ニューヨーク近代美術館MoMAのミュージアムショップ、MoMA Design Store 公式オンラインストアには、家で過ごす時間に美しさと機能性をもたらすグッドデザインが続々入荷しています。ホームオフィスでのワーキングタイムから、一息入れるリラックスタイムまで。美しさと機能性を兼ね備えた、ご自宅でお楽しみいただけるグッドデザインをご紹介いたします。ホームオフィスをアップデート!デスクトップアイテムPoketo ステップ ブックエンド(2個セット)1万3,000円対称的な角度とクリアで光をとらえるデザインが、本棚や窓辺に力強い印象を与えるルーサイト製ブックエンド。LAのデザイン集団Poketoが、現代建築やバウハウス等のムーブメントからインスピレーションを得て作成。※近日発売開始予定クラウドノラ ファクトリー アラームクロック 4,200 円クラシックなヨーロッパの駅時計をクールな解釈で表現したアラームクロック。頑丈なスチール製の丸いベースと大きく記された数字、3種類の異なる針が実用的。スヌーズ、ナイトライト機能つき。オクタゴン ポータブルデスクライト ウォルナット(写真)、ブラック 各8,400 円タッチコントロールボタンとバッテリーを内蔵した美しい八角形のベースが人目を引くユニークなフォルムのワイヤレスライト。置く向きを変えることで、照らす角度を3段階に調整できます。お気に入りのアートと共にリラックスタイムを過ごす、アーティストプロダクトLawrence Weiner トレイ1万4,000円作品がMoMAコレクションに収蔵されているNYのアーティスト、ローレンス・ウィナーのトレードマークフォントが特徴のトレイ。ウィットに富んだひねりの効いた飲み物を出すのにぴったりです。キース・ヘリング パズル 500ピース 5,000円MoMAコレクションでも人気の高いアメリカンポップアートの先駆者、キース・ヘリングのイラストを用いたモノクロパズル。インテリアとしても秀逸。キース・ヘリングファンの必需品です。ウォーホル ミニシェイプパズルスープカン、マリリン 各1,200円60分以内に完成できるように設計された、アンディ・ウォーホルの名作がモチーフのパズル。スクリーンタイムと1日の忙しさから自分自身を解き放ち、リラックスと集中の時間を与えてくれます。生き生きとした毎日を演出するホームプロダクツリバーシブル ベース S グリーン/ブルー、ブルー/レッド 各6,500円リバーシブルに使えるハンドメイドのフラワーベース。大きな開口部側は濃色のガラス芯の周りに水を入れて花を生けられます。反対側の小さな開口部側は一輪挿しのように使え、まるで花が宙に浮いているように。 アラームクロック&LEDランプ 2万3,800 円伝統的なクラフト工法と優れた光と音の技術を融合させたユニークなLED照明&クロック。専用スマフォアプリで様々な鳥のさえずりをはじめとした自然音を選べ、日の出のようなウェイクアップライトで目覚めを促します。 デスクトップモビール マイアミ 2万1,000 円スペイン製の自立型モビールが、毎日のデスクワークに面白い気分転換をもたらします。スチールとアルミニウムから作られたパーツは、手作業で曲げ加工されています。高さ約51cmと存在感も抜群。◆販売店舗:-MoMA Design Store(オンラインストア) MoMA Design StoreMoMAデザインストアはキュレーターが選定したアイテムをお客様にお届けし、日々の暮らしに高い品質性や創造性、そしてデザインの革新性をもたらします。お買い上げいただく収益が、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の独創的な展示や、幅広い教育プログラム、収蔵品の保全をサポートします。1932年、MoMAはアートの美術館として初めてキュレーターが常駐する建築・デザイン部門を創設、20世紀半ばには「グッドデザイン」を定義しその価値を広めるという先導的な役割を担うようになりました。今後もMoMAデザインストアは「グッドデザイン」を提言してまいります。オンラインストアmomastore.jp、表参道、京都、心斎橋の直営店のほか、一部ロフト店舗、そしてニューヨークでお買い物をお楽しみいただけます。※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、MoMA Design Store 表参道、京都、心斎橋、at ロフト各店舗は当面の間、臨時休業中です。詳しくはこちらをご覧ください。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年05月03日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、助演男優賞には『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でゴールデン・グローブ賞や英国アカデミー(BAFTA)賞、全米映画俳優組合(SAG)賞など、多くの助演男優賞を手にしてきたブラッド・ピットが受賞。“俳優”として初めてのオスカー獲得となった。■『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ってどんな映画?1969年のロサンゼルスを舞台に、ハリウッド黄金時代の最後の瞬間を、タランティーノ製作・脚本・監督で描く本作。レオナルド・ディカプリオがハリウッドで俳優として再び栄光を取り戻そうとしているちょっと落ち目のTV俳優リック・ダルトンを演じ、ブラッド・ピットが長年彼のスタントマンを務めているクリフ・ブースを演じる。ブラッドといえば代表の映画製作会社「プランBエンターテイメント」の代表も務め、プロデューサーとしての活躍も目覚ましく、『ディパーテッド』や『それでも夜は明ける』が作品賞を受賞、そのほか『マネーボール』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』などもノミネートされ、近年アカデミー賞常連として一目置かれている。俳優としては、『12モンキーズ』で第68回アカデミー賞助演男優賞に初ノミネート。その後、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で第81回主演男優賞にノミネート、『マネーボール』では第84回主演男優賞にノミネートされてきたが惜しくも受賞ならず。今回“俳優”として悲願の受賞となった。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞、衣装デザイン賞、撮影賞、美術賞、音響編集賞、録音賞と10部門でノミネートされている。受賞コメント「本当にすごいことです。アカデミーに、この最高の栄誉に感謝します。」と受賞の喜びを語ったブラッド・ピット。さらに、監督であるクエンティン・タランティーノに対して「映画業界、あなたがいなかったら違うものになっていたでしょう。最悪を想定しながら人の一番いいものを引き出してくれる。君の後ろを歩いていて本当に幸せでした」と感謝を口にした。さらに自身が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の中で演じたスタント・ダブルについても言及し、「それからスタント・コーディネーターのみなさん、スタント・ダブルのみなさんに拍手を送りましょう」と語ると会場からは拍手が沸き起こった。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2020年02月10日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、昨夏の超話題作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』をご紹介します。■『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』発売中。ブルーレイ&DVDセット5,217円/4K ULTRA HD&ブルーレイセット7.480円(ともに税込み)改めて言うまでもなく、タランティーノにディカプリオにブラピと、誰もが知るクリエーター+俳優が顔をそろえた豪華作品。本作を見れば、’63年生まれアメリカ人のタランティーノが、’69年当時のハリウッドに特別な感情を持っていたことがわかります。物語の中心は、ディカプリオ演じるピークを過ぎたテレビ俳優・リックと、彼の親友で、付き人兼スタントマンでもあるブラピ演じるクリフ。リック宅の隣に越してきた時代の寵児ロマン・ポランスキー監督と新進女優シャロン・テート夫妻に触発され、リックは自分のキャリアにひと花咲かせようとします。実際に起きたシャロン・テート殺害事件が背景にありますが、結果は見てのお楽しみ。なんといっても見どころはビッグスター2人の競演でしょう。リックは人間味にあふれていますが、ぶざまな姿を見せる人。それをディカプリオが絶妙なあんばいで表現。そしてこれはもう反則でしょ、と言わんばかりにカッコいい男代表のクリフ。ブラピのナチュラルな演技が、クリフの魅力を倍増させています。映像の世界に誘ってくれたハリウッドへのタランティーノからのどストレートなラブレター。それがワンハリ。オフビートな感じを存分に楽しんでください。5日に行われた第77回ゴールデン・グローブ賞では最多3部門を受賞。2月開催のアカデミー賞でも期待が高まります!「女性自身」2020年1月28日号 掲載
2020年01月20日放送映画批評家協会賞が発表された。作品賞は、クエンティン・タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。今作で、彼は脚本賞も受賞したほか、ブラッド・ピットが助演男優賞を受賞している。監督賞は『1917 命をかけた伝令』のサム・メンデスと『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノが、同点受賞。主演男優賞は『ジョーカー』のホアキン・フェニックス、主演女優賞は『ジュディ/虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガー、助演女優賞は『マリッジ・ストーリー』のローラ・ダーンだった。脚色賞は 『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ。放送映画批評家協会賞はオスカーと同じ投票システムを使っていることもあり、オスカー作品賞を予測する上で、重視されるアワードだ。しかし、昨年は放送映画批評家協会が『ROMA/ローマ』を選んだのに対し、オスカーは『グリーンブック』だった。文=猿渡由紀
2020年01月14日1月13日(現地時間)、第25回放送映画批評家協会賞授賞式がサンタモニカで開催された。栄えある作品賞は、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が獲得。驚きの結果となったのは、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)とポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)の2人が受賞となった監督賞。メンデス監督は出席が叶わなかったが、ジュノ監督は通訳を伴い、受賞スピーチで感謝の気持ちを表した。『1917 命をかけた伝令』はほかに撮影賞と編集賞、『パラサイト 半地下の家族』は外国語映画賞も受賞した。授賞式に来場したセレブのファッションもチェック。昨年のオスカーで「タキシードドレス」を着用して以来、装いが常に注目の的のビリー・ポーターは、デコルテから腕にかけての様々な種類の蝶のタトゥーにエメラルドグリーンのストラップレス・ジャンプスーツで圧倒。そのほか、多数メディアがフローレンス・ピュー、ゼンデイヤ、ジェニファー・ロペス、ルピタ・ニョンゴらを「ベストドレッサー」として取り上げた。主な受賞リストは以下の通り。作品賞『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』監督賞サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』主演男優賞ホアキン・フェニックス『ジョーカー』主演女優賞レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』助演男優賞ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年01月14日ブラッド・ピットが、ナショナル・ボード・オブ・レビュー(米国映画批評会議)賞で助演男優賞(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)を獲得。授賞式でブラッドの名前を読み上げたプレゼンターのブラッドリー・クーパーと、笑顔でハグを交わした。ブラッドは受賞スピーチでブラッドリーを「スウィートハート」と呼び、「今日は娘さんを寝かしつけた後に駆け付けてくれたんだ」とブラッドリーのよきパパぶりを称え、「ありがとう、ブラッドリー。きみのおかげでぼくは断酒ができた」と述べた。「断酒ができたことで、毎日がよりハッピーになった。大好きだよ。ほんとにありがとう」とうれしそうに語った。以前のブラッドは、アルコール依存症のせいでアンジェリーナ・ジョリーと離婚に至ったと報じられるほど、酒におぼれていたという。アンジーと破局後、ブラッドは「AA(匿名アルコール依存症の会)」に1年間通い、断酒に成功。そこにブラッドリーのサポートがあったというのは、初めて明かしたことだった。ブラッドリー自身も、かつてはアルコール依存症に苦しんだ。2013年、「GQ」誌に「29歳で断酒した。あのまま飲み続けていたら、人生を破壊していたと思う」と語ったことがある。(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2020年01月10日第77回ゴールデングローブ賞で作品賞と脚本賞、そしてブラッド・ピットが助演男優賞と最多3冠に輝いた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。この度、Blu-ray&DVDのリリースに先駆け、特典映像として収録される劇場公開版では未公開となったデイモン・ヘリマン演じるチャールズ・マンソンの映像一部が公開された。本作は、鬼才ロマン・ポランスキー監督の妻で、駆け出しの女優だったシャロン・テートの事件をモチーフに、クエンティン・タランティーノ監督が幼少期を過ごした60年代ハリウッドの街並みや音楽、ファッションの細部に至るまで、こだわりの郷愁とリスペクトを込め再現。そんな事件を起こしたカルト集団を率いて、後に殺人罪で逮捕されるチャールズ・マンソンは劇中にも登場しており、デイモン・ヘリマンが演じている。今回到着したのは、未公開シーン「チャーリーの訪問」の一部。ポランスキー邸の前の住人である音楽プロデューサーのテリー・メルチャーを訪ねるが、引っ越したことをポランスキーに告げられるチャーリー。ここまでは、本編で描かれている。その後、近所に住む同じく音楽プロデューサーの友人を訪ね、テリーがどこに引っ越したのかを聞き出そうとするも、引越し先を突き止めらず、チャーリーは車に戻る。だが、ここでリック(レオナルド・ディカプリオ)に頼まれて、テレビのアンテナを修理するブラッド・ピット扮するクリフに気づき、彼に向かって意味不明な言葉を発する場面が映し出されている。デイモンの名演で異様なオーラを放つチャーリー。しかし、「何だ、ありゃ」とクリフは全く相手にせず、オールド・チャタヌーガのビールを飲み干す…というところで終了。特典映像では、ポランスキー邸を訪ねてから去るところまで収録されている。なお、Blu-ray&DVDには今回の映像を含め全7種の未公開シーンが収録。そのうちの1本は、今回の映像でクリフが飲んでいるチャタヌーガビールのCMも収録されている。ほかにも、タランティーノ監督が本作への思いを語っている「監督からハリウッドへのラブレター」、ファションや車、ハリウッドの再現などを紹介するメイキング映像など、約1時間もの特典映像が収められている。(cinemacafe.net)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2020年01月07日現地時間1月5日に行われ、『ジョーカー』ホアキン・フェニックスがドラマ部門主演男優賞に輝き、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』がミュージカル/コメディ部門作品賞など3冠、伏兵ともいえる『1917 命をかけた伝令』がドラマ部門作品賞と監督賞(サム・メンデス)を獲得するなど、今年も注目を集めた第77回ゴールデン・グローブ賞授賞式をふり返った。司会は、毒舌で知られる英国のコメディアンのリッキー・ジャーヴェイスで、『アイリッシュマン』のベテランキャスト陣やApple+の配信ドラマ「ザ・モーニングショー」をイジるなど、きわどい発言を連発しながらのスタート。“ピー音”の代わりに無音で発言が消されるシーンが時折登場し、会場は爆笑と失笑が入り交じった空気に。Fワードを連発し、スピーチが途切れ途切れになってしまったのは、ドラマ部門主演男優賞に輝いたホアキンもそうだった。まずはヴィーガン(完全菜食主義)のメニューを取り入れたことにハリウッド外国人記者協会(HFPA)に感謝を述べたものの、「ノミネートされた俳優たちの間に競争はない。TVショーの盛り上げるため」とFワード入りでコメント、同賞にノミネートされていた『Pain and Glory』(原題)のアントニオ・バンデラスや『2人のローマ教皇』ジョナサン・プライスらが何とも言えない面持ちに。そんな中でも終始笑顔だったのが、『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライバー。さらにトッド・フィリップス監督に感謝を述べた後、婚約者ルーニー・マーラをじっと見つめると、「ルーニー…」と言ったきり数秒無言に。ルーニーも大照れになりながら彼を見つめ返す“2人だけの世界”には、かすかに歓声も巻き起こっていた。また、助演男優賞を受賞した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブラッド・ピットが共演のレオナルド・ディカプリオに向けたスピーチにもファンは大興奮。「共演者たちが彼(レオ)にお礼を言う気持ちがいまなら分かります」と称えると、『タイタニック』のラストシーンにかけて「俺なら、いかだをシェアしてた」との発言も。そんなレオとブラピのツーショットも眼福だが、マーゴット・ロビーは『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の共演者ユアン・マクレガーとプレゼンターに。そして、スカーレット・ヨハンソンとクリス・エヴァンスが『アベンジャーズ/エンドゲーム』以来ともいえる2ショットでミュージカル/コメディ部門主演男優賞と主演女優賞をプレゼンターとして華やかに登場。しかも、『ロケットマン』のタロン・エジャトンと『フェアウェル』のオークワフィナというフレッシュな2人が初受賞。オークワフィナはアジア系アメリカ人女優として初の同賞受賞であり、それまで見事に白人ばかりだった俳優賞の中でひと際輝きを見せた。ひと際といえば、「Fosse/Verdon」(原題)でTVの部・リミテッドシリーズ/テレビ映画部門主演女優賞に輝き、電撃婚約と妊娠も発表されているミシェル・ウィリアムズの熱を持ったスピーチも大きく注目を集めた。「(選挙権のある)18歳から118歳の女性たち、いまこそ投票するときです。自分自身の関心によって投票してください。男性たちは何年もそうやってきたのです」と語ると、会場からは大きな拍手が巻き起こり、涙する女優たちの姿も映し出され、「MichelleWilliams」が一時トレンド入り。そんな中、“義理”の娘にあたるゾーイ・クラヴィッツとプレゼンターとして登場したのがジェイソン・モモア。なんとその後、授賞式にも関わらず、なぜかタンクトップ姿に!?それは、妻(でゾーイの母)リサ・ボネットに自分のジャケットをかけてあげたためと判明すると「モモア最高」「天使」との声が日本のファンからも続々とアップ。ほかにも、タロンら『ロケットマン』チームと同じテーブルだった『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレック&ルーシー・ボーイントンなどのカップルたちの姿にも興奮の声が寄せられていた。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定ロケットマン 2019年8月23日より全国にて公開©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”フェアウェル 2020年春より全国にて公開© 2019 BIG BEACH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年01月06日米国時間5日夜、第77回ゴールデングローブ賞授賞式が行われ、コメディ・ミュージカル部門の作品賞にクエンティン・タランティーノ監督(56)の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が選ばれた。また、同作でブラッド・ピット(56)が助演男優賞を獲得。受賞スピーチでは、初共演を果たしたレオナルド・ディカプリオ(45)に謝意を述べる一幕があった。「最高のパートナー、レオナルド・ディカプリオに感謝しないといけないな。『レヴェナント: 蘇えりし者』の頃から、毎年彼の共演者が賞を獲って彼に深く感謝するのを見てきた。理由はわかる。彼は大スターで、紳士だ。お前がいなかったら俺もここにいなかったよ。ありがとう」会場は万雷の拍手を送り、中継カメラも照れるディカプリオの表情をしっかりと捉え、ここでスピーチは終わりかと誰もが思った瞬間、ピットは言葉を続けた。「あと、俺ならあのイカダを分け合ってたけどね」『タイタニック』(1997)の終盤、ローズは一人ドアの切れ端の上に乗ることで生き延び、ジャック一人が凍死したが、このドアに二人とも乗れたのではないかという説がある。ピットは晴れの舞台でこれを持ち出し、笑いを誘ったのだ。会場は一瞬呆気にとられたように静まりかえったが、意味がわかるや爆笑の渦に包まれた。
2020年01月06日宝塚歌劇団雪組によるミュージカル『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』が、1月1日(水)、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で開幕する。この作品は、1984年に公開された映画、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の世界初のミュージカル化で、脚本・演出を手がけたのは、同劇団のヒットメーカー小池修一郎。これまでにも、『カサブランカ』や『オーシャンズ11』など、人気ハリウッド映画をミュージカル化して成功を収めた実績があり、加えてこの映画は小池自身が大ファンで、以前から舞台化を切望していたという。前評判の高さも当然だろう。物語は、ニューヨークを舞台に、禁酒法真っ盛りの1922年と、1930年から禁酒法が終わる33年まで、そして1958年と、3つの時間軸が交錯しながら進む。その中で、マンハッタンの貧民街で暮らす移民の少年たちが、暗黒街に足を踏み入れ、仲間との絆、裏切り、別れや再会を経験しながら成り上がっていく様子が、友情や恋を絡めながらドラマチックに描かれる。主人公のユダヤ系移民の二世ヌードルスには、人気と実力を兼ね備えた雪組トップスター望海風斗、彼の憧れの存在で、同じくユダヤ系移民の出身ながら、ショービジネスの世界で成功するデボラにトップ娘役の真彩希帆、やはりユダヤ系移民で、ヌードルスの親友であり最大のライバルでもあるマックスには彩風咲奈が挑む。演技力にも定評がある望海たちが、少年期、青年期、壮年期をどう演じ分けるかにも注目したい。宝塚大劇場での公演は2月3日(月)まで、その後、2月21日(金)から3月22日(日)までは東京宝塚劇場で公演が行なわれる。文:原田順子
2019年12月30日レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが初共演したクエンティン・タランティーノ監督第9回監督作品『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、ついにリリース決定。それに合わせて、「誰も気づかない」と制されても「君と僕は気づくだろ?」と熟練スタッフを説得したシーンなど、タランティーノ監督の映画愛に溢れたインタビュー動画が到着した。いまもハリウッドに暗い影を落とす1969年に実際に起きた事件をモチーフにしながら、ラスト13分、タランティーノワールドが炸裂する本作。今回到着した映像では、レオナルドとブラッドというハリウッドトップスターとの作品づくりや、タランティーノならではのこだわりを次々に披露。『ゴジラ』(1954)などを多数手掛けた故・本多猪四郎監督の名前も飛び出し、オマージュを挙げたシーンも明かしている。ブルーレイ&DVDセル商品には、ファン必見の未公開シーン(7種)ほか、60年代ハリウッドの街並み、音楽、ファッションを解説する映像や、メイキングインタビューなど豪華映像特典を収録。さらに初回生産限定の特典として、劇中でリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)が出演した作品のアートカードや、特製ギャラリーブックが封入される。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は2020年1月10日(金)よりブルーレイ&DVDリリース、12月25日(水)よりデジタル先行配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2019年11月29日レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの豪華初共演で話題を呼び、全世界で大ヒットを記録したクエンティン・タランティーノ監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。この度、10分の新シーンを加えた“エクステンデッド・カット版”が、日本でも限定公開されることが決定した。早くも来年の第92回アカデミー賞ではディカプリオが主演男優賞に、ピットが助演男優賞にノミネートされるだろうといわれている本作。ファンにとっても“ワンハリ”旋風がまだまだ続く中、今回、アメリカでも上映中の全く新しい4つのシーンを加えた10分拡大版が2週間限定で公開決定。1969年のロサンゼルスを舞台に、“落ち目のTV俳優”ディカプリオと“スタントマン兼付き人”ピットという2大スターを初共演させ、2人の友情と絆を軸にハリウッド黄金時代の光と闇に迫った話題作。日本では8月30日の公開から2か月たった現在、2003年に公開された『キル・ビル』(最終興収25億円)に続くタランティーノ監督作品第2位の興行成績(現在11億5000万円超え)を上げる大ヒット。本上映により、日本での最終興収は12億を超える見込みという。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』10分拡大“エクステンデッド・カット”版は11月15日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国4館にて2週間限定公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2019年10月31日クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』はコメディか?毎年恒例となったゴールデン・グローブの部門分け論争が、今年も繰り返されそうだ。ゴールデン・グローブを主催するHFPAが部門分けの認定をするのは来月になるが、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を配給するソニー・ピクチャーズは、今作をコメディまたはミュージカル部門で申請。フォックス・サーチライトも、ホロコーストを扱う『ジョジョ・ラビット』を、コメディまたはミュージカル部門で申請した。やや疑問を感じるこれらの選択を行うのは、ドラマ部門よりも勝てる確率が高いと見るからだ。過去にはリドリー・スコットの『オデッセイ』がコメディ部門で受賞している。文=猿渡由紀『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』全国公開中
2019年10月28日新たなシーンを加えた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、この金曜日、北米で公開される。加わるのはこれまでに一度も見せられていない4つのシーンで、出てくるのは映画の初めと最後。上映時間はトータルで10分長くなるらしい。もともとの上映時間は2時間41分。新しいバージョンの公開スクリーン数は1,500のようだ。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、北米で1億4,000万ドル弱、全世界で3億6,800万ドルを売り上げた。来年のアカデミー賞では、レオナルド・ディカプリオが主演男優部門、ブラッド・ピットが助演男優部門で受賞を狙う。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』全国公開中文=猿渡由紀
2019年10月24日クエンティン・タランティーノ監督作の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、4つの新しいシーンを含む10分の未公開映像を加え、再び北米の映画館で公開される。ソニー・ピクチャーズが発表した。ソニーで配給権を担当するエイドリアン・スミスが、「観客のみなさんは、この作品に絶大な支持を寄せてくれました。私たちはこの映画を本来意図された形で、映画館の大きなスクリーンでまた見てもらうという機会をもうけることにしたのです。クエンティン・タランティーノが贈る60年代のさらなる世界や音楽を、特別な楽しみとして付け加えて」と語っている。25日(現地時間)から北米の1000館の映画館で再公開されるという。この情報は、25日にオリジナル版の公開が予定されていた中国において、公開が「保留」になった直後に発表された。中国では公開前から同作でのブルース・リーの描写が問題視されており、タランティーノ監督はそのシーンを再編集して公開するつもりはないと宣言していた。大きな映画市場である中国で未公開にもかかわらず、同作はタランティーノ作品の中で『ジャンゴ 繋がれざる者』に次ぐ大ヒットを記録している。(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2019年10月24日『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、あらためて演技や存在感への評価が高まっているブラッド・ピット。そんな彼が製作を務めた映画『アド・アストラ』のなかで自ら演じた役は、宇宙飛行士だ。ピットが演じるエリート宇宙飛行士のロイに、ある日、「自分の父親が生きている」という情報がもたらされる。じつはロイの父親は、16年前に地球外生命体の探索のため宇宙に旅立って以来、数十億キロも離れた太陽系の彼方で消息不明になっていたのだ。ロイは父親が、太陽系が滅びるかもしれない実験に関わっていたことを知り、彼に会うために宇宙へと飛び立つ……。ロイの父親を演じるのは、トミー・リー・ジョーンズ。ほか、リブ・タイラー、ルース・ネッガ、ドナルド・サザーランドが共演している。ジェームズ・グレイ監督(『リトル・オデッサ』、『エヴァの告白』)が、本作のストーリーをジョゼフ・コンラッドの小説『闇の奥』に例えたように、ロイが辿る宇宙の旅は、小説が示したような精神世界の探求ともつながっている。じつはピットは先日、ハリウッド俳優としての活動を制限し、自身のスタジオでのプロデュース業に力を入れていくと、公に語ったばかり。奥深い世界に迷い込んでいく難しい役どこを演じるブラピの姿を、いまのうちに目に焼き付けておきたい。『アド・アストラ』9月20日(金)公開
2019年09月19日タランティーノ監督の最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が現在公開中、日本でも絶大な人気を誇る世界的ハリウッド・スター、ブラッド・ピットが初めて“宇宙”に挑む『アド・アストラ』。第76回ヴェネチア国際映画祭コンペ部門にも正式出品され、ブラッドの緊急来日も決定するなど話題を呼ぶ本作では、“完璧ではない”キャラクターを繊細に演じるブラッドの演技力が改めて注目されている。本作で初めて宇宙飛行士役を演じたブラッドは、よりリアルな主人公ロイ・マグブライドの心情を表現することに何よりもこだわったという。「人は誰もが自分なりの苦悩、子供の頃の心の傷、後悔などを抱えている。それを演技に活かすのが役者の仕事なんだ。僕自身が正直でなければ、観客にとっても正直な映画にはならないんだ」と強い想いを語る。続けて、本作で演じるロイについて「彼は宇宙飛行士としては有能だが、人と親しくなるためには努力が必要な人物だ。そしてその完璧ではない弱さから力が生まれるんだよ」と、ロイが“弱さを持った”魅力溢れるキャラクターであることを明かす。また、ブラッドの演技を間近で見たジェームズ・グレイ監督は、その類いまれな才能と演技を絶賛する。「ブラッドは、興味深い人物で豊かな才能に溢れている。映画スターのルックスとカリスマ性を備えているだけでなく、自分なりに演技の可能性を広げていくんだ。まるで演技をしていないかのように見えるけれど、観客が彼の手法に気付かないだけなんだ」と、彼しかなしえない演技力を分析した。これまで数々の名作に出演し、世界中で不動の人気を博しているハリウッド・スターであるブラッド。スクリーンに映る彼を思い浮かべると『オーシャンズ』シリーズ(’01~’07)や『ワールド・ウォーZ』(’13)、『フューリー』(’14)などハリウッド超大作に目がいきがちで、近年では『ムーンライト』をはじめ名プロデューサーとしての活躍も目立つが、人間ドラマが描かれた作品で見せる繊細な演技は彼の魅力の一つ。アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(’08)では老いた姿で生まれ、徐々に若返っていき、人生の喜びや悲しみを経験する一人の男の生涯を演じ、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネートされた『マネーボール』(’11)では弱小球団を常勝球団に育て上げた男の苦悩と喜びを演じるなど、人間の“完璧ではない側面”を見せる難しい役どころの演技はこれまでも幾度となく称賛されてきた。ブラッド自身の役への深い愛と理解があるからこそ、人々は彼が体現するドラマの虜になるのかもしれない。「役を得たら、僕だけが役に対してできることって何だろう?と常に考えているんだ」と語るブラッドが本作で演じるロイは、太陽系の彼方で失踪した父(トミー・リー・ジョーンズ)の謎を明かすべく、宇宙へと冒険に出るキャラクター。多彩なドラマで観客を虜にしてきたブラッドは、本作で一体どんな演技で魅せてくれるのか期待が高まる。『アド・アストラ』は9月20日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アド・アストラ 2019年9月20日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
2019年09月05日鬼才クエンティン・タランティーノ監督の9作目となる長編監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(公開中)。これまで実現することのなかった豪華二大スターを迎え、古き良き時代だったハリウッド黄金時代の光と影を映し出している。脚本制作に5年を費やし、徹底的なリサーチの下に再現された60年代・ハリウッドの文化や街並みは圧巻!衝撃的な事件が起こった1969年を舞台に本作で描かれるのは、ロサンゼルスに住む主人公2人が織り成すノスタルジックでマジカルな夢物語だ。ヒッピー文化の頂点を迎えた60年代アメリカの息吹1960年代、ベトナム戦争真っ只中のアメリカでは、キング牧師やマルコム・X率いるアフリカ系アメリカ人らを中心とした公民権運動が盛んに行われ、男女の賃金格差や貧困、人権問題など、様々な社会的矛盾への抗議によって国内は分裂の危機に瀕していた。その一方で、若者を中心に新たなる価値観を求めるカウンターカルチャーが隆盛に。ロックンロールやアメリカン・ニューシネマが大人気となり、ドラッグ&フリーセックスや男性の長髪&ひげなど、独特のファッションセンスと思想を持つムーブメント=ヒッピー文化が頂点を迎えた時代だったのだ。ハリウッドを震撼させた「シャロン・テート事件」とは?そんなヒッピー文化最盛期の1969年8月9日。当時『ローズマリーの赤ちゃん』(1968年)で時代の寵児となっていたロマン・ポランスキー監督の妻で女優のシャロン・テートと友人らが、カルト集団「マンソン・ファミリー」のメンバーによって惨殺される事件が起こる。自分流に「聖書」を解釈し、自らをキリストもしくは悪魔と称したチャールズ・マンソンは、家出娘たちを集めてセックスや幻覚剤LSDなどを使って洗脳。ロサンゼルス郊外のスパーン牧場で約20人もの大所帯となるヒッピーコミューンを形成する。そして彼を信奉する3人の女性がポランスキー宅に押し入り、テートの全身を刃物で切り裂き、その血で玄関扉に“pig”と書き残して逃走。当時テートは妊娠8か月、26歳という若さだったという。「昔むかし、ハリウッドで…」タランティーノがかけた魔法このシャロン・テート事件を下敷きにした本作で、タランティーノは落ち目のテレビ俳優とそのスタントマンの悩ましくも夢のような日々と友情に焦点を当て、狂騒的かつ平和でもあった60年代のワンダーランドを見事に再現してみせた。タランティーノがかけた最大の魔法は、これまで共演することが一切なかったハリウッドが誇る二大スターの姿をスクリーンに同時に映し出したことだろう。レオナルド・ディカプリオ:俳優リック・ダルトンピークを過ぎたテレビ俳優リックは、映画スターへの転身を試みるもうまくいかず、精神的に不安定になっていた。いよいよ追い込まれたリックは、イタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演することになるが…。外ではスターとして格好良くきめていても、家では必至にセリフを覚え、撮影でやらかした失敗に激しく自分を責めるリック。夢を見続けたいと願う落ち目の俳優が、自分の現在の価値を思い知らされ悔し涙を流す~そんな悲しくも滑稽な姿を、ディカプリオは切なさとともに魅力的に演じている。悪役として参加した西部劇でみせた彼の渾身の演技は必見! 目頭が熱くなること請け合いだ。ブラッド・ピット:スタントマンのクリフ・ブースまたリックのスタントマンを務めるクリフは、雇われのお世話係でもあり、車の運転やテレビアンテナの修理など細々とした用事も全て行っている。リックと同じくジリ貧ながらも、マイペースにリックを支える日々だ。仕事以上の深い関係で結ばれる2人だが、その関係にも変化のときが…?妻を殺したとうわさされるクリフ。暴言を吐く妻の姿がフラッシュバックされたり、ブルース・リーと“人殺し”について会話したりするシーンはあるものの、その過去は謎に包まれている。リックに変わり危険なスタントをこなすクリフ役を演じたブラッド・ピットは、55歳とは思えない軽やかなフットワークと鍛え上げられた肉体を披露。余裕たっぷりのアクションシーンにもキュンキュンさせられる。さりげないタイミングで登場するサービス・ショットもお楽しみに!リックの隣人、ロマン・ポランスキー監督&シャロン・テートまた坂の上の豪華な住宅エリアに暮らすリックの隣人は、ハリウッドで最も勢いがあるロマン・ポランスキー監督と女優のシャロン・テートだ。2人はつい最近引っ越してきたばかりで、リック&クリフとは対照的に、華やかなハリウッドを謳歌している。物語はリックとクリフを追う一方で、将来に期待がかかる若手女優であるテートがパーティーに興じたり、自分が出演する映画を観るため映画館を訪れたりと、ハリウッドを満喫する姿も映し出す。扮するマーゴット・ロビーはきらびやかで夢あふれるテートを体現するが、その姿には常に不穏な空気がつきまとう。そして本作が“タランティーノ作品”であることに気づいた観客は、そっと息を詰めて最後まで見届ける決意をさせられるのだ。そして1969年8月9日、映画史を塗り替える事件が起きる。シャロン・テート事件からちょうど50年の節目に、映画を心から愛する監督が渾身の想いでつむぐ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。上映時間2時間41分、タランティーノの映画愛とノスタルジックな魔法に、どっぷりと浸ってみてはいかが?(text:足立美由紀)(text:Miyuki Adachi)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2019年09月02日レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットのW主演(しかも初共演!)が話題の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。全米では7月末に公開され、全9作のタランティーノ監督作品のなかでも、最高のオープニング興行成績を収めた話題作だ。日本での公開直前にクエンティン・タランティーノ監督とレオナルド・ディカプリオ、プロデューサーのシャノン・マッキントッシュが来日し、記者会見とジャパンプレミアレッドカーペットイベントが行われた。ディカプリオとタランティーノの2人が、日本で揃うのは初めてということで、会見には、日本全国から取材陣が駆けつけ、人が溢れかえっていた。写真(イベント)・文 黒瀬朋子会見スタート! 登場からハイテンション。タランティーノ監督は「Hello! Everybody!」と手を挙げ、にこやかに登場。間もなく父になるタランティーノに、司会がお祝いの言葉をまず投げかけると、「もうすぐ家は、小さなタラちゃんでいっぱいになるでしょう。サンキュー!」と言い、会場は一気に和みモードに。ディカプリオは今回が11回目の来日。「初来日の『ギルバート・グレイプ』から日本のみなさんには毎回、温かく歓迎していただいて、心から感謝します」と、とても落ち着いた口調であいさつをした。(オレンジとブラックの、左右色違いの靴紐を結んだスニーカーを履いた監督よりも大人に見えるくらい!?)プロデューサーのマッキントッシュは初来日の喜びを語り、「2日間東京を見てあるき、美しい街だと思いました」とコメントした。リックという役のリサーチは未知の世界の旅だった『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、1969年のハリウッドを舞台に、実際に起きたシャロン・ステート殺人事件にからめながら、架空のキャラクター、少々落ち目のテレビ俳優リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)と、彼の親友でスタントマンのクリフ・ブース(ブラッド・ピット)を登場させ、2人の友情や業界の浮き沈みを描いた物語。出演を決めた理由を、ディカプリオは、「キャラクターに惹かれたから」と答えた。「50年代にテレビスターとして西部劇に出ていたけれど、時代は変わり、悪役ばかりをやらなければいけないという、彼にとっては考えられない状況に陥っている。リックとクリフはコインの表裏一体のような関係。監督から、2人が過去にどんな作品に出演し、どんなふうにパートナーシップを築いていったのか、背景となる物語をすべて聞かされていたので、すごくやりやすかったです」リックという人物は、当時、大勢いた、さまざまな俳優をミックスしてつくりあげたというタランティーノ。「テレビの出現によって、多くのスターが登場しました。でも、50-60年代の過渡期にはその後どうなるかが見えていなかった。スティーブ・マックイーン、クリント・イーストウッド、ジェイムズ・ガーナーのように、映画へ活躍の場を広げられた俳優はいましたが、うまく移行できなかった俳優もたくさんいます。出演した映画の質が悪かったり、ヒットしなかったり、他の理由でも」普段から、役のために徹底的にリサーチをするというディカプリオ。データベースのように知識豊富な監督から、過去のたくさんの俳優たちのことを学んだ。「僕たちが愛したいろんな作品に貢献した俳優たち。その多くは忘れ去られていると思うんです。この作品のリサーチの旅に出たときは、未知の世界に入り込んだようで、知らないことばかり。でも、すばらしい経験になりました。この映画は、ある意味、ハリウッドという街と映画業界の祝祭のようなものだと思います」Quentin Tarantino, Leonardo DiCaprio and Brad Pitt on the set of ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD.誰もが駆けつけたくなるタランティーノの現場タランティーノ監督の撮影現場について、『デス・プルーフ in グラインドハウス』以降、何作もタランティーノ映画に携わったプロデューサーのシャノン・マッキントッシュはこう絶賛する。「タランティーノ作品はマジカル。現場も本当にすばらしいんです。初監督作の『レザボア・ドッグス』のころからのスタッフも大勢おり、ファミリーが再集結するような感じ。みな一緒になって作ろうとしますし、非常に多くのインスピレーションを受けます。撮影の合間、準備の時間には監督による〝歴史の授業〟が始まり(これを受けて、タランティーノ爆笑)、いろいろな映画やテレビ作品を勧められます。たくさんのことが学べて本当に楽しいんです」ほかの仕事を断ってでもタランティーノ作品に参加したいと思うスタッフは多く、新しい脚本を書き出したという噂を聞きつけると、いつごろ撮影になりそうか、スケジュールの問い合わせが、マッキントッシュPのもとに来るそうだ。会見の間にも、タランティーノ監督の映画マニアっぷりは披露された。最近、初めて知った日本の監督について、ひと言触れたいと前置きし、「1957年ごろ『I’m still waiting』でデビューして、1969年に日本映画の興行収入が一番だった『Safari 5000』を撮ったケラハーラ監督、ご存知の方いますか?」と記者席に質問。会場中に「?」が広がるなか、ひとりのカメラマンが「『南極物語』の蔵原惟繕監督では?」と答え、全員が胸をなでおろす一場面も。タランティーノは、「『Safari 5000(邦題:栄光への5000キロ)』の英語字幕付きDVDを持っていらっしゃる方がいたら、絶賛募集中です!」とリクエストし、横でディカプリオが「ぜひ、お願いします」というようなゼスチャーをしていた。業界で仕事ができているのは奇跡この日の会見とイベントを通して、強く印象に残ったのは、タランティーノとディカプリオの謙虚さだ。たとえば、ディカプリオとブラッド・ピットを起用した理由は? という質問にタランティーノは、「ひと言で言えば、リックとクリフのキャラクターにぴったりだったから」と答えた後、こう言葉を添えている。「その質問はよくされるのだけれど、僕が選んだのではなく、2人が僕を選んでくれたんだと思っています。オファーが殺到するなか、山積みになった脚本の上のほうに、きっと僕の脚本があったのでしょうね(笑)。個人的にもレオとブラッドをキャスティングできたことは、世紀のクーデターじゃないかと思います(笑)」また、「身の回りで起きた奇跡は?」という質問に対して、「1986年に自分がビデオショップで働いていたことを思うと、この業界にいられて、9本も映画が撮れて、こうして日本に来ても僕が誰かということをみなさんが知っていてくださるというのは、まさにミラクル。仕事だからとか、お金のためというのではなく、ひとりのアーティストとして映画を作り、物語を紡いでいけるのは幸運。このことは絶対に忘れないでいたいと思います」とコメント。レッド・カーペットイベントでも、「レオとブラッドの共演シーンの画角を決めるのに、ファインダー越しに初めて見たときは、街中のロケなのに、映画館で大スターを見ている気持ちになった」と素直な感想ももらしていた。ディカプリオもまた、自身の成功どころか、俳優を続けていられる幸運を実感している。「世界中からたくさんの人が夢を抱いてハリウッドにやってきます。僕はたまたまラッキーなことにLAで育ち、学校帰りにオーディションにいく生活ができたから、こうしていますが、多くの人が夢を叶えられないのが現状。自分に仕事があり、(出演作の)選択肢もあるということ自体が俳優としては奇跡だと思う。99%の人はこういう奇跡に出合えず仕事を得られません。自分の現状には日々感謝しています」ハリウッドへの特別な思いディカプリオもタランティーノも、LA育ちだからこそ、ハリウッドへのリスペクトと愛は深い。「ハリウッドには〝映画業界〟と〝ハリウッドという街〟の2つの意味があり、映画ではその両方が描かれています。ハリウッドはいまなお住んでいる街であり、大きな成功/中ぐらいの成功/中ぐらいの失敗/大きな失敗のすべてが隣り合わせにある場所。そんななかで、さまざまな人のポジションが変化していく。ここに長年いると、同じ高校に通い続けているような感覚があって(笑)、10年くらい会わなかった人でも、再会できるととても嬉しい。4年間のはずの高校生活が、20~30年ずっと続いているように感じるけど、レオはどう思う?」とタランティーノが投げかけると、ディカプリオも頷きながら、「僕にとって生まれ育った場所だから、もしかしたら偏見があるかもしれませんが、たしかに、ひどい人もいるにはいます。でも、僕自身は家族がいて、いい友達もいて、この街はもはや自分の一部になっている。ここは夢の工場。世界中から集まったすばらしい人々に出会えます。政治的な意見が合う人もね(笑)。僕は常にLAに帰るとハッピーな気持ちになるんです」そんなハリウッドを、CGを一切使わず、実際に人や車が行き交う現在のLAの街中で、衣装や美術、映画のあらゆるマジックを使って撮影した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。50年前の街を再現できたことに、監督自身とても満足しているそうだ。夕方に行われたジャパンプレミア レッド・カーペットイベントは、550人のファンが集い、生のレオ&タラ2ショットに大歓声をあげていた。タランティーノは、ロックスターのように大きな手振りを交え、「日本に帰ってこられて、タラちゃんはとっても幸せです! キャリアの当初から日本はすごく歓迎をしてくれて、本当に感謝しています! 妻が妊娠し、ちっちゃなタラちゃんがこれから生まれようとしています」とあいさつ。会場中から「おめでとうー!!」の言葉を受け取った。会見では、静かな印象だったディカプリオも、ファンの前では満面の笑みで手を振り、「アリガト! 20年以上日本に来続けています。そのなかでも今日のみなさんは最高のファンだと思います。この映画で一番よかったことは、クエンティン・タランティーノと一緒に仕事ができて、リックという役の人物を話し合いながら作り上げられたことです。(完成した作品について)ここから先は、僕は何もすることができません。セ・ラ・ヴィ! みなさんに託します。みなさんがぜひこの映画を気にいってくれることを祈ります」と言葉を締めくくった。ストーリー物語の舞台は、1969年のハリウッド。かつてはテレビ俳優として大活躍していたリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)だが、時代の変化に乗り切れず、迷走気味。リックのスタントマンとして、長年タッグを組んでいる親友のクリフ・ブース(ブラッド・ピット)に支えられながらなんとかやっていた。そんなあるとき、リックの隣の家に、ロマン・ポランスキー監督と妻で女優のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)が越してくる……。現実に起きた、シャロン・テート殺人事件をもとに、リック&クリフという架空の人物を登場させ、当時のハリウッドの街やヒッピー文化や音楽、ファッションなどを余すところなく描いた痛快作。Information2488029 – ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は8月30日(金)より全国ロードショー配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2019年08月30日クエンティン・タランティーノ監督のもとレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットという2大スターが初共演した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。この度、ブラッド演じるスタントマンと、その“もうひとり”の相棒を演じて第72回カンヌ国際映画祭“パルム・ドック”を受賞した名優犬との仲睦まじい本編映像が解禁となった。1969年のハリウッドを舞台に、レオ演じる人気のピークを過ぎたTV俳優リック・ダルトンと、ブラッド演じるスタントマンのクリフ・ブースの友情と絆を軸に、ハリウッド黄金時代の光と闇に迫る本作。今回解禁された映像は、クリフ・ブースが暮らすトレーラーハウスでの一幕。専属スタントマンを務めているTV俳優リック・ダルトンを送り届け、帰路についたクリフ。彼の自宅であるトレーラーハウスで待っていたのは愛犬・ブランディ。クリフはお腹を空かせながら愛する主人の帰りを待っていたブランディのために早速晩ごはんの準備を開始。複数のドッグフードをドッグボウルに豪快にぶち込んだ“クリフ・スペシャル”を手際よく用意すると、尻尾をフリフリしながら合図を待つブランディに向かって、スマートに舌を鳴らしてGOサイン!勢いよく走りだして、食事にありつく愛犬の様子を微笑ましく眺めるクリフは、リックといるときとは違う一面を見せている。本作でブラピと見事なコンビネーションを見せているのは俳優犬のブランディ。毎年、カンヌ国際映画祭開催にあわせて発表される“パルム・ドッグ”を受賞した名優犬の演技は名優たちが勢ぞろいするなかでも目を引くこと間違いなし!また、この屈強そうなブランディは雌犬。タランティーノ監督が「彼女は素晴らしい女優だ」とその演技を褒め称え、パルム・ドッグ賞の授賞式に参加できなかった彼女の代わりに名誉ある「首輪」を受けとったという。レオ様に次ぐ、タランティーノ監督絶賛のブラピの“もう一匹の相棒”がどんな活躍を見せてくれるのか、期待していて。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は8月30日(金)から全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2019年08月30日ハリウッドの鬼才クエンティン・タランティーノ監督4年ぶりの最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(8月30日公開)を引っさげ、レオナルド・ディカプリオとタランティーノ監督がそろって来日。プロデューサーのシャノン・マッキントッシュと共に、26日にザ・リッツ・カールトン東京で開催された来日記者会見に登壇した。本作は、ディカプリオとブラッド・ピットという2大スターを初共演させた話題作。ディカプリオが演じるのは、かつて人気の西部劇ドラマに出演していたが、今は落ち目になっている俳優リック・ダルトン役。ブラピは、リックを支える付き人で彼のスタントマン、そして親友でもあるクリフ・ブース役を演じた。2人の友情と絆を軸に、1969年というハリウッド黄金時代の光と闇が綴られる。最初の挨拶で、妻で歌手のダニエラ・ピックが第1子を妊娠中のタランティーノ監督が祝福の言葉を受けると「“タラちゃん”がたくさんいるような日も近いと思う」とパパになる喜びを語った。また、ディカプリオとブラピのキャスティングについて「僕自身が彼らを選んだというよりも、彼らが僕を選んでくれた感じだ。2人が数多くのオファーの中から、僕の作品を選んでくれたのはラッキーだった。レオとブラッドをキャスティングができたことは、世紀のクーデターだと思っている」と興奮しながら語った。ディカプリオは、リック・ダルトン役へのアプローチについて「たくさんの往年の俳優さんたちをリサーチして参考にした。監督はシネフィルで、ものすごい知識の宝庫だから、いろんな作品や俳優を紹介されたよ。ある意味、この映画は、ハリウッド映画界を祝福する作品でもあると思う」と、タランティーノ監督とのタッグで役を完成させていったようだ。また、ディカプリオは「僕は、LAで、ハリウッドで生まれ育っているから、ハリウッドで俳優としてやっていくことがいかに大変なのかも知っている。多くの人がこの夢の国にやってくるが、なかなか夢を叶えられない。僕は学校が終わってから、オーディションを受けに行くことができたが、今こうして、自分が俳優として、決定権をもって仕事ができていること自体が奇跡だと思い、日々感謝している」と溢れる思いを口にした。タランティーノ監督も「僕はハリウッドで生まれ育ったわけではないけど、もう20年も住んでいるから、ハリウッドは大好きだし、今は故郷になっている」とハリウッドへの愛を炸裂させた。ディカプリオは『レヴェナント: 蘇えりし者』(15)で2016年3月以来、3年5か月ぶり11度目、タランティーノ監督は『ジャンゴ繋がれざる者』(12)で、2013年2月の来日以来、6年半ぶりの来日となった。タランティーノ監督たっての希望で、日本がプロモーションツアー最後の地となった。
2019年08月26日クエンティン・タランティーノ監督が4年ぶりとなる最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を引っさげて来日。主演のレオナルド・ディカプリオとともに8月26日(月)、都内で来日会見を行った。タランティーノ監督といえば、妻ダニエラ・ピックさんが妊娠していることが明らかになったばかり。会見冒頭、司会者から祝福の言葉を受けると、「家中に小さな“タラちゃん”が、たくさんいる日も近いと思うよ」と上機嫌だった。タランティーノ監督は13年2月の『ジャンゴ 繋がれざる者』以来、6年半ぶりの来日。また、ディカプリオは『レヴェナント: 蘇えりし者』で念願のオスカー受賞を果たした直後の2016年3月に続き、11度目のプロモーション来日が実現した。2人は『ジャンゴ 繋がれざる者』でもタッグを組んだが、コンビでの来日は今回が初めてとなる。タランティーノ監督、映画&日本愛溢れるトークを展開ハリウッド黄金期の1969年を舞台に、人気のピークを過ぎたテレビ俳優のリック・ダルトン(ディカプリオ)と、リックを支える付き人でスタントマンのクリス・ブースが思わぬ事件に巻き込まれる。タランティーノ監督にとっては9作目となる長編作品だ。「ビデオ店で働いていた僕が、気が付けば9本も映画を撮っているんだからね。しかも、商業主義じゃなく、アーティストとして現場にいられる。こんなミラクルはないよ。今回、大きな変革期を迎えた当時のハリウッドを舞台に、改めて映画の歴史を掘り下げることができた」(タランティーノ監督)もちろん、1960年代のカルチャーを徹底リサーチしたそうで「69年といえば、蔵原惟繕監督の『栄光への5000キロ』という映画、知ってるかな?英語字幕付きのDVDを探しているんだ。あと2日ほど日本に滞在するから、ぜひ連絡をほしいな」とアピール。来日会見の場で、映画オタクぶりを発揮した。ディカプリオ、ハリウッドは「魔法の世界」ハリウッドで生まれ育ったレオにとって、本作は特別なものだといい「子どもの頃から、学校から帰るとオーディションを受けに行くというのが日常。それは幸運だったかもね。何より、家族と友だちがいる場所。確かに悪い人もいるけど(笑)。成功と失敗を生み出す夢の工場であり、魔法の世界さ」と思いを吐露。「でも、こうして仕事をしていられる。しかも多くの場合、自分に決定権があるなんて、奇跡だよ」と話していた。“相棒”を演じるブラット・ピットについては「お互いに成功はしているけど、ハリウッドの“メインストリーム”からは一歩引いた存在だからね。そういう立ち位置は、今回のキャラクターにも共通しているかもしれない」。落ちぶれスターとその付き人兼スタントマンという関係性については「業界で生き残るために、互いを必要としている。依存し合っているんだ。激動する時代に、まるでコインの裏表みたいにね」と語った。会見にはプロデューサーのシャノン・マッキントッシュも同席した。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は8月30日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2019年08月26日ボタニスト(BOTANIST)は“ぺたんこへア”をケアする「ボタニカルバウンシーボリュームシリーズ」のシャンプー・トリートメントを2019年8月24日(土)より直営店「ボタニスト トウキョウ(BOTANIST Tokyo)」ほかで順次発売する。“ぺたんこへア”に着目した新ヘアケアしっとりまとまる「モイスト」、さらさらとした指どおりに仕上げる「スムース」、痛んだ髪をリペア&プロテクトする「ダメージケア」、健やかな頭皮環境へ導く「スカルプ」とこれまで4シリーズを展開してきた、ボタニカルのシャンプー・トリートメント。やわらかな毛質もボリュームUP第5弾となる新作は“ぺたんこへア”に着目した。猫っ毛ややわらかな髪質、汗ばむとボリュームを失ってしまう“ぺたんこへア”も、植物由来の糖を配合した独自処方により根元からボリュームアップ。ハリ・コシが気になる髪を内側から補修することで、しなやかな髪に仕上げていく。香りは、シャンプーとトリートメントで異なるものを用意。シャンプーは華やかさとしっとりとした甘さのある「ピオニー&オレンジブロッサム」、トリートメントは可憐さの中にもしっかりとした強さのある「カシス&カモミール」の香りとなっている。【詳細】・ボタニカルシャンプーバウンシーボリューム 490mL 1,400円+税・ボタニカルトリートメントバウンシーボリューム490g 1,400円+税・ボタニカルシャンプーバウンシーボリューム詰め替え 440mL 1,200円+税・ボタニカルトリートメントバウンシーボリューム詰め替え440g 1,200円+税発売日:2019年8月24日(土)より順次発売取り扱い店舗:BOTANIST Tokyo、公式WEBサイト、オンラインストア、全国バラエティショップ、全国ドラッグストア(一部店舗除く)【問い合わせ先】株式会社 I-ne(アイエヌイー)TEL:0120-333-476
2019年08月25日レオナルド・ディカプリオとクエンティン・タランティーノ監督の“タラレオ”コンビの来日を目前に控えた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』から、レオが“親友”ブラッド・ピットの肩で涙する本編映像が公開された。映像とともに到着したのは、長年ハリウッドのトップスターとして君臨し続けるレオとブラッドが、お互いについて語った貴重なコメント。2人はブレイクの時期がほぼ同じ。互いに切磋琢磨してきて、本作が満を持しての初共演となる。共演はとても楽しかったようで、ブラッドは「ものすごく楽に演じられたし、本当によく笑ったよ!2人とも同じような時期にこの世界に入ったし、共通の知人も大勢いるんだ」と初共演についてコメント。また、レオは、2人が演じたピークを過ぎたTV俳優リックと彼のスタントマン兼運転手のクリフとの関係性について、「僕らは業界で生きているアウトサイダーで、なんとか成功しようと日々努力しているんだ。この街で年を重ねてきた自分に関連する役柄だったし、ブラッドと共演できたこともあって、彼らがどんな男たちかということや、業界内で泳ぎ、生き抜くために暗黙のうちに互いを頼りにしていることを、初日からすんなり理解できたんだ」と、自身とブラッドとの関係性と映画の役柄を重ね合わせ、名バディぶりをアピールした。そして、レオ演じるリックとブラッド演じるクリフの関係性が最も伝わるのが、リックが俳優としてのキャリアに苦悩し、クリフの肩におでこをぶつけて涙するシーン。アル・パチーノ演じるシュワーズに言われた言葉に傷つき、駐車場で泣き出してしまう情緒不安定なリックをクリフが優しくなだめ支えるシーンは、2人が親友であると同時に、実際の彼ら同様に、お互いを信頼しきっていることがわかる一幕となっている。何より、世界中から注目され続けるトップスターであるレオが「落ちぶれた現実にブチ当たった」と泣き出し、ブラピを困らせる、というシチュエーションだけでもかなりユーモラス。いよいよ週明け8月26日(月)にはレオ&タランティーノ監督来日が迫っており、ますます本作に期待が高まる映像となっている。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は8月30日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2019年08月22日クエンティン・タランティーノ監督4年ぶりとなる最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、今月末に日本でも公開。その前に、タランティーノ監督と主演のレオナルド・ディカプリオが来日することが分かった。2013年公開の『ジャンゴ 繋がれざる者』では叶わかなった、タランティーノ監督×レオナルドのコンビ揃っての初来日が今回実現!今回の来日は、レオナルドは映画のプロモーションでは自身に念願のオスカーをもたらした『レヴェナント: 蘇えりし者』の2016年3月以来、3年5か月ぶり11度目。タランティーノ監督は2013年2月の『ジャンゴ』以来、6年半ぶりの来日。本作は、カンヌでのお披露目からスタートし、各地でプロモーションツアーに回ってきたタランティーノ監督。「ツアーの最後は日本で締めたい!」という監督たっての希望で、思い入れの強い作品のツアー最後の地に、ここ日本が選ばれた。「映画史だけでなく、音楽やテレビを含めこれだけの総合的な知識を持った人物は世界でも数少ないと思う。まるでコンピューターのデータベースにアクセスしてるみたいだ」とタランティーノ監督の豊富な知識量を明かすレオナルドは、「この映画はある意味、自分たちのいるこの業界に対するラブ・ストーリーを描いてるんだと思う。この映画は監督の映画業界に対するラブレターでもあるし、敬愛する人たちへの感謝を表したものなんだと思う」と言い、「監督にしてみたら原点回帰なのかな。他にどう言っていいのか分からないけど、幸運にも僕らが仕事をさせてもらってるこの業界に対するラブレターなんだと思う」と本作について明かしている。なお、2人は8月26日(月)に都内某所で行われる記者会見やジャパン・プレミアに参加する予定となっている。そして、この来日決定に合わせて、レオナルド演じる落ち目のTV俳優リックが、映画出演を前にセリフの練習に勤しむシーンを切り取った本編最新映像も到着した。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は8月30日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2019年08月15日レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピット、豪華スターが共演するクエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』から、シャロン・テートに扮したマーゴット・ロビーが登場する本編映像と場面写真が到着した。人気のピークを過ぎたTV俳優リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)と、彼を支えるクリフ・ブース(ブラッド・ピット)の友情と絆、そしてハリウッド黄金時代の光と闇に迫った本作は、すでに全米で公開され、過去タランティーノ作品最大オープニング成績となっていた『イングロリアス・バスターズ』の3807万ドルを更新し、4035万ドルの大ヒット。タランティーノ史上最大のオープニング成績を飾った。今回到着した映像は、本作に登場し、ストーリーの軸ともいえるマーゴット・ロビーが演じる実在の女優シャロンの登場シーン。シャロンは1960年代にテレビの小シリーズに出演し、その後、『吸血鬼』(’67)で共演したことが縁でロマン・ポランスキー監督と結婚。しかしその翌年の1969年8月9日に、狂信的カルト指導者チャールズ・マンソンの信奉者たちによって、妊娠8か月の身重の身でたまたま自宅に訪れていた友人と共に、ロサンゼルスの自宅で殺害され、犯罪史上未曽有の猟奇的殺人事件として全米を震撼させた。そんなシャロン殺害事件を引き起こしたのは、チャールズ・マンソンと“マンソン・ファミリー”。マンソンは自らをキリストの復活、悪魔とも称し、社会からドロップアウトした若者たちを意のままに操り、本作でもファミリーたちがスパーン映画牧場でマンソンとともに暮らす様が不気味に描かれる。本作では、この“シャロン・テート殺人事件”を軸に展開。到着した映像では、マンソン・ファミリーたちに殺害される前の幸せの絶頂にいる時のシャロンの姿が映し出される。自身が出演する『サイレンサー第4弾/破壊部隊』(’68)を鑑賞しようと、映画館のチケット売り場に現れたシャロン。通常の客と同様にチケットを購入しようとするも、「もし私が映画にでていたら?」と受付嬢に茶目っ気たっぷりに問いかけ、「映画に出ているの。シャロン・テートよ」と説明。そして劇場の支配人に迎え入れられる――というシーン。本編では、自身が出演した作品で笑い声をあげる観客を観て喜んだり、流行ファッションに身を包み、男性誌「プレイボーイ」の創設者ヒュー・ヘフナーの豪邸でのパーティに夫ポランスキーと共に繰り出したりしている。そんな等身大の女性としても描かれるマーゴット演じるシャロン・テートにもぜひ注目してみて。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は8月30日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2019年08月09日ロンドンで開催されたクエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のプレミアで、レナ・ダナムの“行動”が批判の的になってしまった。プレミアにはタランティーノ監督とレオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、それにレナらキャストが参加。キャストが横並びになったとき、レナとブラピの間にはディカプリオらがいて距離があったが、レナはタイミングを見計らってツカツカとブラピに歩み寄った。ハグをしたかと思うと、ブラピの唇めがけてキス。ブラピはとっさの機転でレナに頬を向けたため、唇の左半分のみが奪われる形となったが、ツイッター上では「お願いだからブラピにセクハラするのは止めて」「レナがブラピにキスしたことを、勇気があると褒めちぎったり、うらやましがったりする人がいる。でも、もし男性が女性にこういうことをしたら #MeToo問題だと騒がれるでしょ?」とレナの行動が「不適切」であると非難の声が上がっている。レナとブラピは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の撮影中にかなり親しくなったようで、5月にはブラピがレナの誕生日パーティーに出席するほどだった。また、レナは撮影中にブラピと「イチャついた」と、ジョークなのか本気なのか分からないコメントもSNSに残している。(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2019年08月05日クエンティン・タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、北米で4,000万ドルのデビューを果たした。オープニング週末の成績として、これはタランティーノの個人記録の過去最高。これまでの彼の記録は、『イングロリアス・バスターズ』の3,800万ドルだった。1969年のハリウッドを描く作品とあって、売り上げトップはロサンゼルスだ。CinemaScore社の調査によると、観客の評価はB。2時間40分の尺もあり、この後どれくらい伸びるかが注目される。今週末のランキングで、今作は2位。首位を飾ったのは先週もトップだった『ライオン・キング』。3位は『スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム』、4位は『トイ・ストーリー4』、5位は『Crawl』だった。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』8月30日(金)公開文=猿渡由紀
2019年07月30日レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットという2大スターの初共演に、マーゴット・ロビーらが参加するクエンティン・タランティーノ監督の9作目『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。7月26日(金)全米で公開され、タランティーノ作品最高のオープニング成績を収めたことが分かった。5月の第72回カンヌ映画祭でワールドプレミアとなった本作は、全米公開までの2か月間、その全貌はヴェールに包まれていたが、先週ついに全米公開、多くのタランティーノファン、映画ファンが劇場に詰めかけた。すると、これまでタランティーノ作品最高オープニング成績となっていた2009年8月23日公開の『イングロリアス・バスターズ』の3807万ドルを更新、4035万ドルのオープニング成績でタランティーノ作品歴代No.1の大ヒット!本作でプロデューサーをつとめる、『ハリー・ポッター』魔法シリーズや『ゼロ・グラビティ』でもお馴染みのデヴィッド・ハイマンが「クエンティン作品の中でも極めてユニークかつ最も感情がこもった作品」というだけあって、タランティーノ自身が実際に育った当時のハリウッド、そしていまや失われてしまったハリウッドを描くべく、5年の歳月を費やして脚本執筆。常日頃から「映画を10作撮ったら監督を引退する」と公言し、本作はタランティーノの「最後から2番目の監督作」とされていたが、本作完成後のキャンペーン中には「この作品で最後にする」とタランティーノ自身の口から発せられるほど、彼の映画人生を賭けた渾身の作品となっている。また、本作はこの夏公開されるスタジオ作品の中で唯一のオリジナル脚本作品であり、シリーズ大作やリメイクがメインストリームである現在のハリウッドに対し、監督、脚本、製作を一手にこなすフィルムメイカー=タランティーノが一矢報いる形のヒットとなっている。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は今後ヨーロッパ、アジアなど世界各国で公開され、日本では8月30日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2019年07月29日クエンティン・タランティーノ監督最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』にも登場する人気女優シャロン・テートの殺人事件を、実行犯であるチャールズ・マンソン率いるカルト集団の女性たちに焦点を当てて描いた新作映画『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』。まもなく日本初上映を控える本作にも、要注目のキャストたちが集結している。衝撃の実話を3人の女性たちに焦点を当て映画化1969年8月9日未明、『ローズマリーの赤ちゃん』(’68)で知られる鬼才ロマン・ポランスキー監督夫人であり、妊娠8か月だった女優のシャロン・テートがハリウッドの自宅の居間で友人4人とともに惨殺された。玄関のドアにはテートの血液で“Pig”(ブタ)と書かれていた。さらに翌8月10日未明には、ロサンゼルスに住むラビアンカ夫妻が同様の手口で殺害され、現場の壁や冷蔵庫には血で“Death to pigs”(ブタに死を)“Healter Skelter”(ヒールター・スケルター、綴り間違い)の文字が残された。これらの凄惨な事件は、犯罪史上未曽有の猟奇残虐殺人として全米を震え上がらせた。やがて、69年末に逮捕されたのはチャールズ・マンソンとそのファミリー約20人。マンソンは自らをキリストの復活、悪魔とも称してヒッピーコミューンを形成、君臨していたカルト集団の首領。ビートルズの楽曲「ヘルター・スケルター」をもとにした独自の終末論は、やがて地球上で人種戦争が巻き起こる、というもの。事件の実行犯は、マンソンに盲従する20歳前後の女性たちを中心としたファミリーのメンバーだった――。本作は、1969年に実際に起こったマンソン・ファミリーによる無差別連続殺人にインスパイアされ、マンソン・ファミリーの女性メンバーであり殺人の実行犯であった3人の女性が、チャールズ・マンソンと出会い、洗脳と狂信の果ての殺人、そして逮捕、収監されるという負のスパイラルに堕ちていった過程を描く衝撃作。ちなみに、タランティーノ監督最新作として話題沸騰中の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ではマーゴット・ロビーがシャロン・テートを演じている。原作はエド・サンダースによる著書「ファミリー-シャロン・テート殺人事件」。平和的なヒッピー集団が戦闘的な殺人結社と化するまでを圧倒的な迫力で綴った犯罪ドキュメントをベースに、語りつくされた題材に新たな視点を盛り込むために実行犯の女性のひとり、レスリー・ヴァン・ホーテンの獄中生活を記録したカーリーン・フェイスの著書「The Long Prison Journey of Leslie Van Houten: Life Beyond the Cult」(原題)の要素も取り入れられた。これらをもとに映画化したのは、『アメリカン・サイコ』(2000年)監督のメアリー・ハロン、脚本のグィネヴィア・ターナーの女性コンビ。2人は実行犯のファミリーのメンバーにフォーカスし、残虐な殺人そのものではなく、カルト集団に参加するところから収監されるまで、主要な女性メンバー3人を中心にこの悲劇的な事件に至る過程を描いた。人気ドラマや『スター・ウォーズ』最新作出演の注目俳優が集結実行犯のひとりレスリー・ヴァン・ホーテンを演じるのは、英国TVシリーズ「Skins-スキンズ」や大ヒットシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」、映画『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』などで知られるハンナ・マリー。同じくパトリシア・クレンウィンケル役には、ケヴィン・ベーコンとキーラ・セジウィックの娘であるソシー・ベーコン。さらに女優でミュージシャンとしても活躍するマリアンヌ・レンドンがスーザン・アトキンス役に扮し、カーリーン・フェイス役にはTVシリーズ「ナース・ジャッキー」や映画『マーウェン』に出演するメリット・ウェヴァー。そのほか、『名探偵ピカチュウ』『ジョナサンふたつの顔の男』のスキ・ウォーターハウス、「ゴシップガール」のチェイス・クロフォードも出演しており、シャロン・テート役にはNetflix「グリーンハウス・アカデミー」のグレイス・ヴァン・ディーンが抜擢。そしてチャールズ・マンソン役を、英国TVシリーズ「ドクター・フー」やNetflix「ザ・クラウン」で知られ、12月公開『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で重要人物を演じるというマット・スミスが演じている。『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』は7月31日(水)より新宿シネマカリテ「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019」にて日本初上映(全5回)。(text:cinemacafe.net)
2019年07月27日