷にまみれた御頭よ〉が現れて曲を閉じる。23歳の作品から最新作までを貫くその深く静謐な祈りが、三枝の優しさ、彼の本質のように思われるのだ。《忠臣蔵》(1997)以降、ライフワークと定めて取り組んでいるのがオペラ。すでに次の作品にも取りかかっている。「林真理子さんに『常磐御前』(平家物語)の台本を書いてもらってるんですよ。アリア2~3曲だけできているんですが、台本を完成させて全体を書き始めるのは2023年になってからかな。そうすると84~85歳で初演じゃない?生きてるかな?(笑)」さらにもう一本、東京・本郷に実在した菊富士ホテルを舞台に大正~昭和の文化人たちの青春群像を描くオペラの計画も、熱く語って聞かせてくれた。「構想している時が一番楽しい。書き始めると苦しい?いや、楽しいですよ。それが生きる励みですね」創作意欲の衰える気配はかけらもない。80歳コンサートも、過去の集大成などではなく、三枝成彰の「現在」を映す鮮やかな通過点。「長老」などという言葉は、この人にはいつまでも似合いそうもない。Text:宮本明<公演情報>三枝成彰80歳コンサート2022年1月17日(月) 東京・サントリーホール大ホール開場 17:00 / 開演 18:00指揮:大友直人ピアノ:辻井伸行ナレーション:露木 茂(最後の手紙)合唱:三枝成彰傘寿記念混声合唱団(合唱指揮:初谷敬史)管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団曲目:新作『ピアノ協奏曲』~辻井伸行委嘱作品(世界初演) / 『最後の手紙~The Last Message』(混声合唱版初演)(混声合唱版捕作:岩井美貴)チケット購入リンク:プロフィール1942年生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修了。在学中に安宅賞を受賞。代表作として、オラトリオ「ヤマトタケル」、オペラ「千の記憶の物語」等、映画音楽に「優駿」「お引越し」「機動戦士ガンダム~逆襲のシャア~」「機動戦士Zガンダム」、テレビ番組の音楽に、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」等、多数。1989年、日本アカデミー賞映画音楽部門最優秀音楽賞を受賞。国際モーツァルテウム財団の依頼で、モーツァルトの未完曲に補筆・完成したことも話題となった。オペラ作品をライフワークとして16作品掲げており、代表作としては1997年5月には、構想に10年近くをかけたオペラ「忠臣蔵」を完成・初演し、各界の注目を集めた。さらに2000年5月には愛知県芸術劇場でオペラ「忠臣蔵」改訂版を再演し、2002年1月には東京新国立劇場にて再演。2004年、プッチーニの「蝶々夫人」を下敷きとした新作オペラ「Jr.バタフライ」を初演、好評を博す。このオペラは2006年、イタリア・プッチーニ音楽祭でも再演された。これは同音楽祭における初の外国人作品の上演であり、プッチーニ以外の作曲家の作品としても初の上演ともなった。著書に「大作曲家たちの履歴書」(中央公論新社)、「三枝成彰オペラに討ち入る」(WAC出版)など。2007年、紫綬褒章受章。2008年、モノオペラ「悲嘆」、ピアノ協奏曲「イカの哲学」を初演したほか、日本人初となるプッチーニ国際賞を受賞。2010年、オペラ「忠臣蔵」外伝、男声合唱と管弦楽のための「最後の手紙The Last Message」を初演。2011年、渡辺晋賞受賞。2013年、オペラ「KAMIKAZE―神風―」を世界初演。2014年8月、イタリア・プッチーニ音楽祭にて、オペラ「Jr.バタフライ」イタリア語版を初演。2016年1月、富山と東京にて同作品の日本初演を行った。2017年10月に林真理子の台本、秋元康の演出により、オペラ「狂おしき真夏の一日」を世界初演。同年、旭日小綬章受章。2020年、文化功労者顕彰を受けた。関連リンク三枝成彰 オフィシャルウェブサイト:
2021年12月23日柱に抱き付くようにして、カメラ目線で素敵な笑顔を浮かべる1人の女性。ツインテールに、色白な肌が魅力的ですね。彼女は、2021年11月現在、17歳の菜桜(なお)さん。モデルとして活躍しています。モデルとして活動する彼女は、ダウン症を抱えており、同月現在までに40回以上にわたる手術を受けてきました。Twitter上で、菜桜さんの姿を投稿している、親の@nao_Angel_smileさんは、「一部の人から心ない言葉をかけられた」と明かしています。ダウン症じゃなければとても可愛かったろうに…そうコメントがきた。可愛いと思うその気持ちだけじゃダメなのね…ダウン症でごめんねってそれもおかしい。所詮ダウン症じゃん、普通の可愛いモデルがいるから必要ない…いろいろ言われる。娘の夢を応援したい。障がいがあってもなくても夢は持つのは自由 pic.twitter.com/sU3WaESjOn — NAO (@nao_Angel_smile) November 28, 2021 モデルはかわいさやスタイルのよさを活かして、洋服や商品などを魅力的に見せる職業。病気の有無は関係ありません。ですが、ダウン症に偏見を抱き、配慮に欠けた言葉をかける人もいるようです。菜桜さんは、SNSだけでなくメディアなどでも注目され、多くの人から認知されるように。その反面、「知られるようになったからこその影響も出ている」と、菜桜さんの親は痛感していました。他人に娘の存在を知られれば知られるほど、応援してくれるかたも増えますが、その逆も…。すべての人に理解をしてもらうことは無理なのは分かっていますが、嫌なら見なければいいのに、見ては何かをいってくるんですよね。菜桜さんに寄せられているという心ない言葉に、「怒りがおさまらない」「やるせない気持ちになる」といった反応が上がっています。病気に限らず、国籍や人種など、多種多様なバックグラウンドを持つ人が生きている現代社会。少しでも、偏見や差別がなくなっていき、誰もが安心できる社会が到来するのを、願うばかりです。[文・構成/grape編集部]
2021年11月30日まちおこし、ローカルビジネスを軸とした事業を行う株式会社RPGworksが、新時代的大衆食堂「世界食堂」を2021年12月17日(金)に埼玉県所沢市でオープンいたします。オープンにあたりこの度、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にてプロジェクトを実施しております。クラウドファンディング「CAMPFIRE」 外観美味しい料理の提供だけでなくソーシャルデザインも意識した事業として、地域の職人や料理人と手を組み施工開始いたしました。私たちは「新しい大衆食堂」として、元来のリーズナブルな地域の食堂感を残しながら世界の様々な料理が食べられる場所としてお客様に楽しんで頂きたいと考えています。また、郊外特有の様々な課題の解決策として施工段階からオープン後もソーシャルデザインを意識した「ごはん屋さん」となっています。また、飲食店のクラウドファンディングでは今までにはなかった構成として物語調のライターと漫画家が参加しての内容となっており、長い文章でも読み進められるよう工夫された文面も併せてお楽しみいただければと思います。【世界食堂】所在地 :〒359-1124 埼玉県所沢市東住吉7-9 ティーイングビル201席数 :35席営業時間:11:30~24:00(予定)現在2021年12月17日オープンを目指し鋭意準備中となります。■クラウドファンディング概要タイトル: 令和に始まる新時代的大衆食堂「世界食堂」を埼玉県所沢市につくります!(所沢駅)実施期間: 2021年12月31日まで目標金額: 200万円URL : <リターン品について>ドリンク提供チケットやコース料理。その他に、シェフがあなたの食べたい料理をメニュー化するリターン。1日店長になれる券などをご用意しております。【会社概要】名称 :株式会社RPGworks代表者:代表取締役 角田 テルノ所在地:埼玉県所沢市山口647-4設立 :2020年8月資本金:300万円 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月30日イラストレーターであり、チアダンスの講師でもあるサトウユカさんによる連載マンガ「44歳チアリーダー!」の第17話。今回は、肩の力を抜くことについて。肩に無駄な力が入りがちだと健康面でも美容面でもあまり良くありません。肩に力が入りがちな方は、少し意識して肩の力を抜いてみませんか。★前回:「追いかけたい!」 毎日を楽しく過ごす人生の先輩たちに憧れて #44歳チアリーダー1644歳チアリーダー17話肩の力はいつの間にか入っている!皆さま、肩に無駄な力が入っていないでしょうか!?例えば包丁を使っているとき、歯磨きをしているとき、パソコンを使っているとき。無意識に、必要もないのに、ものすごく力を入れていたりしていませんか? 私がそうでした!レッスンに長く来てくれている50代のYちゃんも、最初は常にものすごく肩に力が入っていて、「肩の力抜いて抜いて~」と何回言ったかわからないくらいでした。が!! 1年くらいたったある日、ストンと力が抜けたのです。「Yちゃん! 肩の力抜けてるよ!」と2人できゃっきゃと喜びました。不思議なのですが、体って少しずつ少しずつ変わっていき、ある日パーンと目に見えて変わるのですね。本人が一番うれしいとは思うのですが、生徒さんの体が変わったのを見ると、私もひとりで乾杯したくなるほどうれしいです。肩の力を抜いて健康&美しくなろう!肩に無駄な力が入っていると、肩凝りにもつながるし、肩が上がって首が短く見えますが、力を抜いて肩をスッと下げると、首も長くなりデコルテが美しく見えると思います。健康と美、一石二鳥な訳です♪時折「肩に力入っていない!?」と自分で気にしてみてください。うわ! めっちゃ力入ってる! とびっくりするかもしれません。そうしたら意識して力を抜いてみてください。何度も繰り返していると、そのうち力が抜けた状態のほうを体が覚えてくれると思います!※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。★関連記事:「この子は信用できる」五十路ショッピングで望む言葉はお世辞ではなく… #五十路日和 26★関連記事:「そんなに?」がんの手術前の検査まつり、一番つらかったのは… #43歳で腎がんになった話 10★ウーマンカレンダー連載マンガをもっと読む著者/サトウ ユカ(44歳)イラストレーター&チアダンス講師&19歳17歳男子の母。30歳でチアと出会って魅力にハマり、講師の資格を取って30〜70代の大人女子たちに広めている♪ Instagram:@cheerdanceclass.genie
2021年11月23日私には5歳と2歳の息子、生後8カ月の娘がいます。しっかり者のお兄ちゃんである長男、まだまだ手がかかる次男と長女。下の子2人に手がかかるため、長男には「お兄ちゃんよろしくね」とつい言ってしまい、頼ってばかりいました。そんなあるとき、兄弟喧嘩をして次男を思いっきり叩いている長男を見て私は叱ってしまったのですが、そのときの返答で長男にごめんねと思いました。 頼りになるしっかり者の長男わが家の長男は幼稚園ではクラスのリーダー役を任されており、先生たちからも「しっかりしていますね」とよく声をかけてもらえます。家では親の手伝いだけではなく、下の子2人が泣いていたらあやしてくれたり、遊び相手になってくれるほか、時には長女にごはんを食べさせてあげたりとよく面倒をみてくれるしっかり者。 わが子ながら長女が生まれてからますますしっかりしたなと思っています。そんな長男を私たち夫婦は本当に頼りにしています。 いつもと違う長男の姿そんな頼りになる長男ですが、あるときの兄弟喧嘩でいつもとは明らかに違う姿を見ました。わが家の子どもたちはおもちゃやお菓子を取り合ったり、仲良く遊んでいるなと思った次の瞬間には喧嘩が始まったりなど、毎日と言っていいくらい兄弟喧嘩をしています。 しかし、その日は長男が次男の頭を何回も叩いている光景を目の当たりにしました。いつもとは違う様子に私は驚いてしまい、叩くのを静止し、長男を叱りました。 2人ばっかりずるい! 抱っこしてよ!私が叱ると長男は一時目をそらし黙っていましたが、「なんで僕ばっかり怒られるの!」との返答が。なぜ叩くのか長男に聞くと「いつも2人ばっかりずるい。僕も抱っこされたい」とのこと。この言葉に私はハッとしました。 考えてみると、買い物に行くときなどは下の子2人を優先して抱っこしていて、長男には「ちょっと待ってね」と言うことが多かったなと……。こんなやりとりが原因で長男の不満が爆発してしまったのかと思い、反省しました。 しっかり者で頼りになる長男。下の子2人に手がかかるためついつい頼ってしまっていました。いつもと違う長男の姿を見て、我慢させてしまうことが多かったなと反省。お兄ちゃんになったとはいえ、まだまだ甘えたい5歳児。これからは長男と2人で接する時間を作りながらたくさん抱っこしてあげたいなと思います。 監修/助産師REIKOイラストレーター/おもち著者:西川しょた普段は看護師として勤務する5歳と2歳の息子、0歳の娘の父。育児に関する体験談を中心に記事を執筆している。
2021年11月06日2019年10月に逝去された和田誠さんが17歳から19歳までに綴った日記帳を、一冊の本にまとめた『だいありぃ』の発売を記念して、TOBICHI東京で「だいありぃ 和田誠の日記展1953 ~ 1956」が開催されることとなった。イラストレーター、 映画監督、 グラフィックデザイナーなど、 多彩な才能で活躍された和田誠さん。 2019年10月に旅立たれた後、事務所の棚の奥から6冊のノートが発見された。 表紙に「だいありぃ」と書かれたノートは、17歳から19歳の間に和田さんが綴った日記帳。映画を観に行ったり、絵を描いたり、レコードを買い集めたり、麻雀をしたり、またある試験では、なかなかいい点数をとれていなかったり。大きな事件が起こるわけではなく、淡々と好きなことをして過ごしていた学生時代の和田さん。のちの膨大な仕事につながる、「和田誠」の礎になるものが6冊に記されていたのだ。このノートをそのままデータ化、和田さんの手書き文字のまま、 『だいありぃ』という1冊の本にまとめられ10月上旬に発売された。「だいありぃ 和田誠の日記展1953 ~ 1956」では、その『だいありぃ』の中から選り抜いた和田さんの日々を、連動するイラストや写真とともに展示する。また和田さんが夢中になって集めたAl Jolsonのレコードや、ご友人から特別にお借りした和田さんから届いたはがきや年賀状、手作りののれんなども本展でお披露目。 さらに、会場で『だいありぃ』を購入すると、特製のクリアシールがプレゼントされる。現在、“東京の文化案内所”「ほぼ日カルチャん」では東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「和田誠展」をいちおしとしてご紹介しながら、 「知ってるようで知らなかった和田誠さんのプロフィール展」を開催中。 和田さんの膨大なお仕事のなかから代表作をいくつかピックアップして展示しているので、こちらも合わせてチェックしてほしい。【開催情報】■「だいありぃ 和田誠の日記展1953 〜 1956」期間:2021年11月3日(水)〜11月14日(日)場所:TOBICHI(東京都千代田区神田錦町3-18 ほぼ日神田ビル1F)時間:11:00〜19:00■「知っているようで知らなかった和田誠さんのプロフィール展」場所:ほぼ日カルチャん (東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO4階 )期間:開催中、11月18日まで時間:11:00~20:00 (渋谷PARCOの営業時間に準じます)
2021年10月29日全世界で空前の社会現象を巻き起こした伝説のアクション超大作『マトリックス』の新章『マトリックス レザレクションズ』の公開日が12月17日(金)に決定。全米公開の12月22日に先駆けての公開となる。さらに、本作に出演する豪華キャスト陣が『マトリックス』の衝撃を振り返る、特別映像も到着した。登場するのは、主演のキアヌ・リーブスをはじめ、トリニティー役のキャリー=アン・モス、ナイオビ役のジェイダ・ピンケット・スミスら前作からの続投キャスト。さらに、ネオを導くモーフィアス役のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世(『アクアマン』のブラックマンタ役など)、ネオの宿敵エージェント・スミス役のジョナサン・グロフ(Netflixオリジナルシリーズ『マインドハンター』主人公のFBI捜査官ホールデン役など)、ほかにもニール・パトリック・ハリス、ジェシカ・ヘンウィック、プリヤンカー・チョープラーなど、新章で初登場するキャスト陣も多数登場し、『マトリックス』の印象的なシーンと共に、自身が『マトリックス』と出会った時の感動や衝撃、後世に与えた影響についてそれぞれ語る様子が収められている。主演のキアヌは、「『マトリックス』を作ることは、自分を超えた新しい世界への挑戦だった」と当時を振り返るとともに、「『マトリックスで人生が変わった』と言われたら、『ありがとう、僕もだよ』と答えているんだ」と、作品の影響力の高さをキアヌならではの温かみ溢れる言葉で表現。キャリー=アン・モスは、本作で人生が大きく変わったことを「一生に一度のチャンスだった」と表現し、「『よけてみな(Dodge this.)』があんなに有名になるなんて!」と多くのファンに愛されている劇中セリフに言及。そのほか、興奮気味に『マトリックス』について語るキャストたちのコメントは必見だ。また、日本公開日が決定した本作から、ムビチケが登場。ムビチケカードのデザインには、黒い背景に緑色の文字が流れる、作品を象徴する印象的な「マトリックス・コード」が採用された。『マトリックス レザレクションズ』特別映像【発売情報】『マトリックス レザレクションズ』ムビチケカード価格:一般 1,500円(税込)※詳細情報は映画公式サイトをご覧ください。『マトリックス レザレクションズ』12月17日(金)より公開
2021年10月15日予期せぬ妊娠に直面する16歳の少女の苦悩と選択を描き、第80回アカデミー賞では脚本賞にも輝いた『JUNO/ジュノ』(2007)をはじめ、都会に憧れる17歳のヒロインの成長を描いた『レディ・バード』(2018)、年上男性との生涯忘れることのできない情熱的な恋に落ちる17歳のひと夏を描いた『君の名前で僕を呼んで』(2018)、さらに昨年には、卒業パーティーの一夜で高校生活を取り戻そうとする2人組の女子高生を描いた『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』が日本でも大ヒットするなど、眩しくも複雑で、刹那的な10代を描いた映画は世代を超えて観る者の心に鮮烈な感動を与えてきた。時代の変化とともにその描き方も多様化する中、今年の夏も10代が体験する初恋や苦難を描いた作品が目白押しとなっている。憧れ、嫉妬、別れ、瑞々しい少年の初恋『Summer of 85』8月20日(金)より公開フランス映画界の巨匠であるフランソワ・オゾンが描く、少年たちの刹那の恋の物語。16歳の少年アレックス(フェリックス・ルフェーヴル)は、ある日セーリングを楽しもうとひとりヨットで沖に出たところ、突然の嵐に見舞われ転覆してしまう。そんな彼を助けたのは、自然体で飄々とした18歳のダヴィド(バンジャマン・ヴォワザン)。運命的な出会いに、急速に惹かれ合う2人。しかし、「ほんの一瞬も離れたくない」と願うアレックスを待ち受けていたのは、不慮の事故によるダヴィドとの突然の別れだった――。生きる希望を失ったアレックスだったが、ある夜にダヴィドと交わした、「どちらかが先に死んだら、残された方は墓の上で踊る」というイカれた誓いに突き動かされる。そして彼は、心の痛みと向き合いながら、ダヴィドと過ごしたかけがえのない“6週間の青春”の物語を書き綴っていく。オゾン監督自身が実際に18歳の青春を過ごした1985年を舞台に、当時の感情を投影しながら少年たちのひと夏の恋を鮮やかに映し出す本作。初恋の喜びや不安、嫉妬や葛藤。愛している相手に「ただ、自分だけを見てほしい」と願う気持ちは、誰しもが経験した10代の“痛み”。あどけなさが残る主人公のアレックスが、溶けるような甘い時間と身を切り裂かれるような別れを経験し、ゆっくりと大人へと成長していく姿には共感必至。少女は、自分の意志で人生を選び取る『17歳の瞳に映る世界』現在公開中本作が長編映画3作目となる新進気鋭の女性監督エリザ・ヒットマンによる少女2人のロードムービー。愛想がなく、友達も少ない17歳の高校生オータム(シドニー・フラニガン)は、ある日望まない妊娠が発覚する。彼女の住むペンシルベニア州では、未成年者は親の同意がなければ中絶手術を受けることができないため、いとこであり唯一の親友スカイラー(タリア・ライダー)と共にニューヨークへと旅立つ。中絶のため田舎から大都会へと向かう旅路で、やるせなくなるほど苦難の連続が彼女たちに降りかかる中、必死に支え合う2人の友情にも心が締め付けられる1作。本作で長編映画デビューとなるシドニー・フラニガン演じるオータムが直面している現実をうかがい知れるシーンは、世代や国境を越えた共感をもたらすだろう。背伸びしがちな“思春期あるある”が満載『スザンヌ、16歳』8月21日(土)より公開20歳の新人女性監督スザンヌ・ランドンが脚本・主演も務めた新世代のフランス映画。同世代の友人たちに退屈している16歳のスザンヌは、ある日劇場の前で年の離れた舞台俳優・ラファエル(アルノー・ヴァロワ)と出会う。彼もまた、繰り返される舞台や生活を退屈に感じていた。年の差があるにも関わらず惹かれ合うふたりだが、彼に夢中になればなるほど、スザンヌは思い描いていた“16歳”を失っているように感じ始める。スザンヌが15歳の時に執筆したという本作は、自身が当時抱えていたという思春期の機敏な感情や恋愛への憧れを鮮明に描き、大人びた“生意気な”16歳を体現。周りの友達とは合わない、同級生の男の子は子どもっぽく感じる、“大人の男性”に憧れる、といった子どもでも、大人でもない“思春期あるある”満載の本作では、16歳の自分に思いを馳せたくなる。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月16日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLCSummer of 85 2021年8月20日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURESスザンヌ、16歳 2021年8月21日より渋谷ユーロスペースほか全国にて公開
2021年08月01日ペンシルベニアからニューヨークへ、望まない妊娠をした主人公オータムの旅路を描いた『17歳の瞳に映る世界』。この度、本作の原題『Never Rarely Sometimes Always』の意味が明かされるシーンの本編映像が解禁となった。解禁された本編映像は、オータムたちが訪れるプランドペアレントフッド(全米家族計画連盟)での印象的なシーン。プランドペアレントフッドとは、世界的にリプロダクティブヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)を提供する非営利団体のアメリカ支部。実在する施設で撮影されたこのシーンは、オータムが中絶手術を受ける前に、診察室でカウンセラーから「相手との関係もきかせて。とても大事なことなの」と問診を受けている。立ち入った質問をする、との前置きのあと「答えは4択。一度もない、めったにない、時々、いつも。テストじゃないから」と優しく語りかけるカウンセラーに、終始表情が硬いオータムも「オッケー」とようやく口を開く。「この1年間で相手がコンドーム装着を拒否した?」「相手が避妊の邪魔をして妊娠させようとした?」「相手に脅された?」「相手に殴られたり、暴力をふるわれた?」「一度もない/めったにない/時々/いつも」(Never/Rarely/Sometimes/Always)から1つ選び、慎重に答えていくオータム。答えづらい質問が続くこのシーンは、緊張感のある撮影となることが予想されたが16ミリフィルムによる長回しで撮影された。エリザ・ヒットマン監督は、少しでもオータム役のシドニーの負担を減らすため、静かで落ち着ける部屋と時間を用意し、後半のシーンに集中できるよう、質問には自身の家族のことを答えるよう伝えたという。徹底的な配慮が行われ撮影されたこのシーンは、原題にもなった印象的なシーンでもある。これらの質問への回答が4択であるのには理由がある。当事者が答えやすいようにという意図だけでなく、セカンドレイプを防ぐため。性暴力に遭った女性自身にその詳細を語らせることは、セカンドレイプにあたる恐れがあり、本人を傷つけてしまう可能性がある。詳細を聞くことは中絶手術を行うには直接必要ない情報だが、暴力の有無は再発防止のために必要な情報。施設で働く人々はプロフェッショナルに徹し、すべきことをする。また、実際にセンターで働く女性がカウンセラーとして出演したことで、よりリアリティのあるシーンともなった。監督は、メディカル・センターに勤めるケリー・チャップマンから「エリザ、中絶は決してただの危機ではないのです。家の中で起こっている秘密は、20分では解決できない。妊娠、セクシュアルヘルス、パートナーによる暴力、暴力から安全を確保する方法、すべてが絡み合っている」との話に胸を打たれ、このエピソードを物語に取り入れたと語っている。さらに「映画が信頼できるものであってほしい」との願いから、この場面のような会話をこれまで何度もしてきているケリーを、カウンセラー役としてキャスティングしたと明かしている。本作では、こういったやりとりを過度な演出一切なしで忠実に再現したことで、オータムの絞り出した回答とその隠された思いに気づくシーンとなっており、「原題の意味が分かったシーンで号泣した」「この言葉の意味を絶対に忘れない」といった感想がSNS上では飛び交っている。『17歳の瞳に映る世界』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月16日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC
2021年07月23日ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)、サンダンス映画祭2020ネオリアリズム賞受賞をはじめ、世界各国の映画賞を賑わせた『17歳の瞳に映る世界』が、先週7月16日(金)より公開。Web上には「やっと本当に素晴らしい映画を観れた」「沁み入る良さ」「傑作!!」「言葉にならないぐらい揺さぶられた」「優れたシスターフッド映画」など、賞賛の声が続々と上がっている。今回は、本作のロケ地となった主人公オータムといとこのスカイラーが暮らすペンシルベニア・シャモーキンと、2人が訪れたニューヨークのスポットを紹介する。主人公たちが住む街のモデルは「時代をさかのぼるような気持ちに」映画本編内で主人公たちの暮らす町として「ペンシルベニアのエレンズボロ」というセリフがあるが、これは架空の町。モデルとなったのは、ペンシルベニア州ノーサンバーランド郡シャモーキン。「脚本を書く際に土地柄は大事」と語るエリザ・ヒットマン監督は、ペンシルベニアを舞台に選んだ理由として「ニューヨークからたった2~3時間の距離ですが、時代をさかのぼるような気持ちになります。石炭業が盛んになるにつれ発展していきましたが、今や炭鉱は閉鎖され、こうした小さな町は無の中に置き去られているのです」と話す。シャモーキンの街で行われた撮影では、町の人たちの協力が大きな助けに。プロデューサーのアデル・ロマンスキーは「物語の性質も性質ですし、そもそも保守的な町であるけれど、町の人々は私たちを温かく迎えてくれて、食料品店や学校といったロケーションを見つけるのを快く手伝ってくれたのです。これは、オータムがどんな町に暮らしているのか、その感じをつかむのに大いに助けになりました」と語った。ちなみに、オータムが尋ねるクリニックはクリスチャンによって運営されている「Crisis Pregnancy Center」という施設がモデルで、女性の職員が対応するが、中絶を思いとどまるよう説得する団体。経済的支援、育児支援、養子縁組などの情報を提供し、全米で約2300の施設が存在している。去年のバイデンvsトランプの米大統領選において、ペンシルベニアは中絶を女性の権利として認めるバイデンと中絶反対の立場をとるトランプで票がはっきりと分かれるほど、センシティブな土地柄といえる。アメリカ中のバスが到着するポートオーソリティバスターミナル主人公のオータムといとこのスカイラーは、シャモーキンから約5時間かけて、バスでニューヨークへ移動する。その玄関口となるポートオーソリティバスターミナルはアメリカ最大のバスターミナルで、平日は1日あたり平均して約7,000台のバスで20万人、年間では5,300万人を輸送する。24時間動いている地下鉄へも直結しており、泊まる場所のない2人が時間を潰したベンチ、バスで出会うジャスパーと訪れたファストフード店やボーリング場、カラオケもポートオーソリティ内にある。地下鉄ではストリートミュージシャンが常時演奏しており、思わずスカイラーが足を止め、体を揺らす場面も。本編で少女2人は、重いスーツケースを懸命に運びながら、ポートオーソリティからニューヨーク中へ移動を続ける。これについて監督は「映画の中でニューヨークに来る人は、たいていニューヨークを好きになります。しかし実際のニューヨークは、移動しようと思うと厄介な街。私が捉えようと思ったのは、まさにそういう面でした」と話す。彼女たちの瞳を通して映るニューヨークの街は、まさに旅行者が経験するリアリティ溢れるニューヨークとなった。泊まる場所のない2人が一晩過ごすチャイナタウンフェアお金がなく泊まる場所のない2人は、夜を明かすためゲームセンターで過ごす。そのゲームセンターのモデルとなったのが、チャイナタウンフェア。1944年にオープンしたチャイナタウンフェアは、2011年に閉店。その後2012年に再オープンした。なかでもオータムが劇中プレイする、ニワトリと対戦するTic-Tac-Toeゲーム(三目並べ)が有名で、2002年ごろ撤去されたが、幼少期にチャイナタウンフェアで実際にプレイした監督の希望により今回再現された。映画『恋に落ちて』(84)の中でもロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープが訪れ、Tic-Tac-Toeゲームをしている。地味なゲームを選んだオータムと対照的に、スカイラーが日本でもおなじみのダンスダンスレボリューションで踊るのも「それっぽい!」と膝を打つシーン。中絶手術のために訪れるヘルスセンターニューヨークに到着したオータムは、2つのヘルスセンターを訪れることになる。撮影は実際にプランドペアレントフッド(全米家族計画連盟)の提供するニューヨーク州北部やペンシルベニアの複数のセンターで行われた。オータムは2つめのヘルスセンターで中絶手術を受ける前に、診察室でカウンセラーから問診を受ける。病歴や性経験に関する質問から始まるこのシーンは、16ミリによる長回しの撮影、かつパーソナルな質問が続くため、緊張感のある撮影となることが予想された。そこで監督は、少しでもオータム役シドニー・フラニガンの負担を減らすため、静かで落ち着ける部屋と時間を用意し、後半のシーンに集中できるよう質問には自身の家族のことを答えるよう伝えたという。キャストへ徹底的な配慮が行われ撮影されたこのシーンは、原題にもなった印象的なシーンでもある。プランドペアレントフッド(全米家族計画連盟)とは?世界的にリプロダクティブヘルス/ライツを提供する非営利団体のアメリカ支部。全米で約600の施設を運営している。マイノリティや生活困窮者の利用も多い。『17歳の瞳に映る世界』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月16日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC
2021年07月19日望まない妊娠をした少女の数日間の旅路を描いた『17歳の瞳に映る世界』。本作で見事スクリーンデビューを果たし、全米の映画祭で俳優賞を総なめにした主演シドニー・フラニガンと、スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』にも起用された“いとこ役”タリア・ライダーのインタビューが到着。すでに日本でも話題を呼んでいる2人の演技と関係性がどのように生まれたのか、その理由が分かるものとなっている。主人公オータムを演じた、新星シドニー・フラニガンは、本作で初めて演技をして映画出演を果たし、歌声も披露して喝采を浴び、全米の映画賞でブレイクスルー賞、女優賞を総なめにした。シドニーが本作へ出演することになったのは、彼女が14歳のときにエリザ・ヒットマン監督のパートナーが撮影していた『Buffalo Juggalos』という作品のロケハンでヒットマン監督と出会い、フェイスブック上で友達になったことがきっかけだった。「(エリザは)私が部屋で音楽を演奏している動画をフェイスブックで見て、私が20歳の時に『17歳の瞳に映る世界』のオーディションに来ないか、とメールをしてきました」。エリザの目に止まり、映画のオーディションに誘われたシドニーだったが、シンガーソングライターである彼女は演技について「やりたいかどうかわからなかった」と明かす。初めての映画撮影の心細さ、「これこそがオータムが経験すること」しかし、脚本を読み「私にとって、とても重要な物語。リアルで、誰にでも起こりそうな力強いシナリオ」と感じたシドニーは「自分に何ができるか確かめよう」と監督からの誘いをチャンスと捉え、挑戦することを決意したという。そんなシドニーも、初めての映画撮影の現場では心細く、気が弱くなっていたが「これこそがオータムが経験することなんだ」と受けとめ、妊娠をしたことを親にも相談できないまま、ペンシルベニアからニューヨークへ旅に出るオータムの孤独や暗闇を体当たりで演じた。頑固で、なんでも自分ひとりで解決しようとするオータムには、心に寄り添ういとこのスカイラーがいる。オータムの近くでいつも彼女の良き理解者となり、言葉を交わさなくともお互いの心を支え、前に進む原動力になっている2人の関係は本作の見どころの1つ。いとこのスカイラーを演じたタリア・ライダーは「スカイラーはとても賢い女の子」だと説明する。アルバイト先のスーパーでは客にしつこくパーティーに誘われ、店員からは手を握られセクハラをされる。苦々しく思うことばかりで、つい「男だったらと思う?」とオータムに聞くなど、女性としての生きにくさを多く経験している彼女だが、「世界には不公平があること、男の子と女の子の違いもある。あの年で、自分に若い女子としての魅力があることも気づいている」と、大人びた魅力の理由について分析する。もしシドニーに同じことが降りかかれば「同じ方法をとる」作品で描かれる2人の絆は素晴らしいものだが、現実でも2人は縁を感じていたようだ。シドニーはタリアについて「同じ(ニューヨーク州)バッファローの出身だと知って、それだけでつながりを感じた」とふり返る。そんな2人に対してヒットマン監督は、さらに絆を深めるべく宿題を出したという。「この映画で描かれる旅とセリフと、プライベートに関する個人的な性格を表す質問に対して、答えをノートに書きました」とシドニー。それを翌日に交換し合ってお互いの理解を深め、壁をなくして撮影に挑んだ結果、シドニーが「撮影時間以外も本当に仲の良い友人になれました」と言えば、タリアも「もしシドニーに映画と同じようなことが降りかかれば、私はオータムを守るためにスカイラーがしたように、シドニーにも同じ方法をとるでしょう」と語り、劇中同様、堅い絆が生まれたことを語った。最も印象深い“質問シーン”は「感情と経験を頭の片隅から引き出した」完成した本作を見た感想と観客の反応について、タリアは「彼女たちが危機を乗り越え17歳らしい素朴さを見せる、純粋な唯一のひとときに涙が溢れました。サンダンスでもベルリン映画祭でも、瞳を濡らした人々が劇場から出てくる姿を見ました。どちらの映画祭でも、何人もの女性が私のところへ来て、オータムとスカイラーの物語と映画への感謝を伝えてくれました。観客のみなさんがこの物語にある種の聖域を見つけ出したのだと、とても心が温まりました」と語る。また、シドニーは本作の原題である「Never Rarely Sometimes Always」(全くない 稀にある 時にはある 常にある)と質問されるシーンについて、「自分の感情と経験を頭の片隅から引き出しただけです。でも、それはとても繊細でパーソナルなことだから何も言いたくない」と語った。シドニーの待機作は『Rounding』(原題/アレックス・トンプソン監督)。シンガーソングライターとしても活躍し、「Starjuice」というバンドのフロントマンでもある。労働者階級の町、人間関係、不安、ティーンエイジャーの怒りを表現する楽曲をアコースティック・ギターにのせて歌っている。一方、タリアは12歳でミュージカル「マチルダ」のホーテンシア役でブロードウェイに出演。また、15歳にしてミア・マイケルズ監督・振付による、ダンスによって社会正義を訴えた短編映画『Only we know』を製作。12月10日公開予定『ウエスト・サイド・ストーリー』に出演、ブロードウェイの常連や著名俳優と共に「ジェッツ」のコーラスを務めている。英国版「VOGUE」の「2021年ハリウッドの新時代をリードする6人の俳優」に選出されている。『17歳の瞳に映る世界』は7月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月16日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC
2021年07月15日犬と暮らしている、飼い主(@wanco15sai)さん。愛犬は、子供の頃とても怖がりだったといいます。雷や花火など大きな音を怖がる犬は少なくありません。いつも大きな音に驚いていた愛犬は、17歳まで成長しました。音に怯えていた愛犬ですが、現在はというと…。臆病で恥ずかしがり屋のウチのワンコは、17歳になりました。17年一緒にいます。17年間、足元にいます。 pic.twitter.com/psW4qI1ZtR — ワンコ17歳 (@wanco15sai) July 10, 2021 17歳になった愛犬は老いによって、雷の音も、雪が落ちる音も聞こえなくなってしまいました。しかし、今でも飼い主さんの足元に寄り添っているという愛犬。きっと、子供の頃から怖い時は飼い主さんの足元にいることで安心していたのでしょう。だから17歳になっても、安心できる場所として足元に寄り添っているのかもしれません。投稿には「最後で泣きました」「長生きしてほしいな」「そばにいる温かさは変わりませんね」などの声が寄せられていました。飼い主さんは「老犬との暮らしがみなさんに伝わり、歳をとったという理由で捨てられる保護犬が、少しでも減ってくれたら嬉しいです」とコメントしています。飼い主にとって、犬や猫などのペットはいつまでたってもかわいい存在でしょう。いくつになっても、体が老いてきてもたくさん愛してほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年07月11日『ムーンライト』のバリー・ジェンキンスをはじめ強力なプロデューサーが製作に名を連ね、高校生2人の数日間の旅路を描く『17歳の瞳に映る世界』。この度、第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)、サンダンス映画祭2020ネオリアリズム賞など絶賛を得た本作のエリザ・ヒットマン監督のインタビューが到着した。「女性たちの語られざる旅の物語」を作りたい「アイルランドで中絶ができなかったために亡くなった女性の記事を読んで、本当に落ち込みました。そこからインターネットでアイルランドとその中絶法について、妊娠中絶が違法とされている現状を学んだのです。そして私は思いました。これこそ私が作りたい映画だと。女性たちの語られざる旅の物語です」とヒットマン監督。このアイルランドでのニュースがきっかけとなり、『17歳の瞳に映る世界』の製作に至ったという。しかし、その舞台に選んだのはアイルランドではなく、ペンシルベニアとニューヨークだった。「もしこの物語がアメリカで起こったとしたら? と考えました。(舞台をニューヨークに決めた理由は)中絶手術のためにニューヨークにやってきても、手術が高額なため、どこにも泊まることができず、夜にベンチで寝なければならない女性の記事を読んだからです」と語る。その後、自身が妊娠。『ブルックリンの片隅で』(2017年/日本未公開)の製作・公開を経て、トランプ大統領就任時(2017年)にはウィメンズマーチ(女性の権利向上をめざす運動)にも参加したというヒットマン監督は、自らが経験したことをもとに企画を練り直したという。「私がこの登場人物だったら、この窮地にどこに行くだろうか」劇中ではオータムが妊娠に気づくも、誰が父親なのかはっきりと明示せず、彼女の住むペンシルベニア州の町では中絶ができない、ということのみが描かれる。そんなオータムと彼女を支えるいとこのスカイラーが次に向かうところは、親の同意なしに手術を受けられるクリニックがあるニューヨークだ。ヒットマン監督は「彼女たちがニューヨークの地下鉄の駅で眠る日を含めた数日間の旅が始まります。地下鉄で出会う男、何度も繰り返されるクリニックへの訪問、下心のある男との時間に耐えなければいけなくなるのです」と、女性であるというだけで受ける理不尽な出来事について思いをめぐらせる。さらに「多くの病院と全米家族計画連盟と、個人経営のクリニックにも行きました」と、綿密な取材を行ったという監督。その中のひとつ、チョイシズ女性医療センターでは、本施設に勤務しているケリー・チャップマンに出会った。監督は、彼女からかけられたある言葉が「私の胸を刺した」という。その内容とは、「中絶だけの問題ではない。家の中で起こっている秘密は、20分(診察時間)では解決できない。妊娠、セクシュアルヘルス、パートナーによる暴力、暴力から安全を確保する方法、すべてが絡み合っている」という事実だった。「映画が信頼できるものであってほしい」という思いを持つ監督は、「主人公のリアクションに対し、見る人たちも自ら選択するような感覚を持ってもらいたかった」と、そのエピソードを物語に取り入れることにし、実際にメディカル・センターに勤めているケリーを映画に登場させた。「中絶手術のプロセスを完全に描く映画を作っているわけではなく、その過程を通して登場人物が感じていることを描きたかった。だから私は彼女を映画にカウンセラー役として、キャスティングすることにしました」と、その理由を明かす。最後に、エンディングについて「私はこの映画が『#MeToo運動』や、前進しているけれど多くの女性が非力さを感じている問題と繋がっていると思っています。この映画のエンディングは複雑で、より現実的です」と監督。「オータムが家に向かうバスの中、観客も安らぎを感じ、彼女もついに眠りにつく。しかし、同時に、彼女はすべての問題が待つ家へと向かってもいます。私は『17歳の瞳に映る世界』のエンディングが別の物語の始まりだと感じています」と語り、これからも彼女たちの茨のような旅が続いていくことを示唆している。『17歳の瞳に映る世界』は7月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月16日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC
2021年06月24日全米大注目の新星女優&新鋭監督による少女たちの旅路を描いた『17歳の瞳に映る世界』。この度、主人公の学生オータムが、望まぬ妊娠という現実に直面するシーンの本編映像と監督エリザ・ヒットマンのコメントが到着した。ペンシルベニアに住む17歳の学生オータム(シドニー・フラニガン)は、吐き気を感じる日々に、意を決して妊娠センターを訪れる。今回解禁された本編映像は、そのセンターで妊娠検査を行った結果を見ながら、オータムと職員が静かにやりとりをするシーン。職員が「陽性みたいね」とオータムに語りかけると、「陽性だけど、陰性の可能性はある?」と、妊娠の事実を受け入れられずに一縷の望みをかけて質問をする。「ないわ。陽性は間違いなく陽性よ」との答えに、険しい表情でうつむくオータム…。彼女が17歳にして、その人生のなかで最も大きな事実を知る瞬間から、少女たちの旅路が始まることになる。本作のスタート地点ともいえるシーンだ。新進気鋭の女性監督エリザ・ヒットマンは、この本編映像で映し出されたアメリカの小さな町によくある“妊娠センター”について「医療施設に見えるけれど、免許を持った医師は居なくてあてにはならない」と言う。「実際に話に行くと温かく迎えてくれた。彼女たちは良い人たちだったけれど、情報は限られていてその意図は、(中絶はできず)つながりのある支援先や養子縁組の情報を提供するのみ」だという。そして、当時妊娠中だったエリザ監督は自らそのセンターで妊娠検査を受けたそうで、そこにいる女性たちと会話をし「セリフのいくつかは、彼女たちとの会話をそのまま使った」と、本作のリアリティあふれるやりとりの秘密を明かした。「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)」という言葉をメディアで目にする機会は増えてきたものの、本作で描かれるオータムたちの旅路は、現代を生きる私たちの心に突き刺さるに違いない。『17歳の瞳に映る世界』は7月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC
2021年06月19日予期せぬ妊娠をした17歳の少女が故郷のペンシルベニア州からニューヨークへと向かう旅路を描く『17歳の瞳に映る世界』。この度、メガホンをとったエリザ・ヒットマン監督からコメントが到着した。本作のメイン写真は、ペンシルベニアに住む主人公のオータムが唯一の親友であるスカイラーの肩にもたれかかり、不安な表情を浮かべている写真が選ばれた。気鋭の女性監督エリザ・ヒットマンは、「これは女性たちの語られざる旅の物語」と語るように、バスの座席に座り、外の景色を見ながら想いにふけるオータムや、病院の待合室でスカイラーがオータムを気遣う場面など、少女たちが不安を胸に抱きながら旅を続ける様子を場面写真でうかがうことができる。「オータムが孤独な物語を抱えていること、それが暗闇であることを観客に感じ取って欲しい。一方で、スカイラーは無垢で楽観主義者。彼女にも状況を打開する解決策はないけど、彼女のエネルギーのおかげで、彼女たちふたりは旅の目的を果たすことができるのです」と監督が語るように、2人の強固な関係性が観る者を惹きつけていく。エリザ監督は、2013年、『愛のように感じた』(7月公開予定)を製作。サンダンス国際映画祭NEXT部門でプレミア上映され、ニューヨーク・タイムズ紙の批評欄で取り上げられて話題に。続く2017年に製作した『ブルックリンの片隅で』(Netflix配信)は、サンダンス国際映画祭ドラマ部門のコンペティションでプレミア上映され、監督賞を受賞など各国の映画祭を賑わせた。そして、長編映画3作目の本作で第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞、サンダンス映画祭審査員ネオリアリズム特別賞を受賞。日本での劇場公開作品は本作が初めてとなる。『17歳の瞳に映る世界』が7月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC
2021年05月30日こんにちは、マメ美です!4歳の長女あーちゃんと、9ヶ月の次女みーちゃんの育児に日々奮闘しております!今年度から年中組になり、毎日色々な発見や経験をしてどんどん成長していく長女あーちゃん。今日はそんな彼女の成長中な様子を書いていこうと思います。■憧れから広がる世界なぜかヘッドホンに強い憧れを持ち始めたあーちゃん。実家の兄のヘッドホンを見つけて大はしゃぎした後、ヘッドホン姿の自分を連写してしばらく眺めてウットリするほどです(^_^;)ヘッドホンとかイヤホンとかは、なんとなくまだ早いかな〜なんて思っていたので「もうちょっと大きくなったらね〜」と言っていたのですが…。いつも聴いている曲をイヤホンで初めて聴いて、感動で固まっていました(笑)イヤホン初体験で娘の世界はものすごい勢いで広がったようです。ヘッドホンなんて手にした日にはずっと聴いてそうだなぁ…(~_~;)■食べられなかった卵そんなあーちゃんですが、小さい頃はアレルギーで卵を食べることが出来ませんでした。しかしアレルギー病院に通い負荷試験などを経て、現在は無事に全卵を食べられるようになりました。アレルギー発症時は出先でのことで、どうしようもなくて救急車を呼びました。その時の恐怖は今でも忘れられない。アレルギーの薬は離さずに持ち歩いていたし、卵を触ったら手を洗っていたし、卵を食べさせた日は夜中なかなか眠れなかった。え…? 君の中の卵の扱いってそんな感じなの?(笑)しかも毛がないしって…(^_^;)たしかに髪の毛が生えるのが遅かったので、1歳を過ぎても可愛い格好があまり似合わなかったり、男の子に間違えられたりしていました。そしてそれは見事にみーちゃんにも引き継がれているようで…(^_^;)「卵関係ないんじゃないかな〜」という私に「いや。絶対卵だってぇ!!」と語尾強めに言ってくるので、「もしかしたらホントに関係してるのかも…」なんて考えてしまう今日この頃なのでした(⌒-⌒; )これからもたくさん世界を広げていってね!
2021年05月17日第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)、サンダンス映画祭2020ネオリアリズム賞受賞などを多数受賞した『17歳の瞳に映る世界』。その公開日が7月16日(金)に決定し、2人の少女の旅路と困難を映した予告編、ポスタービジュアルが解禁となった。今回解禁となった90秒予告編では、「男だったらと思う?」というスカイラー(タリア・ライダー)の問いかけから始まる。次のショットではエコー画面と予期せぬ妊娠をしたオータム(シドニー・フラニガン)の腹部から顔のアップまでが印象的に映し出される。「母親になる自信がない」という彼女の言葉に呼応するように、いとこのスカイラーと2人はバスに乗り込んでニューヨークへ。ニューヨークに着いたふたりは、重いスーツケースを抱え、慣れない土地で一夜を過ごす場所を探すなど、なんとか目的を果たそうとするが、地下鉄では男性にニヤついて見つめられ、出逢ったばかりの男性にも太ももを触られる場面も…。たどり着いたクリニックでは、「4択で答えて――“一度もない、めったにない、時々、いつも”」という原題(Never Rarely Sometimes Always)でもある問いにオータムは涙を流す。「悲しみに気づいたとき、ただ隣にいてくれた」というナレーションと共に最後は笑顔も…。「悲しみに気づいたとき、ただ隣にいてくれた」というナレーションと共に、最後には笑顔が見られる少女2人の連帯を感じさせる映像に。加えて、30秒予告も解禁となっている。また、ポスタービジュアルは、主人公オータムといとこのスカイラーが肩を寄せ合う姿が印象的。彼女たちの瞳には、一体どんな世界が映し出されるのだろうか。『17歳の瞳に映る世界』は7月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:17歳の瞳に映る世界 2021年7月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2020 FRIENDS IN TROUBLE LLC / FOCUS FEATURES LLC
2021年04月28日現在、私は7歳、5歳、4歳、2歳の4人の子をもつ20代の母親です。初めての出産は17歳のときでした。今では4人の子どもたちに囲まれて、忙しくも楽しい毎日を過ごしています。そんな私の初めての出産体験談を紹介します。 それぞれの思い私が妊娠に気がついたのは妊娠3カ月のときです。妊娠がわかったときはとてもうれしかったのですが、これからどうしたらいいのか何もわからない不安もありました。17歳ということもあり、家族とも話し合いをしましたが、「若いのに大丈夫なのか」と心配されるばかりでした。その心配はとてもありがたく思ったのですが、私の中では若いから母親になることはいけないと言われているように感じたのです。 その後も話し合いを重ね、産むことに賛成してもらえたときはとても安心できました。同時に、若くても大丈夫だと思ってもらえるような母親になりたいと思いました。家族の協力もあり、落ち着いた環境の中で、妊娠生活を送ることができたことはとても感謝しています。 想像以上の痛みと感動私は出産予定日3日前の妊婦健診で、赤ちゃんの頭が少し大きく、それに加え私の骨盤が狭いと担当の医師に言われました。そのため出産予定日の前日から入院をして、陣痛促進剤を使用することに。初めての出産に加え、まだ17歳で情報共有する先輩ママも身近にいないため、ネットで陣痛促進剤による出産のことを調べました。 実際、陣痛促進剤の点滴が始まると、おなかの張りや生理痛のような痛みがありました。ですが時間が経つにつれて我慢ができないほどのおなかの痛みになり、声を出さずにはいられませんでした。そしてこの激しい痛みこそが、陣痛だと気づいたのです。 そして、9時間の陣痛を乗り越え、無事に赤ちゃんと会えたときは安心とうれしさで自然と涙が溢れました。そして支えてくれた家族の大切さが身に染みてわかることができた瞬間でした。 子育ては何事も全力で初めての出産の次は初めての子育てに奮闘する日々が待っていました。私は通信制高校に在学していたため、学業に追われているときもありました。そのため泣くばかりの赤ちゃんに困り果て、一緒に泣いてしまうこともありました。そんなときは家族の手を借り、学業とバランスをとっていきました。 離乳食が始まったときは、親に作ってもらっていたごはんを自分で作る練習からでした。母に教えてもらいながら調理の仕方を学び、アレルギーなど赤ちゃんにあげてはいけない物を保健師さんに聞きました。学ぶことが多く大変でしたが、赤ちゃんの笑顔のために頑張ることができました。 赤ちゃんがハイハイをするようになると、トンネルのおもちゃなどを購入。私も一緒になって遊びました。体力が尽きず一緒になってとことん遊べるところは若くてよかったなと思います。 10代の出産で不安もありましたが、周りのサポートのおかげで頑張れました。ひとりで抱えずに相談したからこそサポートを受けることができ、相談することの大切さにも気がつけたのでよかったです。当時のアドバイスのおかげで今も頑張れていると思います。現在も家族にサポートを頼むこともたくさんありますが、これからもわからないときや不安なときは家族や周りの方などに相談していきたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修/助産師REIKOイラストレーター/ムチコ著者:河村アリス7歳、5歳、4歳、2歳の4人の母。4人の子どもと忙しくも楽しい日々を満喫中。自身の子育て経験をもとに執筆している。
2021年04月27日ザック・エフロンが主演したコメディ映画を、世界で初めてミュージカルとして上演する『17 AGAIN』。この作品で初舞台を踏み、主演を務めるのが竹内涼真だ。“負け組”としての人生を受け入れていた35歳の主人公マイクがバスケットボールのスター選手だった17歳の頃の姿に戻り、家族の絆を取り戻そうと奮起する様子を、彼はどのように立ち上げるのか──。昨年11月末に行われた製作発表を経て、カンパニーでの全体稽古に入って約2週間というタイミングで話を聞く機会に恵まれた。演出・谷賢一と二人三脚で「演劇の“筋肉”を鍛える」──製作発表の前から、歌とダンスの自主トレに励んでこられたそうですね。ドラマ撮影の合間を縫ってレッスンに取り組んでいました。そこでベースはできた気がしますけど、実践として吸収できているのはカンパニーでの稽古に入った最近ですね。初舞台ということもあって「自分がいちばんこの現場で何もできない」状況に置かれています。──演出を手がける谷賢一さんは、初舞台の竹内さんにどう働きかけてくださっているんでしょうか?役のこと、場面ごとの感情、観客への届け方……舞台に初めて出演する僕の視座に立って一緒に考えてくださるので、本当にありがたいです。まだ何も始まっていないし終わってもいないのに、谷さんにはすでに何度も感謝していますね。──映像と演劇で、お芝居のやり方に違いを感じました?全然違いますね。これまで映画やドラマでしてきた演技が、舞台だと通用しないことがよくわかりました。映像だと、セリフは”相手”に伝えるもの。でも舞台の場合、相手だけにセリフを言っても観客の皆さんに届かないんですよ。「いま相手にこんなセリフを伝えています」って状態を見せなきゃいけない。自分と相手役の方だけで完結させず、観客に届けるための意識も必要だとわかった時には一瞬パニックになりましたね。──その考え方、谷さんがツイートされていた世阿弥の能楽論「離見の見」ですね。演者が、自分から離れて観客の立場で自身の姿を捉え、演技についても客観的な視点を持つことが大切である、と。谷さんは「立ち稽古初日で“離見の見”が話題に挙がった」とおっしゃっていました。まさに! でも僕、最近ドラマで客観的に自分を捉えることをやめていたんですよ。観客の視点を取り入れて演じると、どうしても「こう見られたい」って自意識が入り込む。それってキャラクターを演じる軸がブレてしまうことでもあるんです。だから客観は監督に託そう、って。ただ、演劇の世界では役者も観客の立場から自分を捉えて表現しないと届かない。映像におけるお芝居の考え方とまったく違うことに、稽古の早い段階から気づかせてくれた谷さんにはやっぱり頭が上がりません。──具体的に、どんなシーンを稽古していて気づいたんですか?驚き、怒り、悲しみ……マイクの感情が大きく動いた瞬間ですね。映像だったらカメラがアップしてくれるから、表情でその変化を見せられる。たとえば日本人を演じる場合、喜怒哀楽や本音は“隠す”お芝居がリアルなんですよ。それでもこぼれてしまう瞬間に、ドラマがある。一方で舞台は映像と違ってカメラに“寄って”もらえないから、体全体で表現する必要があります。でも場数を踏んでいない僕には、まだその引き出しや筋肉が圧倒的に足りなくて。──演劇におけるお芝居の“筋肉”を、谷さんと二人三脚で鍛えている最中なんでしょうか?そうですね。たとえば「ここで一度立ち止まってみたら、マイクの悲しみが伝わるんじゃない?」と実際に谷さんに演じていただく場合もあります。そこからイメージを膨らませる作業を繰り返していくような。──1ヵ月半後、開幕の時にどれだけ筋肉がつくか楽しみですね!僕らしく演じるということももちろんですが、まず基本動作を徹底したいですね。そこから自分のスタイルがにじみ出ればいいな、と思っています。さえない35歳は「映画よりダサい仕上がり」──原作映画でザック・エフロンとマシュー・ペリーが二人で扮した主人公マイクを、竹内さんは一人で演じます。過去のインタビューで「それぞれの年齢でしっかり役づくりを行い、その差が大きいほどおもしろくなる」とおっしゃっていましたが、現時点でどのように取り組んでいらっしゃいますか?35歳のマイクは「こんなお父さんにハグされたくないわ……」ってイメージで清潔感がなく、映画よりかなり太っています。容姿を整えることを諦めてそんなに腹も出ていたら、そりゃマギー(娘)もアレックス(息子)もイヤだろうって人物造形。パンツ一丁でいびきかきながら寝てるんだろうな……とか、酔っ払って帰ってきて「ねぇママ〜」とか言いながらスカーレット(妻)にウザ絡みしてそうだな……とか。一度ポスター用にビジュアル撮影しましたけど、「やり直した方がいいんじゃない?」ってくらいダサい仕上がりになりそうです(笑)──映画の中年マイクは、人生と家族に疲れ果てた哀れな男に見えました。そうなんですよ。僕も、映画の大人マイクは妻との不仲と子どもたちの思春期が重なってしまった不幸な男に見えました。会社では新人の女性社員に先に昇進され、自分の席が無くなってしまって。でもミュージカルでは「うまくいかない結果を招いた原因は、すべてマイクにあった」って描き方になるかもしれません。──ミュージカル化に際して設定をアレンジするんでしょうか?いちばん最初の家族シーンで、35歳のマイクがどれだけダメな父親で、家族の抱える悩みやトラブルに気づけていないか……ということを観客に伝えておく必要があるんですよね。谷さんいわく、「その方が17歳に戻った時に『うーわ、俺って周りがこんなに見えていなかったのか』って彼のショックを強く伝えられると思うから」って。──一方で、バスケットボールのスター選手だった17歳のマイクはどのように演じますか?劇中のほとんどが17歳の姿で、冒頭の35歳と見た目も振る舞いも変わるから……それほど強く意識しなくても演じ分けができる気がしています。大切なのはコメディ要素をどこまで出すか。見た目はイケてる17歳だけど中身は35歳だから、どうしてもオヤジくさい言い回しが出てくるんですね。お客さんにも「わ、オッサンくささ全開だけど大丈夫?」って感じてもらった方がよいのか、それとももっと隠して演じた方が伝わるのか……そのバランスはこれから稽古場で見つけていきたいですね。キーをひとつ上げたら感情が乗って突き抜けられた──製作発表で披露されたミュージカルナンバーのうち、「The Greatest Prize」が印象的でした。どんな楽曲なんでしょうか?一幕ラストを飾る楽曲ですね。トラブルを抱える娘・息子を前にしたマイクが、「17歳に戻れた奇跡を無駄にせず、みんなの絆を絶対に取り戻すぞ!」と家族の“再生”を誓って一幕が終わります。──マイクの想いが炸裂するナンバーを、竹内さんはどのように歌おうとしていらっしゃいますか?実は一昨日、製作発表で披露したキーよりひとつ上げて歌ったら……ものすごい感情が乗って突き抜けられたんですよ! ピアノの伴奏がない自宅では、おのずと歌いやすいキーで発声していたようで。それを先生にお伝えして個別レッスンでも高いキーで歌ってみたら、うまく行って嬉しかったです。──製作発表の直後にお話をうかがった時も、主人公の感情を表すのに「ハンドマイクだと違和感があったからヘッドセットに変えてもらった」とおっしゃっていましたね。今回も竹内さんなりの試行錯誤が、うまく作用した?ミュージカル出演の目標として「セリフのようにメロディを紡ぎたい」、もっと言うなら「歌とセリフの境界線が曖昧になるほど融合できたら」と考えていたんですけど。でも最近、すべてセリフのようによどみなく歌ってしまってはもったいない……と感じるようになって。主人公の伝えたいメッセージが明確なナンバーではあえて“歌”を強調したパフォーマンスを繰り広げ、お客さんを圧倒する瞬間も大切なのかな、と。一幕ラスト、二幕に向けて爆発できるところはひとつ音程を上げて、体の内側から湧き出るエネルギーをすべて歌の中に詰め込んだ方が観客の皆さんに刺さる気がした。谷さんへの相談結果次第ではありますが、そんな気づきがありましたね。家族の再生を誓うオヤジから、元気を受け取ってもらえたら──ミュージカル『17 AGAIN』のテーマや発するメッセージについて、全体稽古が始まったいま改めて竹内さんが考えていることは?身近な存在の価値を再発見することで人生は好転する……という前向きなメッセージが込められた作品だけに、だいぶ明るい作品になりそうな予感がしています。稽古場のテンションがとにかく高い!──映画よりも明るい?はい! しかも映画よりだいぶ笑えるんじゃないかな。たとえば17歳に戻ったマイクが、自分を父親と思っていない息子アレックスと接するシーンはコメディ要素満載です。──映画だけ拝見すると、マイクとアレックスの場面にコメディ要素は感じられませんね。ですよね? でもミュージカルでは一線を画していて。今日やった稽古では、アレックスが歌っている背後でものすっごく僕(マイク)が応援していたり。息子に対して「もう花びら撒いちゃえ!」みたく突き抜けた親バカ精神が発揮されているシーンです。──姿かたちは17歳なのに、どうしても中の人35歳パパがにじみ出てしまう?そうそう! 映画のマイクはずっと正体を隠しているけど、ミュージカルでは父親バレバレなんですよ。演劇のおもしろさって、たとえばアレックスがメインの歌唱シーンでも、マイクが違う世界線にいる設定が同じステージ上につくれること。これが成立するから、マイクが父親を全開にしちゃっても平気になる。そこがすごく興味深いなって。だからこそ家族を再生しようと一生懸命もがくマイクに対して、お客さんも「がんばれオヤジ!」って声援を送れるんじゃないかな。彼のどうしようもなくダサい部分を惜しみなく晒け出すことで、映画より感情移入しやすくなっている気がします。マイクから元気をもらって、笑い飛ばしていただけたら。取材・文:岡山朋代撮影:渡邊明音★『17 AGAIN』インタビュー第2弾は、本作で振付を担当するダンサー・コレオグラファーのAKIHITOさんにインタビュー! 近日公開予定です。公演情報ミュージカル『17 AGAIN』劇作・脚本:マルコ・ぺネット作詞・作曲:アラン・ザッカリー&マイケル・ウェイナー翻訳・演出:谷賢一出演:竹内涼真 / ソニン / エハラマサヒロ / 桜井日奈子 / 福澤希空(WATWING) / 有澤樟太郎 / 水夏希 / 他【東京公演】2021年5月16日(日)~2021年6月6日(日)会場:東京建物Brillia HALL【兵庫公演】2021年6月11日(金)~2021年6月13日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール【佐賀公演】2021年6月18日(金)~6月20日(日)会場:鳥栖市民文化会館 大ホール【広島公演】2021年6月26日(土)会場:広島文化学園HBGホール【愛知公演】2021年7月1日(木)~2021年7月11日(日)会場:御園座チケット情報
2021年04月23日「僕だけが17歳の世界で」「M 愛すべき人がいて」など、10代~20代を中心に様々な世代から注目されるドラマを送りだしてきたABEMA。2019年には「フォローされたら終わり」で高校の同級生たちを通してSNS社会の歪みや闇を描き、昨年は3人の女子高校生やその親世代に性についての意識革命とアップデートを促した「17.3 about a sex」といった良作が生まれた。2021年最初のABEMA新作オリジナルドラマとなる「ブラックシンデレラ」では、「Popteen」専属モデルで女優の莉子や、活躍著しい若手俳優の筆頭・神尾楓珠らを迎えて、ルッキズム(外見至上主義)に立ち向かう“逆襲”ラブストーリーを描く。「カワイイ」「キレイ」「カッコイイ」「イケメン」…といった見た目を褒める言葉が氾濫するいま、あえて挑む本作に注目した。ミスコンに憧れる平凡女子とミスコン常連のハイスペック男子が出会う物語の舞台は、学園一の美男美女を決めるミスコンが行われる清蘭学園高等学校。莉子さん演じる平凡な女の子・神谷愛波は、幼いころのとある出来事をきっかけに、 当時のミスコン優勝者・ルイ(鈴木愛理) に影響され、自分もキラキラと光り輝く彼女のようになりたいと“ミスコン”に憧れを抱いている。そんな彼女がひょんなことから出会ったのが、同じクラスでもほとんど会話したことなどなかったナルシストで完璧なイケメン・橘圭吾(神尾楓珠)。デパートの御曹司で帰国子女、雑誌モデルでもある学園一の人気者。思わず彼をうっとりと見つめる女子生徒が続出することから、「俺に見惚れんなよ」が決めゼリフ。ランウェイを歩く圭吾のミスター清蘭ぶりは、「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」の1シーンをも思い出させる華やかさだ。彼がミスター清蘭とすれば、ミス清蘭となるのが学園一の美女と謳われ、恋愛リアリティーショーにも出演するインフルエンサーであり、日本有数の美容ブランド・カスミコスメの令嬢・香澄百合(愛花)。その取り巻きの戸田京子(長見玲亜)と水島渚(木村葉月)や、圭吾の親友・滝川隼人(兵頭功海)はまさに「花より男子」「花のち晴れ~花男 Next Season ~」に登場した英徳学園の“F4”や“C5”のごとく、羨望の視線を集める学園ヒエラルキーのトップに君臨する者たちといえる。その一方で、「私なんか…」が口ぐせで自分に自信が持てない愛波は、そんな圭吾や百合たちを親友の吉村ひまり(鈴木美羽)と遠くから見ているだけの日々。でも、圭吾と急接近したことをきっかけに、百合の勧めもあって夢の舞台・ミスコンに出場できることに。“イケメン”とは最近では性格や言動などを指して言われることも多いが、圭吾の分け隔てない態度はまさにそれだ。そして、百合から「キレイはつくれるんだよ」と教えられた愛波は、圭吾に励まされながらメイクやウォーキングからリンパマッサージ、ランニングと、ミスコンのために少しずつ自己改造を始めていく。この流れはシンデレラストーリーといえ、「野ブタ。をプロデュース」なども彷彿とさせる。だが、ミスコン当日に思いがけない出来事が起こってしまい、すべてが台無しに…。失意の中で愛波が出会うのが、自分だけの世界を持つミステリアスな転校生・島村空(板垣瑞生)で、彼との会話が愛波を変える。憧れのミスコン優勝者・ルイがあのとき、キラキラとして見えたのは、勇気、 内面の美しさが輝いていたのではなかったか。自分はどうありたいのか、省みることになった愛波をはじめ、今後、登場人物たちも変化を見せていくことになるという。★ネクストブレイク必至の若手俳優が熱演愛波役の莉子さん自身、かつて人気恋愛リアリティーショー「月とオオカミちゃんには騙されない」に出演したことがあり、SNSの総フォロワー数250万越えを誇る人気モデル。今作ではごく平凡な女子高生から、シンデレラのように変身していく姿、そこから一転して絶望に直面し、力強く前を向こうとする姿まで多彩な挑戦を見せる。また、そんな愛波とは対照的な存在、圭吾を演じるのは、昨年は10本以上の映画&ドラマに出演し、今年も主演映画『彼女が好きなものは』などが待機、存在感と演技力を磨く神尾さん。端正なルックスとクールな眼差しが印象的で、雑誌のアンケートで“NEXT国宝級イケメン”に選ばれた彼が ルッキズムに立ち向かうなんて、どんな反証を見せてくれるのか気になる。そして百合を演じるのは、「ViVi専属モデルオーディション」でグランプリを獲得し、本作が俳優デビューとなる愛花さん。同世代の憧れの存在である百合が抱える屈折した部分は、美しい外見に覆い隠されているよう。カスミコスメ社長である母・慶子(雛形あきこ)との関係が影響を与えていそうだ。一方、愛波の家庭は父(岡部たかし)が毎朝、家族の弁当を作り、母・めぐみ(須藤理彩)はキャリアウーマン。その母は「ミスコンや恋リアなんて、前時代的すぎる」と考える、いまを生きている同時代的な感覚の持ち主であることが分かる。さらに、愛波が屋上で出会う “空”が好きな転校生・空はこうしたルッキズムが渦巻く学園に一石を投じる存在になるのかも。『ソロモンの偽証』で注目を集め、『ホットギミック ガールミーツボーイ』『映像研には手を出すな!』などの作品を経て話題の映画も控える実力派・板垣さんがキッチリと締めてくれるだろう。脚本は、「チェリまほ」こと「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」が話題を呼び、「花のち晴れ~花男 Next Season~」「フォローされたら終わり」や映画『センセイ君主』『ヒロイン失格』といった、既定路線ではない学園ドラマを数々手がけてきた吉田恵里香が担当。自分にしかない個性や自己肯定について、悩みながらも少しずつ変わっていこうとする愛波の歩みをどう描いてくれるのか、期待が高まる。ABEMA4月新ドラマ「ブラックシンデレラ」は4月22日(木)22時~配信開始(全8話)。(text:Reiko Uehara)
2021年04月22日オーデイションを受け、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のイレブン役で大ブレイクしたミリー・ボビー・ブラウンも、もう17歳。しかしミリーは、ファンがいまだにミリーのことを10歳の小さな女の子のように思っていて、大人の女性に近付いていることを「受け入れていない」と「MTV News」のインタビューで指摘している。特にファンが困惑を示しているのは、最近のミリーのファッションだという。「(腹部の肌を出した)クロップトップを着ていると、『10歳の子が!』なんて言われて『いやいや、17歳だけど』みたいにね。ハイヒールを履いているときもそう。授賞式にドレスを着ていっても『50歳くらいに見える』と言われたりする。私のことを10歳のころから見ているから、そう思うんだと思う」と語った。「子どもから大人になっていく移行期間って、難しい。みんなは受け入れていないけど、私は完全に受け入れている。私は準備万端。『成長してしばらく経つし、ハイヒールを履かせてよ!』ってね」。最近の話題としては、「ストレンジャー・シングス」の共演者で大親友のノア・シュナップに自身の車を見せて、車内で一時間ほどおしゃべりしたのがすごく楽しかったと話した。『ハリー・ポッター』シリーズを観たことがなく、友達にも驚かれているという小ネタも提供した。インタビュー動画のコメント欄には、「本当に賢くて、17歳だとは思えないほどしっかりしている」という称賛の声や、「ノアとミリーが車でおしゃべりなんて!」と幼かった2人がいまや車を運転するような年になったことにびっくりする声などが寄せられた。(Hiromi Kaku)
2021年04月05日映画『17歳の瞳に映る世界』が、2021年7月16日(金)にTOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショー。バリー・ジェンキンスら製作陣による映画『ムーンライト』や『ビール・ストリートの恋人たち』を手掛けたバリー・ジェンキンスら製作陣による映画『17歳の瞳に映る世界』は、少女たちの勇敢な旅路を描いた作品。10代の<中絶>という辛い選択をひとつのテーマに、17歳の少女の瞳に映るこの世界を瑞々しく描き出している。ベルリン国際映画祭で銀熊賞受賞そんな本作は、第70回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞するなど世界中の映画祭を席巻。さらに、主人公・オータムを演じたシドニー・フラニガンは、本作が長編映画デビューでありながら、第86回ニューヨーク映画批評家協会主演女優賞や第41回ボストン映画批評家協会主演女優賞に輝くなど、早くも注目を集めている。監督・脚本は新進気鋭女性監督エリザ・ヒットマン監督・脚本を務めたのは、性的アイデンティティに悩む青年を描いた『ブルックリンの片隅で』で2017年サンダンス映画祭監督賞を受賞した、新進気鋭の女性監督エリザ・ヒットマン。誰もが言葉に出せないままに直面している苦しみや生きづらさ、それでも支えてくれる友人というかけがえのない存在を描いた珠玉の十代の物語を、是非シアターで鑑賞してみてはいかがだろう。あらすじ主人公・オータムは、友達も少なく、目立たない17歳の高校生。ある日、オータムは自身が予期せず妊娠していたことを知るが、地元・ペンシルベニアでは未成年者は両親の同意がなければ中絶手術を受けることができない。そんな中、同じスーパーでアルバイトをしている従妹であり親友でもあるスカイラーが、オータムの異変に気付いて金を工面し、ふたりで中絶に両親の同意が必要ないニューヨークへと向かう。作品詳細『17歳の瞳に映る世界』公開日:2021年7月16日(金)監督・脚本:エリザ・ヒットマン出演:シドニー・フラニガンタリア・ライダーセオドア・ペレリンライアン・エッゴールドシャロン・ヴァン・エッテン製作総指揮:ローズ・ガーネット、バリー・ジェンキンス音楽:ジュリア・ホルター2020年/アメリカ/101分/ユニバーサル作品配給:ビターズ・エンド、パルコ原題:Never Rarely Sometimes Always
2021年04月01日ドキュメンタリー映画『僕が跳びはねる理由』が2021年4月2日(金)より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国で順次公開される。自閉症者が見て・感じている世界を疑似体験会話のできない自閉症という障害を抱える作家・東田直樹が13歳の時に執筆した書籍『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール、角川文庫、角川つばさ文庫)。今まで理解されにくかった自閉症者の内面の感情や思考、記憶を分かりやすい言葉で伝えた内容が大きな感動を呼び、34か国以上で出版された。『僕が跳びはねる理由』は、そんな世界的ベストセラー『自閉症の僕が跳びはねる理由』を元に映画化したドキュメンタリー映画。本作では、自閉症と呼ばれる彼らの世界が“普通”と言われる人たちとどのように異なって映っているのかを、世界各地の5人の自閉症の少年少女たちの姿やその家族たちの証言を通して明らかにする。さらに、斬新な映像表現や音響効果を駆使することで、自閉症者が見て・感じている世界をあたかも疑似体験しているかのように体感できる作品に仕上げた。世界各国から高い注目を獲得また同作品は、世界最大のインディペンデント映画祭としても有名な第36回サンダンス映画祭のワールド・シネマ・ドキュメンタリーコンペティション部門で観客賞を受賞、2020年に開催されたバンクーバー国際映画祭では、長編インターナショナルドキュメンタリー部門観客賞&インパクト大賞をW受賞するなど、世界各国から高い注目を獲得した。作品詳細『僕が跳びはねる理由』公開日:2021年4月2日(金)~角川シネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国で順次公開原作:東田直樹『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール、角川文庫、角川つばさ文庫)翻訳原作:『The Reason I Jump』(翻訳:デイヴィッド・ミッチェル、ケイコ・ヨシダ)監督:ジェリー・ロスウェルプロデューサー:ジェレミー・ディア、スティーヴィー・リー、アル・モロー原題:The Reason I Jump/2020年/イギリス/82分/シネスコ/5.1ch字幕翻訳:高内朝子字幕監修:山登敬之配給:KADOKAWA
2021年03月29日サンダンス映画祭ワールド・シネマ・ドキュメンタリーコンペティション部門の観客賞や、バンクーバー国際映画祭で2冠を達成するなど世界で注目を集めた『僕が跳びはねる理由』。この度、自閉症スペクトラムの人たちが雨の音を聞いたとき、それを“雨”と認識するまでの思考のプロセスを追った本編映像が到着した。映像では、自閉症スペクトラムの人たちが雨の音を聞いた際に“雨が降っている”という状況を理解するまでの具体的なプロセスが、「自閉症の僕が跳びはねる理由」の原作者・東田直樹氏の言葉によって語られる。東田氏はまず「僕の目は線や面などにとらわれる」ため、“雨”独特の音を聞くと頭の中のカードをめくり、記憶の中からもっとも似た場面を探し、最後にようやくこれまでの「記憶を頼りに“雨”という単語に結びつける」ことができるのだという。その原作「自閉症の僕が跳びはねる理由」を英訳、本作の世界的ベストセラーのきっかけを作り、自身も自閉症の息子を持つ翻訳者・作家のデヴィッド・ミッチェルも、この混沌とした世界中の情報を整理し、理解するために「自閉症者はやっとの思いで対処している」と述べ、ほかの人にはなかなか伝わりづらいその内面を「直樹はいわば心の地図を描いてみせた」と感嘆する。音・言葉・景色…。あらゆる情報が溢れるこの世界では想像も及ばない労力があるということを、自身の息子の想いも含め、この書籍によって知ったことを明かすミッチェル。2013年に「The Reason I Jump」として英訳された同著は、現在では世界34か国以上で出版され、117万部を超えるベストセラー。本作にも出演しているジョスの両親(本作のプロデューサーを務めるジェレミー・ディアとスティーヴィー・リー)の目にとまったことで、本作『僕が跳びはねる理由』が誕生した。『僕が跳びはねる理由』は4月2日(金)より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:僕が跳びはねる理由 2021年4月2日より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国にて公開ã2020 The Reason I Jump Limited, Vulcan Productions, Inc., The British Film Institute
2021年03月28日Upload By 発達ナビ編集部自閉症者の独特な世界観を表現した作品編集部(以下、――) 映画の原作となったエッセイ『自閉症の僕が跳びはねる理由』は、自閉症者の内面の感情や思考を分かりやすい言葉で伝えたことで注目され、34か国以上で出版され、117万部を超える世界的ベストセラーになりました。書著を書こうと思われたきっかけを教えてください。話せなかった僕が気持ちを伝えられるようになってから、母は僕の行動について「なぜ、そんなことをするの?」と、ことあるごとに聞くようになり、僕の説明を聞いては驚いていました。僕の行動の理由が分かるようになり、僕に接する母の態度に余裕が出てきたと思います。僕は母に尋ねられなければ、自分の行動を言葉にすることはなかったのではないでしょうか。なぜなら、それが僕にとっての日常だったからです。僕の世界が母の世界と違うと知ってから、僕が見たり感じたりしている世界を母に伝え、母からは“普通”と呼ばれている人たちが見たり感じたりしている世界について教えてもらうようになりました。当時の母は僕の行動の理由を知り、親子関係がよりよくなったと感じていたようです。自閉症者である僕の気持ちを知ってもらうことで、自閉症者に関わる人たちの気持ちが少しでも楽になればと思い、この本を出版しました。――映画は「自閉症と呼ばれる彼らの世界が“普通”と言われる人たちと、どのように異なって映っているのか?」を世界各地の5人の自閉症の少年少女たちの姿やその家族たちの証言を通して追い、明らかにしていく内容でした。著書がこのような形で映画化されたことについて、どのように思っているか教えてください。すばらしい映画にしてくださり、制作者のみなさまに感謝しています。僕は、自閉症者の生きづらさや独特な世界観について文章で表現しましたが、ジェリー・ロスウェル監督は映像で表現してくださいました。多くの方にこの映画をご覧いただき、自閉症とは何かということについて考えていただければうれしいです。――本作では、自閉症のある人が世界をどのように感じているのか、視覚や聴覚で伝えている描写がありました。東田さんが完成した映画の映像を見て、感じたことを教えてください。とても芸術的な映像だと思いました。自閉症者が見ている風景のように描かれている場面がありましたが、僕が日常のすべてにおいてこのような風景を目にしているわけではありません。僕は著書の中で世界の見え方について「最初に部分が目にとびこんできます。その後、徐々に全体が分かるのです。」と書いていますが、僕の視界にそう映っているというよりは、意識の向け方がそういう感じだということです。意識というのは本人にしか分からないものだと思っていました。意識下で起きていることを映像で表現し、それを見ている人に自分の視界で起きているかのような錯覚を起こさせる映画の技術に感動しました。Upload By 発達ナビ編集部「繰り返し行動」「動きを制御できない不安」、言葉にするなら――「不安に感じるとき、繰り返し行動を行うと安心する。不確かさから自分を守ってくれる」という言葉がありました。映画のなかでも、ある女の子がキラキラしたひもをいつも持っていて、集中している時は平穏、目を離すとさまざまな刺激が飛び込んでくる描写があります。東田さんも、繰り返し行動をしていないとさまざまな刺激が飛び込んでくるのでしょうか。また、どのようなことをすると気持ちが落ち着きますか?繰り返し行動をしていないとさまざまな刺激が飛び込んでくるのではなく、さまざまな刺激が飛び込んでくるために繰り返し行動をしてしまうのです。どちらが先でも同じではないかと思われるかもしれませんが、繰り返し行動は、したくてしているのではないという意味では、自分を守るために繰り返し行動をしてしまうという表現の方が、自閉症の人の心境をよく表しているのではないでしょうか。僕も刺激には弱いです。気になる音や風景が目に入ると、自分を落ち着かせるために、いつも見ている絵本や昔の写真を見たり、手で耳をふさいだりしていました。今は、周りの刺激にもだいぶ慣れました。――発達ナビを読んでいる人たちのなかには、お子さんが突然家を飛び出してしまったりすることにどうしたらいいか悩んでいる人もいます。東田さんもよく家を出て外にいらっしゃったと言います。外に飛び出すことで得たかったものはなんですか?外に出ることで自分が何かを得たかったわけではなく、脳が僕にそう指令を出すのです。外に出てしまったら、あとは歩き続けるだけです。赤い靴を履いた女の子のように、僕はただ目的地に向かって足を動かします。目的地といってもどこを目指しているのか、自分でもよく分からないのです。自分がどうなるのかなんて考えませんでした。自分の行動を自分でうまくコントロールできないというのは、なぜこんなことをしているのか、自分でも説明できない状況なのだと思います。僕の場合は、警察に保護されたり、車にひかれそうになったりしたことで、勝手に外に出て行かなくなりました。――東田さんは、記憶は線でつながっておらず点としてばらばらに存在し、突然思い出されるといいます。そのような時間の感覚を持っていることで大変だと思う点、逆に良いと思っている点等があれば教えてください。大変だと思っているのは「前にやったでしょ」「もう忘れたの?」などと注意されることです。普通の人たちは、これくらい覚えているのは当たり前という前提のもと、僕たちが記憶していないことに対して、叱ったり怒ったりします。けれど記憶というのは本来、意思の力だけでどうにかできるものではなく、脳の機能も関係しているものではないのでしょうか。僕がこんな文章を書けることを不思議に思われる方もいますが、僕が言う「点のような記憶」というのは、記憶が線のようにつながらないだけで、場面ごとの記憶はあるということです。場面としての記憶があれば、言葉や知識そのものは増えていきます。僕の記憶で良かったと思っているのは、過去から現在、どの地点においても、自分という人間の存在感が変わらないことではないでしょうか。小さい頃の自分も今の自分もそれほど変わらないのです。過去に思いをはせ遠い昔を振り返るというよりは、自分がたくさんいるようなイメージです。自分という人間がこの世に無数にいるような感覚は、時間を超越しているとも言えるでしょう。フラッシュバックに怯えることもありますが、もしかしたらこれは、四次元を体感している状態なのかもしれません。――自分の体や行動を制御できない不安はありますか?そのような不安から守るためにしていることがあれば教えてください。僕は、体の機能に問題がないにもかかわらずみんなのように動けない自分のことを、「壊れたロボットのようだ」と表現してきました。大人になった今も、あまり違いはありません。指示に従うことも、集団行動も上手くできないのです。じっとしていることさえ苦痛です。そんな自分を不安に思う気持ちはずっと続いています。特別な対策はしていませんが、失敗してもそれほど落ち込まなくなりました。なんとかなると、自分で自分を励ませるようになったからだと思います。――「人間にどれだけ否定されても、自然は僕を抱きしめてくれる」という表現がありました。東田さんはどのように自然とふれあい、感じてきたのでしょうか。光を浴びれば僕の体は分解し、分子となって周りに飛び散るような感覚になります。風が吹けば風よりも速く走りたくなり、水中に潜れば自分に手足がついているのを忘れてしまいます。僕は自分が人であることが、いまだに信じられません。人の中にいる自分より、自然の中にいる自分の方が安心できるからです。嫌なことがあったら空を眺めます。流れる雲やまたたく星を見ているだけで、気持ちが癒されるのです。自閉症者として、人として、自分に向き合うUpload By 発達ナビ編集部――思ったことを会話で伝えられないことで、人とのコミュニケーションに苦労されてきたと思います。そんななか、人との関わりで癒されたり救われたりした経験はありますか?僕が心から信頼しているのは家族です。僕がここまで元気に生きてこられたのも、家族の支えがあったから。自分が信じた道を歩くことの大切さを身をもって教えてくれた母には、感謝しています。父からは、世の中にはさまざまな価値観が存在するということを教わりました。学校の先生も、僕に優しかったです。僕が友達に笑われることはあっても、いじめられることはありませんでした。先生は僕をいつも気にかけてくれていました。僕が人を嫌いにならなかったのはこのような経験も影響していると思います。僕はコミュニケーションでずっと苦労していますが、人との関わりを拒絶しているわけではありません。むしろ、人にとても興味を抱いています。――人の、どのようなところに興味があるのですか?人はいつも正反対の性質を持って生きています。「善と悪」「やさしさと厳しさ」「期待する気持ちと失望する気持ち」…どんな人もさまざまな一面を持っています。誰でも自分の気持ちに正直に生きたいと願う気持ちと、人として正しくありたいという気持ちの間で揺れ動いているし、それは僕も同じです。だから、そんな思いは自分だけではないと知ることで、僕は未来に希望を感じるのです。僕の悩みも自閉症だからではなく、人として生まれたからだと思えるからです。――映画に出てきたある自閉症の方は、文字盤で意思を伝えられるようになる前の学校教育について、苦い思いを語っていました。東田さんは、受けてきた教育についてどのように感じていますか?僕は小学校時代、5年生まで地域の学校(通常学級)で学びました。ただし、授業中も母がずっと付き添ってくれていました。小学校6年生から中学3年生までは特別支援学校に通い、高校は障害のある生徒も受け入れてくれる通信制の学校に在籍しました。普通の学校も特別支援学校も、一長一短があったと思います。子どもには教育を受ける権利があります。どんな人生を歩みたいのか、学校の選択も含め本人が決められれば理想だと思っています。――東田さんは、どのようにご自身の学校を選択してきたのでしょうか。学校は、基本的に自分で選択してきました。小学校では、とにかくみんなと一緒に勉強したかったです。けれどもだんだん周りが見えるようになり、他の人との違いに気づき始めたのです。自分はいったい何者なんだろうと、思春期の入り口で深く考えるようになりました。みんなとの違いは努力だけではうめられないことも知りました。当時は、みんなのことがまぶしかったです。そこで小学6年生から特別支援学校に転校することを決めました。小学校の卒業まであと1年、せっかくだから頑張ったら?と言われたこともありましたが、将来のためにも、自分で自閉症という障害を受け止めるべきだと思いました。特別支援学校では、自閉症である自分と向き合うことができたと思います。世界中の自閉症者が、自分らしく生きられるように――発達ナビの読者は、主に保護者や支援者です。自閉症など、特性がある人の保護者、支援者に対して伝えたいことがあれば教えてください。当事者にとっては、自分のことを心配し、気にかけてくださる方々の存在が生きる希望につながっています。人が生きるうえで最も大切なものは、希望ではないでしょうか。どうすればできるようになるのかを考えることは大切ですが、そのためにも次も頑張ろうと思えるよう応援をしてあげてください。――映画に出てくる自閉症の人たちを見て、何を感じましたか?僕が気になったのは、やはり自閉症であるために差別されている人たちがいるということです。人は生れながらに平等で誰もが幸せに生きる権利を持っているはずです。そして、幸せかどうかを決めるのは、周りの人ではなく本人だと思います。世界中の自閉症者が自分らしく生きられることを祈っています。そして、これからもどうして差別が起きてしまうのか考えていきたいです。――自閉症のある人とまわりの人たちには、どの様な対話が必要だと思っていますか。また、どの様な人に対話へ加わってほしいですか。特別な対話はいらないと思います。ただ普通の人たちとは少し違う人たちも、社会の中にいることを知ってほしいのです。「どの様な人に対話に加わってほしいですか」というご質問には、「どなたでも」と僕は答えます。――今日はありがとうございました!インタビューを終え、東田さんの繊細かつ独特な感受性と、人に対する温かいまなざしの伝わってくる言葉の数々が印象に残っています。著書では自閉症者の見ている世界観が言葉で的確に表現されていますが、映画では映像と音声で、その世界観を体感することができます。ぜひ鑑賞してみてください。※インタビューは、東田さんにお送りした質問事項に文章で回答していただく形と、オンライン対面で質問してその場で文字盤を使いながら回答していただく形の2つをとりました。この記事は、その両方の回答をあわせて執筆しています。Upload By 発達ナビ編集部東田直樹さんの著書『自閉症の僕が跳びはねる理由』が原作となった映画、『僕が跳びはねる理由』 が、4月2日(金)より、角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、アップリンク吉祥寺 ほか全国順次公開。東田さんが文字でつづった自閉症のある人の感じている世界を、東田さんの言葉と美しい映像とともに描いた作品。アメリカをはじめ、さまざまな国で暮らす自閉症当事者の暮らしや夢、友情などを丁寧に取材している。原作:東田直樹『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール、角川文庫、角川つばさ文庫)翻訳原作:『The Reason I Jump』(翻訳:デイヴィッド・ミッチェル、ケイコ・ヨシダ)監督:ジェリー・ロスウェルプロデューサー:ジェレミー・ディア、スティーヴィー・リー、アル・モロー撮影: ルーベン・ウッディン・デカンプス/編集: デイヴィッド・シャラップ/音楽: ナニータ・デサイー原題:The Reason I Jump2020年/イギリス/82分/シネスコ/5.1ch/字幕翻訳:高内朝子/字幕監修:山登敬之/配給:KADOKAWA
2021年03月26日パパイラストレーターのYUDAI9℃(ユウダイクド)と申します。とにかく奥さんと子どもに好かれたいと日々頑張る僕が、妊娠判明から育児に奮闘する様子を描いた連載マンガ「奥さんと子どもに好かれたい」の第24話です。 今回は、子どもが1歳の誕生日を迎えて今まで撮りだめた家族写真を見ていたときのエピソード。あることに気づいてしまい……。 子どもが生まれるのと同時に一眼レフを購入しました。子どもの成長の記録と家族の思い出を残そうと、どこへ行くにもカメラを抱えて出かけるようになりました。子どもの写真のデータでパソコンの容量はパンパン! そんな写真の数々を見ているとあることに気がついたのです。 子どもとママ専属のカメラマンに徹するがあまり、自分がそこにまったく写っていないことに気がつきました。 カメラを誰にも任せずに撮影しまくっていた自分も悪いのですが、思い出のなかに自分がいないという結果に……(笑)。 子どもと夫婦3人そろったちゃんとした家族写真を、プロの方に撮影してほしいな~とずっと思っています。 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。
2021年02月24日