大人気サレ妻シリーズ、今回はサレ妻まゆ(@sarezuma_mayuuuu)さんの投稿をご紹介!「夫が妊娠させた相手は部下でした」第22話です。夫のDV、モラハラ、義母と夫の祖母の監視、そして過干渉。家族のために我慢していたのに全部無駄に思えました。夫に逆ギレされ、絶対に我慢しないことを決め、弁護士事務所に電話をかけた…!弁護士事務所に相談してみることに出典:instagram事務所に入ると…出典:instagramこれだけ証拠があれば可能出典:instagram弁護士事務所に向かっている間に…出典:instagram弁護士はとても優しくすごく話しやすい方でした。まゆさんは夫と離婚するのは生活の見通しがついてからと決めていました。次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@sarezuma_mayuuuu)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年04月18日「太陽の末裔 Love Under The Sun」「ボーイフレンド」のソン・ヘギョが主演した日本未公開の韓国映画『私が、生きる理由』(2011)が映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」にて配信開始、予告編と場面写真が解禁された。本作は、映画『美術館の隣の動物園』『おばあちゃんの家』の韓国を代表する女性監督イ・ジョンヒャンが、傷ついた心を抱える人々の姿を、繊細なタッチで描き出す感動の人間ドラマ。主人公ダヘを演じるのは、ドラマ「今、別れの途中です」で3年ぶりにドラマ出演、Netflix新作「ザ・グローリー」で初の復讐劇に挑むことでも話題のアジアを代表する俳優ソン・ヘギョ。複雑な内面を抱える難役を見事に演じ切っている。そのほか、子役出身の若手演技派ナム・ジヒョンをはじめ、『捜索者』のソン・チャンウィ、「世界で一番可愛い私の娘」のキ・テヨンら実力派俳優陣が脇を固め、作品に深みを与える。ストーリードキュメンタリーディレクターのダヘは1年前の自分の誕生日に、婚約者のサンウをひき逃げ事故で失っていた。加害者の少年を赦すことで愛する人を失った悲しみを乗り越えようと試みる彼女は、自分と同じ境遇の様々な死亡事件被害者の遺族を追ったドキュメンタリー作品を撮っている。ある日、そんなダヘのもとに、サンウの親友ジソクの妹ジミンが家出をして転がり込んで来た。社会的に成功をしている両親に反抗するあまり心に傷を持つジミンを助手として撮影を続けるうちに、ダヘの心境に変化があらわれ始めるのだった…。<ミレニアムコリア>配信中JAIHOでは『私が、生きる理由』を始め、名作揃いの2000年代に誕生した隠れた傑作たちを配信中。韓国歴代興行収入記録を塗り替えるメガ・ヒット作が次々と生まれ、日本にもドラマ「冬のソナタ」のヒットをきっかけに韓流ブームが上陸した2000年代を、日本初上陸・初配信を含む貴重な作品とともにふり返る。『アタック・ザ・ガス・ステーション!2』(2009年/韓国)4月23日(土)より配信※プレミア1999年韓国年間興行成績で『シュリ』に次ぐ第2位となる大ヒットを記録し、社会現象を巻き起こした『アタック・ザ・ガス・ステーション!』から10年が経ち、前作と同じガソリンスタンドを舞台に繰り広げられる痛快ブラック・アクション・コメディ。前作もJAIHOにて5月21日(土)まで配信中。『国家代表!?』(20009年/韓国)4月27日(水)より配信1996年、韓国の地方都市ムジュでスキージャンプの国家代表チームが結成される。パンコーチ(ソン・ドンイル)は幼いころ養子としてアメリカに渡り、実母を捜しに来韓した元アメリカのアルペンスキージュニア代表のボブ(ハ・ジョンウ)を主将に任命。次に薬物使用でメダルをはく奪された元スキー選手フンチョル(キム・ドンウク)をスカウトし…。『ワイキキ・ブラザース』(2001年/韓国)配信中~4月12日(火)まで※プレミア主演を務めるイ・オルをはじめ、パク・ウォンサン、ファン・ジョンミン、リュ・スンボム、パク・ヘイルなど、いまや韓国映画に欠かせない俳優たちが総出演。また、本作は俳優ファン・ジョンミンを世に知らせるきっかけとなった作品。ナイトクラブで活動している4人組のバンド“ワイキキ・ブラザース”は不景気のあおりを受けなかなか成功することができず各地を転々としていた。そんな中、一行はリーダーのソンウの故郷で演奏することに。そこでソンウは高校時代に共にバンドをしていた仲間や恩師、初恋の女性に出会うが…。『私が、生きる理由』はJAIHOにて配信中。(text:cinemacafe.net)
2022年04月11日私たち夫婦は、今年で結婚4年目に入ります。一般的にはそろそろ子どものことを考えていくタイミングかと思いますが、私たちは「選択子なし夫婦」としての人生を歩んでいくつもりです。子どもを産まない考えに納得のいかない義母は、夫がいないところを見計らって私に嫌味を言うのですが……。 甥っ子、姪っ子を激愛する義母夫には兄と弟がいます。その兄弟はどちらも結婚しており、最近、第一子が生まれました。義母は生まれたばかりの初孫たちにメロメロ。義実家には子どもたちが遊ぶおもちゃや子育てグッズ、お菓子などが溢れかえっています。甥っ子、姪っ子たちは私からしても本当にかわいく、2人が生まれたおかげで義家族での集まりにも癒しができました。 しかし、2人が生まれたころを境に、義母から子どもを産んでいない私への風当たりが強くなったのです。 子どもを産まない私に対し…動物が大好きで、生涯にできるだけ多くの犬を保護したいという理由から、子なし夫婦として生きていくことを決めた私たち。結婚したからには子どもを産むべきと考える義母は、私に持論を押し付けてきます。 「あなたみたいに子どもを産まない人が増えてるけど、正直どうかと思うわよ。女として生きている意味があるのかしら。」「あなたの人生だから自分で決めればいいわ。でも息子は本当は子どもが欲しいんじゃないの? あなたの考えに従って気をつかっているだけだと思うわ。自分の子どもをもてなくてかわいそうだと思わない?」 これが義母が私に放った言葉の一部です。会うたびに言われているので慣れたものですが、心のなかでは毎回相当なダメージを受けてきたのは、言うまでもありません。 夫が義母に反撃!義母が嫌味を言うタイミングは私と2人きりになったとき、あるいは義母と嫁たちの女性陣のときだけ。そのため、夫は私が嫌味を言われている現場を見たことはありません。 しかし、たまたま夫のいるときに義母が私に嫌味を言ってきたことがありました。 それは、義母と嫁たちが「子どもの夜泣きが……」と、子育ての大変さについて話をしていたときです。私は口を挟まずに聞いていたのですが、突然義母が私に、「あなたは子どもを産んでいないしわからないわよね~。話に入れなくてかわいそうだし、この話は子どもがいる人だけでしましょう」と言ってきたのです。 すると、偶然そこに居合わせて話を聞いてしまった夫が「いや、なにそれ。いつもそんなふうに言っているの? 次にそんなことを妻に言ったら親子の縁を切るからな!」と激怒。義母は「ごめんなさい。悪気はなくて」と、焦ったように夫に謝りました。夫の反撃が効いたのか、それから義母が私に持論を押し付けてきたり、嫌味を言ってきたりすることはなくなりました。 義母からは、ずっと嫌味を言われ続けてきました。生き方そのものを否定するような発言をされたとき、夫が私の盾となって守ってくれたことが、本当にうれしかったです。 「夫婦は子どもをもつべき」と考える義母から非難されるたびに、私たちの考えは間違っているのだろうか、許されないのだろうか、と悩みました。 でも、子なし夫婦という選択は、夫と2人で考えて出した答えです。嫌味を言われて傷つくこともあったけれど、夫が私を守ってくれたこともあり、2人で出した答えなら決して間違いではないと、今では胸を張ってそう言えます。 著者/斎藤セイカ作画/霜月いく イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 霜月いくマンガとイラストを描いてます。
2022年02月23日大人気マンガシリーズ、今回はcandle(@candle.jp00)さんの投稿をご紹介! 「忘れ物」です。携帯を家に忘れてしまった友達。心配した姉がとった行動とは…?友達が忘れ物を出典:instagram優しい姉が…出典:instagram驚きの行動出典:instagramそりゃそうだ出典:instagram友達に連絡しようと、目の前の携帯に電話をかける姉。相当な天然ですね…!次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@candle.jp00)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月22日大人気漫画シリーズ、今回はかっぱ太郎(@kappataro3)さんの連載をご紹介!「弟が生まれて壊れた母との18年間」第5話です。前回、家に帰ると異臭と共に壁に小さな手形が…!?もしかして…!?出典:instagram母はこう言うけれど…出典:instagramたまらなくなり、怒る私。出典:instagram「出ていけ!」出典:instagram酷い目にあっても、母が気にかけるのは弟のみーくんのことばかり。怒り泣き、母に出ていけと言い放ちましたが…!?毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@kappataro3)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年01月14日ブラジルの現在を生きる、17歳のトランスジェンダーの少女を描いた劇映画『VALENTINA』が、邦題を『私はヴァレンティナ』として4月1日(金)より公開決定。日本版ポスターと場面写真が解禁された。ブラジルの小さな街に引っ越してきた17歳のヴァレンティナ。彼女は出生届の名であるラウルではなく、ヴァレンティナとして学校に通う手続きをするために蒸発した父を探している。新しい友人や新生活にも慣れてきた中、参加した年越しパーティーで見知らぬ男性に襲われる事件が起きる。それをきっかけにSNSでの誹謗中傷や、匿名の脅迫、暴力など様々な危険が襲い掛かる…。LGBTQ+の権利保障に前向きに動き、同性婚が認められているブラジル。だが、その一方でトランスジェンダーの人々の中途退学率は82%、平均寿命は35歳といわれている。そんな現在のブラジルに生きるトランスジェンダーの少女が、「私として生きる」ことの難しさと、力強さを描いた本作。ヴァレンティナ役はトランスジェンダーの当事者であり、著名なYouTuberでインスタグラマーとしても活躍中のティエッサ・ウィンバックが演じる。監督はショートショートフィルムフェスティバル&アジア2009でオーディエンス・アワードを受賞した『秘密の学校』(08)のカッシオ・ペレイラ・ドス・サントス。「本作の制作では、多くのトランスジェンダーの方にインタビューを行いました。映画製作の全過程でトランスジェンダーの方に参加してもらうことが重要でした。もしこの映画の物語が軽い内容になってしまうとブラジルでの過酷な現実に対してフェアでないと感じた」と語る監督。「悲しいエンディングやネガティブな思いを起こす映画もたくさんありますが、もし自分がトランスジェンダーの10代だとしたらそういった映画を観るのは辛いと思いました。苦しい状況の中でもトランスジェンダーの若者たちにとってポジティブで希望のある物語を贈りたい」という想いから生まれた、未来に捧げる1作となっている。『私はヴァレンティナ』は4月1日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:私はヴァレンティナ 2022年4月1日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020 Campo Cerrado All Rights Reserved.
2022年01月11日株式会社ぶどう社(所在地:東京都世田谷区、代表者:市毛 未知子)は、新刊「だって、生まれたんだもん」(重い障がいがあるけど、みんなと私らしく生きてます。)を2021年12月23日に発売いたしました。「だって、生まれたんだもん」定価1,760円(税込)詳細URL: ●内容生まれたときから重い障害がある西田江里さんは、気管切開、胃ろうの手術をして、医療的ケアを必要としています。そんな彼女が選択した生き方は、24時間365日の支援を受けながら、ヘルパーと一緒に自宅でひとり暮らしをすること。彼女は普段、「指談」でヘルパーに自分の思い、意志を伝えています。彼女が、生きる意味とは、命とは、幸せとは、自分の生き方、生活、自分のこと、みんなに知ってほしいことを本に綴りました。【私は、西田江里です。障がい者です。私の「生きる意味」は、「障がいがあっても、自分らしく生きていいんだよ」ってみんなに伝えることです。それは、私がこの30年間でわかったことです。私は、生まれてきて良かったと思うし、生きていたいって思うのです。(はじめにより)】江里さんを生み、育て、法人を立ち上げて、江里さんが生きるために必要なサービスや制度を、沢山の人とつくってきたママと、江里さんのそばで仕事をしてきたヘルパーもいっしょに、江里さんを通した「江里さんの世界」を綴ります。●もくじまえがき 西田江里まえがき 西田良枝(ママ)<1部 私の生活>1章 私が生まれた私らしく・西田江里娘の誕生・西田良枝(ママ)ママ・西田江里親離れ・子離れ・西田良枝(ママ)2章 私にできること仕事・西田江里「社会福祉法人パーソナル・アシスタンスとも」をつくる・西田良枝(ママ)3章 私の暮らしとヘルパーひとり暮らし・西田江里親と子の人生のために支援を受ける・西田良枝(ママ)ヘルパーと私・西田江里ヘルパーになって・岡村あかね(ヘルパー)ヘルパーになって・花田恵(ヘルパー)ヘルパーがいる・ 西田良枝(ママ)<2部 私が生きる>4章 私のこと私の大事なこと・西田江里一緒に・岡村あかね(ヘルパー)私の毎日(生活)のこと・西田江里夜勤・花田恵(ヘルパー)可能性・西田良枝(ママ)5章 私は生きている幸せを感じる力・西田江里生きるために・西田良枝(ママ)あとがき・西田江里あとがき・西田良枝(ママ)●著者紹介西田江里(にしだ えり)1989年生まれ。生後7カ月で障がいがあることがわかる。療育を受けながら幼稚園・地元の小学校・中学校の普通学級で学ぶ。高校は養護学校高等部に入るが登校できず訪問学級に転籍。地元のフリースクールも併用して過ごす。高校卒業までに全国47都道府県巡りを達成。2006年「社会福祉法人パーソナル・アシスタンスとも」に入職、現在に至る。毎年アトレ新浦安で開催する「アウトサイダーアート展」や「浦安市美術展」に出展。2016年からヘルパーをはじめとする支援者に支えられながら自宅でひとり暮らしをしている。西田良枝(にしだ よしえ)「社会福祉法人パーソナル・アシスタンスとも」理事長。千葉県浦安市在住。1992年、浦安市の福祉と教育の改善を求めて「浦安共に歩む会」を発足。行政への政策提言などをする一方、子どもたちの療育、親たちのつながりやセルフヘルプ、学びの場としても活動。2001年、ニーズをわかっている自分たちがサービスの担い手になろうと、「NPO法人パーソナル・アシスタンスとも」を設立。2006年、社会福祉法人に変更、現在に至る。●書籍概要発行 :株式会社ぶどう社著者 :西田江里版形 :A5判頁数 :168ページISBN :978-4-89240-253-1Cコード:0036定価 :1,760円(税込)<販売サイト>Amazon: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月23日黒澤明監督の名作映画『生きる』をリメイクした映画『生きる LIVING』が、2023年3月31日(金)に公開される。黒澤明『生きる』イギリスを舞台にリメイク1952年に公開された映画『生きる』は、還暦直前に余命半年を告げられた役人が、人生を見つめなおす姿を描いた黒澤明監督の代表作。リメイク版の映画『生きる LIVING』では、第二次世界大戦後のイギリスを舞台にストーリーを展開する。『生きる LIVING』の主人公、ウィリアムズは、仕事一筋で空虚で無意味な毎日を送る中、余命幾ばくも無いことを宣告される。最期を知り、残された日々を大切に過ごしたい……、そう願うようになるウィリアムズ。それまでの自分の人生を振り返り、「生きることなく、人生を終えたくない」と静かに、しかし心の中は懸命に、熱く生きることを選んだウィリアムズの姿を描き出す。劇中には、黒澤明の『生きる』に登場する名シーンを彷彿させる、誰もいない公園での“ブランコ”シーンも。観るものの心に光を灯すような、感動の物語が紡がれる。ノーベル賞作家カズオ・イシグロが再構築リメイク版の脚本を手掛けたのは、小説『わたしを離さないで』などで知られるノーベル賞作家カズオ・イシグロ。監督はオリヴァー・ハーマナスが務める。ビル・ナイが主演主演は、『ラブ・アクチュアリー』『ナターシャの歌に』などで知られ、ジョニー・デップ製作・主演作品『MINAMATA−ミナマタ−』への出演も記憶にあたらしいビル・ナイ。仕事に明け暮れていた中、“余命半年”と告げられる主人公・ウィリアムズを演じる。その他、Netflix作品「セックス・エデュケーション」のエイミー・ルー・ウッド、『パーティで女の子に話しかけるには』のアレックス・シャープ、トム・バークなどが出演する。■主人公ウィリアムズ…ビル・ナイ公務員として空虚な日々を送っていたが、ある日「余命半年」であると宣告される。余命宣告を受け、自分の人生を見つめ直す。■マーガレット…エイミー・ルー・ウッドウィリアムズのもとでかつて働いていた同僚。第80回ゴールデン・グローブ賞、主演男優賞にノミネート第80回ゴールデン・グローブ賞にて、主演のビル・ナイが主演男優賞(ドラマ部門)にノミネート。すでに世界の映画祭で上映され、オスカー候補とも言われる映画『生きる LIVING』の、今後の展開も要チェックだ。〈映画『生きる LIVING』あらすじ〉1953年。第二次世界大戦後、いまだ復興途上のロンドン。公務員のウィリアムズは、今日も同じ列車の同じ車両で通勤する。ピン・ストライプ背広に身を包み、山高帽を目深に被ったいわゆる“お堅い”英国紳士だ。役所の市民課に勤める彼は、部下に煙たがられながら事務処理に追われる毎日。家では孤独を感じ、自分の人生を空虚で無意味なものだと感じていた。そんなある日、彼は医者から癌であることを宣告され、余命半年であることを知る―。彼は歯車でしかなかった日々に別れを告げ、自分の人生を見つめ直し始める。手遅れになる前に充実した人生を手に入れようと。仕事を放棄し、海辺のリゾートで酒を飲みバカ騒ぎをしてみるが、なんだかしっくりこない。病魔は彼の身体を蝕んでいく…。ロンドンに戻った彼は、かつて彼の下で働いていたマーガレットに再会する。今の彼女は社会で自分の力を試そうとバイタリティに溢れていた。そんな彼女に惹かれ、ささやかな時間を過ごすうちに、彼はまるで啓示を受けたかのように新しい一歩を踏み出すことを決意。その一歩は、やがて無関心だったまわりの人々をも変えることになる―。【詳細】映画『生きる LIVING』公開時期:2023年3月31日(金)出演:ビル・ナイ、エイミー・ルー・ウッド、アレックス・シャープ、トム・バーク原作:黒澤明監督作品『生きる』監督:オリヴァー・ハーマナス脚本:カズオ・イシグロ音楽:エミリー・レヴィネイズ・ファルーシュ製作:Number 9 Films
2021年12月19日私は息子が生後8カ月のとき、シングルマザーになりました。息子に父親がいなくなることがつらくて申し訳なくて、たくさん泣きました。どうやって生きていけばわからなくなりました。でも……!! 息子の生後まもなくシングルマザーに息子が生後8カ月のときに私はシングルマザーになりました。できる限りのことはしましたが、離婚は避けられませんでした。今となっては離婚を選んだことは、私にとっても息子にとっても良いことだったと胸を張って言うことができます。 しかし、シングルマザーになった当時は「息子に父親がいなくなる」という申し訳なさで、どうやって生きていけばいいのかわからなくなり、私は毎日泣いてばかりでした。 私が笑顔でいなくちゃ!!毎日泣いていましたが、離婚した事実はもう変えようのないことで、ひとり親として息子を幸せにするために、たくさんの育児書を読みました。また、先輩シングルマザーに子育てについてたくさん相談しました。そこで得た結論が、「私がいつも笑顔でいることが何よりも一番息子のためになる」でした。 私が離婚したことを悔やんで悲しんで暗く生きることよりも、いつもニコニコ笑って明るく胸を張って生きることが、息子のためになることに気づいたのです。実際に今のところ、私がいつも笑顔でいることで息子も楽しそうに元気にすくすく育ってくれています。 息子と生きていく決意息子は今2歳です。自分に父親がいないことにまだ気づいていません。離婚後一度も面会交流をしていませんし、これからもしないことになりそうです。ただ、遅かれ早かれ息子が自分に父親がいないことに気づくときがくると思います。 そのときがくるのが怖いという気持ちも私にはあります。息子も自分に父親がいないということが原因で悩むこともあると思います。息子が悩んだら、息子の気持ちを受け止めて、誠心誠意向き合いたいと思います。でも普段は明るく、元気よく。幸せそうに生きている母親の姿を息子に見せたいと思っています。 離婚というのは本当につらいことで、子どもへの影響があると思うとなおさら責任は重く、私はどうしても暗い気持ちになってしまいました。でも子どものためにもきちんと前を向いて明るく日々を過ごすことが大事だと気付くことができ、今は幸せに過ごすことができています。シングルマザーということでつらいことや嫌なこともありますが、胸を張って元気に生きていきたいと思います。 監修/助産師REIKO作画/はたこ 著者:岩谷ともこ2歳男児を持つシングルマザー。社会人をしながら博士号取得中。育児・離婚・資産運用について執筆中。
2021年10月29日優しいタッチでカップルの日常を描く、いろたる(@iro_taru)さんの投稿は知っていますか?「病んでマッチングアプリ始めたら勘違い野郎と付き合った話」第4話です。彼と一緒に家業を手伝うと伝えたものの、あまりいい顔をされず…?#4病んでマッチングアプリ始めたら勘違い野郎と付き合った話出典:instagramそれでも私と一緒にいられる?出典:instagram彼と別れることに出典:instagram友人はそう言ってくれるが…出典:instagram「ただの縁だよ」出典:instagram彼と話し合いの結果、お別れをしたいろさん。しかし、いろさんは自分自身に失望してしまい…?毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@iro_taru)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2021年10月22日大人気マンガシリーズ、今回はのじんこ日記(@noji09noji)さんの投稿をご紹介! 「手相占いに誘われたら宗教勧誘だった話」第4話です。友達の母の車に乗り出発。ですが車は人里離れた森の奥へ…!?生きて帰れるのだろうか…出典:instagram陽気な友達のお母さん出典:instagram人里離れた森の奥…。出典:instagram目的地に着いたが…。出典:instagramあやしすぎる〜!!!出典:instagram恐怖でおかしくなる私出典:instagramキラキラビーム…出典:instagram(全て棒読み)出典:instagram着いたところは真っ白な建物がある場所…。森の中なので逃げることもできず…!?毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@noji09noji)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2021年09月04日■前回のあらすじ談話室を訪れると廊下ですれ違ったあの男性の姿が…。思い切って話しかけると彼の口から病院に入ったいきさつが語られます。■生きているのが苦しくてしょうがない…■ここから出るのは絶対に無理…母が入院していたのは閉鎖病棟でした。入り口は鍵で施錠され、窓は患者自ら開けることが出来ないようになっていて、看護師からも監視されていました。そのようになっているのは、母以外にも病院から逃げ出そうとする患者が沢山いるからです。その事情を知っていたトシヤ君に「逃げるのは諦めて」と言われ、母は落胆します…。※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。次回に続く(全54話)「母とうつと私」連載は21時更新!
2021年08月07日自分らしく生きること。それは、とてもシンプルで、とても難しいこと。だけど、私たちがもっとハッピーに生きていくために、自分らしさは欠かせない。そんな“自分らしく生きること”の大切さを、とびきりポップに、どこまでもキュートに教えてくれるのがミュージカル『ジェイミー』だ。主人公は、16歳の高校生・ジェイミー。彼には、ドラァグクイーンになるという夢があった。その第一歩として、高校のプロムに本来の“自分らしい”服装で参加しようと決意するが、その行く手には様々な偏見や迫害が待ち構えていた。演劇の本場・イギリスで大ヒットしたミュージカルが日本初上陸。確かな実力とフレッシュさを兼ね備えたメンバーで華やかにお届けする。そこで今回は、いじめっ子のディーン役を演じる佐藤流司(※Wキャスト)にインタビュー。その言葉には、何があっても決して自分らしさを曲げない佐藤流司らしい強さがあった。批判を受けても新しいことに挑戦し続けたい――佐藤さんの演じるディーンは、ジェイミーに辛辣な言葉を浴びせるいじめっ子です。ディーンを通じて、この物語の中でどういう役割を果たしていければいいなと思いますか?才能がある人だとか、新しいことに挑戦したり、自分の考えにないことをやろうとする人に対して否定的な意見を持ってしまうのって人間誰しもある感情で。それがディーンは人より強く表れちゃうだけだと思うんですよね。台詞の中には批判的な言葉もいっぱいあるし、ディーンについて語ろうとしたら、僕自身もかなり言葉を選ばないといけないデリケートな役。でも、それでいいんだと思います。ディーンは、作品やジェイミーをより良く引き立たせるスパイスのような存在。お客様から批判的な意見を持たれなければいけない存在だと思っています。――観る人に悪く捉えられないようおもねたり恐れたりせず、ディーンとしてやっていこうと。そうですね。もう見たくないとまで思わせたら勝ちだなって思っています(笑)。あんまりこういう役をやったことがないんでわからないですけど、演じる分には楽しいだろうなと。どっちかって言うと得意なジャンルだと思います。――台本を読んで、佐藤さんの演じるディーンが見たいなと思いました。自分でもハマりのいい台詞がいっぱいあるなと思った次第です(笑)。――さっき新しいことに挑戦する人に否定的な意見を持つことは人間なら誰しもあるという話が出ましたが、佐藤さんはどちらかと言うと新しいことに挑戦して批判される側なのかなという印象があります。その通りです(笑)。Ryuji名義でやっている「The Brow Beat」というバンドプロジェクトもそうだし、この前の「笑ゥせぇるすまん」THE STAGEでも喪黒福造を佐藤流司が演じることに関して賛否両論いろいろあって。でも賛否はあってしかるべきというか。僕自身、否定的な意見もよくわかるんですよ。自分がそっち側の立場にいたらそう思うだろうなというのは理解できるし。――そういうマイナスな意見は見ないようにしますか?それともエゴサしてちゃんと見るタイプですか?いや、見ないようにします。押しつぶされちゃうんで(笑)。――てっきり批判の声をガソリンにするタイプかと思っていました。いやあ、ちゃんと落ち込みますね、やっぱり。平穏なのがいちばんですよ(笑)。――でも、たとえ批判を受けても新しいことには挑戦したい?そうですね。やることで、間違いなく作品はよくなるし、プロジェクトが面白くなっていくという絶対的な自信の上に立っているから。批判があってもしょうがないし、今から頑張っていきますねという気持ちでやっています。ディーンがなぜ否定的なのか、その理由を知りたい――『ジェイミー』という作品自体からはどんなメッセージを受け取りましたか?ファーストインプレッションでこの作品ってすばらしいなと思ったのが、LGBTを扱っているところだったんですね。ドラァグクイーンになりたいという夢を持つ男の子のお話って現代的というか、今やらせていただく意味があるなと思えたことが最初のトリガーでした。――LGBTを扱った作品がさかんにつくられているのは、裏返すと、今この社会で悩んだり傷ついたりしているセクシャルマイノリティの方がたくさんいるということです。その現実を踏まえた上で、この作品に臨むにあたってどんな準備をしておきたいですか?僕自身はLGBTに対しての偏見が一切ないタイプなので、むしろ知りたいのは、否定的な考えを持つ人たちがなぜそう思うのかということですね。いろいろな人が想像するものをちゃんと具現化させるのも役者の仕事だと思うので、肯定的な意見も、否定的な意見も聞いたり、想像して、ちゃんと自分が役に落とし込めるかが大事なので。――ディーンがなぜジェイミーを受け入れられないのか、その理由を自分の中で通すことが必要だと。今のところ2つ選択肢はあると思っていて。ディーンは「ホモ」だとか「ゲイ」だとかひどい悪口をいっぱい言いますけど、それはLGBTの方々に対して批判的な意見を持っているのか、それとも自分らしく生きようとするジェイミーの生き方自体に批判的な意見を持っているのか、どちらかなのかなと。そのどちらかで目指すべき場所が変わってくるので、自分がより理解できた方にシフトしていければいいかなと考えているところです。今も自分に対して根拠のない自信を持ち続けている――「自分らしく生きる」ということが作品の大きな柱になっていますが、佐藤さん自身は自分らしさを抑圧されたと感じた経験はありますか?それがないんですよね。芸能界の仕事をやってみたいというのも子どもの頃からずっと言ってたし、それに対して親も賛成してくれていたし応援もしてくれていたので。あまり自分らしく生きることを批判されたことがないっていう。――佐藤さんは自分をしっかり出すイメージがあります。言いたいこともなかなか言えない人が多いこの世の中で、その強さは何から身につけたものなんでしょうか?なんでしょう。でも、根拠はないのですが、絶対的な自分への自信はあると思っていて。これまでやってきたこと、演じてきた役は、自分が合っているって、いまだに思い続けているし、それは覆らない。そういうところから来ている強さがあるから、意見が割れてもほぼほぼ曲げることはないし、しっかり自分の想いを説明できるのかもしれませんね。――その強さが培われたのは、子どもの頃から自分らしさを矯正されなかった点も寄与しているのかもしれない?そうですね。使い古された言葉かもしれないけど、「自分の人生の主役は自分だから」ってよく言うじゃないですか。僕はそれを地で行ってるだけで。人生は1回しかなくて。もし輪廻転生があったとしても、佐藤流司で生きられるのはこの1回だけ。それなら、自分がやりたいことだけを、自分が自信を持てることだけをやって死んでいきたいなっていう想いはずっとありますね。――そうやって自分を曲げずに生きることが、佐藤さんの自分らしさだと。でも、着飾っていない瞬間も結構減ってきたなと思いますよ。お仕事をたくさんいただくようになると、どうしてもいろんなことを忖度することが増えて。今までは何か思ったら肺からそのままぽろっと言葉が出ていたのが、今はその前に1回脳を通るようになりましたし。自分の発言が人を傷つけるときもあるなって最近理解しはじめたのもあって。よくも悪くも大人になってきたなと。――でもそういう自分も悪くはない?そうですね。みんなそうだと思うんですよ。まったく丸くならない人間なんていないと思っているので。忖度の度合いが大きすぎると足枷になったりするんだと思いますけど、まだ度合いが小さくて、その中でちゃんと自分を貫くことができるんなら、そこは譲るべきところかなと思うようになりました。――一方で、今もまだ尖っているときはありますか?お芝居をしているときとか、何かをつくっている瞬間はやっぱり尖っていますね。それは自分の考えていることが合っていると思うからだし。自分が自信を持って提供したものを否定されたりすると相変わらず腹は立ちます(笑)――ものづくりの現場で意見が割れたときはどうするんですか?ちゃんと話し合えれば大丈夫です。話し合って、相手の言ってることに納得できれば何の問題もないですし。納得できないときは……「こうしてくれ」って言われたものに対して「わかりました」って言いながら直さないです(笑)。ーー尖ってる(笑)ははは。お芝居をして10年ちょっとになりますけど、やっぱり10年分の自分の生き様を否定されているみたいになっちゃうので。そこはなんか、否定されたくないという気持ちは今も結構強いです。僕の学生時代はドス黒かったです(笑)――ではもうひとつ。『ジェイミー』は学園モノという側面もありますが、佐藤さんの学生生活で印象的な思い出といえば?それが、学生時代、くすぶりまくりだったんで、あんまりいい思い出というのがないんですけど(笑)。それこそ、ディーンみたいに合唱コンクールで真面目にやる人たちを受け入れられないガキンチョだったので、練習も出なくて。どうしても出ろって言われたから、歌いたくがないゆえに指揮者をしたりしていました。――今分析すると、どうしてみんなと一緒に歌いたくなかったんだと思いますか?尖っているというところに尽きると思います。歌うってことだったり、みんなと汗水たらして何かをつくり上げるみたいなのがカッコ悪いと思っていたんですよ。当時は尾崎豊、長渕剛、浜田省吾を聴いていたんで。――わかりやすいラインナップ(笑)。あはは。そういう、反骨心とか、社会に反発するみたいなのがすごくカッコいいと思っていた時期があったっていう。――学生生活に戻れるなら、今の自分なら合唱コンクールでみんなと歌いますか?しっかり歌うと思います。みんなとやるときにちゃんとやらないやつはダメですからね。――大人になりましたね大人になりました、だいぶ(笑)。――他に今戻れるなら、やりたい学校行事はありますか?高校が通信の学校だったんで、修学旅行自体がなかったんですよ。だから、行きたかったなって。――修学旅行といえば、キャンプファイヤーとか枕投げとか夜中に恋バナをしたりとか、甘酸っぱい想い出の宝庫です。うわあ、たまんないですね(笑)。どれも全然やってないですから。恋バナとかヤバいですね。そういう学生生活もありだったな。――そう考えると、あんまりキラキラしていなかっんですね。もうドス黒ですよ(笑)。全然胸張って言えるような学生生活じゃなかったです。――ではこの『ジェイミー』で学生生活を再度体験するような部分も?確かに。ちょっと楽しみですね。机と椅子があるだけで興奮しそうです(笑)。――この『ジェイミー』をやり遂げたときに、どんなふうになったらいいなと思いますか?個人的なことで言えば、ミュージカルで活躍されている先輩方がたくさんいらっしゃるので、お芝居も歌もダンスも勉強させていただきたいなというのがあります。あと、自分以外のところで言えば、自粛期間のせいで舞台観劇というのがさらに手を出しづらい趣味になってしまっている気がするので。自分の力じゃどうしようもないですけど、もう少し状況が落ち着いて、早く観劇がまた手の届く趣味の範囲になっていたらいいなと思います。――コロナ禍を経て、お客様が劇場に入ること、その前で演じることの大きさを改めて感じるようになりましたか。無観客だとか、収容率が50%とか75%とか、いろいろ状況が変わって。最前列の方はフェイスシールドをつけたり、みんな声は出しちゃダメで、拍手のみでってお願いをしたり。そういう中でも上演できること自体、本当にありがたいことだとは思っているんですけど。やっぱり100%お客様が入った客席から声援をいただけたあの光景はどうにも忘れられないものですから。早く戻ってきてほしいなと思うばかりですね。ミュージカル『ジェイミー』チケットの購入はこちらから佐藤流司さまのサイン入りチェキを2名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=b3f99623-bdae-4b23-b96d-0eb12f517f92&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。撮影/友野雄、取材・文/横川良明、衣装協力/FACTOTUM、STIR、VISION STREET WEAR
2021年06月03日自分らしく生きること。それは、とてもシンプルで、とても難しいこと。だけど、私たちがもっとハッピーに生きていくために、自分らしさは欠かせない。そんな“自分らしく生きること”の大切さを、とびきりポップに、どこまでもキュートに教えてくれるのがミュージカル『ジェイミー』だ。主人公は、16歳の高校生・ジェイミー。彼には、ドラァグクイーンになるという夢があった。その第一歩として、高校のプロムに本来の“自分らしい”服装で参加しようと決意するが、その行く手には様々な偏見や迫害が待ち構えていた。演劇の本場・イギリスで大ヒットしたミュージカルが日本初上陸。確かな実力とフレッシュさを兼ね備えたメンバーで華やかにお届けする。そこで今回は、いじめっ子のディーン役を演じる矢部昌暉(※Wキャスト)にインタビュー。「普通ってなんだ?」と考える素顔に、作品へのシンパシーが感じられた。DISH//とソロ活動。どちらもやることで相乗効果がある――矢部さんといえば、俳優であり、DISH//のメンバーとしてもご活躍中です。DISH//が大ブレイクを果たしている中、個人の活動にどんな意義を見出していますか?僕が個人の活動でやっているものは舞台が多いので、どちらも生ものという意味では、結構相乗効果があるなという気がしています。舞台で悩んでいたことがDISH//で活動していたら解決点を見出せたり。もちろんその逆もありますし。そういう似通ったところがあるので、違うものをやっているようで同じものをやっている感覚ですね。――そういった相乗効果で具体的に思い出せるものはありますか。以前、舞台でしっかりとした説得力のある役をいただいたんですね。でも、僕は普通に喋っているときの声が結構高めで。低い声の方が説得力が出るけど、そういう声の出し方がわからなくて悩んでいるときに、DISH//でボイトレを受けたんですよ。そしたらそこで、歌うときの舌の位置について教えてもらって。僕は基本的に下の位置が結構高めなんですけど、単純に説明するともっと舌を下げると響きが低くなるんです。下げすぎもよくないんですけど、正しい位置まで下げるとマイクに乗りやすい声が出る。それを知って、この発声は説得力のある声につながるじゃんって、すごくヒントになりました。――近年、いろんな舞台に出てらっしゃいますが、ミュージカルの印象がなかったので、キャストに矢部さんのお名前を見つけたときはちょっと意外でした。本格的なミュージカルに出演させていただくのは、これが初めてです。いずれやりたいなとは思っていたんですけど、もっと準備やレッスンをしてからだと思っていたので、このタイミングでお話をいただけることはすごくありがたかったです。きっと稽古のたびにヘコんで帰るんだろうなという覚悟の上で、挑戦の道を選びました。――今、どんな準備をしていますか。公演数があるので、ちゃんと乗り切れるように体力づくりをすることと、柔軟性を鍛えるためのストレッチですね。まずはそういった基礎のところからしっかりやっていこうかなと思っています。あとは、これはミュージカルに限らず、他の舞台とか、生きる上でも大事だと思うんですけど、呼吸はすごく意識しています。単純に肺活量も上げるとか、喉のケアとか、そういう意味もありますが、人間って呼吸をすることで生活できる。そこは怠っちゃいけないなと。今、舞台で共演している方から、肺活量を鍛えるためのオススメの器具を聞いたので、まずはそれを購入してみようかなと考え中です。自分が1+1=3だと思ったら、3でいい――この作品のどんなところに魅力を感じましたか?高校生の時期って、誰かの真似をしたり。人と一緒じゃなきゃ嫌だとか、はみ出すのが怖いと感じることがあると思うんですね。でもジェイミーを見ていると、自分が思った方向へ進んでいいんだという気持ちになる。自分らしくいることの強さとか大切さを教えてくれる作品だと思いました。――矢部さん自身は、人と一緒じゃなきゃ嫌だと感じたことはありましたか?僕は逆にはみ出たかったんですよね。人と一緒があまり好きじゃない性格で。よく取材の場で「目標の人は?」とか「憧れの人は?」という質問をもらうんですけど、そういう人もあえてつくらないようにしているんです。――学生の頃は集団生活を強いられる中で、同調圧力を感じる場面もあったと思います。そういうものは気にならなかったですか?はみ出すというと言葉が強いですけど。マイルドに言い換えると、みんながいくら1+1=2だと言おうが、僕は自分が1+1=3だと思ったら、3でいいと考えるタイプ。そう信じて突き進むのはすごいエネルギーがいるんですけど、2だと曲げる方が僕にとってはよっぽど苦しいんですよね。――どうしてそんなふうに考えられるようになったんでしょう?僕は小学5年生のときにこの世界に入って。小学校や中学校の頃は、周りに芸能の仕事をしている子もいなかったので、簡単なところで言うと、そういうところから自然とちょっと集団からはみ出ていたところがあったのかもしれないです。仕事で遅刻や早退をすることが人一倍多かったので、意識せずともそういうふうになっていったというか。――矢部さんは「普通」という言葉についてどう思いますか?3月に発売した『X』というアルバムがあるんですけど、その中の『ニューノーマル』という曲を僕がプロデュースさせてもらったんですね。それがまさに「普通ってなんだ?」という曲で。世間一般の普通って誰が決めたの?それを自分が普通と思えなかったら普通じゃないし、自分が普通と思ったことを相手が普通だと思わなくても、自分の中で普通なんだからそれでいい、人の真似なんてしなくていいということを歌っていて。偶然なんですけど、『ジェイミー』が伝えたいメッセージとリンクしていて。今回の作品の中でいちばん共感できる部分でもあります。自分の役割に悩んでいたときに、ウィンくんがアドバイスをくれた――一方で、ディーンという役は、「普通ってなんだ?」と考える矢部さんとは真逆のキャラクターです。そうなんです(笑)。でも思春期の頃って未知のものや新しいものを受け入れることがなかなかできなかったりもする。そのあたりは、観ているみなさんもきっとちょっとは思い当たるところのある役なのかなという気がします。――事務所の先輩である森崎ウィンさんをいじめる場面なんかもあります(笑)。そこがドキドキですよね(笑)。ウィンくんは小5で事務所に入ったときからの先輩で。僕はDISH//ではコーラスを担当しているんですけど、メインじゃない歌パートをやることに対して、自分のいる意味ってなんなんだろうなと悩んだ時期が昔あったんですよ。そのときに相談した相手が、ウィンくんでした。――そうだったんですか。森崎さんはなんと?「サブのポジションなのかもしれないけど、コーラスにはコーラスの良さがある。なんならメインを引き立たせる縁の下の力持ちって大事な役回りだし、誰でもできることではないから誇りを持っていいんだよ」って。その言葉がすごく心に残って。コーラスのことに限らず、そのときから縁の下の力持ちの大事さがわかるようになりました。それ以来、そういう役回りを任されるのが好きになって。実は、自分に縁の下の力持ちという道を開いてくれた先輩がウィンくんなんです。――めっちゃいいことを言ってくれていますね。そうなんです。たぶんウィン君は覚えていないと思いますけど(笑)。北村匠海との文化祭は今も印象に残っています――『ジェイミー』は高校が舞台ですけど、高校生活の思い出といえば何が浮かびますか。すごい人見知りで、全然友達とかもつくれなくて。同じ高校だった(DISH//のボーカルの)北村匠海とあともう1人の男友達の3人でずっと一緒に過ごしていました。けど、高3の文化祭のときに、最後だから楽しまなきゃ損だろうってスイッチが入ってハジけたんですよ。――ハジけたとは?いろんな人と喋ったり、あとは思い出をつくろうって言って、今までは絶対やりたくないなと思っていた、体育館のステージで有志でダンスを踊るのを、匠海ともうひとりの男子と3人で出たり。あと、これは完全に調子に乗っちゃった結果なんですけど、高3のときに、高1の教室がある廊下に行って、「メールアドレス教えるよ」みたいな感じで歩き回ったりしました(笑)。――調子に乗ってた!(笑)そうなんです、調子に乗ってたんです(笑)。でもおかげで一気にいろんな人と友達になれましたし。その中には、今でもたまに連絡をとるくらい仲良くなれた友達もいるので、まあ良かったのかなと。ずっと地味に生活していた中で唯一ハジけたのが高3の文化祭なんで、それは結構印象に残っていますね。――では最後に、矢部さんが思う自分らしさってどんなものですか。すごい難しいし、人それぞれだと思うんですけど、僕で言えば家の中にいるときが本当に素の矢部昌暉なんです。この世界っていろな方が映像等を通して見て下さるから、家を一歩出た以上、素の矢部昌暉からいらないものを排除して、ファンの方が求める矢部昌暉像になるべく寄り添えるようにしたいなと思うところがあって。ある種、矢部昌暉という役を演じているじゃないですけど、そういう感覚に近いんです。それに引き換え、家の中の矢部昌暉は完全に別人。グータラしているし、いろいろな動画サイトをながら見しながら、ケータイいじってソファで横になっている。そういう瞬間が自分らしいな〜って感じます。――ちなみにYouTubeはよく何を観ていますか。東海オンエアさんがすごく好きで、ずーっと観ています。それこそ舞台の稽古でちょっと疲れて帰ってたときとか。逆に朝起きて、これから稽古頑張るぞというときに東海オンエアさんを観ると、単純に笑えるし、1日の終わりなら今日もお疲れ様、朝なら今日も頑張るぞって気持ちになるんですよね。ミュージカル『ジェイミー』チケットの購入はこちらから矢部昌暉さまのサイン入りチェキを2名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=cc35cca1-f8c1-448b-8245-22dcd51c321b&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。撮影/友野雄、取材・文/横川良明、衣装協力/FACTOTUM 、JOHN SMEDLEY
2021年06月01日自分らしく生きること。それは、とてもシンプルで、とても難しいこと。だけど、私たちがもっとハッピーに生きていくために、自分らしさは欠かせない。そんな“自分らしく生きること”の大切さを、とびきりポップに、どこまでもキュートに教えてくれるのがミュージカル『ジェイミー』だ。主人公は、16歳の高校生・ジェイミー。彼には、ドラァグクイーンになるという夢があった。その第一歩として、高校のプロムに本来の“自分らしい”服装で参加しようと決意するが、その行く手には様々な偏見や迫害が待ち構えていた。演劇の本場・イギリスで大ヒットしたミュージカルが日本初上陸。確かな実力とフレッシュさを兼ね備えたメンバーで華やかにお届けする。そこで今回は、ジェイミーのクラスメイト・サイ役の小西詠斗にインタビュー。「歌もダンスもまだまだで…」と恐縮する小西にとって、本作は大きなステップアップの場となりそうだ。初めてお芝居をしたときは、自分には無理だと思いました――台本を読ませてもらいましたが、「普通」ってなんだろうということを改めて考えさせられました。そうですね。僕もこのお仕事を始めるときに周りから物珍しげな目で見られたので、ジェイミーの気持ちは共感できるところがあります。――物珍しげな目で見られたとは?僕は地元が広島なんですけど、芸能の仕事をする人が周りにいないので、理解してくれる人がなかなかいなくて。そういう周りの目を気にして、自分らしくいられなかった時期はありました。――「あいつ、芸能人になるらしいぜ」みたいな目が?まだ高校生なんで、人と違うことをする人に対してみんな過剰に反応するんだと思います。それで、いろいろ言われたこともありました。今となっては応援してくれる人の方が多いんですけど、あのときはとても不安で絶望していました(笑)。――ジェイミー自身も夢へと突き進む道の中で浮き沈みを経験します。小西さんも芸能の仕事を始めて挫折を感じたときはありますか?たくさんあります。僕、できないことが多いので。お芝居も、歌も、最初から思い通りにできたことは一度もなくて。練習してもなかなかできないし、自分にはセンスがないのかなと悩む時期もありました。――それは具体的にいつ頃ですか?初めてお芝居をしたのが広島の小劇場だったんですけど。、お芝居が上手にできず、これは自分には絶対無理だと思いました。――何ができなかったんでしょうか?全部です。(笑)台詞は棒読みですし、相手の台詞も聞けていないですし、会話をするという意味が理解できていなかったです。その時の映像があるんですけど、ひどいですね、本当に。でもそこから1年くらいして、もう一度、同じシリーズの舞台に今度は東京の方で出させていただいて。そのときに家で何度も台本を読んで、ここをこうしたらいいんじゃないか、ああしたらいいんじゃないかってすごく考えて。それを稽古場に持っていったら、少しずつ演出家の方に評価してもらえることが増えてきました。本当に普通のことなんです。台詞がナチュラルに話せるようになったとか。動きに感情が感じられるようになったとか。お芝居をしたらきっと誰でもできるような、普通のことなんですけど、何もできない僕には少しでもできるようになったことがうれしかったです。そこからですね、お芝居を仕事にできたらすごく幸せなんだろうなって前を向けるようになったのは。ちゃんと俳優をやりたいって思えるようになりました。ジェイミーの歌声を聴きながら、僕もこんなふうに歌えたらと思った――そんな小西さんですが、今年に入ってからは「地縛少年花子くん-The Musical-」、ミュージカル「黒執事」〜寄宿学校の秘密〜とミュージカルが続いていますね。まだまだ全然実力が足りていないですけど、今、歌うことがすごく楽しくて。これからたくさん練習して、うまくなりたいですし、自信を持って出られるようになったらいいなと思っています。――歌に関しては、どんなレッスンをしているんですか?ミュージカルが2作続いたので、その期間中はよく歌唱指導の先生にトレーニングをしていただきました。難しいのが、歌で気持ちを届けること。僕の場合、気持ちを入れすぎると、たっぷり歌いすぎちゃって、リズムとかが壊れてしまうんですよ。喋るように、ひとつひとつアクセントをつけながら歌うのも大変で。そのあたりが今の課題ですね。――『ジェイミー』の歌稽古はいかがですか?まだ僕は1回しか参加できていないんですけど、ノリノリの曲があって楽しかったです。オープニングからものすごく盛り上がる曲で、教室で騒いでいるような感じの楽曲なんですけど。、歌っているときも、本当にみんなとわちゃわちゃしている感じでした(笑)。――みなさんの歌声を聴いた感想はいかがですか?ジェイミー役の森崎ウィンさんと髙橋颯さんの歌声が本当に素敵なんです。高音が綺麗で。僕は高い音も低い音もうまく出せないので、こんなふうに歌えたら気持ちいいだろうなと思いながら見ていました。――今回はさらにダンスも加わります。僕、ダンスも苦手なんですよ(笑)。今回の現場はきっと稽古中からかなり苦労することになるだろうなと思います。でもその分、勉強することも多いだろうし、少しでも多くのものを得られる現場にしたいです。立石俊樹くんからは歌の基礎を教えてもらいました――ひとつひとつ作品を重ね、着々と経験を積んでいっている様子がうかがえます。俳優としてはどういう方向を目指していきたいですか?今、歌が上手な方への憧れがすごく強くて。上手な方を身近で見てきた分、いつかは自分ももっと上手に歌えるようになったらいいなと思っています。――歌に関して影響を与えた人といえば?ミュージカル「黒執事」でご一緒した立石俊樹くんです。歌に関していろんなことを教えていただきました。黒執事で、ちょっと僕自身も変われたのかなと思っています。――どんなことを教えてもらったんですか?台詞のように歌ってみるといいよとか。リズムを頭の中でカウントしておくといいよとかです。あと、僕は暗い曲だと感情が暗くなってしまって、声まで沈んでしまうので、暗い曲でも口角をあげてみるといいよとか。歌に関しては、本当に何にもできないので、基本的なことをたくさん教えていただきました。――ミュージカル「黒執事」という大きな作品をやり遂げて、身についたものはなんですか。舞台と映像のお芝居はまったく違うんだということを再確認できました。舞台ならではのお芝居だったり、効果的な見せ方だったり。舞台も映像も両方しっかりやっていきたいと思っているので、ミュージカル「黒執事」で学んだことをまた次の現場で活かせるようにしたいです。1日じゅうゲームをしていることも普通にあります――ジェイミーは、これは曲げられないというポリシーを持っていますよね。小西さんにとって、これだけは譲れないと言えるくらい好きなものってなんですか。あるんですかね…。すごく好きなもの…?(と、真面目に考える)――たとえば、これをやっていると元気になれるものとか?あ!それだとゲームですね。最近は『モンハン』をずっとやっています。以前共演させていただいた方やご近所さんと、夜、電話をしながら「ひと狩り行くか」って(笑)。――最長で何時間くらいプレイした経験がありますか?次の日も休みだったりすると延々やってしまいます。1日ずっとゲームしていることとか普通にありますね(笑)。やりすぎないように気をつけてはいるんですけど…。――すごい(笑)。あと、ジェイミーはおめかしするのが大好きですが、小西さんのファッションのこだわりは?昔は結構ゴチャゴチャしたものが好きだったんですけど。最近はきれいめシンプルなシャツが好きで。だいぶ格好が大人しくなっちゃいました(笑)。――ゴチャゴチャしたものが好きだったのはなぜだと思いますか?なぜでしょう?人と同じが嫌だったのかな?そんな気持ちがあった気がします。――では、そこからシンプルな服装を好むようになった心境の変化を分析すると?大人になりたいという気持ちが大きかったかもしれないです。あとは、1年経つと、去年着ていた服とか「これ、なんで着てたんだ?」と思うことが多くて。そういうのをやめようと思って、自然と長く着られるシンプルなものを選ぶようになったのかもしれません。――今、21歳、大人になったと思いますか?いやあ…(笑)。もっと年齢に追いつかないと、と思います。――大人になるには何が足りないと思いますか?全然しっかりしていないので、とりあえずしっかりしたいです。休みの日はずっと寝ちゃいますし。よくないです、本当。――では、もっと大人になるためにしたいことは?本を読みたいです。今まであまり読んでこなかったので、読まなきゃと思っていて。今は山崎努さんの『俳優のノート』を読んでいます。難しくてよくわからないことも結構あるんですけど、勉強になります。大人になるのとは、ちょっと関係ないかもしれないですけど(照)。ミュージカル『ジェイミー』チケットの購入はこちらから小西詠斗さんのサイン入りチェキを2名様に!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=d0709627-4b78-4226-9c3e-5022da439f91&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。撮影/友野雄、取材・文/横川良明、衣装協力/FACTOTUM、VISION STREET、WEAR
2021年05月25日自分らしく生きること。それは、とてもシンプルで、とても難しいこと。だけど、私たちがもっとハッピーに生きていくために、自分らしさは欠かせない。そんな“自分らしく生きること”の大切さを、とびきりポップに、どこまでもキュートに教えてくれるのがミュージカル『ジェイミー』だ。主人公は、16歳の高校生・ジェイミー。彼には、ドラァグクイーンになるという夢があった。その第一歩として、高校のプロムに本来の“自分らしい”服装で参加しようと決意するが、その行く手には様々な偏見や迫害が待ち構えていた。演劇の本場・イギリスで大ヒットしたミュージカルが日本初上陸。確かな実力とフレッシュさを兼ね備えたメンバーで華やかにお届けする。そこで今回は、主人公・ジェイミー役を演じる髙橋颯(※Wキャスト)にインタビュー。明るい笑顔が印象的な髙橋にも、かつて自分らしさを抑圧されていると感じた時期があったーー。学生のときは常に抑圧を感じていた――すごくメッセージ性のある作品ですが、髙橋さんの胸に響いたのはどんなところですか?ありのままでいいっていうところですね。僕自身、個性を消されちゃうような感覚に陥っちゃうことがよくあったんですけど。個があって集団があるんだということに、いろんな人と向き合って、自分と向き合う中で気づきはじめて。そういうことを伝えられるように、本番に向けて自分の中にあるものを磨いていきたいなと思っています。――何か自分らしさを抑圧されているように感じていた時期があったということですか?学生のときは常々感じていました。あの頃は世界が狭くて、教室の中がすべてだと思っていたので。声も小さかったし、シャイというのもあって、自分の考えていることを発言もできなかったですし、クラスにもなじめなくて。思春期と言ったらそれまでなんですけどね。感性が鋭すぎて情緒が安定しないというか。でも自分のプライドのせいか、落ち込んでも誰にも頼れない。人前で落ち込む姿を見せておいて、次の日になったらけろっと笑顔でやってくるということができなかったんですよ、勇気がなかったから。今思えば、たかだが30人の社会で何を悩んでいたんだろうと思うんですけど。そういう抑圧は確かに感じていましたね。――そういう自分も自分らしさだと受け入れられるようになったのはいつ頃ですか。いまだに受け入れられていないです(笑)。基本的に、できない自分を認められないんですよ。――完璧主義なんですね。そうかもしれませんね。あ、でも、以前、自分の弱さを認められずに悩んでいた時期に、グループのプロデューサーさんに言われたんですよ、「自分を過信しすぎだ」って。そうか、自分の弱さを認められないのは、自分を信じすぎているからなんだって。そう考えられるようになってからは、弱い自分を多少認められるようにはなったかもしれないです。僕の理想のエンターテイナー像が、ジェイミーなんです――でもパフォーマーというのは大なり小なり本当の自分とは別に、表に出る用のきらびやかな虚像の自分を演じているものなのかなという気もします。きっと良いパフォーマーほどそれがないのかなと思います。今日も別の取材で(森崎)ウィンさんとか安蘭けいさんの話を聞いていると、おふたりはちゃんとありのままの自分を出しているんですよね。僕は今、そういうふうになりたいなと意識を変えている最中。逆に言うと、昔はカッコつけたい自分とかセクシーな自分を一生懸命出そうとしていたな、と思います。――表に立っているときの自分を、ご自身の目から客観的に見るとどんなふうに見えますか?僕は周りのスタッフさんの力を借りてやっとナチュラルにいられるという感じで。何の用意もなく武器も持たず、いきなりぽんっとステージの上に立たされると、ネガティブで涙脆くて自己中。まだまだ幼稚で頼りないパフォーマーだと思っています。――そんな自分を改善したい?それとも、そういうのも含めて自分?欲張りかもしれないですけど、両方ですね。弱い自分を肯定しつつ、もっと頼もしい自分になりたい。そしてその両方しっかり見てくれている人たちに見せたいです。――そんな髙橋さんにとって、ありたい理想のエンターテイナー像は?それこそジェイミーです。夢を追いかけているところが自分にすごく似ているし。引っ込み思案な僕にとって、天真爛漫で自由なジェイミーは憧れです。ジェイミーの存在に勇気をもらっているし、なりたいなって思う。ジェイミーのようなカリスマ性を、俳優ではない、素の自分としてステージに立っているときにも出せるようになりたいです。ミュージカルをやることで、歌やダンスが伸びた実感がある――髙橋さんといえば、『デスノート THE MUSICAL』が印象的でした。僕にとって初めてのミュージカルで。今の事務所に入ってお芝居するようになってから、自分と向き合う機会がすごく増えたんですけど、そのきっかけとなったのが『デスノート THE MUSICAL』。大事な存在だし、僕はWATWINGというダンスボーカルグループに所属しているのですが、ミュージカルを始めてからそこでの歌やダンスも伸びた実感があります。――具体的にどんな影響があったんでしょうか。僕は無意識で喋るときの声がちょっと高めなんですね。でも、リューク役の横田栄司さんが「君はもっと堂々とした太くて男らしい声が出るはずだから、意識して喋ってみたら」とアドバイスをしてくださって。そこから意識して低い声で喋るようにしたら、自分でもびっくりするくらい太い声が出るようになって。その分、喉も枯れにくくなったし、声に安定感が出るようになった。歌うときも低音がちゃんと出せるからこそ、そこから高音にもいきやすくなって。そのあたりはミュージカルをやってなかったら絶対身につかなかったものだと思います。――グループで歌っているときとミュージカルの歌唱法は違いますか?全く違いますね。ミュージカルは声量が必要ですし、ひとつのフレーズに対する言葉数が少ない感じがします。あとは、より言葉を大事にしますし、その分、息継ぎをするタイミングも重要で。ロングトーンが多いのもミュージカルならではという印象がありますね。――『デスノート THE MUSICAL』のときはすごくロングトーンがのびやかでしたよ。ありがとうございます。歌唱指導のちあき(しん)先生のおかげです(照)。――今回はダンスも見どころになりそうですね。そうなんです。僕はダンスがアマチュアなので。――いやいや。いや、ダンスがアマチュアなので。ダンスがアマチュアなので。――3回言った(笑)。本当なんです(笑)。『デスノート THE MUSICAL』で初めてミュージカルをやって歌の面で通用しないところがいっぱいあったように、ミュージカルでダンスをやるのは今回が初めてなので、どうなるのか自分でも心配です。ただ、あんまり自分でハードルを下げにいくのもアレなんですけど、ジェイミーはもともと普通の男の子。だから、あまり踊りがうますぎてもいけないのかなと。そのあたりが吉と出るのか凶と出るのかは、稽古をしながら探っていきたいです。高校生活の思い出は、数学の先生です(照)――楽曲を聴かせてもらいましたが、バラエティ豊かでいいですね。そうなんです。調べたらコンテンポラリーポップというジャンルだそうですが、ポップスとクラシックのちょうどいいところを狙っている感じで。サウンドだけ聴いたら洋楽的で、流行りの音も取り入れられていて。こういう曲をミュージカルでもやるんだっていう新鮮な感じがありました。――同じジェイミー役を演じる森崎ウィンさんの歌声はいかがでしたか。いい声!いい声!お話をさせてもらったら、音楽にも精通されていて。声のバリエーションも豊かですし、一緒に歌稽古をしながら、聴き入っちゃいけないとは思いながらも、いちファンとして思わず聴き入っちゃいました(笑)。――Wキャストは初めてですよね。髙橋さんは相手のことが気になるタイプですか?それとも気にせず自分を貫くタイプですか?たぶん両方の面があるんだろうなと思います。相手のことを無視するとリスペクトを失うし、気にしすぎると自分のやるべきことに集中できなくなっちゃう。難しいですね、Wキャストは。ウィンさんが「比較されるのがつらい」とおっしゃっていて。そうだよなと思いつつ。でもその比較されるつらさを分かち合えるのは、Wキャストをやっている相手だけ。同じ痛みを持つ者同士、Wキャストの難しさをわかった上で、むしろW キャストだからこそ助け合える部分に目を向けてやっていこうと思います。――では最後に、ジェイミーと同じ高校生の頃の思い出を聞かせてください。(考えて)なんだろう…。あ、数学の先生が可愛かったです。愛嬌があって、生徒想いで、でも色気がって。たぶん僕より10歳くらい上だったんですけど、とても綺麗だったのを今もよく覚えています(照)。――そうすると、数学の授業もやる気が出たでしょうね。……いや(笑)。――え?違うんですか?どうしよう。これは恥ずかしい話になっちゃいますが(笑)。――ぜひ聞きたいです!あの…うちの高校では、授業をサボった生徒は呼び出しをくらうんです。あえて少しサボったりして先生に呼び出されるのを狙ってました(笑)。――わざと劣等生っぽく振る舞って気を引くパターンですね(笑)。いや〜、ガキですよね(照)。なので、数学の成績は全然良くなかったです(笑)。ミュージカル『ジェイミー』チケットの購入はこちらから髙橋楓さんのサイン入りチェキを2名様に!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=8463ee66-2c7f-4267-a587-f7665bc46a6c&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。撮影/友野雄、取材・文/横川良明、衣装協力/JOHN SMEDLEY、O.T.A、STIR
2021年05月24日自分らしく生きること。それは、とてもシンプルで、とても難しいこと。だけど、私たちがもっとハッピーに生きていくために、自分らしさは欠かせない。そんな“自分らしく生きること”の大切さを、とびきりポップに、どこまでもキュートに教えてくれるのがミュージカル『ジェイミー』だ。主人公は、16歳の高校生・ジェイミー。彼には、ドラァグクイーンになるという夢があった。その第一歩として、高校のプロムにドレス姿で参加しようと決意するが、その行く手には様々な偏見や迫害が待ち構えていた。演劇の本場・イギリスで大ヒットしたミュージカルが日本初上陸。確かな実力とフレッシュさを兼ね備えたメンバーで華やかにお届けする。そこで今回は、主人公・ジェイミー役を演じる森崎ウィン(※Wキャスト)にインタビュー。森崎ウィンの考える自分らしさとはなんだろうか。ポジティブな光の裏にある影の部分を垣間見せられたら――俳優としてドラマや映画に出て、アーティストとして歌ったり曲をつくったりして。多彩な活動をしている森崎さんにとって、ミュージカルはどういう位置付けですか?映像も、音楽も、いつでもどこでもアクセスできるものがほとんど。記録として残っている限り、その瞬間の僕をいつでも確認できますよね。もちろんそれはその良さがあるんだけど、ミュージカルは1公演1公演がその場限り。その瞬間の僕はその瞬間でしか確認できない。すごく特別だし、今この瞬間に生きてるリアルな僕を覗き見できるものなんじゃないかなと思っています。――ミュージカルは『ウエスト・サイド・ストーリー』以来。またやりたいという気持ちはありましたか?ありました!ずっとやりたいなと思っていたので、お話が来たときは純粋にうれしかったですね。――台本を読んで印象的だったのが、ジェイミーは決してただ夢にまっしぐらというわけではなく、落ち込んだり悩んだりするんですよね。そこがいいなと思いました。リアルですよね。ジェイミーはいろんな葛藤を抱えていて、それを乗り越えたからこそポジティブになれた。僕自身もそうですけど、ずっとポジティブな人間は絶対いない。僕の演じるジェイミーから、ポジティブな光の裏にある影の部分もちゃんと垣間見ることができたら、より美しくなるんじゃないかなと思っています。――ジェイミーがドラァグクイーンに憧れるのはなぜだと思いますか?ジェイミーは壮絶な家庭環境で育って、住んでる場所もすごい田舎だし、未来が開けているのかどうかもわからない、自分の将来だって他人から決めつけられてしまうようなところで暮らしている。そういう中でたまったストレスを、ドラァグクイーンという大きな鎧をつけて誰かになりきることで発散できた。だから、ドラァグクイーンになりたいのかなと。そういう意味では、僕がブルーノ・マーズに憧れるような感覚に近いのかもしれないなと思っています。ドラァグクイーンというものをきっとどこかで目にして、そこに行けば自分はもっと自由になれると思った。その瞬間、きっとジェイミーは大きな夢をもらったんじゃないかな。――その感覚って、いわゆるパフォーマー全般に通じるものがあると思っていて。表に立つ人って、弱い自分を心の内側に隠していて。表に出るときはある種の鎧を着ているところがあるんじゃないかなって。ああそうかも。なんかそれって面白いですよね。――だから、これはパフォーマーの話でもあると僕は感じました。そうそうそう!これってパフォーマーの話なんですよ。僕自身、森崎ウィンとして鎧を着ていることがないとは言いません。けど、嘘ついているわけではない、ということだけは伝えたくて。森崎ウィンという鎧を着ているからこそできることもたくさんありますし。誰かになる、というよりは、自分の向き合いたくないものを一旦忘れる瞬間がこの仕事をしているときなのかなって。だって、こうやって喋っている間は、日常、例えば確定申告のこととか考えなくていいわけだから(笑)。それはやっぱり大きいですね。リアルなウィンが経験したことを、ジェイミーに重ねたい――ジェイミーの核となっているのが、父親との関係です。形は違えど、家族の問題ってたぶん誰しもが抱えているもの。僕自身ももちろんあります。それは、ジェイミーと写し絵みたいにぴったりと重なるわけではないですけど。なんて言うんだろう。僕とジェイミー、それぞれ色の違う下敷きを重ねて出てくる色が、たぶん僕の演じるオリジナルのジェイミーになる。リアルなウィンが経験したことと、ジェイミーが経験したこと。重ねられる部分はきっとあるし、そこは重ねていきたいなって。――親に認められたいという気持ちは、森崎さんにもありますか?もちろんありますよ。この仕事を始めたときからずっと親は僕に対して「いつまでやるの?」という感覚があったと思うので。――初めて親に認めてもらえたと思った瞬間は?『レディ・プレイヤー1』に出たときです。――わかりやすい(笑)。ハリウッドは物を言いました(笑)。でもそりゃそうですよ。やっぱりわかんないんですもん、親は芸能界というものを間近で見ているわけではないので。今でも覚えているんですけど、「ハリウッドの仕事が決まったよ」と言ったときに、母親が泣いてくれたんですよ。「やっと安心できるね。あんた、やっと出世したね」って。あの瞬間が初めて親が芸能人としての僕を認めてくれた瞬間だった気がします。不要なプライドはあればあるほど成長を妨げる――今回はベテランから若手まで揃ったバラエティ豊かなカンパニーですね。ちょうど僕が中間なんですよ。先輩から学ぶこともあれば、後輩に対して教えなきゃいけないことも多いという環境ですね。――そのポジションにいるときに考えることはなんですか。何がいちばんいらないかってプライドだと思ったんですよ。たとえば、(同じジェイミー役の)髙橋颯くんは僕より年下だけど、歌稽古のときとか「できない。教えて」って普通に言ってるし。そこで、できないことを「なるほどね」とわかっている顔をしてやる先輩がいちばんダサいじゃないですか。そうなりたくないというのがあって。逆に僕が颯くんに教えられることはちゃんと教えるし。年齢やキャリアに関係なく、みんなこの場では対等なんですよということは、現場にいる上で大事にしたいことですね。――昔から年下に聞けるタイプでした?昔はできなかったですね。最近です、年下を受け入れられるようになったのは。自分の器が小さくて、年下に対してすごい拒否反応があった時期もあるし。――さっき言ってましたけど、プライドって年をとるごとにちょっとずつ不要になっていくんですよね。そうなんですよ。もちろんアーティストとしてゼロから自分を発信するときに、これは譲れませんというプライドはずっとある。でも、そうじゃない、不要なプライドは年々減っていきますね。あればあるだけ自分の成長を妨げるなと思って。だって、ここでもっと怒られておけば、もしかして自分が聞いたことのないことを教えてもらえるかもしれない、と思うことってあるじゃないですか。だったら、怒られてでも「マジで教えてください!」と言える方がいいなって。今はお尻を鍛えはじめています(笑)――個人的には、ドラァグクイーンの衣装も楽しみです。衣装合わせはこれからなので、僕も楽しみです。とりあえず稽古に入る前にやることとして、喉を鍛えるのと、筋トレをちょっとずつやりはじめています。――筋トレは主にどこを?足を鍛えはじめていますね。ヒールって結構足にくるんで。――衣装によってはウィンくんの脚線美も楽しめるのかな、と思ったりしています。脚はわからないですけど、トレーナーさんからはお尻をきゅっと上げるんだって言われています(笑)。意外と僕よりも『ジェイミー』について研究していて。ドラァグクイーンをやるならお尻を鍛えないとなって。とりあえず頑張って仕上げてみます(笑)。――音楽はどうですか?すごくキャッチーですね。現代劇らしくポップで万人受けしやすい。誰が聴いても拒否反応を起こしにくい曲じゃないかなと思います。純粋に好きな曲ばかりだから、歌っていて楽しいですし。ここに前後の芝居がついていったら、楽曲がどう化けていくのか、どう成長していくのかが楽しみですね。――歌稽古で歌ってみての感想はどうですか?リズムのとり方が難しいんですよね。イギリスの方はグルーヴ感でリズムをとっているんですよ。でも、日本語にしたときに、ここで切ると言葉の意味がつながらないし伝わらないというところがあって。もらった譜面通りにやると難しいなというのが感想なので、たぶん本番のギリギリまで苦戦していくのかな、と。この間歌稽古をやって、やっとみんなでひとつの正解が見えたんで、それをちゃんとできるように練習しつつ、僕自身の伝わるグルーヴというものをこれから探していけたらなと思います。――改めてですが、森崎さんが感じる『ジェイミー』の魅力とは?自分らしく生きるということを劇中では言っていますけど、すごく重みのある言葉だと思うんですね。この作品を観たからって明日から自分らしく生きられるかというとそうでもない。だけど、こういう人もいるんだったら、自分もちょっと考えてもいいのかな…と思えるぐらいの力はあると思っていて。すごく勇気をもらえる作品です。――じゃあ、森崎さんにとっての自分らしさとは?すぐ感情が顔に出ちゃうんですよね。いくつになっても変わらないので、それが自分らしさなのかなと(笑)。自分はこう考えているけど、隣の先輩が違うことを言ってるから、それに寄せた方がいいのかなと思うときもあるけど。でもそうじゃなくて、自分は今こう感じています、ってちゃんと自分の考えを提示しようとするところも自分らしいなと思うし。きっと自分らしさって、1日のいろんな瞬間に散りばめられているんじゃないかなと思います。ミュージカル『ジェイミー』チケットの購入はこちらから森崎ウィンさんのサイン入りチェキを2名様に!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=1409f05a-1af0-491b-a120-aee7687b7472&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。撮影/友野雄、取材・文/横川良明、衣装協力/JOHN SMEDLEY、TIMONE、UNDECORATED
2021年05月24日「舞台を始めた当初は、この先仕事がどうつながっていくのかわからなかったけど、一つ一つその役を頑張っていました。だから、役を上手に演じられたかどうかの評価がもらえるのは次の仕事が決まったときだと思っていて、それは初舞台を踏んでからずっとそう。“この役がきたってことは、あの舞台が評価されたのかな”って、ようやく安堵できるんです」そう舞台人生を振り返ったのは、光GENJIのメンバーとしてデビューし、現在は俳優として舞台を中心に活躍している佐藤アツヒロ(47)。今年第一弾となる舞台は、音楽劇『プラネタリウムのふたご』(2月6〜7日、東京芸術劇場プレイハウスにてプレビュー公演を開催。〈大阪〉2月13〜14日、梅田芸術劇場メインホールにて公演。〈東京〉2月19〜23日、日本青年館ホールにて公演)。佐藤が演じるのは、星の見えない村にあるプラネタリウムの語り部だ。舞台の稽古を“学校”にたとえ、新作に臨むときの心境を語る。「毎日決まった場所に行き、時間も規則的。新学期のクラス替えのときにドキドキしたように、稽古初日は“今回のクラスはこれか!”ってワクワクするんです(笑)」また、稽古前に役を作り込まないことを心がけているという。「セリフは覚えますが、“決めていかない”ようにしています。演出家に違うものを求められたとき、作ってきたものが崩せなくて苦労することもあるし、何より自分で作ったものを自分で壊せる人じゃないとダメなんですよ。それを教えてくれたのはジャニーさんです。ほかにもたくさんありますけど」ジャニーズに話題がおよぶと、いっそう言葉に熱がこもる。「ジャニーズって、歌手、俳優、バラエティタレント、という決まった肩書がないんです。みんなが自分に合うジャンルで頑張って、一人一人が唯一無二の存在になれる。それって強みだと思います。たとえば僕自身、“舞台人”だとかこだわっていないからこそ、昨年末のクリスマスイベントで内海(光司)くんとまたローラースケートを披露したし。何者でもないからできるんです」「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月25日■前回のあらすじお金を返してくれない祥子さんとは疎遠を決意、それなのに夫は!?同じ幼稚園でもお迎え時間が異なる私と良子さん。今後はお互いモヤモヤを抱えながらもスルーして生きていくのだと思っていました。しかし夫がとった行動はその真逆でした。良子さんの金銭感覚は幼少期の生活が影響しているようで、一度心療内科で見てもらうことになったようです。今回のトラブルは子ども同士には関係ないと思ったので娘には何も伝えませんでした。幼稚園では相変わらず娘と祥子ちゃんは仲良しのままです。そして祥子ちゃんの存在が、良子さんのお金の考え方をを変えていってくれるといいなと思います。そしてお金についての考え方や価値観は大きなトラブルになりやすいと実感しました。子どものうちに正しいお金の使い方を教えることをしていかなければいけないと、私もしっかりお金に関して勉強していこうと思う機会となりました。※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案脚本・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ エイデザイン 【同じテーマの連載はこちら】 私のママ友付き合い事情 この連載の全話を見る >>
2020年12月22日11月25日(水)より東京国立近代美術館で開催中の『眠り展:アートと生きること』は、その名のとおり、眠りをテーマにした展覧会だ。生物にとって生きていくために欠かせない「眠り」を芸術家たちはどのように表現してきたのだろうか。2021年2月23日(火・祝)まで開催されている。展示風景より人類は、人生の約3分の1の時間という膨大な時間を「眠り」に費やしている。それだけ時間をかけているのにもかかわらず「眠り」の時間に何が起こっているのか、未だに解明されていない部分も多い。そんなミステリアスな「眠り」の世界は、芸術家にも多くのヒントやサポートを与えてきた。この展覧会は、そんな「眠り」についてゴヤやルーベンス、塩田千春や河原温など33名、約120点の作品を通して迫っていこうとするものだ。ちなみにこの展覧会は6つの国立美術館(東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館、国立映画アーカイブ)の収蔵品を使った合同企画展でもある。これまで、合同企画展は2010年の『陰翳礼讃』、2015年の『No Museum, No Life? ―これからの美術館事典』と5年の1回のペースで開催されおり、今回が3回目の展覧会となっている。それぞれの館の収蔵品を活用することで、ジャンルも年代などの枠を飛び越えた幅広い展示が可能となった。フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス「ロス・カプリーチョス」より《睡魔が彼女たちを圧倒する》1799年一口に「眠り」といっても、様々な側面や要素を持っている。目を閉じるという動作、夢を見ること、夢から生まれた想像力や不安、死のメタファーとしての眠り、目覚めの前段階……。芸術家たちにより、それらのどこに重きを置くかは大きく変わってくるのだ。本展は、その眠りを7つの章に分け、さまざまな「眠り」を紹介していく。展示風景よりたとえば序章の「目を閉じて」の章は、瞳を閉じた状態の人物画ばかりが制作年代を問わず並んでいる。目を閉じるということの無防備さや、無邪気さ、見る人と見られる人との関係性など、いろいろなことを考えさせられる。展示風景より河口龍夫《関係—種子、土、水、空気》1986〜89年第4章の「目覚めを待つ」は、覚醒の前段階として「眠り」を扱っている。河口龍夫のインスタレーション《関係—種子、土、水、空気》は、麦やたまねぎなど30種類の植物の種子が30枚の鉛の板に閉じ込められ、壁にかけられた作品だ。床に置かれた金属管のなかに入っているのは、種子を発芽させるための土や水、空気だ。つまり、この作品は現在進行形で眠り続け、そして目覚めを待っているのだ。展示風景よりそして、第5章「河原温 存在の証しとしての眠り」は、その日の日付をキャンバスに書き込む作品で知られる河原温に焦点を当てている。彼は、“I GOT UP AT ◯◯”と、自分の希少時刻を絵葉書に印字し、友人たちに送り続ける作品でも知られたアーティストだ。自分の存在を証明するときに「起きる」という動作を採用した彼の作品は、ミニマムながら現在も強く私達に訴えかけてくる。さまざまな切り口で「眠り」にまつわる本展は、いままで私達が気づかなかった「眠り」の効用にも気づかせてくれそうだ。なお、カーテンやベッドを想起される展示室の設計デザインはトラフ建築設計事務所によるものだ。本展はサスティナビリティもテーマとして盛り込まれており、先日まで開催されていた「ピーター・ドイグ展」で制作した壁面の多くを再利用しているのも特徴のひとつだ。作品だけでなく、展示空間全体をしっかりと鑑賞しておこう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『眠り展:アートと生きること』11月25日(水) ~2021年2月23日(火・祝)、東京国立近代美術館にて開催
2020年12月11日前回 からのあらすじ(全3回)同居しているお義母さん中心に生活がまわっていて、私の意見はほとんど聞いてもらえず…私たちのそんな生活も長くは続きませんでした。なんと…夫が不慮の事故で亡くなってしまったのです。義母と廉太と3人の生活がはじまったのですが…お義母さんは私への束縛と干渉がますますひどくなっていったのです。わたしも働き始めたのですが、家計の管理は全てお義母さん…わたしは自由に買い物さえ行かせてもらえません。さらに…どうしても実家の両親にも康太を会わせたかった私は、ある時、義母がいない隙に康太を実家に連れて帰りました。しかし、それがバレてしまい…この生活は耐えられない…。でも…お義母さんに息子の親権を取られてしまうことってあるの…?!次回……弁護士の見解は?澤田直彦(さわだ・なおひこ)弁護士法人「直法律事務所」代表弁護士。企業法務・ベンチャー法務、IT法務、不動産法務をはじめとする企業関連のあらゆる法律問題に対応する傍ら、多数の講演やセミナーも手掛ける。テレビドラマ『刑事ゆがみ』『グッド・ドクター』にも法律監修として制作に参加した実績を持つ原案: 「離婚するなら孫は置いていけ!」 我が子の親権まで主張...撃退法は? (弁護士ドットコム)脚本:ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ もづこ
2020年12月05日■前回のあらすじ退院日。産後ハイによりとても楽しかった入院生活が終わった途端、急な不安に襲われ情緒不安定な状態が続きます。■私の胸がガチガチに!あまりの激痛に精神崩壊!みるみるうちにガチガチに硬くなるおっぱい…搾ることもできず、この状況から逃げられる方法が見つからずついに精神崩壊!ママ友から乳腺炎の恐ろしさを聞いていたので余計に恐怖心が募りました…。■恐怖のあまり、母や病院に相談の電話をする母の冷酷さは恐怖と不安をさらに煽りました…今すぐにでも病院に行きたかったけれど、助産師さんは丁寧に話を聞いてくれたし一生懸命調べてくれた父と兄には重ね重ね感謝でした!次回に続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 産後の話 この連載の全話を見る >> 湯本もゆのオドオド手探り育児 この連載の全話を見る >>
2020年10月17日■ 前回 までのあらすじ<母が語る物語>周囲が私の子育てを絶賛する中、文句ばかりの娘。感謝されこそすれ不満を言われるなんて、思っても見なかった…!■母に感謝できない私…どうして生きるのがつらいの?ここからはまた私(ハム子)目線の話になります。私は学生時代も、就職もすべて母の希望を叶えることがあたり前だったので、社会人となり目標がなくなると、仕事中以外は自分では何も動けない人間になっていました。せっかくの休日でも、趣味も特技もありません。母の希望で10年間やっていた剣道は、段を持っていましたが、やりたいとはまったく思えませんでした。漫画は好きですが、漫画を描くなんてオタクっぽくて世間ウケの悪いことはできるはずがありません。ダンスもやりたいという気持ちがないわけではないけれど、将来性のないただの趣味に時間を費やすなんて意味のないこと…そんな、自分でやりたいことが自分でもわからない。自分の感情がマヒしているような状態でした。母からの教えが脳内に深く根を張っていて、それが正しいことだと信じて疑いませんでした。唯一の趣味は、ネットサーフィンだけ。調べることといえば、【生きるのが辛い】【過食嘔吐】【過去に戻ってやりなおしたい】そんな暗いワードばかり。死ぬ勇気もないのに、自殺方法のサイトを毎日のように見る日々。寝る前は何時間もネットを見続け、そして起きているときは、過食嘔吐を繰り返す。とてもつらい日々でした。皆は普通に楽しんで生きているのに、自分は人生に「つらい」「つらい」と文句ばかり言っている…なんて自分は愚かな人間なのだろう…生きているのが苦痛でしかたがありませんでした。→次回に続く ※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。
2020年09月25日Netflix映画『#生きている』が9月8日(火)より配信されることが決定。あわせて本編映像とキービジュアルが公開された。本作は人気ゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』やゾンビ×時代劇ドラマ『キングダム』など、新たなムーブメントを巻き起こしている“韓国ゾンビ・ムービー”の最新作。ゾンビ vs デジタルネイティブ世代を描くサバイバル・スリラーとなっている。主演を務めるのは、映画『王の運命 -歴史を変えた八日間-』でソン・ガンホとともにダブル主演を務め、『ベテラン』『バーニング 劇場版』などのヒット作で一躍注目を集めたユ・アイン。共演には、ドラマ『相続者たち』や『アルハンブラ宮殿の思い出』をはじめ、映画『7番房の奇跡』『沈黙、愛』などの人気作品に引っ張りだこのパク・シネが務める。公開となった本編映像は、いつものように学校にも行かず友人たちとオンラインゲームを楽しんでいた青年オ・ジュヌ(ユ・アイン)の平和な姿から始まり、そこに突如テレビから“凶暴化した人々が人間に襲いかかっている”という驚きのニュースが飛び込んでくる。外を見ると近隣マンション一帯はすでにパニック状態。恐怖と混乱で逃げ惑う人々の中に、オ・ジュヌは恐ろしい光景を目にしてしまい、この事態が想像を超えた惨劇に繋がっていくことに気が付いていく。公開されたキービジュアルでは、主人公のデジタルネイティブ世代の青年オ・ジュヌと、向かいのマンションに住む女性キム・ユビン(パク・シネ)が、力を合わせてサバイバルするシーンが切り取られている。Netflix映画『#生きている』9月8日(火)より独占配信開始
2020年08月25日人が生きていくなかで、すべてのことは「感じる心」から始まると言えるでしょう。「好きだから夢中になる」「不思議だから調べる」「お友だちと一緒に遊ぶのが楽しい」「仲よくしたいから相手を思いやる」など――。そして成長するにつれて、それらの思いが、勉学や仕事、生き方につながっていき、その人の人生を彩っていきます。だからこそ、子どもの頃に「感じる心」をしっかり育むことはとても大事なのです。忙しい日常のなかでも、子どもたちの「心」をやわらかく丁寧にすくい取ってあげるために親ができることを考えてみましょう。「感じる心」は学びにつながっている武蔵野大学、創価大学で教授を務め、現在は上級教育カウンセラーとして活躍する角田冨美子氏によると、「幼児期は出会ったものすべてに心を動かされる時期」なのだそう。そして、感じる心や感じる力は「感性」であるとしています。一般に幼児期は,日々の生活の中で,直接的・具体的な体験を通して豊かな心情・意欲・態度を培い,成長・発達を促していく。その際,幼児は,新しいこと,珍しいこと,楽しいことなど,様々な場面で「もの」や「こと」に感じて心が動き,表現する。この「感じる力」(感性)は,自然・もの・人とのかかわりの中で培われ,人間の情緒・情操を養い,豊かな人生を築くための大きな力となる。(引用元:CiNii|幼児期の感性を育てる(1)幼児期の感動体験と教師の役割)では、そもそも「感じる心」や「感性」とは何を意味しているのでしょうか。広辞苑による「感性」の定義は次のとおりです。外界の刺激に応じて感覚・知覚を生ずる感覚器官の感受性。感覚によって呼び起こされ、それに支配される体験内容。従って、感覚に伴う感情や衝動・欲望も含む。理性・意志によって制御されるべき感覚的欲求。思惟(悟性的認識)の素材となる感覚的認識。 少し難しい言葉が並んでいますが、つまりは思考力や知識、行動の源となる欲求を生むための力、「生きる力」と言えるでしょう。また、未就学児は「考える」よりも「感じる」ことに長けているのだそうです(右脳優位)。しかし、小学校に入学して知識を得るにつれ、考えること優先(左脳優位)に変化していきます。成長にともなう変化はもちろん必要で、とても重要ですが、左脳優位になる前に、いかに子どもたちの「感じる心」を育んであげられるかということも大切なのです。角田氏は、「子どもが深く感じ、心を動かされるような経験が、好奇心や探究心となり、それがやがて思考力を育み、知識や技能獲得への意欲になる」と話しています。幼児期に「感じる心」を育てることが、その後の「学び」につながっていくのですね。「感じる心」が育っている子どもの特徴は?学びにつながるのであればなおのこと、「子どもには感性豊かな人に育ってほしい」――親であればそう願う人は少なくないはず。では、「感性豊かな人」とは、どんな人のことでしょうか。子どもは、急に突拍子もない行動をしたり、常識外れの発言をしたり、大人からみたらハラハラすることも多いですよね。でも、これこそまさに自由な感性の現れです。この感情表現は「感じる心」の素直な発信で、自分らしさ、個性に直結しています。「感じる心」をまっすぐに育み、豊かな人生を歩んでいるすばらしい方がいます。さかなクンです。幼少期のエピソードをご紹介しましょう。きっと参考になるはずです。エピソード1:1ヶ月間、毎食タコ!小学生のさかなクンは、タコに夢中になり、毎週日曜は水族館で1日中タコ鑑賞。それでも、お母さまは嫌がらずにとことん息子に付き合い、言った言葉が「お母さんもタコがどんどん好きになってきたよ」。さかなクンはそれがとても嬉しかったことを、いまでも覚えているそうです。また、息子が毎食タコをねだると、お母さまは1ヶ月間毎日調理法を変えて、タコを食卓に並べてくれたのですって。 エピソード2:みんな一緒じゃなくてもいいんです魚一筋で学校の勉強はあまりしなかったというさかなクン。家庭訪問で先生から注意を受けて、お母さまが返した言葉がすばらしいです。「あの子は魚が好きで、絵を描くことが大好きなんです。だからそれでいいんです」「成績が優秀な子がいればそうでない子もいて、だからいいんじゃないですか。みんながみんな一緒だったら先生、ロボットになっちゃいますよ」そうですよね、みんな違って当たり前。 エピソード3:自分の好きなように描けばいい絵の才能を伸ばすために専門の先生の指導を提案されると、「そうすると、絵の先生とおなじ絵になってしまいますでしょ。あの子には自分の好きなように描いてもらいたいんです。いまだって、誰にも習わずに自分であれだけのものを描いています。それでいいんです」。こんなふうに母親に信じてもらえるさかなクンは幸せですね! 幼少期からとにかく好きなことに邁進するさかなクンの日々を支え、見守り、応援し続けたお母さま。ポイントは「子どもの意思や行動を肯定する声かけ」と「子どもが好きなことに熱中するためのサポート」だそうです。なんと、食材の魚は、さかなクンが観察しやすいように丸ごと一匹購入していたのだとか。子どもの強くまっすぐな欲求をいっさい妨げないのは、とても勇気がいることだったでしょう。親が子を信じる力はすばらしいですね。いまは好きなことで成功をつかみ、メディアで活躍中のさかなクン。魚関連だけでなく、楽器演奏や料理など “好きなこと” にどんどん挑戦し、「好きを深める力」を発揮して、豊かな人生を送っています。さかなクンのお母さまのように、「好きなことをまっすぐ伸ばしてあげたい」と思っても、徹底するのはなかなか難しいものです。もしお母さまが、「もっと勉強しなさい!」「毎日タコなんて無理に決まっているでしょう」なんて言っていたとしたら……さかなクンの人生は違うものになっていたのではないでしょうか。「感じる心」を育てるために親ができること朝日新聞DIGITAL「花まる先生公開授業」に取り上げられたことのある、作文倶楽部トトロ講師・岩崎美紀先生は、子どもたちの創造性について、「ひとりひとりの創造性を育てる土壌ができているアメリカ」に対し、「日本ではゴツゴツした創造性を早くから丸く収めようとするために、その芽をつんでしまう傾向がある」と話しています。たしかに日本では、人と違うことをするよりも、まわりの人と足並みをそろえたほうがいいと考える人のほうが多いかもしれません。しかし、それでは子どもの可能性を狭めてしまいます。そこで、子どもの「感じる心」を育むマインドフルネスをご紹介しましょう。マインドフルネスとは、“いま” の自分の心をあるがままに受け入れること。ストレスフルな現代では子どもにもマインドフルネスが必要だと言われています。イエナプランで注目される教育先進国オランダでも、最近は学校や子育てに取り入れらているそう。また、グーグルやインテルなど一流企業も、創造力や柔軟性などの能力を向上させるトレーニングとしてマインドフルネスを取り入れていますよ。心を整えることで、感性が磨かれるのです。親子で簡単にできるマインドフルネス、ぜひやってみてください。【親子でマインドフルネス:私の心の天気】子どもに目を閉じたまま座ってもらいます。「いまの〇〇ちゃんの心のお天気は?」と子どもに尋ねてください。「晴れ!」だけでなく「雨……」という日もあるでしょう。これは、自分の “いま” の心に素直に向き合うトレーニングになります。“いま” に向き合うと、自分を客観的に見つめることができ、雑念が取り払われるため、感性が研ぎ澄まされるのです。【親子でマインドフルネス:悩み事の小さな箱】まず、悩み事の箱をつくります。絵を描いたり、好きな色紙を貼ったり、箱づくりをまず楽しんで。就寝前に、「今日嫌なことあった?」「心配なことはない?」など、子どもに聞いてみましょう。「この箱に入れちゃおう!」と、嫌なことや心配事を箱に入れるふりをしてください。嫌なことや心配事が入った箱を部屋のすみに置いて、遠くから眺めてもらいます。これで、“悩み事は心の外に出た” というイメージになり、すっきりと明日を迎えられます。マイナス要素を箱に閉じ込めることで心がリセットされ、また新しい何かを感じることができるでしょう。子どもの心がざわざわしていそうなとき、このふたつのマインドフルネスはとても効果的です。自分の心に向き合えるようになることで、「感じる心」を素直に受け入れらるようになり、やりたいことにまっすぐ向かえる力が育まれます。家で親子一緒に遊び感覚で楽しめるのもいいですね。***「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌をたがやすときです。(引用元:レイチェル・カーソン 著, 上遠恵子 訳(1996),『センス・オブ・ワンダー』, 新潮社.)アメリカの生物学者レイチェル・カーソンさんの言葉が心に響きます。彼女は子どもが生まれつきもつ新鮮な感性のことを「センス・オブ・ワンダー」と呼び、その感じる心を保ち続けるためには、「一緒に感動を分かち合う大人が少なくともひとりはそばにいる必要がある」と言っています。親が子どものためにできることは、「そばにいて感動を分かち合ってあげること」なのですね。(参考)CiNii|幼児期の感性を育てる(1)幼児期の感動体験と教師の役割伸芽’s クラブ|子どもの知的好奇心を育みたい!子どもを伸ばすためにできること伸芽’s クラブ|完成を磨くことで得られる豊かな人生|子どものために親ができる教育を考える朝日新聞DIGITAL|山梨・作文倶楽部トトロ・岩崎美紀さん全身を目や耳にして山梨版 習いたい.ネット|コラム「岩崎美紀先生の作文教室」|第1回「感じる心(感性)」七田式藤井寺教室|【考える心と感じる心】その2レイチェル・カーソン 著, 上遠恵子 訳(1996),『センス・オブ・ワンダー』, 新潮社.さかなクン(2016),『さかなクンの一魚一会〜まいにち夢中な人生!〜』, 講談社.エリーン・スネル(2015),『親と子どものためのマインドフルネス』, サンガ.
2020年06月26日■前回までのあらすじ父と別居した母は、私への要求がエスカレート。「強い女になりなさい」と、スカートを6年間禁じられることに。私が歯向かおうとしたとき、母がとった行動は…。》 服を切り刻む母。着たい服すらも支配されていく ■髪型も、習い事も、学校も…すべて母が決めていく■「あなたのため」という釘で、私はもう何も考えられない子どもの頃は『子は親に従って当たり前』と思っていました。たとえそれが嫌なことでも、親に育ててもらっているのだから仕方ない、と思っていました。『お母さんと同じ価値観になれない私が悪いんだ』いつも自分を責めていました。でも自分が親になって、あの頃のことを思い出すと、あの頃はまだ考えられなかった、処理しきれなかった感情が湧き上がってくるのです──・・・※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。■本連載が書籍化!オール描き下ろし 『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』 (グラハム子著/KADOKAWA 1210円(税込))ウーマンエキサイトで連載された本作をイチから再構築した作品が書籍化!『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』として発売中です!
2020年01月17日こんにちは。渋谷です。今回は時短にフル活用しているマイベストアイテムの紹介です。私は家事の中でもとくに料理が苦手です。子どもがいなかったら1日3食クリームパンとかそんな食生活してしまう女なんですよ…へへ。そんな私がとくに料理で使っている時短ベストアイテムがこちら!■天下のルクエといえば一つ目はもはやどこのご家庭にも一つはあるんじゃないかというくらい市民権を得ている、ルクエのスチームケース(シリコンスチーマー)これさえあれば野菜の下ごしらえもレンチンでできるし、その間に別の料理を作ったりとかもできますしね~。下ごしらえどころか料理一品作れちゃうし、子どものオヤツとかも作れちゃうんですもの。子どもと一緒にお菓子作りも楽しめて一石何鳥やねん。商品名: ルクエ スチームケース ルクエ スチームケース(Amazon) ルクエ スチームケース (楽天) ■そしてもうひとつはIKEAの…そして二つ目は耐熱性コンテナ。わが家はIKEAで3個セットで買ったモノを使っていますが、これが安くて丈夫でしてね…。さすが家具天国・北欧スウェーデン生まれ。最近ネットでめちゃくちゃ簡単にできるズボラレシピ系がはやっているみたいで、その作業工程によく耐熱性コンテナが出てくるんです。食材の保存用に買っただけのコンテナがこんなに優秀だとは…。作ってそのまま保存できるのが、めんどくさがりやにはもってこいのアイテムです。でも毎日使っていて本当にヘビロテしてるマイベストアイテムといえば…■ス・マ・ホ!スマホ。これに勝りしものはないですね(台無し)もう家電じゃない。生活の一部であり私の一部。臓器。ありがとうスマホ。これからもよろしくなスマホ。単純に私が家事ドへたくそで、諸々のアイテムを使いこなせていないだけですね/^o^\オススメの時短アイテムはむしろ私が皆さんに教えていただきたいくらいですので、コレイイよ! っていうものがあったらぜひ教えてください~!
2019年07月27日時に、コミュニケーション障害と言われることもある、発達障害。「空気が読めない」「相手の気持ちがわかりにくい」などの特性は、人づきあいでのトラブルを招きやすく、「愛想が悪い」「気が利かない」など、性格の問題にされてしまうことも少なくありません。また、発達障害は男性に多いとされてきましたが、実は、大人になってから発達障害が表面化する女性は少なくありません。発達障害のこうした特性は、男性よりも女性同士のつきあいに重視されがちだからです。女性のコミュニティは、より「空気を読みあう」ことで成り立っていることが多いため、子どもの頃から女同士の友だちつきあいがうまくいかず、ずっと悩んできたという女性も多いそうです。女性の発達障害特有の生きづらさとは? どうしたら少しでも楽に生きられるのでしょうか?発達障害当事者であり、言語聴覚士として支援者でもある村上由美さんに、発達障害の女性特有のコミュニケーションにおける苦労や悩み、周囲とうまくつきあっていくためのポイントをうかがいました。お話をうかがったのは…村上由美(むらかみ・ゆみ)さん言語聴覚士。上智大学文学部心理学科、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院(現・国立障害者リハビリテーションセンター学院)聴能言語専門職員養成課卒業。重症心身障害児施設や自治体などで発達障害児、肢体不自由児の言語聴覚療法や発達相談業務に従事。著書に『アスペルガーの館』(講談社)、『声と話し方のトレーニング』(平凡社新書)、『ことばの発達が気になる子どもの相談室』(明石書店)、『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本』(翔泳社)などがある。■女性の発達障害「就職、結婚、子育て…」人生の転機に生きづらさが表面化――今まで、発達障害は男の子が圧倒的に多いと言われてきました。実際、私が息子の療育センターに通っていた頃も(息子は自閉スペクトラム症)、グループのお友だちは男の子ばかりでしたが…。 村上由美さん(以下、村上さん):発達障害は男の子の方が発生率が高いとされ、療育センターなどに通う子も、男の子の方が圧倒的に多いのは事実です。その理由は、男の子に表れる発達障害の特性の方が見えやすく、問題視されやすい傾向にあるからです。例えば、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の男の子の場合は、「多動性」や「衝動性」が目立ちます。教室で立ち歩いたり、衝動的に暴力をふるったり、周囲に迷惑をかける行動が多いので、早めに気づかれるケースが多いのです。――これが女の子だと、どう表れるのでしょう?村上さん:同じADHDでも、女の子の場合は「不注意」が目立ちます。ミスが多かったり不器用だったり、本人はできないことを悩むのですが、周囲に迷惑をかけるようなことが少ないので、問題が表面化しにくいのです。また、最近になって、そもそも発達障害の診断基準が少し男性寄りにできているのではないか? という議論も出てきています。男性と違って、女性の発達障害の場合は「受動型」の特性が多いので、現在の診断基準となる症状に当てはまりにくいのではないか、と。最近は変わりつつありますが、少し前の教育では、女性は控えめであることが美徳とされていました。「受動型」という女性に多い発達障害の特性と、社会が求める理想の女性像が重なり、さらに見えにくくなってしまった面もあると思います。そのため、発達障害の女性はひとりで悩みを抱えたまま、大人になってしまうケースも多いのです。――幼い頃から感じてきた違和感が、明らかな生きづらさとして表面化するのは、いつ頃なのでしょう?村上さん:就職、結婚、子育てなどの時期です。それまでの学校生活は、ある程度の枠組みが用意されていて、先生に言われた課題をこなしていれば、そこそこうまくやっていけるのですよ。でも、自分の意思を持って主体的に行動しなければならないライフステージにくると、うまくいかないことが増えてきます。また、特に女性は、結婚などのライフステージの変化によって役割が増大します。妻として家事をこなし、夫のサポートをし、義理家族と良好な関係を維持し、仕事をし、母親として子育てをし、園の父母会や学校のPTAの役割をこなし、ママ友やご近所づきあいもそつなくこなす…。さらに、介護まで加わってくるケースも! つまり、女性はものすごいマルチプレーヤーになることを求められるわけです。――確かに、結婚後、男性に比べると、女性は求められる役割の幅が広がる気がします。村上さん:でも、そもそも発達障害の特性として、複数の作業を並行して行うマルチタスクは苦手なのです。また、一般的に女性は「愛想がいい」「気が利く」「何でもそつなくこなす」ということがよしとされている風潮があり、家庭でも職場でも、煩雑で細かい仕事を任されるのは女性の方が多い傾向にあります。しかも、それをにこやかに、周囲へ気を配りながら行うことが評価されます。ですが、発達障害の特性はこれらとも真逆。男性よりも女性の方が、この特性が問題視されてしまうのです。不公平だと思いますが、残念ながら、ジェンダーの差があるのが現実なのです。――社会が求める、いわゆる「女性らしさ」が、発達障害の女性をますます苦しめているのですね。村上さん:さらに、男性より女性に対しては、生活のこと(家事全般)ができて当たり前という期待値が高いのです。それもまた、発達障害の特性とは真逆なのに…。加えて、日本の家事レベルはものすごくハイレベルですよね。子どものお弁当ひとつとっても、栄養のバランスを整えて、彩りもきれいに、さらに子どもが喜ぶように…と。さらに、おやつも園グッズも手作りで、などなど…!最近は、家事代行サービスを利用する方も増えてきましたが、ひと昔前は「そんなの子どもがかわいそう! 手抜きはダメよ!」というような風潮がありました。発達障害の方は基本とてもまじめなので、周囲の言葉通りに「全部やらなければ」と追い込まれてしまいます。でも、うまくできず、燃え尽きてしまうのです。■「できないこと」より「できること」 苦手から逃げる勇気――ちょっとマイナスな面ばかりうかがってしまいましたが、プラスの面はありますか?村上さん:見方を変えれば、その特性が良い方向に向かうこともたくさんあります。例えば、「空気を読まない発言が多い」ということも、「慣習にとらわれず、世の中の動きにあった提案ができる」というふうにとらえることもできます。もし今、生きづらさを感じている方がいたら、できないことではなく、できることに目を向けてください。もし、周囲にあなたを責めたり攻撃したりしてくるような人がいるなら、そういう人とは距離を置くのもひとつの手段です。また、自分を知ることもとても大切です。発達障害の人は、自分への信頼がとても低いという傾向があります。ですから、「自分がどれくらいできるか」という見積もりを、社会が求めている尺度では考えないこと。「がんばればできる」という見積もりは、実はすごく危険です。がんばり続けたら、たいていの人は燃え尽きてしまいますから。特に発達障害の人は、「がんばらなくてもできる」「がんばらなくても続けられる」というところを探っていくという発想が必要になります。――専門家などの相談機関とつながっておくことも大切でしょうか? 村上さん:相談機関とつながりを持つことは心強いと思います。お子さんが小学生なら学校のスクールカウンセラー、就学前なら保健センターなど、身の回りに専門機関はたくさんありますから、上手に人を頼りましょう。最近では、「自己責任論」がよく取り沙汰されるので、福祉などに頼るのは恥ずかしいことと思ってしまう方もいるかもしれません。でも、もともと人間はひとりでは生きられない生き物なのですから。診断を受けて合理的配慮を得るには、自分の障害を開示しなければならないので、抵抗がある方もいるかもしれません。しかし、それを上回るメリットはあると思います。まず、自分が楽に生きられることを探しましょう。診断を受けるのも、合理的配慮を受けるのも、自分が楽に生きるため。最近、楽に生きると言うと「なまけているんじゃないか?」などと非難される風潮もありますが、人生は修行ではないのですから。もちろん、がんばることは悪いことではありませんが、そもそも何のためにがんばっているのか? それは自分にとって大事なことなのか? そこをしっかり考えることも大切なのだと思います。■「生きづらい…」苦手が多いママ、3つのケースと対応法――村上さんが支援現場で、ママからよく聞く悩みはなんですか? また、それぞれ上手な伝え方や対応法を教えてください。村上さん:ママ友、子ども、夫、それぞれに対して、よく聞くお悩みを3つあげてみました。「これならできそうかな?」と思うものから、少しずつ無理ない範囲で試してみてください。ケース1:ママ友との雑談が苦手。何を話したらいいのかわからなく、その場にいるのが苦痛…。村上さんの回答:発達障害当事者にとって、実は一番難しいのが雑談です。話が飛んで主語がなく、時系列も変わる会話を文脈に落とすのは、定型発達の方には想像がつかないくらい、非常にハイレベルな作業なのです。これはもう、自分がどのくらいそこに参加したい状況なのかを見極めることが大切。社交辞令レベルの関係なら、ヘンなことを口走るよりも、黙っていた方が無難な場合も少なくありません。むしろ、人間観察のつもりで参加していても良いかもしれません。そのうちに、中には自分のつきあいやすい人が見つかるかもしれませんよ。ケース2:仕事や家事や学校の雑用が山積みで…。いつも余裕がなく子どもにあたってしまう。村上さんの回答:子育てにかかる手間は、以前よりずっと増えていると感じています。課されていることのすべてを完璧にするのは、まず無理と心得ること。得意と苦手を把握し、苦手なことには目をつむり、赤点ギリギリでいいと割り切りましょう。もし、子どもを相手に感情がエスカレートするようなら、トイレにこもる、近所を一周散歩するなど、クールダウンする方法を決めておきましょう。自分だけが背負い込まず、夫やほかの家族に頼り、周囲に助けてもらうことも大切です。ケース3:夫に対してつい感情的になって、いつも夫婦ゲンカに。自分の感情をうまくコントロールできない。村上さんの回答:感情的になるには、たいていステップ(段階)と一定のパターンがあります。家事がたまっている時、仕事が忙しい時など、自分がどういう状況で感情的になりやすいのかのフローチャートを作ってみると良いでしょう。そして、甘いものを食べるなど、自分がイライラした時に感情をうまく逃せる方法を、日頃からリストアップしておいてはいかがでしょうか。イライラしたときこそ、切り替えることを意識して。また、もともと夫婦は他人なので、気持ちをわかりあうのはとても難しいものだと思った方が気楽です。「自分を知ること」「できることに目を向けること」、これらは発達障害の取材をしていると、必ず言われる言葉です。そして、これは自分自身に対してだけではなく、他人を見る時も同じなのだ、と。「いろいろあるけど、でも、あの人のここはすごい」というふうに、常に人の得意なところ、良いところを見つける姿勢は大切だと感じるインタビューでした。次回は、もし身の回りに発達障害傾向のママがいた場合、どう対応するのが、自分のためにも相手のためにもベストなのか? お互いを尊重して生活していくための対応法についてうかがいます。参考図書: 『発達障害の女性のための人づきあいの「困った!」を解消できる本』 (PHP研究所)発達障害当事者である著者が、発達障害を持つ女性特有のコミュニケーションにおける苦労や悩み、問題の原因を解説し、周囲とうまくつきあっていくためのポイントを場面別に紹介。著者が医療や福祉、発達相談の現場などで相談を受けた中で、特に多かった日常の場面を取り上げ、うまくいかない原因と上手な伝え方や切り抜け方のポイントを掲載し、発達障害を持つ方の支援者や家族に知っておいてほしいことについて解説。※本記事は、発達障害と診断された方を前提とした記事であり、登場する例に当てはまる方がすべて発達障害とするものではありません。取材・文/まちとこ出版社N
2019年06月22日「子ども欲しいけど、実際どうなの?」人気コラムニスト犬山紙子が育児体験者の話を聞いて考える「出産・育児」のリアル。保活、育児分担、二人目問題…母親の本音炸裂! 『私、子ども欲しいかもしれない。』より(全19話 連載)「最初からすごく嫉妬深かった。付き合って数か月で遠距離恋愛になったんだけど、そのタイミングで妊娠が分かってからは、さらに束縛が異常になってきたの。起きてすぐ、出勤前、昼も夜も全部FaceTimeを長時間……。寝てる時も見えるようにFaceTimeにしておかないといけない。はっきりいって監視だったと思う。でもね、最初はまだ付き合いたての時期だし、遠距離恋愛したてだからしょうがないなと思ってたの。それがどんどんエスカレートして、妊娠初期は体調が悪くなるから横を向くのも辛くてFaceTimeに付き合えないと、『冷たくなったね、変わったね』と言われるようになってきて」妊娠した身体や心をケアするどころか、自分の寂しい、かまってほしいという欲求を通そうとする。そして、その自分のわがままな願いが叶わないと分かると、いたわるべき相手を罵る。辛い妊娠初期をそんな相手に束縛されたMちゃんを思うと、やるせない気持ちになる。この頃から、私はMちゃんと連絡が取りにくくなってきた。後から聞くと、Mちゃんの趣味だったホームパーティーや、女友達とのちょっとしたランチでさえ、彼から咎められていたという。いま思えば、Mちゃんは少し洗脳されてしまっていたのかもしれない。どんなに理不尽なことだって、「こういうことをすると彼に怒られる」という嫌な体験が繰り返されれば、それを避けるように動いてしまうだろう。「そのうち、体調が悪くて朝の電話に出られないだけで怒られるようになってきて。 それでやっと彼は、私の身体を気遣ってるんじゃなくて、本当に、私を自分だけのものにしたいのだというのが分かってきたの」つづく 私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました』 犬山紙子著(平凡社)
2019年06月08日「1人で生きていけて何が悪い!」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。ひとりで生きていけそうな女性が男性に敬遠されたり、それが理由で振られてしまったりするのは何故か?と疑問を投げかけているトピ主さん。ひとりでも生きていける男女が一緒にいるのが本物の愛ではないか……と持論を展開し、「それなのになぜ、ひとりでも生きていけそうな女性は男性からの評判が良くないのでしょうか?」と問いかけています。「ひとりで生きられそうな女性への偏見」がある理由は?「それなりの職業に就けば(女性も)自分の生活費ぐらい自分で賄える」と主張しているトピ主さん。「女性が1人で生きていけるのは当たり前なのに、所詮女性は男性の助けなしでは生きていけないという偏見があるように思う」「随分と舐められたものです」等々、憤慨に近い表現も。この問題を考える際には、大きく2つのポイントがあるように思います。ひとつはご存知のとおり、これまでの時代背景です。女性が一人前に学ぶことができ、どんな仕事にも就ける社会はいつの時代もあったわけではなく、過去を振り返れば、女性は男性の庇護下に置かれるのが当たり前だった時代も長くありました。今でも完全に平等になっていない国は多いですし、日本も先進国の中では女性の地位向上がかなり遅れているというデータもあり、“今までどおり”の価値観を強く信じている人や「そういうもの」として問題に感じていない人が今も社会の中に一定数いることが、トピ主さんが偏見を感じるひとつの大きな理由だと思います。とはいえ、昔に比べれば教育や就職において等しい権利を得られる状況になっており、戦ってそういう環境を作ってきてくれた先人たちには感謝したいですよね。もうひとつは、「役に立ちたい」という普遍的な心理。仕事でもそうですが、誰かの役に立てると生きがいを感じて頑張れる、という人は少なくありません。恋愛でも「自分が役に立てていると感じたい」と考える人は、男女とも一定数います。「自分を頼りにし、支えとしてくれる女性」が側にいてくれると頑張る力が湧いてきたり、自分の存在意義を感じられたりする……という男性も少なからずいることが、そうした女性を好む傾向を生んでいると推測できます。「自分には女性を幸せにする力がある」と感じられることは、多くの男性にとって自信にもなるようです。従来は「女性は身の回りの世話をすることで夫や子どもの役に立ち、男性は外でお金を稼ぐことで女性と子どものために役に立つ」という関係性が一般的でした。しかし最近は女性も稼ぐ時代になり、お金以外の繋がりを見出している夫婦も出てきていますし、お互いに家事や育児を分担することで役立ちあう、という関係性も増えてきている。スローペースながら、少しずつ価値観は多様化してきていると言えるかと思います。「本物の愛」ってなんだろう?また投稿には、「女性がお金のために男性と一緒にいるのは本物の愛ではないと思います」という主張も。どんな理由であれ、女性が人生をかけてその相手のそばにいることを選び、また男性も“お金”という点で自分を頼りにしてくれることが嬉しいと感じているならば、それはそれで十分に必要としあえている関係、という見方もできますよね。それに、愛が「相手のために何かをすること」だとするならば、その“何か”はカップルごとに違っていてもいいのではないでしょうか。「お金を稼ぐことが相手のため」という夫婦もいれば、「相手のために自分の時間を使うこと」や「欠点や弱みを受け止めてあげること」を愛だと感じるカップルもいる。“本物の愛”の定義もカップルそれぞれで違う――と考えてみれば、ひとくくりにして語ることの無意味さに気付けるかもしれません。議論を大きくせず、個人単位で見ていこう「男性は〜女性は〜」という分析や議論は楽しいものですが、それを批判材料にしてしまうと敵対心が強まり、また新たな偏見を生むことも多く、お互いにとって良いことが少ないように思います。実際に異性と関わっていく際には、努めて“ひとくくり”にして考えず、個人単位で見ていくのがおすすめです。トピ主さんが今まで出会った男性の中には、「ひとりでも生きていけそうな女性」を好まない男性が少なからずいたのでしょうが、そうではない考えの男性も必ずいます。「私はそちらの人と仲良くしたい!」という気持ちをしっかり持っておきましょう。自立している女性を嫌う男性がいても、それが理由で振られたとしても、「そういう人とは合わないから、こちらからも遠慮しようっと」「自立している私は素敵だもの!」と自分が信じる価値観を貫いていってくださいね。偏見に縮こまることなく、かつ自分と違う考えの人を無用に批判することもなく自然体で生きていれば、いずれきっと自分の価値観を共有できる男性に出会えると思います。応援しています。(外山ゆひら)
2019年03月18日