ジャニーズの4人組グループ・ふぉ~ゆ~の福田悠太が主演を務める「優秀病棟 素通り科」が1月20日、東京・本多劇場にて開幕。合わせ、キャスト・演出家からのコメントと、舞台写真が到着した。本作は、脚本家・演出家の山田能龍が作品を手がける劇団・山田ジャパンの最新作。山田はNetflixで19カ国に配信された『全裸監督』の脚本も務めており、誰もが抱く不足感と、独特の哲学を絶妙なワードセンスで笑いに昇華させた作品に定評がある。「優秀病棟 素通り科」は、そんな山田ジャパンならではの眼差しが光った、誰もが息苦しさや生きづらさを抱えてしまう今の時代にぴったりな大人のコメディだ。主人公は、切り花を輸入する貿易会社に勤める飯塚哲人。彼は周囲の人間に愛され、充実した人生を送っていたが、自らこの世を去ろうとしていた。そんな矢先、やたらと人の事情に介入したがる中年女性・喜久枝に出会う。不思議な縁は転がり、哲人は悲惨な道のりを歩んできた喜久枝の人生を知ることに。喜久枝はどんな人生を歩んできたのか。一方、なぜ恵まれている哲人はこの世を去る決断をしたのか。福田をはじめ、森一弥、与座よしあき、いとうあさこといった劇団おなじみの豪華ゲストが集結した山田ジャパン1月公演「優秀病棟 素通り科」に期待してほしい。なお、1月23日(土)18:00・1月27日(水)16:00の公演はライブ配信も行われる。様々な事情で劇場に足を運べない方も、自宅から山田ジャパンの世界観を堪能しよう。<コメント>◆飯塚哲人役:福田悠太(ふぉ~ゆ~)あれ?ほんとに始まるのかな?こんなに時間ってあっという間だったっけかな?という風に感じております。この話を頂いた時に自分が本多の舞台に立つのかと思い、今は本多の楽屋にいます。ちょうど一年前に長澤まさみさんが使っていた鏡前を僕が使わせて頂いてるみたいです。長澤シートです。稽古中に、毎日持って行っていた黒豆茶を稽古の終盤追い込みの時期に台本に思いっきりこぼしました。はたから見たら楽しい。自分にしてみたら大変な話です。でも、その後の台本はいい感じの汚れ具合で味が出て、台本を凄く一生懸命読み込んでる感が出て結果オーライだなと思っています。山田さんは物凄く超時間集中力が持つ方で本当に凄いなと毎日稽古場で感心していました。僕はそんなに集中力がもつタイプではないのでリスペクトです。ただ、山田さんの集中力が持ちすぎて稽古時間が長くて困った日もありました。このまま永遠に集中して稽古終わらないんじゃないかな?そう思ったのも稽古場のいい思い出です。今回の稽古ではずっとマスク着用で口元が隠れていたのであくびをしてもバレないところがよかったです。この事は山田さんには伝えないで下さいます様よろしくお願いします。◆脚本・演出:山田能龍開幕に際して、大きな気持ちが二つあります。一つはここに辿り着けたことへの大きな喜びです。様々な考えがあると思いますが、やはり舞台公演を打てることへの喜びは抑えきれない。万感の思いです。もう一つはやはり、コロナウイルスへの圧倒的な緊張感です。キャスト・スタッフ・何よりお客様に対する万全の体制を敷くこと。かつストレスを与えるようなヒステリックさがお客様に伝わらない運営を心がけたいです。稽古は基本的にすべて楽しかったです。こう言っちゃなんですが、稽古を進める過程で大変に感じること自体が楽しいといいますか。苦戦したのは、マスクで役者の顔半分が見えない状態での演出です。劇場に入るまでは、全員マスクを取らずに芝居を作ったので。うちはコメディというのもあり、「マスクの下でやってるであろう面白い表情」を逆算しながら演出するというのは、なかなか大変でした。福田さんはとにかく信頼に足る取り組みをする男、という印象です。舞台人としての地肩、戯曲への向き合い、台詞を身体に落とす速度など文句なしです。変化は、福田くん劇団公演が初めてということで、最初はやはり僕やいとうあさこ、ゲストの与座さん森さんと打ち解けたんです。通常の仕事の感覚ですよね。でも稽古を重ねるに連れ、劇団の面々とも馴染んでいって、まるで劇団の看板役者のようになっていった。それを座組における主役の役割としてやってるのではなく、ナチュラルにそうなっていたことに驚きました。何事にも戸惑わない人だなと感じました。【公演概要】山田ジャパン1月公演「優秀病棟 素通り科」脚本・演出:山田能龍出演:福田悠太(ふぉ~ゆ~)、森一弥、与座よしあき、いとうあさこ、羽鳥由記、横内亜弓、宮田幸輝、浜名一聖、長江愛実猪山菜摘、金子美紗、西雲アキラ、菅野姉妹、高島麻利央岡本滉祐、保、ハヤトミルクティーパーティー、布施勇弥、宗藤将矢企画・製作・主催:株式会社acali 山田ジャパン公演に関するお問合せ:株式会社acali(03-6805-0544)公式サイト: <公演日程>日程:1月20日(水)~27日(水)会場:本多劇場<ライブ配信公演>1月23日(土)18:00 / 1月27日(水)16:00 ※配信開始後、48時間視聴可能ライブ配信チケット発売中配信チケット料金:4,000円(税込)購入サイトURL:
2021年01月21日マキノノゾミ作・演出の『東京原子核クラブ』が1月10日(日)に開幕、17日(日)まで東京・本多劇場にて上演中。その初日レポートをお届けする。’97年に初演され、今回は22年ぶりのマキノ自身による演出となる本作。物理学者・朝永振一郎博士ら実在の人物もモデルにしながら、昭和の戦前~戦後を生きる若者たちを描いた群像劇で、読売文学賞戯曲・シナリオ賞も受賞した。出演者は、主演の水田航生、大村わたる、加藤虎ノ介、平体まひろ、霧矢大夢、上川路啓志、小須田康人、石田佳央、荻野祐輔、久保田秀敏、浅野雅博、石川湖太朗 (登場順)。事前取材でもマキノが「こだわった」と明かしていたが、それぞれがハマり役だと感じる好演をみせた。舞台となるのは昭和7~21年、東京・本郷の下宿屋「平和館」。理化学研究所に勤務する物理学者・友田晋一郎が暮らすその下宿屋は、野球好きの彦次郎(小須田)と娘の桐子(平体)が切り盛りし、謎の女性・富佐子(霧矢)や新劇青年の谷川(石田)、ダンスホールのピアノ弾き・早坂(加藤)ら、どこか風変わりな住人が集っている。一幕では、彼らの暮らしが数多く描かれ、それは、友田とその同僚の武山(上川)や小森(荻野)が上司に振り回されながらも研究に打ち込む様や、富佐子の神出鬼没ぶり、桐子の独特な献立に一喜一憂する住人たちの姿、東大野球部員の橋場(大村)が住人をキャッチボールに誘う様子など、どれもささやかで、すっと流れていってしまいそうな日常だ。けれどそのどの場面でも彼らがいきいきと生きているため、鮮やかに胸に飛び込んでくる。しかし友田のモデルは物理学者・朝永振一郎博士で、昭和20年に日本に投下された原子爆弾は物理学によって生み出されたものである。そんな事実も少しずつ顔を見せながら物語は二幕へと進み、紛れ込む戦争の音が少しずつ増えていき、気付けば激動の時代に突入する。友田は原子爆弾の開発に携わり、早坂の職場であるダンスホールは国によって閉じられ、橋場には召集令状が届く。もはや市井の人々には動かせない大きな波が彼らを巻き込む。しかし、この作品で描かれるのはやはり彼らの日常で、そこではやはり、一人ひとりがいきいきと生きていた。その姿は、さまざまなどうにもならないことにまみれながら“生きる”ということに力を注がなければいけない今こそ、観てもらいたいものだと感じた。『東京原子核クラブ』は1月17日(日)まで東京・本多劇場にて上演中。ライブ配信は1月17日(日)13:00開演(アーカイブ配信は1月23日23:59まで)各チケットは発売中。文:中川實穂
2021年01月12日山田ジャパン1月公演『優秀病棟 素通り科』が2021年1月20日(水)~27日(水)に渡り、本多劇場で上演される。この度、本作のビジュアルが公開となった。2008年に旗揚げした山田ジャパンの全作品は、脚本家・演出家として活躍する山田能龍が手がけている。彼は全世界190カ国に配信され世界中から絶賛されたNetflix配信『全裸監督』(シーズン2 は2021年配信予定)の脚本を、まだ日本ではなじみの薄いチームライティングの手法で作り上げ、高評価を得た人物のひとりだ。誰もが抱く不足感と独特の哲学を絶妙なワードセンスで笑いに昇華させ、物語に展開する世界観でファンを増やし続けている。山田ジャパンの最新作である『優秀病棟素通り科』は切り花を輸入する貿易会社に勤める飯塚哲人が主人公。彼は自らこの世を去ろうとしていたが、その矢先にかすかな丸みと共に、ガバ!っと抱きかかえられる感覚を覚える。彼をキャッチしたのは、小さな製紙工場の経理を務める初老の女性・喜久枝。不思議な縁は転がり、哲人は不運続きで悲惨な道のりを歩んできた喜久枝の人生を知ることに。一方、充実した人生を送り、周囲から愛されているかに見える哲人は、なぜそんな決断をするに至ったのか。主演はふぉ~ゆ~の福田悠太、劇団おなじみのゲストも出演。さらに旗揚げから劇団に所属し、山田作品には欠かせないいとうあさこも登場する。チケットは12月12日正午より、公式サイトにて先行発売開始。公開されたビジュアルは全員が背を向けたビジュアルとなっている。“ちょっとビターな大人のコメディ”に期待したい。■公演情報山田ジャパン1月公演『優秀病棟 素通り科』2021年1月20日(水)~27日(水)会場:本多劇場料金:8,500円(全席指定・税込)一般発売日:12月26日(土)10:00AM~公式サイト:
2020年12月12日M&Oplaysプロデュース『そして春になった』が本日12月8日に東京・本多劇場にて開幕。出演者からコメントが寄せられた。本作は、日本のチェーホフと呼ばれ、人間の内部で無意識に動く感情を説明的なせりふを排し、物語の核を隠しながらもリアルに生々しく描き出すことに定評のある、劇作家であり演出家の岩松了待望の新作。ある映画監督の妻である女性と、その監督の愛人であった女優という、かつて一人の男をめぐって憎みあったが時を経て、共感とも友情ともとれる感情を抱くようになったふたりの女による、ダイアローグのような朗読劇のような、モノローグで築かれる回想ドラマが紡ぎ出される。出演は、松雪泰子、ソニン、瀧内公美、片桐はいりの4名が2組にわかれ、それぞれの『そして春になった』を創り上げる。開幕に際して、岩松、出演者の4名より、下記のコメントが寄せられた。岩松了(作・演出)解禁時から変わらず未だ当てはまる冠が見つかっていない、本当にそれくらいあまり見たことのない、珍しい作品になったなと思います。2組の芝居は言葉ではうまく表せませんが、確実に違うものになりました。松雪さんと片桐さんでは、まったく違うタイプのキャラクターになっているし、ソニンさんと瀧内さんは演劇経験の差がうまく作用しているなと思います。皆さん本当に素晴らしい役者さんで、松雪さんは立ち姿が美しく、本作を表現するのにふさわしいと思ってお願いした自分の目に狂いはなかったなと思います。ソニンさんはミュージカルで拝見したことがあり、凄く目がいく人だなと思っていたのですが、実際もとてもお芝居がうまい方でした。瀧内さんは伸びしろの多い女優さんで、この先が楽しみです。片桐さんはもう 5、6回一緒にやっているのですが、僕にとって珍しい作品であるとともに片桐さんにとっても珍しい作品になっているので、お互いに挑戦しましょうと話しました。このご時勢で朗読劇が増えていますが、芝居のようなところも朗読のようなところもある、あまり見たことのない演劇になりました。上演時間も短いので、集中してみていただけると思います。2パターンご覧いただけたら最高です。松雪泰子岩松さんワールド全開の中、新しいアプローチでお贈りする演劇ができました。岩松さんの書く言葉は詩的で美しく、でも生々しくてすごく人間的です。感情のエネルギーがとてつもなく、俳優としてはそれがやりがいになり、どうしたらこの山を越えられるんだろうと、必死に脚本と演出にかじりついています。初共演となるソニンさんは、すごく多彩な魅力と才能を持っている方という印象があり、ご一緒できるのが楽しみでした。パワーあふれる俳優さんで、お稽古自体は短かったですが、とても濃密な時間を過ごせました。朗読とも演劇とも違うものになりましたが、脚本を持たずお芝居としてやりたいと思うくらい素敵な作品です。多くの方にご覧いただき、どう感じていただけるか、どう受け取っていただけるかとても楽しみです。新しいものを体験しに、ぜひ本多劇場へ足を運んでいただけると嬉しいです。私たちも全力で頑張ります。ソニン今回は、朗読劇に初挑戦、岩松さんと松雪さんとも初めてのお仕事と、初めて尽くしの作品です。朗読劇でここまで動くとは思っていなくて、まさかのダンスシーンもあったので、最初は焦りました(笑)。岩松さんは、脚本から、自分の世界をかっちり組み立てて、すごくこだわりがある演出をされる方だと想像していましたが、実際にお稽古にはいってみると直感型の方なので、私も直感的に色々試してみせたりして作りました。松雪さんは最初からすごく役に入られていて驚きました。お稽古を重ねていく中でも、作品の世界観を身体にしみこませていっているのを感じ、そんな松雪さんの姿に私も興奮して、楽しんでいます。ストーリーも構成も余白だらけでいろいろな想像ができる作品だなと思っていて、本番を迎えてからも、その余白が自然と変わっていくことでしょう。観てくださる方々自身の想像で物語を完成させていただければ嬉しいです。是非この世界を感じにいらしてください。瀧内公美朗読劇としてお話をいただいたので、本を読むだけで進んでいくものと思っていたのですが、動きも出てきて、そうするとそこへ自然と感情ものってきて、お芝居なのか朗読なのか、予想していたものとは違った作品になりました。嬉しさの中に悲しみがあったり、喜びの中に怒りがあったり、お稽古をすればするほどより感情が見え、深みが出てきて、毎日発見があって面白い経験をさせてもらっています。片桐はいりさんは唯一無二な方ですので、ご一緒させていただくのがとても楽しみでした。間や感情の伝え方が、はいりさんの身体を通して伝わってくるのを目の前で感じることが出来て、この上なく幸せな時間です。自分が今まで出してきた感情とは違う、奥深いものが積み重なってきている感覚があり、新たな姿をお見せできると思います。時勢的に言いづらくもあるのですが、でもこれはどうしても観ていただきたいです。新しい形式の演劇をお見せできると思うので、ぜひ会いに来てください。片桐はいり上演日数や上演時間が短いだけでなく、登場人物や舞台上の人数も少なく、とても要素が少ないからこそ、濃い物語になっています。岩松さんの作品の中ではすごくシンプルでわかりやすく、素材のままの味を楽しめるような内容になっているので、だからこそ逆に大変な部分もあるのかなと思います。瀧内さんのことは、映画でよく拝見していました。舞台はあまり経験がないそうなのですが、度胸や存在感がすごいなあと驚いています。さらに、舞台ならではの約束ごとのようなものがない分、新鮮な反応が返ってくるのでそれも面白いです。演劇と映像は全く違うんだと改めて気づかされました。朗読かと思えば演じていたり、芝居かと思えばただ読んでいたり……。内容だけでなく、上演形式もサスペンスです。私たち演者側も薄氷を踏むような気持ちで、うかがいながらやっているところもあるので、お客様とのそんな駆け引きも楽しめたらと思います。M&Oplaysプロデュース『そして春になった』作・演出:岩松了出演:松雪泰子、ソニン、瀧内公美、片桐はいり会場:本多劇場お問合せ:03-6427-9486(平日11:00~15:00) 配信決定12月12日(土) 13:00・18:00公演収録を配信動画配信期間:12月28日(月)18:00~2021年1月6日(水)23:59配信チケット販売期間:2021年1月6日(水)22:00まで発売中購入URL: より配信チケットをお求め頂けます(ご購入にはイープラスの会員登録が必要です)。
2020年12月08日赤堀雅秋が作・演出を務めた、M&Oplaysプロデュース『白昼夢』が2021年3月20日(土・祝)から4月11日(日)、本多劇場で上演される。劇作家・演出家としてだけでなく映画監督、俳優と多彩な顔を持つ赤堀雅秋。今作は彼の1年ぶりの新作であり、『流山ブルーバード』(2017)に続く、M&Oplaysとのコラボ第2弾作品だ。出演は、赤堀作品には初参加の三宅弘城、吉岡里帆、赤堀作品には欠かせない俳優・荒川良々、風間杜夫、そして赤堀本人。実力派キャストで何気ない日常に潜む人間の痛みや悲しみや可笑しみを独特の目線で描き、他人の日常を覗き見しているような劇空間を作り出す。ストーリーは現代社会に取り残された人々のもがきと再生の物語だ。高橋家の家主・高橋清(風間杜夫)は、妻を亡くし、次男の稔(荒川良々)とふたり暮らし、稔は長年引きこもっていて、家庭内での暴力も絶えない。清は、長年のその暴力に耐え続けてきたが、いよいよ臨界点を超えそうだった。長男の昭(三宅弘城)は、ずっと弟のことを心配し、たびたび実家に顔を出すが、いよいよNPO法人の相談室に駆け込み、現状を吐露。それからある日、訪ねて来たNPO法人の若林(赤堀雅秋)と石川美紀(吉岡里帆)、長男の昭も加わった話し合いがもたれるが、清は外部の人間に現状を話すことを拒む。途方に暮れる昭だが、そこは百戦錬磨の若林が薄ら笑みを浮かべながら優しくリード。その若林も微妙に胡散くさく、石川に至っては腕に無数のリストカットの跡が。そして5人の交流によって不毛で終わりのない物語が始まる。彼らは希望の灯を見出すことができるのか。<作 / 演出:赤堀雅秋・コメント>考えたら1年ぶりの舞台ですが、何だか随分舞台から遠ざかった心持ちです。だから物凄い期待感と不安が入り混じった複雑な状態です。大好きな本多劇場で、大好きな役者たちと濃密な物作りが出来る幸せを噛みしめたい所存でございます。こんな時世ですが、安易に希望を撒き散らすことなく、かといって諦念に酔いしれることなく、それでも生きて行く、そういう物語でありたいと思います。喜劇のつもりです。謙虚に、人間や人生を肯定したいのです。よろしくお願い致します。■公演情報M&Oplaysプロデュース『白昼夢』2021年3月20日(土・祝)~4月11日(日)上演会場:本多劇場作・演出:赤堀雅秋出演:三宅弘城、吉岡里帆、荒川良々、赤堀雅秋、風間杜夫公式サイト:
2020年12月01日M&Oplaysプロデュース『あんまと泥棒』(脚本:村上元三、脚色・演出:倉持裕)の開幕を控えた11月26日(木)、会場となる東京・下北沢の本多劇場でゲネプロが開催され、出演する南原清隆と近藤芳正が意気込みを語った。二人芝居『あんまと泥棒』は1951年にNHKのラジオドラマとして放送された後、故中村勘三郎たっての希望で1966年に舞台化された伝説の人情喜劇。2019年に気鋭の劇作家・演出家の倉持裕が脚色・再構築し、一日限り2回公演として、愛媛県の伝統ある劇場・内子座にて上演された。その幻ともいわれる内子座公演に引き続き、南原が業突く張りな盲目のあんま・秀の市、近藤が気のいい泥棒・権太郎をそれぞれ続投し“あんまと泥棒”2人の軽妙な会話のやりとりを繰り広げる。以前から親交があり、近藤からのオファーを南原が快諾する形で実現した共演。「好きにやらせてもらっているし、大人の役者さんなので、アドリブも受け止めてくれる」(南原)、「ナンチャンの魅力は役に入ったり、素に戻ったりがスムーズにできるところ。普通の役者にはなかなかできない」(近藤)と相思相愛ぶりを見せ、全幅の信頼を寄せあった。脚色・演出を手がける倉持の笑いのセンスを加えた現代的な演出で、普遍的な喜劇としてよみがえった『あんまと泥棒』。演劇の街・下北沢の本多劇場での復活にあたり、さらなる脚色が加味されたといい、南原は「江戸時代にもいろいろな伝染病があったと思いますし、共通点を探りながら、現在の状況(コロナ禍)に合わせた作りに変えた」と説明。「今だからこそ、ほっこり笑ってもらい、明るい方に明るい方に(気持ちが)動けば」とアピールすると、近藤も「世知辛い状況ですが、コントのような楽しい人情喜劇なので、ナンチャンと近藤のやりとりを笑っていただければ」とうなずいた。また、激動という言葉がふさわしい2020年については「いろんなことがあり、2年くらいの長さに感じる1年だった。できることを探しながら、日常のありがたみと絆の大切さを実感した」(南原)、「思ってもいないことが起きた1年。くじけそうになった時は、津川雅彦さんが生前おっしゃっていた“起きたことが正解”という言葉を指針に、苦しみながら、前向きに楽しんだ」(近藤)と振り返り、大みそかの話題が飛び出すと、南原は「もちろん家で紅白を見ますよ。ウッチャン(内村光良)が頑張っていますので」と相方愛を披露していた。取材・文=内田涼M&Oplaysプロデュース『あんまと泥棒』2020年11月27日(金) ~ 2020年11月29日(日)脚本:村上元三脚色・演出:倉持裕出演:南原清隆近藤芳正会場:東京・本多劇場ストリーミング配信スケジュール決定!11月29日(日)13:00公演の収録映像を配信配信限定特典:ヴィレッヂ代表・細川氏司会による、南原清隆×近藤芳正×倉持裕のスペシャル座談会視聴期間12月9日(水)12:00~12月15日(火)23:59 ※チケット販売は12月15日(火)22:00まで詳細は公式サイトにてご確認ください
2020年11月27日ドルチェ&ガッバーナは新プロジェクトとして、公式ウェブサイトおよびソーシャルメディアでのみ公開される初のデジタルファッションショー”DG デジタル ショー”を発表した。©DOLCE&GABBANAドルチェ&ガッバーナは新プロジェクトとして、公式ウェブサイトおよびソーシャルメディアでのみ公開される初のデジタルファッションショー”DG デジタル ショー”を発表。メンズ、ウィメンズ コレクションの発表と同時に、ショーに登場した製品はオンラインで購入可能となる。また一部の製品は店頭でも発売予定だ。©DOLCE&GABBANA©DOLCE&GABBANA©DOLCE&GABBANADG デジタル ショー プロジェクトの皮切りとなるのは、ウィメンズ コレクション。「ウォーキング イン ザ ストリート(Walking In The Street)」をテーマに掲げ、ブランドのDNAが持つユニークな特徴と、カジュアルでリラックスしたアーバンスタイルをミックスしたスタイルが多く登場した。ボーイフレンドデニムやスニーカーなど90年代のストリートを感じさせる雰囲気の中に、サルトリアの技術を駆使したジャケットやジレを合わせることで唯一無二のルックを演出している。ライブで味わう体験をデジタル技術とうまく調和させ、グローバルなコミュニケーションへと発展させるまさに今の時代ならではのプロジェクトと言えるだろう。モデルのウォーキングが、フィジカルなショーさながらのダイナミックな背景とともに表現されるとき、ルックは生き生きと輝くードルチェ&ガッバーナは、こうした背景すべてがコレクションのメッセージをより強いものにし、ファッションが素晴らしい体験であることを改めて伝えようとしている。DG デジタル ショーの模様は、公式YouTubeチャンネルで観ることができる。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年11月17日劇団・山田ジャパンの1月公演『優秀病棟 素通り科』が2021年1月20日(水)から27日(水)まで本多劇場にて、ジャニーズの4人組男性アイドルグループふぉ~ゆ~の福田悠太主演で上演されることが決定した。山田ジャパンは、2008年に旗揚げしたコメディユニット。 Netflix配信『全裸監督』の脚本を担当した山田能龍がこれまで発表した全作品を手がけており、誰もが抱く不足感と、独特の哲学を絶妙なワードセンスで笑いに昇華させる作品でファンを増やし続けている。今作は、切り花を輸入する貿易会社に勤める飯塚哲人を主人公としたコメディ。飯塚をTVドラマやバラエティなどで幅広く活躍し、2018年のオリジナルミュージカル『DAY ZERO』で単独初主演を務めたふぉ〜ゆ〜の福田が演じる。また森一弥、与座よしあきといった、劇団おなじみのゲストが出演。さらに、旗揚げから劇団に所属し、山田作品には欠かせない、いとうあさこも出演する。今回の主演抜擢に、福田は「この度、山田ジャパンさんの舞台にお邪魔させて頂ける事になりまして、ガッチガチに緊張しています」とコメント。脚本・演出を務める山田に対し、「山田さん、こんな僕ではございますが、お手柔らかにお願い致します」と問いかけながらも、「自信が足りない僕ですが、山田ジャパンさんの皆さんの舞台に立たせて頂く事により、自信をゲットして、1回りも2回りも、成長しちゃいたいと思います」と意気込みを語った。チケットの一般発売は12月26日(土)10時より開始される。【福田悠太(ふぉ~ゆ~)コメント】はじめまして。普段は、ジャニーズ事務所で、ふぉ〜ゆ〜という珍しいグループで活動させて頂いています。福田悠太という者です。よろしくお願いします。この度、山田ジャパンさんの舞台にお邪魔させて頂ける事になりまして、ガッチガチに緊張しています。どなたか助けて下さい。これはもう、山田さんの胸に飛び込むしかないと考えております。山田さん、こんな僕ではございますが、お手柔らかにお願い致します。自信が足りない僕ですが、山田ジャパンさんの皆さんの舞台に立たせて頂く事により、自信をゲットして、1回りも2回りも、成長しちゃいたいと思います。【山田能龍(脚本・演出/山田ジャパン主宰)コメント】今回、初めは別の内容を考えていて、詳細なプロットまで出来上がってたんです。その内容で美術のイメージも伝えてあって。でも、異常な状況で生活をしながら違和感のあるニュースを次々と目にしていくうち、「あ、元々やろうとしてた内容は、何か外れてるな」って。今は死生観を描くべき節目だと思って、題材を選び直しました。福田さんの印象は、ジャニーズらしからぬ人です。本当に偶然オンタイムで例の「お金がないから、ハッピーアワー」発言を観てたんですよね。ここまで生々しい自虐をするのか!と笑ったのを覚えています。そこで一度興味を持ったので、M-1の時も「あ、また変なことしてる」って思いました(笑)。きっと、うちの劇団と相性がいいと思います。早く会いたいですね。【公演概要】山田ジャパン1月公演『優秀病棟 素通り科』上演日程:2021年1月20日(水)〜27日(水)会場:本多劇場料金:8500円(全席指定・税込)一般発売日:12月26日(土)10:00AM~公式サイト:
2020年11月16日2021年4月23日(金)より下北沢・本多劇場にて、ゴツプロ!第六回公演『向こうの果て』が上演されることが決定した。ゴツプロ!は、小劇場で10~20年活躍してきた40代以上の男性俳優のみで構成された劇団。2016年1月の旗揚げ公演から着実に人気を集め、2018年の第3回公演『三の糸』で初めて本多劇場の舞台に立った。第5回公演までは男性キャストのみで上演してきたが、今回の第6回公演で初めて女性キャストとして小泉今日子が出演。さらに、上田慎一郎監督の映画『ポプラン』で主演を務めた皆川暢二と、ゴツプロ!作品には2度目の参加となる関口アナンが出演する。物語の舞台となるのは、小さなアパートの一室。ある日そこで殺人事件が発生し、部屋に住む一人の女が逮捕された。被害者は同居していた男性。裁判では女を知る男たちの証言から、女と被害者の過去や、女が持つ様々な顔が明らかとなっていく。さらに、本舞台はWOWOWでドラマ化、幻冬舎での小説化も決定。ドラマの方は舞台とは異なるキャストにより展開され、2021年に放送が予定されている。なお、チケットは2021年2月13日(土)一般発売開始。各種先行販売についてはゴツプロ!公式サイトなどで発表される。ゴツプロ!第六回公演『向こうの果て』会場:本多劇場日程:2021年4月23日(金)~5月5日(水・祝)脚本:竹田新演出:山野海出演:塚原大助、浜谷康幸、佐藤正和、泉知束、かなやす慶行、渡邊聡、44北川、関口アナン、皆川暢二、小泉今日子演奏:小山豊(津軽三味線小山流三代目)ほか宣伝衣装協力:YOHJI YAMAMOTO Inc.企画・製作・主催:ゴツプロ合同会社
2020年11月13日2021年1月10日(日)~1月17日(日)の期間、本多劇場にてマキノノゾミの戯曲『東京原子核クラブ』が上演される。『東京原子核クラブ』は、1997年の初演時にマキノが読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞した名作戯曲。マキノ本人が22年ぶりに演出を手がけた本公演は、風変りな住人が集う東京本郷の下宿屋「平和館」を舞台に、昭和初期の荒波に揉まれ、懸命に生きる若者たちを描いた群像劇となっている。今回はワークショップオーディションを実施し、多彩なキャストが集結した。主人公で理化学研究所に勤務する若き原子物理学者・友田晋一郎を演じるのは、『ウエスト・サイド・ストーリー』や『怪人と探偵』などのミュージカル作品に出演し、話題を呼んでいる水田航生。さらに、神出鬼没の謎の女性・箕面富佐子を元宝塚歌劇団月組トップスターの霧矢大夢、平和館の大家・大久保を舞台や映画、ドラマと幅広く活躍する小須田康人、友田の師匠である西田教授に文学座所属の実力派・浅野雅博が演じるほか、久保田秀敏、加藤虎ノ介、上川路啓志などが出演する。マキノは本公演のテーマについて、「この作品には、戦時中の日本における原子爆弾製造計画についてふれた箇所があります。今読み返してみると、自然科学の発達が、ときに後戻りできない人類にとっての閾値を易々と超えてしまう恐怖と、状況次第では私たちはいとも容易に被害者から加害者の地位に転落し得る可能性があること、その重要な事実を忘れずにいることを表明しておくことなどが、(当時はさしたる自覚もないままに)執筆時の主題であったように思われます」と説明。また、主演を務める水田は「23年前の初演の時から風化される事なく伝わる主題、今の世の中を暮らす人達に対して問いかけているメッセージや想いが台本を読ませていただいた時に深く感じました」と振り返り、意気込みを「今の令和を生きる自分の体を通した時、何を思ってどう感じるのかということを大切にしつつ、作品の持つメッセージや想いを表現出来るよう、稽古に励んでいきたいとおもいます!」と語っている。「東京原子核クラブ」2021年1月10日(日)~1月17日(日)全11ステージ(予定)会場:本多劇場出演:水田航生、大村わたる、加藤虎ノ介、平体まひろ、霧矢大夢、上川路啓志、小須田康人、石田佳央、荻野祐輔、久保田秀敏、浅野雅博、石川湖太朗(登場順)
2020年10月22日「劇場の灯を消すな!」第3弾が、 宮藤官九郎と細川徹が演出する本多劇場編に決定した。「劇場の灯を消すな!」は、 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、 公演の延期・中止が続いている劇場においてオリジナル番組を制作する、 WOWOWによる演劇プロジェクト。 第3弾は、 宮藤官九郎と細川徹を総合演出に迎え、 「劇場の灯を消すな!本多劇場編 特ダネ!皆川スポーツ in 演劇とパンケーキの街、 下北沢。 宮藤官九郎と細川徹責任編集」を制作することが決定した。番組内容の一部も明らかとなり、 『皆川スポーツ』の中学生記者、 皆川敏美による本多劇場の劇場案内や、 小泉今日子と皆川猿時による朗読劇が展開される。 さらに、 今回の企画決定に併せて、 本多劇場チーフ・大岩正弘氏からコメントが寄せられた。●本多劇場チーフ 大岩正弘コメント前代未聞の事態に困り果て、 右往左往してみるも、 結局は「沢山のお客様に来てもらいたい」というシンプルな、 そして昔から変わらない思いだけが炙り出されてきた、 この数カ月でした。お客様をお迎えする場所を守る。 演劇人たちが自由に表現する舞台を守る。 38年前に個人で劇場を作った本多一夫の思いに立ち返ることが出来たと、 憎きコロナ禍もプラスに考えてみましょうか。本多劇場と大人計画、 鬼に金棒だと自負させていただき、 「劇場の灯を消すな!本多劇場編」にワクワクしています。■番組情報劇場の灯を消すな!本多劇場編特ダネ!皆川スポーツ in 演劇とパンケーキの街、 下北沢。 宮藤官九郎と細川徹責任編集9月26日(土)午後3:00 [WOWOWライブ] [WOWOWメンバーズオンデマンド]総合演出:宮藤官九郎、 細川徹<放送内容(一部)>『皆川スポーツ』の中学生記者、 皆川敏美による本多劇場劇場案内出演:皆川猿時朗読出演:小泉今日子、 皆川猿時収録場所:本多劇場公式サイト:
2020年07月27日KERA×古田新太企画のレギュラーメンバーが結集し、本多劇場でCUBE produce『PRE AFTER CORONA SHOW』の公開ゲネプロを実施する。新型コロナウイルスの影響により、日本の演劇は上演が軒並みストップになり、劇作家で演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が手掛ける予定であった作品も中止を余儀なくされた。そんなコロナ禍の中でも、KERA は新しい試みとしてCUBE produce『PRE AFTER CORONA SHOW』を実施する。2007年から2016年の間に、 ケラリーノ・サンドロヴィッチと俳優・古田新太のタッグで上演してきた舞台のレギュラーメンバーが集結。劇場でのリーディングアクト『プラン変更~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険~』の無観客上演生配信と、 コント映像作品『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』配信という2つのコンテンツで構成された『PRE AFTER CORONA SHOW』に挑む。リーディングアクト『プラン変更~名探偵アラータ探偵、最後から7、8 番目の冒険~』は、7月12日に無観客生配信の形で本公演上演するとともに、 前日の7月11日に、 下北沢本多劇場にて一般観客を入れた形での公開ゲネプロを実施。上演前には『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』を、 配信開始に先駆け先行上映される。ゲネプロ中は舞台上のソーシャルディスタンスにも配慮し、「多彩な動きがありつつも俳優同士が常に距離を保ちながら進行するリーディング」というこの時代ならではの演出的工夫を取り入れた上演形式で行うとのことだ。CUBE produce『PRE AFTER CORONA SHOW』【配信舞台上演作品】●CUBE produce PRE AFTER CORONA SHOW presents リーディングアクト『プラン変更~名探偵アラータ探偵、最後から7、8 番目の冒険~』作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演:古田新太・大倉孝二・入江雅人・八十田勇一・犬山イヌコ・山西惇 / 奥菜恵配信映像作品●『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』脚本・構成・総合演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ共同脚本:ブルー&スカイ・他出演:古田新太・大倉孝二・入江雅人・八十田勇一・犬山イヌコ・山西惇 / 他【公演&配信日程詳細】<公開ゲネプロ> (配信無し)日時:2020 年 7月11日(土)15:30開場16:00〜17:40/『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』上映17:40〜18:00/休憩18:00〜/CUBE producePRE AFTER CORONA SHOW presentsリーディングアクト『プラン変更~名探偵アラータ探偵、最後から7、8 番目の冒険~』上演劇場:下北沢本多劇場料金:12,000円(上映・上演込み、 特製 T シャツ・缶バッヂ付)チケットスケジュール:7月1日(水)正午より cubit club 会員(キューブ無料メルマガ会員)先行受付スタート7月7日(火)チケットぴあ先行予約7月8日(水)より一般発売開始(チケットぴあのみ)チケット購入&詳細→ < 無観客生配信 本公演 >CUBE producePRE AFTER CORONA SHOW presentsリーディングアクト『プラン変更~名探偵アラータ探偵、最後から7、8 番目の冒険~』上演日時:2020 年 7 月 12 日(日)15:00 開演PIA LIVE STREAMより配信料金:3,500円7月19日(日)までアーカイブ販売有7月2日(木)10 時よりチケットぴあにて視聴券販売開始視聴券購入&詳細→ <コント映像作品 配信>『 PRE AFTER CORONA SHOW The Movie 』日時:2020年7月12日(日)17:00配信スタートPIA LIVE STREAMより配信料金:2,500円7月19日(日)までアーカイブ販売有7月2日(木)10時よりチケットぴあにて視聴券販売開始視聴券購入&詳細→ 公演についての詳細→キューブオフィシャルサイト: <ケラリーノ・サンドロヴィッチコメント>(1)少々長いコメントになりますので興味ある方にだけお読み頂ければ。新型コロナウィルスがあれして中止になった『欲望のみ』。 古田新太を座長としたチームに新たなメンバーを加え、 2007 年~2016 年に同チームで上演した「ナンセンス三部作」とは異なるタイプのコメディを創ろうとした公演でした。4 月下旬に中止が申し渡され、 自粛で悶々としていた私は、 このチームで「公演の代わりの何か」ができないものかと画策しましたが、 コロナ渦の制約の中、 頭に浮かぶ案はどれもこれも、 時間と労力を費やしてまで実行しようと思えるものではありませんでしたし、 それ以前に、 自分の仕事ではないように感じました。 周囲の演劇人達が早々に発信を連打した様々な試み、 すなわちリモートを使った演劇。 しかしそれを私が試みたところで、 面白いと思えるモノが創れるとは思えなかったのです。 それらは演劇のようでいて、 決して演劇ではない。 「演劇のようなもの」です。 「演劇のようなもの」は「演劇のよう」でありながら、 私が感じている「演劇の魅力」を何ひとつ擁しない。この度「PRE AFTER CORONA SHOW」の旗印の下にお届けする 2 つの作品も「演劇のようなもの」でしかなく、「演劇」と較べられちゃあたまらないのですが、「演劇」ができない時期、「何もしない」という選択肢もある中で、 これならやってもよいのではないだろうかと思えた企画であります。 やってみました。 我々が 2020 年の春~夏にどんな風に足掻いていたかの記録でもあります。(2)映像作品『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』は、 ザックリ言うと「コント集」です。 どう反応して良いのか戸惑わせるようなスケッチも混じってますが、 これもコントなのです。 私が書いたコントと盟友ブルー&スカイが書いたコント、 それから太田毅くんと飯田ゆかりさんの書いたコント一本ずつ(別役実氏編纂のコント本に収録)を私が脚色したもの、 そして、 大倉孝二とブルー&スカイのユニット、 ジョンソン&ジャクソンが、 やはり中止になってしまった彼ら の公演に於いて上演するはずだったコント(大倉が脚本提供クレジットに名を連ねているのはこの為です)。 注目の若手ナンセンス劇団「地蔵中毒」主宰の大谷皿屋敷くんにも参加してもらうはずだったのですが、 ある大人の事情で叶わず、 彼の既製台本から二言だけ台詞を使わせてもらってます、 記念に。コント達は、 劇場で収録したり、 ロケで映画やドラマのように撮影したり。 全 6 日間の強行撮影でしたが、 まさに制約だらけの中、 ゲスト出演者含め 20 名近いキャストとスタッフの皆様の尽力のお陰でヘンテコなモノが出来あがりました。 アニメは上田大樹くん、 音楽は鈴木光介くんと、 いつものメンバーが集結してくれました。 上映時間は約 100 分であります。(3)『プラン変更~名探偵アラータ探偵最後から 7、 8 番目の冒険~』は所謂リーディング公演。 6 月 29 日現在、 台本を書き始めたばかりでどんな作品になるか、 まだわかりませんが、 リーディングという形態を逆手にとってくだらなくできまいかなぁ、 と。 サブタイトル通り、 変質者であり多重人格者でもある探偵アラータが、 助手のアルジャーノンと共に、 事件かどうかすらも曖昧な事件を解決するナンセンス・コメディ。 つまりお馴染みのやつです。 ナンセンス三部作の第四弾。 新しいコメディに挑もうとした『欲望のみ』に代わる公演が、 結局いつものやつになっちゃうというのも皮肉ですが、 おかげでまたあのキャラクター達に会えるのは、 書き手にとっても大きな悦びであります。台本書き始めて数回の稽古を経て初日まで、 二週間しかないので、 40 分~60 分ぐらいの小さな作品になると予想します。 『The Movie』の方もそうですが、 はるか昔に書いた自作にネタを探ったり、 中学時代に私をナンセンスの世界に誘い導いてくれて、 健康~ナイロン初期に散々マネしたモンティパイソンの模倣も久々にしていることも白状しておきましょう。 今我々がやるとこんな風になります。ともかく、 安全第一、 くだらなさ第二に、 楽しんで作ろうと思います。赤字必至の試みなので、 お気に召したら口コミ、 SNS 等でワーワー騒いでくれろ。 以上、 よろしくお願い。2020 年 6 月末ケラリーノ ・サンドロヴィッチ
2020年06月30日『デジタル本多劇場』製作会見が12日にZoom上で行われ、甲本雅裕、鳥越裕貴、駿河太郎、中村まゆみ、清水伸、板野友美、有働佳史(総合企画・演出)、吉田ゐさお(音楽)が登場した。『デジタル本多劇場』は、6月13日~6月14日に行われる演劇公演で、LINE LIVEにて無観客生配信する。シチュエーション1 「紙、投げてもらえませんか?」(出演 甲本・鳥越)、シチュエーション2「ヤってませんよね?」(出演 駿河・山野 ※13日公演は中村)、シチュエーション3「こっち来ないで!」(出演 清水・板野)と3つの芝居を行い、さらにアフタートークも行うという内容になっている。Zoomでの会見に、意気込みを語る甲本の途中で声が聞こえなくなるというトラブルも。そんな中で、鳥越は「甲本さんと二人芝居、念願の本多劇場ということですぐOKさせていただきました」と経緯を振り返った。また、舞台挑戦自体も初という板野は「今回の舞台ではソーシャルディスタンスを守った内容もとっても面白いと思ったし、こういう時だからこそ見ていただける方にもクスッと笑っていただける舞台なので、頑張りたいと思います」と意気込む。しかし、板野が話している間に甲本が周りのスタッフに「これさあ、向こうにも聞こえてんのかなあ?」と話しかける声が入り、キャスト陣も笑いをこらえる事態となっていた。
2020年06月12日本多劇場グループ PRESENTS『DISTANCE』のソーシャルディスタンス囲み取材が1日に東京・本多劇場で行われ、本多劇場グループ総支配人の本多愼一郎、本多劇場グループ代表の本多一夫、永島敬三、井上小百合、入江雅人、企画・脚本・演出の 川尻恵太、御笠ノ忠次が登場した。今回の取材は同グループが、1日より営業を再開することから実施。コロナウイルス感染の危険性が未だある中、劇場の活動再開 第一弾として、1日〜7日の1週間、ひとり芝居の無観客生配信を毎日 日替わりで行っていく。井上小百合、入江雅人、伊礼彼方、柄本時生、小沢道成、片桐仁、小林顕作、近藤芳正 清水宏、鈴村健一、永島敬三が出演する。この日は「ソーシャルディスタンス囲み取材」として、取材陣はマスク+フェイスシールド、検温、手指の消毒を施し、座席も1〜2席ずつ離した上で席と席の間に衝立を設置された状態に。さらに登壇者たちも距離を保った上で取材に応えることになった。すでに配信を終えた役者陣は、「客席にお客さんがいないのは寂しいなと思ったんですけど、配信の向こうでいろんな想像力を使って見てくださったと思っていた」(永島)、「本当に楽しかったです。こういういろんなことが苦しい状況の中、本多劇場の舞台に立てたということが自分の人生にとって大きな出来事になるだろうなと思っていたんですけど、ただただ楽しんでしまった」(井上)、「演劇というものはなかなか敷居が高いので、こういう配信の形で日本中の人が見れる環境があるので、面白いと思って劇場に足を運んでくれたら、いいんじゃないかなと思います」(入江)とそれぞれに振り返る。井上は改めて「真っ暗の客席を見ながら、今までお客さんが見てきてくれたことが、どれだけありがたかったことかというのをすごく実感しました」と感謝し、「今皆さんがいろんな気持ちを背負いながら生きてる状況だと思うんですけど、それでも誰かと泣いたり笑ったりして生きていきたいなって思う貴重な時間でした」と語る。一人芝居も初めての上、稽古も極力リモートという状況で、「今までの舞台だったら何ヶ月もかけて舞台を作っていくというやり方をしてたので、初めてづくしで、大丈夫kなあという部分があったり、一昨日くらいに友達の前で号泣して」と告白。「『これ面白いよ』と気を紛らせて映画を見せてくれたんですけど、それが面白くなかったから余計に泣いた」と笑わせつつ、「確実に自分が成長したのを実感できましたし、もっと挑戦していきたいなと思いました」と意欲を見せる。号泣の理由については「セリフが詰まったら全て自分のせいだし、誰もフォローしてくれないし、今までは舞台上に何人かいたのにたった一人で立つのが未知だったので、よく分からなくて泣きました」と明かした。総支配人の本多愼一郎は、「やっと今日演劇を見れた、その一言です。何も言うことはありません」と感無量の様子。「みなさんに感謝しかないです。やはり劇場というのは常にいろんな人が集まっていろんなことを集まって創作する場所」「1日でも早く集まっていただいて、演劇活動を再開できるようにと思って今日までやってきました」と心境を吐露する。「最初は無観客から始めまして、少しずつお客様に来ていただけるような環境を作りながら、いつかはわからないですが、100%のお客様を入れられるまで安全対策を行いまして、経営をしていきたい」と指針を示し、「生で演劇を見るという価値は今後とも変わらないですし、今回の配信が今後収入面でサポートしてくれる形になる」と新たな展開にも希望を見せた。
2020年06月02日業界最高水準の技術で、お客様一人一人に素敵に似合うスタイルをご提案!SPLASHのスタッフは全員が全国レベルのコンテストで入賞する技術を持っています。薬剤も最新の頭皮と髪に優しいものを使用しているので安心♪名古屋市北区から全国にトレンドを発信しているオシャレな美容室です。痛まない!とにかく持ちが良い!リピーター続出のスプラッシュのデジタルパーマ✿デジタルパーマをかけたヘアスタイルは、朝の時短に最適◎スプラッシュのパーマはお手入れが簡単で手触りも柔らかく、傷みを全く感じないと大人気です!朝のお手入れもデジタルパーマなら髪を濡らす手間が省けて時間に余裕ができたと大好評です!!※写真はお客様にご了承いただいて撮影した、リアルサロンスタイルです この投稿をInstagramで見る SPLASH (名古屋市北区美容室)スプラッシュ (@splash_beautysalon)がシェアした投稿 - 2020年 3月月15日午前12時48分PDT この投稿をInstagramで見る SPLASH (名古屋市北区美容室)スプラッシュ (@splash_beautysalon)がシェアした投稿 - 2018年 7月月27日午前4時28分PDT この投稿をInstagramで見る SPLASH (名古屋市北区美容室)スプラッシュ (@splash_beautysalon)がシェアした投稿 - 2018年 2月月9日午後11時28分PST この投稿をInstagramで見る SPLASH (名古屋市北区美容室)スプラッシュ (@splash_beautysalon)がシェアした投稿 - 2018年10月月23日午前5時17分PDT この投稿をInstagramで見る SPLASH (名古屋市北区美容室)スプラッシュ (@splash_beautysalon)がシェアした投稿 - 2018年 8月月1日午後9時12分PDT いかがでしたか?デジタルパーマは以前のように傷むこともなくなりよりナチュラルにかかるようになりました。そして何よりもお手入れが簡単で朝の時間に余裕が出ると大好評です!髪質、顔型、年代問わず、どんな方でも似合うヘアスタイルをご提案させていただきますので、髪のお悩み等お気軽にご相談ください。お待ちしております♪✿SPLASH✿〒462-0807愛知県名古屋市北区御成通2-18 クレド御成通1F地下鉄名城線「平安通駅」徒歩3分■営業時間平日 10:00~18:30(パーマ・カラー)10:00~19:00(カット)土日祝 9:00~17:00(パーマ・カラー)9:00~18:00(カット)■TEL予約専用: 050-3759-1883■定休日月曜日 第2、第3火曜日■駐車場店舗前3台有り
2020年05月22日劇団「ゴツプロ!」の第五回公演『狭間の轍』が、1月24日(金)に東京・本多劇場にて開幕。東京、大阪、台北で上演される。その通し稽古に潜入した。【チケット情報はこちら】前回は阿波おどり、その前は津軽三味線と、日本の伝統的な文化を芝居に組み込んできた「ゴツプロ!」。今回は民謡、主にソーラン節をテーマに、明治27年の北海道江差町のはずれの漁師町にニシン漁の出稼ぎに来た男たちの姿を描く。演出は劇団「ふくふくや」の山野海、脚本は竹田新(山野海の別名義)。この日は楽器も入っての通し稽古。津軽三味線と尺八による迫力のある生演奏から芝居が始まった。舞台となるのは、喜助(佐藤正和)が親方を務める番屋(漁場の近くの作業場兼宿泊施設)。そこには、伊之助(かなやす慶行)、吉松(渡邊聡)、正太郎(泉知束)、三兄弟の長男・一朗太(内谷正文)、次男・玄吾(44北川)、三男・十三郎(塚原大助)が働きに来ており、さらに江戸から来た朝一(石川よしひろ)も仲間に加わっている。ポンポンと会話が飛び交い活気ある番屋。乱暴なやり取りもあるが、根っこにある彼らのやさしさは不思議なほど伝わってくる。そんな彼らのもとに、かつて玄吾と同じ戦場で足軽をしていた長治(浜谷康幸)が、「問題を起こした漁師の義弟を鍛え直してほしい」と義弟・遼太(関口アナン)を連れてやってくる――。劇中ではさまざまなことが起きるが、この作品では、そこで白黒はっきりつけるとか、膝突き合わせて向き合うとか、そんな展開はあまり見せない。そっとしておいたり、みんなで笑って発散したり、やさしくうながしたり…さりげなく、何かを逃がすように事をおさめていく。うっかりしていると見逃しそうな静かなやり取りだが、客席にいるとそこから受け取るものは大きく、気持ちはドラマチックに動かされた。物語が進むにつれ、さまざまなことがわかってくる。なぜ遼太が問題を起こしたのか、なぜ長治は玄吾を尋ねて来たのか、なぜ漁師たちがやさしいのか…。それは思わぬ理由ばかりだし、中には何とも言えない理由もあった。ただ、そこでモヤモヤッとした空気が漂っても、誰かが民謡を歌うと、一気になにかが晴れるような、でも逆に包み込んでもいるような、そんな不思議な感覚があった。歌詞がストーリーに寄り添っているわけでもないし、もちろんミュージカルのような歌とも違う、けれど唄が説得力を持って響くのだ。その体験は新鮮だった。真っ直ぐで誠実な演劇のよさを感じることができる本作は1月24日(金)から2月2日(日)まで東京・本多劇場、2月6日(木)から9日(日)まで大阪・近鉄アート館、2月21日(金)から3月1日(日)まで台北・華山1914文創園區烏梅劇院にて上演。取材・文:中川實穗
2020年01月21日毎日スマホに触れている時間はどのくらいですか?SNSをチェックし、ニュースを観て音楽を聴いて…スマホやPCに囲まれ電磁波を浴びる生活は、実は自律神経のバランスも崩してしまっています。イライラしたり急に不安が襲ってきたり、なかなか寝付けなかったり…。週に1度はデジタル機器をシャットアウトして過ごしてみてください。これを数回経験すると、物理的な要因も精神的な要因からも解放されて心穏やかに過ごせていることに気づきます。現代人に特に試して欲しいデジタルデトックスについてご紹介します。デジタルデトックスとは?普段スマホやPCをはじめ、デジタル機器に囲まれて生活している現代人。デジタルデトックスとはデジタル機器から発せられる電磁波などをシャットアウトするだけでなく、SNSやネットの情報などをお休みすることで心の健康を取り戻します。スマホを見ずにいられない、着信や新着アイコンが気になる…など、スマホに依存しがちな現代人はデジタル機器から離れ、本を読んだり自然と触れたりする機会を作ることで脳と心を休め健全な状態に導くことができます。デジタル機器の影響まずはデジタル機器から発せられる電磁波の影響です。電磁波が体に与える影響は様々な意見がありますが、自律神経を乱したり睡眠障害、免疫力低下、異常行動を引き起こすなど、目に見えない電磁波は体に多様な影響を及ぼします。また、心の健康という点でスマホやPCのデジタル機器から離れる時間を作ることがとても大切です。常に他人のSNSをチェックし、SNSにアップしては承認欲求を満たす、最新のニュースを頭に入れ、仕事のメールや電話の対応…これでは心は荒む一方です。常に何かしらに追われているような生活の現代人は、デジタル機器から身を置くことが心の余裕を作るための最も簡単な方法だと思います。デジタルデトックスのメリットデジタルデトックスを行うことでのメリットをお伝えします。脳や心を休めるというのは仕事やニュース、友達とのやり取り…など様々な情報をシャットアウトすることで、無意識に行なっている考える行為をさせないようにします。脳単体で、体が使うエネルギーの2割ほど使っていると言われており、脳を休ませるだけで疲れやすかった体が軽くなり、脳の空き領域が整理され、仕事や勉強のパフォーマンスが上がるようになります。様々な情報に心が乱される、電磁波によって自律神経が乱されると、イライラしたり不安になったり神経過敏な状態や鬱状態を引き起こしやすくなりますが、デジタルデトックスを行うことで様々な情報に振り回されることなくフラットな心を保つことごでき、自律神経が整うことでイライラや不安が改善されます。デジタルデトックスをおすすめしたい人毎日触れているデジタル機器ですが、いきなり全てのデジタル機器をシャットアウトするのは難しいです。特に毎日スマホやPCに触れている、自然と触れ合ったのがいつが最後か思い出せない、電子レンジなどで手っ取り早く温め調理ばかりしてしまうというような方は、週に1度〜数回はスマホやPCの電源を落とし、自然と触れ合い澄んだ空気を味わったり、活字を読んだりする機会を作りましょう。何度かデジタルデトックスを終えると、デジタルデトックスの後に頭も心も清々しく冴え渡っているのを体感できるようになります。まずは、週に1度のデジタルデトックスから始めてみましょう!週に1度のデジタルデトックスをスマホやPCだけシャットダウンしても、都会に住んでいる方は特に様々なデジタル機器の影響を受けやすいです。時間ができたら都会の喧騒から離れ、デジタル機器の無い自然の中で過ごすことで更に体も心も健全な状態へ導くことができます。普段の仕事や勉強のパフォーマンスを上げるためにも、デジタルデトックスはおすすめです!Hikaruヨガインストラクター
2020年01月10日M&Oplaysプロデュース『鎌塚氏、舞い散る』が、11月22日(金)より東京・本多劇場で上演される。三宅弘城演じる“完璧な執事”を目指す鎌塚アカシが、上流階級のお屋敷内で次から次に起こる事態に翻弄されつつ、個性的な登場人物相手に問題解決に奮闘するコメディ作品。2011年に第1作『鎌塚氏、放り投げる』が上演され、その好評ぶりからシリーズ作品に。今作は第5作となる。舞台での活躍は言わずもがな、今やテレビドラマでもバイプレイヤーとして引っ張りだこの三宅弘城だが、この鎌塚アカシはまさに彼の魅力が濃縮された役。生真面目で、ときに喜び、悲しみ、怒り、焦り、トラブルに対処しようとしては小柄な身体で舞台上をキビキビと動き回る。作・演出を務める倉持裕作品の中でも完全に“コメディ”に振り切ったシリーズだが、笑いの中にもどこか不条理でシュールな展開が盛り込まれるのがいかにも倉持作品らしい。そんなありえないシチュエーションや主人たちの無理難題に翻弄される姿すら、鎌塚アカシという役はチャーミングに見えてしまう。女主人・マヤコ(大空ゆうひ)や若い執事・佐双(小柳友)ら、初参加のメンバーが演じる人物もくせ者揃いとなりそうだが、過去作で活躍した人物たちがふたたび登場するという点にも注目したい。堂田男爵夫妻(片桐仁、広岡由里子)、かつて堂田男爵に仕えていた宇佐(玉置孝匡)。過去のコンテンツを確認しづらい演劇では、シリーズものはなかなか難しい。それでもこのシリーズがこれだけの上演を重ねているのは、「初めて見る人でもしっかりと楽しめ、それでいて過去作を知っている人だとさらに楽しい」というバランスが絶妙だからだ。特に気になるのは、第1作、第3作で鎌塚アカシと恋(?)模様を繰り広げた、上見ケシキ(ともさかりえ)の再登場。一筋縄ではいかないというか、したたかな部分を持つ“アイドル女中”上見とアカシの中は、果たして今回どうなるのか?倉持いわく「1作目から続く鎌塚アカシと上見ケシキの、相思相愛ながら一向に発展しない恋も、ひとつの節目を迎えそうです」とのことだが……。さてここで今回のタイトルを確認しよう、『鎌塚氏、舞い散る』。シリーズ5作目にして、初めての冬が舞台の作品。舞い散るのは雪なのか、それとも……?その真相はぜひ、劇場で確かめよう。M&Oplaysプロデュース『鎌塚氏、舞い散る』は、12月11日(水)まで本多劇場、12月14日(土)・15日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、12月17日(火)に島根県民会館 大ホール、12月20日(金)に石川・金沢市文化ホール、12月22日(日)に宮城・電力ホール、12月25日(水)に愛知県産業労働センター 大ホールにて上演。文:川口有紀
2019年11月21日”経過でわかる”デジタルパーマをかけたその後☆よく見かけるパーマスタイル☆綺麗にカールが出ているのは当たり前。だってパーマをかけたてだから。。その後デジタルパーマがどのように持続し、スタイルをキープできるか。それが一番大事になります☆今回はデジタルパーマをかけたお客様に協力してもらい、カールの変化と持ちを検証☆※リアルお客様レポートです。※写真は全てねじって乾かしトリートメントバームを揉み込むだけ。※コテ、ブラシ、アイロン等は使用していません。レポート1☆2ヶ月経過のデジタルパーマ☆しっかり毛先までカールが残り、ふんわりボリュームをキープ☆ペタンコになりやすい方におすすめです☆ねじって乾かしトリートメントバームを揉み込み完成☆※コテ、ブラシ、アイロンは使っていません この投稿をInstagramで見る 桜井隆太 コテいらずデジタルパーマ グレージュカラー 小顔さん(@chobii_sakurai.r)がシェアした投稿 - 2019年 9月月20日午後4時26分PDT レポート2☆ゆるめカールもしっかり残る2ヶ月経過デジタルパーマ☆ミディアムロングレングスの緩めカール☆立地を弱く、クセ毛のような質感にしたい方におすすめ☆ねじって乾かしトリートメントバームを揉み込み完成☆※コテ、ブラシ、アイロンは使っていません この投稿をInstagramで見る 桜井隆太 コテいらずデジタルパーマ グレージュカラー 小顔さん(@chobii_sakurai.r)がシェアした投稿 - 2019年 9月月23日午後8時10分PDT レポート3☆7ヶ月経過デジタルパーマ☆ この投稿をInstagramで見る 桜井隆太 コテいらずデジタルパーマ グレージュカラー 小顔さん(@chobii_sakurai.r)がシェアした投稿 - 2019年 9月月12日午後7時38分PDT 7ヶ月経過のデジタルパーマ☆メンテナンスで2ヶ月に一回カットを施し軽さと扱いやすさをキープ☆長持ちでまだまだ持ちそうなデジタルパーマです☆ロングスタイルの方におすすめ☆ねじって乾かしトリートメントバームを揉み込み完成☆※コテ、ブラシ、アイロンは使っていませんいかがでしたか?なかなか見れないデジタルパーマのその後☆デジパをリピートする本当の理由は”長持ち”コテで巻いたようなカールを”ラク”に”長持ち”させることができます☆是非みなさんもご相談ください!
2019年10月07日安定感のある演技力で幅広い活躍を見せる俳優、風間杜夫。彼がライフワークのひとつとして取り組んできたひとり芝居から「平和三部作」が、東京・本多劇場で上演される。21年間で計7本制作され、日本全国で上演されてきた、風間杜夫ひとり芝居。文化庁芸術祭賞大賞や読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞するなど、各方面から高い評価を得てきた。今回は、そんな7作品の中から昭和史や「平和」について語る2作品に新作を加えた「三部作」の一挙上演を敢行する。2015年初演の『正義の味方』の主人公は、95歳のご老人。下町の銭湯で働くバリバリの現役で、近所の老人を集めては世相斬りを語り聞かせていた。ある日、女子大生が彼を取材しにやってきた。自らの人生史を語るうち、歩んできた過去が明らかになっていく。2017年初演の『ピース』は小さな葬儀社を経営する男の物語。かつて芸人を目指していたが、夢叶わず家族3人で慎ましく暮らしていた。しかし妻と娘が事故で他界。日々飲んだくれる彼のもとに、警察から葬儀の依頼が入る。亡くなったのは、彼の知り合いのシリア人だった……。そして今回初お目見えとなる新作『あの時代』。時は昭和12年。酔うと威勢がいいが女にだらしなく、2度も女房に逃げられた、まるで落語を地で行くような噺家・春風亭善好が主人公だ。慰問団に呼ばれることもない彼が、ある日、こっそり開かれる禁演落語会にお呼びがかかる……。作・演出を手がけるのは、喜劇ひと筋40年の水谷龍二。喜劇の酸いも甘いも知り尽くしたふたりが、不器用で、でも愛おしい登場人物の物語を紡ぎあげる。大いに笑ったあと、胸に残る後味やいかに。トム・プロジェクト プロデュース『風間杜夫ひとり芝居平和三部作一挙上演!!』は、本日9月26日から10月3日(木)まで本多劇場で上演した後、長崎、福岡、広島、兵庫、石川、福井、山形、新潟、東京、亀戸にて公演を行う。文:小川志津子
2019年09月26日柿喰う客の新作本公演『御披楽喜(おひらき)』が、9月13日より東京・本多劇場で幕を開ける。劇団結成13年目の彼らが今回演じるのは、恩師の13回忌に集う13人の男女の物語。“13”という不吉めいた数字と意味深なタイトルも含め、今回の公演について代表・中屋敷法仁に話を聞いた。「いつか劇団の解散公演をやるならこのタイトルで、と決めていたものなんです」と、のっけからドキリとすることを言う中屋敷。しかし、柿喰う客が今作で解散をするわけではもちろんない。「“劇団”の話をやりたいなと思ったんです。今もう、劇団というものがもはや希少価値のある集団になりつつありますよね。今も劇団というものがある、それだけで作品を超える価値があるんじゃないか……そんなことを思っていたんですよ」中屋敷自身も近年、2.5次元ミュージカルなど外部作品の演出を手がける機会が増え、劇団から離れた活動が多くなってきた。演劇活動を始めた頃とは環境が変わっていく中、改めて「劇団でやるべきこととは何か」を突き詰めて考えていくことが増えたという。そして今回、劇団にしか表現できないこととして考えたのが、“解散”。「なぜなら、解散公演だけは劇団にしかできないものだから。例えば『レ・ミゼラブル』に“解散”はないですよね(笑)。劇団の唯一劇団たる所以は、“集合”なんです。“集まれ!”といって集まったのが劇団であるならば、解散する様まで考えるのが劇団ではないか。劇団というものにものすごく興味と確信がある今、劇団の一番最高のパフォーマンスは“解散”にあるんじゃないか、と。ひとつの集団が生まれ、集団がバラバラになっていく様……それがノスタルジズムに陥るのか、それともそこには新しいアヴァンギャルドなものが生まれるのか。そういう興味があります」そうして出来上がったのが、とある美術大学でのかつてのゼミ仲間という“集団”の物語。本当の解散公演ではないが、過去の作品のセリフがところどころに散りばめられた劇団の総決算的作品になっているという。これは、東京公演に先駆け、兵庫県の「豊岡演劇祭」に招かれて『御披楽喜』を上演することも大きく影響しているとか。なぜなら豊岡演劇祭のディレクター、平田オリザこそが、かつて「今後脚本家、演出家としてどうやっていけばいいですか」と問うた中屋敷に「劇団を作ること」と答えた張本人だから。「当時2000年代の初頭だったので、なんでこんな古臭いことを言うんだろうと思ったんです。劇団なんてこれから崩壊していくんですよ、これからは作品と演出家の時代、俳優の営業の時代になってきますよなんて偉そうなことを言ったんですよね。でもオリザさんが言ったのは“だからこそ、劇団をやるんだよ”と」劇団というものに理想を抱いたスタートではなかった、だからこそ劇団の価値を客観的に問うことができたのかもしれない。劇団継続の危機もあったが、その都度周囲の人たちから改めてその価値を知らされることもあったという。そして劇団を続けて13年目、そんな大きなきっかけを与えてくれた“心の師”とでも言うべき存在が手がける演劇祭に、メインプログラムとして呼ばれた。だからこその“総決算”だ。「2.5次元作品の場合は、いろいろな人の憧れや理想がある上での作品だから、幻想があっていいと思うんです。でも劇団はそういった幻想を捨て、“演劇とはなんぞや”という核に迫れる場所」と語る中屋敷。彼の“劇団でしか表現できないこと”をぜひ、劇場で確かめてみようではないか。取材・文:川口有紀
2019年09月10日8月7日に東大和市で開幕し、関西や九州、東北を巡って好評を博してきた舞台が、いよいよ東京・下北沢の本多劇場で本日8月28日に幕を開ける。渡辺えり率いるオフィス3○○(さんじゅうまる)の『私の恋人』。小説家・上田岳弘による三島由紀夫賞受賞作を、脚本・演出を手がける渡辺と、新進気鋭の作曲家・三枝伸太郎が音楽劇へと紡ぎあげた。主な出演者は、のん、渡辺、そして小日向文世の3人。30もの役柄を、たった3人きりで演じきるという試みに注目だ。つまり、3人とも何らかの形で、舞台上に出づっぱりということ。さっきまでいたいけな少女を演じていた俳優が、突然オジサンになって再登場なんていうことが、演劇的表現の中では実に軽々と行われる。そしてもうひとつの見どころは、今回が初舞台となるのんの初々しさと、百戦錬磨の渡辺と小日向の円熟味のコラボレーション。「甘じょっぱい」とか「酸っぱ辛い」とか、複雑な旨味に満ちているはずに違いない。描かれる物語も、そんな表現手法にぴったりの世界観である。時空を超えて生まれ変わり続ける「私」の物語だ。遥か10万年前、クロマニョン人だった頃の「私」の想い。第2次世界大戦前、ベルリンで暮らすユダヤ人だった頃の「私」の想い。そして現代、日本に生を受けた「私」の想い……。演劇は、時空を超え、あらゆる境界線を超えることのできる自由な表現の場。そこで躍動する俳優たちの底力を、存分に楽しめる舞台である。9月8日(日)まで。文:小川志津子
2019年08月28日夏を舞台にした岩松了の新作『二度目の夏』が、東京・本多劇場で間もなく幕を開ける。アメリカの現代作家スティーヴン・ミルハウザーが『トリスタンとイゾルデ』をモチーフに書いた小説『木に登る王』を読んだ岩松が、それをベースに“男の嫉妬”にまつわる新たな物語を誕生させた。主な登場人物は、何不自由なく育った若社長・慎一郎(東出昌大)と2年前に結婚した妻・いずみ(水上京香)、彼の後輩で親友の謙吾(仲野太賀)。だがそこは岩松のこと、単純な嫉妬や三角関係の話には着地させない。「嫉妬っていうのは劇の素材になる感情なんですよね、シェイクスピアにしてもなんにしても。それをただ僕がやってもしょうがないので、ちょっと結論めいた話になりますが、嫉妬心がないということもドラマじゃないかと。そういう話を書けば自分なりのホンが書けるかな、みたいな気持ちがあって。だいたい演出家っていうのは演出するとき役者に、“お前、生活の中にドラマはないのか!”とか言うわけでしょ(笑)。つまり、嫉妬心にしろ、何にしろ、人間としての感情の凹凸がなければ演じられないだろうみたいな気持ちがあるわけで、演劇自体に抵触するテーマだとも思ったんですよ。だから嫉妬の話ではあるんですけど、嫉妬心が起こらないというのがどういうことなのかを考えていくのが僕の役目……といったらヘンだけど、今までやってきたことの延長にあるのはそっちの方じゃないのかと思ったというのもちょっとありますね」その無機質な“嫉妬が起こらない”という感覚を体現するのに、東出昌大という俳優は適任と言える。「多分に東出くんのキャラクターが影響しているところはあって、彼じゃなかったらこういうホンは書いてないかもしれないですね。顔つきがそうだから。嫉妬でギラギラって感じじゃないし。映画『桐島、部活やめるってよ』で彼が出てきたとき、表情が面白かった。つまんない言い方をすると、感情が表に出ないっていう。そういう役者さんはいいなと思うし、今初めて一緒にやっていてもいい役者さんだと思います。体の大きい人は心も大きいですねっていうか(笑)、懐が深いっていうかな」その東出演じる慎一郎と複雑な感情を交わし合うのが、岩松の舞台には4度目の出演となる仲野太賀。初出演は、全キャストをオーディションで選出した『国民傘』(2011年)だった。「まだ10代でしたね。当時から印象が強くて、“この子は絶対に採ろう”と最初から決めていたぐらい。若いのに似合わず立ち方がいい。なんていうかなあ……やっぱり芝居が上手いと思います。謙吾の“嫉妬されない”立場っていうのは、彼からすればバカにされてるみたいに感じるわけですよね。だから、心の底で(慎一郎と)非常に敵対していくものになっていくんじゃないかなと思うんですけど」加えて、先代から一家に仕える女性・落合役の片桐はいりがスパイス的な役割を果たす。岩松作品には実に15年ぶりの出演となる、この頼れる巧者の活躍も楽しみだ。ほか、水上京香、清水葉月、菅原永二と気になる面々が顔を揃え、岩松自身も飄々とした持ち味を発揮する。夫婦たちがひと夏を過ごす湖畔の別荘。池のあるその庭が、ドラマの主な舞台だ。表面的には微かな波紋を見せる程度だが、水面下では大波のごとく登場人物たちの感情がうねる岩松ドラマ。上品な富裕層の人々を描いた作品では、表現と感情のギャップの差がより広がり、観客が味わうゾクゾクの度合いも深まる印象がある。「嫉妬心がないっていうのは、やっぱりお金持ちの発想だと思うんですよ。貧乏人の悩みはわりと分かりやすい(笑)。お金が欲しいのであれば、お金をあげれば解決する。だけどお金持ちのこういった悩みには、何をあげれば解決するのか。そういう意味ではお金持ちの悩みの方がより本質的で深い感じがするから、お金持ちの話を書きたくなるのかもしれない。自分はまったくお金持ちじゃないんですが(笑)。慎一郎にしたって、嫉妬できないことが悩みであれば、嫉妬心が沸き起こることに喜ぶわけですよね。“俺も人並みだ”って。人によっては“変態”って言うかもしれないけど、いやそれは変態なんじゃなくて……ってそんなこと考えてると、分かりにくいとか言われちゃうんだけど(笑)」「いつも分かりやすく書いているつもり」と前置きしつつ、岩松作品へのイメージに付随する“分かりづらさ”について、こう言葉を進める。「創作っていうのは、分かりやすくまとめてそれを提示してお客さんに差し上げるものだと言われれば、“そうですか”と言って自分の不備を責めるっていうような流れになるわけですが(笑)。でも一方で、“やっぱり分からないでしょ、世の中のことは”っていうスタンスを自分の中に持った方がいいとも思うんです。世の中のことを全部分かっている人ってひとりもいないでしょ?ということは、世の中のことは絶対誰にも分からない。なのに“分かった”っていう嘘をつくことは……“噓を求めているんだよ”と言われればそうかもしれないけど、でも“分からない”ってことに正直になってもいいんじゃないかって気持ちもちょっとあるんです」劇作家・岩松了は彼のやり方で、今の世の中と誠実に向き合う。M&Oplaysプロデュース『二度目の夏』は、本多劇場にて7月20日(土)から8月12日(月・休)まで上演した後、福岡、広島、静岡、大阪、名古屋、神奈川で公演を行う。取材・文:武田吏都
2019年07月18日サブカルチャーの中心地、東京・下北沢。なかでも本多劇場は、サブカルの代表格で、演劇を志す者たちの憧れの的だ。この夏、東出昌大(31)はその舞台で『二度目の夏』(7月20日~8月12日)の主役を務める。「役者って人前で涼しげに演じてるようですけど、その実、悩んでとどまったり、前進しては戻ったり……下北沢ではそれが繰り返されてる。居酒屋にも演劇のチラシが貼られていて、独特な街ですね。役者の聖地である憧れの劇場で、僕も尊敬する岩松了さん作・演出の舞台に立てるなんて!」(東出・以下同)モデルから俳優へ活動の幅を広げていった東出。演劇のメソッドを勉強したことがなかったため、当初は苦労したという。「濁流のなかで8年を過ごしてきました。去年、三島由紀夫原作の舞台『豊饒の海』に出演してついに、あぁ、役者になったんだ、と思えたんです」感慨に浸りながら、品のいいのびのびとした笑顔をつくる。東出が演じる夫とその妻、夫の親友らを取り巻く男女の人間模様を描き出す本作。裕福な家庭に育ち誰もが羨む人生を送る主人公は、物語が進むにつれ親友への“嫉妬”に押しつぶされていく。「僕の役ってねじ曲がった癖(へき)がある男。出張中に、親友に妻の面倒をみてもらうんです。坊ちゃん育ちで悩みがない分、人として欠如している部分もありそうですね」東出自身が抱く嫉妬という感情について聞いてみた。「7年前、映画『桐島、部活やめるってよ』での太賀くんの素晴らしいお芝居が羨ましかった。僕にはできないな、って。憧れや羨望で歩みを止めてもしょうがない。自分には何ができるかを考えて、前進することで乗り越えました」嫉妬をプラスの刺激に変換したのだ。困難に直面しても、乗り越える強さがある。「答えがない問題にぶつかると、悩みのタネから離れてアウトドアでリフレッシュしています」ほかにも落語や将棋、料理など興味の対象はさまざまだ。「子どものころから競馬も好きで。ドラマを背負っていたり血統があったりする競走馬が好きなんです」23歳で俳優になる前には、ジュエリーの専門学校に通った時期もあった。「役者の仕事と宝飾品に共通して言えるのは、心血を注いで作ったものしか、後の世に残らないということです。ですから、全力で誠実に仕事をしていきたい」
2019年07月08日これは落語なのか、演劇なのか――。昨年の『志らくひとり会』が文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞した立川志らく。その続編にあたる新作落語「不幸の家族」を上演するのが、4月22日に本多劇場で開幕した『志らくひとり舞台』だ。2016年に自身の劇団で上演したものを、落語版としてひとりで演じる。まず「志らく 半生を語る」の語りで幕を開ける。次いで始まった「不幸の家族」は、2025年の大三次世界大戦突入寸前の日本が舞台。かつて海上自衛隊で親友であり、恋敵でもあった男ふたりが、18年ぶりに再会することになる。心躍らせいそいそと準備するくだりは、いかにも落語的。はりきりすぎてちょっとドジをしたり、家族との少しズレた日常会話などに、思わず吹き出してしまう。社会風刺や、落語家に対する毒舌も痛快。志らくの得意な映画ネタも満載で、有名映画たちにツッコミを入れていく。映画を観ていなくてもネタが楽しめる気配りも忘れない。時事ネタも織り交ぜ、教養と遊び心たっぷりに会話が展開する。男は娘や息子も巻き込んで再会の準備を進めるが、そのうちに、思いもよらなかった事実が明らかになってくる……。上演時間1時間。男たちの単純な再会話かと思いきや、男同士の友情、夫婦の形、親子の縁、家族の愛情など、さまざまな人間関係が複雑に重なっていく。前半に散りばめられた伏線が、細かいネタにいたるまで丁寧に回収されるうち、なぜか笑っていたのに泣かされている。そこには、人は迫りくる戦争よりも、目の前のちょっとした出来事が重要だという風刺も効いている。がしかし、とても温かい作品だ。演劇作品を落語にしたことで、全役をたったひとりで演じる。しかし、照明も衣装も変わらず高座のみがあるステージには、ふたりの初老の男と、その家族たちの表情豊かな姿が見えた。落語を聞いていたつもりが、いつの間にか1本の小さくも壮大な演劇を観た気分になる。それは古典の技術と経験を踏まえ、試行錯誤の末にたどりついた志らくの新作落語(現代落語)が成せる技だろう。そこには、ひとり芸の要素がふんだんに詰まっていた。これは落語か演劇か。語り、コント、マイム、音楽などを盛り込み、ジャンルを越えたひとり舞台の最高峰を「ひとり話芸の元祖であり極みである落語」(立川志らく)で表現する。上演は23日(火)19時の回が最後。当日券は開演1時間前より劇場受付にて発売。また、チケットぴあでは「立川志らく独演会」等出演公演も販売中。取材:河野桃子
2019年04月23日麻生久美子と中村倫也がW主演を務めるM&Oplaysプロデュース「クラッシャー女中」が本日3月22日(金)、東京・本多劇場にて初日公演を迎え、舞台写真とともに演出・根本宗子、主演の麻生さん、中村さんから初日を迎えたコメントが到着した。2017年2月に本多劇場で上演され、連日立ち見が出る盛況のうちに幕を閉じた「皆、シンデレラがやりたい。」に続く、根本宗子×「M&Oplays」のタッグ、本多劇場公演の第2弾。全てに貪欲な、やっかいな女・ゆみ子を中心に繰り広げられる悲喜劇となっている。屋敷の女中・ゆみ子を演じる麻生さん、屋敷の息子・義則役の中村さんをはじめ、義則の婚約者・静香役にはNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」や「ブラックペアン」、映画『生きてるだけで、愛。』などの趣里、屋敷の主であり息子を溺愛する母・和沙役には存在感ある確かな演技で観客を魅了する西田尚美。そのほか、佐藤真弓、田村健太郎、演出の根本さん自身と独特な空気感を持つ個性的なキャストが集結している。そんな彼らが脚本・演出も担当する根本宗子によって、どのようにクラッシュしていくのか――。魅力あふれる個性的なキャストが織りなす、いままでに見たことのない化学反応が幕を開ける。中村倫也の「真っ直ぐさ、言葉の裏を読まなさ」は物凄い価値根本さんは「W主演の麻生さんはその声と存在が物凄くて。今回の『ゆみ子』という役は麻生さんの声に当て書きした役なので、違和感しかない役を違和感なくやってのけてしまう感じに『それそれー!!』と稽古中何度も心の中で興奮しました。私の理想のヒロインです」と麻生さんについて語ると、もう1人の主演・中村さんについては「どんな役でもそうなんですが、今回演じる『義則』という役は演劇の中でも特にゴールがない役だと思っていて。千秋楽まで倫也さんが義則を連れて一体どこまで行ってしまうのかがひたすら楽しみです」と、ワクワクのコメント。さらに、「普段ポーカーフェイスな倫也さんですが、すごく言葉をストレートに受け取ってくださる方で、いまの世の中で倫也さんの『真っ直ぐさ、言葉の裏を読まなさ』は物凄い価値だと思います」と、独特の表現で絶賛を贈っている。中村倫也、麻生久美子は「本当にチャーミング」麻生さんは「中村さんは本当に人を観察してる人で分析されてます。とても器用な方で、今作でも色々な中村さんを見せてくれます。そしてやはり心優しい王子さまです」と、その印象を告白。そして「才能溢れる根本さんの作品を自分自身も楽しみつつ、仲間と一緒に、そしてお客様と一緒に、最後まで全力で駆け抜けたい」と意気込みを新たにコメント。また、「久しぶりの舞台、精一杯楽しみ、楽しませたいと思います!」と中村さん。「麻生さんは本当にチャーミングで包容力のある方で、麻生さんの魅力が狂おしいほど爆発する作品になっています! この作品を見て、お客さんがどんな感想を抱くのか、楽しみにしています!」と大きな期待を寄せている。■あらすじある屋敷を舞台に繰り広げられる女と男の対決の物語世界的な画家であり、大富豪の小笠原義一の息子・義則(中村倫也)は、大人気のデザイナーとし、成功を手にしていた。屋敷の主人・義一はこの世になく、彼の母親・和紗(西田尚美)と2人の女中(佐藤真弓、根本宗子)、また彼の幼馴染で孤児の華鹿男(田村健太郎)という男の子も養子として住んでいた。義則は、彼好みの女性・静香(趣里)を婚約者としてこの屋敷に迎える。彼女はゆみ子(麻生久美子)という女中を伴っていた。この2人の女が屋敷に現れたことで、隠された真実が次々とあらわになり、彼女たちの仕組んだ罠が義則の底知れぬ欲望を、その悲しい過去が思わぬ事態を招いてゆく…。M&Oplaysプロデュース「クラッシャー女中」は3月22日(金)~4月14日(日)まで東京・本多劇場ほか、以後、名古屋、大阪、島根、広島にて上演。(text:cinemacafe.net)
2019年03月22日2月7日、東京・下北沢の本多劇場で舞台『みみばしる』の囲み取材がおこなわれ、舞台初主演となる主演の本仮屋ユイカ(31)、作・演出の松居大悟(33)、音楽監督の石崎ひゅーい(34)、玉置玲央(33)、前田航基(20)、ゆうたろう(20)が出席した。本公演はJ-WAVE開局30周年プロジェクトとして、創立10周年を迎える松居大悟率いる劇団ゴジケンとコラボレーション。J-WAVEの番組「JUMP OVER(毎週日曜23:00~23:54)」内でリスナーキャストオーディションをおこなうなど、舞台・音楽・ラジオの境界線を越えたプロジェクトとなっている。舞台初出演にして主演を務める本仮屋ユイカ(31)は、30歳になった途端に会社をクビになり劇団の手伝いをしていく中で、リスナーから送られてくる愚痴や悲しみを音楽と共に励ましてくれるラジオにのめり込んでいく女性・妙子を演じる。「主演だがあまりそこにはピンときていない。キャスト1人1人が主役で私はたまたま台詞が多かったり、出ている時間が長い役割なだけで、すべてのキャストが主役。それくらい1人1人が熱くて輝いていて重要な使命をもってここに立っているのを感じる」と胸の内を語った。初出演となった映画「教誨師」で「2018年毎日映画コンクールスポニチグランプリ」新人賞を受賞した玉置玲央(33)は、受賞後初の会見で、こう意気込みを語った。「観に来る人もそうだと思うんですが、劇に参加している人も、年齢や出自もバラバラだと思う。いろんな経験をしてきた人が集まる。その人たちが垣根を越えて1個の表現・場所に集まれることが演劇の素晴らしいところ。寄り添っていろんなものを共有して、みんなでいいお祭りができたらいいと思います」「みみばしる」は2月6~17日まで東京・本多劇場、2月23日~24日まで福岡・久留米座、3月1日~2日まで大阪・近鉄アート館で上演。
2019年02月07日山本卓卓率いる範宙遊泳の代表作『うまれてないからまだしねない』が本多劇場で上演される。2014年に初演が行われた今作は、超新星が爆発し、雨が降り続けるようになった世界を舞台にした物語。日常をおびやかすできごとがどんどん起こるなかで、「ちょっと前まではこうじゃなかった」状況にぶつかり、戸惑う人々を描く。範宙遊泳の作品では、スクリーンが効果的に使われることが多い。今作でも、登場人物たちの置かれた状況や、ある人物の考えなどが、言葉としてスクリーンに浮かんでは消えていく。「ザアア」と雨が文字で降ってくるようすを見ていると、実態と言葉とその意味の関係について考えずにはおれないし、ちょっとした思いつきやつぶやくまでもないようなささやかな言葉がスクリーンに浮かぶさまは、SNSを想起させる。今回は本多劇場での上演。初演メンバーに加えて稲継美保ら小劇場界で活躍する面々が顔を揃えるほか、銀粉蝶が参加するのも大きなみどころだ。なお、範宙遊泳は公式サイトで今作の戯曲を公開している。読んでも想像がつかない部分が多いと思うが、だからこそ、ぜひこちらを一読したうえでそれが目の前に立ち上がる姿を目撃してほしい。1月31日(木)から2月3日(日)まで。文:釣木文恵
2019年01月31日小劇場界で活躍する40代男性俳優たちが2015年に旗揚げした劇団「ゴツプロ!」の第四回公演『阿波の音』が、1月9日(水)より東京・本多劇場で開幕。その後、大阪、台湾で上演される。その通し稽古に潜入した。【チケット情報はこちら】劇団「ふくふくや」の山野海が演出、竹田新(山野海の別名義)が脚本を手掛ける本作は、終戦後の東京の材木問屋が舞台。徳島で育ち「阿波踊りの名手」と呼ばれ村の人気者であったが自分を育てるために売春婦となった亡き母を持つ武一(泉知束)は、飲み友達だった材木問屋の親方・伝五郎(浜谷康幸)に拾われて木場(材木問屋が集まった町)で働き始める。しかしそこで偶然再会したのは、同じ村で育った幼馴染の慎之介(塚原大助)だった――。折しも日本の建築の主流が鉄筋に移り始めた時代、不安な空気を打破するために同じく阿波出身の番頭・吾助(渡邊聡)の提案で「心をひとつにしよう!」と阿波踊りを踊ることになるが……。気性は荒いが情が厚い男たちの物語。武一と慎之介の過去を軸にしながら、「過去」「いじめ」「差別」「裏切り」「因縁」「諦め」「妬み」「暴力」「つぐない」「背負わせること」「託すこと」そして「生きること」……きれいごとで済まないさまざまなものを、ひとつではなくさまざまな角度から描く。勧善懲悪とはまた違う“あるもの”は“あるもの”として包み込む視点が印象的で、そこにグイッと引き込む力強さと空気の揺れまで伝える繊細さを持った芝居は熱く、ひたひたと空間を浸していくようにクライマックスの阿波踊りに向かって進んでいく。劇中に何度も出てくる「♪何もかんも忘れて踊ろじゃないか えらいこっちゃ、えらいこっちゃヨイヨイヨイヨイ 踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆なら踊らにゃソンソン」という節はどんどん意味を持っていき、観ているとさまざまな感情を引き出された。大きな見どころとなる阿波踊りのシーンでは、東京公演では吹鼓連(すいこれん)、大阪公演では大阪天水連(てんすいれん)が参加。稽古場で見たキャスト陣だけの踊りも迫力があり胸を打たれたが、さらに踊り手が加わった光景は壮観なはず!開幕を楽しみに待ちたい。台湾の烏梅劇院(ウーメイシアター)と本多劇場グループが姉妹劇場の関係を結び、その活動の一環として台湾の技術スタッフも参加している本作。公演は1月9日(水)から14日(月・祝)まで東京・本多劇場、1月18日(金)から21日(月)まで大阪・近鉄アート館、2月15日(金)から24日(日)まで台湾・華山1914文創園區烏梅劇院にて。取材・文:中川實穂
2019年01月08日宮藤官九郎が演出を手がける『ロミオとジュリエット』が11月20日(火)に東京・本多劇場で開幕する。『ロミオとジュリエット』は、対立するふたつの旧家でそれぞれ生まれた男女が恋に落ち、悲劇的な結末を迎える物語。とあらすじを説明するまでもないほど有名なシェイクスピアの戯曲に宮藤官九郎が挑むのは初めてのこと。ロミオを演じるのは今年50歳を迎えた三宅弘城。このキャスティングだけで、ひと筋縄ではいかない『ロミジュリ』になりそうな予感が伝わってくる。また、宮藤の映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』でヒロインを務めた森川葵が初舞台となる今作でジュリエットを演じる。ロミオの親友マキューシオには勝地涼、ロミオにケンカをふっかけることとなるジュリエットの従兄弟には皆川猿時と、宮藤作品でおなじみの面々が名を連ねる。宮藤は「なるべくまんまやる!」とコメントしているが、上記のキャストに加え、小柳友、阿部力、今野浩喜、よーかいくん、篠原悠伸、安藤玉恵、池津祥子、大堀こういち、田口トモロヲという名を見ていると、「まんまやる」にしても、いや「まんまやる」ことによってより前代未聞の『ロミジュリ』になるのではないかという期待が募るばかりだ。もう新しい切り口など存在しないのではないかと思われるほど上演が重ねられてきた戯曲を、宮藤が生まれ変わらせるかもしれない瞬間がすぐそこまで来ている。三宅のいう「ロミジュリ史上、最珍傑作」を目撃しない手はないだろう。12月16日(日)まで東京公演を行い、その後は新潟、大阪、愛知でも上演される。文:釣木文恵
2018年11月20日