濃厚で栄養がたっぷり! 岩上商店「あまさけ」600〜800円米と麹だけで作られ、飲む点滴といわれる「あまさけ」。白米、玄米、小豆。かぼちゃに栃木名産のいちご味も。優しい甘さで、牛乳や豆乳で割ってもおいしい。色鮮やかでかわいい! Green・earth株式会社「TOCHi TENU」1,300円栃木県宇都宮市に流れる田川は、昔から染めもので有名なところ。現代的なかわいい柄のきれいな手ぬぐいは、伝統の「宮染め」で染め上げられています。雪の結晶のような美しさ「界 阿蘇オリジナル 鹿沼組子根付け」1,800円栃木の伝統工芸、鹿沼組子と組紐「間々田ひも」とを使った根付け。日光東照宮を作る職人技から始まったという組子がこんなにかわいく。どれを選ぶか迷います。取材・文/小野アムスデン道子スポット情報スポット名:星野リゾート界 日光住所:栃木県日光市中宮祠2482−1電話番号:0570-073-011(界予約センター9:00~20:00)
2017年01月25日中禅寺湖の眺めと鹿沼組子が美しいライブラリーでご当地満喫障子や格子などに使われる細かい部材である組子。なかでも、鹿沼の木工技術は、日光東照宮建設のために全国各地から集められた職人がこの地に立ち寄り、その技術を伝えたのが始まりとも言われています。精緻な木工細工である鹿沼組子がはめられた窓の向こうは、雄大な中禅寺湖と男体山の眺め。その他にも大谷石、日光彫りといった栃木の伝統工芸を取り入れた「組子ライブラリー」は、まるで、高級な調度品に囲まれた博物館のような、洗練されながらも落ち着いた居心地のよい空間です。ここでは、夕方にはロゼスパークリングが出される「宵待ライブラリー」、夜は深みのある日光珈琲を益子焼のカップで楽しめる「月影ライブラリー」と時間帯に合わせて、さまざまおもてなしが。日光吹きガラスのペンで文をしたため、鹿沼組子にも挑戦また、この「組子ライブラリー」では、こうした、ご当地のおもてなしのほかに日光の伝統工芸に触れることのできる体験もいろいろ楽しめます。日光の吹きガラスで作ったつけペンで、ハガキに文をしたためると言う旅先ならではの体験や、鹿沼組子の体験キットでコースター作りに挑戦してみることも。すべてのパーツがお互いに支え合ってできる繊細な組子を作って、おみやげに持ち帰ることもできます(体験キット1,800円)。取材・文/小野アムスデン道子店舗情報店名:星野リゾート界 日光TEL・予約:0570-073-011(界予約センター9:00~20:00)住所:栃木県日光市中宮祠2482−1
2017年01月23日タレントの武井壮が、インドネシアのドラマ・映画に出演することが5日、明らかになった。出演するのは首都ジャカルタの地上波テレビ局「JakTV」で1月8日より放送されるドラマ『Secret Sky』で、テレビ放送終了後には、現地の映画館で映画版も公開される。同ドラマは全8話で、日本を紹介する番組『Japantry』の中で放送。「運命の恋」をテーマにした恋愛ドラマで、インドネシアの人気若手女優キンバリー・ライダーのほか、日本から若手俳優の紺野真、柿本光太郎が主演として出演する。撮影は、昨年11月に東京、青森など日本国内で行われた。武井が演じるのは、主役の友人で、元不良のピアニストという役どころ。実際にも武井は、楽器ができたら地球上でもっと楽しめる場所が増えるとのことで、最近ピアノを習い始めているという。なお、同ドラマはインドネシアのテレビ放送終了後に、現地の映画館40館にて映画版が上映される予定となっている。武井は「今回はインドネシア映画ということで、どんな作品になってどんな人達が楽しんでくれるのか分からないことでワクワクしながら撮影に臨みました」と撮影を振り返り、「インドネシアのスター女優キンバリー・ライダーはキュートで魅力的な透き通った表情の素敵な女性でした。共演できたことを光栄に思います」と語る。武井は以前、日本でのテレビデビュー直前に日本人ランナー役のエキストラとしてインド映画『ミルカ』に出演し、現地の映画賞を総なめにした話題作に。「いつかハリウッドに豪邸を建てるのが夢」と公言しているが、「以前出演したインド映画がインドのアカデミー賞を総ナメにしたこともあるので、今回もインドネシアで大旋風を巻き起こせればいいなあ、と思っています!」と意気込んでいる。
2017年01月06日ボロブドゥール photo:世界遺産イェーイ!約18,000もの島々から成る島国インドネシア。その中心となるジャワ島に仏教とヒンドゥー教の宗教遺跡、ボロブドゥールとプランバナンがあります。 ボロブドゥールは世界最大の仏教寺院、プランバナンはヒンドゥー教の寺院です。ボロブドゥール、プランバナン寺院以外にも世界遺産に登録されている寺院が多数あるのですが、それらは仏教寺院とヒンドゥー教寺院が混在していて、二つの宗教がゆるやかに融合し共存してきた歴史を垣間見ることができます。 1. ボロブドゥールの仏教寺院群世界最大規模の仏教遺跡ボロブドゥールは、インドネシア観光のハイライトとも言えるポピュラーな観光地です。 1,000年も密林の中で眠っていたボロブドゥールphoto:ひさほ ゆう770年頃から820年頃にかけて仏教を信仰するシャイレンドラ朝という王朝によって築かれたボロブドゥール。1871年にイギリスのラッフルズに発見されるまで何と約1,000年間もの間、密林の中に埋もれていました! 大乗仏教の宇宙感を表す構造マノハラホテルに展示されていたレプリカ photo:世界遺産イェーイ!遠くから見ると1つのピラミッドみたいなものに見えますが、実は2つの部分から構成されています。上部の「3層の円壇(丸い形)」と下部の「5層の方形壇(四角い形)」、そして「3層の円壇」の頂上にはストゥーパ(釣鐘状の塔)があります。これらの構造は大乗仏教の宇宙感を表しています。 レリーフにも注目!photo:世界遺産イェーイ!「5層の方形壇」の各層は、回廊上になっており、その壁面は仏教をテーマにしたレリーフ(浮き彫り)で埋め尽くされています。こちらのレリーフのカメは実はお釈迦様なのです。釈迦は前世でカメとかゾウとかサルとか様々な姿で善行に励んだとされています。 「ボロブドゥールの仏教寺院群」という名称で世界遺産に登録されているボロブドゥール。実はボロブドゥール寺院に加えて、近隣にあるムンドゥ寺院、パウォン寺院を含めた3つの寺院が世界遺産として登録されています。 ムンドゥ寺院photo:ひさほ ゆうボロブドゥールから東に3kmのところにある小さな寺院で、中にある「三尊像」というジャワ美術の最高傑作ともいわれる仏像と、外壁の「レリーフ」が見所となっています。 パウォン寺院photo:世界遺産イェーイ!同じくボロブドゥールから東に1.5kmのところにある「パウォン寺院」はムンドゥ寺院を一回り小さくしたような感じの建物で、可愛らしい小窓がついたレリーフが有名です。photo:世界遺産イェーイ!ボロブドゥールから歩いて観光するには少々遠い2つの寺院。私たちはベチャという三輪自転車タクシーでまわりました。夫婦二人で乗ると少々重いのか坂道は歩かされることに・・・バイクタクシーやレンタルサイクなどもあるので効率よく回りましょう。結構暑いので暑さに負けずに観光して下さいね! オススメのホテルphoto:世界遺産イェーイ!ボロブドゥールを観光するなら、レストランからボロブドゥールが見えちゃう奇跡の立地なのにリーズナブルな「マノハラ・ホテル」に泊まるのがオススメ!ボロブドゥールの向こうから朝日が昇る光景を見ることができるサンライズツアーもこちらのホテルから出発します!ホテルの中にある「オーディオ・ビジュアル館」では、遺跡の歴史を解説したビデオが上映されています。レリーフの解説など図を使ってわかりやすく説明されているので、観光する前にぜひ見てみましょう。ビデオは何と日本語もありますよ! ■ボロブドゥールの仏教寺院群 (文化遺産)・登録:1991年・登録基準: 「人間がつくった傑作」「文化交流」、「出来事や宗教、芸術」・アクセス:成田から首都ジャカルタ、またはバリ島のデンパサールまで直行便で約7時間。ジャカルタ、またはデンパサールからジョグジャカルタまで飛行機で約1時間。ジョグジャカルタからバスで約1時間半。 2. プランバナンの寺院群photo:ひさほ ゆう9世紀に建造されたプランバナン寺院(別名ロロ・ジョングラン寺院)には、ヒンドゥー教の3大神、「シヴァ神」、「ヴィシュヌ神」、「ブラフマー神」を祀る建物が3つそびえており、さらにそれぞれの神の祠堂の前には、その神の乗り物が祀られた小堂があります。シヴァ神は「ナンディ(牡牛)」、ヴィシュヌ神は「ガルーダ(神鳥)」、ブラフマー神は「ハンサ(白鳥)」に乗っています。photo:世界遺産イェーイ!ヴィシュヌ神の祠堂の内部にはビシュヌ神の像があります。それぞれの祠堂の中には像があるので入れるところは入ってみましょう! ラーマヤナのレリーフphoto:ひさほ ゆう中心にあるシヴァ神をまつったシヴァ堂の回廊の見事なレリーフには、ヒンドゥー教の神話「ラーマヤナ」で描かれているコーサラ国の王子ラーマの活躍する姿が彫られています。 世界遺産でラーマヤナ舞踊劇を鑑賞写真提供:インドネシア共和国観光省プランバナン寺院の屋外劇場では、夜にラーマヤナ舞踊を鑑賞することができます!5月~10月は屋外で、それ以外の時期は屋内で週3~6回上演されています。 星空の下、ガムランの響きを聞きながら幻想的な舞踊を見学しましょう!世界遺産として登録されている寺院は、プランバナン寺院以外に、仏教寺院のセウ寺院、ヒンドゥー教寺院のカラサン寺院、サンビサリ寺院などがあります。ボロブドゥールを築いた仏教王国シャイレンドラ朝とプランバナンを築いたヒンドゥー教国マタラム朝は王族同氏の結婚により縁戚関係にありました。宗教の違いを超えて良い関係を築いていたことを遺跡から感じ取ることができます。 ■プランバナンの寺院群(文化遺産)・登録:1991年・登録基準:「人間がつくった傑作」、「建築技術」・アクセス:プランバナン寺院は、ジョグジャカルタから車で約45分。プランバナン寺院以外のセウ寺院などをまわる場合は、タクシーチャーターが便利。 ※記事中の情報は、全て2016年10月現在のものです。(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』】) 4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラム
2016年10月30日美容院でヘッドスパをされる方も多いと思いますが、その中でも注目されている“クリームバス”。インドネシア発祥のクリームバスが頭皮と髪の毛にいい理由を解説します!「クリームバス」って、ナニ!??「クリームバス」は、インドネシア伝統のクリームをたっぷり使ったヘッドマッサージ(ヘッドスパ)のことです。インドネシアでは、広く知られていますが、日本では、美容院やヘッドスパ専門店で施術をしている店舗があります。クリームバスで使うクリームは、保湿効果の高いクリームをベースに、植物エキスやオイルを配合したもので、お店によっては果実を搾って入れたり、オリジナルのクリームを店舗で作っているところもあります。頭皮につけるものなのでノンシリコン!!頭皮だけでなく髪の毛にもしっかり栄養を与えてくれるのが特徴です。クリームバスは、スッキリというより、しっとりとするもの方が多いです。クリームバスの大まかな流れってどんな感じのな!?お店によっても多少違いますが、大まかな流れは、シャンプー→クリームを塗布して指圧によるマッサージ→浸透→洗い流し→ブローです。お店によってはミストを使ったり、頭以外の手や肩のマッサージもしてくれる所もあります。クリームバスの効果効能って!??クリームに含まれている植物由来の成分により、頭皮環境が改善され、育毛や抜け毛防止、髪の毛の栄養補充に効果的です。また、マッサージによるリラクゼーションや、血行促進効果もあります。さらに、クリームバスは香りや含まれているエキスの違いなどで、色々な種類があるので、好きな香りや効果が選べます。アボガド、アロエ、グレープフルーツ、ジンジャーレモン、ローズなど、かなり多くの種類があります。だいたい、いくらくらいが相場なの!?ヘッドスパサロンで施術を受ける場合は、1時間6,000円〜15,000円くらいが相場なようです。もう少しお手軽に体験してみたい場合は、クリームバスを扱っている美容院を利用するといいです。メニューによってはマッサージの時間が短くなりますが、4,000円くらいでできる美容院もあります。今、クリームバスをする理由!!ヘッドスパブームで、炭酸シャンプーが発売されたりして、自宅でも簡単に炭酸ヘッドスパ体験ができるようになりました。ですが、クリームバスは、材料が高価なため、自宅でするにはコストがかかったり、豊富な種類が選べなかったりします。自宅ではできない最高の癒しと、栄養補給をして、疲れた自分にご褒美してもいいんではないでしょうか!??クリームバスで、髪も心もウキウキしましょう!!
2016年10月25日ディズニーの魅力を、日本の伝統工芸で表現した食器やインテリアが揃うイベント「ディズニー・ライフスタイルコレクション」が阪急うめだ本店で開催される。期間は2016年9月21日(水)から26日(月)まで。会場は「キッチン&ダイニング」「リビングルーム」「書斎 ~ステーショナリー&雑貨~」の生活シーン別に加え「ディズニー×日本の技」で構成。特に注目したい「ディズニー×日本の技」では、切子職人によって受け継がれてきた技で、ミッキーが掘り込まれた「江戸切子グラス」や鏡面研磨された表面にくまのプーさんの彫刻が施された「高岡のアルミ くまのプーさん アイスクリームスプーン」などが展開される。有田焼の染付食器には、ドナルドの他ピノキオやダンボ、バンビなどが描かれていて、毎日の食卓を楽しく彩ってくれそう。さらに、ディズニーキャラクターを有名ブランドの世界観で表現したインテリアも。スワロフスキーによる、クリアクリスタルとブルークリスタルで眩くきらめくアリスの人形は必見だ。【詳細】ディズニー・ライフスタイルコレクション期間:2016年9月21日(水)〜26日(月)場所:阪急うめだ本店 9階 祝祭広場住所:大阪府大阪市北区角田町8-7営業時間:10:00〜20:00 ※最終日は18:00終了※スター・ウォーズ ライフスタイルコレクションも同時開催中■展開アイテム例・江戸切子グラス 32,400円、35,640円・北陸の伝統産業 高岡のアルミ くまのプーさん アイスクリームスプーン1本 6,264円 / 3本セット 18,144円・スワロフスキー人形 540,000円※価格はすべて税込
2016年09月24日日本ならではの美と技が織りなす伝統工芸の世界。伝統工芸の保存と後継者の育成を目的とし、公益社団法人・日本工芸会が開催する国内最大の公募展「日本伝統工芸展」が日本橋三越本店で始まった。陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸という7部門の重要無形文化財保持者の最新作を始め、一般公募作品より厳正な審査を経て選ばれた入選作品約600点が展示されている。昭和29年3月に始まり、今年で63回目を迎える「日本伝統工芸展」。日本工芸会の副理事長であり、漆芸の重要無形文化財保持者である室瀬和美さんは「普段使いの道具から美の極致の芸術品まで、幅広い層の作品があることが工芸の魅力です。その魅力を国内はもちろんですが、海外にもっと発信していきたい。工芸を“craft”と訳したこともありましたが、日本独自の文化“kogei”として海外へ伝えていきます」と語った。今年の「日本伝統工芸展」では、7部門すべてに受賞作品が存在している。これはなかなか珍しいことだそう。まずは大賞ともいえる日本工芸会総裁賞の丸山浩明作「蝋引楓造象嵌飾箱」(ろうびきかえでつくりぞうがんかざりばこ)が展示されている木竹工エリアへ。柔らかな曲線や水紋のような木目が印象的な作品は「木目の美しさを出すために、漆ではなく蝋引きで仕上げました。内側の箱は黒漆で仕上げ江戸小紋のフランス縞を線象嵌であしらっています」と丸山浩明さん。普段は、木工職人として木の椅子などを手掛ける丸山さん。同作品は8ヶ月かけて完成させたそうだ。「曲線を出すのが難しかった」と日本工芸会総裁賞を受賞した丸山浩明さん。英語でJapanと称される漆。日本美を代表する工芸である漆芸部門では、山岸一男作・沈黒象嵌合子「能登残照」(ちんこくぞうがんごうず・のとざんしょう)と寺西松太作・蒔絵箱「夜景」に注目。山岸さんの作品からは能登の海に沈んでいく夕日が、寺西さんの蒔絵箱からは日本海の漁火の光景が浮かんでくる。昔から変わらぬ日本の風景美がどちらの作品にも描かれている。漆芸の重要無形文化財保持者の室瀬和美さんが手掛けた蒔絵螺鈿飾箱「春映」。桜が川面に映しだされる様を描いている。出品数が群を抜く陶芸部門。九谷焼ベテランの田島正仁作・「彩釉器」(さいゆうき)、京都で作品を手掛ける加藤清和作・藍三彩「1670」(らんさいさい「いちろくぜろなな」)、若手女性作家の高橋奈己作・「白磁水指」(はくじみずさし)の3作品が受賞している。なかでも日本工芸会新人賞を受賞した「白磁水指」は、ほとんどの作家が大きな作品を出品するなか、両手におさまるほどの小さな作品。しかしフォルムのおもしろさ、プリーツのような造形など小さな水指に込められた美の技巧は、観るものに強い印象を与えるはずだ。着ることで完成する“芸術”、着物が飾られた染織部門へ。受賞作の海老ケ瀬順子作・穀織着物「海に聞く」(こめおりきもの「うみにきく」)、穀織(こめおり)とは米粒を並べたような文様の絹織物。植物染料で染めた透明感あふれる水色、穀織の間に施された絣が海の波を感じさせて、まさに“海に聞く”というイメージを想起させる。重要無形文化財保持者の鈴田滋人さん作・木版摺更紗着物「舞花」。白粉花(おしろいばな)が着物一面に咲き誇っている。そしてガラス、七宝、硯、玉、屏風など幅広い分野をカバーする諸工芸ゾーンへ。高松宮記念賞を受賞した松本三千子作・省胎七宝鉢「蒼海」(しょうたいしっぽうはち「そうかい」)。金属製の下地(胎)を用いた通常の技法に比べて、下地を酸で腐食させて表面の七宝部分だけにする省胎七宝焼きには高い技術が要される。青々とした海に果てしなく続く波の動きも、その技あっての表現なのだ。審査・鑑査委員の白幡明さんの「剥貫蓮弁の蓋物」。木を削るようにガラスを削り出し、ガラスの柔らかさを表現。最高峰の工芸を手に取るように近くで鑑賞でき、受賞作品についてはイヤホンガイドで解説を聞くことができるので、この機会に伝統工芸の美と技を体感してほしい。そして万が一、手に入れたくなった場合もご安心を。展示されている工芸品は、ほぼすべてが販売品(非売品もあり)なのだ。芸術の秋、日本橋で伝統工芸に触れてみませんか?【展覧会情報】第63回日本伝統工芸展会場:日本橋三越本店 本館・新館7階ギャラリー住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1会期:9月21日~10月3日時間:10:30~19:30(最終日は18:00まで)入場無料
2016年09月23日“作品”とも言い換えられる工芸と、“製品”であるデザインの境目を探る展覧会「工芸とデザインの境目」が10月8日から17年3月20日まで、金沢21世紀美術館で開催される。監修はプロダクトデザイナー深澤直人が務める。同展では、日常生活の中で活きる「工芸」と「デザイン」の曖昧さに注目。ものづくりという点では同じだが、異なるジャンルとして区別される両者の違いを見極めることをコンセプトに、「プロセスと素材」「手と機械」「かたち」「さび(経年変化)」などのテーマから、工芸とデザインの境界を浮き彫りにしてゆく。会場では、6つのテーマに基づいて展示が行われる。「プロセスと素材」では、素材の持つ特性や力を生かし、治具を用いて工芸品を創り出す工芸作家と、治具を用いずに制作できるデジタル工作機器(3Dプリンタなど)を対比させて展示。「手と機械」では、工芸を作る人の手と、手を模倣し作られた機械にフォーカスして展示される。その他、「かたち」では、人の手が加わることによって洗練される工芸とデザインのかたちを紐解く。「経年変化」では、時間によって質感が変わり、使用者が愛着を持つようなものづくりに着目し、時間がデザインを工芸にする可能性を考える。「工芸とデザインの境目」では、精緻を極める工芸職人の熟練の技と、精密な機械とを比較しながら、見た目や機能性に注目。「工芸の新たな地平」では、テクノロジーの発展によって拓かれる工芸の展開を展示する。【イベント情報】工芸とデザインの境目会場:金沢21世紀美術館 展示室1~6住所:石川県金沢市広坂1-2-1会期:16年10月8日から17年3月20日時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)休場日:毎週月曜日(ただし、10月10日、10月24日、1月2日、1月9日、3月20日は開場)、10月11日、12月29日から1月1日、1月10日料金:一般1,000円、大学生800円、小中高生400円、65歳以上800円
2016年09月22日身近な生活の中にある工芸を紹介する「そばにいる工芸」展が、9月6日から10月25日まで資生堂ギャラリーにて開催される。これまで、生活を豊かにするものとして工芸に着目し、美術と同様に数多くの工芸の展覧会を開催してきた資生堂。今回は昨今、テクノロジーに頼ったモノや情報に溢れた生活から、自然に寄り添うシンプルな生活へとライフスタイルをシフトする人が増えていることから、“日常の生活の中でそっと人間と寄り添う工芸”をテーマにした工芸展を開催する。会場には、森岡書店の代表である森岡督行の協力を得て、暮らしの基本となる“食”と“住” の側面から選んだ6名の工芸作家の新作を含む作品をひとり数点ずつ展示。鎌田奈穂(金工)、川端健夫(木工)、飛松弘隆(陶磁器)、ハタノワタル(和紙)、ピーター・アイビー(ガラス)、吉村和美(陶芸)といった作家たちによる、見た目も美しく、使う人のことが意識された、スプーンやフォークなどのカトラリーや照明、箱、ガラス容器、うつわなどの作品が集結する。また、会期中は作家たちのアトリエや制作の様子など、作品が生まれる背景も映像で紹介する予定だ。【イベント情報】「そばにいる工芸」展会場:資生堂ギャラリー住所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階会期:9月6日~10月25日入場無料
2016年08月29日日本の可愛いを求めに、越境北上。福島県の玄関口郡山から電車で1時間、野口英世ゆかりの地である会津若松にはすでに本格的な夏が訪れていたようだ。会津若松の伝統工芸品、会津木綿を使用してキュートなテディベア「あいくー」を作る庄子ヤウ子さんの元へ訪れる前に、会津木綿の織元「山田木綿織元」へと足を運んだ。明治38年創業の山田木綿織元は会津若松の駅から歩いて10分ほど、ノスタルジックな街並みが残る七日町にある創業100年を超える老舗の織元。小さな敷地の中で糸の染色から織り、製品化まで全て一貫して行っている。会津木綿は今から約400年前に誕生した。当時の会津藩主、蒲生氏郷公が産業振興のために綿花栽培を始め、木綿を織ったのが起源と言われている。丈夫で厚手の生地、地域によって異なる地縞と呼ばれる縞模様、ランダムに現れる横糸のぷっくりとしたふくらみが会津木綿の特徴だ。経糸と横糸の間に空気をよく含むため汗をしっかりと吸い保温性に優れる生地は、夏はうだるほど暑く、冬は雪で埋もれるほどの極寒という会津の盆地独特の気候にもよく合うのだそう。伝統工芸品として400年以上続いてきたが、明治末から大正にかけての木綿生産の最盛期には30以上あった工場も、現在は山田木綿と原山木綿工場の2社にまで減ってしまった。それでも続いてきた伝統を絶やさぬようにと、毎日工場は動き続けている。音を立てて織る優しい縞山田木綿織元では昭和初期の豊田式織機を使用し、昔ながらの風合いを今でも大事に受け継いでいる。しかし現役で動いているのは10数台程度で、修理が必要で稼働していないものもある。機械が古いため部品がなく、修理できないままになっているのだ。一反の大きさは横幅37cm、長さ約12メートル。織り機一台で1日に織り上がるのは約一反半だが、日本全国から発注が相次ぎ今では生産が追いつかなくなっているのだとか。工場で働くのは熟練した織職人のおかあさん、おばあちゃんたちで、中にはこれから工場を担っていくのだろう若い女性もいた。生地の生産から服や小物の製品化まで、現在は20人程度で回している。小さな部屋一面に置かれている織り機とは別に、糸を整える作業をする機械やボビンに巻きつける機械もある。大きな歯車に色とりどりの糸が巻きついているのは“整経”をする機械。一反の幅を織り上げるのに必要な経糸(たていと)を作りたい縞模様、長さに合わせて揃えていく作業である“整経”の工程が会津木綿では特に重要になる。ここであの鮮やかな縞模様の配列が決まっていく。作業途中で止まっていた機械を覗いてみると、縞が出るように途中で経糸の色が変わっているのがよくわかる。上、下、上、下、と交互に離された経糸の間に横糸を通すことで一段一段織られていく。ガシャンガシャンという大きな音とともに横糸を巻き付けた杼(ひ)と呼ばれる棒が規則正しく高速で往復していく光景はなかなかダイナミック。この横糸に凸凹としたアクセントがつくのが会津木綿の特徴であり、素朴な質感が出るポイント。「工場全体がまるで機械のように動くんですよ。スイッチを入れると、みーんな動くの」製品の制作や営業を担当している3代目の奥さんが、針と木綿を持った手を動かしながら嬉しそうに答えてくれた。工場の天井には織り機一つ一つに繋がるベルトを動かす機械が連なっており、一つのスイッチで全てが稼働するそう。まるでハウルの動く城のようだった。オリジナル商品も制作工場の隣には縫い場兼販売スペースがあり、山田木綿を使用して作られた雑貨やIIE(イー)のストール、山田木綿織元のオリジナルアイテムが並んでいる。この日も頼んだ品を取りに来たり、商品を見に訪れる人が多くいた。一軒家の居間がそのまま工房になっているのもどこか暖かい雰囲気を感じる。会津木綿を使用したぬいぐるみを作る會空(あいくう)の“しまくま”も山田木綿の生地を使用。キャスケットやネクタイなど、縞模様を活かしたポップなアイテムも並ぶ。山田木綿織元オリジナルブランド「Le Cotonnier d’Aizu」はフランス語で “会津の紡績工” という意味。工場で作られた会津木綿を使用したワンピースやシャツ、エプロンや帽子といった小物をその場で制作し販売している。「木綿って素朴なイメージがあって若い人には馴染みがないから、今っぽくも着れるようにね」と、ガウチョパンツやギャザーの寄ったフリルブラウスなど、若い女の子たちでも着たいと思うようなデザインも多くあることに驚いた。しっかりとした生地、しゃりしゃりと清涼感のある肌触りは今の季節にもよく合いそうだ。木綿というと少し野暮ったくて渋い色合いで、若い子が身につけるイメージはあまりなかったが、実際生地を見てみるとカラフルな色合い、ぷっくりとした糸が出す表情に思わず「可愛い!」と声をあげてしまった。この生地が、一体どんな可愛いものに変身していくのか。どんな思いを編みこまれ形になっていくのか。可愛いを求めに越境北上はまだまだ続く。続き:会津木綿のテディベア 「あいくー」が結ぶ、私の笑顔と故郷の空Text : Azu Satoh
2016年08月23日ベトナムを拠点としているファッション・フォー・フリーダム(FASHION 4 FREEDOM)は、デザイナーと職人を結びつけ製品を作り出すサプライ・チェーンを構築する企業だ。女性CEOであるランヴィ・ニューエン(LanVy Nguyen)がデザインの力を駆使しベトナムの伝統工芸や職人を守るため設立されたそうだ。そのファッション・フォー・フリーダム内で運営されているシューズブランド、サイゴン・ソーシャライト(SAIGON SOCIALITE)からリリースされている、工芸品のようなソールが付いたハンドメイドのヒールが現在注目されている。木材を削り出し精巧に彫られたソール部はベトナムの「パゴダ」と呼ばれる伝統的な技術を使用したもので、一足ずつ熟練の職人が18日から22日かけ仕上げているという。ソール部分に合わせる本体はレザーを使用し、こちらも手作業で丁寧に取り付けられる。従来、パゴダの技術は世代から世代へ受け継がれていたが、近年職人の数が減っていく一方であり技術を絶やさないようにするため、このプロジェクトが計画された。ファッション・フォー・フリーダムのこのような活動は、ファッションを通じて職人たちに新しい市場を紹介することで彼らに利益を得てもらうことを実現しているそうだ。実行している製品の計画から生産までの行程は、従来のマスプロダクションの流れによって発生する重労働者の低賃金問題を改善することができるそうだ。※本記事は (引用元: に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2016年08月13日ユネスコのクラフト創造都市に認定された石川県金沢市では10月13日から17年2月25日まで、工芸の魅力を発見・発信する大型フェスティバル「金沢21世紀工芸祭」が初開催される。藩政期以来、芸術文化が発展してきた石川県金沢市。同イベントでは、これまで市内で個別に開催されていた工芸イベントを集結し、金沢の工芸と街の魅力をより強く、幅広くアピールしていく。期間中は、ワークショップや展示イベントなどを市内各所で実施。そのうち茶の湯文化が根付く金沢ならではのイベント「金沢みらい茶会」では、“トラディショナル”と“コンテンポラリー”の2大テーマで茶会を実施し、それぞれの席主が思い思いの解釈でおもてなしの場を創造。「趣膳食彩」では、金沢の街を深く知るディレクター陣が、工芸作家や料理、空間を独自の感性でコーディネートしたプレミアムな世界観を五感で味わうことができる。その他、作家やギャラリストとの交流もできる市内3エリアで行う展示イベント「工芸回廊」、ギャラリーやアートスペースが連携する展示イベント「金沢アートスペースリンク」、子どもから大人まで幅広い層が参加できるワークショップを行う「金沢みらい工芸部」などの企画が実施される予定だ。【イベント情報】「金沢21世紀工芸祭」会場:石川県金沢市中心部会期:10月13日~17年2月25日
2016年07月26日日本の伝統工芸や世界のクラフツマンシップにフォーカスした「TOKYO CRAFT MARKET|Season 02 : Summer 2016」が、7月23日、24日に東京・青山の国際連合大学中庭広場にて開催される。会場には、木工家具、漆器、陶器、藍染、綿織物、革製品、ハンドメイドシューズ、メキシコやアフリカのクラフトアイテムなど、約60店舗の作家やクラフトショップが集結。3面硝子で見通しが良く、日本の伝統染料「柿渋」による淡い色合いが特徴のdemode fukunakaによるショーケースや、山響屋による広島県宮島で作られる宮島張り子、大久保ハウス木工舎の桜と栗の木のへらなどのアイテムが展開される。また、お茶や和菓子、日本酒、ビールやコーヒーなどの「CRAFT FOOD」も用意。さらに、毎週末土日に国連大学前で開催している「Farmer’s Market @UNU」に出店する農家の果物をたっぷり使った酵素シロップかき氷も1日限定150食で販売される。山梨にある菊島西洋堂東支店のすももや、石垣島の脳家による島パイナップルなどを使ったかき氷が楽しめる。詳細の商品情報は、イベント公式Pinterestページ()、最新情報は公式Facebookページ()に随時アップしている。【イベント情報】「TOKYO CRAFT MARKET|Season 02 : Summer 2016」会場:国際連合大学中庭広場住所:東京都渋谷区神宮前5-53-70会期:7月23日、24日時間:10:00~17:00入場無料
2016年07月18日ユニクロ(UNIQLO)は、インドネシアの伝統柄である“バティック柄”をモチーフとした「バティック モチーフ コレクション(Batik Motif Collection)」を、2016年6月10日(金)より、全国5店舗とオンラインストアで発売する。収益の一部を工場従業員への教育支援とする「Factory Worker Empowerment Project」の第2弾である「バティック モチーフ コレクション」。「LifeWear」をコンセプトに、“ひとりひとりの生活を豊かにしていく服づくり”を追求するユニクロが、人々に長く愛され生活に根ざした伝統柄をモチーフにした新たなラインナップだ。アイテムすべてに用いられているバティック柄は、インドネシアバティック協会から推薦されたデザイナーとユニクロが、共同開発したオリジナルのもの。ディープグリーンや爽やかなブルーなど、エスニック調のカラーが豊富に登場する。盛夏に最適な軽量で清涼感のある素材に、ユニクロの最新デザインとシルエットを施したメンズ・ウィメンズの全8アイテムを展開。ウィメンズではレイヤードチュニックやタックワンピースを、メンズでは長袖と半袖の袖シャツを揃える。【詳細】Batik Motif Collection発売日:2016年6月10日(金)販売店舗:銀座店、ビックロ 新宿東口店、御徒町店、OSAKA 店、心斎橋店価格:・レイヤードブラウス 2,990円+税・タックブラウス 2,990円+税・スタンドカラーブラウス 2,990円+税・レイヤードチュニック 2,990円+税・タックワンピース 3,990円+税・シャツ(半袖) 2,990円+税・スタンドカラーシャツ(長袖) 2,990円+税・シャツ(長袖) 2,990円+税
2016年06月06日インドネシア・バリ島で毎年行われている古典芸能の祭典「バリ・アート・フェスティバル」。2016年は6月11日~7月9日の約1か月間、デンパサールのバリ・アートセンターを中心に、インドネシア各地で開催される。 古典芸能の復興を目的として始まった祭典©ASEAN-Japan Centre2016年で38回目の開催を迎える「Bali Arts Festival(バリ・アート・フェスティバル)」。当初はバリ古典芸能の復興を目的として始まったこのイベントだが、ここ数年で古典芸能にとどまらない総合芸術披露の場へと発展している。 ©ASEAN-Japan Centre 約1か月に及ぶ会期中には、毎日盛り沢山のイベントが予定されている。大掛かりな舞踊劇「Sendratari」や、ミュージカル、音楽演奏の他、インドネシア各地でのパレードや行進、ドキュメンタリームービーや小説、絵画や写真などのコンテストや、ワークショップ、フードフェスティバルなども開催される。バリ舞踊には欠かせないlegong(レゴン)、gambuh(ガンブー)、kecak(ケチャック)、barong(バロン)などの古典舞踊や、ガムランの演奏も見どころだ。 ©ASEAN-Japan Centre 2016年のテーマは「Preserving the Universal Harmony and Synergy(普遍のハーモニーとシナジーの保存)」。古くからバリ人の中で受け継がれてきた芸術を守り、インドネシアを越えて世界に広げていきたいという意思が込められる。バリ芸術の全てがここにあると言っても過言でない「バリ・アート・フェスティバル」。年に一度の芸術の祭典へ、ぜひ足を運んでみては? 38th edition of the annual Bali Arts Festival(第38回バリ・アート・フェスティバル)開催日:2016年6月11日(土)~7月9日(土)開催地:Bali’s Art Center(バリ・アート・センター)を始め、デンパサール、インドネシア各地
2016年05月16日CCI国際綿花評議会は5月10日“コットンの日”を記念し、東京・目黒のウェスティンホテル東京でアメリカ綿の力で日本の伝統工芸の新しい職人像を提案する新プロジェクト、パワー・オブ・コットン(POWER of COTTON)を発表した。会場では、COTTON USAとアンリアレイジ(ANREALAGE)森永邦彦のコラボレーションによるワークウエアを披露するとともに、森永と寄贈先である伝統工芸工房モメンタムファクトリー・Oriiの折井宏司社長のトークセッションも行われた。今回のプロジェクトは日本の社会課題や伝統領域に革新を起こすことで、アメリカ綿の先進性やアメリカという産地に対する理解を広げ認知度を高めることを目的に行われたもの。ヴォーグジャパンの協力のもと、COTTON USAとアンリアレイジの森永がコラボレーションし、富山県高岡市で美術工芸品や銅像の伝統的着色技法を応用した発色技法など革新的な取り組みを行っているモメンタムファクトリーのユニフォームを制作。日本の伝統産業における後継者問題に対して、アメリカ綿を使用した革新的なユニフォームを作ることで新しい職人像を提案し、職人に興味を持ってもらうことで職人になりたいという若者の減少に歯止めをかけようという取り組みを行った。無地や白がフラッシュやライトによって柄やカラフルな色に変わる16SSコレクションの技術を取り入れ、勲章と光をコンセプチュアルに表現したユニフォームを作成した森永はトークセッションで、「アメリカ綿であることに注目してもらえるようなものにした。また、職人が着るユニフォームのイメージを壊したかった」とした上で「工房の床や壁、ユニフォームについているシミは汚れではなく積み重ねた時間や歴史を象徴する勲章のようなもの。工房に着いていたシミをスキャンして柄を作り、光が当たったときに柄が勲章のように浮かび上がるようなデザインした。また、使っていくうちに付く新しいシミが光を放つシミと共存するように色は白にした」と説明。折井社長は「初めて見たときには職人からもわっという歓声が上がった。これからの仕事のやる気にもつながるし、責任をもってやっていかなければいけないと感じた」とコメント。また、折井社長は「伝統産業を継承するには新しい風が必要だし、これからもどんどん前に進みたい」と強調。森永は「アメリカ綿とテクノロジーの相性の良さも実感できた。今回の取り組みでアメリカ綿や伝統工芸に興味を持ってくれる人が増えれば」と話した。当日はアメリカ綿のイメージにふさわしい著名人を選ぶ「COTTON USA AWARD 2016」の授与式も同時開催され、藤原紀香、小柴風化、溝端淳平が受賞した。
2016年05月11日黄金の魚、バンガイカディナルフィッシュはインドネシアの固有種 写真:原田雅章インドネシアのスラウェシ島といえば、西海岸のメナドが有名だけれど、今回はちょうど背中合わせの東に位置するビトゥンという港町の北に位置するレンべにスポットを当ててみましょう。 ヒドゥンの北にある漁村とレンべ海峡を挟んだ沖に浮かぶ、南北約20キロの細長い島、レンべ島。このエリアはもともとは漁村が点在する程度の素朴な島だったのが、1990年代、ヨーロピアンダイバーによって火が付き、また、以前はマクロ生物に見向きもしなかった欧米人が「マックダイビング」が楽しい!!とマクロレンズで生物を撮り始めたのがここレンベ。マックダイビング発祥の地としても有名なのです。今ではリゾートを20軒近くまで数えるほどに成長しています。よく見ると、あどけない表情のベニカエルアンコウの姿が 写真:原田雅章レンべはどんな吸引力でダイバーを引き寄せたのでしょう?“マックダイビング”の面白さを世界中に広めたのが、実はこのレンべ。“マックダイビング”とは泥砂の海底でのフィッシュウォッチングのことを指します。大物や色鮮やかなサンゴにリーフフィッシュといった華やかさはないけれども、知れば知るほど、奥深くハマってゆく楽しさがあるのです。サンゴの枝の一部になり切っているピグミーシーホース 写真:原田雅章 「カワサリレンべリゾート」の目の前にある「ジャヒール」というスポットもマックダイビングで人気。ガイドたちが、次々とお宝を見せてくれます。中でも驚くのが、ワンダーパスというタコの擬態。急に立ち上がったように伸びたり、ヒラメやエイのように海底にへばりついたり、くるくると変幻自在に形を変えます。こちらがワンダーパス。一生懸命に擬態する姿が愛らしい!? 写真:小川保レンべは生息しているタコの種類が多く、ユニークな生態をじっくりウォッチングできます。また、ウミウシやエビ・カニの種類も豊富で、求愛・産卵・共生などの生態行動を観察するのにも、いい環境。海に面し、インフィニティエッジプールもしつらえたカワサリレンべリゾート 写真:原田雅章カワサリレンべリゾートは、フォト派ダイバーのオーナーが建てた、マカウィデ村近くのダイビングリゾート。バスローブもちゃんと用意している快適仕様。リゾートが経営するダイビングサービスのガイドのハニーさんはウミウシなどに詳しい上に、日本語も話せます!よく手入れされたガーデンにコテージが点在しています 写真:原田雅章 ■レベル小人数制のガイドなのでケアがバッチリ。基本的スキルがあればOK。ただし、砂の巻き上げは他のダイバーに迷惑なので、離着や砂地を泳ぐ際、フィンワークは慎重に。■ダイビングスタイルほぼ100%ボートダイブ。生物が多いので、一度にいくつかの生物をローテーションで見せていくスタイル。待ち時間もなく、じっくりウォッチングできる。■ダイビングシーズン4~11月が乾季、12~3月が雨季。雨季でもレンべ周辺は海況が安定。ただし、季節の変わり目は風が強く吹くことも。 情報、画像提供:マリンダイビング日本で最初に創刊されたスクーバダイビングの専門誌『マリンダイビング』(毎月10日発売)。アジアをはじめ、国内外のダイビングエリア紹介、海辺の生き物、ダイビングスクールガイドのさまざまな情報を盛り込んでいます。これからダイビングを始めたいと思っている人はもちろん、すでにダイビングを楽しんでいるダイバーの皆さんや、ダイビングに関わるすべての方々に向けた雑誌です。女性向けの姉妹誌『La SCUBA』も要チェック!水中の楽園 〜Diving in ASIA〜 supported by マリンダイビングその他記事を読む>
2016年04月15日ティーポットやカップに入れて湯を注ぐと、きれいな花を咲かせるお茶。「工芸茶」といわれる中国のお茶です。華やぐ季節にはお茶にも花を咲かせれば、気分がよりアップしそう。来客時はもちろん、手みやげにもオススメです。■花が咲くお茶「工芸茶」って?中華料理のお店で丸く小さいボールのような茶葉をみたことはありませんか? あれが花の咲くお茶、工芸茶です。中国のお茶はとても古くて長い歴史があります。でも工芸茶は、比較的最近考案されたお茶です。見て楽しむ芸術品とまでいわれ、まさにビジュアルを重要視した、本当に美しいお茶なのです。■工芸茶ってどうなっているの?この工芸茶に使われる花はカーネーション、キンモクセイ、ジャスミン、千日紅、ローズ、マリーゴールド、ユリ、菊などです。職人の手によってつくられています。茶葉は、一本一本まとめて木綿の糸で縛っていきます。この茶葉のまとめ方がとても大切で、上手にまとめられていないとうまく開くことができません。この茶葉の部分が、お湯を注いだときに葉のように大きく開きます。そうしてきれいに整った茶葉に花を縫いつけていきます。花はとても小さいので茶葉に縫いつけていくのはとても大変です。最後に乾燥させてできあがり。このように、ひとつひとつ丁ねいにつくられているのです。■工芸茶の秘密じつは、工芸茶には正式な名称がありません。お店で販売されているものはそれをつくった人の思いや感性で名前がつけられているのです。たとえば、ユリは白百合が使われます。中国では古代宮廷で白百合は美容薬膳にも使われていたということで、それに由来した名前がつけられているものもあります。工芸茶の持つストーリーを想像しながら味わうのも楽しみ方のひとつといえそうです。■工芸茶のいただき方工芸茶とガラスポットを用意します。耐熱ガラスのグラスやカップでも構いません。まずは茶器を温めましょう。このひと手間で花が開きやすくなります。温まった茶器に工芸茶を入れたら、上からゆっくりと熱湯を注ぎます。花が開いたらいただけます。花の咲くお茶、工芸茶は、それぞれのお店のオリジナルです。効能やビジュアルなど、お好みのものを探してみるのも楽しいですよ。
2016年04月02日ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)が、「シチリアン カレット アイウエア コレクション」を3月下旬に発売する。同コレクションは、シチリア島の伝統工芸へのオマージュとなるもの。中世の騎士や女性が主役の伝統的な人形劇「プーピ(PUPI)」や、「カレット・シチリアーノ」と呼ばれる鮮やかで濃密な彩りが特徴の飾り馬車や車輪のモチーフが用いられた。ホワイトとブルーのストライプ柄の上にレリーフデコレーションが描かれた木製テンプルのモデル(8万6,000円)では、ブラック、ブルー、ホワイト、オレンジの4色を用意。テンプルはアンティークの飾り馬車同様、職人が手作業で色を付けた。1950年代からインスピレーションを得たキャッツアイシルエットのモデル(3万6,000円)では、素材にメタルとアセテートを採用。フレームの外側全体にカレット柄を施したモデルと、内側にカレット柄を施したモデルの2種類が用意された。カラーはブラック、レッド、イエローなど。また、大ぶりでグラマラスなスクエアタイプのモデル(2万7,000円)も登場。こちらもカレット柄を大胆に使うことで華やかなアイウエアに仕上げられており、カラーはブラック、バナナなどが採用された。
2016年03月22日ヴィヴィアンタム(VIVIENNE TAM)が石川県・金沢の伝統工芸である「加賀繍」とコラボレーションしたトップス「チャイナカラートップス」を、3月18日に全国のヴィヴィアンタムショップとオフィシャルサイトで発売する。「チャイナカラートップス」(3万4,000円)は、ヴィヴィアンタムと11年に立ち上がった石川県・金沢の工房「加賀繍IMAI」のコラボレーションによるもの。チャイナカラーのトップスの襟元に、ヴィヴィアンタムをイメージしたドラゴンやピオニーが、色鮮やかな絹糸や金糸で熟練の職人技によって丁寧に描き出された。
2016年03月14日富士通とPT.Fujitsu Indonesia(富士通インドネシア)は3月9日、独立行政法人 国際協力機構インドネシア事務所の委託を受け、インドネシア共和国 北スラウェシ州 マナド市向けに、AR技術を導入した河川情報システムを構築したことを発表した。インドネシア共和国北スラウェシ州にある、公共事業・国民住宅省マナド河川流域管理事務所と共同で、2月23日から3月18日まで、本システムの実用性と有効性を評価する実証実験を行う。同システムは、日本国内での河川情報システム開発実績とノウハウを生かし、富士通が富士通インドネシアと共に構築したもの。観測者がスマートフォンの水位計測アプリを使って計測した水位と写真のほか、観測者が入力した周辺の状況情報を富士通のデータセンター内に集約して蓄積し、各観測地点の水位変化を可視化したグラフとともに、地図上にプロットして提供する。スマートフォン・アプリには、富士通のAR統合基盤製品「FUJITSU Software Interstage AR Processing Server」を活用しており、観測者がマナド市内の河川流域に設置されたARマーカーをスマートフォンのカメラで読み込むと河川写真上にスケールを重畳表示し、画像の水面をタップするだけで水位を数値化できるという。今回の実証実験では、マナド市内の河川流域1カ所にARマーカーを設置し、防災に役立つ精度の情報収集が可能かどうかの検証と、同システムにより、PUマナド河川事務所の関係者が河川水位の変化を迅速に把握・共有することが、河川管理における状況判断に有効かどうかの検証が目的としている。
2016年03月09日セイコーウオッチは3月11日に、高級ウオッチブランド「クレドール」の限定モデル(GCLP991)を発売する。限定100本、税別価格は1,000,000円。GCLP991は、月の光で夜空に生じる虹「月虹(げっこう)」を、螺鈿細工の輝きで表現。螺鈿細工とは、切り出した板状の貝片を漆で地板に接着し、上から漆を塗ったのちに、貝片がみえるまで余分な漆を研ぎだす装飾技法。GCLP991においては、老舗漆器メーカー「漆器 山田平安堂(やまだへいあんどう)」が、一点一点手作業で製作している。ムーブメントは、セイコー独自の「スプリングドライブ」(キャリバー7R87)だ。巻上方式は手巻きで、持続時間は約48時間(最大巻上時)、裏ぶたはシースルーバックとなっている。そのほか、ケースと裏ぶたの素材はステンレススチール、ケースサイズは外径38×厚さ9.7mm、風防はサファイアガラス(内面無反射コーティング)、バンド素材はクロコダイル(黒)、防水性能は日常生活用防水、耐磁性能はJIS耐磁時計1種。
2016年03月03日東京都・汐留のパナソニック 汐留ミュージアムは、日本の伝統工芸、文化や技術の価値や可能性を再発見する展覧会「REVALUE NIPPON PROJECT展 中田英寿が出会った日本工芸」を開催する。会期は4月9日~6月5日(水曜休館)。開館時間は10:00~18:00。入館料は一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料。同展は、元サッカー日本代表である中田英寿氏が現役引退後続けている活動のひとつである「REVALUE NIPPON PROJECT」で生まれた作品を展示するもの。「REVALUE NIPPON PROJECT」は、日本が連綿と受け継いできた伝統的な工芸、文化や技術の価値や可能性を再発見し、その魅力をより多くの人に知ってもらう「きっかけ」を創出することで、日本文化の継承・発展を促すことを目的としている。同プロジェクトでは、毎年「陶磁器」、「和紙」、「竹」、「型紙」、「漆」といったひとつの素材をテーマに選び、批評家などの専門家を中心としたアドバイザリーボードが、工芸家およびアーティストなどのコラボレーターを選定し、各チームが自由な発想で作品を制作する。参加アーティストは、北川一成、隈研吾、小山薫堂、佐藤オオキ、佐藤可士和、佐藤卓、柴田文江、奈良美智、蜷川実花、深澤直人、他。さらに、この制作を通じて工芸の魅力を広く伝えるために中田氏自らも広報活動を行っており、この作品や人との出会いは将来の日本のラグジュアリーとなるべきものだと語られている。また、関連プログラムとして、シンポジウム「REVALUE NIPPON PROJECTと日本工芸の未来」が開催される。パネリストは見附正康(絵付師)、新里明士(陶磁器作家)、中田英寿。開催日時は4月23日14:00~16:00。参加費は無料だが、同展の観覧券が必要となる。そのほか、「竹ワークショップ竹玉ペンダント作り」(4月16日)、「和紙ワークショップ張子ってなんだろう!~カワイイ豆だるまとネコの張り子に絵付けしよう~」(5月7日)、「型紙ワークショップ伊勢型紙の技法で『しおり』作り」(5月14日)、「漆ワークショップ 色漆と金粉で飾るオリジナルの箸を作ろう」(5月28日)が開催される。参加費・申込方法など詳細は同展Webページにて。なお、同展はホームページ割引を行っており、引換券を提示すると入場料が100円割引となる。
2016年03月03日東京都・墨田区の「たばこと塩の博物館」は、日本の細密工芸である「根付」を中心に、日本の精美な工芸品の歴史と文化を紹介する特別展「細密工芸の華 根付と提げ物」を開催する。会期は、4月2日~7月3日 10:00~18:00(入館は17:30まで(月曜休館)。会場は同館 2階特別展示室。入館料は、大人・大学生:300円/小・中・高校生:100円/満65才以上:150円。同展は、江戸時代~現在まで、象牙・鹿角・木などの素材を用いて作られた「根付」をはじめ、印籠やたばこ入れなどの「提げ物」、さらには根付に関する文献資料なども合わせて展示しながら、これら日本の精美な工芸品の歴史と文化を紹介する特別展。江戸時代に制作された「古典根付」から、明治・大正・昭和時代前期ころまでの「近代根付」、昭和時代中期以降に制作された「現代根付」まで、象牙・鹿角・木などさまざまな素材を用いて作られた「根付」約370点を、形態や題材(中国・日本の故事、霊獣、動植物など)で分類して展示される。また、近代根付の巨匠・森田藻己(もりたそうこ/1879~1943年)の作品13点や、兄弟弟子の大内玉藻や藻己の弟子の作品も合わせて展示されるほか、根付の研究者でありコレクターでもあった高円宮憲仁親王殿下が所蔵されていた現代根付10点も合わせて紹介される。さらに、巾着、印籠、たばこ入れなど、さまざまな形や素材の提げ物が約80点展示されるとともに、「根付」本来の用途や歴史的背景についても紹介されるという。このほか、江戸時代中期に活躍した刀装金工や根付師57名を紹介する稲葉通龍(いなばつうりゅう)の名著「装剣奇賞」の手稿本、初版本、後版本も展示され、同書に掲載されている根付師の手がけた作品や絵画なども合わせて紹介されるということだ。
2016年03月02日「ダッチベイビー」をご存知ですか?アメリカでは60年の伝統があるパンケーキなんです。最近では日本にもお店が上陸したり、その他のお店でも味わうことができたりと人気。パンケーキといえば、フライパンやホットプレートでつくるものというイメージがありますが、ダッチベイビーは「スキレット」という鉄製のフライパンを使ってオーブンで焼きあげます。見た目も特徴的ながら、外はカリッと、中はモチっと新食感のパンケーキ。また、デザートとしてもおかずとしても楽しめるのもダッチベイビーの特徴。今日はそんなダッチベイビーレシピを5つ、ご紹介します。おうちでつくってカフェ気分を味わっちゃいましょう!■1:基本のダッチベイビーまずは基本のダッチベイビーから。生地をつくる前にはスキレットをオーブンに入れて予熱しておくことを忘れないでくださいね。スキレットを持っていない方は、ケーキ型の内側にバターを塗ることで応用できますよ。筆者はニトリでスキレットを498円で購入。1つあると、とても便利ですのでおすすめです。【材料】(15~18センチのスキレット1台分)卵1個薄力粉30g牛乳50cc砂糖小さじ1/3バター10g(焼く時用)粉砂糖適量バター、レモン、メープルシロップお好みで【作り方】(1)スキレットを入れた状態でオーブンを200度に予熱する。(2)ボウルに薄力粉をふるい入れ、砂糖を入れて泡立て器で軽く混ぜる。(3)真ん中にくぼみをつくり、牛乳を入れてしっかり混ぜて、続いて溶きほぐした卵を加えてさらに混ぜる。(4)予熱ができたらスキレットを取り出し、バターを入れて溶けたら生地を流し入れる。200度のオーブンで15分焼く。(5)粉砂糖をふって仕上げる。食べるときにお好みでバターを塗ったり、レモンをしぼったり、メープルシロップをかけたり味の変化を楽しみながら食べます。特にレモンをしぼるのはダッチベイビーの特徴なので試してみてくださいね。■2:アイスのせダッチベイビー基本のダッチベイビーを焼き上げたら、食べる直前にアイスクリームを載せます。熱々と冷たさの組み合わせ、そして溶けたアイスクリームがバニラソースのようになるのもおいしいんです。基本のダッチベイビー同様に、レモンやメープルシロップなどをお好みでかけて楽しみましょう。もちろんチョコソースをかけたり、フルーツを添えたり、応用の仕方は無限大です!■3:いちご&生クリームのダッチベイビー基本のダッチベイビーに、お好みでカットしたいちごとホイップした生クリームをのせて。ダッチベイビーと生クリームのおいしい組合わせに、いちごの甘酸っぱさがアクセントになって、いくらでもパクパク食べられちゃうおいしさです。いちごだけではなく、ブルーベリーなどをミックスしたらとってもおしゃれでリッチ!冷凍のベリーミックスをうまく活用するのもいいかもしれません。■4:生ハムサラダダッチベイビーこちらも基本のダッチベイビー生地から作ります。ダッチベイビー生地はほとんどお砂糖が入っていないので、しょっぱいものと組み合わせてもおいしいのです。仕上げに粉砂糖のかわりに、粉チーズをたっぷりとかけて。どっさりとミックスリーフをのせて生ハムをトッピングして、もう1度粉チーズをかけてできあがり。お好みでオリーブオイルと塩、あるいはマヨネーズやシーザードレッシングなどをかけて召し上がってください。ゴーダチーズなどを擦りおろしてかけると濃厚な感じが増しておいしいですよ!■5:ほうれん草&ベーコンダッチベイビー焼き上がった基本のダッチベイビーに、炒めたほうれん草とこんがりと焼いたベーコンをのせて。塩胡椒やマヨネーズをかけたりして、お好みの味で楽しんでください。炒めたほうれん草とベーコンを載せたあと、とろけるチーズをのせてもう1度オーブンで少し焼くのもおすすめです。まるでオムレツを食べているような気分!ソーセージや他の野菜など、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてください。*ダッチベイビーはオーブンに入れて焼くだけなので、失敗いらず。他にもシナモンやチョコソース、ジャム、ソーセージなどお好みのアレンジを探してみてくださいね。(文/料理家・まつながなお)
2016年02月24日2015年5月にインドネシアのジャカルタ郊外にオープンしたイオンモール BSD シティ。店舗の立ち上げから参加し、現在はオペレーション部門を統括するゼネラルマネージャーとして働くアドリアン・プラナタさんに話を聞きました。■これまでのキャリアの経緯を教えてください。中学まではジャカルタ、高校時代はシンガポールで過ごしました。シアトル大学に進学し、ビジネス・マネジメントとマーケティングをダブルメジャーで専攻しました。家族や友達など周囲に国外へ留学する人が多く、留学は自然な選択でした。大学に通いながらシアトルのピザレストランで働いたのが最初の仕事経験です。卒業後はシアトルのテレコミュニケーション会社の財務部門で1年働き、その後シンガポールのリサーチ会社2社で1年と3年、合わせて4年働きました。2010年にインドネシアに戻り、国内大手のモールデベロッパーに入社して、2011年からプレオープニングマネジャーといって、新店舗の立ち上げを担当する業務に就きました。現地オフィスの手配から、モールの建物やインテリアやテナントの調整、従業員の募集と教育、ありとあらゆる準備です。出店はバリ島など、ジャカルタから離れた場所の場合も多く、6カ月から9カ月間はほぼ現地に赴任している状態。独身のうちは良いでしょうが(笑)、2014年に子供が生まれて、家族のためにもジャカルタにいたいと考えるようになりました。2014年4月には日系企業へ転職。現在の勤務先であるイオンモールに入社し、前職の経験を生かしてインドネシア第一号店であるイオンモール BSD シティ(2015年5月グランドオープン)の立ち上げから参加しました。現在はオペレーション部門を統括するゼネラルマネージャーとして働いています。■現在のお給料について教えてください。具体的な金額はお話できませんが満足しています。これからもさらに自分を高めてキャリアアップしていきたいです。■自分の国の労働環境で気に入っているところ。満足を感じる瞬間は?日本やシンガポールに比べるとインドネシアはポストに対する競争率が低くライバルが少ないのでキャリアパスが比較的容易な点は労働環境として良いと思います。■自分の国の労働環境で大変なこと、嫌な点は?ジャムカレッ(ゴムのように伸びる時間の意)という言葉もあるように、時間に遅れるのが恒常化しているのは嫌ですね。それからジャカルタは交通渋滞が酷すぎます。■今の仕事で気に入っているところ。満足を感じる瞬間は?新店舗の立ち上げは「モールに命を吹き込む」仕事です。イオンモール BSD シティのグランドオープニングは、おかげさまで会社の予想を超える大盛況でとてもうれしかったです。現職のゼネラルマネージャーは、売り上げ増加、テナント誘致、設備管理、メンテナンスなどモール運営全般の戦略、そして何よりも大事な「お客様サービス」を300人以上いるスタッフのトップに立って実行していく業務です。仕事の仕方と戦略が適正であれば結果が出る、結果が見える、とてもやりがいがあります。■今の仕事で大変なこと、嫌な点は?今の仕事の大変な点は、モールに来てくださっている数万人のお客様のためにも、決して現状に満足してはいけないということです。より良い戦略について顧客満足について常にアイデアを求めて考え続けています。デスクワークでは答えは出ません。時間があればいつもモール内を巡回しています。オフィスにいる時間より現場にいる時間の方が長いです。■あなたの「マストビジネスアイテム」を教えてください。ハンディトーキー。モール内を巡回する際に携帯して現場を見ながら指示を出すマストアイテムです。それからスマートフォン2つ。デスクにいないことが多いのでこれらも手放せません。社外ミーティングはiPad、社内ミーティングはスケジュール帳を使い分けています。■日本についてのイメージを教えてください。日本の会社に入る前から日本が好きで、新婚旅行も東京でした。現在の会社に入社してから計5回に渡り日本でマネジメントトレーニングを受け、日本のサービスをこの目で見て、役職者自身が動いていることにとても感慨を受けました。落ちているゴミを見たら拾うし、常に現場を見ている。「言うだけではなく自分が見本になって動く」ことはスタッフ教育の面で非常に効果的です。私も早速実践しています。理解しがたいことは特にありません。日本に住めと言われたら住んでも良いくらい私は日本が好きなので(笑)。■最近TVやラジオ、新聞などで見た・聞いた日本のニュースは何?日本の紀行番組が好きでよく観ています。次の休みに妻と日本旅行を計画していて、桜が見たいので情報を集めています。■休みのとりかたは?仕事の性質上、世の中が休みのときは多忙です。年末年始などのピークシーズン、祝祭日は出勤しています。平常時は日曜日と平日にシフト制で休みをとっています。長期の休暇は、ルバラン(イスラム教の断食明け大祭)の後、クリスマス前、チャイニーズニューイヤーの前に1週間ほどです。休みは家族と一緒に過ごしています。家族サービスと視察を兼ねて他のショッピングモールを見に行くことも多いですね。■将来の仕事や生活の展望は?この業界でずっと働いていくのはもちろんのこと、イオンモールのスタッフのひとりとして、インドネシアではユニークな、他とは違う何かを提供していきたいです。今後インドネシア国内にイオンモールが複数展開されていく中で、その立ち上げ、複数店舗のマネジメントをしながら、人材を育てていきたいです。
2016年02月09日究極のリップスティック「ルージュ・ジバンシイ」の限定セットパルファム ジバンシイは、リップスティック「ルージュ・ジバンシイ」シリーズの限定商品「ルージュ・ジバンシイ 京都 エディション セット」を2016年2月5日(金)より発売する。「ルージュ・ジバンシイ」は、すべての女性を美人にする究極のリップスティック。一塗りでまるでメイクアップアーティストがメイクをしたような、鮮やかで美しいセミマットな仕上がりの唇を実現する。京都でパリのアーティストが出会った「箔工芸」ジバンシイのアーティスティック ディレクター、ニコラ・ドゥジェンヌが日本の京都を旅して出会ったのは金箔のアート・箔工芸。箔工芸作家・裕人礫翔とニコラは意気投合し、大胆な限定アイテムが生まれた。今回発売される「ルージュ・ジバンシイ 京都 エディション セット」は、シルバーメタルと本革レザー、そして金箔のアートが施された美しいリップスティックケースとなった。また、裕人礫翔が施すアートはすべて手作業。ふたつとして同じ物がないデザインはまさしく芸術作品ともいえる。全世界で限定600セット限定同製品は、全世界600セット限定生産。ルージュ・ジバンシイ現品5本セットとスペシャルケースのセットで38,000円(税抜)となっている。(画像はプレスリリースより)【参考】・ジバンシイ ニュース・LVMHフレグランスブランズ プレスリリース/PR TIMES
2016年02月06日©TRIPPING!現在もジョグジャカルタの王族が暮らす王宮「クラトン」。インドネシアの伝統とヨーロッパ文化が融合したジャワ建築の最高傑作とされ、その一部は博物館として多くの調度品や楽器、バティックの衣装などが展示されている。ジョグジャカルタの生きた歴史と文化を目の当たりにできる貴重なスポットだ。歴代君主の住む王宮©TRIPPING!ジャワ島中心部の南岸に位置する都市ジョグジャカルタ。その中心に位置する王宮「クラトン」は、ジョグジャカルタを統治する歴代のSultan(スルタン、君主)の住居として1790年に完成した。インド洋を背景に、メラピ火山に向かって北向きに伸びるマリオボロ通りの端に位置している。ここには現在もSultan Hamengku Buwono X(ハメンクブウォノ10世)が住まうが、一部は博物館として一般に公開。定期的に宮廷舞踊や民族音楽などの伝統芸能が上演される、ジョグジャカルタを代表する観光スポットの一つだ。©TRIPPING!博物館ジャワ建築の最高傑作©TRIPPING!都会の喧騒が嘘のように、ひっそりと穏やかな時間が流れるクラトン内。入場チケットに含まれているガイドツアーに参加すれば、優雅な王族の暮らしを垣間見ることができる。ガイドツアーで始めに案内されるのが、かつて王族や軍の公式の集会場所であったパビリオン。見事な彫刻が施された柱が印象的なオープンエア構造で、現在では伝統芸能を上演する舞台として使用されている。その後ろには「Elevated Ground」と呼ばれる、いわゆる「戴冠式場」が。新たに王位を受けるスルタンの緊張感が伝わってくるよう。そして最も印象的なのが「Bangsal Kencono(金の王座のパビリオン)」。屋根は赤いヒンドゥー様式で飾り付けられ、金色で仏教の蓮の花が描かれる。柱には緑色と金色のアラビア文字でコーランを引用。あらゆる宗教や文化が融合したこの建築は、多様性を特徴とするジャワ建築の最高傑作の一つと言われている。©TRIPPING!王宮の南側と東側には多目的ルームがいくつかあり、その中には、朝のティータイムの準備をする専用の部屋がある。運が良ければ、スルタンのために女中たちがせわしなく準備に取り掛かる様子を見学できるかも。あちらこちらで見受けられる馬車は、ほとんどがヨーロッパ製で、オランダのパトロンから贈答されたもの。中には、亡くなったスルタンの棺を墓地まで運ぶ特別な役割を持つものまであるそうだ。見学は午前中に©TRIPPING!クラトンでは、ガムラン演奏や伝統舞踊が毎日上演され、各月の最終日曜には影絵劇のパフォーマンスも。午後になると閉館し、伝統的な衣装を身にまとった女性たちが、お清めの水と花を柱にかけてまわる。ゆったり見学するには午前中の早い時間がおすすめだ。©TRIPPING!クラトンを訪れる際は、節度を心掛けた服装が求められ、念のため帽子などの被り物は取るなど、神聖な場所であることを意識したい。©TRIPPING!王宮で働く男性はバティックの衣装で正装歴代君主の栄華と生きた文化を感じることができる数少ないスポット、クラトン。そこには多様な宗教と文化が融合する、独自の世界が息づいている。The Kraton(クラトン)・営業時間:8:30~12:30(日-木)8:30~11:00(金-土)・アクセス方法:マリオボロ通り中心からタクシーで5分程
2016年02月04日インドネシアのお土産によく挙がるのが、コーヒー。コーヒー愛好家の中では有名な、最高級コーヒー「ルワックコーヒー」をご存じでしょうか?映画「かもめ食堂」や「最高の人生の見つけ方」の中でも、このルワックコーヒーの名が出てくるので、聞いたことがある方も多いかもしれません。ルワックコーヒーとは、コーヒーの実を食べたジャコウネコの糞から取れる未消化のコーヒー。ジャコウネコの体の中で発酵し、より風味豊かなコーヒーになるそうです。100%純粋なルワックコーヒーは、とても希少価値が高いため、日本では1杯数千円もするそうです。ジョグジャカルタにも、100%ルワックコーヒーを販売するお店が何軒かあります。今回は、旅行者の方が一番行きやすいお店をご紹介します。Pawon Luwak Coffee(パオン・ルワック・コーヒー)ボロブドゥール寺院の近くにあるパオン寺院のすぐそばにあります。こちらが、ジャコウネコ。ネコというよりもタヌキのような見た目です。アラビカ種の豆/粉、ロブスター種の豆/粉の4種類が販売されています。お店では、試飲もできるので、是非ご興味ある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
2016年01月27日Googleは26日、世界中の美術館やアーカイブから展示やコレクションを検索できるサービス「Google カルチュラルインスティテュート」において、日本の工芸作品を世界に紹介するコンテンツ「Made in Japan: 日本の匠」を公開した。「Googleカルチュラルインスティテュート」は、世界中の美術館やアーカイブから、600万点を超える美術作品や歴史的文献を閲覧できるGoogleのサービス。アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館、フランス・パリのオルセー美術館、そして東京国立博物館など、世界各地の1,000以上の美術館や博物館が参加している。このたび公開された「Made in Japan: 日本の匠」では、立命館大学アート・リサーチセンターや青森県庁を始めとする6つの施設の協力により、西陣織や京薩摩、九谷焼、輪島塗など、日本の各地に眠る82種類ものさまざまな伝統工芸品を高画質の画像で公開されているほか、それらにまつわる歴史や制作過程などが丁寧に紹介されている。また、同サイト内に表示される日本地図のポイントをクリックすると、その地域の工芸品にアクセスすることも可能。なお、言語は日本語と英語で提供されており、日本文化に関心のある海外のユーザーも楽しむことができる。
2016年01月26日