「子どもたちはエネルギッシュで稽古場はいい雰囲気。子どもの存在って大きいよね。稽古初日に『勇気があったらマルちゃんって呼んでね』と挨拶したら、みんなすぐにそう呼んでくれるようになりました」 こう語るのは、今年のミュージカル『アニー』で孤児院の院長ミス・ハニガンを演じるマルシア(48)。『アニー』は、日本での公演32年目にして原作に立ち返り、すべてを新しくするそうだ。 「やりがいがありそうなうれしい役でございますよ。私らしいエネルギーを爆発させようかな。演出家をはじめすべて変わるので、とても楽しみです」 ミス・ハニガンはいつも不機嫌で子どもたちを叱りつけている。 「怒ってばかりでコワい先生という印象をつけたくないな。なんで子どもたちに対してそんな態度をとるのか。実は、いつかは結婚して子どもをもちたいという女としての願望の裏返しじゃないかな。孤独だしね。だから強さだけを表に出してしまう。山田和也さんの演出で、ハニガンは私の中で生き始めました。どの作品でも初日の幕が開くまで役が私の中に降りてこないんですけど」 10代でブラジルから日本に移り住み、歌手としてデビューしてからずっと走り続けてきたマルシアは、5年ほど前に1年半の休みを取った。 「人生いろんなことがありますよね。ありすぎちゃってどうするんですか、っていうくらい。大事なのは、前進するためにどんな状況であれ諦めないこと。そうすれば必ず次に行ける。アニーみたいに“今はつらくても、明日になれば”と前向きに切り抜けるの。でも、今抱えてるこのつらさを通らなきゃいけない。それはね、しょうがない。人間・マルシアがこれまでの人生で諦めそうになったことは1回だけ。人間であること以外のすべてを捨てて新たな自分への一歩を踏み出そう、と。あれは自分をもう一回見直すための時間だったな、って今は思う」 人生の局面で冷静に切り替える力を身につけた。
2017年04月17日タレントのマルシアが、23日(19:00~21:48)に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』の3時間スペシャルに登場。番組の本番中にブチ切れて仕事が激減してしまったことを告白する。マルシアは、1989年に楽曲「ふりむけばヨコハマ」でデビューし、その年の日本レコード大賞最優秀新人賞など数多くの賞を獲得した後、ズバズバと物言うキャラクターでバラエティでも引っ張りだこの売れっ子となった。しかし、番組の本番中、マルシアはブチギレて暴言を吐いたり、スタジオを飛び出す事件を連発。その結果、仕事が激減してしまったと明かす。その中でも自らが"マルシア2大しくじり"と位置づけるのが「新春かくし芸大会ブチギレ事件」と「ロンドンハーツブチギレ事件」だ。こうしてマルシアは今回、「すぐにキレちゃって仕事がなくなっちゃった先生」として、「すぐにブチギレてあとで後悔しないための授業」を展開。当時スタジオを震撼させた、自身の"ブチギレ事件簿"を公開しながら、キレやすい性格によってどのようにして仕事を失っていったのかを振り返り、さらには、"キレやすい人の3大特徴"も分析する。そして、芸能界で居場所をなくしてしまった後の行動を、テレビで初告白。最後はしくじり経験をへて、ようやく気づいた大切なことを自らの言葉で語る。この日の放送では、ファッション評論家のドン小西も出演し、自らのセンスを勘違いして資産60億から借金15億まで転落してしまったことを告白する。
2017年01月16日城田優、蘭寿とむ、大原櫻子、マルシアらエンターテインメント界の豪華キャストが集結した、演劇ユニット「地球ゴージャス」プロデュースの「The Love Bugs」。この度本作のDVDが12月7日(水)より発売されることが決定した。岸谷五朗と寺脇康文による「地球ゴージャス」は、2人以外のメンバーを固定せずに、ゲストを迎えて公演するスタイルをとっており、これまでに全13作品を上演している人気演劇ユニット。今回DVD化されるのは、14作品目となる最新作「The Love Bugs」。本作は、人間の住む世界の隣の「小さな世界」から人間たちに贈る、奇想天外でファンタジックな「命」と「愛」のストーリーとなっている。メインキャストには、城田さんや元宝塚のトップスターである蘭寿さん、歌手・女優として活躍する期待の新星・大原さんらを迎え、今年1月9日(土)から東京、名古屋、福岡、大阪で上演された。そして今回のDVD発売に伴い、岸谷さんと寺脇さん、城田さんの3人が作品について語る特典映像の一部が公開!ビール片手にモニターを観ながらざっくばらんに語り始める3人が映し出される映像。目の前にあるお寿司をつまみながら、終始リラックスした様子でトークは展開され、各々モニターに映る歌唱シーンや、激しいダンスシーンを観て、褒め合ったり、ハデな衣装に関してツッコミを入れたりと冗談を語る場面も収録されている。さらに、DVDには「The Love Bugs」公式フォトブックレットも封入特典として封入されている。地球ゴージャス プロデュース公演 Vol.14 「The Love Bugs」DVDは12月7日(水)より発売。(cinemacafe.net)
2016年11月17日中谷美紀を主演に迎え、「夢をかなえるゾウ」「LOVE理論」で知られる水野敬也の著書「スパルタ婚活塾」を原案にドラマ化する「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」。藤木直人、瀬戸康史、大政絢らレギュラー出演陣が発表される中、今回新たに長谷川京子の出演が明らかになった。青山の美容皮フ科クリニックを営む開業医のみやび(中谷美紀)は「自分はしようと思えばいつでも結婚できる!」とたかをくくり、充実したシングルライフを満喫していた。ある日“女子会”で訪れた割烹料理店「とくら」で出会う超毒舌店主の十倉(藤木直人)から自分が男性から敬遠される“美人・キャリア・アラフォー”という三重苦を背負った“恋愛弱者”に陥っていると現実を突きつけられる。そのことに最初は憤っていたみやびだったが、高校時代に片想いしていた同級生・桜井(徳井義実)への気持ちが再燃し始めたことをきっかけに十倉の助言に耳を傾け始める――。本作は、“徹底した男目線”でスパルタ恋愛術を指南する女性のためのオリジナルドラマ。中谷さん演じる“39歳・超プライドが高い女子”と藤木さん演じる“超毒舌恋愛スペシャリスト”が織り成すスタイリッシュなスパルタラブコメディとなっている。この二人のほかに、みやびが経営するクリニックに出入りするデリバリースタッフ・橋本諒太郎役の瀬戸さん、クリニックの看護師・野村梨花役に大政さん、みやびの同級生で片思いの相手・桜井洋介役に徳井さん、母親役に夏木マリ、さらに平岩紙、松井珠理奈、マルシア、蘭寿とむ、松井愛莉ら個性豊かな俳優陣が集結している。そんな中、新たなレギュラーキャストとして発表されたのは、「臨床犯罪学者 火村英生の推理」で“冷徹セクシーボス”を演じるなどドラマやCMなど幅広いジャンルで活躍する長谷川さん。本作で演じるのは、フラワーコーディネーターの仕事をする十倉の妻・千波。彼女は、みやびをはじめ、店に来る大事な客であっても自分の意に沿わない態度や言動をする人間には容赦なく毒舌を浴びせるかなり“オレ様キャラ”な男・十倉が、土下座をしたり、胸倉を掴まれたり…と、唯一頭が上がらない存在なのだ。しかし二人の関係は、どうやら何か訳ありな様子…。今回本作の出演が決定した長谷川さんは「面白い! 十倉さんがダメ出しする言葉が私たち年頃の女性にはとても響きます、痛いです…。痛いけど、心して聞くべき教えもたくさんあるな、とも思います」と台本読んだ感想を語る。そして共演の中谷さんついて、「いつかご一緒させてもらいたいと願っていました。ご本人を間近にしてのお芝居は緊張もしましたが、とても気さくに話しかけてくださるので、最後にはお喋りに夢中になり過ぎてお芝居に集中できないくらいになってしまいました(笑)」と念願の共演に喜びもひとしおの様子。また藤木さんについては、「撮影初日からわたしが藤木さんに怒鳴り散らすシーンだったのですが、わたしがどれだけ強く当たっても、優しく受け止めてくださる方、包容力のある方だと感じました」と印象を語っている。長谷川さん演じる千波は、4月29日(金)放送の第4話から本格的に登場するそう。中谷さん演じるみやびと長谷川さん演じる千波、二人のクールビューティー女優の競演に期待したい。「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」は4月15日(金)22時~TBSにて放送開始。(cinemacafe.net)
2016年03月21日岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット「地球ゴージャス」。その最新公演『The Love Bugs』の公開ゲネプロが2016年1月8日に行われた。本番の衣装を身につけ登場したキャスト陣。まず演出も務める岸谷が「本当にあっという間です。2か月ちょっと稽古しましたが、稽古はいくらやっても足りないもの。でも総勢34名、素晴らしい俳優が全力で作り上げてくれました。お客様がいらっしゃってくれるのが楽しみ」と挨拶。地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14『The Love Bugs』チケット情報続いて、キャスト陣が意気込みを語る。「お客様に絶対に損はさせない!と自信を持ってお伝えします」(マルシア)、「今までにないほど不安を感じている。見応えのある物語なんですけど、ソロや殺陣など緊張する場面がたくさんあるので。頑張ります」(城田優)「大切にみんなで作り上げてきた物語。観終わった後に心に残るものは本当に暖かくて大きいものだと思います」(蘭寿とむ)。舞台中で華麗なダンスを披露する平間壮一は「キャスト全員で作り出す世界観の中で、必死に生きられるように頑張ります」と語った。今回初舞台、初ミュージカルとなる大原櫻子は「初舞台ですが、ここまでの稽古が楽しくて楽しくて。今は逆にお客さんが入ってからの変化を楽しみたい」とコメント。そんな大原に岸谷「毎日毎日すごい吸収力で、音をたてて成長していく。千秋楽後にどれだけすごい女優になってるか楽しみ」と太鼓判を押す。地球ゴージャスのもう1本の「柱」である寺脇も「最新作が代表作であるという風にいつも思って作ってますが、これは本当に誇れる代表作。稽古場での完成度はどんなに頑張っても60%、お客様が劇場いっぱいになって、エネルギーの交換をした時に初めて100%になっていく。ぜひ劇場に来て下さい」と最新作の仕上がりに感無量のようだ。開幕まで多くが謎に包まれていた今回の作品だが、タイトルの通り「昆虫」たちが繰り広げる一夜の宴、そして「愛」の物語だ。歌やダンス、アクロバットなど、エンターテイメントをこれでもかと盛り込むのは地球ゴージャス公演ならでは。また、今回は山本寛斎事務所が総力を挙げて手掛けた個性的な衣装も見どころのひとつだ。その華やかさに酔いしれ、ストーリーに秘められたメッセージを噛み締めよう。2月24日(水)まで東京・赤坂ACTシアターにて上演。その後名古屋、福岡、大阪公演を予定している。取材・文:川口有紀
2016年01月12日岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット・地球ゴージャスの最新作『The Love Bugs』の製作発表が9月24日に都内で行われ、主宰のふたりのほか、俳優の城田優、蘭寿とむ、大原櫻子、平間壮一、マルシアが登壇した。歌やダンス、コメディ要素などを取り入れ、エンターテインメント性の高い公演を行う地球ゴージャス。14作目となる本作は、小さな昆虫(=Bugs)の世界が舞台。『The Love Bugs』という言葉は「胸がときめく」や「愛らしい」を指すスラングでもあり、小さな世界の住人たちのファンタジックなストーリーを描き出す。演出・脚本、出演も果たす岸谷は「地球ゴージャスの中で一番エンターテインメントを作れるのは何だろうと考えたら、もう人間じゃ作れないなと思いました。虫なら空を飛べるし、いきなりバク宙してもおかしくない。役者はみんな虫に扮します!」と解説した。会場では、高さ5mの巨大ビジュアルが出現。岸谷が「天才」と絶賛するヘアメイク・冨沢ノボル氏に彩られ、山本寛斎事務所の協力による衣装をまとった役者たちが、本作の世界観を表現している。役柄は発表されていないが、クワガタのようなヘアスタイルとなった城田は「クワガタ役じゃないです。ネットニュースで訂正してください」と笑わせた。岸谷は城田の出演について「念願叶いました。城田優には俳優としてたくさんの魅力と深さがあって、表に出ているのはまだ一部。人を感動させられる歌唱力もまだそれほど披露されてない。まだみなさんが見ていない城田優を描きたい」と語った。また、舞台初出演の大原には「僕は彼女の歌が大好き。音符と結婚して生まれてきた子なんだなと感じています」とエールを送り、舞台の1曲目は大原が歌うことが発表された。一方、熱い会話にちゃちゃを入れる相棒・寺脇に岸谷は「うるさいよ、角刈り!」と一喝。「角刈りじゃない、おしゃれ坊主!」と返す寺脇に出演者が爆笑するなど、相変わらず息の合った(?)姿を見せた。寺脇は「地球ゴージャスは、いい意味で部活のような思いでやっています。(主宰である)僕と岸谷は監督より部長と副部長のような感じ。ひとつの作品を一致団結して作っていくことが今回もできると思います」と柔らかに語り、出演者も笑顔に。新たな作品への第一歩を踏み出した。公演は2016年1月9日(土)から2月24日(水)まで東京・赤坂ACTシアター、3月1日(火)から3日(木)まで名古屋・愛知県芸術劇場、3月11日(金)から13日(日)まで福岡・福岡サンパレス、3月19日(土)から29日(火)まで大阪・フェスティバルホールにて。東京公演のチケットは発売中。取材・撮影・文:中川實穗
2015年09月28日俳優の岸谷五朗、寺脇康文が主宰する演劇ユニット「地球ゴージャス」。2015年3月29日(日)に結成20周年を記念した「地球ゴージャス20th Anniversary GALA CONCERT」を催し、大盛況の中、次なる新作公演を2016年1月9日(土)より赤坂ACTシアターをはじめとする全国4か所にて上演することを発表。このたび、城田優や蘭寿とむといった豪華キャスト陣の本作への出演が明らかになった。ドラマ・映画でも活躍を続けながらも、その圧倒的な華と歌唱力で、ミュージカル界でもスターの座を確立している城田さん。ディズニーの実写版『シンデレラ』では王子の声の吹き替えを担当し、日本版エンドソング「夢はひそかに」で披露された美声も話題を呼んだが、「エリザベート」(’10)「ロミオ&ジュリエット」(’11、’13)「4Stars」(’13)「ファントム」(’14)、そして今年の6月から帝国劇場でキャストを一新して上演される「エリザベート」への出演を経て、新たな色を吹き込むべく、「地球ゴージャス」最新作の主人公に挑む。また、宝塚歌劇団屈指の実力派として「ファントム」「オーシャンズ11」などの主演作を次々と務めトップスターに君臨し、芸能界にもファンの多いことで知られる蘭寿とむ。退団後も数多くの舞台出演が続き、いま、演劇界で引く手数多の彼女が、「地球ゴージャス」とどのような化学反応を起こすのかも見ものだ。さらに、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロインを演じて以降、女優・歌手として人気を集めている大原櫻子。歌唱力・自然体の芝居力・煌めいた存在感を併せ持つ彼女が、満を持して今作品にて舞台初出演を果たす。また世界一のダンサーたちが集まるダンスエンタテイメント「WASABEATS」でも主演を務めるなど、若手俳優ではトップクラスのダンスの実力を誇りながらも、「レディベス」「オーシャンズ11」などの本格派ミュージカルに進出、今秋には「RENT」のエンジェル役が控える平間壮一に、「レ・ミゼラブル」「ジキル&ハイド」「GARANTIDO」、蜷川幸雄演出の「青い種子は太陽のなかにある」と出演作が目白押しのマルシアもキャストに決定した。ベテラン勢からフレッシュな層まで、「地球ゴージャス」史上最強に歌える、圧倒的に華やかな布陣で挑む「地球ゴージャス」14作品目となる待望の最新作。ストーリーなどの詳細はまだ明かされていないものの、強力なキャスト陣に、作品への期待は高まるばかりだ。(text:cinemacafe.net)
2015年05月11日3月4日より大阪松竹座にて舞台『ブラッドブラザース』が幕を開けた。1983年にイギリスで初演されて以来、ウエストエンド、ブロードウェイをはじめ、世界中で愛されてきたウィリー・ラッセルの代表作で、同年、演劇界の名誉あるローレンス・オリヴィエ賞の最優秀新作ミュージカル賞を受賞。日本でも1991年の初演以来、繰り返し上演されている人気の舞台だ。「ブラッドブラザース」チケット情報イギリスの階級社会を背景に、生後まもなく、まったく別の人生を歩むこととなった双子の兄弟マイケルとエドワードの運命を描いたミュージカル。幼少時代から青年期までのマイケルとエドワードを、ジャニーズWESTの桐山照史と神山智洋が熱演する。初日開幕に先駆けてキャストが作品への思いを語った。実母とともに貧しい家で暮らすマイケル役の桐山は「マイケルは、貧しいながらも幸せいっぱいに育ち、やがて壁に当たって悩み、崩れていきます。そんなマイケルを、いろんな感情を持って観てほしいです」とアピール。裕福な家に引き取られたエドワード役の神山は「エドワードは礼儀正しく育てられ、順風満帆な人生を歩みます。大人になるにつれて現れるマイケルとの食い違いを上手に表現できたら」と意気込みを語った。また、双子の親であるミセス・ジョンストン役を演じるマルシアは、「ジョンストン夫人はマイケルとエドワードを含む7人の子を持つ母親で、強く生きている人。どんな展開になるのか、最後までごゆっくりお楽しみください」と期待を膨らませるコメントを、物語の水先案内人であるナレーター役の真琴つばさは、「ストーリーテラーとして、時には不吉な風を運ぶ役。女性がナレーターを務めるのは日本版のみです」と見どころを語った。「エネルギーが爆発するような子ども時代にも注目してほしい」と桐山が明かすように、第一幕はマイケルとエドワードの出生から出会い、そして興味の引かれるままに社会を駆け回る幼い子どもの姿を無邪気に好演。そんな二人が第二幕では一転。異なる育ちゆえにすれ違うそれぞれの心理を巧みに表現している。ナレーターとして物語を押し進める真琴の確かな歌唱、母親としての強さと優しさが滲み出るマルシアのほか、エドワードの育ての親で次第に心を病んでいくミセス・ライオンズ役の鈴木ほのか、威厳のある存在感が舞台を引き締めるミスター・ライオンズ役の渡辺正、やんちゃな少女からしっかりした女性へと見事な成長を遂げるリンダ役の昆夏美(まりゑとWキャスト)、そして終始、問題を起こし、周囲をかき乱すマイケルの兄、サミー役の渡辺大輔など、多彩なキャストとともに、歌とダンスで時代と運命に翻弄される人々の姿を描いてゆく。舞台『ブラッドブラザース』は3月15日(日)まで大阪松竹座にて上演。チケット発売中。
2015年03月06日5月21日(木)より東京・東京芸術劇場 プレイハウスで上演されるミュージカル『GARANTIDO』の制作発表が行なわれ、演出・振付・作詞を担当する謝珠栄、出演する柳下大、荒木宏文、山田裕貴ら俳優集団D-BOYSの面々と女優のマルシアらが出席した。【チケット情報はこちら】同作は、日ブラジル外交関係樹立120周年を記念して、D-BOYSによる舞台「Dステ」と謝が主宰を務める「TSミュージカルファンデーション」がコラボ。同カンパニーが2010年に初演した舞台を、D-BOYS出演で再演する。物語はある劇団が、前主宰者の追悼公演に向けて合宿稽古をスタートするところから始まる。稽古している作品はブラジルに生きた日系人たちの苦闘を描いた『GARANTIDO』。しかし主宰者亡きあとの劇団は、稽古の中で空中分解寸前に陥ってしまう。その舞台に客演という形で招かれた俳優、紀元は舞台の内容から自身を奮い立たせていく・・・。謝は「演劇青年であるD-BOYSの皆さんにミュージカルに挑戦してもらいたくて企画しました。『GARANTIDO』という言葉の意味は“信頼”。お互いが信頼して良いものを作り上げて行きたい」とコメント。紀元役を演じる柳下は「Dステとしては16作品目ですが、ミュージカルは2作目。これまではお芝居を中心に舞台を作ってきたので、僕らなりのミュージカルを提示できればと思います。この作品は劇団員の話なので、D-BOYSの生っぽい感じを見せていければ」と語った。また劇団の新たな主宰、吉村を演じる荒木は「舞台で全国を周っていて、劇場に入るたびに“この劇場は来月でなくなるんだよ”という話を良く耳にします。この作品はD-BOYSにとってもひとつの大きな課題であるように感じていますし、この作品を成し遂げて、また皆さんが舞台を見に来る時代が戻ってくるように精一杯演じたい」と意気込んだ。劇団員、伊藤役を演じる山田は「僕自身、ミュージカルは初挑戦。(厳しい指導が有名な)謝先生には、厳しくご指導いただいて、この作品の中心となっている苦悩や葛藤、若者の情熱をしっかり表現して行きたいです」と話した。作品の紅一点、マルシアは「事務所の後輩と一緒に舞台に出られて嬉しい。ただ舞台の上では先輩後輩は関係ないので、遠慮なく何でも言ってください。私も言います(笑)。ブラジル日系3世の私が、ブラジルがリンクしているこの作品に出られるのは本当に嬉しい。作品を通してブラジルの魅力を知ってもらいたい」とコメント。記者から、上演に際しての課題は何か、と質問が飛ぶと荒木は「僕たちの課題は、新たな客層の方に見ていただくということ。D-BOYSの舞台を見ていなかった方に向けて、役者としての僕たちを提示できればと思います」と力強く語った。『GARANTIDO』は5月21日(木)から26日(火)まで、東京・東京芸術劇場 プレイハウス、5月30日(土)・31日(日)兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールで上演。チケットは2月21日(土)午前10時より一般発売開始。
2015年02月20日ミュージカル『ブラッドブラザース』の制作発表が12月15日、都内で行なわれ、出演するジャニーズWESTの桐山照史、神山智洋、女優のマルシア、真琴つばさらが出席した。同作は1983年にイギリスでの初演以降、ウエストランド、ブロードウェイをはじめ、世界中で愛されたミュージカル。日本でも1991年の初演以降、繰り返し上演されてきた人気作。物語はリヴァプールが舞台。貧しく子沢山のジョンストン家に双子のマイケルとエドワードが産まれる。マイケルは母親であるジョンストン夫人に育てられるが、エドワードは裕福なライオンズ家にお金と引き換えに引き取られていく。ふたりを待ち受ける悲しい運命とは・・・。マイケル役を桐山が、エドワード役を神山がそれぞれ務める。桐山は同作への意気込みについて「ジャニーズ以外の方々とお芝居をさせていただくのは約2年ぶり。また、この役は以前大先輩であるV6の坂本(昌行)くんも演じているので、プレッシャーと嬉しさが入り混じっています。皆さんの心に届くように、1回1回初心を忘れずに頑張っていきたい」とコメント。また神山は「ジャニーズ以外の舞台は初めて。分からないことが多いですが、勉強しながらやっていけたら。桐山くんはお芝居が上手いので負けないように頑張りたい。温かい目で見守っていただけたら」と語った。ふたりの挨拶を聞いた真琴つばさは「会見が始まってびっくりしたのが、桐山くんの挨拶がしっかりしている事。対照的に神山くんはほんわか。始まる前から「山山コンビ」として個性豊かな舞台が期待できるなと思いました」と太鼓判を押した。双子役を演じることについて、桐山は「最初にお話を聞いたときから違和感はありませんでした。神山くんは小さい頃から知っているし、仕事に取り組む姿勢とかやり方が昔の自分に良く似ている気がして、グループの中でも可愛く感じています。個人的には神山くんは弟って感じなので、それがお芝居になった時にどんな化学反応になるか楽しみ」と話した。また神山も「桐山くんは事務所に入った時から率先して話してくれて、その時から「お兄ちゃん」って思ってます。性格やサイズ感とか似ているし、僕も違和感はないですね。桐山くんはグループの中でも断トツに歌が上手くて、責任感も強い。先頭で僕たちを引っ張って行ってくれる所とか尊敬しています」と相思相愛の様子。また、報道陣からV6の坂本からはアドバイスなどはもらったのか、という質問が飛ぶと、桐山は「FNS歌謡祭でもお会いするチャンスがあったんですが、オーラで話しかけられませんでした(笑)。次お会いできたらお話しようと思います」と語った。ミュージカル『ブラッドブラザース』は、来年2月14日(土)から28日(土)まで東京・新橋演舞場、3月4日(水)から15日(日)まで大阪・松竹座で上演。チケットの一般発売は東京公演が1月17日(土)より、大阪公演が1月31日(土)より。なおチケットぴあでは東京公演、桟敷席のいち早プレリザーブを実施。受付は1月1日(木)より。
2014年12月16日舞台でも活躍する歌手のマルシアが、現在大阪で開幕中のミュージカル『ファントム』に出演している。一癖も二癖もあるオペラ座のディーバ、カルロッタを演じる彼女に意気込みを聞いた。ミュージカル「ファントム」チケット情報東京公演は先月に終了。「おかげさまで毎日スタンディングオべーションをしていただき、お客さまが涙で鼻をすすって帰って行かれました。『ファントム』は、すごく日本人の感性に合うようですね。大阪でもぜひ、ハンカチを忘れずにいらして下さい」と、かなりの手ごたえをつかんだようだ。ガストン・ルルーの小説を原作に脚本家アーサー・コピットと、作曲家モーリー・イェストンが91年に制作した舞台は、異形の姿に生まれたファントムと歌姫クリスティーヌの悲恋を描く。マルシアは、若くて歌が抜群に上手なクリスティーヌが登場したため、ディーバの地位があやぶまれ、嫉妬のあまりクリスティーヌをいじめ抜く役柄だ。「皆さんはおそらく、カルロッタを悪役というイメージで見ていらっしゃると思う。彼女はちょっと度が過ぎたところもありますが、ものの善悪が分からない人で、自分のしたいことを本能のままにして、今を生きている。これってすごいことで、演じるのはすごく楽しいんです」。ただし、個性が強いため「使うエネルギーが半端ではなく、気をつけないとかなり肉体的にダウンしちゃう。今やカルロッタのパワーにマルシアも支配されてしまいました(笑)」。演出を手掛けるのは、米国出身の若手演出家ダニエル・カトナー。「ブロードウェイの方だなと思うのは、演出の仕方が派手なところ。また、私が稽古していたら「ウワーッハハハーッ!」と素直に大声で笑ってくれるんです。共演者の吉田栄作さんがあの大笑いに騙されるな、本番でお客さんから同じ反応が起きるとは限らないよと。日本の方はそこまで笑わないから。でも大阪は違うと思っています(笑)」。アンドリュー・ロイド=ウェバー版の『オペラ座の怪人』との違いは、「城田優君のファントムは人間的で素敵。女性は母性本能をくすぐられると思う。カルロッタは、よりスパイシーでユニーク。私はそんなつもりはないんですがコメディ担当(笑)」だそうだ。さらに、「楽曲はどれも美しいですし、時代を越えて通じるものがあります」ともいう。「舞台は私の最高のエネルギーが出せる場所。オペラ座のような梅田芸術劇場に今後ももっと出演できるように頑張りたい」と話すマルシアの魅力的なカルロッタを見てほしい。梅田芸術劇場 メインホールにて10月15日(水)まで上演。チケット発売中。取材・文:米満ゆうこ
2014年10月06日