『恋する惑星 4K』のトークショー付上映が、4月29日(月・祝)にシネマート新宿で行われることが決定した。今回のイベントは、香港の名匠ウォン・カーウァイ監督の著書「WKW:THE CINEMA OF WONG KAR WAI ザ・シネマ・オブ・ウォン・カーウァイ」の日本語翻訳版発売を記念したもの。本書は、「WKW:THE CINEMA OF WONG KAR WAI」(Rizzoli、2016年刊)の日本語翻訳版。カーウァイ監督自身が監督した11作品の創作過程を通じて、映画や役者、そして人生そのものについて語りきった唯一の著書。スタイリッシュな映像美を凝縮した250枚を超えるビジュアルを余すことなく収録した。発売記念として実施される上映作品『恋する惑星 4K』は、香港の重慶マンション周辺を舞台に、トニー・レオンと金城武が演じる2人の警官の失恋とすれ違う恋模様が描かれる。なおトークショーには、菊地成孔(音楽家/文筆家/音楽講師)、森直人(映画評論家)が登壇する。▼「WKW:THE CINEMA OF WONG KAR WAI ザ・シネマ・オブ・ウォン・カーウァイ」日本語翻訳版発売記念『恋する惑星 4K』トークショー付上映【劇場】シネマート新宿【日程】4月29日(月・祝)16:25の回【料金】2,000円均一【登壇予定】菊地成孔、森直人【販売】4月12日(金)20:00より劇場窓口&劇場オンライン予約▼星海社PIECE「WKW:THE CINEMA OF WONG KAR WAI ザ・シネマ・オブ・ウォン・カーウァイ」著者:ウォン・カーウァイ、ジョン・パワーズ翻訳:田畑暁生ページ数:304ページ発売日:4月23日(火)※地域により異なる定価:13,500円(税込)(シネマカフェ編集部)
2024年04月08日世界的な影響力を持つ、アジア作品の官能の美学。ここでは、’90年代から活躍するウォン・カーウァイ監督を輩出した、中華圏のお薦め作品をご紹介します。【中華】直接的、非直接的に、魅了する官能。ウォン・カーウァイ監督を輩出した中華圏は、いわばアジアの官能表現のルーツともいえるエリア。「そもそも中国の性文化自体は何千年もかけて深化を遂げてきましたが、現在は規制が厳しく直接的な表現には制限が。それにより、映像の光と影や小道具にエロスを滲ませる独自の手法が発展する結果に。台湾作品では性描写を含めてリアルな表現を追求していたりと、さまざまな官能の世界を楽しめます」(ライター、中国語翻訳者・沢井メグさん)美と色気で敵を惑わす暗殺者の妖艶な手管に注目。【DRAMA】『晩媚と影~紅きロマンス~』女刺客と彼女を支える護衛の間の愛を切なく綴った恋愛史劇。「ヒロインも魅力的ですが、個人的には清純な役柄が多かったパフ・クオがセクシーな暗殺者を演じている点がツボ。腕の刺青を利用して敵を攻撃したり男性を誘惑したりと、艶っぽさを遺憾なく発揮しています。原作の際どいシーンは大幅に削られているものの、近年のドラマの中では表現に対して挑戦的な作品」(沢井さん)。〈シンプルBOX 5,000円シリーズ〉DVD‐BOX 1・2 各¥5,500提供:エスピーオー/BS12 トゥエルビ発売・販売元:エスピーオー©Media Caravan Ltd.緩やかに流れる時間が生み出す、静謐なエロス。【DRAMA】『夏花』美容室で髪を洗ってくれた年上男性に心を奪われた病弱な美少女の恋と成長を描く。「冒頭に出てくる、長い髪を洗うシーンがとにかく官能的。手の動きや水の音、ほの暗いシャンプー台に差し込む光までが行為のエロスを際立たせます。寡黙な男性を演じるジェリー・イェンは、台湾版『花より男子』に出演していた華流の元祖ともいえる俳優。年齢を重ねても色っぽさを保っていて、ただのタンクトップ姿でも断然セクシー」。DVD‐SET 1・2 各¥16,500発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント©Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited女性への憧憬とフェティシズムをギュッと凝縮。【MOVIE】『若き仕立屋の恋 Long Version』オムニバス映画『愛の神、エロス』内の一編のロングバージョン。「コン・リー演じる高級娼婦に魅了され全ての情欲を彼女のドレス作りに投じた仕立屋見習いの青年の話なのですが、そもそもチャイナドレス自体がかなり色っぽいですよね。女性が持つ曲線を美しく見せるデザインで、体に触れるか触れないかの採寸作業もすごく淫靡。ストーリー自体はシンプルだからこそ、ウォン・カーウァイ監督のフェティシズムが前面に出た作品だと思います」配給:TCエンタテインメント©2004 BLOCK 2 PICTURES INC. ©2019 JET TONE CONTENTS INC. ALL RIGHTS RESERVED慰めいたわりながら体を交わす姿にリアリティが宿る。【DRAMA】『此の時、この瞬間に』コロナ禍の様々な恋を描いた台湾発のオムニバスドラマ。「7話の『軽井沢の約束』は、パートナーの不倫を暴きに行った二人が現場で出会い、彼らも男女の関係に…というお話。2組のベッドシーンを同時に映す場面では、不倫カップルがただ肉欲にまみれているのに対し、浮気された二人は互いの傷を舐め合い、次第に優しい気持ちを抱いていく様子が映し出されます。その営みの対比がとても官能的で、リアルを追求する台湾ドラマらしさを感じました」Netflixシリーズ『此の時、この瞬間に』独占配信中妖しい緊張感が漂う麻雀シーンの艶っぽさは白眉。【MOVIE】『ラスト、コーション』日本占領下の上海を舞台に、日本側の特務機関員の男と女スパイの禁断の愛を描く。「ヒロインのタン・ウェイがほぼ新人の時の作品で、純朴さを残した彼女が激しいベッドシーンを演じている点が衝撃度に拍車をかけました。個人的に色っぽさを感じるのは、肉体関係を持つ二人と男の正妻の麻雀シーン。シーツを思わせる布の上で美しい手が牌をつまむ妖しさにそれぞれの思惑が加わり、独特な緊張感が漂うエロティックな戦いに」。Blu‐ray¥5,170発売元:フライングドッグ販売元:ビクターエンタテインメント©2007 HAISHANG FILMSままならない葛藤やすれ違いが官能を際立たせる。【MOVIE】『君の心に刻んだ名前』舞台は1987年の台湾。カトリック系の高校に通う2人の青年が惹かれ合い、葛藤する姿を見つめたラブストーリー。「台湾はLGBTQフレンドリーな印象がありますが、当時は同性愛に対する強い偏見が残っていた時代。そんな背景がある中、彼らが一緒にシャワーを浴びるシーンがあるんです。二人だけの隔絶された空間でようやく気持ちをぶつけ合えた心情的な高まりと、洗い合う行為による肉体的な反応が混じり合い、とても官能的な場面になっています」Netflix映画『君の心に刻んだ名前』独占配信中エドワード・チェン(陳昊森)恋する苦悩を演じ切る憂いを湛えた瞳がセクシー。映画『君の心に刻んだ名前』で同性に惹かれる高校生を演じブレイクを果たしたエドワード・チェン。「どこか寂しげな瞳が色っぽく、葛藤を演じさせたら天下一品。ドラマ『美男魚(マーメイド)サウナ ~魂になし~』ではコメディも見事にこなし、役者としての幅を感じます。スポーツで鍛えたという均整のとれた体格も素晴らしい」©VCG/gettyimages沢井メグさんライター、中国語翻訳者。中国&台湾で話題のニュースやカルチャー記事の翻訳編集のほか、自ら現地に赴いて取材を行いコラムの寄稿をすることも。華流ドラマウォッチャーでもある。※『anan』2024年2月21日号より。文・真島絵麻里(by anan編集部)
2024年02月20日ソン・ガンホとカン・ドンウォンがW主演をつとめた『義兄弟 SECRET REUNION』の日本最終上映が12月、シネマート新宿、シネマート心斎橋にて決定した。是枝裕和監督『ベイビー・ブローカー』でも共演したソン・ガンホとカン・ドンウォンの義兄弟のような熱い絆が感動を呼び、バディムービーの代表作としてこれまで数多くの映画ファンに親しまれてきた本作。この度、2023年12月の上映権利終了に伴い、国内最終上映が決定した。イデオロギーの違いによって同じ民族でありながら対立を余儀なくされ、南北に引き裂かれた朝鮮半島。朝鮮戦争勃発から60年、南北共同戦線から10年を数える2010年、北と南、それぞれの国に翻弄された2人の男の葛藤を描き、韓国公開当時550万人以上の観客を動員したヒット作。今回が大スクリーンで鑑賞できる最後のチャンスになるかもしれないという。『義兄弟 SECRET REUNION』は12月3日(日)にシネマート新宿、12月15日(金)にシネマート心斎橋にて1回限りの限定上映。(シネマカフェ編集部)■関連作品:義兄弟SECRET REUNION 2010年10月30日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開© SHOWBOX/MEDIAPLEX ALL RIGHTS RESERVED.
2023年11月17日香港を代表する名優アンソニー・ウォンが、香港に住む難民の少年と心を通わす姿を描くヒューマンドラマ『白日青春-生きてこそ-』が2024年1月26日(金)より公開決定。ポスタービジュアルが解禁となった。香港は難民の国際中継地であり、毎年、数千人の難民がこの街で政府の承認を待っている。ハッサンはパキスタンから香港にやって来た両親の下に生まれ、香港で育ったが、彼の唯一の夢は家族とともにカナダに移住すること。だが、突然の交通事故で父親が命を落としてしまう。父親を失ったハッサンは、難民で構成されたギャングに加わるしかなかったが、警察によるギャング対策に巻き込まれ、追われる身となってしまう。チャン・バクヤッ(陳白日)は1970年代に本土から香港に密入境し、現在はタクシー運転手として働いている。香港で警察官になった息子のチャン・ホン(陳康)とは、あまりうまくいっていない。バクヤッはハッサンの逃亡を手伝うことを決心し、2人の間には絆が芽生え始める。しかしハッサンは、バクヤッが父親の死亡した事故を引き起こした運転手であることを知る。ハッサンとバクヤッの関係、そして逃避行はどうなるのか…。『インファナル・アフェア』(2002)やハリウッド大作『ハムナプトラ3呪われた皇帝の秘宝』(2008)、近年では『淪落の人』(2018)などに出演するアンソニー・ウォンが、ワケあって息子と距離のある孤独なタクシー運転手チャン・バクヤッ(陳白日)を演じ、台湾の第59回金馬奨で最優秀主演男優賞を受賞した。そして、大ベテランを相手に堂々とした芝居を見せたのが、本作が初めての映画出演となるパキスタン出身で香港在住のサハル・ザマン。難民申請をしたパキスタン人の両親の下、香港で生まれた少年ハッサン、香港名:莫青春(モク・チンチョン)役を演じ、第41回香港電影金像奨最優秀新人俳優賞を10歳で獲得している。偶然とはいえ自身の起こした事故でハッサンの父アフメドを奪ったバクヤッは、突然父を失ったハッサンを案じ、警察に追われる身となった彼の逃亡を助ける。互いの関係と共に、世代や民族の違いを背景にした、香港ならではのシーンが描かれていく。監督・脚本を手掛けたラウ・コックルイ(劉國瑞)は、この作品は「父の愛を渇望する息子と、息子を理解しようともがく父親の物語」と話す。そんなラウ監督は、マレーシア生まれで香港に移住。自身の気持ちや経験もこの作品に活かしたと語る本作が、長編1本目となる。プロデューサーは、『西遊記』シリーズのソイ・チェン(鄭保瑞)。昨今、第2の香港ニューウェイヴの到来といわれるが、本作もその新世代監督の注目の作品となる。『白日青春-生きてこそ-』は1月26日(金)よりシネマカリテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年11月07日韓国興行収入ランキング初登場第1位の話題作『デシベル』よりフィーチャレット映像が解禁された。トップスター、キム・レウォンと若手実力派俳優イ・ジョンソク、人気K-POPボーイズグループ「ASTRO」のチャウヌ共演の本作は、大都会・釜山を舞台に、騒音反応型爆弾テロを起こす天才爆弾魔(イ・ジョンソク)と標的にされた元海軍副長カン・ドヨン(キム・レウォン)との攻防を描くサウンドパニックアクション大作。この度解禁されたのは、激しいアクションが見どころの本作の撮影の裏側を、主演のキム・レウォンやイ・ジョンソクが明かしているフィーチャレット映像。本作のキーアイテムとなるのが、音に反応する独自の爆弾・騒音反応型爆弾“サウンドボム”。監督のファン・イノは「騒音を感知すると時間が半減、そういう設定のほうが面白いかと」と話し、また「騒音が出やすい場所、爆弾が見つかりにくい場所、そういう観点で舞台となる場所を選びました」とロケ地を選んだ理由を明かし、その期待通り、音であふれた日常が一瞬にしてテロの恐怖に陥る状況を見事に作り出している。本作で体を張ったアクションを演じたキム・レウォンは「波打つプールの中で芝居をやりました」と語り、本人が一番きつかったと明かしている大勢の人がいる中で水中に潜り爆弾を解除するシーンのメイキングの一部を確認することができる。そのほかにもキム・レウォンはカーチェイスでは自らハンドルを握り、高層ビルから命綱1つで飛び降り、イ・ジョンソクとの肉弾戦を繰り広げるなど、演じた役そのままに命懸けで撮影に挑んだ。そしてアクションシーンがCG&スタントなしなら、当然爆破シーンもCGなしのリアルだ。「特殊効果や美術担当が完璧にセッティングし実際に爆発させました」と話す爆破シーンは、全員が度肝を抜かれたというほどの激しい勢い。映像からは出演者が爆風を受けて吹き飛ばされる様子なども確認でき、その迫力も凄まじい。さらに本作のもう1つのキーアイテムとなる“潜水艦”での撮影の様子も明かされ、外国の潜水艦を参考に作られたというセットは緻密かつ精巧であり、思わずキョロキョロと内部を見渡すチャウヌの姿も。潜水艦内での動きは実際に現役の艦長からレクチャーを受けるという徹底ぶりで撮影された。テロ犯という悪役で孤独な役作りと戦ったイ・ジョンソクは「テロ犯となると芝居の方向性がある程度限られてしまうので、新しい要素を足せるように努力しました」と話し、続けて「監督や先輩方にアドバイスを求めました」と撮影をふり返っている。実際に映像でも、キム・レウォンや監督と積極的に会話を重ねながら役を作り上げていくイ・ジョンソクの姿も見ることができる。苦戦しながら挑んだというアクションシーンも是非本編で確かめてほしい。そしてファン・イノ監督はチャウヌについても言及し「チャウヌさんのシーンは全部難しいです。でも短い時間で完璧にやり遂げてくれました」と称賛するほど、チャウヌは本作で観る人を惹きつける魅力的な演技を披露している。『デシベル』は11月10日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年11月02日カエルムは11月30日、コスメブランド「Wonjungyo」のプロデューサーでメイクアップアーティストのウォン・ジョンヨ氏によるメイク本を発売。10月25日からは、予約受付も開始しました。■セイラによる3パターンのメイクルックも発売するのは、同氏が現場で培ったノウハウをたっぷり詰め込んだメイク本。初心者・上級者問わず、メイクに興味を持つ全ての人に向けて、悩んだ際にサッと手にしたくなるような本を目指し、基本の教科書のようないつでも立ち返って見なおしやすい構成となっています。同誌では、スキンケアからベースメイク、ポイントメイクまで、肌タイプや輪郭、パーツの形別に細かく解説。また、セイラさんをモデルにむかえ、3パターンのメイクルックも公開しています。同誌の発売にあわせ、カエスム運営の「NYLON JAPAN」のSNSにて制作時のメイキングやコメント、イメージムービーが随時公開予定。全国の「Wonjungyo」を取り扱うバラエティショップでは、“中身チラ見せBOOK”の配布も予定しています。■書誌概要書誌名(仮):WONJUNGYO 韓国 MAKEUP BOOK出版:カエルム発売日:2023年11月30日(木)定価:1,980円(フォルサ)
2023年10月29日ウォン・カーウァイの初期の作品『いますぐ抱きしめたい』と『欲望の翼』の4Kレストア版が上映される特集上映「ウォン・カーウァイ ザ・ビギニング」より予告編が解禁された。昨年、ウォン・カーウァイ監督作品『恋する惑星』、『天使の涙』、『ブエノスアイレス』、『花様年華』、『2046』が、4Kレストア版で劇場公開され大ヒットを記録したが、その際上映されなかったデビュー作『いますぐ抱きしめたい』と、レスリー・チャンやマギー・チャンら豪華キャストで贈る監督第2作品『欲望の翼』が、4Kレストア版でいよいよ12月に劇場公開される。この度解禁された『いますぐ抱きしめたい』の予告編は、4Kレストア版の上映にあたってフランスで新たに作成されたオリジナル版。さらに『欲望の翼』はデジタルリマスター版上映時に作成された予告編が4Kレストア版として復活した。4Kレストア版でスクリーンに蘇る「絶対に観るべき」初期傑作二作品に、さらなる注目が集まりそうだ。特集上映「ウォン・カーウァイザ・ビギニング」は12月8日(金)よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年10月06日特集上映「ウォン・カーウァイ ザ・ビギニング」として、ウォン・カーウァイが監督を務めた『いますぐ抱きしめたい』と『欲望の翼』を4Kレストア版で上映。2023年12月8日(金)より、東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて劇場公開される。ウォン・カーウァイのデビュー作&2作目を4Kレストア版で特集上映「ウォン・カーウァイ ザ・ビギニング」では、ウォン・カーウァイの初期の傑作映画2作品を4K レストア版で劇場公開する。2022年に『恋する惑星』や『天使の涙』、『ブエノスアイレス』、『花様年華』、『2046』といった作品が4Kレストア版で公開されヒットを飛ばしたのも記憶に新しいウォン・カーウァイ作品だが、その時に上映されなかった『いますぐ抱きしめたい』『欲望の翼』の再上映を希望する声がファンの間で上がったことから今回の特集上映が実現した。世界にその名を知らしめたデビュー作『いますぐ抱きしめたい』ウォン・カーウァイのデビュー作である『いますぐ抱きしめたい』は、世界にウォン・カーウァイの名を知らしめた作品。ヒーローでもマフィアでもない若者たちを主人公に、友情と悲恋をロマンティックに描き出し、それまでの香港ノワール映画にはなかった美しくエモーショナルな世界観を提示した。まどろみと疾走、幸福と喪失、夜闇とネオン、といった情感的な表現と、“遅くて速い”アンドリュー・ラウによる撮影にも注目だ。主人公のアンディをアンディ・ラウが演じ、従姉妹のマギーをマギー・チャン、アンディの弟分ジャッキーをジャッキー・チュンが演じている。尚、『いますぐ抱きしめたい』が劇場公開されるのは2005年以来となり、今回は18年ぶりにスクリーンに登場することとなる。レスリー・チャンら豪華スターが共演、2作目『欲望の翼』一方、第2作目である『欲望の翼』は、1960年香港の都市を舞台に、自由を求める若者たちの孤独と恋愛模様を描いた群像劇。メロウでメランコリックな雰囲気を特徴としており、プイグや村上春樹など文学作品からの影響が見て取れる。また、ラテン音楽を起用したり、レスリー・チャン、マギー・チャンら大スター6人が出演していたりと、見所満載の映画だ。また、のちにウォン・カーウァイが何度もタッグを組むクリストファー・ドイルをはじめて撮影監督に迎え、ムードや気配を際立たせる詩的なスタイルを確立。尚、今回の上映では、デジタル・リマスター版ではカットされていた約1分間のシーンが復活。マギー・チャンのシーンを含めた、オリジナル・バージョンでの公開となる。あらすじ映画『いますぐ抱きしめたい』あらすじ香港の暗黒街でヤクザな暮らしを送るアンディ(アンディ・ラウ)のもとに、これまで会ったことのない従姉妹のマギー(マギー・チャン)がランタオ島から訪れる。そこへアンディの弟分ジャッキー(ジャッキー・チュン)から電話が入る。借金の取り立てにてこずるジャッキーを助けるべく、アンディは夜の街へと走り出した。その帰り道、アンディは恋人からある衝撃的な言葉を聞かされる。これをきっかけにアンディとマギーは急接近するが、今度は借金取りに追われる側となってしまったジャッキーを助けに向かったアンディは、そこでトラブルに巻き込まれてしまう。身も心もボロボロになったアンディは、ランタオ島に戻ったマギーと愛の日々を過ごすが、再びジャッキーが問題を起こし駆けつけたアンディを待っていたのは……。映画『欲望の翼』あらすじ「1960年4月16日3時1分前、君は僕といた。この1分を忘れない。君とは“1分の友達”だ。」ヨディ(レスリー・チャン)はサッカー場の売り子スー(マギー・チャン)にそう話しかける。ふたりは恋仲となるも、ある日ヨディはスーのもとを去る。ヨディは実の母親を知らず、そのことが彼の心に影を落としていた。ナイトクラブのダンサー、ミミ(カリーナ・ラウ)と一夜を過ごすヨディ。部屋を出たミミはヨディの親友サブ(ジャッキー・チュン)と出くわし、サブはひと目で彼女に恋をする。スーはヨディのことが忘れられず夜ごと彼の部屋へと足を向け、夜間巡回中の警官タイド(アンディ・ラウ)はそんな彼女に想いを寄せる。60年代の香港を舞台に、ヨディを中心に交錯する若者たちのそれぞれの運命と恋──やがて彼らの醒めない夢は、目にもとまらぬスピードで加速する。【詳細】「ウォン・カーウァイ ザ・ビギニング」公開日:2023年12月8日(金)~場所:Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下住所:東京都渋谷区渋谷 1-24-12 渋谷東映プラザ■ムビチケ前売り券 1,500円発売日:9月8日(金)~ オンライン券のみ〈上映作品〉・『いますぐ抱きしめたい』4K レストア版出演:アンディ・ラウ、マギー・チャン、ジャッキー・チュン、アレックス・マン監督・脚本:ウォン・カーウァイ製作:ローヴァー・タン撮影:アンドリュー・ラウ美術:ウィリアム・チャン1988年/香港/カラー/99分©1988 eSun High-Tech Limited All Rights Reserved.・『欲望の翼』4K レストア出演:レスリー・チャン、マギー・チャン、カリーナ・ラウ、ジャッキー・チュン、アンディ・ラウ、レベッカ・パン、トニー・レオン監督・脚本:ウォン・カーウァイ製作:ローヴァー・タン製作総指揮:アラン・タン撮影:クリストファー・ドイル美術:ウィリアム・チャン1990年/香港/カラー/97分©1990 eSun High-Tech Limited All Rights Reserved.
2023年10月05日キム・レウォン、イ・ジョンソク、チャウヌら豪華共演によるサウンドパニックアクション大作『デシベル』から、元海軍副長を演じるキム・レウォンの場面写真が到着した。大都会・釜山を舞台に、騒音反応型爆弾テロを起こす天才爆弾魔(イ・ジョンソク)と標的にされた元海軍副長カン・ドヨン(キム・レウォン)との攻防を描く本作。今回解禁された場面写真ではキム・レウォン演じる元海軍副長カン・ドヨンが、大都市に仕掛けられた騒音反応型爆弾(サウンドボム)を見つけるため、傷だらけ&汗だくになりながら駆け回るシーンや深刻な表情で何かを語るシーンとなっている。爆弾テロを防ぐため、激しい爆風の中、繰り広げられるカーチェイスや、プールに仕掛けられた爆弾の爆発を未然に防ぐため、軍服のままダイブし水中を潜って探し回るなど、目の前に次々登場する障害をクリアしていかなければならない本作。かつて“100万ドルの笑顔”ともいわれるキラースマイルが代名詞となっていたキム・レウォンはその笑顔を封印、誠実で熱血漢のヒーローとして孤軍奮闘する。様々なアクションをこなすために努力をしたと明かした主演のキム・レウォンは、「初めてシナリオを見てたくさんのアクションシーンがあると思いました。最初はスタントを使おうと思って、カーチェイスもCGやスタントにしようと考えたのですが、現場に行ってファン・イノ監督とたくさん相談していくうちに、映画の完成度を高めるために、最善の選択として、自分がアクションシーンも全部演じることにしました。アクションシーンは比較的に満足できたと思います」と撮影をふり返った。また共演したチョ・ダルファンは、劇中でキム・レウォンがグラスコップを割るシーンに言及し、「リハーサルをする時に、本当のガラスだから気をつけるようにと言ったのに、感情を入れすぎて本当に手を切っていた。それほどキム・レウォンの集中度が高かった」と称賛のコメントを寄せている。『デシベル』は11月10日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年09月20日韓国のトップスター、キム・レウォンと実力派俳優イ・ジョンソク、人気K-POPボーイズグループ「ASTRO」のチャウヌらが出演するサウンドパニックアクション『デシベル』の映画前売券付きブロマイドが、本日9月8日正午より販売開始された。大都会・釜山を舞台に、騒音反応型爆弾テロを起こす天才爆弾魔と標的にされた元海軍副長との攻防戦を描く本作。騒音反応型爆弾テロを防ぐために孤軍奮闘する元海軍副長カン・ドヨンを演じるのは、キム・レウォン。高IQの凶悪テロリストを演じるのは、イ・ジョンソク。そして、K-POPボーイズグループ「ASTRO」のチャウヌがデビュー後、映画初出演を果たし、信念のある海軍潜水艦音響探知下士官として新たな一面を見せる。あらゆる音が脅威になるかつてない設定、臨場感溢れる爆破シーン、手に汗握るアクション、息もつかせぬ展開が観客を魅了し、韓国興行収入ランキング初登場第1位を記録。圧倒的なスケールで贈るサウンドパニックアクションが日本に上陸する。今回、エンタメプリントで販売するブロマイドは、あらかじめ申し込みサイトで購入手続き・決済を行った上で、映画の前売券が付いたブロマイドを大判の2Lサイズ(横178×縦127mm)の写真用紙に高画質でプリントするもの。映画鑑賞の記念に保管することもできる。絵柄は全10種類(人物:5種選択/絵柄:2種ランダム、キム・レウォン、イ・ジョンソク、チャウヌ、チョン・サンフン、パク・ビョンウン各2種)で、販売価格は1,700円(映画前売り券:1,500円、ブロマイド:200円の合計・税込)。決済後に発行されるプリント番号をマルチコピー機(※)に入力することで出力、各劇場のホームページなどで上映日時や座席を指定のうえ、映画を楽しめる(※対象店舗:ファミリーマート、ローソン一部の店舗を除く)。なお、ブロマイド購入者を対象に『デシベル』日本版のポスターが抽選で当たるキャンペーンも実施されている。『デシベル』は11月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年09月08日トップスターのキム・レウォン、人気と実力を併せ持つイ・ジョンソク、俳優としても活躍目覚ましいK-POPボーイズグループ「ASTRO」のチャウヌらが共演するサウンドパニックアクション『デシベル』から、豪華出演者の登場シーンによる場面写真が一挙9点解禁された。大都会・釜山を舞台に、騒音反応型爆弾テロを起こす天才爆弾魔(イ・ジョンソク)と標的にされた元海軍副長カン・ドヨン(キム・レウォン)との攻防を描く本作。今回解禁された場面写真は、キム・レウォン演じる元海軍副長カン・ドヨンが、大都市に仕掛けられた騒音反応型爆弾(サウンドボム)を見つけるため、傷だらけ&汗だくになりながら孤軍奮闘するシーンや、スタジアムで脅迫を受ける重要なシーン。また、イ・ジョンソク演じる天才爆弾魔が自らに爆弾を巻き付け脅迫するシーンや白衣姿で戦うシーンなど、緊張感が漂うものばかりが到着。そのほかにも、そんな両者の戦いに図らずも巻き込まれることとなったチョン・サンフン演じるテロ事件を追う特ダネ記者オ・デオや、突如発生したテロに対し市民の安全を確保するために奔走するパク・ビョンウン演じる軍事安保支援司令部要員チャ・ヨンハン。カン・ドヨンの妻で爆発物を解体するために尽力するイ・サンヒ演じる海軍爆発物処理班一等軍曹チャン・ユジョンなど、新たなキャラクターも公開され、無差別爆弾テロに翻弄される人々の様子を確認することができる。そして本作の物語のカギを握る、チャウヌ(ASTRO)演じる海軍潜水艦“ハルラ”の乗組員で、鋭い聴覚を生かして水中の音響情報を分析し識別する役割を担う海軍潜水艦音響探知下士官のチョン・テリョンの凛々しい姿も披露されている。ベテランから若手まで超豪華キャスト陣による白熱の演技バトルにも注目だ。『デシベル』は11月10日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年09月06日ウォン・カーウァイ監督のデビュー作『いますぐ抱きしめたい』と2作目『欲望の翼』の初期2作品が4Kレストア版で蘇り、特集上映「ウォン・カーウァイザ・ビギニング」として12月8日(金)よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下にて劇場公開が決定。オリジナル・ビジュアルも解禁された。昨年、作品『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』『花様年華』『2046』が、4Kレストア版で劇場公開され大ヒットを記録したのも記憶に新しいウォン・カーウァイ監督。今回は、上映されなかったデビュー作『いますぐ抱きしめたい』(88)と、レスリー・チャンやマギー・チャンら豪華キャストで贈る監督第2作品『欲望の翼』(90)。ファンの間で再上映を熱望する声が大きくなり、4Kレストア版で劇場公開されることとなった。『いますぐ抱きしめたい』は2005年の劇場上映以来(ハーク調べ)の劇場公開となり、実に18年ぶりにスクリーンに登場。『欲望の翼』は近年劇場公開されたデジタル・リマスター版ではカットされていたマギー・チャンのシーンが復活したオリジナル版での上映となる。9月8日(金)より、ムビチケ前売り券(税込1,500円、オンライン券のみ)が発売予定。デビュー作『いますぐ抱きしめたい』4Kレストア版まどろみと疾走、刹那の幸福と永遠の喪失、夜闇とネオン……ウォン・カーウァイが第1作にして最高速度のロマンティックを爆発させる。『インファナル・アフェア』(監督兼)『恋する惑星』アンドリュー・ラウの「遅くて速い」唯一無二の撮影で、ヒーローでもマフィアでもない若者たちを主人公に友情と悲恋を描き、それまでの香港ノワール映画にない、美しくエモーショナルな世界観を確立した。1989年カンヌ映画祭批評家週間カメラドール(新人監督賞)、香港電影金像奨9部門(作品賞・監督賞含む)ノミネート。世界にその名を轟かせた“伝説的”デビュー作。【ストーリー】香港の暗黒街でヤクザな暮らしを送るアンディ(アンディ・ラウ)のもとに、これまで会ったことのない従姉妹のマギー(マギー・チャン)がランタオ島から訪れる。そこへアンディの弟分ジャッキー(ジャッキー・チュン)から電話が入る。借金の取り立てにてこずるジャッキーを助けるべく、アンディは夜の街へと走り出した。その帰り道、アンディは恋人からある衝撃的な言葉を聞かされる。これをきっかけにアンディとマギーは急接近するが、今度は借金取りに追われる側となってしまったジャッキーを助けに向かったアンディは、そこでトラブルに巻き込まれてしまう。身も心もボロボロになったアンディは、ランタオ島に戻ったマギーと愛の日々を過ごすが、再びジャッキーが問題を起こし駆けつけたアンディを待っていたのは…。レスリー・チャン、マギー・チャンら豪華共演『欲望の翼』4Kレストア版1960年香港、都市に生き、自由を求める若者たちの孤独と恋愛模様を描いた群像劇。のちに何度もタッグを組むクリストファー・ドイルをはじめて撮影監督に迎え、説明や構成よりもムードや気配を際立たせる詩的なスタイルを確立した第2作。マヌエル・プイグや村上春樹など文学作品からの影響、ラテン音楽の起用、レスリー・チャンら大スター6人の豪華共演と、全ての要素が奇跡的なバランスで絡み合う『欲望の翼』は、メロウでメランコリックなWKW映画のひとつの特異点と言える。1991年香港電影金像奨5部門(作品賞、監督賞、最優秀男優賞、美術賞、撮影賞)受賞。デジタル・リマスター版ではカットされていた約1分間のシーンが復活し、オリジナル・バージョンでの公開となる。【ストーリー】「1960年4月16日3時1分前、君は僕といた。この1分を忘れない。君とは“1分の友達”だ」。ヨディ(レスリー・チャン)はサッカー場の売り子スー(マギー・チャン)にそう話しかける。ふたりは恋仲となるも、ある日ヨディはスーのもとを去る。ヨディは実の母親を知らず、そのことが彼の心に影を落としていた。ナイトクラブのダンサー、ミミ(カリーナ・ラウ)と一夜を過ごすヨディ。部屋を出たミミはヨディの親友サブ(ジャッキー・チュン)と出くわし、サブはひと目で彼女に恋をする。スーはヨディのことが忘れられず夜ごと彼の部屋へと足を向け、夜間巡回中の警官タイド(アンディ・ラウ)はそんな彼女に想いを寄せる。60年代の香港を舞台に、ヨディを中心に交錯する若者たちのそれぞれの運命と恋――やがて彼らの醒めない夢は、目にもとまらぬスピードで加速する。特集上映「ウォン・カーウァイザ・ビギニング」は12月8日(金)よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年09月06日フェティコ(FETICO)の2024年春夏コレクションが2023年8月28日(月)に東京・寺田倉庫で発表された。フェイ・ウォンをミューズに、ソフィ・カルの作品集にも思いを馳せて今季のミューズとして捉えたのは、香港のシンガーソングライターで俳優のフェイ・ウォン。ウォン・カーウァイが監督を務めた青春映画『恋する惑星』などに出演したフェイ・ウォンは、1990年代にアジアン・ポップスの女王として名を馳せた人物だ。また、ステージ上では前衛的な衣装を、プライベートでは90年代らしい洗練された衣服を身に纏い、当時のファッションアイコンとしても注目を集めた。そしてもう1つの着想源となったのは、フェティコのデザイナー・舟山瑛美が久しぶりに訪れたパリでふと手に取ったという、フランスの現代美術家ソフィ・カルの作品集『THE HOTEL』。イタリアのクラシカルなホテルでメイドとして働いていたソフィが、旅行客が過ごした空間をカメラで記録した非常にプライベートな作品集で、好奇心とスリルが混ざり合う刺激的な一冊となっている。今季は、そんなフェイ・ウォンと作品集『THE HOTEL』にヒントを得ながら、舟山が追求する女性の美しさを引き立てるコレクションを提案していく。ステージ衣装を思わせるドレスやジャケットまず最初に注目したいのは、フェイ・ウォンのステージ上の衣装を思わせる、90年代のシルエットを落とし込んだアイテム。レースのように繊細なサマーウールのミニドレスや、透け感のあるシルクコットンに艶のある素材を合わせたジャケットやパンツなど、センシュアルな肌見せを叶えるエレガントなピースが展開された。壁紙やベッドフレームをイメージパジャマ風のシャツとパンツのセットアップやベロアのボディスーツに落とし込まれた芍薬柄は、作品集『THE HOTEL』に登場する壁紙から着想を得たもの。また、ベッドフレームの装飾をパンチング加工によって表現した、ワイドなデニムパンツも提案された。ランジェリーディテールこれまでのコレクションでも繰り返し提案されてきたランジェリーディテールは、パープルとブラックでコントラストを効かせたキャミソールドレスや、コルセットのラインを取り入れたロングドレスなど随所に。また今季は、サイドのカットアウトが印象的なスイムウェアも展開される。ブランド初のバッグブランド初となるバッグとして、がま口のクロージャーがアクセントになったハンドバッグと、ボクシーなトートバッグもランウェイに。いずれも『THE HOTEL』のインテリアを思わせる薔薇柄がエンボス加工で表現された、エレガントなデザインが魅力的だ。さらにブラン(BLANC.)とのコラボレーションサングラスや、ラインストーンとスタッズが施されたクロッグシューズも発表された。
2023年08月31日キム・レウォン、イ・ジョンソク、チャウヌらの豪華競演で、騒音反応型爆弾テロを描く『デシベル』から、予告編&メインビジュアルが解禁となった。大都会・釜山を舞台に、騒音反応型爆弾テロを起こす天才爆弾魔と標的にされた元海軍副長との攻防戦を描く本作。予告編の冒頭では、5万人のサポーターが応援を繰り広げる韓国釜山のサッカースタジアム。熱狂の中心部に近づくにつれ増していく音の強さ<デシベル>。ゴールの瞬間大歓声と共に爆発が起きてしまう…。「100dBの騒音で爆発する新型爆弾が市内に」イ・ジョンソク演じる天才爆弾魔からの突然の電話で告げられた無差別爆弾テロ予告。ターゲットにされたのは、キム・レウォン演じる元海軍副長カン・ドヨン。制限時間は60分。街中に仕掛けられた騒音反応型爆弾(サウンドボム)を探し出せるのか…。窮地に立たされ孤軍奮闘する元海軍副長の前に、笑顔で立ちはだかる凶悪テロリスト。鎮まることを知らない大都市で、止まらない大爆発。そしてそのテロ行為はついにドヨンの家族にまで及ぶことになる…。チャウヌ、チョン・サンフン、パク・ビョンウンほか豪華キャストも登場し、未曾有のサウンドパニックアクションが開幕する!映画前売券付きのブロマイド併せて、メインビジュアルも解禁。元海軍副長(キム・レウォン)vs天才爆弾魔(イ・ジョンソク)の間で巻き起こる騒音との緊迫した戦いが、音の強さの波形の中に刻まれた恐怖感を煽るビジュアルが完成。さらに、本作の特典付き前売券が9月8日(金)より発売決定。映画前売券付きのブロマイドは10種。また、ブロマイド購入者を対象に日本版のポスターが抽選で当たるキャンペーンも開催される。ムビチケ前売り券『デシベル』は11月10日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月29日「ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム」のキム・レウォン、「ビッグマウス」『THE WITCH/魔女―増殖―』のイ・ジョンソク、「女神降臨」「アイランド」のチャウヌで贈るサウンドパニックアクション『デシベル』が11月10日(金)より公開決定。ティザービジュアルが解禁された。舞台は、釜山。騒音反応型爆弾テロを起こす高IQ爆弾魔と標的にされた元海軍副長との攻防戦を描く本作。騒音反応型爆弾テロを防ぐために孤軍奮闘する元海軍副長カン・ドヨンを演じるのは、ドラマ「ファースト・レスポンダーズ 緊急出動チーム」や映画『最も普通の恋愛』など、作品ごとにロマンチックな雰囲気と圧倒的なカリスマ性を発揮してきたキム・レウォン。カーチェイス、水中撮影、ワイヤーアクションまでスタントなしのアクションに挑んでいる。また、高IQの凶悪テロリストを演じるのは、ドラマ「ビッグマウス」から「ロマンスは別冊付録」、映画『THE WITCH/魔女―増殖―』などまで、ジャンルを問わない演技力で抜群の存在感を放つイ・ジョンソク。悲しみを背負いながら狂気に満ちたテロリストを熱演する。ドラマ「私のIDはカンナム美人」「女神降臨」で主演を務め、漫画から飛び出してきたようなビジュアルで知られ、日本でも絶大な人気を誇るK-POPボーイズグループ「ASTRO」のチャウヌがデビュー後、映画初出演を飾り、信念のある海軍潜水艦音響探知下士官として新たな一面を見せる。併せて解禁されたティザービジュアルには、サッカー観戦で約5万人が集まる、騒音制御不能な「釜山アシアード競技場」で音に反応する特殊爆弾による爆発の瞬間が切り取られている。イ・ジョンソク演じるテロリストの目的とは…?スケール感あふれる物語に期待がかかるサウンドパニックアクション。豪華キャストの競演に、あらゆる音が脅威になるかつてない設定、臨場感溢れる爆破シーン、手に汗握るアクション、息もつかせぬ展開が観客を魅了し、韓国では興行収入ランキング初登場第1位(2022年11月16日 BOX OFFICE MOJO調べ)を記録している。『デシベル』は11月10日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年07月26日ウォン・カーウァイ監督が自ら監修した最新4Kレストア・ニューマスター版5作品が、2022年にリバイバルロードショーされ、全国の劇場で連日満席御礼となる大ヒット。この度、その5作品の待望のUHD&Blu-ray発売が決定した。多くの劇場でロングランとなり、一部劇場では2022年ナンバーワンの興行成績を記録した「WKW 4K ウォン・カーウァイ監督作品」は、初期公開時のファンのみならず、初観賞となる20代・30代のファンも獲得した。今回、5作品全てを日本初4K UHD(Ultra HD Blu-ray)化。4Kマスターを使用したBlu-rayも同時リリース。『花様年華』『ブエノスアイレス』2作品のUHDは4K HDRマスターを採用し、劇場公開時よりさらにハイグレードな映像規格で収録。ほか3作品『恋する惑星』『天使の涙』『2046』はHDRマスターが存在せず、4K SDRでの収録となる。各作品には特典映像&書き下ろし解説リーフレットを収録(※特典情報は随時追加・更新)。4Kレストアに伴い、映像・音声の向上のみならず、一部作品では本編編集やアスペクト比、音楽、テロップなどが変更されて蘇った。『恋する惑星』にはUHD5作品を収納可能なBOXを付属した初回生産限定アイテムも同時リリース。また、ウォン・カーウァイプロデュース作『大英雄』『初恋』の初Blu-ray化、および監督作『楽園の瑕』Blu-ray再リリースも決定した。ウォン・カーウァイは、「観客は、その作品を初めて見た時の記憶が強烈に残っているものです。そのことに私は気づき、今回のレストア化は単なる焼き直しではなく、新たに生まれ変わった作品を公開できる機会と位置付けることにしました。ファンの方にはこの新しい作品を楽しんでもらいたいと思っています」とコメントを寄せている。(text:cinemacafe.net)
2022年10月29日俳優のキム・レウォンが主演を務めるドラマ『L.U.C.A. : The Beginning』(21)が、映像配信サービス・dTVで配信開始した。日本版リメイクも話題を呼んだサスペンスアクション『ボイス~112の奇跡~』シリーズのキム・ホンソン監督が手掛ける同作。遺伝子操作で与えられた特別な能力を持つ男・ジオ(キム・レウォン)は、見知らぬ場所で目を覚ます。記憶を失い、自分が誰かも分からないジオは、刑事のハ・ヌレグルム(イ・ダヒ)を特殊な力で助けたことで追われる身となり、人間の種の起源にまつわる巨大な陰謀に立ち向かっていくことになる。主人公・ジオを演じるのは、1990年代から活躍し、“100万ドルの笑顔”と称されるほどラブロマンス作品で人気を博してきたキム・レウォン。今作では、イメージを覆す無表情でシリアスな役を演じている。また、アクションシーンに挑戦したことも見どころの1つ。“怪物”と呼ばれるほどの怪力を持つジオのバトルシーンを体当たりで熱演している。
2022年10月24日TWICE専属の人気メイクアップアーティストウォン・ジョンヨ監修の日韓共同開発コスメ「Wonjungyo(ウォンジョンヨ)」ローンチ出典:byBirth「Wonjungyo(以下、ウォンジョンヨ)」は、長年培ってきたプロのメイクノウハウを簡単に再現できるように開発した、《初めてメイクをした日のときめきを感じてほしい》という願いが込められた新ブランド。TWICE専属の人気メイクアップアーティスト ウォン・ジョンヨさんが監修をしています。日本では2022年10月より、質感と色味にとことんこだわったウォン・ジョンヨの代名詞ともいえる涙袋メイクが簡単にできるアイシャドウパレットや、つるんとしたアイドル肌が目指せるトーンアップベース、抜け感と目力を一気に叶えるマスカラなど、憧れの韓国アイドルに近づける商品を多数発売予定。ブランドロゴはウォン・ジョンヨのWと、メイクで輝いてほしいとダイヤをモチーフにデザインされており、手に取るだけで、あなたの毎日にときめきをくれるはず。「ウォンジョンヨ」ブランドローンチ発表会開催ブランドミューズに就任したTWICE MOMOさん、ブランドプロデューサーのウォン・ジョンヨさん、アートディレクターの吉田ユニさん登場!出典:byBirthブランドローンチを記念し行われたイベントには、ブランドミューズに就任したTWICE MOMOさんとブランドプロデューサーのウォン・ジョンヨさん、今回のビジュアルを担当したアートディレクターの吉田ユニさんが登場。出典:byBirthブランドミューズへMOMOさんを起用した理由について、「明るくてエネルギッシュで華やかでありながら人一倍努力家で、ブランドコンセプトにぴったりだと思いました」とウォン・ジョンヨさんが説明するとMOMOさんは、「ウォン・ジョンヨさんには、デビュー当時からメイクをしてもらっており、『TWICE MOMOの完成はウォン・ジョンヨさんのメイク』とも言えるので、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せます。出典:byBirthまた『ウォンジョンヨ』の商品で仕上げたイベント当日のMOMOさんメイクについてウォン・ジョンヨさんは、「元々肌が綺麗なので、そのツヤを活かすメイクをしました。アイメイクはイベントの雰囲気や黒の衣装に合わせたブラウン系を使用し、目の下にはグリッターを入れています。リップはワントーンで統一し、洗練された雰囲気を意識しています」とのこと。出典:byBirth『W デイリームードアップパレット』は、メイク初心者さんでも簡単に印象的なメイクアップを実現できる質感MIX&万能カラーの7色アイ&チークパレットとなっているため、MOMOさんのような輝きを手に入れたい全ての方におすすめです。ブランドロゴであるダイヤ型をモチーフに撮影されたというMOMOさんの美しいビジュアルとともに、店頭でチェックしてみて。おすすめ製品「W デイリームードアップパレット」について出典:byBirthまず初めにどの製品を手に取るか迷ったら、ウォン・ジョンヨさんが、「今回一番のおすすめ」と話す『W デイリームードアップパレット』で決まり。「トーンオントーンの考え方をベースにしたので、複数の色を混ぜて使用しても濁らず肌に馴染みやすくなっています。そのため、自分に似合うメイク方法がわからない場合は、アイラインを先に描いて目の形を決めたり、アイシャドウパレットで最も暗い色から目の形に沿って塗りながら様子を見てみてください。そうすると、自然なメイクが出来上がるはずです。仕上げにチーク部分を使って頬部分や、キュートなイメージが好きな場合は目の下辺りに塗っても綺麗になると思います。どこでどんな色を使うべきか悩むことなく全体的なトーンが合ったきれいなメイクをすることができると思います。是非色々試してください」(ウォン・ジョンヨさん)「Wonjungyo(ウォンジョンヨ)」製品概要2022年10月14日(金)新発売2022年10月1日(土)より一部先行発売ウォンジョンヨ W デイリームードアップパレット全2色各2,420円ウォンジョンヨ ヌードアイラッシュ全3色各1,430円ウォンジョンヨ トーンアップベースSPF44・PA+++全2色各1,430円ウォンジョンヨ フィクシングブラーパウダー全2色各1,980円2022年10月26日(水)新発売ウォンジョンヨ ウォンジョンヨ リップステッカー全6色各1,430円2022年11月1日(火)新発売ウォンジョンヨ フィッティングクッション グロウ全3色各2,420円ウォンジョンヨ フィッティングクッション ラスティング全3色各2,420円ウォンジョンヨ モイストアップレディスキンパック部分用シートパック50枚入り/1,815円※税込表記
2022年10月18日『花様年華』『恋する惑星』の巨匠ウォン・カーウァイがプロデュースを熱望し、サンダンス映画祭でワールドシネマドラマティック部門で審査員特別賞、先日の第25回ファンタジア国際映画祭アジア映画部門で観客賞を受賞した『プアン/友だちと呼ばせて』。先日4年ぶりの来日を果たしたバズ・プーンピリヤ監督のインタビューコメントが到着した。バズ・プーンピリヤ監督といえば、前作『バッド・ジーニアス危険な天才たち』もスタイリッシュな映像や、その美しさが話題となっていた。今回はウォン・カーウァイプロデュースということもあり、より一層その点は際立っていた。そんなプーンピリヤ監督に一番お気に入りのシーンについて聞いてみると、「個人的にはアリス(1人目の元カノ)とウードが再会して、ダンスをするシーンです。これは私の狙い通りに撮れました」と言う。「観客からもとても好評でした。なんてことないフードコートで撮っているので特に素敵な場所でもないんです。でも、撮影監督、衣装さん、小道具さん、照明さん、脚本もよかった、そして役者の素晴らしい演技のおかげで、あんなに素敵な瞬間が生まれました」。また、予想外に面白くなったシーンについても聞いてみると「旅の途中でバーに寄ってコブラ酒を飲むシーンです。あのシーンは特に重みのあるシーンではなかったのですが、こちらもスタッフの努力によりとても魅力的なシーンになりました」という。プーンピリヤ監督も挙げているこのバーのシーンは、ボス役を演じたトー・タナポップも最も撮影で愉しかったシーンとして挙げており、現場の空気の良さを感じさせる。本作は主役のボス役のトー・タナポップとウード役のアイス・ナッタラットのストイックな増量・減量に関しても話題となっている。トーは15kgの増量、アイスは17kgの減量をして役に臨んだ。この役作りに関しても監督は、「実は何キロ痩せて欲しいとか具体的な数字は伝えていません。ただ、脚本には身体的に変化があるとだけ記載があり、実際のガン患者やロイドさん(監督の友人で、病により余命宣告を受けていた)と話してアイスが自分で考えました」と明かす。さらに増量をしたというトーについては「実はトーには増量してほしいとは言っていないんです。大人になった現代のパートと、過去の回想パートと違う雰囲気を見せないといけない。大人っぽさを身体的に見せるにはどうすべきかを考えて増量したそうです。実際の彼は背が高くてとっても痩せてるんです」と、彼らのプロ意識の高さを打ち明けてくれた。『プアン/友だちと呼ばせて』は新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、渋谷シネクイントほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プアン/友だちと呼ばせて 2022年8月5日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、渋谷シネクイントほか全国にて公開©2021 Jet Tone Contents Inc. All Rights Reserved.
2022年08月14日本国タイで大ヒット、日本などアジア各国でも話題になった映画『バッド・ジーニアス危険な天才たち』のバズ・プーンピリヤ監督待望の新作『プアン/友だちと呼ばせて』が、公開後初の週末の、ミニシアター系映画の興行収入ランキング(興行通信社調べ)で2位につけるなど、好調なスタートを切っている。タイ各地とニューヨークを舞台にした本作は、色鮮やかな映像と耳に残る音楽もあって鑑賞後も深い余韻を残す。それもそのはずで、本作品は巨匠ウォン・カーウァイ監督がプロデューサーとして携わっている。バズ監督が意識的に取り入れたというオマージュ部分からは、ウォン・カーウァイ作品のシーンがきっとよみがえってくるだろう。タイ×香港出身の名監督2人が手掛けた作品に、W主演として挑んだタイの人気俳優2人にインタビューをお願いした。【あらすじ】「死ぬ前に頼みを聞いてくれ」――。ニューヨークでバーを経営するボス(トー・タナポップ)のもとにそんな電話がかかってきた。電話の主は数年前にニューヨークからタイへ戻ったウード(アイス・ナッタラット)からだった。白血病で余命宣告を受けたウードは『元カノに返したいものがあるから運転手をしてくれ』とボスに頼み、2人の旅が始まった。ボス役/トー・タナポップ’94年生まれ。モデル、歌手としても活動。代表作にヒット学園ドラマ『Hormones:シリーズ』(’13~’14年)、『プロジェクトS:ザ・シリーズ』(’17年)などがある。タイの人気俳優のひとり。ウード役/アイス・ナッタラット’91年生まれ。タイでモデル活動をしたのちに韓国のモデル事務所に所属し、多くのファッション誌に登場。帰国後は俳優業へ本腰を入れる。実力派として活躍している俳優。――タイで有名なバズ監督、そしてプロデューサーにウォン・カーウァイ監督が携わる作品に出演が決まったときの感想は?アイス「バズ監督の作品に出演できるのは役者として夢が叶ったという心境。ウォン・カーウァイ監督についても国際映画祭に多数出品している世界中で有名な方であることは認識していました。すべての作品が好きです」――出演決定の連絡を受けて、うれしくて飛び跳ねたりとか、感情が高ぶった感じにはならなかった!?アイス「じつは最初、ウォン・カーウァイ監督が関わっているとは知らなくて、あとからプロデューサーですと知らされて衝撃を受けたんです。助監督に電話して『本当なの?』って聞いたら『本当だよ』と言われて。だからうれしくて飛び跳ねたというよりも、これって何?と現実を受け止めきれなかったのが正直なところです」――ということは、トーさんもプロデューサーがウォン・カーウァイ監督であることは知らなかった?トー「僕は最初からウォン監督がプロデューサーであることは知っていました。なのでオーディションに行くときはすごく興奮しましたし、すごくプレッシャーも感じました。とてもリスペクトしている2人と仕事ができたらいいなと思う一方で、自分はこんなにすごい2人と仕事ができる能力があるのかという気持ちもありました。でも選ばれて、とてもうれしいと思いましたし、本当に人生のいい経験のひとつになったと思います」――撮影中、バズ監督から役柄について、どのようなことを言われました?トー「事前のワークショップで考え方なども聞きましたし、脚本の読み合わせを何度もして、役になりきりました。バズ監督は役者に強制しすぎない。最低限のことしか言いません。基本的には役者を信用して、意見を聞いてくれるのです」アイス「監督はキャラクターに関しての解釈を役者に任せてくれました。だから、監督とはキャラクターについては、ほとんど話していません。バズ監督はタイにバーを持っているのですが、僕は撮影前にそのバーで1カ月間働きました。というのも、この作品はバズ監督のプライベートを描いているから。バーで働くうちに、バズ監督の考えていることが、なんとなくわかっていきました。撮影中の監督は、離れたところから見守ってくださっていた感じです」トー「この映画はどの役者にも即興を求められたので、すごく演技がチャレンジになったと思います。でもそれは監督と役者、そして役者同志にも信頼関係があったからこそ成り立ったこと。監督は演技の方向性を示し、その場面の設定を話して、あとは自由にしていいと言われたんです」――即興の演技を求めたという点、バズ監督はウォン監督の手法を取り入れたのかもしれませんね。ではそれぞれ、役柄とご自分が似ている点、異なる点を教えてください。トー「似ているところは、ボスの本当に人を愛さないところと、人に愛されていないんじゃないかと考えるところ。僕も人に愛されていないんじゃないかなと心配になるときはあります。だからボスのことはすごく理解できますし、この人はとても可愛そうな人だと思いました」――トーさんはタイで主演作品もたくさんある人気俳優なのに、「愛されていない?」とは、どういうことなのでしょう?トー「自分ではそんなに人気があると思っていないですし、僕はとてもシャイな人間で自信がないので、人に愛されていないのでは?と不安になるときが時々あるんですよ」――そうなんですね……。アイスさんはいかがですか?アイス「ウードには恋人がたくさんいるところが違いますね。自分は今まで、恋人は1人しかいないので。だから自分にはない人間関係を理解しなければならず、ウードと元恋人の関係を研究しました。人間として、夢や欲や嫉妬心がある部分は通じるところがあると思います」■がん患者を演じるために、1カ月半で17キロ減量――今回アイスさんが演じたウードですが、どんどん痩せていくさまがスクリーンに映しだされていきます。1カ月半で17キロ体重を落としたそうですが、どのように落とされていったのでしょう?アイス「まず食事の量を減らしました。1カ月半で目標の体重になるよう綿密にカロリー計算をし、食事のかわりに果物を食べ、早歩きや水泳といった有酸素運動をしました。まわりの人がおいしそうに何かを食べているのを見たときは、“幸せなんだろうな”“自分のかわりに食べてくれているんだな”と思うようにしました」――体重が落ちるとともに体力と気力も落ちていったのだろうなとウードを見て思いました。アイス「心身ともに、がん患者らしく見せるため、痩せることが目標でした。痩せることによって自然に話し方や歩き方も変わっていったのです。大変だったのは、普通の体重に戻すとき。胃が小さくなっていたので、少しずつ胃の大きさを戻しながら健康な状態になるのは、痩せるより大変でした」――トーさんはバーテンダー役をするにあたり、有名なバーテンダーのもとでトレーニングされたと聞きました。どれくらい勉強されたのでしょうか。トー「バーテンダーの技術を学んだのは2~3カ月です。今まで引き受けた役柄は、自分で経験がない職業だった場合、必ず勉強して身につけるようにしています」――バーテンダーという職に対してどのような感想をお持ちになりましたか。トー「役者は芸術ですよね。バーテンダーも芸術だなと思いました。これが正しい、これが間違いというのはなく、どう見えてもいいものだし、新しいものを作り出す職業なんだという感想を持ちました」――この映画は友情を描いた作品ですが、共演してのお互いの感想をお聞かせください。トー「アイスさんのウード役への真剣な取り組みは、同じ役者として本当に尊敬しています。そしてアイスさんの減量は、誰もができることではないと思っています」アイス「ボスは見た感じは明るい人に見えるけれど、じつは内面に悲しみを秘めている。それをトーさんはすごく上手に演じていました。トーさんは演じるときの視野が広い。その広さを、自分も役者として持つべきだと思いました」――撮影終了は’20年の新型コロナウィルス感染症流行の直前と聞いています。そこから本作は2年を経て、’22年2月にタイで公開されました。日本も一時期はドラマや映画などの撮影が中断された時期がありましたが、タイはどうだったのでしょうか。トー「タイでは国からの要請ですべての撮影を中止した時期もありました」――このコロナ禍で“おこもり時間”が増え、タイBLが日本でも人気になりました。タイドラマ、タイ映画、タイエンタメに興味を持つ日本人にメッセージをお願いします。トー「日本の皆さんはじめまして。タイのドラマや映画に興味を持ってくださってありがとうございます。いい作品をつくっていこうと頑張っていきますので、応援お願いします。そしてこの作品はとてもよい映画なので、きっと気に入っていただけると思います。絶対に見逃してほしくないです!」アイス「タイのエンタメ作品に興味を持っていただいてありがとうございます。末永くお付き合いいただけたらとてもうれしいです。この作品については1本の映画として感想はもちろんさまざまだと思います。ですので、日本の方の感想、フィードバックをすごく楽しみにしています。よろしくお願いします!」『プアン/友だちと呼ばせて(原題One for the Road)』2021年サンダンス映画祭ワールドシネマドラマティック部門クリエイティブ・ビジョン審査員特別賞受賞監督:バズ・プーンピリヤ(『バッド・ジーニアス危険な天才たち』)製作総指揮:ウォン・カーウァイ(『恋する惑星』『花様年華』)出演:トー・タナポップ、アイス・ナッタラット、オークベープ・チュティモン(C)2021 Jet Tone Contents Inc. All Rights Reserved.8月5日(金)より、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、渋谷シネクイントほか全国順次ロードショー
2022年08月11日この夏も思うように旅行を楽しめないと感じている人は多いと思いますが、そんな気分を満たしてくれるものといえば映画。今回オススメするのは、ニューヨークからタイのリゾート地まで、さまざまな景色を楽しめるロードムービーです。『プアン/友だちと呼ばせて』【映画、ときどき私】 vol. 509ニューヨークでバーを経営するボスのもとに、何年も連絡がなかった友達のウードから久しぶりに電話が入る。タイに暮らす彼は、白血病で余命宣告を受けたので、最期の頼みを聞いてほしいという。すぐにバンコクへと駆けつけたボスが頼まれたのは、ウードの元恋人たちを訪ねる旅の運転手だった。目的地へと向かう途中、カーステレオのカセットテープから流れる思い出の曲は、2人がまだ親友だった頃の記憶を呼び覚ます。そして、忘れられなかった恋への心残りに決着をつけたウードは、ボスが作ったオリジナルカクテルでこの旅を仕上げるはずだった。ところが、ボスの過去も未来も書き換える“ある秘密”をウードが打ち明け始めることに……。アジアを代表する名匠ウォン・カーウァイが製作総指揮を務めていることでも話題を呼んでいる本作。サンダンス映画祭で好評を博したのを皮切りに、本国タイでも初登場No.1の大ヒットとなり注目を集めています。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。バズ・プーンピリヤ監督2017年に、タイで年間ランキング1位、アジア各国でタイ映画史上歴代興収第1位を記録した『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』で世界的な脚光を浴びたプーンピリヤ監督。その類まれな才能に惚れ込んだウォン・カーウァイ監督が自らオファーし、本作でタッグを組んでいます。今回は、巨匠との制作過程で学んだことや作品に込めた自分の経験、そして日本に対する印象などについて語っていただきました。―余命わずかな男が元恋人たちを訪ねていくという設定が非常におもしろかったですが、さまざまな選択肢もあるなかで元カノにしたのはなぜですか?監督ウォン・カーウァイと話していたときに言われたのは、「君の心に近くて、自分が信じられるものを作ればいい」ということでした。そのときに、これまでいろんな恋愛関係を経てきたにもかかわらず、どれもきちんと終わらせていなかったのではないか、と感じたんです。であれば、この映画を作ることがひとつひとつにちゃんと終わりを告げるチャンスになると思って、このような設定にしました。―ちなみに、モデルにした元カノたちからは、作品に対して反響などもあったのでしょうか。監督脚本を書くうえで、彼女たちの許可を取ったほうがいいと思ったので、事前に連絡を取りました。ありがたいことにみんなとても親切で、わざわざ時間を取って会ってくれましたし、承諾もしてくれたので、僕は本当にラッキーだと思います。完成したときには試写にも招待したのですが、作品のなかには付き合っていた当時は明かさなかった思いなども反映していたので、そこからメッセージを受け取ってくれていたらいいですね。自分の心をさらけ出す大切さを学んだ―ウォン・カーウァイ監督といえば、世界的にも活躍されていますが、そういう方と一緒に仕事をしてみて学んだことや刺激を受けたことがあれば、教えてください。監督話したいことはたくさんありますが、取材の時間は足りますか(笑)?本当にそれくらい彼からは多くのインスピレーションをもらいました。僕は10代の頃から彼の映画には影響を受けていたので、今回で夢が叶ったとも言えますね。いろんなことを学びましたが、なかでも印象に残っているのは、「何のために映画を作っているのか」について。いままではまず観客のことを考えて作っていて、もちろん観客を満足させることも必要ですが、まずは「自分が何を伝えたいのか」「自分にとってどういうストーリーが大事なのか」といったことを考える大切さを教わりました。―なるほど。ただ、撮影に入る前には、「ウォン・カーウァイ監督との仕事は大変だから気をつけたほうがいい」など、いろんな噂を耳にしていたとか。実際は、いかがでしたか?監督事前に周りから彼の話はたくさん聞いてはいましたが、「僕の言っていることに従わなくていい。自分の心に従いなさい」と言ってもらえるほど自由を与えていただきました。この作品を観た人がどう思うかよりも、まずは自分の心をさらけ出すことがいかに大事かを学ばせてもらったので、非常に感謝しています。俳優たちも、この作品に人生を捧げてくれた―そうして出来上がった作品は、非常にパーソナルな内容にもかかわらず、上映した各国ではおもしろいフィードバックもあったとか。監督本当に、幅広い感想をたくさんいただきました。特に、この作品は伝統的なストーリーテリングとは違う形で作られているというのもありますが、おもしろかったのは、アメリカやヨーロッパの人たちは前半に反応する方が多く、アジアの国々では後半に反応した方が多かったこと。人によって違う場所に反応しているというのが印象的でした。―興味深いですね。反応するところが違っていたとはいえ、間違いなくすべての観客を魅了していたものといえば、ボスとウードを演じたトー・タナポップさんとアイス・ナッタラットさんの演技。キャスティングのいきさつなどを教えてください。監督今回、僕たちにとって彼らに決めることは楽な作業でした。というのも、オーディションのときからずっと2人のことが頭にありましたし、審査を重ねていくごとにどんどん良くなっていたましたから。ウォン・カーウァイ監督にオーディションテープを見せたときも、すぐにOKが出たほどです。ただ、彼らにとっては、この作品に人生を捧げたといってもいいくらいだったのではないかなと。2人ともタイでは有名な俳優さんですが、いろんなワークショップを受けてもらい、バーテンダーの役になりきるためにバーテンダーの修行までしてもらいました。とてもチャレンジングで大変な役どころでもあったと思うので、2人には心からありがとうと言いたいです。余命宣告を受けた友人がすべてを教えてくれた―そのほかにも、演出面で意識されていたことはありましたか?監督この作品では、即興を積極的に取り入れることにしたので、俳優たちには「セリフはあるけど忘れていい。そのときに自分のなかに出てきた言葉をセリフとして言ってほしい」と伝えました。なので、ほとんどのシーンがアドリブによってできています。俳優にとっては、そのほうが大変ではありますが、非常にうまくやってくれたと思っています。―また、本作にはウードと同じような病を患っていた監督の友人ロイドさんも協力してくださっていたと聞きました。彼の存在も大きかったと思いますが、どのようなアドバイスがあったのでしょうか。監督ウードの見た目や動きだけでなく、話し方や杖の使い方など、すべて彼から教えてもらったので、本当にいろんな面で影響を受けました。彼は余命いくばくもない状況にもかかわらず、残り少ない人生の多くの時間をこの映画に捧げてくれたのです。彼に完成した作品を見せたかっただけに、仕上げが間に合わなかったのは非常に残念なことだと思っています。―また、もうひとつの主役といえば魅力的なカクテルの数々がありますが、お酒を作るシーンでこだわったのはどのようなところですか?監督実は、僕はバンコクでバーを経営しているので、そこも自分の人生の一部が映画になっています。劇中では元カノの名前にちなんだカクテルが出てきますが、それは非常に有名なバーテンダーの方にお願いして作っていただきました。俳優たちにはそれを練習してもらい、撮影でも彼らが実際に作っているのですが、すごくうまくいったと思っています。日本には、いい意味で毎回驚かされている―ちなみに、監督は日本にはいらっしゃったことはありますか?もしあれば、印象に残っているエピソードなどを教えてください。監督日本には10代のころから何度も訪れていますが、タイ人は本当に日本のことが大好きなんですよ。文化や食べ物など、いろんなことに興味がありますが、僕が一番感心しているのは、日本にはいくつもの“層”があるところ。1回行ってわかったつもりになっていても、もう1回行くとまた違う側面が見えてくるので、いい意味で毎回驚かされています。その驚きを味わいたいので、またすぐにでも日本に行きたいです。―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。監督この映画は、カクテルみたいな映画だと思っています。いままでの伝統的なフレーバーではないですが、とりあえず何も考えずにバーで飲むような感覚を味わっていただけたらと。そのうえで、ご自身がどう思うのかというのを体験してみてください。人生の“忘れ物”を取りに行く旅に出る!プーンピリヤ監督のセンスを感じさせるスタイリッシュで美しい映像と、まるでカセットテープをひっくり返したように異なる展開で引き込んでいく本作。誰もが味わってきた青春の痛みと、友情や恋愛が放つ輝きを思い出させてくれる珠玉の1本です。取材、文・志村昌美続きが気になる予告編はこちら!作品情報『プアン/友だちと呼ばせて』8月5日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開配給:ギャガ️©2021 Jet Tone Contents Inc. All Rights Reserved.
2022年08月04日ファン・ジョンミンが“彼自身”を演じ、その演技力を駆使して命がけの脱出劇に挑む『人質 韓国トップスター誘拐事件』。今回は、身代金5億ウォンを要求した誘拐犯との決死の交渉術がさく裂する、鬼気迫る本編映像が解禁となった。韓国トップスターのファン・ジョンミンが何者かに監禁され、自ら身代金交渉に挑む本作から、緊迫度MAXの本編映像が解禁。誘拐犯のアジトに監禁されたファン・ジョンミン。彼より先に誘拐され拉致されていた女性パク・ソヨン(イ・ユミ)が目の前で暴行を受け、殺されそうになると、ファン・ジョンミンは女性の命を救うべく矛先を自分に向け、命がけで誘拐犯との交渉にあたるのだった。突き付けられた銃口を睨みながら、2人の解放と引き換えに提示した金額は…大スターらしからぬ(?)金額5億ウォン(日本円で約5,000万円)。誘拐犯も拍子抜けするその金額にはファン・ジョンミンの機転の利いた策略があった。命の値段…誘拐犯に現実味を抱かせ、延命を勝ち取ろうとする様は、どこかコミカルで張り詰めた緊迫感との調和が絶妙!ファン・ジョンミンがファン・ジョンミン本人役で出演した利点を生かした誘拐犯との化かし合いは必見となっている。『人質 韓国トップスター誘拐事件』は9月9日(金)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:人質 韓国トップスター誘拐事件 2022年9月9日よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2021 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & FILMMAKERS R&K & SEM COMPANY. All Rights Reserved.
2022年08月03日伊藤さとりさんの水先案内をもっと見る()植草信和さん(フリー編集者、元キネマ旬報編集長)「……人生の象徴である数々のカクテル、カーステレオから流れる曲が、嫉妬、愛憎、羨望に苦しむ若かりし頃の苦い記憶をよみがえらせていく……」植草信和さんの水先案内をもっと見る()(C)2021 Jet Tone Contents Inc. All Rights Reserved.
2022年07月31日『花様年華』『恋する惑星』の巨匠ウォン・カーウァイがプロデュースを熱望した、『バッド・ジーニアス危険な天才たち』バズ・プーンピリヤ監督の最新作『プアン/友だちと呼ばせて』。主演のひとりとして、余命宣告を受けた青年を17kgの減量で見事演じきったのは、世界的に活躍するモデル、アイス・ナッタラット。韓国ドラマ「Voice」のタイ版リメイク作品をはじめ、俳優としても活躍を見せる彼の劇中新写真がシネマカフェに到着した。がんで余命宣告を受け、元恋人たちを訪ねる旅に親友ボス(トー・タナポップ)を連れ出すウード役に選ばれたアイス・ナッタラットは、180cm以上の長身を生かし、タイで約4年のモデル活動の後、韓国に活躍の場を移し、ほぼ全てのファッション誌を制覇、韓国のランウェイを最初に歩いたタイ人となった。韓国での5年の活動を経て帰国後、俳優業に本腰を入れる。ドラマ「DIARY OF TOOTSIES1・2」(16・17)、「One Year」(19)、映画『Friend Zone』(19)、韓国ドラマのタイ版リメイク「Voice」(19)などにも出演するなど着実にキャリアを積み上げていく。本作のキャスティングは、プーンピリヤ監督と、ウォン・カーウァイの2人によるオーディションで行われた。プーンピリヤ監督は「オーディションで彼を見た瞬間、この映画の持つ感性、作品のトーンや声、最終的にどんな形になるのかが初めて見えた。だから、彼に決めるのは簡単だった」とふり返る。一方のアイスは「ウード役に決まったときは嬉しくて自分の知り合い全員に知らせた」と言うが、喜びも束の間、とてもまじめな彼はすごく真剣に取り組まなければならない、とすぐにシリアスな気分になったという。撮影中、ウォン・カーウァイは現場には現れなかったが、撮影しては映像をウォン・カーウァイに送り、コメントをもらう作業の繰り返し。アイスは、彼を失望させたくなくてプレッシャーを全身で感じながら精一杯撮影に臨んだという。本作で最も難しい役といえるウード役を演じるにあたり、アイスの取り組み方はとてもストイックだった。死を間近にした方たちのグループセラピーに足を運んだり、残念ながらウードと同じように病による余命宣告を受けた監督のニューヨーク時代の友人ロイドと幾度となく深い対話を重ねたそうで、「結果的に、ウードのキャラクターには、ロイドのDNAがたくさん入っている」と監督は指摘する。「(劇中でウェイターの役だったので)ウェイターの気持ちを理解するためにバンコクで1か月、ニューヨークの撮影でも使ったタイレストランで1か月働いた」と語る。さらに肉体的な役づくりにも取り組んだ。1か月半の猶予を経て、とてもストイックに運動と食事量を計算し、見事17kgの減量に成功した。体重の減少と共に徐々に声も細くなったり、話し方も変わっていったというが、それも役づくりとして彼は受け入れていった。今回は、その減量前と後の変化のすさまじさが分かる写真を解禁。減量前のアイスはキッチンに座ったあどけなさの残る1枚。もう1枚は減量後の浜辺に座り込む1枚。頭を剃り上げ、あごのラインがするどくなり、とても弱々しく見える。これだけ役に忠実に向き合ってきたアイスだが、「もしあなたがウードのような状況なら元恋人たちに会いに行くか?」と尋ねてみると、「僕は今まで付き合ったことのある恋人は、今付き合っている恋人しかいません。もう10年になります」という答えが返ってきた。『プアン/友だちと呼ばせて』は8月5日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、渋谷シネクイントほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プアン/友だちと呼ばせて 2022年8月5日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、渋谷シネクイントほか全国にて公開©2021 Jet Tone Contents Inc. All Rights Reserved.
2022年07月26日8月19日(金)より公開されるウォン・カーウァイ5作品4K〈WKW 4K〉の各作品のポスタービジュアルが完成。今回の上映は、2000年第53回カンヌ国際映画祭にてトニー・レオンが主演男優賞を獲得し、ウォン・カーウァイ監督の代表作となった『花様年華』(00)の製作20周年を記念し、監督自らの手により過去作を4Kレストアするプロジェクト。現在、各国でリバイバル上映が開催されているが、日本では『花様年華』のほか、『恋する惑星』(94)、『天使の涙』(95)、『ブエノスアイレス』(97)、『2046』(04)の5作品が上映される。ウォン・カーウァイ監督自身、この度のレストアについて「単なる焼き直しではなく、新たに生まれ変わった作品」とコメント。画面サイズ、色味など、かなり多くの箇所が修正されている点にも注目だ。『恋する惑星 4K』そしてこの度、5作品それぞれの一新されたポスタービジュアルが完成。フェイ・ウォンの奔放な魅力に溢れた『恋する惑星 4K』のビジュアルをはじめ、『天使の涙 4K』では若き日の金城武がマグショットで自由にポージングするシーンが切り取られ、『ブエノスアイレス 4K』は青空の下に佇むレスリー・チャンとトニー・レオンの絶妙な距離感が表現されている。『2046 4K』『花様年華 4K』は作品を象徴するマギー・チャンの妖艶な姿が目を惹き、『2046 4K』は木村拓哉とフェイ・ウォンが顔を寄せ合う姿が印象的だ。いずれも今回の4Kレストアにあわせて、すっきりと洗練されたスタイリッシュなビジュアルとなっている。ウォン・カーウァイ監督と撮影監督クリストファー・ドイルの名コンビが生み出す映像は、それまでのアジア映画のイメージを一新。90年代に日本で巻き起こったミニシアターブームを牽引する存在となり、そのスタイリッシュな映像と世界観はいまもなお多くのクリエイターに影響を与え続けている。当時からのファンも、配信等で知った若い世代も、新しい作品として生まれ変わったウォン・カーウァイ作品の魅力に浸れる絶好の機会となりそうだ。『恋する惑星 4K』『天使の涙 4K』『ブエノスアイレス 4K』『花様年華 4K』『2046 4K』は8月19日(金)よりシネマート新宿、グランドシネマサンシャイン 池袋、立川シネマシティほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2022年07月17日『バッド・ジーニアス危険な天才たち』の監督とアジアの巨匠ウォン・カーウァイがタッグを組んだことで話題の『プアン/友だちと呼ばせて』。この度、主人公2人の旅を収めたアルバムのような場面写真が一挙解禁となった。世界中からリメイク権を熱望され、日本でも大ヒットを記録した『バッド・ジーニアス危険な天才たち』のバズ・プーンピリヤ監督の才能に心底惚れたウォン・カーウァイが、自らプロデュースを熱望した本作。プーンピリヤ監督が脚本制作の段階でウォン・カーウァイから常に言われていたのが、「自分らしくあれ、自身のストーリーを綴れ」ということだった。そのため、音楽や衣装、ボス(トー・タナポップ)とウード(アイス・ナッタラット)が旅をする車でさえ、全て監督が個人的に思い入れあるもので揃えられた。また、監督が紡いだ物語は、余命宣告を受けるウードが“もし、自分だったら?”ということを念頭におき、ボスがいることで、2人で人生のレッスンを学び、1人が生き残ることでこの学びを未来へと継承していくことをテーマに脚本づくりにとりかかった。彼の元恋人たちのキャラクター設定やキャスティングには困難を極めたが、自身の恋愛経験に基づいたイメージで選んでいったという。今回解禁された場面写真は、車で元恋人たちのもとへ車を走らせるウードと、ボス。そして、その道中で酒を楽しむ2人。さらに、元カノたちとの甘酸っぱい思い出がつまった写真の数々など8点が一挙解禁。監督が「タイという国の地域によって異なる美しさを映像に残したかった」という写真には、様々な表情が切り取られた。アジアの青春映画を象徴するようなバイクでの2人乗りや、ウォン・カーウァイ作品を彷彿とさせるネオンの下で唇を重ねそうな2人など、エモーショナルな雰囲気に溢れている。『プアン/友だちと呼ばせて』は8月5日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、渋谷シネクイントほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プアン/友だちと呼ばせて 2022年8月5日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、渋谷シネクイントほか全国にて公開©2021 Jet Tone Contents Inc. All Rights Reserved.
2022年05月25日日本フィルハーモニー交響楽団が5月18日、都内で記者会見を行い、シンガポール出身の指揮者カーチュン・ウォン(現・首席客演指揮者)が首席指揮者に就任すると発表した。任期は2023年9月より5年を予定。会見を前に寄せたメッセージでは「“昭和のプリン”のような音作りを目指していきたい」と抱負を明かしている。また、会見当日には、男の赤ちゃんが誕生するという吉報もあり、ウォン氏は「今日という日は忘れられない日になりました。喜ばしい発表ができたのはもちろん、息子の誕生日であり、グスタフ・マーラーの命日でもあるのですから」と喜びを胸に、首席指揮者としての決意を新たにしていた。日本フィルハーモニー交響楽団の魅力は「独自で素晴らしい“音”を持っていること」だと語り、「世界中に素晴らしいオーケストラが存在しますが、どうしても同じ音になりがちな傾向があります。そういう意味で、日本フィルが持つ独自な音を守りつつ、かつ成長させていきたい。そのポテンシャルは十分感じていますし、この5年間で音作りを確立させたい。どう成長するか、楽しみです」と強い意気込みを明かした。また、日本独自の文化的特徴として「伝統を守りながら、現代性も取り入れている姿勢」を挙げて、「クラシックに、技術面も含めた新しいものを取り入れ、どんな形で音楽を残していくか。長い旅路は始まったばかりですが、そのプロセスで何ができるのか一緒に歩んでいきたい」と話していた。会見にはウォン氏をはじめ、理事長の平井俊邦氏、事務次長/企画・制作部部長の益滿行裕氏が同席した。平井理事長は今後、年3回のサントリーホールでの東京定期演奏会(年間12公演予定)をはじめ、九州公演や全国ツアー、加えて、日本フィルが足を運んでいないアジア諸国への楽旅も目指していると明かした他、日本フィルの大きな特徴でもある社会貢献、教育活動と地域活動、東北地方で行っている「被災地へ音楽を」の活動にも意欲を見せていた。<カーチュン・ウォンメッセージ>日本フィルハーモニー交響楽団の皆様とこれまで以上に深く、密接に関わることが出来ることに、光栄であると同時に身の引き締まる思いです。私はいつもどの演奏会もそれが地球上で最後の演奏会だと思うように指揮をしています。ですから、作曲家が紡いだ一音一音を逃すことなくホールに響かせたい。そして、日本フィルハーモニー交響楽団とは、この想いを共にし、叶えることが出来ると強く信じています。私のレパートリーには、マーラー、バルトーク、シベリウス、細川、武満、伊福部などの作品の数々、そして、ベートーヴェン、ブラームス、ワーグナー、ラフマニノフなど、私の好きな作曲家の作品があります。また、あまり知られていないカリンニコフやミャスコフスキーの作品にもとても心惹かれています。もちろん、どの作曲家にもそれぞれの音のカラーがあります。しかし、敢えて申し上げるならば、私の理想とするオーケストラの音は、「昭和のプリン」の様な、とても豊かで甘美で、甘すぎず、どこか大人っぽい苦味があり、どこかカタイ音でなければならないと思っています。柔らかすぎると、音の輪郭や構成がはっきりしなくなる。ジェラートのようにクリーミーであったり、レアチーズケーキのようにふわふわであってはならない。日本フィルハーモニー交響楽団の皆様とは、この様な「昭和のプリン」のような音作りを目指していきたいと思っています。日本フィルハーモニー交響楽団の皆様が私に寄せてくれている信頼に感謝をし、今まで以上に濃密な音楽づくりに励みたいと思います。<今後の演奏会>■第740回東京定期演奏会2022年5月27日(金)、28日(土)サントリーホールピアノ:務川慧悟*ソプラノ:三宅理恵**伊福部昭:ピアノと管絃楽のための《リトミカ・オスティナータ》*マーラー:交響曲第4 番ト長調**■第135回さいたま定期演奏会2023年1月14日(土)埼玉会館■第399回名曲コンサート2023年1月15日(日)サントリーホールギター:村治佳織ロドリーゴ:アランフェス協奏曲ベートーヴェン:交響曲第3番《英雄》■第747回東京定期演奏会2023年1月20日(金)、 21日(土)サントリーホール伊福部昭:シンフォニア・タプカーラバルトーク:管弦楽のための協奏曲■第384回横浜定期演奏会2023年1月28日(土)横浜みなとみらいホール■第244回芸劇シリーズ2023年1月29日(日)東京芸術劇場ピアノ:小菅優ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ラフマニノフ:交響曲第2番■第750回東京定期演奏会2023年5月12日(金)、13日(土)サントリーホールチェロ:佐藤晴真ミャスコフスキー:交響曲第21番《交響幻想曲》芥川也寸志:チェロとオーケストラのためのコンチェルト・オスティナートヤナーチェク:シンフォニエッタ取材・文・写真=内田涼
2022年05月18日『恋する惑星』『花様年華』のウォン・カーウァイと、日本でも大ヒットした『バッド・ジーニアス危険な天才たち』の監督バズ・プーンピリヤがタッグを組んだことで話題となり、サンダンス映画祭で絶賛された『One For The Road』(原題)が、邦題『プアン/友達と呼ばせて』として8月5日(金)より公開決定、予告編が解禁となった。N.Y.でバーを経営する青年ボスのもとに、バンコクで暮らす友人のウードから数年ぶりに電話が入る。がんで余命宣告を受けたため、帰ってきてほしいというのだ。バンコクに戻ったボスが頼まれたのは、元恋人たちを訪ねる旅の運転手。カーステレオから流れる思い出の曲が、2人がまだ親友だった頃の記憶を呼びさます。忘れられなかった恋への心残りに決着をつけたウードを、ボスがオリジナルカクテルで祝い、旅を仕上げるはずだった。だが、ウードがボスの過去も未来も書き換える、“ある秘密”を打ち明ける――。本作は、天才学生たちの危うい集団カンニングを描き、本国タイで年間ランキング1位、アジア各国でタイ映画史上歴代興収1位を獲得、世界中からリメイク権を熱望された『バッド・ジーニアス危険な天才たち』のバズ・プーンピリヤ監督最新作。彼の才能に心底惚れた、巨匠ウォン・カーウァイが自らプロデュースを熱望。完成した作品はサンダンス映画祭でプレミア上映され、ワールドシネマドラマティック部門で審査員特別賞に輝いた。プーンピリア監督の半自伝的な物語であり、実在し、若くして他界した親友に捧げている作品でもある。邦題『プアン/友だちと呼ばせて』のプアンはタイ語で“友だち”という意味。余命宣告を受けた親友との友情が永遠に続くことに願いを込めた副題が添えられている。予告編では、女性客といちゃつくN.Y.のバーテンダーのボスの元に懐かしい親友ウードから電話が。「タイに帰ってきてくれ」と言われ、バンコクへ戻ったボス。痩せて弱々しいウードに驚きながらも「元カノに返したいものがある」というウードの願いを聞き入れ2人で旅に出る。道中、かつてのように酒を飲みかわし楽しい時間を共有する2人だったが、ウードは血を吐き、気を失ってしまう。それでも旅は続き、病気を隠して元恋人たちに会おうとするウードに気を揉むボス。しかし、旅も終わりにさしかかったその時、ウードはボスに「おまえにも返すものがあるんだ」と切り出す。「永遠の<友>(プアン/タイ語で友だちの意味)でいたいから」と語られる、ウードの“秘密”とボスの未来が匂わされる映像となった。ポスタービジュアルは、さわやかな青空を背景に、親友同士が車のボンネットに腰をかけ、肩を組んだ1枚。旅の足となる車をBMWのクラシックカーにするあたりにも監督のこだわりを感じる。さらに、「言えなかったことがあるんだ――」という過去のある秘密を暗示するコピーが配されている。『プアン/友達と呼ばせて』は8月5日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、渋谷シネクイントほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:プアン/友だちと呼ばせて 2022年8月5日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、渋谷シネクイントほか全国にて公開©2021 Jet Tone Contents Inc. All Rights Reserved.
2022年05月12日「フアン家のアメリカ開拓記」『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』への出演などで知られるコメディエンヌのアリ・ウォンが、監督デビューを果たすことがわかった。「Variety」誌が報じた。アリが初めてメガホンを取ることになるのは、Netflixの1時間モノのコメディ・スペシャルで、コメディアンのシェン・ワンのNetflixデビュー作。6月12日にロサンゼルスのベラスコ劇場で撮影し、今年後半に配信予定だという。アリとシェンは、テレビ界のベテランプロデューサーのジョン・アーウィンとともに製作総指揮も務める。アリはインスタグラムでニュース記事を引用し「兄弟(ほど親しい)のシェン・ワンと一緒にこの作品を製作するのが、ものすごく楽しみで光栄です。彼はすごくおもしろくて、独創的で、それにとても素晴らしい人。6月12日にロサンゼルスで撮影されるショーのチケットは22日午前10時に発売開始です。「PEPPER」のコードを使ってね。詳しくはリンクにあります」とインスタグラムでショーの宣伝を行っている。「エミリー、パリへ行く」のアシュリー・パーク、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』のオリヴィア・ワイルド、「マーベラス・ミセス・メイゼル」のレイチェル・ブロズナハンらから激励コメントや絵文字が送られている。(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2022年04月21日90年代日本のミニシアターブームを牽引する存在となった、香港の名匠ウォン・カーウァイ監督作5作品が4Kレストアされ、8月19日(金)より順次公開されることが決定した。2000年、第53回カンヌ国際映画祭にてトニー・レオンが主演男優賞を獲得し、カーウァイ監督の代表作となった『花様年華』(00)。その制作20周年を記念し、監督自らの手により過去作を4Kレストアするプロジェクトが実施。『花様年華』その中より、香港の重慶マンション周辺を舞台に、トニー・レオンと金城武が演じる2人の警官の失恋とすれ違う恋模様を描き、フェイ・ウォンも一躍注目を集めた『恋する惑星』(94)、香港のネオン街で織りなされる男女5人の恋と青春を描く群像劇『天使の涙』(95)。『天使の涙』レスリー・チャンとトニー・レオンが傷つけ合いながらも愛し合う恋人同士を演じた『ブエノスアイレス』(97)、トニー・レオンとマギー・チャンが互いに伴侶を持つ身でありながら惹かれ合う男女を演じた大人のラブストーリー『花様年華』。トニー・レオン、チャン・ツィイー、コン・リー、木村拓哉などアジアの人気スターが多数出演するSFラブストーリー『2046』(04)の5作品を公開。現在、各国でリバイバル上映が開催されている。カーウァイ監督は「観客は、その作品を初めて観た時の記憶が強烈に残っているもの。今回のレストアは、単なる焼き直しではなく、新たに生まれ変わった作品と位置付けることにしました。この新しい作品を楽しんでもらいたい」とコメント。『恋する惑星』そして、「『恋する惑星』と『花様年華』は私のお気に入りのアスペクト比1.66:1で撮影され劇場公開されましたが、ビデオ化の際に1.85:1に修正されました。そこで今回のレストアでは元のアスペクト比に戻しました。『天使の涙』は、元々意図していたスコープサイズに変更しています。当時はスタンダード画面で撮影したものをワイド画面に編集することは不可能でしたが、今回のレストアで実現することができました。また、『恋する惑星』は公開当時5.1chが存在しなかったため、今回5.1ch音声を再構成。『花様年華』もリミックスしています」と、画面サイズや音声の修復についてこだわりを明かしている。2019年におきた火災によって、残念ながらオリジナルネガの一部が焼失してしまった『ブエノスアイレス』についても、「(火事が原因で)一部のシーンを短くする必要がありましたが、ほとんどのシーンは以前よりも美しく復元することが出来ました」と自信をのぞかせた。『ブエノスアイレス』なお、1967年の香港で近未来小説を書く男の現在と、小説の中の世界が交錯して描かれる『2046』は、2004年の初公開以来、18年ぶりの全国公開となる。『2046』ウォン・カーウァイ監督×撮影監督クリストファー・ドイルの名コンビが生み出す映像は、それまでのアジア映画のイメージを一新。そのスタイリッシュな映像と世界観は『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督をはじめ、いまもなお多くのクリエイターに影響を与え続けている。『恋する惑星 4K』『天使の涙 4K』『ブエノスアイレス 4K』『花様年華 4K』『2046 4K』は8月19日(金)よりシネマート新宿、グランドシネマサンシャイン 池袋、立川シネマシティほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2022年04月01日