吉田鋼太郎主演「おいハンサム!!」の4話が1月29日オンエア。木南晴夏演じる由香が年下男子・青山の部屋で取った行動に視聴者からのツッコミが続出するなか、千鶴を演じるMEGUMIに「奥さんお母さんぷりがとても良き塩梅」など絶賛の声が寄せられている。何かと融通が利かない“昭和頑固親父”な父・源太郎と、男を見る目がない三姉妹、そして全てを超越した母――という伊藤家が織り成す、新しいLOVE&FAMILYコメディドラマとなる本作。東京の長い商店街の外れの一軒家に妻・千鶴と暮らす伊藤源太郎に吉田さん。源太郎の妻・千鶴にMEGUMI。年下男子から告白された長女・由香に木南晴夏。夫がモラハラ気質&浮気疑惑が浮上している次女・里香に佐久間由衣。合コンで知り合ったエリートサラリーマンに自分の価値観を押し付けられる三女の美香に武田玲奈。由香の元カレで源太郎の取引相手でもある大森利夫に浜野謙太。食事中に妻を別の女性の名前で呼びそうになった里香の夫・浅利大輔に桐山漣。漫画家志望でだらしない性格のユウジに須藤蓮。美香に自分の価値観を押し付けてくる・大倉学に高杉真宙。由香が家で暴れた不倫相手の竜也に久保田悠来。由香に告白した年下男子・青山に奥野壮。美香の同僚・シイナには野波麻帆。美香、シイナらと同じ会社の楠山に山中聡といった顔ぶれが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。たまたま昔の恋人の近況を知った源太郎は、酔って想い出の歌「五番街のマリーへ」を口ずさみ帰宅。美香は学とのデート中、常の彼の反応や機嫌をうかがうようになって精神的に追い込まれる。また由香は里香に、今の自分の状況に似たシチュエーションのマンガがないか聞く。里香からマンガでは“相手の男性の部屋にピアスが落ちていて目が覚める結末が多い”と聞かされた由香は青山の部屋でピアスを探しまくるが、拾ったのは節分の豆で…。一方、夫のスマホから浮気寸前である証拠を見つけた里香は実家に帰宅。源太郎が好きな「五番街のマリーへ」の歌詞に徹底的な“ダメ出し”をする。歌の内容について擁護しようとする源太郎だが、里香から“源太郎にもマリーのような存在がいるのか”と、逆に責められ…というのが4話のストーリー。「ピアスじゃなく、豆でしたw」「そんな全力でピアス探さなくてもww」「そんなにピアス落ちていて欲しいのか?」など、ピアスを探す由香に視聴者からのツッコミが続々。また「今週は五番街のマリーが、それぞれの視点で議論されました」「今夜は"♪五番街のマリーへ"を1話まるまる擦り続けるという見事な尖りっぷりをまんまと魅せられました」と、1つの歌をテーマに全編が展開した今回のエピソードだったが、千鶴がTVの料理番組のレシピが“自分の考えたものと同じ”と怒っていると、TVで料理人がその料理を昔の恋人が作ってくれたものと話す…というシーンには「MEGUMIかあさんのスタンス好き過ぎる」「お母さんは聞こえるように独り言を言って自分にもマリーが居る事をお父さんに知らせたんだよね」といった反応とともに、「MEGUMIの奥さんお母さんぷりがとても良き塩梅なんよなぁ」「MEGUMIのキャラが1番良い味出してるね」「MEGUMIの演技、最高に面白い!」など、千鶴を演じるMEGUMIさんの演技を讃える声も数多く寄せられている。(笠緒)
2022年01月30日浜中文一主演舞台『スケリグ』が、10月3日(土)よりオンデマンド配信されることが分かった。本公演は、7月31日から紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて東京公演を行い、その後大阪・愛知・相模大野を巡演し、9月11日の所沢公演にて大千秋楽を迎えた。去る7月31日に実施された生配信に続き、この度の配信が『スケリグ』を鑑賞できるラストチャンスとなる。本作は、イギリスの作家デイヴィッド・アーモンドによるファンタジー児童文学の傑作『スケリグ(Skellig)』を原作に、2019年、浜中文一主演、浦辺千鶴の翻訳、ウォーリー木下の演出で初演された作品で、今夏、劇場をスケールアップし、全国5都市にて再演が行われた。温もりのある舞台美術に、プロジェクションマッピングを駆使した空間で、役者陣の演技と生演奏が繰り広げられた。10月3日(土) 13:00〜4日(日)1:00までの第1弾配信では、東京公演(初日)にくわえ、特典映像として、音楽・演奏を担当した吉田能による楽曲解説コーナーを配信。実際に使用した楽器の紹介や、楽曲制作にあたっての秘訣のトークなど、より深く『スケリグ』を楽しめる濃密なコーナーとなっている。また、10月4日(日)14:00〜5日(月)2:00までの第2弾配信では、追加公演として行われた相模大野公演にくわえ、特典映像として、ここでしか見られない終演直後に収録したキャスト全員の特別インタビューを配信。相模大野公演では、通常の収録カメラだけでなく舞台前や舞台上にもカメラを設置。劇場の客席からでは見ることのできない、オンデマンド配信ならではの臨場感で舞台を楽しむことができる。シーエイティプロデュース 舞台『スケリグ』作:デイヴィッド・アーモンド翻訳:浦辺千鶴演出:ウォーリー木下出演:浜中文一・大東立樹(ジャニーズ Jr.)清水らら 奥村佳恵 工藤広夢・金子昇 瀬戸カトリーヌ・吉田能(演奏)★第一弾配信《配信日時》 10 月 3 日(土)13:00~10 月 4 日(日)1:00 まで※視聴途中でも 10 月 4 日(日)1:01 になった時点で視聴ができなくなりますのでご注意ください。■本編映像内容・東京公演(初日):7 月 31 日(金)14:00 開演回 (劇場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA)......7 月 31 日(金)14:00~生配信した映像の再配信です。初日の感動をもう一度ご体験ください!■特典映像・音楽・演奏を担当した吉田能による、楽曲解説コーナー!(約 10 分予定)......実際に使用した楽器紹介や、ご本人による演奏がお楽しみいただけます。楽曲制作にあたっての秘話も聞けるかも...?作品の世界観がより深まる濃密なコーナーです。ぜひご覧ください!★第二弾配信《配信日程》 10 月 4 日(日)14:00~10 月 5 日(月)2:00 まで※視聴途中でも 10 月 5 日(月)2:01 になった時点で視聴ができなくなりますのでご注意ください。■本編映像内容・相模大野公演:9 月 5 日(土)15:00 開演 (劇場:相模女子大学グリーンホール 大ホール)......9 月 5 日(土)に追加公演として行われた相模大野公演を新たに収録した内容です。通常の収録カメラに加え、舞台前や舞台上にもカメラを追加し、より臨場感のある映像に仕上がりました。東京公演(初日)の映像との違いをお楽しみください!■特典映像・キャスト特別インタビュー(約 20 分予定)......相模大野公演の終演後に収録した、出演者全員による特別インタビューです!公演直後の貴重なシーンを是非お見逃しなく!視聴チケット料金 各 3,500 円(税込)視聴チケット発売期間 第一弾:発売中 ~10 月 3 日(土)22:30第二弾:発売中 ~10 月 4 日(日)23:30チケット販売&配信先チケットぴあ: ローチケ LIVE STREAMING イープラス ※視聴チケットをお求めいただいたプレイガイドにてご視聴ください。※視聴チケットを営利目的で転売することは禁止しております。※本編、及び特典映像の撮影・録画・録音は一切禁止です。マナーを守ってお楽しみください。※一弾配信、第二弾配信はそれぞれ配信終了時刻になった時点で視聴ができなくなりますのでご注意ください。
2020年10月02日舞台『スケリグ』が、この度、9月5日(土)に相模女子大学グリーンホール 大ホールにて上演されることが決定した。『スケリグ』は、イギリスの作家デイヴィッド・アーモンドによって1998年に書かれた児童書。浦辺千鶴の翻訳、ウォーリー木下の演出で舞台化され、2019年に初演、浜中文一をはじめとするキャストや音楽家が描く世界が好評を博した。舞台『スケリグ』は、2020年には7月31日から8月16日まで紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて東京公演、8月22日、23日に松下IMPホールにて大阪公演を行なった。コロナ禍により、東京公演を8公演、ツアー公演を8公演、中止していた本舞台。より安全な空間を作ることに最大限注力して、相模大野公演の開催を決定したという。相模大野公演の開催にあたり、有効座席数を、通常キャパシティの30%以下におさえた、200席に限定。キャスト、スタッフには、PCR検査を行い、管理体制を強化。またキャスト、スタッフは厚生労働省が提供する接触確認アプリケーション「COCOA」をインストールし、感染症拡大の状況を把握できるようにしており、来場する観客に対してもアプリのインストール協力をお願いしているという。舞台『スケリグ』9月5日(土)相模女子大学グリーンホール 大ホールにて上演チケット発売日:2020年8月25日(火)18:00~※チケットスペースは、8月26日(水)10:00~ご予約・お問合せチケットスペース03-3234-9999※電話のみ受付プレイガイドチケットぴあ【Pコード】503-007 ローソンチケット【Lコード】33850 イープラス 公式サイト
2020年08月25日俳優の浜中文一が、舞台『スケリグ』再演で主演を続投することが17日、明らかになった。同作は、イギリスの作家デイヴィッド・アーモンドによって1998年に書かれた児童書『スケリグ(Skellig)』の舞台化作。古い家に引っ越したマイケルは、荒れ庭のガレージの片隅で、ホコリと虫の死骸まみれの服、捻じ曲がった身体、背中には奇妙なものが生えている人「スケリグ」(浜中)を見つける。マイケルは隣の家の女の子・ミナと一緒に、スケリグを助けようと秘密の活躍を始める。優れた児童書に贈られるカーネギー賞、そしてウィットブレッド児童文学賞(現・コスタ賞)を受賞した児童文学の傑作で、浦辺千鶴翻訳・ウォーリー木下演出により、2019年に舞台化された。絵本の世界を体現したような役者陣の演技、温もりのある舞台美術に投影される映像、さらには生演奏で奏でられる音楽で好評を博した。この度の再演では、劇場を紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAへ移し、さらに全国ツアーも展開する。スケリグを演じる浜中に加え、マイケル役には大東立樹(ジャニーズJr.)、ミナ役にはTVドラマ『烈車戦隊トッキュウジャー』や舞台『魔法使いの嫁』で活躍する清水ららが加わる。また初演から続投して奥村佳恵、工藤広夢、さらに金子昇、瀬戸カトリーヌが出演する。東京公演は紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて7月27日~8月16日。加えて亀山(三重)公演、大阪公演、愛知公演、上尾(埼玉)公演、鴻巣(埼玉)公演、長野公演、野田(千葉)公演、広島公演、高知公演、所沢(埼玉)公演、焼津(静岡)公演を予定している。○浜中文一 コメントスケリグ再演ということで、今回は、初めて共演する大東立樹くんとやる事を楽しみにしています。不思議な物語を更に奥行きのあるストーリーにできるように、皆さんと頑張っていきたいと思います。○演出:ウォーリー木下 コメント再演ありがとう。僕にとってとても大事な舞台、もう一度できることになって嬉しい。影絵や見立てのワークショップから始まって、音楽も自分たちで奏で、一人何役もやって、まるで子どもの秘密基地みたいな小さいけど複雑なセットの中をみなが、そう、遊ぶように物語を紡いだ。僕にとっては「これこそ演劇だぜ!」と思えるものになった。ぜひ見に来てください。
2020年03月17日俳優の稲垣吾郎が14日、都内で行われた主演映画『半世界』(2月15日公開)の舞台挨拶付き先行上映に、共演の池脇千鶴、渋川清彦、メガホンをとった阪本順治監督とともに登壇した。坂本監督による完全オリジナル脚本の本作は、美しい地方都市を舞台に、悩み多き39歳という人生の折り返し地点を迎えた男性3人が、人生半分を振り返る中で家族や友人との絆など改めて大切なものに気付かされていく"愛"と"驚き"がぎゅっと詰まったヒューマンドラマ。稲垣は炭焼き職人の紘(こう)を演じ、故郷に帰還する紘のかつての同級生の瑛介役を長谷川博己、紘と瑛介の同級生の光彦役を渋川、紘の妻の初乃役を池脇が演じる。舞台挨拶時に阪本監督が、稲垣を炭焼き職人の役に起用した理由について「彼に新しい景色を見てもらうため」と説明したことを受け、舞台挨拶後の囲み取材に応じた稲垣は、本作でどんな景色を見られたのか質問されると「新しいスタートでもあったんですけど、第1作目としては素晴らしい作品を与えてくださって、景色は皆さんと一緒に見ることができましたし、これから劇場にいらっしゃるお客さんと共有していきたいですね」としみじみ。「映画はすごく好きですし、見るのも大好きなんですけど、その情熱と比べると出演本数は少なかったので、これから映画にもいっぱい参加させていただきたいなって思います。今回は僕が今まで演じていないような、見ている方もイメージにないような、そういった役柄だったので、自分のスタートとしては最高の作品に恵まれたなって思います」と声を弾ませた。また、作品のテーマにちなみ、自身の人生は思い描いていた通りの人生かと問われると「思い描いた通りにならないし、何が起きるかわからない目まぐるしい毎日だったので、何かを思い描くということをあまりしてこなかったです」といい、「14歳からこのお仕事をさせていただいて、まさかこの歳になるまでこうやっていると思っていなかったので、(そういった意味では)思い描いていたものとは違うのかもしれないですが、『今、幸せ?』って聞かれたら、今が1番幸せだと思います」と笑顔を見せた。さらに、中学時代は学年で唯一部活をやっていなかったという稲垣は「人と交われなくて、友だちもいなかった自分が、まさかこうやってたくさんの方に囲まれて、お客さんも来てくださって、そんな存在になるとは想像していなかったです」と明かし、流れで中学時代のバレンタインの思い出を聞かれると「まったく目立たない人間だったので、もらったことなかったです。同じ学年にもう1人"稲垣"っていたんですけど、すごくモテる男の子で、"もう1人、稲垣っていた? "っていうくらいに僕は地味で目立たなかった子だったと思います」と告白。「何があるかわからないですね。稲垣君、元気でしょうかねえ」と遠くを見つめて報道陣を笑わせ、バレンタインデーのこの日もまだチョコを1つももらっていないことに気付いた稲垣は「この後(池脇が)くれると思うんですけど……。本気チョコ待っています」と隣に立つ池脇に目で訴えた。なお、タレントのベッキーがプロ野球・巨人の片岡治大2軍内野守備走塁コーチと結婚したことに話題が及ぶと、稲垣は「おめでとうございます。昔からコンサートにも来てくださって、去年、京都で芝居をやったときも来てくださって、本当に応援してくださっているので、僕もずっと応援していますし、おめでとうございます。幸せになってもらいたいです」と祝福した。
2019年02月15日浜中文一主演、ウォーリー木下演出の舞台「スケリグ」が東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERにて上演中だ。【チケット情報はこちら】脚本は、イギリスの作家デイヴィッド・アーモンドの児童書『スケリグ(Skellig)』(1998年/邦題『肩胛骨(けんこうこつ)は翼のなごり』)をディヴィッド自身が戯曲化したもの。本作では翻訳を浦辺千鶴、演出をウォーリー木下が手掛ける。出演は浜中、末澤誠也(関西ジャニーズJr.)、渡辺菜花、奥村佳恵、工藤広夢、金子昇、瀬戸カトリーヌ。古い家に引っ越してきた少年マイケル(末澤)は、崩れかけのガレージで“スケリグ”(浜中)と出会う。埃と虫の死骸まみれの服に捻じ曲がった身体…しかし彼の背中に奇妙なものがあることに気付く。両親が重い病気の赤ちゃんである妹にかかりきりのマイケルは、隣家の少女ミナ(渡辺)と一緒にスケリグを助けようとするが――。児童書ならではともいえる幻想的で温かなストーリー。そこに、役者たちが奏でる音や、美しいプロジェクションマッピング、照明の当たり方で見え方が変わるセット、昔ながらの影絵、そして民族楽器を使った吉田能による生演奏など、ウォーリー木下らしいアナログとハイテクが融合した演出で観客をやさしく引き込んでいく。スケリグを演じる浜中は、何者なのか…例えば老いているのか若いのかすらわからない、そんな不思議な存在を好演。マイケルやミナと出会ってからの変化が鮮やかな印象を残す。また、開幕前の囲み取材で「しっかりお芝居するのが初めて」と話した末澤と、ミュージカル作品で活躍し「ストレートプレイは初めて」という渡辺によるマイケルとミナも、のびのびとした芝居で観客を結末まで連れていく。奥村、工藤、金子、瀬戸は実にさまざまな役を演じるほか、役でないときの佇まいも温かだ。ウォーリーが「チームワークが大事な芝居」と話した通り、末澤以外は次々と違う役を演じ、それ以外にもさまざまな音を鳴らしたり、声を揃えて台詞を言ったり、アフレコのように話したり、動物を動かしたり、7人の役者がほぼ出ずっぱりでその瞬間、瞬間をつくりあげていく。ファンタジーでありながら、“今ここで物語が生まれている”リアルさも堪能できる作品。ぜひ劇場で体感してほしい。東京公演は2月11日(月・祝)まで上演中。その後、2月14日(木)に大阪・松下IMPホール、2月16日(土)に愛知・一宮市尾西市民会館、2月19日(火)に石川・北國新聞赤羽ホール、2月23(土)・24日(日)に兵庫のルナ・ホール 大ホールにて巡演。取材・文:中川實穗
2019年01月21日女優の池脇千鶴(37)ら13人が映画「男はつらいよ50 おかえり、寅さん(仮)」(来年12月27日公開)の新キャストとして発表されたと、一部スポーツ紙が報じた。96年に亡くなった渥美清さん(享年68)主演の国民的映画の22年ぶり新作で、シリーズ50作目。吉岡秀隆(48)演じる寅次郎の甥・満男が主人公で、後藤久美子(44)が23年ぶりに女優復帰することでも話題を呼んでいる。池脇は、小説家になった満男を担当する編集者役。山田洋次監督が以前から「仕事をしたいと思っていた女優」だったという。「今やすっかり演技派のイメージが定着している池脇さんですが、デビューは意外にも1997年のリハウスガールオーディション。当初は、清純派女優のイメージで売っていました」(芸能プロ関係者)しかしある作品がターニングポイントとなり、演技派女優の道をまっしぐらに突き進むことになったという。「04年公開の映画『ジョゼと虎と魚たち』で、妻夫木聡さん(38)とのベッドシーンに挑戦。そこで、女優魂に火がついたようです。実際、いわゆる“汚れ役”を演じた14年公開の『そこのみにて光輝く』では『第38回日本アカデミー賞』優秀主演女優賞など多くの国内映画賞を受賞。そこでさらに自信が深まったと聞きました」(映画ライター)「寅さん」シリーズ最新作でも、存分に持ち味を発揮してくれそうだ。
2018年12月23日シリーズ22年ぶり、50作目となる最新作『男はつらいよ50 おかえり、寅さん』(仮題)に、女優の池脇千鶴と桜田ひよりが初参加するほか、シリーズお馴染みの出演者の参加も発表された。■ストーリー諏訪満男の妻の七回忌の法要から始まる本作。柴又の帝釈天の参道に昔あった「くるまや」の店舗は新しくカフェに生まれ変わり、その裏手に昔のままの住居がある。法事のあと、ひとしきり昔話に花が咲く…。満男は、長い間サラリーマンをしていたが、その合間に書いた小説が認められ小説家になっていた。そんなある日、満男の最新作の評判がよくサイン会をすることに。ところが、その列に並ぶ客の中に初恋の人、一度は結婚の約束までした及川泉の姿を見て呆然。サイン会もそこそこに「君に会わせたい人がいる」と小さなJAZZ喫茶にイズミを連れて行く。経営者の顔を見て驚くイズミ、それは20年以上前に奄美大島で会った寅の恋人のリリーだった。懐かしい人たちとの再会、そして思い返す寅さんのこと。それは満男とイズミにあたたかい何かをもたらしていく。イズミはその夜、「くるまや」を訪れることになるのだが――。■池脇千鶴&桜田ひより、初参加の山田組は…本作は、車寅次郎の甥・満男と、満男がかつて思いを寄せたイズミのその後の物語。別々の人生を生きてきた2人を軸に、さくらや博、そしてくるまやを囲む人たちが描かれていく。『ジョゼと虎と魚たち』『そこのみにて光輝く』の池脇千鶴が演じるのは、小説家となった諏訪満男(吉岡秀隆)の編集担当・高野節子。『脳内ポイズンベリー』『ういらぶ。』などに出演する桜田ひよりが、満男の娘・諏訪ユリを演じることが決定。山田組初参加となった2人。今作において、重要な役どころを演じる。「すごくびっくりしましたし、嬉しかったです」と今回の参加を喜んだ池脇さんは、「山田組は緊張感があって、でも厳しいというよりは優しく、細かく。山田監督が書かれた脚本にプラスして、現場でも監督がその時々に求めていることに応えられたらいいなと思い、撮影に臨んでいました」と現場での印象を明かす。また桜田さんも「オーディションに受かった時は飛び跳ねて喜びました!家族は勿論、祖母が特に喜んでくれました」と言い、「撮影初日はとても緊張していたのですが、みなさんが温かく迎えてくださったので安心して撮影に臨むことができました。監督からは『変に作り込むのではなく、台本をきちんと読んで、自然体で来てほしい』とアドバイスを頂いたので、山田組に身を任せて沢山のことを吸収したいと思い、頑張りました」とコメントしている。■シリーズでお馴染みキャストも集結!もちろん忘れてはならない、シリーズお馴染みキャストの参加も決定。朝日印刷タコ社長の娘・朱美役の美保純、柴又帝釈天題経寺の寺男・源公役の佐藤蛾次郎、新しくカフェになった「くるまや」の店長・三平役の北山雅康。これまでのシリーズで様々な役を演じてきた笹野高史は、新たな御前様として。第37~41作でエキストラとして参加していた出川哲朗は、出版社の社員・山中役として出演する。ほかにも、節子が勤める出版社の編集長・飯田役にカンニング竹山、書店の客に濱田マリ、ケアセンターの職員に林家たま平、イズミ・ブルーナ(後藤久美子)の父親役に橋爪功、満男の義理の父親役に小林稔侍、そして立川志らくが劇中でも噺家として参加する。『男はつらいよ50 おかえり、寅さん』(仮題)は2019年12月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:男はつらいよ50おかえり、寅さん(仮題) 2019年12月27日より全国にて公開©2019松竹株式会社
2018年12月23日杉咲花、太賀、川口覚、池脇千鶴、國村隼ら実力派俳優たちが参加した、是枝裕和監督総合監修の国際共同プロジェクト『十年 Ten Years Japan』が、今秋公開されることが決定。キャスト陣からコメントも到着した。『十年 Ten Years Japan』は、香港で社会現象となったオムニバス映画『十年』を基に、日本、タイ、台湾それぞれで自国の現在・未来の多様な問題意識を出発点に、各国約5名の新鋭映像作家が独自の目線で10年後の社会・人間を描く国際共同プロジェクト「十年 Ten Years International Project」の日本版。今回その日本版のエグゼクティブプロデューサーを務めるのは、『海街diary』『海よりもまだ深く』などを手掛け、来月『万引き家族』の公開を控える是枝裕和監督。オムニバス映画の総合監修を務めるのは初の試みとなった今回、是枝監督の最終ジャッジのもと、脚本のクオリティ、オリジナリティ、将来性を重視し、5人の日本新鋭監督たちが選ばれ、昨年10月~12月に各作品の撮影が行われた。■川口覚主演『PLAN75』ストーリー高齢化問題を解決するために、75歳以上の高齢者に安楽死を奨励する国の制度「PLAN75」。公務員の伊丹は、貧しい老人たちを相手に“死のプラン”の勧誘にあたっている。一方、出産を間近に控えた妻・佐紀は認知症の母親を抱え途方に暮れていた…。まず、早川千絵監督による75歳以上の高齢者に安楽死を奨励するという未来版“姥捨て”を描く『PLAN75』。主演には、『ZERO NOIR』『センチメンタルカラス』の川口覚。老人に死のプランを勧誘する公務員役を演じるほか、山田キヌヲ、牧口元美らが出演。川口さんは、「早川監督はじめスタッフの皆様と、素敵な共演者の方々と『PLAN75』のテーマを切実に受け取り、撮影に臨みました。ぜひ沢山の方にご覧いただきたいです」とコメントしている。■國村隼主演『いたずら同盟』ストーリー国家戦略IT特区となったとある田舎町の小学校。そこに通う子どもたちは、人工知能システム“プロミス”による効率的な将来予測と画一的な道徳に従いさえすれば苦しむことはない世界が日常となっていた。ある日、小学校で飼っている老馬へ、殺処分の判断がなされる。いつも反抗的で独りトラブルばかり起こすリョウタだが、クラスメイトのマユとダイスケとともにいたずらを画策する。木下雄介監督による、AI知能で道徳を刷り込まれた特殊学区の子どもたちを描く『いたずら同盟』で主演を務めるのは、圧倒的な存在感と確かな演技力で国内外で活躍し続ける名俳優・國村隼が演じる。國村さんは、「10年後の母国を想う…。現在、アジアそれぞれの国で起こっている様々な問題や出来事、自然の事象。それらを踏まえて激動する東アジア各国の10年後を見据え、これを映画で描きだしていく。このアイデアにとても興味を持ち、共感も出来ました。またその作品群の先鞭をつけたのが、僕のキャリアにとても縁の深い香港だということも参加への大きな後押しとなりました」と参加した理由を明かしている。■杉咲花主演『DATA』ストーリー母の生前のデータが入った「デジタル遺産」を手に入れた女子高生の舞花。データをもとに母の実像を結ぶことに喜びを感じていたが、母の知られざる一面を見つけてしまい…。少女の目を通した、記録と記憶を巡る物語。津野愛が監督を務めた『DATA』の主演は、『BLEACH』『パーフェクトワールド 君といる奇跡』の公開を控え、また現在放送中のドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」でも主演を務めるいま一番勢いのある若手実力派女優・杉咲花。産まれてすぐに亡くなった母の面影を求め、デジタル遺産によって明らかになる母の知られざる一面をたどる女子高生を演じ、ほかにも田中哲司らが出演。杉咲さんは「確かに存在したはずの小さな光にいつまでも目を向け続ける、舞花のピュアでまっすぐな人柄にとても魅力を感じました。優しい空気の流れる津野組はとても居心地が良く、とても幸せな時間でした」と撮影をふり返っている。■池脇千鶴主演『その空気は見えない』ストーリー大気汚染によって地下への移住を強いられた日本。「地上の世界は危険だ」という母の教えを守り、地上の生活を知らずに地下の街で育った10歳の少女ミズキは、地下での生活に何の疑問も持たずに生活していた。ある日、ミズキの友人カエデが地下の街から突然姿を消す。ミズキはカエデが残したある物を見つけたことをきっかけに、まだ見ぬ地上の世界に夢を抱くようになる。藤村明世監督による大気汚染によって地下への移住を強いられた母娘の姿を描く『その空気は見えない』の主演を務めるのは、『潔く柔く』『そこのみにて光輝く』に出演し、是枝監督最新作『万引き家族』にも出演する池脇千鶴。「どんなプロジェクトであろうと、本が面白ければ参加したいと常々思っております」と言う池脇さん。「『その空気は見えない』も、とても短いお話ゆえに、想像をかきたてられる本だったので、面白そう、やってみようと思いました」と出演決定理由を明かし、「撮影期間は短かったですが、もっとじっくりやりたかったと思わせてくれる現場でした」と語っている。■太賀主演『美しい国』ストーリー自衛隊徴兵制が義務化された日本。徴兵制の告知キャンペーンを防衛省から請け負った広告代理店に勤める渡邊は、政府からの要請で若者に親しみやすいポスターデザインに変更するため、元のデザインを担当したベテランデザイナー・天達に一人謝罪しに行くことに。そこで天達のデザインに込められた思いを知ることになる――。そして、石川慶監督作『美しい国』で主演を務めるのは、「ゆとりですがなにか」や10月からは「今日から俺は!!」の出演も決定している太賀。自衛隊徴兵制が義務化された日本を舞台に、徴兵制告知キャンペーンを請け負った広告代理店で働く若者を好演する太賀さんは、「脚本を読んだとき、途方もなく突き放された気持ちになりました。それは主人公と同じような、自分自身の無自覚さへの失望でした。出演を即決しました」と当時の心境を述べ、「近い将来がどうなってしまうのか、映画でさえ必要とされているのかもわかりませんが、変わりゆく日本でこうした作品がいま産み落とされることにとても意義を感じます。石川組に参加出来たことを誇りに思います」と参加できてよかったと話している。『十年 Ten Years Japan』は2018年秋、テアトル新宿ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2018年05月04日リリー・フランキー、安藤サクラらを迎えた是枝裕和監督の長編14作目となる最新作のタイトルが、このほど『万引き家族』に決定。新たに池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴ら実力派俳優が出演していることが明らかになった。本作は先月、12月にクランクインし撮影中ということが明らかにされ、タイトル未定の中、リリーさんをはじめ、安藤さん、松岡茉優、樹木希林、オーディションで抜擢された城桧吏と佐々木みゆの2人の子役の出演が発表されていた。これまで様々な“家族のかたち”を描き続けてきた是枝監督が、この10年間考え続けてきたことを全部込めたと語る渾身の新作だ。■是枝監督、タイトルに込めた思いとは?今回タイトルが決定し、是枝監督は「この映画の企画がスタートした1年前から、僕の中でいろんなタイトルが浮かんでは消え、結局最初に付けたタイトルに戻りました。実は、万引きする人たちのお話であると同時に、万引きされた人たちの物語でもあるという二重の意味を込めたタイトルなのですが、そこは出来上がった映画を観て頂くとご理解頂けるのではないか、と思っています」とタイトルについてコメントを寄せている。■第2弾キャスト発表!そして今回新たに出演が明らかになったのは、松岡茉優演じる亜紀が働くJK見学店の常連客「4番さん」役に、『海よりもまだ深く』に続き是枝組2度目となる池松壮亮。主人公一家の「仕事」を捜査する刑事、前園巧と宮部希衣役に、『悼む人』、連続テレビ小説「べっぴんさん」高良健吾と、『そこのみにて光輝く』『怒り』の池脇千鶴、是枝組初参加の2人が決定。また、一家の子どもたちを見守る駄菓子屋の店主に柄本明が扮するほか、緒形直人、森口瑤子らベテラン俳優陣、山田裕貴、片山萌美ら若手俳優の参戦も決定した。■監督&キャストからコメント到着今回の出演オファーに「とても嬉しく思いました」と語った池松さんは、「非常に短い時間で名前もない言葉も発しないという役でしたが、いつまでもこのままいれたらと思ってしまうような豊かな時間をいただきました。是枝組はいつでも高尚な映画作りをされていて、とても安心します」と撮影をふり返る。池松さんについて是枝監督は、「色気があるんですよね。佇まいに。声がまた魅力的で」と話すも、“今回は極端に台詞の少ない役”と池松さんの演じる役柄について明かし、「それでもやはり、存在感は抜群でした」と絶賛している。また是枝監督について「この仕事を始めた頃から憧れてきた監督」と語ったのは高良さん。「いつかご一緒したいと思い俳優を続けてきたので、目標が叶い嬉しかったです」と喜び、「これが是枝組かという演出を経験でき、興奮しました」コメント。そんな高良さんについて是枝監督は、「デビュー直後くらいに一度お会いしていて、真っ直ぐな瞳が印象的だったんですが、澄んだ瞳は健在でした」と印象を述べた。是枝監督が「笑顔の本当に素敵な女優さん」と以前から注目していたという池脇さん。彼女は「監督は、現場で台詞を追加して、その台詞をほかの俳優さんがアドリブで答えるという生の反応を欲しがる方なんだなと思いました。そしてそれをとても楽しんでやられていて、どう転んでも正解ということも分かった上で、すごく絶妙な質問を書かれたり、生きたお芝居を、各々が持っている感性を引き出されるのかなと思いました。現場の雰囲気は、監督が穏やかな方だから、空気としては穏やかな空気でした」と是枝組に初参戦した感想を語った。『万引き家族』は6月、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年02月14日期待の新人・金井浩人と演技派女優の池脇千鶴のW主演で、『夏美のホタル』『ふしぎな岬の物語』の原作・森沢明夫による同名小説を映画化した『きらきら眼鏡』。死と恋愛というテーマを織り交ぜた人間ドラマとして注目を集める本作のビジュアルが解禁。併せて犬童一利監督、金井さん、池脇さんのコメントが到着した。恋人を事故で失った喪失感から立ち直れずにいる青年・明海(金井浩人)、1冊の本を介し、明海と知り合ったあかね(池脇千鶴)は、余命宣告された恋人・裕二(安藤政信)を抱え、日々を過ごしていた。あかねを通じて裕二と触れ合うことで、立ち止まっていた明海の心に変化が生まれていく…。本作が映画デビューとなる金井浩人は、新人ながら際立った演技力が高く評価され、主役に抜擢されたという逸材。W主演となるヒロインには、『ジョゼと虎と魚たち』『そこのみにて光輝く』など確かな演技力が光る池脇千鶴、その恋人役に『キッズ・リータン』『GONIN サーガ』『花芯』など日本映画界を代表する安藤政信。さらに、人気急上昇中の若手俳優『覆面系ノイズ』の杉野遥亮、ViVi専属モデルで『東京喰種トーキョーグール』などの映画でも活躍する古畑星夏、『富美子の足』で話題の片山萌美、『ひかりのたび』で長編映画初主演を務め、話題を呼んだ志田彩良ら、いま注目の若手俳優陣が集結!スタッフ陣も、石倉三郎主演、キム・コッピ共演の『つむぐもの』の犬童一利がメガホンを取り、「相棒」シリーズなどの守口悠介が脚本を、『そこのみにて光輝く』『つむぐもの』の前田紘孝がエグゼクティブ・プロデューサーを務めるなど盤石の布陣が揃い、映画ファンの間で熱い注目を集めている。このほど、メインの舞台となる千葉県船橋市の街を背景に、明海とあかねが並んで歩く、ティザービジュアルが解禁。澄み切った空の下でありながら、2人の微妙な距離感、空気感が伝わってくるビジュアルに、期待は高まるばかりだ。また、併せて主演となる金井さん、池脇さん、犬童監督、前田エグゼクティブ・プロデューサーからコメントが到着している。キャスト&スタッフからコメント到着■金井浩人未だに色んな思いが溢れんばかりにあって、言葉に詰まってしまいます。この作品に携わり本当に沢山の出会いがありました。その多くの出会いや、またこの物語に感化されたことで、自分自身のこれまでを回顧し、今現在を肌身で感じ、これからを見つめ続けた日々でした。いつかのあのとき、あることを思い、あるところへ行着き、人に出会って、あれをしてこれをして。そんな繰り返しがあって今自分はここにいて、この人達に出会って、一緒にものを創っていて。全てが繋がっていて今なのだと。なにか、この映画が物語っていることとその時の日々が、力強く通じているような気がしてなりませんでした。そんなことを心の片隅で小さく想い続け、全うした気がします。この映画を背負い、これからを生きていけることが幸せでなりません。多くの人に届くことを祈っています。■池脇千鶴いま思い返すと、撮影していた毎日がきらきらしていたのかもしれません。普段はそんなにきらきらなんてしませんが(笑)、心から信頼できるキャスト、スタッフ、そしてあかねという役のおかげでほがらかに毎日を過ごすことができました。繊細で傷つきやすく、それでも精一杯人生を生きようともがく優しい人間たちを、観てくださる皆さんにしっかりと見届けていただければと思います。■犬童一利監督本当に沢山の人に支えられ、無事にクランクアップを迎えることができました。現在編集中ですが、原作の魂を引き継ぎつつ、映画ならではの『きらきら眼鏡』を皆さんに届けられると思います。素敵なスタッフ、俳優部、そして地域の方々と丁寧に作っています。今の日本にこそ必要な映画になると信じています。ご期待ください。■前田紘孝エグゼクティブ・プロデューサー本作品、クランクイン前から、市民の皆さまに、制作プロダクションがいままでにないくらい、踏み込んでいきます、ホンモノの共作にしましょう。と宣言してクランクインしました。その分、たくさん摩擦もありました。しかしながら、その摩擦で生まれた「温度」は、この作品にしっかり刻まれたと思います。大きな喜びと手応えでいっぱいです。多くの皆さまに届けたいです。支えてくださった皆さまに、心から感謝いたします。さらに、エンディング曲「Reminiscence ~回想~」を、チェロ奏者・柏木広樹が書き下ろし、ヴァイオリン・葉加瀬太郎、ピアノ・西村由紀江という日本の音楽界を代表する豪華トリオでの演奏も決定した本作。死生観と恋愛観を織り込みながら主人公の成長を描く、珠玉の人間ドラマの公開を楽しみにしていて。『きらきら眼鏡』は2018年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年12月20日女優・池脇千鶴が、「TOKIO」の長瀬智也が主演する7月スタートの新ドラマ「ごめん、愛してる」に出演することが決定。民放の連続ドラマにレギュラーで出演するのは、2003年放送の「大奥」以来14年ぶりとなる池脇さんは、高次脳機能障害を持つ難役に挑戦する。幼いころ母親に捨てられ不遇な環境で過ごしてきた岡崎律(長瀬智也)。底辺で生きる彼の居場所はもはや裏社会にしかなかった。そんな暗澹とした日々を送っていた律は、ひょんなことから一人の女性・三田 凜華(吉岡里帆)を助ける。後にこれが2人にとって運命を変える出会いとなる。ある日、律は事件に巻き込まれ頭に致命的なけがを負い、命がいつ尽きるかわからない状態に。せめて最期に親孝行がしたいと実母を探し始めた律は、情報を掴み母親・日向麗子(大竹しのぶ)を探し当てる。しかし、律が目にしたのは貧しさゆえに自分を捨てたと思っていた母親が息子のサトル(坂口健太郎)に溢れんばかりの愛情を注ぐ姿。裕福で幸せそうな2人の様子に愕然とした律は、母親への思慕と憎しみに葛藤する。そんなとき、律は凜華と再会。凜華は幼なじみであるサトルに思いを寄せていたが、その想いは届かず寂しさを抱えていた…。主人公・岡崎律役を長瀬さん、ヒロイン・三田凛華役を吉岡里帆、さらに坂口健太郎、大竹しのぶといった豪華キャストの出演が決定している本作。今回新たに発表された池脇さんが演じるのは、律と同じ児童養護施設で育った河合若菜役。彼女には8歳の息子がいるが、若菜自身子どもの頃に事故に遭い高次脳機能障害となり、事故のときと同じ7歳程度の知能で止まってしまっているという役どころだ。『そこのみにて光輝く』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞やアジア・フィルム・アワード最優秀助演女優賞を受賞するなどその演技力が高く評価される池脇さん。今回の役を演じられるのは彼女しかいないと、本ドラマの脚本を務める浅野妙子とプロデューサーの意見が一致し、熱烈なアプローチを受けて今回の出演が決定した。作品について池脇さんは「お話自体、普遍的な愛の話で、いいなと思ったんです。私の一人よがりの感覚ではなく、いま観る人たちにとってはとても新しく響くかなと。いろいろな広がり、可能性をこのドラマに感じました」話し、今回の出演の決め手については「悩みました。悩みましたけど、プロデューサーに説得されました(笑)『ぜひ!』と熱心に言っていただいて、背中を押されたので決めた、という感じです」とコメント。また若菜を演じるために、高次脳機能障害について勉強、自ら何度も取材に赴き、障害を理解しようと関係者に質問を重ねたそうで、「まず、本屋さんや図書館に行っていろいろな本を読みました。それから動きやお芝居のヒントがあったらいいなと思い、プロデューサーにお願いして探していただいて、3人の高次脳機能障害の方とお会いしてお話ができました。たわいもないことばかりを話しましたが、私にとってはとても身になるもので、いろいろな表情を見せてくださったり生活の一部を見せてくださったり。おしゃべりをすることで掘り下げて得られたものがありました。取材させていただいた中でいろいろなエッセンスを使って自分なりに若菜像を作り上げることができたので、とても助かっています」と明かした。また池脇さんのほかにも、サトルが夢中になる個性的な天才サックス奏者・古沢塔子役に、連続テレビ小説「花子とアン」「べっぴんさん」、現在放送中の「フランケンシュタインの恋」などに出演する大西礼芳が好演。塔子は“恋に奔放で自分の思うまま自由にかっこよく生きる”という役どころ。塔子はサックス奏者だが、大西さん自身も13歳から7年間サックスを吹き経験を積んできたそうで、劇中でも吹くシーンが登場するという。そのほか、律の出生の秘密を知るゴシップ記者・加賀美修平を六角精児、麗子のマネージャーで凜華の父・ 三田恒夫を中村梅雀が演じる。加賀美はある理由から麗子を憎んでおり、彼女を不幸にしたいと律に近づき、一方恒夫は麗子を崇拝していて、彼女の幸せのためなら手を汚すことも厭わない人物。麗子を巡る2人の男性はそれぞれ秘密を抱えており、ベテラン勢2人がドラマにサスペンス色を加える。日曜劇場「ごめん、愛してる」は7月より毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年05月19日この度NHK宮崎放送局は、地域ドラマ「宮崎のふたり」を制作する事を発表。本作には、柄本明、森山未來、池脇千鶴らが出演することもこのほど明らかになった。定年退職した男・幸彦(柄本明)は、ひとり宮崎にやって来た。悪態ばかりつく、かなり嫌なオヤジである。 幸彦はかつて新婚旅行で訪れて以来、40年ぶりの宮崎のようだ。妻の京子(原田美枝子)から送られてきた謎のハガキを手に旅する幸彦は、宮崎生まれのタクシー運転手・詠介(森山未來)とその彼女・咲耶(池脇千鶴)に出会う。そして詠介・咲耶のふたりと共に、新婚旅行の際に訪ねた宮崎の思い出の地をたどる中で、これまで犠牲にしてきた妻との時間を取り戻そうとするが…。物語の主な舞台は、新婚旅行の定番コースだった宮崎市・日南市。 異国情緒あふれる南国・宮崎の風景は、日本中の若者の憧れだった。1960年代から70年代にかけて、「新婚旅行ブーム」に沸いた宮崎県。全盛期には年間37万組もの新婚カップルが訪れたとか。そして、それから月日は流れ、いま団塊世代をはじめ、当時訪れた夫婦が新婚旅行の地を再び旅する“もう一度、ハネムーン”が人気となっている。そんな本作は、“もう一度、ハネムーン”を題材に、 新婚旅行から40年…連れ添い続ける夫婦の愛が描かれていく。キャストには、定年退職をし宮崎にやって来た男・幸彦役に、「竜馬がゆく」など時代劇ものから『ウォーターボーイズ』のオカマバーのママなど幅い演技を見せつける柄本さん。妻・京子役に『世界から猫が消えたなら』の公開を控える原田美枝子が演じ、地元のタクシー運転手・詠介、その彼女咲耶役に『苦役列車』で「日本アカデミー賞」優秀主演男優賞を受賞した森山さん、『ジョゼと虎と魚たち』『そこのみにて光り輝く』の池脇さんが好演する。そのほか市毛良枝も出演し、5月から宮崎県宮崎市、日南市ほかにてオールロケで撮影される。脚本は、「リッチマン、プアウーマン」「大切なことはすべて君が教えてくれた」などを手がけてきた安達奈緒子が担当。音楽は、 大河ドラマ「篤姫」などの吉俣良が手掛け、また劇中歌には、「NHK紅白歌合戦」にも出演し、宮崎の新婚旅行ブーム時に流行したデューク・エイセスの「フェニックス・ハネムーン」が使用される。「宮崎のふたり」は10月19日(水)22時~BSプレミアムにて放送開始。(cinemacafe.net)
2016年04月28日京都・花背の料理旅館『美山荘』で生まれ育った大原千鶴さん。女将の仕事で多忙だった母を支えて、小学校のころから料理の心得を学んできた。時には何十人もの食事を用意することもあったという。料理が大好き。三人の子どもを育てながら、何かできる仕事をしたいと思っていた時、たまたま雑誌で京都・錦市場を紹介する仕事を引き受けたことがきっかけで、料理家としての道を歩むことに。京の家庭料理を基本に、手間がからず、簡単にできて美味しいレシピを提案。愛らしさと明るさ、もの柔らかな京言葉で、多くのファンを魅了する大原さんに、食べること、料理のこと、元気の秘訣などについて伺った。ー毎日、飽きずに食べられるアイデア野菜レシピが人気ですが、大原さんも自ら、大原の里で畑を耕し、野菜を育てていたそうですね。野菜を育てていると、野菜にもいろんな個性があることが分かるんです。大根の間引き菜、まだ小さい人参....。そんな野菜たちが、だんだん大きくなってくる。それぞれの成長の度合いに合わせて、いろんな食べ方を考えて、一つの命も無駄にしいひんように、工夫するようになります。畑はほんまにいろんなことを教えてくれました。なにより、野菜は季節を教えてくれますよね。今ごろなら店先にかぶらや金時人参がお目見えすると、冬の到来を感じます。ー“美食と食べる事はちがう”というが大原さんの基本的なお考えだとか。料理は日々のこと、常のことです。まず、簡単にできて、毎日食べても飽きが来ないこと。昨日、何食べたかな?と、覚えていないくらいの味が家庭料理やと思います。よく皆さんに聞かれるのですが、うちのお台所にある調味料もごく普通のものしかありません。キッコーマンの濃口にヒガシマルの薄口、みりん、千鳥酢。ほんまにごく普通なんですよ。みなさん、なあんだというお顔をされますけど(笑)。私、無駄がキライなんです。料理もね、できるだけ道具を少なくして、お鍋ひとつ、フライパンひとつで出来るレシピを考えるようにしています。常備菜を用意したり、下ごしらえなど、“時短”アイデアを活用して、お料理はラクで簡単、楽しく、美味しくつくるのがモットーです。ー時短アイデアにはどんなものがありますか?まず、おだしは、冷蔵庫に常備しています。麦茶ポットのような容器に、お昆布とかつおを入れて、冷やしておくだけ。3時間ほどで美味しいおだしができますよ。あとね、野菜を買ってきたら、最初のお料理の時に、全部使いやすいサイズにカットしておくんです。そうすれば、炒めものや煮物にすぐ使えますから。お米も洗って水切りをして、プラスチック容器に入れておけば、帰宅してすぐに炊けるんです。私は炊きたてご飯が大好きなんで、なんとかラクに炊きたてご飯が食べられへんかなあと思いついたんです。ーこれがあると便利というおすすめの調味料はありますか?冬場は、よく西京味噌を使います。この季節、お鍋料理が増えるでしょう?お鍋のだしのベースに、西京味噌をちょっと加えるとコクと旨みがぐっと増しますよ。柚子の皮と果汁を少し入れて柚子味噌にしたり、お魚の西京焼も美味しいですけど、洋風料理のベースにも使えるんですよ。豆乳と西京味噌を合わせると、クリーミーでなめらかな西京味噌ソース(※)になるんです。旬のお野菜をたっぷり使った西京味噌シチューやグラタンなどおすすめです。(※)【西京味噌ソース】・基本の比率は「1:2」西京味噌200gに豆乳400cc・2つを泡立て器などでよく混ぜるだけで完成ー西京味噌のシチュー!美味しそうですね。作り方は簡単なんですよ。かぶと金時人参を適当な大きさに切って、ひたひたのおだしで茹でます。そこに、一口大の鶏もも肉に、塩こしょう、片栗粉をまぶしてゴマ油でこんがり焼いたものを入れて、最後に白味噌ソースを加えて、ひと煮立ちしたら出来上がりです。美味しくて体も温まるので、この季節にぜひつくってみてください。ー最後に、チャーミングな大原さんのファンがたくさんいますが、いつも美しく、若々しくいられる秘訣を教えてください。そんなん言われると照れます…!(笑)。“自分に正直に、人生楽しく、面白く生きる”ことかしら。自分で自分をしんどくしてしもたら、あかんと思うんです。お料理もそう。ラクして、美味しいお料理をつくって、笑顔で食卓を囲む。それが元気の秘訣かもしれませんね。無駄を省いて、ラクして、ご家族のためのご飯をつくってください。一人暮らしの方もね、家庭の味って決して面倒なものではないんです。簡単なレシピで、お料理をどんどん楽しんでみてくださいね。お友達にぜひ振舞ってみてほしいです。ーありがとうございました。
2016年01月05日俳優の綾野剛が3月3日(月)、都内で行われた主演作『そこのみにて光輝く』の完成披露試写会に出席。共演した池脇千鶴を「どんな芝居も受け入れてくれる安心感」「重鎮のオーラ」と評し、「同い年ですが僕は孫みたいなもの」と綾野さんらしい言葉で敬意を示した。幾度となく芥川賞候補に名を連ねながら受賞がかなわず、41歳で自ら命を絶った不遇の作家・佐藤泰志(「海炭市叙景」)が残した唯一の長編小説を映画化。舞台挨拶には綾野さんと池脇さんに加えて、菅田将暉、呉美保監督(『オカンの嫁入り』)が出席した。日々を無為に過ごす無職男・佐藤達夫(綾野さん)は、粗野だが人懐こい青年・大城拓児(菅田さん)と知り合い、世間から取り残されたような一軒のバラックで暮らす彼の家族と出会う。そこには家族を支える千夏(池脇さん)が光り輝いていた。しかし、事件が起こり…。「この手の作品は、現場に入るまで未知数なので、感情もその場で作らないと」と役作りを語る綾野さん。全編、ノーメイクで整髪料も使っていないと言い「いままでのアプローチでは難しい役。新しいことに挑戦できた」と新境地の演技に手応え十分。「観終わった後はドンヨリすると思いますが、こういう映画があってもいいはず」とアピールした。綾野さんから「安心感がある」と評された池脇さんは、「現場でスタッフさんや私達と積極的に交流してくれて、作品そのものを高めてくれた」と綾野さんの人柄をコメント。「女性らしい不器用さや勇気がある役柄で、共感でき、難しいとは思わなかった。とにかく本(台本)を信じてぶつかれば大丈夫かな」と綾野さんの言葉通り、女優としての安定感は抜群だ。劇中には、綾野さんが菅田さんの頭をはたくシーンもあり「ここを叩けば大丈夫、というポイントを綾野さんはちゃんと知っている。でも次の日は、ちょっとクラっとしましたけど(笑)」(菅田さん)。過去2作で家族を描いた呉監督は「ラブストーリーがやりたかった」と話していた。『そこのみにて光輝く』は4月19日(土)から東京・テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開される。(内田涼(cinema名義))■関連作品:そこのみにて光輝く 2014年春、テアトル新宿ほか全国にて公開
2014年03月03日『告白』の原作者としても知られる湊かなえの同名小説を、小泉今日子、蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴の豪華キャストで映像化した連続ドラマ「贖罪」。物語の中で描かれるのは、小学生の娘を殺された母親と、事件を目撃した少女4人の姿だ。犯人が見つからないことで苦悩に苛まれ続ける母親が取った行動とは?事件の記憶を抱えたまま大人になった少女たちの人生とは?「静かだけど細やかな演出が素晴らしく、女優さんにモテると思います(笑)」(小池さん)、「ものすっごく紳士で優しい監督」(池脇さん)、「紳士だからこそ、どこからそんな発想が!?と驚かされます」(安藤さん)と出演陣が口々に絶賛する黒沢清監督の下、極上のミステリーであり、人間の心の奥深くをえぐる同作に挑んだ小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴に話を聞いた。小池さんが演じた篠原真紀は、同級生だった少女・エミリの死の目撃者。犯人の顔を思い出せず、エミリの母・麻子(小泉今日子)から「犯人を見つけなさい。でなければ、私が納得できる“償い”をしなさい」と責められる真紀は、その言葉に真っ向から向き合って生きている。「感情を解放するのではなく内に秘める役というのは、いい感じのストレスが溜まって面白いです。“あなたはしっかりした子”と言われて育った真紀にとっては、事件のときに何もできなかったことが絶望になっているんですよね。真紀の人生は一度あそこで終わったんだろうなって思います」と小池さん。さらに、「真紀は、自分が正しいのか正しくないのかを問うように鏡を時折ふっと見るんですよね。その黒沢監督らしい演出がすごく面白かったし、真紀は他者との距離が一番開いている人かもしれないなとも思わされました」と付け加える。そんな真紀のことを「ずっと剣道の防具を着ているような、寄り添うものがない雰囲気が切ない。私は小池さんが演じていた真紀のパートのラストシーンが大好きなんです。めちゃめちゃ格好いいですよね」と語るのは安藤さん。安藤さんが演じた高野晶子もまた事件の目撃者であり、麻子から責めの言葉を受けるが、真紀とは異なるスタンスで事件の記憶と向き合っている。「晶子は麻子さんにギューっとつねられているけど、ギューっとされ過ぎていて麻痺しているような感じ。そして、事件があった子供の頃から精神的にちっとも成長していない。だから楽しそうなことばっかりしているんです。ゲームをしたり、ゴロゴロしたり、でも別に引きこもりというわけではなく。事件を目撃した少女4人の中では、一番友達になれるかもしれないなと思いました(笑)」。そんな安藤さん入魂のシーンは「晶子が二重跳びをするところ」だそう。小池さんが「超上手かった!」と思わず絶賛し、安藤さん自身も「二重跳びとクロールとマラソンが小学校の頃からとっても苦手で、考えるだけで嫌になっちゃうくらいだったんですけど、すごく練習してマスターしました!あそこまで自分ができるとは…」と語るシーンなので、ぜひ注目を。そして、小池さんや安藤さんからも共感を集めていたのが、池脇さん演じる小川由佳。真紀や晶子と同様、事件を目撃した由佳だが、彼女は極めてドライに麻子との距離を取っている。「由佳は麻子さんから言われた“償い”をしているのではなく、自分自身の人生を歩んでいるんです。だから、彼女のパートだけ、事件があまり関係していないんですよね。病気がちのお姉ちゃんとそれを気遣うお母さんの狭間で生まれた苦悩のドラマが由佳にはあり、麻子さんの言葉に縛られている感覚はないんです」と池脇さん。少女時代に始まり、大人になってもなお互いへの嫉妬で結ばれた由佳と姉の物語は心をかき乱されずにはいられないものであり、小池さんと安藤さんから「“お姉ちゃんをやっつけちゃえ!”と思いました(笑)」との声援(?)も。ちなみに、そんな由佳が“ほくそ笑む”シーンが劇中には多く見られるが、演じた池脇さん曰く「由佳がほくそ笑むシーンの黒沢監督は、誰よりも嬉しそうでした(笑)」だそうだ。小池さん曰く「激しい内容ではありますけど、どこか自分にも思い当たる節があるような、そんな感覚も味わってもらえる作品だと思います」という本作。そこで、最後に“子供の頃の出来事や記憶が現在の自分に影響を及ぼしていると思えること”を3人に聞いてみた。まずは、「私は両親が商売をしていた関係で、お店のお客さんや地域の人たちに育てられた感覚があります。そのせいか、大人の中で人を見る目が養われていった部分があるんですよね。それが役立つときと役立てないでいいのに発揮してしまうときがあるので良し悪しなんですけど…」と小池さん。このコメントを受け、「私は小池さんのそういった部分の大ファンです!」と告白(?)する安藤さんは、「自分のどこを取っても子供の頃が影響していそうな気がします。例えば、知らない場所に行ってみたい願望が幼い頃からあったけど、いまはお仕事としていろいろな場所に行ける自分を喜んでいますね」と分析。そして、池脇さんの回答はこうだ。「子供の頃って、何か1つ面白いことをしたら、大人たちは笑ってくれるじゃないですか。だから、それをひたすらやり続けるんですけど、それで最後には面白くなくさせちゃうっていうパターンがいまだに残ってる気がします。“もう分かったから!”って言われがちなんですよね…(笑)」。少々恥らいながら明かす池脇さんを見て、「でも、池脇さんって、いつも笑っているイメージ。すごく素敵だなあと思います」と返す小池さん。劇中では直接の共演シーンこそないものの、共に作品を作り上げた者同士の“相思相愛”ぶりが微笑ましい3人だ。「決して後味のいい作品ではないですけど、“この気持ち悪さは何だろう?”と感じてもらえれば」(小池さん)、「各話ごと楽しみ方が全然違う。ぜひ全話観ていただきたい!」(安藤さん)、「月並みな言葉ですけど、本当に見ごたえのあるドラマ。真相を知りたい欲求を満たせると思います」(池脇さん)と口々に語る連続ドラマ「贖罪」。それぞれの熱演、奥深い人間ドラマ、そしてミステリーのゆくえをお見逃しなく!(text:Hikaru Watanabe)連続ドラマW「贖罪」原作:湊かなえ「贖罪」(東京創元社刊)脚本・監督:黒沢清出演:小泉今日子、蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴森山未來、水橋研二、加瀬亮、長谷川朝晴、伊藤歩、新井浩文、田中哲司ほかWOWOWにて1月8日(日)より毎週日曜夜10:00~放送(全5話)公式サイト:
2012年01月06日