タワーレコードは10月17日~11月1日、「TOWER RECORDS meets ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン」を「TOWER RECORDS CAFE 渋谷店」「TOWER RECORDS CAFE 表参道店」、「タワーレコード渋谷店」の屋上にある「SKYGARDEN」(いずれも東京都渋谷区)に期間限定でオープンする。同店は、12月17日にバンダイナムコエンターテインメントより発売されるPlayStation4/PlayStation3ゲーム用ソフト『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』とのコラボレーションカフェ。提供するメニューは、原作漫画『ジョジョの奇妙な冒険』をイメージしたものになっている。来店特典として、店舗ごとにデザインが異なるコラボコースターがプレゼントされる。「オインゴボインゴボンゴレビアンコ~予言の書風パンを添えて~」(税込1,500円)や「DIOの血の滴るブラッディオレンジジュースと『お前は今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?』英国風ローストビーフサンド 」(税込1,800円)、「ヴァニラ・アイス クリーム~現実は非情である~」(税込950円)、「『うん すごく好きなんだココナッツ』ジュース」(税込800円、コースター付き)など、ファン心をくすぐるメニューが登場(SKYGARDENは除く)。各店舗限定のメニューも販売する。TOWER RECORDS CAFE 渋谷店では、名セリフが描かれた「承太郎のオラオラチャーイ」「花京院のレロレロチャーイ」(各・税込750円、コースター付き)、TOWER RECORDS CAFE 表参道店では、「無駄無駄チャーイ」「ガオンラテ」(各・税込750円、コースター付き)、SKYGARDENでは、「アイズオブヘブン(アルコール ver./ノンアルコール ver.)」(各・税込850円)を提供。ドリンクにについてくるコースターは、来店特典とは異なる。また17日、コラボグッズをタワーレコード渋谷店、TOWER RECORDS CAFE 表参道店、「タワーレコード オンライン」で発売(9日17時より予約開始)。「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース × TOWER RECORDS コインケース」(税込864円)、「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ × TOWER RECORDS マシュマロ イギー」(税込600円)、「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース × TOWER RECORDS ウォーターボトル」(税込1,000円)など、さまざまなグッズが販売される(すべて数量限定、マシュマロは店舗限定販売)。そのほかにも、「ジョースターご一行」と一緒に写真が撮れるサービス(税込500円、SKYGARDEN限定)や、18日には「PS4体験版 2nd 試遊会&トークショー」の実施を予定している。営業時間は、11時(TOWER RECORDS CAFE 渋谷店のみ10時)~23時(ラストオーダーは22時)。混雑時は60分制。(C)荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険 SC 製作委員会(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
2015年10月16日ニューヨークを拠点に活躍する多才な写真家、サム・カプラン(Sam Kaplan)のプロジェクト「Pits and Pyramids」が公開された。今回、発表されたプロジェクトは彼の得意とする食べ物を被写体としたもので、題名の通り「穴」と「ピラミッド」を表現したもの。写真を見ると、これは本物なのか?と疑いたくなるが、実際に彼が調達してきた食べ物をひとつひとつ並べて撮影したものなのだという。どこにでもあるような身近なクッキーやキャンディー、サンドイッチを用いているのだが、対称に並べられ構成された穴とピラミッドはサイケデリックな色彩を放ち非現実感がある作品に仕上げられている。今年15年の夏から構想を練り始め、秋のプロモーションとしてリリースされたこれらの作品。彼はモノを並べてパターン化することを今まで平面で表現をしてきたが、今回は立体で表現したいという目的のもと実現されたそうだ。合成加工などは一切なしで、ワンカットでそれぞれの作品を収めることを大事にしたという。それぞれの作品は、知人のフードスタイリストや写真家の協力を得て完成した。一緒にスタジオの近所のお店からクッキーを買い占めたり、サンドイッチを大量に作り用意したりと準備を進めたそう。クッキーの穴とピラミッドは2日間、サンドイッチのピラミッドは約14時間、キャンディの穴は数週間の作業の合間の休憩時間に少しずつ進めて完成したそうだ。この作品の写真を一つにまとめたプロモーション用の冊子は400部限定で印刷された。※本記事は (引用元: に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2015年10月13日オランダの現代写真家ポール・コイカー(Paul Kooiker)の個展「Nude Animal Cigar」が、10月3日から11月22日まで東京・恵比寿のG/P galleryにて開催される。ポール・コイカーは、女性のヌードをモチーフに、窃視や羞恥心、距離を持った“見る” という行為から派生するテーマを基にした作品を発表している写真家。これまでに世界各国で個展やグループ展を行っており、96年には「the Prix de Rome」、09年には「A. Roland Holst」賞を受賞した。日本国内では、ファッションデザイナーのリック・オウエンス(Rick owens)とのコラボレーションでスペシャルブックを制作したことでも話題を集めた。今回開催される個展は、ポール・コイカー自身の本質に最も近いモチーフである“ヌード”、“動物”、“シガーの吸い殻”をタイポロジー的に撮影した作品が展開される。作品は、iPhoneを使用して即興的に撮影を行いながらも、セピアカラーと絵画的構図を基にしており、逆説的に懐古的写真趣味と権威主義を皮肉ったシニカルな作品となっている。【イベント情報】「Nude Animal Cigar」会場:G/P gallery恵比寿住所:東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 2階会期:10月3日~11月22日時間:12:00~20:00休館日:月曜日
2015年10月02日ソニーは29日、ナショナルジオグラフィックの冒険写真家マシュー・ペリー氏が、ミラーレスカメラ「α7R II」で撮影したプロジェクトムービー「創造力を解き放つ、冒険へ」篇を特設サイトにて公開した。プロジェクトムービーには、マシュー・ペリー氏がカナダ・ホワイトホースで撮影した雄大な自然風景や野生動物が収められている。特設サイトではマシュー・ペリー氏がα7R IIで撮影した風景写真、動物写真、ポートレイトなどを公開しているほか、プロジェクトムービーのメイキング動画を視聴できる。α7S IIは、2015年6月に国内発表された、ソニーのミラーレスカメラにおけるフラッグシップ機。有効4,240万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載する。
2015年09月29日小林聡美主演で好評を博したWOWOWのオリジナルドラマ「パンとスープとネコ日和」。このほど、小林さんが再び主演を務め、「クマのプーさん」を初めて日本に紹介し児童文学の第一人者として知られる石井桃子の物語を、ドラマW「山のトムさん」として実写化することが分かった。東京で暮らしていたハナ(小林聡美)は、友人のトキ(市川実日子)、トキの子どもトシ(佐々木春樺)と、慣れない田舎での生活を始めることに。そこに中学を卒業したばかりのハナの甥アキラ(伊東清矢)が加わり、4人の新しい家族の暮らしがスタートする。近くに住み、何かと相談に乗ってくれるゲン(光石研)とシオリ(高橋ひとみ)の夫婦に助けられながら、畑仕事の毎日に少しずつ慣れていくハナ。そんな中、ネズミ退治の目的で飼われた新しい家族、オス猫のトムが彼女のもとにやってくる――。小説「ノンちゃん雲に乗る」や「クマのプーさん」「ピーターラビット」シリーズの訳書などで知られる石井桃子の原作を、主演に小林さんを迎え、市川実和子、光石研、もたいまさこら、おなじみともいえる“癒やし”のメンバーで描く本作。脚本を群ようこ、音楽を大貫妙子が務める。やんちゃな子猫トムに、少しだけ振り回されながらも、人間と動物たちが、やがては楽しく共生していく田舎暮らしの物語は、児童文学の世界で自分自身の暮らしをモチーフに表現した石井氏ならでは。血のつながりだけではない家族としての暮らし、近隣の人たちとの優しいつながり、人を愛せるからこそ動物も愛せるという当たり前のこと、美しくも厳しい自然との共存など、石井氏自身の実体験からストレートに表現された、自然の中で“ともに暮らす”という感覚に溢れている。そんな石井氏の世界をドラマで体現した小林さんと市川さんから、素敵な“実感”コメントが寄せられている。■小林聡美ひとが幸せに暮らすってこういうことなのかもしれません。一緒に暮らす仲間と、山と花と風と鳥と太陽と月。働いて、おいしいごはんを食べて、夜は星空を眺める。原作の石井桃子さんが終戦直後に実践したそんな暮らしは、生きるための必死の手段だったかもしれませんが、今を生きる私たちに、なんでもない暮らしの豊かさを伝えてくれるような気がします。■市川実日子新緑の季節の山で、ネコとヤギと子どもと大人たち、みんなで撮影をしました。家の軒下に、ツバメが巣を作り始める。なんにもなかった庭の池に、突然菖蒲の花が顔を出す。スズメバチがブーーーっと飛んでくる。青空に丸い虹。そういった大きな小さな変化を、みんなが感じながら現場に立っていたように思います。静かな中、どんな音がして、何が起こっているのか。そんなことをこの作品で楽しんでいただけたら嬉しいです。ドラマW「山のトムさん」は12月26日(土)21:00よりWOWOWにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年09月29日トッズ(TOD’S)のバッグの今秋冬シーズンプロモーションを英国の写真家デビッド・ベイリー(David Bailey)が撮影している。「THE CAPE ATTRACTION」と題されたこのコラボレーションは、「トッズ ケープ バッグ」をアイコンに、D・ベイリーが独自の解釈で表現したものとなった。D・ベイリーにとって、今回が初めてのバッグが主役の作品となり、「女性とこの特別なバッグとの独特な関係を見せたかった。それは親密で深い関係であり、強く妖艶である。バッグは女性の欲望の対象であり、彼女の宝物と秘密を最も忠実に守るもの」とコメントしている。今回の企画は、兼ねてから親交のあったトッズ会長兼CEOのディエゴ・デッラ・ヴァッレからの依頼で実現したという。D・ベイリーとしては珍しく、バックステージ・ショットも公開されている。トッズのアイコンバッグとして今秋冬で2シーズン目を迎える「トッズ ケープ バッグ」はレザー同士を重ね合わせ、サドルを巻き込んだようなデザインが特徴。■text : 野田達哉
2015年09月28日フランスの有名ファッション誌などでファッションスナップを手掛けてきた、写真家ボードワン(Baudouin)の写真展「パリジェンヌたちのルームスナップ展」が、10月5日まで西武渋谷店B館8階の特設会場にて開催されている。ボードワンは、フランスの出版界で活躍するフリーランスの写真家。これまで、ファッション誌『エル(ELLE)』や『WAD』などの写真を手掛けてきた。08年には、初の個展を開催している。今回開催された写真展は、パリで暮らす様々な職業の女性の部屋をボードワンが撮り下ろした写真集『75 PARISIENNES』を基にしたもの。総勢75人の女性たちのファッションやライフスタイルを見ることが出来る。【イベント情報】「パリジェンヌたちのルームスナップ展」会場:西武渋谷店B館8階の特設会場住所:東京都渋谷区宇田川町21-1会期:10月5日まで入場無料
2015年09月25日“食べる”ことを極めた美食家たちーーそんな彼らに導かれて地球の果てまで旅をする、至高の美食ドキュメンタリー映画『99分,世界美味めぐり』が来年1月末より公開される。スウェーデンで『FOODIES』(原題)という名で製作された本作。スクリーンに映し出されるのは、世界中に点在するミシュラン星付きのレストラン。普段は取材拒否している名店で、超一流シェフたちの目にも、舌にも、心にも美味しい美食の数々。なぜ、取材拒否の店で撮影を敢行出来たのか?それはレストランへの案内役を務める5人の美食家のおかげ。最高のレストランを求めて、地球を駆け巡る彼らは“フーディーズ”と呼ばれ、SNSを駆使して情報を発信している。中でも本作に登場する5人は、“美食家の最高峰”とまで称えられ、何百万人ものフォロワーを持ち、シェフからの信頼も厚く、どんな予約困難なレストランでもたちどころに席を確保できるという、いわゆるVIPだ。そんな彼らが研ぎ澄まされた五感を使って味わうのは、斬新な盛り付けがもはやアートの域へと達した最先端のひと皿から、中国の山奥の悠久の歴史を凝縮させた古の料理まで。フーディーズたちの案内で、世界中の“旅行してでも行く価値がある”と言われる「ピエール・ガニェール」(パリ)や「フロコン・ド・セル」(メジェーヴ)を始めとする三ツ星や、“遠回りする価値がある”とされる二つ星、今最も注目を集めるホットなレストランなど全29店が登場する。その中には、日本が誇る京都の老舗料亭「菊乃井」(京都)や、「鮨さいとう」「神保町 傳」「都寿司」などの東京の名店も。予告編映像では、「一日に60食以上食べることもある」という並外れたフーディーズたちの美食への情熱、さらに名店の一流シェフ達が語る仕事へのこだわりなど貴重な生の声も収められている。なお、本作は第28回「東京国際映画祭」のパノラマ部門への公式出品が決定している(※上映日程などは後日発表)。『99分,世界美味めぐり』は16年1月30日より角川シネマ有楽町・YEBISU GARDEN CINEMAにて公開。
2015年09月23日9月2日から、キヤノンオープンギャラリーにて「ボケフォトファン グループ展」が開催される。写真のボケ味を愛好するグループ「ボケフォトファン」が、ボケ味を主役にした作品を展示する写真展だ。入場は無料で、開催期間は9月17日まで。ボケフォトファンは、1,400名以上のボケ味愛好家が所属するFacebookグループ。写真展では、一眼レフならではのボケ味、デジタルカメラならではのゴースト現象、レンズの収差によるボケ味、オリジナルの技法で発生させたボケ味を主題とした作品が84点展示される。
2015年08月27日世界的に有名な写真家・アニー・リーボヴィッツの女性肖像画にフォーカスした新作写真作品の展示会「アニー・リーボヴィッツ世界巡回展」が、16年1月より開催されることが決定した。世界有数の金融グループUBS主導のもと、1年を掛け、世界10都市を巡る同展はロンドンを皮切りに、東京、サンフランシスコ、香港、シンガポール、メキシコシティ、イスタンブール、フランクフルト、ニューヨーク、チューリッヒを舞台に開催される予定だ。今回、巡回展のために新たに制作された作品群は、約15年前に作家でエッセイストのスーザン・ソンタグとの共作で出版された肖像写真集『Women』をきっかけとしたプロジェクト「リーボヴィッツ」の続編として撮りおろされた。『Women』は出版に伴い、ワシントンD.C.にあるコーコラン美術館で展覧会も開催され、高い人気を誇る不朽の写真集となった。新たに制作された作品群には今回の巡回展でもタイトルに『Women』と付けられ、現代における女性の役割の変化を反映したものとなっている。なお、入場料は無料。また、同展に併せて世界各地の文化機関と連携した学習プログラムも実施。同プログラムでは、地域社会の若者たちと協力し、写真を通じて物事の見方や捉え方を探求していく。
2015年08月25日本年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた“発見された”天才写真家に迫るドキュメンタリー『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』。この度、本作のメインビジュアルがひと足先に公開された。2007年、シカゴ在住のある青年がオークションで偶然発見し、380ドルで落札した大量のネガ。その一部をブログにアップしたところ、熱狂的な賛辞が次から次へと寄せられる。この奇跡の大発見を世界の主要メディアが絶賛、写真集は全米売り上げNo.1を記録し、NY・パリ・ロンドンでいち早く開かれた展覧会には数多くの人々が押し寄せるほど。その写真の撮影者の名前は、ヴィヴィアン・マイヤー。すでに故人であり、15満点以上の作品を残しながら、生前1枚も作品を公表することはなかった。本作では、彼女のミステリアスな生涯と人物像が、関係者のインタビューや系図学者のリサーチによって徐々に明かされていく。監督を務めるのは、世紀の発見の張本人であるジョン・マルーフと、『ボウリング・フォー・コロンバイン』(マイケル・ムーア監督)のフィールド・プロデューサーを務め、エミー賞ノミネートのテレビドキュメンタリーの脚本家・プロデューサーのチャーリー・シスケル。本作は、世界各国の映画祭で上映され、本年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされ大きな話題となっている。決して素性を明かさずナニーとして働いてい彼女が、なぜこれほど優れた写真を撮ることができたのか?そしてなぜ誰にも作品を見せなかったのか?作品が発表されていたら、20世紀の写真史は変わっていたかもしれないとも言われる“発見された”天才写真家の生涯を覗いてみて。『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』は10月、シアター・イメージ・フォーラムほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月14日死後、才能が世に認められるということは、アートの世界では時として起こるーー近年、その顕著な人物として挙げるならば、女性写真家ヴィヴィアン・マイヤーだろう。そんな彼女の物語を収め、本年度「アカデミー賞」にて長編ドキュメンタリー部門にノミネートされたアート・ドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』が今秋、日本で公開されることが決定した。物語の発端は、07年、シカゴ在住の青年ジョン・マルーフがオークションで大量の古い写真ネガを購入したことに始まる。その一部をブログにアップしたところ、熱狂的な賛辞が続々と寄せられた。この現象を世界各国のメディアは大々的に報じ、さらにその才能は広く知られるところとなり、その写真をまとめた写真集は全米売り上げでNo.1を記録。ニューヨーク、パリ、ロンドンで展覧会が開かれると人々が押し寄せた。写真の撮影者の名前は、ヴィヴィアン・マイヤー。話題になった当時はすでに故人、生前の職業はナニー(乳母)だった。15万点以上の作品を残しながら、1枚も公表することがなかったという。ヴィヴィアン・マイヤーが大きな注目を集めた理由は、優れた写真の才能の他にもう一つある。不詳であることーー生前、偽名を使って素性を隠していたことで、彼女が何者で、どこから来て、どんな想いでシャッターを切っていたのか、そのミステリアスな人物像も彼女の魅力となっている。「何故、これほど優れた写真を撮ることができたのか?」、「なぜ誰にも作品を見せなかったのか?」、その才能の痕跡だけが現在に残されたのだ。20世紀の写真史を変えていたかもしれない、と言われるヴィヴィアン・マイヤー。本作は、ヴィヴィアンが誰にも見せることが無かった15万枚にもおよぶ、当時のニューヨークを収めた貴重なポートレイトの数々を紹介。さらに彼女のミステリアスな生涯を、関係者のインタビューや系図学者のリサーチによって紐解いていく。監督は、ヴィヴィアン・マイヤーという才能を見つけ出した張本人ジョン・マルーフと、マイケル・ムーア監督作『ボウリング・フォー・コロンバイン』(’02)でフィールド・プロデューサーを務めたチャーリー・シスケルが務めている。映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』は10月、シアター・イメージ・フォーラムほか全国にて順次公開。
2015年08月14日キヤノンマーケティングジャパンは7日、若手写真家の発掘・育成を目的としたワークショップ「第5回キヤノンフォトグラファーズセッション」の開催を発表した。実施スケジュールは2016年1月23日、3月26日、5月14日の全3回。参加者募集期間は9月1日から10月31日まで。キヤノンフォトグラファーズセッションは、2010年に初めて開催された若手写真家発掘ワークショップ。写真家のハービー・山口氏と瀬戸正人氏を講師に迎え、ポートフォリオのレビューなどを通して若手写真家の活動を支援する。修了後の特典として、キヤノンオープンギャラリーで合同写真展を開催するほか、同社のフォトブック編集サービス「PHOTOPRESSO」を使って写真集を制作する。また、全参加者のうち2名を「キヤノン賞」とし、銀座と梅田のキヤノンギャラリーで受賞者の写真展を実施する。このほか、副賞として「EOS 5D Mark III EF24-105L IS U レンズキット」が進呈される。フォトグラファーズセッションの応募資格は40歳以下であること。プロ・アマチュアは問わない。募集人数は10人で、各講師が5人ずつ選考する。応募にはポートフォリオ、400字程度の作文(テーマ:自分にとって写真とは)、参加申込書の提出が必要だ。今回のフォトグラファーズセッション開催に先立ち、ハービー・山口氏、瀬戸正人氏によるフォトレビューとトークイベントを開催。日程は10月3日の13時30分から18時までで、会場はキヤノンプラザ銀座だ。入場料は無料で、応募期間は9月1日から9月30日まで。
2015年08月07日“神の眼”を持つと言われている偉大な報道写真家セバスチャン・サルガドの足跡を名匠ヴィム・ヴェンダースが紐解く、壮大なドキュメンタリー映画『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』。写真家として、一人の男として歩んできた波乱に満ちた半生。その裏に隠された想いが明らかになります。ブラジルに生まれ、写真に魅了されたセバスチャン・サルガドは、各地で起きている戦争や難民、虐殺といった世界の闇を長年にわたって撮り続けていた。数多くの賞を受賞し、世界中に大きな影響を与え続けてきた報道写真家であるサルガドだったが、2004年に今までの作風とは全く異なるプロジェクト「GENESIS(ジェネシス)」に取り組みはじめ、地球に残る未開の地を訪れるようになる。人間の苦しみや絶望を見つめ続けてきたサルガドが見つけた新たな希望とは一体何か。そして、「私から地球への“ラブレター”なのです」と語るサルガドがこのプロジェクトに込めた想いとは……?サルガドが撮影した写真一枚一枚の背景にはそれぞれ語りつくせないストーリーがあり、思わず言葉を失うような衝撃の光景と目を背けたくなるような現実が写し出されています。しかし、そこにはサルガドの壮絶な体験や人間の闇が根底にあり、それらの写真が私たちに多くのことを訴えかけているのです。被写体と真摯に向き合ったサルガドだからこそ撮影することのできた圧倒的な写真の数々。一枚の写真が持つ力と想像を絶する迫力に心を揺さぶられます。そして、サルガドが新たに写し出す美しい自然とそこに見出した希望の光を感じてください。今回、Bunkamuraル・シネマでは本作の公開を記念して、ヴェンダース監督の過去作『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』も7月25日から3週間限定でリバイバル上映されます。15年前の日本公開時には、なんと約7カ月間に及ぶロングラン大ヒットを記録した傑作。貴重な35ミリフィルムでの上映となるので、こちらも合わせてお見逃しなく!イベントデータ:『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』公開表記:8月1日(土)、Bunkamuraル・シネマ他にて全国公開配給:RESPECT(レスペ)×トランスフォーマー©Sebastião Salgado ©Donata Wenders©Sara Rangel©Juliano Ribeiro Salgado
2015年07月30日ドイツ出身の写真家ヴォルフガング・ティルマンスの西日本で初となる大規模な個展「ヴォルフガング・ティルマンス Your Body is Yours」が、7月25日から9月23日まで国立国際美術館地下2階の展示室で開催される。ベルリンとロンドンを拠点に国際的な活動を行うヴォルフガング・ティルマンスは、自身を取り巻く日常的な光景をとらえた写真で90年代初頭から注目を集め、雑誌『i-D』や『Interview』への掲載で知られるようになった。近年では、世界各地で発生している事象や、世界を旅する中で目にした場面をイメージの群として露にすることで、政治経済の問題や技術の進歩という地球上で繰り広げられている様々な出来事に対する自身の見解を示した写真集『Neue Welt』(新しい世界)を発表している。00年には現代美術界で重要な賞の一つであるイギリスの「ターナー賞」を受賞し、今年は偉大な業績を上げた写真家に贈られる「ハッセルブラッド国際写真賞」の受賞も決定している。04年に東京オペラシティアートギャラリーで開催されて以来、日本の美術館では11年ぶりの個展となる同展では、ヴォルフガング・ティルマンス自身がデザインした展示空間に、近作や新作を中心とした約200作品を展示。日本初公開となる写真作品や、昨年の「ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」で発表された2台のプロジェクションによる映像インスタレーション「Book for Architects」なども登場し、これまでにヴォルフガング・ティルマンスが出版した写真集もすべて展示される予定だ。また7月25日の14時からは地下1階の講堂で、ヴォルフガング・ティルマンス本人によるアーティストトークが実施される。定員は100名で、当日10時から整理券を配布予定。【イベント情報】「ヴォルフガング・ティルマンス Your Body is Yours」会場:国立国際美術館地下2階の展示室住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-5会期:7月25日~9月23日時間:10:00~17:00、金曜は19:00まで(入場は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(9月21日は開館)料金:一般 900円、大学生 500円(※20名以上の団体は一般600円、大学生250円。高校生以下、18歳未満、心身に障害のある方とその付添者1名無料)
2015年07月23日パリ7区にあるケ・ブランリ美術館を会場に2016春夏コレクションのショーを発表したイッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)。デザイナーの高橋悠介は、写真家の水谷吉法の作品を取り込みながら、イッセイ ミヤケ メンらしいアーティスティックな世界観を描き出した。東京に生息する野生のインコを撮影した水谷吉法による「TOKYO PARROTS」をモチーフにしたシリーズでは、色鮮やかなプリントコットンシャツや、写真を緻密に表現したジャカードのジャケットが登場。写真をプリントした不織布でスリット糸を作り、その糸を織り込んだ軽量のツイードやニットも、このブランドらしい革新性を感じさせるアイテムだ。メキシコの建築家、ルイス・バラガンやメキシコの街並みからインスパイアされたヴィヴィッドなカラーブロックのシリーズでは、ヘンプやコットンリネンのアイテムを組み合わせ、春夏らしい色鮮やかさも加わって強い印象を残した。東京の街を断片的に撮影した水谷吉法の「COLORS」を引用したシリーズでは、コットン素材にインクジェットでプリントし、グラフィカルなストリートスタイルを提案。アート写真とファッションのミクスチャーを巧みに表現して見せていた。
2015年07月16日イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)から、写真家・藤原聡志とのコラボレーションシリーズ「Code Unknown」が発売された。藤原聡志は2012年にベルリンを拠点に活動を開始した若手の写真家。これまでにドイツ、オーストラリア、スイス、スウェーデン等で展覧会実績を持ち、2014年にはジャパンフォトアワード2014のステラ・スッチ賞を受賞している。今回のコラボレーションシリーズは、藤原が映画監督ミヒャエル・ハネケへのオマージュとして、個人を特定できないギリギリのラインを狙い、撮影、編集を行った作品群「Code Unknown」をインスピレーション源にしたもの。これらの中から3作品をインスピレーション源にしたダイナミックなプリントを、シャツ、Tシャツ、バッグに施した。また9月初旬にオープンする阪急MEN’S OSAKAでは、藤原の作品から新たに3点を追加し、このショップだけのオリジナル商品を展開する。さらに現在、東京・銀座の「エルトブ テップ イッセイ ミヤケ / ギンザ(ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / GINZA)」では、藤原聡志による特別展示「Code Unknown」が開催されている。この特別展が表現するものは、メディアとしての写真の危険性と可能性だ。写真というメディアに特有の肖像権侵害の危険性と、撮影方法やデジタル画像処理などによりこの問題を超える事のできる可能性を、藤原は、個人を特定しづらいように画像処理されたポートレイトをデジタルに複製し続けることで表現している。こうした作品を店内に氾濫させることで、藤原が撮影地であるベルリンで感じた雑多な雰囲気を創出した。【イベント情報】Code Unknown会 場:エルトブ テップ イッセイ ミヤケ / ギンザ住 所:東京都中央区銀座4-4-5会 期:8月5日まで時 間:11:00~20:00
2015年07月12日写真家・鈴木理策の個展「鈴木理策写真展 意識の流れ」が、東京オペラシティ アートギャラリーにて、7月18日より開催される。9月23日まで。1963年和歌山に生まれた鈴木理策は、1980年代半ばから写真を媒体に創作活動をはじめた。故郷の熊野をテーマとした初の写真集『KUMANO』(1998年)など、連続性のある写真手法や物語性のある表現が評価され、2000 年に第25回木村伊兵衛写真賞を受賞。熊野での撮影をライフワークとしながら、南仏のサント・ヴィクトワール山やセザンヌのアトリエ、桜や雪など、様々な対象を異なるアプローチからとらえ続けてきた。2006年にニューヨークで、2011年にチューリッヒで個展を開催するなど、国際的に活動の場を広げている。本展のタイトル「意識の流れ」は、「見るという行為に身をゆだねると、とりとめのない記憶やさまざまな意識が浮かんできて、やがてひとつのうねりのような感情をもたらすことがある」という鈴木自身の経験に基づいてつけられたものだという。「『見るということ』そのものを提示したい」と語る彼の言葉の通り、説明的ではなく抽象的で、感覚と視覚により訴える作風が鈴木の写真の特徴だ。それを観る者は、写真を見る時間の流れの中で鈴木のまなざしを追体験し、さらに純粋に「見ること」へと導かれていくだろう。2007年以来、約8年ぶりの大規模個展となる本展は、新作および未発表作品を中心に写真作品約100点と映像作品3点を展示する。なお映像作品3点は、鈴木が近年関心を寄せるデジタルカメラで撮影されたもの。“スティル写真”、“動画”、“動画の静止画”による構成からは「見ること」と「見ている時間」をめぐる鈴木の実験精神がうかがえる。【イベント情報】「鈴木理策写真展意識の流れ」会 場:東京オペラシティ アートギャラリー会 期:7月18日~9月23日時 間:11:00~19:00(金・土は20:00まで、最終入場は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(祝休日の場合は翌火曜日、ただし9月22日は開館)、8月2日入場料:一般1,200円、大・高生800円、中学生以下無料
2015年07月10日パイ インターナショナルは7月13日、海洋写真家・古見きゅう氏の写真集『THE SEVEN SEAS』(1,900円・税別)を発売した。古見氏は、独特な視点から海の美しさやユニークな生き物の姿を追い続け、『ナショナルジオグラフィック』誌などの雑誌や新聞で作品を発表しているという。その姿は、テレビ番組『情熱大陸』(TBS系)にも取り上げられた。同書では、インド洋や南太平洋、日本海、南極海など、同氏が旅した世界の9つの海洋を地域別に紹介する。同氏の集大成とも言える写真集となっており、サンゴ礁やアザラシなどの海洋生物、クジラやサメなどの姿も収録しているとのこと。また、8月1日には、「湘南 蔦屋書店」(神奈川県藤沢市)にて同書の発売記念トークとサイン会を行う。水中写真家の鍵井靖章氏を特別ゲストに迎え、互いの作品を鑑賞しながら対談するとのこと。開催時間は18:00~20:00。申し込み方法など、詳細は湘南T-SITEの公式サイトにて。
2015年07月03日こんにちは。森もり子です。大好きな彼との2ショット写真を撮ったとき、嬉しくなってTwitterやFacebookにアップしたくなる方は多いと思います。しかし、2ショット写真をSNSにのせるのはノロケの極みです。SNSでのノロケは、イタいと思われる可能性がとても高い行為。なかなか思い切って2ショット写真をアップすることは出来ないかもしれませんね。しかし、私はどうしてもカップルの写真が見たいのです。もっとみんなにノロけて欲しいのです。ということで、今回はSNSに彼との2ショット写真を載せてもイタくならない方法を考えました。ズバリ、キャプション(写真に添える言葉)を工夫すればいいのです!Twitterであれば、どんなコメントと共に画像をツイートするかが重要なのです。今回は2ショット写真を載せてもイタくならないキャプションについてお教えいたします。■1.「お分かりいただけただろうか・・・」テレビで心霊映像が流れるときの一言、「お分かりいただけただろうか・・・」。これによって見た人は「え?心霊写真なのかな?」と思います。あなたと彼の写真を隅々まで見てくれることでしょう。ポイントは、写真をアップした理由がノロケではなく別のところにあると誤解させることです。■2.「この人が彼氏です!」「動物園に行きました!」「デートしました!」「プリクラ撮りました!」というようなどうでもいい情報とともに写真をアップするとただノロケ投稿になります。目的があって画像を載せたことを明確にしておきましょう。今回は「この人が彼氏です!」と添えて、みんなに彼氏を紹介するというスタンスで行きましょう。初めて彼を見る人は、ただのノロケ投稿で見せられるより「あ~そうなんだ~彼氏ね~」と自然に受け入れやすくなるはずです。あなたの彼氏を知っている友人も、自分に向けられた投稿ではないと思って、自然に流してくれるでしょう。■3.長文写真によるノロケがただの文章によるノロケよりイタく思われる理由は、視覚的な情報量が多いからです。写真の印象が強すぎるのです。それなら、キャプションの方に写真を超える情報量を持たせて、写真の印象を弱くしましょう。長文で、引き込まれる内容の文章を書きましょう。写真に関係ない話でも大丈夫です。過去に起きた辛い体験とかでもいいです。「写真関係ないじゃんwww」と言わせないだけの重厚な文章を書きましょう。ちなみに絶対にやってはいけないのはポエムです。ポエムとカップルの写真は最悪の組み合わせです。向こう数年に渡って、友達から陰で馬鹿にされるはずです。■4.キャプションをつけないこのようにいくら工夫してどんなキャプションをつけても、見ている相手によっては逆効果になることはあります。それなら、もう何も言葉を添えず、ただ二人の2ショット写真だけを載せましょう。もうそれで終わりです。強く目をつぶり、二人の写真が多くの友達に見てもらえたということにただただ感謝しましょう。「仲いいね!」とか「これどこで撮ったの?」とかコメントが付いても無視をしましょう。反応したら揚げ足を取られます。■まとめカップルが自分たちの写真をアップするだけで、こんなに気を遣わないといけない社会は嫌ですね。でも、強く生きていきましょう。みんなでどんどんノロケていきましょう。(森もり子/ハウコレ)
2015年06月28日モダニズムの巨匠として知られる建築家ル・コルビュジエの『没後50年「写真家としてのル・コルビュジエ」展』が、7月6日から8月2日まで早稲田大学會津八一記念博物館で開催される。パリを拠点に画家として活動した後、35歳で建築事務所を設立したル・コルビュジエ。建築の知識はほとんど独学で、1927年にジュネーヴの国際連盟本部の設計コンペティションに当選したことをきっかけに名前が知られるようになる。「現代建築国際会議(CIAM)」の中心メンバーとして、いくつもの都市計画案を提示。独自の尺度「モデュロール」を用いて、集合住宅「ユニテ・ダビタシオン」や「ロンシャンの礼拝堂」などを手掛けた。13年には自身が設計を手掛けた東京・国立西洋美術館で「ル・コルビュジエと20世紀美術」展が開催されている。『没後50年「写真家としてのル・コルビュジエ」展』では、ル・コルビュジエが生前に空間的思考の道具として撮影していた写真を展示。パリのル・コルビュジエ財団の協力を得て、数ある写真の中から約350枚を一挙に公開する。写真作品の他、16mmで撮影された動画の上映も行われる。また、同展に合わせて2つのシンポジウムを開催。7月11日に行われる「ル・コルビュジエの眼差し」には、多摩美術大学学長の建畠晢や、早稲田大学會津八一記念博物館館長で法学学術院教授の塚原史、早稲田大学理工学術院教授で建築家の古谷誠章が登壇。インタビュー映像には建築家の鈴木恂も登場する。7月16日に行われる「ル・コルビュジエとフォトグラム」では、ル・コルビュジエ財団、研究資料室室長のアルノー・デルセルを始め、白石哲雄、塚原史、古谷誠章などが登壇する。【イベント情報】没後50年「写真家としてのル・コルビュジエ」展会場:早稲田大学會津八一記念博物館住所:東京都新宿区 西早稲田1-6-1会期:7月6日~8月2日時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:日曜、祝日(7月20日、8月2日は開館)入場無料
2015年06月23日展覧会「写真家 小浪次郎PHOTO EXHIBITION」が6月28日まで、東京・白金台のビオトープ(BIOTOP)で開催されている。小浪次郎は、東京工芸大学在学中に写真集『ディム・ザ・ライト(Dim the light)』を出版、卒業後は写真展やグループ展などで作品を発表し、「アートアワードトーキョー(ART AWARD TOKYO)2010」のシュウウエムラ賞などを受賞した経歴を持つ気鋭の若手フォトグラファー。また、雑誌『ギンザ(GINZA)』や『スイッチ(SWITCH)』などの他、「ビームス(BEAMS)」や「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」、伊勢丹などのカタログや広告も手掛けてきた。同展では、小浪次郎がオーストラリアで同展のために撮り下ろした作品を厳選して展示。特別額装作品(2万円から10万円)を始め、小浪次郎の作品がプリントされたポスター(3,000円)やTシャツ(5,800円)も数量限定で発売される。なお、販売作品は残りわずかとなっている。【イベント情報】「写真家 小浪次郎PHOTO EXHIBITION」会場:ビオトープ住所:東京都港区白金台4-6-44会期:6月12日~28日時間:11:00~20:00
2015年06月15日写真家に密着したドキュメンタリー番組「The Photographers 2 -心を揺さぶる光景を求めて-」が、BS朝日で6月15日(月)と6月22日(月)に放送される。本稿では、その試写会で観た第1回の内容などをお届けしたい。結論から言うと、前回よりもドキュメンタリー色が増し、写真家の生き方と素顔に迫った、必見の内容となっている。「The Photographers 2」の放送日時は、「空の色編」が6月15日(月)21:00~23:00、「光の海編」が6月22日(月)21:00~23:00。登場する写真家は、「空の色編」が竹沢うるま氏、米美知子氏、中西昭雄氏、「光の海編」が尾崎たまき氏、GOTO AKI氏、吉村和敏氏。番組の提供はキヤノン。6人の写真家が、最新の高解像度一眼レフカメラ「EOS 5Ds」や「EOS 5Ds R」で描いた作品も見ることができる。○竹沢うるま×キューバ試写会で観た第1回、最初に登場したのは竹沢うるま氏。世界5大陸、103の国と地域を旅して撮影した写真集『Walkabout』(小学館)で日経ナショナル ジオグラフィック写真賞2014を受賞した新進気鋭の写真家だ。番組では、竹沢氏のキューバでの取材に密着。「偶然何かに出会うまで、歩いて歩いて歩き続けます」という竹沢氏は、なぜ写真家になったのか? そして、米国との国交正常化に向けて時代の節目を向かいつつあるキューバで、竹沢氏が写し出した情景にも注目だ。○米美知子×自然風景米美知子氏は日本を代表する自然風景写真家。「風景はおじさんばかりだった、そんなところに出てきた」とは、米氏のファン。番組では、桜が咲き始めた季節、車中泊をしながら撮影する彼女の飾らない姿を追っていく。なかなか見ることのできない愛車の内部や車内で聴くお気に入りソングもわかるなど、"ヨネラー"にとっての見どころ満載。エレクトーン講師だった米氏は、なぜ写真家になったのか? その覚悟を決めたエピソードも。○中西昭雄×天体「天体写真は寒さとの戦いです」という天体写真家の中西昭雄氏。番組では中西氏の自宅も取材。家族との日常も含め、天体写真家としての人生に触れていく。大学卒業後、電機メーカーに就職した中西氏をプロの天体写真家に導いたきっかけとは?そして、2015年4月4日、日本中が不安定な天候に見舞われた皆既月食の日、中西氏が取った作戦とは? そして、その結果はいかに? ときにお茶目な中西氏を描きながら、ハラハラドキドキの展開は目を離せない。○写真展も開催また、今回番組に登場する6人の写真家がEOS 5Dシリーズで"描いた"作品を展示する写真展も開催される。タイトルは番組と同じく「The Photographers2 -心を揺さぶる光景を求めて-」。入場は無料で、開催スケジュールは下記の通りとなっている。キヤノンギャラリー銀座 2015年6月25日(木)~7月1日(水)キヤノンギャラリー梅田 2015年7月 9日(木)~7月15日(水)キヤノンギャラリー福岡 2015年8月20日(木)~9月 1日(火)キヤノンギャラリー名古屋 2015年9月10日(木)~9月30日(水)
2015年06月12日東京都・渋谷区のディーゼルアートギャラリーは、2012年に逝去した写真家・深瀬昌久の写真展「救いようのないエゴイスト」を開催する。会期は8月14日まで。入場料は無料。本展は、日本の写真界に影響を及ぼした写真家・深瀬昌久の7年ぶりとなる写真展で、代表作はもちろん、数十年の沈黙を続けてきた貴重な未発表作品までも公開する。1974年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催された写真展「New Japanese Photography」では、土門拳や東松照明、奈良原一高、森山大道らと並んで世界に紹介された深瀬昌久。彼の写真は、妻や家族、あるいはカラス、猫など、常に身近なモチーフにレンズを向けながらも、「自分とは何者か?」という問いを追い求めるものだったといい、元妻・洋子も1973年発刊のカメラ誌に寄稿した原稿の中で「彼の写した私は、まごうことない彼自身でしかなかった」と語ったという。本展タイトルは、この原稿の題名『救いようのないエゴイスト』から付けられたとのこと。会期中は、展示作品に加え、今回が半世紀ぶりの公開となるという1963年の作品『屠』をまとめた写真集(3,780円)などを部数限定で販売するほか、展示作品からピックアップしたポストカードも4種用意される(各216円)。なお、本展キュレーターは、深瀬が遺した写真作品の普及管理活動にも携わるアートプロデューサー、トモ・コスガが務める。
2015年06月02日キヤノンは6月25日から、女性写真家3人の作品を順次展示する特別企画展「“She’s”~3人の写真家。彼女たちの写真展2~」を開催する。会場はキヤノンギャラリーSで、入場は無料。「She’s」は、Namiko Kitaura氏、角田みどり氏、森本美絵氏の作品を、3つの会期に分け1人ずつ展示する企画展だ。第1弾は、Namiko Kitaura氏による個展「Recollection」。特別企画展の会期は以下の通り。Namiko Kitaura 写真展2015年6月25日~8月3日角田みどり 写真展2015年8月6日~9月19日森本美絵 写真展2015年9月26日~11月2日
2015年06月02日プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE)が、これまで同ブランドにおける多くのプロモーション写真を手掛けてきた写真家、フランシス・ジャコベッティ(Francis Giacobetti)に焦点を当てた企画展「PRISM」を開催する。期間は6月12日から21日までで、会場は代官山T-サイトガーデンギャラリー(T-SITE GARDEN GALLERY)となる。フランシス・ジャコベッティは60年代からファッション誌『ヴォーグ(VOGUE)』などでファッション写真を手掛けていた世界的な写真家のひとり。その作品は、パリのルーブル美術館を始めとした世界屈指の美術館に収蔵されている。99年から01年、及び12年から最新シーズンにかけては、プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケのプロモーション写真の撮影を担当してきたフランシス・ジャコベッティ。ダンサーをモデルに起用し、躍動する身体とその動きにそって変化するコレクションの表情を鮮やかに切り取り、その色彩とプリントの鮮やかさを印象的に伝えてきた。同展では、これらのフランシス・ジャコベッティによる写真作品に宿る魅力にフォーカス。映像や音楽などを用い、衣服から生み出される自在なフォルムや、身体のすみずみまで息づくダンサーの生命力溢れる瞬間を、まるでプリズムの中にいるようなライブ空間で体感することが出来る。【イベント情報】企画展「PRISM」 PHOTOGRAPHY BY FRANCIS GIACOBETTI会場:DAIKANYAMA T-SITE GARDEN GALLERY住所:東京都渋谷区猿楽町16-15会期:6月12日~21日まで日時:10:00~20:00まで入場無料
2015年06月01日“視覚と知覚の関係性”をテーマに作品を発表する写真家・鈴木崇の個展「Form-Philia」展が、5月29日から7月12日まで六本木のIMA CONCEPT STORE内のIMA galleryで開催される。今回の個展のタイトル「Form-Philia」とは、形を意味する“Form”と嗜好、偏愛などを意味する“Philia”を組み合わせた造語。期間中は代表作「BAU」や「ARCA」に加えて、新作を合わせた3つのシリーズが展示される。昨年、オランダで行われた写真フェア「Unseen」でも人気を博した「BAU」シリーズは、カラフルなスポンジを組み合わせて様々なフォルムを構築していく作品。黒い背景をバックに、様々な色や形のスポンジを多様なパターンで組み合わせることで、日用品であるスポンジが「BAU」が意味する“建物”や“構造”へと変容し、別の側面を浮かび上がらせる。今回は500点にも及ぶシリーズの中から、IMA galleryの空間に合わせたインスタレーションで展示する。「ARCA」は影を正面から写した作品。大判カメラで撮影し、大きく引き伸ばされたイメージは、輪郭やサイズなどの情報が奪われ、影本来の意味を超えた新しい構造物となって現れる。さらに同展では新シリーズとして、日本の混沌とした家々の写真をモンタージュしながら、建築物が重なることによって生まれる奇妙な風景を写し出した作品も出展される。また関連イベントとして、5月30日には批評家の布施英利と鈴木崇とのトークショー「写真とフォルムの関係性」を開催。被写体の形態を通じて何を撮ろうとしているのか、鈴木崇の写真史をたどりながらその作品の変遷と、写真とフォルムの関係性に迫る。6月21日には、美術ジャーナリスト・鈴木芳雄との対談によるトークショー「美術史で読み解く鈴木崇作品」も実施。鈴木崇がアメリカやドイツで学んだ写真の考え方やコンセプトの作り方から、アウトプットの仕方まで、現代作家と密接に関わる美術史について語られる。【イベント情報】「Form-Philia」会場:IMA gallery住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3階IMA CONCEPT STORE内会期:5月29日~7月12日時間:12:00~22:00(土、日、祝日は11:00~20:00)入場無料
2015年05月29日●「普通の人」を撮るフォトプロジェクトストックフォトに取り組む写真家たちのためのイベント「iStockalypse(アイストッカリプス)」が5月15日からの3日間、東京で開催された。iStockalypseとは、ゲッティ イメージズ傘下のブランドであるiStockが開催するフォトグラファー向け実践型集中プログラムで、これまでにロサンゼルス・コペンハーゲン・イスタンブール・ベルリンなど、世界各地で開催されている。ゲッティ イメージズのエキスパート陣が、最先端のビジュアルトレンドを読み解くセミナーから、屋外でのロケ撮影会、ポートフォリオ・レビューなどを行う充実した内容で、参加者は、フォトグラファーとして世界に通用するスキルを掘り下げていく。これに関連し、iStockへの写真提供と世界各地の広告写真撮影で生計を立てているJoan Canto氏が来日した。今回は、ゼネラルモータースや国連、赤十字などをはじめとした30社以上の広告キャンペーンで使用されるJoan氏の写真について、そして自身のプロジェクトであり「リアル」な人々の顔を収集する「the Real People Project」についてお話を伺った。○写真を撮り始めたきっかけはまずは、Joan氏が写真を撮り始めたそのきっかけについて伺った。Joan氏:フォトグラファーになる前は文学と言語の勉強をしていて、カタルーニャの新聞社でエディターをやっていました。だけど仕事は夜遅いし、僕にとって全く刺激的ではなかった(笑)そのうちに、フォトジャーナリストと仲良くなることがあって、現場に同行したりいろんな話を聞いたりしているうちに、こっちの方がずっと楽しいと思うようになってね。エディターを続けるのは時間の無駄だ!と思って辞めちゃったんです。その後、まずは写真の学校に通いました。iStockを始めたのは、授業でとった写真をアップしたらどうか、と先生から勧められたからです。講義では「こういう写真が売れる、こういう写真のニーズが高い」なんてことも習ったんだけど、自分にとってはそんなものは関係なかった(笑)判断基準が「撮っていて楽しいかどうか」だったんだ。逆の発想でね。撮りたいものを撮ってそれが売れたらいいなってそう思っていたんだよ○「the Real People Project」に関してJoan氏が2008年から取り組んでいるフォトプロジェクト「the Real People Project」は、世界中の"リアル"な人々の顔を撮影するというもの。彼のプロジェクトでは美醜や表情を問わず、非常に多様な人種、性別、表情の人々の写真を見ることができる。このプロジェクトを、なぜ彼は始めようと思ったのか。Joan氏:このプロジェクトを始めた当時、iStockでも「顔」といえば「綺麗な人、かっこいい人の写真」がトレンドだった。でも、僕はそれではつまらないと思ったんだ。僕は、自身のプロジェクトの被写体を、あえて「ugly people(醜い人々)」と呼んでいるんだけど(笑)。それは、綺麗なモデルではなく「一般の人」という意味。最初は自分の家族や友人、知り合いの顔を撮っていたんだけど、撮り続けているうちに、その"普通の感じ"がいつのまにか、写真として必要とされるようになったんだ。計画的にそうしたというわけじゃなく、偶然そうなったんだよ。確かに、彼のiStockページを見ると「美人」「ハンサム」とは言い難い、ごく普通の人の笑顔が多くを占める。top10のうちの5人くらいが彼の住む町の住人だというが、そこに違和感はなく、むしろ親近感が湧いてくるから不思議だ。Joan氏はかれこれ7年間一般の人を撮り続けているが、そうして感じているのはやはり、「今はもう亡くなった人がいるということ」だと、少ししんみりとして語った。彼は単純に人を撮っているのではなく、その人の人生そのものを撮っているのだ。●これからストックフォトに挑む人には「"撮りたいもの"を撮ってほしい」○どのくらいの時間を写真に費やしているか、休日の息抜きなどは?「(写真撮影の)息抜きは?」と聞くと、大きく眉毛をあげて、ジェスチャーとともに「Nothing」と一言。Joan氏は、「始まりと終わりがないからよく分からないな。いつもずっと写真を撮っているよ。これは仕事でもあるけど、趣味でもあるんだ。あと、息子ができてからは、さらにシャッターを切る機会が増えたね」とほほえみながら答えてくれた。写真をたしなむ者であれば、プロの使っている機材は気になるもの。Joan氏が主に使用しているカメラはキヤノン EOS-1Ds Mark III/5D Mark IIIだという。東京での「theReal People Project」の撮影は、PENTAX 645Zで実施したそうだ。○まずは自分が「撮りたいもの」を日本での本格展開を迎えたストックフォト「iStock」。一般ユーザーが写真を投稿できるのが大きな特徴だが、最後に、これから写真を登録しようとしている人たちへアドバイスしたいこと、を聞いてみた。Joan氏:一番売れている写真を調べて、「それを撮ろう」と取り組む人は成功しないと思う。写真は自分なりの方法で撮って、自分でその価値を高めていくものだから。僕に関して言えばポートレートだったけれど、花を撮るのが好きだったり、ファッションだったりランドスケープだったり、まずは「売れるもの」ではく、自分が「撮りたいもの」を撮ってほしい。それが自分の個性につながっていくし、そういったスタイルを作り出すことが、フォトグラファーとして大切だと思う。需要と供給にはバランスがあるけれど、供給があってはじめてそこに需要が生まれる。そんな「逆転の発想」も悪くないんじゃないかな。Joan氏が好きで撮り始めた一般の人のポートレート写真は、今や国際的企業やビックブランドで使われるようになっている。そしてそこから自然とステップアップし、今ではフォトグラファーとしてオファーが来るようになったとJoan氏は語る。「最近ではプロフェッショナルのモデルを使って『素人っぽい表情で撮影して』ってオファーがくるんだよ(笑)まさに「逆転の発想」だね! 実際、素人を撮影するより、プロの方が本当はずっと楽なのさ。でもそれが僕のスタイルだから」とJoan氏はまた舌を出した。
2015年05月26日音楽シーンで長年活躍してきたグラフィックデザイナーの信藤三雄が、“写真家シンドウミツオ”として初めての写真展「graphical photography by mitsuo shindo」を、5月30日から6月7日まで恵比寿のALにて開催する。「コンテムポラリー・プロダクション」を率いる信藤三雄は、多くのCDジャケットなどのグラフィックデザイナーとして知られるが、実は1990年に「フリッパーズ・ギター」のアルバム「カメラ・トーク」のビジュアルで写真家デビューを果たし、それ以来、印象的なジャケット写真を数多く手掛けてきた。本展は、「とにかく気分は新人。身軽に写真だけを撮ってみたいと思ったんです」と語る信藤が、グラフィックデザイナーの信藤三雄ではなく、写真家シンドウミツオとして、これまでに撮影してきた多くのミュージシャンの写真を紹介する。5月30日17時から20時まではオープニングレセプション、また、6月4日19時から21時まではゲストに小西康陽を招いたトークイベントを開催。現在トークイベントの予約を受付中で、詳細はALオフィシャルブログに記載されている。【イベント情報】写真展「graphical photography by mitsuo shindo」会期:5月30日~6月7日会場:AL 1F main space住所:東京都渋谷区恵比寿南3-7-17-1F時間:12:00~19:00(6月7日は17:00まで)料金:無料休館日:無休
2015年05月26日世界的に有名な写真家、テリー・オニール。映画界や音楽界のスターを撮影し、セレブたちに信頼された写真家の日本初個展が、目黒のブリッツ・ギャラリーで開催されます。 今年77歳になるオニールは、1960年代から約50年にわたり、世界のセレブたちを撮り続けました。本展では、ケイト・モスなどスターたちのポートレート約30点を紹介しています。 オニールの写真は、ドキュメンタリー・スタイルで撮影されているため、まるで映画のワンシーンのような動きが感じられます。クールなヴィジュアル作りに定評があり、多くのハリウッド・スターに指名を受けたオニール。交友関係も華やかで、特にポール・マッカートニーや、エリック・クラプトン、エルトン・ジョンなどのミュージシャンたちと深い親交があります。 ファッション雑誌や映画ポスター、アルバム・カバーなど多くの分野で撮影したオニールの写真は、時代を切り取ったアートとして再評価を受け、作品は主要な美術館にコレクションされています。芸術性も感じられるクールな写真をまとめて見ることができるこの展覧会は、かなりオススメです。 イベントデータ: 『テリー・オニール 写真展』Terry O’Neill: 50 Years in the Frontline of Fame(華麗なる50年の軌跡) 会期:2015年5月20日~7月11日※休館日は日曜日、月曜日(日曜はアポイント制) 時間:13:00~18:00 会場:ブリッツ・ギャラリー 入場無料 © Terry O’Neill
2015年05月10日