セカンド・アルバム『1999』をリリースする、にしなさん。突き抜けるハイトーン・ボイス、バラエティ豊かな曲調、そしてオリジナリティ溢れる言葉のセンスが更に極まった一枚に仕上がった。相手への気持ちを拗らせてる、そんな主人公が多いです(笑)。「曲作りは妄想が多いです。メロディができて、何となく世界観をイメージしたら、主人公を動かして、見える景色を切り取っていく。飽き性なので、その時どきのブームで言葉に重きを置いた曲や楽しい曲、ノリ重視の曲など、色んな曲ができます」青春と別れを〈さらば友よ、忘れてしまえよ〉と強く美しい言葉で描き切ったのは「青藍遊泳」。「私は一人での活動と並行して、バンドやグループでの活動もしていました。ここからはソロ活動に集中しようと思った時に書いたのがこの曲。当時、入っていたグループのラストライブのBGMでスタッフさんが、私に向けてユニコーンの『すばらしい日々』をかけてくださって。あらためて曲の歌詞を読んでメッセージを受け取りながら、みんなと違う道に進むのは寂しいけど、ここから先は瞬間的にみんなのことを忘れるくらい夢中になって前に進んでいけたらいいなと思って書きました」知人のエピソードをもとに描いた「ワンルーム」など、苦くてリアルな恋愛感情を歌った曲も聴きどころ。「相手を想う気持ちが強すぎて、拗らせてる主人公が多いです(笑)。曲に描いたヒリヒリとした感情を歌う時には、やっぱり自分にも同じ血が流れている感じがします」そして今作のラストに収録されたのはタイトル・チューン「1999」。「1999年当時の記憶は全然ないんですけど、ノストラダムスの大予言って信じる人も信じない人もいたと思うんです。でも今、もし明日、地球が滅亡するとして、戦争しようと思う人っていないんじゃないかなと思って。きっと好きな人のことを想ったり、美味しいものを食べたり、そういう素敵な時間を過ごすんじゃないかな。この時代でも希望に溢れる曲を作りたいと思って、多幸感のあるサウンドで仕上げました」飽き性だけに(!?)趣味や集めているものも多いという、にしなさん。最近気になっているものは?「カラフルで可愛い石がたくさんある海岸があると聞いたので、行って石を拾いたいですね。収集癖があるのか、ステッカーやボタンなど、いろいろ集めてます(笑)」2nd AL『1999』【初回限定盤(CD+Tシャツ+フォトブック)】¥8,800【1999枚限定盤(CD+BD)】¥5,500【通常盤(CD)】¥3,300(ワーナーミュージック)にしな1998年7月25日生まれ、東京都出身のミュージシャン。Spotifyが注目するニューカマー「RADAR:Early Noise」に選出された。この夏はフェスなどに多数出演。※『anan』2022年8月3日号より。写真・嶌原祐矢スタイリスト・村井素良ヘア&メイク・山口恵理子取材、文・上野三樹(by anan編集部)
2022年08月01日耳心地の良い中低音の歌声や印象的な歌詞で、唯一無二の存在感を放つアーティスト・にしなさん。普段はあまり語られることのない彼女の、ライブ前のルーティンや愛用コスメに迫ります。ヨガは毎朝のルーティン。ライブ前はインナーケアも入念に。「ライブ前はできるだけ体の負担を減らしたいので、消化の良い動物性タンパク質を摂ったり、もずくを食べて腸活を心がけています。朝起きたら、YouTubeでMarikoさんの『肩甲骨をほぐすヨガ』を見ながら約2分やるのがルーティン。楽屋に入ったら、吸入器や鼻うがいで保湿に気をつけつつ、声を出したり、なわとびをして過ごしています。ヨガなどでリラックスして副交感神経を優位にした後、体を動かして交感神経を優位にすると自律神経が整って、いいバランスで集中に入れると聞いたので、そのスイッチを意識して取り入れています。気持ちの問題かもしれないんですが(笑)」セルフメイク時はアイライナーを3本使うこともあるなど、メイク好きの一面も。「一度トライしてみたいのは、日常とかけ離れたモードなメイク。例えばグリーンを使って、自分がアートの一部になる、みたいなビューティ撮影をいつかやってみたい!メイクは自分にとってとにかく“楽しいもの”。意外な一面を知れたり、より好きな自分に出会えたり。これからも色々試していきたいですね」Nishina’s Beauty Rules1、鼻うがいで風邪予防。「職業柄もありますが、のどや鼻は風邪をひいたり体調を崩す原因になりやすいので、意識してケアしています。鼻うがいは自律神経も整うといわれているので、読者の皆さんにもおすすめです!私は、小分けの塩がセットになった、使う直前にお湯と混ぜて作る鼻うがい専用のものを愛用しています」2、水を1日に1.5L飲む。「美容や健康に良いとされる硬水のコントレックスを箱買いして常備。週に数回通うホットヨガにも持参しています。お通じにいい気がするし、肌や髪がキレイになったらいいなと続けている習慣の一つ。でも絶対硬水、とストイックになりすぎず、とにかくお水を飲んで巡りを良くするよう心がけています」3、スキンケアのズボラセットを作る。「丁寧にメイクを落として、化粧水や美容液をしっかり塗って…というのができないほど疲れている日のために、ミニマムなスキンケアセットを用意。例えば、洗顔料も手間のかからない泡タイプにしたり、オールインワンの美容液を使ったり。完璧を求めず、良い意味で手を抜く日があると気持ちも楽に」Nishina’s Favorite ItemsNight skincare「洗顔は、カネボウのマッドタイプの洗顔料とブラシを愛用中。湯船に浸かってブラシでくるくる洗いながら、YouTube動画を見るのが至福の時です。小田切ヒロさんや水越みさとさんが好きで、メイクやコスメ選びの参考にすることも。お風呂から出たら導入美容液を塗って、ドクターシーラボの化粧水をたっぷり使って保湿します。ニキビ痕や毛穴が気になる箇所には、オバジのビタミンC美容液をオン」Live「ライブ時は汗をかきやすいので、ローラ メルシエのプライマーでテカリをブロック。リップは、マイクに唇が当たっても落ちにくいM・A・Cの出番が多く、“意志の強い女性”を感じるマラケシュ ミアという色が好き。頭や肩をコロコロしながらほぐせるツボ押しローラーも必須です。香水は水みたいに軽やかなメゾン フランシス クルジャン。ポーチはファンの方に頂いたものを愛用してます」にしな1998年7月25日生まれ、東京都出身。デビュー2年目にして、早くも2ndアルバム『1999』をリリース。高い評価を得ており、今後の活躍が期待されている。ブラウス¥37,400ワンピース¥28,600(共にCreate Clairinfo@createclair.com)シューズ¥30,800(ARLETTE LILY/ESTEEM PRESS TEL:03・5428・0928)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年8月3日号より。写真・坂本美穂子スタイリスト・村井素良ヘア&メイク・上野知香取材、文・小林瑞季
2022年07月31日