セントプロデュースデザインが手がける「コトモノミチ at TOKYO」にて3月9日から21日まで「次世代へつなぐモノづくり展 Next Crafts Generation -kanto Eleven Project」が開催される。それぞれの土地に根づいたモノづくりの現在を振り返ることで次のモノづくりを目指す11都県の職人たちが一堂に会する同展では、それぞれの産地、職人、そこで生まれたモノにフォーカスして紹介していく他、職人技術を体験できるワークショップも開催される。3月11日にはつまみ細工の技術を使った桜の花を制作する「つまみ細工の桜の花づくり」(参加費2,000円)が、11時30分、13時30分、15時、16時30分の全4回、定員各5名で行われる他、3月18日には、10cm程度の豆皿作りが体験できる「錫の豆皿づくり」(参加費4,800円)が、13時、16時の全2回、定員各4名で開催される予定だ。
2017年03月04日東京・銀座の松屋銀座8階のイベントスクエアにて、4月19日から5月8日まで、オランダ人絵本作家であるディック・ブルーナのデザインの軌跡をたどる「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」が開催される。ディック・ブルーナは、絵本「ミッフィー(うさこちゃん)」シリーズで有名な絵本作家で、グラフィックデザイナーとしての顔も持ち合わせており、ペーパーバックシリーズである「ブラック・ベア」の表紙やポスターといった数々の名作を世に残してきた。これらの作品の共通点であるシンプルさにフォーカスし、同展では200冊を超えるペーパーバッグや、約40点のデザイン原画、スケッチの他、ミッフィーやボリスといった絵本原画約30点、ポスターの複製などを加えた約500点を展示される。また、シンプルをキーワードに「シンプルの明日」というテーマで日本のデザイン界で活躍するKIGI、groovisions、中村至男、ミントデザインズら4組が、ブルーナの作品からインスピレーションを受けた新作を発表する。【展覧会情報】「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」会期:4月19日~5月8日会場:松屋銀座8階イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1時間:10:00~20:00(入場は閉場の30分前まで、最終日は17:00まで)会期中無休入場料:一般800円(600円)、高校生600円(500円)、小中生400円(300円)、未就学児無料※( )内は前売り料金
2017年02月28日「○が作るデザイン展」を、パルコの直営セレクトショップ「ミツカルストア(Meetscal Store)」が、オンラインセレクトショップ「CINRA.STORE」と共同で開催。2017年2月15日(水)までミツカルストア青山店にて行われる。本展のテーマは、円、そして”縁”につながる「◯(まる)」。そんな人と人の心を結んでいくような丸い形のものを集めた。会場では、人気作家によるオリジナルグッズや、「豆皿」「丸缶」「マスキングテープ」など丸いアイテムが販売される。アイテムを手掛けるのは、ミツカルストア一押しの4人と「CINRA.STORE」が推薦する5人の計9人の旬なアーティストだ。インスタグラムを中心に、そのエロティックでレトロな女の子のイラストが話題になっている「タナカミサキ」の豆皿。さらに、なんともシュールな雰囲気が漂う顔のマークが人気の「平山昌尚」のマスキングテープなど、SNSでも人気の旬な作家たちの作品を揃えた。【詳細】○が作るデザイン展期間:〜2017年2月15日(水)会場:ミツカルストア青山店参加作家:タナカミサキ / 平山昌尚 / サトウアサミ / マイトパルタ / 大山美鈴 / 山中玲奈 / 黒田愛里 / 寺本愛 / ちえちひろ※作家により販売商品が異なる。 ■アイテム例・マスキングテープ 500円・販売丸缶 900円、豆皿 1000円 (2月下旬〜展開予定)※企画展終了後、 ミツカルストアオンラインにて2月22日(水)より販売予定。
2017年02月13日経済産業省がバックアップして、秩父と足利の事業者が主体となり「銘仙」を服地として復活させるプロジェクト「スタイル*メイセン(STYLE*MEISEN)」が発足。1月25日から2月21日まで、松屋銀座7階デザインギャラリー1953にて展覧会を開催する。「銘仙」は明治時代に生まれた染織で、糸にプリントした後に織る「ほぐし織」の高度な技法で有名。大正から昭和初期にモダンな柄で一斉を風靡した着物であったが、戦後の日常着として需要がなくなった着物とともに産地が衰退し、現在は数社が残るのみとなっている。同プロジェクトのデザイナーとして、東京コレクションにおいて日本の美意識をファッションに落とし込むことで定評のあるmatohuが銘仙を新しくテキスタイルからデザインし、現代的なスタイルの洋服ブランドとしてディレクションした新ファッションへと昇華させた。同展覧会開催初日は会場にて17時から17時45分まで参加無料のmatohuデザイナーと銘仙メーカーとのトークイベントも予定されており、銀座松屋7階イベントスペースでは2週間限定の予約受注会も行われる予定だ。【展覧会情報】「STYLE*MEISEN展」会期:1月25日~2月21日会場:松屋銀座7階デザインギャラリー1953住所:東京都中央区銀座 3-6-1時間:10:00~20:00(2月16日は18:30まで、2月21日は20:30まで)
2017年01月22日圧倒的な量とその鮮やかさで私たちを魅了するファブリックの数々。見慣れたものからそうでないものまで、様々なデザインやそのメイキングを楽しめます。おなじみのデザインも健在「ウニッコ《ケシの花》」マリメッコの代表を担うファブリックとなったウニッコ(ケシの花)。2001年までデザイナーとして働いていたマイヤ・イソラの作品です。ビビットな色味と馴染みやすいデザインで人々の心を奪います。ファブリック ≪ウニッコ≫(ケシの花)、図案デザイン:マイヤ・イソラ、1964年 Unikko pattern designed for Marimekko by Maija Isola in 1964表現方法が秀逸すぎる!「カイヴォ《泉》」ウニッコと同じくマイヤ・イソラが図案デザインを施した作品。水面に映る波紋を表現したものですが、水面らしい青などの色味を用いずに大胆な色で表現したことで話題に。マリメッコの革新的デザインを堪能できる作品です。ファブリック≪カイヴォ≫(泉)、図案デザイン:マイヤ・イソラ、1964年Kaivo pattern designed for Marimekko by Maija Isola in 1964マリメッコが世界的に流行するきっかけ「ドレス≪ヘイルヘルマ≫」」ファブリック≪ナスティ≫」ジャクリーン・ケネディが購入したことで、全世界にマリメッコが流行するきっかけとなった作品。人々の心を掴んで離さないマリメッコの原点を垣間見れる、とても貴重な作品です。ジャクリーン・ケネディが購入したドレス≪ヘイルヘルマ≫、1959年ファブリック≪ナスティ≫(小さな無頭釘)、1957年、服飾・図案デザイン:ヴオッコ・ヌルメスニエミDesign Museum / Harry Kivilinna「ファブリック≪シィールトラプータルハ≫」マリメッコの初期の食器≪オイヴァ≫シリーズに使われていた図案。現在はシンプルなアイテムも多いですが、当時のデザインもテーブルを華やかに彩る素敵なデザインです。ファブリック≪シィールトラプータルハ≫(市民菜園)、図案デザイン:マイヤ・ロウエカリ、2009年Siirtolapuutarha pattern designed for Marimekko by Maija Louekari in 2009取材・文/鈴木詩乃店舗情報店名:マリメッコ展—デザイン、ファブリック、ライフスタイルTEL・予約:03-3477-9111(Bunkamura代表番号)住所:〒150-8507東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura ザ・ミュージアムアクセス:JR線「渋谷駅」ハチ公口より徒歩7分東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」より徒歩7分東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」3a出口より徒歩5分営業時間:2016/12/17(土)-2017/2/12(日)*1/1(日)のみ休館午前10時~午後7時00分(入場は午後6時30分まで)毎週金・土曜日は午後9時まで(入館は午後8時30分まで)※12月31日(土)を除く定休日:2017年1月1日(日・祝)
2016年12月28日「味のカタチ」展(仮称)が、2017年1月17日(土)から2日12日(日)までの間、東京・白金台の複合施設「ときのもり」にて開催される。異なるジャンルのクリエイターが集う「フォロ・ゼロット(foro08)」は、これまで五感とデザインの関係性をテーマに様々なイベントを企画してきた。とらやも協力した和菓子がテーマの「和菓子のかたち展」をスタートに、「香りのかたち展」「音のかたち展」続き、2013年にはミナ ペルホネンのデザイナー・皆川明も参加した、視覚にフォーカスしたイベント「視・点」を開催した。彼らが今回目を向けたのは「味覚」。味覚を構成する「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うまみ」の5つの基本要素は、本来は生命維持活動に必要な物質を体内に取り込み、有害な成分が侵入するのを防ぐため、生き物としての人間に自然に備わっている能力。それを私たち人間は無意識に使い分けて暮らしている。しかし人間は、危険の信号であったはずの苦味や酸味、痛みの一種であるスパイシーな刺激までをも味わいとして楽しむように発展。味の世界はより複雑なものへと変化を遂げた。本展では、皆川明、建築家の西森陸雄と今村創平、インテリアデザイナーの橋本夕紀夫、グラフィックデザイナー/アートディレクターの松下計の5名を迎え、デザインを通じて「味」の世界を検証する。【イベント詳細】「味のカタチ」展(仮称)開催期間:2017年1月17日(土)~2日12日(日)※毎週月曜日・火曜日、ならびに1月26日(木)は閉場。時間:11:00~18:00(予定)会場:奈良をテーマにした複合施設「ときのもり」住所:東京都港区白金台5-17-10■出品作家(foro08メンバー)皆川明、西森陸雄、今村創平、橋本夕紀夫、松下計
2016年12月19日「フィンランド・デザイン展」を阪急うめだ本店にて開催。会期は、2016年12月14日(水)から26日(月)まで。夏は白夜、そして冬は厳しい寒さに見舞われるフィンランド。そんな特殊な環境のもと、家の中で過ごす時間が長いからこそ、暮らしをより良くするアイデアが生まれる。そこで作られた雑貨やインテリアは、シンプルながらも、ぬくもりがあり、まるで外に広がる北欧の豊かな緑を思わせるような自然の力が宿る。クリーンで鮮やかな色彩感覚もその魅力だろう。本展では、そんなフィンランドのデザインを紹介。2017年に100年を迎えるフィンランドの歴史を「礎」「完成」「異才たち」「飛躍」「いま」の5つのセクションに分け、各時代の要デザイナーとデザイナーを支え育ててきた企業に焦点を当て、彼らの作品である食器や家具を展示する。紹介される作品には、 「イッタラ(Iittala)」や「マリメッコ(marimekko)」といった日本でも人気のブランドも登場。また、20世紀を代表するデザイナー、アルヴァ・アアルトによる椅子に実際に座ることができる「椅子体験コーナー」も用意した。普遍的なデザインの中に見事な機能美を融合した大巨匠の作品は、実際に座ってみることでより、その心地よさやぬくもりを実感出来るだろう。さらに会場では、展示だけでなく、アイテムの販売も行っている。まだ日本でもあまり知られていないものも含め、フィンランドの注目ブランドが一同に集まり、照明やボウルなどを展開する。お気に入りの1つを見つければ、これからの寒い季節、家の中での暮らしをさらに楽しくしてくれるだろう。【詳細】2017年度フィンランド独立100周年記念「フィンランド・デザイン展」会期:2016年12月14日(水)〜26日(月)会場:阪急うめだ 9階 阪急うめだギャラリー住所:大阪府大阪市北区角田町8-7開催時間:日〜木 10:00〜20:00 / 金・土 ・12月18日(日)〜24日(土) 10:00〜21:00 (イベント最終日、12月26日(月)は18時閉場)※入場は閉場の30分前まで入場料:一般 800円 / 大学・高校・中学生 600円 ※小学生以下無料※阪急阪神お得意様カード 、ペルソナカード 、ペルソナSTACIAカード、ペルソナSTACIAアメリカン・エキスプレス ・カード、エメラルドSTACIカードの呈示で 、本人に限り、入 場 料から100円割
2016年12月16日「マリメッコ展―デザイン、ファブリック、ライフスタイル」が渋谷・Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中。期間は2016年12月17日(土)から2017年2月12日(日)まで。マリメッコとはフィンランドを代表するデザインハウス「マリメッコ(marimekko)」は1951年、アルミ・ラティアによってヘルシンキで創業された。フィンランドの伝統的なモチーフや自然に着想を得て生み出された、大胆でカラフル、そして抽象的なデザインが特徴だ。柄の映えるシンプルなカッティングの服は人気を呼び、その後インテリアまで展開されることとなる。ちなみに、「マリメッコ」とは、フィンランド語で「マリーのドレス」という意味。国内初の大規模展、ファブリックやヴィンテージドレス約100点国内初の大規模な巡回展となる今回は、マリメッコの60年にわたる歴史をたどり、個性あふれるデザイナーの仕事ぶりと活躍を紹介。ヘルシンキのデザイン・ミュージアムの所蔵作品から、ファブリック計200点以上、貴重なヴィンテージドレス約60点、デザイナー自筆のスケッチ、そして各時代の資料などが展示される。デザインの国=フィンランドらしい魅力に溢れた、鮮やかで心踊るコレクションが会場を彩る。書き起こしデザインからファブリックになるまで会場は3つのセクションで構成されている。「はじめに―マリメッコとは?」には、1950年〜2000年代の象徴的な柄のファブリックが揃う。60年以上におよぶマリメッコの歴史を辿る「マリメッコの歩み」では、創業当時の貴重なドレス、ファブリック、アクセサリーや食器などに加え、時代を創った著名デザイナーのインタビュー映像を見ることができる。さらに「デザインの芸術」では、デザインを描き起こしてから、ファブリックとして製品化されるまでの過程をマリメッコ本社にあるプリント工場の貴重な映像を交えながら紹介する。また、デザイナーが柄の構想を練る際に描いた自筆のスケッチと、実際に製品化されたものを並べて展示し、有名な柄が生まれた原点をみせていく。著名デザイナー達が作り上げた、それぞれの「マリメッコ」中でも見どころの、第2章「マリメッコの歩み」をピックアップして紹介。ここでは、各時代を創り上げた著名デザイナーたちが生み出した鮮やかなプリントのほか、それを使用したドレスやシャツなど、実際の服が展示されている。例えば、1930年代に活躍したヴォッコ・ヌルメス二エミの作り上げた、ストライプ柄を取り入れたドレスやシャツは、その直線的なシルエットによって、女性の装いに新文化を告げるものとなった。また、マリメッコの最も代表的な図案デザイン「ウニッコ」は1950年から80年代に活躍したデザイナー、マイヤ・イソラが作り上げたもの。ケシの花をモチーフにしたもので、このほか彼女は約500種の図案をデザインした。さらに、マリメッコの新しいステージを築いたベンッティ・リンタはカジュアルさや実用性など着やすさを重視した、ボリュームシルエットのウェアを提案し、初の外国人デザイナーとして起用された石本藤雄は風景をそのまま落し込んだデザインを起用し話題を呼んだ。他にも、会場ではそんなマリメッコのドレスを着用したジャクリーン・ケネディの写真や彼女が所有したドレス、さらにファッション誌に取り上げられたウェアもそのページと共に紹介される。各時代で進化を遂げてきた「マリメッコ」の様々な顔を見ることができるコーナーとなっている。カラフルなグッズも大集結グッズエリアでは、マリメッコの人気デザイン「ウニッコ」のステーショナリーや食器、バッグ&ポーチなどが大集結。さらに、可愛らしいクリスマスアイテムも展開されている。来場記念にぜひチェックしてみて。ラティアの人生を描いた映画『ファブリックの女王』も限定上映マリメッコ展会期中に、創業者アルミ・ラティアの波瀾万丈な人生を描いた映画『ファブリックの女王』がBunkamuraル・シネマにて限定上映される。期間は、2016年12月17日(土)から12月22日(木)まで。初期マリメッコの役員でもあった監督が、創業者アルミ・ラティアを知る生き証人として自らメガホンを取った意欲作だ。劇中には美しい「マリメッコ」デザインが数多く登場し、世界中の老若男女に愛され続けている “シンプル・タイムレス・ユニセックス“ なブランドに貫かれた、先鋭的なスピリットに迫る内容となっている。【詳細】マリメッコ展―デザイン、ファブリック、ライフスタイル期間:2016年12月17日(土)〜2017年2月12日(日)※1/1(日)のみ休館場所:Bunkamuraザ・ミュージアム住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1時間:10:00〜19:00(最終入館 18:30)※12/31を除く毎週金・土曜日は21:00まで(入場は20:30まで)■チケットに関して価格:一般 1,400円(1,200円)、大学・高校生 1,000円(800円)、中学・小学生 700円(500円)※()内は前売り・団体料金※団体は20名様以上。電話での予約(申込み先:Bunkamura Tel. 03-3477-9413)※学生券は、学生証を提示。(小学生は除く)※障害者手帳の提示で割引料金あり。詳細は窓口で。■映画『ファブリックの女王』特別上映上映期間:12月17日(土)~12月22日(木) 連日19:25~会場:Bunkamura 6Fル・シネマ料金:1,200円均一(税込)※マリメッコ展のチケット(半券)提示で1,000円(税込)。※特別興行につき各種割引、サービスデーは対象外。提供・配給:パンドラ + kinologue
2016年12月04日「鼻ぺちゃ展」の巡回展と柴犬「巻きしっぽ展」が大阪なんばパークスで開催される。開催日は12月17日(土)、18日(日)と23日(金・祝)から25日(日)まで。フレンチブルドッグやボストンテリア、シーズーなど鼻の短い犬種“鼻ぺちゃ犬”に特化した合同写真&物販展「鼻ぺちゃ展」。2015年秋には東京・浅草橋、2016年夏には千葉・柏で開催され、累計10,000人以上を動員している。初の大阪巡回となる本展では、インスタグラムで不動の人気を誇る、たらちゃん&ふねちゃん、パグのはちべえ、そして本格写真家として活躍するtetsu ishiharaらが参加。人気作品はもちろん、冬の季節感あふれる作品や、クリスマスをイメージした作品も展示予定だ。生の写真だから伝わる濃密な“ぶひ可愛さ”を心行くまで楽しめる。また、特設コーナーで同時開催となる柴犬をメインとした「巻きしっぽ展」は、大阪初の企画。ふわふわの巻きしっぽをもつ柴犬たちの愛らしい姿は、訪れるひと皆を癒しのひと時へ誘う。なお、会場内には人気犬の素顔に迫る動画コーナーも併設。SNS未公開動画などが多数用意される。【開催概要】「鼻ぺちゃ展」in 大阪なんばパークス「巻きしっぽ展」開催日時:2016年12月17日(土)、18日(日)、23日(金・祝)~25日(日)開館時間:11:00~19:00休館日:なし会場:大阪なんばパークス 7階 パークスホール住所:大阪府大阪市浪速区難波中2-10-70入場料:300円
2016年11月14日「マリメッコ展―デザイン、ファブリック、ライフスタイル」が、東京都渋谷区にあるBunkamuraザ・ミュージアムで2016年12月17日(土)~2017年2月12日(日)の期間開催されます。会場には、世界中で絶大な人気を誇るマリメッコの様々な作品や資料、およそ200点以上が集合。その魅力的なデザインの秘密に様々な角度から迫ります。今や世界中で大人気。フィンランドのテキスタイルブランド・マリメッコマリメッコは独創的なプリントと色づかいによって世界的に広く知られるフィンランドを代表するデザインハウス。1951年に、アルミ・ラティアによってヘルシンキで創業されました。テキスタイルデザインを学んだのち、広告代理店で経験を積んだラティアのもとへ才能あるデザイナーたちが集い、50年代の終わりには世界を目指します。まずはスウェーデン、ほどなくしてアメリカに進出。優れたデザインと巧みなPR戦略によって、60年代には世界的なブランドへと成長しました。フィンランドの伝統的なモチーフや自然に着想を得つつ、大胆でカラフル、抽象的なデザイン、そうした柄の映えるシンプルなカッティングの服はブームとなり、人々の生活に浸透していきました。さらにその後は、商品内容も幅を広げ、家庭用品やインテリアにまで展開。今日、日本を含む世界中で絶大な人気を誇っています。日本で初めての大規模な巡回展「マリメッコ展」ファブリック≪カイヴォ≫(泉)、図案デザイン:マイヤ・イソラ、1964年Kaivo pattern designed for Marimekko by Maija Isola in 1964本展は、今年で創業65周年を迎えるマリメッコの国内初となる大規模な展覧会です。ヘルシンキのデザイン・ミュージアムの所蔵作品から、ファブリック約50点、貴重なヴィンテージドレス約60点、デザイナー自筆のスケッチ、各時代の資料など、200点以上が来日。貴重な作品や資料を通じて、マリメッコの歴史を辿り、個性溢れるデザイナーたちの仕事ぶりと活躍を紹介します。●各セクションの見どころをご紹介!●Ⅰ.INTRODUCTIONはじめに―マリメッコとは?ファブリック ≪ウニッコ≫(ケシの花)、図案デザイン:マイヤ・イソラ、1964年Unikko pattern designed for Marimekko by Maija Isola in 1964ここでは1950年代~2000年代の象徴的な柄のファブリックを展示。時代を経てなお新鮮なマリメッコのデザインの魅力が楽しめます。マリメッコの歴史を語るには欠かせない、大胆な色づかいや柄、その原点に迫ります。●Ⅱ.TIMELINE Marimekko 1951-2016マリメッコの歩みファブリック≪シィールトラプータルハ≫(市民菜園)、図案デザイン:マイヤ・ロウエカリ、2009年Siirtolapuutarha pattern designed for Marimekko by Maija Louekari in 2009このセクションでは、60年以上におよぶマリメッコの歴史を辿ります。 ジャクリーン・ケネディに愛された1960年代、様々な製品開発により市場を拡大した70年代、その後の様々な展開を経て、世界的なブランドへと成長した現在へ。 創業当時からの貴重なドレス、ファブリック、アクセサリーや食器などに加え、時代を創った著名デザイナーのインタビュー映像が鑑賞できます。また、マリメッコの歴史上重要な役割を果たした日本人デザイナーや、ジャクリーンが実際に所有していたドレスも紹介します。●Ⅲ.THE ART OF DESIGNデザインの芸術ドレス、服飾デザイン:ミカ・ピーライネン、2001年ファブリック≪マンシッカヴオレト≫(イチゴの山々)、図案デザイン:マイヤ・イソラ、1969年Design Museum / Harry Kivilinnaここでは、デザイナーがデザインを描き起こしてから、ファブリックとして製品化されるまでの過程を、ヘルシンキのマリメッコ本社にあるプリント工場の貴重な映像を交えながら紹介。マリメッコのデザインが、どのように生まれ、製品化されていくのか知ることができます。さらに、デザイナーが柄の構想を練る際に描いた自筆のスケッチと、実際に製品化された同じ柄を並べて展示。 マリメッコの有名な柄が生まれた原点を鑑賞できるまたとない機会となっています。映画「ファブリックの女王」上映決定!マリメッコ展会期中、創業者アルミ・ラティアの波乱万丈な人生と、ブランドの誕生秘話が描かれた映画「ファブリックの女王」がBunkamuraル・シネマにて限定上映されます。監督はフィンランド人で唯一のオスカー受賞者ヨールン・ドンネル。初期マリメッコの役員でもあった監督が、創業者アルミ・ラティアを知る生き証人として自らメガホンを取った意欲作です。料金は1,200円。なお、「マリメッコ展」のチケット(半券)を提示すると、1,000円で鑑賞できます。マリメッコ・ファンの方は必見です。※上映スケジュールは決定次第Bunkamuraホームページにアップされます。イベント詳細名称:マリメッコ展―デザイン、ファブリック、ライフスタイル会場:Bunkamura ザ・ミュージアム住所:東京都渋谷区道玄坂2丁目24−1会期:2016年12月17日(土)~2017年2月12日(日)開催時間:10:00~19:00、毎週金・土曜日は21:00まで(入館は30分前まで)(2016年12月31日(土)を除く)休館日:2017年1月1日(日)のみ休館入場料:一般1,400円(1,200円)、大学・高校生1,000円(800円)、中学・小学生700円(500円)※()内は前売り・団体料金※団体は20名以上。要電話予約(申込先:Bunkamuraザ・ミュージアム 03-3477-9413)公式サイト:
2016年11月12日デザインを楽しみながら学ぶ体験型企画展「PARCO DESIGN MUSEUM『保存展』」が、10月21日から30日まで池袋パルコ本館7階のパルコミュージアムにて開催される。インテリアとデザインを軸に活動するアッシュ・ペー・フランス BATOMA(場と間)のプロデュースによって開催される本展では、旬なデザインテーマを掲げながら、テーマに特化した展示やワークショップなどの体験型コンテンツを実施する。デザインテーマは“保存”。コレクターによるモノの保存や食材の保存、アーティストが作品にする保存など、一言に言っても“保存”には様々な意味合いが存在する。同展では、そんな保存のあり方を「アート」「コレクション」「食」の3つの切り口で紹介。「アート」では学術的な標本をアートに昇華させた美しくも不思議な「透明標本」を、「コレクション」では4名のコレクターがそれぞれ偏愛する「マック」「中古家具」「標本」「酒瓶」を、「食」では“少数民族の保存”や“発酵”を切り口に様々な保存の在り方を紹介する。また、会期中はコレクションされた標本を顕微鏡で見るなど、展示物に触れられるワークショップも開催。その他、日本発酵文化協会代表理事の横山貴子によるセミナーや、“保存”をテーマに集められた商品を取り扱うミュージアムショップなども行われる。参加のクリエーターは、透明標本作家の冨田伊織、家電蒐集家・Retrofitterでデザインアンダーグランドを主宰する松崎順一、高円寺にあるアンティーク&ヴィンテージショップのピィカ(piika)、Arche’ologieブランドディレクターの中里恭宏。会場構成は建築家の吉田愛が手がける。【イベント情報】PARCO DESIGN MUSEUM「保存展」会場:パルコミュージアム住所:東京都豊島区南池袋1-28-2 池袋パルコ本館7階会期:10月21日~30日時間:10:00~21:00(10月30日は18:00まで)入場無料会期中無休
2016年10月20日「the CONSTRUCTORジャン・プルーヴェ:組立と解体のデザイン」展が、東京・南麻布にあるフランス大使公邸で開催される。会期は、2016年10月22日(土)から10月24日(月)までの3日間。本展では、20世紀を代表するデザイナー/建築家のジャン・プルーヴェの芸術に、家具と建築の両面から迫る。ジャン・プルーヴェを積極的に紹介してきたことで知られるパリのパトリック・セガン・ギャラリーの協力のもと、彼が手掛けた家具約60点と日本初公開の組立住宅《F 8x8 BCCハウス》、そしてデザインの過程で生まれたドローイングや建築写真などの資料を一挙に展示する。素材や工法からこだわり、生産工程をも制作過程とみなした徹底したものづくりの果てに生まれる、研ぎ澄まされた美しい形は、家具にも建築にも共通するジャン・プルーヴェ最大の魅力。日本では約10年ぶりの大規模な展覧会に是非足を運んでほしい。家具と建築建築、それぞれにフォーカスする展示第1室は家具デザインにフォーカス。代表作「スタンダード・チェア」や「シテ」シリーズを始めとした象徴的なチェアやテーブルの数々を展示する。続く第2室では、建築デザインにフォーカスし、プルーヴェ建築の特徴的な建物全体を支える門型・コンパス型のフレーム、壁パネルなどの建築部材を、縮小モデルや資料写真とともに紹介する。また、同室には代表作のひとつであるテーブル「トラペーゼ」を、彫刻家アレクサンダー・カルダー本人からプルーヴェ宛てに贈られたとされる作品とともに配置する。日本初公開となる組立住宅《F 8x8 BCCハウス》会場となるフランス大使公邸の庭には、日本初公開となる組立住宅《F 8x8 BCCハウス》を展示する。本作は、1941~43年の戦時下に制作された、ジャン・プルーヴェと親交の深かった建築家ピエール・ジャンヌレとの協働による。プレファブ工法の早期実践例であり、本展で展示されるのは世界に2点しか現存しない貴重な作品だ。内部デザインは建築家/デザイナーのシャルロット・ペリアンが手がけ、プルーヴェ、ジャンヌレ、ペリアンが本作のためにデザインした家具が並んでいる。そして、ここでは実際に室内に入って鑑賞が可能。本作の縮小モデルやアーカイブ資料も同時に紹介されているので併せて観賞してほしい。なお、700名分のチケットは即完売するほどの人気。完全事前予約制となっており200名分の追加を受付する。【開催概要】the CONSTRUCTORジャン・プルーヴェ:組立と解体のデザイン会期:2016年10月22日(土)~24日(月)開館時間:10:00~17:00(最終入場16:30)会場:フランス大使公邸住所:東京都港区南麻布4-11-44入場料:無料※完全予約制チケット:700名<完売済>のため200名(各回50名)を追加受付予約方法:オンラインチケット・サービス「Peatix」から申し込み2016年10月14日(金) 19:00頃から発売予定。追加チケット:23日(日) 17:00~17:30(50名)24日(月) 10:00~12:30(150名)
2016年10月16日東京・池袋のパルコミュージアム(PARCO MUSEUM)で、PARCO DESIGN MUSEUM「保存展」が2016年10月21日(金)から10月30日(日)までの間開催される。デザインをより身近に楽しみながら学ぶための体験型展覧会「パルコ デザイン ミュージアム(PARCO DESIGN MUSEUM)」が今回提案するテーマは「保存」。コレクターによるモノの保存、食材の保存、アーティストが作品にした保存。様々な意味合いを持つ「保存」に、食・デザイン・アートなどを様々な切り口からアプローチし、多種多様な「保存」のあり方を紹介する。会場には、古来からの知恵によって発展してきた保存食・発酵食品や、コレクター独自の視点で蒐集された様々なモノ、保存するための技術をアートに昇華させた作品たちが並ぶ。プロデュースは、アッシュ・ペー・フランス BATOMA(場と間)が担当。また会期中は、ワークショップやセミナーなど様々なイベントが開催され、「保存」をテーマに集められた商品を揃えたミュージアムショップもオープンする。【イベント詳細】PARCO DESIGN MUSEUM「保存展」会場:パルコミュージアム住所:東京都豊島区南池袋1-28-2 池袋パルコ本館7F 会期:2016年10月21日(金)~10月30日(日)時間:10:00~21:00※最終日は18:00閉場、入場は閉場の30分前まで。入場料:無料【問い合わせ先】TEL:03-5391-8686
2016年10月16日グラフィックデザイナーの佐藤卓がディレクションを務める「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」が、2017年1月22日まで、六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催中。2001年からスタートした佐藤卓によるこのプロジェクトは「富士フイルム 写ルンです」や「タカラトミー リカちゃん」といったお馴染みの製品をデザインの視点で解剖し、各製品の成り立ちを徹底的に検証する試みだ。本展はグループ創業100周年を迎えた株式会社 明治の製品を全面的にフィーチャーした内容となる。佐藤氏は企画意図について「身近な大量生産品の裏側で何が起こっているのか実はほとんど伝わっていません。だから『デザインの解剖展』では、みなさんが知っている製品に“外側から内側へ向かってアプローチ”しています」とコメント。「きのこの山」、「明治エッセルスーパーカップ」など今回解剖される製品は、どれもパッケージを見ればどんな味か思い起こせるほどメジャーなものばかり。しかし、一般の消費者は製品化されるまでの膨大な試行錯誤、たとえばネーミング、ロゴタイプの考案、パッケージデザインの変遷、原材料の配合など…に思いを馳せることは少ないだろう。本展では「きのこの山」の巨大オブジェやパッケージに印刷された里山を再現したジオラマ、消費期限の印字工程に着想を得た「ドット文字印字の仕組み」などの作品から、佐藤卓をはじめとする若手クリエイターたちが“メス”を取り、独自の視点と技術で製品を解剖した“鮮やかな手つき”を見ることができる。「きのこの山」、「明治ブルガリアヨーグルト」、「明治ミルクチョコレート」、「エッセルスーパーカップ」、「明治おいしい牛乳」の展示ブースを全て巡ると、どの製品も「ブランディング」を成功させるために、たくさんのプロの仕事が結集し、磨き上げられた結晶なのだと気付く。クリエイターたちの解剖によって無機質だった工業製品に豊かな個性が加わり、それを見る側にも“解剖学的視点”が生まれたら幸いだ。【展覧会情報】「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」会場:21_21 DESIGN SIGHT住所:東京都港区赤坂9-7-6会期:10月14日から 2017年1月22日時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)※10月21日、22日は22時まで開館延長入場料:一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料休館日:火曜日、年末年始(12月27日~1月3日)
2016年10月16日資生堂が10月28日から11月3日まで、イノベーションをデザインする展覧会「LINK OF LIFE エイジングは未来だ 展」を東京・銀座にある資生堂銀座ビル内の花椿ホールにて開催する。昨年に続き2回目の開催となる「LINK OF LIFE」。今回は“エイジング”をテーマに、美しく年を重ねる“サクセスフルエイジング”という考え方をもとに未来の美しさについて考えていく。会期中は、資生堂リサーチセンターの研究員を中心に、人事からCSRまで様々な部門の社員が科学者やデザイナー、企業や団体などとともに制作した21作品を展示。エイジングを“人間の成熟”として捉え、すべての人々が“一瞬も 一生も 美しく”生きるためのイノベーションの種を蒔く。また、10月29日、30日の15時から18時30分まで資生堂銀座ビル11のエントランスホールにて、11月3日の14時から16時30分まで資生堂銀座ビル2階にて、クロストーク「エイジングは未来だ」を実施。11月3日の17時から18時までは資生堂銀座ビル2階にて同展のクリエイティブディレクターを務める藤原大も登壇するスペシャルクロストークも開催される予定。その他、10月28日、31日、11月1日、2日の18時からはそれぞれ参加作家によるギャラリーツアーを実施。また、第2会場となるSHISEIDO THE GINZAでは10月20日から11月15日まで藤原の作品が展示される予定だ。【展覧会情報】「LINK OF LIFE エイジングは未来だ 展」会場:花椿ホール住所:東京都中央区銀座7-5-5 資生堂銀座ビル 花椿ホール会期:10月28日~11月3日時間:11:00~20:00(入場は19:30まで)入場無料
2016年10月15日近代デザインに大きな影響を与えたデザイナー、ウィリアム・モリスの没後120年を記念した特別展「『PURE MORRIS, PURE LIVING !』展 ~ウィリアム・モリスの今と出会う~」が10月5日から7日まで、代官山ヒルサイドフォーラムで開催される。同展では、モリス商会を継承したイギリスのファブリック・壁紙ブランドMORRIS & Co.がモリスのデザインの原点と本質に立ち返り、伝統的な匠の技と最先端の技術を融合させたニューコレクション「ピュア・モリス(PURE MORRIS)」をフィーチャー。モリスのデザイン哲学である“シンプル・オブ・ライフ”をエッセンスに、モリスのアイコン・デザインを現代的な形で甦らせた新作を展示する。ディスプレイのスタイリングはインテリアスタイリストの中田由美が担当。その他、モリス・ファブリックを使用したカルトナージュ作家国府田清香の新作や、黒羽志寿子、キルトおぶはーとによるキルト作家の作品の展示も行われる。また、カット生地や壁紙、クッション、ステーショナリーなどがそろう期間限定ショップも。【展覧会情報】「PURE MORRIS, PURE LIVING !」展~ウィリアム・モリスの今と出会う~会場:代官山 ヒルサイドフォーラム住所:東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラス F棟会期:10月5日~7日時間:11:00~19:30入場無料
2016年10月02日身近な製品を“デザインの視点”で解剖する「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」が、10月14日から17年1月22日まで東京ミッドタウン ガーデン内の21_21 DESIGN SIGHTにて開催される。あたり前の存在として日常に溶け込んでいる様々な製品は、素材や味覚、パッケージなど、製品が手に届くまでのあらゆる段階で多様な工夫が凝らされている。グラフィックデザイナーの佐藤卓が01年より取り組んでいるプロジェクト「デザインの解剖」では、身近な製品を“デザインの視点”で解剖し、各製品の成り立ちを徹底して検証している。これまでに、ロッテの「キシリトールガム」やタカラ(現:タカラトミー)の「リカちゃん」、ISSEY MIYAKEの「A POC BAGUETTE」といった製品のロゴやパッケージのレイアウト、印刷などのグラフィックを解析し、製品の内側の仕組みまで細かな分解や観察を重ねてきた。同展では、これまでに蓄積されてきた解剖の成果を紹介するとともに、新たに株式会社 明治の5つの製品に着目。そのうち、「きのこの山」はパッケージの素材から印刷の情報、商品の原材料、流通時の箱の中の動きや製造過程で生まれる個体差まで30項目以上で解剖。「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン」は、密封ができるように形成されたパッケージやヨーグルトの物性を考慮して運搬できる仕組みなどを解剖し、さらには腸内の善玉菌、悪玉菌に対する製品の働きについても紹介する。加えて「明治ミルクチョコレート」、「明治おいしい牛乳」、「明治エッセルスーパーカップ」を合わせた5製品が解剖される。参加作家には様々な分野で活躍する若手クリエイターを招いており、子どもから大人まで楽しめる展覧会となっている。【イベント情報】「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」会場:21_21 DESIGN SIGHT住所:東京都港区赤坂9-7-6東京ミッドタウン ガーデン内会期:10月14日~17年1月22日時間:10:00~19:00(10月21日、22日は22:00まで、入場は閉場の30分前まで)料金:一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料休館日:火曜日、12月27日~17年1月3日
2016年07月31日企画展「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」が2016年10月14日(金)から2017年1月22日(日)まで、六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催される。「デザインの解剖」は、グラフィックデザイナー・佐藤 卓が2001年より取り組んでいるプロジェクトで、身近な製品を「デザインの視点」で解剖し、各製品の成り立ちを徹底して検証する試みだ。これまで「ロッテ キシリトールガム」「富士フイルム 写ルンです」「タカラトミー リカちゃん」「明治 明治おいしい牛乳」「ISSEY MIYAKE A-POC BAGUETTE」などの製品が解剖され、原料や製法、製品管理から流通に至る幅広い要素が掘り下げられきた。本展では、これまでに蓄積されてきた解剖の成果を紹介するとともに、新たに「株式会社 明治」の5つの製品に着目。誰もが知っている「きのこの山」「明治ブルガリアヨーグルト LB81 プレーン」などがフィーチャーされる。製品を取り巻く世界はもちろん、社会・暮らしとデザインの関係について、さらにデザインの役割や可能性について、深く考察する機会になりそうだ。【詳細】デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法会期:2016年10月14日(金)〜2017年1月22日(日)会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内)住所:東京都港区赤坂9-7-6開館時間:10:00〜19:00(入場は18:30まで)休館日:火曜日、年末年始(12月27日〜1月3日)※10月21日(金)、10月22日(土)は22:00まで開館延長(入場は21:30まで)入場料:一般 1,100円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料TEL:03-3475-2121
2016年07月17日ブックデザインに秀でた書籍が集結する「代官山 BOOK DESIGN展 2016」が、6月18日から7月8日まで代官山 蔦屋書店2号館1階のギャラリースペースで開催される。「代官山 BOOK DESIGN展」は、本そのものを強烈に印象づける装丁や、文字や写真が美しく配置されたレイアウト、驚くべきクオリティの印刷、独創的なアイデアが光る造本といった、電子書籍では決して味わうことのできない、フィジカルな紙の書籍だけが持つ魅力にフォーカスし、ブックデザインに秀でた書籍を紹介するイベント。第3回となる今回は、15年に刊行された国内外の書籍の中から代官山 蔦屋書店のコンシェルジュである三篠陽平と清水はるみが印刷・レイアウト・装丁・造本の視点でセレクトした、ブックデザインに秀でた30冊を展示・販売。詳細なデータとコメントを収録したオリジナルカタログも限定で販売する。またサテライト企画として、「セレクターが選ぶ2015年ベストブック」展も開催。ブックデザイナーのイルマ・ボーム、ディストリビューターの大智由実子、プリンティングディレクターの熊倉桂三、POSTの代表でパブリッシャーの中島佑介、エディターの野村訓市といった書籍にまつわる仕事をする5人がそれぞれの視点で2015年のベストブックを選出する。【イベント情報】「代官山 BOOK DESIGN展 2016」会場:代官山 蔦屋書店 2号館1階 ギャラリースペース住所:東京都渋谷区猿楽町17-5 会期:6月18日~7月8日営業時間:7:00~翌2:00
2016年06月12日企画展「日本のグラフィックデザイン2016」が、2016年6月17日(金)から8月8日(月)まで、東京・六本木の東京ミッドタウン・デザインハブで開催される。会員約3,000名を擁するアジア最大級のデザイン団体、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が、1981年より発行を続ける年鑑『Graphic Design in Japan』。今回は、2016年版の発行を記念して、掲載作品の中から約300点を実物とモニタで展示する。身近な雑貨から、書籍、商品パッケージ、シンボル・ロゴ、ポスター、ウェブサイト、映像、展覧会やショップの空間デザインに至るまで、世界でも評価の高い日本のグラフィックデザインの現在を一望出来る展覧会となっている。【開催概要】■東京ミッドタウン・デザインハブ第59回企画展「日本のグラフィックデザイン2016」開催期間:2016年6月17日(金)〜8月8日(月) ※会期中無休・入場無料会場:東京ミッドタウン・デザインハブ住所:東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F■年鑑『Graphic Design in Japan 2016」価格:16,200円(税込)/ISBN 978-4-89737-842-8カテゴリー:ポスター/ジェネラルグラフィック/CI・VI・シンボル・ロゴ・タイプフェイス/ブック・エディトリアル/パッケージ/新聞広告・雑誌広告/環境・空間/インタラクティブデザイン/映像/複合内容:厳正な選考を通過した約600作品(1,500図版)を掲載。世界でも評価の高い日本のグラフィックデザインの現在を伝えつつ、データベース性も持たせた、実用性の高いデザイン年鑑。【問い合わせ先】東京ミッドタウン・デザインハブTEL:03-6743-3776
2016年06月04日シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)のデザイナー武内昭が担当する京都造形芸術大学空間演出デザイン学科のクラスによるエキシビション「Interviewer’s design project ─インタヴューから生まれるデザイン─」が、4月27日から5月8日までパスザバトン京都祇園店にて開催される。同エキシビションでは、京都造形芸術大学空間演出デザイン学科3回生の武内クラスの学生たちが、様々な場所に赴き、インタビューを行い、そのコミュニケーションから生まれた発想や思いをパスザバトンのコンセプトである“NEW RECYCLE”を通して形にした作品を展示。学生たちはそれぞれ、寺の建築廃材や京金網の端材、サイズが合わず未使用だったブラジャー、家庭で使われなくなったミョウバンなどを用いて新たな作品を発表する。【イベント情報】「Interviewer’s design project ─インタヴューから生まれるデザイン─」会場:パスザバトン京都祇園店住所:京都府京都市東山区末吉町77-6会期:2016年4月27日~5月8日時間:11:00~20:00(平日)、11:00~20:00(土日・祝日)
2016年04月23日2013年11月にロンドンのデザイン・ミュージアムで開幕、好評を博し会期も延長された展覧会、「ポール・スミス展 HELLO,MY NAME IS PAUL SMITH」が今年、京都、東京、名古屋の3都市で開催される。ポール・スミス展 チケット情報4月8日(金)サントリーホール ブルーローズにて記者発表会が開かれ、京都展が6月4日(土)~7月18日(月・祝)京都国立近代美術館、東京展が7月27日(水)~8月23日(火)上野の森美術館、名古屋展が9月11日(日)~10月16日(日)松坂屋美術館で開催されることが発表された。記者発表会に登壇したポール・スミス氏は、本展について「私の人となりを知っていただけるようにとても親しみやすい展覧会を目指した」と話した。本展では、ポール・スミスの第1号店となったショップやオフィスの再現、写真や手紙のコレクション、ポール自身の頭の中を表現した映像インスタレーションなど、約2,800点の膨大な展示品を通じて、アート、ファッションなど多角的な視点から楽しめる構成になっている。京都展および東京展の前売券はチケットぴあにて販売中。
2016年04月12日世界的に活躍するデザイン集団Tomatoの結成25周年企画展の開催に伴い3月12日、世界で最も影響力のあるエレクトロニックグループのひとつであるアンダーワールド(Underworld)の来日ライブ「Underworld Live: Shibuya Shibuya, we face a shining future」が東京・渋谷某所で開催される。同ライブは、3月12日から4月3日までパルコミュージアムにて開催されるTomatoの結成25周年企画展「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」の開催を記念して行われるもの。エキシビション初日である3月12日に、抽選に当選した200名のオーディエンスに向けて彼らが推奨するBowers & Wilkins社製P5 ハイファイヘッドフォンを使った一夜限りのライブを披露する。6年ぶり7作目となる3月16日リリース予定の最新アルバム『Barbara Barbara, we face a shining future』に収められた楽曲も初披露する予定だ。ライブはこの春開局する「渋谷のラジオ」(87.6MHz FM)ともコラボレーションし、ラジオ電波を通じて渋谷の街だけに生放送される他、2次会場にて360度映像で楽しめるライブストリーミングも開催される。その他、エキシビション本展には、アンダーワールドのカール・ハイド(Karl Hyde)によるペインティング作品と、リック・スミス(Rick Smith)によるサウンド演出からなるアートインスタレーションも展示される予定だ。なお、ライブの応募方法は、Tomatoの結成25周年企画展「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」のオフィシャルサイトの案内に従い、e+(イープラス)受付ページで2月24日の18時までにライブエントリー権利付き展覧会前売り券を購入。発券されたチケットのバーコード番号にてライブに応募エントリーすると、3月5日にメールで当選結果が発表されるという流れになっている。【イベント情報】「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」会場:パルコミュージアム(PART1・3F)、ギャラリーX(PART1・B1F)会期:16年3月12日~4月3日入場料:一般500円/学生400円/小学生以下無料時間:10:00~21:00「Underworld Live: Shibuya Shibuya, we face a shining future」会場:渋谷某所会期:3月12日時間:日没頃
2016年02月26日テレビ朝日は、同局の番組「デザイン・コード」の放送100回を記念し、「デザイン・コード展~美の暗号」を開催する。開催期間は3月19日・20日、開場時間は11:00~19:00。会場は東京都・六本木ヒルズ森タワー2F カフェ/スペース。同展は、ドキュメンタリー番組「デザイン・コード」の企画展。これまで番組に出演した、絵画・写真・彫刻・切り絵・映像作品など、これまで番組に登場した新進気鋭のデザイナー・アーティストたち20組以上の作品を展示する。出展予定のアーティストは、水尻自子氏(映像作家)、浅井美紀氏(水滴写真家)、安田誠一氏(箱庭アーティスト)、松枝悠希氏(アーティスト)など。会場には一部アーティストも来場予定ということだ。なお、「デザイン・コード」は、毎週同局で土曜23時06分より放送されているドキュメンタリー番組。デザインにまつわる秘密(暗号)を“Design code(デザイン・コード)”と定義。毎回1組のデザイナーにスポットを当て、その謎を解き明かすと共に、デザイナーの創作に迫る内容となっている。
2016年02月22日東京都・白金台の東京都庭園美術館は、植物観察に対するガレの気迫をデザイン画とともに紹介する展覧会「ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉」を開催している。会期は4月10日まで(第2・第4水曜休館)。開館時間は10:00~18:00(3月25日・3月26日・4月1日・4月2日・4月8日・4月9日は20:00まで)。観覧料は一般1,100円、大学生(専修・各種専門学校含む)880円、中・高校生・65歳以上550円、小学生以下および都内在住在学の中学生は無料。同展は、ガラス作品とデザイン画(オルセー美術館所蔵)を中心に、植物に魅せられたひとりの男がその生命や象徴性を追究した表現として、ガレの作品を紹介するもの。ヨーロッパの19世紀末を彩る装飾様式「アール・ヌーヴォー」の立役者の一人であるエミール・ガレは、花や昆虫など自然をモチーフとした作風で知られ、陶芸・ガラス・木工家具の3分野で活躍し、1889年と1900年のパリ万国博覧会でグランプリの栄誉に輝いたアーティスト。ガレは、自然の描写を通して抽象的な概念を表現することで、ガラスや木工家具を単なる装飾ではなく、芸術作品へと昇華させていった。その背景にあったのは、植物学への情熱であり、彼は2,500~3,000種の植物を育てていた広大な庭や豊かな自然の中で、植物を観察して論文を書き、種の進化やライフサイクルに強い関心を寄せていたという。また、同展では、ガレによる水彩のデザイン画(オルセー美術館所蔵)が展示される。水彩のデザイン画は、展示が許される期間が短いため滅多に公開されず、また、デザイン画と実作が一致することはきわめて稀なことだが、今回は北澤美術館が行った調査により発見された実作と一致するデザイン画が紹介される。コレクターの手を経て今は日本にあるガラス作品と、オルセー美術館に眠るデザイン画の、100年ぶりの邂逅となる。また、普段目にする機会があまりない資料「ポンシフ」も紹介される。「ポンシフ」とは、点線状に小さな穴が開いた型紙で、その上から色粉などをはたくことで図案を転写することで、ガラスや陶器の表面の絵付けの精度を保っていたということだ。また、同館の本館展示室は、1933年に建てられた住宅建築をそのまま展示室として使用しており、この邸宅美術館の空間をガレが愛してやまなかったラ・ガレンヌの自邸と庭に見立てて楽しむことができるという。同展では鑑賞の手引きとして、来館者に、ガレの妻アンリエットが自邸を訪れた人に宛てて書いたという内容のフィクションの手紙「アンリエットの手紙」を配布している。同展の開催に際し、東京都庭園美術館学芸員の八巻香澄氏は次のようにコメントしている。「エミール・ガレの展覧会はこれまで多くの美術館やギャラリーで行われていますが、ほとんどの場合暗い部屋で作品にスポットライトをあてて展示しています。そうすると模様がよく見えるのですが、当館では邸宅美術館であるという特徴を活かして、自然光の中で展示をしています。ガラスの透明感や、光の移り変わりを楽しんでいただければと思います。」そのほか、関連イベントとして、トークイベント「キノコの世界から見たガレ」(3月13日)などが開催される。イベントの詳細は、同館Webサイトにて。
2016年02月22日雑貨のデザインにフォーカスした企画展「雑貨展」が、2月26日から6月5日まで東京・港区の21_21 DESIGN SIGHTで開催される。ディレクターを務めるのは、プロダクトデザイナーの深澤直人。探す、選ぶ、買う、使う、飾る、取り合わせるといった行為や経験を通じて、モノ自体が持つ魅力を再発見し、暮らしに楽しみをもたらしてくれる雑貨。同展は、雑貨を「私たちの日常の生活空間に寄り添い、ささやかな彩りを与えてくれるデザイン」と定義し、雑貨をめぐる環境や感性、佇まい、デザインの魅力に目を向ける展覧会となっている。会場では、イラストレーター兼グラフィックデザイナーの川原真由美による「雑」という言葉を含む二次熟語から日本独特の文化や感性を伝える「雑マンダラ」や、明治時代に荷車に日用品を積んで販売していた行商の姿を現代の日用品で再現した、荒物問屋・松野屋とデザイナーの寺山紀彦による「荒物行商インスタレーション」などを展示。展覧会企画チームとイラストレーターの三宅瑠人は、日本の歴史的背景から雑貨のルーツが知れる「雑貨と生活史年表」を制作する。また、スタイリストの岡尾美代子や、アートディレクターの平林奈緒美、小林和人(Roundabout・OUTBOUND)らによる、様々な分野で活躍するプロフェッショナルの、世界感や佇まいを感じる雑貨も展示される。関連プログラムとして、2月27日の14時からは深澤直人とD&DEPARTMENTのナガオカケンメイによる「雑貨展オープニングイベント」を開催する他、トークイベントも実施。3月26日の14時から16時までは、「雑貨展企画チームによる雑談」が、4月28日の18時から22時までは雑貨展出展者、参加作家、企画チームによる「21_21 DESIGN NIGHT 特別企画『何に着目すべきか』」が、5月14日の14時から16時まではバイヤーの山田遊、ウェブサービス「Sumally」の代表である山本憲資による「欲しいもの、持っているもの」が行われる。また、会期中、本会場の1Fショップスペースでは「雑貨店」がオープン。深澤直人を中心に、参加者や出展者がセレクトした雑貨を販売する。【イベント情報】「雑貨展」会場:21_21 DESIGN SIGHT住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内会期:2月26日~6月5日時間:10:00~19:00(入場は~18:30)休館日:火曜日(5月3日は開館)
2016年02月10日『トレインスポッティング』のアートワークや「Underworld」が在籍したことで知られるデザイン集団「Tomato」の結成25周年を記念したプロジェクトが、3月12日(土)~4月3日(日)の期間、渋谷パルコを中心に渋谷の街で開催される。1991年にロンドンで発足し、デジタル世紀の先導者としてグラフィック、バーチャルメディア、デザインの最先端を常に走り続けてきた「Tomato」。アーティスト、ミュージシャン、デザイナーとクリエイティブ思想から構成される同集団は、現在メンバーはロンドン、メルボルン、東京、カッセル(ドイツ)と、世界中の都市に分散し、メディアデザイン、映像、ブランディング&CI、ファッションデザイン、近代彫刻&都市建築設計、実験的コンピューターグラフィック、ファインアートなどの分野で、世界中から新たな表現作品を作り続けている。「Tomato」は、創立メンバーとして世界中に影響力のあるエレクトリック・デュオ「Underworld」のカール・ハイドとリック・スミスが在籍していたことでも知られ、2人が2012年ロンドンオリンピック開会式の音楽監督を努めたことも記憶に新しい。ほかにも、外国人として初めて東京タイプディレクターズクラブの会員にもなったタイポグラファー/アーティストのジョン・ワーウィッカーや、ファッションブランド「Work Not Work」のサイモン・テイラーなどが在籍している。今回の展示が開催される渋谷と「Tomato」との関わりは長く、1996年に世界的に一躍脚光を浴びることとなった『トレインスポッティング』にいち早く注目し、日本公開を行ったのがパルコであり、メンバーは日本に訪れる際には常に新しい発見と刺激を求めて渋谷を訪れるという。「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」と題された本プロジェクトは、過去と今と未来、始まりと終わりがなく永遠に続くことや、誰かと誰かの出会い、または日本の文化おける“輪”、人々の繋がりや神秘的な関係性を意味し、「Tomato」と「Parco」の言葉の中にも存在する“O”をテーマに掲げている。本展は、「Tomato」が創作してきた様々な作品を一堂に展示するほか、結成から25年間に渡り作られてきた商業作品や自身たちの作品、チーム内で実験的に制作された作品も展示。また、一般初公開作品としては、「Tomato」が「Underworld」の為に制作したレコードジャケット、グラフィック、映像、アートワークなども展示される。本プロジェクトは、渋谷パルコ「PARCO MUSEUM」、「GALLERY X」、そして階段などを活用したインスタレーションギャラリーを中心に渋谷パルコ全館を使って展示され、さらには渋谷の街も巻き込み、様々なインスタレーションで「Tomato」が作るクリエイティブな世界が披露される。AR技術を駆使したバーチャルなストリートアートの展開や、パルコ館内や街頭の大型ビジョンでは映像作品も放映されるほか、「Tomato」プロデュースのPop-upショップの限定オープンや、メンバーによるトークショーやワークショップの開催も予定。渋谷を舞台に大規模に展開される気鋭のアート集団のプロジェクトを、ぜひお見逃しなく。「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」は3月12日(土)~4月3日(日)渋谷パルコミュージアム(PART1・3F)、ギャラリーX(PART1・B1F)ほかにて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年02月09日東京都・六本木の東京ミッドタウン・デザインハブは、コンピュータを道具ではなく環境・素材として制作された作品を集めた企画展「デジタルメディアと日本のグラフィックデザイン その過去と未来」を開催する。会期は1月29日~2月14日。開場時間は11:00~19:00。入場無料。同展は、テクノロジーの進化とともに変化し広がり続けるデジタルメディアから、計算を主な技法としたグラフィックス、インターネットなどのデジタル環境を活動の場としたデジタルメディア作品に対象を絞って構成したもの。同展では、日本のグラフィックデザインとデジタルメディアの変革を年表にし、プレデジタルメディアの時代(70年代以前)、CGの時代(80年代)、マルチメディアの時代(90年代)、ウェブ広告の時代(00年代)に分け、各年代の代表作品がパネル、モニター、実物で展示される。展示作品は、コンピュータを道具ではなく環境として、あるいは素材として制作された先駆的な作品が集められているということだ。また、核となる出品作家のインタビュー映像の上映や、テクノロジーの進化によって変化してきた、さまざまなデバイス展示もあわせて行われる。そして、人工知能の発達が爆発的に伸び予測不可能になるといわれている未来モデルの限界点、シンギュラリティの時代(2045年以降)を近未来ととらえ、コンピュータと人間の将来を見据えた作品や研究も紹介されるということだ。出品作家は、荒木経惟、出原栄一、imaginative inc.、エキソニモ、金子國義、 川野洋、川村真司、久保田晃弘(ARTSATプロジェクト)、グレッグ・ベア、幸村真佐男(CTG)、ジョン前田、下村千早、庄野晴彦、田中一光、田中耕一郎、田中良治、勅使河原一雅、永原康史、中村至男、中村勇吾、西村佳哲(センソリウム)、林智彦、原田大三郎、東泉一郎、P-House、藤幡正樹、藤本由紀夫、松本弦人、矢島文夫、RADICAL TV、るじるし、暦本純一、脇田玲、ほか。また、会期中、デジタルメディアとグラフィックデザインの関係について振り返りながら、シンギュラリティ時代のデザインの未来について考えるシンポジウムが開催される。詳細は決定次第、デザインハブ公式サイトより案内されるということだ。
2016年01月18日東京都・飯田橋の印刷博物館 P&Pギャラリーは、細部にまでこだわりをもって制作された本を手に取り確かめられる「世界のブックデザイン2014-15」展を開催している。会期は2月28日まで(月曜休館)。開場時間は10:00~18:00。入場無料。同展は、2015年3月に開催された「世界で最も美しい本コンクール(Best Book Design from all over the World 2015)」の入選図書13点に、8カ国(日本、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、カナダ、中国、デンマーク)のコンクール入選図書を加えた、およそ200点を展示するもの。会場では、造本、印刷、タイポグラフィなど細部にまでこだわりをもって制作された全ての本を実際に手に取って確かめ、世界的に優れたブックデザインと造本技術を楽しむことができる。展示内容の詳細は以下の通り。「第49回造本装幀コンクール(日本)」より21点の受賞図書、「Die schönsten deutschen Bücher 2015(ドイツ)」より25点の受賞図書と3点の若いブックデザイナーのための奨励賞、「De Best Verzorgde Boeken 2014(オランダ)」より31点の受賞図書、「Die schönsten Schweizer Bücher 2014(スイス)」より18点の受賞図書、「Die schönster Bücher Österreichs 2014(オーストリア)」より約13点の受賞図書、「Alcuin Society Awards for Excellence in Book Design in Canada(カナダ)」より28点の受賞図書、「中国最美的书 2014(中国)」より21点の受賞図書、「Årets Bedste Bog Arbejde 2015(デンマーク)」より約30点の受賞図書。そして、「Best Book Design from all over the World 2015」より、30の国と地域の応募図書585点から選ばれた13点の受賞図書が展示される。
2016年01月18日●「グッドデザイン金賞」などが決定公益財団法人日本デザイン振興会主催の「グッドデザイン賞」の2015年度特別賞と大賞候補が10月30日、発表された。ここでは、同日に行われた記者発表会、および同日から開幕した「GOOD DESIGN EXHIBIYION 2015(G展)」の展示の様子をお届けする。○そもそも、グッドデザイン賞とは? 概要をおさらいグッドデザイン賞は、1957年に当時の通商産業省(現・経済産業省)が創設した「グッドデザイン商品選定制度」が母体のデザインの推奨制度。日用雑貨から家電などの工業製品や建築物といった製品は構造物だけでなく、ソフトウェアやサービス、取り組みなどあらゆる物事を対象とし、これまでに受賞総数4万件を超える、世界でも有数の規模と歴史を持つデザイン賞だ。受賞したデザインには"Gマーク"を付けられることでも知られている。審査は、毎年春の応募から書類による一次審査、現物による二次審査を経て、まずは「グッドデザイン・ベスト100」が選出され、さらにその中から特別賞が選ばれる仕組み。審査員には日本のデザイン界を代表するデザイナーや建築家など約80人で構成される審査委員会で行われる。○今年の「グッドデザイン・ベスト100」一例今年の応募総数は3,658点。9月28日に、その中からまずは1,337点が2015年度グッドデザイン賞として選出され、このほど審査委員会の協議により、5つの部門の特別賞が計50点決定し、発表された。まずは「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」は19点が選出。時代的課題をより高度に解決した質の高いデザインに送られる賞で、身近なところではパイロットコーポレーションのボールペン「フリクション」やパンをスチームで焼き上げるバルミューダの「ザ・トースター」、4月8日に開港した成田国際空港第3ターミナルのプロジェクトなどが受賞した。○「グッドデザイン金賞」一例その他には、中小企業の浴的な取り組みを顕彰する「ものづくりデザイン賞」(9点)、地域活性化をめざす総合的な取り組みに授与される「地域づくりデザイン賞」(4点)、来るべき社会の礎を築くデザインに与えられる「未来づくりデザイン賞」(17点)、震災復興に寄与するデザインを表彰する「復興デザイン賞」(1点)の各特別賞が発表された。○「グッドデザイン・ものづくりデザイン賞」一例また、グッドデザイン賞の最高の栄誉にあたる「グッドデザイン大賞」の候補8点も合わせて公表された。同賞は、審査員、グッドデザイン賞受賞者、および11月4日まで開催される「グッドデザイン賞の展示会場内で受け付ける来場者の投票(投票受付は11月3日まで。4日に結果発表)により決定する。●「グッドデザイン大賞」の候補を公開○審査員の総評10月30日に行われた「グッドデザイン賞特別賞発表会」に登壇した、日本デザイン振興会理事長の大井篤氏は「近年、社会の中でデザインの役割がますます大きくなっている。こうした時代環境を踏まえて、審査の過程においては、新たな試みとして社会やわれわれ一人ひとりが解決しなければならない問題・課題について、12の"フォーカス・イシュー"という形にまとめて、それらにデザインがどのように働きかけるかに目を向けることで、デザインの本質的な役割はもとより、これからの暮らしや社会を形づくる上で種になりうるもの見いだすことに努めた」と説明した。フォーカス・イシューとして掲げられたのは、「地域社会・ローカリティ」、「社会基盤・モビリティ」、「地球環境・エネルギー」、「防災・減災・震災復興」、「医療・福祉」など、社会が抱える12項目の課題だ。また、審査委員長を務めた永井一史氏も「グッドデザイン100の中から、暮らしを豊かにしていく審美性に加えて、フォーカス・イシューの視点を導入することで、より広い観点から評価したものが特別賞として選ばれている。デザインが社会の中で毛細血管のようにあらゆる場所や地域に流れはじめている今、特別賞の中にあるデザインの多様な領域や外見だけでなく、その中にあるプロセスやそれがもたらす価値やそういう観点でデザインを注目していただければありがたい」と語り、今年度の審査における新しい試みへの理解を求めた。同じく今年度から審査副委員長に就任した柴田文江氏は「これまでデザインというのはプロジェクトや問題に対して対面して物をつくってきた傾向にあったと思うが、今年は問題の内側に入って当事者が抱える問題を丁寧にひもといたものが今回ベスト100の中に多く見られたと感じる」と総評した。○グッドデザインを一覧できる「G展」2015年度のグッドデザイン賞受賞デザインやロングライフデザイン賞などを集めた「GOOD DESIGN EXHIBIYION 2015(G展)」は、東京・六本木の東京ミッドタウンで11月4日まで開催。開場時間は11時から20時まで(最終日は17時30分まで)。入場料(6日間共通)は大人1,000円、中学生以下は無料。展示の他に、グッドデザイン・ベスト100に選ばれたデザイナーによるプレゼンテーションやトークイベントなども予定されている。ちなみに、参加することで同展のチケットが無料で入手できる参加型コンテンツ「MEETinG」も実施中。気になる人はぜひ参加してから、会場に足をはこんでみては。
2015年10月30日