郵政民営化で誕生した「ゆうちょ銀行」ですが、もともと郵便貯金ってどういうものだったのでしょうか。「前島密(まえじま ひそか)」という名前、聞いたころがありますよね。明治のはじめ、英国の近代的な郵便制度にならって日本で郵便事業をおこした人です。郵便貯金も彼が作りました。当時の日本の人々には「貯蓄」という考え方はなく、前島密はそれが貧困の原因になっていると考えました。英国で郵便局が貯金も扱っているのを見て、日本でもそれを取り入れて、人々の生活の安定と福祉の向上を図ろうとしたのです。1875(明治8)年、東京と横浜の郵便局で貯金の取扱いが始まり、だんだんに全国の郵便局に広がっていきました。このように、郵便貯金は最初から「貯金」のためのものだったわけです。一方、銀行は、個人や企業が預けた「預金」で企業に貸出しを行い、その利ざやを収入源としています。貯金と預金を合わせたものが「預貯金」です。では、なぜ民営化されたのでしょうか。郵便貯金は全国津々浦々にある郵便局が扱っていることから、身近な金融機関として根強い人気がありました。国が元本保証していることや銀行預金に比べて利率や手数料が有利だったことなどもあって多くの貯金を集め、その資金量は膨大になっていました。郵政民営化を提唱していた小泉純一郎氏の政権が誕生したのが2001年。このとき郵便貯金が保有する資金量は約260兆円にも達していました。当時、世界最大規模の銀行だったみずほフィナンシャルグループが163兆円でしたから、郵便貯金は「肥大化している」「民間の事業を圧迫している」と批判されたのです。郵便貯金が集めた資金は旧・大蔵省を通して道路公団などの特殊法人へ貸し出されましたが、採算管理が甘くて多額の焦げ付きを出したり、特殊法人が官僚の天下り先になっていたりするなど、経営が非効率的で不透明だったことも問題視されました。こうしたことから民営化を求める声が高まり、まず2003年に公社化されました。日本郵政公社が郵政三事業(郵便、郵便貯金、簡易保険)を行うことになったのです。そして2007年10月、日本郵政株式会社が発足して民営化され、そのグループ会社として「株式会社ゆうちょ銀行」が誕生しました。ということで現在、ゆうちょ銀行は民間の銀行です。民営化前に預け入れられた定額郵便貯金などには政府による保証がありますが、それ以後のものは、一般の銀行預金と同じように預金保険の対象となります。一方、それまでの商品の中には民営化後に一部廃止されたものがあるものの、通常貯金、定期貯金、定額貯金などメインの商品には変わりはありません。1人当たり1000万円の預入限度額も残っています。ゆうちょ銀行も、他の銀行と同じように投資信託や変額年金保険を扱っています。今、それに加えて新規事業として住宅ローンと中小企業向け融資を始めようとしていますが、これには、民間の金融機関が強く反対しています。ゆうちょ銀行の株式は日本郵政株式会社を通して政府が保有しているため、”暗黙の政府保証”があって優位性が高く、民間金融機関の業務が圧迫されるから、というのがその理由です。ゆうちょ銀行は”民間の銀行”になりましたが、まだ、”普通の銀行”ではありません。普通の銀行になるのは、ゆうちょ銀行が上場して株が政府の手から離れるときです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月24日高い人気を誇るベストセラー作家・東野圭吾の初期の作品「浪花少年探偵団」とその続編「しのぶセンセにさよなら」(講談社文庫刊)を、多部美華子を主演に迎えてドラマ化した本格ミステリー「浪花少年探偵団」が7月2日(月)よりTBSにて放送開始となる。これに先立ち、6月20日(水)、乃木神社にて本作のヒット祈願が行われ、多部さんを始め小池鉄平、まえだまえだ(前田航基&旺志郎)、濱田龍臣、高橋晃に加え、松坂慶子、斉藤由貴ら豪華キャスト陣が浴衣姿で制作発表会見に臨んだ。東野さんが幼少期を過ごした昭和の香り漂う大阪の下町を舞台にした本作。周りで巻き起こる殺人や誘拐事件に何かと首をつっこんでは事件を解決へと導く素人探偵であり小学校講師の竹内しのぶと、彼女に触発され“浪花少年探偵団”を結成する6年2組の男子3人組(前田航基、濱田龍臣、高橋晃)が、事件解決に奔走する姿を描くヒューマン・ミステリーだ。この日は、昨日の台風4号の大雨がうそのような快晴の青空の下、ドラマの初回放送から間もない七夕にちなんで、キャスト陣は全員艶やかな浴衣姿。多部さんは、真っ赤な金魚が愛らしい、涼しげな浴衣で登場した。本作で初の教師役、そして初の関西弁での演技に挑んだ多部さんだが、「“挑戦”という言葉がぴったりの役でした」とふり返る。また、まえだまえだの2人を始めとする子供たちについても「最初、どう接したらいいのか分からなかったです(笑)」と正直に明かしつつ、「撮影終了時には、いたらうるさいけど、いないと本当に寂しくって…」とすっかり子供たちと打ち解けていた様子。撮影現場では「ベーやん」というあだ名で呼ばれていたそうだ。スタッフ・キャスト陣のほとんど全員にあだ名が付けられていたそうで、小池さんは「ちゃんぺい」とのあだ名で呼ばれていたとか。小池さんが本作で演じるのは、多部さん扮するしのぶと共に事件を追う新米刑事・新藤修平。心優しくも少し頼りない青年の役どころだが、現場では子供たちに舐められていたようで「懐かれ方が異常でした(笑)。少し油断してるとすぐにカンチョーされるんですよ。ホンマに痛かったです…」と仲の良さを明かした。時折、しのぶに事件解決の助言を与える母・妙子を演じた松坂さんは、小池さんとのシーンを存分に楽しんだようで「大阪の男の人は気が利いてて、いいなぁと思いました。現場では関西弁のイントネーションを教えてもらったり、一緒にたこ焼きを食べたりと本当に楽しく過ごさせていただきました」とご満悦の表情だった。子供たちのおかげで終始笑いが絶えない現場も「子犬がクルクル回っているようでした(笑)」と楽しんだようだ。また、この日七夕に向けて事前に短冊に書いたお願い事をそれぞれ発表した。子供たちは「このドラマでみんなが幸せになりますように」(航基くん)、「夏休みが楽しくなりますように」(浜田くん)、「ヒットしますように」(高橋くん)とみんな子供らしいかわいいお願いごとをしている中、旺志郎くんは「このドラマで、旺志郎の人気がいっぱい出ますように!」と一人だけちゃっかりと“関西人”の底力を見せつけていた。これに負けず、多部さんも「素敵な出会いがありますように」と切実(?)な願いを披露し、会場をざわめかせた。この反応に驚いた多部さんは「あっ、特別な意味はないです!」と慌ててフォローを入れていた。パナソニック ドラマシアター「浪花少年探偵団」は、TBS系にて7月2日(月)19:00~より初回2時間スペシャルで放送開始。第2話より毎週月曜日20:00~より放送。公式サイト:
2012年06月20日俳優の藤原竜也が3月10日(土)、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われた主演作『おかえり、はやぶさ』の初日舞台挨拶に共演する杏、前田旺志郎(まえだまえだ)、三浦友和、本木克英監督と共に登壇。2014年に打ち上げが予定されている小惑星探査機はやぶさの後継機「はやぶさ2」について「ぜひ応援したい」とエールを送った。宇宙空間を孤独に航行し、ラッコ型の小惑星・イトカワのサンプル採取に成長したはやぶさの7年にわたる軌跡を、オリジナルストーリーで描く。翌3月11日は、小惑星の名前の由来にもなっている日本ロケット開発の父・糸川英夫博士が1955年、人類初のペンシルロケットの水平発射実験を行った、日本宇宙開発の第一歩となった歴史的な日だ。舞台挨拶には、そのペンシルロケットの手持ち模型が登場し、元々宇宙マニアだった藤原さんや、本作出演をきっかけに宇宙好きになったという旺志郎くんは興味津々。さらに現在、打ち上げ能力が最も高いとされる最新技術を搭載する最新ロケット「H-IIB」の25分の1のモデルのお披露目、同ロケット発射時の音を再現する音響実験など、映画の余韻をさらに深める“宇宙”イベントが行われた。藤原さんは、はやぶさのイオンエンジンを担当するJAXAのエンジニア助手を演じており「日本(の宇宙開発の予算)はNASAの10分の1の予算と聞いています。もっともっと国を挙げて日本の力を世界に見せつければ、盛り上がるはず」と熱弁。新米理学博士を演じた杏さんは「大人の方が観れば、童心に帰って夢や希望を感じられるし、子どもには夢を持ってもらえる作品になっています」とアピールしていた。『おかえり、はやぶさ』は全国にて公開中。■関連作品:おかえり、はやぶさ 2012年3月10日より全国にて公開© 2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会■関連記事:『おかえり、はやぶさ』藤原竜也インタビュー立ち止まることのない、“勝負”のとき本木克英監督、3本の『はやぶさ』映画の中で「一番いいと自負」と対抗心あらわ藤原竜也、卒業を控えた中学生に「たくさん恋愛して!」とエール全編3D映像で贈る冒険の物語!『おかえり、はやぶさ』試写会に10組20名様ご招待「まえだまえだ」の旺志郎、杏の第一印象は「足長っ!」
2012年03月11日藤原竜也はこう言い切る。「僕がこの映画でやった大橋健人という役を演じられる役者さんなんて、ごまんといると思いますよ」。単なる謙遜とも違う、ましてや卑屈さなど微塵も感じさせない静かな口調で。ではそんな「ごまん」の中から『おかえり、はやぶさ』の若き主人公に選ばれたことを彼自身はどう受け止め、何に心動かされ、どのように応えたのか?本作に限らず、映画監督、舞台演出家たちからいま、最も出演を望まれる俳優。作り手たちは、そして観客は彼の中の何を求めているか?その魅力に迫る。小惑星・イトカワへのタッチダウンとサンプル採取を経て、打ち上げから7年の歳月をかけて奇跡の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」。実は、藤原さんは「子供の頃から宇宙が大好きで、はやぶさのニュースもリアルタイムで追っていた」という。演じた大橋健人は、イオンエンジンに携わる鼻っ柱の強い若きエンジニア。撮影前にはJAXAに足を運び、実際にプロジェクトに関わった研究者たちから話を聞いた。「天才的な作業をしている方々なんですが、お会いすると本当に普通の人たちでしたね。決して多くを語らないんですが、こちらからひとつ尋ねたのは『日本の宇宙技術はNASAの10分の1の予算でやっているわけですが、NASAの存在は脅威ですか?』ということ。それに対する答えは『NASAへのライバル心はもちろんあるけど敵対しているわけではなく、歩み寄り、協力していく相手。それよりも中国を始めアジアの中で負けちゃいけない』ということ、やはり三番でも二番でもダメで、一番を取らないといけないということでした。それを聞いたときに、その思いを大事に現場に入ろうって思いました」。藤原さん自身、15歳でのデビューの場がロンドンであり、以来、日本国内にとどまらず、たびたび海外の観客を相手に仕事をしてきた。それだけに日本発で世界に誇れる“モノ”を作り、発信していくかという点で共感する部分も多かったのでは?「日本の良いものを持って外国で戦えば成立し、受け入れられるんじゃないかとは思ってます。日本の俳優の方が繊細な部分もあるし、イギリスでシェークスピアを観てもダメなものはいっぱいある。(昨年亡くなった)井上ひさし先生に『ムサシ』という作品を書いていただきましたが、禅寺を舞台にしていて、死者たちが『殺し合いはやめろ』と死の連鎖を断ち切ろうとするんです。井上先生の言葉遊びを踏まえて、日本の文学が国境を越えて受け入れられるのか?と思ってましたが、そんな疑問を一瞬で捨ててしまえるほど(ロンドンやニューヨークで)受け入れてもらえましたから。井上先生が日本語の美しさを大事にされて作品を作り上げていったように、世界に誇れる作品は日本にいっぱい埋まっていると思ってます」。映画では、健人の父親(三浦友和)が責任者を務めた火星探査機「のぞみ」が失敗に終わり「税金を無駄にした」「血税で宇宙の“ゴミ”を作った」とバッシングを受けるさまが描かれるが、健人たちはこの失敗、挫折を乗り越えて「はやぶさ」を帰還へと導いていく。インタビュー冒頭の藤原さんの言葉は「失敗や挫折とどう向き合い、乗り越えていくか?」という質問に対する答えの中で出てきた一節。それに続けて藤原さんから出てきた言葉からはそれでも勝負することの大切さ、その覚悟がうかがえる。「僕らの世界も落とされるのは一瞬です。そこでの挫折や苦しみって、本当に人生を左右するくらい強烈なダメージを与えるものだと思いますよ。正直、そこからの再生とは何かって聞かれても…分からないですね。そこから這い上がれるかもしれないし、できないかもしれない。それを“ギャンブル”と言ってしまうとチープですが…それでも『のるか反るか』で勝負してるところはありますね」。「はやぶさ」に携わる研究者たちも緻密な計算と作業をひたすら積み重ねる反面、ここ一番でまさに「のるか反るか」の勝負を仕掛け、成功を手繰り寄せていく。藤原さんは作品や役との出会いを「奇跡的なチャンス」と表現するが、その勝負に乗るか否かはどのように決めているのだろうか?「その質問の答えを出すのは難しいですね(笑)。勢いで『やる』と言って成立する瞬間もあるし、勢いでも手を出せないものもある。でも、人との出会いが僕をその作品に呼んでくれるというのもあるし…本当に一言では言えない(苦笑)。でも、この映画に関して言うなら素敵な人たちに囲まれた良い本だったということかな」。ちなみにシネマカフェで藤原さんをインタビューするのは今回で3度目。過去2回いずれも、そのときに最も気になる俳優や一緒に仕事をしてみたい演出家の名を挙げてもらったが、1度目のときは「三谷幸喜監督」、一昨年の2度目のときは「豊田利晃監督」と答えており、その後、時を経ずして彼らとの仕事を実現させている。改めていま、最も気になる存在は?「去年、(『カイジ2 ~人生奪回ゲーム~』で)共演した伊勢谷友介くんはすごく魅力的で気になってます。私生活もそうだし、自分でプロジェクトを立ち上げて東北に行ったり監督をしたり、同じ世代の俳優として面白いなと思って見てます。ぜひもう一度、一緒に仕事したいですね」。インタビューが行われたのは、1か月以上に及んだ舞台「下谷万年町物語」(作:唐十郎×演出:蜷川幸雄)が千秋楽を迎えてしばらく経ったころ。休む間もなく映画の取材を受け、さらに3月の初旬からは初参戦となる「劇団☆新感線」の新作の稽古も控える。傍らに立つマネージャーを指し「セリフ入れないといけないのに(スケジュールを)空けてくれなかったんですよ」としかめっ面を浮かべつつもその口調はどこか楽しげだ。その公演がひと区切りを迎えるころに彼は30歳の誕生日を迎える。立ち止まることのない“勝負師”がどんな道を歩んでいくのか楽しみに見守りたい。(photo:Yoshio Kumagai/text:Naoki Kurozu)■関連作品:おかえり、はやぶさ 2012年3月10日より全国にて公開© 2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会■関連記事:本木克英監督、3本の『はやぶさ』映画の中で「一番いいと自負」と対抗心あらわ藤原竜也、卒業を控えた中学生に「たくさん恋愛して!」とエール全編3D映像で贈る冒険の物語!『おかえり、はやぶさ』試写会に10組20名様ご招待「まえだまえだ」の旺志郎、杏の第一印象は「足長っ!」亀梨&杏&鈴木福で「妖怪人間ベム」実写化!「怪物くん」に続く異色のドラマ化決定
2012年03月08日映画『おかえり、はやぶさ』の親子試写会が3月4日(日)に都内劇場で開催され、上映後の舞台挨拶に主演の藤原竜也を始め、杏、前田旺志郎(まえだまえだ)、田中直樹(ココリコ)、カンニング竹山、本木克英監督が登壇した。小惑星探査機「はやぶさ」に搭載されたイオンエンジンに携わる若きエンジニアを中心に、はやぶさの帰還までの7年のドラマを通して家族の絆を描き出す。この日、藤原さんらはJAXA(宇宙航空研究開発機構)の研究者たちが着ることが出来るブルースーツで登場。本木監督は「はやぶさの映画は3本公開されますが、これが一番との評判ですし、そう自負しています」と自信をうかがわせた。藤原さんはJAXAのブルースーツについて「旺志郎とペアっていうのはイヤですね」と隣りの旺志郎くんをイジりつつ「杏ちゃんが着ると、さすがの着こなしって感じですね」と同じ服ながらも裾を少し上げてオレンジ色のスニーカーと合わせた杏さんの着こなしを絶賛。杏さんは「憧れのスーツに身を包めて感動しています。動きやすいし機能的ですね」と撮影でも着ていない本物のJAXAのスーツに感激しきりだった。ひとりだけ、遅れての登場となった竹山さんは、臼田の観測所の職員役ということでブルースーツではなく薄い色の作業着での登場となったが「何で後から出てくることになったのか意味が分からない…」と首をかしげつつ「若干、上下の色が違いますが僕が一番似合ってます」と主張。撮影でも藤原さんらと一緒になることはなかったそうで「今日ここに来てもチームワーク感とかは全くないですね。映画観てて、僕もそこ(管制室)にいたかったなとちょっと寂しくなりました」とこぼし会場の笑いを誘っていた。まもなく映画公開、そしてホワイトデーも近いということで、この日は藤原さんから杏さんに「はやぶさ」をかたどったクッキーが手渡された。藤原さんは「暑い中での2か月の撮影で、多くの男性に囲まれながらも嫌な顔一つせずに撮影をこなす杏ちゃんにみんな癒されてました」と感謝の弁。杏さんは嬉しそうにクッキーを受け取り「いろんな世代の人がいましたが、みんな10代の少年のようで楽しかったです」と笑みを浮かべていた。『おかえり、はやぶさ』は3月10日(土)より全国にて公開。■関連作品:おかえり、はやぶさ 2012年3月10日より全国にて公開© 2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会■関連記事:藤原竜也、卒業を控えた中学生に「たくさん恋愛して!」とエール全編3D映像で贈る冒険の物語!『おかえり、はやぶさ』試写会に10組20名様ご招待「まえだまえだ」の旺志郎、杏の第一印象は「足長っ!」亀梨&杏&鈴木福で「妖怪人間ベム」実写化!「怪物くん」に続く異色のドラマ化決定竹内結子×堤幸彦監督のタッグで「はやぶさ」映画化!今年は、はやぶさ作品目白押し?
2012年03月05日映画『おかえり、はやぶさ』の公開を記念して2月28日(火)、東京・千代田区の神田一橋中学校にて、卒業を控えた3年生を対象にした宇宙体感型授業が行われ、サプライズで主演の藤原竜也が出席した。7年の時を経て奇跡の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトに携わった研究者たちの姿を描く本作。藤原さんはイオンエンジンに関わる若きエンジニアを演じている。今回の授業はJAXA(宇宙航空研究開発機構)と文部科学省が共同で開催したもので、JAXAの研究者に加え、奥村展三文科省副大臣も出席。実際にロケットが発射される際の音の大きさを体験する音響実験や、宇宙ステーションの構造、宇宙飛行士たちのトイレの使用方法や食事、掃除の様子などを紹介する講義が行われた。ロケットの燃料には液体酸素と液体水素が使用されるが、教室では実際に液体酸素、液体水素を燃焼させる実験も行われた。最初の数回はまさかの失敗…。それでも劇中の“はやぶさ”のように、失敗の原因を突き詰め、最後に見事に成功させると教室は拍手に包まれた。そして、スペシャルゲストとして藤原さんが登場。事前に知らされていなかった生徒たちは驚いた様子で拍手と歓声を送った。久々に学校を訪れたという藤原さんは「学校ってこんなに寒かったっけ?懐かしい感じがして興奮してます」と挨拶。140名近くの生徒たちを前に「15歳と話す機会が普段ないのでどう話したらいいのか…(笑)」と戸惑いも見せた。自身が15歳の頃については「サッカーしか知らなくて、学校には給食を食べに来ているようなものでした。あるとき、ふと演劇の世界に拾われて引っ張られて行きました。どこにチャンスがあるか分からないものですね」とふり返った。まもなく卒業を迎える生徒たちに向けて「人との出会いが僕を変えたと思います。たくさんの恋愛をして、挫折をして、多くの人と出会ってください」とエールを送った。『おかえり、はやぶさ』は3月10日(土)より全国にて公開。■関連作品:おかえり、はやぶさ 2012年3月10日より全国にて公開© 2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会■関連記事:全編3D映像で贈る冒険の物語!『おかえり、はやぶさ』試写会に10組20名様ご招待「まえだまえだ」の旺志郎、杏の第一印象は「足長っ!」亀梨&杏&鈴木福で「妖怪人間ベム」実写化!「怪物くん」に続く異色のドラマ化決定竹内結子×堤幸彦監督のタッグで「はやぶさ」映画化!今年は、はやぶさ作品目白押し?
2012年02月28日映画『おかえり、はやぶさ』の完成披露試写会が1月23日(月)に開催され、主演の藤原竜也を始め、杏、前田旺志郎(まえだまえだ)、三浦友和と本木克英監督が舞台挨拶に登壇した。小惑星・イトカワのサンプル採取という偉業を達成し、奇跡の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトに携わった研究者たちのドラマを描き出す本作。藤原さんは、イオンエンジンを専門とするエンジニアを演じたが「去年の夏に2か月かけて撮影しました。三浦さんと親子をやらせてもらえるということで興奮しました」と笑顔で述懐。杏さんは「3Dですが、ヒューマンドラマも“立体的”に描かれています」とアピールした。旺志郎くんは藤原さん、杏さんとの共演について「藤原さんは普段は優しいけど、たまにムチャぶりしたり、悪さをして来てイケズなところがあります。杏さんは会った瞬間『足長っ!』ってびっくりしました」と語り、会場を笑いに包んだ。本作は、昨年より次々と公開されている「はやぶさ」関連の映画のトリを飾ることになるが、三浦さんは「竹内結子さん(『はやぶさ/HAYABUSA』)、渡辺謙さん(『はやぶさ 遥かなる帰還』)とありますが、そちらもぜひ観てください」とライバル作品をおススメする余裕を見せる一方で、「こちらは3Dですから!」としっかり自身の出演作もアピールした。キャスト陣はもしも宇宙旅行に行ったら何をしたいか?と尋ねられたが、実際に来年から始まる個人の宇宙旅行の値段が1,500万円で、無重力の空間にいられるのはわずか4分間と聞かされると、「だったら行かないな…」(藤原さん)、「もう少し格安パックになったら…」(杏さん)、「無理やん」(旺志郎くん)と一気にトーンダウン。三浦さんは「日本の俳優のスケールなんてこんなものですよ…」と寂しそうに語り会場の笑いを誘っていた。この日はJAXAではやぶさプロジェクトにも携わった的川泰宣名誉教授も来場。はやぶさなどの宇宙プロジェクトについて「家族の強い支えがないと続けられない仕事」と説明し、「この映画はその点を念入りに描いてくれて嬉しかったです」と称賛を贈った。『おかえり、はやぶさ』は3月10日(土)より全国にて公開。■関連作品:おかえり、はやぶさ 2012年3月10日より全国にて公開© 2012「おかえり、はやぶさ」製作委員会■関連記事:亀梨&杏&鈴木福で「妖怪人間ベム」実写化!「怪物くん」に続く異色のドラマ化決定竹内結子×堤幸彦監督のタッグで「はやぶさ」映画化!今年は、はやぶさ作品目白押し?
2012年01月23日先週の日曜日、6月19日は父の日。「ありがとう」と言葉で伝えた人、プレゼントを贈った人、一緒にお酒を酌み交わした人などなど、父親への感謝の思いの伝え方は人それぞれ。小学校の中には、父の日を“父親参観日”として普段は見られない子供たちの学校での姿を見てもらう日にしているところもあるとか。そういえば、子供の頃の参観日に父親が来るのは嬉しかったり恥ずかしかったりしたもの。よそのお父さんと心の中で比べ「○○ちゃんのお父さん、かっこいい!」、「うちのお父さんはちょっとダサいなぁ…」なんて思ってた人もいたのでは?読者のみなさんの心の内を投票&ランキング形式で解き明かす「シネマカフェゴコロ ランキング5」では父の日にちなんで、俳優、タレント、著名人の中から「あなたが憧れる理想の父親像」の投票を実施!その結果を大発表。これぞオヤジ!というベテランから意外と若いパパまで多くの票が集まったが…。栄えある“理想の父親”No.1に選ばれたのは、明るいキャラクターで幅広い活躍を見せる所ジョージ!肩の力の抜けたゆる〜い感じで人生を楽しみつつ、時折、ユーモアと毒の効いた鋭い発言もあり、厳し過ぎず、甘すぎない父親と言えそう。お子さんとのCMでの共演経験もあり、父と子の関係性も理想的。「すごく自由な感じだけど、人生を楽しんでいてしっかりアドバイスをくれそうだから」(30代・女性)、「遊びは得意ですし、話も聞いてくれそう。一緒にいて楽しくて安心感もある人」(30代・女性)など、多くの女性の票を集めた。一見、お気楽そうだけど、この人に付いていけば大丈夫という気にさせてくれそう。2位以下は混戦を極めたが、アタマ一つ抜け出したのは新米パパ、オダギリジョーが見事ランクイン。この春に、妻で女優の香椎由宇との間に第一子(男児)が誕生したばかりのオダギリさん。このほど公開された映画『奇跡』でも主人公の「まえだまえだ」の2人の父を演じているが、こちらでは音楽の夢を捨てきれずに離婚してしまい、その後も息子から少し呆れられつつも愛されている、というタイプの父親。「しょうがないなぁ…」と思いつつも、一緒にいると楽しそう。実際のオダギリさんがどんな父親なのかは謎に包まれているが…。3位にはこちらも既婚で実際に父親である藤木直人が入った。俳優としてはパパというより恋人としてのイメージの方が強そうだが、トーク番組などで垣間見える素顔から、“良いパパ”っぷりを読み取ったファンも多いよう。「小さい子の手を引くパパという感じがリアルに似合いそう!」(20代・女性)と“パパ俳優”としての需要も高そうだ。若めのパパが2位、3位と続いたが4位は王道の厳しくダンディなオヤジ!高倉健がランクインした。「貫禄があり言われたことに納得すると思う」(30代・女性)、「男らしさと懐の深さを感じる」(40代・女性)などといった声が多数。昔ながらの…というか、いまでは絶滅危惧種となってしまった、黙して語らずの頑固オヤジは男性、女性にとっても理想と言えるのかも?娘が嫁いでゆく日にも何も語らず、こっそりと涙をぬぐう…そんな父親はいかが?第5位は渋さと若々しさを兼ね備えた渡辺謙。ハリウッド挑戦など「自分をしっかり持っていて、スキルアップを常にしてる」(50代・男性)と、常に向上心を持って進んでいく姿に理想の父親像を見出した人が多かったよう。背中を見て、付いて行こう!と思わせる引力を持っていそう。ほかにはドラマでタイプの異なるいくつもの“パパ”を演じてきた田村正和や佐藤浩市らが上位に。上位は日本人の独占状態だが、ハリウッドスターではブラッド・ピットが最も多くの票を集めた。さて、あなたの理想のパパは誰?これから結婚する人は、いずれ子供が生まれ、結婚相手がいずれ父親になったときにどんなタイプの父親であってほしいか、という視点から考えてみても楽しいかも。「あなたが憧れる理想の父親像」ランキング1位:所ジョージ2位:オダギリジョー3位:藤木直人4位:高倉健5位:渡辺謙ちなみに、7月のテーマは「あなたが“胸キュン”したジブリキャラクターは?」。こちらもぜひご投票ください。「シネマカフェゴコロランキング5」■関連作品:トイ・ストーリー/トイ・ストーリー2 3D 2010年2月6日より2本立てにて全国公開© DISNEY / PIXARシャンハイ 2011年8月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 TWC Asian Film Fund, LLC. All rights reserved.奇跡 2011年6月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011『奇跡』製作委員会劇場版TRICK(トリック) 霊能力者バトルロイヤル 2010年5月8日より全国東宝系にて公開© 2010「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」製作委員会■関連記事:まえだまえだ、大先輩・樹木希林のアドバイスも知らんぷり「だって子供やもん!」【シネマモード】あなたはどこに注目する?是枝監督最新作『奇跡』まえだまえだインタビュー素で魅せる!是枝監督を唸らせた奇跡の主演デビューシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第15回)憧れるリアル父親俳優は?本木雅弘&内田也哉子の娘が祖母・樹木希林と共演親は渋ってた…?
2011年06月27日是枝裕和監督の最新作『奇跡』が6月11日(土)に全国で公開され、東京・新宿バルト9では是枝監督をはじめ、主演を務めた小学生漫才コンビ「まえだまえだ」の前田航基と旺志郎、大塚寧々、樹木希林が登壇する初日舞台挨拶が行われた。緊張しているのか、はたまた余裕なのか…マイペースに舞台挨拶をこなす前田兄弟に対し、樹木さんは「普段からうるさかった。大人として『漫才だって“間”が大切でしょ』って真剣にアドバイスしたんだけど、全然聞いていない」とお説教。しかし航基くんと旺志郎くんは「だって、僕ら子供やもん」と日本映画界が誇る名女優を手玉に取っていた。2人が演じるのは、両親(大塚さん&オダギリジョー)の離婚によって離れて暮らす兄弟という役どころ。「博多と鹿児島をそれぞれ出発する、九州新幹線の一番列車がすれ違う瞬間を目撃すると、奇跡が起こる」。そんなうわさを聞きつけた兄弟が、もう一度家族の絆を取り戻そうと大冒険に出かける。是枝監督は「まさに奇跡的な出会いに支えられた、素敵な映画に仕上がった。僕らの体験をスクリーンを通して感じてもらえれば」。前田兄弟には台本を見せずに、「周りの大人の役者さんに付き合ってもらいながら、その時間を楽しむ子供たちの自然な表情を引き出すことができた」と独特な演出方法を語った。また、撮影前に樹木さんから「大人は“背景”なんだから、サラッと描いてくれればいい」とアドバイスがあったといい、「おかげで子供たちの目線やバランスが、自分の中でハッキリした」とベテラン女優に最敬礼だ。「子供たちが本当にキラキラして、暖かな眼差しにあふれた作品だと思う」と語るのは、母親役の大塚さん。そんな美しい“お母さん”に航基くんは「(本番前)やらなきゃいけないことがたくさんあるはずなのに、僕らとトランプやUNOで遊んでくださった」とデレデレ…と思いきや、「家族でケンカするシーンは、すごく怒っていて怖かった。1分前まであんなに穏やかだったのに、人ってこんなに変われるのかってビックリしました」とその豹変ぶりに驚きを隠せない様子。旺志郎も「さっきまでの優しさはどこいってん!」とツッコミを忘れなかった。そんな大人の怖さ(?)を学ぶ機会にもなった本作が、なんと韓国、台湾、スペインなど世界13か国で公開されることが決定。これには航基くんも旺志郎くんも童心に返って大喜び。是枝監督も「待っていてくれる人が世界中にいるのは、大きな励み」と笑顔を見せた。最後は特製の巨大クラッカーでヒットを祈願し、全国公開が始まった本作の門出を祝った。『奇跡』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。■関連作品:奇跡 2011年6月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011『奇跡』製作委員会■関連記事:【シネマモード】あなたはどこに注目する?是枝監督最新作『奇跡』まえだまえだインタビュー素で魅せる!是枝監督を唸らせた奇跡の主演デビューシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第15回)憧れるリアル父親俳優は?本木雅弘&内田也哉子の娘が祖母・樹木希林と共演親は渋ってた…?是枝裕和監督の最新作!!『奇跡』完成披露試写会に50組100名様ご招待
2011年06月13日「最近のお勧めは?」と尋ねられると、きまって私は『奇跡』と答えています。ここまで勧める相手を選ばなくて良い作品も珍しい。映画好きでいろいろ深読みするのが好きな人にも、わかりやすさを求める人にも、悪い人が登場する作品が嫌いな人にも、淡々としすぎている作品は眠くなってしまうから苦手という人にも、男性にも、女性にも、子供にも、大人にも、きっと気に入っていただける作品なのですから。主人公は、両親の離婚により、母の実家のある鹿児島と父の故郷である福岡へと、離れ離れになった兄弟。九州新幹線が全線開通するその日にだけ出会えるという奇跡を探しに、友達を引き連れて、兄弟は再会&奇跡探しの小冒険へと旅立つのです。主人公の兄弟を演じるのは、小学生兄弟漫才コンビ・まえだまえだ。面白トークと、自然な演技が素晴らしいことといったら。もともと、“わざとらしさ”“あざとさ”という手垢のついていない、近年まれに見る子供らしさと芸達者ぶりには感心していましたが、さすが、世界の是枝監督が注目するだけのことはあります。オーディション中に出会った彼らのために、プロットを大きく書き換えたとのエピソードも。おかげで、何度彼らのやりとりに大笑いしたことか。とにかく楽しく、さらには心動かされるシーンも数多く、とことん良質な作品ですから、きっと誰にでも満足していただけるはずです。本作は決して子供映画ではないのですが、子供の輝きが肝になっていることは間違いありません。それを実現させたのは、芸達者なベテランたち。オールスターキャストとも言える、贅沢な配役にも注目ですが、個性豊かな俳優陣がオーラを放ち過ぎてしまうと、主役の子供たちにも影響が出る可能性が。ところが、そんな心配を払拭するかのような一言を、監督に対して放った人がいたそうです。「今回は子供たちが主役の映画なんだから、アップなんていらないからね」。これを言ったのは、祖母役の樹木希林さん。『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』、是枝監督の『歩いても 歩いても』での母親ぶりも素晴らしく、いずれの演技でも女優賞を受賞しています。彼女はいま、私にとって最も気になる女性のひとり。夫(内田裕也)の逮捕騒動の際に行われた、あの堂々とした会見に、シビれた人も多いはず。「本当の謝罪は本人から頭を下げてもらいたい。籍を入れた責任上、どうするかを考えながら生きたい。夫ひとりだけ、奈落の底に落として、自分だけ保身ということはしません」と語ったのを耳にしたとき、夫よりも、彼女の方がよほどかっこ良く“ロック”している人だったんだと気づきました。夫が勝手なことをやっていられたのも、彼女がいたからだったはず。そんな彼女のかっこいい精神が言わせたのが、「アップなんていらないからね」という言葉だったのでしょう。是枝監督だって、誰かに言われなくては、大物ばかりを前に悩んでしまったかもしれません。女優なら、どんな状況でも自分が引き立てられたいと思うものだとばかり思っていましたが、作品のために自分を抑えてベストを目指すというのもなるほど、女優魂。子供たちの奇跡のような演技だけでなく、かっこいい樹木さんの姿も、ぜひ『奇跡』で堪能してみてくださいませ。『奇跡』は6月11日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:June Makiguchi)■関連作品:奇跡 2011年6月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011『奇跡』製作委員会■関連記事:まえだまえだインタビュー素で魅せる!是枝監督を唸らせた奇跡の主演デビューシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第15回)憧れるリアル父親俳優は?本木雅弘&内田也哉子の娘が祖母・樹木希林と共演親は渋ってた…?是枝裕和監督の最新作!!『奇跡』完成披露試写会に50組100名様ご招待まえだまえだが是枝裕和最新作に主演!大塚寧々&オダギリジョーが両親役
2011年06月08日子供たちはいま、自分たちがこれ以上ない絶景を望む場所に立っていることを気づいているだろうか?いや、気づく必要なんてないのかもしれない。そんなことは気に留めず、彼らは隣の友達と些細なことで泣いたり笑ったりしながら、必ず起こるに違いない“奇跡”を信じて歩き続ける――。ドキュメンタリーを思わせる瑞々しさで、現代版『スタンド・バイ・ミー』とでも言うべき子供たちの旅を切り取った、是枝裕和監督最新作『奇跡』。主人公の兄弟を演じるのは、小学生の兄弟漫才コンビとして活躍する「まえだまえだ」の前田航基と旺志郎の2人。ひと夏の冒険を経て、彼らが得たものは――?航基「是枝監督の説明って、ホンマだいたいなんです(笑)」両親の離婚により離れて暮らす航一(航基くん)と龍之介(旺志郎くん)。もう一度、家族4人で元通りに暮らしたいと願う航一は学校で、まもなく開通する九州新幹線のあるうわさを耳にする。博多と鹿児島をそれぞれ出発する一番列車がすれ違う瞬間を目撃すると、どんな願いも叶うというのだ。奇跡に立ち会うべく航一と龍之介は旅の計画を立てるが…。何より、子供たちの自然な演技が素晴らしい本作。2人揃って映画に出演するのは初めてだったが、役柄や演技について航基くんが「普段の自分そのまんまの感じの役だったので、本当にそのまんまいつもの感じでいました」と言えば、映画出演自体初めての旺志郎くんも「演技しているというよりも普通の生活をしているみたいやった。こういう場面になったら、旺志郎たちも同じことするだろうな…って思いました」と何ら気負いなく演技に臨んだようだ。是枝監督は『誰も知らない』などで子供たちを演出したときと同じように、台本を渡さずに、撮影の直前に口頭で状況の説明とセリフを伝えるという手法を用いた。加えて、本作に関してはキャスティングが決まってから、役柄や脚本を2人に合わせて変更していったという。例えば劇中、航一も龍之介も自分のことを“僕”でも“おれ”でもなく名前で呼ぶが、これはまえだまえだの2人が普段からそうしているから。そうやって俳優に合わせつつ、カメラの前でその魅力を最大限に引き出し、断片をつないで物語にしていく監督に、航基くんはすっかり心酔した様子。「監督の事前の説明って細かくなくて、ホンマにだいたいなんです(笑)。それでこっちもやってみるんですが、完成した映画を観たら『なるほど、そういうことか!』って何度も思いました。やっぱり映画監督、というか是枝監督ってすごいんだなと思いました」。いやいや、“だいたい”の説明だけで監督の要求に応えてしまう2人こそ、すごいと思うが…。食は渋好み?九州の名産品を堪能!2人の年の差は2つ。小学校高学年から中学にかけてという、たった1年で心身ともに急激な変化を迎えるこの時期。普通、たった1年の差でも大きな開きのように思えてしまうものだが、2人の間には年齢差やいわゆる“兄”と“弟”といった関係性があまり見えてこない。航基くんは「兄弟というよりは友達。親友よりももう一歩深く奥に入った関係」と表現する。先述のように、映画の中からも普段の2人の素顔が垣間見えるが、改めて“相方”について語ってもらおう。航基くんは旺志郎くんについてこう語る。「旺志郎は、何でも気楽にサーッと受け流す、あっさりしたヤツですね。こだわり過ぎずにいい意味で適当な半面、それが雑という悪い部分で出てくることもあるんですが(笑)」。まさに、劇中の龍之介といったところ。では、旺志郎くんから見た兄、そして相方の航基くんはというと…。「いろんなこと考え込みますね。ひとつのことに興味持つと、そればっかりになって、ほかのことしなくなる。1回ハマると抜け出せない(笑)」。サラリと核心を衝く弟の指摘に航基くんは「あかんと思いつつ…人間、なかなか直らんもんですね…」。少し渋い顔をしていたが、九州のおいしいものは食べた?と尋ねると、たちまち笑顔に。「シシャモがおいしかったです。シシャモって卵を持っていない方が実は脂が乗っていておいしいと聞いたんですが、めっちゃおいしかったです!」と本当に12歳?と思える渋好みだ。一方の旺志郎くんは「明太子でご飯を食べるシーンがあるんですが、すごくおいしかったです。馬肉?監督に食べに連れて行ってもらいました!お土産に馬肉せんべいまで買って(笑)、新幹線で食べて帰りました」。ご当地のおいしいものと言えば、橋爪功が演じる祖父が作る鹿児島の伝統的な銘菓“かるかん”は?劇中では、2人は微妙な反応を見せるが…?「おいしいですよ。あんことは違ってほんのりとした甘さで。あっさりしてるけどお腹にたまるから朝ごはんにもいけるし」(航基くん)、「生地はもっちりしてて蒸しパンみたいです」(旺志郎くん)と、グルメレポーター顔負けのコメントでアピールしてくれた。“奇跡”の瞬間の葛藤――2人が得たものは?学校へ、駅へと全力で駆ける航一の姿や博多と鹿児島でそれぞれ離れて暮らす2人の電話でのコミカルなやり取り。オダギリジョー扮する飄々とした父親や、離れて暮らしても息子を思う大塚寧々演じる母親と、彼ら以上に大人びた子供たちの言動など、思わずクスリと笑ってしまう見どころが満載だが、何と言ってもクライマックスは、一番列車が行き交う轟音の中で、思い思いの“奇跡”を願い、叫ぶシーンだ。どんな気持ちであのシーンに臨み、その結果をどう受け止めたのか?航基くんはこう説明する。「最初、航一は何が何でも家族4人が元通りになることを望んでいたけど、旅をするうちに微妙な気持ちの移り変わりがあったんでしょうね。ギリギリまで葛藤があって、一度、口に出したら取り返しがつかなくなる、という思いもあって…。そう考えているうちに新幹線がすごいスピードで通り過ぎて行って、むなしさとか悔しさとかいろんなことを感じたと思う。あれだけ苦労して、みんなで協力して努力して辿りついて、きっと人生の厳しさを学んだのかな」。願えば全てが叶うほど人生は甘くないし、二度と取り戻すことのできない“何か”を失いながら人間は大人になっていく――この物語が少年たちに示すのは、そんな人生のしょっぱさかもしれない。それでもこの映画は断じて悲しい映画ではない。是枝監督は、2人にオーディションに接して「生きていくことに対してポジティブな力をもらった」と明かしたが、おそらく監督が感じたものと同じものをこの映画は与えてくれる。少しだけヒリヒリした心を抱えて映画館を出つつ、こう思えるはずだ。「大人になることはそう悪くもない」と。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:奇跡 2011年6月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011『奇跡』製作委員会■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第15回)憧れるリアル父親俳優は?本木雅弘&内田也哉子の娘が祖母・樹木希林と共演親は渋ってた…?是枝裕和監督の最新作!!『奇跡』完成披露試写会に50組100名様ご招待まえだまえだが是枝裕和最新作に主演!大塚寧々&オダギリジョーが両親役
2011年06月07日映画『奇跡』の完成披露試写会が、5月5日(木)のこどもの日に行われ、主演のお笑いコンビ「まえだまえだ」(前田航基&前田旺志郎)、オダギリジョー、樹木希林、阿部寛に子役の林凌雅、内田伽羅、監督の是枝裕和が舞台挨拶を行った。両親の離婚で離ればなれで暮らす兄弟が、九州新幹線開業の日に起こる“奇跡”を信じて旅をする姿と、子供たちを見守り、翻弄されつつも癒される大人たちの様子が描かれる。兄の航基くんは「まさか主演をやらせてもらえるとは思っていなかったので、ちょっとクサくなっちゃいますが、ここに立っていること自体が奇跡」と初主演映画のお披露目の喜びを語る。さらに「監督は世界の是枝監督。自信を持って面白いと言えます」と胸を張った。すると弟の旺志郎くんも「初の映画で初主演で大丈夫かな、と思いましたがみなさん優しくて、監督(の指導)も演技というよりは自然な感じで」と兄弟そろって監督を絶賛した。自身も昨年、父親になったオダギリさんにとっては初の父親役だったが「役者として初めての経験で、私生活と比べるなんてとてもできませんでしたが、2人(航基&旺志郎)ともしっかりしていて、親というより友達の目線だった」と述懐。教師を演じた阿部さんは、九州での子供たちとの撮影をふり返り「子供たちが純粋な目でこちらを見てくるんですが、すごく強くて、怖くて…。ほかにはないパワーをもらえました」と語った。その阿部さんと『歩いても 歩いても』に続いて共演となった林くんは将来の夢を聞かれ「阿部寛さんのような俳優になりたい!」。これに横から樹木さんが「オダギリジョーさんじゃダメなの?」と割り込むと、オダギリさんが「方向性が違うよね?」と返し、会場は笑いに包まれた。樹木さんは、子供たちとの現場について「“互角”にやりました。(劇中の設定の)祖母と孫というよりも、俳優同士という関係」とふり返る。すると航基くんは「上下の差がない関係に緊張しましたし、恐れ多い気持ちでした」と大先輩との共演を思い出し、いまにも汗が吹き出しそうな表情。また、樹木さんは孫の伽羅さんとの初共演も果たしているが「是枝監督の作品に入ることは、良い思い出、経験になると思った」と自らオーディションへの参加を勧めたそう。「親(本木雅弘&内田也哉子夫妻)は渋ってましたが…」と説明。伽羅さんは「『(是枝監督は)素敵な監督』と勧められてオーディションを受けました。(両親からは)『自然に緊張しないでやりなさい』と言われました」と明かしてくれた。監督はまえだまえだの起用について「いま、おそらくみなさんが受けているのと同じ印象で、オーディションの部屋を出た後に私も元気になっていました。生きていくことに対してのポジティブさをもらったと思います。この子たちならきっと、映画の中心に置いても引っ張っていってくれると思った」と説明。「自分で映画を観て元気になれました」とこれから映画を鑑賞する観客を前に力強く語った。『奇跡』は6月11日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:奇跡 2011年6月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011『奇跡』製作委員会■関連記事:是枝裕和監督の最新作!!『奇跡』完成披露試写会に50組100名様ご招待まえだまえだが是枝裕和最新作に主演!大塚寧々&オダギリジョーが両親役
2011年05月05日小学生の兄弟お笑いコンビ「まえだまえだ」(前田航基&旺志郎)の2人が是枝裕和監督の最新作『奇跡』に主演することが決定!大塚寧々、オダギリジョー、夏川結衣、阿部寛、長澤まさみ、原田芳雄、樹木希林、橋爪功らが共演することもあわせて発表された。来年3月に九州新幹線が開業するのを機に九州を身近に感じてもらうべく、本作の企画は始動。鉄道好きであり、かつて柳楽優弥にカンヌ国際映画祭の最優秀男優賞をもたらした『誰も知らない』とは違った形の子供を描いた作品を撮りたいと考えていた是枝監督の元にプロデューサーを通して相談が持ちかけられ、完全オリジナル脚本であることを条件に是枝監督はメガホンを取ることを承諾したという。通常、撮影許諾を取得することが非常に難しいとされる新幹線を撮影できるという点も、監督が魅力に感じた一因であるとか。まえだまえだの2人が演じるのは、両親の離婚により、離れて暮らす兄弟。兄の航一(航基くん)は母と祖父母と鹿児島で暮らし、弟の龍之介(旺志郎くん)は父親と福岡で暮らしているが、2人は何とか昔のように、家族4人で仲良く暮らせないかと頭を悩ませている。まもなく開業する九州新幹線について、開業の日に博多から南下する「つばめ」と鹿児島から北上する「さくら」の一番列車が行き交う瞬間に奇跡が起こる、といううわさを聞きつけた2人は、ある壮大で無謀な計画を立て、周囲の人間をも巻き込んでいく――。是枝監督は、まもなく始まる撮影を前に「オーディションで出会った子供たちから得たインスピレーションで物語を作り、彼らと会って話したことで登場人物のキャラクターと台詞が生まれました。子供と一緒に映画を作るのはとても刺激的でワクワクの連続です(スタッフはハラハラしていると思いますが)。まえだまえだ兄弟をはじめ、この時期の子供たちが持っている“奇跡”のような輝きをフィルムに焼きつけるべく頑張りたいと思っています。お楽しみに」と意気込みを語る。また、「鉄道好き」といううわさについては「出演していただく原田芳雄さんなどを前にして、とても“鉄道マニア”などと僕は言えません。撮り鉄でも乗り鉄でもありませんが、電車が通過するときの…すれ違うときのワクワク感というかゾワゾワ感を何とか映画の中で描きたい。そう思っています」とコメント。劇中でも兄を演じるまえだまえだの航基くんは「とても嬉しいですが、とても緊張しています。自分も役と一緒の小6なので、中学生になる前に、旺志郎と一緒に映画に出演できるのも嬉しいです。監督はその日まで内緒と言って、僕たちは台本をもらってません。その場その場で撮影するみたいなんで、どんな映画になるか、とてもとても楽しみにしてます。どうやら桜島が噴火する話やないかと旺志郎としゃべってます。水着の衣裳があったので水泳選手の話かな?一生懸命頑張ります!」と期待に胸を膨らます。弟の旺志郎くんも「代表作になるとマネージャーさんに言われました。初めて映画に出るのでめちゃめちゃ嬉しいです!九州はゆっくり行ったことがないので楽しみです。ご飯も美味しいと聞いたのでいっぱい食べたいです!」と撮影を待ち焦がれている様子。2人以外の配役は、大塚さんが2人の母親で、父親で売れないミュージシャンをオダギリさん。是枝作品の常連、夏川さんは大塚さん演じるのぞみの友人でスナックのママを演じ、『歩いても 歩いても』に続いての是枝組参加となる阿部さんは航一の担任の先生役。長澤さんはその学校の図書室の先生。橋爪さんと樹木さんは2人の母方の祖父母で、原田さんは祖父の親友という役どころとなっている。この共演陣がどのように2人が画策する“奇跡”に巻き込まれていくかも見どころと言えそうだ。航基くんのコメントにもあるように、脚本を俳優に渡さない、もしくは口頭でセリフを伝えるなどといったやり方は是枝監督がこれまでにも用いてきた手法。今回はどのように作品を作り上げていくのか?また、完成後の国際映画祭への出品も気になるところ!『奇跡』は2011年初夏、全国にて公開。■関連作品:奇跡 2011年初夏、全国にて公開
2010年09月16日こんにちは、おーまえです。京都のちょっといいこと、連載2回目の今回は、京都御苑のお話です。親しみを込めて御所と呼ばれることが多いのですが、京都御苑(キョウトギョエン)が正式名称。京都市内の真ん中に位置し緑がたっぷりで癒される、まさにセントラルパーク的存在でありながら、葵祭や時代祭などの起点ともなる由緒のある場所です。京都御苑の基礎知識を少しご紹介すると、明治になるまで天皇がお住まいになられた京都御所をはじめ、京都大宮御所・京都仙洞御所、京都迎賓館などのある国民公園。約100ヘクタールという広さは、東京ディズニーランドとディズニーシーを合わせた広さとほぼ同じなんだそう!こう聞くとどんなに広いか、わかりますよねー。車がビュンビュン走る大通りから、歴史ある門をくぐれば広がる自然たっぷりの大空間。思わず深呼吸したくなるほど、本当に気持ちがいいです。▲こちらは蛤御門。よく見ると蛤御門の変の際についた弾痕が残っているとか。。。御苑のほぼ中央にあるのが京都御所。現在あるものは1855年の造営。中の参観も可能です。歴史的でもあり、是非見ておきたい建築物でもあります。▲立派な門とどこまでも続くように見える塀も美しい。中には野球場やテニスコート、池や小川、神社などがあり、みなさん思い思いにいい時間を過ごされています。休憩所も三ヶ所あり、車も通らないので、わんちゃんのお散歩や小さいお子様連れの方にもおすすめ。私も子どもが小さい頃はよく連れてきて、お弁当食べたりしてましたー。▲小川周辺は、保育園の子どもたちなどでいつも賑わっているスポット。中で食べるお弁当もいいのですが、御苑周辺には美味しいお店もたくさん!今日は、御所西にある懐かしい雰囲気の人気のお店でカレーライスをいただきました。お家カレー風に見えて実はスパイスの効いた本格派。▲来た人ほとんどみんなが頼むカレーライス。ルーのおかわりができるのも人気のポイント!また、憩いの公園である御苑ですが、市内の真ん中に位置することで、通勤通学の道としても使われています。普通の通りよりも静かで緑もたっぷりで、ショートカットになることもあるから嬉しい!朝から森林浴してる気分になれます。▲御苑名物、自転車の轍。この細い轍の上を走るのが京都自転車あるある。コンパクトな市内の中心に、こんな広大で気持ちのいい場所があるのは有り難く、ちょっと?いや、すごくいいことだと思います。改めて京都御苑の魅力に気づけましたー。今回はここまで。また次回にお会いしましょう。 おーまえ京都在住。ほぼ毎日自転車行動。時間があると気になる場所やお店をウロウロ探し回りがち。お笑いと犬がずっと好き。最近はリボベジに小さな幸せを感じてます。
2001年12月05日ひとつの場所にゴチャっと置いてしまうと、絡まったり収納の場所も取る、ハンガーなどのランドリーグッズ。そんなアイテムをすっきり整理できるランドリー収納ボックスが、bon moment(ボンモマン)から登場しました。内側に仕切りがあることで、絡まりやすいハンガーも、きれいに並べて収納できます。また、かさばるピンチハンガーや、小さくてバラバラ散らばりやすい洗濯ばさみも、サイズごとに分けて収納OK。ランドリーグッズの定位置が決まるから、必要な物が見つけやすく、また、サッと取り出せるのも魅力。ピンチハンガーの洗濯ばさみが他のハンガーにすぐ絡まって、使うたびに解くのが面倒・・・そんなお悩みも軽減できて、毎日のお洗濯がもっと気楽になる!そんな収納ボックスです。ランドリーグッズをすっきり仕分け様々な形のランドリーグッズもすっきり整理できるよう、内側は3つのスペースに仕切られています。内側のおよそ1/4サイズのスペースは、ハンガーを横向きにさして収納したり、布団ばさみなどを収納するのに◎。内側のおよそ1/2サイズの広いスペースには、折りたたみ式のピンチハンガーなどを収納しておけます。外側のポケットには、細々とした洗濯ばさみや洗濯ネットを。少しマチがあるので、布団ばさみやミニサイズのピンチハンガーなど、厚みのある物も収納しやすくなっています。目隠ししながら美しく見せ置きも収納ボックスの蓋はピタッと閉じられて、開け閉めもラクなマグネット付き。中身を目隠しできて、生活感なく置けるだけでなく、中にホコリが溜まるのも防げます。表の素材はシンプルで落ち着いたカラーの、しっかりとしたキャンバス風生地。洗濯機横やバルコニーの出入り口に置いても、インテリアに馴染んでくれるデザインです。移動もらくらく、持ち手つき室内干しをしたりバルコニーで干したりと、日によって使う場所も変わるランドリーグッズ。サッと持ち運べる持ち手つきデザインなので、移動も楽ちん。長めの持ち手はショルダーバッグのように肩掛けでき、手が空くので洗濯かごを両手でしっかり持つことも可能。階段の上り下りも、これなら安心ですね。お洗濯をスムーズ化して、暮らしをスムーズにハンガーなどのランドリーアイテムは、外に出しっぱなしにすると雨風や紫外線の影響で劣化しやすい素材が多く、屋内での保管が理想的。お洗濯の作業効率を考えると、物干しスペースや動線上に置いておきたいけれど、目立たないように収納もしておきたいもの。ランドリーグッズの理想的な保管環境をつくり、お洗濯のスムーズ化も叶えられる「bon momentランドリー収納ボックス」は、家事に追われる忙しい毎日に、頼れる相棒になってくれそうです。 【ご紹介したアイテム】ゴチャつきやすいハンガーなどのランドリーグッズを、すっきり整理できる収納ボックス。必要な物が見つけやすく、また取り出しやすく、いつものお洗濯効率を上げてくれます。⇒ bon moment 持ち運びできる ランドリー収納ボックス/ボンモマン 富阪愛アンジェ編集部。転勤族の夫、3人の子どもたちと賃貸の戸建てに5人暮らし。毎日賑やかで慌ただしくも「みんなの笑顔」を大切に、暮らしを楽しんでいます。
2001年12月05日こんにちは、おーまえです。京都のちょっといいこと、連載5回目の今回は、京都の涼です。京都も夏本番!盆地で湿度が高く、蒸し暑いのが京都の夏の特徴。ジリジリ、ムシムシしていて本当に京都の暑さって身体に堪えるんですよねー。そんなこともあって、昔から涼をとりながら夏の風情を楽しむ、鴨川納涼床や川床などの文化が生まれました。さて、そんなあっつい京都の夏。市内の中心地に比べると−5°の気温差があると言われる京都の奥座敷、鞍馬-貴船へ出かけてきました。鞍馬へは、出町柳駅から叡山電車へ乗っていきます。ただ昨年の台風の影響で現在も市原駅までの運行となっていますので、ご注意を。1日も早い復旧を願うばかりです。叡電市原駅からはバスに乗り換えて鞍馬へ向かいます。▲市原駅は無人駅。緑がいっぱいののどかな駅周辺。鞍馬寺は、西暦770年建立の歴史あるお寺で、また牛若丸が修行をした場所など、伝説もいっぱいです。鞍馬山はお山自体が尊天の御神体と考えられており、天狗が住むと言われる京都屈指のパワースポット。なるほど、見るからに圧倒されるパワーを感じるお寺です。山門をくぐって参道を30分ほど登って本殿へ。ケーブルカーを使って登る方法もあるので脚力に自信のない方もご安心を。▲バスを降りたらすぐに登場!幻想的で神々しい雰囲気が漂っています。▲途中にある神社も厳かな雰囲気。立派な杉の木が目を引きます。そこからもうひと頑張り。清少納言も『枕草子』で「近うて遠きもの、鞍馬のつづら折りという道」と書いた「木の根道」を通って川床の名店が立ち並ぶ、まさに京都の涼の聖地、貴船へ向かいます。歩いて約40分ほどの道のりです。▲これが木の根道。すごい迫力です。▲山を下ると川のせせらぎが。ついに貴船へ到着!やはり街中よりも少し涼しい気が!それに川の流れる音が聞こえることで、気持ちも洗われるようです。川床料理のお店の間を少し歩けば、貴船神社に到着です。▲青紅葉が美しい貴船神社。縁結びで有名です。ここも京都市内かと疑いたくなるくらい、清涼感のある場所でした。いつかはリッチに川床で流しそうめんや懐石料理を楽しんでみたいものです。京都へ住んでいてもなかなか近くて遠い鞍馬と貴船。大人がしっとり涼を楽しむ地域としておすすめです。ぜひ足を運んでくださいね。今月の京都のちょっといいことは、ここまで。また来月お会いしましょう! おーまえ京都在住。ほぼ毎日自転車行動。時間があると気になる場所やお店をウロウロ探し回りがち。お笑いと犬がずっと好き。最近はリボベジに小さな幸せを感じてます。
2001年12月05日