1969年に映画第1作が公開され、今年で50年目を迎える人気シリーズの第50作目『男はつらいよお帰り 寅さん』が明日から公開になる。映画は新たに撮影された映像と、4Kデジタル修復されて蘇った寅さんの映像を組み合わせて、現代を舞台にした新しい物語が紡がれる。『男はつらいよ』シリーズは、葛飾柴又の草団子屋に生まれ、テキヤとして日本中を放浪している車寅次郎が主人公。寅さんが毎回、旅先で新しい人たちに出会い、“マドンナ”と呼ばれるヒロインに恋をして、親身になって相談に乗り、困っていたら世話を焼き、感謝されるも結局はフラれてしまう。けんかっ早いけど真っすぐで優しくて、おひとよし……日本中の観客が寅さんに魅了された。映画は次々に新作を重ね、おなじみのキャラクターと日本の変わりゆく風景をフィルムに封じ込めてきたが、第48作目の発表後に主演の渥美清がこの世を去り、その後に特別篇として第49作目が1997年に公開された。そしてついに今年、奇跡の50作目が公開になる。シリーズの生みの親である山田洋次監督をはじめ、倍賞千恵子、吉岡秀隆、前田吟、夏木マリ、浅丘ルリ子、美保純、佐藤蛾次郎らおなじみのキャストが集結。山田監督は本作の製作に際し「先行き不透明で重く停滞した気分のこの国に生きるぼくたちは、もう一度あの寅さんに会いたい、あの野放図な発想の軽やかさ、はた迷惑を顧みぬ自由奔放な行動を想起して元気になりたい、寅さんの台詞にあるように“生まれて来てよかったと思うことがそのうちあるさ”と切実に願って第 50作を製作することを決意した」とコメント。かつて“お正月には寅さんを観に映画館に足を運んだ”という世代と“ネット配信で過去作を観た”という世代が、同じ映画館に集まり、本作を楽しむ状況が出現すれば、『男はつらいよ』シリーズはこの先、100年、150年と語り継がれ、スクリーンで上映され続けることになるだろう。『男はつらいよお帰り 寅さん』12月27日(金)公開
2019年12月26日歩き方を変えて、人生を変えよう!2020年3月4日(水)、セブンアカデミーにおいて、『《1日講座》50歳からの歩き方』が開催される。現役モデルの藤原弘子が、美しくエレガントに見える歩き方やしぐさを伝授。日常の何気ない動作を変えて、毎日をより輝かせる方法を学ぶことができる。開催時間は13:30から15:30まで。持ち物はパンプス。受講料はセブンアカデミー会員が4,400円、一般が5,280円。セブンアカデミーの住所は東京都千代田区九段北4-2-29 セブンアネックスビル6階。受講予約はセブンアカデミーのウェブサイトにて受け付けている。問い合わせはセブンアカデミー(電話番号:03-6697-0771)まで。30年以上モデルとして輝き続けている藤原弘子藤原弘子は雑誌「装苑」のミス装苑に選出され、モデルとしてデビュー。現在は株式会社ネポエットに所属し、モデルやウォーターネイルシール、書道講師として活動している。「クロワッサンプレミアム」、「家庭画報」、「婦人画報」、「美しいキモノ」、「ミセスのスタイルブック」などの雑誌や、ショー、広告、TVなどで活躍。デビューから30年以上経った今も、美ボディをキープし続けている。(画像はセブンアカデミーより)【参考】※セブンアカデミー※株式会社ネポエット
2019年12月15日マット・デイモンとクリスチャン・ベイルがW主演を務めた世界が熱狂した1966年のル・マン24時間レースを舞台に描く『フォードvsフェラーリ』。この度、本作を全面的に応援するアンバサダーに堂本光一が就任したことが分かった。筋金入りのフェラーリファンとしても知られる堂本さん。彼が映画のアンバサダーを引き受けるのは、今回が初めて。就任について堂本さんは「凄く光栄な事ですし、話を最初頂いたとき凄く嬉しかったです。フェラーリ好きなので(笑)」と喜ぶ。また、劇中のお気に入りのシーンについて問われると「もちろんクルマ好きには凄く楽しめる。レースシーンだけじゃなく、ちょこっと移動しているシーンでも、ああ!すげぇこの車いいなとかオシャレ感があるんですよ。昔の車独特の良さっていうのが、凄く車好きには心くすぐられる部分がありましたし、最近クルマ離れが激しいじゃないですか!?若い人たちがこの作品をみて車っていいなって思っていただけたら!」と熱弁し、「主役の二人の友情とか、今の現代にも通ずる大企業の中の一人の人間として何ができるのかという部分とかそういった人間的な部分が描かれているのが印象に残りましたね」とコメントしている。本作の主人公は、頭脳派で裏方に徹するシェルビーと直感で動くようなタイプのケンといった両極端な2人。自身がどちらのタイプか問われると、悩みながら「直感的に動ける人に憧れますね…という事はそっちじゃないのか!?かと言って自分が頭脳派とは思わないんですけど、色んな事を考えた上で行動しよう!って思うタイプの人間かもしれませんね。でも直感大事にしたいんですよ!うーん、、いい所取りしましょう!(笑)」と語る。さらに、フォードが絶対王者フェラーリに挑むという不可能に挑戦する本作のストーリーにちなみ、「いままで不可能と思われることに挑戦したエピソードは?」と聞かれると、「自分がやっている仕事自体が、例えば舞台を作り出すときってある意味頭の中にある想像の世界とか現実とはちょっと違う部分を現実にしていく作業なんですよね!それが好きだから自分もこの仕事が好きなんだなーっていう風に感じる事が多いですけどね。ただ不可能にチャレンジ!みたいなこの映画で描かれているようなカッコいい人生は自分の中にあったか!?というと謎な部分ではありますけど、ありがたい事にこの仕事を続けている限りは、常に不可能な事を可能に!という根本にその部分がある仕事なのかなと思ってます」と明かした。なお、12月27日(金)からは本人出演のWebCMが、1月1日(水)からはTVCMがスタートする予定だ。『フォードvsフェラーリ』は2020年1月10日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:フォードvsフェラーリ 2020年1月10日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
2019年12月14日1966年に別役実らと早稲田小劇場を立ち上げて60年代の小劇場運動を牽引し、1976年には拠点を富山県利賀村に移して劇団名をSCOT(Suzuki Company of Toga)と改称、80歳を迎えた今もなお精力的に活動している鈴木忠志。その名を世界に轟かすこの演出家が2007年、全三幕から成る三島由紀夫の名作戯曲から第二幕のみを取り上げて初演した『サド侯爵夫人(第二幕)』が、12月13日(金)から23日(土)まで東京・吉祥寺シアターで上演される。利賀村と武蔵野市が姉妹都市であることからSCOT作品を頻繁に上演している同劇場に、2017年に鈴木による新演出バージョンとして登場して好評を博した舞台だ。三島による『サド侯爵夫人』は、“サディズム”の語源ともなっている実在の小説家サドを巡る、妻のルネ夫人ら6人の女たちのドラマ。鈴木は三島の書いた言葉は変えないまま、美空ひばりの演歌を流すなどの三島の指示通りではない演出によって、三島がルネ夫人に託した芸術家としての思いを浮かび上がらせる。初日と楽日以外は鈴木によるトーク付きの上演となっているほか、中日には演劇評論家・渡辺保と鈴木が観客からの質疑にも応じる「対話」(チケット代は“ご随意に”とのこと)もあり、あわせて楽しみたい。文:町田麻子
2019年12月09日2010年12月6日にオープンしたサカイクは、今日で10年目を迎えました。この10年目という節目に、あらためて読者のみなさんにお願いしたいことがあります。■子どもの楽しいを大人が邪魔しているオープン最初の月はわずか4,000人しか訪れなかったサイトも、今では月間40万から50万人の方々にご利用いただいています。これまで支えてくださった読者の皆様、取材にご協力いただいた皆様、制作パートナーの皆様、そして我々の考えに賛同いただきサポートしてくださっているスポンサー企業の皆様、すべての方々に心よりお礼申し上げます。サカイクは「自分で考えるサッカーを子どもたちに。」をスローガンにしたジュニアサッカーの保護者向けメディアです。サカイクをオープンさせる前、調査として様々な大会現場に足を運びました。プレーが途切れるごとにグラウンドに大声が響き、子どもたちはボールではなくその声の主を目で追いかける。コーチはベンチから指示を出し、指示通りに進まなければ 怒鳴り声をあげる。「シュートだよ!」 「パスだパス!」 保護者も大声で子どもたちへ激を飛ばす。試合が終われば罰走や反省会。そんな環境でプレーしている子どもたちの顔は、決してサッカーを楽しんでいるようには見えませんでした。『子どもの「サッカーが楽しい!」を大人が邪魔しない世界をつくっていきたい』そんな思いからサカイクはスタートしました。子どもが好きではじめたサッカーなのに、周囲の大人たちは余裕をなくし、目の前の結果にこだわってしまう。一生懸命やればやるほど子どもたちは追い詰められていく。子どもからサッカーの本当の楽しさを奪っているのは、周囲の大人たちが作り出す環境にあるのではないか...。■サカイクを読んで欲しい人には届かない「子どもが心からサッカーを楽しむことが、やる気につながり、子どもの自立や成長を導く。大人がやらせるではなく、子どもが自発的にプレーし、成長していける環境をつくっていくためには?」サッカーの現場で起きる問題はサッカーの世界、スポーツの世界だけの問題ではなく、子どもたち自身の問題、そして親やコーチ、周囲の大人の問題、広く社会の問題に直結しています。様々な問題に関する情報、考え方や解決の方法を伝えていくことで、変わるきっかけにしてもらいたい。サカイクはこの10年間で約13,500本の記事を配信し、300万冊以上のフリーマガジンを配布してきました。オープン当初は、子どもファーストな考え方に批判的な意見をいただくこともありましたが、おかげさまで、多くの賛同者を増やすことができました。少しずつですが、少年スポーツの価値観や、スポーツや子育てに対する考え方が変わってきていることを日々実感しています。しかし、残念ながら今でもスポーツ界の悲しいニュースは後を絶ちません。指導者による暴力・暴言は根強く残り、九州のあるバレーボールチームでは、指導者の体罰を保護者が隠蔽していたというニュースもありました。目に見える数は少なくなったのかもしれませんが、未だに変わらない現実が至るところに存在しています。まだまだ変えていかなければなりません。ただ、そのためには、私たちの力だけでは実現できません。なぜなら本当に変わってほしい人は、なかなかサカイクを読んでくれないからです。変えていくためには現場に関わっていらっしゃる皆さんの力が必要です。皆さんの声で発信し、賛同者を増やしていくことが大事なのです。■サカイクをみんなのハブに。10年目のアクション2017年4月、サカイクは、子どもが心からサッカーを楽しむための「サカイク10か条」を作成しました。子どもを「勝たせたい」「うまくさせたい」よりも先に、大人が大切にしてほしい"10の心得"です。子どもが心からサッカーを楽しむための「サカイク10か条」1.子どもがサッカーを楽しむことを最優先に考えよう2.今日の結果ではなく、子どもの未来に目を向けよう3.子どもの力を信じて、先回りせずに見守ろう4.子どもは小さな大人ではないことを理解しよう5.コーチやクラブの考えを聞いてみよう6.ダメ出しや指示ではなく、ポジティブな応援をしよう7.あなたが子どもの良いお手本になろう8.子どもの健康や安全に気を配ろう9.サッカー以外のことを大切にしよう10.笑顔で子どもとサッカーを楽しもうチームなどで配っていただけるよう、サカイクのサイトからPDFをダウンロードできるようになっています。すでに多くのチームが保護者会や大会現場などで配布してくださっています。「サカイク10か条」のダウンロードはこちら>>以前、サカイクでもおなじみの池上正さんが「サカイクをうまくハブに使えばいい」という話をしてくださいました。面と向かって言いにくいことも「サカイクにこう書いてあるよ」とか、記事をシェアするだけでも目にしてもらえる機会になりますし、それが考えを変えるきっかけになるかもしれないと。サカイク10か条は、メールやLINEでシェアしていただいても、チームのホームページからリンクしていただいても構いません。ぜひ、自由に使っていただき、この考えを一緒に広めていっていただきたいのです。サカイクは10年目のアクションとして、この10か条を多くの方に知っていただくことと、サカイクの考えに賛同いただける方をパートナーとして迎え入れ、さらに活動の幅や影響力を大きくしていきたいと考えています。また、サッカー界だけではなく、他競技とも連携していき、日本のスポーツ界全体を変えていくアクションにつなげていきます。そのためには、現場のリアルにもっと向き合っていかなければなりません。今後はさらに皆さんの意見や考えについても話を聞かせていただく機会を増やしていくつもりです。ぜひ、ご協力ください。そして、サカイク10年目の2020年は東京オリンピックの開催年でもあります。日本人のスポーツに対する価値観や考え方が大きくパラダイムシフトする年になるかもしれません。この絶好のタイミングに、もっと多くの子どもたちが心からサッカーを、スポーツを楽しめる環境をつくっていけるよう、一緒に取り組んでいきましょう。
2019年12月06日1994年にスタートし今年は25周年目にあたるアジア最大級のアートイベント・デザインフェスタ。プロアマ・国籍・年齢・性別は一切不問。オリジナル作品であれば無審査で参加することができるアートの祭典です。春・夏・秋の年3回開催し、この冬開催で第50回目を迎えます。今回は50回目を記念して、会場となる東京ビッグサイトの西展示棟全館に加え、南展示棟1・2ホールを追加し過去最大数となる4,500ブース・13,000人を超えるアーティストが出展。イベント初日は、開場前から長蛇の列ができる盛況ぶり!人気ブースは早くから並ばないと売り切れてしまったり、2日間のうちどちらかの日程でしか参加しないブースもあるので、お目当のアーティストがいる場合は事前にチェックしておくのが鉄則です。それでは、気になったブースをチェックしていきましょう!ファッションから絵画までなんでもアリのデザインフェスタ会場はイラスト・絵画からマルチメディア、ファッション、工芸など様々なジャンルにエリア分けされますが、今回は約4,500ブースと出店数が多いためか、オールジャンルのエリアも多くありました。【koyomi】1点もののお洋服を丁寧に。1点ものにこだわってお洋服づくりをしているkoyomiさん。ドールが着ている小花柄のワンピースはsold outしたそう!襟元と袖の赤いフリルはベルベット素材。にくめない顔をしたねこのトレーナーもとっても可愛くて、どれも欲しくなるデザインばかり。作家さんのkoyomiさんは朗らかで笑顔が素敵でした!1点もののお洋服koyomi【369-cat】ナチュラルで着心地の良いお洋服づくり。ふんわりとしたシルエットが可愛いだけでなく、体を締め付けない着心地の良さがある369-catのお洋服。作家さん着用のタックフレアパンツは、コットン100%のネル生地で素材も柔らか。しかもロング丈のお洋服なので、トイレに行った時にも困らないよう裾がボタンで止められる仕様。かゆい所に手が届くようなデザイン!369-cat【zoomie】品のあるかわいい大人のアクセサリー。石塑(せきそ)粘土という素材で動物モチーフのアクセサリーを一点ずつ手づくりしている作家さん。顔が少しずつ違うので、どの子にしようか迷ってしまいます。シンプルなシャツや帽子のアクセントにつけても可愛いです。新作はたれ耳のうさぎモチーフ。ドット柄のねこも初登場。zoomie【むにゅ】へんてこなのに可愛くて気になる!へんてこもの製作者のむにゅさん(写真左)がつくるアイテムは、ポップでキャッチーなアイテムばかり。昔懐かしい感じがするのに、なんだか斬新で新鮮。よくわからないけど可愛い!むにゅさんのブースには、”へんてこもの”アイテムを求めて待機列ができていました。一度見たら忘れられないおとぼけ顔がたまらない。むにゅ【チームしっくしく】14年間交換日記を続ける仲良しユニット。主にペン画で作品をつくる塩川真由美さん(写真左)と、油画や立体作品の制作を得意とするかのうあすかさん(写真右)のユニット・チームしっくしく。デザインフェスタには小物アイテムの物販とライブペイントで参加されていました。なんとお二人は、14年間も交換日記を続けているそう!おそろいの白いワンピースは裾に刺繍帯をつけてアレンジ。ファッションにもこだわったおしゃれユニットは、2020年1月31日から東京・高円寺で個展を開催予定。チームしっくしく個展「ライフ」2020年1月31日(金)〜2月9日(日)12:00〜20:00※最終日は18:00まで。月・火休廊。場所:吉野純粋蜂蜜の店ギャラリー東京杉並区高円寺北3-35-24(TEL 03-3337-8813)※2階ギャラリー入場時は1階はちみつ店に声かけ陶器作品も充実。つくり手の個性が溢れる。デザインフェスタは陶器作品も充実しています。おしゃれで個性的なデザインは、普通のショップではなかなか見つからないものばかり。また、陶器は基本的に一つひとつ手づくりされるので、どれもすべて一点もの。この世に一つしかないオリジナルだからこそじっくりと選びたい!ガラス面が美しい、ちょっと大きめなぐい呑近藤 九心(こんどう ここのしん)ちょっと風変わり?だけどクセになるドットのテーブウェア。山口 由次(やまぐち ゆうじ)暗いエリアのアーティストたち夏開催に引き続き登場した「暗いエリア」では、暗さを活かしたブースが並びます。このエリアだけちょっと不思議な空気を醸していて”デザインフェスタらしい”雰囲気。次回開催でもこのエリアが設置されていれば、ぜひ立ち寄ってみてほしいです!デミカップやカフェオレ・ボウルでつくったペンダントライト。取っ手付きのデミカップはソーサーも逆さまに。東京・南青山にある「YOSHIKUNI ITO」のブース。一つずつ割った鉢に多肉植物を寄せ植えしたアレンジ作品。退廃的なイメージが暗いエリアにマッチしていました。みんなが知っているおとぎ話をモチーフにしたペーパークラフト。中に豆電球を仕込むことでシルエットが照らし出されます。折りたたみ式ですが一瞬で立ち上がるデザインで、贈り物にも喜ばれそうですね!音楽をメインにしたアーティストやパフォーマーもデザインフェスタはオリジナル作品であればなんでもアリ!のデザインの祭典。音楽をメインにしたアーティストも多数参加しています。世界観をつくり込んだパフォーマーたちと直接話ができるのもデザフェスの醍醐味なので、気になったブースではどんどん話しかけちゃいましょう!【iaitokyo】ロボット頭 / Robot Head Girlなぞのロボット頭の女の子に扮するのはアーティストのiaitokyoさん。音楽とイラストで綴る少し変わったセカイ『パラダイムシーズ』のメインキャラクターだそう。新作「傘の下で降る雨」を2019年12月26日よりデザイン・フェスタ・ギャラリー原宿で開催予定。トウキョウパラドックスのセカイで不思議な住人たちが繰り広げる物語を垣間見ることができます。iaitokyo「傘の下で降る雨」展2019年12月26日(木)〜29日(日)11:00~20:00※初日は15:00から、最終日は17:00まで。デザイン・フェスタ・ギャラリー原宿東京都渋谷区神宮前3-20-18(TEL 03-3479-1442) 【唄芝居ニルノラフ】物語を紡ぐアコースティックユニット2015年に絵本や童話のような物語を唄で表現する”唄芝居プロジェクト”として「ニルノラフ」の活動を開始したシンガーソングライターのにるのさん(写真右)。2017年からはイラストレーターのTashiro Yugoさん(写真左)が芝居絵を担当し、ユニットして活動しています。Tashiro Yugoさんの描く優しいビジュアルに、にるのさんの繊細でメロディックな歌声が調和したイマジネーションをかき立ててくれる優美な唄芝居。あったかい気持ちになりました。唄芝居ニルノラフ2019年11月30日(土)、12月1日(日)に「ときわ台Cave」で単独公演開催。こだわりブースが軒を連ねる屋外フードエリアでひと休み前回開催よりフード店舗が16店舗も増えた本開催。フードエリア・カフェエリアは屋内ブースと屋外のキッチンカーで楽しむことができます。フードエリア・カフェエリアは点在していますが、全てのエリアで飲食・休憩スペースが設けられているので、ひと休みする場所には困らないかと。【ROCKET CHICKEN】重くない!新感覚のフライドチキン!2014年に湘南の小田急電鉄江ノ島線「六会日大前駅」に創業した「ロケットキッチン(ROCKET CHICKEN)」は、学生が多いエリアで健康に良く、味も見た目も一生の思い出に残るような名物をつくろうと考えたのが発端。サクサク、柔らか。油で揚げているのに重くない。自家製タルタルソースでいただく最高のチキンが自慢のお店です。名物のロケットチキン3ピースにライスのセットを注文。ピクルスから漬け込んだタルタルソースの上に、てりやき・スイートチリ・レッチリの3種類のソースをお好みで。すりおろしにんにくもお店のおすすめ!クリスピータイプのサクサク衣の中にはさっぱりとした鶏の胸肉が。パサパサ感はなくふっくら柔らか。油っぽさがないのでいくつでも食べられそうです!お肉がさっぱりしている分、タルタルソースやお好みのソース、にんにくなどで自由に味付けすることでコクをプラス。評判通りのおいしさで、湘南まで通いたくなる味でした。ROCKET CHICKEN六会日大前駅(本店)神奈川県藤沢市亀井野1-7-9 2階(TEL 0466-52-4454)【honobono工房】自家採蜜した天然蜂蜜でつくるはちみつドリンク神奈川県でミツバチを育てている茅ヶ崎のはちみつ屋さん。自家採蜜した天然蜂蜜をはじめ、各地の国産蜂蜜でつくる栄養たっぷりのドリンクは、優しくてマイルドな味わいに。看板商品の「はちみつジンジャー」やオリジナルのはちみつビール、カクテルなど、はちみつ好きにはたまらないお店。honobono工房ではオーガニック珈琲の提供もしています。どのドリンクも気になりますが、珈琲もはちみつも楽しめる「ハニーカフェオレ」を注文。オーガニック珈琲と低温殺菌牛乳に国産の生はちみつで甘みを付けたカフェオレは、まろやかな甘みとさっぱりとした珈琲のコクがちょうどいい!大切に味わいたいドリンクでした。honobono工房神奈川県茅ヶ崎市旭が丘6-30(TEL 080-5540-1589)オーガニック移動カフェhonobono号次回開催も期待大!デザインフェスタvol.51ショップブースやフードエリア以外にも、ステージ、ライブペイント、ワークショップなど、1日中アートを体感できる大イベント!次回は2020年4月11日(土)・12日(日)東京ビッグサイト西ホール全館で開催予定です。ぜひ足を運んでみてください!デザインフェスタvol.51開催日程:2020年4月11日(土)・12日(日)場所:東京ビッグサイト西ホール全館 : MIzuki Igarashi
2019年12月01日「嵐」チームとゲストチームが体感型ゲームで対戦する「VS嵐」の11月21日(木)今夜放送回に、俳優の佐藤隆太がゲスト出演。佐藤さんはプラスワンゲストとして嵐をサポート、嵐のリーダー、大野智と同世代で構成された「リーダーと同級生チーム」と戦う。今回、嵐の5人が戦うのは“破天荒キャラ”芸人として活躍中の「平成ノブシコブシ」吉村崇、世界3階級制覇王者の元プロボクサー・長谷川穂積、元プロ野球選手の村田修一、タレントの眞鍋かをり、「M-1グランプリ」覇者の「銀シャリ」橋本直、おなじく「M-1」3年連続準優勝の「和牛」水田信二といった、全員が大野さんと同じ“1980年生まれ”で構成された「リーダーと同級生チーム」。対する「嵐チーム」は、「木更津キャッツアイ」「ROOKIES」などの作品で人気となると、『THE LAST MESSAGE 海猿』や『TOKYO TRIBE』『鋼の錬金術師』などの映画から放送中の連続テレビ小説「スカーレット」に「4分間のマリーゴールド」といったドラマまで多数の作品で活躍し続ける、こちらも大野さんと同じ1980年生まれの佐藤さんを助っ人に迎え応戦する。「クリフクライム」では「リーダーと同級生チーム」から長谷川さんと水田さんが挑戦、元プロボクサーということで長谷川さんの身体能力に期待がかかるも「自信がない…」とまさかの弱気発言が飛び出す。一方の「嵐チーム」は大野さんと佐藤さんの同世代コンビが挑戦することに…果たして勝負の行方は!?また今回の特別対決は出されたお題に対してイメージされるポーズを決め、どれだけチーム内でそろえられるかを競う「ポーズde嵐」を実施する。今回、プラスワンゲストとして大野さんはじめ嵐のメンバーをサポートした佐藤さんが出演する舞台「エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~」が、来年1月より上演開始となる。出演者は佐藤さん1人、観客が出演者を取り囲んで物語に参加しながらある男の人生を紡いでいくという舞台となり、2020年1月25日(土)~2月5日(水)の期間、東京芸術劇場シアターイーストで上演されるのを皮切りに、新潟、松本、名古屋、大阪、高知と全国を回る。大野さんと同世代の俳優、芸人、アスリートらが揃って対戦を繰り広げる「VS嵐」は11月21日(木)今夜19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2019年11月21日11月14日(木)今夜放送のフジテレビ系「VS嵐」は豪華2本立ての3時間スペシャルをオンエア。前回のドラフト会議で選ばれたメンバーとともに「Mr.VS嵐」をかけて5人が戦うほか、デビュー20周年にちなんで様々な“20”にまつわる企画も行われる。本番組は「嵐」チームとゲストチームが体感型ゲームで対戦する番組。先週の放送では嵐の5人がそれぞれ自身のチームで共に戦う2人のメンバーを選ぶ「ドラフト会議」が行われたが、そこで選ばれたメンバーと今回ついに「Mr.VS嵐」を賭けた戦いが始まる。大野智チームは「Hey! Say! JUMP」のメンバーであり『ピーチガール』や「家政夫のミタゾノ」などでも知られる伊野尾慧と吉村崇。櫻井翔チームは「KAT-TUN」としての活動とともに「新宿セブン」「節約ロック」などに出演する上田竜也と井上裕介。相葉雅紀チームは「V6」「Coming Century」の一員にして「セミオトコ」の演技も話題となった三宅健と狩野英孝。二宮和也チームは「NEWS」「テゴマス」として大ヒットを飛ばしながら「ゼロ 一獲千金ゲーム」「ボイス 110緊急指令室」などにも出演する増田貴久と山崎弘也。松本潤チームは「King & Prince」のメンバーであり『ニセコイ』などにも出演している岸優太と「ミキ」亜生という布陣で、「Mr.VS嵐」を賭けた戦いに挑む。また「嵐」のデビュー20周年にかけて“20”に関連した色々な企画を行い、その結果をゲストが予想する「二十嵐」も開催。こちらには『鋼の錬金術師』「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」などで知られ、日本のみならず世界を股にかけて活動するディーン・フジオカをはじめヒロミ、小島瑠璃子、児嶋一哉、大久保佳代子らをゲストに迎え、大爆笑必至の様々な“20”企画に加え、伝説の企画「クイズ松本潤」にも注目。今回のゲスト、ディーンさんが主演する月9ドラマ「シャーロック」が現在放送中。ディーンさんがホームズにあたる犯罪捜査専門コンサルタントの誉獅子雄を演じ、ワトソンにあたる精神科医、若宮潤一を岩田剛典が演じるほか、佐々木蔵之介、山田真歩、ゆうたろうらが出演する。「シャーロック」は毎週月曜21時~フジテレビ系で放送。「VS嵐」3時間スペシャルは11月14日(木)19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2019年11月14日11月7日放送の「VS嵐」(フジテレビ、水曜19時~)は通常の放送内容とは異なり、来週放送の3時間スペシャル「Mr.VS嵐」に向け、チーム分けのドラフト会議を行いました。「Mr.VS嵐」は番組史上初、嵐のメンバー同士が戦う内容となっており、今週のドラフト会議では、亜生さん(ミキ)、井上裕介さん(NON STYLE)、伊野尾慧さん、上田竜也さん(KAT-TUN)、狩野英孝さん、岸優太さん(King&Prince)、増田貴久さん(NEWS)、三宅健さん(V6)、山崎弘也さん(アンタッチャブル)、吉村崇さん(平成ノブシコブシ)の中から、嵐の5人が自分のチームに入れるメンバーを真剣に選出しました。その結果、以下のようなチーム編成に。チーム相葉:三宅健さん、狩野英孝さんチーム松本:岸優太さん、亜生さんチーム櫻井:上田竜也さん、井上裕介さんチーム大野: 吉村崇さん、伊野尾慧さんチーム二宮:山崎弘也さん、増田貴久さん同じジャニーズ事務所の先輩後輩が各チームに分けられたことにより、それぞれのファンもツイッターでは大盛り上がり。グループや入所歴の垣根を超えたシャッフルチーム編成。どのようなチームワークを見せるのか、来週の放送が楽しみですね。また番組内では嵐からの重大発表として、相葉さんが2019年12月4日と11日に行われる「FNS歌謡際」の司会を務めることも発表されました。これには「おめでとう」「最高にうれしい発表」と祝福の声が相次ぎました。最近うれしい発表続きの嵐。来週の「VS嵐」も目が離せません!
2019年11月08日『オデッセイ』のマット・デイモンと『ダークナイト』シリーズのクリスチャン・ベイルが初共演でW主演を務める挑戦の実話『フォードvsフェラーリ』が2020年1月10日(金)に日本公開。この度、本作のLAプレミアが日本時間11月5日(火)に開催された。フォード・モーター社の使命を受けたカー・エンジニアのキャロル・シェルビーをマット・デイモン、破天荒なイギリス人レーサー、ケン・マイルズをクリスチャン・ベイルが演じ、2人とも賞レースの主演男優賞部門にエントリーされている本作。この日の会場は、公開を待ちわびるファン300名や、世界中のメディアで溢れかえり、劇中にも登場する歴史を作った名車たち(フォードGT40 MK ll、フェラーリ330P4など)が展示され、まるで会場はサーキットにいるかのような臨場感。レッドカーペットには本作のメガホンをとったジェームズ・マンゴールド監督(『LOGAN/ローガン』)、フォード社の社長でル・マン24時間レースでの打倒フェラーリを誓うヘンリー・フォード2世を演じるトレイシー・レッツ(『レディ・バード』)、フォード社の重役でシェルビーにレースカー開発を依頼するリー・アイアコッカ役のジョン・バーンサル(「ウォーキング・デッド」)、シェルビーとマイルズに嫌がらせを繰り返すフォード社副社長のレオ・ビーブ役のジョシュ・ルーカス(『アメリカン・サイコ』)、一流レーサーである父ケン・マイルズを心から慕う息子ピーター・マイルズを演じたノア・ジュプ(『クワイエット・プレイス』)らが登場し、ファンの声援を受けながら世界中から集まったメディアの取材に応じた。最後に満を持して登場したのは、敏腕レーサーとして名を馳せるも病気が原因でレーサーの道を絶たれ、カー・デザイナーとして返り咲くシェルビーを演じたデイモン、レーサーとしての腕前は超一流にも関わらず、極端に怒りっぽく気性の荒い伝説のレーサー/マイルズを演じたベイル。2人は、なんと劇中に登場する名車を自ら運転して颯爽と登場!デイモンは「素晴らしい奇跡の大逆転の物語だと思ったんだ。また、これまで聞いたことがないストーリーだった。観客がとても気に入ってくれるといいなと願っているよ。僕らはもちろん、映画の出来にとてもハッピーだよ」と本作に対する自信を告白。本作でハリウッド映画賞監督賞を受賞したマンゴールド監督は、「世界でもっとも偉大な2人の俳優だよ。そして、彼ら2人の間には素晴らしい相性があった」とW主演のデイモンとベイルを称える。「多くの意味で、マットは、ものすごく禅的で、すごくさりげない。クリスチャンは、もっと爆竹みたいなんだ。だから2人の間にはたくさん火花が散る。とても素晴らしかったよ」と名優たちの仕事ぶりに賛辞を送り、また一つ歴史が動くことを予感させた。『フォードvsフェラーリ』は2020年1月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フォードvsフェラーリ 2020年1月10日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
2019年11月06日ディオール(DIOR)の2019年秋冬コレクションから新作シューズ「DIOR GANG」が登場。50年代英国“テディ・ガール”をイメージしたパンプス&ブーツ50年代英国の“テディ・ガール”から着想を得た2019年秋冬コレクションは、当時のファッションを象徴するチェック模様をふんだんに取り入れているのが特徴。新作シューズ「DIOR GANG」には、そんなコレクションのムードを落とし込んだタータンチェック柄のローヒールパンプスやブーツがラインナップする。ブラック×ホワイト、またはグリーン×ブラックでエレガントに仕上げたそれらのシューズには、エイジドメタルのバックルを組み合わせ。軽やかなシルエットで、気品を纏う一足に、エッジィなアクセントをプラスしている。美しいシルエット際立つブラックブーツもまたブラックで彩ったバックル付きのショートブーツも登場。ミニマルなデザインでありながらも、全体を単色で統一することで、その美しい流線型のシルエットがより引き立てられている。シューズ×ソックスのブリティッシュスタイルなおランウェイでは、ソックスとコーディネートした“ブリティッシュスタイル”を披露。シューズの魅力を引き出す、シンプルなブラックソックスがセレクトされている。【詳細】新作シューズ「DIOR GANG」アイテム例:・パンプス各色 118,000円+税・ブーツ 166,000円+税展開店舗:ディオール ブティック取扱店舗【問い合わせ先】クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2019年10月07日フランスで観客100万人を動員した、シャルロット・ゲンズブール主演の感動作『母との約束、250通の手紙』。フランスの三島由紀夫とも評される伝説の文豪、ロマン・ガリのベストセラー自伝小説「夜明けの約束」を映画化した、本作の予告編とポスタービジュアルが解禁された。フランス文学界で最も権威のあるゴンクール賞をただ1人、2度も受賞しただけでなく、外交官、映画監督、そして名作『勝手にしやがれ』で知られる女優ジーン・セバーグの夫でもあったガリ。彼を伝説の作家に育てあげようと、人生の全てを捧げた母・ニーナと、その想いに全力で応えようとした少年・ロマンの絆を描いた本作で、シャルロット・ゲンズブールは母のニーナを、『イヴ・サンローラン』のピエール・ニネが大人になったロマンを演じている。■息子の成功を信じる母を支え続けた想いとは…?解禁された予告編には、アパルトマンの片隅で階上から見下ろし嘲笑を浴びせる住民たちに向かって、ロマンを連れたニーナが「私の息子は作家になる。偉大になるのよ!」と宣言する姿が。その後も、ニーナが「よく聞くのよお前は大物になる」「生きて有名にならないと意味がない」「愛する息子よどんな時も書き続けなさい死ぬのは許さない」とロマンが大人になるまで叱咤激励を飛ばし続けるシーンが続く。そんなニーナに対し、ロマンは幼心に「僕は約束した母の途方もない夢を叶えると」と決めて小説家を志し、やがて軍に入隊して戦争へ。母の重すぎる愛情に包まれ、一心に生きるロマンだったが、時に「勝手に僕の人生を決めないで!」「分かってる!」とその期待に押しつぶされそうになるシーンも。そして、老いたニーナが「帰ってきた時お前が許してくれますように」という言葉と共に、立派に育ったロマンを迎えるのだが…。頑なに息子の成功を信じ、激しく濃密な愛でロマンを導いてきたニーナを駆り立てたもの、そこにあった真意は何なのか、気になる内容となっている。■シャルロット・ゲンズブール×ピエール・ニネ、見つめ合う親子がポスターにまた、同時に公開されたポスタービジュアルは、ニーナと大人になったロマンがテーブルで向かい合う、予告編の最後のシーンを切り取ったもの。愛情あふれる視線をロマンに向けるニーナとその手を取り口づけるロマン、親子の幸せなひと時に「あの日、ぼくは誓った母の途方もない夢を叶えると――」というコピーが添えられている。『母との約束、250通の手紙』は1月31日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月25日日本初演から上演50年を迎えた松本白鸚主演のミュージカル『ラ・マンチャの男』が9月7日、大阪のフェスティバルホールで幕を開けた。白鸚は1969年、当時市川染五郎だった26歳でこの作品に主演し、翌年、日本人としては初めてブロードウェイから招聘され現地でも出演。以後、作品とともに50年の歩みを続けている。「ラ・マンチャの灯がいつまでも日本に灯されますように」と願う、今年喜寿の白鸚の、気迫のこもった演技と歌声が会場中に響き渡った。ミュージカル「ラ・マンチャの男」チケット情報16世紀末のスペイン・セビリアの牢獄が舞台。教会を侮辱した罪で投獄されたセルバンテス(白鸚)は、即興劇で申し開きをしようと思い立つ。セルバンテスは田舎の紳士キハーナと、キハーナが作り出したドン・キホーテを演じる。自由奔放なキホーテは遍歴の騎士となり、従僕のサンチョを従えて、真実を求める旅に出る。三重構造になった哲学的な物語は、頭で理解しようとするよりも、体感するほうが何かを得やすい。とても喜寿とは思えない、セルバンテス、キハーナ、ドン・キホーテの3役を務め、そのセリフが血肉となり、今、役を生きている白鸚を見ていると、誰が想像上の人物で何が現実かを考えるのがナンセンスになってくる。白鸚は「一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生に、ただ折り合いをつけてしまって、あるべき姿のために戦わないことだ」というセルバンテスのセリフがこの作品のテーマだと語る。風車を巨人だと思い込み、娼婦のアルドンザを“憧れの姫”と敬う、狂人だと笑われるキホーテこそ、折り合いをつけず、あるべき姿のために真っすぐに戦っている真実だと気付かされていく。2009年からサンチョを演じ「やるたびに身が引き締まる」という駒田一と白鸚のコンビは、ますます息もピッタリで笑いと涙を誘う。初参加の瀬奈じゅんは「50年の歴史を台無しにしないように、プレッシャーと緊張感でいっぱい」だと話すが、力強さの中に悲しみ、切なさを抱えたアルドンザを演じ切った。余命幾ばくもないキハーナをサンチョとアルドンザが抱きかかえるシーンは、荘厳として悲しく胸を打つ。劇中劇が終わり、セルバンテスは一歩一歩、裁判所への階段を登っていく。白鸚は「この作品は私の亡き父と、亡き菊田一夫さんのふたりの見果てぬ夢なんです。僕は、男ふたりの夢を『見果てぬ夢』という劇中歌でレクイエムとして、感謝と祈りとこれからへの思いを込めて歌い続けてきました」と話す。また、「77歳の男がいう言葉ではないんですが、夢とは夢を叶えようとする心意気。口には出さないけれどそういう思いを胸に秘めた大人は素敵だと思います」ともいう。私たち観客の秘めた見果てぬ夢も背負って、今日も白鸚は舞台に立ち続ける。大阪公演は9月12日(木)までフェスティバルホールにて上演。その後、宮城、愛知、東京公演あり。チケット発売中。取材・文:米満ゆうこ
2019年09月09日是枝裕和監督長編14作目となる、母と娘の愛憎渦巻くドラマを描いた最新作『真実』より、待望の特報映像が公開された。様々な家族の形を描いてきた是枝監督が、新しい家族の形を映し出す『真実』。国民的大女優のファビエンヌが、「真実」というタイトルの自伝本を発表したことから、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く”真実”が炙り出されていく物語。到着した特報映像では、カトリーヌ・ドヌーヴ演じる大女優ファビエンヌが暮らす大きな家の庭に、大きな荷物を抱えて歩くファビエンヌの娘リュミール(ジュリエット・ビノシュ)と、夫ハンク(イーサン・ホーク)、そして、本作のために是枝監督がフランスで自ら見出した孫娘のクレマンティーヌ・グルニエと、幸せそうな若い家族が映し出される。自身の自伝本「真実」の出版祝いのため、久々の娘家族との再会にファビエンヌもは喜ぶ様子を見せるが、一転、自伝本の内容を巡り、「あれは事故よ」「ママを許さない 絶対に」と母と娘のやり取りが始まる。そして物語は、母と娘の嘘と真実が徐々に明らかになっていく。映像ラストには「ママ、あなたの人生嘘だらけね」という本作のキャッチコピーが登場。ナレーションの声も相まって、重厚感溢れる特報となっている。『真実』は10月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年08月16日長崎県美術館では9月1日まで、大分では9月14日から11月10日まで開催されている、「名探偵コナン 科学捜査展〜真実への推理~」は、「名探偵コナン」の仲間たちと一緒に科学捜査をしていく企画展です。複製原画も初公開しているので見どころが沢山ある企画展です。「名探偵コナン 科学捜査展〜真実への推理~」あらすじ参加者体験型の企画展「名探偵コナン 科学捜査展〜真実への推理~」で解決していく科学捜査の内容は、毛利小五郎が主人公として登場するはずだったミステリー小説を書いている作家が自宅で殺害されていのだが、現場に残されたカレンダーには「毛利小五郎」の文字が…原作でも書かれていないユニークな内容となっているのでコナンを知り尽くしている方でも楽しく参加できます。証拠を集める3つのエリア事件を解決するヒントとして会場にあるエリアは「現場検証エリア」「聞き込みエリア」「ラボエリア」です。3つのエリアから証拠を得て事件の真相に迫ってみて。操作を分ける2つの「探偵手帳」操作の鍵を握るのは「探偵手帳」。この「探偵手帳」は2種類用意されています。「コナン&安室」の探偵手帳か「コナン&蘭」の探偵手帳があります。「真実はいつもひとつ」ナガサキ会場では、原作者の複製原画コーナーもあり、さらに会員限定グッズも販売されています。初公開となっている複製原画コーナーは見逃せません。「名探偵コナン 科学捜査展〜真実への推理~」コナンたちと一緒に、事件を解決してみて。イベント情報イベント名:名探偵コナン 科学捜査展〜真実への推理(アブダクション)〜長崎催行期間:2019年06月26日 〜 2019年09月01日住所:長崎県長崎市出島町2番1号電話番号:095-833-2110イベント情報イベント名:名探偵コナン 科学捜査展〜真実への推理(アブダクション)〜」大分催行期間:2019年09月14日 〜 2019年11月10日住所:大分市寿町2番1号イベント情報イベント名:名探偵コナン 科学捜査展〜真実への推理(アブダクション)〜宮崎催行期間:2019年11月23日 〜 2020年01月19日住所:宮崎県宮崎市3丁目3番27号
2019年08月16日2018年のカンヌ国際映画祭で日本映画21年ぶりの快挙となる最高賞“パルムドール”を受賞した、『万引き家族』の是枝裕和監督最新作『真実』から、ポスタービジュアルが解禁となった。是枝監督が初めて国際共同製作に挑戦する本作。本年度のヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品&オープニング作品に決定し、日本のみならず世界中からますます注目を集めている。今回解禁となったのは、自伝本を出版した母を祝福するように、娘家族が笑顔で寄り添う姿を捉えたポスタービジュアル。中央に置かれたソファに座るカトリーヌ・ドヌーヴ演じるファビエンヌの隣には娘役のジュリエット・ビノシュが腰かけ、その後ろに夫役のイーサン・ホーク、そしてソファの肘掛けには孫娘役のクレマンティーヌ・グルニエが座っている。一見、仲睦まじい家族写真だが、中心には「ママ、あなたの人生、嘘だらけね」というタイトルとは対照的で不穏なコピーが添えられ、家族の間に秘めらた“嘘”や“秘密”が好奇心を掻き立てる。また、世界を代表する豪華キャストが一堂に会しながらも、その絶妙な距離感や表情からは、是枝監督ならではのリアルな家族の姿が垣間見える1枚となっている。これまで、『そして父になる』では“父と息子”、『海街diary』では“四姉妹”、『万引き家族』では“血の繋がらない一家”と、様々な家族の形を描いてきた是枝監督が創り上げるカトリーヌとジュリエットの新たな母娘像からも目が離せない。『真実』は10月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年08月08日人生100年時代、折り返し地点を過ぎた50代は今も恋愛適齢期!?この世代ならではの出会いや進め方、そして知っておきたい恋愛のオキテを現役・経験者の赤裸々な告白から探ります。■50代の恋愛実例「結婚も考えていたのに……娘には引かれ、彼も去っていきました。やはり50代には足かせが多すぎます」(E・Sさん/53歳/男女とも死別バツイチ/交際約1年で破局)39歳のとき、夫をがんで亡くしました。幸い、経済的には不自由しませんでしたが、病弱な娘を育てるのに精いっぱいで、わき目もふらず過ごしてきました。ですが、娘が大学に入学したら、ふいに「このままひとりは寂しい、パートナーが欲しい」と思い立ち、“中高年の出会い”的なサイトに登録してみたのです。そこで知り合った彼は、ともに配偶者を亡くし、シングルを貫いてきたという共通点があり、親密になるのに時間はかかりませんでした。お見合い結婚し、さらに結婚生活をほぼ夫の看病に費やしてきた私は、恋愛経験の乏しい自分にずっとコンプレックスを抱いていました。だから、ちょっぴりはしゃぎすぎてしまったのかもしれません。SNSを始め、彼とのデート風景を発信したり、人気のカフェやタピオカショップの行列に並んだり……ようやく求めていた時間が訪れ、とにかく毎日が刺激的でした。穏やかで優しい彼とも、このまま結婚するものだと思っていたんです。それなのにある日、彼から「今後の付き合いを考えたい」と言われてしまいました。彼の長男が、結婚を考えている相手を紹介したいという話になったとき、当然私も同席するつもりで勝手にお店選びを始めたあたりから、“なんとなく違う”と感じていたそう。また、若い子と同じような内容のデートもきつかったし、連絡や会う頻度もちょっとせわしすぎる、もう少しのんびり進めていきたかったとも。取り乱した私は、彼の家に押しかけたり、職場に電話をかけてしまったりと、自分でもあきれるくらい愚かな行動に出てしまい、情緒不安定に。娘からも「お母さん、いい年して男に入れあげて気持ち悪い。別れないのなら、この家を出ていく!」と完全に引かれてしまって……。ようやく、友人からの忠告で目が覚めました。彼と結婚して万が一、私が先に死んだら、家や娘のための蓄えの半分は彼、のちにめぐって彼の息子たちにいく場合もあるのだとか。また、彼には今後介護が現実的になる80代後半の両親もいます。彼を愛していると思っていたけれど、よくよく考えたらそこまでの覚悟はないと気づき、私も別れを承諾したのです。この年代の恋愛ってやはり難しいですね。勢いだけではもちません。でも私、あきらめたわけではないんですよ。やっぱり恋愛って楽しいから。結婚はしなくても、恋愛はし続けて行きたい。今回の失敗を生かし、いい関係を築ける相手をこれからも探すつもりです。
2019年08月08日人生100年時代、折り返し地点を過ぎた50代は今も恋愛適齢期!?この世代ならではの出会いや進め方、そして知っておきたい恋愛のオキテを現役・経験者の赤裸々な告白から探ります。■50代の恋愛実例「高齢の親と同居、介護をしているのでこの先も一緒に暮らすことは考えていません。今のゆる〜い付き合いがちょうどいい」(R・Hさん/57歳/男女とも婚姻歴なし/今後も結婚の予定なし)彼と再会したのは、なんと30年ぶり。といっても、お互い地元で就職した私たちは、系列会社の親睦会で数回顔を合わせた程度の間柄でした。その後、私は転職して上京し、38歳で自分の会社を立ち上げました。仕事がとにかく楽しくて忙しくて、恋愛や結婚は二の次という感じでしたね。ところが2年前、両親が同時に体を壊し、父は施設へ、母は車いす生活となりました。悩んだ揚げ句、実家に戻ることに。会社も地元に移して心機一転、同業者が集う会に顔を出してみました。そこにいたのが彼。彼も同じく介護のための“戻り組”で、会社を辞めフリーで働いていたのです。思い出話から仕事、介護のことなど、不思議と話は尽きず、場を変えてふたりで会うようになりました。ただし、彼はものすごーくシャイで受け身な性格。最初こそ「食事でも」と誘ってきたのは彼でしたが、その先はなんのアクションもなし。奥手だけれど、うそのない人柄に私はだんだんと好意を抱きつつあったので、思いきって自分から「私たち、このまま付き合ってみない?」と言ってしまいました。彼も「あ、うん」と。こうして、私に押し切られた形で(笑)お付き合いが始まったのです。進展があったのは数カ月後、彼の京都出張に私もお供したとき。彼ったらホテルを2部屋予約したというんですよ。「同じ部屋でいいじゃん」と、ひと部屋キャンセルしてもらいました。以来、本当にゆる〜い感じで、現状維持を続けています。地元が近くといっても電車で1時間半の距離なので、デートは2週間に1度のペースで、たまに旅行に出かけたりするくらい。この年だから親にとがめられることもなく、自分たちのペースで付き合える今のこの関係が気に入っています。若いころはグイグイ押してくるタイプが好きでしたが、今になって、当時は物足りなかった“草食系”の魅力に開眼しました(笑)。私自身も「男はこうあるべき」とか、「彼氏ならこうしてほしい」といった思い込みや要求もなくなり、相手に多くを求めなくなりました。お互い価値観ができあがっている年齢なので、相手を変えようとも思いません。アドバイスはしても、基本的には相手の生き方を尊重しています。今は状況的に結婚は考えていません。ただ、私が飛び込んでいけば彼は受け止めてくれるだろう、という漠然とした信頼感はあります。だからこそ、恋人と友人の中間のようなこの心地よい関係を大切にしていきたいですね。
2019年08月07日ポルノグラフィティが本日7月31日、ニューシングル『VS』をリリースする。デビュー曲『アポロ』から20年。ドキッとするような名前のバンドは突然チャートに現れ、こ今ではJ-POPを代表するグループとなった。ボーカル・岡野昭仁とギター・新藤晴一の2人が生み出す楽曲は、ポップなものからエキゾティックものまで数多く、今なおヒット曲を生み出し続けている。アニバーサリーを目前に控えた彼らは、これまでの足跡についての展示会「ポルノ展 20 YEARS EXHIBITION」の開催や、コラボカフェ「喫茶ポルノ」のオープン、メジャー進出の記念日に合わせた東京ドーム2デイズ「20th Anniversary Special LIVE “NIPPONロマンスポルノ’19 ~神vs神~”」など勢力的な活動を展開中だ。今作は通算50枚目のシングル。タイトル曲には節目の年らしく「過去と現在との対比」という意味が込められている。そのテーマのとおり、さわやかさを感じさせるサウンドと今の自分が過去に問いかけるような歌詞が印象的な曲に仕上がった。さらに2人が下北沢の街を歩き回るユニークなミュージック・ビデオがYouTubeで公開中。なお、同曲はテレビアニメ『MIX』の7月期オープニングテーマに決定している。■リリース情報ポルノグラフィティ『VS』7月31日リリース収録曲:M1:『VS』 読売テレビ/日本テレビ系テレビアニメ『MIX』7月期オープニングテーマ作曲:新藤晴一/ 作詞:新藤晴一/ 編曲:近藤隆史、田中ユウスケ、Porno GraffittiM2:『プリズム』作曲:岡野昭仁/ 作詞:岡野昭仁/ 編曲:近藤隆史、田中ユウスケ、Porno GraffittiM3:『一雫』作曲:新藤晴一/ 作詞:新藤晴一/ 編曲:篤志、Porno Graffitti
2019年07月31日女優の渡辺えりが、脚本・演出を務める新作舞台『私の恋人』を上演する。今年芥川賞を受賞した上田岳弘の三島由紀夫賞受賞作『私の恋人』を下敷きに、独自の恋物語を描き出す。共演に小日向文世、本作が初舞台となるのんを迎え、3人で30もの役を演じ分ける。約15曲の楽曲で綴るユニークな音楽劇だ。オフィス3○○「私の恋人」チケット情報主人公の“私”は、博愛の精神に満ちた「理想の恋人」に出会うまで、輪廻転生を繰り返し、10万年もの時空を生き続ける。クロマニヨン人からユダヤ人、そしてフリーターとして現世に生きる井上由祐に至るまで。恋人探しの一方で、浮き彫りになるのは無くならない戦争の歴史だ。SF的世界観から本質を炙り出す手法は、渡辺戯曲とも共通する。渡辺は、上田が描くテーマにも共感するという。「大きく言えば人類愛ですよね。なぜ人間は同じ過ちを繰り返すのか。いま断捨離が流行っていますが、忘れてはいけないような過去まで全部捨てるような時代になっている。合理化や分業化が進み、誰もが自分の保身に走ったり、日本人の良さである思いやりや情の部分が消えつつあるなと。そこを今回はお節介おばさんのように問い直したい。原作からは一部だけをお借りして、残りの9割は私の創作です(笑)」。原作通りにやれば「5時間は必要」な10万年の恋物語も歌やダンス、ユーモアを盛り込み、約1時間40分に凝縮する。情報量満載の展開だが「わけの分からなさを楽しんで」と渡辺。「だって、のんちゃんが主人公や彼が飼っている猫になったり、今お母さん役だった小日向さんが、次はお父さん役で出てくるわけですから。そこは笑って楽しんで。ピカソやマグリットも、パッと見は何の絵かは分からないけど、惹かれるから見るでしょ。それの演劇版です(笑)」。30年来の付き合いになる小日向は「段取りで芝居をしない信頼のおける役者」。一方、のんは天才肌の女優として一目置く。「一緒に映画や舞台を見に行っても視点が面白く、表現する言葉の選び方も天才的。センスだと思うんですけど。シュールでグロテスク、少しはみ出したものに惹かれる嗜好も似ていて、年齢差を感じさせない魅力がある」。のんは初舞台を目標に、以前から歌や踊り、英会話の特訓に勤しんでいるという。「猫背気味だった姿勢も直しましたから、努力家です。今は映像で流した方が楽だし儲かる時代だけど、一回しかない公演に命懸けてやる人もいる。色々と選択肢がないとつまらない。役者が目の前で汗を流しながら演じる、こんな贅沢は演劇だけですから。面白いと思いますよ」。公演は8月9日(金)、10日(土)兵庫県立芸術文化センター、8月28日(水)から9月8日(日)まで本多劇場にて上演。その他、地方公演あり。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2019年07月29日是枝裕和の最新作、映画『真実』が、2019年10月11日(金)より全国公開。また、映画 『真実』 “特別編集版”が、11月1日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で順次公開される。是枝裕和、待望の最新作映画『真実』は、『万引き家族』で第71回カンヌ国際映画祭にて最高賞にあたるパルムドールを受賞した是枝裕和の最新作。構想に8年をかけた本作は、全編フランスにて撮影された自身初の国際共同製作映画だ。物語は、国民的大女優ファビエンヌが出した『真実』という名の自伝本をきっかけに、彼女と娘リュミエールの間に隠された、ある“真実”を巡って展開される。あらすじ全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。国民的大女優ファビエンヌが自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール、テレビ俳優の娘婿ハンク、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書……お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。是枝監督コメント是枝は、映画制作のきっかけについて以下のように述べている。「元々は、楽屋のシーンだけで出来上がる舞台を考えていました。しかし、実際に映画が動き出したのは、ジュリエット・ビノシュさんから一緒に映画を作る冒険をしないかと、2011年に提案をいただいたことがきっかけです。その時点では、日本で撮るのか、フランスで撮るのかといった確たる目標があったわけではないのですが、ふと、あの話をフランスで撮ってみようかと思いつきました。戯曲の主人公は、その国の映画史を代表する女優だったので、もしかすると、そのような女優さんを撮るチャンスが生まれるのではと思ったんです。そこで、大幅に戯曲を書き直して、母と娘の話に仕上げました。脚本が完全に固まる前の段階で、何度もお二人にお会いして、インタビューをさせていただき、女優という人生を送られている方の生の言葉を、どのように脚本に落としていくかという作業を、継続的な信頼関係のなかで、数年に渡って行っていきました。その結実したものがこの『真実』です。」主演にカトリーヌ・ドヌーヴ主人公・ファビエンヌには、『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』などで主演を務め、映画界の至宝ともいわれるカトリーヌ・ドヌーヴ。自身のイメージとも重なるような「国民的大女優」役を演じる。また、彼女の娘・リュミエール役に『ポンヌフの恋人』や、アカデミー助演女優賞を受賞した『イングリッシュ・ペイシェント』のジュリエット・ビノシュ、娘婿・ハンク役は、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホークが務める。日本語版キャスト日本語版吹替えには、国民的大女優ファビエンヌ役に宮本信子、その娘で脚本家のリュミ ール役に宮﨑あおいが抜擢。また、リュミールの娘シャルロット役は、『万引き家族』で注目を浴びた子役・佐々木みゆが担当する。脇にもスポットを当てた“特別編集版”なお11月1日(金)から公開される“特別編集版”では、母娘を中心とするドラマの脇を支える男性陣にもスポットライトをあてたストーリーを公開。イ ーサン・ホーク他の出演シーンも盛り沢山となるため、通常版と合わせて、異なる角度からとらえた『真実』を楽しんでみてはいかがだろう。ヴェネチア国際映画祭オープニング作品に選出2019年8月28日(水)、第76回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門 オープニング作品として公開された。“世界三大映画祭”と呼ばれる歴史深い本映画祭の中で、日本人監督作品がコンペティション部門のオープニング作品に選ばれるのは、史上初の快挙となる。是枝は、「大変光栄です。映画祭関係者の皆さんにまず感謝致します。撮影は昨年の秋に10週間パリで行いました。発表された通り、キャストは本当に華やかなのですが、物語の七割は家の中で展開していく、小さな小さな家族のお話です。その小さな宇宙の中に出来る限りの後悔や嘘や見栄や寂しさや、和解や喜びを詰め込んでみました。どうぞ、お楽しみください。」と、本作の見どころと共に、喜びの声を寄せた。映画祭当日、是枝は、ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)のオーダーメイドのタキシードを着用。また、ともに登場したジュリエット・ビノシュもジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVÉ)のドレスを身にまとった。作品詳細映画『真実』公開日:2019年10月11日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開監督・脚本・編集:是枝裕和出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホーク、リュディヴィーヌ・サニエ撮影:エリック・ゴーティエ配給:ギャガ原題:La Vérité■ 『真実』 “特別編集版”公開日:2019年11月1日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
2019年07月20日パルムドールを受賞した『万引き家族』の是枝裕和監督の長編14作目となる最新作にして、初の国際共同製作映画『La Verite』(原題)の邦題を『真実』として公開することが決定。併せて、メイキング写真が解禁となった。国民的大女優ファビエンヌが自伝本「真実」を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール、テレビ俳優の娘婿ハンク、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書…お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。一体彼女はなにを綴ったのか?そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。監督を務めるのは、2018年のカンヌ国際映画祭で日本映画21年ぶりの快挙となる最高賞“パルムドール”を受賞し、興行収入46億を超える大ヒットとなった『万引き家族』の是枝裕和監督。本作は、構想8年の渾身作にして初の国際共同製作となる。是枝監督の元に世界トップレベルの俳優陣が集結した本作は、全編フランスにて撮影。主人公・ファビエンヌ役には映画界の至宝といわれる『シェルブールの雨傘』のカトリーヌ・ドヌーヴ。自身のイメージとも重なるような国民的大女優役を演じる。彼女の娘・リュミール役には、ジョニー・デップとのW主演作『ショコラ』で主演女優賞にノミネート、『ポンヌフの恋人』でヨーロッパ映画賞女優賞を受賞したジュリエット・ビノシュ。娘婿・ハンク役を『ビフォア・サンセット』やその続編の『ビフォア・ミッドナイト』、『パージ』などに出演し、『6才のボクが、大人になるまで。』ではアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたイーサン・ホークが演じる。今回、是枝監督とキャストらを写し出したメイキング写真が解禁。どのシーンの撮影風景を捉えたものなのかは、スクリーンで是非確かめてみて。『真実』は10月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年07月17日数十年後にかっこよく国産スギの外壁に包まれた、清々しい佇まい。たまプラーザで眼鏡店を営む矢田大輔さんは、それまで住んでいた築50年の家を、昨年秋にリノベーションした。「妻の祖母の家だったんです。かつてここで営んでいた町工場の名残りのある昭和の家が、全く違う雰囲気に生まれ変わりました」。経営する眼鏡店「Local」の店舗デザインを担当した「MOBLEY WORKS」の鰤岡力也さんに、この自宅も依頼。「学生時代からの付き合いでもあり、完全に信頼しているのでほとんどお任せでしたね。リノベーションするからには、鰤岡さん以外には頼みたくない、と思っていました」。矢田さんが唯一希望したのは、「10年、20年経ってもかっこいい家がいい」というもの。「“お前が死んだとき、オヤジいい家造ったな、と子どもが言ってくれるような家を造ってやる”。なんて、鰤岡さんは言っていましたね(笑)」。多摩のスギと張り方の構造にこだわった外壁は、湿度の高い日本の風土に適応。次第に色が変わっていく経年変化も楽しみのひとつ。施工はすわ製作所。リビングからダイニングを見る。ルーバーの衝立の左端は、リノベーションにあたって唯一残した柱。リビングからダイニング方向に向けて、床を斜め張りにしたことで、空間に奥行きが生まれた。床にはDIYでオイルを塗布。ソファーはジェルデのライトに合わせてデザインしてもらったもの。見通しのいいLDK無垢の床に漆喰の壁。シンプルだが細部の意匠にこだわった、広々とした1階のリビングダイニングを、心地よい風が吹き抜ける。「日本の風土にあう、理にかなった家だと思います」。例えば外壁は、防水シートを施した上にルーバーを縦横に張り巡らせ、すのこ状にしたもの。中に空間があくことで、風が通り抜け湿気を防いでくれる。「細かなところに何かと手間がかかり、大工さん泣かせだったと思います。玄関の籐を使った靴箱など、職人が減って行く今、あえて挑戦しているところもありますね」。1階は緩やかにつながったワンルーム。仕切りのない空間は、床の張り方で変化がつけられている。「玄関から入ってきたときに広がりを感じさせるように、リビングは斜めに張っています。ダイニングはまた雰囲気を変えて寄せ木張りに。すべて鰤岡さんのアイデアです」。そのリビングとダイニングの間には、あえて階段を設けている。「子どもが大きくなっても、必ず家族と顔を合わせて出入りしてほしい。そんな気持ちで階段の位置にはこだわりました」。リビングにいてもダイニングにいても、階段を通る家族と必ず目を合わせる。そのような意図で設けられた階段は、メモリーとして唯一残した柱とともに、家族の成長とつながりを見守り続けている。扉の枠の縁の加工や幅木の処理など、細かいところにこだわりが。照明は鰤岡さんからの結婚祝い。籐を用いた通気性のよいシューズボックス。奥にはアウトドアグッズなどを収めるクローゼットを設置。風と光が通り抜けるリビング。L字型のソファーは家族みんなで寛げる。キャビネットは米軍払い下げのもの。階段の上は吹き抜けになり、ここから家全体の気配がわかる。あえて設けた垂れ壁は、床の変化とともに空間を緩やかに分けるためのもの。アイアンの手すりは、グリップ感にこだわって加工した。キッチンをアクセントにキッチンは妻・康恵さんの希望でコの字型に。「眼鏡店の内装に合わせてモスグリーンを選びました。私の身長に合わせてオーダーしたので、使いやすいです」と康恵さん。大きなシンクや、火力の強いハーマンのコンロを使用することなどをリクエストして、鰤岡さんがデザインした。キッチンの奥にはパントリーが併設され、2方向から出入りできて動線もよい。「長い時間を過ごす1階にはお金をかけて、2階の寝室は素材だけにこだわりました」。蝋をつけて焼いたアイアンの手すりがついた階段をあがると、3部屋のベッドルーム。2階はもとの家の間取りを活かし、シンプルに設定した。「階段の上が吹き抜けなので、冬も1階でストーブをつけるだけで上まで暖かいんです。夏は夏で、風通しがよいので涼しいんです。真夏までエアコンはいらないくらいです」。モスグリーンのキッチンが、シンプルな内装のアクセントに。ダイニングの床は市松模様の寄せ木張りで変化をつけた。人造大理石の天板のキッチンには、収納もたっぷり設けた。白いサブウェイタイルに、目地はグレー系を選択。テラスとつながった明るいダイニング。テーブルは6〜7人でも囲めるサイズのものを鰤岡さんにオーダー。キッチン裏のパントリーは、洗面側からも入ることができる。子ども用に使っていたキャビネットを収納に。洗面にはクラシカルなシンクをセレクト。蛇口の経年変化も味を出す。バスルームはシンプルなグレーに統一。サブウェイタイルが雰囲気を出す。オクタゴン(八角形)がかっこいい取っ手。ドアの端にもベニヤを張りすっきりと見せている。細かなパーツも選び抜いたもの。カーキっぽいグレーは、お店のカラーとシンクロさせている。大切な思い出とともに「生活感のない感じにはしたくなかったですね。思い出のある大事なものが、さり気なく置かれている、そんな空間に味が出ると思うんです」。ともに50〜80年代のアメリカの、オーセンティックなものに惹かれるというご夫妻。ガラスのキャビネットには、子どもたちの思い出の品を大切に飾っている。「イームズのロッキングチェアは、長男がお腹にいるとき、妻のために買ってきたんです。1個1個のものに思い出がありますね」。家族で寛ぐ青いソファーは、バスケットボールをやっていたという、大輔さんの体格に合わせて、家族全員が腰かけられるよう造作した。「座り心地がいいので、夜、みんなでゆっくりTVを観る時間が増えました。昼間は部屋から素足でテラスに出ておやつを食べたり、ビニールプールで体を冷やしてはまた家に入ったり。子どもたちも家での思い出を増やしていってくれるといいですね」。メンテナンスしながら長く使い続けてほしいというメガネへの思いのように、この家も長く受け継がれいきそうだ。お子さんが初めてはいた靴や、生まれたときの時間でとめた時計など、思い出を大切に飾る。右の額は、康恵さんのお祖父さんが制作したシルクスクリーン。大輔さんの思いの詰まったシェルチェアで。ご夫婦のメガネがずらり。「Local」では、矢田さんがセレクトした輸入もののメガネを扱う。広々としたテラスで読書をする長男・夏奏君と長女・かのんちゃん。アウトドアでの読書タイムも楽しい。
2019年06月17日伊豆と箱根の中間に位置する、日本最長400mの人道吊橋「三島スカイウォーク」では、2019年6月8日(土)から7月28日(日)までの期間で「あじさい祭」を開催する。6月中旬から、170品種1万株のアジサイが見頃を迎える「三島スカイウォーク」。期間中は、2018年に三島スカイウォークオリジナル品種として植えられた「覇王」や「スカイウォーク」をはじめとする様々な品種のアジサイが楽しめる。また、「三島スカイウォーク」内にある飲食店舗では、アジサイをテーマにした期間限定の和菓子やスイーツを販売。スカイウォーク自慢のソフトクリームに薄紫色の寒天とブルーベリーソースをトッピングした「あじさいサンデー」や、アジサイに見立てた紫色のパンケーキと、ゼリーを入れることで色が変わるマロウブルーがセットになった「あじさいのパンケーキとマロウブルー」など、様々な“アジサイスイーツ”が味わえる。さらに、7月13日(土)と14日(日)には夜間特別営業を実施。竹灯籠の灯りがアジサイを優しく照らす幻想的な景色を、この機会にぜひ楽しんでみてはいかがだろう。【開催概要】「あじさい祭」開催期間:2019年6月8日(土)〜7月28日(日)※、7月13日(土)と14日(日)は夜間特別営業を実施。場所:三島スカイウォーク(静岡県三島市笹原新田313)施設入場料:大人 1,000円、中高生 500円、小学生 200円営業時間:9:00〜17:00※イベントや天候により変更する場合あり。休業日:年中無休【問い合わせ先】三島スカイウォークTEL:055-972-0084
2019年05月20日ナチスに弾圧され奪われた美術品と、それに関わる人々の運命に迫る名画ミステリー『ヒトラーVS.ピカソ奪われた名画のゆくえ』から、ゴッホの名画がナチス・ドイツによって没収され、売り飛ばされていた衝撃の事実を紹介する本編映像が到着した。ピカソ、ゴッホ、フェルメール、マティス、ムンク、モネ…いまもなお多くの名画たちが行方不明――。1933年から45年にかけて、ナチス・ドイツがヨーロッパ各地で略奪した芸術品の総数は約60万点にのぼり、戦後70年以上経った現在でもなんと10万点が行方不明と言われる。彼らはピカソ、ゴッホ、ゴーギャン、シャガール、クレーらの傑作に“退廃芸術”の烙印を押し、それらを貶め、一方で純粋なアーリア人による写実的で古典主義的な作品を擁護。同時に、ヒトラーは故郷リンツに“総統美術館”設立の野望を抱き、右腕的存在のゲーリング国家元帥と張り合うかのうように、ユダヤ人富裕層やルーブル美術館からも問答無用で美術品の略奪を繰り返したという。フィンセント・ファン・ゴッホの誕生日である3月30日、今回解禁された本編映像では、晩年ゴッホが診察を受けていたパリ・近郊に住む医師ガシェがモデルで、ゴッホが死の1か月余り前に描いたと言われている彼の傑作「医師ガシェの肖像」(1890)が、ナチス・ドイツから堕落とみなされ、ゲーリングの命でフランクフルトの美術館から没収されていた事実を紹介。また、ゴッホの自画像「Self-Portrait Dedicated to Paul Gauguin」もスイスのオークションにかけられていたと説明している。権力は芸術をも支配できると妄信するナチスが行った歴史上最悪の美術品強奪によって、不遇な運命を辿っていた名画たち。本作を観れば、今後、きっと美術鑑賞でも見方が変わってくることだろう。『ヒトラーVS.ピカソ奪われた名画のゆくえ』は4月19日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年03月30日部屋ごとに住む人の気配があり、思い出がある。微かな匂いを探るように写真を撮るフォトグラファー・HALKUZUYAさんのフォトエッセイ「あの人の部屋」。10回目となる今回は、本と暮らす女性のお話。その部屋に入るだけで、あっという間にわかってしまう三島由紀夫が特に好きそう言った彼女はすらりとした美しい女性だ午後の光の中で猫と本と暮らす静かな時間を想像する自分の中に世界を持つことは生きる強さだと思う本はいろんなことを教えてくれる小説は時間も場所も瞬間に旅することができる暖かな日差しの中で静かに時を刻みながらきっと今日の午後も彼女は一人そこで過ごすのだろうか●文、写真HALKUZUYAHAL KUZUYA Photographer▽シリーズ一覧はこちら▽【あの人の部屋 #1】そばかすの可愛い彼女の部屋にはピンクのバラが良く似合う【あの人の部屋 #2】憧れの彼女の部屋はいい香りで満ちている【あの人の部屋 #3】窓からの光が心地よい、小さなレディーの住む家【あの人の部屋 #4】玄関に花を飾りましょう【あの人の部屋 #5】懐かしい香りの部屋に差し込む、午後の光【あの人の部屋 #6】少女のような年上の女性は、宝物と暮らしている【あの人の部屋 #7】もとは魚屋さんの古民家。奥様の着物がよく映える【あの人の部屋 #8】好きなもの、旅したところ。ポップな彼女が選んだ世界【あの人の部屋 #9】光すら愛おしい。思い出がつまり過ぎている家
2019年02月26日三島由紀夫原作・黛敏郎作曲のオペラ《金閣寺》を宮本亜門が演出する注目公演が、いよいよ目前に迫った。このプロダクションはフランス国立ラン歌劇場と二期会の共同制作で、フランスではすでに昨年3~4月に初演された。都内の稽古場で、直前のリハーサルの様子を取材した。【チケット情報はこちら】オペラの中心となる登場人物は、全幕を通してほぼ出ずっぱりの主人公・溝口(バリトン)と、そのネガティヴな分身のような柏木(テノール)。この日は、ダブルキャストのうち、溝口を与那城敬、柏木を山本耕平が演じる、2月23日(土)公演の出演キャストたちによるピアノ伴奏の通し稽古だった。溝口は、すべての場面で深層を吐露するような、内面的な難しい役だ。与那城のノーブルな声が真摯に役と向き合い、舞台に緊張感をみなぎらせている。一方の柏木役の山本は、テノールとしては珍しい悪役。いつもの甘い美声が、なんとも言えず憎々しげに響いて悪魔的な魅力を放つ。今回の演出には、宮本亜門が新たに創造した役がある。黙役のダンサーが演じる「ヤング溝口」がそれ。父親から「金閣寺こそが最高の美である」と教え込まれて育った少年時代の溝口を象徴する彼が、大人になった溝口と常に対峙し、並行して溝口の内面を表現する。演じる中学生の少年ダンサー(この日は木下湧仁)の動きがキレキレだ。溝口のもうひとりの分身とも言える友人・鶴川(高田智士)や、父(小林由樹)、母(林正子)、道詮和尚(畠山茂)がそれぞれに存在感を示すなか、非常に限られた出番ながら強烈なインパクトを残すのが、若き日の溝口が好意を寄せていた有為子(嘉目真木子)と、溝口がその生まれ変わりと感じた女(冨平安希子)だ。嘉目と冨平は、ダブルキャストの一方の公演では、それぞれの役を入れ替えて出演する。これはオペラ台本にはない、原作の意図を巧みに反映したキャスティング側のファインプレイと言えそうだ。そして、このオペラのもう一方の主役とも言えるのが合唱(二期会合唱団)。古代ギリシア劇のコロスのような物語の進行役であり、群衆であり、この作品の音楽上の特徴のひとつでもある経文も唱える。終幕の最後、禅宗の経文である「楞厳呪(りょうごんしゅう)」が導くクライマックスには鳥肌が立った。その音楽全体をシュアにまとめる指揮者は、フランソワ=グザヴィエ・ロトの秘蔵っ子、1985年生まれのフランスの新鋭マキシム・パスカル。これが日本でのオペラ・デビューとなる。稽古場なので、「金閣寺」がどのように出現するのかなど、演出の全貌はまだ見えず、そこは本番のお楽しみ。フランス初演の記事などを見ると、映像を用いたり、色によるキャラクター分けなどもあるようで、おそらくは音楽の輪郭を際立たせ、聴衆の理解を助けるたくさんの仕掛けがあるはずだ。開幕はもうすぐ。公演は2月22日(金)から2月24日(日)まで東京文化会館大ホールにて上演。チケットは現在発売中。取材・文:宮本明※高田智士の「高」ははしごだか
2019年02月18日映画『魂のゆくえ』が、2019年4月12日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国の劇場で公開される。構想50年、ポール・シュレイダー渾身の作品監督・脚本は、『タクシードライバー』『レイジング・ブル』『ザ・ヤクザ』などの傑作を手がけた脚本家として知られ、『アメリカン・ジゴロ』も監督したポール・シュレイダー。構想50年の末に完成させた『魂のゆくえ』では、戦争で失った息子への罪悪感を背負って暮らす牧師が、自分の所属する教会が社会的な問題を抱えていることに気づき、徐々に信仰心が揺らぎはじめ、諦念と怒りで満ちていく様子を描いていく。トロント映画祭で披露され、”ポール・シュレイダー最高傑作”と評されるなど、批評家からの絶賛に次ぐ絶賛を浴びた渾身作だ。第91回アカデミー賞脚本賞ノミネート第91回アカデミー賞において、脚色賞(ポール・シュレイダー)にノミネート。その他、ゴッサム賞では脚本賞と男優賞を受賞、ナショナル・ボード・オブ・レビューでは脚本賞受賞、インディペンデント・スピリット賞でも作品賞、監督賞、主演男優賞の3部門にノミネートされている。『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホーク主演聖職者でありながら内なる怒りと葛藤を抱え、やがて狂気の淵に追い込まれていく主人公トラー牧師を熱演するのは、『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホーク。そして、『マンマ・ミーア!』『レ・ミゼラブル』などのスター女優アマンダ・セイフライドが、主人公を頼る若い女性を演じる。ストーリートラーは、ニューヨーク州北部の小さな教会「ファースト・リフォームド」の牧師。ある日、トラーは礼拝に来た若い女性メアリーから、環境活動家の夫マイケルが思い悩んでいるので相談に乗ってほしいと頼まれる。仕方なく出向いたメアリーの家でマイケルと話したトラーは、彼が地球の未来に思い悩むあまり、メアリーのお腹の子を産むのに反対していることを知る。必死に説得を始めるトラーだが、心の底ではマイケルに共感し自分の説明に納得のできないもうひとりの自分がいる。一方、彼は自分の所属する教会が、環境汚染の原因を作る大企業から巨額の支援を受けていることを知る。本当の正義とは一体何なのか。トラーの信仰心は徐々に揺らぎはじめ、やがて怒りにも似た感情が彼を蝕んでいくのだった…。作品情報映画『魂のゆくえ』公開日:2019年4月12日(金)、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国公開監督・脚本:ポール・シュレイダー出演:イーサン・ホーク、アマンダ・セイフライド、セドリック・カーン配給:トランスフォーマー原題:『First Reformed』
2019年01月26日シリーズ22年ぶり、50作目となる最新作『男はつらいよ50 おかえり、寅さん』(仮題)に、女優の池脇千鶴と桜田ひよりが初参加するほか、シリーズお馴染みの出演者の参加も発表された。■ストーリー諏訪満男の妻の七回忌の法要から始まる本作。柴又の帝釈天の参道に昔あった「くるまや」の店舗は新しくカフェに生まれ変わり、その裏手に昔のままの住居がある。法事のあと、ひとしきり昔話に花が咲く…。満男は、長い間サラリーマンをしていたが、その合間に書いた小説が認められ小説家になっていた。そんなある日、満男の最新作の評判がよくサイン会をすることに。ところが、その列に並ぶ客の中に初恋の人、一度は結婚の約束までした及川泉の姿を見て呆然。サイン会もそこそこに「君に会わせたい人がいる」と小さなJAZZ喫茶にイズミを連れて行く。経営者の顔を見て驚くイズミ、それは20年以上前に奄美大島で会った寅の恋人のリリーだった。懐かしい人たちとの再会、そして思い返す寅さんのこと。それは満男とイズミにあたたかい何かをもたらしていく。イズミはその夜、「くるまや」を訪れることになるのだが――。■池脇千鶴&桜田ひより、初参加の山田組は…本作は、車寅次郎の甥・満男と、満男がかつて思いを寄せたイズミのその後の物語。別々の人生を生きてきた2人を軸に、さくらや博、そしてくるまやを囲む人たちが描かれていく。『ジョゼと虎と魚たち』『そこのみにて光輝く』の池脇千鶴が演じるのは、小説家となった諏訪満男(吉岡秀隆)の編集担当・高野節子。『脳内ポイズンベリー』『ういらぶ。』などに出演する桜田ひよりが、満男の娘・諏訪ユリを演じることが決定。山田組初参加となった2人。今作において、重要な役どころを演じる。「すごくびっくりしましたし、嬉しかったです」と今回の参加を喜んだ池脇さんは、「山田組は緊張感があって、でも厳しいというよりは優しく、細かく。山田監督が書かれた脚本にプラスして、現場でも監督がその時々に求めていることに応えられたらいいなと思い、撮影に臨んでいました」と現場での印象を明かす。また桜田さんも「オーディションに受かった時は飛び跳ねて喜びました!家族は勿論、祖母が特に喜んでくれました」と言い、「撮影初日はとても緊張していたのですが、みなさんが温かく迎えてくださったので安心して撮影に臨むことができました。監督からは『変に作り込むのではなく、台本をきちんと読んで、自然体で来てほしい』とアドバイスを頂いたので、山田組に身を任せて沢山のことを吸収したいと思い、頑張りました」とコメントしている。■シリーズでお馴染みキャストも集結!もちろん忘れてはならない、シリーズお馴染みキャストの参加も決定。朝日印刷タコ社長の娘・朱美役の美保純、柴又帝釈天題経寺の寺男・源公役の佐藤蛾次郎、新しくカフェになった「くるまや」の店長・三平役の北山雅康。これまでのシリーズで様々な役を演じてきた笹野高史は、新たな御前様として。第37~41作でエキストラとして参加していた出川哲朗は、出版社の社員・山中役として出演する。ほかにも、節子が勤める出版社の編集長・飯田役にカンニング竹山、書店の客に濱田マリ、ケアセンターの職員に林家たま平、イズミ・ブルーナ(後藤久美子)の父親役に橋爪功、満男の義理の父親役に小林稔侍、そして立川志らくが劇中でも噺家として参加する。『男はつらいよ50 おかえり、寅さん』(仮題)は2019年12月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:男はつらいよ50おかえり、寅さん(仮題) 2019年12月27日より全国にて公開©2019松竹株式会社
2018年12月23日「サザエさん」アニメ50周年イヤーとなる2019年最初の放送は、「祝!50周年イヤー突入サザエさんお正月スペシャル」と題し、1時間のスペシャル版が放送される。昭和44年(1969年)に放送を開始した「サザエさん」。来る2019年は、アニメ50周年イヤーを迎える。そんな2019年最初の放送は、50周年の幕開け&お正月にふさわしい「磯野家の開運旅行~秩父を行く~」「お年玉はつらいよ」「みかん小ばなし」「映画のオカズたち」と豪華4本のエピソードを放送。メインエピソードとなる「磯野家の開運旅行~秩父を行く~」では、正月旅行で秩父を訪れた磯野家が、秩父神社に初詣する。子どもたちがおみくじをすると、ワカメとタラは大吉だったが、カツオだけ凶でガッカリしてしまうが…というあらすじ。50周年イヤーの幕開け、2019年最初の放送をぜひお楽しみに。「祝!50周年イヤー突入サザエさんお正月スペシャル」は2019年1月6日(日)18時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2018年12月17日