映画『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』が1月30日(土)に公開を迎え、主演の竹内結子をはじめ、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、中村義洋監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。小野不由美の小説の映画化で、小説家の「私」が読者の投稿をきっかけに、奇妙な音がする部屋の謎を解き明かしていくのだが…。竹内さんは本作プロモーションを通じて「ホラーは苦手」と公言してきたが、こうして初日を迎えてホッとした様子。「“残穢”がみなさんに広まればと願っております。ハッピーエンドなのか?バッドエンドなのか?みなさんがおうちに帰ってから確かめていただければ。『住んではいけない部屋』というタイトルですから、みなさんの部屋は大丈夫か?家に帰って結末が分かるかと思います」とニヤリ。実際、本作を通じてホラー克服はできたのか?という質問には「そういうこと聞きます(笑)?」とおどけつつ「私事ですが18年前のちょうど今くらいの時期に『リング』でスクリーンデビューをしまして、18年経ってリベンジのつもりでしたが…(苦笑)。これでホラー映画は引退宣言させていただけたらと思います。(オファーが来たら)慎重に検討させていただきます。いっそ、飛び出して怖がらせるようなキャラを演じたいです」と笑いを誘っていた。登壇陣は節分にちなんで豆をまきながら登場したが、鬼退治ならぬ退治したいものを問われると、橋本さんは「夜更かし。遅く寝て遅く起きる悪循環になってます(苦笑)」と語り、佐々木さんは「そろそろ正月気分を脱したい。昨日、実家に帰ったら雑煮が出てきて…」と語る。坂口さんは「最近、肩が重くて…」と告白!さては映画のせいで何か憑きものが?と思いきや、「最近、楽器をやっていて同じ姿勢でいるから」とのこと。滝藤さんは「悪玉コレステロールです。健康診断でちょっと多いと言われました。奥さん、栄養士なんですけど殺そうとしてるのかな…?」とこちらは家庭内の“リアルホラー”を告白し会場は笑いに包まれた。中村監督は満員の客席にホッとした様子で感謝を口にし「刑事(デカ)よりあぶない映画になってます!」と同日公開の『さらば あぶない刑事』に宣戦布告!?会場は期待を込めた温かい拍手に包まれた。『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年01月30日怪談雑誌に連載を持つ作家に読者から寄せられた体験談から、ある物件にまつわる奇妙な謎に迫っていく『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』。小野不由美のドキュメンタリー・ホラー小説を『予告犯』の中村義洋監督が映画化。美しきヒロイン2人――心霊現象に対してはドライな小説家「私」を演じる竹内結子と、「住んでいる部屋で、奇妙な“音”がする」と投書し、「私」と一緒に調査を始める女子大生の「久保さん」を演じた橋本愛に話を聞いた。怪談やホラーが苦手な竹内さんは、出演を決めたものの台本を読み込めなくなったほど。「自分がこういうたぐいのものが苦手だということに気づかないぐらい避けていたみたいで」と苦笑する彼女が本作を引き受けたのは、これまで『チーム・バチスタの栄光』『ゴールデンスランバー』などで組んだ中村監督の新作だというのが大きな理由だった。それでも「台本を読み始めると、想像してしまって怖いんですよ」と言う。「縁の下であんなことやこんなことが…とか、もう想像がどんどん膨らむし、その中に自分が入って行けるだろうかと。読む前に1か月ぐらいかかりました」。一方、橋本さんは「台本で具体的に描写されてはいるんですけれど、CGの部分については決定的な想像ができなかったので、映像化されたときにどうなるんだろうっていう楽しみが大きくて」と対照的。橋本さんは「衣装合わせのとき、監督から『いじわるな映画にしたい』と言われたのは面白いなと思いました」と振り返る。「ホラー作品だからでしょうけど、すごく細かい演出が多くて。間だったり、セリフのスピード、抑揚だったり、細かく指示されるんですが、それも一言で全体のバランスがすごくつかみやすいことを仰ってくれるんです。どういうふうな見え方をしているのか、一瞬で分かるような言い方をしてくれるので、そこはすごくありがたかったです」。その言葉に「確かに」とうなずく竹内さんは中村監督作品への出演はこれが5作目。ホラーの演出は、やはりこれまでとは違う感覚があったのだろうか。「監督自身がいつになく何かいじわるだなっていう感じはしました。怖がっている私をちょっと楽しんでいるというか。ただ、いつもに増して撮影合間は全く関係ない話で監督が和ませてくださってました。『ゴキブリとか見つけたら、どういう声だすわけ?』とか言われて『うぁーっ!』って声出して遊んだり(笑)。気分転換をさせてくださる。でも、肝心なところでは本番前ぼそぼそっとささやくように、肝なことを吹き込んでくださる」。そして「監督の作品に独特の何気ない一言が、後々覚えてたら効いてくるみたいなのはありますね」とも。「『ある絵があるんです。それを見たものは…』とか、『ここが終の棲家だ』という台詞を覚えておくと、とんでもない怖い思いをするんじゃないかな」。完成作は、ショックを与えて怖がらせるというより、じわじわと広がっていくような浸透性のある恐怖感が印象的だ。特に竹内さんは淡々とした雰囲気を求められたという。「これは棒じゃないの?っていうぐらい、淡々と言ってくださいと言われました。ナレーションだけの部分に関してもそうですけど、とにかく静かに淡々と低く、とにかく低くって言われてやっていました。今まで中村監督の作品だと、自分がリアクションを取るほうが多かったんですけど、一切ないと言うか、すごいフラットな感じでした」。橋本さんは逆に「時々ちょっと軽く浅くなったりすると、ちょっとそれ軽くない?と指摘されました」と言う。「ずっと重く、重くっていうのは継続していました」。「私と比べてそうだよね、怖がる係だったもんね」と言う竹内さんに橋本さんはうなずきながら、「怖がり係。怖がり担当」と付け加える。「だから普段と逆だなと思って。そのままの私だったら『ひゃあ』ってやってると思う」と竹内さんは笑う。女優として先輩、後輩の関係ではあるが、2人の間に流れる空気はとても和やかで心地いい。今回が初共演だが、竹内さんは橋本さんについて、会う前は「物静かで、深い湖のようなブルーのイメージ」を持っていたという。「お会いしてもそこは変わらなかったんですけど、実はその湖の中にとっても温かくて、一人で面白いこと考えてにやにやしてそうなところがあって。たぶん突っついたら、そこに何かいろんな宝物がある感じがするんです。それをどう掘り出したらいいのか、一番今興味のある女優さんです」。橋本さんは「すごく自然な方だと思います」と竹内さんについて語る。「現場で監督の横に行って、隣りに座って話をされてる光景だったり、普通の佇まい、存在自体がとても自然体で、こちらが緊張することもなく、すごく肩の力を抜いていられるので、とてもありがたいです」。その言葉に「あざーっす!」と照れ隠しのように応えた竹内さんは「監督がそういう人だからだと思います。変に気負わなくていいようにいさせてくれるというか」と言う。最後に、本作の魅力について尋ねると、橋本さんは「『いじわるな映画にしたい』と仰っていた意味が、そのまま結末に表れていると思うんです」と言う。「ああいう感覚はなかなか最近ではなかったなと思って。自分の心にも何か残って終わるというのをホラー作品で体感できるというのが、またすごく自分にとって新鮮だったので、皆さんにもぜひと思います」。竹内さんは「私は言葉どおり、“穢れが残る”だと思うので、映画館で感じなかったことが、家に戻ってからまた2度おいしいというか、持ち帰る怖さですね。そこが私はこの作品の一番の魅力だと思います」と語る。そして最後にこう付け加えてくれた。「映画館で観てすぐに『大したことなかった。大丈夫』なんて、つぶやかないでください。そんなはずないですって。私は胸を張って言えます(笑)。家に帰って眠るくらいに、本当の怖さが来ますから」。(text:Yuki Tominaga/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年01月28日1月30日公開の映画『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』の完成披露試写会が14日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、中村義洋監督が出席した。本作は、第26回山本周五郎賞を受賞した、ミステリーの常識を覆す小野不由美の傑作小説『残穢』(ざんえ)(新潮社刊)を中村義洋監督が映画化したホラームービー。主演の竹内結子扮する小説家の"私"とその読者の大学生・久保さん(橋本愛)が、様々な人々の協力を得ながら事件や事故に起因する土地に根付いた穢れの正体を解明していく、というストーリーだ。試写では最後まで見られなかったという竹内は「一度目があまりにも怖くてずっと目をつぶってました。監督に言ったら『「時計じかけのオレンジ」みたいに目を無理やり明けて最後まで見ないとそういう風にしてやるぞ!』と言われ、意を決して友人と一緒に試写を見ました。本当に尾を引くというかたっぷりと残る作品になっていると思います」と本作での恐怖度に自信。一方の橋本は「現象はダメですけどフィクションは鈍感なのであまり怖がれません。大丈夫です」と竹内とは対照的で「リアクションの反応のレベルや間を意識して重点的におきました。監督の演出では『ビックリマーク5つ!』とか『あと2つ足して!』と言われて、今までの演出とは違ったので面白かったです」と楽しんだ様子だった。その橋本は1月12日に20歳の誕生日を迎えた。MCから祝福されて「ありがとうございます」と感謝の言葉を口にして「あんまり変わらないですけど、お酒が飲めるようになりたいですね」と20歳の抱負。成人式も先日行われたということで、「20歳の時の思い出」という設問に「三軒茶屋の駅で買って間もない自転車が盗まれました!」(竹内)、「寂しくて公園でローリングソバットの練習」(佐々木)、「入った無名塾が恋愛禁止だったので当時付き合っていた彼女と別れ話」(滝藤)というキャスト陣のネガティブ回答に、橋本は「ほろ苦いんですね(笑)」と感想を漏らした。映画『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』は、1月30日より全国公開。
2016年01月15日映画『残穢 -住んではいけない部屋-』の完成披露試写会が1月14日(木)に開催され、主演の竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、中村義洋監督が舞台挨拶に登壇した。小野不由美の小説の初の映画化で、『ゴールデンスランバー』『アヒルと鴨のコインロッカー』など小説の映像化に定評のある中村監督がメガホンを握った。ひとり暮らしを始めた部屋で奇妙な音が聞こえるという女子大生の便りから、作家の“私”はその部屋に関する調査を始めるが…。昨秋の東京国際映画祭に本作が出品された当時から、竹内さんは主演女優でありながら、本作が怖すぎて一度目はまともに見ることができなかったと語っており「いままで、ネガティブ・キャンペーンばかりやってきてしまって…(苦笑)」と自嘲気味に語るが、それほど本作の恐怖は本物だということ。ホラー好きの観客に対してさえも「油断しないでください。うちに帰るまで追いかけてきますから…」と思わせぶりに語り恐怖をあおる。佐々木さんもこれから映画を見る観客に、余裕たっぷりの口調で「劇場で安心して見ようとしてるでしょ?まあせいぜい楽しんでください」とニヤリ。坂口さんは「こんなに後を引く、じっとりと怖い作品は初めて。監督の性格の悪さが凝縮されてます」と太鼓判を押した。橋本さんは新成人であり、つい先日、20歳の誕生日を迎えたばかり。成人になった心境を問われると「あんまり変わんないですが、お酒が飲めるようになりたいです」と語った。そんな橋本さんのために、竹内さんらはそれぞれの20歳の時の印象深い思い出を発表!竹内さんは「三軒茶屋の駅の近くで、買ったばかりの自転車を5分くらいで盗まれました…」といきなり苦い思い出を告白し「以来、自転車を買うのはやめました…」と語る。佐々木さんは、自身の成人式の時期は、大学を受け直すために浪人中で、センター試験(※当時は共通一次)が迫っており「(同い年の)みんなは成人式かぁ…と寂しくて夜中の公園で木に向かってローリングソバットの練習をしてました」と薄暗い二十歳の記憶を呼び起こす。滝藤さんは、ちょうど二十歳の時に俳優になる決意をして、仲代達矢さん主宰の「無名塾」に入ったそうで、ようやく人生の先輩の深みのある経験談が聞けるかと思いきや「恋愛禁止だったので、当時付き合っていた彼女と愛知県の海で別れ話をしました…」とまたもしょっぱい思い出を語り、橋本さんは一同の、あまりためにならない二十歳の思い出に「ほろ苦いですねぇ…」と苦笑を浮かべていた。『残穢 -住んではいけない部屋-』は1月30日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年01月14日女優の竹内結子が主演を務める映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』(1月30日公開)のイメージソングとして、8人組バンド・和楽器バンドが書き下ろした新曲を使用したスペシャルトレーラーが、このほど公開された。原作は、「一生で一度しか使えないアイデア」を用いた、作家・小野不由美氏の小説『残穢』。読者から「あまりにも怖くて最後まで読めない」との声が上がるなど話題になり、第26回山本周五郎賞を受けた。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」という女子大生・久保(橋本愛)からの手紙をきっかけに、調査をはじめたミステリー作家の「私」(竹内)。調べを進めると、過去の住人たちが自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていたことがわかり、「私」たちは驚愕の真実を知ることになる。公開されたトレーラーは、書き下ろしのイメージソング「Strong Fate」を披露。予告映像でも見られた、不可解な現象に戦慄(せんりつ)する「私」や久保らの表情を捉えるとともに、未公開だった、その土地にまつわる歴史をひもといていく2人の姿も収められている。同が持つ和風のメロディとボーカル・鈴華ゆう子の力強い歌唱によって、本作のキーワードとしてプロデューサーの池田史嗣氏が語った、日本古来の"和の恐怖"・"穢(けが)れ"がさらに緊迫したものとして伝えられる。(C)「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年01月07日『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』を手掛けたミステリーの名手・中村義洋監督が女優・竹内結子と橋本愛を迎えて贈る『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』。この度、本作のイメージソングに決定し注目を集めた「和楽器バンド」の新曲「Strong Fate」にのせた予告編が公開された。小説家である「私」のもとに、女子大生の久保さんという読者から、1通の手紙が届く。「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。彼らは、なぜ、音のするその部屋ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか――。第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美の同名小説を基に描いた本作。小野氏自身を彷彿とさせる主人公「私」には、ディズニー/ピクサー作品『インサイド・ヘッド』では“ヨロコビ”の日本語吹き替え版を担当し、『殿、利息でござる!』では時代劇映画に初挑戦するなど活躍の場を広げる竹内結子。「私」とともに調査を重ねる久保さんを、神秘的な魅力を放つ女優・橋本愛が好演する。そんな2人に加え、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一ら個性派俳優陣が集結している。今回公開された予告編は、本作の未公開シーンを含めた特別映像。妖しくも美しいボーカルとともに拡がっていく「和楽器バンド」の世界観と本作が与える静かな恐怖が見事に融合した映像に仕上がっている。竹内さん、橋本さんが迫る奇妙な“音”の正体は…?予定調和を許さない驚愕のラストまで、片時も目が離せない戦慄のリアルミステリーを覗いてみて。『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』は1月30日(土)全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年01月06日8人組バンド・和楽器バンドが、女優の竹内結子が主演を務めるホラー映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』(2016年1月30日公開)のイメージソングとして、書き下ろしの新曲「Strong Fate」を提供したことが25日、発表された。原作は、「一生で一度しか使えないアイデア」を用いた、作家・小野不由美氏の小説『残穢』。読者から「あまりにも怖くて最後まで読めない」との声が上がるなど話題になり、第26回山本周五郎賞を受けた。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」という女子大生・久保(橋本愛)からの手紙をきっかけに、調査をはじめたミステリー作家の「私」(竹内)。調べを進めると、過去の住人たちが自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていたことがわかり、「私」たちは驚愕の真実を知ることになる。「Strong Fate」は、そんな本作のTVスポットや特別予告編などのプロモーションに使用。ボーカリストであり、同曲の作詞作曲を担当した鈴華ゆう子は、事前に原作と映画を鑑賞した際に共感を覚えたようで、「私たちができる世界観を表現しようとした結果、私たちのサウンドとしても新鮮なものができました」と語る。また、「映画の音楽に携わることをとてもうれしく思います」と喜びを示した上で、「この曲が物語の一部として皆さまの中に響く事を願っています」とアピールした。本作を「戦慄(せんりつ)のミステリー」と形容し、「キーワードは"穢(けが)れ"です。それは極めて日本的な概念です」と明かすのは、プロデューサーの池田史嗣氏。それがゆえに、「日本古来の"和の恐怖"を音楽で表現するには、和楽器バンドさんが最適任だとすぐに確信を持ちました」と話す。「独特な、伝統芸能と現代ロックの融合。詩吟の師範である鈴華ゆう子さんの醸し出す、妖しいほどに美しいボーカル。そして、1,000万を超える再生回数を持つほどネットで爆発し、今や人気が世界に広がりつつある、その不可思議な世界観」とバンドの持つ魅力を矢継ぎ早に挙げ、「残穢×和楽器バンド、共通する和のエンターテインメントが連鎖し、その穢(けが)れに感染する人が続出することを楽しみにしています」と期待を寄せる。(C)「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年12月25日1990年代に一世を風靡した1曲に、『You’re the only…』という曲があります。とんでもないハイトーンヴォーカルを覚えている方も多いでしょう。その『You’re the only…』を歌っていた小野正利さんは、現在その超絶ハイトーンをさらに強力にし、へヴィメタルヴォーカリストとして世界中から注目される存在となっています。小野さんが加入したことでワールドワイドな活躍をするようになったバンド、それが若きギターヒーローSyuが結成したGALNERYUSです。10枚目のアルバムとなる『UNDER THE FORCE OF COURAGE』は、これまでの様式美へヴィメタルサウンドをより強力にプログレッシブ方面に持っていた意欲作。オープニング1曲は小野さんのヴォーカルが出てこないという挑戦があり、3曲目に雷鳴のごときハイトーンシャウトが飛び出し、GALNERYUSワールドが展開されます。しっかりした技術に下支えされたサウンドは、もはやワールドスタンダードの域に達しているのです。リリース情報:『UNDER THE FORCE OF COURAGE/GALNERYUS』(2015.12.9発売/¥3000(tax out)/VPCC81852)※初回限定盤(¥1667(tax out)/KSCL2593-4/DVD付)も同時発売
2015年12月23日文部科学省によれば、平成25年度の小中学生の不登校は約12万人であり、前年度に比べると7,000人程度増加しています。さらに詳しく見ていくと、小学生の不登校は24,175人で、前年度比較で2,932人増加。中学生の場合は95,181人で、前年度比較で3,932人増加という結果になっています。このように不登校になってしまう子どもは増えてきていますが、自分の子どもが不登校に陥ってしまわないようにするためにはどんな点に注意すればいいのか、一緒に考えていきましょう。子どもの世界は狭い子どもが不登校になってしまうのは、大人に比べると子どもの生きている世界が「狭い」ことに起因すると考えられています。大人の場合、家庭以外にも幅広い人間関係を持っているものです。たとえば会社のほかにも、趣味に関する仲間、昔の友人関係、学校関係の知人、近所の人間関係、行きつけのお店など、その人間関係の種類は多岐にわたります。このため、TPOに応じて自分のキャラクターを変える機会も多いものです。会社では部下をよくまとめる上司、近所づきあいでは面倒見のいいお母さん、学校行事では子どもたちと一緒に楽しんで活動するお父さん、などといった具合です。これに対し、子どもの人間関係はぐっと幅が狭まります。家庭の人間関係のほかには、まずなんといっても学校、そしてそこにせいぜい塾などの習い事が含まれる程度でしょう。少し前であればここに近所の遊び相手としての子どもたち、というのが入ったものですが、近頃は少子化の進展によって子どもの数が減っているため、近所で学校における人間関係とまったく違った人間関係を構築することが、あまりできなくなってきています。就学前の子どもの世界のほとんどは家庭で成り立っています。子どもが大きくなって学校に行きだすと、学校における人間関係が重要性を増し始め、しばらくすると人間関係の中心が、家庭→学校での人間関係に取って代わるようになります。子どもたちにとって学校は、毎日相当の時間を過ごしている場所ですから、そこでの人間関係は必然的に濃密なものになり、ほかの世界をあまり知らない子どもにとっては、それがすべてといったことになりがちです。ですが、学校での人間関係というのは得てして不安定なもので、ほんのささいな出来事や行動によって、ある日突然まったく別の様相を見せ始めることがあります。皆さんもその昔、学校に通っていた頃の経験を思い出してみれば、うなずけるところがあるのではないでしょうか。そんな不安定な学校での人間関係をうまく乗り切るためには、どのようにするのがよいのでしょうか? 次回、その方法を紹介します。(子育ての達人)
2015年12月23日第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美の小説を映画化した『残穢【ざんえ】 ―住んではいけない部屋―』。このたび本作の公開を記念して12月17日(木)、大阪・なんばパークスにて主演の竹内結子、橋本愛、中村義洋監督が登壇し、スペシャルトークライブが開催された。小説家である「私」のもとに、女子大生の久保さんという読者から1通の手紙が届く。「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」。好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。彼らは、なぜ、“音”のするその「部屋」ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか…。「私」たちは、やがてさらなる事件に巻き込まれていく――。第26回山本周五郎賞を受賞した原作小説を、来年すでに本作と『殿、利息でござる!』の公開が控えている中村監督がメガホンをとり映画化する本作。気温2度の極寒の中、会場には700人の観客が集まった。クリスマスシーズンにちなみ、司会者からクリスマスの思い出を尋ねられると、竹内さんは「現実的で申し訳ないのですが、竹内家にはサンタが一度しか来たことが無いんです(笑)。小学校5年生の頃に一度来たんですが、その後で箱の大きい小さいで兄妹大喧嘩になり、ちょっとした修羅場だったんですね。以降サンタが登場することが無くなってしまいまして(笑)」というエピソードを披露。さらに橋本さんも「1月12日が誕生日なので、プレゼントがいっしょくたにされてしまうという…。クリスマスプレゼントというよりは、誕生日に合わせてもらってきたので、あまりサンタさんに思い出が無いですね…(笑)」と二人して、クリスマスの苦い(?)エピソードを明かした。作品について話が及ぶと、竹内さんは当初怖くて台本をまともに読めなかったようで、「私自身はすごく怖がりなんですよ。ゾンビのようなスプラッタ、おなかがパカッと開いたりとかは大丈夫なんですけど(笑)。じわじわくる日本人ならではという怖い話はからっきしダメで、台本読むのに一か月かかりました。怖くて。中村監督からオファーがあると聞きまして、お受けしまして、その後で“こういうお話です”と言われて、順番間違えたな、と思いました(笑)」と述懐。さらに、橋本さんの役柄を男の子だと思っていたというエピソードが披露されると、「弁解させてください!はじめは読んだんですけれど、自分の絡んであるところだけチラッと読んで…(笑)だから“久保さん”というキャラクターは男性の相棒だと思っていました(笑)。なので“橋本さんはどこに出るんだろうなぁ”と(笑)」と語り、笑いを誘っていた。さらに話は共演者の坂口健太郎に及び、中村監督は「坂口君がやった役は、九州の心霊現象ならなんでも知ってるという役なんですね。そうするともっとおじさんをキャスティングしようと思ったのですが、ハマる人がなかなかいないんです。“心霊現象を何でも知ってる!”という説得力がある20代後半の役者なんて。坂口君か…森山未來さんくらいですね(笑)。そういう得体のしれないものを感じる部分、魅力があるのが坂口君ですね」と坂口さんの“気持ち悪さ”を絶賛した。最後に竹内さんは「怖いのが苦手だという人も、私は二回目の試写では泣きましたので。こんなに泣ける話なんだ、と思いまして。本当に泣ける怖さです(笑)。そして一人で見るのが怖いという人は、”一人で見るのが怖いの”ということで誘う口実にしていただけたら、と思います(笑)。ある種のデートムービーとしてお勧めします!」と、本作の魅力をアピールしていた。『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』は、2016年1月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年12月18日竹内結子と橋本愛が共演する『残穢【ざんえ】 ―住んではいけない部屋―』。このたび無料動画GYAO!での先行配信&テアトル新宿での一夜限りのオールナイト上映が決定したスピンオフ作品「鬼談百景」のナレーションを、竹内さんが務めることが明らかとなった。第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美の原作小説を、『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』の中村義洋監督が映画化する本作。今回決定したスピンオフ映像作品は、小野不由美作品の初映画化を記念して、小野氏が初めて手がけた百物語怪談「鬼談百景」を映像化するもの。『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』にて、竹内さん演じる「私」は小野氏を彷彿させる小説家の役であり、劇中で「私」が書いている原稿がこの「鬼談百景」という設定。竹内が「鬼談百景」のナレーションを務めることで、二つの作品の繋がりが強くなり、恐怖が倍増する仕掛けになっている。全10話からなるシリーズは、第一話の中村監督をはじめ、『ライチ☆光クラブ』の内藤瑛亮、『貞子vs伽椰子』の白石晃士など、ホラー映画の旗手がメガホンをとる。出演にも、『ライチ☆光クラブ』の岡山天音や『神さまの言うとおり』の萩原みのり、『7s/セブンス』の淵上泰史、『映画暗殺教室』の高尾勇次、『桜ノ雨』の三浦透子などの注目の俳優陣が勢ぞろいしている。このたびの決定に当たり、原作者の小野氏からは「怪談は短編に向いたお話です。同様に、映像の場合も短い作品に向いている気がしています。ですから、ショートフィルムで複数の監督による競作、というこの企画をいただいたとき、無条件にわくわくしました。しかも選ばれた監督がすごい。好きで注目している方ばかりだったので、自分で選んだような気分です。このメンバーの怪談映像が一度に見られるなんて贅沢すぎる」と喜びのコメントが寄せられている。12月25日(金)からの無料動画「GYAO!」にて先行配信も決定し、2016年1月23日(土)にはテアトル新宿にて一夜限り恐怖のオールナイト上映も決定。年末から映画公開にかけて、“小野ワールド”が大きな盛り上がりを見せそうだ。「鬼談百景」は、12月25日(金)より「GYAO!」にて先行配信、1月23日(土)にテアトル新宿にてオールナイト上映。『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』は、2016年1月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年12月16日『黒子のバスケ 3rd SEASON』の第9巻(最終巻)Blu-ray&DVDが12月24日に発売されることを受け、黒子テツヤ役の小野賢章ら声優キャストがコメントを発表した。『黒子のバスケ 3rd SEASON』第9巻(最終巻)は、2015年1月から放送されたアニメ第3期の第74・75Qを収録。さらに、ウインターカップの熱戦を終えてから数週間後のストーリーを描くOVA第75.5Q「最高のプレゼントです」が新たに追加されている。今回、第75.5Qのアフレコを終えた感想をキャストそれぞれが語った。主人公・黒子テツヤを演じた小野は、「第75.5話の収録は、ひと言で言うと、"ずっと幸せ"でした。みんなが黒子のために祝ってくれて、僕まで祝ってもらっている気持ちになりました」と振り返る。さらに見どころについては「前半の『キセキの世代』のみんなとストリートバスケをするシーンと、最後の黒子のひと言」を挙げた。火神大我役の小野友樹は、久々のメンバーそろっての収録に「一緒に部活をやってたメンバーに数年ぶりに再会したような、少し懐かしい気持ちになりました」と感想を述べる。続けて「火神と氷室が一緒に料理をするシーンがあるのですが、そこでの氷室の動きに注目!お楽しみに!」と熱く語った。青峰大輝役の諏訪部順一は、「雪解け後の距離感、演じていてとっても胸熱でした」と「キセキの世代」のエピソードに感動した模様。桃井さつき役を演じた折笠富美子は「みんないるよー!楽しいですよー!ラストカットをぜひ見てください。漏れなく笑顔になれます」と呼びかける。赤司征十郎役の神谷浩史も「『キセキの世代』による3on3は、僕も見たかったシチュエーションでした」とコメントを寄せた。『黒子のバスケ 3rd SEASON』第9巻(最終巻)は12月24日発売。価格は「BD 特装限定版」が 6,800円(税抜)、「DVD 特装限定版」が5,800円(税抜)となる。封入特典として、SPECIAL CD feat.赤司征十郎(オーディオドラマ 赤司編、出演キャストコメント、「セイシュンTIP-OFF!! ~MVP赤司ver.」歌:赤司征十郎)、エンドカード(3種)、ライナーノート/映像特典:黒子のバスケNG集が収録される。(C)藤巻忠俊/集英社・黒子のバスケ製作委員会
2015年12月02日女優・竹内結子主演で、小説家・小野不由美氏の作品が初めて『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』(2016年1月30日公開)として映画化されることを記念して、小野氏が初めて手がけた百物語怪談『鬼談百景』の映像化が決定した。白石晃士監督、内藤瑛亮監督らがメガホンを取る。『鬼談百景』は、小野不由美氏が『残穢』と同じ2012年7月に、メディアファクトリーより刊行した作品。『残穢』同様に、今年7月に文庫化もなされた。そのタイトルに反して、同作で小野氏がつづった小話は99作。100話目となっているのは、同時期に発表された『残穢』であるとも言われており、これら2つの作品はリンクしている。映像化されるのは、99話のうち10のエピソード。『オカルト』(13年)の白石監督、来年2月13日の公開を控える『ライチ☆光クラブ』の内藤監督のほか、『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』も手掛ける中村義洋監督、『劇場版 零 ゼロ』(14年)の安里麻里監督、『心霊玉手匣』シリーズの岩澤宏樹監督、『劇場版 稲川怪談 かたりべ』(14年)の大畑創監督ら6人が製作する。中村監督は「追い越し」、白石監督は「密閉」、安里監督は「影男(かげおとこ)」と「尾(つ)けてくる」、岩澤監督は「どこの子」と「空きチャンネル」、大畑監督は「一緒に見ていた」と「赤い女」、内藤監督は「どろぼう」と「続きをしよう」を、それぞれ担当。岡山天音、藤本泉、三浦透子、細川佳央、根岸季衣、久保田紗友、小野孝弘、高尾勇次、淵上泰史、高田里穂、萩原みのり、石井蓮らが出演している。さらに2016年1月23日、東京・テアトル新宿で一夜限りのオールナイト上映も決定。6人の監督らもゲストとして登壇し、100分からなる『鬼談百景』のほか、各監督の旧作や未発表作を1作ずつ上映する。開場23時30分で、23時45分から翌日5時30分までを予定しており、チケット価格は3,000円(税込)。来年1月16日より、劇場窓口とオンラインチケット予約で販売され、窓口で『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』の特別鑑賞券を提示すると300円割引される。(C)2016「鬼談百景」製作委員会
2015年11月25日第28回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出された『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』が10月25日(日)、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで公式上映され、主演を務める竹内結子と橋本愛、メガホンをとる中村義洋監督が舞台挨拶に立った。竹内さん演じる小説家である「私」と、橋本さんふんする女子大生の「久保さん」が、久保さんの暮らす部屋で聞こえる奇妙な“音”の真相を探り、恐るべき事件に巻き込まれるホラー映画。「第26回山本周五郎賞」を受賞した小野不由美の原作小説は、「そばに置いておくだけで怖い」と評される作品で、自称怖がりの竹内さんは「皆さん、準備はいいでしょうか?途中で試写をギブアップした私が言うのもなんですが…」と観客に注意を呼びかけた。一方、司会者から「怖い映画に出演して、実生活に支障が出るような恐怖体験はありましたか?」と質問された橋本さんは、「特に…」とクールに返答。と思いきや「家に帰ったら、ガスがつけっぱなしだったことがあります。きっと、消し忘れたんだと思いますけど」となかなかの重大事件を明かし、客席をどよめかせた。ミステリー映画の名手として高い人気を誇り、ホラー映画のメガホンは約10年ぶりとなる中村監督は「今回、まず性格が暗いスタッフを集めることから始めた」と笑いを誘い、「一番こだわったのは、やっぱり“音”ですね。今日は(TOHOシネマズ六本木ヒルズで最も大きな)スクリーン7での上映なので、相当“来る”と思います。映画が終わる頃、皆さんの笑顔が消えているのが楽しみ」と不敵な笑みを浮かべた。第28回東京国際映画祭は10月31日(土)まで、メイン会場となる六本木ヒルズをはじめ、TOHOシネマズ新宿などで開催。『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』は、2016年1月30日(土)より全国にて公開される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年10月26日第28回東京国際映画祭が開催中の東京・六本木ヒルズで10月25日(日)、コンペティション部門に選出されている日本映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』の公式会見が行われ、主演を務める竹内結子と橋本愛、メガホンをとる中村義洋監督が出席した。第26回山本周五郎賞」を受賞した小野不由美のホラー小説「残穢」を映画化。小説家である「私」(竹内さん)と、女子大生の「久保さん」(橋本さん)が、久保さんの暮らす部屋で聞こえる奇妙な“音”の真相を探り、恐るべき事件に巻き込まれる。大の怖がりだと言う竹内さんは、「大好きな中村監督のお仕事で、断る理由がなかったが、あとから怖い話だと聞いて…」と複雑な表情。撮影中は「別の思考回路を開いて、『怖くない、何も信じない』と唱えながら演じた」と気丈に振る舞ったのだとか。海外プレスを前に「家に帰ると、電気を消しては眠れず…。きっと(映画を)見た人は後悔する…」と主演女優としてあるまじき(?)珍アピールを披露した。一方、「逆にホラーはまったく平気。夜も真っ暗にしないと眠れない」という橋本さん。以前から中村監督のファンだったそうで、「いつかご一緒したいと思っていたし、そのチャンスが監督には珍しいホラーとあって、とてもうれしい」と初タッグの喜びを語った。海外進出については、「常に新しいことに挑戦したいので、興味はあります。そのためには、苦手な英語を頑張らないと」(竹内さん)、「直感でやってみたいと思えれば。ぜひ英語がヘタな日本人役でお願いします」(橋本さん)と抱負のコメント。そんなふたりに、中村監督は「ずっとキレイだな、たまらないなと思いながらカメラをのぞいていた」と明かし、海外プレスの笑いを誘っていた。過去に、東京国際映画祭で日本映画がコンペ部門のグランプリに輝いたのは、『台風クラブ』(相米慎二監督/第1回)と『雪に願うこと』(根岸吉太郎監督/第18回)の2回のみ。今年は本作に加えて、『FOUJITA』、『さようなら』と3本の日本映画がノミネートされている。第28回東京国際映画祭は10月31日(土)まで、メイン会場となる六本木ヒルズをはじめ、TOHOシネマズ新宿などで開催。『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』は、2016年1月30日(土)より全国にて公開される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年10月25日第28回東京国際映画祭(TIFF)が22日に開幕し、東京・六本木ヒルズアリーナで行われたレッドカーペットに『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』(2016年1月30日公開)で主演を務めた女優の竹内結子と橋本愛、中村義洋監督が登場した。本作は、TIFFに3作品ノミネートされている"コンペティション"部門の1作品。第20回TIFFのオープニング作品『ミッドナイトイーグル』(2007年)以来、8年ぶりの参加となる竹内は、ランバンのダークネイビー地ワンショルダーロングドレスを身にまとい、昨年の『寄生獣』に引き続きの参加となった橋本もヴィクター&ロルフの黒いドレスを着て出席し、マスコミからの質問や観客からのサインリクエストに、にこやかに応じた。中村監督は黒のスーツに赤い蝶ネクタイで2人をエスコートし、両手に花状態。熱烈な歓迎を楽しんでいる様子だった。竹内は、「台本を手にした時点で怖かったです(笑)」「読むまでにすごく時間がかかりました」と吐露。続けて、「試写を見て、目をそらしたシーンがいっぱいあった」とも打ち明けつつ「そこ(自身が目をそらした場面)が皆さんの目にどう映るのか楽しみです」と微笑んだ。竹内と初共演を果たした橋本は「怖いのですが、ミステリー要素も強く、竹内さんと一緒に不可解な事象をひもといていくという構成がとても面白い」とアピール。「撮影1日ごとに、近くの住人やお坊さん役の方など、色んな人に会いました。そういった出会いも面白かったです」と今までの仕事ではあまりなかった体験に刺激を受けたようだ。中村監督は「原作がなかなかない形なので、映画もなかなかない形になるだろうと。相当怖くなるな、大丈夫かなと思いながら慎重に作りました」と人気ホラー小説の実写映画化にあたっての思いを告白。「普通に撮るとコメディになってしまうんですよ(笑)。なので、ギアを変えて撮りました」と舞台裏を語った。映画は、「一生で一度しか使えないアイデア」を用いた、作家・小野不由美氏の本格ホラー小説『残穢』が原作。こちらは、読者から「あまりにも怖くて最後まで読めない」との声が上がるなど話題になり、第26回山本周五郎賞を受けた。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」という女子大生・久保(橋本愛)からの手紙をきっかけに、調査をはじめたミステリー作家の「私」(竹内)。調べを進めると、過去の住人たちが自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていたことがわかり、「私」たちは驚愕の真実を知ることになる。なお本作は25日、記者会見や映画祭内での正式上映が決定している。(C)「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年10月23日女優・竹内結子が主演を務める、作家・小野不由美氏原作の映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』(2016年1月30日公開)のポスタービジュアルと予告映像が16日、公開された。本作の原作『残穢』は、小野氏いわく「一生で一度しか使えないアイデア」を用いた、渾身の本格ホラー小説。読者から「あまりにも怖くて最後まで読めない」との声が上がるなど話題になり、第26回山本周五郎賞を受けた。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」という女子大生・久保(橋本愛)からの手紙をきっかけに、その謎の調査をはじめたミステリー作家の「私」(竹内)。調べを進めると、過去の住人たちが自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていたことがわかり、「私」たちは驚愕の真実を知ることになる。初共演となる竹内と橋本のほか、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一らも出演し、中村義洋監督がメガホンを取る。公開された1分半の予告映像では、俳優陣が抑揚をおさえた演技を披露。本作の特徴である冷たくも予測不能なミステリーに静かな恐怖が重なっていく。久保からの手紙が「私」に届けられる場面から始まり、部屋から聞こえてくる"奇妙な音"の謎に迫るヒントも多く収録。人がいつかない部屋があると明かされ、「ワケあり物件」とのテロップが流れると、久保が「この部屋に越してきてから、変ないたずら電話が多くって…」と告白。続いて、不気味な赤白い色で「このマンションで何かが起きている」とテロップが流れ、マンション全体が"おかしい"のだと示唆される。首つり自殺体やゴミ屋敷の老人の死体などが映され、過去の事件が明らかに。全ての鍵を握る「触れてはいけない<穢れ>とは!?」と扇情的な言葉の後に、作家を演じる佐々木が「とんでもないものを引き当てたかもしれませんよ…」と緊張した様子で口にする。ポスタービジュアルは、過去の事件の断片がちりばめられた中、奇妙な音の謎うを追う5人のキャラクターが耳を塞ぎ、意味ありげな表情を見せている印象的なデザイン。「奇妙な『音』の謎は、その部屋の『過去』につながる――。」、「事件をつなぐ<穢れ>の正体とは? 真実の先に待つ、衝撃のラスト――。戦慄のリアルミステリー」という言葉も躍っている。なお、10月22日から31日まで開催される第28回東京国際映画祭"コンペティション"部門に出品されることも決定しており、25日には記者会見および映画祭内での正式上映が行われる。(C)「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年10月16日竹内結子と橋本愛のW主演で美女バディを組むことで話題の映画『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』。この度、本作の予告編とポスタービジュアルが解禁された。小説家である「私」のもとに、女子大生の久保さんという読者から、1通の手紙が届く。「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。彼らは、なぜ、音のするその部屋ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか――。原作は、「第26回山本周五郎賞」を受賞した「十二国記」シリーズの小野不由美の原作「残穢」。『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』などを手掛けたミステリーの名手・中村義洋監督が著者初の実写映画化したものである。また、中村監督のルーツともいえる恐怖ミステリー映画のファンであった小野さんが「映画化するなら中村監督」と熱望して実現。「今回は真っ向勝負、全力で怖がらせようと思う」と監督も意気込みをみせている。主人公「私」には、人気実力派女優の竹内結子。「私」とともに調査を重ねる久保さん役には、『リトル・フォレスト』や『寄生獣』などに出演し、神秘的な魅力を放つ女優・橋本愛が好演する。本作が初共演の2人に加え、佐々木蔵之介、『ヒロイン失格』やドラマ「コウノドリ」で活躍中の塩顔イケメンの坂口健太郎、滝藤賢一ら個性的な男性キャストが集結する。今回解禁されたポスタービジュアルは、過去の事件の断片が散りばめられた中、奇妙な“音”の謎を解く5人の登場人物が耳をふさぎ、意味ありげな表情を見せている。また、中央に添えられる“奇妙な「音」の謎は、その部屋の「過去」につながる――。”と書かれている文字の奥をよく見ると部屋につながる廊下が描かれ、ポスターからもその怖さが伺える仕様となっている。また、予告編には、ヒットメーカー中村監督の巧みな演出と個性的な俳優陣が抑揚を抑えた演技で魅せる約1分半の映像。久保さんの部屋から聞こえてくる「奇妙な音」の謎に迫る数々のヒントがあちこちに盛り込まれている。すべての鍵を握る「穢れ」の正体に一歩踏み込んだこの映像。静かな恐怖で見る者を包み込み、ぎゅっと詰め込んだ短い予告映像で、既に背筋の凍る思いになること間違いなし。竹内さんも「脚本が怖くて読めなかった」ともらしていた本作品。期待を裏切らない怖さで早くも目をそらしたくなる本作をまずは予告編から覗いてみて。『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』は2016年1月30日(土)全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年10月16日『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』を手掛けたミステリーの名手・中村義洋監督が手がける最新作『残穢-住んではいけない部屋-』。この度、主演の竹内結子と橋本愛のバディ写真が解禁となった。原作は、「第26回山本周五郎賞」を受賞した小野不由美の小説「残穢」(新潮社)。その内容の怖さ読むのをやめたくなるくらい、と大いに話題となっている。小説家である「私」のもとに、女子大生の久保さんという読者から1通の手紙が届く。「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。彼らは、なぜ、“音”のするその「部屋」ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか…。事件をつなぐ穢れの正体とは。「私」たちは、数十年の時を経た壮大なる戦慄の真相に辿り着き、やがて、さらなる事件に巻き込まれていく――。今回公開されたのは、主人公「私」を演じる人気実力派女優の竹内さんと、「私」と共に調査を重ねる久保さん演じる『寄生獣』や連続テレビ小説「あまちゃん」に出演していた橋本さんの2人が写された場面写真。「相棒」シリーズや『メン・イン・ブラック』など数々のバディを組み謎解きをする作品があるが、男性同士がほとんど。しかし本作のように女性同士というのは珍しい。派手なアクションは無いが、2人が徐々に謎の正体に迫っていく予定調和を許さない驚愕のラストまで戦慄のリアルミステリーに目が離せない。『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』は、2016年1月30日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年10月08日今年で創作活動50周年を迎えるブライダルファッションデザイナー・桂由美。彼女の手掛けたウェディングドレスは、これまでに70万人を超える花嫁を輝かせてきた。今回、ユミカツラ(YUMI KATSURA)のブランド50周年を記念し、「桂由美の軌跡~SHINING FOREVER~」が日本橋三越本店新館7階ギャラリーでスタートした。今回の展覧会は、ユミカツラの技の粋が紡ぎ出す華麗なドレスと間近に対峙できる非常に稀な機会。ギネスワールドレコードに登録された「世界最多1万3,262個のアコヤ真珠を付けたドレス」や「天蚕の繭から作られた花まゆベールのマリエ」など、至高のドレス一点一点を間近に鑑賞することができる。彼女のドレスの中には、著名人が結婚式に着用したことで、TVや雑誌を通して広く一般の人が目にしているものも多い。今回の展覧会では、著名人8組のコスチュームも展示されている。結婚式で着用した衣装を展示する著名人カップルは、田村淳夫妻、有村昆・丸岡いずみ夫妻、東貴博・安めぐみ夫妻、林家三平・国分佐智子夫妻、市川海老蔵・小林麻央夫妻、石田純一・東尾理子夫妻、中山雅史・生田智子夫妻、三浦知良・設楽りさ子夫妻、そして鎧塚俊彦・故川島なお美夫妻。展覧会開催初日の開催式に登場した桂は「川島さんにもこの展覧会はぜひ見てほしかった。本当に残念」と死を悼んだ。また開会式には、今回の展示にも協力している中山雅史・生田智子夫妻も登場。2人は、桂が手掛けたタキシードとウェディングドレスをまとい、「日本では今、地味婚や結婚式をしないスタイルが流行っているが、結婚記念日に式の衣装を着ることで当時を再現するなどアニバーサリーウエディングをしたほうが絶対いい」という桂の推奨に賛同の意を表した。さらに桂由美は、「この展示を見たら、みんな絶対結婚式をしてドレスを着たくなるはず」と自信を覗かせたが、事実、「世界で一番軽いシルクで制作したウェディングドレス」「鯛のうろこ50万枚を100色に染めて刺繍したドレス」など、目にも鮮やかなドレスを前にすると、誰もが美しいドレスを纏うことへの強い憧れを抱くに違いない。加えて、伝統と革新をモットーに活動するユミカツラを象徴するコーナーとして、黒いカーテンで囲われたコーナー「ザ・ブライトワールド」にも注目したい。ここでは、蛍光&蓄光ビーズなどを駆使したグランマリエや暗転で変身する和衣装など、幻想的な衣装の数々にも魅了されるはず。展覧会開催は10月5日(最終日は17時まで)まで。9月30日、10月3日には、桂由美のギャラリートーク&サイン会も開催される。
2015年09月30日女優の竹内結子が29日、都内で行われた第28回東京国際映画祭のラインナップ発表会に登壇し、コンペティション部門に出品される主演作『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』の撮影裏話や映画祭への意気込みを語った。ラインナップ発表会には、コンペティション部門に出品される日本映画3作品の監督とキャストが出席。『FOUJITA』の小栗康平監督、『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』の中村義洋監督、主演の竹内結子、『さようなら』の深田晃司監督、主演のブライアリー・ロングがステージに並んだ。小野不由美の傑作小説を『予告犯』『白ゆき姫殺人事件』の中村義洋監督が映画化した『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』で主演を務めた竹内は、演じる"私"というキャラクターを意識した眼鏡姿で登場。コンペティション部門に選出されたことを「大変うれしく思います」と喜び、「より多くの方に興味を持っていただけるきっかけになれば」と期待を寄せた。中村監督が「ホラー映画を撮っていたら(ホラーを)克服できたんですけど、それでも怖かった。読むのをやめたくらい」と原作の怖さを語るも、「(撮影していくと)怖がりは克服できます」と言うと、竹内は首を振って否定。怖くて脚本がなかなか読めなかったそうで、「撮影がいよいよ始まるぞってなった時に、事務所の人が大勢いる中で読んだ」と振り返った。そして、撮影中は「一刻も早く家に帰りたかった」と言い、「倉庫だったり、不穏な空気を醸し出すようなセットやロケ先だったので、なるべく家に早く帰って鍵を閉めて、なんだったら塩でもまいてっていう気分でした」とコメント。「撮影現場では恐怖心は克服できません!」と断言した。中村監督も「人は怖いと瞳孔が開くんですよね」「肩甲骨が翼が生えるみたいにギューッと上がって、人ってこんなになるんだって思いました」と、撮影時の竹内の様子を明かした。また、主演女優賞への思いを聞かれると、竹内は「せっかく"映画祭"って、"祭"って書いてあるので、いろんな方に楽しんでいただけるのがいいことなんじゃないのかな」と答え、「私は何よりドレスを着て転ばないようにするっていう、そっちの緊張の方が強い」と語った。第28回東京国際映画祭は、昨年より期間を1日長くし、10月22日~31日の10日間にわたって開催。会場も拡大し、従来の六本木ヒルズに加え、新たに新宿の映画館も利用する。上映本数は205本(昨年:200本)、ワールドプレミア数31本(昨年:32本)、インターナショナルプレミア数10本(昨年:3本)。出演者による舞台あいさつなどイベントも連日行われる。
2015年09月29日第28回東京国際映画祭のラインナップ発表会見が9月29日(火)に開催され、『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』の竹内結子に中村義洋監督をはじめ、コンペティション部門に選出されている日本映画3作品の監督やキャストらが出席した。コンペティション部門には86の国と地域から計1,904本の応募があり、その中から選りすぐりの16本がラインナップされた。そのうち、邦画では『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』、『FOUJITA』、『さようなら』という3本が選出されているが、同映画祭のコンペティション部門に萌芽が3本入るには実に11年ぶりとなる。この日は『残穢』から中村監督と竹内さん、『FOUJITA』の小栗康平監督、『さようなら』の深田晃司監督と主演のブライアリー・ロングが出席。映画祭プログラミングディレクターの矢田部吉彦氏からは小栗監督、中村監督、深田監督という3氏のノミネートに「日本映画の巨匠、ヒットメーカー、若手のホープの3作品が揃った」との評も飛び出した。『残穢』は小野不由美の小説の初実写化作品であり、その内容の“怖さ”が大いに話題となっているが、中村監督は「読んでいても本当に怖い小説で読むのをやめたくなるくらいだった」と語る。とはいえ自身が撮影するとなると怖さは「克服できる」と語るが、隣の竹内さんは首を振ってこれを即座に否定!中村監督曰く「全然、(克服)しなくて、脚本を読んでくれなかった(苦笑)」とのこと。竹内さんは原作の帯にあった「手元に置いておきたくない」という言葉に触れ「ヤバいとアラームが鳴った。明るい時間を待って、監督に弱音を吐きつつ、撮影がいよいよ始まる時に事務所で読みました」と苦笑交じりにふり返った。この日、竹内さんは劇中と同じメガネルックで出席となったが、撮影時もやはり、恐怖をぬぐうことはできなかったようで「一刻も早くうちに帰りたかった」と述懐。まだ竹内さん自身も完成した映画をけな賞で来ていないそうで「心して掛からないと…」と語っていた。小栗監督は10年ぶりの新作の題材に数奇な運命を歩んだ画家・藤田嗣治を選びオダギリジョーに主演を託したが、オダギリさんのフジタについて「とてもよかったです。猫か犬かで例えると猫で、ナヨッとした新体制はオダギリさんにも藤田にもあり、独特の身体感覚見られます」と語る。さらに「俳優は『おれがおれが』となりがちだけど、オダギリさんは『監督が良ければ結構です』と任せてくれる人。それはすごく大事なことで、天候、自然にも任せていく人」と独特の表現でオダギリさんのスタンスを称えた。矢田部ディレクターから「日本映画にはなかなかない作品」と評された『さようなら』は平田オリザの20分ほどの戯曲を元にした作品。深田監督は「余白を埋めていくのが楽しかった」と手応えを口にする。ブライアリーは「撮影前に監督と福島の南相馬や浪江町を訪れて、原発事故で避難を余儀なくされた人々に会ったのが印象的で心を動かされました」と語る。原発という社会性の高いテーマを題材にした映画とあって「大きな責任を感じています」とも。一方で、アンドロイドを相手とする珍しいシチュエーションについては「2010年に芝居を初演していて、ロボットと共演する機会が多くて慣れてます」と語り笑いを誘っていた。日本映画のコンペ部門でのグランプリ受賞は過去に『台風クラブ』(相米慎二監督/第1回)と『雪に願うこと』(根岸吉太郎監督/第18回)の2回のみ。邦画3作がノミネートとあって期待が高まる。コンペ以外では、昨年新設された、新時代を切り開いた映画人に贈られる「サムライ賞」が山田洋二監督とジョン・ウー監督に送られることが発表された。授賞式は10月26日、映画祭にプログラムである「歌舞伎座スペシャルナイト」内で歌舞伎座にて開催される。また映画祭のdフェスティバルナビゲーターを「午後の紅茶」のCMなどで話題の季葉(きわ)と野村雅夫が務めることも明らかになった。第28回東京国際映画祭は10月22日(木)より31日(土)まで六本木ヒルズ、新宿の劇場ほかで開催。(text:cinemacafe.net)■関連作品:FOUJITA 2015年11月14日より角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) 2015「FOUJITA」製作委員会/ユーロワイド残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年09月29日10月22日(木)~10月31日(土)に開催される第28回東京国際映画祭「コンペティション部門」にて、『FOUJITA』『さようなら』『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』の3作品が選出されたことがこのほど決定した。今年は新たに「パノラマ」「Japan Now」「日本映画クラシックス」の3部門が新設される第28回東京国際映画祭。映画祭の顔とも言える「コンペティション部門」に日本映画が3作品も選出されたのは、2004年の第17回開催以来11年ぶりとなる。プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦氏は、選定理由について「巨匠、ヒットメーカー、若手のホープ。3名の異なるタイプの監督をお迎えすることで、日本映画の実力と多様性を世界に発信したいと思いました。充実していると感じており、世界にひけを取りません。この勢いが今年の映画祭で反映される形となりました」とコメントし、それぞれの作品への賛辞を送っている。このほど選出が決定した作品のうち1作品目は、日本人画家・藤田嗣治の半生を『泥の河』『死の棘』『眠る男』の小栗康平監督が日仏合作で描く『FOUJITA』。主演の藤田嗣治役をオダギリジョーが務め、妻の君代役には中谷美紀が配役。今回の選出は、昨年フェスティバル・ミューズを務めた中谷さんが語った「いつか女優としてコンペティション部門で映画祭に戻って来たい」という願いが一年で叶ったかたちとなる。2作品目には、「ももいろクローバーZ」が主演し話題を呼んだ『幕が上がる』の原作者として知られる平田オリザのアンドロイド演劇を映画化した『さようなら』が選出。二階堂ふみ主演の『ほとりの朔子』で2013年にも東京国際映画祭コンペティション部門出品された深田晃司監督の最新作である本作に、矢田部氏は「いままで見たことのない日本映画を完成させ、次代のトップランナーに躍り出ると確信しています」と絶賛を寄せている。さらに3品目として、竹内結子と橋本愛が共演を果たす『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』が選出。本作と阿部サダヲ、瑛太妻夫木聡が共演を果たす『殿、利息でござる!』の公開が来年既に決定している中村義洋が監督を務め、小野不由美の映画化挑む。矢田部氏は本作を「恐怖演出の歴史に新たな金字塔を打ち立て、日本の伝統的な怪談映画を深化させました」と評している。なお、ほかのコンペティション部門選出作品は、9月29日(火)に開催される「ラインナップ発表会」にて公表される予定。日本代表する3作品が、アジア最大級の映画祭である東京国際映画祭でどのように評価されるのか、大きな注目が集まりそうだ。第28回東京国際映画祭は10月22日(木)~10月31日(土)開催。(text:cinemacafe.net)
2015年09月16日東京都・日本橋の日本橋三越本店 新館7階ギャラリーは、桂由美創作活動50周年記念展「桂由美の軌跡~SHINING FOREVER~」を開催する。会期は9月30日~10月5日。開場時間は10:00~19:00(10月5日は~17:00)。入場料は一般・大学生800円、高校・中学生600円、小学生以下無料。同展は、ブライダルファッションデザイナーとしてウエディングドレスを創り続けてきた桂由美50年間の創造の軌跡を、オートクチュールドレスの展示とともに紹介するもの。桂由美の真骨頂である「白」のドレスだけでなく、蛍光&蓄光ビーズを駆使したグランマリエや暗転で変身する新和装など「光のエレメント」で魅了する幻想的な作品や、世界一薄いシルクで作成したウエディングドレスや世界最多のアコヤ真珠を刺繍したギネスブック認定のドレス、絶妙な色合いとミクスチャー・テクニックを駆使したイブニングドレスなどが展示される。また、これまでに手がけた著名人・芸能人の結婚衣装も本番の写真付で展示される。展示されるのは、田村淳夫妻、有村昆・丸岡いずみ夫妻、東貴博・安めぐみご夫妻、林家三平・国分佐智子夫妻、市川海老蔵・小林麻央夫妻、石田純一・東尾理子夫妻、中山雅史・生田智子夫妻、三浦知良・設楽りさ子夫妻のもの9組分となる。さらに、50周年を記念したスペシャル本、限定品、ユミカツラのグッズを会期中限定ショップで販売。また、ユミカツラ書籍を購入の先着50名を対象とした「桂由美のギャラリートーク&サイン会」も開催される。開催日時は9月30日・10月3日の各日13:30~。そのほか、関連展示企画として、本館1階中央ホールにて「YUMI KATSURA Paris Collection『GLORIOUS RIMPA』」が開催される。会期は9月30日~10月6日。入場無料。日本の伝統美のひとつ「友禅」を後世に残すため、琳派400年からインスパイアされた作品をパリコレクションで発信を続けているYUMI YUZEN~ユミ友禅~が展示される。会場では、ドレスやバッグ、コスチュームアクセサリー等、同展のために用意された限定品の販売もあるということだ。また、友禅ドレスを中心に、約10点のドレスを桂由美のトークと共に紹介する「Yumi Katsura Talk and Fashion Show」が開催される。開催日時は10月4日14:00~と16:00~。
2015年09月14日不二家は13日より、全国の不二家洋菓子店にて「ミルキーミニバッグプレゼントキャンペーン」を展開する。○プレゼントがなくなり次第終了同キャンペーンは、全国の不二家洋菓子店で、「ミルキークリームロール」(980円)、「雪塩ミルキークリームロール」(980円)など、対象商品を含む1,200円以上購入した人に、「ミルキーミニバッグ」を1つプレゼントするというもの。キャンペーン開始は8月13日。プレゼントが無くなり次第終了となる。また店舗により対象商品が異なる場合、対象商品の取り扱いがない場合、売り切れの場合もある。一部の店舗ではキャンペーンを実施しないが、一部の不二家レストランでは実施する。※価格はすべて税込価格
2015年08月08日生田斗真主演の『予告犯』、来年公開の阿部サダヲ&瑛太&妻夫木聡主演の『殿、利息でござる!』と、監督作が続く中村義洋監督作品『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』の特報映像が、このほど解禁となった。小説家である「私」(竹内結子)のもとに、女子大生の久保さん(橋本愛)という読者から、1通の手紙が届く。「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。彼らは、なぜ、“音”のするその「部屋」ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか…。「私」たちは、数十年の時を経た壮大なる戦慄の真相に辿り着き、やがて、さらなる事件に巻き込まれていく…。第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美の同名ミステリー小説を実写映画化する本作。初共演を果たす竹内結子、橋本愛に加え、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一ら個性的な俳優陣がキャストに名を連ね、注目を集めている。このほど解禁となった特報映像では、「私」に読者の久保さんから届いた一通の手紙について語るナレーションからはじまり、誰もいない部屋で聞こえる奇妙な「音」にハッとさせられる。珍しく眼鏡姿を披露している竹内さんがなんとも印象的だ。その後、心霊マニアを演じる坂口さんの思わせぶりな笑顔や、遠藤さん演じる「私」の夫が床に耳をあてているカット、そして「音」の正体に関わってくると思われる不気味な過去の場面が挿入が続く。そして、ホラー小説家を演じる佐々木さんが「いわゆるヤバイ話」と怪しげなささやきで映像は終わり、豪華キャストの登場もさることながら、さまざまな謎の先に待つ衝撃のラストへの興味をかきたてる映像となっている。「私」と久保さんが調査の果て辿り着く「ヤバイ」真実とは…?まずはこの映像から、衝撃のラストへの想像を膨らませてみて。『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』は2016年1月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月17日佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一と、いま話題の男性俳優陣の出演が明らかになったばかりの竹内結子主演、橋本愛共演の『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』。本作から、竹内さんと橋本さんが相対する戦慄と衝撃のティザーポスターが到着した。小説家の「私」(竹内結子)のもとに、「いま住んでいる部屋で、奇妙な音がする」と女子大生の久保さん(橋本愛)という読者から手紙が届く。好奇心に誘われて調査を開始する久保さんと私。すると、過去にこのマンションに住んでいた人たちが、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていたことが浮かびあがる。彼らはなぜ、別々の場所で、不幸な末路をたどったのか。女子大生の部屋で聞こえた音の正体は?事件は、「部屋」ではなくその「土地」そのものに原因があるのか?さらに調べを進めていくと、驚愕の真実が明らかに。すべての事件をつなぐ“残された「穢れ」”の正体とは――。第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美の同名小説を、『予告犯』『白ゆき姫殺人事件』などを手がけてきたミステリーの名手・中村義洋監督が映画化する本作。主人公の「私」には、まもなく『インサイド・ヘッド』の公開も控える竹内さん、「私」とともに調査を重ねる久保さん役には唯一無二の神秘さを放つ若手女優の橋本さん。さらに、興味本位で調査に同行する作家・平岡芳明役に佐々木さん、筋金入りの心霊マニア・三澤徹夫役に坂口さん、小説家「私」の夫でありながら「私」以上の心霊現象“否定”論者・直人役に滝藤さんと人気俳優が集結。“その奇妙な「音」は、ただの始まりでした。”というコピーに呼応して、ある事件の予兆が聞こえてしまった「私」こと竹内さんと、「久保さん」ことの橋本さんの2人が耳を塞いでいる姿が見て取れる。さらに、2人の腕には、何者かの黒い手の跡が!2人の背景には、日常の風景と、不可解な「音」が繋ぐ世界の両面が描かれており、そこにどんな謎が隠されているのか、期待感が高まるビジュアルとなっている。やがて、2人がたどり着く戦慄の真相とは?予定調和を許さないリアルミステリーに、引き続き注目していて。『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』は2016年1月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月13日小野不由美の最高傑作といわれる小説を、女優・竹内結子を主演に映画化する『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』。若手実力派女優・橋本愛との初共演作でも話題となった本作だが、この度、男性陣の追加キャストが発表され、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一の出演が明らかになった。女子大生の久保さんという読者から手紙が届く。「今住んでいる部屋で、奇妙な音がする」という。好奇心に誘われて調査を開始する久保さんと私。すると、過去にこのマンションに住んでいた人たちが、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていたことが浮かびあがる。彼らはなぜ、別々の場所で、不幸な末路をたどったのか。女子大生の部屋で聞こえた音の正体は?事件は、「部屋」ではなくその「土地」そのものに原因があるのか?さらに調べを進めていくと、驚愕の真実が明らかになる。すべての事件をつなぐ“残された「穢れ」(けがれ)”、その正体とは――。『予告犯』、『白ゆき姫殺人事件』を手掛けた中村義洋監督が手掛ける本作。主人公「私」に竹内さん、「私」とともに調査を重ねる久保さん役を神秘的な魅力を放つ橋本さんが好演する。今回発表されたのは、「私」の同業者で編集者との打合せ中に、「赤ん坊が床から湧いて出る」というエピソードに耳を留め、興味本位で調査に同行する作家・平岡芳明役に、間もなく公演が始まる舞台「マクベス」で一人20役をこなすことでも話題の佐々木蔵之介、筋金入りの心霊マニア・三澤徹夫役に『海街diary』『ヒロイン失格』『俺物語!!』と話題作に引っ張りだこの坂口健太郎、小説家「私」の夫であり、同業者でミステリーやホラーが専門の小説家だが「私」以上の心霊現象否定論者・直人役に個性派俳優・滝藤賢一が抜擢された。キャスティングについてプロデューサーは「(佐々木蔵之介さんについて)突き抜けて陽気で不気味な知識量をもつキャラクターで、ぐんぐんと2人を導き謎に迫っていきます。何でも面白がる平岡をワクワクと演じて下さいました。(坂口さんについて)中村監督の『予告犯』に続いての連投になります。彼の役は、まるで少年が昆虫採集をする様な、無邪気に怖い話を蒐集するかわいらしさがあり、そんな現実的でないキャラに血を通わせることができました。(滝藤さんについて)普通の人の役を演じられても、ちょっと日常生活からズレているような雰囲気が出てしまいます。彼のお陰で、映画の中に奇妙な風が吹きました。それがどんな風なのかは観てのお楽しみです」とコメントを寄せている。『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』は、2016年1月30日(土)より全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年07月10日東京都・小平市の武蔵野美術大学美術館は、同大学教授・小野皓一の作家活動の軌跡と同大学での教育・研究成果を展覧する「小野皓一展武蔵野美術大学教授退任記念」を開催する。会期は9月1日~9月26日(日曜・祝日休館、ただし9月21日は特別開館)。開館時間は10:00~18:00(土曜・特別開館日は17:00閉館)。入場無料。同展は、小野氏の在独時から近年の作品まで約60点を一堂に集め、美術作品における物質性を一貫して追求してきた作家活動の軌跡と、同学での教育・研究の成果を展覧するもの。小野氏は、1970年本学油絵学科を卒業後まもなく渡独、国立ベルリン美術大学を修了後ベルリンを中心に制作を続け、2009年に同大学教授に着任し、2017年3月をもって退任する。小野氏は、今日の「絵画」が成立する要因と意味について研究を深め、物質が美術作品となることの境界を明らかにしようと試みてきており、この試みは、小野氏の代表的シリーズ《Writing Over Squares on Canvas》、《Destroying Squares on Canvas》などのシリーズとして発表され、現在までもその探求は続けられているということだ。なお、同展では、小野氏の代表的シリーズ《Writing Over Squares on Canvas》、《Destroying Squares on Canvas》、《Plate Tectonics》の中から、ベルリンで制作された70年代の作品から近年の作品までを揃え、その軌跡を通覧することができる。また、《Destroying Squares on Canvases》シリーズのうち、80年代から90年代にかけて制作された5色の大型作品、Earth・Water・Fire・Wind・Emptinessの全作が揃う、初めての機会となるということだ。また、関連イベントとして、和田浩一(宮城県美術館学芸部長)・小野皓一(武蔵野美術大学 通信教育課程教授)による対談が開催される。開催日時は9月3日16:30~18:00。入場無料。
2015年07月06日女優・竹内結子が、「十二国記」シリーズで知られる作家・小野不由美氏原作の映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』(2016年1月30日公開)で主演を務め、女優・橋本愛と初共演することが20日、発表された。撮影はすでに終え、10月ごろの完成を予定している。本作の原作『残穢』は、小野氏いわく「一生で一度しか使えないアイデア」を用いた、渾身の本格ホラー小説。読者から「あまりにも怖くて最後まで読めない」との声が上がるなど話題になり、第26回山本周五郎賞を受けた。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」という女子大生からの手紙をきっかけに、その謎の調査をはじめたミステリー作家の「私」。調べを進めると、過去の住人たちが自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていたことがわかり、やがて「私」たちは驚愕の真実を知ることになる。「私」を竹内が、手紙を送ってきた女子大生・久保を橋本が演じ、中村義洋監督がメガホンを取る。今回のキャスティングについて制作サイドは、「『私』役は、受け身で感情を表面に出さずに物語を推進する難しい役どころなので、かなり高等な演技スキルが要求されます。そういう中で、中村監督が一番初めに提案されたのが竹内さんでした」と竹内の起用理由を明かす。また、久保役については、当初「若くして、竹内さんと真っ向勝負ができる存在感があって、リアルに怪異現象を目の当たりにした人を演じきれる女優はいそうでいない」と難航していたが、「たまたま資料を整理していたら、3年前に発行された雑誌『ダヴィンチ』の原作『残穢』特集号が目にとまり、驚きました。なんとその表紙が橋本愛さんだったのです」と作品と橋本が偶然リンクしていたことを発見。「これは運命だ」という直感に加え、「以前より彼女のリアルな演技に魅了されていた」ことから、オファーした。これまで、湊かなえ原作『白ゆき姫殺人事件』(2014年)、伊坂幸太郎原作『ゴールデンスランバー』(2010年)、海堂尊原作『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2009年)など、多くの実写映画でヒットを連発してきた中村監督。「昔は直球で『怖がらせる』ということに照れがあったのかもしれません」と振り返りながらも、「とても背後を気にせずには読めない小野さんの原作を受けて、今回は真っ向勝負。全力でお客さんを怖がらせようと思いました」と意気込んでいる。さらに、「脚本を、超絶怖がりの竹内結子さんが、読み始めては挫折するというのを数週間繰り返した」と明かし、「そしてそんな結子さんと橋本愛ちゃんの美し過ぎる2ショットをモニターで見て、すでにこの映画の成功を確信しています」「こんな美しい2人があんな目に遭うなんて…お楽しみに!」と自信満々に呼びかけた。一方、その中村監督が手がけたOVA『ほんとうにあった呪いのビデオ』(2001年)、『絶対恐怖 Booth ブース』(2005年)のファンだという原作者の小野氏は、「『映画化したいですね』と編集さんに言われたとき、『中村監督ならねー』と夢物語で応じたら、なんと実現してしまいました」とコラボを喜ぶとともに、「それもうれしいけど、中村監督が久々にホラーに戻って来られたのがさらにうれしい。幸せです」とファンならではのコメントで結んだ。(C)「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年06月20日