ファッションウィークもひと段落。ようやくやってきた春を越えて、頭の中は秋冬のお洋服でいっぱい!前回のトレンドレポに続き、東京コレクションで見た極私的お気に入りルックを妄想シチュエーションで描いてみました。まだ袖を通すことができないお洋服たちだから、半年間は妄想して過ごすことにしましょう。LAMARCK - 箱入り娘の反抗「LAMARCK」の女の子はきっと日常に少しだけ、退屈している。育ちの良いお嬢様と言われるけども、本当はカゴから飛び出して冒険だってしてみたい。毎朝飲んでいる紅茶も、なんだか最近飽きてきた。朝の静寂に身を委ねて、裸足で飛び出す世界を妄想してみる。静けさの中に秘めた強さは、まだ誰も知らない。THEATRE PRODUCTS - 戦うレディの肖像「THEATRE PRODUCTS」のジャンプスーツを纏うレディは、まさに現代社会で戦う女戦士。寝坊して慌てて家を飛び出しても大丈夫。いつだってモードな彼女は、パジャマだってそうなんだから。体に沿って線を描くような、ほんのり色づく繊細なレースで背筋を正せば、都会の中でも凛として歩いていける。異世界への身支度はいつだって整っている。tiit tokyo - 計算する女の子レンガの壁に寄りかかって、きゅっとカバンを持っちゃって、「tiit tokyo」の女の子は誰を待っているの?きっと意中の彼に違いない。ゆるりと落としたジレの肩、チラリと目をひくベルトのイエロー。計算づくしのスタイルに、あざとさを感じるかピュアなハートを感じるか、それはきっとあなた次第。そうしてまた、自由気ままに生きる彼女に翻弄されていく。support surface - 夜空に舞う女性「support surface」の湖畔に舞い降りた一羽の黒鳥。飛び疲れてたどり着いた湖で、羽を休めるように舞う。夜空の下、静かに舞う彼女の姿に、思わず息を飲んだ。スカートのスパンコールが月に照らされ、夜露のようにキラリと光る。羽のように身体を包むシャツからのぞく白い腕。消えてしまわないようにと、息を潜めてじっと見つめる。すると彼女は、何かを見つけ出したのか、ふわりと飛び立っていった。writtenafterwards - 編みたガールの狂気夜な夜な現れると噂の「writtenafterwards」のニット妖怪。ピンク、紫、オレンジ、緑、青、黄色、とてつもなくカラフルな毛糸たちが編みに編まれて誕生した妖怪は、刺激を求めに深夜のコンビニへ。通称・編みたガールの気分はシュワッとはじけるサイダーとジャンキーなお菓子。お風呂上がり、どうしてもサイダーが飲みたくなったみたい。「髪乾いてないけどいっか、だって今すぐサイダー飲みたいし」飲みたい時に飲みたいものを、着たい時に着たいものを! 「あの服を着てあそこに行けたらいいな」「このワンピースを着るならあの人に見せたい」きっと妄想シチュエーションは誰でも心に秘めているはず。私たちが愛すべきファッションは、本来自由なもの。あれを着ないといけない、こんな格好をしないと変に思われる、なんて難しいこと考えないで、誰にも覗かれない妄想の中でファッションを謳歌してみましょう。春ですもの、遠い秋のことを想ってもいいじゃない!イラストコーデはこちら:*オフショルでエレガント&モードにTRY!*NEXTガウチョ?冒険パンツ編*東コレ秋冬トレンドillustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2017年06月19日誰もが知っている「パリコレ」の他にも、世界各地でファッションウィークが行なわれているのは知っている?実は、東京にもファッションウィークはあるんです。3月14日から19日までの5日間にわたって行われた「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2016AW 」では、東京を拠点とするブランドをメインにアジアを含めた約50ブランドが今年の秋冬に発売される新作を発表しました。その中から見えてきた気になるトレンドを、ROBE編集部がピックアップ!ヌーディーカラーワインレッド、モスグリーンといった秋冬らしい落ち着いた色合いを基調とするところや、若草色・カナリアイエローといった柔らかなくすんだトーンをベースにするブランドが多く見られた今季。その中でもコレクション全体のさし色のように使われていたのが、肌に馴染む明るいベージュやザラザラとした質感を連想させる土色でした。「tiit tokyo」で登場したウルトラスウェードのセットアップは全身ベージュでも野暮ったさを感じさせず、ほどよく肩の力が抜けた印象。肌に近い色だからこそ、上質な生地を選んで下着感を出さないのがコツ。ツヤツヤの生地はそのまま素肌で着たいくらい気持ちいい!胸ポケットのロゴ刺繍で遊び心も忘れずに。(※MBFWT公式スケジュール外の参加) ショルダーポイントパリやNYなど海外コレクションでも見かけた、肩周りを強調させるディテール・コーディネートが東京でも登場。ずるりとアウターをはだけさせて中を覗かせたり、80年代さながらのパワーショルダーだったり、「肩周り」の主張の仕方も様々。「in progress」をテーマに未完成の服に残されている美を表現した「divka」。ここで見られたのは一風変わったパワーショルダー。サイズを微調整した痕跡のように幾重にも重なった生地が作り上げる肩の尖り。そこから首にすっと沿うように流れるラインが美しい。禁欲的な印象を与えるスタッズ、メタルビーズのチョーカーが全体を締め上げています。ふわもこ毛足の長いファー、フェザー、ボアなど「ふわもこ」素材のアクセントが気になるところ。アウターとして大胆に取り入れたり、アイキャッチーなワンポイントとして使ったり、取り入れ方も自由。無機物と有機物の融合「Inorganic & Organic」をテーマに掲げた「Hanae Mori manuscrit」。ネイルやルージュまでボルドーで統一しキリリとした印象の中で、まるで光が差し込んでいるかのような純白の巻きスカート。そこからサラサラとのぞく軽やかなファーは、まるで咲かんとする蕾のようでした。アクセサリーはなし。徹底してここでの主役はフェイクファー。Iラインシルエットコーディネートのバランスでは全体をすっきり細長く見せる「Iラインシルエット」がトレンド。ニット×シャツ×ワイドパンツにストレートラインのアウターなど、何層にも重ねて作るIラインが主流のよう。「KEITA MARUYAMA」は「夜へ」をテーマにいつものファンタジーな世界観にダークなテイスト加えたコレクションを披露。目を引いたのが、同柄でまとめ上げた新感覚Iライン。セットアップ、シャツ、バッグ、タイツ、すべてのアイテムに見られたアールヌーボー調の花柄があまりに印象的でした。ここまで同柄で揃えても散らかり感がないのは、落ち着いた色合いと規則正しい柄、ペールトーンのツバ広ハットが加えるアクセントのおかげ。太めウエストマークウエストは大きめにマークするのが吉。太めのベルトでアクセントを加えたり、異素材ミックスや配色でメリハリをつけるスタイルが多く見られました。「plastics city」をテーマにデジタル・ポップな世界を作り出した「mintdesigns」。無機質な印象を与える太めストライプの中に華と質感を添えるのが、ウエスト部分に大きく施されたギャザーを寄せたフェイクレザー。グラマラスに締め上げるのではなく、ゆるっとポイントを加えるのが良さそう。ミント・ガールが計算づくしのデジタル世界にポップなバグを加えたみたい!世界のコレクションに比べてランウェイからトレンドが生まれにくいと言われている東京。確かにメインストリームと言えるほどのトレンドはないけども、アンテナを張り巡らすとちらちらと目に映るものがありました。でも、気になるトレンドをピックアップしたものの、乗るか乗らないかは自由。コンセプトがこうだからとか、流行がどうだとか、ファッションを重苦しく考えないで、心の向くままに楽しむことが一番大事なことなんです。イラストコーデはこちら:*オフショルでエレガント&モードにTRY!*NEXTガウチョ?冒険パンツ編*東コレベストルックから妄想!シチュエーションコーデillustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2017年06月19日前回の2016年のうちに読んでおきたい “越境レディ” に相応しい本まとめに続き、今回はお籠り映画をご紹介。それぞれの映画でキラリ活躍を見せたレディ達とあわせてどうぞ。ディスクを買ったりオンラインで購入するも映画館に足繁く通うも良し、魅力的なレディに出会えますように。 〈聖の青春 (2016)〉 の村山トミ子監督:森義隆キャスト:松山ケンイチ、東出昌大 ほか東の羽生、西の村山と並び称されるも29歳という若さで亡くなったプロ棋士・村山聖の亡くなる直前の4年間を描いた同名小説が満を持して映画化。登場シーンは多くないものの強い印象を残したのは、母・村山トミ子役の竹下景子さん。自分の看病不足で幼少期に息子を重病にした自責の念に駆られ続ける苦しみ、病床の村山聖へかける悲痛の言葉は思わず胸を締め付けられます。第29回 東京国際映画祭クロージング作品。 〈ブルーに生まれついて (2015)〉 のジェーン監督:ロバート・バドローキャスト:イーサン・ホーク、カルメン・イジョゴ ほか劇場放映を待ち詫び早1年。原題〈BORN TO BE BLUE〉直訳の邦題に少々首を傾げながらも、騙されたと思ってまず劇場へ。大衆受けというエンターテインメント要素と合わせつつも、実在人物チェッド・ベイカーの波乱に満ちた人生を通して、究極の問いを容赦なくぶつけてきます。華やかに見えるステージ上で繰り広げられた衝撃のクライマックスに、ジェーンは突如悲劇のヒロインに。チェットの選択をハッピーエンドと見るか否か、それはあなたの価値観次第かもしれません。昨年の第28回 東京国際映画祭招待作品。〈pk (2016)〉 のジャグー監督:マラージクマール・ヒラーニキャスト:アーミル・カーン、アヌシュカ・シャル ほか〈きっと、うまくいく〉ですっかり日本中を虜にして止まないマラージクマール・ヒラーニ監督の最新作。「神様を探す」という突拍子もないpkの目的のもと、ありとあらゆる宗教・神様に切り込んでいく話は、痛快と感動の嵐。ヒロインとしてテレビ局のレポーター役を務めるのは、モデル出身のアヌシュカ・シャル。スラリとしたプロポーションと気さくで天真爛漫な表情に、静止画じゃ伝わらない!という数多のレビューも納得。〈写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと〉の亡き奥さん監督:トーマス・リーチHarper’s BAZAARをはじめ80年代にファッションフォトグラファーとしてNYを中心に大活躍をした名写真家のドキュメンタリー。絶頂期に突如ファッションフォトグラファーを引退したのちはほとんどメディアにも顔を出すことがなかったとか。その彼が劇中でちらりと見せたのは丁寧に写真に収められた亡き奥さんの姿。華やかな職種・業界から自ら離れ、自らの視点で切り取り続けた光の魔術師は、フィルムの特性も相まって非常に温かみのある写真ばかり。彼が生きていたら今のアメリカをどう切り取るだろう、とつい思ってしまいます。独特の口調に字幕を当てるのは英語翻訳の第一人者・柴田元幸さん。〈Mommy (2014)〉 のダイアナ監督:グザヴィエ・ドランキャスト:アンヌ・ドルヴァル、アントワーヌ・オリヴィエ・パイロン ほか家族円満な幸せのステレオタイプは描こうとしない、俊英なドラン様の描く家族愛の形。母ダイアナがスティーヴに厳しくも愛情深い接し方は、母と息子という複雑な関係性の象徴のよう。劇中でオアシスの〈ワンダーウォール〉が流れる瞬間に、どうしようもなく世界が愛おしく感じられるはず。「特別な感情が呼び覚まされた」とドラン自らが意図的に撮影した1:1のアスペクト比の映像も、インスタ世代の私たちにはむしろ見慣れた光景?視界よりも狭い範囲のみ映し出す映像に、思わずわたしたちは見えていない部分への思いを馳せるはず。カンヌGPを獲得したことでも記憶に新しいドラン様の最新作〈たかが世界の終わり(原題:Juste la fin du monde / It’s Only the End of the World)〉は来年2月11日公開。見逃せません!〈レント (2005)〉 のミミ監督:クリス・コロンバスキャスト:アンソニー・ラップ、アダム・パスカル ほかNYイーストヴィレッジで繰り広げられる本作は、これまでのミュージカルでは触れられてこなかったセクシャルマイノリティやHIV/AIDSなどに切り込んだ貴重な作品。ヘロイン中毒であるゴーゴーダンサーのミミも例外ではなく、自堕落な生活の挙句ホームレスに。憎めないからこそ滲み出る人間性とスタイルに不思議と女子は憧れてしまうはず。そして驚異の300曲(!)作曲されたと言われる楽曲たちはどれも胸をえぐるものばかり。〈Seasons Of Love〉〈Rent〉〈Take me of leave me〉〈Finale B〉……、挙げればきりのない語り継がれる名曲に酔いしれて、今年残りも悔いなく過ごすのが吉。〈東京ゴッドファーザーズ (2003)〉 のミユキ監督:今敏キャスト:江守徹、梅垣義明、岡本綾 ほか新海誠監督にのめり込んだ今年の年の瀬こそ、今敏監督はいかが。〈ホームアローン〉〈ポーラーエクスプレス〉と並び年末アニメ御三家の一角。父親を刺し殺したことから家出少女(ホームレス)となった厭世観たっぷりのミユキがクライマックスで叫ぶ「同じ命は二度と無いんだよ!」という言葉は、毎年年末に思い返したい一言。46歳という若さでこの世を去った今監督の作品(〈パプリカ〉〈千年女優〉〈パーフェクトブルー〉)はどれもずしりと心をかき乱すものばかり。一気見しようなどという無謀な事はくれぐれもしないように。 〈キャロル (2015)〉 のキャロル監督:トッド・ヘインズキャスト:ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ原作は〈太陽がいっぱい〉でも知られた小説家パトリシア・ハイスミスの同名小説。ハリウッドを代表するケイト・ブランシェットとルーニー・マーラそれぞれの美しさは説明不要。主演女優賞や助演女優賞、衣装デザイン賞をはじめ計6部門でオスカーノミネートされた今作が受賞できなかったのは、〈マッドマックス4 怒りのデス・ロード〉と運悪く同年となってしまったが故。人妻でありながら魅惑的にヒロインを虜にするキャロルに、きっと誰もが隠している感情に気づいてしまうかもしれません。 おさらい 聖の青春 / 森義隆★ ブルーに生まれついて / ロバート・バドロー★ pk / マラージクマール・ヒラーニ★ 写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと / トーマス・リーチ Mommy / グザヴィエ・ドラン レント / クリス・コロンバス 東京ゴッドファーザーズ / 今敏 キャロル / トッド・ヘインズ★は2016年12月8日現在公開中【洒脱なレディ論】 過去のコラムを覗いてみる【 洒脱なレディ論 】とは映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokioka (@mdrtkk)Illustration. Hitomi Ito
2017年03月29日近しいくせに永遠に手に届かない純白さを保っていてほしい響き= “17歳”。今月のSpring Sweet Seventeenというテーマからも、そんな香りがしてきません?“17歳” にあったミュージカルドラマ今春注目の映画『スウィート 17 モンスター』が驚異的な共感度が物語るよう、現実の “17歳” の1年間は、キラキラフィルターの色眼鏡をかけて過ごせた記憶がありません。にもかかわらず、爽子ちゃんと風早くんも、アオハライドやストロボエッジの2人も、セーラームーンこと月野うさぎだって、描くクライマックスでは皆17歳だった覚えがあります。さて、ミレニアル世代ド真ん中のわたしが “17歳” だった2008年。キラキラワクワクしていた学園生活とは程遠いうえに決定打は親友の誕生日とびこんできたリーマンショック。今日につづく混沌とした時代の幕開けのような漠然とした不安は容易に想像がつくのではないでしょうか。そんな悩めるティーンを救い続けてくれたのが、ディズニーチャンネル発のかの名作『ハイスクール・ミュージカル』シリーズでした。アメリカでは2006年1月の初TV放映後、瞬く間に大フィーバー。無名に等しいアイドルであったザック・エフロンやヴァネッサ・ハジェンズらを物語さながらにスターダムへと押し上げたのでした。遅れること2007年、留学先の寮のTVで偶然目にした “HSM” に大衝撃を受けたわたしは帰国後、愛用していたSONYのWALKMANに入れたサントラを、新宿高島屋のHMVで買ったDVDを、毎日のように鑑賞していました。インスタグラムもなかった時代、同じテイストを持つ世界中にいる友人をもとめ、my spaceやTumblrそして個人ブログを彷徨う日々は、エモ過ぎるので割愛します。そして、 “17歳” の夏にリリースされた第二作目の『ハイスクール・ミュージカル2』になるとその症状は格段とエスカレート!セリフや歌詞を頭に焼き付け、挙句ディズニーアイドルを追いかけNYまで行ったこともありました。そこまでして!?といまとなってはその熱量が羨ましくもあるものの、ハイスクールを舞台に歌って踊って、しかも70年代ミュージカルを踏襲しつつも新しい。校則も制服もない自由のなかでもがき苦しみ悩みつづけ、そして成長していくキャラクターたちは、自由と程遠い毎日を過ごしていたわたしの憧れであったし、希望のようなものでした。(どこかの作品と違って、リアルティーンが演じていたのも今となっては好感度が高かった)もう届くことはないという "甘美な呪縛"“17歳” という境界線をとうの昔にまたぎ、省みるという作業を介すほどの時を経ると、気づいたことがいくつかあります。何気なく褒めてもらっていたことが今の仕事につながっていたり、当時のコンプレックスはちっとも解消されてなかったり。時を経て解消されることもあればされないことがあること、仕事の9割は苦しみで楽しさは1割であること、それと、知っていないことがごまんとあることも、気づいているつもり。「あのころ手に入れることのできなかった青春を永遠に追い求めているような気がする(秋元康)」 「君らに死は関係ない、存在しないも同然なのだ(『山猫』、ルチーノ・ヴィスコンティ)」といった言葉が頭を反芻するたび、憧れながらも決して境界線の向こうへ引き返せないことを思い知らされます。おまけに、万国共通、誰もが少なからずその感覚をもっているということも。その “甘美な呪縛” ともいうべきものの強弱こそ、“17歳” と自分との絶対値のように感じます。40歳になったら、50歳になったら、わたしたちはどれだけ縛られているのかな?それでも “17歳” に戻りたい?と聞かれてYes.と答える大人は、意外と少ないみたいです。これは、 “17歳” が人生のピークである可能性が低いという証明なのかもしれないし、こちら側の世界で手に入れた旨みを手放せないからだったりして。過ごせなかった『ハイスクール・ミュージカル』が良い例で、届かないと認めて初めて、“17歳” という無垢な偶像はその存在を完成させるのでしょう。もっとも、『セブンティーン・アゲイン』や今年公開の映画『Relife リライフ』のようなファンタジーは抜きにして、『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』〈 HIGH SCHOOL MUSICAL 〉のこの歌詞のように、あの頃の新鮮な気持ちのうえにできるだけ、あらゆるものを軽く軽く、積み重ねていきたいと誓うわけですが。" I want the rest of my life to feel just like a High School Musical! "『ハイスクール・ミュージカル』シリーズ (2006-2008)監督:ケニー・オルテガ出演:ヴァネッサ・ハジェンズ、ザック・エフロン、アシュリー・ティスデイル、コービン・ブルー ほかこんな時に観たい:高校時代の友達とキャッキャしたくなった時参照:美少女戦士セーラームーンスターズ 200話「うさぎの愛! 月光銀河を照らす」〈 山猫 (1963) 〉 ルチーノ・ヴィスコンティ監督〈 Relife リライフ (2017) 〉 古澤健監督〈 セブンティーン・アゲイン (2010) 〉バー・スティアーズ監督アーカイヴはこちら〈 洒脱なレディ論 〉では映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていきます。目指すのは、混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きるための指南書です。Text. Midori TokiokaIllustration. Sandra Jockus
2017年03月07日今年のはじめ、"占いって信じる?" という話題になったROBE編集部。懐疑的な回答をするメンズをよそに、信じるか否かを棚に上げても誰かの予感に敏感になってしまうのが、レディの性。そんな今回は、ウディ・アレンがおくる、断固迷信を信じなかった捻くれたマジシャンと、よもや全知全能かと疑いたくなるほど有能でチャーミングな占い師との、とびきり軽妙な恋愛賛歌!の映画をピックアップ。巧妙にしかけられた "魔法 vs トリック" ?物語は、東洋人の格好に扮し人気を誇る捻くれ者のマジシャン、スタンリー(コリン・ファース)がはるばるやってきた南仏で繰り広げられる。というのも、幼馴染から、「資産家の婚約者をたぶらかす占い師ソフィ(エマ・ストーン)の嘘を暴いてほしい」という依頼に応えるため。しかしソフィは、見た目も美しく、婚約者や双方の家族にも愛され、ちょっと不思議ちゃんではあるもののその天真爛漫さに誰もが好いてしまうような魅力的な女性だったのだ。スタンリーはソフィを疑ってかかるも、逆にソフィは、スタンリーがふだんは中国人奇術師に扮し世界を股にかける “東洋の魔術師” であることもいとも簡単に見破ってしまうのだった。"魔法VSトリック" 勃発?と思いきや、なんと捻くれ者のスタンリーですら、あれよあれよという間にソフィに惹かれてしまう!だけれどそこで “はい、ハッピーエンディング!” といかせないのはウディ・アレンだからこそ。二転三転しながら、どこまでも小粋なエンディングへと誘われる過程をまえに、声を大にして言いたいです。見届けてください、と。どこを切り取っても美しい南仏を切り取るスタッフワークもうひとつの見所は、なんといってもその "美しさ" に尽きる。美しい演者はもちろん、彩り豊かな映像美が終始物語を引き込み続けてくれるのだ。調べてみたらそれもそのはず、〈マリー・アントワネット(’06)〉や〈プラダを着た悪魔(‘06)〉のアン・ヘイベルを美術に迎え、衣装は同監督の〈それでも恋するバルセロナ(‘08)〉や〈ミッドナイト・イン・パリ(‘11)〉でおなじみのソニア・グランデ! 殊に衣装については、20sの本物のセカンドメイドを世界中で探し回ったという徹底ぶり。エマ・ストーン演じるソフィーのコケティッシュな魅力に十二分に貢献している。また、前作〈ミッドナイト・イン・パリ〉に次ぎ南仏が舞台の今作、物語の設定も図ってか同じ1920年代である。20年代の時点ですでにバカンス地だった南仏は、当時フィッツ・ジェラルドが別荘で−––近年レオナルド・ディカプリオ主演で映像化されたことも記憶に新しい−––〈華麗なるギャッツビー〉を執筆していたことも特筆しておきたい。ウディ・アレンのことだから、1から10まで計算の上だとしても驚くことはありません。だって、わたしたちは仕組まれているかもしれないこれらのマリアージュに “魔法とトリック” の狭間へと身を委ねるだけでよいのですから。あいにく、恋愛は往々にして予定調和とは無縁なもの。目の敵にされていたはずなのに、憎まれ口ばかりたたいていたはずなのに、そんな相手にある日突然惹かれているなんてことも日常茶飯事。幾らそんなはずじゃないと自問自答してみたところで、恋には落ちていってしまうのは世の常そして、人の常。Magic in the moonlight−––月下のマジックにて、ウディ・アレンの分身かの如き諧謔もてあそぶ登場人物たちと、スタッフの織りなす “美しさ” に、肩の力をぬいて委ねてみては?たとえいまこの瞬間に恋をしてなくても、もしかしたらある日突然憎き “あの人” へ「落ちる」魔法にかかるためかもしれないんだから。って、なんだか恋占いのような締めみたい?『 Magic In The Moonlight / マジックインムーンライト 』監督・脚本:ウディ・アレンキャスト:コリン・ファース、エマ・ストーンほかこんな時に観たい:目の保養がほしい時過去のコラムを覗いてみよう【洒脱なレディ論】とは、映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokiokaillustration. Hitomi Ito
2017年03月01日毎日代わり映えのない毎日でつまらない?そんなことを思っている方に勧める作品になるとはつゆぞ思いもしなかった、というのが正直なところ。きっかけは映画人と "好きな映画" の話をしていたとき久しぶりに耳にしたことだった。日本で公開された当時年端もいかぬ少女であったわたしは、母と姉とで映画館に観て以来この映画を観ていない。理由があるとすれば、有名すぎて敢えて観る対象に挙がらなかったのだ。加えて3時間という鑑賞時間を確保する難しさもさることながら、ひとたび観た日にはとてもじゃないが現実世界に戻れそうにない。ということで満を持して意を決して20年近い年を経た先日、人生2回目の〈 タイタニック 〉の航海に出た。1912年、当時浮沈船と言われた超大型客船・タイタニック号が処女航海にして沈没したわずか5日間の物語。一連の沈没事件そのものは、一世紀を経てなお謎に包まれるが、そこは歴史研究家にお任せしたい。今回なぜ誰もが知っている超大作を取り上げたかったのか、それは主人公ローズの覚悟に感銘を受けたからに尽きる。てっきり沈没船に翻弄された悲恋の物語かとレッテルを貼っていたことを軽く悔いたほどだ。とても象徴的なシーンがある。ローズがジャックのスケッチブックを見る場面だ。描かれていたのはジャックがそれぞれの旅地で出会った女性たち。下半身不随だが手がものすごく美しい女性、帰らぬ恋人を待つためにありったけの宝石を身にまとう老婆、そのなかでローズが目に留めたものがフランス人女性をモデルに描いたヌードデッサン。「パリの女はすぐ服をぬいでくれるから助かる」とジャックがいう通り、ここでフランス人女性は〈 自分で選択する意思をもち生きる Liberté のアイコン 〉として、描かれていた。その時は顰めっ面をしジャックを蔑んだローズだが、翌日、ジャックに一つのお願いをする。フランス女のように一糸纏わぬ姿を描いてほしい、と。物語ではジャックの "遺作" となったローズの絵画が現代につながるストーリーの鍵になるわけだが、さて、ジャックとの悲恋を乗り越え "惰性の世界" から抜け出すために必要だったもの、それがこの "遺作" に象徴されてはいないだろうか。一見華やかに見える社交界、だがそこは、親の政略結婚のコマにされ婚約者からは愛ではなくお飾り扱いをされ、同じ面々により同じ会話が繰り返されるーーー、誰一人として助けてくれない "惰性の世界" であった。その状況に辟易し、自殺を図ったローズにとって、助けに来たジャックはまるで青天の霹靂だったに違いない。当時のジャックは世界中を旅しながら絵描きで日銭を稼ぐその日暮らしをしていた。タイタニック号の乗船券もポーカーで勝ち取ったというほど。"奴隷船" にいた彼女にとって、服を脱ぎありのままを描いてもらうという選択は、自身を取り巻く世界のすべてを拭い去り自由になりたいという意思を暗に示していたかのようだった。ご存知の通り、その夜氷山に衝突した "浮沈船" は、1500人以上の命を伴い海の底へと沈んでいく。凍死したジャックとの別離は、同時に親の強制や婚約者の脅威といったこれまでローズを縛り付けていたものからの別離でもあった。深い悲しみは同時に、お家や婚約といった重い錨を振り解きようやく自由に人生の航海を漕ぎだしたローズの門出でもあったのだ。仮に、ジャックと出会うことなくタイタニック号が沈没していたとしても、上流階級女性であったローズは救命ボートに乗り、翌朝カルパチア号に救助されただろう。だが異なるのは、きっと彼女の横にホックリー卿と母ルース・デウィット・ブケイターが寄り添っているであろうこと。乗船前と全く変わらないこの状況こそ彼女にとっての死を意味しており、その意味でジャックは死の淵にいた(実際に出会いの場所は自殺を図った船の淵だったことも暗示しているように思う)ローズと入れ替わるように死を受け入れたことになるだろう。現に、登場する老婆となった現代のローズは孫娘が看病していた。それが誰の子かは明かされていないが、諦めず自分の人生を生きる、それはジャックとの最後の約束であり彼女は自分の選択で、きちんとそれを全うしようとしていた。待っているだけで誰かが "惰性の世界" から救い出してくれるなんて思ったら本末転倒だけれども、もし毎日やってくる選択を自分の意思で行うことができるのであれば、それは全うすべき "自由" に値する、なんてことを彼女の Liberté から学ばせてもらった気がしてならない。 『TITANIC / タイタニック』監督:ジェームズ・キャメロンキャスト:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、バーナード・ヒルほかこんな時に観たい:一日中感情を引きずれるとき、日々を新鮮に感じたいとき 〈 おこぼれ話 〉そういえば、第88回アカデミー賞のディカプリオ氏の受賞コメントが話題になりましたね。 "Let us not take this planet for granted. I do not take tonight for granted. Thank you." 今宵の時間も今日には過ぎ去っていってしまうもの。毎日やってくる1日という未知の時間を "gift" と捉えシンプルに今を生きるジャックと重ね合わせてしまい、胸が熱くなりました。そして!お気付きかと思いますが今回からコラムの挿絵をイラストレーターの hitomiさん が描いてくださることになりました。絵描きであるジャックを書いたタイミングに、不思議とご縁を感じてます。ちなみにジャックが描いていた劇中のスケッチはすべてJ.キャメロン監督によるスケッチ。ローズを書いていたシーンは利き手が異なるからといって画面を反転させたという拘りっぷりは頭が下がります。ということで、これからぜひ挿絵にご注目くださいね。 過去のコラムを覗いてみよう【 洒脱なレディ論 】とは、映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokiokaillustration. Hitomi Ito
2017年02月27日「スターウォーズ脚本家」がメガホンをとる90年代ラブコメローレンス・カスダンはスターウォーズⅣでは脚本チームに参画し、2015年公開されたエピーソードⅦでは脚本の主担当。もともと教師を目指していたが、広告業界でコピーライターとしてキャリアをスタートさせたカスダンは、ハリウッドに脚本を送り続けた成果が実を結び『ボディーガード』が映画化。その後脚本家・プロデューサーとしてキャリアを築いてきた彼が監督を務めたのが、1995年公開のラブコメ映画『フレンチ・キス』です。舞台はフランスカナダ国籍取得中の歴史教師ケイト(メグ・ライアン)は、医者のチャーリーとの結婚を間近に控え、すっかり有頂天気分。しかし仕事でパリに行っていたはずの彼は現地で新しい恋に落ちてしまう。ケイトの心配をよそにアバンチュールを満喫する彼に、国際電話で一方的に別れを切り出される。なんとかして彼の気持ちを取り戻そうと、苦手な飛行機に耐えてパリへ向かったケイトは、現地で即盗難に遭い一文無しという災難続き。しかも、そこで出会った一人の怪しげなフレンチ男(ケビン・クライン)と、ひょんなことからチャーリーが羽を伸ばすカンヌへと一緒に向かうことに。〈これだ!〉を逃してしまっても更新しつづけること「タイミング」の重要性を説くのは結婚に限ったことではないようだけれど、最たる例は結婚だ、といわれるのは多くの人が直面する出来事だからかもしれない。実際のところ人間関係と相性の良い言葉だけあって、それは仕事でも恋人でも言えてしまことに過ぎない。つまりあのとき〈これだ!〉のタイミングを逃しても(こうじゃなかった (よかった)!)なんてよくあること。もちろん、それで後悔することも宜なるかな、ではありますが。でもそしたら別の〈これだ!〉を見つけられれば良いわけです。現に、111分のこの映画で証明されている通り、主人公ケイトは婚約者との〈これだ!〉を逃すものの、その後運命的な恋に落ち着きます。結局、〈これだ!〉という確信はそのときどきで違っていて、掴みつづけることがわたしたちにとって「幸せ」という精神状態なのかもしれませんね。パリジェンヌでないヒロインの THE フレンチファッションいまとなってはレッドカーペットに登場するたびに「まるで別人」「どうしちゃったの?」と整形疑惑をかけられるメグ・ライアンも、かつてチャーミングっぷりを世界中にばらまいていたというなによりの証拠。その魅力は『フレンチ・キス』の3年後に制作された『ユー・ガット・メール(原題 You’ve Got Mail)』でもいかんなく発揮されています。『フレンチ・キス』でも、彼女のボーイッシュな魅力が最大限に表現されていたので特にファッションは要チェック。ほぼ全編フランス撮影というこの作品のひとつのポイントは、主人公ケイトの終始クリーンな THE フレンチシックなルックたち。2000年代に流行ったウルフカットをさらに短くしたようなボーイッシュなヘアは、外ハネで多少の野暮ったさをトッピング。洗いざらしのボーダートップスをダボっと着て、裾はご丁寧にストレート・ジーンズにイン。オーバーサイズのお陰で彼女の華奢さが目立ち、ラフな服装が余計に彼女の魅力を増幅させているかのようです。映画のラストシーンはプロヴァンスの地で、流れるBGM "La Vie en rose" というこれ以上ないラブコメ王道の徹底ぶり。終始恋愛に生きるヒロインからの恋愛賛歌、つかの間の休息に幸せな気分になれることまちがいなし。 『 フレンチ・キス 』監督:ローレンス・カスダンキャスト:メグ・ライアン、ケヴィン・クライン、ジャン・レノ ほかこんな時に観たい:片手間でキュンとしたい時 アーカイヴはこちらから【 洒脱なレディ論 】とは、映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokiokaillustration. Hitomi Ito
2017年01月28日忘年会やクリスマス、カウントダウン、初詣、など年末年始のイベントに胸を踊らせながらも、残り約1ヶ月半、今年の自分を省みる時間は用意している?そこで、どのライフステージにいてもきっと共感してもらえる書籍をまとめてみました。 "越境レディ" に相応しい一冊としてあなたならどの本にする?『 情熱がなければ伝わらない! アタッシェ・ドゥ・プレスという仕事 』ファッションを伝えたいすべての人の必携書著者:伊藤美恵ジャンル:産業研究アタッシェ・ドゥ・プレス育成スクール、M.I.Cの学長・伊藤美恵さんはファッションデザイナーとして活躍後、アタッシェ・ドゥ・プレスに転身。自身のキャリアで日本進出に尽力したブランドは、MARNI、BALLY、MAX&Co.、VIVIENNE WESTWOOD、MARC JACOBS、PAUL&JOE、FOREVER 21…と挙げたらキリがありません。それらの経験を生かし "伝える" ことの本質を、本書を通じて説かれています。ちなみに実弟はなんとYMOの高橋幸宏さん。ご兄弟や豪華な交友関係が垣間見えるインスタグラムでは、ダンディなファッションセンスもたびたび披露。Yukihiro Takahashiさん(@room6666)が投稿した写真 - 2015 9月 20 3:27午前 PDT 『 蜷川実花になるまで 』実録:写真家になるために蜷川実花でいるために、これをした著者:蜷川実花ジャンル:エッセー・随筆極彩色で知られる、日本を代表するアーティスト・蜷川実花さん。写真家としてはもちろん、複数の映画を監督したり、M / mika ninagawaで洋服作ったり、つい先日もすみだ水族館で「蜷川実花×クラゲ」コラボレーション展示をリリースしたり、2020年オリンピック・パラリンピックでは大会理事としても!活躍の場は広がり続けています。そんな彼女が写真家になるまで、写真家になってから写真以外の分野に手を広げ今日に至るまでのことが口語体で綴られています。サクサク読み進められてしまうので、思わず隣で蜷川姐さんに人生相談でもしているかのような感覚に。『 Nasty Galaxy 』Girls be "GIRLBOSS" !筆者:Sophia Amorusoジャンル:Graphic Design破産のニュースが飛び込んできた(!)けれども、現代版アメリカンドリームと称されていた時期もあったNasty Galの創設者、ソフィア・アモルソ。学歴なし、金なし、コネなし、おまけにちょっとヤンキー気質。その彼女は、今やレディスECのパイオニア的存在。処女作『#GIRLBOSS』は日本語版も出版され本屋さんで手に取った方もいるのでは?『Nasty Galaxy』は、GIRLBOSSの定義でもある "自分の人生を自分で決める人のこと" を地でいきながら、各フィールドで活躍する女性をフィーチャーしたGIRLBOSSの決定版。彼女がホストを務めるポッドキャスト《Girlboss Radio with Sophia Amoruso》も配信中。豪華ゲストに触発されてあなたがGIRLBOSSになる日も近いかも?『 コッコロから 』" 私、恋って、どっか美人だけがするもんだって思ってた "著者:佐野洋子ジャンル:小説以前、某モード誌編集長も読むべき本に挙げていたこの小説。サクッと読める可愛らしい若い男女の恋愛小説です。相手の見た目や肩書きに惑わされない "純朴な" 主人公・亜子ちゃんに、読後、誰もが "コッコロ" 奪われることでしょう。『百万回生きたねこ』の作者でもある佐野さんの挿絵も必見です。『 純情ババァになりました 』" わかり合うのが無理でも、分かち合う。もっと励ましあう "著者:加賀まりこジャンル:演劇・舞台『月曜日のユカ』に代表されるように、和製BB(ブリジット・バルドー)と称された若き日の加賀まりこ様。ROBE世代の私たちにとっては『花男』道明寺司の母親・楓役の印象でしょうか。当時のコケティッシュな風貌はもちろん、自由奔放で大胆な彼女らしいエピソードが詰まった半生を綴った一冊です。1,000万円抱えてパリに豪遊しに行ったり、イヴ・サンローラン本人にオートクチュールを依頼したり。どれも浮世離れした自慢話かと思いきや、読み進めるとこれ以上ない人情話になってくるから、あら不思議。『 結婚のずっと前 』" だいじょうぶ、ちゃんと幸せになれるよ "著者:坂之上 洋子ジャンル:倫理学・道徳最後はこちら。経営ストラテジストとして第一線でご活躍している坂之上洋子さんが、いまから5年前に出版された詩集。働く女性を中心に、共感が共感を呼び2016年10月現在では第14刷というロングヒットを記録しています。女性のライフステージに合わせた章立てになっており、カメラマン野寺治孝氏の美しい写真たちがそれらを引き立てます。友人へのちょっとしたギフトとしても◎。おさらい 情熱がなければ伝わらない! アタッシェ・ドゥ・プレスという仕事 / 伊藤美恵 蜷川実花になるまで / 蜷川実花 Nasty Galaxy / Sophia Amoruso コッコロから / 佐野洋子 純情ババアになりました / 加賀まりこ 結婚のずっと前 / 坂ノ上洋子仕事とイベント事での忙しい日々も、あったかいコーヒー片手にぬくぬく読書する時間があってこその楽しみになるかもしれませんね。最後にこちらの言葉を。どうしたらいいかわからず悩む時には自分で色々考えず友人の意見だけに頼らず本をたくさん読むといいよ同じことで悩んでいた人に必ず出会えるからその人たちがもがいて苦しんで出した答えや考え方に目から鱗が落ちる瞬間がきっとあるその時なにかが変わるんだ(『結婚のずっと前』より)【洒脱なレディ論】 過去のコラムを覗いてみる【 洒脱なレディ論 】とは映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokioka (@mdrtkk)Illustration. Sandra
2017年01月28日GWみなさんいかがお過ごしですか?GW話題の映画を並んで観るのもいいけれど、せっかくのお休みだしインドア映画鑑賞に勤しむのもおすすめです。そこでレディの皆さんに向け、とっておきの3本の映画セレクトしました。どれも、観て心がフッと軽く温かくなる映画なので、ぜひレンタルや配信サービスでチェックしてみて。1. なにを喪っても、自分を待っててくれる場所がある 〈エリザベス・タウン〉監督の原体験でもある、父親の死という喪失と、その際出会った人々との温かい関わりによる再生をテーマに描かれる物語は、主人公同様に日常を見つめ直す機会になるはず。キルスティンとオーランドのカップルも、文句無しの見惚れる美男美女。物語をあれこれ語るよりまずは観て感じる映画。ひとつ言及するのなら、10代の頃から『ローリング・ストーン』誌の記者を務めていたキャメル・クロウ監督らしい、幅広い選曲が劇中を彩ります。映画の持つ温かくゆったりした雰囲気を決定付けた Nancy Wilson の 60B は必聴。サウンドトラックを入手して遠出したくなってるかも。『エリザベスタウン』(2005)監督:キャメル・クロウキャスト:オーランド・ブルーム、キルスティン・ダンスト、ジェシカ・ビール ほかこんな時に観たい:日々を新鮮に感じたいとき、閉塞感から抜け出してスカッとしたいとき 2. 失恋は、あたらしい自分と出会う章の始まり 〈マイ・ブルーベリー・ナイツ〉一つの恋の終わりと始まりまでを描いたロードムービー。ノラ・ジョーンズのうぶな演技を固める豪華な共演者は必見。特にジュード・ロウの安定のイケメンぶりには、毎度のことながらため息が出ます。彼の持つ気怠さにすら心奪われてしまうこと間違えなし。ほか、エリザベスが旅先で出会う二人の女性をそれぞれ ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズという実力派が固めます。特に品行方正なイメージのある普段のナタリー・ポートマンとは全く異なる不良女子っぷりは気持ちいい。そしてこの映画はなんといっても鍵になるのはブルーベリーパイ。せっかくお家で鑑賞するのなら、ちょっと贅沢に帝国ホテル内ショップで購入できるガルガンチュワのブルーベリーパイをお供になんていかがかしら?主人公エリザベスのほろ苦い恋の終焉と端緒を一緒に味えば、また違った映画の楽しみ方もできるはず。『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(2007)監督:ウォン・カーウァイキャスト:ノラ・ ジョーンズ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズ ほかこんな時に観たい:真夜中に一本観たいとき、だれかに会いたくなったとき 3. 最高の友情があればどんなことでも乗り越えられる 〈きっと、うまくいく〉原題を直訳すれば ”3人のバカ”……その言葉通り、何もかもが型破り!スピルバーグ監督も手放しで褒めちぎった、ボリウッド映画の勢いが詰まった一本。過度な格差社会や学歴社会が問題視されている今日のインド。ある大学での学生生活を通じ、その実状を皮肉たっぷりに描いた爽快な友情ストーリーに、ついつい「そうそう!」と膝を打って笑っている貴女がいるはず。観終わった頃には “Aal is well (All is well)” と口走っていること請け負いです。目先の利益のために何かに迎合するんだったら、真にかけがえのないものを見つけるためにいますべきことは?そんなことを思わず考えてしまう3時間です。『きっと、うまくいく』(2009)監督:ラージクマール・ヒラニキャスト:アーミル・カーン、R.マドハヴァン、シャルマン・ジョシ、カリーナ・カプール ほかこんな時に観たい:閉塞感から抜け出してスカッとしたいとき、なにかに迷ったとき 過去のコラムを覗いてみよう【 洒脱なレディ論 】とは、映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokiokaillustration. Hitomi Ito
2017年01月28日「ロックンロールは "リスク" だ。やるからには笑われる覚悟を持て」鑑賞中にノートとペンが手放せないわたしが走り書きしていたのが、タイトルにしたこの台詞。その日の夜、感傷に浸りながらサウンドトラックをDLしたらご丁寧に楽曲#0にそのまま収録されていた。イヤホン越しにそれを聞いて思わず、胸を撫でおろす。どうやら製作陣からの投げかけをきちんと受け取れていたようだ。音楽映画ファンの心を虜にしてやまないジョン・カーニーの最新作は、前作につづき舞台はダブリン。時は1980年、思春期真っ只中の引っ込み思案の少年コナーがバンド活動を通じて成長していく様を瑞々しく描いた良作だ。不況ゆえに失業した父の独断で、敬虔な私立学校から荒れる男子校へと編入することになるコナー。自己確立のために、そして一目惚れした女の子を振り向かせるため、バンド「シング・ストリート」を結成し音楽の世界へとのめりこんでいく。お読みの通り、これだけだとありがちな青春映画のような筋書きであり、実際にその指摘は間違ってはいない。しかし多くの映画人音楽人といった玄人が口を揃えて絶賛する理由は、この2つに絞れるような気がしている。「音楽愛溢れる緻密なスタッフワーク」と「 "青春が持つ純粋なまでの輝き" の再現性」だ。音楽愛溢れる緻密なスタッフワーク何と言っても特筆すべきは劇中を彩る名曲の数々。ジョイ・ディヴィジョン、デュラン・デュラン、ザ・キュア、ザ・クラッシュといった、当時の80年代UKロックへのオマージュをまぶした挿入歌の数々は、鑑賞後も一向に鮮明さを失わない。同時に、この年代はMTVに端を発した、"音" のみならず当時最先端のイケてる表現とされた "MV映像" が、この映画をより映画たらしめる役割を果たしている。(UKロックの主戦場がロンドンともなれば、リアルタイムでアントン・コービンがUKロックスター達を片っ端から撮影していた時代。実際にアントンは初の監督作品〈コントロール〉でジョイ・ディヴィジョンのボーカル、イアン・カーティスの自伝を撮影している。)70年代のパンクからの反動か、内省的で陰鬱さが色濃い80年代のUKロックは、思春期の果てしない悩みと相性が良い。それが特に特徴的なシーンは、"happy-sad feeling" の形容としてコナーの兄・ブレンダンが選んだザ・キュア。これが90年代の出来事だとしたら真っ先にHighをコナーに差し出してたかしらと思わず広がる想像、妄想。UKロックに限らず、ラフィーナの登場シーンは〈グリース〉のサンディのそっくりのロカビリールック、校内ディグのシーンでは赤い革ジャンを羽織ったブレンダンはまるで〈ウェストサイドストーリー〉のリフではないか!ご丁寧にランブルシーンまで再現されており当時のファンには涙ものだ。"青春が持つ純粋なまでの輝き" の再現性往往にして、青春だけの輝きみたいなものに人はめっぽう弱い。80年代に "青春" を過ごした人は幾度となく首を縦に振ったろうし、ミレニアル世代のわたしたちは似て非なる80年代の "青春" を追体験しただろう。似て非なる、を増幅させているのがやはり技術革新によるところ。2016年なら、彼女の自宅のポストに録音したカセットテープを投函しなくてもスマホで録音してボイスメールを送ればいいし、急に遠くへ行ってしまってもSNSでストーキングしてしまえばどこで何をしているかはだいたいわかる。不便さと空白がもたらす余計な解釈は、現代社会の "青春" にとってはむしろ新鮮だ。もうひとつ言及しておきたいのが、青春映画のエンディングについて。ハッピーエンドのエピローグがhappily ever afterだという保証はないし、コナーとラフィーナは早々にダブリンへ舞い戻ったかもしれない。よしんば今回に限っては、エピローグの考察はナンセンスだと言いたい。なぜって、『シング・ストリート 未来へのうた』は他の誰でもないジョン・カーニー自身の青春が原案であり、ダブリンから遥か遠いトーキョーにはこの映画を観んとて足を運ぶ人たちがいるからだ。その上でラストシーンを観ると、祖父のクルーザーのシーンはこれ以上なく眩しい。BGMはマルーン5の “GO NOW” 。同監督の前作〈ONCE ダブリンの街角で〉からのエールのような出来すぎた演出。それは80年代のUKロックへのオマージュを描き切ったカーニー自身が、まるで2016年以降の未来へと歴史を紡いだようだった。1人で天才になる人間などいないし、誰もが誰かの系譜を引き継いで今日に至るわけで、歴史とフィクションが混同する瞬間を垣間見て、思わず目頭が熱くなってしまう。もし、やってみたいことがあるのに胸が燻って見えない何かが足かせになっていたら、 貴女はコナーの勇姿に魅了されるはず。最後の最後にコナーみたいな選択が採れますよう、引用のダメ押しで締めくくろう。「汝の道を進め、そして人々をして語るにまかせよ!」(ダンテ『神曲』より)『 シング・ストリート 未来へのうた 』監督・脚本:ジョン・カーニーキャスト:フェルディア・ウォルシュ‐ピーロ、ルーシー・ボイントン、ジャック・レイナー ほかこんな時に観たい:やりたいことに一歩踏み出す勇気が欲しいとき 【洒脱なレディ論】 過去のコラムを覗いてみる【 洒脱なレディ論 】とは、映画・音楽・本・舞台といった作品を通じて、様々なレディ像を紐解いていく連載です。混沌とした時代に軽妙洒脱なレディとして生きる指南書を、目指します。Text. Midori Tokiokaillustration. Hitomi Ito
2017年01月28日ガウチョガウチョガウチョGA・U・CHO!この1年、魔法の呪文のように唱えられ続けられてきました。動きやすさや着まわしやすさで女性ファッションのNo.1ヒットアイテムに躍り出たガウチョパンツ。今ではよりスカートっぽいスカーチョなんていう派生アイテムも登場していますが、いい加減、飽きてきません?流行に敏感かつ飽きやすい越境レディの皆様に、ROBE的NEXTヒットアイテムとして、「やんちゃ丈冒険パンツ」を提案いたします。やんちゃ丈冒険パンツとは?デザインがぶっ飛んで冒険しているわけではありません。まるでやんちゃな少年を連想させるような膝丈のパンツです。大人目を狙うならハリがある素材のワイドめ5分丈が良さげ。冒険隊が履いているサファリパンツみたいなイメージで、ぐんぐん世の中を駆け抜けていきましょう。トレンド盛りすぎNGスタイル流行りものだからってスカジャンと組み合わせたらどこかのチンピラになっちゃうので避けて。スニーカーで抜け感!なんてやると色気も何もないので足元くらいは女度あげましょう。本当に冒険に出たいならスカジャンよりMA-1を。やんちゃレディはエレガントに冒険する膝丈はカジュアルなイメージがあるので、トップスと足元でバランスをとりましょう。巷にあふれるオフショルダー、白だとちょっとガーリーすぎて抵抗があるのだけど、ベージュの冒険パンツと合わせればあっという間にエレガント冒険レディの完成。冒険するので足元は歩きやすく、チャンキーヒールのエナメルパンプスで!illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2017年01月07日待ってました、週末!金曜の夜は思う存分ナイトアウトを楽しむべし。とはいえシンデレラのように魔法はかけてもらえないし、一度家に帰ってお召し変え、なんてのもちょっと厳しい。そんな忙しいレディのために、オフィススタイルにプラスワンでデートコーデにグレードアップできる魔法をご紹介します!+大判スカーフでモードにきりりとした白シャツとパンツのTHEオフィスコーデには大判スカーフをプラス。冴えた色の大判スカーフを首に一周さらりと巻くだけでオフィススタイルから一気にモードなレディへと変身!今季まだまだ注目のスカーフは、首回りにもヘアアレンジにも応用できる万能アイテム。パリジェンヌたちを見習って、自分の魅力が最大限に引き出せる色柄を選んでみて。くるくるねじってまとめておいた髪を下せば程よいウェーブがつくので、ヘアアレンジも夜に向けて仕込んでおきましょう。+編み上げヌーディーパンプスでエレガントに清楚な青シャツワンピを脱コンサバに仕上げるには、小物でひとくせ効かせて。デスクの下に潜ませておいたヌーディーカラーの編み上げパンプスに履き替えて、足元にドキリとする魔法をかけてから夜のお出かけへ。アクセサリーを加えてゴージャスに飾るのではなく、あえてシンプルに素肌を見せることで上品なレディの雰囲気を手に入れられるはず。 イラストコーデはこちら:*浴衣ヘアアレンジ*秋まで着れるパジャマシャツコーデ*デニムミニスカ着まわし*オレンジ主役コーデ *ボーダー夏コーデ *東コレ秋冬トレンドイラストアイテムはこちら:*ベルトバッグがきてる!*ミニミニバッグ*夏を彩るかごバッグ illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2017年01月07日春夏から続くオフショルダー旋風は秋冬も止まることなく吹き荒れる!春夏に買った素材感のものは一旦クローゼットにしまって、秋冬verのオフショルダーに衣替えを。でも、ただのオフショルじゃつまらない!Vネックとオフショルの境目を狙え!デコルテが美しく見えるVネックのトップスは女性の強い味方。今年は少し大胆に、肩がギリギリ見えるか見えないかくらいに大胆に開いたVネックでオフショルダーのテイストを加えてみて。URのニットトップスはシンプルなデザインと程よいV具合で着まわしやすさ抜群。トレンドの太ベルトと合わせて大人モードで秋の幕開けを。トロンプルイユなオフショル普通のオフショルダーでは刺激が足りなくなってしまったレディはトロンプルイユへと越境すべし。デコルテから首にかけての部分がリブニットになり、オフショルダーとタートルネックをレイヤードしているようなデザインはTARO HORIUCHIのもの。絶対にはだけない魔法のオフショルダーはプリーツ巻きスカートと合わせて少しだけすきを見せて、完璧には仕上げない。 イラストコーデはこちら:*太ベルト活用コーデ*ピンクコーデ*猫柄コーデ*ベージュコーデ*星空コーデ *東コレ秋冬トレンドイラストアイテムはこちら:*ベルトバッグがきてる!*ミニミニバッグ illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2017年01月06日皆が憧れるステージで活躍する大人って、どんな子ども時代をすごしたのでしょうか? 夢を叶えた大人はどんな風に育てられたのか、人生まだまだヒヨっこのちゃずがインタビュー!第2回はアニメーターの松原秀典さんにインタビューにいきました。松原さんは今話題の映画『この世界の片隅に』のキャラクターデザインと作画監督を担当された方。他にも『ああっ女神さまっ』『サクラ大戦』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』等の作品も手がけられたベテランのアニメーター(キャラクターデザイナー、イラストレーター)さんです!松原秀典プロフィールアニメーター、キャラクターデザイナー、イラストレーター1965年生まれ。富山県出身。株式会社カラー所属。ガイナックスに入社後、『ふしぎの海のナディア』『新世紀エヴァンゲリオン』などに参加。『サクラ大戦』『ああっ女神さまっ』ではキャラクターデザイン、作画監督を務める。映画『とある飛空士への追憶』でもキャラクターデザインとして参加。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズでは作画監督、デザインワークス、原画として参加。最近では映画『この世界の片隅に』でキャラクターデザイン、作画監督として参加している。■『この世界の片隅に』は、見たら結婚したくなる作品!?ちゃず─大ヒット中の『この世界の片隅に』。ヱヴァンゲリヲンなどとは全く違うテイストでご苦労はなかったですか?松原─この作品が始まった当初、前にやっていたカッコいいアニメの絵柄が手に染み付いていたので、監督には「もうちょっと下手に描いてくれ」なんて言われたりしましたよ(笑)。僕自身、こういうやわらかい絵柄はあまりやったことがなかったので、少しテイストを合わせるのに苦労した部分もありました。ちゃず─作画監督というのは、具体的にどういうお仕事になるんですか?松原─ひと言で簡単に言ってしまえば、線画の段階での「全体の絵柄の統一」です。ちゃず─私、すずちゃんの目が時々漫画的な表現になるところが好きです!松原─あれのおかげで、この作品の世界観ができたようにも思います。原作の漫画でもそういう表現になっているのですが、あれを採用するかしないかで、作品の幅が変わったんじゃないかなと。あと僕がちょっと気をつけたのが、ご飯のシーン。子どもに「お箸をちゃんと持ちなさい」と教えている以上、ちゃんと絵でも表現しなくちゃなと。ちゃんと持ち替えるキャラクターと、適当にやっているキャラクターと、意識して描き分けています。子どもがいると、どうしてもそういうこと考えてしまいますよね。いろんな方に、感覚的に想像させられる作品にはなったのかなと思っています。ちゃず─場面場面で違ったタッチが入ってくるのも、すごく作用しているように拝見しました。松原─原作のこうのさんが、ありとあらゆる実験的な描き方にチャレンジしてらっしゃったので。漫画自体は黒と白の線画なのですが、それに近いもの、それに代わるものとしてどんな表現があるかを監督は色々考えられたようです。すずちゃんが絵を描いているシーンが結構あるのですが、「絵の中で絵を描いている」という二重構成なんですね。現実と虚構が両方とも絵だと境界が曖昧になってしまうので、ちょっと不思議な表現を監督は入れようとしたのかな、と。「この鳥は本当にいたのか?」と思えてくるようなところとか。ちゃず─そういう曖昧さが想像力につながっているのかもしれませんね! すずちゃんの大人の女性っぽい表情も気になりました!松原─二人きりの世界とパブリックな世界で見せる顔は皆違うよね。その感じを出そうとすると、表現が細かくなるのかもしれません。僕は作品の内容を管理する側で、アニメーターにシーンを割り当てる時に、「このシーンは女性のあの人に描いてもらおう!」なんて考えて割り振って。「どんなのを描いてくるかな?」なんてちょっとワクワクしたりもしています。ちゃず─史実に関しては、忠実に再現をされたのですか?松原─忠実というより忠実風、ですね。資料がカラーで残っていない以上、完璧というわけにはいかないので。地域や性格、職業なんかによっても、戦争の受け取り方は違っていただろうし。服などに関しては調べるだけ調べて、かといって何もかもリアルに描くのではなく、ふんわりと原作に合わせて描きました。ちゃず─モンペにしていた着物も華やかでかわいかったです!松原─昔の写真を見るとね、びっくりするくらい派手なんですよ。戦争前の女学生の服なんて、今の女子高生のスカートより短かったくらい。既製品の使い回しという意味では、派手な着物をモンペにしているので、生地は派手だったりもしてね。ちゃず─どのくらいの期間、この作品に携わっていたのですか?松原─監督たちは準備から完成まで6年かかったそうですが、僕は2年半くらい。作画に関しては、がっつり取り組んでいたのは1年半くらいで、その間は毎日描いていました。監督は「見たら結婚したくなるような作品」を目指していたらしいですよ(笑)。 ■東京は海外のような場所だった!? 夢を叶えるまでの道ちゃず─松原さんがこの仕事を始めたきっかけは?松原─僕は富山出身なのですが、僕が若い頃は、東京は夜行で何時間もかけてやってくるような場所で、海外とあまり変わらないような感覚だったんです。でもアニメーションや漫画みたいな仕事は都会にしかないものだったので、やりたいとなると行くしかない。でもかなり遠い。だから夢だと思っていました。田舎で普通に暮らしていくための仕事も考えていました。ちゃず─この職業に就くハードルを感じてらしたのですね…。松原─はい、ものすごく。なので、一段クッションとして、まずはアニメ系の専門学校に行きました。そこからフリーのような形で、委託で仕事を始めて。ちゃず─最初から社員ではなかったんですね? 大変じゃなかったですか?松原─大体皆そうなんじゃないかな? 作品ごとに集められて、スタジオのなかに入るんだけど、その作品が終われば、また次の作品へ行く、という形です。腕が上がると色々と声がかかるようになって、あちこち移動するようになっていく。人のつながりで助けたり、助け合ったりしてきたという感じです。苦労とか頑張ったとかあんまりないですね。皆、頑張ってるじゃないですか。どんな仕事をやっていても、大抵の人は努力していると思うので。■パパとしての日常ちゃず─松原さんが育った家庭は? どんな子どもだったんですか?松原─うちは放任に近かったです。親が離婚して、教育的な環境下にはなかったんですよ。上京も自分で決めました。コミュニケーションほぼゼロの家庭だったので、結果的に自分の好きにできる環境だった、というか。僕は堅実な性格なので、そういう状況でなかったら地元にいたと思うのですが、家庭という土台がなくなっていたので、だったら東京でも同じかなと思い。小さい頃にそろばんと習字を一瞬かじったくらいで塾にも大学にも行っていないので、自分の子供の習い事のことも正直よくわからないんですよね。ちゃず─お子さんに絵を教えられることはあるのですか?松原─まだしていないですね。英才教育をしたいとも全く思いませんが、一個だけ、英語が話せたらすごくいいな、というのはありますね。奥さんが話せる人で。話せるとどこでも行っちゃえるので、あれはうらやましいです。思うだけで、やらせてはいないのですが(笑)。ちゃず─それもひとつの方法ですね! 最後に十年後へのお子さんへのメッセージをいただけますか?松原─僕はもういい歳(51歳)ですが、上の子は5歳、下の子3歳なので、最低でも17年後までは頑張らなくちゃな、なんて思いますね。普通に育ってくれればいいし、それだけで十分有難いです。ただ、今のところ子供たちのなかで、父親は家にいないことになっているだろうな、と。将来的にその影響出てきちゃうのかな…なんて思うと気にかかっています。でも正直、この仕事だと普通なんですよね。今作でもピーク時は半年間、2〜4日に1回しか家に帰れませんでした。朝バタバタするなかで一瞬、顔を見られるくらいで。子どもからすれば、僕は「たまに朝いるだけの人」で。どんな感じに見えているんだろうな…。ちゃず─お休みは全然ないんですか!? 松原─普段はあるんですけどね。この半年間はなかったです。作品によっては追い込まれることも多々ある、という。本人はつらいと思ってないのですが、周りから見るとそう見えるかもしれません。少ないですが、休みのときは必ず家族と行動していますよ。ちゃず─お子さんには、どんなふうに接しているんですか?松原─その時その時をかみしめるような感じですかね(笑)。いつも一緒にいられるわけじゃないので、「抱っこ」と言われたら必ず抱っこしてあげるとか。すぐ大きくなっちゃうし、そのうち重くなったらできなくなっちゃうし。世のお母さんたちからも「小さいときは一瞬しかないから、もっとかわいがればよかった!」なんて証言をよく聞くじゃないですか。会っている時間が短いせいか、僕の中ではまだ小さいイメージなんです。服を着せたり、ボタンを止めてあげたり、靴を履かせたり、奥さんからすれば「それはもう自分でできるのよ」ということでも、やってあげたいんですよね。あまり普段やっていないせいで、そういう小さな手伝いをやりたくて。「うざがられるまではやっていたいな〜」なんて思っています(笑)。ちゃず─こうやってお父さん側の本音を聞かせていただけると、また違う視点が得られるな、と思ったインタビューでした。帰り際には、照れつつも「一番大事にしているのは、奥さんと子どもが笑顔でいることです」という温かいひと言も。忙しい仕事のなかでも、ご家族の存在が何よりも支えになっている様子に感銘を受けつつ、そのあたりの思いが、きっと『この世界の片隅に』の世界観にも反映されているんだな…!なんて思った、ちゃずなのでした!映画『この世界の片隅に』HP: アニメ『龍の歯医者』HP:
2016年12月28日2016年2月1日に産声をあげてから早10ヶ月。日頃からROBEをご愛読いただきありがとうございます。今日初めてお目にかかった皆様、はじめまして、ファッションを自由に楽しむ “越境レディ” のためのメディアROBEです!2016年もとうとう最終日。最後はゆるりと、今年更新した記事をランキング形式で振り返っていきましょう!第5位 香港に行くなら必読!『香港で見たファッション。週末弾丸トリップの話 《水曜のケセラセラ》』編集長による水曜連載コラムがランクイン。6月に訪れた香港で感じたファッションの違いや行くべきセレクトショップの案内など、ファッション好きが香港旅行に行く前には必ず読んでおきたい記事です。第4位 パリでファッションを学ぶということ『【 Interview -ファッション業界で働く- 】 パリ・服飾学生 Natsuko Takato』デザイナーを目指しパリで服飾学校に通っているNatsukoさんにインタビュー。パリと日本で学ぶことの違いや実際の授業内容、将来の展望まで、日本ではなかなか聞けない貴重な内容が盛りだくさん。現在は卒業し、世界的に有名なコレクションブランドで働いているそう!第3位 2016年春夏トレンドはコレだ!『パリコレで目撃!今すぐ取り入れたい2016春夏トレンドPart2.洋服編②』ROBEが始まってすぐの3月に行ったパリコレ取材でキャッチしたリアルトレンド。まだまだ見かける切りっぱなしデニムもこのころ一気に火がついたよう。第2位 ブランドを立ち上げたパワフルな女子大生に突撃!『ルワンダ発でエシカルファッションに新たな風を。女子大生が立ち上げたファッションブランド「Alizeti」の挑戦』早稲田大学在学中にファッションブランド「Alizeti」を立ち上げた根津朋子さんのストーリー。SNSでのシェア率の高さが彼女の話題性、注目度の高さを物語っていました。第1位 NEXTトレンドを予測!『そろそろガウチョやめませんか?今気になるのはやんちゃ丈冒険パンツ!』トレンド真っ只中だったガウチョパンツ。流行を越境すべく新たなスタイルとして提案した「やんちゃ丈パンツ」のイラストコーデが本年のNo.1に輝きました!きっと来年の春夏はこのワードを見かけない日はないはず?2016年の人気記事、記憶に残っていたものはありましたでしょうか?一年間ご覧いただきありがとうございました。更新頻度はバラバラながらも、ここまで継続できたのは皆様のご支援のおかげです!2017年も様々な角度からファッションを自由に楽しむことができる情報、発見や驚きが隠された記事を発信していきます。引き続き暖かなワンクリックをいただけると、PCの向こう側でホロリと涙を流します。来年も越境レディを目指して一緒に駆け巡りましょう!Bonnes fêtes de fin d’année! Team ROBE
2016年12月24日「色んなへんてこなイラストを描いてみました。 いしいひろゆきがお届けする、題名のない展示その2です。」ーいしい ひろゆきパステルカラーでへんてこな空想世界を描き出すイラストレーターいしい ひろゆきの個展が11月12日(土)より自由が丘のKIAN ART GALLERYにて開催。いしいひろゆきは今年から本格的にイラストレーターの活動を始めたのにもかかわらず、すでに海外からも注目を集め雑誌やCDジャケットのデザインを手がける注目の若手イラストレーター。見ているとフワフワ肩の力が抜けていくような独特の世界観に酔いしれて。いしいひろゆきの絵は、彼の興味を全て投影したひとつの世界である。そこには私たちがまだ知らない、どこか遠いけれど近い世界が広がっている。言葉はなくとも、ストーリーが見え、柔らかな風が吹くのを感じ、そこにいるものたちが今にも動き出しそうな気配を示している。彼のクリエイションのゴールはイラストレーションではない。頭の中では、家具をデザインし、家をかたちづくり、町を構成し、いきものの仕組みをつくり、重力をも設計している。それらを現時点で一番手っ取り早くアウトプットできるのが、たまたま絵を描くことだったのである。オリジナルグッズの販売も今回の個展では紙に描いた作品に留まらず、彼の興味が赴くまま製作した様々なグッズが展示販売されます。タペストリーやクッション 、時計のフレームを用いた額装作品など50点近くが並ぶのはこの機会だけ。いしい ひろゆきプロフィールパレットクラブイラストコース17期卒。不思議な世界観の絵やへろへろでへんてこな絵を描く。2015年パレットクラブ卒業後、周りの人の好意で2016年春からイラストレーターとして本格的に活動を始める。SNSを通じ、It’s Nice Thatなど海外メディアに取り上げられ、国外からもイラストを依頼されるようになる。2017年3月にSUNNY BOY BOOOKS、7月にギャラリールモンドでの展示を予定。これまでの主な仕事は雑誌、CDジャケット、グッズデザイン、イベントフライヤーなど。( Instagram / WEB ) いしい ひろゆきの絵展 Ⅱ日程:2016年11月12日(土) 〜 23日(水)開場時間:12:00 - 18:00入場:無料会場:KIAN ART GALLERYデザインとアートの領域を行き来しながら活動しているクリエイターの紹介、または、デザインとアートのコラボレーションとなるような展示会を企画・開催するギャラリーです。HP / Instagram / Facebook / Twitter
2016年11月12日一度目が合えば思わずキュンと胸が苦しくなってしまう。レトロでセクシーな女の子をシンプルなラインで描き出し、インスタグラムを中心に男女問わず人気を集めているイラストレーターのたなか みさき。現在は熊本を拠点に活動している彼女が、自由が丘 KIAN ART GALLERYで10月22日より個展 "たいいく" を開催。可愛くて、危なっかしくて、セクシーで、いじらしい。細い線で描かれる女の子たちは繊細でありながらも大胆に魅力を放ち、つい触れてしまいたくなるような柔らかさまで持つ。たなか みさき個展 “たいいく” では、“たいいく”をテーマに彼女が描くお茶目でどこか色っぽい女の子たちが紙の上で運動会を繰り広げます。あなたが一目惚れしてしまうのはいったいどんな女の子?本人による似顔絵ライブドローイング!個展で人気の企画、たなか みさき本人による来場者の似顔絵ライブドローイングは今回も開催。本展のテーマ “たいいく”にちなんで来場者の似顔絵を体操着で描くというスペシャルバージョンです。日程は10/28(金)29(土)30(日)の3日間、各日先着15名のみ。人気イラストレーターに似顔絵を描いてもらえるまたとない機会を逃したくない方は早めの来場がオススメです。※先着順で整理券を配布TシャツやマグカップなどのオリジナルグッズもKIAN GALLERY公式オンラインショップで販売中!たなか みさきプロフィール酒と涙とイラスト描きます。「たなかみさきは考えた。体について考えた。運動会をさせてみた。」ーたなか みさき / Instagram @misakinodonたなか みさき 個展 "たいいく"日程:2016年10月22日(土) 〜 30日(日)開場時間:平日 13:00 - 20:00 土日祝 12:00 - 19:00作家在廊予定日:10月27日(木) 〜 30日(日)入場:無料会場:KIAN ART GALLERYデザインとアートの領域を行き来しながら活動しているクリエイターの紹介、または、デザインとアートのコラボレーションとなるような展示会を企画・開催するギャラリーです。HP / Instagram / Facebook / Twitter
2016年10月29日台風も過ぎ去り本格的に秋の風を感じる今日この頃。読書の秋にはおしゃれカフェではなく広々とした図書館でゆったりとした時を過ごすのも良さそう。もちろん、おしゃれも忘れずにね!リブニット×台形スカートでGood Girl秋になるとGood Girlな気分になるのはなぜだろう?膝丈スカートにキュッと首元に巻いたスカーフで優等生の完成。ヒールを履いても届かない棚の本は、後ろに待機しているはずの王子様にとってもらって。ポップコーンワンピでCute Girl本を抱える姿だって計算づくしのポップコーンガール。ゆるっとしたシルエットのニットワンピースにカジュアルなデニムとスニーカーを合わせて、ギャップで勝負。ふわふわのニットなら居眠りしても気持ちいいから図書館に最適! イラストコーデはこちら:*オフショルコーデ*太ベルト活用コーデ*ピンクコーデ*猫柄コーデ*ベージュコーデ *東コレ秋冬トレンドイラストアイテムはこちら:*ベルトバッグがきてる!*ミニミニバッグ illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2016年09月23日ペールピンクからショッキングピンクまで、この秋はとにかくピンクが熱い!全身ピンクで攻めるブランドも多い中、さすがに日常ではそこまでできないので部分使いのピンクで秋のトレンドカラーを攻略しましょう。甘いだけじゃないピンクを味方につければ最強の秋の到来!ベロアピンクで優しく輝く絶対に外せないこの秋のトレンドテキスタイルは断然ベロア。こっくりカラーで大人っぽく仕上げるのも良いけど、LOKITHOのトップスのようにあえてベビーピンクでとことんガーリーに。同じく薄めのベージュのパンツで軽やかにまとめて。こゆピンクで辛く可愛くピンクは可愛いだけじゃない。ハードな印象のミリタリーアウターだって濃いめのピンクを選ぶことで可愛さの中にピリッと辛さの混じったミックスコーデのお手本アイテムに。ワイドめデニムを合わせてボーイッシュを極めるものの、ぱっと目を引くピンクで乙女心は絶対に忘れない! イラストコーデはこちら:*猫柄コーデ*ベージュコーデ*星空コーデ*夏フェスコーデ*夜のデートコーデ *東コレ秋冬トレンドイラストアイテムはこちら:*ベルトバッグがきてる!*ミニミニバッグ*夏を彩るかごバッグ illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2016年09月02日夏も折り返し地点な今日この頃。秋服の準備に取り掛かるなら今しかない。さようならビタミンカラー、さようならガウチョパンツ!まずは秋の定番カラー、ベージュから取り入れるヌーディーな秋はいかが?ハンサム&レディなベージュを先取りしちゃいましょう。ハンサムベージュはアウターで秋のアウターとして注目すべきなのはメンズライクなボンバージャケット。大振りのファーカラーにジップ使いが今年っぽい。定番のブラックやカーキではなく、アウターとしては難度の高い明るめのベージュに挑戦してみれば一気に垢抜け感が出るはず。アウターはコンパクトサイズを選んでトーンの違う柄ゆるパンツでまとめればハンサムベージュの完成。レディベージュは流れるIラインオールベージュでまとめるなら、ボリュームは抑えめに。ニットワンピースにスカートをレイヤード、トレンドの帯ベルトで締めればガーリーなベージュも大人な印象にガラリと変わる。あえて色は他に足さないで、生地の質感のコントラストで遊んでみて。 イラストコーデはこちら:*星空コーデ*夏フェスコーデ*夜のデートコーデ*浴衣ヘアアレンジ*秋まで着れるパジャマシャツコーデ *東コレ秋冬トレンドイラストアイテムはこちら:*ベルトバッグがきてる!*ミニミニバッグ*夏を彩るかごバッグ illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2016年08月19日真夏の夜のランデブー。運命の彼とは星空の下で待ち合わせ。見つけてもらうための目印なのか、恥ずかしがり屋のごまかしなのか、空に紛れる星柄の服をまとって運命の導きを待ってみる。今年の夏は、そんな夜が訪れるかも?夜空から降ってきた天女星座が散りばめられた真っ黒なドレスに身を包めば、まるで夜空から舞い降りてきた天女のよう。優しく揺れるオーガンジーの生地は、夜に溶け込んでいく。星空を見に来たのに、主役はわたし。天の川を纏う織姫夏の夜に現れたのは時期違いの織姫様。いつだって、天の川は流れているのですから。キラキラのスパンコールがまぶされたチュールのロングスカートはさながら天の川のよう。両腕に星の刺繍を抱えて、もうすぐやってくる彦星にプレゼント。イラストコーデはこちら:*夏フェスコーデ*夜のデートコーデ*浴衣ヘアアレンジ*秋まで着れるパジャマシャツコーデ*デニムミニスカ着まわし *東コレ秋冬トレンドイラストアイテムはこちら:*ベルトバッグがきてる!*ミニミニバッグ*夏を彩るかごバッグ illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2016年08月11日夏の恒例イベントといえば、夏フェス!山でも平地でも海でも泡の中でも、音楽にまみれるならおしゃれだって気を抜けない。動きやすさも考えて、かわいい派も大人派も楽しめる夏フェスコーデをご紹介。今年の夏はどんなレディでライブする?ワンピースでお姉さんタイト過ぎないボーダーワンピースでカジュアル感を残しながらも、大人っぽくまとめたいレディは全体をモノトーンで統一。がっつり色とりどりのコーデが多いなか、あえてシンプルでお目立ちしちゃいましょう。サングラスは今年トレンドのクリアフレームで清涼感を演出して。ゆるパンツで女友達思う存分はしゃぎたいアクティブレディはとにかくストレスフリーなおしゃれが一番!ゆるゆるワイド柄パンツにクロシェ編みのタンクトップを合わせてちょいボヘ楽ちんコーデ。暴れまわって下着が見えると大変なので、水着を偲ばせるのが得策です。オフショルダーで彼女フェスでも可愛さをキープしたい甘めレディはトレンドのオフショルダーをコーデに取り入れて。でも心配なのはノリノリになってはだけちゃうこと。でもサロペットと合わせれば徹底ガードできるので安心です。突然の雨に備えてレインブーツを合わせてもOK。 イラストコーデはこちら:*夜のデートコーデ*浴衣ヘアアレンジ*秋まで着れるパジャマシャツコーデ*デニムミニスカ着まわし*オレンジ主役コーデ *東コレ秋冬トレンドイラストアイテムはこちら:*ベルトバッグがきてる!*ミニミニバッグ*夏を彩るかごバッグ illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2016年08月05日もう花火大会には行った?せっかくの夏の一大イベント、100点満点で楽しむには浴衣にぴったりのヘアアレンジが必須!越境レディ的にはちょっと個性的な浴衣ヘアに挑戦したいところです。モードにインスパイアされたスタイルで夏もおしゃれに楽しみましょう。ロング、ミディアムさんは女神のハーフアップイメージはギリシャ神話の女神。顔を縁取るようにキラキラと光るヘッドドレスやカチューシャを加えてさりげなくゴージャスに。カチューシャ部分にくるくると髪を巻き込めば、即席ハーフアップの完成です。残りは太めのコテでランダムに巻き、ふわふわ感を出して仕上げましょう。ミディアムの人は「くるりんぱ」でまとめてスッキリ見せてもOK。ショート、ボブさんは20年代クラシックウェーブ髪の表面が波打つようにウェーブがかかるクラシカルなスタイル「フィンガーウェーブ」。グレート・ギャツビーに出てくる1920年代の可憐な女性たちのように煌びやかなドレスにはもちろん、黒や藍のシックな浴衣にもよく合います。波打たせたい部分にヘアムースをよくなじませ、クリップで波の形に固定。ドライヤーで熱を加え固めてクリップを取れば完成です。なかなか難しいので、潔くヘアサロンにお願いしましょう!イラストコーデはこちら:*秋まで着れるパジャマシャツコーデ*デニムミニスカ着まわし*オレンジ主役コーデ *ボーダー夏コーデ *Vネック/Uネックで白T使い分け *東コレ秋冬トレンドイラストアイテムはこちら:*ベルトバッグがきてる!*ミニミニバッグ*夏を彩るかごバッグ illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2016年07月24日いよいよ始まった2016夏のセール!3連休を利用してセールに出かけた人も多いのでは?今日は夏→秋で着まわせる、セールのちょい足しアイテムを提案!せっかくお得に買うのなら、コーディネートもお得に考えなくっちゃ!今回はテロテロ&パイピングが象徴的なパジャマシャツで夏→秋の着まわしにチャレンジ!夏はデニムでカジュアルパジャマ今買って着るなら、とにかくラクチンスタイルで夏を乗り切るべし。もともとユルい印象のパジャマシャツだけれど、ユルさを極めてもいいんじゃない?フルレングスのデニムやガウチョデニムでイージーモードにまとめてみよう。秋は良い子の忍ばせパジャマセールで買った半袖シャツを秋まで着回すには、ちょうど良い羽織ものが必須。パジャマシャツの襟とテロテロの生地をカーディガンからちょい出しすれば、スクールガール気分!秋になるとなんとなく落ち着きたくなる気分に合わせて、良い子ちゃんルックに仕上げましょう。イラストコーデはこちら:*デニムミニスカ着まわし*オレンジ主役コーデ *ボーダー夏コーデ *Vネック/Uネックで白T使い分け *旅にぴったりオールインワンコーデ *東コレ秋冬トレンドイラストアイテムはこちら:*ベルトバッグがきてる!*ミニミニバッグ*夏を彩るかごバッグ illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2016年07月18日光は自然光が一番。肌を美しく見せてくれるせっかくの日差し、満喫しない手はないでしょう!ということで、ボリューミーなボトムスばかりに頼らず足出してきましょう。デニムの台形ミニスカートなら程よいガーリーさで挑戦しやすい。with オフショルでガーリー今年トレンドのオフショルダーを合わせれば怖いもの無しのガーリーデニムコーデの完成。濃紺デニムと真っ赤なトップスのコントラストは都会でもバカンスシーンでも映えること間違い無し。シェル型のバッグで遊び心をプラスして。with サスペンダーでボーイッシュデニムの持ち味を生かすならボーイッシュに決める!ポロシャツ着まわしコーデにも追加したいのが、デニムミニスカ×ポロシャツの合わせ。スパイスで加えたサスペンダーでGood Girlに大変身!ゆるっとまとめたお団子ヘアで放課後満喫ガールを気取ってみない? イラストコーデはこちら:*オレンジ主役コーデ*ボーダー夏コーデ*Vネック/Uネックで白T使い分け*旅にぴったりオールインワンコーデ*東コレ秋冬トレンド*東コレベストルックから妄想!シチュエーションコーデイラストアイテムはこちら:*ベルトバッグがきてる!*ミニミニバッグ*夏を彩るかごバッグ illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2016年07月06日夏だから太陽の日差しに映える服を着たいけど、ついつい尻込みしてしまうのが明るい色を使ったコーディネート。でも、今年の夏はオレンジがなければ始まらない!色味やコーディネートでバランスをとって、明日からオレンジ夏コーデにチャレンジ!濃いめオレンジワイドパンツボトムスで取り入れるなら濃いめのオレンジ。ワイド・ガウチョ・スカンツ型を選んで元気っ子っぽい印象を回避!トップスには白ではなく同トーンのカーキを合わせれば一気にコーディネート上級者に!くすみオレンジゆるシャツ大人カジュアルを目指すならデコルテが広めに開いたゆるシャツを。くすんだ色味のオレンジにデニムパンツを合わせればオレンジが一気に映えるはず。 イラストアイテムはこちら:*ベルトバッグがきてる!*ミニミニバッグ*夏を彩るかごバッグイラストコーデはこちら:*ボーダー夏コーデ*Vネック/Uネックで白T使い分け*旅にぴったりオールインワンコーデ*やっぱりガウチョの越境コーデ*ランジェリーキャミ着まわし*オフショルでエレガント&モードにTRY!*NEXTガウチョ?冒険パンツ編*東コレ秋冬トレンド*東コレベストルックから妄想!シチュエーションコーデillustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2016年06月30日白黒はっきりつけたい時はボーダーを着てシャキッとしよう!ボーダーと言っても白黒だけではないけれど、この夏着たくなるしましまコーデをご案内。柄ものに苦手意識のある人もレッツトライ!思いきってメインに!ボーダーTとベルトシンプルなボーダーTを着るなら小物でアクセントを加えて無難路線を回避!ベルトでTシャツとは違う色のバイカラーを挿すことで、ウエスト部分だけ配色が異なっているような錯覚ボーダーに。くるんとしたボブヘア、スカートはお上品にフレアでまとめたと思いきや、真っ赤なヒールでこっそりバッドガールを忍ばせる。変化球ボーダーで夏の爽やかお嬢さんボトムで取り入れるなら重たくならないように白黒や太めボーダーはNG。夏らしく透け感のある素材や揺れるプリーツが良さそう。ライムグリーンやレモンイエローをより爽やかに演出するために、トップスは潔く黒のハイネックでまとめて。イラストアイテムはこちら:*ミニミニバッグ*夏を彩るかごバッグイラストコーデはこちら:*Vネック/Uネックで白T使い分け*旅にぴったりオールインワンコーデ*やっぱりガウチョの越境コーデ*ランジェリーキャミ着まわし*オフショルでエレガント&モードにTRY!*NEXTガウチョ?冒険パンツ編*東コレ秋冬トレンド*東コレベストルックから妄想!シチュエーションコーデillustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2016年06月23日夏の定番白Tはワードローブのマストアイテム。何枚あっても足りないけど、着回しやすすぎて逆に着回せてないのでは?今回はVネックとUネックの2種類で白Tコーデを提案。まだトライしていないスタイルは是非参考にしてみて!抜け感のVネック女性らしさを忘れたくないなら広めに開いたVネックにチャレンジ。Tシャツの真っ白さを際立たせるため、光沢のあるパジャマライクなワイドパンツと合わせてみて。挑戦したいけどできなかった大柄モノを潔く白と対比させることで、コントラスト強めコーデの完成。ショート丈トップスを選べば脚長効果もアリ!ユルユルなUネック首詰まりのUネックは袖をちょこっとめくれば気になる圧迫感も解消。カーキのマキシワンピをふわりと重ねればゆるさも加わったガーリーカジュアルコーデに。トレンドのスカーフを首に巻くのもいいけど、せっかくなら首元はすっきりさせたままに。かごバッグに巻きつけて真っ赤なアクセントを加えましょう。イラストコーデはこちら:*旅にぴったりオールインワンコーデ*やっぱりガウチョの越境コーデ*ランジェリーキャミ着まわし*オフショルでエレガント&モードにTRY!*NEXTガウチョ?冒険パンツ編*東コレ秋冬トレンド*東コレベストルックから妄想!シチュエーションコーデillustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2016年06月16日こんにちは、ROBE編集長のAzuです。もはや毎週だけど、気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》第11回目。前回はドキドキ初香港紀行をお届けしました。今回は生まれて初めて書いてもらった似顔絵についてのお話。 ROBEの人気コンテンツはイラストコーデ。流行アイテムのコーデ紹介やランウェイトレンド、妄想シチュエーション着こなしなどをイラストで表現しています。写真の方がもちろん鮮明なのですが、ファッションイラストで表現することで「ここはどうなっているんだろう、こうだったら素敵だな」と、見る人が想像して楽しめる“余白”を残せるのがイラストの魅力だと思います。自分の顔を鏡や写真で見ることはあっても、他の表現で見ることはなかなかない。人に撮ってもらった写真や鏡の前ではこうじゃないああじゃないと悩んでしまうし、セルフィーの中ではいつだって現実の私と理想のワタシの間で漂っていられる。じゃあ他人のフィルターで見た私って、どんな感じなんだろう?イラストの記事を担当していたら、自分もイラスト化してもらいたくなってしまいました。イラストの私は清楚だった人気イラストレーター たなかみさき さんに似顔絵を描いてもらえるということで、自由が丘のKIAN ART GALLERYで開催中のアクセサリー展示販売会&イラスト展「AMAGOI DISCO」に行ってきました。Instagramで見かけて気になっていたたなかさんのイラストは、どこか懐かしさと儚さを感じさせる色使いと細い線が特徴。特に彼女が描く男女は胸キュン1000%の甘酸っぱさに潮風が吹いている感じ。初めて見かけた時、「パスワード探偵団」の挿絵を思い出してぐーっと懐かしさがこみ上げてきました。同世代ならわかるかな?人に自分の写真を撮ってもらうと、思いがけない表情をしていることがよくあります。自分が良いと思ってセレクトした写真と他人が良いと思った写真もだいたい異なっていたり。セルフィーの中の“いいね”な自分ではない。ましてやイラストなんて言ったら、他人のフィルター100%で私を描いてもらうわけだから、そこには正真正銘丸裸の私が現れます。そんな怖さも抱えながら、描いてもらった私がこちら。たまご型の輪郭、ニヤリとした口元、長い睫毛など、しっかりと特徴を描いていただきました。やっぱりここが特徴なんだなぁと改めて納得。自分で言うのは恥ずかしいけど。ただし実物より50,000倍清楚に見えるのでこの辺りがフィルター、つまり第一印象なのでしょうか。いや、多分違う、この清潔感はその日着ていたsacaiのシャツ通称LAWSONシャツのおかげ。たなかさん、素敵な似顔絵ありがとうございました!写真とイラストを並べてみた面と向かって似顔絵を描いてもらったことはこれが初めてですが、以前 T magazine でコレクション期間中に連載されている Damien Florébert Cuypers による SNAP SKETCH に登場したことがあります。2015年3月のパリコレでスナップをしていた瞬間。CHANELのショー会場、グランパレの前でした。このイラストを見つけた時には叫びました。まさかTmagazineに自分が載るなんて夢にも思っていなかった!これがどうやって描かれたのかはわかりません。名前も職業も書いてあるからきっと私が答えたんだろうけど、果たしてそんな瞬間あったのだろうか...?Paris – Champs Elysées Clemenceau. #PFW, #Fashion, #France, #FW15, #Moda, #Mode, #Model, #Paris, #Street, #nofilter #trendfortrend #Week, #Woman, #Women Photo © #WayneTippetts Now live on www.waynetippetts.comWayne Tippettsさん(@waynetippetts)が投稿した写真 - 2015 5月 5 11:24午前 PDTそして実際の写真がこちら。偶然同じタイミングでフォトジャーナリストの Wayne Tippetts さんに撮られていたようです。この日はとても寒く小雨が降っていたので、友人に借りたストールとハットにパリの古着屋で買ったコートという即席スナフキンコーデ。イラストと見比べると、ストールやコートのボリューム感、スニーカーのディテールまでしっかりと再現されています。イラストの方が可愛らしく描かれているのは、きっと私が子供のように見えたからでしょうか。心なしか心配そうな表情の理由は、自分自身でも今では思い出せません。でも、写真が映し出す疲れた表情が彼にとっては悲しそうに写ったのでしょう。 それもそのはずです。この写真を撮られた数分前に階段から落ちて尾てい骨を骨折しています。翌日にはトランジット含め20時間近いフライト。まさに生き地獄。 盛り盛りのセルフィーのように自分を良く見せる写真ばかりではなくて、たまには他人にまるっきり委ねて、私そのものを描いてもらうのも良いなーと、思ったのでした。えぇ、もちろん“アイコン”にします。Text : Azu Satoh
2016年06月14日GWの予定はもう決まっていますか?外でアクティブに遊んだり、室内でゆっくり映画観賞をしたり、はたまたお仕事を頑張ったり。ROBEでは思い思いの過ごし方をするみなさまに、GWに持っていて損はないファッションアイテムを曲がった角度から提案いたします。実用的なものから飛び道具的アイテムまで、イラストでレコメンド!アウトドア派の人は...BBQ、プチトリップ、アミューズメントパークetc...大型連休は思う存分アクティブに楽しむ!というレディにオススメの2アイテムはこちら!デコラティブサンダルBBQや遊園地に行く人はたくさん歩きますよね。そんなときスポーツサンダルがあれば安心。でもただのサンダルじゃつまらない!ザ・スポーツサンダルを思いっきりデコラティブにしたものはどうでしょう。思いっきりです。お肉を落とされたらそのビジューで脛を蹴ってやりましょう。キャップ女子たるもの、日焼け厳禁。というより、髪の毛をセットするのが面倒だから帽子でごまかす、というのが4割くらい本音。お出かけデーは早起きなことが多いので、お気に入りの帽子さえあればボサボサ頭でもささっとお出かけできます。耳をちょっと覆っちゃうくらいゆる〜いローポニーテールにキャップをかぶれば、無造作風(を装った本気の無造作)ヘアの完成!謎のロゴ入りは控えて、無地で勝負。インドア派の人は...映画鑑賞、美術館巡り、ホームパーティーetc...しっとり休日を楽しむレディにオススメなのはこの2アイテム!カーディガン室内はすでに冷房が効いていたり、寒い場合があるかも。はおりものを一枚持っていると安心です。令嬢風にショート丈のカーディガンを肩にふわり。も、いいけれど、ちょっと細工を施したものはいかが?例えば後ろだけレースになっていたり!女の子はいつだって二面性を持ってますから。ティアラ何を隠そう、今季一番のトレンドへアアクセといえばティアラ。おや、いつ使うの?という声が聞こえてきました。クイーン級の根性を持ち合わせているファッショニスタなら日常使いできるかもしれませんが、そうもいきません。でもチャレンジしたい貪欲レディのみなさま、GWがチャンスです!ホームパーティーで飛び道具的アクセとして登場させるのはどうでしょう。「本日の主役」なんてたすきをつけておちゃらけて使うのはNG。すました顔で、パーティー会場に登場しましょう。からかってきた奴にはティアラブーメランで反撃です。明日使えるものからいつ使えるかわからない小ネタ的アイテムまで、とりあえず心の隅に留めておいて、素敵なGWをお過ごし下さい!illustration. Hitomi ItoText. Azu Satoh
2016年06月10日