当時、中学生で思春期真っただ中だった私。生理中ナプキンをトイレへ持っていく際、過剰に人の目を気にしていた私は、人の目が気にならなくなるある方法を思いつき……。 人の目が気になった中学生時代私が中学生になって間もないころ。生理中にトイレへ行く際は、ナプキンの入った生理用のポーチをかばんから出し、これをポケットに入れてトイレでナプキンを使っていました。 しかし、トイレへ行く際にわざわざかばんからポーチを取り出し、トイレから帰ったあとにポーチを戻すと、ナプキンの入ったポーチだとわかりやすく、生理であることが周囲にわかってしまうのではないかと、気恥ずかしさを感じるようになりました。 今考えれば、まったく恥ずかしいものではないと思うのですが、思春期真っただ中だった当時の私は、過剰に人の目を気にしており、目立つことを嫌っていたため、友だちからポーチに言及されたり、男子にからかわれたりすることを恐れていたのです。 ナプキンを持ち運ぶアイデアをひらめく私はこの恥ずかしさや言及される不安をどうにか軽減できないかと悩み、ある日、ナプキンをハンカチでくるむアイデアをひらめきました。方法としては、かばんの中で生理用ポーチからナプキンを取り出し、ハンカチにくるんでポケットにしまい、トイレへ持っていく、というもの。 はたから見れば、かばんからハンカチを出してポケットにしまったように見え、トイレを出るときにはナプキンはもうないため、ハンカチも普段通りに使えます。私はこれだ!と大喜びし、さっそく次の生理から実践するようになりました。 人目を気にせず持ち運びが可能によくよく考えると、かばんの中でごそごそと手を動かしたあとに、わざわざハンカチを取り出すのも不自然ではあるのですが、当時の私は「画期的な方法だ!」と感激しており、実際、この方法を実践するようになってから、人目を気にせずにナプキンを持ち運べるようになったのです。 誰かにこの方法について突っ込まれることもなかったため、私にとっては効果のある方法だったのだと思います。 今はもう恥ずかしい行動だとは思わないので生理用ポーチを直接トイレへ持って行くことがほとんどですが、生理用ポーチを開くときに時々ふとこの持ち運び方を思い出すことがあります。そのたびに、中学生のころは必死だったな、そこまで気にしなくてもよかったのにな、と懐かしく思う出来事です。 著者/百田作画/ちゃこ 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
2024年03月27日生きていれば様々な苦しみやストレスと出会うことも少なくありません。でも、そんな生きづらさをどのように乗り越えていくかこそが、人生のテーマのひとつと言えるのかもしれません。今回はイラストが何に見えるかにより、あなたの「生きづらさを解消する方法」がわかる心理テストをご紹介します。Q.あなたは下の図が何に見えますか? 次のうち、最も近いものを一つ選んでください。A:照明B:画鋲C:きのこD:傘あなたはどれを選びましたか?さっそく結果を見てみましょう。この心理テストでわかるのは?「あなたの生きづらさを解消する方法」深層心理において“どのような見え方もできる抽象的なイラスト”は、あなた自身が何に苦しみ、生きづらさを感じているのかを意味します。そして、どのように見えたかは、そのストレスを最も効率よく解決するための方法を暗示。そのため、選んだ選択肢によって、「あなたの生きづらさを解消する方法」がわかるのです。A:「照明」を選んだあなた……受け止め方を変えるあなたは堅実なタイプの反面、心配性なため物事をネガティブに捉えてしまい、みずから痛みの傷口を広げてしまいがちかも。もしも必要以上に悩みたくなければ、自分の中での受け止め方を変えてみましょう。例えば先輩から叱られたときに「自分がダメだから」と思うのではなく、「期待してくれているからだ」と考え方を変換してみて。そうすることで、いつまでもクヨクヨと思い悩むことも無くなるでしょう。相手がどう思っているかは、ここでは問題ではありません。自分の感じ方だけにフォーカスできれば苦しみは緩和されるはず。B:「画鋲」を選んだあなた……心安らぐ人と一緒に過ごすあなたは責任感が強く自分一人で抱え込んでしまいがちなため、悶々と思い悩んで生きづらいと感じることが多いかもしれません。もしもその重荷を手放したいなら、心安らぐ友人や恋人、家族らと一緒に同じ時間を過ごすことを心がけてみましょう。そして可能なら、あなたが今何に苦しんでいるかを伝え、共有してみてください。話すだけで解消される場合もありますし、もしかしたら有用なアドバイスをもらえる場合も。あなたのことを本気で考えてくれる人が、苦しみを取り去ってくれるはずです。C:「きのこ」を選んだあなた……必要なもの以外を手放すあなたは記憶力がよく感傷的な性格であるがゆえに、過去の失敗やつらい記憶をいつまでも溜め込んで生きづらく感じてしまうことが多そうです。もしもストレスから解放されたいなら、少しずつで良いので「手放す」ことを意識してみましょう。まずは家やデスクの中の不要なものを捨てる、次に自分にとってマイナスになる人間関係をシャットアウトする、心の中のネガティブな記憶を手放す……。そうしているうちに、自分に関することの整理整頓ができるようになるはず。こうした取捨選択があなたの人生を明るいものにしてくれるでしょう。D:「傘」を選んだあなた……環境と時間の使い方を変化させるあなたは真面目で粘り強い性格からか、気分転換が下手でストレスをじわじわと蓄積させてしまうのかも。もしも生きづらさから解放されたいなら、環境や時間の使い方を変えることで半強制的に気分を変えてみましょう。週末に行きたかった場所へ旅行に出かけたり、やりたかったけどやれなかった趣味や楽しみに時間を使ったりするのもおすすめです。自分を大切にすることで、ストレスの苦しみからも解き放たれるでしょう。ときには自分を癒すことが、やるべきことやタスク処理の効率化にも繋がるはずです。おわりに“生きづらさ”は物理的・精神的に求めているものが手に入らなかったり、これまで持っていた大切なものが失われるところからやってくることも多いはず。そんなときは、執着やこだわりを捨てることに加え、根本的な考え方を変えることも重要だと言えます。「思考転換力」を鍛えることで、少しずつ自分の中の生きづらさが緩和されるかもしれませんね。脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。©Phantasm Design/shutterstock文・脇田尚揮
2024年02月22日■これまでのあらすじ長年仮面夫婦である明日香と聡。聡には長年一緒にいる彼女が、明日香にも気になる人がいたが、娘のためと夫婦を続けていた。娘の夏希が大学進学で家を出ることになり、単身赴任していた聡は東京に戻ってきた。聡は明日香とやり直すつもりだったが、明日香からは「離婚してください」とだけ連絡が。慌てて東京に戻った聡が見たのは、もぬけの殻となった家。明日香はもちろんすでにおらず、離婚届が置かれているだけだった。焦って娘に電話する聡だったが…。夏希は全部知っていた…?夏希のための仮面夫婦だったのに、夏希には、俺と明日香がうまくいっていないことは筒抜けだった。あまつさえ、俺の不貞さえも娘に知られていたなんて…。娘に間違いを知られていた恥ずかしさと、ATM扱いのような発言への困惑と…いろんな感情でごちゃごちゃでした。でも、とにかく明日香と話さなきゃ。その気持ちだけが強くなりました。そして、俺はついに明日香と対峙することになります。次回に続く。毎日更新!
2024年01月20日私は息子が生後8カ月のとき、シングルマザーになりました。息子に父親がいなくなることがつらくて申し訳なくて、たくさん泣きました。どうやって生きていけばわからなくなりました。でも……!! 息子の生後まもなくシングルマザーに息子が生後8カ月のときに私はシングルマザーになりました。できる限りのことはしましたが、離婚は避けられませんでした。今となっては離婚を選んだことは、私にとっても息子にとっても良いことだったと胸を張って言えます。 しかし、シングルマザーになった当時は「息子に父親がいなくなる」という申し訳なさで、どうやって生きていけばいいのかわからなくなり、私は毎日泣いてばかりでした。 私が笑顔でいなくちゃ!!毎日泣いていましたが、離婚した事実はもう変えようのないことで、ひとり親として息子を幸せにするために、たくさんの育児書を読みました。また、先輩シングルマザーに子育てについてたくさん相談しました。そこで得た結論が、「私がいつも笑顔でいることが何よりも一番息子のためになる」でした。 私が離婚したことを悔やんで悲しんで暗く生きることよりも、いつもニコニコ笑って明るく胸を張って生きることが、息子のためになることに気づいたのです。実際に今のところ、私がいつも笑顔でいることで息子も楽しそうに元気にすくすく育ってくれています。 息子と生きていく決意息子は今2歳です。自分に父親がいないことにまだ気づいていません。離婚後一度も面会交流はしていませんし、これからもしないことになりそうです。ただ、遅かれ早かれ息子が自分に父親がいないことに気づくときがくると思います。 そのときがくるのが怖いという気持ちも私にはあります。息子も自分に父親がいないということが原因で悩むこともあると思います。息子が悩んだら、息子の気持ちを受け止めて、誠心誠意向き合いたいと思います。けれども普段は明るく、元気よく、幸せそうに生きている母親の姿を息子に見せたいと思っています。 離婚というのは本当につらいことで、子どもへの影響があると思うとなおさら責任は重く、私はどうしても暗い気持ちになってしまいました。けれども子どものためにもきちんと前を向いて明るく日々を過ごすことが大事だと気づき、今は幸せに過ごしています。シングルマザーということでつらいことや嫌なこともありますが、胸を張って元気に生きていきたいと思います。 作画/はたこ監修/助産師 松田玲子著者:岩谷ともこ2歳男児を持つシングルマザー。社会人をしながら博士号取得中。育児・離婚・資産運用について執筆中。
2024年01月15日私が大学生でアルバイトをしていたとき、店長に連れられて車で買い物に行くことがありました。その道中で店長が言ってくれた言葉に支えられたお話です。うまくいかない就活そのとき私は就活中だったのですが、持病があることもあり、なかなか面接にすらこぎつけられず、うまくいきませんでした。不安に駆られた私が、「一生フリーターでも生きていけるのかな」とつぶやくと、店長が「全然大丈夫!」と言ってくれました。もっとラクに生きていいささいなひと言でしたが、私にとっては感動するくらい安堵が大きく、もっとラクに生きていいのだと思えました。まとめ私はいまだにフルタイムで働いたことはありません。やろうと思えばできるのかもしれませんが、体調のことを考えて今は身の丈に合った生活をしています。時短での勤務でも、生きていけるものですね。(30代/女性)※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/きりぷち著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年12月27日ありのまま自分らしく生きていきたいと望む人は多いもの。それなのに、何だか生きづらさを感じてしまうのはなぜでしょう。もしかしたら、あなた自身の中に答えがあるのかもしれません。そこで今回は、イラストが何に見えるかによって「あなたが生きづらい理由」がわかる心理テストをご紹介します。Q.あなたは下の図が何に見えますか? 次から最も近いものをひとつ選んでください。A:ハリセンボンB:太陽C:病原菌D:ウニあなたはどれを選びましたか?さっそく結果を見てみましょう。この心理テストでわかるのは?「あなたの生きづらい理由」深層心理において、どのようにも見える今回のイラストは、あなた自身の心の壁と外敵から身を守るための価値観を暗示しています。そしてどう見えたかは、自分の無意識の性格的なクセを意味するもの。そのため、選んだ選択肢により「あなたの生きづらい理由」がわかるのです。A:「ハリセンボン」を選んだあなた……他人に共感しすぎてしまうあなたは感受性が豊かで、相手の気持ちを考えて行動できるタイプと言えます。心優しいあなたは、相手が困っていると「かわいそう」と感じ、頼られると「力になってあげよう」と思うでしょう。しかし、実際は相手がただ甘えているだけだったり、楽をしたいだけだったりする場合もあるかもしれません。あなたが生きづらい原因は、言葉を真に受けて共感しすぎてしまうところのよう。ストレスフリーに生きるなら、相手の言葉を都合よく解釈しないことが大切だと言えます。善良なのは良いことですが、あまり相手を美化して推測しないようにしましょう。B:「太陽」を選んだあなた……親切心がアダになってしまうあなたは明るくサービス精神旺盛な性格のようです。周囲を楽しませたい気持ちから、親切心を欠かさないでしょう。ですが、ときにはその親切心がアダになってしまうことも。人間誰しも「これだけは触れられたくない」という部分があり、どんなに親しい相手でも「タブー」があるでしょう。相手の地雷がどこにあるのかを知らずに突っ込むと、手痛い仕打ちを受けるかもしれません。本来あなたは洞察力があるので、立ち止まって考えれば相手のタブーを察知できるはず。注意してコミュニケーションをとれば、人間関係が円滑になるでしょう。C:「病原菌」を選んだあなた……人を信じて疑わないあなたは心が清らかで、人を疑うことをしない素直な性格と言えそう。物事の欠点よりも美点に目を向けることが得意なのでは?しかし、相手の良いところばかりを信じるゆえに騙されてしまいやすく、そこが生きづらさの原因かもしれません。少し長所があるだけでその人の全てを理解したと思い込み、無防備になるのは危険だと言えます。相手の発言のなかには、ウソやごまかし、隠し事が紛れていることも。深入りする前に、相手をじっくり見てから距離感を縮めるようにしましょう。見切り発車の前に人を見る目を養えば、傷つくことは減っていくはずです。D:「ウニ」を選んだあなた……好みが白黒ハッキリとしすぎているあなたは好みがハッキリしており、好きなものに没頭できる集中力を持っているようです。自分の好きなことだけを追い求める姿勢は素敵ですが、ときとしてそれが生きづらさの原因になっているかもしれません。たとえば、好きなモノや人を目の前にすると極端にテンションが上がる一方で、興味がないものに対してはあからさまに淡泊な態度になってしまうことも……。自分の感情を上手にコントロールできるようになれば、視野が開けてさらに楽しい展開が訪れるはず。何事も好き・嫌いに分類するのではなく、フラットな目線で関わることを意識すると良いでしょう。おわりに生きづらさの根源となるものは、あなたの個性に紐づいていることもあるでしょう。個性を無理に消す必要はありませんが、あまりに周囲との摩擦を感じて疲れてしまうようなら、まずは自分自身と向き合うことが楽しく生きるための一歩になるかもしれません。脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。©efuroku/PIXTA(ピクスタ)文・脇田尚揮
2023年10月02日Instagramで漫画を発信されている、のむすんさん(@nomusun777)の漫画「34歳の生きる道」を配信!◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら<<前回のお話はこちら<前回のおはなし>奥さんのことを「最初はいい子だった、けど……」と不満を漏らし始めた、まさとさん。納得がいかないさなさんは、土日はなぜ自由に会えたのか聞き出します。土日も自由に行動することができたのは、そういう理由だったんですね!奥さんが実家に帰ってしまうことに、まさとさんは何か思うところはあったのかもしれませんが、それでも不倫していい理由にはなりませんよね……。のむすんさんの漫画は、Instagramでも更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね!◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら■ご協力のむすんさん(@nomusun777)(漫画:のむすん、文:マイナビウーマン編集部)※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
2023年09月30日ICORE(イコア)は8月22日、代表の安藤美玖さんが発起人を務める「Me手帳」を発売開始しました。■「Me手帳」とは「Me手帳」とは、ありのままの私を生きる手帳です。従来の手帳が重きをおいているスケジュール管理や、無駄なく効率よく目標達成するための内容とは全く異なり、頭で考えるのではなく自分の心や感情にフォーカスした1冊となっています。シンプルで余白を活かしたデザイン、セルフコーチングメソッドを取り入れた今にフォーカスし自分を深めるオリジナルワークなど、“ありのままの私”を生き続けるために考え抜かれた内容となっています。初年度は2,000冊が完売となり、実際のユーザーより「使えば使うほど自分を大切にできる手帳で宝物になった」「大切な家族と一緒に使っています」などの声が。2年目の出版にも多数期待の声が寄せられ、今回の制作に至っています。■『Me手帳』のこだわりシンプルで、マスの大きさにもこだわったマンスリーページにはスケジュールや、日々の記録などをしっかりと書き込むことができます。マスの中には、日柄の良い日のみが記載され、毎月行動のきっかけや、後押しをしてくれます。セミバーチカルのウィークリーページでは、日々のタスクや時間管理を行えるだけではなく、余白が多く自由度の高いデザインで、日々の感情メモや日記など用途に合わせて自分好みにカスタムすることができます。手帳の説明会や毎月のもくもく会などの無料サポート付きで、手帳が続かない、使い方がわからないという人も安心して使える1冊です。■商品概要Me手帳定価:3,960円カラー:パールホワイト/オパールグリーンURL:(エボル)
2023年09月01日どう生きるかも、どう死ぬかも、考えない。ただ、「一瞬だけを生きる」。それがどんなに難しいことか。そんな「一瞬」を生きようとした2人の男を描いた映画『春に散る』が8月25日(金) に公開される。不公平な判定で負けアメリカに渡った元ボクサー・広岡仁一(佐藤浩市)。40年ぶりに帰国した仁一はある飲み屋で偶然、自分と同じように不公平な判定で負け、心が折れたボクサー・黒木翔吾と出会う。拳を交えた2人。生まれて初めてダウンを奪われた翔吾は仁一にボクシングを教えてほしいと懇願する。夢を見ることをやめようとした男たちの新たな人生のスタートを描く本作で、横浜流星が伝えたかったこととは。話を聞いた。もうひとりの世界線の自分を生きられた――今回、映画の中で翔吾として生きてみられて、いかがでしたか。最高でした。自分はこの業界にいなかったら、格闘家を目指していたと思います。格闘家として生きていたら、翔吾のようなボクサー人生を歩んでみたかったので、翔吾として生きているんだけど、もうひとりの世界線の自分として生きられたような、幸せな時間でした。だからこそ、彼がとった言動に共感できることもありましたし、自分ごとのように感じられる部分が多かったのかな、と思います。ただ、翔吾ほどすぐに言葉や行動では示せないですし、感情表現は豊ではないので、そこは演じる上で大事にしなければ、と思いましたね。――佐藤浩市さん演じる仁一との対峙シーンはどれも緊張感があるものでしたが、今回の作品において、初めて佐藤さんとお会いしたときにはどのようなお話をされたんですか。撮影が始まったのが去年の12月で、ボクシングの練習を始めたのが4月なのですが、浩市さんも来てくださったんです。ミット打ちも合わせられて、そこで話さずともいろいろと感じられるものもありました。その時点で、現場ではぶつかっていこう、と思えたことが本当に大きかったです。実際の現場では、他愛もないことも含めていろんなことを話させてもらって。基本的に、現場の佇まいは背中を見て学んでほしい、という印象だったので、一緒のシーンでは常に観て、吸収できることはしよう、という気持ちでいました。――演技を重ねる中で気持ちが変わってきた点はありますか。佐藤さんとの病室でのシーンです。最初は反発し合っているんですけど、撮影を通して少しずつ仁一と翔吾の心が近づいているのは演じていて感じました。もちろん、佐藤さんがどう感じていらっしゃったかは分からないんですけど。――今回の作品では、ベテランと若手の演技の共鳴もすごかったな、と思います。横浜さんご自身、学ぶ点はありました。浩市さんで言うと、やっぱり視野が広いというか……現場の士気を上げるために常に声をかけているし、とにかくいろんな視点で物事を考えて。ひとつのシーンを作るときも仁一だけではなく、翔吾からの目線、観客から見る目線と、全ての目線から見てシーンの提案をしてくださるんです。自分はまだまだ演じている翔吾の目線でしか見られないんですけど、浩市さんはそれでいいんだ、と言ってくださったので、その言葉を信じて、今はまだそのまま突っ走っていこうと思っています。でも、浩市さんの年齢になったときに、自分も少しずつ視野が広がって、そういった物の考え方ができるようになっていたいです。(C)2023 映画『春に散る』製作委員会横浜流星を魅了する格闘技の「儚さ」――翔吾を演じる上で、一番苦労されたところ、気を遣われたのはどういったところになりますか。やっぱりボクシングシーンです。半年間、練習期間があったので、言ってしまえば形だけで見せることはいくらでもできたと思うんです。でも、そうしたくはなかった。松浦慎一郎さん(ボクシング指導・監修)も、「今までにないボクシングシーンにしたい。プロの方が観ても失礼のないようにしたい」とおっしゃいていて、本当に難しいものを作って持って来てくださったんです。それを自分も責任を持って乗り越えようと思いましたし、覚悟としてプロテストも受けました。それは本気でやったんだぞ、という覚悟もそうだけれど、今までのものとは違うという証明もしたかったですし、格闘技、格闘家へのリスペクトがあるからこそ、少しでも格闘技界を盛り上げられたらという想いもありました。プロテストにも合格できたので、ホッとしています。――そこまで掻き立てられたのはやっぱり格闘技の想いがあったからなんですね。言っても芝居は嘘なので、それをどこまでリアルにできるのか。追及したい気持ちはありし、ひとつの形として、ボクシングには分かりやすくプロという資格があるので必死に練習しました。――プロテストを目指そうと思ったのはどの段階だったんですか?撮影中です。本物のレフリーの方に世界タイトルマッチのシーンでも担当していただいたんですけど、その方にも背中を押してもらったり、あと(片岡)鶴太郎さんもライセンスを持っているので、「いけるよ」と言ってもらえて。そんなみなさんの言葉や、この作品を通して自分の背中を押されましたし、一歩踏み出す勇気をもらいました。――横浜さんがそこまで格闘技に魅せられるのはどういった理由からなんでしょう?なんだろう……。儚さかな。数分で勝ち負けが決まってしまう儚さだったり、格闘技は現役でいられる年数も短いですし、その中で一瞬を掴み取ろうとされているんですよね。あと、やっぱり相手がいるからこそ成り立つものなんです。最初は煽り合っているのに、最後はみんな必ずハグし合うんです。――確かに、今回の作品でもありましたね。みんながその日のために命を賭けているんですよね。本当に下手したら死んでしまう可能性もあるのに、それを恐れずに。ただ強くなりたいと思っている人もいるかもしれませんが、それだけじゃない。男として燃える部分がある。そういうのを全て含めて、格闘技には魅力があるな、と。本当に人間ドラマだな、と思っています。――それぞれの試合に物語がある?ストーリーを無理やりつけたがることもあるんですけど、ひとつのショーというか、作品にも感じていて、少し芝居と通ずるところもあるな、と思っています。煽り合いから駆け引きが始まって、相手がこう来たら自分はこう返す、というキャッチボールがあったり、リングでは2人しか分かち合えないものがあって、終わったらちゃんと称え合って、観ていた人たちは心を動かされて。そういったところにも通ずるものを自分は感じています。今はもっと険しい道を行きたい――翔吾も仁一も「今を生きる」ということをとても大切にしているように思います。でも、若い方と、年を重ねてからの人生観というのはまた異なるものかと思うのですが、横浜さんご自身は「生きる」ということをどう考えていらっしゃいますか。なんでしょうね……生きるってどういうことなんでしょうね。生まれてきた瞬間に「生きろ」と言われているようなものだからこそ、できることはやりたいですよね。昨日の自分を更新していきたいな、と思いますし。自分の中での生きるっていうことは、後悔がないようにすることかな。いつ死ぬかなんてわからないので。自分の中では経験が足りないんです。もっともっと、って思います。今回は、空手をやっていたので少しだけ基礎はありましたけど、大学も出ていないし、圧倒的に社会での経験が少ないので、その経験をどうやって補っていけばいいんだろう、って。大学生役をやるとしても、大学生活を知らないし、もっと人生についての経験も重ねていかないと。まだまだやりたいことがたくさんある、という気持ちです。――むしろ、いろんな役を演じていく中で新たに経験値を重ねていっているような。そうですね。今はまっすぐ突き進むような青年とか、何かが欠けていて人と出会って変わっていく、というような役が多いですけど、30代になったときに今度は会社員だとかは想像でしか演じられないのも経験が足りないからですよね。そこは少し怖いところではあるので高校の同級生と今も仲が良いので、よく話は聞くようにしています。――でも、翔吾もですけど、横浜さんも命をかけたいと思えるような仕事に就くいうことは幸せですよね。もちろん、逆に不幸だとおっしゃる方もいるとは思いますが。幸せだな、と思います。そういう人生のほうが楽しいというか。確かに、不幸せに感じることもあるでしょうし、この人生のほうが激しい波なんですけど、乗り越えたときの達成感も、得るものも多い。楽に生きたいけど、厳しいほうが自分には合っています。――安定したいな、とはあまり思わない?今はそんな気持ちはないです。年を重ねていくにつれて変わるかもしれませんけど、今はもっと険しい道を行きたいと思いながら、その気持ちを大事に生きています。失敗は怖い。でも次のステージに進む第一歩だと思えれば――翔吾はまさにまっすぐ突き進んでいくような青年ですよね。すごく素敵だと思う反面、生きづらさもあるような。特に今の時代は難しいですよね。翔吾のように突き進んでいくのはかっこいいけれど、みんながそうやって生きられるわけじゃない。情報もあふれかえっていますし、SNSで翔吾のように何かつぶやいたら多分、見知らぬ人からも攻撃を受けるでしょうし。そういうことも恐れなさそうですけど。――確かに、気にしないかもしれないですね。「うるせー!」って言っちゃうような人だから。そういったSNSが良くも悪くも発達しすぎていて、みんながみんな、より生きづらくさせているな、って思います。デジタルデトックスをすればいいのかな。もっともっと大事なことがあるよ、って思います。――今の時代はお互いに監視し合っているような。僕は常に見られているような仕事なので、それは宿命だと思うんですけど、一般の人でもSNSをやっていて叩かれることもある。生きづらい時代になったな、とは思ってます。でも、自分はどちらかというと気にしないタイプではあるので。それよりも今は目の前のことを頑張りたい、楽しみたいですし、そんな性格でよかったとも思います。――生きたいように生きたいけれどなかなかできない中で、あえて生きたいように生きるために、横浜さんは何をすればいいと思いますか?自分がやりたいことはちゃんと言葉にしたり、行動にすることじゃないですかね。生きたいように生きられないかもしれないし、周りの目も怖いかもしれないけれど、自分の人生だし、一度きりしかないと考えたら、変わってくるのかな、と思います。――きっと多くの人は失敗が怖いんですよね。失敗は怖いけれど、次のステージに進む第一歩だと思えれば。物の捉え方だと思うんです。だってみんな失敗はしていますし、僕もたくさんしています。だからこそ今がある。何でもいいので、自分がやりたいと思ったことは恐れずにやる。失敗ではなく経験と思えば変わってくると思います。――横浜さんご自身がプロテストを受けられたことも。そうです、受からなかった可能性もありますし。体力が課題で、当日もギリギリかな、と思っていました。でも、落ちたら落ちたで挑戦したことに意味があると思っていましたし、恐れて挑戦していなかったら合格もしていなかったから。――挑戦したからこそ、見える景色もある?景色が変わるし、自分が生きたいように生きられる第一歩だと思います。挑戦してもらえたら嬉しいです。この作品で背中を押せたらな、と思います。取材・文:ふくだりょうこ撮影:奥田耕平ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント横浜さんのサイン入りポラを1名様に!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<作品情報>『春に散る』8月25日(金) 全国公開公式サイト:
2023年08月21日ウォーキング講師が自分らしく生きるヒントを教えます2023年9月11日、WAVE出版から、ウォーキング講師 朝倉真弓の新刊『背筋を伸ばしてみたら、私は綺麗だと気づいた』が発売される。同書では、自分を丁寧に扱うことで自分らしさを取り戻すヒントを紹介。姿勢を正して自分に意識を向けることからスタートし、「小さな自信」を育むことを目指す。販売価格は1,650円。Amazonなどで予約を受け付けている。他人の目が気になる人や、「無難に」「目立たないように」と自分に制限をかけている人などにオススメだ。印象年齢マイナス10歳を叶える姿勢や歩き方を伝授朝倉真弓(あさくらまゆみ)氏は1971年8月生まれ、東京都出身。アパレル会社、出版社などで経験を積んだ後、1999年からフリーランスライターの活動を開始した。2021年50歳の時にウォーキングインストラクターの資格を取得。現在はウォーキング講師、文筆家、講演家として活躍している。インスタグラムのフォロワー数は5,000人以上。グレイヘアの立役者としても知られる。著書には『逃げたい娘 諦めない母』『「グレイヘア」美マダムへの道:染めるのやめたら自由になった!』などがある。(画像は朝倉真弓オフィシャルサイトより)【参考】※Amazon※朝倉真弓オフィシャルサイト※朝倉真弓オフィシャルインスタグラム
2023年08月19日■前回のあらすじ義父も義母もゆいの診断結果を受け入れてくれて、私は安心する。しかし、義母から「うちの家系にはそういう人はいなかった」と言われ、私は「全部自分のせいなんだ」と自分を責めてばかりいました。■私ができることは…■よし、頑張っていこうこれで療育手帳を取得した話は終わりです。現実はいろんなことがスッキリしないし、感動的なことも何もない…。これからもいろいろあると思いますがとりあえず次へ進んで行こうと思います。
2023年07月07日40代になり、夫との夫婦生活が今までのようにうまくいかず、時には苦痛も感じ憂うつになっていた私。夫が嫌いになったわけではないのに、うまくいかない体に悩んでいました。そんな私を救った夫のひと言とは……。★関連記事:毎日のように夫婦生活を求めてくる夫。苦痛だと伝えてもはぐらかされてしまい年々、夫婦生活が苦痛に…夫とタイミングが合いにくいセックスしたいな、という気持ちがないわけではないけれど、積極的にそう思えなくなった私。年上の夫にも同じことが言えて、なかなか夫婦生活のタイミングが合わなくなってきました。30代までは幸せに感じていたのに、セックスに魅力を感じなくなっているのも事実です。夫が嫌いになったわけではありません。ですがセックスは疲れるという意識も湧いてしまって、次の日の仕事に影響しないかなとか、次の日が休日でもゆっくりしたいなとか、マイナスなことを考えてしまうのです。私が今日はできそうだと思っても夫がその気でないなど、お互いのタイミングが合いにくくなってきました。気持ちに反してうまくいかない体夫に求められることが嫌なわけではないので夫の求めに応じることもありますが、それは時に苦痛を伴います。年齢を重ねて濡れにくくなったせいか、痛みを感じることもしばしば。夫は夫で射精しにくくなったようで、時間がかかるほど私の苦痛も増えてしまい悪循環になってしまいます。夫が求めてきそうな気配を感じた夜には、わざと寝室に行く時間を遅くして家事や仕事をしたりすることも。しかしそればかりだと悪いので、渋々応じてやっぱり後悔したり、夫婦生活がうまくいかない日々が続いていました。夫のひと言に救われていつものように夫からの求めに応じ、なかなか射精できない夫に何とか応えようと頑張っていた夜でした。ふと行為を途中でやめた夫が、私を抱きしめると「いいんだよ」と言ったのです。それは、「自分が射精できなくてもいいんだよ」ということでした。最初は意味がわからなくて不安になりましたが、夫の言いたいことがわかると何だか肩の荷が下りたようでホッとしました。無理しないでいい。大事なのは、お互いを思いやって大切にすること。そう思えたのです。まとめ今でもやはりセックスがうまくいかないこともあるけれど、うまくできなくても大丈夫という思いがあるだけで前より不安はなくなりました。セックスレスへの不安もありますが、ひとりで不安にならず夫婦で話し合っていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。マンガ/きびのあやとら著者/桃野ゆか(42歳)9歳、6歳、3歳の三姉妹の母。小学校教員として19年勤め、その間に育休や仕事復帰を経験。現在は子育てや仕事の経験を元に、執筆活動中。
2023年06月03日Instagramで漫画を発信されている、のむすんさん(@nomusun777)の漫画「34歳の生きる道」を配信!◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら<<前回のお話はこちら<前回のおはなし>まさとさんと食事をしている、さなさん。仕事帰りということもあり、お互いの職業について話しているようです。まさとさん、努力して自分の夢を叶えたんですね!名刺を渡してくれるのも安心感があって良いですね……!のむすんさんの漫画は、Instagramでも更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね!◆Check!<<1話からまとめ読みはこちら■ご協力のむすんさん(@nomusun777)(漫画:のむすん、文:マイナビウーマン編集部)※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
2023年05月18日カンヌ国際映画祭ヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞したミア・ハンセン=ラブ監督作『それでも私は生きていく』より本編映像が解禁された。本作は、ミア・ハンセン=ラブ監督自身の父親が病を患っていた中で脚本を書いた自伝的作品。この度解禁された本編映像では、レア・セドゥ演じる主人公の心の揺れを見事にとらえたシーンが切り取られている。サンドラ(レア・セドゥ)は、通訳者として働きながらパリの小さなアパートで8歳の娘リンとふたり暮らしをしているシングルマザー。彼女の父ゲオルグは病を患い、仕事、父の介護、子育て…と日々やるべきことをこなすのに精いっぱいで、長年自分のことどころではなかった。そんな中、再会した旧友のクレマンと恋に落ち心身ともに満たされた日々を送っていた。一方で父の病状は日に日に悪化し、ある日、施設にお見舞いに行った彼女は、自分の知る父とは全く違う姿に触れ打ちのめされてしまう。解禁された映像は、クレマンに父ゲオルグのことを聞いてもらったサンドラが、恋人に頼みごとをする様子を捉えたもの。自分たちがもしこの先30年付き合っていたとして、自分が父と同じ病気になったら安楽死の処置をしてほしいというのだ。クレマンは深刻になっているサンドラを和ませようと「楽しい話題だな」と笑うが、話しているうちに悲しみがこみ上げてきたサンドラは泣きながらクレマンの腕をつかむの。それに「君も同じ約束をして」と尋ねるクレマン。恋人との未来の話に心が満たされるサンドラだったが、後日、クレマンから送られてきたショートメールの内容にショックを受け、仕事に集中できなくなってしまう…。実はクレマンには妻子がおり、サンドラはそんな恋人にも振り回されていたのだ。監督は、「サンドラは、不安定な関係でも、クレマンと一緒にいることで大きな幸せを感じています。でも父親とのことでは苦しみしかない。ふたつのストーリーは共存しています。悲しみと再生という、正反対の二つの感情がどのように同時に存在し、影響し合うのかを、この映画で表現したかったんです」と語る。自身で当て書きをされた脚本を読み出演を即決したというレア・セドゥは、「脚本を読んだとき、サンドラが父親の病気による死に直面しているという事実にとても衝撃を受けました。一方で、彼女はクレマンとの新しい愛を育んでもいて、この死と愛の対比が本当に美しいと思いました」と脚本の感想をふり返る。さらに、「サンドラを演じる上で、病を抱えた父親との関係、新しい彼との関係という全く違う感覚を表現する必要がありました。芽生えた愛は、サンドラの中のタナトスに対抗するような形でピンク色に染まっていく。それがこの映画に非常に強力な感情を与えていると思います」とサンドラというキャラクターについて語っている。『それでも私は生きていく』は5月5日(金・祝)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:それでも私は生きていく 2023年5月5日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開
2023年05月04日ゴールデンウィーク真っ只中に何をしようかと悩む人も多いと思いますが、有意義な時間を過ごしたいときにぴったりなものといえば映画鑑賞。そんなときにオススメの1本は、さまざまな悩みを抱えつつも一生懸命に生きている女性を描いた注目作『それでも私は生きていく』です。そこで、こちらの方々にお話をうかがってきました。パスカル・グレゴリーさん & メルヴィル・プポーさん【映画、ときどき私】 vol. 575フランス・パリを舞台に、シングルマザーとして奮闘するサンドラを主人公に描いた本作で、アルツハイマー病を患っている父ゲオルグを演じたパスカルさん(写真・左)と、サンドラと惹かれ合っていく友人クレマンを演じたメルヴィルさん(右)。ベテランならではの見事な存在感を発揮しつつ、いずれも物語のカギを握る重要な役割をはたしています。今回は、一緒に来日したおふたりに、作品への思いやお互いの印象、そして困難との向き合い方などについて語っていただきました。―まずは、おふたりが本作への出演を決めた理由から教えてください。メルヴィルさんそれは、サンドラ役のレア・セドゥとの共演と、ミア・ハンセン=ラブ監督と一緒に仕事がしたかったからというのが最初の決め手です。レアに関しては、彼女が若い頃からよく知っていますが、いまやフランス映画界のみならず世界の映画界を代表する俳優の1人となりました。それほど魅力的で美しく、そしてミステリアスな存在なので、今後もすごく楽しみにしているところです。そして、監督については、彼女の作品が好きだったというのもありますが、作家主義的でエリック・ロメール監督のような「いかにもフランス映画」という作品を撮れる監督だと思っています。パスカルさん私もいまメルヴィルが言ったのと同じで、「レアと一緒に仕事をしてみたかった」というこれに尽きます。そして、その期待通りでした。これまでの彼女は、どちらかというと作り込んだような洗練された役が多かったかもしれませんが、今回演じたのは等身大の女性。リュックを背負って歩いたり、いろんな冒険をしたり、勇気を持って行動をしたりと、普通の女性を魅力的に演じている姿にとても感銘を受けました。演じる難しさは、いつも感じている―それぞれのキャラクターについてもおうかがいしますが、パスカルさんが演じたゲオルグは病を抱えていることもあり、苦労した部分もあったのではないかなと。どのようにして役作りをされましたか?パスカルさん病気を患っている人物を演じるという意味では、確かに肉体的な挑戦や複雑なところはたくさんありました。という話をすると、観客のみなさんは病気の役を難しいと思うかもしれません。でも、普通の役も同じくらい難しいものなので、正直に言うと私にとってはいつもと変わりませんでした。今回は、監督のお父さんが実際に病気だったときの様子を収めたテープも聞かせてもらったので、そういったところから役作りの着想を得ています。―メルヴィルさんが演じたクレマンは、迷いや悩みを抱えている人物なので繊細な表現が求められる役どころでしたが、監督は「的を得た演技をしていて理想的な俳優だと心から思った」と話されています。演じるうえで、意識されたことはありましたか?メルヴィルさんこの作品は、監督自身が経験した人生の一部を描いていることもあって、彼女の頭のなかで厳密に出来上がっているのを感じました。実際、セリフの言い方ひとつにしても、細かいこだわりがあったほどですから。なので、今回は私が勝手に想像して演じるのではなく、彼女が描いているものに忠実に演じようと考えました。彼女自身にもこの役と同じような恋人がいるのですが、その人が私と似ているようなので、そんなところからもアプローチをしています。クレマンという人物は、サンドラにとっては希望や愛の喜びを再認識させてくれる救済者であり、“白馬に乗った王子様”みたいな男性。初めは理想主義的なところがどうかなと思ったこともありましたが、演じているうちにいろんな深い側面も見えてきたので、最終的には複雑でとてもいい人物像に仕上がったと感じています。パスカルは自分にとって、共感できる存在―ananwebでは、ミア・ハンセン=ラブ監督にも別作品で取材をしたことがありますが、非常に才能がある方で、これからのフランス映画界には欠かせない人物だと感じました。一緒にお仕事をされてみて、印象的だったことがあれば教えてください。メルヴィルさん実際の彼女と彼女が与えている雰囲気には、ギャップがあると思いました。というのも、彼女はすごく優しくてちょっとシャイなところがあるんですが、物事をはっきりと言うところもあって、自分がほしいものが何かをすごくよくわかっている人です。現場では、いろんな指摘をたくさん受けましたし、何度も撮り直しをしたこともあったので、壊れやすくて繊細のように見えますが、仕事においてはまったく違う印象を受けました。でも、私は監督の考えにはすごく共感していましたし、強い信頼関係が生まれたと思っています。パスカルさんこれまでに彼女の映画は観ていたので、作品を通して彼女の人生に対する見方や姿勢がどういうものかは感じていました。私の場合、通常は映画の撮影が終わると監督とは会わなくなることが多いのですが、彼女は例外でいまでも会ったり、電話で話したりすることもあるほど。いままでにロメール監督をはじめ数名の監督とはそういうこともありましたが、普段はあまりないことないので、彼女とは深いところでお互いをわかり合うことができているのだと感じています。―本作では、おふたりの共演シーンは少なかったですが、お互いの印象などについてお聞かせください。メルヴィルさん随分前ですが、私たちはロメール監督の作品で1回共演したことがありました。彼の現場というのは、キャストもスタッフもみんな家族の一員のようになるので、いい雰囲気のなかで出会ったおかげでいまでも友達と呼び合えるような間柄です。それに、私たちは作品の選び方も似ているところがあるので、そういう意味でも共感できる存在だと感じています。パスカルさんメルヴィルは本当に素晴らしい人ですよ。かっこいいし、考え方がエレガントだし、頭もいいし、最高の俳優であるとも言えますね。私は俳優っぽくない俳優が好きなのですが、彼もその1人だと思っています。日本からは、毎回カルチャーショックを受けている―それでは、日本についてもおうかがいしたいのですが、どのような印象をお持ちですか?メルヴィル日本に初めて来たのは25年前までさかのぼりますが、そこから10回くらい来日をしています。一番最近は10年前で、私が出ている映画のイベントに招待してもらって、東京や京都を訪れました。私は日本が大好きなので、呼ばれればいつでも来たいと思っています。なぜ日本が好きかというと、フランスとはまったく違う別世界のようだから。特に東京は未来的で、建物や車、電車などがSFみたいなところもあるのでそれがとても楽しいです。あとは、日本のみなさんがとても親切で優しくて繊細なので、そういうところにも癒されています。パスカルさん私は今回で4回目の来日で、仕事だけでなく個人的な観光旅行でも訪れていますが、毎回たくさんのカルチャーショックを受けています。私も東京や京都をはじめ、さまざまな都市に行きましたが、アジアならではの異国情緒や街によって異なる側面を見ることができるのが楽しいところです。―おふたりとも子どもの頃から俳優というお仕事を続けていますが、長年にわたって活躍されるうえで心がけていることはありますか?パスカルさん秘訣というのは、特にないですよ(笑)。というのも、私自身は俳優としてのキャリアや理想像について考えたことはなく、すべては偶然の出会いによるものだからです。もちろん、仕事は一生懸命していますが、基本的にはいろんな人との出会いによってここまで来れているのかなと。ロメール監督の有名な言葉に「すべては偶然から始まる」というのがありますが、私も偶然によって運命が決められているように思うので、流れに身を任せている感じです。メルヴィルさん私もパスカルと同じで、偉大な演出家や監督との出会いに尽きると思っています。俳優のなかには、「いまこの監督が売れているから出演しよう」みたいな感じで作品を選ぶ人もいますが、そういう仕事の仕方では長続きはしません。本当に素晴らしい方々との出会いが私のキャリアを作ってくれているのです。人生には奇跡のようなことが起きると感じている―誰の人生にも、サンドラのようにさまざまな困難が立ち向かってくることがあります。そういうとき、経験豊富なおふたりがどのようにして乗り越えているのかを教えてください。パスカルさんまずは、あまり過去を振り返らないことです。過ぎたことを後悔するよりも、つねに未来のことを考えるように心がけています。ときには身近な誰かが亡くなる場合もありますが、ほかの人たちは生き続けなければいけません。人生においては命を守ること、そしてなるべく周りのことに翻弄されることなく純粋に生きていくことが大切ではないかなと。それが若さを保つことにもつながると考えています。メルヴィルさん人生というのは、何が待ち受けているのか誰にもわかりません。でも、困難な状況に陥っても誰かと出会うことで希望を持たせてもらえることがあります。そんなふうに、ある日のたった1つの出来事ですべて変わってしまうこともありますが、それこそが人生です。私が演じたクレマンがまさに“希望の象徴”のように描かれていますが、難しい時期に直面したり、悲しいことがあったりしても、人生には奇跡のようなことが起きて視界が開けていくこともあるんだなと私自身も感じています。インタビューを終えてみて…。大人の落ち着いた雰囲気がありつつ、ときおりお互いを見て笑い合う姿も素敵だったパスカルさんとメルヴィルさん。「これからはもっと共演したい」とも話されていたので、フランス映画界が誇る名優でもあるおふたりの共演作がこれからもたくさん観れるのを楽しみにしたいと思います。それでも前を向いて生きていくどんなにつらいことがあっても、その先には“美しい朝”のような希望が待っていると感じさせてくれる本作。仕事や恋愛、そして家族との向き合い方に日々悩みながらも、自由に生きようとする女性の姿は、自分の人生において何が大切なのか考えるきっかけを私たちにも与えてくれるはず。写真・TOKIO IEHARA(パスカル・グレゴリー、メルヴィル・プポー)取材、文・志村昌美ストーリー夫を亡くしたあと、通訳の仕事に就きながら8歳の娘リンを育てているシングルマザーのサンドラ。仕事の合間には、病を患う年老いた父ゲオルグの見舞いも欠かさなかったが、かつて教師だった父の記憶は徐々に失われ、自分のことさえも分からなくなっていた。彼女と家族は、父の世話に奮闘していたが、愛する父の変わりゆく姿を目の当たりにして、サンドラは無力感に押しつぶされそうになる。そんななか、サンドラは旧友のクレマンと偶然再会。知的で優しいクレマンと過ごすうち、いつしか2人は恋に落ちていくのだが…。心を動かされる予告編はこちら!作品情報『それでも私は生きていく』5月5日(金・祝)より 新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開配給:アンプラグド
2023年04月30日レア・セドゥ主演、カンヌ国際映画祭・監督週間で注目された映画『それでも私は生きていく』から、レア演じる主人公サンドラをとらえた3種類のアザービジュアルが解禁された。本作は、ミア・ハンセン=ラブ監督自身の父親が病を患っていた中で脚本を書いた自伝的作品。親の死を意識したときに誰もが感じる無力感や恐れだけでなく、新しい情熱が生まれる可能性も描くことで、人生を愛したくなる映画に仕上げ、第75回カンヌ国際映画祭でヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞した。解禁となった3種類のアザービジュアルは主人公サンドラの劇中見せる様々な表情を切り出したもので、35ミリフィルムで引き立つ強い色味も印象的。大きなリュックを背負ったサンドラがドアに耳を当てる姿を捉えたのは映画のオープニングシーンで、父ゲオルグの家を訪ねた彼女は、開け方が分からず混乱しているドアの向こうの父の言葉に慎重に耳を傾けながら、優しく促していく。頬づえをつきながら柔らかな表情で真っすぐ前を向き、うつむく彼女の視線の先には彼女が慕う老いた祖母がいるカット。また、父の見舞いに来た施設の屋上で物思いにふける表情を浮かべる背景には、パリの曇り空が広がっている。これらのビジュアルを通じて、物語の中で“別れ”の準備をしていくサンドラの姿も感じ取ることができるが、監督は、本作が描く“父親との別れ”について、「誰かが生きているうちから、哀悼の気持ちを感じるのがどんなことかを、この映画で伝えようとしました。ゲオルグはもうサンドラの知っている父親ではなくなっているけど、まだ生きている。精神が消えてしまっていても、彼の感性、存在といった部分は残っている。消失と存在が同時にあり得るという矛盾した動きは、私の心を大いに揺さぶる源であり、それを皆さんに感じてもらいたかったんです」と語る。このビジュアルのうち、レア・セドゥの表情を大きく写した頬づえバージョンは、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか一部の上映劇場にて公開日初日より本作を鑑賞した方にアザービジュアルチラシとして先着プレゼントされるという(数量限定/なくなり次第終了)。また、本作をいち早く鑑賞した各界で活躍する著名人からのコメントも到着。『ケイコ目を澄ませて』の三宅唱(映画監督)は、「冒頭、レア・セドゥが道の向こうからやってくる。その時点でもう、彼女はすでに人生でいくつかの嵐をくぐり抜けてきたように見える」と語り、山崎まどか(コラムニスト)は、そんなレア・セドゥに「普通の女性の困難を描いたこの作品で、今まで一番柔らかくて優しいレア・セドゥに会えた。それだけで救われた気がした」とコメント。「主人公の憂鬱な表情が素敵」という岩井志麻子(作家)は「憂鬱は分類すれば“幸福ではない”という状態だが、“幸福を求めている”状態でもある」とコメント。坂本安美(アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム主任)は「場所から場所、人から人へと移動する彼女の姿は、孤独と出会いの中で織り成される生のリズムをしっかりと刻んでゆく」と言い表し、劇中サンドラが見せる様々な表情や、それを演じたレア・セドゥ、さらに現代を懸命に生きようとするひとりの女性の人生を真摯に描き出した監督に対して、それぞれの言葉で賛辞が寄せられた。『それでも私は生きていく』は5月5日(金・祝)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:それでも私は生きていく 2023年5月5日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開
2023年04月27日『「わたしはわたし」で生きていく。』書影株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2023 年5月20日に『「わたしはわたし」で生きていく。』(バービー著/税込 1,540円)を発売します。これを記念して、紀伊國屋書店新宿本店でバービーさん本人が登場するサイン本お渡し会を開催いたします。■「私は私」をモットーに、読者の悩みに答える生き方エッセイ“ボディポジティブ”とか“セルフラブ”とか、そういう新時代の波がやって来る前、私はただの変わり者で、マイノリティで、考え方や価値観に共感されることもあまりなかったし、ときには笑われることもあったほどで、周囲からは宇宙人みたく思われていました。それなのに今、私の話を聞いてくれる人がこんなにもいる。私は私のままで、中身は同じ人間なのに、世間の評価が変わったのです。(プロローグより)価値観の移り変わりで、自分の評価が変化することに、最初は戸惑うこともあったというバービーさん。高評価に感謝しながらも世間は当てにならないことを再認識し、「私は私で生きていれば結果オーライ」と思いを新たにします。本書はこのメッセージをベースに『外見って大事なの?』『「いい女」ってどんな人?』『愛とお金、選ぶならどっち?』など、読者の疑問にバービーさんが“持論”で答えます。■書店イベント開催本書の刊行を記念して、バービーさん本人が来場し、紀伊國屋書店新宿本店でイベントを行ないます。当日、会場で『「わたしはわたし」で生きていく。』をご購入の方に、バービーさんが直接サイン本を手渡しいたします。【日時】5月20日(土)18時~【会場】紀伊國屋書店新宿本店【参加方法】チケットサイトPeatixにて。ご当選の方は紀伊國屋書店新宿本店にて新規で対象書籍のご購入が必要です。詳細は当選メールを参照ください。【イベント参加に関する詳細】紀伊國屋書店HPをご確認ください。 【お問合せ】紀伊國屋書店新宿本店2階売場直通03-3354-5702【取材のお申込み】当日は同会場での囲み取材を予定しています。詳細決まり次第ご案内を差し上げますので、取材ご希望の方は、下記までお問い合わせください。〇株式会社PHP研究所 広報宣伝課野畑、瀬間TEL 03-3520-9638/MAIL prinfo@php.co.jp ■著者プロフィール著者近影バービーお笑い芸人、コメンテーター。1984年北海道生まれ。2007年、お笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。男女の恋愛模様をネタにした「イエス、フォーリンラブ!」の決め台詞で人気を得る。2020年7月から2022年3月までTBSラジオ『週末ノオト』パーソナリティを務める。また、話題を呼んだピーチ・ジョンとのコラボ下着は、好評につき第6弾まで続いている。現在は、芸人としての活動だけでなく、地元北海道の町おこしや、FRaU webにてエッセイの執筆や、TBS『ひるおび!』のコメンテーターとしても活躍中。2019年末開設したYouTube「バービーちゃんねる」では355万視聴回数を超える動画もある。著書に『本音の置き場所』(講談社)がある。【書誌情報】タイトル:「わたしはわたし」で生きていく。著:バービー判型・製本:B6判変型並製ページ数:192ページ定価:1,540円(税込)発売日:2023年5月20日ISBN:978-4-569-85365-9発売元:株式会社PHP研究所Amazon.co.jp: 「わたしはわたし」で生きていく。 : バービー: 本 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月25日今回の内容は、辛い描写があります。不安を感じる方は閲覧をお控えください。■前回のあらすじ手術後、娘にたくさんの変化が…。声が大きくなり、顔色が良くなり、呼吸が小さくなって、ミルクもちゃんと飲めるように。いよいよ退院。多くの人たちに助けられてここまで来たこと、感謝して病院を後にするのでした。■遺残短絡がある!?■元気な女の子に成長!ここまで読んでくださって本当に本当にありがとうございました!今さくちゃんは1年に1度の検査のみになりました。元気に怪獣のように成長しています!これからも精一杯生きて、泣いて笑って成長して大人になれるような、そんな未来が待っていますように。※この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2023年03月17日フランスを代表する俳優レア・セドゥと『未来よ こんにちは』『ベルイマン島にて』のミア・ハンセン=ラブ監督が組んだ『それでも私は生きていく』から日本版予告編と新場面写真が解禁された。解禁となった日本版予告編は、いまを生きるひとりの女性の悲しみと喜びを、瑞々しい季節の移ろいとともに描き出していく。映像は、賑やかな街中で主人公サンドラ(レア・セドゥ)が父ゲオルグ(パスカル・グレゴリー)のかつての教え子から声をかけられる場面からスタート。会話の途中でゲオルグをケアする様子が挿入され、涙を堪えきれなくなったサンドラはその場を立ち去ってしまう。父の介護のかたわら通訳の仕事、子育てなど懸命に日々を送る中で、旧友のクレマン(メルヴィル・プポー)と偶然再会、自然に恋に落ちていく様子をとらえる。クレマンとの関係を娘のリン(カミーユ・ルバン・マルタン)とオープンに話す様子や3人でのデートなど、ささやかな変化の兆しとともに、父に自分の姿が見えていないことに打ちのめされる様子など、喜びと悲しみが織り交ざったサンドラの姿が映し出される。レア・セドゥをイメージして当て書きされたというサンドラのいまを生きるひとりの女性の等身大の姿を、監督の定番ともいえる35ミリフィルムで詩的に描き出している。そんな本作は、ハンセン=ラブ監督が前作『ベルイマン島にて』を手掛けた後、当時病床にあった父親の病から得たインスピレーションも盛り込みながら脚本を執筆。このことについて監督は「私の周りで起きていることを、なんとか理解しようとしていました。悲しみと再生という、正反対の二つの感情がどのように同時に存在し、影響し合うのかを、この映画で表現したかったんです」と語っている。新場面写真では、サンドラが献身的に父ゲオルグの介護に臨む姿に加えて、通訳として仕事に臨む様子、クレマンとのデート中に彼に視線を向ける姿、家族と過ごすクリスマスなど、劇中セドゥによる様々な表情を切り出している。『それでも私は生きていく』は5月5日(金・祝)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:それでも私は生きていく 2023年5月5日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開
2023年03月07日フランス映画『それでも私は生きていく』が、2023年5月5日(金・祝)より公開される。主演はレア・セドゥ、監督はミア・ハンセン=ラブ。正反対の感情による心の揺れを描く映画『それでも私は生きていく』は、カンヌ国際映画祭 監督週間で話題を呼び、第75回カンヌ国際映画祭でヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞したフランス映画。病を患い変わりゆく父の姿に対する“悲しみ”、新しい恋の始まりにときめき抱く“喜び”という正反対の感情に直面するシングルマザーの心の揺れを繊細に描き出す。親の死を意識した時に感じる無力感や込み上げてくる恐れといった感情だけでなく、新たな情熱が生まれる可能性も同時に描くことで、人生を愛したくなる感動的な映画に仕上げた。主人公・サンドラを演じたレア・セドゥ、父親役のパスカル・グレゴリー、恋人クレマン役のメルヴィル・プポーのキャスト3人が織りなす調和のとれた演技にも注目だ。主演はレア・セドゥ主人公・サンドラ…レア・セドゥ通訳者として働きながらパリの小さなアパートで8歳の娘リンと二人暮らしをするシングルマザー。仕事、子育て、そして介護に追われ、長年自分のことは後回しの日々を送っている。主人公の複雑な心の機微を見事に表現したのはレア・セドゥ。『007』シリーズで2作続けてボンドガールを務め、ファッションアイコンとして世界的に人気を博すフランスを代表する俳優だ。ゲオルグ…パスカル・グレゴリーサンドラの父。かつて哲学の教師として生徒たちからも尊敬されていたが、今は病を患い、徐々に視力と記憶を失いつつある。エリック・ロメール監督作品の常連俳優として知られ、出演作が多数にのぼる名優。作中では、教師であるがゆえに大事にしてきた“知識”や“言葉”が病により失われていく様を丹念に演じた。クレマン…メルヴィル・プポーサンドラの恋人。サンドラにとって希望のような存在として登場。『わたしはフランス』に出演し、信じてよいものか曖昧ながらもナイーブな魅力にあふれるクレマンを好演している。フランス映画界を代表するミア・ハンセン=ラブが監督監督は、『未来よ こんにちは』で第66回ベルリン国際映画祭 銀熊(監督)賞を獲得したミア・ハンセン=ラブ。フランス映画界を代表する存在となった監督が、フランスを代表する名優たちとタッグを組み、繊細な感情を35mmフィルムで詩的に映し出すヒューマンドラマを作り上げた。本作は、前作『ベルイマン島にて』を手掛けた後、当時病床にあった父親の病からインスピレーションを得て脚本を執筆。ミアは映画について、「悲しみと再生という、正反対の二つの感情がどのように同時に存在し、影響し合うのかを、この映画で表現したかった」と振り返った。映画『それでも私は生きていく』あらすじパリの小さなアパートで8歳の娘リンと二人暮らしをする主人公・サンドラ。別居する母フランソワーズと共に、病を患う父ゲオルグのもとを頻繁に訪ねては、変わりゆく父の姿に直面し、自身の無力感を覚えていた。そんなある日、旧友のクレマンと偶然再会し、自然と恋に落ちる。最愛の父に対するやるせない思いと、新しい恋の始まりに対するときめきという相反する感情をサンドラは同時に抱くが―。【詳細】映画『それでも私は生きていく』公開日:2023年5月5日(金・祝)監督・脚本:ミア・ハンセン=ラブ出演:レア・セドゥ、パスカル・グレゴリー、メルヴィル・プポー、ニコール・ガレシア、カミーユ・ルバン・マルタン撮影:ドゥニ・ルノワール編集:マリオン・モニエ美術:ミラ・プレリ2022年/フランス/ 112分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:Un beau Matin/英題:One Fine Morning/日本語字幕:手束紀子R15+ 配給:アンプラグド
2023年02月19日モラハラ夫からの罵倒やお金の使い込みに悩み、年中の息子を連れて離婚を決めたポケットさん。息子と必死に生きているけれど、将来への不安が消えない。新たな出会いを求め、マッチングアプリに登録したら……?! 素敵なパートナーとの再婚に至るまでのお話です。【あらすじ】バツイチ・子持ちという同じ境遇のリョウさんと出会い、告白までされたポケットさん。しかし彼は「まだ離婚していない」という驚きの事実を隠していました。傷つき、婚活に疲れ果ててしまったポケットさんでしたが……? もう傷つきたくない。婚活に疲れた私 マッチングアプリで出会い、「ぼくがポケットさんを支えたい」と告白したリョウさんは、まさかの既婚者でした。奥さんと別居しているのは事実でしたが、離婚が成立していなかったのです。 もし気づかずにリョウさんと付き合っていたら、事実上の不貞関係となってしまい慰謝料請求されるというパターンになっていたかもしれません。あまりの出来事に、深く傷ついたポケットさん。 もうこれで婚活は終わりにしよう、と心に決めます。できることなら、息子と新しいパートナーと穏やかな家庭を築きたいとずっと願っていましたが、息子と2人で幸せに暮らせればそれでいいと自身に言い聞かせるのでした。 そんなとき、アプリに新着メッセージが届いていることに気づきます。それは、リョウさんと同タイミングでマッチングしていた「やまさん」からのメッセージでした。写真を見る限り優しそうな雰囲気のやまさん。傷心のポケットさんにとって救世主となってくれるといいですね。 ポケットさんのマンガは、このほかにもInstagramで読むことができます。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ポケット長男小4、次男3歳の兄弟のおかん。マッチングアプリで出会った旦那と子連れ再婚をして次男が誕生したステップファミリーです!インスタグラムで、マッチングアプリ体験談や過去の黒歴史などエッセイ漫画を投稿中。
2023年01月01日モデルのryuchellが広告塔を務める東京都の人権週間キャンペーンの新CM「あなたの色で生きよう。わたしの色で生きよう。」編が28日に公開された。東京都では人権尊重思想の普及高揚を図るため、「人権週間」である12月4日から10日まで人権週間キャンペーンを実施。「あなたの色で生きよう。わたしの色で生きよう。」をキャッチフレーズに掲げた2022年は、ryuchellと、東京2020パラリンピック開会式で「片翼の小さな飛行機」の物語の主人公を演じた和合由依さんが広告塔を務める。CMはラジオやテレビで4日から10日に放送。そのほか交通広告やメイキング動画が28日より順次公開されている。CMは、「私たちは同じ人間だけれど、個性も、価値観も、いろいろ。違いを認め合うことができれば、東京は、もっと生きやすい街になる。」というメッセージのもと、2人が個性豊かな出演者たちと共に撮影。撮影現場では、「テレビですごく見ていて、尊敬する人なので会えた時に幸せすぎて本当にうれしかったです!」という和合さんからryuchellへサプライズで手紙がプレゼントされるなど、和気あいあいとした姿が見られた。2人のコメントは以下の通り。――自分自身を「色」で例えると?ryuchell:レインボーです! 何色にでもなれるし、何色でも表現できると思っていて。さらにこれからも色が変わっていくと思うんですよね。これまでもryuchellという軸は変わらずとも、少しずつ変化していった、そいういう人生なので、これからもそう生きていきたいですね。今の色も決めつけたくないし、これからの色も決めつけたくない、いろんな色になれる可能性があるということでちょっと欲張りですが、レインボーです。和合さん:同じくレインボーです。この色って決めつけてしまうと、その時の自分の気分や、周りの状況、天気などで気持ちというのは左右されて、つまり自分の色も変化されますよね。色っていつでも変わっていくので、はっきりとしたこれ、というものはないです。――「自分らしく」いるための“マイルール”があれば教えてください。ryuchell:実は自分らしくという言葉が、自分の中で分からなくて。本当に個性的だよねとか、自分らしさを持ってるよね、とお褒めいただくことは多いんですけど、僕、この生き方しか知らないし、好きな服を着ているだけだし、そうしたら個性的だねと言われる。でも、個性的になりたいわけじゃなくて、好きな色や好きな服を選んでいるだとか、“好きな生き方”をしているんですね。そのような中で自分らしさというのは正直分からないですけれど、無理をしていなくて、自分の心が気持ちのいい生き方、というのは意識をしてます。気持ちのいい服装、気持ちのいいメイク、気持ちのいい人間関係、そういうことをちょっと意識すると、楽に、本当の自分で生きていける気がするので、そう意識しています。和合さん:私は、自分らしさのルールはもっていなくて、ルールを決めてしまったら、もう自分らしくいられることがなくなってしまうと考えていて……。じゃあ何とからしさって何なんだろうと考えてみたら“自然な姿がその人らしさ”につながっていると思っているので、特にルールとかはないと思います。何でもありだと思います。――CMをご覧になる方にメッセージをお願いします。和合さん:自分の色を見つけられなくても自分の「個性」はみんな持っているので、その時に色というのが見えなくても、時間が経った時には見えてくると思います。今つまずいていても未来というものを信じて進んでいってもらえたら、一番なのかなと思います。ryuchell:生きていると大変なこともいっぱいあると思うんですね。自分というものを大切にするために、つらい時ほど自問自答して。その中で何かを手放すこと、新しい何かことを掴むこと、そういう風な作業をしていってもいいですし、何よりも自分の心、自分の未来を大切にして生きていってほしいなと思います。そして皆さんにも、それぞれのあなたにしかない「色」を見つけて、進んでいっていただきたいなと思います。
2022年11月28日私は息子が生後8カ月のとき、シングルマザーになりました。息子に父親がいなくなることがつらくて申し訳なくて、たくさん泣きました。どうやって生きていけばわからなくなりました。でも……!! 息子の生後まもなくシングルマザーに息子が生後8カ月のときに私はシングルマザーになりました。できる限りのことはしましたが、離婚は避けられませんでした。今となっては離婚を選んだことは、私にとっても息子にとっても良いことだったと胸を張って言えます。 しかし、シングルマザーになった当時は「息子に父親がいなくなる」という申し訳なさで、どうやって生きていけばいいのかわからなくなり、私は毎日泣いてばかりでした。 私が笑顔でいなくちゃ!!毎日泣いていましたが、離婚した事実はもう変えようのないことで、ひとり親として息子を幸せにするために、たくさんの育児書を読みました。また、先輩シングルマザーに子育てについてたくさん相談しました。そこで得た結論が、「私がいつも笑顔でいることが何よりも一番息子のためになる」でした。 私が離婚したことを悔やんで悲しんで暗く生きることよりも、いつもニコニコ笑って明るく胸を張って生きることが、息子のためになることに気づいたのです。実際に今のところ、私がいつも笑顔でいることで息子も楽しそうに元気にすくすく育ってくれています。 息子と生きていく決意息子は今2歳です。自分に父親がいないことにまだ気づいていません。離婚後一度も面会交流はしていませんし、これからもしないことになりそうです。ただ、遅かれ早かれ息子が自分に父親がいないことに気づくときがくると思います。 そのときがくるのが怖いという気持ちも私にはあります。息子も自分に父親がいないということが原因で悩むこともあると思います。息子が悩んだら、息子の気持ちを受け止めて、誠心誠意向き合いたいと思います。けれども普段は明るく、元気よく、幸せそうに生きている母親の姿を息子に見せたいと思っています。 離婚というのは本当につらいことで、子どもへの影響があると思うとなおさら責任は重く、私はどうしても暗い気持ちになってしまいました。けれども子どものためにもきちんと前を向いて明るく日々を過ごすことが大事だと気づき、今は幸せに過ごしています。シングルマザーということでつらいことや嫌なこともありますが、胸を張って元気に生きていきたいと思います。 作画/はたこ監修/助産師 松田玲子著者:岩谷ともこ2歳男児を持つシングルマザー。社会人をしながら博士号取得中。育児・離婚・資産運用について執筆中。
2022年11月27日高校生の頃の自傷傾向私に自傷の傾向が出たのは高校生のころだったと記憶しています。この時期、私にはいま思えば離人症と思われる症状がありました。現実感がなくなる、自分だけ少し床から浮いて暮らしているように感じられる、幽体離脱したように感じる、など。当時は自分の発達障害にも、抱えている複雑なトラウマにも気づいていませんでした。精神科など専門家にかかることも思いつかず、「頭がおかしいのだ」と自分を責めて、恥じる日々。そんな中、恥や罪の感覚、また、失われた現実感を強い刺激で取り戻したいといった理由から、さまざまな自傷的行動に走るようになりました。軽い摂食障害と日焼けへの執着当時の私は、「自分は罪深く恥ずかしい存在だから、その存在感をできるだけ薄めたい。自分の汚(けが)れをきれいにしたい」という感覚を抱えていました。そこで、必要のないダイエットをしたり、休み時間に学校の庭に出て肌を焼いたりするように。どんどん痩せて身体が薄くなっていくほど、自分の存在の罪が軽くなるような気がしました。食べ物のかわりに水を飲めば文字通り「存在が薄まる」、日光に当たれば「日光消毒ができる」と感じたり。この頃の写真を見ると、私はカリカリに痩せて真っ黒に日焼けしています。リストカットをしたこともつきまとって離れない離人感に難儀していた私は、何か強い刺激を受ければ「悪い夢から目が覚める」ように現実感を取り戻せるのではと考えました。そこで友達に頼んでビンタしてもらったり、尖ったもので皮膚をつついてみたりするように。ささくれを剥いたり、ニキビを潰しまくったりもしました。リストカットをすれば、痛みと赤い血の刺激で「目が覚める」のではと考えて、手首の皮膚一枚切るようなごく軽いリストカットをしてみたこともありますが、あまり効果を感じられずに数回で終わりました。私がなぜリストカットが癖にならなかったかと言うと、精神疾患があり、ささいなことで激しく取り乱してしまう母親のことが頭にあったのかもしれないと今は思います。私がリストカットすれば母親が取り乱すのは容易に想像がつきました。そういう母親に対処するストレスのほうが大きく感じられたのかもしれません。安心できる居場所ができたら自然と脱した高校を卒業したあとも、吸うとしんどくなるのに無理に煙草を吸う、不健全な性的関係に身を投じるなど、いろいろと自傷的とも言える行動を続けていた私。いつの間にかそういうことをしなくなったなあ、と思い返していて、20代後半でつきあいはじめた恋人のことを思い出しました。彼は私にとって生まれて初めて、私のことを大事にしてくれる人だったのです。彼の愛情にひたひたに浸かるようにして過ごしていたら、いつの間にか煙草が欲しくなくなりました。わざわざ危険な異性関係に飛び込もうという気もなくなったのです。何かに動揺したら電話で彼と話せば落ち着くことができる。ときどき会って抱きしめてもらえばフーッと深呼吸ができて、それまで自分がずっと浅い呼吸をしていたことに気づくのでした。居場所があれば…自分の中を探ってみて、今は自傷傾向はほとんどないと感じます。優しい夫や友人知人といった理解者に周囲を囲まれ、自分にもこの世界には居場所があると感じられるのです。それでも、私がこの世においては発達障害者としてマイノリティであるのは事実。誤解され攻撃され排除されやすい側であることも事実です。実際にそうされてきたトラウマ記憶もたくさんあります。そういった記憶のフラッシュバックとしてだと思うのですが、ときどき、自分が集団から歩き去り、孤独に夜空を見上げながら、若いころ吸っていた細巻きの煙草をふかす夢を見たりします。そんなときはポロポロと涙をこぼしながら目を覚まします。すべての人に、ありのままの本人を認め、受け入れてくれる人がひとりでも、場がひとつでもあれば… と祈る日々です。傷つきながら生きてきた人が、幸運にも何かの時点で居場所を見つけられるとしたら素晴らしい。それでもその人には、ふとしたときに蘇ってくる孤独で痛ましい記憶との戦いが日々続きますが、その人が、一日ずつを踏みしめるようにどうにか生きていけたら嬉しいことだなと、私は思うのです。文/宇樹義子(監修・鈴木先生より)話を聞いてくれる人が一人でもいればいいですね。学校の先生でも、職場の上司や同僚や医者や心理カウンセラーでもいいのです。親や担任の理解がないと子どもたちは現実逃避の一つの方法としてゲームやスマホ依存に走ることもあります。リストカット(最近はアームカットが多いですが)は特に女性に多く見られます。クリニックでは、心理カウンセリングだけでなく、ADHDのあるお子さんには衝動性を回避する意味でADHD治療を、また自傷をやめさせる意味で抗精神病薬の併用も行っています。
2022年08月02日大好きな旦那さんのまーくんが突然亡くなってしまい、残された幼い子ども2人を抱えて生きていくことになったせせらぎさん。せせらぎさんの人生は、ここから大きく変わることになりました。はじめは絶望的な気持ちになっていましたが、だんだんと前を向き始め、幸せになろうとブログを始めました。ブログに批判コメントが届くようになっても、自分の経験は自分にしかわからないと、気にしないことにします。しかし、中には、せせらぎさんの本音を知って「非常識」「子供がかわいそう」などと言って離れていく人たちもいたのです……。本音を話すと離れていく人も… 辛い日々の本音を話すと、「子供がかわいそう」「もっとこうすべき」などと言って離れていく人もいました。しかし、それ以上に、隠さないありのままのせせらぎさんを「大好き」と言ってくれて繋がる人が増えました。今まであまり話をせず、友達との関係が薄かったせせらぎさんにとって、とても大きな変化でした。 また、これまでは旦那さんの世界、子供の世界が全てだったせせらぎさん。自分がやりたいように生きることは新しい生き方でした。そしてこれが自己肯定感アップにつながっていると言います。 「人生の主役は私。1度きりの人生を好きな事をして豊かに生きよう」 改めてそう、かみしめたのでした。 ◇◇◇ 子育て中のママは、自分のことはついあと回しにしてしまうという方が多いかもしれませんね。けれど、ママが自分の好きな事をして幸せそうに生きていたら、子供はきっとうれしいですよね。みなさんの好きなことはなんですか? 自分の好きなことを意識して日々を豊かに過ごしたいですね。著者:マンガ家・イラストレーター せせらぎ
2022年06月26日大好きな旦那さんのまーくんが突然亡くなってしまい、残された幼い子ども2人を抱えて生きていくことになったせせらぎさん。せせらぎさんの人生は、ここから大きく変わることになりました。まずは「絶対に幸せになること」、そして、ブログを書くことを決めました。ブログにはすべての思いを吐き出すことにしたのです。さらに、せせらぎさんはあることを目標にしました。その目標に、せせらぎさんは運命を感じずにはいられませんでした……。 旦那さんがこの世に生きた証を… ブログを始めたせせらぎさん。もちろん、スタート時は読者ゼロの状態でした。しかしそのときからせせらぎさんには決めたことがありました。 それは「本にする」ということ。 なぜなら、旦那さんのまーくんが忘れられるなんて……。そんな思いからでした。 まーくんという人がこの世にいたということを、まーくんが生きていたという証を残したいと思ったのです。 まーくんとせせらぎさんは映画を制作している会社で出会いました。2人で映画の宣伝デザインに携わることもありました。そんなせせらぎさんが、本を出して、それが映画になって、その映画の宣伝デザインをせせらぎさんが担当することができたら……。 せせらぎさんはこれを運命と感じ、目標に決めました。 まずは本にすることを目指すためにも、ブログを3年間毎日書き続けることに。そして全ての感情と出来事を残さず書くことにしたのでした。 ◇◇◇ 毎日ブログを更新するのはとても大変だと思います。しかし、残された自分が亡くなった旦那さんためにできることを見つけたことで、せせらぎさんには新たな生きる糧ができたのですね。家族、仕事、子育て、趣味など……人生の糧はひとそれぞれ。みなさんにとって生きる糧はなんでしょうか。著者:マンガ家・イラストレーター せせらぎ
2022年06月19日みなさんは、ゾッとするような不思議体験をしたことはありますか? 今回は実際に募集した世にも奇妙な体験談をご紹介します!生き霊まだ子どもが小さくて専業主婦だった頃。毎日のように一緒に過ごしていたママ友がいました。お互いの家でランチしたり、一緒に買い物に行ったり。子どものこともお互い助け合いましたし、同年代で気も合ってとても心強く感じていました。ある日、彼女が「今日は学生時代の友達とカラオケに行く」と言うので、その日は家で普通に過ごしていました。ところが翌日、彼女がカラオケ屋さんで私を見たと言うのです。ぼーっと、部屋の入り口に立っていたと…。そして、驚いた事に迎えに行ったご主人までもが私を見たそうです。出典:lamireもちろん私は家に居たので、生き霊が現れたということでしょうか。私もママ友以外の友人と遊ぶことは多々ありましたし、特別嫉妬したわけでもなく気にかけた覚えもありません。ただ「楽しんでるかなあ」と目に浮かべてみたといえばみましたが…。潜在意識の中で「行きたかったな」とでも思ったのでしょうか。ママ友も悪意はまったくなく「驚いた」という感じで教えてくれたので、わざわざそんな嘘を言うはずもありません。自分の生き霊なんて…とゾッとしました。(女性/会社員)時間を聞いてくる人私は人当たりがいいのか、外を歩いていると普段からよく道を聞かれたり声をかけられます。その日はなぜか「今何時ですか?」と2回も聞かれていました。今どき時間を聞かれるのって珍しいなと思っていたら、また違う女の人から声を掛けられたので「今3時5分ですよ。」と言うと「ありがとうございます。」と走り去っていきました。何かのドッキリかなとも思ったんですが、特に何もなく。外を歩いていて時間を聞かれたのは後にも先にもその日だけでした。(女性/会社員)いかがでしたか?みなさんはこんな不思議体験をしてみたいですか?この世にはいろいろと不思議で奇妙なことがあるんですね!以上、世にも奇妙な体験談でした。次回の「奇妙な話」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年06月03日幼い頃から引っ込み思案で、人と合わせることしか出来なかった主人公・さとこ。「私ってずっとこんな感じで生きていくんだろうな」と人生諦めていたけど……。諦めモードの人生に訪れた幸せ「あの子何考えてるか分からないよねー」幼い頃から引っ込み思案な性格で、周りの人と上手く付き合えなかった主人公・さとこ。しかし、ある男性との出会いで人生に変化が……。 引っ込み思案で人と上手く接することができなかったさとこさんですが、幸せな結婚・出産という、新たな人生のスタートを切ることができました。 ただ、「お付き合い」や「結婚」は、する前に抱いていたイメージと違うことが多いもの。実際にしてみて、こんなはずじゃなかった……なんてこともありますよね。 読者のみなさんは、「イメージと違った!」という経験はありますか? 著者:マンガ家・イラストレーター 人間まお週2で看護師のバイトをしつつ日常漫画を描く。サルのあげおと共存の日々を送る。旅行と「テラハ」と「ハンターハンター」と果物と動物が好き。
2022年06月01日転勤が少ない部署だと聞いていた夫からまさかの転勤の話。子どもはまだ生後半年で私は育休中の身……。長年勤めた仕事を辞めてついていくべき? 見知らぬ土地で新しい仕事は見つけられる? そもそも、子育てしながら仕事は続けるべき?家族にとって正解はどれなのかと、私は悩んでしまいました……。 現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態を特集でご紹介します。 突然の辞令で転勤に夫の会社は全国転勤が多い会社だったのですが、夫の部署でこれまで転勤している人はおらず、ずっと転勤はないだろうと結婚前から夫と話していました。それが、子どもが生まれて生後半年になったころ、転勤に。背景にはほかの方の人事問題があったようですが、まさかの、育児が大変な時期の転勤辞令。そして私は育児休業中というタイミングの悪さでとても悩みました。 1番気がかりなことは夫の転勤について行く場合に、一番気がかりなのは自分の仕事のことでした。長く勤めていた会社だったので、職場復帰後は時短勤務にして子どもは保育園に預け、送り迎えは私がする予定でした。しかし、新しく仕事をするとなると、いきなり時短勤務で採用してもらえるだろうか、パートで仕事を探すことになるのだろうか、周りにサポートをしてくれる人もいない土地で仕事を見つけられるのだろうか……と、不安に襲われてしまいました。 「子どもが体調を崩したときは…?」子育てママの転職事情を調べてみました。やはり子どもが小さいと体調を崩すことも多いので、子どもを誰がみるのか面接で聞かれたという話が多くありました。夫の勤務先についていくと、私が子どもをみるしかないので、採用面接で落とされるのでは? という不安がまたまたのしかかってきました。こうやって考えると育児は夫婦だけでは本当に手が足りないように感じます。調べれば調べるほど、今の仕事を辞めてついていくのが不安という気持ちに陥りました。結局、育休が終わるまでは夫には単身赴任をしてもらい、育休中にゆっくり考えることに。 子どもが生まれてから、働き方でこんなに悩むとは思いませんでした。転勤辞令がきっかけではありますが、「育児プラス仕事」の生活がそもそも自分に可能なのかも考えるように。自分に余裕がなくなると、子どもにあたってしまいます。子どもの成長とともに大変さも変わってくるのかもしれませんが、今のところ育児の大変さは子どもがいなかった会社員時代に私が想像していた以上です。子どもが手がかからくなるまで仕事をセーブすること、仕事復帰してみて様子を見ることなど、どれが正解かはわかりませんが、じっくり考えて夫婦で話し合い、自分たちが選んだ道を正解にしていけたらいいなと思います。著者:横山 洋子2歳児のアクティブな男の子ママ。ライター、動画編集者として活動中。
2022年05月26日女性限定 オンライン配信セミナー5月28日(土)、オンラインセミナー『痩せた私になっていく喜びを!スッキリ痩せ体質を叶える「体質改善ダイエット」』が開催される。このセミナーは株式会社プロフェリエによるもので、カラーリストやホリスティックセラピストなどとして活躍しているカウンセラーの寺前レマ氏が講師を務める。参加費は1,100円(税込)で、定員は100名となっている。食事・ファスティング・マッサージ・ストレッチ痩せたいと願い、運動や食事制限などを行っても効果が得られないと、虚しい気持ちになってしまう。多くの女性が自己流のダイエットを行い、失敗を繰り返しているが、それはその方法が正しいダイエット法ではなかったからかもしれない。このセミナーでは、食事の見直しと簡単なマッサージ、ストレッチにより、痩せやすい体作りを目指す方法がレクチャーされる。ただ痩せるだけでなく、健康を増進しつつ体質から改善していく方法で、つらい思いをすることなく、ダイエットを成功に導く内容である。食事の見直しでは、タンパク質、脂質、炭水化物のバランスである「PFCバランス」を考え、続いて、ファスティングによる美容とダイエットのメリット「味覚リセットについて」を伝授。さらにマッサージによる皮下脂肪やセルライトの老廃物の対策、巡りを良くするための簡単ストレッチを学ぶことになる。日時: 5月28日(土) 10:30~12:00場所: オンライン配信(Zoom)(プロフェリエのサイトより引用)(画像はプロフェリエのサイトより)【参考】※痩せた私になっていく喜びを!スッキリ痩せ体質を叶える「体質改善ダイエット」 - Profelier(プロフェリエ)
2022年05月13日