岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「バラエティ番組」です。最近、ドラマの番宣などもあり、バラエティ番組に呼んでいただく機会が多くありました。ありがたいことです。あらためて出演して感じることは、バラエティ番組って難しいな、ということ。なぜなら何も準備ができないからです。音楽のライブは楽曲を用意したり、セットリストを事前に自分で決めることができる。お芝居の仕事は台本があるから練習することができます。でも、バラエティ番組は台本があるといっても番組の流れが決まっているだけで、VTRを見てどういうコメントをするのか、どういう会話がありそれにどう返しをするかは、いつも本番一発です。必要とされるのは瞬発力。これは毎日毎日バラエティの現場をこなしていないと身につかない特別なもの、限られた人たちにしか培われない筋力なんじゃないかと思います。僕のようにたまに呼ばれて出演するようなタイプのミュージシャンでは、とても太刀打ちができないと感じてしまいます。それでも、ここ最近は『おはスタ』や『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』などのレギュラー番組のほか、地元の京都では『岡崎体育の京の観察日記』という街ブラ番組もしています。なので、昔よりはバラエティ番組での立ち回りはスムーズにできるようになったと思います。逆に、オンエアを見て反省することも増えました。出演した番組は必ずオンエアを見るのですが、良かった点と悪かった点が明確にあります。ダメだったなと思うのは、自分のカラーが出せてないなと感じたとき。また、これは使われるだろうと思った会心のコメントが見事にカットされているとけっこうショックを受けます。テレビ番組は制作者の意図があり、時間の制約もあります。ライブのDVDならここのコメントは使って、ここは切ってと自分で指示が出せますが、バラエティ番組はそうはいきません。オンエアまでどう使われているかわからない。なので、自分の言葉がテロップになっていたり、いい感じで使われているとめちゃくちゃうれしいです。良かったと思うのはそういうときです。バラエティの演出では、“ここぞ”というワードに入るときに後ろで流れているBGMの音が切れるんです。言葉を引き立たせるためにあえて無音にする。僕の発言のときにBGMが切れていると「やった!」となる。これからもBGMを切ってもらえるようにいいコメントを連発したいです。おかざきたいいくEテレ『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』Season3(土曜21:00~)に出演中。昨年11月に横浜アリーナで行われたライブを収録した映像商品『めっちゃめちゃおもしろライブ』が発売中。※『anan』2022年4月27日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年04月22日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ミュージシャンとバラエティ番組」です。お笑い芸人さんやYouTuberが音楽活動されることがよくあります。ダウンタウンさんが坂本龍一さんプロデュースで楽曲を出されたこともあったし、宮迫博之さんと山口智充さんが「くず」として作詞作曲も手がけてヒットしたこともありました。今では、YouTuberが自身の楽曲を配信して、それが話題になり「Mステ」に呼ばれるなんてことも。そういうことがあるとミュージシャンとは一体何なのか?と、つい思ってしまいます。芸人さんが音楽番組に歌手として出演することはあっても、その逆はなかなかできないですから。ミュージシャンがバラエティ番組に出演して、芸人さんと渡り合うのはなかなか難しいですよね。僕もたまにバラエティ番組に呼んでいただくことがあります。そうすると芸人さんたちはとても温かいなと思います。ダウンタウンのお二人とか、めっちゃ優しかったですね。それはきっと僕がミュージシャンだからそう感じるんだろうなと思います。話を振られたときに受け答えをして、ツッコんでもらって笑いが起きて、最終的には芸人さんがいい感じのオチをつけてくれる。これが、ミュージシャンでなく同じ芸人だったら、もっと前に出て笑いをとれよとか、難しいタイミングでも笑いをとらないといけないとか、任されることが大きくなる。僕にはそこまでのことはできないと思うので、ミュージシャンという枠はありがたいものです。そうではあるけれど、僕がやっている音楽はユーモアが多め。お客さんの好リアクションを求めてついつい「笑い」を入れてしまいます。その系統ゆえ、やはりテレビ番組のコメントでも面白い発言を求められてしまいます。そろそろ、みなさん気づいていいころだと思うんですけど、実際の僕はすごくシャイですごく真面目なんです。「俺、面白いで!」とぐいぐい前に出るタイプでは決してないですし、大勢の前で自ら率先しておしゃべりするのも苦手です。そのことを理解して起用してもらいたいものです。高校時代、授業中に大声で先生にツッコミいれてクラス中の笑いをさらっていた藤本くんや中山くんより、休み時間に一人ぼそっと妙なことつぶやいていた倉田くんの笑いが好きなタイプだったし。僕の“笑い”の原点のひとつは彼だと思います。倉田くん、めっちゃいい視点もってたもんな。今、なにやってんねやろ…?おかざき・たいいく『テンゴちゃん』(NHK総合 毎月1回土曜深夜)がレギュラー番組に。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年10月3日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年09月30日バラエティ番組『要博士の異常な映画愛~勝手にセリフ変えてみました~』について、MCを務める俳優の要潤さんにお話を伺いました。ボケもいとわず!?初冠番組で見事なMCぶりを披露!豪華絢爛な衣装に身を包み、バラエティ番組のメインMCを務める要潤さん。オファーが来た時は「まさか冠番組のバラエティにキャスティングされるとは」と驚いたそう。引き受けたのは、映画史に残る名画に、新しい台詞をつけて遊ぶという企画が面白かったから。『吉本新喜劇』を観て育ったこともあって、「お笑いにリスペクトがあり、バラエティ対応力も素晴らしい」(番組P)とキャスティングされたものの、やはり役者の現場とは勝手も違うよう。「役者は決められた台詞を言いますが、バラエティで芸人さんたちは、何もないところから面白いことを言っていく。その過程がクリエイティブで新鮮です。それと、スピード感。ドラマではカットを細かく割るけど、バラエティはいったん始まるとノンストップ。舞台に近い感覚かも」お笑い芸人たちが予測不能なトークを繰り広げても、ゆったりと構え、時には要さんからボケるなど、余裕の感じられるMC術が、お見事!「流れに身を任せているだけで、普段の僕を知ってる人からは“素だね”と言われます。ゲストの方がいろんなパターンでくるので対応は大変だけど、芸人さんが生み出す笑いや流れは潰したくないですね。自分がボケて現場が盛り上がるなら、カットされても全然構いません(笑)」現場の流れで生まれるボケ以外に、「ちなみに、この映画は、〇〇〇回観ました」という、要博士の映画愛のすごさを強調する、定番の回数ボケも。では、要さんご自身がリアルに、もっとも多く観ている映画は?「『スター・ウォーズ』ですね。100回以上観てるんじゃないかな。ストーリーは追わなくてもわかってるので、BGMみたいに流してます」番組では名画のワンシーンに、「異常な映画委員会」の会員たちが全く新しい台詞をあてることで、作品の新たな味わいを見出していく。会員は、芸人、落語家、放送作家など多ジャンルで活躍する人たち。「みなさんまったく違う角度から台詞を作られるので、毎回、ワクワクしながら見ています。僕とは脳みその作りが違うんだろうなあ」番組を通じて、古い作品を観ることが勉強になるとも。「映画作りは、あの時代の映画人が作り出したことがすべてのベースにあり、その延長線上で僕らはやってるんだと感じますね。CGもなく、編集技術が限られた中で、生身の人間が演じるさまはすごいですよ。今は役者が守られているところがあるから、あの時代に生きていたら自分にできただろうかとすら思います」名画に独自の切り口で台詞をつけ、新しい味わい方を提案する動画バラエティ。12/4のゲストは、柴田英嗣(アンタッチャブル)、小沢一敬(スピードワゴン)。テレビ東京にて毎週月曜深夜0:12~放送中。かなめ・じゅん1981年、香川県生まれ。’01年、『仮面ライダーアギト』でデビューしてから、昼ドラ『新・愛の嵐』や大河ドラマ『龍馬伝』など数々の作品に出演。現在、映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』が12月9日より公開。※『anan』2017年12月6日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2017年12月08日フリーアナウンサーの古舘伊知郎が、フジテレビ系で今秋スタートする2時間枠の新バラエティ番組の司会を担当することが9日、明らかになった。『古舘伊知郎 バラエティ新番組』(仮)が、毎週日曜(19:00~20:54)枠で放送される。同局がゴールデン・プライムタイムで2時間枠のレギュラーバラエティ番組を編成するのは、古舘自身も司会を担当した『夜のヒットスタジオDELUXE』(1985年4月~1989年9月/21:02~22:54、1986年4月以降21:02~22:52)以来、約27年ぶり。当時は生放送だったが、今回はVTR収録形式となる。古舘は「"2時間"という長丁場。しかも、日曜のゴールデンと言えば、大河とバラエティが居並ぶ大激戦区。この番組にタイトルをつけるとしたら『今日もお台場の風強し』(仮)」と早速古舘節で意気込み。「楽な枠などあるわけはない。だから自分を厳しく戒める。還暦過ぎた男が"一日一生"と思い、まい進するのみ」と、自身が朝起きて3回唱えるという言葉を引用して、心境を語った。内容については「やりたいことは、報道を12年やった男の娯楽番組」と宣言。医学が進歩する中で健康ブームが続いたり、ディズニーランド帰りの家族が電車の中で仏頂面してスマホをいじる…「そんな今、自分が引っかかっていることを娯楽に変換して視聴者の皆さんを楽しませたい。殺伐とした時代に、笑って癒やされるアロマオイルのような番組」と方向性を示す。さらに、「パロディー、風刺精神を忘れずに。見た後に『そうだよなぁ~』とかみ締めてもらえるような"壱岐島の剣先するめ"のような読後感のある番組」とも語り、「月曜から、『また頑張ろうかな』と思えるような番組を目指したいと思います」と抱負を話した。なお、古舘が同局でレギュラー番組を持つのは、とんねるず・石橋貴明とのトーク番組『第4学区』(金曜深夜)以来、16年ぶりとなる。
2016年08月09日プロジェクションマッピング制作を手がけるアシュラスコープインスタレーションは、テレビ東京のバラエティ番組「超シリトリアル」へ、プロジェクションマッピングを進化させた同社の独自技術「Mediarium」を用いたコンテンツを提供したことを発表した。同番組の放送は8月3日 23:58~24:45(毎週月曜日、全4回)。「Mediarium」(メディアリウム)とは、従来のプロジェクションマッピングと比べて高い解像度、高精度な投影技術、「だまし絵」の技術を用いた奥行きや立体感のある映像などを特徴とする同社の独自技術。同番組では、ドクロがモチーフのキャラクターを立体的なスクリーンに映し出した「クイズの進行とシンクするコンテンツ」と、バトルボードと呼ばれる「盤上ゲームをイメージしたコンテンツ」が連動した迫力のある演出に同技術が用いられているという。また、Mediariumは同じスクリーンを用いてコンテンツの内容を変更することで、柔軟なアップデートに対応できるため、セットを新たに用意する必要がなく、大幅なコストの削減につながるとともに、視聴者に対して常に新鮮なエンターテインメントを提供できる点に優れているとのこと。さらに、撮影の段階からセットに組み込めるため、出演者が番組の世界観に入り込み生き生きとした表情やしぐさが引き出され、クイズに挑戦する出演者が感じる雰囲気を視聴者へダイレクトに伝えることができるとしている。なお、「超シリトリアル」は、テレビ東京系列(テレビ東京、テレビ北海道、テレビ愛知、テレビせとうち、TVQ九州放送)で放送される、"超プレッシャー系しりとりエンターテインメント"番組。バカリズムと八嶋智人がMCを務め、"シリトリバトラー"として伊集院光、千原ジュニア、足立梨花、サバンナ高橋、岡井千聖(°C-ute)が出演する。8月3日スタート 毎週月曜 23:58~24:45(全4回)。
2015年07月30日