©TRIPPING!現在もジョグジャカルタの王族が暮らす王宮「クラトン」。インドネシアの伝統とヨーロッパ文化が融合したジャワ建築の最高傑作とされ、その一部は博物館として多くの調度品や楽器、バティックの衣装などが展示されている。ジョグジャカルタの生きた歴史と文化を目の当たりにできる貴重なスポットだ。歴代君主の住む王宮©TRIPPING!ジャワ島中心部の南岸に位置する都市ジョグジャカルタ。その中心に位置する王宮「クラトン」は、ジョグジャカルタを統治する歴代のSultan(スルタン、君主)の住居として1790年に完成した。インド洋を背景に、メラピ火山に向かって北向きに伸びるマリオボロ通りの端に位置している。ここには現在もSultan Hamengku Buwono X(ハメンクブウォノ10世)が住まうが、一部は博物館として一般に公開。定期的に宮廷舞踊や民族音楽などの伝統芸能が上演される、ジョグジャカルタを代表する観光スポットの一つだ。©TRIPPING!博物館ジャワ建築の最高傑作©TRIPPING!都会の喧騒が嘘のように、ひっそりと穏やかな時間が流れるクラトン内。入場チケットに含まれているガイドツアーに参加すれば、優雅な王族の暮らしを垣間見ることができる。ガイドツアーで始めに案内されるのが、かつて王族や軍の公式の集会場所であったパビリオン。見事な彫刻が施された柱が印象的なオープンエア構造で、現在では伝統芸能を上演する舞台として使用されている。その後ろには「Elevated Ground」と呼ばれる、いわゆる「戴冠式場」が。新たに王位を受けるスルタンの緊張感が伝わってくるよう。そして最も印象的なのが「Bangsal Kencono(金の王座のパビリオン)」。屋根は赤いヒンドゥー様式で飾り付けられ、金色で仏教の蓮の花が描かれる。柱には緑色と金色のアラビア文字でコーランを引用。あらゆる宗教や文化が融合したこの建築は、多様性を特徴とするジャワ建築の最高傑作の一つと言われている。©TRIPPING!王宮の南側と東側には多目的ルームがいくつかあり、その中には、朝のティータイムの準備をする専用の部屋がある。運が良ければ、スルタンのために女中たちがせわしなく準備に取り掛かる様子を見学できるかも。あちらこちらで見受けられる馬車は、ほとんどがヨーロッパ製で、オランダのパトロンから贈答されたもの。中には、亡くなったスルタンの棺を墓地まで運ぶ特別な役割を持つものまであるそうだ。見学は午前中に©TRIPPING!クラトンでは、ガムラン演奏や伝統舞踊が毎日上演され、各月の最終日曜には影絵劇のパフォーマンスも。午後になると閉館し、伝統的な衣装を身にまとった女性たちが、お清めの水と花を柱にかけてまわる。ゆったり見学するには午前中の早い時間がおすすめだ。©TRIPPING!クラトンを訪れる際は、節度を心掛けた服装が求められ、念のため帽子などの被り物は取るなど、神聖な場所であることを意識したい。©TRIPPING!王宮で働く男性はバティックの衣装で正装歴代君主の栄華と生きた文化を感じることができる数少ないスポット、クラトン。そこには多様な宗教と文化が融合する、独自の世界が息づいている。The Kraton(クラトン)・営業時間:8:30~12:30(日-木)8:30~11:00(金-土)・アクセス方法:マリオボロ通り中心からタクシーで5分程
2016年02月04日インドネシアのお土産によく挙がるのが、コーヒー。コーヒー愛好家の中では有名な、最高級コーヒー「ルワックコーヒー」をご存じでしょうか?映画「かもめ食堂」や「最高の人生の見つけ方」の中でも、このルワックコーヒーの名が出てくるので、聞いたことがある方も多いかもしれません。ルワックコーヒーとは、コーヒーの実を食べたジャコウネコの糞から取れる未消化のコーヒー。ジャコウネコの体の中で発酵し、より風味豊かなコーヒーになるそうです。100%純粋なルワックコーヒーは、とても希少価値が高いため、日本では1杯数千円もするそうです。ジョグジャカルタにも、100%ルワックコーヒーを販売するお店が何軒かあります。今回は、旅行者の方が一番行きやすいお店をご紹介します。Pawon Luwak Coffee(パオン・ルワック・コーヒー)ボロブドゥール寺院の近くにあるパオン寺院のすぐそばにあります。こちらが、ジャコウネコ。ネコというよりもタヌキのような見た目です。アラビカ種の豆/粉、ロブスター種の豆/粉の4種類が販売されています。お店では、試飲もできるので、是非ご興味ある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
2016年01月27日Googleは26日、世界中の美術館やアーカイブから展示やコレクションを検索できるサービス「Google カルチュラルインスティテュート」において、日本の工芸作品を世界に紹介するコンテンツ「Made in Japan: 日本の匠」を公開した。「Googleカルチュラルインスティテュート」は、世界中の美術館やアーカイブから、600万点を超える美術作品や歴史的文献を閲覧できるGoogleのサービス。アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館、フランス・パリのオルセー美術館、そして東京国立博物館など、世界各地の1,000以上の美術館や博物館が参加している。このたび公開された「Made in Japan: 日本の匠」では、立命館大学アート・リサーチセンターや青森県庁を始めとする6つの施設の協力により、西陣織や京薩摩、九谷焼、輪島塗など、日本の各地に眠る82種類ものさまざまな伝統工芸品を高画質の画像で公開されているほか、それらにまつわる歴史や制作過程などが丁寧に紹介されている。また、同サイト内に表示される日本地図のポイントをクリックすると、その地域の工芸品にアクセスすることも可能。なお、言語は日本語と英語で提供されており、日本文化に関心のある海外のユーザーも楽しむことができる。
2016年01月26日Googleは26日、文化や芸術をオンラインで保存する取り組み「Google Cultural Institute」にて、日本の工芸品を世界に向けて紹介するプロジェクト「Made In Japan:日本の匠」を開始した。「Made In Japan:日本の匠」では、西陣織や京薩摩、九谷焼、輪島塗など、さまざまな日本の工芸品を展示するプロジェクト。立命館大学アート・リサーチセンターや青森県庁など6施設の協力を仰ぎ、27都府県から工芸品82種をオンライン展示する。工芸品は高画質の写真や動画、テキストで閲覧できるほか、作品の歴史や制作過程といった、背後のストーリーの紹介にも重きをおいた。展示は工芸品個別のページから閲覧できるほか、日本地図上で表示された産地をクリックすることでも表示できる。○歴史や素材、制作工程も紹介Google Cultural Institute統括責任者のアミット・スード氏は、京都「西陣織」のファンだという。しかし、長い間、西陣織の素材や制作の様子など、西陣織にまつわる背景のストーリーについて、情報が少ないこともあり、英語での理解が難しかった。今回公開した「Made In Japan:日本の匠」は、写真や動画、テキストなどで、工芸品そのものだけでなく、その工芸品にまつわる歴史や素材、開発過程、現在の状況といった"ストーリー"を理解しやすいことが特徴という。これにより、海外向けに単に日本の工芸品を紹介するだけでなく、より多くの人が西陣織の着物がどういう意味を持つものなのか、理解できるようになる。アミット氏によると、一つの国にフォーカスして、有名・無名の工芸品と、そのストーリーを紹介するようなデジタルアーカイブは初だという。イタリアにフォーカスした「Made In Italy」というコンテンツもGoogle Cultural Instituteで展示しているが、こちらは農業にフォーカスしたもので歴史や制作過程といったストーリーの紹介もなく、「全く別のもの」とする。○「今、頑張っている工芸品を取り上げたい」文化財や工芸品のデジタル化を進める立命館大学アート・リサーチセンター客員協力研究員で、京都女子大学の前﨑信也氏は、今回のプロジェクトに関わった中心人物の一人。「Made In Japan:日本の匠」の内容について、工芸品を制作する過程の写真がほぼないことなどから、「とにかく綺麗な画像を見られる」ようにし、そして「どのようなプロセスで、どんな材料で作られているか、ぱっと見てわかるようなサイトを作る」ことを目指した。「Made In Japan:日本の匠」内の各展示は、高解像度写真とテキストで構成され、一部展示には動画も使われる。プロジェクトは2015年夏頃から開始し、博物館や美術館といった施設と協力し、展示品の写真や動画の提供を受けたり、工芸品を撮影したりした。展示品の選定はGoogle側でなく、協力パートナーが担当するが、明確な基準は設けない。今後、「Made In Japan:日本の匠」を見た、工芸品関係者からの展示希望も受け付ける。第1弾となる82種の工芸品は、海外向けを視野に、「日本文化を海外に発信するときに注目されるもの」を選んだ。展示のオファー自体は100程度行っているが、時間的な制約があり、(夏頃から始まったプロジェクトのため)提供開始に間に合うとして進められたものが展示されている。前﨑氏は「地域のおじいさん一人でやっているところも入れようと思った。今、頑張っている工芸品を取り上げたい。玉石混交でもいいと思っている。今後、何を発信していくかが大事だ」と、今後の展望を語った。公開は26日から。対応言語は日本語、英語。展示する工芸品は下記の通り。
2016年01月26日「伝統工芸品」は、美術館で観賞するだけではありません。デパートの物産展やインターネットで入手できる、手ごろな価格の伝統工芸品も多くあります。こまめに手入れしながら使用する伝統工芸品は、まさに一生ものです。職人が丹精こめてつくりあげた工芸品は、美しさと実用性の両方を兼ねそなえています。装飾品ではなく、毎日の生活で使える伝統工芸品をピックアップしました。■さめてもおいしい、曲げわっぱの弁当箱はじめに紹介するのは、「曲げわっぱ」です。曲げわっぱとは、うすく削った板を円形状に曲げてつくる箱のこと。材料は、杉やひのきが一般的で、木目を生かしたデザインと、素朴な手ざわりに魅了されます。風合いだけでなく、機能性のよさも見逃せません。天然素材のため、なかに入れるごはんや、おかずが傷みにくいのです。軽くて持ちはこびやすいのはもちろん、食材が硬くならずに、おいしくいただけるのはうれしいですよね。木材の持つ水分を保持する性質や、弾力を利用してつくりあげる曲げ物。それは、わが国の風土と日本人の器用な手先を活かした、暮らしのなかの芸術品だといえるでしょう。アルミやプラスチックの弁当箱を使っている方は、ぜひ一度曲げわっぱを試してみてください。■使いこむとあめ色になる、柘植(つげ)の櫛日本髪を結うときのイメージが強い「柘植の櫛」。絵巻物や美人画では、なめらかな髪をとかす場面は定番です。とくに舞妓さんが持っているような柘植の櫛は、手になじみやすく、使い心地がよいのが特徴です。木材のなかでも、粘り気が強く割れにくい柘植は、櫛や将棋の駒に最適です。静電気がおきにくく、手や頭皮の体温と油分が伝わることで、長い時間をかけて美しいあめ色になります。毎日使っていると、持ち主にあわせて少しずつ櫛の歯先が削れてきます。本人の髪質や頭皮のカーブに沿って変化していくため、オーダーメイドのようなぜいたくさが味わえます。皇室御用達としても知られる京都の老舗「十三や」や、素材のよさに定評がある鹿児島の「喜多つげ製作所」がオススメです。ロングヘアや髪が多くて太い方は、大ぶりで目の荒い櫛を選ぶといいでしょう。ボリュームアップさせたい方は、目の細かいタイプを選ぶのがコツです。はじめに荒い櫛でおおまかな汚れを取りのぞき、次にこまかい櫛を通すと、頭皮のマッサージにもなり、髪もつややかになりますよ。■肌触りのよい化粧筆チークパレットを購入すると、付属のブラシがついています。近年では、どこの化粧品メーカーも品質が向上して、初心者でも簡単にグラデーションがつくれるようになりました。美意識の高い女性なら、自分専用の化粧筆をそろえたいものです。よい筆はムラなく粉をふくむことができ、肌ざわりがやさしいのがうれしいところ。手の角度や力加減を変えるだけで、淡い色からあざやかな色彩までを自由自在に発色させることができます。意外ですが、書道の筆をつくる職人が製作しているものに多くの良品が見受けられました。広島の「熊野筆」や「白鳳堂」は、いずれも毛質がよく品ぞろえが豊富です。ヤギやリスのやわらかな毛は、皮膚にやさしく、メイクの仕上がりがあかぬけます。日本の風土と伝統がはぐくんだ職人技を、ぜひ毎日の生活に取りいれて活かしたいものですよね。
2016年01月17日著者撮影インドネシアへのリゾート旅、というと、最も一般的なのは、バリ島。贅を尽くしたリゾートが、星の数ほどもあるバリ島だけれど、大人トラベラーとしては、そろそろ、その先の島々への旅を狙ってみたいもの。バリ島から、ガルーダインドネシア航空で約1時間。スンバ島は、いまも特異な伝統文化を残す島。精霊信仰の「マラプ」や、巨石墳墓が各地に残り、茅葺きの家々に昔ながらの暮らしを続ける島民もまだ多くいます。茅葺きのヴィラを備えるラグジュアリーリゾート「ニヒワトゥ」著者撮影「ニヒワトゥ」があるのは、スンバ島東部の海岸沿い。2.5キロに渡る静かなビーチは、村人が歩くほかは、ほぼプライベートビーチのよう。クリアで甘い青に輝く海には、白い波頭をもつ波が寄せては返し、眺めているだけで心洗われる…!著者撮影「ニヒワトゥ」の前に広がるビーチは、世界有数のサーフスポットがあることでも有名。サーファーであった元オーナーが、オッキーズポイントと呼ばれるレフトブレイクのポイントに、素朴なリゾートを建てたのが、「ニヒワトゥ」の始まり。年を経て、500ヘクタール以上の敷地に32棟の茅葺きのヴィラを備えるリゾートとなり、開放感たっぷりで、飾らないけれども素晴らしく趣味のよいラグジュアリーリゾートに醸成されています。エフォートレスで、心も身体も解放される時間を……著者撮影メイン棟やヴィラは、スンバ島の建築様式を反映したデザイン。白砂が敷かれたレストランでは、海を眺めながら裸足で食事を楽しむのも素敵。24時間バトラーサービスも用意されていて、手つかずの自然の中にあるとは思えないほどの快適さです。ここでは、エフォートレスで、心も身体も解放されるような、とびきりのリゾートファッションで過ごしたくなります。いわゆる“ベアフットラグジュアリー”のハイエンド!著者撮影絶景を見晴らすスパサファリや、森や滝へ出かけるハイキング、サーフィンやスキューバダイビングなどのウォータースポーツ、そして、朝や夕にはビーチでの乗馬など、ぜひトライしたいアクティビティも満載。地元民の村を訪問して、伝統の暮らしや文化について知り、イカットや木彫りを買うのもよい経験です。著者撮影エコでソーシャルな旅スタイルの先端をいく「ニヒワトゥ」著者撮影そして、ゲストがどんどんアクティブに滞在を楽しむことで、島の地域住民へのヘルプとなるのが、「ニヒワトゥ」の意義深いところ。リゾートが生み出すすべての利益は、スンバ財団を通して、島内での水の供給や、学校の設立や子供たちへの給食プログラム、マラリア・クリニックの設立や衛生教育などに使われています。リゾートのショップで買うスンバ財団オリジナルのジュエリーや島の歴史や文化を記した本なども、すべての利益はスンバ財団に寄付される仕組み。著者撮影もはやお金がかかっただけのリゾートを、ラグジュアリーとは呼べない時代。自然へのインパクトを最低限におさえ、滞在することで地域の利益に直接的に貢献する、という、エコでソーシャルな旅スタイルの先端をいくのが「ニヒワトゥ」。素晴らしい景色のなかで、リラックスできて、美味しくて、楽しくて。そして、良心をも満たしてくれるのですから、文句なし、です。Nihiwatu(ニヒワトゥ) : 坪田 三千代)大人の東南アジアご褒美旅~テーマとスタイルのある旅~その他の記事を読む>
2015年12月25日トライステージは、12月16日付でインドネシアのテレビショッピングチャンネル向けディストリビューターである、PT MERDIS INTERNATIONAL(以下「MERDIS」)の株式26%を取得する株式譲渡契約を締結し、インドネシアにおいてテレビ通販支援事業を開始すると発表した。同社はこれまで、タイ、マレーシア、シンガポール、ベトナム、台湾にて日本企業の通販支援事業に取り組んでおり、インドネシアで6か国目の海外進出となる。インドネシアのテレビ通販市場は2014年に28.3億円と、日本と比較してまだ小さいが(日本では約5,400億円)、今後年平均成長率14.2%で急拡大すると予測されている。このような市場環境を受け、同国で事業基盤を確立してきたMERDISへの資本参加を行い、同国でのテレビ通販支援事業の開始する。2007年に設立されたMERDISは、インドネシアにおけるテレビショッピングチャンネル向けの卸売事業を展開しており、インドネシア最大規模のテレビ局であるSCTVグループを取引先に持ち、特にジャカルタにおいて強力な販売チャネルを有することを強みとしているという。トライステージはMERDISの株式取得により、インドネシアの有力なテレビ局をはじめとする販売チャネルを同社のクライアントへ提供することが可能となり、トライステージが持つテレビ通販のノウハウをMERDISに提供することで、インドネシアでのテレビ通販支援事業をスムーズに拡大することが可能となるという。今後は経営権の取得も視野に入れ、積極的に現地でのビジネス拡大を図っていくという。
2015年12月14日東京都・二子玉川の静嘉堂文庫美術館は、俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一にまつわる書画工芸を一堂に展示する「金銀の系譜 ― 宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界」を開催している。会期は12月23日まで(月曜休館、ただし11月23日は開館し、翌24日休館)。開館時間は10:00~16:30。入館料は一般1,000円、大高生700円、中学生以下無料。同展は、修理を終えた国宝・俵屋宗達「源氏物語関屋・澪標図屏風」、重要文化財・尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」(後期展示:11月25日~12月23日)の2点を公開するとともに、宗達・光琳・抱一にまつわる書画工芸の数々を一堂に展示するもの。「源氏物語」の第十四帖「澪標」と第十六帖「関屋」を題材とした同作は、宗達の作品中、国宝に指定される3点のうちのひとつとなる。絵具の剥落や画面の亀裂等の損傷がみられたため修理が行われ、約10年ぶりに公開されるということだ。また、重美の尾形光琳「鵜船図」、酒井抱一「波図屏風」をはじめとする同館所蔵の琳派の名品が一堂に展示され、「波図屏風」付属書簡・自筆句稿『軽挙館句藻』など、門外不出の抱一自筆資料をはじめ、関連版本もあわせて公開される。そのほか、制作から約300年を経て劣化がすすんでいた重要文化財・尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」が修理後初公開される(展示期間:11月25日~12月23日)。「住之江蒔絵硯箱」は、本阿弥光悦作の硯箱を模して制作したものと知られており、光悦の特色をよく受け継ぎながらも独自の創意を加えた光琳蒔絵の頂点を示す名作と言われている。また期間中、自然光によって様々な表情を見せる国宝「曜変天目(稲葉天目)」重要文化財「油滴天目」や、松花堂昭乗「勅撰集和歌屏風」や重文の野々村仁清「色絵吉野山図茶壺」、原羊遊斎「雪華蒔絵印籠」など、琳派の画家たちを取り巻く同時代の優品もあわせて紹介される。また、関連企画として、京都美術工芸大学学長・河野元昭氏による講演会「これであなたも琳派通!」が開催される。開催日時は11月21日13:30~。参加費無料、ただし当日有効の鑑賞券が必要となる。
2015年11月19日京都の伝統工芸をリードする若手後継者ユニット「GO ON(ゴオン)」によるトークイベント「伝統の未来を語らう、食と工芸の饗宴。」が10月27日に開催された。会場となったのは、京都市左京区にある下鴨神社境内の直会殿(なおらいでん)。安政三年(1856年)創業の老舗、下鴨茶寮の料理がイベント後半に登場し、京都の伝統を一層色濃く演出した。当イベントは、架空の人物“チャーリー・ヴァイス”により招待された粋な大人の男性のための企画。音楽、料理、写真などの多彩な趣味を持つチャーリー・ヴァイスは、各国を旅しながら交友関係を広げる遊びの達人だ。伊勢丹新宿店メンズ館8階には、彼が各地を回りセレクトした商品を販売するショップとギャラリーがあり、これまでも書道家や料理家など、旅の道中で出合った友人らと様々なイベントを開催してきた。そのチャーリーが、今回ゲストに選んだのが「GO ON」の6名。メンバーは、元禄元年創業のる西陣織「細尾」の細尾真孝氏、竹工芸をファッションやインテリアにまで発展させた「公長齋小菅」の小菅達之氏、「ドン・ペリニヨン」公認の高野槙シャンパンクーラーで世界に名を馳せる木工芸「中川木工芸 比良工房」の中川周士氏、茶筒作りの上で日本一の歴史を持つ「開化堂」の八木隆裕氏(当日は石場亮輔氏が代理で出席)、平安時代からの伝統を受け継ぐ金網細工「金網つじ」の辻徹氏、およそ400年もの歴史を誇る「朝日焼」の16代目・松林佑典氏。いずれも明日の京都の伝統工芸を担う、若き才能ばかりだ。トークセッションでは、チャーリー・ヴァイスの生みの親で下鴨茶寮の店主でもある小山薫堂氏と、ザ・リッツカールトン京都のコンシェルジュ・小山明美氏がファシリテーターを務め、京都の伝統の未来について「GO ON」メンバーがそれぞれの立場から意見を交わした。その中で特に大きなキーワードとなったのが、「センスが良く目利き力のあるお客の存在」だ。これまでの京都の伝統工芸の発展を振り返ると、深い愛情を持って無理難題を求めるお客によって、作り手の技術が磨かれたてきたという経緯がある。今後伝統を守る上で、こうした文化をけん引するお客の存在は必要不可欠。小山氏も「センスの良いお客をいかに育てるかが一番の課題」と感想を述べた。その後は、参加者らのテーブルに「GO ON」のメンバーが別れて座り、食事を楽しみながら互いに意見を交わし親交を深めた。参加者の一人、60代の経営者の男性は「若い伝統工芸士の活動や思い、物事のとらえ方を直接聞けたことが一番の収穫。若い世代の台頭に刺激を受けました」と喜びの声を寄せている。また、イベント終了後も「GO ON」のメンバーと参加者らが名残惜し気に談笑する風景からも、イベントの充実度が伺える。この日の参加者は、いずれもチャーリー・ヴァイス同様、粋で遊び心ある男性30名。イベントを機に交友を深めた彼らは、今後も“センスと目利き力を備えたお客”として京都の伝統を守る担い手になることだろう。
2015年11月12日ボーイングは現地時間の10月28日、ガルーダ・インドネシア航空にスカイチーム塗装の777-300ERを納入した。ガルーダ・インドネシア航空は2014年8月に20社目としてスカイチームに加盟し、177カ国・地域内の1,052空港に毎日1万6,320便以上を運行する大きなグローバルネットワークを展開している。また同社は現在、次世代737や777-300ER、747-400などを含む90機以上のボーイング機を運用している。ボーイング民間航空機部門アジア太平洋およびインド地区セールス担当上級副社長のディネッシュ・ケスカー氏は、「約40年にわたり、ボーイングとガルーダが画期的なフライトを提供すべく提携しており、この新しいカラーリングは世界の航空業界においてガルーダの成長の実証してくれることでしょう。777-300ERなどボーイング機は、ガルーダが拡大していくために必要な柔軟性と優れた経済性を提供しています」とコメントしている。
2015年10月29日ワイス・ワイスは、アートディレクターに「キギ」、販売協力にプロダクトブランド「D-BROS」を迎え、"赤いマル"をモチーフにデザインされた伝統工芸の新ブランド「UMEBOSI(ウメボシ)」を展開することを発表した。その第1弾として、グラスやフロシキ、バッグなど5産地14商品を発売する。販売開始は10月16日。場所は東京都・六本木のWISE・WISE tools(東京ミッドタウンガレリア3F)。「UMEBOSI」は、日本人にとっての"食べられる伝統工芸"的な存在である「梅干し」に現代の息吹をふきこむように、今日の生活につなげる新しい取り組みとして商品開発を行うブランド。アートディレクターに若い世代から絶大な支持を受ける「キギ」を迎え、従来のイメージを一新するクリエイティブな伝統工芸をより多くの人たちに届けるべくスタートした。販売協力は、キギが長年携わるプロダクトデザインプロジェクト「D-BROS」が担当する。今回、その第1弾として発売されるのは、伝統的な"花切子"で描いたモチーフに、新たな技術"漆硝子"で赤いマルを鮮やかに絵付けした「UMEBOSIグラス 江戸切子」(東京都、長野県)、堅牢な木曽漆器の遺伝子を深く受け継ぐ「UMEBOSIグラス 漆」(東京都、長野県)、京都の老舗工房・スギシタの捺染技法により、鮮やかな色合いの大胆な図柄を生かした風呂敷「UMEBOSIフロシキ 手捺染」(京都府)、米沢織の"細番手・手染め"の特長を活かした技術で織り上げた生地で制作された「UMEBOSIバック/ポーチ 米織」(山形県)、極細の糸で織り上げられ、畳むとコンパクトになる「UMEBOSIシルクウールストール 手捺染」(山梨県)といった、5産地14商品。どれも日の丸を思わせる"赤い丸"をモチーフとしたデザインとなっている。また、商品の価格は「UMEBOSIグラス 江戸切子」が各9,000円、「UMEBOSIグラス 漆」が1セット3万円、「UMEBOSIフロシキ 手捺染」が6,000円、「UMEBOSIバック」が1万8,000円、「UMEBOSIポーチ」が7,500円、「UMEBOSIシルクウールストール 手捺染」が4万6,000円(価格はすべて税別)。なお、10月25日 13:30~15:00には、東京ミッドタウン・カンファレンス(ミッドタウン・タワー4F)において、「日本とつながる 未来とつながる UMEBOSIプロジェクトとは?」と題したトークセッションが開催される。出演は、ファッションジャーナリストの生駒芳子氏、キギの植原亮輔氏と渡邉良重氏、ワイス・ワイス代表の佐藤岳利氏。参加希望者は、Tokyo Midtown DESIGN TOUCHの事前予約ページより申し込む。申し込み期限は10月21日 11:59まで。参加費無料。
2015年10月07日インドネシアに来たからにはインドネシア料理をリーズナブルに楽しみたいけれど屋台はハードルが高い……という時に是非試して頂きたいインドネシアレストランはここ。SATE KHAS SENAYAN(サテ ハス スナヤン)40年以上の歴史があり、ジャカルタ都心と郊外あわせて40店舗以上展開している大人気のチェーン店です。沢山の種類があるメニューの中でまず選んだのは……SOTO BETAWI(ソトブタウィ)多数の香辛料が入ったベースのスープにたっぷりのココナッツミルクが入ったスープ。中にはポテト、トマト、牛肉、ネギなどが入っていて食べ応えあり。まろやかな味で一口食べたらハマるかも!campur(ミックス)とdaging(肉のみ)が選べるのですが、牛のレバー系が苦手な方はdagingを選択してくださいね。価格は、IDR 64,000 (約 521円)。Nasi Bali(ナシバリ)パンダン風味のライスを中心に複数の種類のおかずが盛られているインドネシアスタイルのワンプレートメニュー。インドネシア風つくね、フライド卵、チキンなどが盛られていて、一度に沢山の味が楽しめるこのワンプレートシリーズおススメです。価格は、IDR 59,000 (約480円)。高級なインドネシア料理レストランが沢山あるジャカルタですが、ここのSATE KHAS SENAYANはリーズナブル、そして美味しい!是非足を運んでみて下さいね!※価格並びに日本円表記は、2015年10月2日の情報になります。
2015年10月05日フリークアウトはこのたび、2015年8月31日付でインドネシアに子会社 PT. FreakOut dewina Indonesiaを設立し、9月28日から営業を開始したことを発表した。フリークアウトの国内子会社となるM.T.Burnが運営するネイティブ広告プラットフォーム「Hike」の事業展開をインドネシア国内で本格的に開始する考えだ。同社によると、インドネシアは、世界第4位の人口(2.5億人)を有し、2014年時点のスマートフォン普及率が15%と低水準ながらも、世界第7位のスマートフォン台数(3830万台)を誇るポテンシャルの高いマーケットとなる。近年では低価格デバイスの流通や4G回線の普及といったインフラの整備により、スマートフォンの普及が急伸し、2016年には日本における普及台数6000万台を超え、中国・アメリカ・インドに続くスマートフォン大国になることが予想されるという。加えて、インターネット通信・デバイスの普及に伴いデジタル広告の出稿額も急増しており、デジタル広告全体では2013年から毎年180~190%、特にモバイル領域では毎年300~400%の高成長を続けている。このような背景を受け、同社は新たに子会社を設け、スマートフォン広告の効果最大化とメディア収益化の双方を推進し、インドネシア国内におけるアドテクノロジーの発展を目指していく。
2015年10月01日NECは9月24日、インドネシア共和国情報通信省傘下で同国のサイバーセキュリティの中核を担うId-SIRTII/CC(アイディーサーティー)とサイバーセキュリティ領域で覚書を取り交わしたと発表した。昨今のサイバー攻撃の脅威に対抗するためには、組織間での脅威情報等の共有が非常に重要だと言われており、NECは、今後インドネシアのサイバーセキュリティ情報収集の中枢であるId-SIRTIIと定期的な対面(Face to Face)での情報共有の場を設け、Id-SIRTIIとの持続的な協力関係を持つ。将来的には、今回の覚書を通じて日本及びインドネシア双方の安心・安全なサイバー空間の実現に向けて取り組んでいく。NECはId-SIRTII/CCと共同で、政府機関の情報システムを常時監視するセキュリティ・オペレーション・センター(SOC)のリファレンスモデル(ひな形)の仕様作成、SOC運用に必要な人材育成プランの作成に取り組む。さらに両者は、インドネシアにおいて増大するサイバー攻撃への対抗策の共同開発の可能性について検討を進める。
2015年09月25日おいしいだけじゃない株式会社秀は9月19日、インドネシアで大人気のオーガニックカシューナッツ菓子「イーストバリカシューズ」を10月1日より発売すると発表した。同製品は日本初上陸で、おいしいだけでなく、オーガニックで添加物・コレステロールゼロ、トランス脂肪酸・GMO・グルテン・防腐剤不使用のヘルシーなお菓子だ。インドネシアでは映画館ではポップコーンに勝る人気を誇り、五つ星ホテルのミニバーにも採用される実績を持ち、日本ではネイティブ、シーソルト、ガーリックペッパー、チョコレートと4種類のフレーバーを発売する予定で日本未発表のフレーバーや開発中のフレーバーも今後展開予定だ。ダイエットやアンチエイジングにカシューナッツには亜鉛、マグネシウム、オレイン酸、鉄、ビタミンB1、食物繊維、ミネラルなどが含まれ、ダイエット効果やアンチエイジング効果、美肌効果が期待できる。「イーストバリカシューズ」はそのまま食べてもおいしく、砕いてサラダやスムージー、クッキーなどに使用しても楽しめる。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社秀のプレスリリース
2015年09月25日フラワーアーティスト、ニコライ・バーグマン(Nicolai Bergmann)の展覧会「伝統花伝」が、9月22日から25日まで東京・丸の内のシャングリ・ラ ホテル 東京で開催されている。24日、ニコライ・バーグマン本人が作品を紹介する内覧会が行われた。シャングリ・ラ ホテル 東京で6年ぶりの開催となる同展では、人間国宝の作品をはじめとする、日本の伝統工芸や美術作品と自身のフラワーアートの融合を試みたニコライ。会場には、陶芸家、金工作家、人形作家、ガラス工芸作家など、様々な工芸作家の作品からインスピレーションを得たり、実際に作品の一部として用いて制作した50点以上の新作が披露されている。以前より、実際に日本各地で活躍する様々な工芸作家の元へ訪れてきたというニコライは、「フラワーデザインを通して、それぞれの作家たちのクラフトマンシップを感じてもらえる展覧会にしたいと思った」と語る。中には、江戸時代から受け継がれた牡丹流水模様の小袖から、ニコライ自身がコレクションとして所有している器を用いた作品も展示され、日本の美意識を敬愛するニコライならではのエスプリが随所に感じられる内容となっている。工芸品を彩る生花を中心とした植物は、普段見慣れた栗やススキなどから、珍しいパイナップルオーキッドという蘭など多種に及ぶ。「会期中の4日間、生花を用いた作品を維持させることも私にとって挑戦の一つでした」と話すニコライ。4、500本のワイヤーに唐辛子を一つ一つ手作業で繋いだり、葉を一枚一枚貼り付けたりと繊細な工程を経て生み出された一つの作品に対し、2、3名が1日掛かりで携わり、約50名のスタッフ総出で会期前日に一気に仕上げられたという。そんな儚さの一方で、植物の強い生命力も感じることができる、和×洋が融合したニコライの新しい美の世界が体感できるものとなっている。また、会場には特設のミュージアムショップも開設。シグニチャーであるフラワーボックスの「伝統花伝」限定版など、スペシャルアイテムも販売している。【イベント情報】ニコライ・バーグマン展示会「伝統花伝」会場:シャングリ・ラ ホテル 東京 27階住所:東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館会期:9月25日まで時間:10:00~19:00(最終日は16:00閉場)料金:800円(高校生以下無料)
2015年09月24日Nicolai Bergmann Flowers & Designは、デンマーク出身のフラワーアーティスト・Nicolai Bergmann(ニコライ・バーグマン)の展覧会「伝統花伝」を開催する。会期は9月22日~25日。開場時間は10:00~19:00(最終日16:00閉場)。会場は東京都・丸の内のシャングリ・ラ ホテル 東京 27階。入場料は800円(高校生以下無料)。ニコライ・バーグマンは、1998年の来日以来、北欧のスタイルと日本の繊細な感性を組み合わせたフラワーデザインを確立し、東京都を中心に店舗を構えるフラワーアーティスト。2014年、太宰府天満宮で開催された同盟の展示「伝統開花」では、陶芸品、着物、博多人形といった伝統工芸品とのコラボレーションを実現したという。今回の展示では、人間国宝の作品をはじめとした伝統工芸品や美術作品と日本文化をテーマに、50点以上の新作を披露。期間中、同ホテルにてニコライ氏自身によるフラワーパフォーマンスを披露するディナーイベントも予定している(9月24日 19:00~21:00、チケット:3万6,000円/サービス料込、税別)。なお、チケットの販売はNicolai Bergmann各店舗、チケットぴあ、イープラスで行われるということだ。
2015年09月07日コモドドラゴン(コモドオオトカゲ) ©ASEAN-Japan Centre8つの世界遺産を要するインドネシア!“前回の記事”では有名な仏教寺院ボロブドゥールやバリ島など文化遺産4件を紹介しましたが、今回は多種多様な自然遺産4つをご紹介します!日本でも有名な「コモドドラゴン(コモドオオトカゲ)」やオランウータンなど珍しい動物に会えたり、カヌーに乗ってマングローブを観察したり大自然を満喫できるのです!この4つの自然遺産は、コモド島、ジャワ島、スマトラ島、ニューギニア島と全て別の島にあるため、一度の旅行で4つまとめていくのは難しいのですが、バリ島の世界遺産だったり、マレーシアの世界遺産と合わせて旅程を組むと行きやすかったりします!一緒に行くならココ!という世界遺産をそれぞれ紹介しているので、要チェックですよ!コモド国立公園(自然遺産)登録基準:「自然の景観美」、「絶滅危惧種」インドネシアの自然遺産1発目は世界最大にして最強のトカゲ「コモドドラゴン」(写真一番上)が生息するコモド国立公園でございます!!人気番組「世界の果てまでイッテQ!」で、珍獣ハンターイモトアヤコさんと競争したことでも有名な「コモドドラゴン」は、体長2~3m、体重は100kgと巨体で、その姿はさながら恐竜のよう!乱獲によって生産数が激減し現在は絶滅の危機にさらされています。コモド島で食物連鎖の頂点に立つのはコモドドラゴン!彼らは野生のシカ、水牛などを毒などでじわじわと殺めて餌とします。コモド島周辺は海流が激しく天敵が入ってこなかったため、コモド島はコモドドラゴンの楽園となったのです。そんなコモド島へはバリ島から飛行機を使ったツアーが便利。バリ島のデンパサールから、まずは東へ飛行機で約1時間半のところにあるフローレス島へ飛び、フローレス島から船でコモド島とリンチャ島(リンチャ島でもコモドドラゴンが観察できます)をまわる日帰り、または1泊2日のツアーなら短期旅行でもコモドドラゴンを見ることができます。コモド島もリンチャ島もガイドの同行が義務付けられているのでツアーの参加は必須です!フローレス島からコモド島までは船で片道約3時間半、リンチャ島までは片道約2時間なので、時間に余裕があれば、どちらかの島に1泊するか船に泊まるツアーもゆっくりできて良いです。バリ島から東へ約50kmのところにあるロンボク島からコモド島、リンチャ島に寄ってフローレス島まで2泊3日のダイビングツアーなどもあるので、ダイバーの方にはこちらも人気!コモド島周辺はマンタやジンベエザメなど大物が多いんです!・アクセス成田からバリ島のデンパサールまで直行便で約7時間。デンパサールからフローレス島まで飛行機で約1時間半。フローレス島からコモド島までは船で約3時間半。・一緒に行くならこの世界遺産バリの文化的景観:バリ・ヒンドゥー哲学トリ・ヒタ・カラナを表す水利システム「スバック」ウジュン・クロン国立公園(自然遺産)登録基準: 「自然の景観美」「絶滅危惧種」photo:ひさほ ゆう「ウジュン・クロン国立公園」は、ジャワ島の西の端のウジュン・クロン半島とその西にあるスンダ海峡の島々からなる自然遺産です。1883年にジャワ島とスマトラ島の間にあるクラカタウ火山が噴火しウジュン・クロン半島と島々は火山灰に埋もれてしまいましたが、現在は熱帯雨林が復活しています。川をカヌーで行くツアーがお勧め!photo:ひさほ ゆうこちらを楽しむには、インドネシアの首都ジャカルタや、ジャカルタからバスで約4時間のところにあるカリタやラブアンなどでツアーを手配するのが一般的。カヌーに乗って熱帯雨林のジャングルを体感しましょう。運が良いと絶滅危機にさらされているジャワサイや水牛など貴重な動植物に会えるかも?!・アクセス成田からジャカルタまで直行便で約7時間。ジャカルタからカリタやラブアンまでバスで約4時間。カリタやラブアンからのツアー。・一緒に行くならこの世界遺産同じくジャワ島にある世界遺産「ボロブドゥールの仏教寺院群」と「プランバナンの寺院群」ジャカルタから、ボロブドゥール、プランバナンの拠点となるジョグジャカルタまで 飛行機で約1時間。スマトラの熱帯雨林遺産(自然遺産)登録基準: 「自然の景観美」、「固有の生態系」、「絶滅危惧種」インドネシアの西の端にあるスマトラ島は、日本の国土の約1.5倍という巨大な島です。「スマトラの熱帯雨林遺産」は、3つの国立公園にまたがる広大な自然遺産です。スマトラオランウータン写真提供:市川市動植物園森の人オランウータンは、ここスマトラ島とボルネオ島だけに生息しています。絶滅危惧種「スマトラオランウータン」は、出っ張ったエラが特徴です(雄のみ)。3つの公園の1つ「グヌン・レウセル国立公園」では、スマトラオランウータンに会えるかもしれません。こちらの拠点となるのは、インドネシア第3の都市メダンから100kmほど北西にあるブキッ・ラワン。すぐ近くにオランウータン・ビューイングセンターがあり餌付けを見学するミニツアーなどに参加することができます。ラフティング付きの1泊2日のツアーや、ジャングルを移動する5日のジャングルトレッキングツアーなどもあるので、幅広く楽しむことができます。スマトラトラやスマトラゾウなど貴重な動物に会えるかもしれません!・アクセスジャカルタからメダンまで、飛行機で約3時間。メダンからブキッ・ラワンまでバスで約3時間。シンガポール、マレーシアのクアラルンプール、ペナンなどからも1時間前後なのでそちらを経由するのも良し。・一緒に行くならこの世界遺産「シンガポール植物園」メダンからシンガポールまで飛行機で約1時間半。ジェットスターも飛んでいます!2015年、今年登録されたばかりの、シンガポール初の世界遺産を一緒に観光しちゃいましょう!「メラカとジョージ・タウン:マラッカ海峡の歴史都市」ジョージタウンがあるペナンとメダンは飛行機で約1時間!! LCCも各社飛んでいるので低コストで旅ができます。ペナンでマレーシアの歴史に触れつつ、屋台での食い倒れもいいですね。ロレンツ国立公園(自然遺産)登録基準: 「地球の歴史」、「固有の生態系」、「絶滅危惧種」世界で2番目に大きな島ニューギニア島の西部、スディルマン山脈のジャヤ山一帯を含む「ロレンツ国立公園」は東南アジア最大の面積をもつ自然公園です。ニューギニア島はインドネシアとパプアニューギニア2か国の領土で、西半分がインドネシア、東半分はパプアニューギニアとなっています!ちなみに世界で1番大きな島は北極海にあるグリーンランド、そして3番目に大きな島はボルネオ島(インドネシア、マレーシア、ブルネイの領土)です!インドネシアには世界で2番目と3番目に大きな島があるんですよ!美しい万年雪photo:インドネシア政府観光局ここには手つかずの自然が残されており、キノボリカンガルーやハリモグラなど100種類以上の哺乳類や、たくさんの鳥類などが確認されており、先住民族の部族も居住しています。「ロレンツ国立公園」には、ワメナなどからのツアーがお勧め。トレッキングをしたり、先住民族を訪問したり、伝統舞踊を楽しんだり、忘れられない体験ができることでしょう。・アクセスジャカルタからパプア州の州都ジャヤプラまで飛行機で約6時間。ジャヤプラからワメナまで飛行機で約30分。ワメナからツアー。・一緒に行くならこの世界遺産「ウジュン・クロン国立公園」先ほど紹介したインドネシアの自然遺産。ジャカルタを経由するので一緒に行っちゃいましょう。(text : 世界遺産イェーイ!鈴木かの子)(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 <上・下> 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』、『インドネシア共和国観光省』)4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラムその他の記事はこちら>
2015年09月02日1940年代より南アフリカの伝統料理として愛され続けて来た「Bunnychow(バニーチャウ)」。ロンドン・ソーホーの一角に、この伝統料理を現代風にアレンジして提供するレストランが登場し、話題となっている。料理と同じ名前を冠した、このレストラン「Bunnychow」は2013年にフードトラックの店舗としてオープン。その後、数多くのポップアップショップが並ぶロンドンのショッピングモール「BOXPARK Shoreditch」への出店を経て、2014年に晴れて実店舗としてオープンした。この「Bunnychow」という料理は、パンの中身を丸々くり抜き、その中にカレーを中心とした具材を詰め込んだもの。ソーホーの店舗で味わえるメニューは、バリエーション豊かに展開されている。伝統的なマトンカレーの入った「Durban Bunny」、チキンとトマトを使用した「Chakalaka Bunny」、カリフラワーなどの野菜を使用し、スパイシーサウスアフリカンソースで味付けされた「Veggie Bunny」、豚肉をじっくり煮たピリ辛の「Piri Piri Pork Bunny」などが楽しめる。お好みでピクルス、卵、チーズなどのトッピングを追加可能。ラムのリブや、ぐるぐるに巻かれたボーアウォースソーセージ、果物や野菜がふんだんに使用されたプレスジュースやカクテル、特製チョコレートなど他のメニューも充実している。また2015年、イギリスの最も革新的な朝食に送られる賞「Most Innovative Breakfast UK」を朝食メニューである「Full English Bunny」で獲得した。この「Full English Bunny」は通常のくり抜いたパンの中に、イギリスの朝食を彷彿とさせるカリカリに焼かれたベーコン、目玉焼き、ソーセージなどが詰め込まれ、ユニークなメニューで話題を集めた。日本進出の予定はなさそうだが、まだまだ知名度は高いとはいえないこの「Bunnychow」は、サンドイッチやハンバーガーとも違う手軽に食べられるグルメとして、ここ日本でも十分に好まれそうだ。※本記事は (引用元:に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2015年08月31日©Aman日本では、ジャワ更紗とも呼ばれる、ろうけつ染めの布バティック。古くからインドネシア各地で作られ、2009年には、ユネスコの世界無形文化遺産に指定されている。バティック 著者撮影主産地のジャワ島でも、各地に、それぞれの歴史を誇るバティックがある。より深く知り、良いクオリティのものを手に入れるなら、旅立ちたいのは、ジャワ島中部の古都ソロとジョグジャカルタへ。老舗の工房「グナワン・スティナワン」を訪ねて「グナワン・スティナワン」の女性職人 著者撮影ソロは、今も、のんびりとしたよい風情を残す街。人力車ベチャが、まだ人々の足として機能している。カスナナン王宮の近く、細い路地が縦横に続くカウマン地区のバティック村は、王宮御用達のバティック職人たちが集まっていたエリア。ショッピングができる工房も多い。老舗の工房「グナワン・スティナワン」では、バティック製造の様子を見学できる。女性の手描き職人が、チャンティンという筒状の銅製の道具に熱いロウを入れ、細かな点や線、面を、正確にゆっくりとロウ置きしてゆく様子は、まるで何かの修行のようでもある。深い意味を持つバティックの紋様ダナール・ハディ アンティーク・バティック博物館 著者撮影ソロで、ぜひ訪れたいのは、「ダナール・ハディ アンティーク・バティック博物館」。インドネシアの三大バティック企業のなかでも、中国系ではなくジャワ系オーナーによる経営で知られ、館内には、貴重な古いバティックが数多く展示されている。中部ジャワを中心に、インドネシア各地のバティックの歴史を、クロニクル的に知ることができるのが興味深い。中部ジャワの伝統紋様は、ジャワ王家に由来する幾何学模様が多いのが特徴。短剣クリスを図案化した、王権を象徴するS字の連続模様『パラン』。若芽や発芽を意味する『スメン』は、ジャワの精神世界観を表現し、植物の芽を様式化した点描とともに、霊山、炎、玉座、船、生命の樹などが描かれている。すべてのバティックの紋様は、美しいだけではなくて、深い意味を持っている。ダナール・ハディ アンティーク・バティック博物館 著者撮影ジャワ美術の中心ジョグジャカルタへジョグジャカルタの王宮 著者撮影ソロから車で約1時間のジョクジャカルタは、伝統的なジャワ美術の中心地。まずは、ジョグジャカルタ王宮を訪ねてみよう。王宮内には、インドネシア独立に貢献した名君ハメンク・ブオノ九世の博物館のほかに、バティック博物館もあり、王家とバティックの関連性がよくわかる。ショッピングなら、繁華街のマリオボロ通りへ。クラシカルなものから、伝統柄をポップにアレンジしたものまで、通りの左右に数多くの店が並び、目移りしながらの買い物も楽しい。バティックビジネスが盛んなジョグジャカルタでは、工房もどんどん進化している。伝統を踏まえながらも、ファッション性の高い高級バティックを生産する注目ブランドが、「バティック・ニョニャ・インド」。天然染料と科学染料とを巧みに用いた、鮮やかで華やかな布は、なかなかにファッショナブル。ジャワ、ヒンドゥー、中国、イスラムなど、さまざまな文化が融合する、今のインドネシアを具現化するかのような、優雅なバティックだ。神聖な雰囲気に包まれる「アマンジウォ」にステイ©Aman王宮や博物館を訪れて、美しい布を見て、触れて、ジャワ文化の片鱗を感じたら、ステイは、「アマンジウォ」で。©Amanボロブドゥール寺院遺跡群に近く、断崖絶壁の山々の側に建つ「アマンジウォ」は、リゾートとは言え、どこか神聖な雰囲気に包まれている。鬱蒼と繁る密林の中に現れる、ボロブドゥール寺院の建築様式を取り入れた建物。銀色に輝く天井を備えた、荘厳な円形の本館は、どこか儀式の場のようでもある。施設のそこそこに配されたバティックも、もちろん美しく、本物の価値を放つものばかり。©Aman翌日、「アマンジウォ」の宿泊者だけに許された特権として、早朝まだ暗いうちからボロブドゥール寺院へと入ることができる。世界最大級の仏教寺院から拝む朝日は、心身を浄化し、新しいエネルギーで満たしてくれるようだ。ジャワ島中部で美を探す旅は、自己の内面へと気持ちを向ける旅でもある。AMANJIWO(アマンジウォ)住所:Ds. Majaksingi, Borobudur, Magelang , Central Java, Indonesia電話:(+62) 293 788 333HP:www.aman.com/resorts/amanjiwo/(text : 坪田 三千代)大人の東南アジアご褒美旅~テーマとスタイルのある旅~その他の記事を読む>
2015年08月31日光岡自動車は、富山県の伝統工芸品「井波彫刻」とコラボレーションし、インテリアに井波彫刻を施したコンセプトカー「ビュート トヤマ(Viewt TOYAMA)」を、8月22日・23日に開催される『第41回井波彫刻まつり』で発表・展示する。ビュート トヤマは、地元富山の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい、という思いから、富山の伝統工芸品である井波彫刻や越中和紙と共演したコンセプトカー。コンパクトセダン「ビュート」のインテリアに、富山県の伝統工芸品をあしらった究極の"Made in TOYAMA"となっている。オプション装着された「クラシックインパネ」のウッドタイプパネル部分には、富山湾越しに見る3,000m級の立山連峰の雄大な景色で有名な雨晴海岸の絶景などを、井波彫刻の「欄間」の技法で制作した木製パネルを装着。同じく富山の伝統工芸品である「越中和紙」を使用した木製の一輪の花やパーセルボードが華を添え、富山県の魅力を全国に向けて発信する。同社は今後、富山のみならず北陸、ひいては日本の魅力を世界中に発信し、皆が元気になれるような「地域の産業が持つ魅力を再発見出来るコラボレーションカー」を企画していきたいとのこと。ビュート トヤマが発表・展示される『第41回井波彫刻まつり』は、富山県南砺市の井波彫刻総合会館にて、8月22日・23日に開催。車両展示に関しては、8月30日まで行われる。ビュート トヤマの発売については検討中。
2015年08月21日ダイハツ工業のインドネシアの子会社であるアストラ・ダイハツ・モーター(ADM)は、同国ジャカルタにて20日から開催された『ガイキンド インドネシア国際オートショー2015(GIIAS 2015)』に、世界初公開となる2台のコンセプトカーや、8月20日にマイナーチェンジし発売した7人乗り多目的乗用車「セニア」などを出展したと発表した。世界初公開となったコンセプトカーは、クロスオーバー車「FX Concept」と、本格的SUVを目指した「FT Concept」の2モデル。FX Conceptは、ダイハツのコンパクトカー技術を活かしたFFベースのクロスオーバーモデルで、オフロードもこなせるタフさと、先進的でダイナミックなデザインを表現している。FT Conceptは、ADMラインナップの最上級モデルをイメージした本格FR-SUVで、7人が十分に乗車できる広い室内と、ダイナミックで高品質な洗練されたデザインを表現した。このほか、日本で販売している軽自動車4モデルや、マイナーチェンジしたセニアなどを出展。セニアは車両だけでなく、新型エンジンを搭載した新開発プラットフォームについても展示を行うことで、燃費性能や基本性能の進化をアピールする。
2015年08月21日本田技研工業(ホンダ)のインドネシアにおける四輪車生産販売合弁会社であるピー・ティ・ホンダプロスペクトモーターは、同国ジャカルタ近郊で20日に開催された『2015年 GAIKINDO インドネシア国際オートショー(GIIAS)』(一般公開は8月21日~30日)で、新型クロスオーバーユーティリティビークル「BR-V」プロトタイプを世界初公開したと発表した。BR-Vは、2016年初めにインドネシアで発売される予定。BR-Vは、SUVらしい外観とハンドリングに加え、広々とした室内空間と多彩なユーティリティを兼ね備えたモデル。1.5L i-VTECエンジンに、新しい6速マニュアルトランスミッションや無段変速機(CVT)を組み合わせることで、スポーティーな走行性能と優れた燃費性能を両立している。
2015年08月21日本田技研工業(ホンダ)は8月20日、インドネシアにおける四輪車生産販売合弁会社であるホンダプロスペクトモーター(HPM)が、同国で開催される「2015年 GAIKINDO インドネシア国際オートショー(GIIAS)」にて、新型SUV「BR-V」のプロトタイプを公開したと発表した。「BR-V」は1.5l i-VTECエンジンに、新しい6速マニュアルトランスミッションや無段変速機(CVT)を組み合わせることで、走行性能と燃費性能を両立したモデルとなっている。同車の受注は「2015年GIIAS」会場で開始し、2016年初めにインドネシアで発売する予定。また、生産は2016年1月よりインドネシア・カラワン地区のHPM第2工場で開始する。
2015年08月20日ボロブドゥールの仏教寺院群 photo:世界遺産イェーイ!多くの島々で構成されているインドネシアには8つの世界遺産があります。世界遺産は「ジャワ島」に4つ、「スマトラ島」に1つ、「コモド島」に1つ、「ニューギニア島」に1つ、そして「バリ島」に1つと、5つの島に分布しています。8つの世界遺産のうち4つが自然遺産という豊かな自然を堪能できるインドネシアの世界遺産。自然の宝庫だけあってちょっぴりアクセスが難しい秘境な世界遺産が多いのも特徴です。今回の記事では、比較的アクセスが良好な文化遺産4つをご紹介!ジャワ島のジョグジャカルタ近郊を拠点として行ける世界遺産3つと、世界的に有名なリゾート地バリ島にある世界遺産1つを取り上げます。ボロブドゥールの仏教寺院群(文化遺産)登録基準: 「人間がつくった傑作」「文化交流」、「出来事や宗教、芸術」まずはインドネシア観光のハイライト!ジャワ島にある有名な仏教寺院、ボロブドゥールをご紹介!ボロブドゥール寺院は、カンボジアの「アンコール・ワット」、ミャンマーの「バガン」と合わせ「世界三大仏教遺跡」の1つなのです。現在インドネシアは人口の約87%がイスラム教徒なのですが、イスラム教が伝わるまでは、仏教文化とヒンドゥー教文化が栄えていたのです。ボロブドゥール寺院は、770年頃から820年頃にかけて仏教を信仰するシャイレンドラ朝という王朝によって築かれました。そして何と1871年にイギリスのラッフルズに発見されるまで約1,000年間も密林の中に眠り、歴史上から姿を消していたんです!大乗仏教の宇宙感を表す構造photo:ひさほ ゆうボロブドゥール寺院は遠くから見ると1つのピラミッドみたいなものに見えますが、実は大きく分けると2つの部分から成り立ってます。(丸と四角)上部の「3層の円壇」と下部の「5層の方形壇」です。そして「3層の円壇」の頂上にはストゥーパ(釣鐘状の塔)があります。これらの構造は大乗仏教の宇宙感を表しています。イチオシはレリーフ!photo:世界遺産イェーイ!こちらは仏教の開祖である「釈迦」の生母、摩耶夫人(まやぶにん)のレリーフです!下部の「5層の方形壇」の各層は回廊上になっており、その壁面は仏教をテーマにしたレリーフ(浮き彫り)で埋め尽くされてます。ボロブドゥール寺院は整備された遺跡公園の中にあるのですが、その公園内にある「オーディオ・ビジュアル館」では、遺跡の歴史を解説したビデオが上映されています。レリーフの解説など、図を使ってわかりやすく説明されているので、観光する前にぜひ見てみましょう。ビデオは何と日本語もありますよ!ボロブドゥール観光は、遺跡公園内にある「マノハラ・ホテル」に泊まるのがお薦め!レストランからもボロブドゥールが見えちゃう世界遺産好きにはたまらない宿なんです。ボロブドゥール寺院の向こうから朝日が昇る光景を見ることができる、サンライズツアーも外せません!またボロブドゥール寺院から車で約5分のところにムンドゥー寺院、パウォン寺院があり、こちらも世界遺産として登録されているので必見です。・アクセス成田から首都ジャカルタ、またはバリ島のデンパサールまで直行便で約7時間。ジャカルタ、またはデンパサールからジョグジャカルタまで約1時間。ジョグジャカルタからバスで約1時間半。・必要日数ジョグジャカルタから日帰りで1日あれば十分観光できますが、マノハラ・ホテルに1泊してサンライズツアーに参加するのがオススメです!プランバナンの寺院群(文化遺産)登録基準: 「人間がつくった傑作」、「建築技術」photo:ひさほ ゆうこちらもジャワ島に位置する9世紀に作られた「プランバナン寺院」はヒンドゥー教寺院です。ボロブドゥールは仏教寺院ですが、こちらはヒンドゥー教の寺院なのです!ヒンドゥー教の3大神、「シヴァ神」、「ヴィシュヌ神」、「ブラフマー神」を祀る建物が3つそびえており、さらにそれぞれの神の祠堂の前には、その神の乗り物が祀られた小堂があります。「ラーマヤナ」のレリーフphoto:ひさほ ゆうシヴァ神をまつったシヴァ堂の回廊に、古代インドの叙事詩「ラーマヤナ」のレリーフがあります。ボロブドゥール同様、見事なレリーフを楽しみましょう。世界遺産として登録されている寺院は、プランバナン寺院以外に、仏教寺院のセウ寺院、ヒンドゥー教寺院のカラサン寺院、サンビサリ寺院などがあります。異なる宗教の建造物が混在し、破壊されることなく残されていることから、この地域での宗教の寛容性が垣間見えてきます。・アクセスプランバナン寺院は、ジョグジャカルタから車で約45分。プランバナン寺院以外のセウ寺院などをまわる場合は、タクシーチャーターが便利。・必要日数ジョグジャカルタから日帰りで観光可能。人類化石出土のサンギラン遺跡(文化遺産)登録基準: 「文明の証拠」、「出来事や宗教、芸術」photo:ひさほ ゆうジャワ島にある、サンギラン遺跡は一言でいうと「ジャワ原人の頭蓋骨」が発見された人類の歴史をたどる上で大変貴重な遺跡です!こちらがジャワ原人(ピテカントロプス)photo:ひさほ ゆうこのサンギラン遺跡で発見されたジャワ原人の化石なくしてアジアの人類進化は語れません!こちらでは今までに50件ほど人類の化石が発見されており、世界で発見された人類化石のおよそ半分を占めるほどの「人類の化石祭り」なんです!そんな化石の一部やジャワ原人のジオラマがサンギラン博物館に収められています。博物館へのアクセスは、古都ソロに滞在すると便利です。ソロはそれなりに都会ですが、The観光地という感じでもなく居心地の良い街でした。・アクセスジョグジャカルタからソロまで、バスで約2時間。ソロからタクシーチャーターで約30分。・必要日数ソロを拠点とすれば半日。ジョグジャカルタ拠点だと丸1日必要。バリの文化的景観:バリ・ヒンドゥー哲学トリ・ヒタ・カラナを表す水利システム「スバック」(文化遺産)登録基準: 「文化交流」、「文明の証拠」、「伝統的集落」、「出来事や宗教、芸術」神々が住む島、バリ島。リゾートアイランドとしても知られるこの島に、2012年世界遺産が登録されました。バリ・ヒンドゥー教の哲学の一つである、「トリ・ヒタ・カラナ(神と人、自然の調和がコンセプト)」に基づく棚田の景観や、灌漑施設、9世紀から続いている水利システム「スバック」を司る寺院など5カ所が世界遺産として登録されています。熱帯雨林に広がる棚田の景観photo:Miho Shimizu「スバック」とは寺院に集められた水を分け合う水利システムで、1,000年以上続いています。川や泉から水を引いて、水田に均等に分けています。パワースポットとしても有名な「ウルン・ダヌ・バトゥール寺院」photo:©ASEAN-Japan Centreすべての川や泉を生み出した女神が住んでいると言われている「バトゥール湖」、バトゥール湖の女神を祀る「ウルン・ダヌ・バトゥール寺院」、また「タマン・アユン寺院」も世界遺産として登録されています。バリ人が神と人間と自然の調和を取りながら、水を分け合い、米を収穫して生活してきた様子を知ることができる世界遺産なのです。バリならではのマリンスポーツやスパを楽しみつつ、世界遺産を観光してバリ人の1,000年を超える生活の営みを感じるのも素敵ですね。・アクセス成田からまたはバリ島のデンパサールまで直行便で約7時間。デンパサール空港からウブドまで車で約1時間。世界遺産は点在しているので、ウブドからツアーかタクシーチャーターが便利。・必要日数棚田だけを見るのであれば半日でOK。5つ全部見るのであれば、2日くらいある方が良い。最後にセカイェだったらこんな風にインドネシアの文化遺産をまわりたい!という日程表をお届けします!セカイェツアー日程表 6泊7日 インドネシア4つの文化遺産を巡る旅1日目:日本→バリ バリ島→ジョグジャカルタ(飛行機) ジョグジャカルタ泊2日目:ジョグジャカルタ→ソロ サンギラン観光 ソロ泊3日目:ソロ→ボロブドゥール ボロブドゥール観光 ボロブドゥール泊4日目:ボロブドゥール→ジョグジャカルタ プランバナン観光 ジョグジャカルタ泊5日目:ジョグジャカルタ→バリ島(飛行機) ウブド泊6日目:バリ島観光 ウブド泊7日目:バリ島→日本世界遺産4つを見ようとすると、ちょっぴり忙しい旅になってしまいますね。泣く泣くジャワ原人のサンギランを諦めバリ島を1日延ばすのも良いかもしれません。(text : 世界遺産イェーイ!鈴木かの子)※記事中の情報は、全て2015年7月現在のものです。(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 <上・下> 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』、『インドネシア共和国観光省』)4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラムその他の記事はこちら>
2015年08月04日日本の古きよき伝統技術をいかしたとある子ども向けブランドが注目を集めている。"21世紀の子どもたちに日本の伝統をつなげたい"という想いのもとに生まれた「0から6歳の伝統ブランドaeru」だ。離乳食用食器や産着、タオル、前掛け、玩具などの日用品を取り揃える。いずれも共通しているのは、子どもが日常的に使用するグッズに日本全国の伝統技術を取り入れ、企画・開発・デザインされているという点だ。○取っ手のない子ども用コップ各商品の中でも、特に人気なのがまずは「こぼしにくいコップ」シリーズ。福岡県の小石原焼と青森県の津軽塗りの2種類を展開し、「子どもが自然と両手で持ちたくなるように」と、あえて取っ手をつけない代わりに、指がひっかかりやすいように真ん中より少し上のあたりに段差のある独特なフォルムが特徴だ。そしてもう1つが「こぼしにくい器」シリーズ。小さな子どもが1人で上手に食べるのを応援するというのがコンセプト。同じデザインで、愛媛県の砥部焼、徳島県の大谷焼、青森県の津軽焼、石川県の山中漆器という磁器、陶器、漆器の3素材で展開している。いずれも食べ物がスプーンにのせやすいように内側に返しがある。○ふた付きの子ども用汁椀3つ目の人気商品が「はじめての汁椀」。福井の伝統産業・越前漆器でつくられた子ども向けの汁椀だ。素地が木の漆器のため、熱が直接伝わりづらいのが特徴だ。また、子どもの片手にも収まるサイズであることはもちろん、お椀を左手で支え、右手でフタの糸底を持って持ち上げるという所作を小さな子どもが学べるようにと、フタ付きの仕様になっている。ブランドを展開する和える代表取締役・矢島里佳さんは、これらの商品に込めた想いを次のように語る。「aeruの食器はすべて小さな子どもが自分1人で使えることを観点に設計されています。子どもの成長のためには、落として割ってしまうということも必要だと思います。もしも、割れない器だけで成長したら、割れることを学ぶ機会を子どもたちから奪ってしまうことになるのです。失敗をすることで、力加減や持ち方など物を大切に扱う感覚や感性を育むことができます。aeruでは、壊れてしまった器やコップを金継ぎという方法でリペアも承っており、壊れた後のことも考えています」。○物を売るだけではなく、物を通して伝える2012年3月にスタートした同ブランドだが、もともと矢島さん自身が日本の伝統産業を伝えるジャーナリストとして雑誌で連載をしていたという。しかし一方で、伝統技術の魅力を書いて伝えることへの限界も感じていたとのことだ。「全国の職人さんたちに出会う中で、こんなに魅力的な技術なのに、どうして衰退しているのかと考えたとき、やはり知る機会が少ないからではないかと思いました。そこで、子どもの頃から身近な日用品に伝統技術をいかすことで、自然と知る機会を創出することができるのではないかと思い、"伝統産業×子ども用品"のプロデュースをするブランドを立ち上げました」。立ち上げ以降、日本の伝統技術が詰まった本物志向のaeruの商品は、出産祝いなどの贈答用を中心に話題を呼ぶ。例えば、プレゼントとして贈られたものを一度使ってそのよさを知り、自宅用として他の商品も自身で購入するというリピーターも多いとのことだ。「子どもたちに贈ってくださったお客様からいただく声で多いのは、『贈ってうれしかった』というひと言です。職人さんが手作業で1つひとつ丁寧に手掛けたaeruの商品は、大人になってもずっと使える一生もの。そんな一生ものを生まれてすぐに贈ることができた喜びはひとしおかもしれませんね」と矢島さん。「例えば、『こぼしにくいコップ』シリーズは、成人後に親子でお酒を酌み交わすぐい呑みとしてお使いいただけます。お子さんと共に商品自体も成長していくことができます」とその特徴を語る。長く大事に使うこともブランドのコンセプトであることから、陶器・磁器等の金継ぎや漆の塗り直し、艶直しといったリペアにも対応している。「赤ちゃんや子どもたちのことを考えた心のこもった物づくり」を心掛ける同ブランド。1アイテムの商品開発におよそ1~3年程度を費やしているとのことだが、今夏からは「大分県から 竹細工の ベッドメリー」「愛媛県から 五十崎和紙の 紙風船」など、これまでじっくりと温めてきた新商品が続々登場する予定だ。価格はすべて税別
2015年07月24日京都で脈々と受け継がれてきた6つの伝統工芸の後継者によるユニット「GO ON」。国内外トップデザイナーやアーティスト、また名だたるラグジュアリーメゾンやセレブリティ御用達ホテルにおける数々なコラボレーションを成功させてきた彼らが、次に取り組むのは積水ハウス株式会社が手掛ける地元・京都の分譲型マンションプロジェクトだ。GO ONがコラボレーションするのは、「次の100年の豊かな暮らし」をテーマにしたハイクラスなマンション『グランメゾン京都御池通』(京都市中京区麩屋町通御池上ル上白山町)。豊かな生活を提案するというコンセプトにたがわず、単にGO ONのクリエイションを空間の設えに取り入れるだけでなく、京都という街に愛着を感じてもらおうと全4回のワークショップ(成約者・検討者対象)に彼らが深く関わると言う。「伝統を継承しながら新しいモノを発信する我々GO ONの活動と、街の魅力と調和した豊かな暮らしを提案するグランメゾンのブランドポリシーが合致。短期間で住み替えるのではなく、この街に長く暮らすための住まいづくりという考え方にも共感しました。この街で暮らすことを決めた方に価値のある豊かな生活を提案したい」と西陣織「細尾」12代目・細尾真孝氏。6月27日には、京都西陣の細尾ショールームにて “ものづくりの現場から「心地よい空間」を考える”と題した第1回目のワークショップが開催された。細尾氏と「金網つじ」2代目・辻徹氏が、京都の暮らしやものづくりへの思いを、『グランメゾン京都御池通』に入居する家族たちと語りあった。参加者からは、伝統工芸や京のしきたりなど様々な質問が飛び交い、時に真剣に時に笑いに包まれた和やかな時間に。さらにGO ONの新作品が並ぶショールームや織り機が稼働する工房など、一般には公開していない伝統工芸の場を興味深く見学していた。終了後、辻氏と細尾氏に感想を聞いてみると「僕たちの商いは、モノを買っていただいてお終いではなく、そこからメンテナンスなども含めて10年、20年にわたるお客さまとの関係がはじまっていく。だからこそ、ものづくりの思いなどを新たに京都で生活する方へお伝えすることができて本当にうれしいです」と辻氏。また細尾氏も「入居前から参加者同士、また僕たちと縁を結んでもらえることで、京都での暮らしが少しでも楽しいものになれば」と話す。2回目以降のワークショップ詳細は未定だが、GO ONの他メンバーが京都における豊かな暮らしを説く予定だ。さて日々多忙を極めるGO ONのお二人にとって豊かな時間、豊かな暮らしとは?細尾氏は「コーヒーが好きなんですが、開化堂さんの茶筒からコーヒー豆を出して淹れる。経年変化で我が家の茶筒になってきたなと思いつつ、コーヒーを飲む時に豊かな日常を感じたりします。開化堂さんの茶筒はいいですよ」と笑う。また自他ともに認める車好きの辻氏は「愛車ゲレンデヴァーゲンを運転している時は幸せだなぁと。細かい仕様は別ですが、1979年登場後にわずか2回しかモデルチェンジをしていない。不変のステータスは、ものづくりを考える参考になります。また経年変化が楽しめる車であるのも魅力のひとつ」と話は尽きない。ふたりとも対象は異なるけれど、使い手の個性や想いをまとうモノに惹かれ、それを愛しみ、変化も楽しむ、そんな京の暮らしが見えてくる。年月が経つごとに愛着や風格が増し、価値が高まっていく“ものづくり”。そんな共通のポリシーを持つGO ONと積水ハウスが挑むプロジェクトは2016年の初夏に完成予定。京都に暮らすことの価値を、実感できる住まいに期待が高まる。■積水ハウス『グランメゾン京都御池通』構造規模:鉄筋コンクリート造り・地上10階建て間取り:1LDK+N~3LDK+N販売価格:3,920万~1億2,250万円(第1期販売)総戸数:97戸、店舗1店舗
2015年07月01日本田技研工業(ホンダ)のインドネシアにおける四輪車生産販売合弁会社であるピー・ティ・ホンダプロスペクトモーターは29日、インドネシア・タンゲランで8月20日~30日の期間に開催される『インドネシア国際モーターショー2015』に、世界初公開となる新型クロスオーバーユーティリティビークル「BR-V」プロトタイプを出展すると発表した。BR-Vは、インドネシアでのニーズに基づき、タイとインドネシアの研究所で開発されたホンダの新世代クロスオーバーユーティリティビークルで、インドネシア市場に導入されるモデル。余裕のある最低地上高や、大径アルミホイール、スタイリッシュなルーフレールによって、力強いエクステリアデザインとするとともに、3列シート7人乗りの快適で広々とした室内空間を確保。さらに、1.5Lガソリンエンジンと先進のトランスミッションを搭載することで、スポーティーな走行性能と優れた燃費性能を両立している。
2015年06月30日2014年9月から西ジャワ州ブカシ市でインドネシア初の介護サービス付き高齢者向け住宅「シニアリビング@ダ・カヤンガン」を運営しているPT. ジャバベカ・ロングライフ・シティ。同社でサービス部門長アシスタントとして、プログラム企画や運営、スタッフ教育などを担当しているアンドリ・アリフ・フィルマンサさんに話を聞きました。■これまでのキャリアの経緯は?奨学金を得て大学で経済学を学んでいたのですが、父親に看護師になることを勧められて、ジャワ西部チルボンのマハルディカ医科大学へ入学して看護師資格を取得しました。家族に看護師がいたことも理由のひとつだったと思いますが、今思えば小学校の教諭をしている父は私の適性を見抜いていたのかもしれません。卒業後は3年間同大学の講師と事務職を勤め、2008年から2010年にかけて、 日・インドネシア経済連携協定(EPA)に基づくインドネシア人介護福祉士候補者のひとりとして、秋田県湯沢市の高齢者向け介護療養型医療施設で介護業務の実経験を積みました。最初の2カ月は日本のスタッフの皆さんと一緒に、その後はひとりで介護を担当します。全介助の方から自立の方まで様々な方を担当しました。初めて見て実際に肌で感じた日本の介護は全てがインドネシアの介護とは大きく違いました。接し方、話し方、もちろん会話は日本語です。秋田弁に慣れるまでは聞き取りに苦労しましたが、大変貴重な経験をすることができました。帰国後、2013年9月に、PT. ジャバベカ・ロングライフ・シティ(※インドネシアの不動産開発大手ジャバベカ社と日本で介護サービスを展開するロングライフホールディング株式会社が2013年3月に設立した合弁企業)に入社。サービス部門長のアシスタントとして、2014年9月にオープンした当社のシニア向け住宅「シニアリビング@ダ・カヤンガン」の立ち上げとスタッフ教育に最初から関わっています。■現在のお給料は以前のお給料とくらべてどうですか?具体的な金額は秘密です(笑)。日本とインドネシアのお給料は違いますが満足しています。キャリアアップにつれてさらに収入もアップしていくのでそこは仕事を頑張りたいですね!■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?入居メンバーの方々を私の父や母のように感じられること、そんな皆さんのお手伝いが出来ることにこの仕事の最大のやりがいを感じています。私のしたことがメンバーの皆さんのお役に立って喜んでもらえるだけでも嬉しいですが、名前を覚えていただいて、その上「あなたにお願いしたい」と言ってもらったときは、頼りにされているのだなと実感して本当に嬉しいですね。■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?私の現在の業務は、サービス部門のプログラム企画や運営のほかに、スタッフ教育も非常に重要な位置を占めています。仕事のやり方はもちろん、私自身が日本で経験して身につけたコミュニケーションのとり方、ケアの仕方、サービスやマナーをここインドネシアの文化や習慣に合わせたうえでスタッフへ教えていく必要があります。常に考え続ける立場であると同時にスタッフの手本にならなければいけません。やってみせるというか私は自然に身体が動いてしまう性分なのですが(笑)。私のやっていることをスタッフがしっかりと理解して自分たちだけでもできるようになるにはどうしたら良いのか、毎日が勉強です。■ちなみに今日の昼ご飯は?妻が作ってくれたお弁当です。特別な用事や行事があるとき以外はいつもお弁当を持って来ています。白いご飯におかずはチャプチャイ(インドネシア風の八宝菜)、甘いソイソースをからめた目玉焼きとイカン・テリ(ちりめんじゃこのような小魚)です。■日本人のイメージは? あるいは、理解し難いところなどありますか?スケジュールを立てたら必ず実行する、インドネシアによくありがちな「やっぱり今日はやめた」といったことがない、というのが日本での経験から私が感じた日本人のイメージです。それから例えば施設内でイベントなどを計画したときに、日本の方は積極的にアドバイスや意見を出してくれます。日本人は優しくて礼儀正しいですが、何か問題や不具合があった際にその場で怒ったり苦情を言うことなく黙ったまま次から来なくなったりするので、この人は今不快なのかな、どう感じているのだろう、としっかり観察して注意を払う必要があると思います。■最近TVやラジオ、新聞などで見た・聞いた日本のニュースは何ですか?最近印象に残ったのは日本企業がインドネシアにたくさん進出してきているというニュースです。雇用拡大の面からもとても良いことだと思います。私の職場がある地域は日本企業の工場も多いのでこのニュースを身近に感じています。EPAで一緒に日本へ行った看護師・介護福祉士候補者の皆と今でもSNSなどで交流があり、彼らの中には日本企業の勤務者も多く、日本の会社はシステム面でも福利厚生面でも整備されていて働きやすいといった話題もよく出ますね。■休日の過ごし方を教えてください。私は土日とインドネシアの祝日がお休みですが、イベントなどの際は出勤します。休み明けに出勤すると入居メンバーの方に「昨日いなかったね、休みだったの?」と聞かれることがよくあります(笑)■将来の仕事や生活の展望は?日本のマネジメントや業務システムの勉強を改めてやっていきたいです。そうしてもっとお客様に喜ばれるサービスを提供したい、当社をインドネシアでNo.1のケアサービス企業にしたいと思っています。もちろんこれからもずっとこの仕事をしていきます。まさに私にとって天職ですから。
2015年06月23日バリ島©ASEAN-Japan Centreインドネシア政府は、これまでの短期訪問ビザ免除対象国15ヶ国に加え、日本を含む30か国に対して短期訪問ビザ免除プログラムを制定し、実施をスタートした。これにより、条件を満たす渡航者は、ビザを取得する必要がなくなり、ビザフィー35US$の支払いも免除される。そこで、短期訪問ビザ免除プログラムの対象になる条件についてチェックしよう。■滞在期間は、到着日を含め最長30日間で滞在期間の延長不可。■観光目的の入国に限る。■入国の際は、入国時にパスポートの残存有効期間6ケ月以上、連続した空白の査証欄が3ページ以上と、インドネシア出国用の航空券が必要。■ビザ免除による入国可能な入国審査チェックポイントはこちら。-----------------------------------------------------●国際空港1. ジャカルタのスカルノ‐ハッタ空港2. デンパサールのングラ・ライ空港(バリ島)3. メダンのクアラナム空港(北スマトラ)4. スラバヤのジュアンダ空港(東ジャワ)5. バタム島のハン・ナディム空港(リアウ諸島)●海港1. スリ・ビンタン港(タンジュン・ピナン / ビンタン島)2. セクパン港(バタム島)3. バタム・センター港(バタム島)4. タンジュン・ウバン港(ビンタン島)※上記以外の空海港では、ビザ免除での入国は不可。尚、31日以上の観光や、社会文化訪問(親族、社会文化団体、教育機関訪問、学会出席)、商用訪問(会社訪問、商談、会議出席等の目的で就労を伴わないもの。但し、工場訪問は不可。)、政府用務、ボランティア等が目的の入国の場合は、現行どおり到着ビザ/VOA(到着時に取得可能。35米ドル、30日間有効、現地にて更に30日に限り延長可能。)を利用する必要があるので注意。ジャカルタ©ASEAN-Japan Centreボロブドゥール遺跡©ASEAN-Japan Centre詳しくはこちらインドネシア共和国観光省公式ページ>
2015年06月18日