野菜の中でも、特に甘みが強くて人気のかぼちゃ。かぼちゃの果肉は鮮やかな黄色をしていますよね。これは、色素の成分であるβ-カロテンによるものです。β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持が期待されています。そんなかぼちゃは、とても大きい野菜のため、使いきれずに傷んでしまった経験があるひとも多いのではないでしょうか? 今回は、かぼちゃをおいしく食べきる保存方法と活用レシピをご紹介します。■かぼちゃの保存は冷凍?冷蔵? ・すぐ使わないなら冷凍がおすすめかぼちゃを買ったものの、すぐに使わないときや、料理で余ったかぼちゃの使い道がすぐに思いつかないときは、冷凍保存しておくと傷まずに保存できます。すでにカットされたかぼちゃは特に傷みやすいので、買った場合は新鮮なうちに冷凍保存しておくといいですね。・丸ごとなら常温保存も丸ごとの状態なら、10℃前後の場所で常温保存すると、冷蔵保存より長持ちします。低い温度やあまりにも高い温度では腐りやすくなりますので注意しましょう。■かぼちゃの保存方法【冷凍】 冷凍保存方法は、生のまま冷凍する方法と、加熱やマッシュをして冷凍保存する方法があります。少し手間はかかりますが、下処理してから保存するので急いでいるときにもすぐ使えて便利です。意外にも、かぼちゃは水分が多く含まれています。そのため、解凍するときに水分が抜けて味や食感が悪くなりがちです。できるだけ味をキープする冷凍・解凍方法をご紹介します。・生のまま冷凍保存する場合 生のまま冷凍保存する方法は、カットするだけなので、比較的簡単にできます。水分や空気が傷みの原因になりますので、しっかりと取り除きましょう。種とわたをとり水気を拭く丸ごとの場合は、かぼちゃを1/4に切り分けます。ヘタの部分はかたいので、半分に切るときはヘタの部分を避けると切りやすくなりますよ。傷みやニオイの原因になるので、種とわたはスプ―ンでとり除いてください。そのあと、キッチンペーパーを使ってかぼちゃの外側と内側の水気をふき取りましょう。使いやすい大きさにカットする使いやすい大きさにカットしましょう。煮物や温野菜にする場合は、2~3cm角くらいにカットすると食べやすくなります。さらに、煮物用の場合は皮をそぎ落とすようにしてところどころむいておくと味が染みこみやすくなります。天ぷらや炒め物にするときは、1/4~1/8に切り分けたかぼちゃを3mm幅くらいの薄いくし形切りにしましょう。1回分ずつラップで包む1回分ずつラップと密着させるようにして包みましょう。4~5切れずつに包んでおくと、1人分として使いやすいですよ。保存袋に入れて冷凍するジッパー付きの冷凍用保存袋に入れ、空気をしっかりと抜いてから冷凍庫に入れます。少し面倒ですが、ラップに包んでから保存袋に入れておくことで空気に触れないため、乾燥や食感が悪くなることを防ぐことができます。・加熱して冷凍する場合加熱してから冷凍しておくと、市販の冷凍かぼちゃのように使えてさらに便利になります。生で保存する方法と同じように、下処理してカットしたかぼちゃを少しかために茹でるか、電子レンジで加熱しましょう。冷めてから1回分ずつラップで包んだものをジッパー付きの保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫に入れます。・マッシュして冷凍保存する場合マッシュすると、生で冷凍する場合と比べておいしさをキープでき、食感が悪くなることも防げます。スープやお菓子作りにすぐ活用できるところも魅力的です。茹でたかぼちゃをマッシュする種とわたをとり、皮をむいて一口サイズに切ったかぼちゃをやわからかくなるまで茹でます。1/4サイズにカットして皮をむいたカボチャをラップに包んで、電子レンジで加熱してもいいですよ。熱いうちに木べらやマッシャー、フォークなどを使ってなめらかになるまでマッシュします。1回分ずつラップで包むマッシュしたかぼちゃをしっかりと冷ましてから、1回分ずつラップで包みます。手のひらサイズ(およそ80g)に分けておくと使いやすいですね。凍りやすいようにできるだけ薄く平らにして包みましょう。保存袋に入れて冷凍するジッパー付きの冷凍用保存袋に入れ、空気をしっかりと抜いてから冷凍庫に入れます。・冷凍での保存期間 冷凍での保存は生のまま・加熱・マッシュすべて約2週間です。冷凍とはいえ、長期保存すると味が落ちてしまうので、早めに使うようにしましょう。・冷凍かぼちゃの解凍方法 冷凍したかぼちゃは、解凍せずに凍ったまま加熱調理に使うと食感や味の劣化を防ぐことができます。解凍すると水分が抜けて食感がグニャグニャになってしまうことがあり、味も薄くて水っぽくなることがありますので注意しましょう。煮物に使う場合は、解凍せずに調理することで煮崩れも防ぐことができます。マッシュしたかぼちゃは調理の方法によって異なります。スープなどに使う場合は、凍った状態のまま調理の途中で加えましょう。忙しいときでも簡単にかぼちゃのポタージュなどができますよ。コロッケやお菓子作りに使う場合は、電子レンジの解凍機能を使います。水分が飛ばないように様子を見ながら少しずつ解凍しましょう。■かぼちゃの保存方法【冷蔵】 保存期間は短くなりますが、冷蔵庫で保存すると味や食感を損なわずに保存できます。カットされたかぼちゃは、常温ではすぐに傷むため、必ず冷蔵庫で保存しましょう。・生のまま冷蔵保存する場合 スーパーで売っているかぼちゃは、種とわたがそのままついている場合が多いですよね。種とわたの部分には水分が多いので、買ってきた状態のまま冷蔵庫に入れておくと、すぐに傷んでしまいます。買ってきたら冷蔵庫に入れる前に下処理をしてから冷蔵庫に入れましょう。種とわたをとり水気を拭くスプーンを使って種とわたをとり除き、キッチンペーパーで水気を拭きます。ラップでぴったり包む乾燥を防ぐためにラップを切り口に貼り付けるようにして包みます。野菜室に入れて保存するさらにビニール袋に入れて、口をしばってから冷蔵庫より温度が高い野菜室に入れて保存しましょう。 ・茹でて冷蔵保存する場合 かぼちゃを茹でてから冷蔵保存しておくと、付け合わせなどにすぐに使えます。茹でてから冷蔵保存する場合は、食べやすい大きさにカットして茹でます。かぼちゃを耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジで加熱するとさらに簡単ですよ。水気が残っていると傷みやすいので、水気をしっかりと切っておきましょう。よく冷ましてから清潔なタッパーに入れて、冷蔵庫で保存します。・冷蔵での保存期間 生で冷蔵保存した場合の保存期間は約1週間です。長く冷蔵庫に保存すると、低温で傷みやすいため、早めに使いましょう。茹でたものは4~5日で使い切るようにします。■かぼちゃの保存方法【常温】 かぼちゃは低温を嫌うので、丸ごとの場合、冷蔵庫ではなく常温で保存すると長持ちします。ただし、室温には注意しましょう、・丸ごと常温保存する場合 丸ごとの場合は、新聞紙で全体を包んでから風通しの良い冷暗所で保存しましょう。10℃前後であれば1~2ヶ月保存できます。・夏場は冷蔵庫での保存を! 夏場は気温が高く常温では傷みやすいので、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。丸ごとの場合は約1ヶ月保存できます。冬場も、暖房で部屋が暖かいと傷んでしまうので、冷蔵庫で保存するか、暖房があたらない場所に置きましょう。■おいしいかぼちゃの見分け方 保存方法も大切ですが、まずはおいしいかぼちゃを選ぶことが大切です。丸ごとの場合は、ヘタに注目してみましょう。切り口がコルクのようによく乾いているものが熟されている証拠です。買うときによく確認してくださいね。さらに、ずっしりと重いものがおいしいので、実際に持ってみるといいですね。ほかにも、おいしいかぼちゃの見分け方をみていきましょう。・形は左右対称か丸ごとのものや半分にカットされたものの場合、左右対称に丸くなっているものを選びましょう。・皮表面の色とツヤ 皮表面がかたく、緑色が濃いものを選びましょう。・カットかぼちゃは果肉に注目 カットかぼちゃは果肉をチェックしましょう。果肉の色が濃い黄色やオレンジ色のものを選びます。肉厚のものがいいですね。未熟なうちに収穫されたものは種が平たいので、種が大きく膨らんでいるものが、甘くてしっかりと熟れている証拠です。■冷凍かぼちゃを使ったおすすめレシピ 冷凍保存したかぼちゃは事前にカット・マッシュしているので、忙しいときでも簡単にかぼちゃ料理が作れます。定番のスープ・コロッケ・煮物も材料をアレンジするといつもと違う雰囲気になりますよ。おすすめのレシピをご紹介します。・簡単カボチャのコーンスープ加熱して冷凍したかぼちゃはそのままスープにも使えます。こちらは火を使わずに作る冷製スープです。かぼちゃだけでもおいしいですが、クリームコーンも加えることで両方の甘みが楽しめますよ。暑くて食欲がわかない日にもぴったりです。材料(2人分)<スープ> カボチャ(冷凍:ひとくち大)5個 クリームコーン1/2缶(1缶190g入り) 牛乳200ml 顆粒スープの素小さじ1 熱湯大さじ1塩コショウ少々ドライパセリ少々下準備カボチャは解凍しておく。顆粒スープは熱湯で溶いておく。作り方手順1:ミキサーに<スープ>の材料を全て入れ、かくはんして網に通す。塩コショウで味を調え、冷蔵庫で冷やす。器に注ぎ、ドライパセリを振る。こちらのレシピは加熱をしないので、生ではなく加熱してから冷凍したかぼちゃを使いましょう。マッシュして冷凍したかぼちゃを使う場合はおよそ200~250g使うと同じように作れます。カチカチに凍っているとミキサーが回らないため、軽く解凍して使いましょう。ミキサーでかくはんしたあとは、網でこすことで繊維が除かれて口当たりが良くなりますよ。 ・ひとくちカボチャコロッケ冷凍したかぼちゃを使うと、ちょっと面倒なコロッケも簡単にできます。炒めたミンチ肉を混ぜたものが一般的ですが、こちらのレシピはクリームコロッケのような一品です。市販のホワイトソースを活用するので、コロッケのタネがあっという間にできます。ひとくちサイズなのでお弁当にもおすすめですよ。材料(2人分)カボチャ(冷凍)200gホワイトソース(市販品)1袋小麦粉適量溶き卵適量パン粉適量揚げ油適量作り方手順1:カボチャは解凍し、フォークでつぶす。さらにホワイトソースを加えて混ぜ、ひとくち大に丸める。手順2:小麦粉、溶き卵、パン粉をつけ170℃に熱した揚げ油でキツネ色になるまで揚げる。生のまま冷凍したものを使う場合は茹でてからマッシュしましょう。マッシュして冷凍したものを使う場合は、解凍したものにホワイトソースを加えて混ぜるだけでコロッケのタネができます。ホワイトソースはメーカーによって量が違うので、タネのやわらかさを確認しながら加えるようにしましょう。・麺つゆでカボチャとツナの煮物冷凍したかぼちゃを解凍せずに煮物に活用するレシピです。かぼちゃのみでシンプルに煮ることが多いですが、ツナが入ることでコクがプラスされ、マンネリしがちな煮物が目新しくなりますよ。味付けは麺つゆとみりんのみを使い、材料をすべて入れてから煮るので忙しいときでも簡単にできます。材料(2人分)カボチャ(冷凍) 200gツナ(缶) 80g麺つゆ(2倍濃縮) 大さじ1.5~2みりん 大さじ1下準備ツナはザルに上げ、油をきる。作り方手順1:鍋にカボチャ(冷凍のまま)、ツナ、麺つゆ、みりんを入れ、分量外の水をヒタヒタの量まで入れ、強火にかける。手順2:汁気がなくなるまで強火で煮て、器に盛る。ツナ缶の油を切っておくことで味の含みが良くなります。麵つゆはメーカーによって味が違うので、味見をして加減しましょう。■おいしい保存方法でかぼちゃをもっと楽しみましょう!かぼちゃは、カットの有無や気温、それに保存したい期間によって保存の方法が大きく変わってきます。忙しさや献立の予定などを考慮しながら、どの保存方法にするか選ぶといいですね。保存方法を知っておくと、丸ごと買ってもおいしく食べきれます。種やわたを取り除いたり、カットやマッシュしたりといったひと手間はかかりますが。丁寧に下処理しておくことで傷みを防いでおいしさをキープしてくれますよ。丸ごとのかぼちゃを切るのは大変なので、下処理しておくことで気軽にかぼちゃ料理ができるのも魅力的です。冷蔵・冷凍に関わらず、保存したかぼちゃは料理やお菓子作りにどんどん使っていきましょう。お菓子作りでは、パンプキンパイやかぼちゃのプリンなどがおすすめです。ホッとした甘さでゆったりしたおやつの時間が楽しめますので、ぜひレシピを調べてみてください。ご紹介した保存方法とレシピを活用して、日々の食卓にかぼちゃを取り入れてみてくださいね。《参考》・ 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」 ・ 大塚製薬「ビタミンA / βカロテン」
2021年06月25日コストコには普段はGETできないような変わった食品もたくさんありますよね♡今回はそんなコストコの冷凍グルメをご紹介していきます。とっても豪華な食品なので、チェックしてみてくださいね。コストコで「冷凍 殻付き牡蠣」がGETできる♡出典: Instagram袋にたっぷりと入ったこちらは、宮城県産の「冷凍 殻付き牡蠣」です♡なんと2キロ入っていてお値段は税込み1,380円…!驚きの安さです。牡蠣をたっぷりと豪快に頂きたいときは、これを買うしかありません♡ここからは詳しくチェックしていきますよ。1個当たり100円以下の激安価格♡出典: Instagram袋の中には22個の牡蠣が入っていました♡重さで販売されているので、個数は上下するかもしれません!こちらの投稿者さんはセール価格で購入したので、1個当たりのお値段は約54円だったそうですよ。通常価格でも、100円以下でGETできてしまいます。中の身もしっかり入ってる♡出典: Instagramしっかりと殻をきれいにした牡蠣を開けてみると、身もきちんと入っていました♡電子レンジでの加熱がおすすめだそうですよ。チーズと一緒に♡出典: Instagramチーズをたっぷりとかけて温めれば、クリーミーさがたまらない一品に♡これはワインなどと合いそうですよね…!牡蠣の酒蒸しポン酢かけに♡出典: Instagram牡蠣の酒蒸しポン酢かけもおいしそう…!和風の一品を作りたいときはこれがおすすめ!牡蠣とポン酢の相性抜群です。殻ごと使うことで、見た目もとっても豪華になりますよね。コストコの「冷凍 殻付き牡蠣」、見つけたらGETして♡コストコの「冷凍 殻付き牡蠣」は贅沢な一品が欲しいときに大活躍♡身もしっかりとしているので、ぜひ買ってみてくださいね…!本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※こちらの記事では行っとく!チャンネル(@ittoku_channel)様の投稿をご紹介しております。記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございますので、ご了承くださいませ。また、店舗ごとに在庫が異なるため、お立ち寄りの店舗へお問い合わせください。"
2021年06月23日季節を問わず食卓に登場するキャベツ。サラダ・野菜炒め・お好み焼きにと大活躍です。なにかと使い勝手のいいキャベツですが、正しい保存方法をご存知でしょうか?購入したキャベツは、冷蔵庫に入れる前にすこし手を加えるだけで、鮮度とおいしさをより長く保つことができます。また、冷凍保存を活用すれば、より長い期間おいしいキャベツを楽しむことができますよ。本記事では、キャベツの正しい冷蔵・冷凍保存の方法をご紹介します!■キャベツ保存の基礎知識!・キャベツは冷蔵保存がベストキャベツのベストな保存方法は、ずばり冷蔵保存! なぜならキャベツは0〜5℃ほどの涼しい温度を好む野菜だからです。キャベツは地中海沿岸が原産といわれており、寒冷地で広く栽培されています。そのため、涼しい気候には適しており、反対に暑いところは苦手という特性を持つのです。家庭用の冷蔵庫(冷蔵室・野菜室)はおよそ2〜5℃に設定されているため、キャベツにとって快適な環境であるといえますよ。・生のまま冷凍保存も可能多めに購入したキャベツがしばらく冷蔵庫を占領してしまい、使い切れずに結局捨ててしまった…なんていう経験はありませんか? そのような失敗をふせぐためには「冷凍保存」を活用することがオススメです。切り方の異なるものを分けて冷凍保存しておけば、作りたい料理にピッタリなキャベツを、好きなタイミングで好きな量だけササッと取り出すことができますよ。また、キャベツは生の状態でも冷凍保存ができるのも嬉しいポイント。洗ってカットをしたら冷凍用保存袋に詰めて冷凍庫に入れるだけなので、冷凍までの手間が比較的少ないのです。・キャベツの保存期間の目安どんなにキャベツに適した保存方法をおこなったとしても、鮮度をキープできる期間には限りがあります。それぞれ以下の期間を目安に、できるだけはやく使い切るようにしましょう。【冷蔵保存の場合】1玉…3週間から1ヶ月ほど1/2カットや1/4カットしたもの…1週間ほど千切りやざく切りなど細かくカットしたもの…2~3日ほどカットしたキャベツは切り口が酸化し、そこから変色・劣化が始まるため、カットせずに保存したときよりも保存期間が短くなります。いつ購入したものか・いつカットしたものかわかるように、ポリ袋に日付を記入しておくと安心ですよ。【冷凍保存の場合】1ヶ月ほど保存期間が1ヶ月以上と長くなってしまうと、冷凍焼けを起こし、劣化する恐れがあります。また、冷凍庫の扉を開け閉めすることよる温度変化も影響し、時間とともに食感や風味が落ちてしまうことも。冷凍保存する場合であっても、できるだけはやめに使いきった方が、よりおいしくキャベツを楽しむことができます。こちらも冷凍した日付がわかるようにしておくと安心ですね。■キャベツを冷蔵保存する方法「いつも冷蔵庫に入れているのに3週間ももたない!」という方は、今の保存方法にちょっとひと手間加えるだけで、その悩みが解決するかもしれません。正しく処理をしてから保存をすれば、長い期間鮮度をキープすることができますよ。そのまま冷蔵庫に入れる前にぜひお試しいただきたい、キャベツを日持ちをさせる工夫について紹介します。・芯をくり抜きキッチンペーパーを詰める包丁やナイフで、芯のまわりからキャベツの中心部に向かって切り込みを入れ、手で芯を引き抜きます。5・6ヶ所ほど切り込みを入れたら、手で芯をぐるぐると回してみると簡単に引き抜くことができますよ。芯をくり抜いたら、水で濡らして軽くしぼったキッチンペーパーを、芯のあった部分に詰めます。この作業により、キャベツに含まれる水分の蒸発・乾燥をふせぎます。キャベツは収穫後であっても、芯の先端にある「成長点」を取り除かない限り成長をし続けます。この成長点が起点となり、キャベツの葉から水分や栄養を集めるのです。成長点が残ったままだと、キャベツの葉にある水分や栄養がどんどん失われてしまい、傷みや劣化がはやくなってしまいます。そのため「成長点ごと芯をくり抜き成長を止めること」が、キャベツを長持ちさせるポイントの1つとなるのですよ。・新聞紙で包みポリ袋に入れる芯をくり抜き、湿らせたキッチンペーパーを詰めたら、新聞紙でキャベツをまるごと包みましょう。キャベツのみずみずしさを保つには乾燥は大敵です。新聞紙に包むことでキャベツの乾燥をふせぎ、ほどよい湿度が保たれます。新聞紙は、キッチンペーパーでも代用することができますよ。新聞紙に包んだあとはポリ袋に入れ、さらに蒸発を防止します。芯(キッチンペーパーを詰めた部分)が下になるように冷蔵庫に入れれば、キャベツを冷蔵保存するための準備は終了です!・定期的にキッチンペーパーを交換する芯のかわりに詰めたキッチンペーパーは、2〜3日に一度を目安に交換することも、キャベツの鮮度をキープするポイント。キャベツの葉の水分を保ち、シャキシャキした食感を残すために、水で濡らしたキッチンペーパーを芯をくり抜いた穴に詰めるという作業をします。キッチンペーパーの水分は時間が経つとともに乾いてしまい、さらにキャベツの中心部分から水分が蒸発してキャベツの葉自体も乾燥してしまいますので、これをふせぐためにも、キッチンペーパーは定期的に交換をしましょう。■キャベツを冷凍保存する方法多く買い過ぎたり、献立が合わなかったり、「冷蔵保存しても使い切れなさそう」という場合には、冷蔵保存よりも長持ちする「冷凍保存」がオススメです。・使いやすい大きさにカットするキャベツを冷凍保存する場合には、あらかじめ使いやすい大きさにカットしてから冷凍すると良いでしょう。カットせずまるまる1玉冷凍することもできますが、完全に凍るまでに時間がかかるため、キャベツの組織が壊れてしまい食感や風味の低下につながる解凍するのにも時間がかかるので、使いたいと思ったときにすぐ使えない解凍時に水分が出て食感が悪くなりやすい冷凍庫のスペースを取ってしまうと、使い勝手が悪い面が多く、あまりメリットもありません。そのため、冷凍保存する場合には、洗ったキャベツをお好みの切り方でカットしましょう。・丁寧に水気を拭き取るカットした後のキャベツは、しっかりと水気を拭き取りましょう。水気を拭き取らないと冷凍中に霜がつく原因となり、おいしさが損なわれることも。洗ったキャベツの水気を丁寧に拭き取ることが、解凍後のおいしさにつながりますよ。・冷凍用保存袋に入れしっかり空気を抜く水気を拭き取ったキャベツは、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存します。その際、袋の空気はできる限り抜き、薄く平らにしてからチャックをしめましょう。カットしたキャベツは、空気に触れると、切り口から酸化し、おいしさが低下しまいます。また、薄く平らな形状にすることで、冷凍庫から出したばかりのキャベツでも、袋の上から軽くボキボキと割るだけですぐに料理に使うことができ、料理の効率アップにつながりますよ。■冷凍保存したキャベツの解凍方法冷凍キャベツは、解凍をするときにどうしても水分が出るため、冷蔵保存したものと比べるとしんなりとした食感になります。冷蔵保存したシャキシャキとした生のキャベツとは食感が変わってしまう冷凍キャベツを、おいしく解凍する方法についてご紹介します。・冷凍のまま加熱調理解凍したキャベツは水っぽくなるため、事前に解凍せずそのまま加熱調理に使う「加熱解凍」がオススメです。スープや味噌汁だけでなく、煮込み料理や炒め物など幅広い料理に活用できます。すでにカットした状態で冷凍をしているので、下ごしらえの手間が省け、料理の時短につながる嬉しい面も。また、キャベツは冷凍することによって、少なからず細胞内の組織が壊れるため、生のキャベツと比較して味がしみ込みやすい・火が通りやすいというメリットもあります。この点も、料理の負担をグッと軽減してくれるポイントですね。・サラダに使うなら冷蔵庫でゆっくり解凍サラダのキャベツといえばシャキシャキとした食感。しかし、冷凍保存をしたキャベツは水分が抜けるため、しんなりとした食感に変化します。そのため冷凍キャベツをサラダとして食べると、生キャベツの食感とのギャップにビックリするかもしれません。冷凍したキャベツをサラダとして食べたいという場合には、事前に冷蔵庫に移してゆっくりと解凍してから使いましょう。サイズや量にもよりますが、冷蔵庫での解凍時間は6時間から半日ほどです。意外と時間がかかるので、解凍のし忘れには気をつけましょう。ちなみに、冷蔵庫の外に出して解凍する「常温解凍」や電子レンジでの解凍は、水気がより多く出ることで水っぽい仕上がりになってしまうため、サラダに使う際の解凍方法としてはあまりオススメできません。■キャベツの冷凍保存のコツと注意点長期保存ができ、調理の時短にもなる冷凍保存。解凍後もおいしく食べるために押さえておきたいポイントをお伝えします!・冷凍前に水気はしっかり切る冷凍保存用袋に入れる前には、キッチンペーパーや清潔なふきんなどを使用して、かならず丁寧に水気を切ってください。余分な水分が残っていると劣化の原因となったり、解凍したときに水っぽくなったりするので、風味が落ちてしまいます。・しんなりするので細すぎる千切りは不向き解凍後のキャベツをおいしく食べるためにも「細すぎる千切り」の状態で保存することは避けましょう。切り口が多い分、解凍したときに水分が多く出すぎてしまい、べちゃべちゃとした仕上がりになってしまいます。冷凍保存をする場合には、1cm幅より太い千切り(細切り)・ざく切り・くし切りなどがオススメですよ。数種類の切り方のキャベツを冷凍しておけば、のちのち料理をするときに適した切り方のキャベツを選ぶことができるのでとても便利です。・アルミトレイで急速冷凍冷凍保存をするときは、できるだけはやく凍らせる「急速冷凍」がとても大切。素早く凍らせることでキャベツへのダメージを少なくし、風味や栄養を保ちながら保存することができます。急速冷凍をする場合に便利なのがアルミトレイです。アルミトレイは熱伝導率が良いので、トレイにのせたキャベツをスピーディーに凍らせることができます。もしもおうちにあるようであれば、ぜひ使用してみてくださいね。・均一な厚みになるように袋に入れる先ほども説明したように、風味と栄養を損なわないためには、スピーディーに凍らせることがポイントです。袋に入れたキャベツは均一な薄さになるようにかたちを整えましょう。適当にガサッと入れたときよりも、素早くキャベツを凍らせることができ、解凍してもおいしく食べることができますよ。・新鮮なキャベツを冷凍する冷凍するキャベツは新鮮なものを選びましょう。購入してから日にちが経ってしまったキャベツはすでに鮮度が落ちてしまっているため、冷凍してもおいしさは復活しません。多めにキャベツを購入した場合など、食べきれないと思った際には、できるだけはやめに上記の方法で冷凍保存をしてくださいね。■冷凍キャベツを使ったおすすめレシピ・キャベツのみそ汁1cm以上の細切りやざく切りにして冷凍したキャベツをみそ汁の具材として使うのはいかがでしょうか。水に溶けやすいビタミンなどの栄養も汁ごと摂ることができますよ。材料(2人分)キャベツ1枚油揚げ1/4枚豆腐60gだし汁400mlみそ大さじ1.5~2ネギ(刻み)大さじ1下準備キャベツは食べやすい大きさに刻む。油揚げは熱湯をかけ、細切りにする。豆腐は食べやすい大きさに切る。作り方手順1:鍋にだし汁を中火で熱し、煮たったらキャベツ、油揚げを加える。キャベツがしんなりしたら、みそを溶き入れて豆腐を加え、煮たつ直前に火を止める。手順2:最後にネギを加えてひと混ぜし、器によそう。・キャベツのポタージュ千切りキャベツは冷凍に向かないため、1cm以上の幅で細切りにした冷凍キャベツを使うことをオススメします。こちらのポタージュも『キャベツのみそ汁』と同様に、水に溶けやすい栄養素なども無駄なく摂ることができますよ。材料(2人分)キャベツ1/8個玉ネギ1/4個バター10g小麦粉大さじ1固形スープの素1個水200ml牛乳100ml塩コショウ少々ドライパセリ少々下準備キャベツは太めのせん切りにする。玉ネギは横薄切りにする。作り方手順1:鍋にバターを中火で煮溶かし、キャベツ、玉ネギを入れてしんなりするまで炒め合わせる。手順2:小麦粉を加え、粉っぽさがなくなるまで炒め合わせ、<スープ>の材料を加える。煮たったら火を少し弱め、蓋をして3~4分煮て粗熱を取る。・塩焼きそばざく切りの冷凍キャベツは焼きそばの具材にもピッタリ。キャベツはすでにカットしているので、その分時短にもつながります。材料(2人分)中華麺(蒸し)1玉しょうゆ小さじ2塩少々ゴマ油小さじ2シイタケ(干し)1~2個白ネギ1/2本ニンジン1/4本玉ネギ1/4個太モヤシ1/2袋ニラ1/2束キャベツ2枚紹興酒大さじ1.5塩小さじ1/2~1コショウ少々オイスターソース大さじ1顆粒チキンスープの素小さじ2水大さじ3サラダ油大さじ4下準備中華麺はサッと水でぬらし、しっかり水気をきって耐熱ボウルに入れ、ラップをかけて電子レンジで温まる程度に加熱(ここでは2分加熱)する。余分な水分は捨て、<下味>の材料をからめ10分置く。(ヒント)電子レンジは600Wを使用しています。シイタケはぬるま湯で柔らかくもどし、軸を切り落として水気を軽く絞り、細切りにする。白ネギは縦半分に切りさらに斜め薄切りにし、ニンジンは皮をむき縦せん切りにする。玉ネギは縦薄切りにする。太モヤシは根と芽を取って水に放ち、シャキッとすればザルに上げしっかり水気をきる。ニラは水洗いして根元を少し切り落とし、長さ3~4cmに切る。キャベツはせん切りにする。作り方手順1:中華鍋を強火にかけ、サラダ油の半量を加えて中華麺を加え、焼き色がつくまでそのままの状態で焼き、ひっくり返し同様に焼き色がつけば取り出して油をきる。手順2:中華鍋に残りのサラダ油を加えて強火にかけ、白ネギ、ニンジン、玉ネギを炒め、少ししんなりしたら、シイタケ、太モヤシ、ニラ、キャベツを炒め合わせる。手順3:<調味料>の材料を加えて炒め合わせ、(1)の中華麺を加えてほぐしながら炒め合わせ、器に盛り分ける。凍った状態で入れたキャベツが水っぽくならないように、炒めるときに出る水分をしっかり飛ばすことがポイントです。■キャベツは保存方法を選んでかしこく使い切ろう!私たちの食卓になじみ深いキャベツ。せっかく購入したのであれば、できるだけ長く、おいしく保存したいものですよね。しかもキャベツは1玉買いをした方がコスパも良い場合が多く、上手にやりくりすれば家計にも嬉しい野菜です。冷蔵保存・冷凍保存をかしこく使いわけ、最後までおいしくいただきましょう! 今回ご紹介した方法をぜひお試しください。
2021年06月19日おでんや味噌田楽といった、煮込み料理に欠かせない食材といえば、こんにゃくですよね。単体で食べてもよし、ほかの料理のかさを増すにもよし…と、多用できる便利な食材です。便利だからと多めに買って冷凍保存したら、変な食感になってしまったという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。せっかくなら、こんにゃくのおいしさを保ったまま保存したいですよね。そこで今回は、こんにゃくの正しい保存方法についてお伝えします。■こんにゃく保存の基礎知識!こんにゃくを買ったとき、そのままおうちの冷蔵庫に入れているという方が多いのではないでしょうか。もちろん、それでも問題はありませんが、こんにゃくの保存方法は時と場合によって違います。まずは基本的な保存方法についてチェックしてみましょう。・開封前なら常温でも保存可能スーパーの冷蔵コーナーにあるため、冷蔵保存と思われているこんにゃくですが、開封前に限り冷蔵庫に入れなくても問題ありません。常温保存する場合は、気を付けることが2点あります。1つ目は直射日光です。日光が直接当たると、こんにゃくの色が白っぽく変色してしまうので避けましょう。2つ目は高温多湿です。こんにゃくが劣化してしまうので避けなくてはいけませんが、日本の気候下では気にしなくてよいでしょう。もちろん、冷蔵庫に入れて保存しても問題ありません。スーパーで冷蔵コーナーにあるのは何故?パッケージ裏にも、常温で保存ができると書かれているのに、なぜスーパーでは冷蔵ケースに入っているのでしょうか。これは昔のなごりではないかと言われています。昔のこんにゃくは日持ちせず、豆腐と同じように売られていました。そのため、現在も豆腐と同じコーナーに置かれているためと言われています。ほかには、商品を見栄え良く並べるために冷蔵コーナーに置かれているという説もあります。・開封後は冷蔵または冷凍で保存未開封なら常温でも保存できますが、開封後はどうでしょうか。半分だけ使ってあまってしまい、残りはあとで使うというパターンもありますよね。その場合は、冷凍、冷蔵のどちらかで保存しましょう。常温で保存してしまうと、腐ってしまいますので気を付けましょう。・こんにゃくは冷凍保存には向かない?こんにゃくの保存方法において、冷凍保存すると味が落ちると聞いたことがあるのではないでしょうか。こんにゃくは水分を多く含んでおり、冷凍・解凍することで水分が抜けてしまい、食感が変わってしまうことから、これまで冷凍には不向きであると言われていました。しかし、ここ数年の間に冷凍・解凍したこんにゃくが噛み応えがあると注目を浴び、冷凍こんにゃくを使ったレシピが徐々に広まりました。また、冷凍・解凍しても水分が抜けない冷凍こんにゃくが開発されており、こんにゃくは冷凍保存に向かないという考えは過去のものになりつつあります。水分が抜けきったこんにゃくの郷土料理冷凍・解凍を繰り返し水分が抜けきったこんにゃくを、凍み(しみ)こんにゃくという名前で親しんでいる地域があります。茨城県北部の奥久慈群地方です。凍みこんにゃくは、奥久慈群地方の郷土料理であり、江戸時代には水戸藩の専売品として地域に財をもたらしていました。茨城の自然環境から生まれる寒暖差を利用して作られており、完成まで1ヶ月かかります。現在は生産者が減ったことにより、茨城県北部でのみ生産されている希少な食べ物です。・糸こんにゃく、刺身こんにゃくなどの保存方法ここまでご紹介したのは、板こんにゃくといわれる一般的なこんにゃくについてです。しかし、こんにゃくにはいろんな種類がありますよね。糸こんにゃく(白滝)や、刺身こんにゃくも、板こんにゃくと同じように保存して問題ありません。それぞれ水分量や形状の違いがありますが、特別変わった保存方法はありませんので安心してくださいね。 ■こんにゃくを冷蔵保存する方法こんにゃくは開封後は冷蔵、冷凍で保存する必要があります。どのように保存すればおいしさを長持ちさせることができるのでしょうか。まずは冷蔵保存の方法を見ていきましょう。 ・保存液ごとタッパーに移して冷蔵庫へ売られているこんにゃくは、パッケージの中に保存液が入っています。開封しても中の保存液は捨てず、こんにゃくと一緒にタッパーに入れましょう。保存液ってなに?こんにゃくと一緒に入っている保存液は、普通の水ではありません。これはアルカリ性の水です。こんにゃくはアルカリ性の食べ物で、アルカリ性の水に漬けおくことで殺菌作用がはたらき、長持ちさせることができます。そのため、冷蔵保存するときには保存液も一緒にタッパーに入れるとよいのです。 保存液を捨ててしまったら保存液と一緒にタッパーに入れて保存するのがベストですが、うっかり捨ててしまったなんてこともありますよね。その場合は水道水を使いましょう。日本の水道水はアルカリよりの中性のため、保存液ほどではありませんが日持ちさせることができます。・水道水の場合は2~3日ごとに入れ替える保存液の場合はそのままでも日持ちしますが、水道水で保存した場合は、2~3日に一度、水を入れ替える必要があります。変えないとこんにゃくが傷んでしまい、劣化が早まります。・置く場所に注意こんにゃくを冷蔵保存する場合、冷蔵庫の送風口近くに置くことは避けましょう。送風口は冷蔵庫の中でも一番冷たいところです。こんにゃくは冷たい場所に置いてしまうと水分の抜けるスピードが早まり、傷みやすくなってしまうので、気を付けましょう。・保存期間は1週間から1ヶ月を目安に冷蔵保存でおいしく食べれる期間は、水道水で保存した場合1週間、保存液の場合は1ヶ月です。こんにゃくをおいしくいただくには、早めに食べることを心がけましょう。 ■こんにゃくを冷凍保存する方法 1週間以上保存したいという場合には、冷凍保存がおすすめです。冷凍することでこんにゃくの水分が抜け、本来の食感や味は失われてしまいます。しかし、冷凍することによって別の食感に生まれ変わるため、冷凍こんにゃくならではの食べ方にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。・冷凍保存のための下準備こんにゃくを冷凍保存するためにはあく抜きをするのがおすすめです。あく抜きは、こんにゃくから余分な水分を取り出してくれます。そうすることでこんにゃく独特の臭みやえぐみを取り除き、こんにゃくをおいしく食べることができるのです。では、あく抜きの手順を見てみましょう。材料こんにゃく…適量塩…適量器具なべざる冷凍用の保存袋、ラップなど作り方手順1:こんにゃくを適当な大きさにカットし、塩もみをします手順2:なべに水をいれ沸騰させ、こんにゃくを入れてあく抜きをします あく抜きはこんにゃくを入れてから2分ほどでできます。手順3:あく抜きが終わったらざるにあげ、水気を切ります手順4:熱がなくなるまで冷まします・冷凍保存のやり方あく抜きが終わり、こんにゃくが冷めたら冷凍保存を行います。冷凍用の保存袋に入れて空気を抜き、冷凍庫に入れておわりです。下準備が少し手間という場合は、あく抜きをせずに冷凍保存することもできます。・冷凍こんにゃくの解凍方法冷凍したこんにゃくを解凍し、食べれるようにするには2つの手順が必要です。【手順1:解凍する】解凍する方法は2つあります。どちらの方法も、こんにゃくの大きさによって解凍にかかる時間がかわります。解凍できたのかチェックするには竹串を芯まで刺し、柔らかい感触であるかをみましょう。水でゆっくり解凍する1つめは、水を張ったボールにつけて、ゆっくり時間をかけて解凍するという方法です。こんにゃく本来の食感は失われるものの、割と短時間で解凍できるので、よりやわらかな食感をたもつことができます。茹でて解凍する2つめの方法は鍋にお湯を沸かし、10分ほど茹でて解凍するというものです。こちらの方法は急速に解凍するため、水で解凍したものより固い食感になります。【手順2:解凍したら絞る】解凍しおえたら、こんにゃくを手で思い切り絞ります。このとき、こんにゃくの中に残っていた水が勢いよく出るので注意が必要です。しぼることで、残っていたえぐみや臭みを出し切ることができます。・冷凍こんにゃくの調理法ここまで、こんにゃくの冷凍保存方法についてお話してきましたが、冷凍こんにゃくは普通のこんにゃくと違う点があるため、調理法も異なってきます。一番大きな違いは食感です。普通のこんにゃくは、ぷるぷるとした食感に対し、冷凍・解凍こんにゃくはスポンジや牛すじのような食感です。食感が違うことで、こんにゃくの調理方法も変わります。普通のこんにゃくは味噌田楽やおでん、煮ものに向いています。しかし、冷凍こんにゃくで同じ調理法をしても、おいしく食べることはむずかしいでしょう。味がしみやすいという利点を生かし、牛すじに似た食感を肉に見立てた調理法がおすすめです。■冷凍こんにゃくを使ったおすすめレシピ3選普通のこんにゃくとは違った、冷凍こんにゃくならではのレシピをみてみましょう。・冷凍コンニャクの唐揚げ冷凍こんにゃくの王道レシピといえば唐揚げです。まるで鶏肉のようなこんにゃくを味わってくださいね。材料(2人分)コンニャク(冷凍)…150g酒小さじ…1.5しょうゆ…少々顆粒チキンスープの素小さじ…3/4ニンニク(すりおろし)…少々ショウガ(すりおろし)…少々小麦粉大さじ…2~3揚げ油…適量サラダ菜…2~4枚プチトマト…4個下準備手順1:自然解凍したコンニャクを鍋に入れ、たっぷりの水を加えて10分ほど下ゆでします。手順2:ザルに上げて粗熱が取れたら水気を絞ります。手順3:漬けダレを作ります。手順4:コンニャクはスプーンで小さめのひとくち大にちぎり、混ぜ合わせた<漬けダレ>の材料をもみ込みます。作り方手順1:コンニャクに小麦粉をつけ、170℃くらいの揚げ油に入れる。最後に強火にして、カラッと揚げます。手順1:器に(1)、サラダ菜、プチトマトを盛り合わせて完成です。・冷凍コンニャクのユッケジャンスープ具がたくさん入ったヘルシーなピリ辛スープです。汗をかきたいときにぴったりな一品です。材料(2人分)コンニャク(冷凍)…100g焼き肉のタレ(市販品)…小さじ1ニンニク(すりおろし)…少々玉ネギ…1/4個ニンジン…1/6本シメジ…1/4パックモヤシ…1/2袋溶き卵…1個分だし汁…500ml牛肉味だしの素小さじ…1/2コチュジャン…小さじ2しょうゆ…小さじ2みりん…小さじ2酒…小さじ2塩…小さじ1/2塩コショウ…少々ゴマ油…適量ネギ(刻み)…適量白ゴマ…適量下準備手順1:自然解凍したコンニャクは1cmの棒状に切り、鍋で水から10分ほど下ゆでします。手順2:水に取って冷まし、水気を絞って焼き肉のタレをもみ込みます。手順3:玉ネギは繊維に沿った薄切りにします。手順4:ニンジンは皮をむいて短冊切りにします。手順5:シメジは石づきを切り落とし、小房に分けます。作り方手順1:鍋にゴマ油を中火で熱し、コンニャク、ニンニク、玉ネギ、ニンジンをしんなりするまで炒めます。手順2:<スープ>の材料を加え、沸騰後、弱火で7分ほど煮ます。手順3:ニンジンが柔らかくなったら、シメジ、モヤシを加えてサッと煮ます。手順4:溶き卵をまわし入れ、塩コショウで味をととのえます。手順5:器に入れて、刻みネギ、白ゴマを散らして完成です。・ホルモン風冷凍コンニャク焼うどんホルモンの代わりにこんにゃくをつかうことで、ヘルシーな味わいの焼うどんができます。材料(2人分)コンニャク(冷凍)…100g焼き肉のタレ(市販品)…小さじ4玉ネギ…1/4個白ネギ…6cmニラ…1/4束うどん…2玉酒…小さじ2ニンニク(すりおろし)小さじ…1/4しょうゆ…小さじ4コチュジャン…小さじ1/2牛脂…適量塩コショウ…少々赤唐辛子…1本下準備手順1:コンニャクは常温で解凍しておきます。手順2:1cmの棒状に切り、鍋で水から10分ゆでます。手順3:水に取って冷まし、水気を絞って焼き肉のタレをもみ込みます。手順4:玉ネギは繊維に沿った薄切りにします。手順5:白ネギは縦半分に切り、さらに斜め薄切りにします。手順6:ニラは、長さ5cmに切ります。手順7:どんは耐熱容器に入れて酒を加えラップし、電子レンジで3分加熱します。作り方手順1:フライパンにニンニク、牛脂を弱火で熱し、香りがしてきたら玉ネギ、白ネギ、コンニャクを焼き肉のタレごと加えて中火で炒めます。手順2:玉ネギがしんなりしたら、うどん、ニラを加えてサッと炒めます。手順3:鍋肌から<調味料>の材料をまわし入れ、からめながら炒めて塩コショウで味を調えます。赤唐辛子を飾り付けて完成です。■要注意!傷んだこんにゃくの見分け方きちんと保存すれば、おいしさを損なわずにこんにゃくを長持ちさせることができます。しかし、日が経てば傷んでしまいます。傷んだこんにゃくには特徴がありますので、傷んでいるか確認するときは以下の4つのポイントをチェックしてみましょう。・ぬめりがないかチェック!1つめのチェックポイントはぬめりです。傷んでいないこんにゃくは、触ってもぷるぷるとしていて、手につきません。しかし傷んでいるこんにゃくの触り心地はぬめぬめとしており、手にねばりつくような感覚があります。・異臭がしないか2つめのポイントはにおいです。こんにゃくは、傷むとかなりの悪臭を放ちます。少しでも変な匂いがしたら傷んでると判断し、捨てましょう。・保存液のにごりや膜3つめのポイントは、保存の際につかう保存液の状態です。未開封の場合、においやぬめりでチェックするのは難しいでしょう。しかし、保存液なら一目でわかりますよね。保存液がにごっていたり、パッケージが膨張している場合は、傷んでいる証拠です。冷蔵保存で水道水を使っている場合も、水がにごっていたら傷んでいる可能性がありますので、ほかの傷みポイントをチェックしてみましょう。・ドロドロしていないか4つめのポイントは、こんにゃくが溶けていないかという点です。こんにゃくは、傷むとかたちがくずれて溶けだします。溶けているように見えたら気を付けましょう。小さくなってる場合形は崩れていないけれど、元のこんにゃくより小さくなっているという現象があります。これは、こんにゃくの中にある水が外に出たことにより、こんにゃくが縮んでしまっているだけで、傷んではいません。ほかに傷んでいるような症状がなければ食べることができます。 ■こんにゃくをおいしく保存しよう冷凍することで味が落ち食感が変わる…と、避けられていた冷凍こんにゃくですが、視点をかえることで食材の新たな一面を知れます。ここではご紹介していない冷凍こんにゃくのレシピもありますので、試してみてはいかがでしょうか。《参考》・ 旭化成ホームプロダツク「保存テクニックーこんにゃくの保存」 ・ 一般財団法人日本こんにゃく協会 ・ 中尾食品工業株式会社「四代目のこんにゃく話」 ・ 群馬のこんにゃく「よくある問い合わせ」 ・ 農林水産省「うちの郷土理料理ー凍みこんにゃく 茨城県」
2021年06月19日バジルはサラダ添えたり、ソースにしたり、ハーブの中でも生のまま使うことが多いハーブ。また、ベランダや室内でも手軽に育てられるので、栽培して生のバジルを楽しんでいる人も多いですよね。でも、間違った保存法で、バジルのおいしさを無駄にしているかもしれません。今回は、生のバジルが長持ちする保存法を、冷蔵・冷凍・常温の3つの場合に分けて徹底解説していきます。■バジルの保存方法【冷蔵】生のバジルが余ったら、とりあえず冷蔵庫。というのが一番多い保存方法だと思います。でも、バジルを冷蔵庫に入れておいたら、すぐに「しんなりしてしまった」また、「葉が黒ずんでしまった」という経験はありませんか?冷蔵庫にしまうときに、ちょっとひと手間かけるだけで、ずっときれいに長持ちさせることができますよ。・冷蔵庫に入れてもバジルが長持ちしないのはなぜ?収穫後のバジルが傷む原因は次の4つです。低温障害乾燥ぬれたままにする葉が傷つく冷たく、乾燥した環境の冷蔵庫内は、バジルにとってよい環境とは言えません。また、冷蔵庫にしまう前に、ゴシゴシ洗ったり、葉を雑に扱ってしまうと、さらに葉が傷ついてしまうのです。この4つの原因を避け、冷蔵庫でバジルを長持ちさせる方法をご紹介します。・保存容器に入れて保存1つめは、保存容器に入れて、冷蔵庫内の冷気と乾燥を防ぐ方法です。バジルの葉は洗うと傷みやすくなるので、使用する前にその都度洗うようにしましょう。1.ぬらしたキッチンペーパーを敷く保存容器に、ぬらしてぎゅっと絞ったキッチンペーパーを敷きます。その上に、洗う前のバジルの葉をそっと並べて入れます。重ねる場合も、ぎゅうぎゅうにせず、やさしく乗せるように重ねてください。2.バジルをキッチンペーパーで挟むさらに、バジルを並べた上に、湿らせたキッチンペーパーをそっとかぶせます。保存容器のふたをして冷蔵庫で保存してください。この方法なら、冷蔵庫で1~2週間保存可能です。・グラスに立てて保存バジルを茎のままで保存するならこの方法。水を変える手間はかかりますが、葉の色を一番きれいなままで保存できる方法です。1.水を入れたグラスにバジルを入れる野菜室へ入れるので、倒れないように安定感のあるグラスを用意してください。グラスにバジルの茎だけが浸かる程度の水を張ります。バジルの茎の先端部を少し切り落とし、グラスにさします。バジルの葉が水に浸ってしまうと、そこから傷んでしまうので、水は浅めで大丈夫です。2.ポリ袋をかぶせ野菜室へポリ袋を風船のようにかぶせ、グラス部分に輪ゴムで止めます。野菜室で1~2週間保存可能です。雑菌が付くと腐りやすくなるので、水を毎日変えると長持ちしますよ。・塩漬けで保存使い切れないくらいの生バジルが手に入ったら、塩漬けにして冷蔵庫保存がおすすめです。使うものは清潔な保存容器とバジルと同量の塩のみと、とってもシンプル。思いついたら、すぐに作ることができますよ。1.洗って水気をよく拭き取るバジルの葉を枝からそっと外し、やさしく洗います。ザルで乾かして、さらに残った水気は清潔な布やキッチンペーパーでしっかりふき取りましょう。水分が残っていると、葉が変色する原因になります。2.保存容器に塩と交互に入れる洗って乾かしたバジルの葉に同量の塩をまぶします。バジルの葉が50gあれば、食塩も50gです。保存容器の底にも少量の塩を敷き、塩をまぶしたバジルの葉を詰めていきます。最後に、蓋をするように塩を加えたら、保存容器の蓋を閉め冷蔵庫で保存します。保存容器は、ガラス製など耐熱性の物を使用し、熱湯消毒をした清潔なものを使うと、半年~1年間保存可能です。バジルの塩漬けの使い方でき上がったバジルの塩漬けはかなり塩辛いので、使うときは味付けに気を付けてください。使う前に、表面の塩を払い落として使いましょう。おすすめは、バジルソースにすること。バジルの香りが移った塩も、そのまま味付けとして使えます。この方法なら、生のバジルが手に入らない時期でも、フレッシュのバジルソースを楽しむことができますね。■バジルの保存方法【冷凍】バジルは、もちろん冷凍保存も可能ですが、きれいに保存するにはちょっとした工夫が必要です。生のバジルを冷凍保存する場合は、洗ってから保存します。洗ったあとは、しっかり水分をふき取ってから冷凍してください。・保存容器+ラップで保存使う分量ずつラップで包み、保存容器に入れて冷凍しておけば、バジルの葉同士がくっつかないので使いやすいですよ。1.重ならないようにラップで包む洗って水気をふき取ったバジルを、重ならないように並べ、数枚ずつラップで包みましょう。2.保存容器に入れるラップで包んだバジルは、さらに保存容器に入れてから、冷凍庫にしまいます。こうすると、デリケートなバジルの葉が、ほかの食材でつぶされてしまうのを防げます。・製氷機で保存刻んだバジルの葉を、コンソメスープやオリーブオイルと一緒に製氷機で冷凍しておくと、すぐに料理に使えて便利です。1.刻んだバジルの葉を製氷機に入れる洗ったバジルの葉を刻んで、製氷機に入れます。1つのブロックに、半分くらいの量。2.製氷機にスープなどを注ぐ製氷機の各ブロックにお好みでスープなどを注ぎ冷凍してください。コンソメスープ、水、オリーブオイルでもOKです。使いたいときに1ブロックずつ取り出して使います。・冷凍したバジルの利用法冷凍したバジルは、解凍すると食感や見た目が悪くなってしまいます。そのため、見た目重視のトッピングには向いていません。凍ったまま料理に使うと、香りを逃さずに使うことができます。スープやパスタソースなど、暖かい料理の仕上げに入れるのがおすすめです。冷凍したバジルの保存期間は1カ月ほど。ご紹介したどの方法を使っても、同じです。■バジルの保存方法【常温】バジルを常温で保存するには、乾燥バジルにしたり、オイル漬けにするなど、ひと仕事必要です。でも、自家製の乾燥バジルやオイル漬けを作っている間は、バジルのいい香りに包まれて幸せな気分になるでしょう。バジル好きにはたまらない時間ですね。バジルがたくさん余ったら、チャレンジしてみる価値ありですよ。さっそく、乾燥バジルとオイル漬けの作り方を見ていきましょう。・レンジで作る乾燥バジル市販されているようなドライバジルを、自宅でも作ることができます。もちろん天日干しでもできますが、気をつけていないと、乾燥の途中でカビが生えてしまします。電子レンジを使って乾燥させれば、短時間でできてしまいますよ。1.水気を拭き取り重ならないように並べるバジルは洗って水気を拭き取っておきます。平たい耐熱皿にキッチンペーパーを2枚重ねて敷き、その上にバジルの葉を重ならないように並べてください。2.電子レンジで1~1分半加熱600Wで1~1分半が目安の加熱時間ですが、1分ほど加熱したあとは10秒単位で調節しながら、カラカラになるまで加熱してください。葉が、縮んてカサカサするくらいでOKです。このとき、水分が残ってしまうと、あとからカビてしまいます。3.すりつぶして粉末状にする最後は、フードプロセッサーで細かくすれば、お店の調味料コーナーで見かけるような乾燥バジルの完成です。湿気が大敵なので、密閉容器にいれ保存してください。上手に水分が飛んでいれば、半年以上室温で保存することができますよ。・バジルのオイル漬け最後は、オリーブオイルにつけて保存しておく方法です。バジルオイルとして、料理の香り付けに使うこともできます。また、バジルにプラスして鷹の爪やにんにくを一緒に漬け込むなどのアレンジも可能です。透明なボトルに入れておけば、見た目もおしゃれなので、キッチンや食卓のアクセントにもなりますね。1.水気をよく拭き保存容器に入れる熱湯で消毒した清潔な保存容器を用意してください。容器に、洗って水気を拭き取ったバジルを入れます。2.オリーブオイルを注ぐオリーブオイルはバジルがしっかり浸かるまで注いでください。エキストラバージンオリーブオイルがおすすめ。生バジルのフレッシュな香りとよく合います。3.1週間経ったらバジルを取り出す1週間ほどしてオリーブオイルに香りが移ったら、バジルは取り出してください。この、取り出した葉も食べることができますよ。常温で日光の当たらない場所で保存しましょう。■おすすめバジルレシピ5選 ・バジルトーストドライバジルを使ったレシピです。自家製の乾燥バジルで作ってみたいですね。材料(2人分)バゲット(幅2cmのスライス)4枚分ニンニク(すりおろし)1片分オリーブ油大さじ1バジル(ドライ)小さじ1塩少々作り方手順1:バゲットの表面にニンニクを薄くぬり、オリーブ油、ドライバジル、塩をかける。手順2:オーブントースターでこんがりと焼く。・魚のムニエル・バジルソースバジルソースは覚えておくと応用可能。ぜひマスターしておきましょう。材料(4人分)タラ(ムニエル用)4切れ 塩コショウ適量 小麦粉大さじ1.5 バター10g オリーブ油大さじ2 バジル20g EVオリーブ油50~60ml カシューナッツ20g ニンニク1/2片 アンチョビ2~3枚 パルメザンチーズ大さじ3トマト1個下準備タラに塩コショウを振り、小麦粉を薄くからめる。<バジルソース>の生バジルは1枚ずつ水洗いして水気を拭き取り、カシューナッツはフライパンで焦がさないように炒る。フードプロセッサー、またはハンディプロセッサーでカシューナッツ、ニンニク、アンチョビ、EVオリーブ油を1/3量ずつ加えペースト状になるまで攪拌する。これを3回繰り返す間に、生バジルとEVオリーブ油を2回に分けて加えてペースト状になるまで攪拌し、最後に粉チーズを混ぜ合わせる。トマトはヘタを取り、8つのクシ切りにする。作り方手順1:フライパンにバター、オリーブ油を入れ中火にかけ、タラを入れ(盛り付けた時に上になる側を下にして並べ)、おいしそうな焼き色がついたらフライ返し等でひっくり返す。手順2:器に<バジルソース>を敷き、(1)のムニエルを盛ってトマトを添える。アンチョビとパルメザンチーズは塩辛いので、味を見ながら調整しましょう。特に、塩漬けのバジルを使う時は、減らしてくださいね。・バジルオムレツひき肉が入り、メインになる卵料理です。バジルの香りが、おしゃれ。材料(4人分)卵8個 生クリーム大さじ4バジル(生)16~20枚プロセスチーズ60gサラダ油大さじ4 合いびき肉200g トマト1個 玉ネギ1個 塩小さじ1 コショウ少々 ウスターソース大さじ1 サラダ油大さじ1下準備卵を2個ずつ割りほぐし、生クリーム大さじ1を混ぜ合わせる。バジルはザックリちぎっておく。プロセスチーズは1cm角に切る。<具>の玉ネギ、トマトは粗みじん切りにする。玉ネギをサラダ油で炒め、しんなりしたら合いびき肉を加えてさらに炒める。肉の色が変わったら、トマト、ウスターソースを加え、塩、コショウで味を調えておく。作り方手順1:生クリームと合わせた卵にバジル、プロセスチーズの1/4量を加えてよく混ぜ合わせる。手順2:フライパンにサラダ油大さじ1を入れ中火にかけ、フライパンが熱くなったら(1)の卵を一気に流し込み、菜ばしで手早く全体にかき混ぜる。手順3:半熟になったら火を弱め、<具>の1/4量を中央に縦長にのせる。フライパンを傾けて滑らせ、器に返しながら移し、キッチンペーパーなどで形を整える。同様に3回繰り返す。バジルが隠れるので、冷凍バジルで作っても色が気にならずOKです。・冷製バジルパスタ生のバジルがたっぷり手にいる、初夏~夏にピッタリなレシピです。材料(4人分)スパゲティー280~320g 塩28~32g粉チーズ大さじ4 バジル大1袋 EVオリーブ油100ml またはオリーブ油 ニンニク1片 松の実1/4カップ カシューナッツ1/4カップ レモン汁1/2個 塩コショウ少々バジル(飾り用)適量下準備スパゲティをゆでる熱湯を準備する。<ジェノベーゼソース>のバジルの葉は、飾り用バジルを残し、軸から葉をつみ取る。ミキサーに全ての材料を入れペースト状に撹拌する。作り方手順1:スパゲティをゆでる熱湯に塩を入れ、スパゲティを加え袋の指定時間より30秒長めにゆでる。ザルに上げて冷水で冷やし、水気を切る。手順2:ボウルに<ジェノベーゼソース>、粉チーズを入れ混ぜ合わせ、1のスパゲティを加え全体にからめる。手順3:器に2のスパゲティを盛り分け、飾り用のバジルを飾る。スパゲッティは冷やすので、表示通り茹でると仕上がりが硬くなってしまいます。パッケージの指定時間より、少し長めに茹でてください。・鶏肉のバジル炒めレシピでは、バジルオイルを作るところから始めていますが、作り置きしたバジルオイルの出番です。材料(2人分)鶏もも肉1/2枚 (1枚で約400g)塩コショウ少々シメジ1パック バジル3~4枚 オリーブ油大さじ1白ネギ1本オリーブ油大さじ1プチトマト2個作り方手順1:シメジは石づきをとって小房に分け、白ネギは白髪ネギにする。<バジルオイル>のバジルはみじん切りにしてオリーブ油につける。プチトマトは水洗いする。手順2:鶏モモ肉を細切りにして、塩、コショウで下味をつけ、<バジルオイル>に5~10分つける。手順3:フライパンにオリーブ油大1を温め、鶏モモ肉を漬け汁ごと加え、火が通ったらシメジを加え、最後に白髪ネギを加えて火を止め、皿に盛り、プチトマトを添える。■バジルはちょっとした工夫できれいに保存できる生のバジルは、保存の仕方を間違うと、すぐに傷んでしまいます。でも、ちょっと工夫をすれば2週間、塩漬けにするとさらに長期間の保存も可能。乾燥バジルに加工すれば、常温でも半年以上も保存できるんです。今回、冷蔵・冷凍・常温保存に分けて、いろいろな保存法をご紹介しました。あなたの使い方に合った保存法をみつけてくださいね。
2021年06月19日わたしたちの食卓にはかかせない、和食の代表格である味噌。味噌は、料理のレパートリーを幅広くしてくれる調味料でもありますね。海外の方からも認知度が高く、「MISO SOUP」と呼ばれており、ヘルシーだと人気を集めています。そんな万能な味噌について、みなさんは正しい味噌の保存方法についてご存知でしょうか。味噌は発酵食品ではありますが、保存方法をあやまってしまうと、味噌本来の風味をそこなうかもしれません。開封後の期間があいてしまい、消費したいけど品質が不安という方もいらっしゃると思います。今回の記事では、古くなった味噌を活用できるレシピも登場します。味噌に最適な保存方法や、保存期間に関して、くわしくご紹介します。■味噌の保存の基礎知識・時間で色や味が変化する味噌のパッケージをよくみてみると、「温度が高くなると味噌の色が濃くなることがありますが、品質に問題はありません」といった記載がよく書かれていますよね。味噌は発酵食品のため、スーパーの店頭に並び、わたしたちが購入したときも熟成をしています。熟成中の味噌の中では、原材料の大豆などのアミノ酸や糖が反応し、メイラード反応が起きて、メラノイジンという色素が生成されます。このメラノイジンという色素が味噌の色の変化を進めます。淡色味噌にくらべて、赤味噌などはメラノイジンが最初から多く含まれているので、色が濃くあらわれるのです。気になる味噌の「味の変化」とは、過度に色が変化してしまうと同時に、風味がそこなわれることなので、適した期間で使い切ることをおすすめします。・味噌の保存期間では、適した期間とはどのくらいなのでしょうか? そもそも味噌は、種類にもよりますが、米麹や麦麹、塩を混ぜて半年〜1年ほどかけて発酵と熟成をおこないます。そのため、安全に食べることができる期間がきわめて長い食品でもあります。「味噌の賞味期限表示に関するガイドライン」によると、保存方法が直射日光を避け、常温である場合は以下の期間を推奨しています。甘味噌 3ヶ月〜6ヶ月辛口味噌 3ヶ月〜12ヶ月麦味噌 3ヶ月〜12ヶ月豆味噌 6ヶ月〜12ヶ月調合味噌 3ヶ月〜12ヶ月味噌の品質特性にもよりますが、低温保存の場合は、常温保存よりすこし長く期間を設定することも可能です。味噌の種類によって保存環境が異なる?おいしく品質を保つためにも、保存環境について気になる部分ではありますよね。味噌は、冷蔵庫が備わっていない時代から、保存食として流通されていました。現在は減塩タイプの味噌や、ペースト状の味噌など、さまざまな形態に加工されて展開されています。実はこのタイプの味噌は塩分濃度が低いため、品質状態が変化しやすく、冷暗所が適しているといえます。熟成味噌などは最初から塩分量などを多めにして、熟成期間も考慮されているため、適切な保存環境であれば常温も可能です。発酵具合によって味が変わるため、深い味わいを求めたい場合は、ためしてみてください。■正しい味噌の保存方法【開封前】・常温で保存する味噌は塩分により、殺菌効果の作用もあります。日の当たらない場所であれば、常温保存が可能です。ただし、味噌は温度や湿度に左右されやすいため、味噌の保存期間を過度に過ぎてしまうと、真っ黒に色が変化し、味に渋みなどが出てしまう場合があります。そのため、常温の場合は、状態変化に留意して保存してください。・暑い時期は冷蔵庫へ梅雨や気温が高い夏場などは、開封前であっても、冷蔵庫保存をしましょう。温度が高いと、どうしても発酵の進行が速くなり、味噌のひび割れなどが生じます。冷蔵庫の場合、発酵が抑えられ、鮮度を保つことができます。冷蔵庫のチルド室は温度変化が少なく、味噌にとって比較的快適なんですよ。・長期保存は冷凍がおすすめ冷蔵庫に入れてしまうと固まってしまうのでは? と心配される方も多いのではないでしょうか。実は、味噌には水分以外の成分が多く含まれているので、家庭用の冷凍庫ではカチカチに固まることはなく、冷凍庫から出してもすぐ使用できます。そのため、長期保存するときはおすすめです!(味噌の水分量が少し減少してしまう場合がありますが、大幅に風味や色は変化しないです)冷凍保存することで、外部から侵入するものがほとんどないため、1年ほどは保存することができます。すぐに使うことはないという方はぜひ、冷凍保存をしてみてください。■正しい味噌の保存方法【開封後】・冷蔵庫で保存する味噌の開封後の場合も、減塩味噌やペースト状などの加工された味噌でない限り、すぐに腐ることはありません。ただし、開封後の味噌の常温保存は風味に変化が起きやすいため、冷蔵庫で保存しましょう。また、微生物によるカビの発生のおそれもあるため、開封後は季節にかかわらず、できるだけ早く使いきることをおすすめします。・冷凍庫で保存する長期保存は冷凍がおすすめとご紹介しましたね。開封後の冷凍保存の場合も同じです。さらに、ジッパー付保存袋など密閉できるケースに移して保存するとよいでしょう。開封後の冷凍の場合は、酵母が眠った状態になるので、品質を保つにはもってこいなのです。タッパーなどでも良いですが、ケースが割れる可能性があるので、ホーロー製容器など耐久性に強い容器に移すとよいですよ。開封後に冷凍保存した味噌は、1ヶ月ほどで使い切ることをおすすめします。■味噌の保存についての注意点・できるだけ空気にふれさせない味噌は空気を嫌うため、どの保存環境であっても必ず密閉を心がけましょう。空気にふれてしまうと、酸化と同時に風味が変化しやすいので、ラップなどをピッタリ被せてフタをしましょう。商品によりますが、白いシートが味噌の上に置かれているときがありますよね。実は、あのシートも空気から守ってくれる役割があります。シートがある場合は、残しておきましょう。ビニール袋に入っている味噌の場合は、空いた口の部分を輪ゴムなどでしっかり縛ることをおすすめします。・調理器具は乾いた状態で味噌を取り出すときは、雑菌の侵入を防ぐためにも、乾いた調理器具を使用しましょう。外部からの水分が入ったまま保存してしまうと、味噌の劣化や腐敗につながるため、注意が必要です。最近では、味噌専用の衛生にも良い調理器具などが販売されているため、気になる方はぜひチェックしてみてください。・カビは取り除く味噌の表面に白いカビのようなものが発生した経験はありませんか? 保存方法でもお伝えしましたが、空気にふれている表面の一部に発生することが多いです。味噌を作るときにはかかせない大切な酵母のなかまでもありますので、食ベても害はありません。ただ、風味と見た目が少し悪いので、表面から5mmほど取り除きましょう。たまに、内部に白い結晶のようなものが発生するときがありますが、これは大豆のたんぱく質が分解してできたアミノ酸によるものですので心配ありません。■古くなった味噌の活用方法とおすすめレシピ・炒め物に使う味噌は、冷蔵庫で保存期間が長くなると、どうしても色や風味が変わってしまいます。古くなった味噌は味噌汁や味噌和えなどには不向きなため、炒め物がおすすめです。味噌のコクやうま味をしっかり味わうことができますよ。ほかにも、味噌の魅力が深まるレシピをご紹介します。ナスのみそ炒めごはんがよくすすむこと間違いなしです!味のポイントとなる、大葉とミョウガがアクセントになりますよ。材料(2人分)ナス2~3本豚肉(薄切り)120g玉ネギ1/4個甘長唐辛子2~3本ミョウガ1個大葉5枚だし汁50ml 作り方 >>酒大さじ1みりん小さじ1.5砂糖大さじ1みそ大さじ2サラダ油大さじ1.5下準備ナスはヘタを切り落とし、半量はピーラー等で皮をむいてひとくち大に切り、分量外の塩水に放つ。残りは縦半分に切り、皮に斜めに浅く細かい切り込みを入れ、縦3~4等分に切り、同様に塩水に放つ。豚肉はひとくち大に切る玉ネギは4~6つのくし切りにする。甘長唐辛子はヘタを切り落とし、長さ3cmの斜め切りにする。ミョウガは縦半分に切り、さらに縦薄切りにして水に放ち、軽くもんで水気を絞る。大葉は軸を切り落として細切りにし、サッと水に放って水気を絞る。<みそダレ>の材料を混ぜ合わせる。作り方手順1:フライパンにサラダ油大さじ1/2を入れて強火にかけ、豚肉、玉ネギ、甘長唐辛子を炒め、豚肉の色が変わったらいったん取り出す。手順2:(1)のフライパンに残りのサラダ油を加えてナスを炒め、油がまわったら(1)を戻し入れ、全体に炒め合わせる。さらに<みそダレ>を加え、時々混ぜながら汁気がほとんどなくなるまで煮詰める。手順3:器に盛り、ミョウガ、大葉を散らす。豚ひき肉みそ炒めボリュームたっぷり!みそと豆板醤の組み合わせがクセになり、簡単にメインのおかずになりますよ。材料(1人分)豚ひき肉(もも)100gキャベツ1/4個レタス1/4個ピーマン1個ニンジン1/3本酒小さじ2みそ小2豆板醤小1/2ゴマ油小1作り方手順1:豚ひき肉に、<調味料>を混ぜ合わせておく。キャベツ、レタスはサッと水で洗い水気をきって、3cmの長さの太めのせん切りにする。ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を取り、細切りにする。ニンジンは皮をむき、他の野菜に合わせて切る。手順2:フライパンにゴマ油を中火で熱し、豚ひき肉を入れ、少し焼き色がつくまで混ぜながら炒める。手順3:キャベツ、ニンジン、ピーマンを加えて炒め合わせる。全体にしんなりすればレタスを加えてザッと混ぜ合わせ、器に盛る。レタスはしんなりするまで炒めずに、シャッキリ感を楽しみましょう!・野菜の味噌漬けにする味噌漬けは食材のおいしさを引き出す作用があります。季節によってはさまざまな野菜で楽しむこともできますね。新鮮な味噌とはまた違って、大活躍してくれますよ!キュウリのみそ漬けレンジを使用することで、お手軽に時短で出来上がります!お酒のおつまみとしても大好評です。パクパクとつい食べすぎてしまうかも?材料(2人分)キュウリ1本みそ大さじ1.5みりん大さじ1/2豆板醤少々下準備キュウリは両端を切り落とし、ピーラー等で縦じまに皮をむく。<合わせみそ>の材料を混ぜ合わせる。作り方手順1:ラップを広げて<合わせみそ>の半量を、キュウリをのせる大きさに伸ばし、キュウリをのせる。残りの<合わせみそ>をキュウリにのせ、ラップでしっかりと包む。手順2:電子レンジで30秒加熱し、向きを変えてさらに20~30秒加熱する。(ヒント)電子レンジは600Wを使用しています。手順3:しばらくそのまま味を馴染ませ、粗熱を取る。粗熱が取れたら<合わせみそ>を洗い流し、食べやすい大きさに切って器に盛る。半熟卵のみそ漬け中は半熟でとろ〜りとした食感がたまらない一品です。味噌に漬けることで濃厚な味わいが口いっぱいに広がりますよ!みそ漬け初挑戦の方も簡単に作ることができます。材料(4個分)卵4個みそ大さじ4ハチミツ小さじ1砂糖大さじ2しょうゆ小さじ1下準備常温にもどした卵は、ポコポコお湯が沸いた熱湯にお玉で1個ずつそっと入れ、6~7分ゆでる。ゆで上がったら氷水でしっかり冷やし、殻をむく。作り方手順1:<合わせみそ>の材料を混ぜ合わせ、ラップに1/4量ずつぬり広げ、ゆで卵を包んで冷蔵庫で一晩~お好みの時間置く。・保存期間の目安は、冷蔵庫で3~5日程度です。・時々、半熟卵のむきを変えると全体にムラなく味がつきます。・漬けておく時間が長い程、味がつき、卵黄もねっとり濃厚になります。その場合はゆで時間は短めでOKです。■味噌をおいしく保つには正しい保存方法を知ることが重要からだに良い効能がたくさんある味噌。「まさか冷凍保存ができるとは」「保存方法によって期間が違うなんて」味噌の保存方法にハッとさせられる部分もあったのではないでしょうか?味噌の種類にもよりますが、基本的には長期保存が可能な保存食ですので、正しい保存方法を知ることで、おいしく品質を保つことができます。色の変化が進み、風味が少しおちたなと感じたときは、炒めたり、漬けたりなど、さまざまな方法がありましたね。味噌の魅力は多岐にわたるため、適切な保存方法が重要です。普段の食卓に少し迷ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。《参考》・ 女子栄養大学 味噌の科学と食塩 ・ (社)中央味噌研究所 みその期限表示と栄養表示 ・ (改訂版)全国味噌工業協同組合連合会 みその賞味期限表示に関するガイドライン ・ 四国大学生活科学部 自家製味噌の衛生管理状態の把握
2021年06月19日料理の付け合わせや調味料としてよく使われる「レモン」。レモンといえばビタミンCを思い浮かべますよね。ヒトは体内でビタミンCを合成できないため、一日に10mgのビタミンC摂取が推奨されています。レモン果汁は大さじ三杯でなんと22.5mgのビタミンCが含まれているんです。そんなレモンは、1個買ったとしても使う部分は少量であることも多く、余ってしまいませんか? 今回は、レモンの上手な保存方法と、レモンをたっぷりと使ったおすすめのレシピをご紹介します!■レモンの保存方法とは?・レモンは冷凍保存がおすすめ!レモンのおすすめの保存方法は冷凍です! 冷凍した場合、1ヶ月ほどの保存ができますし、味の劣化もあまり起こりません。丸ごと冷凍やカット冷凍など、いろいろな方法で保存が可能です。・冷蔵保存は乾燥に注意レモンは冷蔵庫でも保存できますが、冷蔵庫内は乾燥しやすいので、皮や切り口の乾燥に注意しましょう。また、香りが飛んだり、風味が落ちたりすることもあるので、一週間ほどで早めに使い切る必要があります。■レモンの保存方法【冷凍】まずはおすすめの冷凍保存の方法をご紹介します。レモンを沢山もらったり、袋入りで大量に安売りしていたときなどは、新鮮なうちに冷凍するようにしましょう。丸ごと冷凍する方法とカットする方法がありますが、しばらく使い道がないときはカットして冷凍しておくといいですよ。すぐに使えて便利です。冷凍の時間をできるだけ短くすることが、風味を落とさずに保存するポイント。冷凍するときはなるべく重ならないように平らにしたり、アルミのバットなどにのせたりして、できるだけスピーディーに冷凍できるようにしましょう。丸ごと保存する場合丸ごと冷凍すると、香りや風味を閉じ込められます。少しかさばるので冷蔵庫の容量に余裕があるときには便利な方法です。よく洗って水気を拭く冷凍する前によく洗ってペーパータオルでしっかりと水気をふき取ります。ラップでぴったり包むラップでレモンをぴったりと包みましょう。保存袋に入れ空気を抜く冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて、しっかりと空気を抜いてから冷蔵庫に入れます。・くし形で保存する場合くし形にカットして冷凍すると、レモン果汁を少量使いたいときにさっと絞ることができますし、料理の付け合わせにもすぐに使えます。よく洗って水気を拭く冷凍する前によく洗ってペーパータオルでしっかりと水気をふき取りましょう。くし形に切ってラップに包むくし形にレモンを切って、果肉が乾燥しないようにラップでぴったりと包みます。ラップに並べてまとめて包んでも良いですが、一切れずつ包んでおくと少量だけ使うときに便利です。保存袋に入れ空気を抜く冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて、できるだけ平らにしてしっかりと空気を抜いてから冷蔵庫に入れます。・輪切りで保存する場合輪切りは、レモンを乗せる華やかな料理におすすめです。解凍せずに調理もできますよ。種を取ってから冷凍しておくとさらに使い勝手がよくなります。よく洗って水気を拭くくし形の方法と同様に、冷凍する前によく洗ってペーパータオルでしっかりと水気をふき取りましょう。輪切りにしてラップに包むレモンを輪切りにして、果肉が乾燥しないようにラップでぴったりと包みます。ラップに並べてまとめて包んでも良いですが、一切れずつ包んでおくと少量だけ使うときに便利です。保存袋に入れ空気を抜く冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて、しっかりと空気を抜いてから冷蔵庫に入れます。・冷凍レモンの保存期間保存前の状態や防腐剤・ワックスの有無にもよりますが、冷凍レモンの保存期間はおよそ1ヶ月です。・冷凍レモンの解凍方法冷凍レモンは自然解凍して使います。丸ごと冷凍したものはカチカチなので、30分ほど常温で置くと自然解凍されてカットできるようになるでしょう。解凍すると、生の状態よりも果肉や皮が軟らかくなり、絞りやすくなりますので、未熟で絞りにくいレモンは冷凍すると扱いやすいです。解凍の時間は時期や室温によっても異なりますので、様子を見ながら解凍するようにしましょう。また、レモンが凍った状態でも使えます。無農薬・ノーワックスのレモンを丸ごと冷凍したものであれば、凍ったままおろし金で皮をすりおろして使えますよ。料理やお菓子作りに入れると爽やかな香りを加えられます。くし形や輪切りで冷凍したものは、凍ったまま飲み物に入れるのがおすすめです。くし形に切ったものはサワーに入れるといいですし、輪切りのものはそのまま紅茶に入れるとレモンティーとして楽しめますよ。煮物やサラダなどの料理に加えるときも凍ったまま使えます。■レモンの保存方法【冷蔵】室温や気候によっては、常温だとすぐに傷んでしまうので、すぐに使う場合でも冷蔵庫で保存しておきましょう。冷蔵の場合、冷凍より保存期間は短くなりますが、レモンの使用頻度が多いときや使い道が決まっているときには手軽な方法です。冷蔵庫保存で気をつけるべきことは、乾燥と低温障害です。乾燥を避けるためにしっかりと包んでおきましょう。そして、レモンは温暖な気候で育つため、冷蔵庫の低い温度では低温障害といって変色したり味が落ちたりすることがあります。冷蔵庫よりも温度が高い野菜室で保存すると、冷えすぎを防ぐことができますよ。・丸ごと保存する場合すぐに使う予定があるときは、買ってきたレモンを冷蔵庫で保存しておきましょう。そのまま冷蔵庫に入れてしまいがちですが、皮が乾燥してハリが失われるため、きちんと包むとフレッシュさが保たれます。1つずつキッチンペーパーとラップで包む乾燥を防ぐため、1つずつ包んでいきます。乾いたキッチンペーパーで包んだあと、ぴったりとラップをしましょう。冷蔵庫の野菜室で保存するラップで包んだレモンを冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。ラップの代わりにビニール袋でもOKラップの代わりに、ビニール袋に入れて保存しても良いですよ。ちなみに、青い未熟なレモンはりんごと一緒にビニール袋に入れて野菜室に入れておくと、早く追熟できます。・カットして保存する場合中途半端に余ったレモンは、カットして保存しておくと便利です。切り口が乾燥すると果肉がパサパサになってしまいますし、空気にふれると傷みやすくなりますので、ラップできちんと包むことがポイントです。よく洗って水気を拭くレモンをしっかりと洗って、キッチンペーパーでしっかりと水気を拭きましょう。好みの大きさにカットして種をとるくし形や輪切りなど好みの大きさ・形にカットしましょう。少し面倒ですが、種を取っておくと料理に使いやすくなりますよ。 ラップで包んで野菜室に入れるラップに並べて包みます。一切れずつ包むと少量だけ使うときに便利です。冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。・冷蔵レモンの保存期間丸ごと保存した場合は1ヶ月保存できますが、カットしたレモンは切り口から傷みやすいので保存期間は1週間ほど。香りが飛びやすいので早めに使うようにしましょう。■レモンを使ったおすすめレシピ3選保存したレモンは、さまざまな料理に活用したいですよね。添え物にすることが多いですが、お料理やドリンクなど、さまざまな使い道がありますよ。ここでは、目新しくも取り入れやすいレシピをご紹介します。・サツマイモのレモン煮レモンの皮の部分には香りの成分が多く詰まっているので、レモンの輪切りと果汁の両方を使います。甘いさつまいもにレモンの酸味が加わることで、飽きずに食べられます。レモンとよく合うハチミツを使うところもポイントです。薄口しょうゆをを少量入れるため、ご飯のおかずにもよく合いますよ。材料(2人分) サツマイモ1本 白ワイン大さじ2 砂糖大さじ1 ハチミツ大さじ1.5 レモン汁1/2個分 レモン(輪切り)2~3枚 塩小さじ1/4 薄口しょうゆ小さじ1/4下準備サツマイモは皮ごときれいに水洗いし、厚さ1.5cmの輪切りにして水に放つ。細いサツマイモ(2~3本)の場合は、皮ごときれいに水洗いし、長さ4~5cmに切る。作り方手順1:深めのフライパンまたは鍋に、水気をきったサツマイモを並べ、白ワイン、かぶるくらいの水を入れ、中火にかける。煮たったら火を少し弱めて5~6分煮る手順2:砂糖、ハチミツを加えてさらに5~6分煮る。サツマイモが柔らかくなったらレモン汁、レモンの輪切り、塩、薄口しょうゆを加え、2~3分煮て火を止める。そのまま10分以上置いて味を含ませ、器に盛り分ける冷凍レモンの場合、輪切りのものを凍ったまま入れてOKです。甘味をとレモンの香りがよく染み込むように、煮たあとにしばらく置いて味を含ませましょう。 ・チキンのレモンハーブソテーこちらもレモンの輪切りと果汁をW使いしたレシピです。レモンとハーブによって、いつものチキンソテーがちょっと豪華に変身しますよ。焼き汁に、レモン汁とバターを加えたソースなので、こってりした中にも爽やかさが広がるおしゃれな一品に仕上がります。ちょっとしたおもてなしにもぴったりです。材料(2人分)鶏もも肉1.5枚 塩コショウ少々 白ワイン大さじ1 ハチミツ大さじ1 ローズマリー(生)2枝片栗粉大さじ1白ワイン60mlレモン1/2個バター10g塩コショウ少々ベビーリーフ適量サラダ油大さじ1/2下準備鶏もも肉は身の厚い部分をフォークで刺す。1枚を4等分に切り、<下味>の材料に10分漬ける。レモンは飾り用に2枚スライスし(2人分)、残りは搾る。作り方手順1:フライパンにサラダ油と<下味>のローズマリーを入れて中火で熱し、香りがたってきたらローズマリーを取り除く。手順2:鶏もも肉は汁気を軽くきり、片栗粉を薄くまぶして(1)のフライパンに皮側を下にして並べ入れ、両面に焼き色をつける。手順3:ワインを注ぎ入れ、煮たったらフライパンに蓋をして中火にし、途中で返しながら8~10位分蒸し焼きにして器に盛る。鶏もも肉に竹串を刺し、透き通った汁が出てきたら焼き上がりです。手順4:手順3のフライパンにレモン汁を加え、煮たったら火を弱め、バターを加える。バターが完全に溶けたら火を止め、塩コショウで味を調える。手順5:鶏もも肉にスライスしたレモン、ローズマリーをのせてベビーリーフを添え、手順4のソースをかける。ローズマリーが焦げないように、油に香りを移したら取り出しましょう。厚みのある鶏もも肉は火が通りにくいので、白ワインで蒸し焼きにしてしっかりと火を通してください。最後に輪切りにしたレモンをのせることで、フレッシュなレモンの風味も楽しめます。・レモンジンジャーエール難しそうに見えて実は手作りできるジンジャーエール。ショウガのピリッとした辛さにレモンの酸味がマッチします。このレシピではさらにレモングラスも使い、香り豊かなジンジャーエールに仕上げています。手に入れるのは少し大変ですが、お酒が苦手な方も楽しめる、ぐっとおしゃれなノンアルコールドリンクができますよ。材料(2人分)レモングラス(生)5本ショウガ親指大1片ハチミツ大さじ1レモン(輪切り)2枚炭酸水適量氷適量作り方手順1:耐熱グラスにレモングラスを長さ4~5cmに切って入れ、熱湯50mlを加え、ラップ等で蓋をしておく。手順2:ショウガは皮をむいてすりおろす。手順3:手順1のレモングラスの香りが立ったらハチミツを加えてよく混ぜ、ハチミツを溶かす。溶けたらショウガを加え、さらに混ぜる。手順4:手順3に炭酸水を入れて混ぜ、氷を2~3個入れてレモンスライスを浮かべる。レモングラスにお湯をかけて香りをしっかりと引き出しましょう。せっかくの香りが飛ばないように必ず蓋をしてくださいね。飲むときにレモンの輪切りを少しつぶすと、より爽やかさが引き立ちますよ。■レモンを賢く保存してさまざまな料理に活用しましょう!今回は、レモンの冷凍保存と冷蔵保存についてお伝えしました。保存方法がわかると、レモン1個全部使いきれるかな…と、不安にならずに済みますね。すぐに使うときは冷蔵でも良いですが、しばらく使わないときは冷凍しておくと傷みを心配せず長期間保存できます。丸ごと、くし形、輪切りなどの方法に分けて用意しておくと、ちょっと使いたいときにさっと使えますので、より手軽にレモンを取り入れられるでしょう。保存したレモンは、料理やお菓子づくり、ドリンクなどにどんどん使いましょう。いつもの料理にレモンをプラスすると、爽やかな香りで食欲が湧きますし、目新しい一品になります。今回ご紹介したレシピのほかにも、お菓子やマリネ、さらに浅漬けなど、レモンを活用した料理がたくさんありますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。《参考》 ・ 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」 ・ 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「ビタミンCの働きと1日の摂取量」 ・ ニチレイほほえみごはん「【レモンの保存】冷凍ストックが便利!1ヵ月長持ちする保存テク」
2021年06月17日春は、新玉ねぎが流通する季節でもありますので、玉ねぎのおいしい季節と言えます。新鮮な新玉ねぎはみずみずしくて、生で食べてもおいしいですね。炒め物でも、煮物でも、どんな調理にもマッチする万能野菜です。玉ねぎが素晴らしいのはおいしさだけでなく、さまざまな状況に応じて保存ができるところでもあります。常温、冷蔵、冷凍など、シチュエーションを選びません。もちろん長期保存も可能です。そして、保管方法も難しくありません。ちょっとしたコツで鮮度とおいしさをキープできるので、どのような保存方法があるか具体的にみていきましょう。■要チェック!野菜保存の基礎知識 ・保存は冷暗所が基本 野菜は、温度や湿度が高い場所が非常に苦手です。そのため土間や蔵、縁の下などの冷暗で風通しのよい場所で保存したり、常温で保存したりするのが最適です。スーパーなどで買ってきた野菜を冷蔵庫に保管することはよくあると思いますが、実は、これは野菜の種類にとっては最適とは言えないのです。水分が失われて鮮度が落ちてしまう原因になりますし、食感や味にも悪影響を及ぼしてしまいます。また、使いかけの野菜を保管していた場合、切り口から変色して腐敗の原因になる可能性もあります。野菜は、冷蔵庫のような低い温度環境下では、代謝の低下や成長が抑制されてしまいます。その結果、やがて表面に褐変や窪み、傷などの症状が現れ、「低温障害」を起こすことがあります。たとえば、トマトやキュウリ、ナス、オクラなどの夏野菜は気温や湿度の高い環境で育つため、寒さに弱い性質があります。特にトマトは10〜12℃を下回ると、果実の着色不良や傷、根の傷みや花芽が落ちるなどの症状が出ます。中にはキャベツやレタス、白菜、ほうれん草などの寒さに強い野菜もあります。このような野菜は場合によっては、冷蔵室でも保存は可能でしょう。なんといっても野菜は鮮度が命です。これらの特徴や種類によってどのような保存方法があるか、ポイントを押さえて野菜と上手に付き合いましょう。 ・そもそも冷暗所とは?繰り返しますが、野菜の保存には冷暗所が適しています。では、冷暗所というのはどのような環境でしょうか? 日本薬局方という公文書では、冷所と呼ばれる温度の基準は「1〜15℃」と規定されています。これは医薬品を扱うときの基準ですが、食品を保存するのに適した「冷所」を考えるという観点においては、一つの参考として捉えるのも良いでしょう。この温度を日常生活で例え、最高気温15℃前後という生活を想定してみましょう。春先の少し肌寒い季節でしょう。人にとっては少し肌寒くても、野菜にとっては涼しい環境ということですね。しかし、たとえ涼しい環境でも、野菜にあたる日差しが強すぎる状況は好ましいとは言えません。野菜表面を傷めてしまい、劣化の原因となってしまいます。そのため、野菜を保存するときは直射日光があたらない涼しい場所を選ぶようにしましょう。野菜にとって自然に近い環境というのは「遮光性があり涼しい場所」とイメージすればわかりやすいと思います。そうなると、「冷蔵庫で保存することと同じことでは?」という疑問が生まれますね。冷蔵庫は、扉を閉めた状態では庫内の電気が消えて暗所の状態です。温度も平均5℃前後を維持しているので「冷暗所」として捉えることができそうです。しかし、冷蔵庫内は風通しがいいとは言えず、やや乾燥しています。乾燥状態にあることで野菜に障害が起き、品質の低下を招く原因となってしまいます。冷蔵庫を「冷暗所」として捉えるのは難しいと言えるのではないでしょうか。温度・湿度が高すぎず、乾燥させない状態で保存することが、野菜にとって好ましい環境でしたね。そのような保管スペースが、冷蔵庫内に備え付けられています。これを活用しましょう!・冷蔵室と野菜室を使い分ける野菜室は野菜を保存するのに適しており、温度は3〜8℃となっています。湿度も高めの設定です。温度が低すぎず、ほどよい湿度によって鮮度を保つことができるのです。メーカーにもよりますが、60〜90%の湿度を保つ野菜室もあります。暑い時期に旬を迎える夏野菜は野菜室で保存することで、鮮度を維持できます。たとえば、ゴーヤやトマト、なす、オクラなどは野菜室での保存が適しています。逆に、キャベツやレタス、ほうれん草、小松菜、ニラ、白菜などの葉野菜は冷蔵室で保存することで鮮度を維持できます。葉野菜にはビタミンCが多く含まれており、温度の高いところで保存すると、ビタミンが失われやすく、栄養価が下がってしまう可能性があります。・育った環境に合わせて保存する野菜や果物は田んぼや畑、樹木から収穫され、スーパーの売り場に並べられたあとも、絶えず呼吸をしています。呼吸によりガスが排出され、野菜はどんどんと劣化の一途を辿っていきます。そのため、自然環境から切り離された野菜が新鮮な状態を保つためには、育った環境に近づけることが重要なのです。たとえば、低温度管理することで野菜の呼吸を抑えるといった方法も一つです。 トマトや南瓜のように、陽の光をたくさん浴びて育つ野菜は、冷蔵庫内では寒すぎてしまうので、ある程度の高めの温度や湿度が維持されている野菜室で保存が好ましいでしょう。また、レンコンのように土の中で育った野菜は、収穫後も洗わずにそのまま保存することで鮮度を長持ちさせることができます。軽く土をはらって新聞紙などに包んで保存するのが良いでしょう。大根や人参などの根菜類も土付きの場合は同様の方法で処理しましょう。これらを冷蔵庫内に入れるときには、なるべく立てて保存することがオススメです。こうすることでより畑の土の中にいる状態に近づくので、鮮度を保つことができます。土の中で育つので、乾燥させないことも野菜にとって不可欠な環境です。冷暗所で風通しの良い場所が最も適していますが、マンションやアパートなどでは密閉性が高い環境のため野菜室などを活用していきましょう。・冷凍保存も便利野菜はカットして冷凍保存することもできます。いちょう、半月、みじん切りなど用途別に切り分け、ジッパー付き保存袋に入れて、冷凍庫へ保存します。使いたい量だけ取り出し、調理の時もすぐに使えるので時短になってとても便利です。冷凍した場合の保存期間は1ヶ月程度と考えるのが良いでしょう。冷凍保存に適している野菜類として根菜類、キャベツや玉ねぎ、キノコ類などが挙げられます。根菜類や玉ねぎは薄切り、キャベツはざく切り、キノコ類は石づきを取って割いたり切ったりなど、野菜の種類、調理用途によって上手に小分けして冷凍保存しましょう。しかし、冷凍保存の場合、凍ったままの加熱調理が前提になるので、生食はできず、トマトやキュウリなどの水分が多い野菜は基本的には冷凍保存に不向きな食材です。解凍したときに壊れた細胞から水分が流出して、もともとの素材の食感を維持できなくなるためです。そこで、水分量の多い野菜は半分は新鮮なうちに生で食べられるサラダとして利用し、残り半分はスープの材料に活用するなどして、一度で二度とおいしい方法を工夫してみるのはいかがでしょうか? ■玉ねぎの保存方法【常温】・玉ねぎは湿気に弱い 「温度」「乾燥させない適度な保湿」と「風通し」など、野菜を新鮮に保存するための条件は育った環境に近づけることです。玉ねぎの保存方法においても、基本的にはこれらの方法を活用することで、おいしさをキープできます。しかし、ほかの野菜であれば保湿は必要ですが、玉ねぎを保存するときに湿度が高いと傷みや腐敗の原因となってしまいます。玉ねぎは、水分量も多く、最適な貯蔵湿度も65〜70%と低いため、ほかの野菜に比べて湿気に弱い特徴があります。ある程度湿度を下げる環境での保存が、玉ねぎにとっては最適な方法と言えるでしょう。では、どのようにすれば良いか、状況に応じて適した保存方法をご紹介していきます。・紐などに吊るす玉ねぎを湿気から守るために吊して乾燥させる方法があります。これによって1〜2ヶ月ほどの長期保存が可能になります。しっかり乾燥させることで傷みにくくなり、害虫のエサになることも少なくなります。吊るす場所は、日陰かつ風通しの良いところが最適です。ネットなどに入れて吊るすことで風がよく通りやすくなります。乾燥が目的ですが、日光があたりすぎると傷みの原因になるので、避けるようにしましょう。また、雨にも注意し、水分が触れないような環境で吊るしましょう。 ・かごに入れるマンションやアパートなどでは、ベランダがあっても吊るして保存することが難しい場合がありますよね。そのようなときは、カゴに入れて乾燥させる方法もあります。通気性のある網カゴなどを利用して、玉ねぎへの風通しを良くしましょう。床に置く場合は、新聞紙などの吸湿性のあるものを敷いておくと湿気が溜まりにくく、安全に保管できます。 ・常温での保存期間先ほども少し触れましたが、玉ねぎを常温で保存した場合、1〜2ヶ月ほどの長期保存が可能です。玉ねぎは湿度に弱い野菜ですので、風通しの良い、しっかり乾燥できる環境であることが重要です。吊るし保管、カゴでの保管、新聞紙に包んで吸湿させるなどの対策をしっかり講じていきましょう。■玉ねぎの保存方法【冷蔵】 ・新聞紙などに包む夏場、気温が高い時期には、常温での保存が難しくなります。地域的な問題もあるでしょう。外気温が高い場合は、冷蔵室での保存も一つの方法です。余分な湿度が影響しないように新聞紙を個別に包み、吸湿対策を施してから冷蔵室へ入れましょう。 ・使いかけはラッブで密閉皮がついたままの玉ねぎをそのままカットした場合は、ラップで包んで保存しましょう。その際、切り口の水気を取り、切断面が空気に触れないようにしっかりとラップする必要があります。1〜2週間程保存できますが、早めに使い切りましょう。皮をむき、スライスやくし切り、みじん切りなどにした場合は、ラップをしたあとにジッパー付きの保存袋に入れて保管しましょう。2〜4日間ほど保存できますが、こちらも早めに使い切る必要があります。いずれの保管もしっかりと密閉することが重要です。 冷蔵での保存期間カット前の丸のままの状態では、新聞紙などで包んで保存した場合、1〜2ヶ月程日持ちすると言われています。ただし、赤玉ねぎや、水分がさらに多い新玉ねぎなどは1週間程とされていますので、注意しましょう。さらに、カットした野菜はさらに期間が短くなり、3〜4日程しか保存できないので、早めに使い切ってくださいね。■玉ねぎの保存方法【冷凍】 ・切り込みを入れて丸ごと冷凍玉ねぎは、冷蔵保存のほかに、冷凍での保存も可能です。その方法の一つとして、丸ごと冷凍する方法があります。まず、皮をむいて上下ヘタを切り落とします。次に、切り落とした部分に十字に切り込みを入れます。この切り込みがあることで調理の際に味がしみこみやすくなります。最後に、そのままラップしてジップ付き保存袋に入れて冷凍庫に入れます。ただ、解凍してからカットすると水分が多く出て本来の食感は失われてしまうので、すりおろしたり、丸ごと煮込むような料理に使うときのみ、この丸ごと冷凍を活用しましょう。 ・カットして冷凍保存で時短に丸ごとではなく、使う料理の用途に合わせて、あらかじめカットしてから冷凍しておくと便利です。くし切り、薄切り、みじん切りなど種類別にカットしてそれぞれラップで包んで小分けにします。さらにジップ付き保存袋で密閉状態にしましょう。 ・冷凍カット玉ねぎを利用してスピード飴色玉ねぎを作る 本来なら、飴色玉ねぎを作るには数十分玉ねぎを炒め続けなければなりません。しかし、冷凍した玉ねぎでは冷凍中に細胞内の水分が凍ることで細胞壁が壊れてしまうため、中身への火の通りが早く、10分もかからないうちに飴色の玉ねぎになってしまうのです。飴色玉ねぎは香ばしさやコク、甘みがプラスされ深みが増すので、カレーやオニオンスープなどにも適しています。・加熱後の冷凍保存も可能飴色玉ねぎのように、既に加熱した状態でも冷凍保存が可能です。その際は水分をしっかり飛ばすまでじっくり加熱し、ラップなどで小分けして空気を抜いた状態でジッパー付き保存袋に入れて保存します。既に火が通っているので調理に使うときは時短になって便利です。事前に加熱して保存することで、酵素が破壊され腐敗の進行を遅らせることができるので、結果的に保存性が増すことになります。保存期間の目安は3週間ほどです。 ・冷凍した玉ねぎの解凍方法焼く、煮る、炒めるなど、直接加熱工程が入る場合は、解凍せずにそのまま使用することができます。肉じゃが、シチュー、カレー、ミートソースなど、玉ねぎ自体が調味料のような役割を果たす調理にはとても便利です。ハンバーグの肉ダネに使用するときは、電子レンジで解凍します。耐熱容器に入れ、ラップをして解凍しましょう。生で使う場合は自然解凍が最適ですが、全解凍してしまうと水分が多く出てしまい、食感や風味が損なわれるので、基本的に生食には不向きと考えたほうが良さそうです。また、水にさらして解凍しても、栄養成分が流出してしまうので、あまりオススメできません。サラダのように生でそのまま食べる場合はやはり、冷凍しないフレッシュの玉ねぎを使用するのが最適です。・冷凍での保存期間冷凍保存した玉ねぎは、およそ1ヶ月程度を目安に使うと良いでしょう。あくまでも目安なので、できる限り早めに計画的に使い切るようにしましょう。■玉ねぎの保存についての注意点・夏場の常温保存は避ける夏場は、当然気温が上がり、野菜が著しく傷みやすいので、常温での保管は避けた方が良いでしょう。暑い時期だからこそ、大事な野菜達を腐らせないためにも温度管理には敏感になったりしませんか? そのような中で、そもそも「常温ってどんな温度?」と思うこともありますよね。JIS規格においての常温では、5〜35℃、日本薬局方では15〜25℃といわれており、規格によって定義がさまざまですが、30℃を超えた室温では、野菜の劣化が進んでしまう可能性が非常に高いと思われます。やはり、25℃あたりを常温と捉えて、野菜を管理する方が望ましいのではないでしょうか。夏場に、この好ましい常温帯を維持するのは難しいですよね。何より、玉ねぎは冬越しをさせて育つ野菜なので、高温多湿の環境下に弱い野菜です。暑さで玉ねぎが傷み、腐敗の原因になってしまので、やはり夏場は冷蔵での保存が適しています。新聞紙やキッチンペーパーなどで包むことで湿度の対策を行い、冷蔵庫内での保存が望ましいです。明るい場所では、芽が出てしまい成長が促進されるので、味や風味が落ちてしまいます。 ・傷んだものは取り除く玉ねぎを保存しているとき、傷んだものがあった場合はすぐに取り除きましょう。一個でも傷んだ玉ねぎがあると、ほかの玉ねぎにも伝染してしまい、瞬く間に腐敗が拡がってしまいます。ダンボールやカゴで保存する場合はなるべく隙間をつくって入れるようにし、こまめにチェックすることが重要です。■玉ねぎ以外の野菜の保存方法は?そのほかの野菜の保存方法にいても、温度、湿度、水分などの条件が育った環境に近い状態で保存することが基本です。・じゃがいもじゃがいもは、直射日光にあたると芽が出やすくなり、温度が高いとしなびてしまいます。陽射しが直接あたらず、風通しのよい場所で常温保存が適しています。野菜室など冷暗所で保存する場合は、陰干しでよく乾かし、新聞紙に包んで保存しましょう。 ・にんじんスーパーでにんじんを買ったときのビニール袋には、水分が付着していることが多いので、必ず袋から出して保存します。にんじんは湿気に弱く、水分が付着していると傷みやすいので、水気をしっかり拭き取りましょう。また、乾燥にも弱いため、根の部分がむき出しにならないように、一本ずつペーパータオルや新聞紙などで包んで保存することをおすすめします。さらに、ポリ袋などに入れて立てて保存することで、にんじんの内部の水分の蒸発を防ぎ、鮮度を保持することができます。にんじんは土の中では垂直に埋まっているので、その状態に近付けるということです。調理で使って余ってしまったときは、スライスして冷凍保管することもできます。その際は自然解凍はせずに、凍ったままの状態で加熱調理に使用してくださいね。薄くカットすることで食感の変化を感じにくくなります。硬めに下茹でして冷凍した場合は、生のまま冷凍したときに比べて食感はある程度維持されます。 ・白菜白菜は、丸ごとキッチンペーパーに包んでから新聞紙で覆い、保存します。保存場所は、玄関やベランダなど風通しがよく涼しいところです。ただ、このときに注意すべき点は、冷えすぎてしまうこと。冬場のベンランダでの保存は、地域によっては凍ってしまうこともあるので、気温には注意しましょう。また、新聞紙やキッチンペーパーが湿ってきたら新しいものとの交換が必要なので、こまめにチェックしてくださいね。使いかけを保存する場合は、野菜室へ立てて保存するのが望ましいでしょう。生えているときと同じ環境だと長持ちするのは、にんじんと同じです。このとき、株の根元に切り込みを入れておくと成長が止まって長持ちします。保存は3〜4週間ぐらいを目安にし、計画的に使い切りましょう。 調理用にカットした白菜の場合は、冷凍保存が適しています。ザク切りなど使いやすい大きさにして小分け冷凍しましょう。さらに、硬めに茹でて冷凍した方が食感がより残りやすいので、活用の幅も広がります。・さつまいもさつまいもも、にんじんと同じく、根菜類です。水分が付着していると傷みのもとになるので、土が付いて湿っていた場合は、陰干ししたあとに新聞紙などに包んで冷暗所で保存します。4〜5日陰干しすることで甘みが増しておいしくなります。収穫したさつまいもや、スーパーで土付きのものを買った場合、土はつい洗いたくなりますが、洗わずに乾かしてください。しっかり乾いたあとにはらい落として、取り除きます。これは傷みを防ぐためです。また、冷気に弱いため、基本は常温保存が適しています。しかし、芽が出やすい特徴があるので、13〜15℃の環境での保存が適しています。保持するのが難しい温度帯なので、発泡スチロールなどに入れて、10℃以下にならないように保存するといいでしょう。あらかじめカットしておく場合は、生のまま冷凍保存するのがおすすめです。棒状、いちょう、輪切りなどに小分けして保存します。冷凍することで変色しにくくなり、煮崩れも起こしにくくなりますよ。・レンコンレンコンは、丸のままだと長持ちするため、泥付きのものは落とさず、新聞紙やキッチンペーパーに包んでビニール袋に入れ冷暗所に保存しましょう。保存期間は5日〜1週間程です。一方で、カットしたものは常温保存には不向きなので、切り口が空気に触れないようにラップなどで密閉し冷蔵庫で保存しましょう。基本的に、野菜は高温多湿が苦手なので、夏場の暑い時期も常温保存に適しません。丸の状態のもの、カットしたものどちらも、冷蔵庫で保存する必要があります。冷凍で保存する場合は、オススメの方法が二つあります。酢水に5分間つけてから冷凍する、酢を加えた水で1〜2分間固めに茹でて冷凍するという方法です。こうすることで、食感や見た目もそのままで保存できます。 ・大根大根の葉や茎は、根の部分の栄養分を奪い、可食部分をしなびさせやすくしてしまいます。それを防ぐために、葉を付け根ギリギリのところで切り離しましょう。スーパーで買ったものなら、新聞紙に包んで冷暗所に置けば、長期保存できます。また、「ご近所さんから獲れたて丸々一本もらちゃった」という場合でも、泥付きなら土の中で保存することが可能です。もちろん住宅環境にもよりますが、一つの方法として知っておいても損はないでしょう。野菜室で保存する場合も、できるだけ立てて保存する方が良いです。土の中に埋まっている環境に近い方が長持ちするのは、ほかの野菜と同じですね。切り分けて保存するのなら、切り口から傷まないように、キッチンペーパーを巻き、ビニール袋に入れて立てて保存します。冷蔵庫に保管しますが、キッチンペーパーが湿ってきたら小まめに交換しましょう。大根は、冷凍の保管にも向いてます。いちょう、輪切り、短冊など使いやすい大きさにカットし、ラップで包んでジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫へ保存してください。固めに茹でてから保存すると、ほかの野菜と同様に、食感維持にも効果的なので、必要に応じて処理すると良いでしょう。■おいしさの秘訣は保存にあり玉ねぎをはじめ、野菜の保存方法は、用途によってさまざまな保存テクニックがあります。このひと手間をかけることで野菜を新鮮に保ってくれて、素材本来の魅力を引き出してくれるのではないでしょうか。野菜を買うのも、冷蔵庫に保存するのも、食べるのも楽しくなってきますね。それでは早速明日からやってみましょう!《参考》・ 日本産業標準調査会「JISZ8703試験場所の標準状態」 ・ 農研機構「野菜の最適貯蔵条件」 ・ 厚生労働省「第十八改正日本薬局方 通則」 ・ Jstage「野菜の成分変動」
2021年05月11日コンビニ各社でどんどんオリジナル商品が増えている冷凍食品。特にローソンでは、おかずだけでなくスイーツ系も品ぞろえが充実しているのをご存知でしょうか。なかでも4月27日に発売された商品はSNSでも話題で、入手困難のお店も続出しているようです。どんな商品なのか、実食リポートします! 解凍いらず!すぐに食べられる冷凍「アップルパイ」 最初に紹介するのは「アップルパイ」。サクサク食感の生地にりんご、ホイップクリームとカスタードクリームで仕上げたクリームが楽しめる商品です。 なんとこの商品、冷凍品なのに解凍しなくていいんです! 冷凍庫からそのまま取り出して、手間なくさっと食べられるのはとってもうれしいですよね♪ かたく感じるならば冷蔵庫で10分程度置くか、さらに冷蔵庫で1~2時間置くと柔らかくなって食感の変化を楽しめますよ。 「アップルパイ」は2個入りで、プラケースに小分けになっていました。プラケースは切り離しできるので、1つ食べて残りを保管したいときにも便利です。 りんごがゴロゴロ&サクサク生地に大満足♪ 半分にカットしてみると、ゴロッと大きめにカットされたりんごとクリームがたっぷり入っていました。冷凍庫から取り出したばかりなので、クリームは固まってバニラアイスのように見えます。 食べてみると、生地がサックサク♪ まだりんごが凍ってシャリシャリの食感も楽しく、かむと甘くてジューシーです。冷たいクリームがじんわりと口の中で溶けて、ホイップクリームの味わいが広がるなかに、シナモンの風味がふんわり残り、味わいに深さもプラスされています。冷凍のパイってどうなの?と半信半疑でしたが、その心配は無用でした。う〜ん。おいしい! 残りの1個は冷蔵庫に1時間置いて食べてみたところ、りんごとクリームが程良い感じに柔らかくなっていました。口に入れると同時にりんご&クリームの味わいが広がって、これまたおいしい♪ 著者はこちらのほうが気に入りました。2個入りなので、冷蔵庫に置く時間を変えて、ベストな食べごろを探ってみてください! ・価格:399円・カロリー:155kcal(1個あたり) イタリアの伝統スイーツ「ドライフルーツとナッツのカッサータ」 もう1品紹介するのは「ドライフルーツとナッツのカッサータ」です。カッサータとは、果汁やリキュールをしみ込ませたスポンジに、リコッタチーズや砂糖漬けフルーツなどを冷やし固めたイタリアの伝統的なスイーツ。ローソンの本商品では、リキュールなどがしみ込んでいない、そのままのスポンジが使用されています。 アップルパイ同様に2個入りで、こちらも解凍せずに食べられます。切り離しOKのプラケースに入っていて、1つだけ食べたいときも楽チンですね。チーズクリームの上にはクランベリー、くるみ、ピスタチオなどが彩られて華やかです♪ ひんやり&さっぱり♪クリームとナッツ・フルーツの相性が◎ 食べてみると、冷たく固まったチーズクリームが口の中でなめらかになり、リコッタチーズのミルクっぽさとやさしい甘さがほんわり広がりました。スポンジは冷凍なのにふんわりしていて、そこにナッツの香ばしさやクランベリーの酸味がアクセントになっています。 冷蔵庫で10分ほど置いてから食べてみると、チーズがさらになめらかになって食べやすくなりました。風味やスポンジのふわふわ感も上がっておいしくなったように感じます。もっと柔らかめがお好みならば、冷蔵庫で1~2時間置いても◎です。 素朴だけどいろいろな味わいが楽しめ、後味もさっぱりしていてとってもおいしかったです。1個あたり84kcalという低カロリーさも魅力ですよ♪ ・価格:399円・カロリー:84kcal(1個あたり) どちらの商品も賞味期限までおよそ11カ月あり、まとめ買いにもピッタリ。なるべく外出を控えたい時期ですし、ちょっと甘い物が食べたいときにあると便利だと思います。解凍の手間いらずで、好きなときに食べられる冷凍スイーツ、ぜひチェックしてみてください♪ ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。記事の内容は個人の感想を含みます。※記事内の価格とカロリー表記は、商品パッケージに表記されていたカロリーを記載しています。価格表記は消費税込みの価格です。※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部店舗では臨時休業や営業時間の変更などを実施している可能性があります。商品購入の際には自分だけではなく周りの方、スタッフの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。
2021年05月08日自粛生活が長引き、自宅で3食作るのは「もう限界!」と思ってしまうことってありますよね。食事において、多少の手抜きをすることも大切です。そこで今回は、冷凍保存ができる、お助けレシピ5選をご紹介。作って冷凍保存しておけば、いつでも食べられるのでイザというときに役立ちますよ。■自由にアレンジ可能! 冷凍保存できる鮭のみそ漬け魚を美味しく味わいたいのなら、こちらのレシピがピッタリ。冷凍保存できる鮭のみそ漬けです。作り方もとっても簡単。調味料の材料を混ぜ合わせて、生鮭の表面にぬり、冷凍するだけです。味噌ベースの調味料がしっかりとしみ込み、ご飯との相性もバツグン。このレシピでは鮭を使っていますが、サワラやタラなどお好みの魚を選んでもオッケーです。野菜と一緒にホイル焼きにしたり、野菜炒めに加えても美味しくいただけますよ。このように自由にアレンジできるので、作り置きして冷凍庫に入れておくと何かと便利です。ぜひお試しを!■もっちり食感がたまらない、ゆで中華ちまきなかなか作る機会がないからこそ、一度にたくさん作って冷凍保存しておきたいのが中華ちまきです。ゆで中華ちまきはアッサリとしていて食べやすいのも魅力。もっちり食感で腹持ちが良く、ランチにもオススメです。ゆで中華ちまきが出来上がったら、完全に冷ましてから、ラップに包んでフリージング用の袋に入れ冷凍保存しましょう。蒸しても、茹でても、電子レンジでも解凍できて便利です。中華ちまきに天津甘栗を入れることで、ホクホクとした歯ごたえも楽しめますよ。1か月は冷凍保存できますので、おやつや夜食にも最適です。■お弁当のおかずにもピッタリ、パリパリ春巻き作るのに手間がかかる印象の春巻きですが、食材を炒めて、春巻きの皮で巻き、冷凍保存しておけば、大幅に時短できます。食べるタイミングで、160~170度に予熱した揚げ油で、キツネ色になるまで揚げ、油を切れば完成です。低温でじっくり揚げると、中まで熱々に仕上がります。また、揚げた春巻きを冷凍した場合は、自然解凍後、オーブントースターで焼くとパリパリ感が増し、さらに美味しいです。お好みで、つけダレと練りからしを添えてから召し上がれ。お弁当のおかずにもピッタリです。ビールのおつまみにしても良さそうですね。■里芋本来の食感が楽しめる、里芋のゴマみそダレねっとりとした里芋本来の食感を楽しめるレシピがこちら。里芋のゴマみそダレです。火を使わず、電子レンジで作れるので手間がかからず、これからの季節にも最適。作り方は、耐熱容器にみりん、砂糖、みそを入れ、電子レンジで30秒~1分加熱し、すり白ゴマを加えて混ぜ合わせます。そして、ボウルに里芋とゴマみそダレを入れて和えれば完成です。お好みでネギを散らしてくださいね。里芋は多めに茹でて、冷凍保存しておくと◎。里芋のゴマみそダレは茨城県の郷土料理です。旅行できない今だからこそ、この料理を食べてプチ旅行気分を味わうのもいいでしょう。■子どものヘルシーなおやつにもなる、手作り干し芋市販のお菓子も美味しいけど、自宅で作るおやつは一味違いますよね。ヘルシーな手作りおやつが食べたくなったら、干し芋を作ってみませんか? 砂糖を使わず、サツマイモ本来の甘さを堪能できます。1日半~2日間天日干しにする必要があるので、時間はかかりますが、一度にたくさん作っておけば、いつでも食べられる美味しいおやつに! 自宅で過ごす時間が長い今こそ作りたいおやつです。冷蔵庫で1週間、冷凍庫で3週間保存できますよ。トースターで軽く炙ってから食べても美味です。サツマイモの皮が苦手な場合は、蒸した後で皮を剥いてくださいね。冷凍保存できる料理があると、忙しいときや少し手を抜きたいときに大いに役立ちます。毎日のようにご飯を作る生活に疲れたら、今回ご紹介した料理をたくさん作り、冷凍保存しておいて、いつでも食べられる状態にしておくのもアリでしょう。
2021年05月07日なめらかでクリーミーな食感のアボカド。「森のバター」とも呼ばれ、とても人気のある食材です。しかし、食べ頃かどうかの見分け方が分かりにくかったり、皮をむいた後にすぐ変色してしまうなど、保存の仕方が分かりにくい印象がありますよね。今回はおいしいアボカドの見分け方や、保存方法をご紹介します。■食べ頃のアボカドの見分け方アボカドをカットしたら、まだ熟しておらず固かったり、茶色く変色してしまっていることがありますよね。その失敗は、買う前のチェックで防ぐことができます!どんな状態が食べごろなのか知っておきましょう。・皮が緑色から黒に変わった頃アボカドの皮は、熟すと緑色から黒い斑点が出てきはじめ、完熟すると全体が黒色に変化していきます。バナナも熟していくと茶色い斑点が出てきて、やがて黒くなっていきますが、アボカドにも同じような現象が起こります。まんべんなく黒くなったときが食べ頃です。・軽く押すと少し柔らかい見た目のチェックだけでなく、親指で表面の皮を軽く押してみましょう。柔らかければ食べ頃のサインです。熟したアボカドは果肉から水分がなくなっていくので、果肉と皮の間に空間ができます。色が黒すぎたり、押したときに柔らかすぎるものは熟しすぎている可能性がありますので注意が必要です。・熟していないものを購入したら追熟する果物などを収穫後に完熟させることを、「追熟」といいます。もし購入したものが熟れていなかった場合は、常温で3~7日間置いて追熟させると食べ頃になります。早く追熟させたいときは、ヘタ部分を取り除いてから、箱や紙袋にいれて保管するといいでしょう。■アボカドを切ったら固かった場合の対処法上記の確認をしても、いざ切ってみると固くまだ熟していない場合もありますよね。青臭かったり食感もなめらかではないので、そのまま食べるには気が引けます。しかし、切ったあとでも追熟する方法があるんです!カットしたあとに固かったことが分かった場合でも、諦めずに一度試してみてください。・りんごで追熟を促す果物や野菜から出る植物ホルモンの一種、エチレンガスを利用して追熟を促すことができます。エチレンガスは収穫後も放出されるもので、過剰に吸収すると腐敗につながってしまいますが、一緒に冷蔵庫に入れておくだけで活用できるのです。果物の中でもりんごはエチレンガス産出率が高く、ジッパー式の保存袋にアボカドと一緒に常温で置くことで、1~3日で食べ頃になりますよ。・レンジで温めるすぐに食べたい場合は、レンジで温めることで完熟に近づける方法があります。アボカドを半分に切って種を取り、耐熱皿に切り口を下にして乗せレンジで加熱します。600Wで1分が目安ですが、その都度皮を押してみて、やわらかくなっていたら食べ頃です。■アボカドの変色を防ぐにはアボカドはカットしてから時間が経つと、切り口が茶色く変色してしまいます。その理由は、「ポリフェノールオキシターゼ」という酵素が、空気中の酸素に反応し酸化するからなんです。傷んでいるわけではないのでからだに害はありませんが、色の鮮やかさは料理の見栄えに影響しますよね。カットしてから時間が経っても変色しにくくなる方法をお伝えします。・レモン汁をかけるカットしたアボカドの変色を防ぐ代表的な方法は、レモン汁をかけることです。レモン汁にふくまれているクエン酸が、アボカドの酸化を防いでくれるのです。レモン汁がない場合はお酢でも代用できますが、お酢のにおいが気になる場合は薄く塗る程度にしましょう。・オリーブオイルをかけるアボカドとの相性がよく、レモン汁と同じく抗酸化作用のあるオリーブオイル。アボカドを半分にして保存する場合にも薄く塗っておくだけで変色が防げます。サラダなどとあえる際にも使用すると、アボカドのなめらかな口当たりが一層引き立ち、おいしくいただけます。・玉ねぎと一緒にする玉ねぎを切ったときに放出される「硫化アリル」という成分にも、酸化を防ぐ効果があります。玉ねぎを刻むと涙が出ますが、その成分こそが硫化アリルです。切った玉ねぎをアボカドと一緒に密閉容器に保存したり、アボカドの下に敷いて保存すると効果的です。・種付きのままにするアボカドを半分だけ使用する場合などに便利なのが、種が付いたまま保存する方法です。アボカドの種は身に対して大きいので、付いたままにすることで空気に触れる面積が少なくなります。半分にカットしたら、残りは種付きのままラップをして保存しましょう。■アボカドの保存方法【常温】アボカドの主な原産地はメキシコなどの熱帯地域です。スーパーでは常温か冷蔵のどちらかで売られていることが多いと思いますが、熟し具合によって保存に適している温度が異なります。・アボカドが熟してないなら常温保存アボカドは15℃以上で追熟が始まります。夏場はすぐに熟し過ぎてしまうので、冷暗所など涼しい空気の場所での保存がおすすめです。また、冬場は朝晩の冷え込みで変色してしまう恐れがありますので、温かい室温で保存しましょう。・保存に適した温度アボカドの保存に適した温度は、5℃~27℃です。すでに食べ頃の状態であれば、なるべく涼しい場所で保存しましょう。5℃以下になると変色してしまうので、冷気があたらないように注意してください。・保存期間の目安食べ頃のアボカドを常温で保存した場合は、3~4日間保存可能です。状態によって前後しますので、嫌なにおいがしたりカビが生えるなどがあれば食べるのを控えましょう。■アボカドの保存方法【冷蔵】すでに食べ頃の状態であれば、それ以上熟しすぎないように冷蔵保存すると傷むのを防げます。上手に保存する方法をご紹介します。・カットしたアボカドの冷蔵保存方法アボカドを半分だけ使いたい場合は、種を取らずにそのまましっかりとラップします。たったこれだけで変色も防げて長持ちします。・保存に適した温度アボカドは5℃以下になると低温障害を起こしてしまい、色が変色してしまう恐れがあります。保存に適した温度は5℃~27℃ですので、一般的な冷蔵庫は低すぎるのです。そこで、野菜室を活用しましょう。野菜室は約6℃の温度に設定されていますので、アボカドの保存に適しています。食べ頃でそれ以上追熟する必要がなければ、ポリ袋に入れて野菜室の冷気があたらない場所に保存しましょう。・保存期間の目安冷蔵庫の野菜室であれば4~5日間保存ができます。カットした場合は断面の色を見て、皮の周りの身が茶色くなりすぎていたら、傷んでいる可能性があるので取り除きましょう。■アボカドの保存方法【冷凍】アボカドは、意外にも冷凍保存ができるのです。熟しているけどすぐに食べないという場合はとても便利ですね。冷凍するときと解凍方法にもポイントがありますのでご紹介します。・保存方法アボカドをまるごと1個保存する場合は、ラップをかけてから保存袋に入れ、空気を抜くように密閉してから冷凍庫へ。切ったあとのアボカドは、使いやすいサイズにカットしレモン汁などを塗り変色を防ぎます。そのあとにラップをして冷凍庫で保存します。サイコロ状にカットしておけば解凍する時間も短くて済み、調理しやすいですよ。・冷凍保存に適した温度一般的な家庭用冷蔵庫の冷凍温度は、−20℃~−18℃とされています。この温度で保存すれば、冷蔵で保存するよりも長くおいしさが保たれます。・保存期間の目安冷凍保存でも、1ヶ月ほどで食べきるようにしましょう。それ以上になると味が劣化しますが、数か月間は保存することが可能です。とはいっても、おいしいうちに食べきりたいですよね。・アボカドの解凍方法冷凍したアボカドを解凍するには、常温で自然解凍すると良いでしょう。ただし、長時間放置してしまうと酸化が進んで傷みやすいので気を付けてください。急いでいるときは、低いワット数の電子レンジで解凍する方法もあります。解凍モードか、200Wで3分程度で解凍できます。電子レンジにかけすぎると温かくなってしまうので様子を身ながら加減してくださいね。・冷凍アボカドの使い方最近スーパーの冷凍食品コーナーでは、冷凍アボカドを見かけるようになりました。食べやすいサイズにカットされているものが多く保存がきくので、毎日手軽にアボカドを取り入れられそうですよね。自然解凍で30分前後解凍すれば食べ頃になるので、包丁もまな板も使わず、調理している間に解凍されて使い勝手が良いと好評です。■保存に適したアボカドの選び方栄養豊富な食材なので、できるならたくさん料理に取り入れたいアボカド。スーパーなどで安く売られているときにまとめ買いしたものの、食べる前に傷んでしまうなんてこともありますよね。アボカドを長く保存するなら以下のポイントをチェックして選びましょう。・きれいな形をしている皮の色などに注目しがちなアボカドですが、形にも注目してみてください。涙型もしくは卵型のような楕円形が、おいしいアボカドの確率が高いとされています。まん丸の形だったり歪んでいるものは、熟し方にムラがあったり、黒筋が多いことがあるので避けましょう。・皮にハリとツヤがある皮の表面を観察してみると、ザラザラしていたりシナシナになっているものもあります。新鮮でおいしいアボカドの皮はツヤツヤとして光沢があり、ハリもあります。皮にシワがあったり、プカプカと浮いている場合は熟しすぎて身が黒ずんでいる可能性があるので注意しましょう。・ヘタと身に隙間がないあまり知られていないかもしれませんが、ヘタの部分に着目すると色々なヒントが隠されているんです。アボカドは熟していくにつれてヘタの色から徐々に変化していき、乾燥してポロっと取れることがあります。もしヘタと皮の間に隙間があったり、ヘタが取れてしまっている、またはヘタの色が黒すぎるものがあったら熟しすぎのサインです。しっかりと実にヘタがついており、色も緑色なら熟すまでに時間がかかるので、保存用に適しています。・弾力のある触り心地見た目だけでも判断できる要素はありますが、確実なのは実の固さです。皮を軽い力で押してみたときに適度に弾力があるものはちょうど食べ頃です。弾力のあるものを選べば追熟する必要があるので、保存に適しています。ただ、買う前の商品をあまりベタベタと触るのはマナー違反ですよね。色や形をチェックした後、最後に指の腹で優しく押してみましょう。あまり柔らかすぎると、皮と中の間に隙間があり熟れすぎている可能性があるので避けましょう。■腐ったアボカドの見分け方アボカドは食べ頃を過ぎると中で腐り始めてしまいますが、外見だけでは判断しにくいですよね。とはいえ、せっかく買ったらなるべく食品ロスを少なくしたいところ。食べ頃のものを買ったばかりでも、中では腐敗が始まっていることもあります。腐っているかどうかは以下の部分を参考にしてください。・触っただけで崩れるカットしたときに、実がボロボロと崩れるくらい柔らかいときは、腐っている可能性が高いので食べないでください。また、嗅いでみて変なニオイがある場合も腐っているとき特有の状態です。・中身が黒っぽく変色している切ったあとに黒っぽく変色していきますが、切りたてでも部分的に黒っぽくなっていることがあります。これが「全体的に」黒っぽくなっていたら腐っている可能性が高いので避けましょう。・茶色っぽい筋が出ているこちらも切ったときに一部に見られることはありますが、やはり全体的に見られる場合は腐っています。部分的であれば大丈夫ですので、ニオイも確認して判断してくださいね。■アボカドの保存食レシピ変色に弱いアボカドですが、保存のきくとっておきのメニューをご紹介します。火も使わない簡単なレシピなので、常備菜として取り入れてみてはいかがでしょうか。和洋中どれにも合うので、作り置きしておけば大活躍です!・めんつゆ漬け<材料>・アボカド 1/2個・めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ2・水 大さじ6・ごま油 小さじ1<作り方>アボカドを1センチ角に切り、めんつゆ、水、ごま油を入れてあえるだけです。ポイントとしては、アボカドが全部浸るくらいのめんつゆの量になれば、空気と遮断されることでアボカドの変色が防げます。そのため小さく深めの容器のほうが浸りやすいでしょう。または、漬けるときにキッチンペーパーを上からかぶせてめんつゆを染み込ませると、味のなじみが良くなります。・保存期間の目安保存容器で冷蔵庫に入れれば1週間日持ちします。一度カットしてしまうと変色や傷みを気にしながら保管しなければならないので、こちらを一度作っておけば比較的長持ちします。こうした常備菜が一品でも冷蔵庫にあれば、忙しい中でも活躍間違いなしです。・活用レシピアボカドめんつゆ漬けは、もちろんそのまま食べてもおいしいのですが、アレンジレシピがたくさんあります。ご飯やの上に乗せて刻みのりやネギなどの薬味を添えれば、アボカド丼に。冷凍うどんをレンジで温め、アボカドめんつゆ漬けの漬け汁も一緒にかけ、卵黄と薬味を一緒に乗せればアボカドうどんになります。また、意外においしいと評判なのがアボカドのお味噌汁です。アボカドめんつゆ漬け(大さじ2)と、味噌(小さじ2)、プチトマト(2個)と塩昆布(少々)をお椀に入れ、お湯(50ml)を注ぐだけで簡単にできちゃいます。火を使わないので、食卓に一品加えたいときに便利ですね。■アボカドを使いこなして、ヘルシーな食事を保存方法やおいしさの見極めができるようになれば、アボカドがもっと身近な食材になりますね。1年中手に入りやすく栄養豊富な果物なので、季節を問わずおいしいレシピのバリエーションがたくさんあります。冷蔵庫の定番の食材として加えてみてはいかがでしょうか?
2021年04月21日外出時間を少しでも減らすため、冷凍食品をいっぱいストックしている人もいるのではないでしょうか。冷凍食品を使って、少しでも美味しい料理を作りたいですよね。そこで今回は、冷凍食品を使って作れる簡単レシピを5つご紹介。冷凍食品を上手に使えば、冷凍庫の整理もできて一石二鳥です!■ほっこり優しい味、冷凍里芋の煮っころがしたっぷりと野菜を食べられるのが魅力の煮物ですが、このレシピでは冷凍里芋を使います。ほっこりとした優しい味で、お酒のおつまみにもぴったり。最近、オンライン飲み会が流行っていますが、そんなときにも活躍してくれそうですね。食材を15~20分煮ている間に、もう一品作ることもできますよ。仕上げに、煮汁をかけてサヤインゲンを散らしてからいただきましょう。彩り鮮やかな煮物で、食欲がそそられます。このレシピでは、冷凍里芋のほか、ニンジンとサヤインゲンを使っていますが、ひき肉やシイタケ、タケノコなどを加えてボリュームアップするのも◎。■白ゴマを加えて香ばしさアップ! 冷凍イカのゴマ炒め冷凍イカを使い、香ばしく美味しい料理を作ってみませんか? このレシピはチャチャっと作れるのに、しっかりとした味わいで、満足度が高いのがポイント。作り方はとっても簡単。フライパンにサラダ油、ゴマ油を強火で熱し、イカをサッと炒めます。さらにモヤシ、ニンジン、ピーマンを炒め合わせ、塩コショウを振りましょう。調味料の材料を加えて炒め合わせ、さらにすり白ゴマを加えて混ぜ合わせ、器に盛れば完成です。冷凍イカはあらかじめ解凍しておくと、時短できます。モヤシにニンジン、ピーマンと冷蔵庫の中にある野菜を使って作れるのも助かりますよね。ぜひお試しを!■低カロリーでダイエット中にも最適、冷凍コンニャクの唐揚げリモートワークが増えるに従い「動かなくなって体重が増えた」という声をよく聞くようになりました。自宅にずっといると気づかぬうちに食べ過ぎてしまうことってありますよね。そんな悩めるあなたにオススメなのが、冷凍コンニャクの唐揚げ。低カロリーでダイエット中にも最適です。サクサクとした衣と、噛んだ瞬間のジューシーさはまるで鶏肉のよう! 食感が一変して、コンニャクを食べている気がしません。お好みで、サラダ菜とプチトマトと一緒に盛り合わせていただきましょう。揚げたてを食べると、最高に美味しいですよ。■豆腐がそぼろに大変身! ヘルシーな冷凍豆腐の三色丼一品でお腹が満たされる主食を作りたくなったら、こちらのレシピを作ってみるといいかもしれません。冷凍豆腐の三色丼です。冷凍豆腐がそぼろに大変身! ヘルシーで美味しい丼を味わえます。子どもから大人まで大満足できますよ。このレシピを時間をかけず作るためには、買ってきた木綿豆腐を冷凍しておき、このレシピを作る前日に冷蔵庫に移して解凍しておきましょう。豆腐は賞味期限がそれほど長くありませんが冷凍すると、なんと約1か月持ちます。ただし、一度解凍した豆腐を再冷凍するのは、止めておきましょう。■子どもが喜ぶアイデアレシピ、ピザ風ポテト春巻き自宅でゆっくりと過ごせる今だからこそ、作りたいアイデアレシピがこちら。ピザ風ポテト春巻きです。ピザ風の味で、子どもが大喜びしそう。ご飯のおかずとしてだけではなく、お酒のおつまみやおやつにも最適です。サクサクとした食感がやみつきに! 作り方は、春巻きの皮に、フライドポテト4本、ソーセージ1本分、ピザ用ソース、ピザ用チーズをのせて巻き、小麦粉のりで留めます。そして、180度の揚げ油に春巻きを入れ、キツネ色に揚げて油をきれば出来上がりです。お好みで、プチトマトと一緒に器に盛ってくださいね。揚げたてを召し上がれ!上手に冷凍食品を使えば、いくらでも美味しい料理を作ることができます。また、今回ご紹介した冷凍豆腐のように自宅で冷凍食品を作ることも可能ですので、買い過ぎた冷凍食品を少しずつ使って清算していき、その代わりに新たな冷凍食品を作って保存しておくのもいいでしょう。
2021年04月18日春の訪れと共にやってくる、謎の吹き出物や、砂漠のようなざらつきなど、数々起こるお肌トラブル。そんなお肌のゆらぎの時は、細胞や血管を丈夫にする働きをしてくれるアスパラギン酸やルチンが含まれている旬の「アスパラガス」を食べて健康なお肌を取り戻しましょう。「アスパラガス」というと、ベーコンと炒めたり、豚肉で巻いたり、パスタにしたりと洋風なイメージがあると思いますが、和風なレシピもたくさんあるんですよ。そこで今回は、「アスパラガス」の魅力を引き出した、毎日食べても飽きない和風な副菜レシピや保存方法をご紹介したいと思います。■「アスパラガス」を美味しく保存する方法「アスパラガス」は私たちのお肌同様に乾燥が苦手です。冷蔵庫で保存する際は、新聞紙などに包んで立てて野菜室に保存してあげましょう。また、固めに茹でて冷凍保存も可能です。短くカットしておけばお弁当のおかず作りに一役買ってくれますよ。■覚えておきたい!旬の「アスパラガス」で作る和風な副菜レシピ7選・グリーンアスパラの白和え水分をしっかり切ったお豆腐を潰して作る白和え。他の食材は入れずシンプルにアスパラガスだけで作った「グリーンアスパラの白和え」は、隠し味にちょっぴりマヨネーズを加えてあげることで味にまとまりが出ます。アスパラガスの食感が豆腐のクリーミーさと相まって新鮮な美味しさですよ。・アスパラ青のり炒めお料理が苦手な方でも失敗知らずで作ることができる万能副菜「アスパラ青のり炒め」。なんと味付けは青のりのみ!磯の香りとアスパラガスの甘みがとっても新鮮で病みつきになる一品ですよ。・アスパラのお浸しお出汁とポン酢で作ったタレに漬け込むだけで完成の「アスパラのおひたし」。茹でる代わりにレンジでチンでもOKです。じっくり長めに漬け込んで味を馴染ませてあげるとより美味しくなりますよ。春の訪れをしっかりと感じられるグリーンが美しい副菜です。・ささ身のめんたいアスパラ巻き低カロリーの鶏ささみに明太子とマヨネーズ、そしてアスパラガスを巻いてレンジでチンして完成の簡単副菜は、お弁当や晩酌にもオススメです。火を使わないで作ることができる副菜は覚えておくと便利です。また、メインのおかずにしたい場合は、衣をつけて揚げても良いですね。・アスパラガスの酢みそがけ酢みそがけと聞くだけで、春が来たなぁと感じませんか?茹でたアスパラガスに酢みそをかけたこちらのレシピ。旬のホタルイカやホタテを添えても美味しそう!色々アレンジが効く一品ですよ。・アスパラとシイタケのおかか炒めアスパラガスとシイタケの炒め物は、菜種油ではなくオリーブオイルであっさり仕上げます。醤油とみりんで味付けしたあと、最後におかかを加えることで満遍なく味が絡まります。炒めるときはめんつゆでも良いですね。オリーブオイルとお醤油系は相性抜群!こちらもお弁当や晩酌にもってこいの副菜レシピです。・アスパラのナメタケ和え茹でたアスパラガスをなめたけと和えただけの簡単レシピ。アスパラを茹でずにレンチンし、市販のなめたけを使えば驚くほど簡単スピーディーに作れます。あと一品欲しい時に是非作ってみて頂きたいレシピです。アスパラガスの綺麗なグリーンは上品な和食器にぴったりです!アスパラガスの副菜を作って、春のテーブルコーディネートも楽しんでみてくださいね。
2021年04月14日毎日の献立作り。ポークソテーや焼き魚、餃子など、主菜は手をかけずに作っても、これだけじゃサマにならない…「副菜なににしよう?」実は悩みはココではありませんか?そんな時は、安価で栄養価が高い「モヤシ」を活用を強くオススメします!モヤシは日持ちせず傷みやすいと思いきや、しっかり保存方法をマスターすれば美味しく使い切れます。そこで今回は、モヤシを美味しく保存する方法をはじめ、モヤシだけで作る副菜と、モヤシ&ツナ、卵でアレンジした副菜など、愛すべき食材モヤシレシピをご紹介。モヤシの副菜レパートリーを増やせば、どんな主菜も怖くない?!■「モヤシ」を美味しく食べるための保存方法モヤシの保存方法は最近SNSなどでも話題になりましたよね。モヤシの保存方法をマスターすることで、一袋無駄なく使いこなすことができます! 冷蔵庫で保存する場合 (1)モヤシが入っている袋に楊枝などで少し穴をあけて、野菜室ではなく冷蔵庫で保存しましょう。しっかり酸素を与えてあげるとシャキシャキ食感で長持ちします。・冷蔵庫で保存する場合(2)タッパーなどの保存容器に水を張りその中にモヤシを投入します。2日程度で少し水が濁ってくるので、新しい水に交換してあげましょう。・冷凍庫で保存する場合なんと、モヤシも冷凍できるんです!モヤシをフリージング保存袋に移し、そのまま冷凍庫へ。シャキシャキした食感は失われてしまいますが、約一か月近く保存できるので特売の時に買っておくと便利です。■「モヤシ」だけで作る!万能副菜をご紹介します・揚げモヤシモヤシを揚げるという新しい発想の「揚げモヤシ」。しっかり水分を切ったモヤシに、片栗粉とカレー粉をまぶしてあげたら完成の簡単レシピです。油の跳ねに気を付けて作ってみてください。モヤシだけなのに食べ応えのあるしっかりした副菜になりますよ。・モヤシナムルモヤシ副菜の定番中の定番「モヤシナムル」は火を使わずにレンジで作れる便利な一品。美味しく作るポイントは、チンしたモヤシの粗熱をとったらしっかり水分を絞ることです。お肉を焼いてモヤシナムルを乗せて丼にしてもgoodな一品です。・モヤシのラー油炒めラー油とお醤油のピリ辛テイストで味付けの失敗もなく作ることができる「モヤシのラー油炒め」。美味しく作るポイントは強火でササっと炒めることです。シャキシャキの食感を楽しんでくださいね。・エスニック無限モヤシナンプラーとレモン汁で作る「エスニック無限モヤシ」は食べてびっくり本当に無限!モヤシは低カロリー食材なので安心していただくことができますよ。はちみつ少々と鷹の爪を加えたら、ソムタムテイストに味変も可能!レタスに巻いてもおいしくいただくことができる無限モヤシ。リピート間違いなしの注目副菜です!■「モヤシ」&「ツナ缶」で作る万能副菜・モヤシとツナのかき揚げ水気を切ったざく切りモヤシにツナを合わせてさっと揚げたかき揚げは、そのまま塩でいただいても、うどんやお蕎麦に乗せても美味しく頂くことができます。・モヤシとツナのマヨサラダ和えるマヨネーズにちょっぴり加えたわさびが爽やかでいい仕事をしてくれています。わさびの代わりに柚子胡椒でも美味しそう!モヤシもツナもしっかり水気を切っておくと味が薄まらず美味しく作ることができます。■「モヤシ」&「卵」で作る万能副菜・モヤシと卵のピリ辛マヨ炒め副菜にしておくのはもったいない!主役も張れる「モヤシと卵のピリ辛マヨ炒め」は、煮魚などの副菜にオススメです。パパッと10分で作れるのも嬉しいですよね。・モヤシのチヂミ豚肉を煮込んで作るポッサムや、鶏肉を甘辛く炒め煮した韓国料理の副菜にオススメなのが「モヤシのチヂミ」です。カリッとした食感に、モヤシのシャキシャキ食感も加わり、食べ応えも満点です。■忙しくてどうにもならない!時の「モヤシ」レシピ・モヤシのあんかけ丼テレワークの普及によりお家でお仕事される方も多いと思います。今まではランチに出て一息つくことができましたが、お家だとなんとなく息抜きできないこともありますよね。そんな時は「モヤシのあんかけ丼」をパパッと作って、ちょっぴり横になってリラックスする時間を設けてみてはいかがでしょう。簡単時短でオススメです。安価で栄養価が高いモヤシはピンチな時に助けてくれる万能野菜。上手に保存して美味しい副菜作りに活用してくださいね。4月は新しいはじまりのシーズンです。春の日差しをたくさん浴びて、今日も一日頑張っていきましょう!
2021年04月12日大根が安い!そんなとき、後先考えずに1本まるごと買ってしまって、そのうち料理しようと思いながらも冷蔵庫に入れっぱなしの末、気がついたらしなしなに…。そんな経験はありませんか?少しでも長持ちさせるにはどのように保存しておくのが良いのでしょうか。常温、冷蔵、冷凍、そして選び方からおいしく食べつくすレシピまで、これを読めば大根を無駄にしないで余すことなく使いこなせるようになれるはず!■大根を常温保存する方法野菜の中には常温保存が適しているものもあります。例えばさつまいもなどがそうですが、では大根はどうでしょう。野菜室の中はただでさえぎゅうぎゅう詰めになりがち。そのうえ大根は大きくて場所をとるので、できることなら冷蔵庫に入れずに保存したいところですよね。はたして可能なのでしょうか?・冬場は常温保存できる「常温」とはいえ、大根の保存には0~5℃が適しているといわれているので、夏場の常温保存はできません。気温が低い冬場は冷蔵庫に入れなくても1ヶ月ほどもちますが、置く場所は選びましょう。暖房がきいている部屋に置くのはNG。温度変化、湿度の変化が激しいような場所は避けます。・大根を新聞紙でくるむ大根は乾燥に弱いので、冷蔵庫で保存するときや発泡スチロール箱に入れておくときには新聞紙でくるむようにします。このとき、新聞紙は少し湿らせましょう。大根の表面から水分が抜けていかないようにするためですが、湿った新聞紙をそのままにしておくとカビがはえる原因にもなるので、ちょくちょく取り換えるのが良いでしょう。・風通しの良い冷暗所で「風通しの良い」と言っても風を当てた方が良いというわけではなく、湿気がこもらず、乾燥しすぎず、温度が安定している場所のことを指します。寒い地域にお住まいでしたら、冬場は発泡スチロールの箱に入れて物置やベランダなどに置いておくこともできますよ。その場合は発泡スチロールにいくつか穴を開けておくと、大根が酸素不足にならずに済みます。・常温保存可能な期間夏場の気温の高い時期には、1週間程度。冬場の寒い時期には1ヶ月程度もつようです。土の中に埋めて保存した場合は、なんと半年ほどももつのだとか。雪が降る地域では雪の下に埋めて保存しておくと甘みが増してよりおいしくなると言います。■大根を冷蔵保存する方法では次にご説明するのは、冷蔵保存の方法です。1本まるごと買ったあと、そのまま野菜室に放り込んでいませんか?あたたかい時期には冷蔵保存が基本。ですが、できるだけ長持ちさせるための冷蔵保存のポイントがありますよ。・大根の葉と根を切り分けるまるごと買ってきたら、すぐに葉の部分を切り落としてしまいましょう。植物は根っこで吸い取った養分を葉に送ります。大根も根っこなので、葉が残ったまま保存していると、養分が葉に使われてしまうのです。そうすると根の部分からは水分もおいしさもどんどん失われていってしまいます。すぐに使わない場合は、葉っぱの部分を切って別々に保存しましょう。・1本丸ごとなら野菜室に立てる横に寝かせるよりは、縦に立てて保存する方がおいしさも長持ちさせることができるようです。野菜を保存するときは育ったままの姿で保存する方が良いといわれています。大根は葉を土の上に出し、土の中にまっすぐ伸びていくもの。冷蔵庫の中でもその姿のままで置いておきましょう。とはいえ、スペースが空いていたりして立てかけても倒れてしまう場合もあるでしょう。その場合、空の牛乳パックを使うと便利ですよ!・根は3分割にそのままだと冷蔵庫に入りきらないということもありますよね。そういうときは3分割にしましょう。なぜ2分割ではなく3分割なのか…その理由は、部分によって味や食感が違い、それによって適した調理法も変わるためなのです。葉がついていた方は、みずみずしく甘みが強いのが特徴で、サラダなど生食するのがおすすめです。真ん中は甘みがあり身がしっかりしているので煮物や炒め物に適していて、根の先の方は辛みがあり繊維質なので大根おろしにしたり漬物にしても良いでしょう。このように部分によって使い道を分けるため、買ってきたらすぐに3分割にしてしまうのが、あとで料理をするときに楽というわけなのです。・キッチンペーパーで包みジッパー付きの袋に入れるせっかくバリエーション豊富なお料理をいくつも作れる食材なのに、使うときになったら傷んでいて使えない…というのでは悲しすぎます。それを防ぐためには、切り分けたらすぐにキッチンペーパーで包んでジッパー付きの袋かポリ袋に入れること。切り口だけを覆うのではなく、キッチンペーパーで全体を包むようにします。そしてそれをさらに密閉できる袋に入れれば乾燥対策は万全です。・キッチンペーパーはまめに交換乾燥が嫌いな大根は、新聞紙で包むにしろキッチンペーパーを使うにしろ、少々湿らせたものを使うのがポイントですが、かといって何日もほったらかしにしておくとカビが生える原因になります。3日おきを目安に交換するようにしましょう。・冷蔵保存可能な期間上手に保存すれば数ヶ月もたせることもできる大根。でも、包んでいる紙を替えたりするのもけっこう手間ですよね。基本的には1ヶ月くらいの間に使い切るのを目標に献立を考えた方が良さそうです。■大根を冷凍保存する方法冷蔵よりも長期間保存することができるのは、やはり冷凍保存です。大根は冷凍することで繊維が壊れて、調理のときに味がしみこみやすくなります。すぐに使い切れないときや、冷蔵保存の手間をかけたくない場合は、冷凍してしまいましょう。・切ってから冷凍する皮つきで丸ごと冷凍してしまうと、解凍に時間もかかりますし使い勝手が良くありませんね。冷凍するときは皮をむき、切ってからフリーザーバッグに入れます。できるだけ平らに広げるようにして、完全に凍りきるまでの時間を短くするようにしましょう。使うときは凍ったままで調理することができるので、時短につながります。・料理用途に合わせて切り方を変えると便利時短のためには、冷凍するときのひと手間が大事です。お味噌汁などの汁物に入れやすいいちょう切り。きんぴらなど炒めものにしやすい短冊切り。煮物にするなら輪切りにして面取りをしてから冷凍するなど、どんな料理にするかで切り方を工夫しましょう。・大根おろしにしてから冷凍する大根おろしも冷凍できるのはご存じでしたか?いつも通りおろしてから、水気を切ってフリーザーバッグに入れ、できるだけ平らに広げてから冷凍庫に入れます。少しずつ使いたい、というときは、完全に凍る前にフリーザーバッグの上から包丁の背で溝を作り、使うとき半分または4分の1に割れるようにしておくと便利ですよ。・小分けにしておくのがポイント切った大根の場合も、大根おろしにした場合でも、冷凍する際は小分けにしておくと使いやすくなります。一度にたくさんフリーザーバッグに詰め込んでしまうとカタマリになり解凍に時間がかかってしまうので、できるだけ少量ずつ重ならないよう広げて冷凍するのがポイントです。大根おろしの場合は、製氷皿にいれて冷凍するか、あるいは、ラップに少量だけ包んで冷凍するのもおすすめ。たとえば焼き魚にちょっとだけ添えたいときなどに最適な方法です。・凍ったまま調理できるそうして凍らせた大根は、そのままお料理に使うことができます。汁物、煮物にそのまま投入すると、味がしみこみやすくなっている冷凍大根は、いつもと変わらぬおいしい料理に変身してくれるはず。前述の小分けにした方がいい理由のひとつとして、凍ったまま調理するとき火の通り方にムラができないようにするため、というのもあげられます。解凍時間がいらないというのは、忙しい毎日にうれしい限りですよね。・冷凍保存可能な期間冷蔵よりは長い期間もつのが冷凍保存ですが、無期限とはいきません。生のまま切って冷凍した大根はだいたい1ヶ月の間に使い切るようにするのがベスト。意外に冷凍庫は開け閉めのとき温度が上昇するもので、その度に品質は劣化していきます。フリーザーバッグに冷凍した日付を書いてわかるようにしておけば、捨てることもなくなるかも知れませんね。■大根に下味をつけて冷凍する方法使い道に合わせてあらかじめ切ってから冷凍することで時短ができますが、さらにもうひと手間かけておけば、もっと調理時間を短縮することができるのです。そのもうひと手間とは、下味をつけてから冷凍するということ。その方法はいたって簡単です。・切って調味料をもみこむその方法とは、フリーザーバッグに切った大根と調味料を入れて、もみこむだけ。和風味であればしょうゆ・みりん・砂糖を。またはお好みのドレッシングを使っても良いですし、甘酢に漬けても良いですね。袋をとじるときはできるだけ空気を抜くようにしましょう。・解凍すればそのままサラダにあとは食べたい日の朝に冷凍庫から冷蔵庫に移しておいて、自然解凍したものを器に盛るだけで一品完成です。もちろんレンジの解凍機能を使っても大丈夫。水気が多いかもしれませんので、少し絞ってから盛り付けするのが良いでしょう。冷凍した大根は生のときのシャキシャキとした食感と違って、コリコリと歯ごたえがあるのが特徴です。・保存可能な期間生のままの大根と同じように、こちらもだいたい1ヶ月程度を目安に食べきるようにしましょう。少量ずつ味を変えて別々の袋に保存しておけば、日替わりで楽しめるので、あっという間に使い切ってしまうかもしれませんね!■土付き大根を保存する場合土付きの大根を買ってきたらすぐに洗ってしまいたいですよね。冷蔵庫の中を汚したくはないものです。でも、その日のうちに使い切らないのであれば、洗わない方が良いですよ。・土は落とさない大根は温度や湿度の変化でいたみやすくなるものですが、土がついていた方がその変化の影響を受けにくくなります。ぽろぽろと落ちる土はわずらわしいものですが、長持ちをさせたいのであれば土は落とさない方が吉です。・葉を切り落とすただし、葉っぱはすぐに切ってしまうのが鉄則です。理由は洗い大根と同じで、根の部分の養分が葉に吸収されるのを防ぐためです。葉に養分をとられた大根は中身がスカスカになってしまうので、これだけは忘れずに行いましょう。・新聞紙でくるんで冷暗所にそして、新聞紙にくるんで風通しが良く涼しい場所に立てて保存しておきます。気温が高い時期には冷蔵庫が良いのですが、冷蔵庫に入らなければ気温の変化が少ない冷暗所を見つけて置いておくようにしましょう。やはり、葉のついていた方を上にして立てておくのが長持ちの秘訣です。■大根を干して保存する方法冬の寒い時期であれば、干して保存しておくのもオススメです。生野菜は干して水分を抜くことで長期保存が可能になります。これぞ偉大な先人たちの知恵ですね。大根は干すことでうま味がぐんとアップするので、もし食べきれないと思ったら干してしまうのも手段のひとつです。・1本まるごと干す小さく切った場合には並べて広げておく場所が必要ですが、1本まるごと、あるいは割り干し大根といって、縦に4等分した状態で干す場合、紐で縛って物干し竿に引っ掛けておけば良いので場所をとらずに済みます。この場合も雨に当たらないように気をつけましょう。水分が抜けきった大根は曲げてみたときに固さがなく、ぐにゃぐにゃになります。・切って干す切り方は自由です。くし切りや半月切りなどお好みの切り方で大根を皮つきのまま切ります。そして重ならないようにザルやカゴに並べて外に干しておきます。重ねたままで干すとカビが生えてしまうので注意しましょう。場所は日向でも日蔭でも構いませんが、雨にだけは当たらないような場所を選んでくださいね。長期保存をするためにはカラカラになるまで干しておくことが肝心です。数日間干しただけでもうま味が凝縮されてきますが、水分がまだ残っている状態であれば保存はせずにその日のうちに食べきるようにします。・干した大根の調理方法干した大根は水で戻すか、漬物にしましょう。半日ほど水につけておいた大根はきんぴらや酢の物にしてもおいしいです。また、しょう油、砂糖、酢で漬けたり、ぬか漬けにしてもおいしい食卓のお供になってくれます。・干した大根の保存可能な期間完全に水分が抜けている大根は、乾燥剤などを使って1年ほどもちます。一度水で戻して調理したものは冷蔵庫で保存して1週間を目安に食べきりましょう。ぬか漬けにしたものは上手に保存しておくと半年ほどもちます。ぬか床の管理は少し手間をかけなければなりませんが、その分栄養価も上がり保存性も高いのでチャレンジする価値はありそうですね。■大根の葉の保存方法さて、保存する前に切り落とされてしまう葉っぱの部分ですが、今まで捨てていた人はもったいない!葉の使い道と保存方法もきちんとご紹介します。これを読んだらもう捨られなくなっちゃいますよ。・大根の葉は栄養たっぷり大根の葉っぱは緑黄色野菜です。緑色の濃い野菜はβカロテンが多いもので、大根の葉も例にもれず豊富なのです。βカロテンは体内でビタミンAに変わり、目の健康への効果が期待できます。また、ビタミンCも多く、強い抗酸化作用を発揮することも。歯や骨を丈夫にしてくれると望めるカルシウムも豊富。こんなに栄養価が高いのなら、保存して最後まで使い切るほかありませんね!・冷蔵保存する方法そのまま冷蔵するのであれば、切り口が乾燥しないようにキッチンペーパーや新聞紙で包んでから袋に入れます。葉っぱだけになっても、切り口を下にして立てて保存するのが良いようですよ。・冷凍保存する方法冷凍保存のポイントは、塩もみをして余計な水分を抜くこと。しばらく置いて出てきた水分を絞ってから、フリーザーバッグに入れましょう。できるだけ平らに並べて、がコツですよ!・葉の保存期間葉は根よりもいたみやすいので、冷蔵保存のものは3日ほどで使い切るようにしましょう。冷凍したものであれば1ヶ月くらいはもちます。細かく刻んで冷凍したものなら、ご飯と具材を入れた炊飯器に凍ったままの大根の葉を入れて炊き込むとおいしくて栄養満点炊き込みご飯のできあがり。どんなお料理に使うかを想定してから冷凍するとあとで困ることもなくなりますね。■おいしい大根の選び方せっかく長持ちさせていろんなお料理に使うのなら、おいしい大根を選びたいですよね。旬や選び方を知って、長期保存の前に、新鮮なものをおいしくいただきましょう。・大根の旬大根の旬は秋から冬にかけて。野菜はたいてい、寒さにあてられるとその身に糖分をたくわえて凍らないよう頑張ります。つまり、寒い時期に育った野菜は甘くておいしいのが特徴。大根も寒い時期においしくなります。しかし、春から夏にかけて大根が手に入らないかといえばそうではなく、産地が変わって涼しい地方で育った大根が売り場に出てきますので、一年中買うことができます。でもやはり春から夏にかけての大根は辛みがありますので、辛みを活かしたお料理にするのが良さそうです。・大根の栄養・効能葉の栄養については触れましたが、では根の方はというと…約95%が水分なのです。大根は消化を助ける、という話は聞いたことがあるでしょうか。大根には消化酵素が豊富に含まれていて胃や腸を守ってくれるはたらきが期待できるのですが、これは熱に弱い性質があります。さらにビタミンCも含まれていますが、これもやはり熱に弱いので煮物や炒め物よりも生で食べるのがおすすめ。つまり、効率よく大根のうれしい栄養素をとろうとするなら、大根おろしが一番ということになります。ビタミンCは皮に多いので、すりおろすときは皮ごとおろすと良いですよ。・色白でみずみずしいもの生で食べるのなら、なおさらおいしいものを選ばないといけませんね。まずは色を見ます。真っ白でハリつやがあるものが新鮮でおいしい大根。鮮度が落ちてくると黄色っぽくなり皮にしわが寄ってきます。カットしてあるものなら、断面を見てスが入っていないものを選びましょう。・ひげ根が少なく毛穴が浅いもの育った土の状態や水分量などの関係で、環境があまり良くなかった大根は、ひげ根や毛穴が多くなり、皮の表面がぼこぼこしてしまいます。表面がなめらかで、曲がりがなくまっすぐで丸みを帯びた見た目のものがおいしいですよ。・重みがあるもの日が経って水分が抜けてしまった大根はスが入っています。手に持ってみて重いものは鮮度が良い証。長持ちさせるコツを覚えても、鮮度が落ちた大根を買ったのでは本末転倒ですね。買う前のチェックが肝心です。・葉の色が濃く元気なもの葉が切ってある大根と、葉がついたままの大根が売り場に並んでいたら、葉がついたままの方を選びましょう。その際は葉の緑色が濃く、乾燥していないか確認してください。黄色くしなびているものはNG。そうして新鮮な大根を買ってきたら、すぐに切り落として葉も調理するか保存袋に入れましょうね。■大根を食べるときの危険なサインこうして気を付けていても、ついうっかり忘れていたりして、買ってからだいぶ経ってしまった…というときもあるはず。食べてはいけない状態の目安を知っておきましょう。・大根は菌が繁殖しやすい保存食はたいてい乾燥されたものが多いですね。食品中に水分が多く含まれるものほど、長期保存には向きません。大根は約95%が水分です。菌が繁殖しやすいので、保存には細心の注意を払う必要があるということなのです。・異臭がするもともと大根は独特なにおいがあって苦手だという人も中にはいますが、硫黄っぽいにおいは自然なものなので大丈夫。気になる人は皮を厚めにむくか水にさらすなどして調理をしましょう。ただし、酸っぱいようなにおいがしたらそれは腐っているかもしれない危険なサインですので、すぐに捨ててください。・カビが生えているもし表面に黒くぽつぽつとカビが生えてきていたら、もったいなくてもすべて捨てなくてはなりません。カビは一部分だけに見えたとしても、すでにほかの部分にまで菌糸を伸ばしているかもしれません。そこだけ切れば食べられる、というわけにはいきませんので要注意です。・感触がやわらかい一見、古くなってるけど大丈夫そう?と思って触ってみるとブヨブヨ…というときは、中が腐っているので迷わず捨てましょう。腐った野菜は体調不良のもとです。・断面がドロドロやパサパサ腐ってドロドロになっていても危険ですが、パサパサになっていても、水分が抜けておいしくもないので迷わず捨ててしまいましょう。できれば、このようになる前に使い切ってしまいたいですね。■大根を上手に保存しておいしく食べようそんな危険な状態になる前に、保存しておいた分をおいしくいただいてしまいましょう。冷凍した大根をしっかり消費する方法をご紹介します。・定番おかず『豚バラ大根』豚バラ大根を時短調理したいなら、最初から調味料を入れて冷凍しておくのが早いですよ。フリーザーバッグや厚めのポリ袋に、1cmほどの厚みに切った大根と豚バラを入れ、下記調味料を一緒に入れて冷凍しておきます。しょう油 大さじ3みりん 大さじ3砂糖 大さじ2だしの素 小さじ1食べるときには、カップ1杯の水を加えて煮たらできあがりです。・パリパリおいしい『大根サラダ』千切りにした大根を冷凍しておくと、いつでも好きなときに大根サラダを楽しむことができます。解凍をするときは自然解凍か、レンジの解凍機能を使って、水気をぎゅっと絞ってから使用します。お味はなんでもいいですね。コールスロー、ごま、和風など、お好みのドレッシングでおいしくいただきましょう。・ジューシーな『ふろふき大根』おだしがしみたふろふき大根も冷凍保存したものを使うと短時間でできます。お鍋に大根がひたるくらいのだし汁を入れて煮るだけ。冷凍したことで繊維が壊れておだしがしみこみやすくなっているので、忙しい毎日に最適な調理法です。だし入り味噌にゆずを混ぜて添えるとあっという間に一品完成です。■大根の保存方法を知ってまるごと食べつくそう!せっかく1本まるごと手に入っても、腐らせてしまってはもったいない…。本記事では大根を捨てることなく食べきるために、長持ちさせるさまざまな保存方法をご紹介してきました。大根の食べ方はたくさんあります。大根サラダ、おでん、ふろふき大根、ブリ大根、豚バラ大根、そのほかどんな食材と合わせてもおいしいのですが、1本が大きいので一度に全部使い切るのは難しいですね。常温、冷蔵、冷凍、それぞれそのときの環境・状況に合った方法を選んで、葉っぱから根の先まで無駄にすることなくおいしい大根料理を楽しみましょう。《参考》・ 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」 ・ 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット
2021年04月10日日本の海の幸のひとつにカニがあります。冷凍したカニは少しずつ解凍して食べられるので、いまでは1年中いつでも食べることができますね。ところで、冷凍カニを正しく解凍するにはコツがあるのをご存知ですか?解凍を失敗するとせっかくのカニもおいしく食べることができません。なので冷凍カニを購入したときは、正しい方法で解凍するようにしましょう。この記事では、カニの上手な解凍方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。■生の冷凍カニをおいしく解凍しよう冷凍カニと一口にいっても、生のカニと茹でたカニとでは解凍方法は異なります。まずこの見出しでは、生カニの解凍方法についてご説明していきます。失敗しない生のカニの解凍方法には注意点がいくつかありますから、ひとつひとつ見ていきましょう。・短時間で解凍する生のカニは水揚げしたカニの殻を剥ぎ、急速冷凍したものです。冷凍された生のカニは、短時間で解凍するのがおいしく食べるコツです。生のカニは品質が変わりやすいので、手早く処理するようにしましょう。・流水解凍がおすすめ生のカニを解凍するには、流水に当てるのが一般的な方法です。ただしカニを直接水に当ててしまうと、「ドリップ」と呼ばれる旨味エキスまで流されてしまいます。そのため、流水に直接カニを触れさせないようにするのがポイントです。・水が直接カニに触れないようにカニを解凍する際は、流水が直接カニに触れないようにするのが失敗させないポイントです。流水がカニに触れると、ドリップまで流れ出てしまうことに…。ドリップがなくなるとせっかくの生のカニもみずみずしさが失われ、乾燥してパサついた食感になってしまいます。そのためビニール袋に入れてしっかり密封し、水を入れたボウルなどの中に浸します。その上から水道水を流せばOKです。水を流す際は少量でも十分ですので、勢いよく流す必要はありません。・流水解凍にかかる時間流水解凍では大きさにもよりますが、30分〜1時間程度で食べられる柔らかさになります。解凍時間が長すぎると品質が落ちてしまうので注意しましょう。生の解凍カニは、6〜8割ほど溶けた状態に戻すのが失敗しないコツです。・黒く変色しやすい冷凍した生のカニを解凍すると、黒く色が変わっていることがあります。この現象は、生のカニのエキスが酵素のはたらきによって酸化することで発生します。変色は完全に冷凍された状態では起こりませんが、時間が経つにつれて進行します。変色のスピードは鮮度とは関係なく、カニの個体の酵素の強弱による違いです。生カニが黒く変色した部分は食べても害があるわけではありません。しかし見た目や風味が劣るので、できるだけ変色する前に食べるようにしましょう。・解凍したらすぐに食べる生カニを解凍したら、変色する前に食べるのがおいしく食べるコツです。6〜8割程度溶けた状態で食べるとカニ本来の風味と食感を味わうことができます。身が溶けて柔らかくなり、中心が固い状態であれば調理することができますよ。・解凍後加熱する生で食べるイメージが強い生カニですが、刺身用など生食できる記載がない場合は、生で食べるのは避けましょう。解凍した生カニは味が落ちやすいので、解凍したら加熱する必要があります。冷凍カニを茹でたら、冷水に浸けるのがコツ。少し冷やしておくと身がはがれやすくなります。冷凍カニでも茹で上がったばかりのカニは身が柔らかく、旨味がしみておいしく食べられるでしょう。・『ブライン冷凍』とは冷凍の生のカニには味付けがされていないので、お好きなように調理できるのがメリットです。まれに塩味が付いていることもありますが、これは生のカニを塩水に漬け込んでから急速冷凍した「ブライン冷凍」という技術を用いたためです。塩味が強いようであれば、薄めの塩水に10分程度浸せば塩抜きができます。カニの旨味を逃さず、塩味だけを抜くことができるでしょう。■ボイル済みの冷凍カニの解凍方法冷凍のカニは、生のカニとボイルのカニとで解凍方法が変わってきます。ここからは、ボイルの冷凍カニの適した解凍法を見ていきましょう。・冷蔵庫で解凍するボイルした冷凍カニは常温ではなく、低温で解凍します。そのため冷蔵庫の中でゆっくりと溶かしていきましょう。急激に溶かしてしまうと、旨味の詰まったドリップまで流れ出てしまうので注意してくださいね。・キッチンペーパーにつつみビニール袋へボイルの冷凍カニは、解凍の際にできるだけ乾燥させないことが失敗しないポイントです。乾燥を防ぐにはカニをキッチンペーパーにつつみ、ビニール袋に入れて密封してから解凍します。解凍の段階では、凍っていたカニの身から溶けた水分が大量に出てきます。冷蔵庫内がびしょびしょにならないよう、水切りパッドや深めのお皿に入れて解凍すると良いでしょう。・涼しい場所に置いて自然解凍カニは室温でも温度が高すぎるといわれているぐらいですから、本来は冷蔵庫の中で解凍するのがおすすめです。しかし冷蔵庫内はすでに食材でいっぱいでスペースがない、ということもあるかもしれませんね。その場合は常温での自然解凍で良いでしょう。直射日光の当たらない、涼しい場所に置くようにしてください。・ドリップを身にしみこませるボイルのカニを解凍するコツは、低温で時間をかけて戻すこと。そうすることでゆっくりと溶け出したカニのドリップが身の中に染み込み、おいしさを逃さずに食べることができるためです。乾燥してドリップがなくなったカニは消しゴムの削りカスのようにパサパサになってしまいますから、おいしく食べるためには「ドリップをキープしたまま解凍する」ことが、重要なポイントなのです。・計画的に解凍を短時間で解凍する生のカニとは異なり、ボイルのカニは解凍に時間がかかります。約1日かかることもありますから、場合によっては前日から準備が必要になるかもしれませんね。そのためボイルした冷凍カニを調理するときは、解凍に必要な時間を逆算し、計画的に準備するようにしましょう。・タラバガニの解凍にかかる時間冷凍カニは生かボイルかの違いだけでなく、種類や部位によっても解凍時間が変わります。タラバガニの姿やカットされた脚は約24時間、カットしていない脚は約18〜20時間が目安です。・ズワイガニの解凍にかかる時間ズワイガニの解凍時間は、カニの部位によって異なります。ズワイガニの胴部分は約17〜20時間、脚は約12時間が目安です。甲羅がついたままのズワイガニの場合は味噌が詰まっているので、解凍に時間がかかります。大きさにもよりますが、冷蔵庫内に置いた状態で36時間程度かかることもあるようですよ。■カニを解凍するときのポイント冷凍カニの解凍法や解凍時間は、カニの種類や部位によって異なることをご紹介してきました。ここからは、カニを解凍するときに注意する点について見てきましょう。・『グレース』とは冷凍した状態のカニの表面は、氷の膜で覆われています。この膜は冷凍焼けからカニを守る役割があるのです。「冷凍焼け」とは「フリーズドライ現象」とも呼ばれ、長期間冷凍保存することでカニの身の中の水分が抜け、油脂が酸化してしまうことを指します。そうなると変色したり身が乾燥したりして、食感や風味が落ち、おいしさも失われてしまうのです。それを防ぐために考えられた製法が、氷の膜でカニを保護する「グレース加工」です。グレース加工を行うことで乾燥から守り、真空パックのように鮮度を保ちつつ保管することができるのです。・完全に解凍しない冷凍されていたカニは、完全に解凍させないのが失敗しないコツです。食べる段階で6〜8割程度溶けた状態が適しています。すべてを解凍してしまうと、身の中心部分が完全に解凍する頃には外側部分が乾燥し、旨味が失われてしまうためです。・食べる分だけ解凍する冷凍したカニをおいしく食べるには、解凍したらすぐに食べることがポイントになってきます。解凍しても食べ切れずに残ってしまうとジューシーさが失われ、食感や風味が悪くなるためです。なのでカニを解凍するときは、一度に食べる量だけを解凍するようにすると良いでしょう。・ポイントは『熱伝導率』「熱伝導率」という言葉を聞いたことはありますか?熱伝導率とは、材質の熱を伝える力の大きさを表します。たとえば陶器と鉄では、同じ温度の熱を帯びても熱さや冷たさの伝わり方が違いますよね。カニに限らず冷凍食品を解凍するときも、食品をのせる器を変えることで熱の伝わり方が変化します。熱伝導率の高い材質のプレートにのせて解凍すれば、スムーズに溶かすことができるのです。・アルミニウム製プレートにのせる熱伝導率の高い材質といえば、鉄などの金属がありますね。特にアルミニウムは同じ金属でできた材質と比べても、高い熱伝導率をもつ材質です。そのため冷凍食品を効率よく溶かすには、アルミニウム製のプレートにのせるのがおすすめです。・ゴールの温度は『-2℃』冷凍カニを解凍するとき、いったいどのくらいまで温度を戻せばいいのでしょうか。カニの品質を保ちつつ、食べられる柔らかさにするには、適切な温度があるのです。その温度とは「-2℃」。マイナス温度であればまだ凍っているように思えますが、0℃で凍るのは水だけで、食品が凍る温度は実は「-3〜0℃の間」です。食品業界ではこの間の温度帯のことを「氷温(ひょうおん)」と呼んでいます。つまりカニが溶ける温度は-2℃。冷凍庫でカチコチに凍っていたカニを解凍するには、-2℃まで溶かせば良いというわけなのです。・脚から食べるカニを食べるとき、ほとんどの方はまず胴と脚を切り離してから食べますよね。脚の部分は胴よりも身が小さく、解凍時間が短くて済みますから、脚から先に食べると良いでしょう。■冷凍カニの解凍で失敗しやすいこと冷凍していたカニを解凍するにはある程度の時間が必要です。せっかく新鮮な状態で冷凍庫に入れても、解凍の仕方を間違えるとおいしさも半減してしまいます。ここでは解凍するときにやりがちな失敗例をご紹介します。正しい扱い方を頭に入れて、おいしさを逃さずに解凍しましょう。・電子レンジで解凍してしまう電子レンジはあっという間に食材を解凍できる便利な道具ですが、生カニの解凍には注意が必要です。前述した通り、冷凍カニを解凍するときには、旨味を含んだドリップも一緒に溶けて流れ出ます。電子レンジで高温解凍するとドリップは蒸発してしまい、柔らかな身もパサパサになってしまいます。さらに加熱ムラが起きれば、風味も食感も失われてしまうでしょう。・冷凍のまま加熱してしまう解凍したカニを調理する場合、凍ったままの状態で茹でたり蒸したりする方がいらっしゃいますが、これは基本的にはNGです!冷凍した状態のカニには旨味が閉じ込められていますが、この旨味のドリップが茹でるお湯の中に溶け出してしまいます。そうなるとせっかくの風味が台無しですね。また、グレース処理の水が溶け出ると臭いが発生することもあります。凍ったままのカニを加熱してしまうと品質を損なう原因となるので、絶対に行わないようにしましょう。・再冷凍はNGカニを凍らせるときは、専用の機械を使って急速冷凍します。冷凍する際には多少なりとも細胞を傷つけてしまいますから、何度も冷凍することで食感や風味が低下してしまいます。そのため、再冷凍はおすすめできません。また、急速に冷凍することで細胞の破壊を最小限に抑え、おいしいままの状態で保存することができます。しかし家庭用冷凍庫で冷凍するには時間がかかりすぎ、カニの質が落ちてしまいます。再冷凍・再解凍を繰り返すと、ますます品質の低下につながります。冷凍庫で保管しているとはいっても、カニの品質は時間とともに落ち始めますから、食べられる量・使用する量だけを解凍するようにしましょう。■冷凍カニを急いで解凍したいとき生カニや茹でたカニの解凍方法、カニの種類別の解凍方法をご紹介してきました。基本的には、それぞれの状況に従った解凍方法がおすすめです。しかし突然カニが食べたくなったり、急の来客でカニを提供することになったりと、冷凍していたカニを急いで解凍したい場合もありますよね。ここからは、そのように急にカニを解凍するときの解凍方法をいくつかご紹介します。・流水解凍する流水解凍は冷凍の生カニを解凍するときにご紹介しました。生のカニには適していますが、茹でたカニには本来おすすめしたい解凍方法ではありません。ですが、急いで解凍したいときには活用できるでしょう。流水解凍であれば、大きさにもよりますが早ければ30分程度で食べられる柔らかさになります。ポイントはビニール袋に入れてボウルなどに浸し、その上から水道水を流します。6〜8割ほど解凍しておけば、食卓の準備をしている間に自然解凍しますので、すべてを溶かしてしまわないようにしてくださいね。・電子レンジを使う方法カニの解凍には室温でも温度が高いといわれていますから、電子レンジで解凍するのはリスクがあります。加熱ムラになる可能性もあるので、電子レンジを使う場合は十分にポイントに注意してくださいね。凍った状態で胴と脚を離します。まず脚は電子レンジで20秒程度加熱し、殻を剥がして冷蔵庫に入れておけば、1時間程度で食べられる程度に解凍します。胴は30秒程度加熱したら甲羅を取り、さらに30秒ほど電子レンジで温めます。それから冷蔵庫で解凍すると1〜2時間程度で食べられるようになるでしょう。電子レンジを使ったからといっても、直後に食べられるというわけではありません。1〜2時間程度は冷蔵庫内で解凍する時間が必要ですので、注意してくださいね。・氷水を使う方法「氷水を使ってどうやって解凍するの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしてませんが、品質や鮮度を保ったまま食べられる状態まで解凍することができるのでおすすめです。冷凍カニをビニール袋に入れてしっかり密封したら、ボウルなどに氷と一緒に浸けるだけ。時間が経つにつれ氷が溶けますから、溶けた水を取り除いたり新しい氷を足したりしてください。カニの大きさや室温にもよりますが、3時間程度で解凍します。■冷凍カニはどのくらい日持ちする?カニは生ものですから、いくら冷凍しているとはいえ賞味期限があります。おいしく食べるには、賞味期限を頭に入れておくようにしましょう。ここでは、冷凍した状態、解凍した後の賞味期限についてご紹介します。また鮮魚店などの業務用冷凍庫ではどのくらい日持ちするかについてもご紹介します。・冷凍した状態カニの冷凍保存できる期間は、1ヶ月程度とされています。冷凍できる食品の中には賞味期限が数ヶ月と長いものもありますが、カニは冷凍でもそれほど日持ちする食品ではないのです。ただし、1ヶ月という賞味期限は冷凍状態を保った場合のみの日数です。1度でも冷凍庫から出して解凍したカニは、味や鮮度をキープすることができなくなります。場合によっては数日程度で鮮度が落ちて、食べられなくなることもあるので注意してくださいね。また、冷凍庫を頻繁に開け閉めすると庫内の温度が急激に上がります。冷凍庫に入れていても、冷凍温度が上下してはカニが傷む原因となりますから、必要以上にドアの開け閉めをしないように気をつけましょう。・業務用冷凍庫なら長持ち生魚店やレストランなどの業務用冷凍庫は、扉が大きく開け閉めも頻繁に行われます。そのため、家庭用冷凍庫よりも設定温度が低く設定され、一定の低温をキープしやすくなっています。業務用冷凍庫内であれば、1年程度の保存ができるとされています。業務用冷凍庫は急速冷凍が可能なので、扉の開け閉めによって外気に触れることがあっても中の食材は低い温度を保ち続けることができるのです。・解凍した後解凍した後のカニは、鮮度や風味が落ちやすくなっています。そのため冷蔵庫に保管した状態で2日程度しか日持ちがしません。また前述した通り、解凍したカニを長時間放置しておくと、乾燥してパサパサの食感になったり変色したりと、明らかに品質が低下していきます。カニは生ものなので、できるだけ早く加熱調理することを心がけましょう。■解凍後のカニの殻の再利用カニは身や味噌の部分だけが食べられるところだと思っていませんか?カニの殻の部分にも、いくつかの再利用方法があるのです。カニの殻をすぐに捨ててしまう方もいらっしゃるようですが、一手間を加えるだけでカニの殻を使ったおいしさを味わうことができます。殻の有効利用法をご紹介しますから、ぜひ参考にしてくださいね。・出汁をとる私たちが食べるのは身や味噌だけですが、実はカニの殻からはおいしい出汁が取れるのです。この出汁で雑炊や鍋、炊き込み御飯などを作れば、カニのおいしさを2度楽しめますよ。カニの殻を集めて鍋に入れ、お湯で10〜20分程度茹でるだけ。カニの旨味が溶け出し、風味豊かな出汁のできあがりです。手間も時間もかからず簡単にできるので、ぜひ試してみてくださいね!・肥料として使う「カニガラ」という肥料をご存知ですか?その名の通り、カニの殻を再利用した肥料のこと。カニの殻を肥料にするのは意外に思われるかもしれませんが、土壌改良に使われることでよく知られています。カニの殻を粉々に砕いたものを肥料として土壌に混ぜるだけ。肥料成分やミネラルが豊富なため、立派な肥料として植物や農作物の生育に一役買ってくれます。生物の殻を使ったエコな肥料なので、安心して使えるのも嬉しいですね。■生カニは急速解凍、ボイルカニはゆっくり解凍が失敗しないコツ!カニの冷凍法や種類、部位によっては解凍方法や時間が変わりますので、解凍する前にしっかりチェックするようにしましょう。特に重要なポイントは「食べる直前に食べる量だけ半解凍する」ということです。解凍したカニは、時間が経つにつれ鮮度が落ちてしまいます。せっかくのカニも、みずみずしさや食感が失われてしまえばおいしさも半減です。ご紹介した解凍方法を参考に、ぜひ新鮮なカニを堪能してくださいね。
2021年04月05日魚卵のなかでは圧倒的な知名度を誇る、いくら。寿司ネタとしてもとても人気がありますよね。そのいくらの賞味期限はどれくらいなのでしょうか?本記事では、いくらの賞味期限や賞味期限を長くする方法、また食べられないいくらの見分け方など、いくらについてのお役立ち情報をまとめました。筋子といくらの違いについても解説するので、ぜひ参考にしてください!■いくらの賞味期限いくらの賞味期限はどれくらいなのでしょうか?生いくらだけでなく、塩漬け、醤油漬け、筋子などさまざまなタイプについて解説していきましょう。生いくらに比べると何らかの手を加える方が、賞味期限は長くなります。ケースバイケースで使い分けできると良いかもしれませんね。・生いくらの賞味期限生いくらは、何も加工をしていないもののことをさします。常温のままだと1日が限界で、季節によっては1日以内で傷んで食べられなくなるので注意しましょう。具体的には、室温が20~30℃で細菌が発生してあっという間に繁殖します。すると体調不良を起こすおそれがあるので、絶対に食べてはいけません。冷蔵なら2~3日、冷凍の場合は、2週間~1ヶ月はもちます。ただし解凍したらすぐにでも食べるのがよいでしょう。・醤油漬けの賞味期限いくらは、醤油漬けにすると賞味期限が延びます。常温なら2日、冷蔵で2~5日、冷凍なら1年が目安になります。ただし解凍後は、4~7日くらいで消費するようにしてください。・塩漬けの賞味期限醤油漬けほどではありませんが、塩漬けにしても賞味期限が延びます。常温で1~2日、冷蔵なら3~4日、冷凍なら1年くらいが目安です。作り方は簡単、いくら100gに対して8~10gの塩を加えて混ぜるだけです。一晩おけば食べられます。塩の浸透圧でいくらの水分が出てきますから、いくらが少し小さくなりますが、そこを気にしなければおいしく食べられますよ。 ・筋子の賞味期限筋子は、冷蔵なら4日くらいが賞味期限です。冷凍すれば1~3ヶ月は持ちます。また筋子は塩漬けが人気で、冷蔵でも1週間くらいは持ちます。冷凍ならプラス1ヶ月は大丈夫でしょう。・いくらおにぎりの賞味期限いくらをおにぎりの具として使った場合は、賞味期限は半日~1日が限度です。とくに常温保存の場合は、一刻も早く消費するに越したことはありません。おにぎりは冷蔵してしまうとご飯が硬くなるのでおすすめしません。ましてや冷凍すると、いくらのような魚介系は味の劣化が激しくなるため、基本的には避けた方がよいでしょう。また、万が一冷凍したとしても電子レンジでの解凍はパサパサでまったくおいしくなくなるので絶対におすすめしません。まだ自然解凍の方が良いでしょう。・塩分濃度が低いと短い塩漬けにしても、いくらおにぎりにしてもポイントとなるのは塩分濃度です。つまり、塩の量が多いほどいくらも長持ちし、賞味期限は延びます。ただ、塩漬けなら塩の割合は、いくらに対して10%が限度です。それ以上は辛くなり過ぎるのでおいしく食べられなくなります。・酒を使っていると長いいくらは、酒を使うと賞味期限が延びます。醤油漬けにしても塩漬けにしても酒を使うと長持ちするのです。ただし、酒を使う場合は、事前に鍋などに入れて火にかけ、アルコールを飛ばした方が良いでしょう。■いくらを冷凍したときの賞味期限いくらをしっかりと長持ちさせたい場合は、冷凍保存がおすすめです。その長さは常温や冷蔵と比べても桁違いといって良いでしょう。ただし、いくらを買ってきて自宅で冷凍する場合と、冷凍した状態で売られているいくらとでは、賞味期限は異なってきます。その点をしっかり認識しておくことは大切でしょう。・自宅で冷凍した場合買ってきたいくらを自宅で冷凍する場合、賞味期限は2週間~1ヶ月が目安です。ただこれは、生いくらの場合であって、醤油漬けや塩漬けにすれば、賞味期限は1年ほどになります。筋子などのかたちで大量に贈り物として頂くことがあったときは、適当な量で小分けして冷凍すればいつでも食べられて良いかもしれませんね。・冷凍して販売されている場合冷凍した状態で市販されているいくらの場合、賞味期限は3週間から長いものだと2年半くらいまでのものもあります。メーカーや商品によってかなりのひらきがあるので、よく賞味期限や保存方法などをよく確かめて消費しましょう。・販売されているものはなぜ長持ち?販売されている冷凍のいくらが長持ちするのは、冷凍方法に秘密があります。業務用の冷凍庫は、一般的に-30℃~-40℃に温度設定されています。それに比べて一般家庭の冷凍庫は、-18℃が一般的です。さらに市販品の場合は、業者独自の冷凍技術を使って短時間で急速冷凍させて加工していることが多いです。そのため、市販の冷凍いくらの賞味期限が長くても、家庭用の冷凍庫の温度が高いため、あまり長期間保存しておくのは望ましくありません。賞味期限が1年以上となっていても、1~2ヶ月の間に消費する方が無難といえるでしょう。■いくらの賞味期限を長くする冷凍方法いくらは繊細な食材ですし、保存状態が悪いとあっという間に傷んでしまいます。かといって、大量に入手した際には、すべてを食べ切れないこともあるでしょう。そこで、いくらの賞味期限を少しでも長くする冷凍方法があるので紹介しましょう。決して難しいものではありません。ひと手間かけたり、習慣にすることで長持ちさせることができるので、ぜひ覚えておきましょう。・生のいくらは味付けするいくらにしても筋子にしても、生をそのまま冷凍するよりは、味付けする方が賞味期限が長くなります。具体的には、醤油漬けと塩漬けがおすすめです。どちらも醤油や塩以外にいくつかの調味料を加えるので、いくらが本来の味に比べて濃くなったり、甘味を増すこともあります。そのまま食べてもおいしいですが、ご飯にかけたりちらし寿司に添えるなど、料理のトッピングに使うと見た目が宝石のようにきれいですし、いっそうおいしさを引き立てることもできるでしょう。・『いくらの醤油漬け』の作り方いくらの醤油漬けの作り方を紹介しましょう。いくら100gに対して醤油大さじ1、酒大さじ1/2、みりん小さじ1/2を密閉容器にいっしょに入れる。ふたをしてしっかり密閉したら冷蔵庫に入れる。3~4時間ねかせたら完成。このレシピはもっとも手間がかからない時短レシピです。アルコールを飛ばすためにも醤油、酒、みりんを鍋などに入れて加熱し、ひと煮立ちさせてからイクラを入れてもより食べやすくなるでしょう。・密閉することが大切いくらはできるだけ空気に触れないようにした方が長持ちします。そのためには、ふた付きの容器などで密閉するのがよいでしょう。・瓶詰めにするのがおすすめいくらを長持ちさせるためには、瓶詰めにするのがおすすめです。ガラスは密閉率が高く、空気はもちろん外部からの細菌やゴミなどをシャットアウトすることができるので、いくらの保存にうってつけです。ただし、使う前にしっかりと消毒しておくことを忘れないでくださいね。せっかく瓶を使っても、それ自体が汚れていては不衛生になるので気をつけましょう。■解凍後のいくらの賞味期限は?冷凍したイクラを解凍した後、賞味期限はどれくらいなのでしょうか?せっかく冷凍して賞味期限を延ばしても、解凍した後の扱いが良くなければ、元も子もありません。しかも一度解凍したいくらは、劣化が激しくおいしくなくなるため、再解凍は絶対におすすめできません。もし解凍後に食べそこなった場合は、処分するしかなくなるので注意が必要です。・自宅で冷凍したもの自宅で冷凍したいくらは、解凍後は4日以内に食べ切るのが良いでしょう。解凍後はどんどん劣化していくので、4日というのは最長と考えて、できるだけ早くに食べるようにしてくださいね。ちなみに解凍方法は、常温で放置しておくと2~3時間で食べられるようになります。冷蔵庫の場合なら、4~12時間です。もし急ぐ場合は、ビニール袋などに入れて密閉したうえで、ボールなどに入れて流水にさらしましょう。・冷凍して販売されているもの冷凍して市販されているいくらは、解凍後は5~7日が賞味期限の目安です。いくらは解凍時でも冷蔵庫に入れておけば長持ちしそうに思うかもしれませんが、案外そうでもありません。とくに一般家庭の冷蔵庫は、開け閉めの回数が非常に多いため、そのたびに温度変化があるので、庫内は不安定な状態にあるといえます。すると気づかぬうちに思いのほかいくらが傷んでいることもあるので注意してくださいね。 ■食べられないいくらの見分け方いくらは、傷みやすいデリケートな食材です。そのため、食べられないいくらの見分け方を知っておく方が望ましいでしょう。いくらが傷んでくると、見た目や臭い、味などに特徴が現れます。具体的に見ていきましょう。・『賞味期限』と『消費期限』の違い基本的なことですが、『賞味期限』と『消費期限』には違いがあるのはご存知でしょうか?食べられるかどうかの大きな目安となるのが、これらの『期限』ですよね。食べられないいくらの見分け方の前に、その意味の違いを明らかにしておきましょう。『賞味期限は』は、その食材がおいしく食べることができる目安となる日付で、少しくらい過ぎても品質自体には問題ないという意味も含まれます。おもに日持ちしやすい保存食などに使用されることが多いです。一方、『消費期限』の方は、この日付を過ぎたら安全の保障ができません、といういわばデッドラインを意味します。つまり、この日以降は食べないで破棄してください、という意味を含むことを理解しておきましょう。そのため、いくらの場合も、冷蔵品などで『消費期限』が使われている例が多く、その日付は絶対に守るべき目安です。・未開封の袋が膨張している未開封のいくらの袋が膨張している場合は、食べない方が良いでしょう。これは細菌が発生したときに発せられるガスが原因のため、食べると体調不良を起こす危険があります。いくらは高級なため、ついもったいないと思うかもしれませんが、迷わず処分してください。・身崩れを起こしているいくらが身崩れを起こし、赤い汁がたくさん出ている場合も要注意です。新鮮でおいしいいくらは、玉がはっきりして独特のねっとり感を有します。お寿司屋さんでも新鮮なネタは一粒一粒がキラキラしていますよね。身崩れしているということは、いくらの力が抜けてしまっている証拠ですから、気をつけましょう。・異臭がする新鮮ないくらは、ほとんど匂いがしません。ところが傷みだすとどくとくの生臭さを放ちます。容器や袋を開けたときに、ツンと臭ったら食べない方が良いでしょう。・白く濁り糸を引く新鮮ないくらは、オレンジがかった琥珀色をしています。ところが、傷みだすと赤い汁がではじめて、やがて白く濁ってきます。これはいくらからでた水分が腐り出している証拠ですから、食べずに廃棄処分してください。・『酸っぱい』など味に違和感があるいくらを口に含んだ際に、酸っぱいと感じたら絶対に食べないようにしましょう。悪臭を放っていたり酸っぱい味のいくらを食べると、体調不良を起こすリスクが非常に高まります。命の危険さえ考えられるようなので、くれぐれも注意してくださいね。 ■賞味期限を過ぎたいくらは注意先ほど賞味期限と消費期限のちがいについて解説しました。賞味期限は、消費期限と比べると食べることに対して厳しく制限するものではありません。そのため、少しくらい過ぎても目くじらを立てるものではないといえます。しかし、こといくらについては、あまり楽観視もできません。・食中毒の可能性いくらは、とても傷みやすいデリケートな食材です。そのため理想をいえば、買ってきてすぐに食べるに越したことはありません。もし、傷んでいるいくらを食べると、嘔吐や下痢などの食中毒を引き起こす可能性があります。賞味期限を過ぎているなら、先ほど解説した食べられないいくらの見分け方を参考にして、少し厳しい目で判断してください。・常温で放置しないいくらは、常温での放置はご法度です。とくに20~30℃で細菌が発生して、あっという間に増殖していきます。冷凍したいくらを解凍する場合は別です。しかし、それも常温下では3時間までにとどめておきましょう。解凍する場合は、いくらが少し硬いと感じるくらいでも構いません。温かいご飯に乗せれば、すぐに柔らかくなるので長く放置しないように工夫してくださいね。・賞味期限を過ぎていなくてもよく確認いつもの癖で賞味期限さえ過ぎていなければ大丈夫、と過信してしまっている人は少なくないでしょう。しかも消費期限でないといういうことも安心材料にしてしまっているかもしれません。しかし、とくにいくらに関しては危険です。たとえ賞味期限が過ぎていなくても、見た目や臭い、味などをよく確認してから食べるようにしましょう。■いくらと筋子の違い最後にいくらと筋子のちがいについて具体的に解説しましょう。レシピなどを見ても、いくらと筋子が使い分けられている例があります。それぞれに特徴があり、下ごしらえの仕方も違ってくることがあるので、知っておくに越したことはないでしょう。・筋子は膜につつまれている筋子もいくらも鮭の卵です。しかし、筋子は鮭のお腹の中に入っていたままの状態でひと塊となっており、卵巣膜で包まれているのが特徴です。いくらとして使う際には、この卵巣膜をはがして、細かいカスも取り除く必要があります。3%の食塩水で洗ってから、40℃のぬるま湯に浸すと膜からほぐれていきます。料亭などでは、あえて筋子の状態で仕入れて、ほぐしていくらにするところから始める店も多いようです。・食感の違い筋子は、鮭のお腹の中に宿って間もない未熟な状態といえます。そのため、秋口あたりが旬といわれ、いくらよりも少し早くなります。未熟な状態のため、ばらしてしまうと崩れる可能性もあるので、膜で包んだまま食べることがあるのです。そのため、いくらに比べると柔らかくてねっとりした食感になります。プリプリしたいくらとは対照的といっても良いかもしれません。■いくらの賞味期限を知って無駄なく食べよういくらは大変デリケートな食材のため、賞味期限には敏感になっておく必要があります。しかし、保存方法を間違えず良い状態のまま食べることができれば、ほかに類を見ないプリプリとした食感が味わえる高級食材でもあります。そのまま食べても、ご飯にかけても、海鮮丼にぜいたく盛りしても、文句なしのおいしさを提供してくれることでしょう。くれぐれも常温保存だけは避け、冷蔵か場合によっては冷凍をし、必要に応じて解凍するのが安全といえます。見た目がキラキラしていて口の中で優しくとろける絶品いくらを、ぜひ堪能してくださいね!《参考》・ 農林水産省「食中毒の原因と種類」
2021年04月01日お鍋の具材やご飯のお供なめたけとしても人気の高いえのき。スーパーで非常に安価で購入できる食材なので、みなさんの食卓に並ぶ機会も多いのではないでしょうか?そんなえのき、みなさんは正しく保存できていますか?買ってきたらとりあえずそのまま冷蔵庫に入れているという方や、いつの間にか悪くなってしまっていたという経験をした方も中にはいるのではないでしょうか?えのきは、正しい保存ができれば、より長く、よりおいしく食べられる食材なのです。■えのきの賞味期限はどのくらい?えのきはきのこ類ですので、野菜と同様に生鮮食品に分類されます。そのため賞味期限が記載されておらず、どれくらいの期間保存ができるのかわからないという方が多いですよね。保存方法によって保存期間は大きく変わってきますので、方法別にみていきましょう。・ 低温栽培なので常温保存はNGみなさんはえのきがどのように栽培されているのかご存じですか?現在市場に出回っているえのきの多くは人工栽培されたもので、光を遮断した低温の環境下で栽培されています。えのきはほかの菌に弱く、気温が上がりると、別の菌が活性化することで生えなくなってしまうこともあります。そのためえのきを保存する際には、常温ではなく冷蔵庫で保存するようにしてください。 ・冷蔵は未開封か否かで変わる冷蔵庫での保存をおすすめしましたが、スーパーで包装されたままの状態で冷蔵庫に入れるのは、おすすめできません。早めに食べ切ってしまったり、加工する予定があれば問題はありませんが、この方法ですと2〜3日程度しか保存ができません。というのもスーパーの包装のままですと袋の中に水分がたまってしまい、えのきがたまった水分に触れることで劣化が早まってしまうからです。冷蔵庫で保存するときは、一手間かかってしまいますが、袋から出してそのままキッチンペーパーに包み、保存袋で密閉して野菜室で保存するようにしましょう。こうすることで1週間は保存できます。・ 冷凍ならうまみも増す!?えのきの保存方法としておすすめしたいのが冷凍保存です。この方法をやっている方は意外に少ないのではないでしょうか?えのきを冷凍することで約1カ月ほど保存可能になるだけでなく、うまみが増すと言われています。なんともお得な方法ではないでしょうか。実は、これはえのきだけでなく、きのこ全般に言えることです。きのこ類は、冷凍してもそのまま加熱すればすぐに火が通りますし、使いたいときに必要な分だけ使えるので便利ですよね。 ・乾燥させればさらに長持ち天日干しをするきのこというと、しいたけが思い浮かびますよね。この干しきのこはもちろんえのきでもできます。えのきを干して乾燥させることによって保存期間を伸ばし、ビタミンDやうまみ成分であるグアニル酸を増やす効果があります。このグアニル酸、実は鰹節に含まれる「イノシン酸」や昆布に含まれる「グルタミン酸」にならぶ三大うまみ成分と言われています。えのきを乾燥させることによって、そのうまみ成分が十数倍にもなるそうです。■賞味期限が長持ちしやすいえのきの見分け方スーパーで買い物してるとき、なんとなく目についたものをカゴに入れてませんか?同じコーナーで売られているえのきでも、それぞれ鮮度は微妙に違うのです。状態の良いえのきの見分け方がわかれば、少しでも新鮮なものを購入できますよね。見分ける際に必要なポイントをご紹介するので、選ぶ際には実践みてくださいね。 ・水滴の有無まずはえのきを包装している袋をみてみましょう。袋の内側に水滴がついていないか確認してください。水滴が付いているものは、時間がたっているという証拠ですので、すでに鮮度が落ち始めています。選ばないようにしましょう。 ・かさの大きさ・開き次にえのきのかさの状態をみてみましょう。かさが小さめで閉じているものが鮮度の高い証拠です。えのきのかさは時間がたつにつれ開いていきますので、かさが大きく、開いたものは選ばないようにしましょう。 ・えのきの色の特徴乳白色のものもので黄色味がかっていたり、茶色っぽくなっていないか確認しましょう。変色しているものは傷んでいる証拠です。ここで注意したいのが茶色のえのきがあるということです。これは「ブラウンえのき」や「味えのき」と呼ばれていて、状態が悪いというわけではありません。実は野生のえのきはかさが茶色という特徴があります。このブラウンえのきは野生種と普段目にしている栽培種を掛け合わせて作られたものです。 ■えのきの賞味期限と食べられないときの特徴をチェックえのきが傷んでしまったり、腐ってしまって食べられない状態を見分けるときの特徴をご存知でしょうか。冷蔵庫の中で時間が経ったえのきが食べられるかどうか、判断基準を知っておきましょう。 ・変色の有無茶色に変色するえのきの締まりがなくなり、全体的にばらけたようになるかさが大きく開くこれらが、見た目での傷んでいるときの変化として挙げられます。一番わかりやすいのが、白色から黄色、茶色に変色するという点です。この状態になってしまっていたら腐ってしまっていると考えましょう。また、えのきのかさがポロポロと取れてしまうという状態もみられます。 ・匂いの有無見た目で傷んでいるか判断できないときには、匂いをかいでみましょう。生臭い匂いやツンと鼻にくるような匂いを感じたときには、食べないようにしましょう。すでに傷み始めている状態ですので、食べてしまうと体調不良を起こす可能性があります。少しでも異変を感じたのであれば食べないでください。・匂い・変色無しのぬめりは問題無し私たちがよく見かける白いえのきは通常生の状態ではぬめりはないはずです。もし生の状態でぬめりがあれば、それは「腐敗菌」によるものだと考えられます。ちなみに、えのきを調理した際に出るぬめりは、食物繊維である「ムチン」によるものですので、別物です。例外として、前の項目で登場したブラウンえのきには、かさの部分になめこに似たぬめりがあります。 ・根元のカビと“気中菌糸”の見分け方えのきの根元についている白いモコモコとしたものをみたことがありますか?これは「気中菌糸」と呼ばれるものであり、カビではありません。きのこは収穫、包装された後も生きているため表面の細胞が空気中に伸びていくのです。カビではなくきのこですので加熱して食べられます。カビと気中菌糸をどうやって見分ければ良いの?と思う方もいるのではないでしょうか?本当にカビがついてしまった場合には、青や緑色に変色するほかに、異臭やぬめりがあるので、状態をみて判断するようにしましょう。 ■えのきの賞味期限を延ばす保存ポイント【冷蔵庫編】では前半で軽く触れたえのきの冷蔵庫での保存方法のポイントを一つずつ見ていきましょう。普段そのまま冷蔵庫に入れている方も、この一手間を加えるだけで保存期間が伸びますので、おすすめしたい方法のひとつです。・石づきは落とさないポイントその1は、石づきを落とさないことです。これは意外なポイントですよね。石づきというときのこを調理するときに最初に切り落として捨ててしまう部分ですので、いらない部分だと考える方も多いですよね。実は石づきを残して保存することでえのきのシャキシャキとした食感を損わずに保存できます。えのきを長持ちさせるためにも石づきは残したまま保存しましょう。・キッチンペーパーで傷みの進行を予防ポイントその2はキッチンペーパーで包むことです。えのきは時間の経過とともに、水分が出てきます。キッチンペーパーで包むことによって出てきた水分を吸収するので、えのきが水分に触れることによる傷みの進行を防いでくれます。スーパーで買ってきたら、包装袋から取り出しキッチンペーパーで包むようにしましょう。 ・密封袋に入れるポイントその3は、密閉袋に入れることです。キッチンペーパーで包んだえのきをそのまま密閉袋に入れるか、ラップにしっかりと包んで乾燥しないようにしましょう。また、調理する際にカットしたが、使いきれずに残ってしまったものに関しては、カットしていないものに比べて保存期間が短くなってしまいますので、同様に乾燥しないよう保存袋に入れて早めに使い切りましょう。 ・野菜室で保存ここまでのポイントを押えたうえで、野菜室で保存するようにしましょう。メーカーや機種によって多少の違いはありますが、野菜室の温度は3℃〜7℃に設定されています。えのきの栽培過程には3℃〜5℃の環境下で茎の成長を抑える「抑制」という過程があります。そのため、野菜室で保存することは、実際の栽培環境に近い状態でえのきを保存をすることができるのです。 ■えのきの賞味期限を延ばす保存ポイント【冷凍庫編】えのきを冷凍庫で保存するときのポイントをご紹介します。こちらも、えのきを買ってきてすぐに実践できるので、覚えておくと便利な保存方法のひとつです。・束になっているものをばらす石づきを切り落として、束になっているものを手で裂くようにしてばらしましょう。このときお好みのサイズにカットするのも良いでしょう。冷凍庫から出してそのまま調理できて便利です。・密封袋に入れて時々ほぐすお好みのサイズにカットして、ほぐしたら密閉袋に入れて冷凍庫に入れましょう。時々冷凍庫から取り出して密閉袋の上からほぐすと、えのき同士がくっつくことなく冷凍できます。この一手間を加えることで、調理の際も取り出したい量だけすぐに使えるようになるので非常に便利です。 ・えのき氷とダイエット効果えのき氷というものをご存じですか?えのき氷とは文字通りえのきをペースト状にして凍らせたもののこと。このえのき氷には、脂肪の吸収を抑える効果や、内臓脂肪を分解するなどのダイエット効果が望めると言われています。これはえのきに含まれる「キノコキトサン」や食物繊維によるものとされています。材料(製氷皿二枚分)えのき:300g水:400g作り方石づきを取り除き、えのきをざく切りにしていきます。えのきと水をミキサーにかけてペースト状にします。コゲや吹きこぼれに注意しながら鍋で60分煮込んでいきます。(沸騰が続く程度の弱火で)えのきのかさが煮詰めて減ったら、荒熱をとり、製氷皿に流して凍らせます。1人1日あたり3個摂取するのが、望ましいとされています。このえのき氷にすることで、味噌汁やカレーなどさまざまな料理に使えますので、えのきを摂取しやすくなります。 ■えのきの賞味期限を延ばす保存ポイント【ドライ編】最後はえのきを乾燥させて保存する方法をご紹介します。この方法はこれまで紹介した中でも、一番長期間の保存ができますが、少し工程も多いのでワンランク上の保存方法として、試してみるのも良いかもしれません。 ・本単位でばらすえのきの石づきを取り除いて、バラバラに手でほぐしていきます。束になっているところをほぐすことで、ムラなく乾燥させることができます。 ・天日干しするほぐしたえのきをザルかあみに重ならないように広げ、風通しの良いところで2時間ほど天日干しします。この状態をセミドライと言って、冷蔵庫で5日ほど保存が可能になりますよ。・フライパンで乾煎り2時間天日干しをしてセミドライ状態になったえのきをフライパンに移して、乾煎りします。このとき焦がさないように弱火〜中火の間で調節してください。えのきの水分がなくなりカラカラになったら完成です。この状態をフルドライといい、元の重量から1/10ほどの重量になります。・ 密封袋に入れればどこでも保存可能密閉袋に入れておけば、冷蔵、常温のどちらでも保存できます。乾燥剤などがあれば、一緒に入れておくとより長く保存できます。えのきの状態にもよりますが、大体1カ月〜半年ほど保存ができます。もちろんあくまで目安の期間ですので、状態を見ながら食べるようにしましょう。 ■えのきを上手に保存していろいろな料理に使ってみよう安くておいしいえのきはついつい大量に購入してしまいますよね。今までは保存方法がわからず、腐らせたり傷んでしまって捨ててしまっていた方もいるのではないでしょうか。しかし、ここでご紹介した方法を実践すれば、より長くよりおいしく保存ができます。保存方法も用途に合わせて、ポイントを押えられればとても簡単にできますので、えのきを上手に保存しておいしく食べましょう!《参考》・ IKESUE「きのこの栄養について」 ・ ナニタベル「きのこの効能」 ・ 特定非営利活動法人 うま味インフォメーションセンター「食材別うま味情報きのこ類」 ・ 日本食生活学会誌「キノコは冷凍に適しているか」
2021年03月31日価格の変動も少なく、年中気軽に手に入る、きゅうり。あまりに身近すぎて「賞味期限は?」と尋ねられても、よくわからない人も多いのではないでしょうか?本記事では、きゅうりの賞味期限や正しい保存方法だけでなく、賞味期限の延ばし方や新鮮なきゅうりの見分け方まで、きゅうりについて余すところなく深堀りしていきます。きゅうりをいつでも無駄なくおいしく食べるために、ぜひ参考にしてください!■きゅうりはどんな食材?きゅうりが野菜であることは知っていても、それ以上のとこはよく知らずに食べていることはないでしょうか?スーパーに行けば一年中必ず手に入りますから、旬すらもあまり知られていないかもしれませんね。まずは、きゅうりとはどんな食材なのか、そのイロハから解説していきましょう。・きゅうりの原産地きゅうりの原産地は、インド北西部、ヒマラヤ山脈のあたりです。ウリ科キュウリ属の一年生つる植物です。原産国のインドでは、3000年も前から栽培されており、日本には、10世紀、平安時代のごろに渡ってきたとされています。ちなみにきゅうりは漢字で書くと「胡瓜」。この「胡」は、中国より西側の諸民族を意味し、シルクロードを渡ってきたことを表してします。そのため中華料理にも多用されますし、アジアだけでなく広く全世界に行き渡っている人気のある野菜といって良いでしょう。また、きゅうりの花を見たことはあるでしょうか。5弁の鮮やかな黄色で、同じウリ科のかぼちゃの花とそっくりです。実は、きゅうりにも花言葉があり、「洒落」だそうです。「オシャレ」の洒落、です。さまざまなかたちに伸びることから、そのようにいわれるようになったとか。たしかに真っ直ぐなものだけでなく、くるっとカーブしていたり、みょうに短かったり、ユニークなかたちのきゅうりもありますよね。・きゅうりの旬きゅうりの旬は、初夏の5月~8月頃までです。トマトやナスなどとともに夏野菜の代表格といって良いでしょう。夏野菜は、体を冷やす作用があり夏バテにも良いとされていますから、昔からきゅうりを使った夏の定番レシピはたくさんありますよね。切ってそのまま冷やし中華やサラダに使われることなどが多いですが、実は、すりおろしてものど越しがよくて、暑い時期にはピッタリなんですよ。ちなみに、国内では、冬から春にかけても宮崎や群馬などで栽培されています。夏の旬のものとは少し違うと感じるかもしれませんが、一年を通して新鮮なきゅうりを手にすることは可能です。・水分が96%でみずみずしいきゅうりは、96%が水でできています。これはレタスや白菜と同じくらいで、多くの野菜の中でもトップクラスといって良いでしょう。きゅうりが人気があるのは、何といってもあのみずみずしいシャキシャキ感です。ほとんどが水だからこそ、食べたときのさっぱりとした爽やかな食感がクセになり、飽きがこないといって良いでしょうね。■きゅうりの賞味期限はどのくらい?ここからは、気になるきゅうりの賞味期限について解説していきましょう。きゅうりの賞味期限は、常温、冷蔵、冷凍と、保存方法によって異なってきます。さらに、カットした形や大きさによっても保存期間はまちまちなので、ニーズによってカット法や保存方法を変えるのもおすすめです。・きゅうりの常温保存きゅうりの常温保存は、基本的におすすめしません。もっても3日が限界でしょう。きゅうりは、気温や室温が20℃を上回ると目に見えて傷みだすので、とくに初夏から秋口までは要注意です。また、冬であっても暖房が効いている部屋ではあっという間に傷んでしまうので気をつけてください。よほど風通しの良い涼しい場所なら良いですが、それでも3日もつのは、朝採れのとくに新鮮なものに限ります。・きゅうりの冷蔵保存きゅうりを冷蔵保存した場合の賞味期限は、4~10日前後です。きゅうりは、20℃を超えると傷みますが、10℃を下回っても低温障害を起こします。きゅうりに限らず、野菜には低温障害をきたすものが少なくありません。きゅうりも低温障害をおこすと、明らかに品質が劣化したり、ビタミンが減少するなどの変化がおこるので、長期に渡る冷蔵保存はおすすめできないのです。ちなみに、一般的な家庭用の冷蔵庫は、2~6℃に設定されており、野菜室は3~8℃くらいが標準です。そのため、冷蔵保存する場合は、野菜室の方がきゅうりが傷みにくいといえます。ただし、1日でも早くに消費するにこしたことはありません。・きゅうりの冷凍保存きゅうりを冷凍保存したときの賞味期限は、1ヶ月です。ただし、きゅうりを冷凍すると細胞が破壊されます。一度破壊された細胞は元には戻りません。よって解凍したときのきゅうりは、本来のものとは違い、水分が抜けてシャキシャキ感がほとんどなくなってしまいます。そのため、どうしても仕方がないときを除いては、きゅうりの冷凍保存はおすすめできません。もし冷凍保存したときは、ポテトサラダや酢のものに使うとよいでしょう。・カットしたきゅうりの賞味期限は?カットしたきゅうりの賞味期限は、塩もみをすれば、冷蔵で3~7日、冷凍で1ヶ月くらいです。ただカットしただけの場合、一口サイズなら、1~4日くらいです。スライスの場合は、空気に触れる面積が大きくなるため、わずか1~2日が限界と考えましょう。■きゅうりの賞味期限を延ばす保存方法きゅうりは、決して日持ちのする食材とはいえません。しかし、工夫すれば賞味期限を延ばすことができます。きゅうりはまとめて買ってくることもありますし、一度にたくさん使うのも難しいので、ぜひ紹介する方法を習慣化して少しでも長く保存できるようにしてくださいね。・常温保存の方法きゅうりを常温保存する場合は、新聞紙やキッチンペーパーで1本ずつ包んでください。そしてラップで上から包むか、ビニール袋の中に入れてください。ただし、ビニール袋はきゅうりから出る水分を逃がすためにも、口を開けたままにしておきましょう。そしてヘタ(突起のある方)を上にして立てて風通しの良い冷暗所で保存してください。ヘタを上にするのは、つるにぶらさがって育った環境と同じ状態にしておくためで、そのほうが長持ちするからです。・冷蔵保存の方法冷蔵保存の場合も、常温保存と同様にきゅうりを1本ずつ新聞紙かキッチンペーパーで包みましょう。そして、口を開けたままのビニール袋に入れるか、ラップで包んで野菜室に立てて保存してください。こうすることによって、冷蔵庫内が低温であっても、きゅうりが劣化するペースを遅らせることができます。長ければ10日くらいまでは大丈夫でしょう。きゅうりを立てるために、牛乳パックやペットボトルを半分に切った中に入れたり、使わなくなったプラスチックのカップなどを使っても便利です。・冷凍保存の方法冷凍保存の場合は、カットすることをおすすめします。スライスしたら塩をふって、10分程おいてください。きゅうりから水分が出ますから、しっかりと絞ってラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍庫に入れましょう。■新鮮なきゅうりの見分け方新鮮なきゅうりとそうでないきゅうりは、見分けることが可能です。とくにスーパーなどでは、たくさんのきゅうりがズラリと陳列されていることが多いので、見分け方を知っておくと迷わずに選ぶことができるでしょう。家族や友人にもそっと教えてあげれば、喜ばれるかもしれませんよ。・濃い緑色をしている新鮮なきゅうりは、言い方を変えれば未完熟の状態で、濃い緑色をしているのが特徴です。ハリとツヤがあれば間違いなくおいしいでしょう。ハリとツヤは人間の若い肌と同じでみずみずしさのあかしですから、食べるとシャキシャキしていて、口いっぱいに水分が広がります。これが段々熟していくと、皮が黄色くなってきます。実はきゅうりは「黄瓜」と表記されることもあり、収穫せずに放置しておくと巨大化して黄色くなるのです。濃い緑のときの、小さな段階で収穫するのが一般的です。黄色くなるとみずみずしさが薄れ、うま味も減るでおすすめできません。・トゲトゲが痛い新鮮なきゅうりは、トゲトゲが痛いほどにしっかりととがっています。これも未熟な状態のあかしですから、おすすめです。ちなみに新鮮なきゅうりは、水分で満ちあふれていますから、持ち上げたときにずっしりとした重みがあります。持ったときにトゲがしっかりと立っていて、適度な重みを感じたら迷わずそのきゅうりを選びましょう。・ヘタからおしりまで太さが均一全体のフォルムを見たときに、ヘタからおしりまでの太さが均一であれば、新鮮と考えてよいでしょう。太さが均一なきゅうりは、まんべんなく日光に当たって、水分もかたよりがない証拠です。上だけが太かったり、逆に下が太すぎる場合は、水分がかたよっていますから、場所によって味や食感が違ってきます。・ヘタがしっかり立っているヘタがしっかりと立っているきゅうりも新鮮です。きゅうりを収穫するときは、ヘタの部分をつるから切り落とします。すると、そこから水分が失われて新鮮さがなくなってくるのです。収穫されたばかりの新しいきゅうりほど、ヘタの部分もみずみずしくてハリと強さがあると覚えておいてくださいね。■きゅうりが渋くなるのはなぜ?きゅうりは、そのまま生で食べることが多いですが、口に入れたときに渋く感じることはありませんか?するとサラダに入れてもほかの新鮮な野菜とマッチせず、全体のおいしさも半減してしまいます。この渋みの原因は何なのでしょうか?その防止対策とともに見ていきましょう。・きゅうりのアクが原因きゅうりが渋く感じるのは、アクが原因です。きゅうりの皮の下には、多くの植物と同じく、維管束という水分や栄養分が流れる管があります。この維管束内にある「ギ酸」が、アクの正体です。・きゅうりの渋みを防ぐ対策方法きゅうりのギ酸は、比較的簡単に取り除くことができます。つまり、アク抜きです。方法は2つあり、1つはヘタを切り、切断面どうしをこすり合わせるだけです。すると白い泡が出てくるのですが、これがアクです。しばらくこすったら、水洗いして終了です。また、まな板にきゅうりを乗せ、1本につき小さじ1/2ほどの塩を全体にふりかけて前後に転がしてから水洗いしてもアク取りができます。■賞味期限が切れたきゅうりの見分け方賞味期限がきれたきゅうりには、どのような変化が見られるのでしょうか?保存方法によっては、少し期限が過ぎたからといって食べられなくなるわけではありません。しかし、きゅうりはとても傷みやすい食材のため、気を抜くとあっという間に腐っていることがあるので注意が必要です。・黄色や茶色に変色しているきゅうりは、完熟すると緑色から黄色になります。この時点では食べられないことはなく、むしろまだジューシーさが残っていておいしく感じられることもあります。ところが茶色くなってくるとそうもいきません。とくにきゅうりをカットした際に中身が茶色だったり、赤茶けた感じになっている場合は、すでに細菌が繁殖している可能性が高いので、食べずに捨てることをおすすめします。・ヌメヌメしているきゅうりを持ったときにヌメヌメしている場合は、水分が外に出きってしまっていて、それが腐り始めている状態です。放っておくとカビが生えてきますが、この時点ですでに食べられる状態ではないので、すぐに廃棄してくださいね。・カビが生えているきゅうりの水分が外にたくさん染みだすと、そのあとはカビが生えてきます。白い粒々が表面に付着していたら、それは白カビですから絶対に食べずに処分しましょう。・カットした際中身がスカスカになっているきゅうりをカットしたときに、切り口が白く、中身がスカスカになっていたら水分が抜けて古くなってしまっている証拠です。食べられないことはありませんが、まったく味気がなくおいしいとはいえません。ただし、空洞果といって、もともときゅうりの中身に空洞が空いていることがあります。これは、スイカやイチゴなどほかの野菜などにもみられ、発育環境が良くない場合に起きる現象です。空洞果の場合も、味は良いとはいえませんが、腐っているわけではないので普通に食べても問題ありません。・酸っぱい臭いがするきゅうりが酸っぱい臭いがしたら、それは腐っている証拠です。別々に分けて保存していなければ、ほかのきゅうりも同じように腐っている可能性がありますから、よく調べて怪しいものは早めに処分するようにしてくださいね。■賞味期限を延ばすきゅうりの保存レシピ先ほど解説したように、きゅうりは保存方法によって賞味期限を延ばすことができます。しかし、それには限界があります。次の手として、きゅうりを調理することで賞味期限を延ばすことも可能です。いくつかレシピを紹介するので、ぜひ活用してみてくださいね、・スープ材料(2人分)キュウリ2本玉ネギ(薄切り)1/8個分ニンニク(おろし)小さじ1/2プレーンヨーグルト120ml牛乳80ml塩コショウ少々ドライパセリ少々作り方手順1:キュウリは両端を少し切り落とし、半分の長さに切り、縦半分に切る。スプーンで種を取り除き、適当な大きさに切り分けてミキサーに入れる。玉ネギは水にさらし、水気をしっかりきる手順2:(1)にドライパセリ以外の材料を全て加え、なめらかになるまでかくはんする手順3:ボウルに移して冷蔵庫で冷やし、器に注ぎ入れ、ドライパセリを散らす・ゴマ酢和え材料(2人分)キュウリ1本・塩少々油揚げ1/4枚・すり白ゴマ大さじ2・だし汁小さじ2・しょうゆ小さじ1/2~1・作り置き甘酢下準備キュウリは両端を切り落とし、薄い輪切りにする。塩を加えてもみ、5分位置いて水気が出たらサッと水洗いし、しっかり水気を絞る。油揚げはフライパンに入れて、中火で両面に焼き色がつくまで焼き、細切りにする。ボウルで<ゴマ酢>の材料を混ぜ合わせる。作り方手順1:<ゴマ酢>のボウルに、キュウリ、油揚げを加えて和え、器に盛る・ピクルスきゅうりはピクルスにすれば、賞味期限を延ばすことができます。市販のものなら1~2年もつ商品はざらにあります。自宅で作る場合はさすがにそこまでは無理ですが、酢が多めのピクルス液にすれば、1ヶ月くらいはゆうにもたせることができます。ただし保存時は、消毒した瓶を使用し、きゅうり全体をしっかりとピクルス液に漬けた状態にしてくださいね。材料(2人分)キュウリ1.5本ミントの葉適量・砂糖小さじ2・ハチミツ小さじ4・リンゴ酢大さじ3・クローブ2粒・コリアンダー(粉)少々・粒コショウ小さじ2/3・赤唐辛子(刻み)2/3本分・顆粒スープの素小さじ2/3・水80~100ml下準備キュウリは両端を切り落として縦半分に切り、スプーンなどで中央の種をかき出す。サッと水洗いして水気を拭き取り、長さ4cmに切る。作り方手順1:耐熱ボウルに<ピクルス液>の材料を加え、ラップをして電子レンジで1分30秒加熱し、混ぜ合わせて冷ましておく手順2:キュウリを(1)の<ピクルス液>に漬け、10分以上置いておく手順3:キュウリとミントの葉を合わせ、器に盛る■きゅうりにも種類がたくさん!あまりよく知られていないかもしれまんが、きゅうりにはたくさんの種類があります。産地や品種によって味や用途も異なってきます。最後にそのうちのいくつかを紹介しましょう。・白いぼ品種白いぼ品種というとあまり聞いたことがない、と思うかもしれませんが、実は市場にもっともたくさん出回っているのがこの品種で、9割を占めます。いぼの先端が白く、ほとんどの人がこの白いぼきゅうりをメインで食しているといってよいでしょう。「アンコール」や「夏すずみ」といった名がついているものもありますが、プロの業者でなければ知っている人は少ないかもしれません。・黒いぼ品種きゅうりは大きく分けると、先ほどの白いぼきゅうりと黒いぼきゅうりのどちらかです。(いぼのない品種も例外的にあります)黒いぼ品種は、春ごろに収穫する早生品種です。白いぼに比べて皮が厚く、味も劣るため、かつては南西日本で多く栽培されていたものの、最近では九州や四国の一部でしか生産されなくなりました。・加賀太品種加賀太は、「かがふと」と読み、石川県を代表する伝統野菜の一つです。金沢市農産物ブランド協会により、ほかの14品目の加賀野菜とともにブランド化がすすめられています。短くて太いのが特徴で直径は6~7cmほどですが、重いものだと1kgほどにもなります。もともと短太系のきゅうりは存在していたのですが、黄色くて味もよくなかったものを、加賀の地元品種のきゅうりと交配して誕生させました。果肉がとても厚く、通常は皮をむいて種も切り落とし果肉部分だけを食します。露地ものよりは、ハウスや温室で栽培されるものがほとんどです。・四川品種四川品種は、白いぼきゅうりの一種で、表面はとげも多くてゴツゴツしていますが、皮が薄めで歯切れの良さが特徴です。普通のきゅうりよりも少し長く、25cmほどになります。・いぼなし品種2000年にデビューしたいぼなし品種は、ヨーロッパと日本のキュウリを合わせた改良種です。いぼがないため加工がしやすく、コンビニなどのサラダに多用されています。普通のきゅうり同様、夏が旬ですが、1年を通して手に入れることができます。・もろきゅうもろきゅうとは、宮城県白石市の「白石もろきゅうり」というブランドきゅうりのことです。長さは10~13cmほどのミニきゅうり。もろみ味噌をつけた「もろきゅう」をおいしく食べるために作られた、若くて小さいうちに収穫するきゅうりが、いつしか「もろきゅう」として名で通るようになりました。肉質がやや柔らかいのが特徴です。■きゅうりを上手く保存しておいしく食べようきゅうりは、そのまま保存するよりも新聞紙やキッチンペーパーで包み、ラップを使うなどした方が長持ちします。面倒に感じるかもしれませんが、少しの手間をおしまないことが長くおいしく食べられるコツといえるでしょう。味に大きな特徴があるわけでなく、栄養素も限られているきゅうりですが、サラダなどに添えるとシャキシャキとしたみずみずしい食感が全体をおいしく演出してくれます。浅漬けにしてもご飯にうってつけですよね。ぜひ上手く保存して、きゅうりをおいしく食べてください!
2021年03月24日9月頃から旬を迎えるさんまは、秋を感じさせる和食を代表する食材です。新鮮な生さんまが手に入れば刺身で食べたいところですが、場合によっては保存が必要になることもありますよね。料理の仕方によって適切な処理と保存をしておくと、安いときに買いだめをしてしまっても、いつでもおいしくさんまが食べられます。■生さんまの上手な保存方法【冷蔵】刺身など生で食べる場合におすすめなのが、冷蔵保存です。買ってきたさんまをそのまま冷蔵庫に入れるのではなく、しっかりと下処理をしてからであれば、新鮮なものは2日以内であれば生で食べられます。・冷蔵庫に入れず氷水で保存する方法まずは、冷蔵庫に入れずに氷水につけて保存する方法をご紹介しておきます。このやり方は、スーパーや市場の魚売り場でよく見る光景と同じです。水1Lに対し塩大さじ2杯(30g)を加えた海水に近い状態の氷水を用意して、その中にさんまを浸して保存します。途中氷が解けてしまったら追加しますが、夏場など気温が高いときは、次の冷蔵庫での保存をおすすめします。・冷蔵庫で保存する方法買ってきた生のさんまを冷水で洗い、キッチンペーパーで水分を十分にふき取ってから、保存用袋に入れるか、1匹ずつラップに包んで冷蔵庫で保存します。ラップの場合は、乾燥を防ぐためにしっかり空気を抜くことが大事です。冷蔵庫はできるだけ奥の方に入れるか、できれば温度が低いチルド室で保存するようにします。日持ちは2日間ほどです。・頭と内臓の処理冷蔵保存の場合は、頭や内臓はにおいのもとになったり、痛みが早くなったりするため、取り除いてから保存します。取り除いたあとはしっかり水で血を洗い流し、お腹に湿らせて固く絞ったキッチンペーパーを詰めておくと、身のみずみずしさを保つことができます。■生さんまの上手な保存方法【冷凍】生さんまは、冷凍保存も可能です。冷凍は冷蔵に比べてより長期間保存ができるので、安いときに買いだめしておけば、いつでもおいしくさんまを食べることができます。保存期間は、冷凍の仕方によりますが約3週間です。冷凍したものは、塩焼きなどの加熱調理に使いましょう。・一尾ずつ包んで冷凍する方法買ってきた生さんまを冷水で洗い、キッチンペーパーで水分をふき取り、1匹ずつラップに包んで冷凍保存します。ラップは、冷凍焼けを防ぐためにしっかり空気を抜いてできれば2重まきで、さらに保存用袋に入れておきます。内臓は取り除くと、乾燥して冷凍焼けの原因になるため取り除かない方が良いでしょう。・下処理して冷凍する方法丸ごと冷凍する以外に、下処理をしてから冷凍する方法もあります。頭や内臓を取り除き水洗いした物を、三枚おろしやぶつ切りにして、それぞれラップに包んで冷凍します。このとき、金属トレーの上にのせておくと、すばやく冷凍ができます。三枚おろしの場合は、かば焼きやフライなどに、ぶつ切りの場合は生姜煮や竜田揚げ用にと、用途によって切り方を分けると調理するときに便利ですよ。・調理済みにして冷凍する方法冷凍保存は、生だけでなく塩焼きや煮魚など調理済みのさんまでも可能です。冷凍するまでの準備に少し手間がかかりますが、調理済みなので温めるだけで食べられます。また、生のまま冷凍するのに比べて、調味液がしみ込んだ状態なので、酸化や冷凍焼けもしにくく、より長期間保存ができます。・水ごと冷凍する方法さんまなどの小型の青魚を冷凍する場合、冷凍焼けや酸化の心配があります。また、解凍する時にドリップが出て、くさみが出てしまいおいしくなくなるという心配もありますね。それを解消するのにおすすめなのが、水ごと冷凍する方法です。保存用袋に数匹の魚を丸ごと入れ、袋内を水で満タンにしたら、袋の口をしっかりと閉じてそのまま冷凍します。この方法で冷凍する場合は、頭や内臓を取り除くと水でふやけてしまうため、必ず頭や内臓は取り除かずに丸ごと冷凍してください。 ■冷凍保存した生さんまの解凍方法解凍時の悩みとして、余分な水分やくさみが出ることが挙げられますよね。そんな悩みを解決するためには、正しい方法で解凍することが大事です。時間がないからといって電子レンジを使って解凍すると、うまみや栄養も逃してしまう恐れがあるので注意しましょう。・丸ごと冷凍したものは流水解凍丸ごと冷凍したさんまは、ラップをしたまま密閉できる袋の中に入れ、袋ごと大きめのボウルなどの中で水を流しながら解凍します。内臓を取り出す場合は、血液が固まっている半解凍の状態で取り出せば、まな板の汚れも軽減できます。解凍後は、しっかりと水分をキッチンペーパーでふき取ってから調理しましょう。・切り身は冷蔵庫で自然解凍切り身などの下処理済みのさんまを解凍する場合は、流水解凍でも可能です。ただし、水がラップの中にまで入り込んでしまうと身がふやけてしまうため、冷蔵庫で自然解凍することをおすすめします。この方法は、5、6時間かけてゆっくりと解凍するので、1番ドリップが出にくく、うまみも損なわれにくくなります。・煮物などの料理に使う場合は半解凍生姜煮やオイル煮など長時間かけて加熱調理するものは、半解凍がおすすめです。完全に解凍されていなくとも時間をかけて加熱するため、身から水分やうまみが完全になくならずに、ちょうど良い加減で仕上がります。■生さんまを保存するときの注意点新鮮なさんまが余ってしまったら、そのまま保存するのではなくきちんと処理をしてから保存するようにしましょう。丁寧にしっかりと処理されていれば、新鮮さが失われずにあとからでもおいしく安全に食べることができます。・流水でしっかり血を洗い流すまず、買ってきたさんまはしっかりと流水で洗い流します。さんまは薄いうろこがあるので、包丁などで軽くこすり落としてください。こうすることで、表面についているヌメリも取ることができるので、保存中に雑菌が増えるのも防げます。・残った水分をしっかりとる水できれいに洗い流したら、保存する前に必ず水分をキッチンペーパーでしっかりとふき取ります。内臓を取りのぞいた場合は、お腹の中の水分もふき取りましょう。冷蔵保存の場合は、あとから水分が出てくることもありますので、キッチンペーパーにくるむなどして保存します。・冷凍したさんまは必ず加熱調理するさんまに限らず魚を冷凍してしまうと、肉に比べてダメージを受けやすく、身質も劣化しやすい性質を持っています。そのため、冷凍したさんまは、生食には適していないため、必ず加熱調理をしてから食べるようにしましょう。・生さんまはアニサキスに注意さんまを生で食べるときは、アニサキスという寄生虫に注意しましょう。アニサキスは、2、3cmほどの糸状の長さで肉眼でわかります。通常は魚の内臓で多く発見されますが、まれに身の中に潜んでいることもあります。人間が誤って生きたアニサキスをのみこんでしまうと、激しい腹痛や嘔吐に見舞われますので、見つけたら除去するようにします。心配な場合は、しっかりと中まで加熱するか、24時間以上冷凍してから食べるようにしてくださいね。■保存に最適!新鮮な生さんまの見分け方安いさんまに出会えたら、つい余分に買ってしまうことがありますよね。保存してもおいしく食べるためには、より新鮮なものを見分ける必要があります。どのように選べばいいのか、新鮮さの見分け方について見ていきましょう。・下あごの先端が黄色いさんまの口は下顎が上顎よりも長く、新鮮なさんまは、この下顎が鮮やかな黄色です。日が経っているものは、この黄色がだんだん茶色に変化しますので、より黄色い口先のものを選びましょう。・お腹が固いお腹部分を指で触ると、弾力があるものが新鮮な証拠です。魚は、内臓部分から悪くなるため、日が経ってくると、お腹部分が柔らかくて内臓がドロドロしていることがあります。柔らかくなったものは、生で食べるのには向いていませんので、火を通してから食べるようにしましょう。・目が濁っていない新鮮なさんまの目は、黒目のまわりに透明感があります。まれに、目が純血していることがありますが、これは鮮度が落ちているのではなく、水揚げするときに圧迫されて純血してしまっているだけなので、問題ありません。・ピンとまっすぐしている手で触るのに抵抗がなければ、さんまの尾に近い部分を持って、頭を上向きに持ち上げてみましょう。新鮮なさんまは、身質がしっかりしているので、くたっとならずにまっすぐピンとなります。・背中に丸みがあるより脂がのったさんまを選ぶには、さんまの身体全体が丸みを帯びているかを確認します。さんまは、脂がのってくると背中の皮と身の間部分に脂の層ができるので、より背中側が盛り上がっているものの方が、脂のりがいいことを覚えておくといいでしょう。■生さんまに含まれる主な栄養素と効能さんまはおいしいだけでなく、食の専門家もおすすめするほど持っている栄養素が豊富です。具体的にさんまには、どのような栄養素が含まれており、私たちの体にどのような影響があるのかを見ていきましょう。・EPAさんまなど魚に多く含まれるとされている代表的な栄養素に、EPA(エイコサペンタエン酸)があります。EPAは、必須脂肪酸の1つで、私たちの体に入ると血液中の血小板が固まるのを抑えて、血液の流れをよくするという効果があると言われています。EPAには、ただ1つ酸化しやすいという欠点があり、ビタミンEと一緒に摂取することで酸化を防ぐことができるそうです。さんまには、このビタミンEも含まれているので、酸化の心配もなくEPAを摂取することができるということです。・DHAEPAとならんで私たちの体に必要なDHA(ドコサヘキサエン酸)も、さんまに多く含まれていることがわかっています。DHAは、EPAと同じく血液の流れをよくする作用がありますが、主に脳や神経系組織に多く存在するため、脳の活性化に効果があると期待されています。脳の働きを良くすることで、老化防止や記憶力アップにもつながるので、子どもや高齢者は、積極的に取り入れると良い栄養素だということがわかります。・ビタミンAビタミンAは脂溶性ビタミンで、さんまなどの動物性の脂に多く含まれています。ビタミンAには、主に皮膚や目を保護する役割があり、視力低下の予防や成長作用に効果があるとされています。また、のどや胃腸などの粘膜を保護し、免疫力を高める効果も認められているそうです。ビタミンAは、タンパク質と一緒に摂取することで吸収力が高められるので、タンパク質が豊富なさんまを食べることで、風邪を引きにくい体作りも目指せるということです。・貧血予防貧血予防には鉄分が必要と世間では知られていますが、鉄には酸素を体中に運ぶという役割があることから、このように言われています。鉄分が不足すると体の機能が正常に動かなくなり、動悸やめまい、注意力の低下やイライラしたり、という症状が現れやすくなるそうです。鉄分には、肉や魚など動物性の食品に多く含まれるヘム鉄と、ほうれん草や大豆など植物性の食品に含まれる非ヘム鉄の2種類があります。さんまに含まれる鉄は、動物性のヘム鉄で、非ヘム鉄に比べると圧倒的に吸収率が良いため、さらに貧血予防効果が望めます。・悪玉コレステロールを減らすさんまが持つ栄養素のうちDHAは、母乳に多く含まれている成分であることがわかっており、私たちの体にとって必要不可欠であるとされています。このDHAには、先に述べた脳の活性化以外に、悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やす効果があることも注目されています。DHAは、加齢とともにどんどん減っていく傾向があるため、女性や高齢者をはじめ年齢を重ねると共に、積極的に取ると良い栄養素だということがわかります。■生さんまを使ったおすすめレシピ生さんまは、お刺身や塩焼きで食べるのが一番ですが、ほかにもいろんなアレンジレシピがあります。旬の時期にしか食べられない、さんまの味を活かした調理方法をいくつかご紹介します。・炊き込みご飯材料(2人分)サンマ1尾お米1.5合ゴボウ1/2本ニンジン1/8本ショウガ1/2片だし汁270ml・酒大さじ2・みりん小さじ2・薄口しょうゆ大さじ1ミツバ(刻み)1/2束分ゆかり少々作り方手順1:サンマは包丁で尾から頭にヌメリをこそげ、水洗いして水気を拭き取り、身の厚い部分に切り込みを入れる。全体に分量外の塩小さじ2~3を振り、予熱しておいたグリルで6~7分焼く。(ヒント)ここでは両面焼きグリルを使用しています手順2:お米は水洗いしてザルに上げる。ゴボウは細かなささがきにして水に放ち、ザルに上げる。ニンジンは細切りにする。ショウガは皮をむき、みじん切りにする手順3:サンマは頭と尾を切り落とし、長さを半分に切って骨を取り除き、身だけにする手順4:炊飯器に(2)の洗い米を入れて<調味料>の材料を加え、通常に炊く水加減までだし汁を加える。(2)のゴボウ、ニンジン、ショウガを加えてひと混ぜし、サンマをのせてスイッチを入れる手順5:炊き上がったらサンマを取り出し、しゃもじで余分な水分を飛ばしながら混ぜ、ミツバも混ぜ合わせる。器にご飯をよそい、ユカリを振ってサンマをのせるお好みで、ごまやシソの千切りなど散らしても見た目がおいしそうですね。苦みのあるはらわたが苦手な人は、最後に身をほぐすときに取り除くといいでしょう。・かば焼き材料(2人分)サンマ2尾・塩少々片栗粉大さじ1サラダ油適量・酒大さじ2・砂糖大さじ1・みりん小さじ1・しょうゆ大さじ1ネギ(刻み)適量下準備サンマは尾から頭に向かって包丁でぬめりをこそげる。頭を落とし、腹側に切り込みを入れて包丁でワタを出す。次に水洗いして水気を拭き取る。頭側の中骨の上に包丁を入れ、骨に沿って尾まで滑らせるように切る(2枚おろし)。さらに中骨を下に置き、背側から中骨の上に包丁を入れ、尾に向かって包丁を滑らせるように切る(3枚おろし)作り方手順1:サンマの腹骨を包丁を寝かせて削ぎ落とし、半身を半分に切り、塩を振って10分おく手順2:(1)の水気を軽く押さえ、片栗粉を薄くつけ、サラダ油を熱したフライパンで両面中火で焼く手順3:(2)に<タレ>の材料を加えてトロミがつくまで加熱し、器に盛り、ネギを散らす・さんまフライ2枚おろし、または切り身を使ったもう1つおすすめのメニューがフライです。食べるときに骨があると食べにくいので、取り除いてから使います。事前に取り除いたものを冷蔵保存や冷凍保存しておくと、すぐに調理ができますよ。材料(2人分)サンマ(3枚おろし)2尾分・白ワイン大さじ1・ハーブソルト適量スライスチーズ2枚エリンギ大1本・小麦粉1/2カップ・卵1個・水適量・パン粉1.5~2カップ・ケチャップ大さじ3・トマトペースト小さじ1・ウスターソース小さじ1ブロッコリー(ゆで)2房サニーレタス2~3枚揚げ油適量作り方手順1:サンマは半身を半分に切り、<サンマの下味>の材料をからめ、10分置く。スライスチーズは縦4等分に切る。エリンギは縦4つに切る。<ソース>の材料を混ぜ合わせる。サニーレタスは水洗いし、食べやすい大きさにちぎって冷やしておく。 揚げ油を170 ℃に熱し始める手順2:サンマの汁気を軽く押さえ、薄く<衣>の小麦粉を振ってスライスチーズを挟む(4つ作る)。エリンギに薄く小麦粉をからめ、溶き卵をくぐらせてパン粉をつける手順3:残った小麦粉に溶き卵、水を加えトロ~ッとするくらいに混ぜ合わせる。(2)のサンマを通してパン粉をつけ、揚げ油でサックリ揚げる。エリンギも同様に揚げる手順4:器にサニーレタス、サンマ、エリンギ、ブロッコリーを盛り合わせ、<ソース>をかけるお好みで、種を取り除いて包丁で叩きつぶした梅干しや、青じそを身でくるんでフライにすると、違った味も楽しめますよ。・オイルパスタ和風のイメージが強いさんまですが、洋風にアレンジも可能です。材料(2人分)スパゲティー160g・塩16gサンマ2尾・塩少々ニンニク1片赤唐辛子(刻み)少々オリーブ油大さじ1塩少々アサツキ(小口切り)大さじ2~3粉チーズ適量作り方手順1:グリルは予熱する。サンマは水洗いしてヌメリを取り、水気を拭き取ってグリルで焼く。表面に美味しそうな焼き色がついたら取り出し、粗熱が取れたら骨と皮を取り除いて身をほぐし、塩をまぶす。(ヒント)ワタが苦手な場合は腹に切り込みを入れて取り出し、水洗いしてください。グリルはここでは両面焼きグリルを使用しています。お使いのグリルの説明書に従って下さい手順2:ニンニクは芽を取り除き、薄切りにする手順3:鍋にたっぷりの湯を沸かして塩を加え、スパゲティーをゆでる。袋の指定時間より2分短くゆでてザルに上げ、ゆで汁をきる。ゆで汁はとっておく手順4:フライパンにオリーブ油、ニンニク、赤唐辛子を入れて火にかける。香りがたったらスパゲティーのゆで汁をお玉1~2杯を加えて煮たて、スパゲティーを加えてからめる。トロミがついたら塩で味を調え、(1)のサンマを加えて合わせ、器に盛る。アサツキ、粉チーズを散らす■生さんまは上手に保存しておくのが大事秋の味覚のさんまは、1年のうち限られた時期にしか新鮮なものは手に入らない貴重な食材です。栄養満点で脂ものったおいしいさんまが手に入れば、正しいやり方で保存するなど、より長期間味わえるように工夫するのが大事ですね。《参考》・ 釧路市漁業協同組合「素晴らしいサンマの栄養」 ・ オーソモレキュラー栄養医学研究所「栄養素の説明」
2021年03月18日もち米を加工してつくられた食品であるお餅。こんがり焼いてしょうゆをぬったり、きな粉をまぶしたりして食べることが多いですよね。お正月になればお雑煮にも欠かせない食材です。そんなお餅がたくさん残ってしまったときの保存方法、みなさんはどうしてますか?食べようと思ったときにはカビてしまっていた、なんていう経験はないですか?そんな残念なことにならないためにも、今回は切り餅の保存方法やおすすめの食べ方などを徹底解説いたします!■切り餅を冷蔵保存する方法切り餅は500g入りや1kg入りなどがありますが、一度では使いきれないこともありますよね。そんなときとりあえず冷蔵保存することも多いのではないでしょうか。・個包装なら常温でOK切り餅がひときれずつ個包装になっているものは未開封であれば常温保存で大丈夫です。無菌状態で製造され、無酸素状態で個包装されているため常温で長持ちします。商品の袋に表記されている保存場所や賞味期限を確認して冷暗所に保存しましょう。・個包装の中に水滴?個包装のお餅の場合、時折袋の内部に水滴がつくことがあります。これは外気温との温度差でお餅から水蒸気が発生し、それが水滴となって袋の内側に付着している状態であり、品質上や衛生上には問題がないといわれています。・ラップで包んでフリーザーバッグへ個包装ではない場合や個包装でも外袋を開封してしまった、そんなときは保存しておきたい分のお餅をひときれずつラップで包んでフリーザーバッグに入れた状態で冷蔵保存しておくとよいでしょう。・しっかり密閉する空気にふれるといたむのが早くなってしまうため、お餅をラップで包むときにはぴったりとすき間のできないように包み、フリーザーバッグも空気を抜きながら閉じるようにしてしっかりと密閉しましょう。・わさびを使う方法わさびを使った保存方法もあります。わさびには揮発性の殺菌成分が含まれておりカビの繁殖を抑えるはたらきがあるといわれています。冷蔵保存しておきたいお餅を、密閉容器に重ならないようにして入れ、アルミカップなどにわさびを10gほど入れて一緒に容器に入れて保存します。この場合のわさびはチューブ状のものでも粉状のものを練ったものでも、使いやすいほうで大丈夫です。・冷蔵保存可能な期間冷蔵保存は常温の場合よりも長持ちしますが一週間程度で食べきるようにしましょう。その場合もきっちり密閉されているのかを確認し、空気にふれないよう注意して保存しましょう。保存状態が万全ではない場合には、一週間たっていなくてもいたんだりカビが生えてしまったりすることもあるので、食べる前にはよく状態を確認することが大切です。 ■切り餅を冷凍保存する方法冷蔵で保存できる期間では食べきれなさそうなときは冷凍保存をおすすめします。・冷蔵保存と同じ手順冷凍で保存する場合も冷蔵保存の場合と同じような手順をとります。お餅をひときれずつ空気にふれないようにぴったりとラップで包み、フリーザーバッグに入れ空気を抜きながらしっかりと密閉しましょう。・冷凍切り餅の解凍方法冷蔵庫で自然解凍フリーザーバッグから必要な分だけ取り出し、ラップに包まれた状態のまま冷蔵庫で数時間自然解凍します。電子レンジで解凍使いたい分だけラップをはずして耐熱皿にならべ、電子レンジで500Wで30秒から1分を目安に様子を見ながら解凍します。このとき、耐熱皿にオーブンシートを敷くとお餅がお皿にくっついてしまうのを防ぐことができるのでおすすめです。・鍋には凍ったままでOKお雑煮や鍋ものなどに使うときは、凍ったまま鍋に投入して調理できます。このとき煮汁が冷たいうちに投入し、10分ほど煮ることでとろりとした食感になります。凍ったままでも調理にとりかかれるのは手軽でいいですね。もちろんいったん解凍して、焼いてからお鍋に入れるのも大丈夫ですから、お好みの方法で。・冷凍保存可能な期間冷凍で保存された切り餅は約半年ほど日持ちしますが、冷蔵保存の場合と同様に、いたんだりカビが生えたりしていないかなどの確認を、調理する前に忘れずにしましょう。■自分でついた餅を冷蔵保存する方法お正月などには自分でお餅をつく、といったかたや、親せきやご近所さんなどにご自宅でついたお餅をいただく、といったかたもいるのではないでしょうか?おうちでついたつきたてのお餅は、やわらかくて格別なおいしさを味わえるでしょう。しかし、ある程度まとまった量のもち米を使ってつくので、すぐには食べきれないほどたくさんできてしまうことも多いですよね。市販の切り餅とは違う保存方法についてご紹介します。・『餅とり粉』は使わないお餅をつくときに臼や杵、手などにお餅がくっついてしまわないように使う粉を『餅とり粉』といいます。しかし保存を考えたときにはこの『餅とり粉』がカビの原因になりやすいといわれているため、使わずにお餅をつくのがよいかもしれません。もしいただききものなどで『餅とり粉』が使われていた場合は、保存するときに粉をよく落としてから保存するようにしましょう。・『水餅』にする昔ながらのお餅の保存方法に『水餅』というものがあります。この方法は、お餅を水に完全に沈めた状態で保存することで空気との接触を遮断し、カビが生えにくいようにするものです。・餅を完全に水に浸ける『水餅』の詳しい方法です。保存容器やボウルに水を張り、餅をいれます。このとき餅が水から出ているとそこからカビが生えてしまうので、必ず完全に水に浸かっている状態になるよう気をつけましょう。餅とり粉を使用したお餅の場合は、粉を水で洗い流してから保存するとよいでしょう。・水は毎日替える清潔な状態を保つことが大切な『水餅』。お餅をしっかり水に浸かるようにしておくことも重要ですが、水自体も放っておくと腐ってしまうので、かならず毎日新しいお水に交換しましょう。お餅もその都度洗い流しておくと、清潔な状態を保ちやすいですね。・水餅の保存可能期間冷蔵庫のないころからおこなわれていたという水餅は、きちんと清潔な状態を保てば約1ヶ月は保存が可能だといわれています。そのまま投入できるお鍋やお雑煮に適した保存方法でもあります。ですが、冬場に暖房器具などを使う現代では室内の温度が高くなってしまうので、水餅を保存するのは冷蔵庫内が安心できるといえます。■自分でついた餅は冷凍保存がおすすめつきたてのやわらかな食感を楽しむことができるのが魅力である、自家製のお餅。冷蔵庫保存や水餅での保存方法を紹介しましたが、おすすめしたい保存方法は冷凍保存です。自分でついたつきたてのやわらかいお餅は、市販の切り餅のように真空パックもされておらず、ついたり丸めたり、という工程で直接手で触れているため、いたみやすいと考えられるからです。・切り餅と同じ手順で冷凍保存の際の手順は、切り餅の項目で紹介した手順と同じです。ひときれずつぴったりとすきまのできないようにラップで包み、フリーザーバッグにいれ、空気をしっかり抜いて口を閉じます。お餅が直接空気にふれないようにすることが大事なポイントですね。・自然解凍して食べるつきたてのやわらかいお餅を小分けにして冷凍保存していた場合、ゆっくりと時間をかけて自然解凍をすればもとのやわらかさに近い状態になります。冷凍のまま調理するよりも生焼けになる心配などがないため、自然解凍がおすすめです。・冷凍保存可能な期間市販の切り餅とおなじく約半年ほどは冷凍保存が可能といわれています。しかし、冷凍していても少しずつ劣化は進んでいくので、なるべく短い期間で食べきるようにしたいですね。食べる前にはいたんだり、カビなどが発生していないかきちんと確認することを忘れずに。■餅の保存はカビに注意!市販の切り餅、自家製のお餅、それぞれの保存方法についてご紹介してきましたが、どちらの場合にも共通している注意点がありますよね。そう、『カビ』です。お餅を保存するうえで気をつけなければいけないポイントの数々は、この『カビ』を寄せつけないようにするためです。・カビとは?「カビが生えないように」「カビに気をつけて」といいますが、そもそもカビとは俗称で、きのこなどと同じ真菌類のひとつです。1mm以下の肉眼では見えない微生物の一部のうち、食品の上などで増殖し肉眼で見えるようになる種類を『カビ』とよんでいるのです。・カビが生えやすい条件がそろっているカビはあたたかく、湿度の高い環境を好み、そこに栄養分が加わると簡単に増殖してしまうのです。日本の気候はカビにとって好都合な環境が揃いやすいといえますから、湿度の調節や栄養分となるものを寄せつけないことが大事なポイントになります。・冷蔵庫に入れても生えるあたたかい環境を好む、と書きましたが、カビは0度~45度で発生し、その中でも特に20度~40度のあたたかい温度帯を好むのです。ということは、温度も湿度も低い冷蔵庫の中もカビが活動できる温度帯であるため、絶対に安心とは言いきれません。室内に放置しておくよりもずっと低いですが、冷蔵庫でもカビの生える可能性があるのです。冷蔵庫に入れておけば長期間でも大丈夫!と思っていると危険ですね。・カビが生えたら食べないでは、もしもお餅にカビが生えてしまったらどのように対処したらよいのでしょうか?カビの部分を取りのぞいて食べてしまう、という人ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、それはやめましょう。きれいに取りのぞいたつもりでいても「菌糸」とよばれるカビの一部が残っている可能性もありますし、カビから発生する「カビ毒」は体調不良を引き起こす危険も持っています。せっかく保存しておいたお餅を捨ててしまうのはもったいないですが、健康をそこなってしまっては元も子もありません。もしもカビが生えてしまったらすみやかに処分しましょう。 ■餅の栄養と効能日本人の主食であるお米。ごはんとして普段食べているのはうるち米。そしてお餅やおこわなどに使われるのがもち米です。もち米をついて作られるお餅の栄養や効能についてもご紹介します。・餅のカロリーお餅のカロリーは100gあたり234.9kcal、一般的な市販の切り餅だとひときれが約118kcalです。ごはんに換算すると、切り餅ふたきれがおおよそお茶碗一杯分となる数値です。ごはんよりも腹もちがよいともいわれています。・餅の栄養お餅には炭水化物、タンパク質、脂質が含まれています。これらは3大栄養素とよばれ、人間が生きるうえでの欠かせないエネルギー源です。それに加えて、ビタミンB1やミネラルもうるち米よりも多く含まれています。・餅の効能栄養素もバランスよく含まれているお餅には、どのような効能があるのでしょうか。お餅の原料であるもち米に含まれるでんぷん質はお餅にすることで粘りが出るため、腹もちがよくなるといわれています。これにより満腹感が持続して、間食防止につながることでダイエット効果が期待できますね。また、主な栄養素のひとつである炭水化物は、消化されるとブドウ糖に変化するのですが、このブドウ糖には脳を活性化させてくれるはたらきが期待できます。腹もちがよく頭もさえるとあれば、朝食に積極的に取り入れたいですね。■冷凍保存した餅の簡単レシピ焼いてしょうゆをぬったり、きなこをまぶしたり、お正月にはお雑煮で楽しむお餅。お雑煮は都道府県によって味や具材にそれぞれの特色がある料理でもあります。ではほかには?いたみやすいお餅を長く楽しむことができるように保存できたなら、もっといろいろな調理法を試してみませんか?冷凍保存したお餅を使った簡単なレシピをいくつかご紹介します。・ピリ辛肉巻き餅材料(2人分)豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用)150~180g角餅3個大葉10枚・コチュジャン大さじ1/2・酒大さじ1・みりん大さじ1・砂糖小さじ1・しょうゆ大さじ1白ゴマ少々黒ゴマ少々ゴマ油小さじ1ゆで卵2個下準備角餅は縦半分に切り、耐熱容器にかぶる位の水と一緒に入れる。電子レンジで2分~2分30秒加熱して、水気をきる。大葉は軸を切り落とす。<調味料>の材料を混ぜ合わせる。作り方手順1:豚バラ肉を2枚広げ、大葉と角餅をのせて巻く手順2:フライパンにゴマ油を中火で熱し、(1)の巻き終わりを下にして入れ、フライパンに蓋をして全体に焼き色がつくまで焼く手順3:<調味料>を加えて全体にからめたら、残った大葉と一緒に盛り、白ゴマと黒ゴマを散らす。さらに、半分に切ったゆで卵を添える・キムチと納豆のからみ餅材料(2人分)お餅(角)2個・バター10g白菜キムチ50g納豆1パック卵黄2個分ネギ(刻み)適量もみのり適量しょうゆ適量下準備白菜キムチが大きい場合はザク切りにし、納豆と混ぜ合わせる。作り方手順1:お餅を水でぬらして、耐熱容器に重ならないように並べ、ラップをかけて電子レンジで45~60秒位加熱する。柔らかくなったら、バターを溶かしながらからめる手順2:お餅を器に盛り、混ぜ合わせた白菜キムチと納豆をかける。卵黄をのせて、刻みネギ、もみのりを散らし、しょうゆをかける・くるみずんだ餅材料(2人分)枝豆150g塩(ゆでる用)少々砂糖大さじ2水大さじ1クルミ大さじ2お餅(角)2個水小さじ1作り方手順1:枝豆はサッと水洗いして塩をからめ、たっぷりの熱湯に入れる。煮立てば4~5分ゆでてザルに上げ、冷めればサヤからだし、薄皮をむく。クルミはフライパンで香ばしく炒り、粗く刻む手順2:枝豆と砂糖、水をフードプロセッサー又はハンディプロセッサーにかけてペースト状にして、クルミと混ぜる手順3:角餅は水に通して耐熱皿にのせ、ふんわりとラップをして、電子レンジに1分~1分30秒かけて、やわらかくする。水小1を加えて練り全体がまとまれば半分にちぎって丸め、手のひらで少し押さえて平たく形を整えて皿にのせ、2を添える・アイス大福材料(2人分)白玉粉75g砂糖50g水90ml片栗粉適量バニラアイス(市販品)適量作り方手順1:耐熱ボウルに白玉粉と砂糖を入れ、水を2~3回に分けて加え、その都度ゴムベラで白玉粉の粒がなくなるまでよく混ぜる手順2:(1)にラップをして電子レンジで30秒加熱し、いったん取り出してゴムベラで混ぜる。再度ラップをして1分程度水分がなくなるまで加熱し、よく混ぜる手順3:バットに片栗粉を広げ、(2)を流し入れてさらに片栗粉をまぶし、しっかりと粗熱を取る。人数分に分ける手順4:(3)に市販のバニラアイスクリームをのせて包み、冷凍庫で食べる直前まで冷やす■お餅を楽しむ私たち日本人にとって身近な食べものであるお餅ですが、お正月にお雑煮などを縁起物として食べる以外、あまり食べない人もいるそうです。いたみやすくすぐにカビが生えてしまうという印象があるため…というのも理由のひとつかもしれませんね。そんなお餅も、長く保存できる方法を知っていれば、簡単なアレンジができるレシピもたくさんありますから、一年中楽しめるのではないでしょうか?腹持ちがいいと言われることもありますし、白米の代わりとして食卓を彩ることもできそうです。おやつにも、主食にも向いている素敵な食材ですね。まずは朝ごはんに焼きもちを食べて、脳を活性化させて一日を始めてみるのもおすすめです!小包装のカット餅が安売りしているときは、迷わず買ってみましょう。《参考》・ 東京都福祉保健局「カビとカビ毒について」 ・ 文部科学省「 日本食品標準成分表2015年版(七訂)PDF」 ・ 越後製菓株式会社「包装餅に関する質問」
2021年03月18日ハンバーグは子どもにも大人にも大人気のメニューです。ただ、作るには工程が多いので時間がかかる料理でもあります。そのため、あらかじめたくさん作っておき冷凍しておくというご家庭も多いのではないでしょうか。冷凍しておけば、食べたいときにすぐに食べられるので便利ですよね。しかし、冷凍ハンバーグは調理や解凍方法によって味に差が出るのをご存知でしょうか?正しい解凍方法をおこなうことで、冷凍後もできたてと変わらないおいしいハンバーグが食べられるんだとか!そこで今回は、冷凍ハンバーグの解凍方法からアレンジレシピまでをくわしくご紹介します。 ■ハンバーグを冷凍する方法ハンバーグを冷凍するには主に2つの方法があります。焼いてから冷凍するか、タネの状態で冷凍するか、です。それぞれの方法をおさらいしつつ、おいしさをキープするにはどちらがいいのかご紹介します!・タネのまま冷凍する1つめは、ハンバーグのタネ焼かずにそのまま冷凍する方法です。こちらはハンバーグだけでなく、ひき肉として調理ができるのでアレンジレシピの幅が広がるのが大きなメリットです。タネをあえて崩してひき肉にしてそぼろにしたり、味つけを加えて肉みそとして使えたりと、汎用性が高いですよね。タネの適切な冷凍方法は、ハンバーグのタネを作ったあと、成形してラップで1つずつ包みます。その際に、ラップは空気を抜いて雑菌が入らないようにしましょう。成形したら金属トレーに置いて冷凍庫へ。トレーに置いた方が短時間で冷凍できるので鮮度がキープしやすいのでぜひ取りいれてみてくださいね。・焼いてから冷凍する2つめは、ハンバーグを焼いてから冷凍する方法です。こちらは作り置きに最適で、解凍してすぐに食べられるのが魅力です。適切な冷凍方法は、ハンバーグを焼いてからしっかりと冷ましてから冷凍すること。熱を持っているとラップに水滴がついてしまい、傷みの原因になるので注意しましょう。熱が取れたら1個ずつラップに包んで金属トレーに置いて急速冷凍してください。凍ったあとはラップのまま保存用袋に入れて保存しましょう。・ハンバーグは焼いてから冷凍がおすすめ手作りハンバーグは、時間が経つほど品質が変わりやすい料理です。特に生の状態だと季節や気温が影響して劣化しやすいので、注意が必要です。そのため、焼いてから冷凍した方が品質が落ちにくく安全性も高まります。また、生のまま冷凍したものは、調理のときに加熱する時間が長くなります。加熱時間が長すぎると肉が硬くなったり、肉汁が外に出てしまいパサパサした食感になることも。失敗がしにくいといった点でもハンバーグは焼いてから冷凍した方がいいでしょう。・冷凍ハンバーグの賞味期限はどのくらい?冷凍ハンバーグは、タネの場合と焼いた場合で賞味期限が異なります。賞味期限を忘れないように保存用袋などにきちんと日付を記入しておきましょう。タネのままの場合:約2週間焼いてから冷凍した場合:約1ヶ月火を通している分、焼いてから冷凍した方が賞味期限が長いです。ただし、どちらも時間が経つにつれて劣化していきますので、なるべく早く食べるようにしましょう。■冷凍ハンバーグの上手な解凍方法冷凍ハンバーグを解凍するにはいくつかの方法があります。解凍時間を優先するのか、お弁当で利用するのか、家で食べるか…など、用途によって選びましょう。・前日に冷蔵庫に移して解凍する1つめは冷凍庫から冷蔵庫に移しておく方法です。これは時間がかかりますので、前日や朝に冷蔵庫に移しておきましょう。タネのままでも焼いたものでも、時間をかけて解凍した方が風味や品質が落ちず、失敗もないのでおすすめです。・電子レンジで解凍する2つめは電子レンジで解凍する方法です。こちらはすぐに食べたいときに有効です。焼いてから冷凍してあるハンバーグは、レンジで解凍して温めればすぐに食べることができますね。しかし、タネの状態の場合は解凍しすぎるとタネが崩れてしまう恐れがあります。調理するときにしっかりと加熱するので、レンジでは半解凍くらいにしておき、型崩れを防止するのも1つの手段ですよ。・冷凍のまま蒸し焼きにする冷凍ハンバーグは、解凍しなくても調理することが可能です。ただし、中の部分までしっかりと加熱しないと生焼け状態なったり、火加減を誤ると肉汁が外に流れるという弱点があります。生焼けを防ぐためには蒸し焼きにしてじっくりと調理していきましょう。蒸し焼きにすると、肉汁がしっかり閉じこもったジューシーなハンバーグができます。具体的な手順はのちほどご紹介します!・市販品は湯煎解凍が多いスーパーでも、冷凍ハンバーグがたくさん売られています。市販品は主に湯煎解凍するものが多く、賞味期限もご家庭で作ったものよりも長いのが特徴です。湯煎するだけでふっくらとジューシーなハンバーグが食べられるのは嬉しいですよね。最近ではお弁当用のミニサイズのも発売されており、解凍要らずでそのまま入れるだけのもあったり、味つけもバリエーションが豊富だったりするのでいろいろ食べ比べてみるのもおもしろいですよ。■冷凍ハンバーグを解凍するときのコツ冷凍ハンバーグを解凍するにはいくつかポイントがあります。おいしく安全に食べるためにもコツをしっかりと押さえておきましょう。・ゆっくり時間をかけて解凍するよりできたてに近い状態で食べるためには、ゆっくりと時間をかけて自然解凍するのが大切です。そうすることで風味を損なわずにおいしく召し上がることができます。解凍時間はおよそ6時間以上はかかりますので、前日や朝のうちに冷蔵庫に移しておいて夜に調理すれば効率的です。・触って固さがなければOKあらかじめ焼いてあるハンバーグは、中まで解凍できているか心配ですよね。冷凍ハンバーグは、焼いてあるものでもレンジやフライパンなどで再加熱した方が安全です。つまり、解凍できているかの判断は触ってみて固さがないかを確認するだけでOK。もし中の部分が解凍しきれていなくても、再加熱したときにちゃんと解凍できますので安心してくださいね。■冷凍ハンバーグの解凍とおいしい焼き方冷凍ハンバーグは、解凍させてからでも、凍ったままでも調理できます。ただ、焼き方にはコツがあり、調理の仕方でおいしさがグッと変わりますよ。・解凍させて焼く場合【タネのまま】自然解凍、もしくはレンジで解凍する中火で熱したフライパンで両面に焼き色をつける火を弱火にして、水、もしくは白ワインをいれて蓋をして蒸し焼きにする中までしっかり火が通ったか竹串などで刺して確認して完成(透明の肉汁が出たらOK)【焼いたもの】自然解凍、もしくはレンジで解凍する解凍したら、レンジで30~1分ほど温めるあらかじめ焼いてあるハンバーグは、レンジを使用するのが1番手っ取り早いです。ただ、レンジはハンバーグの個数によって加熱にムラがでますので注意しましょう。温めが足りない場合はハンバーグをひっくり返して10秒ほど加熱時間を追加してください。加熱しすぎると肉が固くなりやすいので、こまめに追加した方がいいでしょう。もちろんフライパンで加熱しても大丈夫ですよ。・解凍せず凍ったまま焼く場合【タネのまま】タネをフライパンに並べて少量の水を入れる蓋をして弱火でじっくりと蒸し焼きにして火を通すフライパンの水分がなくなったら蓋を外し、両面に焼き色をつける中までしっかり火が通ったか竹串などで刺して確認して完成(透明の肉汁が出たらOK)【焼いたもの】冷凍ハンバーグをフライパンに並べて少量の水を入れる蓋をして弱火でじっくりと蒸し焼きにして火を通す生のハンバーグは、きちんと中まで火を通すのが先決。そのあとに焦げ目をつけることで肉汁が閉じこめられます。また、タネのものでも焼いたものでも、冷凍したまま焼くとかなり時間がかかります。根気強く弱火でゆっくりと火を通すことでふっくらとおいしく仕上がりますよ。■賞味期限が切れたハンバーグの見分け方ハンバーグは、冷凍していても時間が経てば経つほど傷みが生じてきます。賞味期限が切れたものは体調不良を引き起こす可能性があるので注意が必要です。では、どうやって賞味期限が切れたかを見分ければいいのでしょうか?・カビが生えている賞味期限が切れているかを判断するには、まず「見た目」をチェックしましょう。ハンバーグに、焼き目ではなく、黒や緑の斑点のようなものがある場合は要注意。斑点はカビが生えている証拠なので処分してください。その部分だけ取り除いてもハンバーグ自体が腐っているので決して食べないでくださいね。・酸っぱい臭いがする次に判断する基準は「臭い」です。特に、タネのままのハンバーグは生ものですので、腐っていると異臭がします。冷凍していると気づきにくいですが、解凍時や焼いたあとに酸っぱい臭いがしたなら腐っている証拠です。異臭がしたら迷わず処分しましょう。・酸味や苦みが増している3つ目の判断方法は「味」です。明らかに肉の味がおかしい場合や、酸味、苦みを感じたときは食べずに処分しましょう。また、ハンバーグを割ったときに糸が引いていたり、中にカビがあったりする場合もNGです。・パサついているハンバーグは加熱しすぎると肉汁が外に出て、食べたときにパサパサしてしまいます。これは食べられないわけではないですが、やはり肉汁が多い方がおいしいです。フライパンやオーブンでじっくり弱火で加熱することでパサパサ感は防ぐことができます。・調理中にも注意が必要実は、ハンバーグは調理の過程で非常に雑菌が侵入しやすい料理です。そもそも、ひき肉は傷みやすい食材。さらに野菜を入れたり、こねるときに手の熱で温度変化が生じたりすると傷みが進行しやすいのです。極力傷みをおさえるために、ビニール製の手袋を使ったり、ボウルを氷水で冷やしながらこねる(雑菌の繁殖をおさえるため)などして工夫するといいですよ。■冷凍ハンバーグを使ったおすすめレシピ冷凍ハンバーグをそのまま食べてもおいしいですが、いろんなアレンジ料理もできるんです。最後は冷凍ハンバーグを使ったレシピをいくつかご紹介しますので、ぜひご参考にしてくださいね。・煮込みハンバーグ材料(4人分)冷凍ハンバーグ 小さめ8等分・水煮トマト(缶) 1缶(1缶400g入り)・トマトペースト 大さじ2玉ネギ 1/2個シメジ 1袋セロリ 1/2本赤パプリカ 1/2個ブロッコリー 1/2株ベーコン(みじん切り) 2枚分・顆粒スープの素 大さじ1・水 100ml白ワイン 大さじ3塩コショウ 少々粉チーズ 大さじ2ドライパセリ 少々オリーブ油 大さじ1下準備<トマトソース>の水煮トマトは網を通して、トマトペーストと混ぜ合わせる。玉ネギは縦薄切りにする。シメジは石づきを切り落として小房に分ける。セロリは筋を引いて斜め薄切りにする。赤パプリカは種とヘタを取り、1cm角に切る。ブロッコリーは小房に分ける。作り方手順1:フライパンに残りのオリーブ油を入れ、ベーコンを炒めて脂が出てきたら玉ネギを加え、しんなりするまで炒める。シメジ、セロリ、赤パプリカ、ブロッコリーを炒める。全体に少ししんなりしたら、白ワインを加えて強火にし、アルコール分を飛ばす手順2:<トマトソース>を加え、煮立ってきたら<スープ>の材料を加えて塩コショウで味を調える。解凍したハンバーグを加え、煮立ってきたら火を弱めて、10分煮込む手順3:器に盛り分け、粉チーズ、ドライパセリを振る焼いたハンバーグを使えば簡単に調理できます。蒸し焼きをしてから煮こむことで、中までしっかりと火が通り、生焼けの心配もありません。水で蒸し焼きしてもいいですが、白ワインだと酸味が出て大人の味わいになりますよ。・照り焼きハンバーグ材料(2人分)冷凍ハンバーグ温泉卵 2個・砂糖 大さじ1.5・しょうゆ 大さじ1.5・片栗粉 小さじ1・水 75ml作り方手順1:混ぜ合わせた<照り焼きソース>の材料をフライパンに入れる。絶えず混ぜながら、中火で加熱する。トロミがついて沸騰したら火を止める手順2:ハンバーグに(1)をかけて、温泉卵をのせる煮こみハンバーグとほとんど工程は同じです。照り焼きの甘辛い味がご飯がよく進み、子どもも大人も大満足の1品です!・ロールキャベツ材料(4人分)冷凍ハンバーグキャベツ 8~12枚ベーコン 8枚小麦粉 大1サラダ油 小2ドライパセリ 小1・水煮トマト(缶) 1/2缶(1缶400g入り)・ケチャップ 大3・固形ブイヨン 1個・白ワイン 大3・ローリエ 2枚・水 200ml下準備キャベツは軸をくり抜き、流水にあてて1枚づつ葉をはずす。耐熱ボウルに入れ、ラップをして5~6分加熱してしんなりさせて水に取り、粗熱が取れれば水気を拭き取る。ベーコンは半分の長さに切る。作り方手順1:キャベツの葉は軸の堅い部分は削ぎ切りにし、軸に浅く切り込みを入れ、切り取った軸はみじん切りにする手順2:キャベツの葉を広げ、小さい葉は2枚重ね、塩コショウをし、薄く小麦粉をふる。ハンバーグをのせてクルクルと巻き、ベーコンを帯状に巻いて楊子で止める手順3:鍋にベーコンの巻き終わりを下にして並べ、<トマトソース>の材料を加え、落とし蓋をして弱火で30分以上、煮汁が半量になるまで煮込む手順4:楊子をはずし、器に煮汁ごと盛り付け、ドライパセリを散らすこちらは生の状態の冷凍ハンバーグを使います。解凍せずに凍ったままの方がキャベツに包みやすいですよ。ただ、冷凍したままなので、時間をかけてゆっくりと煮こむことが大切です。スープの味が染み込んだロールキャベツは優しい味わいでほっこりできるでしょう。・ロコモコ丼材料(2人分)冷凍ハンバーグ・カットトマト缶 100g・ニンニク(すりおろし) 小さじ1/2・玉ネギ 1/4個・顆粒スープの素 小さじ1/2・水 80ml・しょうゆ 小さじ1ご飯茶碗 2杯分卵 2個レタス 2枚スプラウト 1/4パックサラダ油 適量下準備<ソース>の玉ネギは縦薄切りにする。レタスはせん切りにする。スプラウトは根を切り落とし、レタスと共に水にさらしザルに上げる。作り方手順1:フライパンに玉ネギを入れて、しんなりするまで炒める。他の<ソース>の材料を加えてトロミがつくまで煮詰める手順2:別のフライパンにサラダ油を熱し、目玉焼きを作る。<ソース>のフライパンに解凍したハンバーグを入れてからめる手順3:器にご飯、レタスとスプラウト、ハンバーグ、目玉焼きを盛り合わせるハワイの家庭料理であるロコモコ。目玉焼きとハンバーグの組み合わせは見た目も食欲をそそります。冷凍ハンバーグがあれば、目玉焼きとソースだけ作ってすぐにできますので、忙しい日にぴったりの1品です。■冷凍ハンバーグをおいしく安全に食べよう冷凍ハンバーグは、冷凍方法や解凍の仕方によっておいしさや品質が全然変わってきます。特に大切なのは加熱の仕方!加熱しすぎるとパサパサになりやすいですし、中まで加熱できていないと安全に食べられません。丁寧な加熱をすることでおいしさと安全性が守られます。解凍したハンバーグはお手軽で、ソースを変えるだけでいろんな味が楽しめますし、アレンジもしやすいのでぜひご家庭に常備してみてくださいね。
2021年03月16日子どもから大人まで人気のフルーツであるバナナ。バナナは、りんごやみかんと同じくらいに私たちになじみ深いフルーツですが、正しい保存方法を知らないという方も意外と多いのではないでしょうか?「とりあえず冷蔵庫に入れている」や「すぐに黒くなったり、傷んでしまう」という方は正しい保存方法を知れば、よりおいしく、より長い間バナナを保存できるようになります。■バナナを冷蔵庫に入れると黒くなるのはなぜ?バナナを買ってきて冷蔵庫で保管しておいたら、全体的に真っ黒になってしまったという経験をしたことは何度かあるのではないでしょうか?「なんでこんな黒くなってしまうの?」「黒くなったバナナは食べても問題ないの?」という疑問にお答えしていきます。・バナナが黒くなる理由バナナが黒くなってしまう理由には、バナナが熱帯性植物であり、冷気に弱いという特徴が関係しています。冷蔵庫内は低温の環境であるため、この環境にさらされ続けることで皮の細胞が破壊され、酵素のはたらきが活性化し、ポリフェノールが作られることでバナナが黒くなるなどの低温障害が発生します。ちなみにバナナに携わる人の間では、この低温障害のことを「風邪」と呼ぶそうです。・黒くても腐っているわけではない皮が黒くなってしまったバナナは食べるのが不安と思うかもしれませんが、捨ててしまう前に一度皮をむいて中の果肉の状態を確認しましょう。皮が黒く変色していても、果肉がきれいであれば問題はありません。 ■バナナの冷蔵庫保存はおすすめできないってホント?果物は低温の環境下で保存することで腐りにくくなり、長期間保存することのできるものが多いのですが、バナナをはじめとするマンゴー、パイナップルなどの熱帯性の果物は例外です。低温障害が発生してしまうことは前の項目でもお伝えしました。ではバナナの保存に適した温度はいったい何度なのでしょうか?・バナナの保存に適した温度バナナに最適な温度は15〜20℃なので、常温で保管するのが適しています。バナナ の保存に適した温度はバナナが育つ環境に関係があります。ご存じの方も多いかと思いますが、バナナが生産されているのはフィリピン、エクアドル、台湾などの熱帯、亜熱帯地域です。そのためバナナは寒い場所での保管に適していないのです。・冷蔵庫保存がNGだと言われる理由は見た目のせいスーパーなどに並べられているものを見ても、冷蔵機能がある場所に置かれていませんよね。バナナを冷蔵庫で保存することがNGと言われる主な理由は、黒く変色してしまうということです。前の項目でもご説明した通り、黒く変色しても腐っているわけではないため、果肉に影響がないようなら食べることはできます。しかし、人がおいしそうと判断する大きな要因は、見た目の状態ではないでしょうか。真っ黒に変色してしまったバナナと、鮮やかな黄色のバナナがあったら、手に取るのは間違いなく黄色のバナナですよね。■実はおすすめ!バナナを冷蔵庫で保存する方法バナナは冷蔵庫での保存に適していないということをお伝えしてきましたが、冷蔵庫での保存ができないというわけではありません。低温障害によって皮が黒ずんでしまったりはするものの、鮮度自体は保たれたままです。冷蔵庫での保存も注意すべきポイントを抑えておけば、低温障害の影響を軽減できますよ。冷蔵庫保存の際の注意点をご紹介します。・1本ずつ新聞紙・ラップでくるみエチレンガスを遮断バナナを房から切り離して1本ずつラップで包み、その上から新聞紙で包む方法があります。スーパーでバナナを購入する際は、バラ売りされているものもありますが、房のままで買うということが多いですよね。バナナは熟成を進めるエチレンガスを放出しているので、房のまま保存してしまうとお互いのエチレンガスによって熟成が進み、傷みが早くなってしまいます。バナナ同士や他の果物からのエチレンガスの影響を避けるためにもラップで包むようにしましょう。また新聞紙に包むことで湿度を適切な状態で保たせたり、冷蔵庫の冷気が直接当たるのを防ぐ効果が期待できます。・冷蔵庫に入れるタイミングバナナは収穫後一定期間おいておくことで追熟して甘みが増す果物ですので、お好みの状態になったら冷蔵庫で保存するようにしましょう。冷蔵庫に入れることで追熟を遅くできますので、お好みの状態を少し長く保つことができます。スーパーに売られているものは十分に追熟が進んでいないものも多いので、自宅で熟成させてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。・冷蔵保存可能な期間この方法ですと大体10〜15日ほど保存ができます。冷蔵庫に入れたからといって追熟が止まるわけではなく、緩やかに進行します。フレッシュな状態のものが好きなら早めに、甘く熟した状態が好きなら冷蔵庫に入れてから10〜15日のうちに食べ切るようにしましょう。バナナの状態によっても多少違いがありますので、必ず状態をみるようにしてくださいね。・冷蔵庫より野菜室がおすすめ冷蔵庫の野菜室はメーカによって温度の違いは多少ありますが、2〜7℃と通常の冷蔵庫に比べて少し温度が高く設定されています。5〜10℃の間でバナナを保存することによって、発生するエチレンガスの量が減り、追熟するのを遅らせることができると言われているので、野菜室で保存する方がおすすめです。・ときどき湿気を逃がすのがポイントバナナをラップと新聞紙を使って保存する方法では、新聞紙が程よい湿度を保ってくれるのですが、より長期間保存をするためには、5日に1度くらいの頻度で新聞紙やラップにたまった湿気を逃すことがポイントです。この一手間をすることで湿気がたまってバナナがムレてしまったり、カビが発生するのを抑えられます。長期間冷蔵庫で保管したい場合は、買ってきた日付、新聞紙、ラップを交換した日付を忘れないようにメモすると確実ですよね。■バナナを冷蔵庫以外で保存する方法冷蔵庫でバナナを保存する方法をご紹介しましたが、ここからはより生育環境に近い常温での保存の仕方や、そのときに気をつけなければいけない点、正しい冷凍保存方法をご紹介していきます。この方法を覚えてしまえば、お好みの食べ方や用途に合わせて、保存方法もうまく使い分けることができますよ。・常温保存の正しい方法バナナを常温保存するときには15〜20℃くらいの風通しの良いところで保存しましょう。冬場など寒い時期には熟成が止まってしまうので、人が出入りする事の多いリビングなどで保存すると良いでしょう。多くの人がバナナをおくときに、バナナの柄の部分を上に向けるようにしているかと思います。しかしこのようにして置いてしまうと房の重みによって地面と接している部分がつぶれてしまい、そこから傷み始めてしまいます。バナナの柄の部分を下にして山型にしておくか、バナナスタンドにつるして保存するようにしましょう。つるしておくことで地面と接する部分がなくなるので、中の果肉がきれいな状態のまま保存できますよ。最近では100円均一でもバナナスタンドを購入できます。つるして保存したいけどバナナスタンドをおく場所がないという人は、S字フックに掛けておくだけでも代用ができますのでお試しください。・冷凍保存の正しい方法 皮をむいて保存する方法皮をむいてラップに包んで冷凍するだけのシンプルな方法です。解凍途中でもアイスのように食べることができますよ。一口大にカットして保存する方法一口大にカットして、重ならないように保存袋に入れて冷凍する方法です。一口大にカットしているので、ヨーグルトやトーストのトッピングとしてすぐに使える便利な保存方法です。こちらも、そのまま15分ほど自然解凍することでアイスのような食感を楽しめますよ。ペースト状にして保存する方法皮をむいてからフォークの背の部分でつぶすか、フードプロセッサーを使ってペースト状にしてから冷凍する方法です。凍ったままスムージーに加えたり、ケーキなどの生地に練り込む場合に覚えておきたい保存方法です。このように冷凍保存にもいろいろな方法があります。冷凍保存の利点としては約1カ月ほど保存ができる点や、一度凍らせることによって繊維が壊れるので、より滑らかな食感が楽しめるという点があります。■バナナの食べごろを見極めよう!みなさんはバナナの食べごろを見分ける方法があるのをご存じですか?スーパーの青果コーナーに並んでいる状態がもう食べごろじゃないの?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?もちろんすでに売られているものですから、買ってすぐに召し上がっていただけます。しかし追熟をさせることによって、バナナ本来の味わいやそれ以上の豊潤な香りと甘みをより楽しむことができるのです。バナナの食べごろは皮の色の変化に注目することで、見分けられるようになりますよ。・『フルイエロー』になったときバナナにはフルイエローと呼ばれる状態があるのをご存じですか?実はバナナには色の変化によってバナナの熟度がわかる、カラーチャートと呼ばれるものがあるんですよ。フルイエローと呼ばれるものもそのうちの1つで、これはバナナが全体的に黄色くなっている状態のことを指します。この状態のバナナは、バナナらしい十分な甘みがあります。ちなみにバナナの生産国から日本に輸入されるときは、バナナ全体が緑色の「オールグリーン」です。そこからスーパーに並ぶまでに専用の保管場所で追熟され、両端だけ青みがかっている「グリーンチップ」と呼ばれる状態で店頭に並びます。・『シュガースポット』に注目バナナを食べたことがある方は必ずと言っていいほど皮の表面に現れる茶色い斑点をみたことがあるでしょう。この茶色い斑点は「シュガースポット」と呼ばれ、このシュガースポットが出てきたら甘く熟している証拠です。シュガースポットが所々に現れている状態を「スター」と呼び、この状態は深い甘味と豊潤な香りが楽しめます。さらに追熟が進み全体的にシュガースポットが現れ、茶色に深みがかかって熟し切った状態を「ダップル」と呼びます。■バナナのおすすめレシピバナナ自体に十分な甘味がありそのまま食べてももちろんおいしいのですが、調理することによって、よりおいしく食べることができますよ。・フライパン焼きバナナバナナを皮ごとそのまま焼くだけというシンプルな料理です。バナナを加熱することによって、とろ〜りとした食感になったり、甘みが増しますよ。材料(2人分)バナナ2本アーモンド6~8粒レモン汁大さじ1バター10gメープルシロップ大さじ2ミントの葉適量下準備アーモンドは粗く刻む。作り方手順1:アルミホイルの上に皮をむいたバナナをのせ、その上にレモン汁、バター、メープルシロップをかけ、アーモンドを散らす。アルミホイルの口を閉じる手順2:フライパンに(1)をのせ、弱めの中火で8~10分フライパンに蓋をして焼く。仕上げにミントの葉を飾る・バナナパウンドケーキ材料(縦11cm×横20cm×高さ7cmのパウンド型1台分)バナナ1本天津甘栗8~10粒ホットケーキミックス200gバター100g卵3個牛乳大さじ2砂糖60g下準備バナナは皮をむき、フォークの背でよくつぶす。天津甘栗は粗く刻む。バターは常温にもどしておく。卵は溶いて牛乳と合わせておく。パウンド型に分量外のバターを薄くぬっておく。オーブンを170℃に予熱する。作り方手順1:ボウルにバターを入れて泡立て器でよく練り、砂糖を2~3回に分けて加え、白っぽいクリーム状になるまでよく混ぜ合わせる。さらに溶き卵を少しずつ加え、よく混ぜ合わせる手順2:(1)のボウルに振るったホットケーキミックスを入れ、泡立て器からゴムベラに変えてサックリと混ぜ、バナナと天津甘栗も加える。全体に混ざったら、パウンド型に入れて170℃に予熱しておいたオーブンで50分焼く。表面が焦げそうな場合は、アルミホイルをかけて下さい手順3:粗熱が取れたら型から出し、お好みの大きさに切って器に盛る■バナナを上手に保存しておいしく食べよう私たちの食卓に登場することも多いバナナですが、今まで間違った方法で保存していたという方も多かったのではないでしょうか?正しく保存することで、今までよりも長くきれいな状態でバナナをおいしく保存できるようになりますよ。ポイントさえ押えてしまえば、常温、冷蔵、そして冷凍でもとっても簡単に保存できます。用途に合わせた保存でバナナを便利に使いましょう。また、バナナは追熟することで甘みが増す果物ですので、そういった変化や自分の好きな状態を見つけてみるのもおもしろいですよね。みなさんも上手にバナナを保存しておいしく召し上がってくださいね。
2021年03月12日魚は四季ごとに旬の味を楽しむことができ、栄養的にも優秀な食品ですよね。「魚を冷凍保存している」というご家庭もあると思いますが、保存方法や期間について迷ったことはありませんか?実は保存方法の仕方で調理後のおいしさも変わってきます。適切な方法をおさえて、魚をおいしく食べましょう。■切り身の魚を冷凍する方法切り身の魚は、忙しいときや魚の下処理が苦手な人でも、手軽に調理することができます。火を通すだけでおいしい魚を楽しむことができ、生ごみの手間もはぶけて便利ですよね。魚の切り身は生の状態はもちろん、焼いて加熱調理した状態でも冷凍が可能です。・ドリップを拭き取り保存袋へ切り身を生で冷凍するときは、塩を少量まぶし、魚からでた水分を清潔な布やキッチンペーパーでしっかりふきとりましょう。下処理が済んだら、ラップに一切れずつ包んで保存袋に入れて冷凍します。魚から出る水分をそのままにしておくと、臭みや鮮度が落ちる原因になります。必ずしっかり拭き取っておいてくださいね。また、魚が空気に触れることで乾燥したり、冷凍焼けして味がおちることがあります。保存袋の空気もしっかり抜いておきましょう。・焼いてほぐしてから冷凍するほとんどの切り身は、焼いて調理済みの状態で冷凍することもできます。一度冷凍してしまうと、焼きたての状態とまではいきませんが、忙しいときには重宝しますよ。切り身を焼いて冷凍する場合は、塩焼きにしたあとラップで小分けして冷凍保存します。食べやすい大きさに切って冷凍しておけば、お弁当のおかずとして使うこともできます。また、骨を取ってほぐしておけば、魚のフレークとして食べることができ、骨が苦手なお子様などにもおすすめです。・焼いてから冷凍するのに向いている魚加熱処理した切り身を冷凍すると、どうしても味が落ちてしまいます。決して食べられないわけではないですが、脂の少ない魚は少しパサついた食感になる場合もあります。もともと脂の多いサバやサケ、ブリなどは味の変化がおこりにくく、冷凍保存に向いています。味の変化は、保存の仕方や人によって感じ方も違います。気になるようなら、ほぐしてチャーハンの具や、おひたしに混ぜたりするのもいいですよ。・保存可能期間適切な方法で冷凍されていれば、2~3週間ほどは保存可能です。それ以降も食べられなくはないでしょうが、酸化や冷凍焼けなどによって味が著しく低下してしまう恐れがあります。できるだけ2~3週間を目安として、最悪でも1ヶ月以内には食べきることが理想です。■魚をまるごと冷凍する方法趣味で釣りに行く人やそういった人が身近にいる人は、魚が丸ごと手に入る機会もあるのではないでしょうか?たくさんいただいて食べきれない場合は、冷凍保存がおすすめです。・保存袋に入れて急速冷凍丸ごと1匹冷凍したいときは、保存前にウロコ、エラ、ハラワタの処理をしておきましょう。必要なければ頭も落としておいても問題ありません。お腹の中をきれいに洗って、一匹ずつラップに包んで重ならないように保存袋に入れ冷凍します。魚はハラワタから鮮度が落ちていきますので、必ず最初に処理しておきましょう。また、あらかじめ用途が決まっているのであれば、三枚おろしにしておくなど、使いやすようにしておくと便利ですよ。・すり身にしてから冷凍OK新鮮な生魚なら、すり身にして冷凍するのもおすすめですよ。一度冷凍した魚はすり身にするとパサついてしまうことがあるので、すり身にしてから冷凍する方が良いでしょう。自家製のすり身はお店の物とはまた違った味わいで美味しいですよ。作ったすり身は使いやすい量に小分けしてラップに包んで保存袋で冷凍しましょう。・すり身にして冷凍するのに向いている魚すり身を自宅で作る場合、白身にこだわらなくても大丈夫です。大抵の魚はすり身にできますので、旬の魚を選ぶと良いですよ。お店でもよく見かけるイワシやアジ、タラ、あたりのポピュラーなものは特におすすめです。・保存可能期間丸ごと冷凍保存した魚は、切り身同様2~3週間を目安として1ヶ月以内には食べきりましょう。すり身の魚は、加工するときに細胞が切断されことが多く、他の保存方法より傷みやすくなります。たとえ冷凍保存していたとしても、保存期間は2週間程度にしておきましょう。■刺身用の魚の冷凍方法スーパーなどで見かける「刺身用」と表記されている鮮魚も、適切な方法をとれば冷凍保存できます。安売りのときになどにたくさん買って冷凍すれば、食べたいときにお刺身でいただけます。ただし、切り身で売られているものや傷みやすい青魚(イワシ、アジ、サンマ、サバ)に関してはおすすめしません。これらをどうしても冷凍保存する場合は必ず加熱調理して食べましょう。・水気を拭き取り保存袋へ魚を刺身用として冷凍する場合は、三枚おろしなどの「サク」の状態にしておきます。中骨を取り除いておくと食べやすくなりますよ。下処理した魚は、清潔なふきんやキッチンペーパーなどで優しく包み水分を拭き取ったら、ラップでピッタリと包みます。最後に上からアルミホイルで包んで保存袋で保存します。中の空気はしっかり抜いておきましょう。急速冷凍できる冷蔵庫なら、急速冷凍機能で凍らせます。できない場合はアルミトレーに乗せるなどしてなるべく低温で素早く凍らせるようにします。切り身などもこの方法で冷凍が可能ですが、使うときは加熱調理しましょう。・下味をつけておくのもよい刺身が残ってしまったり、傷みやすい魚は醤油、酒、みりんを使って「刺身の漬け」を作っておくと2~3日日持ちしますよ。ただしあくまで生ものですので、おかしいと感じた場合は食べるのをやめましょう。冷蔵保存が不安な場合は、そのまま保存袋で冷凍保存が可能です。「刺身の漬け」を作るときは、最初に調味料を鍋で煮切っておき、冷ましたものをお刺身に混ぜ合わせます。色んな種類のお刺身とあわせることができるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。・保存可能期間刺身用の魚を冷凍保存した場合は、1週間程度を目安に食べきるようにしましょう。もしそれ以降も保存したいときは、解凍したあとに加熱調理して食べれば1ヶ月程は保存することができます。ただし、冷凍保存している間にも乾燥や酸化によって少しずつ品質は落ちていきます。できるかぎり早く消費してしまうのが理想です。■魚介類の冷凍方法と保存期間魚以外の魚介類も、種類によっては冷凍保存が可能です。こちらに保存方法や、コツをまとめていますのでご自宅でも参考にしてみてくださいね。・イカイカは品質が低下しづらく、冷凍保存に向いています。新鮮なイカならきちんと下処理して冷凍すれば、料理に使うのはもちろん、お刺身で食べることもできますよ。お刺身用に保存する場合(保存期間:1週間)ワタを抜いておき、皮をはいで表面を清潔な布やキッチンペーパーで拭き取り、頭、ミミ、ゲソにわけます。それぞれ空気が入らないようにピッタリとラップして重ならないように保存袋で冷凍保存しましょう。調理用に冷凍する場合(保存期間:1ヶ月)ワタを抜いて、頭とゲソ部分をはなして水分を拭き取りましょう。その後、ラップと保存袋を使って冷凍します。下処理の段階で使いやすいように切って小分けすると、忙しいときなどに便利です。・タコタコは冷蔵庫で保存すると3日程度が限界ですが、イカと同じく冷凍保存するのに相性の良い食材の一つです。ただしタコの状態によって、保存方法が微妙に異なります。茹でたタコの場合水分を拭き取り使いやすいように小分けして、空気が入らないようにラップや保存袋を使って冷凍します。ある程度細かくしておくとタコ焼きやからあげを作るときに便利ですよ。生のタコの場合下処理済み(ヌメリや内臓を取りのぞいてあるもの)なら頭と胴体を分けます。水分を拭き取ったら、それぞれラップに包んで保存袋に入れて冷凍します。こちらもある程度切って小分けしておくと、少しずつ使うことができて便利です。スーパ―や鮮魚店で生のタコを購入する場合は、お店で下処理してもらうと良いですよ。丸ごと一匹の場合その日に消費しないのであれば、下処理せずにそのまま保存袋で冷凍するのがおすすめです。通常タコを下処理する際、塩などを使いヌメりとりをします。この作業がとても厄介で手間がかかるのですが、一度冷凍したタコは、解凍してから水でもみ洗いするだけでヌメリを簡単に取ることができます。もみ洗いした段階でヌメりが残るなら、少量の塩を入れてもむと完全にヌメりがとれますよ。ヌメりを取った後はワタを処理してそのまま調理します。・エビエビは傷みやすく、ほかの魚などと同じで内臓部分から鮮度が落ちていきます。使い切れなかったときや、たくさん購入した場合は、下処理をして冷凍しておくと良いですよ。生のまま冷凍する場合(保存期間:2~3週間程度)よく水洗いして頭、ワタ、殻を取りのぞいておきます。水気を拭き取ったら重ならないように保存袋に入れて、アルミトレーなどで急速冷凍します。茹でて冷凍する場合(保存期間:1ヶ月程度)頭、ワタを取りのぞいたら、鍋を沸騰させて塩、酒を適量いれて殻ごと茹でます。ゆであがった後は殻をむいて、重ならないように保存袋に入れて冷凍しましょう。生のまま冷凍する場合(保存期間:2~3週間程度)よく水洗いしたエビの頭、ワタ、殻をとりのぞきます。水気を拭き取ったら重ならないように保存袋に入れて冷凍しましょう。生のエビの冷凍は、パスタやグラタンのようにある程度煮込み時間がある料理なら、そのまま使うことができます。エビチリやエビフライを作るときは濃度約1%の塩水につけて解凍すると臭みが抜けてよりおいしく食べられますよ。・貝類お店で冷凍アサリやシジミを見かけることもありますよね。貝類も大体のものが冷凍可能です。種類によっては冷凍することでうまみ成分が出やすくなり、よりおいしく食べられるものもありますよ。今回は、家庭でもよく食べられているものをいくつかご紹介しておきます。アサリ、ハマグリ、シジミ(保存期間:2~3週間程度)砂抜きしたあと、こすり合わせるようにしてよく水洗いします。このとき貝が開いてしまっているものや、割れてしまっているものは死んでいる可能性が高いので取りのぞいておきましょう。保存袋にいれて、できるだけ空気を抜いてから冷凍します。空気が抜きにくいときはストローを使うとしっかり抜くことができますよ。殻のまま冷凍した貝は、急激な温度差によって口が開きます。汁物に使う場合は、沸騰してからお湯に入れましょう。ほかの調理法で調理する場合も、殻が開くまでは強火で加熱します。牡蠣(保存期間:2~3週間程度)むき身の場合は、よく洗ってから保存袋に入れて冷凍します。ラップに一粒づつ包んでも良いですが、アルミトレーに並べて冷凍した牡蠣を保存袋に移すと、バラバラの状態で保存できます。スーパーなどでよく見かけるパック入りの牡蠣は、パックごと保存袋に入れるか、中の海水ごと保存袋に移せば冷凍できます。殻付きの牡蠣は水洗いして殻の汚れをしっかり落としたら、水気を拭き取って殻の薄い方を上に向けて保存袋で保存します。むき身は冷蔵庫で解凍しますが、殻付きの牡蠣は水洗いして、電子レンジで加熱して解凍できます(1個あたり500Wで1分程度)。一度冷凍保存した牡蠣は、たとえ生食可能なものであっても必ずよく加熱してから食べるようにしましょう。サザエ(1ヶ月)新鮮なものに比べたら味は落ちますが、2~3日で消費しきれないときは冷凍保存がおすすめです。サザエがしっかり浸かるくらいのお湯を鍋に沸かして、沸騰したら10分程茹でます。ザルにあげて冷ましたら、そのまま保存袋に入れるか身を取りだすかして保存します。つぼ焼きなどのように殻付きで調理したい場合は、そのまま保存して解凍せずに加熱すると良いでしょう。・たらこたらこを冷凍保存する場合は一腹ずつか、使いやすいサイズに切ってラップに包んで保存します。あらかじめほぐしてある物でも、使いやすい量で小分けして冷凍すると便利ですよ。小分けしたものは保存袋に入れて保存しましょう。解凍は冷蔵庫で行います。グリルやレンジで焼きたらこを作る場合は、解凍せずに使えます。もちろん、あらかじめ焼いたものを小分けして冷凍することも可能です。明太子やたらこは、ご飯のお供以外にもパンやパスタ、ピザなど幅広く使えてとても便利です。消費する自信がないために、割高でも少量ずつ購入していませんか?大容量のものや専門店などで取り扱っているワケあり品などはかなり割安でおすすめです。冷凍保存しておけば、3ヶ月程日持ちしますのでストックしておくと重宝しますよ。・干物の魚干物は昔ながらの保存食で、冷蔵でも2週間程度保存できます。もちろん冷凍保存も可能で、一度冷凍することによって、加熱するときに身崩れしにくくなり、扱いやすくなりますよ。冷凍する時は、ラップでピッタリと包んでアルミホイルで巻いて保存袋に入れて冷凍します。保存期間は1ヶ月程度で、解凍せずにそのままフライパンやグリルで焼き魚にできますよ。■魚を冷凍するときの注意点魚介類を保存するうえで大切なことは、鮮度を保ったまま保存しておくことです。扱い方を間違えると食中毒の恐れなどもあり、大変危険です。また、適切に保存することでよりおいしい状態を保つことができます。冷凍保存するうえで大切なポイントをおさえておきましょう。・鮮度の良いものを選ぶ魚を購入するとき、消費期限や状態を見て選ぶ人は多いでしょう。魚を冷凍保存する場合は、長期保存することが前提になってきます。購入段階でも、なるべく新鮮な物を選ぶことが大切です。目が透き通っていているものや、色が綺麗なもの、身に弾力があるものは新鮮な証拠です。見分けるときの基準にしてみてくださいね。・買った日のうちに冷凍冷蔵庫で保存していても、魚の鮮度は少しずつ落ちていきます。その日のうちに食べないことがあらかじめ分かっている場合は、速やかに冷凍保存しましょう。できる限り早く冷凍することで、より安全に新鮮な魚を楽しむことができます。・清潔な調理器具を使う菌が繁殖した調理器具が原因で、食中毒を起こす可能性も否定できません。下処理や加熱調理するための器具は、清潔なものを使いましょう。とくに生魚に触れるまな板や包丁は、できれば専用のものを使うのが理想です。なければ、使用の前後に熱湯をかけて消毒すると良いですよ。・しっかり密閉するせっかく鮮度の良い魚を購入しても、保存方法が適切でないと味が落ちてしまいます。魚が空気に触れると酸化や乾燥、匂いうつりの原因にもなります。保存の際はラップや保存袋などを使って、しっかり空気を抜いて密閉することが大切です。・できるだけ急速冷凍を魚に限らず言えることですが、冷凍保存するときは急速冷凍することで、食品の鮮度やおいしさを保つことができます。冷蔵庫にそういった機能がある場合は、それを利用して冷凍しましょう。ない場合はアルミトレーなどに乗せて冷凍すると、食品が凍結するまでにかかる時間を短縮してくれますよ。■冷凍した魚の解凍方法魚を解凍して使う場合、上手に解凍すれば臭みがでにくくなり、うま味や魚の栄養素の損失を最小限に抑えることができます。逆に解凍方法が適切でないと、加熱後においしさが損なわれたり、鮮度が落ちて危険な場合もありますので注意が必要です。解凍時の方法や、注意点をおさえておきましょう。・ドリップとは魚から出る赤い血のようなものをドリップと呼びます。普段から鮮魚を購入する人や料理をする人なら、大抵の人が見たことがあるのではないでしょうか?ドリップにはたんぱく質やうま味成分が含まれていて、店頭に並んでいる間はもちろん、自宅の冷蔵庫で保存している間にも出やすいものです。ドリップがでることで、臭みや味の低下につながります。またドリップに含まれる水分により、鮮度が落ちて腐敗が進むこともあります。冷凍した魚を解凍する際は、ドリップをできるだけ抑えることでおいしく食べることができますよ。・流水解凍魚は半解凍状態で調理することで、魚から出るドリップをおさえることができます。流水解凍するときは、ボウルなどに保存袋に入った魚をそのまま入れて流水にあてます。魚の大きさにもよりますが、大体20分程度で半解凍状態となります。・冷蔵庫で解凍その日に使う分だけを、ラップや保存袋のまま冷蔵庫に移しておく方法です。冷蔵庫の設定温度などにもよりますが、半解凍状態にするのに3〜4時間かかります。時間はかかりますが、ゆっくり解凍されるため解凍具合の調節が簡単です。出かける前に冷蔵庫に移しておくなどして工夫すると良いですよ。・氷水で解凍ボウルなどに氷水を作り、保存袋ごと入れて解凍していく方法です。途中で氷が溶けるようなら足して、温度が上がらないようにゆっくり解凍していきます。低温で解凍していくので鮮度が落ちにくく、最もドリップが出にくい方法です。・電子レンジで解凍電子レンジの解凍モードでも解凍できますが、過熱しすぎたり、ムラができたりしやすいので注意が必要です。急いでいるときなどはレンジ解凍が便利ですが、失敗しやすい方法なので状態確認しながら解凍すると良いですよ。・常温解凍は避ける常温解凍は、室温や季節によって解凍時間がバラバラになってしまします。放置している間に、思っていたより早く解凍が進んでしまった場合などは、細菌が繁殖しやすい環境下での放置時間が長くなってしまい、食中毒の危険がでてきます。生魚は細菌が繁殖しやすく、傷みやすい食品です。常温での解凍は避けましょう。・解凍せずに調理する干物のように、種類や調理法によっては解凍せずにそのまま調理できるものもあります。魚から出るドリップは、魚を解凍する過程でも多くでます。冷凍状態からそのまま加熱することで、ドリップが流れ出るのを最小限にとどめてくれますよ。冷凍前の段階でしっかりと下処理して冷凍保存しておくと、調理のときに火を通すだけなので、使い勝手がよく調理に時間をかけたくないときにおすすめです。■下味をつけて魚を冷凍する方法切り身などに下味をつけて冷凍すると、解凍のときに出る魚の臭みが気になりにくくなります。作り置きおかずとしても優秀で、冷凍保存している間にしっかり味が染みるので料理の時短にもつながりますよ。下味をつけて保存する場合は、切り身や2枚おろしにしたものを使います。保存袋にタレを合わせておき、水分をよく拭き取ってからお好みのタレをよくいきわたらせ、空気を抜いてアルミトレーにねかせて冷凍保存しましょう。・塩コショウシンプルに塩コショウで下味をつけた魚は、幅広いジャンルの料理に活用できます。バターを使ってソテーにしたり、オリジナルのレモンダレを合わせてもおいしいですよ。ピカタ、からあげ、ムニエル、フライへのアレンジも可能で、解凍後にほかの調味料や、パン粉、片栗粉を使って下処理をしてから加熱できます。あらかじめ加熱前の状態に加工してから冷凍保存してもいいですよ。・しょうゆ・酒・みりん定番の醤油ベースのタレは便利で、照り焼きや煮魚の下味として使うことができます。あらかじめ砂糖を一緒に加えてから冷凍することも可能ですが、焦げやすくなりますので注意が必要です。加熱するタイミングで入れると失敗の心配がないですよ。魚(切り身) 2切れみりん 大さじ2醤油 大さじ1と1/2砂糖 大さじ1酒 大さじ3 ・酒粕下味冷凍を活用すれば、粕床がなくても粕漬を作ることができます。粕漬を作る場合は、先に魚に塩をなじませてから水分を拭き取ります。酒粕と調味料をボウルにあわせたら、切り身全体にたっぷり酒粕をぬり、ラップでピッタリ包んで保存袋で冷凍しましょう。魚(切り身) 2切れ塩 少々酒粕 80g酒 大さじ2みりん 大さじ1みそ 大さじ2・味噌味噌ベースのタレは、味噌煮を作るときに活躍しますよ。下味冷凍を活用することで、煮込み時間が減り、手軽に作ることができます。鯖 1尾(2枚おろし)味噌 大さじ3酒 大さじ3砂糖 大さじ3生姜 1かけ水 100ml(加熱する時に入れる)・下味をつけて冷凍するおすすめの魚大抵の魚は下味保存が可能なので、食卓にあがる頻度の高い魚はもちろん、バリエーション豊富な白身魚も便利です。あらかじめ下味をつけると、魚から出る臭みを和らげる効果も期待できます。特に臭みの出やすいと言われる青魚の下処理としても向いています。下味冷凍は、大変自由度の高い保存方法ですので、色んな魚や味のバリエーションを楽しんでみてくださいね。■魚を冷凍すると栄養価は落ちる?魚は私たちの体に必要な栄養素をたくさん含んだ食材の一つです。できれば栄養素を逃すことなく食べたいと思いませんか?冷凍することで魚の栄養価がどう変化するのかにも注目してみましょう。・栄養価は変わらない例え冷凍保存したとしても、魚自体の栄養価はほとんどそのままです。ただし、ドリップの中には魚のもつ栄養素も含まれています。保存過程や、解凍時にドリップが出ることで栄養価が落ちてしまう可能性はあります。・栄養価が下がる要因とは もともと食品の中には酵素や微生物が存在し、これらが活動し続けることが品質の低下や栄養価の低下の要因の一つとなっています。家庭用の冷凍庫の温度は、−18℃程度の温度に保たれています。冷凍保存の環境下では、酵素や微生物は活動することができませんので、冷凍保存で栄養素が損なわれることはほとんどないといわれています。■冷凍した魚のおすすめレシピ冷凍魚は保存期間が長いだけでなく、調理時間や手間の短縮にもつながります。今回おすすめした冷凍魚を使ったレシピをこちらでご紹介しますので、ご自宅でもチャレンジしてみてくださいね。・イワシのつみれ汁冷凍のすり身を使った、シンプルで基本的なレシピです。ほかの野菜と合わせたりして、アレンジするのもおすすめです。調味料の分量はお好みで調節してくださいね。今回ご紹介しているのはお吸い物ですが、味噌をベースにしてもおいしくいただけます。材料(4人分)・イワシ1パック・ショウガ1片・みそ大さじ1・酒大さじ1・小麦粉大さじ2~3塩(イワシを洗う)少々大根5cmニンジン1/2本ゴボウ1/2本細ネギ5~6本だし汁(又は水)800ml・酒大さじ4・みりん大さじ1・塩小さじ1しょうゆ小さじ1/2~1粉山椒適量作り方手順1:大根、ニンジンはは皮をむき、食べやすい大きさの短冊に切る。ゴボウはたわしできれいに水洗いし、斜め切りにし水に放ってアクを抜く。細ネギは根元を切り落とし、2cmの長さに切る手順2:イワシはウロコ、頭、ワタを取り、塩水できれいに洗い、手開きにする。皮は手でひきはがし、身をぶつ切りにする手順3:ショウガは皮をむき、すりおろす。イワシは包丁で細かくたたき、すり鉢ですり、他の材料とすり合わせる手順4:鍋にだし汁、<調味料>、大根、ニンジン、水切りしたゴボウを入れて強火にかけ、煮立てばアクを取り中火にする。大根が透き通ってくれば、1のイワシのすり身をスプーンで一口大づつすくって落とす手順5:つみれが浮いてくれば細ネギを加え、しょうゆで味を整える。お椀によそい、好みで粉山椒を振りかけいただく。水溶き片栗粉でトロミをつけても美味しいですよ・ブリの照り焼き今回ご紹介した下味冷凍の魚でできる照り焼きのレシピです。こちらはもっともポピュラーなブリを使ったレシピになりますが、カジキなどの他の魚でも作ることができます。下味冷凍した魚は焦げやすく、少し注意が必要です。様子をみながら焼き時間や火加減を調節してくださいね。材料(2人分)ブリ(切り身)2切れシシトウ6本・塩少々・酒大さじ1・みりん大さじ1・砂糖大さじ1・しょうゆ大さじ2サラダ油大さじ1/2バター10g下準備バット等に<調味料>の材料を混ぜ合わせ、ブリを時々ひっくり返しながら10分漬ける。シシトウは軸を切り揃え、炒めた時に弾けないように切り込みを入れる。作り方手順1:フライパンにサラダ油を強火で熱し、シシトウを炒めて取り出し、塩を振る手順2:(1)のフライパンにバターを加え、バターが溶け出したら汁気をきったブリを並べ入れる。両面色よく焼き、弱火にしてフライパンに蓋をし、2~3分蒸し焼きにする手順3:ブリを漬けておいた<調味料>を加えて強火にし、ブリにからめながら少し煮詰め、トロミがついたら火を止める。器にシシトウと共に盛り合わせ、ブリに残ったタレをかける■冷凍保存を有効活用しよう魚は冷凍することで味が落ちてしまうと感じる人もいるのではないでしょうか?確かにとれたての魚ほどの鮮度は保てませんが、正しく冷凍することで、味が落ちることを最小限にとどめて冷蔵保存より長く保存が可能です。あらかじめ冷凍することを前提にしておけば、いつもより多めに購入しておくこともできますので、結果的に買い物の手間を減らすこともできますよ。また、冷凍魚を活用すれば、毎日の料理の時短はもちろん、忙しいときや料理に手間をかけたくない日にも大活躍してくれます。下味冷凍した魚を他の食材と組み合わせたり、少し手を加えてアレンジすれば、レパートリーも増えますね。魚は冷凍保存をフル活用することで、保存期間も長くなり料理の手間も軽減してくれる大変優秀な食材です。ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、冷凍魚を賢く活用してくださいね。 ベターホーム「冷凍の化学」
2021年03月09日焼き芋やスイートポテト、大学芋など焼いたり、揚げたり、ふかし芋にしたりと調理の幅も広くおかずにもスイーツにもなるさつまいもは日本人に昔からなじみのある食べ物ですよね。さつまいもはメキシコを中心とした熱帯アメリカで生まれ、1600年ごろに中国から日本に伝わったとされています。当初は中国から琉球、鹿児島に広まったことで「唐芋(からいも)」と呼ばれていましたが、鹿児島(当時の薩摩)から全国に広まったことで「さつまいも」と呼ばれるようになりました。そんなさつまいもですが「どうやって保存すればいいのかわからない」「冷蔵庫に入れなくていいの?」など意外と正しい保存の仕方を知らない方も多いのではないでしょうか?正しい保存方法がわかればさつまいもをよりおいしく食べられますよ!■さつまいもを保存するときのポイントさつまいもを保存するときはいくつかポイントがあります。これらのポイントを守って保存すればより長く、よりおいしく保存ができます。ポイントといってもそんなに難しいものではないのですぐに実践できます。ワンランク上の保存方法を目指しましょう。・土は手ではらうか天日干しさつまいもを購入したときに土がついている場合は、洗わずに手でサッとはらい数日間日光の下で干すようにしましょう。収穫直後のさつまいもは、水分が多くデンプンの糖化が進んでいないため本来の味を発揮できていません。1〜2週間ほど干すことでさつまいもの中にある余分な水分が抜けることでデンプンが糖化して甘味が増します。また甘味が増すだけでなく、ホクホクとした食感からしっとりとした食感に変わります。これは品種や貯蔵した時期によって変化するのでいろいろ試して違いを見つけるのも楽しいですね。・さつまいもを保存するときは洗わない!さつまいもを保存するときは洗わないようにしましょう。さつまいもは1度ぬれてしまうと悪くなりやすい野菜なので、必ず乾燥させた状態で保存するようにしましょう。仮にぬれてしまった場合や泥汚れがついている場合は、水洗いをしてからしっかりと干して、水気を切ってから保存するようにしましょう。基本的には水洗いをするのは、食べる直前や調理する直前にしましょう。・気温18℃以上では傷みやすいさつまいもを良い状態で保存するには、温度も注意するようにしましょう。実は、さつまいもは18℃以上の環境下におかれると、発芽しはじめたり傷みはじめたりします。さつまいもは10℃〜15℃で保存するのが適温とされており、適温を保つことで数カ月は保存できるといわれています。■さつまいもを常温保存する方法ご家庭で適温で保存するのはなかなか難しいかと思いますが、適温で保存ができなくても適温に近い環境をご自宅にあるものを使って再現できますよ。簡単なものばかりなので、おいしく保存するためのひと手間だと思って試してみてください。 ・新聞紙で包むみなさんのご家庭にもう読まなくなってしまった古新聞があれば、さつまいもの保存に役立ちます。新聞紙に包んで保存することでさつまいもの水分を適度に取り除いたり、乾燥するのを防ぐ効果があります。新聞紙を使った保存方法さつまいもについた土をはらいます。さつまいもを1本ずつ新聞紙で包みます。段ボールに入れて保存します。さつまいもは呼吸をしているので、ビニール袋など密閉度が高い場所に直接入れてしまうと、さつまいもから水滴が出てきてしまいカビが発生したり腐ったりする原因になるので、新聞紙で包むようにしましょう。・風通しの良い冷暗所に置く冷暗所といってもどんな場所なのかイメージできない方もいるのではないでしょうか?冷暗所の定義としては「温度が低く安定しており、風通しの良い直射日光の当たらない空間」を指しています。温度は1℃〜15℃の間で、床下収納や野菜室がこれに該当します。たださつまいもの場合は、温度が低すぎてもよくないため15℃前後が良いでしょう。自宅に床下収納や冷暗所がある方ばかりではないと思います。発泡スチロールや段ボールに風を通しやすくするための穴を明ければ、簡易的な冷暗所を作れますので試してみてくださいね。・段ボールに籾殻を敷くお米を作る過程で稲を脱穀・籾すりすることで出る「籾殻」は、さつまいもの保存に活用できます。実際さつまいもの貯蔵方法として地下に穴を掘って籾殻やわらを敷き、そこにさつまいもを詰め上から盛り土をすることで適温に保たせるというものがあります。一般家庭でこれと全く同じ方法を再現するのは難しいかと思いますが、似たような保存方法は自宅で再現できます。段ボールに籾殻を敷いてそこにさつまいもを詰めるだけなので、とても簡単にできますよ。籾殻はコイン精米所などでもらえることもあります。またお米やさんや直売所で購入する事もできますので、試してみたい方はいずれかの方法で入手してみましょう。・常温保存可能な期間常温で保存する場合には、約1カ月ほど保存ができます。籾殻を敷いて保管する方法であれば4カ月から半年ほど保存ができるといわれています。もちろんあくまで目安なので、保存する季節や環境によって多少の違いはあります。保存状態を確認することを忘れず、期限内に食べるようにしましょう。購入した日付を忘れないように包んでいる新聞紙か、保管している場所にメモしておくのがおすすめです。■さつまいもを冷蔵保存する方法常温で保存することを勧めてきましたが、冷蔵庫で保存をしてはいけないというわけではありません。さつまいもは寒さに弱いという特徴があるため、冷蔵庫で保存するときには注意しなくてはならないことがあります。・新聞紙で包んでビニール袋へ冷蔵庫で保存するときには、さつまいもを1本ずつ新聞紙に包んでから、ジッパーのある保存袋に入れるようにしましょう。保温性の高い新聞紙で包むことで冷気からさつまいもを守り、ビニール袋に入れることで乾燥するのを防いでくれます。新聞紙がご家庭にない場合にはキッチンペーパーや雑誌、チラシなどを使って包むことで、新聞紙の代用として使うことができますよ。 ・野菜室に入れる野菜室の温度はメーカーや製品によって多少の誤差はありますが、約3〜7℃に設定されています。また密閉構造になっているため保湿性も高く、野菜が乾燥するのを防ぐ効果があります。しかし、野菜であればなんでも入れていいという訳ではありません。さつまいもは、冷えすぎてしまうと繊維が壊れてしまったり、傷みが早まったりと低温障害をおこしてしまいますので、新聞紙に包んでビニール袋に入れてから、冷蔵庫にある野菜室に入れて保存するようにしましょう。・夏場は冷蔵保存がおすすめ夏場は30℃をこえる暑さが続くことが多いので、冷蔵庫で保存することをおすすめします。気温が上がってきたなと思ったら野菜室での保存に切り替えるようにしてください。・冷蔵保存可能な期間冷蔵保存の場合は約1カ月保存ができるといわれています。ただし、さつまいもは低温環境での保存はあまり向いていないため、冷蔵庫で保存する場合には、必ず冷気が直接さつまいもに触れないようにしましょう。■切ったさつまいもの保存方法天ぷらや炒め物に使用したあと、使い切れずに保存することもあるのではないでしょうか。そんなときの保存方法として、どんなことに気をつければ良いのでしょうか。・ラップで包んで野菜室切ったさつまいもを保存するときは切り口が空気に触れないように、ぴったりとラップをかけて新聞紙に包んで冷暗所で保管するようにしましょう。野菜は切り口が空気に触れることで、酸化が進み傷んでしまうので、なるべく空気と触れないように保存するのがポイントです。また「シリコンキャップ」という、野菜の切り口に被せて酸化を防ぐ便利グッズもありますよ。・水に浸して冷蔵庫また、さつまいもを洗ってから切ってしまったときの保存方法としては、さつまいもが水に浸るようにして、食品保存容器に入れ冷蔵庫で保存するというものです。水につけておくことで切り口が空気に触れないので、酸化や変色を防ぐ効果があります。・保存可能期間使いかけのさつまいも長くて1週間程度と考えてください。一度洗ってしまっている状態なので長期間保存はできません。水に浸して保存する場合は、水を毎日変えるようにしましょう。水をきれいな状態に保てば数日間は持ちます。■さつまいもを冷凍保存する方法さつまいもを冷凍保存する場合には、加熱やカットしてからの保存が可能、という冷凍庫ならではのメリットがあります。また冷蔵庫で保存する時よりも長期間保存ができます。用途に合わせて調理してから冷凍すれば使いたい時にすぐ使えますので、覚えておくといいですよ。・マッシュしてから保存袋へさつまいもをマッシュしてペースト状にして冷凍する方法もあります。加熱してから冷凍するので、解凍してからすぐに使えて便利ですよ。りんごやレーズン、マヨネーズとあえてサラダにしたり、スイートポテトにも使えます。マッシュしてから冷凍保存する方法さつまいもを竹串がスッと入るくらいに加熱します。(ゆで、蒸し、電子レンジ加熱など)粗熱を取ったら皮をむきます。皮をむいたさつまいもを適当なサイズにカットして保存袋に入れます。袋の上から麺棒で叩きペースト状にします。たいらになるように伸ばして1食分ずつ凹凸をつけると、使いたいときに折ってすぐに使えて便利です。スイートポテトのレシピもぜひ参考にしてくださいね。・焼き芋にしてラップで包む焼き芋にしてから冷凍保存もできます。焼き芋を作ったのに、食べ切れずに残してしまったときに覚えておきたい保存方法ですね。焼き芋にしてから冷凍保存する方法さつまいもをオーブンレンジで焼き芋にします。粗熱が取れてからラップに包んで冷凍します。これだけなんです。ちなみに電子レンジを使えばとっても簡単に焼き芋が作れますよ。レンジで焼き芋を作る方法さつまいもを洗い、ぬらしたキッチンペーパーで全体を包み、さらにラップをかけます。600wで1分30秒加熱し、200wで8〜10分加熱します。(さつまいもの大きさで時間は調節してください。)竹串がスッと通るようなら完成です。食べる前にレンジで温めれば、焼き立てやゆでたてのような味わいになります。・茹でたさつまいもも冷凍OK茹でたさつまいもを冷凍保存する方法たっぷりの水の入った鍋にさつまいもを入れます。沸騰直前で弱火にしてじっくりと火を通します。(80℃くらいを保つことで甘さが引き出されます。)竹串がスッと通ったら、粗熱をとってラップに包んで冷凍しましょう。・自然解凍する解凍は冷蔵庫に入れて自然解凍をするか、すぐ使いたい場合やその後の調理で加熱する場合には、レンジでの解凍でも大丈夫です。マッシュ上のものはサラダやポタージュなどいろいろな料理に、茹でたものや焼き芋はカットして野菜サラダのトッピングとしても使えますよね。・冷凍焼き芋はアイスになる冷凍した焼き芋を温め直して食べるのももちろんおいしいのですが、半解凍のときに食べるとアイスのような味わいになり一味違った楽しみ方ができます。目安として3分ほど自然解凍をすると包丁で切れる固さに、さらに7分ほど自然解凍するとスプーンで救える固さになります。トロッとした食感で、スイートポテトに近い食感です。お好みの時間を見つけてみてください。さつまいもの品種によっても食感が変わってくるので、いろいろなさつまいもで作ると味や食感の違いが楽しめますね。後ほどさつまいもの品種についてご紹介しますが、この冷凍焼き芋は「ねっとりとしたタイプ」で作るのがおすすめです。・冷凍保存可能な期間冷凍保存が可能な期間は2週間〜1カ月です。野菜は冷凍をすることで解凍後に水っぽくなってしまったり、食感が変わってしまうことがありますよね。それは食材中の水分が凍って、その氷が溶けたときにできる空洞が原因です。食物繊維を多く含んでいるさつまいもも同様で、冷凍すると繊維の周りが空洞になることで筋っぽくなってしまいます。しかし一度加熱してから冷凍することで、筋っぽくなるのをある程度防ぐことができるんですよ。■カットしたさつまいもを冷凍生のままのさつまいもをカットして冷凍する方法もあります。サッと使いたいときに、使いたい分だけ使えるので便利です。カットしてアクを抜いてから冷凍するだけなので、とっても簡単な保存方法の1つです。・使いやすいようにカットする生のまま冷凍保存する場合は、使いたい料理に合わせてカットをしましょう。カットの仕方ひとつで用途も変わりますよ。参考までにカット別の使用例をご覧ください。カット別調理例輪切り:煮物や天ぷらにいちょう切り:芋ご飯などの炊き込みごはんや味噌汁の具材にスティック状:芋けんぴや大学芋などのおやつに・アク抜きして水気を取るさつまいもは、カットしたら変色しないようにアク抜きをしましょう。アクを抜くのには変色を防ぐ効果があるだけでなく、調味料を染み込みやすくするという効果もあります。さつまいもをおいしく調理するためにも、この下処理を必ず行うようにしましょう。アク抜きの方法さつまいもをカットして水につけます。水が濁ってくるので2〜3回変えるようにしましょう。10〜15分ほど水につければアク抜きができます。アク抜きをした後はキッチンペーパーなどを使って、しっかり水気を取るようにしましょう。水気を取ることでより素早く冷凍できるので、味や食感が変化するのを抑えられますよ。ちょっとのコツで家庭でも上手に冷凍ができます。・少しずつラップに包んで保存袋輪切りのものはそのまま保存袋に入れても良いのですが、いちょう切りとスティック状のものは切断面が多く乾燥しやすいため、小分けにしてラップでまとめてから、保存袋に入れるようにしましょう。保存袋に入れるときも、さつまいもが重ならないように入れましょう。少しずつラップに包んでおくことで、使いたい量を使いたい分だけ使えるので便利ですよね。・解凍せずに調理可能カットして冷凍したさつまいもは、解凍せずにそのまま調理できます。解凍するという調理工程が1つ減るだけでも料理の負担が軽くなるので嬉しいですね。凍ったまま調理をすることで変色を防いだり、煮崩れを防いだりする効果があります。また、大学芋などの揚げ物に使った場合には、芋特有の「ほくほく」とした食感が保てますよ。■さつまいもは品種いろいろ世界には、3,000〜4,000種ものさつまいもがあることを知っていますか?日本で栽培されているのはそのうち数十種類と言われています。代表的な品種だと「紅あずま」や「鳴門金時」があげられますが、近年は「安納芋」が登場したことにより糖度の高い「蜜芋」と呼ばれる甘いさつまいもが続々と登場しています。さつまいもの品種によってそれぞれ特徴があり、食感や味、用途なども変わってくるので、覚えておくと便利ですよ。・ねっとりとしたタイプねっとりとしたタイプは冷めてもかたくなりにくい特徴があり、焼き芋や冷凍焼き芋におすすめです。糖度も高く、水分量の多さからねっとりとした食感になっています。甘さが強いため、スイートポテトなどスイーツに使われることの多いタイプです。代表的な品種紅まさり:香りがよく、甘味の強い味わい。しっとりなめらかな食感が特徴。安納芋:非常に高い糖度とねっとりとした食感。水分が多く、加熱するとクリームの様な粘質になる。蜜芋ブームの火付け役にもなった品種。シルクスイート:名前の通りシルクのようななめらかさと、後味がすっきりとした甘さが特徴。スーパーにもあまり出回らないレアな品種。・ホクホクとしたタイプ一般的なさつまいもと呼ばれて想像するのがこのタイプではないでしょうか。さつまいもらしいホクホクとした食感でねっとりタイプとは違い、冷めるとかたくなりやすいのが特徴です。天ぷらや大学芋に使えるオールマイティなタイプのさつまいもです。代表的な品種紅あずま:関東で多く栽培されている品種。繊維質が少なくホクホクとした食感で甘味が強いのが特徴です。鳴門金時:西日本のさつまいもといえばこの品種。柔らかい甘味と粉質のホクホクとした食感が特徴です。・ねっとりとホクホクの中間タイプ中間タイプは、ねっとりとしたタイプとホクホクとしたタイプの良いところを取ったタイプです。ねっとり系の甘さも欲しいけど、昔ながらのホクホクとした食感も食べたいという方にはこのタイプがおすすめです。代表的な品種紅はるか:最近登場した新しめの品種。すっきりとした強い甘味と、ねっとりとした食感の中にホクホクを残した食感です。高系14号:甘味が強く粉質のホクホク感とねっとり感を兼ね備えています。ペーストにも使えます。■さつまいもを上手に保存しておいしく食べよう今までさつまいもの正しい保存の仕方を知らず、とりあえずそのまま冷蔵庫に入れていた方や、そのまま常温に置いていた方は、今回ご紹介したいずれかの保存方法を試してみてはいかがでしょうか?常温で正しい保存をすれば1ヶ月、長ければ半年も保存できます。長期保存が可能な保存食としての魅力だけでなく、収穫してから天日干しや数日ねかせることによって、甘味が増したり食感が変わるというのもとてもおもしろい特徴ですよね。みなさんもさつまいもを上手に保存しておいしく食べましょう。 ▼サツマイモを使ったレシピ
2021年03月04日家庭料理として馴染みのあるじゃがいも。カレーや肉じゃが、コロッケやポテトサラダなど、おいしい上にどんな料理にも使えてとても便利ですよね。レパートリーが豊富で年中リーズナブルに手に入ることから、常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。ただ、早く使わないと芽が出てしまったり、冷凍時にパサパサ、ふにゃふにゃになってしまったりなど、保存方法に苦労した方も少なくないはず。そこで今回は、料理にも使いやすく、おいしさをキープした保存方法と、オススメのレシピをいくつかご紹介します!■生のじゃがいもをカットして冷凍生のじゃがいもは、冷凍するとふにゃふにゃになると一般的に言われることが多いですよね。しかし、コツを掴めばおいしく保存することができます。また、用途に応じてあらかじめカットをして冷凍しておけば、調理時の手間と時間が大幅に削減することができます。使う際にわざわざ解凍する必要もなく、ほかの食材と一緒に加熱調理できるのが嬉しいポイントです。特に、お仕事帰りや予定がおしてしまった日などの忙しい日に大活躍してくれるでしょう。ではその冷凍方法見ていきましょう。・皮をむいてカットまずはいつも通り皮をむき、芽をとります。次に調理しやすいかたちにカットするのですが、ここでは、よく使うかたち、かつ火が通りやすい大きさにカットするとより便利です。煮込み料理用にくし切り、味噌汁用に半月切りやイチョウ切り、炒め物用に細切りなど、ざっくりと用途を決めておくと、のちのち使い勝手が良いですよ。・水にさらして水気を取るカットしたじゃがいもは、ボウルなどに入れてたっぷりの水にさらします。水にさらすことで、アク抜きや変色防止、じゃがいも同士をくっつきにくくするなどの効果が期待できます。さらす時間はお好みで変えても構いませんが、5分〜10分を目安にすると良いでしょう。ただしあまり長い時間さらしすぎないように気をつけてくださいね。・保存袋に入れて冷凍水気をキッチンペーパーでしっかりと拭きとり、密閉できる保存袋に入れます。このとき、じゃがいも同士が重ならないように入れ、空気はきっちり抜きましょう。・保存可能期間冷凍にしたじゃがいもは約一ヶ月で使い切るのが理想です。あまり長い期間冷凍保存してしまうと水分量が少なくなるなどして味に影響がでることがあります。早めに使う分は冷暗所保存にし、一ヶ月で使い切ることができる量を冷凍するのがオススメです。■生のじゃがいもを丸ごと冷凍丸ごと保存!?と驚かれるかもしれませんが、保存方法と解凍方法を工夫すれば、丸ごと冷凍もできちゃいます!そもそも、じゃがいもを常温で保存すると芽が出てくるため、管理の方法や食べても大丈夫かどうかの判断が難しいですよね。この点は、冷凍前に不安を解消しましょう!また、じゃがいもの皮は栄養素が豊富に含まれているので、丸ごと保存するときには皮も一緒に保存したいところ。手順は以下の通りです。・洗って水気を取るまずはじゃがいもを綺麗に洗い、ペーパータオルで水気を拭き取ります。土が中々落ちない場合は、数分じゃがいもを水に浸してから流水で洗うと土が落ちやすくなります。特に皮ごと保存する場合はきれいに汚れを落としましょう。・芽をきれいに取り除く綺麗に洗ったら、刃元の角にある包丁のあごで芽をえぐり取ります。包丁を使うのが苦手な方は、ピーラーの側面についている突起を利用しましょう。芽が残らないように、すべて取り除いて下さいね。・ラップで包んでフリーザーバッグへじゃがいもを1つずつラップで包み、密閉できる保存袋へ入れます。ラップで包むときは、水気をしっかりと拭き取り、なるべく空気が入らないようにぴったりと包んでくださいね。・冷凍庫の奥に入れるフリーザーバックなどの保存袋に入れたら、冷凍庫へ。おいしく保存するポイントは、冷凍庫の「奥」に保存すること!冷凍庫の奥は比較的、温度の変化が少ないので、一定の温度で保存することができます。手前だと冷凍庫の開け閉めによって、温度が変化しやすくなっています。せっかく冷凍保存するのであれば、奥に保存しましょう。・保存可能期間丸ごと冷凍した場合は約4ヶ月保存できます。このように長期保存が可能ですが、風味が落ちる可能性も0ではないので、計画的に使いきりましょう。■じゃがいもをマッシュして冷凍潰した状態の「マッシュポテト」なら、加熱後の冷凍でも食感を損なわず保存できるのでオススメ。また、マッシュすることで使い道は無限大と言えます。コロッケなどのメイン料理や、ポテトサラダなど、もう一品ほしいときにも活躍してくれますね。使うときに潰す手間も省けるので、休日にやって保存しておくと便利です。・茹でるか電子レンジで蒸してマッシュじゃがいもの皮をむき、小さめにカットします。小さめにカットすることで火が通りやすく、マッシュしやすいので、一口大ほどを目安に切ると良いかもしれませんね。カットしたじゃがいもは鍋に入れて茹でるか、電子レンジで蒸します。茹でる場合は水に栄養が流れていく可能性もあるため、手軽で栄養を逃しにくい電子レンジがオススメです!茹でる場合は6分〜8分、電子レンジを使用する場合は500wで5〜6分を目安に加熱します。竹串でスッと通るまでじゃがいもに火を通し、加熱が十分でなければ30秒ずつ足していくなどして調整すると良いでしょう。・バターや牛乳、マヨネーズを混ぜるとおいしい火を通したじゃがいもは、熱いうちにマッシャーなどで潰します。このとき、バター・牛乳・マヨネーズなどを少々混ぜておくと、解凍後もなめらかなおいしさを持続することができます!解凍してすぐもう一品を作りたいときにも、おいしさが維持できているだけで味付けがシンプルでも十分おいしく仕上がります。柔らかめになるように足しておくと、ポタージュにする時にも使いやすいですよ。お家にあるものを混ぜるだけなので、試さない手はないですね!・完全に冷ますしっかり潰してなめらかになったら、熱をとります。ここで完全に冷ますことで、温度差による水滴の発生や、水滴によるカビの発生などを防ぐことができます。また冷凍する場合は特に、熱いまま冷凍庫に入れてしまうと冷凍庫の温度が上がってしまい、ほかの食材の傷みに影響を与える可能性があります。おいしく保存するためにも、十分に冷ましてから保存用袋などに入れましょう。・小分けにして冷凍熱が取れたら1回ごとに使いやすい量をラップで小分けにし、ジッパー付きの保存袋に入れます。おいしさを持続させるためにも、ラップで包む際や保存袋の空気は抜いておきましょう。また、冷凍するときは急速冷凍がオススメです。急速に冷凍されることで旨味をギュッと閉じ込めることができます。金属製のバットなどに、じゃがいもが入った保存袋をのせて冷凍庫に入れると簡単に急速冷凍ができますよ。保存期間は約一ヶ月です。 ■冷凍じゃがいもの解凍方法冷凍したじゃがいもをおいしく食べるには、解凍の仕方も大切です。できるだけ手軽に、おいしさを損なわずに解凍したいですよね。ご紹介した冷凍方法に沿って、オススメの解凍方法もご紹介します。・ラップに包んだまま電子レンジ冷凍したじゃがいもを解凍するときは、電子レンジが大活躍してくれます。ラップに包んだ状態のまま解凍キーでセットするのが最も便利でしょう。切ったじゃがいもの解凍方法生のままカットしたじゃがいもは、火を通したときに型崩れしやすいのが特徴。自然解凍は避けて、凍った状態で使用するのがオススメです。丸ごとじゃがいもの解凍方法丸ごと冷凍したじゃがいもを解凍する際は、ラップに包んだままレンジで加熱します。1個あたり電子レンジ600wで3分ほど加熱したあと、ひっくり返して更に3分ほど加熱。300wくらいまでワット数を落とせるレンジをお持ちの方は、ワット数を下げて5分ほど更にじっくり加熱すると、甘味がより引き立っておいしく召し上がれますよ。マッシュしたじゃがいもの解凍方法マッシュしたじゃがいもの解凍は、短い時間で行うのがコツです。自然解凍も可能ですが、短時間で解凍することで、水分が多く出てしまうのを防ぐことができます。電子レンジでの加熱か、凍った状態でそのまま使用するのが良いでしょう。ちなみに、凍った状態で使いやすい調理例が、ポタージュです。鍋で加熱した牛乳にコンソメなどで味をつけ、凍った状態のじゃがいもを鍋の中で溶かせば簡単にできあがり!・丸ごとなら解凍後に切るじゃがいも丸ごとを調理するとき、丸々調理するケースもあるかとは思いますが、丸ごと使用しない場合も多いはず。丸ごと冷凍したじゃがいもを切りたい場合は、しっかり解凍してから切りましょう。解凍直後だと熱いので注意が必要です。 ■冷凍じゃがいもはどう調理する?いくつかの冷凍方法、解凍方法をご紹介してきましたが、冷凍したじゃがいもを実際どのように使い分けると良いのでしょうか?・生なら『カレー』や『スープ』に生で冷凍したじゃがいもは、カレーやスープ、煮物に最適!冷凍時に乱切りにしておけば凍ったまま使えますし、時短にもなってとても便利です!カットして冷凍保存した生のじゃがいもは、火が通りやすく煮崩れしやすいのが特徴です。最初から鍋に入れず、後半で凍ったまま鍋に投入して火を通すと良いでしょう。竹串をじゃがいもに通して、しっかり火が通っているかどうかの確認も忘れずに行って下さいね。・マッシュなら『コロッケ』や『サラダ』にマッシュして冷凍したじゃがいもは、コロッケやポテトサラダに使うのがオススメです。一から準備すると時間を要するコロッケも、あらかじめ冷凍したじゃがいもを使えば仕事帰りでもパパッとメインおかずになってくれます。あと一品欲しい!というときには、きゅうりやハムと混ぜてポテトサラダにするといいですよ。冷凍する際にマヨネーズも混ぜておけば、あとは塩胡椒するだけであっという間に絶品サラダに!■じゃがいもを冷凍すると変色しない?黒や緑、ピンク色などに変色してしまったじゃがいも。買ってきたばかりの場合も食べていいものか不安になりますよね。そもそもなぜ色が変わりのでしょう。理由がわかれば、どうしたら変色を防ぐことができるのかわかりますよね。・じゃがいもが変色するワケ黒色や紫色への変色じゃがいもを買ってしばらくしたあとや、切って保存しておくと、だんだん黒や紫色に色が変化しますよね。これは空気が触れたときの酸化が原因です。じゃがいもに含まれているチロシンというアミノ酸の一種が、空気と触れ合うことによってメラニンという物質が発生して変色します。人も、日焼けするとメラニンが発生してシミやそばかすができることがほとんどですが、じゃがいももメラニンによって色が変化するんですね。急に黒や紫に変化するのではなく、ピンク、赤褐色、茶色、黒色といった順に変化が見られることが多いそう。ただ、黒色や紫色に変色した場合は、その変色した部分を切り捨てれば食べても問題ありません。食べても大丈夫か不安という方は、変色した部分より大きく切り取って使うと良いかもしれませんね。緑色への変色は注意緑色に変色した場合は注意が必要です。緑色に変色している部分は有毒物質が含まれている可能性が高く、食中毒を起こす場合があります。有毒物質はチャコニンやソラニンと呼ばれる物質だそう。これらは熱にも強いため、調理時に火を通しても、体調不良の症状が現れることがあるそうです。特に子どもが口にしてしまうと命の危険も潜んでいるようなので、十分注意が必要です。特徴としては、渋みや苦味、えぐみといった味を感じられるそうなので、異常を感じたら食べるのは避けましょう。ではなぜ緑色に変色してしまうのでしょうか。実はじゃがいもは、毒素を含む緑色の部分があることによって、動物などの外敵から身を守ろうとしているのだそうです。野菜にもこのようなはたらきがあることに驚きですよね。もし緑色に変色したじゃがいもを大量に食べてしまったり異変があったときは、早い段階で病院に行きましょう。・冷凍すると変色は進まない変色を避ける方法の1つが、冷凍保存です。空気に触れることが変色の大きな要因なので、冷凍することによって防ぐことができます。ほかにも、じゃがいもが浸るくらいの水につける、酢水につけるなどの方法も変色防止への効果が期待できます。いずれにせよ、酸化させない、空気に触れさせないというのが大切になってきます。水や酢水につける場合も、栄養素が液体は流れてしまう可能性があるので早めに食べきるのが望ましいでしょう。早めに使いきれないときは冷凍保存も活用すると良さそうですね。■冷凍じゃがいものおすすめレシピせっかく冷凍したなら冷凍しっぱなしにせず、劣化する前においしく食べたいですよね!そこで、冷凍じゃがいもを使って簡単に作れるレシピをご紹介します。・じゃがバタコーン材料(2人分)ジャガイモ(男爵)2個・水200ml・塩適量トウモロコシ(生)1本バター10gドライパセリ適量粗びき黒コショウ少々下準備ジャガイモは皮をむき、ひとくち大に切って水に放つ。トウモロコシは包丁で実を削ぐ。作り方手順1:鍋に水気をきったジャガイモを入れて水を注ぎ、塩を加えて中火にかける。煮たったら弱火にし、鍋に蓋をして蒸し煮にする手順2:竹串がスッと通る位まで柔らかくなったらトウモロコシを加え、強火にして時々混ぜ、煮汁が少なくなったらバターを加えて火を止める手順3:ドライパセリを全体にからめて器に盛り、粗びき黒コショウを振るコーンではなく、グリルしたベーコンをのせるのもオススメ!■じゃがいもの常温保存方法冷凍で長期保存ができるのは、忙しい生活の中だととてもありがたいですよね。とは言っても、やはりじゃがいもを1番おいしい状態で保存できるのは常温保存です。常温保存で長く保存できる方法をお伝えします。・段ボールに入れ冷暗所へまず湿気や乾燥から守るために段ボールに新聞紙を敷き、そこにじゃがいもを入れます。さらにその上から新聞紙で覆い、風通しが良く、涼しい場所で保管するのがベストです。段ボールにいれて冷暗所で常温保存、これはじゃがいもを保存するにあたって基本的な方法です。ぜひ適切な方法で試してみて下さいね。・りんごを一緒に入れるとよい?より長期保存を実現するには、段ボールの中にりんごを入れるのがオススメです。じゃがいもとりんご!?と思うかもしれませんが、りんごから出るエチレンガスは、じゃがいもの発芽を抑えてくれるはたらきをすると言われています。じゃがいもの芽の部分は有毒ですし、あまりにも芽が出ていると食べても大丈夫なのだろうかと不安になりますよね。下処理の時点で取り除けばすればもちろん食べれるのですが、発芽を抑制できれば、そういった不安も最小限に抑えつつ長期保存ができるのでより安心です。・常温保存可能な期間風通しが良く湿気や乾燥を防いだ状態で保存できれば、約4ヶ月は保存可能です。食料庫などの保管場所がないマンションや賃貸の場合は保存場所に困ることもあるはず。そういった方は、玄関の近くや廊下などの涼しい場所に置いておくと良いかもしれませんね。日差しが当たるところは避けましょう。■じゃがいもの冷蔵保存方法冷蔵庫の中は乾燥しやすい環境です。そのため、じゃがいもを冷蔵庫に入れることで、いい状態にキープできなかったという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし実は、時期や適切な方法で保存ができれば冷蔵庫でもおいしさを保ったまま保存が可能なのです!・夏場は冷蔵がおすすめ夏場の常温保存は、気温が上がって芽が出やすくなってしまうため、あまりオススメではありません。涼しい状態をキープできる場所が確保できる場合は問題ありませんが、外出時などは冷房を切り換気もできないため、室内の気温は上がりやすいもの。夏場だけは冷蔵保存するなど、季節によって常温保存と使い分けるのもいいですね。・1ヶ月で使い切れるなら冷蔵1ヶ月で使い切ることができるのであれば、冷蔵保存でも問題ありません。ただし、早めに使うようにしましょう。冷蔵庫での保存は、低温で傷む可能性が非常に高く、また乾燥でしわしわになりやすいです。温暖な気候で育った食材を温度の低い場所で保存すると、逆に腐ってしまいます。じゃがいもの場合は、中身の色が変化したり、空洞になったりする可能性もあるそう!・キッチンペーパーで包みビニール袋へそれではどのように冷蔵保存すればよいのでしょうか。じゃがいもは湿気や乾燥に弱い食材のため、湿気や乾燥から守ることが大前提です。それにくわえて、冷蔵保存をする際は、じゃがいもが冷えすぎないようにするのも大切です。そこで、一つ一つをキッチンペーパーで包み、ビニール袋へ入れて口を軽く閉じて保存しましょう。ここで完全に口を閉じてしまうと返って湿気が中に溜まりやすくなってしまうため、軽く縛るのがポイントです。また、じゃがいもを包むときはキッチンペーパーではなく、新聞紙でも代用可能です。・野菜室に入れる温度は冷蔵庫より野菜室の方が高めに設定されていることが多いため、じゃがいもの保存には冷蔵庫ではなく野菜室の方が適していると言われています。低温の環境だと、冷えすぎで、でんぷんが糖へと変化し、本来の風味が損なわれることが多くあるようです。野菜室での保存の場合も、湿気や乾燥を防ぐためにキッチンペーパーやビニール袋を使用して、保存方法の工夫が必要です。・冷蔵保存可能な期間じゃがいもの冷蔵保存期間は、約3ヶ月です。冷蔵庫でも野菜室でも保存期間は変わりませんが、どちらにせよ湿気や乾燥で風味が落ちてしまったり、低温でホクホク感が薄れてしまったり、シワになってりまうこともあるので、早めに使うことが望ましいと言えます。■新じゃがいもは『食べ切る』が基本3月〜6月に多く出回る新じゃがいも。通常のじゃがいもとは違った良さがあるので、おすすめの調理の仕方や保存方法も少し異なります。それぞれの特徴をいかして扱えると理想ですよね!そこで新じゃがいもの特徴などをお伝えしていきます。・新じゃがいもの特徴通常のじゃがいもは、皮が硬く、でんぷんの量が多いのが特徴です。食べるとホクホク感を感じることができるので、その食感がお好みな方もきっと多いのではないでしょうか?一方で新じゃがいもは、通常のじゃがいもと比べると、小粒なものが多く出回っています。水分量が多い、香りが良い、皮が薄くやわらかいといった特徴があります。そのため、みずみずしく甘味があります。皮ごと食べられるという点も嬉しいですね。・新じゃがいもの調理方法新じゃがいもは水分量が多く、皮が薄く柔らかいのが特徴であると述べました。そのため基本的には皮付きのまま調理できます。下処理の仕方表面の汚れを落とすために水洗いをすると、皮がむけてしまう可能性があるので強く擦りすぎないようにしましょう。特にブラシなどを使用する際は強い力を加えず、新じゃがいもに軽くあてて表面についている汚れを取り除きます。基本的には、皮がついたまま茹でるのがオススメです。元々水分が多いので、茹でることで水っぽくなりすぎないようにするためです。もし皮は食べないというときでも、茹でたあとに皮をむくのが良いでしょう。丸ごとラップをして電子レンジで加熱しても構いません。向き不向きの料理新じゃがいもは丸々調理するのにぴったりです。例として、揚げ煮やじゃがバターなどが挙げられます。また水分が多く含まれているため、加熱中に形が崩れにくく、炒め物にも向いていると言えます。型崩れしにくいのは調理する上で大きなメリットですね。しかしその反面、味がしみにくいという特徴があります、そのため、カレーや肉じゃがなど比較的長い時間煮込むような料理にはあまり適していません。また、通年で出回っているじゃがいもに比べてでんぷんが含まれている量は少なめなので、コロッケやポテトサラダにはあまりオススメではありません。でんぷん質が少ないことでホクホク感があまりなく、水っぽくなってしまう可能性が高いためです。・1週間以内に食べ切る水分量が多いことで、傷むスピードが早いのも新じゃがいもの特徴です。手に入ったら1週間を目安に食べ切りましょう。水々しさを楽しむためにも、早めに食べるとより良いですね。ではどのように保存すれば良いのでしょうか。新じゃがいもは湿気や直射日光に弱いため、常温保存を基本としましょう。特に直射日光が当たると発芽や緑色への変色へと促進してしまうので、日光が当たりやすい場所では保存しないようにしてくださいね。■長くおいしくじゃがいもをうまく使いこなそう!今回は、じゃがいものおいしい保存方法とレシピについてご紹介しました。保存方法によってはふにゃふにゃで味が落ちてしまうというイメージを持たれている方も、ぜひ試してみてくださいね。じゃがいもを下処理して保存することで、長期保存と毎日の食事作りの時短に繋がりますよ。それぞれの保存方法にあったレシピで調理するのがポイントです。手間を減らし、おいしく、無駄なく、常備野菜の代表であるじゃがいもで、家族が喜ぶ料理を食卓に並べましょう!《参考》・ 農林水産省「ジャガイモによる食中毒を予防するために」
2021年03月03日寒くなってくると、柔らかく煮込まれた甘くておいしい「かぶ」が恋しくなってきます。しかし、案外かぶは足の早い野菜です。冷蔵庫に放置しておくと、あっという間に残念なことに…。そんなことのないように賢く保存する方法やおすすめのレシピをご紹介します。■かぶを冷蔵保存する方法スーパーなどで売られているかぶは、葉付きのものが多いですよね。かぶは、根だけでなく葉にも栄養がたっぷり含まれているので、捨てるところがありません! どちらもおいしく食べられるようにしっかり保存しましょう。・根と葉に分けるまず、「根」と「葉」に切り分けます。そうしないと、葉が根の養分と水分をどんどん吸い上げて、根がおいしくなくなってしまいます。買ってきてすぐ、新鮮なうちに行いましょう。これは、かぶに限らず葉付きで売られている大根なども同じことがいえます。・葉はペーパーに包んで保存袋へ切り分けた葉は、軽く洗って水で湿らせたキッチンペーパー や新聞紙などで包んで乾燥を防ぎましょう。さらに、それをポリ袋などの密閉できる保存袋に入れて、野菜室で保存します。しかし、葉は痛みやすいので、生で食べる場合はできるだけ早く食べ切ることをおすすめします。もし、食べ切れなさそうなら、保存方法を冷蔵から冷凍にきりかえることも視野に入れてみてください。・葉は立てて保存そして、保存袋に入れた葉は、空の牛乳パックやペットボトルを使って立てて保存すると、保存性が高まります。野菜を保存するとき、その野菜がどう畑に生えていたかを思い出すといいヒントになります。それというのも、野菜は収穫後も生きて成長し続けています。きゅうりや大根も縦に大きくなる野菜ですよね? なので、その成長を妨げてしまうと、余計なエネルギーを消費してしまい、養分が減ってしまいます。かぶの葉も上へ上へと縦に育つ野菜なので、立てて保存するのは理にかなってるんです。・根は1つずつペーパーに包む切り分けた根は、葉と同じく水で湿らせたキッチンペーパー や新聞紙などでひとつひとつ包んでください。そして、保存袋に入れて冷蔵庫で保管しましょう。生のままのかぶを保存するのに適した温度は0℃なので、野菜室が最適です。■かぶを冷凍保存する方法前述では冷蔵保存を紹介しましたが、冷凍保存をすればさらに長期間おいしく食べられます。基本的に、どの食材でも冷凍するときは水分が大敵なので、水気をしっかり拭き取ったり、塩揉みしたりするなどひと工夫加えることで、保存性が高まります。一般的には、冷凍すると細胞が壊れ食感が悪くなってしまいますが、かぶの場合はそれをメリットに変えることも可能です!・葉は小分けにしてラップで包む葉は、3〜4cmのざく切りにしてから、使いやすい分量ごとにラップで包み、冷凍可能な保存袋に入れて冷凍庫で保管しましょう。生のままでも保存できますが、下茹でもしくは塩揉みしてから冷凍すれば、さらに劣化のスピードを遅くすることができます。・葉は解凍せず調理可能使うときは、解凍せずそのまま料理に加えましょう。へたに解凍してしまうと、水っぽい仕上がりになってしまうので注意が必要です。・根は切ってから保存袋へ根も、くし切りや輪切りなど食べやすい大きさに切ってから冷凍します。また、すりおろした状態でも冷凍することが可能です。大きめに切った場合は固めの塩茹で、薄く切った場合は塩揉みをしておきましょう。・根は『解凍なし』か『自然解凍』根の部分は煮込み料理などに使われることが多いかと思いますが、冷凍したかぶの根は、長く煮込まなくても簡単に柔らかくなるので時短になります! また、すりおろして冷凍したものは、自然解凍してポン酢などで和えてもおいしく食べられますよ。■かぶの保存期間冷蔵でも冷凍でも、おいしいうちに食べ切ることが大切です。保存袋などに日付を書いておくなり、スケジュール帳に書き込むなりして管理しておくと、うっかり食べ物をダメにしてしまうことも防げます。・冷蔵保存できる期間根は1週間、葉は2〜3日ほどです。これは根と葉を切り分けた場合で、もし切り分けず丸のままだとさらに短くなってしまいます。・冷凍保存できる期間根も葉も1ヶ月ほどです。食感にこだわらなければ、圧倒的に冷凍保存の方が長く保存ができるので、おすすめです。すでに切ってあったり下茹でしてあれば、料理の手間も省けますよね。■かぶを保存するのに皮はむく?かぶの皮のすぐ下は繊維質が多く、むかずに食べるとやや食感が悪いです。また、苦味もあるため、せっかくのかぶの甘い味を台無しにしてしまうなんてことも…。しかし、かぶの皮には、アミラーゼといって消化を助けるはたらきのある成分が多く含まれているため、食べずに捨ててしまうのはもったいないんです。かぶの大きさや料理に合わせて、皮をむくかむかないか選択しましょう。・大きめのかぶの皮はむくかぶは、大きければ大きいほど皮が固いです。また、皮の近くには筋が多く、柔らかく煮ても食感が悪くなってしまうため、煮物などのレシピではむくのがよしとされていることが多いです。むくときは、包丁を使って分厚くむきましょう。・小さめならむかない小さめのかぶは、皮をむいて煮込んでしまうと、グズグズになってしまいます。なので、煮崩れを防ぐためにも皮はむかずに調理しましょう。葉の付け根も少し残しておくと、葉の緑色が加わり色鮮やかでかぶらしい見た目になります。この場合は、爪楊枝などを使って、しっかり根本の土や汚れをきれいに洗いましょう。・すり下ろす場合はむかない皮をむく1番の理由は、皮のすぐ下の繊維質が食感を悪くするためなので、すり下ろす場合は皮をむかなくても大丈夫です。むしろむかないほうが、アミラーゼも効率よく摂取することができます。・むいた皮は漬物に厚くむいた皮は、浅漬けにしたりポン酢漬けにしたりして漬物にしてあげると、ちょっとしたごはんのお供になります。また、かぶの皮からはおいしいだしが出るので、ほかの野菜の皮や芯などと一緒に水から煮込んでスープの素として利用すればとってもエコですね。■新鮮なかぶの選び方と栄養小かぶなどは季節問わずスーパーなどに並んでいますが、かぶの本来の旬は、3〜5月と10〜11月です。春物は柔らかいので生食に、秋物は甘みが強いので煮込み料理にそれぞれ向いています。また、根と葉では含まれている栄養が違うので、それも合わせてご紹介します。・おいしいかぶを見極める方法根はツヤがありずっしりと重くきれいな丸いかたちで、葉は左右対称で黄色などに退色していないものが、新鮮な証です。葉の付け根が萎びていたり、根の部分にシワがあったりするものは、収穫後から時間が経ってる可能性があるので避けましょう。・根と葉の栄養の違い前述でご紹介したとおり、根(とくに皮)には、アミラーゼという消化酵素が含まれています。一方の葉には、βカロテンやビタミンC、カルシウム、カリウム、葉酸などが豊富に含まれており、根より栄養価が高いといえるでしょう。・葉も捨てずに食べよう根にばかりに注目がいきがちのかぶですが、葉がこんなに栄養豊富なら、食べなきゃ損ですよね。サッと下茹でをして灰汁抜きをして、炒めてふりかけにしたり、煮ておひたしにしたりすれば、おいしく食べられるので捨てないでくださいね。■日持ちするかぶの保存レシピお漬物にしておいしく日持ちさせることもできますが、もう少し手間を加えれば、プラス1品のおかずに早変わり!常備菜として仕込んでおけば、毎日のごはんの支度も楽できますよ。常備菜をつくるときは、清潔な保存容器で保存するように心がけましょう。・カブと大葉の梅肉和え材料(2人分)カブ1個・塩少々大葉2枚・作り置き甘酢大さじ1/2・梅干し1/2~1個・砂糖小さじ1・みりん少々・しょうゆ少々下準備カブは葉を切り落として皮をむき、縦半分に切って薄い半月切りにする。葉は適量をきれいに水洗いして塩ゆでする。水に取って粗熱が取れたら水気を絞り、粗く刻む。大葉は軸を切り落とし、縦半分に切ってさらに細切りにし、水に放って水気を絞る。<合わせ梅肉>の梅干しは種を取り出し、包丁でペースト状になるまで梅肉を叩いてボウルに入れ、他の材料を加えて混ぜ合わせる。作り方手順1:ビニール袋にカブ、塩を入れ、袋に空気を入れて口を縛るように持ち、袋を振って全体に塩をからめる手順2:空気を抜き、口を縛って10分くらい置き、水気が出てきたら水気をしっかり絞る手順3:<合わせ梅肉>のボウルに(2)のカブ、カブの葉、大葉を加え、サッと合わせて器に盛るさっぱりとした味なので、照り焼きや蒲焼など甘辛いタレのおかずの副菜にピッタリですね。・カブの葉のオイスター炒め材料(2人分)カブの葉1~2個分ショウガ(せん切り)1/2片分オイスターソース小さじ1.5塩コショウ少々サラダ油小さじ1.5下準備カブの葉は長さ3~4cmに切る。作り方手順1:フライパンにサラダ油を強火で熱し、ショウガ、カブの葉を加えて炒め合わせる手順2:全体に炒められたら塩コショウを軽く振り、オイスターソースを加えてからめながら炒め合わせ、器に盛る葉には水溶性の栄養も含まれているので、加熱は最小限にとどめ、おだしごと食べましょう!■かぶは捨てるところナシ!かぶは、根も葉はもちろん皮もおいしく食べられる野菜なんですね。その両方をおいしく食べるためには、新鮮なかぶを選ぶことと正しい保存方法で保存することが大切なのがおわかりいただけたでしょうか。甘くて柔らかくなるかぶは、離乳食にもピッタリです。家族みんなでかぶを楽しみましょう。さいごに、もしかぶがこうなってしまっていたら、食べないでくださいね。葉が変色して粘り気がある根の中まで変色している水分が抜けてふにゃふにゃ茶色汁が出ている生ゴミのような匂いがするとくに、暑くなる夏場は注意が必要なので、気をつけましょう。《参考》 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
2021年02月28日もやしは安くて、使い勝手の良い野菜ですよね。もやし独特のしゃきしゃきした食感があり、低カロリーなのでダイエットにも役立つ食材です。唯一の欠点と言えば、保存期間が短く痛みやすい点でしょう。しかし、もやしを毎回買うのは手間ですし、できるだけ長く新鮮なまま保存したいですよね。そこで今回は、もやしのしゃきしゃきした食感を保ちながら、新鮮なまま長期間保存する方法をご紹介します。もやしの選び方や、覚えておきたい豆知識についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。■もやしは傷みやすい食材大前提として、もやしは傷みやすい食材です。もやしを保存しておける期間は特に短く、すぐに劣化をしてしまいます。水っぽくなり、腐らせてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。ここでは、もやしの賞味期限と、なぜそこまで傷みやすいのか、その原因について見ていきましょう。・賞味期限もやしの賞味期限は、長くても2〜3日と驚くほど短いです。実際に、スーパーで売られているもやしの賞味期限も、購入した翌日か翌々日とされている場合がほとんどですよね。中には、賞味期限が当日に設定されている場合もあります。まだ賞味期限は過ぎていないのに食感が悪い…というような経験もあるかもしれません。そのくらい、もやしは劣化が早い食材なんですね。では、なぜもやしの賞味期限はそこまで早く、すぐに劣化をしてしまうのでしょうか。続いては、その原因を見ていきましょう。・傷みやすい原因もやしが傷みやすいのは、まだ完璧に成長しきっていないからです。キャベツや人参などもやし以外の野菜は、実が成熟した段階で収穫されますよね。しかし、もやしの場合は、まだ成熟していない成長段階の発芽を収穫しているため、温度変化や細菌など外部からの影響に弱いのです。また、もやしが傷みやすい原因は、その栽培環境にもあります。もやし以外の野菜であれば、細菌が繁殖しないように薬を使っての殺菌作業を行いますが、もやしにはその殺菌作業ができません。もやしにあまりに強い殺菌をしてしまうと、成長が止まってしまうためです。もやしは傷みやすい食材だとある程度は割り切り、できるだけ早く消費する意識を持ちましょう。 ■もやしの保存方法【冷蔵】もやしは基本的に冷蔵庫で保存するようにしましょう。もやしを保存するとき大切なのは、できるだけ低い温度で、もやしの呼吸を抑えることです。ここでは、もやしを冷蔵保存する際のポイントや、冷蔵保存できる期間についてお伝えします。・袋に穴をあけてから保存するもやしを袋のまま保存する場合は、数カ所小さい穴を開けるようにしましょう。もやしをそのまま保存しておいたら、袋がパンパンに膨らんでしまった経験があるのではないでしょうか。それは、市販で売られているもやしのほとんどは生きたままの状態なので、絶えず呼吸をしているからです。もやしが呼吸を繰り返すことで、袋の中がパンパンに膨れ上がり水が溜まってしまうため、小さい穴を開けて保存してみてくださいね。・一度湯通ししてから保存するもやしを袋から出して保存する場合は、一度湯通しをしてから保存することをオススメします。上述した通り、もやしを育成する環境では、十分な殺菌ができません。そのため、スーパーで売られているもやしには、細菌が付着している可能性があるのです。細菌が付着した状態で保存をすれば、どんどん繁殖してしまいますよね。一度湯通しをすれば、ほとんどの細菌が死滅し、もやしの鮮度が落ちる速度を抑えることができますよ。・水を注いだ容器に入れて保存するもやしを湯通しする時間がない!というときは、もやしを水に漬けたまま冷蔵保存する方法もあります。もやしが全部漬かるくらいの水を入れて、冷蔵庫に入れておきましょう。もやしを漬けている水は、2日に1回程度を目安に入れ替えるようにしてくださいね。ちなみに、もやしを水に漬けて保存する場合は、ビタミンCなど水溶性の栄養が流れ出る可能性があります。栄養が流れ出る点はデメリットですが、もやしを水に漬けておくだけで、しゃきしゃきした食感を1週間程度は保つことができますよ。・もやしの冷蔵保存期間の目安もやしを冷蔵庫で保存する際は、その保存方法によって保存期間が異なります。袋のままの場合・・・1〜3日袋に穴を開けた場合・・・1〜3日湯通しした場合・・・1〜3日水に浸した場合・・・5〜7日保存できる期間は、基本的に1〜3日以内が目安です。水に浸した場合が一番長い間保存できるので、少し手間はかかりますが、一度試してみてくださいね。■もやしの保存方法【冷凍】もやしは冷蔵保存が基本ですが、もっと長い間保存をしたい場合は、冷凍庫での保存も可能です。冷蔵庫での保存は最長で1週間程度ですが、冷凍保存であれば1ヶ月持たせることもできます。ここでは、もやしを冷凍保存するときの正しいやり方や、冷凍保存をするデメリットについて見ていきましょう。・袋のまま冷凍するもやしを冷凍保存する1つ目の方法は、買ってきた袋のまま保存することです。買い物から帰ってそのまま冷凍庫に入れるだけなので、すごく簡単ですよね。袋のまま冷凍したもやしを使用する際は、解凍をせず冷凍のまま使うようにしましょう。もやしをたくさん買ったけど、使いきれず余ってしまった…というときは、冷蔵保存ではなく、袋のまま冷凍庫で保存することをオススメします。・茹でてから冷凍するもやしを一度サッと茹でてから、保存袋に入れて冷凍する方法もあります。ある程度火を通してあるので、料理につかうときの調理時間を短縮できますよ。もやしを茹でてから冷凍する際は、以下のような手順で保存しましょう。もやしをサッと茹でるキッチンペーパーで水気を拭き取る保存袋に入れて密閉する冷凍庫の中に入れる水気がついたままだと、その水分が固まってしまい使いにくくなってしまいます。少し手間はかかりますが、しっかりと水気を拭き取るようにしてくださいね。・もやしの冷凍保存期間の目安もやしを冷凍保存する場合は、2週間~1ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。冷蔵保存よりは長期間保存できますが、それでも1ヶ月程度が限界です。冷凍をしても徐々に鮮度は落ちてしまうため、できるだけ早く使用するようにしてくださいね。・冷凍もやしの解凍方法冷凍したもやしを調理に使用するときは、実は、解凍する必要がありません。冷凍された状態のまま加熱調理をすれば、もやしをおいしく食べることができますよ。もし1袋の半分だけ使いたい場合は、袋の上から軽く揉み込めば、もやしがバラバラになり必要な量だけ取り出すことも可能です。また、一度解凍されたもやしを、もう一度冷凍庫に入れるのは控えましょう。激しい温度変化により、傷む原因になります。解凍したもやしは、できるだけ早く使い切るようにしてくださいね。・シャキシャキとした食感は損なわれるもやしは冷凍庫でも保存ができ、解凍をする必要もないため、とても便利ですよね。しかし、もやしを冷凍してしまうと、しゃきしゃきした食感が失われるというデメリットがあります。とはいえ、しゃきしゃきした食感が失われるといっても、炒めものや汁物に使用する分にはまったく問題ありません。「もやしを1週間以上使う予定がない…」「もやしをたくさん買いすぎた…」という場合は、冷蔵保存ではなく、冷凍庫に入れて保存をしてみてくださいね。■新鮮なもやしの選び方もやしは、スーパーではよく山積みで売られていますよね。もやしを袋の外から見ても、一見何も変わらないような気もしますが、実は、新鮮なもやしを選ぶためのちょっとしたコツがあるのです。ここでは、新鮮なもやしを選ぶためのコツやポイントについて解説します。・色白でハリがあるまず最初に意識して頂きたいのは、もやしの色とハリ感です。もやしの色ができるだけ真っ白のもの水分が出ていなくてハリがあるもの以上2つの要素を満たすもやしがないか探してみましょう。特に、袋の中に水分が溜まっているものは、鮮度が落ちている可能性があります。もやしを購入する際は、色が白くて、水分が出ていないかを確認してみてくださいね。・パリッとした固い感触もやしの鮮度を見極めるコツは、袋を持ったときの手触り感にもあります。具体的にいえば、もやしの袋を持ったときに、パリッとした固い感じがすれば、新鮮な証拠です。逆に、もやしから水分が出てしまっていると、袋を持ったときに柔らかくなっています。もやしは、できるだけ真っ白で、持ったときに固い感触がするものを選ぶようにしましょう。■もやしの豆知識・生で食べられる?もやしは生で食べられるのか?気になったことがあるのではないでしょうか。結論をいうと、もやしを生で食べるのはオススメできません。というのも、もやしは加熱調理を前提に加工・生産されているためです。それに、もやしを生で食べようとすると、独特の青臭さがあり、おいしく食べることはできません。もやしは2、3分茹でるだけでも火が入りますし、加熱をして食べるようにしてくださいね。・調理する前に洗うべき?もやしは、基本的に水洗いが不要の野菜です。もやしが袋に詰められる際は、清浄な水でしっかりと洗浄されており、衛生管理が徹底されています。しかし、水洗いを絶対にしてはいけないわけではありません。もやしの保存状況によっては、もやし独特の青臭さが強くなっている場合があるため、そのときはサッと水洗いをするようにしましょう。・もやしの種類もやしには大きく分けて3種類があります。「緑豆もやし」「ブラックマッペ」「大豆もやし」です。それぞれの特徴を以下にまとめました。緑豆もやし・・・やや太めの見た目で、クセのない味ブラックマッペ・・・細いのが特徴。しっかりした食感がある大豆もやし・・・豆が付いたまま食べられる。独特の味と食感もやしと一言にいっても、色々な種類がありますね。どのもやしもスーパーで購入することができるので、それぞれを食べ比べてみてはいかがでしょうか。■保存したもやしを使うおすすめレシピ・ナムルナムルは、もやしを使った定番の料理ですよね。時間がないときにもオススメです。材料(2人分)モヤシ1/4袋ニンジン3cm・顆粒チキンスープの素少々・ニンニク(すりおろし)少々・しょうゆ小さじ1/2・ゴマ油小さじ1/2・白ゴマ少々作り方手順1:モヤシは水につけてパリッとさせ、ニンジンは皮をむいて縦細切りにし、モヤシと合わせてザルに上げ、水気をきる手順2:分量外の塩少々を入れた熱湯でモヤシ、ニンジンをサッとゆでて水に取り、粗熱が取れたら水気をしっかり絞る手順3:(2)に<調味料>の材料をすべて加えて混ぜ合わせ、器に盛る・中華サラダ材料(2人分)モヤシ1/2袋ちくわ1本貝われ菜10g・しょうゆ小さじ2・酢小さじ1・砂糖小さじ1・ゴマ油小さじ1・白ゴマ少々下準備モヤシはできれば根を取り、水につけた後、ザルにあけて水気をきる。ちくわは輪切りにする。貝われ菜は根を切り洗い、水気をきる。鍋にモヤシと、モヤシが被るくらいの水を入れ、火にかける。沸騰したらザルにあけ、流水で冷ます。冷えたらしっかり絞る。作り方手順1:<中華ドレッシング>の材料を混ぜる手順2:(1)にモヤシ、ちくわ、貝われ菜を加え、和える。器に盛る・スープもやしは、スープに入れても美味しいですよね。今回は、ピリッとした辛さのうま辛い味噌スープをご紹介します。材料(2人分)モヤシ1/2袋ベーコン1枚だし汁400ml・酒大さじ1・みりん小さじ1.5・塩少々・薄口しょうゆ小さじ1.5ネギ(刻み)大さじ2下準備モヤシはたっぷりの水につけ、パリッとしたら水気をきり、ザク切りにする。ベーコンは細切りにする。作り方手順1:鍋にだし汁を入れて火にかけ、煮たったらモヤシとベーコンを入れ、2~3分煮る手順2:<調味料>の材料を加えて混ぜ、器に注いで刻みネギを散らす・ニラもやしのきんぴらもやし料理といえば、ニラもやしは外せませんよね。材料を切って炒めるだけなので、調理をする時間がないときにもオススメです。材料(2人分)モヤシ1袋ニラ1/2束ショウガ2片サラダ油大さじ2しょうゆ大さじ3一味唐辛子適量作り方手順1:モヤシは洗って水気をよくきっておく。ニラは長さ3cmに切る。ショウガは皮をむいてせん切りにする手順2:フライパンにサラダ油をひいてショウガを炒め、強火にしてモヤシを加えサッと炒め、ニラも加える手順3:最後にしょうゆを鍋肌から加え、お好みで一味唐辛子を加えてザッと混ぜ、器に盛る■もやしを適切に保存しておいしく食べよう!もやしは、1年を通して安く、使い勝手も良い便利な野菜ですよね。保存期間が短い点はデメリットですが、水に浸すなど工夫をすれば、1週間はしゃきしゃきの状態を維持することができます。冷蔵だけでなく冷凍保存も可能なので、適切に保存をして、もやしのおいしさを存分に味わいましょう!《参考》・ もやし生産者協会「もやしの栄養」
2021年02月26日さまざまな食材がおいしくなる季節と言えば、秋ですよね。秋が旬の山菜や魚はとても多いので、食欲の秋とい呼ばれるゆえんになっています。きのこも、秋が旬のイメージが強いでしょう。ただ、きのこは秋だけではなく、年中スーパーで売られており、いつでも低価格で家計に優しい食材です。リーズナブルなだけではなく、実はきのこは低カロリーで食物繊維もたっぷり。健康にも美容にも良い栄養があるので、老若男女問わず食べてほしい食材なのです。そんなきのこですが、実は冷凍した方がいいというのはご存知でしょうか?食材を冷凍するのは保存するためだけでなく、メリットもたくさんあるんですよ。そこで、今回はきのこを冷凍した方がいい理由からレシピまでくわしくご紹介していきたいと思います。これから訪れるきのこの旬の時期を、ぞんぶんに楽しめるようになりますよ!■きのこを冷凍するメリット・栄養価が高まるきのこに含まれる主な栄養素は、ビタミンやミネラル、食物繊維です。冷凍をすると、食材によっては栄養素を損なうものもありますが、きのこの場合は冷凍しても栄養素が落ちないのが大きな特徴です。むしろ冷凍した方が栄養価が高まるともいわれています。その理由は、きのこを冷凍すると中の細胞膜が破壊されてしまうから。細胞膜が破壊されることで、加熱したときに栄養素が溶けだしやすくなるのです。栄養素の溶けだす量は、生のきのこと比べて約3倍以上アップするのだとか!これはぜひ試してみる価値ありですよ。・うま味が増す冷凍することで細胞膜が破壊されると、栄養だけでなくうま味成分もアップするんです。きのこのうま味成分とは、「グアニン酸」「グルタミン酸」「アスパラギン酸」と呼ばれるアミノ酸のこと。こちらも冷凍した方が多く分泌されるといわれています。生と比べると香りや風味がグッと高まり、味も濃く感じられるておいしくめしあがれます。 ■きのこを冷凍するときのコツと注意点きのこを冷凍するにはいくつかの注意しておくことがあります。適切な冷凍保存をしなければ冷凍きのこの品質が落ちてしまうので、しっかりとポイントを押さえておきましょう。・きのこは洗わない野菜は基本的に水でよく洗ってから使用するのが一般的です。しかし、きのこの場合は洗わなくてもOKなんです。むしろ水に触れることで水分を吸ってしまい、水っぽくなってしまいます。きのこは洗わずにそのまま冷凍するようにしましょう。・汚れは拭き取るきのこは洗わずに使用するといいましたが、品物によっては表面に汚れがついていたりすることもあります。そういったときは、キッチンペーパーなどで汚れを拭きとりましょう。乾いたもので拭きとるのが理想ですが、汚れが取れない場合は少しキッチンペーパーを濡らしても拭いても大丈夫です。そのあと、再度乾いたもので水分を拭きとりましょう。・水分は腐る原因になるきのこは、湿気などの水分に弱い食べ物です。水分を含んでしまうと傷んだり腐ったりする原因になります。特に冷凍する場合は、水分を含んだ状態のままだと霜がついて冷凍焼けを引き起こし、おいしさが激減するのです。また、食べたときも風味や損なってしまい味がぼやけてしまうのです。きのこには水分は大敵なので、水気は必ず取り除いてから冷凍するようにしましょう。・生のまま冷凍するきのこは冷凍した方が栄養価もうま味もアップしますが、それは生の状態のまま冷凍したときに限ります。加熱調理したきのこを冷凍しても効果は発揮しませんので生のまま冷凍するのがおすすめです。・急速冷凍で風味をキープ冷凍する場合は、なるべく短時間で冷凍させた方がおいしさをキープすることができます。冷蔵庫に急速冷凍の機能がある方はぜひそちらを使用しましょう。急速冷凍機能がない場合は、アルミバットなどの金属トレーの上に保存用袋に入れたきのこを置くと、通常よりも早く冷凍することができるのでぜひ試してみてくださいね。・すぐ使い切るなら冷蔵するきのこは冷凍の状態のまま調理が可能ですが、やはり生に比べると加熱するのに時間がかかります。きのこも生ものですので、なるべく早く食べるのに越したことはありません。きのこをすぐに使うのでしたら冷凍しなくても冷蔵のまま調理しましょう。もし、使いきれなくて余ったきのこは冷凍するといいですよ。・保存用袋には空気を抜いていれるきのこを冷凍するときは基本的に保存用袋に入れて保管します。その際には、必ず空気をしっかり抜いてから保存するようにしましょう。食材が空気に触れると酸化が進み、雑菌がついたりカビが生えたりする原因になります。保存用袋のジッパーをを3分の1ほど開けて、きのこをなるべく平らにして手で押すようにすると空気が抜けやすくなります。■きのこの種類ごとの冷凍方法と保存期間さて、きのこといってもスーパーで売られているだけでもいろんな種類がありますよね。次はきのこの種類ごとに適切な冷凍保存の方法をまとめてみたのでご覧ください。・しいたけ石づきを切る。軸と傘の部分をわける。大きさが均等になるように薄切りにする。・エリンギ大きいサイズは半分にカットする。大きさが均等になるように薄切りにする。・しめじ石づきを切る。手でしめじをバラバラにほぐす。・まいたけ大きさが均等になるように手でほぐす。・えのき石づきを切る。大きさが均等になるように手でほぐす。・マッシュルーム石づきを切る。大きさが均等になるように薄切りにする。・なめこ真空パックのなめこの場合そのまま保存用袋に入れる。株つきなめこの場合石づきを切る。手でしめじをバラバラにほぐす。■『ミックスきのこ』にして冷凍きのこを1種類ずつ冷凍するのも良いのですが、いろんな種類のきのこを入れて冷凍する「ミックスきのこ」もおすすめなんです。ミックスきのこは、いろんなきのこの味が楽しめてアレンジ料理もしやすいのでご家庭でも重宝できますよ。次はミックスきのこについてくわしくみていきましょう!・ミックスきのこの作り方まずはミックスきのこの作り方についてご紹介します。材料:お好みのきのこ(3~4種類)保存用袋手順きのこをだいたい同じサイズにカットするボウルにカットしたきのこを全ていれて混ぜ合わせる空気を抜いて保存用袋に入れて冷凍庫へきのこは基本的にはどんな種類でもOKです。種類が多い方がそれぞれのきのこのうま味が合わさっておいしくなり、いろんな食感を楽しめるのでおすすめですよ。ポイントは火の通りを均一にするために、だいたい同じサイズにすること。しいたけなど傘と軸があるものは別々にしたり、しめじなど石づきがあるものは切り落として手でほぐしましょう。・えのきやなめこは避けた方が望ましい場合もあるミックスきのこはどんなきのこを使っても作れますが、えのきやなめこは注意が必要です。えのきは細くて火が通りやすいため、ほかのきのこと一緒に加熱すると火を通りすぎることがあります。なめこの場合だと、なめこのぬめりがミックスきのこ全体に行きわたってしまうため、調理の幅が制限されてしまいます。えのきやなめこをミックスきのこにするときは用途をあらかじめ決めておくのが無難です。もしくは、ミックスきのこには入れずに個別で保存して、あとで一緒に調理するのもいいでしょう。・1回分に分けて冷凍冷凍保存するときは、1回分の量で小分けにしておきましょう。冷凍するときのこ同士がくっついてしまう場合があります。量が多かったら、くっついたきのこをほぐすのに手間がかかるのです。その点、1回分に小分けしておけば空気に触れる機会を減らせますし、調理中にくっついたきのこをほぐしていけば手で触れる心配もありません。時短にも衛生面でも小分けにするのは大切な工程になります。・保存可能な期間適切な冷凍保存をしておけば、ミックスきのこは1ヶ月程度保存することができます。食べ忘れのないように保存用袋にはきちんと日付を記入するようにしておきましょう。■冷凍きのこはどう使う?さて、冷凍きのこの作り方や冷凍方法をご紹介しましたが、実際の調理ではどのように使えばいいのでしょうか?次は冷凍きのこの使い方について説明していきますね。・食感が落ちることも基本的に、冷凍きのこを調理しても食感は生のきのこと比べてあまり変わりません。ただし、えのきなど水分量が多い食材の場合は冷凍するとふにゃふにゃとした食感になります。えのきをシャキシャキとした食感で食べたい場合は生のまま調理するといいでしょう。・解凍不要で調理OK冷凍きのこの大きなメリットは、解凍せずに凍ったまま調理ができることです。加熱方法も「焼く」「煮る」「揚げる」「炒める」など、どんな調理でもOK!ご家庭で食べたい気分に合わせて調理ができるので、あらかじめレシピを決めておく必要もなく、いつでも気軽に取り入れられます。・炒め物やスープにプラスする冷凍きのこを料理にちょい足しするのもおすすめです。炒めものやスープなどを作っていたとき、少し物足りないなと感じたら冷凍きのこを追加してあげましょう。冷凍庫に常備しておけば、冷凍きのこを好きなだけ入れるだけで料理のボリュームがでるのがメリットです。冷凍きのこをプラスすることで野菜不足の解消にもなるので一石二鳥ですね。■解凍なし!冷凍きのこレシピ冷凍きのこは解凍せずにそのまま調理できる時短料理にぴったりのアイテムです。最後は冷凍きのこを使ったおすすめレシピについて紹介したいと思います。・炊き込みご飯材料(2人分)お米1.5合シメジ1パックマイタケ1/2パックエリンギ(大)1本ニンジン1/2本だし汁300ml・みりん大さじ1・酒大さじ1・しょうゆ大さじ1.5顆粒だしの素小さじ1/2塩小さじ1/3ゴマ油適量ミツバ(刻み)適量作り方手順1:お米は炊く30分前に水洗いし、ザルに上げておく手順2:シメジ、マイタケは石づきを切り落として小房に分ける。エリンギは根元を切り落として長さを半分に切り、さらに食べやすい大きさに切る。ニンジンは皮をむいて太めのせん切りにする手順3:フライパンにゴマ油を中火で熱し、(2)を炒める。しんなりしたら、だし汁、<調味料>の材料を加え、沸騰後2分煮て火を止め、ザルでこして具と汁に分ける手順4:炊飯器にお米を入れ、粗熱の取れた汁を分量線まで加え、足りなければ分量外のだし汁を足す。具、顆粒だしの素、塩を加えてスイッチを入れる手順5:炊き上がったら10分蒸らして全体を混ぜ、器に盛ってミツバをのせる食材は、冷凍ミックスきのこと米だけというシンプルですが栄養満点のレシピです。冷凍きのこをそのまま入れるだけでいいので手間いらずなのが嬉しいポイント。きのこのうま味が染み込んだご飯は食欲をそそり、おかわりしたくなりますよ!・きのこのソテーサラダ材料(2人分)エリンギ1本シメジ1/2パックマッシュルーム(生)3個ハーブソルト適量コショウ少々オリーブ油小さじ1バター10g白ワイン小さじ2ベビーリーフ1袋プチトマト4個下準備エリンギは長さを半分に切り、さらに縦6等分に切る。シメジは石づきを切り落とし、小房に分ける。マッシュルームは汚れを拭き取り、縦4等分に切る。プチトマトはヘタを取り、縦4等分に切る。作り方手順1:フライパンにオリーブ油、バターを熱し、バターが溶けてきたらキノコ類を炒める手順2:白ワインを加えてアルコールを飛ばすように炒め合わせ、ハーブソルト、コショウで味を調える手順3:器にベビーリーフ、プチトマト、(2)のキノコを盛り合わせる冷凍きのこを炒めるだけのお手軽メニューです。味つけは塩コショウだけでもおいしいですし、ポン酢でもサッパリしてGood!食べるときの気分でいろんな味つけが楽しめる1品ですよ。・きのこのパスタ材料(2人分)エリンギ60gシメジ60gマッシュルーム2個ニンニク(みじん切り)1/2片分玉ネギ(みじん切り)50g赤唐辛子(刻み)適量オリーブ油大さじ1牛乳100ml生クリーム100ml粉チーズ大さじ1スパゲティー(お好みのもの)160g作り方手順1:エリンギは長さを半分に切り、さらに食べやすい大きさに切る。シメジは石づきを切り落とし、小房に分ける。マッシュルームは石づきを切り落とし、縦半分に切る。スパゲティーは指定の時間ゆでる手順2:フライパンにオリーブ油、ニンニク、玉ネギ、赤唐辛子を加えてしんなりするまで中火で炒める。さらに(1)を加えて焼き色がつくまで炒める手順3:さらに牛乳を加えて半量になるまで煮詰め、生クリーム、粉チーズ、ゆでたスパゲティーを加えて混ぜ、分量外の塩コショウで味を調える手順4:器に盛り、分量外の粉チーズを振るもう少しボリュームが欲しい場合はツナやベーコンを足すと食べごたえがでるのでおすすめですよ。きのこのうま味がパスタとの相性抜群で満足感があるメニューです。■冷凍きのこをうまく活用しよう!冷凍きのこは栄養価も高くて、使い勝手もいい万能な冷凍食材です。冷凍方法も、カットするだけなのでとても簡単ですよ。お子さんがいるご家庭なら、手でほぐす作業は、お子さんにお手伝いしてもらうのも良いでしょう。初めてキッチンに立つ作業としてもぴったりです。きのこが苦手な子は多いようですが、自分でもお手伝いした料理なら、興味が湧くかもしれませんね。きのこが特売のときにまとめて保存しておけば、お財布にも優しいですし、忙しいときにもすぐに料理に取り入れられてたいへん便利です。ぜひご家庭に常備しておき、おいしいきのこをいつでも気軽に食べてみてくださいね!《参考》・ IKESUE「きのこの栄養について」
2021年02月24日みなさんは小麦粉をどのように保存していますか?まとめて買うと、保存するのにけっこう困りますよね。常温で良いのか、それとも冷蔵か?開封前と開封後は同じで良いのか?など、迷うことも多いかもしれません。本記事では、小麦粉の正しい保存方法についてくわしく掘り下げます。保存場所や保存容器、また、どうしても使いきれないときの小麦粉のとっておきの活用法についてもお伝えします。今日からでもすぐに実践できるので、ぜひ参考にしてくださいね!■小麦粉の保存期間【種類別】小麦粉には、強力粉と中力粉、薄力粉の3種類があります。これらは、性質も用途も異なります。そして賞味期限も違うので注意しておく必要があります。種類別の保存期間について具体的に見ていきましょう。・強力粉小麦粉に含まれるグルテンの量により、強力粉、中力粉、薄力粉の違いが生まれます。また、それぞれに使用される小麦の種類も異なるのです。グルテンが多い小麦粉は、水を加えて練り込んだときに粘りが強くなります。逆にグルテンが少ないと、練り込んでもあまり弾力性が出てきません。つまり、強力粉はグルテンの量が最も多くて粒も粗い特徴があり、保存期間はほかよりも短く、製造時から6ヶ月が目安です。強力粉はパンやピザの生地に向いていますが、これらを作る場合には、必要な分量だけ購入してストックを溜め込みすぎないようにする方が良いでしょうね。・中力粉中力粉は、強力粉よりも少しグルテンの量が少なくて粒は細かくなります。うどんを作るのに中力粉はうってつけです。ほかに、パスタやお好み焼きにも使われ、保存期間は製造時から1年が目安です。・薄力粉薄力粉は、グルテンの量がもっとも少なくて粒は中力粉よりもさらに細かく、天ぷらやムニエルなど、食材の表面にまぶして使用するのに向いています。保存期間は、中力粉と同じで製造時から1年が目安です。・グルテンが多いほど劣化しやすい!たんぱく質の一種であるグルテンの量が多いと、水を加えて練り込んだときに非常に粘り強くなりますが、劣化しやすい特徴を持ちます。もっともグルテンが多い強力粉と最も少ない薄力粉では、含有率が3~4%ほど違いますよ。・開封後は1~2か月が目安強力粉、中力粉、薄力粉の種別にかかわらず、いずれも開封したら賞味期限は1~2ヶ月が目安です。後述しますが、小麦粉はダニやカビの被害を受けやすい繊細な食材のため、とくに開封後はできるだけ早く使いきることがおすすめです。たとえば、塩や砂糖は賞味期限がなく、半永久的に持ちますよね。これらの調味料と同じ感覚で小麦粉を捉えてしまっている向きが少なくないようです。ところが、実際はそれほど長持ちしないため、注意が必要です。■小麦粉の保存方法【常温】小麦粉の具体的な保存方法について解説していきましょう。小麦粉を保存するうえでもっとも気をつけておかなければならないのは、温度と湿度です。日本は、四季がはっきりしており、季節によっては1日のうちでも温度や湿度に相当の差があります。目には見えませんが、小麦粉はそれらの変化に思いのほか大きく左右されますので、気をつけておく必要があるでしょう。・小麦粉は常温保存が基本小麦粉は、基本的に常温保存で構いません。しかし常温といっても季節や地域によってずいぶんと開きがあるので、どこで保存しても大丈夫とは言いきれないのが現実です。また、商品によってはミックス粉といって、小麦粉に砂糖や出汁などが添加されているものがあり、このタイプは傷みやすいので、後述する冷蔵保存などを考える方が無難でしょう。・風通しの良い場所で保存する小麦粉は、種類に関わらず常温保存で問題ありませんが、高温多湿を嫌うため、風通しの良い場所を選ぶようにしましょう。できるだけ扉や窓の近くなど、風の通り道となる近くに保存してくださいね。・直射日光を避ける小麦粉は、直射日光の当たらない場所におくことも大切です。日光が直接当たると季節に関係なく温度が上がります。すると知らず知らずのうちに劣化して風味が落ちてしまうので気をつけてください。・温度20℃以下・湿度50%以下がよい小麦粉を保存する場所は、温度が20℃以下で湿度が50%以下が好ましいと覚えておきましょう。後述しますが、温度も湿度もこの数値を超えると、小麦粉の天敵であるダニやカビのえじきになるリスクが高まります。小麦粉以外にも、温度と湿度に左右される食材や調味料は少なくありませんから、キッチン周りに温度計と湿度計を一つおいておくと便利かもしれませんね。・シンク下やコンロ周りは避けた方がよいたとえばシンクの下やコンロ周りは、温度や湿度が火や蒸気のによって急上昇することがよくあります。すると、ダニやカビの犠牲になりかねませんから、できるだけ避けるようにしましょう。扉付きの棚の中も空気がこもって通気性が悪くなるのでおすすめしません。■小麦粉の保存方法【冷蔵】小麦粉は、基本的には常温保存で結構ですが、時期や環境によっては冷蔵保存の方が好ましい場合があります。その際の注意点を説明しましょう。・夏や湿気が多い時期は冷蔵保存がおすすめ小麦粉は高温多湿を嫌うため、夏や梅雨時期など湿気が多い時期は、あえて冷蔵保存しておくことをおすすめします。一般的に、冷蔵庫は4℃前後に設定されており、常温よりは乾燥状態にあるため、小麦粉が傷みにくくなるといえます。一度開封すると傷みやすくなるため、頻繁に使う場合でも夏や湿気の多い時期は、小さなサイズのものを冷蔵しながら使うのが安心かもしれません。また、先述のように、小麦粉以外の成分が使われているミックス粉については、普通の小麦粉より傷みやすいため、季節に関係なく冷蔵保存する方がおすすめです。・密閉容器に入れて保存する小麦粉を冷蔵保存するときは、ダニの被害を避けるためにも密閉容器に入れましょう。密閉度を高めれば湿気にも強くなるので、ガラスやホーロー製でパッキンのついたふたのある密閉容器がおすすめです。ビニール袋の方がスペースを取らないので便利と思うかもしれませんが、ダニはこれを食いちぎって侵入する恐れがあります。ダニはクモの仲間で、小麦粉に発生するのは、ヒョウヒダニとコナダニになります。大きさはわずか0.3~0.4mmのためまったく目には見えません。しかし、粉ものが大好きで、あっという間に繁殖するので、見くびらないように気をつけてくださいね。密閉容器がない場合は、100均のタッパーやペットボトルでも構いませんよ。・使用後は速やかに冷蔵庫へ戻す小麦粉を冷蔵庫から取り出して使ったら、速やかに冷蔵庫に戻すようにしてください。冷蔵庫から出すと小麦粉に結露が生じて、カビが生える原因になります。特に暑い時期や調理中で火をたくさん使用しているときは、結露ができやすいので注意してくださいね。 ■小麦粉の保存方法【冷凍】小麦粉は、状況によっては冷凍保存することも視野に入れておきましょう。小麦粉を冷凍保存すると聞いても、あまりピンと来ないかもしれません。しかし、意外なメリットもあるので覚えておいてくださいね。・長期保存するには冷凍がおすすめ小麦粉の冷凍保存は、長期保存が必要になったときにおすすめです。たとえば、パン作りを頑張ろうと思って小麦粉をたくさん買い込んだものの、早々に作る気が失せてしまうこともあるかもしれません。育ち盛りの子どもたちが巣立って、とんかつやてんぷらなどの揚げ物を作らなくなることもあるでしょう。そのような場合は、冷凍保存しておけばより安心です。梅雨時期など湿気がひどい時期でも大丈夫です。とくに薄力粉は粒が細かくサラサラしているので、少しの量で十分にこと足りることがあります。あまってしまってなかなか使いきれないときは、迷わず冷凍保存してくださいね。・品質の劣化を防ぐことができる小麦粉は冷凍保存することにより劣化を防ぐことが可能になります。空気に触れない工夫をして冷凍すれば、酸化も防げますし、ダニやカビの被害からも守ることができます。・小分けにして保存する小麦粉を冷凍する際は、数十グラムずつ小分けにしてラップで包んでください。少し面倒かもしれませんが、こうすることで結露対策となり、劣化が防げます。多くの小麦粉をひとまとめにしてしまうと、取り出して使うたびに結露ができる恐れがあり、カビが発生する原因となりかねません。・サラサラの状態ですぐに使うことができる小麦粉の冷凍保存のメリットとして、冷凍してもサラサラのままで固まらない点もあげられます。たとえば砂糖を冷凍すると、乾燥してカチカチに固まってしまいますが、小麦粉はそのようなことがありません。そのため、いつでも好きな分だけ取り出して、解凍しなくともすぐに使えるのです。急に小麦粉を使いたくなったときやちょいたししたいときなど、もってこいですよね。・保存期間の目安小麦粉を冷凍保存した場合、保存期間は6ヶ月くらいまで延ばせます。常温や冷蔵の場合は、1~2ヶ月で使いきるのが望ましいですが、冷凍すると保存期間がグンと延びます。これなら安心ですよね。しかもサラサラの状態でいつでも好きなときに好きな分だけ使えるのでとても便利です。■小麦粉の保存に最適な容器小麦粉を保存する際には、場所だけでなく容器にもこだわりたいですね。肉眼では見えませんが、知らないうちにダニが発生していた、というハプニングを防ぐためには気にするべきでしょう。・必ず密閉容器で保存する小麦粉を保存するときは、密閉容器が最適です。密閉すれば、小麦粉にとって一番の天敵のダニの侵入や繁殖を防ぐことができますし、湿気も抑えられるので、カビの防止にもなります。とくにガラス製の密閉容器なら、中身が見えて量を確認できるのでとても便利です。・パッキンがついている容器密閉容器は、100均で売っているタッパーや、間に合わせならペットボトルでも構いません。しかし、理想はパッキンがついている容器です。パッキンがあれば気密性が格段に高まるため、小麦粉の安全がより強く確保できるといえます。・チャック付きの食品保存袋チャック付きの食品保存袋も便利です。ただし、袋の場合はチャックがあっても袋自体をダニが食いちぎって侵入してくる恐れがあるので、あまり長期保存には向いていません。一時的に保存する目的なら良いと考えてくださいね。また、チャック部分に小麦粉が付着するとすべって締まらなくなり、意味をなさないことがあるので気をつけましょう。・袋のままで大丈夫?よく小麦粉の入った袋のまま保存することもあるでしょう。しかし、一度開封してしまうとどうしても空気に触れやすいため劣化します。また、たとえ購入した際の袋とはいえ、ダニが食いちぎって侵入してこないとは言いきれません。そのリスクは十分にあるので、袋のままはできるだけ避けるようにしましょう。・シリカゲルなどの乾燥剤を入れるシリカゲルなどの乾燥剤を小麦粉の入った容器や袋にいれておくのもおすすめです。わざわざ買わなくとも、海苔やお菓子などといっしょに入っているものをそのまま代用しても構いません。シリカゲルは、水分をはじめとするさまざまな物質に対して大変優れた吸着力を持ちます。その秘密は、ケイ素です。ケイ素は、昨今とても注目度の高い珪藻土にも多く含まれています。珪藻土を使った風呂用の足ふきマットやコースターなどは、水滴をあっという間に吸収する機能性の高さがうけている売れ筋商品ですよね。そのケイ素を梱包している乾燥剤がシリカゲルですので、ぜひ活用してみましょう。ちなみに、水分を吸収したあとも無臭のため、においうつりの心配もありません。■小麦粉の保存方法を間違うと危険大!小麦粉は、とくに珍しい商品でもないので、保存に注意を払う人は少ないかもしれません。しかし、保存方法を間違うと少なからず危険をともなうため気をつけていきたいものです。小麦粉の保存方法をあやまると、どのようなリスクがあるのか、具体的に見ていきましょう。・湿気やにおい移りによる劣化小麦粉を保存する際に気をつけたいのが、湿気とにおい移りです。とくに中力粉や薄力粉はきめ細やかなため、ほかの食材のにおいや水分を吸収しやすい構造になっています。そのため、冷蔵庫に保存する際は、においの強いもののそばは避け、しっかり密閉できる容器を使用するのがおすすめです。・ダニやカビの発生小麦粉にとっての天敵は、なんといってもダニとカビです。ダニは、温度25~30℃、湿度60~80%の環境が整うと、1~2日といった短期間でも爆発的な繁殖力を持つようになります。カビの場合は、温度0~45℃、湿度70%以上の環境下で発生します。しかもこれらのシチュエーションは、決して珍しくはありません。とくに初夏から梅雨時期、台風シーズンくらいまでは、1日のうちでも温度や湿度は急激に上昇することがあります。ゲリラ豪雨や熱中症リスクのある猛暑に見舞われると、小麦粉にとってもダニやカビによる被害を受ける要素が急増するといって良いでしょう。そのようなときは、迷わず冷蔵か冷凍保存をしてしのぐようにしましょう。・小麦粉のダニはアレルギーの原因に小麦粉にダニが発生すれば、それを口にするリスクが高まります。ダニは、ダニアレルギーやハウスダストアレルギーを持つ人が口にするとアレルギー症状が起きるリスクがあります。カビはまだしも、ダニについては目に見えないだけに非常に厄介といえるでしょう。慎重を期して自分たちで予防するしかありませんので、気をつけてくださいね。特に、アレルギーを持っていると自覚している方なら、口にしてしまった場合、どんな症状が出るのか想像がつくでしょう。健康管理のため、食品管理をおこたらないようにしましょう。・賞味期限切れ小麦粉にもれっきとした賞味期限があることを忘れないようにしましょう。賞味期限の切れた小麦粉は、味が劣化するだけでなく、ダニやカビも発生しているリスクがあるので要注意です。ただし、賞味期限が切れたからといって、すぐに廃棄する必要もありません。賞味期限は、消費期限とは異なります。消費期限は、その日までに食べないと安全の保障ができないという、いわばデッドラインのような厳しい意味合いを持ちます。一方の賞味期限は、とくに保存食のような長持ちする商品に使用されるもので、この日までならおいしく食べられますよ、という目安です。つまり、少々賞味期限を過ぎたからといって、急激に味や風味が劣化したり、人体に大きな悪影響を及ぼすというものではないのです。しかし、これまで述べてきた、NGな保存方法をしていた小麦粉なら、迷わず廃棄してくださいね。正しく密閉して冷蔵保存していた場合は、このあとに解説する、カビの生えた小麦粉の見分け方も参考にして、明らかにおかしい場合には迷わず廃棄するという考えで良いでしょう。■カビが生えた小麦粉の見分け方小麦粉にカビが生えたら絶対に食べてはいけません。ことによっては重大な健康被害につながる恐れがあります。小麦粉に生えたカビの見分け方について具体的に見ていきましょう。・小麦粉が固まる小麦粉にカビが生えると小麦粉が固まることがあります。小麦粉が固まる姿は、非常に珍しいといえるでしょう。現に実際見たことがある、という人は少ないのではないでしょうか?小麦粉は冷凍しても固まることがなくサラサラとしていますが、ことカビにおかされときには、固まることがあるのです。もしいつものサラサラ感がなく固まっていたらすぐに処分しましょう。・色が黒っぽくなる小麦粉のカビが生えると黒っぽくなることもあります。小麦粉は、真っ白か薄い黄色なので、黒くなったときにはひと目で判別できるはずです。たとえ一部だけが黒い場合でも、目に見えないカビが菌糸という形で糸状に連なって広がっている可能性が大きいので、見つけた際にはもったいなくてもすべて廃棄してくださいね。・カビを食べてしまったらどうなる?カビをあやまって口にしてしまったらどうなるのでしょうか?小麦粉の場合は、ほぼ間違いなく加熱して使用するため、少量であれば悪い症状が出るのは珍しいと考えられます。しかし、場合によっては、重大な健康被害につながることがあるので、十分に注意してください。・カビの繁殖を防ぐにはカビは、高温多湿を好むので、小麦粉をそのような状態で保存しないように気をつけましょう。夏の暑い時期や梅雨時期はもちろんですが、真冬でもエアコンを強くきかせたり、加湿器を使用している場合は、高温多湿になりやすいです。カビを発生させないために、季節を問わず注意する習慣を持てると良いですね。■使い切れない小麦粉の活用法どうしても使いきれない小麦粉は、どのようにすれば良いのでしょうか?長期保存しすぎて傷んでいると分かっていても、大量に残った場合は捨てるのももったいないですよね。でも大丈夫ですよ。小麦粉には、食べる以外にもさまざまなおすすめの活用法があるので、その一部をご紹介しましょう。・子供用の粘土にするあまった小麦粉を子ども用の粘土にすることができます。方法は簡単。サラダ油と塩を小麦粉に加えて、少しずつ水を注ぎながら適当な硬さになるまでこねて行くだけです。食用色素で好みの色にカラーリングすれば、本物の粘土のように楽しく遊べます。もちろん大人が使っても楽しめますよ!・キッチンの油汚れを落とすあまった小麦粉は、キッチン用の油落としにも活用できます。やり方は、油汚れが気になるところに小麦粉をまんべんなくふりかけるだけ。そのまましばらく放置したら、あとはお湯を絞った布巾などで拭きあげていくだけです。■小麦粉はポイントを抑えて上手に保存しよう小麦粉にも賞味期限があることが改めてわかりました。グルテンが多いものほど保存期間が短くなるので、パン作りが好きな強力粉のヘビーユーザーは、とくに保存期間に注意が必要でしょう。ただ、小麦粉ほど幅広くいろんな使い方ができる食材は、そう多くありません。場所や容器などをきちんと吟味してうまく保存できれば、料理やお菓子作りの強い味方になってくれるでしょう。ぜひ賢く保存して、さらに素敵な食卓を演出してみてください!
2021年02月22日