2021年8月1日 11:00
『Summer of 85』『17歳の瞳に映る世界』『スザンヌ、16歳』今年注目の“ティーンムービー”3選
予期せぬ妊娠に直面する16歳の少女の苦悩と選択を描き、第80回アカデミー賞では脚本賞にも輝いた『JUNO/ジュノ』(2007)をはじめ、都会に憧れる17歳のヒロインの成長を描いた『レディ・バード』(2018)、年上男性との生涯忘れることのできない情熱的な恋に落ちる17歳のひと夏を描いた『君の名前で僕を呼んで』(2018)、さらに昨年には、卒業パーティーの一夜で高校生活を取り戻そうとする2人組の女子高生を描いた『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』が日本でも大ヒットするなど、眩しくも複雑で、刹那的な10代を描いた映画は世代を超えて観る者の心に鮮烈な感動を与えてきた。
時代の変化とともにその描き方も多様化する中、今年の夏も10代が体験する初恋や苦難を描いた作品が目白押しとなっている。
憧れ、嫉妬、別れ、瑞々しい少年の初恋『Summer of 85』
8月20日(金)より公開
フランス映画界の巨匠であるフランソワ・オゾンが描く、少年たちの刹那の恋の物語。16歳の少年アレックス(フェリックス・ルフェーヴル)は、ある日セーリングを楽しもうとひとりヨットで沖に出たところ、突然の嵐に見舞われ転覆してしまう。