国内外の優れた写真家が手掛けたファッションブランドの“過去のヴィジュアルブック”を展示・販売する期間限定イベント「写真家が捉えた服の力」が、東京・青山の「ブルーム&ブランチ(BLOOM&BRANCH AOYAMA)」で、FNOの実施日である2016年9月10日(土)から、9月19日(月/祝)まで開催される。その後は大阪、熊本にも巡回予定。「写真家が捉えた服の力」では、1980年代から2010年代にかけて制作された貴重なヴィジュアルブックおよそ30冊を展開。その一冊一冊は、すべて世界的な写真家が撮影を担当、古書とも言えるアイテムが店頭に並ぶ。また、本展の企画に携わった、リリーファースト ヴィンテージ(LILY1ST VINTAGE)と2001年キャノン新世紀優秀賞、特別賞を受賞した経歴をもつ写真家・中西博之が共同制作した写真集『いまだあるもの』も店頭に並ぶ。本書は、“服の底”に沈殿している人間の精神描写や自然風景、服の根源的な力の表現を試みたもの。銀座にある“一冊の本を売る書店"森岡書店でも取り扱われ話題になった。なお、ブルーム&ブランチ 青山では、書籍に関連したオリジナルプリントも同時に販売する予定だ。【イベント概要】「写真家が捉えた服の力」■日程・2016年9月10日(土)〜9月19日(月/祝)ブルーム&ブランチ 青山住所:東京都港区南青山5-10-5第一九曜ビル 101TEL:03-6892-2014 営業時間:11時〜20時(BLOOM&BRANCH AOYAMA)・9月24日(土)〜10月2日(日)floraison住所:大阪府大阪市中央区南船場4-13-1TEL:06-6245-1245・10月8日(土)〜10月16日(日)Attic.住所:熊本県熊本市中央区練兵町42TEL:096-354-1770■中西博之について1979年 福井県生まれ。2001年キャノン新世紀優秀賞、特別賞を受賞。2002年 東京都写真美術館にて開催された新世紀10周年展に参加。大阪芸術大学写真学科卒業後は、ヨーロッパ各地を周り、1年間フランスパリに移住。2010年に帰国した。2011年 フリーランスとして活動を開始し、2016年9月“一冊の本を売る書店"森岡書店銀座店で発売された写真集を発売。■リリーファースト ヴィンテージについて2010年パリ、ロンドンを中心にヨーロッパで買い付けたヴィンテージ衣服をセレクトショップで展開するファッションブランドとして設立。1800年代から1990年代までの様々な年代に生まれたヴィンテージ服の純粋な服としての価値を再考し、再提案を行う。現在当服は、東京/ロンドン/大阪/福岡/熊本/岐阜/沖縄/埼玉のセレクトショップで展開中。
2016年09月13日休養中のフリーアナウンサー・小林麻耶が6日、自身のブログを更新し、妹で乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央への思いをつづった。麻耶は、ブログを再開して「弱音を吐くということは恥ずかしいことでも、相手に迷惑をかけることでもなく、自分を救うことになるんだ」と気づいたと告白。「誰かに聞いて欲しいと 思いがちな私は、 ここの皆様と弱音を吐く会をしたいとふと思ってしまいました」と素直な思いを伝え、「しっかりものだったり頑張りすぎてしまう人はすっかり弱音を吐くことを忘れがちですが、良かったら、ここのコメント欄を利用して吐き出しちゃってくださいね」と呼びかけた。そして、麻央から最初のころに「家族は第二の患者」と教えてもらったという麻耶は、「そうなんだ。気をつけなくちゃ!と、思いましたが、どこかで...私は大丈夫。だって、妹は、すぐによくなるから!と、思っていました」と回顧。「あの頃の私は、病と向き合いきれてなかったのだと思います。長いたたかいになるなんて、想像もしたくなかったし、すぐよくなるって、強く信じてた」と振り返り、「でも、そんなに簡単なことではありませんでした」と記した。今はようやく、「妹の病ときちんと向き合い、自分の気持ちとも向き合えるようになってきました」と変化を明かした上で、「こんな状況なのに、姉の私より、頼り甲斐があって、しっかりしていて、いつも優しくて笑顔の妹を心から尊敬しています。まおちゃん、ありがとう」と麻央への尊敬と感謝の思いをつづった。麻耶はまた、たくさんの励ましのコメントにも感謝。「こんなにたくさんの方の愛情に触れ、祈りのパワーをいただき、妹の病もよくなる方向に行くとしか思えませんありがとうございます!!」と伝えた。
2016年09月06日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が5日、自身のブログを更新。姉で休養中のフリーアナウンサー・小林麻耶への思いをつづった。「姉」というタイトルで更新した麻央は、「私の幸運のひとつは、姉の妹に生まれたことだと思っている」と書き出し、「これまで、『頼りになる姉』であろうと、精一杯がんばってくれた!」と感謝。「でも、最近、『頼りになる』に無理してこだわらず、ありのままを心がけているようだ」と変化を明かした。また、麻央の治療について一緒に医師から説明を聞いたときに、麻耶が「どうしよう。怖いよー。怖いよー。本当に怖いよー。」と麻央にしがみついてきたというエピソードを披露。「受けるのは私なので、私の方が怖いのですけど」と言ったら、「どうして分かるの?まおちゃんより、私の方が本当に怖いと思ってるかもしれないよ。こればかりは、比べられないよ」と真剣に言われたという。そんな姉について、「『本人が一番つらいのだから』というのは単純だけれど、まわりもつらいのは一緒。究極、人の不安、苦しみ、悲しみは上も下もなく、推し量れないと思う。やっぱり、その人自身のものだから。でも、それを分かりたいと思ってくれる分かろうとしてくれる存在は、本当にかけがえのない愛そのもの」と麻央。「姉は、日々私の感情に寄り添い、私以上に感じてしまっていることを知った。そんな姉をみてつい笑ってしまう心の余裕が今の私にはあるのだ」と続け、「ありがたい」という言葉で締めくくった。
2016年09月05日体調不良で休養中のフリーアナウンサー・小林麻耶(37)が2日、自身のブログを更新し、励ましの声にあらためて感謝した。麻耶は、乳がん闘病中の妹・麻央が1日に新ブログを開設したのに合わせ、自身も同日、約3カ月ぶりにブログを更新。「今はまだ仕事ができる状態ではないのですが、また笑顔で働ける日が来るように、その第一歩としてブログを再開させていただきたいと思います」とブログ再開を宣言した。多くの激励コメントが寄せられ、1日夜に感謝の思いをブログで伝えていたが、2日夜に「なみだ」というタイトルで再び更新。「皆様からのたくさんのいいねたくさんのコメントにとても励まされています。今日もコメントを読むたびに涙が止まりません。ありがとうございます」とあらためて感謝の思いをつづった。そして、「大切な時間の中で、私のブログを読んでくださることコメントを残してくださること有難いことだと心から感じています」とコメント。「『涙を流せることはいいことなんだよ』『泣きたいときは泣いていいんだよ』と、声をかけてもらったことがあります」と明かした上で、「昨日も今日もたくさん泣けて、心の底に溜まっていた気持ちが浄化されていくようです。頑張ってきて良かったなぁ...そんな風に思えました。皆様のおかげです。ありがとうございます」と心境を素直に伝えた。2日に放送されたTBS系情報番組『白熱ライブ ビビット』(毎週月~金8:00~9:54)で、前日に麻耶と1時間ほどLINEのやりとりをしたという林みなほアナウンサーが、麻耶の思いを伝えたことにも触れ、「TBSの可愛い愛する後輩林みなほアナウンサー放送、ありがとう。そしていつもいつも支えてくれてありがとう。あなたに出会えて私は幸せです」と林アナへの感謝の思いもつづった。
2016年09月03日写真家の石橋英之による個展「Presage / Connotations」が、9月24日まで東京・六本木のイマ コンセプトストア(IMA CONCEPT STORE)にて開催されている。フランス北部にあるリールを拠点に活動する石橋英之は、ファウンドフォトを使ったコラージュやアプロプリエーションの手法を用いた作品で知られる写真家。13年に東京・神田にあるBTギャラリーで個展「Presage/予兆」を開催し、15年には同作の写真集『Presage』を刊行。同年にフランス・マルセイユでも個展「Presage」を開催し、オランダ・アムステルダムで新作「Connotations」を発表し、高い評価を得ている。「Presage」は、蚤の市で購入した古写真やポストカードの断片を精巧に繋ぎ合わせ、コラージュによってひとつのイメージを作り上げた作品。一見すると複数のイメージで構成されていることが分からない程に手を加えることで、一枚の絵としての完成度が高まっている。また、制作の過程で入ったホコリなどの異物はあえてそのまま残すことで作品に奥行きが与えられている。新作の「Connotations」は、「Presage」で用いた“イメージの盗用”と“再構築”というアプローチをさらに発展させたシリーズ。石橋英之の友人であるアメリカ人女流詩人が自身の恋愛経験を綴った極私的な詩に喚起されたポートレイトとなっており、インターネットのハッシュタグ検索で抽出した無数のイメージを用いてコラージュすることで架空の男性を具象化させている。そこに、典型的なファッション広告のようなイメージをも加えることで個人の私的な経験を超え、より社会に対して開かれたイメージへと昇華させた。この試みは、文学と写真の融合のみならず、現代社会における写真と集団的記憶の関係を問いかけている。今回の個展では、ふたつのシリーズのもととなった写真のオリジナルコラージュも同時公開し、その制作の軌跡を辿る。【イベント情報】「Presage / Connotations」会場:イマ コンセプトストア住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3階会期:7月29日~9月24日時間:11:00~19:00入場無料休館日:日月曜日、祝日
2016年08月30日『ミッション:インポッシブル』新作の製作が、トム・クルーズの出演料の交渉をめぐり一時休止となっているようだ。デッドラインによると、本作のためにすでにロンドンでは20人ほどのスタッフが雇用されているものの、トムの出演料の交渉が現在も続いている間は、製作をスタートできないでいるとニュースサイトのデッドラインは報じている。同サイトは、ギャラ交渉が難航している理由について、1つは製作会社がトムとプロデューサー陣に支払う給与を引き下げたいと申し出ていること、そしてもう一つはパラマウントが『ミッション:インポッシブル』第5弾で支払った出演料と同額を本作でもトムに支払うことを希望しているのに対し、トムは『ハムナプトラ』のリブート版でユニバーサルから受け取った出演料と同額まで値上げしてほしいと要求していることにあるとみている。しかしこの給与交渉は、来年1月からスタート予定の撮影のスケジュールに影響を及ぼすことはなさそうだ。『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』は、製作費1億5,000万ドル(約150億円)に対し世界中で6億8,200万ドル(約682億円)の興行収入をあげている。現在トムは、ロンドンで海軍の特殊部隊員タイラー・コルト役で『ハムナプトラ』のリブート版の撮影を行っているところだ。(C)BANG Media International
2016年08月23日イタリア人写真家夫妻による知識の伝承をテーマとした写真展「TRANSMISSIONS people-to-people」が、9月2日から30日まで東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールにて、9月2日から9月22日まで伊勢丹新宿店本館4階のセンターパークにて開催される。2010年より5年以上に渡り、知識の伝承をテーマとした写真プロジェクトに取り組んできたティツィアーナとジャンニ バルディッツォーネ夫妻は、ヨーロッパからアジア、アフリカの各地へと旅をするなかで40種類を超える分野で100人以上の師弟に出会ってきた。そしてその関係性を深く探り、知識が伝えられていく過程で見られる感情や、創造への感動、個々の関係、交流から絆が芽生えていく様子などを、細かい表情の変化や動きの中にとらえ、写真におさめている。それぞれの写真は唯一無二でありながら、知識伝承という行為にある共通の不変性を鮮やかに描き出しており、伝統と革新、世代を超えた交流、文化的な多様性、遺産の保護など、見るものに様々な広がりを持って思いめぐらすきっかけを与えてくれる。同展では、そんな人類の文化的多様性の原動力となる、無形の文化と有形の技術を体現する人々の姿が写し出された作品の数々が展示される。【イベント情報】「TRANSMISSIONS people-to-people」会場:シャネル・ネクサス・ホール住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4階会期:9月2日~30日時間:12:00~20:00入場無料会場:伊勢丹新宿店本館4階 センターパーク住所:東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店本館4階会期:9月2日~22日時間:10:30~20:00入場無料
2016年08月22日静岡県のリゾート施設「星野リゾート リゾナーレ熱海」は10月1日(土)~10月31日(月)の期間中、「くすくすの森ハロウィン」を開催します。「くすくすの森ハロウィン」は、リゾナーレ熱海に隣接する「森の空中基地くすくす」をフル活用したハロウィンイベント。樹齢300年のくすのきを拠点に、期間限定プロジェクトを多数展開します。キュートで本格的なハロウィンイベントに参加しましょう!イベントがおこなわれる「リゾナーレ熱海」とは?リゾナーレ熱海は、全国に高級リゾート施設を展開する「星野リゾート」のリゾートホテルです。山上にあり、熱海の市街と海を一望できる最高のロケーション。広々した部屋とビュッフェ、クライミングウォールやブックス&カフェ、キッズルームなどを備えた、星野リゾートの中ではファミリー向けのホテルです。隣接する「くすくすの森」は宿泊者専用の施設。森を丸ごと使い、アスレチックやさまざまなアクティビティで遊べます。今回のハロウィンイベントは、くすくすの森のシンボルである樹齢300年のくすのきを拠点に繰り広げられます。くすのきの上に、何と魔女の家が現れますよ!魔女の家を訪ねてみませんか?●多彩なイベント内容をチェック!子どもだけでなく大人も楽しめるのが「くすくすの森ハロウィン」。参加すればお菓子がもらえるイベントもあります。イベントごとに内容と開催日時をチェックしましょう。●魔女のクローゼット無料のレンタル衣装で魔女に変身しましょう!衣装がギッシリ詰まった魔女のクローゼットで、女の子はスカート・ポンチョ・メガネ、男の子はローブ・メガネなどを使って仮装を楽しめます。ホウキにまたがり、魔女気分で記念撮影。・期間:2016年10月1日(土)~10月31日(月)の毎日・時間:平日9:00~17:00、土日祝9:00~17:00・19:00~20:30・料金:無料●魔女のクラフト工房2本のバラとドライフラワー、木の実を使ったコサージュ作りにチャレンジ。使うバラは、色が変わる不思議なバラです。紫色や白色のバラに魔法の水をひと垂らしすれば、赤・緑・ピンク・青色に変わります。色を変える魔法を使ってみませんか。・期間:2016年10月1日(土)~10月31日(月)の毎日・時間:14:00~17:00(30分毎受付)・料金:1,500円/1作品●ハロウィンライトアップくすのき樹上に建てられた魔女の家に明かりがともり、暗い森に浮かび上がります。昼間とは違う雰囲気を楽しみましょう。かぼちゃやランタンもぼんやり光り、本物の魔女が出てきそうな雰囲気です。・期間:2016年10月1日(土)~10月31日(月)の土日・時間:19:00~20:30・料金:無料●魔女のナイトウォークラリークロスワードに挑戦して謎を解く、子ども向けのプログラムです。ミッションは「名前を忘れてしまった魔女に、名前を教えてあげること」。夜になると浮かび上がるヒントを集め、ミッションをクリアしてください。クリアした人には、魔女からお菓子のプレゼントがあるかも!?・期間:2016年10月1日(土)~10月31日(月)の土日・時間:19:00~20:30・料金:500円/1人●ハロウィンピクニック1日1組限定の特別なランチピクニックに出かけませんか。メニューは、きのこのソテーやりんごとおいものジャムなど好きな具材を組み合わせて作るオープンサンドウィッチ、サラダ、パンプキンスープ。ハロウィンらしいメニューでお腹いっぱいですよ。・期間:2016年10月1日(土)~10月31日(月)の平日・時間:12:15~13:30・料金:9,000円/1組2名、3名以上追加3,000円/1名●ツリーハウスティータイムホットコーヒーやホットココア、りんごジュースなどのドリンクに、大麦を炒って粉末にした“麦こがし”を使った熱海のお菓子「こがしリング」や「福こがし」でゆったりティータイム。ツリーハウスでのティータイムが、ハロウィン期間中は「魔女の家」でのティータイムに。木々をわたる秋の風がさわやかです。・期間:2016年9月1日(木)~11月30日(水)・時間:9:00~17:00(30分毎受付)・料金:2,500円/1組6名までどれも魅力的なプログラムがそろっていますね。くすくすの森だけでなく、館内でもハロウィンを楽しめるそうです。今年のハロウィンは「星野リゾート リゾナーレ熱海」で過ごしませんか?■イベント概要名称:「くすくすの森ハロウィン」開催期間:2016年10月1日(土)~10月31日(月)場所:星野リゾート リゾナーレ熱海住所:静岡県熱海市水口町2-13-1アクセス:JR「熱海駅」から無料送迎バスで約20分電話番号:0570‐073‐055公式サイト:
2016年08月14日写真家・石川寛とパティシエ・ショコラティエの辻口博啓がコラボレートしたチョコレートの写真展「CHOCOLATE HEAVEN」が、2016年8月20日(土)から9月11日(日)まで、ル ショコラ ドゥ アッシュ銀座本店で開催される。会場では、チョコレートの国際大会において7アイテムが金賞・銀賞・銅賞に輝いた話題のチョコレートバーを石川寛が撮影した作品シリーズをメインに展示。また、展示期間中は辻口のショコラティエの世界観をイメージした特別ドリンクが会場にて提供されるほか、8月20日(土)と9月10日(土)には、辻口博啓×石川寛によるトーク&テイスティング限定イベントも予定されている。「味覚」と「視覚」で、まったく新しいチョコレートの世界を堪能してみてはいかがだろう。【開催概要】写真展「CHOCOLATE HEAVEN」開催期間:2016年8月20日(土)〜9月11日(日) ※営業時間に準ずる会場:ル ショコラ ドゥ アッシュ銀座本店住所:東京都中央区銀座 6-7-6 銀座細野ビル 1F入場料:無料営業時間:月〜土 11:00〜21:00 LO 20:30、日・祝日最終日 11:00〜19:00 LO 18:30定休日:不定休(写真展会期中は無休)■トークイベント開催日時:8月20日(土)、9月10日(土)1部 /14:00〜15:00 限定20人、2部 /17:00〜18:00 限定20人応募方法:店頭、FAX、またはメール(info-lcdh@fortissimo-h.jp)で申し込み。参加料金:1人 8,000円+税※1ドリンク付き。好みのタブレットをお土産としてプレゼント。
2016年08月08日6名の日本人写真家の日常を16ミリフィルムで追ったドキュメント映画『TRACES OF A DIARY-日記をたどる』の再上映を記念して、同作にも登場したふたりの写真家のドキュメンタリー映画の特別上映が、8月15日、16日に東京・原宿のヴァカント(VACANT)にて行われる。『TRACES OF A DIARY-日記をたどる』は、ポルトガル人アーティストのアンドレ・プリンシペ(Andre Principe)とマルコ・マルティンス(Marco Martins)が、6名の日本人写真家の日常を追ったドキュメント映画。約1年半かけて行われた撮影を通じて、日本人写真家たちのイメージの制作プロセスやストーリーテリング、日記式表現の本質を追求。シナリオを設けずに偶発性を取り込みながら写真家たちの日常を記録した映像作品となっている。6月29日から7月1日の3日間限定で行われた特別上映会が好評を得て、今回の再上映が決定した。今回は再上映会を記念し、同作に登場する中平卓馬と森山大道、それぞれのドキュメント映画の特別上映を開催。中平卓馬は、1960年代から70年代にかけて先鋭的な写真と言葉で“政治の季節”を牽引したものの、写真家としてはスランプに陥り、77年には病に倒れた。病により記憶と言葉の大部分を失うこととなったが、それ以降は写真を撮ることが生活のすべてとなった。今回上映されるドキュメンタリー『カメラになった男-写真家 中平卓馬』では、そんな中平卓馬に3年間密着し、横浜の自宅周辺を日々撮影する姿や失われた記憶をなぞるようにかつて訪れた沖縄へと向かう姿を追った。一方、森山大道の『森山大道 記録 | MOVIE IN LONDON』は、12年秋にロンドンのテート・モダンにて開催されたウィリアム・クラインとの展覧会から半年間、長期密着取材を敢行し、森山大道の伝説的な個人写真誌『記録』の軌跡を追ったドキュメンタリー。ロンドンの街でのスナップの現場、ウィリアム・クラインとの劇的な出会い、『記録』シリーズが生まれたきっかけとその制作過程などの映像から森山大道の辿った半世紀を振り返る。なお、当日は12時から14時の第1部、15時から17時の第2部、18時から20時の第3部に分けて上映され、15日の第1部と16日の第2部には『カメラになった男-写真家 中平卓馬』が、15日の第2部と16日の第1部には『森山大道 記録 | MOVIE IN LONDON』が、両日第3部には『TRACES OF A DIARY-日記をたどる』が上映される。また、『森山大道 記録 | MOVIE IN LONDON』の上映回では同作の上映に加え、今年の2月から6月にパリのカルティエ財団現代美術館で開催された森山大道展「DAIDO TOKYO」のキュレーターによる作家解説映像や森山大道へのインタビューなどの映像も合わせて上映される予定だ。【イベント情報】「TRACES OF A DIARY-日記をたどる」再上映記念「カメラになった男-写真家中平卓馬」「森山大道記録 | MOVIE IN LONDON」特別上映会会場:VACANT住所:東京都渋谷区神宮前3-20-13 2階会期:8月15日、16日時間:第1部・12:00~14:00、第2部・15:00~17:00、第3部・18:00~20:00(各回30分前開場)料金:当日1,500円、前売り1,300円(※1ドリンク付き)45
2016年08月07日カンペール(CAMPER)の2016-17年秋冬より、写真家の小山泰介とコラボレーションした「CAMPER by TAISUKE KOYAMA」が登場。小山の作品をプリントした、バッグと小物を製作した。グリーンのランダムな模様が特徴の本シリーズ。『LIGHT FIELD(2015)』は、フラットベッドスキャナーとハンドスキャナーという2つの入力デバイスの光源を被写体とした作品だ。フラットベッドスキャナーの上に皺をつけた偏光セロファンをセットし、移動するスキャナーの入力光をハンドスキャナーを用いてスキャンすることによって、イメージを入力するための光の情報そのものを可視化している。『REFLECT VAGUE(2015)』は、偏光性のコート紙をハンドスキャナーでスキャンすることによって、光量不足のテクスチャーとスキャナーのノイズが合成されたイメージを可視化することを試みたものだ。生地は、紙のような張りと生地本来の柔軟さを兼ね備えたオリジナルファブリックを開発。幅広いシーンに対応した全面プリントの大ぶりなバッグ、バッグ生地よりも薄く仕上げられた紙のようなファブリックで作られた小物は、写真のかたまりを彫刻したような存在感を放つ。【詳細】CAMPER by TAISUKE KOYAMA発売時期:2016年7月末販売店舗:カンペール 一部直営店舗※公式オンラインストアでは8月中旬の発売を予定。価格:・メッセンジャーショルダー 27,000円+税・バックパック 26,000円+税・トート 25,000円+税・ウォレット 12,000円+税・パスケース 5,000円+税【問い合わせ先】カンペールTEL:03-5412-1844(月曜日~金曜日、10:00~18:00) ※祝祭日と年末年始を除く
2016年08月04日フランスの国民的写真家・ロベール・ドアノーの写真展「ロベール・ドアノーと時代の肖像 -喜びは永遠に残る」が、9月15日から17年1月17日まで静岡県のベルナール・ビュフェ美術館にて開催される。ロベール・ドアノーは、日常の小さなドラマを絶妙に捉え、“イメージの釣り人”と評されるフランスの国民的写真家。パリの恋人たちや子どもたちの豊かな表情、ユーモアや風刺の効いた街頭の一場面など、人間に対する無限の愛情と好奇心に満ちた写真作品の数々を生み出している。また、ロベール・ドアノーを語る上で欠かせないのがポートレート。鋭い洞察力と観察眼に裏打ちされた芸術家のポートレート群は、ロベール・ドアノー自身の見る喜びを見事に体現した作品となっている。同展では、アルベルト・ジャコメッティ、ピカソといった画家や彫刻家をはじめ、イヴ・サン=ローランなどのデザイナーや作家、思想家、舞踊家、美術批評家など、あらゆる分野の“時代の肖像”約70点を展示。未公開作品を含むこれらのポートレートを通して、当時の文化的背景を探ると同時に、ロベール・ドアノーによる写真表現の真髄を紹介する。また、遺族が設立したアトリエ・ロベール・ドアノーで管理されている膨大な作品の中から精選した代表作30点も展示される他、ロベール・ドアノーの憧憬する小説家、ジャン・ジオノへのオマージュとも言える作品「ある羊飼いの物語」も登場する。【展覧会情報】「ロベール・ドアノーと時代の肖像 -喜びは永遠に残る」会場:ベルナール・ビュフェ美術館住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘515-57会期:9月15日~17年1月17日時間:10:00~17:00(11月~1月は16:30まで、入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,000円、高大生500円、中学生以下無料休館日:水曜日(祝日の場合は翌日休)、12月26日~17年1月6日
2016年08月03日古代エジプトを舞台に、超ド級の冒険スペクタクルが繰り広げられる『キング・オブ・エジプト』。この度、本作で声優を務める「Kis-My-Ft2」の玉森裕太や永野芽郁をはじめ、中村悠一、小山力也、中井和哉ほか豪華吹き替えキャストによる予告編が到着した。舞台は古代エジプト。神と人間が共存する世界で王座をかけたバトルが勃発。鍵を握るのは、奪われた恋人を救うために立ち上がった盗賊ベック(ブレントン・スウェイツ)。巨大ピラミッドの迷宮、スフィンクスの謎かけや仕掛けだらけの神殿など次々と押し寄せる試練に立ち向かいながら、<神の眼>を盗み出しエジプトの天下取りを目指す――!日本語版吹き替え声優には、主人公の盗賊の青年ベック役に玉森さん、ベックの恋人・ザヤ役に永野さんが初挑戦。また脇を固めるのは、主人公のベックと共に王座奪還のための旅をする、ニコライ・コスター=ワルドー演じるホルスを、中村さん、ジェラルド・バトラー演じる極悪非道の暴君・セト役には小山さん、チャドウィック・ボーズマン演じる知恵の神トトを、中井さん。そのほか、沢城みゆき、菅生隆之、田中真弓、大原さやかと超豪華声優陣が集結している。そんな豪華吹き替えキャストが、本作に息を吹き込んだ吹き替え版予告編がついに到着!まず映像では、「私がこの世界の支配者だ」という、セト役小山さんのイケメンボイスからお披露目。そして玉森さんは、強い意志と行動力で自らの生きる道を切り開くベックを、お調子者の雰囲気を醸しながらも力強く演じている。さらに、アフレコ前「セクシーボイスが出せるよういまから練習します(笑)」と話していた永野さんや、中村さんなどの声も収録されている。また、巨大ピラミッドの崩壊や2匹の大蛇の襲撃、スフィンクスの謎解き、カラクリだらけの神殿といった息を呑む展開に翻弄されながらの雄たけびも必見。全世界20か国 No.1を記録した本作。日本語吹き替え版にも期待がかかる予告編になっている。『キング・オブ・エジプト』は9月9日(金)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月20日香港で生まれた「トイカメラの王様」、HOLGAがデジタルになって登場。写真家、モデルなど様々な肩書きでインフルエンサーとして活躍する新世代のitガール、信岡麻美がHOLGA digitalで日常を切り撮った。HOLGA digitalとはHOLGAは1982年に香港で生まれた人気のフィルムトイカメラ。2016年1月に待望のデジタル版が発売され、昔からのファンはもちろん、インスタ世代の若者からも人気を集めている。アスペクト比は4:3の長方形、正方形を選ぶことができ、絞りは晴天か曇りで設定が可能。単三電池2本で動き、SDカードでデータを保存できるので撮影した画像の確認も楽々。フィルムカメラのようなザラザラとした質感、周辺光量の落ちたレトロ感が簡単に表現できる。HOLGA digital¥9,800 (+tax)別売りの専用アタッチメントを装着すれば3面反射やカラーフィルターの加工も簡単。初心者にも使いやすいシンプルな設計も魅力の一つ。画素数は800万画素とトイカメラの中では高く、色味がしっかり出るのが特徴。ボディのカラーはピンク、ミックス、ホワイト、ブラック、限定のブラック&シルバーの5色。スマホのアプリで加工するのもいいけど、自分の手で切り撮った景色には独自の味が染み込んでいるはず。HOLGA digital × Asami Nobuoka越境レディ「鏡越しにライトを当てながら撮ったらぶれぶれでした(笑)これもまた味でしょうか」GHG3「好きな映画 Got help the girl のポスターをフィルターを使って撮影」どこでもドアはレンズの向こう「デザイン事務所れもんらいふには面白いものが沢山あります。これはドラえもんのシャンデリア(!)」E.T.は知っている「社員の如く鎮座するE.T.」光へ「なんとなくシャッターを押したらグネッと曲がってしまったヒカリエ...」女の子はお花「れもんらいふで働く友達を撮影。お洋服も珊瑚柄で可愛かったので写真映えすると思いドライフラワーと一緒に」 − HOLGA digitalを使用して「どう撮れているか分からないフィルムのサプライズ感はそのままに、デジタルになったことによって枚数を気にせず沢山シャッターを切れるのが良かったです。トイカメラならではの露出オーバーで、思うように写っていなかったりするところも癖になりますね。小さくて持ち運びも便利なので、従来のトイカメラとは違う気軽さが持ち味だと思います。」 信岡 麻美93年生まれ、18歳より日常のスナップを撮り始める。自身で撮影した写真を用いたグッズの販売、シブカル祭への出展でパルコミュージアムで写真の展示を行う等その活動は多岐に渡る。tumblr / InstagramEdit. Azu Satoh
2016年07月18日世界各地を巡り、ストリートからファッション写真まで様々な写真を撮り続ける新進気鋭の写真家、嶌村 吉祥丸による写真展が開催されます。会場は表参道・根津美術館の近くにあるマンションの一室。今回の写真展"The Room"では、ロンドン・パリ・ベルリン・ワルシャワなどヨーロッパ各地で撮影したファッション写真から、タイ・ラオス・カンボジアなど東南アジア地域での旅の写真を中心に展示。また、生活空間における作品展示により生み出される新たなコミュニケーションと自然なつながりをテーマとして掲げ、写真展"The Room"と並行して特別展示も開催する予定です。初日の7月1日にはオープニングレシセプションも。思わずじっと見つめてしまう独特な世界観を持つ写真たちに、時間を忘れて浸ってみてはいかがでしょうか。嶌村 吉祥丸東京生まれ。ファッション写真を中心に、雑誌、広告、カタログ、アーティスト写真など幅広く活動。[過去の活動]2014: "Unusual Usual" (Portland)2015: 「東京男子」(Tokyo)2015: "You are good" (Tokyo)2016: "Inside Out" (Warsaw)写真展 "The Room"会期:2016年7月1日(金) 〜 7月4日(月) 12:00 〜 20:00場所:東京都南青山 6-1-32 南青ハイツ518号室オープニングレセプション:7月1日(金) 18:00 〜 21:00HP / FB / Contact
2016年07月15日太いまゆげがトレードマークの怒りんぼうの鳥レッドと仲間たちが活躍するアニメーション映画『アングリーバード』の予告編映像が公開になった。レッドたちの大冒険が、コミカルなシーンを交えて描かれる。『アングリーバード』予告編映像『アングリーバード』はフィンランド生まれのモバイルゲームで2009年にリリースされ、世界各地で大ヒットを記録している。映画は、ゲームに登場するキャラクターが登場するアニメーションで、怒りんぼうのレッド、お調子者のチャック、ビビりのボムが、いじわるなピッグたちに盗まれた大切なタマゴを取り返すために冒険を繰り広げる。このほど公開になったのは、坂上忍がレッドの声を演じる日本語版の予告編。盗まれたタマゴを取り戻すため、自分たちが暮らすバードアイランドを飛び出したレッドたち。とは言え、彼らは鳥だが飛ぶことができないため、飛ぶ際には巨大なパチンコを活用。豪快な飛行シーンやアクションだけでなく、思わず笑ってしまうシーンもふんだんに盛り込まれている。『アングリーバード』10月1日(土)全国ロードショー
2016年07月04日mame(マメ)と写真家の荒木経惟がコラボレーションした作品「アラマメ」が2016年7月13日(水)から24日(日)まで、銀座の森岡書店で展示・販売される。期間中は、荒木がmameを着た女性を撮影し、出来上がったポジフィルムを別のポジフィルムと手作業で貼り合わせることで生まれた写真作品が揃う。また、これらの作品を収めた作品集『アラマメ』も7月下旬の一般販売に先駆け、同書店において先行販売される。なお、今回のコラボレーションはmameのデザイナー・黒河内がシーズン毎に発表しているルックブックとは異なる方法で、ブランドの意思をより強く表現したいと考えていた時に、荒木経惟の作品「アラキリ」と出会ったことがきっかけとなっている。「アラキリ」とは、異なる写真2枚を中央で切断し、貼り合わせて1枚の作品に仕上げたもので、黒河内は「荒木氏の作品を実際に目にすることで感じる美しさや色気は、mameを通して表現したい事と共通性を感じた」とコメントした。【詳細】展覧会「アラマメ」開催期間:2016年7月13日(水)〜24日(日)時間:13:00〜20:00 (会期中無休)会場:森岡書店 銀座店住所:東京都中央区銀座 1-28-15 鈴木ビル 1階TEL:03-3535-5020作品点数:10点プリントサイズ:縦 27.9×横 35.6 cm価格:300,000円(額装費抜き)■作品集『アラマメ』発売日:2016年7月下旬 ※森岡書店で先行発売価格:3,700円+税掲載点数:16点
2016年07月02日ブルーの作業着ジャケットに肩から掛けたカメラバッグ、自転車がトレードマーク。ストリートでファッションスナップを撮り続けた伝説の写真家ビル・カニンガムが6月25日(現地時間)に亡くなった。脳卒中で入院していたという。「The Hollywood Reporter」などのメディアが伝えた。ビルは名門ハーバード大学を2か月で中退、兵役を経て「Chicago Tribune」紙にファッション記事の執筆を開始。1967年に初めてのカメラを手にするとニューヨークのストリートの人々を撮り始めた。ある日、ストリートで撮影した大女優グレタ・ガルボの写真が注目を集め、一躍有名に。「The New York Times」紙の写真家として、ファッション界に多大なる影響を与えてきたのだった。そんなビルにセレブたちから次々とお悔やみの言葉が届いている。ジジ・ハディッドは「ビルが初めて私の前にカメラを持って現れたのを覚えている。「スターに出会えたって気分だったわ。彼の写真は現実世界のファッションを語ってきた。彼の魂は永遠に業界に生き続ける」とSNSに投稿。ナオミ・キャンベルの追悼コメントによると、ビルとは30年来の知り合いだったそうだ。「美しい心を持った素晴らしいあなたを失うのは本当に辛いこと」と嘆いた。ヴェラ・ウォンはファッション界への多大なる貢献、ビルの情熱と人間味あふれる精神を称賛。ビルは日本でも2013年にドキュメンタリー映画『ビル・カニンガム&ニューヨーク』が公開され、話題になった。(Hiromi Kaku)
2016年06月27日写真家の永瀬沙世による写真展「スプライト(SPRITE)」が、6月28日から7月7日まで東京・恵比寿のALにて開催される。永瀬沙世は、これまでに7冊の写真集を制作している。そのうち、『PINK LEMONADE』、『Asphalt & Chalk』は、パリを拠点とするストックホルムのLIBRARYMAN社から出版されるなど国内外で活動を行っている。同展は、永瀬沙世が今夏2年ぶりに発表した同名の写真集をもとに開催。11年に起きた東日本大震災の直後に撮影しその5年後の16年に仕上げられた『スプライト』に収録された、“未知なる世界、導き手のいない新しい場所に足を踏み入れたときの瞬間”を収めた写真作品の数々が展示される。【展覧会情報】「SPRITE」会場:AL住所:東京都恵比寿南3-7-17会期:6月28日~7月7日時間:12:00~19:00【書籍情報】『SPRITE』写真:永瀬沙世デザイン:米山菜津子協力:YYY PRESS、KiKi inc.発行:Yomogi books並製/80ページ/297×205mm/カラー edition 400部価格:4,500円
2016年06月27日気鋭の写真家・永瀬沙世。海外のクライアントやギャラリーと仕事をすることが増えた近年、永瀬は作品を言葉にするのは難しい、しかし文化の成り立ちが違う人たちに伝えるためのアーティストステイトメントの重要性を再認識しているという。後編では、永瀬自身の言葉と共に、彼女の作品集に込められたメッセージを読み解きたい。前編はこちらから■『WATER TOWER』(2011)『WATER TOWER』は古代がテーマになった作品だ。この世界にある、どこでもないどこか、そんな光景が続く。日本国内でも確かなものは何か、本質的な価値を知りたいという見えない欲求が高まった2011年にこの作品集が刊行されているのも興味深い。女性的な光やシルエットが横たわるようなカットもあれば、水を抱いてそびえ立つ水の塔もある。相反する存在が存在する世界を永瀬の視点で切り取った作品に思える。「これは(東日本大)震災の1週間前に出来上がった写真集です。古代は大きな木の下に長老がいて、そこが不安になった時の心の拠り所になっていたんだと思います。大きな塔や木に宿る神様や精霊を拝むような気持ち。みんなが指標にする何かが分からない時代になってきたな、という思いで撮ったのがこの『WATER TOWER』です」(永瀬)■『White Flowers』(2012)『White Flowers』と題された作品は、実は“免疫”がテーマ。どこにでもありそうな日常のシーンの中に、度々登場する白い花々。この可憐な花こそが、永瀬を苦しめる存在だったとは...。そんな世の中の不条理を切り取った作品といえるかもしれない。「もともとこの白い花が気になって撮りはじめたのが、この花を目の前にすると具合が悪くなってしまって...。結局、この花の花粉症だったんです。この花が好きなのに、自分の白血球はこの花粉を異物だとみなして攻撃するからくしゃみも出れば、鼻水も出る。そこで、免疫って何だろうって...。だから、一番最後のページに暗号のようなメッセージを残しました。“Your hay fever has nothing to do with your thoughts.”って。花粉症は思い過ごしだよって思うことで、この花を好きなことを肯定したかったんです」(永瀬)■『Pink Lemonade』(2013)色の三原色(シアン、マゼンダ、イエロー)のマゼンダが“ピンク”、イエロー が“レモネード”というイメージで作られた写真集。 真逆のものが惹かれ合い、近づいたり離れたりしながら生きていく感じが伝わってくる。「わたしは暗室でプリント作業する時、マゼンダとイエローという逆の光を少しづつ混ぜていき微妙に色をつくってるため、 色を考える時、頭の中がそのパズルを解いている感覚になっているのです。モデルのヘアスタイルも黒髪とピンクの髪だったり、真逆の色を隣合わせる面白さがある。それは、感覚的なようでありながら、ロジカルでもある。モデルはアメリカと日本のハーフ。あえて日本的要素である畳の上で撮影したり、 アメリカで買ったスニーカーを履かせて東京郊外の街で撮影したり。イエローとマゼンダのように、異なるものを同時に溶け合わせていく作業から生まれた作品」(永瀬)永瀬の写真に映るのは“みんなが見ているのに、気づいていないものたち”なのだろうか...。ぜひ一度、彼女の作品の前に立って、その気配を感じてもらいたい。【イベント情報】2年振りとなる永瀬の写真集『 スプライト(SPRITE)』の発売を記念して、同タイトルの写真展が代官山で開催される。永瀬沙世 写真展 “SPRITE”会場:代官山「AL」住所:東京都恵比寿南3-7-17会期:6月28日から7月7日時間:12:00から19:00【永瀬沙世プロフィール】1978年兵庫県生まれ。2016年、2年振りに写真集『SPRITE(スプライト)』を発表 、個展も同時に開催される。今まで7冊の写真集を製作し、『PINK LEMONADE』『Asphalt & Chalk』は、パリを拠点とするストックホルムのLIBRARYMAN社から出版された。
2016年06月20日写真家・永瀬沙世の写真には何が映るのだろうか。写真とは一瞬の刹那を切り取りたいという人の欲求から生まれた文明かもしれないが、彼女の写真にはそれ以上の何かが映し出されている。1978年、兵庫県に3人兄弟の末っ子として生まれた永瀬沙世。19歳の時、写真家を志し上京する。13歳で写真を撮りはじめた時から、友人にメイクをし、衣装やポージングまでセットアップしていたという永瀬。彼女はカメラのファインダーの先に何を見るのか...。桜が花ひらく春、彼女のアトリエを訪ねた。■キュリー夫人を目指した少女が写真家になるまで3人兄弟の末っ子として生まれた永瀬は、どんな子ども時代を送ったのだろうか。聞けば、父親から「キュリー夫人みたいになったらいいのにな」といわれて育った永瀬は、楽しみながら科学の勉強をしていたという。そして、「何で生きていくか」を真剣に考えはじめたティーンの彼女の好奇心は科学に留まらず、ギターを弾き、歌を歌ったり、モデルをやってみたり、劇を演じ、絵も描けば、映像も撮り、写真もはじめた。その中で一番ピンときたのが写真だったのだという。月並みな問いかけではあるが、永瀬に写真の魅力を訊ねると「写真は切磋琢磨すると、どんどん精度が上がっていくこと。芸術とスキル、その両方が写真にはあるから」と返ってきた。どうやら彼女には、親からもらったものだけではなく、自分自身で高めたスキルで挑戦してみたいという心意気があるようだ。そんな思いを秘めた永遠の末っ子は「自分の味方がいないところ」を求めて19歳で上京する。「一人でちゃんと生きていくという自信をつけたかった」と当時を振り返る永瀬。写真家としてキャリアを重ねてきた彼女だが、そんな自分自身について「まだまだ真っ白だと思う。ただ、真っ白なところに立って、一から何かを作っていくことはやってきた」と語る。彼女の作品を前にすると、そこに射し込む陽のまばゆさや、髪を撫でるような風の気配、さらには遠くの音、近くの音までを映し出しているような気持ちになる。永瀬の撮影スタイルは、ルックは決まっているものの、細かな構図は現場で決めていくスタイルなのだという。「ラフよりも、キーワードの方が撮りやすいんです。いつも感覚をゼロにして現場に行くようにしています。私は上手く五感を作用させて、そこにあるものの受信機にならないとダメだから」と撮影に向かう時の思いを語る。後編では、永瀬の作品に込められたメッセージを、本人の言葉と共に読み解きたい。
2016年06月20日Kis-My-Ft2の玉森裕太が、冒険スペクタクル映画『キング・オブ・エジプト』の日本語吹替え版声優で、主人公の青年ベック役を演じることが発表になった。恋人ザヤ役は永野芽郁が務め、共に吹替えは初挑戦になる。その他の情報『キング・オブ・エジプト』は、古代エジプトを舞台に、王に君臨するための重要なアイテム“神の眼”を盗んだ青年の壮大な冒険を描く。若手俳優ブレントン・スウェイツが主演を務め、恋人役を『マッドマックス怒りのデス・ロード』のコートニー・イートンが演じる。監督は『アイ、ロボット』のアレックス・プロヤス。玉森が声を演じるベックは、エジプトの神々に翻弄されながらも持ち前の明るさで、どんどん仲間を増やし、さまざまな困難に立ち向かっていくお調子者でひょうきんなキャラクター。対して、永野が声を担当するザヤは、主人公の恋人として、健気で時に勇敢にベックの救いを待ち続けるという役どころだ。玉森は「古代エジプトのお話と現代の映像技術が融合した、新しく想像を超えた作品なので、今からアフレコをすることが楽しみです。ただ、お芝居と違って声だけで表現するのは初めての経験なので、たくさん吸収出来るように頑張っていきたいです」と意気込みをコメント。永野は「今回はじめて声のお仕事を頂いて、本当に私で大丈夫ですか? と驚きました。でも作品を観てあの凄い世界観に入れること、ザヤの声を演じられることが今から楽しみです。あんな綺麗な方の声を私がですか…? セクシーボイスが出せるよう今から練習します(笑)」とコメントを寄せている。『キング・オブ・エジプト』9月9日(金) TOHOシネマズスカラ座ほか全国公開(C)2016 Summit Entertainment,LLC.All Rights Reserved.
2016年06月14日ビビッドカラーなスーツでエレガントにキメたコンゴ共和国の「サプール(SAPEURS)」を世に知らしめた写真家、ダニエーレ・タマーニによる『SAPEURS the Gentlemen of Bacongo』の続編ともいえる新作写真集『FASHION TRIBES GLOBAL STREET STYLE』が青幻舎より発売された。写真集『SAPEURS』をはじめ、西武渋谷店での展覧会、それに合わせての本国からの「サプール」来日など、ますますブームが過熱している「サプール」。現在、そんな「サプール」に代表されるファッションルネッサンスともいうべき現象が、ファッションの辺境と思われていた場所で局地的に発生している。「サプール」を世界に先駆けて写真集にまとめたダニエーレ・タマーニは、その動向にいち早く気づき、経済状況などの劣勢を自らのクリエイティビティで超越している7ヶ国の“ファッショントライブ”を取材。それらのグループと何日も一緒に過ごすことで信頼を勝ち取り、それぞれの被写体の個性そのままの写真を撮影することに成功した。同作では、05年に南アフリカのポップカルチャー・シーンで大人気を博した「スマーティーズ」をはじめ、ダンスとファッションを通して自己表現を行っている野心的なグループ「ヴィンテージ・クルー」、エレガントで個性的なファッションセンスの「ザ・サルティスト」など南アフリカのファッションシーン最前線を紹介。伝統的なファッションに身を包み、セネガル人女性の代表のようなふくよかな女性たち「ディリアンケ」や、セクシーなファッションに身を包みナイトライフを楽しむ若い女性「グザリー・ファッション」なども撮影された。その他、ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)、ナイキ(NIKE)、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)などの西洋のブランドで着飾り街を闊歩するハバナのストリートのキューバ人たちや、伝統的な衣装を纏い身なりを整えレスリングをする女性たち「フライング・チョリータス」、70年代中盤のイギリスのパンクスにインスパイアされたミャンマーの若いビルマ人たち、80年代のヘビーメタルに西洋のカウボーイスタイルとアフリカのアクセントとをかけ合わせたボツワナの「アフロメタル」なども紹介されている。【書籍情報】『FASHION TRIBES GLOBAL STREET STYLE』著者:ダニエーレ・タマーニ出版:青幻舎上製/292ページ/B5変型発刊:2016年5月価格:3,200円
2016年06月08日2014年に“写真界のノーベル賞”と言われるハッセルブラッド国際写真賞を受賞した写真家、石内都の個展「Frida is」が、6月28日から8月21日まで、東京・銀座の資生堂ギャラリーで開催される。1979年に、街の空気、気配、記憶を捉えた写真集『APARTMENT』で、第4回木村伊兵衛写真賞を受賞した石内都。2005年には、母の遺品を撮影した『Mother’s 2000-2005 未来の刻印』で、第51回ヴェネチア・ビエンナーレの日本代表に選出され、世界的に注目を集めるようになった。2007年より現在まで続く、原爆で亡くなった人々の遺品を撮影した『ひろしま』シリーズも国際的に高く評価され、近年は国内外で数多くの個展を開催。これまでに、大正、昭和に流行した着物、銘仙を撮影した『絹の夢』を発表したほか、子供の着物を撮り下ろした『幼き衣へ』を発表し、布や記憶にまつわる作品に精力的に取り組んでいる。また、2012年には、メキシコを代表する女性画家フリーダ・カーロの遺品を、フリーダの生家でもあるフリーダ・カーロ博物館で3週間にわたって撮影。その撮影の模様を捉えたドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 -石内都、織るように』が昨年公開され、話題を集めた。今回開催される石内都展「Frida is」では、フリーダが身に着けていたコルセットや衣服、靴、指輪などの装飾品に加え、櫛や化粧品、薬品など、彼女の死後50年となる2004年に封印を解かれた遺品を撮影した石内の写真集『Frida by Ishiuchi』、『Frida 愛と痛み』シリーズから、31点の作品を公開。会場では、苦しい状況の中でも常に美を意識し、情熱的な生涯を過ごしたフリーダの遺品を、“青い家”と呼ばれるフリーダ・カーロ博物館で、フリーダと対話をするように自然光の中で撮影した石内の作品が展示される。なお、石内の作品は、同展の期間中に資生堂銀座ビル、SHISEIDO THE GINZA、東京銀座資生堂ビルでも展示される。また、会期中の7月2日には、石内とmameのデザイナー黒河内真衣子による対談が行われる。申し込み方法は、資生堂ギャラリーのオフィシャルサイトで確認出来る。さらに、同展に合わせて未発表の写真を中心とした写真集『フリーダ 愛と痛み』と石内のエッセイ集『写真関係』が刊行されるほか、ドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 ―石内都、織るように』が、7月23日より大阪のシアターセブン、7月30日より東京のアップリンクで再上映される予定だ。【イベント情報】石内都展「Frida is」会場:資生堂ギャラリー住所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階会期:6月28日から年8月21日時間:平日11:00~19:00、日曜・祝日11:00~18:00料金:無料休館日:月曜日(月曜日が祝日にあたる7月18日も休館)【関連企画】対談:石内都 × 黒河内真衣子(mameデザイナー)会場:花椿ホール住所:東京都中央区銀座7-5-5資生堂銀座ビル3階日時:7月2日時間:14:00~16:00料金:無料(申し込み多数の場合は抽選)定員:200名【書籍情報】『フリーダ 愛と痛み』編著:石内都発刊:岩波書店A4判/上製発売:2016年6月17日【書籍情報】『写真関係』編著:石内都発刊:筑摩書房A5判/上製/カバー装発売:2016年6月上旬
2016年06月06日夏休みに家族で海外旅行の計画を立てているみなさん、パスポートの準備はできていますか?子どものパスポート申請で意外に面倒なのが、パスポート写真。街頭のスピード写真は椅子の調整が難しく、子どもの目線がなかなか合わない。スタジオ撮影は金額もかさむし、行って泣かれでもしたら大変!でも大丈夫、スマホやタブレットがあれば、自宅で簡単にパスポート写真が撮れるのです!パスポート写真撮影の手順まずは簡単に手順を紹介します。1、アプリをダウンロード2、スマホで写真を撮影、保存3、アプリの指示に合わせて、“位置調整”で顔の位置を調整、“サイズ選択”でパスポートサイズを選び保存※撮影した写真(上)を、青と赤の点線に合わせながら拡大していくと、下の写真になる。4、ネットプリントのアプリから、プリント予約5、控えた予約番号を持ち、コンビニのコピー機にてプリント※このような形で保存されたデータが、L判にプリントされて出てきます。撮影・ネットプリント、使えるアプリはコレ私がiPadにダウンロードして使ったアプリを2つ紹介します。1、「証明写真 かんたん作成」(iPhone) アプリ代120円顔の比率など規定の多いパスポート写真ですが、撮影した顔写真を規格サイズに導いてくれるのでとても簡単。他の証明写真にも使えます。■iPhone2、「netprint」(iPhone,Android)アプリ代0円、プリント代L判1枚30円オンラインでプリント予約し、セブン‐イレブンにあるコピー機からプリントできるアプリ。画質も問題なくきれいで、1枚30円とリーズナブル。近所のコンビニでプリントできるのでかなり便利です。■iPhone■Android我が家のパスポート更新は、大人1人+子ども3人=4人。L判写真プリントが1枚30円なので合わせて120円。アプリ代120円を足して、合計240円で作れました!もちろんパスポート申請も無事にパス。パスポートセンター前の「写真撮影1500円~」の看板を目にして、ものすごいお得感と満足感を味わったのは言うまでもありません。自宅で撮影する時のポイント・適切な場所と背景:窓ぎわに近い場所で、白または薄い色の壁(背景)を選びます。直射日光は顔に影が入る原因となるので、直射日光の当たらない場所。・椅子に座って撮影:子どもは立っているとごそごそ動きがちなので、椅子(背もたれが写らないもの)に座らせて撮影、または床にお座り。後ろに影ができないよう、壁から50cmくらい離れたところに座るとよいでしょう。・椅子を窓のほうにやや傾ける:窓と反対側が少し暗くなるので、椅子を窓の方に少し傾けます。写真は被写体の正面から撮影します。※向かって左側に窓がある。上:右側の頬から耳にかけてやや暗い。下:少し窓側に椅子を傾けると、影がやわらいだ(影のつき方の違いがわかるように、斜めからの写真を載せていますが、実際に撮るときは斜めではなく正面から撮ってください)。その他、無帽、ヘアバンドNG、歯がたくさん見えるような笑った写真はNGなど、細かい注意点がありますので、外務省のホームページでチェックしておきましょう。外務省ホームページスマホ撮影のポイント・フラッシュはオフ:反射によるテカりを防ぎます。・顔または目にピントを合わせる:画面の顔、または目をタッチしてピントを合わせ、それからシャッターボタンを押します(自動的に顔にピントを合わせてくれる、顔認識機能があるスマホカメラもあります)。このときスマホの画面ではなく直接子どもの顔を見て、「撮るよ~」「こっちだよ~」と声をかけながら撮影ボタンを押すと、良いタイミングで切り撮ることができます。・子どもの目線に注意:iPadやタブレットなど、大きめの機種の場合はレンズの位置が分かりにくいので、レンズ横にシールで目印をつけ、子どもが目線を運びやすいようにするとよいでしょう。・たくさん撮る:デジタルなのでデータは消去できます。ベストショットが撮れるまで何枚も撮ってみましょう。※スマホ、タブレットで、顔がこのくらいの大きさに写っていれば、ほぼ大丈夫。小さな赤ちゃんは・・・首の据わっていない赤ちゃんは、白のシーツの上に寝かせ、真上から撮影。撮っている大人の影が赤ちゃんの顔にかからないように、注意。お座りはできるが椅子には座れない乳児は、バンボチェア、もしくは大人が椅子に座り、赤ちゃんを横向きにひざの上に抱っこし、大人の手や腕が写りこまないように撮ることもできます。撮影場所をセットできたら、あとは子どもの機嫌と時間との勝負。子どもは集中力も短くすぐに飽きてしまうので、とにかくサッと。もし機嫌が悪くなって撮れなかったとしても、違う日に気を取り直して挑戦してみてください。撮り直しがきくという点でも、自宅撮影はおすすめです。安く手軽にできるスマホ+ネットプリントのパスポート撮影、試してみませんか。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年06月06日近年ブラジルで高く評価されている写真家の大原治雄(1909~1999)の写真展「大原治雄写真展 ―ブラジルの大地と家族の記憶―」が、6月7日まで伊勢丹新宿店本館5階アートギャラリーで開催されている。大原治雄は、17歳で家族とともに高知県から移民第1号としてブラジルに渡り、サンパウロの農園で働いた後、開拓民としてパラナ州ロンドリーナに入植。28歳の頃に小型カメラを購入し、農作業の合間にブラジルの自然や家族の姿、変わりゆくロンドリーナの町などを撮るようになった。その後、ブラジル国内外の写真展に出品するようになり、1998年には「ロンドリーナ国際フェスティバル」で初の個展を開催すると大きな反響を呼び、「クリチバ市国際写真ビエンナーレ」(パラナ州)に第2回(1998年)、第3回(2000年)と連続で紹介され、ブラジル国内で高い評価を受けた。現在、高知県の高知県立美術館で「大原治雄写真展」も、6月12日まで開かれている。今回同展では、リオデジャナイロオリンピック2016を記念し、約30点の写真作品を展示。若くしてブラジルの地に渡り、家族や仲間たちと切り拓き育て上げた広大な農場、そこで働く農民の日常風景、愛する家族の姿をこつこつと穏やかに写した写真作品などが紹介されており、現在東京で見られるのはここだけであり貴重な機会となっている。また、6月18日から7月18日まで兵庫県の伊丹市立美術館でも日本初の大規模個展が開かれる。【イベント情報】「大原治雄写真展 ―ブラジルの大地と家族の記憶―」会場:伊勢丹新宿店本館5階 アートギャラリー住所:東京都新宿区新宿3-14-1会期:6月1日~7日
2016年06月03日伊勢丹新宿店では、5月25日から31日まで、写真家・ホンマタカシの作品を展示、紹介するゾーンを同店本館1階ザ・ステージ内にオープンする。この展示は、同店で同会期に開催されるニューヨークウイークの一環で行われるもので、写真家ホンマタカシのピンホールシリーズからニューヨークを被写体にした作品を展示、販売する。今回紹介される作品は、同氏が街の一角にあるホテルや高層建築物などの一室をピンホールカメラ化し、「都市によって都市を撮影する」という試みのもとで撮影されたもの。撮影方法は暗い部屋で小さな穴を通して壁に映し出すという、カメラ・オブスキュラ(camera obscura)という手法が採用されている。展示作品は、給水塔のようなアイコン的存在や、数字や文字などのデザイン性の強い要素をクローズアップし、意図的に写真の記録性や受動性から遠ざかろうとしているかのように思えるコンセプチュアルなもの。会場では上記作品をプリントしたニードルデザイン(NEEDLE DESIGN)とコラボレーションしたTシャツやiPhoneケースも限定発売される。ホンマタカシは、1962年、東京都生まれ。1999年写真集『東京郊外』で第24回木村伊兵衛賞を受賞。2016年4月には出版社のMACKより、カメラオブスキュラシリーズの作品集『THE NARCISSISTIC CITY』を刊行した。
2016年05月24日ジム・マーシャル写真展「The Haight: Love, Rock and Revolution」が、ライカギャラリー東京と京都で開催される。期間は、東京が2016年5月21日(土)から8月28日(日)まで、京都では5月20日(金)から9月1日(木)まで。ジム・マーシャルは、ボブ・ディランやエリック・クラプトン、ジャニス・ジョプリンそしてスティービー・ワンダーなど、歴史に名を残すミュージシャンたちの姿を捉えてきた写真家。他にも、彼はザ・ビートルズのライブやバックステージの撮影、またザ・ローリング・ストーンズの全米ツアーに同行し、伝説的なコンサートはもちろん、舞台裏やツアー中のプライベートな瞬間の数々を切り撮ってきた。本展では、そんな彼の作品が紹介される。東京会場では「ザ・ローリング・ストーンズ」を撮影した作品14点を展示。そして京都会場では「ザ・ビートルズ」を撮影した作品を中心に15点が展示される。ミュージシャンたちのライブ写真はもちろん、レコーディングの様子など貴重な姿に出会うことができそうだ。【開催概要】ジム・マーシャル「The Haight: Love, Rock and Revolution」■ ライカギャラリー東京 (ライカ銀座店 2F)期間:2016年5月21日(土)〜8月28日(日)住所:東京都中央区銀座6-4-1TEL:03-6215-7070 ■ ライカギャラリー京都 (ライカ京都店 2F) 期間:2016年5月20日(金)〜9月1日(木)住所:京都市東山区祇園町南側 570-120TEL:075-532-0320
2016年05月19日フランスのアマチュア写真家・ジャック=アンリ・ラルティーグの回顧展「ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて」が、5月22日まで埼玉県・さいたま市の埼玉県立近代美術館にて開催されている。ジャック=アンリ・ラルティーグは、子どもの頃から生涯にわたり、新鮮でユニークな視点の写真を撮り続けたアマチュア写真家。写真を愛好していた父親の手ほどきで6歳の頃から写真を撮り始め、7歳のときには自分のカメラで写真を撮ったラルティーグ。家族や友人が階段から飛び降りる瞬間や疾走する自動車、兄が制作した飛行機、二重露出を利用した心霊写真など、様々なものを対象に写真を撮り続けた。自分の楽しみのために写真を撮っていたラルティーグだったが、1962年、68歳の時に作品がニューヨーク近代美術館の写真部長の目にとまる。翌年に個展を開催すると、ベルエポックのフランスを独自の視点で切り取った写真がアメリカで高く評価され、やがて世界中で知られるようになった。今回開催される展覧会では、子ども時代から晩年までの代表的な作品や、その多くが日本初公開となるカラー作品など約160点を展示。写真を楽しみ、過ぎ行く時間や人生の歓びをつかまえようとしたラルティーグの世界を体感できる展覧会となっている。なお、展覧会は大きく4つに分けて構成され、プロローグでは、父にシャッターを押してもらった作品やラルティーグが初めて自分で撮影した作品を通して、アマチュア写真家・ラルティーグが生まれた原点を紹介。第2章では少年時代のユニークな視点の作品が紹介される他、第3章では少年時代の好奇心のままに写真を愛し続けたラルティーグの人生を、子ども時代から晩年までの作品を通して辿る。最後は1920年代のオートクローム作品や、1950年代から晩年にかけてのカラー写真が紹介されている。関連イベントとして、4月24日にはラルティーグがスチール写真を撮影した映画『ポゾール王の冒険』の上映会、4月29日にはミュージアム・コンサート「うつりゆく日々、とどめおく光」を実施。5月5日には、ラルティーグをいち早く日本で紹介したデザイナーで絵本作家の堀内誠一の長女で、自身もラルティーグの写真集の翻訳に携わった堀内花子によるスペシャルトークも開催される。【イベント情報】「ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて」会場:埼玉県立近代美術館住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1会期:4月5日~5月22日時間:10:00~17:30(入場は閉館の30分前まで)料金:一般1,000円、高大生800円、中学生以下及び障碍者手帳持参者とその付き添いひとりは無料
2016年04月30日“アメリカで最も重要な写真家”と称される写真家のライアン・マッギンレーによる日本初の美術館大規模個展「ライアン・マッギンレーBODY LOUD !」が、7月10日まで東京・新宿の東京オペラシティ アートギャラリーにて開催されている。02年、最初の写真集(私家版)『キッズ・アー・オールライト(The Kids Are Alright)』を編集者や美術関係者に送ったところ、『Dazed & Confused』『Index』『i-D』などの雑誌からオファーが届き、翌年には25歳という若さでニューヨークのホイットニー美術館で個展を開催し一躍有名な写真家となったライアン・マッギンレー。今回開催される「ライアン・マッギンレーBODY LOUD !」では、作家自選による、初期から最新作までの約50点が展示される。ヌード作品を多く発表するマッギンレーの代名詞とも言える「ロード・トリップ」シリーズは、04年から着手され、13年までの10年間に渡り継続して旅をしながら撮影されたシリーズ。撮影に先立ってヴィジュアルイメージをまとめた「インスピレーションブック」をモデルたちに見せ、イメージを共有。ヌードの若者たちが、広大な草原を走り、木の上からジャンプするなど、本人が思わず自己を忘れて自由奔放に振る舞う瞬間が捉えられている。また、ニューヨークの市内などで一般人のモデルをスカウトし、スタジオでヌードになった姿を撮影した約500枚のポートレートで構成した大作「イヤーブック」も出展。14年にニューヨークのティーム・ギャラリーで行われた個展では、会場の壁から天井までを埋め尽くす空間インスタレーションとして発表され、その色彩とイメージによって強烈なインパクトを与えた。今回は展示室の壁面約30メートルを使い、色とりどりの背景のポートレートを大小さまざまに自在に配置して展示する。その他同展では、「出会い」シリーズや、「モリッシー」、「グリッド」、「アニマルズ」、最新作の「秋」「冬」などのシリーズから、厳選した作品の数々が登場する。FASHION HEADLINEでは、同展覧会のために来日したライアン・マッギンレーに単独インタビューを行いました。【イベント情報】「ライアン・マッギンレーBODY LOUD !」会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2会期:4月16日~7月10日時間:11:00~19:00(金・土は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,200円、高大生800円、中学生以下無料休館日:月曜日(5月2日は開館)
2016年04月26日