大規模改修工事のため、2022年4月より2025年度中までの予定で長期休館に入った江戸東京博物館。同館が所蔵する江戸から東京に関する豊富な資料を、その分館である江戸東京たてもの園で紹介する展覧会『江戸東京博物館コレクション――東京の歩んだ道』が2023年2月12日(日)まで開催されている。同展では、江戸東京博物館で展示されていた資料や模型に加え、江戸東京たてもの園の前身にあたる武蔵野郷土館が収集した資料も交え、旧石器時代から戦国時代、江戸時代、明治・大正・昭和、戦後から高度成長期と、4章で東京の長い歴史を紹介。大田区で出土した古墳時代の埴輪から江戸の町を描いた浮世絵、終戦直後の荒れ果てた東京を捉えた写真など、さまざまな資料が展示される。都内に現存した歴史的建造物を移築復元して公開している同園で展観することにより、より深く東京の歩みを知ることができそうだ。歌川広重《名所江戸百景大はしあたけの夕立》1857年(安政4)9月東京都江戸東京博物館蔵※展示期間:7月26日(火)~8月28日(日)ミニチュア台所道具明治時代東京都江戸東京博物館蔵G・フェ-レイス《畑をたがやす女性(新橋・有楽町付近)》1945年(昭和20)東京都江戸東京博物館蔵/PPS通信社【開催概要】江戸東京たてもの園特別展『江戸東京博物館コレクション――東京の歩んだ道』会期:2022年6月25日(土)~2023年2月12日(日)会場:江戸東京たてもの園時間:9月30日(金)までは9:30~17:30、10月1日(土)から16:30まで(入園は閉園30分前まで)休園日:月曜(祝日の場合翌日休)、2022年12月25日(日)~2023年1月1日(日)料金:一般400円、大学320円、高中(都外)・65歳以上200円公式サイト:
2022年07月05日中京テレビ放送は、名古屋市博物館とともに主催する「もしも猫展」を2022年7月2日(土)より名古屋市博物館で開催いたします。「もしも猫展」7月2日(土)開幕!「もしも、うちの猫が人のように話したら?」そんな想像をしたことはありませんか。人間以外の何かを人間になぞらえることを擬人化(ぎじんか)とよびます。天保12年(1841)頃から、浮世絵師の歌川国芳《うたがわくによし》は猫を擬人化したり、役者を猫にした作品を次々と発表していきます。本展では猫の擬人化作品と、それらを描いた歌川国芳を主軸に据えながら、江戸時代の擬人化表現の面白さに着目します。そのなかで、なぜ国芳の作品にかくも惹きつけられるのか、その魅力のありかを探っていきます。歌川国芳 流行猫の曲鞠 個人蔵【みどころ】1) 人のような猫の愛嬌ある姿を楽しむ猫をテーマに据えた浮世絵をはじめとする135件の作品により、江戸時代における擬人化の世界を紹介します。浮世絵や猫を愛してやまない皆さんはもちろんのこと、現代の擬人化表現に関心を持つ方にも楽しんでいただけることでしょう。ユーモラスで愛嬌ある姿に思わずクスリとすること、請け合いです。2) 歌川国芳の機智に富んだアイデアを楽しむ大の猫好きとして知られる浮世絵師の歌川国芳《うたがわくによし》は、天保12年(1841)から集中的に猫の擬人化作品を描いています。その展開と後世への影響を紹介しながら国芳の魅力を探ります。機智に富んだアイデア溢れる国芳の作品をご堪能ください。3) クイズやAR体験で楽しむ作品を見くらべることで理解を深める「くらべるクイズ」、「もしも国芳らが描いた猫たちが絵から飛び出してきたら?」を実現した「もしもAR」など、展覧会を楽しむための仕掛けをご用意しています。さまざまな切り口から作品をご鑑賞いただけます。【展示構成】序章) 猫を描く人もしも猫が人であったなら。人が猫であったなら。多くの人が抱く夢想ですが、突き詰めた絵師といえば、この人をおいて他にいないでしょう。根っからの猫好きで知られる浮世絵師の歌川国芳《うたがわくによし》を紹介します。第1章) くらべてみる展覧会の幕開けとして、擬人化して描いた作品と、共有されていたイメージを具体的に見くらべてみることで、擬人化表現の魅力を再発見していきます。歌川国利 新版猫の玉のり 個人蔵新版玉のり尽 個人蔵第2章) 擬人化の効能擬人化世界の入り口としてまず、人ならぬものが主役の異類物《いるいもの》を、つづいて昔ばなしや戯画《ぎが》、風刺画《ふうしが》など、江戸時代から明治にかけての擬人化作品を紹介していきます。これらを眺めていくことで、擬人化することによりどのような効能が引き出されるのか、感じていただけることでしょう。第3章) おこまものがたり天保13年(1842)、山東京山と歌川国芳によって、猫のおこまの一代記をあらわした合巻《ごうかん》(長編小説)『朧月《おぼろづき》猫《ねこ》の草紙《そうし》』が刊行され、人気をよびました。異類《いるい》(人にあらぬもの)の婚礼儀礼をつづった「嫁入物《よめいりもの》」の流れのなかに同書を位置づけながら、「おこまものがたり」の継承と広がりを明らかにしてきます。山東京山作・歌川国芳画『朧月猫の草紙』六編 個人蔵第4章) 人、猫になる天保12年(1841)、歌川国芳《うたがわくによし》による団扇絵《うちわえ》「猫の百面相《ひゃくめんそう》」が流行します。猫を人のように描くのではなく、実在する人間の歌舞伎役者を猫に見立てて描くという趣向は、これまでにない新機軸でした。こちらは「もしも、あの有名人が猫になったら?」というアイデアが起点になったものといえるでしょう「猫の百面相」流行の様相と展開をみていきます。【特集】おしゃべりな顔、百面相『朧月猫の草紙』や「猫の百面相」を発表する少し前から、国芳は「百面相」なる絵を手掛けるようになります。表情だけでその人がどのような状況に置かれているのかを滑稽に表したものです。「猫の百面相」との関係を探りつつ、国芳の「百面相」を見ていきます。第5章) 国芳のまなざしいかに対象を観察し、描くか。そしてアイデアをどのように膨《ふく》らませ、形にしていくか。「百面相《ひゃくめんそう》」で培《つちか》われた画才は、そのまま猫の戯画《ぎが》にも結実しています。国芳の観察力や的確な表現力とともに、次から次へとあふれでるユーモラスなアイデアをお楽しみください。歌川国芳 流行猫の狂言づくし 個人蔵終章) もしも…。展覧会の最後にもういちど、歌川国芳が擬人化猫作品を集中的に描きはじめた頃の作例をご覧いただきます。浮世絵師、歌川国芳の溢れる才と魅力を存分にご堪能ください。【開催概要】展覧会名 : 「もしも猫展」会期 : 2022年7月2日(土)~8月21日(日)会場 : 名古屋市博物館(愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1)TEL 052-853-2655 FAX 052-853-3636 開館時間 : 9時30分~17時00分(入場は16時30分まで)休館日 : 7月4日、11日、19日、25日、26日、8月1日、8日主催 : 名古屋市博物館、中京テレビ放送公式サイト: Twitter : Instagram : 観覧料 : 一般1,600(1,400)円、高大生1,000(800)円、小中生500(300)円・( )内は前売および20名以上の団体料金。・前売券は2022年7月1日(金)までお求めいただけます。・高大生・中学生は学生証等を提示してください。・名古屋市交通局の一日乗車券・ドニチエコきっぷを利用してご来館の方は当日料金より100円割引。・身体等に障害のある方は手帳、難病患者の方は受給者証のご提示により、本人と介護者2名まで当日料金の半額。・各種割引は重複してご利用していただくことはできません。ご了承ください。音声ガイド: 会場内の二次元コードを、お手持ちのスマートフォンで読み取ると音声ガイドをお聞きいただけます。※ご利用無料 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月28日株式会社ハブ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:太田 剛)が運営するHUB名古屋栄錦通り店は、トヨタヴェルブリッツの現役選手とOBによる、ラグビー日本代表戦のリアルタイム解説イベントを開催いたします。■イベント概要・トヨタヴェルブリッツの現役選手とOBによる試合中の内容解説・トヨタヴェルブリッツの現役選手&OBとの交流イベント(プレゼント企画等)・タイアップカクテルの販売2022年6月25日(土)日本代表 対 ウルグアイ代表14:00~受付開始15:00イベント開始(KICK OFF)解説:百地 龍之介 選手、垣本 竜哉 氏(OB選手)2022年7月9日(土)日本代表 対 フランス代表14:00~受付開始14:50イベント開始(KICK OFF)解説:バティリアイ・ツイドラキ 選手、高橋 洋丞 氏(OB選手)HUB名古屋栄錦通り店 : トヨタヴェルブリッツ : ■株式会社ハブについてHUB・82ホームページ : 株式会社ハブホームページ : ■本件に関するお問い合わせ先株式会社ハブ 経営企画部電話:03-3526-8689FAX:03-3526-8691MAIL: ir@pub-hub.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月22日サントリー美術館で『大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―』が4月16日(土)よりスタートした。世界屈指の質とされる大英博物館の北斎コレクションを中心に、葛飾北斎の、特に還暦を迎えた60歳から90歳で亡くなるまでの30年間に焦点を当てる注目の展覧会。6月12日(日)までの開催となる。江戸時代後期を代表する浮世絵師、そして世界でもっとも有名な日本人芸術家、葛飾北斎。「冨嶽三十六景」や『北斎漫画』の強いインパクトは国境を越えてヨーロッパの人々も魅了し、印象派やポスト印象派の画家たちに大きな影響を与えた。イギリスでも北斎の魅力に惹き付けられた多くのコレクターや研究者が誕生。大英博物館には複数のコレクターによる北斎の優品が収蔵されるようになり、時を経て世界有数の北斎コレクションが形成された。この展覧会は、その大英博物館が所蔵する北斎作品を中心に、国内の肉筆画の名品をあわせて北斎の画業の変遷を追っていくもの。特に代表作の多くが描かれている60歳から90歳にかけての北斎の作品を紹介していく。展覧会エントランス展覧会は6章構成。第1章の「画壇への登場から還暦」では60歳までの北斎の画業をコンパクトにまとめている。勝川春章に入門し「春朗」と名乗っていた北斎は役者絵で頭角を表していたものの、師の没後は勝川派から離れ「宗理」の名前で活動を開始。琳派に接近しつつ、日本や中国、さらにはヨーロッパの技法を学び、精力的な活動を行っていた。その後、今日最も知られている「北斎」を筆頭に名前を変えながら独自の芸術を追求していく。《市川鰕蔵の山賤実は文覚上人》は、春朗時代の作品。後の五代目市川團十郎となる市川鰕蔵が演じていた文覚上人を描いている。文覚上人は、現在の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では四代目市川猿之助が演じている。葛飾北斎《市川鰕蔵の山賤実は文覚上人》寛政3年(1791)大英博物館《為朝図》は、版元の平林庄五郎が、北斎と曲亭馬琴とのタッグで制作した読本『椿説弓張月』の完成を祝って注文した肉筆画。画中に馬琴が漢詩を寄せている。葛飾北斎《為朝図》一幅江戸時代文化8年(1811)大英博物館第2章「富士と大波」では、北斎の世界的な代表作「冨嶽三十六景」など、北斎が富士山をモチーフにした作品を取り上げる。当時、輸入されたばかりの藍色の色料「ベロ藍(プルシアンブルー)」を用いた「冨嶽三十六景」や、版本『富嶽百景』など、北斎は富士山の姿をさまざまな構図で描き、日本はもちろんのこと、海の向こうの人々までをも熱狂させている。展示風景よりまた、富士山と同じく北斎は水の造形に興味・関心を持ち、丹念に描いている。《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》の波のうねり、しぶきはその研究のあらわれのひとつだ。葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》江戸時代天保元~4年(1830~33)頃大英博物館蔵第3章「目に見える世界」、続く第4章「想像の世界」は、では、北斎の卓越した描写力と想像力に着目する。北斎はたぐい稀なる画力で、名所絵や花鳥画を描き、やがては現実を凌駕した世界も描き出すようになる。奇抜な橋が多数登場する《諸國名橋奇覧》は北斎が好んで描いた水、そして橋がさまざまな形で登場する。《百物語》は当時江戸の町でブームになっていた怪談をテーマにしたシリーズ。現在展示されている2作品を含め5作品が確認されている。葛飾北斎《諸國名橋奇覧 三河の八つ橋の古圖》天保5年(1834)頃大英博物館蔵葛飾北斎 左:《百物語 こはだ小平二》右:《百物語 笑ひはんにや》天保4年(1833)頃 いずれも大英博物館蔵第5章「北斎の周辺」は、葛飾北斎を取り巻く人々にも焦点を当てる。《女重宝記》は北斎の娘で絵師の葛飾応為が挿絵を描いた、女性に日常的に必要となる知識ををまとめた本。そして《漁師図》は、北斎と応為との共作。画中には北斎と応為のそれぞれが書いた句が書かれている。葛飾応為《女重宝記》 弘化4年(1847) 大英博物館蔵葛飾北斎《漁師図》 文政年間(1818~30)頃 大英博物館蔵最晩年の北斎は肉筆画に制作の中心を移していった。最終章となる第6章「神の領域―肉筆画の名品―」では、肉筆画の名品を取り上げる。80代にしてなお画力の向上を願い、長生きを願った北斎の探究心が作品から垣間見える。葛飾北斎《白拍子図》 文化3年(1820)頃北斎館所蔵※5月16日までの展示葛飾北斎《肉筆画帖》天保5~7年(1834~36)頃 北斎館蔵※5月16日まで展示、5月18日より場面替年齢を重ねれば重ねるほど、画力が研ぎ澄まされていった葛飾北斎。日本でこれだけの良質な作品をまとめて鑑賞できるこの機会を逃さず、しっかりと楽しもう。【開催情報】『大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―』4月16日(土)~6月12日(日)、サントリー美術館にて開催取材・文:浦島茂世
2022年05月02日特別展「毒」が、東京・上野の国立科学博物館にて2022年11月1日(火)から2023年2月19日(日)まで開催される。「毒」がテーマの展覧会、国立科学博物館で初開催特別展「毒」は、国立科学博物館にとって初となる「毒」をテーマにした展覧会だ。この世界のあらゆるところに存在する毒を、各研究部門のスペシャリスト9名が徹底的に分析し、様々な「毒」世界を探求。「毒」は基本的に生体に対して害を与える物質として理解されているが、「毒」には多面的な要素があり、薬効を持つものもある。例えば人体に有用なものでも、摂りすぎると毒になることがあったり、アレルギー反応に見られるように、感受性の高低によっても毒性は異なっている。自然界のあらゆるところに存在し、様々な一面を持つ「毒」を動物学、植物学、地学、人類学、理工学と多角的な視点から掘り下げ、国立科学博物館ならではの貴重な標本資料などを用いて解説。総展示数はおよそ250点と、見応えのある展示になっている。有毒生物の巨大模型や標本例えば、身を守るため、捕食のために用いられる有毒生物の「毒」のシステム・仕組みは、巨大模型や、剥製などの標本を使って説明。有毒な植物や毒虫、有毒爬虫類、有毒両生類などを一気に紹介していく。見所は、迫力いっぱいの“巨大模型”。ハブは実物の約30倍、オオスズメバチは約40倍、イラガは約100倍、セイヨウイラクサは約70倍サイズの巨大模型が会場に登場する。菌類による「毒」や人工「毒」もさらに、様々な中毒症状を引き起こす毒きのこをはじめとする、菌類による「毒」、鉱物など生物以外のものに含まれる自然界の「毒」、クジラの体内から見つかったマイクロプラスチックなどの、歴史の中で人間が作り出した“人工毒”と、様々な「毒」に迫っていく。「毒」と進化&「毒」と人間の関係また、「毒」のある生物への擬態や、「毒」に耐える性質の獲得、「毒」を利用した種子の散布など、「毒」と生物の進化の関係、「毒」に起因する多様性についても紐解く。例えばコアラが食べるユーカリにはタンニンやテルペン、青酸配糖体、フェノール化合物などの毒性をもつ化学物質が多く含まれているため、コアラは毒に対抗する様々な機能が発達している。肝臓の酵素で解毒を行う他、ユーカリの葉の毒性を味・匂いで選別し、より毒性の少ない葉を選び取ることができると考えられている。さらに、古代から「毒」を武器や薬として使用してきた人間との関係も紹介。「毒」と人間の歴史を辿りつつ、科学の進歩による「毒」の解明、そしてその利用などの「毒」の研究も紹介していく。【詳細】特別展「毒」会期:2022年11月1日(火)~2023年2月19日(日)会場:国立科学博物館 地球館地下1階 特別展示室住所:東京都台東区上野公園7-20開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜日、12月28日(水)~1月1日(日・祝)、1月10日(火)※ただし1月2日(月・休)、 9日(月・祝)、2月13日(月)は開館※会期等は変更になる場合あり。※入場方法等の詳細は公式サイトを確認。■チケット〈要日時指定予約〉入場料:一般・大学生 2,000円、小・中・高校生 600円チケット発売:公式チケットサイト(ART PASS)、美術展ナビチケットアプリ、各種プレイガイド※未就学児は無料。※障害者手帳を持参した本人とその介護者1名は無料。※時間ごとに入場定員あり。入場者は公式サイトより日時指定予約が必要。※当日、博物館で販売する当日券での入場枠もあり。ただし、入場待ちとなる場合や、入場枠が完売となる場合あり。※学生料金で入場の際には学生証の提示が必要。※本展を観覧した人は、同日に限り常設展(地球館・日本館)も観覧可能。ただし、常設展示の開館時間内に限る。また、日時指定日の指定時刻の前に常設展示を観覧することはできない。※チケットのキャンセル・券種変更・払い戻し・再発行は不可。再入場は不可。※会場内の混雑等により、入場待ちとなる場合あり。【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2022年04月17日国宝、重要文化財などを多数所有する奈良国立博物館の所蔵品を、名品展として東京で初公開する『SHIBUYAで仏教美術 ―奈良国立博物館コレクションより』が、4月9日(土)より渋谷区立松濤美術館にて開催される。明治28(1895)年4月、帝国奈良博物館として開館して以来、127年の歴史を有する奈良国立博物館。仏教と関わりの深い古美術品や考古遺品などの保存、調査・研究、展示を通じて、優れた仏教美術の魅力とその背景にある豊かな歴史・文化を、長きにわたり多くの人々に伝えてきた国内有数の博物館で、毎秋に開催される『正倉院展』の会場でもある。同展では、奈良国立博物館の数多くある所蔵品の中から、国宝《牛皮華鬘》、重要文化財《如意輪観音菩薩坐像》など、これまで、東京ではまとまった形で公開したことのなかった、主に仏教に関する美術工芸品83件を名品展という形で紹介する。新型コロナウイルスの影響で、国内の移動もままならない現在。奈良にある名品を東京で鑑賞することで、心やすらぐ時間を過ごすことができるだろう。《如意輪観音菩薩坐像》 木造 古色(現状)平安時代 9~10世紀重要文化財 画像提供:奈良国立博物館《烏樞沙摩明王像》 絹本著色 鎌倉時代 14世紀 画像提供:奈良国立博物館【後期展示】《辟邪絵 天刑星》(部分) 紙本著色 平安~鎌倉時代 12世紀 国宝 画像提供:奈良国立博物館【前期展示】《泣不動縁起》(部分) 紙本著色室町時代15世紀 画像提供:奈良国立博物館【前後期で場面替え有】【開催概要】『SHIBUYAで仏教美術 ―奈良国立博物館コレクションより』会期:2022年4月9日(土)~2022年5月29日(日) ※会期中展示替えあり会場:渋谷区立松濤美術館時間:10:00~18:00休館日:月曜、5月6日(金)料金:一般1,000円、大学800円、 高校・60歳以上500円、中小100円※土日祝は小中学生無料、金曜日は渋谷区民無料※土日祝、最終週は「日時指定予約制」。公式サイト:
2022年04月08日印刷博物館P&Pギャラリー企画展『グラフィックトライアル2022 -CHANGE-』が4月23日(土)~7月24日(日)にかけて、東京・印刷博物館P&Pギャラリーで開催される。本企画は、第一線で活躍するクリエイターと凸版印刷が協力して新しい印刷表現を探るプロジェクト。色数や用紙、インキ等に制限を付けず、究極の色再現やリアルな質感再現を印刷技術の力で最大限に引き出すことで、印刷が持つ豊かな表現の可能性を追求している。展覧会ではクリエイターの独創的なアイデアと印刷技術を組み合わせて完成させたポスターと、制作過程での数々のトライアルが紹介される予定だ。16回目を迎える今回のテーマは「CHANGE」。コロナ禍で拍車がかかった様々な変化の波、新たな価値観や世界観の到来を居山浩二、GOO CHOKI PAR、小玉文、田中良治、増永裕子の5名がポスター作品に昇華する。一般的に印刷は変化しないものだが、テーマを受けて絵柄が変わる作品、存在感が変わる作品など、全てが「変化するポスター」に仕上がっているという。さらに網点の形を変える「スクリーンメーカー」をはじめ、 オフセット印刷でホログラムを再現した「オフセットホロ」、 繊細な水滴を印刷で再現した「結露印刷」など、今までにない印刷表現にも期待だ。また日本を代表するアートディレクターのひとりである葛西薫氏(「グラフィックトライアル2019」参加クリエイター)が音声ガイドのナレーターを担当。印刷に精通する葛西氏の目線からの解説も楽しめる。それぞれのアーティストが表現と技術のコラボレーションの先に見出した“CHANGE”の形をぜひ現場で目撃してほしい。■展示情報『グラフィックトライアル2022 -CHANGE-』4月23日(土)~ 7月24日(日)時間:10:00~18:00休館日:毎週月曜日(ただし7月18日は開館)、7月19日(火)会場:印刷博物館 P&Pギャラリー入場料:無料※印刷博物館展示室の入場料は必要※事前入館予約を実施※本展および関連イベントは、 新型コロナウイルス感染拡大防止のために中止もしくは延期など変更になる可能性あり。なお、開館する場合でも入場制限の措置あり。<関連イベント>「クリエイタートークイベント」4月22日(金)18:00~19:30出演:居山浩二、 GOO CHOKI PAR、 小玉文、 田中良治、 増永裕子(凸版印刷)オンライン開催 / 参加無料定員:300名 / 事前予約制・先着順詳細・申し込みは公式サイトへ
2022年04月06日世界有数の博物館のひとつ、エルサレムのイスラエル博物館より、選りすぐりのピカソ作品が初来日する『イスラエル博物館所蔵 ピカソ ― ひらめきの原点 ―』が、4月9日(土)より、パナソニック汐留美術館にて開催される。同展では、イスラエル博物館が所蔵にする800点以上のピカソ・コレクションから、版画作品を中心に、油彩、素描から写真までの作品を通して、長く、豊饒な創作の軌跡を展観。世紀の変わり目の1900年頃の絵画から、亡くなる3年前の1970年の作品までを年代順に紹介していく。青の時代の傑作銅版画《貧しい食事》を含む〈サルタンバンク・シリーズ〉、1930年代の〈ヴォラール連作〉、戦時期の《フランコの夢と嘘 I、II》、86歳で制作した〈347シリーズ〉など、画風の移り変わりと技術的な実験の軌跡、そしてモチーフの変容を紹介し、ピカソのインスピレーションの源に迫る。【開催概要】『イスラエル博物館所蔵 ピカソ ― ひらめきの原点 ―』会期:2022年4月9日(土)~6月19日(日)会場:パナソニック汐留美術館時間:10:00~18:00、5月6日(金)、6月3日(金)は20:00(入館は閉館30分前まで)休館日:水曜(5月4日と5月18日は開館)料金:一般1,200円、65歳以上1,100円、大学700円、高校500円※予約サイトでの日時指定予約が必要▪美術館公式サイト:
2022年03月23日国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉が作品輸送費等を支出し、東京国立博物館・京都国立博物館・奈良国立博物館・九州国立博物館の4つの国立博物館が収蔵品を貸し出す「国立博物館収蔵品貸与促進事業」において、2022年度事業の実施対象館が決定いたしました。これにより国立博物館が所蔵する地域ゆかりの文化財113件が、愛知、島根、栃木、鹿児島、滋賀、沖縄の6つの施設で順次公開される予定です。■2022年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業 実施対象館(会期順)美術館・博物館名:刈谷市歴史博物館(愛知県)展覧会名 :伊勢物語とかきつばた会期(予定) :2022年4月23日(土)~2022年6月5日(日)貸与予定件数 :3件美術館・博物館名:島根県立古代出雲歴史博物館(島根県)展覧会名 :ハニワの世界へようこそ会期(予定) :2022年7月1日(金)~2022年8月28日(日)貸与予定件数 :9件美術館・博物館名:足利市立美術館(栃木県)展覧会名 :あしかがの歴史と文化再発見!会期(予定) :2022年7月30日(土)~2022年10月10日(月・祝)貸与予定件数 :16件美術館・博物館名:鹿児島県歴史・美術センター黎明館(鹿児島県)展覧会名 :茶の湯と薩摩会期(予定) :2022年9月22日(木)~2022年11月6日(日)貸与予定件数 :30件美術館・博物館名:滋賀県立安土城考古博物館(滋賀県)展覧会名 :大岩山銅鐸里帰り展(仮称)会期(予定) :2022年10月8日(土)~2022年11月20日(日)貸与予定件数 :6件美術館・博物館名:沖縄県立博物館・美術館(沖縄県)展覧会名 :琉球 ―美とその背景―会期(予定) :2022年10月14日(金)~2022年12月4日(日)貸与予定件数 :49件注目は、本土復帰50年の節目を迎える沖縄県で開催予定の「琉球 ―美とその背景―」展(会場:沖縄県立博物館・美術館)。東京国立博物館からは、「黒漆葡萄栗鼠螺鈿箙」や「三線」など28件、九州国立博物館からは、「浅葱地窓絵枝垂桜文紅型衣裳」や「鳳凰螺鈿七弦琴」など21件、合計49件の文化財を貸し出します。左:黒漆葡萄栗鼠螺鈿箙 沖縄本島 第二尚氏時代・18世紀末~19世紀 東京国立博物館蔵、右:浅葱地窓絵枝垂桜文紅型衣裳 第二尚氏時代・19世紀 九州国立博物館蔵(沖縄県立博物館・美術館で展示予定)また、開館30周年を記念する滋賀県立安土城考古博物館では「大岩山銅鐸里帰り展(仮称)」が開催されます。滋賀県野洲市の大岩山遺跡から出土した、現存する日本最大の銅鐸(重要文化財、総高 約135cm)をはじめ、竜王町高塚山出土の銅鐸など、東京国立博物館から6件の考古資料を貸し出します。さらに2021年に市制100年を迎えた足利市では、100周年記念に続く取り組みのひとつとして、足利市立美術館において「あしかがの歴史と文化再発見!」展が開催されます。東京国立博物館から、 熊野山古墳や十二天塚古墳(いずれも足利市)などから出土した考古資料16件を貸し出します。■2022年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業 展覧会概要(会期順)◆刈谷市歴史博物館「伊勢物語とかきつばた」 貸与予定件数:3件「伊勢物語」に登場する三河の「かきつばた」が広く受容された歴史を紹介する展覧会会期 : 2022年4月23日(土)~2022年6月5日(日)URL : 公式Twitter: みどころ : 愛知県刈谷市をはじめとする西三河地域は、かきつばたの名所として知られます。これは、平安時代の歌物語「伊勢物語」第九段の「東下り」で、在原業平といわれる主人公が八橋(現・愛知県知立市)で「かきつばた」を歌に詠んだことに由来します。公家の教養であった「伊勢物語」は、江戸時代には尾形光琳(1658~1716)や乾山(1663~1743)といった琳派によって八橋のかきつばたが描かれ、出版文化の隆盛とともに庶民にも活字で読まれるようになりました。本展では、「伊勢物語絵巻(模本)」などを東京国立博物館から、「伊勢物語絵巻 上巻」を京都国立博物館から貸し出し、江戸時代に焦点をあて、伊勢物語やかきつばたが広く受容された歴史を紹介します。伊勢物語絵巻(模本) 巻第一(部分) 古藤養成(他)模 江戸時代・天保9年(1838) 東京国立博物館蔵◆島根県立古代出雲歴史博物館「ハニワの世界へようこそ」 貸与予定件数:9件山陰地域出土品を中心に、形象埴輪の魅力に迫る展覧会会期 : 2022年7月1日(金)~2022年8月28日(日)URL : みどころ: 古墳上に埴輪を立て並べる習慣は、前方後円墳が全国的に築造されはじめるのにあわせて各地に広まりました。古墳時代後期には、古墳の一角を区切り、人物や動物、武具等の様々な器物を表現した埴輪を並べ、被葬者の生前の活躍や首長継承のまつりを再現するようになります。こうして埴輪は、より表情豊かで多彩なものへと変化していきました。本展では、東京国立博物館から「馬形埴輪」(重要文化財)をはじめとする考古資料を貸し出し、そのほか山陰地域出土の形象埴輪を中心に、人物や動物をかたどった様々な埴輪を展示します。制作時期や地域ごとの特徴や違いといった考古学的な比較だけでなく、個々のハニワが持つデフォルメの妙や豊かな表情など、形象埴輪の魅力を紹介します。重要文化財 馬形埴輪 古墳時代・6世紀 埼玉県熊谷市上中条出土 東京国立博物館蔵◆足利市立美術館「あしかがの歴史と文化再発見!」 貸与予定件数:16件足利ゆかりの文化財から市の歴史と文化を辿る展覧会会期 : 2022年4年7月30日(土)~2022年4年10月10日(月・祝)URL : 公式Twitter: みどころ : 2021年に市制100周年を迎えた足利市では、100周年記念に続く取り組みとして、郷土を見つめ直す企画展を開催します。本展では、東京国立博物館が所蔵する、熊野山古墳や十二天塚古墳(いずれも足利市)などから出土した考古資料を貸し出します。そのほか、足利ゆかりの文化財等を一堂に集め、これらを受け継いでゆく子どもたちにもわかりやすく、足利市の歴史と文化の源流を紹介します。埴輪 童女 古墳時代・6世紀 栃木県足利市 熊野山古墳群出土 山田宗治氏他寄贈 東京国立博物館蔵◆鹿児島県歴史・美術センター黎明館「茶の湯と薩摩」 貸与予定件数:30件薩摩の茶の湯文化の歴史について紹介する展覧会会期 : 2022年9月22日(木)~2022年11月6日(日)URL : 公式Twitter: みどころ : 日本の伝統文化のひとつである茶の湯は、中国から伝来した喫茶法をもとに育まれました。室町時代には将軍家を中心に権威の象徴となり「唐物」が愛好されましたが、安土桃山時代に千利休(1522~1591)が侘茶を大成すると、新たに価値づけされた「和物」が登場し、政権者から大名、町衆へと広がりました。本展では、東京国立博物館から、薩摩焼を代表する文琳形茶入として名高い「黒釉文琳茶入 銘 望月」をはじめとする23件、九州国立博物館からは「油滴天目」(重要文化財)を含む7件を貸し出し、侘茶との出会いや大名茶への展開など、歴史の動向や様々な文化交流によって拡がる薩摩の茶の湯文化の歴史について人的交流を軸に紹介します。左:黒釉文琳茶入 銘 望月 薩摩 江戸時代・17世紀 松永安左エ門氏寄贈 東京国立博物館蔵、右:重要文化財 油滴天目 中国・建窯 南宋時代 九州国立博物館蔵◆滋賀県立安土城考古博物館「大岩山銅鐸里帰り展(仮称)」 貸与予定件数:6件開館30周年を記念し、日本最大の銅鐸が里帰りする展覧会会期 : 2022年10月8日(土)~2022年11月20日(日)URL : みどころ: 開館30周年を記念し、日本最大の銅鐸が里帰りをします。弥生時代後期の大岩山銅鐸は、滋賀県野洲市の大岩山遺跡から明治14年(1881)、昭和37年(1962)の調査によって計24個が出土しました。本展では、東京国立博物館所蔵の、大岩山遺跡から出土した現存する日本最大の銅鐸(重要文化財)をはじめ、「扁平鈕式銅鐸」や「三角縁二神二獣鏡」など、地域ゆかりの考古資料6件を貸し出します。重要文化財 突線鈕5式銅鐸 弥生時代(後期)・1~3世紀 滋賀県野洲市小篠原字大岩山出土 東京国立博物館蔵◆沖縄県立博物館・美術館「琉球 ―美とその背景― 」 貸与予定件数:49件王都・首里や村々で花開いた琉球文化の美を紹介する展覧会会期 : 2022年10月14日(金)~2022年12月4日(日)URL : 公式Twitter: みどころ : 2022年に本土復帰50年を迎える沖縄県は、古くから海を通じて様々な国と交流し、独自の文化を発展させてきました。王都・首里を中心として発展したもの、島々で花開いたもの、各地域によって多様な文化を見ることができます。本展では、東京国立博物館から「黒漆葡萄栗鼠螺鈿箙」や「三線」など28件を、九州国立博物館からは「浅葱地窓絵枝垂桜文紅型衣裳」や「鳳凰螺鈿七弦琴」など21件を貸し出します。島々・村々で享受された「美」を地理的・歴史的な視点のみならず、民俗的な視点も含めて紹介します。キンカブ 奄美大島 第二尚氏時代・18世紀 東京国立博物館蔵※上記6つの展覧会の概要・貸与予定作品は2022年3月22日現在のものです。今後、変更になる場合があります。最新情報は各美術館・博物館の公式ウェブサイトなどでご確認ください。■2023年度「国立博物館収蔵品貸与促進事業」募集予定2022年4月1日(金)から、2023年度国立博物館収蔵品貸与促進事業実施対象館の申請受付が開始されます。申請受付期間:2022年4月1日(金)~6月30日(木) [17時必着]貸与促進事業の申請、展覧会情報に関する詳細は、以下の〈ぶんかつ〉公式ウェブサイトでご確認いただけます。URL: 全国の美術館・博物館からのご応募をお待ちしています。2023年度国立博物館収蔵品貸与促進事業 募集チラシ■国立博物館収蔵品貸与促進事業とは国内各地の美術館・博物館に対し、〈ぶんかつ〉が作品輸送費等を支出し、東京国立博物館・京都国立博物館・奈良国立博物館・九州国立博物館の4つの国立博物館が収蔵品を貸し出すこの事業は、各地ゆかりの文化財を展示に活用し、日本とアジアの歴史・伝統文化の発信ならびに地方創生・観光振興、次世代への文化財の継承に寄与することを目的としています。■文化財活用センターとは文化財活用センターは、国内外のさまざまな人が日本の文化財に親しむ機会を拡大するため、2018年7月、国立文化財機構のもとに設置された組織です。愛称は〈ぶんかつ〉。貸与促進事業のほか、文化財を通じて豊かな体験と学びを得ることができるよう、文化財を活用した新たなコンテンツやプログラムの開発、文化財のデジタル情報の公開、また文化財の保存環境に関する相談窓口を開設、文化財の保存と活用を目的とした寄付金の募集を行っています。▼ぶんかつSNSYouTubeチャンネル : Instagram @cpcp_nich: Twitter @cpcp_nich : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月22日トヨタ自動車株式会社の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手市)では、2022年4月16日(土)、クルマ館2階に新しい常設展示コーナー「クルマづくり日本史」をオープンします。「クルマづくり日本史」展示室(イメージ)「日本の自動車産業はいかに生まれたか」。本コーナーはその問いに答える国内でも他に類をみない常設展示です。ここでは、日本で自動車産業が基幹産業として発展してきた道程、すなわち20世紀初頭の産業黎明期から1970年代の産業確立期まで約70年の歴史を紹介します。主要なトピックスが投影されるダイナミックな「動く年表」を中央に、壁面では鮎川義介と豊田喜一郎の比較や、鈴木道雄、松田恒次、本田宗一郎など自動車産業創出・確立に寄与した創業者たちを取り上げています。また、現存メーカー12社の系譜図、生産台数推移の数的データなどを映像やインフォグラフィックスで表現し、「日本の自動車産業の誕生から確立」をわかりやすく理解できる内容となっています。我が国の自動車産業は二度の大戦を挟む激動の時代に、多くはベンチャーから始まった企業が挑戦を続け、国の育成政策に支えられ、取り巻く社会課題を克服しながら成長を続けてきました。現在12社の自動車メーカーが切磋琢磨する日本は世界有数の自動車大国といえるでしょう。あわせてクルマ館2階のZone5では、日本人が国産乗用車製造に挑戦し始めた1920年代から40年代にかけての車両展示も開始しました。自動車産業が100年に一度の転換期といわれる今、その源流や歴史に触れ、未来のモビリティを考える一助となれば幸いです。上記内容の詳細は、以下をご覧ください。1. クルマ館2階「クルマづくり日本史」コーナー(公式Webページ内お知らせをご覧ください: )オープン日:2022年4月16日(土)場所 :トヨタ博物館 クルマ館2階内容 :日本に世界有数の自動車産業がどのように誕生し、発展したのかを紹介2. 展示内容(1) ヒストリーロード自動車との出会いから現代まで日本のクルマづくりの主要な出来事を記載した「動く年表」(2) 物語日本の自動車産業の基盤確立までを、4章立ての短編物語で紹介する「大型4面スクリーン」(3) 人物日本のクルマづくりのパイオニアと産業形成に貢献した創業者についてスマートフォン感覚で学べる「タッチパネル」(4) 系譜日本自動車メーカー12社の誕生から現在に至るまでの変遷を一望できる「大型系譜図」(5) 数字日本の年間自動車生産台数の推移や、現在の自動車産業の姿をデータで紹介する「インフォグラフィックス」3. 協力独立行政法人 国立科学博物館、一般社団法人 日本自動車工業会、いすゞ自動車株式会社、スズキ株式会社、株式会社SUBARU、ダイハツ工業株式会社、日産自動車株式会社、日立金属株式会社、日野自動車株式会社、本田技研工業株式会社、マツダ株式会社、三菱自動車工業株式会社、三菱ふそうトラック・バス株式会社、UDトラックス株式会社(順不同)4. 関連常設展示「Zone5 1920-1940s:日本における自動車量産の幕開け」米国車が市場を席捲する中、国産自動車の本格的生産を目指した時代の車両をクルマ館2階で展示。「フォード モデルA(日本製 1929年)」「ダットサン 11型 フェートン(1932年)」ほか。トヨタ博物館が復元協力した国立科学博物館蔵「白揚社 オートモ号(1925年)」も特別展示中。フォード モデルA(日本製 1929年)ダットサン 11型 フェートン(1932年)白揚社 オートモ号(1925年)【トヨタ博物館のご案内】(1) 所在地〒480-1118 愛知県長久手市横道41-100地下鉄東山線「藤が丘」駅よりリニモに乗り換え「芸大通」駅下車、徒歩5分名古屋瀬戸道路「長久手IC」より西へ0.4km(グリーンロード沿い)TEL:0561-63-5151FAX:0561-63-5159(2) 開館時間9:30~17:00(入館受付は16:30まで)<休館日>月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始ゴールデンウィーク(4月29日~5月8日)は連続開館です。急遽変更になる場合がありますので当館公式Webサイトをご確認ください。(3) 入館料大人 1,200円、シルバー(65歳以上) 700円、中高生 600円、小学生 400円※消費税込み/団体割引あり詳細はトヨタ博物館ホームページをご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月16日東京国立博物館は、今年も「博物館でお花見を」と題した春の恒例企画を実施します。本館の各展示室で、絵画や陶磁器、きものなど、桜をモチーフにした日本美術の優品をお楽しみいただき、本館北側に広がる庭園ではさまざまな種類の本物の桜を堪能できます。建物の内外で桜を楽しんだ後は、その印象を俳句にしてみませんか。「花見で一句」と題して投句を募集します。※昨年と同様本年も、新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、ワークショップやギャラリートーク等の建物内の関連イベントは見合わせることとなりました。ご了承ください。「博物館でお花見を」キービジュアル■本館桜めぐり本館内の各展示室では、「飛鳥山花見」(三枚続)など花見の風景を描いた浮世絵や、桜と山吹を描いた屏風にさまざまな季節の草花を描いた色紙を貼った上に時代を代表する書の名手が和歌を書いた「桜山吹図屏風」などの書画、また桜をモチーフにした陶磁器など様々な工芸作品を展示いたします。該当作品のキャプションには桜マークが付いていますので、それを探しながら展示室内の桜をご堪能ください。【主な展示作品】※作品はすべて東京国立博物館蔵、期間表示のないものは全期間展示飛鳥山花見(三枚続)<飛鳥山花見>鳥居清長筆 江戸時代・18世紀本館10室桜の名所、飛鳥山をワイドな画面を使って効果的に描いています桜山吹図屏風(6曲1双のうち右隻)<桜山吹図屏風>伝俵屋宗達筆 江戸時代・17世紀 6曲1双 田沢房太郎氏寄贈本館7室2022年3月23日(水)~5月8日(日)展示桜と山吹が咲きほこる春。宗達風の意匠美豊かな屏風です観桜図屏風(部分)<観桜図屏風>住吉具慶筆 江戸時代・17世紀 西脇健治氏寄贈本館7室3月23日(水)~5月8日(日)展示江戸時代のやまと絵の典型で、公卿が穏やかな風景の中で桜をながめています桜に春草図<桜に春草図>尾形乾山筆 江戸時代・18世紀 山本富子氏・山本賢二氏寄贈本館8室3月23日(水)~5月8日(日)展示満開の桜と春の草花。和歌は咲き誇る桜を将軍の権力にたとえた祝いの歌です色絵桜樹図透鉢<色絵桜樹図透鉢>仁阿弥道八作 江戸時代・19世紀本館8室3月23日(水)~6月5日(日)展示白、赤、青で点描画のように描かれた桜が、鉢の中に咲きほこります。江戸後期の京焼の名工仁阿弥道八による乾山風の代表作です小袖 紫白染分縮緬地笠扇桜文字模様<小袖 紫白染分縮緬地笠扇桜文字模様>江戸時代・18世紀本館10室歌を「カタカナ」で散らす点が珍しい友禅染の優品です桜蒔絵硯箱(蓋部分)<桜蒔絵硯箱>室町時代・15~16世紀本館12室金銀蒔絵で装飾する硯箱。蓋表から身の懸子、水滴まで全体に桜の意匠で統一した桜尽くしの作品です桜花山鵲図鐔<桜花山鵲図鐔>塚田秀鏡 明治3年(1870)本館13室向かい合う二羽の鳳凰と、咲き誇る桜の枝を金・銀で表現しています。塚田秀鏡(1848~1918)は、江戸に生まれ、大正2年帝室技芸員となりました色絵桜樹図皿(5枚組のうち)<色絵桜樹図皿>鍋島 江戸時代・18世紀本館13室鍋島焼が発案した見込中央白抜きのデザインで、春爛漫と咲き誇る桜の富貴な気分を描きます■「トーハクなび」でスタンプラリー形式のクイズを開催!東京国立博物館 公式鑑賞ガイドアプリ「トーハクなび」(※)にて、3月15日(火)~4月10日(日)の「博物館でお花見を」期間限定で、スタンプラリー形式のクイズ「さくらスタンプラリー」を開催します。スタンプラリーは、イベント開催中、アプリ内から参加することができます。本館展示室内に設定されたスタンプラリーのポイントでは、その展示室にある作品にちなんだクイズが出題されます。すべてのクイズに正解した方は、期間限定でオリジナルのプレゼント画像をダウンロードできます。「さくらスタンプラリー」スタート画面のイメージ(画像は2021年のものです)*お手持ちのスマートフォンやタブレットなどの端末に「トーハクなび」をダウンロードした後、アプリ内の「スタンプラリー」ボタンより参加できます。*「さくらスタンプラリー」に参加するには、「トーハクなび」を最新のバージョンにアップデートしてください。*「さくらスタンプラリー」は日本語のみです。※「トーハクなび」とは東京国立博物館 総合文化展の公式鑑賞ガイドアプリです。展示中のおすすめ作品を、音声と文章で紹介しています。さらに、テーマごとの鑑賞コースガイド、体験型コンテンツ、スタンプラリーを楽しむことができます。*「トーハクなび」のダウンロードは無料です。*「トーハクなび」の詳細については、以下のURLをご参照ください。 「トーハクなび」アプリ起動画面のイメージ■東博句会「花見で一句」を募集します!「博物館でお花見を」開催期間中に桜をモチーフにした作品や桜をテーマにした俳句を募集します。詳細は当館ウェブサイトをご覧ください。■庭園開放について本館北側の庭園を開放します。ソメイヨシノをはじめ、約10種類の桜をご覧いただけます。改修が完了し、ベンチなどを増設、園内を散策しやすくなりました。【開放時間】10:00~16:00*悪天候により中止する場合がございます。*茶室内には入れません。庭園風景※写真はイメージです■「博物館でお花見を」来館案内入館方法について詳細は、東京国立博物館ウェブサイトをご確認ください。会期 : 2022年3月15日(火)~4月10日(日)会場 : 東京国立博物館開館時間 : 9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで休館日 : 月曜日、3月22日 ※ただし、3月21日、28日は開館観覧料 : 一般1,000円、大学生500円※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。交通 : JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分お問合せ : 050-5541-8600(ハローダイヤル)ウェブサイト: ※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間、開催内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。詳しくは、当館ウェブサイト等でご確認ください。※2022年4月1日(金)より事前予約なしでご入館いただけます(3月31日(木)までは事前予約<日時指定券>推奨です)。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月17日東京都江戸東京博物館休館前イベント「またね!江戸博」が開催される。東京都江戸東京博物館は平成5年の開館から約30年が経過した。この間、設備をはじめ施設全体の経年劣化が進んできていることから、全面的な設備機器更新等の大規模改修工事を行うため、令和4年4月1日から令和7年度中(予定)まで全館休館となる。これを受けた休館前イベントとして、各種イベントを開催。皮切りとなるのは、東京都江戸東京博物館分館「江戸東京たてもの園」との連携企画となる、ギタリストの村治佳織ミニコンサートだ。「江戸東京たてもの園の魅力や見どころ」について、学芸員の10分間の解説の後に、村治のクラシックギターの生演奏が堪能できる。その他にも家族で楽しめるファミリー寄席など見どころ満載。全館休館前の江戸博に、ぜひ足を運んでほしい。■東京都江戸東京博物館休館前イベント「またね!江戸博」「村治佳織ミニコンサート」<整理券配布制>2月5日(土)※1回公演 / 約50分(途中休憩なし)15時開演(14時15分開場)会場:京都江戸東京博物館1階大ホール出演者:村治佳織(ギタリスト)解説:小林愛恵(江戸東京たてもの園学芸員)司会:高橋英久(江戸東京たてもの園学芸員)日本舞踊公演<整理券配布制>3月12日(土)・13日(日)※1日2回公演 / 約40分1回目:14時開演(13時30分開場)2回目:16時開演(15時30分開場)会場:東京都江戸東京博物館1階大ホール「ギボちゃんに会いに行こう」3月21日(月・祝)※1日2回 / 約30分1回目:11時~11時30分2回目:13時~13時30分会場:東京都江戸東京博物館 常設展示室 6階日本橋付近※当日の常設展観覧券でご参加いただけます。「ファミリー寄席 江戸芸かっぽれ」3月28日(月)※1日2回 / 約30分1回目:11時30分~12時00分2回目:13時30分~14時00分会場:東京都江戸東京博物館 常設展示室 5階中村座前※3月28日(月)は開館記念日のため、常設展入館料は無料。「落語と太神楽曲芸・和妻」<整理券配布制>3月28日(月)※1日2回公演 / 約60分1回目:14時開演(13時30分開場)2回目:16時開演(15時30分開場)会場:東京都江戸東京博物館1階大ホール※3月28日(月)は開館記念日のため、常設展入館料は無料。「殺陣公演と体験教室」【体験教室】<事前応募制>※小中学生対象3月29日(火)・30日(水)※1日1回 / 約50分11時00分~11時50分(10時30分開場)会場:東京都江戸東京博物館1階会議室【殺陣公演】<整理券配布制>3月29日(火)・30日(水)※1日2回公演 / 約50分1回目:14時開演(13時30分開場)2回目:16時開演(15時30分開場)会場:東京都江戸東京博物館1階大ホール「えどはく寄席」ファイナルコンサート・東京大衆歌謡楽団<整理券配布制>3月31日(木)※1日1回公演 / 約60分14時30分~15時30分会場:東京都江戸東京博物館1階大ホール出演:東京大衆歌謡楽団「またね江戸博クイズラリー」3月23日(水)~3月31日(木)会場:東京都江戸東京博物館1階・5階・6階・7階※当日の常設展観覧券で参加可能。※3月28日(月)は開館記念日のため、常設展入館料は無料。「江戸東京博物館の思い出ものがたり」3月23日(水)~3月31日(木)会場:東京都江戸東京博物館1階特別展示室※誰でも参加可能。※3月28日(月)は開館記念日のため、常設展入館料は無料。
2022年02月02日『トップリーグ』から『リーグワン』へ戦いの舞台が変わっても、この両チームによる熱戦に変わりはないだろう。東京サンゴリアス×トヨタヴェルブリッツ。『ジャパンラグビー トップリーグ』で毎年のように手に汗握る好試合を展開してきたカードが『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022』第2節に組まれた。サントリーサンゴリアス×トヨタ自動車ヴェルブリッツの『トップリーグ』での名勝負の数々を記憶しているファンも多いだろう。『トップリーグ2017-2018』第8節ではトヨタが後半からの3トライ3ゴールで31-13とリード。しかし後半20分から3トライ1ゴールを返され、さらに後半35分PGを決められて31-32とサントリーに逆転を許した。それでもトヨタはラストプレーでハーフウェイライン付近でPGを獲得。劇的勝利を手にしたと思われたが、SOライオネル・クロニエのキックはわずかに届かず、サントリーが32-31で勝利したのだった。『トップリーグ2018-2019』開幕戦では試合終了のホーンが鳴ってもトヨタが25-20とリード。だが、ラストプレーからサントリーに猛攻にさらされたトヨタは後半44分、姫野和樹主将がシンビン(10分間の一時退場)となり、数的不利に陥る。それでも粘りのディフェンスを見せたトヨタだったがとうとう後半49分、認定トライを許し25-27の逆転負けを喫した。最後まで諦めないチームメイトの姿を見て姫野は涙を流したのだった。シーズン不成立に終わった『トップリーグ2020』では、残り10分まで相手を完封し、8トライを量産したサントリーが60-14のワンサイドゲームを披露。『トップリーグ2021』第5節では、ブレイクダウンで優位に立ったトヨタが26-12とリードして前半を折り返す。それでも後半に早々にテビタ・リー、中野将伍のWTB勢の連続トライでサントリーが主導権を握ると、後半19分にSH流大のトライでついに同点……と思われたが、TMOで確認の結果トライは無効となった。普通のチームであればここで流れを失うのだが、サントリーはひと味違う。4分後にテビタ・リーがこの日2本目のトライ目を奪い、あっさり同点。その後1本ずつトライとコンバージョンを決めて36-36で迎えた後半41分、10mラインを超えた左側からサントリーはPGを選択。この日6本中3本成功とショットの精彩を欠いたオールブラックスの司令塔ボーデン・バレットが、最後の最後でボールをポールに当てながらPG成功、劇的勝利を飾った。試合内容とは裏腹に『トップリーグ』での対戦成績を見るとサントリーが16勝1分2敗と圧倒。トヨタ自動車の勝利は2010-2011季まで遡らなければならない。さらに優勝回数もサントリーが最多タイの5回制覇に対して、トヨタ自動車は3位が最高位である。両チームの間には歴然として差が存在するのだ。東京SGは東芝ブレイブルーパス東京との『NTTリーグワン2022』開幕戦で幸先のいいスタートを切った。前半3分、CTB中村亮土の突破からWTB尾崎晟也がインゴールにボールを運び東京SGが先制すると、8分には19歳の長身LOワーナー・ディアンズがトライを返す。26分に東京SGのNO8ショーン・マクマーンが個の力を発揮してトライをマークすると、28分にこぼれ球に反応したWTBジョネ・ナイカブラがそのままインゴールへ突入。FBダミアン・マッケンジー(東京SG)、SOトム・テイラー(BL東京)の両キッカーがPGで加点し、前半を27-24の東京BLリードで折り返す。後半に入ると、一気に東京SGが畳み掛ける。後半4分ラインアウトからのアタックでマクマーンが中央突破、9分にはラインアウトからのドライビングモールでマクマーンがハットトリックを達成。後半13分にLOジェイコブ・ピアスのこの日2トライ目を決めると、東京SGは後半15分に昨季の最多トライゲッターのテビタ・リー、後半18分にSH齋藤直人、NO8テビタ・タタフを投入し、さらにギアを上げる。圧巻は後半23分だ。自陣5mラインで相手ボールをマクマーンが拾うとすぐさま走り、相手に捕まるとタタフへパス。タタフは左サイドのリーへボールを託すと、リーは爆発的なスピードとタックルをものともしない強さで相手陣5mラインまで距離を稼ぐ。最後はパスと見せかけた齋藤が自らインゴールへ飛び込んだ。後半27分にテビタ・リー、29分に中村と立て続けにトライを決めた東京SGは60-46という開幕戦らしいド派手なゲームで勝点4を手にしたのだった。持ち前のアグレッシブアタッキングラグビーを披露した東京SGだが、46失点とディフェンスに不安を覚えたファンもいることだろう。だが、そこはまだ開幕戦。ピークはまだまだ先にある。過度な心配は無用である。事実、試合後、監督とキャプテンは前向きにゲームを振り返った。ミルトン・ヘイグ監督が「『リーグワン2022』の開幕戦の独特な緊張感もある中で反則をしてしまった部分もあり、厳しい戦いになったが、勝利できたことはいい収穫。課題も多く見え、特にディフェンス面で課題があったが、試合の中で7トライ、60点を取れたことに満足している」と笑みを見せれば、中村主将も「今日の試合はいい意味でも悪い意味でも開幕戦っぽいゲームになった。チームがまだ完成し切れていない中でも自分たちの強みも出し、課題も見えた。全体を含めていいゲームだったと思う。シーズンは長いが、毎週毎週課題をクリアにして自分たちの強みを出して、最後のファイナルまで向かっていければと思う」と及第点を与えた。マッケンジーを15番で起用した意図を問われると、指揮官はこう答えた。「昨季のボーデン・バレットが10番の選手で15番もプレーできる選手であったのに対し、ダミアンは15番の選手で10番もプレーできると評価して起用している。10番で起用した田村(煕)はいいプレーをしている。彼はすごく勤勉でプロ意識やゲームの理解度が高い選手だと評価している」日本デビューでPG・CG計10本で25得点をマークしたマッケンジーは「はじめての試合、たくさんのファンの前でプレーできてうれしく思う。開幕戦は難しい試合になる中、しっかり勝つことができた。このチームはもっともっと良くなるという感触も得た。チャンピオンになるためにはディフェンスの精度を高め、チャンスを生かすアタックが必要となる」とコメント。指揮官はFBでの起用を示したが、本人はSOでのプレーを希望した。「今日は15番でプレーしたが、今後はできるだけファーストレシーバーとしてボールに絡んでプレーできるチャンスがあればいいと思っている」また主将が「ダミアンには基本的にフィールドの中で自由に動いてほしい。僕らがちょっとアジャストできていないので、彼の特徴をしっかり把握して、いいコンビネーションを作っていきたい」と気遣えば、マッケンジーも「チームメイトにアジャストするよう、日本のラグビーは『スーパーラグビー』よりも速いのでそこにアジャストしていかないといけない。ただ、スピーディなラグビーは自分のスタイルに合っていると思う。これからも学んで、アジャストしていきたい」とさらなる向上を約束した。プレースキックの際、笑顔を見せるルーティンについて改めて質問されると、マッケンジーはこのように返答した。「今日のキックはもう少し決めたかったが、全体を通していいキックはできた。何年もずっとやっていることだが、リラックスした状態でキックが蹴れるよう、ルーティンの中で笑っている。毎回機能するわけではないですけど、自分のプロセスの中としてやっている」一方、トヨタVの開幕戦・静岡ブルーレヴズ戦はご存じのように中止となった。新リーグへ向けて並々ならぬ意気込みを見せていたトヨタVとしては戦わずして勝点5を得て、複雑な思いを抱えていることだろう。トヨタVの今季こその思いは強い。12月20日の開幕直前メディアカンファレンスに出席した茂野海人共同主将は次のように語っていた。「今年こそベスト4ではなく、初代王者を目指してやっていきたい。(優勝のためには)小さいこと、詳細を詰めていくことが大事。優勝しているサンゴリアス、(埼玉パナソニック)ワイルドナイツを見ていると、本当に小さい一人ひとりの役割を全員がしっかり果たしている。僕らもしっかり一人ひとりが考えて、チームが持っているパフォーマンスを発揮できるよう突き詰めていきたい。初代王者もそうだが、日本で一番のチームになりたい」12月22日のチームの開幕前記者会見では、指揮官ともうひとりの共同主将が頂点に立つために必要なことをこう分析した。サイモン・クロンHC「たとえば昨年のプレーオフトーナメント準決勝のパナソニック戦は59分までリードしていたが、残り20分でプレーが変わってしまった。今に集中することが我々の課題だと言える。自分たちでプレッシャーをかけてしまった。しっかりゲームプランを遂行することが課題。今に集中するということで、ファイナルに進出するいい準備となる。今季は新たなプレイヤーを加えたし、スタートメンバー以外の層を厚くすることを意識してやってきた。今季はそういうところを見てもらえればと思っている」姫野共同主将「1年ぶりに帰ってきて、初代王者を狙って日々活動しているが、主将として今に集中させる、足元を見るということを意識している。リーダー陣では主体性にフォーカスしている。グラウンドの中で自分たちで問題を解決していかないといけないので、練習から選手たちが主体性を持って変えていくことが大事だとリーダー陣で話している。そういうところが残り20分勝ち切れるかどうか、ベスト4の壁を超えられるかにかかってくると思う」キックオフ48時間前に発表される試合登録メンバーは以下の通り。【東京サンゴリアス】1石原慎太郎、2堀越康介、3中野幹、4ツイ ヘンドリック、5ハリー・ホッキングス、6下川甲嗣、7小澤直輝、8ショーン・マクマーン、9流大、10田村煕、11中野将伍、12中村亮土、13サム・ケレビ、14尾﨑晟也、15ダミアン・マッケンジー、16中村駿太、17森川由起乙、18垣永真之介、19辻雄康、20テビタ・タタフ、21齋藤直人、22仁熊秀斗、23テビタ・リー【トヨタヴェルブリッツ】1三浦昌悟、2彦坂圭克、3木津悠輔、4マイケル・アラダイス、5パトリック・トゥイプロトゥ、6ピーターステフ・デュトイ、7姫野和樹、8フェツアニ ラウタイミ、9茂野海人、10ライオネル・クロニエ、11ヘンリー ジェイミー、12マレ・サウ、13チャーリー・ローレンス、14岡田優輝、15ウィリアム・トゥポウ、16加藤竜聖、17清水岳、18崔凌也、19吉田杏、20古川聖人、21福田健太、22ティアーン・ファルコン、23小澤大東京SGは開幕戦と同じメンバーで臨む。タタフ、齋藤、リーがリザーブに回る層の厚さを見せ付ける。対するトヨタVはスタメンの15人中9人が外国出身というインパクトがある。LOトゥイプロトゥ、FLデュトイという世界最高峰のFW陣の日本デビューにも期待は高まる。果たして、東京SGが返り討ちするのか、トヨタVが11季ぶりの勝利を掴むのか。『NTTリーグワン2022』第2節・東京SG×トヨタVは1月16日(日)・味の素スタジアムにてキックオフ。試合前のおにぎり丸広場では、サンゴリアスマフラーや応援グッズ、サントリー製品のソフトドリンクの先着プレゼントの配布とともに、真壁信弥、菊谷崇の両OBによるプレミアムトークショーを実施。また、人気のキッチンカーが多数出店し、ラグビー体験コーナーも設置する。チケット発売中。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)東京サンゴリアス対トヨタヴェルブリッツNTTジャパンラグビー リーグワン 2022DIVISION1のチケット情報ジャパンラグビー リーグワン 特設ページジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
2022年01月15日国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉は、令和5(2023)年度「国立博物館収蔵品貸与促進事業」実施対象館を募集します。本事業では、東京国立博物館・京都国立博物館・奈良国立博物館・九州国立博物館(いずれも国立文化財機構)が全国の美術館・博物館に対し、地域ゆかりの収蔵品を貸し出し、〈ぶんかつ〉が作品輸送費等を支出します。※令和5(2023)年4月下旬から令和6(2024)年3月末までに開催される展覧会が対象です。本事業によって、立地条件等により、これまで国立博物館の収蔵品に親しむ機会が限られていた地域に対し、文化財が広く公開されること、日本とアジアの歴史・伝統文化の発信、地域文化の創生、次世代への文化財の継承、観光振興につながることをめざします。募集チラシこれまでに23施設16都府県で貸与促進事業の展覧会が開催過去の事業実績(展覧会)はこちらから ◆事業内容<主な展覧会開催費用について>本事業では、次の費用を〈ぶんかつ〉が支出します。(1)国立博物館貸与品の梱包・開梱および展示・撤収作業にかかる費用(2)国立博物館から貸与先へおよび貸与先から国立博物館への本事業の貸与品の輸送にかかる費用(3)国立博物館貸与品の保険にかかる費用※詳細につきましては必ず申請要項をご確認ください。<以下のいずれかのカテゴリーへの申請が可能です。>(1)【大規模貸与】1申請につき21~50件の国立博物館収蔵品を貸与/各年度1~2か所を選定予定(2)【小規模貸与】1申請につき20件以内の国立博物館収蔵品を貸与/各年度4~5か所を選定予定<申請にあたっては、以下のいずれかの方法で借用希望作品リストを作成してください。>(方法1)国立博物館の収蔵品の中から申請館が自ら設定したテーマに沿って作品を自由に選択してリストを作成。(方法2)貸与可能作品が掲載されたリスト(a. 【日本考古】およびb. 【黒田】)を活用し、必要に応じてその他の国立博物館の収蔵品を加えてリストを作成。a. 【日本考古】東京国立博物館所蔵の各時代や地域を代表する日本考古資料の優品28件。(『申請要項』別紙1-(1)参照)貸与可能作品例左:深鉢形土器(縄文時代〔中期〕・前3000~前2000年、長野県伊那市宮ノ前出土)、中央:みみずく土偶(縄文時代〔晩期〕・前1000~前400年、埼玉県鴻巣市滝馬室出土)、右:埴輪 馬(古墳時代・6世紀、群馬県伊勢崎市下触町出土)※いずれも東京国立博物館所蔵b. 【黒田】東京国立博物館所蔵の黒田清輝の代表作12件。(『申請要項』別紙1-(2)参照)貸与可能作品例左:読書(明治24年〔1891〕)、中央:重要文化財 舞妓(明治26年〔1893〕)、右:重要文化財 湖畔(明治30年〔1897〕)※いずれも黒田清輝筆、東京国立博物館所蔵◆本事業の対象となる美術館・博物館について文化庁長官の承認を受けた公開承認施設および博物館法で定められた登録博物館、博物館相当施設であれば、公私立を問わずにご応募いただけます。貸与条件や事業内容の詳細ならびに申請方法につきましては、<ぶんかつ>WEB掲載の「2023(令和5)年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業実施対象館申請要項」を必ずご確認ください。<ぶんかつ>WEB 2023年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業 申請要項URL: 全国の美術館・博物館からのご応募をお待ちしております。◆これから開催される令和3(2021)年度「国立博物館収蔵品貸与促進事業」展覧会「やまと絵のしらべ ―帆山花乃舎と復古大和絵―」展 会場 : 桑名市博物館(三重県)会期 : 2022年1月22日(土) ~ 2022年2月27日(日)貸与件数 : 18件公式サイト: 見どころ : 桑名出身の帆山花乃舎(1823~1894)は、復古大和絵派の絵師として活躍した画僧です。花乃舎は内国勧業博覧会への作品出品で全国的に名声を高めた一方で、桑名萬古焼の再興に挑んだ初代森有節(1808~1882)に絵を教えるなど、地域文化と芸術の発展に大きな貢献を果たした人物でした。花乃舎が師事した浮田一けい(草かんむり+惠)(1795~1859)や渡辺清(1778~1861)、そして復古大和絵の祖である田中訥言(1767~1823)の作品など18件の文化財を、東京国立博物館ならびに京都国立博物館からお貸し出しし、花乃舎の画風の源流とその功績を紹介します。桑名市博物館「やまと絵のしらべ ―帆山花乃舎と復古大和絵―」展チラシ(令和3年度国立博物館収蔵品貸与促進事業)※最新情報は博物館の公式サイトなどでご確認ください。▼ぶんかつSNSYouTubeチャンネル : Instagram @cpcp_nich: Twitter @cpcp_nich : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月11日ナポリ国立考古学博物館の至宝約150点が一挙集結する、特別展『ポンペイ』が1月14日(金)より東京国立博物館平成館にて開催される。紀元後79年、イタリアのナポリ近郊ヴェスヴィオ山で大規模な噴火が発生し、火山噴出物に飲み込まれたローマ帝国の都市ポンペイ。埋没したポンペイの発掘は18世紀に始まり、現在まで続いている。日本では1967年に初めてポンペイ展を開催。イタリアにとってもポンペイで発掘された出土品を紹介する初の海外での展覧会となったが、出展作品は当時ナポリ国立考古学博物館とポンペイ遺跡の倉庫に眠っていた作品ばかりだった。同展では、モザイク、壁画、彫像、工芸品の傑作から、豪華な食器、調理具にいたるまで、ナポリ国立考古学博物館が所蔵するポンペイ遺跡の膨大な遺物から優品約150点を展示。当時の人々の文化や暮らしを多面的に紹介する。ポンペイ繁栄の歴史を示す3軒の邸宅「ファウヌスの家」「竪琴奏者の家」「悲劇詩人の家」に注目し、会場内に邸宅の一部を再現するほか、8Kの高精細映像も上映。臨場感あふれる映像で遺跡の詳細まで見ることができる。また、18世紀からの発掘の歴史を振り返り、最新の発掘調査や出土品の修復、保存といった作業について紹介するコーナーも。2000年前に繁栄した都市とその文化をこれまでにない規模で解き明かしていく、ポンペイ展の決定版ともいえる展覧会だ。ポリュクレイトス「槍を持つ人」ブドウ摘みを表わした小アンフォラ(通称「青の壺」)テーブル天板(通称「メメント・モリ」)踊るファウヌス【開催概要】会場:東京国立博物館 平成館会期:2022年1月14日(金)~4月3日(日)時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜日(3月21日、3月28日は開館)、3月22日(火)料金:一般2,100円、大学生1,300円、高校生900円公式サイト: ※事前予約(日時指定券)推奨※日時指定券は2022年1月5日(水)より販売開始予定※東京展終了後、京都、宮城、福岡に巡回予定
2022年01月02日京都国立博物館では、ネイキッド(NAKED, INC.)によるプロジェクションマッピングショー「光と食のアンサンブル2022春 〜花宵の宴 Directed by NAKED〜」を、2022年3月5日(土)から3月21日(月・祝)までの期間で開催されます。「光と食のアンサンブル2022春 〜花宵の宴 Directed by NAKED〜」重要文化財である明治古都館を舞台にした本イベントは、「花」をテーマにした大規模なプロジェクションマッピングショーです。明治から令和の時代の流れを見守ってきた明治古都館の壁面に、いつの時代も美しい「花」をモチーフにした光と音の演出を投影。春を待つ初春の京都を、それぞれの時代をめぐる色鮮やかなストーリーが彩ります。光のアートと京の味覚また、会場には京都ならではの限定食が楽しめる飲食販売ブースも出店予定。京都の歴史・伝統に最新のテクノロジーが融合した光のアートと、季節と風情を感じる京の味覚を同時に楽しめるイベントとなっています。開催概要「光と食のアンサンブル2022春 〜花宵の宴 Directed by NAKED〜」開催期間:2022年3月5日(土)〜3月21日(月・祝)※本イベント開催中(17:00以降)は京都国立博物館の展示は観覧不可。開催場所:京都国立博物館(京都府京都市東山区茶屋町527)開催時間:18:30〜21:30入場料:大人 1,000円 / 小中学生 800円※未就学児無料※全国のコンビニで2022年1月発売予定演出・制作:NAKED, INC.【問い合わせ先】株式会社日商社TEL:075-211-3571時間:平日10:00〜17:00
2021年12月23日京都国立博物館では、ネイキッド(NAKED, INC.)によるプロジェクションマッピングショー「光と食のアンサンブル2022春 〜花宵の宴 Directed by NAKED〜」を、2022年3月5日(土)から3月21日(月・祝)までの期間で開催する。「光と食のアンサンブル2022春 〜花宵の宴 Directed by NAKED〜」重要文化財である明治古都館を舞台にした本イベントは、「花」をテーマにした大規模なプロジェクションマッピングショーだ。明治から令和の時代の流れを見守ってきた明治古都館の壁面に、いつの時代も美しい「花」をモチーフにした光と音の演出を投影。春を待つ初春の京都を、それぞれの時代をめぐる色鮮やかなストーリーが彩る。光のアートと京の味覚また、会場には京都ならではの限定食が楽しめる飲食販売ブースも出店予定。京都の歴史・伝統に最新のテクノロジーが融合した光のアートと、季節と風情を感じる京の味覚を同時に楽しめるイベントとなっている。開催概要「光と食のアンサンブル2022春 〜花宵の宴 Directed by NAKED〜」開催期間:2022年3月5日(土)〜3月21日(月・祝)※本イベント開催中(17:00以降)は京都国立博物館の展示は観覧不可。開催場所:京都国立博物館(京都府京都市東山区茶屋町527)開催時間:18:30〜21:30入場料:大人 1,000円 / 小中学生 800円※未就学児無料※全国のコンビニで2022年1月発売予定演出・制作:NAKED, INC.【問い合わせ先】株式会社日商社TEL:075-211-3571時間:平日10:00〜17:00
2021年12月19日東京国立博物館は、2022年も1月2日より開館し、恒例の正月企画である「博物館に初もうで」を開催します。「博物館に初もうで」は今年で18年目を迎え、毎年大好評をいただいている企画です。2022年の干支は「寅(トラ)」です。干支をテーマにした作品の特集や当館の新春の目玉である、国宝「松林図屏風」(長谷川等伯筆)をはじめ、本館の各展示室では新年の訪れを祝して吉祥作品や名品の数々をご覧いただけます。また、いけばな等の新春イベントも開催!ぜひ美しい日本の文化にふれ、心豊かな新年のスタートをお迎えください。11_ポスタービジュアル■特集「博物館に初もうで 今年はトーハク150周年!めでタイガー!!」1月2日(日)~1月30日(日) 本館 特別1室・特別2室干支にちなみ、日本はもちろん、東アジアから南アジアまで、虎を表した作品に注目します。虎は、古代より悪霊を退ける動物として、また、すぐれた武勇を示すイメージとして、多くの作品に登場してきました。さらに江戸時代には、博物学的な視点からリアルな写生図も残されるようになりました。一方、東南アジアや南アジアの虎に目を向けると、身体の特徴や色遣いなど、日本のものとは一味違ったユニークな表現を見ることができます。2022年は当館開館150周年の記念すべき年にあたります。皆様とトーハクのさらなる未来へ向けて、さまざまな虎たちがにぎやかに新年をお祝いします。1_陣羽織 白呉絽服連地虎模様描絵陣羽織 白呉絽服連地虎模様描絵江戸時代・19世紀 アンリー夫人寄贈武士が鎧の上に着用する上着です。大胆な虎の描絵はサムライ魂を表しています【主な展示作品】※展示作品はいずれも東京国立博物館蔵です2_龍虎図屏風(左隻)龍虎図屏風(左隻)曽我直庵筆 安土桃山~江戸時代・17世紀竹林から現れた虎の姿を描きます。画面から飛び出てきそうな迫力です3_漆絵画帖漆絵画帖柴田是真筆 明治時代・19世紀名工・是真が漆で描く絵画。洒脱な画面に冴えた技量が見られます4_博物館写生図(虎皮)博物館写生図(虎皮)江戸~明治時代・19世紀写生図には虎皮のサイズがメモされており、鼻先から尾までは2m50cmほどです5_白釉鉄絵虎形枕白釉鉄絵虎形枕中国・磁州窯 金~元時代・12~13世紀横河民輔氏寄贈虎の体は素地に白化粧を施し、褐釉と鉄絵で表しています。魔よけの願いがこめられた陶製の枕です■新春吉祥作品紹介本館では、新年の訪れを祝して選んだ作品を展示します。【主な展示作品】※展示作品はいずれも東京国立博物館蔵です6_松林図屏風国宝 松林図屏風 長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀本館2室(国宝室) [1月2日(日)~1月16日(日)]当館のお正月といえばこの作品!絶妙な空気感をご体感ください7_古今和歌集(元永本)下帖国宝 古今和歌集(元永本)下帖平安時代・12世紀 三井高大氏寄贈本館3室 [1月2日(日)~1月16日(日)]日本の書ならではの連綿と余白の美にご注目ください8_唐織 淡茶紅緑段霞菊地紙模様唐織 淡茶紅緑段霞菊地紙模様奈良・金春家伝来 江戸時代・18世紀本館9室 [1月2日(日)~3月6日(日)]末広がりの扇形や、竹や若松など、吉祥の模様が散りばめられた能装束です9_富士山草花図扇面散屏風富士山草花図扇面散屏風酒井鶯蒲筆 江戸時代・19世紀本館7室 [1月2日(日)~2月6日(日)]富士山や花鳥で鮮やかに彩られた扇が、四季を表しながら金地の上に乱舞しています10_名所江戸百景・するがてふ名所江戸百景・するがてふ歌川広重筆 江戸時代・安政3年(1856)本館10室 [1月2日(日)~1月30日(日)]本作品で描かれている越後屋は、現在の日本橋三越と、三井記念美術館のある三井本館です■新春イベント・いけばな 1月2日(日)~1月16日(日)正門、本館玄関、本館大階段 真生流・山根由美氏・TNM & TOPPAN ミュージアムシアターよりプレゼント 1月2日(日)・3日(月)VR作品を鑑賞された方にはプレゼントがあります。※鑑賞には別途料金および当日の予約が必要です。※上演作品等の詳細はウェブサイト( )をご覧ください。・ミュージアムショップからお年玉 1月2日(日)・3日(月)東京国立博物館の全ミュージアムショップで合計3,000円(税込)以上お買い上げのお客様にミュージアムショップのグッズをプレゼントします。(両日ともになくなり次第終了。当館の全ミュージアムショップでのお買い物が対象、引き渡しは本館ミュージアムショップでのみ対応)※例年行っておりました美術図書バーゲンセールは、今回中止といたします。・ホテルオークラレストラン ゆりの木ではお食事代を割引 1月2日(日)・3日(月)ゆりの木で5,000円(税込)以上ご利用のお客様は、お会計から10%分をお引きいたします。・寛永寺根本中堂特別参拝 1月2日(日)・3日(月) 10:00~15:00根本中堂中陣および四天王像(台東区登録文化財)・十二神将像・宝物を特別公開します。※例年行っておりました獅子舞と和太鼓につきましては、今回中止といたします。【来館案内】入館はオンラインによる事前予約(日時指定券)推奨としております。1月2日(日)、3日(月)に限り、正門にて当日のみ有効の日時指定券(9:30~12:30、12:30~16:30)を若干枚数お配りいたします。ただし、開館後早々に予定枚数が終了となる可能性があります。配布終了後、「日時指定券」をお持ちでない方はご入場いただけません。※詳細は当館ウェブサイトをご覧ください。開館時間:9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで休館日 :月曜日、1月4日(火)、1月11日(火)※2022年1月3日(月)、1月10日(月・祝)は開館観覧料 :一般1,000円、大学生500円※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。※ユネスコ無形文化遺産 特別展「体感! 日本の伝統芸能―歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界―」(2022年1月7日[金]~3月13日[日])、特別展「ポンペイ」 (2022年1月14日[金]~4月3日[日])は別途観覧料が必要です(事前予約〈日時指定券〉推奨)。※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間・入館方法等については、今後の諸事情により変更する場合がありますので、当館ウェブサイトでご確認ください。交通:JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分 東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月30日トヨタ自動車株式会社の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手市)は、2021年10月30日(土)から2022年4月17日(日)まで、企画展として「激走!!2.5次元 ヴゥオオーン!! - WRC 日本車挑戦の軌跡」を開催します。詳細URL: イメージ画像(ヨコ)世界中の公道を舞台に、市販車ベースの競技車両で戦われるWRC(FIA世界ラリー選手権)。今年も伝統のラリー・モンテカルロを皮切りに、世界の自動車メーカーが威信をかけて開発したマシンで過酷な戦いを繰り広げています。WRCには50年近く前から多くの日本メーカーが参戦してきました。かつて2度にわたり日本車が年間全戦を制覇し、「日本車でなければ勝てない」と言われた時代もありました。自動車メーカーがWRCに挑戦するのは、過酷な条件下での極限の走りで得られた経験やノウハウを市販車の開発に活かし、より魅力的なクルマをお客様にお届けするためです。本展では、日産、マツダ、三菱、SUBARU、スズキ、ダイハツ、そしてトヨタの代表的なWRC参戦車両を一堂に展示します。会場はマンガ仕立ての2.5次元イメージの空間とし、日本車のWRC挑戦の軌跡を臨場感たっぷりにご紹介します。■1. 企画展「激走!!2.5次元 ヴゥオオーン!! - WRC 日本車挑戦の軌跡」(公式Webページ内イベント案内をご覧ください: )(1) 期間:2021年10月30日(土)~2022年4月17日(日)(2) 場所:トヨタ博物館 文化館2階 企画展示室(3) 内容:世界中の公道を舞台に市販車ベースの競技車両で戦われるWRC(FIA世界ラリー選手権)における、日本車挑戦の歴史を、7社12台の各社の代表的な参戦車両で紹介。■2. 展示車両(年代順・同年のものは50音順)1:ダットサン 240Z(1973)2:三菱 コルトランサー(1974)3:マツダ RX-7(1979)4:ダイハツ シャレード(1982)5:日産 バイオレット(1982)6:トヨタ セリカ ツインカムターボ(1985)7:トヨタ セリカ GT-Four(1990)8:SUBARU レガシィ(1993)9:SUBARU インプレッサ(1996)10:トヨタ カローラ WR-Car(1997)11:三菱 ランサーエボリューション(2001)12:スズキ SX4(2008)ダットサン 240Z(1973)トヨタ セリカ ツインカムターボ(1985)スズキ SX4(2008)■3. 協力スズキ株式会社、株式会社SUBARU、ダイハツ工業株式会社、日産自動車株式会社、マツダ株式会社、三菱自動車工業株式会社、株式会社ラック、ラリージャパン事務局(順不同)【トヨタ博物館のご案内】(1) 所在地〒480-1118 愛知県長久手市横道41-100● 地下鉄東山線「藤が丘」駅よりリニモに乗り換え「芸大通」駅下車、徒歩5分● 名古屋瀬戸道路「長久手IC」より西へ0.4km(グリーンロード沿い)TEL:0561-63-5151FAX:0561-63-5159(2) 開館時間9:30~17:00(入館受付は16:30まで)(3) 休館日月曜日(祝日の場合は翌平日)12/24~1/3● 急遽変更になる場合がありますので当館公式Webサイトをご確認ください。(4) 入館料大人 :1,200円シルバー(65歳以上):700円中高生 :600円小学生 :400円※消費税込み/団体割引あり詳細はトヨタ博物館ホームページをご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月20日歌手のVaundyが、15日より放送を開始したトヨタ・カローラクロスの新CM「個性を駆け抜けて」編に、新曲「Tokimeki」を書き下ろした。Vaundyは、現役大学生の21歳で作詞、作曲、アレンジを全て自分でこなし、デザインや映像のディレクションも行うマルチアーティスト。2019年頃からYouTubeに楽曲を投稿し始め、「東京フラッシュ」「不可幸力」など耳に残るメロディーや幅広いジャンルの楽曲が瞬く間にSNSで話題に。現在ではYouTubeトータル再生数が10億回を突破するなど、サブスク令和時代の象徴的な存在として注目を集めている。同CMの映像を見て楽曲を書き下ろしたというVaundyは、「最初に考えたのは、車に乗っている時にどんな曲を聴きたいかな、ということでした」と制作意図に触れ、「疾走感はもちろんですが、それだけにならないように、どこか落ち着きも感じられるノリとテンポを意識し、常に真ん中にビートがあるようなリズミカルな楽曲に仕上げました」と説明。「一人で聴くより、みんなで聴くとより楽しくなる曲にしたかった、というのもこの曲をつくるなかでとても大事にしていたことです」とこだわりを明かした。なお、同曲は、15日放送のFM802『UPBEAT!』(毎週月~木曜11:00~14:00)内にてフル初公開が決定。22日0時より、デジタル配信もスタートする。
2021年09月16日「博物館でアジアの旅 空想動物園」が、東京国立博物館 東洋館にて2021年9月14日(火)から10月17日(日)まで開催される。「博物館でアジアの旅」“空想動物”を表現した作品が登場東京国立博物館の「博物館でアジアの旅」は、今回で8回目を迎える秋の恒例企画。東洋の美術・工芸・考古遺物が集う「東洋館」を舞台に、テーマに沿った名品を館内随所に展示するイベントだ。2021年は「空想動物園」をテーマに掲げ、アジアの造形芸術の中でも大きな位置を占める空想上の動物を表現した作品の数々を紹介。龍・麒麟といったなじみのある動物から、正体不明の動物まで、“動物園”さながらの個性豊かな作品が集結する。ヒンドゥー教の神“ガネーシャ”や最強の生物“グリフィン”象の頭に人間のからだを持ち、富と知恵をつかさどるヒンドゥー教の神をモチーフにした「ガネーシャ坐像」や、ライオンとワシの属性を合わせもつ“最強生物”であるグリフィンを表現し棺の護符として用いられた「グリフィン像飾板」などインパクトのある作品が勢揃い。古代王朝・殷(いん)の宮殿で用いられていた可能性があるという、謎の生物「石彫怪獣」や、空想上の猛獣である「三彩鎮墓獣」など不思議な佇まいの作品にも注目だ。空想動物をデコラティブに表現また、葡萄とつる草の中を駆け回る獣を表現した「海獣葡萄鏡」や、龍・鳳凰などを描いたカラフルな五彩の焼物「五彩龍鳳文面盆」などは細やかな装飾が魅力。古代の青銅器にならって製作された七宝の器物「饕餮七宝卣」は、怪獣が目玉を輝かせている豊かな表情と、デコラティブなフォルム、鮮やかな色彩が目を引く。尚、会期中は、「博物館でアジアの旅 2021 調査ノート」を東洋館インフォメーションにて数量限定で無料配布予定。また、各展示室では、空想動物にまつわる作品のそばに目印を添え、どれが空想動物の作品かわかりやすい仕様に。お目当ての空想動物や、お気に入りの作品を探しながら鑑賞を楽しめる。【詳細】博物館でアジアの旅 空想動物園〈事前予約制〉会期:2021年9月14日(火)~10月17日(日)会場:東京国立博物館 東洋館住所:東京都台東区上野公園13-9開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。休館日:月曜日、9月21日(火) ※ただし、9月20日(月・祝)は開館観覧料:一般 1,000円/大学生 500円※総合文化展観覧料および開催中の特別展観覧券(観覧当日に限る)で観覧可能。※事前予約制(日時指定券)につき、全ての来場者は入館にあたりオンラインでの日時指定券の予約が必要となる。詳細は、東京国立博物館ウェブサイトに記載。※詳細は東京国立博物館ウェブサイトを閲覧のこと。※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものを提示。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳など提示。※春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46(9月4日[土]~11月28日[日])、伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」(10月12日[火]~11月21日[日])は、別途事前予約(日時指定券)および観覧料が必要。※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間等については、今後の諸事情により変更する場合あり。最新情報は、東京国立博物館ウェブサイト等にて告知。※敬老の日(9月20日[月・祝])は総合文化展が観覧無料。ただし、オンラインでの事前予約(日時指定券)が必要。【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2021年08月19日東京・上野公園にある東京国立博物館、文化財活用センターは、常設の体験展示スペース「日本美術のとびら」を2021年6月22日(火)にオープンする。日本美術の流れ&鑑賞ポイントがわかる体験展示東京国立博物館 本館に新たにオープンする体験展示「日本美術のとびら」は、日本美術に初めて触れる人にもわかりやすく、日本美術の文脈や鑑賞のポイントを伝える展示室。日本文化紹介映像を上映する「みる」、日本美術のデジタル年表を展示する「たのしむ」、高精製複製品を紹介する「かんじる」の3つのコーナーから構成されている。日本の美意識に迫る映像まずはじめに登場する「みる」のコーナーでは、所蔵コレクションを代表する数々の名品を紹介する映像「日本文化紹介映像 A GLIDE ON THE GREAT WAVE」を上映。四季折々の風景や伝統行事などを通して育まれてきた、日本の美意識に迫る。インタラクティブな日本美術史デジタル年表「たのしむ」コーナーのデジタル年表は、幅14メートルもの巨大スクリーンに表示されるインタラクティブな体験コンテンツ。代表的な16の作品が映し出され、それぞれの作品と連動した「わくわくポイント」に立つと作品画像が立ち上がり、回転したり、拡大したり、ページをめくったりして楽しめる。作品が作られた当時の人々の心情や暮らしを想像しながら、日本美術史を体感できる。貴重な文化財の高精製複製品を間近に「かんじる」コーナーでは、文化財の屛風と掛け軸といった、2種類の絵画作品の高精細複製品を、季節にあわせて展示。最新のデジタル技術と伝統的な職人の技によって本物そっくりに制作された複製品を、ケースに入れられていない状態で間近に見ることができる。日本の文化財は、光や熱、湿度に弱いものが多く、作品保護の観点から温湿度の管理を徹底し、年間の展示日数にも制限を設けている。また、他館への貸し出し以来も多いため、東京国立博物館で展示できるのは数年に一度ということも。複製だからこそ可能な、名宝との出会いを楽しめる。季節ごとに展示替えを行う「かんじる」コーナー。オープン時から2021年8月29日(日)までは、尾形光琳の「風神雷神図屛風」、酒井抱一の「夏秋草図屛風」といった重要文化財の屏風が登場。現在は保存のために別々の屏風に仕立てられているこの2作品が、複製品ではかつての姿のように表裏一体となっている。加えて、国宝「孔雀明王像」も2022年3月末まで展示予定。現存する孔雀明王像の中でも最高傑作とされる「孔雀明王像」は、目を引く華やかな彩色や、巧みなハイライト、ぼかしによって柔らかでふっくらとした印象の作品だ。本物は、作品保護のため明るい光のもとで見ることができないため、はっきりと作品の魅力を感じ取れる貴重な機会となる。複製品では彩色を忠実に再現し、金の表現も楽しめる。【詳細】体験展示「日本美術のとびら」〈事前予約制〉オープン日:2021年6月22日(火)会場:東京国立博物館 本館特別3室住所:東京都台東区上野公園13-9開館時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)※特別展の開館時間は、別途確認が必要。休館日:月曜日、2021年12月14日(火)、年末年始(2021年12月26日(日)~2022年1月1日(土・祝))、2022年1月4日(火)※ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館。※その他臨時休館あり。観覧料:(総合文化展観覧料) 一般 1,000円、大学生 500円、高校生以下 無料※東京国立博物館の総合文化展観覧料または開催中の特別展観覧料(観覧当日に限る)で観覧可能。※入館にはオンラインによる事前予約(日時指定券)が必要。※大学生の方は、学生証の提示が必要。※障がい者とその介護者各1名は無料。入館の際に障がい者手帳等を提示。※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上は、総合文化展について無料。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)を提示。※混雑緩和のため、東京国立博物館では事前予約制(日時指定券)を導入。入館無料の対象者や観覧券持参者も含め、全ての入館者はオンラインでの日時指定券の事前予約が必要。予約は各時間枠の開始前まで。■複製品の今後の展示予定2021年8月31日(火)~11月28日(日) 国宝 観楓図屛風(高精細複製品)2021年11月30日(火)~2022年2月27日(日) 国宝 松林図屛風(高精細複製品)2022年3月1日(火)~5月29日(日) 国宝 花下遊楽図屛風(高精細複製品:復元)
2021年06月24日特別展「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」が、国立科学博物館にて2021年10月14日(木)から2022年1月12日(水)まで開催される。その後、2022年2月5日(土)から5月8日(日)まで神戸市立博物館に巡回。大英博物館から“6体のミイラ”が来日特別展「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」は、“人類の文化遺産の殿堂”として知られるイギリスの大英博物館が誇る世界最大級の古代エジプト・コレクションより、6体のミイラを含む約250点の文物を展示する展覧会。古代エジプト文明の研究でも世界を牽引してきた大英博物館の研究成果を紹介する。CTスキャンによってミイラの謎を解明注目は、選りすぐった6体のミイラのCTスキャンを用いた画像解析。王家の葬祭儀式を担う役人、代々続く名家の神官、既婚女性、幼い子どもといった、様々な年齢、性別、社会的立場、時代のミイラを解析し、CTデータをもとにした解説映像や、それぞれのミイラに関連する展示物を交えつつ、外側からはうかがい知れないミイラの謎を解明していく。神々の像やミイラ作りの道具といった史料からは古代エジプトの信仰や死生観が垣間見える一方で、女性の装飾品や子どものおもちゃなど、現在と変わらない暮らしの痕跡も見て取ることができる。遺跡発掘の最前線も紹介さらに、エジプト・サッカラ遺跡で進行中の日本エジプト合同調査隊による発掘現場の最前線なども紹介。最新のミイラ研究によって明らかになった、古代エジプト人の様々な生き様や文化を身近に感じられる展覧会となっている。【詳細】特別展「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」会期:2021年10月14日(木)~2022年1月12日(水)※会期等は変更になる場合あり。会場:国立科学博物館(東京・上野公園)住所:東京都台東区上野公園7-20問い合わせ先TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)※開館時間や休館日、入場料等の詳細は決定次第、公式サイトで告知。■巡回情報会期:2022年2月5日(土)~5月8日(日)会場:神戸市立博物館住所:兵庫県神戸市中央区京町24番地
2021年06月07日巡回展「ポケモン化石博物館」の開催が決定。2021年7月4日(日)よりスタートする北海道・三笠市立博物館での開催を皮切りに、2023年夏まで島根・東京・愛知など複数都市の会場を巡回予定です。「古生物とポケモン」をテーマにした展覧会「古生物とポケモン」をテーマにした本展は、「ポケットモンスター」シリーズに登場する「カセキ」「カセキポケモン」と、現実の世界で見つかる「化石」「古生物」の違いを比較・観察、それぞれの世界の化石研究の共通点と違いを明らかにすることで、楽しみながら古生物について学べるよう企画された展覧会です。複数館の化石コレクションが集結、カセキポケモンの骨格想像図も会場には、国立科学博物館、三笠市立博物館、群馬県立自然史博物館、豊橋市自然史博物館、島根県立三瓶自然館サヒメルなどの化石コレクションが集結。カセキポケモンによく似た古生物の実物標本・複製標本・模型が、描き下ろしのポケモン/古生物のアート、カセキポケモンの骨格想像図などと併せて展示されます。カセキポケモンの骨格をイメージした実物大模型また、「もしも、ポケモンの世界の博物館でカセキポケモンの骨格模型が展示されていたら?」をコンセプトにした実物大模型も本展の見どころの一つ。ガチゴラス、トリデプスの2体の骨格イメージ模型のほか、復元されたオムナイトなどの実物大模型数点が展示予定となっています。開催概要「ポケモン化石博物館」開催期間:2021年夏〜2023年夏(予定)<巡回会場>・三笠市立博物館(北海道三笠市幾春別錦町1-212-1)会期:7月4日(日)〜9月20日(月)・島根県立三瓶自然館サヒメル(島根県大田市三瓶町多根1121-8)会期:2021年秋・国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)会期:2022年春・豊橋市自然史博物館(愛知県豊橋市大岩町字大穴1-238)会期:2022年夏※以降の巡回先については調整中。
2021年05月07日巡回展「ポケモン化石博物館」の開催が決定。2021年7月4日(日)よりスタートする北海道・三笠市立博物館での開催を皮切りに、2023年夏まで島根・東京・愛知など複数都市の会場を巡回予定だ。「古生物とポケモン」をテーマにした展覧会「古生物とポケモン」をテーマにした本展は、「ポケットモンスター」シリーズに登場する「カセキ」「カセキポケモン」と、現実の世界で見つかる「化石」「古生物」の違いを比較・観察、それぞれの世界の化石研究の共通点と違いを明らかにすることで、楽しみながら古生物について学べるよう企画された展覧会だ。複数館の化石コレクションが集結、カセキポケモンの骨格想像図も会場には、国立科学博物館、三笠市立博物館、群馬県立自然史博物館、豊橋市自然史博物館、島根県立三瓶自然館サヒメルなどの化石コレクションが集結。カセキポケモンによく似た古生物の実物標本・複製標本・模型が、描き下ろしのポケモン/古生物のアート、カセキポケモンの骨格想像図などと併せて展示される。カセキポケモンの骨格をイメージした実物大模型また、「もしも、ポケモンの世界の博物館でカセキポケモンの骨格模型が展示されていたら?」をコンセプトにした実物大模型も本展の見どころの一つ。ガチゴラス、トリデプスの2体の骨格イメージ模型のほか、復元されたオムナイトなどの実物大模型数点が展示予定となっている。開催概要「ポケモン化石博物館」開催期間:2021年夏〜2023年夏(予定)<巡回会場>・三笠市立博物館(北海道三笠市幾春別錦町1-212-1)会期:7月4日(日)〜9月20日(月)・島根県立三瓶自然館サヒメル(島根県大田市三瓶町多根1121-8)会期:2021年秋・国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)会期:2022年春・豊橋市自然史博物館(愛知県豊橋市大岩町字大穴1-238)会期:2022年夏※以降の巡回先については調整中。© 2021 Pokémon. © 1995-2021 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
2021年04月23日豊田市博物館が、2024年4月26日(金)、愛知県豊田市に開館する。豊田の歴史・文化・自然を紹介する総合博物館が開館へ豊田市博物館は、豊田の歴史や文化、自然、産業などをテーマに紹介する総合博物館だ。豊田市美術館に隣接する同館は、2022年に閉館した「郷土資料館」と、2023年に閉館した「近代の産業とくらし発見館」の機能を受け継ぎ、展覧会活動などを展開してゆく。建築設計は坂茂、明るく開放的な空間豊田市博物館の館内は、地域の歴史・文化・自然を紹介する常設展示室、さまざまな展覧会を開催する展示室、展示やワークショップなどを楽しめる「えんにち空間」などから構成。大きな木造屋根を備え、明るく開放的な空間を擁する博物館の建築は、これまで大分県立美術館などに携わってきた建築家・坂茂(ばん しげる)の設計によるものだ。また、敷地内には、屋外イベントなどを開催できるウッドデッキや芝生広場、生き物を目にすることができる観察池、江戸時代の民家を移築した体験施設などを展開する。豊田の自然、歴史や文化を紹介する常設展常設展「とよたの自然と人々の営み」では、豊田の自然、そしてそのなかで育まれてきた歴史や文化、産業を、ジオラマや映像を交えつつ紹介。縄文土器や須恵器、青銅鏡、玉類といった出土品など、さまざまな歴史資料に加えて、豊田に関連する地質、生息する生物の標本を公開する。展示資料は、定期的に入れ替えを行うことで、訪れるたびに新しい発見のある展示を展開する予定だ。展覧会を順次開催予定開館後には順次、展覧会を開催。2024年10月12日(土)から12月8日(日)までは、開館記念展「旅するジョウモンさん—5千年前の落とし物—」を開催するほか、2025年1月18日(土)から4月6日(日)までは、東京などでも開催された特別展「和食〜日本の自然、人々の知恵〜」が巡回する。体験プログラムなども展開また、展示ばかりでなく、体験プログラムなども用意。まが玉づくりや火起こし体験など、親子で楽しめるプログラムを展開するほか、屋外の森や観察池では、魚や鳥、昆虫など、多様な生き物を観察することができる。詳細豊田市博物館開館日:2024年4月26日(金)住所:愛知県豊田市小坂本町5-80開館時間:10:00〜17:30(入場は17:00まで)休館日:月曜日(祝日のぞく)、展示替え期間、年末年始常設展観覧料:一般 300円(250円)、高校・大学生 200円(150円)、中学生以下 無料※( )内は20名以上の団体料金※豊田市在住者、障がい者手帳の所持者は無料(要証明)※2024年4月26日(金)〜10月6日(日)の期間は常設展のみ■展覧会情報・開館記念展「旅するジョウモンさん—5千年前の落とし物—」会期:2024年10月12日(土)〜12月8日(日)・特別展「和食〜日本の自然、人々の知恵〜」会期:2025年1月18日(土)〜4月6日(日)【問い合わせ先】豊田市博物館TEL:0565-85-0900(代表)
2021年04月05日2021年2月11日、アメリカ・テキサス州の高速道路で玉突き事故が発生しました。路面の凍結によるスリップが原因で130台以上の車が絡む大事故となり、多数の死傷者が出ました。救急隊員であるトレイ・マクダニエルさんも仕事に向かう途中でこの多重事故に巻き込まれました。海外メディア『NBC DFW』によると、目の前で事故が起きているのに気付いた彼はすぐにブレーキを踏みましたが、スリップして止まることができず、そのまま前の車にぶつかってしまったのだそう。しかしその直後、もっと恐ろしい事態になります。トレイさんがバックミラーを見ると、彼の背後にセミトラックがフルスピードで向かってきたのです。そのトラックもブレーキをかけていましたが止まらず、火花が飛んでいたのだとか。それを見たトレイさんは覚悟を決めて、ただ衝撃に備えていました。次の瞬間、彼の車はトラックがぶつかったはずみで宙を舞い、道路の反対車線に落下。トレイさんは顔と肩、背中、足首を強打してしまいます。自らも負傷しながらもほかのケガ人を救助彼が車から這い出ると、そこにちょうど消防士たちがやってきたのだそう。この時トレイさんは救急隊員の制服を着ていたため、彼らはトレイさんを現場に駆け付けた隊員だと勘違いして、負傷者の救助を頼んできたのだとか。全身にケガをしながらも歩ける状態だったトレイさんは迷うことなく、そのままケガ人の救助を始めたのです。こうしてトレイさんは周りの事故車を確認して回り、数人の負傷者を救助しました。その後、彼自身も病院へ行き、ケガの治療を受けたということです。トレイさんは事故の瞬間について『NBC DFW』で振り返っています。A MedStar paramedic who was heading to work Thursday to begin his shift became a victim of the massive crash on...Posted by NBC DFW on Friday, February 12, 2021A MedStar paramedic who was heading to work Thursday to begin his shift became a victim of the massive crash on...Posted by NBC DFW on Friday, February 12, 2021『ヒーロー』の活躍を称えて贈られたのは…?翌日、トレイさんは海外の掲示板『Reddit』に「このトヨタが僕の命を救ってくれた」と、事故に遭った自分の車の写真を投稿します。彼が乗っていた2011年式のトヨタの『FJ Cruiser』はぶつかった衝撃で大破し、もはや原型をとどめていません。これほどの事故に遭いながらも軽傷で済んだのは奇跡といえるでしょう。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。Brothers. I was in the Silver FJ on I35 yesterday in Fort Worth that got launched into the Northbound lanes. That Toyota saved my life. from r/FJCruiserするとこの投稿を見たトヨタからコメントが。なんとトレイさんに新車をプレゼントすることにしたのです!Cardあなたが無事でよかった。そして私たちはあなたがほかの人たちを助けたということに感銘を受けました。あなたがトヨタファミリーの一員でいてくれることを嬉しく思います。代わりの車のことはご心配なく。私たちがあなたに新しい車をご用意します!toyotausaーより引用(和訳)このトヨタからの申し出にトレイさんは大感激。そして後日、約束通りトヨタから彼に新車が贈られました。Friends. After my FJ Cruiser sacrificed itself to save my life in the horrific pileup on I35 in Fort Worth, Toyota reached out and did something incredibly special for me. I was presented with the keys to a 2021 Lunar Rock TRDpro 4Runner. Stay safe out there. from r/Toyotaあれほど大きな事故に遭い、自分もケガをしながら、ほかのケガ人を救助するなんてなかなかできることではないでしょう。トレイさんのような人助けの使命感に燃える人が救急隊員という仕事をしてくれていることに感謝の思い以外見つかりません。[文・構成/grape編集部]
2021年03月01日ズーシー(ZEESEA)から、“大英博物館”とコラボレーションしたハイライト「ZEESEA × 大英博物館エンジェルキューピッドキスハイライター」が登場。2020年10月17日(土)より、全国のプラザ(PLAZA)にて発売される。「ZEESEA × 大英博物館エンジェルキューピッドキスハイライター」は、まるでアートの中から飛び出したような、“キューピッド”をモチーフにしたハイライト。絵画のように美しいコンパクト同様、パレットにも愛らしいキューピットの姿をあしらった、心ときめくビジュアルが魅力的だ。また気になる仕上がりは、きめ細やかな超微細パウダーを採用したことで、肌を明るくみせるナチュラルな輝きを実現。頬や鼻など、骨格の高いパーツに乗せることで、上品な艶をもたらすと同時に、立体感のある華やかな表情へと導いてくれる。カラーは、ヌーディーな「シャンパンゴールド」と、艶めくパールカラーの「パールホワイト」の全2色を用意。いずれも全てのフェイスカラーに馴染む、自然な仕上がりとなっている。【詳細】「ZEESEA × 大英博物館エンジェルキューピッドキスハイライター」全2色 各1,680円+税発売日:2020年10月17日(土)取扱店舗:全国のプラザ(PLAZA)・プラザ(PLAZA)公式オンラインストア※店舗によって取り扱い内容が異なる場合あり。
2020年10月19日文化財指定の建造物を間近で見学可能リアル謎解きゲームを使ったプロモーションを提案する株式会社ハレガケが、愛知県犬山市の「博物館明治村」で、リアル謎解きゲーム「博物館明治村×TVアニメ『ゴールデンカムイ』黄金の村を開放せよ!編」を2020年9月19日から開催します(2020年11月23日まで)。67件の移築展示建造物(うち11件が重要文化財、1件が愛知県指定文化財)を誇る「博物館明治村」は、名鉄「犬山駅」からバス約20分の場所にある野外博物館。全国でも屈指の展示数を誇る文化財を間近で見学できます。宇治山田郵便局舎(重要文化財)内にある博物館明治村簡易郵便局では、10年後に手紙が届くサービス「はあとふるレター」を利用可能。このほか蒸気機関車やレンタル衣装などの体験コーナーやグルメなどを通じて楽しく明治時代を体感することが可能です。番組にちなんだオリジナル限定メニューも必見今回実施される「博物館明治村×TVアニメ『ゴールデンカムイ』黄金の村を開放せよ!編」は「博物館明治村」の雰囲気と「ゴールデンカムイ」の世界観を楽しめる体感型ゲームイベント。制限時間はないので、ゲームの合間に明治村の文化財を見学したりグルメを味わったりすることも可能。開催期間中は「不死身の杉元ミックスベリーソーダ」や「エゾシカ肉入りライスカレー」といった「ゴールデンカムイ」にちなんだ限定メニューやオリジナルデザインの明治村住民登録票(パスポート券)が販売されます。2018年4月に第1期放送をスタートした「ゴールデンカムイ」は、埋蔵金をめぐるアクションとサスペンスを軸に狩猟、グルメ、歴史などの五感を刺激する内容で話題を呼んでいるTVアニメ。2020年10月からは第3期の放送がスタートします。(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会※オリジナルデザイン住民登録票はゲーム開催期間中のみ有効。(画像はプレスリリースより)(画像は博物館明治村より)【参考】※株式会社ハレガケのプレスリリース/@Press※博物館明治村
2020年09月18日東京都江戸東京博物館にて、『国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話』展が、11月21日(土)から2021年4月4日(日)まで開催されることが決定した。ベルリン国立博物館は、ロンドンの大英博物館、パリのルーブル美術館などと並ぶ世界有数の総合博物館。その一部門を成すエジプト博物館は、数千年にわたるエジプト史を網羅するエジプト・コレクションを有している。同展は、その膨大なコレクションから、「天地創造と神々の世界」「ファラオと宇宙の秩序」「死後の審判」などのテーマに沿った作品を選りすぐり、古代エジプト神話に焦点を当てるもの。ミイラ・マスクや死者の書、棺や像、陶磁器など、国立ベルリン・エジプト博物館が誇る多数の優品が来日する予定だ。貴重な古代エジプトの美術品・文化財とともに、天地創造の神話を巡る時空を超えた旅が味わえるはず。この機会をお見逃しなく!【開催情報】『国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話』11月21日(土)〜2021年4月4日(日)まで東京都江戸東京博物館にて開催【関連リンク】 国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話()《セクメト女神座像》 前1388~前1351年頃 (C) Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung Berlin / J. Liepe《タレメチュエンバステトの「死者の書」》 前332~前246年頃 (C) Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung Berlin / A. Paasch(C)《ネスコンスパケレドのカルトナージュ棺》 前756~前722年頃 Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung Berlin / S. Steiß《三匹の魚とロータスを描いた浅鉢》 前1450~前1400年頃 (C) Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung Berlin / S. Steiß
2020年09月15日