海外旅行が再開する中、旅行先を海外にするか国内にするかで迷われる方は今後増えてくるでしょう。久しぶりの海外旅行を楽しみたい方もいれば、引き続き国内旅行を中心にしたいという方もいるはずです。では、海外旅行派と国内旅行派で分けるとしたら、現在はどのような割合になるのでしょうか。今回阪急交通社では、全国20代以上の男女500名以上を対象とし、海外旅行派と国内旅行派の割合を調べるアンケート調査を実施。その結果を公開します。【調査概要】有効回答数:522名調査期間:2022/11/21~2022/11/27調査機関:株式会社ジャストシステム(「Fastask」利用)調査対象:全国、20代以上の男女調査手法:Webアンケートこれまでコロナ禍で制限のかかっていた海外旅行ですが、徐々に規制が緩和され、隔離期間なしで渡航できる国も増えてきました。国内旅行も、行動制限がゆるやかになることで、以前より活発に行われるようになってきています。海外旅行にも国内旅行にも行きやすくなったいま、改めて海外旅行派か、国内旅行派かと問われたら、はたしてどのような結果になるでしょう。アンケートで確認してみました。■国内旅行派が62%で多数! 海外旅行派は13%に全国、20代以上の男女522名に、「あなたは国内旅行派ですか? 海外旅行派ですか?」と質問した結果がこちらです。※「現在のあなたの状況や世の中の状況などに関係なく、どちら派と言われればこちらだと思うほうをお選びください。迷われた場合は、すぐ思い付いたほうをお選びください。」との補足の上で回答してもらっています。「国内旅行派」が62%、「海外旅行派」は13%と、国内旅行派の方が多数となりました。そして「どちらともいえない」が22%、「わからない」が3%となっています。年代別に見ると、20代や30代の人のほうが40代以上の人よりも、海外旅行派と答えた割合は高くなりました。20代に絞ると、海外旅行派が20%です。■国内旅行派と海外旅行派、それぞれを選んだ理由は?どういった理由で国内旅行派、海外旅行派のそれぞれを選んだのかについても聞いたところ、以下のような回答がありました。国内旅行派の回答「行きたいと思った時にすぐ行けるから。何かトラブルがあってもパニックにならずにいられると思う」「海外旅行を一度もした事がなく、言葉が通じないのが不安しかないから」「身近に、まだ魅力的な観光地がたくさんあるから」「外れがなく、どこに行っても食事はおいしく、温泉がある」「日本語が通じるし、何より安全なので」海外旅行派の回答「日本では体感できない文化や人々の生活習慣に触れるのが新鮮だから」「日本とは違う経験ができる」「言葉が通じないところに身を置くと、思ってもみないことが起きる。この連続が好きで病みつきになるから」「海外の方が広大で圧倒される気がするから」「外国の(特にヨーロッパ)の街並みを見て、歴史を感じたい」国内旅行派では、言語の不安がないこと、簡単に行けること、まだ行ったことのない場所があることなどが理由として多く挙げられていました。一方海外旅行派では、非日常や異文化体験が魅力的なことを理由とする人が多かったです。■海外旅行と国内旅行、楽しみたいことの違いは?次に、海外旅行派と答えた人には海外旅行で楽しみたいこと、国内旅行派と答えた人には国内旅行で楽しみたいことを、それぞれ聞いてみました。国内旅行のほうが海外旅行と比べて割合が特に多いのは、「グルメ(77%)」「温泉・サウナ(61%)」「宿泊施設(42%)」「テーマパーク(26%)」でした。一方「芸術鑑賞(43%)」「現地の人との交流(23%)」は海外旅行のほうが国内旅行より多い結果となりました。「買い物(61%)」や「体験(アクティビティ)(20%)」でも海外旅行が多い傾向にありました。温泉やサウナを楽しめる国は少なく、日本ならではの楽しみともいえるでしょう。コロナ禍においては、宿泊施設での滞在そのものを楽しむという考え方も浸透しています。一方海外では、ルーブル美術館、メトロポリタン美術館など世界的に有名な美術館を訪れ、貴重な芸術作品を鑑賞したいという方が多いものと考えられます。言語の違いというハードルはあるものの、現地の人たちとのコミュニケーションは貴重な異文化体験となります。また、学習した英語力を活かす機会とされる方たちも多いでしょう。■海外旅行も国内旅行も、阪急交通社にお任せください!国際線の再開やワクチン接種による渡航条件緩和もあり海外旅行に行きやすくなっています。阪急交通社では、海外旅行の再開に伴い、各国へのツアー旅行を多数催行しています。ゴールデンウィークや夏休みのご予約も始まっていますので、海外旅行派の方も国内旅行派の方もぜひご検討ください。▼海外旅行・ツアーはこちら ▼ゴールデンウィーク特集はこちら ▼夏休み特集はこちら ▼阪急交通社 国内旅行・ツアーはこちら ▼阪急交通社 旅行サイトはこちら 阪急交通社 リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月14日予算は全作共通、尺は25分以内、監督本人が必ず出演する…などのルールのもと、5人の俳優が短編映画を制作する『アクターズ・ショート・フィルム』。第3弾となる今作について、チーフプロデューサーの射場好昭さんは「監督たちが自分の深いところで温めてきた“孤独な表現欲”を共有することで、“五人五様”の物語を深掘りできた」と話す。5人の人気俳優たちが監督に!それぞれの個性が光る短編映画。「この企画では、映画を愛し、映画に愛される方々に監督のオファーをしています。“やってみたい”と直接声をかけていただくこともありますし、俳優さんとの会話やメディアでのコメントを通じて、“この人は監督に向いているのではないか”と伝わってくることも。今回で3度目となり、マッチングの精度がより上がっているのではと思います」監督が決定したら、まずは脚本づくりからスタート。監督自ら書くこともあれば、脚本家を招くこともあるそう。キャスティングは俳優たちの交友によって決まることが多く、監督と深い信頼関係にある出演者が揃うとやはり意思疎通も円滑だ。演じる者同士だからか、初めて仕事をする相手でもすぐに分かり合えることが多いという。それから、ロケハンや衣装、美術や小道具に至るまで、すべて監督が指揮をとっていく。「第3弾では、ルーティン化する部分と監督ごとに個別化する部分がより明確に。制作側のミッションとしても、監督の魂の深い部分に共鳴したいという意識がありました。そうすることで、より思い切った変化ができたかなと。作り手の色がしっかり表れる、この多様性こそが、短編映画というジャンルの持つ大きな魅力の一つではないでしょうか」#1 『CRANK‐クランク‐』監督:高良健吾出演:中島歩、染谷将太東京に暮らす若者のリアルな葛藤を描く。メッセンジャーとして働き、東京中を忙しく走り回っている丸(中島歩)は、仕事帰りに立ち寄った町中華でメッセンジャー仲間のヒデ(染谷将太)と偶然出会う。妻の田舎へ移住しようと語り出すヒデの話を聞き、自分の未来が不安になった丸は夜の道を自転車で駆けていく。主役の二人はもちろん、井浦新や柄本佑、河井青葉など脇を固める豪華キャストにも注目。撮影は高良の映画デビュー作も手がけた名匠・山崎裕が担当。#2 『COUNT 100』監督:玉木宏出演:林遣都栄光と挫折を知るボクサーの不思議な体験。かつてはチャンピオンだったプロボクサーの光輝(林遣都)。手酷い負けを経験したことで自信を失くし、故郷から共に出てきた彼女からも見放されそうになっている。そんなある日、「あなたの未来を変えてあげる」と書かれた奇妙なチラシを受け取ったことを機に光輝の生活が大きく動き出す。自身もボクシングの経験がある玉木宏が監督を担当し、撮影は『百円の恋』や『アンダードッグ』で知られる西村博光が手がけた。#3 『Prelude~プレリュード~』監督:土屋太鳳出演:土屋太鳳、有村架純過去を大切にしながら苦悩を乗り越えていく家族。戦争の苦い記憶を持つ祖父(S-KEN)、バレリーナの道を志したものの挫折感を抱えた歩架(土屋太鳳)、悲しみの中に沈む母(岩瀬顕子)、自らも苦しい過去を抱えながら歩架たちを優しく見つめる親友の桃子(有村架純)。平穏な日常生活の中で大切な記憶を引き継いでいく、家族と仲間の物語。カメラマンを務めたのは、『ワンダフルライフ』や『花よりもなほ』など是枝裕和監督とのタッグで知られる山崎裕(#1も担当)。#4 『いつまで』監督:中川大志出演:井之脇海、板垣瑞生、林裕太同世代の監督と俳優がリアルな想いを切り取る。親友の結婚式の後、終電を逃して田舎の小さな駅に降ろされた教師の洸(井之脇海)、サラリーマンの礼司(板垣瑞生)、画家の卵の泰正(林裕太)。3人は、「そこへ行けば願いが叶う」という駅員の勧めに従って夜の神社へと歩き出す。未来に漠然とした不安を抱える彼らは、夜道の途中でそれぞれの想いを吐き出していく。中川大志と同世代が脚本とキャストを務め、監督のありのままのメッセージが込められた等身大の作品が完成。#5 『虎の洞窟』監督:野村萬斎出演:窪田正孝悲劇の名作に着想を得た現代を生きる男の物語。シェイクスピアの『ハムレット』と中島敦の『山月記』をモチーフに、孤独な青年の心象風景を抉るように描く。周囲から“社会のゴミ”と罵られ、自らの居場所を見出せない男(窪田正孝)は、ある日不思議な声に誘われて外へ駆け出す。すると、力がみなぎって虎になっている自分に気づくのだが……。窪田正孝の息をのむ演技はもちろん、警官役に勝村政信と梶原善、若者役に萬斎長男の野村裕基が出演するのも見どころ。いば・よしあき1967年生まれ。WOWOW制作部で『アクターズ・ショート・フィルム3』のチーフプロデューサーを務める。過去には古典落語をモチーフにしたオムニバスドラマ『にんげんこわい』などを手がけた。WOWOW『アクターズ・ショート・フィルム3』予算・撮影日数など同条件のもと、5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作。アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」のグランプリを目指す人気シリーズの第3弾。WOWOWにて2月11日(土)20:00より放送・配信。※『anan』2023年2月15日号より。取材、文・大場桃果(by anan編集部)
2023年02月13日ジェームズ・ガンが監督を務める映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の最新ビジュアルと予告映像が公開された。本作は、アイアンマンやスパイダーマンら、数々のヒーローを生み出してきたマーベル・スタジオの中でひときわヒーローらしくない銀河一の落ちこぼれヒーローチーム“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の活躍を描いてきたシリーズの完結編。クリス・プラット(ピーター・クイル)、ブラッドリー・クーパー(ロケット)、ヴィン・ディーゼル(グルート)、ゾーイ・サルダナ(ガモーラ)、カレン・ギラン(ネビュラ)、デイヴ・バウティスタ(ドラックス)、ポム・クレメンティエフ(マンティス)など、お馴染みの俳優陣が集結する。公開された映像はピーター・クイルのセリフからスタートする。「聞いてくれよ、俺はスター・ロード。ガーディアンズを結成し、ある女の子に恋をした。そして彼女は死んだ。でも帰って来た。『サイテーな奴として』」と、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で両想いだったガモーラが亡くなってから失意に暮れている彼の心情を、なんとガモーラ本人(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』より前の過去から来たガモーラ)にコミカルに吐露し、ネビュラも「大体あってる」と同意。そんな気持ちがバラバラな状態のガーディアンズに立ちはだかる最後の敵は、優秀な者しか生きることを許さない“最凶の完璧主義者”。映像には彼によって改造手術をされるロケットの壮絶な過去の姿が。さらに“完璧”を求める彼の「焼き払え」という指示を受け、圧倒的な力で街を壊滅に追い込んだ、黄金に輝く謎の男・アダム・ウォーロックなど、新たなキャラクターや秘められていた過去の事実が次々と描かれる。本作についてクリス・プラットは「自信を持って言えます。監督が真の傑作を作ったと」、カレン・ギランは「ガーディアンズの時代の終わりになる美しい物語」、さらに「シリーズ最高傑作にしてエモーショナルで感動的」と明言するデイヴ・バウティスタも本作について「パーフェクトなエンディング」と語っている。俳優陣の言葉通り、映像内ではボロボロになりながら「友と一緒に戦えて幸せだ」と話すドラックス、「準備はいいか?最後の戦いへ」とガーディアンズを鼓舞するピーター・クイルの姿やロケットのセリフ「みんなで飛び立つぞ。永遠の彼方の……美しい空へ」など、最高のラストを予感させるシーンが満載。しかし、映像のラストは直前のシリアスな雰囲気を完全に吹き飛ばすように緊張感の無いピーター・クイルとネビュラの新たな恋の予感(!?)を匂わせるシーンで締めくくられる。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は5月3日(水・祝) に全国公開される。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』予告映像<作品情報>『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』5月3日(水・祝) 全国公開公式サイト:
2023年02月13日5人の人気俳優、高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎がショートフィルムの監督に挑戦する『アクターズ・ショート・フィルム3』。『アクターズ・ショート・フィルム』とは、予算・撮影日数など同条件で5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作、世界から6,000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)のグランプリ:ジョージ・ルーカス アワードを目指すというもの。カメラの向こう側にいた彼らが、今回はカメラ越しにどんな世界を創り上げるのか? 各所から大きな注目を集めているWOWOWの一大プロジェクトだ。いよいよ2月11日(土・祝) にWOWOWで放送・配信となる『アクターズ・ショート・フィルム3』だが、この度、監督を務めた中川大志に作品『いつまで』についての動機や想い、撮影状況などを語ってもらった。――監督業に挑戦できる機会を得たことについて、どのような思いをお持ちになりましたか?中川大志(以下、中川)子どもの頃、この仕事に出会う前から、映画のメイキングを見るのが好きでして、“裏側”というか、「このカットはどういうふうに撮影されたんだろう?」といったことにすごく興味がありました。この仕事に出会ってからも、様々なプロフェッショナルな大人たちが集まって、ひとつの作品、エンタテインメントを作っていくという現場がすごく好きでした。僕はずっと“俳優部”の一員として作品に関わってきましたが、現場には他にも技術スタッフ、美術、衣装、メイク……などいろんな部署があって、彼らと一緒に作品を作っていく過程が楽しくてこの仕事を続けてきたところもあったので、そういう意味でずっと(監督業に)チャレンジしてみたいという思い、憧れはありました。それがまさかこんな早いタイミングで、しかもこれだけ恵まれたバックアップの体制がある中でやらせていただけるというのは、贅沢な機会で嬉しかったです。――「やりたい」という思いは周囲には伝えていたんですか?中川いろんなところでポロポロと言ってましたね。取材や番組などで。それをプロデューサー陣が見てくれていて、声をかけてくださいました。言っておくものだなと思いました(笑)。――実際に監督をされてみて、手ごたえは感じていますか?中川納得はいっていますね。やりたいことを全部叶えさせていただけたなと思います。もちろん、一人では辿りつけなかったと思います。ものすごく充実した体制で、ここまでバックアップしていただいてやれる機会というのはなかなかないと思います。アドバイスもいただきながら、やりたいことをかなえてもらいました。準備段階からそうですが、撮影中も全て納得のいくカットが撮れましたし、編集も楽しかったです。仕上げまでもうちょっとあるんですが、自信をもって自分がやりたかった作品ができたと言えますね。――以前からこういう作品を撮りたいという構想はお持ちだったんですか?中川いや、今回のお話をきっかけに「どんなものをつくろうか?」と考えました。――撮る前と撮った後で変化はありますか?中川改めて、作品の完成にいたるまで「0」から「10」までの段階があるとしたら、僕ら俳優部は半分を過ぎているような段階で参加することも多いのですが、知らないところでこれだけの準備があって、これだけのスタッフが動いている。ロケハンに行くのもそうですし、ロケーションを貸してくださる人たちもいて……本当に何から何までですね。もちろん、想像はしているし、頭ではわかっていたんですけど、直接、自分が経験することで、ひとつの作品が、どれほどのプロセスを踏んだ上で成り立っているかということを感じました。スタッフの方たちへのリスペクトは強くなりましたし、難しさも楽しさも感じることができました。「この時にしかできなかったよね」と言えるような作品にしたい――自分が演出をつける立場を経験して、今後の俳優業に対して意識が変わった部分などはありますか?中川監督がどれだけ大変かということを知ることができたというのはありますね。俳優部に戻った時、(監督の大変さを)知っているのと知らないのでは大違いなので。僕はカメラも好きで、写真を撮ったり、学生時代には遊びで映像を撮って自分で編集をしたりもしていたんですが、ちょっとでも知っていると違うんですよね。「あ、いま、何ミリのレンズで撮っているのか」とか、撮ったことがあるとわかることってあって「いま、どれくらいのサイズで自分は撮られているのか」とか「いまは明かりが少ないから、早く動き過ぎるとブレちゃうな」とか。そういうことってやったことがないとわからないですよね。監督業もそうで、今回、経験させていただいて、他のスタッフの方たちの動きもわかるようになって、そうなると(俳優部で)現場にいて「いま、何の時間なんだろう?」とわかんなくなることがないんですよね。他のスタッフの人たちが何をやっているのかがわかるというのは大きいですね。いろんな部署の人たちの仕事をより具体的に理解できるようになった部分もありますね。『いつまで』メイキング写真ただ、監督によって、組によってディレクションの仕方みたいなものも全く違うし、進み方も違うので「正解」はないと思ってます。監督として今回、みなさんに演出をつける上で、やはり自分は俳優なので、できる限り俳優の方たちに寄り添えるように、俳優の「生理」がわかっているぶん、そこは丁寧に言葉を選びながら、距離感や現場のつくり方に関して考えて、常に「自分だったら?」というのは頭にあったかもしれません。俳優をやったことがある監督もいれば、監督をやったことのある俳優もいますが、信じて任せるところは任せる、託すところは託さないといけないし……。監督がジャッジしないといけない場面もありますが、それでもその道のプロの人たちが担っている役割はあるので、こちらも言うことは言いますが、最終的に、それ以上はその道のプロにしかわかり得ない部分もあると思うので、そこは信じて託さないといけないし……そうしたリスペクトが集まって、こうやって一つの作品が出来上がっていくというのは改めて感じたところですね。――キャストのみなさんは、同世代で、これまで“俳優同士”として付き合ってきた存在ですが、今回は「監督と俳優」という関係性でした。同世代という点で感覚的にはつながりやすかったかと思いますが、やってみていかがでしたか?中川楽しかったですね。そこは今回、やりたかった部分でもありました。過去2回の『アクターズ・ショート・フィルム』を含め、自分が最年少組の監督ということで、やはり自分たちの世代のエネルギー、この先、何十年経っても「この時にしかできなかったよね」と言えるような作品にしたいという思いがありました。なので、自分たちの世代の物語にしたくて、必然的に俳優陣も同世代になったし、脚本をお願いした増田嵩虎さんも同世代でした。『いつまで』――そもそも、この『いつまで』という物語がどのようにつくられていったのか? 脚本の増田さんにはどういう経緯で入ってもらうことになり、どんな話し合いをされたのか? 教えてください。中川「若いチームにしたい」という思いは最初からありました。監督も若いし、出ているやつらも若いし、扱っているテーマや出てくるキャラクターたちも同じ世代の話にしたいなと。今回、他に4名の監督さんがいますが、過去の『アクターズ・ショート・フィルム』も含めて、ひとつ自分の“カラー”“強み”としてそこで勝負したいなという思いがありました。『いつまで』ポスタービジュアルじゃあどういう話にしようか? と考える中で、いろんな紆余曲折がありました。もっとSFっぽい話にしてみようかとか、もっとぶっ飛んだ設定だったり、アドベンチャー、アクションっぽいものだったり、いろいろあったんですが、最終的には、もっとパーソナルな部分に立ち返って考えた時、僕自身の周りにいる友達や同級生、具体的に顔が思い浮かぶ仲間たちから考えていって、こういう形になっていきました。20代になって、社会に出て行って、いろいろめまぐるしい中、仕事もなかなか慣れず……とか、みなさん、置かれている状況はいろいろあると思います。目標とか目的とか夢とかあって、そこに一生懸命走っていたはずなのに、ふとした瞬間に「あれ? そういえば、なんで俺、そこに向かってたんだっけ?」とか思ったり、ゴールすることが全てになってしまって、目標や夢が自分の中に芽生えた瞬間のことを忘れてしまうことって意外とあるのかなと思いました。そういう時、学生時代の友達や仲のいいやつらと会うと、自分に立ち返れる瞬間っていうのが結構あるんですよね。でも、男同士だと「いや、聞いてくれよ。俺、いまこういうことで悩んでてさ……」とか直接的なことは言わないんですよね、恥ずかしいし(笑)。『いつまで』別に友達と会って何かを相談して、ヒントや答えをもらうというわけではなく、一緒にいる時間が自分を取り戻せる時間だったり「あぁ、俺ってこういうやつだったんだ」とナチュラルに返れる瞬間だったりするんですよね。それって誰しも経験のあることだったりするんじゃないか? 大人になったみなさん、もっと上の世代のみなさんにも懐かしかったりするんじゃないか? 終電から始発までの話ですが、そこで何か解決するという話でも、答えが出る話でもないですし、明日からも同じ毎日が続くんですけど、どこかでひとつ、自分の指針に立ち返ることができる――そういう友達の存在の話にしてみようかなと。最初はいろいろ考えていたんですけど、結局は自分のパーソナルな人たちのことを考えて、企画を書き始めたら、それまで全然進まなかったのがバーッと進んで、こういう話になりました。――増田さんに入ってもらうことになったタイミングは?中川企画自体を考えて、企画書を書いて、親友の結婚式の帰り道に、酔っぱらった3人がどこかの終着駅に……という構造自体は作って、増田さんにお願いしました。増田さんとは以前からつながりがあって、僕の高校の同級生が劇団を作って、自分たちのプロデュース公演をやるときに本を書いていたのが増田さんだったんです。増田さんがどんな本を書くかは知っていて、同じ世代だからこそ、若者の空気感を作ったり、言葉にするのがすごく上手な方だったし、ここに同世代の脚本家の増田さんが入ってくることにもひとつ意味があると感じてお願いしました。――タイトルの『いつまで』というのは、どのタイミングでどのように決まったんでしょうか?中川そこは増田さんが考えました。とくに理由などについては話してないんですよね……(笑)。でも、なんとなくの“思い”みたいなもの、書き上がった脚本を読ませていただいて「こういうことなのかな?」と意図は汲み取っていました。いろんな含みをもった、いろんな捉え方ができる余白のあるタイトルですよね。この物語も、なにか“答え”が出るお話ではないので、そういう意味で僕はすごく納得したタイトルですね。新しい発見や驚きが常にありました――演出部分で大変だったり、何度もテイクを重ねたシーンなどはありましたか?中川お芝居に関しては、そんなになかったですね。3人がものすごく素敵で、それぞれキャラクターが立っていて、バランスの良い3人だったので、何度もテイクを重ねたというのはなかったですね。ただ、神社の階段を3人が昇っていくシーンは1カットで撮っているんですけど、そこは大変でした。何十段もの階段をカメラマンさんが後ろ向きでカメラを担いだ状態で昇りながら撮っていて、しかもナイターなので、他のスタッフの影が映り込まないように……あのシーンは1カットで行こうというのは決めていたので、そこは大変でしたね。『いつまで』――現場ではモニター越しで演技を見ていたんですか? それとも直接、お芝居を見ていたんでしょうか?中川現場の環境によってどちらもありました。――現場でお芝居を見ていて、想像やイメージを超えるものが出てきたのを感じるような瞬間はありましたか?中川やはり、ひとつひとつのセリフの発し方、キャラクターの捉え方など、3人それぞれ、僕が想像している以上のものを出してくれたなと思います。僕は監督として全てを見なくてはいけないし、もちろん3人分の台本を読んでいますが、彼らは自分の役柄のことを一人で担い、キャラクターを自分で育てているんです。僕が俳優部の一員として参加している時もそうですが、他の誰よりも自分がこの役のことを理解して、好きでいると思っているので、そこに関しては任せる部分は任せないといけないと信頼しています。もちろん、僕もそれぞれのキャラクターに対する思い入れはありますが、彼ら以上に役のこと考えている人間はいないので、そこは信頼していました。それが楽しかったですね。「そうやってくるんだ!」という新しい発見や驚きが常にありました。取材・撮影=黒豆直樹ヘアメイク=堤紗也香スタイリスト=Lim Lean Lee<作品情報>『アクターズ・ショート・フィルム3』2023年2月11日(土・祝) 20:00放送配信:「WOWOW プライム」「WOWOW オンデマンド」監督:高良健吾/玉木宏/土屋太鳳/中川大志/野村萬斎(※50音順)【関連番組】■『直前特番 アクターズ・ショート・フィルム3独占インタビュー』「WOWOW オンデマンド」にて配信中■『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 短編映画傑作選3』2023年2月6日(月)~10日(金)「WOWOW プライム」「WOWOW オンデマンド」■『アクターズ・ショート・フィルム』『アクターズ・ショート・フィルム2』2023年2月6日(月)~10日(金)「WOWOW プライム」「WOWOW オンデマンド」■『アクターズ・ショート・フィルム3ザ・ドキュメンタリー』2023年3月4日(土) 21:30「WOWOW プライム」「WOWOW オンデマンド」【特別上映&監督登壇イベント】2023年2月18日(土)・19日(日)・23日(木・祝)ユナイテッド・シネマ豊洲(東京)ほか、4カ所 ※リモート登壇も含む番組公式サイト:番組公式Twitter:番組公式Instagram:
2023年02月09日『1917命をかけた伝令」『007/スカイフォール』のサム・メンデスが映画と映画館への思いを初の単独脚本に込めた『エンパイア・オブ・ライト』。本作の主演、英国が誇るアカデミー賞女優オリヴィア・コールマンもその魅力を絶賛する、期待の新星マイケル・ウォードに迫った。1980年代初頭の静かな海辺の町、マーゲイトにある映画館を舞台に、生きていくことの複雑さや美しさを温かく繊細に描く本作。過去の辛い経験をした主人公のヒラリー(オリヴィア・コールマン)が働く映画館・エンパイア劇場のスタッフとして出会い、徐々にその優しさやユーモアに触れて自然と心惹かれていく青年スティーヴンを演じるのが、マイケル・ウォードだ。1997年にジャマイカで生まれた彼は、2020年に有望な若手俳優に贈られる英国アカデミー賞ライジング・スター賞を受賞し、TVシリーズ「スモール・アックス」で同・TV部門の助演男優賞にノミネート。そして本作『エンパイア・オブ・ライト』で英国アカデミー賞の映画部門助演男優賞にノミネートされた。ウォードが演じるスティーヴンは、当時の時代背景や厳しい経済状況により右傾化する若者たちから理不尽な人種差別に遭うシーンも描かれる。いわれのない差別を受けても屈することなく、心に傷を負ったヒラリーや、エンパイア劇場のスタッフにも温かく接する心優しい青年だ。メンデス監督は「サッチャー政権下で職にあぶれても、喧嘩っ早いスキンヘッドの連中に脅されても、呆れるほど前向きだ。でも、ただのお人好しではない。ひどい人種差別を受けているが、そんなことにはめげない」と過酷な時代の中でもたくましく生きようとするスティーヴンの魅力を力説する。メンデス監督はそんなスティーヴン役をウォードに決定する前に、まず脚本を読ませて役への肉付けについて意見を求めたという。ウォードはそのときをふり返り、「サムは僕の意見を大事にしてくれた。役作りを一緒にやろうと申し出てくれたのは本当に嬉しかった。サムはあの時代を生きてきたが、黒人側の本当の心情を知ることは出来なかったはずだ」とメンデス監督の提案に感銘を受けたことを語っている。また、自身が演じた役については「脚本を読んだ時、スティーヴンが受けたショックはどれほど大きかったのだろうと考えた。世の中の黒人たちが、スティーヴンに自分を照らし合わせることが大事だ。そうすれば、黒人たちの物語が今日的で、語る意味があることが理解できる」と現代人へ重要なテーマを訴えかける存在であることを明かしている。メンデス監督との役作りを経て、複雑な役どころも瑞々しく見事スクリーンで体現したウォード。今作で初共演を果たしたコールマンは「まだ若い青年ですが、マイケルは映画について勉強したい、まだ経験がないから演劇をやってみたいと言っています。彼は自分の仕事を愛していますし、もっともっと上手くなりたいと思っています。きっと舞台で素晴らしい演技ができることでしょう。彼はとても素敵な人です。そして素晴らしい人です」とその演技力や人柄を絶賛している。困難な時代にこそ、仲間が、音楽が、そして映画館がいつもそばにいてくれた…。数々の賞を受賞してきたコールマンも認める新星の瑞々しく光る演技にも注目してほしい。『エンパイア・オブ・ライト』は2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エンパイア・オブ・ライト 2023年2月23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年02月04日いつも一緒にいる家族にも、知らない顔がある……。今回は@palulu_diaryさんの『【#111】妊娠から暴かれる家族の秘密』を紹介します。“実の兄”のことを好きになり、妊娠したA子。「子どもを産み自分たちだけで育てる」と強情な2人を両親は勘当……。【前回までのあらすじ】幼稚園に入園した長女の姫子。しかし兄との子どもだという噂が広まり、親子は皆に避けられ……。ある日、同僚に見せられた写真にA子の姿を見つけたA子父。そして隣にいる“女の子”の存在が目に留まりました……。慌てて帰宅……話を聞いたA子母は……言葉を濁す……怒声をあげるA子父……2人目のことをA子父に隠してきたA子母。怒ったA子父がなにやら“とんでもないこと”を言い出しそうな予感……!?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@palulu_diary)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年02月03日「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」が9月9日(土)から23日(土・祝)まで、東京都・京橋にある「国立映画アーカイブ」にて開催されることが決定。自主映画のコンペティション「PFFアワード2023」の応募受付が本日2月1日にスタートした。「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」は、“映画監督への登竜門”として知られ、1977年にスタートした映画祭。メインプログラムとなる「PFFアワード」は、応募作品の長さやジャンル、応募者の年齢、国籍などの制限は一切なく、短編から長編まで、実写ドラマやアニメーション、ドキュメンタリーなどあらゆる作品が応募できる。これまでに黒沢清、塚本晋也、李相日、タナダユキ、岨手由貴子、石井裕也など170名を超えるプロの映画監督を輩出してきた。近年、「PFFアワード」に入選した作品の劇場公開も相次いでおり、 昨年は2021年の入選作から『ばちらぬん』、『愛ちゃん物語』、『距ててて』の3作品が公開され、さらに今年は「PFFアワード2022」グランプリ受賞作『J005311』の4月公開も決定 。また、「PFFアワード2017」でグランプリを受賞した、清原惟監督による第26回PFFスカラシップ作品『すべての夜を思いだす』が、第73回ベルリン映画祭フォーラム部門に正式出品が決定するなど、 PFFアワードをきっかけに若い映画人たちの躍進が続いている。近年、デジタル機器の発達により、映画制作がより手軽になってきた。PFFでは一昨年より、高校生や中学生からの応募を奨励すべく、18歳以下の監督を対象にした出品料割引「U18割引」を実施。 また、入選・落選の結果に関わらず、審査を担当するセレクション・メンバーが可能な限り作品のコメントの執筆を行っており、応募者から好評を得ている。メインプログラムとなるコンペティション「PFFアワード2023」の応募受付は本日2月1日から3月23日まで。入選作品は第45回ぴあフィルムフェスティバルで上映され、グランプリを獲得すると賞金100万円が授与される。「第45 回ぴあフィルムフェスティバル2023」開催概要【会期】2023年9月9日(土)~23日(土・祝) ※月曜休館【会場】国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)公式サイト()■コンペティション部門「PFFアワード2023」作品募集概要【募集期間】2023 年2月1日(水)~3月23日(木)作品募集ページ()
2023年02月01日地方創生型格安スマホ・格安SIMサービス「新世界モバイルは、2023年の新世界誕生111周年を記念し、本年数々のキャンペーンを実施します。第一弾は、抽選で111名に1人、今年のスマホ代が無料になるキャンペーンでしたが、今回の第二弾では、新世界モバイル会員限定で、111名さまに、抽選で、大阪新世界のお好きな串カツ屋さんで、111本の串カツをゴチするキャンペーンを実施いたします。ゴチとは、当日のお会計時に、串カツ111本分の支払いをその場で新世界モバイルが行うというものです。毎月1名、11ヶ月間、串カツ111本ゴチキャンペーンまず、毎月1名さまに、2023年2月から12月の11ヶ月間、串カツ111本ゴチキャンペーンを実施します。そして、大阪新世界の誕生日である7月3日の前後1週間に50名、111のゴロの良い11月1日の前後1週間で50名、上記毎月キャンペーンと合計して、111名さまに串カツ111本をゴチします。当選者数は、1名単位ですが、ご家族やご友人など複数名での参加も可能です。串カツであれば、種類は自由なので、普段はあまり食べない変わり種メニューなども楽しむことができます。地方創生型の格安スマホ・SIMサービスだからこそできる、地域密着のキャンペーンとなります。<注意事項>*但し、新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえ、各回の人数は予定となりますが、111人に変更はございません。*新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の徹底を当選者さまにはお願いしており、お約束をお守りいただけない場合や串カツのソース二度漬けされた方は、当選が無効になります。なお、串カツ以外のご飲食、現地までの交通費等は自己負担となります。*お好きな串カツ屋さんを選ぶ際には、ゴチの状況を録画しYouTubeで公開することを了承していただく必要があり、当選者さまでお探しいただくようになります。その他キャンペーンの詳細については、新世界モバイルの公式ホームページ内のキャンペーン一覧からご参照ください。また、新世界モバイルでは、大阪新世界が、本年、誕生111周年を記念し、111のゴロ合わせのキャンペーンをまだまだ実施いたします。(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年01月31日映画『オマージュ』が、2023年3月10日(金)に公開される。イ・ジョンウンが主演。『パラサイト 半地下の家族』のイ・ジョンウンが主演映画『オマージュ』は、ヒット作に恵まれず新作を撮る目処が立たない映画監督が、夢と現実の狭間を行ったり来たりしつつ、人生を見つめ直し、新たな一歩を踏み出す姿を描いた物語。主演のイ・ジョンウンは、『パラサイト 半地下の家族』にも出演し、本作で単独初主演にしてアジア太平洋映画賞最優秀演技賞を受賞した。さらに、『あなたの顔の前に』などホン・サンス監督作品に多数出演するクォン・ヘヒョ、ドラマ『愛の不時着』で5人の兵隊のうちの一人を演じ話題となったタン・ジュンサンら韓国の実力派が集結する作品だ。失われたフィルムをめぐって、新たな一歩を踏み出す女性ヒット作に恵まれず、新作を撮る目処が立たない映画監督のジワンが引き受けたのは、60年代に活動した韓国の女性監督、ホン・ジェウォンが残した映画『女判事』の欠落した音声を吹き込むという仕事。作業を進めながらフィルムの一部が失われていることに気づいたジワンは、ホン監督の家族や関係者のもとを訪ねながらフィルムの在処や真相を探っていく。母として、妻としての日常生活がありながらも、キャリアの曲がり角で立ち往生しそうになっているジワン。夢と現実、現在と過去の狭間を行きつ戻りつしながらも、ジワンはフィルムの修復と共に、自分自身も回復させるかのように人生を見つめ直し、新たな一歩を踏み出していく―。登場人物■主人公・ジワン…イ・ジョンウンヒット作に恵まれず、新作を撮る目処が立たない映画監督。失われたフィルムを追い求める。■ボラム…タン・ジュンサンジワンの息子。ジワンの映画をつまらないと酷評する。■夫…クォン・ヘヒョジワンの夫。監督は『マドンナ』『ガラスの庭園』のシン・スウォン監督を務めるのは、『マドンナ』や『ガラスの庭園』を手掛けたシン・スウォン。厳しい現実に直面しながらも映画を撮ることを諦めないジワンに自身を投影させ、女性たちが時を超えて手を取り連帯していく物語に昇華させた。【詳細】映画『オマージュ』公開日:2023年3月10日(金)監督:シン・スウォン出演:イ・ジョンウン、クォン・ヘヒョ、タン・ジュンサン字幕翻訳:江波智子提供:ニューセレクト配給:アルバトロス・フィルム
2023年01月30日ヒット作に恵まれず、新作を撮る目処が立たない女性監督が失われたフィルムの修復作業を通じて自身の人生をふり返る韓国映画『オマージュ』から、予告編が解禁となった。失われたフィルムをめぐって、夢と現実、現在と過去、映画と人生が交錯していく本作。『パラサイト 半地下の家族』「私たちのブルース」「未成年裁判」などイ・ジョンウンがジワン役で2022年アジア太平洋映画賞最優秀演技賞を受賞。さらに、『あなたの顔の前に』「シュルプ」のクォン・ヘヒョ、「愛の不時着」「ラケット少年団」のタン・ジュンサンと韓国エンタメファンにお馴染みの実力派が集結した。この度解禁となった予告編は、息子からも「母さんの映画つまんない」と酷評される映画監督のジワンが、韓国初の女性判事が毒殺された実話を映画化した『女判事』の修復作業にかかわることになる場面から始まる。検閲でカットされたシーンがあることに気づき、失われたフィルムを探す旅に出たジワンは、かつて映画の編集に携わっていたという女性から「編集担当の私でさえ“縁起が悪い”と塩をまかれるような扱いだった」と、映画業界で女性が活躍することがいまよりずっと困難だった時代の話を聞き出す。そして、ジワンはすでに廃館となった古い映画館を訪れるが…。8mmフィルム機を回す女性の映像とともに、「映画を愛するすべての人へ。かつて輝きながら消えていった者たちへ」という言葉がノスタルジックな後味をもたらす予告編が完成した。併せて解禁となった場面写真では、8mmフィルムを発見したジワンと息子ボラムの姿などが捉えられている。『オマージュ』は3月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オマージュ 2023年3月10日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2021 JUNE FILM All Rights Reserved.
2023年01月27日「ゲーム・オブ・スローンズ」で夫婦を演じたジェイソン・モモア(カール・ドロゴ役)とエミリア・クラーク(デナーリス・ターガリエン/カリーシ役)が、サンダンス映画祭で久々の再会を果たした。ジェイソンはドキュメンタリー映画『Deep Rising(原題)』、エミリアは主演映画『Pod Generation(原題)』を引っ提げ、同映画祭に出席。エミリアのインスタグラムにジェイソンとバックステージで再会して話している写真や、エミリアが炎の前に立っている写真が投稿されている。「またカリーシになったような気分(その中を進むことはできない“火”も一緒にね!)にさせてくれてありがとう、サンダンス映画祭」と、懐かしい「ゲーム・オブ・スローンズ」の思い出に浸ったことを報告し、コメント欄にはジェイソンからたくさんのハートマークが届いた。「2人が一緒にいる姿を見ると、なんだか心が温かくなるんだよね」「2人のケミストリーは最高!」とファンから喜びのコメントも。「ゲーム・オブ・スローンズ」の撮影が始まった当時は23歳。演劇学校を卒業したばかりで撮影現場に行ったこともなかったエミリアは、大勢の前で裸になったり、レイプシーンの撮影もあった。それをジェイソンがやさしく支えたことで2人は固い絆で結ばれ、友情が続いているようだ。再会するたびに報告し、ファンを喜ばせている。(賀来比呂美)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2023年01月27日高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎がショートフィルムの監督に挑戦する『アクターズ・ショート・フィルム3』が、2月11日(土・祝) よりWOWOWで放送・配信される。『アクターズ・ショート・フィルム』は、予算・撮影日数など同条件で5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作。世界から6,000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア』(SSFF&ASIA)のグランプリ:ジョージ・ルーカスアワードを目指すというWOWOWの一大プロジェクトだ。その放送・配信に先駆け、このたび『COUNT 100』で監督を務めた玉木宏と主演・林遣都のインタビューが到着。本作への思いや撮影秘話を語ってもらった。――最初に監督オファーが届いた際のお気持ちを教えてください。玉木1回目、2回目の作品を見ていて、よく知っている人たちが監督をやっていることは知っていました。それを(アクターズ・ショート・フィルム2で監督を務めた)永山瑛太くんと話している中で「いいなぁ。やってみたいなぁ」と思っていたので、お話をいただいた時は願ったりかなったりでした。監督をやりたい気持ちはずっとあったのですが、やるにあたってどういう題材にしようかな? ということはわりと早い段階で考えました。――そこでボクシングを題材にしようと?玉木たどり着いたというか短い尺の中で何を題材にしようか? メッセージ性は強く打ち出したいと思っていました。いろいろな題材があって、何個も頭の中に浮かんだのですが、自分がいま何を伝えたいか?ということを大切に考えた時、“俳優”というのはある意味で二面性のある職業であり、言ってしまえば別の誰かがやっても成立してしまうかもしれないもので、そういう自分ではなくてもいい、“誰か”に乗っ取られる怖さみたいなものを表現できたら面白い世界になるんじゃないかと思いました。ただ、人が生きている上で、その背景を描かなくてはいけない。ボクシングに限らず、スポーツ選手はみなさん、そうだと思うのですが、短い時間の中でギュッと凝縮した時間を生きていると思います。たまたま僕も遣都くんもボクシングの経験があったので、それをリアルに描けたらと思いました。玉木宏――玉木さんからのオファーを受けていかがでしたか?林お話を聞いて、とても嬉しかったです。この企画自体は耳にしたことはありましたが、今回、玉木さんが監督と聞いて、憧れの俳優であり先輩なので二つ返事でぜひやらせていただきたいと思いました。――オファーはどのような形で?玉木さんから直接オファーが?林いえ、事務所のほうへいただきました。玉木連絡先は知っていましたが、こちらから打診すべきなのか? 正式にWOWOWさん側からオファーしてもらうか? と考えて、WOWOWさん側からオファーしてもらいました。でも、あとから連絡はしました(笑)。林遣都――本格的に監督業をされるのは初めてでしたが、挑戦されてみていかがでしたか?玉木結論から言うと楽しさしかなかったです。ただ、そこにいたるまでに……今回の作品は20分ちょうどなんですが、(企画のルールとして)「25分以内」という枠組みがあって、自分で脚本を書いてはいるものの尺感がわからないというのはありました。オーバーなのか? ショートなのかわからず……。プロデューサーの方から、いろいろアドバイスをいただきながらブラッシュアップをしていった感じで、その作業も「なるほどな」と思うことがたくさんありました。僕らは普段、環境を与えられてお芝居をするのですが、一歩引いたところから現場を組み立てていく面白さというのは、またちょっと違ったクリエイティブな仕事で、楽しかったです。現場では、自分が頭の中で思い描いていたことが目の前で行われていて、時間を忘れてしまうくらい楽しい時間でしたが、遣都くんに関しては一人二役を担っていたので、体力的なことやスケジュールも考えなくてはいけない。ブレーキをかけながらアクセルを踏んでいるような感じで臨んでいました。『COUNT 100』より――一人二役の生活が交互に描かれているシーンなどは狙った通りの描写が出来上がりましたか?玉木遣都くんがこの役を引き受けてくれてよかったと思うし、さすがだなと思うシーンがたくさんありました。説得力を見せてくれるというか瞳の輝きひとつで全然違う人に見えて、だからこそ成立したのだと思います。後付けで「●日経過」というのは入れていますが、遣都くんの演技にすごく助けられました。玉木宏が考える“監督が作品を残す意味”――玉木さんの“監督”ぶりはいかがでしたか? 俳優をやられている玉木さんだからこその演出などもあったのでしょうか?林また玉木組があったら、どんな役でもいいので毎回参加したいと思うくらい充実した時間でしたし、「俳優さんが監督をやってみた」という現場では全くなく、いつも経験している通りの撮影現場で、監督が中心に立っていて、みなさんが付いていくというチーム感がありました。迷いがなく、まとまって、限られた時間の中で想定以上のことが生まれていく、気持ちの良い現場でした。――林さんのお芝居が印象的だったシーンを教えてください。玉木どこが印象的だったというよりも、全てを通していい塩梅だったと思います。人それぞれですが、もし遣都くん以外の人が演じたら、トゥーマッチだっただろうなと感じる部分もありました。一人二役だったので遣都くんにとっても見えない空間での演技だったと思いますが、本当にこの物語、この世界観を、行き過ぎないリアクションで演じてくれたと思います。――キャラクターに関して、「こうしてほしい」というオーダーなどは?玉木台本の冒頭に、この作品を作るにあたってのテーマ、メッセージというのを書かせていただいたんですが、これをキャスト、スタッフに共通認識で持ってもらい、シーンごとに少しだけ思いをプラスして伝えました。なので、そこは撮影に参加しているキャスト、スタッフの間でズレはなく、いけたのではないかと思います。――林さんは、玉木さんの演出が印象的だったシーンはありますか?林撮影は2日間だったんですが、まずクランクインして最初のカットが冒頭のシーンで、主人公が歩いてきて、チラシを手渡されて振り返るというシーンでした。ロケでエキストラの方たちもいたのですが、一発OKだったんですよね(笑)。玉木あはは(笑)。林玉木さん、全く迷いがなくてカッコいい! って思って(笑)。玉木いやいや(笑)。林さすが玉木さんだなと思いました。こういう挑戦的な企画に対しても迷いがなく、引っ張っていってもらえそうな気がして、一気に撮影の2日間が楽しみになりました。その後も、“もう1人の自分”を演じる時の塩梅に関しても、違いのリアリティを突き詰めて考えていくことよりも、変化していく段階を玉木さんに確認しながらやらせていただいたんですが、全部、答えをいただけるので、信頼しきって、玉木さんが思い描いたものに近づけるように挑んでいきました。――そんなにテイクは重ねないんですか?玉木そうですね、基本的にシーンの状況は把握されているので、軽く伝えて、すぐに臨むという感じです。遣都くんが毎回、ドンピシャなところを突いてくれるので、タイミング的なところで「もう1回」と言ったことはありましたけど、3回やったことはなかったかな……?だいたい2回目でOKは出していますね。――クリント・イーストウッドのようですね。玉木いやいや(笑)。そこは、ちゃんと整っていたから「OK」が出せるというだけです。――監督業に以前から興味があったということですが、実際に監督をされる上で大切にしたことや“信念”みたいなものはありましたか?玉木僕の主観かもしれませんが、監督が作品を残す意味というのは、いまの時代を映すものなのか、その人が伝えたい思いなのか、その両方かもしれませんが、そういう意味合いがないといけない気がして。僕が、そういう作品を見るのが好きということがあると思います。僕自身がいま、考えていることが、この『COUNT 100』という作品を通して何か伝わればいいなと思っています。冒頭の話に戻るんですけど、俳優は二面性があって、誰か違う人に演じられているかもしれない、そういう怖さや不安を作品を通して伝えることができれば意味があるものになるのではないかと。『COUNT 100』メイキングより――今回はこういう作品になりましたが、「伝えたい」思いはご自身の中にいくつもストックされているんでしょうか?玉木そうですね。今回でいうと6個くらい「こういうものがやりたい」というのがパパっと浮かんできました。以前、フォトブックを出した時に担当されたライターさんのやり方で、インタビューする相手に「100個、単語でも漢字でもいいから、いま頭に浮かんだものを書き出してください」というんです。それを参考に「ボクシング」「俳優」や「二面性」、「乗っ取られる」、あとは「鏡面世界」など好きなワードを書いて並べて、それをつなげて、そこからひとつの物語ができないか? というやり方で内容を決めました。結果的に背景にボクシングを入れ、自分の頭の中にあるキーワードで作り上げたストーリーになりました。それらを組み替えればまた違うストーリーも出来ると思います。――今後、長編監督にも挑戦したい思いはありますか?玉木いやぁ、長編となると……。今回、何が難しかったかというとセリフを考えることが難しかったんです。セリフに人格が込められると思うので、登場人物が少なければ埋め切れると思いますが、登場人物が多くなってきて、それぞれの人格をちゃんと成立させていくのは……。いろんな方向から作品を見ていかなくてはいけないと思うので、なかなかセリフを考えるのは奥が深くて難しいなと改めて感じたところです。なので長編はいまの段階ではちょっと難しいかもしれない、という思いです。取材&撮影:黒豆直樹■玉木宏ヘアメイク:渡部幸也(riLLa)/Yukiya Watabe(riLLa)スタイリスト:上野健太郎/Kentaro Ueno■林遣都ヘアメイク:中西樹里/Juri Nakanishiスタイリスト:菊池陽之介/Yonosuke Kikuchi<番組情報>『アクターズ・ショート・フィルム3』2月11日(土・祝) 20:00~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信監督:高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎(五十音順)『直前特番 アクターズ・ショート・フィルム3独占インタビュー』2月4日(土) 22:00~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア短編映画傑作選3』2月6日(月)~10日(金) WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信『アクターズ・ショート・フィルム』『アクターズ・ショート・フィルム2』2月6日(月)~10日(金) WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信『アクターズ・ショート・フィルム3ザ・ドキュメンタリー』3月4日(土) 21:30~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信関連リンク番組公式サイト:番組公式Twitter:番組公式Instagram:
2023年01月26日新婚旅行でカナダに行った投稿者さん。初めての海外旅行だったため、ツアーに参加したところ……。今回は、実際にあった“新婚旅行の事件エピソード”をご紹介します。新婚旅行で……新婚旅行は、カナダに行きました。カナダはずっと行きたかった場所です。私も主人もワクワクしていましたが、初めての海外ということもあり、不安も多かったのでツアーに参加することにしました。当日、空港に集まると、シニア向けツアーだったということがわかりました。旅行会社からは事前に、「ほとんどカップルか新婚さん・OL・大学生の小集団ですよ〜」と聞かされていたため、かなり衝撃を受けました。雲行きが怪しい中での出発です。案の定、私たちは集団からはやし立てられ、距離が近い人たちが多く、二人きりの時間は皆無のまま時間は過ぎました。ようやく二人きりになれるホテルでも、ツアーで一緒だった方たちは部屋に来て飲んで食べて喋って……。新婚旅行をもう一度やり直したいです。(30歳/公務)2人の時間が取れず……新婚旅行でずっと行きたかったカナダに行ったものの、ツアーの雰囲気から2人の時間が取れなかったというエピソード。皆さんはこのエピソード、どう感じましたか?※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2023年01月26日映画『仁義なき幕末-龍馬死闘篇-』より、特報映像とキャラクタービジュアル、そしてストーリーが解禁され、併せて3月25日(土) に公開されることも決定した。本作は、映画と舞台を完全連動させるプロジェクト【東映ムビ×ステ】の第五弾で、令和のヤクザが坂本龍馬になり代わるという現代と幕末を飛び越えた新感覚の時代劇だ。特報映像では、松田凌演じる令和のヤクザ・村田恭次が幕末時代にタイムスリップし、自分そっくりの龍馬と出会うシーンが公開。ヤクザと龍馬の一人二役を完璧に演じ分ける松田凌の姿は必見だ。また、龍馬や新選組とともに“激闘の幕末”の中に存在する派手なスーツ姿のヤクザたちが、タイムスリップムービーの面白さを期待させるインパクトのある映像となっている。キャラクタービジュアルは、令和のヤクザ「村田組」の若頭である主人公村田役・松田凌や、村田の幼馴染で「村田組」の組員である大友一平役・和田琢磨、龍馬の妻で物語のカギを握る今作のヒロインおりょう役・剛力彩芽、そして西郷隆盛役の本宮泰風など、総勢13名の姿が公開された。映画『仁義なき幕末-龍馬死闘篇-』特報映像<作品情報>映画『仁義なき幕末-龍馬死闘篇-』2023年3月25日(土) 公開脚本:毛利亘宏(少年社中)監督:橋本一■出演松田凌/和田琢磨矢崎広/鈴木勝吾/赤澤燈/荒川ちか石黒英雄/本田礼生/小野健斗/岡宏明/江戸川じゅん兵本宮泰風/剛力彩芽<公演情報>舞台『仁義なき幕末-龍馬死闘篇-』2023年春 上演作・演出:毛利亘宏(少年社中)出演:和田琢磨/松田凌 ほか【ストーリー】「俺とお前でテッペン獲るぞ」そう誓い合った2人の男。ヤクザの若頭・村田恭次(松田凌)とその右腕・大友一平(和田琢磨)だ。インテリの恭次が“頭”、喧嘩の強い一平が“腕”となり、2人は裏社会の頂点に立とうとしていた。だが、敵対する暴力団が仕向けた狂犬ヤクザ・伊達唯臣(鈴木勝吾)との抗争のさなか、突然現れた不思議な童子(荒川ちか)の力により、恭次たちは幕末にタイムスリップ。そこで恭次はある1人の男と出会う。彼の名は、坂本龍馬(松田凌 / 2役)。なんと龍馬は恭次と瓜二つの顔をしていた。なぜ憧れの龍馬が自分と同じ顔をしているのか……?戸惑う恭次をさらに混乱に陥れるように、龍馬を狙う一味が来襲。恭次をかばい、龍馬が命を落としてしまう。龍馬がいなければ、西郷隆盛(本宮泰風)と桂小五郎(岡宏明)の手を組ませることもできない。この国に新たな時代は永遠に訪れない。憧れの男の死を目の前で看取った恭次は、自らが龍馬になり代わり、龍馬の目指した日本の夜明けを実現しようと決意する。一方、同じく幕末にタイムスリップした一平とその舎弟・高梨明(矢崎広)はひょんなことから新選組に入隊。鬼の副長・土方歳三(石黒英雄)、沖田総司(本田礼生)、原田左之助(小野健斗)らと行動を共にすることに。妻・おりょう(剛力彩芽)や土佐藩士・中岡慎太郎(赤澤燈)に支えられながら新しい国づくりのために奔走する龍馬=恭次。現代に戻りたいと願いながらも、重い鉄の掟に翻弄され引きずり込まれていく一平。時代の荒波は、かつてテッペンを獲ろうと約束した2人の運命さえ飲み込もうとしていた。はたして日本の夜明けはやってくるのか。2人のヤクザが相まみえたとき、激動の幕末にさらなる事件が巻き起こる――。ムビステHP:映画HP:
2023年01月24日アメリカのワシントンD.C.在住で、修道院長かつ教会史の研究者であるグレゴリー・シュナケンベルグさんが、1本の動画をTwitterに投稿して話題となりました。資料室で作業している際、『フィリピン1942』と記された、古い金属製の箱を見つけたシュナケンベルグさん。中身は、長いこと忘れ去られていた無声の8ミリフィルムで、『失われた第二次世界大戦の映像』の発見につながる可能性がありました。そこで、シュナケンベルグさんは期待しつつ、フィルムを専門家に送り、映像のケアとデジタル化を依頼。「昨日、それが戻ってきた」というコメントとともに公開された動画は、予想外のものでした。While working in our archives, I found an old metal box. Inside was a long-forgotten roll of silent 8mm film marked "The Philippines 1942"Excited at possibly discovering lost WW II footage, I sent it to specialists for care and digitization.Yesterday, it came back. On it was: pic.twitter.com/Wvlla8k21R — Gregory Schnakenberg (@GSchnakenberg) January 7, 2023 映っていたのは、複数匹のかわいい子犬が遊んでいるだけの映像!「戦時下の人々の様子が映っているだろう」という予想を裏切り、なんとも癒される光景が収められていました。動画はネット上でまたたく間に拡散され、20万件以上の『いいね』が付くとともに、コメントが殺到しています。・フィリピン人として、この発見に感謝!・人々は、どんな時もかわいい犬に夢中だったことの証拠かな?・我が家のホームビデオも、人間より犬のほうが多く映っているので…。・こういうの、めっちゃ好き。いいドキュメントですね。・ラベルが間違っていたのかと疑いたくなるけど、犬が遊んでいるのは、フィリピンの典型的なホウキ『ワリス』っぽいんだよな。フィルムが本当に1942年の記録であるかは、より専門的な精査が必要かもしれません。とはいえ、フィルムに残された子犬のかわいさが人々の心をつかんだことは、間違いないといえそうです。[文・構成/grape編集部]
2023年01月11日今回は、実際に募集した「新婚旅行の事件エピソード」をご紹介!新婚旅行なのに夫は……。投稿者さんが、新婚旅行で旦那さんに激怒したエピソードです。新婚旅行なのに……新婚旅行はハワイに行きました。夫はなぜか、友人たち数名を連れてきました。モヤッとはしたものの、楽しい気持ちを共有したいのだろうと許容することにしました。問題は到着後、夫はひたすらホテルで寝るばかり。外出しようと言ったら「友人たちと行ってくれ」と再び寝ようとしました。夫の友人たちとは会って間もない関係ですし、これは新婚旅行です。私はさすがに激怒し、ホテルのスリッパを投げつけてしまいました。(37歳/会社員)旦那さんに困惑……新婚旅行に友人を連れてきたうえ、ずっとホテルで寝ていた旦那さんに困惑した投稿者さん……。皆さんなら、どう対応しますか?※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2023年01月07日アジア全域版アカデミー賞「第16回アジア・フィルム・アワード」(AFA)にて、パク・チャヌク監督の『別れる決心』(韓国)が作品賞を含む最多10部門でノミネート。日本からはアカデミー賞国際長編映画賞受賞作品『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)が作品賞はじめ8部門でノミネート、『PLAN75』の早川千絵監督、鈴木亮平と宮沢氷魚が恋人同士を演じた『エゴイスト』などがノミネートされた。本年は、アジア22の国と地域より30作品81のノミネート(全16部門)。作品賞は『別れる決心』ほか、マニラトナム監督の『Ponniyin Selvan:I』(インド)、昨年の東京国際映画祭(TIFF)コンペティション部門で最優秀監督賞を受賞したダルジャン・オミルバエフ監督の『ある詩人』(カザフスタン)、そして今年のTIFFワールド・フォーカス部門選出作品のラヴ・ディアス監督の『波が去るとき』(フィリピンほか)がノミネートされ、日本の『ドライブ・マイ・カー』と最優秀作品賞を競う。『別れる決心』日本からは作品賞、監督賞、脚本賞等8部門の候補として濱口監督の『ドライブ・マイ・カー』が選出されたほか、カンヌ映画祭で話題になった『PLAN75』の早川千絵監督が新人監督賞に、また倍賞千恵子が主演女優賞候補として『別れる決心』のタン・ウェイらと候補に。『PLAN75』さらに、第35回TIFFのコンペティション部門に選出された『エゴイスト』の鈴木亮平と『ドライブ・マイ・カー』の西島秀俊が主演男優賞、 同じく同作品群から宮沢氷魚(『エゴイスト』)と岡田将生(『ドライブ・マイ・カー』)が助演男優賞に。主演男優賞はほかに、『Where the Wind Blows』のトニー・レオン、カンヌ国際映画祭にて監督賞受賞、そしてアカデミー賞国際長編映画賞部門のショートリスト入りを果たした『別れる決心』のパク・ヘイル。助演男優賞ではほかに、『非常宣言』のイム・シワン、カンボジア代表としてアカデミー賞国際長編映画賞部門のショートリスト入りを果たした『ソウルに帰る』のオ・グァンロクなど錚々たる俳優が名を連ねた。『非常宣言』そして『ある男』の安藤サクラと『PLAN75』の河合優実が助演女優賞にノミネート。『エゴイスト』の衣装デザイン賞、『シン・ウルトラマン』が視覚効果賞でノミネートされるなど、日本の5作品が計14部門にてノミネート。また、是枝裕和監督が韓国作品『ベイビー・ブローカー』で監督賞にノミネート。『ベイビー・ブローカー』からはイ・ジウン(IU)が新人賞にノミネートされた。『ベイビー・ブローカー』第16回アジアン・フィルム・アワード 主要ノミネートリスト作品賞『別れる決心』(韓国)『ドライブ・マイ・カー』(日本)『ある詩人』(カザフスタン)『Ponniyin Selvan:I』(インド)『波が去るとき』(フィリピン、フランス、ポルトガル、デンマーク)監督賞是枝裕和『ベイビー・ブローカー』パク・チャヌク『別れる決心』濱口竜介 『ドライブ・マイ・カー』ダルジャン・オミルバエフ『ある詩人』ダヴィ・シュー『ソウルに帰る』主演男優賞パク・ヘイル『別れる決心』西島秀俊 『ドライブ・マイ・カー』鈴木亮平『エゴイスト』チャン・イー『Home Coming』モーセン・タナバンデ『第三次世界大戦』トニー・レオン『Where the Wind Blows』主演女優賞シルヴィア・チャン『消えゆく燈火』カリーナ・ラム『アメリカから来た少女』ハッピー・サルマ『ナナ』タン・ウェイ『別れる決心』倍賞千恵子『PLAN75』『PLAN75』助演男優賞岡田将生『ドライブ・マイ・カー』宮沢氷魚『エゴイスト』イム・シワン『非常宣言』オ・グァンロク『ソウルに帰る』マイケル・ホイ『Where the Wind Blows』助演女優賞安藤サクラ『ある男』ラウラ・バスキ『ナナ』キム・ソジン『非常宣言』イン・タオ『Home Coming』河合優実『PLAN75』「アジア・フィルム・アワード」とは2007年に創設されたアジア映画を対象とした映画賞「アジア・フィルム・アワード」。東京国際映画祭は2013年より、香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることでアジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っている。今年の審査員長は、国際的に高い評価を受ける中国の巨匠で、昨年のAFAで最優秀監督賞を受賞したチャン・イーモウ監督(『紅いコーリャン』『活きる』『あの子を探して』『初恋のきた道』)が務め、世界中の映画人7名とともに今年の受賞者を決定する。授賞式は、香港の西九龍(ウエストカオルーン)文化地区にオープンした香港故宮文化博物館の「Jockey Club Auditorium」にて3月12日(日)に開催予定。ちなみに、前回は黒沢清監督の『スパイの妻 劇場版』が最多受賞(最優秀作品賞・最優秀主演女優賞:蒼井優・最優秀衣装デザイン賞)したほか、蒔田彩珠が『朝が来る』にて最優秀助演女優賞を受賞している。本ノミネートを受け、『エゴイスト』キャストと監督からコメントが到着。鈴木亮平:皆様のお陰で、この度大変光栄な賞にノミネートしていただきました。アジア版アカデミー賞とも呼べるアジア・フィルム・アワード。その名誉ある場に、宮沢氷魚くんと共に選んでいただけたことが何より嬉しいです。原作者の高山真さん、松永大司監督、明石直弓プロデューサー、その他製作に関わった全ての方々にあらためて感謝申し上げます。宮沢氷魚:この度はアジア・フィルム・アワードで助演男優賞にノミネートして頂いたことを光栄に思います。携わって下さった全ての方、作品を愛してくれた方に感謝の気持ちでいっぱいです。改めて、『エゴイスト』という作品に出会えたことを幸せに感じています。松永大司監督:この度、アジア・フィルムアワードにて『エゴイスト』が3部門でノミネートされとても光栄に思います。鈴木亮平、宮沢氷魚を近距離からの撮影で映し出しているこの作品にとって、二人の演技が評価されたこと、そして鈴木亮平が演じる主人公を描く上で衣装にも大きな重点を置いていたので、衣装デザインが評価されたことも非常に嬉しく思います。このノミネートをきっかけに更に多くの方に「エゴイスト」を知ってもらえることを期待します。『ドライブ・マイ・カー』はブルーレイ&DVD発売中。『PLAN75』は全国にて順次公開中。『エゴイスト』は2月10日(金)より全国にて公開。『別れる決心』は2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会ある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会PLAN75 2022年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fuseeベイビー・ブローカー 2022年6月24日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED【重複のため使用不可】エゴイスト 2022年10月24日より第35回東京国際映画祭にて公開©2023高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2023年01月06日高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎がショートフィルムの監督に挑戦する「アクターズ・ショート・フィルム3」より、土屋監督作品「Prelude~プレリュード~」のポスタービジュアルと場面写真が公開された。「Prelude~プレリュード~」は、平穏な日常生活の中で、大切な記憶を引き継いでいく家族と仲間の物語。土屋さんと有村架純が主演する本作は、土屋さんがバレリーナの道を志したものの、挫折感を抱える歩架、有村さんが家族を優しく見つめる親友・桃子を演じるほか、戦争の苦い記憶を抱えた祖父(S-KEN)、悲しみの中に沈む母(岩瀬顕子)が登場。歩架が桃子と共に、家族問題や自身の悩みと向き合っていく。ポスターでは、大学をバックに歩架と桃子が寄り添う、仲の良さが垣間見えるスナップ写真のようなフレッシュな写真を使用。また場面写真は、2人の大学でのシーン、母や祖父など、ストーリーの肝となる部分が切り取られている。「アクターズ・ショート・フィルム3」は2月11日(土・祝)20時~WOWOWプライム&WOWOWオンデマンドにて放送・配信。(cinemacafe.net)
2023年01月06日高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎がショートフィルムの監督に挑戦する『アクターズ・ショート・フィルム3』より、土屋太鳳監督作品『Prelude ~プレリュード~』のポスタービジュアルと場面写真が公開された。『アクターズ・ショート・フィルム』は、予算・撮影日数など同条件で5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作。世界から6,000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア』(SSFF&ASIA)のグランプリ:ジョージ・ルーカスアワードを目指すというWOWOWの一大プロジェクトだ。土屋が監督を務める『Prelude ~プレリュード~』は、平穏な日常生活の中で、大切な記憶を引き継いでいく家族と仲間の物語だ。バレリーナの道を志したものの挫折感を抱えた歩架を土屋が、その親友・桃子を有村架純が演じ、戦争の苦い記憶を抱えた祖父や悲しみの中に沈む母らとの関係を描く。撮影は数々のドキュメンタリー映画を撮ってきた山崎裕が務める。公開されたポスタービジュアルは、大学をバックに歩架と桃子のスナップ写真のような1枚。ふたりの仲の良さが垣間見えるフレッシュな写真に仕上がっている。また場面写真は、歩架と桃子の大学でのカットや、歩架の母や祖父など、ストーリーの肝となるシーンとなっている。『アクターズ・ショート・フィルム3』は、2月11日(土・祝) 20時よりWOWOWで放送・配信される。<番組情報>『アクターズ・ショート・フィルム3』2月11日(土・祝) 20:00~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信監督:高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎(五十音順)『直前特番 アクターズ・ショート・フィルム3独占インタビュー』2月4日(土) 22:00~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信『アクターズ・ショート・フィルム3ザ・ドキュメンタリー』3月4日(土) 21:30~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信『アクターズ・ショート・フィルム』WOWOWオンデマンドで配信中『機械仕掛けの君』監督:磯村勇斗 主演:泉澤祐希『夜明け』監督:柄本佑 主演:森山直太朗『そそがれ』監督:白石隼也 主演:吉村界人/神野三鈴『GET SET GO』監督:津田健次郎 主演:竜星涼/大東駿介『in-side-out』監督:森山未來 主演:永山瑛太『アクターズ・ショート・フィルム2』WOWOWオンデマンドで配信中『いくえにも。』監督:青柳翔 主演:村上虹郎『物語』監督:玉城ティナ 主演:琉花/奥平大兼『あんた』監督:千葉雄大 主演:伊藤沙莉/千葉雄大『ありがとう』監督:永山瑛太 主演:役所広司『理解される体力』監督:前田敦子 主演:柳英里紗/三浦貴大WOWOWオンデマンド:関連リンク番組公式サイト:番組公式Twitter:番組公式Instagram:
2023年01月06日1月13日より2月13日まで、オンライン映画祭「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」が開催。コンペティションの審査員に『PLAN75』の早川千絵監督が決定し、全29作品のラインナップが発表された。「MyFFF」は、毎年約200の国と地域で約1,000万回の視聴回数を記録し、2020年に10周年を迎えたオンラインのフランス映画祭。新型コロナウイルス感染拡大の影響による各国の非常事態宣言を受けて実施した「おうちにいよう MyFFF STAY HOME EDITION」では、特別に90作を超える長編および短編を無料配信し、大好評を得た。2021年は2年ぶりに開催されたカンヌ国際映画祭の期間中に過去のカンヌ映画祭上映作となる「カンヌ特別版」を無料配信するなど、様々な取り組みを実施。過去12回の開催を経て、日本は常に視聴回数で上位に入る主要国となっており、視聴総回数は毎年増加傾向にある。今年のラインアップはコンペティション部門の長編・短編それぞれ10作品に加え、短編アニメーションやクラシック作品を含む全29作品。日本国内ではそのうち28作品を配信する。長編作品には、『ポルトガル、夏の終わり』『エル ELLE』イザベル・ユペール、『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』ラース・アイディンガー、『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』スワン・アルロー、『キーパー ある兵士の奇跡』フレイア・メーバーなど豪華キャストが共演し、1人の女性の半生を3つの時間軸で描く『ジョーンについて』。『ジョーンについて』SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022最優秀作品賞受賞作で、繊細な少年の心の揺らめきを追った『揺れるとき』、現代フランス社会の周縁に生きる人々を見つめてきたアリス・ディオップが監督し、2021年ベルリン映画祭エンカウンターズ部門の作品賞を受賞したドキュメンタリー『私たち』など各国の映画祭で高評価を得た多様な作品が目白押し。『私たち』©Sylvain Verdet短編作品には、名匠オリヴィエ・アサイヤス監督を語る上で欠かせない初期の短編作品『東京の闇』(1983年)が登場。前衛的な演出の本作を国内で試聴できる貴重な機会に。計17作にのぼる短編作品は全て無料配信となっている。また、各国の映画人からなるコンペティションの審査員にはユホ・クオスマネン(『コンパートメントNo.6』)、セルゲイ・ロズニツァ(『バビ・ヤール』『ドンバス』)ら鬼才たちに加え、カンヌ国際映画祭「カメラドール 特別表彰」を授与された『PLAN75』の早川千絵監督が決定、コメントも到着している。<早川監督コメント>21年初頭パリに滞在し、フランスのスタッフとともに映画の仕上げをするという機会に恵まれました。老若男女多くの人々が映画を愛し、作られた年代も国も異なる様々な映画を日常的に見られるフランスという国は真の映画大国だと思いました。そんなフランスの若い才能に出会えるMyFFFに審査員として参加させていただけることを光栄に思います。MyFFFは公式サイトのほか、国内の各動画配信サイトでも視聴可能。また、上映を再開したアンスティチュ・フランセ東京のエスパス・イマージュにて「スクリーンで見よう マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」を開催(1月下旬~2月上旬を予定)。過去の配信作品から厳選した人気作と新作をスクリーン上映する。長編作品ラインアップ『行く先/後世』テーマ:DOING IT THEIR WAY作家を夢見るいまどきの若者、ラビディ。シェアルームに住みながら、なんとか生活しているが、エリザとの出会いにより表面的な自分の生き方を見直すようになる。作家志望の男の不安定さを通して、いまどきの若者が抱える危機感がうまく表現されている。『ブラッド・オレンジ』テーマ:DOING IT THEIR WAYダンスコンテストで優勝して借金を返済しようともくろむ老夫婦、金銭スキャンダル発覚に怯える経済担当相、性的倒錯者と出会ってしまった少女、それぞれの長い夜が始まる。様々なジャンルを織り交ぜ、現代社会にひそむ魔物を皮肉たっぷりに描き出し、権力の仕組みを自由かつ大胆に風刺したダークコメディ。『そんなの気にしない』テーマ:DOING IT THEIR WAY『ファイブ・デビルズ』『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルコプロ主演。格安航空会社の客室乗務員をしている26歳のカサンドラ。フライトからフライト、パーティーからパーティーを渡り歩く毎日だが、ある災難をきっかけに、地に足の着いた世界と再びつながることを余儀なくされる。第75回カンヌ国際映画祭批評家週間出品。『波の間に』テーマ:FRANCE HAS GOT TALENT夢のために突き進み、転んでは立ち上がり、また夢を見て…。若さゆえのエネルギーと明るさを武器に、スターになろうともがく怖い物知らずのマルゴとアルマ。強い友情で結ばれた彼女たちを止められるもなんてない。パリを舞台に、女優という夢をひたむきにおいかける2人の女性の姿をリアルに描いた1作。彼女たちが演技にかける情熱、喜び、葛藤が観る者の胸を打ち、運命につぶされそうな彼女たちを応援せずにはいられない。『マグネティック・ビート』テーマ:FRANCE HAS GOT TALENT1980年代初頭のとある小さな地方都市。独特のカリスマ性をもつ兄ジェロームの影に隠れ、父親のガレージからラジオの海賊版放送を送りつつ兵役に怯えながら暮らすフィリップは、ひとつの時代が終わろうとしていることに気づかずにいる。独立系ラジオの誕生、左翼の台頭、80年代の始まり…時代のうねりの中で、世界を変えることを夢見る兄弟の姿を描いた、ヴァンサン・マエル・カルドナ監督の長編デビュー作。政治に幻滅する若者がロック音楽に夢中になっていく、この時代特有の複雑な状況が見えてくる。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022 監督賞受賞。協力:SKIPシティ国際Dシネマ映画祭『ザ・クロッシング』テーマ:KIDS TURNED OUT FINE略奪により村を追われ一家で逃げ出すも、途中で両親と生き別れになってしまったキョナとアドリエル。数多の試練を乗り越えながら世界を横断していく姉弟は自由な新世界に到達できるのか。フローランス・ミアイユ監督が、「より良い未来を求め、いつの日か祖国を去るすべての人」、1905年にユダヤ人迫害から逃れるためにオデッサを追われた、監督自身の祖母と母親のために制作したという。幼年期から青年期へ移行と亡命をテーマにした、心をつかむアニメーション作品。協力:SKIPシティ国際Dシネマ映画祭『揺れるとき』テーマ:KIDS TURNED OUT FINEロレーヌ地方の低所得者層向け団地に暮らす10歳の少年、ジョニー。大人びていて、若い母親の恋愛模様を観察する毎日。その年、担任になった若いアダムスキー先生に背中を押され、ジョニーは新しい世界への扉を開こうと踏み出す。デビュー作『パーティーガール』が高評価を得たサミュエル・タイス監督の長編第2作。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022 最優秀作品賞(グランプリ)受賞。協力:SKIPシティ国際Dシネマ映画祭『ジョーンについて』テーマ:FACES+ PLACES自由奔放で冒険を恐れないジョーン・ヴェラは、自立した女性で、たくさんの恋愛を経験してきた。そんな彼女の前に、若かりし頃の大恋愛の相手が突然現れる。実の彼の子どもを出産していたという事実を彼に打ち明けようとしないジョーン。この再会をきっかけに、ジョーンは自身の人生、アイルランドで過ごした青春時代、キャリアの成功、愛する人々、そして息子との関係を見つめなおすようになる。3つの異なる時間軸でストーリーが紡がれていく、ローラン・ラリヴィエール監督長編第2作。ジョーン役を演じたフレイア・メーバーとイザベル・ユペールの神々しくも官能的な演技は、フィクションがもつ癒しの力とその必要性を気づかせてくれる。『私たち』テーマ:FACES+ PLACESパリを南北に走るRER(イル=ド=フランス地域圏急行鉄道網)B線沿い、「郊外」と呼ばれる地域に暮らす人々を追ったドキュメンタリー作品。移民の整備士、サン=ドニ大聖堂でルイ16世の死を悼む信心深い人々、患者宅を訪問する看護師、かつてドランシー収容所に収監された人々の記憶、夏の静けさを楽しむ若者たち、作家、狩猟愛好家、監督自身の幼少期の思い出の場所…。数々の断片が全体を構成し、「私たち」の全貌が見えてくる。共存をテーマに、映画の役割を違った角度から感じさせる1本。2023年アカデミー賞フランス代表作品『St Omer』監督作。2021年ベルリン映画祭エンカウンターズ部門作品賞受賞作品。フランス語圏カナダ招待作品『ブートレッガー 密売人』テーマ:UNDER YOUR SPELLモントリオールの法学生マニは、生まれ育ったケベック州北部の先住民居留区に舞い戻り、居留地でのアルコール販売の自由化をめぐる議論に参加するように。一方、白人のローラは、村議会と恋人のレイモンを盾に、酒の密売を公然とおこなっている。マニの帰郷により、コミュニティは二分され対立が激化していく。現代アート出身のキャロリーヌ・モネ監督長編デビュー作。ケベック州北部の先住民コミュニティにおける禁酒法と密売の関係にフォーカスし、先住民コミュニティの自治の必要性を訴える。クラシック作品『愛の記念に』テーマ:UNDER YOUR SPELL15歳のシュザンヌは家族の問題から逃れるかのように、奔放に男と遊び歩くが、誰のことも好きになれない。ジャックに出会うまでは…。主演のサンドリーヌ・ボネールは、姉のキャスティングオーディションに同行していたところをモーリス・ピアラ監督に見出され、本作に抜擢された。ピアラ本人も父親役で登場。映画公開から40年を経ても、サンドリーヌ・ボネールの清流のような存在感、フランス映画史に残るマスターピースの脚本・演出の魅力を堪能できる。短編作品ラインアップ『カタラクト ぼやけた世界』テーマ:DOING IT THEIR WAY『ダビデ王』テーマ:DOING IT THEIR WAY『パロマ』テーマ:FRANCE HAS GOT TALENT『バイバイ』テーマ:FRANCE HAS GOT TALENT『マリアンヌ』テーマ:KIDS TURNED OUT FINE『僕たちの城』テーマ:KIDS TURNED OUT FINE『ティタン』テーマ:KIDS TURNED OUT FINE『獣を解き放て』テーマ:UNDER YOUR SPELL『海辺の女』テーマ:UNDER YOUR SPELL『港町マルムスク』テーマ:FACES + PLACESフランス語圏カナダ招待作品『美しき大河』テーマ:FACES + PLACESクラシック作品『東京の闇』テーマ:FACES + PLACES舞台は東京とパリ。スパイの疑いをかけられた女性作家が小説と現実の世界を行き来する。オリヴィエ・アサイヤス監督を語る上で欠かせない初期の短編作品。前衛的な演出と実験的な構成で、B級映画とフィルム・ノワールの要素を併せ持つ作品。スタジオでモノクロ撮影された東京の風景が作品に趣を加える。公開から40周年を迎えたいまこそ、アサイヤス監督の豊かな映像表現の萌芽を感じられる本作を再発見する。ENJOY THE SILENCE(セリフのないアニメーション特集)『不安な体』監督 水尻自子『2本のトランペットのための物語』監督 アマンディーヌ・メイエール『スズメバチ』監督 ジュリエット・ラボリア『触らないで!』監督 キャプシーヌ・グジュレ『夜警』監督 ジュリアン・ルニャール『不安な体』第13回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)は1月13日~2月13日、各配信サイトにて配信開始。(text:cinemacafe.net)
2023年01月06日今まで順調だったのに……ある日突然、夫婦仲が壊れました……。@motosare__ecoさんの『【#111】夫が私の友達と浮気していた話』を紹介します。夫と友達の浮気現場に突入したE子ちゃん。夫はもうやましいことはないと言いますが……。【前回までのあらすじ】自ら浮気相手に制裁を与えることにしたE子ちゃん。内容証明郵便が届いているかを浮気相手に確認し、“あること”を促しました……。内容証明を読み……動じない浮気相手……思いをぶつける……浮気相手が挑発するも……浮気相手に思いをぶつけたE子ちゃん。果たして、浮気相手を論破できたのでしょうか……!?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@motosare__eco)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年01月05日カルチャーショップ「ベイト(BAIT)」から、ファンタジー映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズとのコラボレーションアイテムが登場。2023年1月2日(月)に発売される。ベイト×映画「ロード・オブ・ザ・リング」のコラボアイテムJ.R.R.トールキンの原作小説『指輪物語』を、ファンタジー映画の概念を覆す壮大なスケールで描いた映画「ロード・オブ・ザ・リング」。シリーズ三部作全ての作品が大ヒットを記録し、公開から20年を超えた今も、ファンタジー映画の金字塔として人々を魅了し続ける名作だ。サウロンやウィッチキングらヴィランにフィーチャー今回のコラボレーションでは、主人公フロドたちに立ちはだかるヴィランにフィーチャーしたTシャツやフーディーがラインナップ。指輪に封じ込めた力を解放しながら世界に暗雲漂わせる冥王サウロン、その忠実な僕でありサウロン軍最強の不死者ウィッチキングといったキャラクターを、作品ロゴと共に大胆にプリントしている。商品情報ベイト × 映画「ロード・オブ・ザ・リング」 カプセルコレクション発売日:2023年1月2日(月)販売店舗:ベイト 渋谷パルコ・大阪ミナミ・心斎橋パルコ©2022 WBPI TM & © The Saul Zaentz Co.
2023年01月01日緑黄色社会が新曲を発表。2023年春公開のショートフィルム「TOHO animation ミュージックフィルムズ」のために書き下ろす。ショートフィルムのために書き下ろす新曲2022年は、『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』主題歌「陽はまた昇るから」や、CDシングル「ミチヲユケ」のリリースなどで話題を集めた緑黄色社会。そんな彼らが、2023年春に向けて新曲を制作する。新曲は、東宝のアニメーションレーベル「TOHO animation」の10周年プロジェクトの一環として、2023年春にYouTubeで公開されるショートフィルム「TOHO animation ミュージックフィルムズ」のために書き下ろすもの。「TOHO animation ミュージックフィルムズ」では、アニメーションクリエイターと音楽アーティストがコラボレーションした5つの新作アニメを公開する予定で、緑黄色社会は『ペンギン・ハイウェイ』作画監督の石舘波子とタッグを組む。アニメの内容や楽曲のタイトルは、2022年12月現在未定となっており、どのような仕上がりになるのか注目だ。人気アーティストが参加「TOHO animation ミュージックフィルムズ」「TOHO animation ミュージックフィルムズ」にはその他にも、BUMP OF CHICKEN(バンプ オブ チキン)やクリープハイプ、変態紳士クラブ、SawanoHiroyuki[nZk](サワノヒロユキヌジーク)、秦基博といったアーティストが参加する。【詳細】緑黄色社会 新曲(タイトル未定)※配信日・CD発売日等、リリース情報未定。※2023年春にYouTube TOHO animation チャンネルで順次公開される「TOHO animation ミュージックフィルムズ」のための書き下ろし楽曲。■「TOHO animation ミュージックフィルムズ」公開時期:2023年春公開場所:YouTube TOHO animation チャンネル<ラインナップ一覧>・荒木哲郎 × SawanoHiroyuki[nZk]:Hata Motohiro:書き下ろし新曲「COLORs」・石舘波子 × 緑黄色社会:書き下ろし新曲(タイトル未定)・伊藤瑞希 × 変態紳士クラブ:書き下ろし新曲「蝉」・ちな × クリープハイプ:書き下ろし新曲「凛と」・loundraw × BUMP OF CHICKEN:「天体観測」
2022年12月30日5人の俳優がショートフィルムの監督に挑戦した「アクターズ・ショート・フィルム3」の放送日が来年2月11日(土・祝)に決定。そのうちのひとつ、高良健吾が監督する、都会で働く若者の日常とその心情を描いた「CRANK-クランク-」のポスタービジュアルと場面写真が到着した。予算・撮影日数など同条件で、5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを製作し、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)のグランプリ:ジョージ・ルーカス アワードを目指す「アクターズ・ショート・フィルム」。今回は、高良さんをはじめ、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎が監督を務めた。「CRANK-クランク-」は、中島歩演じるメッセンジャーの丸が、染谷将太演じるメッセンジャー仲間のヒデから、田舎へ行こうと思っていることを聞き、自分の未来も不安になる…というあらすじ。今回公開されたポスタービジュアルは、丸とヒデのスナップショット風。前に進む主人公の気持ちを表した「そして、ペダルを踏む」のキャッチコピーも印象的。場面写真では、仕事中の丸の姿や、ヒデとの会話シーン、都内の自転車屋など、丸の日常が伺える。本作には2人のほかにも、井浦新、柄本佑、河井青葉、廣木隆一監督も出演。カメラマンは『誰も知らない』『海よりもまだ深く』の山崎裕が務める。「アクターズ・ショート・フィルム3」は2023年2月11日(土・祝)20時~WOWOWプライム&WOWOWオンデマンドにて放送・配信。関連番組「直前特番 アクターズ・ショート・フィルム3独占インタビュー」は2023年2月4日(土)22時~、「アクターズ・ショート・フィルム3ザ・ドキュメンタリー」は2023年3月4日(土)21時30分~WOWOWプライム&WOWOWオンデマンドにて放送・配信。(cinemacafe.net)
2022年12月27日竹田優哉監督『暮れる』は、“真実の映画”だ。映画監督への登竜門と呼ばれる自主映画のコンペティション、ぴあフィルムフェスティバルの「PFFアワード」は、1977年から続く歴史の中で、黒沢清監督や諏訪敦彦監督など日本映画界を牽引する映画監督を数多く輩出してきた。今年開催されたPFFアワード2022で京都会場のグランプリ「京都観客賞」を受賞したのが『暮れる』だ。主人公は祖母と愛犬と暮らす無職の青年。将来への不安を抱えながら静かな日常をおくっている。ある日彼は犬の散歩中に原因不明の腹痛に襲われ、犬のリードを離してしまう。迷子になってしまった犬を探して辿り着いた自然の中で、彼はキャンプ中の男性と出会い、そこで一夜を過ごすことになる。痛みは、湖の水面や火の音と同じように、全てリズムなのだ。少し掴みづらいリズムもあるというだけだ。世界に隠された優しい真実を見せてくれた竹田監督は、どのような眼差しで世界を見つめ、映画にしたのだろうか。竹田監督が本作に込めた思いを伺った。――『暮れる』を製作した経緯を教えてください。大学院で長期間留学に行く予定だったんですが、コロナで中止になってしまって1年間ほど空き時間ができたというのが大きな理由です。どうせなら何かやろうと思って、友達と2人でアイディアを発表する会を立ち上げました。そのとき僕の頭の中にあったのが『暮れる』のような映画をつくることでした。その会を開いていた場所が友達の家族が所有していた山の近くにある空き家だったんですが、そこの環境がすごく良くて、この場所で友達と一緒に映画をつくりたいという思いが徐々に湧き、プロットを書き始めました。そのとき一緒に会をやっていた友達が『暮れる』の主演の子です。スタッフも大学の後輩や先輩や友達などを集めて撮りました。――『暮れる』は少し俯瞰的な視点から日常を描いているように感じました。そこは意識されていますか?映画の視点というのは常に意識しています。ある映画監督から、「監督の重要な仕事のひとつは、カメラポジションを最良の位置に持ってくることだ」という言葉をいただいたことがあります。それから「最良のカメラポジション」ってなんだろう…とずっと考えていました。僕は登場人物の主観やモノの肌触りを感じるような作品が好きだったので、当初は人間の目線に近い画角を意識して撮ろうと考えていました。だけど同時に、必要以上に物語に入り込みたくないという気持ちもありました。だから、手持ちカメラなどとは別のやり方で、普段感じていることを映画で表現してみようと思いました。脚本を書いたのは僕ですが、それに必要以上に縛られるとわざとらしくなってしまいます。そうならないために今回使った手法は、リハーサルを繰り返して、セリフを役者が言いやすいように変えたり、役者の普段の立ち振る舞いをもとに脚本を考えたりすることでした。撮影もどこからか眺めているような映像を目指してつくりました。――葛藤の末に生まれた視点だったのですね。PFFアワードで入選したことはやはり嬉しかったですか?めっちゃ嬉しかったです(笑)。自分が考えていることを自分なりに映画にしたら、10人中9人はつまらないと言うけど、1人くらいの心には届くんじゃないかなという期待はありました。PFFアワードの審査員の中にそういう方が1人くらいいたら、もしかしたら…と思っていたら、そのもしかしたら起きました(笑)。積極的に賞をとりにいった作品ではなかったのですが、せっかく本気でつくった映画なので、誰かに届いてほしいという思いはありました。だから入選したときは本当に嬉しかったです。――主人公が月に一度襲われる原因不明の腹痛や迷子になってしまう犬など、印象的な描写がありますが、これは竹田監督の経験に基づいたものでしょうか?腹痛は僕自身の経験です。人はコントロールできない何かとどういう風に折り合いをつけていくのかということにずっと興味がありました。それを考えているときに映画づくりでピックアップしたのが、まず自分にとって身近な腹痛、つまり身体です。犬や自然というのも、人間のコントロールから外れてしまう存在として入れました。――どうしてコントロールできない存在との関係性に興味を持ったのですか?僕はコントロールできないものとうまく折り合いをつけることができないから、興味を持ったんです。うまく生きていくことができないなとずっと思っていました。たぶんそういう人はたくさんいると思うんですけど、そういう人たちの中でもすごく楽しそうに生きている人はいるじゃないですか。彼らはどうやって楽しく生きているんだろうというのを探っていくと、やっぱり彼らなりの工夫がたくさんあることがわかりました。僕も折り合いをつけて楽しく暮らしていきたいので、そのためにまず人の生き方を観察したいという思いがありました。大学院ではそういうことを研究していました。――主人公の青年が歌う開放的なシーンがありましたが、あれは折り合いのつけ方のひとつでしょうか?あれは単純に、自己主張が苦手な青年がきっかけを与えられたことで自分を表出するというシーンを撮りたかったんです。でも、言われてみれば折り合いのひとつかもしれませんね。主演の子は歌がすごくうまかったので、これを活かさない手はない、と思っていました。もし彼が走るのが得意だったら、走らせていたかもしれないですね(笑)。――竹田監督の映画観についてお聞きしたいのですが、竹田監督にとって映画はどのような存在ですか?映画は僕にとって一番馴染みのあるメディアですし、元気をもらえたり、自分の人生を見つめ直すきっかけになったりもします。でも映像をつくる一番の理由は、考えていることを言葉でうまく伝えられないからだと思います。言葉をうまく操ることができなくても、映像だったらできそうだなと思うんです。僕はどこか自分の気持ちを隠してしまう癖を持っているので、それと向き合うためにも映画づくりが必要でした。――最後に、『暮れる』を通してどのようなメッセージを伝えたいですか?あえて言うとすれば、「みんないろいろ背負っていると思うけど、大丈夫。そのまま生きていけばいい」ということかもしれません。でも僕は、何かメッセージを伝えたいというよりは、ひとつの自律した世界のような映画を生み出したいという気持ちの方が強いです。映画を観終わったあとも、映画の世界や人物が動いているのではないかと思えるような映画をつくりたいです。そんな映画を観ると、たぶん自分を見つめ直すきっかけになるんじゃないかなと思います。僕自身、そうやって今まで映画に救われてきました。『暮れる』も、別の誰かの人生を見ることで自分の人生を考えなおす鏡のような存在になればいいなという思いでつくりました。今後もそのような映画はつくっていきたいです。そして、何かで悩んでいる人たちの考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。「PFFアワード2022」は2023年1月13日(金)まで「スカパー!番組配信」にて配信中。※視聴には、スカパー!のいずれかの有料チャンネル、プラン・セット(一部有料PPS放送を除く)のご契約が必要です。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【映画祭】ぴあフィルムフェスティバル 2013年9月14日〜20日、渋谷シネクイントにて開催
2022年12月27日嵐のライブフィルム『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』が、2023年1月20日からAmazon Prime Videoで独占配信されることが23日、わかった。嵐初のライブフィルムとして昨年11月に公開され、2021年度劇場公開映画の興行収入ランキングで“実写映画1位”の記録を樹立した同作。20周年のツアー「ARASHI Anniversary Tour 5×20」期間中の2019年12月23日に、同作の撮影のために1日限りで開催されたシューティング・ライブの模様が収録されている。嵐の初主演映画『ピカ☆ンチ』(02)の監督を務めた堤幸彦氏をはじめ、嵐を知り尽くしたスタッフが集結し、計125台のカメラを用いて撮影。5万2,000人の観客と嵐5人がみた風景を余すことなく映し出している。また、配信に先立ち、予告映像が公開された。
2022年12月23日エミー賞史上最多受賞シリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフ作品『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン〈シーズン1〉』の4K UHD、ブルーレイ、DVDが3月15日(水)に発売される。本作は、大人気シリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』の200年前を舞台に、骨肉の王位継承争いを描くスペクタクル超大作。ウェスタロス大陸を300年にわたりドラゴンの力で統治した〈ターガリエン家〉が、王位の象徴“鉄の玉座”を巡り、熾烈な後継者争いを繰り広げる。王の弟デイモン役に、『ドクター・フー』の11代目ドクター役として知られるマット・スミス、王の後妻のアリセント(成年期)役に、『レディ・プレイヤー1』のオリビア・クック、デイモンの娼婦ミサリア役に日系イギリス人のソノヤ・ミズノも出演するなど、実力派のキャストたちが集結した。その人気から第1話放送の4日後にはすでにシーズン2の製作が決定しており、今後の展開も目が離せない。1話あたり約21億円の製作費で作られたという本作は、かつて“ゲースロ”ファンを魅了した圧倒的なスケール感と映像美がさらにパワーアップ。原作の『炎と血』を執筆したジョージ・R・R・マーティンや、『ゲーム・オブ・スローンズ』で特に人気のエピソード『落とし子の戦い』を監督したミゲル・サポチニクらが製作総指揮として参加し、シリーズを愛し、ファンの信頼も厚いスタッフらが、壮大な世界観を作り上げている。タイトルにもなっている〈ドラゴン〉は、シーズン1の中で9頭も登場。特に、中世ヨーロッパの天空を舞う美しい飛翔シーンはファンタジーファン必見だ。さらにHBOならではの過激で刺激的な映像も満載。疑念と憎悪に満ちた血縁バトルは、全員一歩もひかず、時には残虐な展開を見せる泥試合となっていく。このほど発売となる4K UHD/ブルーレイ/DVDの特典映像には、新シリーズの世界観をより楽しむことのできる、原作者ジョージ・R・R・マーティンの解説やメイキング&インタビュー、初公開となる「再び七王国の世界を創る」などを収録。さらに4K UHDの初回限定版には、高級感溢れるスチールブックケースを採用。そのジャケットには、ターガリエン家の紋章である“三頸のドラゴン”のイラストが描かれており、ファンにはたまらない内容となっている。また併せて、現在デジタル販売中の第2話までのストーリー内容を落とし込んだキャラクター相関図も公開されている。『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン〈シーズン1〉』()3月15日(水) 4K ULTRA HD 、ブルーレイ、DVD コンプリート・ボックス発売開始DVD(全5巻)レンタル開始ダウンロード販売中■【初回限定生産】『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン〈シーズン1〉』4K ULTRA HDコンプリート・ボックス スチールブック仕様(4枚組)17,000円(税込み)■『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン〈シーズン1〉』4K ULTRA HDコンプリート・ボックス(4枚組)15,000円(税込み)■『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン〈シーズン1〉』ブルーレイコンプリート・ボックス(4枚組)13,000円(税込み)■『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン〈シーズン1〉』DVDコンプリート・ボックス(5枚組)11,000円(税込み)■DVDレンタル Vol.1~Vol.5【特典映像収録内容】ウェスタロスへようこそ/新たな治世/ウェスタロスへの帰還|メイキング映像&インタビュー/“「双竜の舞踏」前日譚”~原作:ジョージ・R・R・マーティンによる解説/王国の最盛期/2つの名家/赤の王城(レッド・キープ)を巡って/再び七王国の世界を創る/キャラクター紹介発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント 販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント※レーティング R-15:本作には、一部に15 歳未満の鑑賞には不適切な表現が含まれています。House of the Dragon © 2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc. © 2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
2022年12月21日サム・メンデス監督最新作『エンパイア・オブ・ライト』より本予告映像と場面写真が解禁された。サム・メンデス監督が初の単独脚本に挑み、「最も個人的な思いのこもった作品」と明かす本作。アカデミー賞の前哨戦として注目される第80回ゴールデングローブ賞で、主演のオリヴィア・コールマンが主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされ、日本でも公開前から話題を集めている。解禁された本予告では、そんなコールマンの熱演と、さらに映画と映画館への讃歌とともに、社会不況のなか人生に生きる希望を見出す人々のヒューマンドラマの一端が映し出されている。英国の海辺の映画館、エンパイア劇場で働く主人公のヒラリー(オリヴィア・コールマン)。過去に辛い経験をしたことから、心に闇を抱え、静かに日々を送るヒラリーの前に、厳しい不況の中、夢を諦めて映画館で働くことを決意した青年スティーヴン(マイケル・ウォード)が現れる。前向きに生きるスティーヴンと心を通わせながら、次第に生きる希望を見出していくヒラリー。映像では「諦めちゃだめ。自分の人生は自分で掴むの」と語り、明るく過ごすヒラリーの姿が映し出されたかと思いきや、容赦なく訪れる時代の荒波によって、まるで人が変わったかのように心を不安定にする姿も切り取られる。過酷な現実と対面してもなお懸命に生きようとする2人。それでも続いていく人生の先に待ち受けるものとは…?大人しく繊細な姿と打って変わって複雑な側面も持ち合わせたヒラリーを見事演じたオスカー俳優オリヴィア・コールマンを始め、瑞々しい演技力で純粋なスティーヴンを体現した新鋭マイケル・ウォード、さらには英国が誇る名優トビー・ジョーンズやコリン・ファース、そして卓越した技量でヒューマンドラマに格別の説得力を与える撮影監督ロジャー・ディーキンスといった錚々たるキャスト&スタッフの手腕にも圧倒される映像に仕上がっている。コロナ禍におけるロックダウンを経験し、「映画館がなくなってしまうのではないか」という懸念が心をとらえ、いまこそ映画館への愛を形にするときだと考えたことから本作の製作をスタートさせたというメンデス監督。「人には生活から逃げて、想像力をフルに使い、別の自分を見つける場所が必要だ。ある人は本の中に、またある人は音楽や演劇の中に、この映画の登場人物の場合は映画館の中に逃げ場を見つける」と語るように、劇中では舞台となる1980年代初頭の社会不況のなか、人々に寄り添い心躍らせた映画と映画館、そして音楽といった当時のポップカルチャーへの惜しみない愛と讃歌も綴られていく。『エンパイア・オブ・ライト』は2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エンパイア・オブ・ライト 2023年2月23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2022年12月20日高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎がショートフィルムの監督に挑戦する「アクターズ・ショート・フィルム3」の玉木宏監督作品「COUNT 100」のポスタービジュアルと場面写真が公開された。「アクターズ・ショート・フィルム」とは、予算・撮影日数など同条件で5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを製作、世界から6,000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」(SSFF & ASIA)のグランプリ:ジョージ・ルーカス アワードを目指すという、WOWOWの一大プロジェクト。今回はその第3弾。玉木宏が監督を務め、林遣都が主演を務めるショートフィルム「COUNT 100」。かつては日本ライト級チャンピオンだったプロボクサーの加護光輝(林遣都)。防衛に失敗し自信をなくし、2年経った現在では全く勝てなくなり、焦りと不安だけが大きく膨らんでいく。そんな光輝の生活は、ふと受け取った1枚のチラシによって大きく動き出す…。自身もボクシング経験がある監督の玉木さんが、ボクシングを舞台に自らのメッセージを投影した本作。主演の林さんは、難しい一人二役を見事に演じている。カメラマンは『百円の恋』『アンダードッグ』などボクシング映画の第一人者・西村博光。ボクシング指導・監修は松浦慎一郎が担当する。解禁となったポスタービジュアルは、玉木監督が自ら撮りおろした1枚で、主人公・加護光輝の表情をモノクロでクローズアップした大胆な絵柄。強い表情ではあるが半分は黒い影となっており、何か明暗を分けているようにも見受けられる。併せて解禁された場面写真では、林さん演じる光輝のボクシング姿やチラシを辿っていった先での不思議な出来事、光輝を追って上京してきた彼女の華(瀬戸さおり)とのシーン、タイトルマッチでのシーンなど作品の肝となる場面が切り取られている。「アクターズ・ショート・フィルム3」は2023年2月、WOWOWにて放送・配信予定。(text:cinemacafe.net)
2022年12月16日企画上映「アカデミー・フィルム・アーカイブ 映画コレクション」が2023年1月4日(水)から2月5日(日)まで、東京・国立映画アーカイブ 小ホールにて開催される。その後、福岡、京都を巡回する。アカデミー・フィルム・アーカイブのコレクション&復元映画を紹介する上映イベント企画上映「アカデミー・フィルム・アーカイブ 映画コレクション」は、35本(23プログラム)の上映を通して、アカデミー賞で有名な米国映画芸術科学アカデミーの映画保存機関のアカデミー・フィルム・アーカイブのコレクションや、近年の復元成果などを紹介する上映イベント。アカデミー賞受賞作はもちろん、同館が復元した日本未公開のアメリカのインディペンデント映画や、鑑賞機会の希少なキューバ映画やインド映画も上映される。また、アカデミー・フィルム・アーカイブでは、様々なカルチャーを背景にもつ映画作品の保存・復元を手掛けていることから、レズビアンの映画作家として実験映画やドキュメンタリーを多く監督したバーバラ・ハマーの初期作品集や、アンディ・ウォーホルのミューズとして紹介されてきたトランスジェンダー女性のホリー・ウッドローン主演『きゅうり畑のかかし』などの作品も公開する。アカデミー・フィルム・アーカイブが保存するアカデミー受賞作を上映過去のアカデミー受賞作を観れるのも本特集のポイント。ヴィンセント・ミネリ監督による、パリのロケ撮影や豪華なセットが美しいアカデミー賞9部門受賞のミュージカル映画『恋の手ほどき』、ろうそくの火だけで撮影したシーンなどフィルムの質感を存分に楽しめるスタンリー・キューブリック監督作の『バリー・リンドン』などの名作を、アカデミー・フィルム・アーカイブが近年作製した35mmフィルムで鑑賞できる。日本関連作品もさらに、アカデミー賞短篇ドキュメンタリー映画賞受賞『ザ・パーソナルズ 黄昏のロマンス』や、短篇アニメーション映画賞受賞『つみきのいえ』など日本人監督の受賞作品も登場する。【詳細】企画上映「アカデミー・フィルム・アーカイブ 映画コレクション」開催期間:2023年1月4日(水)~2月5日(日)会期中の休館日:月曜日会場:国立映画アーカイブ 小ホール(地下1階)住所:東京都中央区京橋3-7-6■チケット情報発売日:2022年12月27日(火)以降、翌週(火~日)上映回の電子チケットを公式サイトより公式チケットサイトにて各回の開映15分前までオンライン販売。※1月10日(火)~15日(日)上映回は12月27日(火)にチケットを発売。12月27日(火)に1月4日(水)~15日(日)の2週間分のチケットを一斉発売。料金:一般 1,000円、高校・大学生・65歳以上 700円、小・中学生・障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児 500円■トークイベント・『日本の映画作り』(1935年)/『AFA所蔵ホームムービー集』対象回:1/28(土)16:00の回、2/2(木)15:00の回登壇者:ジョセフ・リンドナー氏(アカデミー・フィルム・アーカイブ 映画部長)・『きゅうり畑のかかし』(1972年)対象回:2/4(土)16:00の回登壇者:ハンク・アルパート氏(本作プロデューサー)・《バーバラ・ハマー初期作品集》対象回:1/7(土)16:00の回登壇者:菅野優香氏(同志社大学大学院准教授)※トークイベントのみの参加は不可。■巡回情報・福岡会期:2023年2月1日(水)~26日(日)会場:福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ住所:福岡市早良区百道浜3-7-1・京都会期:2023年2月18日(土)~3月1日(水)会場:京都文化博物館フィルムシアター住所:京都府京都市中京区三条高倉※上映作品などの詳細は、各館のホームページにて後日発表。【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年12月15日