6月7日に初日を迎える舞台『肉の海』(17日まで、下北沢・本多劇場)は、渡辺えり(63)が主宰するオフィス「3〇〇」40周年記念公演。優しいお母さん役からコミカルな役柄まで、幅広い演技で舞台、ドラマ、映画に活躍中のえりさんだが、その演劇人生には、数えきれないほどの豪快で華やかなエピソードが――。 「酔っぱらって、劇団員みんなにキスをしちゃったこともありますね(笑)。若いころは飲んで失敗したり、ケンカしちゃったりといろいろと。飲み仲間の(笑福亭)鶴瓶さんや(十八代目)中村勘三郎さんたちは“キャンディ・キャンディ”の格好をして笑わせてくれたり、椅子の影から急に出て驚かせたりする楽しいお酒でした。小泉今日子さんはアネゴ肌で、気前がよくて、カラオケも得意。『あまちゃん』の撮影のときは、次の日5時起きでも朝の4時まで飲んでいたの。私たちが『明日早いからもう帰ろうよ』って言っても、『何言ってるの、私は小泉今日子よ!』ってカッコよく啖呵切ってましたね(笑)。 『あまちゃん』のロケ地である、久慈の飲み屋さんは全部網羅した、と懐かしむ。 「佐藤浩市さんと映画『忠臣蔵外伝 四谷怪談』を撮っていたときも、石橋蓮司さんと3人で毎日一緒に朝まで飲んでました。私は白塗りの役だったので、翌朝、顔が赤くても大丈夫だったから(笑)」 放送中の朝ドラ『半分、青い。』で存在感を放っている人気俳優も、えりさんの舞台で演技力を養った一人。 「当時うちの劇団員だった豊川悦司さんも、お酒が強かった。彼は私のアシスタントもやってくれていて、私が忙しいときは代理で取材を受けてくれたりもしました」 日本を代表する俳優たちと飲み歩くなんて、うらやましいかぎりだけれど――。 「でもね、私は男女の関係にはいっさいならなかったです。損なタイプなの(苦笑)」
2018年06月06日6月7日に初日を迎える舞台『肉の海』(17日まで、下北沢・本多劇場)は、渡辺えり(63)が主宰するオフィス「3〇〇」40周年記念公演。本誌がその稽古場に密着すると、演出を手がけながら出演者として精力的に稽古に励むえりさんの姿が。多忙を極めつつも充実した表情をみせていた。 「新聞社さんの取材も何社か受けていますが、それぞれ全部違う話をしています。睡眠時間も削って脚本を書いていますね。寝てないせいか7kgも痩せたのに、誰も気づいてくれないの(笑)」 今回は、初めて原作ありきで脚本を書いている。 「原作は私の大好きな小説『塔と重力』(上田岳弘)の中の一節。阪神大震災の時にガレキに埋まり、初恋の人を亡くしてしまった中年の男の話をその男の友人が、その男を主人公にした小説を書いている設定なのですが、その小説の中に人間の寿命が長くなって、もう個々ではなくなってしまい、大きな一人になって拡散して肉の海になってしまう……、というショッキングな話が出てきます。命の大切さを教えてくれる物語です。私は土居裕子さん、久世星佳さんと3人姉妹の役。3人で歌いますので、お楽しみに」 今年で劇団旗揚げから40周年を迎えたが、多数の脚本を手がけるなかでは忘れられない思い出も。 「昔、大失恋したときに、本当に落ち込んで、温泉場に行って遺書を書いたんです。でも、その遺書がすごく上手に書けちゃって。『これは劇団の人に読んでもらいたい』って思って、東京に帰って来ちゃった。その後、その遺書は『瞼の女』という舞台になりました(笑)。そのとき私を振った人ともいまだに仲よくしていて、よく舞台を観にきてくれますね」 何ともえりさんらしい豪快なエピソード。今後も、生きていくことをテーマにした舞台制作に取り組んで行く考えかと思いきや――。 「まずは、65歳で一区切りしようかな、と思っているんです。脚本を書いて演出するのはやりがいもあるけど、体力・精神力・お金の面で大変です。その後は今までできなかった映画作りや海外での勉強などを、できる範囲でコツコツやっていきたい。プライベートでは(十八代目)中村勘三郎さんや親友の女性が亡くなって、同世代で何でも話せる人がいなくなってしまいました。これから新しい友達を作るのも難しいし、距離感のあるお付き合いは寂しい。一方で仕事関係の人だと、利害関係が絡んできちゃうしね。行きつけのおでん屋さんで、なじみのママの顔を見るのがいちばんホッとしますね」
2018年06月06日連続テレビ小説『ひよっこ』の三男(みつお)役など、その高い演技力で注目を集める泉澤祐希さん。この日は、下北沢・本多劇場での公演後、カメラマンの前康輔さんと合流。注目俳優・泉澤祐希さんとカメラマン・前康輔さんの出会いが生んだときめきの瞬間。泉澤:あまり街の中で撮られる経験がなかったので楽しかったです。前:最初にご挨拶した時に、写真が苦手でポーズが取れないっておっしゃっていたじゃないですか。泉澤:そうなんです。自由にやってって言われると、どうしていいのかわからなくて…。前:役柄があったほうがいいだろうと思って、衣装の雰囲気から直感的にチンピラっぽい感じでやっていただくことにしました。泉澤:普段演じるのは、真面目な役が多いので新鮮でしたね。前:だって… 24 歳という若さで、真面目一辺倒なわけがない(笑)。ただ、だからといって、いきなりラフな素の一面を出せと言われても、できないとは思うんですが。泉澤:ばれてますか(笑)。確かに、そこまで真面目ではないし、たまに変なことをしたくなるし。前:写真って正直なんで、撮っていると、何となくだけど、どういう人なのかわかるんです。(撮った写真を見返しながら)撮り始めは、まだ俺に気を許していない感じがありますよね。こっちはわかってて、あえてそれを撮ろうとしていたんですけれど。泉澤:最初は緊張しましたが、前さんが遊んでいるような雰囲気を作ってくださるので助かりました。前:俺、適当な感じですからね。泉澤:僕もわりと適当なんで、ちょうどよかったです(笑)。前:こちらが言うと、サッとその通りの気持ちになってくれて、こんなにカメラの前で素直に演じてくれるんだって思いました。撮っていて思ったのは、泉澤さんって、繊細でシャイで正直な人なんだろうなと。俺の勝手な見解ですけど。泉澤:本当はすごい恥ずかしがり屋で人見知りなんです。前:そのシャイで繊細で正直なところが、女性には魅力的に映るんだろうと思います。いずみさわ・ゆうき1993年6月11日生まれ。千葉県出身。俳優。出演作に映画『サバイバルファミリー』などが。現在、ドラマ『記憶』がフジテレビNEXTほかで放送中。シャツ¥32,000パンツ¥53,000(共にTAAKK/Sian PRTEL:03・6662・5525)シューズ¥59,000(SOLOVIERE/TOMORROWLANDTEL:0120・983・522)その他はスタイリスト私物まえ・こうすけ1979年生まれ。広島県出身。高校時代から写真を撮り始め、現在、雑誌や広告などでポートレート、旅の写真を中心に活躍。個展も定期的におこなっている。※『anan』2018年5月30日号より。スタイリスト・山本隆司ヘア&メイク・後藤 泰(olta)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年05月24日岩松了の作・演出によるM&O plays プロデュース「市ヶ尾の坂―伝説の虹の三兄弟」が5月17日に東京・本多劇場にて開幕した。本作は1992年に「竹中直人の会」で初演された岩松初期の傑作戯曲を26年ぶりに新演出にて上演するもの。前日には公開フォトコールが行われ、岩松をはじめ出演の大森南朋、麻生久美子、三浦貴大、森優作、池津祥子が会見に応じた。【チケット情報はこちら】1992年、市ヶ尾の坂で暮らす長男・司(大森)、次男・隼人(三浦)、三男・学(森)の三人兄弟。田園都市計画の名の下、兄弟たちの家は無くなることを余儀なくされている。三兄弟たちと触れ合うことになった美貌の人妻・朝倉カオル(麻生)は幼い5歳の子を育てており、育児のことで悩んでいるらしい。三兄弟はそれぞれ朝倉を慕い、お互いをけん制する。朝倉家の家政婦・安藤(池津)も頻繁に三兄弟の家を訪れ、意味ありげな言動で彼らを惑わす。さらに朝倉の夫(岩松)などが絡み、一見何でもない日常の中に潜む、謎とエロスが交差する危うい関係が浮かび上がってくる・・・。初日を迎えるにあたって岩松は「本作は僕が作った作品では珍しく、26年前に実在した場所、時間を元にした架空の物語」と紹介し、「26年振りですので再演ですが、新作舞台のつもりで挑みます。見に来て下さった方々が、どういった印象を捉えるか楽しみ」と意気込み。過去3回、岩松作品に出演した経験のある大森は「岩松さんの作品は台詞が綺麗な印象があり、稽古の際には空間的にお教えいただけるので、その都度、新たなことを勉強させていただいています。皆さんに気に入ってもらえるか、楽しんでもらえるか今から楽しみ。がんばります」とコメント。麻生も同じく「とても緊張していますが、大好きな岩松作品に出られる機会を頂いたので、自分の中で楽しんでいければ。岩松さんの演出は、いつも必要な遠回りをさせてくれて勉強になりますし、演出する時の言葉がかっこ良くてしびれていました」と岩松の演出に言及すると、三浦も「岩松さんの演出は厳しいと聞いていましたが、何度も同じ場面を繰り返すことで、言葉を丁寧に扱うことや、状況に合わせての台詞使いとか、今後にも活かせることを学べました。これからの役者人生の中で大切な時間になると思います」と充実の稽古期間を経た様子を見せた。公演は、6月3日(日)まで東京・本多劇場での上演の後、仙台、福島、大阪、富山、名古屋、静岡と各地をめぐる。チケットは発売中。
2018年05月18日5月17日に初日を迎える舞台『市ヶ尾の坂-伝説の虹の三兄弟』の公開フォトコール&初日前会見が16日、東京・下北沢の本多劇場で行われ、 大森南朋、麻生久美子、三浦貴大、森優作、池津祥子、岩松了が報道陣の取材に応じた。前列左から岩松了、大森南朋、麻生久美子、後列左から池津祥子、三浦貴大、森優作同舞台は、俳優としても活躍している作演出家の岩松了とM&Oplaysが定期的に行っている公演で、今回は1992年に竹中直人の会で上演された『市ヶ尾の坂』を岩松の新しい演出によって26年ぶりに上演する。舞台は1992年の神奈川・横浜市の市ヶ尾。その坂にある家で暮らす三人兄弟は、田園都市計画で家が無くなることを余儀なくされていた。そのような中、懸命に生きていこうとする母なき兄弟、 三人と触れ合うことになった母になることが出来ぬ美貌の人妻の絵合わせのような家族劇を描く。公演初日を前日に迎えたこの日は、報道陣向けに三兄弟が住む家でのシーンの一部が公開され、その後に記者会見。長男役の大森南朋は「この1カ月頑張って稽古をしてきました。皆さんに気に入ってもらえる作品になればと思います」と初日の公演が待ち遠しいようで、人妻役の麻生久美子は「正直とても緊張していて、明日を迎えるのが少し不安です。でもせっかく岩松さんの舞台でこういう機会をいただけたので、できるだけ楽しんでやりたいと思っています」と気合十分。岩松作品初参加の三浦は、出演が決まってから周囲に「厳しい」と脅かされたそうだが、「何度も同じことをやるとは聞いていましたが、稽古でその意味が分かりました。何度もやっていくとセリフが身体に馴染んできて、人間関係でセリフを言わないといけないことに気づきました」と振り返り、「これからの役者人生で大切にしていきたいと思える稽古期間でした」と岩松の演出に刺激を受けた様子だった。大森と麻生は、これまで何度か岩松が手掛けた舞台に出演している。大森が「セリフがすごくきれいなのと、その人間が置かれている状況を空間的に教えてくれるので勉強になりますね。岩松さんの作品が大好きです」と岩松作品の魅力について言及。一方の麻生も「私は今まで稽古が楽しいと思ったことがないんですが、岩松さんの稽古場ではすこし楽しさを感じ始めました。岩松さんの言葉が格好良いし、結構しびれています」と絶賛していた。舞台『市ヶ尾の坂-伝説の虹の三兄弟』は、5月17日~6月3日(5月21日、28日は休演)に東京・下北沢 本多劇場、6月5日に宮城・仙台 電力ホール、6月7日に福島・白河文化交流会館コミネス、6月9~10日に大坂・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、6月12日に富山・富山県民会館ホール、6月14~15日に愛知・名古屋 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール、6月17日に静岡・三島市民文化会館 大ホールにてぞれぞれ公演。
2018年05月17日今年25周年を迎える人気劇団ナイロン100℃。その25周年記念公演の第1弾『百年の秘密』が4月7日、本多劇場で開幕した。本作は東日本大震災の翌年2012年に初演され、劇団主宰で作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)が、人の生と死を見つめて描いた大河ドラマ。KERA自身が再演を熱望し、近年の自作の中でも渾身の出色作であると明言する本作が、25周年記念公演として満を持しての再演にいたった。【チケット情報はこちら】ベイカー家の娘・ティルダ(犬山イヌコ)と、生涯の親友となるコナ(峯村リエ)の友情と、彼女たちの親や兄弟、伴侶、子供たちの物語が紡がれ、ベイカー家の屋敷の庭にどっしりと立つ大きな楡の木に見守られながら、時は移ろい、人間模様が様々に展開してゆく。ティルダは銀行家の父・ウィリアム(廣川三憲)とやさしい母・パオラ(松永玲子)の裕福な家庭に生まれ、変わり者の転校生のコナと友情を結ぶ。同級生のリーザロッテ(村岡希美)やチャド(みのすけ)と違い、ティルダはコナを大事に思う。ティルダの兄・エース(大倉孝二)はバスケット選手として大学の推薦入学も決まり、父の大きな期待を受ける。その頃のベイカー家には明るい空気が満ちていた。エースの友人のカレル(萩原聖人)の来訪に、ほのかな思いを寄せるティルダは頬を赤らめる。隣人の弁護士のブラックウッド(山西惇)もベイカー家を訪れ、大きな屋敷には様々な人々が集う。女中のメアリー(長田奈麻)は、家事を取り仕切りベイカー家の様々な人間模様を見ている。穏やかな声の彼女の語りによって、この大きな物語は進行してゆく。未来をまだ知る由も無い10代のティルダとコナの人生は、その後、それぞれが思わぬ展開に。時代を前後に行き来しながら、ふたりの人生の狭間に起こる出来事をコラージュのように見せてゆく手法によって、彼女たちの人生に何があったのか、どんな秘密が生まれ、そこにどんな真実があったのかが次第に紐解かれていく。描かれる時代が変わる度、俳優陣が演じる年齢も変わっていくが、それを変幻自在に演じきる力も圧巻。初演から6年の時を経た今回、ドラマはさらに深まり熟成された。いまを懸命に生きる人々に寄り添う作品にきっとなるに違いない。本多劇場での東京公演は4月30日(月・休)まで。その後、兵庫、豊橋、松本と各地をめぐる。チケットは発売中。
2018年04月09日低温デジタルパーマってどんなパーマ??言葉の通り、通常高温でかけるデジパーに比べて低い温度でかけるデジパーです!今までのデジパーでかかり過ぎた、ダメージがひどくなってしまった、などの経験をされた方もいらっしゃると思いますが、低温デジパーならそんなお悩みの改善してくれます。髪の毛は高温の熱を当てると、髪の毛に負担がかかり硬くなってしまうもの。低温デジパーはトリートメントが多く配合されている薬剤を使い、触れるぐらいの熱を当ててかけていくので髪にとっても優しい。カールはしっかりかかるけど柔らかい。ゆるふわ系のパーマをかけたい方にはぴったりのパーマです♪低温デジタルパーマにおすすめのスタイルはこれ!斜めバングランダムカールロング大人可愛いをテーマにしたロングスタイル。厚めに取った前髪は小顔効果が抜群!低温デジパーで作るゆるっとしたロングスタイル☆ラフな無造作感が柔らかな抜け感を演出。厚めバングで女性らしさアップ。細毛の方にもハマる!ゆるパーマ!キメすぎない適度なゆるさ。毛束の浮遊感がかわいさを出します。流し前髪で大人っぽくもできます。ワンカールさせた毛先を無造作に散らすだけなので誰にでも簡単にできるスタイルです。ショートバングカールヘアーショートバングがポイントのミディアムスタイル。ワンサイドにしてもOK。トップにレイヤーを入れて上から動きがつくカットライン。パーマをかけても◎。無造作ウェーブが柔らかい雰囲気を感じさせてくれます!!王道ゆるふわカール毛先を散らしたラフなパーマです。あえてカールのリッジを出さずに自分でもセットしやすいように緩めにかけ、軽さを出しました。春らしいやわらかさがポイント。少し長めに設定した前髪が大人っぽさを出してくれます。大きめカールの大人ロングふんわり柔らかカラーで思わず触れたくなる髪に☆大きめカールでお手入れもスタイリングも簡単。巻き髪の代わりパーマをかけようかとお考えの方におすすめなスタイルです。今の流行りは低温デジタルパーマがマスト!カラーやパーマ日々のスタイリングで常に髪に負担がかかる中、施術のダメージを最小限に抑えることを考えなければいけない今の時代。でもやりたいスタイルはたくさん!そんな方のお悩みを解決してくれる低温デジタルパーマで春のスタイルチェンジをしてみませんか?ご相談もお気軽に!ご来店お待ちしてます。
2018年04月08日全員40代のゴツゴツした男たちだけで熱い芝居をする――。開場と共に、本多劇場のロビーは老若男女であふれる。どうも男性率が高く、役者らと同世代か、上の年齢層で、ひとりで見に来ている人も多いようだ。と、思えば、若いカップルや子連れの家族、ゴツプロ!通らしい女性客も増えてきた。お目当ての役者があるらしく、壁に掲示された畳2畳分ほどの白い布に、「ゴツプロ!の演技が大好きです!」「大助くん、がんばって」などのメッセージがその場で書き込まれていく。芝居も熱いが、ファンも熱いのがゴツプロ!らしい。東京公演千秋楽のこの日の客席は満杯で、通路に補助席も出る盛況ぶり。客入れ音楽の津軽三味線を聞きながら開幕を待った。ゴツプロ!第三回公演『三の糸』公演情報2016年1月に東京・下北沢で旗揚げし、初回から追加公演に至ったほど評価が高いゴツプロ!。3回目にして本多劇場に進出し、大阪・近鉄アート館公演の後には台湾公演も決定している。第一回は豪華客船の乗組員、第二回は昭和期のグランドキャバレーを題材にしてきたが、このたびはガラリと趣向を変えて津軽三味線。いずれとも知れぬ深い山奥の苔むす大きな岩を舞台中央に据え、7人の男たちが猛烈な会話劇を始める。「オシャ」とか無理やりな現代若者言葉に苦笑してしまうが、言ってみたいおじさんの気持ちはわからないでもない、いや、わかる!しかもこれは後半へのひとつの布石であり、のちのちのギャップに拍車をかけてくれるのだ。構図としては、4人対3人。彼らは、三味線弾き「万沢家」の血脈を受け継ぐ者たち。会話する組み合わせは複層的に交錯し、瞬時に時を越え、記憶の底からえぐり出してくる感情でぶつかり合う。笑いあり、涙あり、というより、泣くところなんだけど笑っちゃう、笑いながらなぜか涙が出てくる感じで、ずっと言えず胸に秘めて来た想いを、舞台上の彼らの口を通し表現してもらったかのホッと感が起きてきた。ひとりひとりの生きざまを丁寧にさらけ出す緻密な脚本なのだ。日常に埋没し凝り固まっていた心を解放してくれる、それがゴツプロ!なのではないかと思った。ラストは役者全員による津軽三味線演奏。小山会という有名な団体に依頼し、一年間も稽古を積んできたという。全員がゼロから始めたらしいが、信じられない!懸命なバチさばきから放たれる情念のグルーヴは感動必至。自分もいまから何か始めてみたい!と刺激もされた。全員40代の安定感でありつつ、脂がピッチピチに乗り切った予測不能感も魅力。次は大阪・近鉄アート館で、本気のおじさんたちに刺激されてほしい。「ゴツプロ!第三回公演『三の糸』」は1月19日(金)から21日(日)まで大阪・近鉄アート館にて上演。
2018年01月16日昨年、劇団公演で初の本多劇場進出を果たしたかと思えば、今年に入って2作立て続けにプロデュース公演をおこなったり、ドラマ『下北沢ダイハード』の脚本を手掛けるなど、活躍の幅を広げている根本宗子さん。最新作についてお話を伺いました!題材は、いま話題のTinder。「新たな演劇との出合いを作りたい」「大きな劇場での公演が続きましたから、今回は少人数の出演者で、細かなリアクションが客席にきちんと伝わる小さな劇場で、濃密でキャッチーな作品を作りたいと思って」新作『スーパーストライク』で描くのは、海外発の出会い系アプリとして話題の「Tinder」を介したひとりの男性と3人の女性たち。「スマホの画面に次々映し出される異性の写真を、アリかナシで選り分けていくんですけれど、女子高生までもが友達同士でアリとかナシとか言いながら見ている。これを演劇にできないかと思いました。ただ、そのために前半はほとんど電話のシーンで、出会うまでにだいぶ時間があるんです。別々の空間にいる設定だけに、役者の動きが限られるなか客席を舞台に引きつけておくには、セリフ自体ややり取りの面白さで見せていくしかない。それは私にも役者にとっても挑戦になるのかな、と」物語の中心に配されるのは、「自身の確立した演技体を持つ」田村健太郎さん。そこに「存在感のポップさゆえに痛々しいシーンでも軽やかに演じられる」長井短さんとファーストサマーウイカさんという布陣。「男性はごく普通のいい人なんだけれど、一生懸命さの方向が少し間違っている。その彼が、アプリをきっかけに全然思いもよらないところに行ってしまうお話です。これまでは、アテ書きをしていましたが、役者さんが自分で味付けできるよう、今回の脚本は敢えて少しラフにしているんですよ。自分の不得意なことも書いて、もっと演出で魅せることができないかとも考えています。去年と今年で演出力もつきましたし、作品が変容していくことを恐れずに、稽古場で作り上げられたら」言葉の端々から受けるのは、自らのテリトリーを越え、新たな一歩を踏み出そうとする根本さんの覚悟。「自分自身もお客さんにも、新たな演劇の発見になればと思います」ねもと・しゅうこ1989年生まれ、東京都出身。19歳の時に劇団、月刊「根本宗子」を旗揚げ。すべての作品の作・演出を手掛けるほか女優としても活躍中。弊誌連載「妄想スイッチ」も好評。10月12日~25日下北沢ザ・スズナリ作・演出/根本宗子出演/田村健太郎、長井短、ファーストサマーウイカ、根本宗子指定席4500円(当日4800円)、前方自由席4200円(税込み)(お問い合わせ先)ヴィレッヂTEL:03・5361・3027(土・日・祝日を除く11:00~19:00)※『anan』2017年10月18日号より。写真・山田 薫インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2017年10月17日元SKE48のメンバーで女優の松井玲奈が24日、東京・本多劇場で行われた舞台『ベター・ハーフ』の公開舞台稽古及び囲み取材に、風間俊介、中村中、片桐仁、作・演出の鴻上尚史とともに登場した。同作は2015年4~5月に上演し、好評を博した鴻上のオリジナル作品。PR会社に勤める諏訪(風間)は、上司の沖村(片桐)に頼まれ、沖村がネットで知り合った女性とデートすることになる。しかし、そこに来た平澤(松井)もまた、友人の小早川(中村)の代わりとして来ていたことから、4人の恋模様が複雑に絡み合っていく。前回から参加している3人に、新たなキャストとして入った松井は「すごいプレッシャーを感じてる」と緊張している様子。片桐から「そんな、選挙とかないわけだから! 結婚宣言しちゃう?」と、先日行われたAKB48シングル選抜総選挙で須藤凜々花が結婚宣言を行ったことにかけていじられ「やめてください~!」と大慌てだった。また風間は片桐に「何のサービス!?」と驚いていた。総選挙よりも今回の舞台の方がプレッシャーだという松井に、風間は「嘘でしょ!? うちらの中だとしたら絶対に4番までには入れるんだよ!?」とびっくり。松井は改めて自身の結婚について聞かれ、「結婚はわかんないです。予定もないです」ときっぱり答えた。一方で松井は片桐のファンと公言し、共演を楽しみにしていたという。片桐が「すごい、好きな感じでくるかなと思ったけどそんなことない」と残念がると、松井は「好きだからいけないんです!」と弁解し、「ずっと仁さんのことをすごく好きだったので、共演させていただけることも嬉しいですし、お芝居の中で仁さんが投げてくるボールが面白いので、キャッチできるのが幸せだと思います」と情熱的に語る。松井の片桐仁への熱い思いを聞いた風間は「僕らの名前が出てこない……」と拗ねた様子を見せていた。
2017年06月24日俳優の風間俊介が24日、東京・本多劇場で行われた舞台『ベター・ハーフ』の公開舞台稽古及び囲み取材に、松井玲奈、中村中、片桐仁、作・演出の鴻上尚史とともに登場した。同作は2015年4~5月に上演し、好評を博した鴻上のオリジナル作品。PR会社に勤める諏訪(風間)は、上司の沖村(片桐)に頼まれ、沖村がネットで知り合った女性とデートすることになる。しかし、そこに来た平澤(松井)もまた、友人の小早川(中村)の代わりとして来ていたことから、4人の恋模様が複雑に絡み合っていく。前回の上演時は、好評につき当日券を求める列ができたという同作に、風間は「正直言うと再演はあるかなと思ってたので」とニヤリ。また、片桐も「顔合わせのホン読みの時に『これはもう再演決定ですね』と。鴻上尚史、才能あるなと思って」と振り返り、風間から「呼び捨てだよ」とつっこまれていた。再演となるが、前回の好評を受け「もう1回同じコースに、同じ直球を投げる」と表した風間。「変わったと部分があるとしたら、(新キャストの)玲奈ちゃんの力と、僕らの2年間のほんのちょっとの成長」と語ると、鴻上はすかさず「片桐仁のブレイクですね!」と、ドラマ『99.9 -刑事専門弁護士-』で話題になった片桐をアピールした。また、今回もダンスを披露する風間は「まだ錆び付いてなかった。大丈夫ですかね」と苦笑するが、鴻上は「そこがジャニーズですね。びっくりしますね。役者の世界に来たんじゃないかなと思うんですけど、ジャニーズでしたね」と風間のダンスの腕前に感心しきり。しかし風間は「テレビ局からタクシーに乗った時に『お兄ちゃん何? 照明? 音声?』って言われて、『照明です』と答えて、照明さんのトークをしたことがあります」と芸能人らしくないエピソードを明かし、周囲を笑わせていた。
2017年06月24日2016年本多劇場にて演出小泉今日子、主演安田顕で「日の本一の大悪党」の初公演を行った明後日プロデュース。その第2弾公演が芝居噺『名人長二』だ。豊原功補が自ら企画と脚本、演出、主演の4役を初めて担当する話題作。江戸・明治期の落語家、三遊亭圓朝が落語速記(口演を速記で記録したもの)としてまとめた本作を、舞台上にどうよみがえらせるのか。豊原に聞いた。芝居噺『名人長二』チケット情報モーパッサンの短編『親殺し』を下敷きに、圓朝が翻案・創作した『名人長二』。職人気質の指物師・長二郎が偶然自分の出生を知ったことから運命の渦に飲まれていくさまが、圓朝らしく人情味たっぷりに描かれる。「元々落語は好きで、この作品も大ファンの古今亭志ん生のCDで知ってはいたんです。ただ色々と調べているうちに、圓朝本人も高座に上げておらず、その後の落語家も志ん生のほか数人しか手をつけていない“幻の名作”だというのが分かったんですね。だからこそ、これを芝居にしてみたいという気持ちが強くなりました」と豊原は話す。実は『親殺し』と『名人長二』とは、内容がかなり異なる。国はもちろん、発表された19世紀当時の宗教観の違いもあるのだろう。「ただ、今回の舞台化ではモーパッサンの原作に漂う陰惨さと、江戸の匂いがする円朝の世界観、両方の要素を取り入れようと思っています。そうすることで、時代や国を越えて人々の間にどうしようもなく“残ってしまったもの”、普遍的な人間の姿というか、そういった部分が僕なりに描けるような気がしています」と豊原。「落語の“語り”がもつ気持ち良さは残したかったので、初めての脚本書きは大変でしたね(笑)」としながらも、「長二郎の周りの人物像を膨らませて、その背負っているものを描くことで、ひとつの物語としてまとめていきました」と内容の一端も明かしてくれた。一方、こだわりはキャスティングにも及んでいる。これが初舞台となる森岡龍を始め、モロ師岡に梅沢昌代、花王おさむ、山本亨、高橋惠子ら、演劇・映画ファンにはたまらない顔ぶれが揃った。「俳優って、もっともっと“遊べる”と思うんですよ。落語がそうでしょう。声の出し方やリズム、表情やたたずまいで、いくらでも作品の奥行きが広がってゆく。この演者たちとならそれが出来るし、また、出来るんですよっていうのを観る人に知ってほしくて」と豊原は語る。「なんて、自分でハードルを上げてますけど」と笑いつつ、言葉の端々には本作への思い入れがひしひしと。豊原らの身体を通して現代によみがえる“長二”の世界。ナマの舞台の醍醐味を、存分に味わいたい。*明後日プロデュースとは…小泉今日子が仲間たちと立ち上げたプロジェクト。舞台、映像、音楽、出版など、ジャンルに捉われず企画製作している。舞台は東京・紀伊國屋ホールにて上演中。6月4日(日)まで。取材・文佐藤さくら
2017年05月29日赤堀雅秋が作・演出を手掛ける最新作舞台、M&Oplaysプロデュース「流山ブルーバード」が、12月8日(金)より東京・本多劇場にて上演、来年より島根、大阪ほかにて上演されることが決定した。本舞台は、『葛城事件』の脚本・監督や、舞台「世界」の作・演出などを手掛け、人間の根底にある無様さや滑稽さをあぶり出し、残酷さや狂気までも丁寧に描いて独特の世界観で見るものに迫る赤堀氏の書き下ろし作品。あるさびれた地方都市を舞台に、いまにも社会からこぼれ落ちそうな4人の若者と、彼らを取り巻く冴えない大人たちによる青春群像劇が描かれる。社会からこぼれ落ちそうな若者たちには、『森山中教習所』「Nのために」など映画やドラマ舞台などで活躍する賀来賢人を中心に、「恋仲」「仰げば尊し」の太賀、「侠飯~おとこめし~」『深夜食堂』の柄本時生、来年公開予定の『曇天に笑う』に出演が決定している若葉竜也という多彩なジャンルで活躍する実力派若手俳優が集結。さらに、皆川猿時や小野ゆり子、平田敦子など個性的な大人たちが脇を固め、一筋縄ではいかないキャスト陣が、無骨で繊細な赤堀ワールドに挑む。なお、前売りチケットは10月上旬より発売を予定している。M&Oplaysプロデュース「流山ブルーバード」は12月8日(金)~27日(水)東京・本多劇場にて上演。※ほか2018年に島根、大阪、広島、静岡、大田区(東京)にて上演(cinemacafe.net)
2017年05月19日阿佐ヶ谷スパイダース『はたらくおとこ』が、11月3日に東京・本多劇場で開幕した。今年20周年を迎える阿佐ヶ谷スパイダース(長塚圭史、中山祐一朗、伊達暁)が2004年に初演した作品で、今回は12年ぶりの再演。池田成志、中村まこと、松村武、池田鉄洋、富岡晃一郎、中山祐一朗、伊達暁、長塚圭史という初演時のキャストが再集結し、女性キャストとして新たに北浦愛が初参加する。北浦は初舞台。阿佐ヶ谷スパイダースPresents『はたらくおとこ』チケット情報舞台は「茅ヶ崎りんご園」の事務所。社長の茅ヶ崎(中村)、東京から来た夏目(池田成志)、前田(中山)、バイトの豊蜜(池田鉄洋)は、社長の夢である“渋くて苦いリンゴ”を作り出す夢に破れ、今やすることもない事務所で朝から晩まで過ごしている。そんなある日、豊蜜の妹・涼(北浦)があるものを持って事務所に駆け込んでくる。さらに兄の蜜雄(松村)、涼のボーイフレンドの満寿夫(富岡)も現れ、男たちの再起をかけた暴走が始まる。だがそこに連絡が取れなくなっていた前田の弟・愛(伊達)が戻って来て、物語は思わぬ方向に進んでいく――。ギャグもあるがバイオレンスもある。殴り合いのシーンなどはバシバシとリアルな音が響き、観ているだけで痛い思いをする。登場人物は全員どこかしくじっていて苦しく、目を背けたくなる描写もある。劇中には“臭いもの”や“危険なもの”が出てき、実際は臭くないのに何か鼻につく気がして不快だし、“危険なもの”と同じ空間にいる恐怖を本気で感じる。だがそれが、圧倒的に楽しい。これは観劇で味わえる快感のひとつだろう。そしてその分、ぐっちゃぐちゃの事務所の外でしんしんと降り続ける雪や、イマイチな男たちが突然見せる勇敢な“かっこつけ”はとても美しく心に残る。演劇の醍醐味、魅力をたっぷりと味わえる、このキャスト陣ならではの贅沢な舞台だと感じた。北浦以外は12年前と同じキャストで演じられる本作。つまり初演は12歳若かったメンバーが、2004年の空気の中で演じていた作品だが、その違和感などは当然なく、ストーリーとしてはむしろ“今”観たい作品。前作を観劇した人にもそうでない人にもオススメしたい。公演は、11月20日(日)まで東京・本多劇場にて。その後、福岡・キャナルシティ劇場、広島・JMSアステールプラザ 中ホール、大阪・松下IMPホール、愛知・名古屋市青少年文化センター アートピアホール、岩手・盛岡劇場 メインホール、宮城・電力ホールを巡演。取材・文:中川實穗
2016年11月08日幸せな恋がしたい皆さま、こんにちは。「恋愛・婚活研究所」主宰のにらさわあきこです。恋活・婚活をうまく行かせるためには、日頃から自分自身のメンテナンスをしっかりしておきたいですよね。そこでオススメしたいのが、一定期間デジタル製品をオフにする「デジタルデトックス」。というのも、最近はスマホやPC、TV由来の疲れを訴える女子が多発しているからです。とはいえ、急に「デトックスしよう」と思ってもなかなかやりづらいもの。ということで、「デジタルデトックス」を宿泊プランに取り入れているホテル椿山荘東京で、コツを体験してきました。●ホテル椿山荘東京デジタルデトックスプランこのプランは今年3回開催される予定らしいのですが、その内容はというと「電子機器をオフにする」だけでなく、さまざまなアクティビティが企画されていました。特に感動したのが、1泊2日のなかに3回も「体を動かす時間」が設けられていたこと。予想もしていなかったのですが、これがデトックスに効果的だったのです。では概要です。夕方までにチェックインを済ませると、午後5時から第一回目のエクササイズが40分。講師はモデルでボディメイクトレーナーの佐々木ルミ先生がご担当してくれました。 その後、夕食を挟んで午後10時過ぎからは快眠を促すエクササイズ。こちらは30分間、ゆっくり体をリラックスさせるもの。そして、翌朝は6時半からホテルの素敵な庭園を散歩し、その後7時からは30分間のヨガストレッチタイム。なお、このタイムスケジュール以外にも、ホテルのプールやお風呂などを自由に利用できたので、私はプールに入ってのんびり水と戯れて過ごしました。運動の誘眠効果が抜群!食事は、ビストロでのディナーと朝食が付いていて、ディナーは夕方のエクササイズのあと、朝食はヨガストレッチのあとでした。プランを体験してわかったのは、デジタルをオフにするコツ。大きく言うと3つに集約できそうです。一つは、「早寝」。私自身の日頃の暮らしから反省を込めて言うのですが、夜だらだらと起きているとどうしてもスマホやテレビを見てしまいがちになりますよね。でも、「早く寝る!」と決めてしまうと、電源をオフにせざるを得なくなる。とはいえ「早寝」って難しいですよね。「早く寝よう」と思っても、なかなか寝付けなかったりします。そこで有効なのが「運動」です。特に、昼のうちに疲れるほどにしっかりと体を動かしたうえに、さらに寝る前にもう一度軽い運動をすると、「寝付きがよくなる」とわかりました。というのも、体験したプランでは、夕方のエクササイズが意外とハードな感じだったのですね。これが緩かったらあんなにスッと寝入れなかった気がします。さらに、寝る前の快眠エクササイズも割としっかりめで、「なるほど、このくらい体を動かすと心地よい眠りに入れるのだな」と体感することができました。夕食を早めに“しっかり”食べるということで、日頃、通勤で疲れている人は、「夜寝る前に体を30分程度軽く動かす」行為を取り入れるとといいと思いましたし、日中の運動が足りない人~たとえば私はデスクワークなので、普段は「日中の運動」が足りません~は、日中にも、「少し疲れる程度の運動」をするといい。続いてのコツは、食事の取り方です。早めの時間、たとえば19時くらいに夕食をしっかりと食べると、消化がうまく行き、寝入りやすいです。日頃の私は、夕食が遅く、ゆえに胃腸が休まらず、どんどん夜更かしが進んでしまうのですが、ある程度早い時間にきちんとボリュームある夕食をいただくと、その後はそこまで食欲がわかず、おなかがすく前に眠れると知りました。しかも、翌朝は空腹で目覚めるという「理想的な流れ」です。このたびのプランの夕食は、「前菜にスープ、お肉か魚、デザートにパン」という布陣でしたが、フレッシュな野菜がふんだんに使われていたので量をいただいているのに、ヘルシー。 そうそう、夕方のエクササイズ前には、スーパーフード「スピルリナ」のスムージーもいただきました。バナナも入っていたので、結構なボリュームでしたがそれもよかったかも。朝食を意識する最後のコツは朝食の取り方です。朝食で大事なのは、夜のうちに「朝食を絶対に食べる」と決意することだと思いました。というのも「朝はどうなるかわからない」「なんなら睡眠を優先したい」「夜食べ過ぎたら朝を抜いて調整しよう」というあやふやな気持ちでいると、夜におやつや夜食を食べる恐れがある。で、これをしてしまうと、結局胃腸は休まらず、結果としてしっかり眠ることができづらくなるのです。ちなみに消化には「3時間から6時間かかる」と言われています(ボリュームあるメニューでは6時間)。なので、12時に寝るのなら、9時には食べ終わりたいところです。……以上のコツを意識して快適な眠りに入れると、結果的に「デジタルデトックス」も実現します。すると、デジタルで疲れた目のダメージ(乾燥やたるみ)や、お肌の乾燥も治ってゆき、ひいては美貌アップできるハズ。毎日行うのは難しくても、時折、意識してみると、かなり違ってくると思いますよ。●ホテル椿山荘東京「デジタルデトックスステイ」<TEXT/PHOTO・にらさわあきこ>
2016年09月14日世界が注目するチームラボ最大級のデジタルアート展Wander through the Crystal Universeフジテレビ『お台場みんなの夢大陸2016』内で8月31日(水)まで開催中のDMM.com、チームラボ、フジテレビによる『DMM.プラネッツ Art by teamLab』は、ウルトラテクノロジスト集団・チームラボの手掛ける最大規模のデジタルアート作品展。多彩なデジタルアート作品で迷路のように構成された約3000㎡もの巨大な展示空間内は、決まった順路はなく、気のおもむくまま自由に歩き回って鑑賞するスタイルです。スマートフォンを使っての参加型最新デジタルアートも4つあるゾーンのうち、宇宙空間を表現した過去最大サイズ(約20m×20m×4m)の光の彫刻の集合体を展示した「Wander through the Crystal Universe」と、超巨大なドーム空間に花々が咲き渡る宇宙を表した新作「Floating in the Falling Universe of Flowers」の設置されたゾーンでは、スマートフォンを通じて作品にエレメントや蝶を出現させることも。同じ瞬間は2度とない、貴重な体験空間に足を踏み入れてみては?Floating in the Falling Universe of Flowers裸足になって体験するデジタルアート人と共に踊る鯉によって描かれる水面ドローイング‐Infinity水面に広がる新作デジタルアート作品「人と共に踊る鯉によって描かれる水面ドローイング‐Infinity」は、裸足で鑑賞するゾーン。なかには、ひざ下まで濡れたり、全面鏡張りの作品も。訪れる際は、短パンやゆったりしたパンツがおすすめです(会場ではハーフパンツの貸し出しや足ふき用タオルの用意もあり)。人と共に踊る鯉によって描かれる水面ドローイング‐Infinityイベント情報イベント名:DMM.プラネッツ Art by teamLab催行期間:2016年07月29日 〜 2016年08月31日住所:お台場・青海周辺エリア(「お台場みんなの夢大陸2016」会場内)
2016年08月20日5月12日、東京・本多劇場にて『美幸-アンコンディショナルラブ-』の初日が幕を開けた。同作は多くのバラエティ番組で放送作家として活躍する鈴木おさむが作・演出を手がけた舞台。題材は妻である森三中・大島美幸の子どもの頃のいじめ体験をもとにしており、タイトルも大島の名前からとっている。【チケット情報はこちら】美幸(大島優子)は新聞社主催の書道コンテストで優勝し、メディアに取り上げられて目立ってしまう。それをきっかけに学校で執拗ないじめにあい、不幸な学生生活を過ごすことに。やがて大人になった美幸は就職先の会社で元役者・雄星(鈴木浩介)と出会う。彼に自分と同じ境遇を感じ、無償の愛を捧げることを決意した彼女は、雄星を悲しませるものすべてを排除しようと企てる……。舞台上に円形のステージが設置され、物語はその中で繰り広げられる。転換作業もすべてキャストが行うため、幕が開いてからの90分間、舞台上にはふたり以外一切誰もいないという状況だ。大島は狂気さえはらんだ美幸を演じきり、一方の鈴木は5役を演じ分ける。演じる側にとってはかなり負担の大きな作品だが、開幕前の囲み取材に登場した大島、鈴木は晴れやかな表情。昨年『No.9-不滅の旋律―』で初舞台を経験し、2作めにして二人芝居に挑戦する大島は「落ち着いています。昨晩も12時半に寝て今朝は7時に起きた。のどのケアもばっちり」と笑顔。対する鈴木は「僕も12時半に布団に入ったけどなかなか寝付けず……。人生初くらいの緊張です」と話すが、こちらも笑みを絶やさない。舞台経験では大先輩の鈴木だが、「僕が稽古中あたふたしても、しっかり受け止めて物語を進めてくれる。とにかく大島さんの落ち着きがすごいんですよ。大島優子最強伝説の幕開けだと思います」と大島を絶賛。それに対して「幕が開く寸前はもちろん緊張するけれど、やらなきゃいけないことを整理した上で舞台に立つことができるのはAKB48での経験が役に立っているのかもしれない」と大島は冷静に自分を分析していた。見どころを問われ、「とくに後半の、大島さんの覚醒ぶりを見てほしい。大島さんの新たな姿が見られる作品です」と語る鈴木。「正直、セリフを追うのでいっぱいいっぱいでまだ読み解けていないかもしれない。舞台というのは悩みながらやるものなんだと知りました」とあくまでも謙虚な姿勢の大島が舞台上で“覚醒”するさまを、中田ヤスタカの音楽が盛り上げる。『美幸-アンコンディショナルラブ-』は5月24日(火)まで東京・本多劇場、5月27日(金) から30日(月)まで大阪・サンケイホールブリーゼで上演。取材・文:釣木文恵
2016年05月13日アクセンチュアは4月5日、デジタル分野でのサービス拡大に向けて、デジタルマーケティング事業を展開するアイ・エム・ジェイ(IMJ)の株式の過半を取得することで合意した。IMJは1996年に設立し、現在およそ600名の社員を擁するデジタルマーケティング領域における国内企業で、さまざまな顧客に対し包括的なデジタルマーケティングサービスを提供している。同社の強みは、デジタル戦略の立案やコンテンツの設計・開発、デジタルマーケティング施策によるユーザー獲得支援、キャンペーン管理、データ分析などの多様なマーケティング機能と、それらを支えるクリエイティブを組み合わせた独自のサービスにある。同社はこれらのサービスにより、国内の消費財、飲料、自動車、通信、金融、エンターテインメントや小売業界などの顧客の成長に貢献しているという。今回の合意に基づく株式取得の完了後は、アクセンチュア・デジタルの構成チームであるアクセンチュアインタラクティブの国内市場に向けたサービス提供能力が強化される。また、アクセンチュアとIMJが持つ、クリエイティブ性、デジタルテクノロジーの専門知識、およびコンサルティング能力が融合され、戦略から実行までを一貫して提供できる体制が整う。なお、IMJの株式取得は規制当局による承認ならびに商習慣に基づく完了条件に従って実行され、完了後は両社で共同した運営体制を構築していく。
2016年04月06日劇作家・内藤裕敬の新作『魔術』が、3月27日、東京・本多劇場で開幕した。本作は、デビュー30周年を迎えた中山美穂が、初めて挑む本格的舞台作品。舞台『魔術』チケット情報出演者は中山、萩原聖人、橋本淳、勝村政信と個性派揃い。深夜の高架下のおでん屋台を舞台に、ここ十年余りに社会が直面してきた言い知れない不安、世界の不確実性や他者との距離感の欠如を、4人の会話劇として描いていく。中山は本番を前に「今、本当に緊張しています。楽しみな気持ちも同じくらいあるんですけど…」と緊張の面持ちを見せながらも「お稽古の中で日々いろいろな気付きがあって、毎日(芝居が)変わっていくんです。だから本番でも(気付きを)見つけていきたいと思っています。そういう流れる変化が魅力的な作品だと思うので」と話した。作・演出の内藤は、「作・演出をやっていて稽古中にこんなにも気付かされることが多いことはなかなかない。日に日に『ベストメンバーだな』と確信しました。稽古の過程で(4人を)信用していますので、あとはもう任せるだけ」と自信をのぞかせた。内藤作品には過去3作品出演している萩原は、今作の印象を聞かれ「さっぱりわからないです」と答え、内藤は大笑い。「でもわからないままでいいと、ゴールがないと、この芝居には。そういう意味で、わからなくていいと思っています」と話した。中山については「(中山以外の)僕ら4人は舞台をそれなりにやっていて、美穂さんは(舞台が)初めてなので、『なんでも聞いてください』なんて言ってたんですけど、最終的には僕らが背中を押されました。美穂さんは稽古場では余計なこと一切喋らないし一番隅っこに佇んでるんですけど、日に日に“女(役名)”が変わるんですよ。それに触発されて、引っ張られたところはありますね」と印象を語った。勝村は「それぞれバラバラの場所から来ているメンバーなので、稽古場でなにかするのが楽しかったですね。難しい部分ももちろんありましたけど楽しいことの方が多かったです」と稽古を振り返った。また、宮田慶子、宮本亜門ら名だたる演出家の作品への出演が続き注目を集める橋本が「僕は一番下ですし、舞台上で先輩の胸を借りながらやらせてもらってます」と話すと、萩原らにちょっかいを出される場面も。仲の良さを感じさせた。自分たち以外ひと気のない世界で一体何が起きているのか。“魔術”にかかったのか、とけたのか。おでん鍋の底に沈むのは果たして…?『魔術』東京公演は4月10日(日)まで本多劇場にて。その後、愛知、兵庫、愛媛、高知、宮城、北海道と各地を巡る。取材・文:中川實穗
2016年03月29日デジタルガレージは、ドラッグストア事業を全国展開するココカラファインヘルスケアと協業し、デジタルガレージ が新規に開発した、小売店の店頭で行うプロモーションサービスのプラットフォームを利用した中国からのインバウンド消費促進施策を展開すると発表した。このプラットフォームは、店頭で実際に商品を見てから購入を決めるという消費スタイルが多いことを受けたもので、スマートフォンを活用して中国語で商品情報を配信し、商品への理解を深め、購入を考えるきっかけを提供するもの。具体的には、訪日中国人に対して店内MAPと情報提供の仕組みが記載されたチラシを配布し、QRコードが設置された対象商品の棚に誘導。顧客がスマートフォンでQRコードを読み込むと、商品についての詳細な説明ページが立ち上がり、商品訴求を行う。一連の情報は全て中国語で提供する。このサービスをココカラファインヘルスケアが運営する一部店舗でテスト導入したところ、一部商品では情報ページの閲覧数と販売数が同数になるなど、スマートフォンを活用した情報提供と販売に高い相関性を見出すことができたという。また、68%の中国人客が「購入を考えるきっかけになった」と回答し、高い販売促進効果が認められたという。そのため、協賛企業の協力のもと、導入店舗や紹介商品数を拡大し、サービス展開する。
2016年03月22日フェンディ(FENDI)が日本で公式デジタルブティック(fendi.com)をオープンした。昨年オープンしたヨーロッパとアメリカに続き日本でも、デザインを一新した公式サイト内にデジタルブティックがオープン。ウィメンズからは、バッグ、レザー小物、シューズ、ファッションジュエリー、テキスタイル、バックチャームなどのアイテムを展開。16SSコレクションで登場したバッグストラップ「ストラップ ユー(STRAP YOU)」も登場する。メンズからは、バッグ、レザー小物、ジューズ、アクセサリーに加え、音楽プロデューサーのドクター・ドレー(Dr. Dre)が手掛けるオーディオブランド、ビーツ・バイ・ドクター・ドレ(Beats by Dr. Dre)とコラボレーションしたヘッドフォンも販売される予定だ。また、デジタルブティックのオープンを記念した特別なビデオ「フラワーランド(FLOWERLAND)」も公開された。動画引用元: (FENDIオフィシャル:
2016年03月17日小泉今日子と風間杜夫が倦怠期の夫婦を演じる舞台「家庭内失踪」が本多劇場(下北沢)にて開幕!3月11日(金)、関係者、報道陣を前にしての公開舞台稽古が行われた。岩松了の作・演出による本作で、風間さんは高校教師を定年退職した夫・野村を、小泉さんはその後妻で二十歳も年の離れた雪子を演じている。雪子はかつて、一度は野村に別居を申し出たが、叶わぬままダラダラと夫婦生活を続けている。そこへ、野村の亡くなった先妻の娘で、結婚して家を出ていたかすみ(小野ゆり子)が、夫との関係をこじらせて家へ戻ってくる!これだけであれば、意外とありそうなちょっとギクシャクした家族の物語だが…これで終わらないのが岩松版のホームドラマ!野村、雪子、かすみの3人の暮らす一軒家に奇妙な男たちが頻繁に出入りする。まず一人目は、かすみの夫・石塚の部下であり、石塚の命を受けかすみの帰宅の説得をする若者・多田(落合モトキ)。もう一人は、近所のアパートに住み、本来は家もあり、妻もいるのに、なぜか妻には自分が失踪したと見せかけ、近くで妻の様子を観察する謎めいた中年・望月(岩松了)。さらに、かすみの夫の石塚が所属するストリングカルテットの会の仲間だという青木(坂本慶介)。一家3人と奇妙な訪問者たちはそれぞれに使命や恋心、復讐心に猜疑心など腹に一物抱えており、そうした感情が入り混じっていく…。特に、小泉さん演じる雪子が巧みに他人の心理を操っていくさまは、ゾクリと恐ろしさを感じさせるが、同時に、不思議と強く美しく、時に妖艶な魅力を放つ。決して若々しいわけではなく、エプロン姿の所帯じみた姿さえも見せる一方で、寝間着の浴衣姿で佇みエロティックな一面を見せ、さらに赤い口紅&スカートでタバコに火をつけ、煙を吐き出すさまはクール!言葉とは裏腹の心の内が映し出され、操っていると思っている側が、実は操られていたり、そんな状況をさらに後ろから見つめている者もあり…と一筋縄ではいかないが、一家の行きつく先は…?凶器と独特のユーモア、愛情が混じり合った異色のドラマとなっている。「家庭内失踪」は本多劇場にて上演中。(text:cinemacafe.net)
2016年03月13日博報堂DYメディアパートナーズは、100%子会社として、博報堂DYグループのデジタルメディア領域の中核会社「株式会社博報堂DYデジタル(本社:東京都港区)を2016年4月1日付で設立すると発表した。博報堂DYデジタルは、成長市場であるデジタルメディアビジネスのシェア拡大に向けたデジタル人材の採用と育成による体制強化に取り組むほか、博報堂DYグループ各社やDACグループとの連携をこれまで以上に強め、デジタルメディアビジネスを中核に据えたクリエイティブ・マーケティング・プロモーション・CRM・データ解析・システム開発・デジタル戦略コンサルティング等、新たなデジタルビジネスを創出し、次世代型の統合コミュニケーションを実現するという。そして、生活者、企業、メディア、すべての「デジタルシフト」を主導するデジタルリーディングカンパニーを目指すとしている。なお、博報堂DYデジタルは、博報堂DYメディアパートナーズのi-メディア局等の組織と、博報堂DYメディアパートナーズ100%子会社の博報堂DYインターソリューションズを戦略的に統合することで設立し、2016年4月1日から、新たに営業を開始する。資本金は9980万円で、社員数は約300名の予定。主な事業内容としては、・デジタルメディア・プラニング・プロデュース(デジタル制作、企画プラニング、戦略コンサルティング他)・デジタルメディア戦略&デジタルメディア商品開発・デジタルキャンペーン&プロモーションプラニング・ソーシャルメディアマーケティング制作、運用・データマーケティング(DMP構築・コンサルティング・データ分析)・デジタルソリューション開発などを行う。
2016年03月01日箱根登山鉄道は、2015年10月10日より、「デジタル列車無線システム」の運用を開始したことを発表した。同システムには、NECのデジタル無線システムが採用されている。列車無線システムは、列車に搭載された無線装置を、基地局経由で指令所と接続することにより、情報伝達などを行うシステム。同システムは、デジタル無線を採用することで、伝送路上で音声にノイズが発生しても受信側で修正が可能になっている。これにより、ノイズに強く通話品質の変動が少ない安定した音声通話を実現する。さらに、無線伝送の音声信号にデジタル暗号処理をかけることにより、通信の秘匿性も向上するという。また、複信方式を採用することにより、音声の送信・受信が同時に行えるため円滑な情報伝達が可能となる。そのほか、中央制御装置・基地局間や各基地局間をつなぎ、信号を伝送する「アプローチ回線」に関して、既設の通信メタルケーブル設備を活用することにより、列車無線専用の光ケーブルなどの新設が不要となるとしている。
2016年02月03日パナソニックは19日、デジタルカメラ「LUMIX(ルミックス)」シリーズのコンパクトデジタルカメラとして、「日常の感動を手軽に共有するコミュニケーションカメラ」を掲げる単焦点モデル「DMC-CM10」を発表した。2月25日に発売し、価格はオープン、推定市場価格は100,000円前後(税別)。DMC-CM10は、LTE通信機能(データ通信・SMS専用)とAndroid 5.0を搭載した、SIMロックフリー仕様のコンパクトデジタルカメラ。2015年3月に台数限定で発売した「DMC-CM1」から通話機能を省き、データ通信専用SIMに対応した。撮影した写真をプリインストールアプリで編集、自動オンライン保存、SNSへアップロードといった機能を持ち、Google Playからもアプリをダウンロードできる。LTE通信のSIM(microSIM)はユーザー側で用意するが、CM1やCM10専用となる「Wonderlink LTE Lシリーズ」をパナソニック ストアで販売する予定。例えば「L-5G」プランなら、初期費用が3,000円(税別)、基本使用料が1,480円/月(税別)、パケット通信料が5GB(下り最大150Mbps、上りはLTEスピード制限なし)となる。4G(LTE)の対応バンドは、FDD Band1、3、4、5、7、8、20だ。本体まわりに目を向けると、まず厚さが15.2~21.1mmと薄型で、幅が135.4mm、高さが68mm。撮像素子には1.0型 総画素数2,090万画素(有効2,010万画素)の高感度MOSセンサーを搭載し、1.0型センサー搭載のデジタルカメラとして世界最薄を掲げる(パナソニック調べ)。レンズは単焦点の「LEICA DC ELMARIT(エルマリート)」で、35mm判換算の焦点距離は28mm、開放F値はF2.8となる。マニュアル撮影に関する機能を充実させており、絞りやシャッタースピード、クリエイティブコントロールといった設定を行うコントロールリングを装備した。動画機能では、最大で4K(3,840×2,160ドット)/15p、MP4形式を撮影可能。プリインストールアプリの「4Kプリ連写」を使うと、シャッターボタンを押す前後1.5秒間を4K画質で撮影し、45枚の画像から気に入ったものを残せる。そのほか主な仕様は、DMC-CM1に準ずる。撮像素子が有効2,010万画素の1.0型高感度MOSセンサー、対応感度がISO125~ISO12800(拡張設定でISO100、ISO25600を利用可能)、シャッター速度が1/16,000~60秒、連写性能が最大約50コマ/秒、開放絞りがF2.8、最小絞りがF11、合焦範囲が10cm~∞となっている。背面のモニターは約622万ドット・4.7型の液晶方式(タッチパネル)だ。有効92万画素のインカメラも備える。OSはAndroid 4.4で、CPUに4コア/2.3GHzのQualcomm Snapdragon801を搭載。内蔵メモリは2GB RAMと16GB ROM。記録メディアはmicroSD/SDHC/SDXCカード。通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0、NFC(近距離無線通信)などをサポート。
2016年01月19日岩松了作・演出、小泉今日子主演の舞台『家庭内失踪』が来年3月から4月にかけて、東京・本多劇場ほか全国各地にて上演される。倦怠期の歳の差夫婦の日常を描いた新作は、岩松の岸田國士戯曲賞受賞作『蒲団と達磨』(1989年)の後日潭ともいえる舞台とか。舞台『家庭内失踪』チケット情報「『蒲団~』は先妻の娘が結婚した日の、夫と若い後妻の話でした。今回はその先妻の娘が出戻ってくる。後妻は夫との性生活に耐え難いものを感じていたが、定年退職をむかえた夫が不能になった頃から妻の心にある思いが沸き上がり……という話を書きたいなと。なんか僕、夫婦の話を永遠に書いている気がします」。そう苦笑いする岩松の横で、小泉も期待の笑みを浮かべる。2000年の舞台『隠れる女』からいくつかの共同作業を重ねてきたふたりに、新作への思いを聞いた。「夫婦って、どこか嘘や矛盾が固まったものという気がして、汲めども尽くせぬものがあるんでしょう(笑)。今回は、小泉さんと風間杜夫さんが演じるメインの夫婦の話と、出戻ってくる娘夫婦の話。それに、妻には失踪したと思わせて、実は家の近所に住んで夫の帰りを待つ妻を見続けている…という謎の男を僕が演じるんですが、そういった人間たちがうごめいている、錯綜していく様子を描きたいと思っています」(岩松)小泉の役柄については「これまではキョンキョンに生活感のある役を書いてこなかったので、『あなた、お茶』みたいな妻の役も面白そうだなと」と岩松。小泉も「そう、今まではちょっと“夢の女”みたいな役が多かったですもんね」と頷く。「しかも後妻という微妙なシチュエーションがいいでしょ?」(岩松)「ちょっとヤラしい感じですよね。フフフ、楽しみ!」(小泉)。愉快な企みを共有するふたり、そんな雰囲気の楽しい掛け合いが続いた。「小泉さんは、女優として“できあがっていない良さ”があって、そこがいい。僕の芝居は軸がしっかりしている人は困るというか、浮遊していないとダメなんです」(岩松)「岩松さんの書く女の人自体が、ちょっと謎めいていて変わっていますよね。でも普通に生きている人は皆、そうだと思うんです。たとえば、相手と言葉を交わしていても、口から出ていることとまったく別の感情がお互いの頭の中で生まれている状況は、実生活であると思うんですね。舞台上で演じる時にそういった感覚になることはめったにないけど、岩松さんの芝居では起こり得るんです。すごく不思議で、面白い」(小泉)岩松は「とにかくヘンな話になると思いますよ」と強調しながらも「よくよく考えればヘンじゃない。日常生活とはヘンなものだから」。夫婦という形態の男女、それぞれの秘めた思惑が時に笑いを呼び、時に緊迫した空気を生む。独特の岩松ワールドの新展開に注目したい。公演は3月11日(金)から23日(水)まで東京・本多劇場にて。その後、大阪ほか全国を巡演。チケットぴあでは先行抽選を実施中。東京公演は12月13日(日)午後11時59分まで、大阪公演は12月14日(月)午前11時まで受付。取材・文上野紀子
2015年12月11日デジタルハリウッドは、同スクールの在校生・卒業生と共に、遊べるインスタレーション作品と電子工作ワークショップを通して、デジタルのモノづくりを子どもから大人まで楽しめるイベント「Playground!2015~デジタル遊具と電子工作ワークショップ~」を開催する。日時は11月1日 11:00~18:00。会場は東京都・お茶の水のデジタルハリウッド 駿河台ホール(御茶ノ水ソラシティ・アカデミア3F/4F)。展示会場は入場無料。ワークショップの参加費は、午前の部:親子1組1,000円 / 午後の部:1人2,000円(ともに材料費込み)。同イベントでは、デジタルハリウッドのスクール在校生や卒業生、インタラクティブ作品を得意とする企業が制作したインタラクティブな作品が多数展示されるほか、親子ペアおよび中学生から参加可能な「littleBits」(電子工作キット)のワークショップが開催される。展示会場には、パノラマに広がった恐竜たちの世界を冒険するiPadのデジタル絵本「DINOBOOK」(Panon Public)やスマートフォンとPCを連携させた遊べるインスタレーション「Sky」(クスール / たき工房)、森のクマさんになって上から落ちてくるフルーツをキャッチする体感ゲーム「フルーツ☆キャッチ」(アイ・エム・ジェイ)など、Microsoft KinectやTouch Boardなどに代表される、体感センサーとプロジェクターが連動したインタラクティブな作品が並ぶという。また、ワークショップは"午前の部"は、磁石で安全・手軽に電子工作を楽しめるlittleBitsを使って、親子で一緒に工作ロボットを作る「親子で学ぶはじめての電子工作!工作ロボットをつくろう」。参加対象は小学生(親子連れ)。時間は11:00~12:30頃(約1時間半)。参加費は1,000円/1組(材料費込み、littleBitsは持ち帰り不可)。"午後の部"は、プログラミング初心者にもわかりやすいlittleBitsのArduinoを使い、少し複雑なオリジナルの電子工作を作る「初心者でも簡単!プログラミングを使った電子工作に挑戦しよう」。参加対象は中学生以上~大人。時間は14:30~17:00頃(約2時間半)。参加費は2,000円/1人(材料費込み、littleBitsは持ち帰り不可)。なお、ワークショップの参加希望者は、申し込みページより事前予約が必要で、定員を超える場合は抽選となる(参加費は会場払い)。申し込み期限は10月31日 午前0時。
2015年10月29日ローランドは、ステージで使用するデジタル・グランドピアノの理想のデザインを追求する「ローランド・デジタル・ピアノ・デザイン・アワーズ(Roland Digital Piano Design Awards)」を開催する。応募期間は11月10日~12月21日。大賞(1点)には50万円、優秀賞(1点)には20万円、奨励賞(1点)には10万円が贈られる。「ローランド・デジタル・ピアノ・デザイン・アワーズ」は、"未来のステージ用デジタル・グランドピアノ"を題材にデザインを公募するもの。音楽文化への貢献と次世代クリエイターと共にデジタルピアノの未来を考えることを目的としている。同社の狙いとしては、革新性、独自性、造形美、存在感、デジタルならではの利点を活かした、理想的なデジタル・グランドピアノのデザインを全世界から募集し、伝統的な音や形の制約を超えた理想のピアノのあり方を追求したいということだ。応募資格は、現在国内外で活動中のデザイナー、クリエイター、およびそれを目指している大学や専門学校の学生が対象となる。企業、団体あるいは個人やグループ、年齢、性別、職業、国籍は不問。募集条件および応募方法等の詳細は、11月10日から同アワーズ公式サイト内に開設するエントリーページに記載される。また、審査基準は「革新性、独自性があるもの」、「造形美を感じられるもの」、「テーマと適合しているもの」、「ステージで使用するコンサート用グランドピアノに相応しい気品と存在感を感じられるもの」、「デジタルならではのアドバンテージを活かしているもの」となっており、審査はローランド社内の専門家や識者で構成する選考委員会にて行われる。また、結果発表は2016年1月21日にアメリカで開催される楽器業界のトレードショー「Winter NAMM Show 2016」の会場と、同アワーズ公式サイトにて受賞者名と受賞作品が発表されるということだ。
2015年10月21日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の主宰する劇団ナイロン100℃が、12月、下北沢本多劇場にて『消失』を再演する。KERAの作・演出で2004年末に初演された『消失』は、“善意がもたらす悲劇”を描いたKERA流シリアス・コメディ。最高傑作との絶賛を受け、かねてより再演を熱望されていた作品だ。11年ぶりの上演、しかも初演キャストの大倉孝二、みのすけ、犬山イヌコ、三宅弘城、松永玲子、八嶋智人(客演)の6人の再集結に、演劇フリークの熱い視線が注がれている。皆が善人に描かれているという登場人物の中で、物語の核となるのは、兄チャズ役の大倉孝二と弟スタンリー役のみのすけのふたり。再演への思いを聞くと、「KERAさんは早くから再演したがっていたけど、僕は個人的につらかったので嫌だった。ついに来たか、という感じ」という大倉の率直な第一声が飛び出した。ナイロン100℃『消失』チケット情報「大倉の役は気持ちを抱え込むから大変だよね。僕はこの作品の、過去なんだか近未来なんだかわからないような設定、いわゆるアナログSFの世界観が好きなので、もう一回やれるのは嬉しいです。救いのない話なので、今の日本の状況下でこれをやるのはどうかな…とも思ったけど、不幸な物語として見るかどうかはお客さんに委ねたい」(みのすけ)クリスマスの夜。チャズとスタンリー兄弟の家に、スタンリーが思いを寄せる女性(犬山)、怪しいヤミ医者(三宅)、間借りを望む女性(松永)、ガスの点検員(八嶋)が次々と現れる。彼らの会話から浮かび上がるのは、兄弟の悲しい秘密と彼らを取り巻く不穏な状況。滑稽なやりとりに笑いを誘われながらも、しのび寄る悲劇の予感が胸を圧迫する。「初演のパンフレットで、“KERAさんは僕に新しいことをやらせようとしていた。自分でもやらなきゃと思ってやったけど、死ぬほどつらい”と言ってて(笑)。やっぱり基本はふざけた、面白いものが好きなんですよね。シリアスな話なので反応が予測できなかったけど、幕が開いたらすごく好評で意外でした。KERAさんには、自分にはまったく思いつかないことを考える人だな~といった尊敬がありますね」(大倉)劇団内では先輩(みのすけ)と後輩(大倉)のふたりだが「もはや先輩という意識は全然ない」という大倉に、みのすけも「いいんじゃないですかね」とニヤリ。「ナイロン100℃の役者は個人主義だから。でもそれを許さないのが体育会系の八嶋さんで(笑)。お前、後輩のくせに!とか言うんですよ。え~誰も気にしてないよ、って思うんだけど」(大倉)「俺もかなり叱られた記憶がある。年上だからってダメだよ!って(笑)」(みのすけ)独特で良い加減の緩い空気が漂う“ナイロニズム”をピリッと引き締める八嶋エッセンス。その絶妙のチームワークで構築する噂の舞台の再来を、見逃すわけにはいかない。「もう一回やって良かった、と思える舞台にしたいです」(大倉)「初演を観た人も、初めての人も、スゴいと思ってもらえる作品だと思いますよ」(みのすけ)上野紀子
2015年09月18日中屋敷法仁が率いる劇団「柿喰う客」の新作本公演『天邪鬼』が、9月16日(水)から東京・本多劇場ほかにて上演される。【公演情報はこちら】劇団「柿喰う客」は東京を拠点に活動する人気劇団で、来年には結成から10周年を迎える。新進気鋭の女優だけでシェイクスピアを上演する“女体シェイクスピア”シリーズやこどもから大人まで一緒に楽しめる作品を上演する“こどもと観る演劇プロジェクト”など幅広く作品創作に取り組んでいる。中屋敷法仁の新作を上演することを目的とする本公演は、1年半ぶり。また、劇団メンバーだけでの公演は、2011年に上演された『無差別』以来、実に3年ぶりである。本作で主役を務める玉置玲央を始め、プロデュース公演や映像でも活動の幅を広げるメンバーたちが集結し、どのような作品が出来上がるのか期待したい。“圧倒的なフィクションの創造”を劇団のテーマとして、様々な舞台を生み出してきた柿喰う客。本作で挑むのは、想像力を操り、拳銃に見立てた手から虚構の弾丸を放つことができるこどもたちが、大人たちにその能力を利用され、ホンモノの戦争ごっこに送り込まれるというストーリーだ。作・演出の中屋敷法仁は、「“演劇=虚構”という概念すら疑わしくなってきた昨今、より強く虚構の空間を築き、この演劇で現実の世界を取り戻したい」と語る。結成10周年を前に「10万人動員宣言」を発表し、より多くの人に気軽に演劇に触れてもらう機会をつくることを目的として公演の映像や戯曲の無料公開を行う企画「となりの柿喰う客」や全国の高校演劇部や大学生の演劇サークルに向けて公演のDVDと中屋敷法仁が高校在学中に発表した『贋作マクベス』の台本などを無償で提供する「めこちゃん宅配便」など、団体としても新たな試みにチャレンジしている。柿喰う客『天邪鬼』は、9月16日(水)の本多劇場を皮切りに、兵庫公演、岐阜公演と続く。取材・文:井藤 一
2015年09月16日