田中哲司、大森南朋、赤堀雅秋の演劇ユニットの新作公演『ケダモノ』が4月21日(木)より、東京・本多劇場を皮切りに札幌・大阪で上演されることが決定した。この演劇ユニットは田中が、「誰と何をやったら面白いか」という発想からスタートし、かねてから親交を深めてきた大森、赤堀とともにしがらみにとらわれず、俳優たちが真摯に物作りをできる場所を求めて一致団結。キャスティングも俳優同志で声を掛け合い、2016年2月に光石研主演、麻生久美子など豪華な顔合わせで、舞台『同じ夢』の上演が実現した。その後も熱量は衰えず、2019年には、長澤まさみ、でんでん、江口のりこ、石橋静河を迎えて、第二回『神の子』が上演された。3度目となる今回は、2011年のデビュー以来、2015年『愛の渦』で第88回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞を受賞、2018年には第42回エランドール賞新人賞や2019年『止められるか、俺たちを』で第61回ブルーリボン賞主演女優賞を獲得するなど確かな演技力を武器に、近年では、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』や、Netflix『浅草キッド』では演じる浅草フランス座の踊り子・千春が大きな話題を呼んだ、女優・門脇麦がユニットぬ初参加する。そして、赤堀作品にも多数出演している大人計画の荒川良々、赤堀自身が座付き作家をつとめる「劇団姦し」のあめくみちこ、さらに清水優、新井郁と、映画やドラマ、舞台で幅広く活躍するバイプレイヤーが勢揃いの豪華キャスト、満を持して本多劇場にて赤堀の最新作を上演する。なお、東京公演のチケット販売は、3月1日(火)にスタートする。赤堀雅秋 コメント大森南朋さんと田中哲司さん。お二人は友人であると同時に、自分の作品を非常に厳しい視線でジャッジしてくれるコワくも有難い存在だと思っています。そんなお二人に加え、内容も定まらない段階から、意気に感じて参加してくださる役者の皆さんと一緒に物作りができるこのユニットは、今の自分にとってはホームというべき場所。回を重ね、三度目を迎えられることには感謝しかありません。作品を一つ終えるたび、いつも「次の、違う段階へ行かねば」と感じます。年齢と経験を重ね、それなりの技量はあるというささやかな自負。そんなものに安住することなく、チャレンジし続けるための衝動、その象徴がタイトルの『ケダモノ』という言葉かも知れません。人間も所詮は動物、そんなありきたりだが根源的な視点で物語を紡ぎたいと思っています。すべての予定調和をぶち壊したいという乱暴な気分でもあります。大森南朋 コメント2021年末に、マネージャーからLINEで送られて来た「ケダモノ」の四文字が始まりで、今ある全てです(笑)。赤堀さんに会い、探りを入れたところ「南朋ちゃん、ワルモノかも……」などというつぶやきが。これまでの作品ではダメなりにイイ人役だったので、新作ではそれが覆るかも知れません。もしや自分がケダモノなのか? 赤堀さんは何かをブチ壊そうとしているのか?? 何が出て来ようと、赤堀作品への信頼は自分にとって絶対的なもの。たっぷりエネルギーが必要な芝居づくりになりそうですが、追い詰まるほどにソリッドに研ぎ澄まされていく赤堀作品の時間を、今回もしっかり味わい尽くそうと思っています。門脇麦 コメント下北沢の小劇場で『その夜の侍』など、赤堀さんの劇団作品をいくつも観ていました。人間の、目を覆いたくなるような残酷な部分を敢えて剥き出しで描くことは、絶望しているからではなく、むしろ人間を諦めないからこその創作なのではと感じ、いつかご一緒できたらな、とずっと思っていました。その夢が叶った今回。今はタイトルだけですが、赤堀さんが今の私の何を見て、どんな役と物語を書いて下さるのか期待しかありません。私が経験したことのない演劇、創作のディープ・ゾーン=謎の森で迷うことまでも楽しみたいと思っています。荒川良々 コメントコロナ禍の初期。公演がバタバタなくなって時間を持て余している頃、赤堀さんと週4で会っていました。稽古で頭に血が上ったり、怒り過ぎて心臓が痛くなった赤堀さんは、僕をクールダウンにつき合わせます。出会いが俳優同士としての共演だったから、今の、気楽に話せる関係がある。作・演出家として、あの濁った眼でダメ出しなんかされたら僕だって怖いです。今は、赤堀さんの頭には既に全部あるらしい(笑)『ケダモノ』の全貌が、早く知れたらいいなと思っています。あめくみちこ コメント赤堀さんに直接ご連絡をいただいた今回。詳細を伺う前に「死んでもやります!」と答え、笑われたのは私です……。人間の弱さや醜さなど、他人には見せたくない部分を突きつけながら、その泥沼の中に一粒の光、希望を見出させてくれるのが赤堀作品の魅力。だから2010年、那須佐代子さんと、かんのひとみさんの3人で立ち上げたユニット「姦し」の作・演出も、赤堀さんにお願いしたんです。8年半ぶりの赤堀作品。追い詰められながらも、その作品世界を全身全霊で演じたいと思います。清水優 コメント舞台経験もほぼない頃、フルオーディション企画『東京』(08年)と、姦しの『夕立』(10年)で赤堀さんの作・演出を体験し、こてんぱんにやられました。稽古が始まれば強烈な緊張感に追い詰められ、挑戦し続けなければならない日々にドップリつかりますので、実はタイトルだけで想像を膨らませている今が、一番楽しいのかも(笑)。どんな時も絶対に手を抜かない先輩ぞろいのこの座組。そこに自分が居られることを感謝しつつ、『ケダモノ』の始まりに備えなければと腹を括るこの頃です。新井郁 コメントまだ何者でもなかった学生時代。関西から遊びに来た下北沢で、初めて観た演劇が赤堀さんの作品でした。終演後「息苦しい想いをしているのは自分だけじゃない。こんな私にも居場所がある」と感じて。以来、いつか赤堀作品に出たいと想い、口にし続けた願いが今回叶いました! ケダモノ……誰が? もしかして全員? 内容は想像もできませんが、芝居に前のめりな大先輩方が揃う場に、私が居られるだけでもスゴイこと。ここでの体験全てから学び、盗み、新しい自分に出会えたらと願っています。田中哲司 コメント赤堀作品を演じることは、自分にとってガソリン補給のようなものです。数年に一回は彼の書いたヒリヒリする台詞を身体にたっぷりと吸収して、吐き出さないと俳優としての自分が枯渇してしまう気がするんです。「そんなこと書かなくてもいいじゃない……」というほど、人が隠しておきたいようなグロテスクな心情までをも描く。胸をえぐるような赤堀作品を演じることは僕にとって大きな喜びです。今はまだタイトルしかない清々しい状況で(笑)、誰がどんなケダモノになるかもわかりません。でも、いつにも増して振り切った感があるので、少しずつ見えてくるであろう世界を楽しみに待っています。赤堀雅秋プロデュース『ケダモノ』2022年4月21日(木)~5月8日(日)東京都 本多劇場2022年5月14日(土)・15日(日)北海道 かでるホール2022年5月20日(金)~22日(日)大阪府 サンケイホールブリーゼ作・演出:赤堀雅秋出演:大森南朋、門脇麦、荒川良々、あめくみちこ、清水優、新井郁、赤堀雅秋、田中哲司チケット一般発売日:3月1日(火)チケット取扱:ぴあ:
2022年02月07日日本総合悲劇協会『ドライブイン カリフォルニア』が5月27日(金)~6月26日(日)、本多劇場にて、1996年の初演・2004年の再演から18年振りに上演されることが決定した。この発表に伴いメインビジュアルも公開されている。1996年に“21世紀の不幸を科学する”と銘打ち立ち上げられた「日本総合悲劇協会」(通称・ニッソーヒ)は、松尾スズキによる“悲劇”を基本としたプロデュース公演。その第1作として上演されたのが『ドライブイン カリフォルニア』(2004年再演)。今回は松尾があえて“悲劇を作る”という前提で作り上げた不朽の傑作悲劇が、26年の時を経てキャストを一新し再再演される。舞台は、裏手に古い竹林が広がるとある田舎町のドライブイン。経営者のアキオ(阿部サダヲ)は妹に対して、兄妹愛と括ってしまうにはあまりにも純粋な想いを抱いていた。妹・マリエ(麻生久美子)は14年前、店にたまたま訪れた芸能マネージャー若松(谷原章介)にスカウトされ、東京でアイドルデビューするも結婚を機に引退。その後、夫の自殺など数々の経験を重ね、中学生の息子・ユキヲ(田村たがめ)と共に地元へ。このカリフォルニアという名のドライブインには、腹違いの弟・ケイスケ(小松和重)、アルバイトのエミコ(河合優実)が働いていた。そして兄妹の父親・ショウゾウ(村杉蝉之介)、高校教師・大辻(皆川猿時)、アキオの恋人・マリア(川上友里)、若松の妻・クリコ(猫背椿)、クリコの不倫相手・ヤマグチ(東野良平)などを巻き込み、複雑に時が流れ始める。店長のアキオ役に大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』をはじめ、2022年5月公開予定の映画『死刑にいたる病』など多くの話題作に主演、NODA・MAP『THE BEE』での圧倒的な演技も記憶に新しい大人計画の看板俳優・阿部サダヲ。松尾作品では3年振りの主演となる。アキオの妹・マリエ役に今村昌平監督作『カンゾー先生』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。以降、50作品以上の映画に出演、松尾作・演出の舞台『キレイ~神様と待ち合わせした女~』ではミソギ役として可憐な歌声と存在感抜群の演技を見せつけ、WOWOW『松尾スズキと30分の女優』では、松尾とのコラボレーションでそのコメディエンヌぶりを遺憾なく発揮した実力派女優・麻生久美子。マネージャーの若松役に大河ドラマ『麒麟がくる』、舞台『チョコレートドーナツ』、情報番組『めざまし8』NHK『うたコン』などの司会と幅広いジャンルで活躍し、松尾作品初参加となる俳優・谷原章介。また、高校教師大辻役に、最近はKUBOTAのCMやテレビ朝日『もしも、イケメンだけの高校があったら』レギュラー出演中の皆川猿時。クリコ役に、大小様々な舞台に出演しつつ、テレビ東京『共演NG』、テレビ朝日『あのときキスしておけば』など多数ドラマに出演の猫背椿、ケイスケ役は、TBS『#家族募集します』などの映像でも活躍し、2月にコクーン歌舞伎『天日坊』の出演が控える小松和重、ショウゾウ役にグループ魂のバイト君としても活動し『フリムンシスターズ』や『パ・ラパパンパン』と松尾作品には無くてはならない村杉蝉之介。ユキヲ役には、唯一初演から変わらずユキヲ役を演じる田村たがめと松尾作品では欠かせない俳優陣に加え、マリア役は、劇団はえぎわで活躍し、舞台『ニンゲン御破算』に続き松尾作品出演の川上友里。エミコ役は、舞台『フリムンシスターズ』で松尾作品に参加、第43回ヨコハマ映画祭・最優秀新人賞、第35回高崎映画祭・最優秀新人俳優を受賞した若手実力派女優・河合優実。ヤマグチ役は、話題の劇団「地蔵中毒」の東野良平、と総勢11名の個性豊かなキャストが集結した。笑いと悲劇が入り混じる松尾スズキならではの世界が新たなキャストで令和に蘇る。人生の悲喜こもごもが入り混じり、生きていくことの悲しさ、可笑しみを誘う本作。名優たちが演じてきた役柄を今回のキャスト達がどう演じるのか。前回、前々回を観た方も、初めて観る方も松尾ワールドが詰まった『ドライブイン カリフォルニア』に期待してほしい。<作・演出:松尾スズキ・コメント>そう言われても困る話をしてみたい。今年二本目の再演である。その性急さに意味はない。「自分にはこれしかないだのから、これで行く!」そんなつもりはさらさらない。他人の脚本もやるし。頑迷なこだわり。それは時に必要なのかもしれないが、わたしは歳をとるにつれ、むしろそれを捨て去りたい。「同じ演目でも演者次第でこうも変えることができる!」そう言いたい。わたしは、こだわらない。だから考えもなしに再演を立て続けにやっているわけだ。俳優たちは、どんどん歳をとり、どんどん入れ替わる。その残酷さの前では自分のこだわりなどどうでもいい。ただ、今目の前にいる俳優たちがおもしろく演じ、客が喜んでくれればそれでいい。その願いは、今回も叶うと信じている。おもしろい脚本だからだ。そんなことを各劇場で多数まかれるチラシでコメントしてしまえる。自信があるから。というより、もう、自由であるから。そう言ってしまいたい。いけないだろうか?<アキオ役:阿部サダヲ・コメント>初演が1996年ですから、自分もまだ若くて、「ドライブイン カリフォルニア」って大人向けの、大人の俳優さん達を集めた松尾さんの作品。という、なんとなく遠い存在だったんですけど、2022年、いつの間にか自分も大人になっていて(笑)徳井優さん、小日向文世さんがやってた役を頂けるようになりました。今回キャストも楽しみで、全く初めての方、すごい久しぶりな方、ほぼ同期でずっと一緒にやってる大人計画の人達…どうなるんでしょう…谷原さんがまとめてくれるといいなぁと勝手に思ってます(笑)<マリエ役:麻生久美子・コメント>また松尾さんの舞台に出演させていただけることを大変嬉しく思っております。再演ですのでプレッシャーも感じていますが、学びの多い日々になるよう丁寧に作品に向き合っていきたいと思います。また、阿部さんをはじめとする大人計画の皆さんと、谷原さんや初めてご一緒する方々とのお芝居も今から楽しみで待ち遠しいです。まずは私自身しっかりと立ち、自分なりのマリエを馬鹿馬鹿しくも哀しく演じられるよう精一杯頑張りたいと思います。そして今回も、初めての経験をさせていただけたり、個人的に少し楽しみなことも待っているので、不安もありつつワクワクもしています。是非、観にきていただけたら嬉しいです!<大辻役:皆川猿時・コメント>あけましておめでとうございます。私、皆川猿時、満を持して、名作『ドライブイン カリフォルニア』に初登場でございます(笑)。イエーイ!うれしッス!しかも、奥さん(田村たがめ)と4年ぶりの共演でございます(笑)。キャー!うれしはずかしッス!えー、私、皆川猿時、おかげさまで今年51歳になります。ありがとうございます。「そろそろ、年相応の落ち着いた演技を身につけなきゃ!」今、ふと思いました。あと、ちょっと痩せたいです(笑)。がんばりまーす!<クリコ役:猫背椿・コメント>「ドライブイン カリフォルニア」の初演は1996年だそうです。大昔ですね。わたしは24歳で、怖いものなど何もなく「無敵」の幟でハコ乗りだった頃です。バカは治らないままなのに怖いものだらけになってしまいましたが、大好きなこの作品に再び参加できる喜びを噛み締めつつ、少しでもたくさんのお客さまに楽しんで頂きたいなと思っています!<ケイスケ役:小松和重・コメント>初演を観て、スゴく面白かったのを覚えています。衝撃でしたね。松尾さんの作品を観たのが初めてだったので。「あぁ、大人計画ってこうゆう感じなんだぁ〜。ウチの雰囲気と全然違うし、何かみんなスゴいし、こうゆう感じの芝居に自分は関わるコト無いんだろうなぁ〜」って思ってました。なのに、まさかですよね。自分が関わるとはっ!いやぁ、正直楽しみでしかないですね。何させられんだろう?ちょっと怖いけどワクワクの方が勝ってますね。だって、楽しそうなヒトたちがいっぱい出てるし。うん。そんな感じで、よろしくお願いしますっ!<ショウゾウ役:村杉蝉之介・コメント>松尾スズキ、90年代の代表作のひとつです。「日本総合悲劇協会」です。三度目の公演です。松尾作品の中ではわかりやすいお話です。キャストも凄いです。面白いに決まってます。あとは私が頑張るだけです。はい。がんばります!<ユキヲ役:田村たがめ・コメント>「ドライブイン カリフォルニア」をまた田村のユキヲで、とメールをもらった時、え、嘘でしょう?!と。でも、クリコを猫背さんがやると聞き、もうやるしかないでしょう、と。そんなに豊富ではない私のキャリアの中で、今でも「ドライブインが好きでした」と言ってもらえる、間違いなく私の代表作といえる作品です。もうさすがにこれが最後だろうという思いで、まずはパーソナルジムに入会してみました。腹筋してたら肋骨にヒビが入りました。がんばります。。<マリア役:川上友里・コメント>この物語が好きです。次々と予定していた舞台の中止の連絡がくる日々、突如この舞台の連絡が来ました。ご連絡頂いた後、喜び、安堵、感謝色々な感情が溢れ泣き崩れました。松尾さんの体の後ろから光がバーッと出ていて私を照らしているイメージが浮かびました。まさに希望の光でした。私は面白い舞台をみると幸せを感じます。観に来てくださった方々にもそんな気持ちになっていただきたい。私が感じた希望を抱いていただきたいです。<エミコ役:河合優実・コメント>本公演に参加できること、大変嬉しく思います。2020年末、『フリムンシスターズ』で初めて松尾さんの作品に出演させて頂いたのですが、大人計画との出会いは私にとって確かにひとつの衝撃でした。大阪公演から帰京した品川駅の改札で『ドライブイン カリフォルニア』に出られることになったと電話を受け、叫び出したい気持ちを抑えながら家路についたのを鮮明に覚えています。再び、唯一無二の才能を持ち合わせた皆さんと一緒に松尾さんの物語の一部になること、大いに緊張もしますが、目一杯楽しみたいと思います。宜しくお願い致します。<ヤマグチ役:東野良平・コメント>途轍もない作品に出演させて頂けることとなりました。普段なら「最高じゃん!絶対観る!」という錚々たるキャスト陣に、自分の名前が混ざってて「いや、こいつ誰だよ!」って気持ちになります。浮き足立ちつつも、脚本を読み返す度に、再再演を迎えるこの作品に込められた松尾さんの眼差しに深い引力を感じています。松尾さんの演出のもと、大先輩の皆さんの芝居を肌で感じられることが本当に楽しみですし、身が引き締まる思いです。ご観劇後には「こいつ、よかったね。」と言ってもらえるよう、全身全霊で芝居に臨みます。<若松役:谷原章介・コメント>20代から観客として見続けてきた大人計画の舞台にやっと参加することができます。今まで、ドラマや映画、舞台などで大人計画の役者さん達とお仕事させていただきましたが、とても魅力的な方ばかり。その皆さんのホームグラウンドで共演できるのがとても楽しみです。まじめにお芝居したいと思います!■公演情報日本総合悲劇協会VOL.7『ドライブイン カリフォルニア』<東京公演>2022年5月27日(金)〜6月26日(日)会場:本多劇場前売券発売:4月9日(土)AM10:00〜チケットぴあ: <PC・スマホ>料金(税込):指定席7800円 / ヤング券3800円(観劇当日22歳以下・チケットぴあのみ取扱)<大阪公演>2022年6月29日(水)〜7月10日(日)会場:サンケイホールブリーゼ前売券発売:5月15日(日)AM10:00~チケットぴあ: Pコード:510-562料金(税込):指定席:8500円ブリーゼシート:7000円ヤング券:3800円(22歳以下 / チケットぴあのみ取扱)※ブリーゼシートはバルコニーからの観劇となるためご覧になりにくいお席です。ご了承の上ご購入ください。
2022年01月19日梅棒 13th “RE”WORK『風桶(かぜおけ)』が、12月17日に東京・本多劇場で開幕した。それに先駆け行われた公開ゲネプロ(リハーサル)のレポートをお届けする。本作は、台詞を使わずにダンス×芝居×J-POPの融合でストーリーを見せるダンスエンターテインメント集団「梅棒」の第13回公演。2016年1月に東京・吉祥寺シアターで上演した作品の約6年ぶりの再演となり、今回は乃木坂46卒業後初の舞台出演となる渡辺みり愛、松浦司らを客演に迎え、現在の「梅棒」がつくる『風桶』を届ける。作・総合演出は伊藤今人〈梅棒〉、振付・監修は梅棒。舞台は、梅澤裕介〈梅棒〉演じる未来の科学者・吉田テスタロッサの一人語りから始まった(梅棒の公演は台詞を使わないが、ベースとなる設定はここで話してもらえる)。どうやら彼は行方不明となった兄を探すためのタイムスリップをしている最中らしい。その途中で「どうせなら」と立ち寄ったのが現代。ここからさらに300年前の江戸時代に移動するのだが、その際に3人組バンド「夜桜前線」を巻き込んでしまい――。(あらすじは公式HPより)そして繰り広げられる「梅棒」ワールド。辿り着いた江戸時代で、吉田テスタロッサや「夜桜前線」メンバーが出会うのは、ちょっと情けない傘売りや見習いの芸者をはじめとする個性豊かな江戸の民たち。いやしかし、その民たちを演じるキャストのほうが個性的とも言える。渡辺みり愛、松浦司をはじめ、グランドミュージカルからストレートプレイまで幅広い舞台作品で活躍するまりゑ、YouTubeの総再生回数が1億回を突破したバレリーナ芸人・松浦景子〈吉本新喜劇/吉本坂46〉、梅棒公演ではお馴染みのYOU、正安寺悠造〈寺ノ子屋〉、ひこひこ(梅棒・鶴野輝一とWキャスト。ひこひこの出演は12月24日から26日のみ)、高橋洋子の「残酷な天使のテーゼ」や「魂のルフラン」を振付しワールドツアーダンサーとして各国へ同行、シンガー・コレオグラファーとしても活躍中の長谷川敬タ、嵐などアーティストの振付師としても活躍するeat〈プレイルーム/69凛〉、数々のダンスコンテストを制すダンサーNaoki〈ricord〉、Juste Debout FINALベスト4など世界的に活躍するフィメールLOCKダンサーhirokoboogieという面々が、梅棒と共に、カラフルで賑やかでわちゃわちゃな世界をつくりあげる。物語は、吉田テスタロッサや「夜桜前線」メンバーと江戸の民が仲を深めていく一方で、弟の気配を察知した兄が江戸の荒くれ者たちと結託してよからぬ策略を巡らすという展開で、果たして兄弟の運命は!?江戸の世はどうなるのか!?「夜桜前線」は現代に戻って来れるのか!?というもの。改めて書くが、梅棒の作品には台詞がない。J-POPだって当然この作品のための楽曲ではないので内容のすべてを説明できるわけではない。なのにこの、そこそこ複雑なあらすじをきっちり描くだけでなく、その中のエピソードとして大小さまざまなものを描き、時には脱線までする。そしてそういうエピソードの積み重ねによって登場人物たちは悪役含め愛さずにいられない人ばかりになる。そこに加え、高いスキルを持つ客演それぞれの見せ場も“いかにも”とはならないように丁寧に組み込まれ、観客に驚きや楽しさをもたらす。こういう梅棒の表現は、作品を重ねるごとに、そして梅棒の活躍の場が広がるごとに、研ぎ澄まされ、より独特になっているように思う。つまりここでしか観られないものがどんどん増えていく。野田裕貴〈梅棒〉は豊かな表現力で物語を引っ張り、渡辺は思い切りのいい芝居で笑いを生む。松浦司がまりゑと繰り広げるシーンは客席を大いに沸かせ、Naokiと松浦景子が共に躍るシーンは鮮やか。遠山晶司〈梅棒〉のタフガイぶりも、多和田任益〈梅棒〉のオラオラぶりも楽しく、“塩野拓矢〈梅棒〉劇場”もある。出演者から引き出せるものを徹底的に引き出し、生き生きと輝かせながら、笑わせたり、驚かせたり、キュンとさせたり、グッとこさせてくれる。ダンスに馴染みのない人にも、演劇に馴染みのない人にもオススメできる世界だ。上演時間は約1時間50分。『風桶』は12月30 日(木)まで本多劇場にて上演後、1月7日(金)から大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、愛知・名古屋市芸術創造センターを巡演。【伊藤今人、野田裕貴、渡辺みり愛からのコメント全文】◎伊藤 今人〈梅棒〉演劇を志すものにとって「本多劇場」がどういう場所か。我々がこの聖地にふさわしいと考えた作品がこの『風桶』でした。梅棒は表現集団としては変わり種ですが、それでも大事にしている根幹は演劇であると自負しています。初演時の座組に改めて感謝をしつつ、6年の時を経て新たな座組でグレードアップを施しました。梅棒らしさはそのままに、この作品だからこそ感じられる”演劇”が詰まった自信作です。ぜひ劇場でご覧ください。◎野田裕貴〈梅棒〉『風桶』は梅棒としては珍しい、タイムトラベル×時代劇というアツさ満開の作品です。約 6 年ぶりとなる今回の再演『風桶』では「今の梅棒らしさ」をめいっぱい盛り込んでお届けします!素晴らしいスキルを持ったゲストの皆さんが集まって下さり、とにかく見どころだらけ!且つお話も疾風の如く駆け抜けるような作品になっていると思います。そして何より、凄く久しぶりに梅棒の作品をお届けできることが嬉しくてたまりません。皆さまに劇場でお会いできることを心より願っております。◎渡辺 みり愛『風桶』に出演させていただくと決まってから初演の映像を見させていただいていたのですが、好きすぎて本気で 10 回は見た気がします。それくらい梅棒さんが作り上げている作品、『風桶』という作品に引き込まれて感動している自分がいました。今度は私が皆様にその感動をお伝えする番です。1 回だけでは伝わらない良さ、何回も見てやっと繋がる部分だったり…そんな『風桶』という作品の良さを沢山の方に知っていただきたいなと思っています!乃木坂 46 を卒業して初めての舞台、そしてお客様にも久しぶりにお会いする機会。全力でパワーアップした姿をお見せしたいと思います!取材・文:中川實穗撮影:飯野高拓
2021年12月21日この投稿をInstagramで見る 田邊俊也(@shun_chobii)がシェアした投稿 デジタルパーマで大事なのは、カール感だけではない!?デジタルパーマとは、必ずしもかかっていればいいというものではありません!どこにどのくらい?顔の形や頭の形は?そこも踏まえて、お客様のニーズに答えられるよう。それは、年代が変われば悩みも変わります!ですが、土台は常にそこからスタートしています^^ この投稿をInstagramで見る デジタルパーマ/デジパー/小顔カット/栗原由貴(@kuri_chobii)がシェアした投稿 強さや弱さにも秘密アリ!?皆様の中でパーマといえばこのカール!それがドンピシャで答えが揃うことはまずありません!どのくらいがその人のカール感なのか?それが、その人に似合うのか?しっかり見極めた上で、ライフスタイルなどにも落とし込むことが大事!好きなカールはこまめに保存しておきましょう! この投稿をInstagramで見る TAKE✂︎✂︎✂︎chobii(@takechobii)がシェアした投稿 カラーリングと合わせるとツヤや綺麗さも変わる!?特に、20代だけではなく30代や40代の方にも言えることは、カラーリングを駆使することで見え方や印象も大きく変わるということです^^髪質改善などももちろんすごく綺麗に見えますが、カラーリングの技術も確実上がってきているので、すごくオススメです♪ この投稿をInstagramで見る 岡野早恵 / okano sae(@i__sae)がシェアした投稿 人によりカール感も変わる?自分に合うカールを今のうちに見つけましょう!あくまで、僕個人の見解ですがパーマの強弱や、柔らかさなどもスタイリストにより様々♪どの人のどんなカールがいいのか知っておくことはとても大事です^^この人のカール感毎回いいなーなどのことがいい美容師さんと巡り会える近道でもあります!
2021年12月02日11月20日、東京・下北沢 本多劇場にて、ナイロン100℃ 47th SESSION『イモンドの勝負』が開幕。ナイロン100℃主宰、作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチと主演を務める大倉孝二の初日開幕コメントと舞台写真が到着した。ナイロン100℃の本公演は3年ぶり。本来ならば昨年末にも新作公演が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け中止となり、2018年の『睾丸』以来の公演となる。大倉孝二、みのすけ、犬山イヌコ、峯村リエ、三宅弘城他、多方面で活躍中の劇団員が出演し、さらに赤堀雅秋、山内圭哉、池谷のぶえという重量級の実力を持つ客演陣が参加。ナイロン100℃のホームグラウンドと言える本多劇場での公演とあり、上演前から演劇ファンの期待値が高い公演だ。大倉孝二演ずる主人公“タモツ”を取り巻く不可思議な出来事、まとわりつく不条理を体験してゆくうちに、観客は迷路のような異空間へと誘われていく。ねじれたりはずれたりする会話のやりとりに笑ったかと思えば、足元が揺らぐような世界観の跳躍に戸惑う。その先にはどんな光景があるのだろうか。“今まで見たこともない芝居”を体験するに違いない。近年の、ナイロン100℃『ちょっと、待ってください』や、KERA×古田新太のタッグ企画シリーズ、ケムリ研究室『砂の女』等、多様な不条理やナンセンスへのアプローチを経て、今回の公演では、今のケラリーノ・サンドロヴィッチにしか表現し得ない、そしてまさにナイロン100℃にしか成し得ない“ナンセンスの新境地”に踏み込んだのかもしれない。公演は、12月12日まで下北沢 本多劇場で上演後、兵庫、広島、北九州を巡演予定。本多劇場公演では、完売日以外、公演直前でも購入可能な当日引換券をチケットぴあにてオンライン販売している。劇場窓口での当日券販売は実施しない。詳しくは公式サイトで確認してほしい。<作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチコメント>今回は「お客さんに合わせる」ということを全く考えずに創った作品です。自分としてはとても満足しています。私の満足しているものに、偶然満足してくれるお客さんが多いことを祈ります。コメディはどうしてもウケてなんぼ、のようなところがありますが、笑い声にならない可笑しさというものも沢山あります。本作はそんな可笑しさもてんこ盛りにしたつもりです。僕も還暦近くなりました。平均年齢が50歳を超える座組でこうした舞台をやる意義を感じています。若い人が同じ台本でやってもこうはなるまいと。劇団での創作でこそ生まれ得た強度を頼もしく思った初日でした。<大倉孝二 コメント>初日はまだお客様の反応がどうか感じる余裕も全然無く必死にやっているだけですが、相変わらずナイロン100℃は大変だな、という感じです。もうちょっと精度を上げていきたいと思いますので、是非劇場にお越しください。ご来場のお客様もありがとうございました。大倉でした。【公演概要】ナイロン 100℃ 47th SESSION『イモンドの勝負』作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演:大倉孝二 /みのすけ 犬山イヌコ 三宅弘城 峯村リエ松永玲子 長田奈麻 廣川三憲 喜安浩平 吉増裕士 猪俣三四郎 /赤堀雅秋 山内圭哉 池谷のぶえ●東京公演 2021年11月20日(土)〜12月12日(日) 下北沢 本多劇場チケット料金:7,600円(前売・当日共 / 全席指定 / 税込)学生割引券:5,000 円(チケットぴあ前売のみ取扱 / 税込)●兵庫公演 2021年12月18日(土)〜12月19日(日) @兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール●広島公演 2021年12月21日(火) @JMSアステールプラザ 大ホール●北九州公演 2021年12月25日(土)〜26日(日) @北九州芸術劇場 中劇場チケット情報: ナイロン100℃オフィシャルサイト: キューブオフィシャルサイト:
2021年11月22日M&Oplaysプロデュース、岩松了作・演出による舞台『いのち知らず』が、本多劇場にて開幕した。東京公演後は、宮城、大阪、島根、山口、熊本、広島、愛知と全国へ巡演する。これまで松雪泰子主演『そして春になった』、東出昌大主演『二度目夏』、小泉今日子主演『家庭内失踪』など、精力的に作品を生み出し話題となったM&Oplays×岩松了作品。待望の新作となる本公演では、勝地涼と仲野太賀を主演に迎え、山間の研究所を舞台に書き下ろした。舞台は、とある山間にある研究所。その施設の目的も知らずに門番として雇われているふたりの若者と、やはりその施設で雇われている年配の男の交流を通して、「いのち」の意味と男同士の「友情」の真価を問う人間ドラマとなっている。施設の門番として雇われているロク役は勝地涼、ロクと共に門番として雇われるシド役には仲野太賀。もうひとりの年嵩の門番モオリ役には、光石研、ロクとシドのと共に番屋で暮らすことになるトンビ役に新名基浩、施設の監視役的存在の安西役に岩松了が出演、脇を固める。勝地涼の「次は太賀とやりたいですね!」の一言がきっかけで実現し、岩松の世界を愛してやまないふたりが、絶対に素敵な舞台を観客に見せたいと豪語する本作。ひとりの男が発した一言をきっかけに、夢を追う若者ふたりの過去、現在、そして未来が暴かれていく。美しい台詞とともに、岩松ワールドにどっぷりと浸かってほしい。以下、岩松と出演者からコメントが到着した。<コメント>●作・演出・出演:岩松了 コメント今回は女優のいない、男っぽい芝居を突き詰めた、初の男性のみの作品です。いつもと違う脚本を書いているような、霧の中をさまよっているような、そんな感覚で書き上げました。主演2人は本当に素晴らしく、光石さんもやればやるほど味が出る演技で、新名くんも日々成長していくし、稽古中も日々楽しかったです。今回私は重要な役どころを演じるので、しっかりセリフを覚えなければ!と。少ない人数で人間性を醸し出す、見ごたえのあるセリフ劇です。テーマである「いのち」「友情」をどう演じるのか。演者の吐く言葉を体感してください。●勝地涼 コメントキャスト5人の絆を日々感じながら稽古を重ねてきました。横にいるのが太賀で本当によかった!ピュアなロク、まっすぐなシド、愛に飢えたモオリと様々な男たちが描かれた今作は、読めば読むほど深みにハマって。やっぱり岩松さんは天才です。男の友情の中にある嫉妬に共感する部分もあるかと思います。その瞬間、そのシーンの関係性やこだわりを体感していただきたいです。観劇後の帰り道に、ふと自分にフィードバックしてくる作品になっています。楽しみにしてください。●仲野太賀 コメント1つ1つやるべきことを日々習得してゆくというあっという間の稽古でした。今までの演劇経験の中でも一番セリフ量が多かったのではないかと思うくらい大変でしたが、一つのシーンを作るのに勝地さんともたくさんディスカッションしながら同じ方向をむいて密度の高い時間を過ごせました。お芝居しやすい本多劇場でお客様の前で演技できることに役者として興奮すると共に喜びをかみしめています。ぜひ生で体感できるお芝居を存分に楽しんでもらえたら嬉しいです。●新名基浩 コメントあっという間の稽古期間でした。なかなかない男性5人の芝居に身が引き締まる思いです。主演の2人からはこの作品にかけるエネルギーを日々感じております。稽古後に、光石さんと芝居の話をしながら帰る時間がとても貴重でした。母と子の独特なねじれた関係性や距離感を感じながら演じていきたいと思っています。見ごたえのある5人芝居、生のやり取りをぜひ劇場でお楽しみください。●光石研コメント初日が目の前に迫っているので、今はやるしかない!という気持ちでいっぱいです。5年振りという久々の舞台ですので、一から始める感覚でドキドキしたり怖かったり色んな感情が折り重なっていました。5人芝居という事でセリフ量も多く共演者の若い瞬発力や順応性についていくのがとても大変でしたが、とても勉強になりました。カップルのような主演二人の掛け合いがとても魅力的な作品です。その二人をおせっかいでかき乱すのを楽しんでもらえたら嬉しいです。【公演情報】M&Oplaysプロデュース『いのち知らず』作・演出:岩松了出演:勝地涼、仲野太賀、新名基浩、岩松了、光石研<公演日程>■東京公演:2021年10月22日(金)~11月14日(日) @本多劇場■地方公演・宮城公演2021年11月18日(木) @ 電力ホール・大阪公演2021年11月20日(土)21日(日) @梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ・島根公演2021年11月23日(火・祝) @島根県民会館 大ホール・山口公演2021年11月25日(木) @山口市民会館 大ホール・熊本公演2021年11月28日(日) @熊本県立劇場演劇ホール・広島公演2021年11月30日(火) @JMSアステールプラザ 大ホール・愛知公演2021年12月4日(土)・5日(日) @日本特殊陶業市民会館ビレッジホール公式ホームページ: 主催・製作:(株)M&Oplays
2021年10月22日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)率いる劇団「ナイロン100℃」が約3年ぶりの新作上演、しかも劇団のホームグラウンドとも言うべき下北沢・本多劇場と聞いて、期待に胸が高まった演劇ファンは多いはず。そこで、作・演出を務めるKERAと主演・大倉孝二のふたりに公演への思いを聞いた。「今回はもう、コメディでなくなってもいいかという覚悟で臨むつもりです」――出演者の最初に大倉さんの名前がありますが、大倉さんが演じられるキャラクターが中心の物語と想像していいでしょうか。ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)今のところ、大倉が完全な主役ですね。主人公が何らかの勝負をして勝ち進んでいく、しいて言えばスポ根的な要素を考えています。まだ決まっていないことばかりだけれど、気が変わらない限り、そうだと思います。――「イモンド」というのは人名ですか?KERAまだ秘密です。――大倉さんは今回の座組を見て、どう思いましたか?大倉知っている人しかいないんでねえ。強者ぞろいで、本気を出したら本当に厄介(笑)。すごく疲れそうですね。――3年ぶりの劇団新作ですが、おふたりにとって劇団とはどのような場所でしょうか。大倉最初は活動のほとんどが劇団公演でしたし、自分の活動そのもの。今は演劇だけでなくテレビや映画に出させてもらっているので、改めて自分の血筋を確かめる場、里帰りのようなものになっていますね。KERA最近は、劇団公演も数年に1回になりましたからね。当たり前ですけど、自分が集めた人たちなので、前提として自分の作劇にとって戦力になってくれる役者ばかりが集まってます。外部での1か月の稽古ではできないことをできる集団であることが、大きな違い。それに何十年も苦楽を共にしてきたので、同志意識みたいなものもありますね。――その長いおつき合いの中で、印象的なエピソードを教えていただけますか。KERA大倉と出会った頃の印象は「でっかいヤツだ」。オーディションでドアに頭をぶつけて帰って行ったっていうのが、彼との原風景です。大倉(劇団は)仲が良くてずっと一緒にやっている、というものでもないですからね。僕はどちらかというと、KERAさんだけじゃなく先輩たちに怒られた思い出が多いですよ。KERAみんな上履きを用意しているのに、裸足で歩いて怒られたりしてた。大倉素足でトイレに入って、KERAさんに怒られましたもんね。今思えば、僕もそんなヤツ嫌だわ(笑)。――客演で赤堀雅秋さん、山内圭哉さん、池谷のぶえさんも出演されますね。KERA赤堀くんは一番未知数です。役者としての引き出しはわかっているつもりだけど、ナンセンスをやっている姿は観たことがない。楽しみですね。圭哉と池谷はナンセンス的なスキルもあるし、何でもできる。充分な戦力になってくれる客演陣ですし、劇団員も触発されるでしょうね。――今回はナンセンスコメディということですが。KERA僕はもともと、ナンセンスな笑いをやりたくて芝居を始めた人間。近年は古田新太くん、大倉、犬山(イヌコ)たちとそういう芝居をやりましたが、劇団では久しくやっていなかった。今回、自分を突き動かすものがあった訳でもないし、原点に返るとか強い意志があった訳でもないけど、定期的にトレーニングしないとナンセンスって書けなくなるんです。だから久し振りにね、やってみようかと。――ナンセンスコメディを創るというのは、すごく難しい作業ではないかと思います。どのように進めていらっしゃるのでしょう。また大倉さんはそれを体現するために、どのように挑んでいらっしゃるのでしょうか。KERAナンセンスって、常識的な世界の中におかしな人がいるのではなく、世界観自体が狂っている。書き手としては、まず、その狂っている世界観を自分の基準値とするところから始まります。しかも、ある沸点以上に達してしまうとナンセンスではあっても笑いにならなくなってしまう。例えば筒井康隆の小説は、初期のナンセンスな短編は笑いにつながるけれど、後期の長編はむしろ前衛性や実験性が際立つ。同じナンセンスでも年齢と共に書きたいものや書けるものは変わりますしね。我々はコメディという制限の中で言うとナンセンスの極北までいったと思います。その後、ブルー&スカイや地蔵中毒といったナンセンスを主体にした舞台を創る奇特な人たちが出てきた。でもやっぱり、彼らと僕では違いますから。僕の場合、物語を構築していく創り方ではなく、「何かが狂った世界の中で、何が面白いか」を探って、それを物語としてでっち上げていくっていう創り方をしています。今回はもう、コメディでなくなってもいいかという覚悟で臨むつもりです。大倉僕は「どうやったら面白くなるか」以外、特に考えることはないですね。脈絡がないので突然訳のわからない境地に達しないといけないから、だいぶしんどい。でも、それが面白いんだと思います。――「だいぶしんどい」というのはなぜ?大倉悪ふざけというのは、興が乗った時にやるものですよね。でも全然興が乗っていない時に、しかも毎日、いい歳をしてやらなきゃいけない。若い頃は、自分を盛り上げたり、周りもワイワイ盛り上がってから出ていく、なんて時もありました。今は病院の待合室みたいにしーんとした楽屋から、みんなのっそり出ていく。それで突然ふざける。それがしんどくもあり、楽しくもあるんでしょうね。取材・文:金井まゆみ撮影:江隈麗志ナイロン100℃『イモンドの勝負』チケット情報
2021年10月16日デジタル庁が「#デジタルを贈ろう」と題してTwitterで公開した動画が波紋を呼んでいる。問題となっているのは、デジタル庁の前身組織である「内閣官房IT総合戦略室」が定めた10月10日と11日の「デジタルの日」に先駆け、5日にYouTube上で公開された1分30秒ほどの動画。「デジタルに臆病だった」という母が娘にタブレット端末の使い方を習い、次第にデジタルのある生活に慣れていくという内容のもの。次第にデジタル機器の扱いに慣れた母は、AI機器に天気を尋ねたり、チャットアプリで息子とふざけていくように。そして、動画の最後は「デジタルで家族ともっとつながることができる」という言葉で結ばれている。デジタル庁設置法第3条第1・2項にて、《デジタル社会の形成に関する内閣の事務を内閣官房と共に助けること》《基本理念にのっとり、デジタル社会の形成に関する行政事務の迅速かつ重点的な遂行を図ること》を任務として掲げている同庁。しかし動画は、デジタルに不慣れな家族に慣れている者が教えるという家族間の“繋がり”を描くことに終始していた。果たして、それは理念として掲げる“デジタル社会の行政事務の迅速化”に繋がるといえるのだろうか。それだけにTwitter上ではデジタル庁の仕事として“的外れ”と指摘する声が多数寄せられている。《方向が違うよね。行政のシステムが古いから手続きが紙だったりするわけで、行政のシステムを刷新する事がどう市民の生活が変わるかを示すべきだよね。単純に高齢者がどうデジタルに触れれば変わるかという話しとも違うでしょ》《親にデジタルを、ではなくて、私たちが求めているのは、“タブレットで”市役所関連の書類が提出できる、親が亡くなった時などの申請書類等が一度で済む、ことなんです。税金を投入するところが違います。映像を作成してほしいのではありません。》《いちユーザがタブレット使いこなせないから触れないではなく、デジタル庁なんですから、国として行政システムをデジタル化することで効率化して簡単にする(例えば、出生届出したら、今まで個別にやってた他申請も全て行われるなど)といった大きな話だと思います。そういう仕事をお願いします。》《これデジタル庁の動画じゃなくてタブレット販売会社の動画ですよね》コロナ禍で行政のデジタル化の遅れが顕在化したことにより、約1年という短い準備期間で創設されたデジタル庁。しかしながら事務方トップの石倉洋子デジタル監(72)による商用画像の無断転載問題、初代デジタル担当相平井卓也氏(63)の接待問題や“デジ女”発言、牧島かれん新デジタル担当相(44)の高額接待問題など、発足直後ながらすでに問題が多発している。“突貫工事”が裏目に出ていないことを祈るばかりだが……。
2021年10月11日日本版として初めて上演されるMusical『HOPE』の取材会が10月1日、会場となる下北沢・本多劇場で開かれ、主演を務める高橋惠子、共演する永田崇人・小林亮太(Wキャスト)、演出・上演台本・訳詞に取り組む新納慎也が出席した。著名作家の遺稿の所有権をめぐって、実際にイスラエルで起こった裁判をモチーフに描いた法廷劇。韓国芸術総合学校の卒業制作として製作され、その完成度の高さから、2019年に初演された。高橋がユダヤ人の作家ヨーゼフ・クラインの原稿をめぐって、イスラエル国立図書館と争う老女・ホープ役。個性派俳優として活躍する新納が演出家デビューを果たす。女優デビューから51年目にしてミュージカル初主演を飾る高橋は「ミュージカルをやってらっしゃる俳優さんは、本当にすごいなと改めて思いました。歌って踊って、芝居をして、ときには間奏の間にセリフを終わらせる。ストレートプレイとは違った要素がありますね」と振り返り、「言葉だけでは伝わらないことが、メロディに乗って、ハーモニーや動きによって、見ている皆さんに伝わる。そんなミュージカルの素晴らしさを実感しました」と魅力を語った。今後もミュージカルに挑戦したいかと問われると、「ハマるかどうかは。ですけど、レッスンを重ねて、また出られるように整えておきたいなと思います」と前向きな姿勢。「稽古をしながら、ふと思ったんですが、私は生まれる前から、この作品をやると決めていたんだと思ったんです。それくらい、私にとってはやらなければいけない作品。こういう状況ですし、浄化され、新たに旅立っていく主人公の姿が、自分にとっても、観てくださる方にも、希望になったらいいと思います」と強い思い入れを示していた。小林が「新納さんの持つ空気感が、すごく稽古場を温かくしてくれるし、丁寧な演出をしてくださる」と新納とのタッグを振り返ると、永田も「本当に初演出という感じがしない」と同意。高橋も「演出、向いていると思う。これからも続けてほしい」と太鼓判を押すと、当の新納は「そうなんです、向いているんです」と照れながらも、まんざらでもない様子だった。その新納は「昨日の舞台稽古の段階で、僕は演出家席で号泣しましたので、あとは早く本番が見たい。お客様と同じ気持ちで、ワクワクが止まらない」と期待に胸を弾ませ、「演出は大変ですけど、役者の皆さん、スタッフの皆さんがとても協力的で平和だった」と初演出を回想。自身は昨年春、本多劇場で上演された出演舞台『十二夜』を完走できなかった苦い思いもあり、「こういう形でカムバックできて感慨深い。この先、どうなるか分かりませんが、主人公ホープの人生を見ていると、生きることの大切さ、どう生きるかを考えさせられる。ぜひ、心を動かしに劇場に来ていただければ」とアピールした。取材・文・撮影:内田涼■公演情報ミュージカル『HOPE』上演台本・訳詞・演出:新納慎也振付 木下菜津子音楽監督:落合崇史出演 :高橋惠子永田崇人・小林亮太(Wキャスト) / 清水くるみ白羽ゆり /中山昇縄田晋染谷洸太木暮真一郎 / 上山竜治 / 大沢健2021年10月1日(金)~17日(日)会場:下北沢・本多劇場★PIA LIVE STREAMINGにてライブ配信が決定!【ライブ配信スケジュール】10月9日 (土) 18:30開演(K:永田崇人)10月16日(土)18:30開演(K:小林亮太)10月17日(日)13:00開演(K:永田崇人)ライブ配信料:4800円チケット販売は各公演開演の1時間後まで※アーカイブ配信なし
2021年10月01日東京・本多劇場から無観客オンライン生配信された『もっとも大いなる愛へ』を最後に、1年ほど演劇活動を休止していた根本宗子が帰って来る──。復帰作となるブランニューオペレッタ『Cape jasmine(ケープ・ジャスミン)』では作・演出・企画を務め、自らもキャスティングした。「ミュージカルとライブの間を目指す」という根本を支えるのは、音楽を手がけるチャラン・ポ・ランタンの小春。今回で7本目のタッグとなる二人の構想に耳を傾けた。「この演出家×音楽家タッグは絶対」の相棒として出会った小春ちゃん──お二人が初めてタッグを組んだのは、月刊「根本宗子」の本公演『愛犬ポリーの死、そして家族の話』(2018年)でしたよね。根本そうですね、『愛犬ポリー』に始まって、『クラッシャー女中』『墓場、女子高生』『超、Maria』の音楽を担当していただいて、劇場作品は今回で5作目になりますかね。小春オンライン配信した、超、リモートねもしゅー『あの子と旅行行きたくない。』とSNSミュージカル『20歳の花』も含めると……これで7作目か。BOX出せるじゃない!──もはや“盟友”ともいえるお二人ですが、どんなきっかけで仲を深めていかれたのでしょうか?根本幼少期の時に好きだった音楽がまったく同じだったんです。シルク・ドゥ・ソレイユ『アレグリア』で印象的だった「ジュー・ダンファン」って楽曲なんですけど。あれはミラクルだったよね!小春LINE通話の呼び出し音を「ジュー・ダンファン」にしていたんですよ。それに根本さんがめざとく反応して。私にとっては、アコーディオンとの出会いになった一曲です。根本あれ聴いて、私は学校の音楽室にあるアコーディオンを一度だけ触って満足してしまったんですけどね。同じ音楽に影響を受けて小春ちゃんは奏者にまでなったのに……こうも違うのか、と(苦笑)小春いやいやいやいや!根本はじめは、小春ちゃんがうちの芝居を観に来てくれて。そのあと、お茶しに行った時に「根本さんの芝居はセリフがいっぱいあるから、曲を入れたらもっといろんなことができるよ」「私、つくろっか?」って言ってくれたんです。小春だいぶオブラートに包んでくれてますけど、要約すると「小春がつくった方がもっといい作品になるよ」みたいなことを言った気がする。根本それでCDをたくさんくれたんだよ!小春「なんか音楽入れた方がいいと思う」「私がやる」って。根本さんにしてみれば「あんた何様?」みたいなプロモーションの仕方だったよね(苦笑)根本「次回作はどこの誰が音楽やるの?」「じゃあその次は?」「いつ打ち合わせる?」ってね。──売り込みの圧が強い(笑)根本そこから何年か頼んでないから、たぶん怯えてたんじゃないかと思う(苦笑)小春(爆笑)──怯えから一転して『愛犬ポリー』でご一緒したのは?根本もともと私、チャラン・ポ・ランタンの音楽のファンだったんですよね。それにオリジナルの楽曲を舞台につくっていただけるって、演出家にとってむちゃくちゃ貴重な機会ですし。──いざ小春さんと共同作業してみて、いかがでした?根本演劇に音楽をつけるのって、なかなか難しい特殊な作業だと思うんですね。でも小春ちゃんは台本の理解が的確というか、演劇偏差値がめちゃくちゃ高い気がします。自分の作品と合っている、ってことなのかもしれないですけど……とにかくイメージが共有しやすかった。小春それは嬉しいな。根本憧れている先輩の演出家にも「この人にはこの人」っていう音楽家が皆さんいらっしゃって。いろんな方とコラボレーションするけど、やっぱり「この演出家×音楽家タッグは絶対だよね」ってお二人がいて、例えば松尾スズキさんと伊藤ヨタロウさん、みたいな。で、私もいつかそんな音楽家と知り合えたら……と思っている中で出会ったのが、小春ちゃんでした。いま隣にいるから恥ずかしいですけど。小春ありがたいけどさ、そう言われたのに突然そのポジションを別の人にチェンジしないでよ?根本絶対にないと思うよ。だって7本もやってんだから!(笑)登場人物のミニマムな感情を、音楽に助けてもらって大劇場でも──先ほど根本さんから「演劇偏差値が高い」とコメントがありましたが、小春さんは舞台をよくご覧になるんですか?小春胸を張って「観てます」と言えるほどではないですが、ミュージカルとか歌唱の入っている演劇作品は好きでよく劇場へ足を運んでいますね。演劇偏差値は正直、自覚ないかも……拝見した作品に対して「あの曲違うアレンジだったらもっとよかったんじゃないか」と感じることはありますけど。小春(チャラン・ポ・ランタン)──根本さんの作品をご覧になった時にも、同じようにインスピレーションを掻き立てられた?小春すごく失礼だし、おこがましい話ですが……「違うよな」「もっといい流れあっただろ」みたいな感じで観ちゃったんですよね。あ〜ダメだね、よくいるダメ出しするファンみたい!(頭を抱える)根本あはは(爆笑)! それってさ、「音楽にした方がいいのに」ってことだよね?「このシーンは曲にした方がより観客に伝わるのに、なんでセリフでやってんの?」とか「音楽つけるにしても、これよりもっといいのがあったんじゃない?」とかポジティブな提案でしょ?小春それ!根本ミュージカルの場合、海外で生まれたものを日本に持ってきた作品が圧倒的に多いもんね。歌詞も英語を日本語にしているから音符と言葉数が合わないし……とか、いわゆるグランドミュージカルに対して感じる歯がゆさが私の中にもあって。小春ちゃんに話してみたら、「ん?」って違和感を覚える部分が似ていたんです。それもあって今回の企画を一緒にやってみたくて。──だから、舞台設定が上演するはずだった新作ミュージカルの製作発表記者会見なんですね。根本公演PRとして記者会見の壇上でキャストがハンドマイクで歌唱するじゃないですか。あの時間をお芝居にしちゃえばいいじゃん、と考えました。演出家不在で公演中止になっても、メディアが集まっている以上は製作発表しなければいけない。取り残されたキャストは自分たちが出演するはずだったミュージカルナンバーを歌うんですが、楽曲の内容と会見の状況がだんだんシンクロしていくような構造がつくれたらおもしろいのかな、と。──序盤の台本を拝読したところ、会見に登壇する女優6人のキャラクターがのっけから強烈でほくそ笑んでしまいました。小春根本さんの作品に登場するキャラって身近に感じますよね。「学生の頃クラスにこんな奴いたわ」みたいな既視感あるあるにあふれていて、お客さんも劇中の誰かに自分を重ねやすいんじゃないでしょうか。それが今回も炸裂してるよね。女子の世界によくある、みんな仲いいわけじゃない微妙な距離感や関係性を描いている。根本仲良くもなけりゃ「初めまして」の人とたった1ヵ月でひとつの作品を完成させる演劇って、よく考えたらけっこう特殊なことしてるよな……と休んでいる1年で感じまして。数十人も集まれば、ウマの合わない人が隣にいるなんて当たり前じゃないですか。でもみんな大人だから一緒にやっていきますけど……我は強いですよね、こんな仕事を選んでいるわけだから。その様子を悪い感じに書くんじゃなくて、キツめなくらいデフォルメしてコント化したって感じです。小春舞台の現場は1ヵ月で終わるからいいけど、会社だったら合わない上司や同僚と数年間働かなきゃいけないとかザラなんでしょ? だから観客は自分と重なると思うよ、この作品で描かれることに。──そのいわば“コント”に込めた根本さんの想いって?根本宗子根本今は何よりも新型コロナがいちばん大変だから、それに満たないとされてしまう「今日キツかったわ」みたいな想いってあんまり表に出せません。でもそれって当事者にしてみれば、コロナがあろうとなかろうと変わらずしんどいはず。っていう、すごくミニマムな登場人物の感情を私はずっと書いてきたよな……とお休みしている期間に改めて感じました。そういうことを劇場が大きくなっても書き続けたいと思った時に、お芝居だけじゃどうしても伝わらないんですよね。でも小春ちゃんが隣にいて、曲をつけてくれることによって大きく届けることができる。小春ちゃんの音楽に助けてもらいながら伝えていきたいです。小春ちゃんと私が合わさると「オペレッタ」──小春さんの音楽を「ミュージカルと言ってしまうとしっくり来ない」「でも“オペレッタ”なら」とおっしゃっていましたよね。ファーストサマーウイカさんの『ANN0(オールナイトニッポンゼロ)』に、根本さんがゲスト出演した回で。根本小春ちゃんの音楽が、というより「小春ちゃんと私が合わさるとオペレッタ」って感じなんですよね。“ミュージカル”といわれたら帝国劇場で上演されているような2幕ものを連想しますけど、私たちが今回やるのはそういう類の作品ではないし。他には“音楽劇”って言い方も考えられるけど、言葉としてあんまり好きじゃなくて。小春じゃあ、なんでオペレッタだったの?根本私はどちらかというと喜劇を書く作家で、小春ちゃんが普段つくる音楽も物語性に富んだものが多い。その二人が一緒にやるなら「喜歌劇」って意味の“オペレッタ”かな、と。日本人はオペレッタにそれほど馴染みがないだろうから「先んじて言っとけ」みたいなところもあります(笑)──本作の稽古期間は2週間ほど、ですよね。限られた時間での試みとして「ユニゾン曲は少なめ」「一人1曲ずつメインで歌うソロナンバーがある」とお聞きしています。どのように楽曲制作されているのでしょうか?根本いつも細かい打ち合わせはしないんですよ。台本の中に「音楽メモ」を書き入れる程度で。(小春に)そのあと、ちょっと喋ってるか。小春そうだね、だいだいあのメモをもとにつくってる。でも今日、数曲提出する予定が……ゼロだわ。根本いや違うの、小春ちゃんがゼロの時って私のメモがわかりづらいんだよ。もう少し一人ひとりのキャラが粒立っている方が描きやすいのかな、とか。小春ちゃん、いつも曲書くのめちゃめちゃ早いもん。小春今回はやばい!根本あとさ、台本ベースに楽曲を完成させるのって実は今回が初めてじゃん? これまで稽古の様子を実際に見ながら曲つくってもらってたから。小春前は「今週のテストです」ばりに、稽古場へ行くたびにつくってたよね。「お、新しいシーンできたなら書くぞ!」って腕まくりして。根本稽古場の隅でアコーディオン弾いて「できた!」ってね。──でも今回は稽古を見ておらず、ヒントが台本とメモのみだからイメージが湧きづらい?小春正直なところ、歌い手のキャストさんにお会いすればつくれるんですけどね。地声をお聞きして「あ、この方なら低い音も行けそうだな」みたいな感じで。でも根本さんと妹(本作に出演するチャラン・ポ・ランタンもも)以外、テレビでお顔を見たことがある程度だからなぁ。──歌唱シーンのあるキャストにはアイドルの横山由依さん(AKB48)、中山莉子さん(私立恵比寿中学)に、芸人の江上敬子さん(ニッチェ)、ラッパーのあっこゴリラさんとバラエティ豊かな顔ぶれが揃いました。小春お会いしたことのない方の歌唱力は未知数なんですよね。YouTubeで配信されていた「歌ってみた」動画を覗かせてもらった方もいるけど、基本「まだわからん」と思いながらつくっているので探り探りです。根本あとさ、『Cape jasmine』じゃなくて「登場人物が本来出演するはずだったミュージカル」に曲をつけるって複雑さもあるよね。何ページか渡したあと、小春ちゃんに会ったら「やるはずだったミュージカルのプロットもらわなきゃつくれないわ」って言われて、そりゃそうだと思ったもん(笑)「あの歌もう聴けないんだ」と後悔させるくらい、耳と心に残るメロディを──根本作品の音楽を手がける時は、小春さんが歌詞を書いているそうですね。小春作家が歌詞を書くとね……伝えたい重要テーマをどうしてもいっぱい入れちゃうから。根本そうそう、言いすぎるのよ。小春フォークソングみたくなっちゃうんだよね。私がこれまで観てきたわずかな作品内での比較で恐縮なんだけど、根本さんってセリフの詰め込み方がハンパないし、かなり言葉数を多く使って表現する作家さんだと思うんですよ。そういう作品の中で用いられる音楽の歌詞は、逆に少ない方が効果的なんじゃないかな。根本一般的なミュージカルってセリフは少ない一方で、曲が始まったら「めちゃくちゃ状況説明するじゃん」みたいなナンバーありますよね。そういう楽曲とも一線を画したい。小春歌詞の少ないミュージカルナンバーってあんまり見当たらないよね。だからお芝居でストーリーはきっちり進めておきながら、歌は観客によって聞こえ方が異なるくらい余白があった方がおもしろいんじゃないかと思っているんです。──では、今回は何を心がけながら楽曲をつくっていこうと考えていらっしゃいますか?小春舞台の細かい部分を忘れてしまっても、歌だけ覚えてくれていたら作品全体を思い出してもらえるくらい耳に残るメロディにしたいですね。これまた個人的なエピソードで恐縮なんですが、小学生の時に観たミュージカルの歌が忘れられなくて。作品名、何だっけなぁ。根本『森は生きている』でしょ?小春それ! タイトルすら思い出せないのに、歌は大人になった今でもめちゃめちゃ覚えていて。根本生まれて初めて観たミュージカルが『森は生きている』だったのも、小春ちゃんとの共通項だわ。小春子どもの頃、一度しか観ていない舞台の歌を大人になっても覚えているってけっこう衝撃ですよ。でもそういうのいいな、って。キャストの細かい演技なんて正直忘れちゃってるけど、メロディを思い浮かべたらまた『森は生きている』を観たくなるの。だから今回も、耳と心に残る楽曲にできたらいいですね。再演が決まっていない分、一度ご覧になった方に「あの歌もう聞けないんだな」って後悔させるくらい。取材・文:岡山朋代撮影:石阪大輔ブランニューオペレッタ『Cape jasmine』2021年10月6日(水)〜10月7日(木)会場:日本青年館ホールチケット情報
2021年09月24日俳優・小沢道成、たったひとりで本多劇場に立つ俳優・小沢道成が、「ひとり芝居」で本多劇場に挑戦する。演目は、今回で4度目の上演となる代表作『鶴かもしれない』。2014年、明大前の小さなギャラリーで初めて上演。その後、2016年にOFF・OFF シアター、2020年に駅前劇場と、劇場が変わるごとに着実にスケールと深みを増してきた本作が、いよいよ演劇の聖地・本多劇場に降り立つ。本作の見どころは、童話『鶴の恩返し』をベースにした、犠牲的な女の愛。命を助けてくれた男のために自らの羽をむしりとって機(はた)を織る鶴のように、愛する男のために女は尽くす。その生々しい恋愛心理を、ユーモアとアイロニーに満ちた台詞で、時に鋭く、時に滑稽に描き出し、観客の共感を誘う。そして、もうひとつの見どころが、ラジカセを使った遊び心あふれる演出。小沢は3台のラジカセに台詞を吹き込み、それと会話をすることで、女と男のやりとりを表現する。一風変わった「ひとり芝居」のスタイルは、今回も健在。そこに本多劇場ならではの新たなギミックを盛り込むことで、自らのライフワークとなっている本作を2022年仕様にリブートする。小沢は、客席数300席超の本多劇場にひとりで立つことに対し、「この先行きが見えない状況の中で、たったひとりで本多という大きな劇場に立つ。そうやって挑戦する姿が、誰かの勇気になれば」と意気込みを述べる。また、今回の発表に合わせて、メインビジュアルを公開。さらに本日より、本多劇場への挑戦の1年間を記録したドキュメンタリー映像『メイキングかもしれない~小沢道成の創作活動に密着~』がYouTube( )にて定期配信される。監督を務めるのは、映像ディレクターの谷口恒平(『おっさんのケーフェイ』『カーテンコールのはしの方』)。谷口が小沢に密着し、創作の過程を発信していく。小沢はこの取り組みについて、「演劇に興味はあるけど、身近に創作をしている人がいなくて、なかなかノウハウを蓄積できない若い人も多いと思います。こうして創作の現場を開示することで、演劇界だけでなく、これからのものづくりにかかわるすべての方に少しの刺激と少しのヒントになれば」と意図を明かす。小沢は過去公演の『夢ぞろぞろ』でも「U18応援チケット」と銘打ち、18歳以下のチケット代を0円にするなど、次世代が気軽に演劇にふれられる機会を積極的に創出してきた。今回のYouTube配信も、そんな小沢らしいアイデアと言えそうだ。『鶴かもしれない2022』の詳細なスケジュールは、2021年秋頃に発表予定。小沢自身は、8月13日より駅前劇場にて新作『オーレリアンの兄妹』を上演する。『オーレリアンの兄妹』はシンガーソングライターでもある中村 中とのふたり芝居。童話『ヘンゼルとグレーテル』をモチーフにしているなど、『鶴かもしれない』にも通じる小沢らしい世界観となっている。文:横川良明 ストーリー―――東京の繁華街の真ん中で泣き崩れたひとりの女通りかかった心優しい若者が「大丈夫ですか」と声をかけるある日、若者のもとに感謝を伝えにその女がやってくる女は、「あなたの為ならなんでもします」と若者に告げる―――2つの物語が交差する時、〝鶴かもしれない女〟の機を織る音が鳴り響く。<公演情報>小沢道成ひとり芝居『鶴かもしれない2022』作・演出・出演:小沢道成公演期間:2022年2月23日(水)~27日(日)会場:下北沢・本多劇場EPOCH MAN 『オーレリアンの兄妹』作・演出:小沢道成音楽:中村 中出演:中村 中 小沢道成公演期間:2021年8月13日(金)〜8月22日(日)会場:下北沢・駅前劇場お問合せ:epochman.info@gmail.comHP: : @MichinariOzawa()YouTube: 主催:EPOCH MAN
2021年08月04日そもそもデジタルパーマとは?デジタルパーマとは、コテで巻いたようなカールをつけられるパーマ。さらに、熱を加えてカールをつけるパーマのこと。熱を加えるので「もち」が良く、形状記憶パーマとも呼ばれています。個人差がありますが、「もち」の目安は4〜6か月。普通のパーマとの違い普通のパーマ(コールドパーマ)は熱を加えず、薬剤で形を作ります。濡れた髪に行い、髪が乾くとウェーブが弱まるのが特徴です。髪が濡れているときはパーマラインがくっきり出ますが、髪を乾かすとゆるっとした雰囲気に。 この投稿をInstagramで見る chobiiGINZA桜井隆太/パーマアカウント(@chobii_saku_perm)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る chobiiGINZA桜井隆太/パーマアカウント(@chobii_saku_perm)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る chobiiGINZA桜井隆太/パーマアカウント(@chobii_saku_perm)がシェアした投稿 デジタルパーマのメリットデジタルパーマのメリット①パーマがしっかりかかる普通のパーマよりも固定力&定着力が高いので、パーマがかかりにくい毛が固い人、毛が多くてくせがある人でもパーマを楽しめます。②カールを大きくてでき、ふんわりとしたヘアスタイルが可能!コテで巻いたようなカールを表現できるので、コテを使わなくなる方が多いです! この投稿をInstagramで見る chobiiGINZA桜井隆太/パーマアカウント(@chobii_saku_perm)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る chobiiGINZA桜井隆太/パーマアカウント(@chobii_saku_perm)がシェアした投稿 普段のスタイリングは??基本的にデジタルパーマは①全体が8割程度乾いたらねじって乾かす②オイル、バームを揉み込む※写真は全てリアルお客様バックショットハンドブローのみ!コテ、ブラシ、アイロンは使ってません! この投稿をInstagramで見る chobiiGINZA桜井隆太/パーマアカウント(@chobii_saku_perm)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る chobiiGINZA桜井隆太/パーマアカウント(@chobii_saku_perm)がシェアした投稿 ご自身にあった薬剤選定、パーマ選定を!ここまでデジタルパーマの魅力をお伝えしました!デジタルパーマで必要なことはご自身の髪質、髪の履歴が大切です!美容師さんに相談して自分に合ったパーマを聞いてみましょう!楽して可愛く!デジタルパーマ特集でした^_^
2021年08月02日ミュージカル『HOPE』が10月1日(金)~17日(日)まで、下北沢・本多劇場にて上演される。この度、ビジュアルが公開となった。本作は、著名作家の遺稿の所有権をめぐって長きにわたり実際にイスラエルで起こった裁判をモチーフに描いた法廷劇であり、韓国芸術総合学校の卒業制作として2017年に誕生した。その完成度の高さから2019年に韓国で初演を迎え、翌年すぐに再演されるなど韓国での注目度が非常に高く、今回は日本版として初めて上演される。主人公のHOPEは、女優デビューから51年目にして初ミュージカル主演に挑む高橋惠子が務める。共演に永田崇人・小林亮太(K役 / Wキャスト)や清水くるみ(過去のHOPE役)、白羽ゆり(マリー役)、中山昇、縄田晋、染谷洸太、木暮真一郎、そして上山竜治(カデル役)、大沢健(ベルト役)と歌唱力も演技力も兼ね備えた個性豊かなキャストが顔を揃えた。また日本初演版を手掛けるのは、本作が演出家デビューであり、更に上演台本・訳詞にも取り組む新納慎也。発表されたビジュアルは数奇な運命を辿るHOPEと、彼女が守り続けている原稿の擬人化である「K」が寄り添い、ふたりの親密さが伺えるものに仕上がっている。モノへの執着や価値、贈り物の定義、所有権の有無といった、物が溢れているこの時代だからこそこの命題に取り組んだ韓国発、日本版初演のミュージカル『HOPE』に期待だ。<登場人物紹介>ホープ:イスラエル国立図書館と、ユダヤ人の作家ヨーゼフ・クラインの原稿をめぐって争っている年老いた狂った女。数奇な運命の中で自分に残ったものは原稿しかないと思っている。「K」:クラインの頭文字。ホープやホープの母親マリーが守ってきた原稿の擬人化で、誰よりもホープの幸せを願っている存在。ベルト:ヨーゼフ・クラインの才能を守りたかった友人。ホープの母であるマリーと一時恋仲であった。マリー:ベルトに託された原稿を守り、守り抜くことでまたベルトに会えると信じており、原稿を守り抜くことで戦禍を生き残れると信じている。カデル:パレスチナに逃げてきたユダヤ人で難民。過去のホープが惹かれる存在。■公演情報ミュージカル『HOPE』10月1日(金)~17日(日)まで会場:下北沢・本多劇場上演台本・訳詞・演出:新納慎也振付 木下菜津子音楽監督:落合崇史出演 :高橋惠子永田崇人・小林亮太(Wキャスト) / 清水くるみ白羽ゆり /中山昇縄田晋染谷洸太木暮真一郎 / 上山竜治 / 大沢健
2021年07月28日舞台・M&Oplaysプロデュース『いのち知らず』が2021年10月22日(金)から11月14日(日)まで東京・本多劇場で上演され、その後、宮城、大阪、島根、山口、熊本、広島、愛知で地方公演を行う。作・演出は岩松了が務め、勝地涼や仲野太賀らが出演する。“謎の研究所”舞台のサスペンス舞台『いのち知らず』は、松雪泰子主演の『そして春になった』や東出昌大主演『二度目の夏』、小泉今日子主演『家庭内失踪』などこれまでに数々の話題作を生み出してきたM&Oplaysと岩松了がタッグを組む新作。今回は、とある山間にある謎の研究所を舞台に、男性5人だけで繰り広げられるサスペンスを届ける。<舞台『いのち知らず』あらすじ>ロク(勝地涼)とシド(仲野太賀)は山間にある、ある施設の門番をし、番屋で同居している。もう一人モオリ(光石研)という年嵩の門番がいた。ロクとシドはモオリのことを陰気で面白みのないやつだと思っていたが、ある時門番をしている施設が、なんの施設か知らされる。モオリが言うには、施設は「死んだ人間を生き返らせる研究をしている」らしい。二人は、モオリの言うことを俄かには信じられなかったが、これまで気にもとめていなかったモオリが、知性のある優れた人間に思えてくる。二人には、この仕事でお金を貯めて、街で車の修理工場を立ち上げる、という夢があった。そのために、人里離れた山の中の仕事に就いたのだ。ここは、他のアルバイトよりお金になった。しかし、その施設の異様さが、やがて二人の行く末に不安な影を落としてゆく。大きな力に翻弄されていく若者と、それを傍観する一人の男――彼らの「いのち」に迫る陰謀とは――。勝地涼&仲野太賀が門番役に“いのち”と“友情”を描く物語『いのち知らず』には、個性豊かな5人の男性キャストが集結。研究所の目的も知らずに門番として雇われているロク役には、映画『アンダードッグ』やドラマ「ネメシス」での好演が記憶に新しい勝地涼を起用。また、もう一方の門番・シド役は、映画『すばらしき世界』でのTVディレクター役や、ドラマ「家族募集します」でのおせっかいなお好み焼き屋の店員役など、変幻自在な役柄を演じる注目の俳優・仲野太賀が務める。さらに、年嵩の門番モオリ役を名バイプレーヤー・光石研が演じるほか、映画『宮本から君へ』など個性的な演技で魅了する新名基浩と、本作の作・演出を手掛ける岩松了も出演する。作品詳細M&Oplaysプロデュース『いのち知らず』作・演出:岩松了出演:勝地涼、仲野太賀、新名基浩、岩松了、光石研■東京公演上演期間:2021年10月22日(金)~11月14日(日)場所:本多劇場住所:東京都世田谷区北沢2-10-15チケット発売日:2021年8月28日(土)タイムテーブル:全24公演■地方公演・宮城公演:2021年11月18日(木)会場:電力ホール(宮城県仙台市青葉区一番町3-7-1)・大阪公演:2021年11月20日(土)~21日(日)会場:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ(大阪府大阪市北区茶屋町19-1)・島根公演:2021年11月23日(火・祝)会場:島根県民会館 大ホール(島根県松江市殿町158)・山口公演:2021年11月25日(木)会場:山口市民会館 大ホール(山口県山口市中央2-5-1)・熊本公演:2021年11月28日(日)会場:熊本県立劇場演劇ホール(熊本県熊本市中央区大江2-7-1)・広島公演:2021年11月30日(火)会場:JMSアステールプラザ 大ホール(広島県広島市中区加古町4-17)・愛知公演:2021年12月4日(土)~5日(日)会場:日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(愛知県名古屋市中区金山1-5-1)
2021年07月24日勝地涼&仲野太賀を主演に迎えた舞台「いのち知らず」が10月22日(金)〜11月14日(日)まで、東京・本多劇場にて上演されることが決定した。東京公演後は、宮城、大阪、島根、山口、熊本、広島、愛知と全国へ巡演する。本作は、これまで松雪泰子主演で『そして春になった』、東出昌大主演『二度目の夏』、小泉今日子主演『家庭内失踪』など、精力的に作品を生み出し話題となったM&Oplaysと劇作家・岩松了がタッグを組む新作。山間の研究所を舞台に、その施設の目的も知らずに門番として雇われているふたりの若者と、やはりその施設で雇われている年配の男の交流を通して、「いのち」の意味と男同士の「友情」の真価を問う人間ドラマとなっている。施設の門番として雇われているロク役に、映画『アンダードッグ』では芸人とボクサー役を演じ分け、ドラマ『ネメシス』(日本テレビ)ではコミカルな刑事役と、幅広い作品で存在感を発揮している勝地涼、ロクと共に門番として雇われるシド役には、映画『すばらしき世界』でのTVディレクター役、ドラマ『家族募集します』(TBS)ではおせっかいなお好み焼き屋の店員役など、変幻自在な役柄を演じる、仲野太賀が決定した。もう一人の年嵩の門番モオリ役には、映画『ヒミズ』や、『アウトレイジ ビヨンド』、『バイプレイヤーズ』シリーズ(テレビ東京)など映画・ドラマ・CMに出演、今作が5年振りの舞台となる名バイプレーヤー、光石研。NHK連続テレビ小説『なつぞら』、映画『宮本から君へ』、岩松了作・演出舞台『空ばかり見ていた』にも出演し、個性的な演技で魅了する新名基浩、また、映画『花束みたいな恋をした』、『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ)など、俳優としても活躍中の岩松了が出演、脇を固める。二人の若者の夢とそれを傍観している一人の男。謎の研究室で繰り広げられる陰謀。「いのち」とは、「友情」とは。最高の実力派俳優陣で贈る、男性キャスト5人だけのサスペンスに期待してほしい。◆作・演出・出演 / 岩松了 コメント今回は男だけの出演者たち。男たちの物語です。ロクとシドは堅い友情で中学高校と過ごした。自他ともに認める親友で、将来は二人でガソリンスタンドを経営するという夢を抱き、資金を蓄えるために、給料のいい仕事に就いた。山奥にある施設の門番だった。鬱病などをかかえた人たちの更生施設だということだった。が、先輩の門番モオリは、二人に、その認識の甘さ、呑気さ、を指摘。施設はただの更生施設ではない、死んだ人間を生き返らせる研究をしているのだ、と言う。本当なのか…ロクとシドは混乱する。そして、モオリの存在が、モオリの紹介によるトンビという男の出現が、二人の間に亀裂を生じさせてゆく…。社会のシステムとクロスする男たちの友情。友情は社会のシステムを凌駕してゆけるものなのか?男たちの闘いは、幼くも見えるが、その幼さを貴重なものと感じさせてしまう社会のシステムとは何か。今秋、M&Oが送る男たちのドラマ!若手実力者俳優の勝地涼、仲野太賀に、名バイプレーヤーの光石研がからむ。他に新名基浩、岩松了、も出演。どうぞご期待ください!■勝地涼 コメントこの状況下の中、再び本多劇場の舞台に立てることに身が引き締まる思いです。2年前に岩松さんの舞台に出させていただいたときに、「次は太賀と一緒にやりたいですね!」とお話させて頂いたことが実現し、とても嬉しく、そして緊張もしています。稽古はこれからですが、男だけの5人芝居、あらすじを読むだけでもワクワクします。劇場という同じ空間で、【生】のお芝居を体感しにきて下さい。■仲野太賀 コメント「いのち知らず」に出演が決まり、とても興奮しています。岩松了さんの演劇には魔力があります。戯曲に取り憑かれては、溺れてしまいかねない。しかし、没頭しながら舞台に立っている時、何よりも役者としての喜びを感じるのです。またご一緒出来ることを心から嬉しく思います。勝地さん、光石さん、新名さん、そして岩松さんと共に、素敵な作品になるよう頑張ります。とにかく、開演が今から待ち遠しいです。どうか宜しくお願いします。■新名基浩 コメント岩松さんとご一緒させていただくのは今回で3度目になります。前回、2年前に参加させてもらった舞台以降またいつかは…という気持ちが強かったので、お声かけいただいたときは本当に嬉しかったです。5人芝居でどんな『いのち知らず』になるのか。今から稽古が待ち遠しいです。■光石研 コメントまだコロナ禍前の新年会。いつもの気心知れたメンバーで盛り上がっていた。くだらない四方山話しで大笑いしていたら、横から突然、岩松さんが「光石君、来年芝居やらない?」と捲し立てた。笑いながら振り向いた僕は思わず「はい、いいですよ」と言ってしまった。あたかもその話の流れの中のごとく。さすがの岩松タイミング。決まったからにはやるしか無い。共演の皆さんには迷惑かけるだろうが、お構い無しに楽しむつもりだ。【公演情報】M&Oplaysプロデュース「いのち知らず」作・演出:岩松了出演:勝地涼、仲野太賀、新名基浩、岩松了、光石研<公演日程>■東京公演:2021年10月22日(金)~11月14日(日) 本多劇場チケット発売日:2021年8月28日(土)■地方公演・宮城公演2021年11月18日(木) 電力ホール・大阪公演2021年11月20日(土)21日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ・島根公演2021年11月23日(火・祝) 島根県民会館 大ホール・山口公演2021年11月25日(木) 山口市民会館 大ホール・熊本公演2021年11月28日(日) 熊本県立劇場演劇ホール・広島公演2021年11月30日(火) JMSアステールプラザ 大ホール・愛知公演2021年12月4日(土)・5日(日) 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール主催・製作:(株)M&Oplays
2021年07月20日Musical『HOPE』が、下北沢・本多劇場にて10月1日(金)~17日(日)に上演されることが決定。この度、演出の新納慎也、主演の高橋惠子のコメントが公開された。『HOPE』は、著名作家の遺稿の所有権をめぐって、実際にイスラエルで起こった裁判をモチーフに描いた法廷劇。韓国芸術総合学校の卒業制作として2017年に発表され、その完成度の高さから、2019年に初演されると大きな話題を呼び、第4回韓国ミュージカルアワードにて大賞、脚本賞など数多くの賞を受賞するなど高い評価を得た。さらに韓国で2020年にふたたび再演されるなど、注目度が高待っている。本舞台は、主人公ホープの過去と現在が交錯しながら、もうひとりの主人公で原稿の擬人化である「K」、クラインの才能を守ろうとするベルト、ホープの母でありベルトの恋人マリー、過去のホープ、戦争を逃れてきた難民カデル、そして男性アンサンブル4名で、ホープの数奇な運命を辿る。この日本初演版を演出するのは、個性派俳優として活躍する新納慎也。本作が演出家デビューとなり、さらに上演台本・訳詞にも取り組む。主人公のHOPEは、女優デビューから51年目にして初ミュージカル主演に挑む高橋が務め、共演には、永田崇人・小林亮太(K役/Wキャスト)、清水くるみ(過去のHOPE役)、白羽ゆり(マリー役)、中山昇、縄田晋、染谷洸太、木暮真一郎、そして上山竜治(カデル役)、大沢健(ベルト役)と、個性豊かなキャストが顔を揃えた。■新納慎也 コメント「あなたの宝物は?こだわりは?執着しているものは?囚われているものは?それを手放すことを考えたことがありますか?Musical『HOPE』は“存在意義”という心の藁に縋ってしまう人間の性を扱う、ひとりの老婆の物語……ミュージカル『HOPE』日本版の誕生です!実在の裁判をモチーフに創られた、この作品の舞台も裁判所。裁判とは時に残酷で無情で、また演劇的でもあります。ホープの裁判の傍聴人として、ホープと共に心の琴線に触れる人生の旅を送っていただけたらと思います。そんなホープを今回、ミュージカル初挑戦になる高橋惠子さんにお願いしました。高橋惠子さんの繊細でチャーミングなお人柄溢れるお芝居は、きっと魅力的なホープを生み出してくださると期待しています。かく言う僕も、初演出となります。学生の頃に芝居と同時に演出も学んで以来「いつか演出をしてみたい」という願望はあり、幾度となく「演出してみませんか?」というお誘いを頂いたりはしていたのですが実現には至らず、この度、満を持して初演出をさせていただくこととなりました。劇団やグループに属さず、ずっとプロデュース公演のみで舞台に立ち続けてきた僕は、お陰で様々な名だたる演出家の方の作品に出演させていただいてきました。その演出家の皆様のDNAと俳優としての経験、そして何より演劇を愛する心で新納慎也らしい演出が出来たらと思っております。心許ないひよっこ演出家ですが、素晴らしい才能のキャストの皆さんと信頼できるスタッフ陣のお力をお借りして、この作品の身を抉るようなヒリヒリする素敵なHOPEの世界をお客様にお伝えしたいと思います。ぜひ、劇場で様々な「初」が誕生する瞬間を御覧ください」■高橋惠子コメント「エヴァ・ホープを演じさせていただきます高橋惠子です。新納慎也さんの演出も楽しみです!老婆を演じます。この作品に出会えたことに感謝しています。私の歩んできた時間も重ねながら、HOPEの孤独と執着と最後の希望を演じたいと思います」Musical『HOPE』下北沢・本多劇場にて10月1日(金)~17日(日)上演チケット発売日 2021年8月7日(土)予定チケット料金 9,800円(全席指定・税込)公式サイト
2021年07月05日皆川猿時、荒川良々のコンビで贈る、学園青春舞台劇『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』が、6月17日(木)~7月4日(日)の期間、本多劇場で上演される。この度、キャストのコメントと舞台写真が初公開された。本作は荒廃した学園を舞台とした青春ものだが、出演俳優の中で清涼感のある唯一の現役高校生は、乃木坂46の4期生、清宮レイのみ。皆川、荒川を中心に、池津祥子、村杉蝉之介、近藤公園、上川周作、早出明弘、本田ひでゆきなど、キャストはほぼ中年で占められている。公開された舞台写真も、青春ものとしては異色の雰囲気だ。一体どんな学園青春ストーリーになるのか。作・演出を務めるのは、奇才・細川徹。稽古場で生まれるキャストとのコミュニケーションや、生の笑いを積極的に取り入れ、幾度となる台本修正を重ねながら、本舞台を完成させたという。皆川、荒川、清宮のコメントは、以下の通り。皆川猿時 コメント「どうも。3年B組の担任の皆川です。僕、高卒なんですけど、なんかね、先生になっちゃいました。ありがとうございます。福島出身の、50歳の、高卒のおじさんですが、ケガしない程度に授業がんばりまーす。見に来てちょうだい」荒川良々 コメント「いよいよ始まりました!三年振りのご無沙汰でした。3年B組皆川先生!僕も生徒で参加します。お客さんも皆さん生徒です。果たしてどんな授業が行われるのか?乞うご期待!!お楽しみください」清宮レイ(乃木坂46)コメント「3年B組学級委員役を演じます、清宮レイです。いよいよ本番が始まります。本多劇場でお客さんの前に立ってお芝居ができることが本当に嬉しいです。今日まで毎日、共演するみなさん、演出の細川さん、そしてたくさんのスタッフさんに助けて頂き、稽古をおこなってきました。自分の役目をしっかり果たせるように、責任をもって努められたらと思います。全19公演、最後まで走りきれるように気合を入れて頑張ります!大好きなみなさんと、楽しんできます!!」■『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』日程:2021年6月17日(木)~7月4日(日)会場:本多劇場作・演出:細川徹出演:皆川猿時荒川良々池津祥子村杉蝉之介近藤公園上川周作清宮レイ(乃木坂46)早出明弘本田ひでゆき(本田兄妹)【前売取扱】チケットぴあ (PC・MB 共通) P コード:505-409イープラス (PC・MB 共通)【お問合せ】大人計画03-3327-4312(平日11:00~19:00)制作協力:大人計画企画・製作:(有)モチロン■『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』ライブ配信詳細【配信対象公演】2021年6月26日(土)18:00の回【配信サービス】PIA LIVE STREAM《アーカイブについて》ライブ配信終了後、6月29日(火)23:59までアーカイブ配信をご覧いただけます。チケットを購入された方は、ご購入時から上記日程まで何度でもご視聴いただけます。※チケット販売は6月29日(火)20:00までとなりますので、ご注意ください。《販売期間》2021年5月26日(水)10:00~6月29日(火)20:00《料金》ライブ配信チケット:3,500円(税込)⇒GoToイベント適用後価格:2,800円(税込)《取り扱い》チケットぴあ ※PIA LIVE STREAMの特典など詳細につきましては公式サイト「ご利用ガイド」ページをご確認ください。
2021年06月17日6月17日(木)~7月4日(日)に東京・本多劇場にて上演される舞台「3年B組皆川先生~2.5時幻目~」のライブ配信が決定。6月26日(土)18:00開演のステージが自宅から視聴でき、配信終了後6月29日(火)23:59までアーカイブ配信される。2016年、2018年にバカバカしくもスリリングな展開で話題を呼んだ舞台「あぶない刑事にヨロシク」。その皆川猿時と荒川良々コンビが鬼才・細川徹が作り出す新作舞台に帰ってくる。本作は、荒廃した学園を舞台とした青春ストーリー。しかし、主演俳優はほぼ中年で皆川と荒川の最強コンビを中心に、池津祥子、村杉蝉之介、近藤公園、上川周作という大人計画のメンバーが集結。そして、唯一の現役高校生として乃木坂46の4期生、清宮レイが出演。加えて、早出明弘、本田ひでゆきが笑いの相乗効果を上げる。ライブ配信はPIA LIVE STREAM、またはWOWOWオンデマンドにて。PIA LIVE STREAM限定特典として、本編終了後、全キャスト出演の特典映像を視聴できる。さらに、配信映像限定のエンドロールでは、「3年B組のクラスメイト」として自身の名前が流れる特典も。劇場では客席で3次元の「皆川先生」の授業を受け、配信ではおうちにいながら2次元の「3年B組」の生徒として、どちらも合わせて2.5次元で「3年B組皆川先生」を楽しんでほしい。【公演情報】『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』日程:2021年6月17日(木)~7月4日(日)会場:本多劇場作・演出:細川徹出演:皆川猿時 荒川良々 池津祥子 村杉蝉之介 近藤公園 上川周作 清宮レイ(乃木坂46) 早出明弘 本田ひでゆき(本田兄妹)お問い合わせ:大人計画 03-3327-4312(平日 11:00~19:00)制作協力:大人計画 / 企画・製作:(有)モチロン<ライブ配信詳細>配信対象公演:2021年6月26日(土)18:00 の回■PIA LIVE STREAM料金:ライブ配信チケット 3,500円(税込)※GoTo イベント適用後価格:2,800円(税込)ライブ配信終了後、6月29日(火)23:59 までアーカイブ配信販売期間:2021年5月26日(水)10:00~6月29日(火)20:00取り扱い:チケットぴあ ☆PIA LIVE STREAM 特典☆(1) 本編終了後、全キャスト出演の特典映像付き!※配信でしか見られない出演者の放課後トークをお楽しみに!(2) 配信映像限定のエンドロールで3年B組のクラスメイトとしてあなたのお名前が流れます!※エンドロール掲載のご応募は【6月18日(金)23:59】までに配信チケットをご購入いただいた方が対象詳細は PIA LIVE STREAM/公式サイト「ご利用ガイド」ページ( )をご確認ください。■WOWOW オンデマンド料金:WOWOW にご加入中の方は無料ライブ配信終了後、6月29日(火)23:59までアーカイブ配信
2021年05月24日2021年6⽉4⽇(⾦)〜13⽇(⽇)まで、東京・本多劇場にて上演される「A New Musical ゆびさきと恋々」の取材会が5月21日(金)に行われた。本作は講談社「デザート」にて連載されている森下suuの漫画『ゆびさきと恋々』を原作に、⽿の聞こえない⼥の⼦・雪(ゆき)と⽿の聞こえる男の⼦逸⾂(いつおみ)が、⼿話を通じて⼼と⼼が繋がりあう中でお互いの知らない世界を知り、互いに惹かれ合うというラブストーリー。雪を豊原江理佳、逸⾂を前⼭剛久が演じるほか、雪の幼馴染・桜志(おうし)を池岡亮介、雪の親友・りんを林愛夏、逸⾂の親友・⼼(しん)を宮城紘⼤、友⼈でありながら逸⾂に恋⼼を寄せるエマを⻘野紗穂、皆が集まるカフェ・バー“ロッキン・ロビン”の店⻑・京弥(きょうや)を上⼭⻯治という舞台を中心に活躍する注目の俳優たちが集結し、憧れや恋⼼に翻弄されながらも、⻘春を謳歌する若者の姿を描く。取材会では、全キャストがそれぞれの⼼を歌い上げる作品のハイライト「わたしの⼿・あなたの⼿」を初披露。それぞれの思いがキャストのソロパートによって重なり合い、⼀つになって呼応しあうという感動的なナンバーで、雪役の豊原が楽曲終盤で⼼が解放されていくように歌い上げるシーンはミュージカルならではのみどころとなっている。取材終了後の囲み取材では、主演の前⼭・豊原らがミュージカル作品にかける意気込みを語った。前⼭は、「この作品をミュージカルにすると聞いた時には映像の⽅が良いのでは?と思ったが⼼の声を表現できるミュージカルという形でやることにすごく意味があると思った。また、この作品は個性を⼤切にするということ、⼀⼈ひとりがすばらしいことを伝えていて、本当に全ての⼈に届けられるものであり、SDGsを実現する作品になっているし、その意味も込めて取り組んでいる。コロナ禍で芸能の仕事、舞台芸術の仕事について⾊々な議論がある。医療従事者は病気を治すけどエンターテインメントは⼼を治す仕事だと思う。楽しいことがなければ⽣きていけない。是⾮この舞台を⾒て、⽣きていてよかったと感じて欲しい」とエンタメと作品への強い思いを語りながら、「逸⾂とおなじ、銀髪にも注⽬して(笑)」とコメント。豊原は「聾者の役を演じてみて、最初は不⾃由なものなのかと思っていたが、⽇々⼿話の練習や稽古を重ねて雪というキャラクターを知るうちに、全然そんなことはないと思いました。ひとつの個性であり、その個性がすばらしくて、個性と個性が引かれ合うというあたたかい話。コロナによって⽇々状況が変化していて、私は⼩さい頃アニーの主役をやっていたのですが昨年はアニーが公演中⽌、今年も1⽇しか公演ができず2年間練習していた⼦供たちが本当に悲しい思いをした。そんな中で⾊々な⽅たちの尽⼒でいまこうして稽古して舞台ができているのでより⼀層コロナ禍で⾏うことの意味を持って舞台に臨みたい。原作は120万部を超えるヒット作ですが読んだときは本当にきゅんきゅんした。実際演じてみるとキュンとしすぎて照れてしまうほどですが⼈と⼈との思いがつながること⼼の声を歌で表現することを是⾮劇場で観ていただきたいです」と思いを明かした。演出を務める⽥中⿇⾐⼦は「聾者が主⼈公のミュージカルということで、もちろん難しいことはたくさんありましたがとにかくいろんなことを、本当に当事者のことを分かることはできなくても、知ろう知ろうと、わかろうと⽇々想像することしかできない。でもその想像⼒が⼀番⼤切なことだと思っていて、稽古場でも皆とコミュニケーションを取りながら毎⽇努⼒しています。とても気持ちが明るくなる作品です」と創作過程について説明。⼿話指導を⾏っている三浦剛は「リアルな聾者の姿を、ミュージカルの中でリアルに⾒せるということを⽇々稽古しています。普通聾者の話となると、感動モノが多いが、この作品は本当に聾者と聴者の壁が無くてなんて前向きな作品なのだろうと思いました」と作品への印象を語った。「A New Musical ゆびさきと恋々」は6月12日(土) 18:00よりライブ配信も行われる。会場に足を運べない方も、自宅から心温まるラブストーリーに癒されてほしい。【公演概要】「A New Musical ゆびさきと恋々」原作:森下suu「ゆびさきと恋々」(講談社「デザート」連載)脚本:飯島早苗 / 演出・脚本:⽥中⿇⾐⼦⾳楽:荻野清実 / 振付:前⽥清実協賛:医療法⼈社団直悠会 にしたんクリニック / 主催・企画・製作:ワタナベエンターテインメントキャスト:豊原江理佳、前⼭剛久、林愛夏、⻘野紗穂、池岡亮介、宮城紘⼤、上⼭⻯治、渡辺菜花、⾦井菜々、⼤津⼣陽ピアノ:森本夏⽣ / チェロ:⽩神あき絵※心役で出演を予定していた宮城紘大は体調不良のため降板。中山義紘が心役で出演(5/26追記)⽇程:2021年6⽉4⽇(⾦)〜13⽇(⽇)※6⽉12⽇(⼟) 18:00ライブ配信あり会場:本多劇場[アクセス]チケット料⾦:8,800円(全席指定/税込) ※未就学児⼊場不可⼀般発売⽇:2021年4⽉17⽇(⼟) 10:00〜公式HP:
2021年05月24日ワタナベエンターテインメントDiverse Theater『物理学者たち』が9月19日(日)より本多劇場で上演される。本作はミュージカル『ブロードウェイと銃弾』、A New Musical『ゆびさきと恋々』に続き、ワタナベエンターテインメントが2021年に贈る演劇公演の3作目。「ワタナベエンターテインメントDiverse Theater」と銘打ち、クリエーターやプロデューサーとのコラボレーションにより、演劇の可能性を拡げる実験的な企画となるもようだ。この新プロジェクトの第1弾ともなる本作は、質の高い作品創りを目指し、骨太な作品を創り続けるオフィスコットーネの綿貫凜とコラボレーション。スイスの劇作家・小説家フリードリヒ・デュレンマットの代表作である『物理学者たち』を取り上げる。『物理学者たち』は、自らをアインシュタインだと信じ込む精神病棟の患者を中心に、核兵器や科学技術を巡って渦巻く人間の倫理、欲望を描いた作品。上演台本・演出には、卓越した発想力とユーモアを併せ持つノゾエ征爾を起用。世界情勢が緊迫した1961年に執筆された本作が現代に蘇った。出演には草刈民代、温水洋一、入江雅人、中山祐一朗、坪倉由幸(我が家)ら、唯一無二の存在感と実力を兼ね備えた俳優が名を連ねている。公演の詳細は6月発表予定。続報に期待したい。■公演情報ワタナベエンターテインメントDiverse Theater『物理学者たち』9月19日(日)~26日(日)会場:本多劇場
2021年05月13日小劇場界で活躍する男性俳優たちが2015年に旗揚げした劇団「ゴツプロ!」の第六回公演『向こうの果て』が、4月23日(金)に東京・本多劇場にて開幕する。その通し稽古に潜入した。男性ばかりの劇団で、男性ばかりの作品を上演してきた「ゴツプロ!」が、初の女性キャストとして小泉今日子を迎えた本作。ストーリーも、ここ数年は津軽三味線や阿波踊り、民謡(ソーラン節)など日本の伝統的な文化を組み込んだ人情劇の印象が強いが、今作は座付き作家・竹田新(山野海の別名義)書き下ろしの“男と女にまつわる物語”を届ける。演出は山野海。稽古場に入ると、三味線の音。小山豊(津軽三味線小山流三代目)の生演奏が入る本作で、その音に合わせて小泉が歌を口ずさんでいた。全員70年代生まれのゴツプロメンバーと、小泉、皆川暢二、関口アナンが集う稽古場は落ち着いた雰囲気。時間になると、スッと物語が始まった。今作の舞台は昭和60年の東京。小さなアパートの一室で、雨音の中、小泉演じる律子が、塚原大助演じる公平を静かに刺すシーンから幕を開ける。物語は、検事・津田口(泉知束)の裁判への準備、つまり律子の取り調べ、そして律子と関わってきた男たちへの聞き取りによって進んでいく。最初の取り調べで、自らを「淫売女」と言い、めんどくさそうに「保険金のために殺した」と自白する小泉(律子)の姿にショックを覚えながらも、なにか、目を離すことができない感覚に陥った。どこにもヒントを見せないのに、違う理由があるはずだと思わせるなにかが小泉にある。しかし、律子と関わってきた男たち(佐藤正和、かなやす慶行、44北川)は彼女のことを「娼婦」「贅沢な女」「残酷な女」と表し、律子と公平の幼馴染である姫昌(浜谷康幸)は「嘘つきな女」と表す。物語が進むほど、逆にわからなくなるような展開が続いた。後半、津田口の執念によってこの殺人事件の背景にあるものが少しずつ明らかになっていく。その鍵を握るのは、律子、公平、姫昌、そして律子と公平の父親たち(皆川、関口)だ。彼らの抱える複雑な感情が詳細に解説されるわけでもないのだが、芝居と三味線の音によって不思議なほど繊細に伝わってきた。そうやって律子のことを少し知るたびに、冒頭の殺人シーンから続くどんよりと湿った空気に、いびつだが、光がさすような感覚があり、それは公平が律子を表す言葉にも直結していく。最後まで思わぬ展開は続いていき、観た後の余韻が長く続く舞台だと感じた。『向こうの果て』は4月23日(金)から5月5日(水・祝)まで東京・本多劇場にて。文:中川實穗
2021年04月21日お笑いタレントの今田耕司が主演、鈴木おさむが脚本・演出を担当する舞台シリーズ第7弾『てれびのおばけ』のゲネプロおよび取材会が14日、東京・下北沢 本多劇場にて行われ、今田、お笑いコンビ・霜降り明星のせいや、藤田玲、石井杏奈が出席した。現在と1980年代。2つの時代でテレビを制作する人たちを通し、「面白いとは何か?」「伝えるとは何か?」「テレビの正義とは?」を描く。3年半ぶり舞台出演となる今田と、霜降り明星のせいやがダブル主演を務める。ゲネプロを終え、今田は「稽古を頑張りすぎて声がガラガラ。初日を迎えるのにどうしよう」と苦笑い。せいやは「関係者の前でやるほうが緊張感ある。お客さんとは違う感じ。漫才はお客さんの顔が見られて、反応をみてアドリブ入れられるけど舞台は客電が思ったより暗かった。ゲネプロに相方の粗品が来ていたけど目が合わなくてよかった(笑)」と安堵した。数々のバラエティ番組で共演してきた今田とせいやだが、演技では初共演。感想を問われると、今田は「せいやは入り込むタイプ。ゲネの演技がこれまでで一番よかった。安心してできるという感じ。引っ張ってくれる」と絶賛。せいやは「いま(カメラの)フラッシュお願いします。太めの活字で書いてください」とニヤリと笑い、報道陣にアピールした。一方、せいやは「今田さんは大先輩でMCって感じだけどここでは僕が年上の役をやる。先輩になるのでそこは面白かった」といい、「今田さんは芸人として憧れ。お芝居のときはアドリブに面白いシーンもあって、シリアスなシーンではこんなにもシリアスになるんやって。(演技に)振り幅がある。コメディアンとして色んな顔を持っているのが素晴らしい」とこちらも称賛。今田も「いまフラッシュタイムですね(笑)」とせいやのボケにかぶせて笑わせた。また、共演の石井と藤田に「芸人2人の役者としての演技はどうか?」との質問が投げかけられると、石井と藤田は顔を見合わせて「演技すごいですよね」とコメント。石井は「生ものって感じです。毎日違う演技だし、ちゃんと受け取ってくれる」、藤田も「役者さんとは違う返し方なので新鮮だし勉強になる」と褒めていた。せいやは「コメントを乳液のようになじませています…」と褒め言葉に酔いしれていた。石井は今回が舞台初挑戦。「声を張らなきゃなと思っている。でも今回は会話劇なので比較的映像と変わらないスタンスです。お客さんが耳で感じてほしいなと思う。初日公演までリラックスしたい。お客さんはみんなジャガイモだと思ってやります!」と意気込んだ。舞台は4月14日から18日まで同所で上演される。全7公演。
2021年04月14日A New Musical『ゆびさきと恋々』が6月4日(金)から13日(日)に渡り、本多劇場で上演される。この度、本作より豊原江理佳演じる主人公・雪と、前山剛久演じる先輩・逸臣のビジュアルが公開された。さらに両者以外のメインキャストからコメントも到着している。本作の原作は「第11回ananマンガ大賞」など数々のマンガ賞を受賞し、記録的重版で話題を呼んでいる漫画家ユニット・森下suu作の少女マンガ『ゆびさきと恋々』(講談社「デザート」連載)。累計100万部突破を目前に控える人気コミックスだ。物語は聴覚障がいのある女子大生・雪と世界を飛び回る先輩・逸臣のピュアなラブストーリー。脚本は、オリジナル作品から海外作品の翻案・上演台本まで幅広く手掛け、物語や人物を生き生きと丁寧に紡ぐ飯島早苗が務める。音楽は「日本アカデミー賞」優秀音楽賞受賞、『日本の歴史』や『ショーガール』等の三谷幸喜作品をはじめ、数々の舞台・映像で心躍り記憶に残る音楽に定評のある荻野清子。演出には『Shakespear’s R&J』、こまつ座『どうぶつ会議』等で劇場を特別な空間に変え、好評を博した新鋭・田中麻衣子があたり、胸キュン必至の新しいミュージカルを作り上げる。主人公・雪役には、1月上演の音楽劇『ピーター&ザ・スターキャッチャー』での天真爛漫な演技が注目を浴びた新進のミュージカル女優・豊原江理佳。逸臣役は『刀剣乱舞』、『ヒプノシスマイク』等の2.5次元作品で人気を誇り、『No.9』や8月にはミュージカル『王家の紋章』など大劇場への出演も控える前山剛久が演じる。さらにアンサンブルキャストや、オリジナルミュージカルを創り上げるオールスタッフも決定。演劇界の第一線で活躍するクリエイティブスタッフ陣に加え、手話をひとつの言語として活動する俳優の三浦剛、自身も聴覚障がいを有する女優の忍足亜希子が手話指導として参加する。さらに音楽はピアノ(森本夏生)とチェロ(白神あき絵)の生演奏に決定し、雪たちの世界に彩りを与えてくれるだろう。りん役・林愛夏少女漫画のミュージカル化とお聞きして、「ゆびさきと恋々」の繊細な内容をどのように表現出来るのかとても楽しみです!お客様に作品の魅力をお届け出来る様に頑張ります。りんとの共通点は友達には恋愛のアドバイスができるのに自分のことになると不器用なところだと思います。そんな友達想いのりんの恋も楽しみです。声の壁を超えて繋がる2人の幸せを願って、可愛いくてひたむきな雪を全力でサポートします!エマ役・青野紗穂今回エマ役で出させていただきます!本当にありがとうございます。今まで参加したことのないキュンキュン作品に今から緊張しています。雪と逸臣。逸臣に恋をするエマ。エマに片思いの心。日々の中で雪のような障害を持った子と接する事もあるとおもうのですが、実際どう接するのが正解なのかとか、相手はどう思ってるのかとか、キュンキュンなシーン以外でも沢山考えさせられる舞台になると思っています。「世界は広いですか?」と言う 1 話に出てきた雪の言葉が、沢山の意味に解釈できるような素敵な世界観を作れるよう頑張ります!人との繋がりや、コミュニケーションの取り方など、改めて大事にしようと思える作品だと思います!とっても楽しみです!皆様に会える日を心待ちにしています!桜志役・池岡亮介『ゆびさきと恋々』は、とても表情豊かで魅力溢れるキャラクターばかりです。気持ちを伝えることの難しさ、大切さを感じる日々...…。どんなに不器用だろうが、どれだけ拙かろうが懸命に想いを届けようとする登場人物たちに是非会いに来て下さい。大いにキュンキュンしていただけたら嬉しいです!心役・宮城紘大皆さま初めまして。心役の宮城紘大です。色んな言葉や想いが飛び交う今のこのご時世で、こんなにメッセージ性のある作品に出演出来ること。本当に幸せです。原作を読みましたが、繊細な描写、登場人物の心の中の想いが凄く素敵で僕自身この作品のファンになりました。素敵なキャストの方々と共演出来ること。そしてミュージカルに出演した経験がまだ少ない僕ですが精一杯この作品の一部になれるよう精進します。よろしくお願いします。京弥役・上山竜治コロナ禍で直接顔を合わすことが難しい中、大切な家族や友人とどうやって心を繋げることができるかを模索し続けました。原作では障害を抱えながらも言語を超え、想いを届けようと奮闘する登場人物達に共感し、とても感情移入しました。舞台上で懸命に生きる僕らをぜひ楽しみにしていてください。■舞台情報A New Musical『ゆびさきと恋々』6月4日(金)~13日(日)会場:本多劇場チケット:8,800円(全席指定・税込)※未就学児入場不可4月17日(土)一般発売開始3月24日(水)よりチケット先行予約受付開始
2021年03月24日M&Oplaysがプロデュースする舞台『白昼夢』が3月20日、本多劇場にて開幕。本多劇場を皮切りに、富山、大阪、島根、広島、愛知まで、全国6都市で上演される。作・演出を務めるのは何気ない日常に潜む人間の痛みや悲しみや可笑しみを独特の目線で描き、他人の日常を覗き見しているような劇空間を作り出す劇作家・演出家としてだけでなく映画監督、俳優と多彩な顔を持つ赤堀雅秋。本作は、赤堀とM&Oplaysとのコラボ公演『流山ブルーバード』に続く第2弾作品であり、赤堀にとっては実に1年ぶりとなる待望の新作公演となる。出演者は、今作が赤堀作品初参加となる三宅弘城、吉岡里帆、赤堀作品には欠かせない俳優・荒川良々、風間杜夫、そして赤堀本人。社会になじめず引きこもりとなった中年男性とその兄、父親をめぐる、落ちこぼれてしまった者たちのもがきと再生、「それでも生きてゆく」日々を、5人の俳優たちが濃密な人間ドラマとして描き出す。この度、作・演出の赤堀をはじめ、出演者のコメントと舞台写真が届いた。■作・演出・出演:赤堀雅秋なかなか手強い戯曲で、正直演出に手こずりましたが、スタッフ・キャストの尽力のお陰でイメージ通りの作品になったと思います。三宅さんは、以前共演した時と変わらず本当に真摯に取り組んでくれています。吉岡さんは、今まで出会った女優さんの中でとりわけガッツがあり、そして素直な感性が素晴らしい。荒川さんは、コメディリリーフ的な印象が強いですが、今回は生々しい存在感に驚きました。風間さんは、とにかく凄い。その一言です。久し振りの物作りの現場に幸せを感じる毎日です。とにかく、無事開幕して、何事もなく千秋楽を迎えることを祈るのみです。生々しい人間が佇む姿を、その呼吸や汗や涙を、劇場に来て感じて欲しいです。よろしくお願い致します。■三宅弘城赤堀さんの演出のもと、不器用ながらも一生懸命生きている5人のヒリヒリした物語が完成しました。純粋な演劇は1年ぶりなので、お客様の前に立てる喜びと、念願だった赤堀作品に出演できる喜びを噛みしめています。赤堀作品は、空気感がとても好きで、その空気感を作っているものが一つの感情ではなく、その人間が、色んな感情を感じ、思い、背負いながらそこで生きることで、舞台上の空気がうねっていたんだなと、やってみてその難しさが分かりました。そして、だから面白いんだと再確認しました。演劇を観ると豊かになるんです。このご時世ではありますが、僕らが舞台上で懸命に生きている姿を観て「それでも生きてゆく」と、お客様にも感じていただけたらと思います。感染対策を万全にして、劇場でお待ちしております!■吉岡里帆以前から赤堀さんの作品には惹かれていて、いつかご一緒することが念願だったので、お話をいただいたときはとても怖くもありましたが(笑)、嬉しかったです。稽古を経て、この作品の演劇でしかできないならではの温度感や生っぽさを感じて、赤堀さんとご一緒できたことが自分の人生においてとても財産だなと思いました。「白昼夢」は、本多劇場ととても相性のいい作品だと思います。登場人物の心の機微みたいなものがダイレクトに伝わると思うので、ぜひ肌で感じて楽しんでいただきたいです。こういう時期なので、来ていただけるだけで本当にありがたいですし、来ていただくからには観てよかったと思っていただけるように全力で向き合っていきます。楽しみに待っていてください!■荒川良々手応えはまだないですが、稽古場でやるだけのことをやりました。あとはお客様にご覧いただいたところで変わっていくこともあるかもしれないので、一生懸命やりたいと思います。三宅さん、吉岡さんは、赤堀作品には初参加ということだったので、大変だったんじゃないかなと思いますが、今はもう、だいぶ自信がついているように見えます。こんな時期にお越しいただけるのは本当にありがたいと思います。僕は出ている側ですし、ホンもずっと読んでいるのであまりわからないのですが、観てくださった方がどんな気持ちになるのか気になります。カラッとした舞台ではないので、受け取り方次第ではあると思いますが、晴れやかな気持ちにはなれないかもしれないです(笑)。■風間杜夫丹念に緻密に時間をかけて作られてきたので、劇場に入って通し稽古をしてみて、確かな手ごたえを感じています。赤堀作品は2本目で、出演できることを楽しみにしていました。赤堀さんと出会った舞台「世界」では、丹念に諦めることなく稽古を続けられる赤堀さんの演出で、役者としてすごく助かりました。ねちっこい演出には慣れているので(笑)。今は、早く幕が開けと言わんばかりに、すぐ飛び出したい気持ちでいっぱいです。コロナ禍で劇場に足を運んでくださることがとてもありがたいです。皆さんの期待に応えられる作品ですので、受け取り方は様々だと思いますが、お芝居をぜひ楽しんで帰ってください。【公演概要】M&Oplays プロデュース『白昼夢』作・演出:赤堀雅秋出演:三宅弘城、吉岡里帆、荒川良々、赤堀雅秋、風間杜夫公式サイト: 公演期間:3月20日(土・祝)~4月11日(日)会場:本多劇場お問合せ:(株)M%Oplays(03-6427-9486)主催・製作:(株)M&Oplays富山公演 4月14日(水)会場:富山県民会館 ホールお問合せ:イッセイプランニング 076-444-6666(平日10:00~18:00)大阪公演 4月17日(土)~4月18日(日)会場:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティお問合せ:梅田芸術劇場 06-6377-3888(10:00~18:00)島根公演 4月20日(火)会場:島根県民会館 大ホールお問合せ:島根県民会館チケットコーナー 0852-22-5556(10:00~18:00)〈休館日〉第2・第4月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日 / 臨時休館日あり)広島公演 4月22日(木)会場:JMSアステールプラザ 大ホールお問合せ:TSS 事業開発部 082-253-1010(平日 10:00~18:00)愛知公演 4月24日(土)~4月25日(日)会場:東海市芸術劇場大ホールお問合せ:メ~テレ事業 052-331-9966(祝日を除く月〜金 10:00~18:00)
2021年03月22日6月17日(木)〜7月4日(日)の期間、本多劇場にて舞台『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』が上演される。この度、公演の詳細が決定したとともに、ビジュアルとチラシ画像が公開となり、作・演出を務める細川徹からコメントが到着した。2016年、2018年に“バカバカしく”、そして“スリリング”な展開で話題を呼んだ舞台『あぶない刑事にヨロシク』。前作から3年ぶりに、皆川猿時と荒川良々のコンビが学園を舞台に帰ってくる。作・演出の細川は、“見た後に何も残さないバカ”にこだわったコントユニット「男子はだまってなさいよ!」を主宰し、渡辺謙主演のコントドラマ『君は天才!』(NHK)の演出・脚本や、映画監督として『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』を手がけるなど、演出家、脚本家、構成作家、映画監督など、幅広く活躍している奇才だ。主演は前作、前々作に続き、映画『Fukushima50』『MOTHER』、ドラマ『あなたの番です』で幅広い演技を披露し、パンクコントバンド「グループ魂」で MC 港カヲルとしても活躍する皆川。そのほか、この作品を彩るキャストには、一度見たら忘れられない風貌で、コメディからシリアスな役まで振り幅の広い演技に定評があり、ドラマ『俺の家の話』にレギュラー出演中の荒川、舞台『フリムンシスターズ』での怪演の記憶も新しい池津祥子、グループ魂のメンバーでもあり、ドラマ『神様のカルテ』などに出演の村杉蝉之介、公開を控える映画『キネマの神様』など数々の作品に出演している近藤公園、11 月に公開予定の初主演映画「CHAIN / チェイン」など様々なジャンルで活躍する上川周作といった、細川も信頼を置く大人計画メンバーと、プロダクション人力舎から芸人・俳優としても活動する早出明弘、本田ひでゆき(本田兄妹)の8名が前作、前々作に続き出演する。さらに今回、新たなメンバーとして、2018年に乃木坂46に4期生として加入し、同年12月には日本武道館にて開催された『乃木坂 46 4 期生お見立て会』にてステージデビュー、26thシングル「僕は僕を好きになる」で初めて選抜メンバーに選出された清宮レイ(乃木坂46)を迎え、今作品に臨む。細川が「皆川猿時×荒川良々」の最強タッグで送る、3次元と2.5次元的学園モノをぜひその目で確かめてほしい。そしてこの度公開された、学園で起こる“何か”を彷彿させる2.5次元的(?)かつ、魅惑的なビジュアルにも注目だ。●作・演出:細川徹今回は、学園モノです。それなのに清宮さん以外、おじさんとおばさんしかいません。学園ドラマなら、職員室に一人いればいい個性的な先生しか出てきません。好きなメンバーと好きなことをしたいということで、こんなキャスティングになってしまいました。自粛生活が続き、なんだかんだストレスがたまってます。せめて作品では、完全にバカなことだけを考えたいと思います。それでは、本多劇場で会いましょう。【公演概要】『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』作・演出:細川徹出演:皆川猿時 / 荒川良々 / 池津祥子 / 村杉蝉之介 / 近藤公園 / 上川周作清宮レイ(乃木坂46)/ 早出明弘 / 本田ひでゆき(本田兄妹)日時:6月17日(木)〜7月4日(日)会場:本多劇場料金:指定席 7000円(税込)/ ヤング券 3800円(観劇当日22歳以下・チケットぴあのみ取扱)チケット発売日:4月25日(日) 10:00〜<前売取扱>・チケットぴあ: (PC・MB 共通)P コード:505-409・イープラス: (PC・MB共通)※各プレイガイドでのチケット取り扱いはWEBのみとなります。※本公演は動画配信サービスにて配信を予定しております。詳細は公演HPにてお知らせいたします。お問合せ:大人計画 03-3327-4312(平日11:00〜19:00)
2021年03月20日A New Musical『ゆびさきと恋々』が6月4日(金)から13日(日)に渡り、本多劇場で上演される。本作の原作は「第11回ananマンガ大賞」など数々のマンガ賞を受賞し、記録的重版で話題を呼んでいる漫画家ユニット・森下suu作の少女マンガ『ゆびさきと恋々』(講談社「デザート」連載)。累計100万部突破を目前に控える人気コミックスだ。物語は聴覚障がいのある女子大生・雪と世界を飛び回る先輩・逸臣のピュアなラブストーリー。脚本は、オリジナル作品から海外作品の翻案・上演台本まで幅広く手掛け、物語や人物を生き生きと丁寧に紡ぐ飯島早苗が務める。音楽は「日本アカデミー賞」優秀音楽賞受賞、『日本の歴史』や『ショーガール』等の三谷幸喜作品をはじめ、数々の舞台・映像で心躍り記憶に残る音楽に定評のある荻野清子。演出には『Shakespear’s R&J』、こまつ座『どうぶつ会議』等で劇場を特別な空間に変え、好評を博した新鋭・田中麻衣子があたり、胸キュン必至の新しいミュージカルを作り上げる。主人公・雪役には、1月上演の音楽劇『ピーター&ザ・スターキャッチャー』での天真爛漫な演技が注目を浴びた新進のミュージカル女優・豊原江理佳。逸臣役は『刀剣乱舞』、『ヒプノシスマイク』等の2.5次元作品で人気を誇り、『No.9』や8月にはミュージカル『王家の紋章』など大劇場への出演も控える前山剛久が演じる。その他、林愛夏(『ハウ・トゥー・サクシード』スミティ役 他)、青野紗穂(『RENT』ミミ役 他)、池岡亮介(『熱海殺人事件 ラストレジェンド ~旋律のダブルスタンバイ~』大山金太郎役 他)、宮城紘大(『ヒプノシスマイク』シリーズ 観音坂独歩役 他)、上山竜治(『レ・ミゼラブル』アンジョルラス役 他)ら次世代のミュージカル・演劇界を担う若き実力派キャストが集結した。恋によって生まれる優しさと世界の輝き。どんな世の中でも一歩を踏み出す勇気があれば、人生は明るく動き出すということを本作が教えてくれるだろう。キャストとスタッフからのコメントは以下。豊原江理佳この度、『ゆびさきと恋々』ミュージカル化に、雪役として参加させていただけることに、とてもわくわくしています。原作を読ませていただいたとき、人と人とが繋がるのに、言葉の壁なんてない、ということを強く感じました。なんでもいい、なんとか相手と繋がりたい、相手を知りたいという気持ちがあれば、誰もが心を繋ぎ合える、そんな風に思いました。観ていただいた皆様に、きゅんきゅんほっこり、暖かい気持ちになっていただけたら幸いです。前山剛久コロナ禍で、世界中の人同士の距離は大きく離れてしまった。しかし、心の距離は近付ける事が出来る。逸臣と雪が言葉の壁を乗り越えて、交流していく様に。日本発のオリジナルミュージカルとして、コロナが収まった未来で世界中の人の心を繋ぎ合わせられる様な作品作りを目指します。ミュージカル界で活躍する魅力的な共演者、トップクリエイターの皆様と、切なく愛情に満ちた『ゆびさきと恋々』の世界を綺麗に彩ります。脚本:飯島早苗『ゆびさきと恋々』は、伝えることと受けとることについての物語だと思います。この一年、会いたい人に会えない時、劇場に行って舞台を観られない時、たくさんの思いを伝えられず受け取れずに歯がゆい思いを持て余しました。お伝えしたいことが、そして受け取りたいことがたくさんありすぎます。舞台の上の素敵な恋人たちに会いに、劇場にお越しいただければと思います。音楽:荻野清子音のない静かな雪の世界と、音に溢れた賑やかな世界。2つの世界が交じり合うとどんな音楽が聴こえてくるのか…どこまでも透明で限りなくピュア、そしてキラキラな雪の世界から溢れでてくるメロディを手のひらから零さないよう、五感を研ぎ澄ませて一音一音紡いでおります。皆さまの心に響く音となりますように。演出:田中麻衣子人と人が繋がるのには小さな壁が沢山あって、悩みながら笑いながらその壁を超えて超えて、近づいていく。私たちは毎日そんな作業をして生きているのかもしれません。劇場いっぱいに降り積もるやさしさを、体感しに来てください。プロデューサー:渡辺ミキ人と人が分断されている今、我々が劇場から届けるべきなのは、ワクワクした幸せな気持ちになれる日本発のオリジナルミュージカルだ!との熱い思いから、この企画は出発しました。人との繋がりの素晴らしさと、障がいを持ちながらも誰よりも前向きな雪の姿から、いかに今を生きるべきかと、勇気をもらえるはずです。ゆびさきから溢れる思いを歌に。前向きに生きる意志をダンスに。劇場に行く前とは世界が違って見えるミュージカルになるはずです。雪と逸臣の、幸福感に包まれる世界を、劇場で体験して下さい。原作:マキロ(森下suu)手話が題材なのでこの作品が歌になって、演じて下さる方がいて、というのが不思議な感覚でしたが、ミュージカルでしか表現できない『ゆびさきと恋々』の世界もあると思うので、多くの方に届くものになればいいなと思っています。主演の豊原さん、前山さんをはじめとする皆さんの演技が今から楽しみです。作画:なちやん(森下suu)いつも、キャラクターの心境や雰囲気などを誌面上でいかに伝えられるかを模索しています。舞台化により、それらがどのように演出されるのか、特に手話の表現が楽しみです。開演が待ち遠しいです!■舞台情報A New Musical『ゆびさきと恋々』6月4日(金)~13日(日)会場:本多劇場チケット:8,800円(全席指定・税込)※未就学児入場不可4月17日(土)一般発売開始3月24日(水)よりチケット先行予約受付開始
2021年03月12日大人計画の“あぶ刑事シリーズ”を手がけた細川徹作・演出の舞台『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』が6月17日(木)〜7月4日(日)、東京・本多劇場にて上演されることが決定した。2016年にバカバカしくも、スリリングな展開で話題を呼んだ舞台『あぶない刑事にヨロシク』。そして2018年に本家とはさらに関係ない感じにパワーアップしてお送りした舞台『さらば!あぶない刑事にヨロシク』で2回目なのに“あぶ刑事シリーズ”は華々しく幕を閉じた。そして今回、3年ぶりに同舞台に出演した皆川猿時と荒川良々の最強コンビが、学園を舞台に帰ってくる。作・演出を務める細川は、“見た後に何も残さないバカ”にこだわったコントユニット「男子はだまってなさいよ!」を主宰。渡辺謙主演のコントドラマ『君は天才!』(NHK)の演出・脚本や、映画監督として『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』を手がけるなど、演出家、脚本家、構成作家、映画監督など、幅広く活躍している奇才だ。主演は前作、前々作に続き、映画『Fukushima50』『MOTHER』、ドラマ『あなたの番です』で幅広い演技を披露し、パンクコントバンド「グループ魂」で、MC港カヲルとしても活躍する皆川。その他、この作品を彩るキャストには、一度見たら忘れられない風貌で、コメディからシリアスな役まで振り幅の広い演技に定評があり、ドラマ『俺の家の話』(TBS)にレギュラー出演中の荒川、舞台『フリムンシスターズ』での怪演の記憶も新しい池津祥子、グループ魂のメンバーでもあり、ドラマ『神様のカルテ』(TX)に出演中の村杉蝉之介、近年公開を控える映画『キネマの神様』など数々の作品に出演している近藤公園、ドラマ『金色の海』(NHK)など様々なジャンルで活躍する上川周作といった、細川も信頼を置く大人計画メンバーと、プロダクション人力舎から芸人・俳優としても活動する早出明弘、本田ひでゆき(本田兄妹)の8名が前作、前々作に続き出演する。さらに今回、新たなメンバーとして、2018年に乃木坂46に4期生として加入し、同年12月には日本武道館にて開催された『乃木坂46 4期生お見立て会』にてステージデビュー、26thシングル「僕は僕を好きになる」で初めて選抜メンバーに選出された清宮レイ(乃木坂46)を迎えた。細川が「皆川猿時×荒川良々」の最強タッグで送る、3次元と2.5次元的学園モノに期待してほしい。詳細は決まり次第、公式ホームページやSNSで発表となる。●作・演出/細川徹 コメント今回は、学園モノです。それなのに清宮さん以外、おじさんとおばさんしかいません。学園ドラマなら、職員室に一人いればいい個性的な先生しか出てきません。好きなメンバーと好きなことをしたいということで、こんなキャスティングになってしまいました。自粛生活が続き、なんだかんだストレスがたまっています。せめて作品では、完全にバカなことだけを考えたいと思います。それでは、本多劇場で会いましょう。●皆川猿時“あぶない刑事シリーズ”は終わっちゃいましたが(笑)またまた同じメンバーと共演できるのがとっても楽しみです。細川徹さんの稽古は雑談から始まります。その内容が台本に活かされたり活かされなかったり。なんなら雑談だけで終わっちゃったりします。そんなわけで、清宮さんも遠慮せず好きな食べ物とか人の悪口とか、どんどん雑談に参加して欲しいです(笑)。あ、もちろん面白い作品になるように頑張りまーす。お楽しみに。●荒川良々“あぶない刑事シリーズ”が終わってしまったので、また細川さん作・演出の作品で皆と共演できるということに驚きました。今作は学園モノということで、今回もたくさん笑える楽しい作品になると思います。公演は6月という気温も暖かくなってくる季節なので、心も温かくなれるように精一杯頑張ります。3年振りに本多劇場に戻ってまいりますので、よろしければ劇場にお越しください。●池津祥子今回の出演が決まって「またバカなことができる、やったー!」と、とても嬉しかったです。前作から3年経って歳を重ねているので、身体に気を付けて最後まで走り切りたいです。今まで紅一点でしたが、清宮さんとのマドンナポジションバトルになりますね~笑。楽しみです!今作は学園モノということで、ばかばかしい時間を皆さんにお届けできるよう、全力で稽古したいと思っていますので皆さん楽しみに待っていてください。●村杉蝉之介新しいシリーズでもまた出演が決まって嬉しかったです。細川さんの作品は稽古場での雑談から台本に組み込まれる部分もあるので、55年の人生の面白エピソードを今から思い出しておかないと(笑)。最近は何かと息苦しい世の中ですが、くだらないこと、ばかばかしいことしかやりませんので、ぜひただただ笑うことを目的に、本多劇場に来てください。●近藤公園楽しい現場なのでとても楽しみですが、面白いことが全ての作品なので稽古中、細川さんから常にグレードアップした笑いを期待されている気がして今からちょっと緊張しています。こんな時期なので、頭を使わずに見られて心から楽しめるような作品を一生懸命作っていきたいと思います。ぜひ本多劇場に笑いに来てください。●上川周作前作のシリーズでは、新人刑事役で自分と似ているキャラクターを演じて共感することが多く、客観的に自分を見つめるよい機会になりました。今回は学園モノということで、学校のことを思い出したりしていました。今からどんな役を演じてどんな作品になるのかとても楽しみです。深いことを考えずに、見終わった後にスッキリした気持ちになれるような舞台にしたいです。●清宮レイ(乃木坂46)前作を拝見し自分の笑い声に吃驚するくらい笑いが絶えない作品に出演することができてとても嬉しいです。グループを離れて一人で活動するは初めてで、シリーズに出演されている皆さまの輪に入っていけるのか不安もありますが、初めての環境に飛び込んでいくことにとてもワクワクしています。稽古の中で話し合いながら台本がアップグレードしていくのも楽しみです。皆さんの期待に応えられるよう頑張りますので、ぜひ見に来てください。●早出明弘今回は学園モノということですごく楽しみにしているのですが、嬉しい反面年齢的に大丈夫かな、と不安にもなりました。上川君と清宮さん以外は全員40代以上なので40代の生徒役が見られるかもしれません。個人的には村杉さんの生徒役に期待しています。ぜひ皆さん見に来てください。●本田ひでゆき(本田兄妹)また細川さんの豪華なキャスティングの中に呼んでいただきとても光栄です。いつもあるキスシーンがソーシャル保ちながらだとどんな感じになるのか楽しみです。今回はとにかく健康第一。けがをせずに、みんながゴールできるよう精一杯頑張ります。【公演情報】『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』日程:6月17日(木)〜7月4日(日)会場:下北沢 本多劇場(東京都世田谷区北沢2-10-15)作・演出:細川徹出演:皆川猿時、荒川良々、池津祥子、村杉蝉之介、近藤公園、上川周作、清宮レイ(乃木坂46)、早出明弘、本田ひでゆき(本田兄妹)お問合せ:大人計画 03-3327-4312(平日11:00~19:00)"制作協力:大人計画 / 企画・製作:有限会社モチロン
2021年03月01日京都で旗揚げし、現在は東京を拠点に活動中の悪い芝居。15周年を迎えた2019年には、東京・世田谷パブリックシアターによる「シアタートラム ネクスト・ジェネレーション」に選出され『ミー・アット・ザ・ズー』を上演。今回、約1年2か月ぶりの本公演で、本多劇場初進出を果たす。悪い芝居チケット情報ひりひりとした刺激に満ちた感情や言葉が渦巻く物語を、ポップな表層で包み込む作・演出の山崎彬。今回上演する新作『今日もしんでるあいしてる』は、悪い芝居流のファンタジックなラブストーリーだ。しんでいることに気づいていない妻と、そのことを教えたくない夫の物語と、思い描いてなかった未来を生きる初老の男の物語を交錯させて描き出す。「物語をつくるときはいつも、その時どきに自分が感じていることや置かれている状況を題材にしてきたんです。今回何をどう書こうかと考えた結果、やっぱり、今しか書けない感覚を大事にしようと。夫婦のラブストーリーを軸に死ぬこと、愛することを描いていたら、“生きること”につながりました。世の中はいつかなくなるものとかいつか終わるものしか存在しなくて、それは命もそうだし愛情もそうで、それをなくさないようになんとか踏ん張ることが生きることなんだと。また、自分の中では、今のエンタメ業界とか演劇が置かれている状況もテーマになっています。不自由さとか、それに伴っての不寛容さとか、純粋だけじゃやっていけない状況とか、それに抗いたい気持ちとか。とはいえ、社会派なことをやりたいとは思っていなくて、僕はいつも“観て元気になるお芝居”にしたいという思いがあるので、キラキラしたファンタジックなものとして描いています」。書き進める中で大事にしたのは、言葉の選び方だ。「今回は特に、描きたいもののイメージはあるけど、それを表す言葉がないものを描こうとしているので。でも意図と違うように伝わりたくない。意図せず傷つけることはしたくない。言葉を選ぶ中でやっぱり最後に行きついたのは、感覚的なものを大切にして書いたものが一番しっくりきましたね」。客演には、劇団☆新感線の粟根まことをはじめ、柿喰う客の牧田哲也、さいたまネクスト・シアターの内田健司ら頼もしいキャストを迎える。「自分が今感じるものを書いて、一緒に立ち向かってくれるような方たちです。粟根さんは、きっとみなさんが見たことのない粟根さんを見られると思います。愛と命の話を真正面からやっているので」。客席を半数にする他、劇場では感染対策を十分に行い上演する。「胸を張って「劇場で会いましょう」と言える対策はとっているので、ぜひ劇場で観れる方は来ていただきたいです。オンライン配信では、映画やライブ撮影みたいなつもりで、舞台上にカメラが上がったりもしますし、客席からでは見られない見せ方をしようと思いますので、来られない方はそちらで楽しんでいただければうれしいです」。公演は2月14日(日)から21日(日)まで、本多劇場にて。特別撮影版でのオンライン配信は2月21日(日)から3月14日(日)まで。チケット発売中。
2021年02月12日アイドルグループ・ふぉ~ゆ~の福田悠太が主演を務める舞台、山田ジャパン1月公演『優秀病棟 素通り科』が20日、東京・本多劇場で開幕し、舞台写真とコメントが到着した。本作は、誰もが閉塞感を抱く今の時代に向けたコメディ作。自らこの世を去ろうとしていた貿易会社勤務・飯塚哲人(福田)と、悲惨な人生を歩んできた初老の女・喜久枝の出会いから物語が展開する。2008年に旗揚げした山田ジャパンは、全世界190カ国に配信され絶賛されたNetflix作品『全裸監督』の脚本を手掛けた、脚本家で演出家の山田能龍氏が全作品を手掛ける。本公演には福田のほか、森一弥、与座よしあきといったゲストメンバーや、旗揚げから劇団に所属してきたいとうあさこが出演。初日公演はライブ配信も実施され、大いに盛り上がりを見せた。上演は27日までで、ライブ配信はこの後23日18時公演、千穐楽の27日16時公演でも予定している。福田は山田氏について「物凄く超時間集中力が持つ方で本当に凄いなと毎日稽古場で感心していました。僕はそんなに集中力がもつタイプではないのでリスペクトです」と尊敬している点を挙げつつも、「ただ、山田さんの集中力が持ちすぎて稽古時間が長くて困った日もありました。このまま永遠に集中して稽古終わらないんじゃないかな? そう思ったのも稽古場のいい思い出です」と告白。「今回の稽古ではずっとマスク着用で口元が隠れていたのであくびをしてもバレないところがよかったです。この事は山田さんには伝えないで下さいます様よろしくお願いします」とユーモアを交えたコメントを寄せた。一方の山田氏は、「大きな気持ちが2つあります。1つはここに辿り着けたことへの大きな喜びです。様々な考えがあると思いますが、やはり舞台公演を打てることへの喜びは抑えきれない。万感の思いです」と喜びを語りつつも、「もう1つはやはり、コロナウイルスへの圧倒的な緊張感です。キャスト・スタッフ・何よりお客様に対する万全の体制を敷くこと。かつストレスを与えるようなヒステリックさがお客様に伝わらない運営を心がけたいです」とコロナ禍での上演について率直な思いを話す。福田については、「とにかく信頼に足る取り組みをする男、という印象です。舞台人としての地肩、戯曲への向き合い、台詞を身体に落とす速度など文句なしです」と絶賛。また役者同士で仲を深めるだけでなく「劇団の面々とも馴染んでいって、まるで劇団の看板役者のようになっていった」と振り返り、「それを座組における主役の役割としてやってるのではなく、ナチュラルにそうなっていたことに驚きました」と明かした。
2021年01月21日ジャニーズの4人組グループ・ふぉ~ゆ~の福田悠太が主演を務める「優秀病棟 素通り科」が1月20日、東京・本多劇場にて開幕。合わせ、キャスト・演出家からのコメントと、舞台写真が到着した。本作は、脚本家・演出家の山田能龍が作品を手がける劇団・山田ジャパンの最新作。山田はNetflixで19カ国に配信された『全裸監督』の脚本も務めており、誰もが抱く不足感と、独特の哲学を絶妙なワードセンスで笑いに昇華させた作品に定評がある。「優秀病棟 素通り科」は、そんな山田ジャパンならではの眼差しが光った、誰もが息苦しさや生きづらさを抱えてしまう今の時代にぴったりな大人のコメディだ。主人公は、切り花を輸入する貿易会社に勤める飯塚哲人。彼は周囲の人間に愛され、充実した人生を送っていたが、自らこの世を去ろうとしていた。そんな矢先、やたらと人の事情に介入したがる中年女性・喜久枝に出会う。不思議な縁は転がり、哲人は悲惨な道のりを歩んできた喜久枝の人生を知ることに。喜久枝はどんな人生を歩んできたのか。一方、なぜ恵まれている哲人はこの世を去る決断をしたのか。福田をはじめ、森一弥、与座よしあき、いとうあさこといった劇団おなじみの豪華ゲストが集結した山田ジャパン1月公演「優秀病棟 素通り科」に期待してほしい。なお、1月23日(土)18:00・1月27日(水)16:00の公演はライブ配信も行われる。様々な事情で劇場に足を運べない方も、自宅から山田ジャパンの世界観を堪能しよう。<コメント>◆飯塚哲人役:福田悠太(ふぉ~ゆ~)あれ?ほんとに始まるのかな?こんなに時間ってあっという間だったっけかな?という風に感じております。この話を頂いた時に自分が本多の舞台に立つのかと思い、今は本多の楽屋にいます。ちょうど一年前に長澤まさみさんが使っていた鏡前を僕が使わせて頂いてるみたいです。長澤シートです。稽古中に、毎日持って行っていた黒豆茶を稽古の終盤追い込みの時期に台本に思いっきりこぼしました。はたから見たら楽しい。自分にしてみたら大変な話です。でも、その後の台本はいい感じの汚れ具合で味が出て、台本を凄く一生懸命読み込んでる感が出て結果オーライだなと思っています。山田さんは物凄く超時間集中力が持つ方で本当に凄いなと毎日稽古場で感心していました。僕はそんなに集中力がもつタイプではないのでリスペクトです。ただ、山田さんの集中力が持ちすぎて稽古時間が長くて困った日もありました。このまま永遠に集中して稽古終わらないんじゃないかな?そう思ったのも稽古場のいい思い出です。今回の稽古ではずっとマスク着用で口元が隠れていたのであくびをしてもバレないところがよかったです。この事は山田さんには伝えないで下さいます様よろしくお願いします。◆脚本・演出:山田能龍開幕に際して、大きな気持ちが二つあります。一つはここに辿り着けたことへの大きな喜びです。様々な考えがあると思いますが、やはり舞台公演を打てることへの喜びは抑えきれない。万感の思いです。もう一つはやはり、コロナウイルスへの圧倒的な緊張感です。キャスト・スタッフ・何よりお客様に対する万全の体制を敷くこと。かつストレスを与えるようなヒステリックさがお客様に伝わらない運営を心がけたいです。稽古は基本的にすべて楽しかったです。こう言っちゃなんですが、稽古を進める過程で大変に感じること自体が楽しいといいますか。苦戦したのは、マスクで役者の顔半分が見えない状態での演出です。劇場に入るまでは、全員マスクを取らずに芝居を作ったので。うちはコメディというのもあり、「マスクの下でやってるであろう面白い表情」を逆算しながら演出するというのは、なかなか大変でした。福田さんはとにかく信頼に足る取り組みをする男、という印象です。舞台人としての地肩、戯曲への向き合い、台詞を身体に落とす速度など文句なしです。変化は、福田くん劇団公演が初めてということで、最初はやはり僕やいとうあさこ、ゲストの与座さん森さんと打ち解けたんです。通常の仕事の感覚ですよね。でも稽古を重ねるに連れ、劇団の面々とも馴染んでいって、まるで劇団の看板役者のようになっていった。それを座組における主役の役割としてやってるのではなく、ナチュラルにそうなっていたことに驚きました。何事にも戸惑わない人だなと感じました。【公演概要】山田ジャパン1月公演「優秀病棟 素通り科」脚本・演出:山田能龍出演:福田悠太(ふぉ~ゆ~)、森一弥、与座よしあき、いとうあさこ、羽鳥由記、横内亜弓、宮田幸輝、浜名一聖、長江愛実猪山菜摘、金子美紗、西雲アキラ、菅野姉妹、高島麻利央岡本滉祐、保、ハヤトミルクティーパーティー、布施勇弥、宗藤将矢企画・製作・主催:株式会社acali 山田ジャパン公演に関するお問合せ:株式会社acali(03-6805-0544)公式サイト: <公演日程>日程:1月20日(水)~27日(水)会場:本多劇場<ライブ配信公演>1月23日(土)18:00 / 1月27日(水)16:00 ※配信開始後、48時間視聴可能ライブ配信チケット発売中配信チケット料金:4,000円(税込)購入サイトURL:
2021年01月21日