アスペルガーでADHDの私に、ついに下った糖尿病の診断。出典 : 今までいろいろ病気をしてきたので健康診断だけは行くようにしていた私。今年も締め切りギリギリの3月に滑り込みで受けることができました。すると、「糖尿病です。病院で診察を受けて下さい。」という結果が送られてきました。実は3年位前から「これ以上数値が上がったら糖尿病になってしまいますよ。くれぐれも節制して下さいね。」とお医者さんから言われていました。「糖尿病になるのは嫌だな」と思ったものの、「まぁ、何とかなるだろう」と根拠なく思い込み、好きなものを食べてゴロゴロする生活を続けていたのです。今振り返れば、真面目に考えることから逃げていたような気がしますだから、ついに糖尿病を宣告されたとき、どこかで「ああ、やっぱりダメだったか」という気持ちもあり驚きは全くありませんでした。来るべきものが来てしまったという感じでしょうか。そして受診したかかりつけの内科で服薬をしながら様子をみたのですが、数値は悪くなる一方でついに大きな病院に行くことになってしまったのです。大病院で検査をいろいろ受け、看護師さんから丁寧な聞き取りも受け、最後の先生の診察では、「2~3週間教育入院したほうがいいですね。出来るだけ早く準備してください。」と告げられました。糖尿病の教育入院とは、病院食で食事療法の加減を覚えたり、医師や看護師、臨床検査技師、薬剤師の講義、栄養士による栄養指導で糖尿病についてしっかり勉強します。あと、血管が詰まっていないかなど、検査もたくさん受けることになります。さらに、1日に4回くらい血糖値を計り、インスリンをはじめとするさまざな薬で血糖コントロールしていきます。だいたい教育入院は10人程度の同期がいるので、先輩患者からいろいろとためになる話を聞くことができました。私は女性と接するのが苦手なので、一回り上くらいの男の人たちとナイターを見ながら「わし、これ以上悪くなったら透析やねん」、「腹減るやろ?飯食ったすぐ後で菓子パン食べるねん。そしたらバレへんで。」なんて話を聞きながら笑っているのがいい息抜きになりました。一方、几帳面で勉強好きなアスペルガーの特性を持っている私は、テキストを何度も読み返し、疑問点を書き出して糖尿病専門看護師や主治医を質問攻めにしては、ノートにびっちりと書き込んでいきました。私が入院生活で困ったこととは…出典 : まず困ったのがすぐ迷子になること。入院してすぐに売店に行ったら自分の部屋を忘れてしまって、違う階のナースステーションで尋ねることに。「入院したてなのですが、自分の部屋がどこかわからなくなってしまいました」と聞くと、電子カルテで探してもらってようやく部屋に戻ることができました。そんな状態なので、検査室に行ったときも、帰り道で方向感覚を失って戻り方がわからなくなり、同じ場所をくるくる回っていたりすることもありました。それから血糖測定の手順を覚えるのも大変でした。みんな3日くらいで覚えて自分の部屋で測るようになるのですが、私は1週間処置室で測り続けることに。やっと部屋で測るようになってからも、もたもたしてばかりいました。今思い返せば、イラストにした手順書みたいなものがあったらよかったんですけどね。入院するときに自分の身体についてのアンケートがあり、私はもちろん「アスペルガー症候群、ADHD」と書いておきました。でも、看護師さんも主治医もどうやら発達障害については詳しくないようです。看護師さんに「ADHDってどう読めばいいんですか?」と聞かれたときは「そこから?」とびっくりしてしまいました。医療従事者の集まる病院だから大丈夫だろうと油断していましたが、どんな配慮をして欲しいのか、どんなことが苦痛なのか書いておいたほうがよかったのかもしれません。自分の特性を踏まえ、これまでの生活を振り返ると出典 : 入院中は、これまでの自身の生活を振り返る契機になりました。私は計画的な買い物がとても苦手です。見た目に惹かれて「おいしそう!」とかごに入れてしまったり、値引きシールを見て「これは安い!」とポンポンと衝動的にかごに入れてしまうのです。冷蔵庫の中身をチェックして、「今必要なものはなにか」と冷静に考えることは、これまでなかなかできませんでした。食事でも、ついそのときの食欲にしたがって食べ過ぎたり、逆に食べなかったり、衝動的に食べたりしがち。「これくらいにしておこう」というコントロールができないのです。運動は「いつ、どれだけ運動する」と決めたらマシーンのように続けるアスペルガー的一面がある一方、そのルールに縛られ過ぎて疲れ果て自暴自棄になり、なにもしなくなるという極端な一面もあったように思えます。例えば、自分の立てた目標がきつすぎてできなかったら「もうだめだ」と、計画の見直しをする前に、運動そのものをやめてしまったこともありました。「少しずつ」とか、「柔軟に」ということが特に苦手だったのです。でも糖尿病になってしまい、教育入院中に糖尿病の恐ろしさ、食事療法や運動療法が命綱になること、薬では根治しない病気だということを知って「これは今度こそ本気で頑張らなければ寿命まで生きられないかもしれない」と思いました。同じ発達障害のある、これからの人生でも困難が待ち受けているであろう娘を残して早く逝くのは嫌だし、生き残っても足を切断したリ、透析になってしまったら迷惑をかけてしまいます。健康を保ちながら平均寿命まで生きるには食事療法や運動療法を一生続けていくしかありません。こんな私にとって食事療法は特につらいものです。始めてからまだ1ヶ月余りですが、まだスーパーのスイーツコーナーを見ると涙が出そうになります。今まで限界がくると衝動的に食べてしまっていたので、いつ理性がプツンと切れるか怖いです。だけど、ヘルパーさんが食事療法のつらさを理解しながらも、励まして薄味でも美味しい料理を作ってくれますし、ソーシャルワーカーさんや相談支援員さんが私の気持ちを理解して支えてくれています。裏切りたくない人たちがたくさんいるのでなんとかやっていけそうな気がします。なにより娘が薄味の料理に付き合ったりして応援してくれるのがうれしいですね。一人だったら到底無理だったと思います。入院生活では、まず食事療法だけはしっかりすること。運動療法は少しずつでいいと主治医に言われたので、まず食事だけは守り抜こうと思います。最近ははたくさんノンカロリーのゼリーや飲料があって、それは取り入れていいと言われているので、ほどほど甘いものも食べています。あとは、日常生活の用事はできるだけ歩く、テレビ体操をするということを実践しています。自分の弱点を知ってそれを補う体制を自ら作るということ出典 : 発達障害のある人は、私のように自己管理が苦手な人も多いように感じます。加えて、二次障害で心の病がある場合、さらに健康管理は難しくなるでしょう。私自身も気分の波が大きく、落ち込んだり、眠れない・起きられないこともあります。これからは規則正しい生活が必須なのですが、それだけはなかなか実現できずにいます。ソーシャルワーカーさんには「もっと早くに支援を受けていたら糖尿病にはならなかったかもしれない」と言われました。確かにもっと早くに家事支援を受けて料理を手伝ってもらったり、買い物に同行してもらっていたら、健康管理ができていたのかもしれません。これからは自分だけで頑張ろうとせずに、福祉サービスを使ってヘルパーさんに料理を手伝ってもらったり、糖尿病食の宅配サービスを使ったりと、いろいろなサービスを使って乗り切っていきたいと思っています。また、私の住む市では糖尿病教室が月に一度開かれているので、それにも参加してモチベーションを保っていきたいです。今回入院して、糖尿病が足の壊死、人工透析、心筋梗塞などにつながること、また食事療法に何度も失敗して何度も教育入院を繰り返す人がいることを知りました。そういう人は「食べたい」という気持ちのコントロールが弱く、「足の具合が悪くなれば手術すればいいわ」という風に考えているようでした。私はそういう人たちを笑う資格はありません。誰にでもそういう弱い気持ちがあると思います。だからこそ、病気についてしっかりと理解すること、自分の弱点を知ってそれを補う体制を作っていくことが大切だと感じました。できないことは無理にするんじゃなくて、「できないからどうすればいいんだろう」とどう自分にとって負担にならないように工夫していくかが大切なのではないでしょうか。病院でも福祉と連携してる部門がありますし、主治医に困っていることを言えば必要なところにつないでくれます。病気との戦いは1人ではあまりにも大変です。どうか無理せずいろいろな人や物の力を借りて乗り切りましょう。そして健康診断だけは年に一度受けることを強くおすすめしたいと思います。
2017年08月11日保活を経てようやく保育園に入園! ほっとしたのもつかの間、子どもが急に熱を出したり、感染症にかかったりして仕事を休むことに…。働くママなら、そんな経験があるのではないでしょうか。集団生活をしていれば、子どもが病気にかかることをある程度覚悟していても、どうしても休めない日だってあったりします。とくに、インフルエンザや水ぼうそう、おたふくかぜ、夏に流行するプール熱(咽頭結膜熱)などの感染症にかかると保育園などは登園停止になるため、お休みが長期間になることも。また、子どもの病気がママやパパにうつって一家でダウン、子どものお世話をしてくれる人がいない…なんてこともあるかもしれません。そんなときに心強いのが、「病児保育」です。いざというときに慌てなくてすむよう、病児保育のこと、知っておきませんか?■「病児保育」にはどんなものがある?子どもが病気にかかり保育園などでは預かってもらえないときに、保育や看護ケアを行うのが病児保育です(回復期にある子どもの保育は病児後保育)。病院やクリニックなどに併設されている「施設型」、自宅で保育、看護を行う「訪問型」の2タイプが主流です。「施設型」は近年少しずつ増えつつありますが、東京都でみると台東区、渋谷区、杉並区、北区にはそれぞれ1施設のみ(※1)。また、どの施設も定員が少ないため、いざというときに預かってもらえないこともあるなど、利用しやすい環境がじゅうぶんに整っているとはいいきれません。そんななか、病中や回復期にある病後の子どもを、自宅でお世話をしてくれる「訪問型」の病児・病後児保育サービスが広がりをみせています。(※1)参考:東京都福祉保健局「 東京都病児・病後児保育施設一覧 (平成28年2月現在)」■ママのセーフティネットに! 「訪問型」の病児保育ママ・パパとベビーシッターをつなげるシッターマッチングサービスを行う「キッズライン」では、病児保育にも対応できるサポーター(シッター)が、仕事をどうしても休めないママはもちろん、ワンオペ育児に奮闘するママなど、すべてのママのサポートを行っています。病児対応シッターは、全国に約300名。今後さらに増える予定とのこと。子どもが急に熱を出したときでもタイムリーに予約できるよう、スマホから24時間予約が可能。症状別に対応可能なシッターを探すことができ、シッティング中の様子はレポートで詳しく報告してもらえるなど、安心して利用できる仕組みがととのっています。また、入会金や年会費は不要、1時間1000円~(※2)と、シンプルでリーズナブルな料金システムも使いやすさのポイントです。そんなキッズラインの病児シッターサービスを、6月中は無料で体験できる試み「みんなの病児をあんしん解決」が実施されています。「みんなの病児をあんしん解決」は、実際の病児シッターサービスとして利用できるのはもちろん、病児対応シッターとの面談として利用することもできます。病気のときは、子どももママも不安になるものです。そんなときに初めて会うシッターに病気の子のお世話をしてもらうのがちょっとためらわれるママは、無料体験を利用してシッターと顔を合わせておくとよいかもしれません。訪問型の病児保育のように、いざというときに頼れるサービスがあることを知っておけば、子どもの急な体調不良にも慌てず、落ち着いて対応できそうですね。(※2)料金はサポーターによって異なります。・ キッズライン ・ キッズライン「みんなの病児をあんしん解決」
2017年06月12日今回の記事では、おしりニキビの治し方に関して解説します。お尻ニキビができやすい理由や、治りにくい原因などを合わせて知ることで、正しい知識のもとでケアを行えるようになることが大切です。おしりニキビができるメカニズムニキビができるメカニズムや、おしりニキビ特有の特徴は、以下のとおりです。ニキビは毛穴に関するトラブルニキビは毛穴に皮脂が溜まってしまうことで発生します。毛穴に詰まった皮脂が参加することで、アクネ菌が増殖する原因となり、毛穴が炎症を起こします。ニキビが治ったあとも跡が残る場合がある。仮にニキビがおさまったとしても、毛穴やその周りの皮膚などはダメージを受けているため、跡が残ったり、時間経過によってシミになる可能性があります。おしりは圧迫されやすい特にデスクワークや運転業務などに就いている人の場合、上半身を支える役目があるため、おしりには体重がかかり、圧迫される時間が長いという特徴があります。おしりは蒸れやすい椅子の材質によっては通気性が悪く、接触面であるおしりの皮膚が蒸れやすいという場合があります。また、下着に関しても他の衣服以上に身体に密着するため、摩擦も起こりやすく、そのことでもおしりの皮膚に負担がかかり、ニキビができやすい原因となっています。おしりニキビが治らない理由顔などにできたニキビと比べておしりニキビがなかなか治らないのには、以下のような理由があります。おしりの角質層は分厚いおしりは座った際に下敷きになるという役割上、肌の角質層が他の部位よりも分厚くなっています。そのため、顔などにできたニキビ用の市販治療薬では成分が患部まで届きにくく、効果も薄くなるとされています。おしりの皮膚は刺激を受けやすいおしりは下着を着用するため、それと皮膚がこすれることで刺激を受けやすい環境にあります。また、椅子に座った際には体重がかかることからも影響を受けます。おしりニキビの治し方おしりニキビができてしまった場合、以下のような治し方があります。病院での治療おしりニキビの治療方法として、美容皮膚科や皮膚科で、専門家である医師の治療を受ける、という選択肢があります。医師の診断によって患者の肌の特徴を適切に判断してもらえるため、症状や体質にあった治療を受けることができます。潰さないことが大切他の部位にできた場合と同様に、おしりニキビを自分で潰すことは避けるべきと考えられています。雑菌が入って症状が悪化することや、跡が残ってしまう可能性もあるため、極力刺激せず可能であれば皮膚科などで専門家に見てもらうことをおすすめします。バランスのよい食事栄養を偏りなく、必要な分だけ摂ることで、身体の調子が整い、肌のターンオーバー(新陳代謝)も活発に行われることが期待されます。これによって必要以上に多い皮脂の分泌がおさまる場合や、すでに分泌された皮脂が毛穴から排出されることが期待されます。また、脂っこい食べ物や刺激物は皮脂の分泌量が増える原因となるため、とり過ぎないよう注意が必要です。タバコを控えるタバコに含まれるニコチンは血流を悪くする効果があります。肌の新陳代謝は血の巡りが悪くなることによって働きが悪くなるため、喫煙はニキビを引き起こす原因と考えることができます。禁煙や減塩することによって血流が改善されることにより、肌の新陳代謝(ターンオーバー)も促進され、ニキビの治療につながります。おしりニキビの予防法おしりニキビの予防法には、以下のようなものがあります。ホルモンバランスを整えるおしりニキビの治し方、の項目でも解説したように、十分な睡眠やバランスの取れた食生活、ストレスの少ない環境などでホルモンバランスを整えることは、治療だけでなく、おしりニキビの予防にも効果的です。肌に刺激を与えず清潔にする肌に刺激を与えないためには、入浴の際に強くこすったりせず、泡で優しく汚れを落とすことが大切です。また、清潔を維持するためには、こまめに汗を拭くことやシャワーを浴びる以外に、下着を交換することもおすすめです。素材に関しても、化学繊維などの蒸れやすいものではなく、綿100%などの吸水性や通気性に優れたものを選ぶことが望ましいです。また、トイレの座椅子などには、雑菌が付着していることもあります。そのため、座る前に除菌シートなどで拭いたりする工夫も清潔さを維持するために有効とされています。蒸れない座り方をするかたく通気性の悪い椅子にはクッションを敷いたり、適度に立ち上がる機会を設けたりすることがおしりニキビの予防にも有効です。通気性を改善することで、おしりの皮膚の負担や蒸れを軽減することができます。監修:大久保真
2017年04月29日背中ニキビの治し方に努力しても、なかなか治らないということがあります。背中ニキビの原因は外側のみならず、内側にもあると考えられます。背中ニキビの治し方について、解説していきます。背中ニキビができるメカニズムメカニズムは顔にできるニキビと同じです。ニキビの原因菌でもあるアクネ菌は、毛穴につまった皮脂をエサに増殖して背中ニキビを発生させます。しかし、アクネ菌は酸素に弱いです。背中は他の部位より皮脂の分泌量が多く、汗をかきやすい部位でもあると同時に、衣服に覆われて、寝ているとき背中が敷布団などの寝具に密着するので、酸素が届きにくくなり、アクネ菌の増殖をサポートするという形になってしまいます。背中は見えないところなので、入浴のときに背中をキレイに洗うのが難しく、どうしても洗い残してしまいがちです。古い角質などの汚れがたまり、その汚れが毛穴を塞いでしまいます。酸素が届きにくく、汚れが毛穴を塞いでしまうという条件が揃うことで、アクネ菌が活動的になり、背中ニキビが発生するというわけです。また、マラセチア菌と呼ばれる菌がニキビ内に侵入すると、炎症が起きて赤く腫れるなど悪化していきます。悪化したニキビは皮膚科での治療が必要ですが、治っても跡が残る可能性があります。背中ニキビが治らない理由ニキビの原因とされているのがホルモンバランスの乱れです。ホルモンバランスの乱れからくる症状のひとつにニキビが含まれています。ホルモンバランスの乱れといっても要因はさまざまですが、主にあげられるのが、食生活の乱れ、睡眠不足、ストレスです。食生活の乱れは、食事が偏ったり、食事の時間が不規則だったりなど、いろいろあります。睡眠不足は肌の機能を低下させる要因になります。そしてストレスは、自律神経のひとつである交感神経の働きを活発させ、男性ホルモンの過剰分泌が発生します。男性ホルモンは皮脂の分泌を促進させ、角栓を発生させ、毛穴を小さくさせる性質を持っています。毛穴が小さくなり、その毛穴に角栓がつまり、内部の皮脂が分泌できず、閉じ込められてしまうという状況になり、白ニキビを発生させる要因になるというわけです。白ニキビについては『白ニキビの原因』 (で詳しく解説しています。外側のケアを行ってニキビの予防を行っても、内側のケアを怠ってしまうとニキビが発生することがあります。背中ニキビの治し方背中ニキビの状況によって治療方法が異なります。しかし、健康保険が適用される治療と、適用されない治療というのがあります。保険に適応される治療の場合、抗生物質の外用薬による治療が一般的です。原因菌であるアクネ菌を殺菌して、炎症を起こしているニキビを治療するという方法です。抗生物質以外の外用薬の場合、毛穴につまった角栓などをとるという治療方法になります。内服薬の場合でも抗生物質は使われますが、その他にホルモン治療やビタミン剤の服用などがあります。クリニックでの処置の場合、面皰圧出(毛穴のつまりを取り除く治療)や注射治療(ステロイド剤)などが一般的に行われています。保険に適応されない治療の場合、ケミカルピーリング、イオン導入、レーザーなどの治療方法がたくさんあります。効果に期待は見込めますが、保険が適用されない分、治療費も高額になるので注意しましょう。詳しくは『ニキビを皮膚科で治療!治療の種類やメリットは?』 (で解説しています。背中ニキビの予防法食生活に偏りがある場合、栄養バランスのとれた食事をとることが大切です。とくに野菜や果物をとり、ビタミンやミネラルなどの栄養素の補給を心がけるようにします。睡眠時間を確保して睡眠をしっかりとり、入浴やリラクゼーションなどでストレスを発散させます。ストレスフリーの環境をつくり、生活習慣を規則正しく見直すだけでも改善し、予防にも効果が期待できるでしょう。背中そのものを清潔に保つことも心がける必要があります。どのニキビにも言えることですが、入浴してキレイな状態を保った後、乾燥を防ぐためにローションやクリームなどで保湿します。背中の通気性を確保するために、通気性のよい肌着や衣服などを着用して、蒸れないようにすることが重要です。また、汗を掻いたら、シャワーを浴びるなどして汗を流すということも求められます。ビタミンC誘導体の成分が含まれた化粧水や美容液の使用も予防方法のひとつにあげられています。ビタミンC誘導体はビタミンCの効果とは変わりませんが、ビタミンCの欠点を補うことで人工的に改良されたのが、このビタミンC誘導体です。ビタミンC誘導体は皮脂の過剰分泌を抑える働きを持ち、その働きによって背中ニキビの予防、もしくは改善に期待が持てるでしょう。ビタミンC誘導体については『ビタミンC誘導体とは?』 (で詳しく解説しています。監修:稲葉岳也
2017年04月29日顔の中でも鼻はニキビができる確率が高いといわれています。鼻ニキビができてしまったときの治し方、およびその予防方法などについて、解説していきます。鼻ニキビができやすくなる原因ニキビは顔の隅々までにできるといわれていますが、鼻とその脇に現れたニキビは、たとえ治っても跡が残るだけでなく目立ちやすいため、早期の治療が求められます。鼻は顔の中で皮脂量が多く分泌する部位で、毛穴一つ一つに皮脂やアクネ菌などが溜まってしまい、その影響で炎症などを引き起こしてしまう可能性が高いとされています。洗顔料の洗い残し考えられる原因は、石けんや洗顔料などで顔を洗い、洗い流す際に残ってしまったとか、顔の化粧を落とすときに残ってしまったなどがあげられます。鼻とその周りは凸凹している場所でもありますので、残ってしまいやすい場所でもあります。残ってしまった場合、皮膚がダメージを受け、鼻ニキビがますますできやすくなります。普段からクセとして鼻を触るなどをしている場合、できるだけ触らないように努力しましょう。理由は、鼻に触ると刺激され、その刺激が鼻ニキビを引き起こす原因になると考えられるからです。ホルモンバランスの乱れもう一つ、考えられる原因としてあげられるのが、男性ホルモンに関するホルモンバランスです。男性ホルモンは男性自身が持つホルモンであると想像してしまうかもしれませんが、女性にも少なからず分泌されるといわれています。男性ホルモンは角栓を発生させて毛穴をつまらせる働きを持ち、皮脂の分泌を通常より多く促進させることによって、鼻ニキビを悪化させるといわれています。角栓については、『鼻の角栓と毛穴づまりの原因は?正しいケア方法まとめ』 (をご覧ください。ニキビの原因については、『ニキビが出来る原因とは - (ニキビの基礎知識』 (をご覧ください。鼻ニキビを治す方法鼻ニキビの原因を取り除く、もしくは改善することで期待が見込めるでしょう。しかし、状態によっては皮膚科の受診が求められます。セルフケアの方法ケアの目的は鼻ニキビを改善し、予防することにあります。その方法は、正しい洗顔方法、日常生活の見直し、メイク方法にあります。正しい洗顔方法洗顔用の石けんを用意します。その石けんでたくさん泡立て、肌に当てます。ポイントは、手と肌を接触しないようにして、泡を転がすというイメージを持つことです。ゴシゴシと手で顔を洗うと、物理的な刺激によって、鼻ニキビを余計に悪化させる可能性があるからです。洗い流すとき、お湯ではなくぬるま湯を使いましょう。お湯で洗い流すと、肌にある保湿成分まで洗い流してしまうことがあるので、ぬるま湯で洗い流すようにしましょう。このとき、肌に石けんの泡などを残さないのが重要です。顔を洗った後、化粧水などで皮膚を乾燥させないようにして、化粧水だけでは乾燥を防ぐことができない場合は、保湿成分などが含まれた乳液などを使用します。毛穴に蓋をするというイメージを持って使用するようにしましょう。日常生活の見直しホルモンバランスの乱れがニキビの原因のひとつとして説明しましたが、ホルモンバランスが乱れる最大の要因は、日常生活にあります。具体的には、ストレス、疲労、睡眠不足、そして偏った食生活などがあげられます。ストレス解消はさまざまですが、入浴や睡眠など、心身をリラックスすることが重要です。それにともなって、疲労の回復に期待が見込めるでしょう。食生活についても、1日3食を決まった時間に食べ、栄養バランスのとれた食事をとることも求められます。メイク方法化粧の厚塗りは毛穴をふさぐことになるため、可能なかぎり避けるようにしましょう。厚塗りせず薄くメイクするか、その顔の部分だけポイントメイクするなど、いろいろと工夫するといいでしょう。皮膚科での治療方法ニキビには種類というものがあります。白ニキビと黒ニキビ、赤ニキビと黄色ニキビなどさまざまです。ニキビの種類については、『ニキビの基礎知識(3)ニキビの種類と症状』 (をご覧ください。赤ニキビは、炎症を起こして腫れているニキビのことをいい、黄色ニキビはニキビ自体が膿んでいることをいいます。日常生活の中でケアだけ行っても改善は難しく、その場合は皮膚科で診てもらう必要があります。適切な治療を受けた後、処方された抗生物質などの薬で改善が期待できると考えられます。ただし、健康保険に適用されるのと適用されないという治療方法があります。治療にあたり、特別な理由がないかぎりは健康保険適用内の治療を選択しましょう。治療方法については、『ニキビを皮膚科で治療!治療の種類やメリットは?』 (をご覧ください。監修:大久保真
2017年04月27日パーキンソン病とともに25年以上生きてきたマイケル・J・フォックスが、50歳以上を対象とした生活情報誌「AARP The Magazine」の最新刊の表紙を飾り、インタビューを受けた。難病のパーキンソン病を患っているマイケルだが、日々の生活は「自分の症状に笑いが止まらない」ようなことばかりだという。例えば、ある日の朝、コーヒーを飲もうとキッチンへ向かうマイケル。まずは、テーブルで新聞を読んでいる妻のトレイシーにコーヒーを持って行ってあげようと、少し苦労しながらカップにコーヒーを注ぐ。そこからが難関だ。トレイシーの「私が運ぼうか?」の助けの声にも「大丈夫!僕がやるから!」と断り、震える両手でカップを持ち、テーブルへたどり着くころには両手も床もビショビショ、カップは空っぽに。しかしマイケルはトレイシーに「コーヒーを持ってきたよ。飲んでね!」と声を掛ける。「こんな風に、朝7時から僕らの生活は始まるんだよ」と言うマイケル。不謹慎ながらコメディのような話だが、「僕がおもしろいと思うのは、もしこの生活を他人が見ていて、『かわいそうなマイケル。コーヒーさえも運べないなんて!』と思っていたら…と想像したときだね」。パーキンソン病との長い付き合いで、自分の症状とも、それに対して人々が一般的に持っているイメージにも対処できるようになったそうだ。(Hiromi Kaku)
2017年03月31日3月23日は「世界気象の日」。気象の共同観測や資料交換などの国際協力を目的に、1950年のこの日、世界気象機関が発足したことにちなんで制定された記念日です。気象と言えば、最近話題の「気象病」ってご存知ですか?実は筆者も気象病。どんな症状が出るのか、その原因は何なのか、などをご紹介しましょう。併せて女心と天気の関係についても分析します。◆ずばり「気象病」とは?昔から「雨が降ると古傷が痛む」と言いますよね?最近注目されているのは、気象の変化に伴って、頭痛、めまい、喘息、神経痛、肩こり、関節痛、歯痛などが起こること。これらを総称して「気象病」と呼んでいるようです。「気象病」の程度や症状は人それぞれ。もしかしたら、気づいていないだけであなたも「気象病」かもしれません。◆気圧が急激に下がると、眠い&頭痛筆者の場合は、気圧が急激に下がると眠くてたまらない、また頭痛がひどくなる、という症状が出ます。そして、台風のように短時間で激しく気圧が下がると、めまいを感じることも。反対に、気圧が急激に上がるとこのような症状が出る人もいるそうです。いずれにしても気圧の変化の影響で体調を崩す人は少なくない様子。あと、古傷の痛みは湿度と関係があると言われています。◆まずは気圧のチェックがオススメ最近は、「気圧予報で体調管理」をキャッチフレーズにしたアプリ『頭痛ーる』を愛用している人が多いようです。気圧のアップダウンをグラフ化した親切なツールなので、筆者は「急激に眠くなった」「頭痛がひどい」と感じたら、このアプリで気圧をチェック。これはやっぱり気圧下降のせいなのか、と原因がわかって安心できます。以前、急にめまいがして病院に行こうかと思ったら、ニュースで大きな竜巻が発生し、周辺の気圧がかなり不安定になっていたことが判明。そのまましばらく様子を見ていると、案の定、竜巻への注意喚起が解除されると同時におさまってしまったのです。気圧が大幅に下がる台風の時期にも同様のことがあるため、自分の不調は気圧に関係していると知って、いろいろ納得しました。なお、筆者の友人は、気圧が下がると歯痛が起こり、肩こりや関節が痛くなるという現象に見舞われるそう。人によって症状は様々なので、どんな天気のときに体調に変化が起こるかをメモしておくといいかもしれませんね、◆恋愛と気象って関係があるの?気象病の症状には、気持ちがふさぐ、落ち込む、うつっぽくなる、といった例もあるとのこと。へこむことが多いなら、気象病を疑ってみてもいいかも。恋愛中の人は特に、相手の一挙一動に過剰に反応し、小さなことでくよくよしてしまったりしそうです。ちなみに筆者の周囲では、気象病だと自己申告しているのは全て女性。女性は月経があり、時期によって体調が変化するのが一般的ですよね。それゆえ自分の体について日々意識しているためか、気象病だと気づくパターンも多いようです。それから、気象病は体力がないと、なりやすいという説もあるので、女性は男性よりも影響を受けやすいとも考えられます。たまに男性から「彼女が気分屋で困る」なんて話を聞きますが、あれももしかしたら気象病と関係あるのかも?思い当たるフシのある人は、スマホにアプリを入れたり、自分の体調をメモしたりしてみては。好きな人とも、気象病とも上手にお付き合いしてくださいね。ライタープロフィール天野りり子ライター/編集者大学在学中からライター&編集稼業をスタート。女性誌ではビューティ&ヘルス企画、男性誌では恋愛記事を多数執筆、書籍編集も手がける。趣味は読書とタロット占い、そして恋バナを収集すること。
2017年03月23日グルテンフリーダイエットというフレーズを耳にしたことがある人も少なくないのではないだろうか。グルテンとは小麦や大麦、ライ麦などの麦類に含まれているたんぱく質の一種でパスタやパン、ケーキ、ビールなどに用いられる。グルテンフリーとは、グルテンを食べない食事スタイルを意味する。テニス界のトッププレイヤー、ノバク・ジョコビッチ選手も自著でグルテンフリーに取り組んでいることを明かしており、日本でも実践する人が出始めている。ただ、このグルテンをめぐり、ちょっと気になる調査結果が報告されているのをご存じだろうか。海外のさまざまなニュースを紹介する「MailOnline」にこのほど、グルテンフリーダイエットに関するコラムが掲載された。最近の調査によると、グルテンフリーダイエットによって2型糖尿病に罹患する確率が高まるかもしれないという。グルテンに対する免疫反応が原因で起こる自己免疫疾患としては、「セリアック病」が知られている。世界人口の1%が患っていると推定されており、この病気のせいでグルテンを摂取できないうえ、下痢や胃痛、膨満感などに悩まされている。グルテンフリーダイエットはこのセリアック病以外の人の間でブームとなっているが、グルテンの摂取量を減らすことが長期的に健康に寄与するという証拠はない。そこでハーバード大学のゲング・ゾング研究員は、グルテン摂取がグルテンを避けるべき医学的理由がない人の健康に影響を及ぼすかどうかを検証することを決意。グルテン摂取に関する3つの長期研究を調査し、その対象人数は約20万人にものぼった。その結果、大部分の人のグルテン摂取量は一日あたり12g以下だったことが判明。さらに、この範囲内で最も多くグルテンを摂取していた人は、30年間の追跡調査期間中、2型糖尿病に罹患するリスクが他の人に比べて低かったという。逆に一日あたりのグルテン摂取量が4g未満にとどまっていた場合、グルテンの摂取レベルが高い人に比べ、2型糖尿病を発症するリスクが13%高まっていたとのこと。ただし、これらの調査はグルテンフリーがブームになるより前に行われており、参加者の喫煙・飲酒歴に関するデータもなかった。飲酒などの因子が糖尿病リスクに影響を及ぼしている可能性もあるため、本当にグルテン摂取の有無が糖尿病リスクと関わっているかを調べるため、さらなる調査が必要と研究チームは考えている。それでも、今回の調査結果は受け、ゾング研究員は「グルテンを摂取しても、2型糖尿病に罹患したり、肥満になったりという大きな悪影響はないのかもしれません」とコメント。そのうえで「したがって、グルテンの摂取を制限しても2型糖尿病予防にはならないどころか、グルテン摂取を制限することで、糖尿病罹患リスクを下げるのに役立つ穀物繊維や、全粒粉の摂取が少なくなってしまう可能性がある」との懸念を抱いている。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)米国ウィスコンシン大学マディソン校大学院歴史学研究科修了(Ph.D.)。現在は大阪大学大学院言語文化研究科教授として教鞭を執る。専門分野は国際関係と日米医療保険制度。
2017年03月23日テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有選手をはじめ、断食を実践しているアスリートは多い。ダルビッシュ選手は自身のブログにて「体内のリセットを目的」に断食をしていると明かしているが、最新の研究は、このファスティングによるリセット機能が糖尿病にも影響を与える可能性を示唆している。海外のさまざまなニュースを紹介する「MailOnline」にこのほど、「ファスティングダイエットの利点」にまつわるコラムが掲載されたので、その内容を紹介しよう。糖尿病の患者は、日本をはじめとする先進国によくみられ、英国では実に450万人が肥満に関連している2型糖尿病を患っていると推計されている。2型糖尿病は血糖値を調節するホルモン・インスリンの不足によって引き起こされ、治療法はない。さらに足の切断や腎臓疾患などの重篤な合併症に悩む患者も少なくない。ただ、南カリフォルニア大学の研究者グループは、「数カ月にわたり『断食に近いような状況』を作れば、身体をリセット(再プログラム)できて糖尿病対策にも効果がある」と主張する。マウスを使った実験では、マウスに糖尿病を引き起こす化学物質を注射した後、「飢えさせてから食事を与える」という状況を3度繰り返した結果、病状に変化が見られたという。「断食期間を設けた後に元の生活に戻すと、すい臓の細胞が何らかの『発達再プログラミング』を使うようになり、機能していなかった組織の一部が再生するという結論に達した」と主任研究者のヴァルター・ロンゴ教授は語る。すい臓細胞の再生を活性化することにより、末期の1型および2型糖尿病のマウスを救えたという。ケンブリッジ大学のアン・クック教授も、このマウスを使った実験に興味を抱いており、将来は2型糖尿病患者や、潜在的には1型糖尿病患者も治療できるようになる可能性があるとの見解を示している。一方で、「今回の結果は糖尿病治療の助けになるだろうが、マウスと同様に人間でも同様の機能が働くかについてはさらに研究する必要がある」とも話している。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)米国ウィスコンシン大学マディソン校大学院歴史学研究科修了(Ph.D.)。現在は大阪大学大学院言語文化研究科教授として教鞭を執る。専門分野は国際関係と日米医療保険制度。
2017年03月13日NHKの健康情報番組内で、「睡眠薬で熟睡時間を増やせば血糖値を下げることができる」と、睡眠薬の服用を推奨しているような内容が放映されて医療従事者や視聴者から批判を浴びていました。併せて、番組内で副作用の少ない新薬として紹介された薬が特定できてしまうため、当該新薬のステマ(ステルスマーケティング)ではないかとの意見もあったようです。医師ではない筆者は熟睡時間と血糖値低下の因果関係については立ち入りませんが、上記放送内容の問題点について弁護士の立場から解説したいと思います。*画像はイメージです:■薬事法違反のおそれもある内容薬事法では、医療従事者や医薬品製造業者だけでなく、“何人も”医薬品の効能・効果等に関して、虚偽または誇大な記事を広告や流布してはならないと定められています(薬事法66条1項)。今回の番組内容は、「最新の研究の結果、熟睡時間を増やせば血糖値が下がる効果が指摘されています」という程度にとどまらず、「特定の新薬の服用によって安全に血糖値を下げることができる」と視聴者に誤解を与えるようなものだったようです。実際には、当該新薬の服用によって直接的に血糖値低下をもたらすことはなく、また、服用したからといって必ずしも他の薬よりも熟睡できる効果が高いとまではいえないとのことですから、薬事法違反のおそれがあります。 ■BPOによる検証の可能性もBPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会は、「放送倫理上問題がある」または「内容の一部に虚偽がある」と指摘された番組内容について調査し、調査、審議・審理した結果を公表しています。今回の情報番組についても、審議・審理の結果、放送倫理上問題があるとされてしまう可能性があります。 ■問題となるのは医薬品だけではない今回の番組は医薬品のケースでしたが、医薬品ではなく食品・健康食品の効能・効果についても薬事法や景品表示法違反となることがあるので注意が必要です。たとえば、特定の健康食品について「○○という疾病に効果がある。」、「体が疲れにくい」、「代謝低下改善」という表現を用いた広告は、薬効による増強や改善を明示的・暗示的に与えてしまいますので薬事法違反となってしまいます。また、薬効による増強や改善を避けた表現であっても、食品・健康食品等の商品について、実証されていないにもかかわらず「今までの同種商品よりも100倍の成分が含まれている」等の表示・広告を行うことは景品表示法違反となります。広告表現の法規制を知らないと違法となってしまうことがありますので、番組制作会社や健康食品等を販売する会社の方は放映・販売前にリーガルチェックを受けたほうがいいですね。 *著者:弁護士 木川雅博 (星野法律事務所。通信会社法務・安全衛生部門勤務を経て、星野法律事務所に所属。破産・再生・債務整理を得意とする。趣味は料理、ランニング)【画像】イメージです*freeangle / PIXTA(ピクスタ)
2017年03月04日日本の国民病というべき病気、癌。以前は不治の病とされていましたが、現在は早期発見早期治療を行えば治すことも可能になりました。それだけに、変調を感じたらすぐに病院にいくことが重要。また、複数の医師から意見を聞くセカンド・オピニオンも早期発見にとっては大事な要素といえます。しかし、わかっていてはいても1回目の病院で「異常なし」といわれれば安心してしまい、別の病院にいくことをやめてしまうもの。安心しきってしばらく過ごしたものの、違和感や痛みがひどくなり2回目の病院検査を受けてみたら、医師から「かなり重篤な癌です。もう少し発見が早ければ」と告げられた。この場合初回の検査を担当し、「異常なし」の結論をだした医師を提訴したくなります。はたしてそのようなことは可能なのでしょうか?医療問題に詳しい三宅坂総合法律事務所の伊東亜矢子弁護士に意見を伺いました。 Q.2回目の検査で重篤な癌が判明した場合、1回目で「異常なし」の判断をした医師を訴えることができる?*画像はイメージです:提訴に踏み切るには十分な事前調査が必要です。「単純な見落としなのか、結果論からすれば初回検査時から癌があったと言わざるを得ないが、初回検査時の発見は難しい状況だったのか、などが問題となります。実務上は、いきなり提訴の前に、まずカルテを取り寄せるとともに、患者側で医療事件を扱っている弁護士に相談し、病院側の考えを聞くところから始めるのが通例です。提訴となると、『初診時に既に癌を発症していたので**の検査をやればわかったはず』『**の検査結果は“癌”と評価すべき』等、医学的知見を立証する必要があるので、医学文献や第三者医師に意見をもらうなど、その点の準備も必要になってきます。医療訴訟は専門的な知見の立証などが必要になり、単純なミスに見えても『医療機関側が専門的な見解では**』と反論するかもしれず、その場合の再反論の手立てなども考えておく必要があり、事前の調査が大事と思います。また、仮に裁判で“ミス”を立証することはなかなか難しいかもしれないという場合でも医療ADRなどで話合いの場を持つことはあり得るところです。医療訴訟での原告(患者)側勝訴率は高いとは言えず、提訴に踏み切るには慎重な検討を要するところです」(伊東弁護士) 簡単に「納得がいかないから提訴」という訳にはいかず、弁護士や第三者医師などの意見を十分に聞いたうえで慎重に検討する必要があるようです。できれば検査段階で複数の病院に通い、多くの医師に意見を聞いておきたいところですね。 *取材協力弁護士:伊東亜矢子(三宅坂総合法律事務所所属。 医療機関からの相談や、 人事労務問題を中心とした企業からの相談、離婚・ 男女間のトラブルに関する相談、 子どもの人権にかかわる相談を中心に扱う。)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです*Graphs / PIXTA(ピクスタ)
2017年02月17日質問:父が糖尿病と高血圧の既往歴あり。糖尿病などは遺伝性のものが多いと聞いたことがあり不安です。父が、糖尿病、高血圧の既往歴があり、現在も内服コントロールをしています。最近、これらの病気は心疾患のリスクも高めることを知りました。糖尿病などは、遺伝性のものが多いと聞いたことがあり、私も結婚して親になり、自分がかかる可能性の高い病気には気をつけていかなければと考えるようになりました。甘いものが大好きで、外食も多く食生活が偏りがちです。これから先、どのように気をつけていくべきでしょうか?静岡県:nocchiさん(27)回答:「糖尿病」の遺伝についてお答えします。――「糖尿病」とはお父さまが糖尿病、高血圧をお持ちで、内服でコントロール中ということですね。確かに、これらの病気は心筋梗塞など重篤な疾患を含む心疾患の大きなリスクファクターになることが知られています。お子さんであるご相談者さまも、遺伝的な面、あるいは生活習慣の面でお父さまがお持ちの傾向を受け継がれている可能性は十分に考えられ、お若いうちに気をつけていこうというお気持ちになられたことは非常によいことだと思います。さて、ご心配されている糖尿病の遺伝について、少しお話をさせていただきたいと思います。よく誤解されがちですが、糖尿病自体は遺伝性の疾患ではなく、あくまで遺伝するのは「糖尿病にかかりやすい体質」であると考えてください。2型糖尿病にかかりやすい遺伝子はいくつか同定されてはいるようですが、多くの小さな遺伝素因が複雑に組み合わさってできる「複合遺伝」の形式をとると考えられており、いわゆる「糖尿病のなりやすさ」も人によってさまざまであると考えられています。<日々の生活のなかでできることから始めましょう>2型糖尿病の発病には遺伝的な素因以外に生活習慣が大きく関係してきます。糖尿病を防ぐためには、まず肥満にならないことが大切です。BMIにして18.5~25.0の普通体重を目指しましょう。そのためにはまず、食生活の改善が必要です。甘いもの、脂っぽいものはできるだけ控え、味は薄味に調味するよう心がけます。できるだけ決まった時間に、ゆっくり食べることも大切です。野菜に多く含まれる食物繊維は肥満を防いでくれますので、一日350g(うち緑黄色野菜120g以上)を目標にします。また、肥満を防ぐもう一つの柱は、やはり運動です。運動は、カロリーを消費するだけでなく、筋肉をつけて脂肪を減らしたり、中性脂肪を低下させたりする役割もあります。もちろん、定期的に時間を決めて運動ができればそれもいいのですが、一日一万歩を目安に、少し早足で歩く、エレベーターを使わず階段を使用するといった心がけでも十分、糖尿病にかかりにくくする効果があります。お子さんもいらっしゃるということで、なかなかご自身の健康のためにまとまった時間はとりにくいかと思いますが、日々の生活のなかでできるところから始めていけるといいですね。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:会社の健康診断で生活習慣病と言われました…会社の健康診断で生活習慣病と言われました。私には高脂血症と糖尿病があり経過観察項目がありました。55歳という年齢で、いつ何が起こっても不思議ではないなと思うようにもなり、脳のMRIを撮ったところ画像には白い点が4つ並んでいて、すぐにも精密検査と言われています。この年齢から具体的にどのようなことに気をつけて生活すればよいでしょうか?千葉県:かずこさん(55)回答:「高脂血症」と「糖尿病」についてお答えします。―――生活のなかでできること現在、高脂血症と糖尿病は内服薬なしで経過観察ということでしょうか。脳のMRI所見では小さな梗塞巣(こうそくそう)があり、精密検査の予定なのですね。精密検査は頚(頸)動脈の超音波検査を行って動脈硬化を調べたり、脳内の血管をCTで表現する3DCTなどで狭窄(きょうさく)や石灰化がないか確認したりすると思います。高脂血症と糖尿病に対して、生活のなかでご自身でも実践できることがありますのでご紹介します。・減量まず、肥満があるかチェックしましょう。BMI(Body Mass Index)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求められた数字が、22±2であれば標準です。それ以上であれば肥満ということになります。標準体重は身長(m)×身長(m)×22で求められます。肥満と分かれば適正体重を目指して、減量していきましょう。・食事前述の標準体重に25~30kcalをかけたものが1日の摂取カロリーの目安となります。例えば、身長175cmの場合、1.75×1.75×22×25(~30)となり、おおよそ1,700~2,000kcalとなります。こう書くと難しく感じるかもしれませんので、まずは表示されているカロリーを気にすることから始めてみましょう。商品のパッケージの裏面や側面に、成分表がありカロリーが記載されています。それも面倒という場合は、間食をやめる、寝る2時間前からは食べない、お酒は飲まないといったように食生活の改善を始めましょう。・運動ウォーキング、軽いジョギング、水泳などの有酸素運動を始めてみましょう。強さの目安は多少息切れはするものの、人と話しながら続けられる程度です。なお、運動療法を始める前に、運動が可能か心臓の状態を調べる必要があります。・禁煙ニコチン自体が強力な血管収縮作用を持つため、血管が狭くなり、血圧が上昇し血流は低下します。また、煙に含まれる一酸化炭素は酸素よりもヘモグロビンと結合しやすいため、全身の組織が酸素欠乏状態になってしまいます。このため二次性の多血症が起こって血液粘稠度(けつえきねんちょうど)が増し、血栓ができやすい状態になります。たばこに含まれる活性酸素も血管内皮を害するため、さらに血栓や塞栓症の発症を促します。活性酸素により酸化変性を来たした脂質は、動脈硬化を悪化させます。施設によっては禁煙外来を開設しています。喫煙されていて、自力で禁煙するのが難しい場合はご利用ください。<生活習慣の見直しを実践していきましょう>やはり、生活習慣を見直すことが一番の治療です。見直したら実践する、文字にすると簡単ですがなかなか大変です。頑張っていきましょう。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日睡眠不足で眠たくてしょうがないというとき、コーヒーを眠気覚ましに飲む人は多いはずだ。ただ、最新の研究によると寝不足の人はソーダやエナジードリンクを飲む傾向があることがわかった。海外のさまざまなニュースを紹介する「LiveScience」にこのほど、「睡眠と飲み物」に関するコラムが掲載された。睡眠不足になると、より多くの糖分を欲するようになるのはなぜだろうか。米国で2005年から2012年まで実施された国民健康調査から得られた約1万9,000人のデータを分析すると、睡眠時間が5時間以下の人は、7~8時間の人に比べてソーダやエナジードリンクなどの糖分入り飲料を平均21%も多く飲んでいることが判明した。「糖分が含まれている飲料と短い睡眠時間の間には、互いに補強しあう正のフィードバック・ループがあるのかもしれません。そのため、人々は不健康な糖分を摂取する習慣を断ち切ることが難しくなっているのです」とカリフォルニア大学サンフランシスコ校精神医学分野講師で今回の共同研究者であるアリク・プラザー氏は語る。特に5時間以下の睡眠の人は、十分に睡眠をとった人と比べて、カフェインと糖分の両方が入った飲料を33%も多く飲んでいた。一方で、睡眠時間の長さとジュースやティー、ダイエット飲料の消費量には有意な差がなかった。この研究グループによると、「カフェインと糖分の両方が入った飲料を飲むこと」と「睡眠時間が短いこと」のどちらが原因で、どちらが結果かは不明だという。だが、もしかするとこの両方が絡み合った姿が"正解"かもしれない。すなわち、睡眠時間が短いためカフェインと糖分の両方が入った飲料を飲むようになり、そのような飲料摂取の習慣化が早い時間帯の就寝の妨げになるという悪循環に陥っているのではないか――。研究者グループはこのように考えている。「このデータは、睡眠を改善すればこの悪循環を断ち切り、糖分の摂取を抑えられることを示唆している」とプラザー氏は語る。研究グループが年齢や世帯所得、結婚歴、身体的活動レベル、睡眠障害の有無など要因を考慮に入れても、研究結果は変わらなかったとのこと。今回の研究では、睡眠時間は自己申告なので、正確に把握できていない可能性もある。「人々の睡眠習慣と飲み物の選択がどのように影響し合うのかを探るためには、より長期間の研究が必要だ」とプラザー氏は話している。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)米国ウィスコンシン大学マディソン校大学院歴史学研究科修了(Ph.D.)。現在は大阪大学大学院言語文化研究科教授として教鞭を執る。専門分野は国際関係と日米医療保険制度。
2016年11月24日スポルツはこのほど、糖尿病患者や予備軍の人の予防や改善に向け、糖尿病療養支援サービス「糖尿病コーチング」のオンラインプログラム提供を開始した。同プログラムは、NPO法人ヘルスコーチ・ジャパンと連携して提供するもの。糖尿病は日々の食習慣、運動習慣などの生活習慣を見直すことで予防・改善が可能だが、生活習慣の改善では患者の生活スタイルを変えなくてはならないことも多い。そのため、取り組みの重要性は理解していても、実践は難しいといった課題がある。そこで、糖尿病患者や予備軍の人を個別にしっかりと理解し、それぞれに合わせて生活習慣を健康なものに変えていけるようオンラインにてサポートするプログラムを開発した。相手のやる気と行動を引き出す対人支援スキル・コーチングに、同社が展開しているデジタルヘルスを活用した「ヘルスコーチング」を組み合わせている。プログラムでは、糖尿病患者や予備軍の生活習慣改善につながるヘルスコーチングを行うためのコンテンツと、運用を行うためのノウハウを提供。オンラインにて、ヘルスコーチングによる行動変容を促すコミュニケーションを行うことで、糖尿病患者や予備軍の人々が、無理なく生活習慣を改善し、定着させることができるという。
2016年11月17日主婦の友社はこのほど、『ジンたまジャムでヘモグロビンA1cが下がる!(著:村上祥子、医学監修:川島朗<医学博士>)』(800円・税別)を発売した「ジンたまジャム」とは、ジンジャー(しょうが)とたまねぎのジャムのことで、料理研究家の村上先生が教室で長年伝えてきたレシピの中のひとつ。しょうがやたまねぎ、砂糖、レモン汁などの材料を切り、電子レンジで加熱したあとミキサーでかき混ぜるだけで、簡単に作れる。1日スプーン2さじを、料理に加えたり、そのままトッピングしたりすることで、血管拡張作用や消化・新陳代謝促進効果、血液サラサラ効果、骨粗しょう症改善、腸内環境アップ、抗酸化作用、老化防止、免疫力アップ、がん予防効果などが期待できるとのこと。「ジンたまジャム」に含まれる成分の中には、血糖値を下げ、インスリンの分泌を助ける作用があるものも含まれる。そのため、糖尿病と密接に関係するヘモグロビンA1cの低下にも役立つとされている。他にも高血圧予防、冷え・むくみ解消、アンチエイジングといった健康効果も期待できるという。「ジンたまジャム」は、焼いたトーストに塗って食べるほか、みそ汁やスープに入れたり、豚しゃぶのたれに使ったりなど、さまざまな使い方ができる。冷蔵庫で1カ月、冷凍庫で2カ月保存できるとのこと。
2016年11月08日こんにちは。シルバーウィークは子どもたちの手足口病の看病で終了した、フリーママライターの横山かおりです。2学期がはじまり感染症の流行もやってきました。おびえてばかりはいられないので、免疫力アップに力を注ぎましょう!さて、だんだんと涼しくなってきましたが、これは“水虫治療の季節”ということをご存じでしょうか?今回は都内皮膚科に勤める50代の女性医師に、“水虫の家庭内感染”について聞いてきましたのでご紹介します。●水虫は家族間でうつりやすい“水虫”というと、男性がなるというイメージがありますが、そんなことはありません。女性や子どももなる危険は十分にあります。医師によると、『水虫はそもそも、白癬菌(はくせんきん)というカビが足の裏や足の指のあいだで繁殖して起きるものです。感染症なのでうつる危険はもちろんあります。家の中で家族全員はだしで生活している場合、ひとりでも水虫感染者がいると菌を家中にばらまいていることになります。感染力はそこまで高くはありませんが、湿った場所が好きなカビが寄りそうなタオルやバスマット、足ふきタオルは別々のものにするのがオススメです。スリッパも自分のを決めて履くようにしましょう』とのこと。水虫=カビ なのですね。これは子どもが感染したら危険です。とにかく清潔にすることが第一。お風呂でもしっかり足の指と指のあいだまで洗うように気をつけましょう。●水虫の治療法万が一水虫になってしまった場合、どのような治療法があるのでしょうか?『塗り薬や飲み薬で治療します。かゆみなどが落ち着いてくると、勝手に薬をやめてしまう人がいますがそれはよくありません。菌はすぐには死滅しない ので、自己判断で薬を中断することはやめましょう。自分で水虫だと思っても、違う病気の場合もあります。怪しいなと思ったらまず皮膚科へ行って診断を受けることが大切です』水虫なんて恥ずかしいな、と思ってなかなか病院へ行けずにいると、悪化してしまったり家族に感染させてしまったりする可能性もあります。まずは病院へ行って診てもらうことが大切ですね。●秋冬は治療の季節湿度が高く蒸し暑い夏は水虫になりやすい季節。つまり、これからの涼しい季節は水虫治療の季節 でもあるのです。次の夏を気持ちよく迎えるためにも、少しでも「かゆい」と思ったら皮膚科へ相談しに行きましょう。何度も言いますが、決して恥ずかしいことではありません。同じ家で暮らしていると、家族間でいろいろな菌に感染してしまうことがあります。水虫もそのひとつ。家族みんなが気持ちよく暮らすためにも、家庭内をいつも清潔に保っていたいですね。●ライター/横山かおり(ママライター、元モデル)
2016年10月09日20代後半に、寝ても覚めても結婚のことを考える「結婚したい病」にかかった人は多いはず。30歳を過ぎると独身女性でも、寝ても覚めても子どもが欲しい「子ども欲しい病」にかかる人もいます。結婚よりも子どもが欲しいと感じるこの気持ちの正体は、一体なんなのでしょうか?子ども欲しい病ってどんな状態?子ども欲しい病を発症すると、次のような症状が見られます。 軽くチェックしてみましょう。・寝ても覚めても「子どもが欲しい」と思う・女子会の乾杯後の第一声が「あ~子どもが欲しい」・結婚したいというより、とにかく子どもが欲しい・出産のリミットが近づいていることに焦っている・優秀な男のDNAが欲しい・卵子凍結について調べたことがある少しでも心当たりがある人は、子ども欲しい病にかかっているかもしれません。なぜ私たちは、こうも子どもが欲しくなる?「子どもが欲しい」という感情は、女性としてとても自然なことです。なぜなら人間には本来、生殖本能というものがあり、子孫を残すために生まれてきたと言っても過言ではありません。しかしトリッキーなことに、女性は出産のできる年齢が限られています。おそらく、この子ども欲しい病とは、出産リミットが近づいて、「そろそろ産んでおけー!間に合わなくなっても知らんぞー!」と母性本能が警鐘を鳴らしている状態なのでしょう。子ども欲しい病の特効薬はあるのかペットを飼う、甥っ子、姪っ子をかわいがるなど、行き場のない母性を癒す方法はあるでしょう。しかし一番の解決法はやっぱり、自分の子どもを産むこと。「子どもが欲しい」という魂の叫びを無視せずに、真剣に向き合いましょう。子どもを産むことを目標に婚活をしていきましょう。30歳を超えたら、妊活も同時にするのもいいでしょう。なにも「デキ婚を狙え」という意味ではなく、いつ結婚して子作りしてもOKなように、体のメンテナンスをしていくのが大切です。仕事はいつでもできる、子どもはいつでもできないそうはいっても、「今仕事が盛り上がってきているので……」と、子どもどころじゃないアラサー女性もいるはず。結婚・出産を取るかキャリアを取るか、女性として非常に難しい選択ですよね。積み上げてきたキャリアをストップさせるのは非常に不安なことです。しかし、子作りにはリミットがあることを思い出しましょう。個人的には、のちのち後悔するよりも、結婚&子作りを優先すべきだと思っています。私自身もキャリアを積み上げていますが、それを投げうってでも子どもを優先したいです。なぜなら30歳でキャリアを諦めたとしても、50歳になったらまたやりたい仕事が出てくると信じているから。仕事はいつでもできるけど、子どもは今しかできません。失ったものよりも得たものを数えよう、というのが私の信条です。と、ここまで偉そうに語ってきましたが、私も独身32歳。未だ父親になってくれそうな相手はいません。婚活頑張ります……。
2016年09月22日「発達障害を治したい!」という親の気持ち出典 : 私には、自閉症の子どもがいます。自分の子どもに発達障害の疑いを感じた当時、私は診断を受ける前にインターネットで様々な情報を収集しました。同じような障害のある子どもについての個人のブログや、療育団体のサイトをのぞいてみると、時々「〇〇療育で、自閉症が治った」という文句を見かけました。もしかすると、障害のある子どもを持つ親にとって、「子どもの障害を治したい!」と最初に思うことは、ごく自然なことなのかもしれません。しかし私は、この「治った」という言葉に違和感を抱いていました。「完璧な回復」は確かに難しいかもしれない。でも…出典 : 『わが子よ、声を聞かせて―自閉症と闘った母と子』という本をご存知でしょうか。著者の子どもが自閉症と診断された後、回復に向けての自身の奮闘を綴った物語です。しかしこの本の巻末のあとがきでは、「(自閉症が)完全に回復したとは残念ながら信じられない」と監修の医師が書いています。この点については、私もこの医師と同意見です。なぜなら発達障害というのは脳の機能障害であり、病気ではないからです。それでも当時、私がこの本に出会ったときは「自閉症の子どもでも、こんなに出来ることが増えるなんて!」と、物凄く感動したのです。自分の子どもにも、少しずつ「できること」が増えるかもしれないという希望を持つことができました。治そうとするのではなく、「できることを増やす」出典 : 発達障害を「治す」のは確かに難しいことかもしれません。でも、「今までできなかったことを、出来るようにする」ことは、発達障害の子どもでも可能なことだと思います。たとえば、適切な療育やそれに伴う子ども自身の成長によって、「自分で着替えられるようになった」「自分でトイレに入ることができた」「自分でお風呂に入り、体を洗うことができた」「友達と一緒に遊ぶことができるようになった」など、社会に適応するために必要なことを少しずつ身につけていくことはできると思います。障害がある私の娘は、最初は身の周りのことが何ひとつ自分ですることができず、服を着させたり、トイレに行かせたり、すべて私が助けていました。そのうち、娘は実際に私がやっていることをまねすることがとても上手なことが分かりました。そこで私は、娘の特性を生かして、言葉で指示するのではなく一緒にやっているところを見せながら、身の回りのことを教えるようにしました。すると娘はだんだん自分でできることが増えていきました。障害を無理やり「治そう」とするのではなく、子どもの障害やそれに伴う特性をきちんと理解して、子どもができることを増やす手助けをするのが、親としては大切なことなのではないかと思います。子どもの成長にちゃんと目を向けて出典 : 私たち親は、最初は「この子をなんとかしたい」と思うあまり、発達障害を「治す」ことを考えると思います。しかし、困っていることを「減らす」ことはできても、自閉症を含めた発達障害を「完治させる」ことは難しいと私は考えています。自閉症や発達障害を治そうとするのではなく、子どもの社会適応力を療育によって伸ばしたり、子どもの成長を見守ることが大切なのではないでしょうか。私も、娘の障害を知った当初は「みんなが言うように娘の障害が”個性”になるなんてありえるのだろうか?」と半信半疑でした。でも、実際に娘の成長を目の当たりにしている今は、診断名そのものが個性なのではなく、自分のペースで成長していく様子が娘本人の個性なのだと感じていますし、娘の将来の可能性を信じています。
2016年09月14日思春期から始まり、大人になっても永久に悩まされるのがニキビ。できてしまったニキビはもちろん早く治したい。だけど、女の子だもん。目立つニキビを丸出しでも歩きたくない。しかし!コンシーラーやファンデーションで無理に隠すのは悪化しそう…と困るもの。進行中のニキビに使うならのおすすめ優秀コンシーラーをご紹介します。悪化中のニキビの場合赤ニキビ(炎症状態)や黄ニキビ(膿がたまった状態)まで悪化しているときは、本来はメイクをせず清潔な状態を保ちたいもの。でも、大事な予定の日にこんなニキビができてしまったらやっぱり隠したい!! そんな時に使えるコンシーラーは?1.エテュセ 「薬用アクネ リアルフィット コンシーラー」出典:@cosmeより思春期ニキビに悩む方が愛用しているコンシーラーNo.1といえばこれ。 ニキビを防ぐ有効成分を配合し、ニキビのできにくい肌にしてくれます。 また、SPF12・PA++で、ニキビの炎症を悪化させ、ニキビ痕を出来やすくする紫外線をカット。全3色・税抜き2,000円2.DHC「 薬用 アクネケア コンシーラー」出典:@cosmeよりニキビや毛穴に悩む人に向けられたライン、「DHC薬用アクネケアベースメークシリーズ」のコンシーラー。 もちろんSPF22・PA++で紫外線もカット。全2色・税抜き1,429円ニキビ後期の場合大人ニキビにありがちな時です。 最終状態である「黄ニキビ」がつぶれて膿や血が出てしまった。 そして、黒くなってしまったとき・・・。「シミのような痕になったらどうしよう・・・」と悩むもの。 この状態は、治るまでに1か月~3か月(個人差あり)かかると言われています。 最悪の場合は痕になってしまうこの時期に使えるコンシーラーは?3.素肌記念日 「フェイクヌードコンシーラー」出典:@cosmeより大人ニキビの原因である乾燥を防ぐヒアルロン酸と、ニキビ痕の原因であるメラニンを予防してくれるビタミンC誘導体配合を配合。全2色・税抜き1,200円4.24h cosme「24h コンシーラUV」出典:@cosmeより「100%天然成分で24時間落とさずOK」がブランドコンセプトである24h cosmeのコンシーラーならトラブル隠しにも安心して使えます。 さらにコンシーラーには珍しくSPF40・PA+++との高数値。 ニキビ痕になるかならないかの瀬戸際の時期に、紫外線をしっかりカットできるのはかなりの安心材料となりそうです。税抜き3,333円進行中のニキビはもちろん隠したい、だけど治すことがやっぱり重要です。 後期になったら痕にならないために、「隠す」より「守る」を意識しましょうね。
2016年08月06日ハンチントン病とは?出典 : ハンチントン病とは、運動症状・精神症状などの症状がみられる遺伝性の神経変性疾患で、国の指定難病にされています。平均30歳~40歳頃に発症する方が多く、症状は本人が気づかないうちにいつの間にか始まっていることが大半で、約15年をかけてゆっくり進行していきます。アジアでの発症確率は10万人に0.4人と、比較的稀な疾患です。運動症状としては、不随意運動(舞踏運動)によって手足が自分の意思とは関係なく動く、精神症状としては苛立ちやうつ状態が続くことなどがあります。これらの症状は時間に伴って進行していきます。参考書籍:日本精神神経学会/監修『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』医学書院/刊ハンチントン病の症状出典 : ハンチントン病の症状には運動症状と精神症状があり、初期・中期・後期と症状が進行していきます。しかし、人によって症状の程度には個人差があり、またすべての症状が発症するわけではありません。不随意運動(舞踏運動):自分の意思とは関係なく体が運動することを不随意運動と言います。ハンチントン病では、手足を勢いよく曲げたり伸ばしたりする動き、頭部を回したり伸ばしたりする動きや、舌を出したり、しかめ面をしたりなどの表情の動きなどがみられます。進行するにつれて、歩行・食事・着脱・排泄等も難しくなり、介護が必要になることがあります。短気・いらだち・うつ状態・不安・無気力状態等の症状がみられます。進行するにつれて症状は悪化していきます。認知能力が低下し無目的な言動が増えてきます。また、抑うつ状態が続くせいで、自殺を図ろうとすることもあります。精神症状も進行すれば介護が必要となることがあります。Upload By 発達障害のキホン症状の発症や程度には個人差があり、運動症状は初期症状でも、精神症状は中期症状等というように、症状のパターンは様々です。また上記の症状以外の症状も発症する場合があります。ハンチントン病の原因出典 : ハンチントン病は、第4染色体に局在する遺伝子(IT15 またはハンチンチンと呼ばれます)の繰り返し配列の異常によって引き起こされます。第4染色体の遺伝子の通常の繰り返し配列の長さは26回以下ですが、ハンチントン病の方は36回以上と染色体が伸長しています。この反復配列の数の長さによって発症年齢が決まり、伸長するほど若い時期に発症するといわれています。また、ハンチントン病の主な症状である不随意運動(舞踏運動)は、脳の一部で随意運動を司っている大脳基底核と大脳皮質が萎縮することで発症します。ハンチントン病は常染色体優位性遺伝といって、発病の原因となっている遺伝子が親から子に伝わる病気です。両親のうちのどちらか一方がハンチントン病の原因遺伝子を持っている場合、子どもには50%の確率で遺伝します。ただし、祖父母から孫に世代をまたいで原因遺伝子が遺伝することはありません。ハンチントン病の診断基準は?出典 : ハンチントン病の診断基準は問診や画像検査によって分かることがあります。また、受診機関もその時々の症状に合わせて横断的に受診し、専門医にも診てもらうことをおすすめします。ハンチントン病の診断は主に問診によって行われ、家族歴、臨床所見により臨床判断が可能です。しかし、確定診断は遺伝子検査により診断されます。■家族歴:近親にハンチントン病を患った方がいるか、または神経疾患や精神疾患がある方がいるかどうか。ハンチントン病の原因は親から子への遺伝によるものです。したがって、近親でハンチントン病になったことがある方がいるかどうかを問うことがあります。■特徴的な臨床所見:上記で述べたようなハンチントン病特有の運動症状(不随意運動)や精神症状を自覚または他覚できるかどうか。初期症状では日常生活中のふとした瞬間に手が震える等の軽い不随意運動が起こります。初期症状を他覚するのは難しいですが、自覚があるならば問診時に話してみることをおすすめします。神経内科や精神科を受診して、専門医に診てもらうことをおすすめします。近親にハンチントン病の方がいらっしゃる場合には、その旨を医師にお伝えください。■CT検査・MRI検査ハンチントン病の不随意運動(舞踏運動)は脳の一部の大脳基底核と大脳皮質の異常により生じるため、CT検査やMRI検査を行います。さらにこれらの検査は他の病気である可能性を否定するために行うものとされています。また、うつ病の方は共通して大脳基底核と大脳皮質の萎縮が見られますが、これらの特徴がうつ症状にどのように影響しているかはまだ分かっていません。■遺伝子検査確定診断のために遺伝子検査を行います。近親にハンチントン病の方がいて、ご自身にも自覚症状がある場合には遺伝子検査を受けることをおすすめします。近親にハンチントン病の方がいるが、ご自身に自覚症状がない場合は、遺伝カウンセリング等を受けることが一般的にすすめられています。ハンチントン病の治療法出典 : ハンチントン病の原因治療はなく、対症治療がメインになります。主に薬物療法を用いて運動症状・精神症状を和らげています。不随意運動(舞踏運動)の治療薬には2013年から使用が許可されたテトラベナジンがあり、精神症状には抗精神病薬を使用しています。参考サイト:テトラベンジン添付文書ハンチントン病と診断されたら…出典 : ハンチントン病が進行するにつれて、自分の意思を伝えることが困難になってきます。そのため、本人が自分の意思・希望を伝達するための方法を確保することが重要です。また、難病指定がされている疾患のため、医療費の助成支援を受けることもできます。以下では、診断を受けたらしておくと良い手続きなどをご紹介します。事前指示書とは本人が医療についての決断を下すことができなくなった場合に、医療についてのその人の希望を伝達するための文書です。以下の文書を作成し、手続きを行っておくと自分の意思や尊厳を優先することができます。■リビングウィル医療に関する患者の指示や希望をあからじめ表明した文書■医療判断代理委任状本人が決断を下すことができない状態に陥った場合に本人の代わりに決断を下す(代理人)を指定するための文書参考サイト:メルクマニュアル医学百科事前指示書(アドバンス・ディレクティブ)ハンチントン病は国の指定難病にされているため、医療費の助成を受けることができます。指定難病の医療費の自己負担割合は2割です。また、その他の制度による医療費がすでに1割負担となっている患者さんの場合、負担割合は1割のまま変わりません。難病医療費は世帯の所得に応じた医療費の自己負担上限額(月額)が設定されます。自己負担上限額は、受診した複数の医療機関などの自己負担をすべて合算したうえで適応されます。参考サイト:難病医療費助成制度の対象疾病についてまとめ出典 : ハンチントン病は、10万人に0.4人が発症するという極めてまれな病気です。人から人へ感染する病気ではなく、親から子へ遺伝によって原因遺伝子を引き継ぎ発症するため、生活習慣の悪化によって発症したり進行したりする病気ではありません。根本的な治療方法はまだ見つかっていませんが、不随意運動を和らげる薬や、精神症状を和らげる抗うつ薬や抗てんかん薬等があり症状を和らげることができます。症状を緩和するためにも早めに医療機関の受診をおすすめします。参考サイト:難病情報センター参考サイト:メイクマニュアル参考サイト:ハンチントン病と生きる参考サイト:メディカルノート
2016年07月25日日本糖尿病学会はこのほど、日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2016」において、日本人の95%を占める2型糖尿病の対処策に関して新見解が加わったことを発表した。厚生労働省の国民健康・栄養調査(2012年)によると、日本の糖尿病人口は前回調査(2007年)より60万人増えて950万人と過去最多を記録した。予備軍も含めると2,050万人で、5人に1人が該当する計算となる。男女比は、男性27.3%、女性21.8%で、男性の割合の方が多い。東京慈恵会医科大学附属病院 内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科の宇都宮一典医師は、糖尿病人口よりも、質の変化に着目しているという。以前は一定の年代で発症する糖尿病が、現代では肥満が誘引している場合が多くなっている。年齢も多様化しており、小児肥満から気づかぬうちに予備軍となってしまい、10・20代で発病する場合もあるという。糖尿病は、主に自己免疫によって、自分自身でインスリンを産生するすい臓の細胞を破壊してしまい、分泌ができなくなって発症する「1型糖尿病」と、インスリンの分泌が少なくなって発症する「2型糖尿病」に分けられる。日本人の95%は「2型糖尿病」で、遺伝的に糖尿病になりやすい体質のほか、食べ過ぎや運動不足、肥満、喫煙などの生活習慣が関係していると言われている。日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2016」では、2型糖尿病の対処策に関して新しい見解を加えた。肥満の程度を知るための指数であるBMI値を意識するより、まず現体重の5%の体重減量を目標とすることが適当であるとのこと。血糖値が高い状態が長く続くと、合併症を引き起こす可能性が高くなる。糖尿病の症例が多様化する中、従来の糖尿病合併症は網膜症・腎症・神経障害など細小血管症が主だったが、近年は肥満が発病を誘引する糖尿病が増えているため、脳卒中・心筋梗塞・抹消動脈系疾患などの大血管症が増加しているという。糖尿病予防のためには、血中のブドウ糖値を標準値に保つ努力が必要とのこと。そのためには、主に運動と食事の2つの生活習慣を改めていくことが重要となる。運動することで、血中のブドウ糖が筋肉で消費され、血糖値が降下する。特に食後の運動は急激な血糖値上昇を抑制するため、食後高血糖(かくれ糖尿病)には非常に有効だという。食事は、1日の摂取カロリーを守り、栄養バランスもよく食べることが必要となる。近年は、糖質(炭水化物)の摂取量が減っている一方で肥満性の糖尿病が増加しているという。予防には糖質制限ではなく、食事のエネルギー総量を制限することが有効とのこと。摂取する食品は、食塩やコレステロール、飽和脂肪酸を含む食品を避け、食物繊維を多く摂取するよう心がけることが必要だという。食物繊維には、便通の改善や血糖値の上昇を防ぐなどの効果があり、特に水溶性食物繊維は血中コレステロールの上昇を防ぐ働きがあるため、動脈硬化の予防にも有効であるとのこと。中でも、β-グルカンという水溶性の食物繊維が多い「大麦」は、食後の血糖値を是正する機能を持つ食材として注目されている。近年の研究では、大麦β-グルカンを含む食品を摂取すると、糖質の吸収が53%の抑制されることも明らかになっている。また、朝食に大麦を食べると、朝食の直後だけでなく、昼食や夕食の糖質の吸収も抑制することもわかったとしている。ある調査では、朝食として糖質の含有量が50gになるよう調整した大麦(または白小麦パン)を摂取した被験者に、昼食に同じ食事(標準昼食)を摂取させた。その結果、朝食で大麦を食べた場合では、昼食後の糖質の吸収が44%抑制されていたという。
2016年07月22日【ママからのご相談】夏になると、熱中症予防やペットボトル症候群の話題がニュースやワイドショーでよく流れていますが、『ペットボトル症候群』というものがどういうものなのかよくわからないので教えてください。ずっと、市販のペットボトル飲料を飲むことが体に悪いことなんだと思い込んでいたのですが、違うのでしょうか。●A. ペットボトル症候群とは、糖分の多い清涼飲料水の多飲で高血糖状態を招くことをいいます。ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。ペットボトル症候群というと、ペットボトルそのものが悪いような印象を受けますが、そうではありません。ペットボトルを携帯していて、なおかつ糖分の多い清涼飲料水を好んで飲んでいる人に多く見られる症状であったことから『ペットボトル症候群』と呼ばれるようになりました。●ペットボトル症候群とは冒頭でもご紹介したとおり、ペットボトル症候群とは、糖分の多い飲料をたくさん摂取することで高血糖を招いている状態をいいます。高血糖状態とは、いわゆる糖尿病の状態です。一般的に、ペットボトル症候群が危険だといわれる理由は、ペットボトル症候群のメカニズムにあります。ジュースやスポーツドリンク、炭酸飲料など、吸収の早い糖分が多く入った飲み物をたくさん飲み続けていると、それらの飲み物に含まれている糖分がすみやかに吸収され、血糖値が急上昇します 。血糖値が急上昇すると、糖分を排出しようと尿量が増加します。そうすると、体内の水分量が減り、さらに喉が乾くようになります。そのときに、清涼飲料水を飲んでしまうと、血糖値がさらに上昇するという悪循環が起こります。そして、重篤な場合は意識障害を起こし昏睡状態に陥ることがあります。●ペットボトル症候群の症状ペットボトル症候群になると起こりうる症状は次の通りです。・トイレが近い・やたらと喉が乾く・疲れがとれない・最近、急に体重が減ったペットボトル症候群の症状は、ちょっと疲れたときや、調子が悪いときに起こるようなありふれた症状が多いため見逃しやすい です。普段から水やお茶ではなくジュースやスポーツドリンクを中心に飲んでいる方は注意して、当てはまる症状が見られたら早めに医療機関を受診しましょう。●ペットボトル症候群の予防ペットボトル症候群を予防するには、日頃の飲み物の見直しが大切です。たとえば、500ml入りのペットボトルの成分表示を見てみると、約50g程度の砂糖が使用されています。WHOでは、砂糖は1日あたり25gまでと推奨されているので、清涼飲料水や炭酸飲料ではなく、なるべく水やお茶にするのがおすすめです。また、清涼飲料水を飲む場合には成分表示の糖分をチェックし、なるべく糖分の少ないものを選ぶようにしましょう 。ペットボトル飲料は、コンビニやスーパーで手軽に購入できて、飲みたいときに気軽に飲むことができるため、昔に比べるとペットボトルを携帯して外出している人が増えています。また、特に小さなお子さんは、暑い夏にはお茶や水よりも冷たいジュースを飲みたがる傾向にあるので要注意です。【参考リンク】・嗜好飲料(アルコール飲料を除く) | eヘルスケアネット(厚生労働省)()●ライター/MAKI(健康・美容ライター)
2016年06月25日近頃なんだか疲れがとれない、頭痛や肩こりがひどい、だるくて家事も仕事もやる気がしない…。そんな症状がある人は、もしかしたら「6月病」かもしれません。4月に環境が大きく変わった新社会人や新入生が、5月の連休明けに無気力になる状態は、一般的に「5月病」として知られています。しかし最近では、5月病のような症状が少し遅れて6月に出る「6月病」が増えているといわれているのです。■専業ママにも6月病はある働くママはもちろん、専業ママにも、6月病は無関係とはいえません。仕事をしていてもいなくても、育児中のママにとって、4月は大忙しの時期。とくに子どもの新入園や新入学があると、園で使うグッズや学用品を用意したり、保護者会、PTAの活動がはじまったりと、予定がてんこ盛りです。夫や子どもの新生活に関する悩みや相談事に耳を傾けているうちに、影響を受けて気持ちが落ち込むこともあるでしょう。5月の連休中だって、子どもの世話や帰省、旅行の準備などやることが多く、ママにとっては完全な休息とはいえません。その後に訪れる6月は、4月から張り詰めていた気持ちがゆるんで、疲れやストレスが心身に表れやすい時期。しかも、ちょうど梅雨どきで天気が悪い日が続くため、余計に気分が落ち込みやすくなります。さらに、雨で服がぬれて洗濯の回数が増える、洗濯物が乾きにくい、湿気やカビが気になるなど、家事の負担が増えるのもストレスの大きな原因に。外でも家でもたくさんの役割を担うママこそ、6月病には注意が必要だといえるでしょう。■「6月病かもしれない」と思ったら?6月病の対策としては、ストレスを取り除いていくことが重要です。といっても、日常生活からすべてのストレスを取り除くのは難しいもの。まずはストレスがたまっていることを自覚し、家事や仕事が思うように進まなくても自分を責めないようにしましょう。予定を詰め込みすぎず、休みを増やすことも対策につながります。ただしママの場合、週末に家族でのお出かけやレジャーの予定を入れすぎると、かえって疲れてしまう可能性もあります。休日には、家で読書やDVD鑑賞をしたり、一人で映画やショッピング、美容院に出かけたりと、自分だけのリラックス時間をつくるといいかもしれません。散歩やスポーツで適度に体を動かすことも、ストレス解消には良いといわれています。5月病も6月病も正式な病名ではありませんが、医学的には「適応障害」にあたり、放置しておくと深刻なうつになることもあるそう。心身の不調や憂うつな気分が長引く場合は、「ただの6月病」なんて思わず、早めに心療内科や精神科を受診しましょう。特に目立った不調を自覚していないママも、予防のために、6月はちょっとのんびりモードで過ごしてみてはいかがでしょうか。
2016年06月21日キス病ってご存じですか? もちろん、お酒を飲むとキスをしたくなってしまう、といったことではありません。キス病とは伝染性単核球症といって、ヘルペスウイルスの仲間のウイルスに感染することで起こる病気です。その名の通り、キスでうつってしまうのです。伝染性単核球症(キス病)のウイルスはヘルペスの仲間伝染性単核球症(キス病)とは、エプスタイン・バーウイルス(EBウイルス)と呼ばれている、ヘルペスウイルスの仲間によって発症します。子ども時代に感染することも多く、小さいころは感染にも気づかず、ほとんど無症状のまま自然治癒することも多く、抗体ができます。大人になって初めてウイルスに感染をすると、抗体のないからだにはさまざまな症状があらわれます。しかし、その場合でも、ほとんどが数週間で自然に治るといわれています。風邪やインフルエンザと似た症状伝染性単核球症(キス病)に感染すると、のどの痛みや発熱、リンパの腫れなどが見られます。潜伏期間は4週間~6週間前後です。発症した後の発熱は、最初はゆるやか。5日前後をピークに高熱に変わってきます。風邪やインフルエンザなどと症状が似ているため、内科を受診することも多いそうです。症状がおさまったように見えても、ウイルスは血液のなかに潜んでいることもあるため、再発には気をつけましょう。まれに感染が広がり、脾臓の腫れなどの重篤な症状につながることもあります。伝染性単核球症(キス病)とは、身近な「キス」で感染してしまう病気です。もしも感染がわかったら、パートナーとのキスはがまんするようにして治療に専念しましょうね。情報提供元:あなたのオンライン婦人科 Rucora[ルコラ]
2016年06月17日5月病というと社会人などの大人がかかるようなイメージがありますが、最近は低年齢化し園児が5月病にかかるケースも増加しています。子どものストレス状態には早く親が気づいてあげたいですよね。どんな症状がありどの様に対処したらいいのでしょうか。5月病の原因とは?5月病になる原因は1つではありません。新しい環境に慣れないことから「早く適応したい」という焦りがうまれ、頑張りたい気持ちが空回りしストレスになることや、逆に、新しい生活への期待が高すぎて現実とのギャップに落ち込んでしまうケースもありあす。また、性格が真面目な場合、新生活で緊張した状態を持続することで疲れてしまったり、長い休みで緊張の糸が切れてしまい、前の生活に戻りたくなくなるなど、様々な原因があります。5月病になっていないか、ここをチェック!5月病になっているかどうかは下記をチェックしてみましょう。・朝なかなか起きない・園に行くことを嫌がる・イヤイヤが増えた・親に甘えることが多くなった・以前できていたことをやらなくなった・疲れやすくゴロゴロしていることが多くなったさらに小学生の場合は、・食欲がなくご飯をあまり食べなくなった・笑うことが少なくなった、表情が暗い・学校でのことをまったく話さなくなった・一人になりたがったり、一人で部屋にこもることが多くなった上記のチェック項目に多くあてはまるなら要注意です。5月病の対処法5月病になってしまった場合はどのように対応したらよいでしょうか。まずは子どもの話をよく聞いてあげること。その日あったことなどを、何気ない会話の中で聞き出しましょう。食事やお風呂の時などは話しやすいですね。無理やり聞き出すのではなく、あくまでさりげなく聞いてみましょう。普段からなんでも話せる親子関係を築いておくことは大切です。甘えたい時は、思いっきり甘えさせてあげましょう。「もう〇歳なんだから」などと突き放されると精神的ストレスが増加してしまいます。スキンシップをいっぱいとりましょう。子ども自身はとても頑張っているので「頑張れ」と無理強いをすることはよくありません。「無理しなくていいよ」「よく頑張ってるよ」など、子どもの行動を認めてあげましょう。休みの日には体を思いっきり動かしたり、普段から規則正しい生活のリズムを作ったりすることも効果があります。夜更かしなどが続くと肉体的にもダラけてしてしまい起きられない、行きたくないということにつながってしまいます。5月病は大抵一過性のものであり1~2ヶ月で症状がおさまることがほとんどです。あまり症状が長引く際は病院で診察してもらう必要もあるかもしれません。しかし上記の対処にくわえ、親が子どもとしっかり向き合い笑顔で生活することで新しい環境にも適応していくはずです。普段から子どもの様子を観察し、少しでも様子が違うようであればしっかりとケアできるようにしておきたいですね。
2016年05月27日【ママからのご相談】現在妊娠4か月です。先日受けた妊婦健診の採血結果で、随時血糖が高かったため、再度血糖の検査をしてきました。もしかしたら妊娠糖尿病の可能性があると言われましたが、妊娠糖尿病とは一体どのような病気なのでしょうか?●A. 妊娠が原因で起こる病気。血糖値のコントロールが重要!こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。妊娠糖尿病の可能性があると言われ、驚かれたことと思います。今は再検査の結果待ちかと思いますが、もし妊娠糖尿病と診断された場合、まずは食事制限や運動で血糖値をコントロールし治療していくことになります。とはいえ、妊娠糖尿病は、いわゆる糖尿病とは異なり妊娠が原因で起こるものなので、出産後たいていは治ります。妊婦健診をきちんと受け、主治医の指示をしっかり守れば赤ちゃんは元気に育ちますので、もし診断されたとしても心配し過ぎないようにしましょう。●胎盤で作られるホルモンが妊娠糖尿病の原因に妊娠すると、胎盤からは血糖を上げやすいホルモンが分泌されます。通常、妊娠中のママの膵臓はインスリンの分泌を増やし、血糖値が上がらないようコントロールしていますが、それが追いつかないと血糖値が上昇し、妊娠糖尿病になってしまいます。太りすぎていたり、家系に糖尿病の人がいたりするとかかりやすい と言われています。●診断方法妊娠糖尿病は次のような方法で診断します。まずは妊娠の早い時期に随時血糖をはかります。随時血糖の値が高いときにはブドウ糖負荷試験をして診断します。もし妊娠初期に陰性であっても、妊娠が進むにつれ血糖を下げるインスリンというホルモンが効きにくくなるため、妊娠中期(24〜28週)にもう一度スクリーニング検査を受ける必要があります 。●病気を放置してしまうと、母子ともに合併症のリスクがあるママが妊娠糖尿病になり、もし高血糖の状態を放置してしまうと、お腹の中の赤ちゃんも高血糖になり、さまざまな合併症が起こりやすくなります。ママは妊娠高血圧症候群や羊水過多症などの併発が心配されます。赤ちゃんは出産時に4,000g超の巨大児になる ことが多くなります。しかも、大きいにも関わらず、高血糖の影響で内臓や肺の機能が未熟になるリスクがあります。また出産後一気に低血糖になる心配もあります。●治療とケア妊娠糖尿病が早期発見できたら、まずは食事制限や運動で血糖値をコントロールしていきます。もし改善しない場合は、インスリンを投与して血糖値を下げることもあります。妊娠が進むにつれインスリンの量は増えますが、ほとんどの場合、産後には減量あるいは中止できます。妊娠糖尿病は、出産すればたいてい治ると言われています。しかし、妊娠糖尿病になった人は、そうでない人に比べ、将来的に約7倍糖尿病になりやすい といわれています。そのため今後も定期的な検診や生活習慣の見直しをすることが大切です。また産後に母乳を与えると、お母さんも赤ちゃんも将来、糖尿病になるリスクが減ることが知られていますので、母乳栄養を心がけるのもいいですね。【参考文献】・『最新決定版 妊娠全百科』北川道弘・監修【参考リンク】・妊娠糖尿病 | 日本産科婦人科学会()●ライター/aco(フリーライター)
2016年05月17日新入社員に多く、GW明けの時期に体のだるさや無気力感などがあらわれてしまう5月病。実は5月病は、仕事場にだけで起こるものではありません。子育てにまつわる緊張やストレスが、「ママの5月病」を引き起こしてしまうこともあるのです。この時期「体がだるい」「やる気がでない」などの不調が出たら要注意! 子育てママ特有の5月病について、原因と対処法を知っておきましょう。■「ママの5月病」の原因とは?新年度を迎えて環境が新しくなるのは、会社だけに限りません。入園や入学、進級など、春は子どもを取り巻く環境も大きく変わります。年度末から4月にかけて、さまざまな準備や子どものフォロー、新しいクラスの人間関係、スケジュール管理など、ママの緊張の糸も張りっぱなし状態。子どもも楽しく園や学校に通い始めた今の時期、ホッと一息ついた途端に、それまでたまっていたストレスが5月病としてあらわれてしまうことに。また、働くママがやってしまいがちなのが、休みの日に予定を詰め込みすぎてしまうこと。「平日できない家事を片づけなきゃ」「普段時間がとれない分、子どもとたくさん遊ぼう」とGWに頑張りすぎた結果、連休明けに一気に心身の不調をきたしてしまうケースも多いのです。 ■こんな症状が出たら要注意!ママの5月病チェック5月病は気持ちが落ち込むだけでなく、体の不調となってあらわれることも多いもの。こんな症状があらわれた場合、もしかしたら5月病になってしまっているかも?□ 肩こりや頭痛がすることが多い□ 便秘や下痢が続く□ 朝なかなか起きられない□ 食欲がわかない□ ちょっとしたことでイライラする□ 今まで好きだったことに興味がわかない□ 集中力が低下してミスが多くなる□ きちんと睡眠をとっても熟睡感がないあてはまる項目が多かった人は、気づかないうちにストレスをためこんでしまっている可能性が。無理を続けてダウンする前に、しっかり対策をとっておきましょう。■ママの5月病を撃退するには5月病対策として大切なのは、ストレスや疲れをためこまないこと。休みの日でも予定の詰め込みすぎはNG。パパや子どもに家事を手伝ってもらったり、自分だけでのんびり外出したりする時間を作ってみてください。また、普段の生活の中でも「家事をきちんとしなくては」などと思うと、自分で自分を追い詰めてしまうことに。夕食のおかずは買ってきたお惣菜ですます、上手に掃除の手を抜く、などして、その分自分を休ませてあげましょう。ハーブティーでひと息ついたり、好きな香りの入浴剤でバスタイムを楽しんだり、お気に入りのスイーツを味わったりするのもおすすめです。まじめで責任感の強い人ほどなりやすいといわれる5月病。でも、ママが倒れてしまっては子どもにも影響が出てしまいます。忙しい毎日だからこそ、上手なストレス解消を心がけたいですね。
2016年05月12日「最近、なんだかやる気が出ない…」体がだるく、心も沈みがちで気力がわかない。これって、もしかして五月病!? エキサイトお悩み相談室の 日高千香子(ひだか ちかこ)先生 によると、ゴールデンウィークを明けたころから、五月病になる人が増えるのだとか。そもそも五月病ってどんな病気? どんな症状が出るの? 五月病になりやすいタイプと対策法を日高先生に聞きました。■五月病って、どんな病気?五月病とは、主にゴールデンウィーク明けごろから現れる症状で、倦怠感や疲労感、無気力感などを伴う、心と体の一時的な不調を表す俗語です。医学用語では、適応障害と言われます。4月は職場の部署移動や、転勤、転職、入学、住環境の変化が多く、「早く慣れよう」とがんばり過ぎたり、緊張状態が続く環境に身を置いたりすることで、徐々にストレスや疲労が蓄積されていきます。そして、1ヶ月経過したころにゴールデンウィークに突入します。これまで続いていた緊張が休暇によってほぐれ、やる気が失われるほか、気分が落ちこむなど、体調不良として症状が表れます。かつては、五月病は新入社員などに多く見られ、環境に慣れる夏ごろには徐々に症状がなくなり改善されると言うのが通例でした。しかし現在では、年齢・季節を問わず、いつでも誰にでも起こり得る可能性がある病気です。■「五月病」心と体に表れる主な症状肉体的な症状息苦しさ動悸がする胃の痛み頭痛やめまい食欲不振精神的な症状気分の落ちこみ不安や焦りを感じるイライラするやる気が出ない集中力がない眠れない■「五月病」になりやすいタイプまじめで几帳面、責任感が強く完璧主義、内向的でおとなしい人が五月病になりやすいと言われています。一生懸命になり過ぎてしまい、手を抜くことができず疲れに気づきにくい傾向があります。また、内向的でおとなしい人は、周りを気遣い、自身の思うことが言えない場合もあるようです。対策と予防ウォーキングやヨガ、ストレッチなど軽い運動を行うアロマを利用し、香りでリラックスをするぬるめのお湯で、ゆっくりと入浴をする好きなことをしたり、音楽を聴いたりして気分転換をはかる悩みごとを抱えこまず、信頼できる友人などに話を聞いてもらう規則正しい生活を心がけ、生活リズムを整える食生活の改善をし、セロトニンを多く含む食品を摂取する深呼吸などをし、呼吸を整える■「五月病」セルフチェック「もしかして五月病かも?」と思ったら、まずはチェック!人と会うのがおっくうになる食欲が湧かない夜はなかなか寝つけず睡眠不足イライラしたり、焦ったりすることが多くなった服装や身だしなみに気を使わなくなった集中力が低下しミスが増え、作業効率が悪くなった朝起きづらいマイナス思考に陥りやすい遅刻や欠勤が増えた頭痛やめまいが起こりやすくなった4~6個当てはまる方は、軽度の抑うつ傾向が見受けられます。ストレスを解消するために、気分転換や適度な運動を行い、症状の緩和につとめましょう。7個以上当てはまる場合は、五月病の可能性が大きく要注意です。まずは、ゆっくりと心と体を休めることが大切です。なお、五月病は一時的な不調ですので環境に慣れてくることで症状は緩和し、1ヶ月~2ヶ月程度で自然に回復すると言われています。また、不調が3ヶ月以上続く場合は、うつ病などの精神疾患の可能性もありますので、専門医を受診されることをおすすめします。疲れやストレスがたまりやすい5月は、心と体をゆっくり休められる時間をとるようにするといいでしょう。どうしても不安を感じたら、お悩み相談室の先生に相談してみてくださいね。・取材協力:エキサイトお悩み相談室 日高 千香子(ひだか ちかこ)先生 (しょう)
2016年05月11日妊娠糖尿病(糖代謝異常)とは妊娠糖尿病とは、妊娠中に血糖値が高くなったり、血糖値が高い状態が初めて発見されたりなどで、その妊婦さんが初めて糖代謝異常(糖尿病になっていないが、糖代謝が正常の範囲内ではない状態)になることです。明らかな糖尿病とは異なります。糖代謝異常とは、食べたものをエネルギーとして全身の細胞に取り込むインスリンというホルモンのはたらきが正常の範囲内ではなくなっている状態です。インスリンは、食事の後に上がる血糖値を下げるはたらきを持ちます。妊娠時には、血糖値を上げやすいはたらきを持つホルモン(インスリン拮抗ホルモン)などが胎盤で作られたり、胎盤からもインスリンを壊す酵素が作られたりするため、妊娠中期以降にインスリンが効きにくい状態になり、血糖値が上がりやすくなります。通常はすい臓からインスリンを多く分泌することで血糖値が上がらないように調節しますが、必要なインスリンが少ない体質の人や、必要量を分泌することができない人の場合に血糖値が上昇し、糖代謝異常になります。妊娠中に発見される糖代謝異常は、肥満体質であったり、高カロリーな食事を続けたり、強いストレスを感じやすかったりなどさまざまな要因で発症すると言われており、ママとお腹の赤ちゃんの健康にさまざまな合併症が生じます。35歳以上での妊娠である場合や、家族に糖尿病の人がいる場合も、妊娠糖尿病につながる糖代謝異常を起こしやすい傾向があります。また、妊娠前から糖尿病を患っていたり、妊娠時に明らかに糖尿病だと診断されたりした場合は糖尿病合併妊娠と呼ばれます。妊娠初期・中期の、妊娠糖尿病(糖代謝異常)の症状妊娠糖尿病につながる糖代謝異常は、初期では自覚症状はほとんどないと言われています。症状が進行すると、のどの渇き、頻尿、倦怠感や体のだるさなどが症状となって現れます。ですがこれらの症状は妊娠症状にもよく見受けられるため、妊娠糖尿病につながる糖代謝異常の自覚として区別されにくいと言われています。また妊娠糖尿病と診断されたり、もともと糖尿病で糖尿病合併妊娠である場合、糖代謝異常が続くことで母子にさまざまな症状が起きたり、合併症が発生しやすくなったりします。妊娠糖尿病や、糖尿病合併妊娠などの糖代謝異常をもつママのリスク巨大児お腹の中で4000g以上育つことを指します。高血糖状態のママから糖を過剰摂取した赤ちゃんはインスリンを多く分泌しており、巨大児になりやすいとされています。巨大児の場合は難産となり、多くは帝王切開となるほか、お産時に赤ちゃんの肩甲骨が引っ掛かり分娩ができなくなる肩甲難産となる可能性があります。肩甲難産では仮死状態出産や骨折、脳や体の神経麻痺などのトラブルを引き起こしたりする恐れがあります。妊娠高血圧症候群高血圧状態が続く疾患です。重症化すると脳出血や肝機能障害などを引き起こします。羊水過多症羊水が増えすぎる病気です。流産や早産、逆子、妊娠中や分娩中に胎盤がはがれる常位胎盤早期剥離などを引き起こします。子宮内発育遅延(胎児発育遅延)赤ちゃんの成長が止まったり遅れたりして、十分に成長できていない症状を指します。新生児低血糖症産前に、高血糖状態のママから糖を過剰摂取した赤ちゃんはインスリンを多く分泌していますが、産後は母体からの糖の供給がなくなるため、低血糖になります。授乳やミルク、糖水などで速やかに血糖値を上げたり治療を行ったりすれば健康に問題はないと言われますが、早期に適切な対処がなされない場合、神経学的後遺症を残す可能性があります。低カルシウム血症血中のカルシウム濃度が低い症状を指します。命にはかかわりませんが、手足のしびれや筋肉のけいれんなどがある場合は治療が必要です。肝臓の機能が低下している場合にも起きる場合があります。多血症血液中の赤血球が異常増加する病気です。血液中の赤血球が多過ぎる状態のことです。血液が濃くなり、毛細血管の血流が悪化してしまうことがあります。その結果、皮膚のかゆみ、目の結膜の充血などのほか、血中に血栓ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性があります。先天奇形中枢神経系、骨格系、心血管系、腎尿路系、消化器系、耳や口など、さまざまな器官で奇形が発生します。もともと糖尿病にかかっている場合は、妊娠初期から高血糖状態が続いたり、血糖コントロールが悪い状態が続いたりする傾向があり、先天奇形が起こりやすくなると言われています。診断の仕方と、診断後の生活について妊娠糖尿病につながる糖代謝異常は、妊娠の早い段階で血糖を計測し、もし血糖値が高いことが分かれば血糖検査(ブドウ糖負荷試験)を行い、結果を見て診断されます。妊娠初期で異常が見られない場合も、妊娠中期にはよりインスリンが効きにくくなるため血糖が下がりにくく、再試験を受けて診断を受ける必要があります。糖代謝異常がみとめられて妊娠糖尿病と診断された場合、主に食事療法で血糖コントロールを行います。健やかな妊娠を維持するのに必要なエネルギーを摂取し、高血糖を起こさない食べ方をするよう管理していきます。血糖値は、食前100mg/dl未満、食後2時間120mg/dl未満を目標とし、エネルギー制限食のほか、一日の食事を4回~6回などに分けて摂る方法などを行います。運動療法も指導されますが、ウォーキングや食後のストレッチや体操を、体調をみながら無理のない範囲で行います。インスリンのはたらきを活発にし、食後高血糖を抑えることができます。場合によっては、赤ちゃんの健康に影響を与えない種類のインスリン注射や、薬による治療が用いられることもあります。もともと糖尿病であったり、糖代謝異常がみとめられて明らかな糖尿病と診断され、糖尿病合併妊娠だと分かったりした場合は、かかりつけ医による治療や血糖コントロールを併用しながら妊娠生活を送ることになります。赤ちゃんの健康に影響を与えない種類のインスリン注射や、薬による治療が用いられることもあります。普段から注意することとは妊娠糖尿病につながる糖代謝異常を予防するには、バランスの良い食生活を送り、食べ過ぎや偏食などを避けることが重要です。妊娠糖尿病と診断されたら、産後すぐでなくても、将来的に糖尿病を発症する可能性が高まります。産後6~12週間後に再び血糖検査(ブドウ糖負荷試験)を受け、妊娠糖尿病が改善しているかの検査が行われます。妊娠中の生活の送り方はもちろん、産後の体質改善も踏まえ、健診医やかかりつけ医の指導のもと、気を付けて付き合っていきましょう。明らかな糖尿病であったり、糖尿病合併妊娠である場合は、あらかじめしっかりと血糖コントロールを行い、糖尿病が引き起こすさまざまな合併症を避ける計画妊娠を行います。ママと赤ちゃんの健康のため、しっかりと管理していきましょう。
2016年04月04日