ジャン=ポール・エヴァン(JEAN-PAUL HEVIN)が、素材と品質にこだわるジュース工房「アラン・ミリア(Alain Milliat)」とのコラボレーションライン「Apero Gourmand JPH + AM2015」を展開中(~8月31日まで)だ。同ラインではフランスの“アペロ”と呼ばれる食文化を提案。食前酒の略でもある“アペロ”は、フィンガーフードをつまみながらおしゃべりとお酒を愉しむ文化のことを指す。フランスでは陽が長くなる春から夏の終わりに掛けて、街中のカフェテラスや公園などで盛んに行われているものだ。今回のコラボレーションでは、ジャン=ポール・エヴァンのブティックにて、ブランドのスイーツと合わせて、アラン・ミリアによる月ごとに異なるフルーツドリンクとのマリアージュを展開。5月はイチゴの“フレーズ ネクター”とショコラのマリアージュが展開される。「アペロ グルマン“アフォガート”」(税込1,322円)は、グラススイーツ「グラス オ ショコラ ドゥ」とフレーズ ネクターを組み合わせたもので、イチゴの酸味が、濃厚なミルクチョコレートの風味を軽やかに引き立てる。その他、フレーズ ネクターを用いたシャンパンカクテルとプティ タルトをセットにした「アペロ グルマン ムニュ デリス デテ」(税込1,512円)や、フレーズ ネクターをペリエで割ったカクテルとともにタルト ショコラが楽しめる「アペロ グルマン ムニュ ブリーズ デテ」(税込1,556円)などがラインアップ。またテイクアウト用に、ジンジャーやシナモンなどの5種のスパイスを効かせた「ケーク オ ショコラ グラン」とフレーズ ネクターの詰合せ「コフレ フレシュール デテ メ」(税込4,266円)を発売。さらに、オンラインブティック限定で、フレーズ ネクターとともにフィナンシェとボンボンショコラを詰めた「コフレ フレシュール デテ メ WEB限定」(税込5,124円)をリリースする。なお、6月は白桃の「ペッシュブランシュ」、7月は「マンゴ」、8月は洋梨の「サマーペア」のドリンクが登場する。また、ジャン=ポール・エヴァンのイートインスペース、バー ア ショコラの“本日のジュース・ネクター”でも、アラン・ミリアのジュースを発売。月ごとに展開されるドリンクに加え、5月~8月に掛けてはジューシーなアロマが特徴の「パイナップル ジュース」が、6月~8月に掛けてはエクアドル産のパープルパッションフルーツを使用した「パッション ネクター」が並ぶ。
2015年05月14日シェイクスピアの『マクベス』を、ほぼひとりで演じきるという大胆な野心作に佐々木蔵之介が挑戦する。『キャバレー』で知られる変幻自在の実力派俳優アラン・カミング主演により、スコットランド・ナショナル・シアターで2012年に初演、翌年ブロードウェイにも進出した話題作だ。日本版の演出はオリジナルの共同演出家のひとり、アンドリュー・ゴールドバーグが手がける。舞台『マクベス』チケット情報魔女の予言と妻の野望に煽られ、血塗られた王冠を手にしたスコットランドの武将マクベスの破滅。シェイクスピア作品の中でも心理劇の側面が強く、上演のたびにマクベスとマクベス夫人を誰が演じるのか注目を集める。この夫婦をはじめ登場人物をひとりで演じるとは一体どういうことなのか。稽古に先立ってアンドリューと共にワークショップを行った佐々木は「大変だということはわかりました……(笑)」。今回の舞台は精神病院。ひとりの隔離患者が『マクベス』の登場人物たちを演じていく。彼を見つめるのは医師と看護師(ふたりはほとんど喋らない)、そして監視カメラだけだ。「物語の核である心理面にフォーカスを絞りたくて精神病院という設定にしました。マクベスはいつも自分の中で葛藤している人物で、脳内で分裂した人格が議論していると考えたんです。アラン以外にこんなクレイジーなことをやってくれる人がいるとは思わなかったけどね!」と笑うアンドリュー。佐々木は過去にマクベス役を一度経験しているが、ワークショップで日本語台本を読む中で、改めてシェイクスピアの言葉の豊かさに驚いたという。「〈時よ、よくも俺を出し抜いたな〉〈甘い乳を苦い胆汁に変えておくれ〉とか、普通の感覚にはないイメージですよね。〈ひどいのか良いのか、こんな一日は初めてだ〉というマクベスの最初のセリフや、〈きれいは汚い、汚いはきれい〉という魔女の呪文のように、矛盾するイメージを行き来する状況がよく出てくるのも、何だか今の自分と重なるんです」。「患者の中にはすべてのキャラクターが存在し、全ての要素が彼を形成しています。蔵之介さんはワークショップから直感的に役を演じ分けていました。僕には日本語がわからないけれど、言葉の意味や役の感情が素晴らしく伝わってきたんですよ。彼と一緒に芝居を創ることが本当に楽しみです」と本格的な稽古を心待ちにするアンドリューに、「この笑顔だけが僕の支えですよ(笑)」と返す佐々木。上演時間は約100分。狂人の悪夢と俳優の孤独な闘いの行方を、息をつめて見届けよう。舞台『マクベス』は7月12日(日)から8月2日(日)まで東京・パルコ劇場で上演。その後、愛知、大阪、神奈川、福岡で上演される。東京公演のチケットは4月25日(土)より一般発売開始。取材・文:市川安紀
2015年04月24日7月12日(日)より東京・パルコ劇場で上演される舞台『マクベス』の製作発表が2月12日に都内で行われ、主演の佐々木蔵之介、演出のアンドリュー・ゴールドバーグが出席した。同作はシェイクスピアの四大悲劇のひとつ『マクベス』を大胆にアレンジ。スコットランドの精神病院を舞台に、ひとりの隔離された患者がマクベスのセリフを語りだすという物語。演出家、ジョン・ティファニーとアンドリュー・ゴールドバーグ、映画『チョコレートドーナツ』でも知られる俳優アラン・カミングが共同で制作。アラン主演で2012年にスコットランドで初演され好評を博したあと、2013年にアメリカ・ブロードウェイで上演。日本公演は、アンドリュー・ゴールドバーグを演出に招き、アランの役を佐々木蔵之介が務める。ひとり芝居は今回が初めて、しかも20役以上をひとりで演じる佐々木は「これまでひとり舞台のオファーは何度かあったんですが、絶対にやらないって言っていたんです。何度もマネージャーに「僕、やるって言ったかな?」って確認しました(笑)。ただこの『マクベス』の制作者のひとりであるジョン・ティファニーが演出した舞台『ONCE』が僕は大好きで、その方が関わっている作品に出られる機会はなかなか無いから、良いなあと思った記憶はあるんですが、やっぱりやると言った記憶はないんです(笑)。周りに魔女がいたとしか思えないですね(笑)。もちろんやる気はあるんですが、いつでも逃げる準備はできています(笑)」と笑いを交えてコメント。内容に関しては「今回の作品は、皆さんも凄く難しいんじゃないかって感じていると思うんですが、この設定は逆に受け取っていただきやすいと思っている。海外でもマクベスというのは特に難解だと言われているみたいですが、ニューヨークで上演した際は若い人が大勢観に来たと聞いています。アンドリューは、色々な国で多くの人がマクベスをやっているが、その中でも特に革新的なものになっていると言っていたので、演劇を好きな方はもちろん、普段演劇に親しみがない人でも楽しめる作品だと思うし、その日本公演に関わらせていただけるのは光栄です」と話した。すでに佐々木とアンドリューはワークショップをスタートさせており、アンドリューが「素晴らしい演技と言うのは文化を超えても伝わるんだと思いました。蔵之介さんは僕にとっては外国語である日本語で読んでくれているんですが、こちらが驚くほどテキストを分析してくれている」と褒めると、佐々木は「これまで海外の方の演出を何回か受けていますが、皆さんべた褒めしてくれる。「エクセレント!バット・・・」ってそこからダメ出しがスタートするんですが(笑)、まずは褒めてくださる。それは凄く気持ちが良いです(笑)」と語った。舞台『マクベス』は7月12日(日)から8月2日(日)まで東京・パルコ劇場で上演。その後、愛知、大阪、神奈川、福岡で上演される。東京公演のチケットは4月25日(土)より一般発売開始。
2015年02月13日12月2日(火)、口コミで大ヒットした映画『チョコレートドーナツ』のBlu-ray&DVD発売記念イベントが行われ、同作を公開時から応援する映画コメンテーターのLiLiCoが宣伝隊長に就任。煌びやかなショーダンサー衣装を身にまとい、ギター生演奏で主題歌を熱唱した。同作は、LiLiCoさんにとって格別に想入れが強い一作だそう。コメンテーターを務める「王様のブランチ」での紹介時には感極まって号泣し、インターネットの検索ワードランキングが急上昇した。シネスイッチ銀座1館でのスタートだったが、口コミに次ぐ口コミの波及効果で140館超の規模に拡大。「テレビの紹介は難しかったけれど、“LiLiCoが番組で泣いた”とかWEBなどで波及して認知度が広まっていったと思います」と当時の現象を回想した。また、主題歌が重要な意味を帯びる同作に敬意を込めて、劇中でアラン・カミングが歌うボブ・ディランのカヴァーソング「I Shall Be Released」を、今度はLiLiCoが大熱唱!ギター生演奏とともに情感たっぷりに歌い上げ、さながらライヴ会場のような雰囲気に。「映画の感動を言葉と歌で伝えるため、衣装も自分で決めました」と情熱のトークを展開した。同作は2014年度ポニーキャニオンが贈る名画特集「映画美食宣言」キャンペーンの作品としてもラインナップされており、第3弾が決定したことも同日発表された。<『チョコレートドーナツ』Blu-ray&DVD/リリース情報>【セル】ブルーレイ(1枚組)¥4,700(本体)+税【セル】DVD(1枚組)¥3,800(本体)+税発売日:12月2日(火)発売元・販売元:ポニーキャニオン※DVDレンタル/デジタル配信同時スタート(text:cinemacafe.net)■関連作品:チョコレートドーナツ 2014年4月19日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開(C) 2012 FAMLEEFILM, LLC
2014年12月02日前回に続き、今月は海外ドラマスターとブロードウェイの関係に注目。海外ドラマファンにはおなじみの存在であり、ブロードウェイの舞台でも華麗なパフォーマンスを見せている2人のスターをピックアップし、その舞台レポートをお届けします。2人目は、「グッド・ワイフ」のイーライ・ゴールドと言えばこの人、アラン・カミング!「グッド・ワイフ」では抜け目ない政治コンサルタントをチャーミングに演じている彼ですが、最近では主演映画『チョコレートドーナツ』の大ヒットも記憶に新しいところです。そんなアラン・カミングが現在、ミュージカル「キャバレー」に出演中。演じるのは、ストーリーテラー的キャラクターにして、物語の舞台となるキャバレー“キットカットクラブ”で司会を務める男・エムシー役です。この役は彼の十八番とも言えるもので、1998年からの公演で同役を演じた際にもトニー賞の「主演男優賞」を受賞しました。前回の「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」同様、映画版も広く知られている演目ですから、ストーリーをご存じの方も多いはず。ナチスの影が忍び寄るベルリンを舞台に、“キットカットクラブ”の歌姫・サリーと作家志望の青年が繰り広げるロマンスを軸にした映画版は、アカデミー賞で計8部門を制覇しました。大まかなストーリーラインは舞台も映画も同じですが、映画版はヒロインのサリーにより寄り添った印象で、演じたライザ・ミネリがアカデミー賞「主演女優賞」に輝いたのも納得。舞台では、物語を見つめるエムシーの目線がより強調された群像劇になっており、アラン・カミングのトニー賞「主演男優賞」受賞に相応しい構成が特徴です。ちなみに、今回の舞台でサリーを演じるのは、ミシェル・ウィリアムズ。今や映画界のスター女優ですが、彼女の出世作と言えば青春ドラマ「ドーソンズ・クリーク」も思い出されるところです。この舞台がユニークなのは、上演する劇場全体が“キットカットクラブ”に見立てられていて、1階席はすべて4人掛けのラウンドテーブルになっているところ。舞台の観客はまるで、キャバレーのお客さんになったかのような気分を味わえます。もちろん、テーブルでは飲食のオーダーも可能。アルコールや軽い食事を楽しみながら鑑賞している人がほとんどでした。その中を時に練り歩いたり、かと思えば舞台上で耽美なパフォーマンスを披露したり、キャバレーの司会者らしく客席に語りかけたり、はたまた観客の1人を舞台に上げてダンスをしたり(!)するのがエムシーという存在。上裸にサスペンダーで妖しさと怪しさを放出し、シニカルな眼差し鋭く、卑猥さもたっぷりに30年代ベルリンの退廃を体現するエムシーは、「アラン・カミング以外の誰が演じられるの?」と言いたくなるほどの役でした。そして、物語の衝撃過ぎる結末もまた、彼の表情と存在感あってこそ。まさに、アラン・カミングの舞台なのだと実感させられました。『チョコレートドーナツ』でも美声を披露し、観客の心をつかんだアランの生パフォーマンスを体験できるのはブロードウェイ・ミュージカル「キャバレー」だけ。11月11日からはエマ・ストーンがサリー役で出演することも決まっており、引き続き目が離せません。(text:Hikaru Watanabe)
2014年11月05日ロングラン公開中の映画『チョコレートドーナツ』のブルーレイ&DVDが12月2日(火)にリリースされることが決定し、トラヴィス・ファイン監督と、本作での演技が絶賛された注目の新人俳優アイザック・レイヴァによるコメント付きスペシャル動画が公開された。映画『チョコレートドーナツ』スペシャル動画映画は、1979年のカリフォルニアで、同性愛者カップルが育児放棄されたダウン症の少年マルコ(レイヴァ)と出会い、家族のように深い愛情で結ばれていく姿を描いた感動作。実話をもとにした本作は、各国の映画祭で“観客賞”を総なめにする高い評価を集め、日本でもわずか1館の公開から100館越えの拡大公開となるなど、大きな話題を呼んだ。このほど公開されたスペシャル動画は、今年の5月にファイン監督とレイヴァが来日した際に収録されたもので、ふたりは本作への熱い想いを語っている。さらに、日本での大ヒットを受け、9月中旬にファイン監督が再来日することも決定している。ブルーレイ&DVDには、劇中で父性愛に目覚める同性愛者を妙演したアラン・カミングとファイン監督のインタビューや、監督とレイヴァの来日記者会見の模様なども収録される予定。『チョコレートドーナツ』公開中『チョコレートドーナツ』ブルーレイ&DVD12月2日(火)リリースブルーレイ(1枚組):4700円+税DVD(1枚組):3800円+税
2014年09月09日ニューヨークを代表するセレクトショップ 「スティーブン・アラン(Steaven Alan)」とのコラボレーションによる「リーボック(Reebok)」インスタポンプフュ―リーが店舗限定でリリース。今回のモデルは黒を基調にしたデザインで、アッパーに上質なピッグスエードとガーメントレザー(天然皮革)を用い、ライニングにはピッグレザーを使用。通常ある甲の部分に刺繍されるReebokのブランドロゴがないのが特徴で、アウトソールはあくまでもミニマルでシックなデザイン。インソールのみにSteven Alanのロゴがプリントされる。こちらは『Reebok CLASSIC』のリミテッドラインである“Reserve”ラインの中でも特別なカテゴリーで”Certified Network”という『Reebok CLASSIC』が選定した世界各国の限られたスニーカーショップだけで展開されるシリーズ。国内ではこの”Certified Network”に選ばれている「ミタスニーカーズ(mita sneakers)」と「アトモス(atmos)」の2店舗のみでの展開。【商品概要】発売日:2014年8月16日(土)販売店舗: 「ミタスニーカーズ(mita sneakers)」、「アトモス(atmos)」価格:18,800円(税抜)【関連ニュース】■【国内限定発売!】アディダス名作スニーカーが復刻して限定カラーで登場■内田篤人選手がカスタマイズしたスニーカーを『mi adidas by Atsuto Uchida』で販売■【8月9日発売】止まらないスニーカーコラボブーム!今回は「A BATHING APE®」と「mita sneakers」がタッグ!■【次のトレンドはこれ!】2014秋冬のスニーカーは「アシックス(ASICS)」元の記事を読む
2014年08月12日1970年代に書かれた実話を基に、ゲイのカップルと育児放棄されたダウン症の少年が出会い、愛を知り、“家族”になっていく姿を描いた映画『チョコレートドーナツ』(公開中)。先週末19日(土)に封切られたばかりながら、早くも「2014年のミニシアター界の“台風の目”か?」と言われている本作で主演を務め、ドラマ「グッドワイフ」などでも知られるアラン・カミングと、重たくなりがちなこのテーマを愛に満ちた映画へと導いたトラビス・ファイン監督にたっぷりと本作を語ってもらった。舞台は1979年、カルフォルニア。ゲイに対して根強い偏見と差別がある中で、歌手を夢見るショーダンサーのルディと、ゲイであることを周囲に隠す弁護士・ポール、そしてドラッグ中毒の母の元で愛を知らずに育ったダウン症の少年・マルコが出会う。周囲に関係を偽り、マルコを引き取ることを決めたルディとポールだったが、幸せな生活は長くは続かなかった…。「最初の10分間、ドラッグクイーンの僕が出てきて、気づいたら車の中でのラブシーンがあって、今度はダウン症の少年をめぐって法廷で争いが始まり、一気に全然違うところへと物語が発展していく…。最後の最後までこちらの予想を超えていくのがこの映画の魅力」と、主人公・ルディを務めたアランは語る。確かにポールとショーパブで出会い、マルコを引き取り、正真正銘の“家族”となるため法や社会と闘っていく彼らの物語は、冒頭、ルディのショーのシーンから一瞬にして観客を引き込んでいく。それを裏づけるように、本作はシアトル映画祭、トライベッカ映画祭など世界中の映画祭の「観客賞」を総舐めにしてきたが、それにはファイン監督も驚きを隠せなかったようだ。「いわゆる“大衆ウケ”する娯楽映画ではないと思っていたので、(観客賞を)13、14と受賞を重ねていったのには本当に驚きでした。こればかりはなかなか狙ってできることではないですから」と謙遜。アランも「私の期待を遥かに超えていました」と話す。「もちろん、この映画には成功してほしかったし、みなさんに観てもらえる映画であってほしいと願っていましたが、観客の反応は私の思いを遥かに超えていました」とふり返った。しかし何より観客の心を掴んだのは、トニー賞受賞俳優でもあるアランの舞台で培った演技力だろう。時にマルコを慈愛に満ちた眼差しで見守り、時にマルコのために激昂するルディを熱演したアランに、ファイン監督は「彼の名前を聞いた途端、ピンと来ました。『彼はこの役に完璧だ!』と。すぐに彼に脚本を送り、彼もすぐに脚本を読んでくれて、そしてスカイプで映画について話し合いをしました」と語る。「私の子どもたちは興奮していましたよ。ちょうど彼が映画『X-MEN2』でブルーマン(ナイトクローラー役)で出ていたのを観ていたからね(笑)」と監督が明かせば、「僕を観てくれていたんだ」と笑顔で応じるアラン。本作で特に圧巻なのは、アランが吹き替えなしで歌ったボブ・ディランの名曲「I Shall Be Released」だ。「このパワフルな歌の内容を反映させて、映画のタイトルを変えました。元々のタイトルは『Any Day Now』という歌詞から取ったものではなかったんです」とアランは言う。監督は、70年代にベッド・ミドラーがバリー・マニロウのピアノ伴奏で歌ったそのカヴァーのYouTube映像をアランに送っていたそうで、「あれはすごい動画だよ!」と興奮気味に語る一方、「ルディはいろいろなものを抱えながら歌うので、実際は少し抑えて歌いました」とアランは明かしている。またルディの相手役で、離婚経験がありカミングアウトに躊躇しながらも、弁護士としてマルコの“親”として正義を求めようとするポールを演じた、ギャレット・ディラハントとの化学反応も見事だ。「一番キャスティングが難しかったのは、ポール役」とは監督の弁。ギャレットは、『ザ・ロード』『LOOPER/ルーパー』、最近では『それでも夜は明ける』など数々の映画・ドラマで知られる名脇役だが、TVシリーズ「シングルパパの育児奮闘記」ではコメディの印象も強いため、監督は当初、躊躇していたという。だが、キャスティングディレクターに言われるがまま彼のテープを見たところ「なんてこった!この男だ!」と即決したのだとか。それは、マルコを演じたアイザック・レイヴァも同じだった。アイザックは、彼の母親が設立した障がいを持つ大人のための演劇学校に通い、本作が初めてのオーディションとなった。「彼はとても自然体でした。しっかりと相手の言うことを聞いて、反応していた」と監督は言う。そして、オーディションテープの最後で大きくにっこりと笑う彼を見て確信、「この子が好きだ!会いに行かなきゃ!」と、すぐ会いに出かけて行ったというのだ。アランもまた、アイザックについて「僕に役者とはどうあるべきか、純粋で正直であるべきだと気づかせてくれました。ハッとさせられることが多かった」と語り、映画初出演の彼を称えている。ゲイであること、ダウン症であることよりも、人としてどうあるべきか?人としてどう愛するのか?を問いかけてくる本作。まさに出会うべくして出会った3人の愛の物語だ。きっと日本でも、多くの観客たちの心を掴むに違いない。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:チョコレートドーナツ 2014年4月19日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開(C) 2012 FAMLEEFILM, LLC
2014年04月24日全米中の映画祭で喝采を浴び、観客賞を総ナメにしている映画がある。それは『スパイ・キッズ』シリーズの悪役や『X-MEN2』のナイトクローラーなどで知られるアラン・カミングが主演した、実話の映画化『チョコレートドーナッツ』だ。本作でゲイのシンガー役を好演したアランの演技には、現在公開中の『ダラス・バイヤーズクラブ』でトランスジェンダーのレイヨン役を演じ、アカデミー賞「助演男優賞」を見事受賞したジャレッド・レトにも引けを取らない、との声も上がっている。1979年、カリフォルニア。シンガーを夢見ながらもショーダンサーで日銭を稼ぐルディ。また、正義を信じ、世界を変えるため弁護士になったポール。そして、母の愛情を受けずに育ったダウン症の少年・マルコ。ある日、出会った3人は、ルディとポールは愛し合い、マルコを引き取り、幸せな家庭を築き始める。しかし、ゲイのカップルであるがゆえに彼らは法と好奇の目にさらされ、ついにはマルコとの生活を奪われてしまうことに…。「強く感情を揺さぶり、心鷲づかみにする」「真摯で温かい」「こんなにも愛情溢れた映画はほかにない」と、米国紙始め、ひと足先に本作を鑑賞したマスコミ関係者からも絶賛を受けている本作。シカゴ国際映画祭、シアトル映画祭、トライベッカ映画祭など、数多くの映画祭で観客賞をことごとく受賞している。なかでも注目を集めているのが、ルディを演じたアラン。映画、TVドラマ、舞台と幅広く活躍しており、今年もN.Y.で上演される舞台「キャバレー」でトニー賞「ミュージカル主演男優賞」の受賞したこともある。また、『アニバーサリーの夜に』では監督・脚本にも挑戦するなど、マルチな才能を見せている個性派俳優だ。本作でもひと際目を引くのが彼の圧倒的な歌唱力と、母親のような強さと包容力を感じさせる優しい表情。劇中では、1970年代に流行った楽曲が数々登場しており、アラン自身が吹き替えなしで熱唱。特にラストで歌うボブ・ディランの名曲「I Shall Be Released」は、観る者の心を強く揺さぶると評判だ。そんな彼の実力が余すところなく発揮されている本作は、「これまでで最高のアラン・カミングだ」とも言われるほど。『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャレッドの演技力と美しさに打ちのめされた方はもちろん、まだこれからという方も、ぜひ本作のアラン・カミングにも注目してみてほしい。『チョコレートドーナッツ』は4月、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(上原礼子(cinema名義))
2014年03月05日ディズニーの名作アニメ『リトル・マーメイド』のブルーレイ化が9月18日(水)に発売される前に本作の音楽を手がけたアラン・メンケンの最新インタビューが到着した。『リトル・マーメイド』動画『リトル・マーメイド』は、アンデルセンの世界的な名作『人魚姫』を、ディズニーならではのストーリー展開で描き、幅広い層からの人気を誇る不朽の名作で、劇中で歌われる『アンダー・ザ・シー』や『パート・オブ・ユア・ワールド』は今も人気を集めている。メンケンは数多くの映画作品で音楽を手がけ、これまでに8個のオスカーを手にした音楽家だが、メンケンは「私自身、それまで映画のサウンドトラックを作曲したことがなかったのですが、ハワード・アシュマンが勧めてくれました。『絶対にやるべきだ。新たに身につけておくべき技術だ』と言ってくれたのです」と振り返る。アシュマンはアメリカを代表する名作詞家のひとりで、メンケンとタッグを組んだ『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』は世界中で大成功をおさめ、その後もふたりは『美女と野獣』や『アラジン』を送り出している。メンケンは「どの曲にも非常に愛着があります。特に『アンダー・ザ・シー』では、ぐるぐると繰り返されるリフを使いたくて、作詞を担当したハワード・アシュマンが苦労していたという思い出があります。それにこの曲は、制作の初期段階からこのプロジェクトを盛り上げた楽曲でしたよ」と言い「『リトル・マーメイド』の音楽の面白い点は、さまざまなスタイルの音楽の良いところを取り入れていること」と分析。美しい旋律、ワクワクするリズム、キャラクターの個性にマッチした楽曲たちは、単なる“映画の伴奏”を超えた存在として本作を盛り上げている。ちなみにメンケンはすでに本作のブルーレイ版を観賞したそうで「音楽も臨場感あふれる高音質で楽しむことができます。私がこの作品を試写会で見た時よりも質の高いものを、ご自宅にいながらお楽しみいただけるのです。これは、とても贅沢な経験だと思います。今回発売となる『リトル・マーメイド』のブルーレイで、美しい映像と、私がこの映画のために書いた楽曲を楽しんでもらえることを嬉しく思います。ぜひ楽しみにしていてください」とメッセージを寄せている。『リトル・マーメイド』ダイヤモンド・コレクション ブルーレイ+DVDセット 3990円(税込)3Dセットブルーレイ 4935円(税込)スペシャル・エディション DVD 2940円(税込)ブルーレイ・トリロジーセット 10290円(税込)DVD トリロジーセット 7140円(税込)9月18日(水)発売発売・販売:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
2013年08月27日本年度のフランスの最優秀男優に与えられるパトリック・ドベール賞に輝き、アラン・ドロンの再来と話題沸騰の演技派俳優ラファエル・ペルソナーズが、新作『黒いスーツを着た男』をひっさげ、来日することが決定した。雑誌「ELLE」「VOGUE」といった本国・フランスのメディアがいち早く特集を組むなど、いま最も注目されている俳優、ラファエル・ペルソナーズ。今回の来日は6月21日(金)から24日(月)まで開催されるフランス映画祭での本作の上映に伴うものとなる。『黒いスーツを着た男』は、犯すつもりのなかった罪を背負った美しき犯罪者と目撃者と被害者の妻の運命が交差する本格派サスペンス。アラン(ラファエル・ペルソナーズ)は自動車ディーラーの社長令嬢との結婚を10日後に控え人生の成功を手にする直前だったが、友人たちと騒いだ帰り道、深夜のパリの街角で男を轢いてしまう。友人たちに促され、茫然自失のまま男を置き去りにして逃走したアラン。その一部始終を、向かいのアパルトマンからジュリエット(クロチルド・エム)は偶然目撃する。翌日、被害者の容態が気になり病院を訪れたジュリエットは、そこで男の妻・ヴェラ(アルタ・ドブロシ)に会う。ヴェラと夫はフランスの滞在許可証を持たないモルドヴァ人だった。そして、ジュリエットは病院の廊下で若い男の後ろ姿に目を留める。その男こそ、罪の意識に駆られて様子を確かめに来たアランだった。ジュリエットはアランを追いかけるが…。2012年カンヌ国際映画祭ある視点部門に正式出品された本作は、8月31日(土)からの日本公開も決定。公開に先駆けたフランス映画祭での上映後(6月23日)には、このたび来日を予定しているラファエルとカトリーヌ・コルシニ監督とのQ&Aコーナーが設けられるという。また、WOWOWで放送中の「W座からの招待状」の出張興行イベントで「旅するW座」と題した無料の映画上映会の第4弾として、フランスで40万人を動員したラファエル主演のラブコメ『恋のベビーカー大作戦』が、TVでの放送に先駆けて、7月5日(金)からシネマスコーレ(名古屋市中村区)を皮切りに、全国の単館系の映画館6館(松山 シネマルナティック、大阪 シネ・ヌーヴォ、佐賀 シアターシエマ、宮古 みやこシネマリーン、浜松 シネマe_ra)で上映されることも決定。今年だけでも主演作が6作控えているというラファエル。日本で、ラファエル・ペルソナーズ旋風が吹き荒れるのも、そう遠い話ではないかもしれない。『黒いスーツを着た男』は8月31日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:黒いスーツを着た男 2013年8月31日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開
2013年06月03日『英国王のスピーチ』のオスカー俳優コリン・ファースとキャメロンディアスが主演する映画『モネ・ゲーム』にアラン・リックマンが出演している。重厚な演技で観客を魅了してきたリックマンは本作で傲慢なメディア王を怪演し、劇中ではなぜかヌードまで披露するハジケっぷりを見せている。その他の画像本作の主人公はカタブツで少しだけツメが甘い美術鑑定士のハリー(ファース)が、美人だが天然キャラで少しだけ頭が弱いPJを相棒に、モネの連作『積わら』の贋作を用いた詐欺に挑むも、次々に想定外のトラブルに巻き込まれる様を描いたエンターテインメント作品。リックマンはハリーたちがターゲットにするメディア王シャバンダーを演じている。リックマンは1946年の英国人俳優。ロンドンにある王立演劇学校を卒業し、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなどで活躍。清水邦夫・作、蜷川幸雄・演出の舞台『タンゴ・冬の終わりに』では主演を務めた。1988年には『ダイ・ハード』でテロリストの首領ハンス・グルーバーを演じて映画ファンから支持を集め、『ハリー・ポッター』シリーズではセブルス・スネイプ先生を演じて圧倒的な人気を得た。一見、重厚な演技が彼の魅力だが、コミカルな役どころもこなせる俳優で、本作でも傲慢で自己愛が強く、ほしいものはどんな手段を使ってでも手に入れようとする億万長者シャバンダーを演じ、コミカルな演技を披露している。ちなみにシャバンダーは、映画サイト・ぴあ映画生活を4月1日限定で買収。サイトのトップ画面を自身の写真で埋め尽くして“自分大好き”ぶりをアピールしている。『モネ・ゲーム』5月17日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
2013年04月01日“史上初の推理作家”とも言われるエドガー・アラン・ポーの命日(1849年10月7日)が近づいてきた。数々の傑作小説を世に残すも、 いまだにその死に多くの謎があるとされているポー。12日(金)からは映画『推理作家ポー 最期の5日間』が日本公開されるなど、 彼の存在とその最期は今も多くの人々を魅了しているようだ。その他の写真ポーは、1809年にアメリカのボストンで生まれた小説家・詩人で、『黒猫』『モルグ街の殺人』『盗まれた手紙』などの著作を次々と発表し、江戸川乱歩、スティーブン・キング、ティム・バートンら後世の芸術家たちに大きな影響を与えた。彼は若い頃から飲酒癖があり、そのことによるトラブルも少なくはなかったという。30代には妻の死から目を逸らすために酒量が増え、すさんだ生活を送るように。しかし、40歳になったポーは10代の時の恋人と再会して婚約。禁酒同盟にも加入し、結婚式の準備をすすめていた矢先に、ボルティモアで謎の死をとげた。彼は1849年10月3日に意識不明の状態で発見され、7日の早朝5時に病院で息を引き取っている。ちなみにポーがボルティモアに到着したのは9月29日のことで、意識不明で発見されるまでの5日間の足取りはいまだに謎のままだ。この“空白の5日間”については今も諸説があるようで、ライバル作家による暗殺や、政治トラブルに巻き込まれたなどの説が有名だ。またポーは息をひきとる寸前に“レイノルズ”という人物の名前を繰り返し口にしていたそうで、この人物が一体、誰を指すのかも、いまだに研究対象になっている。映画『推理作家ポー 最期の5日間』は、この“空白の5日間”を創作の出発点においたフィクションで、彼の小説を模倣して殺人を繰り返す犯人と頭脳バトルを描いている。また、映画のラストには創作者たちが想像した“ポーの最期の真相”が描かれており、死から160年以上経っても解けない謎に“解答案”を提示している。『推理作家ポー 最期の5日間』10月12日(金) 全国ロードショー
2012年10月05日ビー・エム・ダブリュー(BMWグループ・ジャパン)はこのほど、同社の新社長にアラン・ハリス氏が10月1日付で就任すると発表した。同社の社長は2009年に着任したローランド・クルーガー氏が務めていた。クルーガー氏は退任し、BMWグループ本社に帰任する。新たに就任するアラン・ハリス氏は、1987年に英国BMWのリージョナル・サービス・マネージャーを務めたのをはじめ、BMWグループ内で豊富なキャリアを築いてきた人物。現在はBMW AG販売部門の東ヨーロッパ、アフリカ、カリブ地域担当マネージング・ダイレクターを務めている。同氏は今回の任命にあたり、「BMWグループ・ジャパンの社長を大変にやりがいのあるポジションとして拝命いたしました。BMWグループにとり日本は非常に重要なマーケットであり、製品やサービスに対するお客様の満足度を高めるのにBMWグループ・ジャパンが大きく貢献してきた実績があります。これからも、さらなる発展をめざし従業員、販売会社そしてパートナーの皆さまとともに努力して参る所存です」と語っている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月31日