スペインの巨匠、ペドロ・アルモドバル監督の待望の最新作であり、公開前から「究極の問題作」として注目を集めている『私が、生きる肌』。ジャンル分け不可能とのうわさも聞こえてくる“究極の愛”を描いた本作のポスターがこのほど解禁になった。主人公は天才的な形成外科医・ロベル。彼はかつて非業の死を遂げた最愛の妻を救えるはずだった画期的な人工皮膚“完璧な肌”を造ることに執念を燃やしていた。そして、ついに“ある人物”を実験台に、あらゆる良心の呵責を失った彼は開発中の人工皮膚を移植。亡き妻をこの世に“再現”しようと試みるのだが…。『オール・アバウト・マイ・マザー』や『トーク・トゥ・ハー』などの傑作映画を通して「愛とは何か?」を提示してきたアルモドバル監督。本作ではその集大成とも言うべき“究極の愛”を提示しラブストーリー、ミステリー、スリラー、人間ドラマ、エロス、バイオレンス、そして究極の美を詰め込んだ「ジャンル分類不能」の怪作に仕上げた。アントニオ・バンデラス演じる、愛妻を再現しようとする主人公・ロベルはおぞましいまでの執念を持ったマッド・サイエンティストといったイメージだが、その実験台として彼が選んだ美しい女・ベラは一言で言うと“謎”の存在。彼ら2人にはまだ明かされていない多くの秘密がありそうだが、今回、解禁となったポスターに記される「あなたは、これを愛と呼べるか――」という言葉が意味するものは?アルモドバル監督の最高傑作との呼び声高い本作で、今度は世の中に何を提示するつもりなのか?期待は膨らむばかりだ。『私が、生きる肌』は、5月26日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほか全国にて公開。■関連作品:私が、生きる肌 2012年5月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほか全国にて公開© Photo by Jose Haro © El Deseo■関連記事:鬼才ペドロ・アルモドバル、史上最大の“問題作”『私が、生きる肌』公開決定!
2012年02月10日『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』などの作品で知られる映画作家ペドロ・アルモドバルの最新作『私が、生きる肌』が、5月26日(土)から日本公開されることが決定した。その他の情報『私が、生きる肌』の主人公は、非業の死を遂げた最愛の妻を救えるはずだった“完璧な肌”を創造するべく人工皮膚の開発に執念を燃やす天才形成外科医のロベル。映画は、彼がひとりの女性を監禁し、開発中の人工皮膚を用いて“亡き妻そっくりの美女”を創り上げる過程を鮮烈なタッチで描いていく。主演を務めるのは1982年にアルモドバル監督作品で俳優デビューを果たしたアントニオ・バンデラス。本作では1989年の『アタメ』以来、22年ぶりにアルモドバル作品に出演し、良心の呵責や倫理感と引き換えに、最愛の妻の似姿を求める主人公ロベルを演じている。また、撮影のホセ・ルイス・アルカイネ、美術のアンチョン・ゴメス、音楽のアルベルト・イグレシアスらこれまでのアルモドバル作品を支えてきたスタッフが集結。監督の初期作を思わせる鮮烈なイメージと、寓話性に満ちた物語がすでに海外では高い評価を得ており、ゴールデングローブ賞では最優秀外国語作品賞ノミネートされ、カンヌ映画祭にはコンペティション部門に選出されている。ここ数作、家族と故郷の物語をじっくりと描いてきたアルモドバル監督だが、本作ではストーリーテリングの手腕はそのままに、官能的な映像美や人間の本質をえぐる展開が描かれ、彼のこれまでのキャリアを総括するような内容に仕上がっているという。『私が、生きる肌』は、ブロードメディア・スタジオの配給で、5月26日(土)よりTOHOシネマズシャンテ、シネマライズほかで全国公開される。『私が、生きる肌』5月26日(土) TOHOシネマズシャンテ、シネマライズほか全国ロードショーPhoto by José Haro (C)El Deseo
2012年01月13日なるべく怒られずに生きていきたいと思うのが世の常、人の常です。けど、生きていれば、誰かに怒られるシーンが必ずやってきます。そんなとき、自分に非があれば、まだ折り合いは付けられます。しかし、自分に非がない場合、言うなれば「理不尽な場合」にはとうてい納得などできません。理不尽にストレスがたまるばかりです。「STOP THE 理不尽!」そんなポスターをはりまくりたいほど、理不尽な怒りは、私たちのすぐ側にあるのです。カフェで働く25歳の女性は、お客さまからこんな理不尽な怒られ方をしたそうです。~~~~■うるさい!と何度も言われたあげく……私が働いているカフェに、あるカップルが来店したときのことです。見た目は20代後半のフツーのカップル。注文を取りにテーブルへ行くと、女性から「店内の音楽がうるさい」と言われました。それほど大きいとは思いませんでしたが、一応音量を下げました。しばらくすると、またその女性から呼ばれました。今度は「店員が調理場にオーダーを通す声がうるさい」と言うのです。それほど声を張り上げているつもりはなかったので、「うるさいですか?」と聞くと、「そんな顔のくせに、よく言えるわね!」と一喝。今度は何の脈絡もなく私の顔について泣きながらクレームを述べ始めました。連れの男性からも「泣かせやがって!」と、さらに納得できない怒られ方をしました。結局、店長を呼んで対応してもらったのですが、終始意味がまったく分からず、かなりストレスがたまりました。~~~~お客さまからの理不尽なクレーム。接客業をされている方は一度や二度は必ず経験があるのではないでしょうか。最初から圧倒的優位に立つお客さまからの理不尽攻撃をかわすのは至難の業です。この女性のように、上の人間を呼んで対処してもらうのが賢明らかもしれません。続いては、上司から理不尽に怒られた23歳のデパ地下店員(男性)です。~~~~■うまいものはカロリーが高いんだよ!と怒られ……入社1年目のデパ地下の食料品売り場で、上司に当たるEさん(35歳)に品だしのやりかたを教えてもらっていたときのことです。カップめんの新商品が届いたということで、棚に陳列していました。そのカップめんが「濃厚バター肉みそ」という味付けのラーメンだったので、何気なくEさんに「確かにおいしそうですけど、これは食べたら太りそうですよねー」と言うと、普段は温和なEさんが「当たり前だろ!うまいものはカロリーが高いんだよ!とんかつ、焼き肉、みんなそうだろ!」と怒鳴られました。確かにEさんはちょっと丸い体形でしたが、僕はけっしてそんな皮肉として言ったつもりではありませんでした……。Eさんとはしばらく気まずいままでした。~~~~上司という生き物はどこにスイッチがあるのか、どうすればそのスイッチが入ってしまうのか。それを熟知するまでは、理不尽な怒りに付き合わなければなりません。新人の方は早くスイッチを見つけてください。それさえ見つかればなんとかなります。そして、友人から理不尽な怒りをぶつけられるパターンもあったりします。ミュージシャンを目指す26歳のある男性が、友人の結婚式の二次会に出席したときのことです。~~~~■これから良いこと言うから聞けや!とドヤ顔で言われ……就職をせずに音楽活動を続けている私は二次会の余興として新郎新婦のためにオリジナルの歌を一曲歌いました。列席者から大きな拍手をもらい、新郎新婦も喜んでくれました。意気揚々と席に戻ると、同じく二次会に呼ばれていた大学時代の友人Sが近づいて来ました。酔っているのか、足元は相当フラフラしています。学生のころ、Sは私と同じバンドで音楽をやっていましたが、卒業と同時に音楽の道をあきらめて公務員になっていました。会社の愚痴でも聞かされるのかと思っていると、今歌った自分の歌に対して批判を始めたのです。加速していく酔いに任せた根拠のない批判&説教タイム。内心、相当ムカつきましたが、反論することなく聞いていると、最後の最後、「おれ、これから良いこと言うから聞けや!」と言わんばかりのドヤ顔でこう言いました。「でっかいことしたけりゃさ……でっかいことしなきゃダメだよ。」Sよ、何も思い付かなかったんだね。それを聞いたら急に脱力してしまい、許すことができました。~~~~友人からの理不尽な怒りは、あまり気にしなくても良さそうです。理不尽なことを言う友人はだいたい酔っぱらっているからです。もしもしらふで理不尽な怒りをぶつけてくる友人がいたら、それはきっとあなたにとっての友人ではありません。世の中には、さまざまな理不尽があります。そんな理不尽な怒りに真正面から理屈で対抗することはあまり得策ではありません。私たちが気を付けるべきことは、人から受けた理不尽な怒りを自分が連鎖させないことです。理不尽は理不尽を生みます。どうか強い精神力で理不尽を飲み込んで、「なかったこと」にしてください。あまりにも理不尽が続くようであれば、その環境に見切りを付けることも大切です。理不尽がこの世から根絶することを祈りましょう。(フルタジュン/劇団フルタ丸×プレスラボ)【関連リンク】【口コミ】あいた口がふさがらない理不尽なクレーム【Q&A】必ず無理やりに説教してくる理不尽な先輩【コラム】ゆうきゆうの仕事の悩みクリニック「理不尽な注意をしてくる上司」
2010年11月09日