スタジオジブリの最新作『借りぐらしのアリエッティ』が7月17日(土)に公開を迎え、都内劇場で初回上映後に舞台挨拶が行われ、米林宏昌監督、志田未来、神木隆之介ら声優陣、そして主題歌を歌うセシル・コルベルらが登壇した。鈴木敏夫プロデューサーからは、1,200万人を超える観客を動員した前作『崖の上のポニョ』を超える観客動員数を目指すとの言葉も飛び出した。舞台挨拶に先立って、フランスから来日中のセシルが、主題歌「Arietty’s Song」をハープを弾きながら生で歌い、映画を観終えたばかりの観客を、その透き通るような美しい声で魅了した。ジブリ史上最年少で監督を任された米林監督は、少し緊張した表情を見せつつ「ジブリでは“麻呂”と呼ばれています(笑)。みなさんの力を借りて何とか完成しました。床下に3人、床上に3人プラス1人という、登場人物の少ない作品ですが、そこでキャラクターにしっかりと存在感を与えてくれたのはここにいるキャストのみなさんの力です」と感謝を口にした。自身が演じたアリエッティを彷彿とさせる赤いワンピースで登壇した志田さんは声優初挑戦。「画に(セリフを)合わせるタイミングが難しかったです。緊張しましたがスタッフのみなさんや神木くんに助けてもらいました」と笑顔で語った。ジブリ作品で声優を務めるのは本作が5作目となる神木さんも「相変わらず緊張しましたが、ジブリのスタッフの方はみなさん優しくて、家族のようなんです」と柔和な笑みを浮かべて頷いた。大竹さんは、司会者から、今日が誕生日だと指摘されると「そうなんです。ありがとうございます」と、少し照れくさそうに言いつつ「ハッピー・バースデイー…」とノリノリで自分のために歌まで歌い出し、会場は笑いに包まれた。自身が演じたコミカルなアリエッティの母・ホミリーについて「想像していたより年取ってるな、と。一瞬『どうしよう?』と思った」と苦笑い。アリエッティ一家が住み着いている家の家主・貞子の声を演じた竹下景子は「家族みんなが(出演を)喜んでいて、少し株が上がりました。“貞子”というと有名な映画の登場人物がいますが(笑)、これからは貞子さんといえば『アリエッティ』となるのではないでしょうか」と役が大層気に入っている様子。鈴木プロデューサーは「僕はプロデューサですから目標がある。宮崎駿がこの場にいないので言いますが『ポニョ』の観客動員数を超えたいんです」と意気込みを語った。『借りぐらしのアリエッティ』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:借りぐらしのアリエッティ 2010年7月17日より全国東宝系にて公開© 2010 GNDHDDTW■関連記事:神木隆之介志田未来の秘密暴露「しゃべりだしたら止まらず最後に“うん”」もこみち元ユニバース宮坂の胸を凝視し「鼻血出そう」ジブリ最年少監督に神木隆之介「あ、カオナシだ!」ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5友達にしたいアニメのキャラクターは?『アリエッティ』小人たちの世界の最新画像が到着前売りは『ポニョ』超える好調ぶり
2010年07月17日スタジオジブリの最新映画『借りぐらしのアリエッティ』の大ヒット祈願イベントが7月1日(木)、東京・港区の増上寺で行われ、ジブリ最年少監督を務めた米林宏昌、ジブリの鈴木敏夫プロデューサー、声優を務めた女優の志田未来と俳優の神木隆之介が参加した。宮崎駿監督が企画・脚本を担当し、『崖の上のポニョ』で原画を務めるなどの手腕を認められて宮崎監督に抜擢された現在36歳の米林さんが、ジブリ最年少で監督を務めた作品。英国の児童文学作品「床下の小人たち」(メアリー・ノートン著/岩波少年文庫刊)を原作に、床下に住む小人一家の身長10センチの少女・アリエッティ(志田さん)と人間の12歳の少年・翔(神木さん)の交流を描く物語。鈴木プロデューサーは初号試写を観た宮崎監督の反応を「初号って普通、暗い内から拍手が起こるものですが、明るくなってもシーンとしていた。というのも宮崎監督の反応をみんな気にしていたから。明るくなって最初に宮崎監督が立ち上がり、麻呂(米林監督のニックネーム)の左手を掴んで上げて『よくやった!麻呂』って言った。それでスタッフがみんな安心して拍手をした」と報告。米林監督は「試写のときに後ろに宮崎さんがいて、怒っているんじゃ?と心配でしたが、最後に笑っていたのでホッとしました」とふり返った。また米林監督は『千と千尋の神隠し』に登場するカオナシのモデルとなったことでも、業界内では知られる人。鈴木プロデューサーは「打ち上げがあったんですが、麻呂の歩き方を見て、宮さんが『あ、カオナシに戻っている』って言ってました」。ジブリアニメの常連声優で『千と千尋』でも主人公の千尋を助ける美少年・ハクの声を務めた神木さんも「カオナシのモデルになった人、と聞いていたので、お会いしたときは『あ、カオナシだ!』と思いました」と“カオナシ”との初対面の喜びをふり返った。一方、志田さんは本作で声優に初挑戦で「緊張しましたがみなさんにアドバイスをもらおうと思って、何も考えずに現場に行きました」と潔い心意気をチラリ。鈴木プロデューサーから「アリエッティはほんのちょっとわがままなんですよね、父親の言うことなんて聞かないんですよ。志田さんにピッタリでしたね」と微妙な褒め言葉を送られ「なんですか?そんなことないですよ」と元気に反論し、取材陣の笑いを誘っていた。『借りぐらしのアリエッティ』は7月17日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:借りぐらしのアリエッティ 2010年7月17日より全国東宝系にて公開© 2010 GNDHDDTW■関連記事:ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5友達にしたいアニメのキャラクターは?『アリエッティ』小人たちの世界の最新画像が到着前売りは『ポニョ』超える好調ぶりスタジオジブリ最新作『借りぐらしのアリエッティ』試写会に15組30名様ご招待
2010年07月01日スタジオジブリ最新作『借りぐらしのアリエッティ』の前売鑑賞券が、発売開始から2か月弱で、54,000枚を超える売り上げを記録し(6月13日時点)、前作『崖の上のポニョ』との対比で307%という好調ぶりを見せている。あわせて、主人公のアリエッティたちが暮らす小人の世界が垣間見える最新画像が解禁となった。イギリスの児童文学「床下の小人たち」(メアリー・ノートン著/岩波少年文庫刊)を原作に、人間に気づかれずに床下の世界で家族と暮らす14歳の小人の少女・アリエッティと12歳の人間の少年の出会いと別れを瑞々しく描いた本作。40年以上前に原作を読んだ宮崎駿が企画と脚本を担当し、彼が全幅の信頼を寄せ、鈴木敏夫プロデューサーも「スタジオジブリで最も上手いアニメーター」と太鼓判を押す米林宏昌がジブリ作品の最年少監督としてメガホンを握る。今回、新たに解禁となった画像は5点。中でもひと際、見る者の目を引くのはアリエッティの凛とした横顔を切り取った1枚(上写真)。「人間と小人、どちらが滅びゆく種族か――」。小人一族の命運を左右するある大事件に直面するアリエッティ。これから起こるドラマを想起させる。スタジオジブリの名作『風の谷のナウシカ』のナウシカを彷彿とさせる彼女の横顔が印象的だが、「対極に見えながらもナウシカと同じように時代が必要とするキャラクター」とは鈴木プロデュサーの弁。ほかにも、人間の少年・翔が病気の療養のために母の育った古い屋敷にやって来たシーン、父と母と共に、人間の世界から少しずつ必要なものを“借りて”暮らすアリエッティの生活(クギやクリップ、ホッチキスの芯などを生活に活用されているシーンは必見)、そして身長10センチの小人の視点で見た人間の世界を感じさせる1枚など、劇中の世界観を感じさせる写真が届いた。映画の公開の前に小人たちの世界をチラリとのぞいてみては?『借りぐらしのアリエッティ』は7月17日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:借りぐらしのアリエッティ 2010年7月17日より全国東宝系にて公開© 2010 GNDHDDTW崖の上のポニョ 2008年7月19日より全国東宝系にて公開© 2008 二馬力・GNDHDDT■関連記事:スタジオジブリ最新作『借りぐらしのアリエッティ』試写会に15組30名様ご招待ブルーレイディスク発売記念『崖の上のポニョ』プレミアムオブジェを3名様にプレゼントアニメ界のアカデミー賞候補が発表!『コララインとボタンの魔女』が一歩リード【ヴェネチアレポート10】『ポニョ』危うし!日本映画に強力なライバルが出現!【ヴェネチアレポート09】あの三巨匠だけじゃない!世界で活躍する日本人俳優たち
2010年06月21日