2015年「カンヌ国際映画祭」にて主演男優賞(ヴァンサン・ランドン)を受賞し、フランスで100万人動員の大ヒットとなった社会派ドラマ『La Loi du Marche』が、邦題『ティエリー・トグルドーの憂鬱』として8月27日(土)より日本公開されることが決まった。ティエリーは、50歳を越え、エンジニア一筋で働いていた会社から集団解雇された。当初はストライキを起こしてでも闘うと仲間に息巻いていたが、結局、会社を辞め職安に通うことに。頑固な彼はいまさら、就職面接を受けても上手く対応することができない。就職訓練の場でも、年の離れた若者からその頑なさを容赦なく指摘されて、面目をなくす。そんな彼の唯一の救いは、妻と身体障碍を抱えた息子の存在。家族と過ごすときは、世間の厳しさを忘れることができた。やがて、スーパーの警備員の仕事に就くことができたティエリー。希望していたエンジニアの仕事ではないが、そんなことは言っていられない。しかし、彼は新たな職場で、買い物客だけでなく自分の同僚たちまで不正をしていないかを監視し、発見した場合には告発しなければならないことを知る。ある日、告発によって、従業員の1人が自殺、彼は会社側の対応に疑問を覚えるが――。年老いた母と息子の最期の日々の交流を描いた感動作『母の身終い』のステファヌ・ブリゼ監督と、フランスを代表する名優ヴァンサン・ランドンが再び組んだ本作。自らのプライドと社会のしがらみの中で板挟みになり、やがて現実のために身を落としてゆく中年男に扮し、重厚な演技で観る者を魅了したランドンは、フランス「セザール賞」でも主演男優賞を受賞した。このたび解禁されたポスターも、そんなランドンのどこか重苦しい雰囲気と、家族を抱えながら板挟みになる“憂鬱”をまさにそのまま閉じ込めたようなビジュアルとなっており、彼の視線がいったい何を捉えているのか、その佇まいに思わず引き込まれてしまう雰囲気を放っている。ドキュメンタリーのような、淡々とした冷徹なカメラの元、圧倒的存在感を焼き付ける彼の演技は、昨年のカンヌで批評家の絶賛を受け、主演男優賞を受賞するとともにブリゼ監督もエキュメニカル審査委員賞を獲得している。現代を生きる人に投げかける社会派人間ドラマを、ぜひ楽しみにしていて。『ティエリー・トグルドーの憂鬱』は8月27日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月12日自転車レースの最高峰「ツール・ド・フランス」で前人未到の7連覇を遂げたランス・アームストロング選手。世界を熱狂させた彼の、“黒いうわさ”=ドーピング疑惑に迫った実録ドラマ『疑惑のチャンピオン』の、センセーショナルな予告編が完成した。サイクルロードレースの世界最高峰「ツール・ド・フランス」で7連覇を達成したランス・アームストロング(ベン・フォスター)。彼は25歳で発症したがんを克服して1999年~2005年にその偉業を成し遂げた。その後、がん患者を支援する慈善活動にも尽力し、まさに世界中の熱狂と尊敬を集めるスーパーヒーローだった。しかし、ひとりのジャーナリストが、この絶対的王者につきまとう薬物使用疑惑を執拗に追及する。やがてスポーツ界を震撼させる衝撃の真実が次々と明るみになり…。サンデー・タイムズ紙記者で、「スポーツライター・オブ・ザ・イヤー」4度受賞を誇る、デイヴィッド・ウォルシュのノンフィクションを基に描かれる本作。世界最高峰の自転車レースで成し遂げられた偉業の陰に潜む、世界を震撼させる衝撃の事実に迫る作品として、映画ファンのみならず、ロードサイクルファン、スポーツファンの間でも話題を呼んでいる。今回解禁された予告映像では、実際のレースの映像を交えながら、緊張感みなぎる語り口でドーピングの手法が生々しく明かされており、勝利に執着するあまり倫理を踏み外していった、超人・アームストロングの“光と影”をまざまざと示す、センセーショナルな映像となっている。また、脇を固めるクリス・オダウド、ギョーム・カネ、ダスティン・ホフマンら実力派俳優たちの姿も目にすることができる。あわせて解禁されたメインビジュアルでは、アームストロング役のベン・フォスターが強いまなざしでこちらを見つめる姿に重ね、「カリスマ」「ヒーロー」「レジェンド」、そして「ペテン師」という、刺激的な文字が浮かんでいるのが目を引く。人間の尽きせぬ欲望や虚栄心をあぶり出した普遍的な作品としても胸に響く、センセーショナルな実録ドラマ『疑惑のチャンピオン』。まずはこちらの予告編から、その真実の一片を覗いてみて。『疑惑のチャンピオン』は7月2日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月12日キュートな“神様の娘”エアが、人間界で奮闘する痛快なミラクル・コメディ『神様メール』。このほど、本作に登場するいじわるな神様が作った、“普遍的な不快の法則”を紹介する本編映像が解禁となった。ブリュッセルのアパートに家族と一緒に住んでいる神様は、パソコンでいたずらに世界を支配している。ある日、神様の娘10歳のエアは人間に運命に縛られずに生きてほしいと、神様のパソコンから人々に余命を知らせるメールを送ったから、さあ大変!エアが大パニックな世界を救う旅に出ると、彼女が起こす小さくてヘンテコな奇跡は、思いがけず人々のお悩みを解決していく。しかし、エアが最後に出会った少年ウィリーは、死期が迫っていて――。カンヌ国際映画祭カメラ・ドール受賞『トト・ザ・ヒーロー』(’91)、カンヌ国際映画祭主演男優賞受賞『八日目』(’96)、そしてジャレッド・レト主演のヴェネチア国際映画祭正式出品『ミスター・ノーバディ』(’09)のジャコ・ヴァン・ドルマル監督が手がける、6年ぶり4本目となる本作。寡作の鬼才が、キュートな子役ピリ・グロワーヌや大女優カトリーヌ・ドヌーヴらと贈るのは、本年度ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞ノミネート、ベルギーアカデミー賞(マグリット賞)主要4部門受賞など絶賛を受けている、痛快でシュールなコメディ映画。本作の魅力といえば、“神様”はブリュッセルの古アパートに住んでおり、パソコンでいたずらに世界を操作している、という設定の面白さだ。今回届いた映像では、この神様がつくった、なんともいじわるな“不快の法則”を紹介。「なんか今日は、ツイてない!」と思ったら、もしかしたら、この法則のせいなのかもしれない?『神様メール』は5月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月12日ウォルト・ディズニー製作の世界初のカラー長編アニメーション映画第1作目『白雪姫』。このほど、ウォルト生誕115周年、没後50周年にあたる今年、待望の本作MovieNEXが5月18日(水)に発売されることに合わせ、ウォルト本人が本作の誕生秘話を語った貴重なボーナス映像の一部が解禁となった!美しく心優しい白雪姫。その美しさを妬む継母の女王から命を脅かされ、森の奥深くに逃れた白雪姫は、7人のこびとたちと出会い、一緒に暮らし始める。ある日、老婆に姿を変えた女王が訪ねて来て、毒リンゴを口にしてしまった白雪姫。横たわる白雪姫の傍らで悲しむこびとたちの元に王子様が現れて…。ディズニープリンセス作品としても、時代を超えて愛される人気作『白雪姫』。今回解禁となった映像は、1956年のウォルト自身の発言をまとめたもので、60年の時を経て、初めて公開される貴重な音声を収めている。ウォルトによれば、1935年にヨーロッパ旅行に行き、映画のリサーチをしていた際に、初めて観た劇場用実写映画「白雪姫と7人のこびと」を思い出したという。「完璧な物語だ」と思ったウォルトは、早速、その長編アニメーション化に乗り出し、少数精鋭スタッフと共にストーリーを練っていったことを明かしている。そして構想から2年強、1937年12月21日、ロサンゼルスのカーセイ・サークル劇場でオープニングを飾った『白雪姫』は、ハリウッドの人々を唖然とさせた。そのオープニングに現れたのはチャーリー・チャップリン、ジュディ・ガーランド、マレーネ・ディートリッヒなど、そうそうたる顔ぶれ。翌年の一般公開でも、観客の絶大な支持を受け、1年で800万ドルの興行収入を記録、空前の大ヒットとなった。世界恐慌のあおりで世の中が不況にあえいでいた当時、観客は愛らしい白雪姫に魅了され、愉快なこびとたちに笑いころげた。白雪姫が王子のキスで目覚めるハッピーエンドに心躍らせ、「ハイ・ホー」のメロディを口ずさみながら劇場を後にし、新聞には「ディズニーの道楽が歴史を変えた」という見出しが躍った。その社会的大ヒットを受け、1938年のアカデミー賞でシャーリー・テンプルからウォルトに手渡された特別賞のオスカー像の横には、“7人のこびと”を表す7つのオスカー像が並んだ。また、『白雪姫』への称賛は、現在のディズニー本社ビルの屋根を支えている7人のこびとの石像にも象徴されている。あれから79年、ディズニーの夢と魔法はいまもなお健在で、『白雪姫』はグリム童話から生まれたアニメーションの傑作として、色あせることなく人々を魅了し続けている。普遍的なテーマ、あふれるユーモア、楽しい音楽、際立った芸術性といった、ディズニー作品に不可欠の要素が満載な本作は、まさにディズニー・アニメーションの原点。その後のスティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、ティム・バートン、そして手塚治虫といった巨匠たちにも多大な影響を与えてきた。そして現在、ディズニー・アニメーション最新作として、動物たちの共存社会を描くファンタジー・アドベンチャー『ズートピア』が、全米ではディズニー・アニメーション史上No.1 のオープニング興収を記録し、日本でも口コミからGWを牽引、世界9億ドル突破の大ヒットとなっている。作品自体への評価も高く、世界各国で絶賛の声があとを絶たない。そんなディズニー・アニメーションの始まりにして、原点となる『白雪姫』を、MovieNEXでは改めて楽しむことができそうだ。『白雪姫』MovieNEXは5月18日(水)より発売(※デジタル配信中)。(text:cinemacafe.net)
2016年05月12日監督のジョディ・フォスターが公開直前にハリウッド殿堂入りを果たし、「第69回カンヌ国際映画祭」にて5月12日(現地時間)に世界最速上映されることでも話題の『マネーモンスター』。このほど、本作で高視聴率番組の司会者役を演じた主演ジョージ・クルーニーのイケメンな場面写真が一挙に解禁となった。司会者リー・ゲイツの軽快なトークと財テク情報で高視聴率を稼ぐTV番組「マネーモンスター」。同番組ディレクターのパティは、生放送中にセットの影に潜む不審者に気づく。そして、突然鳴り響く銃声。銃を手にしたその男カイルが、リーを人質に番組をジャックしたのだ。株の情報操作が意図的に行われ、全財産を失くしたとTVを通じて視聴者に訴えるカイル。その原因は、数日前のオンエアで発した情報だった。犯人の主張の中で、自分自身も無自覚に誤情報をタレ流していたことに気づくリー。いったい何が起きているのか…。ウォール街の闇に封じ込まれた情報操作を暴くため、リーは人質から“共犯”へと立場を逆転させることに――。人気財テクTV番組の生放送中に起きた、衝撃の番組ジャック事件をリアルタイムで描く本作。主演のクルーニーは、「マネーモンスター」の司会者リー・ゲイツ役を務める傍ら、本作のプロデュースも兼任。番組ディレクター役にはジュリア・ロバーツが扮し、クルーニーとは『オーシャンズ12』(’05)以来、実に11年ぶりの共演を果たしている。番組をジャックする謎の男カイル役には、アンジェリーナ・ジョリー監督作で主演を務めた25歳の注目の英国俳優ジャック・オコンネルが抜擢されている。今回初公開となった場面写真は、いずれも、全米高視聴率の財テクTV番組の人気司会者を演じるクルーニーの格好よさがわかるものばかり。ロバーツ演じる番組ディレクターとの打ち合わせでは鋭い視線を向けたり、シャツ腕まくりのラフな姿で番組を進行したり、番組をジャックした男の後ろに隠れているシーンさえも、なぜかイケメンに見えるのが不思議。いつでも、どんなときでも格好良すぎるジョージ・クルーニー。彼が演じる名司会者の無事と、ジャックされた生中継の番組の行方が、ますます気になるばかりだ。『マネーモンスター』は6月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月12日突撃アポなし取材で銃規制、対テロ戦争、医療制度など、現代にはびこる複雑な社会問題を、分かりやすくズバッと一刀両断してきたマイケル・ムーアの最新作『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』。今回は、ここ日本でも大きな課題となっている女性の社会進出について、“先進国”アイスランドの実情に迫る特別映像が解禁となった。アメリカ復権をかけて、ヨーロッパの“常識”を侵略するミッションに挑むことになったマイケル・ムーア。今回の映像では、世界で初めての女性大統領を輩出し、女性の社会進出と活躍が最も盛んなアイスランドへ向かう様子が公開された。ムーアの前に現れたのは、3人の女性役員たち。「アイスランドは女性が生きるには最高の国。この15~20年で女性進出が進んだ」と明かしていく。「企業の役員会では、女性、もしくは男性が40%を占めないといけない。若い男性にチャンスを与える良い法律だわ」との発言も飛び出し、冗談交じりに「女性は最大でも60%止まり?」とムーアが尋ねると、3人は「そうよ」と余裕の微笑みで答えるのだ。また、「役員会に女性が3人いたら文化が変わる」と話すのは、商工会議所の前所長H.トーマスドッティル女史。アイスランドの調査によると、女性は集団に「1人ではお飾り、2人は少数派、3人でグループの力学が変わる」と力説。「女性を増やせば、出資者にもチェックが入る」と言う。まさに女性の社会進出こそ、“道徳倫理の羅針盤”となり、有益になると語り、「企業の長期間に渡る生き残りの秘訣こそ、女性の存在にある」と、同女史は自説を説いていく。こうした自信に満ちた女性たちとの対話を通じて、「女性が本当に対等な力を持っていると国民が幸せに見える」とムーアが語る通り、今回の映像に登場する女性たちは、誰もが生き生きとした笑顔を見せる。日本でも、女性たちの活躍の場を整えることが急務といわれるだけに、日本の首相や議員たちにもぜひ観てもらいたい映像といえそうだ。『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』は5月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月12日『マネーモンスター』の公開を控えるジョージ・クルーニーや、『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ作品で若きハン・ソロに抜擢された最注目俳優アルデン・エーレンライクら、超豪華オールスターキャストが共演を果たす『ヘイル、シーザー!』。このほど、アカデミー賞受賞監督のジョエル&イーサン・コーエン兄弟が手がけた本作の見どころについて、主役級のキャストたちが次々と語るゴージャスな特別映像が解禁となった。1950年代の巨大ハリウッドスタジオを舞台に、クルーニー演じる大スター俳優の誘拐事件に迫る本作。まず、映像で「これぞまさにコーエン兄弟の作品だ」と語るのが、その誘拐されるマヌケな大スター、ウィットロックを演じたクルーニーだ。コーエン兄弟とは実に4度目のタッグとなり、毎度おなじみのおバカキャラを本作でも熱演するクルーニーは、本作の仕上がりにも自信たっぷりに太鼓判を押す。続いて登場するのは、劇中ミュージカルで見事なタップダンスと美声を披露したチャニング・テイタム。コーエン兄弟の大ファンであり、本作の役を二つ返事で引き受けたという彼は、「まるで1950年代の映画スタジオに入り込んだような夢の世界だ」と、そのゴージャスな世界観を伝えていく。また、本作の捜査劇の中心となるのが、ジョシュ・ブローリン演じるスタジオの“便利屋”エディ。「変人だらけの昔の映画業界を描いている」と彼が語るように、本作にはクルーニー演じる世界の大スターや、テイタム演じる人気ミュージカルスターをはじめ、個性豊かなキャラクターが続々。カウボーイアクションならお手の物だが、演技やセリフのアクセントがビミョーな若手俳優役のエーレンライクに、水も滴るセクシーな若手女優役のスカーレット・ヨハンソン、神経質な映画監督役のレイフ・ファインズ、双子のゴシップ誌記者を一人二役で演じたティルダ・スウィントンなどの面々が登場し、次々と映し出される本編シーンと共に映画愛に満ちた物語と、それぞれコーエン兄弟への感嘆の念を伝えている。そんな本作は実は、コーエン兄弟とクルーニーの初仕事となった『オー・ブラザー!』(’00)制作時には構想が存在していたという。「ジョージと一緒に仕事を始めたころ、僕らにはアイディアがあってそれを彼に話したんだ」と語るのはイーサン・コーエン。「そのころは、まぬけな二枚目俳優が『ヘイル、シーザー!』という大作を撮っているという程度の話でしかなかったんだけど、彼がすごく気に入ってね。それで彼が、この作品が僕らが一緒に作る次回作になるって触れ回りはじめたんだ(笑)。そのころの僕らは本当に映画にするつもりはなかったんだけどね。でも数年後、腰を据えて書いてみようってことになったんだ」と、長年温め続けた本作がついに現実のものになったことを嬉々として明かしている。本映像の最後には、コーエン兄弟について「独特の世界観があるからいいの」とスウィントンが語れば、「脚本やキャラクターに知性があふれている」とファインズも賛辞を贈る本作。彼らの愛と自信が詰まった最高にゴージャスなコラボレーションを、楽しみにしていて。『ヘイル、シーザー!』は5月13日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月11日『アベンジャーズ』シリーズや『マイティ・ソー』シリーズ、『スノーホワイト/氷の王国』でも知られるクリス・ヘムズワースが、名著「白鯨」に隠された衝撃の“実話”で主演を務める『白鯨との闘い』。このほど、本作のブルーレイ&DVDリリースに先駆けて、主人公のベテラン航海士オーウェン・チェイスを演じたヘムズワースをはじめとする “海の男たち”の豪華インタビュー映像が、一挙に到着した。捕鯨が人々の暮らしを支え、一大産業として栄えていた1819年。一等航海士のオーウェンは21人の仲間たちと捕鯨船エセックス号に乗り、太平洋を目指した。妻とまだ見ぬ子に「必ず帰る」と誓って…。だが、広大な太平洋で彼らを待ち受けていたのは、巨大な白鯨。その白鯨との死闘の末、船を大破された彼らに、さらなる試練が待ち受ける――。大海原を舞台に、見たこともない巨大な相手との息もつけない闘いが、かつてない迫力の臨場感で描かれる極限状態のサバイバル・アクションとなる本作。今回届いた映像では、主演のヘムズワースのほか、船長ジョージ・ポラード役のベンジャミン・ウォーカー、二等航海士マシュー・ジョイ役のキリアン・マーフィー、さらに「白鯨」の著者ハーマン・メルヴィル役のベン・ウィショーといった豪華キャスト陣が、本作への出演や共演者について、緊迫の劇中とは一転、それぞれリラックスした様子で語っている。まず、ヘムズワースは、死と隣り合わせの状況にあってなお諦めず、生き延びるために仲間を率い、巨大な白鯨や大自然の猛威と闘った勇敢なベテラン航海士を熱演。本映像では、ストーリーの魅力や自身が演じる航海士オーウェンの生い立ちについて語っているほか、『ラッシュ/プライドと友情』でもタッグを組んだアカデミー賞監督のロン・ハワードに対して「監督は(このシーンがどうあるべきか)何でも分かっている」と厚い信頼を寄せている。また、遭難シーンの撮影のために行った壮絶なダイエットについても明かしており、「時々、気が変になりそうだった」と語るなど、最小限の食事しかとれなかった当時の過酷さにふれるコメントも。それでも、共演者たちと「実際の(船員たちが体験した)苦難にはほど遠い」と言いながら励まし合っていたようで、それぞれが経験した減量や撮影の過酷さはウォーカーやマーフィーら共演者たちとの絆で乗り越えたことに言及する。本作では壮絶な嵐への対処や白鯨との死闘など、海上でのアクションシーンが大きな見どころともなっているが、「人間の本性が見えてくる」とウォーカーが語り、「俳優たちは強い絆で結ばれた」とマーフィーもふり返る、極限の状態に追い込まれた船員たちの肉体の変化にも要注目。さらに、彼らの体験をフィクションとして「白鯨」にまとめ上げたメルヴィルを演じるウィショーは、自らの役柄について、過去に起きたエセックス号の出来事を観る者にも伝える「物語を進める触媒なんだ」と語っている。■キリアン・マーフィー/インタビュー映像■ベンジャミン・ウォーカー/インタビュー映像■ベン・ウィショー/インタビュー映像メルヴィルも驚愕した、ボートでの漂流を余儀なくされた船員たちに襲いかかる試練に、彼らの言葉から思いを馳せてみて。『白鯨との闘い』ブルーレイ&DVDは5月18日(水)よりリリース(デジタルセル先行配信中)。(text:cinemacafe.net)
2016年05月11日5月14日(土)より公開されるマリメッコ創業者アルミ・ラティアの人生を描く『ファブリックの女王』の公開を記念して、1979年に亡くなったアルミの生前の姿をとらえた短編TVドキュメンタリーの限定上映がこのほど決定した。日本でも多くの女性ファンを持つ北欧を代表するファッション・ブランド「マリメッコ」。創業者であるアルミ・ラティアの人生を描く『ファブリックの女王』では、本人のインタビューや会議シーン、当時のファブリック制作現場などを通して、彼女のパワフルなカリスマ的オーラを感じることができる作品だ。このほど限定上映が決定した短編TVドキュメンタリー『アルミ・ラティアとマリメッコの黄金時代』(原題)は、1979年に亡くなったアルミの生前の姿をとらえた1976 年に制作された13分の映像であり、今回が日本初公開となる。上映は、ヒューマントラストシネマ有楽町にて5月20日(金)『ファブリックの女王』最終回(18時45分)終映後に上映され、同作品上映期間中、週一回実施される。また、公開初日には来場者プレゼントとして新旧マリメッコのファブリックが美しいファッションショー・シーンのポストカードが先着で配られるほか、スタイリストであり「マリメッコスタイリングBOOK」の著者・井口美穂のトークイベントの実施、劇場でマリメッコを着た写真をInstagramへ投稿することで当たるプレゼント企画などが実施される。マリメッコ好きは是非チェックしてみて。『ファブリックの女王』は、5月14日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷ほか全国にて公開。『アルミ・ラティアとマリメッコの黄金時代』は、5月20日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町にて18時45分回終了後に上映。その後は『ファブリックの女王』上映期間中、週1回上映予定。(text:cinemacafe.net)
2016年05月11日シリーズの10年ぶりの最新作にして、新たな3部作の第1作目として世界中のファンを沸かせた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。先日、“スター・ウォーズの日”に発売されたMovieNEXに収められている膨大なボーナス・コンテンツの中から、新ヒロインに大抜擢されたデイジー・リドリーの魅力に迫る貴重な映像が、このほどシネマカフェに到着した。砂漠の惑星で家族を待ち続けている孤独な女性・レイ(デイジー・リドリー)は、謎のドロイドBB-8とストームトルーパーの脱走兵フィン(ジョン・ボイエガ)と出会い運命が一変する。一方、十字型のライトセーバーを操るカイロ・レン(アダム・ドライバー)率いる帝国軍の残党であるファースト・オーダーは、 消えたとされる最後のジェダイ、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ミハル)の行方を追っていた――。今回の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』MovieNEXには、約2時間にも及ぶ膨大なボーナス・コンテンツが収録。劇場公開時には秘密のベールに包まれていた製作の舞台裏をも垣間見ることができる。初めて明かされる製作秘話や、製作陣・キャストたちの数々のインタビュー、特撮シーンなどまさにファン垂涎のボーナス・コンテンツはファン必見だ。そして今回解禁されたのは、本作で一躍スターダムに駆け上ったデイジーの魅力を語る映像。「求めていたのは、もろくてタフで怖がりの人物を演じられる無名の新人だった」と語るのはJ.J.エイブラムス監督。さらに、伝説的超大作だけにヒロイン探しはかなり難航し、あまたあふれる志願者のなかで、すべての条件を満たしたのはデイジーだけだったとも熱弁した。また、オーディションに参加した際のデイジーの貴重な映像をも流れ、彼女がいかに逸材だったかが一目瞭然。拷問シーンをリクエストされた際に、感情を爆発させ涙を流す姿に、監督も「圧倒された」と驚きを隠せない様子だ。新3部作の第1作目となった本作で最も画期的だった点は、主人公が女性キャラクターという点。デイジーは重責のヒロインを見事に熱演し、主演としての存在感を世に知らしめた。ロンドン出身で当時23歳の彼女は、それまでの本格的な演技経験としては、端役を何度かと死体役が一度だけ。ところがデイジーは、この映画のためのトレーニングという試練をしっかりと乗り越えてみせ、監督を感心させたという。またデイジーは、「小さな少女たちがレイを見て『私も強くなれる。私もタフになれる。私にも人間関係を築くことができる』を思ってくれること」を誇りに思っているとコメント。さらには、「レイは独立心が強いけれど、絆を築いているし、弱気で傷つきやすくなることだってあるわ。こんなに素晴らしく強くて成熟した女性キャラクターを演じる機会をもらえて最高だわ」とふり返った。キュートなルックスと芯の強さを兼ね備えた新ヒロインは、現在、エピソード8の撮影の真っただ中。彼女の今後の活躍からもますます目が離せないが、まずは本編と一緒にこちらの映像を含めたボーナス・コンテンツも堪能してほしい。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』MovieNEXは発売中(デジタル配信中)。(cinemacafe.net)■関連作品:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2015年12月18日より全国にて公開(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights
2016年05月11日ヒトラ―を怒らせた最強の陸上選手、ジェシー・オーエンスを描いた勇気の実話「RACE」(原題)。この度、本作の邦題を『栄光のランナー/1936ベルリン』とし、今夏、日本でも公開されることが決定。併せて特報映像も到着した。1936年、のちの「ヒトラーのオリンピック」とも呼ばれたベルリンオリンピック。ナチス独裁政権のもと開催されたこの大会で、ヒトラーを怒らせ、歴史に名を残した陸上競技選手がいた。その名はジェシー・オーエンス。史上初の四冠を達成した彼の輝かしい活躍は、80年後の今でも多くの人に影響を与え、オリンピックの英雄のひとりとして語り継がれている。本作は、アメリカ国内の人種差別の歴史やヒトラー政権による抑圧を打ち砕くオーエンスの勇気と決意と忍耐、そして、彼を厳しくも心から支え続けた名コーチや仲間との友情、家族の絆を描いた感動の物語。監督には、『プレデター2』や「24 -TWENTY FOUR-」第1シーズンなどを手掛けるスティーヴン・ホプキンスが務めた。伝説のジェシーを演じるのは、『グローリー/明日への行進』で公民権運動の活動家ジョン・ルイスを演じたステファン・ジェームス。そして、オーエンスのコーチのラリー・スナイダー役には、『モンスター上司』のジェイソン・サダイキス。そのほか、オリンピック参加への鍵を握るUSOC(アメリカオリンピック委員会)の委員役に、オスカー俳優のジェレミー・アイアンズとウィリアム・ハートが脇を固めている。このほど公開された特報には、人種や政治、様々な問題が渦巻く中、オリンピックに人生を賭けた一人のアスリートの熱い人生が映し出されている。未だに多くのものに分け隔てがある現代にも通ずる、ジェシーの闘いの物語を垣間見ることができる映像となっている。ベルリンオリンピックでヒトラーの鼻を明かし、歴史を変えた“四冠メダリスト”ジェシー・オーエンスの勇気の実話を描く本作は、リオデジャネイロオリンピックが開幕するこの夏、大注目の1本となりそう。『栄光のランナー/1936ベルリン』は2016年夏、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年05月11日ドイツからベルギーを目指す、ある夫婦と仲間たちの自転車旅を描く『君がくれたグッドライフ』。 “尊厳死”をテーマにした作品にもかかわらず、仲間たちの美しい旅と夫婦の愛には、涙とともに笑い声があふれ、「どのように死ぬかではなく、どう生きるかを描いた映画だ」と絶賛を受けている本作から、夫婦愛にスポットを当てた場面写真が到着。そのほかにも、5月の映画館には、さまざまな夫婦の形を描いた映画が続々と公開される。まず、そんな『君がくれたグッドライフ』で印象的なのが、気の置けない仲間たちとベルギーへの旅を選んだ、主人公ハンネスと妻キキの揺るぎない夫婦愛だ。ハンネスはALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症しており、旅の中で、日に日に症状も悪化していく。キキは、そんな彼の決断を受け入れ、悲しみをこらえながら最期のときまで全力で支えようとする。長年彼と暮らし、その体調の変化や苦悩を痛いほど知るからこそ、愛する人のために悲しみをこらえ、精いっぱいの愛をぶつけていく。もちろんハンネスも、キキを愛するからこそ負担になりたくないという思いを持っている。彼らと共にベルギーへと向かう仲間にはもう一組の夫婦もいるが、彼らもまた、旅を通じてお互いの価値観と向かい合い、それを乗り越えていくことに。今回到着した場面写真では、笑顔や思い詰めた様子の表情まで、2人のさまざまな姿を捉えているが、スキンシップがとても多いのが特徴的。草食系カップルは、参考にしたいところかもしれない。さらに5月には、シェイクスピアの4大悲劇の1つを映画化した『マクベス』(5月13日公開)もある。中世スコットランドを舞台に、欲望と野心に取り憑かれたマクベス(マイケル・ファスベンダー)と夫を破滅へと向かわせてしまう妻(マリオン・コティヤール)の狂気の愛と、2人の激動の人生を壮大なロケで描く。また、鬼才・園子温監督が20代のときに書き留めていた物語をついに映画化した『ひそひそ星』(5月14日公開)は、妻で女優の神楽坂恵を主演に迎え、彼女はプロデューサーとしても参加。まさに夫婦二人三脚で作り上げた珠玉の作品となっている。そのほか、仕事ばかりで妻(ユン・ウネ)を顧みずにいた元パイロット(パク・シフ)が、彼女を亡くして初めてその想いに気づき、かけがえのないものの大切さについて描く韓中合作映画『きみの声を探して アフター・ラブ』(5月14日公開)、山口県の電気も水道もない山奥で暮らすある夫婦と彼らを支える家族の姿を足かけ25年にわたり追いかけたドキュメンタリー番組の映画化『ふたりの桃源郷』(5月14日公開)なども注目。ジャンルや製作国もバラエティに富んでいることも魅力だが、愛、信頼、共闘、友情など、とてもひと言では語り尽くせない夫婦の形。ぜひ映画館で確かめてみて。『君がくれたグッドライフ』は5月21日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月11日アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督のもと、主演を務めたレオナルド・ディカプリオが本年度アカデミー賞をはじめ、賞レースを席巻した『レヴェナント:蘇えりし者』。今回は、念願のオスカー獲得につながったディカプリオの俳優魂を明らかにする、7つの“過酷すぎるチャレンジ”に注目した。本作の舞台は、19世紀、アメリカの広大な未開拓の荒野。狩猟中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス(ディカプリオ)は、狩猟チームメンバー、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)の裏切りで置き去りにされてしまうばかりか、目の前で愛する息子を殺されてしまう。フィッツジェラルドに復讐を果たすため、“生きる”という意志だけを武器に、グラスは厳しい冬の寒さに耐え、交戦中の部族の熾烈な襲撃を交わし、約120キロの容赦ない旅を生き延びようとする――。本作で何より注目を集めるのは、まさに文字どおり“渾身”で挑んだディカプリオの熱演だ。その中の7つの過酷なチャレンジについて迫った。■チャレンジ1:手付かずの大自然を相手に挑んだ撮影!本作の撮影でロケ地として選ばれた場所は、手つかずの自然が残るリアルな未開の土地で、あらゆる場所に点在した撮影ポイントは100か所近くに及んだという。しかも、アカデミー賞史上初、3年連続の撮影賞受賞を果たしたエマニュエル・ルベツキによる撮影は、自然光のみを使うというこだわりのため、1日の内、実際に撮影に使用できた時間は1時間半程度。そのために8~9時間に及ぶリハーサルを行い、ミスの許されない状況の中で毎日撮影が行われた。まるで鑑賞者がその場に居合わせたかのように感じる臨場感は、こうして作り上げられたのだ。■チャレンジ2:バナナで釘が打てる!気温がマイナス27度まで低下することも!手つかずの大自然が広がる土地はとにかく寒く、時にはマイナス27度まで気温が下がったことも。クルーたちは、お互いに凍傷の兆候がないか確認し合ったほどだったという。ディカプリオも「低体温症になりかけたし、何度も風邪を引いたよ」と語っている。しかし、そんな過酷な冬の寒さを相手に、ディカプリオは裸になり、雪にも埋まり、さらには極寒の川にダイブするという荒業をやってのけ、グラスの経験にリアリティを生み出している。■チャレンジ3:本物そっくりのゼリーがあるのに、バイソンの生レバーを食す!劇中で、グラスは木の根を食べ、川で手づかみした魚をそのまま食し、飢えを回避する。それらのシーンも非常に印象的だが、最も衝撃的なのは、ベジタリアンといわれるディカプリオがバイソンの生肉を食らうシーンだろう。このシーンの撮影にあたり、撮影班は本物そっくりのゼリーで作ったレバーを用意したが、ディカプリオはそれを使うことを拒否。リアルさを追求するため、本物の生レバーを食した。思わず咳き込んで吐き出すも、演技を超えた本気のそのリアクションは、そのまま本編に使用されている。■チャレンジ4:鼻の骨を折るほどの格闘シーン!劇中で、重傷のグラスを置き去りにするばかりか、彼の最愛の息子を殺害してしまう非情な男ジョン・フィッツジェラルド。アクションシーンにもリアルさを求めた監督は、終盤、グラスを演じるディカプリオと、フィッツジェラルドを演じるトム・ハーディを実際に殴り合わせた。その過程でディカプリオは鼻を骨折。それでも撮影は続行され、並のアクション映画を超えるほどの迫真のアクションシーンが完成することとなった。■チャレンジ5:世界で話せる人はほとんどいない!?先住民族の言語をマスター!当時の人々の様子もリアルに描くことにこだわった本作。実在する部族も描かれており、歴史研究家も作品に多くのアドバイスを送っている。グラスは部族の女性と結婚しているため、矛盾を生まないよう、ディカプリオは本物の部族の中でも現在では話せる人が10人未満と言われる2種類のネイティブ・アメリカンの言語を習得した。劇中では、息子とのやり取りや回想シーンで、ディカプリオがこれらの言葉を使いこなすところが目撃できる。■チャレンジ6:役作りに1年半! ヒゲを伸ばし続けたのは映画のためだった!リアリティにこだわり抜いた撮影は、なんとあごヒゲにまでも及んでいた。ディカプリオは2014年の冬ごろ、かなり伸びたあごヒゲが端正な顔立ちを台無しにしていると話題になり、世界中を悲しみに暮れさせたが、これは本作に向けた準備だったのだ。当時のハンター、グラス役として求められる量のあごヒゲを蓄えるのにかかった期間は1年半。それだけの間、プライベートでの見てくれには脇目もふらず、ヒゲを伸ばし続けたディカプリオの役者魂には感服だ。■チャレンジ7:まさかのノースタント! 熊に襲われるシーンでは実際に地面にたたきつけられた!劇中で、グラスは灰色熊に襲われて重傷を負う。このシーンばかりはCGも使用されたが、その撮影は過酷を極めた。熊に襲われるグラスの姿を再現するため、ワイヤーで吊るされたディカプリオを何度も地面にたたきつけるという撮影は、スタントマンなしで、1週間に渡って続いたという。劇中で熊に襲われながらグラスが見せる苦悶の表情は、実際にディカプリオが見せたリアルな反応そのものなのだ。ちなみに、熊はどう見ても実物にしか見えないリアルさで、思わず手に汗握る迫真のシーンとなっている。こうした過酷過ぎる撮影は、すべて映画の“リアルさ”のために行われている。CG、スタントといった手法があふれる現代にありながら、ハリウッドの大作映画にもかかわらず、それらの手段をあまり使用せずに撮影された本作の映像からは、大自然の過酷さや登場人物の動きを、まるでその場に居合わせたかのようなリアルさで体験できる。その中で描かれる親子の深い愛と、そこから紡ぎだされる奇跡のサバイバル。まさに唯一無二の映像体験といえそうだ。『レヴェナント:蘇えりし者』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月11日マーベル・コミック作品史上最も規格外のヒーローながら、全世界120か国で予想外のNo.1、3週連続1位を記録した全米ではR指定作品史上ナンバーワンとなっている『デットプール』。このほど、8人8様の“デップー”がゆる~く登場する特別映像と、公開初日より日本のファンに向けた特別な“おもてなし”が明らかとなった。『アバター』や『アイアンマン』、『スパイダーマン』をも上回る記録破りをしたのは、マーベル・コミック史上最も破天荒で無責任なヒーロー、デッドプール。末期がんと宣告された主人公ウェイド・ウイルソン(ライアン・レイノルズ)が、怪しい組織の人体実験でスーパーパワーと不死の肉体を手に入れるが、見るも無惨な姿にされてしまう。元の自分に戻るため、そして愛する彼女と再会するために、自作のコスチュームでデッドプールとなった彼の戦いが始まる――!予告編映像などで観客に語りかけることでも知られる“俺ちゃん”ことデッドプールが、今回、日本のファンに向けて特別なおもてなしを用意。公開初日より先着6万名に、一大ブームとなった「コップのフチ子さん」さながらの、ミニフィギュア“手乗りデップー”をプレゼントするという(※なくなり次第、配布終了)。“手乗りデップー”は、赤いスーツに二刀流のデッドプールが、足を組んで自作のイラストを見ている、映画の1シーンを完璧に再現した特製品。もちろんコップのフチにも差し込め、いろんなところに腰掛けられるスグレものアイテムだ。また、“手乗りデップー”の初日プレゼント決定を受けて、ワイドな画面に8人のデップーたちが登場し、それぞれ踊ったり、カウンターで刀を振ったり、ビリヤードをしたりと、あちこちにいる(だけ?)の特別映像も解禁。最優秀コメディ演技賞&最優秀バトル賞の2冠に輝いた「2016 MTVムービー・アワード」授賞式でも披露された挿入歌「Shoop / シュープ」(Salt ’n’ Pepa)に乗せて、名前の由来となった“プールバー”に集ったのは、8人のデップーたち。カウンターの上でのイケてるダンスほか、刀や銃さばきの腕を磨いたり、カード占いやビリヤード、アーケードに夢中になったりするデップーも。中には、柱で用を足そうとしたり、グダグダでひたすら眠りこけたりと、8人のデップーの個性が披露され、現在ブームとなっている「おそ松さん」を超える(?)、ゆる~いインパクトで和ませる映像となっている。『デッドプール』は6月1日(水)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月11日アンジェリーナ・ジョリー・ピットが監督・主演を務め、夫ブラッド・ピットと約10年ぶりの共演を果たした『By The Sea』(原題)が、『白い帽子の女』との邦題で9月に日本公開されることが決定、ティーザービジュアルと場面写真が解禁となった。舞台は1970年代。アメリカ人小説家ローランドと、その妻ヴァネッサはヴァカンスに、南フランスの浜辺にあるリゾート・ホテルを訪れる。だが、ローランド(ブラッド・ピット)は村の小さなカフェに入り浸り、妻のヴァネッサ(アンジェリーナ・ジョリー・ピット)はほとんどの時間をホテルの部屋で過ごしていた。2人の人生にもたらされた思いがけない不幸に、向き合うことができず、夫婦の間には距離ができていたのだった。ある日、ホテルの隣の部屋に、ハネムーンの若いカップル(メルヴィル・プポー&メラニー・ロラン)がやってくる。ヴァネッサは自分たちと対照的な輝かしい2人を、嫉妬と好奇心のまなざしで見つめるのだが――。2014年夏にハネムーンとしてマルタ島を訪れたブラッドとアンジェリーナが、その地で創りあげたのが本作。2人の運命的な出会いとなった『Mr. & Mrs. スミス』以来、10年ぶりの共演作となる。メガホンをとったのは、アカデミー賞女優であり、積極的に人道支援を行い、病と闘うパワフルな人物として、その一挙手一投足が世界の注目を集めるアンジェリーナ。彼女が1人の女性として、妻として抱える想いを赤裸々にさらけ出し、オリジナルストーリーを書き上げた。また、彼女は本作から名前を「アンジェリーナ・ジョリー・ピット」とクレジット。ブラッドは、妻の映画制作を役者兼製作者として全面的にサポートを行っている。共演者には、『イングロリアス・バスターズ』『人生はビギナーズ』のメラニー・ロラン、グザヴィエ・ドラン監督作『わたしはロランス』で熱演を見せたメルヴィル・プポーとフランスの注目俳優に、セザール賞の常連である『戦火の馬』などのニエル・アレストリュプと『イヴォンヌの香り』などのリシャール・ボーランジェといった豪華な個性派俳優たちが脇を固めている。併せて解禁となったティーザービジュアルは、本作の舞台となる南仏の避暑地の雰囲気を伝えるもの。「まだ、ここに愛はあるの?」とのキャッチコピーとともに、作家のローランドとその妻が訪れるリゾート地の海辺の景色、瀟洒なバルコニーに置かれた男女のそれぞれの帽子が、実際はそう寄り添うことのできない大人の恋愛物語を期待させるビジュアルとなっている。『白い帽子の女』は9月、シネスイッチ銀座、渋谷シネパレスほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月11日全米で大ヒットを記録し、さらに続編製作も決定している“新感覚SNSホラー”『アンフレンデッド』。この度、本作の恐ろしすぎる予告編が到着した。ネット上に恥ずかしい動画がアップされ、それを苦に自殺してしまったローラ・バーンズ。あれから1年。彼女の幼馴染とその友人たちはスカイプに集い、他愛もない会話を交わしていた。しかし、その中に見知らぬアカウントが存在することに気付く。やがてそのアカウントは死んだはずのローラ・バーンズとしてチャットで話しかけてくる。誰もが悪質ないたずらだとその存在を信じなかったが、ローラの死にまつわる隠された嘘がPCスクリーン上で徐々に暴露されていく。そして、そのひとつひとつが明かされる度に一人、また一人と謎の死を遂げていく。果たして、ローラ・バーンズの呪いから逃れる術はあるのか――!?本作は、『パラノーマル・アクティビティ』『インシディアス』のプロデューサー・ジェイソン・ブラムが贈る超話題作。全米で公開するやいなや、その斬新な設定とその恐ろしさが話題を呼び、BOX OFFICEに4週連続TOP10入り。また、興行収入は3,200万ドルを超える大ヒットを記録している。Facebook、Twitter、Instagram、LINE、Skype…あらゆるSNSが生み出されオンライン上で個人が存在し、見知らぬ誰かと知り合い様々な知識が行き交う現代。便利な反面、時として人を傷つける凶器にもなり得てしまう。その犠牲となったローラ・バーンズの怨念が襲ってくる恐怖を、“全編がPC上のSNSだけで展開する”という、誰も体験したことにない新感覚なホラー映画に仕上げた。このほど解禁されたのは、検索ワードとともに進む恐しすぎる予告編。映像は、ロゴをクリックされることで始まり、「ローラ・バーンズ動画」と検索される。すると、泥酔したローラの恥ずかしい動画が目の当りにされ、さらに「ネットいじめ」と検索されると動画が笑いものにされている様子が映し出される。その後 「自殺」という検索ワードともに衝撃的な映像へと移り変わる。ネット上の悪口を苦にローラが拳銃を構え、自らの頭を撃ちぬき自殺してしまうのだ。そしてローラの死から1年。彼女の同級生たちはSkypeに集っていたのだが、そこに呼んでもいないアカウントが存在していた。「動画をアップしたのは誰?言わなければ誰かが死ぬわ」と、ローラ・バーンズが自分の動画を上げた犯人に復讐するため、呪いとなって戻ってきたのだ。そして「復讐」という検索ワードとともに部屋の明かりが消えパニックに陥る。 極め付けに「ローラ・バーンズ 呪い」で検索され 画面いっぱいに映し出されると、カウントダウンが進む。何者かの視点で1人の少年に近づく映像。そしてその後切り替わった画面に映るのは、おぞましい顔をしながら発狂する友だちの姿。彼女たちに一体何が起こっているのか。そして最後には、「ローラ・バーンズのアカウントは実際に存在します。危険ですので絶対に検索しないでください」という忠告とともに、ラストには恐ろしすぎる映像が待っている…。全編PCモニターで描かれる本作。身近なSNSから起こった斬新かつ新感覚のホラーが、この夏、日本にも全く新しい恐怖を突きつけるにちがいない。『アンフレンデッド』は7月30日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年05月10日2016年は、ピクサー・アニメーション・スタジオ創立30周年。その記念すべき年に放たれた『アーロと少年』が、6月29日(水)よりデジタル先行配信、続く7月6日(水)には「MovieNEX」を発売し、Blu-ray/DVDレンタルも同日開始することが決定した。今から6500万年前、地球に巨大な隕石が接近。しかし、隕石はわずかにそれて、地球に衝突しなかった。ある日、山のふもとで農場を営むアパトサウルスの夫婦に子供が生まれた。最初に卵の空を破って出てきたのは元気な女の子・リビー。続いてやんちゃな男の子・バック、最後に残ったとびきり大きな卵から出てきたのは、小さくて臆病なアーロ。弱虫で、父親に甘えてばかりだったアーロは、激しい嵐で最愛の父親を亡くし川に流されて見知らぬ土地で目覚める。 迷子のアーロを救ってくれたのは、食糧を盗んでいた“生き物”=人間の少年・スポットだった。言葉も通じないのに、小さい体で一所懸命にアーロを守ってくれるスポット。最初は反発しながらも、やがてアーロはスポットに少しずつ心を開いてゆく。そうしてふたりは、アーロの家族が待つ家を目指し冒険の旅を始めるが、彼らの行く手には大自然の脅威や敵が待ち受けていた。力を合わせて困難を乗り越えていくうち、2人は言葉を超えた心で通じ合う人生初の友だちになっていく。だが、運命は2人を引き裂こうとしていた。果たしてアーロとスポットは、このままずっと一緒にいられるのか――。世界初の長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』以来、世界的なヒットを生み続けてきたディズニー/ピクサー。製作総指揮を務めたジョン・ラセターは、本作と『トイ・ストーリー』シリーズとの共通点について「本作で描かれるアーロとスポットの関係は『トイ・ストーリー』のウッディとバズの友情を思い出させる」と明かすと共に、本作を「ピクサーが今まで作ってきた中でも最も感動的」と語り、自信を見せている。全米公開されるやいなや話題となったのは、物語の重要なパートを担う壮大で美しい映像。 心に深く語りかけてくるファンタジックな大自然の風景は限りなくリアルでありながら、実写をはるかに超え、「CGアニメーション史上最も美しい風景」(LA タイムズ紙)などと絶賛されている。監督は『カールじいさんの空飛ぶ家』と同時上映された短編『晴れ ときどき くもり』で監督デビューを果たしたピーター・ソーンが、本作でピクサー史上最年少の監督として抜擢された。脚本は、大ヒットが記憶に新しい『インサイド・ヘッド』で共同脚本をつとめたメグ・レフォーヴ。そしてジョン、リー・アンクリッチ、アンドリュー・スタントンと、いずれもアカデミー賞に輝くピクサーのトップ・クリエイター陣が製作総指揮を務めている。日本では3月12日(土)より公開され、安田成美、松重豊、八嶋智人、片桐はいりらが吹き替え声優を担当したことでも話題を集めた。さらに、日本版エンドソング、「Kiroro」の「Best Friend ~Mother Earth Version~」も物語のテーマにぴったりと合い、作品を彩っている。今回解禁された映像は、「もしも隕石が地球に…衝突しなかったら?」というナレーションから始まる予告編。恐竜・アーロと少年・スポットの出会いから、2人の冒険がぎゅっと詰まった映像となっている。一人ぼっち同士の2人が見つけた大切なものとは…?いつでも気軽に楽しめる「MovieNEX」やデジタル配信で、家族や友人、大切な人とぜひ本作を楽しんでみて。観終わったら、きっと勇気を与えてくれるはず。『アーロと少年』MovieNEXは7月6日(水)より発売(Blu-ray/DVD同時レンタル開始)。6月29日(水)先行デジタル配信開始。(cinemacafe.net)
2016年05月10日『はじまりのうた』『ONCE ダブリンの街角で』で、映画と音楽の融合の幸福感を改めて示したジョン・カーニー監督の最新作『シング・ストリート未来へのうた』。このほど、「U2」ボノも「2016年ベストムービー」と大絶賛を贈る本作から、予告編映像とポスタービジュアルが解禁となった。1985年、大不況下のアイルランド・ダブリンが舞台となる本作。父親の失業のため、公立の荒れた学校に転校させられ、両親のけんかで家庭は崩壊寸前、学校では早速いじめに遭う主人公のコナー。解禁された予告編では、憂鬱そうな顔をし、いまにも壊れそうだったコナーが、ロンドン発の最新音楽と自称モデルのラフィーナと出会う。彼女を振り向かせるために、バンドを結成、ストリートや川辺でPVのゲリラ撮影を重ねながら、未来へ向かって走り出すコナーの姿が垣間見える。もちろん、映像を彩る音楽も魅力的で、劇中でコナーたちのバンド「シング・ストリート」の曲として使用されている80年代風の親しみやすい楽曲は、すべてオリジナル。また、「デュラン・デュラン」「ザ・キュアー」「ザ・クラッシュ」「ザ・ジャム」「ホール&オーツ」「a-ha」「スパンダー・バレエ」など、当時、迷える若者の救世主だった80年代ブリティッシュ・ミュージックが、人と人の心をつなぎ、青春真っただ中のコナーたちの運命を切り開く瞬間を彩っていく。さらに主題歌は、『はじまりのうた』にも出演した「マルーン5」のアダム・レヴィーンが手がけている。そんな本作は、今年のサンダンス映画祭で熱いスタンディングオベーションを浴び、全米批評サイト「Rotten Tomatoes」では、一時は100%を振り切ってしまったほど。また、先日、「U2」のボノがバンドのオフィシャルサイトに「2016年ベストムービー」と絶賛コメントを出し、世界中で話題を呼んでいる。80年代を舞台にした青春音楽映画の新たな傑作を、まずはこちらからご覧あれ。『シング・ストリート未来へのうた』は7月9日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月10日9月9日(金)より公開の映画『キング・オブ・エジプト』から、まるで自分のスマホが“ジャック”されたかのような映画業界初の「縦型予告編」映像が届いた。タイトルの通り、古代エジプトを舞台とした本作。神と人間が共存する中、残虐な暴君により人々が苦しめられていた世界で、エジプトの王座をかけたバトルが勃発。世界の運命を託されたのは、コソ泥青年・ベックをオーストラリアを代表するイケメン若手俳優、ブレントン・スウェイツが、ベックの恋人には『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で囚われの美女として世界を魅了した、コートニー・イートンが演じる。“神の眼”を盗み、エジプトの王座を狙うベックの冒険が壮大なスケールで描かれており、『アイ,ロボット』のアレックス・プロヤス監督によって古代エジプト”をアトラクション体験出来るかのような映画に仕上がっている。今回公開されたのは、映画業界初の試みとなる縦型の予告編映像。動画を再生すると、表示されたのはスマホのホーム画面。すると突然マップが開き、勝手にエジプトにピン止めされてしまう。残虐な暴君により人々が苦しめられていた古代エジプトの世界が映し出されたかと思うと、“コソ泥”こと主人公のベックから着信が!さらにベックの恋人・ザヤから「世界を救うのは君だ!」「世界を救うためには”眼“が必要よ!」というメッセージが。エジプトの王に君臨するためのキー・アイテム“神の眼”を盗むべく、アクロバティックなアクションを繰り広げるベック。その映像もカメラに録画され、最終的にはカレンダーに本作の公開情報が勝手に登録されてしまう…という、あたかも視聴者のスマホがジャックされたかのような遊び心のある映像だ。すでに世界20か国で公開され、オープンニング興行収入No.1を記録した本作。ベックと共に古代エジプトを冒険しているかのようなスリル満点の映像体験をお楽しみに。『キング・オブ・エジプト』は9月9日(金)TOHOシネマズスカラ座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月10日イタリアが生んだ孤高の巨匠ルキーノ・ヴィスコンティ監督の生誕110年&没後40年を記念し、彼の代表作2作を上映する「ヴィスコンティと美しき男たち~アラン・ドロンとヘルムート・バーガー~」。ヴィスコンティに寵愛された2人のイタリア美男の姿が最高画質で蘇る特集上映で、特にヨーロッパの“最も美しき王”を描いた『ルートヴィヒ』のデジタル修復版は今回が日本初上映。しかも、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルとなった、“世界で一番行きたいお城ランキング”1位に輝くノイシュヴァンシュタイン城を舞台にしている。『ルートヴィヒ』は、美貌の王として知られた第4代バイエルン国王ルートヴィヒII世の狂気と官能を豪華キャストと全編オールロケで壮大に描く、237分の豪華絢爛超大作。18歳で国王に即位したものの、オーストリア皇后エリザベートへの恋は叶わず、心酔する音楽家ワーグナーにも想いが通じず、芸術と孤独に逃避していくルートヴィヒII世。本作は、理想と現実に引き裂かれ、失意と孤独に生きた国王が40歳で謎の死を遂げるまでを重厚に描き出す。ヴィスコンティの『地獄に堕ちた勇者ども』『ベニスに死す』に続く「ドイツ三部作」最終章を飾る傑作として知られる本作。酷寒のドイツ、オーストリア・ロケがたたった彼は、一度は血栓症に倒れるも、執念で回復、約240分の作品として完成させたが、劇場では契約によりやむを得ず185分に編集したものが公開された。ヴィスコンティの死後、当時のスタッフが本人の意図に限りなく近い形で237分の作品に復元させた。ルートヴィヒII世といえば、ワーグナーのパトロンとして知られ、音楽、芸術、建築に浪費に次ぐ浪費を繰り返し、“狂王”とも呼ばれたほど。特に、城の建築に夢中になり、ヴェルサイユ宮殿を模したヘレンキームゼー城、大トリアノン宮殿、リンダーホーフ城など、数々の有名な城を建設。中でも、東京ディズニーランドのシンデレラ城のモデルとなったといわれ、世界最大級の米旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」による“死ぬまでに行きたい世界のお城ランキング”や、日本有数のランキングサイト「ランキングシェア」にて“一度は行ってみたい!世界のお城ランキング”の1位に輝くノイシュヴァンシュタイン城は、いまでは観光地として大人気。本作の舞台としてもふんだんに使用され、その豪華で耽美な雰囲気は劇中でもたっぷりと堪能できる。また、主演のヘルムート・バーガーが演じた孤高の王は、妖しく光を放つ月のような狂気を帯びて、観客を陶酔の世界へと導くはずだ。一方、もう1本の『山猫』も、4K修復版での劇場公開は日本初。アラン・ドランが演じた若きシチリアの貴族は、混沌する時代の変動期に太陽のように人々を魅了。全編の約3分の1を占める大舞踏会シーンは、撮影に36日間を費やし、メインキャスト20人のほか、実際のシチリア貴族を含む240人のエキストラが参加、映画史上の伝説の1つとして数えられている。衣装、細部の調度品にいたるまで、全てにヴィスコンティの美意識によって選び抜かれた本物が使用された『山猫』は、あのマーティン・スコセッシも「私たちの最高の宝物が返ってきたのだ。その完全なる美しさをまとって」とコメントを寄せており、スコセッシが設立した「ザ・フィルム・ファンデーション」と「グッチ(GUCCI)」の資金提供により、退色と損傷の激しかったフィルムが1万2,000時間かけて4Kにて修復されている。まるで夢のようなお城や舞踏会…。その優美で絢爛な世界観の中で、イタリアを代表する美しき男たちと巨匠の細微にいたるまでの美へのこだわりを堪能してみては。「ヴィスコンティと美しき男たち~アラン・ドロンとヘルムート・バーガー~」『山猫 4K修復版』『ルートヴィヒ デジタル修復版』は、5月14日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月10日4月23日に公開され大ヒット上映中のディズニー最新作『ズートピア』が、公開3週目にして週末興行ランキングで1位を獲得した。『アナと雪の女王』『ベイマックス』のディズニーの最新作とあって、公開前から注目を集め大ヒットの予感を感じさせていた本作。実際、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「ディズニー映画の中でもすば抜けた傑作」と太鼓判。公開されるなり各界からの称賛の声が上がり、劇場に足を運んだ観客たちによる口コミでも絶賛声が広まっていった。話題作が数々上映された今年のGW期間中も動員を伸ばし、5月8日には興行収入が29億8776万4,600円、動員は235万6,413人を記録。可愛らしくユニークな動物たちのファンタジー・アドベンチャーに、週を追うごとに熱狂的なリピーターも後を絶たたない。しかし、可愛らしいキャラクターたちの魅力だけでなく、偏見や差別といった深層にあるテーマに大人や男性たちの心もつかんでいることが、長期的なヒット要因のひとつでもあるようだ。すでに公開中の全米では、ディズニー・アニメーション史上No.1のオープニング興行収入と、異例の3週連続1位を達成。また、今年公開した全作品の中でも世界No.1(5月9日現在956,424,990ドル/Mojo調べ)の成績を収めている。動物が人間のように暮らす大都会、ズートピア。誰もが夢を叶えられる人間も顔負けの超ハイテク文明社会に、史上最大の危機が訪れていた。立ち上がったのは、世の中をより良い場所にしたいと夢見る新米警官、ウサギのジュディ。夢を忘れたサギ師のニックを相棒に、彼女は奇跡を起こすことができるのか…?ディズニーが“夢を信じる勇気”にエールを贈る、感動のファンタジー・アドベンチャーが、まだまだ盛り上がりを見せそうだ。『ズートピア』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月09日『ブリッジ・オブ・スパイ』で映画ファンを魅了させたばかりのスティーブン・スピルバーグが、久々にファンタジー映画を監督。少女と“やさしい巨人”の心温まる友情と奇想天外なアドベンチャーを描いた『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』が、9月に日本公開されることが決定。さらに、本年度カンヌ国際映画祭にて現地時間5月14日にワールドプレミア上映されることになった。物語の舞台はロンドン、児童養護施設に暮らす好奇心旺盛な少女ソフィーは、真夜中に窓から入ってきた“巨大な手”に持ち上げられ、突如“巨人の国”に連れていかれてしまう。ソフィーを連れ去ったのは、夜ごと子どもたちに“夢”を届ける、やさしい巨人のBFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント。ひとりぼっちだったソフィーは、孤独なBFGと心を通わせ、奇妙な友情と信頼関係を育んでいく。SFファンタジーの金字塔『E.T.』で、少年と異星人とのハートフルな交流を描いたスピルバーグが、『チャーリーとチョコレート工場』などで知られるイギリス児童文学界の巨匠ロアルド・ダールによる「オ・ヤサシ巨人BFG」(評論社)を映画化。奇しくもダール生誕100周年にあたる年に、映画界の巨匠スピルバーグによって映像化されることになった。さらに本作には、『インディ・ジョーンズ』や『スター・ウォーズ』などにも関わり、スピルバーグを支えてきた熟練のドリーム・チームが結集。製作はフランク・マーシャル、製作総指揮にキャスリーン・ケネディ。脚本を、本作が遺作となった『E.T.』のメリッサ・マシスンが手がけている。さらに『プライベート・ライアン』『シンドラーのリスト』でアカデミー賞を受賞したヤヌス・カミンスキーが撮影、マイケル・カーンが編集とビッグネームが名を連ね、音楽はスピルバーグ作品には欠かせない名匠ジョン・ウィリアムズが担当する。また、やさしい巨人BFG役を演じるのは、『ブリッジ・オブ・スパイ』で「第88回アカデミー賞」助演男優賞に輝いたことも記憶に新しいイギリス演劇界のレジェンド、マーク・ライランス。ソフィー役には、新鋭ルビー・バーンヒルがオーディションから大抜擢された。今回解禁された画像も、足元だけのBFGと、その上でつま先立って見上げるソフィーの姿が描かれ、想像力をかきたてるビジュアルとなっている。この2人がどんな冒険を繰り広げていくのか?スピルバーグが絶大の信頼を寄せる、超一流のメンバーによって作り出された新たなファンタジーに期待が高まる。『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』は9月、全国にて公開。5月14日(現地時間)、カンヌ国際映画祭にてワールドプレミア上映。(text:cinemacafe.net)
2016年05月09日ジェラルド・バトラーが米大統領のシークレットサービスとなり、大ヒットを飛ばした『エンド・オブ・ホワイトハウス』の続編『エンド・オブ・キングダム』。このほど、5月28日(土)に迫った公開を前に、本日5月8日(日)の「母の日」に合わせて“母は強し”の場面写真が到着した。舞台をホワイトハウスからイギリス・ロンドンに移し、製作費も大幅スケールアップした本作は、史上最大の厳戒態勢の中で勃発した“キングダム”=王国の崩壊の危機に立ち向かう。米大統領のシークレットサービス、マイク・バニングをバトラーが熱演するほか、アメリカ大統領ベンジャミン・アッシャーにアーロン・エッカート、副大統領アラン・トランブルにモーガン・フリーマンと、前作に引き続き豪華キャストが再集結。さらには、トム・ハーディの愛妻として知られるシャーロット・ライリーが英国情報部MI6の凄腕スパイを演じ、『ダーク・シャドウ』『ロボコップ』などのジャッキー・アール・ヘイリーら、強力なキャストが新たに加わった。今回届いたのは、前作『エンド・オブ・ホワイトハウス』に引き続き登場する、マイク・バニングとの妻リア(ラダ・ミッチェル)との微笑ましい場面写真。リアは妊娠中で出産間近。夫婦は愛するわが子の誕生を心待ちにしていたが、同時に、大統領の護衛を務めてきたマイクは、一番近くにいる大切な家族を守るためにシークレットサービスを退職しようか思い悩んでいた。そんなとき、イギリス首相の葬儀に出席する大統領と共に、ロンドンへ行くことになったマイク。愛妻リアとお腹の子に無事の帰還を誓う。優しく夫を送り出すリアだったが、ロンドンで大規模なテロ襲撃があったことをニュースで知り、不安は最高潮に…。しかし、お腹の子という守らなくてはならない存在を得た彼女は、うろたえることなく、ただ一心に夫を信じ帰りを待つのだった…。母親という存在は、どんなときも強くたくましい。本作でもそんな強い母の存在と家族の愛が、ストーリーに一層の深みを与えている。『エンド・オブ・キングダム』は5月28日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月08日ベルギー・ブリュッセルに住む“神様”の娘が、人々に余命を知らせるメールを送ってしまったことから巻き起こる大パニックと、小さな奇跡を描く『神様メール』。先日、監督のジャコ・ヴァン・ドルマルも来日し、注目を集めた本作から、劇中で神様の娘が起こしたキュートな奇跡の1つ、“訳あり指ダンス”映像が解禁となった。神様はブリュッセルのアパートに家族と一緒に住み、パソコンでいたずらに世界を支配して人間の運命を変えている。ある日、神様の娘・10歳のエアは人間に運命に縛られずに生きて欲しいと、神様のパソコンから人々に余命を知らせるメールを送る。だけど、彼女の意図に反して、世界中は大パニックに!エアはそんな世界を救う旅に出るが、できることは、寂しい男女に小さくてヘンテコな恋の奇跡を起こすだけ。会社員は鳥を追い北極まで大冒険へ、殺し屋は不死身の美女と恋に落ち、裕福な主婦はゴリラと“昼顔”する…。神様の娘・少女エアが巻き起こすヘンテコな奇跡と、演じた子役のピリ・グロワーヌの魅力も相まって、ベルギーをはじめヨーロッパ各国で大ヒットを記録、本年度ベルギーアカデミー賞(マグリット賞)最多主要4部門受賞など、高い評価を受けている本作。神様の娘エアが地上に舞い降り(?)、余命を知って右往左往している人々と出会っていくオムニバスのような構成となっているが、今回届いたのは、幼いころ片腕を事故で失ったモテモテ美女オーレリーとのシーン。花柄ワンピース姿も美しいオーレリーに、失った片腕と夢の中で再会させるという小さな奇跡を起こすエア。その夜、テーブル上で繰り広げられたのは、幻想的な指ダンス。指だけのダンスでありながら、音楽にのせられたその動きは、まるで華麗なアイスショーのよう。この指ダンスは、監督のパートナーで、ベルギーの人気ダンスカンパニー「ローザス」の創立メンバーでもある振付け師・ダンサーのミシェル・アンヌ・ドゥ・メイによる「kiss&Cry」(2013年)というショーから着想を得たという。シュールで摩訶不思議ながら、どこかほっこりするキュートなハートフルコメディ。その世界観をこちらから覗いてみて。『神様メール』は5月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月08日『ローマの休日』『雨に唄えば』『ベン・ハー』…現代でも名作と謳われる数々の作品が生まれた、“1950年代のハリウッド”。オードリー・ヘプバーン、マリリン・モンロー、グレース・ケリー、ジーン・ケリー、ジェームズ・ディーン、マーロン・ブランドなど、語り継がれる俳優たちが次々活躍したこの時代は、映画界にとって革命の時代だった。家庭には急速にテレビが普及しはじめ、手軽に娯楽を手に入れることができるようになったことに対抗し、映画界はスクリーンの大型化やカラー映画の製作など数々の変化を遂げた。ミュージカル映画を中心に大掛かりなセットを駆使し、大量のスターを起用、大衆を飽きさせないつくりの娯楽大作が続々と続いたのだ。一見すると華やかに見えるハリウッド黄金期だが、その裏側では時代の影響を受けた“影”の部分も存在していた。そんな激動の時代の映画業界を舞台に、ハリウッドの“光と影”を描いた2作品が今年公開される。●『ローマの休日』脚本家は偽名だった!?『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』第二次世界大戦後、赤狩りが猛威をふるうアメリカ。その理不尽な弾圧はハリウッドにもおよび、売れっ子脚本家トランボは、議会での証言を拒んだという理由で投獄されてしまう。やがて出所し、最愛の家族のもとに戻るトランボだったが、ハリウッドでのキャリアを絶たれた彼には仕事がなかった。しかし友人にこっそり脚本を託した『ローマの休日』に続き、偽名で書いた別の作品でもアカデミー賞に輝いたトランボは、再起への道を力強く歩み出すのだった――。1940~50年代にハリウッドを震撼させた赤狩りによって、長らく偽名での創作活動を強いられた脚本家ダルトン・トランボの激動の人生を描いた『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』。ハリウッドの反共主義の代表格とも言える映画コラムニスト、ハリウッドスター、映画脚本家、映画会社のスタッフなどが数々実名で登場し、ハリウッドの黄金期に思いを馳せることができる。出演するのは、本作でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたブライアン・クランストンに、『クィーン』のヘレン・ミレン、名優ローレンス・オリヴィエに称賛されたダイアン・レイン、次世代を代表するエル・ファニングと、現代の注目俳優たちが集結している点も見逃せない。●超豪華俳優×コーエン兄弟が魅せる業界の裏側 『ヘイル、シーザー!』スターのゴシップによって作品の売り上げが大きく左右されてしまう時代、莫大な費用をかけた歴史スペクタクル超大作の撮影中の大スターが何者かに誘拐されてしまう。事態の収拾を任された“何でも屋”が、個性あふれる俳優たちを巻き込み、事件解決に向けて動いていくが…。『ノーカントリー』『ファーゴ』のジョエル&イーサン・コーエン兄弟が、ジョシュ・ブローリン、ジョージ・クルーニー、スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタムら豪華スターを迎え、50年代ハリウッドの映画撮影の裏側を、華やか、かつコミカルに描いている。登場人物は、実在した人物がモデル。スターたちも、それぞれ何かしらのトラブルや秘密を抱えているのがポイントだ。両作品とも、忠実に当時のハリウッドの姿を再現しており、ドラマとコメディ、そして業界の“光と闇”の両面から黄金時代の裏側を覗くことができる。また『ヘイル、シーザー!』では、劇中に10 人の脚本家たちが共産主義を語るシーンがあり、その中にはトランボの姿も!?同じ時代、同じ舞台設定とあって、同じ人物が違う形で登場するという点も見どころとなっている。『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』は7月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。『ヘイル、シーザー!』は5月13日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月08日新スパイダーマンやアントマン、ブラックパンサーなども加わった“アベンジャーズ”を二分する戦いを描き、マーベル史上最高傑作との呼び声も高い『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。このほど、本作の“シビル・ウォー”の本当の理由が明かされる(?)お茶目な動画が到着。アイアンマンを演じるロバート・ダウニーJr.とキャプテン・アメリカを演じるクリス・エヴァンスが、最後の1つのドーナツをめぐって、劇中さながらの戦いを繰り広げることが分かった。本作は、ともに戦ってきたアイアンマンとキャプテン・アメリカがそれぞれの信念の違いから激しく対立、友情が引き裂かれる戦いに発展してしまうというストーリー。GW映画の大本命として公開された本作は、世界的にも大ヒットとなり、日本でも公開3日間で約7億4,000万の興行収入を記録、GWを牽引する作品の1つとなっている。全米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」でも、マーベル作品で最高評価の97%を記録している(※4月22日時点)。そんな、いま最も注目を集める“禁断の戦い”の本当の理由はドーナツ、だったのか…!?届いた映像で、ダウニーJr.とエヴァンスの2人は「おはよう」と挨拶を交わすが、雰囲気はなんだかピリピリムード。エヴァンスが神妙な面持ちで「ダウニー、それ赤と白と青のスプリングルの付いたドーナツの最後の1個?」と聞くと、ダウニーJr.は挑発するかのように、無言でドーナツにかぶりつく。エヴァンスは続けて「もし最後のドーナツの1個を食べたら、何が起こるって僕は言ったっけ?」と重々しく語るが、ダウニーJr.は「あまりよく覚えていないけど、何か地獄の雨が降るとか」と、悪びれる様子もなく応じる。エヴァンスが「その通り」と言うと、ダウニーJr.は「そりゃ傘もないし参ったな」と返し、2人は一触即発状態に。「僕は嵐が起きるのを感じているよ」と、そのピリピリの緊張感が頂点に達しそうなとき、彼らの後ろで心配そうに様子をうかがっていたスカーレット・ウィッチ演じるエリザベス・オルセンの「キャー!!」という悲鳴が轟く。もしやアベンジャーズは、ドーナツが原因でついに解散か…と思われた瞬間、3人は耐え切れなくなり、笑い転げるという展開に。ダウニーJr.からは「いいかい、これを使わないならプレス・ツアーはキャンセルするよ」というジョークも飛び出し、撮影の裏側では仲良しでお茶目な3人の姿に、全米中のファンからも歓喜の声が上がっている。この動画に寄せられたコメントでも、「オーマイゴッド!これ最高だね!」や「これがシビル・ウォーの原因だったのか」と大興奮の様子だ。劇中では、アベンジャーズが分裂し、息もつかせぬバトルを繰り広げていくが、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)においては長いつき合いとなるだけに、キャストたちの仲の良さは知られている。エヴァンスは、撮影中の合間にもよく冗談を言い合っていたそうで、「アベンジャーズがチームに分かれて戦う空港のシーンでは、赤いボールを取り出してドッジボールを始めたら面白いんじゃないかって、みんなで冗談を言い合ったんだよ(笑)」とエピソードを明かしている。普段は仲良しな彼らだが、劇中ではそれぞれの信念の違いから、アベンジャーズ史上最も壮大な戦いが描かれている本作。スパイダーマンやアントマンも仲間となり、一体どんな展開が彼らを待ち受けているのか…映画本編も気にならずにいられない動画となっている。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月07日『キャロル』で本年度アカデミー賞にノミネートされたケイト・ブランシェットが、今度は一転、ベテランのロバート・レッドフォードとともに実在のTVジャーナリストを演じる、タイムリーな問題作『Truth』が、邦題『ニュースの真相』として8月に日本公開されることが決まった。ジョージ・W・ブッシュ米大統領が再選を目指していた2004年。アメリカ・CBSニュースのベテランプロデューサー、メアリー・メイプスは、伝説的ジャーナリストのダン・ラザーがアンカーマンを務める看板番組で、ブッシュ大統領がベトナム戦争時、大物政治家だった父親の力を使って兵役を怠ったという軍歴詐称疑惑を裏付けるスクープを放送し、全米にセンセーションを巻き起こす。だが、“決定的新証拠”を保守派のブロガーが「偽造」と断じたことから一転、メアリーやダンら番組スタッフをはじめ、CBSは猛烈な批判の矢面に立たされる。同業他社の批判報道も過熱し、ついに上層部は内部調査委員会を設置。ブッシュ大統領に近い有力者も含まれる調査委員会との不利な闘いを前に、圧力に屈することなく、真実を伝えるジャーナリストとしての矜持と信念を伝えるべく、メアリーは勇気を奮い起こす――。米最大のネットワークを誇るTV局CBSのプロデューサー、メアリー・メイプスの自伝を基に、看板番組「60ミニッツII」の一大スクープとその波紋の一部始終を、すべて実名で完全映画化した本作。政権を脅かすスクープ、その後、窮地に立たされる番組スタッフ、事態の収束を図る局の上層部…。2016年、本格化する米大統領選を前に、10年以上前の出来事とは思えない、いま最もタイムリーな問題作が日本上陸。メアリー役には、『アビエイター』『ブルージャスミン』で2本のオスカー像を手にし、『キャロル』でも主演女優賞にノミネートされた美しき演技派ケイト・ブランシェット。敏腕プロデューサーらしい颯爽とした姿から、後半では弱さも含めた人間味を垣間見せながら、毅然として不利な闘いに臨むメアリーを演じ、世間からの批判を一身に受けながらもそれに屈しない、清廉なジャーナリスト魂を見事に体現している。また、伝説的アンカーマン、ダン・ラザー役には、かつて『大統領の陰謀』(’76)でワシントン・ポスト紙の記者を演じた名優ロバート・レッドフォード。番組の取材チームには、『エデンより彼方に』のデニス・クエイド、『インターステラー』のトファー・グレイス、海外ドラマ「MAD MEN マッドメン」のエリザベス・モスが顔を揃え、『シン・シティ復讐の女神』のステイシー・キーチが重要な鍵を握る人物を演じている。メガホンを取るのは、『ゾディアック』『アメイジング・スパイダーマン』などの脚本家として知られるジェームズ・ヴァンダービルト、本作でついに監督デビューを飾る。さらに、併せて解禁となったポスターは、ブランシェットとレッドフォード、2大スターの共演にふさわしく、見る者に強いインパクトを与える2人のキャラクターを打ち出したビジュアル。2人の全米を代表する第一線のTVジャーナリストとして、知性とプライドを感じさせる強い眼差しが印象的だ。『スポットライト 世紀のスクープ』や『大統領の陰謀』など、ジャーナリストを主人公にした傑作は数多い。本作もまたそこに連なる一作でありながら、“21世紀最大のメディア不祥事”といわれるこの事件を、 “ジャーナリズムの陰の部分”として当事者の目線で克明に描き出す異色作となっている。『ニュースの真相』は8月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月06日『ブリズナーズ』『ナイトクローラー』など、新作のたびに衝撃を与え続けるジェイク・ギレンホールが、再起を賭けるボクサーを演じる人間ドラマ『サウスポー』が6月3日(金)より公開される。このほど、いち早く本作を観賞した映画監督や俳優、タレント、人気漫画家、アスリートといった各界著名人から、深い感銘と感動のコメントがシネマカフェに到着。特に、格闘家・魔娑斗と女優・矢沢心の夫婦は、物語を貫くレイチェル・マクアダムス演じる妻との愛や、孤高の男の立ち上がる姿に心打たれたことを明かしている。ジェイク・ギレンホールが驚異の肉体改造を遂げ、主人公のボクシング元世界チャンピオン、ビリー・ホープを熱演する本作。ビリーの怒りをエネルギーにするファイトスタイルは周囲を巻き込み、無情にも最愛の妻モーリーン(レイチェル・マクアダムス)を亡くしてしまう。愛する娘レイラ(ウーナ・ローレンス)とも引き裂かれ、全てを失い、どん底へ転げ落ちた父は、娘との絆を取り戻すために、再びリングに上がる――。そんな本作には、ボクシングにのめり込んでいく主人公を演じた安藤サクラに日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をもたらした『百円の恋』武正晴監督をはじめ、『ボックス!』を手がけた李闘士男監督、『ラストナイツ』の紀里谷和明監督、ボクシングや格闘技に造詣が深い竹中直人や片岡鶴太郎、関根勤、人気漫画「はじめの一歩」作者・森川ジョージ、元K-1世界チャンピオンの魔娑斗さん、その妻・矢沢さん、プロ野球選手を夫に持つ亀井京子、“美しすぎるボクサー”の高野人母美ら、男性女性問わず、実に幅広いジャンルの著名人からコメントが到着。また、マスコミ向けの試写会で実施された鑑賞直後のアンケートでも、映画評論家、編集者、ライターなど、厳しい目を持つマスコミ関係者から、すでに高い評価を得ているという本作。ボクシング映画の枠を超えた、夫婦の愛、家族の愛のドラマに、あなたも心をつかまれてみて。<著名人コメント※その他コメントは公式HPにて掲載>■武正晴(映画監督)『プリズナーズ』『ナイトクローラー』から『サウスポー』と立て続けのジェイク・ギレンホールの圧倒的な企てに畏敬の念を感じてしまう。娘の幸せのたまに、妻との約束を果たす為にリングに向かう勇姿を観て欲しい。エミネム、アントワーン・フークワ監督の悪童魂、音楽のジェームズ・ホーナーの最後の仕事ぶりに震えた。次なるジェイクのたくらみが待ちきれない。■李闘士男(映画監督)嫉妬、裏切り、挫折、別れ、絶望、孤独…。おおよそ男がこの世で味わう、痛みが詰まっている。それでも再生出来るのだろうか?これはただのボクシング映画でない、リアルな福音書である。この映画を分かる女性は、間違いなく素敵な人だろう。■紀里谷和明(映画監督)「全てを失くした時に何が見つかるのか?」それを問う勇気を与えてくれる映画。■竹中直人(俳優、映画監督)なんとエネルギーに満ち溢れた映画だろう! ジェイク・ギレンホールの演技に圧倒された!!思わず客席から立ち上がりスクリーンに拍手を浴びせたくなったほどだ!■片岡鶴太郎(俳優、画家)実は主人公はサウスポー(左構え)では無くオーソドックス(右構え)。タイトルの理由は最後に判る!ファイトシーンの迫力リアリティー。俳優陣の素晴らしい演技。特に主人公とトレーナーのシーンはボクシングを少し知る者には共感の演技!■関根勤(タレント)ジェイク・ギレンホールは、いつも魅了してくれる。今回は凄い!凄すぎる!■高野人母美(モデル・プロボクサー)格闘技に必要なのは昨日の自分に勝つこと。私もビリー・ホープのように昨日までの自分を変えたい、新しい自分を追いかけて、毎日トレーニングに励んでいます。作品のシーン一つ一つが自分と重なり物語にのめり込みました。練習や試合のシーンもリアルでモチベーション急上昇!こんなに感動するボクシング映画観たことない!■小村楓香(女子プロボクサー)「変われないことなんて、何もない」本当にこの言葉どおりの映画でした。家族を失って、いろんな思いをもって再びリングに上がる主人公を見て涙が止まりませんでした。自分の大切な物のためにここまで変われることは本当にすごいと思います。この映画を見てボクシングに対する気持ちが今まで以上に強くなりました。■魔娑斗(元K-1世界チャンピオン)この映画は単なるボクシング映画ではない。つらい境遇を乗り越えて再起する男のストーリー。ジェイク・ギレンホールが演じる主人公のボクシング世界チャンピオンが妻を失い、娘とも離ればなれとなり、いたたまれない気持ちになった。ささえとなる家族の存在を失うということは考えられない。あらめて妻、娘の存在に感謝。■矢沢心(女優)孤独と戦い、自分を追い詰める。守るために孤独と生きる。孤高の男の声なき姿に涙が止まらない。何が幸せか、守りたいものを掴むことが出来るのか、最後まで目が離せない。■柳ゆり菜(女優)私はこの映画を見て、人が本当に強くなる瞬間を目の当たりにしました。最初からビリーは強かったけど、それと同時にとても脆く壊れそうな印象がありました。妻を亡くして全てを失ったビリーは本当に痛々しかった。大切なものを失い、大切なもののために戦うビリーには心を掴まれました。自分のためだけに戦う者より、誰かのために戦う者に勝るものはないと思いました。ジェイクのノースタントでのファイトシーンは目を背けたくなる程リアルで目に焼きつく印象的なシーンでした。この映画は誰が見ても、自分を見つめ直すきっかけになる映画だと思います。■立石晴香(女優)大きな挫折を経験したからこそ見える最後の景色は、涙なしには見ることができませんでした。人生を通して誰もが経験する、失敗や挫折、諦めないこと、そして必ず乗り越えていけるということ。ビリーが人生をかけて教えてくれる、素晴らしい作品でした。■亀井京子(フリーアナウンサー)私の夫もプロ野球の世界で闘い、プレッシャーの中、緊張が緩む事のない毎日を過ごしています。いかなる結果でも変わらず笑顔で迎えてくれる娘と息子の存在がまた頑張ろうという原動力になっています。我が子への底知れぬ深い愛情で絶望の淵から復活し再出発するビリーの姿は、涙なしに見ることが出来ませんでした。■森川ジョージ(漫画家)あくまで僕の感想ですが、繰り出すパンチは迫真で試合の臨場感は圧倒的でした。リング内外の全てのドラマに説得力があり、心と身体(カラダ)の痛みが伝わってきます。ボクシングファンもそうでない人も、おそらく拳を握りしめてラストを迎えることになると思います。『サウスポー』は6月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月06日クロエ・グレース・モレッツが主演を務める『フィフス・ウェイブ』。ごく普通の女子高生キャシーが、正体不明の敵“アザーズ”による第1から第4の波の攻撃を受け、“誰が敵か味方か分からない”過酷な状態を生き抜くSF“サバイバル”ミステリーだ。そんな本作をはじめ、『アイアムアヒーロー』『テラフォーマーズ』など、ゴールデンウィークには、観客たちをハラハラ、ドキドキ、ときにゾワゾワさせる、スリル満点の作品がずらりとそろっている。本作『フィフス・ウェイブ』では、正体不明の敵“アザーズ”によるリアリティある攻撃と、地球滅亡の<第5の波>の謎というスリルがあり、主人公の女子高生・キャシーを演じたクロエも、「リアルすぎて、胸が締め付けられるように感じたわ」と明かしているほど。また、世界三大ファンタスティック映画と呼ばれる3つの国際映画祭でグランプリや観客賞などを受賞し、絶賛を浴びた『アイアムアヒーロー』では、“ZQN(ゾキュン)”と呼ばれる謎の生命体が街中を襲い、伊藤英明、武井咲、山下智久、山田孝之など人気俳優たちが集結する『テラフォーマーズ』では、火星で人型に異常進化した“テラフォーマー”と人類の戦う姿が!さらに、世界中で社会現象を巻き起す人気ホラーシリーズ最新作『パラノーマル・アクティビティ5』では、平穏に暮らす家族をまたもや超常現象が襲うのだ。そんなハラハラドキドキが待ち受ける映画の数々に、ネット上では「『アイアムアヒーロー』と『フィフス・ウェイブ』をはしごで観に行く!」「私のGWは『テラフォーマーズ』ではじまる」「『パラノーマル』予定組んだ」と、この休みは映画でスリルを楽しむ予定のファンからの声が続々と上がっている。定番ともいえるパニックムービーをはじめ、異常進化した“あの虫”、霊的な超常現象など、さまざまジャンルのスリルがある中で、本作で味わえるのは、正体不明の敵“アザーズ”の仕掛ける“現実も起こってしまいそうな”攻撃と、地球滅亡を意味する<第5の波>。人間たちに“アザーズ”が紛れ込み、1人1人の命を狙い始めるという驚愕の展開だ。キャシーは、目の前の人間がアザーズかどうかも判断できない状況で、目前に迫り来る地球滅亡の謎におびえながらサバイバルを繰り広げることに。そんなキャシーたち主人公を通して体験するリアル過ぎるスリルを、スクリーンで見逃さないで。『フィフス・ウェイブ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月05日ディズニー・アニメーション史上No.1の全米オープニング興収を記録、日本でも連日クチコミが絶えず、SNSでも盛り上がりを見せている『ズートピア』。このほど、本作にミッキーマウスが登場している(?)シーンが明らかになった。本作は、動物たちがまるで人間のように暮らすハイテク文明社会“ズートピア”を舞台にしたファンタジー・アドベンチャー。立派な警察官を夢見て奮闘するヒロイン、ウサギのジュディが、“夢を忘れた”詐欺師のキツネ、ニックとコンビを組んで、ズートピア最大の謎に立ち向かう。多種多様な動物たちのキュートでユニークなキャラクターはもちろん、ズートピアを揺るがす事件を追う本格的なミステリーやアクション、そして、さまざまな種の共存など深いテーマを持ち、実は大人たちからの評価も高い。とはいえ、遊び心を忘れていないのが、ディズニー・アニメーション。劇中には、ディズニーファンにはお馴染みの“隠れミッキー”がいくつか登場している。その1つが、ニックが詐欺師仲間のフィニックを寝かせたベビーカーを押しながら、街を歩くシーンだ。同じくベビーカーを押すカバとすれ違うのだが、そのベビーカーをよく見ると…、なんとミッキーマウスらしき人形が!?短いシーンなので、見逃さないように目を凝らしてチェックしてみてほしい。ちなみに“隠れミッキー”は、『ズートピア』のポスターの中にも潜んでいる。ヒントは、中央にいるジュディ(のトランク)。映画館の大きなポスターで見ると、より探しやすいかもしれない。また、あの『アナと雪の女王』ネタも!数々あるズートピアのエリアの1つ、雪と氷の街ツンドラ・タウンに、アナとエルサらしきコスチュームを着た、かわいらしい小ゾウの姉妹が登場しているのだ。同じ大ヒットディズニー作品に、何とも微笑ましいオマージュが捧げられている。ほかにも劇中には、“隠れネタ”が続々登場!ジュディの活躍とズートピアの行く末を見守るとともに、“隠れネタ”いくつ見つけられるか、チェックしながら楽しむこともできそうだ。『ズートピア』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月05日