“20世紀最大のクラシックイベント”と謳われた「三大テノール」の1人ホセ・カレーラスが来日する。一斉を風靡した3人のうち、パヴァロッティはすでに鬼籍に入り、ドミンゴも指揮活動に比重を移しつつある現在、第一線のテノール歌手として活躍する唯一の存在がカレーラスだ。スペインのバルセロナに生まれたカレーラスは、1958年に子役として大劇場でデビューをはたしているだけに、そのキャリアの長さは驚異的だ。すでに60年以上に渡ってステージに立ち続け、途中、白血病に倒れるというアクシデントもありながらそれを克服して更に前へと進んだ精神力と体力は半端ではない。リサイタルのレパートリーは、バロックから現代音楽やミュージカル・ナンバーなどなど600曲以上と幅広い。今回のステージではその中から何が選ばれるのか想像するのも楽しい限りだ。今や伝説の域に入りつつあるスーパー・テノールの歌声に浸る幸福な時間を味わいたい。●公演概要11月2日(土)サントリーホール大ホール11月10日(日)堺市民芸術文化ホール(フェニーチェ堺)大ホール●ホセ・カレーラス〈テノール〉 Jose Carreras, Tenorオペラと共にリサイタル活動にも意欲的で、ニューヨークのカーネギー・ホール、エイヴリー・フィッシャー・ホール、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホール、バービカン・ホール、ロイヤル・アルバート・ホール、パリのサル・プレイエル、ウィーンのムジークフェラインザール、コンツェルトハウス、ベルリンのフィルハーモニーザール、東京のサントリーホール、NHKホール、ザルツブルクの祝祭大劇場、ミュンヘンのヘルクレスザール、バルセロナのカタロニア音楽堂、マドリードの王立劇場、ローマのアカデミア・サンタ・チェチーリア等、世界的な舞台で美声を聴かせ、リサイタルのレパートリーはバロックから現代音楽まで600曲以上の幅広いジャンルを誇っている。レコーディングは150以上に及び、オペラ全曲では50作品、オラトリオ、ポピュラーとクラシックのリサイタル盤が傑出している。また世界中のゴールド及びプラチナ・ディスクを数多く受賞している。テレビ、映画、ビデオ等映像のオペラ・シーンにも登場、《ラ・ボエーム》、《十字軍のロンバルディア人》、《アンドレア・シェニエ》、《トゥーランドット》、《カルメン》、ヴェルディの《レクイエム》、《ドン・カルロ》、《運命の力》、《スティッフェリオ》、《フェドーラ》、《イェルサレム》等の作品で主役を演じた。数々の国際的な栄誉に浴しており、米国テレビ芸術科学アカデミーのエミー賞、パリ・アカデミーのディスク大賞、ルイジ・イッリカ賞、1991年グラミー賞、コヴェント・ガーデン王立歌劇場での《スティッフェリオ》の演技に対するサー・ロウレンス・オリヴィエ賞、ウィーン国立歌劇場の終身名誉会員及び宮廷歌手の称号、ロンドン王立音楽院の名誉会員、ニューヨーク・スパニッシュ・インスティテュートのゴールド・メダル、ウィーン市のゴールド・メダル、スペイン王寄贈の芸術メダル、バルセロナ市及びカタルーニャ自治政府のゴールド・メダル、1991年度プリンス・オブ・アストゥーリアス賞、フランス共和国芸術勲章、イタリア共和国上級騎士大勲章、オーストリア共和国大勲章等を授与されたほかユネスコ親善大使に選ばれ、1996年にはアルバート・シュヴァイツァー賞を授与されている。また、バルセロナ大学、英国ラフバラ及びシェフィールド大学、モスクワのメレデレイェフ大学、もっとも最近ではエディンバラのネイピア大学の名誉博士号を授与されており、欧州医学会議の名誉会員、欧州腫瘍医学会議の名誉後援者、白血病支援団体の名誉会員に名を連ねている。カタロニア臓器移植財団ゴールド・メダル、オランダのスティッチティング・デイ・バイ・デイ財団のダイアモンド・チューリップ賞、バイエルン州政府名誉メダル、聖ボニファティウス病院研究財団1996年度国際賞を授与されている。またフリアン・ガヤーレ国際歌唱コンクール及びロンドン・アーツ・オーケストラの名誉会長に就任している。2000年11月3日、メンズ・ワールド・デイの第1回ソーシャル・アウォードを授与された。映画“RomanzaFinal”ではフリアン・ガヤーレを演じた。またカレーラスのビデオ『ライフ・ストーリー』は1993年度のエミー賞を受賞している。1992年にはバルセロナ・オリンピックの音楽監督を務めた。1990年ローマ、1994年ロサンゼルス、1998年パリ、2002年横浜でプラシド・ドミンゴと故ルチアーノ・パヴァロッティと共に「三大テノールの競演」を開催、全世界の20億以上の観衆を魅了した。この特別なイベントはオペラ界に空前の衝撃を与えた。1988年以来、カレーラスは音楽家としての活動と共に『ホセ・カレーラス国際白血病財団』の活動に全精力と情熱を捧げている。この財団はバルセロナで設立され、スイス、ドイツに支部を置いている。ホセ・カレーラスが重要なライフ・ワークのひとつとしているのが、今年30年を迎えたこの財団の活動である。
2019年10月29日イタリアの名門「トリエステ・ヴェルディ歌劇場」が来日する。しかも演目はヴェルディの代表作にしてオペラ史上に燦然と輝く傑作『椿姫』なのだから申し分ない。同劇場の落成は1801年。名門ミラノ・スカラ座の設計者ピエルマリーニが設計に携わり、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場の設計者セルヴァが内装を手掛けた劇場は豪華絢爛。ヴェルディのオペラ『イル・コルサ−ロ』と『スティッフェーリオ』が初演されるなど、イタリア・オペラ界の巨星ヴェルディとの関係も深く、ヴェルディの死後その名を冠することが許された劇場として歴史にその名を刻む存在だ。今回の来日演目『椿姫』でのヒロイン、ヴィオレッタは、マリナ・レベカ、デジレ・ランカトーレなど、現在のオペラ界を代表するソプラノが演じる悲劇のヒロインは、どれも見逃せないはまり役だ。ヴィオレッタの恋人アルフレードにはジュリオ・ベッリグラとラモン・バルガスなど、これまた魅力的なテノールが登場するなど、注目ポイント満載のステージが目前だ。マリナ・レベカ●公演概要10月25日(金)愛知県芸術劇場大ホール10月26日(土)ザ・ヒロサワ・シティ会館大ホール10月27日(日)よこすか芸術劇場11月02日(土)、4日(月・祝)東京文化会館大ホール11月03日(日)高崎芸術劇場大劇場11月05日(火)練馬区立練馬文化センター大ホール(こぶしホール)11月09日(土)フェスティバルホール11月10日(日)三重県文化会館大ホール
2019年10月21日EXILE / 三代目J SOUL BROTHERSのNAOTO手掛けるスタジオ セブン(STUDIO SEVEN)のディフュージョンライン「オネストボーイ(HONESTBOY)」が、グラフィックアーティスト・VERDYとのコラボレーションで限定アイテム「オネスト デリ(HONEST DELI)」を2019年10月13日(日)と14日(月・祝)に発売する。ファッションや音楽、アートシーンなど様々なジャンルでプロジェクトを生み出し、世界中に発信しているグラフィックアーティスト・VERDYと、2015年秋冬シーズンよりNAOTOがスタートしたスタジオ セブンのディフュージョンライン「オネストボーイ」。両者のコラボレーションによる「オネスト デリ」は、グラフィックアーティスト・VERDYが様々な企業、ブランドとのタッグで実現するイベント「ヴェルディ ハラジュク デイ(VERDY HARAJUKU DAY)」の一環として発売される。デザインは、「オネストボーイ」が愛する“食”をテーマにしたポップなイラストを採用。Tシャツやキャップのほか、トート、ペン、ハンドタオルなどアパレルから雑貨まで幅広いラインナップを用意した。なお、アイテムはすべて海外のスーパーマーケットに並ぶパッケージを彷彿させるようなボックス入りで展開する。【詳細】オネスト デリ発売期間:2019年10月13日(日)・14日(月・祝)※当初12日(土)も開催予定だったが台風の為中止。■アイテム価格 ※一部購入制限あり。<各色各1点/1サイズまで購入可>・シャツ(ホワイト&ブラック) 各7,700円・キャプ(ホワイト&ブラック) 各7,700円<各1点まで購入可>・トート 5,500円・バンダナ 2,200円<各4点まで購入可>・ペン 880円 ・ハンドタオル 1.650円・キーチェーン 1,980円・グラス 2,750円・トレイ 2,750円<制限なし>・キャンディ 1,000円・チョコレート 1,000円・ウォーターボトル 300円※購入方法の詳細はSTUDIO SEVEN公式HP確認。【店舗詳細】STUDIO SEVEN NAKAMEGURO(直営店)住所:東京都目黒区青葉台1-22-3TEL:03-6303-2383営業時間:10月13日(日) 12:00~20:00、10月14日(月・祝) 12:00~20:00
2019年10月16日日本オリンピック委員会(JOC)が、オリンピック・ムーブメントの推進を目的に1997年より毎年開催しているオリンピックコンサート。スポーツと文化の融合をかたちにした、オリンピック映像とフルオーケストラが競演するという唯一無二のコンサートだ。毎年、東京などで開催し好評を博してきたが、2020年は1月~4月にかけ「プレミアムサウンドシリーズ」として、東京、名古屋、広島、大阪、仙台、札幌の全国6都市、その各地を代表する計7つのコンサートホールでの開催が決定した。【チケット情報はこちら】いよいよ開催まで1年を切った東京2020大会。オリンピックはいつの時代も、アスリートはもちろん、世界中の人々の心を揺さぶり続けてきた。今回のコンサートは“輝く夢に向かって”をテーマに、オリンピックをめぐる数々のドラマを、映像とフルオーケストラの響きでお届けする。コンサートのナビゲーターは、自身も競泳選手として、過去2回のオリンピックへ出場したオリンピアンであり、現在は俳優として活躍する藤本隆宏。2012年から9年連続で、今回のシリーズでもナビゲーターをつとめる。公演にはオリンピックという夢に挑み続けたオリンピアンも参加予定。また、公演各地の合唱団が、このコンサートでは恒例となった「オリンピック讃歌」にこめられたオリンピック精神を高らかに歌い上げる。<公演プログラム>第一部・オリンピック東京大会ファンファーレ(今井光也)・オリンピック・マーチ(古関裕而)・歌劇「運命の力」序曲(ヴェルディ)・映画「E.T.」から”地上の冒険”(ジョン・ウィリアムズ)・歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲(グリンカ)第二部・喜歌劇「天国と地獄」序曲(オッフェンバック)※札幌以外の6公演・交響曲第2番第3楽章(ラフマニノフ)※札幌公演のみ・オリンピアン等によるトークコーナー~輝く夢に向かって※参加者は後日発表。・幻想序曲「ロメオとジュリエット」から(チャイコフスキー)・映画「ミッション」からメインテーマ(エンニオ・モリコーネ)・オリンピック讃歌(スピロ・サマラ)ほか公演は2020年1月11日(土)~4月4日(土)にかけて札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島の6都市・7会場で上演される。
2019年10月11日1979年の初来日以来、これが6度目となる英国ロイヤル・オペラの日本公演がまもなく始まる。今回の演目は、2004年に新制作されたグノー《ファウスト》(デイヴィッド・マクヴィカー演出)と、2017年新制作のヴェルディ《オテロ》(キース・ウォーナー演出)。奇しくもゲーテとシェイクスピア、二人の文豪の作品を原作とするオペラでもある。9月6日に都内で開かれた開幕会見に、音楽監督・指揮者のアントニオ・パッパーノと主要キャストが出席した。「英国ロイヤル・オペラ日本公演」のチケット情報「日本公演はロイヤル・オペラ唯一の海外公演。素晴らしい場所で、素晴らしい2作品を観ていただけるのは幸せです」と、パッパーノ。「歌手が充実していないと実現できない演目」として、それぞれの作品に出演する歌手たちへの期待と信頼を語った。2002年からロイヤル・オペラの音楽監督を務めるパッパーノ。すでに昨年、契約を2023年まで延長することが発表されている。その長いパートナーシップの秘訣を「オペラを愛し、歌を愛し、言葉を愛し、劇場を愛すること」と語る。「歌い手を心から愛し、理解して、真摯に音楽作りをすれば、聴衆も信頼してついてきてくれます」今回、その「愛」で結ばれた歌手陣には実力派が揃った。本格的なオペラ出演としてはこれが日本デビューとなるヴィットリオ・グリゴーロは、ファウスト役を十八番とするスター・テノール。「パッパーノは、信頼してすべてをまかせることのできる指揮者。人々に喜びを与えるという喜びを私たちに教えてくれる。私たちは彼のマジックの駒のひとつでもまったく構わないのです。指揮者はF1でいえばタイヤのようなもの。どんなに優れたドライバーが良いエンジンを操っても、性能の高いタイヤがなければマシンは正しい方向に進みません」と、大好きだというF1になぞらえてパッパーノへの信頼を熱弁した。この絶妙なたとえに思わず「そのとおり!」と膝を叩いたグレゴリー・クンデは、今年だけでも5つの劇場でオテロを歌う予定があるという、現在最高のオテロ歌いだ。今回のキース・ウォーナーのプロダクションにも、2017年の初演時に出演している。「テノールにとってオテロは夢のような役。テノールの目指す頂点にある役のひとつだと思っています」と語る。会見には他に、《ファウスト》のメフィストフェレス役のイルデブランド・ダルカンジェロ、《オテロ》のヤーゴ役のジェラルド・フィンリーの2人の「悪役」、そして《オテロ》のデズデモナ役のフラチュヒ・バセンツも出席。パッパーノが「私自身が家長のようなものなので、自ら模範を示さなければなりません」と語ったのに呼応するように、みな口々に「家族同然」「素晴らしい仲間」と、チームとしての結束の強さをうかがわせた。世界トップレベルの実力に信頼という「鬼に金棒」。今回もまた充実の舞台を繰り広げてくれるはずだ。文:宮本明
2019年09月10日「“あのイ・ムジチ”という存在ですよね。光栄ですし楽しみです」キャリア十分のヴェテランがそう言って目を輝かせるのは素敵なことだ。天羽明惠は日本の声楽界を牽引するトップランナーのひとり。この秋、イタリアの老舗アンサンブル、イ・ムジチ合奏団と共演する(10月2日(水)・サントリーホール)。「イ・ムジチ合奏団 with 天羽明惠」の公演・チケット情報イ・ムジチといえば《四季》。誰もが知る有名曲だが、実は、音楽史で忘れられていたこの作品が再発見されたのはなんと20世紀半ばのこと。そしてそれが世界的な人気を獲得するのに大きな役割を果たしたのが、1952年結成のイ・ムジチなのだ。繰り返し録音した彼らの《四季》は、この曲の定番中の定番。《四季》といえばイ・ムジチ。両者はもはやほとんど同義語といっても過言ではない。「もちろんメンバーが変わっているとはいえ、60年以上もずっと弾き続けている作品なのに、まるでたったいま生まれてきた音楽であるかのように、いつも新鮮に演奏するのは素晴らしいことですよね」指揮者なしのアンサンブルとの共演。大事なのは息づかいだという。「彼らは絶対に私の息を聴いているはず。だから細かいテンポのニュアンスも、息でちょっと仕掛ければわかってくれるし、彼らの音で私の声も変わります。身体中にアンテナを張り巡らせてそのやり取りをするのは刺激的です」天羽が歌うのは、ヘンデルのオペラ《ジュリオ・チェーザレ》のクレオパトラのアリア〈この胸に息のある限り〉や、モーツァルトの《エクスルターテ・ユビラーテ》など3曲。「《ジュリオ・チェーザレ》のアリアは内面的で深い歌。それをイタリア語の音楽劇として、まずはイタリア人の彼らに伝えられるかどうか。丁寧に歌っていこうと思います。そしてモーツァルトは、彼らとの化学反応で、どんなきれいなレガートが生まれて、それをコロラトゥーラでどのように歌えるのか、とても楽しみにしています」ヘンデルやモーツァルトは、歌手にとって、声楽的にも必要不可欠なレパートリーなのだと教えてくれた。「たとえばヴェルディのオペラを歌ったあとでも、すぐに楽屋でモーツァルトを歌って、身体や筋肉がやわらかく使えているか、確認することが大事です。常にどちらも歌える状態、ニュートラルな状態に戻すということを考えながら歌手を続けています」来日を目前にコンサートマスターのアントニオ・アンセルミが急死したため、代役としてマッシモ・スパダーノが出演。公演後半の《四季》のソロも彼が弾く。「驚きました。残念ですが、彼らにとっても毎回が新しい演奏になるわけですから、そこは楽しみですね。私は東京と福井で歌うのですが、その間にもどんな変化が起こるか。彼らに負けずにフレッシュな演奏ができるように、私もしっかりと準備しなければ。なにより、彼らの音は絶対的に明るいでしょうから、その明るさと天羽明惠の明るさで、おおらかでのびやかに羽ばたきたいと思っています!」文・宮本明
2019年09月10日秋のクラシックシーズン突入早々の9月に、英国の誇る名門「ロイヤル・オペラ」が来日公演を行う。「ウィーン国立歌劇場」「ミラノ・スカラ座」「パリ・オペラ座」「ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場」と並んで、“世界5大歌劇場”のひとつに数えられる「英国ロイヤル・オペラ」の華やかさはまさにファン垂涎。イタリアの名匠アントニオ・パッパーノが、2002年の音楽監督就任以来、17年の歳月をかけて手塩にかけて築き上げてきた完成度の高さは特筆モノだ。今回の日本公演のために用意された演目は、グノーの『ファウスト』と、ヴェルディの『オテロ』の2本立て。望みうる最高のキャストを揃えたこの2作品のどちらを観るかはお好み次第。どちらを選んでも外れのないところが伝統の力と言えそうだ。近年の充実ぶりから“今最も勢いのあるオペラハウス”と言われる「英国ロイヤル・オペラ」公演で、非日常な時間と空間を満喫したい。『ファウスト』(C) ROH 2019. Photograph by Tristram Kenton◆公演概要・英国ロイヤル・オペラ『ファウスト』全5幕9月12日、15日、18日東京文化会館大ホール9月22日神奈川県民ホール大ホール指揮:アントニオ・パッパーノ演出:デイヴィッド・マクヴィカー・英国ロイヤル・オペラ『オテロ』全4幕9月14日、16日神奈川県民ホール大ホール9月21日、23日東京文化会館大ホール指揮:アントニオ・パッパーノ演出:キース・ウォーナー
2019年09月06日2020年初春、全く新しい『ラ・トラヴィアータ』(椿姫)が、白河、金沢、東京の3都市で幕を開ける。【チケット情報はこちら】指揮を務めるのはスウェーデン・ヨーテボリ国立歌劇場 音楽監督でオペラ指揮のスペシャリスト、ヘンリク・シェーファー。演出を手掛けるのは海外での評価も高い“速度のある” クリエイター集団、ニブロールを主宰する矢内原美邦。ヴィオレッタには世界中の歌劇場でこれまで数々の名演を残しているエヴァ・メイが登場する。指揮のヘンリク・シェーファーは、「今回、日本で初めてオペラを指揮します!キャスト及びオーケストラの 皆さんとのリハーサルを心待ちにしています。ヴィオレッタ役のエヴァ・ メイさんは持ち前のテクニックを発揮し、役どころを魅力的に歌い上げると同時に、か弱さも表現してくれるでしょう。エネルギッシュで説得力の ある声の持ち主である宮里直樹さんとご一緒できるのはとても嬉しく、ジェルモン役の三浦克次さんはベストな声域で素晴らしいアリアを歌ってくれますし、このオペラに出てくるすべてのキャラクターの持つそれぞれ の性格の奥深さを充分に楽しんでいただけるでしょう。聴衆の皆さんとお会いできるのが楽しみです」 とコメント。演出の矢内原美邦は「この作品がいまもなお語り継がれる理由は音楽的な素晴らしさはもちろんのことですが、やはりいつの時代にも通ずる社会的な問題を孕んでいるからだと思います。 ヴィオレッタという私とは生まれも育ちもその境遇もなにもかも違う女性の生について、その死についてどう描くことができるのだろうかと、現代日本社会に生きる私は考えます。 その時代をひとりの女性として、ひとりの人間として、その人生を全うしようとした彼女の生き様をしっかりと見つめ直したいと思います」とコメントした。そして、ヴィオレッタ役のエヴァ・メイからもコメントが寄せられている。「このたび、私に幸運と成功を授け、深い縁も感じている作品に出演するため、再び日本に参りますことを大変嬉しく思っております。 ヴィオレッタは、聴衆に愛され、また私たち表現者側からも愛されている役のひとつです。 劇場にいらしてくださる皆様、このまたとない機会に、ヴェルディの音楽とヴィオレッタ・ヴァレリーの物語を楽しんでいただけたら幸いです」公演は2020年2月9日(日)福島・白河文化交流館コミネス大ホール、2月16日(日)石川・金沢歌劇座、2月22日(土)東京・東京芸術劇場にて行われる。
2019年08月20日ユニクロ(UNIQLO)の「UT」は、グラフィックデザイナー・ヴェルディ(VERDY)とコラボレーションした「ライズ アゲイン バイ ヴェルディ UT(RISE AGAIN BY VERDY UT)」を、2019年8月30日(金)から全国のユニクロ店舗、オンラインストアにて発売する。第2弾となる今回は、新たにメンズをラインナップに加え、メンズ・ウィメンズ・ガールズのウェアを展開する。第1弾に引き続き、今回も“ライズ アゲイン”をテーマに掲げ、“Break the Mold”をはじめ”GET A MOVE ON!”“life is a wild ride”など、メッセージ性のあるタイポグラフィーを配したTシャツやスウェット、バッグなどを揃える。ウィメンズのスウェットワンピースは、リラックスした雰囲気のオーバーシルエットが特徴的だ。タイポグラフィーは、フロッキープリントや刺繍などこだわりの加工によって表現されることで、より印象的かつグラフィカルなデザインに仕上げられている。メンズ・ウィメンズ・ガールズでそれぞれ表情の異なるアイテムが揃うので、親子やカップル同士で、リンクさせたお揃いコーディネートを楽しむこともできる。【詳細】ユニクロ「UT」×ヴェルディ「ライズ アゲイン バイ ヴェルディ UT」第2弾発売日:2019年8月30日(金)取扱店舗:全国のユニクロ店舗、オンラインストア価格:・メンズ Tシャツ 1,500円+税・メンズ/ウィメンズ スウェット 2,990円+税・ウィメンズ スウェットワンピース 2,990円+税・ガールズ スウェット 1,990円+税・トートバッグ 1,500円+税柄数:全31色柄(メンズ Tシャツ 8色柄 / メンズ スウェット 6色柄 / ウィメンズ スウェット 4色柄 / ウィメンズ スウェットワンピース 4色柄 / ガールズ スウェット 5色柄 / トートバッグ 4色柄)
2019年08月11日カフェ コヴァ ミラノ(Café Cova Milano)旗艦店が、2019年9月12日(木)東京・ギンザ シックスにオープン。ミラノで長く愛されてきた老舗カフェ「コヴァ」カフェ コヴァ ミラノは、1817年創業のイタリア・ミラノ老舗パスティッチェリア(菓子店)。上流階級・エリートたちの社交場として発展し、観劇後のデートやイタリア人の会合場所として愛されててきた。ジュゼッペ・ヴェルディやジャコモ・プッチーニといった芸術家たちも通った名店としても知られている。創業時は、スカラ座横に店を構えていたが、1950年代モンテナポレオーネ通りに移転。モンテナポレオーネ通りは、ミラノのファッションの中心地で、高級ブティックが集まるエリアだ。シーンに合わせた豊富なメニュー展開人気ケーキを揃えるアフタヌーンティーそんなカフェ コヴァ ミラノの旗艦店が、東京・銀座へ。マホガニー木材や大理石を使ってミラノ本店の雰囲気を再現した。エレガントな空間では、定番のエスプレッソやカプチーノと共にスイーツを味わうのがおすすめ。カフェ コヴァ ミラノのアイコンメニューといえるザッハトルテやミモザケーキを揃えたアフタヌーンティも用意されている。ランチタイムには充実セットもランチタイムには、メインディッシュ・デザート・サラダ・スープが選べるセットのほか、人気のリゾットを楽しめるメニューも。さらに、カクテル類も豊富にラインナップするので、ショッピングの合間や仕事帰りに訪れられる。チョコレートボックスやジャム、コーヒー、紅茶など、手土産に最適なギフトコレクションも充実している。【詳細】カフェ コヴァ ミラノ(Café Cova Milano)旗艦店オープン日:2019年9月12日(木)場所:ギンザ シックス 3F住所:東京都中央区銀座6丁目10-1■メニュー価格MONTHLY LUNCH(メインディッシュ、デザート、サラダ、スープ選択可能) 3,500円~APERITIVO(サンドイッチやスナックは日替わり) 2,000円~COPPA 各1,600円MINI PASTRY 500円~
2019年08月09日ビリー・アイリッシュと村上隆のミュージックビデオの世界観を体験出来る展覧会が、2019年7月10日(水)から23日(火)まで東京・中野の「Animanga Zingaro」にて開催される。デビュー・アルバム「WHEN WE FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?」が英米含む世界11ヵ国で1位を獲得するなど、現在世界で最も注目されるティーン・アーティストの一人であるビリー・アイリッシュ。本展では、村上隆がプロデュースしたビリー・アイリッシュのシングル「you should see me in a crown」のミュージックビデオで使用されたアニメーションの原画や、アメリカで開催されたリリースイベントに登場した巨大フィギュアなどを展示。また、ガールズ ドント クライ(Girls Don’t Cry)を手掛けるヴェルディ(VERDY)、リメイクブランドのレディメイド(READYMADE)とのコラボレーションを含むオリジナルグッズも販売予定となっている。【開催概要】「Exhibition: The Making of Billie Eilish’s “you should see me in a crown” Official VideoTakashi Murakami x Studio PONCOTAN」開催期間:2019年7月10日(水)〜7月23日(火)会場:Animanga Zingaro時間:12:00〜19:00
2019年07月11日9月に4年ぶりの引っ越し公演を行う英国ロイヤル・オペラ。ヴェルディの最高傑作『オテロ』は、2017年6月に本拠地コヴェント・ガーデンで新演出上演が行われ、ヨナス・カウフマンのロール・デビューとなったこともあり大きな話題を呼んだ。日本では2018年にローマ歌劇場来日公演『マノン・レスコー』で卓越したデ・グリューを演じたグレゴリー・クンデがこの「嫉妬に狂わされた悲劇の王」を演じる。2013年のフェニーチェ歌劇場来日公演でもこの役で喝采を浴び、今年もパリのバスチーユ、モナコのモンテカルロ、スペインのコルドバとパンプローナでも同役を演じる世界屈指の「オテロ歌い」に期待が高まる。【チケット情報はこちら】アントニオ・パッパーノが英国ロイヤル・オペラの音楽監督に迎えられたのは2002年。以後17年に渡る歌劇場との蜜月時代は異例の長さであり、他のオペラ・カンパニーでも(今世紀においては)あまり類を見ない。その秘密は、パッパーノの進化し続ける創造性と天才的な演劇センス、オーケストラに炎をともすリーダーシップにある。2015年の来日時にパッパーノに取材したとき、朝10時スタートというスケジュールだったにもかかわらず、マエストロは元気溌剌。それ以上に驚かされたのは、9時半くらいからオーケストラのメンバーが上野の東京文化会館に集まり、リハーサルの準備をしていたことだった。ロンドンの人々の朝はかくも早いのか。そのパワーの源泉となっているのはつねに勤勉で健康体なパッパーノであることは明らかだった。イタリア人の両親のもと英国に生まれたパッパーノはコレペティ出身で、声楽教師であった父親のアシスタントとして10代から歌手たちのレッスンの伴奏をしていた。1987年のノルウェー歌劇場での『ラ・ボエーム』で指揮者デビューを飾る。パッパーノが音楽監督を務めるサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の来日公演では、壮麗な『アルプス交響曲』(R・シュトラウス)が印象的だったが、パッパーノはオペラ以外のシンフォニーでもスケールの大きな演奏を聴かせる。歌、演技、音楽と総合的なアプローチが可能なのは、彼自身がストイックな努力家であり、音楽に関して幾重もの洞察を重ねてきたからだろう。英国ロイヤル・オペラがいつもフレッシュで革新的である理由はそこにあるのかも知れない。キース・ウォーナーの演出はオテロを陥れる家臣ヤーゴの闇の精神に迫り、潜在的な「悪」がじわじわと現実を動かしていく様子を描き出す。ヴェルディにとっても新しい書法(番号つきではない)を試みた最初の作品であり、台本作家とは5年の熟成期間を要した。細部まで演劇の力が漲る合唱も大きな聴きどころだ。文:小田島久恵
2019年07月05日6月、R・シュトラウス《サロメ》を高いレベルで上演して好評のうちに2018/19シーズンを終えた東京二期会だが、早くも2シーズン先、2020/21シーズンの主催公演ラインアップが決まっており、5月末に発表会見が開かれた。【チケット情報はこちら】まず2020年9月、シーズン開幕を飾るのは、この年が生誕250年のメモリアル・イヤーであるベートーヴェンの唯一のオペラ《フィデリオ》(新国立劇場オペラパレス)。二期会初登場となるダン・エッティンガーの指揮、これが3度目の登場の深作健太の演出。2020年11月の日生劇場でのレハールのオペレッタ《メリー・ウィドー》はフレッシュな顔ぶれで。指揮は、昨年の第18回東京国際音楽コンクールで女性初の優勝者となった期待の若手・沖澤のどか。演出の眞鍋卓嗣は劇団俳優座の所属。自身のバンドでメジャー・デビューの経験もあるというミュージシャン出身で、オペラ演出では、オペラシアターこんにゃく座の《オペラ・クラブ・マクベス》(林光)や《遠野物語》(吉川和夫、萩京子、寺嶋陸也共作)などを手がけている。歌詞も台詞もすべて日本語での上演。年が明けて2021年2月には、フランスのラン歌劇場との提携によるワーグナー《タンホイザー》。指揮はライン・ドイツ・オペラ音楽総監督のアクセル・コーバー。バイロイト音楽祭にも5年連続で出演するドイツ本流の指揮者で、これが日本デビュー。演出は、新国立劇場の「トーキョー・リング」で日本のファンにもおなじみのキース・ウォーナー。本人も来日して直接稽古をつける。2021年5月には、バロック・オペラ・シリーズとして定着した『二期会ニューウェーヴ・オペラ劇場』でヘンデルのオペラを取り上げる。演目は調整中だが、指揮は2015年の『ジュリオ・チェーザレ』、2018年の『アルチーナ』(ともにヘンデル)に続き鈴木秀美。管弦楽も引き続き特別編成のピリオド楽器オーケストラ「ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ」。そして2021年7月には、ヴェルディ最後のオペラ《ファルスタッフ》がシーズンの掉尾を飾る。二期会では2001年以来の上演演目。ベルトラン・ド・ビリー指揮、ロラン・ペリー演出。テアトロ・レアル(マドリード)、ベルギー王立モネ劇場、フランス国立ボルドー歌劇場との共同制作公演で、すでにマドリードでは今年4月にプレミエ公演を終えており(ダニエル・ルスティオーニ指揮)、ブリュッセル、ボルドー初演を経て、最後を飾る東京での初演には演出家も来日予定。以上5演目はすべて新制作。出演歌手については後日発表予定。なお会見では、東京二期会の新たなロゴマークも発表された。漢数字の「二」をモティーフに、歌う口の形のようにも、劇場の舞台のようにも見えるシンプルで多義的なデザインは、なんと所属会員から公募したものというから驚き!ホームページなど、すでにこのロゴに切り替わっている。取材・文:宮本明
2019年06月14日ユニクロ(UNIQLO)の「UT」から、グラフィックデザイナー・ヴェルディ(VERDY)とコラボレーションしたウィメンズ&キッズコレクション「ライズ アゲイン バイ ヴェルディ UT(RISE AGAIN BY VERDY UT)」が登場。2019年5月27日(月)より全国のユニクロ店舗およびオンラインストアにて発売される。グラフィックデザイナー・ヴェルディとは?ヴェルディは、ストリートシーンで注目を集めているグラフィックデザイナー。「Girls Don’t Cry(ガールズ ドント クライ)」「ウエステッド ユース(WASTED YOUTH)」などのプロジェクトを手掛ける傍ら、アンダーカバー(UNDERCOVER)やヒューマンメイド(HUMAN MADE)、ダブルタップス(WTAPS)といった日本のブランドともコラボレーションしてきた。ポジティブなメッセージをグラフィックで表現そんなヴェルディと「UT」がタッグを組んだ「ライズ アゲイン バイ ヴェルディ UT」。環境が変わっても、ここからさらに上を目指したいと願いを込めた“RISE AGAIN”をテーマに、ヴェルディ自身が日々の生活の中で思いついたポジティブなメッセージをTシャツにプリント。ウィメンズ8柄、ウィメンズ ドレス5柄、キッズUT4柄を展開する。TシャツTシャツは、新しいことに挑戦していきたいという想いを込めた“Break the Mold”や、“LIVE FAST LIVE LONG”などのテキストを、ヴェルディならではの特徴的なグラフィックでデザイン。ボクシーなオーバーサイズで女性らしいシルエットに仕上げた。ウィメンズ ドレスまた、ウィメンズ ドレスにもグラフィックをデザイン。“CRANK IT UP”“ラン オン ザ ラン”など、Tシャツでは展開されないものも用意する。キッズキッズサイズでは、真っ赤なボディに“I’m the Luckiest”の文字をイエローでのせ、ポップなカラーリングに仕上げた。【詳細】ライズ アゲイン バイ ヴェルディ UT発売日:2019年5月27日(月)販売店舗:全国のユニクロ店舗、オンラインストア柄数:全17色柄 ※一部柄は超大型店舗およびオンラインストアのみで展開(ウィメンズUT 8色柄、ウィメンズ ドレス 5色柄、キッズUT 4色柄)展開サイズ:・ウィメンズUT XS-3XL・ウィメンズドレス XS-XXL・キッズUT 100~160※ウィメンズXS, XXL-3XL、およびキッズ100,160はオンラインストアのみで展開価格:・ウィメンズ UT 1,500円+税・ウィメンズ ドレス 1,990円+税・キッズ UT 990円+税
2019年05月24日ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」と、グラフィックデザイナーのヴェルディ(VERDY)が初のタッグを組み、コラボコレクション「ライズ アゲイン バイ ヴェルディ UT(RISE AGAIN BY VERDY UT)」 を、5月27日に全国のユニクロ店舗とオンラインストアで発売する。© VERDYコレクションのテーマは、“RISE AGAIN”。Tシャツには、VERDYが世界中の女性に向けて届けたいという願いを込めて、“Break the Mold”、“LIVE FAST LIVE LONG”、“I’m the Luckiest”といったポジティブなメッセージを、VERDY独自のタイポグラフィーにのせたグラフィックがデザインされている。ボクシーなオーバーシルエットのウィメンズTシャツは、UTに加えて丈の長いドレス、キッズサイズが登場。柄は全17色。ウィメンズ UT(1,500円)ウィメンズ ドレス(1,990円)emmaをモデルに起用したルックビジュアルは、UTのクリエイティブ・ディレクターであるNIGOが撮影。かねてからVERDYと親交のあるチームで構成されている。「自分のグラフィックをもっと沢山の人に届けたいと思っていた時に、UT クリエイティブ・ディレクターのNIGOさんからお話をいただいて、僕を知らない大勢の人に知ってもらうきっかけになればいいなと思い今回コラボレーションさせてもらいました。『Wasted Youth』や『Girls Don’t Cry』より昔から“RISE ABOVE”というメッセージを使っていて、環境が変わってもここから上をさらに目指したいとの思いから、タイトルを“RISE AGAIN”にしました。“Break the Mold”は新しいことに挑戦していきたい、と普段から感じている自分の気持ちです。他のグラフィックにも日々の生活の中で思いついたメッセージをのせています」(VERDY)
2019年05月21日ストリートファッションシーンで圧倒的な支持を得ているグラフィックデザイナー、ヴェルディ(VERDY)がデザインする「ガールズ・ドント・クライ(Girls Don’t Cry) 」とアマゾン ファッション(Amazon Fashion)がコラボする「Girls Don’t Cry Amazon Fashion“AT TOKYO”」のスペシャルアイテムが、4月22日から5月7日までの間、期間限定で販売される。それに先駆けて4月20日、21日原宿でポップアップ・イベントを開催。前日にプレスプレビューが行われた。Amazon Fashion “AT TOKYO”は、2017年3月に東京ファッションウィークの特別プログラムとしてスタートし、これまで東京を代表するブランドのランウェイやインスタレーションを行い、特別アイテムの販売などを行ってきたが、東京を代表する“ストリート”に注目し、今回のプログラムを実施。原宿のキャットストリート脇にあった旧スターバックス・コーヒー表参道B-SIDE店跡に今回のために特別にデザインされたカフェとフォトスペースを設置。22日から販売されるアイテムが展示され、同ポップアップショップではTシャツ(黒)、トートバッグ、バンダナ、キーホルダー、マグカップが販売される。「普段から尊敬している東京のデザイナーが参加した“AT TOKYO”プログラムに参加できて光栄。これだけ大きなスペースで自分の作品を見せるのは初めての経験で、普段ポップアップでしか販売していない商品も今回、アマゾンのオンラインで全国の人に買ってもらえるということにワクワクしている」と話し、カフェには同氏がアマゾンで購入したというバスキアの作品集やグレン・フリードマンの写真集なども置かれている。Photo by Tatsuya Noda © FASHION HEADLINEまたアマゾンジャパンのジェームス・ピータース・バイスプレジデントは「ヴェルディ氏の表現したいものを自由に表現してもらうことが我々の役割。今回のポップアップでカスタマーと近づくことができることが嬉しい」とコメントしている。Text by Tatsuya NodaPhoto by Amazon Fashion “AT TOKYO”【イベント情報】Girls Don’t Cry Meets Amazon Fashion “AT TOKYO”会期:4月20日、21日場所:Harajuku B-SIDE住所:東京都渋谷区神宮前5-11-2
2019年04月19日世界5大歌劇場の1つ、英国ロイヤル・オペラが来日。2019年9月12日(木)から23日(月・祝)の期間、東京文化会館および神奈川県民ホールにて全8公演を上演する。ウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場、ロンドンの英国ロイヤル・オペラが世界5大歌劇場と称されている。その中でも現在最も勢いがあると言われているのが、今回4年振りの来日を果たす英国ロイヤル・オペラだ。英国ロイヤル・オペラは、他の歌劇場が自国の作曲家の作品に重点を置くのに対し、“演劇の国”の劇場文化に根ざし、イタリア、ドイツ、フランス、ロシアなど、各国の作品をレパートリーとしている点が特徴の歌劇場。現在は、現代最高峰の指揮者と名高い、アントニオ・パッパーノ音楽監督の元、壮大なステージを創り上げている。今回の来日公演で上演される演目は、フランスの作曲家・グノーがドイツの文豪・ゲーテの戯曲をもとに作った代表作「ファウスト」と、歌劇王ヴェルディ晩年の大傑作「オテロ」の2つ。「ファウスト」は、悪魔メフィストフェレスと取引して若さを手に入れた老学者ファウストと、無垢な娘マルグリートとの“ひとときの恋”を描いた悲劇。劇中では、シリアスな場面とコミカルな場面が次々と展開され、老人が一瞬にして若返ったり、メフィストフェレスが悪魔の“本性”を見せる場面はまるでイリュージョンを見ているよう。 ファウスト役には、英国で既に大喝采を浴びているヴィットリオ・グリゴーロが登場する。「オテロ」は、ムーア人の総督オテロとその妻デズデモナ、部下ヤーゴを巡る物語。ステージでは、ヤーゴの陰謀とオテロ自身の精神が徐々に崩壊していく様子が、光と影を用いた装置のなかで描かれていく。英国人演出家のキース・ウォーナーが手掛ける、英国の威信をかけた絶対の自信作は必見だ。【詳細】英国ロイヤル・オペラ来日公演公演期間:2019年9月12日(木)~9月23日(月・祝)会場:東京文化会館および神奈川県民ホール入場料:S席 59,000円、A席 52,000円、B席 45,000円、C席 37,000円、D席 30,000円、E席 27,000円、F席 16,000円、U29シート 8,000円※E席とF席は完売済。<公演スケジュール>■C.F.グノー作曲「ファウスト」(全5幕)・9月12日(木) 18:30 東京文化会館・9月15日(日) 15:00 東京文化会館・9月18日(水) 15:00 東京文化会館・9月22日(日) 15:00 神奈川県民ホール■G.ヴェルディ作曲「オテロ」(全4幕)・9月14日(土) 15:00 神奈川県民ホール・9月16日(月・祝) 15:00 神奈川県民ホール・9月21日(土) 16:30 東京文化会館・9月23日(月・祝) 16:30 東京文化会館<チケット販売情報>■2演目セット券 S~C席 一般発売発売日:3月23日(土)10:00~販売方法:NBS WEB チケット/チケットセンター■単独席 S~D席 NBS WEB チケット先行発売販売期間:3月27日(水)21:00~4月6日(土)18:00販売方法:NBS WEB チケット■単独席 S~D席 一般発売発売日:4月13日(土)10:00~■E、F席 特別受付発売日:3月24日(日)10:00~販売方法:NBS WEB チケット、指定前売り所■U29シート(横浜音祭り2019特別料金)発売日:8月2日(金)20:00~販売方法:NBS WEB チケット※チケットの申し込み、問い合わせはWEBチケットセンター(より可能。※チケットは、イープラス、チケットぴあ、ローソンチケット、東京文化会館チケットサービス(東京文化会館公演のみ)、チケットかながわ(神奈川県民ホール公演のみ)、神奈川芸術協会(神奈川県民ホール公演のみ)でも販売。※U29シートは小学1年生から29歳まで対象。座席指定不可。要身分証。※その他詳細は、公式サイトを参照。
2019年04月01日6月14日(金)に東京国際フォーラム ホールAで開催される「オリンピックコンサート2019」。同公演に出演する藤巻亮太(レミオロメン)の歌唱曲が発表された。【チケット情報はこちら】東京2020大会まで、あと1年あまりと迫った6月14日(金)に、“輝く夢に向かって”をテーマに開催する今年のオリンピックコンサート。ゲストアーティスト藤巻亮太(レミオロメン)のスペシャルステージでは、大ヒット曲『粉雪』、民放テレビ局の北京オリンピック中継テーマソングとしてリリースされた『もっと遠くへ』、そして卒業ソングとして長く愛され歌い継がれている名曲『3月9日』の3曲を、80名を超えるフルオーケストラとの共演で披露する。また、今年はクラシック音楽の名曲のみならず、世界中から愛され続ける珠玉の映画音楽をはじめ、幅広い世代の方々にお楽しみいただけるバラエティに富んだ曲がラインナップ。大スクリーンに鮮やかに蘇る迫力のオリンピック映像と、名曲を壮大な響きで奏でるオーケストラとのコラボレーションで、オリンピックの理想と真の姿を表現するとともに、来るべき東京2020大会の輝きを展望する。チケットは、現在先行発売中。一般発売は3月30日(土)午前10時より。■オリンピックコンサート2019日時:6月14日(金) 開場 17:30 / 開演 18:30会場:東京国際フォーラム ホールA(東京都)《演奏曲目》オリンピック東京大会ファンファーレ(今井光也)オリンピック・マーチ(古関裕而)歌劇「運命の力」序曲(ヴェルディ)映画「E.T.」から“地上の冒険”(ジョン・ウィリアムズ)幻想序曲「ロメオとジュリエット」から(チャイコフスキー)映画「ミッション」からメインテーマ(エンニオ・モリコーネ)オリンピック讃歌(スピロ・サマラ)ほかキービジュアル「写真:ロイター/アフロ」※ステージ写真は過去の公演
2019年03月25日『スカイライン-奪還-』のプロデューサー陣が再集結し製作されたバイオレンス・アクション・エンターテインメント『メッセージマン』(原題『MESSAGE MAN』)が、「未体験ゾーンの映画たち2019」にて上映。この度、メインビジュアルと予告編が到着した。孤独な凄腕ヒットマンのライアンは、いまでは足を洗い、安住の地を求めてジャカルタの小島に現れた。そこで一人の少年とその母親と懇意になり、人生で初めての安らぎを感じ始める。しかしある日、島民の金品を奪い少女を売買する非道な海賊団のトラックに少年が轢かれ、瀕死の重傷を負う。ライアンは怒りにかられ海賊を惨殺するが、ライアンの宿敵でジャカルタを牛耳るマフィアのリーは、腕利きの殺し屋を集め、ライアン抹殺を命じる。リーは幼いころ両親をライアンに殺され、生涯をかけてライアンへの復讐を誓っていた…。『ザ・レイド』を生み出し、世界中に衝撃を与えたインドネシアの新たなアクション・エンタテインメントの傑作『メッセージマン』は、一度はリタイヤした孤独な凄腕ヒットマンが、親子を守るため、封印していた銃を再び手に宿敵との最後の闘いに挑む物語。今回到着した予告編では、素朴な親子に愛情をもって優しく接する一方で、二丁拳銃、ナタや刀のようなもの、そして素手で躊躇なく相手に向かっていく、過激なシーンが続く。主人公ライアンの敵役には、『ザ・レイド』からヴェルディ・ソライマンが参戦している。“メッセージマン”という名前の意味とは?電話1本で世界中どこへでもヒットマンを派遣する国際的暗殺者組織の実態とは…?謎が謎を呼ぶスリリングでミステリアスな映像が完成した。『メッセージマン』は4月5日~4月11日までヒューマントラストシネマ渋谷、4月7日・9日・10日シネ・リーブル梅田、いずれも「未体験ゾーンの映画たち2019」にて上映。(cinemacafe.net)
2019年03月18日2018年に滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールで初開催され、大盛況に終えた「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭」。今回は4月27日(土)、28日(日)の2日間、びわ湖ホールとその周辺で開催される。開催に向けて2月20日、プログラム発表の記者会見が行われ、びわ湖ホール館長の山中隆、芸術監督・沼尻竜典らが見どころを語った。「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭2019」チケット情報「お祭りのような賑わいの中で、本格的なクラシックコンサートを」と、沼尻がプロデュースするこの音楽祭。厳選した一流アーティストやオーケストラの競演を気軽に楽しめるのが魅力のひとつだ。「とにかく私が腐心したのは“質”です。お祭りとはいえ、普段びわ湖ホールで行われている公演に勝るとも劣らない内容のものを低料金でお届けできるようにと考えました。ファン感謝デーのような趣もありますので、いつもびわ湖ホールに来ていただいているお客様に、演奏家たちのいつもと違う面をお見せしたいとも思っております」(沼尻)今年はヴェルディの歌劇『運命の力』第4幕のアリアのタイトル「神よ、平和を与えたまえ」がテーマ。そこには「いろんなところで紛争が起きたり、人の心の荒みによるさまざまな問題が生じている。みんなで音楽を奏で、歌うことで世の中が少しでも良い方向に向かえば」という思いが込められ、27日(土)のオープニングコンサートで演奏される。また、2010年ミュンヘン国際音楽コンクールで1位を獲得、現代を代表するチェリストのユリアン・シュテッケルや、幼少期から「神童」と呼ばれ、名だたる指揮者と競演しているピアノのコンスタンチン・リフシッツなど、海外からも豪華アーティストが参加。圧巻の演奏を見逃す手はない。2日間で約62公演が行われ、夜の湖畔広場で行われる幻想的な「かがり火コンサート」、「0歳児からのコンサート」なども開催。湖畔では滋賀県の特産近江牛や湖魚も味わえる屋台がずらりと並び、音楽祭限定メニューも展開される。メインロビーでは、滋賀県内の老舗による和菓子や日本酒の販売も。クラシック好きの人はもちろん、クラシックに敷居の高さを感じていた人にも「気軽にクラシックに触れられる」と大好評の本公演。ゴールデンウィークの始まりは、家族や友人と共に極上の音楽をぜひ。人気公演のチケットは早めの入手がオススメだ。「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭2019」は4月27日(土)、28日(日)、びわ湖ホールとその周辺にて。チケットは2月24日(日)一般発売。取材・文:黒石悦子
2019年02月22日auのテレビCM「意識高すぎ!高杉くん」シリーズの「おばあちゃん」編が、2月1日より全国で放映開始される。同CMには、神木隆之介演じる高杉くんのおばあちゃん役として宮崎美子が初登場。また、これまでずっと制服姿だった神木と松本穂香が、今回初めて私服姿を披露している。同CMは、松本さん(松本穂香)がアルバイトをするカフェを舞台に、孫の高杉くん(神木)と協力しながら、おばあちゃん(宮崎)が“映える”写真をスマホで撮ろうとするストーリー。スマホを使いこなすおばあちゃんの様子を通じて、使い方サポートの充実や、60歳以上の人は国内通話料無料で利用できるサービスの魅力を伝える。松本さんがアルバイトをするカフェのテラスで、「ヴェル! ウェイ、グッガール」と言いながら犬の写真をスマホで撮る高杉くんのおばあちゃん。そんな光景を高杉くんが微笑ましく見ていると、松本さんがドリンクを持って「若いね、高杉くんのおばあちゃん」と、声をかける。撮影した写真を「アップしよー」と言いながらスマホを操作するおばあちゃんに「(ガラケーではなくて)スマホなんですね」と話しかける松本さん。おばあちゃんの「ガラケー女子のままじゃね?」という言葉に思わず「女子・・・」と反応してしまう松本さんに、おばあちゃんは念を押すように「女子!」と言い張る。2人の間に不穏な空気が流れる中、「auは使い方のサポートも充実だしね」と、話題を変える高杉くん。「いいよね」と言いながら、掛かってきた電話に「ママ~?」と出ておばあちゃんが席を外すと、松本さんは「ママって?」と尋ね、高杉くんが「ひいおばあちゃん。いっつも長電話」と答える。席に戻ったおばあちゃんが、注文したアサイーボウルを「映える~」と言いながらスマホで撮る横で、「めざせ、インフルエンサー!」と、お盆を使って光の調整を手伝う高杉くんの様子を見て、松本さんは「意識高すぎ、おばあちゃん」とつぶやく。今回、新キャラクターとして、高杉くんのおばあちゃん役に宮崎美子、愛犬役にヴェルディちゃんが出演。スマホデビューして間もないおばあちゃんがイマドキ女子のようにスマホを使いこなし、“映える写真”を高杉くんと協力して撮影するシーンでは、銀トレーを使って光を反射させるという、神木自身のアイデアを採用。CMでのキャラクター同様、神木の意識の高さが見られた。撮影の合間には、神木と松本がヴェルディちゃんにおやつをあげたり、一緒に写真を撮ったりするなど、終始和やかなムードの撮影となった。
2019年02月01日国内最大級のクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭 2019」が、2019年3月15日(金)から4月14日(日)まで、東京・上野で開催される。「東京・春・音楽祭」開催15回目となる今回は、音楽祭の15年間の中での名場面を豪華歌手陣と共に振り返るガラ・コンサートや、世界的なイタリア人指揮者リッカルド・ムーティによる「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」の始動など、注目のコンテンツが勢揃い。「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」初回を記念した公演では、ヴェルディの真髄を知り尽くすマエストロ・リッカルド・ムーティと、今後の活躍が期待される出演者陣による演奏を楽しむことができる。加えて、ストラヴィンスキーに着目した「東京春祭の Stravinsky」、音楽との新たな出会いを体験できる「東京春祭ディスカヴァリー・シリーズ」、国立科学博物館で行われる〈ナイトミュージアム〉コンサートといった「東京・春・音楽祭」ならではの個性的なプログラムにも注目したい。また、2018年秋にリニューアルオープンした旧東京音楽学校奏楽堂でも公演が開催されたり、子どもや学生に向けた音楽プログラムやゲネプロが行われたりと、上野エリアの様々な場所で、多彩な形式で音楽を楽しむことができる。さらに、上野駅や、上野にあるカフェ、美術館、博物館、オフィスビルのロビーなどでは無料ミニコンサートも開催。「東京国立博物館×東京・春・音楽祭 夜の音めぐり~桜の街の音楽会スペシャル」では、夜の東京国立博物館で、ヴァイオリンやクラリネットなどの演奏が行われる。【詳細】東京・春・音楽祭 2019開催期間:2019年3月15日(金)~4月14日(日)会場:東京文化会館、東京藝術大学 奏楽堂(大学構内)、旧東京音楽学校奏楽堂、上野学園 石橋メモリアルホール、国立科学博物館、東京国立博物館、東京都美術館、国立西洋美術館、上野の森美術館、東京キネマ倶楽部、他■イベント例・イタリア・オペラ・アカデミー in 東京 vol.1《リゴレット》(演奏会形式/抜粋上演/字幕付)日時:4月4日(木) 19:00開演会場:東京文化会館 大ホール・国立科学博物館×東京・春・音楽祭〈ナイトミュージアム〉コンサート 〜展示空間で楽しむ多彩な音楽とトーク日時:4月2日(火) 19:00開演会場:国立科学博物館 地球館 常設展示室・東京国立博物館×東京・春・音楽祭 夜の音めぐり〜桜の街の音楽会スペシャル開催日:3月8日(金)会場:東京国立博物館
2019年01月28日新国立劇場12月のオペラ公演はヴェルディ《ファルスタッフ》。英国の名演出家ジョナサン・ミラーが手がけた舞台は、2004年の新制作初演以来3度目の再演となる、同劇場のレパートリーを代表する人気プロダクションのひとつだ。初日直前の舞台稽古を観た(12月3日・新国立劇場オペラパレス)。【チケット情報はこちら】《ファルスタッフ》は80歳近くのヴェルディが人生の最後にたどり着いた喜劇オペラ。シェイクスピアの『ウィンザーの陽気な女房たち』を原作に、女好きで飲んだくれの老貴族ファルスタッフが、口説いた女たちに懲らしめられるドタバタ劇だが、音楽はシリアスで格調高い。大まじめな調子で演じることで可笑しさがクローズアップされてくるタイプの喜劇だ。そうした作品の特徴にふさわしい、高貴な歌唱と憎めない悪役の性格描写を兼ね備えているのがファルスタッフ役のロベルト・デ・カンディア。やわらかで艶のある美声で、時代遅れの気高い騎士道精神にしがみつくファルスタッフの悲哀を豊かに表現する。新国立劇場初登場の人気ソプラノ、エヴァ・メイの演じるフォード夫人アリーチェの清楚な美しさには、好色な老騎士ならずともひと目惚れしてしまいそうだ。朗々と聴かせるような大アリアこそない役柄だが、細部まで丁寧で繊細な声の表現にはため息が出る。彼女の娘ナンネッタ役の幸田浩子や、クイックリー夫人役のエンケレイダ・シュコーザ、メグ役の鳥木弥生もハイレベルなパフォーマンスで、随所に登場する彼女たち4人の女声陣の重唱も大きな聴きどころとなっている。フォード役のマッティア・オリヴィエーリ、ナンネッタの恋人フェントン役の村上公太、ファルスタッフの子分ピストーラ役の妻屋秀和(彼だけが唯一、初演以来すべての《ファルスタッフ》上演に連続出演)ら、どの役にもキャラクターに合致した声と表現力を持つ歌い手たちを得たキャスティング。新国立劇場初登場のイタリア・オペラの名匠カルロ・リッツィが手綱を締めて、終幕の大迫力の(しかしよく考えると馬鹿馬鹿しい内容の)フーガ〈世の中はすべて冗談〉など各幕最後の声楽アンサンブルも実にパーフェクトだ。稽古後、デ・カンディアとメイのふたりが口を揃えて語っていたのも、このチームの音楽の質の高さだった。各所に人材を得て、ヴェルディの思い描いたとおりの理想的な《ファルスタッフ》が楽しめそうだ。なお、すでに繰り返し上演されて定評を得ているジョナサン・ミラーの演出は、衣裳や舞台装置を、フェルメールなど17世紀のオランダ絵画に発想を得て作られたプロダクション。現在上野で開催中の話題のフェルメール展と併せて観れば、ビジュアル面の興味も膨らんでいっそう楽しめるはずだ。新国立劇場の《ファルスタッフ》は12月6日(木)から15日(土)まで全4公演。東京・初台の新国立劇場オペラパレスで。12月9日(日)には、終演後に舞台裏を見学するバックステージツアーも開催される(定員50名・参加費200円)。取材・文:宮本明
2018年12月05日1880年開場のイタリアの名門ローマ歌劇場の4年ぶり4度目の来日公演開幕を目前に控え、指揮者・演出家と主要キャストによる開幕記者会見が開かれた(9月5日・東京文化会館)。今回最もファンの注目を集めているのはふたりの女性演出家の起用、ともに著名な芸術家を父に持つアーティストだ。ヴェルディ《椿姫》は、映画監督フランシス・フォード・コッポラの娘ソフィア・コッポラの演出作品。映画監督として、『マリー・アントワネット』や『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』等、次々にヒット作を生んでいる彼女だが、2016年にこのプロダクションでオペラ演出家デビューを飾った(映画『ソフィア・コッポラの椿姫』として公開された)。大きな話題は主役ヴィオレッタの衣裳を巨匠ヴァレンティノ・ガラヴァーニがデザインしていること。実は演出にコッポラを指名したのも彼。つまりヴァレンティノありきの製作陣とも言える。実際コッポラは、衣裳を軸に演出プランを練ったと述べており、豪奢なドレスはまるでドラマ全体を象徴するかのような強烈な存在感を放つ。ローマ初演時の指揮者でもあるヤデル・ビニャミーニは会見で、「伝統的だが、フレッシュな新しい感覚のプロダクション。素晴らしい作品を日本で再現できるのはうれしい」と語った。主役ふたりもフレッシュな売り出し中の若手。ヴィオレッタ役のフランチェスカ・ドットは初来日。アントニオ・ポーリのアルフレード役で日本でもおなじみだ。彼らふたりもローマ初演時のキャスト。一方、プッチーニ《マノン・レスコー》はキアラ・ムーティ演出。父親は現代の大指揮者リッカルド・ムーティだ。2012年に演出デビューした彼女だが、女優として数々の受賞歴を持つ。幼い頃から劇場で父親の仕事を見て育ったことが彼女の大きなバック・グラウンドになっていることは言うまでもないだろう。今回の《マノン・レスコー》のプロダクションは2014年にローマで初演。指揮は父ムーティだった。彼女は演出コンセプトについて次のように語った。「プッチーニはマノンが最初から自分の宿命を予見しているかのように描いている。私も終幕の砂漠の荒野をモチーフとして、マノンの世界をその砂漠の上に作り上げました」マノンを演じるのは、ヴィヴィッドなピンクのスーツでひときわ華やかに会見に現れたプリマ・ドンナ、クリスティーネ・オポライス。彼女も初来日だ。「現代最高のプッチーニ歌手」と称される彼女だが、キアラ・ムーティが「演技をつけながら私が感動してしまうほど素晴らしい」と激賞する、その演技力にも大いに期待しよう。ローマ歌劇場日本公演は、《椿姫》が9月9(日)・12(水)・15(土)・17日(月・祝)、《マノン・レスコー》が9月16(日)・20(木)・22日(土)に上演(16日(日)のみ神奈川県民ホール、ほかはすべて東京文化会館)。取材・文:宮本明
2018年09月07日東京二期会の2019/2020シーズンラインアップが発表された。7月11日に行われた記者会見には、韮澤弘志理事長、山口毅常務理事兼事務局長、歌手の宮本益光(バリトン)の3名が登壇した。【チケット情報はこちら】2019/2020シーズンラインアップは、「様々な愛の形」をテーマとした6作品で、全て新制作となる。幕開けは、2019年2月の宮本亜門演出『金閣寺』。フランス国立ラン歌劇場との共同制作となる本作は、今年の3月から4月にかけてストラトブール、ミュルーズにて計7回上演された。現地でも非常に高い評価を得ており、この成功を受けての日本公演となる。指揮は、ミラノ・スカラ座をはじめ欧州主要歌劇場で活躍をしているマキシム・パスカル。4月には、マスネの代表作『エロディアード』が上演される。映像と照明を駆使した〈セミ・ステージ形式〉で好評を博した《東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ》の第2弾となる。指揮は、ミシェル・プラッソン。6月は、ハンブルク州立歌劇場との共同制作でリヒャルト・シュトラウス『サロメ』を上演。指揮は、読売日本交響楽団常任指揮者就任が発表されたばかりのセヴァスティアン・ヴァイグレで、『ばらの騎士』(2016年)に続いて、読響とともに再びピットに入る。演出するヴィリー・デッカーは、『トリスタンとイゾルデ』(2016年)でも高い評価を得ている。10月は、プッチーニの『蝶々夫人』。アンドレア・バッティストーニ指揮、宮本亜門演出の顔合わせとなる。衣裳には、国内外で多岐に活躍するクリエーターの蜷川実花を迎える予定。11月は、毎年恒例となっている日生劇場での上演となるオペレッタ『天国と地獄』。指揮に大植英次、演出に鵜山仁を迎え、客席と舞台の距離が近い日生劇場の特性を生かし、セリフと歌のどちらも楽しめるように、日本語訳詞上演となる。2020年2月は、ヴェルディの『椿姫』。指揮はジャコモ・サグリパンティ。すでにバイエルン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、パリ・オペラ座などで活躍しているイタリアの若手指揮者のひとりだ。今後《二期会名作オペラ祭》での再演も視野に入れており、より長いスパンで多くの日本人が親しめるプロダクションに仕上がる予定だ。演出は現在調整中。今年の後半のラインアップにも、ニューヨークのメトロポリタン・オペラでの初演から100年というメモリアルを迎えたプッチーニ《三部作》や日生劇場での『後宮からの逃走』など注目作品の上演が控えており、今後の東京二期会から目が離せない。
2018年07月23日スニーカーブティック、アンディフィーテッド(UNDEFEATED)の新店舗「アンディフィーテッド 原宿 明治通り(UNDEFEATED HARAJUKU MEIJI DORI)」が、2018年7月14日(土)、渋谷・神宮前の明治通り沿いにオープンする。「アンディフィーテッド 原宿 明治通り」では、6月16日(土)にオープンした「アンディフィーテッド 渋谷」を超える、国内最大の店舗空間が実現。ウッドを基調とした開放的なスペースで買い物を楽しむことができる。店舗は1FとB1Fの2フロアで構成。1Fにはスニーカーと、注目アイテムを並べる。B1Fはアンディフィーテッドのアパレルをフルラインナップで用意。さらに、セレクトされたスニーカー、キャップ、ソックス、バッグなどの小物も取り揃える。オープンを記念して、ヴェルディ(VERDY)が手がけるウエステッド ユース(WASTED YOUTH)とタッグを組んだ、明治通り店限定Tシャツを販売。ヴェルディは、アンダーカバー(UNDERCOVER)とのコラボレーションも記憶に新しい、注目のグラフィックアーティストだ。その他にも、過去に発売された貴重なスニーカーが再販される予定だ。【店舗情報】「アンディフィーテッド 原宿 明治通り」オープン日:2018年7月14日(土)住所:東京都渋谷区神宮前 4-32-13 JPR 神宮前 432TEL:03-6804-6992営業時間:10:00~21:00(無休)■限定アイテム・UNDFTD×Wasted Youth SSL Tee 5,500円・UNDFTD×Wasted Youth SWEAT 14,000円
2018年07月09日今年2月にも大成功を収めた森山良子と東京フィルハーモニー交響楽団のサントリーホール公演が、9月に再度開催される。2013年に初のクラシックアルバム『Ryoko Classics』を発表した彼女は、さらに一歩前進した第2弾『Ryoko ClassicsⅡ』を8月にリリース予定。公演のプログラムはその収録曲が中心で、プッチーニ『私のお父さん』、ヴェルディ『乾杯の歌』、『オー・ソレ・ミオ』など、誰もが知る珠玉の名旋律が厳選されている。【チケット情報はコチラ】「今私が歌いたい11曲を選んだ欲張りなアルバムを予定しています。オペラ・アリアやカンツォーネはせっかく挑戦するのだから、キーを変えず、歌詞も原語で歌うことにしました。現在はそのためにプロの先生にレッスンを受けている真っ最中。私は両親がジャズ・ミュージシャンの音楽一家に生まれましたが、歌の道に進みたいならば基礎をしっかり学べと言われて、この先生に14歳の時からずっと師事しているんですよ」今回はクラシック以外にも、『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』『サウンド・オブ・ミュージック』より『私のお気に入り』など、ポップスやミュージカルの名曲もバランスよく選ばれているのが嬉しい。「『タイム・トゥ~』は、私なりの解釈で訳した“希望のある明日への別れ”がテーマの歌詞でお届けします。『サウンド・オブ~』は、少女時代、母親になってから、そして娘に孫が生まれてからと、3世代に渡って何百回も観続けている大好きな作品。え、息子とは?直太朗はサッカーばかりしていたので、一緒に観た記憶はありませんね(笑)」さらに、レコード大賞に輝いた代表作『さとうきび畑』や、森山が作詞を手がけた『涙そうそう』なども予定演目に並ぶ、まさに“欲張り”な当公演。共演は2月と同じ、鈴木織衛指揮・東京フィルと、ピアニストの中島剛、ホールも日本クラシック音楽の殿堂サントリーホールという盤石の環境で、森山の美しい歌声を存分に堪能できそうだ。「東京フィルも、鈴木さんも、中島さんも、数えきれないくらい共演してきた本当に息の合う方々。今回の録音でもご一緒したので心強いですし、ふたたび共演できるのが楽しみでなりません。サントリーホールの温かく洗練された空間と音響に包まれながら、皆さんどうぞリラックスしてお楽しみください!」公演は9月20日(木)東京・サントリーホール 大ホールにて。チケット発売中。取材・文:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)
2018年07月04日TBS系で放送されている究極のスポーツバラエティ「炎の体育会TV」の3時間SPが5月12日(土)今夜オンエア。番組通算9回目の出演となるリオネル・メッシのほか、FIFAワールドカップTBSスペシャルサポーターの俳優の竹内涼真もゲスト出演する。FCバルセロナに所属しアルゼンチン代表として輝かしい戦績を収めてきたサッカー界のスーパースター・メッシ選手。今回メッシ選手は100秒間に20枚のパネルをシュートで射抜く「100秒サッカー」に挑戦する。20枚のうち何枚を抜くことができるのか?メッシ選手の挑戦に注目。また今回はメッシ選手のスペインにある自宅が世界初公開される。今回自宅公開を快諾した理由だが、関係者によると「“体育会TV”とは長年良い関係が続いているし、メッシもとても好意的に思っているからね。本当に特別だよ」とのこと。番組カメラが世界初潜入したメッシ選手の大豪邸をお見逃しなく。スタジオには元東京ヴェルディユース所属でかつてはプロサッカー選手を目指していた竹内さんが登場。大学時代にモデルとして活動を開始し「仮面ライダードライブ」から「時をかける少女」『青空エール』『帝一の國』などへの出演で注目されると、連続テレビ小説「ひよっこ」に日曜劇場「陸王」などで広い世代から支持される俳優となった竹内さんも今回「100秒サッカー」にチャレンジ。サッカー経験者の竹内さんは何枚のパネルを抜くことができるのか、こちらも期待だ。今回、FIFAワールドカップTBSスペシャルサポーターに就任した竹内さんは、大会期間中ロシアにわたり日本代表の取材を行うことが決まっている。TBSでは6月23日(土)深夜2:40~「ドイツ×スウェーデン戦」、24日(日)深夜2:40~「ポーランド×コロンビア戦」、25日(月)22時~「ウルグアイ×ロシア戦」、27日(水)22時~「メキシコ×スウェーデン戦」、29日(金)20:57~「デイリーハイライト」を放送。さらに30日(土)、7月1日(日)22時~「決勝トーナメント」、6日(金)22時~と深夜2:40~「準々決勝」、16日(月)9:55~決勝(録画)、16日(月)21時~「総集編」をそれぞれ放送予定。「炎の体育会TVSP」は5月12日(土)今夜19時~TBS系でオンエア。(笠緒)
2018年05月12日「上川隆也さんは素敵な俳優さんだなと思っていたので、今回の共演がうれしいです。私は(劇中で)車いすに乗っていることが多く、執事の上川さんはいつも後ろにいてお顔があまり見られないの。ときどき前にいらして、お顔を見ると、『やっぱりステキだわ』と思いますね」 はにかむようにほほ笑むのは、八千草薫さん(87)。4月13日にスタートした金曜8時のドラマ『執事西園寺の名推理』(テレビ東京系)で、上川隆也演じる執事の西園寺がお仕えする、優雅で上品な“奥様”の伊集院百合子を演じている。 ドラマの会見では、初共演となる主演の上川が、「“奥様”の八千草さんのかわいらしさをぜひ見てほしい」と、八千草さんの愛らしさを絶賛。 共演者だけではない。日本を代表する女優の吉永小百合さんも本誌3月27日号で、その魅力についてこう語っている。 《昨年暮れに、笑福亭鶴瓶さんの落語会で、八千草薫さんにお会いしたんですよ。20代のころに姉妹役で共演して以来です。50年近くたっても、ぜんぜん雰囲気が変わらなくて、かわいい。現役で映画に出ていらっしゃる。ああ、こんなふうに年齢を重ねていけたらどんなにいいかしら、って思いました》 吉永小百合さんの言葉を伝えると、こんな感想がーー。 「そうなの。久しぶりに吉永さんにお会いしてね。(吉永さんも)変わってらっしゃらなくてびっくり。とても懐かしかったです。鶴瓶さんの楽屋まで行くときに、階段の段差があるからと、手をつないでくださってね。そのまま楽屋でも手をつないでいたのはうれしかったわ」 今回本誌では、女優として輝き続ける八千草薫さんに、変わらない美と健康の秘訣を語ってもらった。 八千草薫さんは’31年生まれ。戦後、宝塚音楽学校に入学。宝塚歌劇団の清楚で可憐な娘役として大人気となり、映画界にも進出。昨年、女優デビュー70年を迎えた、日本が誇る大女優だ。 ’07年に、50年連れ添ったご主人(映画監督・谷口千吉さん)を見送ってからは、一人暮らし。しかし、帰宅すると、毎日で迎えてくれる相棒がいるという。愛犬のヴェルディと、猫のフィオリだ。 「ヴェルディは、イタリア語で『緑』、フィオリは、『花』という意味です。だからうちには花と緑がいるんです。犬と猫だけど仲よく、私のことを玄関で待ってくれています。それだけで、とても幸せな気持ちになれます」 フィオリは、6年ほど前、近所の公園にいた野良の子猫だった。 「かわいそうだから連れてきて避妊手術をして手放すつもりでしたが、愛情が湧いて放せなくなりました。猫もかわいらしいわね。まるで人間のように、何でもわかっている気がします。ヴェルディは、先代の犬が亡くなり、飼うことになったシェットランド・シープドッグ。おおらかな子です」 愛犬ヴェルディと出かける朝の散歩は、八千草さんの健康の源になっている。 「歴代の愛犬との散歩を長年の習慣でずっと続けています。朝の散歩は気持ちいいですからね。犬は瞬発力も強く、走り出すと大変なので、今は、ドッグトレーナーさんに散歩をお願いしています。私は、その後ろからついて歩いているの(笑)」 早朝6時30分ごろから1時間ほどかけてのお散歩だ。 「近所の人にも、『おはようございます』と、こちらから話しかけます。最初はびっくりされますが、いつのまにか、お互いに挨拶をするようになっていくのがうれしいんです。せりふを覚えるのも、公園で周りに人がいないなと思うと、けっこう大きな声を出しているんです。見られているかもしれないわね(笑)」 人との交流も楽しみ、季節の移り変わりを感じながら歩くのが大好きだという。 「冬は、少し遅くて7時30分ごろスタートですが、冷たい空気が頬に触れるのがすがすがしくて気持ちいい」 四季折々の風景や情緒を愛でる心を大切にすることが、心身を癒し、八千草さんのすがすがしい美しさに磨きをかけているのだろう。
2018年05月01日コーヒーで味わう日本と台湾の魅力大久保・新大久保駅からすぐそこ、閑静な住宅街にオープンしたのは、隠れ家的なコーヒー店「DOMO CAFÉ」です。台湾と日本の著名なコーヒーソムリエのこだわりが詰まった一杯が自慢の「DOMO CAFÉ」は「日本と台湾の交流が続きますよう」という願いが込められオープンしました。両国のコーヒーの個性を感じながら、看板メニューの小倉ホットサンドウィッチや軽食でひとやすみ。ピンクと水色で彩られたシックな店内では、ゆったりとした時間が流れていきます。個性豊かなコーヒーに舌つづみ台湾のJames ChenさんのFika Fika Café、日本の続木義也さんのカフェ・ヴェルディ。それぞれの情熱が詰まったコーヒーをぜひ味わってみて。Fika Fika Caféのコーヒーは浅煎りのライトで華やかな味わい。口に入れた瞬間、ふわっと酸味が広がり香りが通り抜けていきます。そのあとにゆっくりと沁み入る余韻が心地よい一杯です。一方、カフェ・ヴェルディのコーヒーは、深煎りのしっかりとした味わいです。「1日10杯飲んでも飽きないような味を目指しました」とヴェルディ店主・続木さん。その言葉通り、すっと広がる深い旨味はずっと味わっていたくなる至福の一口です。とっておきの読書時間や、友人とのコーヒータイムのお供にも抜群。そんな味わい豊かなコーヒーに彩りを添えるのは、セットでついてくる甘いラスクです。名物・小倉ホットサンドウィッチを作る際に余ってしまうパンの耳を活用したちょこっと甘味をアクセントに、新たなコーヒーの一面が見つかるかも。喫茶店らしい軽食でほっとひとやすみ!コーヒーと合わせて頂きたいのが喫茶店名物の軽食。中でも看板メニューの小倉ホットサンドウィッチは絶品です。ほくほくの小豆が詰まった丹波大納言のつぶあんと求肥を使用したホットサンドは、バターの塩味が美味しさの秘訣。口いっぱいに広がる幸せな甘みを、優しい塩味が引き締めてくれます。ちょっとした腹ごしらえに、おやつ代わりにコーヒーと合わせて召し上がれ。他にも台湾ならではの「台湾フルーツティー」や「杏仁ティー」など、他では味わえない魅力のドリンクもたくさん。ゆっくりくつろげる新大久保の新たな定番スポットをお見逃しなく。取材・文/おゝしろ実結スポット情報スポット名:DOME CAFÉ住所:東京都新宿区百人町1-15-29電話番号:03-3360-2545
2018年04月27日