新江ノ島水族館が7月14日より、JAMSTEC(独立行政法人海洋研究開発機構)の有人潜水調査船、「しんかい2000」の常設展示を開始。この潜水調査船、1982年1月から2002年11月まで20年以上にわたって計1411回の潜航を実施し、1984年の相模湾初島沖水深1100mでのシロウリガイの群集発見など、日本の深海研究の“立役者”ともいえる存在だという。「その雄姿、ぜひとも拝みたい!」と、早速GO!水族館の入口を入ると、まずお目見えするのは「相模湾大水槽」。高さ9m、水深6.5m、底面積144㎡と館内最大規模のこちらは、水族館のすぐ目の前、相模湾の海の中を再現。群れとなって泳ぐマイワシの美しさにうっとりとし、エイの仲間であるシノノメサカタザメの迫力に驚かされ……。約90種類2万匹もの魚たちが作り出す海中の世界は、なんとも神秘的。相模湾の水をいれているという水槽からかすか漂う潮の香り(水槽の天井部分が少し空いているのだそう)にも癒される。大水槽を過ぎるとそこが、展示コーナー「深海Ⅰ~JAMSTECとの共同研究」。「しんかい2000」展示にあわせてリニューアルされ、水深200m以上の暗く、冷たい海の中の様子を公開。JAMSTECと協力し、日本初となる深海生物の長期飼育技術開発の共同研究も行っているのだとか。照明を落とした水槽には、私たちが海の中で対面することができないような珍しい生き物が多数。8月31日までは「今週のおすすめ深海生物水槽」も設置され、サガミモガニといった珍しい深海生物が週がわりで展示されている。また、8月31日までの月曜から金曜までの12:00~と15:00~の1日2回(8月13~15日は休み)、深海担当トリーターが、「しんかいの音波通信について」や「深海水を体験しよう」など、日替わりで深海の魅力や不思議を解説。夏休みの自由研究のテーマにもぴったりかも!?幻想的なクラゲが浮遊する「クラゲファンタジーホール」や、かわいい海の人気者に出会える「ペンギン・アザラシゾーン」などを抜け、いよいよ「深海Ⅱ~しんかい2000~」へ。ホールへと向かう階段の正面壁には「しんかい2000」から見た海の映像が映し出され、ムードは否が応でも高まる!そして……、光の届かない海底をイメージしたほの暗いホール中央に、いました、いました、あの英雄が!全長9.3m、幅3m、高さ2,9m、重さ約24トンという、美しい曲線に象られた真っ白な船体。正面には、海の中を映し出すためのカメラと生き物などの標的をつかむためのアーム、そして、それを入れるためのゲージも備わっている。これが、日本の深海研究を20年にわたって担ってきたのかと思うと感慨深い。マニアならずとも必見なのが、操縦席の展示。この限られたスペースでパイロット2名と研究者1名が作業していたというのだからビックリ! ひとつしかないイスはパイロット1名が座り、ほかの2名はその下のスペースに寝そべって、自分の任務と取り組んでいたのだとか。通常潜航時間は約7時間、その間に研究者は自分のテーマはもちろん、他の研究者から託されたミッションを遂行していたのだそう。もしかしたら、宇宙飛行士より過酷な状況だったのでは?彼らが着用していたユニフォームも展示されているのだけれど、その厚さを見れば、水深2000mの世界がいかに寒かったかがわかるはず。「しんかい2000」の凛とした姿への感動も冷めやらぬまま、続いて向かったのは「タッチプール」。エビやタコ、サメなどに触れられる人気コーナーにも、8月31日までの限定で「深海タッチプール」が登場。ここに展示されているトラザメはザラリとした感触、そして、ダンゴムシの仲間というオオグソクムシの触り心地は……。ぜひ、行ってお試しを!「しんかい2000」以外にも、1日数回行われる「イルカショー」やイルカと握手したりウミガメに餌をやったりできる「ふれあいプログラム」など、楽しいイベントが満載。「なぎさの体験学習館」では、オリジナルのうちわや「しんかいスタンプ」を使ったハガキなどが作れるワークショップも開催され、家族みんなで一日楽しめること請け合い。夏の一日、海を身近に感じに出かけてみては?新江ノ島水族館場所:神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1 TEL: 0466-29-9960入場料金:大人2,000円、高校生1,500円、中学生・小学生1,000円・幼児(3歳以上)600円(お得な年間パスポートや団体料金もある)取材/村上早苗
2012年07月31日トリップアドバイザーは24日、過去1年に投稿された口コミでの評価をもとに「行ってよかった動物園&水族館ランキング2012」を発表した。対象は2011年6月から2012年5月に投稿された口コミ。動物園部門1位は、国内最多の8頭のパンダが飼育されている和歌山県「アドベンチャーワールド」。「目玉となっている8頭のパンダ、特に双子の仲良しパンダ、海浜と陽浜が愛くるしくて何時間見ていても飽きません」「普通の動物園以上に至近距離で生き物に触れ合え、大人でも十分楽しめました」などの口コミが寄せられている。続いて、2位「旭山動物園(北海道)」、3位「愛媛県立とべ動物園(愛媛県)」4位「神戸市立王子動物園(兵庫県)」5位「江戸川区自然動物園(東京都)」という結果になった。水族館部門では、沖縄県の「沖縄美ら海水族館」が3年連続で1位を獲得。巨大なマンタやジンベエザメが泳ぎ回る大水槽「黒潮の海」の迫力は、他の施設を圧倒するという。「沖縄を代表する観光地といえば、もちろん美ら海水族館です。沖縄県民ですが、もう何度も行っています」といった、リピーターの意見が多いのも特徴的だった。続いて、2位「鴨川シーワールト(千葉県)」、3位「大分マリーンパレス水族館 うみたまご(大分県)」4位は「名古屋港水族館(愛知県)」5位は「アクアマリンふくしま(福島県)」となった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月26日鳥羽水族館(三重県鳥羽市鳥羽3-3-6)で、 7月9日、トドに元気なオスの赤ちゃんが誕生した。同水族館では、今年に入り、フンボルトペンギン、ハイイロアザラシ、アメリカビーバー、ミナミアフリカオットセイ、カリフォルニアアシカの赤ちゃんが誕生とベビーラッシュが続くが、今回また新たな命が加わった。出産の兆候がみられたのは9日のお昼頃。飼育場のプールから離れた陸場で休むなど、普段とは少し違う行動がみられたことから、担当者が交代で観察を続けていた。そして15時41分、無事に元気な赤ちゃんが誕生。誕生した赤ちゃんは体長85cm、体重17.65kgで、現在は「海獣の王国」ゾーンの裏の水槽で母親とともに過ごしている。鳥羽水族館でトドの赤ちゃんが生まれるのは今回で3例目、一昨年に続いての嬉しい知らせとなった。18時頃には授乳も確認され、母親ともよく鳴き合い元気。なお、しばらくの間は健康状態を見極めるため、一般公開は今のところ未定とのこと。担当者は「出産直後は少し弱々しく見えて心配しましたが、その後お乳を力強く吸う姿を見てほっとしました。父親のように大きく元気に育ってくれれば」と話している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月14日18日、オリックス不動産株式会社が2012年5月22日に運営開始する都市型水族館「すみだ水族館」の施設概要・営業概要を発表した。同水族館は、東武鉄道株式会社が、東京都墨田区業平橋・押上地区に新しくオープンする「東京スカイツリータウン」内にオープン予定。東京スカイツリータウンは、押上駅ととうきょうスカイツリー駅(現・業平橋駅)を結ぶ、東西約400メートル・広さ約3.69haにもおよぶ新しい「街」で、同水族館はその目玉として注目されている。水族館の面積は7,859,81平米(バックヤードを含む)、最大収容人数は約2,000人。生物の種類は約400種類で、点数は1万点。オリックス不動産株式会社にとって水族館運営は、新江ノ島水族館(2004年4月16日オープン)、京都水族館(2012年3月14日オープン)に続く3館目となる。会見では、オリックス不動産株式会社 専務執行役員 運営事業本部 本部長 森川悦明氏が、新江ノ島水族館開業時を振り返り、「約8年前に初めて水族館運営を手掛けたときは、地域おこしを含めた、水族館の社会的役割を考えることからスタートした。昔は、水族館といえば珍しい動物を展示している場所だったが、現在では、水族館を運営するにあたっては、感動を伝えるということが最も大切だと思っている」と説明。水族館の教育的価値を高め、子どもたちがそこで得た知識をもとに、よりよい未来を作ってくれればとの夢を語った。また、すみだ水族館運営にあたっては、前2館同様、エンタテインメント(娯楽)とエデュケーション(教育)を兼ね備えた「エデュテインメント」性の高いコンテンツ、プログラム作りに取り組むと同時に、新しい水族館のあり方も提案していく。一つ目は、京都水族館に次いで国内で二例目となる、完全人工海水を採用すること(※淡水は除く)。これにより、内陸型水族館運営においてネックとなっていた、大型車両による海水運搬時に発生するCO2の発生をおさえられるばかりか、年間を通して一定の水質を維持できるため、水槽内の生物にとって快適な環境作りを実現できるという。続いて、来場者が館内を好きな順序で観賞できる「自由導線」を導入。東京スカイツリータウン・ウエストヤードの5階・6階のツーフロアからなる水族館内には、進行方向を示す看板等はなく、また、何度でも行き来することが可能なため、来場者はさまざまな角度や視点から水槽を観賞することができる。さらに、国内最大級の広さを誇る、ペンギンやオットセイが暮らすプール型水槽ゾーン「水といのちの戯れ~ペンギン・オットセイ~」では、飼育などのバックヤードも公開。また、そのほかの展示スペースにもさまざまな工夫が凝らされているのが大きな特長だ。「水のきらめき~自然水景~」と名付けられた水槽には、光合成によって発生した酸素が気泡となってゆらめく様を観察することが可能となっている。「ゆりかごの連なり Part 1 水の記憶~クラゲ~」の水槽には大小さまざまなクラゲが浮遊して幻想的空間を作っている。「ゆりかごの連なり Part 2 小さな仲間たち~アクアギャラリー~」は、小さな生き物が展示された水槽が並ぶギャラリーのような一画。「光と水のはぐくみ~サンゴ礁~」では、色とりどりのサンゴ礁とカラフルな生き物たちが迎えてくれる。さらに、東京湾や伊豆諸島、小笠原諸島にいたる島々にすむ生物が泳ぐ「つながるいのち~東京湾・東京諸島~」、東京諸島の海をテーマに作られた「いのちのゆりかご・水の恵み~東京大水槽~」と見どころがめじろ押しだ。≪すみだ水族館≫●営業時間9:00~21:00(入場受付は閉館の1時間前まで/開業日5月22日は時間変更の可能性あり)●休館日なし(年中無休)●公式HP ●入場料大人=2,000円高校生=1,500円中・小学生=1,000円幼児(3歳以上)=600円【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月21日オリックス不動産は14日、京都市初の本格的水族館「京都水族館」をオープンする。「日本初の内陸型大規模水族館」(同社)とのこと。入場料は大人2,000円、高校生1,500円、中・小学生1,000円、幼児(3歳以上)600円。同施設は、「水と共につながる、いのち。」をコンセプトに、多くの命が共生する生態系、水と生き物が循環する流れを再現するため、京の川から大海原を再現する9つのゾーンで構成されている。国内最大級の「オオサンショウウオ」が展示された「京の川ゾーン」、オットセイやアザラシを観察できる「かいじゅうゾーン」、イルカのパフォーマンスが見られる「イルカスタジアム」などがある。京都の自然や生態系を遊びながら学べる「エデュテインメント型の水族館」を目指しているとのこと。施設の裏側を見学できるバックヤードツアーなどの体験プログラムや、風船を使ってクラゲを作成する子供向けのワークショップなども開催されている。また、館内にあるカフェ「山紫水明カフェ」では、抹茶ゼリーや抹茶ソフトクリームを使った「京都パフェ」(750円)や「京漬物ドッグ」(350円)など、京都らしさのあるメニューを揃える。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月14日この夏、世界遺産・宮島に、宮島水族館がグランドオープンした。愛称は、みやじマリン。瀬戸内海にいる生き物を中心に、約350種、13,000点以上が見られる。入館すると、まず2階の展示室へ。2階では、宮島の干潟や里山、そして瀬戸内海の地上から海水面近くに生息する生き物を見て、1階へと降りていく。今度は、同じ水槽を、海中や海底にいて見上げているような造りになっている。逆L字に配された2階の水面近くを泳ぐ魚やウミガメ、1階では回遊する魚や岩陰に潜む魚、海底の砂上で生活する魚の姿を見て、海中の住み分けにも気づく。身近だけれど、希少な生き物・スナメリ。のんびりとした姿に、しばし癒される。眺めていると、逆に、こちらが見られているように思えてくるのが不思議だ。瀬戸内海の食物連鎖の頂点でもある。カキを養殖する、カキいかだを再現。広島特産のカキを、実際に養殖するのと同じように、いかだからつるした展示は珍しい。タチウオの水槽は、幻想的で、大人だからこそ楽しめる空間。暗い海底で直立するタチウオは、ちょっとしたショックにも弱い、デリケートな魚。長期飼育に取り組んでいる水族館は、全国でも珍しい存在だ。ペンギンが空を飛んでいるように下から見ることができる造りの、ペンギンプール。水族館とは思えない、瓦葺きの二階建て。島の雰囲気に合わせ、和風に造られた。宮島桟橋より、徒歩約25分。世界遺産の厳島神社を通り、さらに5分ほど歩くと見えてくる。宮島に、またひとつ、大人が楽しめるスポットが登場した。お問い合わせ:宮島水族館 tel.0829-44-2010広島県廿日市市宮島町10-3open.9:00~17:00(最終入館~16:00、休12月26日~30日) 公式サイト 取材/はまだふくこ
2011年09月07日アンジェリーナ・ジョリーが滞在中のロンドンで映画鑑賞に水族館見学、と子供たちと連日のお出かけで家族サービスにいそしんでいる。パートナーのブラッド・ピットがマーク・フォスター監督の『World War Z』(原題)を撮影中で、アンジーは6人の子供たち(9歳のマドックス、7歳のパックス、6歳のザハラ、5歳のシャイロ、3歳の双子のノックスとヴィヴィアン)と一緒に家族全員でロンドンに滞在中。先週金曜(22日)には子供たち全員を連れて、滞在先近くの映画館で『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』を鑑賞した。混乱を避けるためか、リッチモンド・オデオン・シネマでの上映はブランジェリーナ家の貸し切りだったそうだが、午後の上映ということもあり、アンジーは子供たちにたくさんのおやつを買い与えていた。「子供たちは全員ホットドッグとポップコーン、ドリンクを持ってました。とても楽しそうでしたよ」と目撃者は「UsMagazine.com」に語った。25日にはブランジェリーナ家女子組(ザハラ、シャイロ、ヴィヴィアン)にノックスも連れてロンドン水族館に見学に出かけた。年長の娘2人とショッピングしたり、子供と楽しい時間を過ごすことに専念しているアンジー。少し前にブラピと親しいマット・デイモンから「(ブラッドとアンジーは)囚人のような生活をしている」と言われたことへの返答?とも取れそうなくらい、いつになくアクティブな休暇を過ごしているように思える。(text:Yuki Tominaga)写真は滞在先のロンドンで水族館に行ったときの様子。© Splash/AFLO■関連作品:ツーリスト 2011年3月5日より日劇3ほか全国にて公開■関連記事:マット・デイモン、ブラピ&アンジーは「囚人のような生活を強いられている」アンジェリーナ・ジョリー、竜巻被害にあったブラピの故郷に50万ドル寄付ジェニファー・コネリー&ポール・ベタニー夫妻に女児誕生アンジーおのろけ全開!「ブラッドは男の中の男なのよ」ブランジェリーナ、6人の子供たちのナニーを年俸9万ポンドで募集中
2011年07月28日