わが家の長女が小学6年生のときの話です。「体調が悪い」と養護の先生から連絡があったので学校に迎えに行きました。すると保健室には、長女と同じクラスのMちゃんもいました。以前、長女の不登校の記事を書きましたが、ちょうどこの頃、不登校になりはじめた時期でしたので、養護の先生も分かりやすい体調不良ではなくとも配慮をしてくださり連絡をくれていました。精神的に学校がキツイのと、体調が悪いのは違う話ですが、体調が悪くても休めない…というのは子どもにとってどうなんだろう…と疑問に思いました。養護の先生がMちゃんのお母さんに連絡しても「よほどの高熱でなければまた教室へ戻してください」と言っていたとのことで…Mちゃんの様子が心配でしたがその日はそこで別れました。数日後Mちゃんママに会ったのですが…Mちゃんは頑張り屋さんな印象でしたが、まだ賞を取ったことがないということで、お母さんとしては皆勤賞を取らせてあげたかったようです。育児方針や考え方はご家庭それぞれのものなので余計なことは言えませんが、Mちゃんのしんどそうな顔が浮かんでなかなか消えませんでした。その後、Mちゃんのストレスはクラスの子に向いていったのか、もめ事を耳にすることが増えました。どうして辛いのに自分だけが休めないのか、どうして頑張ってるのにもっともっとと求められるのか。どうして自分の訴えは聞き入れてもらえないのか。様々な思いがあったそうです。それから間もなく卒業となり、Mちゃんは皆勤賞を取りました。表情からはMちゃんの気持ちは読み取れませんでした。そしてその後の中学校は別だったので、Mちゃんがどうなったかはわかりません…。「何かをがんばったことで自信をつけさせたい!」というのは、多くの親が持っている思いだと思います。でも本当の自信とは、本人が納得したうえで、頑張れた自分に対してつくものだと私は思います。嫌々でも結果がでれば、そこそこの自信には繋がるかもしれません。ですが…その場合、その過程のなかにあるのはガマンすることです。「ガマンする」ということも大切なことではあると思いますが自分がやろうと決めたことができるようになったときの喜びやそこで得られる自信とは…全然違うと思うのです。自分で決めたことを達成した喜びや自信は、また次の課題や壁へ立ち向かうエネルギー・パワーになってくれます。(本人が皆勤賞を取りたくてがんばっていたなら、話は全然違ったと思いますが…)たとえ賞を取れなくても、何歳になっても、わが子が何にがんばれるのかを気づいて、一緒に喜びを分かち合える親でいたいと思っています。
2019年09月21日今年も目前に迫ったテレビ番組のアカデミー賞ことエミー賞授賞式。FOXチャンネルにて9月23日(日本時間)朝9時から生放送される第71回エミー賞は、近年テレビ番組黄金期を迎え各部門ともに良作ひしめく大接戦である。その中でも、最も激戦と言われているのはコメディ部門だ。一部メディアでは“ポストコメディ”とも呼ばれ、従来の面白おかしいコメディではない、ダークな笑いが光る作品が多く輩出されている。その代表格として2年連続受賞を狙うHBO製作、Amazon Prime Videoでシーズン1配信中の人気ダークコメディドラマ「BARRY」に改めて注目したい。敏腕殺し屋が選んだ第二の人生は俳優!?元海兵でありイラク戦争退役軍人の主人公バリー(演:ビル・ヘイダー)は、退役後父親同然のように慕っているフュークス(演:スティーヴン・ルート)の元、アメリカ北部オハイオ州クリーヴランドで雇われの殺し屋として生計を立てていた。殺し屋と言えば、スーツに身を纏い颯爽と任務をこなすダンディな男性を想像するが、バリーは腕は確かだが、見るからにくたびれた中年男性である。そんな彼は中年の危機か、生きる意味をすっかり見出せなくなっていた。ある日休みが必要だとフュークスに告げると、「お前に必要なのは休みではなく変化。ロサンゼルスでいい仕事があるから行ってこい」と話を反らされ、半信半疑のままロサンゼルスへ旅立つバリー。いつも通り死んだ魚の様な眼をしながら、チェチェンマフィアの妻を寝取った男を暗殺する依頼をこなすため尾行を開始。すると事態は急展開!男が通う俳優養成所に辿り着き、なんと、殺さなければならないその男と一緒にレッスンに参加することになってしまう。生きる意味をなくしていたバリーは、俳優の卵たちと交流する中で、自分の第2の人生は俳優だと思い立ち、殺し屋から何とか足を洗おうとし始める。本作の興味深いところは、「殺し屋として生きる男」と「俳優を目指す男」という別々のストーリーとして描かれそうな題材がごちゃ混ぜになっているところだ。しかも、一見コメディではなさそうに思えるが、1話30分弱というコメディ作品でよく使われる形式で描かれている。通常のコメディ作品を連想すると驚くほどシリアスなストーリー展開であることも特徴だ。夢を叶えたい男バリーを描くのは、苦難の末、夢を叶えた男ビル・ヘイダー殺し屋業を辞めて第二の人生、俳優になる夢を叶えたい男バリーを描くクリエーター自身が、苦難の末この作品で夢を叶えたことも作品自体の味わいをより一層深くさせる。主演を務めるビル・ヘイダーは本作の共同クリエーターであり、第1話から第3話の監督も務めている。アメリカで国民的人気を誇る「サタデー・ナイト・ライブ」出身の人気コメディ俳優であるビルは、2018年SXSWでのインタビューで、映画オタクであり、映画監督になりたくて田舎からロサンゼルスに出てきた過去を明かしている。テレビ番組スタッフとしてキャリアをスタート。「サタデー・ナイト・ライブ」抜擢以降は人気コメディ俳優の地位を確固たるものにし、遂に2018年「BARRY」で第二の人生として、見事長年の夢だった監督業デビューを果たしたのだ。「(監督業は)とてもリラックスできたんだ。すごく楽しかったよ!しくじったんだ。撮影初日まで監督としての準備に没頭しすぎて、撮影初日迎えた時にバリーをどう演じるか全く決めてなかったんだ(笑)」と語っていることからも、彼がどれほど監督という仕事に夢中になっているかが分かる。「サタデー・ナイト・ライブ」以降順風満帆に見える彼だが、「サタデー・ナイト・ライブ」時代の特に最初の4年間は「いつかクビを切られるのでは」と常に大きな不安を抱えていたという。幼いころから不安に苛まれることが多かったビルは、人生の大半を不安と隣り合わせて生きてきたそうだ。全米を笑いの渦に巻き込み、コメディ俳優としての仕事を全うしながらも、その裏では強い不安を抱えていたビル。「Indiewire」によると、共同クリエーターのアレック・バーグは「僕たちは、殺しに長けているが殺し屋業が嫌いというアイディアについて話し始めたんだ。つまり彼(バリー)は彼自身の才能の囚人で、それはビル自身の『サタデー・ナイト・ライブ』時代の経験でもある。ビルはコメディアンとして素晴らしいが、そこから楽しみを見出せなかったんだ」と語っている。苦悩の末、夢を叶えたビルは、職種は違えど、人生に苦悩するバリーそのものでもあるのだ。コメディは面白おかしいだけじゃない”ポストコメディ”へそんなビル・ヘイダーの人生経験が大きく影響した「BARRY」は、コメディでありながら、面白おかしい演出で描くことを一切していない。シットコムでもないので拍手の音や笑い声が入ることもない。「Vulture」では近年のコメディ作品を”ポストコメディ”と呼び、その代表作の一つとして「BARRY」を挙げている。既存のコメディ作品の形式をとりながら、ジョークがないコメディ作品を”ポストコメディ”としている。「BARRY」でも笑いがワッと巻き起こるようなジョークはない。バリーが必死に殺し屋から足を洗おうとする中で、思い通りに事が運ばなかったり、勘違いされたり、失敗したり、思わぬ良い結果が出たり…人間関係や人生の微妙なズレを笑いに変えている。特に、いま注目の若手日本人監督ヒロ・ムライが担当した第5話と第6話は、バリーの殺し屋としての顔と、俳優としての顔のバランスを次第に崩していくターニングポイントであり、”ポストコメディ”の作品としてより大きく舵を切るエピソードなので注目頂きたい。今年度エミー賞では9部門にノミネートしている「BARRY」シーズン2、ビル・ヘイダー個人としては、「Documentary Now !」シーズン3(日本未公開)と併せて21部門でノミネートの快挙だ。シーズン2の日本配信が待たれる「BARRY」は果たして2年連続各部門での受賞を狙い撃ちできるか期待がかかる。(キャサリン/Catherine)
2019年09月20日新海誠監督作品『天気の子』4DX版の上映が、9月27日により開始されることが決定した。公開2カ月で興行収入120億円を突破し、第92回アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表にも選出された新海誠監督の最新作『天気の子』。SNSでは作品と4DXの相性を予測したファンたちの投稿も見られていたが、いよいよ4DX版が上映開始。最注目ポイントは、水や風、煙、雪、フラッシュ、エアショットなどの21個以上におよぶ4DX効果を用いた気象現象の表現だ。特に物語終盤の豪雨シーンは圧巻となる。4DXとのコラボレーションで、より映画に入り込んで楽しむことが可能になるはずだ。美しいアニメーション、そしてRADWIMPSの音楽が織りなす物語を目で、耳で、そして肌で感じてほしい。■上映情報『天気の子』9月27日(金)より、全国4DX劇場にて上映
2019年09月20日トロント映画祭が、現地時間15日に閉幕した。観客賞を受賞したのは、タイカ・ワイティティ監督の『ジョジョ・ラビット』(来年1月日本公開予定)。第2次大戦時を舞台にした、笑いと感動の映画で、主人公ジョジョは、ナチに憧れるドイツ人少年。ヒトラーは彼の想像の中にもしょっちゅう出てくる特別な存在だが、ある時、母がユダヤ人の少女を家の中に匿っていることを知る。母を演じるのはスカーレット・ヨハンソン。ヒトラーをワイティティ監督、ジョジョにとって教官となるナチの軍人をサム・ロックウェルが演じている。次点は、やはりヨハンソンが出演する『Marriage Story』(Netflixが世界配信)。こちらの映画で、ヨハンソンの役は、夫と離婚すると決めた、ひとり息子を持つ妻だ。監督、脚本はノア・バームバック。3位はカンヌで最高賞パルムドールを受賞したポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』(来年1月日本公開予定)だった。トロント映画祭の最高賞に当たる観客賞は、カンヌ、ヴェチア、ベルリンと違い、審査員でなく、その名のとおり一般観客が投票で決める。つまり、アカデミー会員が投票するオスカーとは、まるっきり投票者が被らないのだが、この賞を取った作品がオスカーでも大健闘する確率は、極めて高い。昨年も、ここで観客賞を取った『グリーンブック』がオスカー作品賞を受賞したし、ほかにも『それでも夜は明ける』『英国王のスピーチ』『スラムドッグ$ミリオネア』『アメリカン・ビューティ』などが、同じ道を辿っている。昨年の受賞作『スリー・ビルボード』、そのひとつ前の『ラ・ラ・ランド』も、オスカー作品賞を最後まで争った。『ジョジョ・ラビット』『Marriage Story』『パラサイト 半地下の家族』は、上映が行われた時からどれも観客、ジャーナリストの間で非常に受けが良く、この結果は決して驚きではなかった。ただ、やや残念なのは、これら3本とも男性監督の作品であること。今年、トロントは女性監督の作品を積極的に上映するだけでなく、ウェブサイトやメールを通じても、彼女らの映画を観に行くことを観客や記者に奨励し続けたのだ。それらの中には、マリエル・ヘラー監督、トム・ハンクス主演の『A Beautiful Day in the Neighborhood』、 ロレーン・スカーファリア監督、ジェニファー・ロペス主演の『Hustlers』、ガブリエラ・カウパースウェイト監督の「The Friend」、ジュリー・デルピー監督の『My Zoe』、ブライス・ダラス・ハワード監督のドキュメンタリー『Dads』などがあった。カンヌやヴェネチアは、この面において今も非常に遅れを取っているだけに、トロント映画祭の姿勢には、大きな拍手を贈りたいと思う。取材・文=猿渡由紀
2019年09月17日『グリーンブック』や『ラ・ラ・ランド』『スリー・ビルボード』などアカデミー賞に直結する作品を多数送りだしてきたトロント国際映画祭の最高賞「観客賞」に、タイカ・ワイティティ監督最新作『ジョジョ・ラビット』が輝いた。『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ監督が、4度アカデミー賞作品賞に輝き、創立25周年を迎えたFOXサーチライト・ピクチャーズのもと、スカーレット・ヨハンソンやサム・ロックウェルら世界を代表する豪華キャスト陣と共に、第2次世界大戦下のドイツを舞台とした壮大なヒューマン・エンターテインメントを作りあげた。第44回トロント国際映画祭では開幕前からマスコミ陣も映画ファンも注目、ワールドプレミアは熱狂をもって迎えられた。ワイティティ監督自身が、主人公の少年ジョジョの空想に登場するアドルフ・ヒトラーを演じるとともに、オーディションでジョジョ役をつかんだローマン・グリフィン・デイビスがその愛くるしいルックスと確かな演技力を披露し、一躍注目の新星の座に躍り出た。戦争に対する風刺をハートフルなコメディの形をとりながら表現し、戦時下における人々の生きる喜びを正面から描いた本作は、最もアカデミー賞に近い賞といわれるトロントの観客賞を獲得したことで、今季の映画賞レースの目玉となりそう。なお、観客賞次点2位にはノア・バームバック監督の『マリッジ・ストーリー』、3位にはポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が選ばれている。『ジョジョ・ラビット』は2020年1月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月17日前作『ゲット・アウト』でアカデミー賞脚本賞を受賞したジョーダン・ピール監督と、敏腕プロデューサーのジェイソン・ブラムがタッグを組み、アカデミー賞女優ルピタ・ニョンゴを主演に迎えた『アス』。9月6日(金)より公開された本作が、公開3日間で動員数&興行収入共に『ゲット・アウト』対比で約130%となる大ヒットとなっていることが分かった。全米では初登場No.1、オリジナル・ホラー作品&オリジナルR指定作品のオープニングで歴代1位を更新し(Box Office Mojo調べ)、米映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」で好評価94%と大絶賛された本作。アメリカでの大ヒット&大絶賛を受けて、日本でも公開前から話題となり、情報解禁されるや『ゲット・アウト』ファンを中心に早くもSNS上では大盛り上がり。映画評論家&ライター、各界著名人からコメントも続々と到着していた。そんな中、ついに公開を迎えると、9月6日(金)~9月8日(日)までの3日間で動員数2万6,399人、興行収入3813万4,800円(全国57館)を記録。日曜日は大型台風直撃にも関わらず、前作に引き続きサプライズ・ヒットとなっている。国内最大規模の映画レビューサイト「coco」では、「なんとも言えない不気味さと、ホラー的な怖さは前作の方があったけど、今回も設定の奇抜さを納得させちゃう感じが上手い」「暴走する厭な緊迫感に引き込まれた。赤い服の自分、ハサミ、うさぎも印象に残る」「人の命を粗末にしていると、いつか神から天罰が下るという世紀末を感じた」「考えれば考えるほど恐怖!」と、“わたしたち”(US)に襲われるという不穏な設定に加え、「予想とは全く違う映画」「不穏さを漂わす音楽も見事」「ラストでぞっとしてしまった」「最後の最後に全てをひっくり返す内容には拍手しかない」と、想像を超える展開と衝撃的なラストに触れる声が続出。「役者たちの演技がすごい!子役たちが上手い」「L.ニョンゴの怪演は素晴らしい」「ルピタニョンゴの表情が物語の恐ろしさを増幅」と、キャスト陣、とりわけ主人公アデレードを演じたルピタの怪演ぶりが注目を集めている様子。さらに、『トイ・ストーリー4』のユーモアに溢れた毒舌新キャラコンビ、ダッキー&バニーを相棒のキーガン=マイケル・キーとつとめるなど、もともとコメディ畑のジョーダン・ピール監督だけに、「怖いのに会場に度々笑いが起きる。バカバカしく脱力する笑い」「シリアスなシーンに突然ぶっこまれる笑いの加減とか、好きだなあ」といったコメントも寄せられている。『アス』はTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アス 2019年9月6日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2018 UNIVERSAL STUDIOS
2019年09月11日アカデミー賞俳優のマット・デイモンとクリスチャン・ベイルが主演する『フォードvsフェラーリ』が2020年1月に日本公開。米アカデミー賞の行方を占う第44回トロント国際映画祭にて、本作のワールド・プレミア(現地時間9日)、および記者会見(現地時間10日)が行われた。現地時間9月5日(木)に幕を開けた北米最大の映画祭、第44回トロント国際映画祭。アカデミー賞俳優のマット・デイモンとクリスチャン・ベイルが初共演することで話題を集めている本作は、1966年の伝説のレース“ル・マン24時間耐久レース”で絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いた実話が基になっている。ワールド・プレミアには主演のデイモン&ベイルをはじめ、『レディ・バード』のトレイシー・レッツ、「アウトランダー」シリーズでお馴染みのカトリーナ・バルフ、『ワンダー 君は太陽』『クワイエット・プレイス』のノア・ジュプ、「ウォーキング・デッド」「Marvel パニッシャー」などのジョン・バーンサルらに、『LOGAN/ローガン』ジェームズ・マンゴールド監督ら人気と実力を併せ持つキャスト・スタッフ陣が一堂に会した。レッドカーペット上では世界各国から訪れたファンたちへサインや記念撮影に応じ、本作への自信と期待を胸に思い思いの時間を過ごし、その後行われたプレミア上映ではスタンディングオベーションが巻き起こり、また一つ歴史に名を刻む名作の誕生を祝福した。その翌日に行われた記者会見に出席したベイルが、「喧嘩をしてもなお、お互いを認め合っている、主人公2人の“友情”の描き方。そして、個性的で情熱溢れる人間性にとても惹かれたよ」と本作の魅力について触れると、マンゴールド監督も「本作は“友情”が大きなテーマになっているんだ。車だけでなく主人公2人を中心にした人間ドラマに注目してほしい」と、本作のストーリー性についてアピールした。本作に対し、アメリカの大手メディア「ウォール・ストリート・ジャーナル」は「全編を通してスリル満点。退屈なシーンは一瞬たりと無い」と絶賛。「エンターテイメント・ウィークリー」でも「主人公2人の人間ドラマが非常にうまくまとめられており、脚本に非の打ち所がない」など称賛が寄せられており、本年度の賞レースでも注目を集めることになりそうだ。『フォードvsフェラーリ』は2020年1月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月11日昨年のヴェネチア国際映画祭で作品賞<InterFilm部門>&男優賞<オリゾンティ部門>を受賞し、東京国際映画祭でも話題となった『テルアビブ・オン・ファイア』から、驚きと笑い満載の予告編と日本版ポスタービジュアルが解禁となった。人気ドラマの結末をめぐり民族が対立!? 笑撃のラストに世界が喝采主人公となるのは、人気メロドラマ「テルアビブ・オン・ファイア」の制作現場で出演者の言語指導として働いている、エルサレムに住むパレスチナ人青年のサラーム。撮影所に通うために、毎日面倒な検問所を通らなくてはならない。ある日、サラームは検問所のイスラエル軍司令官アッシに呼び止められ、咄嗟にドラマの脚本家だとうそをついてしまう。アッシはドラマの熱烈なファンである妻に自慢するため、毎日サラームを呼び止めては脚本に強引にアイディアを出し始める。困りながらも、アッシのアイディアが採用されたことで、サラームは脚本家に出世することに。しかし、ドラマが終盤に近付くにつれ、結末の脚本をめぐって、イスラエル側を良く見せたいアッシとリアリティを求めるパレスチナ側のドラマ制作陣の間でサラームは板挟みに!果たして、彼が最後に振り絞った“笑撃”のエンディングとは!?今回解禁された予告では、TVドラマの現場で働くパレスチナ人の主人公サラームが、ひょんなことから検問所でイスラエル軍司令官と出会い、司令官からもらったアイディアによって脚本家へと出世していく姿が映し出される。その後も家庭料理のフムスと交換に、司令官から脚本の助言をしてもらい、民族も立場も違う2人が意気投合!しかし、ドラマ終盤になるにつれ、パレスチナ人のドラマプロデューサーとイスラエル人の検問所司令官との間で意見が食い違い、2人の民族間で板挟みとなるサラームは何者かに拉致されてしまう。さらには、降板すると言い始めた主演女優、幼なじみからもプレッシャーをかけられ、窮地に立たされるサラーム。彼がどんなエンディングを書いたのか、期待感を抱かせる映像となっている。また、日本版ポスターでは、パレスチナ人青年とイスラエル人の検問所司令官が対峙するも、“紛争なし!爆撃なし!笑いあり!”のコピーとともに映画のキーアイテムである中東の家庭料理フムスや、メロドラマの写真も配され、笑撃的な展開を予感させている。『テルアビブ・オン・ファイア』は11月22日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月11日第44回トロント国際映画際に正式出品され、米アカデミー賞日本代表作品にも選出された『天気の子』が、9月8日(日)までの公開52日間で観客動員900万人、興行収入120億円を突破!本年度公開映画No.1の大ヒットとなった。2回、3回と劇場に詰めかけるリピーターが続出している本作。公開から34日間で興行収入100億円を突破し、歴代日本映画興収ランキングトップ10入りを果たしていたが、初日7月19日(金)~9月8日(日)までの52日間で観客動員913万9,915人、興行収入121億7980万1,200円となり、本年度公開映画の興行収入No.1を獲得。『君の名は。』に続き日本映画を代表する1作となった。この知らせに新海誠監督は、「とても多くの方々に『天気の子』をご覧いただけているとのこと、心より感謝いたします。夏休みが終わってもまだまだ上映は続きますから、主人公の少年と少女、彼らの選択と行動が、皆さまの日々の話題のほんのひとつにでもなればとても嬉しいです」とコメント。さらに、この記録的大ヒットを記念し、合唱OK、声出しOK、コスプレOK、ペンライトOKの大合唱上映が、東京・大阪・名古屋・福岡・北海道の全国5都市にて9月15日(日)に開催決定。「もう一度あの人に、会いたいんだ!」(帆高)や、「ねぇ、今から晴れるよ」(陽菜)などの名セリフを一緒に叫び、「RADWIMPS」の「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ」など歌詞字幕がついた主題歌5曲を大合唱できる。リピーターが多い本作だけに、覚えたセリフや歌を“No More 羞恥心”で全力披露してみては?また、数量限定の入場者プレゼント「フィルムしおり」の配布も決定。帆高、陽菜、凪など各キャラクターの名シーンをピックアップした全10種(ランダム)。9月14日(土)から本作上映劇場にて配布が開始される。本作は140の国と地域での配給が決定し、超異例のインド公開も10月11日に待機。さらに「RADWIMPS」のアルバム「天気の子」も海外人気が非常に高く、中国では7月19日に配信開始されるやいなや、8月22日までの1か月あまりで10万ダウンロードを突破し、映画が未公開にも関わらず、日本のデジタル音楽が中国で残したダウンロード数の最高記録を塗り替えている。『天気の子』は全国東宝系にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年09月09日アメコミ界きっての“ヴィラン”ジョーカー生誕の秘密をオリジナルストーリーで描いた『ジョーカー』が第76回ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞に輝いた。DCコミックスの映画化作品が同賞を受賞するのは、史上初めて。仮面の扇動者が映画史を“転覆”させた。そんな記念碑ともいえる本作は、もちろんDC映画史上最高傑作だ。『ダークナイト』以来の衝撃、それを凌駕するカオスと興奮がむせかえっている。「本当の悪は笑顔の中にある」。しかし、映画がクライマックスを迎えた瞬間、あふれる涙を抑えることができなかった。その理由はいったい何なのか、自分でもわからない。観終わった後には、世界の見え方がガラッと変わってしまった。この感覚、本作を見れば、きっと共感してもらえるはずだ。現代社会の病巣を鋭く投影しながら、現実/妄想をさまようジョーカーの「痛ましさと危うさ」を鮮やかに切り取る視線。社会派ドラマの側面を強調しつつ、まるで時限爆弾のように、巧みに仕掛けられた伏線が、時間差で連鎖反応を起こすエンターテインメント性も大きな魅力だ。コミックの世界観を“匂わせる”バランス感覚も絶妙で「バットマン」ファンも絶対に満足できるはず。ホアキン・フェニックスの“名演”は現時点で、オスカー最有力。悪魔がかったその姿が、神々しい。『ジョーカー』は10月4日(金)より全国にて公開。(Text:内田涼 @uchidaryo_eiga)(text:Ryo Uchida)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2019年09月08日“スペインのアカデミー賞”といわれるゴヤ賞で作品賞を含む3部門を制した、バスケットボールチームの物語『CHAMPIONS』(英題)が、『だれもが愛しいチャンピオン』として12月27日(金)より公開されることが決定した。スペイン中に“アミーゴス旋風”を巻き起こす!プロ・バスケットボールのコーチ、マルコは“負ける”ことが大嫌いなアラフォー男。ところが短気な性格が災いして問題を起こしてチームを解雇、裁判所により社会奉仕として知的障がい者たちによるバスケットボールチーム“アミーゴス”を指導することに。はじめは困惑するマルコだったが、彼らの純粋さ、情熱、豊かなユーモアに触れて一念発起、アミーゴスは全国大会でまさかの快進撃を見せる…。2018年、スペイン国内で大ヒットを記録し、その後各国の映画祭でその名を轟かせ、アカデミー賞外国語映画賞スペイン代表作品にも選出。日本でも、6月に開催されたスペイン映画祭2019にて特別上映されるやいなや、会場は熱気に包まれ、映画ファンの心を掴んだ。本作には、実際に障がいを持つ600人もの中からオーディションで選ばれた10名の俳優が出演。その人情味あふれる語り口は、爽快かつ心温まるエンディングに結実、誰もがそれぞれに愛しくて特別な存在であることを伝えている。さらに観る者の想像を超えるラストは、“チャンピオン”という言葉の本当の意味を噛み締めたくなることだろう。今回、アミーゴスの面々の輝く笑顔が印象的なビジュアルと、人生迷走中の元プロリーグ・コーチのマルコとアミーゴスのみんなの勇姿を切り取った場面写真も併せて解禁。また、本作の共同脚本・編集も手掛けたハビエル・フェセル監督が11月下旬に来日予定であることも発表されている。『だれもが愛しいチャンピオン』は12月27日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月05日ウィレム・デフォーが孤高の画家ゴッホを演じた『永遠の門ゴッホの見た未来』。この度、本作の演技によりアカデミー賞主演男優賞に初ノミネートされたウィレムと、監督のジュリアン・シュナーベルの来日が決定した。シュナーベル監督に「この役は、彼しか考えられなかった」と言わしめた主人公フィンセント・ファン・ゴッホを演じたのが、ウィレム・デフォー。これまでに『プラトーン』(’86)、『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』(’00)、『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』(’17)でアカデミー賞助演男優賞に3度ノミネートされたことのある演技派は、本作で第75回ヴェネチア国際映画祭で最優秀男優賞に輝き、さらにアカデミー賞主演男優賞に初ノミネートを果たして大変な注目を集めた。なんと今回は、2002年に『スパイダーマン』のプロモーションで来日して以来、17年ぶり5度目の来日となる。また、ジュリアン・シュナーベル監督は、80年代にニューヨークで共に活動し、27歳の若さで亡くなった画家ジャン=ミシェル・バスキアを描いた映画監督デビュー作『バスキア』(’96)、キューバ出身の亡命作家レイナルド・アレナスを描いた『夜になるまえに』(’00)で評価を高め、『潜水服は蝶の夢を見る』(’07)ではカンヌ国際映画祭監督賞、ゴールデン・グローブ賞監督賞と外国語映画賞をW受賞した鬼才。2人は9月下旬に行われるジャパンプレミアにも参加する予定という。『永遠の門ゴッホの見た未来』は11月8日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:永遠の門ゴッホの見た未来 2019年11月8日より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開© Walk Home Productions LLC 2018
2019年08月30日現在放送中のドラマ「TWO WEEKS」で主演を務める俳優・三浦春馬が、ソウルドラマアワード2019・アジアスター賞を受賞。登壇した三浦さんは、英語でスピーチも行った。ソウルドラマアワードは、今年で14回目を迎える国際テレビフェスティバル。今回は世界61か国から270作品が出品され、過去最大規模で開催。この授賞式に参加するため、韓国・ソウルを訪れた三浦さんは、会場到着後、詰めかけた観客や報道陣に笑顔で手を振りながらレッドカーペットを歩いた。韓国ドラマの日本リメイク版となる「TWO WEEKS」をはじめ、アジア各国で公開された数多くの作品での活躍が認められた三浦さんは、今回アジアで精力的に活躍し、大きな影響力を持つ俳優に与えられる「アジアスター賞」を受賞。授賞式前は「緊張する!」と語っていた三浦さんだったが、壇上に上がると「このような素晴らしい賞をいただき、大変光栄です。これまで私を支えてくれたすべてのスタッフ、そして応援してくれるファンの皆さんに感謝します」と挨拶。続けて「俳優としてアジアで活動するなかで、私はその国ごとの美しい文化や人の優しさに触れてきました。エンターテインメントには、スポーツのように国境を越えて人々を結びつけ、興奮を生み出す力があります。私は自分の活動を通じて、アジアの国々の絆を強める役割を担い続けられたらと願っています。このような賞をいただき、今日この場に立たせていただいたことで、私はより一層韓国の皆さんへの敬意と愛情を持ちました。本当にありがとうございました」と英語でスピーチした。そして授賞式後、世界各国の俳優陣たちと談笑したり記念写真を撮ったりと、リラックスした様子の三浦さん。「日本で頑張っているからこそ、こうして海外からもお声掛けいただけたんだと思います。ですので、今まで支えてくれた日本のファンの皆さんにすごく感謝しています」と日本のファンに向けてメッセージを送り、「これまで同様、日本での活動も一生懸命頑張っていきたいです!」とコメントしていた。来週放送の「TWO WEEKS」第8話は、結城、楓、有馬との連携により、灰谷が逮捕。自身の潔白を証明したい結城は、取り調べを行う有馬に思いを託すが、そこに黒幕・早穂子の圧力がかかる…というストーリー。「TWO WEEKS」は毎週火曜日21時~カンテレ・フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2019年08月29日ホアキン・フェニックスが“ジョーカー”を演じ、本年度アカデミー賞最有力ともされるサスペンス・エンターテインメント『ジョーカー』。この度、予告編とポスタービジュアルが到着した。今回到着したのは、ホアキン演じる孤独だが心優しいアーサーが、バスの車内で子ども笑わせるシーンからスタートする予告編。母からの「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を胸に、都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながらドン底から抜け出そうとしていたが、上手くいかず。そんなある日、大好きなトーク番組の司会者マーレイ(ロバート・デ・ニーロ)が「誰もがコメディアンになれる日が来た」と、クラブのステージでジョークを披露しているアーサーの姿を紹介。しかし、茶化され笑顔は曇る。ほかにも、アーサーが不穏な笑みをみせる場面や、彼が秘かに好意を抱くソフィーとの幸せそうなワンシーン、さらにピエロメイクを施す様子も登場しており、次第にジョーカーへと変貌を遂げていく様子が確認できる。併せて到着したポスタービジュアルは、戦慄に満ちたアーサーが全面に。そして複雑な表情を見せている。キャストのブライアン・タイリー・ヘンリーは「本作はジョーカーがかつて、いかに“幸せな人間”だったかが語られるところから始まります」と内容について言及。監督と脚本を兼任したトッド・フィリップスも「ロバート(・デ・ニーロ)が、脚本をものすごく気に入ってくれたんだ」と明かしている。『ジョーカー』は10月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2019年08月29日サンダンス映画祭観客賞をはじめ、ゴッサム賞脚本賞やインディペンデント・スピリット賞新人脚本賞など、インディペンデント作品を対象とする映画賞に多数ノミネートされている話題作『サラブレッド』から、予告編と場面写真が解禁となった。今回解禁された予告映像では、2人の少女と1人の男が企てる“恐るべき計画”を垣間見ることができる。幼なじみで性格が正反対のオリヴィア・クック演じるアマンダとアニャ・テイラー=ジョイ演じるリリーは、長年疎遠であったが再会してから徐々に心を通わせていった。そんなある日、リリーから「継父が家から私を追い出そうと躍起になっている」と打ち明けられ、アマンダは継父の殺害を提案する。そこに白羽の矢が立ったのは、違法なドラッグを売買するアントン・イェルチン演じるティム。3人は秘密を共有することになるが、ティムの煮え切らない態度にイライラする2人。やがて、凶暴な友情と裏切りが渦巻く、1つの事件が起こる…。「どうすればいいの?」と戸惑うリリーに「ためらわないで」とそそのかすアマンダや、照明器具でティムの頭部を殴り彼の銃を奪う2人の姿が映し出され、衝撃のラストを匂わせるスタイリッシュかつサスペンスフルな予告編になっている。また、少女2人の幼い表情から一転、不安や恐怖、決意などを感じる場面写真10点も解禁。注目若手女優の競演と本作が遺作となったティム役のアントン・イェルチンの姿をお見逃しなく。『サラブレッド』は9月27日(金)よりシネクイント、シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年08月28日新海誠監督作の『天気の子』が、2020年2月9日に開催される、第92回アカデミー賞授賞式の「国際長編映画賞」ノミネート候補作品の日本代表に選ばれた。「The Hollywood Reporter」が報じた。今後、ノミネート入りを目指す。「国際長編映画賞」は、今年までは「外国語映画賞」という名称だったが、グローバルな映画製作コミュニティにおいて「外国」という言葉を使うのが時代遅れであるとの理由で、来年から変更になった。新海誠監督作は、『君の名は。』が第89回アカデミー賞授賞式の「長編アニメ賞」でノミネート候補に挙がったことがある。今回はアニメ、ドキュメンタリー映画も参加可能な「国際長編映画賞」でのエントリーで、日本のアニメがこの部門でノミネート候補となったのは、宮崎駿監督の『もののけ姫』以来だという。北米では『天空の城ラピュタ』、『もののけ姫』などのジブリ作品や『海獣の子供』など、数多くの日本の作品を配給してきた「GKIDS」が配給を担当する。『天気の子』は9月にトロント国際映画祭の「スペシャル・プレゼンテーション部門」に出品されることも決定している。(Hiromi Kaku)■関連作品:君の名は。 2016年8月26日より全国東宝系にて公開© 2016「君の名は。」製作委員会天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年08月27日ひとりの孤独な男が、巨大な悪のカリスマへと変貌していく衝撃のドラマをアカデミー賞常連の実力派スタッフ・キャストが描く『ジョーカー』。映画史上、頂点の人気を誇るヴィランでありながら、ジョーカーが誕生した理由やその過去は謎めいたベールに包まれている。そんなジョーカー誕生の謎に迫る本作だが、そもそも彼は何者なのか?実は知っているようで知らない、“悪のカリスマ”ジョーカーをふり返った。ジョーカーといえば、白塗りのピエロメイクに緑の髪、邪悪な笑いと優れた頭脳、インパクト大のルックスと劇場型の犯罪で人々の心をむしばんでいく“悪”として、世の中に衝撃を与えてきた。あらゆるメディアで調査されてきた“好きなヴィラン”ランキングで常に首位を獲得しているジョーカーは、予測不能の凶行で人々を戦慄させ、世界の全てを狂わそうとするが、実は“超人的なパワーを持たない”ため、不死身なわけでもなく、ましてや瞬間移動などができるわけでもない“ただの人間”だ。しかし、「犯罪界の道化王子」「憎悪の道化師」などの異名の通り、DCコミックスでは毒ガスを使うなど、何をしだすか分からない凶暴で危険な存在であり、ティム・バートン監督の映画『バットマン』では「『エルム街の悪夢』のフレディ並みに怖くする」と当時の製作陣が語ったように、ジャック・ニコルソンが演じたジョーカーが強烈な存在感で街を恐怖に陥れる。そして、故ヒース・レジャーが演じた『ダークナイト』のジョーカーは、監督のクリストファー・ノーランが「ジョーカーは、映画史上で究極の大悪党だ。彼自身が混沌を引き起こす源であり、何かの目的のために罪を犯すのではなく、目的のない悪党だから誰も理解できないんだ」と表した通り、心理的にも人々を恐怖に陥れる事件を引き起こし、大いなる脅威を生み出した。しかし、本作のジョーカーはいままでとは異なる姿で現れる。『ジョーカー』に出演するブライアン・タイリー・ヘンリーが、「ジョーカーがかつて、いかに“幸せな人間”だったかが語られるところから始まります」と語っているように、コミックスや過去の映画では語られていない意外な過去が明かされることになるからだ。まず、何より驚くのは恐ろしいジョーカーの正体は、純粋で心優しい男=アーサー・フレックだったということ。アーサーは、母からの「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を胸に、コメディアンを夢見て都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしている。二人暮らしの母を助けながら、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いているような穏やかな男だ。そんなアーサーがいかにして、“悪のカリスマ”ジョーカーとなってしまうのか?彼の身に起こる壮絶な“悲劇”とは?すでにネット上では「ホアキン・フェニックスの、この切ない恐ろしいジョーカーやばい」「ジョーカーが涙している姿は衝撃」と、誰も見たことがないジョーカーの切なくも衝撃の誕生秘話に期待の声が高まるばかり。「今年もっとも驚くべき映画。アカデミー賞は確実だ」(ヴェネチア国際映画祭:アルバート・バルベーラ)、「ホアキン・フェニックスによるキャリア史上最高の演技。世界の映画賞が注目している」(トロント国際映画祭:キャメロン・ベイリー)ら映画祭ディレクターをはじめ、世界の映画関係者からも絶賛と注目を集めている。『ジョーカー』は10月4日(金)より日米同日公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2019年08月25日2018年のカンヌ国際映画祭で「主演男優賞」と「パルム・ドッグ賞」を受賞した『ドッグマン』から、パルム・ドッグ賞を受賞した“あるチワワ”の名演光る本編映像をシネマカフェが独占入手した。今回到着したのは、2011年にパルム・ドッグ賞を受賞した『アーティスト』のアギーのように、将来有望な俳優犬、チワワのジョイが驚きの演技を見せているシーン。街の厄介者・シモーネに抗えない日々を過ごしているマルチェロが、ある日シモーネが強盗に入った家で飼い犬・チワワを冷凍庫に入れたことを耳にし、救助する場面。マルチェロが優しい声をかけながらチワワの体を温めると、犬は意識を取り戻し、そして元気に動き出す、マルチェロの犬愛溢れた性格が分かる場面となっている。ぐったりした様子から元気よく歩き出すまでを、1カットの中で見事に演じきったジョイ。残念ながら、出演はこの1シーンのみだが、その圧倒的な演技力でカンヌ国際映画祭の観客たちを魅了。ぜひスクリーンで観てほしいポイントのひとつだ。『ドッグマン』は8月23日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ドッグマン 2019年8月23日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2018 Archimede srl – Le Pacte sas
2019年08月23日下着や水着撮影で使われているボディグロウコスメで、アカデミー賞授賞式の時のようなレッドカーペット女優肌をつくりましょう!まだまだ続く、肌みせシーズン。昨年はオフショルで肩みせが、そして今年はアシンメトリートップスなどでデコルテ、肩、腕のラインをみせるファッションがトレンドに。大胆な肌みせファッションをさらに美しく見せたい時は、艶肌コスメ。大胆なドレスを、常に美しく着こなすレッドカーペット女優たちは、艶肌づくりのプロ。セレブたちの愛用コスメはInstagramでも大人気なんです!ヘルシーな肌魅せ!レッドカーペット肌はつくれる!出典:byBirth薄着になったり、肌を露出することが多いこのシーズンは、ただ肌みせをするだけでなく、シーンに合わせて艶肌仕上げで【肌魅せ】に。お手本は、海外のセレブ達。大胆なドレスをかっこよくヘルシーに着こなす彼女たちは、撮影の時にデコルテや足、腕にボディコスメを愛用しているのです。海外のファッションスタイリストに聞いた、現地でも愛用されているボディコスメや、今インスタで日本でも大人気の艶ボディコスメをピックアップ!下着や水着の撮影でも定番ベネフィットバスィーナ テイクアピクチャー ボディーバーム出典:byBirth海外では質はもちろん、レトロアメリカンなパッケージもとってもキュートな大人気のベネフィット コスメティクス。ピンナップガールのようなキュートな女の子が描かれたパッケージはどれも可愛く、ついつい集めたくなること間違いなし!この投稿をInstagramで見るBenefit Cosmetics USさん(@benefitcosmetics)がシェアした投稿 – 2019年 7月月9日午後5時09分PDT数々のコスメの賞を受賞するなど機能性や品質に対する評価も高く、海外セレブ、メイクアップアーティストたちにも大人気。日本では取り扱っているお店がないため、海外旅行先で購入される方がほとんど。この投稿をInstagramで見るBenefit Cosmetics USさん(@benefitcosmetics)がシェアした投稿 – 2019年 7月月7日午後4時06分PDTそんなベネフィットのコスメの中でも長く愛されてるボディーバーム。レトロなアルミ缶BOXを開けると、もちもちふわふわのベルベットパフとソリッドタイプのボディバームが。出典:byBirthパフにバームをとって、デコルテや脚、肩、腕にスルスルっと伸ばすだけ。軽くササっと伸ばせば、さりげないツルツルの美肌に。輝きがもっと欲しいときは、円を描くようにくるくると…磨くようにバームをなじませます。細かいバールがギラギラしすぎない艶肌に仕上げ、ベビーパウダーのようなふんわりと甘い香りが女性らしくフレグランスとしても使えます。ヨーロッパなどでも、下着や水着撮影の時に肌を美しく見せるために使われている定番コスメで、カタログやWEBで見る、あの滑らかな肌になれるはず!ラメやパールがギラギラしているものは苦手…という方にもおすすめのアイテムです。ラテ肌ガールも愛用!ニュクス(NUXE)プロディジュー ゴールド オイルこの投稿をInstagramで見るNuxe Japanさん(@nuxe_japan)がシェアした投稿 – 2019年 7月月22日午後10時12分PDTフランスで大人気のマルチ美容オイル、NUXEのプロディジューオイル。サラっとしたオイルは、エイジングケアにもピッタリの椿オイルにアルガンオイル、そのほか数種類の植物オイルを配合。全身、顔、髪の毛に潤いとハリを与えるスーパー美容オイルです。日本でもバラエティストアで販売されているため、海外のみならずここ日本でも大人気。スッと肌になじむ使用感、ココナッツやバニラをブレンドしたような香りが人気の秘密。この投稿をInstagramで見るNuxe Japanさん(@nuxe_japan)がシェアした投稿 – 2019年 8月月13日午前4時15分PDTラメもパールも入っていないクリアオイルが定番ですが、こんがりと日焼けしたラテ肌ガールたちはゴールドオイルに注目!日焼け肌になじむ軽いブロンズカラーで、ゴールドラメ・パールをブレンド。より、肌にきらめきと立体感が出る仕上がりになります。ゴールドパールで光が当たると肌がゴージャスに輝き、パーティーやディナーデートにもぴったり。日焼けムラが気になるときや、日焼けメイクを楽しみたい時は、ブロンザー代わりに使うことも◎。他にも、ヘアオイルとして使えばパールや細かいラメが良いアクセントにもなります。この投稿をInstagramで見るNuxe Japanさん(@nuxe_japan)がシェアした投稿 – 2018年 8月月6日午前2時01分PDT日焼けしたときに使いたいNUXEのゴールドオイル。見た目も可愛いのでプレゼントにもピッタリ!気軽にチラチラ輝くラメをまとうハウス オブ ローゼプティビジュー ボディジェルこの投稿をInstagramで見るハウスオブローゼ公式さん(@houseofrose.jp)がシェアした投稿 – 2018年 7月月20日午後7時42分PDTクリアピンクのボトルが可愛らしいボディジェル。ベルガモットやローズ、すずらんの香りが女の子らしいエアリースウィートな香りで、この香りに惹かれ購入する人も多いです。ジェルは、保湿成分や肌を滑らかに保つ成分が配合され、キラキラ輝くラメがより肌に透明感をつくりだしています。価格も、1,200円(税抜き)とお手頃で、夏シーズンラメ入りボディジェルを試しに使ってみたいという方にもおすすめ。クリアジェルにチラチラっと輝くラメが配合され、嫌味のないさりげない輝きなので、美白肌派の方にも!肌魅せコスメで、ファッションをもっと楽しもう!肌を魅力的に魅せる【肌魅せコスメ】。海外セレブたちが愛用している定番のボディバームや、キレイに焼けているラテ肌ガールに人気のゴールドパールが配合された美容オイル。さらには、価格もさりげないラメ感で気軽に使えるボディジェル。3つの肌魅せコスメをピックアップしました。10月くらいまではまだ暑くなりそうですが、せっかくだから肌魅せコスメデビューしてみませんか?
2019年08月21日第62回岸田國士戯曲賞を受賞した神里雄大/岡崎藝術座『バルパライソの長い坂をくだる話』がゲーテ・インスティトゥート東京 東京ドイツ文化センターで本日8月21日より上演される。2017年11月、KYOTO EXPERIMENTの初演以来約2年ぶりの再演となり、東京では初の上演だ。神里自身が文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてアルゼンチンに11カ月滞在し、南米各地を訪ねたなかで出会った3人のアルゼンチン俳優、ダンサー、そして日系移民をルーツに持つブラジルのダンサーの4人が、スペイン語で物語を紡いでいく。観客は日本語もしくは英語の字幕でその意味を追う。神里は再演に向け、ブエノスアイレスに滞在し稽古を重ねている。神里は言う。「今回、ブエノスアイレスの演劇人に稽古を公開したんですが、役者たちは初めて自分の言葉が理解できる人に向けて演じたので、緊張もしたしモチベーションも上がっているみたいです」家族の遺灰を海に撒きに来た人、太平洋を越えた昔の人、沖縄で戦没者の骨を発掘する人……。神里が集めたさまざまな物語を日本語で立ち上げ、スペイン語に訳して上演した。「もともとスペイン語に翻訳される前提でつくった作品です。日本語の状態ではこの戯曲は、文字で読んだほうがわかりやすいかもしれない。けれどスペイン語で上演された場合、おそらくは観た方がわかるものになっているんじゃないか、と思うんです」神里はペルーで生まれたものの、スペイン語のネイティブではない。だから、役者たちの演技に対して細やかな演出をつけることは容易ではない。「ニュアンスとか間の取り方とか、日本語ならある程度伝えられることも、わからない。それに役者たちも、“こうしてほしい”と言っても彼らが納得しないことはやらないんですよ。だから、コントロールするのではなく、細かいことは役者に委ねているんです」けれどもその、一見ままならない状況こそが、いま神里自身が目指す演出家としての居方につながっているのだという。「最近とくに、演出家があまり前に出ない方がいいのかもしれないと思っていて。今までは細かな演出をつけることによって、実際に演じる人間の意見をないがしろにしていたのかもしれないという気持ちがあります。道は作るし、“こういう方向に向かっていくんですよ”という話はいくらでもするけれど、運転をするのはあくまでも役者。“ここでスピードを緩める”とか“左車線に寄る”とかは彼らに任せるべきだと、今作を通じて思ったんです」南米を舞台にした、実際に見聞きしたことをステージに乗せて紡ぐ演劇。題材も役者の選び方も上演のかたちも、いまの日本の演劇界には似たものがほぼ見つからない、独自の道を歩んでいる。「興味のあることをやろうと思ったら、僕にとって身近だったのが南米だった。僕にとっては近いし、行きやすい場所だった。スペイン語にも興味があったし。それを東京や日本の、自分の身の回りだけを見ていたら確かに誰もやっていない。僕のやっていることや扱う題材がどこまで興味を持たれているのだろうとしんどい気持ちになることもあります。でも、日本の外を見てみたら決して僕のやっていることは珍しくもないし、真新しくもない。移民のことや“慣れ親しんでいる場所ではないところに人が行って、そこで何かが起こる”みたいなことって、いっぱいやられていることなんですよ。だからこれからも、僕は僕が興味のあることをやっていけばいいのかなあ、と思っています」取材・文:釣木文恵
2019年08月21日ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、アビゲイル・ブレスリン、エマ・ストーンといったアカデミー賞俳優たちと、『ヴェノム』監督&『デッドプール』脚本家、それぞれが“超一流”となって帰ってくる『ゾンビランド:ダブルタップ』(原題:Zombieland: Double Tap)が、11月22日(金)より日本公開決定!さらに日本版予告編とポスターがお披露目された。2009年、地球は爆発的なウィルス感染により人類はゾンビと化し、数少ない生き残りの1人であるアメリカ・テキサス州の生存者、コロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)は「生き残るための32のルール」を作り、タラハシー(ウディ・ハレルソン)、ウィチタ(エマ・ストーン)、リトルロック(アビゲイル・ブレスリン)ら仲間と共に、お互いを支え合ったり、裏切ってみたり、恋したり、ときには親の気持ちになったりしながら、明るくゾンビ社会を生き抜いていた――。あれから10年。2019年の地球はさらに激しくゾンビ化し、ヤツらはさらに進化を遂げていた!何だかんだいっても“ファミリー”の4人は、さらにパワーアップさせた73(!?)のルールで、生き残りをかけることに。ダブルタップ…それは二度撃ちして、止めを刺すルール!さらに、この度解禁となった予告編では、『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞を受賞したエマをはじめ、『ソーシャル・ネットワーク』のジェシー、『スリー・ビルボード』のウディ、『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイルといった同ノミネート俳優たちが、“ルールさえ守れば何でもアリ!”と武器を片手に激しく、楽しくゾンビをなぎ倒しながら生き抜く姿が!さらに新たなサバイバーと思われる女子も登場し、なぜかプレスリー化したタラハシーも暴れまくり、予想もつかない展開がゾンビランドに訪れている様子だ。『ゾンビランド:ダブルタップ』は11月22日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゾンビランド 2010年7月24日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開
2019年08月20日映画『フラガール』が10月に舞台化されることが決定した。2006年に公開され、キネマ旬報ベストテン1位、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した日本映画の傑作「フラガール』。李相日が監督を務め、昭和40年代、需要の下がる福島県いわき市の炭鉱町を背景に、常磐ハワイアンセンター設立までのエピソードを映画化。フラガールに生まれ変わっていく少女達を笑いと涙で描き、大きな感動を呼んだ。フラガールたちにはフレッシュなキャストが集結。フラガールのリーダー谷川紀美子役に、乃木坂46の井上小百合。かつては都会のダンサーだったにもかかわらず炭鉱の娘達にフラダンスを指導することになる平山まどか先生役に元℃-uteのリーダー、矢島舞美。映画版では南海キャンディーズの山崎静代が演じた、父親に勧められフラガールに参加する引きこもり・熊野小百合役に富田望生。また、フラガールのメンバーには、ドラマ『トクサツガガガ』のみやびさんで話題の吉田美佳子、『おっさんずラブ』のまいまい役で個性派女優として注目の伊藤修子なども顔を揃える。フラガールたちをとりまく男優陣には、「熱海殺人事件」で3年連続主演を務めた味方良介、ボーカルユニットSOLIDEMOのボーカリスト中山優貴らが出演。また炭鉱を支え続ける事が女の生き方と信じ、娘・紀美子と対立する母親 谷川千代役に有森也実、炭鉱を閉じ常磐ハワイアンセンターへの計画を進めるも、頼りない企画部長・吉本紀夫役は、NHK 朝の連続ドラマ小説『朝が来た』で炭鉱夫の主を演じた山崎銀之丞が出演。また新作舞台化するにあたり河毛俊作が総合演出を、岡村俊一がプロデュースと構成演出を務める。日本映画の傑作を再び蘇らせる、舞台「フラガール」。公演は10月18日(金)から27日(日)まで東京・日本青年館ホール、11月2日(土)から4日(月・祝)まで、大阪・サンケイホールブリーゼにて。チケット一般発売は9月予定。
2019年08月20日『ゲット・アウト』でアカデミー賞脚本賞を受賞したジョーダン・ピール監督最新作であり、全米初登場でNo.1大ヒットしたサプライズ・スリラー『アス』から、本編映像が解禁となった。今回解禁された本編映像には、ルピタ・ニョンゴ演じる母アデレードとその家族の前に、自分たちとそっくりな“わたしたち”が初めて登場するシーンが収められている。家の外の人影を不審に思ったアデレードはすぐさま警察に電話するが、到着には14分もかかるという。あまりの遅さにウィンストン・デューク演じる父ゲイブは一瞬うろたえるが、意を決して金属バッドを握りしめ、外へと出て行く。ゲイブは勇気を振り絞り、「そっちがその気なら相手してやる。言っとくが警察がもう来るぞ!」と釘をさすが、その言葉も虚しく“わたしたち”は1人の手を叩く合図によって、素早く散らばりこちらに向かってくる。彼は急いで家に戻り玄関ドアを施錠するが、外から容赦なくドアが叩きつけられる。果たして、一家は迫る“わたしたち”の魔の手から逃れることはできるのか?手に汗握る展開を予感させる本編映像に仕上がっている。『アス』は9月6日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アス 2019年9月6日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2018 UNIVERSAL STUDIOS
2019年08月20日エミー賞で動画配信サービスのオリジナルドラマとしては史上初の作品賞を受賞する快挙をとげた「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」。その最新シーズン3が9月13日(金)よりHuluにて独占配信されることが決定、ティザー予告と場面写真が解禁となった。マーガレット・アトウッドの同名ベストセラー小説を、MGM Televisionがテレビドラマ化した本作。物語の舞台となるのは、かつてアメリカの一部であった宗教主義国家“ギレアド共和国”。世界が直面している環境汚染と少子化問題の中、ギレアド共和国は妊娠ができる健康な体を持つ女性を“子どもを産むための道具=侍女”として、ねじれた原理主義政権が支配していた。そのギレアドで、荒廃した世界を再建するため、強制的に司令官の家庭に仕える“侍女”にされた主人公ジューン(エリザベス・モス)。たった一言で命を落としかねない不条理で絶望的な世界を女性たちがいかに強く生き抜くかを、ドラマではジューンの目線を通して力強く描いていく。最新シーズンでは、ギレアド政府の要人であるジョセフ・ローレンス(ブラッドリー・ウィットフォード)の元に新たに仕えることになったジューンが、水面下で“女中”たちのレジスタンス活動が活発化していることを知り、その活動に協力していく姿が描かれる。この度解禁となったティザー予告では、侍女たちの“儀式”やジューンと生き別れた愛娘とのシーンなど、これまでの激動のシーズンをふり返る内容に続いて、首都ワシントンD.C.のシンボルであるワシントン記念塔が、ギレアドでは十字架となっていることが分かる衝撃的なカットで幕を閉じている。さらに、「反乱軍にはぴったりの制服ね」と強いまなざしで前を向くジューンのセリフと共に、真っ赤な衣装の侍女たちがまるで兵士のようにずらりと並ぶ姿が見られ、シーズン3ではジューンがギレアドのさらに内部まで踏み込んでいくことが予想できる。併せて解禁となった場面写真では、ジューンが侍女の衣装ではなく女中の制服に身を包む姿や、燃え盛る部屋の中に佇むセリーナ(イヴォンヌ・ストラホフスキー)の姿も見られ、ギレアドで生きる女性たちに様々な変化が訪れる様子が伝わってくる。果たして、自らギレアドに残ることを選択したジューンは、次にどのような行動に出るのか。世界中で社会現象を巻き起こしている衝撃作の最新シーズンに注目だ。「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン3は9月13日(金)よりHuluにて独占配信スタート、以降毎週金曜日に1話ずつ追加配信予定(全13話)。(text:cinemacafe.net)
2019年08月14日今年5月より米国や英国で放送されるやいなや、その衝撃的なテーマと作品としての完成度の高さに大絶賛が巻き起こり、「ゲーム・オブ・スローンズ」を超えて海外ドラマ史上最高評価を獲得した「チェルノブイリ」。この度、その冒頭10分間のノーカット映像が解禁となった。本作は、1986年4月26日、旧ソビエト社会主義共和国連邦のチェルノブイリ原子力発電所で起きた爆発事故の真実に迫る衝撃の実録ドラマ。未曾有の原発事故の発生に、冷戦下の旧ソビエト政府が事態を隠ぺいしようとする中、被害の拡大を少しでも抑えようと必死に戦った“英雄”たちの姿を描く。9月22日(現地時間)に開催される本年度エミー賞でもリミテッドシリーズ部門作品賞、監督賞、主演・助演の主要各賞をはじめ19ノミネートを果たし、まさに“本年度最大の話題作”として大きな注目を集めている。今回、スターチャンネル公式サイトにて公開された映像は、事故に関わった関係者(ジャレッド・ハリス)の衝撃的な独白から始まる。そして1986年4月26日午前1時23分に、人類の歴史上最悪とも呼ばれる事故が発生するも、一般市民は何も知ることがなく、日常の中で“普通”に、そして“静か”に起こったことが描かれる。だが、その後、場面が事故現場の描写に切り替わるとストーリーは一気に怒涛の展開をみせ、恐怖をも感じさせる緊迫感が支配する。この10分間の映像だけでも、本作がとんでもない作品であることが感じられる映像となっており、ドラマファン、映画ファンのみならず、全日本人が必見の内容となっていることが伺える。キャストには、旧ソビエト政府に調査を委任された科学者にジャレッド・ハリス、ゴルバチョフ書記長に現場の対応を任された副議長にステラン・スカルスガルド、事故の真相解明に奔走する核物理学者にエミリー・ワトソン。ハリウッドで活躍する3人の実力派が、物語の中心人物たちを重厚に熱演。製作は、「ゲーム・オブ・スローンズ」と同じHBO、監督は「ウォーキング・デッド」や「ブレイキング・バッド」のエピソード監督を担当したヨハン・レンクという最高布陣が、廃炉となったリトアニアの原子力発電所でロケを敢行。綿密な取材に基づき、緊迫の一部始終を描き上げた本作は、世界的映画データベースIMDbのレビューで過去最高となる9.7点を記録。エミー賞史上最高の計32ノミネーションとなった「ゲーム・オブ・スローンズ」を超え、海外ドラマ史上最高評価を獲得している。「チェルノブイリ」は9月25日(水)より毎週水曜23時~ほかBS10スターチャンネルにて独占日本初放送。Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて9月26日(木)よりオンデマンド配信スタート(全5話)。(text:cinemacafe.net)
2019年08月14日ひとりの孤独な男が、巨大な悪のカリスマへと変貌していく衝撃のドラマを描く『ジョーカー』が10月4日(金)に日米同日公開となる。公開に先駆け、第76回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門への正式出品、第44回トロント国際映画祭のガラ・プレミア部門に選出され、早くもアカデミー賞有力候補との呼び声が高まっている。「今年もっとも驚くべき映画。アカデミー賞は確実だ」(ヴェネチア国際映画祭:アルバート・バルベーラ)、「ホアキン・フェニックスによるキャリア史上最高の演技。世界の映画賞が注目している」(トロント国際映画祭:キャメロン・ベイリー)と、主要映画祭のディレクターをはじめ世界の映画関係者が絶賛を送り、注目を集めている本作。この度、到着した画像は、コメディアンを夢見る純粋で心優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)が、ピエロのメイクを施しているもの。しかし、その瞳からは涙があふれて止まらない…。狂気で人々を震撼させる映画史上最も有名なヴィラン、ジョーカーのイメージとは違い、人間味を感じさせながらも複雑な感情が入り混じった表情が印象的で、彼の身に一体何が起きたのか、想像をかき立てられる画像。監督・脚本を務めたトッド・フィリップスが「ジョーカーを描いたのではなく、“孤独な男がジョーカーになるまでのリアルなドラマ”を描いたんだ」という言葉を裏づける姿だ。3度のアカデミー賞ノミネート実績を持つホアキン・フェニックスが演じるアーサーは、「どんな時も笑顔で、そして人々を楽しませなさい」という母の大切な言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きている。コメディアンになり、世界を笑わせようとした1人の“人間=アーサー”が、なぜ、狂気溢れる“悪のカリスマ=ジョーカー”に変貌してしまうのか?本作はDCコミックスの原作の映像化ではなく、完全オリジナル・ストーリーでジョーカー誕生の衝撃の理由が初めて語られる。『ジョーカー』は10月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2019年08月09日ひとりの孤独な男が巨大な悪のカリスマへと変貌していく衝撃のドラマを、アカデミー賞常連の実力派スタッフ・キャストが描く衝撃のサスペンスエンタテインメント『ジョーカー』が、10月4日(金)より日米同日公開。この度、映画史上、頂点とも言える悪のカリスマ“ジョーカー”誕生の謎に迫る本作で、ジョーカーへと変貌を遂げる男・アーサーのメイクと涙の表情を捉えた場面写真が公開された。公開に先駆け、第76回ヴェネチア映画祭コンペティション部門への正式出品、第44回トロント映画祭のガラ・プレミア部門に選出され、早くもアカデミー賞有力候補との呼び声が高まっている本作。「今年もっとも驚くべき映画。アカデミー賞は確実だ」(ヴェネチア映画祭:アルバート・バルベーラ)、「ホアキン・フェニックスによるキャリア史上最高の演技。世界の映画賞が注目している」(トロント映画祭:キャメロン・ベイリー)と、映画祭ディレクターをはじめ、世界の映画関係者が“本年度アカデミー賞最有力”と絶賛と注目を浴びせている。公開された場面写真は、コメディアンを夢見る純粋で心優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)が、ピエロのメイクを施しているもの。しかし、その瞳からはとめどなく溢れる涙が……。狂気で人々を震撼させる映画史上最も有名なヴィランであるジョーカーのイメージとは違い、人間味を感じさせながらも複雑な感情が入り混じった表情が印象的で、彼の身に一体何が起きたのか、想像を掻き立てられるものとなっている。監督・脚本を務めたトッド・フィリップスの「ジョーカーを描いたのではなく、“孤独な男がジョーカーになるまでのリアルなドラマ”を描いたんだ」という言葉を裏付ける印象的な姿だ。3度のアカデミー賞ノミネート実績を持つフェニックスが演じるアーサーは、「どんな時も笑顔で、そして人々を楽しませなさい」という母の大切な言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きている。コメディアンになり世界を笑わせようとしたひとりの“人間=アーサー”が、なぜ、狂気溢れる“悪のカリスマ=ジョーカー”に変貌してしまうのか?原作の映像化ではなく、完全オリジナル・ストーリーで初めて語られるジョーカー誕生の理由。切ない衝撃の真実とは?早くもアカデミー賞受賞の呼び声も高い全世界待望の衝撃のサスペンスエンタテインメントに、大いに期待が高まる。『ジョーカー』10月4日(金)より全国公開
2019年08月09日英国アカデミー賞(BAFTA)が、「キャスティング部門」の新設を発表した。映画とテレビの授賞式のどちらにも適応されるという。BAFTAの会長ピッパ・ハリスは「キャスティングというのは、映画業界において不可欠な仕事。スクリーン上で多様性と包括性を促進させることにも、重要な役割を果たしています」とキャスティング部門設立の理由を語っている。実写版『キャッツ』や『マレフィセント』のキャスティングディレクターのルーシー・ビーヴァンは、「キャスティングという仕事が、英国アカデミー賞に認められたことは大変光栄です。才能を持ち、賞にふさわしいキャスティングのプロたちが受賞する姿を見るのが楽しみです」と喜びの声を寄せている。ここ数年、Netflix、Amazon、Huluなどの動画配信サービスのオリジナル作品が賞レースに参加し、受賞まで果たしていることに危惧を抱く映画人も少なくない。昨年のBAFTAでは、Netflix作品の『ROMA/ローマ』が作品賞など数々の賞を受賞したことに非難の声も上がったが、「みなさんの意見を聞いた」うえで、今年も動画配信サービスの作品の参加を昨年と同様認めるという。イギリスにおいて10館以上の映画館で7日以上上映すれば審査対象になるというルールの変更はない。2020年の英国アカデミー賞は2月2日(現地時間)に開催される。(Hiromi Kaku)■関連作品:ROMA/ローマ 2018年12月14日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング開始
2019年08月08日5月に開催された第72回カンヌ国際映画祭にて最高賞のパルム・ドールを受賞したポン・ジュノ監督最新作『PARASITE』(英題)が、『パラサイト 半地下の家族』として2020年1月、日本公開となることが決定した。“半地下”住宅で暮らす貧しい一家の長男が、IT企業を経営する超裕福な一家の家庭教師になったことから、次第に想像を遥かに超える悲喜劇へと展開していく本作。ポン・ジュノ監督は相反する2つの家族を軸に、いま、韓国や日本をはじめ世界中が直面している貧富格差を痛烈に批判しつつ、コミカルさやサスペンス感など交え、圧倒的エンターテインメント性を持たせた物語展開で描き切った。主演は、同監督と『スノーピアサー』『グエムル 漢江の怪物』『殺人の追憶』に続く4度目のタッグとなる名優ソン・ガンホ。共演には『最後まで行く』『ソニはご機嫌ななめ』イ・ソンギュン、『後宮の秘密』チョ・ヨジョン、「オクジャ/okja」『新感染 ファイナル・エクスプレス』のチェ・ウシクら実力派の面々が脇を固めている。世界中で大ヒット!“ネタバレ厳禁 ”の想像を超える展開を各国メディア大絶賛カンヌ国際映画祭では、Q・タランティーノ、P・アルモドバル、J・ジャームッシュ監督らの並みいる話題作を抑え、審査員満場一致で韓国映画として史上初となるパルム・ドールに輝いた。そのカンヌでの熱狂をそのままに、韓国では1,000万人突破、フランスは150万人超え目前と公開が始まった世界各国でも動員記録を塗り替える盛り上がりをみせている。「ネタバレをしたくないので詳細は言わないが、『この独創的な物語を“体験する”ことがどんなに最高か』すべての人に伝えたい」(VANITY FAIR)、「最高傑作132分間観客の心を掴んで一瞬も離さない」(THE HOLLYWOOD REPORTER)と、本作のツイストの効いた想像を絶する展開を各国メディアも大絶賛。アメリカをはじめ公開を控える各国での期待値も高まっている。ストーリー全員失業中で、その日暮らしの生活を送る貧しいキム一家。長男ギウは、ひょんなことからIT企業のCEOである超裕福なパク氏の家へ家庭教師の面接を受けに行くことになる。そして、兄に続き、妹のギジョンも豪邸に足を踏み入れるが…。この相反する2つの家族の出会いは、誰も観たことのない想像を超える悲喜劇へと猛烈に加速していく――。『パラサイト 半地下の家族』は2020年1月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2019年08月07日アイドルグループ・A.B.C-Zが、一般社団法人日本海老協会による「ベストシニア大賞」の、ベスト海老賞に選ばれたことが7日、明らかになった。同賞は、長寿の象徴「海老」の消費に貢献した、日本で活躍する長寿人・長寿企業の功績を讃える賞で、今回で6回目を迎える。9月14日の敬老の日に『エビフェス! 「海老の日(R)」祭り in 豊洲』を開催し、受賞者がステージに登場する。A.B.C-Zのほか、食卓笑顔賞に俳優・高橋英樹、家庭料理賞に料理愛好家・平野レミ、ベスト海老ダンス賞に音楽ユニット・ケロポンズ、外食産業賞にスシローグローバルホールディングス 代表取締役社長CEO・水留浩一が選出された。イベントでは、海老に貢献した和洋中それぞれの一流料理人に贈られる第2回ベスト海老料理大賞授賞式や、 5名の巨匠それぞれの海老料理屋台、エビを頭まですべて食べられる料理や、 脱プラスチック素材をお皿として使う海ゴミ&食品ロス削減屋台などが出店。お魚解剖教室&プロに習うまるごと料理教室、豊洲市場直送海鮮BBQ、海老のつかみ取り体験などが行われる。会場は豊洲市場千客万来施設事業用地で、10時〜15時まで開催される。ベストシニア大賞授賞式は11時30分~12時30分となっている。○日本海老協会 理事 海老料理研究家 藤井稚代コメント海老屋の娘に生まれ『美味しい海老を食卓に届けたい』一心で日本海老協会を設立しました。 今年で6回目となる海老の日祭り。 一流シェフによる海老屋台をはじめ、 豪華メンバーのたくさんの方々が力を合わせた集大成として開催します。しかし、 美味しい海老と言っても天然の漁獲量が年々減り、 仕入がとても難しくなっています。 そこで、 私たちは食べるだけではなく、 海老やお魚を守る活動も取り入れたメッセージを発信し、 これからも美味しい海老やお魚が食べられるような取組が盛り込まれたイベントです。美味しい海老やお魚が私たちの子供や孫、 その先々まで食べられるようにするために、 是非たくさんの方々にお越しいただき現状を知って美味しく楽しく学んでいただけたら嬉しいです。
2019年08月07日