ドリルだけやっていても前頭前野は発達しない、キーポイントは「遊び」 前編 でもご紹介したように、たしかにドリル的な勉強は、子どもの脳の前頭前野を活性化させてくれます。でも、ただひたすらドリル学習をしていけば前頭前野がぐんぐんと発達していくかというと、それは違います。ポイントとして押さえておきたいことは「遊び」です。このことは、運動になぞらえて考えてみるとよくわかります。筋肉は、一定の負荷をかけた後、適宜休ませることで、負荷をかける前よりも筋肉が強くなるということが知られています。ですから、運動をするときにはずっと動き続けているのではなく、適当に休憩を取り入れているのです。考えてみれば脳だって体の一部分です。ですから、基本的には運動をするときと同じように訓練していけばよいのです。つまり、「遊び」を適宜取り入れながらやっていくということ。前頭前野を鍛えるためにドリル学習などの勉強をしますね。そうしたら、少し前頭前野が休まるような行動を取り入れればよいのです。ゲームは決して悪者じゃない、バランスよくやれば味方になる前回、「テレビゲームは頭を使うようでいて、前頭前野を働かせるような効果はあまりない」という研究報告があるとお伝えしました。何かと悪者になりがちなゲームですが、前頭前野を働かせる効果がない分、勉強の合間の遊びとしては適しているのです。ほかにも、漫画を読むこと、テレビを見ることなどもよいでしょう。これらも子どもに好かれることでありつつ、前頭前野を成長させる刺激にはあまりならないものだからです。でも、「今まで『テレビばっかり見てないで!』『またゲームしているの!?』と怒ってきたけど、やらせていいのね。楽になったわ~」なんて言わないでくださいね。子どもたちがこれらの前頭前野をあまり使わない遊びに夢中になり、他のことが手につかないということは、非常によくあることですよね? 子どもたちが自らを律して勉強と遊びを両立するのは難しいのです。つまりは、親のほうで勉強と遊びのバランスをとるように誘導してあげなければならないということです。たとえば、30分間勉強を頑張ったら、その後10分間はテレビや漫画・ゲームOKとする、とか。こうすることで、子どもが勉強の中に効果的に遊びを組み込んでいけるよう、引っ張っていってあげるのです。もちろん、子どもが中学生や高校生になってまでやってあげなければならないこととは言いませんが、少なくとも小学校低学年くらいまでは必要です。親が子どもの勉強にリズムを作ってあげることで、いつかは親に言われなくても、上手に勉強と遊びのバランスがとれた方法を実践していくことができるでしょう。
2016年03月27日人間には「男性脳」と「女性脳」の脳タイプがあるって知ってた?男女脳のメンタリスト、DaiGoさんによれば、脳タイプの判別の仕方は簡単。右手を見て、薬指と人差し指を比較して。薬指のほうが長ければ男性脳、人差し指のほうが長い、もしくはほぼ同じであれば女性脳なんだそう。「女だから、あたりまえ?いえいえ、そうではありません。女性でも男性脳の傾向が強い人は約10%、男性でも女性脳の人は約15%もいます。ただ1つ確かなのは、男性脳と女性脳では、生物学的に『脳』の仕組みに大きな違いがある、ということです」(DaiGoさん)女性脳の特徴は、「共感が大事。同時進行もOK。感覚的。プロセス重視。頷きながら聞く。シェアしたがる」。男性脳の特徴は、「競争が好き。ひとつに集中。論理的。結論重視。黙って聞く。独占したがる」とのこと。「その違いは、右脳と左脳をつなぐ『脳梁』と呼ばれる神経の太さに表れます。右脳は『直感』や『感性』を司ります。左脳は『言語』や『思考』を司ります。つまり、右脳と左脳の連絡がスムーズで両方の脳をバランスよく使えるのが、女性脳。女性は感情(右脳)を言葉(左脳)で表現する『おしゃべり』がとても得意なのです。一方、男性脳は、会話をするとき左脳しか使えません。そう、もうお分かりですね、“伝えること”は本来、女性脳の得意分野です。女同士の高度なコミュニケーションにおいては、その力が最大限に発揮されます」(DaiGoさん)ということは、男性脳相手の仕事や恋愛の場面ではどうなる?「上司や彼氏が、“典型的な男性脳”の場合、彼らは、女性脳の考え方や行動を理解することが難しいかもしれません。さらに言えば、男性脳と女性脳の発想の違いは、日常のコミュニケーションで『すれ違い』を生む原因になるでしょう。互いに全く悪気がない場合でも、です。それって残念だと思いませんか?」とDaiGoさん。まずは、男性脳と女性脳の違いを理解するところから始めてみましょう。※『anan』2016年3月30日号より。写真・土佐麻理子文・瀬尾麻美
2016年03月26日山口大学(山口大)と日本医療研究開発機構は3月24日、長寿遺伝子産物「サーチュイン」として知られる脱アセチル化酵素「SIRT1」を脳で活性化させることにより、ストレスを長期間受けてもうつ病になりにくくなる可能性があることをマウスで確認したと発表した。同成果は、山口大学大学院 医学系研究科 渡邉義文教授、内田周作講師、山形弘隆講師、樋口尚子助教らの研究グループによるもので、3月23日付けの米科学誌「Biological Psychiatry」オンライン版に掲載された。同研究グループはこれまでに、うつ病患者末梢白血球におけるSIRT1遺伝子の発現量の減少を報告しており、また、他グループのうつ病患者に対する大規模遺伝子解析結果からもSIRT1遺伝子とうつ病との強固な関連性が示唆されている。しかし、SIRT1の発現・機能異常とストレス誘発性のうつ病との因果関係は明らかになっていなかった。今回、同研究グループは、遺伝的背景の異なるC57BL/6(B6)マウスとBALB/c(BALB)マウスに慢性ストレスを6週間負荷し、うつや不安行動を測る社交性試験を行った。この結果、BALBマウスは相手マウスとの接触を嫌うなど不安・うつ様行動の増加が認められたが、B6マウスは不安・うつ様行動の増加は観察されなかった。そこで、これら2種類のマウスの脳内でどのような違いがあるか調べたところ、ストレスに弱いBALBマウスの海馬では、SIRT1の量が減少していた一方で、ストレスに強いB6マウスの海馬では、SIRT1の量は変化していないことがわかった。さらに、BALBマウスの海馬に対し、野生型のSIRT1および活性を阻害するドミナントネガティブ型SIRT1をそれぞれ過剰発現させたところ、ドミナントネガティブ型SIRT1を過剰発現させたマウスは不安・うつ様行動の増加が観察されたが、野生型SIRT1を過剰発現させたBALBマウスは、慢性ストレス負荷後の不安・うつ様行動が消失した。またSIRT1の阻害剤および活性化剤をBALBマウス海馬内にそれぞれ投与し、マウスの行動を評価した結果、阻害剤を投与したマウスは不安・うつ様行動の増加を示したが、活性化剤を投与したマウスに慢性ストレスを負荷した場合では、対照群に認められた不安・うつ様行動の増加が消失した。この結果により、SIRT1の機能を高める薬は、ストレス抵抗性を誘導することが示唆されたといえる。同研究グループは今回の結果について、今後、SIRT1を標的とした新たな抗うつ薬の開発につながることが期待できると説明している。
2016年03月24日実は男女のすれ違いは「男性脳」「女性脳」の2つの脳タイプの違いが原因になっていることも。男女脳のメンタリスト、DaiGoさんによれば、脳タイプの判別の仕方は簡単。右手を見て、薬指と人差し指を比較して。薬指のほうが長ければ男性脳、人差し指のほうが長い、もしくはほぼ同じであれば女性脳なんだそう。メンタリストのDaiGoさんが具体的なシチュエーションをもとに、脳タイプによる考え方の違いを解説します!■SCENE1彼氏とのすれ違い女性脳の彼女:「Jちゃん(同僚)、彼氏と旅行したんだって。ハワイだって」男性脳の彼氏:「へーそうなんだ。いま、部署が忙しい時期だったんじゃなかったっけ?」女性脳の彼女:「……」(そのあと不機嫌に)男性脳の彼氏:「……」(Jのせいで、彼女、仕事量増えたりしてるのかな。かわいそうだな)この会話、察しのいい人なら「私もハワイに連れていってほしい」と女性側が暗に言っていることがわかるはず。でも、男性脳の人は言葉をその通りに受け取る傾向があるため、このような勘違いが起こるのも、ある意味当然。男性脳の前では直截的な表現を心がけて。■DaiGoさんの解説女性脳はダイレクトな表現をあまり好みません。本心をズバッと伝えるのはやや苦手なのです。そのため、女性脳同士の会話では、会話の中身が、気づけば“状況報告”ばかりになっているパターンが多々あります。まるでネットの“まとめサイト”のような…。会話しているにもかかわらず、いちばん伝えたいことの“核心”を絶対に明かさないまま話が進行していくという、ある意味、超高度なコミュニケーションです。これを男性脳が理解するのは至難の業。“裸の付き合い”“腹を割って話す”という言葉があるように、男性脳のコミュニケーションは女性が思う以上に直球勝負なのです。■SCENE2上司とのすれ違い男性脳の上司:(一度頓挫しかけたプロジェクトについて)「あの時はどうなるかと思ったけど、成功してよかったな!」女性脳の部下:「あ…ありがとうございます。(部長はあの時の私の失敗をやっぱり気にしているのかな。落ち込むな~)」褒められているにもかかわらず、「あの時はどうなるかと思ったけど」というネガティブな前置きのほうが気になるのは、想像力の豊かな女性脳らしい感情の読み取り方。でも残念ながら、男性脳の人にこうした高度な嫌みを言える発想はありません。ご安心を!■DaiGoさんの解説先日、とある企業の社長から、「部下を褒めるのって難しいですね」と相談されました。そうなんです、特に、男性脳の上司が女性脳の部下を褒めるのは苦労します。なぜなら、女性脳の場合、相手の言葉を、素直に“文字通り”には受け取りません。自分に対しての言葉を、すぐ拡大解釈して一喜一憂してしまう。いわゆる、深読みする、というやつです。特に女性脳は男性脳に比べて思考が広がりやすい傾向が。例えば、カップルがケンカをした時に、女性が関係のない過去の話を突然持ち出してきたりするのも、この拡大解釈が一因です。◇ダイゴ人の心を読み、操る技術“メンタリズム”を駆使するメンタリスト。テレビや雑誌で活躍するほか、外食系企業のコンサルや研修も手掛ける。※『anan』2016年3月30日号より。写真・土佐麻理子文・瀬尾麻美
2016年03月24日理化学研究所(理研)、埼玉大学、日本医療研究開発機構は3月22日、微弱な電気刺激がマウスの脳機能に及ぼす影響とその作用メカニズムを明らかにしたと発表した。同成果は、理研 脳科学総合研究センター 神経グリア回路研究チーム 毛内拡研究員、平瀬肇チームリーダーらの研究グループによるもので、3月22日付けの英国科学誌「Nature Communications」に掲載された。頭皮の上から微弱な直流電流を流し頭蓋骨を介して脳を刺激する「経頭蓋直流電気刺激法(tDCS)」が、ヒトのうつ症状の改善や運動機能障害のリハビリテーション、記憶力の向上などに有効であることが知られている。しかし、その詳しい作用メカニズムはこれまで解明されていなかった。一方で、電気生理学的手法を用いた動物実験の結果からは、tDCSが大脳皮質の神経回路のシナプス伝達を増強すると断片的に報告されている。理研の神経グリア回路研究チームはこれまでに、脳を構成するグリア細胞の1種である「アストロサイト」のカルシウム活動によってシナプス伝達の増強が引き起こされることに注目してきた。アストロサイトは、神経細胞(ニューロン)とは異なり電気的応答が微弱であるため、脳波記録などの電気生理学的手法ではその活動を捉えることは困難である一方、細胞内カルシウム濃度をダイナミックに変動させることが知られている。そこで今回、同研究グループは、アストロサイトとニューロンの細胞内カルシウム動態をリアルタイムで観測できる遺伝子改変マウスを作製し、tDCS前後の大脳皮質のカルシウム動態を計測した。この結果、tDCSによって大脳皮質におけるアストロサイトの細胞内カルシウム濃度が一過的に著しく上昇することを発見。さらに、tDCS後に視覚刺激などの感覚刺激に対するニューロンの応答が大きくなることから、シナプス伝達の増強が起こることを見出した。一方、アストロサイトのカルシウム応答を抑制した遺伝子改変マウスでは、tDCSによる感覚刺激に対する応答は増強しなかったという。次に、同研究グループは、tDCSがアストロサイトのカルシウム応答を引き起こす要因のひとつとして神経伝達物質の1種「ノルアドレナリン」に着目。薬理学的手法を用いてこれを検証した結果、「α1アドレナリン受容体(A1AR)」の働きを阻害する「プラゾシン」を投与した場合、tDCSによるアストロサイトのカルシウム応答が消失することがわかった。また、tDCSがシナプス伝達の変化にもたらす効果を調べるために、さまざまな感覚刺激によって誘発される脳波の応答の比較を行ったところ、tDCSを行なったマウスでは、60分間で脳波応答の大きさが平均約35%増大し、シナプス伝達が増強することがわかった。さらに、アストロサイトのカルシウム応答を消失させた遺伝子改変マウスを用いた実験を行ったところ、tDCS前後で脳波応答の増強は起こらなかった。さらに、ノルアドレナリン作動性ニューロンを神経毒により損失させると、脳波応答の増強が起こらないことがわかった。以上の結果により、「tDCSによりノルアドレナリンが放出され、それがアストロサイトのα1アドレナリン受容体に作用することでアストロサイトの細胞内カルシウム濃度を上昇させ、その結果、シナプス伝達の増強を起こしやすくなる」というtDCSの作用メカニズムが明らかになったといえる。今回の成果について同研究グループは、うつ病などの精神疾患におけるアストロサイトを標的とした治療法や創薬につながることが期待できるとしている。
2016年03月23日こんにちは。医療カウンセラーのyoshiです。みなさんは脳についてどの程度知っているでしょうか。脳というと、生き物の中心、重要な器官、体の司令塔のようなイメージがあると思います。しかし、脳というのはまだまだ解明できていない部分が多く、 非常に複雑な臓器、器官となっています。これまでも多くの研究がされてきていますが、その中でも結論というのは二転三転してしまっているのです。それくらい解釈が難しく、正確な結論に至ることができていません。逆に言ってしまうと、脳が持つ可能性というのはとても大きなものであると考えることができます。脳細胞は減り始めたら増えることはないと言われていますが、1998年の段階でスウェーデンのエリクソン博士によって、高齢になっても脳細胞は増えていく ということがわかっています。脳の持っている大きな可能性というのは日常生活でも重要になりますが、障害を負ってしまった場合、非常に大きな意味を持ってくることがあります。●大脳の半分がなくなってしまう可能性がある脳の半分がなくなってしまう、大脳の半分がなくなってしまうとなると、それは生命の維持に大きな支障をきたすのではと思ってしまいますが、大脳の半分がなくなっても人は生きていける場合が多くあります。難治性のてんかんの手術では、大脳の半分を切除する方法が効果的と言われています。小児に限定しますが、大脳を半分切除してしまっても残りの半分が適応をしていき、障害というのを非常に小さくしてしまえるのです。大人であっても、脳に関する病気によって能力を一時的に消失してしまったとしても、リハビリによって回復をしていくこともあります。なくなった分を残された脳が補うことで、苦手が得意になる ということもあるようです。まだまだ研究段階ではありますが、脳の可能性というのはとてつもなく大きいことがわかり、その可能性こそが脳の病気に対する大きな将来性につながっているとも言えます。【参考リンク】・大人でも脳細胞は新生する | 日経サイエンス()●ライター/yoshi
2016年03月15日親は誰しも皆、わが子の脳の発達にとって良いことをしたい、と考えているでしょう。そのために幼い頃から子どもを塾や教室に通わせたり、学習教材を買い与えたりするのです。でも、お金を使わず、かつ、もっとも脳の発達にとって大切となることを見落としている人が多いのです。それは、「コミュニケーション」です。親子のコミュニケーションほど脳を発達させるものはない!子どもの脳の発達について書かれた本には、たいてい「コミュニケーション」という言葉がたくさん書かれてあります。赤ちゃんに対する言葉かけ、幼児に対する読み聞かせ。それらは脳の発達に欠かせないものであり、そこにはいつも「コミュニケーション」という言葉が付いて回ります。そう、脳の発達のキーワードとなるのは、コミュニケーションなのです。逆に考えてみると、コミュニケーションなしでの事柄は、どんなに脳に良いと言われていることであっても、脳をそれほど発達させないということです。特に乳幼児と呼ばれる子どもたちにとって、一番その脳を発達させてくれるものは、親によるコミュニケーションなのです。実際、たくさんの研究結果によって、「幼少期にたくさん親から声をかけてもらった子どもは、将来よい子どもになる」ということが明らかになっています。脳の発達に良いからと、多くの親が、幼稚園に通い出すころから教室や塾などで何かを習わせます。それはそれでよいでしょう。でも、他人からのアプローチよりも親からのアプローチのほうが、子どものやる気を十分に引き出せるため、「いろいろ通わせたものの、あまり子どもに変化が見られないのよね…」なんてこともあるのです。習い事で親子のコミュニケーションの時間を減らしては本末転倒さらに危惧すべきところは、まだまだ親子のコミュニケーションが必要な時期に、貴重な時間を習い事で消費してしまうということです。習い事を始めれば、そこにいる時間だけでなく、送り迎えにも時間をとられて、ゆったりとした親子のコミュニケーションの時間がかなり減ってしまうのは否めません。では何も習わず、家で親子が一緒にいるだけでよいのかというと、それもちょっと違います。一緒にいても会話をせず、ただ教育メディアを見ているだけなら、子どもの脳にはコミュニケーションによる刺激は与えられません。家族そろっての食事時も、テレビをつけ、皆がそちらを向いて黙って食べているなら、それはコミュニケーションのある風景ではないのです。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年02月28日サイバーエージェントのアドテクノロジー商品の開発を行うアドテクスタジオは、リワードネットワーク「CAリワード」において、 スマートフォンゲームユーザーのアプリ利用活性化に特化した成果報酬型広告「Active Reward(アクティブ リワード)」の提供を開始した。これまでのスマートフォンアプリ向け成果報酬型広告は、新規ユーザーに対しアプリダウンロードを促す広告施策が中心だったが、「Active Reward」は、スマートフォンゲームアプリダウンロード後のユーザーに対し、アプリ利用活性化を促す成果報酬型広告。例えば、アプリの利用頻度が低いユーザーに向けて、ある一定基準に到達したらメディア内で使える仮想通過を配布するといった成果報酬型広告を配信することができる。これにより、アプリダウンロードしたユーザーにゲーム進行を促し、アプリ利用の活性化に貢献できるという。
2016年02月26日陰陽五行は2つの考え方と5つのエレメントで説明されます。「陰・陽」は、女性(陰)と男性(陽)がそうであるように、お互いを支え合っている存在です。このバランスがものごとの調和を保つものとするのが「陰・陽」の考え方です。そして五行は木「春」・火「夏」・土「季節の変わり目」・金「秋」・水「冬」の5種で自然現象の四季変化を観察し抽象化されたもの。その思想に根ざして、脳を活性化させ仕事で活躍できる食材をご紹介。今回は金「秋生まれ」(8月8日~10月20日)、土用「季節の変わり目生まれ」(1月17~2月3日、4月18日~5月5日、7月21日~8月7日、10月21日~11月7日)の人に向けての脳活レシピを伝授しちゃいます!■金「秋生まれ」(8月8日~10月20日)の仕事のスタイルあなたは人の助けを得ずに自力でなんでもやり遂げようという精神の持ち主でしょう。集中力があるため仕事のスピードは早いのですが、自分の意見を曲げないため視野がやや狭くなりがち。冷静で合理的な発想を好むため、意志の強さと合わせて、目標を定めると達成するまで続けるでしょう。自分だけでなく他人にも完璧さを要求するためストレスを溜めやすいところも。考えすぎて頭を疲れさせないように気をつけて。■土用「季節の変わり目生まれ」(1月17~2月3日、4月18日~5月5日、7月21日~8月7日、10月21日~11月7日)の仕事のスタイルあなたは腰を据えてじっくりと物事に取り組み、古いやり方や伝統を大切にするタイプ。スピードや流行性を求められる分野はあまり適していませんが、仕事に関して確実なので信用を得られるでしょう。反面、融通が利かないところもありますが、忍耐強くひとつのことに取り組むため、最終的には結果を出していけるでしょう。研究職や農林水産業、不動産業など「安定」と「信頼」を求められる分野で活躍するはず。■金「秋生まれ」(8月8日~10月20日)、土用「季節の変わり目生まれ」(1月17~2月3日、4月18日~5月5日、7月21日~8月7日、10月21日~11月7日)の人の脳活レシピメイン食材・・・機転をきかせることができる「豚レバー」豚レバーのソテー・材料豚レバー・・・200gニラ・・・1/2束人参・・・5cmにんにく・・・1片ごま油・・・大1Aオイスターソース・・・大2片栗粉・・・小1塩、こしょう・・・各少々・作り方1.レバーは水で洗うか牛乳に漬けて血抜きをする。2.ニラは3cmに切り、人参はピーラーで薄く削ぐ。3.ごま油でにんにくのみじん切りを弱火で炒め、強火にして(1)と(2)を加える。4.Aを加えて絡める。■脳を活性化するためのレシピで改善する症状秋生まれの人が機転を利かせるためには、血液を増やして頭の中をハッキリさせなくてはいけません。木のエネルギーを多く含む食事で、血を増やし貧血気味な体質を改善しましょう。また、土用生まれの人は、もともと腎臓が弱いので、水のエネルギーを多く含む食事で腎臓を強め、脳の働きを高めることで臨機応変に物事に対処することができるように。おすすめ食材はレバーです。■おわりに中国古来の文献には、食べ物の持つ属性が陰陽五行の観点から人体に与える影響について書かれています。薬膳料理などが「身体で弱い部分は、食べて補う」という発想なのと同じということですね。易学研究で有名な陳怡魁(ちんいかい)先生もこの点に注目し、色の重要性を説いているとされます。自分の持つ性質から、自分に必要な栄養を取り入れる、この「開運レシピ」。どうぞ日々の食生活の中に取り入れてみて下さいね。(脇田尚揮/ライター・監修/料理研究家HITOMI)(ハウコレ編集部)
2016年02月09日陰陽五行は2つの考え方と5つのエレメントで説明されます。「陰・陽」は、女性(陰)と男性(陽)がそうであるように、お互いを支え合っている存在です。このバランスがものごとの調和を保つものとするのが「陰・陽」の考え方です。そして五行は木「春」・火「夏」・土「季節の変わり目」・金「秋」・水「冬」の5種で自然現象の四季変化を観察し抽象化されたもの。その思想に根ざして、脳を活性化させ仕事で活躍できる食材をご紹介。今回は火「夏生まれ」(5月6日~7月20日)、土用「季節の変わり目生まれ」(1月17~2月3日、4月18日~5月5日、7月21日~8月7日、10月21日~11月7日)の人に向けての脳活レシピを伝授しちゃいます!■火「夏生まれ」(5月6日~7月20日)の仕事のスタイルあなたは何事も積極的に取り組むタイプ。先陣を切って自分から新規開拓をすることなどが得意と言えるでしょう。ただ、やや感情的になりすぎる傾向があり、重要な判断を誤ってしまうシーンも。また、感性が発達していて、流行の最先端で才能を開花させる人も多いとされます。華やかな魅力で多くの人を惹きつける様は、まさに天性のものと言えるでしょう。「綺麗」「美味しい」「心地よい」がキーワードの仕事で成功するはず。■土用「季節の変わり目生まれ」(1月17~2月3日、4月18日~5月5日、7月21日~8月7日、10月21日~11月7日)の仕事のスタイルあなたは腰を据えてじっくりと物事に取り組み、古いやり方や伝統を大切にするタイプ。スピードや流行性を求められる分野はあまり適していませんが、仕事に関して確実なので信用を得られるでしょう。反面、融通が利かないところもありますが、忍耐強くひとつのことに取り組むため、最終的には結果を出していけるでしょう。研究職や農林水産業、不動産業など「安定」と「信頼」を求められる分野で活躍するはず。■火「夏生まれ」(5月6日~7月20日)、土用「季節の変わり目生まれ」(1月17~2月3日、4月18日~5月5日、7月21日~8月7日、10月21日~11月7日)の人の脳活レシピメイン食材・・・記憶力をアップさせる「黒豆」夏生まれの人・季節の変わり目生まれの人黒豆のサラダ・材料(2人分)黒豆・・・100gカニカマ・・・1本レタス・・・2枚A 水・・・600cc砂糖・・・100g濃口醤油・・・大1B プレーンヨーグルト、マヨネーズ・・・各大2塩、こしょう・・・各少々・作り方1. 鍋にAを沸騰させて黒豆を入れ、蓋をして一晩置く。2.豆が頭を出さないようにキッチンペーパーをのせて弱火で1時間煮て、火を止めて1時間置き、更に1時間弱火で煮る。3.カニカマとレタスを食べやすい大きさに切り、(2)と盛り合わせBをかける。■脳を活性化するためのレシピで改善する症状脳は腎臓と関係性が深いとされます。膝や腰に力が入らない、めまいがする、白髪が多いなどといった症状のある人に効果的なレシピです。腎臓を強めれば、脳の働きも良くなり、記憶力もアップするでしょう。腎臓を強めるためには水のエネルギーをたくさん含む食材が効果的ですが、特に「黒い食べ物」が良いとされます。例えば、黒ごま、黒きくらげ、黒米、黒豆などがオススメです。■おわりに中国古来の文献には、食べ物の持つ属性が陰陽五行の観点から人体に与える影響について書かれています。薬膳料理などが「身体で弱い部分は、食べて補う」という発想なのと同じということですね。易学研究で有名な陳怡魁(ちんいかい)先生もこの点に注目し、色の重要性を説いているとされます。自分の持つ性質から、自分に必要な栄養を取り入れる、この「開運レシピ」。どうぞ日々の食生活の中に取り入れてみて下さいね。(脇田尚揮/ライター・料理研究家HITOMI/監修)(ハウコレ編集部)
2016年02月07日陰陽五行は2つの考え方と5つのエレメントで説明されます。「陰・陽」は、女性(陰)と男性(陽)がそうであるように、お互いを支え合っている存在です。このバランスがものごとの調和を保つものとするのが「陰・陽」の考え方です。そして五行は木「春」・火「夏」・土「季節の変わり目」・金「秋」・水「冬」の5種で自然現象の四季変化を観察し抽象化されたもの。その思想に根ざして、脳を活性化させ仕事で活躍できる食材をご紹介。今回は金「秋生まれ」(8月8日~10月20日)、水「冬生まれ」(11月8日~1月16日)の人に向けての脳活レシピを伝授しちゃいます!■金「秋生まれ」(8月8日~10月20日)の仕事のスタイルあなたは人の助けを得ずに自力でなんでもやり遂げようという精神の持ち主でしょう。集中力があるため仕事のスピードは早いのですが、自分の意見を曲げないため視野がやや狭くなりがち。冷静で合理的な発想を好むため、意志の強さと合わせて、目標を定めると達成するまで続けるでしょう。自分だけでなく他人にも完璧さを要求するためストレスを溜めやすいところも。考えすぎて頭を疲れさせないように気をつけて。■水「冬生まれ」(11月8日~1月16日)仕事のスタイルあなたは柔軟性があり、変化に富んだ仕事を次々にこなしていくタイプでしょう。好奇心が旺盛で新し物好きな一面もあるため、目先が変わる仕事の方が長続きしやすく達成感があるでしょう。チャレンジ精神もあり、一箇所でじっとしているよりも営業や技術など、動きのある仕事のほうが個性を活かせるでしょう。たくさんの情報を頭の中で組み立てるので、脳を活性化させることで、さらに効率UPに。■金「秋生まれ」(8月8日~10月20日)、水「冬生まれ」(11月8日~1月16日)の人のポジティブレシピメイン食材・・・脳を活性化させる「カレースパイス」秋生まれ、冬生まれドライカレーのサンチェ包み・材料(2人分)豚挽き肉200g玉葱・・・1個サンチェ・・・10枚生姜・・・1片A 水・・・200cc白ワイン・・・50ccカレー粉・・・大2砂糖、片栗粉・・・各小2塩・・・少々サラダ油・・・大1・作り方1.鍋に油を入れて玉葱と生姜のみじん切りをきつね色に炒め、豚挽き肉を加える。2.Aを加えてとろみが付くまで混ぜながら煮る。3.サンチェで巻いて頂く。■脳を活性化するためのレシピで改善する症状朝の目覚めが悪く、午前中はぼーっとしていたり、コーヒーを飲まなければ目が覚めないといった冷え性の人に特に効果的です。火のエネルギーを取り入れ、食事で身体の熱量を上げることで脳が活性化します。特に、スパイス類を料理に使うと良いでしょう。シナモンや生姜、唐辛子、カルダモンなどを使うと、頭の回転が早くなるでしょう。他にも、貧血気味の場合にも効果的です。■おわりに中国古来の文献には、食べ物の持つ属性が陰陽五行の観点から人体に与える影響について書かれています。薬膳料理などが「身体で弱い部分は、食べて補う」という発想なのと同じということですね。易学研究で有名な陳怡魁(ちんいかい)先生もこの点に注目し、色の重要性を説いているとされます。自分の持つ性質から、自分に必要な栄養を取り入れる、この「開運レシピ」。どうぞ日々の食生活の中に取り入れてみて下さいね。(脇田尚揮/ライター・料理研究家HITOMI/監修)(ハウコレ編集部)
2016年02月05日フロリダ州政府柑橘(かんきつ)局はこのほど、「グレープフルーツの脳機能に与える影響」についての研究結果を発表した。ホットグレープフルーツジュースを摂取すると、脳が活性化し集中力がアップすることがわかったという。同研究は、杏林大学 医学部 精神神経科学教室の古賀良彦教授に協力を依頼して行った。被験者は、22~23歳の健康な男女6名(男性4名、女性2名)。被験者には、「水(常温10℃以下)」「グレープフルーツジュース(常温10℃以下)」「ホットグレープフルーツジュース(約60℃)」の3種類を3分間かけて摂取してもらい、その後クレペリン検査用紙を用いて1桁の数字の足し算を実施した。実験の結果、計算問題達成数は、ホットグレープフルーツジュースを摂取した時が一番多くなることがわかった。常温の水と常温のグレープフルーツジュースの間には、大きな差は見られなかった。計算中は、光トポグラフィー検査装置を用いて、脳の血流量も測定。グレープフルーツジュース摂取の場合は、常温、ホットどちらでも、前頭葉の脳血流量が増え、脳が活性化する様子が観察できた。常温では、立ち上がりが速く(効果がやや弱い)、ホットではじわじわと立ち上がり効果が持続するという違いも明らかとなった。古賀教授は、常温で摂取したときの立ち上がりが早いのは「(常温ゆえに)素早く覚醒度が上がりサッパリ感を感じさせるためと考えられる」と見解を述べた。実験の終わりに、被験者に体感アンケートを実施。その結果、ホットグレープフルーツジュースは、「落ち着き」「気分」の2項目で、水や常温グレープフルーツジュースより高い評価が得られた。古賀教授はこれらの結果から、「ホットグレープフルーツジュースには、落ち着いて気持ち良く勉強できる雰囲気や状況を作るはたらきがあるのでは」と推測している。また、受験生が勉強前や勉強の合間にホットグレープフルーツジュースを飲むことは、集中力を高めて勉強の効率を上げるという点からおすすめであるという。また、「コーヒー・紅茶の場合はカフェインによる覚醒効果が期待できますが、摂(と)りすぎると眠りにくくなるなど、生活リズムが乱れる可能性もある。ビタミンCが豊富で低GI食品でもあるグレープフルーツを使ったホットジュースは、受験生の健康をサポートするという面からも有効といえるでしょう」ともコメントしている。
2015年12月17日ぴあはこのほど、脳ヨガのやり方を本とDVDで紹介した新刊『白澤卓二と間々田佳子の脳活顔ヨガで活性脳&若顔・小顔』(1,058円・税込)を発売した。同書では、ベストセラーとなった『100歳までボケない101の方法』の著者・白澤卓二氏と、顔のたるみとシワを防ぐ「顔ヨガ」シリーズの著者・間々田佳子氏が開発した「脳活顔ヨガ」を紹介している。脳活顔ヨガは、手指を使った体操に顔ヨガを組み合わせたもの。1日3分、1日1ポーズでも、顔のアンチエイジングや脳の活性化が見込める一石二鳥の健康体操であるという。同時に2つの動きをすると脳は活性化し、その効果は脳の活動を「見える化」する光トポグラフィでも実証されているとのこと。「脳活顔ヨガ・基本編」では、「ムンクでダイヤモンド体操」「舌だしやぐらの体操」「でか目のオニ体操」「ひょっとこあやつり人形体操」などを紹介している。そのほか、「脳活顔ヨガ・応用編」、身体全体を使い、だれでも楽しくできる「顔脳活ヨガぱんぱん体操」も収録した。同書は全国書店、ネットショップのほか、「BOOKぴあ」でも販売している。
2015年12月08日JALは、地域の活性化を目的に北海道と包括連携協定を締結したと発表した。JALが都道府県と包括連携協定を締結するのは、今回が初めてだという。包括連携協定では、以下の事項において連携・協力を推進するべき課題などに関する情報・意見交換を実施し、相互に合意した具体的な事業について協働で取り組むという。(1) 北海道の「観光」振興に関する事項(2) 北海道の「食」の振興に関する事項(3) 北海道の「環境」保全に関する事項(4) 明日の北海道を担う「人づくり」に関する事項(5) 北海道の「文化」「スポーツ」の振興に関する事項(6) その他、相互の協議により必要と認められた事項同社では協定締結を記念して、北海道各空港発着のJALグループ便を利用した顧客を対象に搭乗キャンペーンをスタートする。キャンペーン期間中、JALグループ国内線北海道各空港発着便に2回ご搭乗した顧客の中から、抽選でJAL国内線往復航空券や北海道の食・宿泊券などの賞品を用意する。また、JALのバンコク・マニラ両空港支店を「ほっかいどうスマイルステーション」に登録し、2016年2月にタイとフィリピンにて実施される「北海道キャンペーン」に連動し、バンコク・マニラ空港のJALサクララウンジにて北海道スイーツを提供する。
2015年12月03日みなさんは毎日何時間寝ていますか? 9時間寝ている人もいれば、3時間しか寝ていない人もいると思います。毎日3時間睡眠の人は注意が必要です。あなたは何事もなく生活しているつもりでも、脳には影響が出ている可能性があるのです。成人には7時間以上の睡眠が必要睡眠時間の短さを自慢するという変な文化のある日本ですが、アメリカ国立睡眠財団の調査によると「成人には7時間以上の睡眠が必要」と言われています。同財団のHPには「実際に私たちには何時間の睡眠が必要か」というデータもアップされました。それによると、下記のようになります。18~25歳7~9時間26~64歳7~9時間65歳以上7~8時間どれも7時間以上になっていますよね。18歳と64歳の必要な睡眠時間が変わらない点は驚きですが、それだけ人間にとって睡眠は必要不可欠なものだということ。健康のためにも睡眠時間の短さ自慢はやめて、「たっぷり寝たから今日も頑張る!」と前向きな話をするようにしましょう。睡眠が理解力と創造力を高める睡眠不足は日中の集中力を奪います。みなさんも徹夜をした翌日などに、いつもなら簡単にできる仕事をことごとくミスしてしまったという経験があると思います。逆に言えば、睡眠をしっかりとると、理解力と創造力が高まるということ。睡眠は記憶と密接に関わっていることが判明していますし、アイデアに関する研究でも睡眠が大きな役割を果たすことがわかっています。良い仕事、効果的な学習をするためには睡眠が不可欠だということを頭に入れておきましょう。睡眠不足は脳細胞を破壊するとも言われているので、「俺は別に寝なくても大丈夫!」などと軽く見てはいけません。睡眠不足だと脳が老廃物だらけに私たちは自分の頭のなかを見ることができないので実感が湧かないかもしれませんが、日中の活動を通して脳には老廃物が溜まっていくそうです。もちろん、私たちの身体は老廃物を黙って見過ごしているわけではなく、毎日浄化をしています。ただ、浄化されるのは「睡眠中だけ」なんだそう。つまり、睡眠をとらないと脳にはどんどん老廃物が溜まってしまうので、その結果、頭が働かないなんて状態に陥ってしまうかもしれません。さらに怖いことを言うと、老廃物が溜まるとアルツハイマーなどを引き起こす可能性があるとも考えられています。みなさんはこれを知っても睡眠時間の短さを自慢できますか?photo by acworks
2015年11月29日アメリカの国立神経疾患・脳卒中研究所によると、世の中には400以上もの神経疾患が存在するそうです。脳にまつわる病気は珍しいものではないのです。でも、私たちは自分の脳についてどれだけのことを知っているでしょうか?『BUSTLE』では、最新の研究から明らかになった、脳にまつわる意外な事実を紹介しています。テレパシーの実現から、胃腸と脳の意外な関係まで、脳に関する知識をアップデートしておきましょう。■1:脳は感情によって記憶力を増すニューヨーク大学の研究によれば、記憶力は感情によって高まるのだといいます。とても嫌なことがあったとき、恐怖を感じたとき、またはうれしいことがあったとき、脳が刺激され、記憶力が高まるのです。たとえば震災のとき、どこでなにをしていたかよくおぼえていたり、初恋のことを忘れなかったりするのはこのためです。これはマウスを使った実験でも実証されていますこうした効果は、カウンセリングなどの技法の研究に役立てられているのだそうです。■2:胃腸の働きは脳に影響するカリフォルニア大学のエメラン・メイヤー博士により、人間の脳と内臓の間には深い関係があることがわかりました。内臓、特に胃腸の働きが鈍くなっているときは、うつなどの精神的な病気になりやすいという研究が発表されたのです。また、胃腸に善玉菌が増え、消化がスムーズに行われているときには脳の働きもよくなるのだそう。4週間善玉菌のサプリメントを摂取した人は、落ち込んだ気持ちややる気が出ないといった精神的な症状を感じることがなかったといいます。「最近なんだか調子が出ない……」という人は、胃腸の調子を整えてみるのもひとつの手です。■3:妊娠中は脳に変化が現れる妊娠中には、体だけではなく脳にも変化が現れます。妊娠中は、脳の記憶や感情をつかさどる部分が物理的に大きくなるのです。子どもが生まれてからもしばらくその状態は続きます。これは、妊娠によるホルモンバランスの変化によるもの。こうした働きにより、妊娠すると、赤ちゃんや周りにいる人と強いつながりを感じることができるようになるのだと考えられています。■4:脳が成長しきるのは25歳脳は、法的に大人になる20歳では、まだ成長しきっていないことが最新の研究から判明しました。特に、感情や行動をコントロールする部分の成長が未熟なままなのだといいます。25歳くらいまでは感情的になりやすく、プレッシャーなどにも弱い期間が続きます。脳の成長には意外と時間がかかるようです。■5:顔を認識できない病気は実在する「人の顔と名前がおぼえられない」といった記憶力の問題ではなく、人の顔を「顔」として認識できない、記憶できない、という病気があります。「相貌失認(そうぼうしつにん)」と呼ばれる脳障害の一種で、人口の2.5%ほどが苦しんでいると考えられています。自分の顔も認識できないため、日常生活に支障をきたす病気です。これは、脳の紡錘状回(ぼうすいじょうかい)と呼ばれる部分の機能に問題があった場合に起こると考えられています。相貌失認の人は相手の顔を認識できないため、相手の体格、におい、話し方や声などで誰と話しているかを推測するのだそうです。■6:テレパシーは実現可能?テレパシーは実現不可能なものではなさそうです。2013年にワシントン大学で、テレパシーを現実に近づける装置の実験が行われました。その装置は、脳波を他の人に送信し、受信した人の手がその考えに呼応するジェスチャーをするというものでした。単純な思考ならば伝わったといいます。研究者はコンピューターの通信技術に応用しようと考えているようですが、人の脳とコンピューターをつなぐ技術はまだ研究途中のようです。*まだまだわからないことも多い脳。科学の発展にともなって、どんどん仕組みが明らかになっていきます。今後の研究からも目が離せません。(文/スケルトンワークス)【参考】※Surprising Facts About The Human Brain-BUSTLE
2015年11月24日笑うことは健康にも繋がると言いますが、笑顔のとき、私たちの頭の中では何が起こっているのでしょうか?脳医学に詳しく、株式会社「脳の学校」の代表も務める医師・加藤俊徳先生に話を聞いてみました。怒るとそのことで頭がいっぱいになるけど、笑っているといろんなことを許容できるという感覚、覚えがある人も多いのでは?「怒っている時に比べて、笑っている時の脳内の酸素使用量は少ない。笑いは脳の余計な部分を使わず、脳にとって楽な状態なんです。笑いで脳はニュートラルな状態になり、複数の事態に対応できるように。笑った後は自然とやる気や集中力も上がります」加藤先生によると、運動系の脳番地内で占める面積がいちばん大きいのは、顔面と連動している部分なのだとか。「手や足を少し動かすよりも、顔を動かして表情を作るほうが、脳にとっては大きな運動をしたほどの脳活動になります」笑顔は体の一部の動きにすぎないけど、脳からすれば大きな動き。いろいろな笑い方をして表情を動かせば、脳への良い刺激に。「思い出し笑いは記憶系脳番地を、冗談を聞いて笑うのは聴覚系脳番地を使うというように、笑い方によって別々の部位が感情系脳番地に繋がっていきます。笑いは脳内の各機能間の連関を強めるのに非常にいい行為。逆に言えば、目や耳など違う入り口で笑いを起こすようにすると、脳の成長に繋がります」日々意識的に笑おうとすることで感覚を研ぎ澄まし、脳を元気にしよう。◇かとう・としのり医師、医学博士、株式会社「脳の学校」代表。記憶や感動など異なる機能を司る脳の部位を「脳番地」と呼び、脳の成長方法を研究。※『anan』2015年11月18日号より。(C)jordanchez
2015年11月11日●職場環境、各社ではどのような工夫が?今年の12月からストレスチェック制度が施行されるなど、現在政府は、企業の「健康経営」を推し進めている。人事部門や総務部門などバックオフィスの担当者は、これまでの採用活動や従業員の給与・社会保険の管理、勤怠管理といったような業務を超えて、オフィス環境の改善や従業員の満足度を高める仕事が求められてきている。オフィスに調理済みの惣菜やご飯などを提供するサービス「オフィスおかん」を運営しているおかんでは、バックオフィス担当者を対象に、情報交換を目的とした「おかんの井戸端ランチ会」を定期的に開催している。これまで、「女性が働きやすい会社の"環境"と"制度"」や「オフィス環境から考える健康」などをテーマに開催してきたおかんは10月27日、「社内コミュニケーションで健康職場を創出!」をテーマに、3回目となる「おかんの井戸端ランチ会」を開催した。毎回ゲストスピーカーが呼ばれる同イベント。今回はソーシャルメディア事業を展開するガイアックスで従業員のために食堂を立ち上げた荒井智子氏と、WEBマーケティング事業を展開するジオコードの社長室 広報担当を務める加藤康二氏が登壇。両社の取り組みについて紹介してもらった。○従業員の健康を考えて創設された「まいにち食堂」ガイアックスでは、荒井氏が立ち上げた「まいにち食堂」や、拠点を超えた社内交流を目的とした「FantaGXプロジェクト」など、さまざまな取り組みが行われている。「まいにち食堂」は今年の9月から始まったプロジェクトで、まだ食堂の設備はなく、ケータリングで従業員にランチを提供している。「まいにち会社で皆とランチを食べよう」をテーマに、1日に30名くらいのスタッフとランチを行っているという。「従業員の心身の健康と、私自身が食に関わりたいという気持ちから、立ち上げました」(荒井氏)「FantaGXプロジェクト」では、東京、仙台、福岡、沖縄、フィリピンの各拠点を横断してチームをつくり、1年間チームごとにポイントを稼いで競い合うというプログラムを実施している。「"FantaGX"は"Fantastic"な"GX(ガイアックスの略)"をつくりたいという意思でつくられたプロジェクトです。これまでも合宿などで、他拠点のメンバーと交流することはありましたが、その後の関係が続かず、他拠点のメンバーが東京に来ても社内の人間のように感じられないといった課題がありました」(荒井氏)この「FantaGXプロジェクト」でチームをつくったことによって、チーム内のメンバーがお互いに出張があった時に、飲みに行くようになり、継続的な関係性が構築できるようになったという。そのほかにも、同社ではワークライフバランス推進室やLGBT支援といった従業員による自主的なプロジェクトが進められている。○サッカー観戦した後には「サッカー休暇」ジオコードでは、サッカー日本代表戦がある時には仕事を休んで、部署を越えて応援する「サッカー休暇」が設けられている。「仕事以外に熱中することの大切さを学んでもらいたいという目的で設定しています。仕事をやめてまで皆で応援したご褒美として、観戦した翌日などに休暇が取れるようにしています」(加藤氏)このサッカー観戦によって、社内のコミュニケーションが活性化し、一体感が創出されているという。そのほかにも忘年会の余興をチームごとの対抗戦にし、優勝チームには賞金を出すなど、ここでも"熱中すること"にこだわった制度が設けられている。また、休憩時間に軽食を配布するなど、従業員の健康面に配慮した制度も取り入れられている。●きっかけとその効果は?○取り組みが始まったきっかけは?もともと「生きることに近い仕事をしたと思っていた」と語る荒井氏。ガイアックスで営業として働きつつも、食に関するサービスを提供したいとう思いから、上司に相談したという。「上司は、『やりたいことがみつかるのはすごいことだ』と応援してくれました。ガイアックスを離れなければいけないのかなと思っていましたが、やりたいことは"働く人を健康にすること"でしたので、『まずは自分が所属している会社のメンバーを健康にできるように、社内に向けてサービスを開始してみるといいんじゃないか』と上司から言ってもらえ、まいにち食堂をオープンすることができました」(荒木氏)現在は仕入れから仕込み、運送、料理などすべて一人で担当しているという荒木氏。「学校には、疲れたり嫌なことがあったりした時に話をして元気を取り戻せる食堂や保健室のような場所がありますが、会社にはストレスがあるわりにそういう場所が少ないと思います。保健室のような食堂をつくりたいと思っています」(荒木氏)加藤氏は「会社が大きくなるにつれて、コミュニケーションが薄れていった」と語る。「もともとサッカー好きが多かったことと、ワールドカップは世界中で有名なイベントなので、興味がない人も巻き込みやすいかと思い、サッカー休暇制度を始めました。サッカー観戦をきっかけにコミュニケーションが生まれるようになり、事業にもプラスになったと実感しています」(加藤氏)軽食サービスはこの9月から導入された制度だという。「当社は毎年1回、全社員強制的に新しく追加したい福利厚生を2つ提出してもらっています。提出された内容は、社長や取締などを含めたマネージャーミーティングで検討・選定しています。軽食サービスは社員から出された案を採用したもの。自分たちの働く環境は自分たちでつくれるようになっています」(加藤氏)○社内環境はどう変わったのか?このような両社の取り組みによって、どのような変化があったのか?「最初の1カ月は仲の良いいつもコミュニケーションを取っているメンバーが来ていましたが、今では全く話したことがなかったメンバーが毎日来てくれています。違う事業部のメンバーが顔を合わせて、毎日コミュニケーションを取れるような場所になっています」(荒井氏)さらに荒井氏は、より皆が健康管理に興味を持ってもらえるように、食べることへの興味をもってもらえるような努力をしているという。「食事は毎日必要なもの。でも、仕事をしていて忙しいと、ついかけこんで食べるような生活になってしまいます。皆が健康管理に興味を持つように、おいしい食で自分の身体と向き合ってもらいたいと思っています。そのために、料理の仕方や収穫時の様子なども含めて、伝えるようにしています」(荒木氏)加藤氏は皆でサッカー観戦をすることによって、「もともと元気で明るい会社がさらに雰囲気が良くなった」と話す。また、従業員発案の軽食サービスが導入されたことによって、どんどん追加要望が寄せられているという。○"強制"ではなく、社員が"選べる"体制にランチ会の参加者から次のような質問があった。会社が考えた取り組みに対してやりたくない人へのフォローはどうしているのか?加藤氏は「正直サッカーが好きじゃない、見たくないという社員はいます。ただ、サッカー休暇制度は強制的なものではなく、任意にしているので、そこまで問題にはなっていません」と話す。荒井氏は「以前は合宿を全員参加にしていましたが、100人以上が納得する施策をつくることは不可能。全員の意見を聞いていくと、結果中途半端なものになってしまいます。参加を任意にしたことで、全員の心持ちを楽にすることができました」と話す。それでも、両社のイベント参加率は高いという。「『行かなきゃいけない』がなくなると、みんな楽しそうだと思って行ってみたくなるもの」と荒井氏は言う。重要なことは"風土づくり"であって、風土がつくれていれば、自然と皆が同じ方向に向かっていくのだろう。おかん 代表取締役CEOの沢木恵太氏は「当社のサービスをいろいろな企業さまが導入していただいていますが、うまくサービスを利用している企業とそうでない企業があります。福利厚生などは従業員のための取り組みですので、その意図をきちんと従業員へ伝えられているかどうかが重要です」とコメントした。
2015年11月04日「ココナッツオイルが脳に働く」と話題になっていますが、実はもっと脳にいいオイルがあるのをご存知ですか?それは、オリーブオイルにニンニクを漬け込んだ「アホエンオイル」。毎日の料理にかけるだけで、脳がすっきりすると話題を呼んでいます。■ニンニクに含まれる成分「アホエン」って?温めた植物油にニンニクを漬け込んだときにだけ抽出できる成分を「アホエン」といい、生のニンニクにはほとんど含まれていません。アホエンは活性酸素を減らすほか、脳の活性化、記憶力アップに効果があるといわれています。さらに、免疫力を高め、ガン細胞の分裂を抑える効果、白血病や皮膚ガンなどのガン細胞の増殖を抑制する効果などを含め、以下のような科学的効果の報告があるとされています。・脳年齢の若返り・動脈硬化の予防・活性酸素の抑制・美肌効果・肝臓保護作用・抗菌作用・ぜんそく予防・コレステロール値の正常化・尿酸値を下げる・中性脂肪が下がる・γ-GTPが正常になる■簡単で続けやすいアホエンオイルのパワー「アホエン」は生のままのニンニクを食べたり、高温で煮たり焼いたりする料理では摂取できません。ニンニクの匂い物質であり、アホエンの素「アリシン」は約50℃の油に溶かすことで、抽出できる成分だからです。また、無臭ニンニクにはアホエンの素となるアリシンが含まれないので、臭いがある通常のニンニクを選びましょう。(1)ニンニク3かけを細かく刻む(2)オリーブオイル(エキストラバージンタイプがおすすめ)150mlを耐熱容器に注ぎ、水を張った鍋に入れて湯煎で温める(3)オリーブオイルが50℃になったら耐熱容器を鍋から出して、(1)を加える(4)そのまま24時間置き、こし器でニンニクを濾す。(5)密閉容器に入れて冷暗所で保存し、1ヶ月以内に使い切るオリーブオイルを使う理由は、オリーブオイルの脂肪酸が悪玉コレステロールを減らす効果やビタミンEなどの栄養素が高いためです。気になるニンニクの匂いは控えめですが、しっかりした風味やコクがあるので、幅広い料理に合うのも特徴です。加熱はせず、料理の仕上げにサッと一振りして、料理にかけて1日1杯のアホエンオイルを摂取しましょう。*身近な食材で簡単につくれて、どんな料理とも相性が良い万能オイルなので、無理なく、毎日摂取できるのがうれしいですね。(文/Marico Taguchi)【参考】※篠浦伸禎(2012)『脳神経外科医が実践するボケない生き方』ディスカヴァー・トゥエンティワン
2015年10月19日「飲む点滴」といわれるスーパードリンク「生甘酒」が、脳の活性化、活性酸素除去に効果的だということをご存知でしょうか。米麹を使い、たった4時間でできる「生甘酒」。簡単につくるコツは「保温温度」にありました。■生甘酒の素「麹」ってなに?麹とは、麹菌というカビを蒸した米や麦、大豆などにふりかけて繁殖させたもの。米に麹菌を繁殖させたものを米麹といい、生甘酒の大切な材料です。麹菌が増殖するときには、100種類以上もの酵素が発生するといわれています。なかでも「アミラーゼ」と「プロテアーゼ」のふたつは重要な酵素で、米のでんぷんをブドウ糖に、プロテアーゼは米のタンパク質をアミノ酸に分解します。これが、疲労回復や冷え性改善などに有益な栄養素となるのです。■70℃を超えると酵素が失活おいしい甘酒を手づくりするときのコツは、「60℃前後」をキープすること。60℃より高くても低くても甘酒の甘さが出ないので、注意が必要です。なぜなら、麹菌の分泌する酵素が元気に働くといわれる温度が、60℃前後なのです。酵素が、麹に含まれるでんぷんをブドウ糖やオリゴ糖に分解するため、甘い生甘酒ができるということ。適温より低い50℃では酵素が働かず、逆に70℃以上だと甘みが出ないまま、酵素が失活することになります。電気炊飯器や保温調理器などで手づくりする場合は、温度計での温度チェックをしっかりすることで、おいしい生甘酒が完成します。■おいしい生甘酒を作る方法[1]麹と水を発酵食メーカー『醸壷(かもしこ)』に米麹と水を入れる。[2]温度を60℃、タイマーを4時間にセットし、スタート。[3]甘みが出ていれば完成家庭にある電気炊飯器、保温調理器、ヨーグルトメーカー、スープジャーなどでも代用ができます。■「生甘酒」が体にいいいワケ火入れをしない「生甘酒」は酵素が活動(活性)しているため、生きた酵素を体に取り入れ、消化や代謝UP、ビタミン補給効果につながります。加熱処理が行われている市販品の甘酒などは、加熱殺菌処理がされているので賞味期限は長くなりますが、加熱により酵素は活動を停止(失活)し、微生物も死滅。せっかくのビタミンも壊れてしまっているので、「生甘酒」の方が、健康・美容への効果が期待できるでしょう。■朝晩おちょこ一杯で健康維持甘酒は医学が発達していなかった昔から日本人に愛飲されてきた飲みもので、疲労回復に欠かせない栄養ドリンクといわれてきました。実際、甘酒には脳のエネルギー源となるブドウ糖の他にアミノ酸、ビタミンB郡などが豊富に含まれていることから、「飲む点滴」ともいわれています。また、活性酸素を取り除く働きをもつ成分も含まれているため、美肌つくりにも効果が期待できるのです。*自然の甘さを持つ「生甘酒」は飲むだけでなく、砂糖がわりなど料理にも活用できる万能調味料。混ぜる、かける、漬けるなど、毎日の食事に取り入れてみませんか。(文/Marico Taguchi)【参考】※酵素もたっぷり!いま注目の「生甘酒」とは?(1/3)-キレイスタイル
2015年10月17日理化学研究所(理研)は10月15日、小児慢性疲労症候群(CCFS)の患児の脳では、2つ以上のことを同時に進行するときに前頭葉が過剰に活性化し、非効率な脳活動状態となっていることを明らかにしたと発表した。同成果は理研ライフサイエンス技術基盤研究センター健康・病態科学研究チームの渡辺恭良 チームリーダー、水野敬 上級研究員らと、大阪市立大学、熊本大学、兵庫教育大学、および生理学研究所との共同研究グループによるもの。9月10日付けのオンライン科学誌「Neuroimage: Clinical」に掲載された。慢性疲労症候群は原因不明の疲労・倦怠感により半年以上も正常な社会生活が送れなくなる病気で、主に20~50代の患者が多いことが知られている。一方、CCFSは不登校児童や生徒に多く、3カ月以上持続する疲労・倦怠感、睡眠リズム障害などの症状が現れる。今回の研究ではCCFS患児15名と健常児13名を対象に、平仮名で書かれた物語を読ませ、母音の拾い上げと物語の内容理解の同時処理を要求する仮名拾いテストと呼ばれる注意配分課題を実施し、二重課題および一重課題(母音拾い上げ、または内容理解のどちらか一方)遂行中の脳活動状態をfMRIで測定した。その結果、CCFS患児と健常児いずれも二重課題遂行中は一重課題遂行中に比べて前頭葉の一部である脳の左側の下前頭回背側部と頭頂葉の一部である左側の上頭頂小葉が活性化しており、2つの部位が二重課題の遂行に必要な脳領域であることがわかった。また、疲労と脳の活性化の関係を調べたところ、健常児では疲労度が高いほど左側下前頭回背側部の活動度が高く、また物語の内容理解度が低い場合も活動度が高いことがわかった。これは、疲労していると脳の活動が活発化するものの、それが課題成績には結びつかないことを示す結果だという。一方、CCFS患児と健常児の脳活動を比較すると、二重課題および、一重課題のいずれにおいても、CCFS患児では右中前頭回が特異的に活性化しており、その活性度は内容理解度と正の相関関係にあった。さらに、二重課題では右中前頭回に加え前帯状回背側部と左中前頭回も健常児に比べ、特異的に活性化していたことから、健常児の場合は疲れていても疲れていなくても、注意配分時に左下前頭回のみの活性で情報処理するのに対し、CCFS患児の場合は右中前頭回と前帯状回背側部を活性化させ、内容の理解度を高めようとすることがわかった。これらの過剰な神経活動は、前頭葉の非効率な活動状態を示すだけでなく、精神的な負荷となって疲労増強の原因となる可能性がある。同研究グループは、CCFS患児は疲労により脳が活動しにくくなっているというよりも、脳の機能低下を補うために脳を過剰活動させていると考えており、今後、健常児の疲労およびCCFSにおける慢性疲労により引き起こされる前頭葉の過活動が疲労回復または治療により低減するかどうか研究を続けていくとしている。
2015年10月16日生まれるまでは「健康ならばよい」と思っていても、いざ誕生すると「頭が良くなってほしい」「賢い子になってもらいたい」と願ってしまう。そんな親御さんは決して少なくないはずです。脳の発達を促すには、指先を使うのがよいといわれています。そこで注目されるのが「シール遊び」。ただシールをはがしたり、貼ったりするだけのこの遊びが、なぜ脳の発達に影響があるといわれるのか? 今回はシール遊びによって得られる効果についてお話しましょう。シール遊びは、子どものIQアップに効果的大人にとって「シールを貼る」という作業はとても簡単ですが、幼い子どもにとっては、実は大変な作業です。シール台紙からシールをつまむ作業、枠の中にキレイに貼る作業…というように、1つひとつの動作が難しいのです。シール遊びをすることで指先の感覚が鍛えられ、それが脳への刺激となって、脳の活性化やIQのアップにつながるといわれています。シール遊びは、まさに幼児教育にぴったりな遊びといえます。ほかにもある! シール遊びの効果そのほかにも、たくさんの効果を得られるのがシール遊びのよいところです。・指先の発達を促すことができる(器用になる)・集中力が向上する・「次はこうしたい」という向上心が芽生える最近は書店やバラエティショップのほか、100円ショップでも、シールワークやシール遊びのドリルが豊富に揃っています。ちょっと静かにしておいてもらいたい時に、子どもにやらせてみると、夢中で遊んでくれるはずです。「子どもの集中力を高めたい」という人にとっては、最適な遊びになるでしょう。こんな遊び方はいかが?最初は、ただシールを紙に貼っていくだけでよいですが、いつまでも同じ遊びだと、子どもも飽きてしまいます。少しずつステップアップしていくことも大切ですよ。決められた枠の中にキレイにシールを貼れるようになったら、次はシールを組み合わせて貼り、さまざまな図形を作ってみたり、紙に貼り付けシールの絵柄に合わせて絵を描いてみたりすると、おもしろいですよ。たとえば、動物の絵柄のシールを貼ったら、そこを動物園に見立てて、オリや木などを付け加えたり、シールにはない動物を自分で描いたりしていきます。用意するシールによって絵の内容も変わってくるので、子どもの成長や好みに合わせて選んであげましょう! もちろん、子ども自身に好きなシールを選ばせるのも、次のシール遊びに向けたモチベーションを保つことができるので、おすすめです。また、親子一緒にシール遊びを楽しむと、親子のスキンシップにもなります。子どもと過ごす時間を大切にしたいと思っているママにとっても、シール遊びはとても有効な遊びになるはずです。(RUREI)
2015年10月10日かつて、「人間は脳の10パーセントしか活用していない」という話がまことしやかに語られたことがありました。2014年の『LUCY/ルーシー』など、数多くの映画もこの説をもとにつくられているので、本当に人間は脳の10パーセントしか活用していないと思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、実際は違うのです。今回はそんな脳のトリビアと、脳を活性化させるための8つのアドバイスをご紹介します。■「人間は脳の10%しか使っていない」は大ウソジョンズ・ホプキンス大学医学部の神経科医バリー・ゴードン医師によると、「人間は脳の10%しか使っていない」という話はまったくのデタラメで、脳は100%活用されているとのこと。休憩しているときなどに動いている部分が10%になることはあるものの、ほとんどの状況において、脳のすべての部分は機能しているそうです。ゴードン医師によると、脳の重量は通常、体重の3%を占め、体全体の消費エネルギーのうち20%を消費するとか。それだけ、私たちの生命に脳が果たす役割は大きいわけです。そして、脳は身体と同じように、トレーニングをすれば活性化することができます。以下は、活性化するための8つのアドバイスです。■脳を活性化させるためにすぐできる8つのこと(1)エクササイズをしよう忙しいとなかなか体を動かす時間を捻出できないものです。でも体を動かさないと、身体的にマイナスであるばかりでなく、脳にもよい影響はありません。生産的で健康に長生きしたいなら、身体を動かす時間をつくりましょう。健康な脳、認知力、記憶力を保つことができるだけでなく、脳の「退化」を防いでくれます。(3)コーヒーを飲もう朝、頭をすっきりさせるためにコーヒーを飲む人は多いでしょう。実際にコーヒーに含まれるカフェインは、認知力の向上、同じことを繰り返す退屈な作業での集中力の維持、反応時間の短縮、論理的思考の向上など、多くの利益をもたらします。ただし当然ながら、カフェインの効果があるのは短時間ですのでお気をつけて。(3)日光浴をしよう脳の機能に日光は非常に大切です。ビタミンDは、脳の老化を遅らせる可能性があります。ちょうどいまは、屋外で過ごすのに最適な季節。(1)のエクササイズも兼ねて、屋外でのスポーツはいかがでしょうか。ただし、太陽の光はお肌には悪い影響を与えますので、日焼け止めをお忘れなく。(4)人との絆を大切にしよう孤独は、心理面や認知能力面にネガティブな影響を与えます。孤独という感情を抱いていると、睡眠が阻害され、それによって血圧が上がります。さらに、気分が落ち込んだり、健康そのものが悪化したりする可能性もあります。人と関わり合い、絆を育てましょう。(5)瞑想をしよう瞑想には、ストレスを軽減したり、アルツハイマーや認知症など老化に伴う病気を防止したりする可能性があります。1日10~15分、瞑想する時間を作りましょう。健康的な認知力を保ちつつ、ストレスを抑えられるかもしれません。(6)しっかり寝よう睡眠は、その日に記憶したことや学習したことを脳が取り込むために大切な時間です。睡眠時間が少ないと、前頭葉の灰白質が減少してしまいます。脳の容量を減らしたくないなら、睡眠時間は大切にしましょう。(7)きちんと食べよう栄養を取らないと、脳に十分な養分が行きわたらないのは想像に難しくないでしょう。特に脳に大切なのは、抗酸化物質とアミノ酸。また、ビタミンEも脳にいいとされています。これらが多く含まれる食品は、ナッツ類、ブルーベリー、全粒粉の食品、アボカドなど。ワインも認知力の向上に役立つとして知られています。ただしどれも「適量」で抑えることが大切です。(8)テトリスをしよう最後のアドバイスが「ゲーム」というのは意外ですか?実はテトリスは、脳によい影響をいくつか与えることがわかっています。短時間ではあるものの、脳灰白質を増加させたり、空間に関する作業能力が上がったりするのです。もっとも興味深いのは、トラウマになるような経験をしたあとにテトリスをやると、そのトラウマの記憶が脳に定着することを防げるということ。つまり、トラウマになるような経験に関する記憶のフラッシュバックが、テトリスをしなかった場合にくらべ少なくなるということ。スマホにテトリスをひとつ入れておくといいかもしれませんね。*能力を最大限に発揮したければ、脳の健康を気遣うことが大切かもしれません。より長く健康的な脳を保てるように、今日からさっそく8つのアドバイスを実行してみましょう。(文/松丸さとみ)【参考】※8 Ways to Improve Your Brain Power-Entrepreneur
2015年09月26日●30歳の同窓会、新たな出会いをきっかけに地方活性化をFacebookなどのSNSサービスの広がりを背景に、同窓会の開催が増えている。また、自治体の地方活性化への期待から同窓会への関心も高まっている。そこには単に手配を代行するだけではない、新たな同窓会幹事業の姿があった。お盆の8月15日、新潟市で30歳の同窓会が開かれた。参加したのは市内の中学校60校を卒業し、今年30歳を迎える1985年~1986年生まれの元生徒。地元企業や自治体とともにこの30歳の同窓会「MITOE(三十会)」を仕掛けるのが東京に本社を置く笑屋だ。2009年設立の若い企業ながら、同窓会の開催実績数を伸ばし注目されている。新潟市のMITOEには、新潟で育った人たちが30歳の節目に集い、交流を深めながら、故郷での新たな人間関係や地域とふれあう機会を持ってほしいという狙いがある。新潟では昨年に続いて2回めの開催で、この他にもや新潟県見附市や静岡県磐田市、群馬県前橋市などでの開催実績や今後の開催が予定されている。県の予算に「30歳の同窓会inとやま」関連事業として1550万円を盛り込んだ富山県の石井 隆一知事は会見で「30歳前後の若者を対象に、Uターンのきっかけづくりとなるイベントを開催しようと。(中略)30歳前後になるとご両親が少しお年を召されたり、また東京での仕事も魅力はあるけど、この機会に身につけたスキルとか知識を活かしてふるさとで活躍したい、そういう希望を持っている人が結構多いことがわかり、現にUターンされた人もいますし、そういう方々の同窓会をやって、Uターンのきっかけづくりをしたい」と同窓会にかける地方活性の期待を語っている。大学進学や就職で地方をはなれ、そのまま都市圏に生活の場を移してしまう――地方にとっては少子高齢化とともに人口流出が大きな課題だ。そのような中で、住宅購入や子育てなど人生において節目となる30歳の層へ、地元への意識を持ってもらおうというこの取り組み。笑屋では、20歳の成人式と同じようにひとつのイベントとして定着することを目指している。このような同窓会の広がりや同窓会をきっかけとした新たなつながり、地域活性への期待を背負い、同窓会代行業もその姿を変えてきている。●同窓会をリアルなPRの場に、企業がかける期待同窓会の幹事代行といえば、名簿を作成し、参加者の確認、会場や食事などの手配を提供する代わりに、参加者や会場から一定の手数料を得るというのがこれまでの姿であった。笑屋はこのようなサービスに加え、MITOEに代表されるような地域とつながる機会の提供や、開催した同窓会のクローズドSNSを用意するなどその場だけで終わらないつながりに重点を置いている。また、同窓会に企業スポンサーを募ることで、参加者には会費の負担減を、企業にはリアルな場所でのPRの機会を提供するなど、「同窓会」というイベントを中心に、地域活性化のプロデュース、学校を軸としたコミュニティの再創出、企業と消費者のマッチングといった多面的なビジネス展開を行っている。笑屋では、参加人数や会費の平均額、二次会参加費などをもとに同窓会の市場を、学年単位での同窓会の場合で1開催あたり80万円と計算。これを同窓会代行業者の年間開催実績、また、別途、試算した個人ベースでの開催数をもとに、現在の市場規模を約104億円程度と想定している。これとは別に、全国の中高、専門学校、大学など約2万校、卒業生が60歳までの間に5年に1回ペースで同窓会が開催されるとして計算した1100億円程度を潜在市場として見ており、この潜在市場への展開をベースに、卒業とともに希薄化していくコミュニティを同窓会をきっかけとして新たなコミュニティとして再創造し維持していく取り組みや、自治体と協力して地域活性化につながる同窓会の企画を進めていく考えだ。また、同窓会はそれぞれの集団母数は多くはないものの、地域や学歴、年齢などでクラスタリングされたグループがリアルな場所に集うことになる。電通の調査(2015年2月発表)によると2014年のネット広告が初めて1兆円を超え、地上波テレビに次ぐ広告メディアとなった。その中で、同窓会へのスポンサードというリアルな場所でのPRに企業の関心も高いという。デジタルマーケティングの世界では行動ターゲティングや会員情報と連動した広告配信が広がっているが、同じことを同窓会というリアルな場でも行えるというわけだ。例えば、ある大手家庭塾は、塾に通う生徒ではなく塾の先生募集として、同窓会のスポンサーとなった。生徒募集の広告は、個人情報に厳しくなったとはいえ広告プランニングは比較的構築しやすい。一方で、先生の募集は持家であるかどうか、子どもが自立していて時間に余裕があるか、一定の学歴などと一本釣りでの採用が多い。同窓会では、卒業年(年齢)や学校名(学歴)が明らかで、生活状況などもイメージしやすいため効率的なPRが行え、実際に反応も良かったという。同窓会というプライベートに近い空間を企業PRに利用することに違和感もありそうだが、実際は違うようだ。「スポンサード企業がいることで会費が安くなっていることを同窓会参加者は知っていますし、例えば、化粧品会社などのお土産袋(商品サンプリング)も好評です (笑屋担当者)」。企業側でも場の雰囲気にあったPRを行っている。電子書籍サービスの楽天Koboは、当時はやったコンテンツを用意することで、サービス紹介にとどまらず、同窓会での話題作りの役目も果たした。同窓会そのものは昔も今も大きく変わることはない。同じ時間を過ごした友人や先生、久しく会うことのなかった仲間と語らう――。ITのおかげで一昔前に比べれば連絡をとるのも手軽になった上に、Facebookでは思いがけない同窓生を紹介してくれたりもする。しかし、だからこそ、リアルに顔をあわせる場があらためて見直されている。地域活性化にしても企業のPR活動にしても、リアルな人のつながりの持つ力は大きい。拡大する同窓会市場にその期待の一端がかかっており、ビジネスそして地域活性の芽が着実に育っている。
2015年09月08日千葉興業銀行と京葉銀行は25日、それぞれ千葉県富津市と地域発展・活性化支援に関する相互連携の協定を締結したと発表した。○富津市の地域社会の発展と地域経済の活性化及び市民サービスの向上に資するこのたびの協定は、千葉興業銀行と富津市、そして京葉銀行と富津市が、相互に緊密に連携しながら双方の資源を有効に活用した協働による活動を推進することにより、富津市の地域社会の発展と地域経済の活性化及び市民サービスの向上に資することを目的としているという。○連携事項(1) 企業誘致に関すること(2) 定住促進・雇用創出に関すること(3) 商工業者向けの起業・創業・融資等および経営支援に関すること(4) 農林水産業における、担い手育成・販売促進・新商品開発等、振興に資する支援全般に関すること(5) 観光プロモーション活動に関すること(6) 福祉・健康・医療等の情報交換に関すること(7) 不動産の情報交換に関すること(8) 子育て支援等に伴う情報交換に関すること(9) 災害等における地域支援に関すること(10) 前各号に掲げるもののほか、目的を達成するために必要な事項に関すること
2015年08月27日通勤時間の電車の中や帰宅後のちょっとした時間に、スマホでネットを見たりアプリでゲームをしたり。何となく時間を過ごしてしまったことに気づき「もっと他のことをすればよかった!」と後悔すること、ありませんか? 一見ムダに思える時間ですが、気持ち次第で、脳の活性化に役立つ時間にすることもできるという説があるのです! 一体どういうことなのか、脳科学の視点でご紹介します。■“気持ちいい”ことは全部、脳にいい!努力、根性、ストイックさこそ美徳。どこかにそんな日本人然とした精神がある私たちは、楽しいことや気持ちいいことばかりするのに、いくばくかの後ろめたさがつきまといます。けれど「快感は脳の発達につながる」と、脳機能の権威、久保田競先生は著書『バカはなおせる―脳を鍛える習慣、悪くする習慣』の中で述べられています。実は、“快感を起こす刺激は全部いい(腹側被蓋野をよく働かせる)”と、サルの実験でわかっています。出典:『バカはなおせる―脳を鍛える習慣、悪くする習慣』久保田競著P28~29より引用※腹側被蓋野:脳内のある細胞集団で、ドーパミンが分泌される箇所とにかく、お金を得て、おいしいものを食べて、気持ちよいと感じることをひたすらやるほうが、脳が発達し、知力も運動能力も高まる、というのが最新脳科学の原則なのです。出典:『バカはなおせる―脳を鍛える習慣、悪くする習慣』久保田競著P30より引用“気持ちいい”と思えることが、脳の発達のカギを握っているなんて!思えば仕事でも、楽しい、やりがいがあると感じるものはサクサク進むし、イヤだな~という気持ちがあると、いまいち捗らないものです。これも脳にとって気持ちいいか否かが関わっているのかもしれません。 ■ネットやゲームが“楽しい”ならば、脳にいい! “気持ちいいこと”は何でも脳にいいとわかったところで、本題です。ムダに過ごしてしまった感がある、ネットやゲームの時間。これが脳の活性化タイムになるとはどういうことなのでしょう。世の中には「ゲーム脳」「ネット脳」(あるいはそれらを総称する「デジタル脳」)といった言葉があり、多くの人を不安に陥れていますが、うまくつきあえば、ゲームやネットは脳を発達させるのに役立つのです(詳しくは最終・第六部で解説します)。むしろ、「ゲームやネットのせいで、脳が悪くなるのでは?」という不安や罪悪感を覚えながらゲームやネットをするのは、脳に良くありません。なぜなら、そういうストレスは、快感とは正反対に、脳を衰えに向かわせるからです(詳しくは第二部)。出典:『バカはなおせる―脳を鍛える習慣、悪くする習慣』久保田競著P31~32より引用ネットやゲームの最中に楽しさや充実感があるなら、それは快感とイコール。ひいては脳にとっていいと考えてよさそうです。とはいえ、もてあましている時間に軽い気持ちでネットやゲームをしている女性がほとんどでしょう。「ネットやゲームが至福のひとときなんです!」というわけではなく、手持ち無沙汰でスマホをいじることのほうが多いなら…。他にもっと楽しいと思えること、気持ちいいことをしたほうがよいのかもしれません。
2015年08月17日明日香出版社はこのほど、書籍『「脳が若い人」と「脳が老ける人」の習慣』を発売した。同書の著者は、早稲田大学研究戦略センター教授で、脳の神経ネットワーク解析や行動解析を研究している枝川義邦氏。人間は年を取るとともに肉体が老いていくが、毎日運動を欠かさない人は、筋肉が落ちづらい傾向にある。それと同じように、「脳」にも衰えさせない行動があるという。書籍内では、「脳が若い人」になるために脳の働きをよくする習慣や、「脳が老ける人」にならないように脳を守るための習慣、うまくストレスをコントロールする習慣など、さまざまなメソッドを紹介。若い脳を保つため、生活の中で「やったほうがいい習慣」と「やらない方がいい習慣」を対比し45項目でまとめている。それぞれの項目は、仕事の現場や日常生活の中で取り組みやすいものになっているとのこと。価格は1,404円(税込)。
2015年08月04日情報通信研究機構(NICT)は7月28日、安静時の脳活動の脳画像データに対して脳内を活動の類似性で色分け(モジュール化)することで、統合失調症患者群と健常者群それぞれに特徴的な脳部位モジュールを推定する安定的な手法を開発したと発表した。同成果は、NICT脳情報通信融合研究センター(CiNet)の下川哲也 主任研究員と大阪大学大学院連合小児発達学研究科の橋本亮太 准教授らによるもの。詳細は「第38回日本神経科学大会」にて発表された。統合失調症は約100人に1人が発症する精神障害で、診断は医者が症状を診ることでなされ、客観的な検査などで判断する方法は確立していなかった。今回の研究では、統合失調症のデータ解析に向け、ネットワーク理論におけるモジュールに着目。従来、個人のモジュール構造のバラつきが大きいことから、集団を特徴付けるモジュール構造を推定することができなかったが、研究グループでは、統合失調症患者の安静時脳活動のfMRI(機能的磁気共鳴画像)データに対して、被験者間の差を考慮しつつ、従前の各個人でモジュール分け(色分け)する方法ではなく、新しい試みとして、平均化せずに、全員を一度に色分けすることで、モジュール解析する手法を新たに開発することで、結果のバラつきが少なく、安定的に、統合失調症患者群と健常者群それぞれに特徴的な脳部位モジュールを推定することを可能とした。今回の成果について研究グループでは、患者の主観的意見に左右されない、脳画像のデータに基づく客観的な診断法につながり、精神医学領域において注目される成果だとするほか、同手法を活用することで今後、医療の現場で実際に使えるような、医者の診断を補完する自動診断システムの開発に発展することが期待されると説明している。
2015年07月28日脳を育てることと、心を育てることは、なんとなく別のことに思えるかもしれませんが、「心=脳」ということが最近の研究の結果、明らかになっています。以前は、児童虐待の残す傷あとは、「心の問題」であると考えられていましたが、最近の脳科学の研究では子どものときに虐待を受けると、脳の一部に発達障害を起こす出典:日経サイエンス2006年12月号臨時増刊「インタビュー 熊本大学大学院医学薬学研究部小児発達社会学助教授 友田明美 子どもは親を選べない 脳科学は子どもの心を救えるか」ということがわかっているのです。近年話題になっている、突然感情を爆発させて暴力的になる「キレる子ども」になるかどうかも、脳の発達に関係があるそうです。脳の発達の基礎は、幼児期の親子関係の中で作られていきます。そこで今回は、脳科学で明らかにされてきた子どもの脳について紹介します。「キレない」ために大切なのは、脳の前頭前野言葉を覚え、計算し、人の気持ちを感じ取るときに重要な働きをしたり、「キレる」ことのブレーキ役となったりするのは、大脳の前頭前野です。前頭前野は脳の部位の中でも、もっともゆっくりと成長していきます。脳のおおよそは8~10歳くらいでほぼ完成を迎えますが、前頭前野だけは24~25歳くらいまで成長を続けるそうです。つまり、脳の構成がかたまる8~10歳までに脳の基礎を育てておく必要はありますが、大脳の発達は絶えず続き、足りないものがあれば補おうと変容したり、新たな刺激や発想があればいくらでも変わることができたりする柔軟性を持っています。つまり、8~10歳の時期を逃したら手遅れ、ということではありません。このことはしっかり覚えておいてください。「遊ぶことは学ぶこと」なのは、前頭前野の連携を鍛えるため前頭前野は知性を司る領域体を司る領域情動(感情)を司る領域の3つの領域に分かれています。そのうち、知性を司る領域は、体や情動を司る領域とうまく連携できて初めて、十分な発達をとげるのだそうです。脳科学者の篠原菊紀教授によると、ひと昔前は、子ども同士の遊びの中でこの結びつきが鍛えられていた出典:AERA with kids 2006年12月15日 「脳科学 発達行動学から見た早咲き脳 後のび脳」ということです。さらに、「今、ADHD(注意欠陥・多動性症候群)傾向や自閉傾向、LD(学習障害)といった子どもの増加が問題になっていますが、以前は子ども同士の遊びが、そうした障害の出現を抑制していたのではないか」と指摘しています。「子どもにとって、遊ぶことは学ぶこと」と、よく言われますが、先の指摘によるとこの言葉は理にかなっており、外で大騒ぎしながら遊ぶことは、子どもの脳が健やかに発達するために大切なことといえるでしょう。キレにくい子に育てるには、扁桃体の暴走をコントロールさせること前頭前野のある大脳の活動を支えるのは、脳全体の中心辺りに位置する大脳辺縁系です。記憶を司る海馬のほか、扁桃体(へんとうたい)があります。扁桃体は、生き物として「近づくべきか」「これは食べられるか」といった、危険性の判断や恐怖にかかわる部分です。幼児期に虐待されたり、愛情を与えられなかったりすると、この部分が育ち損なう可能性があるといわれています。扁桃体では、「好き」「嫌い」という感情も決めています。ここで判断された「嫌い」という感情が攻撃欲と結びつくと、扁桃体が暴走し、いじめや衝動的な攻撃が生じるのです。扁桃体を暴走させないためには、そのボリュームを増やしてしっかり攻撃欲をコントロールさせることが必要です。そして結果としてこれが、キレない脳、社会性を育てることにつながります。扁桃体は、幼児期に身近な人の笑顔、愛情表現を与えることで成長が促されることもわかっています。自分を育ててくれる親を見て「好き」になり、その好きな親が笑顔で自分を見ている、という経験は、お互いに「好き」という気持ちを共感することです。この体験が他人との信頼関係を築いていく原点となるのです。幼児期のやりたい気持ちを尊重することが脳の健やかな発達につながる子どものうちは、前頭前野が大人のようには完成していないので、大人よりも一時的な「好き嫌い」で物事を判断します。物事の重要性や優先順位を判断したり、本能的な欲望に理性的にブレーキをかけたりするのは前頭前野の活動です。子どもが「やってみたい」と思うことには、危なかったり汚かったり、眉をひそめたくなることもあるかもしれません。ですが、「やってみたい」気持ちをくじけさせてしまうと、せっかく芽生えた意欲をつぶしてしまいます。ルールに従い、我慢する、他人の意図や感情を理解するのは、ゆっくり時間がかかるもの。幼児期に大切なのは、しつけの前に、「やってみたい」意欲を出来る限り尊重し、挑戦させてあげることではないでしょうか。
2015年07月28日長さ16センチ、幅13センチ、高さ13センチ。重さは1.3キロでやわらかく、豆腐のような質感。これがなんだかわかりますか?答えは、私たちの脳。今回は、意外と知らない脳についての知識を『Live Science』より紹介します。■1:人類の脳はだんだん縮んでいる人類の脳はこの5000年ほどで、なんと150立方センチメートルも縮んでいるのだそうです。これは10%ほど縮んでいる計算になるのだと、ウィスコンシン大学マディソン校の古人類学者ジョン・ホークス氏はいいます。脳が縮んでいる詳しい原因はわかっておらず、研究者の間でも諸説あるのだとか。■2:脳は人体の中で最も大食い脳の重さは体重の2%にすぎませんが、血液中の酸素の20%と、糖分の25%を消費するといわれています。猿からヒトへ進化した際、この大食いの脳がなにを食べていたのかは専門家の間で議論になっていますが、最近は地中に埋まっていたじゃがいもなどの根菜を摂取していたのではないかという説が有力です。■3:脳のシワが多い人ほど賢い私たちの脳の表面はシワで覆われています。脳は表面に神経細胞(ニューロン)があるので、表面積が大きいほど、神経細胞の数が多く、賢くなるといわれています。しかし頭蓋骨内の限られた容積のなかで表面積を増やすためには、シワを増やすしかないわけです。ちなみにイルカの脳は、ヒトの脳よりもシワが多いのだそうです。■4:ニューロンは脳の10%しかない脳細胞と聞くとなんとなくニューロンをイメージしますが、実はニューロンは脳細胞全体のたった10%しかありません。では90%はなにでできているのかというと、神経膠(しんけいこう)と呼ばれる細胞。これはニューロン同士をつなぎとめる働きをしています。■5:脳腫瘍から救うナノテクノロジー脳内の毛細血管は、栄養素など特定の物質しか通しませんが、脳腫瘍の治療の際にはこの仕組みが仇となります。有効な成分が脳まで届かないため、薬を使って強制的に脳のガードを緩めなければならないのです。これを解決するのが、2009年に発表されたナノテクノロジー。治療に必要な成分をごく小さい分子にすることによって、薬を使わなくても脳まで届けることができる技術です。近い将来には、脳腫瘍も簡単に治療できるようになるかもしれません。■6:受胎後3週間から脳がつくられ始める胎児の脳は意外に早い段階で形成されます。なにしろ、受胎からたったの3週間で脳幹が形成されはじめるのです。脳幹は妊娠3か月で大きく成長していきます。4か月を過ぎたころにニューロンや神経膠が形成されますが、まだシワはありません。6か月を過ぎると、わずかにシワができはじめ、7カ月くらいでようやく脳らしい見た目になってきます。脳は意外と長い時間をかけてつくられるんですね。■7:10代独特の思考は脳のせい2006年に発表された研究では、10代の若者は、脳の仕組みが自己中心的になるようにできているといわれています。共感や罪の意識を感じる前頭前皮質(ぜんとうぜんひしつ)が、大人にくらべてあまり使われないのです。思春期の複雑な気持ちが、脳の影響だったとは驚きです。■8:大人になっても脳細胞はつくられる大人になってある年齢に達すると、もう新しい脳細胞はつくられないという話を聞いたことはありませんか?しかし、これは事実ではありません。2007年に発表された研究では、脳卒中になった女性の脳が、脳の似た部分の細胞を使ってダメージを受けた部分をカバーしはじめたとされています。また、大人のマウスの脳に新たな脳細胞がつくられたことも確認されています。脳は一生変化を続けているのです。■9:男女の脳はほとんど変わらない男性と女性とでは脳の仕組みが違うという話をよく聞きますが、必ずしもそうではないようです。2010年に、69か国のおよそ50万人の男女の計算能力を調査したところ、その能力の差はほとんどなかったというのです。まだまだわからないこともたくさんある脳。興味がわいた人は、さらに詳しく調べてみては?おもしろい発見がたくさんありますよ!(文/和州太郎)【参考】※10 Things You Didn’t Know About the Brain―Live Science
2015年07月25日