嵐の大野智(35)が、4日放送の日本テレビ系バラエティ『しゃべくり007春の完璧ゲストSP』(21:00~22:54)で、グループのメンバー一人ひとりのキャラクターを説明した。大野は、自分以外で一番芸能人っぽくないのは二宮和也だと言い、スターの感じは「全然ない」ときっぱり。「楽屋でずっとこうですよ」とゲームをしている姿をまねし、「それでアカデミー賞とるから」と驚いていた。反対に、松本潤について「一番芸能人っぽい」と話し、衣装をいくつか試着してこだわりを持って決めている様子を再現してみせた。また、櫻井翔を「影のリーダー」と表現し、頼っている部分が「けっこうある」とコメント。いろいろまとめてくれることも多いそうで、「そういう時に『あぁ! ありがとう』って思います。心の中で見つめながら『ありがとう』って」と話した。そして、相葉雅紀については「あんないい人見たことないっていう人」だと言い、「人に嫌われているところを見たことないし、相葉君の悪口を言っているのも聞いたこともない」と語った。
2016年04月04日1月1日21時より日本テレビ系にて放送された「嵐にしやがれ 嵐旅館スペシャル」の中で、「嵐」の大野智が4月期放送の連続ドラマの主演を務めることが明らかとなった。同番組にて、大野さんは「大野智のジャニーズ匠の会」というコーナーを担当。ゲストには、2015年にデビュー20周年を迎え、大人気番組「学校へ行こう!」が一夜限りの復活を果たすなど大活躍だった「V6」の長野博や、「NEWS」のメンバーにして作家活動も行い、処女作の映画化『ピンクとグレー』の公開やドラマ化「傘をもたない蟻たちは」の放送が控える加藤シゲアキ、そして、2015年に初の「24時間テレビ」メインパーソナリティーを務め、年末には初の単独カウントダウンコンサートを京セラドームにて開催した「Hey!Say!JUMP」のメンバー・伊野尾慧が出演。同じ事務所の中でも一芸に秀でたメンバーたちと共にコーナーを進める中で、「今年の抱負」についての話に。すると突如、番組ディレクターが大野さんの春ドラマ主演について言及!大野さんは「それ言っちゃダメなやつでしょ」と驚きの表情をみせるが、ディレクターはさらに“老舗旅館の二代目”という役どころでラブコメに挑戦することまで明かした。大野さんはゲストに3人から「『ラブコメやりたい、やりたい!』って言ったの?」と茶化されながらも「俺が言うわけ無いでしょ!」「ラブコメ初挑戦!みんな観てね!」と照れながらドラマの宣伝を行った。今回の件について「嵐にしやがれ」のチーフプロデューサーと、ドラマプロデューサーからコメントが届いた。■「嵐にしやがれ」チーフプロデューサー田中宏史2016年元日に放送した「嵐にしやがれ」の中で、番組チーフプロデューサーとして何か新しい事を発表したいと思っていたので、うれしいです。急遽ではありますが、通常では考えられないタイミングでの情報解禁を関係各所お許し頂き、本当に感謝しております。「嵐にしやがれ」では今後も大野さん主演ドラマに関して様々なコラボを行わせて頂ければと思っております。■ドラマプロデューサー櫨山裕子いままで「嵐にしやがれ」さんには番宣などでたいへんお世話になっておりますが日本テレビの2016年社運を賭けた大切な大切な大野さん主演ドラマの初出し発表を寒風吹きすさぶ雪原でこんな形で、しかも元旦に…新しいことを発表したいにもほどがある…。この貸しはきっと返してもらいますから!大野さん主演ドラマは2016年4月期放送予定。(text:cinemacafe.net)
2016年01月05日東京都・中目黒のアートギャラリー「MDP GALLERY」では、造形作家・菅本智氏の個展 「What’s inside our Heads」を開催する。会期は1月15日~1月30日 11:00~19:00(日曜・月曜・祝日は休廊)。入場無料。同展は、喜怒哀楽といった人間の原始的かつ普遍的な感情を、「縄」や「鏡」といったマテリアルを用いて、ファッションに近い立体造形に落とし込んで表現する造形作家・菅本智(すがもと さと)氏の個展。会場では、人の感情や内面性を具現化したヘッドドレスや鏡などが展示されるほか、アクセサリーの販売も行われるという。また、初日の1月15日 18:00~20:00には、同ギャラリーにおいてオープニングレセプションが開催されるとのこと。なお、菅本智氏は1987年 東京生まれ。2013年 東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。受賞歴は、2011年 第6回藝大アートプラザ大賞展 入選。2013年 MITSUBISHI CHEMICAL JUNIOR DESIGNER AWARD 2013 茂木健一郎賞 受賞。2014年 SICF15 準グランプリ 受賞。
2016年01月05日アートアクアリウムアーティスト・木村英智氏は、日本人アーティストの発掘・育成を目的に設立した「アートアクアリウム基金」の第1弾として、日本のアーティストからアート作品を募り、選ばれたアーティストにイタリア・ミラノのギャラリーで自身の作品を展示・販売する機会を提供するプロジェクト「コンコルソ アルテ ミラノ 2016」を始動した。作品の応募締め切りは2016年2月29日。今回のプロジェクトは、日本のアーティストが海外で自らのアート作品を展示・販売し、本場のアートに触れ、世界で通用するかを試すチャンスを提供することを目的としたもの。日本在住の日本人アーティストから、絵画やイラスト、書、写真、造形などのアート作品を募集し、厳正なる審査によって選ばれたアーティストは、2016年4月頃、イタリア・ミラノのギャラリー「Carte Scoperte(カルテ スコペルテ)」にて自身の作品を展示・販売する機会が与えられるという。また、同ギャラリーは、新しいアート地区であるイゾラ地区でも、多くの画廊が集まるマロンチェッリ通りに位置する。展示会開催にかかる諸費用は同プロジェクトが負担し、展示会の作品カタログの制作も行われるという。展示会では、審査員とアーティスト双方が合意した価格で作品が売買されるとのことだ。なお、審査員は、木村氏をはじめ、俳優であり芸術家としても活躍する片岡鶴太郎氏、イタリアアート界の有識者ルチアーノ・テッラロ―リ氏やアンドレア・ザルディン氏らが務める。応募の締め切り日は2016年2月29日。出品企画は絵画、イラスト、書、写真、造形など。素材やサイズは自由(ただし映像・動画作品は不可)。応募点数は1アーティストにつき3点まで。応募料金は無料。応募方法などについての詳細は、「コンコルソ アルテ ミラノ 2016」公式サイトを参照のこと。「アートアクアリウム基金」は、未来ある有能な日本人アーティストを海外に紹介し発信していくことを目的として、アートアクアリウムアーティスト・木村英智氏が設立したもの。今年、アートアクアリウムの展覧会がイタリア・ミラノで開催された際、木村氏は「イタリアはアートへの関心が高く、アーティストの作品が売買される環境が日本より一般的なシーンとしてある」と感じ、日本人アーティストの作品を手に取ってもらう機会を増やしたいという強い思いから、設立に至ったということだ。
2015年12月18日篠原涼子が2年半ぶりに主演・出演する連続ドラマ「オトナ女子」。この度、11月12日(木)放送の第5話に“オトナの魅力あふれるイケメン”丸山智己が出演することが明らかになった。いくつになっても“女子”であることを諦めない40歳の独身女性・中原亜紀(篠原涼子)、大崎萠子(吉瀬美智子)、坂田みどり(鈴木砂羽)の3人が、高山文夫(江口洋介)や栗田純一(谷原章介)といったダメ男に振り回されながら、幸せをつかむために奮闘する様子や、“オトナ”ならでは恋愛模様が描かれ、共感を集める本作。今回、11月12日(木)放送の第5話にゲスト出演するのは、雑誌、CM、ドラマ、映画と様々なジャンルで幅広く活躍し、「マザー・ゲーム~彼女たちの階級~」(TBS)「リスクの神様」(フジテレビ)にも出演する、まさに“引っ張りだこ”の丸山さん。丸山さんが演じるのは、ハリウッドのみならず、中国にも進出し、映画の世界で手広く事業をおこなっている男性・田代役。吉瀬さん演じる萠子とは、昔からの知り合いのようだが、どこか謎に包まれたミステリアスな役どころだ。出演にあたって丸山さんは、「ここの所、95%悪役を演じてますので、“恋愛ものの作品”に出演するのは珍しいのですが、『オトナ女子』は、好きで拝見していましたので、楽しんで演じさせていただいております」と出演前から本作を見ていたと告白。また「いままであまり自分が見せたことがない、出したことがない部分をお見せできたらと…。最近求められる役が偏ってきていて、性格などの設定もかっちり決まっていることが多いんですが、今回は謎に包まれている人物ということで、決め込みすぎないで、いつもより振り幅をもって演じていきたいです。“にこにこ・へらへらしてくれ”というシーンがあって、そこの部分の表情や心情をつかむのが難しかったんですけど…(笑)演じていてどんどん楽しくなってきています。“なんだかちょっと笑えるな”と思っていただければうれしいです」と見どころを語った。ホレっぽく、いろいろな男性にアプローチするがうまくいかないタイプの萠子は、偶然知り合った、谷原さん演じる亜紀の会社の社長・栗田と恋の駆け引き中。プレーボーイで、複数の若い女性と遊んでいる栗田とは、“割り切ったオトナの恋愛”を楽しむつもりでいたが、“心から愛してほしい”という気持ちが芽生え、栗田との関係に一抹のさみしさを覚え始めていた矢先に、田代が現れる。果たして、萠子と田代に新たな恋の予感が生まれるのか…?「オトナ女子」は毎週木曜日22時よりフジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2015年11月05日『ソラニン』『くちびるに歌を』を手がけた三木孝浩監督を特集する上映イベント「三木孝浩 filmo day ~音楽と映画~」が、11月8日(日)に開催されることがこのほど決定した。『僕等がいた』『ホットロード』『アオハライド』など、恋愛青春映画の名手として大ヒット作の多くを手がける三木監督。映画監督デビュー5周年を記念して実施される本イベントでは、ミュージックビデオ監督出身の三木監督にとって長編映画デビューとなった『ソラニン』をはじめ、山崎賢人が初映画出演にして主演を務めた『管制塔』、初めて“ラブストーリー”ではない本格的な“人間ドラマ”に挑んだ『くちびるに歌を』の、どれも音楽をモチーフにした3作品が上映される。中でも『管制塔』は、2011年の公開当時、ロケ地である稚内での先行上映と東京・大阪にてわずか2週間しか上映されず、ニューヨーク・ロンドン・ノルウェー・シカゴでの国際映画祭で高い評価を受けた作品であり、今回の劇場での上映は貴重な機会となる。『ヒロイン失格』『orange』と公開作が続く山崎さんが披露する初々しい演技と歌声も見どころだ。三木監督は今回のイベント開催に際して「昨年、『くちびるに歌を』を撮り終えて、ふとこれまでの自分を振り返った時に、あぁやっぱり自分の作品は音楽によって背中を押されてるんだなぁと実感する瞬間がありました。音楽が翼になって、見たかった風景(シーン)を求めて旅をする。それは MVディレクター時代から変わらない自分の創作の源でもあります。そうして創ってきた映画たちを、今回あらためて皆さんに観ていただける機会ができたことをとても嬉しく思います」とコメントしている。また、イベントでは三木作品出演者からの映像コメントをスクリーンで上映するほか、ゲストを招いての舞台挨拶、三木監督作品のパッケージ販売、さらに三木監督のサイン会も開催される。作品ごとに出入りは自由となっており、音楽ライブフェスのような映画上映ベントとして、ぜひチェックしてみて。「三木孝浩 filmo day ~音楽と映画~」は11月8日(日)、渋谷ユーロライブにて開催。(text:cinemacafe.net)
2015年10月13日俳優の城田優、女優の黒川智花が29日、都内で行われた、ドラマ『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』シーズン2の試写イベントに出席した。CS放送・女性チャンネル♪LaLaTVで毎週水曜23時から放送中の本作は、ジェーン・スーの書籍を実写化したオムニバスドラマ。城田がドラマ監督に初挑戦した第8話(10月21日放送)では、ヒロインを黒川が演じている。企画・脚本から手掛けた城田は、「最近、作ることへの熱が上がっていたので、素直にうれしかった。全体的に僕の人生観が結構入ってます」とアピールしつつ、「不安もないけど自信もない」と正直な心境を。また、監督として、「個人的に頑張ったけど、もっともっと出来ると思う。作品の司令塔としての難しさや大変さを勉強した。これを糧にもっとやりたい」と更なる意欲も見せた。一方、今年3月に一般男性と結婚したばかりの黒川は、「こんなにキャピキャピしてないと思ってたけど、一緒に見た旦那さんに『家ではこんな感じだよ』と言われた。いつも以上に褒めてくれました」と明かしてにっこり。城田の監督っぷりについては、「格好良くて優しくて、どんな監督よりも丁寧に演出してくれた。上手くいくと褒めてくれて、完璧だなと思います!」と大絶賛し、城田は「非常に細かくて大変だったと思う」と反省しながら照れ笑いしていた。
2015年09月30日セイコーウオッチはこのほど、メジャーリーガーのダルビッシュ有選手が出演する「セイコー アストロン8Xシリーズ デュアルタイム」のTV-CM「BORDERLESS WORLD(ボーダレス ワールド)」の放映を開始した。「セイコー アストロン」シリーズは、GPS衛星電波受信により、簡単なボタン操作だけで正確な現在地時刻を表示することができるGPSソーラーウオッチ。2012年の発売以来、世界50カ国以上で高い評価を得ているという。「アストロン」という名称は、1969年にセイコーが世界に先駆け発売したクオーツウオッチ「クオーツ アストロン」に由来している。世界初のソーラーウオッチとして進化を続ける同商品は、メジャーリーガー・ダルビッシュ有選手の「進化する」イメージと重なることから、同選手をイメージキャラクターとした。2015年秋の新作は、2012年発売モデルよりも約30%のダウンサイジングや操作性の向上、ダイヤルの美しい仕上げなどを実現した第2世代(8Xシリーズ)に、2つの異なるタイムゾーンの時刻を同時に表示できる『デュアルタイム表示機能』を搭載した。また、アストロンでは初となる『曜日表示機能』も採用している。新CMでは、国境や文化、言語などの壁を越えて活躍するダルビッシュ有投手と、「セイコー アストロン」に共通する「進化する」イメージを中心に展開。ダルビッシュ選手が前進する姿を、スピード感のある映像と音楽にのせて描き、躍動的で力強いCMに仕上げたという。
2015年09月29日セイコーネクステージは7日、「ISSEY MIYAKE WATCH」プロジェクトから、カー&プロダクトデザイナーの和田智氏による「W(ダブリュ)」シリーズの新作を4モデル発表した(数量限定モデルを含む)。10月9日の発売予定で、税別価格は38,000円、または40,000円。和田氏は、独アウディ社で多くのシリーズを手がけたデザイナー。今回のWシリーズは、自動車の計器類やアルミホイールからインスパイアされたという文字板、ケースなど、カーデザインの要素を取り入れた。一方、落ち着いたダイヤルデザインといった日本のミニマルな美しさも追求している。デザインコンセプトは「フォレスト グリーン」で、和田氏がドイツで過ごしたクリスマスをイメージ。欧州のクリスマスに新雪が降り積もるホワイトと、淡いグレーのダイヤル色をベースに、モミの木の葉を表現するグリーンの針がアクセントとした。バンドには風合いある水染めのヌメ革(牛皮革)を採用。ラインナップは、レギュラーサイズのクロノグラフモデルと、やや小振りの多針モデル。両方に用意されたシックなグレー・モデルは、国内限定300個の「Limited Edition」となる。いずれもケース素材はステンレススチールで、ケースサイズ/重さはレギュラーサイズが外径43×厚さ12.8mm/100g、多針モデルが外径39×厚さ11.5mm/82g。防水性能は日常生活用強化防水(5気圧)だ。
2015年09月10日ASIAN KANG-FU GENERATIONやORANGE RANGE、いきものがかりなど、数多くのアーティストのミュージックビデオを手掛ける三木孝浩監督。映画監督デビューを飾った『ソラニン』以来、能年玲奈主演の『ホットロード』、本田翼&東出昌大主演の『アオハライド』など、青春映画の新たな名手として着実にフィルモグラフィーを更新し続けている。15歳だったすべての人へ――。そんな印象的なキャッチがつけられた三木監督の最新作『くちびるに歌を』は、今15歳という年齢を迎える子どもたちや、かつて15歳だった私たち大人の心を、確かな感動で包み込むような素晴らしい作品に仕上がっている。乙一の変名として知られる中田永一による原作小説は、アンジェラ・アキ「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を物語の主軸に、アンジェラさんが長崎県・五島の中学校を訪ねたテレビドキュメンタリーがもとになっている。原作を読んだ三木監督は、映画化への強い思いを抱いたそうだ。「ああそんなことに悩んでいたなあというような、自分が15歳だったときの気分を思い出させてくれた作品だったんです。だから自分の実体験も重ねやすかったですし、すごく自分で映画化したいなと思いました」。撮影に入る前に、ひとりでロケハンを行ったという三木監督。舞台となった長崎県・五島の透き通るような海の青と、生き生きとした緑が視界に飛び込む美しいショットの数々が映し出されている本作は、三木監督が「手紙」からイメージされる風景を自らの足で探し、イマジネーションを膨らましていったそうだ。本作の何よりの魅力は、合唱に夢中になって挑む子どもたちの真摯な姿だろう。仲村ナズナ役の恒松祐里や桑原サトル役の下田翔太をはじめ、今後この作品が機転となり活躍していくであろう子役たちが、演じる役とともに成長する姿を生き生きと感じることができる。映画制作において子役の演出は難しいと言われることがしばしばあるが、三木監督はその行程が楽しかったと語る。「むしろ大人に芝居をつけるよりも楽しいですね。すごく変化や成長しやすい時期ですし、“1”言ったら“5”も“10”も自分の中で考えてくれていたりするので。これだけ人数がいると、それぞれの相互作用があって、ひとりの子がいい芝居をすると、それに引っ張られるように周りもいい芝居をしたりとか、その影響し合う姿を観ても面白かったですね」。『ソラニン』『管制塔』と同様、ひとつの楽曲が物語の主軸となり、“未熟”な登場人物たちが、音楽を通して成長していく様を描く本作。だからこそ、クライマックスにおける演奏シーンが観るものの心に感動をもたらすのだが、過去作品を振り返りながら、合唱がテーマとなった本作の演出の裏側について三木監督は明かす。「みんなほぼ合唱に関してははじめてだったので、一から練習して本番に向けて頑張りました。そこが実は撮影の狙いでもあって、子どもたちが役者として成長していく姿と、この子たちが物語の中で成長していく姿というのが、撮りながらリンクしていくといいなと思ったんです。役者として合唱を練習していくその成長過程をちゃんとこの子たちが体感することで、物語の中でそれが投影されれば、すごくリアルにできるんじゃないかと。それは過去の作品にも言えるのですが、音楽単体で聞くよりも、物語のキャラクターをそれぞれ知った上で歌を聞くと、よりその歌が深く聞こえるというのはどの作品にも共通する部分だと思います。この作品も、最後に合唱する姿を観て、それぞれのキャラクターのいままでのことを思いながら、歌詞にその子たちの気持ちが乗って歌ってるんだということを、観たひとが想像してくれたらいいなと思っています。合唱っていうのは、たぶんそれぞれの悩みはあるけれど、一緒に歌うことでその子たちの救いになっているというのが、言葉での説明ではなく、観てるひとの体感として感じてもらえる効果があるんじゃないかなと思いましたね」。子役のキャスト陣に対して、大人側のキャストには木村文乃や桐谷健太といった魅力的な配役はもちろんだが、本作のもうひとつの大きな見どころとしてあげられるのは、やはり主演を務めた新垣結衣のキャスティングだろう。印象的な彼女の笑顔が封印され、まったく笑わないクールな柏木ユリ役を新垣さんが演じる本作は、観るものに新鮮な意外性と、新垣さんの新たな魅力を感じさせる。三木監督はそんなキャスティングへの“戦略”を語った。「毎回キャスティングするときに、特に女優さんは、いままでにない表情を切り取りたいなと思っていて、パブリックイメージと逆のキャスティングをしています。それが観ているひとの予想を裏切ったり、逆にギャップを感じさせることで、共感度が増すと思うんです。今回も、パブリックイメージ的には明るくて元気なイメージがある新垣さんにあえて笑っている姿を封印してもらうことで、どこかでドキッとするというか、“あれ、いつも笑っているひとが笑っていない”という負荷がかかっている状態で観てもらうことで、なぜそうなんだろうと能動的に想像してもらう。もしかしたら、普段は明るく見えている新垣結衣本人にもそういう一面があるんじゃないかと思ってもらえたら“勝ち”かなと思っているんですね。それが柏木ユリを演じてもらう上で実は大事なポイントだった気がしますね。特にあんまり自分の気持ちを吐露するキャラクターではないので、柏木は子どもたちを今観てどう思ったんだろうとかどう感じたんだろうと想像しながら柏木ユリが再生していく様を観てもらえればと思いました」。錆びてぼろぼろの車や折りたたみ式のガラケーなど、ユリの人物造形における細部に至るまでの設定が、柏木ユリという人物をなんとも実在感のあるキャラクターに仕上げることに成功しているのだが、実は柏木ユリ人物造詣の多くは映画オリジナルのもの。そこには、三木監督の並々ならぬ思いが注がれていた。「実は、原作はほとんど中学生それぞれの話なので、柏木ユリ自体のキャラクター造形や、柏木先生の視点は深く掘り下げられてないんです。ですが、物語のベースになっているアンジェラ・アキさんの『手紙』が、歌の一番が十五歳の自分が大人の自分に宛てて書いた手紙、二番が大人の自分が十五歳に向けて書いた手紙という構成になっているので、映画自体も十五歳の視点と大人の視点というのを相互に作用させられるような構成にしたいなと思いました。なので、柏木先生については、折りたたみケータイに執着してるところとか、映画オリジナルですごく膨らませた部分があります」。本作の人間ドラマとしての魅力は、三木監督が柏木ユキという主人公に仮託した大人の目線に他ならない。これまでの作品では、どちらかといえば物語の中で成長していく“子ども”の主人公たちに目線に寄り添ったかたちが多かった三木監督だが、本作における「手紙」の構成になぞらえて描かれた二つの視線は、本作をさらに感動的に演出している。そしてそんな柏木ユキの人物造形への思い入れは、三木監督自身が親になったことが大きいようだ。「今回視点の変化っていう部分では、自分が親になったっていうのがすごくありますね。今回の映画の中で中学生だけの視点だけじゃなくて、柏木先生というのを強く入れたかったというのはその部分で。撮影前の取材やオーディションをしたり準備をする中で、子どもたちの成長をみて自分がハッとさせられる瞬間っていうのが多かったんですね。子どもたち視点っていうのはもちろん大事なんですけど、子どもたちが成長する姿を観る大人がどう感じるかっていう方が、この作品を描く上では逆に一番重要なんじゃないかなと思ったんです。だからこそ、柏木先生が大人の代表として子どもたちの姿をみることで変化していくっていうのは、一番共感してもらえるんじゃないかなと思いました」。現在5歳と2歳の二人のお子さんがいるという三木監督。演出の際にも、自分の娘が十五歳ぐらいになったらどんな悩みを持つのか想像しながら作ったのだそう。本作に溢れる暖かい目線は、父親としての三木監督のひととなりが現れているからこそなのかもしれない。「今後残っていく作品にしたい」と思い制作したという本作を経たいま、今後の展望について語ってもらった。「映画の中で成長だったり再生だったりを描くのが、毎回自分の中でテーマになっていて、ジャンルは変わっても今後もそれがモチーフになるのは変わらない気はしますね。そこが愛おしいというか、未熟だったり未完成な人間が、それでももがきながら自分のあるべき姿を求めて頑張っている姿というのが、観る方としても感動しますし、作り手としてもそこを描きたいなと常々思っています」。人間ドラマの描き手として、今後の三木監督に期待したい。(text:cinemacafe.net)■関連作品:くちびるに歌を 2015年2月28日より全国にて公開(C) 2015 『くちびるに歌を』製作委員会(C) 2011 中田永一/小学館
2015年09月08日「嵐」の櫻井翔と大野智、「NEWS」の加藤シゲアキという、ほかではなかなか見られない豪華スリーショットで、アイドルの“いま”、そして“これから”を語った番組が、日本テレビ夜のニュース番組「ZERO」カルチャーのスピンオフとして放送されることが分かった。今回、番組に登場する3人は、いずれもアイドルでありながら“自分”の世界を持ち、世の中に発信しているメンバー。従来のアイドルの枠を飛び出し、新しいアイドルの形を模索する彼らの対談に、どんな化学変化が起きるのか期待が高まる。メンバーのひとり、「嵐」の櫻井さんは2006年から「ZERO」の月曜ニュースキャスターとして活躍。海外でのレポートや各界の有名人・著名人へのインタビューなどをこなし、気になるニュースを分かりやすく3分でまとめた「櫻井翔 イチメン!」という自身のコーナーまで担当している。同じく「嵐」の大野さんは、2013年「24時間テレビ」のチャリTシャツの制作にて、世界的アーティスト草間彌生とコラボレーション。草間氏も認めるデザインを生み出し、アーティストとしての存在感を示した。日本国内での個展も開催し、2015年には上海でも個展を開催した。そして「NEWS」の加藤さんは、2012年、「ピンクとグレー」で作家デビュー。処女作にして20万部を記録し、今年の6月1日には早くも4作目となる「傘をもたない蟻たちは」を発表し、今後の作家活動にも期待が高まる。収録は、3人が普段よりリラックスした衣装に身を包み、海が見えるホテルの一室での対談形式でスタート。普段はアイドルとして舞台に立つ彼らの「オフ」空間で語られる“等身大かつリアル”な話や、アイドル活動とは別の「オン」=仕事についてのやりがいや苦悩について赤裸々に語った話は、ファンならずと必聴な貴重な内容だ。本番組の収録を終えた感想がそれぞれから届いた。大野智今回、翔ちゃん、シゲと僕で対談をさせて頂きました。グループで活動しているときとは違った姿をみられて、とても新鮮でした!翔ちゃんの報道番組への向き合い方は、15 年以上一緒にいますが、ここまで深く聞いたことがなかったし、シゲもとても悩んでいたことを改めて聞けて刺激的な時間となりました。これから「NEWS ZERO」を観るときは、もっと櫻井キャスターに注目します!そして普段あまり本を読みませんが、シゲの最新作を読もうと思います(笑)。普段なかなか話すことのないテーマだったので、是非観てもらえたら嬉しいです!櫻井翔加藤はもちろんのこと。嵐のメンバーである大野からも初めて聞く話が沢山あり、収録があっという間に感じました。30分の放送時間では収まらないのではないかと思うほどの濃密な時間でした。遅い時間の放送ですが、是非ご覧頂きたいと思います。加藤シゲアキこの度、尊敬する先輩方との鼎談をさせていただきました。他では聞けない話が満載で、ぶっちゃけた内容も多々あり、一後輩として大変刺激になりました。視聴者の方々にも、この番組が何かいい刺激になればと思います。新しい“アイドル”像を切り開くパイオニアたちに迫った本番組で、3人が明かしたアイドルの“いま”と“これから”をぜひその目で耳で確かめてほしい。「ZERO」カルチャースピンオフは7月30日(木)24時59分~25時29分まで、関東ローカルにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年07月22日嵐のリーダー、大野智さんの2度目となる個展「大野智作品展 FREESTYLEII」が7月24日から東京で開かれる。それに先立つ7月9日から29日まで、中国の上海で初めてとなる海外個展が開かれる。内容は7年前の個展「FREESTYLE」と同様のものではあるが、この個展に対し、中国の嵐ファンたちはどんな反応を見せているのだろうか。○中国全土から上海に大野ファン集う個展のサイトで大野さん自身は「上海の方々が自分の作品を見て、何を思うんだろう? 」コメントしているが、とんでもない! 大野さんの作品を見にやってくるのは、上海のファンだけではない。中国全土のファンたちだ。中国版ツイッターである「ウェイボー」には、「青島から大野くんの個展に行く人はいませんか? 一緒に行きましょう! 」「個展の会場近くにいいホテルはありませんか? 」という地方から上海に向かう人の声が見られる。○開催の前に土日分チケットは売り切れ個展は会期中の10時から18時まで開かれ、1時間ごとに200人、1日1,600人限定となる。6月5日に個展の予約がスタートすると、早い段階で土日のチケットが売り切れてしまった。「もっとチケット売って! 全然足りない! 」「開催者の方、日本の方に話をつけてチケットを増やすか、展覧会を延長してもらえないですか? 」「1回じゃ足りない。2回分買わないと」などというコメントがネット上にあふれていた。中でも初日は特に人気がある。オフィシャルでは何も言われていないが、「初日には大野くんが来てくれるといいな」と期待している人もいるようだ。○「そろそろアジアツアー、来るんじゃない?」この個展に先立ち、6月27、28日には「嵐のワクワク学校2015 ライブビューイング」が上海で開催される。次々開催される嵐のイベントに、中国のファンたちの期待はいやがおうにも高まっている。「大野くんの個展もやるし、ライブビューイングもやるし、きっと2年のうちにはアジアツアーがあるんじゃないの!? 」「うれしい! 大野くん、上海の個展頑張って! 開催の時には来てね! きっと来てね! 私もきっと行くから。アジアツアーも間もなくだよね? 私はもう、大野くんを迎える準備ができてるよ! 」。嵐は2008年に2度目となるアジアツアーを実施している。その3度目の開催を待ちわびるファンが中国にもたくさんいることがうかがえた。※写真はイメージで本文とは関係ありません
2015年06月12日作・演出の松村武が主宰を務め、看板俳優に八嶋智人を有する劇団「カムカムミニキーナ」が、今年結成25周年を迎える。その記念公演『スワン・ダイブ』の上演を前に、劇団、さらに新作への想いをふたりに訊いた。カムカムミニキーナ『スワン・ダイブ』チケット情報四半世紀にも及ぶ劇団生活について、「とにかく続けたいという想いでやってきて、実際ここまで途切れずにきた。それがすごくありがたい」と八嶋。松村も「その中で“カムカムでしか観られない作品”にこだわって芝居をつくってきた。そこがはっきりしていたからこそ続けられたし、これからも続いていくものだと思います」と声を大にする。では“カムカムでしか観られない作品”とはいかなるものなのか。それは八嶋いわく「時間の捉え方」だと。その詳細を松村は、「僕ら奈良県人というのは、近所に古墳があったり、1000年幅で時間を考えていたりするんですよね。その“時間の縦軸”というものが作品の特徴でもあって、例えば5代前の人の生き方と、現代をリンクさせた物語をつくっていく。しかもそこにある説得力を持たせながら。カムカムってそういう団体なんです」と語る。そういった作品の演じ手として、「想像することの面白さ」を醍醐味のひとつに挙げる八嶋。さらに「(松村とは)中学校からの同級生ということもあり、僕にも似たような感覚があると思うんです。だから大きな時間のうねりの中で、すごく突発的なことが起きても、そんなに疑問を持たない。逆にそれにより各キャラクターが生きていく作風だと思うので、そこで自分が生きられるっていうのは、すごく楽しいことだと思います」と続ける。新作『スワン・ダイブ』も、まさに古代と現代がリンクした壮大な物語になる予定。諏訪大社の御柱祭や、列島縦横の大断層が交わる諏訪湖、ヤマトタケル伝説などをなぞりつつも、「諏訪湖とスワンをかけて『スワン・ダイブ』。いつもそうやってダジャレと流れだけで話をつくっていくんです」と松村は笑う。25周年記念公演ということで、「カムカムが久々って人にもぜひ観てもらいたい」と松村。また八嶋は、30数年前にチケットぴあで初めて演劇のチケットを買ったと振り返り、「そのことは今でも忘れられないし、演劇ってそれくらい強く残るものだと思うんです。我々もそういう想いでつくっているので、ぜひチケットぴあにアクセスしていただき(笑)、劇場まで足を運んで欲しいなと。30数年前の僕がそうであったように……」と目を輝かせた。公演は5月16日(土)から24日(日)まで東京・本多劇場、5月30日(土)・31日(日)大阪・ABCホールにて。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2015年04月13日ヴイエムウェアは3月3日、副社長を務めていたジョン T. ロバートソン氏が代表取締役社長に、2005年10月から代表取締役社長を務めていた三木泰雄氏が代表取締役会長に就任すると発表した。三木氏は、「ジョンは2007年に入社したのだが、当時の従業員は30名弱。当時から、2人でヴイエムウェアを成長させるべく、奮闘してきた。社内でも『次の社長はジョン』と見られており、ようやくその時が来たことになる」と、今回の社長交代が規定路線だったことを明らかにした。三木氏の会長就任後のミッションは、「新規事業の開拓とパートナーとのリレーションシップの強化」となる。「パートナーの数はますます増えている一方、リレーションシップの強化が重要になってきている。こうした業務と社長としての任務を一人でこなすことは難しい」と、会長職への就任理由を説明した。ロバートソン氏は、2007年に入社後、5年にわたりエリア バイスプレジデントを務める。その後、2012年にVMware ASEANのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャに就任し、シンガポールを拠点にアジア地域のビジネスを開拓してきた。2014年にヴイエムウェアの副社長に就き、今回、社長に就任する運びとなった。ロバートソン氏は20年以上、日本で生活しているとのことで、日本語が堪能。発表も流暢な日本語で行われた。同氏は、2015年度の事業戦略について、「モバイルとクラウドへの対応が迫られる顧客の成功に向け、"One Cloud, Any application, Any Device”を実現する」と説明した。同社が目指すOne Cloud, Any application, Any Deviceとは、あらゆるデバイスからあらゆるアプリを企業のプライベートクラウドとパブリッククラウドから構成されるハイブリッドクラウドで利用することを可能にすることを意味する。また、ロバートソン氏はヴイエムウェア自身が「Japanese Heart」と「外資系mind」を兼ね備える「ハイブリッド企業」だと語った。「Japanese Heartは、例えば、チームワークのよさや顧客のための奉仕をいとわないところに表れており、また、外資系mindはグローバルのベストプラクティスを利用できるところにある」と同氏。今後は、社長として、「三木氏とのコンビネーションを続けていく」「vCloud AirやAirWatchといった新規事業への投資を積極的に行っていく」「これまで以上に離職率を抑えるため、女性活用を進め、ワークライフバランスを強化していく」といった3つの点に注力していくという。マイクロソフトも前日に社長交代を発表したが、現社長が会長に就任し、社長がカバーしきれない業務をサポートしていくという同様の内容の社長交代劇となった。ヴイエムウェアは、昨年、国内でパブリッククラウド「vCloud Air」を提供開始したが、それ以来、サービスプロバイダーとの付き合い方も変わってきているという。これまではサービスプロバイダーに対しソフトウェアを提供するのみだったのが、一緒になってクラウドサービスを開発する方向に向かっているとのことだ。ヴイエムウェアのほかにも、日本IBMやマイクロソフトも企業のハイブリッドクラウド活用の推進に力を入れており、競争はますます激化している。各社の社長交代が、今後どのような形でビジネスに影響を及ぼすのか、興味深い。
2015年03月04日画家の智内兄助による展覧会「智内兄助 展」が3月13日から4月12日まで、「ギャルリー ためなが 大阪」で開催される。智内は東京藝術大学で油彩画を学んだ後、80年代に入ると和紙にアクリル絵の具で描くという、日本画と西洋画の境界を越えた技法を確立。00年にはパリで個展を開催するなど海外に進出しており、昨年秋にはロンドンでも個展を開催した。その作品はロスチャイルド家で募集されるなど、世界中で注目されている。同展では「ユートピア(Utopia)」と題された作品群を展示。陣内が近年取り組んでいる、花々や山々といった日本人の原風景に迫っている。出展される主な作品は、夜空の青と桜のピンクのコントラストが美しい「天宮花明かり」をはじめ、「地の産声・室戸」「西予島の元」など。作品に共通して登場する色鮮やかな蝶が、幻想的な世界観を演出している。他にも、東京国立博物館の所蔵作品を参考に、神前や仏前に供えた花を描いた「立花 春夏秋冬」も出品される予定だ。中でも注目なのが、衣桁や屏風にたくさんの衣装を掛け並べた様子を描いた“誰が袖図”の一つ「秋草武蔵野誰ヶ袖」。これは江戸時代のはじめに多く描かれたもので、静物画として見るだけでなく、描かれた着物や香炉の姿に、そこには存在しない遊女などの人物を偲ぶことが出来る。なお、展覧会の前日である3月12日のレセプションには、智内も参加する予定だ。【イベント情報】智内兄助 展会場:ギャルリー ためなが 大阪住所:大阪府大阪市中央区城見1-4-1ホテルニューオータニ大阪1階会期:3月13日から4月12日まで時間:11:00から20:00まで休館日:なし
2015年02月27日エイチ・アイ・エスはこのほど、職場復帰ママ応援ツアーの新商品を発売した。日本財団が行う「ママプロ~ママの笑顔を増やすプロジェクト」の一環として開催されている「ママカレッジ」に関連したもので、ママのためのスタディツアー第2弾となる。第1弾では「学んで、リフレッシュして、つながろう アート&産後セミナー 秋の房総日帰りツアー」と題し、子連れで行くことが難しい美術館を学芸員の説明付きで鑑賞できるプランを準備。ツアー内で産後ママのセミナーも開催し、積極的に意見が飛び交い、好評を博したという。第2弾となる今回のツアー参加条件は、2歳以下の子どもとその両親だが、ママは「もうすぐ職場復帰をする」または「職場復帰まもない(1年未満)」との条件が加えられている。山梨・石和温泉の温泉旅館「ホテル石庭」での温泉&和食会席ランチタイム、いちご狩り、ワイナリー見学に加え、NPO法人tadaima! 代表理事の三木智有さんによるワークショップ、プロカメラマンによる写真撮影ミニ講座も予定されている。ワークショップでは、「家事シェア」のあり方を参加者同士意見交換しながら考えるという。出発日は3月8日。スケジュールは、新宿駅に7時45分集合、8時出発。10時からイチゴ狩り、11時からホテル石庭にて温泉&和食会席のランチタイムとワークショップ、写真撮影ミニ講座を開催。15時30分からはワイナリー見学となって16時30分現地出発、新宿駅18時30分解散。なお、ランチ時には希望者には子ども用おかゆの用意が可能(予約時に要望を出す必要あり)。移動で利用するバスの車内には、ミルク用ポットと水、オムツ用ゴミ袋を完備。温泉&ランチタイムの会場となる旅館内にも、授乳スペースやおむつ替えスペースを準備している。料金は大人1万2,200円、子どもは食事・席無しで無料。定員は大人44名、22ファミリーとなっている。参加申し込みはエイチ・アイ・エスサイト内にて。
2015年02月24日人気グループ「嵐」の大野智が1月26日(月)、都内で行われた久光製薬「アレグラFX」の新CM発表会に出席。3年連続でメインキャラクター“アレグラ人”に扮することになり、「地球に来てかれこれ3年。年に一度の恒例行事になりました」と意気込んだ。アレグラ人とは、花粉に苦しむ地球人を救うため、100万光年彼方のアレグラ星からやって来た異星人。アレグラ人のリーダーである“サトシーラ”役の大野さんは、紫頭に裃(かもしも)の獅子姿という純和風なCM衣装で会見に臨み、「これがアレグラ星の正装です。裃?アレグラ星ではカミーシモーって言うんです」とすっかりなりきり!ただ、フサフサの紫頭は「1~2キロある」(大野さん)と言い、体勢を保つのも一苦労の様子だった。今回、製作されたのは富士山を背景に、ハイキング中にくしゃみした登山者にアレグラを勧める「ニッポンのアレグラ篇」(1月27日から放送)、マスクをし観劇中のOL二人の前に裃姿のアレグラ人が登場する「平成アレグラ座篇」(2月15日から放送)の2パターン。大野さんに加えて、格闘家の桜庭和志とモデルの奈緒がアレグラ人を演じるほか、登山者役で女優の片桐はいりが出演している。会見では受験シーズン到来を前に、花粉に苦しむ受験生を応援したいという大野さんが、「アレグラ星からもってきた」と言う合格祈願の巨大傘をお披露目する場面も。「この時期、受験生の皆さんにとって大切なのは、集中力を持続させること。僕らが24時間体制で応援するので、ラストスパート頑張ってください。眠気に負けるな、集中だ!」とエールを送っていた。(text:cinemacafe.net)
2015年01月26日メジャーリーグのテキサス・レンジャーズに所属するダルビッシュ有投手がこのほど、レスリング世界選手権で金メダルなどを獲得している山本聖子選手と交際していることを、自身のTwitterで明かした。ダルビッシュ投手のTwitterには、自身と山本選手がにこやかな表情で抱き合っている2ショットが写されている。ダルビッシュ投手は「先々週の日曜日に撮影した写真です。2人で相談し、オープンに付き合って行くことにしました。皆様応援宜しくお願いします」とのコメントを投稿し、堂々と交際宣言をしている(原文)。「交際投稿」には「幸せな笑顔が素敵なお二人です」「末永くお幸せに」などの祝福のコメントが多数寄せられている。また、山本選手が「神の子」などの異名を持つ総合格闘家・山本"KID"徳郁選手の妹であることを受けて、「(山本"KID"徳郁選手の)義弟になるのか」などといった、早くも結婚を見越したコメントもされている(すべて原文)。なお、ダルビッシュ投手は2007年にタレント・紗栄子さんと結婚し、2012年に離婚を発表している。
2014年11月18日オフィシャルブログで卒業を報告人気ファッションモデルで、「2011年東レ水着キャンペーンガール」にも選ばれた西田有沙。映画やCM、バラエティ番組等への出演でも知られる。そんな彼女が、これまで専属モデルを務めてきた「non-no」(集英社)を卒業することが分かった。21日、本人がオフィシャルブログを通じて報告しているところによると、19日発売の最新号5月号をもって卒業することを決めたのだそうだ。2011年1月から、同誌レギュラーモデルとして活躍してきたため、2年強の活動に終止符を打ったこととなる。寂しさもありつつ、ポジティブに急な決定となったが、「non-no」編集部や愛読者、ファンらへの感謝をつづり、次へ進むためのステップだと思って決断したこと、寂しい気持ちもあるけれど、ポジティブに前進していきたいと考えていることなど、今後への意欲も見せ、現在の率直な心境を語っている。フラワーモチーフのヘアアクセを付け、フェアリーな魅力たっぷりの画像も公開。加えて、同誌卒業ページの撮影時オフショットも掲載している。こちらでは、モデル仲間らとともに写っており、みな彼女の卒業にサプライズで駆けつけてくれたのだそうだ。うれしさのあまり、西田は号泣してしまったとか。ブログには、ファンらからの卒業を惜しむ声や、今後の活躍に期待する声が多数寄せられている。元の記事を読む
2013年03月23日セイコーインスツルは17日、日本を代表するカーデザイナー和田智氏がデザインを手がけたウオッチ「W(ダブリュ)」を発表した。各界で活躍するデザイナーとのコラボにより独創的なウオッチを展開しているISSEY MIYAKEウオッチ・プロジェクトの新作。6月に発売する。和田氏は「Audi A5」をはじめ、アウディを代表する車のデザインを手がけてきたことで知られる。同氏が「W」に込めたコンセプトは「伝統的な日本の美意識をベースにしたミニマルな精神」。白や黒を基調としたダイアルの色使いや、ムダがなくすっきりとした文字盤デザインなど、最小限の機能性に美を追求する日本の精神を表現した。一方で、計器類を連想させる文字盤や針、自動車のアルミホイールからインスパイアされたという硬質感を感じさせるケースなど、カーデザインの要素も取り入れられている。視認性を考慮したという直径43mmの大振りな文字盤もユニークだ。ケースはステンレススチール、バンドはステンレススチールまたは皮革。ダイアルの色は、ブラック、ホワイト、シルバーの3色。大きさは直径43mm、厚さ12.8mm。価格は3万9,900円から4万7,250円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月18日3月14日にアルバム『愛の夢』をリリースし、クラシック日本人ピアニストとして史上最年少CDデビューを果たした牛田智大。12歳の天才少年として話題のピアニストの本格的デビュー公演が、7月に開催されることが決定した。「牛田智大 デビュー ピアノ・リサイタル」の公演情報両親の仕事の関係で上海にわたった3歳の頃より、ピアノを弾きはじめたという牛田智大。弱冠5歳にして上海市で行われたコンクールで1700人の中から1位に輝く。さらに若きピアニストの登竜門「ショパン国際ピアノ・コンクール IN ASIA」年齢別出場部門において、8歳から12歳までの5年連続で1位を獲得。また今年2月に行われた第16回浜松国際ピアノアカデミー・コンクールでは、19歳のイタリアの女流ピアニストと1位を分かち合い、同アカデミー音楽監督の中村紘子や世界的ピアニストのラン・ランからもその才能を絶賛されている。昨年10月に放送されたテレビ朝日『題名のない音楽会』出演を機に、注目度も急上昇の牛田智大。本格的デビュー公演となるピアノ・リサイタルは、7月17日(火)に東京オペラシティ コンサートホールにて開催。チケットの一般発売は3月31日(土)10時より。また一般発売に先駆け、チケットぴあではインターネット先行先着プリセールを3月27日(火)10時より受付開始。■牛田智大 デビュー ピアノ・リサイタル【日時】7月17日(火) 19:00開演【会場】東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル (東京都)※本公演は20:00終演予定(休憩無し)
2012年03月26日光インターネット接続サービス「UCOM 光」キャンペーン記者発表会が2月15日、都内にて行われ、同サービス初代キャンペーンキャラクターに決まった山口智充が登場した。“ギガぐっさん”の必殺技写真山口は、CMで演じるネット世界のスーパーヒーロー“ギガぐっさん”として、光り輝く衣装を身にまとい登場。「こういうのを着ると、いつまでも男心をくすぐりますね。ステージにあがる前もこうやって…」と、効果音を交えながらポージングを披露した。CGを駆使したCMについては「自分がこういう世界のなかで生き生きと動く姿を見ると、ほんとに嬉しく思います。撮影も非常に楽しかったですね! ヒーローになった気分」と満面の笑みをみせた。最後に“ギガぐっさん”の必殺技「ギガぐっサンダーフラッシュ」「ギガぐっさん アップクライム ボンバー」を披露し、「みなさまのネットライフを安全に快適にパワフルに、光ぶっとくサポートさせていただきます!」と力強く宣言した。世界で初めて光インターネットサービスを提供した「UCOM 光」は、“光ぶっとい”をキーワードに、インターネットの利用用途に応じて、100Mbpsと1Gbpsを選択することができる「UCOM 光 マンション全戸一括タイプ 100 メガ/1 ギガ セレクトプラン(仮称)」サービスを首都圏ほか一部の地域で3月1日(木)より販売開始する。サービスエリアは順次拡大予定。山口が出演する新CM「ネットのヒーロー ギガぐっさん登場」篇は、2月20日(月)よりJR東日本、東京メトロ、東急電鉄、JR西日本の車内ビジョンにて順次放送される。
2012年02月15日若い世代を中心に絶大なる人気を誇る漫画家・浅野いにおの作品「ソラニン」の実写映画化を手がけた三木孝浩監督の動画インタビューが到着!宮崎あおいを始めとする若手人気キャストを迎え、主題歌はASIAN KUNG-FU GENERATION(以下、アジカン)が担当するなど、公開前から大きな話題を呼んでいる本作。これまで、多くのミュージックビデオの演出を行ってきた監督とあって、映画化に際してもライヴシーンを重視。原作について「音のない表現で音を感じさせて素晴らしい」と絶賛しつつ「映画ではそれとは違う形で音楽が持っている力を表現したかった」と思い入れを明かす。さらに、宮崎さんとのクランクイン前の会話、バンドのシーンにまつわるエピソード、主題歌をアジカンに決定した経緯、自らの青春時代についてまで、落ち着いた口調ながらも熱い思いが感じられるコメントが並ぶ。監督の視点、思いを知ることで、作品の見え方、受け止め方がまた違ってくること請け合い。映画を観る前に、ぜひご覧あれ!『ソラニン』は4月3日(土)より全国にて公開。※こちらのインタビュー映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERYシネマカフェSweet「『ソラニン』 素晴らしきマンガワールド特集」■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会写真:太田好治■関連記事:芽衣子は理想の恋人?あなたの青春恋愛ソングは?『ソラニン』アンケート結果発表映画公開直前!『ソラニン』原作者・浅野いにおから動画メッセージが到着超豪華!宮崎あおい、高良健吾らキャストサイン入り『ソラニン』プレスを1名様にプレゼント桐谷健太×近藤洋一インタビュー「そっくりなベーシストが出てくるマンガがあるよ」宮崎あおいの言葉にアジカンのゴッチ感激!「録音して着ボイスにしたかった…」
2010年04月02日映画『ソラニン』の試写会が3月15日(月)、若い世代に人気の書店『ヴィレッジヴァンガード」(以下V.V.)主催で開催され、本作の三木孝浩監督とV.V.のオンラインショップの“中の人”こと中本恵二氏によるトークイベントが行われた。トークイベントは作品上映後ということで、中本さんは映画を観たばかり。早速、感想を尋ねると「いまもウルウルしていて、感動冷めやらぬ感じです。印象に残ったのは、最後のライヴシーン。宮崎あおいさんのギターを弾いているときの真剣な表情は、演技を超えてかなり(役に)入っているな、と。ひと言で言えば、観てよかったな、と」と絶賛。三木監督はこの言葉にホッとした様子。その三木監督は、ミュージックビデオの分野で活躍しており、本作で初めて映画監督に挑戦した。以前から(原作の)浅野いにおさんの作品は好きだったものの、「ソラニン」だけは読んでいなかったとか。「読んでみたらまさしく自分がやってきた音楽というフィールドに近い、バンドをやる若者たちの話で、ぜひやりたいと思って(監督の話を)引き受けました。音楽をテーマにしつつ、『夢を持ってるんだけど、まっすぐに進めないモヤモヤした感じ、冷めている感じ、想いと戦っている感じ』に共感できたし面白いと思った」と語った。中本さんは、原作漫画の連載当時、および漫画の発売当時について「よく『浅野いにおの新刊読んだ?』と話してました。読んでみて『なかなかない物語だな。売ってやろう!』という気持ちになって、当時かなり押しましたし、お客さんの反応も良かったですね」とふり返った。さらに話は世代論に。「浅野さんよりも少し上の世代」と言う三木監督は、90年代後半を引き合いに「あの頃は、斜に構える感じでも、根本は明るいというか、少しのん気さがあった。『ソラニン』のシビアな感じ…例えば貯金残高がなくなったり、タイムリミットが差し迫ってるという感覚はこの世代ならではかも。(劇中の)種田(高良健吾)や芽衣子(宮崎あおい)の悩み方ってきっと僕らの世代以降の悩み方だと思うんです。自分の幅が見えてしまい、設定が出来てしまう」とも。これに中本さんも「劇中の、ギターを初めて弾いた少年の『世界が開けたような』感覚を得る機会が少なくなっている。ネットで検索すれば何でも見える時代で、自分の発見に感動することがなくなった」と頷く。監督はさらに、自らの経験を挙げ「僕は徳島の田舎育ちで、高校時代に『映画監督を目指す』と周りに話して、何となくビデオ回して作った作品を『これは傑作なんじゃないか!』って幻想したりして(笑)、それがモチベーションになってた。いまは、例えば曲を作ればすぐにマイスペースに上げられて世間にも評価されてしまう。そこで自分のレベルにある程度、想定がついてしまう」と現代の“手軽さ”が、皮肉なことに若者たちの“熱”を奪っている現状を語った。若い世代を中心とした観客は、真剣な眼差しで監督の言葉に耳を傾けていた。また、トークイベントの最後には三木監督は、『ソラニン』以後について「浅野先生の別作品もやってみたいですね。『世界の終りと夜明け前』(小学館刊)が大好きなのでぜひ映像化したいです」と意欲を語った。『ソラニン』は4月3日(土)より全国にて公開。■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治■関連記事:『ソラニン』Twitterが熱い!フォロワーが3,000人突破宮崎あおい、夢はガソリンスタンドのバイト?『ソラニン』イベントで幻の楽曲も公開アジカン後藤バンドブレイク前をふり返り「僕らはちょっとおかしい」ふたりの想いをつなぐ歌!『ソラニン』劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼント高良健吾率いる劇中バンド熱唱のデモCD付き!『ソラニン』特別前売鑑賞券予約開始
2010年03月16日『亀は意外と速く泳ぐ』や『転々』など、ゆるりとしたギャグと徹底的に作り上げられた独特の世界観で数々のファンを魅了する、日本映画界きっての奇才・三木聡。またもや摩訶不思議なタイトル『インスタント沼』と名づけた、監督の集大成とも言うべき最新作がDVDリリースされた。作品の随所から見られる監督の「映画」へのこだわり、そしてその原風景について、話を聞いた。実は、「〜沈丁花ハナメの冒険〜」という副題を考えていたと話す監督が、今回主軸に置いたのは、30歳前後の岐路を迎えたヒロイン・沈丁花ハナメ(麻生久美子)の“成長譚”。これまでにも増して、この作品では、主人公が前向きに人生と向き合っていくさまがストレートに描かれている。「ただギャグをやる以外の、別の楽しみ方を映画の中で見つけたいという気持ちはあった」と監督は話す。「人生の中で、成長しなきゃいけないとか、利益を上げなきゃいけないとか、いろんなことの目標値を周りに設定されるじゃないですか。でも、目標のない人生がむなしいというのは単なる植えつけで、別に意味なく一生を過ごしてもその人が良ければそれでいいわけじゃないですか。頑張らなきゃいけない理由なんて何にもないんですよね。そういう柵からちょっとフリーになってもいいんじゃないかという気持ちはあったと思います、2008年の夏は。それはそのときの気分だったんだろうし、それを観た人がまた別の気分を見出してくれると、ちっちゃい思想しかない映画が勝手な広がりになっていく。観た人がそれぞれ自由に思ってくれることが一番ですよね」。そんな三木監督の作品に欠かせない要素というのが、ナンセンスなジンクスや“未確認”生物の存在。今回も、物語のゆくえを司る“沼”しかり、河童や空飛ぶ龍しかり、期待を裏切らない、ナンセンスがそこかしこに転がっている。「やっぱり目の前にあるものだけを認めなくてもいいんじゃないかというのは、映画の基本構造としてあります。僕自身も、底なし沼があったらいいなと思ってた世代なわけですよ。小さい頃は、アマゾンに人が落ちたらピラニアに喰われて骨だけが浮いてくるということにドキドキした世代だから。デヴィッド・リンチとかも大好きな監督なんだけど、ある種の“まがまがしさ”というのを映像にしていくことに惹かれるんです」。続けて、監督は楽しそうにこう語る。「僕の映画の原始的な体験って小さい頃大好きだった西部劇ごっこなんです。おもちゃの兵隊を目の高さに持ってきて、別の世界をミニチュアサイズの中に作っていくという構築の仕方はいまも影響されてるのかなと思います。小学校6年生くらいのときって男子より女子の方が成長してる感じがあるじゃないですか?その関係っていまもあると思うけど、女性の監督さんはその辺がすごくドラスティックで、俺が作っている映画の方が随分単純でくだらないなと思うことはありますね(笑)」。では今回、なんでまた“沼”を題材に選んだのか?それも日本の社会が急成長した70年代、幼い頃の日常にあった、沼が埋め立てられ団地にされていくという景色と深く結びついていた。「沼とかがブルドーザーで埋められてるのを見て、何で埋め立てちゃうんだろうと。社会が成長していく上で排除されているものに対して、あってもいいんじゃないという気持ちはありますね。雑多なものやイメージが街の中にあるからこそ街なんだという気もするし、そういうことへのアンチテーゼも池や沼に結びつき、骨董屋にも結びついていったんだと思います。電球商会(劇中の骨董屋)というのはまさにカオスで、昔は古着の山の中にすごく高いものが埋まってるんじゃないかという幻想みたいなのがあったと思うんだけど、そういうのが無くなることへの懸念もあったり。『転々』のときも、無くなってしまうだろう空き地とか、開発中の変な建物だとか、ぽつんと駐車場に取り囲まれたアパートとかを背景にしているんですよ」。脱力系ワールドとは裏腹に、既成の価値観やルールをぶち壊すスピリットを強く感じさせる三木監督。改めて、監督にとっての“映画”とは何かを聞いてみた。「こうでなきゃいけないというのがない、懐の深さが映画の最大の特徴だと思います。特に2000年以降は、映画界以外の分野からいろんな人が参入したり、いろんなトライ&エラーがなされてきた。(不景気の煽りを受け)いまはちょっとみんなへこんでますけど、それが終わったときに映画がどんなトライ&エラーをしていくのか楽しみですし、自分も目撃者としてそこにいたいという気はありますね」。早くも次回作が待たれるが、では監督、次はどんな映画を撮ってみたいですか?「ロックな映画をやってみたいですね。僕も一時期バンドをやっていたことがあるんですけど、大きな声でバカバカしく歌うっていう。昔の『ロッキー・ホラー・ショー』でおっさんが編みタイツ履いてたり、ああいうロックそのものの破天荒でバカバカしいイメージを再現したいなと思いますね(笑)」。三木聡監督プロフィール1961年神奈川県生まれ。テレビの構成作家やシティボーイズのライブの作・演出などを務めた後、最近では、高視聴率のドラマ「時効警察」の脚本・演出でも話題になる。監督作に『イン・ザ・プール』(’05)、『転々』(’07)など。「インスタント沼ミラクル・エディション」発売元:角川映画/販売元:ポニーキャニオン価格:4,935円(税込)発売中© 2009「インスタント沼」フィルムパートナーズ■関連作品:インスタント沼 2009年5月23日よりテアトル新宿、渋谷HUMAXシネマほか全国にて公開© 2009「インスタント沼」フィルムパートナーズ■関連記事:『蒲田行進曲』と麻生久美子の浅からぬ因縁とは?風間杜夫は必死の自毛アピール【どちらを観る?】加瀬亮の“染まり”を検証『重力ピエロ』&『インスタント沼』幸運!?の“ジリ貧”『インスタント沼』特製マグカップを2名様にプレゼント「出たとこ勝負(笑)!」麻生久美子が30歳を前に迎えた岐路と出会いとは?引越し大好きの麻生久美子、“ジリ貧”脱出法を伝授「おかげで運気が上がった」
2009年12月08日舞台から映画、TVドラマ、バラエティ番組まで、その流暢な語り草とスパイスの効いたキャラクターで、独特の存在感を示す八嶋智人。昨年公開された『秋深き』で映画初主演を飾った彼が今回、ノスタルジーあふれる篠原哲雄監督の最新作『つむじ風食堂の夜』で二度目の主演を果たした。名前のない、「私」という役を通して見えてくる、役者・八嶋智人のこだわりとは――。大人だけれど少年の心を抱えたままの、どこかファンタジーの主人公を彷彿とさせる「私」。原作者の吉田篤弘によれば、この「私」はまさに八嶋さんをイメージして書かれたそうだ。自身をイメージして作り出された役を演じるというのは、どんな心境だったのだろうか?「お話が『私』という、誰でもない役だったので、いろんな人が『私』という人物とダブればいいという部分はありましたね。どういう風に生きて、これからどこへ向かっていくのか、自分探しみたいなものを、頭で分かってても生理的に受け入れられるような瞬間に、ようやく地に足がついて一歩踏み出せる。そんな瞬間が最後に訪れる映画なので、僕自身は、感じるということ、刺激を受けることに対して嘘がないようにやるのが一番重要なんだろうなと思ってやってました。その分、周りの方々は個性の強いキャラクターなので大変だったと思いますよ。(帽子屋役の)下條(アトム)さんは、ありもしないものを『ある』って言ったり…、でもそれが『声のマジック』みたいなものかもしれませんが、リアリティをもってくるんですよ。すごく助けていただきました!」八嶋さん曰く、「普遍的なものが凝縮された“旅”のような映画」という本作。撮影は和洋折衷の雰囲気漂う函館で行われたが、独特の空気に誘われるように、「私」は個性あふれる人々と出会っていく。中でも月船さらら扮する女性・奈々津との、微妙な距離感のあるやり取りの間に見せる、八嶋さんの少年のような表情が印象的だが、2人の関係はどうやって築いていったのか?「月船さんも演技のバランスを迷っていて、8日間しか時間がなかったのでお話した方がいいかなと思って、『僕の好みとしては、がーっと泣いたり感情的なところを、劇的だけどもうちょっと抑えてる方が好きです』と最初に言って。無責任に言ったんですけど(笑)、すごく考えていただいて、リハーサルからすごく変わりましたね。『この女優さん、すごい対応力だな』と思いました。物語の中でも、彼女は『芝居をやりたくても出来ない』という役なのですが、宝塚のトップをやられていた月船さんもちょうどその頃に、『もっとちゃんと自分たちで考えた芝居をしたい』って作家に直談判して、小さな劇場で舞台をやるって話していて。映画のまんまじゃん!って(笑)。僕以外にもたくさんの縁がある作品だなと思いました」。現実から目を背けるではないが、どこか夢見がちなところを秘めた「私」は、この一期一会を通して、先ほども出てきたように「地に足つけて」一歩を踏み出していく。この人生の“ターニングポイント”について八嶋さんは語る。「全部が繋がっているから今ここにいる、ということが僕は大きいような気がして、この映画をやって余計にそう思いました。ここにいてもどこにでも行ける、“タネも仕掛けもございません”というようなイメージを自分の中に持つこと。それが行き過ぎると夢見がちになってしまうのですが、そのどっちにおいても己の分が分かるという、地に足が着いた瞬間がターニングポイントだと思うんです。それは僕にとっては、作品に向かう自分のあり方、家族が出来た瞬間や子供が出来た瞬間というのがターニングポイントになってますね」。これまで数々の作品で、バイプレーヤーとして唯一無二の存在感を示してきた八嶋さん。だが『秋深き』、そして本作と主演作が続き、また新たな演技の“ルート”が見つかったという。「『エドモンド』(’05)という人生初の主演の舞台のときに、それまでは“受け身でいる”ということが全くなくて“攻撃が最大の防御”というところがあって(笑)。仕掛けていくという演技体を突き進んでいたんですけど、あらゆることを封じられたんですね。主演か主演じゃないかって『いる』感覚が違うんですよね。山の頂点に行くのは同じなんだけどその登り方、ルートが違うような。昨年の『秋深き』のときも初めて主演をやらせていただいて、やっぱり物語を背負わなきゃいけないし、ぶれちゃいけないんだと思いましたが、今回も完全に“受け身”でいることが重要だったから、それは自分の中で新しい展開でした」。それでは、この先どんな作品や役に出会いたいか?との質問には「お呼びがかかる待ちです」と一見、意外にも思える“受け身”な姿勢を見せる八嶋さん。だが、そんなフラットな姿勢こそが、彼の変幻自在な魅力を生み出しているのかもしれない。「ずっと役者を続けていれば、いろんな使い方をしてくれる人と出会う。すごい消極的なことを積極的に話してますけど(笑)、出会い待ちというのが俳優の仕事だと思うので。基本的には何でもやりたいです。主演が続くのも楽しいし、逆に(主人公に)刺激を与える奇抜な役も遊べて楽しいし、待ちたいですね。そのためにずっと俳優でいたいというのはあります」。衣裳・レザーブルゾン/カットソー/パンツ/ベルト:BURNER 代官山問い合わせ先:BURNER 代官山(03-5784-2030)Hair&Make:陽(akira)/Stylist:どら(CaNN)■関連作品:つむじ風食堂の夜 2009年11月21日よりユーロスペースほか全国にて順次公開©2009「つむじ風食堂の夜」製作委員会
2009年11月20日