「AM倉敷(Artist Meets Kurashiki)vol.13 井上涼のとらとらまごまご展」が、7月10日から9月4日まで、岡山・倉敷の大原美術館で開催される。「AM倉敷(Artist Meets Kurashiki)」は、現代日本の美術界において、写真やビデオなどの映像作品、パフォーマンスやイベント型の作品を手がける作家を紹介する大原美術館による事業で、「Artist Meets Kurashiki」という言葉が示す通り、アーティストが倉敷との出会いを通じた作品制作、公開を行うものだ。第13回目となる今回は、NHK Eテレにて放映されている「びじゅチューン!」で、古今東西の美術作品を素材に、作詞、作曲、歌、アニメーションを1人で手掛ける動画作品を発表し、大きな注目を集めている井上涼を招聘。「井上涼のとらとらまごまご展」と題し、足掛け3年におよぶ取材と構想を基に、大原美術館の創設に尽力した大原孫三郎と児島虎次郎の友情を描いた新作アニメを発表する。【イベント情報】「AM倉敷(Artist Meets Kurashiki)vol.13 井上涼のとらとらまごまご展」会場:大原美術館住所:岡山県倉敷市中央1-1-15会期:7月10日~9月4日時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)料金:一般1,300円、大学生800円、高校・中学・小学生500円休館日:7月11日
2016年07月03日「生誕130年記念 藤田嗣治展-東と西を結ぶ絵画-」が兵庫県立美術館にて、2016年7月16日(土)から9月22日(木・祝)までの期間で開催される。藤田嗣治(1886-1968)は、フランスを中心に活躍した日本人画家。その生涯の半分以上をパリを中心とする異国で送った彼の絵には、西洋と日本、両方の文化の影響が見て取れる。藤田の代名詞でもある陶器のように滑らかな「乳白色の肌」や、日本画の技法を西洋の伝統的な主題に用いる画法。その藤田独自のスタイルは、西洋美術が圧倒的立場を占めていた当時の美術界の中で、藤田を一躍パリの寵児の位置に押し上げた。一方で藤田は、日本での厳しい評価や毀誉褒貶、第二次世界大戦時に描いた戦争画の責任論など、二つの文化に引き裂かれる苦しみを味った画家でもあった。今展示では、画家の没後長らく遺族のもとに保管された後、彼が晩年を過ごしたランス市に遺贈された800余点の作品の中から、未公開作品を含む国内外の主要なコレクションを120点厳選。初期から晩年までの作品を時代を追って紹介する。近年、その生涯がオダギリジョー主演で映画化されるなど、再びスポットライトを浴びている画家、藤田嗣治。本展は、複雑にして多面的な要素を持つ藤田の芸術の真髄を理解するきっかけとなるだろう。【開催概要】「生誕130年記念 藤田嗣治展-東と西を結ぶ絵画-」会場:兵庫県立美術館開催期間:2016年7月16日(土)~9月22日(木・祝)休館日:毎週月曜日(7月18日は開館、翌7月19日休館、9月19日は開館、翌9月20日は休館)開館時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで観覧料:一般1,400円(1,200円)大学生1,000円(800円)、高校生・65歳以上700円(600円)※( )内は前売りおよび20名以上の団体割引料金※前売り券は一般・大学生のみ7月15日(金)までに販売。※主な販売所:チケットぴあ、ローソンチケット、セブンイレブン、イープラス、CNプレイガイドほか京阪神のプレイガイド。※障害のある方は各当日料金の半額(65歳以上を省く)。その介護の方一名は無料。※割引対象者は、当日証明できるものの提示により割引。
2016年07月03日篠山紀信展 快楽の館が、原美術館にて2016年9月3日(土)から2017年1月9日(月・祝)まで開催される。篠山紀信がカメラによって原美術館を快楽の館に変貌させること、をテーマにした個展。出品作品全てが、1960年代から現在まで常に写真界の先頭を走り続けてきた彼の撮り下ろしの新作となる。およそ30名にものぼるモデルを起用し、原美術館で撮影を行ったヌード写真を展示する。本展の特徴は、原美術館で撮影されたプリントのいくつかは、まさに撮影したその場所の壁面に展示する。写真の中のイメージと展覧会場にいるという現実が交錯し、幻惑的、倒錯的な鑑賞体験となることだろう。さらに、会場の常設展示作品(森村泰昌、宮島達男、奈良美智など)と篠山紀信による、ここでしかできないコラボレーションによる写真作品も紹介する。篠山紀信が変化させ、いつもとは違う雰囲気の原美術館に是非立ち寄ってみてはいかがだろうか。【開催概要】篠山紀信展 快楽の館会期:2016年9月3日(土)〜2017年1月9日(月・祝)会場:原美術館住所:東京都品川区北品川4-7-25TEL:03-3445-0651(代表)開館時間:11:00〜17:00(11月23日をのぞく水曜は20:00まで、入館は閉館時刻の30分前まで)休館日:月曜日(祝日にあたる9月19日、10月10日、1月9日は開館)、9月20日、10月11日、12月26日〜1月4日入館料:一般 1,100円、大高生 700円、20名以上の団体は1人100円引
2016年07月03日「2016イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が、7月2日から8月14日まで、東京・西高島平の板橋区立美術館で開催される。同展は、1967年より児童書専門の見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」に伴ってイタリアのボローニャで開催されている「ボローニャ国際絵本原画展」の日本巡回展。1978年より「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」として日本での巡回が始まり、板橋区立美術館では1981年より開催され、同美術館での開催は、今年が36回目となる。現在では、世界でも最大級の規模を誇る絵本原画コンクールとして知られる「ボローニャ国際絵本原画展」は、子どもの本のために描かれた作品(5枚1組)であれば誰でも応募できることから、新人イラストレーターの登竜門としても知られ、多くの絵本作家が同展をきっかけに生まれている。有名作家の作品であっても、新人の作品であっても、同じテーブルに並べられて審査される同展は、実験的な試みを積極的に受け入れ、多様な絵本表現が見られることも魅力のひとつとなっている。今年の「ボローニャ国際絵本原画展」には、絵本作家の三浦太郎も審査団に参加。世界61ヶ国より3,191点の応募があり、日本からの10人(組)を含む18ヶ国77人(組)が入選。板橋区立美術館で開催される「2016イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」では、今回もすべての入選作品が展示される。また、イタリアでの開催が50回目を迎えたことを記念して、特別展示「ボローニャ展 50年の歩み」が行われる。なお、会期中には、手作りのパンが自慢のカフェがオープンし、洋書など絵本が充実したブックショップも併設。絵本に関連する様々なイベントも開催される。イベントの詳細やスケジュールについては、板橋区立美術館のオフィシャルサイトで確認出来る。【イベント情報】「2016イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」会場:板橋区立美術館住所:東京都板橋区赤塚5-34-27会期:7月2日~8月14日時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)料金:一般650円、高校・大学生450円、小・中学生200円休館日:月曜日(但し7月18日は祝日のため開館し翌日休館)
2016年07月02日「江戸絵画への視線 ―岩佐又兵衛から江戸琳派へ―」展が東京・渋谷の山種美術館で開催される。期間は2016年7月2日(土)から8月21日(日)まで。開館50周年を記念したこの特別展では、山種美術館所蔵の江戸絵画を一挙に公開。江戸時代は、公家や武家だけでなく、庶民にいたるまで文化の享受層が拡大する中、個性豊かな芸術家たちが次々に登場し、新たな潮流が生み出された。美術館のコレクションでは、その多彩な歴史を概観することができる。作品としては、浮世絵の祖とうたわれる岩佐又兵衛《官女観菊図》や、 椿椿山《久能山真景図》をはじめとする重要文化財2点および、《竹垣紅白梅椿図》などの重要美術品3点がラインナップ。さらに、琳派の俵屋宗達や抱一や、文人画の池大雅、奇想の画家として名高い若冲、狩野派や円山四条派、復古やまと絵にいたるまで、諸派の優品の数々が集結する。また50周年にちなんで、横山大観、上村松園らなど美術館と縁の深い近代の日本画家の作品も特別に展示。近年関心の強まっている江戸絵画を存分に楽しめる企画となりそうだ。【概要】江戸絵画への視線 ―岩佐又兵衛から江戸琳派へ―期間:2016年7月2日(土)〜8月21日(日)会場:山種美術館住所:東京都渋谷区 広尾 3−12−36開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)入館料:一般 1,200円(1,000円)、大学・高校生 900円(800円)、中学生以下無料※カッコ内は20名以上の団体料金。会期中に浴衣、着物で来場した場合も団体料金に。展示予定作品数:50点休館日:月曜 (ただし、7/18は開館、7/19は休館)
2016年07月02日「アルバレス・ブラボ写真展-メキシコ、静かなる光と時」が、7月2日から8月28日まで、東京・砧公園の世田谷美術館で開催される。マヌエル・アルバレス・ブラボは、20世紀写真史に大きな足跡を残したメキシコの写真家。10年あまり続いたメキシコ革命の動乱を経て、壁画運動や前衛芸術が盛り上がりを見せた1920年代末に頭角を現し、最晩年の1990年代末に至るまで、一貫して独自の静けさと詩情を讃えた写真を撮り続けた。晩年の1997年、アルバレス・ブラボが95歳の時には、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で回顧展が開催されている。本展では、作家遺族が運営するアーカイヴの全面的な協力を得て、192点のモノクロプリントと多数の資料を、全4部、9章構成で年代順に公開。約70年におよぶアルバレス・ブラボの仕事の魅力を紹介する国内最大規模の本格的な回顧展となる。第1部では、身近な対象のフォルムを強調し、堂々たる記念碑のように撮るモダニズムの写真表現を試みた1920年代のみずみずしい初期作品をはじめ、モダン都市に変貌しようとする1930年代のメキシコシティで、パリを撮ったフランスの写真家ウジェーヌ・ アジェの作品にも感銘を受けながら、街の片隅でふと出合った光景を写し取り、温かみと同時に少々の不穏さも同居する作品などが展示される。第2部では、撮影者には見えない世界を人々が見つめていると感じさせる作品や、鑑賞者の想像力に働きかける題名をつけた作品をしばしば発表しているアルバレス・ブラボの、視覚と想像力の関係を問う詩的な作品が紹介されるほか、生と死は対立するものではなく、円環をなしているという考え方があるメキシコの死生観がにじみ出ているような作品が公開される。また、ファシズム体制を逃れた亡命芸術家や知識人を数多く受け入れ、国際的な文化交流の場になっていた1930年代から1940年代のメキシコで、ディエゴ・リベラ、フリーダ・カーロ、アンドレ・ ブルトンやレフ・トロツキーなど、アルバレス・ブラボが撮った著名人の肖像写真も紹介。さらに、アンリ・カルティエ=ブレッソンら他のアーティストからの書簡(複製)や、アルバレス・ブラボの作品が掲載された雑誌等の資料もあわせて展示される。第3部では、1940年代、生活のために映画産業に入ってスチル写真を撮る一方、国内の遺跡や先住民集落の調査に同行し、記録写真の撮影もしていたアルバレス・ブラボが、尊厳に満ちた先住民系の人々の姿や、力強くも繊細な美しさを見せるメキシコの原野を撮った作品を紹介。トゥルムやボナンパクなどの遺跡調査の記録写真自体も、スライドショーで公開される。また、路上を行き交う人々の様子を軽妙なユーモアとともに撮るようになったアルバレス・ブラボの、映画のワンシーンのようにも見える新しい展開の作品も展示される。第4部では、国際的な評価が高まる中、1970年代以降も新作の撮影を続け、様々な質の光と、その移ろいがもたらす魅力的な形に眼を凝らし、また、荒々しくも豊かな自然や女性の身体に循環のなかで持続する生命の力を見出し、いっそう精緻になり、時に神話的世界につながる作品を公開。後半では、メキシコシティ南部の静かな地区に佇むアルバレス・ブラボの自宅にある風通しの良い庭を舞台に、ごく小さな空間に干される日々の洗濯物、壁やガラスの窓と戯れる木々の影など、この上ない喜びをもって初々しく撮られた最晩年の作品が紹介される。なお、会期中には、現地の研究者と作家アーカイヴを運営する遺族をゲストに迎えたトーク「アルバレス・ブラボと20世紀メキシコ写真の歩み」が開催される他、アルバレス・ブラボの写真から生まれたオクタビオ・パスの詩、フアン・ルルフォの短編小説などの朗読と解説から、メキシコ文学の多彩な魅力を伝える文学イベント「メキシコの詩と短編小説をよむ」などが開催される。イベントの詳細やスケジュールは、世田谷美術館の公式サイトから確認出来る。【イベント情報】「アルバレス・ブラボ写真展-メキシコ、静かなる光と時」会場:世田谷美術館住所:東京都世田谷区砧公園1-2会期:7月2日~8月28日時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)料金:一般1,000円、65歳以上800円、大高生800円、中小生500円休館日:月曜日(ただし7月18日は開館)、7月19日
2016年07月01日「デトロイト美術館展 〜大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち〜」が東京・上野にある上野の森美術館で、2016年10月7日(金)から2017年1月21日(土)まで開催。モネ、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ピカソほか、まさに近代ヨーロッパ絵画の「顔」ともいうべき巨匠たち。1885年に創立したデトロイト美術館には、自動車業界の有力者らの資金援助を通じ、世界屈指のコレクションが集結。ゴッホやマティスの作品をアメリカの公共美術館として初めて購入したのもデトロイト美術館だという。100を超えるギャラリーには、古代エジプトから現代美術まで65,000点を超える作品を所蔵。それらの多様性も同館の特徴で、アフリカ、アジア、オセアニア、イスラム、古代美術などどの分野でも重要な品々を誇る。本展では、その中からコレクションの中核を成している印象派、ポスト印象派、20世紀フランス・ドイツの数々の傑作の中から選りすぐりの全52点を紹介。日本初公開の15点を含む作品を、4章に分けて解説する。展覧会の入り口である第1章では、印象派を代表するモネ、ドガ、ルノワールらの絵画などを中心に展示。戸外での作品を重視し、黒色や褐色を避けた鮮やかな配色を用いることで映し出される、その時代のパリの街並みや市民の日常生活が魅力的だ。第2章のポスト印象派では、日本初上陸となるゴッホ晩年の作品《オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて》やゴーギャンの《自画像》など、この時代を代表する画家たちの傑作を中心に展開。この章では、アール・ヌーヴォーと連動し、挿絵や版画、ポスター、家具などジャンルの垣根を越え創作活動をした「ナビ派」モールス・ドニやピエール・ボナールの作品も楽しむことができる。20世紀のフランス・ドイツ絵画は、第3・4章に分けて紹介。ドイツ人館長ヴィルヘルム・R・ヴァレンティナーの時代に収集されたものや、ピカソがキュビズム時代に描いた作品など、多様性とダイナミズムが息衝く時代を体感できる。また、2016年12月17日(土)、24日(土)、25日(日)の3日間は、夜間特別開館「クリスマス・ナイトミュージアム」を実施。夜間開館中は、展示室内に特設クリスマスツリーを設置し、通路に色鮮やかな電飾を飾り音楽を展示室内に流すなど、クリスマス仕様にイメージチェンジしている。【概要】デトロイト美術館展 〜大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち〜会期:2016年10月7日(金)~2017年1月21日(土)※休館日は10月21日(金)会場:上野の森美術館住所:東京都台東区上野公園1-2開館時間:9:30~16:30(毎週金曜日、10月22日(土) 9:30〜20:00)※入館は閉館の30分前まで。観覧料:一般 1,600円、高校・大学生 1,200円、小・中学生 600円、小学生未満 無料※前売・団体は各200円引き(団体は20名以上、小・中学生は100円引き)<br />※障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名様は無料。(要証明)【クリスマス・ナイトミュージアム概要】日程:2016年12月17日(土)、12月24日(土)、12月25日(日)時間:17:30〜19:00(入館は18:30まで)会場:上野の森美術館住所:東京都台東区上野公園1-2料金:ペアチケット3,000円(税込)【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600(全日/8:00~22:00)■巡回予定・大阪市立美術館 会期:2016年7月9日(土)〜9月25日(日)住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1‐82※休館日:月曜日 (但し、7月18日、8月15日、9月19日は開館、7月19日は休館)開館時間:9:30~17:00 (入場は16:30まで)観覧料:一般 1,500円(1,300円)、高校・大学生 1,000円(800円)※()内は前売りおよび20名以上の団体割引料金※ペア券(一般のみ)プレイガイドのみで販売。販売期間は4月27日から7月8日まで※中学生以下、障がい手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料。(要証明)。※本展は大阪市内在住の65歳以上も一般料金。・豊田市美術館会期:2016年4月27日(水)〜6月26日(日)※休館日:月曜日(但し、5/2は開館)住所:愛知県豊田市小坂本町8-5-1観覧料:一般 1,400円、高校・大学生 1,000円、中学生以下 無料※前売・団体は各200円引き(団体は20名以上)※豊田市内在住、在学の高校生、障がい者手帳の所持者、市内75歳以上は無料(要証明)
2016年07月01日東京・品川の「原美術館」にて、2014 年秋の「開館35周年記念 原美術館コレクション展」以来となる全館を使ったコレクション展示「みんな、うちのコレクションです」が、8月21日(日)まで開催中だ。「原美術館」は、もともと個人邸宅として 1938年に建てられたもので、西洋モダニスム建築を取り入れ、中庭を包みこむように緩やかな円弧を描いた空間デザインが特徴的。居間や寝室であったスペースは企画ごとに展示を入れ替えるギャラリーに変わった一方、浴室や洗面所などのユーティリティースペースは、アーティストに依頼してユニークな常設展示作品に生まれ変わっているほか、建物の中以外の、敷地内の庭にも、野外の常設作品が点在している。大規模な美術館とは一風異なり、作品と同時に、美術を鑑賞体験する“場”そのものも味わえる場所だ。1979年の創立以来収集してきたコレクションは、国内外の多彩な現代アーティストの絵画・彫刻・写真・映像作品など、現在約1,000点にのぼる。その中から、横尾忠則、加藤泉、クリスト&ジャンヌ=クロード、ウィリアム ケントリッジをはじめとする絵画・彫刻・ドローイング・映像作品を展示。今回は、中国を代表するアーティストであると同時に、積極的な社会活動でも知られる艾未未(アイ・ウェイウェイ)の貴重な初期作品や、日本から帰化してブラジル美術界の巨匠となり、昨年惜しくも亡くなったトミエオオタケ(大竹富江)の絵画も展示される予定だ。原美術館では、増築した多目的ホールや中庭を利用して多彩なイベントも随時開催されており、会期中には、8月13日(土)、14(日)に「トヨダ ヒトシ 映像日記・スライドショー」が行われる。また、日曜日と祝日には、同館学芸員による展示解説も行われる。展示解説は、14:30から約30分間で予約は不要。(text:cinemacafe.net)
2016年06月30日「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展が、9月3日から11月13日まで、東京・恵比寿の東京都写真美術館で開催される。1948年に東京に生まれた杉本博司は、アメリカ・カリフォルニア州のアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで写真を学び、「ジオラマ」「劇場」「海景」シリーズなどの大型カメラで撮影された精緻な写真作品を制作して、国際的に高い評価を確立した写真家で現代美術家。その作品は、ニューヨークのメトロポリタン美術館やニューヨーク近代美術館(MoMA)、ロンドンのテート・ギャラリーなど世界中の美術館に所蔵されている。また、近年は活動の範囲を広げ、執筆や設計も手掛けている杉本は、2008年に建築設計事務所「新素材研究所」を建築家の榊田倫之と設立。これまでに静岡のIZU PHOTO MUSEUMや東京・六本木のLondon Galleryの内装を担当している。来年の2月には、展示室の改装を手掛ける静岡のMOA美術館がリニューアル・オープンするほか、同年秋には、ランドスケープ全体を設計した神奈川の小田原文化財団 江之浦測候所の開館が予定されている。杉本の世界観や歴史観に迫る本展では、2014年にパリの美術館、パレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)で開催された「Lost Human Genetic Archive」展のインスタレーションを東京ヴァージョンとして新たに展開。人類の死滅を想定し、遺物となった歴史や文明について、「比較宗教学者」「宇宙物理学者」といった33の視点から考察する。会場では、「今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない」「廃墟劇場」「仏の海」の3シリーズを展示。今回、世界で初めて公開される「廃墟劇場」は、1970年代から制作しているシリーズ「劇場」が発展したもので、実際に廃墟と化した劇場で杉本が自らスクリーンを貼り直して映画を投影し、作品1本分の光量で露光した作品だ。また、「仏の海」は、10年以上にわたって杉本が取り組んできた、京都の蓮華王院本堂(通称、三十三間堂)の千手観音を撮影したシリーズで、今回は同シリーズの大判作品による新たなインスタレーションが展示される。なお、本展は、大規模改修事業を経て9月3日にリニューアル・オープンする東京都写真美術館の総合開館20周年を記念して行われるもの。同館では、「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展の開催を皮切りに、総合開館20周年を記念した展覧会やワークショップ、イベント、国際シンポジウムが行われる予定だ。また、同館では、総合開館20周年にあわせて新しいシンボルマークとロゴタイプを制作。シンボルマークは、アーティストデュオ・ネルホル(Nerhol)として活動中の田中義久が手掛け、ロゴタイプは、文字に関わるデザインの企画や制作を手掛ける字游工房が担当した。さらに、新たに同館の愛称が、英語館名「Tokyo Photographic Art Museum」の頭文字から「トップミュージアム」に決定した。東京都写真美術館 シンボルマーク【イベント情報】リニューアル・オープン 総合開館20周年記念「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展会場:東京都写真美術館2階・3階展示室住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内会期:9月3日~11月13日時間:10:00~18:00※木、金曜日は20:00まで※入館は閉館の30分前まで料金:一般1,000円、学生800円、中高生・65歳以上700円休館日:月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館し、9月20日、10月11日は休館)
2016年06月29日サルバドール・ダリの日本では過去最大規模の回顧展となる「ダリ展」が、京都・京都市美術館で7月1日から9月4日まで、東京・六本木の国立新美術館で9月14日から12月12日まで開催される。1904年にスペインに生まれたサルバドール・ダリは、1929年に彗星のようにパリの美術界に登場し、シュルレアリスムを代表する画家として活躍。絵画や彫刻の創作のみならず、宝飾品、舞台装置や衣装のデザイン、挿絵や映画の制作を手掛け、執筆活動も精力的に行うなど、様々なジャンルで才能を開花させた。本展は、ガラ=サルバドール・ダリ財団(スペイン、フィゲラス)、サルバドール・ダリ美術館(アメリカ、セントピーターズバーグ)、国立ソフィア王妃芸術センター(マドリード)という世界の3つの主要なダリ・コレクションから招来された作品を中心に、国内所蔵の重要作品を加え、油彩、ドローイング、オブジェ、ジュエリー、書籍、映像など約200点によって多面的なダリの創作活動の全貌を網羅的に紹介。会場では、若き芸術家ダリが敬愛したラファエロ制作の自画像を思わせるかのようなポーズをとっている《ラファエロ風の首をした自画像》といった初期作品をはじめ、後に映画監督として活躍し、ダリと映画『アンダルシアの犬』を共同で製作したルイス・ブニュエルの威厳のある表情が印象的な《ルイス・ブニュエルの肖像》、4歳下の妹のアナ・マリアをモデルとして後ろ姿を描いた《少女の後ろ姿》、人間の頭部や手、ナポレオン、モナリザなど、様々なものが朽ちるかのように溶け合った巨大な塔が圧倒的な存在感を示している《子ども、女への壮大な記念碑》、広島と長崎に原爆が投下されたことを知って製作した《ウラニウムと原子による憂鬱な牧歌》など多様な作品が公開される。【イベント情報】「ダリ展」(京都展)会場:京都市美術館 住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124会期:7月1日~9月4日時間:9:00~17:00※ただし、8月11日、12日は19時まで※入場は閉館の30分前まで料金:一般1,600円、高大生1,100円、小中生600円休館日:月曜日(ただし、7月18日は開館)「ダリ展」(東京展)会場:国立新美術館 企画展示室1E 住所:東京都港区六本木7-22-2会期:9月14日~12月12日時間:10:00~18:00※毎週金曜日は20時まで※ただし、10月21日、22日は22時まで※入場は閉館の30分前まで料金:一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円、中学生以下無料休館日:火曜日
2016年06月26日横浜美術館(神奈川・みなとみらい)にて6月25日(土)~9月11日(日)の期間、「メアリー・カサット展」が開催される。19世紀後半のパリで活躍した印象派を代表するアメリカ出身の女性画家、メアリー・カサットの国内35年ぶりとなる大回顧展だ。本展では、カサットの油彩画やパステル画、版画の代表作に加え、ドガやモリゾなど交流のあった画家たちの作品、日本の浮世絵版画や屏風絵など併せて約100点を展示し、初期から晩年にいたるまでのカサットの画業の全貌を紹介する。女性の職業画家がまだ少なかった時代に、さまざまな困難を乗り越えて意志を貫いたカサット。印象派から学んだ軽やかな筆遣いと明るい色彩で、日常的なありふれた家庭の情景を描き、独自の画風を確立していった。生涯200点以上の版画作品を制作し、とりわけ、1890年、パリで開催された日本版画展で喜多川歌麿や鳥居清長らの浮世絵に影響を受けて制作された女性の風俗を主題とした多色刷りの銅版画は、近代版画の傑作と称せられる。母子を温かい眼差しで捉えた作品は必見だ。作品には、複雑な刷りを実現するために、刷り師を雇い、浮世絵版画にならって余白に刷り師の名前が記名されているのを見て取れたり、作品によっては、20近い版があるもあり、カサットが様々な技法的実験を繰り返し、試行錯誤を重ねたことがうかがえる制作の軌跡をうかがい知ることができる。ぜひ間近で鑑賞したい。(text:cinemacafe.net)
2016年06月25日ブリヂストン美術館が「アーティゾン美術館(ARTIZON MUSEUM)」としてリニューアルし、2020年1月18日(土)に再び開館する。「新TODAビル 文化貢献施設」や「アートスクエア」とともに、京橋1丁目東エリアに新しい芸術・文化拠点を形成する「京橋彩区(きょうばしさいく)」に立地する。ブリヂストン美術館がリニューアルブリヂストン美術館は、1952年1月に東京で初めて西洋絵画を展示する美術館として開館した。以来、60年以上にわたり東京・京橋において東西の名画にふれあう機会を提供してきた美術館だ。これまで、クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールの作品を集めた「ベスト・オブ・ザ・ベスト」や、オランダ出身のウィレム・デ・クーニングにフォーカスした展覧会など、独自の美術展を開催してきた。アーティゾン美術館に名称変更へブリヂストン美術館の歴史を継ぐ美術館として、新たに誕生する「アーティゾン美術館」。展示面積は、旧美術館の約2倍となり、展示室は4階から6階の3フロアで構成される。ガラスに囲まれたモダンな建築で、館内には明るく開放的な空気が漂う中、作品世界に没入できる。展示面積の拡大に伴い、展示もパワーアップ。「創造の体感」をコンセプトに、印象派を中心とする従来のコレクションから、古美術、日本近代洋画、20世紀美術、現代美術まで2,500点以上にのぼる多彩な作品を、独自性豊かな企画とともに公開。旧美術館では実現できなかった大規模な企画展(特別展)とコレクション展の同時開催が可能となる。また、入口は従来の八重洲通り沿いから、銀座と日本橋をつなぐ中央通り沿いへと移動。京橋一丁目の再開発における芸術と文化の拠点として、地域の発展と貢献を目指す。「京橋彩区」でオープンする施設東京駅八重洲口から歩いて5分、美術館、ギャラリー、古美術商などが集積する東京駅周辺エリアに“開かれた芸術・文化拠点”として形成される「京橋彩区」。ここでは、芸術・文化イベントの開催や、若手クリエーターなども含めた芸術・文化活動をサポートしていく。新TODAビル 文化貢献施設(仮称)「新TODAビル 文化貢献施設」は、人々が気軽にアートやクリエイションに触れられるギャラリーの他、アーティストやクリエイターを支援するコワーキングスペース、イベントホールなどが整備される。また、アート作品やデザインプロダクトを販売するショップも併設され、ショッピングも楽しめる。アートスクエア(仮称)中央通り沿いに2019年7月一部オープンする広場「アートスクエア」では、多様な芸術・文化イベント開催される予定だ。また、新TODAビル 文化貢献施設が竣工後は、広場の間口が120mになり、さらに芸術・文化イベントが盛んになるだろう。詳細アーティゾン美術館オープン日:2020年1月18日(土)場所:ミュージアムタワー京橋住所:東京都中央区京橋1-7-2延床面積:約 6,650m²施設構成:1F エントランスロビー、ミュージアムカフェ / 2F ミュージアムショップ / 3F 受付、多目的ホール / 4F〜6F 展示室(面積約 2,100m²)※ 掲載パースはすべて計画段階のものであり、今後変更の可能性あり。【主な収蔵画家・彫刻家】クロード・モネ、ポール・セザンヌ、フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・ゴーガン、パブロ・ピカソ、藤田嗣治、藤島武二、ジャクソン・ポロック、堂本尚郎、オーギュスト・ロダンなど※そのほか古代美術品も収蔵■「京橋彩区」詳細・ミュージアムタワー京橋(2019年7月竣工) ※タワー内にアーティゾン美術館がオープン。・(仮称)新TODAビル 文化貢献施設(2024年竣工予定)・(仮称)アートスクエア( 2019年7月一部オープン、2024年全面オープン)
2016年06月20日しりあがり寿の美術館での初個展となる「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」が、7月3日から9月4日まで、東京・中村橋の練馬区立美術館で開催される。しりあがり寿は、『弥次喜多 in DEEP』や朝日新聞に連載中の『地球防衛家のヒトビト』など、独特の批評精神に満ちたギャグ漫画で知られる漫画家。その仕事は、文藝春秋漫画賞や手塚治虫文化賞・優秀賞を受賞するなど高い評価を得ており、最近では、東日本大震災後の日本をテーマにした漫画集『あの日からのマンガ』が大きな話題を集めた。また、日本大学芸術学部や神戸芸術工科大学では、長年に渡り学生の指導にあたっている。本展では、これまでの多様な仕事に触れつつ、回転インスタレーションを中心に新作を展開。絵画作品やジオラマ、日用品から映像まで、あらゆるものが展示室内で回転する。回転とは?芸術とは?“漫画家しりあがり寿”とは一味違う、新しい“しりあがり寿ワールド”を体感する展覧会だ。会期中には、しりあがり寿とデザイナーの祖父江慎をゲストに迎えた対談をはじめ、鑑賞プログラムやワークショップなどが開催される。イベントのスケジュールや詳細は、練馬区立美術館のオフィシャルサイトで確認出来る。【イベント情報】「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」会場:練馬区立美術館住所:東京都練馬区貫井1-36-16会期:7月3日~9月4日時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)料金:一般800円、高・大学生および65~74歳600円、中学生以下および75歳以上無料、その他各種割引制度あり※要証明書休館日:月曜日(7月18日は開館)、7月19日
2016年06月19日「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」が、大阪・あべのハルカス美術館で開催される。会期は、2016年7月16日(土)から8月30日(火)まで。1978年に日本で公開されて以来、高い人気を保ち続けている「スター・ウォーズ」シリーズ。映画作品という枠に収まらず、ジャンルを超えて幅広い世代を魅了している。本展覧会では、ジョージ・ルーカスが世界中から選りすぐったアーティストが制作したアート作品とともに、スター・ウォーズの魅力を紹介。「ビジョン」というテーマで、このシリーズがいかにして構想されたかを、世界初公開となるアート作品に加え、映画制作で実際に使用された衣裳や小道具、約150点を通して紐解いて行く。展示の構成は大きく分けて7つ。その中でも注目なのは、「フォースの光と闇」と「アートに広がるギャラクシー」だ。「フォースの光と闇」では、銀河を一体に結び付けている神秘的な存在“フォース”の2つの側面の両方を捉えた、アート作品に加え、映画で実際に使用されたジェダイとシスのライトセーバーが展示される。「アートに広がるギャラクシー」では、スター・ウォーズがポップカルチャーに与えた影響にフォーカス。このシリーズがいかに広く受け入れられているのかを体感できる。記事内で紹介していない章はもちろんのこと、展覧会限定グッズももちろん注目のトピック。世界の映画史に名を刻む作品を、より深く体感してみては。【概要】「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」会期:2016年7月16日(土)~8月30日(火)※7月25日(月)休館時間:10:00〜20:00会場:あべのハルカス美術館住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階入場料:当日券一般 1,500円 / 大学・高校生 1,100円 / 中学・小学生 500円※前売・団体券は当日券より200円引き。※未就学児は無料。※障害者手帳の所持者およびその付添者1名は当日料金の半額。【問い合わせ先】あべのハルカス美術館TEL:06-4399-9050© & TM Lucasfilm Ltd.
2016年06月18日「アンティークボタンの世界」展が、2016年6月17日(金)から7月15日(金)までの間、神戸ファッション美術館にて開催される。ボタンは、その時代の文化や技術が込められた小さな芸術作品のようなもの。本展では、加藤喜代美が集めた19世紀から20世紀半ばの西洋ボタンコレクションから、ガラス、シェル、セルロイド、メタル、木など様々な素材を用いた作品を紹介する。【イベント詳細】「アンティークボタンの世界」展開催期間:2016年6月17日(金)~7月15日(金)会場:神戸ファッション美術館 4Fギャラリー住所:神戸市東灘区向洋町中2-9-1開館時間:10:00~18:00休館日:月曜日電話番号:078-858-0050入場料:無料
2016年06月17日9月22日(木・祝)まで、東京都美術館にて「ポンピドゥー・センター傑作展―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―」が開催中だ。ポンピドゥー・センターは、フランスを代表する近現代美術の殿堂。世界屈指のコレクションより、今回ピカソの代表作「ミューズ」が初来日するほか、マティス、デュシャンなど、誰もが知る巨匠の傑作など、絵画、彫刻、写真、映像、デザインなど、多彩なジャンルから合わせて約70点が一堂に会する。展示内容は、20世紀に登場した様々な“イズム”など従来の枠組みにとらわれず、1906~1977年に時間軸を設定し、フランス20世紀美術を1年1作家1作品でたどる。展示デザインは、パリを拠点に活躍している気鋭の建築家・田根剛氏が手がけた独創的な空間。20世紀フランスの傑出した作品を巡りながら、アートな時間を過ごしてみては?(text:cinemacafe.net)
2016年06月17日「ポンピドゥー・センター傑作展」が、9月22日まで、東京・上野の東京都美術館で開催されている。1977年、パリの中心部に開館したジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター(通称ポンピドゥー・センター)は、国立近代美術館・産業創造センター、公共情報図書館、音響音楽研究所などで構成され、現在は年間約500万人が訪れるパリの文化拠点となっている。むき出しのパイプやガラス、透明なチューブ状のエスカレーターで築かれた工場を思わせる建物は、レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースにより設計され、開館当時は議論を巻き起こしたという。同センターの中核をなす国立近代美術館は、20世紀初めから現代までの作品を約11万点所蔵する世界有数の美術館であり、2000年には大規模なリニューアルが行われ、展示面積が拡大。2010年5月にはフランス北東部ロレーヌ地方にポンピドゥー・センター・メッスが開館。ポンピドゥー・センターの分館として、芸術や創造の可能性を広げ、人々が交流できる場となっている。本展では、パブロ・ピカソの代表作《ミューズ》が初来日を果たす他、アンリ・マティスの世界観が色鮮やかに発揮された《大きな赤い室内》、マルク・シャガールが愛妻ベラとの幸福な時間を表現した高さ2メートル超の大作《ワイングラスを掲げる二人の肖像》、自転車の車輪とスツールを組み合わせマルセル・デュシャンの動くキネティックアート《自転車の車輪》、紐や布、ビニールを使って梱包し、新しい芸術を実践したクリストの《パッケージ》など巨匠の傑作から、日本ではあまり知られていない画家の隠れた名品までを一挙公開。絵画、彫刻、写真、映像、デザインなど多彩なジャンルから合わせて約70点が集結する。展示構成は、1906年から同センターが開館した1977年までのタイムラインに沿い、1928年ならレオナール・フジタの《画家の肖像》、1931年ならピエール・ボナールの《浴槽の裸婦》、1937年ならヴァシリー・カンディンスキーの《30》、1940年ならマリー・ローランサンの《イル・ド・フランス》と、1年ごとに1作家の1作品を紹介するコンセプト。多彩なジャンルの作品との出会いを楽しみながら、フランス20世紀美術を一望できる絶好の機会となっている。展示デザインは、パリを拠点に国内外で活躍する注目の建築家、田根剛が担当。これまでにない魅力的な展示空間で、珠玉の作品群を堪能してはいかがだろうか?【イベント情報】「ポンピドゥー・センター傑作展」会場:東京都美術館住所:東京都台東区上野公園8-36会期:6月11日~9月22日時間:9:30~17:30※金曜日は20:00まで※8月5日、6日、12日、13日、9月9日、10日は21:00まで※入室は閉室の30分前まで料金:一般1,600円、大学生・専門学校生1,300円、高校生800円、65歳以上1,000円休室日:月曜日(ただし、7月18日、9月19日は開室)、7月19日
2016年06月16日7月2日から9月19日まで、東京・丸の内の三菱一号館美術館で「From Life―写真に生命を吹き込んだ女性 ジュリア・マーガレット・キャメロン展」が開催される。1815年にインドのカルカッタに生まれたジュリア・マーガレット・キャメロンは、48歳の時に独学で写真術を身につけ、記録媒体にすぎなかった写真を、芸術の次元にまで引き上げようと試みた写真家。1863年末に初めてカメラを手にして制作活動に取り組んだキャメロンは、僅か1年半後にヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の前身であるサウス・ケンジントン博物館に63点の作品が買い上げられ、 公的な評価を確立するという快挙を成し遂げた。本展は、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館が企画した世界6ヶ国を回る国際巡回展であり、日本初の回顧展。会場では、極めて貴重な限定オリジナルプリント(ヴィンテージプリント)をはじめ、約150点の写真作品や書簡などの関連資料を通じて、キャメロンの制作意図を鮮やかに際立たせつつ、 彼女が切り拓いた美しくも型破りな芸術表現を展覧する。【イベント情報】「From Life―写真に生命を吹き込んだ女性 ジュリア・マーガレット・キャメロン展」会場:三菱一号館美術館住所:東京都千代田区丸の内2-6-2会期:7月2日~9月19日時間:10:00~18:00(金曜、第2水曜、会期最終平日は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)料金:一般1,600円、高校生・大学生1,000円、小・中学生500円休館日:月曜日(但し、祝日の場合と9月12日は開館)
2016年06月10日ニューヨーク、メトロポリタン美術館にて現在特別展「Manus x Machina: Fashion in an Age of Technology(テクノロジー時代におけるファッション)」が開催されている。展示では1900年代初頭から現在までの、170品を越えるオートクチュールやアバンギャルドな既製服が並ぶ。5月2日に行われたオープニングセレモニー、「Met Gala」ではテイラー・スウィフト、イドリス・エルバ、ジョナサン・アイブ、アナ・ウィンターらビッグネームが集結し大盛況で終えたようだ。この展示はオートクチュールの歴史が始まった19世紀について取り組んだもの。19世紀はミシンが発明され、“Manus”と“Machina”(ラテン語で“手”と“機械”を意味する)で作られた衣服の境界線が生まれ始めた頃で、工業化、マスプロダクションの幕開けの時代であった。ファッションとテクノロジーの進歩は切っても切り離せない仲であり、3Dプリント技術の発展などにも言えるように現代はその繋がりを過去よりも強く感じることができる。ハンドメイドと機械製のものは相対するものと考えられがちだが、共通している点も多いという視点もこの展示で伝えたいことのひとつだそうだ。米アップル社の最高デザイン責任者であるジョナサン・アイヴが語るには、機械製でもハンドメイドでもその制作プロセスには同量の専門知識と心遣いが必要であるとしている。テクノロジーが最適化された例もあるが、一般的なマテリアルを普通ではない特別なものに変身させるためには、最終的にはクラフトマンシップに注ぐ気遣いが必要だ。そこでは機械製もハンドメイドも関係がないという。展示の開催は8月14日まで。美術館内「The Robert Lehman galleries」セクションで行われている。※本記事は (引用元: に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2016年06月06日親子デュオのファッションブランド・RYOTA MURAKAMIによる企画展「村上千明の絵画展」が、6月10日から19日まで東京・阿佐ヶ谷のTAV GALLERYにて開催される。RYOTA MURAKAMIは、リトゥンアフターワーズにてアシスタントを経験した村上亮太と実の母親である村上千明による親子デュオのファッションブランド。デザインの制作に行き詰まった息子・村上良太の誘いにより、親子でのデザイン活動がはじまった。15SSコレクションより、RYOTA MURAKAMIとして活動をスタートしている。同展では、専業主婦でありながらファッションデザイナーとして活動する“おかんアーティスト”村上千明による新作絵画をはじめ、これまでに描かれたデザイン画や、RYOTA MURAKAMIのアーカイブ作品(服)などを展示。また、「オカン(村上千明)と電話」をすることができるスペースも設けられる。村上亮太の師であるリトゥンアフターワーズ代表の山縣良和は、村上千明の絵を初めて見たときの感想について、「村上亮太がまだ学生だった頃、自分らしさとは何かを必死にもがきながら探し求めていたときです。ある日彼は自分のルーツを探るべく、苦し紛れに、母が描いた絵を持ってきました。初めてそれらの絵を見たとき、とても感動したのを覚えています。純粋でユーモアがあり、可愛らしい。見ている私達の心もポジティブになります。そして、その瞬間から続く亮太とオカンの壮大なコラボレーションは、ファッション世界の中で忘れかけられていた優しさを、ひょっとしたら取り戻すきっかけをもたらしてくれるのではないでしょうか」と語っている。【イベント情報】「村上千明の絵画展」会場:TAV GALLERY住所:東京都杉並区阿佐谷北1-31-2会期:6月10日~19日時間:11:00~20:00休廊日:木曜日
2016年06月06日数千匹の金魚が泳ぐ水中アートの展覧会「アートアクアリウム展」が、2016年7月6日(水)より、大阪・堂島リバーフォーラムを皮切りに、東京・日本橋三井ホール、金沢・金沢21世紀美術館の全国3カ所で順次開催される。期間はそれぞれ、7月6日(水)から9月5日(月)、7月8日(金)から9月25日(日)、9月16日(金)から10月14日(金)まで。東京・大阪会場で展示される金魚は各約8千匹と、これまでに1会場で展示してきた金魚の数では最大数となり、3会場で合計約2万匹の金魚が舞い踊る。そんなパワーアップした「アートアクアリウム展」の東京会場をレポート。新作を含めた数々の作品の中から、特に注目の4つを紹介する。■超・花魁 <新作>メインフロアでまず目に飛び込んでくるのが、10周年の目玉新作として登場する、代表作「花魁」の進化版「超・花魁」。「花魁」の水量の約3倍以上にもなる至上最大の作品だ。高さ2.5mの巨大な金魚鉢と、その周囲を囲む14の水槽が艶やかな照明と音楽に彩られる。何百匹もの艶めく金魚が、優雅に泳ぎ回る姿に目を離せなくなるだろう。■ロータスリウム夏の季語でもある「蓮」をモチーフとした約4mの高さの水槽。中央の花には大きな金魚たちが優雅に泳ぎ、その周りの水槽には、可愛らしい小さな金魚たちが。美しく儚いと言われる「蓮」と金魚が作り出す、可憐で優美な世界観を感じられる。■リフレクトリウム凹レンズ、凸レンズ、二重レンズなど、様々な見え方のレンズが水槽に取り付けられた作品。今回は、2016年7月16日(土)より公開となる映画『ファインディング・ドリー』との特別なタッグが実現し、ドリーとニモのモデルである、ナンヨウハギとカクレクマノミが水槽を泳ぎ回る。覗くレンズによって、拡大されて見えたり、ゆがんで見えたり、角度によって魚の様々な姿を楽しむことができる。■手毬リウム日本に古くからある遊具の一つ、手毬をモチーフにした球体の作品。中を泳ぐ金魚が、まるで色とりどりの手毬の模様のように目に映る。伝統工芸である、三重県・伊賀組紐とのコラボレーション作品だ。なお、大阪会場では“宇宙”をテーマにした空間を披露する。東京・日本橋開催以外では初登場となる「インフィニトリアム」や、大阪初登場となる「華魚繚乱」は必見だ。一方、秋に開催する金沢は水中アート展覧会として初めて公立美術館開催となり、10周年特別コラボレーションとして、画家・俳優の片岡鶴太郎との特別作品も展示される。【開催概要】■日本橋会場『アートアクアリウム誕生10周年記念祭 ECO EDO 日本橋 アートアクアリウム2016 〜江戸・金魚の涼〜&ナイトアクアリウム』開催期間:2016年7月8日(金)〜2016年9月25日(日)開催時間:11:00〜23:30(最終入場 23:00) アートアクアリウム(11:00〜19:00)/ナイトアクアリウム(19:00〜23:30)会場:日本橋三井ホール住所:東京都中央区日本橋室町2-2-1 コレド室町1 5F(エントランス4F)入場料:当日料金 大人 1,000円、子供(小学生以下) 600円、3歳以下 無料※価格は全て税込み。※小学生以下保護者要同伴。問い合わせ先:TEL 03-3270-2590 (7/7〜9/25 10:30〜20:00)■大阪会場<終了>『アートアクアリウム誕生10周年記念 アートアクアリウム展 〜大阪・金魚の艶〜&ナイトアクアリウム』開催期間:2016年7月6日(水)〜2016年9月5日(月)開催時間:日曜日〜金曜日 11:00〜21:00(最終入場 20:30)会場:堂島リバーフォーラム住所:大阪府大阪市福島区福島 1-1-17 ほたるまち入場料:当日料金 一般(中学生以上)1,000 円、こども(4才〜小学生) 600円、3 歳以下 無料※価格は全て税込み。問い合わせ先:ハローダイヤル 050-5542-8600 (6/1〜9/5、8:00〜22:00)■金沢会場『アートアクアリウム誕生 10 周年記念祭 アートアクアリウム展〜金沢・金魚の密〜』開催期間:2016年9月16日(金)から10月14日(金)開催時間:日曜日〜木曜日 10:00〜18:00(最終入場 17:30)金曜日、土曜日 10:00〜20:00 (最終入場 19:30)会場:金沢21世紀美術館住所:石川県金沢市広坂1-2-1 市民ギャラリーA入場料:当日料金 大人 1,200円、子供(小学生以下) 600円、3 歳以下 無料※価格は全て税込み。問い合わせ先:TEL 076-269-8826
2016年06月04日蜷川有紀の絵画展「薔薇のおもちゃ箱」が、東京・渋谷のBunkamura Box Galleryで、2016年6月15日(水)から6月21日(火)まで開催される。日本古来の岩絵の具を使用して、深紅のバラや女性の内に秘められた愛を表現し、その独創的な作品にファンが多い蜷川有紀の展覧会。過去に数回、Bunkamura Galleryで個展を開催してきたが、今回はより小さなスペースに、作品が凝縮されて展示される。展示されるのは、2015年に制作されたシリーズ「薔薇のアンドロギュノス」の作品や、シンガポールを外遊してきた「薔薇迷宮」の作品群など。映画作家としての経験から確立された、豪華絢爛でいて混沌とした世界観を楽しむことができる。また、会場内では、蜷川本人が愛用した私物が売られる「薔薇の蚤の市」も開催される。作家が在廊していれば、本人から直接購入することもできる。【概要】蜷川有紀 絵画展「薔薇のおもちゃ箱」会期:2016年6月15日(水)~6月21日(火)会場:Bunkamura Box Gallery住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1開館時間:10:00〜19:00(最終日は17時まで)※作家在廊時間:連日12:00~18:00(16日のみ 12:00~15:00)
2016年06月03日「松本零士展 - 夢の彼方へ -」が茨城県のしもだて美術館で開催される。期間は2016年5月21日(土)から7月10日(日)まで。松本零士は、『銀河鉄道 999』や『宇宙戦艦ヤマト』『宇宙海賊キャプテンハーロック』等、SF漫画の不朽の名作を生んだ、「漫画界のレジェンド」とも称される巨匠。また、70年代以降には、アニメーション制作にも積極的に取り組み、子供たちだけでなく、大人も共感できる新しい表現手段のひとつとしてアニメーションを位置付け、現在の日本アニメの礎を築いた1人でもある。今回は、彼の直筆原稿を中心に資料も含めた約300点の作品を展覧する。また、SLの走る街として有名な筑西ならではの関連イベントや、作家本人によるトークショーとサイン会も予定。加えて会場内に大きな円形ドームを設置して、プラネタリウムを楽しめる企画も開催される。壮大な世界観、宇宙観、そしてどこかしら懐かしさを覚える日本人的抒情性。松本の漫画・アニメの世界観にどっぷりと浸かれる展覧会になりそうだ。【展覧会概要】「松本零士展 - 夢の彼方へ -」期間:2016年5月21日(土)〜7月10日(日)会場:しもだて美術館 展示室IV・III・II(映像上映)住所:茨城県筑西市丙372開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)料金:一般 700円、団体(10人以上) 600円、高校生以下無料※会期中は板谷波山記念館も観覧可能。※障害者手帳等所持者と付き添い1人は無料。【イベント情報】・松本零士による SL もおか号 C1266 出発式日時:2016年6月12日(日) 10:00〜会場:真岡線下館駅ホーム※入場券が必要。※安全のため係員の指示に従うこと。必要に応じて入場者数を制限する場合もあり。・松本零士トークショー&サイン会日時:2016年6月12日(日) 11:30〜※サイン会は予約制。※トークショーのみ参加の場合は、展覧会入館券を購入の上、先着50人まで入場可能。・プラネタリウム上映会日時:2016年6月19日(日) 11:00〜16:00 上映時間1回20分、計8回予定会場:アルテリオ 1階集会室対象:誰でも参加可能人数:1回につき30人程度(未就学児は必ず保護者同伴)料金:無料 ※10:00〜入場券配布その他:座布団を持参すること【問い合わせ先】しもだて美術館TEL:0296-23-1601©松本零士
2016年05月28日横浜みなとみらいにある「横浜美術館」では、横浜の地元企業である富士ゼロックスと横浜美術館のコラボによる企画展「複製技術と美術家たち-ピカソからウォーホルまで」が6月5日(日)まで開催中だ。本展では、1988年以来「版画もしくはそれに類する手段で複数制作されたもので、その時代の精神や文化を表徴する作品」を指針として、欧米と日本の重要な作家による版画、写真、コピー・アート(ゼログラフィーによる作品)、アーティストブックなどを収集した富士ゼロックス版画コレクションが展示される。その数は現在約950点を擁し、その中の約350点がまとまって展示されるのは本展が初めて。さらに、版画コレクションに加えて、横浜美術館が擁する150点が合わせて展示され、約500点の作品展示を通して、写真印刷や映像などの「複製技術」が発達・普及し、誰もが複製を通して美術を楽しむことができる時代に、ピカソをはじめ20世紀の欧米を中心とする美術家たちが、どのような芸術のビジョンをもって作品をつくっていったのかを検証する。中でも、ドイツの文芸批評家ヴァルター・ベンヤミン(1892年ー1940年)の写真や美術に関する考察や発言に注目し、彼が著作中で言及した写真や美術の作品を展示している。ベンヤミンの論文「複製技術時代の芸術作品」は、その後の美術、写真、映画の評論だけでなく、メディア論や社会学、思想研究に大きなインパクトを与えたが、ベンヤミンの著述に登場する代表的な写真家や美術家たちの実作品を、美術史の流れの中で鑑賞することができる貴重な機会となる。さらに、この企画展では、富士ゼロックスのクラウド発信型音声ガイドサービス「SkyDesk Media Trek(スカイデスク・メディアトレック)」を提供しており、自分のスマートフォンやタブレットに、専用アプリをダウンロードして、無料で音声による展示作品の解説を楽しむことができる。解説は担当学芸員が書き下ろし、作品を目の前にしながら、制作の背景や他の作品とのつながりを知ることができるので、美術史に疎くても安心して作品を鑑賞することができる。気持ちの良い初夏の週末、横浜みなとみらいにお出かけのついでに、ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろう。(text:cinemacafe.net)
2016年05月28日「中島千波とおもちゃシリーズ 画家のひみつ」展が、5月31日から7月10日まで、東京の渋谷区立松濤美術館で開催される。中島千波は、東京藝術大学在学中から日本美術院展で入選するなど、早くから才能を発揮している日本画家。花鳥画や人物画、風景画と画題は幅広く、また、装画や挿絵等も手掛けており、制作活動は多岐にわたる。その中島が生涯描き続けたいと語る「おもちゃシリーズ」。メキシコを始め、ペルーやフランス、ベルギー、インド、日本など、自身で集めた世界各地のおもちゃをモチーフに描いたシリーズ作品で、窓を背景に、花と共に描かれる素朴なおもちゃたちは異国情緒が漂い、神秘的な世界観を作り上げている。本展では、「おもちゃシリーズ」の作品約60点の展示に加え、モチーフになったおもちゃの数々も展示室内に配される。また、おもちゃシリーズを制作するために描かれた花のデッサンも同時に公開される。会期中には、中島本人によるギャラリートークやトークショーなどのイベントも開催。詳細は同美術館のオフィシャルサイトで確認出来る。【イベント情報】「中島千波とおもちゃシリーズ 画家のひみつ」会場:渋谷区立松濤美術館 住所:東京都渋谷区松濤2-14-14会期:5月31日~7月10日時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで開館、入館は閉館の30分前まで)料金:一般500円、大学生400円、高校生・60歳以上250円、小中学生100円休館日:6月6日、13日、20日、27日、7月4日
2016年05月26日チームラボが、森美術館(東京・六本木)で開催される「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」にて、新作を展示することを発表。期間は2016年7月30日(土)~2017年1月9日(月・祝)まで。新作「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく - Light in Space」は、四方と下方が全て映像に囲われた空間を、人々が自由に歩き回りながら鑑賞するインタラクティブデジタルインスタレーション作品。テーマに因み、光で描かれたカラスが空間を飛び回り、その軌跡が光跡となり光の空間に『空書』が描かれる。カラスが互いに追い追われ、追いつかれたカラス同士がぶつかると散って花となっていく。カラスは鑑賞者を把握し、避けながら飛んで行くが、避けきれずに鑑賞者にぶつかると散って花となる。本作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれているが、あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。鑑賞者の動きに影響を受けながら変容していく、驚きの体験が味わえる新しいアート作品となっている。チームラボとはプログラマ、エンジニア、CGアニメーター、絵師、数学者、建築家、ウェブデザイナー、グラフィックデザイナー、編集者など、デジタル社会の様々な分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。近年ではシンガポールやオーストラリアなど海外での活躍にも注目が集まっている。開催概要◆イベント名:「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」◆会期:2016年7月30日(土)~2017年1月9日(月・祝)◆会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー 53F)◆時間:10:00〜22:00(火曜は17:00まで)※いずれも入館は閉館の30分前まで◆休館日:会期中無休◆料金:一般1600円、高校生・大学生1110円、4歳~中学生600円※表示料金に消費税込▼イベント特設ページ
2016年05月24日金子國義一周忌記念展「Kuniyoshi KANEKO's Favorite」が、グランフロント大阪で、2016年5月27日(金)から6月5日(日)まで開催される。金子國義は、フランス文学者の澁澤龍彦との出会いをきっかけに、画家としてのキャリアをスタートした芸術家。イタリア・オリベッティ社から刊行された絵本『不思議の国のアリス』の挿し絵の担当や、十八代目中村勘三郎襲名披露の口上の美術を手がけるなど、幅広い分野で才能を開花させている。本展では、油彩・版画・書籍・着物・浴衣などの展覧・販売に加え、作品制作の現場であった部屋を再現したセットを展示。『不思議の国のアリス』、未発表の習作などの絵画や、HYDE着用ゆかた衣裳など、代表的な作品群に触れることができる。金子國義の遊びの精神が生みだす和洋折衷の妙味を、ぜひ体感してみて。【概要】Kuniyoshi KANEKO's Favorite期間:2016年5月27日(金)~6月5日(日)時間:11:00~20:00 会期中無休料金:入場無料場所:グランフロント大阪 うめきたSHIPホール住所:大阪府大阪市北区大深町4-1 うめきた広場 うめきたSHIP2F展示内容(一部):・『不思議の国のアリス』、未発表の習作などの絵画(展示と販売)出品数:油絵、リトグラフ、ジグレーなどの版画 60点余り販売価格:108,000~1,296,000円(税込)※一部非売品・HYDE着用ゆかた衣裳展示(展示)・金子國義のゆかた(展示と販売)コウモリやドクロなどをモチーフに墨文字などをデザインしたゆかた。2002年にデビュー以来、ロングセラーの商品。出品数:浴衣、浴衣帯など50点余り販売価格:19,440~51,840円(税込)・和こもの・グッズ・書籍・出版物(展示と販売)出品数:手ぬぐい、うちわ、お守り、マスキングテープなど 10種余り販売価格:1,000~8,640円(税込)
2016年05月23日展覧会「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」が、東京・六本木の森美術館で開催される。会期は、2016年7月30日(土)から2017年1月9日(月・祝)まで。概要歴史的な天文学資料や現代アーティストによる芸術作品、宇宙開発の最前線に至るまで、宇宙に関する古今東西ジャンルを超えた多様な出展物約200点を一挙に公開する本展。「人は宇宙をどう見てきたか?」「宇宙という時空間」「新しい生命観―宇宙人はいるのか?」「宇宙旅行と人間の未来」の4つのセクションに分け、未来向かっての新たな宇宙観や人間観を提示し、紐解いて行く。ファッションプレスでは、展覧会を取材。それぞれのセクションのみどころをレポートしていく。「人は宇宙をどう見てきたか?」SECTION 1では、東西の神話・宗教美術作品や貴重な天文学資料等を通して「人は宇宙をどう見てきたか?」に迫る。仏教的観点から宇宙を紐解いた「曼荼羅」や、誰もが一度は読んだことのある「竹取物語絵巻」、ガリレオ・ガリレイの天文学手稿などを展示。貴重な資料の数々から、人間が宇宙に抱いてきた“興味・関心”を垣間見ることができる。「宇宙という時空間」SECTION 2では、現代美術の作品等によって宇宙がどのように表現されてきたかを展示。多元宇宙理論などを表現したビョーン・ダーレムの大型インスタレーションや、コンピュータ画面のピクセルとなった超高感度の天体望遠鏡がとらえた深宇宙の星々を、マクロとミクロが交差するイメージとしてとらえたヴォルフガング・ティルマンスの写真作品等……、さまざまな宇宙観に触れることができる。「新しい生命観-宇宙人はいるのか?」ダーウィンの『種の起源』や、隕石、化石が展示されるSECTION 3は「新しい生命観-宇宙人はいるのか?」がテーマ。注目は、空山 基の《セクシーロボット》。エアロスミスのアルバム『Just Push Play』でアルバムジャケットにも使用され、イラストレーターとして世界的に高く評価されている空山基の立体作品を間近で見ることができる。「宇宙旅行と人間の未来」宇宙旅行時代の到来が迫った今、これからの人間と宇宙の関係や、人間の生き方はどう変わっていくのかという問題について、アーティストのビジョンを紹介するのがSECTION 4。このエリアで必見の展示は、宇宙にいるかのような浮遊感を体験できるチームラボの新作《追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく – Light in Space》。暗い道を通っていくと、四方と下方が全て映像に囲われた作品空間の中へ。そこでは光で描かれた烏が空間を飛び回り、映像が激しく目の前を巡る。見ている人は、平衡感覚を失い、まるで宇宙の中を浮いているような感覚になるだろう。コラボメニュー宇宙の日の9月12日に合わせて、2016年9月12日(月)より、森タワー52階のミュージアムカフェ「THE SUN」にて展覧会とのコラボレーションメニューを提供する。竹炭を加えて漆黒に仕立てた丼物メニュー「ブラックホールかきあげ丼」や、銀河をイメージしたパフェが登場。11月1日(火)からは、宇宙ステーションから見る宇宙の世界をスイーツプレートで表現した「惑星と時空間のスイーツプレート」の提供が開始する。【展覧会概要】宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ会期:2016年7月30日(土)〜2017年1月9日(月・祝)会場:森美術館住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー53F開館時間:10:00〜22:00、火10:00〜17:00※いずれも入館時間は閉館時間の30分前まで※会期中無休入館料:一般1,600円、学生(高校・大学生)1,100円、子供(4歳〜中学生)600円※展望台東京シティビュー、屋上スカイデッキへは別途料金。■前売り券価格:一般1,400円、学生(高校・大学生)1,000円、子供(4歳〜中学生)500円販売期間:5月21日(土)〜7月29日(金)販売先:セブンチケット(セブン-イレブン)、チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、CNプレイガイドなど※表示料金に消費税込。■コラボメニュー提供開始日:2016年9月12日(月)場所:森タワー52階 ミュージアムカフェ「THE SUN」・ブラックホールかきあげ丼 1,280円(税込) 9月12日(月)~2017年1月9日(月)・惑星と時空間のパフェ 900円(税込) 9月12日(月)~10月31日(月)・惑星と時空間のスイーツプレート 1,200円(税込) 11月1日(火)~2017年1月9日(月)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2016年05月22日「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」 が高知県立美術館にて開催される。会期は2017年8月5日(土)から9月24日(日)まで。本展では、ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」と教育プロジェクト「学ぶ!未来の遊園地」の共同で、アートの美しさとデジタル技術が掛け合わされた世界を披露。「チームラボ」によるアート3作品と、共創の知育をテーマにした「学ぶ!未来の遊園地」の4作品を展示される。『追われるカラス、 追うカラスも追われるカラス、 そして超越する空間』は、四方と下方の全てが映像に囲われたデジタルインスタレーション作品。1歩そこに足を踏み入れると、それまで自分が立っていた日常的な空間がどんどんと解体し、美しい光でできた花々や鳥たちによる神秘的な異世界が立ち上がってくる。同じくチームラボのよる作品『光のボールでオーケストラ』も展示。様々な色に輝く無数のボールを転がすと、その色も音も変化する、光のボールによるオーケストラだ。自分や周りの人との動きが組み合わさり、鮮やかな光に照らしだされら空間を、美しい旋律が満たしてゆく。全身の感覚を使って音を味わう”新たな音楽体験”を提案してくれる。【詳細】さんさんテレビ開局20周年記念「チームラボ踊る!アート展と、 学ぶ!未来の遊園地」会期:2017年8月5日(土)〜9月24日(日) ※会期中無休会場:高知県立美術館住所:高知県高知市高須353-2開館時間:9:00~17:00 (最終入場は30分前まで)※8月19日(土)、 20日(日)、 26日(土)、 27日(日)は19:00まで夜間開館を実施。 料金: ・前売り 一般1300円、中学生・高校生800円、3歳~小学生500円 ・当日 一般1500円、中学生・高校生1000円、3歳~小学生600円※2歳以下無料※小学生以下は保護者同伴※年間観覧券所持者は当日料金の半額※身体障害者手帳、 療育手帳、 精神障害者保健福祉手帳、 戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、 高知県及び高知市の長寿手帳所持者は1000円
2016年05月19日日本初のクラーナハの大回顧展「クラーナハ展―500年後の誘惑」が、東京・国立西洋美術館で開催。会期は、2016年10月15日(土)から2017年1月15日(日)まで。さらに、2017年1月28日(土)から4月16日(日)までは、大阪・国立国際美術館で実施される。ルカス・クラーナハ(父)は、ヴィッテンベルクの宮廷画家として名を馳せたドイツ・ルネサンスを代表する芸術家。大型の工房を開設して絵画の大量生産を行うなど、先駆的なビジネス感覚を備えていた彼は、一方でマルティン・ルターにはじまる宗教改革にも深く関与していた。多岐に渡る活躍を見せた彼の名を広く知らしめているのは、エロティシズムで描きだしたイメージの数々。本展では、その中でも傑作と言われるウィーン美術史美術館の《ホロフェルネスの首を持つユディト》、フランクフルトのシュテーデル美術館に所蔵されている代表作《ヴィーナス》などの厳選された絵画や版画作品を展示。艶っぽく魅惑的でありながら軽妙な女性像を映し出していく。さらには、彼の絵画に刺激されたパブロ・ピカソ、森村泰昌らを含む近現代アーティストの作品も同空間に展開。多くの人を魅了する彼の芸術の全貌を明らかにすると同時に、彼の死後、近現代におけるその影響に迫っていく。これほどまでに大規模に開催される回顧展は、日本ではおそらく二度と実現されえない。欧米の数多くの都市から集められる絵画や版画、約100点が集結する本展は、時を超えて放つ「誘惑」を体感できる場となるだろう。【開催概要】「クラーナハ展―500年後の誘惑」会期:2016年10月15日(土)~2017年1月15日(日)場所:東京・国立西洋美術館住所:東京都台東区上野公園7-7開館時間:9:30~17:30※金曜日のみ20:00まで。※入館は閉館の30分前まで。休館日:月曜日(ただし、2017年1月2日(月)は開館)、2016年12月28日(水)~2017年1月1日(日)観覧料金:一般1,600(1,400)円、大学生1,200(1,000)円、高校生800(600)円※()内は前売・20名以上の団体料金。※中学生以下は無料。※心身に障害のある者および付添者1名は無料。(入館の際に障害者手帳を提示)【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600■大阪会場:国立国際美術館会期:2017年1月28日(土)~4月16日(日)時間:10:00~17:00※金曜日は19:00まで。住所:大阪府大阪市北区中之島4丁目2-55休館日:月曜日、3月20日(月・祝)は開館・翌21日は閉館。観覧料金:一般1,600(1,400)円、大学生1,200(1,000)円、高校生600(500)円※()内は前売・20名以上の団体料金。※中学生以下は無料。※心身に障害のある者および付添者1名は無料。(入館の際に障害者手帳を提示)※前売券は2017年1月27日(金)まで発売。【問い合わせ先】事務局TEL:06-4862-5777(10:00~17:00)
2016年05月16日