歌手の和田アキ子さん(66)が情報番組『アッコにおまかせ』内で、タレントの出川哲朗さん(52)に対しパワハラを行ったとして批判されている問題。これに対し、2017年2月5日に放送された『ワイドナショー』で、 ダウンタウンの松本人志さん(53)が肯定的な発言をしたことが話題となっています。松本さんは和田さんの一連の言動をパワハラだと認めつつも、芸能界においては必要なものであり、「アッコさんのパワハラは好き」と明言。被害者とされる出川さんについても、イヤとは思っていなかったのではないかとしました。特殊な世界でもある芸能界ですが、この松本さんの発言に対しては賛否両論あるようで、さまざまな声が寄せられています。●ダウンタウン松本の発言でさらなる波紋?和田さんのパワハラ騒動に好意的な発言をした松本さんに対しネット上では、『たしかにバラエティー番組での出来事だし、騒ぎすぎだと思う』『えー!いくら番組とはいえ限度があるでしょ!アッコさんのはそれを明らかに上回ってたよ』『これ気を使って言ってるんじゃなくて本心で言ってたらショック…』『最近の松っちゃん、こういうふうにどっちつかずな発言多くない?』『事前に出川さんに電話の件を伝えていたとか言うけど、視聴者がどう受け取るか全くわかってないよね。了承していたとしても見てる人は不快だから』『パワハラかどうか以前に、そもそもみんな和田が嫌いなんだよ!』『これをオッケーにするのはさすがにおかしくないか?仮にバラエティーではパワハラが許されるとしても、謹慎を発表した狩野を電話に出させようとするのが問題でしょ』『なんでもかんでも批判すればいいわけじゃないからね。よく言ってくれたと思うよ』『どう受け取られるかが問題。あの行動はあきらかに一般視聴者を不快な気持ちにさせるものだった』『ご意見番的な立場になってきたのかなー。周りの目を気にして発言してる気がする。老害化してきたね』『元は松本もパワハラする側だから、見方が甘くなるのは当然』など、納得の声もあるものの、がっかりしたという批判的な意見が多く見られました。深刻な視聴者離れが叫ばれるテレビ番組。芸能界という特殊な世界のルールが、受け入れられなくなってきたということなのかもしれません。【画像出典元リンク】・松本人志(@matsu_bouzu)(Twitter)/●文/ぶるーす(芸能ライター)
2017年02月06日コミュニケーションだと思っていたちょっとした会話や、悪気はなくて良かれと思った叱咤の言葉がセクハラやパワハラになることも多々あります。今回は、アディーレ法律事務所の弁護士・篠田恵里香先生にそのボーダーラインについて詳しく教えてもらいました!●「休日は何をしているの?」がセクハラに!?――「休日は何をしているの?」は、上司との会話によくあるセリフのように思えますが、これもセクハラになると聞きました。「上司にとっては何気ない質問かもしれませんが、『休暇の予定を聞く』という行為は、過度にプライベートなことを詮索する行為。ケースバイケースではありますが、セクハラの要素があるとされているので、この一言で訴えられてしまう可能性もあります。休日の予定は会社の仕事とは無関係ですから、そこに興味を示す行為自体がNGなんです。もちろん、『彼氏いるの?』『休日はデートかな?』というセリフも同様。ただ、『次の休日に臨時出勤してほしいんだけど、休日の予定はまだ都合つくかな?』といった質問は業務上の合理的必要性が認められますし、プライバシー詮索の意味合いが薄れるのでセクハラには当たらないでしょう」(篠田恵里香先生、以下同)――では、聞かれた場合はどう返すのがベストなのでしょうか。「もし、何度も休日の予定を聞かれたとしたら、必要以上に重く受け止めず軽く流すとよいでしょう。こういった上司の場合、『映画に行きます』などと特定の予定を返すと、『誰と?』とさらなる詮索につながりますので、オススメはしません。あまりにしつこい場合は、明確に『あまり私生活を詮索されるのは苦手なんです』と抗議するのもよいでしょう。とはいえ、なかなか上には言いにくいという人もいますよね。そういう場合は、厚労省は会社に相談窓口を設置することを各企業に義務付けていますので、そこに相談することが大事です。この抗議を機に、弁護士を立てて明確に抗議することや法的手段をとることも可能です」●「子どもはいつ?」「子どもは産んだほうがいいよ」 もタブーなセクハラ発言!――結婚したあと、すぐに聞かれる子ども問題。夫婦それぞれに計画や事情があるのに、何も考えず聞いてくる上司は多いですが、どうすれば良いか教えてください。「基本的に出産に関する意見を告げることも、個人の領域やプライベートに過度に介入する行為としてセクハラの典型例とされています。子どもについては、『いつ何人子どもが欲しいか』といった夫婦の意向や夫婦間での性交渉をどのくらいの頻度で行うかにも関わりますし、そもそも『子どもが欲しいのになかなかできない』という女性もいるわけです。なので、出産に関する意見を述べることは女性にとって少なからず嫌悪感を与えるものと考えられています。しかし、聞いた上司は良かれと思って聞いていることもあります。だからこそ、目くじらはあまり立てたくないですよね。そんなときは、今後、何度も聞かれないようなセリフを返すのがベストです。もし明るくいくのであれば、『子どもができたらご報告しますね』と、かわすのもよいでしょう。また、少々、雰囲気が気まずくなっても今後の質問を防ぎたいのであれば『ナイーブな問題なのであまり触れられたくないんです』や、『子どもが欲しいけどなかなかできないんです』など、暗い表情で伝えると、その後『あまり触れたら悪いな』という意識を持ってくれるかもしれません。上司としても、不快な思いをさせるつもりではなかったのであれば、その後は発言を控えてくれるでしょう。一方、意識的に嫌がらせとして発言している上司であれば、セクハラ窓口や上層部に相談するか、弁護士にご相談いただき、今後の方針を考えるのが良いでしょう」●「お前は何をやってもダメ!」機嫌で態度が変わる上司の発言は典型的なパワハラ!――その日の機嫌によって態度が変わる上司もいますよね。そういう上司に「お前は何をやってもダメ!」「こんなことも知らないの!?」と言われたことがある人も多いようです。どう対応すれば良いか教えてください。「これらの言葉はれっきとしたパワハラに値します。業務上の処理で部下が失敗し、これに対して指導教育する意味で、それが合理的な指導の範囲内の行動であれば、上司の“叱咤”も指導の一環として許容されるのは当然です。ただ、不相当にその労働者を侮辱する行為や、うっぷん晴らしのように当たるケースであれば話は別。実際に失敗をしてしまったとしても、その失敗を改善するための必要な範囲内の指導を行うのが上司の仕事であり、『何をやってもダメだ』とまで言う必要はありません。さらには、ほかの同僚の面前で大声で叱る、何度も同じ失敗について文句を言うなどの事情が加われば、相当パワハラの度合いが強くなります」――そういう上司には、どう接すればいいのでしょう。「こういった上司には『当たらないでください』と抗議しても火に油を注ぐだけです。まずは上層部に相談して、上司の勤務態度を改めてもらうことを考えましょう。言いにくいかもしれませんが、我慢し続けることによって精神的に滅入ってしまえば元も子もありません。また、叱り癖がついている人は感覚が麻痺していて、自分では気づいていないケースが多いんです。上司の行動が『パワハラ』であることを告げて、自身の違法行為を認識してもらうことが大事です」とても身近にあるデリケートなセクハラ&パワハラ問題。1人で悩まず、すぐに上層部や担当窓口などに相談することが大事なようですね。<文・取材/吉田可奈、取材協力/弁護士法人アディーレ法律事務所>
2015年07月21日SF映画界の異才ニール・ブロムカンプ監督最新作『チャッピー』。このほど、本作で悪役に扮するヒュー・ジャックマンの衝撃パワハラ画像が公開となった。2016年、犯罪多発地区の南アフリカ・ヨハネスブルグに、世界でただ1体の“感じ、考え、成長する”AI(人工知能)を搭載したロボットが誕生した。彼の名はチャッピー。開発者のディオン(デーヴ・パテル)が極秘でAIを搭載させており、起動したばかりのチャッピーはまるでまっさらな子どものよう。だが、ディオンとともに男女2人組のストリートギャングにさらわれたことで、そのAIにはギャングによって生きるための術が叩き込まれてしまう…。鮮烈なデビューを飾った『第9地区』やマット・デイモン主演作『エリジウム』などの話題作を連発し、いまやSF映画界の最注目株であるニール・ブロムカンプ監督。最新作『チャッピー』では、人類史上初のAIを搭載したロボットを主人公に、SF映画の新たな地平が築かれることが期待される。今回公開となったのは、本作における悪役ヴィンセントを演じるヒュー・の衝撃の逆ギレシーン画像。先日公開となった特別映像では、「悪趣味なヘアスタイルを楽しみながらこの悪役に挑んだ」と語っていたヒューだが、この画像からもその悪役っぷりを存分に窺える。ヴィンセントに首根っこを押さえられているのは、『スラムドッグ$ミリオネア』では主演を務め、世界の映画ファンを唸らせたデーヴ・パテル演じるディオン。ヴィンセントのとディオンは、軍事ロボット(スカウト)を開発するテトラバール社の同僚でありライバルという設定。ヴィンセントは、戦闘機を打ち落とす威力のミサイルを搭載した巨大ロボット「ムース」を開発するが、予算が大きく削られてしまう。一方で、ディオンが開発する人型ロボットは見事ヨハネスブルグ警察“ロボット警官隊”に採用され、社内の評価も上々だ。当然ヴィンセントは面白くない。そこで逆ギレ同然の怒りを爆発させた様子が、今回公開されたこのシーン画像となっている。さまざまな出演作において、常に観客を魅了し続けているヒュー・ジャックマン。悪役ヒューの怪演に、期待が膨らむばかりだ。『チャッピー』は、5月23日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:チャッピー 2015年5月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) Chappie - Photos By STEPHANIE BLOMKAMP
2015年04月11日パワハラが横行して、何人も退職しているのに会社がほったらかしなんです。泣き寝入りしかないのでしょうか。(ゆあ)これはなかなか根深い問題ですよね。実際に相談に来る方の中にも、こうした問題に悩まされている方は多いです。特に、会社の社長からパワーハラスメントを受けている場合は、よほどの大企業でもない限り、会社が自発的に改善措置をとることは望めないでしょう。でも、そういうケースに悩まされている方が多いのが現実なんですよね。本当に多いですよ。パワハラのご相談。人間が多く集まるところでは、必ずと言っていいほど起こります。小学生のときからイジメ問題があり、社会人になっても社内いじめや会社での地位を利用したパワーハラスメントが横行する…。抜本的に解決することは難しそうです。ですが、味方はいます。それが法律です。法律では、パワーハラスメントは不法行為となり、パワハラをした人は被害者に対して損害賠償を支払わなければなりません。パワハラ被害の多くの方は、そのストレスからメンタルがやられてしまい、適応障害やうつ病で通院を余儀なくされていますから、そのような場合は、通院費や治療費を請求できるということになります。もちろん、精神的負荷をかけられたことに対する慰謝料も請求することができます。慰謝料というのは、精神的苦痛に対する賠償であり、法律で具体的にいくらと決まっているわけではありません。さまざまな事情を総合考慮して、今回のケースでは、一般的にこのくらいの金額により精神的苦痛を慰謝するのが相当だという金額が決定されます。ですから、金額はケースバイケースで一概には言えないのですが、パワハラ被害の場合、だいたい100万円前後の慰謝料が認められることが多いのではないでしょうか。と、まぁパワハラをした人が責任を負うことになるのは当然のことですが、会社もまた、従業員のパワーハラスメントによって被害を受けた者に対して、損害を賠償する責任を負うことになります。理由は二つあります。(1)会社は、従業員を使用することによって利益を得ているのだから、従業員が問題を起こしたときは責任を取りなさいよ、という理由です。(2)会社は、従業員が快適に労働に専念できるよう職場環境に配慮しなければならない義務を負っているところ、パワハラ問題に対して未然に防ぐ措置をとらず、起きてからもほったらかしという態度が、その義務を怠ったことになるという理由に基づく責任です。理論構成はともかくとして、会社がパワハラの責任をとるということになれば、きちんと対処してくれるだろうという考えが背後にはあるのかもしれませんね。このように、パワハラの被害に遭っている方は、会社に対しても、パワハラをした従業員に対しても損害賠償を請求していくことができます。現実には、会社を相手にすることが多いです。そして、裁判できちんとパワハラを認めてもらうためには、証拠を集めておくことが肝心です。必要があれば会話を録音したり、メモをとったりするなどしてしっかりと証拠集めをしておきましょう。アディーレ法律事務所刈谷龍太弁護士(東京弁護士会所属)中央大学法科大学院卒業。司法修習第64期。弁護士法人アディーレ法律事務所で、パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を専門に扱う部署に所属。問題点を的確につく仕事ぶりは、評価が高い。趣味はサッカー・フットサル。特技はモノマネ。テレビも大好きで、ニュースだけでなくドラマからバラエティ番組まで幅広くチェックしている。公式ブログ「こちら弁護士刈谷龍太の労働相談所」では、労働問題などの気になる記事を「実おもニュース」(実におもしろいニュース)として、独自の視点から解説している。●刈谷龍太プロフィールページ●労働トラブル解決サイト●こちら弁護士刈谷龍太の労働相談所
2013年12月19日従業員トラブルの補償保険AIU保険が、従業員に関する様々なトラブルを補償する保険「HR Pro(エイチアールプロ)」の補償対象を拡大し、中小企業向けプランも発売することを決定した。10月1日より補償開始となる。商品の内容を詳しく見てみると、HR Proはセクハラやパワハラ、不当解雇、従業員の不正などが起きて会社が損害賠償を請求された場合に、弁護士費用や損害賠償金が補償されるというもの。特に昨今では労働問題意識の高まりや法整備をうけ、企業にはこうしたリスクが高まっているとする見方があるため、その受け皿となる保険商品だ。対象者の拡大そして、今までは会社や役員のみが補償対象であったが、店長や工場長など役員ではない管理職責任者にも訴訟リスクが高まっていることを鑑み、今回新たに従業員も補償の対象とすることになったという。またあまり規模の大きくない会社向けに、支払い限度1,000万円のプランも販売されることとなった。さらに保険料の支払いに関しても、契約時に全額一時払いであったものが、分割も選択できるようになった。CSR概念の普及などと共に、企業の責任に対する社会の視線も一層厳しくなるなか、こうした商品も検討の対象となりつつあるようだ。
2010年10月01日