映画『フォードvsフェラーリ』が、第92回アカデミー賞<音響編集賞><編集賞>を受賞。ル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いた奇跡の実話。伝説といわれる1966年のレースを描く。日本では、2020年1月10日(金)より公開。プライドをかけたフォードとフェラーリの戦いル・マンの常勝チームであり、絶対王者のフェラーリ。それに勝つためには、性能の良い車の開発、優秀なドライバーなどが必要だった。もちろん時間や資金は限られている。フォードのカー・エンジニアと破天荒なドライバーが、長年絶対王者として君臨するエンツォ・フェラーリ率いるフェラーリ社に勝つというミッション。力を合わせて立ちはだかる数々の乗り越え、ル・マン24時間耐久レースへと向かっていく。『フォードvsフェラーリ』では男たちが不可能に挑戦する姿、意地とプライドをかけた闘いを描いていく。ル・マンとは?24時でサーキットを何周できるかを争うレース。時には直距離レースを時速370㎞で走ることもあり、激しく損傷した車は次々と脱落していく。人間の能力の限界まで追いつめられる。参加するには不可能を成し遂げる勇気が必要。マット・デイモンとクリスチャン・ベールが主演キャロル・シェルビー(マット・デイモン)フォード・モーター社にル・マンでの勝利を託され、招かれるカー・エンジニア。ル・マンで優勝した経験があるが、心臓病によりリタイヤしていた。フェラーリを超える新しい車の開発を手掛ける。演じるのは『オデッセイ』と『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でアカデミー賞にノミネートされたマット・デイモン。ケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)フェラーリに勝つためにはドライバーが重要だと主張するシェルビーは、ケン・マイルズに目を付ける。破天荒なイギリス人レーサーということで会社の重役からは煙たがられる。ケンとキャロルの友情も映画の見どころの1つ。演じるクリスチャン・ベールは、『ダークナイト』のようなアクションから『バイス』のような政治ドラマまで幅広くこなす名優。第77回ゴールデン・グローブ賞においては、主演男優賞にノミネートされた。監督はジェームズ・マンゴールド『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』や『LOGAN/ローガン』のジェームズ・マンゴールドが監督。彼は映画について次のように話している。「ケン・マイルズとシェルビーの二人にあったような友情の価値について考えて頂けると嬉しいです。1966年は、まだ、持ちつ持たれつの関係が技術に奪われていませんでした。エレガントな車やスピーディーなレースの描写よりも、『フォードvsフェラーリ』は家族やサバイバルについて描いてます。自身の壁を破りたいと思うなら、自分の人生を友人に託せるよう努力しなければならないですから。」また日本時間2月10日(月)に発表される第92回アカデミー賞においては、作品賞、編集賞、録音賞、音響編集賞の4部門にノミネートを果たしている。大迫力の画面&音響で楽しむ「ScreenX」も上映270度3面で体験する巨大スクリーン、60以上のスピーカーを使用した最高の音響を組み合わせたScreenXでの上映も一部シアターで決定。153分間の上映時間の内、約44分が3面スクリーンで上映され、圧倒的な没入感を提供する。レースカーを運転しているかのような‘エクストリームカーレーシング’ 体験を満喫してみてはいかがだろう。作品詳細『フォードvsフェラーリ』原題: Ford v. Ferrari日本公開:2020年1月10日(金)監督:ジェームズ・マンゴールド出演:マット・デイモン、クリスチャン・ベール、トレイシー・レッツ、カトリーナ・バルフ、ノア・ジュプ製作:20世紀フォックス映画/■スクリーンX 上映館:ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場、ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸(千葉県)、シネマサンシャインかほく(石川県)、シネマサンシャインららぽーと沼津(静岡県)、シネマサンシャイン下関(山口県)、ユナイテッド・シネマ 福岡ももち(福岡県)、ユナイテッド・シネマ PARCO CITY浦添(沖縄県)、TOHOシネマズ 熊本サクラマチ(熊本)
2019年07月01日ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)、「フランスのアカデミー賞」と言われるセザール賞にて4冠(監督賞・撮影賞・美術賞・音響賞)を受賞したジャック・オーディアール監督最新作『ゴールデン・リバー』。この度、カメレオン俳優として名高いジェイク・ギレンホールが『ブロークバック・マウンテン』以来13年ぶりにスクリーンで見せるカウボーイ姿をはじめ、未公開シーン写真およびメイキング写真計7点がシネマカフェに到着した。本作でジェイクが演じるのは、殺し屋兄弟(ジョン・C・ライリー&ホアキン・フェニックス)が確実に獲物を仕留めるために暗躍する“偵察係・モリス”。モリスは化学者ウォーム(リズ・アーメッド)を仕留めるための情報をこの兄弟に伝えるために彼に近づくが、ウォームの夢は「黄金を元手に貧富のない目指す理想の社会を作ること」だと知って、すっかり心酔。これまで誰も信じることができず心を閉ざして生きてきた彼が、化学者ウォームとの間に芽生えた初めての友情に生きる喜びを見出し、ともに殺し屋兄弟から逃げることになるという複雑な役どころだ。19世紀の男を演じるために言語学者とリサーチ!これまでに出演してきた代表作『ナイトクローラー』(2015)では視聴率のためには手段を選ばない報道パパラッチを、ボクシング映画でありつつ家族の愛を描いたヒューマンドラマ『サウスポー』(2016)では毎日2回、休みなく8か月間のトレーニンングを続け、スタントなしでボクシングシーンを演じるなど、“最強のカメレオン俳優”とも呼ばれているジェイク。今回の撮影に挑む際も、本作の時代(19世紀)に関する本を何冊も読み、「19世紀の東海岸の名門大学で学んだ人間は、一体どんな話し方をすると思う? どんな言葉遣いをすればいいんだ?」とオーディアール監督に質問、殺し屋でありながら偵察係でもあるモリスの経歴を表現し、その喋り方を研究するために1か月かけて言語学者と一緒にリサーチ、撮影が始まる前に自分のセリフに発音の注釈をつけて完璧に準備してきたことに、監督は「あとは衣装が必要なだけだった。全く驚いたよ」と、その徹底した彼の役作りを絶賛している。また、本作は、カウボーイ同士の恋愛を描いた名作としていまだ多くの人々の記憶に残る『ブロークバック・マウンテン』(2006)以来、ジェイクが約13年ぶりに西部劇に出演、カウボーイ姿をスクリーンで披露していることも要注目!この作品で彼を知った人も多い言わずと知れた大ヒット作であり、アカデミー賞助演男優賞にもノミネートされた名作だが、本作ではウォームと出会ったことで初めて心を開き、純粋に彼の想いに心酔していく役どころに。まるでその様子は『ブロークバック・マウンテン』のカウボーイ姿を彷彿とさせ、初めての友人ウォームに対して危険を顧みず、純粋な想いを貫く姿は必見となるだろう。一方、『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』では新キャラクターのクエンティン・ベック/ミステリオ役を演じ、初の“マーベルファミリー”入りを果たすなど、ジェイクの快進撃は止まない。『ゴールデン・リバー』は7月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゴールデン・リバー 2019年7月5日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開予定Ⓒ 2018 Annapurna Productions, LLC. and Why Not Productions. AllRights Reserved.
2019年06月24日第22回上海国際映画祭にて日本でも公開中の湯浅政明監督『きみと、波にのれたら』が「金爵賞 アニメーション最優秀作品賞」を受賞、夏帆×シム・ウンギョン共演『ブルーアワーにぶっ飛ばす』の箱田優子監督が同・アジア新人部門にて最優秀監督賞に選ばれた。また、公式上映された映画『コンフィデンスマンJP』主演の長澤まさみが閉幕式のレッドカーペットに華やかに登場!地元のテレビとネットに生中継されると、一時トレンドワードの1位となり改めて人気ぶりを示した。『きみと、波にのれたら』片寄涼太、海外映画祭初参加で生歌披露も「GENERATIONS from EXILE TRIBE」として上海でのフェスに参加したり、単独ファンミーティングを開催したりと、中国はもちろんアジアでも大人気の片寄さん。現地時間6月23日(日)には同作の公式上映会に参加。もともと2回の上映予定だったが、チケットは即日完売。現地ファンからの熱いリクエストを受け、急遽追加上映含めた全5回の上映が設定されるも、いずれも満席となる異例の大盛況ぶりとなった。上映後に片寄さんが登壇すると、ファン約1,000人で埋め尽くされた会場からは割れんばかりの片寄コールが!客席全体をゆっくりと見渡しながら、流暢な中国語で「みなさんこんにちは。お元気ですか? 片寄涼太です。本日は上海に来られてとても嬉しいです」と丁寧にあいさつ。劇中で川栄李奈演じるひな子との歌唱シーンについて「歌手として歌うのと、役として歌うのではまた違うので難しい部分もありつつ勉強になりました」と語ると、客席から「歌ってくれませんか!?」とのリクエストが。すると片寄さんはアカペラで主題歌「Brand New Story」の1フレーズを生歌披露!さらに質疑応答タイムでは客席からの熱烈なリクエストを受け、「私も愛してます」と中国語で応えるというまさかのサプライズサービスに、この日一番の黄色い歓声が会場を埋め尽くした。その後、行われたレッドカーペットイベントには、タキシード姿で登場。ベルリン、カンヌ、ヴェネチアなどと並ぶ国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の権威ある映画祭ということもあり、世界中から集まったたくさんのマスコミの取材に対応し、ファンと交流するなど海外映画祭デビューにふさわしい、堂々たる身のこなし。さらに授賞式にも参加した片寄さんは、本作がアニメーション最優秀作品賞にあたる「金爵賞 アニメーション最優秀作品賞」に発表されると、作品を代表して檀上に登壇。「自分の人生において信じられないような素晴らしい出来事に巡り会うことができました。レッドカーペット歩かせていただくのも初めてですし、元をたどれば声優に挑戦させていただくのも初めてだったので、素敵な思い出をいただいて感謝しかないです」と喜びと感謝を語り、(トロフィーを)「湯浅監督に早く渡したい」「湯浅監督の喜んだ顔を生で見たい」と報告を心待ちにしていることを明かした。『きみと、波にのれたら』は全国にて公開中。『ブルーアワーにぶっ飛ばす』箱田優子監督、齊藤工&安藤桃子監督らに続く快挙「アジア新人部門」最優秀作品賞と最優秀監督賞にノミネートされ、公式上映でも満席を記録し、サイン会も長蛇の列ができるほどの注目を集めた『ブルーアワーにぶっ飛ばす』では、箱田監督がアジア圏の新人監督作品を対象とした同部門で最優秀監督賞を受賞。過去に、『0.5ミリ』の安藤桃子監督や、「齊藤工」名義で『blank13』で長編監督デビューを果たした俳優の斎藤工、『わたしたちの家』の清原惟監督などが新人監督賞を受賞してきたアジア新人部門。審査員長を務めた中国のニン・ハオ監督は「作品賞と監督賞のどちらにするか、最後まで審査員皆で悩んだ」と明かし、同じく審査員を務めた中国の実力派女優タン・ジュオも「大好きな作品ですし、ぜひ自分を(箱田監督の)次の作品で使ってもらいたい!」と猛烈アピール。授賞式では「Thank you very much for everyone!ありがとう!」とひと言で喜びを伝えた箱田監督だが、授賞式後に改めて自身のSNSで「夏帆ちゃん、ウンギョンちゃんおめでとう。スタッフキャスト、関わってくれたみんなの賞なのでみんなおめでとう!」と感謝の気持ちを綴った。『ホットギミック』初出演・初主演の堀未央奈がアジア新人・優秀女優賞「アジア新人映画部門」では、山戸結希監督『ホットギミック ガールミーツボーイ』の主人公・成田初役を演じた「乃木坂46」堀未央奈が、日本人初となる優秀女優賞を受賞。公式上映も超満員の中、実施された。公式上映では「去年はアイドルとして上海へ、今日は女優してきました」と語り、「今回はまた違った緊張感があって。乃木坂の私としても、堀未央奈としても、上海にこれからも来たいなと思いました」と挨拶していた堀さん。優秀賞受賞式会場へ入る直前で本作のポスターを見つけると、「実感が湧いてきました」と打ち明けていたが、壇上では「今までの青春恋愛映画とは違った作品となっています。是非、世界中の方々にも楽しんで頂きたいです!」と感謝の言葉とともに作品をアピールした。『ホットギミック ガールミーツボーイ』は6月28日(金)より全国にて公開。三浦春馬のコメントに会場歓喜!『アイネクライネナハトムジーク』現在『愛がなんだ』がスマッシュヒット中の今泉力哉監督による三浦春馬主演『アイネクライネナハトムジーク』は、日本映画でコンペティション部門(実写部門)に選出された唯一の作品に。公式上映では1,000人という上海国際映画祭で最大級のキャパシティを誇るメインスクリーン「上海影城」が満席となる賑わいを見せ、エンドロールに入ると会場からは大きな拍手が。また、鑑賞中は度々笑いが起こったり、印象的なシーンでは涙を流す人も出るなど、とても暖かな雰囲気に包まれての上映となった。その後、Q&Aではサプライズで三浦さんからコメントが到着。「決して壮大ではないけれども、一人一人が確かに心に持っている『小さな愛』が溢れている映画です。誰かが誰かを想い、その想いが連鎖を起こし、生まれる小さな奇跡の連続を大事に描いた作品となっています。この映画が上海の地で、一足早く皆さんにご覧いただけることを幸せに思います」と読み上げられると、会場からは黄色い大歓声が沸き起こった。『愛がなんだ』との比較を問われた今泉監督は、「どちらも描いているものは“愛”です。『アイネクライネナハトムジーク』は家族の話もありますし、『愛がなんだ』は恋愛に寄せていたりもしますが、僕の中ではどちらもハッピーエンドであることが大切というよりは、ベストじゃなくてもこういう関係もいいよね、というのに惹かれている部分があってそれを描いています。小さな失敗とか、人間ぽい部分、人のダメさや弱さを描いているというのが、2作では共通しているところ」と語った。『アイネクライネナハトムジーク』は9月13日(金)より宮城県にて先行公開、9月20日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。“ダー子”長澤まさみ、上海のクロージングを彩る!三浦さんも出演する『コンフィデンスマンJP』は6月16日(日)に「日本映画週間」のオープニング上映を飾っており、先に現地入りした田中亮監督が中国語で「こんにちは!長澤まさみです!」と挨拶して笑いをとったり、特別ゲストとしてYOSHIKIが登場するなど大盛り上がり。現地の反応は上々で、続編が決まったことを伝えると「次も楽しみだ」「是非上海で撮影して欲しい」と好意的な意見が聞かれていた。そして、6月23日に行われた閉幕式のレッドカーペットに長澤さんが登場。背中が大胆に開いた品の良い朱色のドレスを着こなして、歩き始めると会場から大歓声とどよめきが!たくさんのメディアから「長澤さん」「まさみさん」「まさみ」など次々と声がかかり、サインを求めるファンたちに囲まれた。今年は『コンフィデンスマンJP』さらには『マスカレード・ホテル』の公開も控えており、ファンはもちろん地元メディアの関心も高いという。ちなみに、中国では好きなアイドルなどを食に例えた愛称をつけて呼ぶそうで、長澤さんは“ma jiang”という愛称で呼ばれているとか。「“ma jiang”という愛称で声をかけていただいて、どうやら『ゴマペースト』って意味らしいんですけど(笑)皆さんにフレンドリーに呼びかけていただいて温かい気持ちになりました」と長澤さん。「本当にたくさんの人たちが映画を楽しんでくれていると実感できた今回の映画祭への参加でした」とふり返った。この日のレッドカーペットの模様は中国全土に放送、配信され、「長澤まさみ」が瞬間的にトレンドワードの1位に(現地コーディネーター調べ)。その後、再びテレビ取材を受け、『コンフィデンスマンJP』の見どころなどや出演者について質問され、改めて中国の方々に観てほしい、と応じていた。『コンフィデンスマンJP』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アイネクライネナハトムジーク 2019年9月20日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2019「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会ホットギミック ガールミーツボーイ 2019年6月28日より全国にて公開Ⓒ 相原実貴・小学館/2019「ホットギミック」製作委員会コンフィデンスマンJP 2019年5月17日より全国東宝系にて公開©2019「コンフィデンスマンJP the movie」製作委員会きみと、波にのれたら 2019年6月21日より全国にて公開©2019「きみと、波にのれたら」製作委員会ブルーアワーにぶっ飛ばす 2019年10月11日よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開©2019「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会
2019年06月24日第71回カンヌ国際映画祭最高賞(パルムドール)を受賞し、第42回日本アカデミー賞最優秀賞最多8部門受賞、第91回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされるなど、世界中で大絶賛の嵐を巻き起こした是枝裕和監督の『万引き家族』が、フジテレビ土曜プレミアムにて本編ノーカットで地上波初放送。そのほか、この夏には話題作が続々と地上波放送されることになった。『そして父になる』『海街diary』『海よりもまだ深く』『三度目の殺人』など、“家族”をテーマにして多くの作品を描いてきた是枝監督が“家族を越えた絆”を描いた本作は7月20日(土)放送。息子に教えられることといえば万引きくらいしかないという、甲斐性なしの父・治に是枝作品常連のリリー・フランキー。家族が転がり込んだ平屋の家主である祖母を、是枝作品には欠かせない故・樹木希林が演じ、唯一無二の存在感をみせる。さらに母・信代役を安藤サクラ、信代の妹・亜紀役を松岡茉優が演じて是枝組初参加。また、オーディションで選出された子役の城桧吏と佐々木みゆも存在感を放つ。特に安藤さんの迫真の演技には、カンヌ審査員長のケイト・ブランシェットが大絶賛を贈ったことも話題となった。この個性的なキャストが織り成す衝撃のヒューマンストーリーを本編ノーカットで放送。さらに、是枝監督の最新作で今秋公開予定の『ラ・ヴェリテ』(仮)の紹介と監督コメントも併せて放送する。ほかにもこの夏は話題映画が続々地上波に!7月6日(土)には『ワイルド・スピードMEGA MAX』を放送。シリーズ全作の主要キャラが大集結し、史上最速のドリーム・チームを結成したアクションの常識を覆す最強のエンターテインメント。ホブス役のドウェイン・ジョンソンが初登場。今夏公開するシリーズ最新作『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』の前にぜひチェックしてほしい。7月19日(金)にはディズニー不朽の名作アニメーション『ライオン・キング』を放送。アカデミー賞オリジナル作曲賞、主題歌賞に輝き、いまもなお心に響き続ける素晴らしい音楽と、“家族”そして“生命”への限りない愛を描いた、世代を超えて語り継がれる感動のストーリー。8月に公開される“超実写版”が話題のいまこそ、オリジナルアニメでライオンの子どもシンバが、イボイノシシのプンバァ、その親友のミーアキャットのティモンなど愉快な仲間たちに励まされながら成長する姿に注目。翌週7月26日(金)に登場するのは『ペット』。『ミニオンズ』の生みの親、イルミネーションが手掛けた大ヒット作を地上波初・本編ノーカットで放送する。飼い主がいない間、愛するペットたちは何をしているのだろう…? という視点で繰り広げられる、おかしくも愛おしい、ペットたちの知られざる世界が明らかに!最新作『ペット2』は同日、全国にて公開。さらに8月10日(土)には『ONE PIECE FILM GOLD』を放送。満島ひかり、濱田岳、菜々緒、小栗旬など超豪華ゲスト声優陣を迎え、強烈なキャラクターたちが続々登場する。巨大カジノ船を舞台に“黄金帝”テゾーロが仕掛けた華やかなゲーム。史上最強のトラップがルフィたち麦わらの一味に襲い掛かる!今年はアニメ放送20周年にあたり、劇場版最新作『ONE PIECE STAMPEDE』がその前日8月9日(金)より全国公開される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワイルド・スピード MEGA MAX 2011年10月1日より全国にて公開© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.ペット 2016年8月11日より全国にて公開© Universal Studios.万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.ライオン・キング(2019) 2019年8月9日より全国にて公開© 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年06月24日スティーヴン・スピルバーグ監督・製作、映画『ウエスト・サイド・ストーリー』が、アンセル・エルゴート主演で公開。第94回アカデミー賞では、アリアナ・デボーズが助演女優賞を獲得。第79回ゴールデングローブ賞ではコメディ・ミュージカル部門作品賞、主演女優賞、助演女優賞を受賞した。『ウエスト・サイド・ストーリー』とは「ウエスト・サイド物語」は、1957年に誕生したオリジナル・ブロードウェイ・ミュージカル。1957年のニューヨークを舞台に、ジェットとシャークの敵対する2つの少年非行グループの闘争の中、若い男女が許されざる恋に落ちる様を描いた作品だ。1961年には「ウエスト・サイド物語」として映画化され、第34回アカデミー賞で作品賞を含む10部門を受賞した。そして、今日までミュージカル映画の名作として、時を越えた人気作品として語り継がれている。そんな名作が、スティーヴン・スピルバーグ監督・製作で再びスクリーンに蘇る。第94回アカデミー賞主要7部門にノミネートスティーヴン・スピルバーグ監督・製作による映画『ウエスト・サイド・ストーリー』は、第94回アカデミー賞にて作品賞、監督賞、助演女優賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、録音賞の主要7部門にノミネート。アリアナ・デボーズが、見事、助演女優賞に輝いた。そのほか、映画界の名立たる賞レースにも参戦しており、第79回度ゴールデングローブ賞では主要4部門にノミネート。ミュージカル・コメディ部門の作品賞、主演女優賞、助演女優賞(アリアナ・デボーズ)の3部門で受賞を果たした。主演に『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴート主人公・トニー役(アンセル・エルゴート)ヨーロッパ系移民の若者たちによるチーム〈ジェッツ〉の元リーダー。現リーダーのリフに誘われたダンスパーティーで、マリアに一目ぼれをしてしまう。現在はバレンティーナの店で働いている。主演を務めるのは、『ベイビー・ドライバー』で一躍注目を浴びた若手実力派俳優アンセル・エルゴート。マリア役に新星レイチェル・ゼグラーマリア役(レイチェル・ゼグラー)プエルトリコ系移民〈シャークス〉のリーダー・ベルナルドの妹。ダンスパーティーでトニーと出会い惹かれ合っていく。一度決めたら揺らがない、芯の強い性格の持ち主。マリア役のレイチェル・ゼグラーは、『ウエスト・サイド・ストーリー』で第79回ゴールデン・グローブ賞のコメディ・ミュージカル部門 主演女優賞を受賞。SNSで人気アーティストのカバー曲などを披露し、そのパワフルな歌声で注目を集め、公開オーディションで30,000人の中から大抜擢された新人が、見事受賞を果たした。ディズニーの実写版『白雪姫』のヒロインに起用されたことも話題。リフ役(マイク・ファイスト)〈ジェッツ〉の現リーダー。〈シャークス〉を敵視し、ベルナルドに決闘を挑む。ベルナルド役(デヴィッド・アルヴァレス)〈シャークス〉のリーダー。移民の中でもとりわけ差別を受けていると感じており、マリアの恋には猛反対している。『ビリー・エリオット』ビリー役でトニー賞受賞したデヴィッド・アルヴァレスが担当。アニータ役(アリアナ・デボーズ) - 第94回アカデミー賞、第79回ゴールデン・グローブ賞 助演女優賞ベルナルドの彼女。マリアの恋に当初は反対するが、徐々に彼女の真っすぐな想いに共感していく。演じるのは、ブロードウェイミュージカルでトニー賞助演女優賞にノミネートされたリアナ・デボーズ。『ウエスト・サイド・ストーリー』では、第94回アカデミー賞、第79回ゴールデン・グローブ賞 助演女優賞を獲得した。バレンティーナ役(リタ・モレノ)トニーが働く店の店主。お店は〈ジェッツ〉のたまり場になっているため、日頃から彼らに適切なアドバイスを贈る。前作でアニタ役を演じ、アカデミー賞助演女優賞を受賞したリタ・モレノが担当。彼女は製作総指揮も務めている。珠玉のミュージカル・ナンバーに注目『ウエスト・サイド・ストーリー』を象徴する名曲にも注目。レナード・バーンスタインとスティーブン・ソンドハイムが生み出した「クール(Cool)」「サムウェア(Somewhere)」「アメリカ(America)」「マンボ(Mambo)」といった珠玉のミュージカル・ナンバーを、豪華キャストによるダイナミックなダンスと歌唱で楽しむことができる。中でも「アメリカ(America)」は、プエルトリコ系移民のシャークスのメンバーが、異なる場所で育った人々が集う地“アメリカ”を褒めたたえた名曲。“異なる立場の者は、手を取り合うことができるのか?”というテーマを持つ『ウエスト・サイド・ストーリー』の華やかな一面を歌い上げているナンバーだ。“幼い頃から映画化を夢見ていた”スティーブン・スピルバーグの集大成幼い頃から『ウエスト・サイド・ストーリー』の映画化を夢見ていたと話す監督・製作のスティーヴン・スピルバーグ。「私はクラシック音楽に囲まれて育ち、“ウエスト・サイド・ストーリー”は、うちのファミリーが初めて許したポピュラー音楽だった。私は虜になったよ」と幼き日のエピソードを語っている。また、人気シリーズ作品からオスカー受賞作品まで、多岐にわたるジャンルを撮り続けてきたスピルバーグが「(本作は)私のキャリアの集大成」と自信をにじませた。豪華制作陣が集結スティーヴン・スピルバーグのほか、制作陣には強力メンバーが勢揃い。脚本は、『ミュンヘン』『リンカーン』を手掛けたトニー・クシュナー。振り付けは、トニー賞振付賞受賞のジャスティン・ペック。そして、音楽総指揮は『アラジン』『美女と野獣』『シカゴ』のマット・サリバンが担当する。さらに、前述のリタ・モレノとともに製作を担当するメンバーとして、トニー賞受賞のケビン・マコラムと、スピルバーグ監督作『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』『レディ・プレイヤーズ1』にも関わっているクリスティ・マコスコ・クリーガーも参加する。【詳細】映画『ウエスト・サイド・ストーリー』公開日:2022年2月11日(金・祝)提供:West Side StoryTwentieth Century Fox原題:West Side Story監督・製作:スティーヴン・スピルバーグ脚本:トニー・クシュナー製作:ケビン・マコラム、クリスティ・マコスコ・クリーガー、リタ・モレノ出演:アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デボーズ、デビィット・アルヴァレス、ジョシュ・アンドレス、コリー・ストールなど製作:20世紀フォックス映画配給:ウォルト・ディズニー・ジャパンオリジナル・サウンドトラック:ハリウッド・レコード<映画『ウエスト・サイド・ストーリー』あらすじ>物語の舞台は1950年代のニューヨーク。マンハッタンのウエスト・サイドには、夢や成功、そして自由を求める多くの移民たちがいた。しかし、差別や偏見による社会への不満を抱えた若者たちは、やがて仲間と集団を作り激しく敵対し合っていく。ある日、ジェッツと呼ばれるチームの元リーダーのトニーは、対立するシャークスのリーダーの妹マリアと出会い、一瞬で惹かれあう。ふたりの禁断の恋が、多くの人々の運命を変えていくことも知らずに…。
2019年06月21日「もしも自分以外は誰も『ザ・ビートルズ』を知らない世界になってしまったら!?」というユニークな設定を、アカデミー賞監督ダニー・ボイルと『ラブ・アクチュアリー』の脚本家リチャード・カーティスの初タッグで描いた『イエスタデイ』。この度、「ザ・ビートルズ」を輩出し、映画の舞台にもなっているイギリスでプレミアイベントが行われた。現地時間6月18日夕刻にロンドンのOdeon Luxe Leicester Squareにて行われたプレミアには、本人役で出演したエド・シーランをはじめ、ダニー・ボイル監督、脚本家のリチャード・カーティス、主演のヒメーシュ・パテル、リリー・ジェームズやケイト・マッキノンらが参加。キャストとスタッフたちは、各人「ザ・ビートルズ」への愛を込めて本作への想いを告白。さらに監督たちは、「本作の主役はエド・シーランをモデルにして作られた」と貴重なエピソードも明かした。リチャード・カーティス、「ザ・ビートルズ」が存在しない世界は「かなり酷」この日、直前まで降っていた雨を払うかのように、会場は“イエロー”レッドカーペットが敷かれ、ハッピーな雰囲気に。初めに登壇した脚本のカーティスは、「『ザ・ビートルズ』が存在しない世界というのはかなり酷いものだ。素晴らしいものをこの世からなくした後、またそれを戻すというアイデアが素晴らしいことだと感じた」と、“「ザ・ビートルズ」が存在しない世界”を描こうと思った理由を明かし、「ダニーはアイデアが豊富なので非常にリラックスできた。エネルギー、想像力溢れる人と一緒に仕事ができて嬉しかったね」とボイル監督との初のタッグを語った。一方、ボイル監督は「『ザ・ビートルズ』がいかに貴重な存在なのかに気づくことになるんだと思う。彼らの作品がいかに大切なのかということを認識することになるんだ。“なんてことだ! 彼らがいなくなってしまったら、一体どうなるんだ?”ってね。劇中でもその結果、何かがなくなったりするジョークが出てくるんだ」と本作へ手応えをみせた。リリー・ジェームズ「音楽と映画は私にとってすべて」そして、本作の主役に大抜擢されたヒメーシュは、オファーを受けた時の心境を「ダニーがあまりに素晴らしく、気さくな人だから彼がいかにすごい人物なのかということをすぐに忘れてしまうんだ。一緒に仕事をするのに最高の人だよ」と監督の偉大さを明かした。また、リリーは「バーバリー(BURBERRY)」のホワイトのシアードレスに身を包み登場。『ベイビー・ドライバー』『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』と音楽を使った映画の出演が続くことについて、「音楽と映画は私にとってすべてよ! 人生を楽しみ、逃避する方法でもあるの。音楽は別の世界に連れて行ってくれて、それなしでは生きていけないわ」と自身にとって“音楽”と“映画”の存在の大きさを語った。“売れなかったミュージシャンが世界で最も成功”さらに、もともとエドと友人であるカーティスは「彼は僕の友人で、本作の舞台サフォークに住んでいる。売れなかったミュージシャンがその後、世界で最も成功するというエピソードや彼の恋愛模様についてエドがモデルになっているんだ。だから、エド以外で本人役のキャスティングは考えられないよ!」と明かし、ボイル監督は「彼に参加してもらったのは素晴らしかったね。一緒にいて楽しい人で、共に仕事をするのは最高だ。我々とこのプロセスを楽しんでくれる。不平など漏らすことは決してなかったし、素晴らしかった」とエドを大絶賛した。そんな中、一段と大きな黄色い歓声に包まれて登場したのはエド・シーラン本人。主人公ジャックは自身がモデルになっていると聞き、「嬉しかったよ! 彼がサフォーク出身だというのが気に入ったんだ。僕をモデルにしてくれたことは光栄だよ」と笑顔。「かなり以前に、リチャードからこのような題材の映画の脚本を書いていると聞いていた。それからある日、ダニーと共にディナーに招待されたんだけど、そこで色々な質問攻めにあって、なぜそんなに聞かれるのだろうと不思議に思っていたんだよ! それから依頼があったんだ」とオファーがあった経緯も明かされた。主演のヒメーシュ「エドが彼自身でいてくれることが僕にとってのアドバイス」これまで、『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』や「ゲーム・オブ・スローンズ」などにもカメオ出演してきたエドだが、いままでで一番の大役を演じることについて、「自分自身を演じるのでもっと単純だと思っていたけど、少し違っていたよ。実際のコンサートでも撮影したんだけど、楽しかったよ!」と撮影を振り返っている。また、エドと共演したヒメーシュは、「劇中でジャックが弾くギターを選びに行く時、エドはアドバイスをしてくれたよ」とエドの優しさが垣間みえるエピソードを語り、「エドが彼自身でいてくれることが僕にとってのアドバイスだった。とても気さくで、あんなに大スターでいながら、それでも尚、高潔でいることが出来るのだと教わったよ」とジャックを演じるうえで、エド本人が参考になったと明かしている。「僕の人生には常にザ・ビートルズがあった」さらに、本作にとって大切な存在である「ザ・ビートルズ」について、カーティスは「芸術的なものとして、僕の人生において最も大切なことであり続けた。僕の映画を振り返ってみると、それらは皆、喜び、愛、若さといった『ザ・ビートルズ』が支持してきたことについてだった。57年間もずっと『ザ・ビートルズ』ファンだったんだ。死ぬまでずっとザ・ビートルズファンで有り続けたいね」とコメント。ボイル監督は「僕にとってはとても大切な存在だ。僕は彼らの出身地から20マイルほどのところで育ったんだ。生き方、仕事、経済、自己表現といった意味で、ポップカルチャーに火をつけたという彼らの偉業を通して僕たちは今を生きている。歴史的な意味で、彼らは文字通り一夜にして世界を変え、その恩恵を通して僕たちは今生きているんだ」と、その偉業を称えた。ヒメーシュも「彼らは世界中の文化に大きく貢献した。特別なバンドだと思うし、特別であり続ける」と語り、リリーは「彼らの音楽は私にとって、特に本作を終えた今、とても大きな意味を持つわ。彼らの人物像、彼らが象徴するものを讃えるのだと思う。『ザ・ビートルズ』の喜びとスピリットを本作に感じて頂ければと願っているわ」と作品に込めた“スピリット”に触れた。そして、エドは「僕の人生には常に『ザ・ビートルズ』があった。初めて『ザ・ビートルズ』の曲を演奏したのがいつ頃だったかは思い出せないが、常にそこにあった気がする」と語り、「この作品はリチャードが脚本を、ダニーが監督を手がけ、『ザ・ビートルズ』の曲があるわけだから、間違いないよ!」とコメント、それぞれ“ザ・ビートルズ愛”を語り、改めて彼らの存在の大きさを感じるプレミアとなった。最後に、カーティスからは「日本の皆さんへ、僕のファンでいてくれるのならそれは過ちだが(笑)、『ザ・ビートルズ』が好きなら、それは世界で最も素晴らしいことだ。本作を観て頂ければきっと気に入ってくれると思う。楽しんでくださいね」と日本に向けたメッセージも。また、「みんながどういう反応なのかを見るのが楽しみだ」と作品への期待を膨らませ、ファンサービスを行いながら本プレミアのスクリーニングへ足を運んだエドは、イベント後にインスタグラムをアップ。興奮した様子で、「今、プレミアで『イエスタデイ』を観たよ。凄くよかった!!」と絶賛コメントを寄せていた。『イエスタデイ』は10月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:YESTERDAY 2019年10月より全国にて公開©Universal Pictures
2019年06月19日来年は、例年よりかなり早い2月9日に開催されることが決定しているアカデミー賞授賞式。主催する映画芸術科学アカデミーと放送局のABCが、2021年と2022年は“いつも通り”の時期に開催することを発表した。2021年の第93回授賞式は2月28日、2022年の第94回授賞式は2月27日。アカデミーによれば、2022年のオリンピック、スーパーボウル、国民の休日の時期を考慮し、2021年と2022年(のオスカー)は従来通りの2月の最終日曜日に開催するとのこと。それ以降の開催日に関しては、今後判断するという。一方、2001年からアメリカのアカデミー賞より常に先行する形で2月に開催している英国アカデミー賞(BAFTA)は、2021年は2月14日、2022年は2月13日と、米アカデミー賞の2週間前の開催となる模様。来年のみ、米アカデミー賞のわずか1週間前という2月2日の開催が決定している。アカデミー賞授賞式の日取りが与える影響は大きく、ベルリン国際映画祭はこれまで2月中にアカデミー賞の前に行われてきたが、2020年は2月20日から3月1日と後に行われる。なお、2021年、2022年の開催日はまだ発表されていない。(Hiromi Kaku)
2019年06月13日アカデミー賞助演女優賞にノミネート経験があるシルヴィア・マイルズが、ニューヨークの自宅で亡くなった。シルヴィアの友人でジャーナリストのマイケル・ムストと女優のジェラルディン・スミスが「Varitey」誌などに認めたという。94歳だったとみられるが、86歳だったと報じるメディアもある。マイケルは「彼女は私が初期(70年代)にインタビューしたセレブリティのひとりです。カリスマ性があり、成功を追い求めていました。“Studio54”で監督たちに『私を雇って!』と売り込んだこともありました。オスカーで2回のノミネーションを受けたことをとても誇りに思っていたようです」と語っている。シルヴィアは俳優でもあるマイケル、ジェラルディンと共にインディー映画に出演予定だったといい、女優復帰することを喜んでいたという。シルヴィアは女優デビュー後、初のメジャーな役を得た『真夜中のカーボーイ』でジョン・ヴォイトやダスティン・ホフマンと共演。出演シーンはわずか6分ほどであったが、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。また、それから6年後のアカデミー賞でも『さらば愛しき女よ』で助演女優賞にノミネートされた。(Hiromi Kaku)■関連作品:真夜中のカーボーイ
2019年06月13日アカデミー賞監督ダニー・ボイルと、アカデミー賞ノミネート脚本家リチャード・カーティスが贈る最新作『イエスタデイ』(原題:YESTERDAY)が、10月11日(金)より日本公開決定。場面写真とボイル監督たちが写るメイキング写真も到着した。『トレインスポッティング』『スラムドッグ$ミリオネア』のボイル監督と、『フォー・ウェディング』『ラブ・アクチュアリー』『ノッティングヒルの恋人』などイギリスを代表するロマンティック・コメディで知られるリチャードが手掛けた本作は、“もしも自分以外にザ・ビートルズを知らない世界になってしまっていたとしたら…”というユニークな設定の物語。音楽、夢、友情が「ザ・ビートルズ」の名曲に彩られ展開していく壮大なドラマとなっている。主人公ジャック役には、「イーストエンダーズ」のヒメーシュ・パテル。幼なじみで親友のエリー役に、『シンデレラ』『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』のリリー・ジェームズが出演している。さらに、本作は世界的ミュージシャンのエド・シーランが出演することでも話題。これまでカメオ出演が多かったエドは、以前「自分のキャリアに映画を1本加えたくて」とコメントしており、本作には“本人役”で登場。ジャックに大きくかかわる人物という役どころだ。今回到着した場面写真には、そんなエドが写し出されている。『イエスタデイ』は10月11日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:YESTERDAY 2019年10月より全国にて公開©Universal Pictures
2019年06月12日日本時間6月10日(月)、アメリカ演劇界で最も権威のある「第73回トニー賞授賞式」が開催。WOWOWではニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールから生中継し、WOWOWスタジオのナビゲーターの井上芳雄、スペシャル・ゲストの堂本光一も大興奮の結果となった。世界最高レベルの歌と踊りのパフォーマンスが繰り広げられる華やかな授賞式の模様を、今年もニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールから生中継。トニー賞は、該当期間中にアメリカ・ニューヨークのブロードウェイの劇場で公演開始された作品が対象となり、演劇部門とミュージカル部門それぞれで作品賞やリバイバル作品賞、主演男優・女優賞などが授与される。“ダイバーシティキャスティング”の象徴作品がミュージカル助演女優賞今回の司会者は大人気トーク番組の司会であり、『オーシャンズ8』などに出演しているマルチ俳優ジェームズ・コーデン。2016年の第70回に続き2度目の抜擢となった。前回、歴史に残るオープニングパフォーマンスを披露したコーデンには今年も高い注目が集まり、約10分にも及ぶ圧巻のパフォーマンスを披露。オープニングからスタンディングオベーションが起こる大盛り上がりの幕開けとなった。近年は社会情勢や各種ムーブメントを踏まえて、壇上での政治的な発言に注目が集まりがちだが、今年は、努力が実った喜びや演劇人としての誇り、仲間や身近な人への感謝、演劇を人生になぞらえるといったような、等身大で心温まるスピーチが目立った。そんなスピーチでも特に喝采を浴びたのはミュージカル助演女優賞を受賞した「オクラホマ!」のアリ・ストローカー。1943年初演作のリバイバルである同作は、現在のブロードウェイで定着しつつある、人種やハンディキャップにこだわらない“ダイバーシティキャスティング”という手法が採用され、パフォーマンスでも大きな存在感を見せつけた。彼女は、壇上で「ハンディキャップのある子供たち、いつかこの舞台に上がりたいと思っている子供たちにこの賞をささげたいと思います」とスピーチし、大きな喝采を浴びた。同作はミュージカル・リバイバル作品賞と合わせて2部門で受賞した。13部門14ノミネートを果たしていた「ハデスタウン」が最多8部門受賞ミュージカル部門では、気鋭の女性演出家レイチェル・チャフキン演出の「ハデスタウン」が13部門14ノミネートという圧倒的な強さを見せつつも、「トッツィー」「ビートルジュース」と80年代の大ヒット映画のミュージカル化も多部門にノミネートされ、混戦が予想されていた。そんな中、「ハデスタウン」がトニー賞の象徴ともいえるミュージカル作品賞やオリジナル楽曲賞など最多8部門を受賞したほか、女性演出家による作品に多く賞が渡るなど、“ダイバーシティ”を感じさせる結果に。今年のアカデミー賞や「メットガラ」でその衣装が大きな話題となったビリー・ポーターの衣装にも注目が集まった。ギリシャ神話の世界を個性ある楽曲で綴り、政治的なメッセージ性も込められた同作の女性演出家レイチェル・チャフキンは、ミュージカル作品賞受賞を受けて「ハデスタウンという言葉には、どんなに暗い中でも光は注がれるということを意味しています。愛、魂に心を揺さぶられ、上演の場所が変わっていくにつれどんどんスタッフが増えていきました。この舞台、劇場の力を私たちは信じたいと思います」と喜びを語った。堂本光一「エンターテイメントって素晴らしい」日本のスタジオでは午前8時に、ナビゲーターの井上さんによるオープニングパフォーマンスで放送がスタート!井上さんは本年度ノミネート作品から、「キス・ミー・ケイト」より「Another Op’nin’ , Another Show」、「オクラホマ!」より「Oklahoma!」、「ハデスタウン」より「Way Down Hadestown」の特別メドレーを披露した。さらに、N.Y.に渡り本年度のノミネート作品の数々を鑑賞してきた井上さんとスペシャル・ゲストの堂本さんは、演出や舞台裏にまで興味津々で幅広いトークを展開。2人は「ハデスタウン」の主演女優エヴァ・ノブルザダとN.Y.で直接対面していることもあり、彼女に大注目。堂本さんは、「『ハデスタウン』は本当に魅力的で、とにかく観て!」と熱弁をふるい、最後には「ああ終わっちゃったって感じがしてさみしいですね。エンターテイメントって素晴らしいなと改めて思いました」と改めてコメント。井上さんは、オープニングパフォーマンスに圧倒されたようで、「今年のオープニングは秀逸でしたね!」など終始興奮気味にナビゲート。「ああエンターテイメントをやっててよかったと思いました。どの作品にも必ず希望がある。そこが素晴らしかったです」と熱く語った。また、今年は新作ミュージカル「怪人と探偵」より、メインキャストの中川晃教、加藤和樹、大原櫻子による楽曲「微笑みの影」を本邦初披露!さらに、ミュージカル俳優の海宝直人は、ミュージカル「ノートルダムの鐘」より「陽ざしの中へ」を生熱唱。「今年はノートルダム大聖堂の(火災の)こともあったし、“願い”ということを意識しました」と自ら行った選曲のポイントを紹介した。「第73回トニー賞授賞式」(字幕版)は6月15日(土)19時よりWOWOWライブにて放送。WOWOWメンバーズオンデマンドにて見逃し配信。(text:cinemacafe.net)
2019年06月10日アカデミー賞にノミネートされること19回。うち8回オスカー像を手にしている映画音楽界の名匠、アラン・メンケンがプロモーション来日を果たし、最新作『アラジン』にまつわる秘話を語ってくれた。名曲「ホール・ニュー・ワールド」誕生のいきさつとは?仮タイトルに天才作詞家がダメ出し!?1990年代を彩った“ディズニー・ルネサンス”の1作である『アラジン』(1992年)の音楽は、メンケンと、彼の盟友だった天才作詞家ハワード・アシュマン、そして急死したアシュマンの遺志を継いで参加したミュージカル界の大御所ティム・ライス(『ジーザス・クライスト・スーパースター』『エビータ』)の奇跡的なコラボレーションによって生み出された。メンケンがわずか2時間で作曲した3曲のうちの1曲が、かの「ホール・ニュー・ワールド」である。「作曲の段階で、“The World At My Feet”という仮タイトルをつけていた。直訳すると『足元に世界が広がっている』という意味で、一種の万能感を表現したフレーズなんだ。これに対して、賢明なティムは『ラブソングの題名に“足”はないな』って(笑)。確かにその通りだよね。そこから彼が自由に作詞をしていった。楽曲が完成したときは、率直に『これはいけるぞ』と興奮したよ」。その言葉通り、同曲はアカデミー賞に輝いたほか、グラミー賞の最優秀楽曲賞も受賞。数あるディズニーソングのなかで、オンリーワンの快挙を成し遂げた。『ラ・ラ・ランド』の名コンビと新たなコラボレーション「ホール・ニュー・ワールド」をはじめ、お馴染みの楽曲が新たなアレンジで生まれ変わったが、それと同じくらいファンが期待を寄せるのが、本作のために書き下ろされた“新曲”の存在だ。メンケンが作曲を手がけ、作詞は『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』で一躍脚光を浴びるベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが担当する。それだけでも「もう最高!」なコラボレーションではないか。「実は彼らが大学生の頃から知っていたんだ。わたしの娘が同じミシガン大学に通っていて、いろいろ話を聞いていたからね。その後(2012年に上演された)彼らが作詞作曲を手がけたブロードウェイ・ミュージカル“A Christmas Story The Musical”を見て、『すごい才能だな』って注目するようになった。今回、コラボレーションの話が持ち上がり、まず、わたしのスタジオで会ってみることになったんだ」『ラ・ラ・ランド』の“City of Stars”でオスカーを受賞した若き俊英コンビだが、音楽界のレジェンドと対面すると「ありがたいことに、彼ら、ファン心が全開だったよ(笑)。過去の思い出をいろいろ話してあげると、『ワオ!』『そうなんだ』って大喜びしてくれた」そうだ。もちろん、共同作業が始まると「情熱的で聡明なチーム。わたしと含めて、まさに三位一体という言葉がふさわしい、すばらしいコラボレーションだった」と言い、「彼らがジャスミンのために作った楽曲『スピーチレス~心の声』は、聞く人を勇気づける名曲だと思う」と賛辞を惜しまない。ジーニー役のウィル・スミスは「パーフェクト!」20数年の歳月を超えて、実写映画として生まれ変わった本作に「大満足している」と太鼓判を押すメンケン。ランプの魔人“ジーニー”を演じるウィル・スミスに対しては、「パーフェクト!」と即答し「俳優とミュージシャン、両方の魅力…。つまり、ジーニーに必要な要素をすべて持っているから、こちらから何か注文することはなかった」のだとか。ヒップホップの要素が加味された人気曲「フレンド・ライク・ミー」は今回の大きな“聞きどころ”だ。『美女と野獣』に続き、自身が関わったアニメーション作品が実写化されたことには「すごく良いことだと思うよ。過去の作品に立ち戻って、新たなアレンジを含めて、楽曲に再アプローチできるのは、ワクワクできるしね」と声を弾ませる。同時に「一から新しい企画に取り組みたい気持ちもあるけどね」と本音も。これは長年、第一線で活躍し続けるヒットメーカーならではの悩みと言えそうだ。今後も実写版『リトル・マーメイド』『ノートルダムの鐘』、『魔法にかけられて』の続編、ワーナー・ブラザースが手がける『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』のリメイクなど、数多くの仕事が控えている。「正式にゴーサインが出ているのは『リトル・マーメイド』くらいかな。奇妙なことに、自分の新たな仕事をニュースで初めて知ることも多いよ(笑)。恵まれている証拠だけどね。原動力?仕事を愛しているし、そこからエネルギーももらっている。48年間連れ添う妻、2人の娘たちも大きな支えだよ」。魔法のランプは3つの望みをかなえてくれるが、メンケンが奏でる魔法のメロディはわたしたちを何度でも、“新しい世界”へと誘ってくれるのだ。『アラジン』は6月7日(金)より全国にて公開。(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:アラジン(2019) 2019年6月7日より全国にて公開© 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年06月10日海の向こうで今年度のトニー賞が発表される本日6月10日(月)、2013年の同賞ミュージカルリバイバル作品部門を制した『ピピン』の日本語版が東急シアターオーブで開幕する。後に大名作『ウィキッド』を生むことになる作詞・作曲家スティーヴン・シュワルツと、『シカゴ』で知られる天才演出・振付家ボブ・フォッシーらが1972年に生み出した作品を、40年の時を経て『ヘアー』の演出家ダイアン・パウルスが蘇らせた傑作だ。主人公はフランク王国の若き王子ピピン(城田優)。自らの存在意義を模索する彼は、リーディングプレイヤー(Crystal Kay)に導かれて冒険の旅に出る。父チャールズ王(今井清隆)、義母ファストラーダ(霧矢大夢)、異母弟ルイス(岡田亮輔)、祖母バーサ(中尾ミエ/前田美波里)、そして未亡人キャサリン(宮澤エマ)とその息子テオ……。さまざまな確執や反発、助言と出会いの果てに、ピピンが導き出す答えとは ……? シンプルだが普遍的で深遠なテーマを、サーカスアクロバットを駆使した大胆な演出で描き出していく。ブロードウェイミュージカルの日本語版が製作される際には、向こうの演出を基本的にそのまま踏襲する“レプリカ版”と日本の演出家が独自の演出を施す“日本オリジナル版”とがあり、今回は前者。そのまま踏襲する以上、ブロードウェイに引けを取らないキャストが揃わなければ単なる紹介に終わってしまうわけだが、今回その心配はないだろう。適材適所に配された実力派キャスト陣が、ブロードウェイの傑作をそのまま、日本語という分かりやすさと親しみやすさだけを加えて届けてくれるに違いない。なお、レプリカ版の上演時にはアソシエイトと呼ばれる提携スタッフが派遣されることが多いなか、今回は演出のダイアン・パウルスも振付のチェット・ウォーカーも来日している。11日(火)にはウォーカー×Crystal Kay×霧矢大夢、18日(火)にはパウルス×城田優×Crystal Kayによるアフタートークも予定されており、こちらにも注目だ。6月30日(日)まで同劇場にて上演。その後、名古屋、大阪、静岡で公演を行う。文:町田麻子
2019年06月10日第91回アカデミー賞で監督賞、撮影賞、外国語映画賞の3部門にノミネートされ、第71回カンヌ国際映画祭にて監督賞を受賞したポーランド映画『COLD WAR あの歌、2つの心』。この度、パヴェウ・パヴリコフスキ監督が主人公の歌手ズーラにヨアンナ・クーリクを抜擢した理由を語るインタビューと、モノクロで映し出される本編とは趣の異なる、カラーで切り取られた貴重なメイキング映像がシネマカフェに到着した。本作は、前作『イーダ』で第87回アカデミー賞外国語映画賞を受賞、世界的な評価を受けるポーランドのパヴリコフスキ監督が、冷戦下のポーランド・ベルリン・ユーゴスラビア・そしてパリを舞台に綴る情熱的なラブストーリー。パヴリコフスキ監督は、「『イーダ』という映画のキャスティング中にヨアンナ・クーリクと出会い、魅了されたんだ」とその出会いについて語り、そして『イーダ』では「どうしても彼女を使いたくて、新しい役を作り出てもらった」と述べるほど、彼女に魅了されていたことを明かす。そのため、「今回は脚本の執筆中から彼女をズーラ役にと考えていた」と言い、彼女の魅力ありきで、本作のズーラというヴィクトルの人生を翻弄し続ける運命的なキャラクターが生まれたことを語っている。さらに映像では、ヴィクトルとともに暮らすパリのジャズバーで音楽に乗せて即興で踊り出すズーラや、石畳が続く美しい50年代のパリ街並みをヴィクトルと幸せそうに歩く姿を、鮮やかなカラー映像で収めたメイキングシーンも。「結局、大きな疑問は、永遠に続く愛の可能性はあるのか?愛は、人生を、歴史を、この世界を超越することができるのか?」とパヴリコフスキ監督が語るように、過酷な時代に音楽で結ばれ、互いへの燃え上がる愛だけは貫こうとする2人を描いた本作。髪の毛1本、草の葉1枚、そよぐ風と水面まで、全てのショットが、私たちの生きる世界はこれほどまでに美しかったのかと教えてくれる映像で綴られる、まさに心と五感を刺激する極上のラブストーリーとなっている。『COLD WAR あの歌、2つの心』は6月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:COLD WAR あの歌、2つの心 2019年6月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開
2019年06月08日アカデミー賞女優のニコール・キッドマン×リース・ウィザースプーン主演で、ベストセラー小説をテレビドラマ化した「ビッグ・リトル・ライズ」。待望の最新シーズン「ビッグ・リトル・ライズ2」が7月31日(水)より「BS10 スターチャンネル」にて独占日本初放送が決定。また、Amazon Prime Videoチャンネルの「スターチャンネルEX -DRAMA&CLASSICS-」にて8月より配信されることになった。本作は、カリフォルニアの海辺の高級住宅地として名高い“モントレー”を舞台に、同じ小学校に子どもたちを通わせるママ友たちの微妙な人間関係、結婚生活のもろさ、親子の確執、誰にも言えない秘密など、赤裸々な素顔を豪華キャストの競演で描くクライムミステリー。ゴールデン・グローブ賞4冠、エミー賞8冠!大ヒットドラマの待望の最新シーズンニコール、リースがW主演で製作総指揮を兼ねるほか、シェイリーン・ウッドリー、ゾーイ・クラヴィッツ、ローラ・ダーンらが引き続き出演。シーズン2では、リアーン・モリアーティによる原作小説では描かれなかった“事件”後の彼女たちの生活に、大御所女優メリル・ストリープが参加。ニコール、リースとの3大アカデミー女優のガチ競演が話題を呼んでいる。メリルは、双子のママであるセレステ(ニコール)の“姑”役で登場、初回から圧倒的な存在感を見せる。ハリウッドを代表する実力のキャスト&スタッフがパワーアップして再集結した最新シーズンは見逃せない。また、「BS10 スターチャンネル」ではこの独占日本初放送を記念して、メリルの出演映画を特集放送。オスカーをもたらした『クレイマー、クレイマー』をはじめ、『めぐりあう時間たち』『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』など出演5作品を、ドラマ放送直前の7月27日(土)午後の一挙放送などでお届けする。海外ドラマ「ビッグ・リトル・ライズ2」はBSスターチャンネルにて独占日本初放送(全7話)。(text:cinemacafe.net)
2019年06月06日現在公開中の映画『長いお別れ』が、6月から行われる第22回上海国際映画祭にて上映されることが決定した。本作は、日本アカデミー賞ほか国内映画賞34部門を受賞した『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督が、直木賞受賞作家・中島京子の同名小説を映画化。蒼井優、竹内結子、松原智恵子、山崎努と、日本映画界が誇る豪華実力派俳優陣を迎え、認知症になり、ゆっくり記憶を失っていく父とのお別れまでの7年間が描かれる。日本だけでなく、第43回香港国際映画祭や第41回モスクワ国際映画祭など、すでに多くの映画祭で上映されている本作だが、今回新たに現地時間6月15日(土)~24 日(月)まで、中国・上海で行われる第22回上海国際映画祭のインターナショナル・パノラマ部門にて正式出品が決定。さらに、同映画祭終了数日後に始まる第21回台北映画祭のアジアン・プリズム部門に正式出品も決定している。なお、上海国際映画祭には中野監督も参加。現地での上映に登壇する。『長いお別れ』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:長いお別れ 2019年5月31日より全国にて公開(C)2019『長いお別れ』製作委員会
2019年06月05日秋篠宮家の次女・佳子さまは6月3日、東京都港区の明治記念館で、第66回産経児童出版文化賞の贈賞式に臨まれた。大賞に選ばれたのはフォトジャーナリスト・豊田直巳さんの「それでも『ふるさと』」(農文協)。佳子さまは「東日本大震災による原発事故の影響で避難することとなった福島県飯舘村の様子を、震災直後から6年にわたり記録し続けた写真絵本です。つらい思いをしながらも、ふるさとを愛し、互いに協力し合う人々の姿に、胸を打たれます。この本は、震災当時を知らない子どもたちにも、深い印象を残すことと思います」と感想を述べられた。公務にお一人で出席し、お言葉を述べられるのは大学卒業以来、初めて。佳子さまは5分半にわたり、各賞を受賞した8作品すべてについて丁寧に感想を述べられた。この式典には、前年までは紀子さまが出席されていた。皇位継承に伴う公務分担の見直しで、紀子さまの出席は都合がつく場合に限られることになり、今回は佳子さまが出席された。「佳子さまは今年3月にICU(国際基督教大学)を卒業されました。今のところ大学院進学や就職の予定はないそうです。御代替わりで多忙になられた秋篠宮ご夫妻を支えるため、しばらくはご公務に専念されるおつもりなのでしょう」(皇室担当記者)
2019年06月04日『パシフィック・リム』『キング・アーサー』の人気スター、チャーリー・ハナムと、大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したラミ・マレックの最旬スターがタッグを組み、45年ぶりに映画化される脱獄映画の金字塔『パピヨン』。このほど、主人公“パピヨン”を演じたハナムのインタビュー動画が、いち早く到着した。作家アンリ・シャリエールの壮絶な実体験を基にした終身刑囚“パピヨン”の13年に及ぶ命をかけた脱獄劇。この世界的なベストセラー自伝小説は、1973年『猿の惑星』などの名匠フランクリン・J・シャフナー監督と、ハリウッドの異端児と呼ばれた脚本家ダルトン・トランボのタッグにより映画化され、パピヨン役スティーヴ・マックイーンの鬼気迫る熱演と、ダスティン・ホフマン演じる偽札作りの天才ドガとの熱い友情は多くの人々の共感と感動を呼び大ヒットを記録した。新たに映画化した本作で、終身刑を受けた主人公パピヨンを演じたハナムは、ニックネームの由来に始まり、パピヨンの意外なバックボーンについて話し始める。そしてスケジュールや予算の関係でドガ役のラミ・マレックの出演が危ぶまれたとき、「あきらめるな!この映画を実現させよう!!」と、劇中のパピヨンを彷彿とさせる“不屈”さをみせ、ラミとの共演が叶ったことを激白、撮影が始まる前から熱き『パピヨン』魂を持っていたことを伺わせた。また、「人は試練に耐えたいと思っている」と一瞬、Mっ気を覗かせたのかと思いきや、「他の人と深く結びついて、味方と一緒に困難に立ち向かいたい!」とアニキな発言も。刺激的なアクションのみならず、友情と兄弟愛にあふれ、前向きな気持ちになるとハナムも太鼓判を押す本作が、ますます楽しみになってきた。『パピヨン』は6月21日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パピヨン(2018) 2019年6月21日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2017 Papillon Movie Finance LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2019年06月03日2度のアカデミー賞に輝く名匠アスガー・ファルハディが、“スペインで最も有名なカップル”ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムを迎えた最新作『誰もがそれを知っている』。6月~7月は本作の“頼りになる男前な兄貴系”ハビエル以外にも、ミステリアスな色気漂うラテン系、絶対に怒らせてはいけないキレる親父、実在した紳士な強盗…といった様々なタイプのイケオジ俳優が出演する映画が目白押しだ。その結末に誰もが息をのむ、極上のヒューマン・サスペンス『誰もがそれを知っている』(6月1日公開)男前な兄貴系ハビエル・バルデム/パコ役実生活ではスペインの至宝ペネロペ・クルスと2010年に結婚、これまで6作品で共演し、本作で“夫婦共演”は3作目となるハビエル。ペネロペ演じるラウラの娘イレーネが誘拐されたとき、ラウラの心に寄り添い、身代金要求の時間稼ぎに奔走するなど、頼りになる男前な一面を見せる。今回は筋肉質のボディにワイルドな表情を浮かべ、壁ドンを想起させるようなショットが解禁!1969年、スペイン、カナリア諸島のラスパルマス出身。ビガス・ルナ監督作『ルルの時代』(’90)で映画デビュー、母国スペインのみならず国際的にも活躍。英語作品に初主演した『夜になるまえに』(’00)でヴェネチア国際映画祭男優賞を受賞、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、一躍世界にその名を轟かせる。そして、コーエン兄弟監督『ノーカントリー』(’07)では冷酷な殺し屋を演じ、スペイン人俳優として初となるゴールデン・グローブ賞助演男優賞、アカデミー賞助演男優賞に輝く。近年では『007 スカイフォール』や『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』でも悪役を怪演、独特の存在感を放つ。ミステリアスな色気漂うリカルド・ダリン/アレハンドロ役信心深いラウラの夫、アレハンドロ役を熱演するリカルド・ダリン。かつては実業家で、妻の出身の村にも多額の寄付をするなど裕福だった。娘の誘拐事件を聞き、アルゼンチンからスペインへと駆け付けるが、娘を誘拐した犯人では? と周囲から疑われてしまう場面も…。今回解禁された場面写真では、優しい眼差しでミステリアスな色気漂う微笑みを浮かべている姿が。1957年、アルゼンチン・ブエノスアイレス出身。アルゼンチンで最も有名な演技派俳優のひとり。子役としてキャリアを重ね、10歳で俳優として本格的にデビュー。アカデミー賞外国語映画賞を受賞し、国内で週末興行収入ランキング11週連続1位を獲得するなど社会現象を巻き起こした『瞳の奥の秘密』(’09)に主演し、ゴヤ賞や銀のコンドル賞など数々の賞にノミネートされる。また、ビル爆破解体職人を演じたオムニバス映画『人生スイッチ』(’14)もアルゼンチンで大ヒットし、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされている。父の復讐に2つのマフィアが巻き込まれ、気づけばクセモノだらけ!?『スノー・ロワイヤル』(6月7日公開)怒らせちゃいけないキレる親父リーアム・ニーソン/ネルズ・コックスマン役同作では模範市民賞を受賞するほど、市民に貢献する除雪作業員ネルズ・コックスマン役を演じるリーアム・ニーソン。だが、ひとり息子が地元の麻薬組織に殺されたことで、除雪キャリアで身に付けた土地勘や体力、そして除雪車で敵を始末していくが、その復讐が思わぬ方向へと向かっていき…。1952年生まれ、北アイルランド出身。舞台俳優としてキャリアをスタートさせた後、『エクスカリバー』(’81)で映画デビュー。スティーブン・スピルバーグ監督『シンドラーのリスト』(’93)でアカデミー賞主演男優賞にノミネート、『マイケル・コリンズ』(’96)でヴェネチア国際映画祭男優賞を受賞、演技派俳優として台頭すると、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(’99)、『バットマン ビギンズ』(’05)などの超大作に出演して地位を確立する。近年は『96時間』シリーズや『アンノウン』『フライト・ゲーム』『ラン・オールナイト』『トレイン・ミッション』といったアクション映画への出演が多く、新たなファンを獲得。そのほか『愛についてのキンゼイ・レポート』(’04)、『特攻野郎Aチーム』(’10)、『バトルシップ』(’12)、『沈黙-サイレンス-』(’16)、『メン・イン・ブラック:インターナショナル』(’19)など多数。誰ひとり傷つけなかった74歳の紳士な銀行強盗『さらば愛しきアウトロー』(7月12日公開)実在した紳士強盗ロバート・レッドフォード/フォレスト・タッカー役名優ロバート・レッドフォードが俳優引退作として演じたのは、数々の脱獄と銀行強盗を繰り返した実在したアウトロー、フォレスト・タッカー。ポケットに入れた拳銃はチラリと見せるだけ、誰ひとり傷つけることなく華麗な手口で銀行を襲う紳士的な姿は、盗まれた銀行員でさえも魅了されるほど!1936年、米カリフォルニア州生まれ。『明日に向って撃て!』(’69)、『スティング』(’73)でキャリアを邁進し、『大いなる勇者』『華麗なるギャツビー』『ナチュラル』『愛と哀しみの果て』『スパイ・ゲーム』、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』、さらに『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『ニュースの真相』など数々の名作に出演。『普通の人々』(’80)では監督業に進出し、アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞を受賞する。1981年にはサンダンス・インスティテュートを設立し、新進の脚本家や監督の支援と開拓、「サンダンス映画祭」の主催を行う。その功績を讃えられ、全米映画俳優組合賞生涯功労賞、アカデミー名誉賞を受賞。2016年には、当時のオバマ大統領より大統領自由勲章を授与され、2019年にはセザール賞名誉賞を授与されている。『誰もがそれを知っている』は6月1日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スノー・ロワイヤル 2019年6月7日より全国にて公開© 2019 STUDIOCANAL SAS ALL RIGHTS RESERVED.誰もがそれを知っている 2019年6月1日よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開Ⓒ 2018 MEMENTO FILMS PRODUCTION - MORENA FILMS SL - LUCKY RED - FRANCE 3 CINÉMA - UNTITLED FILMS A.I.E.さらば愛しきアウトロー 2019年7月12日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved
2019年06月01日中川晃教、加藤和樹、大原櫻子、そして海宝直人が、WOWOWで生中継される「第73回トニー賞授賞式」でスタジオ生パフォーマンスを披露することが分かった。今年もWOWOWでは、アメリカ・ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開催される演劇・ミュージカルにおける世界最高峰のトニー賞授賞式の模様を生中継。1年のブロードウェイを総括するアワードだが、授賞式の見どころは、賞レースの行方だけではない。舞台上で展開される、豪華スターの競演による圧巻のパフォーマンスも大きな注目シーン。そこでWOWOWが放送する日本のスタジオからも、注目俳優たちによる生歌唱パフォーマンスが決定!今秋よりスタートする新作ミュージカル、大怪盗・怪人二十面相と名探偵・明智小五郎が華麗に対決する「怪人と探偵」から、メインキャストの中川晃教、加藤和樹、大原櫻子が「微笑みの影」(杉本雄治作曲、森雪之丞作詞、島健編曲)を初披露する。また、「レ・ミゼラブル」でマリウスを演じるほか、「アラジン」「ライオンキング」など数々のミュージカルで主演を務めるミュージカル俳優・海宝直人も、主演ミュージカル「ノートルダムの鐘」より、「陽ざしの中へ」を披露する。「生中継!第73回トニー賞授賞式」は6月10日(月)8時~WOWOWプライム(二/同時通訳)にて放送。ミュージカル「怪人と探偵」は9月14日(土)~KAAT神奈川芸術劇場<ホール>、10月3日(木)~兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演。「海宝直人 CONCERT 2019 『I hope.』 in TOKYO」は8月10日(土)、11日(日)Bunkamuraオーチャードホールにて上演。(cinemacafe.net)
2019年05月31日ボーカルダンスユニット・M!LKの佐野勇斗が、「第28回日本映画批評家大賞」で新人男優賞を受賞し30日、都内で行われた授賞式に出席した。筑波秋博役を演じた映画『ちはやふる-結び-』での演技が評価された佐野。「このような素敵な賞をいただくことができて、すごく驚いているとともに、すごくうれしい気持ちでいっぱいです」と心境を語り、「お芝居のお仕事をして初めてこのような賞をいただくことができたので、『ちはやふる』という作品、そして筑波という役に出会えたことにとても幸せを感じています」と喜んだ。続けて、「広瀬すずさんをはじめ、第一線で活躍しているみなさんと共演させていただいたので、とても緊張していたのですが、みなさん心温かく迎えていただきました」と、広瀬すず、野村周平、新田真剣佑らとの共演を振り返り、「みなさん楽しむときは部活のように楽しみ、お芝居に入ったときはすごい集中力を見せ、このメリハリに同世代としてのプロ意識をすごく感じるとともに、僕もみなさんの素晴らしいお芝居の技術に肩を並べられるように頑張りたいと強く思いました」と語った。そして、「まだまだこれから、この賞をいただけたことを一つの自信とし、これからもっともっと多くの作品に出演させていただき、佐野隼斗という名前を日本中に轟かせることができるように頑張りたいです」とさらなる活躍を誓った。
2019年05月30日アイドルグループ・欅坂46の平手友梨奈が、「第28回日本映画批評家大賞」で新人女優賞を受賞し30日、都内で行われた授賞式に出席した。主演を務めた『響-HIBIKI-』での演技が評価され受賞した平手は、ブルーのロングドレスで登場。トロフィーを受け取り、「あらためて関係者のみなさんに感謝の気持ちを伝えたいと思いました。今回は本当にありがとうございました」と感謝の思いを語った。同作は、柳本光晴氏による人気コミック『響~小説家になる方法~』を実写化した物語。平手は、出版不況の文学界に現れ、さまざまな人に計り知れない影響を与えていく天才女子高生小説家・鮎喰響(平手)を熱演した。なお、平手のほか、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の南沙良も新人女優賞を受賞した。
2019年05月30日2001年に日本公開、2003年の第75回アカデミー賞授賞式で長編アニメ映画賞を受賞した『千と千尋の神隠し』が、6月21日についに中国で公開されることが決定した。「The Hollywood Reporter」などが報じた。なお、昨年12月には、ジブリアニメとしては初めて中国で『となりのトトロ』が30年の時を経て公開され、2600万ドル(約28億円)の興行収入を得ている。中国のジブリファンは、「20年もネタバレを避けるの、どれだけ大変だったかわかる?」とジョークを交えたコメントや、「昨年『トトロ』を観たから、『千と千尋の神隠し』も絶対に映画館で観なきゃね。ところで、『ハウルの動く城』の公開はいつなの?」と早くもほかのジブリ作品の公開を待ち望む声などを寄せた。『千と千尋の神隠し』は、アカデミー賞のほかに第52回ベルリン国際映画祭で最高賞である金熊賞、第30回アニー賞の作品賞、監督賞など世界で多数の賞を受賞した作品。まだ正式公開はされていないものの、中国では海賊版などで目にしてファンになった人もすでに多くいて、「大きなスクリーンで観られるのが本当に楽しみ」という声も多くみられる。(Hiromi Kaku)■関連作品:となりのトトロ 1988年4月16日より公開
2019年05月28日アカデミー賞受賞『別離』『セールスマン』のアスガー・ファルハディ監督が、ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデムの“夫婦”を起用した『誰もがそれを知っている』。この度、ペネロペがファルハディ監督との初タッグや夫ハビエルとの共演について語るインタビュー映像が、いち早くシネマカフェに到着した。現在開催中の第72回カンヌ国際映画祭では、コンペティション部門に出品されているペドロ・アルモドバル監督最新作『Dolor y Gloria』(原題/英題:Pain and Glory )で主人公の母親役を演じて話題となり、その後もオリヴィエ・アサイヤス監督のスパイ映画『Wasp Network』(原題)や、ジェシカ・チャステイン、マリオン・コティヤールらと共演する女性スパイ映画『355』(原題)などが控え、さらに第67回サンセバスチャン国際映画祭では生涯功労賞にあたるドノスティア賞を受賞することが発表されるなど、その活躍に注目が集まっているペネロペ。映像では、本作の出演のきっかけについて「5年前に監督から電話がかかってきて、作品の構想について話があり、“もちろん任せて”と即答したわ。映画界の巨匠ですもの。彼が脚本を書き始め、映画の完成までこぎつけた」と念願のオファーであったと語る。そのファルハディ監督は今回、初のスペインロケを行っている。「彼は構想を共有してくれて、あらゆる面で明確なビジョンを打ち出してた。一方でクルーや私たちにためらわず質問してくれたわ。その姿勢は、とても謙虚で大切よ。異国の地で異なる言語を使って撮影するんですもの」と、監督とのコラボレーションについてふり返った。続けてスペイン出身である彼女は「スペイン特有のことについて聞かれた時には、いろいろ話し合った。一緒にスペイン映画を撮れてうれしかったわ。本当に光栄なことよ」と明かし、同時に監督もサポートしていた様子。今回演じたラウラ役については「複雑な役柄だったわ。彼女は大きな秘密を抱えていて、それが性格に影響してる。周りの人とのつき合い方にもね。重荷となって肩にのしかかる」と、“ある秘密”を抱えていることに触れ、それが彼女の複雑な人格を形成していると、冷静に自身のキャラクター像を分析した。また、2010年にハビエルと結婚してから、『悪の法則』(’13)や『Loving Pablo』(原題/17・未)に続き、夫婦共演3作目となる本作。前作で演じた役と本作について「2つの作品に出てくる役はまったく異なる人物で、それぞれ個性があるから演じやすかった」とふり返りながら、ハビエルとの共演については「共演が続いたのは偶然だったの。またいつか一緒に仕事する日が来るでしょうけど、頻繁に共演はしたくないわ(笑)」と最愛の夫との共演をはにかみながらコメント。最後に観客に伝えたいことについて、「登場する家族は、メタファーみたいなものなの。私たちみんなを表しているわ」と彼女は言う。「人との関わり合い方を見てるうちに、自問自答したくなるの。“なぜお互いに物事を複雑にしてしまうの?”“その必要はある?”“いつか変われる?”ってね」と映画に込められた普遍性について語り、インタビューを締めくくっている。いま熱い視線が送られているペネロペの情熱的な演技を、ぜひ劇場で見届けて。『誰もがそれを知っている』は6月1日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:誰もがそれを知っている 2019年6月1日よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開Ⓒ 2018 MEMENTO FILMS PRODUCTION - MORENA FILMS SL - LUCKY RED - FRANCE 3 CINÉMA - UNTITLED FILMS A.I.E.
2019年05月27日5月14日から開催された第72回カンヌ国際映画祭は、25日、ポン・ジュノ監督(韓国)の『パラサイト』(英題)を最高賞パルムドールに選出し、12日間の幕をおろした。授賞式で、フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴからトロフィーを贈られたポン・ジュノ監督は「私はずっとフランス映画に影響を受けてきました。特にアンリ=ジョルジュ・クルーゾーとクロード・シャブロルには感謝を伝えたい」と満面の笑みで挨拶。主演のソン・ガンホも監督の呼びかけでステージに上がり、「尊敬する韓国のすべての俳優にこの栄誉を捧げたい」と感謝を述べ、喝采を浴びた。受賞会見でポン・ジュノ監督は「とても韓国的なユーモアが含まれているので、世界の人たちにどこまで伝わるかがわからなかった。だが家族の問題というのは、どこの国でも共通なのだと思った」と語った。また韓国映画初の最高賞ということに関しては「僕だけでなく、韓国には沢山の素晴らしい監督がいる。これをきっかけにより注目されれば嬉しい」と答えた。『パラサイト』は、家族全員が失業中のキテク(ソン・ガンホ)一家の長男(チェ・ウシク)が、超富裕層のパク社長(イ・ソンギュン)の家の家庭教師となったことから、家族ぐるみで寄生していくというブラック・コメディ。エンターテインメント性と格差社会への批判が見事にマッチした圧巻の出来で、21日の上映直後から批評家や観客からも大絶賛を浴び、審査委員長を務めた『レヴェナント:蘇えりし者』の監督アレハンドロ・G・イニャリトゥも「審査員団も全員一致での受賞」と語るなど、文句なしの受賞となった。また現地紙の星取り表などでは『パラサイト』と並ぶ高評価を獲得していたペドロ・アルモドバル監督(スペイン)の『ペイン・アンド・グローリー』(英題)は、主演のアントニオ・バンデラス(スペイン)が男優賞を受賞。会見では「人生の師と仰ぐアルモドバルの作品で、彼の分身と言える役で賞をもらえて、心から嬉しい。40年も俳優をしてきて、いろいろな賞にノミネートされたが、一度も名前を呼ばれることはなかった。受賞出来て本当に幸せ」と、喜びもひとしおといった感じだった。『ペイン・アンド・グローリー』は、酷い腰痛に悩まされ映画を撮れずにいる監督が、戯曲を書きながら過去をふり返るというストーリー。アルモドバルの自伝的映画とも言え、高評価を獲得していた。1999年の『オール・アバウト・マイ・マザー』で監督賞、2006年の『ボルベール/帰郷』で脚本賞を受賞してきたアルモドバルが今度こそパルムドールを獲るのではという声も現地にはあったが、今回も逃してしまい、受賞にはタイミングというのがあるのだ、と思わされた。次席に当たる審査員グランプリは、女優でもあるマティ・ディオプ(セネガル)の初長編監督作『アトランティック』(英題)が受賞。労働者が不当に搾取される社会をSFラブスートーリーという形で描いたこの作品も、『パラサイト』同様にエンタメ性と社会性がミックスされていた。今年のカンヌは、開幕作品のジム・ジャームッシュ監督のゾンビ映画『ザ・デッド・ドント・ダイ』(原題)や、クエンティン・タランティーノ監督、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット主演の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』など娯楽性、ジャンル色の濃い作品が比較的多く、その中で格差社会への批判を取り込んだ作品が受賞につながったようだ。今年は21歳のエル・ファニングが史上最年少で審査員を務めたことも話題になったが、これについてイニャリトゥ委員長は、「エルは新鮮さと正直さを、古い世代の私たちにもたらしてくれた。彼女から学ぶことは沢山あった」と語った。巨匠たちの作品も多い中、マティ・ディオプら初出品の監督たちも多く受賞し、若い世代の声が聞こえるような結果となった。主な受賞作は以下の通り。最高賞パルムドール『パラサイト』ポン・ジュノ(韓国)グランプリ『アトランティック』マティ・ディオプ(セネガル)監督賞『ヤング・アーメッド』ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ(ベルギー)審査員賞『レ・ミゼラブル』ラジ・リ(フランス)『バクラウ』クレベール・M・フィリオ&ジュリアーノ・ドルネレス(ブラジル)男優賞『ペイン・アンド・グローリー』アントニオ・バンデラス(スペイン)女優賞『リトル・ジョー』エミリー・ビーチャム(英国)脚本賞『ポートレイト・オブ・ア・レディ・オン・ファイア』セリーヌ・シアマ(フランス)(text:Ayako Ishizu)
2019年05月27日第72回カンヌ国際映画祭にてポン・ジュノ監督最新作『PARASITE』(英題)が最高賞パルムドールを受賞。審査員満場一致の決定で、韓国映画としては初受賞という歴史的快挙を達成し、日本での公開も決定した。物語は、全員失業中の一家の長男が、家族の期待を一身に背負い、IT企業を経営する裕福な一家のもとへ家庭教師の面接を受けるところから始まる。この相反する2つの家族の出会いは、誰も観たことのない想像を超える悲喜劇へと加速していく――。『殺人の追憶』『母なる証明』などの傑作を手掛けてきた、世界が称賛する若き巨匠ポン・ジュノ監督の最新作となる本作。主演を務めるのは、『スノーピアサー』『グエムル -漢江の怪物-』『殺人の追憶』に続く4度目のタッグとなる名優ソン・ガンホ。共演には『最後まで行く』『ソニはご機嫌ななめ』のイ・ソンギュン、『後宮の秘密』のチョ・ヨジョン、Netfilx映画『オクジャ/okja』『新感染 ファイナル・エクスプレス』のチェ・ウシクら各世代の実力派の面々が脇を固める。これまで鋭い視点で社会を切り取り、ときに独自のユーモアを交えながら、人間の内面を炙り出してきたポン・ジュノ監督は、『母なる証明』以降、『スノーピアサー』『オクジャ/okja』と国際的作品を手掛けてきたが、ジャンルにとわられない唯一無二の作風にさらに磨きをかけ、満を持して10年ぶりとなる韓国映画を完成させた。5月21日(現地時間)に行われた公式上映は、上映中に何度も拍手や歓声が起こるなど異例ともいえる熱狂的な盛り上がりに。また、会場には『オクジャ/okja』などに出演するティルダ・スウィントンが、娘で女優のオーナー・スウィントン・バーンを連れて来場。上映後には、約10分間にも及ぶスタンディングオーベーションと鳴りやまない拍手が巻き起こり、ポン・ジュノ監督はじめキャスト陣も喜びを噛み締めていた。その後、「Screen International」誌が掲載する各メディアの批評家による採点「星取表」では、4点満点中3.5点という高得点を叩きだし、Q・タランティーノ、P・アルモドバル、J・ジャームッシュら名匠たちの並みいる話題作を抑え最後まで首位をキープ。各メディアも、「今年の映画祭で最高の1本。劇場で素晴らしい映画を観た時に感じる気分」(英・BBC)、「一度見たら忘れられない社会風刺。今年のカンヌのベスト映画。監督の才能は恐ろしいほどに素晴らしい」(米・ASSOCIATED PRESS)、「ポン・ジュノ監督の最高傑作だ。怒りに満ち、最高に面白く、痛々しく、苦く甘い資本主義における共存について描いている。彼がこれまで描いてきたすべての要素が集約されている」(米・INDIEWIRE)と絶賛を贈っていた。審査員長A・G・イニャリトゥ監督ら満場一致!「ローカルな映画でありながら、非常に国際的」本映画祭コンペ部門の審査員長を務めたアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは記者会見で、「私たちは予想のつかない展開を体験しました」と満場一致で最高賞に決定したポン・ジュノ監督の手腕を高く評価。「ユーモラスで優しく、何かを決めつけることなく現実の問題に直結していました。ローカルな映画でありながら、非常に国際的であり、“映画とは何か”という本質の理解によって、素晴らしく効果的に生み出されていました。私たちは観た瞬間からこの映画に魅了され、観た後も自分たちの中でどんどんと育っていきました」と、満場一致の理由を明かした。喜びのポン・ジュノ監督「この作品はとても特別な冒険でした」また、ポン・ジュノ監督も「まさかパルムドールをもらえるなんて思ってもみませんでした。本当に光栄です」とコメント。「私はフランス映画から多くの影響を受けて来ました。特に2人の監督、アンリー=ジョルジュ・クルゾーとクロード・シャブロルに感謝したいと思います」と言葉を続け、「この作品はとても特別な冒険でした。全てのアーティストに感謝したいと思います。そして何よりもこの作品は素晴らしい俳優がいなかったら取れなかったと思います。彼らに感謝します。私は映画が本当に好きで、12歳の頃から映画狂の青年でした。そしてまさか監督になるなんて…!本当に何にせよ、今夜この手で、私にとって大きな賞を頂けるなんて思っていませんでした。本当にありがとうございました!」と喜びいっぱいに語った。ポン・ジュノ監督は『グエムル -漢江の怪物-』(’06)が監督週間、『TOKYO!〈シェイキング東京〉』(’08)と続く『母なる証明』(’09)がある視点部門に正式出品、2017年にはNetfilx映画『オクジャ/okja』がコンペティション部門に出品され高い評価と共に物議を醸したが、今回、ついに同映画祭初受賞を果たした。『PARASITE』(英題)は日本公開も決定している。(text:cinemacafe.net)
2019年05月26日『ゲット・アウト』でアカデミー賞を受賞したジョーダン・ピール監督らのチームが手掛け、映画の歴史を塗り替える大ヒットとなったサプライズ・スリラー『アス』(原題:Us)が、9月6日(金)より日本公開されることが決定した。アデレードは夫のゲイブ、娘のゾーラ、息子のジェイソンと共に夏休みを過ごすため、幼少期に住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪れる。早速、友人たちと一緒にビーチへ行くが、不気味な偶然に見舞われたことで、原因不明で未解決な過去のトラウマがフラッシュバック。やがて、家族の身に恐ろしいことが起こるという妄想を強めていくアデレード。その夜、家の前に自分たちとそっくりな“わたしたち”(Us)がやってくる…。本作は2月の“スーパーボウル”放映時にも映像がお披露目され、3月22日より全米公開されるや初登場No.1の大ヒットスタート、オリジナル・ホラー作品&オリジナルR指定作品のオープニングで歴代1位を更新($7,111万7,625/Box Office Mojo調べ)。また、米映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」では94%の好評価を得て、2019年公開作品のランキングで堂々1位を記録した(Top 100 Movies of 2019/5月20日時点)。監督・脚本・製作は、『ゲット・アウト』でアカデミー賞脚本賞を受賞したジョーダン・ピール。製作には、『ゲット・アウト』および『セッション』『ブラック・クランズマン』でアカデミー賞作品賞にノミネートされたジェイソン・ブラム。主人公の夫婦を、『それでも夜は明ける』『ブラックパンサー』のアカデミー賞女優ルピタ・ニョンゴと『ブラックパンサー』エムバク役のウィンストン・デュークが演じる。鬼才監督&敏腕プロデューサー&演技派女優の最強チームが仕掛けた、映画の歴史を塗り替えたサプライズ・スリラー。『ゲット・アウト』を凌ぐ新たな悪夢が、ついに日本に上陸する!『アス』は9月6日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年05月22日「初めて恋をした日に読む話」で大ブレイクした俳優・横浜流星が「週刊ザテレビジョン」(KADOKAWA)が毎クール発表しているドラマアカデミー賞にて、2019年1月期ドラマ助演男優賞に選出されたことが分かった。現在、2nd写真集「流麗」が累計6刷・発行部数6万部に到達、映画『チア男子!!』が公開中で、主演映画『いなくなれ、群青』(9月6日公開)も控える横浜さん。「初めて恋をした日に読む話」で演じたのは、髪をピンクに染めた不良高校生・由利匡平。塾講師・春見順子(深田恭子)を一途に思い、「ご褒美ください」や“舌ペロ”などの胸キュン言動を時に切なく、時にキュートに演じ、“ゆりゆり旋風”を巻き起こした。そんな横浜さんが、「ザテレビジョン」読者と記者、有識者の投票で選ばれる第100回ドラマアカデミー賞・助演男優賞を受賞。支持者からは、匡平の純粋さを自然に演じた点に賞賛が集まったほか、地毛を5日に1回染めて臨んだという特徴的なピンク髪にも「似合っていて初々しかった」「原作通りのきれいなピンクで驚いた!」など絶賛の声が多数寄せられた。「たくさんの方が応援し、愛してくださった証し」受賞を受け、横浜さんは「すごくうれしいです。たくさんの方が応援し、愛してくださった証しだと思うので」と感謝を述べ、「原作を生んでくださった持田あき先生、(オーディションで)自分を選んでくださった方々、自分の芝居を引き出してくださった3人の監督に感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。「深田(恭子)さんと最初にお会いしたときは『テレビの人だ!』と緊張したのですが、たくさん話し掛けてくださったので、すぐに順子にしか見えなくなって。おかげで自分も匡平として現場にいられました。雅志役の永山(絢斗)には、まだ自信が持てずにいたころに食事に連れて行っていただいて、『今のままで大丈夫だよ』と言ってくださって!その言葉に救われて、自信を持って演じることができました。担任の山下先生役の中村(倫也)さんにもいろいろアドバイスをいただき、お二人には本当に助けてもらいました」と、共演者への思いも真摯に告白。さらに、「大きな財産を得ることができましたし、本当に大切な作品になりました。皆さんとはぜひまた共演したいです。やるなら、やはり続編ですね!」と“野望”を語ると、「順子と匡平がハッピーエンドになったその後が観たい。東大を卒業して結婚している姿とか。もう髪はピンクではないと思いますが、続編ができるなら何色にでもなりますよ!」と言葉に力を込めていた。(text:cinemacafe.net)
2019年05月22日30年ぶりに「司会者不在」で開催された今年のアカデミー賞授賞式は、予想に反して好評で、生放送の視聴率も昨年より約11パーセント上昇した。この結果を受けて、オスカーは来年も司会者を立てない可能性があると「Entertainment Weekly」誌が報じた。放送局のABCの重役キャリー・バークが、司会者を探すことよりも、今年のように多くのプレゼンターたちを起用したいとの発言をしている。「できる限り、あのフォーマットを崩すようなことはしたくないんです。今年の結果は信じられないくらいにすばらしくて、満足しているので。来年の授賞式に対するアプローチも、今年と同じような成功を収められればいいなと思っています」と「司会者不在」のフォーマットを継続していたいとの意向を明らかにしている。今年のオスカーは、コメディアンのケヴィン・ハートが務めることが発表されたものの、ケヴィンの過去のツイートが「同性愛嫌悪」との指摘を受けて、自ら辞退。その後、司会者が新たに選ばれることはなく、授賞式はプレゼンターたちのみで進行し、無事に幕を閉じた。(Hiromi Kaku)
2019年05月20日スパイダーマン映画史上最高傑作との呼び声高く、第91回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した『スパイダーマン:スパイダーバース』のブルーレイ&DVDが、8月7日(水)にリリース。これに先駆け、監督のボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマンと、製作を務めたクリストファー・ミラーにインタビューを敢行、日本のアニメから大きな影響を受けたことを明かしている。CGアニメーションと手描きの手法の融合により、革新的なビジュアルで誰も観たことのないスパイダーマンの世界を誕生させた本作は、劇場公開時から日本をはじめ世界中で大絶賛の声が続出。世界で最も有名なキャラクター“スパイダーマン”の世界で、主人公マイルス・モラレスの成長や仲間との絆の全く新しい物語が描かれる。大友克洋監督『AKIRA』の要素は絶対ある本作にはアメリカ発のアニメ、クレイアニメ、日本発のアニメなど様々な要素が取り入れられているが、監督のボブは「日本のたくさんの作品からインスピレーションを受けた」と断言する。「僕たちはみんな宮崎駿のファンだと思う。僕らの作品は彼にインスパイアされているんだ。彼の作品からは、全体的な映画のトーンとビジュアルが大きく反映されたね。彼は“詩人”なんだ。だから、たくさんの要素が詰まっている彼のストーリーテリングには、僕がこれまで手がけてきた作品は、影響を受けてきたと言えるね。だから、彼のDNAは本作にも継承されていると思うよ」と、宮崎駿が本作とボブ自身に与えた影響の大きさを語る。共同監督のピーターは「多大な影響を受けた作品は、大友克洋監督の『AKIRA』だね。『AKIRA』の要素は絶対あるし、彼のスタイルは演出におけるまさにナチュラリズムだね」と語っており、日本アニメの要素が盛り込まれているのが伺える。『パプリカ』今敏監督らも参考にさらに監督たちは、アニメ映画『東京ゴッドファーザーズ』や『パプリカ』を手がけた今敏をはじめ、従来のアニメ製作の手法の枠を突き破り、斬新な映像を作り上げてきた日本のクリエイターたちから影響を受けているという。ボブは「様々な手法で斬新な映像を作ることは日本ではずっと前からやってきたことだけど、僕たちは今、まさに追いつこうとしているんだ。僕たちが目指している楽しみなことの一つが、スパイダーマンの新しくて面白いストーリーを新しくて斬新な映像スタイルで見せていくことなんだ。そして、僕らが参考にしている芸術的なアプローチのほとんどが日本から来ているんだ」と、日本アニメの製作手法に多大な影響を受けたことを明かしている。ペニー・パーカーのアイデアは「セーラームーン」から続いて、登場キャラクターについて、日本のメディアやファンから注目を集めているペニー・パーカーの話題に。ペニーは日本の学生服を着た女の子でロボットを操縦して戦う姿が特徴的だが、「ペニーのアイデアは、『セーラームーン』をはじめ、本当に色々な漫画やアニメから影響を受けたよ」とピーターは語る。ロドニーも「ペニーの元のアイデアとなった色々なキャラクターから僕たちのスタイルで僕たちのバージョンのペニー・パーカーを作り上げようとしたんだ」と、ペニーの誕生秘話を明かしている。スタン・リーのカメオ登場シーンは多すぎて監督もわからず!?また、監督たちは、本作の見どころの1つでもある『スパイダーマン』の生みの親スタン・リーの登場シーンについても触れた。主人公マイルスがスパイダーマンのマスクとスーツを買う店(Stan’s Merch Shop)のオーナーとしてスタンが登場するシーンはすぐにわかるが、それだけでなく、数え切れないほどスタンが本編に登場していると監督たちは口を揃える。「スタンはあらゆるニューヨークのシーンに登場していて、突如現れたり、ほんの数秒だけだったり、映画全体を通してたくさんの場面に登場している。特に、電車のシーンに多く登場しているし、他にも、マイルスとピーター・パーカーが歩道を歩きながら、ピーターが“ありがとうニューヨーク”って言うときに横を通り過ぎるのもスタンなのさ!」と解説してくれた。実際に、スタンは目で確認できる数よりもかなり多く登場しているようで、監督たちもスタンを本編に何回登場させたのか正確には分からないという。最後に、続編やスピンオフの製作もささやかれている本作の今後の展開やアイデアについても、「この映画は、“Into the Spider-Verse”って内側にってサブタイトル(原題)が付いているけど、実際は外側の話だったよね(笑)。もし、もっとスパイダーマンの内面的な部分を描いていたら、クールだったかもしれない。まあ、今後どういう展開になるか期待していてよ。(スタン・リーがスパイダーマンになった)スパイダー・スタンが登場するかもしれないしね(笑)」とファンの期待を煽るコメントも残している。『スパイダーマン:スパイダーバース』ブルーレイ&DVDは8月7日(水)発売、レンタル開始。6月26日(水)よりデジタル先行配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スパイダーマン:スパイダーバース 2019年3月8日より全国にて公開
2019年05月14日映画『ジョーカー』が、第92回アカデミー賞で、主演男優賞と作曲賞を受賞。2020年2月7日(金)からは『ジョーカー〈アカデミー賞最多ノミネート記念〉』として一部劇場を除くIMAX、ドルビーシネマでの再上映が決定した。DCコミックスの人気ヴィラン、ジョーカーの“悲劇”かつ“喜劇”な人生を描くジョーカーは元々バットマンの敵役として登場した、DCコミックスに登場するヴィランの中でも人気のキャラクターだ。シーザー・ロメロが初代を演じ、ティム・バートン監督の『バットマン』ではジャック・ニコルソン、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』ではヒース・レジャー、さらに『スーサイド・スクワッド』ではジャレッド・レトが役を務めた。ジョーカーの特徴そんなジョーカーは、白い顔のピエロメイクに緑の髪、インパクト大のルックスが特徴。超人的な能力は無いが優れた頭脳を持つ。邪悪に笑う不気味さ、外見に相まって劇場型の犯罪で人々の心を徐々にむしばんでいく悪のカリスマだ。予測不能の凶行で人々を戦慄させ、世界を混乱させることを楽しんでいる。“孤独な男がジョーカーになるまで”のオリジナルストーリー映画『ジョーカー』は、“悲劇”とも“喜劇”とも言える彼の人生にフォーカスした完全オリジナル・ストーリー。狂気で人々を恐怖に陥れる“ジョーカー”そのものではなく、“孤独な男がジョーカーになるまでのリアルなドラマ”が描かれる。初めて語られるジョーカー誕生の理由、切ない衝撃の真実とは?なぜジョーカーになったのか?アーサー・フラック(ホアキン・フェニックス)主人公はアーサー・フラック。後にジョーカーとなる人物。彼は母に「どんな時も笑顔で、そして人々を楽しませなさい」と教わっていきてきた。子供が好きで、病弱な母と同居して面倒まで見ている。大都会で大道芸人として生き、ゆくゆくはコメディアンとして世界を笑わせようとした人間味あふれる“人間”だった。しかし現実は残酷で、周囲からの冷たい扱いを受けることとなるアーサー。やがて彼の歯車は狂いだし、自ら施すピエロメイクと共に“ジョーカー”へと変貌を遂げていく…。アーサーを取り巻く登場人物マレー・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)ロバート・デ・ニーロはトーク番組「アーサー・フランクリン・ショー」の大物司会者役として登場。アーサーにとっては英雄も同然の存在で、面識こそないものの、フランクリンのユーモアに共感を覚える。駆け出しのコメディアンにとってフランクリンのトークショーに呼んでもらうことは一世一代のチャンス。しかし、彼の言動がアーサーの運命を大きく動かし、アーサーにとっても悲願につながっていく。ソフィー(ザジー・ビーツ)彼女はアーサーと同じアパートに住み、5歳の娘をもつシングルマザー。アーサーからは好意を抱かれている。アーサーが人づきあいが苦手なこと、どこか自信を失っていることは理解している。それゆえに他の隣人同様、アーサーには親切に接する。ペニー(フランセス・コンロイ)アーサーの母。もともとは裕福な実業家の下で働いていた。アーサーを“ハッピー”の愛称で呼んでいる。アーサー・フランクリン・ショーのファン。トーマス・ウェイン(ブレット・カレン)後にバットマンになるブルース・ウェインの父。映画『ジョーカー』の時代では、次期市長候補である。アーサーにとって父親を思わせる人物だ。1980年代初頭のゴッサム・シティを舞台に物語の舞台となるのは、80年代初頭のゴッサム・シティ。混迷を極めてはいるものの、「バットマン」シリーズのゴッサムように闇の組織が暗躍するわけでも、マフィアのドンが私腹を肥やしているわけでもない。しかし街に影を落としているのは、理不尽な格差社会。それぞれのコミュニティが分裂し、さらにゴミ収集業者はストライキを長く続ける。行政も役人も機能せず、財政難を抱え社会保障費は削減される一方…こんな不穏な社会もアーサーを“ジョーカー”へと変貌させた要因の1つでもあるのだ。衣装は80年代ファッション1980年代を再現するため、青、茶、海老茶、薄紫、グレー、紺、カーキを多用。スタイルのベースはアメリカンカジュアル。そして長年着古したスーツを着用している。新たな“ジョーカー”ホアキン・フェニックスの役作り一足早く公開されたヴェネツィアやトロントの国際映画祭では、ジョーカーを見事に演じたホアキン・フェニックスの演技が絶賛されており、早くもアカデミー賞が期待されている。これまで『her/世界でひとつの彼女』『ザ・マスター』『ビューティフル・デイ』など難しい役どころを見事にこなしてきた彼だが、この役を演じるにあたっても人並みならぬ努力を継続。撮影当時は、約24キロも減量し”腹を空かした不健康な男、栄養失調の狼”を表現した。ホアキン・フェニックスがジョーカーを演じるにあたって次のように話した。「アーサーの心情が理解できる瞬間もあれば、彼の判断にイライラすることもありました。演じるものとしては、ジョーカーというキャラクターは手ごわかった。きっと、観客にとってもそうだろうし、ジョーカーに一定のイメージをもつ人にとっても受け入れがたいキャラクターかもしれないです。ただ、この映画のストーリーの答えは、私たちが暮らす現実の世界でも、アーサーの住む架空の世界でも、すぐに見つかるわけではないと思います。」監督・脚本をトッド・フィリップス監督は、『ハングオーバー!』シリーズのトッド・フィリップス。そして彼とともに、『ザ・ファイター』でアカデミー賞脚本賞にノミネート経験もあるスコット・シルバーが脚本を手掛ける。脚本は、個性と意外性を表現することにたけたアホアキン・フェニックスがアーサーを演じることを念頭に置いて書かれたそうだ。トッド・フィリップスは映画について次のようにコメントしている。「ジョーカーの原点は映像化する価値があると思いました。コミックの中にも正式な誕生秘話はありませんし、過去に誰も手をつけてきませんでした。複雑な事情を抱える男がどう変わり……どうやって悪に転換するのか。ジョーカーではなく、ジョーカーの“成り立ち”のほうに興味がありました。」賞レースを総なめヴェネツィア国際映画祭ではコンペティション部門へ出品され、世界で初めてお披露目された。映画の上映が終わると、ジョーカー誕生の物語を目にした観客は、約8分間のスタンディングオベーションを送った。そして映画祭の最高賞となる金獅子賞を受賞した。もちろん世界三大映画祭において、アメコミ作品が最高賞を受賞するのは初の快挙だ。第77回ゴールデングローブ賞では主演男優賞と作曲賞を受賞、全米映画俳優組合賞では主演男優賞を獲得している。また第92回アカデミー賞では、最多11部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、撮影賞、音響編集賞、録音賞、編集賞、作曲賞、衣装デザイン賞、メイク・ヘアスタイリング賞の)にノミネート。そのうち作曲賞を受賞した。金獅子賞は2017年の『シェイプ・オブ・ウォーター』、2018年の『ROMA/ローマ』と、近年ではアカデミー賞にも直結しており、ますます期待が高まる。記録的ヒットなお日本では公開から3週目を迎える週末も週末ランキングで3週連続の1位を記録、19日間で早くも興行収入30億円を突破する記録的なヒットとなった。世界中でも大きな話題を集め、日本、アメリカ含む世界66 カ国で初登場1位。その後、記録を伸ばしR指定映画としては史上初の全世界収入10億ドルを超えるヒットとなった。【作品詳細】『ジョーカー』公開日:2019年10月4日(金)製作:トッド・フィリップス監督・脚本:トッド・フィリップス脚本:スコット・シルバー出演:ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、フランセス・コンロイ、ザジー・ビーツ配給:ワーナー・ブラザース映画■『ジョーカー 〈アカデミー賞最多ノミネート記念再上映〉』公開日:2020年2月7日(金)劇場情報:全国のIMAX、ドルビーシネマ(一部劇場を除く)配給:ワーナー・ブラザース映画
2019年05月13日