去年の秋に引っ越して、息子は4月から新たな保育園に通わせることにしました。入園前日、妻がいつもより夜更かしして慌ただしく持ち物の準備をしている。あらゆる持ち物に息子の名前を書き入れ、チェックシートを見ながらリュックに詰め込んでいく。入園に必要な物の準備はほとんど妻に任せっきりだったので、申し訳なく思って声をかけた。僕「なんか僕ができることある?」妻「あ!帽子の日よけ!」僕「帽子の日よけ?」妻「次の園では帽子に日よけを付けないといけないの」僕「ほう」妻「私よりあなたの方が器用だからやってみて〜」ということで、何年ぶりかに裁縫セットを持たされて「帽子の日よけを作るプロジェクト」のマネージャに指名されてしまった。我が家ではこれまで、保育園で必要になった裁縫系アイテムを全てバアバ(妻のお母さん)に手作りしてもらっていた。園用のカバンも布団カバーも「すぐにネット通販ビジネスを始めるべきです!」と助言したくなるほど素晴らしい出来だった。しかし今回の「日よけプロジェクト」はバアバに発注するには時間がなさ過ぎたので、裁縫ド素人の僕が何とかするしかなかった。まずは息子が1歳の頃に使っていた日よけ付き帽子をクローゼットから引っ張り出して、日よけの構造を観察する。布2枚が縫い合わされているだけの単純な作りなのに、縫うのはとっても難しそう。家にはミシンがなく手縫いでクリアするのもかなり厳しそうな予感がした。取りあえず仮でも良いからザックリ完成まで進めてみようと思い、妻が予め用意していたかわいい雲模様の布を床に広げて日よけの形の図面を引いた。図面通りにはさみで切って同じ形の布を2枚用意する。見本では2枚重ねた布の縁をもう1枚別の布で覆って縫ってあるのだが、手縫いでは難しいので2枚の布を裏返しに重ねて縁を縫って袋状にしてまた裏返すというやり方に変更。作り方を途中で変更したことにより日よけは一回り小さくなってしまった。「取りあえず、取りあえず」と呪文のように言い訳を唱えながら作業を進めた。その結果、日よけっぽい物が出来上がった。それを帽子に取り付けようとしたら園の帽子はゴムで伸縮するタイプだったので、そのゴムを避けて奥の方に縫い付けるとさらに日よけが小さくなった。「それで首まで隠れるの?」と妻にツッコまれながらも、見た目には日よけ付き帽子が仕上がった。本日はタイムアップで妻からは「まあ、良いんじゃない…」としぶしぶ合格点をいただき、ひとまずはこれでしのいで、すぐほつれちゃったりするようならバアバに発注しましょうということで落ち着いた。妻「あっ!でも待って!雲が縦!!」僕「クモガタテ?」妻「ほら!雲が縦!!」僕「わあ!雲が縦!!」縫うことに必死で妻に指摘されるまで全く気付かなかった。急いでいたとは言え、絵を生業とする身としてはあるまじき愚行を働いてしまって落ち込んだ。…入園準備は計画的に。つづく
2017年04月11日小学校の家庭科で使っていた懐かしい素材、フェルト。ふわっとしたやわらかな風合いは、寒い季節のインテリアに温もりを添えてくれます。もちろん、クリスマスデコレーションに活用するのもおすすめです。フェルトは値段もリーズナブルですし、何より色の種類が豊富なので、華やかにもシックにも思いどおりの雰囲気が自由に作れます。今回はフェルトを切って縫い合わせるだけの、簡単オーナメントの作り方をご紹介します。フェルトオーナメントの作り方フェルトに直径4〜5cmの円を8つ描き、それぞれの直径に線を引き、円形にカットします。円形のフェルトを2枚重ねて直径部分を縫い合わせ、これを3つ作ります。縫い合わせた3つの両側を折り、縫い目を隠します。両側を折った3つをぴったり重ね合わせます。重ね合わせたものを残りの2枚の円形のフェルトで上下に挟み、すべての直径部分を縫い合わせます。縫い始め部分を糸でまとめて留めると、仕上がりがキレイです。ズレないよう気をつけて、すべてを縫い合わせます。縫い終わり部分も縫い始め同様、糸で留めます。ぶら下げるタイプにしたいなら、糸を輪にしてつけます。手でひだの部分を整えてモコっとさせて、できあがりです。飾り方もいろいろ楽しめるできあがったオーナメンントは、もちろんツリーにぶら下げても素敵。クリスマスのテーブルにコロンと転がしておくだけでも、可愛らしくて絵になります。ガラス器に盛って飾るのもおすすめ。眺めるたびにちょっぴり幸せになれるコーナーが生まれます。赤系でまとめてゴージャスに、ピンク系で優しく、白で統一して清楚に、などなど、色の選び方や組み合わせ方でさまざまな表情を演出できるフェルトオーナメント。とても簡単なので、手芸が得意じゃなくても気軽にトライできると思います。針仕事は不思議と心が落ち着き、日常を忘れて夢中になれる楽しさもあります。お気に入りの音楽を聴きながら、ぜひチクチクしてみてください。
2015年12月10日映画『海月姫』に出演している篠原ともえが12月21日(日)、得意の裁縫の腕前を生かして、劇中にも登場するクラゲのぬいぐるみを作るワークショップを開催し、一般のファンに裁縫をレクチャーした。クラゲオタクの主人公・月海を始め、“尼~ず”を名乗るオタク女子たちが自分たちが暮らすアパートを地上げから守るべく奮闘する姿をコミカルに描く本作。篠原さんは年配の男性を好きになる“枯れ専”女子・ジジ様を演じている。「“和”のクラゲをイメージした」というシルクの絞り染め模様のドレス姿の篠原さんは、往年の“シノラー”のノリで受講者たちの前に登場する。元々「10歳くらいから」裁縫に親しみ、アクセサリーなども自作してきたというだけあって、服飾の技術に関してはプロ顔負け!この日は、劇中で月海たちが資金源にしようと手作りで製作し販売するクラゲのぬいぐるみを、映画にも協力している「オカダヤ」のキットに沿いつつ、アレンジしながら製作したが、基本的な糸を針の穴に通すコツや玉結びに始まり、篠原さんは受講生に丁寧に様々な技術を教えていき「裁縫は指の腹を使って!」など指示が飛ぶ。映画撮影中の空き時間には、主演の能年玲奈に裁縫を教えたこともあったそう。「能年ちゃんにも玉止めの猛特訓してスパルタで教えました(笑)。空き時間にセットにあった生地を使って糸の通し方やボタンのつけ方もレクチャーしました。能年ちゃんは目をキラキラさせて、裁縫に夢中になってました。“尼~ず手芸部”を作って、(共演の)菅田将暉くんも参加してました。私も人に教える楽しさを能年ちゃんから学びました」と嬉しそうに明かした。過去に松任谷由実のコンサートの衣装デザインを担当するなど、服飾の分野での活躍も目立つ篠原さん。年が明けて1月には東京芸術劇場にて行われるコンテンポラリーダンスの公演「近藤良平のモダン・タイムス」に出演するが、ここでも出演者の衣裳のディレクターを務めている。この日のワークショップも篠原さんにとって大いに刺激になったよう。「“手作り”での仕事は自分でもやりたいこと。こうやって身近でレクチャーすることができて、楽しませていただきました」と笑顔で語る。まもなく公開の映画についても「オタクというのは“熱中”とか“夢中”ということが擬人化したものだと思う」と語り、「手作りをキーワードに、尼~ずが集結していく姿が気持ちよく、賑やかでカラフルなフェスティバルのような作品です。手作りの楽しさが伝わればと思います」とアピールした。『海月姫』は12月27日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海月姫 2014年12月27日より全国にて公開(C) 2014映画『海月姫』製作委員会(C) 東村アキコ/講談社
2014年12月22日