この秋放送予定の吉沢亮主演メディカルヒューマンドラマ「PICU 小児集中治療室」に、安田顕が医師役で出演することが分かった。“子どものためのICU”=PICU(Pediatric Intensive Care Unit)。本作は、広大ゆえ「大規模なPICUの運営は極めて困難」と言われる北海道を舞台に、駆け出しの小児科医・志子田武四郎(吉沢さん)が先輩医師と共に、どんな子どもでも受け入れられるPICUを作るため、そして、1秒でも早く搬送できる医療用ジェット機の運用を実現するために奔走する姿を描いていく。「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」にゲスト出演して以来6年半ぶり、2回目の月9出演だが、レギュラーキャストとしての月9出演は今作が初となった安田さんが演じるのは、武四郎が勤務する北海道の丘珠病院にPICUを新設するため、東京からやってくる小児科医・植野元。植野は、アメリカでPICU医の資格を取得し、帰国後、日本各地でPICUの整備を推し進めてきた小児集中治療のパイオニア。未熟でまだ何も経験していない武四郎のことを“しこちゃん先生”と呼び、根気強く指導していく。このキャラクターは、日本のPICUのパイオニアの一人である埼玉県立小児医療センター小児救命救急センター長の植田育也医師がモデル。安田さんは「植田先生が立ち上げた埼玉県立小児医療センターのPICUを見学した際、ご本人から色々お話を伺いました。実際に子どもたちの命と向き合う方々がいらっしゃることを忘れず、その想(おも)いが届けられるよう取り組ませていただきます」と力強く語る。そして、放送を待つ視聴者へ「どうか、多くの方に届くドラマになりますように」とメッセージを寄せた。「PICU 小児集中治療室」は10月、毎週月曜日21時~フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2022年08月25日中井貴一主演、実話をベースにした、笑って泣けて、そして日本史の常識をもひっくり返す〈歴史発見〉エンタテインメント映画『大河への道』のBlu-ray&DVDの発売が、10月5日(水)に決定した。世界を驚かせた[初の日本地図]完成から200年。その裏に隠され続けた秘密が、遂に明かされる。とある“大河ドラマ”の開発チームが発見してしまった、驚きの秘密。日本地図を完成させたのは、あの伊能忠敬ではなかった?原作は“究極の話芸”と評される落語家・立川志の輔による新作落語。名もなき人々が歴史を変えた感動の実話に、「笑って泣けて、感動した」「ラストシーンは鳥肌」などの声が届いた。主演は幅広いジャンルにおいて一線で活躍し続ける国民的俳優、中井貴一。時代劇への熱い想いから、なんとしても新作落語「大河への道」を映画化したい!と、立川志の輔に映画化を直談判し、本作の企画も務めた。脇を固めるのは、軽妙かつ喜怒哀楽豊かな演技で観客を魅了する松山ケンイチ、凛とした着物姿で圧倒的な存在感をみせた北川景子。そのほか、岸井ゆきの、和田正人、西村まさ彦、平田満、そして原作者の立川志の輔、さらに草刈正雄、橋爪功と、個性豊かな実力派キャストが揃った。キャストが一人二役で、「令和の現代劇」と「江戸の時代劇」の二つの世界の登場人物を演じたことも、大きな話題を呼んだ。まったく別人のキャラクターでありながら、共通する性格にも注目してみてほしい。このたび発売される特別版Blu-rayには、中井、松山、北川らキャスト、志の輔や監督による本作への想いや見どころを語ったインタビューを収録。イベント映像集からも、それぞれが作品にかけた想いを知ることができる。メイキングでは、コロナ禍で奮闘しながらも、和気あいあいとした撮影シーンを公開。感動のラストシーンの制作過程も見逃せない。さらに発売決定を記念して、中井・松山・北川より動画コメントも到着した。中井は「ぜひ、ブルーレイとDVDで、ご自宅で何度でもお楽しみください!」と、熱く呼び掛けている。『大河への道』10月5日(水) Blu-ray&DVD発売特別版Blu-ray(数量限定生産):6,380円(税込)●映像特典・メイキング・イベント映像集完成披露試写会先行プレミア上映イベント初日舞台挨拶・予告通常版DVD:4,180円(税込)●映像特典予告Blu-ray&DVD特設ページ: 映画公式HP:
2022年07月15日中井貴一と佐々木蔵之介がW主演する映画『嘘八百なにわ夢の陣』が制作制作されることが発表された。公開は2023年の冬となる。本作はお宝コメディ『嘘八百』シリーズの第3弾。2018年正月に公開された第1弾『嘘八百』は、国宝級茶器をめぐり、強欲うずまく人間たちの化かし合いが二転三転し、ラストの思いがけない大どんでん返しが話題となりスマッシュヒット。2020年公開された第2弾『嘘八百 京町ロワイヤル』では、ヒロインに広末涼子を迎え、京都を舞台に恋の火花を散らしながら更にスケールアップした演技合戦を繰り広げた。監督はシリーズ2作を手がけ、さらにNetflix『全裸監督』シリーズなどが話題の武正晴。脚本はシリーズお馴染みの今井雅子と、最近は監督としても活躍し、2023年度後期NHK連続テレビ小説『ブギウギ』で脚本を務めることが発表された足立紳のコンビが務める。音楽も、ヒット作を数々手掛け、2022年度後期NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』で音楽を担当する富貴晴美が続投する。待望の第3弾のタイトルは、『嘘八百 なにわ夢の陣』。詐欺師まがいの古美術商・小池則夫と、うだつの上がらない陶芸家・野田佐輔のコンビがまたもや復活。これまで千利休、古田織部の茶器をめぐり大騒動をおこしてきたふたりが今回、目をつけたのは、かつて豊臣秀吉の出世を後押ししたと言われる七つの縁起物「秀吉七品(しちしな)」。その七品とは懐で温めた信長の草履、戦で顔につけた面頬(めんぼお)、獅子の飾りをつけた兜、桐の文様の軍配団扇、有馬温泉の湯殿の瓦、黄金の風炉、鳳凰の銘がついた茶碗。中でも“鳳凰”は、これまで「鳳凰を宿して光輝くうつわ」としか記録がなく、幻のお宝として伝説になっていた。骨董ファンのみならず、歴史ファンの興味もそそる豊臣秀吉の1億円級のお宝“鳳凰”をめぐり、三たび抱腹絶倒の騙し合いが繰り広げられる。本作の舞台は大阪で、今年天守閣復興90周年となる大阪城での撮影も敢行。中井は「Part1は大阪の堺で撮影し、そのエンディングで、「ほな、次は九州いこかー!」と言っていたはずが、Part2の舞台は京都でした。「次こそは九州!」と思っていましたが、また大阪に戻って来ました(笑)」とコメントを寄せ、佐々木も「大河ドラマで秀吉役をやらせて頂いたことや、実家の酒蔵が聚楽第の跡地にあったり、大阪での会社員時代に仕事で携わった博物館でのロケまであったりと、大変にご縁のある、ありがたい作品になりそうです。」と第3弾の制作を喜んだ。<コメント全文>中井貴一Part1の『嘘八百』を撮影した時には、これがシリーズ化されるなど全く考えていませんでした。しかし、このコロナ禍で、エンターテインメント業界がとても大変な時期を過ごしている中、今回「また作ろう!」と言ってくださった方々がいたことがとても嬉しかったです。Part1は大阪の堺で撮影し、そのエンディングで、「ほな、次は九州いこかー!」と言っていたはずが、Part2の舞台は京都でした。「次こそは九州!」と思っていましたが、また大阪に戻って来ました(笑)Part1、Part2、そして今回のPart3と、更にパワーアップできるように心がけたいと思っています。ご期待ください。佐々木蔵之介Part3があると聞き、タイトル通り「嘘やろ!?ホンマに!?」と思いました(笑)。Part2から3年経て、仲間と会えるのはとても嬉しく、貴一さんとまたバディを組めるのが楽しみです。今回は豊臣秀吉がテーマで、大阪城でもロケがある予定です。大河ドラマで秀吉役をやらせて頂いたことや、実家の酒蔵が聚楽第の跡地にあったり、大阪での会社員時代に仕事で携わった博物館でのロケまであったりと、大変にご縁のある、ありがたい作品になりそうです。『嘘八百なにわ夢の陣』2023年 冬 公開
2022年07月04日俳優の安田顕が出演する、スヴェンソンの新CM「増髪」編が、30日から放送される。新CMには、安田がスタイリッシュなスーツ姿で登場。「髪型を変えるように、髪を増やす時代へ」「髪を増やして、自分を変えよう」というメッセージとともに、爽やかに髪をかきあげる安田の姿が収められている。■安田顕コメント男を磨く方法は色々あると思いますが、増髪で髪型を変えるということは新しい自分に生まれ変わるチャンスだと思います。いままでは、薄毛を克服することは隠したいことだったかもしれません。ただ、そういった世の中の空気も、増髪を通じて徐々に変わり始めるのではないでしょうか。体型をコントロールすることも、品の良いファッションに身を包むこともそして、髪を増やすことも「男を磨くメンテナンス」として同列な気がしています。髪を増やすことを気軽に楽しむことで世の中の考え方も変わると思いますし、自分をもっと高めたいという思いがある方は、増髪もひとつの選択肢にしてみてください。これからは髪型を変えるように、髪を増やす時代になるのではないかと思います。
2022年06月30日デジタルハイブリッドのトッパン・フォームズ株式会社(以下トッパンフォームズ)は、明治安田生命保険相互会社(執行役社長 永島 英器、以下明治安田生命)様がご加入者様向けに提供する「みんなの健活サービス」の新ラインアップとして、トッパンフォームズが提供するヘルスケアIoTサービス「わたしの温度」が採用されたことをお知らせします。なお、「わたしの温度」が生命保険会社がご加入者様向けに提供するサービスとして採用されるのは今回が初めてです。【「わたしの温度」の特長】1.手間なく測定可能ウエアラブルデバイスを専用ナイトブラにつけて寝るだけで、手間なく誰でも簡単に女性特有の高温期・低温期のリズムを計測できます。基礎体温計のように毎朝決まった時間に起床し、活動前に測るといった手間がありません。2.Bluetoothでアプリに測定データを自動連携寝ている間に測定したデータをBluetoothでスマホのアプリに自動連携し、起床した際にその日の測定データや履歴、周期予測などを簡単に確認できます。3.目的に合わせて選べる3モードアプリでは、「妊活」「ビューティー&PMS」「ウェルエイジング」の3種類のモードから、目的に合わせたモードを選択できます。また、それぞれのモードに対応してタイムリーな情報をお届けするToday’sアドバイスや、知りたい情報を掲載した専門家コラムを定期的に更新します。【今後の展開】今回の明治安田生命様での採用を皮切りに、「わたしの温度」をさらに多くのお客さまにご利用いただけるよう展開し、妊活や女性特有の健康管理に悩みを抱える女性をサポートしていきます。■「わたしの温度」について詳しくはこちらをご覧ください。URL: 以上※「デジタルハイブリッド」「わたしの温度」は、トッパン・フォームズ株式会社の登録商標です。※本ウエアラブルデバイスは体温計(医療機器)ではありません。自己の健康管理をサポートするヘルスケア機器です。※その他記載された製品名などは各社の登録商標あるいは商標です。※記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月02日映画『大河への道』(5月20日公開)の公開初日舞台挨拶が20日に都内で行われ、中井貴一、松山ケンイチ、北川景子、岸井ゆきの、和田正人、田中美央、中西健二監督が登場した。同作は立川志の輔の新作落語『伊能忠敬物語―大河への道―』の映画化作。観光促進として伊能忠敬を主人公とした大河ドラマの開発プロジェクトを立ち上げた千葉県香取市役所のメンバーが、1821年に史上初の日本地図を完成させたのは伊能忠敬ではなかったという驚くべき新事実を発見してしまう。一方200年前の江戸時代では、忠敬の志を継いで地図を完成させるために、涙なしには語れない弟子たちによる一世一代の隠密作戦が動き出していた。プロデューサーとしても同作に関わっている中井は「昨日はちょっと緊張もしました。今日こうやって皆さんのお顔をここで拝見することができて、今はホッとしております」としみじみ。松山も「今回貴一さんが企画された作品ですけれども、貴一さんの人柄がよく出ているような、優しい映画になってます」と太鼓判を押す。中井はさらに観客に「僕たちにとってこうやってお客様がこの映画館に足を運んでくださることが何よりの喜びであり、この仕事をやっててよかったなあと思える瞬間でもあります。いろんな状況がありましたけれど、本当にすべての映画館の皆さんや劇場の皆さんは、皆様がこちらにお越しいただいても絶対に安全にお帰りいただけるような工夫をし、苦労しておりますので、どうぞこの先も……いや、この映画を何回も見ろって言ってるわけじゃないんですけど、この先もいろんな映画をご覧になることを怖がらずに、映画館や劇場に足を運んでいただけたら嬉しいなあという風に思います」と語りかけた。最後にはヒットを願って鏡開きを行ったが、写真を撮っている途中で誰かが蓋を叩いてしまい、割れてしまうというハプニングも。スタッフがやってきて直す姿について、和田が「撮らないで!」と叫び、会場の笑いを誘っていた。
2022年05月20日『大河への道』は、立川志の輔の落語に感動した中井貴一が自ら映画化を企画し、主演した意欲作。日本地図を作った男、伊能忠敬をモチーフとした物語には、志の輔ならではの発想があり、それが見事に映画に結実している。ふたりに聞いた。――今回、中井さんは志の輔師匠の落語を映画にするために尽力されました。映画にしたら面白いと思われた点はどこでしたか。中井この数年、時代劇は作られていますが、圧倒的に本数が少なくなりました。コロナ禍でエンタテインメントに廻るお金もどんどん少なくなっています。そんな中で時代劇を遺すのは至難の業。現代と時代ものが重なるものはタイムスリップものが多いと思いますが、師匠の落語を拝聴したら、タイムスリップを使わず、過去と現代を重ね合わせて描くことができる。こういう形でも時代劇は遺していけるのではないか、と思いました。また、僕が喜劇の台本をいただいたときにまず探すのが、悲劇性。どこに悲劇性があるかによって喜劇として成立する。悲劇の台本をいただいたときには、どこに喜劇性があるか。その落差を作っていくことによって、悲劇はより悲劇に、喜劇はより喜劇になる。今回で言えば、現代劇はコメディとして、時代劇はシリアスとして作ることができる。そこが強く惹かれたところです。中井貴一――師匠の落語はこれまでも映画化されていますね。師匠の落語は映画と相性がいいと今回も思いました。志の輔伊能忠敬という人の存在に感動して書き始めましたが、結局、伊能忠敬を登場させることはできませんでした。なぜかと言えば、伊能忠敬が自分のことを“私”と言っているか、“わし”と言っているか、“俺”と言っているか、一人称でなんと言っていたか、言葉が浮かばないんですよ。伊能忠敬の最初の台詞が書けない。それで作っては壊し、作っては壊しをしているうちに、伊能忠敬を大河ドラマにしたかったけど結局できなかった人たちの熱い想いだけが残る、でもその想いは間違ってはいない、物語になんかできないくらいに凄い人なんだというところに着地しました。73歳までに4万キロ、地球1周分歩いた人ですよ。人間だったかどうかも分からない。いまだに(存在自体)嘘なんじゃないかと思うくらい不思議な感覚がある。「伊能忠敬は凄いな」と、中井さんをはじめとする映画の人たちにも思ってもらえたのかなと。落語のいい加減なところも含めてなんとか映画にしようと思ってくださったのは、僕の根底にある「伊能は凄い」があったからなのだと思います。立川志の輔――主語が浮かばなかった、というのは重要ですね。志の輔偉業を成した人は講談と相性がいいんですよ。落語は“凄い人”とは合わない(笑)。凄い夢を持った人を支えた人たちなら落語になるなと。偉業は偉い人ひとりでやったんじゃなくて、いろんな人が助けた結果なんだと。――“落語は江戸の風を感じること”という言葉があります。この映画を観ていると、かつて人が生きていた時代の風を感じますし、その時代の生命を感じます。志の輔なんでみなさん落語を安心して聴いてくれるのか。落語は必ず目の前の人間と話をしているんですね。必ず相手とちゃんと話をしている。顔を見て、目を見て。馬鹿なことも。自分が言うつもりじゃなかったことも。なにもかも全部。江戸時代では目の前にいる人間としか話はできないんです。長屋であろうが、江戸城であろうが。今はネットなどで、目の前にいない人間とコミュニケートできる時代でしょう?時代劇も目の前にいる人としか話をしていない。(師匠の立川)談志は「(落語には)江戸の風が吹いてないといけない」と言った。つまり相手の気持ち、了見を分かりながら話をしていく。己をさらけ出して話をしていく。その江戸っ子の潔さが気持ち良く、お客の腹におさまるような落語じゃないといけないと師匠には言われました。この映画も物語が江戸時代になると、なぜか落ち着く。特別、映像が変わっているわけではないのに安心する。パソコンやスマホや電話だけの新作落語にもチャレンジしましたが、なかなか上手くいかなかった。人の目を見て、顔色も見て、気持ちも慮って。特に日本人はそういう生き物だと思います。――確かに、落語も時代劇も、コミュニケーションが至近距離なのだと思います。中井さん扮する主人公は、役所内の部下である松山ケンイチさんや北川景子さんを相手になんとか至近距離のコミュニケーションを取ろうとしてますよね。なるべく“圧”にならない形で。中井ここ数年、パワハラやモラハラの問題がありますよね。特にこれは市役所が舞台。そこはいろいろ考えました。10年前ならありえたコミュニケーションも、今はありえない。スキンシップによって、互いの距離が近づいたりするわけですが、それは描写しづらい時代。表現の幅がどんどん狭くなっている。そんな中で現代劇における上司と部下の関係性を出すことの難しさを感じました。それだけに、僕自身も時代劇はどこか安心していたかもしれませんね。取材・文:相田冬二撮影:川野結李歌ヘアメイク:藤井俊二(中井)、池田真希(立川)『大河への道』5月20日(金)より公開
2022年05月19日5月20日(金)に公開される映画『大河への道』から、特別版予告映像が公開された。この予告映像には、本作で企画も務めた主演・中井貴一の熱いメッセージも収録されている。原作は立川志の輔の新作落語『大河への道―伊能忠敬物語―』。その画期的な“伊能忠敬が出てこない伊能忠敬物語”は、2011年の初演以来、「落語を超えた究極の話芸」と評され再演を繰り返している。中井がこの落語を観劇し、感動のあまり自ら立川志の輔に映画化の直談判をしたことが、本作の始まりとなった。千葉県香取市では地元を盛り上げるために、郷土の偉人「伊能忠敬」を主役にした大河ドラマの開発が進むが、驚くべき新事実が発見される。それは1821年に史上初の日本地図を完成させたのは彼ではなかった、ということだ。では一体、初の日本地図は誰が、どのように作ったのか。そこには歴史に埋もれた、涙なしには語れない秘密の物語が隠されていた。前途多難な大河ドラマ実現を描く現代の喜劇と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描く時代ミステリーの2つのドラマが描かれる本作は、主演の中井のほか、共演の松山ケンイチ、北川景子、橋爪功といった日本映画界のトップランナーである俳優陣が一人二役で出演している。このたび、公開された特別版予告映像には、ついに完成した日本地図の壮大な姿が映し出されている。さらに、中井が思いの丈を語っている様子も。「エンターテイメントの世界はずいぶん苦しめられたが、そんな中救いとなったのもエンターテイメントだったように思う」とコロナ禍を振り返る中井だが、「でもそれを支えてくださったのは、お客様しかいません!」と映画館へ足を運んでくれた全ての観客に感謝の気持ちを伝える。そして、「(コロナ禍でも劇場で)笑ったり泣いたりしてくれる観客の勇気が映画・演劇産業が続いていく力になります」と語り、「映画館にくることを恐れないで足を向けていただきたい」と、本作だけではなく、エンターテイメントへの並々ならぬ想いを熱く語っている。『大河への道』5月20日(金)公開
2022年05月16日映画『大河への道』(5月20日公開)の先行プレミア上映イベントが9日に行われ、中井貴一、松山ケンイチ、北川景子、岸井ゆきの、和田正人、溝口琢矢、平田満、橋爪功が登場した。同作は立川志の輔の新作落語『伊能忠敬物語―大河への道―』の映画化作。観光促進として伊能忠敬を主人公とした大河ドラマの開発プロジェクトを立ち上げた千葉県香取市役所のメンバーが、1821年に史上初の日本地図を完成させたのは伊能忠敬ではなかったという驚くべき新事実を発見してしまう。一方200年前の江戸時代では、忠敬の志を継いで地図を完成させるために、涙なしには語れない弟子たちによる一世一代の隠密作戦が動き出していた。登壇者全員が実際に大河ドラマの出演経験者だったが、キャスティングについて聞かれると松山は「特に大河ドラマ出てたからといって関係ないですね」と苦笑。中井は同作のことを聞いた時に「中国の壮大な話かと思った」と勘違いしていたエピソードを披露したが、松山も「もっと壮大な日本人だけじゃない何か、人ってどう生きていくべきなのかみたいな、人生を教えてくれそうなタイトルに見えたんですけど、DVDを見たら『そっちね』という感じでした」と驚いた様子だった。また、伊能忠敬が55歳から日本地図のプロジェクトを始めたことにちなみ、「55歳から始めたいこと」を聞かれると、溝口が「意外と日本全国津々浦々って行かないんじゃないかなと思ってて、行ったことのないところに行っておきたいなと思いますね。最初は世界旅行だと思ったんですけど、55歳からだと飛行機のも結構大変だし……」と発言し、現在60歳の中井は「大変じゃねえよ! 飛行機くらい乗りますよ! ねえ、橋爪さん!」と抗議。溝口は焦りながら「55歳は行けるんですよ。世界回るとしたら20年くらい見るじゃないですか。80とかになって飛行機に十数時間も乗ってられないなと言うのを端折っちゃいました! これフォローできてます?」と尋ねる。最終的には「失礼しました!」と潔く謝っていた。
2022年05月09日中井貴一、松山ケンイチ、北川景子ら豪華共演の『大河への道』より、玉置浩二書き下ろし主題歌入り本予告と本ポスターが解禁された。本作は、市役所に勤める池本保治(中井貴一)が伊能忠敬を主人公とする大河ドラマを実現させようとするも、意外な史実が明らかになるという〈歴史発見〉エンターテインメント。大河ドラマ実現を描く現代パートと、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描く時代劇パートの2つのドラマで構成され、主要キャストはそれぞれの時代のキャラクターを一人二役で演じている。今回解禁となった本予告映像は、舞台を令和から江戸へと移し、亡くなった伊能忠敬を囲む測量隊(和田正人、田中美央、溝口琢矢、平田満)たちを前に天文学者・高橋景保(中井貴一)の「今しばらく伊能先生には、生きていていただきましょうか」という一言から、驚愕の隠密作戦が実行されていく様子が描かれている。測量隊の面々、高橋の助手・又吉(松山ケンイチ)、下女のトヨ(岸井ゆきの)、伊能のかつての妻・エイ(北川景子)らは亡くなってしまった伊能の志を引き継ぎ、地図の完成に向けて尽力する。【初の日本地図完成の裏側】では一体何が起きていたのか?そして、映像の最後に映された景保の涙の理由とは…。初の日本地図完成への壮大なドラマを感じさせる予告映像となっている。本予告で解禁となった書き下ろし主題歌「星路」(みち)を手掛けた玉置浩二は「コメント等はあまり得意ではないので、 上手く言えませんが、微力ながら、僕の歌が映画『大河への道』を少しでも照らすことが出来たなら、嬉しく思います。映画の御成功、心からお祈りしています」と語っている。「星路」(みち)は日本地図の完成目前で亡くなった伊能忠敬の志を引き継いだ者たちの物語に寄り添い、明るく照らし出すような楽曲となっている。また、今回の本予告映像解禁と併せて解禁となった本ポスタービジュアルでは、伊能忠敬の志を継いだ面々が唇に指を当て何かを隠すしぐさをしながら、大河ドラマ開発プロジェクト成功に向け奔走する池本の周りを取り囲んでいる。伊能忠敬が完成させたと思われている初の日本地図の裏側に隠された驚くべき秘密とは?物語の全貌が気になるデザインとなっている。『大河への道』は5月20日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:大河への道 2022年5月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開©2022「大河への道」フィルムパートナーズ
2022年03月11日5月20日(金)に公開となる映画『大河への道』の完成披露試写会が3月1日、都内で行われ、主演の中井貴一と原作の立川志の輔が登壇した。千葉県香取市では地元を盛り上げるために、郷土の偉人「伊能忠敬」を主役にした大河ドラマの開発が進むが、驚くべき新事実が発見される。それは1821年に史上初の日本地図を完成させたのは彼ではなかった、ということだ。では一体、初の日本地図は誰が、どのように作ったのか。そこには歴史に埋もれた、涙なしには語れない秘密の物語が隠されていた。本作の原作は立川志の輔の新作落語『大河への道―伊能忠敬物語―』。その画期的な“伊能忠敬が出てこない伊能忠敬物語”は、2011年の初演以来、「落語を超えた究極の話芸」と評され再演を繰り返す。本作は主演をつとめる中井貴一が原作となる落語を観劇し、感動のあまり自ら立川志の輔に映画化の直談判をしたことから始まった。そして、映画『大河への道』は、前途多難な大河ドラマ実現を描く現代の喜劇と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描く時代ミステリーの両輪でドラマが描かれる。さらに松山ケンイチ、北川景子、橋爪功といった豪華俳優陣による一人二役によって作品は彩られていく。試写会は1500人を超える応募者の中から、選び抜かれた150人の当選者が見守るなか、中井と志の輔がステージに登場。作品の初上映を前に企画・主演の中井は「この企画を始めたのは今から5年前。コロナ禍での撮影中断を挟みながら、今日ここで皆さんにお見せすることができることとなりました。そのことだけでも感無量です」と言葉を噛みしめた。中井が約5年前に本作の原作となる志の輔の新作落語に感動し、映画化を直談判したことからすべては始まった。先に落語のタイトル『大河への道‐伊能忠敬物語‐』に興味を持ったという中井は「きっとロケ地は中国の黄河や長江の大河に向かう日本人が文化や文明との出会いを通して成長していく物語なのかなと思った」と妄想。記録用DVDで鑑賞した後は「こっちの大河(ドラマ)かい!」と驚いたそうだが、「『これは映画になる!』と思った。しかも志の輔師匠の落語は映像が浮かび上がる」と確信し、企画&主演でプロジェクトをスタートさせたという。これを受けて、志の輔は「中国の大河というのは一切頭になかった」と笑わせつつ、中井から電話で「映画にしたい!」と熱弁された際も「中井さんはこういう誉め言葉を使うんだと理解していました」とお世辞と勘違い。それだけにまさかの映画化&完成に「中井さんにDVDを貸して良かったなあと。電話をいただいた時に『落語が映画になるわけない!』と即電話を切っていたら今日はありません。DVDと電話、そのふたつをよく乗り越えたなと、今では自分で自分を褒めています」と自賛して笑いを取った。さらに志の輔は、中井と松山ケンイチに挟まれて俳優としても参加。「京都の撮影所でおふたりに挟まれてものを言うとは。落語を40年やってきましたが、緊張というか浮いたような感じというか」と恐縮。さらに当該シーンの撮影がワンシーン・ワンカットによる撮影だとは知らされておらず、中井に対して「こんなこと志の輔に出来るわけがない!無謀だ!芝居する仲間に入れるのは間違いだ!と言うべきです」と公開クレームを入れる。すると中井は「僕も本当は企画だけで出演しないつもりでした。でもプロデューサーからは『何を言っているんですか?無理ですよ』と鼻で笑われて。だから志の輔さんに映画化の話を持っていったときは、死なばもろともでした」と饒舌に裏話を明かした。息の合ったトークが繰り広げられる中、ステージには伊能忠敬が55歳から日本全国を測量し始め、約地球一周分の距離を歩いて作った「大日本沿海輿地全図」(通称:伊能図)という初の日本地図が登場。この全国を歩きながら作った伊能図の上に、衛星写真を元にした正確な日本列島を重ねると、ほぼピッタリ当てはまるというのだから驚きである。千葉県香取市にある伊能忠敬記念館を偶然訪れたことから、伊能図の正確さに衝撃を受けたという志の輔。「伊能忠敬の落語を最後まで作れたのは、これを見た時の感動があったから。それくらいスゴイと思った」と初対面時を回想。一方の中井は「もちろん伊能忠敬の偉業は当然のことながら、そこから新作落語を作り上げた志の輔師匠流のロマンを映画化したいと思った。志の輔師匠の偉業を後世に残せたら」と本作を作り上げた原動力を賞賛した。また本作の主題歌『星路』を、今年ソロデビュー35周年の玉置浩二が務めることも発表された。「微力ながら、僕の歌が映画『大河への道』を少しでも照らすことが出来たなら、嬉しく思います。映画の御成功、心からお祈りしています」と玉置からのコメントも読み上げられた。中井からは「エンディングに流れる曲ですが、オープニングから流したいと思うくらいの良い歌。快く作ってくださった玉置浩二さんには心からの感謝をしたい」とコメント。最後に志の輔は「伊能忠敬の偉業を助けた人たちの物語として作った落語を脚本に上手く落とし込んでいただきました。今の日本を形作った偉業を成し遂げた人たちは、決して伊能本人だけではないという、人間賛歌の物語です。極上のコメディーであり極上のエンタテインメント」と自信を垣間見せた。中井は「今エンタテインメントは大変なところに追いやれているけれど、映画館も劇場も万全の態勢をとって皆さんをお迎えできるような状態になっています。どうぞ怖がる気持ちなく劇場に足を運んでいただき、笑いや涙を共有する時間を持っていただきたい。それが人間の生活の一部になることを願っています」とコロナ終息祈願と共に、本作の全国公開への期待を込めた。映画『大河への道』5月20日(金)公開
2022年03月02日1994年女優の安田成美さんと結婚したお笑いコンビ・とんねるずの木梨憲武さん。木梨さんのインスタにアップされた夫婦ショットや金メダリストとの写真が話題になっています!妻の安田さんも含めたスリーショットは「相変らずの可愛さ!」 この投稿をInstagramで見る 木梨憲武 / Noritake Kinashi(@noritakekinashi_official)がシェアした投稿 「世界のナベサダこと渡辺貞夫さん!89サイお誕生日おめでとうございます!」との自身のインスタには、妻の安田さんと世界のナベサダの愛称でも知られる、サックス奏者・渡辺貞夫さんとのスリーショットを投稿。 渡辺さんを真ん中に、満面の笑みを輝かせる木梨・安田夫婦は幸せそうで見ているこちら側までニヤけてきちゃいます。さらに何気にモノトーンカラーでリンクコーデの2人。服のテイストが似ているのか、あえて同じカラーを選んでいるのかわかりませんが仲の良さはしっかりと伝わってきます。安田さんは変わらない美貌と体型が目を引き、トレードマークとも呼べるショートヘアも健在。笑った顔が木梨さんソックリになってきているのも熟年夫婦の証ですよね。この投稿には「奥様も一緒で、凄く良い写真ですね!」「夫婦おんなじ笑顔!」「なるっぺ相変わらずの可愛さ!」「ってか、成美奥様の登場!」との声が寄せられ、さらりと木梨さんのインスタに登場する妻は自然体な夫婦生活も透けて見えますね。金メダリスト・小林陵侑選手との写真には祝福の声が殺到 この投稿をInstagramで見る 木梨憲武 / Noritake Kinashi(@noritakekinashi_official)がシェアした投稿 「小林陵侑!!」「有言実行!!」「2年前、約束どおりのオリンピック金メダル!!」とのインスタでは、北京五輪スキージャンプ男子個人ノーマルヒルで金メダルを獲得した小林陵侑選手とのツーショットをアップ。2年前に金メダルを約束していたとのことで、約束を果たした小林選手は男の中の男。木梨さんの交友関係の広さもうかがえ「今度、食わず嫌いで金メダルみせて!!あ、やってないや!!」とのボケを交えつつ「また、麻布十番集合で!!」と再会を願っています。この投稿には「おめでとうございます!」との声が殺到し、日本中を沸かせてくれた勇者の素の顔をアップしてくれた木梨さんのサービス精神にも感謝。「大好きな夫婦!!憧れます!」とのコメントも届き、3人の子どもたちに恵まれ、おしどり夫婦となったカップルはまさに理想。今後も木梨さんのお宝感満載のプライベートショットも目が離せません!
2022年02月14日仕事でも家庭でもムダに気を使い、よかれと思ってやったことはすべて裏目に出て、心の中でつぶやく。“俺はいったい、何と闘っているんだ…”。安田顕さんが扮したのは、スーパー“ウメヤ”の万年主任、伊澤春男・45歳。休日に、誤発注によりスーパーから呼び出されたり、店内での“内引き”疑惑が浮上するなどドタバタな日々を過ごしながら、いつも誰かのために走り回っている。物語は、そんな春男の、言葉にできない心の声で溢れている。みなさん毎日、何かと闘いながら生きているんですよね。「ここまでモノローグが多い作品は初めてだったので、新しいチャレンジになると思いました。春男について、李(闘士男)監督に『自らを礎にして弱い人を救う彼は、平々凡々に見えて、実はスーパーマンですね』と言ったら、『いや、スーパーマンなんかじゃない。みんながそうやって生きているんです』と言われて。演じているうちに、その通りだと思い直しました。みなさん毎日、心の中で“チキショー”と思っていたり、何かと闘いながら生きているんですよね。それに僕だって、今も、ここまでの質問にお答えしたことがうまく伝わっているだろうか…なんてすでに考えているんです。だから春男の気持ちがよくわかります」撮影中に印象的だったのは、娘(岡田結実)の恋人(SWAY)が挨拶に来るシーンだそう。高級酒“ナポレオン”をちらつかせて威厳を示そうとするなど、父親の複雑な心境が面白おかしく描かれている。「あのワンシーンに李監督の狙いが詰まっていて、思わず笑っちゃうけれど最後はホロッとくる温かさがあるし、春男らしくていい。李監督とご一緒するのは、映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』に続き2作目ですが、その時の最後の撮影はお酒を飲むシーンで、僕は本当にお酒を飲んでしまって。それを踏まえて今作でもこのシーンをあえてラストにしてくれて『ナポレオンは僕の自前です。一発撮りでいくので、本当に飲んでください』と返してきてくれた。そんなことをしてくださるのも粋だなぁと。男として、改めて李監督に惚れました。ちなみに僕が父親の威厳を示すとしたら、延々と自分の出演作品を見せる、なんてバカ話をこの前していたんですけど(笑)」そんな安田さんも、日々闘い、葛藤していることがあるという。「“ちょっと一杯”が“いっぱい”になること(笑)。今はなかなか難しくなっちゃったけど、馴染みの店で交流できるのはやっぱり楽しいです」『私はいったい、何と闘っているのか』現実と理想は遠くても、日々闘い続ける主人公の春男の人生やその家族の絆を描いたハートフルな物語。監督/李闘士男原作/つぶやきシロー『私はいったい、何と闘っているのか』(小学館)出演/安田顕、小池栄子、岡田結実、ファーストサマーウイカほか12月17日より全国公開。©2021 つぶやきシロ―・ホリプロ・小学館/闘う製作委員会やすだ・けん1973年12月8日生まれ、北海道出身。主演ドラマ『しもべえ』(NHK総合)が来年1月7日より放送。主演映画『ハザードランプ』ほか、出演映画『リング・ワンダリング』『とんび』が来年公開予定。ジャケット¥143,000タートルニット¥22,000パンツ¥39,600(以上GOTAIRIKU/オンワード樫山 お客様相談室 TEL:03・5476・5811)※『anan』2021年12月22日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)スタイリスト・村留利弘(Yolken)ヘア&メイク・西岡達也(Leinwand)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2021年12月20日俳優の中井貴一が主演を務める映画『大河への道』(2022年5月20日)の特報映像が20日、公開された。同作は立川志の輔の創作落語『伊能忠敬物語―大河への道―』の映画化作。観光促進として伊能忠敬を主人公とした大河ドラマの開発プロジェクトを立ち上げた千葉県香取市役所のメンバーが、1821年に史上初の日本地図を作ったのは、あの伊能忠敬ではなかったという驚くべき新事実を発見してしまう。一方200年前の江戸時代では、忠敬の志を継いで地図を完成させるために、涙なしには語れない弟子たちによる一世一代の隠密作戦が動き出していた。特報映像では、江戸時代の秘密を知った市役所のメンバーたちと、伊能忠敬の弟子たちのコミカルな姿が収められた。千葉県香取市では、総務課主任・池本(中井貴一)が、ひょんなことから観光課の課長・小林(北川景子)によって大河ドラマ開発担当に任命される。池本はお調子者の部下・木下(松山ケンイチ)と共に、今は引退したという噂の大物脚本家・加藤(橋爪功)をなんとか口説いて脚本の執筆を依頼するが、日本地図を完成させたのは、伊能忠敬ではないという発見を伝えられる。舞台は200年前に飛び、江戸下町の伊能忠敬邸では、天文学者の高橋景保(中井)と助手の又吉(松山)、日本地図完成を目指す忠敬の測量隊(和田正人、田中美央、溝口琢矢、平田満)、下女のトヨ(岸井ゆきの)、そして伊能のかつての妻・エイ(北川)によって、驚くべき隠密作戦が決行されようとしていた。200年前の江戸時代に何が起こるのか、タイトル『大河への道』と共に現れる、大人数がひれ伏す大広間のシーンが意味するものなど、気になる特報映像となっている。中井と松山は2012年に放送された大河ドラマ『平清盛』(松山が主人公である平清盛、中井が清盛の父である平忠盛を演じた)以来の共演となる。映画『大河への道』では市役所総務課の上司と部下の関係で、松山は中井との共演について「投げた球を全部キャッチしてくださる方で、ものすごく信頼をしています。緊張しないで、自分の地続きで、地に足がついたままで演技ができるのは中井貴一さんしかいないです」と信頼を語っている。(C)2022「大河への道」フィルムパートナーズ
2021年12月20日中井貴一、松山ケンイチ、北川景子が、一人二役を演じる、歴史発見エンタテインメント映画『大河への道』。この度、本作の特報映像が初お披露目となった。立川志の輔の創作落語を映画化した本作。市役所職員たちと大物脚本家が「伊能忠敬の大河ドラマ」実現を目指して四苦八苦する様をコミカルに観せる〈令和の現代劇〉、伊能忠敬の日本地図完成に隠された驚くべき感動秘話を描く〈江戸の時代劇〉と、2つの時代を映し出す。今回到着した特報映像では、市役所の観光事業として、初めて日本地図を作った郷土の偉人・伊能忠敬を描く大河ドラマの開発プロジェクトが立ち上がるも、日本地図を完成させたのは、伊能忠敬ではないということが明らかになる。そして、舞台は200年前へ。伊能忠敬邸では、天文学者の高橋景保(中井さん)と助手の又吉(松山さん)、日本地図完成を目指す忠敬の測量隊(和田正人、田中美央、溝口琢矢、平田満)、下女のトヨ(岸井ゆきの)、そして伊能のかつての妻・エイ(北川さん)によって、驚くべき隠密作戦が決行されようとしていた…。中井さんと松山さんは、大河ドラマ「平清盛」以来の共演となった今回。本作では、市役所総務課の上司と部下を演じている。松山さんは、中井さんとの共演について「投げた球を全部キャッチしてくださる方で、ものすごく信頼をしています。緊張しないで、自分の地続きで、地に足がついたままで演技ができるのは中井貴一さんしかいないです」と語っており、2人の演技の掛け合いを存分に楽しめる本作の一部分が、今回の映像ラストで垣間見ることができる。『大河への道』特報映像『大河への道』は2022年5月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:大河への道 2022年5月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開©2022「大河への道」フィルムパートナーズ
2021年12月20日李闘士男監督×安田顕主演、そして脇を固める豪華キャストが集結することで話題の『私はいったい、何と闘っているのか』より場面写真が解禁された。今回解禁となったのは、安田さん演じる地域密着型スーパー“ウメヤ”の万年主任で、家では典型的なマイホームパパ・春男の次々に変わる表情を切り取った4枚の場面写真。職場で客に見せる穏やかな表情から、突然のトラブルに慌てる表情、職場へ全力ダッシュする様子や、さらには感情を爆発させ「ばかやろー!」と河川に向かい叫ぶ様子まで、仕事に家庭に闘う中年男の哀愁タップリな春男の魅力を写し出している。職場でも家庭でも場の空気を乱さないよう常に気を配り、脳内では日々妄想が炸裂。そんな現実と理想のギャップにうんざりしながらも、毎日地道に(頭の中で)闘い続ける春男に、つい共感してしまうカットとなっている。『私はいったい、何と闘っているのか』は12月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:私はいったい、何と闘っているのか 2021年12月17日より公開©2021 つぶやきシロー・ホリプロ・小学館/闘う製作委員会
2021年12月08日“殺さず、犯さず、貧しきものからは奪わず”のおきてを守り、悪どい大金持ちから、鮮やかな手口で大金を奪う希代の大盗賊――。中井貴一(60)主演の人気時代劇『雲霧仁左衛門』シリーズ(NHK BSプレミアム)は、“時代劇離れ”が叫ばれて久しい昨今でも根強い人気を誇っている。2013年にスタートしたこのシリーズは、昨年8月に5作目が放送されるはずだった。「撮影は、2020年2月から京都で始まり、全8話中5話まで撮り終えていました。しかしコロナ禍で、同年4月に緊急事態宣言が全国に発出されて、『雲霧5』の撮影は中断となってしまいました。当初、中井さんサイドは撮影をなんとか続けられないかという意向を示していましたが、ほかの主演ドラマの撮影などが控えていたこともあって、再開のめどが立たなかったのです。しかし、今年10月から第6話の撮影を始めることになりました」(ドラマ関係者)だがこの間に、時代劇には欠かせない“かつら”を巡ってある騒動が起きていたのだ。同ドラマに関わる芸能プロ関係者は、一連の経緯についてこう振り返る。「今年8月、『雲霧』の制作会社である松竹さんから、『これまで使っていたかつらが使えなくなったから、作り直したい』という連絡があったんです。9月上旬に、中井さんほか出演者が、東京の松竹の施設に集まって、そこで採寸しました。なぜ第6話からかつらを作り直すのかと不思議に思っていたのですが、かつら会社と松竹が、お互いを訴える裁判に発展していたのです」今年の7月26日に、第1回口頭弁論が開かれた裁判の経緯について、地元紙記者はこう解説する。「2020年春ごろから、松竹側とかつら会社の間で、人件費や秋以降のかつら製作の体制などを巡って意見が対立し始めたのです。かつら会社は、京都の松竹撮影所内に、メーク室などを借りて、およそ3千800点ものかつらを保管し、そこで役者に装着もしてきましたが、その年の9月に賃借契約が終了することになり、かつらを引き揚げようとしました。すると松竹側は、『双方に所有権・使用権がある』などと主張し、かつらの所有権・使用権を巡り争う状態になってしまったのです」かつら会社は、京都市にある「八木かつら」という、1927年創業の老舗メーカーだ。「映画『武士の一分』や『たそがれ清兵衛』のほか、数多くのテレビ時代劇などのかつらを手がける松竹の“お抱え”業者でした。中井貴一さんだけではなく、堤真一さん、阿部寛さん、佐藤浩市さん、堺雅人さん、大泉洋さんといった俳優の特注のかつらを作ってきました」(映画関係者)■“沈黙”に秘めた中井の時代劇への危機感撮影の途中で、訴訟問題のせいでかぶっていたかつらが”消失”――。しかし中井は、淡々と事態を受け止めたという。「長年愛用してきた特注のかつらは、けっして一朝一夕にできるものではなく、新しいかつらは、すぐになじむものじゃありません。でも中井さんは文句のひとつもこぼさず、作り直しに協力していました」(前出・芸能プロ関係者)出演者たちを巻き込みながら、なぜお互い一歩も引かずに、かつらの所有権を主張するのか――。本誌が松竹撮影所に取材を申し入れると、こう回答があった。「対象のかつらは、八木側がもともと自作して常備・保管していたかつらではなく、当社での撮影のためにかつらの製作費と修理費をすべて当社が負担して製作され、かつらを撮影所ですべて保管し、当社が使用したいときに撮影に使用してきたものです」一方、八木かつら側の主張は異なる。同社はこう話す。「かつらは、当社が自らの費用で製作し、管理し、他の会社の業務にも使用してきたものです。所有権を松竹撮影所に移すという合意はありません。当社の所有物として火災保険もかけていました。業界では、『かつらはリース品』ということは常識です」コロナ禍で冷え込んだ業界事情もあるが、中井が“沈黙”した理由には、「このままでは時代劇がダメになる」という危機感があるからだという。《原形をとどめない時代劇を、お手本とした場合、ちゃんとした時代劇を作ることが出来る人がいなくなる…そこを危惧しています。もういっぺん、振りだしに戻って所作、籠、かさの1つ、1つをきっちり再現して「これがベースなんだ」というものを提示しないと、もっと、もっと時代劇が衰退していく。時代劇のお手本、見て勉強しようというものを作っておかないといけない時期に来ていると思うんですよ》(『日刊スポーツ』2017年6月4日)長い俳優生活のなかで、数多くの時代劇に出演してきた中井だからこそ、強い自負がある。「よく中井さんは、『俳優の仕事は基本的に伝承される芸能ではないが、時代劇は別だ』とおっしゃっています。コスプレまがいの時代劇作品が増えることに危機感を覚えていて、“本物”へのこだわりは人一倍強い。中井さんは、『雲霧』シリーズを代表作として力を入れてきました。だからこそ、作品が訴訟問題に巻き込まれても、動じることなく撮影に臨んだのでしょう」(前出・ドラマ関係者)中井の強い決意がにじむ『雲霧5』は来年1月14日にスタートする。渾身の芝居に期待したい――。
2021年12月01日安田レイが、11月21日に東京・ビルボードライブ東京でワンマンライブ『Rei Yasuda Live 2021 "It’s you"』を開催した。安田がワンマンライブを行うのは昨年2月以来約1年9カ月ぶり。バンドによる華やかなセッション曲が演奏される中、カラフルな衣装に身を包んだ安田が客席の階段から登場し、スポットライトが当たりその姿が現れると大きな拍手で迎えられた。ハスキーな低音から透明度の高い高音まで、縦横無尽に展開される安田の歌声の魅力とともに生の楽器演奏のみで構成された今回のライブは、オリジナルのアレンジとは異なるビルボードライブ東京という空間に相応しいラグジュアリーかつ洗練された世界観のアレンジで観客を魅了した。ライブ中盤、観客に向かい「みんなとの繋がりを歌った曲」と語った後に、11月3日にリリースされたコラボレーションEPのタイトル曲「It’s you produced by JQ from Nulbarich」を初披露。楽曲の後半では、安田の呼び込みによりスペシャルゲストとして、同曲のプロデュースを手がけたJQ from Nulbarichが登場し、2人のハーモニーが会場に響き渡った。さらにNulbarichの楽曲「NEW ERA」を2人で歌唱し、会場のボルテージは最高潮に達した。続いて披露されたのは、竹内涼真、中条あやみのW主演で話題を呼び、2022年2月からHuluでシーズン3の公開が決定しているドラマ『君と世界が終わる日に』挿入歌の「Not the End」。数々の配信チャートで上位を記録し自身最大の配信ヒットとなった楽曲を、胸の奥から絞りだすような緊張感ある歌い出しから、張り裂けそうに激しく歌い上げるサビまで、力強くその歌声を響かせた。終盤では自身のキャリアの原点でもある元気ロケッツ「Heavenly Star」を柔らかなアコースティックアレンジで披露。バンドメンバーがこっそり仕込んだジングルベルのメロディも相まって、暖かく優しい空気に会場が包まれた。ライブ本編の最後を飾ったのは、前回のワンマンライブのアンコール、ピアノの弾き語りで初披露した「blank sky」。コラボEPで生まれたTENDREによるアレンジをベースにしたジャズアレンジで表現。アウトロではライブのフィナーレらしく即興のフェイクを載せたセッションで会場を沸かせた。アンコールでは、今年YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で公開されたH ZETTRIOとコラボレーションをベースにした「Brand New Day」を披露。ビルボードライブ東京名物の煌びやかな都会の夜景をバックにライブのクライマックスを演出。最後に「来年は、もっとたくさんライブをやりますので、また会いましょう!」とオーディエンスと約束を交わし、拍手喝采の中幕を閉じた。なお本公演の模様は11月28日までアーカイブ配信が行われている。<公演情報>安田レイ『Rei Yasuda Live 2021 "It’s you"』11月21日(日) 東京・ビルボードライブ東京2nd stage:OPEN 17:00 / START 18:00セットリスト01. Re:I02. true colors03. dazzling tomorrow04. Mirror05. 赤信号06. through the dark07. It’s youwith JQ from Nulbarich08. NEW ERAwith JQ from Nulbarich09. Not the End10. amber11. Heavenly Star12. blank skyEN01. Brand New Day視聴チケット購入リンク:<リリース情報>安田レイ Collaboration EP『It’s you』Now On Sale●初回生産限定盤(CD+BD):2,500円(税込)安田レイ『It’s you』初回生産限定盤ジャケット●通常盤(CD):2,000円(税込)安田レイ『It’s you』通常盤ジャケット【CD収録内容】01. It’s you produced by JQ from Nulbarich02. blank sky produced by TENDRE03. A Perfect Sky arranged by tofubeats ※アネッサ「#おうちで夏フォトチャレンジ」キャンペーンソング04. Brand New Day feat. H ZETTRIO - From THE FIRST TAKE【Blu-ray収録内容】※初回生産限定盤のみ・「It’s you」Music Video・「It’s you」Behind The Scenes配信リンク:『It’s you』特設ページ:関連リンク安田レイ Official Site:www.yasudarei.net安田レイ Instagram:安田レイ Twitter:安田レイ Facebook:
2021年11月22日映画『大河への道』が、2022年5月20日(金)に公開される。主演は中井貴一。松山ケンイチ、北川景子も出演する。日本地図を作ったのは伊能忠敬じゃない?!200年前の驚きの秘密とは映画『大河への道』のストーリーは、千葉県香取市を舞台にスタート。地元を盛り上げるために、郷土の偉人「伊能忠敬」を主役にした大河ドラマの開発が進むが、驚くべき新事実が発見される。それは1821年に史上初の日本地図を作ったのは、あの伊能忠敬ではなかった、ということ。では一体、初の日本地図は誰が、どのように作ったのか。舞台は一転、200年前の江戸時代へと遡る。そこには、歴史に埋もれてしまった、涙なしには語れない秘密の物語が隠されていたー。中井貴一×松山ケンイチ×北川景子が“一人二役”映画『大河への道』は、前途多難な大河ドラマ実現を描く“現代の喜劇”と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描く“時代ミステリー”の2軸で展開。二つの時代の登場人物が、“一人二役”を演じ分けるのも注目ポイントだ。主演は『記憶にございません』のヒットが記憶に新しい中井貴一。共演に、中井とは大河ドラマ「平清盛」以来の共演となる松山ケンイチ、『ファーストラブ』『キネマの神様』などに出演した北川景子が名を連ねる。その他のキャストも、全員一人二役。若手からベテランまで、個性豊かな実力派キャストが勢揃いした。<主な登場人物&キャスト>■令和の現代劇大河ドラマの開発担当に任命される総務課主任・池本...中井貴一お調子者の部下・木下...松山ケンイチ観光課の課長・小林...北川景子引退したと噂の大物脚本家・加藤...橋爪功■江戸の時代劇天文学者の高橋景保...中井貴一高橋の助手・又吉...松山ケンイチ伊能忠敬のかつての妻・エイ...北川景子日本地図完成を目指す伊能忠敬の測量隊...和田正人、田中美央、溝口琢矢、平田満下女のトヨ...岸井ゆきの立川志の輔の創作落語が原作映画『大河への道』の原作は、立川志の輔の創作落語「伊能忠敬物語―大河への道―」。“伊能忠敬が出てこない伊能忠敬物語”として、2011年の初演以来再演を繰り返す、最もチケットが取れない演目の一つとなっている。映画化は、主演をつとめる中井貴一が原作となる落語を観劇し、感動のあまり自ら立川志の輔に映画化の直談判をしたことによって実現した。主演の中井貴一、原作者の立川志の輔は、映画『大河への道』の公開決定にあたり、下記の通りコメントを寄せた。主題歌は玉置浩二の新曲「星路」主題歌は、玉置浩二が書き下ろした新曲「星路(みち)」。日本地図の完成目前で亡くなった伊能忠敬の志を引き継いだ者たちの物語に寄り添う、明るい一曲に仕上がっている。<映画『大河への道』あらすじ>現代→1821年〈初の日本地図完成〉→1818年〈伊能忠敬亡くなる〉!?千葉県香取市役所では、観光促進として地元を盛り上げるために、“大河ドラマ”の開発プロジェクトが立ち上がる。主人公は伊能忠敬!そう、あの初めて日本地図を作ったことで有名な、郷土の偉人である。しかし、その脚本作りの最中に、ある驚くべき事実を発見してしまう。なんと伊能忠敬は、地図完成の3年前に亡くなっていたのだ!「伊能忠敬はドラマにならない。地図を完成させてないんだ!」「え、じゃあ、誰が?」舞台は江戸の下町へー。弟子たちに見守られ、伊能忠敬は日本地図の完成を見ることなく亡くなった。動かぬ師を囲んですすり泣く声が響く中、ある人物が意を決し発言する。「では、今しばらく先生には、生きていていただきましょうか・・・」忠敬の志を継いで地図を完成させるために、弟子たちによる一世一代の隠密作戦が動き出す。そこには、歴史に埋もれた、涙なしには語れない感動のドラマがあった。【作品詳細】映画『大河への道』公開日:2022年5月20日(金)原作:立川志の輔「伊能忠敬物語−大河への道−」/漫画版:小学館監督:中西健二脚本:森下佳子音楽:安川午朗出演:中井貴一、松山ケンイチ、北川景子、岸井ゆきの、和田正人、田中美央、溝口琢矢、立川志の輔、西村まさ彦、平田満、草刈正雄、橋爪功配給:松竹
2021年11月12日中井貴一主演、松山ケンイチと北川景子の豪華共演で贈る映画『大河への道』の公開が決定した。千葉県香取市役所では、観光促進として地元を盛り上げるために、大河ドラマの開発プロジェクトが立ち上がる。主人公は伊能忠敬。しかし、その脚本作りの最中、伊能忠敬は地図完成の3年前に亡くなっていた、という事実を発見してしまう。舞台は江戸の下町へ。弟子たちに見守られ、伊能忠敬は日本地図の完成を見ることなく亡くなった。そんな中、ある人物が意を決し発言する。「では、今しばらく先生には、生きていていただきましょうか…」。忠敬の志を継いで地図を完成させるために、弟子たちによる一世一代の隠密作戦が動き出す。そこには、歴史に埋もれた感動のドラマがあった――。本作は、前途多難な大河ドラマ実現を描く現代の喜劇と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描く時代ミステリーの2つのドラマで構成。その2つの時代の登場人物は、中井さん、松山さん、北川さんの一人二役によって演じられる。中井さんは「この数年、数少なくなった時代劇を、日本の文化、伝統として残したいと思って参りました。容易ではないことは百も承知。交通の発達により、海外が近くなり、より海外の影響を受けやすくなった今だからこそ、日本の真の美しさ、日本人としての心の在り方を、もう一度考え直したい。そんな思いでいた時、出会ったのが志の輔さんの落語でした」と思いを述べ、「気楽に観れる、時代劇。でも、その中には、我々が教科書で習わなかった、驚くべき真実が…。必死で生きる人間たちの、大いなるロマン。是非、お楽しみになさってください」とメッセージ。松山さんは「貴一さんとは久しぶりにご一緒させて頂きましたが、前の現場でも待ち時間に話をさせて頂いてる間いつも笑っていたのを覚えていました。今回はその普段笑いながら話していた雰囲気のまま出来たような気がします。景子さんも久しぶりでしたが、貴一さんの演技で笑いを堪えている表情を見ていて幸せな現場だなと思いました。僕自身楽しんで遊びつくしたような現場でした」と撮影をふり返っている。また、中井さんとは今回が初共演となる北川さんは「撮影では中井貴一さんと松山ケンイチさんの掛け合いを見ているだけで何度も吹き出してしまいました!中井さんとは初めて共演させて頂きましたが、中井さんの懐の広さや温かさを間近で感じ、言葉の選び方や人との接し方、現場での佇まいなど、人間として多くのことを学ばせて頂きました」と話し、「時代劇だからとあまり敷居の高さを感じず、是非お気軽に楽しんで頂ければ幸いです」とコメントを寄せている。公開された3種類のティザービジュアルでは、秘密を知ってしまった現代の登場人物と、その秘密を隠そうとする江戸時代の登場人物との関係性が表現されている。原作は、立川志の輔の創作落語「伊能忠敬物語―大河への道―」。“伊能忠敬が出てこない伊能忠敬物語”は、2011年の初演以来、「落語を超えた究極の話芸」と評され再演を繰り返す、最もチケットが取れない演目のひとつ。中井さんが、原作となる落語を観劇し、感動のあまり自ら志の輔さんに映画化の直談判をしたことから、本作が始まったという。当時をふり返り、志の輔さんは「中井貴一さんから『この落語、映画化したら面白いと思うんです。是非やらせてもらえませんか』とずいぶん熱いお電話を頂いて、『いやそんな、落語だから適当にやってますけど、映画だったら本当にいろんな事が厳密になって大変ですよ!』と言ったら、『勿論、適当過ぎるところは、埋めて参ります!(笑) 別に私が主演という事でなくても、プロデューサーでもスタッフでもいいから作りたい!というくらいの気持ちでおります』とおっしゃっていただいて。どんな形であれ中井さんが関わってくださるなんて最高の喜びです」と思いを明かしている。なお監督は、『青い鳥』『花のあと』の中西健二が務めた。『大河への道』は2022年5月20日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2021年11月09日俳優の中井貴一が、映画『大河への道』(2022年5月20日)の主演を務めることが9日、明らかになった。同作は立川志の輔の創作落語『伊能忠敬物語―大河への道―』の映画化作。観光促進として伊能忠敬を主人公とした大河ドラマの開発プロジェクトを立ち上げた千葉県香取市役所のメンバーが、1821年に史上初の日本地図を作ったのは、あの伊能忠敬ではなかったという驚くべき新事実を発見してしまう。一方200年前の江戸時代では、忠敬の志を継いで地図を完成させるために、涙なしには語れない弟子たちによる一世一代の隠密作戦が動き出していた。画期的な“伊能忠敬が出てこない伊能忠敬物語”は、2011年の初演以来「落語を超えた究極の話芸」と評され再演を繰り返す、最もチケットが取れない演目の一つだという。主演をつとめる中井が原作となる落語を観劇し、感動のあまり自ら立川志の輔に直談判をしたことから、映画化が始まった。前途多難な大河ドラマ実現を描く現代の喜劇と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描く時代ミステリーの2つのドラマが描かれ、2つの時代の登場人物は中井、松山ケンイチ、北川景子といった俳優陣の一人二役によって演じられる。今回発表された3種類のティザー・ビジュアルでは、秘密を知ってしまった現代の登場人物と、その秘密を隠そうとする江戸時代の登場人物との関係性が、一人二役を演じる俳優たちによって表現されている。中井と松山は大河ドラマ『平清盛』以来の共演、北川は初共演となる。○中井貴一 コメントこの数年、数少なくなった時代劇を、日本の文化、伝統として残したいと思って参りました。容易ではないことは百も承知。交通の発達により、海外が近くなり、より海外の影響を受けやすくなった今だからこそ、日本の真の美しさ、日本人としての心の在り方を、もう一度考え直したい。そんな思いでいた時、出会ったのが志の輔さんの落語でした。肩肘張った時代劇を作っても、見て頂ける可能性は低い。でも、この落語を映像化したなら、現代も過去も、喜劇も、悲劇も無理なく、観易く描くことができる。そんな思いから、志の輔さんにご無理を申し上げたのでした。気楽に観れる、時代劇。でも、その中には、我々が教科書で習わなかった、驚くべき真実が…。必死で生きる人間たちの、大いなるロマン。是非、お楽しみになさってください。○松山ケンイチ コメント貴一さんとは久しぶりにご一緒させて頂きましたが、前の現場でも待ち時間に話をさせて頂いてる間いつも笑っていたのを覚えていました。今回はその普段笑いながら話していた雰囲気のまま出来たような気がします。景子さんも久しぶりでしたが、貴一さんの演技で笑いを堪えている表情を見ていて幸せな現場だなと思いました。僕自身楽しんで遊びつくしたような現場でした。○北川景子 コメント中井貴一さん主演の時代劇コメディとお聞きして、絶対に面白い作品になると確信しました。時代劇がどんどん減ってしまっている現在、京都で映画を作れるということはどれほど贅沢なことか。この作品に参加できとても光栄です。撮影では中井貴一さんと松山ケンイチさんの掛け合いを見ているだけで何度も吹き出してしまいました!中井さんとは初めて共演させて頂きましたが、中井さんの懐の広さや温かさを間近で感じ、言葉の選び方や人との接し方、現場での佇まいなど、人間として多くのことを学ばせて頂きました。この映画では「ピラミッド」と同じくらい、どうやったら人間にこんなに凄いことができるのか、という驚きの物語が隠されています。私も一人二役を、振り切って楽しくやらせていただきました。時代劇だからとあまり敷居の高さを感じず、是非お気軽に楽しんで頂ければ幸いです。○原作:立川志の輔 コメント伊能忠敬記念館で見たあまりにも正確な伊能忠敬の日本地図に感動し、これをなんとか落語に、と思い拵えたのがPARCO劇場で上演した「伊能忠敬物語−大河への道−」でした。落語を映画にするのは大変なことだと思いますが、脚本家の方が何度もチャレンジをして、ここまで世界を広げるのかと驚きました。俳優の方々が一人二役で現代と江戸時代を行き来する不思議な設定や斬新な映像表現など、ひょっとすると今までになかったような映画になるかもしれません。世界中が驚くべき伊能忠敬の偉業を、映画を通して感じて頂ければと思います。(C)2022「大河への道」フィルムパートナーズ
2021年11月09日俳優の中井貴一と女優の瀧本美織が出演する、三基商事・ミキプルーンの新CM「実をむすぶ」編が、21日より放送される。新CMでは、4作目の共演となる中井と瀧本がプルーンの木の前で、苦しいことがあっても前を向いていれば毎年必ず実をむすぶプルーンのように「必ず晴れる日が来て、いつか実をむすぶ」、そして「明日のあなたは、つくることができる」というメッセージを伝える。またCMソングには、平原綾香が同CMのために書き下ろした楽曲「キミへ」を使用。その歌詞も相まって、明日を信じること、明日への希望といったメッセージがより一層伝わるCMとなっている。■中井貴一&瀧本美織インタビュー――今年のCMの見どころは?中井:平原綾香さんが歌を書き下ろしてくださり、そこに今僕たちが感じているメッセージを載せてお送りするCMになっているので是非歌にも注目してご覧いただきたいです。瀧本:撮影前から今回書き下ろしの楽曲を何度も聴かせて頂き、ほんとに心にしみる歌詞になっていて、昨今の難しい状況だからこそシンプルな言葉が皆さんに響く内容になっていると思います。また、CMを見ている皆さんにすごく前向きになってもらえる内容に仕上がっています。――「いつか必ず実をむすぶ」と信じて続けていることは?中井:この仕事ですかね。俳優という仕事は終わりのない職業で、ある意味でずっと手探りの中、自分たちの感性を使って「これで良し!」のような正解がない、実をむすんでいることも自分ではわからないので、いつかやってきて良かったと思える瞬間を迎えることが実をむすぶことにつながると考えて必死にやっている感じですね。瀧本:私もこの仕事ですかね。中学生くらいの頃は漠然と思っていた、人を感動させたい、喜ばせたいということを自分の表現したことで「元気が出た」「感動した」という人が一人でもいて下さることが少しでも実をむすんでいるのかなって思います。――中井さんは、今年でデビュー40周年を迎えられました。今後のビジョンなどありますか?中井:あんまり、何周年とかそういうのを気にしないんですよね、というか、あまり過去に興味がないと言ったらいいのでしょうか?瀧本:カッコイイ!中井:忘れてるわけではないんですが、常に過去のものでは飯は食べていけないと思っていますし、過去のものは置いてきたものだと僕は思っているので次へ次へという風に考えていたら40年やってこれた感じだった。この先は決めずに一歩一歩やっていって、自分がここまでって思うときが来るまで続けていきたいって思いますけど、俳優さんって定年がないってよく言うんですけど、僕は人間としての引き際があると思うんですよね、なのでそれまではやっていこうかなと思っています。――ミキプルーンが発売50年目を迎えますが、25年間CMに出演し続けた感想は?中井:やっぱり、何事も継続するってことはとっても大切なことだと思うし、継続したから生まれてくるものもたくさんあると思うので、その意味では長くやらせていただいていることによって、ほんとに僕が代理店みたいになってる所もあるんですよ(笑)。皆さんから舞台の時なんかに差し入れをしていただいて僕がこういう人はこれを飲んでみて下さいっていう風に仕分けをして置いておくとほんとにものすごい勢いでなくなるんですよ。ほんとに! だから、一つの舞台で3回くらい差し入れしていただかないと足りないくらいに無くなるので。そういう意味では、健康というか、精神的にみんなが明日に向かえる何か力みたいなものをミキの商品を通じて皆さんや仲間に伝えることができるのは、とてもありがたいと思っています。■平原綾香コメント誰かの力になりたい、応援したい、という気持ちは尊く、何にも代えられない輝きを持っている、と思っています。人は自分の中に夢をもっていたとしたら、蕾のようなものがあって、その花が咲くのをみたくて、実をむすぶことができるのか、不安ながらもお水をあげたり、雨に打たれたりして、その花が咲くのを待っている、と思うのですけれど、今回は自分の花ではなくて誰かの花が咲くのを応援している人の歌です。それは、家族だったり、好きな人だったり、もう会えない人だったり。たとえ、応援している人の目に自分が映らなくても「僕はキミの味方だ」って胸をはって言えるということが自分自身も強くしてくれるし、その思いというのは必ず届くと信じています。CMで中井さんが「きっとうまくいく」と語っているのが凄く嬉しくて。何も話していなかったのですが、私にとって昨年から今年にかけて大事にしている言葉は、実は「きっとうまくいく」だったんです。中井さん、瀧本さんの語り、そして私のこの曲に込めた「僕はキミの味方だ」という思いが届いたら嬉しいです。
2021年10月21日俳優の中井貴一と佐々木蔵之介がダブル主演を務める映画『嘘八百 京町ロワイヤル』(20)が、dTVで配信スタートした。映画『百円の恋』(14)やNetflixオリジナルシリーズ『全裸監督』の武正晴監督がメガホンをとった『嘘八百』(18)シリーズの第2弾となる同作。古美術商の則夫(中井)と陶芸家の佐輔(佐々木)は、ひょんなことから京都で再会を果たす。そこで出会った京美人、志野(広末涼子)のとりこになった二人は、彼女がだまし取られたという幻の茶器を取り戻すため、京都の街を奔走する。しかし、その茶器の背後には巨大な陰謀が渦巻いていた――。同作には、京都の老舗古美術店「嵐山堂」二代目役の加藤雅也、その下で働く人気若手陶芸家・牧野慶太役の山田裕貴が出演。さらに、則夫の娘役の森川葵、佐輔の妻役の友近をはじめ、前作で活躍した贋作仲間の木下ほうか・坂田利夫・宇野祥平ら、レギュラーキャストも大集結している。なおdTVでは、前作『嘘八百』も配信中。(C)2020「嘘八百 京町ロワイヤル」製作委員会
2021年10月14日俳優の安田顕が、映画『私はいったい、何と闘っているのか』(12月公開)の主演を務めることが23日、明らかになった。同作はつぶやきシローによる著書の映画化作。地元密着型スーパーウメヤ(大原店)の万年主任・伊澤春男(安田顕)の姿を描き、愛する妻や子供たちとのかけがえのない生活と、夢にまで見た店長昇格への長く険しい戦いの果てに予想外の結末を迎える。本作を手掛けるのは、『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(2018年)をはじめ『神様はバリにいる』(2015年)などのヒット作を排出する李闘士男監督。主演の安田とは『妻ふり』以来の再タッグとなる。安田は仕事や家族のために七転八倒する中流階級の中年男の日常を切り取った喜劇を体当たりで演じ、小池栄子、岡田結実、ファーストサマーウイカ、伊集院光が出演。その他にもSWAY(劇団EXILE)、金子大地、菊池日菜子、小山春朋、伊藤ふみお(KEMURI)、白川和子らなど多彩なジャンルの才能が顔を揃え、脇を固める。本作初の映像となる特報映像も解禁。安田演じる主人公・伊澤春男が万年主任を務める地域密着型スーパーウメヤで、驚異の誤発注が勃発し、春男を呼ぶスーパーの人々の声に応え、春男は「伊澤春男、やるしかない。」と真剣な面持ちで出動するも、直後に「間違えてしまいまして、5,000袋」と笑う姿を見せる。○安田顕 コメント試写を観た皆様の評判が良いのです。もちろん嬉しいのですが、なかなかないくらい評判が良いので、不安です(笑)。李闘士男監督とは2度目ということもあり、楽しく笑えるハートフルコメディに仕上げてくださると信頼し、現場では『クソ真面目に』滑稽な男を演じさせていただきました。大好きな名優、小池栄子さんとも2度目の夫婦役。本当に恵まれてます。なにより、出演された皆々様がキラキラ輝いているなんて、これ程嬉しいことはありません。それってやっぱり、良い作品ってことです。だから安心してください。良い映画です。年末年始くらいは楽しい気分で過ごしたい。そんな方に観ていただきたい映画です。老若男女、こぞって、是非。○李闘士男監督 コメント安田顕演じる伊澤春男は、あなたの職場に、家庭に、満員電車の中に、スーパーに、飲み屋に大勢いる。日本に100万人はいるだろう。あなた自身がそうかもしれないし、あなたの夫、同僚、パパがそうかもしれない。その伊澤春男がやらかして、やらかして、やらかした後、どうなると思います?(C)2021 つぶやきシロ―・ホリプロ・小学館/闘う製作委員会
2021年07月23日ご本人は佇まいも語り口もノーブルでダンディ。なのにコメディ作品で拝見する中井貴一さんは、なんだか妙にユーモラスでクスッとしてしまう。「物事をユーモアで掬い上げたい」と話す中井さんの、柔も剛も自在な多面的なその魅力の秘密とは。――「日常をユーモアで捉える」と伺って、ナレーションを担当されている『サラメシ』が浮かびました。あれは一般の方の日常の食事にクローズアップしながら、中井さんのユーモラスなナレーションで楽しく拝見できます。そう思っていただけると嬉しいです。番組が始まって10年になるんですが、あの番組は、あくまで取材させていただいている方が主役。たとえ自分自身に向けて作る食事でも、誰かのために作るものであっても、そこに気持ちのやり取りがあるってことを大切に考えています。お弁当の良さって、豪華さや美しさだけじゃない。僕は、日の丸弁当など心から良いと思ってしまいます(笑)。ここまで長く続いてきたということは、そういう僕らの想いが、ご覧になる方に少しは伝わっているのかなと。――今回再演となる舞台『日本の歴史』も含め、つねに守りに入ることなく新しい姿を見せてくださっている印象ですが、意識されていることはありますか?そうですね…偉くなりたくてこの仕事をやっているわけじゃない、という気持ちはずっとあります。偉くなろうと思えば企業に入って出世するとか起業する道もあったと思いますが、何かの縁で表現をする仕事に就いた。表現する仕事とは、自分たちが作り上げたものをお客様に観ていただくという姿勢が正解で、偉さは必要ない。今回の舞台で天使の格好をする場面があるんですが、前回、周りから「40年もやってきてるのに、なんで断らなかったの?」と結構言われたんです。でも僕の場合、いつまでもそういうことをやれる自分でいたいという気持ちがどこかにあるんです。長い間仕事をしてくると、いいお部屋を用意してくださったり、グリーン車で移動したりもしますが、控室もなかった時代がついこの間みたいな感じがして、当時の感覚が抜けないんです。ベテランの雰囲気が出せないというか(笑)。舞台ではお客様の存在に教えられることがある。――こういうご時世でなくとも、生の舞台は俳優にとってリスクのある現場だと思います。それでも舞台に立たれるのはなぜですか。春に出演するはずだった舞台『月とシネマ』が全公演中止になったんです。あれも丸々1か月稽古して東京公演の中止が決まって、その後も大阪公演の可能性を信じてセットを組んだ舞台で稽古を続けてきたんです。いつ幕が開いてもいい完璧な状態まで作って、結果的に大阪公演もできずに全公演中止になってしまった。そのとき、舞台…演劇において一番必要なのはお客様なんだってことを改めて実感しました。客席にお客様が入ることで芝居の空気も間合いも変わっていって、そこで教えてもらうことがどれだけ大きいかということを、まざまざと突きつけられたんですよね。観てくれる人がいないと、舞台って永遠に完成しないんだなって、とてもよくわかりました。お客様がいて、その存在に教えられることがあって、しかも毎日違って…。そういうお客様とコラボレーションしている感覚がワクワクするんです。もともとすごい緊張しいなんですけど、その楽しみのために舞台を続けています。――緊張しいとは意外です。学生時代は、授業中に指されただけで赤面してしまうぐらいでした。だからいま自分がこの世界にいること自体が不思議なくらいで。それでも、すっごい変な言い方ですけれど、カチンコが鳴って始まって終わるまでが一番自分が自分でいられる時間のようにも感じます。その瞬間の感情は全部台本のはずなのに。いつもはどこか自分を押し隠そうとしている部分があるんだと思います。でも演じている瞬間は心が開いて、一番感情が解放されているのかもしれません。――中井さんのなかに、仕事を選ぶ…というか出演を決める基準のようなものはありますか?僕はすごくあるほうだと思います(笑)。うるさいよって思われるくらいホンに対してはこだわりがあって、説明されても理解できない部分があると「僕じゃないほうがいいんじゃないでしょうか」と申し上げる。自分に合わせてほしいわけじゃなく、いろんな価値観があるなかで自分が理解できる範囲のものがいいなと思っていて、それは脚本のなかに、すべてが入っている気がするんです。――神は細部に宿るといいます。さっきの『サラメシ』の話ですが、約30分の短いナレーション番組だからこそ、制作側そして自分自身も、手を抜かないで取り組む必要があると思っています。些細なこだわりの積み重ねが作品の質を上げるのだと信じていますし、そうあってほしいと願っています。なかい・きいち1961年9月18日生まれ、東京都出身。’81年、大学在学中に映画『連合艦隊』でデビューし、同作で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。ドラマ『ふぞろいの林檎たち』や大河ドラマ『武田信玄』など数々の作品に主演。近作に、ドラマ『共演NG』『華麗なる一族』、映画『記憶にございません!』『嘘八百 京町ロワイヤル』など。中井さん出演のミュージカル『日本の歴史』は、7月18日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場、7月23日(金)~30日(金)に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。三谷幸喜さんが作・演出し、荻野清子さんが作曲を手がけ、’18年に初演。中井さんを含め7人の俳優たちがさまざまな役に扮し、人間の因果を描いていく。シス・カンパニー TEL:03・5423・5906※『anan』2021年7月14日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)ヘア&メイク・藤井俊二インタビュー、文・望月リサ撮影協力・AWABEES(by anan編集部)
2021年07月10日アイドルグループ・関ジャニ∞の安田章大が主演を務めるパルコ・プロデュース『リボルバー~誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?~』が10日、初日を迎えた。小説家・原田マハが5月26日に発売する自身の作品を自ら戯曲化した同作。フィンセント・ファン・ゴッホと彼にまつわる物語を、現代に生きるオークショニストの目線で描く。舞台版では、ゴッホが実際に活躍した19世紀当時を物語の舞台とし、謎に満ちたゴッホとゴーギャンの愛憎入り混じる関係にフォーカスしていく。ポスト印象派の画家としてフランスで活動し、20世紀の美術に大きな影響をもたらしたフィンセント・ファン・ゴッホに安田章大、ゴッホのライバルであり一時期は共に創作活動をしていたポール・ゴーギャンに池内博之、画商としてゴッホを献身的に支える弟のテオに大鶴佐助、ゴッホとゴーギャンの謎に迫るオークショニスト・冴に北乃きい、共に謎を解き明かす社長・ギローに相島一之、同僚・JPに細田善彦、医師・レイほかに金子岳憲、謎の少女クロエとゴーギャンの妻ヴァエホの二役に東野絢香と実力派俳優が集結。今でこそオークションに登場すれば100億円を超える高値で取引され、誰もが知る有名な画家ゴッホ。が、生前はたった一枚しか絵が売れなかったともいわれている。では誰が、何が【ゴッホ】=アートの価値を決めるのか。今回の舞台「リボルバー」では、かつて現実の世界で生きていた生身の人間・ゴッホを描くことで、価値のあるなしにかかわらず、画家が作品に込めた思いは普遍的なのだというテーマをあぶり出す。奇しくもゴッホの享年と同じく今年37歳となる安田が、孤高のアーティスト・ゴッホの謎に満ちた生涯を、等身大の人物として演じていく姿に注目となっている。○原田マハ コメント文字の世界で生まれた登場人物たちが、舞台上で立ち上がり、動き出す。まるで夢を見ているよう。ゴッホとゴーギャンの間に何が起こったのか、歴史の目撃者になる気分です。ゴッホの圧倒的な魂の叫び、ゴーギャンのゴッホに対する嫉妬と賛美、テオと冴のゴッホの絵を巡るデュエット、ギローのオークションさばき、JPのオタク炸裂の長セリフ、医師レイと警官が放つ真逆のゴッホ評、ヴァエホの切ない涙。いずれのシーンもそれぞれに圧巻です。稽古場を見学した際に、ゴッホとゴーギャンが反発し合いながらも最終的には心を通わせ、パラレルに進む現代のゴッホ研究者・冴と仲間たちが次第に彼らに心を寄り添わせていく。微妙な心情の変化が演技によって醸し出されるのには引きつけられました。演劇ならではの臨場感と、稽古を重ねていくほどに進化する様子には心が躍りました。ゴッホとゴーギャンとともに濃厚な時間を共有し、彼らの情熱を受け止めて下されば嬉しく思います。○行定勲 コメント稽古期間は、ゴッホとゴーギャンを歴史に残る偉人として描くのではなく、俳優たちと共に彼らの心情を探りながら意見を交わし、ひとりの人間として純粋に芸術に向き合う姿を追い求める貴重な時間でした。この作品は、芸術家や表現者なら誰しもが共感するような苦悩が描かれています。そして、人間は何をみて価値を決めるのか、その尊さや愚かさを感じて頂けたら嬉しいです。この状況下で大変なときに、足を運んでくださる観客の皆様に感謝します。この一年は、芸術は本当に必要なのか?何のためにあるのか?と真剣に、考えてきました。奇しくもこの作品が、今上演されることに大きな意味を感じます。芸術の価値はどうやってつけられるのか、観たあとに考えてみて欲しいです。出来れば画集を開いて劇中に登場するゴッホやゴーギャンの残した絵画を改めて観て欲しいです。きっと、今までにない感情が湧き起こるはずだと信じています。○安田章大 コメント作品を通して、これまでの過去にない、みなの創造を越えた人間らしい19世紀の人達が生き還りました。「19世紀と21世紀が織り混ざりいつの間にか観てる自分も引き込まれている」というのが印象的です。僕自身の役柄的見どころといえば、神格化されていない人間・ゴッホが、現代口語を使って会話している所かもしれませんね。作品全体の魅力は19世紀の人々、21世紀の人々を演じる役者8人が絶妙に絡み合う事で物語が加速していき、気がつけば知らない時空に、誰もが当事者としてタイムトリップしていくと思います。皆さんはどの真実を信じますか?あなたが"視て、聴いて、感じた確かなモノ"を"人生の糧の種を"を手に入れるチャンスかもしれません。リボルバーに翻弄され過ぎませんように。○池内博之 コメント日々の稽古で色々な発見があり、常に進化しているのではないかと思っています。お恥ずかしい話、ゴッホやゴーギャン、ひまわりの絵や名前は知っていましたが、詳しくは知らなかったので、原田マハさんの小説は非常に面白く、勉強になりました。稽古期間中に皆さんで、美術館へ「ひまわり」を見に行ったのですが、まさかこんな近い所にあるなんて!と、びっくりしました。確かに、当時の他の作品と全く違う、なんとも言えない強さと怖さ、そしてキャンバスから今にも飛び出しているかのような不思議さを感じました。私が演じるゴーギャンはもう完全にゴッホとは真逆のタイプですよね。僕が好きなのは2人の共同生活の場面。たった2ヶ月だけど、これが歴史に残る程にまでなった期間です。もう凄すぎます。最終的にはバラバラになってしまうタイプの違う2人がここで色々と刺激し合うわけです。確かに、2人の作品を見るとそれがよく分かるし、そんなドラマがあったのかと知りながら実物を見たらたまりませんね。是非とも公演を観た後、美術館へ足を運んで、本物のゴッホ、ゴーギャンの作品に触れてみてください。あの絵の前に立つとほんと引き込まれていきそうです。アートになじみがない方にも、よくご存知な方にも楽しめる作品になっていると思います。是非楽しんでいってもらえると嬉しいです。○大鶴佐助 コメントまずは無事幕が開けられる事に感謝の気持ちでいっぱいです。稽古場では、安田さん池内さんと毎日沢山ディスカッションし、21世紀メンバーの皆さんとも意見交換をし、マハさんの地図を頼りに行定さんの舵取りを信じ、みんなで初日に漕ぎ着けたと思います。でもここからが本当の船出で、公演ごとに皆さんと一緒にどんな旅ができるのか楽しみです。世界で初めてゴッホの作品を目撃し、魅了され、愛し、苦悩したテオの兄への愛憎。ゴーギャンに「星月夜」を情念の炎を燃やし冴と共に語りかけるシーン、ゴッホの生き様、ゴーギャンの後悔、ギローJPの心の変化、絵では無くリボルバーを通して21世紀の人達が彼等と繋がっていくのがとても儚くも美しく感じました。たった1つのリボルバーが時空を超え人々を翻弄する。皆さんもその翻弄される人の1人にする事ができれば嬉しいです。劇場でお会いしましょう。○北乃きい コメントこの状況下でのお稽古だからこそ絆や結束力がより深まったと思います。美術館でキャストの皆様とゴッホのひまわりを鑑賞したり、ゴーギャンの作品を観に行った時に、マハさんに解説をして頂いたのですが、そのお姿を観察して冴の役作りとして、ゴッホとゴーギャンに対する情熱や純度を上げていく上でとても良い経験になりました。そして、繊細で迫力があり、いつまでも心に残り続ける作品を作られる行定さんの演出によって、毎日少しずつ冴ができあがっていくのがとても嬉しいですし、そこにしがみついていくのに必死ですが、そんな時間が幸せです。作品だけではなく、登場人物一人一人のキャラクターも心に残ると思います。彼ら全員が夢に向かって生きています。そうやって、人が何かを追い求めて一生懸命生きている姿は、観ている人に何かを伝える力になると思います。彼らの姿、そしてゴッホの生き様を観て頂きたいです。キャスト、スタッフ全員、全身全霊で取り組み、作り上げたこの作品を皆様に届けられる事をとても嬉しく思います。お客様の心にどう届くのか。それがとても楽しみです。撮影:宮川舞子
2021年07月10日稽古終わりのラフな雰囲気で、中井貴一さんはふらりと現れた。日本を代表する名優であり、放送中のドラマ『華麗なる一族』では日本を牛耳る巨大財閥の総帥を演じている。しかしこちらの緊張は、その気さくな笑顔にするりと解かれていく。――いま三谷幸喜さん作・演出のミュージカル『日本の歴史』の稽古中です。’18年に初演されたとき、中井さんがミュージカル!?ということが驚きでした。私自身、最初に話をいただいたときはどうしたものかと思いました。でも50代後半になって、長年やってきた経験やプライドみたいなものが邪魔をして、恥をかくことや新しくトライすることを億劫に感じる年齢になってきたと感じていました。だからこそ逆に、恥をかけるものに挑戦したほうがいいんじゃないかと考えたんです。ただ、最初の頃は稽古場に行くのが嫌で仕方なかったです。当初はミュージカルをやったことがない人たちでって話だったはずが、蓋を開けてみたら、僕以外の全員が経験者…どころか、主戦場にされている方ばかり。そこで交わされる専門用語もわからないなかにいたので…みんなには言えませんでしたが、登校拒否になるくらいのプレッシャーがありましたね(笑)。――プレッシャーを感じる現場って、これまでもありました?中国で映画を撮ったときの、セリフをすべて中国語で言わなきゃいけないプレッシャーに似ていました。でもあのときは他国だったのもあり、笑われてもいいやという気持ちになれましたけど、このときは、自分がみんなの足を引っ張るんじゃないかというのが重圧になっていたのは事実ですね。――それでも今回、再演のオファーをお受けになられたわけです。稽古の中盤を過ぎて、なんとなく作品の行き着く先が見え始めたくらいから、自分がちゃんと参加できている気持ちになれたんですよね。いま思い出し稽古をしながら、こんな大変なことをやっていたんだと再びプレッシャーを感じたりしています(笑)。三谷さんのホンってどれも素晴らしいですが、じつはこの作品はちょっと毛色が違う感じがしています。日本の千何百年にわたる歴史とアメリカ人一家の歴史とをクロスさせて描いているんですが、すべての伏線の引き方が見事で、きっと初見ではその凄さの全部は理解できない。あらゆるエピソードが、輪廻転生というか因果が巡るというところに繋がっていて、僕たちも幕が開いてから気づく部分があったほど。本当にゾッとするほどよくできたホンなんです。だから、なるべく多くの方に観ていただきたいし、そのためにも再演すべきだという気持ちが強かったんです。――これまでさまざまな三谷作品に出演されていますが、ご自身は三谷作品に出演することをどう捉えていらっしゃるのでしょうか。コメディはシリアスなものより気を遣わなきゃいけない部分が多く難しいと感じています。だからこそ、監督や脚本家と演者のコメディの価値観が一緒かどうかがすごく大事になってくる。そういう意味で、三谷さんの思っている悪ふざけ感っていうのがとてもよくわかるし、こっちが面白いと言われたら「確かにそっちのほうが面白いですね」って、すぐに体現できるのかなと思います。喜劇をやり始めると、シリアスもわかってくる。――もともと笑いやコメディがお好きだったんですか?自分が“立っているだけで絵になる”みたいな俳優だったら、もしかしたらコメディに興味を持たなかったのかもしれません。僕の父がいわゆる“二枚目俳優”といわれていた人で、自分は子供の頃からそういう人間ではないと思ってきたんです。縁あってこの仕事を始めましたが、続けるにあたって、自分は“立って絵になる”じゃない“何か”でお客様を喜ばせなければという思いがどこかにあった気がします。『ふぞろいの林檎たち』というドラマで山田太一さんの優れたホンに出合って、街で「仲手川良雄(中井さんが演じた役名)もっとがんばれよ」って声をかけられるようになって、自分は憧れられる俳優というより、お客様から気軽に肩を叩かれるような俳優なんだなと自覚しました。その頃からずっと、お客様が笑ってくれることがこの仕事をやっている意味なのかなって。ただ、これが本当に難しいんです。シリアスなドラマなら、セリフとセリフの行間が1秒でも2秒でも成立できるけれど、コメディの場合、0.1秒違うだけで笑えなかったりするんです。たとえば、相手のセリフの語尾を喰うとして、「~ました」の“し”なのか“た”で喰うのかでも面白さが変わってくるし、右を向くときに一瞬左を見てから向くだけでお客様のリアクションも違ってくる。だから芝居中はつねに臨戦態勢。そういう姿勢で臨んでいると、これまで以上に相手のセリフを聞くことに集中するようになる。面白いことに、喜劇をやり始めると、シリアスもわかってくるんですよ。僕の場合ですけど、台本をもらったとき、シリアスな台本ならそのなかにある喜劇を、喜劇だったらシリアスな部分を探して、そこにポイントを置く。真逆にポイントを置くことで、喜劇はより喜劇になるし、悲劇はより悲劇になっていく感じがするんです。――中井さんのベースにある笑いって何かあったりしますか?人生ってユーモアだって思っているところがあるんです。物事を、ユーモアで掬い上げたいというか。いまのような状況もですが、何か事態が起こったときに叫ばれる絆とか感謝といった耳馴染みの言葉より、もっと人間の本質的な部分を日常のなかからユーモアと余裕をもって捉えていくほうが心に響いたりするような気がしています。なかい・きいち1961年9月18日生まれ、東京都出身。’81年、大学在学中に映画『連合艦隊』でデビューし、同作で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。ドラマ『ふぞろいの林檎たち』や大河ドラマ『武田信玄』など数々の作品に主演。近作に、ドラマ『共演NG』『華麗なる一族』、映画『記憶にございません!』『嘘八百 京町ロワイヤル』など。中井さん出演のミュージカル『日本の歴史』は、7月18日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場、7月23日(金)~30日(金)に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。三谷幸喜さんが作・演出し、荻野清子さんが作曲を手がけ、’18年に初演。中井さんを含め7人の俳優たちがさまざまな役に扮し、人間の因果を描いていく。シス・カンパニー TEL:03・5423・5906※『anan』2021年7月14日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)ヘア&メイク・藤井俊二インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年07月09日俳優の安田顕と山田裕貴が、映画『ハザードランプ』(2022年春)で主演を務めることが6日、明らかになった。同作は『アリーキャット』の榊英雄監督×脚本家・清水匡コンビによるオリジナル作。地方都市で代行ドライバーとして働く須貝(安田顕)は、ある満月の夜に、新人ドライバー刈谷(山田裕貴)とタッグを組むことに。「――満月の夜には何かが起こる。実際に、女子中学生が誘拐されたのも、満月の夜だった!」そんな同僚の言葉を背に仕事に向かう2人だったが、様々な酔客の相手をするうちに、思いもよらず過去が交錯していく。安田は主人公・須貝、山田は代行ドライバーの相棒として一夜を共にする刈谷役を山田裕貴が演じ、数時間のうちに変化していく男たちの物語に深みを与えている。オール福井ロケを敢行し、ほか、松本若菜、中村中、阿部純子、山野海、佐々木春香、ミスターちん、辻凪子、溝口琢矢、永島聖羅、遠藤雄弥、真魚、丸本凛、森岡豊、長岩健人、大和田伸也、津田寛治、六平直政、金田明夫、石倉三郎が出演する。ティザーポスターは初めて出会った2人が初めてタッグを組み、これから“初仕事に出かけようとするシーンを切り取ったもの。まだぎこちない距離感を感じさせる2人だが、「満月が、人をひきつける」と添えられたキャッチコピーがこれから始まる“奇妙な一夜”を予感させるものとなっている。同時に解禁された映像は、榊監督から演技指導を受ける安田と山田の様子を切り取ったもの。身体や視線の動きに至るまで細かな演技指導に真剣に聞き入る2人の様子を捉えた。(C)2022「ハザードランプ」製作委員会
2021年07月06日俳優の中井貴一と女優の天海祐希が、16日より放送されるキリンビール「キリン ホームタップ」の新CM「ビールぞくぞく編」に出演する。新CMでは、新しい味のビールにワクワクしながら、ホームタップをセットしようとする中井演じる夫に、天海演じる妻が「違うと思う!」と声をかける。そして「そのビールならグラスはこっち」「違いを楽しみましょ」と、いつものビールグラスから香りをより豊かに感じることができるグラスに変えて注がれた美しいビールに、中井が「すごくいい!」と満足げな表情を浮かべるという内容だ。撮影インタビューでは、父の日が近いということで「全国の頑張る『お父さん』へのメッセージ」を頼まれ、中井は「コロナ禍だからこそ、家庭にいる時間というのがすごく長くなると思うので、家庭の中で自分がどう父であるかっていうこと、何か教えることではなく、必死に生きている後ろ姿をこんな時代だからこそ、見せてあげてもらいたいなと思います。頑張りましょう!」とエール。一方の天海は「全国のお父様方、日々お疲れ様でございます。お元気でしょうか? 大変な毎日をお過ごしかと思います。 忙しい中でもちょっと、お時間作っていただいてご家族で『ホームタップ』で素敵な時間を過ごしていただけたらなあと思います。その日ばかりはね、ちょっとお子様も奥様もお父さんをぜひ甘やかしてあげてください。 お父さんばかりでなく、お母さんも、そしてみんな元気で頑張りましょう!」とメッセージを送った。
2021年06月16日世の中の進歩や変化に伴って、私たちの“仕事のあり方”は近年大きく変わりつつあります。これからの働き方についてSHOWROOM社長の前田裕二さんと安田顕さんの対談で考えてみました。仕事はなぜ必要なのか。働くのはなんのため?安田:自分にとって仕事とは何かをあまり考えたことはなくて、「なんか好きなんだよね」で終わっちゃってるんですけど…。でもどんな業種であっても、お金をいただくには、それが何かしら社会に貢献している必要があって、それは人様に何かしらの満足を提供するってことだと思うんです。僕の場合、それが人の心を動かすとか、何かしら豊かになってもらうってことで。それを自分なりに頑張って提供することで仕事になっているのかなと。前田:まさにそれが仕事の本質だと思います。僕は仕事には2つのフェーズがあると思っています。まずは、生きていくために必要なお金を稼ぐために働く、という段階がひとつめ。一般的に、最初の仕事の目的ってここだと思うんですよね。僕も大学生の時など、自分の学費など、生きていくために必要なお金を捻出するために働くという感覚がありました。でも、仕事をガムシャラにやっていくと、次第に能力が上がって、当然ながら、「人や社会に求められる度合い」が増していくんですよね。そうなってくると、今度は仕事の目的に、第一段階の「稼ぐ」という機能的な側面だけじゃなく、「必要とされる」という精神的な側面が見えてくる。仕事を通じて“誰かの役に立てている”という精神的な充足への比重が大きくなってくるというか。これが“機能”から“意味”の段階に移ったっていうことで、もっと言うと目的が“利己”から“利他”に移ったということでもある。安田:僕の場合、自分で言うのもですけれど、比較的恵まれた環境だったこともあって、どちらかというと仕事に関しても人様に譲るようなところがあったんです。でもある時、この世界で生きていくには“コンチクショー”の精神も必要なんだってことに気づいて。でも、そうやって自分主軸で生きていくと、ある段階から「自分を広げるためには人様の支えが必要なんだ」ってことがわかってくる。まあ、それに気づいたのは最近なんですけど。前田:なるほど。確かに、自分の中の悔しさなど、自分がどう思うかという感情も重要ですよね。つまり仕事というのは、コンチクショー負けたくねぇ、というある種の“利己”と、誰かの力になりたいという“利他”、この2つの掛け算によって成り立っているものなのかもしれませんね。人によってグラデーションがありつつも。前田裕二さん起業家。外資系投資銀行などを経て、2015年に株式会社SHOWROOMを設立。そのビジネス哲学は広く支持され『メモの魔力』など著書も多数。やすだ・けん1973年12 月8日生まれ、北海道室蘭市出身。放送予定のドラマ『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』(テレ東)に出演。主演映画『ハザードランプ』が2022年公開予定。ジャケット¥44,000シャツ¥26,400パンツ¥40,400(以上ブラームス/ワンダリズム TEL:03・6805・3086)靴¥52,800(サンダース/グラストンベリーショールーム TEL:03・6231・0213)スカーフ¥19,800(ア ピース オブ シック/グラストンベリーショールーム)時計¥52,800(ツェッペリン/ウエニ貿易 TEL:03・5815・3277)※『anan』2021年5月19日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・村留利弘(Yolken/安田さん)ヘア&メイク・横山雷志郎(Yolken/安田さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年05月12日