リコーイメージングは2月10日、Kマウントのデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-S2」を発表した。発売は3月6日で、価格はオープンとなっている。パッケージは本体のみのものと、交換レンズ「smc PENTAX-DA L 18-50mmF4-5.6 DC WR RE」が付属する「18-50RE キット」、さらにもう一本の交換レンズ「smc PENTAX-DA L 50-200mmF4-5.6ED WR」が付属する「ダブルズームキット」、交換レンズ「smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」のみが付属する「18-135WR キット」の4種類が用意される。推定市場価格は本体のみが90,000円前後、18-50RE キットが110,000円前後、ダブルズームキットが120,000円前後、18-135WR キットが130,000円前後(いずれも税別)。PENTAX K-S2は、100カ所に施されたシーリングによって防塵・防滴性能を持つデジタル一眼レフカメラ。防塵・防滴仕様のデジタル一眼レフカメラとして世界最小のボディを実現している(同社調べ)。サイズは約W122.5×D72.5×H91mm(突起部を除く)、重量は本体のみで約618g、電池とSDカードを含む状態で約678g。カラーはブラック、ホワイト、ブラック×オレンジの3色。ペンタックスの一眼レフカメラでは初めてバリアングル液晶モニターを搭載。ハイアングルやローアングルでの撮影だけでなく、自分撮りにも活用できる。また、液晶モニターを180度回転させると、「自分撮りシャッターボタン」が有効になり、カメラをしっかりホールドしたままシャッターを切れる仕組みも持つ。AFシステムには高精度な合焦を可能にする「SAFOX X(サフォックス・テン)」を採用。11の測距点のうち中央部9点がクロス測距となっており、AFの低輝度限界は-3EVにまで対応する。動体撮影時において、任意に選択したAF測距点から被写体が外れても、周辺測距点の距離情報を参照しながらAF追尾を継続する「セレクトエリア拡大」機能、合焦後に被写体を見失っても合焦し続ける「AFホールド」機能を持ち、動体撮影時のAF追従性能を向上させた。Kシリーズのフラッグシップ機「K-3」にも搭載されている「ローパスセレクター」機能を備える。ローパスセレクターは、露光中にイメージセンサーをサブピクセル精度で微小駆動させることで、光学ローパスフィルターと同様のモアレ軽減効果を得られる機能。光学ローパスフィルターと異なり、効果のオン・オフ、強弱を切り替えられる点が特徴だ。撮像素子には有効2,012万画素CMOSセンサーを採用。光学ローパスフィルターレスとすることで解像感を向上させている。画像処理エンジン「PRIME MII」との組み合わせにより、ノイズ低減、ISO51200での撮影などが可能となっている。独自の画像処理技術を利用して、人間の視覚特性に合わせた描写をする「明瞭強調」機能を搭載。階調がゆるやかに変化している部分を強調することで、被写体の質感や凹凸感をよりリアルに再現する。また、明瞭強調を応用したHDR機能「A-HDR」(アドバンスド HDR)をモードダイヤルに追加した。Kシリーズで初めて無線LAN(Wi-Fi)に対応した。NFC(近距離無線通信)も搭載しており、カメラとスマートフォンのWi-Fi接続もワンタッチで行える。接続したスマートフォンから、無料の専用アプリ「Image Sync」を通じてライブビューの静止画撮影を行ったり、絞りやシャッター速度を設定可能だ。主な仕様は、マウントがペンタックスバヨネットKAF2 マウント、撮像素子が有効約2,012万画素・23.5×15.6mmサイズのCMOSセンサー、対応感度がISO100~ISO51200、シャッタースピードが1/6,000秒~30秒となっている。連写速度は最高で約5.5コマ/秒。ファインダーは視野率が約100%、倍率が約0.95倍のペンタプリズムファインダー方式だ。内蔵フラッシュはガイドナンバー約12、背面の液晶モニターは3型・約92.1万ドットでバリアングル式。利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードで、記録形式は静止画がRAW、JPEG。動画の最大記録画素数は1,920×1,080ドット(フルHD)/30pで、記録形式はMOV(MPEG-4 AVC/H.264)。ただし、インターバル動画などはAVI(Motion JPEG)形式で保存される。バッテリーはリチウムイオン充電池「D-LI109」で、CIPA準拠の撮影可能は約480枚(ストロボ発光なし)。18-50RE キットとダブルズームキットに付属する「smc PENTAX-DA L 18-50mmF4-5.6 DC WR RE」は、焦点距離27.5-76.5mm相当(35mm判換算時)の沈胴式標準ズームレンズ。雨天時や水しぶきのかかる場所での使用にも耐えうる防滴構造を持つ。同日発表の、HDコーティングを施した「HD PENTAX-DA 18-50mmF4-5.6 DC WR RE」はレンズ単体でも販売される。
2015年02月10日●2015年は一眼レフ復調の兆し!?2月6日、都内にてキヤノンのデジタルカメラ新製品発表会が行われた。今回発表されたのは、50.6メガの圧倒的高画素数を誇るフルサイズ機「EOS 5Ds」をはじめ、デジタルカメラだけでも同社史上最多数となる全13機種。加えて、EFレンズ1本と新しい映像ターミナル機器も発表され、タッチ&トライコーナーに体験機がずらりと並ぶ、異例といえる大規模の発表会となった。○2015年は一眼レフ復調の兆し!?ステージには、キヤノンマーケティングジャパン 代表取締役社長の川崎 正己氏が登壇。デジタルカメラの「国内市場動向と新製品導入の狙い」についてスピーチを行った。川崎氏によれば、2013年後半から2014年3月までは消費税増税前の駆け込み需要もあって好調に推移していたものの、4月(消費税増税後)以降の反動が長引き、2014年通年では181万台の出荷にとどまったとのこと。レンズ交換式カメラについては、2015年の国内出荷数は200万台に達する(対前年比約11%増)と見込む。その根拠として、川崎氏は「消費者の購入意欲および写真撮影の意欲が高いこと」を挙げる。同社の意識調査によれば、ユーザーの購入意向が製品保有率を上回っており、このことから、レンズ交換式カメラの国内市場は引き続き拡大するとみている。10月に発売された「EOS 7D Mark II」の販売がきわめて好調なことも、キヤノンが市場動向をポジティブに捉えられる理由のひとつであることは想像に難くない。「発売前には初代7D発売時のおよそ3倍のご予約をいただきました。これは歴代EOSで最多のオーダー数です。発売後も一眼レフの販売台数ランキングで常にトップ10に入るなど、20万円以上の高額モデルにもかかわらず大変好調に売れています」(川崎氏)。7D Mark IIの成功には、ジャンル別マーケィングも奏功したという。「EOSを使っている人が着実に増えている」と語る川崎氏。7D Mark IIに続き、今回発表された新製品もまた新たな写真ファン、新たなキヤノンファンを開拓するための大きなステップになると自信を見せた。一方、コンパクトカメラの国内出荷数は2014年の398万台から、2015年には350万台に減少すると予測。ただし「台数は減少しているものの、高付加価値モデルが伸びているため、平均単価は上昇している」(川崎氏)とも。実際に、昨年発売された1.0型センサーを持つ高級コンパクト「PowerShot G7 X」や光学65倍ズームのグリップ式モデルや光学30倍ズームのコンパクトモデルを擁する「PowerShot SX」シリーズの販売が好調とのことだ。キヤノンはコンパクトカメラ各カテゴリーおよび全体でナンバーワンのシェアを持ち、レンズ交換式一眼レフにおいても過半数のシェアを持っている。そんなキヤノンが虎視眈々と狙うのは、ミラーレス市場だ。昨年、同社は「ミラーレス機の新製品を発売していない」にも関わらず、前年以上のシェア率となった。今回の新製品「EOS M3」投入でさらにユーザー、流通への存在感を高め、ミラーレス市場の牽引役を担う構えだ。●デジタルカメラ高画素化の流れが一気に加速する○デジタルカメラ高画素化の流れが一気に加速する続いて登壇したのは、キヤノン株式会社 専務取締役 イメージコミュニケーション本部長 真栄田 雅也氏。新製品の特徴と技術について語った。我々が気になるのは、なんと言っても「EOS 5Ds」の50.6メガ(5,060万画素)という超高画素だろう。真栄田氏によれば、今回採用した35mmフルサイズCMOSセンサーでは、新微細化プロセスを導入したことで高画素と低ノイズ・広ダイナミックレンジを実現。CMOSセンサーにおけるマイクロレンズからフォトダイオードまでの距離を短くすることで集光効率を向上させ、常用最高感度ISO6400(拡張12800)を達成したという。また、「Dual DIGIC 6」の高速処理により、超高画素と最高約5コマ/秒の連写速度を両立しているという。超高画素ゆえ撮影に影響を及ぼしやすいカメラ内部の微小な振動ブレを抑えるため、「ミラー振動制御システム」も導入。ミラーアップ/ダウンを従来のバネではなくカムとギアで駆動制御している。これは7D Mark IIでも使用されている技術だ。筆者も5Dsの実機でシャッターを切ってみたが、フルサイズ機とは思えないほどの振動低減と静音化が実感できた。ピクチャースタイルには新項目「ディテール重視」が追加された。また、シャープネスに「強さ」のほか「細かさ」が設定できるようになり、「しきい値」まで設定できるなど神経の行き届いた撮影設定が行える。高画素を生かした1.3倍(約3,050万画素)と1.6倍(1,960万画素)の「クロップ撮影」にも対応。超高画素化の足回りが着実に確立されつつある印象を受けた。なお、真栄田氏は5Dsおよび5Ds Rは「あくまでEOS 5Dからの派生機であり、広告業界や風景写真に向けた特別なもの」と述べている。ただし、同時に「センサーや映像エンジンはまだまだ可能性を秘めており、ダウンサイジングにも挑戦中」とも述べていることから、ここ数年落ち着いていた高画素化の流れは、今後、クラスを超えて一気に加速する可能性がありそうだ。●発売とともに、お得なキャンペーンが目白押し○発売とともに、お得なキャンペーンが目白押し最後は、キヤノンマーケティングジャパン株式会社 取締役常務執行役員 イメージングシステムカンパニープレジデント 八木 耕一氏が登壇。新製品のプロモーションプランについて述べた。EOSシリーズでは、Kiss X8iと新カテゴリーである8000Dのユーザーの明確化や、ミラーレス機のEOS M3のデビューキャンペーン(25,000台限定のEVFキットがめちゃお得!)について説明。コンパクト機では、高倍率ズームにフォーカスした「ZOOM PARADISE! (ズームパラダイス!)」のキャッチフレーズと、キャッシュバックキャンペーンが発表された。なお、イメージキャラクターは引き続き、女優の能年玲奈さんが務める。また、新しい映像コミュニケーションとプロダクトネットワークを創出するキヤノンの新しいキーアイテム、コネクトステーション CS100も「SETでGET!」キャッシュバックキャンペーンを実施。今回発表されたものの中からNFCに対応する機種とセットで購入すると、キャッシュバックを受けられる。このほか、1.0型センサーを持つ本格派コンパクト「PowerShot G3 X」が開発中であることが発表された。G3 Xは、2月12日からパシフィコ横浜で開催される「CP+ 2015」に参考出品される。また、CP+ 2015では今回発表された全製品(G3 Xを除く)の実機を体験できるというから楽しみだ。会場にはタッチ&トライコーナーも併設。実機が展示され、その使用感を体験することができた。こちらの写真もぜひご覧いただきたい。
2015年02月07日●【外観】大きさは同じでもインターフェースは大きく異なるコンパクトなサイズと軽快さで人気の一眼レフ、キヤノン EOS Kissシリーズ。2月6日、その最新機種「EOS Kiss X8i」が発表された。と同時に、EOS Kissシリーズとミドルクラス機の間を埋める「プレミアムエントリー」一眼レフとして「EOS 8000D」も登場! はて、この2機種ってどう違うの? 早くもそんな疑問をお持ちの読者諸兄に、最速の比較レポートをお届けしよう!本記事に掲載しているEOS Kiss X8iおよびEOS 8000Dの外観およびメニュー画面は、いずれも開発中の試作機を撮影したものです。発売時に仕様や形状が変更されることがあります。○【外観】大きさは同じでもインタフェースは大きく異なるファミリー層の高い支持率を誇るEOS Kissシリーズ。ミラーボックスを持つ本格的なデジタル一眼レフでありながら、ママの手にもなじむコンパクトなサイズと、長時間持ち歩いても疲れ知らずの圧倒的な軽さ、それでいてAPS-Cセンサーならではの高画質を手軽に楽しめるのが大きな魅力だ。EOS Kiss X8iは、その最新モデルとして4月下旬に発売される。一方、EOS 8000Dはキヤノンの新カテゴリー「プレミアムエントリー」一眼レフをその肩書きとする。といっても、「8000D」というネーミングからも判るとおり、ミドルクラス機(2桁D)寄りのエントリーモデルといった趣だ。と聞くと、両機のボーダーラインは微妙かつ曖昧とも思えるが、実際には外観にしっかりと表れている。2機種を並べてみたとき、まず目が行くのは軍艦部のデザインだ。Kiss X8iは従来のKissシリーズ同様、撮影モードダイヤルを(操作側から見て)右側に持ち、電源レバーを含め操作系を右側に集中させている。これに対し、8000Dは上位機種同様、撮影モードダイヤルと電源レバーを(操作側から見て)左肩に設置、軍艦部右側には情報表示用のサブ液晶パネルを持つ。これはオートやシーンモードでの撮影をメインに想定しているKiss X8iと、絞りやシャッター速度、ISOなどの設定を意識した撮影も考慮した8000Dの立ち位置の差を明確に表している。8000Dは撮影モードダイヤルにロック機構も備えている。なお、Kiss X8iの軍艦部左側には、新たにWi-Fi機能の動作を確認するパイロットランプが設けられた。8000Dではサブ液晶パネルでWi-Fi機能の動作を確認できる。背面を見ると、どちらも104万ドットの3型バリアングル静電式タッチパネルを搭載しながら、やはりボタン配置などの操作系に違いが見られる。Kiss X8iは、メインコントローラーにKissシリーズ伝統の十字キーを採用。同社PowerShotシリーズなどのコンパクト機で馴染んだ直感的操作が行える。かたや8000Dはサブ電子ダイヤルを搭載。これもまたEOS上位機種に準じた装備だ。本格的なEOS一眼レフの操作性を踏襲しているので、瞬時のコマンド選択や露出補正を行えるだけでなく、将来的なステップアップを前提としたユーザーにとっても嬉しい仕様だろう。また、EOS中上級機ユーザーにとっては、小型軽量なサブカメラとしても有用だ。メイン機と操作性が統一されているので、持ち替え使用時の違和感が小さくて済む。両機とも発売は4月下旬の予定。キヤノンオンラインショップにおける、EOS Kiss X8iの価格は、ボディ単体が92,800円、18-55STM レンズキットが101,800円、ダブルズームキットが129,800円。同じく、EOS 8000Dの価格は、ボディ単体が97,800円、18-135 レンズキットが134,800円、ダブルズームキットが134,800円(すべて税別)。●【性能】スペックは同等、中級機を超えた怒濤の進化!!○【性能】スペックは同等、中級機を超えた怒濤の進化!!パッと見の外観こそユーザーへのアプローチを異にするKiss X8iと8000Dだが、その性能は、一部機能をのぞいてまったく同等。しかも、クラスを超えた破格のハイスペックとなっている。たとえば、センサーはエントリー機としては史上最高の2,420万画素を誇るAPS-Cセンサー。これは同サイズのセンサーを持つ「EOS 70D」や「EOS 7D MarkII」の2,020万画素をはるかに凌ぐ。映像エンジンは最新のDIGIC 6を搭載、エントリー機の弱点だったAFポイント数もKiss X7iのオールクロス9点から、70Dと同等のオールクロス19点へ飛躍的に増加、より意図したポイントにフォーカスを合わせられるようになった。さらに、このAFセンサーに新開発の7,560万画素+IR AEセンサーを組み合わせることで測光性能が向上しただけでなく、7D MarkIIに初搭載され、プロのスポーツカメラマンにも絶賛されたフリッカー検知機能(カメラが電球の点滅の周期を感知し、露出や色合いの偏りを低減する機能)の搭載まで実現している。オート撮影の品質をより高めるシーン解析も新EOSシーン解析システムとして刷新された。作例はEOS Kiss X8iおよびEOS 8000Dの開発中の試作機で撮影したものです。●【まとめ】Kiss X8iと8000D、どちらを選ぶか○【操作と機能】8000Dの優位点は?Wi-Fi機能の使い勝手も大きく進化。NFCを搭載したことにより、面倒なメニュー操作をすることなく、カメラの底部にNFC対応のスマホをかざすだけで、リンク認証が行える。なお、カメラとスマホをリンクさせるにはキヤノンが提供するアプリ「Canon Camera Connect」が必要だが、このアプリがインストールされていない場合、NFC機能をオンにしてスマホをかざすだけで、Google Play StoreのCanon Camera Connectインストールページがスマホに表示される。はっきり言って、エントリー機ながら中級機を超えた怒濤の性能進化ぶりは、もはや上位機種ユーザが妬ましく感じるほど。ISOは12800(拡張時25600)に対応、連写速度は約5コマ/秒と、基本機能にも抜かりはない。しかも、これらすべてがKiss X8iと8000Dの共通スペックなのだから驚きだ。とはいえ、8000Dはエントリー最上位機であることから、いくつかのアドバンテージが設定されている。ひとつは電子水準器の搭載。そして、もっとも大きな差はライブビュー撮影にまつわる機能だろう。Kiss X8i、8000Dともにハイブリッド CMOS AF IIIを搭載し、ライブビューと動画撮影時のAF動作および追従性が向上(Kiss X7に比べて、なんと最大4.8倍の高速化!)。8000Dはライブビュー時にもサーボ連写が可能だ。また、動画撮影においては、両機ともオートウィンドカットやMP4記録に対応しているが、8000Dのみ動画デジタルズームとHDR動画撮影が可能となっている。○【まとめ】Kiss X8iと8000D、どちらを選ぶかKiss X8iと8000D、両者の性能はこれまで書いてきたように申し分ないレベルで事実上同等だ。よって、選択の決め手はユーザーの写真やカメラに対するこだわりや接し方によるところが基準となるだろう。Kiss X8iはスマホやコンデジとは比べものにならない、一眼レフならではの高画質と撮影の楽しさをオート撮影でも手軽に快適に堪能させてくれるはずだ。一方、8000Dは上位機種を検討していた層まで取り込んでしまうことすら想像できる。Kissシリーズのキビキビした動作と小型軽量なボディに大いに魅力を感じつつも、「Kiss」というネーミングとマークに抵抗を感じて購入を躊躇している……といった男性ユーザー(特にオジサン)は確実に存在する(と断言しよう)。8000Dは、そんな迷える子羊たちにとって、格好の受け皿になってくれるに違いない。(機材撮影:青木 明子)
2015年02月06日キヤノンは2月6日、エントリー向けのデジタル一眼レフカメラにおける上位機「EOS 8000D」を発表した。 発売は4月下旬で、価格はオープン。キヤノンオンラインショップにおける価格は、ボディ単体が97,800円、18-135 レンズキットが134,800円、ダブルズームキットが同じく134,800円(すべて税別)。「EOS 8000D」は、同日発表された「EOS Kiss X8i」の上位機種にあたる製品。中級機に迫るエントリー機といった位置付けの新しいラインナップだ。有効約2,420万画素のAPS-CサイズCMOSセンサー、画像処理エンジン「DIGIC 6」といった基本性能に関わる根幹部分はEOS Kiss X8iと同じものを搭載。その一方で、上面の液晶パネル、右肩の撮影モードダイヤル、背面のサブ電子ダイヤルなど、操作系は中級機EOS 70Dに近い設計を採用している。オールクロス19点AFセンサー、7,560万画素RGB+IR測光センサーによる新測光システム、ハイブリッド CMOS AF IIIといった最新技術の搭載もEOS Kiss X8iと同様だが、EOS 8000Dのみが可能な機能として、動画撮影時のデジタルズームやHDR動画撮影、ライブビュー撮影時のサーボAF連写(最大3コマ)などがある。サイズは約W131.9×D77.8×H100.9mm、重量は本体のみで約520g。EOS Kiss X8iとほとんど変わらないコンパクトなボディとなっている。通信機能はWi-FiとNFCをサポートする。そのほか主な仕様をまとめると、マウントがキヤノンEFマウント、撮像素子が有効約2,420万画素・APS-CサイズCMOSセンサー、対応感度がISO100~ISO16000(拡張でISO25600)、シャッター速度が1/4,000~30秒、ファインダーは視野率が約95%、倍率が約0.82倍。背面のバリアングル液晶モニターは3型・約104万ドット表示でタッチ操作に対応。付属バッテリーは「LP-E17」で、撮影可能枚数は約440枚(ファインダー撮影、常温時)。
2015年02月06日リコーイメージングは2月5日、35mm判フルサイズイメージセンサーを搭載したPENTAXブランドのデジタル一眼レフカメラを「CP+(シーピープラス)2015」にて参考出品すると発表した。CP+2015において出展されるのは、35mm判フルサイズの大型イメージセンサーを搭載したKマウントのデジタル一眼レフカメラ。2015年中の発売を目指して開発中の製品で、製品名などの詳細は未定となっている。クロップ機能により、DAレンズも使用可能だ。同日、リコーイメージングはフルサイズ対応のKマウント用交換レンズ「HD PENTAX-D FA★ 70-200mmF2.8ED DC AW」「HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW」も発表している。CP+2015はカメラ・写真と映像に関するイベント。2月12日から15日までの期間、パシフィコ横浜で開催される。
2015年02月05日今日のテーマは「猫をフワフワにする方法」です。ツイッターやフェイスブックでよく写真の撮り方について質問をいただくのですが、その中で一番、いっちばん多いのが、「どうやってフワフワな写真を撮るの!?」というものです。「猫の毛のフワフワな感じが伝わる写真が撮りたい!」とか、「うだまさんみたいな、ふんわりほわわ~な写真を撮ってみたいです」とか、とにかく皆さん「フワフワ」を求めていらっしゃるみたいで。すごくよくわかります。私もそういうフワフワな猫写真、大好きです。具体的なカメラの設定については、連載の第二回「透明感のあるふわふわの猫写真を撮影するには」でご説明をしておりますので、こちらをご参照ください。で、ここからが問題なのですが……。本連載を読んでくださっている読者さんから、「同じ設定にしたのにフワフワにならない!」というコメントをちらほらいただいています。○シャンプータオルを使います実はこれ、対策は簡単なんですね。猫本人がそもそもフワフワではないという状態になっているんです。うちの猫もそうなんですが、結構自分の毛づくろいをサボってしまったりするんですね(笑)。なので、飼い主が丁寧に毛のお手入れをして差し上げる必要が出てきます。愛猫の撮影を行う前に、愛猫本人の「お化粧」をきちんとしておくと、より一層美しい「うちの子」を撮ることができます。ブラッシングしただけじゃフワフワに戻らない! という場合、一番簡単なのは、「シャンプータオル」を使うことです。ペットショップではもちろん、最近ではスーパーのペット用品コーナーでも見かけますね。使っているのは、ライオンから出ている「ペットキレイ シャンプータオルサラつや 愛猫用」。価格は248円(2015年1月28日時点での税込み価格)。無香料で20枚入りです。洗浄成分の100%が食品に使われる成分なので、なめても安心です。普段はこのシャンプータオルを使用していますが、なんだか汚れが中々落ちないという時は、「水のいらないリンスインシャンプー」というものを使用しています。こちらもライオンから出ているもので、価格は438円(2015年1月28日時点での税込み価格)。内容量は200ml。○実際にお手入れしてみますさて、実際にお手入れしてみましょう。と言っても、やり方は実に簡単。まずは水のいらないシャンプーから使ってみましょう。タオルに泡を乗せて猫の体を拭くだけです。泡を見せると、猫が興味を持ち寄ってきます。このチャンスを逃さず、そっと猫の体を拭き始めましょう。うちの子は実に慣れたもので、丁寧に拭き始めるとじっとしててくれます。小さかった頃は泡が体につく感触に慣れなくて、少し抵抗するそぶりも見せましたが、何度か泡で体を拭くうちにじっとしていてくれるようになりました。○シャンプータオルを使ってみようさて、お次はシャンプータオルを使ってみます。実際に自分の手で触るとわかるのですが、このシート、すごくサラサラしているんです。このタオルで兄猫の体を拭きます。兄猫はいまだにシャンプータオルに慣れてくれないので、少量のカリカリを餌におびき寄せます。兄猫がゴハンを食べている間に、ササっと体を拭いてしまいます。毛並みにそって、丁寧に丁寧に拭いていきます。体をちょっとくねらせて、少々嫌がるそぶりを見せますが……。ゴハンに夢中になっているすきに、全身無事に拭き終わりました。○ブラッシングもします!!さて、シャンプータオルで体を拭いたら、仕上げにブラッシングを行います。最近のお気に入りはこちら。「クイック&リッチ デイリーケアマッサージャー」というものです。価格は1,103円(2015年1月28日時点での税込み価格)。どこが気に入っているのかと言うと、何といってもこの「超極細毛」。あまり猫用のブラシには見られない形状です。この超極細毛が被毛のすき間に入り込み、なめらかにマッサージをすることができます。実際にブラッシングをするとわかるのですが、手に伝わってくる感触が実にフワフワで優しいんですね。このブラシについている毛自体が柔らかいので、被毛を無理に引っ張ることがないんです。こちらのブラシと一緒に使っているのがこちらの「ケトリーナ」というもの。価格は413円(2015年1月28日時点での税込み価格)。ベビーパウダーの香りがします。ブラッシングをする前に、猫の体にシュッとスプレーをするだけ。スプレーをすることにより、猫の抜け毛がしっかりとブラシに絡まり、毛の飛散を抑えることができます。抜け毛の多い夏に重宝します。冬の場合は、静電気を防止することができるので、ブラッシングの最中に猫が嫌がることがなくなります。さっと猫の体にスプレーをしたら……。丁寧にブラッシングをしていきます。あまり一度にザーっとブラシを滑らせると毛に負担がかかるので、狭い面積をちょっとずつブラッシングします。○どれだけフワフワになったか見てみましょう以上、猫の毛のお手入れのやり方をご紹介いたしました! 全て行うとだいたい1匹あたり10分強かかります。お手入れ後の猫は本当にフワフワで触り心地も最高です。是非お試しくださいませ。さて、猫本人がきちんとフワフワになったら、実際に写真を撮ってみましょう。私が好きな「透明感のあるふわふわの猫写真」が撮れるよう、カメラを設定します。この設定で撮影をすると……。フワフワです!! 本当に毛の一本一本がフワフワになっています。ちなみに、お手入れを行い、フワフワに撮れる設定をするとこのような猫写真を撮ることができますが、必ずしも私と同じ設定に固執する必要はありません。写真の一番楽しいところは「自由」なところです。これが正解! という設定は絶対にありません。思う存分、「自分の写真」をどうぞ楽しんでくださいませ。我が家の猫は短毛種なので、ブラッシングが2日に1度、シャンプータオルでのお手入れが週に一度です。このちょっとしたお手入れが、愛する猫をフワフワにしておける秘訣なんですね。いかがでしたでしょうか。猫用のブラシはお持ちの方も多いでしょうが、シャンプータオルを使ったことがないという飼い主さんももしかしたらいらっしゃるかもしれません。サッと拭くだけで驚くほど猫がフワフワになるので、是非一度お試しくださいませ。○次回予告次回のテーマは、「SNSで写真を投稿してみよう」です。<作者プロフィール<うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2015年01月29日エレコムは1月13日、カメラバッグ「GRAPH GEAR」シリーズから、一眼レフカメラ用スリングバッグ「DGB-S016」シリーズを発表した。発売は1月下旬。価格は税別8,870円だ。DGB-S016シリーズは、カメラボディ、交換レンズ、三脚、タブレット、スマートフォンなどを収納できるカメラバッグ。両サイドのファスナーを開くことで約30%容量を拡張可能だ。10型までのタブレットを収納できるポケットも装備。また、カメラボディとレンズ用のインナーボックスは着脱式で、インナーボックスの仕切りをセットする位置は自由に変えられる。バッグのサイズはW340×D150×H210mm、重量は約510g。インナーボックスのサイズはW230×D115×H160mm。カラーはブラック、レッド、グレー。
2015年01月13日デルは7日、Dell Graphic Proシリーズの新製品、「New XPS 13 Graphic Pro」の発売を記念して、「Nikon一眼レフカメラ」プレゼントキャンペーンを開始した。同社のメールマガジンに登録した応募者から抽選で1名に、ニコンの「D750 レンズキット」をプレゼントする。キャンペーン期間は1月31日まで。「New XPS 13 Graphic Pro」は、ディスプレイのベゼル幅をわずか5.2mmとした狭額縁設計により、13.3型ノートPCとして世界最小の底面積を実現した製品。CPUに最新の第5世代Intel Coreプロセッサを搭載し、最大15時間のバッテリ駆動を可能としている。「プレミアム・高速起動」モデルの主な仕様は、CPUがIntel Core i5-5200U(2.2GHz)、メモリがDDR3L 8GB、ストレージが256GB SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics 5500、ディスプレイが13.3型フルHD(1,920×1,080ドット)、OSがWindows 8.1 64bit。直販価格は119,980円から(税別・送料込み)。
2015年01月09日ニコンは1月6日、デジタル一眼レフカメラの新製品「D5500」を海外向けに発表した。発売は2月上旬で、米国における価格はボディ単体が899.95ドル、18-55mmレンズキットが999.95ドル、18-140mmレンズキットが1,199.95ドル。日本国内での発売に関する情報は明らかにされていない。D5500はニコンDXフォーマットの2,420万画素CMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ。タッチ操作に対応した3.2型のバリアングル液晶モニターを搭載しており、スマートフォンのような操作を行えるほか、画面を左方向に180度展開、上下に270度回転させることが可能となっている。ボディのサイズはW124×D70×H97mm、重量は420g。バリアングル液晶モニターを搭載したデジタル一眼レフカメラとして世界最小・最軽量を達成している(2015年1月6日同社調べ)。画像処理エンジンが「EXPEED 4」、CMOSセンサーが光学ローパスフィルターレス仕様、Wi-Fi機能を内蔵している点は、前モデル「D5300」と同様だ。ボディカラーはブラックとレッドの2種類。パッケージはボディ単体のほか、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR IIをセットにしたレンズキット、AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VRをセットにしたレンズキットを用意する。
2015年01月06日リコーイメージングは、米ラスベガスにて6日より開催される家電関連見本市「2015 International CES」にて参考出展する製品群を発表した。デジタル一眼レフカメラやKマウントの交換レンズなど現在開発中の製品を展示する。出展されるのは、23.5mm×15.6mmサイズのCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ、沈胴機構を採用した焦点距離18-50mmの標準ズームレンズ、大口径望遠ズームレンズ、超望遠ズームレンズ。デジタル一眼レフカメラと標準ズームレンズは2015年の春頃の発売を予定している。大口径望遠ズームレンズと超望遠ズームレンズの発売時期は未定だ。いずれも製品名は決まっておらず、価格などの詳細も明らかになっていない。
2015年01月06日今日のテーマは「レンズの形をした面白グッズ」です。○知人のカメラマンさんにいただいたレンズこちらの右の箱をご覧ください。知人のカメラマンさんのお宅にお邪魔したら、お暇する際に「これあげる」といただいたものです。この箱を見て、ニコンユーザーの方なら間違いなく「え、レンズくれるの!?」と驚くことでしょう。中に入っていたものを出してみるとこのような感じ。きれいに梱包してあります。ビニールを取り外すと中からはレンズが。……と思いきや、キャップがパカリとはずれ、中は空洞になっています。そう、これ実は、レンズの形をしたコップなんですね。レンズ型タンブラーで検索すると、類似商品がたくさん出てくるかと思います。横から見るとこんな感じです。冒頭で紹介した箱には、大きく「タンブラー」とは書いてありましたが、ぱっと見ただけでは本当にレンズそのものです。○本物と比較左が本物のレンズ、右がタンブラーです。上から見ると本当にソックリ。横から見るとこのような感じです。……筆者はまだまだ初心者なので、ちらりと見ただけだと本当に騙されてしまいそうです。ちなみに、左のレンズは、我が家の新入り・「標準ズームレンズ AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」です。連載の17回目で、「レンズ沼にはまりたくないので絶対にレンズはこれ以上買わない」と豪語していましたが、どうしてもほしかったので購入してしまったものです……。でもちょっとした旅行に持っていくとすごく便利だったので、大満足です。レンズを模した面白グッズはたくさんあるので、いつかひとつは欲しいなと思っていたのですが、さっそくタンブラーをゲットしてしまいとてもうれしいです。連載の16回目では、カメラを模した雑貨もたくさん紹介しているので、是非ご覧くださいませ!○次回予告次回のテーマは、「RAW撮影をしてみよう」です。<作者プロフィール<うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2014年12月30日今日のテーマは「連写機能を使ってみよう」です。うちの猫はまだ3歳なので非常によく動きます。猫に限らず、動くものを撮影する際は、連写機能を使うというのも手です。ピタリと止まったような写真が撮影できるので、便利ですヨ。○レリーズモードを変更しようニコンの場合は、レリーズモードダイヤルロックボタン(画像の左の赤丸)を押しながら、レリーズモードダイヤル(右の赤丸)を回すと、モードを変更できます。筆者が所有しているNikonD7000の場合は、下記のモードに変更できます。■S……1コマ撮影のこと。シャッターボタンを全押しすると、1コマ撮影します。■CL……低速連続撮影のこと。シャッターボタンを全押ししている間、約1~5コマ/秒で連写します。■CH……高速連続撮影のこと。シャッターボタンを全押ししている間、約6コマ/秒で連写します。カメラによって、連写の設定が異なります。取り扱い説明書を参考にしながら、設定してみてください。○実際に連写した画像がこちらでは、実際の画像を見てみましょう。連写に強いカメラだと、「60コマ/秒」の連写が可能だったりします。筆者のカメラだと「6コマ/秒」の連写なので、文字通りケタ違いの速さです。でも、この連写の速度でも割と失敗はしないものです。今回は、高速連続撮影のモードに変更した上で、30秒ほど連写してみました。それでは、「6コマ/秒」の連写で撮影した猫画像を見てみましょう。旦那に猫じゃらしを持たせて猫と遊んでもらいます。その様子を、私が横から撮影。猫がオモチャをつかもうと、可愛らしいお手手をパーにしているのがしっかりと撮影できました。少し角度を変えてみます。猫の顔が下から見えました。表情は、真剣そのもの。ここで気づいたのですが、うちの子、お腹にチャックがありますね。中の人は日替わり交代なのかもしれません。オッサンくさい日と乙女な日とありますもの。○ベストショットが撮れた!!下の二枚が個人的にベストショットだと思います。連写機能を使った時に嬉しいのがこれですね。1コマ撮影を使っていたらきっと撮れていなかったであろう一枚が撮影できること。うちの子の素敵な一瞬を切り取ることができて、本当にうれしいです。ベストショット二枚のうち一枚がこちら。神様に祈りをささげる信仰者のようなポーズをとっています。ヒゲが全て前に行っていて、興奮していることがよくわかります。個人的にすごくグッときたのは手です。肉球全開でここまで手が開いているのを見るのは中々ないのです。こちらはおでこを触ろうとした旦那を警戒しているので、目線が上に行っています。こちらも個人的にいいなと思ったのは肉球。水かきがついているかのように撮影できたので、本当に連写機能万歳といったところです。猫に限らず、動くものを撮影する際はぜひ一度、連写機能を使うことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。素敵な写真が撮れると思いますヨ。○次回予告次回のテーマは、「レンズの形をした面白グッズ」です。<作者プロフィール<うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2014年12月30日フォスター電機は、iPhone、PC、一眼レフカメラ等、幅広い機器で使用可能な小型・軽量マイクロホンユニットAR101Lに色鮮やかなRedカラーモデル「AR101(R)L」を、同社フォステクスカンパニーから発売した。価格はオープンプライス。同製品は、小型軽量でiPhoneやDSLRなどさまざまな製品で使用可能なマイクロホンユニット。ふたつの入力はそれぞれがステレオ入力仕様となっており、入力レベルはラインからマイクロホン(プラグインパワー)まで対応する。本体には、入力ごとにレベルを視覚的に確認できるLEDレベルメーター、各種音量およびPANの調整などが行えるロータリーエンコーダー、収音/再生時の音声確認に便利なヘッドホンモニター出力、出力レベルの切り替えが可能なアナログ音声出力などを搭載。AR101本体に接続した上でカメラのシューマウントにも装着可能な専用バッテリーケース(単4電池×2)も標準で付属する。なお、AR101専用アプリを使用し、Pan/Low Cut/Limiter/出力レベルなどの調整も可能となっている。
2014年12月18日ニコンは12月16日、デジタル一眼レフカメラ「D800」の不正改造品が同社の修理に持ち込まれた事例を公表。不正改造品がインターネットオークション等で流通していることに注意喚起を行っている。「D800」に「D800E」のカバーを取り付けた不正改造品が修理に持ち込まれ、これらがインターネットオークション等で流通していることが発覚した。これら不正改造品はニコンの保証規定が適用されず、点検や修理の適用対象とならないと注意を喚起している。また、不正改造に起因する事故や不利益について同社はいっさい責任を負わないと説明している。「D800」「D800E」ともに、2012年1月に発表されたニコン製デジタル一眼レフカメラのハイエンドモデル。2モデルの基本的な仕様は同じで、レンズマウントがニコンFマウント、AFポイントが51点、対応感度が常用でISO100~ISO6400だが、ISO50相当~ISO25600相当への減感・増感も可能だ。相違点は、「D800E」は光学ローパスフィルターを省略し、より解像感が高い写真を撮りやすくなっていることだ。ニコンでは、「D800」と「D800E」の見分け方についてWebサイトで言及。1コマ表示モードで「統合表示」にし、右上に「NIKON D800」と表示されたものは不正改造品であるという(本来は「NIKON D800E」と表示される)。
2014年12月16日ニコンイメージングジャパンは12月20日の13:00~14:30、ニコンプラザ新宿にて一眼レフカメラ「ニコンF」の修理実演を開催する。入場は無料で、事前予約は不要だ。ニコンFは1959年に発売されたニコン初の一眼レフカメラ。今回のイベントでは、今なお現役でニコンFの修理を行っている技術者を招き、ニコン Fの分解やシャッター調整作業などを公開する。ニコンプラザ新宿の場所は、東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階。修理実演コーナーは12月までの期間限定で開設されている。
2014年12月15日カメラ女子という言葉もすっかり定着し、街中で一眼レフやミラーレス一眼を手にしている人も多く見かけますね。その一方で、写真を撮るのは好きだけど、機械に弱くて一眼レフはちょっと敷居が高いという女子もいるはず。それに一眼レフを常に持ち歩くのは、ちょっと重いですよね。そんな人にオススメのカメラを発見。それは、キヤノンのコンパクトデジタルカメラ「PowerShot G7 X」。手にとってわかるのは、コンデジだけにその小ささ。これならバッグにいつも入れて持ち歩いても、重かったり、かさばったりしません。こんな小さいボディーに1.0型の大型センサーを搭載しているので、明るい場所はもちろん、屋内などの薄暗いところや、夕暮れなどの光景も、手ブレや被写体ブレを防ぐシャッタースピードを確保してくれます。ほかにも、背景がボケた、一眼レフならではの撮影も簡単にできるうえ、背景のボケ味のクオリティも追求して、立体的な奥行きのある表現ができます。スマホでの撮影が好きな人は、すぐSNSなどにアップするためにはやっぱりスマホがいいと思うかもしれませんが、「PowerShot G7 X」はその点もクリア。Wi-Fi対応なので、すぐにスマホやタブレット、PCなどに写真を送ることができます。撮ったその場ですぐSNSでシェア、なんてことも簡単ですね。実際にイルミネーションを撮影してみると、オートで撮っただけでも想像以上にキレイに撮れました。もっと機能を駆使すれば、まだまだステキな写真が撮影できそうです。今ならこの「PowerShot G7 X」を購入宣言して、限定アイテムや豪華プレゼントがもらえる 「グレートジャーニーキャンペーン」 が実施中。(12月24日まで)期間内に購入宣言をして購入した人、先着7,777名に、オリジナルネームタグ&ハンドストラップセットをプレゼント。ここでしか手に入らない限定アイテムです。さらに、購入宣言をして、購入した後で応募すると、合計77名に選べる4種類の豪華プレゼントが。中にはZERO HALLIBURTONのスーツケース(7名)やPARKERのボールペン(20名)などもあるから、ぜひ応募しては?カメラの購入を考えているなら、この機会にまずは購入宣言をして、「PowerShot G7 X」を手にしてみて。今持っているコンデジに少し満足できなくなってきた人や、一眼レフカメラはちょっと無理とあきらめていた人など、写真は好きだけどどんなカメラがいいか迷っていた人には、ちょうどぴったりのカメラと言えるかも。買うなら、キャンペーン中の今がオススメです。・PowerShot G7 X 公式サイト キャンペーンサイトは、 こちら から
2014年12月11日ケンコー・トキナーは一眼レフカメラ2台用の速写ストラップ「AQS-75HS」を12月12日に発売する。肩への負担を軽減するエアーセルクッションパッドを採用している。価格はオープンで、推定市場価格は税別15,500円前後だ。AQS-75HSは、複数のカメラとレンズを使い分けるプロフェッショナル向けカメラストラップ。両肩にかけるタイプで、2台の一眼レフカメラを携行可能だ。凹凸状のクッションに空気を閉じ込めたエアーセルクッションパッドを採用し、肩にかかる圧力を分散させて負担を軽減する。カメラの三脚穴を利用してAQS-75HSのプレートに装着する。AQS-75HSのプレートの裏にも三脚穴を備えているので、カメラをAQS-75HSから取り外すことなく三脚に固定できる。ショルダーパッド幅は68mm、ストラップの最大長は1,300mm、重量は230g。対応機材の最大重量は3kg×2となっている。
2014年12月10日キヤノンは11月28日、YouTubeの公式チャンネル「Canon Imaging Plaza/キヤノンイメージングプラザ」を公開した。同チャンネルは全世界のユーザーを対象に、デジタルカメラの撮影技術や写真・映像表現への関心や理解を促進することを目的としたものとなっており、同社製品によって撮影されたイメージ動画や技術解説動画などを多数公開している。同社は今回のYouTube公式チャンネル開設にあわせ、「ベストショット」のために必死になっている撮影者の姿をとらえたオムニバス動画「Shoot My Best」を公開。2分程度のこの動画には、「絶対いい写真を撮ってやる!」という強い想いを持った撮影者たちの姿が捉えられており、そんな彼らの撮影時の姿がコミカルに、チャーミングに、愛情を持って描かれている。そんな彼らの姿は以下の通り。彼らはどんな「ベストショット」を撮ろうとしていたのか……同社のデジタル一眼レフカメラ EOSシリーズで撮影された渾身の成果物は、以下の動画でしっかりと確認してほしい。同社は「"カメラ" で撮影することの楽しさ」や「写真や動画で自分の想いを表現する喜び」を世界中のユーザーに伝えるためにこの動画を制作したとしており、今後も世界各国の同社販売拠点で公開中の人気動画も順次アップしていく予定だ。
2014年12月01日今日のテーマは「自作写真集」です。今回使用したのは、「Photoback」というサイト。先日、人生で初めて行ったカメラ講座のレポート記事を書いたのですが、そのカメラ講座の講師の方が使ってらしたサイトで、今回憧れて使ってみました。○作成手順(1)写真集に入れたい写真を選ぶ(2)Photobackのサイトで、写真集の大きさ、ページ数を選ぶ(私は今回単行本サイズで、94ページのものを選びました)(3)各ページに写真と文章を入れる(4)注文ボタンを押して完了私の場合、実際に注文してから届くまで一週間ほどかかりました。丁寧に梱包された状態で迅速かつ丁寧に届けていただきました。また、透明な書籍カバー(有料)もオプションで付けることができたので、今回それも注文しました。○出来上がった写真集がこちらこちらが実際の自作写真集です。帯も付けることができるので、すごく嬉しい! まるで本当に出版されたかのようです(笑)。帯の色も選べます。今回は、うちの猫の鼻の色に合わせて、淡いピンク色にしてみました。心配だったのは、実際に印刷された際に画像がどれほど劣化するのかということでしたが杞憂に終わりました。解像度はかなり高いもので発注したのですが、十分美しく印刷されていました。文字は、少し小さかったかなと反省(笑)。ウェブ上で見るとしっかり大きく見えてしまうので、この辺はちょっと失敗したかなぁと思います。なんと一番最後のページでは著者紹介までできちゃいます! 本当に売り物の本みたいでこれまた嬉しい。背表紙はこんな感じでシンプルに仕上げていただきました。裏面はこちら。一番シンプルですね(笑)。○中身をチラ見せ今回ご紹介したこの自作写真集。サイト上で公開か非公開かを選ぶことができます。今回は「公開」の設定にしましたので、みなさんにもこの写真集をウェブ上でご覧いただけます。写真集のタイトルは、「ずっと、いっしょ。」です。よろしければどうぞ。○次回予告次回のテーマは、「連写機能を使ってみよう」です。<作者プロフィール<うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2014年11月30日ロジテックINAソリューションズは27日、東京カメラ部との共同企画として、一眼レフユーザー向け大容量ストレージのラインナップに、ウエスタンデジタル製HDD「WDRed Pro」を搭載するモデルを追加した。全9モデルを用意する。11月27日より発売し、価格は49,800円より。○LHR-2BRHEU3RPシリーズ「LHR-2BRHEU3RP」シリーズは、3種類のRAIDモードを搭載する2BAY HDDケース「LHR-2BRHEU3」に、WD Red Pro×2台を内蔵したモデル。4TB / 6TB / 8TBの3モデルを用意。価格は4TBが49,800円、6TBが59,800円、8TBが79,800円。対応RAIDモードは、RAID 0 / 1 / JBOD。シングルモードにも対応する。WD Red Proのファームウェア「NASWare 3.0」が備えるストリーミング機能、電源管理機能、電力消費最適化機能と合わせて、高い信頼性を提供。「3D Active Balance Plus機能」により、HDD自身の振動や雑音を抑え、故障率を低くしている。インタフェースはUSB 3.0とeSATA。PCとの電源連動機能「AUTO PC連動機能」を搭載するほか、冷却用に80mmのファンを内蔵。HDDの温度情報を元に3段階でファンの回転数をコントロールする「自動冷却FANコントロール機能」も搭載する。本体サイズはW92.6×D208.08×H160.03mm、重量は約1.08kg。対応OSはWindows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1、Mac OS X 10.4以降。○LHR-4BRHEFU3RPシリーズ「LHR-4BRHEFU3RP」シリーズは、6種類のRAIDモードを搭載する4BAY HDDケース「LHR-4BRHEFU3」に、WD Red Pro×4台を内蔵したモデル。8TB / 12TB / 16TBの3モデルを用意。価格は8TBが108,000円、12TBが128,000円、16TBが168,000円。ケース以外の基本仕様は「LHR-2BRHEU3RP」シリーズとほぼ共通。相違点は、対応RAIDモードがRAID 0 / 1 / 3 / 5 / 10 / JBODである点や、インタフェースがUSB 3.0、eSATA、FireWire 400/800である点など。本体サイズはW130.6×D218.08×H168mm、重量は約1.8kg。○LHR-8BRHEU3RPシリーズ「LHR-8BRHEU3RP」シリーズは、7種類のRAIDモードを搭載する8BAY HDDケース「LHR-8BRHEU3」に、WD Red Pro×8台を内蔵したモデル。16TB / 24TB / 32TBの3モデルを用意。価格は16TBが218,000円、24TBが258,000円、32TBが338,000円。ケース以外の基本仕様は「LHR-2BRHEU3RP」シリーズとほぼ共通。対応RAIDモードは、RAID 0 / 0×2 / 5×2 / 10 / 50 / JBOD / JBOD×2で、シングルモードにも対応。インタフェースはUSB 3.0とeSATA。本体サイズはW130.6×D218.08×H168mm、重量は約1.8kg。
2014年11月27日今日のテーマは「カメラ&レンズのお手入れと保管方法」です。一眼レフのお手入れ、買ってから一度もしたことがないという方もいらっしゃるかもしれません。私もミラーレス一眼のお手入れは全然したことがありませんでした……。やっと最近、きちんと手入れをする習慣ができたので、ここでご紹介します。お手入れの正式な順序というものはありませんが、私の場合は、カメラボディ⇒レンズの順番で行っています。○用意するもの・ブロアー・ブラシ・クリーニングクロス・カメラ用液体クリーナー・クリーニングペーパー・綿棒○カメラ本体の埃を、ブラシで取るまずは、おおまかに全体の埃を取ります。ホットシュー(ストロボなどのアクセサリを取り付ける部分のこと)の周りなど、丹念に取っていきます。○カメラボディについている小さな埃をブロアーで取る次に、ブロアーを使って埃を取ります。特に、ボタン周りに小さな埃がついているので入念に。この後、綿棒やクロスでカメラボディを拭くのですが、その際に埃が残っていると傷の原因にもなるので、しっかりと吹き飛ばしましょう。○綿棒でファインダー部分とその周辺をきれいにするご自宅にある綿棒で、ファインダー部分とその周辺を拭きとります。カメラのファインダーには、ゴム製あるいはプラスチック製のカバー(アイカップ)がついています。カメラの種類によっては、取り外し可能なので、お手入れの際は外してきれいにしましょう。○仕上げに全体をクロスで拭く仕上げとして、クリーニングクロスでカメラ全体を優しく拭きます。○カメラ内部の埃をブロアーで飛ばすボディからレンズを外します。写真の銀色の部分(カメラ本体とレンズを結合する機構=マウントと言います)を、クリーニングペーパーで拭きます。この時、マウントの奥の部分(ミラーボックス)には、絶対に触らないようにしましょう。ミラーボックスに埃が入らないよう、必ずカメラボディを下に向けた状態にします。その状態にしたら、内部の埃をブロアーで飛ばします。終わったら、忘れずにボディキャップをつけましょう(ボディキャップに埃がついていると、今までしたお手入れが全部パーになるので注意!)。ここまでが、カメラのボディのお手入れです。次は、レンズのお手入れをしましょう。○レンズ全体の埃をブロアーで飛ばすボディのお手入れと同じ要領で、まずはレンズ全体についている埃をブロアーできれいに飛ばします。○レンズ表面をクリーニングペーパーで拭くクリーニング液をひたしたクリーニングペーパーで、レンズ表面をきれいにします。この時、液体をあまり染み込ませすぎないように注意してください。たっぷり染み込ませると、確実に残り染みができてしまいます。本当に少量を染み込ませます。拭く時のポイントは、レンズの中心部から外側へ円を描くように拭くこと(逆だと、レンズの中心に汚れが集まってしまいます)。また、あまり強い力は入れず、軽くササッと拭きます。あまりに丁寧にゆっくり拭くと、これまた液残りができてしまうためです。一回拭いただけで汚れが落ちなかったという場合は、2回、3回と拭く必要があります。ただし、一度使ったクリーニングペーパーではなく、必ず新しいものを使います。1回目の汚れも残ってますし、クリーニングペーパーに指の皮脂がついているためです。○クリーニングクロスでレンズの側面を拭く次に、クリーニングクロスでレンズの側面を丁寧に拭きます。ズームレンズの場合は、望遠側に伸ばして拭きます。○後玉の埃をブロアーで吹き飛ばすレンズの一番マウント側のことを後玉(あとだま)と言います。ここのキャップをあけて、ブロアーで埃を取り除きます。○マウント面を拭くブロアーで埃を飛ばしたら、クリーニング液を少しクリーニングペーパー(あるいは綿棒)につけて、マウント面もふきます。これで、ボディ&レンズ両方のお手入れが完了しました。○カビがはえないよう、しっかり保管をきれいにしたレンズは、カビが生えないように保管をしましょう。ドライボックスと呼ばれる防湿ケースを使っている方も多いと思います。お値段は安いもので1,500~2,000円ほど。Amazonでもたくさんの種類が紹介されてます。また、レンズ保管ケースに一緒に入れておくと安心な「強力乾燥剤」も販売されています。筆者が使っているのは、「HAKUBA 強力乾燥剤 キングドライ」というもの。お値段もお手頃です。○今日のまとめ(1)カメラのボディとレンズの手入れはしっかり(2)基本的にはブロアーで埃を飛ばした後、クリーニングペーパーなどで拭く(3)レンズはカビが生えないように適切に保管する○次回予告次回のテーマは、「クラシックカメラ、レトロカメラの魅力」です。<作者プロフィール<うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2014年11月16日今日のテーマは「レンズの情報を読み取る!」です。Nikonのカメラボディを購入した際、当然ながらNikonのレンズも購入する必要がありました。しかし、ネット上でいろんなレンズを見た私は思ったのです。「数字の意味がわからなすぎる」と……。○レンズに書かれている英数字は情報の宝庫今回は、レンズの数字表記について見ていきましょう。Nikonの場合はこのように読み取ります。○(1)AF-SAF-Sの表記がある場合、そのレンズには「オートフォーカス機能」と、「超音波モーター」が採用されています。超音波モーターがないレンズには、単純に「AF」とだけ表記されます。Nikonの公式サイトによると、超音波モーターが搭載されたレンズだと、「静粛性に優れたスムーズなオートフォーカスが可能」とのこと。動きが速いものを撮影する際に便利なんですね。○(2)Microマイクロレンズのことを指しています。○(3)NIKKORニコンの写真用レンズの名称のこと。この名称がついていれば、ニコンのカメラボディにそのレンズを装着できるということです。(由来を調べてみたら、ニコンの公式ウェブサイトに記載がありました。「「NIKKOR」は、ニコン創業時の社名「日本光学工業株式会社」の略称であった「日光」の英文表記「NIKKO」に、当時、写真レンズの名称の末尾によく使われていた「R」をつけて決定しました」とのことです)○(4)60mm=焦点距離60mmとは焦点距離のこと。焦点距離とは、レンズから撮像素子までの距離のことを意味します。(焦点距離については詳しく後述します)。○(5)開放F値が2.8(5)は開放F値のことです。絞りが一番開いた状態のことを開放絞りと言い、その状態のF値を開放F値と言います。○(6)G=絞りリング未搭載Gは、絞りリングが未搭載という意味です。レンズに未搭載なので、絞りはボディで調節します。(逆に、レンズに絞りリングが搭載されている場合は「D」という表記があります)。○(7)ED=特殊低分散ガラス搭載EDは特殊低分散ガラスを搭載しているという意味です。異常部分分散性を持ったガラスのことで、色収差をおさえることが可能になります。○径の数字もチェックそれと、「φ○」という数字も書いてあるかと思います。これは「φ=ファイ」のことで、このレンズの場合は径が62mmということになります。連載第一回目で、レンズの保護フィルターも購入すると便利ですと書きましたが、この数字と同じ径のフィルターを購入します。このレンズにはφ62とあるので、62mmのフィルターを買いました。○焦点距離と、開放F値をチェック!さて、レンズの数字の見方がわかったところで、実際にどうやって購入するレンズを選んだのかを見ていきます。私の場合は、(1)焦点距離と(2)開放F値の数字でどのレンズを買うかを決めました。○焦点距離と画角焦点距離については連載8回目「背景をボカしてオシャレな猫写真を撮る!!でふれましたが、今一度おさらいします。焦点距離とは、レンズから撮像素子までの距離のこと。ここでのポイントは下記の2点です。・焦点距離が短い(=数字が小さい)ほど広い範囲(=広角)を撮影できる=画角が広い・焦点距離が長い(=数字が大さい)ほど狭い範囲(=望遠)を撮影できる=画角が狭い画角とは、撮像素子に写る範囲を角度で表したもののことです。図の通りですが、焦点距離が短いと画角は広くなり、焦点距離が長いと画角は狭くなります。○レンズの種類この数字によって、そのレンズが何レンズと呼ばれるかが決まります。と言っても明確な数字は無いようで、レンズを購入する際、家電量販店の店員さんにだいたいの目安を教わりました(本当にあくまで目安です。私が持っている一眼レフに関する入門の書籍でも、本によって数字が異なっていました)。・12mm以下のレンズ……「魚眼レンズ」、「超広角レンズ」・28mm-30mmのレンズ……「広角レンズ」・35mm-80mmのレンズ……「標準レンズ」・80mm-100mmのレンズ……「中望遠レンズ」・100mm-300mmのレンズ……「望遠レンズ」・400mm以上のレンズ……「超望遠レンズ」魚眼レンズは画角が一番広いレンズです。画角が広いため画像が丸くなります。広角レンズは、景色を広く写真に収めたい時に使うレンズです。画面の端のほうがゆがみやすいので、人物などを撮る際は、被写体を中央にフレーミングします。標準レンズで写真を撮ると、肉眼で見た時に一番近い写真が撮れます。標準レンズの場合、明るいレンズであっても割と安く手に入るのが特徴です。遠くにある被写体をアップで撮影できるのが望遠レンズです。ブレやすいので、手ぶれ補正の機能がついたレンズがオススメです。○開放F値をチェックするさて、レンズを選ぶ際に私が重要視する基準のもう一つは「開放F値」です。前述した通りですが、絞りが一番開いた状態のことを開放絞りと言い、その状態のF値を開放F値と言います。このF値は、ズームの状態によって変化します。たとえば、私が持っているズームレンズに書いてある数字は次の通りです。「AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G」この場合、広角側は70mm、望遠側は300mmまで焦点距離が変わりますよ、という意味です。F値に幅があるのは、「70mmまでズームアウトするとF値は4.5になる」、「300mmまでズームインするとF値は5.6になる」という意味です。○焦点距離とF値を見てここまで説明しました「焦点距離」と「開放F値」で、私の場合はレンズを決めました。被写体はほとんどの場合室内にいるうちの猫なので、画角の狭いレンズは必要ないと思い、最初に標準ズームレンズを買いました。しかし、撮影をする内に、「開放F値」の小さい明るいレンズがほしいと思うようになりました。室内での撮影がメインで、後ろに生活感丸出しのゴチャゴチャしたいろんなモノが写るのがイヤだったので……。しかし明るいレンズは高い! そこで、明るいレンズではあるが安価に買えるという点が魅力の「単焦点レンズ」を買いました。結果、今現在所持しているレンズはミラーレス一眼で5本、一眼レフで3本となりました。(レンズ沼に入るのが怖いのでもうこれ以上は買いません笑)。○カメラ1:Sony α NEX-5で使用しているレンズ広角:SONY E 16mm F2.8 SEL16F28標準ズームレンズ:SONY E 18-55mm F3.5-5.6 OSS SEL1855マクロ:Sony E 30mm F3.5 Macro SEL30M35魚眼:Sony fisheyeconverter VCL-ECF1望遠ズーム:SONY E 55-210mm F4.5-6.3 OSS SEL55210○カメラ2:Nikon D7000で使用しているレンズ単焦点:AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gマクロ:AF-S Micro NIKKOR 60mmF2.8G EDズーム:AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G○今日のまとめ(1)レンズに書いてある○mmとは焦点距離のこと(2)焦点距離とは、レンズから撮像素子までの距離(3)焦点距離が短い(=数字が小さい)ほど広い範囲(=広角)を撮影できる(4)絞りが一番開いた状態のことを開放絞りと言い、その状態のF値を開放F値と言う○次回予告次回のテーマは、「シーンモードを使ってみよう」です。<作者プロフィール<うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2014年11月12日今日のテーマは「カメラ雑貨」です。本連載の第五回で、「お気に入りのカメラ雑貨」と称してカメラアクセサリーを紹介しました。あちらは「カメラを使うために使用するアクセサリー」でしたが、今回は「カメラそのものがデザインとして使われているカメラ雑貨」を紹介します。○カメラ型の小物入れまずはこちらから。カメラ型の小物入れです。以前はコンデジのカバーとして利用していました。コンデジが壊れてしまってからは、リップクリームなどを入れるためのケースとして利用しています。カラーは黒もあったのですが……悩みに悩んでこちらを選択。でもいつか黒も欲しい。○あこがれの二眼レフそしてこちらはあこがれの二眼レフ……!!……ではありません。二眼レフの形をした、鉛筆削りでございます。お値段は千円とかなりお安いので、実はあまり期待していなかったのですが、実際に手に取って見てみるとチープな感じが全くなくて驚き。後ろから見ると鉛筆削りであることがわかっちゃいますね(笑)。鉛筆はたまーに使うので、その際に利用しようと思います。○猫と記念撮影!実際の大きさはこれくらい。一般的な鉛筆削りよりも少し小さめで、猫の頭くらいの大きさです。ここ最近で手に入れたカメラ雑貨の中では一番のヒットでした。すごく嬉しい。○カメラデザインの便箋そしてこちらもお気に入り。カメラデザインの便箋です。このカメラが封筒なので、この中にお手紙を入れて郵送することができます。封筒として使うのがもったいないくらい、精巧な仕上がりです。残念ながら封筒は3枚しか入っていません。……もっとほしい!!大切に使おうと思います。○カメラモチーフのネックレス近所の公園などで軽くカメラを持っていく時は、このカメラネックレスをつけています。コレをつけると何となく気合いが入るので(笑)。お値段はたしか3,000円しないくらいだったのですが……。結構ずっしりとした重さで、レンズの中にあるキラキラした飾りもキレイなので好きです。大きさはこれくらい。小さめの消しゴム一個分といったところでしょうか。○カメラ型のブリキ看板一番実用性が低いのはこちらです(笑)。カメラ型のブリキの看板!!見つけた瞬間、衝動買いしてしまいました。こんなの見たら絶対欲しいに決まってる!!大きさは、猫一匹分くらいです。玄関の棚にモチーフとして飾っています。裏面はこんな感じ。サビないよう、定期的にお手入れしています。○次回予告次回のテーマは、「レンズから情報を読み取ろう」です。<作者プロフィール<うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2014年10月28日今日のテーマは、「小物を使った猫撮影」です。猫撮影の場合、猫本人がいるだけで本当に可愛らしい写真が撮れます。でも、ここで何かしらの小物を使うと、グッと写真が面白くなります。今回は、我が家で使用している猫撮影用の小物をご紹介……!! 100円ショップで買ったものも結構ありますが、たまにちゃんとしたお値段のやつもあります(笑)。○人形用ドールベッドまずはドールベッドから。文字通り、こちらは人形が使うためのベッドですが、実は猫様に寝ていただいてもぴったりのサイズなんです。冬はもふもふの猫用毛布を使い、夏はひんやりジェルマットを使っています。一年中使えるベッドなので、すごく便利。こうした猫用のベッドが写真にうつりこむと、猫本人の個室があるかのように見えるので、面白い写真が撮れるなぁと重宝しています。ちなみにこのベッドのすぐそばには、猫用のおもちゃ箱が。「一緒に遊ぼうか、おもちゃ持っておいで!」と声をかけると、自分のおもちゃ箱にタタタッと走っていって、好きなおもちゃを咥えて私の所まで来てくれます。そうした可愛い一瞬も撮影できるので、撮影しやすい日当たりの良い場所にこれを置いています。○猫用の浴衣衣装を使うのもオススメ。こちらは近所のペットショップで安売りしていた猫用の浴衣。我が家の猫のうち、弟猫は服を着ても全然問題ないのですが、兄猫は少しイヤがるそぶりを見せるので、うちでは弟猫にしか服を着せません。また、家具などにひっかかると危ないので、着せる時間も撮影する5分ほどに抑えてあります。○ウェディングドレス衣装のうち、一番気に入ってるのがこちら。ウェディングドレスです。実はこれ……犬用ですが……(笑)。まぁサイズもぴったりなので、我が家ではたまーに着せています。○結婚指輪最近使ってみて個人的にヒットだなと思った小物は、「結婚指輪」です。指輪の内側にほってもらった言葉を確認するためにはずしていたのですが、その際うちの猫が目の前でくつろぎ始めました。ためしに猫のお手手にポンと置いてみると……息をのむほど可愛らしい写真を撮ることができました。頭に置くとまるで天使ですね。ただし、こういった大切で高価なものは、なくしたら大変なので、当然ながら管理には十分ご注意を(笑)。○猫用の小判付き首輪私の場合、被写体が猫なので、首輪も撮影小物として使用することがあります。一番のお気に入りはこちら。小判のついた首輪です。そう、有名な「猫に小判」というやつですね。似合っているのでとても好きです。○スイカのお化け撮影小物としての猫の衣装。かなり便利で大好きです。こういったスイカのコスチュームなどは、季節感も表現できるので、重宝しています。メロンのコスチュームも購入したので、実家の猫に着てもらい、一緒に撮影すると可愛さが倍増!○怪獣!怪獣の衣装もあります。上から撮影すると、まるで猫を丸のみしているかのような写真が撮れます(ちょっと怖い!)。うちの猫は、瞳の色としてグリーンが入っているので、衣装と合わせると写真がグッと良くなる気がします。○反射シートも活用さて、室内での猫撮影の時によく言われることですが、「背景はなるべくシンプルに!」というのはやっぱり大切だと思います。我が家では窓際に猫がいることが多いので、室内のぞき防止の反射シートを、撮影の小物(?)として使用。最近はこのようにキラキラした綺麗なものも売っています。お値段もそんなには高くならないので、オススメです。反射シートが猫の背景にくると、なんとなく幻想的な感じの写真が撮れるので嬉しくなります。○猫用毛布また、写真に色を添えるという意味でも、猫用の毛布はとっても便利です。我が家では、淡いブルーか、可愛らしいピンクの猫用毛布をよく使っています。少し写真を引き締めたい場合は、ブルーを使っています。猫本人もリラックスした表情になるので、毛布は本当にオススメ。○抱き枕そして猫が好むものも、小物としてうまく利用できます。こちらは我が家で使っているクマさんの抱き枕です。うちの猫はこの抱き枕が大好き。よくこのクマに腕枕をしてもらっています。まるでお母さんに甘える子猫のような表情を撮ることができます。クマさんに猫をとられた気がしてちょっと悔しいですが、猫本人の至福の時間を邪魔しないよう、そーっと静かに撮影を済ませます。○手芸用の布上から猫を撮影すると、どうしても背景がフローリングだらけになってしまいます。もちろんそうした写真も、あたたかみがあって、家の中の雰囲気が伝わるので良いと思います。でも正直、私個人としては、フローリングだらけだと飽きることも……(笑)。そこで活用するのが、手芸用の布です。英字新聞がデザインされた布、ドット柄の赤い布、スカイブルーの色の布、今はこの3つしか持っていませんが、写真がガラリと変わるのでとても好きです。英字新聞がデザインされた布の上でくつろぐ愛猫。私のデスクに飾ってあった、ガラスでできたハートのペーパーウェイトを置いてみました。赤い色がよく映えてお気に入りの一枚。○落ち葉のレプリカうちの猫は完全室内飼いなので、外に出ることがありません。ですので、ワンちゃんと一緒に暮らしている人のように、「外でうちの子と写真を撮る」ということができません。そこでよくやるのが、落ち葉や桜、ひまわりなどのレプリカを使って、季節感を演出するというもの。100円ショップの入口やレジの所に、よく季節ごとのコーナーが設置されているかと思います。こちらのレプリカも、それで購入しました。頭に乗せてみても面白いです(笑)。変化(へんげ)するかなと思いましたが、しませんでした。○ハロウィン季節のイベントに便乗するのも楽しいです。もうすぐハロウィンなので、我が家でもハロウィンコスを猫にしてもらいました。……これしか売ってませんでした。3店舗ほどペットショップを見て回ったのですが、これしか売ってませんでした。半額セールで700円のお値段。まぁ結構可愛いですし、お値打ち物かなと。○まとめということで、今日のまとめは、「猫写真をアレンジするために、色々な小物を使ってみよう!」でした。○次回予告次回のテーマは、「カメラの形をしたお気に入りの雑貨」です。<作者プロフィール<うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2014年10月27日リコーイメージングは10月23日、デジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-S1」の限定モデルとして「PENTAX K-S1 Sweets Collection」を発表した。10月23日から11月30日までの期間限定で受注販売される。価格はオープンで、推定市場価格は7万円台後半(税別)。関連記事リコーイメージング、LED点灯で操作を直感的にガイドする一眼レフ「K-S1」(2014年8月28日)2014年8月に発表されたPENTAX K-S1のカラーバリエーションとして発売される限定モデル。PENTAX K-S1は「PENTAX K」シリーズのスタンダードクラスに位置付けられるデジタル一眼レフカメラで、「ボディライト」の搭載を特徴とする。ボディライトは電源レバー、モードダイヤル、「OK」ボタン、グリップ部のLED点灯により、操作をガイドするもの。また、フラッグシップ機「K-3」でも搭載されているローパスセレクターを搭載。光学ローパスフィルターと同様のモアレ軽減効果のオン・オフを、ユーザーが任意で切り替えられるようになっている。限定モデルはいずれもスイーツがテーマとなっており、ストロベリーケーキ、ブルークリームソーダ、ライムパイの3色が用意される。各モデルとも、本体と一体感を高めたホワイトタイプの交換レンズ「smc PENTAX-DA L18-55mmF3.5-5.6 AL」、レンズフロントリング、ライフスタイル専門店「ILLUMS(イルムス)」のオリジナルミニタオル、フリーレングストラップ「O-ST842」が付属。付属品一式を含め、特別デザインの化粧箱に収められている。
2014年10月23日今回のテーマは「良い写真を撮るために猫とどう接するか」です。「シャッターチャンスを逃しちゃう」「猫が思う通りに動いてくれない」「撮ってみたけど可愛くない」「撮ろうとすると逃げちゃう」などなど。猫を撮影していると、思うようにいかないことがたくさん出てきます。でも、ほとんどのことが、「猫との接し方」をちょっと変えるだけで、結構簡単に解決できます。今日は、撮影の際に大切な、ちょっとした「猫との接し方」をご紹介します。○「撮影してみたけど、猫が可愛くない!」「撮影してみたけど、猫が可愛くない……どうすればいいの?」という質問をたまにいただくことがあります。解決方法は単純です。「猫のココが可愛いんだ!!!!」と考えながら撮影すること。ただそれだけだと私は思っています(笑)。連載の第四回目「何のために猫の写真を撮るのか」でもご紹介しましたが、写真は媒体です。撮影した人が見たものと、写真を見る人をつなぐメディアです。媒体である以上、何か伝えたいことがないと、写真は撮れません。「猫のココが可愛いんだ」という、「伝えたいこと」をしっかりと意識する。ただそれだけで、可愛い猫写真は撮影できると思っています。毎日一緒に暮らしている愛猫。可愛いところは、飼い主さんご自身が世界で一番よく知っていると思います(笑)。それこそ5ケタ……いや、6ケタを超える、「愛猫の可愛い所」があるのではないでしょうか。撮影した写真の猫が「何か可愛くないなぁ」と思ったら、一度撮影する前に「ここが可愛いと思って撮るんだ!」と念じて撮ってみてください。絶対に絶対に絶対に、可愛く撮れるはずです。○可愛いところを猫に伝える!!そして、ココが重要。念じた際は、是非とも猫にそのことを伝えてあげてみてください。「今日は毛並みがすごくいいね」とか「ご飯全部食べて偉かったね」とか「今日のヒゲの向き、最高だよ」とか「今日も相変わらず世界一可愛いね」とか。案外ちゃんと、伝わります(笑)。逆に、絶対に口にしてはいけないのは、「猫のプライドを傷つける一言」。彼らは本当に人間の言葉をよく理解しています。撮影をしていると、まれに猫が何かしらの失敗をすることがあります。ジャンプしたのにコケちゃったり、ベッドの上から落ちちゃったり。おっちょこちょいで、可愛らしいと思ったとしても、絶対に笑ったりしてはいけません。一番良いのは見て見ぬフリをすることだと私は思っています。話をもとに戻しますね。撮影の際は、たくさん、愛猫を褒めてあげてみてください。家の中ですので、私も恥ずかしがらず言っています(笑)。褒めまくると、猫の表情が途端に良くなるんですよね。撮影だって、立派な猫とのコミュニケーション。接し方を少し変えるだけで、とっても可愛い写真が出来上がるので、本当にテンション上がります。良い写真って、猫様に協力していただかない限り、撮れないんだなぁと、うちの猫に教わりました。○「撮ろうとすると猫が逃げちゃうんです」「撮ろうとすると猫が逃げちゃうんです」というご質問をいただくこともあります。こちらも解決方法は実に簡単。猫に緊張感を与えないこと。たとえば、あなたがぽつんと一人で草原に立っているとしましょう。突然、どこからか自分の何倍もある巨大な生物が、これまた巨大な黒い物体(カメラ)を構えて、「いまからおまえをとるぞ」とやってきたらどうでしょう。絶対に怖いはずです(笑)。撮影をさせていただく以上、主役は猫。絶対に猫です。人間じゃあないんですね。○猫に緊張感を与えないためには猫を撮影する際は、猫にもリラックスしてもらえる、ちょっとした努力が必要になってきます。猫に緊張感を与えないようにするには、(1)猫にカメラの存在に慣れていただくことと、(2)自分自身がリラックスすることが必要なのかなと、私は思っています。カメラを怖がる猫って、結構多いです。コンデジやスマホならまだしも、一眼レフのレンズって、大きいですからね(笑)。やっぱりビックリしちゃうんです。ビックリさせないように、カメラそのものの大きさを抑えるというのもひとつの手です。私はなるべく単焦点の小さなレンズを使ったり、コンパクトなミラーレス一眼を使ったりしています。これだと、猫が身構えずに済むんですね。また、撮影する側が緊張していると、その緊張は絶対に猫に伝わります。撮影の際、人間も猫をじーっと見ていますが、猫も同時に人間をじっくりと品定めしています。本当に彼らはよく人間を観察しています。「この人は安全な人なのか」、とても深く考えるんですね。人間が緊張していると、すぐさまそれを猫も読み取ります。猫を撮る際は、深呼吸して、リラックスしてのぞむと、お互い楽しく撮影を楽しめるなぁとしみじみ思っています。○「シャッターチャンスをいつも逃しちゃう!」また、「今の瞬間を撮りたかったのに!!シャッターチャンスを逃しちゃった!」という方もいらっしゃいます。これはですね、一緒に暮らす愛猫をよーーく観察することで、解決できると私は思っています。どういう時にどう動くのか、普段からよく観察していると、猫の次の動きを結構簡単に予測できるようになってきます。○シャッターチャンス!の瞬間に撮影した写真たち新しい猫じゃらしを買ってもらったうちの猫。早速袋から出して与えてみたらあまりに嬉しすぎたみたいでずっとこの恍惚の表情でスリスリしてる。 pic.twitter.com/kM6zS5CBrI— うだま (@udama1212) 2014, 8月 25背後から抱きあげることで私のフリをして猫を抱っこするうちの旦那(真正面からだと旦那だと気づかれて抱っこできない)。そしてこちらが、「うしろで自分を抱っこしているはずの人間が目の前にいる」ことに気付いたうちの猫の顔。「は?」って顔してる pic.twitter.com/cm3yyudbYG— うだま (@udama1212) 2014, 9月 2兄ちゃんのご飯を盗み食いしようとしたら兄猫がエリザベスカラーをつけていてご飯を盗めないとわかった瞬間のうちの猫の顔#うだずキャット pic.twitter.com/1t1wfn5cC5— うだま (@udama1212) 2014, 1月 8ケツにドライヤー当てられた瞬間のうちの猫の顔 pic.twitter.com/17H59vsUFX— うだま (@udama1212) 2013, 5月 21先ほども書きましたが、いつだって主人公は猫。だから猫の立場に人間が立つ必要があるのかな、と思っています。私は、猫をよく観察し、猫の頭の中を予想することで、シャッターチャンスを逃す確率は激減しました(笑)。自分の目で見たその瞬間がシャッターチャンスなんですから、その時になってようやくカメラを構えてしまっては、遅いんですね。何度も何度も、私はシャッターチャンスを逃してきました。愛猫の「ここだ!」というその瞬間を逃さないためにも、猫をよく「見る」ということが、大切なんだなぁと実感しました。○「おもちゃやご飯で猫を釣る方がいいですか?」「おもちゃやご飯で猫を釣る方がいいですか?」と聞かれることもあります。使っても良い写真が撮れるし、使わなくても良い写真が撮れると思います。それぞれ、とても良い点があると思います。どーーしても視線がほしい場合に限り、私は使うようにしています。私個人としては、実はご飯やおもちゃは、あんまり使いたくないんですね(笑)。なぜかというと、愛猫の表情が毎回同じになってしまうから。ご飯をちらつかせると、猫はご飯のことしか考えない顔になるし、おもちゃをちらつかせると、おもちゃのことしか考えてない顔になる。愛猫の様々な表情を撮影したいので、私はなるべく使わないようにしています。でも、おもちゃやご飯を使うと、目線がしっかりと好きな方向に固定できるので、それはそれでとっても便利だし、良い写真が撮れると思います。実際に、おもちゃorご飯を使った写真と、使わない写真を両方撮ってみて、好みの方を選ぶと良いかと思います。○「猫が思う通りに動いてくれない!」「猫が思う通りに動いてくれない! いつもどうやって猫を動かしていますか?」という質問もいただいたことがあります。撮影の際、猫って必ず、人間が念じた方とは逆の方向に動きます。「じっとしててくれ!」と念じると途端に動き出すし、「左に少し寄ってほしいな」と思うと必ず右にいきます。「猫が思う通りに動いてくれない!」と困っている飼い主さんも多いでしょう(まぁそういう所が猫の可愛い所ですが(笑)。そんな時は、少し人間の側が動いてみるのも手です。猫に右にいってほしいときは、人間の側がわざと左に行ってみたり……逆の行動をすると、意外と猫は思い通りに動いてくれます。○猫をおだててみようまた、撮影する被写体がオス猫ならば、猫を褒めまくるのも一つの手です。モデル猫に適しているのは圧倒的にオスだなぁと個人的に思っています。オスの猫は自分の体を見せたがり、存在をアピールしたがる傾向にあります。オス猫を褒めまくると、「そうそう、僕って、やっぱりカッコイイだろう?」と言わんばかりに思う通りに動いてくれます。(メス猫にも、自分アピールをしたがる子はもちろんいるので、個体差を見極めた上で「褒めまくる」という手法を使ってもいいかもしれません)。○思う通りに動かなかったら、ありのままの猫を撮るただ、何をしても、どーしても猫が思う通りに動いてくれなかったら、もうありのまま、撮影しても良いと思います(笑)。猫がじっとしてくれなかったら動いている猫を撮る、ただそれだけです。動きのある、とっても良い写真が撮れるかもしれませんヨ。○「良い写真が撮れる日と撮れない日があるんですが……」「良い写真が撮れる日と撮れない日があるんですが……」という質問をいただいたこともあります。良い写真が撮れない日は、愛猫の表情がどことなく硬かったり、可愛らしさが出てこなかったりと、そういうケースが多いそうで。その場合は、「猫の機嫌」を見極めると、とっても便利です。今、撮影すべきかどうかがすぐにわかります(笑)。機嫌が悪いのにおかまいなしに横でパシャパシャ撮影していると、猫もどんどん機嫌が悪くなってしまいます。良い写真は、なかなか撮れないんですね。猫の機嫌を見定めるには、表情や耳の角度、しっぽの動きなどを見るのが一般的ですが、個人的に参考になるなと最近思うのは、猫の「背中」です。機嫌が良いと背中はやわらかくなり、逆の場合はかたくなります。とはいえ、愛猫のことを一番よく知っているのは飼い主さん。猫のどの部分を見極めると一番簡単に機嫌がわかるのか、猫によって違うので、一度軽く観察してみると良いかもしれませんね。○今日のまとめ(1)「撮影してみたけど、猫が可愛くない!」→「ここが可愛い!」と念じながら、そしてそれを猫に伝えながら撮影してみる(2)「撮ろうとすると猫が逃げちゃうんです」→猫をリラックスさせ、自分もリラックスしながら撮影してみる(3)「シャッターチャンスをいつも逃しちゃう!」→猫をよく観察し、動きを予想してみる(4)「おもちゃやご飯を使って猫を釣る方がいいですか?」→使う場合でも使わない場合でも良い写真が撮れるので、好みの方を選ぶ(5)「猫が思う通りに動いてくれない!」→人間の側があえて動いてみたり、猫をおだてたりして動きを誘導してみる(6)「良い写真が撮れる日と撮れない日があるんですが……」→猫の機嫌を見極めて、機嫌が良い時にだけ撮ってみる○次回予告次回のテーマは、「ちょっとした小道具を使って、写真をオシャレにしてみよう」です。<作者プロフィール<うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2014年10月14日今日のテーマは「ホワイトバランス」です。カメラをかまえて猫を撮影する際、ホワイトバランスを変えて色々なテイストにすると、写真の幅がものすっごく広がります。今回は、そのホワイトバランスの基本と応用についてご紹介します。○ホワイトバランスとはホワイトバランスとは、文字通り「白のバランス」。白い被写体を、人間が見た通りの色合いの白に近づけるための機能です。○オートにしておけば取りあえず問題ないホワイトバランスは、取りあえず「オート」にしておけば簡単に写真を撮影することができます。光の色合いを気にせず見た目通りの色合いに仕上げることができるんですね。○ホワイトバランスを変更してみるさて、本題にはいります。オート以外にも、「蛍光灯」や「曇天」など、様々な種類のホワイトバランスがあるので、是非とも活用してみましょう(今回はニコンでの名称にてご紹介します)。こちらがオートで撮影した写真です。ISOやF値は同一のまま、WB(ホワイトバランス)だけを変更してみます。いかがでしょうか。かなーり印象が異なりますね(笑)。私個人は、「オート」か「曇天」、「晴天日陰」をよく使います。○好きなWB今がシャッターチャンス!という時は、WBを設定しているヒマがないので、「オート」を使います。やわらかい光が室内に入る時は、「曇天」にセットすると猫をふわふわに撮影できるので好きです。少しあたたかみのある、懐かしい雰囲気を出したい場合は「晴天日陰」を使っています。○ホワイトバランスを微調整してみるさて、ホワイトバランスは上記のように色々な種類があるわけですが、ここから更に微調整をすることができます。G(グリーン)、A(アンバー)、M(マゼンタ)、B(ブルー)の座標が出る画面で、WBの微調整を行うことができます。画面上の黒い点を上下左右に動かして、どの色を強く出すかを決定します。グリーンを強くするとさわやかな印象に、アンバーを強くするとレトロでほんわかした印象に、マゼンタを強くすると可愛らしい印象に、そしてブルーを強くするとクールな印象に(なるような気がします)。カメラを手に入れたばかりの頃は、この画面がどこにあるのかすらわからず……すごく困ってました(笑)。「いじっていれば、使えるようになるだろう」と思っていたのがマズかったです。カメラと一緒についてきた説明書、全然読んでませんでした……。基礎ってとても大切なんだなとしみじみ実感。○実際に色味を変えてみるさて、こちらも実験してみましょう。まずは、オートに設定したまま、何も微調整をせずに撮影してみました。あっ……。また……また猫がイタズラしちゃいました……。めったに出さない小物なので、気になったのかもしれませんね(笑)。猫様の気が済むまで、傍で待機します。○気を取り直してもう一度さて、うちの猫が寝ついたのでもう一度(寝つくのに40分もかかりました……)。こちらがホワイトバランス補正をしていない状態で撮影した写真です。これを様々な色味に変えてみます。いかがでしょうか。どの色合いもとっても可愛いです。その写真をどんな印象に仕上げたいかによって、適切なWBは変わってくると思います。是非色々と試してみて、思い通りの色をつけてみてください……!!上に挙げた9つの例でいえば、個人的にはアンバーの色味が好きだなぁと思います(上から2番目右端)。レトロな感じの小物が被写体なので、色合いもレトロに仕上げるとマッチするのかな?とも思いました。○猫写真以外でももちろん使える私は猫を撮影する際、WBは色々と変更しますが、ホワイトバランス補正まではあんまりやりません。連載第二回「透明感のあるふわふわの猫写真を撮影するには」でご紹介した通り、「まるで目の前に猫がいるかのような感じ」の写真を撮影するのが好きだからです。では、WB補正はいつ、どんな時に使うのか。私は旅行にいった際によく使ってます。こちらは軽井沢のキャンドルナイトというイベントに行った際の写真。キャンドルのあったかい色合いがとてもきれいだったので、この撮影の際はアンバーとマゼンタを強めに入れてみました。肉眼で見るよりも少しだけ色味が濃いです。こちらは軽井沢の雲場池という池に行った際に撮影した写真です。真夏の8月に行ったのですが、美しい木々がたくさんあり、とてもすずやかでした。辺り一面全てがきれいなグリーン。この色合いを出したかったので、WB補正でグリーンを強めに、少しだけブルーを入れてみました。こちらは雲場池近くで撮影したお花。森を抜けて気持ちのいい風が吹いたので、パシャリと一枚。空の青と花の黄色がマッチしていてキレイでした。花を主役にしたかったので、WB補正でアンバーを少しだけ入れてあります。○今日のまとめ(1)ホワイトバランスを、まずはオートに設定しておけば間違いない(2)猫を撮影する際は「曇天」にするとふんわり撮れる(3)WB補正で、グリーン・アンバー・マゼンタ・ブルーなどの色を乗せることが可能(4)自分がどんな写真に仕上げたいかによって、適切なWBは変わってくる○次回予告次回のテーマは、「良い写真を撮るためには猫とどう向き合えばいいのか」です。<作者プロフィール<うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2014年10月13日今日のテーマは、「猫写真を楽しく加工するための写真ウェブサービス」です。写真加工サービスって、たくさんあるかと思います。その中で今回は、私が気に入っている写真加工ウェブサービス(無料)をご紹介しちゃいます。○面白い合成写真が作れる「PhotoFunia」合成写真を作る際は、「PhotoFunia」というサイトをよく使います。以前結構流行ったのでご存じの方も多いかと。例えば、私が撮影したこちらの写真を合成すると……。こうなります。海外の新聞の一面を飾ったかのようですね……!!うれしー!別バージョンもあります。ちなみに、記事のタイトルも変更できますよ(私の愛猫はリクという名前なので、それを入れてみました)。街頭にもうちの猫がいます。二枚並べればインパクトも更にアップ!左右で異なる写真を入れる際は、ホワイトバランスや露出など、テイストが似ている写真を入れると、違和感がありません。看板に文字を入れることも可能です(The most famous cat RIKUって書いてあります(笑)。合成に使用する写真は、生活感がでないよう、なるべく背景がシンプルなものを選びます。書籍の中に入れ込むこともできます。いかがでしたでしょうか。これ以外にも数え切れないほどの合成の種類が用意されております。愛猫がまるで海外スターになったような気分になれるので、とってもオススメですよ(笑)。○インスタグラムみたいなオシャレ写真に仕上がる「Pixlr」私が使うもう一つの写真加工サービスは、「Pixlr」というサイトのサービスです。インスタグラムのような仕上がりになるので、とってもかっこいいです。コントラストや彩度、色調や枠など、かなり詳細に画像を加工できますので、本当に便利です。サイトでは全部英語で文章や単語が表記されますが、アイコンなどを見て感覚で使うことができます。○実際に加工してみた例えばこの写真。新しく買ってもらった猫じゃらしが嬉しすぎて、頬ずりをしているうちの猫です。これを加工すると……。こうなります。恍惚の表情を引き立てるため、キラキラした光を入れてみました。お次の写真はこちら。朝、猫が自分のベッドでくつろいでいる時の写真です。この写真は、淡い青を乗せて加工してみました。レトロ感を出すために、写真のフチも加工してあります。撫でてもらって嬉しそうにしている時のうちの猫です。こちらは光を加えてふんわりした感じに仕上げてみました。ちなみに、小さくRIKUという文字を入れてあります。雨の日、1階に降りようとしている猫です。こちらはセピアっぽくしてみました。色を抜いてもオシャレに加工できるのでオススメですよ。いかがでしたでしょうか? こんなに簡単にウェブサービスを使えるだなんて、良い時代になったもんです。結構いじってるだけでも面白いので、是非一度使ってみてくださいませ。○次回予告次回のテーマは、「ホワイトバランスをいじってみよう」です。<作者プロフィール<うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2014年10月12日今回のテーマは「マクロレンズ」です。猫飼いのみなさん、大切な愛猫と一緒に暮らしていると、猫とのイチャイチャタイムが必ずあるかと思います。猫さんの性格によって頻度は驚くほど異なるでしょうが、イチャイチャタイム突入時の猫は本当によく甘えてきてくれます。そんな時、間近で見る猫はまた違った可愛さがあるでしょう。ふわっと香る猫の良い匂い、スースーと聞こえてくる可愛い鼻息、小さな宝石をたくさん閉じ込めたかのようなきれいなお目目、ぷにぷにのお肉がたっぷりとついた柔らかなお口、絶妙なさわり心地のピンクの肉球…。これ、是非写真として大切に保管しておきたくならないでしょうか?(笑)。そんな時、私はマクロレンズを使用しています。○マクロレンズとはマクロレンズとは、小さな被写体を大きく写せるレンズのこと。お花の撮影などでよく使われますね。マクロレンズを選ぶ際は、最大撮影倍率と焦点距離をよく見て選びましょう。○最大撮影倍率とは最大撮影倍率とは、被写体をどれだけ大きく写せるか、「撮像素子上に写るサイズ:被写体の実物のサイズ」として表したもののことです。「1:1」ならば等倍で、1:2ならば0.5倍で写すことができ、一般的に0.5倍以上のものをマクロレンズと呼びます。(ただ、1:2だと思ったより大きく写せなかったりするので可能であれば1:1に近いもののほうがよいでしょう)。○焦点距離にも注意連載第8回「背景をボカしてオシャレな猫写真を撮る!!」でも紹介しましたが、今一度焦点距離について見てみましょう。レンズスペックに「○mm」という数字が書いてあるかと思います。その数字が焦点距離を表しています。焦点距離とは、レンズから撮像素子までの距離のこと。ここでのポイントは下記の2点です。・焦点距離が短い(=数字が小さい)ほど広い範囲(=広角)を撮影できる=被写界深度は深くなる・焦点距離が長い(=数字が大さい)ほど狭い範囲(=望遠)を撮影できる=被写界深度は浅くなる焦点距離が短いものは、最短撮影距離が短くなりますので、テーブルフォト向きです。焦点距離が長いものは、最短撮影距離が長くなるので、遠くの被写体を撮影する場合に向いています。マクロレンズを選ぶ際の参考にしてみてください。○マクロレンズを使って猫を接写するとすごいことになるさて、マクロレンズを使用する際、私が注意しているのは、次の3点です。・「近寄りすぎて何の写真かわからなくなる」という事態を極力避ける・マニュアルフォーカスを使うとピントがきれいに合う・三脚を使うと便利実際に近寄ってみましょう。まずはこの距離から。こんなに近くまで寄ることができました。これ以上近寄ると、被写体が何なのかわからなくなるので、ココでストップです。○弟猫も撮影してみたまた、マクロレンズを使って撮影をする際は、マニュアルフォーカスを使うとピントがきれいに合います。マクロレンズを使うとどーーーしてもピントが甘くなります。また、可能であれば三脚を使うとよりきれいな写真が撮れます。自分が呼吸をする時の振動ですら、マクロ撮影の場合はブレの原因になります。もし可能なら使用すると良いでしょう。今回はマニュアルフォーカスだけを使って撮影しました。ローレベルでの撮影なので、床にカメラを置いた状態での撮影です(三脚は当然使えない)。毛の一本一本もきれいに撮影できるマクロレンズ。是非使ってみてはいかがでしょうか。○肉球も撮ろうそしてオマケ。マクロレンズで撮影した肉球写真です。とても良い匂いがします。○今日のまとめ(1)一般的に最大撮影倍率が0.5倍以上のものをマクロレンズと呼ぶ(2)焦点距離が短いレンズはテーブルフォト向き(3)撮影の際は被写体に近寄りすぎないこと(4)ピントが合わない場合はマニュアルフォーカスを使う○次回予告次回のテーマは、「使える写真加工ウェブサービス」です。<作者プロフィール<うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2014年10月12日今日のテーマは「測光モードと光の種類」です。猫を撮影する際、実は光の種類と向きというものが非常に重要になってきます(いやこれは猫に限らずですが(笑))。光を自由に操ることができれば、猫写真も自由自在に撮影できます。○測光って何?測光とは、「カメラが被写体の明暗を判断すること」です。文字通り、光の量を測るということですね。測光モードでは、「画面内の、どこの明るさを、どう測るか」を設定することができます。大きく分けて、測光モードには下記の3種類があります。・多重分割測光→一番基本的なモード。文字通り、画面全体を分割して光の量を測るもの。明暗差の激しい被写体でも、思い通りの明るさで撮ることができる(ただし、逆光には少々弱い)。ニコンでは「マルチパターン測光」、キヤノンでは「評価測光」と呼ばれる。・中央部重点測光→文字通り、画面の中央部に重点を置いて測光するモード。露出補正と併用する必要がでてくる。下記のスポット測光よりも、測光範囲が少し広がる。画面全体を平均的に測光できる。逆光に少々弱い面も。・スポット測光→画面の中の狭い範囲をピンポイントで測光することができるモード。逆光には強い。しかし同時にAEロック(=露出を固定すること)を使う必要がある。AEロックは、(1)測光したい部分に焦点を合わせ、(2)シャッターを半押しして、「AE-L/AF-L(ニコン)」or「*(キヤノン)」のボタンを押すことにより可能となる。上級者向けのモードだ。○猫撮影の際は「多重分割測光」に設定私が猫を撮影する際、通常は「多重分割測光」に設定してあります。すごく良い天気で、あまりに強い光が家の中に入り、逆光になってしまう場合に限り、「スポット測光」を使います。設定方法はいたって簡単。測光モードボタンを押しながら、メインコマンドダイヤルを押して変更完了です(ニコンの場合)。○写真は「光の図」という意味さて、いよいよ本題です。適切な測光モードを選択できたら、撮影の前に、猫にどんな種類の光がどの角度からあたっているのかを確認してみましょう。どのカメラ入門書にも必ず書いてあることが、「写真は光の図である」ということです。写真は英語でPhotograph。「Photo=光」、「graph=図」という意味だそうです。写真を撮る際は、光を自在に操ることを意識した方がより良い写真になるんですね。被写体に対してどの角度でどの程度の強さで光が当たっているのか、撮影の際に確認して、一番良い光を見つける必要があります。○光の向きと写り方それでは、光の向きと写り方を確認してみましょう。■トップ光…真上からの光のこと。被写体の真下に影がクッキリと出ます。■斜光…被写体の前斜めからさす光。適度に影が出ます。■順光…被写体の正面からさす光。のっぺりとした写真に仕上がります。■サイド光…被写体の真横からさす光。コントラストが強い写真に仕上がります。■逆光…被写体の真後ろからさす光。手前に影ができます。■半逆光…被写体の斜め後ろ45度からさす光。いかがでしたでしょうか?光の当たり方によって、被写体がもつ印象がずいぶんと異なってきますね。○自然光+逆光が好み私の場合は、自然光下においての、「逆光」あるいは「半逆光」で撮影するのがとっても好きです。この光だと、猫がとってもふんわりと写ってくれます。光の感じもとてもやわらかく、好みの写真に仕上がります。○硬い光とやわらかい光また、光の方向だけでなく、光の強さにも注意を払うとより良い写真に仕上がります。快晴の日に猫を撮ると、硬い光が室内にふりそそぎ、光と影のコントラストが非常に強くなります。一方で、曇りの日に室内にふりそそぐ光はとてもやわらかい光です。コントラストが非常に弱い写真を撮ることができます。私の好みは、やわらかい光で撮影した写真なので、ものすごく晴れている日はレースのカーテンをひいて、光をやわらげるよう工夫をしています。○今日のまとめ(1)測光モードを「多重分割測光」にしておく(2)光のさし方に注意する。逆光だと猫がふんわり撮れる(3)光の強さに注意する。曇りの日のやわらかい光で撮るとコントラストが弱まる○次回予告次回のテーマは、「マクロレンズで猫を撮ってみる」です。<作者プロフィール>うだま猫好きの人妻アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。猫ブログ「ツンギレ猫の日常-Number40」は毎朝7時30分に更新している。ツイッターでは常に猫への愛を叫び続けている。下ネタツイートは最近控えるようにしている。
2014年10月08日