子どものころから物を片付けることが大好きな私。整理収納の情報が載っている雑誌などを見ては、たくさんの物をいかに整理整頓して限られた場所に納めるかを考えてばかりいました。でも、うまく納まった物を眺めていると、うれしいはずなのになぜか心がモヤモヤ……。偶然出合ったある本を読んでそのモヤモヤの原因が判明し、物との向き合い方を変えたことで本当の快適な生活を送れるようになれました。部屋は片付いているのに、なぜモヤモヤ?モヤモヤに気付いたのは、結婚をした30代のときです。実家から必要な物だけを持ち出して新生活がスタート。コンパクトな1LDKのマンションでしたが、必要な物しかなかったのでとても快適でした。でも、たまに実家に帰ると、私や姉が置いていった荷物があって、なぜかモヤモヤ……。家が古いからモヤモヤするのかとも考えましたが、そのときはわかりませんでした。ある日、本屋でやましたひでこさんの『新・片づけ術断捨離』(マガジンハウス)という本を見つけました。「断捨離」という言葉にはなじみがなかったのですが、惹かれて早速読みました。すると、私のモヤモヤの原因が判明。私は片付いていても必要のない物に囲まれていることで心が圧迫され、モヤモヤしたようです。実家には、もう着なくなった洋服やアクセサリー、学生時代の教科書など、いつか使うかもと思って取っておいた物が、タンスや押し入れにぎゅうぎゅうに収納されていました。やましたさんによると、これは物にこだわり、物を軸とした収納なのだそう。それがモヤモヤの原因だとわかってからは、今の自分にとって必要かどうかを主軸に置いて、物と向き合うようになりました。1日1カ所で無理なく実行!自分軸で物と向き合うようになってしばらくして、大規模な荷物の整理をおこなう機会が訪れました。私は30代後半で実家を建て直して両親と同居することになったのですが、それを機会に実家の不要な荷物を処分することにしました。1人目の子どもの出産で実家に戻っていたので、子どもが寝ている間にコツコツ始めました。まずは洋服。独身のころに買ったブランドの服たち、でも、この1年1度も袖を通していません。もったいないという気持ちが出ましたが「今の私には必要のない物」と割り切ってさよならしました。続いてバッグや小物類。子どもがいる環境ではほとんど使わず、自分にとって本当に大切な物だけを厳選しました。そのとき選び抜いた物は現在40代になっても身に着けています。でも、大苦戦したのが写真、思い出の品物です。そのときの私にはまだ思い出を断つことができませんでした。生まれたばかりの子どもがいたので、1日1カ所と決めておこないました。この方法だと、時間のない日は小さな引き出し1カ所、時間が取れる日はクローゼットと臨機応変にできたからです。物が減り、部屋の中がスッキリすると、私の心も晴れやかになってきました。「今日は何を捨てよう」が習慣にその後、新しい家が完成し、厳選した物たちでの暮らしが始まりました。自分の好きな物に囲まれての生活は本当に快適です。もともと私は買い物が大好きで、ちょっと頑張るとご褒美を買いたくなってしまう癖がありましたが、その欲も気が付けば薄らいでいました。子どもが2人になり、家族の荷物も増え始めました。でも、物を整理する習慣が身に付き、なんか心がモヤモヤしてくると「今日は何を捨てようかな」とスイッチが入るため、物が増える一方となることもなく、物と良い関係が築けるようになってきました。40代で夫の海外転勤が決まりました。海外に運んだ荷物は家族4人分、段ボール19箱。引越業者の方にも「これだけですか?」と何度も確認され、友人家族は100箱を超えていたので大変驚かれました。でも、現地で不便に感じることはありませんでした。さらに日本へ戻るときは17箱に。2年半生活していた場所からの4人分の引っ越し荷物としては少ないのかもしれませんが、それでも実際に帰国後に荷物を片付けてみると、今、そしてこれからの私たちに必要のない物を持ち帰っていました。私は、もともと日本に残しておいた物も含めて、再び不要な物の処分をスタートしました。まとめ不要な物を処分することで大切なのは自分が主役であること、ライフステージに合わせて見直すタイミングが訪れるのでその機会を逃さないことだと思いました。帰国後、40代後半を目の前にした処分をおこなったときは、思い出の物たちとも向き合うことができました。30冊あったアルバムも5冊になり、時々子どもたちと一緒に見ながら笑っています。これからも年を重ねながら物と向き合い、快適な暮らしを続けたいです。次は子どもたちが巣立つころかなと、今からイメージしています。スッキリした心と環境で、次のライフステージに向かいたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2021年03月02日病気をきっかけにもっとスッキリした生活がしたいと思うようになり、断捨離をスタートしました。気楽な気持ちで断捨離を始めてみたものの、捨てる物はあまりなく思ったような断捨離はできませんでした。そこで断捨離の本を購入して本気で断捨離をしたところ、今まで気付かなかった自分の内面を発見し、やっと断捨離を成功させた体験談です。 心を整理してシンプルな生活をしたいもともとそんなに荷物が多く散らかった家ではありませんでしたが、部屋の一部を整理整頓するだけで、その部屋全体がなんだかスッキリするということは以前から感じていました。そんなとき、突然ぎっくり腰を発症。寝込んでいたときに部屋を見渡すと、ここもあそこもまだまだスッキリできると断捨離への思いは募るばかり。そこで、ぎっくり腰が治ってから早速断捨離をスタートしました。断捨離のドキュメンタリー番組をよく見ていたので、断捨離の精神や方法、コツなどもわかっていたつもりでした。まず捨てやすいと想像していた自分の衣類から始めました。簡単なはずだった断捨離、実は難しかった特に断捨離は捨てる決心が必要なことは覚悟していたので、ある程度目をつぶって不要と判断した物はどんどん捨てていきました。しかし、簡単に捨てられると思っていた自分の衣類をある程度捨てましたが、それ以上はどうしても捨てることができなくなりました。そこで次に食器の断捨離をスタート。食器も以前だいぶいらない物を捨てたので、それ以上捨てることができませんでした。鍋や調理器具などの断捨離に移りましたが、ここでも不要な物は去年の大掃除のときにだいぶ捨てたので、改めて捨てる物はほとんどなく、結果として断捨離はできなかったのです。私は断捨離のドキュメンタリー番組に出てくる人たちのように、断捨離の進行が中断するようなことはないと思っていましたが、結局彼ら以上に中断してしまうことになりました。そこで、テレビで見ていた断捨離の指導者、やましたひでこさんのファンだった私は、彼女の著書である『人生を変える断捨離』(ダイヤモンド社)という本を購入。もう一度しっかり断捨離を理解しようと読んでいき、断捨離をすることでどんな物にこだわっているのか、そして実は物を通して自分のこだわりが見えるということをしっかり頭に叩き込みました。断捨離を通して自分を見直すことができたそれでもなかなか容易に物を捨てることができなかった私は、 “必要不要”という考え方をバッサリ変えなければなりませんでした。今使う物以外は、いずれ使える物も不要な物として捨てることができなければ、断捨離はできないのです。そして、捨てられない物に対してなぜ捨てられないのかを自問自答すると、私は「いつか必要になるから」「いざというときに、これがあれば困らないから」「予備として必要」ということにこだわり、とても用意周到だったことがわかりました。でも、それは決して良いことではなく、トラブルを想定ばかりして生きている私のこだわりが見えてきたのです。もちろんそれも多少は大切なことだと思うのですが、私はそこにこだわり過ぎていました。これが家の中の荷物を増やしている原因であり、私の心の荷物にもなっていたようです。まとめスッキリした部屋に住みたいという思いからスタートした断捨離でしたが、トラブルを前もってイメージしてばかりいる私のこだわりが判明しました。そして、自分のこだわりを捨てるつもりで多くの物を1つずつ捨てながら、自分のこだわりも捨てました。部屋に物が少なくなっただけでなく、実は自分のこだわりを捨てることで、心までスッキリするのだとわかったのです。 これからもうっかりしていると、また私の悪いこだわりが出てくる可能性があるでしょう。そういう意味では断捨離は自分のこだわりのバロメーターになると思うので、これからも定期的に断捨離をしていこうと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2020年12月07日近年よく聞く「断捨離」や「ミニマリズム」といった言葉。かっこよくてあこがれるけれど、実際にどうすればいいの?そんな方のギモンに答えるべく、「断捨離」「ミニマリズム」の心得から、場所・種類別の具体的な断捨離方法・コツまでたっぷりご紹介していきます♪そもそも「断捨離」ってなに?「断捨離して身も心もスッキリ!」。巷でよく耳にするこの「断捨離」という言葉。不要なモノを捨てる整理整頓術のひとつとして知られていますが、「捨てる」だけじゃない意味が込められていることをご存知ですか?そもそも「断捨離」とは造語で、ヨガの「断行・捨行・離行」から生まれた言葉とされています。この言葉を生み出したのは2009年刊行の『新・片づけ術「断捨離」』の著者であるやましたひでこ氏。「断」とは不要なモノを断つこと、「捨」は所有しているガラクタを捨てること、「離」はモノへの執着から離脱する意味が込められているのだとか。「断捨離」とは、自分にとって本当に必要なものを見極め、シンプルに生きることを説いてくれる言葉というわけですね。じゃあ「ミニマルライフ」って?「断捨離」と似たような意味で使われることが多い「ミニマム」・「ミニマル」という言葉。似ているようでちょっと違うそれぞれの言葉の意味は次の通り。【ミニマム(minimum)】最低限、最小量、最小単位という意味の英単語で、家の中に余分なものは置かないというスタイル。ミニマニストの中には、お鍋は1つだけ、洋服も2パターンだけ、テレビすら要らないなんて方も。【ミニマル(minimal)】可能な限り少ない量、なんとか充分な量、ある定められた範囲での最小限という意味になります。ミニマムよりもゆるい考えで、「可能な範囲」というのがポイント。自分や家族にとって、可能な限り必要最低限で暮らすのがミニマルライフと言えます。▼詳しい記事はこちら▼ミニマルライフを目指そう♪すっきり暮らすための3つのポイント「忙しくて時間が取れない!」そんなときにまずすべきこと「断捨離」や「ミニマルライフ」に憧れるけれど、家事に仕事と、片付けに時間が割けないという方も多いことでしょう。忙しくて片付ける時間がない場合の「断捨離」のコツを、ほどよいミニマリスト香村薫さんに習いましょう。【Step1】家に持ち込むものを意識して減らす意を決してゴミ袋片手に片付けをはじめたものの、「捨てなきゃ」という気持ちだけが先走り、捨てるものを探すところからはじめてはいませんか?ほどよいミニマリスト香村薫さんは、「捨てることからはじめない」ことを意識して片づけをレクチャーしているとのこと。今家にあるものはいったん置いておき、今日からは「家の外から家の中に入ってくるものに制限をかける」ことを意識することが大切なのだとか。例えば「割りばしがない!」というときに100円ショップで100本入りを買うのではなく、コンビニでお弁当を買ったついでに1本もらう、といった具合です。他にも郵便受けにたまっている必要のないDMは配信拒否を行いましょう。まずは2週間を目安に「家の外から家の中に入ってくるものに制限をかける」ことを続けてみます。モノが家に入ってくるとそれをどこに置くかを考えたりと、思っていた以上に多くの時間を使っていたことにと気づくはずです。【Step2】キッチンから片づける片付けをはじめる場所は、「キッチン」を推奨するほどよいミニマリスト香村薫さん。忙しくて時間がない人こそ「キッチン」から片づけましょう。その理由は家事の中で食事にかかる家事時間がもっとも長いからです。1日に3回も調理をするので、一度片づけるとその効果を存分に実感することができるのだとか。キッチンの中でもぜひ「冷蔵庫」から着手してみましょう。冷蔵庫を片づけると買い物に行く頻度がぐっと減ります。買い物に費やす時間が減ると、自由時間が増えて、ほかの場所を片づけるきっかけもできますね。食品の在庫を片づけるポイントとしては、「何食分をストックするか」を決めること。安売りのときに無計画に買いだめするのはNG。気がつくと賞味期限がきれていたなんてことも……。家族の人数に合わせて、冷蔵庫やパントリーに必要な食材を導き出してくださいね。▼詳しい記事はこちら▼忙しくて片づける時間が取れない人がまずやるべきことキッチン編:まずはここから始めよう!「断捨離のコツはキッチンから」ということが理解できたところで、mai3さんのアイデアを参考にさっそくはじめていきましょう!mai3さんは年に1度の割合でキッチンの断捨離を行なっているとのこと。ストック食材や調味料など、気がつくとモノがあふれているキッチンは、こまめに断捨離を行うのがミニマルライフのコツ。まずはじめに、すべてのモノを棚から出し、現在何を持っているのか把握します。ただし、乾物類の食材などは毎回チェックするのが面倒なので、賞味期限アプリを利用して、賞味期限内に使い切るようにしているそうです。このアイデア、オススメですよ。出してみると自分で思っているよりたくさんモノを所有していることに気がつくはず!これらを、・よく使うもの・たまに使うもの・いつか使うかもしれないもの・使っていないものそれぞれに分類。シンク上の吊り戸棚の中やシンク下のモノもすべて出し、上記の様に仕分けをしていきます。断捨離が終わったら収納をはじめます。私は、この時点でどこに何を置いたら使い勝手がいいのか、どんな収納ボックス(ケース)があれば便利なのか決めています。すべてのモノを分類し終わったら収納をしていきます。まずはコンロ下。コンロ周りで使用頻度の高いフライパンや鍋、調味料などを収納するのが基本。とはいえ、高さやサイズが合わないことも。そんな時は「キッチンで使うものはキッチンにあるだけ便利!」と臨機応変に収納していくのがmai3流。シンク下はコンロ下に収納しきれなかった調味料やストック食材、洗剤や掃除用品を収納。100均などの収納ボックスを活用すれば、奥の物も簡単に取り出すことができ、収納ボックスの高さを低くする事で中身が見え、在庫管理がしやすくもなるとのこと。同じ要領でカップボードや引き出しも収納していきましょう。▼詳しいアイデアはこちら▼キッチン用品の断捨離と収納方法キッチン編:断捨離すればこんなにスッキリ、使いやすく♪住まいのリノベーションに合わせてキッチンのカップボードを新調したA+organizeさん。上の画像は断捨離前のもの。一見、きれいに整理整頓されているように見えますが、奥行きが若干深い為、奥が取り出しにくい印象。グラスの数も多いですね。断捨離後の画像がこちら。カップボードを買い換えたことを機に食器の断捨離にトライ!それにより気づきがたくさんあたっとのこと。●モノが少ないぶん、戻すのも楽●洗い物が減った●食器を全て把握できるようになり、満遍なく使えるようになった●無駄買い、衝動買いが減った●良いものを長く大事に使うようになった良いことづくしの断捨離ですが、デメリットと感じていることも……。●たまに洗い物が溜まってしまうと、使う食器がなくなってしまう●食器を買う楽しみがなくなるとはいえ、トータル的に見れば、少なくても不自由なく暮らしていけるか試すのが楽しくなってきてというA+organizeさん。収納スペースやカップボードのかたちに合わせてスッキリミニマルライフを目指してみてはいかが?▼詳しいアイデアはこちら▼持たない暮らしのススメ!キッチン収納のアイデア&コツ☆衣服・靴編:お洋服の断捨離で衣替え知らず!?「パリジェンヌは3着しか服を持たない」とまではいかなくても、ほとんど着ない服が捨てられず、タンスの肥やしになってはいませんか?クローゼットもまた、断捨離のしがいがある場所。断捨離をしたことで衣替えの必要がなくなったというkikilalaさんのアイデアを見ていきましょう。クローゼットやタンスを整理するうえでまずすべきは「洋服の整理」。1〜2年着てない洋服は思い切って捨てるか売ってしまいましょう。いつか着ると思っておいておいた洋服は二度と出番がこない可能性が高く、場所を取るもの。次に、洋服を「掛ける収納」と「たたむ(しまう)収納」に分けていきます。この際、できるだけ洋服をハンガーに掛けた方が収納全体を見渡すことができるのでおすすめとのこと。kikilalaさんが洋服を収納するうえで心がけてることのひとつに、「行動動線から収納場所を決める」というもがあります。持っているすべての洋服をひとつのクローゼットへ収納するというのが王道ですが、自身や家族の行動動線などに着目して考えてみてるのも1つの方法。kikilalaさんは収納場所を大きく2箇所に分け、夫婦の秋冬もの、スーツ、下着類などは寝室のクローゼットへ収納しています。収納場所を2箇所にすることで面倒な衣替えの手間が省けるというわけですね♪▼詳しいアイデアはこちら▼衣替えなし収納!すっきりクローゼットにするコツ衣服・靴編:シューズボックスも玄関もさっぱりキレイに♫住まいの顔である玄関もまた、収納の悩みどころ。シューズクローゼットがいつもパンパンで靴があふれてはいませんか?ほどよいミニマリスト香村薫さんのアイデアを参考に、断捨離のコツをご紹介しましょう。ポイントは次の通り。●運動する靴(スニーカー)だけを見直す普段使いのスニーカーだけを残しましょう。●5年以上履いていない靴は処分するランニングシューズやテニスシューズなど、買ったはいいけれどまったく履いていないというものは、普段履きのスニーカーと兼用するのもあり!手放す靴が決まったら靴の購入を検討してみましょう。ほどよいミニマリスト香村薫さんの場合、普段使いできて、ランニングにも使えるシューズを選んだとのこと。購入する際は、「ふたつ手放し、ひとつ買う」を心がけてみましょう!こうすることでいたずらにモノを増やすことを避けることができるはず。運動靴を見直すだけでで、玄関がスッキリとなり、シューズボックスに余裕が生まれます。何から手をつけてよいのかわからないという方はぜひ、参考にしてみてくださいね。▼詳しいアイデアはこちら▼今年こそミニマリストに!靴をグッと減らす方法おもちゃ編:親子一緒の断捨離活動で、“考える力”を育てる!小さなお子さんを持つ主婦にとってなんとも悩んでしまうのが「おもちゃ」。勝手に捨てるのは忍びないし、かといって増え続けるおもちゃで収納スペースが追いつかない状態。そんなときはお子さんと一緒に片付けをして、断捨離をしていきましょう!"「おかたづけ」は学校のお勉強と同じように、教えられて身についてゆくもの"こう教えてくれたのは整理収納アドバイザーさかたちあきさん。片付けが苦手な子は、家での片付け方を知らないだけかもしれません。子どもににおかたづけを教えるときの手順やお約束は、①かぞくにわける②おうちをきめる③ルールをまもるおもちゃはジャンルごとに仕分けし、それぞれおもちゃ箱に収めてあげましょう。分類に悩んでしまうものは「なんでもいれ」を用意してあげてくださいね。それぞのおもちゃの居場所を決めたら、お子さんと一緒に一箱ずつ見直しを行いましょう。こどもは集中して取り組める時間が短いので、一日につき一箱ずつやっていくのがポイント。「ひとつのおもちゃ箱がいっぱいになったら、何かを減らす」をルールに、大事なもの・必要ないもの、などを選んで仕分けします。時間はかかりますが、自分で決める、という過程が大切。繰り返すうちに自分にとって大切で残しておきたいものだけがわかるようになって、無駄な買い物はしなくなってくるかもしれません。子どもの成長の証である工作類は、平面に切り貼りして、スクラップしてみてはいかが?オリジナルブックが完成し、思い出にもなります。子どものヤル気を引き出すのは、環境づくりと声かけ次第!一緒に楽しみながら、取り組んでみてくださいね。▼詳しいアイデアはこちら▼おもちゃの断捨離と自由工作をまとめて解決するヒントとアイデア♪思い出の品編:大切ないただき物や思い出の品……どうしよう?モノを増やさない、無計画に買わないと心に決めても、家族や友人からの贈り物となるとそうもいきませんよね。受け取りを拒否するわけにもいかず、かといって捨てるわけにもいきません。また、写真や子どもの作品のように「思い」や「ストーリー」が強いものって感情的に処分が難しいものです。住空間収納プランナー渡辺美恵子さんが、思い出の品の片付け方についてアドバイスしてくださいました。大切なのは「思い」ということ。例えば、いただきものは、贈り手の思いをありがたく受け取ったら、無理して持っておく必要はないというのが住空間収納プランナー渡辺美恵子さんの言葉。くださった方も、もらった人が喜んでくれることがうれしいはず。捨てるに捨てられず、困っていると知ったらかえって気にしてしまうと考えてみてはいかが?自分で使わないと思ったら、気に入ってくれりる方に差し上げるなどして手放してもよいのです。たとえばお姑さんからいただいたコーヒーカップ。しょっちゅう家に来て、それを使っているか見る機会がありそうですか?処分することで心配があるなら、一度本人の前で使って見せたり場所があるならしまっておいてもよいでしょう。いただき物をくださる方が普段から話せる相手なら、自分のライフスタイルや好みをあらかじめ伝えておくと◎。大切なのは気持ちです。モノで代用せず、普段から豊かなコミュニケーションがとれているのが理想です。どうしても新品を捨てられないなら一度は使ってみる。それでもダメならもう無理することはありません。ありがたく気持ちを受け取って、物で持っていなくてもよいと割り切って大丈夫ですよ!▼詳しい記事はこちら▼いただき物が捨てられない方へ「やっぱり捨てられない!」そんなときは断捨離をはじめたはいいものの、捨てるのに躊躇してしまい結果、断捨離が一向に進まないなんて経験はありませんか?捨てるか捨てないかを迷ってるうちにどんどん時間が経ってしまい、やる気が喪失してしまうなんてことも。そんな方にぜひ、参考にしていただきたいのがリムベアーさんのアイデアアです。4つのコツを紹介しましょう!【捨てる方法その1】保管箱を作成してとりあえずそこに置いておくまずはイチバン簡単な方法、「保管箱を作る」。どうしても捨てられないモノが出てきたらとりあえずこの保管箱に入れておきましょう。そして、いったんそのモノのことは忘れてます。数日間経ったらもう一度その保管箱を覗いてみて捨てるかどうかの判断を。少し時間を置くと意外にあっさりと捨てられるかもしれませんよ。【捨てる方法その2】写真を撮ってあげると捨てられる「捨てようかな……」と迷っている時点でおそらくそれは必要ないものというのがリムベアーさんの持論。それなのに捨てられないのはさびしい気持ちがあるからではないでしょうか?そんなときは写真に撮っておきましょう!そうすることでそのモノ自体はいつでも見ることができますよね。【捨てる方法その3】オークションサイトやフリマサイトで売ってお金にかえると捨てやすくなる何かを捨てる時って「もったいない」という感情が必ず発生します。そんな時はお金にかえてしまうと捨てやすくなるとのこと。買取専門のお店に持ち込むよりオークションサイトやフリマサイトで直接販売した方がお金になります。ただし、注意してほしいことが1つ。「これは売れそうだな。あとで売るからとりあえずしまっておこう」というのはNG。そのまま放置になる可能性が高く、結果的に処分できないことも。売る時は即行動する!思い立った時に売ってしまいましょう。【捨てる方法その4】どうしても捨てられないならムリに捨てなくて良いどうしても捨てられないのならそれはきっとあなたにとって本当に大切なものです。そういうものは堂々と残しましょう。断捨離とはただ捨てることを目的としたものではありません。いわば、今の自分にとって価値のあるものを選択していく作業。収納用品の中にしまって置くのではなく、ディスプレイしてあげて、時にはメンテナンスもして大切に大切にしていきましょう。断捨離は、自分と向き合うこと断捨離とは単にモノを捨てたり片付けたりすることを指すのではなく、今の自分に必要なモノを見極める作業でもあります。大切にしているものは無理に捨てる必要もなく、そのモノの価値を改めて見直す機械にもなります。自分にとって必要なものを冷静に選別し、身も心もスッキリすることができる断捨離。ご紹介したアイデアを参考に、自分にあった断捨離術を身につけてくださいね。
2018年08月29日断捨離とは、ヨガの「断行」(入ってくるものを断つ)「捨行」(いらないものを捨てる)「離行」(執着から離れる)から生まれた言葉。住まいと心のガラクタを取り除くための助言をする、クラター・コンサルティングのやましたひでこさんが、2009年刊行の『新・片づけ術「断捨離」』(マガジンハウス)にて提案されました。2010年には「断・捨・離」が流行語にも選ばれ、今や誰もが知る用語としてすっかり定着していますが、やましたさんの公式サイトには「断捨離とはただの片づけ術ではなく、モノへの執着を捨て、身の周りをキレイにするだけでなく、心もストレスから解放されてスッキリするのが目的」と明記されています。そのコンセプトに基づいて、今回は部屋別に断捨離にチャレンジしてみましょう!【キッチン】毎日の台所仕事をより楽しくしてくれるのは?料理をしているときのストレスのひとつは、必要なものをすぐに出せないこと。まずは使う頻度の高いアイテムを厳選しましょう。滅多に使わないものや、あることすら忘れていたものはありませんか?それはそのままゴミ箱行き!断捨離の際、最も悩むものは、「普段は使わないけれど、その料理を作るときにはあった方が便利なもの」。例えば、クッキーやケーキの焼き型、パスタ鍋、たこ焼き器など。まったく使わないわけではありませんし、使い方や使う場面が明確なためかえって簡単には捨てられません。その場合は、「それがなくなったときのストレス」と「今後もそれがあり続けることによるストレス」を天秤にかけてみてください。例えば、パスタ鍋で作ったスパゲティは家族や友人にも好評だけれど、これがなくなれば収納棚はスッキリ、多くのものが格段に取り出しやすくなるのではないでしょうか。「どちらのプラスが毎日の暮らしをより豊かにしてくれるか」という観点で見直すと、負担なく取捨選択ができるようになります。毎日使うものでなくても、それがあることでキッチンで過ごす時間が楽しくなるものは、無理して捨てるとストレスになるかも。それでは本末転倒です。【リビング】私情を挟まないこと!お客さま目線で選定してみて来客の際など、「リビングにある余計なものを一切合切まとめて別の小部屋に投げ入れ、スッキリ片付いた室内を演出した」なんて経験はありませんか?その時にあえてしまわずに残したもの……「花が美しく映える一輪挿し」とか、「家族のとっておきの1枚を飾った写真立て」とか、「憧れのブランドで揃えたソファカバーやクッションなどのファブリック類」などは、「お客さまに見せても恥ずかしくない」と判断されたアイテムなので、断捨離の対象から外して良いでしょう。問題は、小部屋に放り込んだ種々雑多なものたち。もちろん、CDや雑誌、書籍など「宝物だ!」と主張したいものもありますよね。それらは自分にとっては宝物でも、お客さま(他人)には見せたくないものなのではないでしょうか。そのため、少なくともリビングからは撤退させましょう。捨てられないものの場合、まずは自室にて保管し、改めてゆっくり考えながら断捨離するのもオススメです。家族みんなが過ごすリビングに置くものには、私情を挟まないこと!あくまでも「お客さま」の視点に立ち、「これがあると快適か、不快か」という物差しで分類すれば、客観的に断捨離することができるはずです。【書斎】貴重なものほど、次の読者に!本や雑誌を断捨離する場合、まずは1ヵ所に全てを集めることから始めましょう。次に、図書館で簡単に借りられそうなものは思い切って捨てます。難しいのは、一度捨てたら二度と手に入りそうにない絶版本や専門書、洋書、図書館では扱っていないマニアックな雑誌類です。断捨離の目的は「身の周りをキレイにするだけでなく、心もストレスから解放されてスッキリする」こと。手放すことで後々ずっと未練を引きずりそうな本などは、積み上げておくのではなく、大切に本棚に保管しましょう。「自分にはもう必要ないが、希少な作品なので、この価値が分かる人に読んでもらいたい」というものは、古書店やネットを活用し、然るべき新しい読者に届けるのも一案です。本も雑誌もページを開いてもらって初めて役に立ちます。「ただ置いておくだけでは、本が可哀想」!貴重なものほど、次の読者に繋いでみてください。【クローゼット】「洋服を捨てられない」……その理由のひとつに「まだ元が取れていない」という損得勘定があります。例えば「ボーナスのほとんどを投入し、清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入した」ものほど、捨てられないものです。しかし、さんざん吟味して購入した服であっても、結果としてあまり袖を通していないなら、それは自分とは縁がなかったと思い、手放してしまった方が良いかもしれません。手の器用な人は、不要な洋服を思い切ってリメイクしてみるのもオススメです。そもそも惹かれて買ったのにあまり着ていないのは、「サイズがイマイチ合わない」「虫に喰われてほつれてしまった」など気に入らない点があるから。パッチワークや刺繍などのテクニックを駆使して、欠点を長所に変えれば、お気に入りの一着に再浮上する可能性も!?断捨離は、身の周りにあるもののひとつひとつと向き合うことで、自分にとって何が一番大切か、見つめ直す素敵な機会にもなります。不要なものは全て捨て去って、よりストレスのない毎日を目指してみてくださいね。
2018年01月13日これからの日本の子どもは、世界を視野に入れて活躍できるように、従来の「覚える」から「考える」能力にシフトチェンジを求められています。2020年に受験システムが変わり、大学入試センター試験がなくなるのも大きな変化のひとつです。その根幹といわれる「学力の3要素」が、「基礎的な知識・技能をしっかりと身につけること」、「知識・技能を活用し、自ら考え、判断し、表現する力をはぐくむこと」、「学習に取り組む意欲を養うこと」の3本柱。実は、これらに対応する能力を身につけるには、「断捨離」が最適なのです。断捨離の提唱者・やましたひでこさんは、著書『子どもの学力は「断捨離」で伸びる』(SBクリエイティブ)の中で、「断捨離とは単なる片付けテクニックではない。自分の頭で考えて決断する“考える”トレーニングである」、「断捨離をすることで子どもの学力が伸び、受験の成功にも導ける」といっています。そこで、今回は本書の中から抜粋した「断捨離をすると学力がアップに繋がるワケ」に加え、親子で実践したい「断捨離」の5つのコツをご紹介したいと思います。■1:断捨離の第一歩はシンプルに断捨離とは、目の前のモノと向き合い、「その物が自分にとって必要か不要か」、「適切か不適か」、「快か不快か」を思考・感覚・感性をすべて使って選択をする方法です。そして「不要、不適、不快」なものは捨て、「必要、適切、快適」なものは残す、というやり方を繰り返していきます。著者は「この一連の流れを親子で取り組むことにより、子どもの“考える力”が鍛えられていく」といいます。思考・選択・決断を何度も行うことで、脳も心も鍛えられ、自尊心を育む「実践的トレーニング」となるそうです。難しいことをいっても、目の前にあるモノと向き合うのが断捨離の第一歩。まずは机の中のボールペン1本からでも、はじめてみるのがおすすめです。■2:最終的な判断は本人が下す親はついつい子どもの無駄に見えるモノを「捨てなさい」といいたくなってしまいます。しかし断捨離では、モノを捨てるか、残しておくかを決断するのは、そのモノの所有者だけ。いくら自分が買い与えたモノでも、価値がなく見えるモノでも命令はNG、とのこと。子どもの意見をないがしろにしてモノを捨てることは、単なる親の自己満足です。時間がかかっても子どもが自分の力で考えて挑戦させることが重要。断捨離は自分軸によって選びとる主体性が一番大切なようです。■3:断捨離は「引き算」で考えていく断捨離は引き算で考えるもの。「いまの自分に機能していないのなら決別する」、「不要・不適・不快なものは捨てる」が正解です。実はこれは、勉強においても効果的な考え方とのこと。子どもには無限の可能性があると考えて、足し算の発想で「この勉強方法も効果的」「あの塾も評判いいから通わせよう」など、子どもにすべきことを押しつけるのはよくないそう。子どもの意の反していることも多く、あれもこれもと与えてしまうと、子どもは「押しつけられている」と感じてしまうでしょう。「これはいらない」「これだけやればいい」のような熟慮された引き算の考え方が大切なようです。■4:空間に余裕を作りセルフイメージを高める「いまの私に機能していない」と感じるモノに別れを告げると、意外にも空間に余裕が生まれるのを実感できるでしょう。余裕のある空間でモノをていねいに扱って暮らす人は、心に余裕もでき、思考も豊かになってくるそう。これがセルフイメージの向上にも繋がるようです。著者は「断捨離はモノだけでなく、コト・ヒトとも向き合い、関係性を見直す人生の片づけ」といっています。断捨離によって、そんな好循環を呼び込めるようになるのを知っておきましょう。■5:親は自己満足を自覚し「心の断捨離」を「子どもを有名な学校に入れたい」という親は多いのですが、その気持ちの奥にはどんな本音が隠されているのでしょうか。子どものため、といいながら、「子どもがいい学校に入れば親のステータスになる」、「周囲の人から褒められたい」、「他人に自慢したい」、または「自分が有名校卒だから、子どももせめてあのレベル以上の学校には入ってもらわないといけない」など考えていませんか。それは、親の完全なエゴだそう。子どもはとても敏感なので、親のエゴを正確に察知します。親の自己満足の道具にされた子どもは、無意識に親に報復をしかけてくるもの、とのこと。そんな事態を招かないためにも、親は“心の断捨離”をして、自問してみることが必要なようです。*断捨離はモノ、コト、ヒトと向き合う行動哲学とのこと。親子で行う断捨離を子どもの生きる力に繋げ、考える力を養いながら学力の向上を目指していく。2020年からの教育新時代にも視野を向けて、今から前向きに準備することが大切なようです。そして、相手を尊重できるような親子関係を築いていきたい方にも、ぜひおすすめしたい本だと思います。(文/齊藤カオリ) 【参考】※やましたひでこ(2016)『子どもの学力は『断捨離』で伸びる』SBクリエイティブ
2016年02月28日