「サンタフェ リー・ダークスコレクション浮世絵最強列伝―江戸の名品勢ぞろい―」展が、2018年7月3日(火)より、京都・相国寺承天閣美術館で開催される。日本美術を愛する収集家、リー・ダークスの浮世絵コレクションを初公開今回、その多大な所蔵作品を公開するリー・ダークスは、空軍士官として日本に駐留したのを契機に日本文化に関心を持って以来、浮世絵版画の名品を収集してきた米国人コレクター。浮世絵の祖・菱川師宣、美人画の喜多川歌麿、役者絵の東洲斎写楽、そして葛飾北斎や歌川広重など、代表的な浮世絵師の優品のみを集めたコレクションの数々を紹介する。華麗な色調を残した貴重な作品群浮世絵200年の歴史を網羅した稀品、著名作品で構成されているダークスコレクションは、浮世絵の歴史を語る上での重要性を持つだけにとどまらず、その大半が極めて良好な保存状態にあり、まるで今摺り上がってきたかのような華麗な色調を残しているのが特徴だ。200年の歴史と共に鑑賞する、浮世絵の真の芸術性展覧会は全六章で構成。菱川師宣や鳥居清信・清倍など、江戸独自の浮世絵文化を形成した浮世絵師に迫る第一章からはじまり、美人画・役者絵の国貞、武者絵・戯画の国芳、名所絵の広重と、幕末・天保期の浮世絵界を牽引した歌川派の絵師たちの作品を紹介する第六章まで、浮世絵の歴史を辿りながら、その真の芸術性を鑑賞出来るものとなる。浮世絵をモチーフにしたオリジナルグッズもまた、会場では浮世絵をモチーフにした展覧会オリジナルグッズも販売。本展における代表的な浮世絵を、光を吸収・蓄える特殊な素材でプリントした蓄光Tシャツ、ポップな色調と浮世絵を組み合わせたメガネケースなど、様々なグッズが用意されている。開催概要「サンタフェ リー・ダークスコレクション浮世絵最強列伝―江戸の名品勢ぞろい―」展会場:相国寺承天閣美術館開催期間:<前期>2018年7月3日(火)〜8月5日(日)<後期>2018年8月8日(水)〜9月30日(日)休館日:8月6日(月)、8月7日(火)開催時間:10:00〜17:00(最終入館は16:30)※前期、後期で全点展示替えを行う。チケット:一般 1,000円(800円)、65歳以上・大学生 800円(600円)、小中高生 500円(300円)、団体 800円(20名以上・一般のみ)※( )内は前売料金※リピーター割引あり(会期中2回目以降の鑑賞は、半券と引換にて100円割引※前売券は5月28日(月)から7月2日(月)までの限定販売。チケットぴあ(Pコード:769-039)、ローソンチケット(Lコード:52637)ほか、主要プレイガイド、コンビニエンスストアなどで販売■巡回展・山口県立萩美術館・浦上記念館会期:<前期>2018年4月28日(土)〜5月13日(日)<後期>5月15日(火)〜 5月27日(日)住所:山口県萩市平安古町萩市平安古586-1・横浜髙島屋会期:2018年10月10日(水)~10月22日(月)住所:神奈川県横浜市西区南幸1-6-31・日本橋髙島屋会期:2019年1月9日(水)~1月21日(月)住所:東京都中央区日本橋2-4-1・大阪髙島屋会期:2019年2月23日(土)~3月11日(月)住所:大阪府大阪市中央区難波5-1-5
2018年05月28日初夏の行楽気分を味わえるレシピ三品炊き込みではなく、出汁がけでいただくのが江戸の味『筍飯』浅蜊たっぷりの味噌汁をご飯にぶっかける、豪快な漁師飯『深川飯』徳川家康存命中は高嶺の花だった白魚をご飯に乗せた『白魚飯』『筍飯』(4杯分)「名飯部類」「黒白精味集」より炊き込みではなく、出汁がけでいただくのが江戸の味。■材料(4杯分)・筍…穂先から10cm程度・米…2合・水…400ml・鰹出汁…600ml・醤油…小さじ3・塩…小さじ1/2・木の芽…適量・三つ葉…1束・紅たで…適量・揉み海苔…適量■作り方1)筍の先の柔らかい部分を10015cmほどを切り取って塩茹でし、好みのサイズに切る。2)白米を通常通りに炊き、炊き上がった直後に切った筍を入れて蓋をし、しばらく蒸らす。3)これをざっくりと混ぜて深めの茶碗に盛り、木の芽、三つ葉、紅たで、揉み海苔などを乗せ、塩と醤油で味付けをした鰹出汁をかけていただく。江戸時代、三代将軍・徳川家光によって再興された目黒不動の門前には、「筍飯屋」が軒を連ねていました。ここで使われていたのは、現在の私たちが口にしているのと同じ、孟宗竹(もうそうちく)という種類です。甘くて柔らかい孟宗竹が、中国から琉球を経由して薩摩に渡来するまでは、日本では淡竹か真竹の筍が食べられていました。いち早く孟宗竹に目をつけたのは、江戸の京橋で廻船問屋を営む山路次郎兵衛という商人で、まずはこの筍を桐の箱に入れて高級感を出し、馬に乗せて販売することから始めました。孟宗竹の筍が評判になると、次郎兵衛は安永元年(1772年)、戸越村に別邸を構え、貧しい地元の農民のために、薩摩屋敷から孟宗竹の苗木を取り寄せて、栽培を推進しました。やがて目黒と荏原一帯は孟宗竹の産地となり、人々が多く集まる目黒不動では筍の市が立ち、茶飯屋と組んで筍飯を開発し、販売するようになったのです。この頃の筍飯は、炊き込みご飯ではなく、出汁がけだったと思われます。たくさんの薬味とともにいただく筍飯は、見た目も色とりどりで美しく、筍の香りや渋みがストレートに楽しめる逸品です。『深川飯』(二人前)浅蜊たっぷりの味噌汁をご飯にぶっかける、豪快な漁師飯です。■材料(二人前)・殻付き浅蜊…500g・長葱…1/2本・ご飯…2杯分(冷や飯でも可)・水…400ml・味噌…大さじ2・薬味…少々(お好みで)■作り方1)砂抜きした浅蜊を、殻をこすりあわせてよく洗う。長ねぎは1cm 幅に切っておく。2)鍋に水と浅蜊を煮立て、浅蜊の口が開いたらすぐに鍋から上げてスプーンで身を外す。3)浅蜊の煮汁に葱を入れ、火が通ったら浅蜊の身を鍋に戻して味噌を溶き入れ、ひと煮立ちさせる。4)器にごはんを盛り、3をかける。お好みで薬味や三つ葉を散らす。初夏の行楽の一つである「潮干狩り」が盛んになったのは、江戸時代のことです。「現在の4月から5月、芝浦・高輪・品川 沖・佃島沖・深川洲崎・中川の沖から、早朝より船に乗って沖に出る。卯の刻(午前6時頃)過ぎより潮が引き始めて、午の半刻(正午頃)には海底が陸地と変わる。ここに降り立って蛎蛤を拾い、砂の中にいる平目を踏み、引き残った浅汐で小魚を捕獲して宴を催した」と『東都歳時記』(1838年)に書かれています。 平目や小魚まで手に入れて、潮が満ちてくるまでその場で宴会とは、羨ましい限りです。また、海に面していた深川では浅蜊がたくさん獲れました。 深川の漁師たちが、味噌や醤油で煮た浅蜊と葱を、船の上でごはんにかけて食べた漁師飯が「深川飯」です。 当時は「ぶっかけ飯」や「浅蜊飯」と呼ばれており、「深川飯」と呼ばれるようになったのは昭和に入ってから。現在、深川名物となっている『深川めし』は、醤油ベースの煮汁ごとぶっかけるタイプと、炊き込むタイプの2種類があります。 炊き込むタイプは、『深川めし』を持ち運びできるようにと、近年考案されたものだそうです。『白魚飯』(二人分)「名飯部類」より徳川家康存命中は「御止魚(おとめうお)」。高嶺の花だった白魚をご飯に乗せて。■材料(二人分)・白魚…20匹程度・温かい御飯…2杯・海苔…2枚・鰹出汁…300ml・醤油…小さじ1・塩…少々・芽葱(小葱でも)…適量・山葵…少々(お好みで)■作り方1)白魚は水洗いして塩水に浸け、その間に蒸し器を温めておく。2)蒸し器に クッキングシート等を敷き、白魚を並べて軽く蒸し、自然に冷ます。(真っ直ぐな白魚にこだわらないのであれば、塩を入れた湯で軽く茹で、水気を切る)3)出汁に塩と醤油を入れて温め、器に盛った御飯にかける。その上に炙った海苔と2を乗せ、芽葱、山葵などを添える。成魚でも体長10cmに満たない白魚は足が速いため、夜の間に隅田川下流で漁を行い、魚河岸が開かれる早朝に合わせて出荷していました。白魚が江戸で初めて漁にかかった時、透けて見える脳髄が葵の御紋に似ていたことから、佃島の漁師が不思議に思って徳川家康に献上したところ、「三河の海で獲れる白魚が、江戸前の海でも獲れるとは吉兆なり」とたいそう喜び、好物である白魚の漁獲量を確保するため「御止魚」にしました。家康亡き後、解禁になった白魚は、公方様好みの魚としてもてはやされ、篝火に誘われて集まってくる白魚を、四手網(よつて0あみ)ですくい取る白魚漁は、江戸の風物詩になりました。 漁場に芸者を連れて小舟を出し、獲れたての白魚づくしの料理を海の上て0いたた0く、という贅沢な遊びもありました。
2018年05月14日伝統工芸「江戸切子」にチャレンジ東京の下町・浅草にある「グラスファクトリー創吉」は、グラス&バー用品の専門店。ここでは、江戸切子体験を楽しむことができます。江戸切子は、江戸時代末期に東京で始まったガラス細工で、緻密で繊細な柄が美しい東京の伝統工芸です。体験の所要時間は約90分。透明グラスの加工は3,000円(税抜)~、色のついたグラスの加工は4,500円(税抜)~。1人でも気軽に参加することができます。機械は18台あり、一度に18人、同じ団体であれば36人まで作業ができるので、友人達と一緒に体験をしてみるのもいいですね。しっかりとしたサポートで安心。夢中で楽しんでどんな江戸切子にするのか、数十種類のサンプルから選びます。柄とグラスの形が決まったら、作業開始。江戸切子の技法でカットをしていきます。まず、カットを施す場所に、ペンで印を付けます。印を付けたら、いよいよカット。高速回転しているグラインダーに、グラスを押し当ててカットしていきます。ガラスを当てるとき、割れてしまうのではないかと心配になりますが、意外と強くて丈夫なので、尻込みせずに押し当てましょう。もし失敗してしまっても大丈夫。先生が丁寧に修正してくれるので安心してくださいね。江戸切子体験は、単調ながらも繊細な作業なので、集中しすぎて思わず無言になるほど夢中で楽しむことができます。プレゼントにもぴったり!お店はグラスの専門店ということもあり、アーティストとコラボレーションしたグラスや、珍しい形のグラスなども販売しています。お祝いや記念品に、世界にひとつだけのオリジナルグラスを作ってくれるサービスも魅力的。「グラスファクトリー創吉」は、東京メトロ銀座線「浅草駅」の4番出口すぐのところにあります。浅草寺の雷門からは徒歩5分ほど。本格的な江戸切子体験を楽しめる「グラスファクトリー創吉」で、繊細で美しいグラスを作ってみませんか?自分で制作したグラスは大切な方への贈り物にもぴったりです。スポット情報スポット名:グラスファクトリー創吉住所:東京都台東区浅草7-2-14電話番号:03-6802-8948
2018年04月24日日本橋を望めるリバービューのテラス席が自慢のお店「ニホンバシ イチノイチ」の路面側はガラス張りで、エントランスはとてもシンプルな作りです。店内に入ると、落ち着いた色合いのシックな空間。間接照明が用いられ、大人っぽい雰囲気のバーカウンターがあり、その隣にはテーブル席が並びます。お店の自慢は、400年の歴史を刻む「日本橋」を望めるリバービューのテラス席があること。白いちょうちんが飾られたテラス席では風を感じることができ、仕事帰りのビジネスマンや女性客から人気があります。所在地の番地がそのまま店名になっているお店です。香りや食感も最高! 「牛ハラミ肉のほう葉味噌焼」「牛ハラミ肉のほう葉味噌焼」(1,780円)は、お店が太鼓判を押す人気メニュー。枯ほお葉の上に味噌と牛ハラミ肉を乗せて焼き上げた、飛騨地方で親しまれている郷土料理です。席に運ばれてくると、ほう葉と味噌の香りがふわっと広がり、食欲が刺激されます。牛ハラミは黒毛和牛で、やわらかくとろけるような食感。味噌は余ったら他のメニューに付けて楽しんでも良いでしょう。お酒のアテにピッタリの逸品です。後味サッパリ! 「抹茶パフェ」はデザートにおすすめ「抹茶パフェ」は大人気のスイーツメニュー。抹茶シャーベットやバニラアイスと一緒にグラスにのるのは、モチモチとした食感が楽しい黒糖ゼリーや抹茶味のわらび餅。さらにあんこや生クリーム、フルーツに白玉など、美味しいものがぎゅっと詰まっています。後味がサッパリとしているので、パフェを普段食べない人にもぜひ味わってもらいたい一品です。お店の名物! ふっくら炊き上げた「真鯛の土鍋めし」「真鯛の土鍋めし」は、「ニホンバシ イチノイチ」の名物メニュー。木の芽が添えられて上品な見た目のご飯は、鯛のうまみやだしの風味が全体に行き渡り、ふっくらとした仕上がり。土鍋でじっくりと炊き上げられているので、お米がひと粒ひと粒立っています。鯛の身をほぐして全体をかき混ぜてからお茶碗によそいましょう。1杯目はそのままいただき、2杯目はお茶漬けにして楽しむこともできます。お店を訪れたら外せないメニューです。洗練された空間で、絶品創作和食を楽しめるお店「ニホンバシ イチノイチ」では旬の素材を使ったおいしい創作和食を、洗練された多彩な空間で楽しめます。ダイニングルームやバースペース、ボックス席などがあり、さまざまなシーンで利用できます。また、16:00~19:00の時間帯は、1杯300円からのリーズナブルなハッピーアワーを開催しており、仕事を早く切り上げて足を運びたくなるお店です。東京メトロ・日本橋駅のB9出口からから徒歩1分と、そのアクセスの良さも人気の理由です。ニホンバシ イチノイチの落ち着いた空間で、江戸の風情を感じながら絶品和食に舌鼓をうちませんか。スポット情報スポット名:ニホンバシ イチノイチノイチ住所:東京都中央区日本橋1-1-1 国分ビルディング1F電話番号:03-3516-3111
2018年04月23日花見に季節にぴったりなレシピ三品海老の甘みが存分に楽しめる『芝海老飯』うまみと栄養がたっぷりつまった『蛤飯』この時期にぴったり、見た目も綺麗な『山吹飯』『芝海老飯』(二人前)「名飯部類」より柔らかくて甘みのある芝海老と、香り高い有明海苔を使った、春らしい彩りのご飯です。■材料(二合分)・芝海老…30匹・米…2合・三つ葉…1束・塩…小さじ1・酒…大さじ2・醤油…小さじ1・焼き海苔…適量■作り方1)芝海老は洗って頭と殻を剥き、爪楊枝を刺して背わたを抜き取る。2)芝海老の身は酒に浸けておき、頭と殻は500mlのお湯でアクを取りながら茹でて老出汁を取り、網で漉して冷ます。3)炊飯器に洗米と2を入れる。出汁が足りないようなら酒を足し、塩と醤油を加えて炊く。炊き上がったら2cm幅に切った三つ葉を加えてざっくりと混ぜ、焼き海苔を揉みほぐして散らす。江戸時代、芝浦で大量に獲れたため、その名がついた「芝海老」は、殻も柔らかいため、通常の調理法以外にも、当時は殻ごと煎り焼きにしたり、素揚げや天麩羅蕎麦のタネに使われたり、鮨ネタと酢飯の間に挟むおぼろに使われたりと、様々な調理法で食されていました。現在、この芝海老もトッピングの海苔も、産地として有名なのは、九州の有明海です。特に佐賀県太良町で獲れる、芝海老と海苔の漁獲量は全国1位で、佐賀県産品を使った朝ごはん推進プロジェクト、「あさご藩」のおかずの一品としても取り上げられています。『蛤飯』(二人前) 「素人包丁」より蛤をたっぷり使い、独活を散らした、粋で贅沢なご飯です。■材料(二人前)・蛤…12個程度・独活…6cm幅・温かい御飯…2杯分・水…3カップ(600ml)・酒…大さじ2・塩…少々・醤油…少々・胡椒…少々■作り方1)独活は皮を剥き、3cm×5mm程度の短冊に切り、水にさらす。2)鍋に水と酒と砂出しした蛤を入れて沸騰させ、蛤の口が開いたら身を取り外す。煮汁は塩と醤油で味を調えておく。3)茶碗に温かいご飯を盛り、蛤の身と独活を乗せて黒胡椒を振り、温めた煮汁をかける。「その手は桑名の焼き蛤」という地口で有名な、三重県・桑名宿の大蛤が全国的に知られるようになったのは、江戸時代からです。街道が整備され、人々が気軽にお伊勢参りか0できるようになったおかげて0、ご当地グルメが誕生したというわけです。江戸湾でも蛤は豊富に獲れましたが、桑名では6cm以上ある大蛤が獲れたため、焼いても食べ応えがありました。焼き方も洒落ていて、当時の浮世絵に、松ぼっくりや乾燥させた松の葉をかぶせて焼いている図が残っています。弥次さん喜多さんの珍道中でおなじみの『東海道中膝栗毛』にも、「桑名に着きたる悦びのあまり、名物の焼蛤に酒くみかはして……(中略)……箱にした囲炉裏のようなものの中へ蛤を並べ、松かさをつかみ込み、扇ぎたてて焼く」とあり、焼き上がった蛤は、大皿に入れて提供していました。この焼き方を再現した焼き蛤をいただいたことがありますが、松の良い香りが貝に移り、なんとも乙な逸品でした。また桑名では、「焼き蛤」に次いで名物だったのか0「蛤の時雨煮」で、旅人は現地で「焼き蛤」を味わい、土産に「時雨煮」を購入するのがお決まりだったようです。『山吹飯』(二人前) 「名飯部類」よりゆで卵の黄身を裏ごしし、山吹の花に見立てた色鮮やかなご飯です。■材料(二人前)・卵…3個・三つ葉の茎…1束分・温かい御飯…2杯分・鰹出汁…300ml・醤油…小さじ1.5・塩…少々■作り方1)卵を固ゆでにし、黄身だけを茶こしやザルなどで裏ごしする。三つ葉は小口切りにする。2)温かいご飯に1の黄身をかけ、三つ葉を散らし、醤油と塩で味を整えた、熱い鰹出汁をかけていただく。前述した蛤のように、環境破壊により、江戸時代は安価だったものが、現代では高価になってしまった食材は多々あります。逆に、江戸時代は高価だったものが、現代は安価になった代表格が、卵です。江戸末期に書かれた『守貞謾稿』によれば、かけそば一杯が十六文の時代に、ゆで卵は一個二十文で売られていた、という記述があります。仮に、一文を25円として換算すれば、ゆで卵一個が500円もしたということになります。それだけに、当時は病人のお見舞いや贈答品、もしくは女性を口説く際のプレゼントとしても買い求められていました。
2018年03月26日「hokusai&TOKYO 水辺を彩る江戸祭」が、2018年3月17日(土)に東京・お台場海浜公園内で開催される。「hokusai&TOKYO 水辺を彩る江戸祭」は、葛飾北斎の《富嶽三十六景》や《北斎漫画》といった浮世絵などに描かれた「水辺の賑わい」を題材に、最新テクノロジーを駆使したウォータープロジェクションマッピングやアート企画でお台場の水辺を盛り上げるイベント。和食の屋台フードを提供するフードエリアも展開される。海上には、葛飾北斎をテーマにしたウォータープロジェクションマッピングショー「水幕電子描画」が登場。「フラワーズバイネイキッド2018ロンド(FLOWERS by NAKED 2018輪舞曲)」や「サクラアクアリウム バイ ネイキッド」などの演出を手掛けるクリエイティブカンパニー「ネイキッド」が映像制作を手掛ける。幅40メートルの巨大なウォータースクリーンを設置し、葛飾北斎の浮世絵と、歴史上の偉人や神話の英雄たちが登場するスマートフォン向け人気ゲーム「Fate/Grand Order」のキャラクターが共存したショーを展開する。RPG仕立ての物語をベースにした、水の美しい動きや飛沫を活かしたダイナミックな演出が魅力だ。また、お台場海浜公園内の砂浜エリアには、ろうそくを使用した「北斎浜辺巨大浮世絵」を設置。約8,000個にも及ぶ7色の灯火を浜辺に並べ、巨大でカラフルな「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を描き、浜辺を幻想的に照らす。【詳細】hokusai&TOKYO 水辺を彩る江戸祭開催日時:2018年3月17日(土) 11:00~21:00 ※開場 11:00会場:東京・お台場海浜公園内入場料金:無料(一部有料エリア)■ウォータープロジェクションマッピング上映予定時間:・陸上向け 18:10~(海上向け 18:00~/18:20~の2回)・陸上向け 19:00~(海上向け 18:50~/19:10~の2回)・陸上向け 19:50~(海上向け 19:40~/20:00~の2回)・陸上向け 20:40~(海上向け 20:30~/20:50~の2回)(各回10分を陸上向け上映1回、海上向け上映2回)※予告なく上映時間が前後する可能性あり。〈特等席チケット〉料金:前売券「特等席手形+3文チケット」2,000円(税込)、当日券「特等席手形」1,000円(税込) ※時間指定、入れ替え制陸上立見席販売場所:前売券はローソンチケット限定(Lコード:33959)、当日券はお台場海浜公園にて販売※海上からの観覧チケットは既に予定枚数終了。※会場となるお台 場海浜公園への入場は無料。■「北斎浜辺巨大浮世絵」(紙ろうそく北斎アート)料金:参加無料 実施時間:16:30ごろ点灯開始、17:00ごろ点灯完了 ※21:00ごろまで点灯予定実施場所:お台場海浜公園内の砂浜エリア
2018年03月15日気温差が激しいこの季節、日中の陽射しの暖かさに油断していると、朝、起きた時に喉が炎症を起こしていることがあります。栄養価の高い旬の食材を意識して摂取し、ウイルスを寄せ付けない身体を作りましょう。朝夕の残寒に備えるレシピ三品芹が持つ、独特の苦味と香りが癖になる『芹焼飯』赤貝の漬けをご飯に乗せた『赤貝飯』故・池波正太郎先生の大好物。鴨の煎焼を乗せた『鴨肉の卵がけ飯』『芹焼飯』(二人前)芹が持つ、独特の苦味と香りが癖になるご飯です。■材料(二人前)・芹…6株程度・温かい御飯…2杯分・醤油…小さじ1・胡麻油…小さじ2・削り鰹…適量■作り方1)芹は洗って7cm程度の長さに切る。2)フライパンに胡麻油を引き、1をサッと炒めて醤油を回し入れ、削り鰹をまぶした御飯に乗せる。日本各地て0自生する芹は、『古事記』や『神大記』にも登場する、数少ない日本原産野菜の一種です。様々な調理法がある中で、古くから好まれたのが「せりやき」という料理です。野営などの際、地面を掘って石を並べ、その上で火を焚き、石が熱くなったところに芹を乗せて莚(むしろ)などで覆い、芹がしんなりしたところで醤(ひしお)や柚酢(ゆす0す)をかけて食したようです。『芹焼飯』は、削り鰹をまぶしたご飯に「せりやき」を乗せただけのシンプルな料理ですが、野趣溢れる芹の風味が、鮮烈に春の訪れを感じさせてくれます。『赤貝飯』(二人前)赤貝の漬けをご飯に乗せました。■材料(二人前)・赤貝…2個・温かい御飯…2杯分・きくらげ…適量・醤油…小さじ2・刻み海苔…適量・小葱…適量・わさび…少々■作り方1)赤貝は殻から外し、内臓を取り去る。身とヒモを塩でもみ洗いし、細切りにして、醤油を絡めておく。2)きくらげは(乾物なら水で戻しておく)さっと茹でて水に晒し、千切りにして1と混ぜる。小葱は小口切りにする。3)温かい御飯に刻み海苔をまぶし、2を乗せてわさびを乗せ、小葱をまぶす。太古から食べられてきた赤貝は、江戸湾で大量に獲れていた、安価な食材でした。特に江戸前の赤貝は人気があり、江戸で誕生した握り鮨のネタに欠かせませんでした。ちなみに、他に定番の鮨ネタは、玉子焼き、車海老、海老そぼろ、白魚、鮪の漬け、こはだ、煮穴子で、江戸後期の1カンの値段は8文(200円程度)。現在のおよそ4倍もの大きさがありました。冷蔵庫のない時代ですから、鮨ネタは全て仕事がしてあり、現在のように生の魚介をそのまま切って食べる、ということはほとんどありませんでした。食あたり防止のため、ネタに火を入れるか、漬けにするか、酢で〆るかで、赤貝は一度酢洗いしてから調理されていました。『鴨肉の卵がけ飯』(二人前)故・池波正太郎先生の大好物。鴨の煎焼を乗せた卵かけご飯です。■材料(二人前)・鴨(合鴨でも可)…200g・温かい御飯…2杯分・塩…少々・酒…大さじ2・醤油…大さじ2・みりん…大さじ2・卵…2個・醤油…少々・葱…適量・薬味(七味、粉山椒など)…少々■作り方1)鴨は5mm幅にスライスする。2)1を元のブロックの形に重ねて箸で固定し、フライパンに皮面を当てて、弱火でじっくりと焼く。脂が滲んできたらフライパン全体になじませ、鴨肉をバラして並べる。中火にして両面を軽く焼いたら、酒、みりん、醤油を加えて、汁気がなくなるまで煎りつける。3)卵を溶いて、塩と醤油で味を付ける。葱は刻んでおく。4)茶碗に温かい 御飯を盛り、2を乗せて3をかけ、お好みの薬味を添える。江戸の町では、基本的に肉食が禁じられていましたが、鳥肉は食べても良いとされていました。中でも鴨は、塩引鮭と並ぶ人気のお歳暮で、高級食材でもあったので、特に大事な人に贈られました。また「鴨鍋を食べると一年風邪をひかない」と言われるほど、スタミナ食として定着していたようです。寛永20年(1643年)に刊行された『料理物語』という料理専門書に、当時食べられていた鳥の名が書かれているのですが、「鶴・白鳥・雁・鴨・雉子・鸞 (は0ん)・鷺(さき0)・鶉(うす0ら)・雲雀(ひは0り)・鳩・鴫(しき0)・水鶏・桃花鳥(つく0み)・雀・鶏」と、豊富なラインナップに驚かされます。
2018年03月05日年間700万人の観光客が訪れる、小江戸・川越。そんな観光地としてのイメージが強いためか、「物価が高そう」「住むのには向いていない」と考える人も多いようです。しかし実際は、そのようなことはありません。川越市はとても便利で住みやすく、妊婦さんや育児中のパパママにも優しい子育て環境が整った街なのです。川越駅・川越市駅・本川越駅、3駅の違いと生活環境川越の市街地には、約500メートル圏内に3つの駅が存在します。川越駅3駅のうち、最も利用者数が多いのは、JR埼京線・川越線と東武東上線の3線が乗り入れている川越駅です。駅舎の外には大きなバスターミナルがあり、常にタクシーも停まっているので、非常に交通の便が良い駅といえるでしょう。そんな川越駅ですが、東口と西口では街の様子が全く異なります。東側は観光エリア、西側は住宅街エリアとなっており、不動産は圧倒的に西口側の方が安いです。スーパーや地元密着型の商店も西口に偏っているので、川越駅周辺で家を探すのであれば、西側を中心に見ていった方が良いでしょう。川越市駅東武東上線が乗り入れている川越市駅。終点の池袋駅側から見ると、川越駅の次の駅にあたります。周辺には、名門校・埼玉県立川越女子高等学校や山村学園高等学校など複数の学校があり、学生の乗り降りが多い駅です。市の中心駅である川越駅のような賑わいはありませんが、比較的治安が良く、落ち着いた雰囲気の地域といえます。本川越駅西武新宿線の終着駅、本川越駅。テレビなどで特集される「蔵のまち」エリアに最も近い駅です。駅ビルPePeと直結しており、東口には大きな商店街が、西口には住宅街が広がっています。2015年までは東口しかなかったため、駅の西側は「駅には近いけど、入り口までは遠い」と言われていました。しかし、2016年に西口ができてからは駅までのアクセスが格段に良くなり、街並みの整備も着々と進められています。不動産価値がどんどん上昇しているので、この地域に引っ越すのなら早めに行動した方が良いでしょう。地元民ご用達!買い物はロヂャース川越店とクレアモール商店街で3駅の住宅街エリアには、たくさんのスーパーがあります。中には大手スーパー2店がほぼ隣り合っているような場所も。物価も周辺の市町村とほとんど変わりませんし、ほぼ全ての店舗で、川越で採れた野菜を農家さんの顔写真入りで販売しているため、日々の食事の買い出しや、食の安全に悩むことはありません。もし、川越でのスーパー選びに迷ってしまったときは、ディスカウントストア・ロヂャース川越店がおすすめです。特に、毎週日曜日の朝市は必見。わざわざ川越市の外から買い物に来る人もいるくらい、生鮮食品がお買い得になります。また、川越駅東口から本川越駅東口の間にある、約1キロに渡るクレアモール商店街も大変便利です。服や靴、本、家具、お惣菜など、生活のために必要なあらゆるアイテムがここだけで揃ってしまいます。川越市街地で生活する最大の強みは、「必要なものが全て徒歩圏内で買えること」といえるでしょう。観光客数は年間700万人前後!地元民への影響は?よく「川越って観光客が多いからうるさそう」「治安が悪いんじゃない?」という声を耳にしますが、そのようなことはほとんどありません。上で3駅周辺の生活環境について触れましたが、観光エリアと住宅街エリアは綺麗に分かれているため、地元民が観光客の悪い影響を受けてしまうことはほぼないといえます。また、仮に観光エリア内に引っ越したとしても、川越の観光客の大半は高齢者なので、「騒いでうるさい」「突然絡まれたり、暴力をふるわれたりする」ということはあまりないでしょう。外国人観光客も、「日本の文化を学ぶために来た」という目的意識を持っている人がほとんどなので、良識のある方が多いです。川越市は待機児童が多いって本当?残念ながら、川越市は毎年、埼玉県の「市町村別保育所等待機児童数」ランキングでワースト10位以内に入っています。ただし、待機児童が集中しているのは市の南側、「本庁管内」と呼ばれる地域だけです。ここ以外のエリアでは、待機児童はほとんど発生していません。保育園を選ぶ際は、通える範囲内で他のエリアも視野に入れておいた方が良いでしょう。働くパパママの救世主!駅周辺に増え続ける保育園若くて働き盛りのパパママを多く抱える川越市では、3駅のまわりを中心に、新しい保育園が増え始めています。その中でも、特に評判が良いのは「レイモンド川越保育園」です。ショッピング施設「ウニクス川越」(川越駅西口 徒歩7分)の建物内に併設されており、「電車通勤に便利」「子どものお迎えとお買い物が一か所で済ませられる」「市内の美術館へ行ったり、子どもに色々なことを挑戦させようとする姿勢が良い」といった声がよく聞かれます。また、昭和51年開園の「増美保育園」は、川越駅のそばに「川越駅前分園」を、本川越駅・川越市駅のそばには「本川越分園」を新設しました。「先生がしっかりしているから安心できる」「施設が綺麗で明るい」など、本園も分園も共に評判が大変良く、悪い噂はほとんど聞いたことがありません。夜・土日も診療!安心してお任せできる夜間休日診療所中心街からは少し離れてしまいますが、「川越市医師会夜間休日診療所」は土日・夜間も診察を受け付けており、地元民からの信頼も厚いです。「応急処置のような対応で済ませず、きちんと診てくれる」「薬ももらえるので便利」「待合室にも看護師さんが待機しているから、安心して順番を待っていられる」など、丁寧な対応が評価されています。ただし、川越市医師会夜間休日診療所は市街地から離れている(川越駅から2.3キロ)ので、普段は3駅のちょうど中心部に位置する総合病院「赤心堂病院」を利用した方が良いでしょう。外科・内科・小児科・産婦人科など一通りの科が揃っていますし、救急も受け付けています。妊娠前~子どもの成人までサポート!若い世帯が増え続けている川越市では、妊娠・育児のサポート体制の充実化に積極的です。例えば、子育て情報誌「こえどちゃん」を配布したり、育児応援サイト「ママフレ」を開設したりするなど、子育てに役立つ情報はどんな些細なことでも随時配信しています。「妊娠が分かったら、まず何をすべきなのか」「赤ちゃんが産まれたら、いつまでにどこへ届けを出すべきなのか」ということから、「他のパパママと出会える場所」「就学時の手続きの手順」、奨学金制度の仕組みまで幅広くカバー。子持ち世帯だけでなく、川越市内での妊娠・出産を考えている人にとっても、大変役に立つ情報源となることでしょう。また、市では定期的に男性向けの育児講座を開講していたり、他の家庭のパパママ同士で交流をはかれる場を設けたりと、育児のしやすい環境づくりをサポートしてくれています。⇒川越市の新築マンション情報⇒川越市の中古マンション・中古戸建て情報
2018年02月27日日本最大級の江戸切子のイベント「Love Nippon! 江戸切子桜祭り2018~第30回 江戸切子新作展~」が、2018年4月6日(金)から4月8日(日)まで、東急プラザ銀座にて開催される。江戸切子は、硝子の表面に彫刻を施し、様々な模様を表現する日本の伝統硝子細工。硝子細工ならではの透明感と鮮やかな色彩が織り成す独特の美しさが魅力だ。「Love Nippon! 江戸切子桜祭り2018~第30回 江戸切子新作展~」では、希少な一点物や高級な作品を含む、200点以上の伝統工芸江戸切子が集結する。銀座での開催は初となる。「桜」をテーマにした会場内には、注目の新作切子を展示する新作展や、工房や若手職人が出品した様々な切子の特別販売、伝統工芸士による作品解説、江戸切子体験ワークショップなど、様々な側面から楽しめるコンテンツが目白押しとなっている。【詳細】Love Nippon! 江戸切子桜祭り2018 ~第30回 江戸切子新作展~開催期間:2018年4月6日(金)~4月8日(日) 11:00~21:00 ※最終日は18:00まで会場:東急プラザ銀座 6F キリコラウンジ住所:東京都中央区銀座5-2-1※江戸切子体験ワークショップ(有料)は、ECサイト「藤巻百貨店」で事前予約を受付予定。【問い合わせ先】藤巻百貨店 銀座店TEL:03-6264-5612
2018年02月24日東京・墨田区のすみだ北斎美術館にて、「Hokusai Beauty~華やぐ江戸の女たち~」が開催される。期間は2018年2月14日(水)から4月8日(日)まで。なお、期間中は、2月14日(水)から3月11日(日)までの前期と、3月13日(火)から4月8日(日)までの後期に分かれて開催される。葛飾北斎は、代表作品「冨嶽三十六景」などの風景画を描いた人物として知られているが、その70年に及ぶ多彩な製作活動の中で、特徴的な江戸美人画のスタイルを確立した人物でもある。「Hokusai Beauty~華やぐ江戸の女たち~」では、そんな北斎やその弟子たち一門が手掛けた130点ほどの作品を一堂に展示。本展は、全3章に分かれ、各章異なるテーマで、北斎が描く美人画の魅力を発信する。第1章「北斎美人七変化―美人様式のうつりかわり」では、北斎が描いた美人画の作品を一挙に公開。初期の宗理時代に描かれた柔らかな雰囲気の美人画から、画風を確立した晩年の作品まで、時代と共に移り変わる美人画の特徴を鑑賞することができる。第2章「華麗なるファッション・ヘアスタイルの世界」は、当時の流行の化粧や代表的なヘアスタイルなどを北斎の作品などを通じて紹介する。「枕草子を読む娘」では、作品中に当時のトレンドメイク"笹色紅"を唇に纏った女性が描かれ、光の加減によって玉虫色に見えるこまやかな口元の描写までが再現されている。そして、第3章「北斎スクールの美人たち」では、北斎の元で学んだ門人たちの美人画が展示される。200人を超えたと云われる門人たちは、北斎の画風を強制されることなく育成された為、それぞれの個性が光る画風の美人画を残すことができた。葛飾北斎の娘で門人のひとり、葛飾応為の「女重宝記」では、華やかな着物をまとった複数の江戸美人が大胆な色彩で描かれている。他にも、期間中は、北斎に関する講演会や、伝統工芸品の作成体験などバリエーションに富んだ企画が開催される。【詳細】すみだ北斎美術館「Hokusai Beauty~華やぐ江戸の女たち~」会期:2018年2月14日(水)~4月8日(日)※前期 2月14日(水)~3月11日(日)、後期 3月13日(火)~4月8日(日)場所:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2丁目7−2開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:毎週月曜日観覧料:一般 1000円(800円)、高校生・大学生 700円(560円)、65歳以上 700円(560円)、障がい者 300円(240円)※( )は20名以上の団体料金。期間中、着物で来館した人は当日の観覧料は団体割引を適用。※小学生以下は無料。※学生は要生徒手帳または学生証。※65歳以上は年齢証明が出来るものの提示が必要。※障がい者手帳保持者の付添1名まで障がい者料金適用可能。※本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)も閲覧可。【問い合わせ先】すみだ北斎美術館TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2018年01月30日年末年始に負担をかけた身体をいたわり、引き締めつつも、寒さに負けない身体を作りましょう。免疫力をアップさせ、風邪予防にもつながる柚子、酒粕、牡蠣を使った江戸ご飯三品をお勧めいたします。鈍った身体をリフレッシュさせるレシピ三品栄養素が豊富な牡蠣で寒い冬を凌ごう『牡蠣飯』たっぷりの柚子で健康な身体を維持『柚飯(ゆうめし)』江戸の知恵、酒粕料理でポカポカに『粕粥』『牡蠣飯』(二人前)(「名飯部類」より)柚子の香りが牡蠣を引き立てる出汁がけご飯です。■材料(二人前)・牡蠣(生食用)…6010個・温かいご飯…2杯分・出汁…3カッフ0・塩…少々・醤油…小さし01・大根おろし...適量・柚子皮下ろし…1/2個分■作り方1)牡蠣は沸騰したお湯て0さっと茹でておく。大根おろしは軽く絞り、柚子皮おろしと混ぜておく。2)温めた出汁で牡蠣を30秒ほど茹でて引き上げ、塩と醤油で出汁の味を整える。3)ご飯に牡蠣を乗せて出汁をかけ、大根+柚子皮おろしを乗せていただく。牡蠣は、一旦岩場などに着床すると、一生そこから離れないまま成長します。従って筋肉が退化し、身のほとんどが内蔵なため、食物の中で最高含有量を誇る亜鉛を始め、18種類のアミノ酸、数種類のビタミンとミネラル、製菓メーカーのグリコの語源ともなったグリコーゲン、タウリンを含む、完全栄養食品です。その半面、水質の影響を受けやすい貝でもあり、中毒性があるので、生食には注意が必要です。江戸時代は産地でもない限り、明治に入るまで、牡蠣を生で食べる習慣はありませんでした。牡蠣の養殖は江戸時代から始まっており、江戸の町では焼き牡蠣にしていただくのが主流でしたが、大坂では様々な料理が楽しめたようです。……と申しますのは、晩秋になると、広島方面で養殖された大量の牡蠣を積んだ「かき船」が、大坂の土佐堀、堂島、道頓堀など十数か所以上の堀川に停泊し、牡蠣の販売や、船上て0は牡蠣尽くしの料理が提供されたからです。天保3年の資料によると、ある日のかき船のメニューは『酢カ0キ、カキの胡麻油炒めおろし大根しょう油添え、カキのからまむし(炒めたおからと和えたもの)、カキのひね生姜煮、カキの吸物、カキと芹の鍋、カキの土手焼き、カキ飯』の八品だったとあります。『柚飯(ゆうめし)』(二人前)(「柚珍秘密箱(ゆうちんひみつばこ)」より)風邪予防に最適な柚子を使った混ぜご飯です。■材料(二人前)・柚子の皮…1/2個分・温かいご飯…2杯分・醤油…小さじ2・黒胡麻…少々■作り方1)柚子の皮の黄色い部分を薄くそぎ、みじん切りにする。2)温かい御飯に1を混ぜ、醤油をかけてざっくりと混ぜる。茶碗に盛って黒胡麻をかける。柚子は揚子江付近が原産で、奈良、もしくは飛鳥時代に薬用品として伝来しました。柑橘系の中でも、特に寒さに強いため、日本全土で栽培され、今や生産量、消費量ともに世界トップで、日本料理に欠かせない食材となっています。天明5年(1785年)に、柚子料理ばかりを約40種類集めた『柚珍秘密箱』というレシピ本が刊行されました。「柚飯」はこの本の最初に登場する料理ですが、これを食べると五臓六腑を温め、病いにかからず、眼病の薬にもなると書いてあります。他にも、「柚釜蒸」「柚砂糖漬」「柚吸物」「柚田楽」「丸柚干(まるゆべし)」といった現代にも通じる料理から、「柚ぞうすい」「柚てんぷら」「柚せんべい」といったわかりそうでわからない料理、「柚松風」「柚みどり」「柚千鳥」「巻柚」「柚裏白」といった、レシピを読まないと想像がつかない料理まで、さまざまな料理が掲載されています。ちなみに冬至の日に柚子湯に入るという習慣は江戸時代からで、「冬至」を「湯治」にかけ、「柚子」を「融通」にかけて、「冬至の日の湯治は、融通のきく柚子で」ということのようです。駄洒落とは言え、柚子の香りにはリラックス効果があり、皮には血行促進や保湿効果があるので、湯治には最適な入浴剤です。『粕粥』(二人前)話題の酒粕を使ったお粥は抜群の栄養価があります。■材料(二人前)・米…1/2カップ・水…500ml・塩…少々・酒粕(板状)…50g・味噌…大さじ2■作り方1)鍋に水と洗った米を入れ、混ぜながら強火で炊く。2)ふきあがったら塩と1を入れ、再びふき上がってきたら中火にし、灰汁を取りながら30分程度炊く。3)酒粕を2mm幅に伸ばし、弱火で両面を焼く。4)粥に2と味噌を乗せ、よく混ぜていただく。日本酒を絞った後に残る酒粕が、実は握り鮨を世間に広めた立役者だったことをご存知でしょうか。1800年代はじめ、米を使ってつくる酢は高価な調味料だったため、発明されたばかりの握り鮨はハレの日のご馳走で、庶民が気軽に口にできるものではありませんでした。江戸を訪れた尾張国半田(現・愛知県半田市)の酒蔵の主人・中野又左衛門(四代目から中埜又左衛門と改名)はこの状況を見て、酒粕を使った安価な粕酢を江戸に普及させたことにより、握り鮨は屋台で楽しめるファストフードとして江戸の郷土料理となり、全国へ、やがて全世界に広がっていったというわけです。この中野又左衛門こそミツカングループの創始者で、現在は八代目当主が代表を務めていらっしゃいます。酒粕は保存性の高さから、1年中入手できますが、実は新酒が出回る1月から4月が旬の食材です。かつては産業廃棄物だった酒粕ですが、必須アミノ酸9種類を全て含み(アミノ酸の総量は白米の580倍以上)、肥満予防で話題のレジスタントプロテインを多く含むなど、さまざまな栄養価の高さから、万能美容&健康食品として見直されています。昭和初期の子供達は、おやつ代わりに酒粕を火鉢で炙り、砂糖をまぶして食べていたという話を聞きますが、酒粕は単体ではクセが強く、この食べ方は現代人の味覚にはそぐわないかも知れません。味噌との相性が抜群に良いので、主な使い道である甘酒や粕汁以外にも、味噌汁に酒粕を少し溶かし入れたり、酒粕:味噌=1:1の漬け床で粕漬けを作ったりなどして、摂取されることをお勧めします。
2018年01月22日紫のれんが目印! 屋台風の造りが目を惹く「王子扇屋」東京・王子で伝統の厚焼き玉子を販売する「王子扇屋」は、鮮やかな紫色ののれんが目印の外観。屋台風のこぢんまりとした造りが特徴的で、お店の前を通る人々の目を惹きます。店舗正面のカウンターには、自慢の「厚焼玉子」のお品書きとあんどんを設置。店名が書かれたあんどんからは、江戸を思わせる風情が感じられます。店舗正面にはイスが置かれているので、待ち時間の利用に便利です。落語の舞台が店名の由来! 伝統が生む絶品玉子焼き江戸時代の1648年以降、伝統を受け継ぎながら営業を続けてきた「王子扇屋」。店名は落語の「王子の狐」の舞台から来ています。「厚焼玉子」に使う卵は、焼き上がりの味と食感を想定したこだわりの素材を厳選。焼き上げには伝統の技術を駆使し、先代から続くこだわりの調理法で絶品の玉子焼きを完成させます。創業300年を超える老舗ならではの、ほかでは味わえないおいしさが魅力です。一子相伝、伝統の味! 「王子扇屋」のおすすめメニューこだわりの調理法で作り上げる「厚焼玉子」は一子相伝、伝統の味です。玉子焼き一筋で長年向き合ってきた腕を活かし、ふんわり食感に仕上げています。味付けは、思わず箸が進むような、素材を活かしたやさしい味。甘みのある厳選卵と、伝統のダシを混ぜ合わせて調理します。通常サイズとハーフサイズの2種類があるので、用途によって選ぶことも可能です。通信販売で絶品を味わう機会が増えました老舗の絶品は通信販売でも買い求めることができます。配送エリアは全国対応なので、足を運ぶことが難しい遠方にいても、気軽に味わうことができます。離れて暮らす親族や友人へのちょっとした贈り物としての利用もおすすめです。15代守り続ける歴史の味に、心とお腹が満たされることでしょう。梱包にもこだわりを! 「厚焼玉子」に込められた想い手焼き、手作り、素材を活かした味の3つを大切にしている「王子扇屋」。「厚焼玉子」には長年培った調理の技術と、おいしい玉子焼き作りへの想いが込められています。商品を手に取る人のことを考えて、1本ずつていねいに包んで伝統の味を届けることもこだわりポイントのひとつ。絶品玉子焼きにふさわしい梱包で、特別感を演出しています。JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子駅」北口から徒歩1分の位置にあります。駅から近い、気軽に立ち寄れる立地が魅力です。お土産や料理の一品として、さまざまなシーンでお店を訪れてみてください。スポット情報スポット名:王子 扇屋住所:東京都北区岸町1-1-7電話番号:03-3907-2567
2018年01月15日オフィスでの気分転換や小腹満たし、休日のおやつなど、間食は日々の生活に欠かせない方も多いのでは。誰だって一度は、「食べる?食べない?うーん……」と悩んだ経験がありますよね。そもそも”おやつ”とは?筆者も”おやつ”を食べるのに葛藤が生まれたことがあります。そこで当時、そもそも”おやつ”ってなんだろう?と調べてみました。すると、遡ること江戸時代。朝から農作業をした人たちが午後2時頃、軽く食事をとる習慣があったといいます。それが8つどき、現代で言う午後2時(8つどき)頃だったことから、間食を食べる習慣を「お八つ」転じて「おやつ」となったそうです。おやつの始まりは、「食事では足りなかった栄養素やエネルギー源を補給するもの」。そう捉えると、おやつへの見方が変わってきますよね!「自分の体を元気にする”おやつ”を」と思いながらも……「体に足りていないものを補給するためのおやつ」そう考えてバナナや干し芋ばかりを食べていた時期があったのですが(どちらも否定しているわけではありません)、体は満たされても、さすがに毎日続くと、おやつへのワクワク感が減っているかも……と感じるようになっていました。おやつの時間は、先に述べた「体と心のリフレッシュ」や「栄養をプラスするもの」ということ、そして「子どもの頃に一番待ち遠しかった楽しい時間」や「至福のひととき」。両方がかけ合わさって初めて、おやつと言えるのではないかと、最近強く思うようになりました。「小腹満たし」と「心満たし」のバランスをそれからというもの、「今日は昨夜は睡眠時間がいつもより少なく、眠たかった。だから体を元気にしたい!」と栄養補給効果の高いドライフルーツやナッツを食べたり。「今日はちょっと悲しいことがあった。だからおやつくらい……いいよね」とクッキーやチョコレートを食べたり。そんな風に、おやつの時間に食べるものを、体調や気分によって分けるようにしました。結果、自然と食べ過ぎることがなくなり、毎日たった数分のおやつの時間が心から楽しみになり、体も心も満たすことができているなと感じています。たかが「間食」と侮らないほうがいいのかもしれません。一度”間食”についてじっくり考え、試行錯誤してみることは、意外にも人生に大切な時間・お金・心の使い方を左右するのでは、と感じています。(特に”お金”に関しては毎月菓子類で6000円/年間にすると7万2000円を超える支出があると、家計調査で言われています)2018年、強運をまといたいあなた、”間食習慣の見直し”もおすすめですよ。\お菓子メーカーに勤める筆者と「間食」について考える全10回の連載、バックナンバーはこちらからご覧いただけます/
2018年01月08日高級感あふれる黒い外観が、お客さんをお出迎え東京都墨田区向島にある蕎麦屋「向島七福すずめの御宿(むこうじましちふくすずめのおやど)」は、古き良き時代の“粋”を活かした、風情あふれる外観が印象的なお店。路地から一本入った、静かな空間でお蕎麦をいただけます。店主は元料亭の女将。大人が落ち着いて食事を楽しめる場所にしたいと考え、江戸の佇まいを意識した、趣あるお店を作りました。個室が2部屋と、テーブル席が用意された店内では、ゆったりと食事を楽しめます。店内に入る途中に見える、蕎麦打ち風景も店主のこだわりです。蕎麦粉の挽き目を調節できるこだわりの石臼芸者の世界、いわゆる花柳界である向島だからこそ、江戸情緒を意識してお店を営業しているという「向島七福すずめの御宿」。現代では醤油を使用するのが一般的な蕎麦つゆですが、醤油が普及する前の江戸時代は味噌と大根おろしの汁で食べていたそう。その味を忠実に再現した蕎麦が、このお店では味わえます。その風情あふれる雰囲気を求めて、老若男女問わず愛されています。ご家族連れからお年寄りまで幅広く訪れますが、意外なところではウクライナの方も多く訪れるとか。独特の雰囲気が海外の方の心も掴んでいるのでしょう。めずらしい蕎麦の食べ方が楽しめる「すき焼き鍋蕎麦」「向島七福すずめの御宿」では、「すき焼き鍋蕎麦」が名物料理です。しっかりと味のついたすき焼き鍋と新鮮な卵、さまざまな形に切られた蕎麦と蕎麦湯が運ばれ、すき焼き鍋に蕎麦を入れて味わいます。卵にくぐらせて、一般的なすき焼きとしていただいてもおいしく、蕎麦を入れるとまた違う味わいが顔をのぞかせるという、二重に楽しめる料理です。遊び心あふれる蕎麦にも注目していただきましょう。お酒とよく合う「鴨と千寿ねぎの鴨味噌鉄板焼き」お酒も一緒に味わいたい人には、「鴨と千寿ねぎの鴨味噌鉄板焼き」がおすすめ。大きい鴨肉とこだわりの江戸野菜、千寿ねぎを味噌と一緒に香ばしくいただく、贅沢な一品です。使用している鴨肉は、やわらかい蔵王合鴨ロース。熱々のうちに口へ運びましょう。鴨とねぎの濃厚な旨味を味噌が引き立て、絶妙なハーモニーを奏でます。お酒との相性もよい料理なので、寒い冬には熱燗とともに味わってみてください。国産にこだわって厳選した新鮮食材が自慢お客さんが安心して食事ができるよう、店主は食材にこだわりを持っています。お店で使う食材はすべて国産。お客さんの健康へ繋がるよう、厳選して取り寄せました。お店のメインメニューである蕎麦も、挽き立てを食べられるため新鮮。まずはつゆを付けずに、塩を振りかけて蕎麦だけを少量食べてみてください。蕎麦独自の風味が口いっぱいに広がることでしょう。観光客でにぎわう東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー駅」から、徒歩約9分で到着する「向島七福すずめの御宿」。向島らしい、モダンな雰囲気の中、挽き立てのお蕎麦を味わってみませんか?スポット情報スポット名:向島七福すずめの御宿住所:東京都墨田区向島2-9-2電話番号:03-3622-4235
2017年12月25日江戸時代から明治時代にかけての猫ブームを紹介する「いつだって猫展」が、宮城・仙台市博物館にて開催される。会期は2019年4月19日(金)から6月9日(日)まで。“猫”が題材の作品が集結!展覧会には、歌川国芳らの猫を題材とした浮世絵を中心に、招き猫やおもちゃ絵、絵入り本などが集結。江戸後期から明治にかけての「猫ブーム」の様子を、美術・芸能・文学などの視点から紹介する。美人と戯れる愛らしい姿や、恐ろしい化け猫など、古くから日本人の暮らしに寄り添ってきた猫たちの姿を楽しむことができる。展示は5つのテーマで構成され、江戸の人々が持つ猫のイメージを紹介する第1章「江戸の暮らしと猫」から始まる。続く第2章「化ける猫」では、歌舞伎などで復讐劇を描く際に欠かせない存在だった化け猫を取り上げる。猫ブームの火付け役・歌川国芳にフォーカスするのは、第3章「人か猫か、猫か人か」。その当時、「今世の中の流行」とされるほどの人気を博した団扇絵「猫の百面相」も目にすることができる。第4章「福を招く猫」では、招き猫の先祖とも言える丸〆猫(まるしめねこ)を描いた歌川広重の浮世絵や、全国各地の招き猫が登場。そして第5章「おもちゃ絵になった猫」では、幕末から明治にかけて大量に作られた子ども向け浮世絵・おもちゃ絵などを紹介する。招き猫に絵付けするワークショップもまた会場には、猫をモチーフにしたオリジナルグッズも登場。猫を題材に描いた浮世絵のポストカードやクリアファイル、アクリルマグネットなどがラインナップする。【開催概要】いつだって猫展会期:2019年4月19日(金)~6月9日(日)※月曜休館(ただし4月29日(月・祝)・5月6日(月・祝)は開館)、5月7日(火)開館時間:9:00~16:45 ※入場は閉館の30分前まで会場:仙台市博物館住所:仙台市青葉区川内26番地<仙台城三の丸跡>料金:一般・大学生 1,300(前売券 1,100)円/高校生 700円/小・中学生 500円<前売券情報>販売期間:~4月18日(木)販売場所:藤崎、仙台三越、チケットぴあ(Pコード:769-478)、ローソンチケット(Lコード:22231)、セブンチケット(セブン-イレブン店頭マルチコピー機)、イープラス、イオン仙台店、イオン仙台中山店、イオン仙台幸町店、イオン利府店、イオン富谷店、イオン名取店、イオン多賀城店、イオン石巻店、イオンスタイル仙台卸町、金港堂本店、金港堂泉パークタウン店、紀伊國屋書店仙台店、仙台市博物館ミュージアムショップ、ミヤギテレビ事業部(TEL:022-215-7700 平日10:00~18:00)【問い合わせ先】仙台市博物館TEL:022-225-3074
2017年12月23日神田明神横にある1846年創業の老舗甘味処東京・御茶ノ水の「天野屋」は、1846年に創業した甘酒の老舗です。神田明神の入り口横にあり、参拝前や参拝後にゆっくりひと息つけます。外観も内観も、ひと昔前にタイムスリップしたかのようなどこか懐かしい雰囲気を楽しめるのも魅力のひとつ。お店で提供するメニューはすべて添加物不使用の伝統的製法で作られています。「天野屋」といえば、一度は味わいたい「甘酒」お店の名物メニューのひとつ「甘酒」は、原材料は米と麹のみ。店舗の地下6mにある天然の土室で作られる麹を用いています。そのこだわりが「甘酒」の濃厚な深い甘みを生んでいます。江戸時代から続く不変の味を、どこか懐かしさを感じる店内で味わえるのも醍醐味。あたたかいもの、冷たいものを選べるので季節を問わずに楽しめるのも魅力のひとつです。さまざまな食感が楽しめる「クリーム白玉あんみつ」「クリーム白玉あんみつ」もお店の人気メニューのひとつ。大きめの白玉やあんこ、寒天、牛皮、バニラアイスなどの具材が乗った上からたっぷりの蜜がかけられます。コリコリとした寒天と、もちもち食感の白玉、やさしい甘さが香る蜜の組み合わせはクセになりそうなほど絶品。お店に訪れたら一度は口にしたい魅力の和スイーツです。他では味わえないオリジナルの「わらび餅」人気メニューのひとつ「わらび餅」は、一つ一つ丁寧に手作りされています。もちもちとした柔らかい生地で甘さ控えめのこしあんを包んだ一品。一般的なわらび餅とは少し異なるフォルムが特徴です。ほど良い甘さと温かいお茶がよく合い、ひと息つきたい時にもぴったり。テイクアウトもできるので、手土産としてもおすすめです。昔ながらの製法と味を提供し続ける「天野屋」米と麹だけを使った伝統製法の手作りで名物「甘酒」を守り続けている「天野屋」。歴史を重ねても変わらない「甘酒」の味は、今もなお多くの人に親しまれています。東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」から徒歩5分、またはJR中央線・総武線「御茶ノ水駅」から徒歩5分の場所、神田明神の入り口横にお店はあります。テイクアウトもできますが、店内で味わう甘酒や和スイーツはお店の雰囲気もあり格別。ぜひ一度お試しください。スポット情報スポット名:天野屋住所:東京都千代田区外神田2-18-15電話番号:03-3251-7911
2017年12月21日江戸の変わり飯レシピ三品山芋の芽と根を同時に使った親子飯『零余子飯(むかご飯)』鎮咳去痰薬として知られた銀杏を出汁がけ『銀杏飯(ぎんなんめし)』白粥に蕎麦汁をかけ、薬味を乗せたシンプルなお粥『蕎麦汁粥』風邪をひきやすい季節にお勧めの「変わり飯」三品をご紹介師走に入り、年末進行と飲み会で、体調を崩されている方も少なくないのではないでしょうか。胃腸の変調は元より、抵抗力が弱まり、風邪をひきやすい季節でもあります。そんな折には、消化の負担が少なく、身体を暖める山芋や粥、古来より咳止め効果があると言われている銀杏を使った江戸ご飯三品をお勧め致します。『零余子飯』(三人前)山芋の芽と根を同時に使った親子飯です。■材料(三人前)・零余子…50g・水…600ml・塩…小さし01・米…2合・山芋…100g・めんつゆor濃いめの白味噌汁…大さし02・とんぶり…適量・山葵おろし…少々■作り方1)鍋に水と塩を入れ、洗った零余子を10分程度茹でて冷ましておく。2)炊飯器に洗米と1の零余子、400mlのゆで汁を入れ、30分程度置いてから炊く。3)2をざっくりと混ぜて、茶椀に盛り、摺り下ろしてつゆを混ぜた山芋、とんぶり、山葵おろしを乗せていただく。『平家物語』の中に、零余子を詠んだ短歌があります。白河上皇と平忠盛の間で交わされたこの短歌、実は平清盛の出生の秘密について書かれた、重要な一首なのです。永久5(1117)年、白河上皇は、妊娠中の愛妾を家来の忠盛に下し、生まれた子が女だったら引き取るが、男だったら忠盛の長子として育て、武士にせよ、と命じます。翌年、男の子が生まれたものの、それを白河院に伝える術に恵まれませんでした。重要機密事項ですから、伝言を頼むわけにもいかなかったのです。……と、チャンス到来。ある時忠盛は、熊野詣に行く白河院の護衛を仰せつかりました。山中で休憩の折、忠盛は薮に分け入り、零余子をたくさん採ってきて、「いもか0子ははふほと0にこそなりにけれ」と上の句を添えて院に献上すると、院は頷き「たた0もりとりてやしなひにせよ」 と下の句を続けられました。「いもが子」は「芋の子(零余子)」と、「妹が子(妻の子)」の二つの意味を持ち、「ただもりとりて」は「たくさん盛り取って」と「忠盛が引き取って」、「やしなひ」は「養い(食糧)」と「養子」をかけています。つまり、「あなたの子どもは這い這いをするほどに育ちましたよ」と報告した忠盛に対して、「お前が引き取って養子にせよ」と命じたわけです。こうして、院からの下知を賜った忠盛は、清盛を平家の惣領息子として育て、平家に栄耀栄華をもたらしました。山芋は消化吸収が良く、精がつく食材であることは、古くから知られていました。『今昔物語』には「芋粥」に憧れる男の話が掲載されており、井原西鶴の『好色一代男』では、ラストに主人公の世之介が、大量の山芋を船に積んで女護島を目指しました。また、駿河の鞠子宿(丸子宿とも)の「とろろ汁」は、東海道のご当地グルメとして有名でした。東には安部川が、西には長くてきつい宇津ノ谷峠があったため、上りも下りも、鞠子宿に到着した旅人達は疲労困憊。そんな人々にパワーを与えてくれたのが、白味噌と出汁と卵を混ぜたとろろを麦飯にかけていただく、名物の「とろろ汁」です。歌川広重の『東海道五拾三次』に描かれた、慶長元(1596)年創業の「丁子屋」は、移転したものの現在も健在で、昔ながらの「とろろ汁」を味わうことができます。『銀杏飯』(二杯分)鎮咳去痰薬として知られた銀杏を出汁がけで。■材料(二杯分)・銀杏…20個程度・芹…1株・温かいご飯…2杯分・鰹出汁…300ml・醤油…小さじ1.5・塩…少々■作り方1)銀杏は殻を割って塩茹でにし、温かいうちに指で軽く潰しておく。芹は2cm程度に切る。2)温かいご飯に銀杏と芹を混ぜ、茶椀に盛る。3)醤油と塩で味を整えた、熱い鰹出汁をかけていただく。平安時代の留学僧が大陸から持ち帰ったとされる銀杏は、1億5000万年前から存在する世界最古の植物の一種で、「生きた化石」とも呼ばれています。太古から生き残って来ただけあって、非常に強い木で、コルク状の厚い皮を持ち、水分を多く含むので、火が近付くと水蒸気を放つと言われています。2、3年に一度、大火事に見舞われた江戸では、延焼を防ぐため、神社仏閣や火除け地に、多くの銀杏の木が植えられました。葉は防虫剤としても用いられ、銀杏は外の実を腐らせて種子を取り出し、中の仁を食します。ただし銀杏は、アンチビタミンB6物質を含むため、生で食べたり、食べすぎると中毒を起こすことがありますので、加熱調理した上で、1日10個程度までにとどめておくことをお勧めします。『蕎麦汁粥』(二人前)白粥に蕎麦汁をかけ、薬味を乗せたシンプルなお粥です。■材料(二人前)・米…1/2カップ・水…500ml・塩…少々<蕎麦汁>・醤油…50ml・味醂…50ml・水…200ml・鰹節…1パック・大根おろし…大さじ1・刻み葱…少々・一味唐辛子…少々■作り方1)鍋に醤油、味醂、水を入れて煮立て、沸騰したところに鰹節を入れて火を止めて冷まし、漉して蕎麦汁を作る。2)別の鍋に水と洗った米を入れ、混ぜながら強火で炊く。ふきあがったら塩を入れて中火にし、灰汁を取りながら30分程度炊く。3)2に好みの量の1をかけ、大根おろし、刻み葱、一味唐辛子をのせていただく。現在の蕎麦つゆは、醤油と味醂と砂糖を煮て、しばらく寝かせた「かえし」を、出汁で割ったものが使われます。出汁の割合を変えることにより、少なければつけ蕎麦に、多ければかけそばのつゆになります。出汁を何で取るかは店次第で、こんぶ、鰹節、干ししいたけ、いりこなどを組み合わせて、独自の出汁を作っています。ところが江戸時代は、上方(京・大坂)では昆布出汁、江戸の町では鰹出汁を取るのが主流でした。そもそもこれは水の違いにあり、上方の水が超軟水なのに比べ、江戸湾を埋め立てて造った江戸の町はややミネラル分を含んだ軟水であったため、昆布出汁がうまく取れなかったのです。そのため、鰹出汁がベースとなり、上方から下って来る、高価であっさりとした下り醤油よりも、近隣の野田や銚子で安価に造られる濃口醤油の方が、鰹出汁に合うということで、以降長年に渡って、関西と関東のつゆの違いが生まれました。ほんの十数年間前までは、東京のかけ蕎麦の黒いつゆの色に、ぎょっとする関西人がほとんどでした。また室町時代から醤油が発明される前までは、麺類は「たれ味噌」と呼ばれる、味噌を煮詰めて濾した汁に、鰹節と薬味を加えたつゆや、味噌と水と鰹節を煮詰めて作る「煮貫(にぬき)」と呼ばれるつゆで食べられていました。江戸中期になると、味噌ベースのつゆと醤油ベースのつゆが混在し、やがて醤油ベースのつゆが主流になってゆきますが、つゆに味醂、ましてや砂糖が使われるようになったのは、江戸後期以降のことです。
2017年12月18日江戸の変わり飯レシピ三品栗の香りと甘味を引き出すシンプルな『栗飯』かぼちゃと小豆の『なんきん粥』きのこを主体にした『骨董飯(ごもくめし)』深まる秋にお勧めの「変わり飯」三品をご紹介朝晩の急な冷え込みに、体調を崩しやすいこの季節。寒気がしたなと思ったら、すぐに身体を温める飲み物や食べ物をお腹に入れ、風邪を撃退しましょう。根菜、木の実、きのこは身体を温める陽の食べ物です。今回はこれらの食材を使った、江戸ご飯三品をご紹介致します。『栗飯』(三人前)栗の香りと甘味を引き出すよう、塩と酒だけでシンプルに炊いたご飯です。■材料(三人前)・むき栗…150g・米…2合・水…適量・塩…小さし01/2・酒…大さし01・摺り胡麻…少々■作り方1)炊飯器に洗米、分量の水、酒、塩、むき栗を入れ、30分程度置いてから炊く。2)ざっくりと混ぜて蒸らし、摺り胡麻をかけていただく。栗は、数少ない日本原産種の一種です。縄文時代から人工栽培が行われた跡が残っており、ドングリやくるみなどの木の実と共に、縄文人の主食とされていました。後に農耕が行われるようになってからも、栗は非常食として欠かせないもので、奈良時代に書かれた『日本書紀』や、日本最古の薬物辞典である『本草和名』、平安の頃に書かれた『延喜式』などにも、飢饉の備えとして栗を栽培するよう促した文面が残っています。非常食になるということは兵糧にもうってつけで、栗を皮ごと天日干しにして臼で搗ち割り、実だけを集めた「搗ち栗」は、「勝ち栗」に通じる縁起の良さからも、戦には欠かせない一品になりました。戦の前の出陣式と、戦勝を祝う凱旋式には『三献の儀』という儀式が行われますが、この時に欠かせないのが「打ち鮑」と「搗ち栗」と「昆布」です。「敵を打ち、勝ち、喜ふ0」という語呂合わせで、まずは三宝にこれら三種を乗せ、出陣の場合は先に打ち鮑を口に入れ、盃の酒を三度に分けて飲み干します。勝ち栗と昆布も、同様にそれぞれ口に入れて、三度に分けて盃を飲み干します。こうして三杯の酒を空けると、盃を振りかぶって庭に叩きつけて割り、軍扇を広げて大将が「エイエイ!」と声を上げると、一同か0「オー!」と勝鬨の声を上け0げるのが習わしでした。凱旋の場合は、「搗ち栗」「打ち鮑」「昆布」の順に儀式が変わります。これは、「敵に勝って、家に帰って、喜ぶ」となるからです。『なんきん粥』かぼちゃだけで炊いたものもありますが、小豆を入れた方が彩りも良く、味にアクセントがつきます。■材料(二人前)・かぼちゃ…100g・米…1/2カップ・水…500ml・小豆…20g・水…300ml・塩…少々■作り方1)かぼちゃは種とわたを取ってまだらに剥き、1cm角に切る。小豆は水洗いし、水とともに鍋に入れ、最初は強火、煮立ったら中火にし、30分煮る。差し水をしながら柔らかくなるまで煮る。2)鍋に水と洗った米を入れ、混ぜながら強火で炊く。ふきあがったら塩と1を入れ、再びふき上がってきたら中火にし、灰汁を取りながら30分程度炊く。3)1を加えてさらに5分炊いたら火を止め、蓋をして蒸らす。かぼちゃの語源は「カンボジア」です。原産国は中南米なのですが、かぼちゃの種を運んで来たポルトガルの船が、カンボジアを経由したことから、カンボジアが訛って「かぼちゃ」と呼ばれるようになりました。他にも、江戸時代のかぼちゃの呼び名はさまざまです。天保4 (1833) 年刊行の『万家至宝(は0んけしほう)都鄙安逸伝(とひあんいつて0ん)』に、「かぼちゃは江戸では唐茄子、京都ではかぼちゃ、西方ではほうぶらという」とあります。それぞれ、「唐茄子」はこの頃のかぼちゃが茄子のようにくびれた形をしていたからで、「ほうふ0ら」とはポルトガル語のかぼちゃ 「abóbora (アボボラ)」から来ています。「なんきん」と呼んだのは主に大坂で、『好色一代男』や『世間胸算用』て0有名な、大坂の井原西鶴の『浮世草紙』に、「とかく女の好むもの 芝居 浄瑠璃 芋 蛸 南瓜(なんきん)」と言う一節があります。ちなみに現在の日本では、「かぼちゃ=パンプキン」と訳されますが、パンプキンはハロウィンで出回るオレンジ色のかぼちゃのみを指し、我々が普段食べている、皮が緑色のかぼちゃは「スクワッシュ」と言わないと、外国人には通じません。また、江戸時代中期から、かぼちゃは冬至の日に欠かせない野菜でした。野菜不足になる冬場、夏に収穫して冬場まで保存でき、栄養価が高い南瓜は、風邪や中風の予防に良いとされ、「冬至冬中冬初め」と言われるこの日に、かぼちゃや小豆粥を食べて、柚子湯に入ることで、人々は無病息災を祈りました。『骨董飯(ごもくめし)』(『名飯部類』より)骨董には「いろいろなものの寄せ集め」という意味があり、ご飯に複数品の具材を乗せ、出汁をかけたものを全般に「ごもく飯」と呼びます。今回は、きのこを主体にしたごもく飯をご紹介します。■材料(二杯分)・えのき茸…1株・なめこ…1/2株・芹…4株・温かいご飯…2杯分・鰹出汁…300ml・醤油…小さじ1.5・塩…少々・七味唐辛子…少々■作り方1)えのきとなめこは、傘の部分から1cmほどの長さに切り、サッと熱湯にくぐらせ、水気を切る(軸の部分は煮物や汁物等にご利用ください)。芹も1cm幅に切る。2)鰹出汁を温め、醤油と塩で味を整える。3)温かいご飯に1を盛りつけ、2を茶碗の淵からそっと注いで、七味唐辛子を振る。享和2(1802)年に大坂の医家・杉野権兵衛が書いた『名飯部類(めいはんぶるい)』には、約150品もの変わりご飯のレシピが掲載されています。中でも最も多いのは「汁かけ飯」の類いで、その中に「骨董飯」がいくつか含まれています。数種類の具材を使う「ごもく飯」に、「骨董飯」という漢字を当ててあるのは本書のみで、江戸時代に出版された他の料理本は、全て「ごもく飯」と表記されています。そもそも「骨董飯」は中国の表記で、永楽13(1415)年に刊行された『性理大全』という本に、「魚や肉など、色々なものを飯に混ぜ込んだものを骨董飯という」と書かれています。『名飯部類』の作者は医家なので、中国の書などを読み込んでおり、この漢字を採用したものと思われます。ところが、『性理大全』の解説を読むと、これは「汁かけ飯」ではなく「混ぜご飯」のようです。現在では「五目飯」というと数種の具材を入れた「炊き込み飯」のことを指しますので、調理方法が変わっていていることがわかります。今回の具材に使ったえのき茸となめこは、どちらも江戸時代には天然ものしかなく、高価な茸でした。えのき茸の人工栽培が可能になったのは明治になってからで、本来のえのき茸は傘が大きく、茶色がかっていて、歯ごたえもありました。昭和初期には、現在私たちが知る乳白色のえのき茸が大量に出回るようになりました。近年見かける「ブラウンえのき」は、原種との掛け合わせにより誕生したものです。また、なめこは「滑子」と書き、表面がゼラチン質のぬるぬるしたもので覆われている茸全般をそう呼んでいました。現在のなめこは「ツツエ」と呼ばれていた種類で、大正時代後半から人工栽培が始まったと言われています。車浮代の「江戸の変わり飯」レシピ
2017年11月13日老舗の重みと庶民的な気さくさが魅力のお店「薮伊豆総本店」は、江戸時代から続く老舗のそば屋。老舗なのにどこか庶民的あ雰囲気で、「気さくだけれどていねい」をモットーにしているお店です。しなやかな甘みと香りのある細打ちそばと辛口のつゆが特徴で、江戸っ子好みの味わいが楽しめます。老舗の雰囲気が感じられる重みのある外観で、店内は木を基調とした明るくゆとりのある空間が広がっています。江戸時代からの味と技を受け継ぐ薮伊豆総本店薮伊豆総本店のルーツは、江戸時代の天保年間に京橋で繁盛していた伊豆本にさかのぼります。1882年に神田・薮ののれんに入り、薮と伊豆本から薮伊豆と命名され創業に至りました。1996年に日本橋に移転し、現在まで伝統の味と技を守り続けているお店。1階~3階まで利用可能で、全部で110席あり、幅広い世代の人が利用しています。3階には座敷もあり、個室利用や貸切り利用もできるので、宴会や記念日のお祝い、接待にもおすすめです。そばを海苔で巻いたヘルシーな「そば寿し」海苔でそばを巻いた「そば寿し」は、ヘルシーでさっぱりした味わいの一品。巻きずしを作る要領で、海苔の上に軽く酢をふったそばをたっぷり敷き詰め、干ぴょうと椎茸、薄焼き玉子をのせてていねいに巻いていきます。そばの香りと海苔の風味が口に広がる、飽きのこない味わいと歯切れの良い食感がやみつきになるでしょう。腸活にも! 濃厚なごまが美味の「薮伊豆のごまそば」濃厚なごまがたっぷり入った「薮伊豆のごまそば」は、そばとごまの相乗効果で体の中からきれいになれる絶品のメニューです。野菜とごまを特製のつゆで煮込み、麺が隠れるほどのたっぷりのつゆをかけていただきます。そばにごまが絡みつき、ふたつの風味がひと口にぎゅっと詰まった味わい。ヘルシーなのでダイエット中はもちろん、美活や腸活にもおすすめです。ていねいな接客と伝統の美味しいそばで至福のひとときを「薮伊豆総本店」では、創業当時から守られてきた伝統のおいしいそばを気軽に味わってもらいたいと、日々ていねいにそば作りをしています。訪れた人が、落ち着いた空間で自慢のそばを堪能しながら、とっておきの時間を過ごせるように、ていねいな接客を心がけているお店で、女性のおひとりさまにもピッタリ。そばとよく合う日本酒も、さわやかな口当たりのものから辛口のものまで豊富な種類を取り揃えています。東京メトロ・銀座線および東西線の日本橋駅より徒歩5分、JR東京駅からも徒歩圏内という好アクセスの場所にあります。江戸時代から続く伝統のそばを味わいに、老舗の扉を開いてみませんか。スポット情報スポット名:薮伊豆総本店住所:東京都中央区日本橋3-15-7電話番号:03-3242-1240
2017年09月25日昼間はまだ暑い日が続くとはいえ、夜には涼しい風が吹くようになりました。どこからともなく虫の声が聞こえるようになり、秋の訪れを感じています。都心部ではすっかり影を潜めつつある秋の虫。今年の秋は、虫の音色を探しに出かけませんか?■身近な場所で楽しめる虫の音田畑に囲まれた私の実家では、お盆過ぎになると夜には虫たちの大合唱が響き渡ります。窓を閉めていても聞こえるほどなので、おそらく数えきれないほどの虫たちが合唱を繰り広げているのでしょう。しかし上京してみると、夜でも騒がしいこともあってか、虫の音をなかなか聞くことができないことに気づきました。本当に虫はいないのか? 気になって探しに行ったことがあります。そのときに虫を見つけたのは、やはり緑の多い公園でした。都や区が運営する大きなところだけでなく、近所にある小さな児童公園でも、植え込みのあたりから鈴虫の鳴き声が聞こえます。これをヒントに近所を歩き回っていたら、意外なところで虫の音が! それは、スーパーの植え込み。夕方くらいから鳴き始め、夜通し声が聞こえます。残念ながら、わが家の近くでは鈴虫以外の虫の音は聞けませんでしたが、場所によってはマツムシやキリギリスなどの音色を楽しめるかもしれません。夕方になったら子どもとこうした場所に出かけて、耳を澄ませてみてはいかがでしょう。ただ、虫たちは非常にデリケートで、近づくとすぐに鳴くことをやめてしまいます。静かにしていると聞こえる音、季節によって味わえる自然の音楽があることを、ぜひ子どもに教えてあげましょう。■江戸時代の風流な遊びこうした虫たちの声は風情があり、とてもいやされますよね。虫の音色を楽しむのは、平安時代からあったといわれ、江戸時代には「虫聞き」として、庶民の娯楽に定着していたようです。江戸時代の「虫聞き」の名所は、いまでいう鶯谷から西日暮里の丘のあたり、上野の不忍池だったとか。この伝統を子どもたちにも引き継ごうと、現在でも各地で「虫聞きの会」が行われています。東京では、向島百花園で「虫ききの会」が毎年実施されています。※2017年の向島百花園の「虫ききの会」は終了しています。こうした江戸時代の自然の音を、音楽のように親しみ、音色に聞きほれる風流な遊びは、ぜひ現代でも引き継いでいきたいですね。■童謡と比べてみようところで童謡『虫のこえ』の歌詞と虫の音は、本当に一致しているのでしょうか? たとえば、都会でも比較的遭遇しやすい鈴虫は、童謡では「リンリンリンリン」とうたわれています。これを実際に聞くとどうでしょうか。リーンリーンと響くように鳴く虫がいれば、リリリリリ…と小刻みに聞こえることも。歌詞と比較することで違いを楽しめます。また歌を口ずさんでみると、「ガチャガチャ」という音がすれば、姿は見えなくてもそこにクツワムシがいたことを知ることができます。また、鈴虫の音色は周波数の問題で電話越しには聞こえないんだとか。知っていましたか? もし鈴虫を見つけたら、携帯電話を2台用意して、実際に体験してみるのもおもしろそうですね。子どもが自然と触れ合うことで、想像力や感受性が豊かになるといわれます。テレビや図鑑だけではなく、虫の音色を聞いたりする体験も大切にしてあげたいですね。
2017年09月03日日本で2人しかいない職人が手がける「紅」を体験!1825年創業の化粧品メーカー「伊勢半本店」が運営する「紅ミュージアム」は、創業時から守る紅づくりの技を後世にも伝えるべく、さまざまな資料を展示しています。ミュージアムに隣接するサロンでは、日本で2人しかいない職人が手掛ける「紅」を体験することができます。江戸の女性が夢中になった「紅」を体験ここでは、専門のスタッフに教えてもらいながら、「紅」を試すことができます。「小町紅」と呼ばれる紅は、江戸時代にはおちょこやお碗に塗るかたちで販売していたそう。当時と同じように、かわいい磁器のおちょこに薄く塗られている小町紅は、光を乱反射して玉虫色に見えますが、水をすこし含ませた紅筆でなぞると、鮮やかな赤に変わります。それを唇に点すと薄い紅色に。重ねづけしていくと少しずつ赤みが増します。唇の色に自然となじんで、自分だけの色になるというから不思議。光の反射によっては、唇も玉虫色に輝きます。品の良い伝統色はお顔の血色もワントーン明るく見せてくれるそう。江戸女性の美しさを手に入れよう! 紅花由来のアイテムも豊富また、サロンでは体験だけではなく、いろいろなデザインの可愛い焼き物に入った小町紅が販売されています。普段使いできるものから、婚礼などの贈り物にぴったりなセット品まで、9,720円から54,000円ほどで販売されています。サロンで口紅を体験したあとは、ビタミンEやリノール酸が豊富な「べにばな茶」をいただきましょう。アンチエイジングに効果がある嬉しいお茶を無料で楽しめるというから嬉しい限りです。歴史と伝統に守られた「紅」を唇にさせる体験できるのはとても貴重!お江戸の女性を魅了した「紅」の美しい質感を体験してみませんか?取材・文/末吉陽子スポット情報スポット名:伊勢半本店 紅ミュージアム住所:東京都港区南青山6-6-20K’s南青山ビル1F電話番号:03-5467-3735
2017年06月18日江戸時代から昭和中期までの貴重な建物が立ち並ぶ、「江戸東京たてもの園」。園内には桜やもみじなど季節によって表情を変える植物も多く、四季折々の風情が歴史的な建築とともに楽しめます。細かいディティールまで写真に収めたくなる建物の数々建物そのものはもちろん、資料に基づいてていねいに再現された内装や小物、建物と建物の間の路地や庭などどこを取っても画になるところばかりで、一度カメラを構えたら、もう手放すことはできません。スタジオジブリの宮崎駿監督も、映画の参考にするためによく訪れたのだとか。看板建築と呼ばれる建物では、壁を覆う銅板に細かな装飾が施されていたりと、当時のこだわりを探すのも面白そう。夢中になって疲れたら、食事処やカフェでひと休み写真を撮るのに夢中になって一息つきたい時は、園内の食事処やカフェで休憩を。カフェはデ・ラランデ邸という洋館に併設されており、展示された建物の中でノスタルジックな雰囲気に浸り、贅沢なひとときが過ごせます。いつもと違う写真が撮れるイベントも8月は「下町夕涼み」というイベントが開催され、盆踊りが行われます。期間中は夜間も開園されるため、ちょうちんに照らされた建物の姿が見られるのは、このイベントならではの光景です。また、紅葉の季節にも夜間開園が行われ、3日間限定でライトアップが楽しめます。取材・文/三ツ井香菜スポット情報スポット名:江戸東京たてもの園住所:東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)電話番号:042-388-3300
2017年05月06日常時約2,000点もの資料を展示! 「江戸東京博物館」の常設展示室両国にある江戸東京博物館は、「未来の都市と生活を考える場」としてオープン。約9,000㎡にも及ぶ大きな常設展示室には、資料の入れ替えを定期的に行いながら常時およそ2,000点もの資料を展示。江戸の家屋、経済活動、行事など、様々な展示がある空間は、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのよう。常設展示は大きく分けて「江戸ゾーン」「東京ゾーン」のふたつがあり、現代までの移り変わりを学べる「東京ゾーン」をご紹介します。現代への繋がりが見えてくる「東京ゾーン」明治維新を経て、江戸幕府が終わりを迎えるとともに江戸は「東京」と改称し、文明開化が始まります。西洋文化の影響を顕著に感じられる、鹿鳴館やニコライ堂、銀座煉瓦街などの精巧なジオラマは必見です。それぞれ1時間に3回模型が動くので、音や照明による演出をぜひ楽しんでみて。明治初期の庶民の暮らしは、まだ江戸時代からさほど変わらないものでしたが、明治政府が進めた殖産興業の政策により徐々に近代化されていきます。日本で初となるエレベーターが設置された「凌雲閣(浅草十二階)」は関東大震災により倒壊してしまいますが、大きな復元模型で再現されており、思わず記念撮影したくなるほど迫力があります。関東大震災により大きな被害を受けながらも、東京は郊外化が進み、大東京ができあがり、人々の生活も大きく変化します。展示の中でも「大東京35区・鉄道路線」と「人口の変遷地図」は多くの人が足を止めて見入っていました。タクシーとして利用されたフォードA型・4ドアセダンの実物も展示されています。その後、日本は長い戦争状態に入ります。戦時中の生活が分かる住まいの模型、東京大空襲の様子など、辛い時代を乗り越えて現代へ至った歴史背景が語られています。懐かしのあの時代も歴史として展示80年代、90年代の展示ゾーンは、見覚えのあるモノたちばかり。自分も過ごした懐かしのあの頃が歴史として展示されているのは、なんとも不思議な気分になります。「今この一瞬も歴史になっていく」と改めて実感させてくれる「江戸東京博物館」。何気ない日常がもっと面白く見えてくるかも知れません。取材・文/中野さゆみスポット情報スポット名:江戸東京博物館住所:東京都墨田区横網1-4-1電話番号:03-3626-9974
2017年03月29日江戸っ子から現代っ子まで広く愛される歌川国芳京王線府中駅からちゅうバス(多摩行き)に乗り、「府中市美術館」で下車すると、子供たちで賑わう府中の森公園の隅っこにひっそりと佇む建築物があります。その横に長く伸びる特徴的な建築が府中市美術館です。江戸時代末期の庶民の人気者、歌川国芳。当時の人気はさることながら、ここ近年、国芳ブームが到来しています!「なぜ今、国芳なのか?」その答えをおよそ240点の作品と共に探る展覧会は、歴史好きの女性の心をくすぐること間違い無し!会場は少し薄暗く目に優しい黄味がかったライティング。浮世絵の状態維持のために配慮されたものだそうです。浮かび上がるように照らされている作品の数々が、当時の笑いや愛嬌、にぎわいを臨場感たっぷりと伝えてくれます。猫好きにはたまらない!「国芳画の楽しみ」「19世紀の国芳」では猫が主役の作品が多く展示されています。国芳自身、大の愛猫家だったこともあり、自画像では懐に猫を抱き、絵を描いている作品もあるのだとか。近頃の猫ブームに負けず劣らず、猫愛が感じられる展示物は一見の価値ありです!第1章「19世紀の国芳」、第2章「21世紀の国芳」の2部構成。絵画の中に込められた力強い表情、豊かな発想、斬新なデザイン…枠にとらわれない自由な発想が込められた作品の魅力を存分に感じられます。取材・文/鈴木美希イベント情報イベント名:歌川国芳 21世紀の絵画力催行期間:2017年03月11日 〜 2017年04月09日住所:東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内)電話番号:03-5777-8600
2017年03月22日「江戸東京博物館」江戸ゾーンをご紹介♪JR両国駅西口から徒歩3分、高床式の倉をイメージして造られたユニークなデザインの大きな建物が江戸東京博物館です。約9,000㎡にも及ぶ大きな常設展示室は、大きく東京ゾーンと江戸ゾーンに分かれており、今回は江戸ゾーンにフォーカスしてご紹介します。お江戸の町を疑似体験できる! 原寸大の日本橋常設展示室のスタートは、大きな橋を渡ります。これは、江戸に幕府が開かれた1603年にかけられた日本橋の模型。高さと幅は実寸大、長さは実際の寸法である25間(約51m)の半分で造られています。渡った先には、この日本橋を含めた江戸の町並みが広がるジオラマ模型が。人形も指先、足先まで精巧に造られており、思わず見入ってしまいます。周辺には、江戸城と町割りをテーマにした展示がなされています。大名の駕籠に乗って、お殿様気分♡ここで体験できる人気スポットが、大名の駕籠です。実際に美作国津山藩藩主が使っていた駕籠の複製で、乗り込んで写真を撮ることができます。タイムスリップ! 江戸の町人の暮らしを体験エスカレーターを一つ下りると、町の暮らしをテーマにした展示エリア。当時の雰囲気が分かる、数多くの実寸大模型が連なっており、まさにタイムスリップした気分になります。江戸の一般的な住宅“棟割長屋”で出産シーンやお台所、寺子屋など、実際の町人の暮らしの様子を覗きこんでみたり。町火消が使った15㎏もある纏を振って、あまりの重さに情けないほどぎこちない動きになってしまったり、江戸時代のファストフード“江戸前寿司”のレプリカを見て、当時の一貫の大きさと赤酢によってシャリが赤みがかっていることに驚いたり。現在の暮らしに紐づく、興味深い展示ばかりです。江戸ゾーンのフィナーレ! 原寸大の中村座日本橋を渡っているときに脇に見えるほど大きい建物は、江戸の代表的な歌舞伎小屋である中村座の正面部分。原寸大で復元されています。人気のフォトスポットで、実際にここを舞台に、落語をはじめ、三味線や尺八といった古典芸能を間近で楽しめる催し物も開催されています。館内をぐるりと一周したあとは、江戸時代が決して現代とほど遠い存在ではなく、ぐっと近づいたような感覚になります。大人になったからこそ感じられる、驚きや発見がここでは待っているかも知れません。取材・文/中野さゆみスポット情報スポット名:江戸東京博物館住所:東京都墨田区横網1-4-1電話番号:03-3626-9974
2017年03月22日東京ミッドタウンにて開催される10周年記念イベント「江戸富士(EDO-FUJI)」にて、ネイキッドによる屋外インスタレーションのプロジェクションマッピング「aeru(アエル)」が公開される。期間は、2017年3月17日(金)から4月16日(日)まで。「江戸富士」は、“JAPAN, THE BEAUTIFUL”をテーマに、日本が世界に誇るシンボル、富士山を表現する東京ミッドタウン10周年記念のモニュメント。高さ約6m、幅約23mのスケールで広大な芝生広場に登場する同モニュメントは、プラントハンターの西畠清順が手がける。そして「aeru」は、このモニュメントをプロジェクションマッピングと照明で飾る大規模なインスタレーションだ。LEDによる照明演出で表現される富士後光や逆さ富士は、本物の富士山とは一味異なる日本の美しさを届ける。演出は4つのシーンからなる。シーン1では雲海の中から徐々に見える太陽の後光を受けながら、富士山がその雄大な姿を現す。そしてシーン2では、全貌を表した富士山に四季が訪れ、春夏秋冬それぞれの美しい光景が一面に広がる。次に表現するのは、東京ミッドタウンと富士山の出会い。ふもとに東京ミッドタウンが登場し、街から光の粒子が放たれることで富士山が放つ光の粒子と融合する。最後に出くわすのは、四季をめぐる富士山。四季のうつろいと共に富士山の姿が次々と変化しクライマックスへとつながる。京都・二条城や日本橋三井ホールなどでの演出も手掛けるネイキッドが、日本の富士山をどのように表現してくれるのだろうか。“日本の美しさ”をデジタルの掛け合わせで幻想的な世界へと導き、来場者を魅了する。【詳細】■江戸富士場所:東京ミッドタウン・ガーデン芝生広場会期:2017年3月17日(金)~5月28日(日) 時間:11:00~21:00■ネイキッドによるプロジェクションマッピング「aeru」会期:3月17日(金)~4月16日(日)時間:18:00~21:00映像演出時間:毎時00分、10分、20分、30分、40分、50分※各回4分※上記以外の時間はライトアップを実施入場料:無料
2017年03月18日東京都江戸東京博物館では、2017年2月18日(土)~4月9日(日)の期間中、特別展「江戸と北京 -18 世紀の都市と暮らし-」が開催されています。「萌葱地葵紋付小紋染胴服」徳川家康/所用[重要文化財]江戸時代・初期江戸東京博物館蔵本展では18世紀を中心に、江戸と北京のなりたちや生活、文化を展観し比較します。これまで清朝の芸術や宮廷文化に関する展覧会は数多くありましたが、北京の都市生活を江戸と比較する企画は、今回が初めて。展示を通して友好と相互理解を深める契機となりそうです。展示のみどころは?●江戸・北京の街並みを描いた絵巻の競演『万寿盛典』(康煕六旬万寿盛典図)清時代・1717年(康煕56)中国・首都博物館蔵江戸・日本橋の賑わいを描いた「熈代勝覧」と、乾隆帝 80 歳の式典に沸く北京の風景を描く「乾隆八旬万寿慶典図巻」、そして康熙帝 60 歳の式典を描いた「万寿盛典」を出陳し、同時代の江戸と北京を一目で比較できるようになっています。さらに絵巻に描かれるような当時の看板や商売の道具なども合わせて展示して、当時の風景を立体的に展観します。「権門駕籠」江戸時代江戸東京博物館蔵●それぞれの都市の生活・文化を比較展示歌川広重「名所江戸百景水道橋、駿河台」江戸時代・1857年(安政4)江戸東京博物館蔵商売、歳時、学問や遊びなどの様々なテーマをもとに資料を展示し、似ているようで違っている江戸と北京の生活と文化を比較します。それぞれの文化からみえる当時の暮らしも、興味深いですね。●首都博物館所蔵の名品も登場景徳鎮窯「青花御窯廠図磁器板」清時代・道光期(1821~1850)中国・首都博物館蔵首都博物館秘蔵のコレクションから、清代の芸術文化を伝える名品を展示。江戸の人々も憧れた絵画や陶磁器など、優れた美術品の数々が紹介されます。美しい芸術品から、当時の人々の文化を読み解きましょう。「明黄色納紗彩雲金龍紋男単朝袍(礼服)」雍正帝/所用清時代中国・故宮博物院蔵■開催概要展覧会名: 特別展「江戸と北京 -18 世紀の都市と暮らし-」会期: 2017年2月18日(土)~4月9日(日) 44日間※月曜日休館〈ただし、3月20日(月・祝)は開館、翌21日(火)は休館〉会場: 東京都江戸東京博物館 1階 特別展示室(東京都墨田区横網1丁目4番1号)お問い合わせ: 東京都江戸東京博物館 03-3626-9974(代表)公式HP
2017年02月21日1月28日(土)から5月21日(日)まで開催される注目のアートイベント「スーパー浮世絵 江戸の秘密展」。100点以上の高精細デジタルデータにした浮世絵を巨大化し、最新のテクノロジーを駆使して映像世界を創り出します。世界で最も美しいと名高い浮世絵コレクションを映像で体感!浮世絵の世界に誘うガイド役のキャラクターの声を務めるのは、歌舞伎俳優の六代目片岡愛之助さん。知られざる浮世絵の魅力を伝えてくれます。超高精細デジタルデータ化された浮世絵は、ボストン美術館所蔵の作品。なかでも、世界で最も美しいと称される門外不出の「スポルティング・コレクション」の浮世絵は、描かれた当時の色彩に近い状態とのこと。デジタルアートとして目にできるのはとても貴重な機会です。お江戸を賑わせた、イケメン&美女が勢揃い3フロアある会場では、葛飾北斎や歌川国芳、歌川広重など、スター絵師の名作を映像化してコラボ。「日本橋」「江戸時代の女性のファッション」「イケメン」「バケモノ」のゾーンに分かれ、江戸のトレンドや文化を感じることができます。作り込まれた立体空間もあいまって、まるで江戸時代に紛れ込んだかのような感覚に。江戸時代の大衆文化を今の世に伝える浮世絵。その煌びやかな世界に浸ってみて!取材・文/末吉陽子店舗情報店名:スーパー浮世絵 江戸の秘密展住所:日本橋茅場町「特設会場」東京都中央区日本橋茅場町1−8−1 茅場町1丁目平和ビル営業時間:2017年1月28日(土)~5月21日(日)平日10:00~21:00、金・土・祝前日10:00~23:00、日・祝日10:00~19:00
2017年02月03日JR東京駅構内のレストラン街「北町ダイニング」では、大相撲の初場所初日の1月8日(日)~2月28日(火)の期間、江戸時代の横綱12力士のエピソードや体格などに着想を得たユニークなメニューを味わえるグルメフェア『はっきよい!江戸の横綱めし』が開催中です。編集部員が試食会に参加したので、おすすめしたいメニューをご紹介します!期間限定&数量限定!いまだけの横綱グルメ●初代横綱明石志賀之助「4 本柱特盛肉のプレート」2m50cmを超える長身だったとされる伝説の初代横綱「明石志賀之助」を牛、豚、鶏、羊の特大ステーキでイメージした逸品。ほんとに特大で、迫力がすごい…!みんなでワイワイ食べて盛り上がれそうですね!価格3,542円(税込)店舗オールドステーション※限定1日10食※提供時間平日15 時~、土日11時~●第3代横綱丸山権太左衛門「こぶ入り厚焼き玉子」頭頂に大きなこぶがあったという逸話にかけて、こんぶをたっぷりと使用した厚焼き玉子。だしの風味がふわっと感じられて、やさしい口当たりが特徴です。やさしい横綱だったのでしょうか。価格580円(税込)店舗いろり庵※限定1日20食※提供時間15時~●第5代横綱小野川喜三郎「〆の横綱力うどん」ライバル谷風の記録を止めた小野川を、〆の力うどんで表現。シンプルなお出しにうまみがギュギュっとつまっています。コシのある麺と、力もちから、人柄を感じられますね。価格800円(税込)店舗華祭※限定1日10食※提供時間11時~14時半●第11代横綱不知火光右衛門「不知火の土俵入り黒酢の酢豚」土俵入りの不知火型の考案者と言われている11代横綱、不知火光右衛門の土俵入りを表現しています。土俵に見立てられた肩ロースは、ほろほろと柔らかく、黒酢もさっぱりとして食べやすいお味です。価格959円(税込)店舗東京屋台※限定1日5食※提供時間14時~集めるといいことありそう…12力士のカードをプレゼントまたフェア期間中「はっきよい!江戸の横綱めし」を購入した方には、「江戸の横綱カード」を先着でプレゼント!カードには力士の絵とプロフィール、カード裏にはひとりひとり違う小話が書かれています。今しか手に入らないグッズなので、ぜひゲットしてくださいね。ほかにも横綱の力強さを感じさせる豪快なメニューがせいぞろい!どれも期間限定、数にも限りがあるのでぜひお見逃しなく!■JR東京駅構内レストランゾーン「北町ダイニング」概要所在地東京都千代田区丸の内1丁目9番1号 JR 東京駅構内 グラングルメ 2階店舗数6店舗営業時間平日11:00~23:00 土日祝 11:00~22:00
2017年01月11日特別展「江戸と北京-18世紀の都市と暮らし-」が、東京都江戸東京博物館で開催される。会期は、2017年2月18日(土)から4月9日(日)まで。18世紀は、江戸の人口が100万人を超え都市として発展を遂げたのと同時に、北京が清朝の首都として最も繁栄を極めた時代。日本と中国には文化交流の長い歴史があり、江戸時代の「鎖国下」においても中国貿易は公認され、長崎を窓口として、文物の流れが滞ることはなかった。本展では、繁栄の時代である18世紀を中心に、江戸と北京のなりたちや生活、文化を比較。江戸・日本橋の賑わいを描いた「熈代勝覧」と、乾隆帝80歳の式典に沸く北京の風景を描く「乾隆八旬万寿慶典図巻」、そして康熙帝60歳の式典を描いた「万寿盛典」が出陳され、同時代の江戸と北京を一目で見比べることができる。また、商売、歳時、学問や遊びなどの様々なテーマをもとに資料を展示し、それぞれの生活や文化を民衆の側面からも分析。加えて、清時代の「青花御窯廠図磁器板」などの首都博物館所蔵の名品も展示され、日本初公開の中国作品が多数紹介される。清朝の芸術や宮廷文化に関する展覧会はこれまでにも開催されたことがあったが、北京と江戸の都市生活を比較する企画は今回が初めて。両都市の共通性と違いを感じ取り、新たな相互理解を深めるきっかけにしてみてはいかがだろう。【概要】特別展「江戸と北京-18世紀の都市と暮らし-」会期:2017年2月18日(土)〜4月9日(日)※月曜日休館(ただし、3月20日(月・祝)は開館、翌21日(火)は休館)会場:東京都江戸東京博物館 1階 特別展示室住所:東京都墨田区横網1-4-1観覧料:特別展専用券 一般 1,400円(1,120円)、大学生・専門学校生 1,120円(900円)、中学生(都外)・高校生・65歳以上 700円(560円)、小学生・中学生(都内) 700円(560円)特別展・常設展共通券 一般 1,600円(1,280円)、大学生・専門学校生 1,280円(1,020円)、中学生(都外)・高校生・65歳以上 800円(640円)、小学生・中学生(都内) なし特別展前売券 一般 1,190円、大学生・専門学校生 910円、中学生(都外)・高校生・65歳以上 490円、小学生・中学生(都内) 490円※( )内は20名以上の団体料金※次の場合は観覧料が無料。未就学児童。身体障がい者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳の持参者と付添者(2名まで)。※小学生と都内在住・在学の中学生は、常設展示室観覧料が無料のため、共通券の販売なし。【問い合わせ先】東京都江戸東京博物館TEL:03-3626-9974(代表)
2016年12月01日