フィリップス エレクトロニクス ジャパンは10月16日、超音波診断装置「Affiniti」の販売を開始すると発表した。同製品は、同社のプレミアム超音波診断装置「EPIQ」を踏襲したもので、画面サイズはそのままでありながら、「EPIQ」より筐体を20%小型化するなど、現場のニーズに応えた製品となっている。また、クリスタルトランスジューサ「PureWave」を採用し、描出困難な患者の診断を容易にする。さらに、A.I.を搭載した定量解析ソフト「QLAB」や、乳腺や肝臓の硬度を定量測定するエラストグラフィが搭載できるなど、心臓・腹部・産婦人科などの全てのアプリケーションに対応したオールマイティな装置となっている。なお、希望販売価格は7000万円(仕様により異なる)。国内初年度の販売目標台数は約300台を見込んでいる。
2014年10月20日フィリップス エレクトロニクス ジャパンは15日、油を使わずに揚げ物を作れる調理器具「フィリップス ノンフライヤー」の新色モデル「HD9227/52」を発表した。発売は10月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は税込29,800円だ。HD9227/5は、2013年4月下旬に発売した「ノンフライヤー」の新色モデル。従来のノンフライヤーが黒だったのに対して、本体は白、ハンドルはグレーとなっている。また、バスケット底部のクッキングネットには、焦げ付きにくく手入れしやすい新クッキングネットを採用。温度調節は従来モデルと同様、ダイヤルで行う。80~200度の間を20度刻みで設定可能だ。サイズはW28.7×D38.4×H31.5cm、重量は5.6kg。消費電力は1,425W。オリジナルレシピブックが付属する。
2014年10月15日フィリップス エレクトロニクス ジャパンは2日、2014年6月に発売した家庭用製麺機「ヌードルメーカー」のオプションとして「パスタキット HR2425」を発表した。ペンネ用と1.3mm用の製麺キャップがセットになっている。推定市場価格は税込1,490円だ。ヌードルメーカーは同社が日本市場向けに開発し、2014年6月に発売した家庭用製麺機。今回オプションとして発売するパスタキットには、ペンネ用と1.3mm用の製麺キャップ、専用のクリーニングキットが含まれる。ペンネ用キャップを取り付ければショートパスタが、1.3mmキャップを取り付ければカッペリーニのような細い麺を作れる。サイズはペンネ用がW80×D78×H37.5mm、1.3mm用がW80×D78×H30mm。個装箱含む重量は307gだ。
2014年10月03日フィリップス エレクトロニクス ジャパンは5日、音波式電動歯ブラシ「ソニッケアー」の女性向けモデルとして、「ソニッケアー ピンクシリーズ」を発表した。9月上旬より、順次発売する。○「ダイヤモンドクリーン HX9313/65」HX9313/65は、歯の着色汚れまで除去する電動歯ブラシだ。高速水流で歯の汚れを落とす「ソニックテクノロジー」とひし形にカットされた毛先のブラシによって、手磨きの7倍の歯垢除去力を実現したモデル。付属のダイヤモンドクリーンブラシによって着色汚れを効果的に除去する「ホワイトモード」、歯ぐきの炎症や出血を抑えるのを助ける「ガムケアモード」を搭載する。サイズはW28×D31×H256mm、重量は135g。24時間でフル充電され、1日2回・2分間使用した場合は約3週間の使用が可能だ。発売は9月上旬で、市場想定価格は税別28,800円となっている。○「ヘルシーホワイト HX6701/43」HX6701/43は、しっかりと歯を磨いて歯垢を除去する「ソニックテクノロジー」を搭載。「クリーン&ホワイトモード」では、歯の着色汚れを減少させ、自然な白い歯に近づける。サイズは直径33.8×高さ252mm、重量は148g。24時間でフル充電され、1日2回・2分間使用した場合、約2週間の使用が可能。発売は11月上旬で、市場想定価格は税別9,980円となっている。○「エアーフロス HX8220/02」HX8220/02は、歯ブラシの届きにくい歯間の洗浄を行う電動口腔洗浄機。加圧された空気でミクロの水滴を時速70kmで噴射する「マイクロバーストテクノロジー」を搭載している。自動連続噴射機能により、30秒ですべての歯間を洗浄可能だ。サイズはW33×D80×H239mm、重量は163g。24時間でフル充電され、1日1回上下顎の洗浄をした場合、約2週間の使用が可能。発売は10月上旬で、市場想定価格は税別16,800円となっている。
2014年08月05日フィリップス エレクトロニクス ジャパンは4月17日、Bluetoothスピーカー「BR-1X(ブリック) SB5200」を発表した。発売は4月下旬で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は15,000円前後(税別)。Bluetooth接続に対応し、内蔵充電池により外出先など好きな場所で音楽を聴くのに適したワイヤレススピーカー。屋内向けと屋外向け、2つのモードを搭載しているのが特徴だ。屋内モードでは通常の再生を行い、屋外モードでは音量を自動で大きくするとともに、低音を強調して再生する。フィリップス独自の「wOOx(ウークス)テクノロジー」を搭載。音の歪みを低減させ、深みのある低音再生を実現する。また、付属のオーディオケーブルを使用して複数台のSB5200を接続することも可能で、臨場感あるサウンドを楽しむことができる。150gの軽量ボディやカラビナフック付きのラバーカバーが付属するポータブルタイプのBluetoothスピーカー。ラバーカバーは傷が付きにくく、また取り外して水洗いが可能となっており、アウトドアでの使用時でも汚れや衝撃を気にせずに使用することが出来る。主な仕様は、定格出力が5×2W、本体サイズがW210×D100×H80mm、重量が500gとなっている。内蔵バッテリーでの連続稼動時間は約6時間で、充電の所要時間は約3時間。Bluetooth以外の接続インタフェースは3.5mmステレオミニジャックを備えており、Bluetooth接続に非対応のポータブルオーディオプレーヤーを接続することもできる。
2014年04月17日「ビューティーコレクション」が誕生、まずは2製品株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパン(以下フィリップス)が、この秋、新たに日本の美容家電市場に本格参入、「Philips Beauty Collection」(フィリップスビューティーコレクション)を誕生させる。その第1弾として、9月上旬から2製品の販売が開始されることが分かった。デビューするのは、電動洗顔ブラシの「ビザピュア」(VisaPure)と、光美容器の「ルメア」(Lumea)。いずれも日本輸入代理店である小泉成器株式会社を通じて、全国の家電量販店や通信販売等で取り扱われるものとなる。いずれも家庭で手軽に使用でき、高い効果を実感できるといい、本格的なビューティー・ホームケア・アイテムとして注目を集めそうだ。プロ仕様な本格ケアで日々美を磨く!「ビザピュア」は、手による洗顔で落としきれない汚れにまでしっかりアプローチし、よりすっきり、それでいて肌にはやさしくブラッシングしてくれる電動洗顔ブラシ。回転と上下振動を組み合わせたダブルアクションが、古い角質や皮脂、メイクの洗い残りなどを浮き立たせて取り除いてくれる。手による洗顔の約10倍の洗浄効果が得られるというから驚きだ。理想的なクレンジングが1分で完了するから、時短ケアにもなる。ノーマル肌、敏感肌といった肌のタイプや必要なケアに合わせ、3つのなかからブラシを選択することができる。「ルメア」は、フィリップスが皮膚科医と共同開発した光美容器。いつでも好きな時に除毛後の手入れができるもので、なめらか、つるつるな美肌ボディを手にすることができる。肌に合わせて5段階での出力調整が可能となっているほか、安全性テストの実施、肌に密着していないと照射できない安全リング採用で、安心して使えるアイテムとなっている。ランプ交換や専用ジェルが不要で、追加購入費がかからないのもポイント。コードレスタイプのコンパクトなハンディデザインで、負担なく簡単に操作できる。どちらも自宅で手軽に本格的なビューティーケアをしたい人におすすめだ。気になる人は、一度チェックしてみて。【参考リンク】▼フィリップス▼フィリップスプレスリリース元の記事を読む
2013年07月08日フィリップス エレクトロニクス ジャパンが4月下旬に発売する調理家電「フィリップス ノンフライヤー」(オープン価格・想定売価は2万9,800円)。油を使わずに揚げ物を作ることができるというもので、発売前から注目度が高い。今回は同製品を使って、実際に唐揚げや串カツ、フライドポテトをつくってその味わいを確かめてみた。ノンフライヤーの製品特徴は既報の通りだが、「高速空気循環技術」で本体内に熱と空気を対流させることで油を一切使わずに揚げ物を作る点が特徴。食品の表面湿度を3%にまで下げ、サクサクとした食感に仕上げるのだという。まず試したのがフライドポテト。冷凍のシューストリング(細長いタイプ。今回は揚げてから冷凍されている製品を使用)でフライドポテトを作ってみた。製品に同梱されているレシピブックを見ると、予熱したノンフライヤーのバスケット内にフライドポテトを入れ、200℃で6~7分加熱する、となっている。出来上がったフライドポテトは素材自体が含む油をうまく引き出しており、油で揚げたような見た目になっている。実際試食してみても、揚げたものと同じような味わい。これはかなりイケる!次は揚げ物の定番、唐揚げで試してみた。今回は簡単に味が決まるよう、鶏モモ肉に塩麹とおろしニンニクとおろし生姜をもみ込んで片栗粉をまぶすレシピで調理を進め、ノンフライヤーで加熱をしてみた(塩麹を使った唐揚げレシピは既報の通り)。唐揚げは予熱後のノンフライヤーで180℃に設定し、その後12分~13分加熱、とレシピブックにある。その通りバスケットの中に片栗粉をまぶした鶏肉を並べて本体にセット。13分後、バスケットをあけてみると……。ところどころ、片栗粉の白い部分が残ってはいるが、表面はカラッとした状態になっている。試食してみると、ジュワッと肉汁がほとばしり、鶏皮のカリカリ食感も楽しい。バスケット内には網がはられており、余分な油はその下に落ちる。とことんヘルシーな唐揚げをつくることができるのだ。さて次は串カツ。パン粉をまぶしつける串カツも油で揚げたように仕上がるのだろうか。レシピブックには豚肉と長ネギ、レンコンの串カツレシピが収録されている。加熱時間は、豚ネギ串が予熱後200℃で12分~13分。レンコン串は200℃で7分~8分だ。他にシイタケ、タケノコ串も使ってみた。各食材を適当な大きさに切って串にさし、バッター液を絡めてパン粉をまぶし付ける。これをバスケットに入れて加熱。シイタケは200℃で5分、タケノコは200℃で6分の加熱をしてみた。できあがった串カツは……オーブン焼き、といった第一印象。今回は豚肉もヒレ肉を使ったので、やはり素材自体に油分が少ないとこういう仕上がりになるのか……と若干がっくりしていたのだが。実際に食べてみると、サクサク感が想像以上! オーブンではここまでのサクサク感は出ないだろう。揚げ油を使わないことでカロリーカットが実現できると考えれば、この仕上がりは満足レベル。ただ、本体裏側にある吹き出し口からはパン粉のくずが飛び散っていたので、卓上ではなくキッチン内での使用のほうがいいと感じた。そして最後につくってみたのがレシピブックにあった「ホットサラダ」。ニンジンやアスパラなどの各種野菜をノンフライヤーで加熱し、オリーブオイルと塩で調味したもの。今回はニンジン、アスパラガス、ピーマン、シイタケを使い、粒マスタードと塩で味付けをした。レシピブックによると、カボチャやレンコン、ニンジンといった固い野菜は180℃で6分~7分加熱し、アスパラガスを追加投入してさらに3分の加熱とあり、時間差でバスケット内に投入していくよう指示されている。それに沿って、まずはニンジンだけで加熱し、その後アスパラガスやピーマン、シイタケを入れて更に加熱した。トータルの加熱時間は10分ほど。バスケット内を見るとほかほかの野菜たちが。これらの野菜に粒マスタードと塩で味付けをし、試食。当初、「表面が乾燥してしまうのでは? 」と心配していたが、野菜のみずみずしさは失われることなくニンジンもしっかりと中まで火が通り、ちょうどいい仕上がり。オーブンより短時間で火が通るので、時短クッキングにもつながる。後片付けはバスケット部分の丸洗いが可能。油で揚げたときのように、油の飛び散りももちろんないので、片付けがとても簡単なのもうれしい。ノンフライヤー、これはかなり使い勝手のいい調理家電である。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年04月25日フィリップスは、21種類のヒゲスタイルが疑似体験できるパソコン用のオンラインアプリケーション「ヒゲシミュレーター Style yourself」を6月11日から公開開始した。また、アプリの公開を記念して、篠崎愛、西恵利香、石條遥梨、鷹那空実で結成されているアイドルグループ AeLL.(エール)を「ヒゲスタイル宣伝部長」に起用した「ニッポンヒゲスタイルコンテスト」の募集を開始した。同アプリは、ヒゲを生やす疑似体験をすることで、自分に似合うヒゲスタイルを見つけることを目的としたもの。使用方法は、顔画像をオンライン上にアップロードし、21種類のヒゲスタイルを重ね合わせると、ヒゲを生やした顔ができあがる。顔に合わせてヒゲのサイズや色の調整などを細かく設定できるため、実際にヒゲを生やしたような自然なシミュレーションが体験できる。作成した画像は、メールで送信したりFacebookにアップロードするなど共有も可能。さらに、ヒゲシミュレーターで作成した「ヒゲ画像」を、フィリップスの公式Facebookの特設ページに投稿するキャンペーン「ニッポンヒゲスタイルコンセスト」も実施する。投稿された画像は選考の上、優秀者10名に、フィリップスのシェーバー「センソタッチ3D RQ1290CC」と、全身のムダ毛ケアができるグルーミング用品「マルチグルーミングキットQG3280」をプレゼントする。応募は男女不問で、募集期間は6月11日から7月17日11時59分まで。また、期間中、21種類のヒゲを生やしたAeLL.(エール)のメンバーの画像が、特設ページにアップされるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月12日フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、全国の20~60代の男女計1,030人を対象に、歯科医監修による”お口の老化チェックリスト”を用いた「お口の老化と歯間ケアに関する調査」を実施。20代、30代の半数近くは、老化が進行している口腔状態であり、若年層からすでに口内の高齢化がはじまっている現状が明らかになった同調査では、歯肉炎が進行して口内の老化が始まっている可能性の高い「口内老化注意報(56.9%)」に該当する人が最も多く、次いで、初期の歯周病で口の老化が進行している「口内老化警報(38.6%)」、歯周病が進行している「お口の末期症状(4.2%)」という結果になった。世代別では、上記の口腔状態に該当する人が最も多かったのは「20代(48.6%)」と「30代(48.1%)」で、「40代(44.2%)」、「50代(43.7%)」、「60代(31.1%)」と年代が高くなるほど該当者数が少ない傾向にあった。若年層ほど口内の老化が進行し、深刻な口腔状態にあることがうかがえる。また、口腔内の悩みについての質問では、全体の7割近くの人が「ある(67.3%)」と回答。最も多かったのは「食べ物などが詰まりやすい(55.4%)」で、歯と歯の間に何らかの問題を抱えている人が半数以上いることが判明。自由回答では「歯の寿命(60代女性)」、「歯ぐきが下がってきた(50代女性)」など、口内の老化に関する悩みを挙げる人も見られた。その一方で、歯間ケアを日常どのぐらいの頻度で行っているかを尋ねてみると、「ほとんど/または全くしていない(44.5%)」が半数近くに上り、1日1回未満も7割近く(69.8%)と、多くの人が毎日の歯間ケアを実現できていなかった。歯間ケアをしない理由としては「面倒くさいから(59.2%)」、「手間がかかる(49.6%)」が多く、歯間ケアに対するわずらわしさが心理的ハードルとなり、ケアがおろそかになっているようだ。口内の老化が進行している人ほど歯間ケアをしていない割合が高い傾向にあり、歯間ケアと口内の老化は密接に関係していることがうかがえる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月18日健康的で美しい歯に!フィリップスエレクトロニクスジャパンが3月初旬から新製品として、「フィリップスソニッケアーエアーフロス」を発売すると発表した。販売は日本輸入代理店である小泉成器を通じて行い、全国の家電量販店や通信販売などで取り扱われるという。この「ソニッケアーエアーフロス」は、同社の音波式電動歯ブラシであるソニッケアーブランドの電動デンタルフロスで、手に持って使うタイプの新しい製品だ。歯間ケアの製品としても例を見ない。(製品概要資料より参考画像)普段のハミガキと併用で手軽に徹底歯垢除去!加圧された空気で、ミクロの水滴を時速70kmという超高速で噴射する独自のマイクロバーストテクノロジーを採用。通常の歯ブラシなどでは届かない、歯のあいだの歯垢までしっかり除去してくれる。これまでの洗浄機や歯間ブラシとは異なり、空気と水の噴射でケアするから、歯ぐきや歯のエナメル質に対しても非常にやさしい仕様となっているとのこと。普段のハミガキと併用すれば、手でのブラッシングだけの場合と比べ、最大約2倍の歯垢除去が可能になるそうだ。使い方も簡単。ノズルを当てて、ボタンを押すだけでスタートし、約60秒ですべての歯間の洗浄を完了できる。当てやすいように、ほどよく角度の付いたスリムなノズルも機能的だ。だれでも使いやすく、手軽に、安全に、徹底的な歯垢除去ができる製品。歯肉炎対策などにも効果的で、総合的なオーラルケアとしておすすめだ。美しい歯、口もとを目指す人にぜひ。元の記事を読む
2012年03月08日フィリップスは、2011年9月初旬より、音波式電動歯ブラシフィリップス ソニッケアーの新機種「フィリップス ソニッケアー ダイヤモンドクリーン」を発売。また、9月下旬より全国のソニッケアー取扱い歯科医院でも随時発売する。「ダイヤモンドクリーン」は、毛先をひし型にカットすることで毛量が従来製品より44%増加した「ダイヤモンドクリーンブラシヘッド」と、歯間の汚れを高速水流で落とす特許技術のソニックテクノロジーにより、手磨きと比べて最大4倍の歯垢を除去。また、従来製品のプロリザルツブラシでのブラッシングと比較して、45%多くの歯垢を除去することが可能という。さらに、ホワイトモードでのブラッシングと合わせることで、約1週間でステインをやさしく除去し、歯に自然な白さをもたらす効果も。付属のグラス型充電器は、ブラッシング時の口ゆすぎに使用できるだけでなく、専用の充電器にセットすれば、ハンドルをグラス内に置くだけで充電が可能。コンパクトに収納できるトラベルケースは、携帯時に便利なのはもちろん、USB経由で充電できる画期的機能を備えている。詳しい情報は、(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン ホームページにて。 プレスリリース提供元: 日経プレスリリース
2011年08月20日2009年のヴェネチア国際映画祭。一人の新人監督の作品が注目を集めました。監督の名前はトム・フォード。映画界では新人ですが、ファッション界では知らない者などいない大物。グッチやイヴ・サンローランといった、老舗ながら勢いを失いつつあったブランドを再生させたファッションデザイナーとして知られ、いまでは自らの名を冠したブランドも持つ人物です。元々、映画通としても有名で、彼が展開するブランドの戦略(広告キャンペーン、CMなど)はすぐに「映画好きだな」と分かるものばかり。ですから、彼が監督デビューしたいらしいという噂を聞いても、「そうだ!監督でもやってみよう」などと、思いつきでメガフォンを取るわけではないことは分かっていました。さらに、2004年には映画製作会社を立ち上げたあたりから、“本気だな”とは思っていましたが、まさかファッション業界でも数々の功績を残し、現在もばりばりに活動中の彼の映画がこんなに早く観られるとは。そこで、ファッション界のみならず、映画界をも賑わわせている彼のデビュー作の話題を、3回シリーズでお届けしたいと思います。題材は、1980年代に出会っていたというクリストファー・イシャーウッドの小説「A Single Man」。若き日とは違い、愛する者を失い人生の意味を見出せなくなった中年の男に訪れた精神の危機を描いています。そんな物語を彼なりのフィルターを通して描いた映画『シングルマン』は、トム・フォード自身の内面を投影した作品になったのだそう。これまでは、彼がどんな服をデザインしているかにばかり興味があったけれど、この作品を観ると、彼がどんな人物なのか、どんな哲学を持ったクリエイターなのかということに俄然、興味がわきました。「私がどんな経歴でどんな人間か、先入観を持ってこの映画を観た人の多くが驚くと思う。私はとてもロマンティックだし、しょっちゅう孤独を感じている。でもみんなそうだよね?映画は、普段の私のイメージとは違うかもしれない。だからこそ一番自分らしい作品と言えるだろう。ファッションは束の間だが、映画は永遠だ。映画は人に挑んでくる。考えさせてくれる。主人公のジョージの中には、私自身が大きく投影されている。多くの人に訪れる中年の精神的危機のようなものだ。私は若いときに物質世界でかなり成功した。経済的安定、名声、仕事の成功、必要以上の物質的所有物…。私は私生活を満喫していたよ。23年間連れ添った人生最高のパートナー、2匹の素晴らしい犬、多くの友人。だがなんとなく自分の道を見失っていたんだ。ファッションデザイナーとして、実際に店頭で売り出される数年前から未来のコレクションをデザインする毎日。我々の文化は物質で何でも問題が解決できると、我々に信じさせようとしている。私は完全に人生の精神面をおざなりにしてきた自分に気づいたんだ」とトム・フォード。舞台は1960年代。主人公は、最愛の恋人を失った大学教授。「几帳面でなにもかもコントロールしたがる。そういう性格は、僕の性格とも似ているんだけど」と監督はとあるインタビューで話しています。こんな話を聞いてしまうと、隅々までに彼の美学が浸透している本作だけに、さぞ独裁者ぶりを発揮したのだろうと思っていました。当然ながら衣裳は全て自らが手掛けているでしょうと。でも驚いたのは、監督自らがミラノで作らせたのは、主演のコリン・ファースとニコラス・ホルトの衣裳だけ。初監督作品なら、自分が最も得意とする分野については特にこだわりを寄せてしまうのが常。ところが彼は、手放すべきところは手放し、優秀な信頼できるスタッフに任せているのです。これも、限られた時間で最高のものを生み出すための“潔さの美学”、“リーダーの美学”なのでしょう。例えばコスチュームデザイナー。「衣裳担当のアリアンヌは、本当にいろいろな意味で私をサポートしてくれたよ。彼女は衣裳に限らず、物を見分ける素晴らしい目を持っている。優れた衣裳デザイナーだ。少ない時間と予算で完璧な時代衣装を準備してくれた」。美意識が高いトム・フォードに彼の専門分野である“服”を任されるとは、一体どんな気分だったのでしょう。でも、アリアンヌ・フィリップスだって、『ウォーク・ザ・ライン/君に続く道』、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』、そしてトム・クルーズ&キャメロン・ディアスの新作『ナイト&デイ』でも活躍する売れっ子。2人のコラボの成功は、トムが彼女を信頼し任せることができなければ実現しなかったはずなのです。デザイナーとして偉大な功績を持つトム・フォードはこれまでに、グッチやイヴ・サンローランと歴史ある(=ひと筋縄ではいかない)メゾンを率いてきた成功者。つまり、真のクリエイターであり、きちんと仲間を信頼できるリーダーなのです。考えてみれば、哲学のあるコレクションを仕上げていくデザイナーの仕事と、良質な映画を創り上げていく監督の仕事とは、規模の違いこそあれ、とても似ているものなのかもしれません。何もないところからイメージを築き上げ、それを現実のものとするスタッフとともに、ひとつの世界観を作り出す。この作品は、例えるならば、トム・フォードが心血を注いだ渾身のコレクションであり、一着の最高に美しいタキシード。彼が創り上げたもうひとつのマスターピースと言えるでしょう。さて、そんなトム・フォード作品ですから、衣裳はもちろん、温か味のあるミッドセンチュリー的インテリア、主人公の心情にあわせて変わる色彩など、ビジュアルはすこぶる素晴らしく、彼の美意識の集大成としても一見の価値アリです。でも、それだけではないのが彼の“本物”たる所以。きっとビジュアルばかりにこだわったように見えたら、先入観も手伝って、トム・フォードが自ら作ったブランドのイメージビデオに見えたかもしれません。そんなリスクを免れたのは、彼が持つ映画的な言語センス。音楽の選び方、セリフの粋、適切なキャスト…。全てに総合的な芸術センスが感じられるのです。そのシーンが単に見かけだけ美しいわけでなく、どんな意味を持ち、何を含んでいるのか、未来への暗示をきちんと表現しているあたりに、思わずニヤリ。例えばそれは、監督自らがミラノでこれだけは作らせたという、コリン・ファースとニコラス・ホルトの衣裳からも分かります。2人は、物語を運んでいくキーパーソンです。そして、教授と生徒、老いと若さ、硬と柔、陰と陽、過去と未来を象徴するキャラクターでもある。こういった対比を体現するファースとホルトは、着ているものも対照的です。几帳面で折り目正しいダークなスーツを着るファースに対し、彼の人生に射す光のような役のホルトは、白くふんわりとしたモヘアのセーターを着ています。明るく眩しいほどの色味と質感からは主人公にとって実際にそうであるように、天使のような優しい存在感を感じさせます。うーん、美しい。この2人が並んでいる姿を見ると、監督が、どうしてもこの二人に関しては衣裳を任せなかったこだわりも伝わってくるというものです。いやいや、大変な新人監督が登場しました。早くも次が楽しみです。さて、ここに登場した俳優たち。コリン・ファースはおなじみでしょうが、「ニコラス・ホルトって誰よ」と思った方、『アバウト・ア・ボーイ』の少年を思い出してみて…。驚きですよね。ニコラスをはじめ、キャストについては3回目のコラムでじっくり取り上げますので、お楽しみに。vol.2 9/21 coming soonvol.3 9/27 coming soon(text:June Makiguchi)■関連作品:シングルマン 2010年10月2日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2009 Fade to Black Productions, Inc. All Rights Reserved.■関連記事:あの『アバウト・ア・ボーイ』の子役のニコラス・ホルトが『シングルマン』でヌードに【シネマモード】2010年 映画ファッションのいままでとこれから【アカデミー賞】ファッションチェック!〜番外編<セレブカップル>〜オスカー主演男優賞のゆくえクルーニー&フリーマンの戴冠阻むは“過小評価の男”?本家オスカーを控え激戦、混戦!英国アカデミー賞で『ハート・ロッカー』6冠
2010年09月14日