2021年4月から2年4カ月ぶりの再演が決定している舞台『魔界転生』。この度、第2弾となるキャスト7名が発表された。10万人の動員を記録し、大ヒットとなった初演から2年4カ月、演出を再び堤幸彦が手掛け、脚本はマキノノゾミが担当。ド派手なアクション、変幻自在なフライング、LEDによる映像効果を駆使し、演劇と映像の融合による画期的な演出により、感動の人間ドラマ、魅惑のエンタテインメント時代劇が繰り広げられる。主役の柳生十兵衛を演じる上川隆也、最大の敵・天草四郎役を演じる小池徹平に続き、新たに、天草四郎の姉・お品役に藤原紀香、『真田十勇士』の生き残り・根津甚八役に村井良大、十兵衛の弟・柳生又十郎役に木村達成、軍学者・由比正雪役と刀鍛冶・叢雲常陸役に山口馬木也、二刀流の剣豪・宮本武蔵役に渡辺大、黄泉の世界から蘇った淀殿役に浅野ゆう子、十兵衛の父・柳生宗矩役を松平健がそれぞれ演じる。このうち、藤原と渡辺は『魔界転生』には初めての出演となり、村井、木村、山口、浅野、松平は、初演に引き続き、同じ役を演じる。藤原演じるお品は物語のカギを握る存在、渡辺演じる武蔵は執念深く十兵衛を狙う猛者、初参加の2人が摩訶不思議な作品世界にいかに挑むのか、期待と注目が集まる。なお、渡辺はこの『魔界転生』が初舞台となる。また、愛知公演、福岡公演、東京公演、大阪公演の日程も決定。情報発表にあわせて7名のキャストより下記のコメントが寄せられた。藤原紀香「魔界転生」という心を揺さぶられるエキサイティングな時代劇作品で、上川さんをはじめ素敵なキャストの方々、堤幸彦監督、そして脚本家のマキノノゾミさんとご一緒させていただきます事とても楽しみです。前回よりさらに進化した舞台になるとのこと、そして新しい〝お品〟を描いてくださると聞き どんな演出になるのか心待ちにしています。こんな時代だからこそ、雄大なロマンが溢れ 魂を奪われるような世界観の娯楽が必要だと思います。この歴史絵巻のような素晴らしい作品に参加出来ますこと心より感謝申し上げます。村井良大「魔界転生」で再度、根津甚八を演じる事ができて、とても幸せです!この役、大好きなんです。原作では根津甚八は登場しませんが、真田十勇士の生き残りがもしも天草四郎の時代に生き残っていたら?という設定になっており、淀殿との関係にも是非注目して観ていただければと思います。演出・堤幸彦さんによる映像やアクション、笑い、そして涙。壮大なエンターテインメント作品を是非劇場でお楽しみください!木村達成柳生又十郎を演じさせていただきます木村達成です。またこの役を演じることができてとても嬉しく思います。時に真面目で時におっちょこちょいな又十郎が今回の再演でどう変わるのか、堤さんの演出や、共演者の皆さまと絡め合いながらまた又十郎を作れるなんて、楽しみで仕方ありません!!山口馬木也初演では、由比正雪と叢雲常陸、私が2つの役を演じていると思っていただけなかったことが、少し残念だったり(笑)、役者冥利に尽きましたが、再演では、常陸という100歳近いお爺さんをもっと極めて、ラストシーンの感動に繋がるよう、心して刀を打ちたいと思います。正雪は軍学者としての誇りも持っていますし、愛嬌のある悪党として印象に残るよう演じたいです。渡辺大人生初めての舞台で宮本武蔵という大役をいただき、とても緊張しつつワクワクしています。初めての二刀流、そして上川隆也さんや松平健さんとの立ち回りもあるので、負けないように頑張りたいと思います。演出家の堤さんは僕がまだ中学生で仕事をする前、映画の現場を見学した時にお会いして以来です。ご一緒に仕事をさせていただくのは初めてなので、沢山しごいてもらって初日を迎えたいと思います。浅野ゆう子新たな装いでお届けする「魔界転生」この度もお声がけいただきましたことに幸せを感じております。パワフルで華麗な上川さんと松平さんの殺陣をまた観られることもとても楽しみです。そして私がいただきました淀殿も、更にパワーアップしてお届け出来ますよう努めさせて頂きたいと思います。松平健前回大変ご好評を頂きました「魔界転生」の舞台が再演の運びとなり、また出演できますことを嬉しく思います。手の込んだ演出、豪華な出演陣とともに、今回はさらにパワーアップしたステージをお届けしますので、ぜひ劇場にお運びください。『魔界転生』原作:山田風太郎(角川文庫刊)脚本:マキノノゾミ演出:堤 幸彦出演:上川隆也、小池徹平、藤原紀香、村井良大、木村達成、山口馬木也、渡辺大、浅野ゆう子、松平健ほか愛知公演:2021年4月7日(水)~11日(日) 刈谷市総合文化センター福岡公演:2021年4月16日(金)~28日(水) 博多座東京公演:2021年5月4日(火・祝)~28日(金) 明治座大阪公演:2021年6月2日(水)~10日(木) 新歌舞伎座
2020年12月11日タレントで俳優の岸部四郎さんが亡くなっていたと9月15日に発表された。71歳だった。各メディアによると、死因は拡張型心筋症による急性心不全だという。岸部さんは沢田研二(72)がボーカルを務めるバンド「ザ・タイガース」にギタリストとして参加。78年のドラマ「西遊記」(日本テレビ系)での沙悟浄役など俳優としても活躍し、84年からは朝のワイドショー「ルックルックこんにちは」(同局系)の司会になった。しかし活躍が続くなか、一転する。「『ルックルック』に出演していたころの岸部さんは日本で一番高い家賃として話題になった高層マンションに住み、愛車はベンツ。年収2億円ともいわれていました。しかし、98年に借金が膨らんで自己破産。負債額は4億2000万。一時は電気やガス、水道も止められたそうです」(スポーツ紙記者)13年も続いた「ルックルック」を降板し、所属事務所も解雇された岸部さん。のちに仕事面では挽回し始めたが、その矢先の03年に脳溢血に。そして後遺症の残る身体となった。そんな岸部さんのことを支えたのは、94年に結婚した14歳年下の妻・小緒理さんだった。岸部さんのマネジメントも引き受け、まさに公私ともにパートナーだった小緒理さん。しかし07年4月、43回目の誕生日を目前に心不全で急死した。07年6月、本誌で13年間の夫婦生活を回想した岸部さん。小緒理さんはマネージャーでありスタイリスト、運転手でもあったと告白。その苦労についてこう語っている。「食事の管理から栄養、糖尿にならないようにとか、彼女は熱心でしたね。特別のおにぎりを作って楽屋弁当とかいっさい食べさせない」「本番中は、ずっとスタジオのかたわらで僕の様子を見ているんです。僕が、具合が悪くなったら、ちょっと手を挙げることになっていたんです」「彼女はずっと休まらない。『あなたに付くというのは大変なのよ。普通の人ではできない』って、言ってました」そのため「僕が幸せにできなかったというのは、ものすごく悪い気がしてきてね。そういう思いばっかりなんですよ。嫌な思いをさんざんさせて……」と悔やんだ。08年2月にも再び本誌に登場した岸部さんだったが、傷心のさなかだった。小緒理さんの笑っている写真に話しかける日々だといい、「情けない話だけど、いまのぼくには仏壇を買うお金がないんですよ」と話してくれた。そして、こんな懺悔の言葉を口にしていた。「(「ルックルック」の司会を務めていたころに)きちんと蓄えとけば、こんなことにはならなかった。女房に苦労をかけることもなかったと、いまさら後悔しても遅いんだけど……」08年4月、小緒理さんの一周忌を迎えた。当時の岸部さんは仕事の激減ぶりをつづるなど、その自虐的なブログが話題に。そうしてバラエティ番組を中心に声がかかるようになっていた。その1カ月後。岸部さんは本誌インタビューで仕事が忙しくなってきた半面、小緒理さんの遺影に向かって「逝くのが早すぎたよ」と“文句”を言っていると語った。さらに、こんな展望も明かしていた。「僕がやらなきゃいけないのは、女房のお墓を建てることですよ。岸部家のお墓の敷地内に、僕が死んだら、女房と並んで入れてもらえるようなお墓をなんとか今年中に建てたいと思っています。早くお墓を建ててあげないと、女房がかわいそうやからね」13年12月に行われたザ・タイガースの再結成ライブが最後の公の場となった岸部さん。15年8月には「週刊女性」で、老人ホーム生活を送りリハビリに励んでいるとも報じていた。71年にわたる波乱万丈な生涯を終えたいま、天国で小緒理さんとの再会を喜んでいることだろう。
2020年09月16日2020年8月28日、俳優やタレントとして活躍していた岸部四郎さんが亡くなっていたことが明らかになり、悲しみの声が上がっています。タレントの岸部四郎さんが死去「悲しすぎる」「本当にさびしい」『西遊記』で共演した堺正章、西田敏行がコメント岸部四郎さんが沙悟浄役として出演したテレビドラマ『西遊記』(日本テレビ系)では、歌手でタレントの堺正章さんが孫悟空役を、俳優の西田敏行さんが猪八戒役を務めました。堺さんは、岸田さんの訃報を受け、ドラマ『西遊記』で共演した当時を振り返り、このようにコメントしています。仲間を失った堺は無念の胸中を吐露。「四郎ちゃんには西遊記で沙悟浄役を頑張って頂いた思い出が大きく残っています」と在りし日の姿をしのんだ。サンケイスポーツーより引用また、西田さんも、「シローちゃんの沙悟浄、最高だったよ」と、岸田さんをしのびました。ともに時代を駆け抜けた西田は「人生の絶頂とどん底を経験したシローちゃん!現世の旅を終えてパライソに旅立ったんだね」と、ポルトガル語で天国、楽園を意味するパライソを用い、コメント。「シローちゃんの沙悟浄、最高だったよ」と懐かしみ、「数多の役者いるけれど、あんなチャーミングな沙悟浄を演じられる役者はシローちゃんだけです。あん時の幸せそうなシローちゃんの顔しか思い浮かばないよ」と悼んだ。サンケイスポーツーより引用3人が共演した『西遊記』のファンからは、さまざまな声が上がっています。・『西遊記』は私の幼少期のお気に入りの番組でした。沙悟浄が一番好きだったなぁ。・岸部さんといえば、『西遊記』の沙悟浄でしょう。関西弁の沙悟浄は最高でした。・岸部さんが演じる沙悟浄が大好きでした。当時、『西遊記』の放送を、家族で楽しみにしていたことを思い出します。大切な思い出をありがとう。独特な雰囲気で多くの人を魅了していた岸部さんの姿は、今後も多くの人の心の中に残り続けることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年09月16日俳優やタレントとして活躍していた岸部四郎さんが、2020年8月28日に亡くなっていたことが明らかになりました。71歳でした。グループサウンズ「ザ・タイガース」のメンバーで、テレビの司会者や俳優としても親しまれたタレントの岸部四郎(きしべ・しろう)さんが8月28日午前4時33分、拡張型心筋症による急性心不全のため千葉県内の病院で死去したことが15日分かった。サンケイスポーツーより引用また、葬儀は近親者のみで行ったとのことです。岸部四郎さんは、ボーカルを沢田研二さん、ベースを兄の岸田一徳さんが務めるバンド『ザ・タイガース』でギターを担当。また、1971年に『ザ・タイガース』解散した後には、俳優としてテレビドラマ『西遊記』(日本テレビ系)で沙悟浄役を熱演し、ワイドショー『ルックルックこんにちは』(日本テレビ系)では司会を担当するなど、幅広く活躍していました。岸部さんの訃報に、ネットではさまざまな声が上がっています。・味のある役者さんがまた1人、この世を去られた。とても残念です。・え、ウソでしょ。信じられない…。大好きでした。・役柄も素敵だったし、『ザ・タイガース』も好きでした。本当に悲しい。長年にわたり、芸能界で唯一無二の存在感を放ってきた岸部四郎さん。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2020年09月15日お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太がこのほど、都内で行われたTBS系バラエティ特番『伝説の日本人を超えろ サムライチャレンジ』(29日18:30~21:48)の収録に参加し、スタジオゲストの貴乃花光司、中澤佑二、浜口京子、横浜流星とともに囲み取材に応じた。この番組は、聖徳太子や天草四郎、北大路魯山人など、歴史にその名を刻む日本人が残した偉大な“伝説”の数々に、現代を代表する“サムライ”たちが果敢に挑戦するという内容。歴史に名を刻む日本人の“伝説”を詳しく紹介するドラマパートと、その伝説に現代の“サムライ”たちが挑むチャレンジパートの2部構成で届ける。MCは、今年6月に女優の蒼井優と結婚し、ある意味“伝説”を達成した山里亮太。スタジオゲストには貴乃花光司(大相撲)、横浜流星(空手)、浜口京子(レスリング)、中澤佑二(サッカー)と、スポーツの世界で“伝説”を残したそうそうたる面々が集結した。TBSの大型特番のMCに起用された山里は「みなさんお気づきのように、結婚バブルですね」と笑いを誘い、「それはちゃんと自覚しております。ありがたいです」とコメント。「これから先の日本を支えるスーパースターが面白い形が出てくる。勉強しながらそういう新しいスターも知ることができる素晴らしい番組」と魅力をアピールした。山里は、聖徳太子役でドラマパートにも出演しており、「手応えを感じています」とにやり。聖徳太子は異なる10人の話を同時に聞き分けることができたと言われているが、山里は「聖徳太子みたいに聞き分けることができるかわからないですけど、貴乃花さんのささやくような心の声を聞く耳は持てた。本当に悔しいときに『流星くん…』って言うシーンがあるんですけど、細く悔しがる『流星くん…』を聞き分けた耳は聖徳太子にも勝ったんじゃないかなと思います」と語った。
2019年09月20日●舞台『甘くはないぜ! 3』、スイーツへのこだわりも2014年に結成され、舞台や映像で活躍する劇団番町ボーイズ☆と、2014年に福岡のオーディション番組から生まれたエンタテインメント集団・10神ACTORのコラボ舞台『甘くはないぜ! 3』が、東京・大阪・福岡で上演される。鈴木おさむ主宰による同作は、幕末にタイムスリップしてしまったショコラティエと、菓子職人、旧幕府軍、新政府軍が織りなすコメディ。歌にダンス、殺陣と盛りだくさんの上に、チョコレート専門「デカダンス・ドゥ・ショコラ」協力のもと、2種類のオリジナルチョコレートを開発し、観客の実食による投票でその日の物語が変わる……という楽しみの詰まった舞台となっている。今回は、劇団番町ボーイズ☆の糸川耀士郎と、10神ACTORの坂田隆一郎にインタビュー。同作が初顔あわせとなった2人は、それぞれのグループの中心メンバーとして活躍する。作品についてや互いの印象、そしてグループについても話を聞いた。○■芸能界に入った経緯は――今回、マイナビニュースのエンタメchで皆さんをご紹介するのが初めてだと思うので、ぜひお二人についてや、劇団番町ボーイズ☆と10神ACTORがどんなグループなのか教えてください。糸川:劇団番町ボーイズ☆は今年5年目を迎えまして、僕は歌のオーディションから入った初期メンバーです。最初は、全く芸能に携わったことのないメンバーが集まりました。グループ内では、リーダー的な存在でやらせてもらっているので、みんなを引っ張る存在になれたらと思っています。坂田:僕は、ずっと金髪です。10神ACTORになる前から金髪で、もう4〜5年は金髪です。天神を歩いてたらスカウトされて、オーディション番組に参加しました。その時は大学生で、バンドはやってたけど芸能人になりたいとは思っていなくて、サラリーマンになりたかったんです。アーティストのプロデュースや商品開発に興味があって、心理学を学んでいました。スカウトされた時はあやしいなと思ったけど、友達に「チャンスじゃん」と勧められて、番組に出たらオーディションに受かって、10人で「10神ACTOR」を結成しました。――坂田さんはグループの中ではどういう立ち位置なんですか?坂田:10神ACTORには歌だったらこの人、ダンスだったらこの人、とそれぞれに得意分野があるんです。僕はバンドをやっていたので、ライブの構成やプロデュースを任されるようになりました――お二人は今回の舞台で初顔合わせだったんですよね。ぜひお互いの印象を教えてください。糸川:クールな人なのかなと思ってたんですけど、話してみたら、全然! どちらかというと、のんびり屋さんなのがギャップで、意外だなと思いました。かわいいところがあるんだな、と。坂田:初めて会った時に「すげーイケメンやな」って思って、うらやましいです(笑)。しっかりしてて、みんなを引っ張っていくリーダー的存在だと思うので、僕もがんばらないとなって感じるんですけど、のんびりしてるからな〜。――スイーツも重要な舞台ですが、お二人はどんなスイーツがお好きなんですか?坂田:僕は、タルト! よく食べるのは、イチゴのタルトです。あとは、モンブランも下が結構タルト生地じゃないですか。実は栗が苦手なんだけど、モンブランは食べたくなっちゃう。糸川:わかる!坂田:上の栗だけ、友達にあげます(笑)。タルト生地が好きで、下が大事。お店によっても結構違うので、アーモンド風味の生地が好きです。あと、アーモンドのフロランタンもめっちゃ好きです。厚めのは歯にくっつくから、薄めのが好きです。――かなりこだわりがありますね!糸川:僕はスイーツだったら、ティラミスが大好き。あとはプリンも好きです。甘いもの好きなんですけど、最近はちょっと節制してます。坂田:俺、食べちゃう(笑)。甘党なんです。●互いのグループは…「チームワークがいい」「芝居に熱い」――今回は、『甘くはないぜ!』シリーズに10神ACTORさんが初参加となりますが、糸川さんからアドバイスなどはありますか?糸川:とても自由な舞台で、演出のますもと(たくや)さんも自由な人が好きだし、役者としてのチャレンジを受け入れてくださるので、思いっきり楽しんでやったらいいと思う。気楽にやって欲しいな。投票については、単純に、2パターンのエンディングを稽古しないといけないし、当日どっちに転ぶかはわからないので、緊張感はあります。――『私のホストちゃん』も投票で変わる舞台でしたよね。糸川:投票によってセリフが変わることに、慣れてきましたね(笑)。落ち着いてできるようになりました。――これまでのシリーズとはここが違った、という点はありますか?糸川:今回は幕末が舞台になっていて、今までの『甘くはないぜ!』とも雰囲気が違うと思います。あとは10神メンバーによって今までにない色濃いキャラクターが出てくるので、僕らも新鮮で、全く別物として受け入れられています。坂田:僕の役は、天草四郎の生まれ変わりの生まれ変わりで、1人だけテイストが結構違うんですよね。妖術使いだから、刀使わないんですよ! 今まで殺陣をやってきたので、自信あったんですけど、使わない(笑) でも妖術使いは初めてだから、楽しみです。糸川:番町ボーイズ☆のメンバーも、同世代のボーイズグループが来るってことで、みんな結構メラメラしているというか。10神のメンバーも面白いキャラクターばかりなので、喰われないように、いつもより攻めているところが見れたので、すごくいい感じの相乗効果になっていると思います。坂田:僕たちも、番町ボーイズ☆に「すごいな」と思うところもあるし、負けたくないというとこもあるから、楽しみつつ、考えながらやってます。みんな負けず嫌いだから。○■目標は、全国に広がるグループ――では改めて、互いに見たグループの印象を教えてください。糸川:10神ACTORはすごくチームワークがあって、みんな仲が良い。福岡で人気の理由がわかるなあ、と思いました。坂田:番町ボーイズ☆は芝居に熱い集団だなと思いました。ひたむきに「どうしたらよくなるか」を考えているから、刺激になります。育った環境も違うから、それも面白い。糸川:確かに!坂田:例えば……うまいこと言えんわ(笑)。糸川:福岡は、マイペースな人多いの? 馬越(琢己)とか。坂田:変な人が多いかも? いい意味の変態!(笑)――その表現でいいんですか?(笑)坂田:いい意味で(笑)糸川:でも慎ちゃん(三岳慎之助)は、ザ・九州男児!坂田:そうなんですよ。慎さんは1番熱い。僕たちもその姿を見て学んでます。糸川:番町ボーイズ☆は、出身が色々なんですよね。坂田:大阪出身の(二葉)勇くんとかは、ストレートな感じ。思ったことをなんでも言う! でも、それも芝居に出てきたりすると思うし、台本読んで思うことも違うだろうから、面白いですよね。――今後、グループとしてこうなっていきたい、という目標をぜひ教えてください。糸川:僕はずっと、番町ボーイズ☆を全国に広めたい、という思いがあります。今回は東京だけでなく大阪と福岡で公演があって、目標に近づけているんじゃないかと思いますし、個人としての活動も充実させて、それを番町に持って帰り、TEAM NACSさんのような集団になれたら。グループが全国に広まって、映画やテレビなど、活動を広げていけたらいいなと思います。坂田:僕たちは8月に福岡サンパレスでワンマンライブが決定しているので、まずはそこを満員にして最高のライブにしたいです。大きな目標としては、「マルチなエンタテインメントグループになる」というテーマがあるから、今回舞台とドラマをやって、ライブもやって、色々な方面で個人でもグループでも活躍したいです。そして福岡や九州だけじゃなくて、日本全国どこへでも行ける集団になりたいです。■糸川耀士郎1993年5月28日生まれ、島根県出身。2014年11月、劇団番町ボーイズ☆に加入し、本公演に参加。さらに舞台『私のホストちゃん REBORN』(17〜18)、超歌劇『幕末Rock』高杉晋作 役(16〜17) 、Live Musical『SHOW BY ROCK!!』チタン役(17〜18)など人気舞台に出演。2019年4・5月には舞台『黒子のバスケ』ULTIMATE-BLAZE に洛山高校・赤司征十郎役にて出演。■坂田隆一郎1994年5月15日生まれ、福岡県出身。2014年7月~12月にかけて、FBS福岡放送のオーディション番組『10神ACTOR』に参加し、メンバーに決定して以来、同グループの中心として活躍する。グループの定期公演、レギュラー番組、舞台のほか、派生ユニットの「サカタケントは昨年の夏に2ndALBUM「CHANGE IS CHANCE」を発売、舞台『クローズZERO』(17)、『猫と犬と約束の燈』『猫と犬と約束の燈2018-夏』(18)に出演。また1月より、メンバー全員出演のドラマ『10神スパイ大作戦 ~コード・バリカタ~』(FBS福岡放送 毎週月曜25:29〜 他、全国10局)が放送されている。8月16日(金)に福岡サンパレスにて10神ACTORワンマンライブが開催される。○■劇団番町ボーイズ☆×10神ACTORコラボ公演 スイーツボーイズ3rd『甘くはないぜ!3』・東京公演/2019年2月2日(土)~10日(日)中目黒キンケロシアター・大阪公演/2019年2月16日(土)・17日(日) HEP HALL・福岡公演/2019年2月21日(木)~24日(日)パピヨン24ガスホール
2019年02月01日「時代劇の面白さは日常からいちばん遠い存在を演じられること。役者をやっているうえで、歴史を伝えていくという意義も感じます」ここ数年、時代劇への出演が相次ぐ溝端淳平(29)。昨年だけでも、舞台『魔界転生』で天草四郎役を演じ、NHK BS時代劇『立花登青春手控え3』で主演。そして、年末から全国公開中の新作映画『輪違屋糸里京女たちの幕末』では、多くの名優が演じてきた新選組の土方歳三を演じている。「土方といえば冷徹な男という印象だと思いますが、本作では彼がそうなる前の、コンプレックスを抱く野心家という部分を前面に出しました。土方の気持ちは理解できますよ。僕自身も田舎者で、東京になめられたくないという反骨心は今でもありますから(笑)」(溝端・以下同)京都撮影所では、ベテランのスタッフとの交流も楽しみの一つに。「『また帰ってこられたね』と温かく迎えてくださるので、それがうれしいです。いま、年々時代劇が減っていくなかで、ベテランスタッフはどんどん引退していく。若手の育成のためにも、僕らのような若い俳優が時代劇を愛し、守っていくことが大事だと思いますね」溝端といえば、デビュー当時からアイドル的な人気を誇ったが、意外にも、その容姿のせいで役がこないこともあったという。「このうっとうしい目力のせいですよ(笑)。ふつうに芝居をしているのに主役より目立つと言われて。ある映画監督からは、撮了後に『その顔は俺の作品に向かない』と告げられたことも。悲しかったなあ」そういう苦い過去もあってか、いま、最も力を注ぐのが舞台だ。「舞台上がいちばん平等だと思います。丸裸でお客様の前に出て、演技を評価され、日々そのクオリティを上げていかなければならない。そういうしびれる緊張感のなかでお芝居をするということがすごく身になるし、楽しくて仕方ないんです」そんな彼も今年で30歳に。「30代は自分が心からいいと思える作品をたくさんやりたいですね。というのも、いいドラマや映画を見ると、『なんで俺、出てないんだろう?』って思ってしまうんです。それを払しょくするには芝居を磨くことしかなくて、そのためにはどう生きていくかということを常に考えています。あっ!だからと言って、30代の目標は“人間力を養うこと”とか書かないでください。恥ずかしいから(笑)」取材後、画面を通した印象よりも“男くさい”と告げると、「ありがとうございます。ずっとこういう性格ですよ」と朗らかに。熱い男の言葉に惚れた!
2019年01月21日日本テレビ開局65年記念舞台『魔界転生』が東京・明治座にて11月27日(火)まで上演中。その開幕に先がけ、11月1日に囲み取材、2日にゲネプロが行われ、取材には出演者の上川隆也、溝端淳平、高岡早紀、浅野ゆう子、松平健と演出の堤幸彦が出席した。【チケット情報はこちら】本作は、山田風太郎の人気小説を原作に、マキノノゾミが脚本、堤幸彦が演出を手掛けるエンターテインメント時代劇。堤は「斬新な試みも多々入れ込み、役者の皆さんには相当な負担をおかけしたかと思いますが、皆さん軽々と乗り越えまして。非常に楽しい、見応えのある舞台になっております」と話した。約1か月に渡る福岡・博多座での公演を終え、明治座での開幕を目前に控えた主演の上川は「博多座での勢いはそのままに、この物語を育んでいきたい。笑いあり、涙あり、アクションありの舞台を、ぜひ劇場で体感してください」と意気込んだ。「島原の乱」で敗れた16歳の総大将・天草四郎(溝端)が“魔界転生”という死者再生の術によって蘇り、剣豪・柳生十兵衛(上川)らと戦いを繰り広げていく物語。堤ならではのつくり込まれた映像や、豪華な舞台装置、ワイヤーアクションも盛り込まれた殺陣も華やかで、エンターテインメント性の高い作品だが、それと同時に、会見で上川が「私の演じる十兵衛をはじめ、人間らしさに溢れたキャラクターが数多く登場する舞台です。笑いもあれば涙もある、そんな物語に仕上がっています」、溝端も「天草四郎という少年が現世に蘇った最終的な目的は何だったのか、四郎は何を求めていたのかというのは作品のキーだと思います。彼の人となりが出るところは、ぜひ注目していただけたら」と語ったように、人間ドラマもしっかりと見せる作品に仕上がっている。また、浅野が「上川さんと松平さんのクライマックスの殺陣が素晴らしい。1番の見どころだと思います」と絶賛する、ふたりのひと振りひと振りに込められた想いも伝わる美しい殺陣をはじめ、豪華キャスト陣のここでしか見られない競演もぜひ注目したい。さらに、この中では若手となる村井良大や松田凌、玉城裕規、木村達成らもそれぞれが存在感を放ち、テンポのいい掛け合いや、笑いのシーン、アクションシーンなど好演。登場人物ひとりひとりが魅力的に描かれ、物語がより深まっていた。松平が「上川さんを筆頭として一座のチームワークも固まってきたと思います。その成果をこの明治座で観ていただきたい」と語る本作は、11月27日(火)まで東京・明治座にて上演中。取材・文:中川實穗
2018年11月05日10月6日から公演している日本テレビ開局65年記念舞台『魔界転生』の記者会見が11月1日、東京・日本橋浜町の明治座で行われ、上川隆也、溝端淳平、高岡早紀、浅野ゆう子、松平健、演出の堤幸彦らが出席した。日本テレビ開局65周年、読売テレビ開局60周年記念として公演される同舞台の原作は、 これまで何度か映像化されてきた山田風太郎の伝奇小説『おぼろ忍法帖』。島原の乱で殺された天草四郎(溝端淳平)が死者再生の術によって蘇り、現世での怨念を晴らそうとする歴史上の人物たちと幕府滅亡を図るが、彼らの野望を阻止すべく柳生十兵衛(上川隆也)が立ち向かう、というストーリーとなっている。11月3日から東京・明治座でスタートする東京公演を前に、この日は報道陣向けの公開舞台稽古が披露された。座長の上川は「福岡や九州の皆さんに歓迎と温かい歓待をいただき、お喜びいただけたという実感が持てた1カ月でした。その勢いを東京に持ち込みつつ、よりこの物語を育んでいきたいと思います」と意気込み、天草四郎役の溝端も「歴史ある明治座の舞台に出ることは非常に光栄なことです。日々成長して変化を恐れず、きっちりと締めて良いものをお客さんに届けたいですね」と気合十分。淀殿役の浅野は「私は魔物役で、リアクションをいただくと魔物力が増していき、メイクも魔物的になってきました。『淀殿は化けて出てきそうな方だから』というセリフがあるんですけど、そのセリフで初日から笑っていただけました」と満足そうで、「淀殿というより浅野ゆう子が化けて見えるイメージで魔物力に力が入っています。明治座ではさらに魔物を極めていきたいですね」とさらなる"魔物力"に意欲を見せていた。座長の上川は、意外にも松平健とは同舞台が初共演となる。「懐の深さやお芝居の変幻さも含め、僕が想像していた以上のものがあります。松平さんとご一緒させていただく時間は一秒でも色んなものを吸収して背中を見ていこうと思っています」と尊敬の眼差し。対する松平は「上川さんを筆頭にチームワークが固まってきましたよ」と手応えを掴んでいるようで、「その成果を明治座で見ていただきたいですね」と東京公演が待ち遠しい様子だった。舞台『魔界転生』は、11月3~27日(7・14・21日は休演)に東京・明治座、12月9~14日に大阪・梅田芸術劇場メインホールでそれぞれ上演される。
2018年11月02日死者再生術「魔界転生」により蘇った島原の乱の総大将・天草四郎は、怒りと憎しみに燃え、幕府への復讐を決意する──。1981年の映画化以降、漫画、アニメ、ゲームなど数々のメディアでリメイクされてきた山田風太郎の人気伝奇小説(原題『おぼろ忍法帖』)が今秋、マキノノゾミ脚本、堤幸彦演出の舞台、スペクタクル時代劇『魔界転生』として蘇る。本作で原作にないオリジナルの役、淀殿を演じる浅野ゆう子が取材会で意気込みを語った。「魔界転生」チケット情報「原作にも深作欣二監督の映画版にも出てこない淀殿ですが、2016年に出演させていただいた本作と同じくマキノノゾミ先生の脚本、堤幸彦監督の演出による舞台『真田十勇士』の世界を引き継ぐ役でもあります。同じ役を2年に渡り演じさせていただけるのは、私としては壮大な大河ドラマを演じさせていただくような気持ちで、とても嬉しいですね。前作で残った淀殿の怨念が、今作で蘇る。映画『SPEC』でもそうでしたが、堤監督の作品ではわりと魔物的な役での出演が多いので(笑)、妖術で敵を取り殺したり、今回も面白く演じさせていただける演出になると思います。今回は髪型や衣裳やメイクにかなり趣向を凝らした感じとなっており、淀殿の打ち掛けもロックと魔界が融合したデザインになるようです。まずはお客様にはビジュアルから、分かりやすく魔界衆の世界に入っていただけるよう役作りしていこうかなと思っています」奇々怪々な魔界衆と、勇猛な剣豪・柳生十兵衛ら柳生衆たち。物語は、彼らの熾烈な戦いを軸に、壮大な人間ドラマが描かれる。悪鬼として蘇った父・宗矩(むねのり)に十兵衛は向き合えるのか。天草四郎の本当の狙いとは。果たして、勝利の女神は誰に微笑むのか…。「スペクタクル時代劇の魅力は、映像で活躍する堤幸彦監督ならではのプロジェクションマッピングを駆使した演出に、リアルな殺陣が融合したところでしょうか。前作『真田十勇士』で殺陣のすごさは目の当たりにしましたが、今回はさらにパワーアップしているようです。十兵衛の父・宗矩役でご出演の松平健さんですら『大丈夫かな…』と漏らすほど。松平さんは立ち回りがとても美しく、素敵ですよね。今回はどんな役作りをなさるのか、私も楽しみにしております。映画版にあったセクシーな場面は皆無ですが、高岡早紀さんの存在がそれに代わると思うので大丈夫。舞台版は生きた人間が醸し出すリアルな殺陣の臨場感とそこに映像が加わり、お得感満載と感じていただけるはず。淀殿はいろいろな表情を要求される役で、役者冥利に尽きる気分です」福岡・博多座公演が10月28日(日)まで開催中。その後、11月3日(土・祝)から27日(火)まで東京・明治座、12月9日(日)から14日(金)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:石橋法子
2018年10月22日作家・石牟礼道子の新作能の公演を記念し、石牟礼道子と、衣装を監修する染織家・志村ふくみにまつわるポップアップイベント『新作能「沖宮」の世界〜作家・石牟礼道子×染織家・志村ふくみ〜』を、9月5日から11日までジェイアール京都伊勢丹2階=特設会場にて開催する。日本を代表する伝統芸能である「能」。 本年2月に他界した作家・石牟礼道子と、人間国宝でもある染織家の志村ふくみが「今こそ伝えておかなければ」と語り合い、次世代に残したい最後のメッセージとして新作能「沖宮」を創作した。原作を手掛けた石牟礼道子が育った熊本・天草を舞台に、天草四郎とその乳兄弟あやを主人公に繰り広げられる、死と再生の物語。衣裳は、志村ふくみが監修し、代表的な流派のひとつである京都・能楽金剛流が演じる。10月からの公演を記念し、本イベントでは、石牟礼と志村にまつわるアイテムを販売。「沖宮」で使用される志村監修の草木染めと手織りによる衣裳の小裂を納めた「額装」(各3万2,400円)は、すべて1点ものの貴重なアイテム。色鮮やかな額装は、部屋の彩りにぴったり。そして、志村の孫・志村昌司が代表を務め、植物の色彩世界を染織で表現する「アトリエシムラ」と、「ミナ ペルホネン(minä perhonen)」がコラボレーション。リサイズした名刺入れと、数寄屋袋がジェイアール京都伊勢丹限定で登場する。このコラボレーションアイテムと「アトリエシムラ」の商品は、ジェイアール京都伊勢丹5階 リ・スタイルにて展開する。また9月8日14時からは、「アトリエシムラ」の志村昌司と、「沖宮」で舞を披露する能楽金剛流若宗家・金剛龍謹とのスペシャルトークショーも開催される。【イベント情報】新作能「沖宮」の世界〜作家・石牟礼道子×染織家・志村ふくみ〜会期:9月5日〜11日会場:ジェイアール京都伊勢丹2階=特設会場
2018年08月20日トップスター・明日海(あすみ)りお率いる宝塚歌劇花組公演、ミュージカル『MESSIAH(メサイア)-異聞・天草四郎-』、ショー・スペクタキュラー『BEAUTIFUL GARDEN -百花繚乱-』が7月13日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。宝塚歌劇花組『MESSIAH(メサイア) -異聞・天草四郎-』/『BEAUTIFUL GARDEN -百花繚乱-』チケット情報第一幕のミュージカル『MESSIAH(メサイア)-異聞・天草四郎-』は、島原の乱の指導者として多くの伝説を残した天草四郎時貞の姿を、新たな視点でドラマチックに描き出した作品。衣装や美術に現代的なエッセンスを加えた、新たな日本物ミュージカルとなっている。時は江戸時代初期、幕府による禁教令が出された後も、九州・天草には数多くのキリシタンが隠れ住んでいた。激しい嵐が去ったある日、そこにひとりの男が流れ着く。男は過去を語ろうとせず、自らの名前すら口にしなかったが、キリシタン大名として知られた小西行長の遺臣に拾われ、四郎と名付けられた。貧しくも、心豊かな島の者たちと暮らすうちに四郎の心もほぐれ、彼らの信仰に興味を抱くようになる。その後、四郎はキリシタン弾圧や過酷な年貢の取り立てに苦しむ民衆のために立ち上がる…。明日海が演じるのは、もとは海賊の首領“夜叉王丸”として旅していた四郎。慈悲深く温かい天草の人たちと過ごすうちに、四郎にも温かい気持ちが生まれ、彼らを救いたいという熱い思いが湧き上がる。その四郎の心の変化を明日海は繊細に表現して魅せる。トップ娘役・仙名彩世(せんな・あやせ)演じる島原の美しく清らかな娘・流雨(るう)との恋、そして、柚香光(ゆずか・れい)演じる南蛮絵師・リノとの友情が生まれていく様も見どころだ。仙名は美しく優しい流雨を情感たっぷりに演じ、柚香はリノが抱える複雑な感情を丁寧に表現している。一揆のシーンでは大階段を使い、群舞を織り交ぜながら、殺陣によるアクションを繰り広げる。激しくも美しく、尊さを感じさせる演出に目を奪われた。第二幕のショー『BEAUTIFUL GARDEN -百花繚乱-』は、そのタイトル通り、色とりどりの花が咲き薫る永遠の花園をイメージ。プロローグでは、明日海をはじめとするスターたちが華やかな蝶となって舞い踊り、時に激しく、時には妖艶にめくるめくステージを繰り広げていく。TUBEやT.M.Revolutionなどの誰もが知る楽曲を使った場面もあり、夏らしくホットなエンタテインメントショーが楽しめる。公演は8月20日(月)まで、兵庫・宝塚大劇場にて。東京公演は9月7日(金)から10月14日(日)まで東京宝塚劇場にて開催。東京公演のチケットは8月5日(日)発売開始。取材・文:黒石悦子
2018年07月20日今年『ポーの一族』を成功に導いた宝塚歌劇団花組トップスター・明日海りおに、7月13日(金)開幕の新たな大劇場公演について話を聞いた。【チケット情報はコチラ】ミュージカル『MESSIAH(メサイア) -異聞・天草四郎-』で演じるのは、江戸時代初期に起きた島原の乱の総大将・天草四郎時貞。16歳の少年という史実に縛られず、「異国を旅し、海賊として生きていた荒々しい男が天草に流れ着き、そこで慈しむ心や人の温かさに触れて成長していきます」と、オリジナルな魅力が加味されている。5月の博多座公演終了後、天草へ足を運び縁の地を巡った明日海。「美しい海に島々が点々とある景色も目に焼き付けました」と役作りは万全だ。キリシタン弾圧の中でも神を信じる民衆を、自分が救えたらと立ち上がる四郎の熱い思いは、現代的な扮装のキーとなった “赤”に込められている。「衣装に合わせ、髪色にも赤を取り入れています。『心を勇気の赤に燃やそう』というような歌詞もあります。今日は赤を身につけてきましたが、やはり気合いが入ります」と微笑む。「四郎は、信仰心の厚い人たちに神はなぜ手を差し伸べて下さらないのか、というもどかしさや憤りが強くなりますが、憎しみや復讐のために立ち上がるのではなく、自分たちで“ハライソ”、天国を築こうとする姿を描いています。そこがこれまで描かれてきたものとは少し違うように感じます」。宝塚歌劇、そして明日海ならではの天草四郎が誕生する。ショー・スペクタキュラー『BEAUTIFUL GARDEN -百花繚乱-』は、明日海が蝶になって登場する「真夜中の舞踏会のようなプロローグ」から始まり、観客の心をつかむ。「今の花組はそれぞれが自信に満ち、色々な個性が咲き誇っています。今回はお芝居もですが、先生があえて本人の持ち味とは違う役の振り方をして下さっているようで、みんなにとって挑戦です」。明日海がマタドールで魅せる場面では、情熱的な女優に扮するトップ娘役の仙名彩世と踊り、ローマの場面ではグラディエーター役の明日海に、美女に扮する男役スター・柚香光が絡む。「仙名とは場面ごとにしっかり組んで踊るので、息の合ったコンビ感をお届けしたいです」トップスター就任5年目を迎え、「さらにお客様に驚き、感動していただけるように」と高みを目指すストイックな明日海だが、表情は柔らかだ。「もっとこうしたい、と思うのはみんなが成長してきたからこそ。初舞台公演を終え花組生になった下級生も参加し、新しいメンバーで作る“今”を楽しんでいます」。常に組子への想いを胸に前進する。公演は7月13日(金)から8月20日(月)まで兵庫・宝塚劇場、9月7日(金)から10月14日(日)まで東京・東京宝塚劇場で上演。取材・文:小野寺亜紀
2018年07月06日この秋大注目の舞台『魔界転生』。山田風太郎の人気伝奇小説を原作に繰り広げられるアクションエンターテインメントがいかに壮大なものになるのか、このたび開かれた製作発表会見でその一端が見えてきた。顔を揃えたのは、脚本のマキノノゾミ、演出の堤幸彦、そして、上川隆也をはじめとする総勢14名のメインキャスト。それぞれの意気込みに、会場もどんどん熱くなっていった。【チケット情報はこちら】島原の乱により無念の死を遂げた天草四郎が、徳川幕府への復讐を誓ってこの世に蘇る。そんな奇想から始まる『魔界転生』は、次々に蘇る剣豪たちと柳生十兵衛との激突が描かれるスペクタクル時代劇だ。それを舞台上で表現するにあたっては、「自分だったらどう演出していいかわからないと思うような、かなり無茶な脚本を書きました」とマキノが言い、「今できる舞台技術能力の最高峰を結集して、誰もやったことのない、誰も見たことのないものに挑戦します」と堤が宣言する。それに応えてキャストも燃える。まず柳生十兵衛を演じる上川隆也。「無茶をしないと『魔界転生』はできないと覚悟してお受けしました。柳生十兵衛もこの作品のなかではどこか超然としていると思います。どこまで無茶なことをするのか楽しみにしています」。十兵衛と敵対する天草四郎には溝端淳平。「天草四郎の跡を辿って原城跡などにも行きましたが、どこまでもミステリアスな人物でした。宙吊りにされようが何をされようが(笑)、マキノさんと堤さんの望む四郎を演じたいと思います」。原作から膨らませたオリジナルの人物になるというお品を演じるのは高岡早紀。「見たことのない作品で見たことのない私を演じさせていただけるのかなと楽しみです」。今回と同じくマキノ&堤コンビで作られた2014年の『真田十勇士』で淀殿を演じた浅野ゆう子は、その縁で再び淀を演じることに。「原作にはまったくいない役です(笑)。が、前作の淀殿の悲劇を引き継ぎつつ、魔界から蘇ったというドロドロとしたものも出していければ」。そして、十兵衛の父・柳生宗矩は松平健だ。「年齢に関係なく大変な立ち回りがあるそうなので(笑)、鍛え直して舞台に立ちたいと思います」ほかに、村井良大、松田凌、玉城裕規、木村達成、猪塚健太、栗山航、丸山敦史、山口馬木也、藤本隆宏と、伸び盛りの若手から実力派まで、個性豊かな面々が暴れまくる。「本格時代劇でありながら突き抜けたケレン味のある超娯楽作品に」と最後にマキノが語ったように、ありとあらゆる満足感をもたらす作品となるに違いない。舞台『魔界転生』は10月6日(土)福岡・博多座より。東京公演は11月3日(土・祝)から27日(火)まで、東京・明治座にて。チケットの一般発売に先駆けて、東京公演は7月4日(水)午後11時59分までファミリーマート先行、大阪公演は7月1日(日)午後11時59分までプリセールを実施中。また、福岡公演は6月29日(金)午前11時よりプレリザーブを実施。取材・文:大内弓子
2018年06月27日10月6日から公演される日本テレビ開局65年記念舞台『魔界転生』の制作発表会見が19日、都内で行われ、上川隆也、溝端淳平、高岡早紀、浅野ゆう子、松平健、脚本家のマキノノゾミ、演出の堤幸彦らが出席した。日本テレビ開局65周年、読売テレビ開局60周年記念として公演される同舞台の原作は、これまで何度か映像化されてきた山田風太郎の伝奇小説『おぼろ忍法帖』。島原の乱で殺された天草四郎(溝端淳平)が死者再生の術によって蘇り、現世での怨念を晴らそうとする歴史上の人物たちと幕府滅亡を図るが、彼らの野望を柳生十兵衛(上川隆也)が立ち向かう、というストーリーとなっている。制作発表が行われたこの日は、主演の上川隆也らキャスト陣と演出を担当する堤幸彦、脚本のマキノノゾミが登壇。上川は「これから本番を迎える夏もそうですが、今年の秋は平成最後の秋です。この物語を見に足を運んでくださった方々が、平成最後の秋として思い返していただける舞台を皆さんと作り上げていきたいと思います」と抱負を。上川が演じる柳生十兵衛と対峙する天草四郎役の溝端は、先日、堤やマキノとともに天草四郎の縁の地でもある長崎を訪ねたそうで「その場所の風や空気を感じながら役作りに臨めるのはありがたいと思っています」と話しつつ、「移動中に二言目には『大変だから。飛ぶよ』と言われ、そういう意味で不安と期待の両方ですが、宙吊りにされようが地べたを這いずり回ろうが、精一杯舞台にできるように精進していきたいと思います」と決意も新たにした。お品役の高岡は「堤監督とは私が10代の時にご一緒させて以来ですので、大人になってご一緒できることを喜んでいます。(同舞台が)むちゃくちゃだと聞いていますので、見たことのない私を演じさせていただけるのかと思うと、とても楽しみが増えました」と今から稽古が待ち遠しい様子だった。会見中には、演出の堤から「俳優の皆さん、大変です。本当に大変です。体調を整えてお越しください」と脅かされたキャスト陣。淀殿役の浅野だけ「私はイチお客さんとしてとても楽しみにしております。みんな、ケガだけはしないように頑張っていただければと思います」と他人事のようだったが、男性陣は松平が「だんだん不安になってきましたが、身体を鍛え直して頑張りたいと思います」と気を引き締め、上川は「むちゃむちゃにしないとこの『魔界転生』はできないと思います。ある種覚悟を持ってお受けしたお仕事でもありますので、むちゃくちゃにしてやろうと思います」と開き直っていた。舞台『魔界転生』は、10月6~28日(11・22日は休演)に福岡・博多座、11月3~27日(7・14・21日は休演)に東京・明治座、12月9~14日に大阪・梅田芸術劇場メインホールでそれぞれ上演される。
2018年06月19日明治座で11月に上演される『魔界転生』は、山田風太郎の傑作伝奇小説を原作とした日本テレビ開局65年記念舞台。本作品で、キリシタンを弾圧した幕府に復讐すべく魔界の力で甦り、妖術で剣豪達を転生させる天草四郎を演じるのは、溝端淳平だ。この4月には、脚本のマキノノゾミ、演出の堤幸彦とともに天草と島原を訪れ、没後380年の命日に天草四郎の墓前で手を合わせたという。さて、その意気込みは?【そのほかの画像はこちら】「日差しと、風と波の音が印象的でした。殺伐とした場所を勝手に想像して、身構えていた部分があったんですが、もしかしたら島原の乱が終結した日も、こういう日差しと風と波だったかもしれない。史実がベースにある作品だけに、そこで亡くなった方々に手を合わせ、それを実感できたのは大きなことでした」島原の原城跡を訪れた感想をそう話す溝端。脚本家と演出家に同行できたことも、非常に贅沢だったという。「マキノさんは、ミステリアスな天草四郎のことを知れば知るほど、実はこうじゃないか、もしかしたらこうかも……と想像したくなると話されていました」また、堤には演出プランを聞いたそうだ。「“飛ぶかも”とか“殺陣も多いよ”とか“特殊な装置を使うから、役者は大変だけど、観ているほうは楽しいから頑張って”とおっしゃっていましたね。堤さんが天草四郎役に求める“色っぽさ”が課題ではあるんですが、今回の舞台に声をかけてくださった堤さんの期待を裏切らないよう、どんなムチャ振りにも精一杯ついていこうと思っています」そんな溝端の天草四郎に立ち向かう幕府の剣豪・柳生十兵衛を演じるのは、上川隆也。その父・柳生宗矩役で、時代劇の重鎮・松平健も出演する。「上川さんは、お芝居にはストイックだけれども、他のことに対しては本当に紳士的で穏やかな方。大先輩にしっかりついていきながら、色々なことを学びたいです。もちろん舞台上では、先輩も後輩も芸歴も関係ないと思うので、思い切りぶつかっていくつもりです。松平さんとは先日初めてご一緒したんですが、和歌山出身の僕は8代将軍・徳川吉宗公が大好きで、『暴れん坊将軍』を見て育ったので、すごく緊張しました(笑)。稽古でご一緒できるのが本当に嬉しいです」そんな最強の布陣で臨む本作品の最大の魅力は、やはり、史実と奇想天外なフィクションが融合したエンターテインメント性の高い作品に、堤が斬新な演出で挑むところではないかと、溝端はいう。「僕自身も、今までにない人間離れした役を演じられるということで、楽しみにしています。ぜひ足を運んで、『魔界転生』の世界を楽しんでいただけたら嬉しいです!」公演は10月6日(土)福岡・博多座より。東京公演は11月3日(土・祝)から27(火)まで、東京・明治座にて。チケットぴあでは、いち早プレリザーブを実施。受付は5月28日(月)午前11時から6月4日(月)午前11時まで。取材・文:岡崎 香
2018年05月21日11月の明治座に『魔界転生』がお目見えする。幕府のキリシタン弾圧で非業の死を遂げた天草四郎が、魔界の力で甦り、幕府に復讐すべく、妖術で剣豪達を転生させる……という、山田風太郎の傑作伝奇小説を原作とした日本テレビ開局65周年記念作品だ。魔界衆に立ち向かう柳生十兵衛役の上川隆也へ期待感を聞いた。【チケット情報はこちら】「あの奇想溢れる自由な世界観を持った原作が、戯曲としてどう料理され、編集ができない舞台という空間にどう落とし込まれるのか。そこから立ち回りや、多様に移ろう各場面をどう創出していくのか。その全てが楽しみです」そう話す上川は、20代の頃から山田作品のファン。中でも『魔界転生』は好きな作品のひとつだという。さらに、千葉真一が柳生十兵衛を演じ、大ヒットした深作欣二監督の映画でも知られる作品だけに、並々ならぬハードルの高さも感じていると話すが、なにせ演出は、ドラマ『TRICK』や『SPEC』シリーズなどで日本の映像界に新たな地平を拓いた堤幸彦。胸が躍らないわけがない。「テレビドラマにおいて堤さんがなされた一種の映像改革は、個人的には“堤さん以前・以後”に分けられるくらい大きなものだと感じています。そうした感性で取り組まれる舞台は、これまで出合ったことのないようなものになるでしょうし、きっと堤さんも何か画策されているはず。余計な先入観をなるべく持たず、堤さんが描かれる絵の一角になることを考えて臨むつもりです」もちろん共演陣も魅力的だ。天草四郎役は、近年、舞台出演が相次ぎ、めきめきと力を伸ばしている溝端淳平。「外見はもちろん、気持ちも本当にいい男です。僕があまり人付き合いが上手くない分、彼が醸し出す柔らかな空気で補ってくれるのではと、そんな期待も抱いています」そして、十兵衛の父でありながら悪鬼と化す柳生宗矩役は、数々の時代劇で活躍してきた松平健。上川とはこれが初共演となる。「きちんと対峙できるのかという不安もありますが、楽しみのほうが大きいです。僕よりずっと若い方達が、松平さんの技術や所作、立ち居振る舞いを、目の当たりにできるのも素晴らしいこと。大袈裟な表現にはなりますが、“継承”にも繋がっていくように思います」そんな時代劇の魅力を、上川は仲間との共同作業に最も感じるという。「立ち回りひとつにしても、決して簡単にできるものではないし、ましてやひとりでできるものではありません。だからこそ、皆で積み重ねてきたものが、ひとりでは絶対に到達できない領域に辿り着いたときのありがたさや、お客様が喜んでくださったときの嬉しさはひとしお。散々動いて舞台袖に戻り、肩で息をしながら“もう二度とやるか!”と思っても、そんなこと吹き飛んでしまうんです(笑)」公演は10月6日(土)から28日(日)まで福岡・博多座、11月3日(土・祝)から27日(火)まで東京・明治座、12月9日(日)から14日(金)まで、梅田芸術劇場にて。ぴあではいち早プレリザーブを実施。受付は5月28日(月)午前11時から6月4日(月)午前11時まで。取材・文:岡崎香
2018年05月18日今年結成10周年を迎える「虚構の劇団」の第13回公演『もうひとつの地球の歩き方~How to walk on another Earth.~』が、1月19日(金)に開幕する。虚構の劇団『もうひとつの地球の歩き方』チケット情報劇団の主宰であり作・演出を務める鴻上尚史による、劇団として約2年ぶりの新作で、“記憶とシンギュラリティ(技術的特異点。人工知能が人類の知能を超える転換点、それがもたらす変化)と天草四郎の物語”という本作。稽古場で、主演の秋元龍太朗と鴻上に話を聞いた。書き下ろしの本作について鴻上は「僕はずっとコンピューターに関心があって。囲碁のAI(人工知能)が人間をとうとう破ったとか、2045年にシンギュラリティっていうのを迎えるんだ、みたいなことにもすごく興味があったので、それがどうなっていくんだろうというのを考えてみたかった。それと今回、龍太朗が参加してくれるので、AIの反対、歴史上で似合うキャラクターを考えて“天草四郎のAIを開発しようとしているエンジニア”ができた」と語る。天草四郎という歴史上の人物が同物語に絡んでくるかと尋ねてみると「2020年(オリンピックイヤー)に向けて、クリスチャンである天草四郎は、豊臣秀吉や織田信長よりも外国人観光客と接点があるんじゃないかということで、たちの悪い広告代理店が“天草四郎プロジェクト”を仕掛けて展開していくんだけど…これ以上言えない(笑)」(鴻上)。演じる秋元は「自分の実感に近いことが多いし、すごく胸が痛くなる瞬間があります。誰にも言ってないことを見透かされて、ハッとするような感覚が何度もある」。初めて参加する虚構の劇団の稽古について秋元は「鴻上さんがよくおっしゃる『自然な感情がありながら意識的な表現』。それは僕が(俳優として)得たいと思っていたことで。そういうものが詰まった稽古と演出と本なので、なんか久々に…寝れないです」と嬉しそう。劇団員の印象は「個性の塊(笑)。芝居が全部その人からしか出てこないものなんですよ。そういうのを見てると、悔しいなと思いますね。稽古場に行くのが楽しいです」。客演としての秋元の存在を鴻上は「龍太朗が22歳だから、劇団員は『悔しい』って思いも内心あると思うんだよね。『若造に負けるものか』みたいな。それが今のところいい方向に出てると思う。やっぱそうやってバチバチする若手を集めたいですよ。慰め合ったり寂しさを分かち合うのは嫌だよね(笑)」。秋元「誰にでも観てほしいけど、僕くらいの年代の人に観てほしいです。あとは疲れてる人!」鴻上「俺の作品を、大人たちが演じるのではなく若者たちがどう受け取るか、その戦いの感じを楽しんでもらえれば」公演は1月19日(金)から28日(日)まで東京・座・高円寺1にて上演後、大阪、愛媛、再び東京を巡演。取材・文:中川實穗
2018年01月11日天草エアラインは11月17日、日本初導入のATR42-600型機の就航に関して、2016年2月20日を就航予定日として国土交通省に認可申請をした。同機は2016年1月末の就航を目指し、機材受領の遅れがありつつも新機材に対応した生産体制の構築に取り組んできたが、準備に時間を要していることを踏まえて就航までのスケジュールの再検討を行い、2016年2月20日を就航予定日として申請を行った。同社は就航に対し、「就航を心待ちにしてくださる皆さまのため、万全の運航体制を整えて就航できるよう社員一丸となり準備を進めてまいります。皆さまの引き続きのご支援をお願い申し上げます」とコメントしている。就航前には天草空港において一般へのお披露目会を、就航初日には就航する各空港でのセレモニーの開催を予定しており、詳細は決まり次第発表となる。
2015年11月18日天草エアラインは10月13日に福岡発天草着の108便にてエンジンから白煙があがった件に関して、14日全便(天草=福岡線の計4便)欠航のほか、機材整備のため15、16日においても全便欠航することを発表した。福岡発天草行の108便において天草空港着陸後、No.2エンジン(進行方向に向かって機体右側)部分から白煙が発生し、エンジン火災を知らせる計器が点灯したため、飛行機は滑走路上で停止した。その後、コックピットにて消火操作を行い、火災を知らせる計器表示は消灯、安全を確認した後に乗客乗員は降機した。今回のトラブルにおいて、乗客38人と乗員3人の計41人にけが人はなかった。現在予定している欠航は16日までの全12便で、17日以降については現在運航調整中となっており、欠航日数・便が増える可能性もあるという。予約者には予約センターより搭乗日が近い乗客より順番に連絡をし、手数料なしの払い戻しまたは日にち変更を案内している。
2015年10月14日天草エアラインは10月13日、福岡発天草行の108便において天草空港着陸後、No.2エンジン(進行方向に向かって機体右側)部分から白煙が発生し、エンジン火災を知らせる計器が点灯したため、飛行機は滑走路上で停止した。その後、コックピットにて消火操作を行い、火災を知らせる計器表示は消灯、安全を確認した後に乗客乗員は降機した。今回のトラブルにおいて、乗客38人と乗員3人の計41人にけが人はなかった。機体については引き続き滑走路上に駐機しており、10月14日9時より警察および消防の現場検証が行われている。14日の運航については全便(天草=福岡線の計4便)欠航となり、計4便の予約人数は126人となっていた。なお、10月15日以降も欠航の可能性があるという。同社は今回のトラブルに関して、「お客さまならびに関係各所の皆さまには大変ご心配ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。今後ともさらなる安全運航に努めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます」とコメントするとともに、新たな情報が入り次第、あらためて情報を発信するとしている。
2015年10月14日天草エアライン(本社: 熊本県天草市)は8月21日、同社の公式facebookを通じて、現有機(DASH8-103型機)の後継機になる仏・ATR社製のATR42-600が熊本空港に12:40頃到着したことを発表した。同機の到着に関して同社は、「阿蘇・くまもと空港では、たくさんの方々に出迎えていただき、Newみぞかも大感動で皆さんに手(翼)を振っていたの、判りましたか~?? 長いフェリーフライトを見守ってくださった皆さま、本当にありがとうございます! 皆さまを乗せてフライトできるのはもう少し先ですが、その日をどうぞお楽しみに!! 」とコメントしている。同機は日本で初めてATRであり、デザインについては現有機をベースにATR機の機体に調和するよう工夫を施している。人気のくまモンも場所も変更になってはいるが、引き続き描かれている。同機による運航は2016年1月末に開始できるよう準備を進めているという。8月21日には8月24日~10月24日までの運航計画を発表し、機材更新に伴う乗員訓練のため、天草~福岡線(105便・106便)と天草~熊本線(201便・202便)、熊本~大阪(伊丹)線(801便・802便)は運休となる。なお、10月25日以降も長期に渡り運休を計画している。最新写真は同社のfacebookで公開している。
2015年08月22日天草エアライン(本社: 熊本県天草市)は8月13日、現有機(DASH8-103型機)の後継機になる仏・ATR社製のATR42-600を仏・トゥールズにて受領し、熊本空港には21日12:00頃に到着を予定していることを発表した。同機は日本で初めてATRであり、デザインについては現有機をベースにATR機の機体に調和するよう工夫を施している。人気のくまモンも場所も変更になってはいるが、引き続き描かれている。同機による運航は2016年1月末に開始できるよう準備を進めているという。予定している空輸ルートは、8月16日に仏・トゥールーズ→キプロス・パフォス、8月17日にパフォス→バーレーン→オマーン・マスカット、8月18日にマスカット→モルディブ・マレー、8月19日にマレー→スリランカ・コロンボ→タイ・バンコク、8月20日にバンコク→台湾・台北、そして8月21日に台湾→熊本となる。乗組員はATR社から派遣したパイロット2名と整備士1名、他5名は天草エアラインの社員となる。熊本到着後は8月26日から実機訓練開始を予定している。くまモンの写真も含め、最新写真は同社のfacebookで公開している。
2015年08月15日天草エアライン(本社: 熊本県天草市)は8月13日、仏・トゥールーズでは日本で初めてATRとなるATR 42-600を受領した。これにより、現行機のDHC-8-100の親子イルカ「みぞか号」は退役となる。今回のATR 42-600はリース会社であるノルディック・アビエーション・キャピタル(NAC)が購入した機材で、天草エアラインはリースでの運用となる。客席は48席仕様で、コクピットにはA380と同様、グラスコックピットによる最新の航法機器を装備している。エンジンはプラット・アンド・ホイットニー社製の127Mエンジン(出力2,400 shp)を搭載し、最大離陸重量は1万8,600kg、最大荷重は5,500kgとなっている。ATRに関しては天草エアライン以降、日本エアコミューターもATR42-600型機の導入を決定しており、確定8機とオプション1機の購入契約を締結している。
2015年08月14日あの人がCMキャラクターに株式会社九電工が運営している、天草オリーブ園AVILO(以下、アビーロ)は、福岡地区のCMキャラクターに「ウルトラの母」とウルトラ怪獣「ジャミラ」を起用し、プロモーション映像を11月26日からWEBにて公開している。ウルトラの母は福岡地区では「シャレトンシュワ!」で既にファッションリーダーとして定着した存在。今回はそれを受けての抜擢だ。オリーブの島、天草天草オリーブ園アビーロは熊本県天草市にある「天草オリーブ農園」で、約20,000平方メートルの面積に11種類のオリーブの木を大切に育てている。天草は、オリーブの本場である地中海ととてもよく似た気候でオリーブの栽培には最適だ。恵まれた気候の元で丹精込めたオリーブオイルやオリジナルのコスメやバスアメニティなどを展開している。桜井浩子さんによるトークセッションさらに同日、映像公開イベントを開催。イベントでは、ウルトラの母を演じた桜井浩子さんによるトークセッションが行われ、盛り上がりをみせた。桜井さんは「ウルトラの母はヒーローである一方で、子育てや仕事をこなし、そして自身の美についても意識が高く、正に現代の女性が目指すポジションにマッチして いるように思う。これからも女性が活躍する場が増えて欲しい。また、同時にウルトラの母にもどんどん活躍してもらいたい」(プレスリリースより引用)と語った。母なるオリーブ新プロモーション映像のコンセプトは、母なるオリーブ。11月26日からYouTube「天草オリーブ園」にて見ることができる。さらには、12月3日からは番外編を公開予定だ。天草オリーブの魅力に迫る、地元の女性「ウルトラな母」。こちらも楽しみだ。【参考】・天草オリーブ園アビーロプレスリリース(ValuePress!)
2014年12月01日メガネは視力矯正の道具として、昔から多くの人に愛用されています。最近はデザインも豊富になり、メガネを使っておしゃれを楽しむ人が増えてきました。また、「メガネ萌え」といった言葉もあるように、メガネをかけている異性に対して特別な魅力を感じる女性も少なくないようです。そんなメガネの魅力は歴史上の人物でも発揮するのか?そこで今回マイナビニュースでは、女性読者158名を対象に、メガネのもたらす印象効果についてのアンケートを行いました。○歴史上の人物にメガネをかけさせたら……先ずはズバリ、「メガネが似合いそうな歴史上の人物」についても聞いてみました。すると、「おしゃれ」や「美形」といったイメージの人物が多数登場。とくに「イケメン+メガネ」の組み合わせに弱い女性は多いようです。・「伊達政宗。眼帯が似合うから、メガネも似合うはず」(34歳/アパレル・繊維/クリエイティブ職)・「坂本龍馬。おしゃれな人のイメージなので、似合いそう」(34歳/情報・IT/事務系専門職)・「高杉晋作。すっきりしていて知的な顔立ちだから」(30歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「天草四郎。ものすごく美少年と聞いたことがあるのできっと眼鏡も似合うかな?」(31歳/不動産/事務系専門職)・「織田信長。切れ長の目をしていて、細いフレームの眼鏡が似合いそうだから。」(25歳/小売店/販売職・サービス系)・「聖徳太子。顔が面長そうだから似合いそう。」(28歳/金融・証券/販売職・サービス系)・「滝廉太郎。学生のころ音楽の時間にみた写真が印象的だったから。」(30歳/ソフトウェア/秘書・アシスタント職)全般的にスッキリ系の顔立ちが多い印象です。また学生時代の教科書の印象が強い方もいる様子です。ちなみに、「学生時代、教科書に落書きした際、歴史上の人物に加えた落書きは何でしたか?」という質問をしたところ、「口ひげ」「あごひげ」に続いて3番目に多く挙げられたのが「メガネ(サングラス)」。それだけ、メガネは顔の印象を変えてしまうということなのかもしれません。○「メガネ男子」の魅力とは?アンケートでは、女性が「メガネ男子」のことをどう感じているのかも調査しました。「メガネをかけている男性は、非メガネ男性よりも魅力的だと思いますか?」と聞いてみたところ、27.9%の女性が「そう思う」と回答。24.7%の「そう思わない」を上回りました。メガネ男子のどのようなところが「魅力的」だと感じるのか、女性の意見を紹介します。・「おしゃれ眼鏡をかけている人は、とてもかっこいいと思います」(28歳/金融・証券/販売職・サービス系)・「二割増し、知的に見えます」(49歳/その他)・「思慮深そうに見える」(31歳/情報・IT/技術職)・「鼻の形が良い人は、眼鏡をかけるとそれが際立つ」(31歳/情報・IT/技術職)・「普段裸眼の男性が仕事のときや運転のときだけ眼鏡をかけて、似合っているとキュンとする」(24歳/食品・飲料/事務系専門職)・「ダサい眼鏡にときめいてしまう」(30歳/建設・土木/秘書・アシスタント職)このように、「おしゃれ」「知的」「思慮深い」など、メガネは男性にいろいろな魅力をプラスしてくれるアイテムといえそうです。視力が低下したため、必要に迫られてメガネをかけているという人もいるでしょう。しかし、メガネ一つで顔の印象は大きく左右されるもの。せっかくですから、おしゃれの一部として楽しんでみてはいかがでしょうか?
2014年10月16日日本を変えた戦いの場所で思う日本を変えた戦いの場所や、有名な武将が戦った場所には、戦いの舞台となったそれなりの理由があります。戦う男たちに思いをはせてみたい古戦場をマイナビニュース会員の男性403名にアンケートしました。トップは天下分け目のあの合戦が行われた場所!>>女性編も見るQ.行ってみたい日本国内の古戦場は?(複数回答)1位関ヶ原の戦い徳川家康VS石田三成岐阜県不破郡関ケ原町46.4%2位島原の乱天草四郎VS板倉重昌、松平信綱長崎県南島原市9.7%3位一ノ谷の戦い源義経VS平知盛、忠度神戸市須磨区7.7%4位三方ヶ原の戦い徳川家康VS武田信玄静岡県浜松市7.2%5位元寇(弘安の役)鎌倉幕府VS蒙古軍九州博多湾沿岸元寇防塁7.0%■関ヶ原の戦い徳川家康VS石田三成岐阜県不破郡関ケ原町・「天下分け目の決戦だから」(26歳/医療・福祉/事務系専門職)・「有名な戦いなので、実際に見に行ってみたいと思う」(25歳/人材派遣・人材紹介)・「戦国時代を終わらせたという歴史を感じたい」(43歳/電機/事務系専門職)■島原の乱天草四郎VS板倉重昌、松平信綱長崎県南島原市・「天草四郎が何に思いをはせたのか考えながら眺めてみたい」(29歳/その他)・「悲しい歴史に思いをはせることができる」(43歳/自動車関連/技術職)・「江戸初期において一番大きな一揆がおこった場所で、どんなところで籠城(ろうじょう)戦をしていたのか自分の目で見てみたい」(26歳/不動産)■一ノ谷の戦い源義経VS平知盛、忠度神戸市須磨区・「やっぱり天才義経の戦いが見たい」(31歳/金融・証券/営業職)・「義経が好きなので、この中では一ノ谷が行きたいです」(45歳/情報・IT/事務系専門職)・「がけから降りるところがみたい」(41歳/電機/技術職)■三方ヶ原の戦い徳川家康VS武田信玄静岡県浜松市・「あの家康が脱糞したとされる戦いだから」(33歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)・「戦法でどれほど違うのか確認したい」(37歳/情報・IT/販売職・サービス系)・「信玄最後の戦場だから。戦国のクライマックスといっても過言じゃないね」(41歳/ソフトウェア/営業職)■元寇(弘安の役)鎌倉幕府VS蒙古軍九州博多湾沿岸元寇防塁・「御家人たちが必死で撃退して、日本を守ったたいせつな場所だと思うから」(31歳/学校・教育関連/専門職)・「海際の戦闘で石塁など見ごたえがありそうだから」(24歳/電力・ガス・石油/技術職)・「国防をかけた戦いをどんな気持ちで挑んだのか。思いを巡らせてみたいので」(29歳/学校・教育関連/事務系専門職)■番外編:好きな戦国武将が戦った場所・姉川の戦い浅井、朝倉VS織田、徳川滋賀県長浜市「織田信長の合戦場は見たい」(32歳/運輸・倉庫/事務系専門職)・田原坂の戦い西郷隆盛VS明治政府軍熊本県熊本市「西郷さんのファン」(48歳/学校・教育関連/事務系専門職)総評1位は「関ヶ原の戦い徳川家康VS石田三成岐阜県不破郡関ケ原町」でした。徳川の世になることが、この戦いでほぼ決定したメジャーな戦い。また、小早川秀秋の寝返りや大谷吉継の奮戦など、エピソードが多いことも人気の理由です。2位は「島原の乱天草四郎VS板倉重昌、松平信綱長崎県南島原市」でした。天草四郎時貞に同情し、その気持ちに触れるため訪れたいという意見をいただいています。天草四郎の見た景色を見てみたいものですね。3位は「一ノ谷の戦い源義経VS平知盛、忠度神戸市須磨区」。この戦いは源氏の大将源義経が一ノ谷の断崖を馬で駆け下りた奇襲戦法により、勝負がついたと言われています。実際そんなことができるのかどうか確かめたいという回答が多く寄せられました。4位は「三方ヶ原の戦い徳川家康VS武田信玄静岡県浜松市」。徳川家康が武田信玄に完敗した戦として印象深いというコメントが多かったのが特徴です。5位は「元寇(弘安の役)鎌倉幕府VS蒙古軍九州博多湾沿岸元寇防塁」。鎌倉武士がどのような気持ちで元軍を迎え撃ったのか、現場で思いをはせたいとの回答も。番外編では、好きな武将が戦った古戦場を取り上げました。織田信長、西郷隆盛などが高い人気を誇っています。教科書に出てくるものや、ドラマや映画でも取り上げられることが多い戦いの人気が高かったですね。2位の天草四郎、3位の源義経はどちらも悲劇を背負っていることから、同情心も手伝い、上位にランクインしたと言えるでしょう。(文・OFFICE-SANGA秋田茂人)調査時期:2013年1月11日~2013年1月16日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性403名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】お参りしたい歴史的有名人のお墓ランキング【男性編】日本の歴史の中で一番好きな時代【男性編】今の日本をつくったといえる幕末の偉人ランキング完全版(画像などあり)を見る
2013年02月14日野生のイルカの群れを見ることができる海が、九州は熊本の天草にあると筆者が聞いたのは半年ほど前のこと。それもイルカの王様といってもいいミナミハンドウイルカが、観光船のすぐ近くまで寄ってくるのだという。真意のほどを確かめるべく、ライターの清田進が天草市五和(いつわ)地区の二江(ふたえ)を訪ねた。「天草イルカマリンワールド」の船は、朝10時に二江港を出港する。これがイルカウォッチングの船旅のはじまりだ。乗船客を見渡すと、家族連れ、夫婦、カップルなど様々だが、中年のオッサン1人というのは筆者くらいのものだ。乗船時間は1時間。このわずかな所要時間の間に、野生イルカの群れになどお目にかかれるのか?そう、すこーしナナメから海面を眺めて進むこと、約10分がたったころか。船首右手に明らかに人間以外の「何か」がいるのだ。われわれがハッと息をのむやいなや、強烈な水しぶきが上がり、その何かが太陽を映す海面に高々と飛び跳ねた。まさしく、ミナミハンドウイルカである。それも3頭!乗客たちは一斉に歓声を上げるが、このイルカたちはなれたもの、悠々とマイペースに高飛びを繰り返している。見れば、高飛びを見せたイルカが行く先にも、20~30頭のイルカの群れが泳いでいる。圧巻である。その昔放映されていたテレビ番組「野生の王国」を思い出させるド迫力。「オオオオル、おるぞ、イルカだアッ」思わず博多弁で叫んだ筆者は、その声で周りの家族連れを驚かせた。それからというもの、船の中は感激の祝祭とでもいう熱狂的な状況に陥った。イルカに向かって必死に手を振り回している老人もいる。面白いのはイルカたちの人間に対する反応だ。ぐんぐん船が寄っていくと、イルカたちは逃げるどころか船に伴走をはじめるもの、中には船に頭を向けて笑っている(ように見える)ものまでいる。思わず船舷(せんげん)から身体を乗り出すと、手が届きそうな至近距離までヤツらは寄ってきては、またすすーっと離れていくのだ。この野生のイルカたち、一体どこに住んでいるのかとガイド氏に問うと、どうやらここ五和地区の二江の先に浮かぶ通詞島(つうじしま)沖らしい。その数、総勢200頭ほど。数グループを作り、通詞島の亀子灯台の近くに住みついているという。沖1kmほどの海面を潮が満ちると東側の鬼池沖まで移動し、引き潮になると再び戻りながら、餌を追ったり、遊んだりして過ごすのだという。そう。「ミナミバンドウイルカ遭遇率100%」のキャッチコピーは事実だったのである。しかも「遭遇」だけではないところがポイントだ。遠くから双眼鏡で野生の群れを眺めるのではなく、ここ天草では、至近距離までイルカが寄ってくるのである!天草の島々と雲仙を遠く望む島原半島をつなぎ有明海へと入っていく、この水道にイルカたちが長いこと住みついているワケは、実のところ謎らしい。しかし、理由はどうであれ、人間の生きる場所のすぐ近くに野生のイルカたちがこんなにも自由に美しく生きているというのはうれしいものだ。船を下りた後も、不思議とあたたかいものが心に残る、そんな天草のイルカウォッチング体験であった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月23日JAF、長崎県観光連盟、NTTコムウェア九州の3社は、JAF月刊誌「JAFMate」6月号誌面でスマホ用ARアプリ「動(どう)フォト」による長崎県観光振興プロモーションを実施すると発表した。今回のプロモーションは、JAF月刊誌「JAFMate」6月号に掲載された、天草四郎像や大浦天主堂などの長崎県内の観光スポットの写真を、JAFオリジナルアプリ「動(どう)フォト」をインストールしたスマホ等のカメラで撮影すると、撮影した写真の観光スポットを紹介する音声付のプロモーション動画が再生され、そのスポットの詳しい情報を動画で見ることができるというもの。JAFは、雑誌の利点である情報の一覧性を生かしつつ、写真と文字でしか観光スポットの魅力を伝えられなかった紙媒体の表現枠を超え、読者をインターネットの動画情報へと誘引するというプロモーション手段で、長崎県への観光客誘致拡大を図るとしている。サービス提供期間は6月30日までの予定。利用可能端末は、AndroidOSで動作するスマートフォン、タブレットで、アプリ、動画視聴は無料で利用できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月18日