全人類が2分17秒間、一斉に意識を失う事態が発生。その間、人々は自分の半年後の姿を目撃していた…。奇想天外な展開から始まる衝撃サスペンス「フラッシュフォワード」がついに日本放送開始!そこで、今回から3回にわたり、日本放送に先駆けて来日した出演俳優ザカリー・ナイトン共々「フラッシュフォワード」の魅力に迫っていきましょう。まず、ストーリーの軸となるのは、全世界が意識を喪失した怪現象の謎に迫るFBI捜査官マーク(上写真/ジョセフ・ファインズ)と仲間たちの捜査。意識喪失中のヴィジョンで事件の捜査を続ける半年後の自分を見たマークは、その残像などを頼りに捜査を進めていきます。そんな中、マークを含め、意識喪失を体験した人々の日常には様々な変化が。現在は医師の妻と仲睦まじい夫婦生活を送っているのに、半年後の自分は孤独に苦しんでいたマーク、夫を愛しているはずが、半年後は見知らぬ男性と過ごしていたマークの妻・オリヴィア、さらには意識を喪失したもののヴィジョンが見られず、半年後に自分は死んでいるのではないかと疑うマークの同僚・ディミトリなど、ヴィジョンの思わぬ内容が現在を生きる彼らの心に影響を及ぼしていきます。主要登場人物約10名ほどの人間ドラマがマークの捜査と並行して展開していきますが、ザカリーが演じるブライスもそのひとり。意識喪失の寸前、まさに自殺をしようとしていた外科研修医のブライスは、ヴィジョンで明るい半年後の自分を目撃し、自殺を思い留まります。ザカリー曰く、「キャスティングされたときはブライスがなぜ自殺しようとしていたのか、彼がどんな半年後を目撃したのか、何も教えてもらえなかったんだ。放送開始後、家族や友達、街の人から“ブライスはどうなるんだい?”とよく尋ねられたけど、僕自身も最初は本当に答えようがなかったんだよ。僕が聞いていたのは、“現在は暗い所にいるけど、徐々に明るい方に向かっていく役”ということだけ。でも、他の登場人物たちは未来に絶望したり、恐怖を覚えたりしているから、まあよかったかなって(笑)」だそう。そんなブライスにまつわるミステリーも「フラッシュフォワード」の見どころのひとつです。ちなみに、「僕の家族も『フラッシュフォワード』を見ていて、先の展開を予想してくれるんだけど、父の予想はたいてい外れているんだ。“うーん、違うんだけどな”と思うことがほとんどだね」とのこと。次回は、未来に希望を抱く男・ブライスを演じるザカリー自身のことを教えてもらいましょう。(text:Hikaru Watanabe)「フラッシュフォワード」海外ドラマ専門チャンネルAXNにて日本独占放送7月25日(日)より毎週日曜21:55〜22:50ほか[字幕版]7月29日(木)より毎週木曜23:00〜23:55ほか[吹替版(二か国語)]公式サイト:© ABC Studios■関連作品:FLASHFORWARD/フラッシュフォワード [海外TVドラマ]© ABC Studios■関連記事:竹内結子、海外ドラマ初挑戦作試写会でネタばれトーク寸止め竹内結子初海外ドラマの共演米俳優のベタ褒めに「大丈夫?何てこと」遂に上陸!「LOST」ファイナル・シーズン&「FLASHFORWARD」ジャパンプレミアに5組10名様ご招待シネマカフェ的海外ドラマvol.1332010年の注目ドラマをチェック!
2010年07月14日その街は多くの人々を魅了し、また惑わし、時に温かく迎え、時に冷たく突き放す――。人も、出会いも、別れも愛も悲しみも…その全てを包み込む街、ニューヨーク。そびえ立つ摩天楼のはざま、公園、街角、バーなど、この街のどこかで生まれる様々な“愛”を世界各国から集まった監督たちがオムニバス形式で綴った『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』。唯一、日本から参加となったのは海外にも多くのファンを持つ岩井俊二監督。ジョン・レノンゆかりのダコタハウスを印象的なロケーションとして使った作品で一編を担っている。岩井監督はニューヨークで何を思い、どのようにこの作品を作り上げていったのか?映画の公開を前に話を聞いた。岩井監督の作品に出演しているのは、オーランド・ブルーム&クリスティーナ・リッチという日本でも高い人気を誇る2人の俳優。互いに直接会ったことはない、仕事上のつながりだけの関係の男女の、携帯電話を通じてのコミュニケーションが軽妙に描かれる。この一編を引き受けることになったきっかけは、この作品のプロデューサーから届いた一通のメールだった。「ごく普通にメールが届いたんです。『こういう企画をやってるんだけど参加しませんか?』と。それで『じゃあやります』って。メールで依頼が来ることは多いですよ。今回に関して言えば、実際にニューヨーク入りして撮影が始まるまでは全て電話とメールのやり取りだけでしたし。まさにこの映画と同じ(笑)。直接会わずにメールと電話だけで仕事が進んでいく感じでした」。オーランドの起用に関してもひょんなきっかけから決まった。「僕はハリウッドの俳優さんは詳しくなくて、プロデューサーやキャスティング・ディレクターにいろいろ見せてもらったり紹介してもらったりしてて…。そんなことを繰り返してるうちにたまたまオーランドに行き当たったんだけど、実は彼はすごい親日家で、僕の以前の作品も観てて、すごく気に入ってくれてるということだったんです。最初はスタッフたちも『こういう内容の作品だし、キャストは大スターじゃない方が…』とか言ってたのに、オーランドがっていう話になった途端、女性スタッフは『キャー!』って(笑)。それから喫茶店で彼と会って話をして、すでに彼は役作りの話までしてくれてました。(印象は)猪突猛進型で、男らしいタイプですね(笑)」。岩井監督の本作に対するスタンスは「自然体」。本作の原案となっているパリを舞台にした『パリ、ジュテーム』を引き合いに出しつつ、監督はこう語る。「今回作るに当たって考えたのは、肩に力を入れずにフッとボールを投げようということ。個人的に、『パリ、ジュテーム』は18人の監督たちが18分の1の中で何とか特徴を出そうとユニークさを追求したのかな、と。ともすればそこに力みを感じなくもない気がして――。だから僕は力を入れずに自然体を心がけたんですが、完成した作品観たらほかのどの作品も全く力みがなくて同じ球筋でしたね(笑)」。では、その中で特に気に入っているのは?「個人的にはブレット・ラトナー監督の撮った車椅子の女の子の作品(アントン・イェルチン、オリヴィア・サールビー出演)が好きですね。まさに力が入ってない、いい感じの展開の物語でした」。監督はこの作品以前にニューヨークに1か月ほど住んでいた経験があったということだが、監督にとってこの街はどんな街なのだろうか?「自分にとって一番思い出深いのはダコタハウス。ここでジョン・レノンを殺したチャップマンという男についてのルポルタージュを読んだことがあって、すごく印象に残ってたんです。彼はポケットに『ライ麦畑でつかまえて』(J・D・サリンジャー著)を入れてるんだけど、『ライ麦畑』にもニューヨークが出てくる。ジョン・レノン殺害までの数日間、町をうろつくさまが(小説の主人公の)ホールデンと重なって…。自分で実際に(ダコタハウスに)訪れてみると、ただの場所でしかないんだけど、すごく(自分の中で存在が)大きくて。その後に作った『リリイ・シュシュのすべて』にもすごく影響を与えましたね」。最後に、もし監督が東京でこうしたオムニバスを撮るとしたら、どこを舞台にどんな物語を作るか聞いてみた。「どこだろう…恵比寿とか目黒かな?深い意味はないんですが慣れ親しんでいて、好きな街なんです、渋谷から少し離れていて…。等身大の気張らない物語を撮ると思います」。シネマカフェSweet「大人な恋愛映画ガイド特集」■関連作品:ニューヨーク,アイ ラブ ユー 2010年2月27日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© NY5,LLC-All Rights Reserved.■関連記事:「最も胸きゅんな映画」ランキング!1位はラブコメの帝王のあの群像劇『ニューヨーク,アイラブユー』公開記念恋愛力アップグッズを合計8名様プレゼント一緒にこたつでミカンを食べたい俳優第1位は…この冬こたつを買ったばかりの堺雅人!オーランド・ブルーム、『パイレーツ・オブ・カリビアン』最新作出演をきっぱり否定街角から生まれる愛のドラマ『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』ブックカバーを5名様プレゼント
2010年02月26日